2014年7月1日火曜日

番外個体「あの人に惚れた」

 
※未完作品
 
1VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:16:29.04 ID:qXywptXDO
番外個体「惚れちゃったんだ」

御坂「アンタから呼び出しなんて珍しいわね~。で、あの人って誰よ?」

番外個体「え~気になる?どうしよっかな~。言っちゃおうかな~?」クネクネ

御坂「いいからはやく言いなさいよ」

 
2VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:17:38.22 ID:qXywptXDO
番外個体「まぁまぁ落ち着いてよ、おねーたま。おねーたまも良く知ってる人だよ?」

御坂「誰がイラつかせてると思ってんのよ。でもアンタと私に共通の知り合いっていたっけ?」

番外個体「それも寂しいけどねぇ。あの人は普段は全然普通なんだけどさ。やるときはやるし、意外と熱い人なんだよね」

御坂「え…」


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:18:46.91 ID:qXywptXDO
番外個体「ヒーローみたいに強いし優くて」

御坂「それって……」ピク

番外個体「もう見当ついたかにゃ?ちょっと鈍感なのが玉に瑕なんだけどさ。カッコいいんだよね」

御坂「(ま、まさか当麻…?)」

番外個体「そう……」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:21:34.61 ID:qXywptXDO
番外個体「第一位のことだよ」ニヤリ












御坂「よっし!セェエーーーーーフッ!!」グッ

番外個体「何ガッツポーズしてんの?ここ喫茶店だよ?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:22:54.06 ID:qXywptXDO
御坂「て、ちょっと待った!よくよく考えたら全然セーフじゃない!」

番外個体「どったのー?」

御坂「いやいや第一位て。一方通行て。悪いこと言わないから考え直しなさい」

番外個体「ちょっと!あの人のこと悪く言わないで!」バン

御坂「うぅ。わ、悪かったわね。ただ一方通行にはいいイメージないし。どんな人かも全然知らないから」

番外個体「ま、おねーたまは上条にゾッコンだもんね~」

御坂「うっさい!だいたいさっきのアンタの言ってた特徴なら一方通行よりアイツの方がぴったりじゃない」

番外個体「上条のこと?ミサカはパスかにゃ~☆なんか苦手だし」

御坂「ホッ…」

番外個体「おねーたまてホント分かり易いよねぇ」

御坂「うるさいっての……」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:24:07.42 ID:qXywptXDO
御坂「で、話を戻すわよ。一方通行についてだけど。普段は普通て言ったけど私にはとてもそうは思えないんだけど」

番外個体「そうかにゃ~」

御坂「それどころか見るからに危険人物じゃない。目つき悪すぎでしょ」

番外個体「う~ん?慣れたら普通なんだけどな~」

御坂「普通は慣れる前に離れちゃうわあれじゃ。むしろ良く慣れるまで一緒にいたわね」

番外個体「最近じゃもうあの目が癖になっちゃって」クネクネ

御坂「相当キてるわね……」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:25:45.62 ID:qXywptXDO
御坂「あと熱い人だっけ?むしろ冷め切ってるイメージなんだけど」

番外個体「これは分かってくれると思うんだけどなぁ。なんだかんだみんなを守ってくれてるし」

御坂「まぁそれはそうなるのかな。強いってのまぁいいけどヒーローっぽいかしら?」

番外個体「ああいうのをダークヒーローって言うんでしょ?」

御坂「……厨ニ病て言うんじゃないかしら?それから優しいてのもピンと来ないけど?」

番外個体「優しいよ~。ミサカがイタズラしても氷のような目で何にも言わないし」

御坂「(これどう見てもダメだわ……)」

番外個体「ツンデレはおねーたまからの遺伝のせいじゃん!」

御坂「悪かったわね!あと心読むな!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:26:46.68 ID:qXywptXDO
御坂「で。鈍感てのはどういうことなの?」

番外個体「ミサカ然りあの人のこと気に入ってる人は意外と多いんだよ」

御坂「そうなんだ?ホント意外ね」

番外個体「でもなんだかんだ顔もいいしなぁ」ウットリ

御坂「そうかしら?まぁ見ようによっちゃいい方なのかもね。ちなみにアンタは一方通行とはどれくらいの関係なの?」

番外個体「ま、同棲はしてる」

御坂「ファッ!?」

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:28:35.32 ID:qXywptXDO
御坂「いやそれもうゴール前じゃない!はやく押し込みなさいよ!アンタまだ生後一年くらいよね?進み過ぎでしょ」

番外個体「落ち着いてって。同棲はしてるけどミサカと2人っきりじゃないんだ」

御坂「えっと…。どういうこと?」

番外個体「あの人とは一緒に住んでるんだけど他にも女が4人いるんだよね~」

御坂「4人も!?何者よアイツ」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:29:57.78 ID:qXywptXDO
番外個体「と言っても2人は保護者みたいなものだけど。でも油断は出来ないね」

御坂「考えてみたらスゴい状況ね。ハーレムじゃないの」

番外個体「だからこーして頭を下げて相談してるんじゃない。何かいい案なぁい?」

御坂「どこが頭下げてるのよ、どこが。でもここまで聞いといてなんだけど私も彼氏とかいたことないし」

番外個体「え~?まぁそんな予感はしてたけど」

御坂「大きなお世話よ!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:31:14.82 ID:qXywptXDO
御坂「でもアンタが一方通行にねぇ」

番外個体「みんなそういうけどさ。優良物件じゃん」

御坂「どうかしら」

番外個体「今言った他にもレベル5だし頭イイしなんと言ってもお金持ち!」

御坂「結局そこかい!」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:33:04.48 ID:qXywptXDO
番外個体「まぁ半分本気だけど冗談だよ。とにかくかわいい妹の為に協力してよおねーたまー」

御坂「自分でかわいいとか言わないでよね。……正直一方通行とはいろいろあったしアンタが言うような人かは全然伝わんなかったけど」

番外個体「けど?」

御坂「でも妹がこう言うんだし協力してあげるわ」

番外個体「さっすがぁ☆信じてたよ!」

御坂「まっかせなさい」

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:34:26.53 ID:qXywptXDO
番外個体「でも処女のおねーたまが何かいいアドバイス出来るの~?」

御坂「だからほっとけての!……と言っても確かにね。どうしたものかしら」

番外個体「誰か知り合いにカップルとかいないの?」

御坂「私知り合いあんまいない……」ズーン

番外個体「ご、ごめんおねーたま!」

御坂「本気で謝られるとまたこみ上げるものがあるわね…」

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:35:46.73 ID:qXywptXDO
御坂「まぁ今話聞いたばっかでいいアドバイスも浮かばないし。いい知り合いがいたら連れて来るから今日はお開きにしましょ」

番外個体「それもそっか。でもミサカの事情知ってて尚且つ付き合ってる人て難しくない?」

御坂「うーん。まぁなんとかなるわよ!」

番外個体「(その思いきりの良さを上条の前でも発揮すればいいのににゃ~)」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/28(日) 20:37:22.85 ID:qXywptXDO
御坂「じゃあ今日は帰りましょうか」

番外個体「そだね。まぁちょっとだけ期待して待ってるね~」

御坂「ちょっとだけは余計よ。それじゃあね!」

番外個体「またね~」ヒラヒラ










浜面「何話してたんだアイツら……?」

27 : ◆ihl24r4bQg [saga]:2013/07/29(月) 19:57:35.92 ID:BVBI4WmDO
御坂「て訳で私達の知り合いで相手持ちの人を連れて来たわよ」

番外個体「あぁうん。まぁ確かに条件には当てはまるけどね」チラ

浜面「……なんだよ?」

番外個体「なんてーか頼りなさそう。ぶっちゃけ童貞でしょ?」

浜面「いきなりなんだよ!?お前もだろ!?」

番外個体「うっわ~。女の子にそんな事言うなんてヒくなぁ。とりあえず減点しとくね」

浜面「お前も言ってんじゃねーか!つーか何のポイントだよ!?」

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 19:59:00.49 ID:BVBI4WmDO
番外個体「そもそもどこで捕えてきたの?」

御坂「浜面さんが彼女っぽい人と歩いてたの見てね。その時連絡先を聞いといたのよ」

番外個体「にゃるほど」

浜面「たまったもんじゃないぜ。……で、今日は何の用だ?第三位の御坂だっけ?」

御坂「あ、ごめんなさい。まだ言ってなかったわね。実は……」

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:00:28.51 ID:BVBI4WmDO

~説明中~

御坂「……て訳なの」

浜面「姉御の色恋沙汰ですか」

番外個体「なんか悪い?」

浜面「いや別に。むしろいいことだろ。ただ一方通行相手てのは難しいかな」

御坂「そうなのよ。私も相談は受けたはいいけど恋愛経験なんかなくて」

浜面「上条の大将しか見えてなさそうだもんなぁ」

御坂「何で知ってんの!?」

浜面「むしろバレてないと思ってたのか?」

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:02:03.58 ID:BVBI4WmDO
浜面「まぁ事情は分かったぜ。ただ俺も経験豊富というわけじゃないぞ?むしろ少ないほうだし」

番外個体「役立たず!この童貞!」

浜面「やかましいわ処女が!この先捨てる予定だわ!」

御坂「ちょ、ちょっと浜面さん。ここファミレスだし抑えて抑えて」

浜面「くそ……」ハァハァ

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:03:12.35 ID:BVBI4WmDO
浜面「ふぅ。しかし一方通行ねぇ」

番外個体「カッコいいよねぇ」クネクネ

御坂「前から思ってたけどそのクネクネなんなの?稲葉なの?浩志なの?」

浜面「分かる人あんまいないだろ」

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:04:40.48 ID:BVBI4WmDO
浜面「ただ俺も一方通行のことよく知らないんだけどな。あいつの好みのタイプとか分かんねぇの?」

番外個体「それが分かったら苦労しないよ」

浜面「あいつ打ち止めちゃん大事にしてたしなー。やっぱりロリコンなのか?」

番外個体「やっぱそうなのかな……」ズーン

浜面「俺が悪かったからヘコむなって。やっぱ気にしてたんだな」

御坂「普段のあれを見せつけられてるからねぇ」

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:06:32.43 ID:BVBI4WmDO
浜面「そもそもお前ら普段はどんな感じなんだ?2人っきりで遊んだりしてる?」

番外個体「結構じゃれあってるよ」

浜面「どんな風に?」

番外個体「うーん、例えば……」

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34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:07:53.16 ID:BVBI4WmDO
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一方通行「オイ!」

打ち止め「いきなり叫んでどうしたの?ってミサカはミサカは激昂してるあなたに尋ねてみる」

一方通行「俺のコーヒーに細工したのはどこの誰だァ!?なンで未開封のブラックコーヒーなのに砂糖が大量に入ってンだよ!?」

打ち止め「え?」

番外個体「ぶひゃひゃひゃひゃ!美味しかった!?ねぇ美味しかった!?」

一方通行「オマエかこの性悪がァ!」

番外個体「いや~大変だったんだよ?未開封の缶コーヒーに注射器で砂糖入れていくのは」

一方通行「ざけンじゃねェ!何がしてェンだよ!?」

番外個体「けけ。コレにこりたらミサカの前でスキを見せないかミサカをずっと見張っとくんだね」

一方通行「るせェ!」バタン
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:10:06.68 ID:BVBI4WmDO
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番外個体「とまぁこんな感じだったり」

浜面「は?」

番外個体「あるいは……」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:11:58.74 ID:BVBI4WmDO
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一方通行「番外個体ォォ!」

番外個体「何?ミサカの名前をそんなに必死に叫んじゃって。とうとう惚れちゃったかにゃ?」

一方通行「黙れ!オマエの後風呂入ろうとしたら湯船が冷水じゃねェか!?」

番外個体「あひゃひゃひゃ!引っかかった!湯加減どうだった!?」

一方通行「だから黙れ!どォいうつもりだ!?勢いよく飛び込ンじまっただろォが!!」

番外個体「ぶひゃひゃひゃひゃ!冷蔵庫の氷全部ぶちまけてやったからねぇ。いや~楽しいねぇ」

一方通行「死ね!」バタン
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:13:12.49 ID:BVBI4WmDO
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番外個体「とまぁ最近はこんな感じかな?」

浜面「……事態は思ったより深刻なようだ」

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:14:20.91 ID:BVBI4WmDO
浜面「ちょっと待て。冗談キツいぞ。最悪じゃねーか!お前いつもそんな感じなのか?」

番外個体「そんなにおかしい?好きな人は構いたくなるじゃん」

浜面「いくらなんでもこれはねーよ!はっきり言って今のままじゃ恋愛関係に発展することはまずない。それどころか嫌われてる可能性すらある」

番外個体「うぅ……」ショボーン

御坂「我が妹ながらこれはないわ」

浜面「一応言っとくがお前もだぞ」

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:18:24.77 ID:BVBI4WmDO
番外個体「でも分かったよ」

浜面「ならいいが」

番外個体「今までイタズラ毎日してたけどこれからは2日に一回にするね」

浜面「……方向性は違う気もするがまぁいいだろ。あと2人っきりで遊んでみたりした方がいいかな」

番外個体「それはちょっと恥ずかしいけどにゃ~」

浜面「2人っきりが恥ずかしいなら打ち止めちゃんと3人で出かけたりだな。今はまだ全然相手されてないと思うし。まずは出かけたりしてちょっとずつでも仲良くなっていけよ」

御坂「意外と為になること言うわね」ヒソヒソ

番外個体「伊達に童貞じゃないんだね」ヒソヒソ

浜面「お前ら聞こえてるからな?つーかこれくらい普通。お前らがおかしいだけだから」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:21:21.39 ID:BVBI4WmDO
浜面「あとちょっかい出すのはなるべく止した方がいいな」

番外個体「なんでよー?」

浜面「人の感情に敏感なタイプではなさそうだし。ツンデレのツンの部分しか受け取らないような奴だし」

番外個体「ちぇー。ミサカのアイデンティティだしネットワークの影響もあるけどなるべく控えるよ。なるべくね」

浜面「今の時期なら海とかプールとかに行くのまいいかもな。なんだかんだスタイルいいんだし水着姿は武器になるんじゃないか」

番外個体「うっわ。ミサカのことそんな目で見てたの?キモいなぁ」ジトー

浜面「見てねぇから!」

番外個体「にゃはは。冗談冗談。ま、参考にさせてもらうよ」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:23:20.38 ID:BVBI4WmDO
浜面「あと今度アイツに会ったらそれとなく好みのタイプや姉御がどう思われてるか聞いてみとくよ」

番外個体「浜面……」ジーン

御坂「見直したわ」

浜面「逆に聞きたいんだけど今までどんな目で見てたんだよ」

番外個体「それは聞かない方がいいんじゃないかにゃ?」

浜面「舐めやがって……」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:24:52.73 ID:BVBI4WmDO
浜面「あ、そうだ。お前によく似た奴を今度連れて来るからそいつにも話聞いてもらえよ。語尾とか話し方が非常によく似てる。あんま知らないけど経験豊富そうだし」

番外個体「誰だろ?」

御坂「この子と会わして大丈夫なの?」

浜面「その辺は大丈夫だと思う。じゃあ今日は帰るな。またなんかあったら連絡するわ」ヨッコラショ

御坂「分かったわ」

番外個体「ありがとね。またね~」

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/29(月) 20:26:16.01 ID:BVBI4WmDO
麦野「へくちっ」

絹旗「おや、麦野。超風邪ですか?」

麦野「超風邪てなによ。噂でもされてんのかな」

滝壺「意外とかわいいくしゃみなんだね」



55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 19:41:09.33 ID:N3tgVFHDO
一方通行「ハァ?」

打ち止め「だからプールに行こうよ、ってミサカはミサカはもう一回誘ってみたり」

一方通行「だりィ。パス」

番外個体「いいじゃん。どうせ暇でしょ?」

一方通行「オマエらだけで行けよ」

打ち止め「あなたお願い、ってミサカはミサカはつぶらな瞳で見つめながら懇願してみる」ジー

一方通行「しゃあねェ行くか」

打ち止め「あなたありがとう!ってミサカはミサカは感謝してみる」

番外個体「さっすがロリコン!」

一方通行「るせェよ」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 19:42:02.26 ID:N3tgVFHDO
一方通行「つーかオマエら水着とかあンのか?」

番外個体「買ってよ」

一方通行「ハァ?なンで俺が」

番外個体「ほら。最終信号。出番だよ」

打ち止め「あなたお願い、ってミサカはミサカは……」

一方通行「任せておけェ」

番外個体「なぁんで最終信号にだけは甘いんだよ腹立つなぁ……」ブツブツ

一方通行「なンか言ったか」

番外個体「べっつにぃ?」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 19:44:11.26 ID:N3tgVFHDO
打ち止め「ほんとにありがとう、ってミサカはミサカはまたまた感謝してみたり」

一方通行「つーかオマエら泳いだことあンのかよ?」

番外個体「直接は無いけどネットワークからダウンロード出来るからね」

打ち止め「心配無用なのだ、ってミサカはミサカは胸を張ってみたり」

番外個体「そういうあなたこそ大丈夫なの?」

一方通行「……。アイツら呼ンどくか」

58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 19:53:09.13 ID:N3tgVFHDO
打ち止め「てわけでプールにやってきたよ!ってミサカはミサカはハシャいでみたり」

一方通行「あンまりハシャぎ過ぎンじゃねェぞ!」

浜面「相変わらずの過保護っぷりだな」

上条「このご時世通報されちゃうからなぁ」

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 19:54:24.70 ID:N3tgVFHDO
浜面「よ。良かったな。うまく引きずりだせたんだな」ヒソヒソ

番外個体「まぁね。おチビを焚きつけてね」ヒソヒソ

浜面「ちゃんと仲良くしろよ?」ヒソヒソ

一方通行「何話してンだよ?」

浜面「水着姿の姉御がかわいいなぁて話だよ」

番外個体「ど、どうかな……///」

一方通行「……普通?」

番外個体「……」ゲシッ

一方通行「ってェ!なにしやがる!?」

浜面「(一方通行……)」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 19:55:25.23 ID:N3tgVFHDO
打ち止め「ミサカの水着はどうかな?ってミサカはミサカは感想を求めてみる」

一方通行「イインじゃねェの?」

番外個体「……」イライラ

浜面「(まずい。姉御がイラついてる……)」

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 19:56:18.43 ID:N3tgVFHDO
番外個体「ねぇねぇ。ちょっと勝負しない?」

一方通行「勝負だァ?何すンだよ?」

番外個体「せっかくプールに来たんだから男と女チームで別れてどっちが速いか競うの。負けたチームが昼ご飯奢りね」

浜面「ちょ、なに言い出してんだよ!?」

63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 19:57:36.13 ID:N3tgVFHDO
一方通行「俺は杖つきだぞ?」

番外個体「スイッチ入れればいいじゃない」

一方通行「面白そォじゃねェか。その勝負受けて立つ!」

浜面「おい、大丈夫かよ?」

一方通行「ハッ、俺を誰だと思ってやがる?能力でなンとでもなるわ」ヒソヒソ

浜面「大丈夫かなぁ……」

番外個体「……」ニヤリ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 19:59:21.33 ID:N3tgVFHDO
浜面「つーか何言い出してんだよ!?仲良くするんじゃないのかよ?」ヒソヒソ

番外個体「けっ。ミサカキレちまったよ」

浜面「なに厨二みたいなこと言ってんだよ……」

番外個体「ふんだ。あの人が悪いんだ!」

浜面「(どうしよう……)」

65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:00:29.84 ID:N3tgVFHDO
浜面「つってもお前ら2人しかいないじゃん。あと1人どうすんの?」

番外個体「もちろん考えてあるよ。てわけでそこら辺をうろついてたおねーたまを捕まえてきました!」

御坂「ど、どうもー……ってなにこれ?まったく流れが読めないんだけど……」

上条「おーす。来てたのか」

御坂「ま、まあね」

打ち止め「お姉様久しぶり!ってミサカはミサカはお姉様に抱きついてみたり」

御坂「やっほー」ナデナデ

一方通行「よォ、よく来てくれたなァ」

御坂「別にアンタの為に来たわけじゃないけど。ていうか何ナチュラルに話かけてんのよ!」

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:01:23.19 ID:N3tgVFHDO
御坂「あら?浜面さんもいるのね」

浜面「奇遇だな」

一方通行「オマエら仲良かったっけ?」

浜面「まぁいろいろあってな」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:02:27.63 ID:N3tgVFHDO
御坂「アンタ早速実践してるのね」ヒソヒソ

番外個体「まぁね」ヒソヒソ

御坂「で、仲良くするのよ?」

浜面「(無理そうです……)」

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:03:18.06 ID:N3tgVFHDO
黒子「お姉様がいっぱいですの。ここが天国ですの?」

佐天「何やら面白そうなことが始まりそうな空気だね!」

初春「そうですね」

浜面「悪いな、お遊び中邪魔しちゃって」

初春「いえいえ」

69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:04:19.63 ID:N3tgVFHDO
佐天「ダメだよ初春、騙されちゃ。この人はこんなこと言いながら私達のこと口説こうとしてんだから」

初春「え、そうなんですか!?」

浜面「ちげーよ!」

佐天「見てみなよこのだらしのない顔。下心がありありと見てとれるでしょ?」

初春「た、確かに言われてみればそんな感じの顔してますね……」

佐天「でっしょー!気をつけなさいよ?」

初春「ありがとうございます、佐天さん!」

浜面「なんで俺初対面の中学生にこんなこと言われてんだよ!」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:05:10.62 ID:N3tgVFHDO
番外個体「女の子口説いてるとこ悪いんだけどそろそろ本題に入っていいかな?」

浜面「口説いてねぇよ!それどころか勝負の前に精神に深い傷を負ったよ!」

佐天「やっぱり口説こうとしてたんだ!」

初春「怖いですね」

浜面「聞けよ!」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:06:38.47 ID:N3tgVFHDO
番外個体「とりあえず女子チームはミサカとおねーたまと最終信号で行くよ。男子チームは3人しかいないから確定だね。泳ぐ距離は1往復」

御坂「距離は20mくらいかしら?」

上条「打ち止めは大丈夫なのか?」

打ち止め「大丈夫!って言いたいとこだけど……ミサカはミサカはハンデが欲しい」

番外個体「どうかな親御さん?ちょっとハンデちょうだいよ?」

一方通行「構わねェ」

番外個体「さっすがロリコン!幼女には優しいねぇ!」

佐天「思ったより危険人物っぽいね」

初春「そうですね。要注意人物として風紀委員のリストに登録しときます」

番外個体「それが賢明だよ。じゃあ最終信号は片道だけね」

打ち止め「ありがとうあなた、ってミサカはミサカはあなたに感謝してみる」

73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:07:54.45 ID:N3tgVFHDO
番外個体「あ、ちなみに言い忘れてたけど能力使用は無しだから」

一方通行「待て!聞いてねェぞ!スイッチ入れてイイって言ったろォ!?」

番外個体「能力使用していいとは言ってないよ?ていうか当たり前じゃない。能力あったらあなたなんでもやりたい放題じゃない」

一方通行「能力無かったら俺ァ障害者だぞ!溺れ死ぬわ!」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:09:55.89 ID:N3tgVFHDO
打ち止め「その点は安心して、勝負の間は一時的に能力だけを切るから、ってミサカはミサカはフォローしてみたり」

浜面「えらくご都合主義だな」

番外個体「だってさ。良かったね」

一方通行「ちっとも良くねェよ!」

打ち止め「ただそれだとあなたの身体能力じゃ相当厳しいことが予想されるけど、ってミサカはミサカはこの先予想される未来を想像してちょっぴり悲しくなってみたり」

番外個体「もちろん第一位ともあろう方が一回口に出したことを撤回したりしないよね?」ニヤニヤ

一方通行「この勝負、引き分けで手を打たないか?」

番外個体「ぶひゃひゃひゃひゃ!」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:11:53.46 ID:N3tgVFHDO
浜面「どうせこんなこったろうと思ったよ……」

上条「おい、頼むぞセロリ?上条さんは人に奢るだけの余裕はないですよ?」

一方通行「どさくさに紛れてセロリ言うンじゃねェ!」

浜面「ていうかまず20mも泳げるのかよ」

一方通行「知らねェよ。今まで泳いだことなンかねェもン」

上条「どんな生活してたんだよ!」

浜面「負け確定じゃねぇか!」

一方通行「だって反射ってスッゴく便利なンだもン」

浜面「だもんじゃねぇよ!キモいよ!」

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:13:16.20 ID:N3tgVFHDO
番外個体「あひゃひゃひゃ。あなたの無様な姿が見れそうだねぇ。あ、順番は適当に決めてくれていいよ」

浜面「順番か。正直誰がどこでも一緒だろうが」

上条「一方通行を後ろに置くのは危険だな」

浜面「確かに。終盤の勝負所で期待できねぇもんな」

一方通行「……オマエら好き勝手言ってくれてンなァ」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:14:41.03 ID:N3tgVFHDO
浜面「じゃあ一方通行の遅れ分を俺と上条の大将で挽回する感じでいくか。最後頼めるかヒーロー?」

上条「ああ、任せてくれ。上条さんは死ぬ気で行きますよ」

一方通行「真面目に考えてるとこ悪いが誰がどこでも変わらンと思うぞ」

浜面「俺だって余裕なんかねぇんだから頼むぞ?」

上条「下手なことしたらそげぶすっからな?」

一方通行「うっわァ殴られるゥ……」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:16:17.70 ID:N3tgVFHDO
打ち止め「勝負だよあなた、ってミサカはミサカは気合いを入れてみる」

番外個体「大丈夫だよおチビ。余裕余裕」

御坂「しかしあいつホントほっそいわねー」

黒子「サイズの違う水着姿のお姉様が3人……辛抱たまらんですのーッ!」ハァハァ

番外個体「なぁにこれ?」

御坂「……定期的な発作なの。ちょっとほっといてやってくれる?」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:18:11.60 ID:N3tgVFHDO
番外個体「ふうん。ま、そろそろ始めよっか。一番手はおチビ、頑張ってにゃー」

打ち止め「頑張ります、ってミサカはミサカは勇んでみたり」

一方通行「さすがにガキ相手に負けはしねェだろ」

上条「バカ、フラグ建てんな!」

浜面「頼むぞホントに」

番外個体「それじゃ行くよ。よーい……スタート!」

打ち止め「えい!ってミサカはミサカはさっそうと飛び込んでみたり」バシャ

浜面「意外にうまいな」

上条「あの長ったらしい語尾どうなってんだ?」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:20:01.29 ID:N3tgVFHDO
一方通行「おらァ!」

ベシャー!

浜面「バカ、足から飛び込んでどうすんだよ!?ただ落下しただけじゃねーか!」

上条「しっかりしろよ!」

一方通行「ウオォ!」

浜面「かけ声だけはいいな」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:21:02.35 ID:N3tgVFHDO
ブクブクブク…

番外個体「あ、沈んだ」

浜面「あぁもう!」

上条「めちゃくちゃだよ!」

浜面「仕方ねぇ、助けてやるか」

番外個体「おっと。水から助けだしたら負けとみなすけどいいかな?」

上条「なに!?そういうことならもう少し様子を見ようか」

浜面「死んじまうぞ!」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:22:01.96 ID:N3tgVFHDO
ザブン

浜面「おら、ってホント軽いなコイツ」

一方通行「げほっごほっ!……もォやだよォ。お水怖いよォ」ガタガタ

浜面「おいおい、大丈夫かよ?」

番外個体「あひゃひゃひゃ!ホントに笑わせてくれるねぇ!」

打ち止め「おろろ。知らない間に決着がついてる、ってミサカはミサカは驚いてみたり」

御坂「ちょっと情けないわねー」

初春「私を助けてくれた人に似てると思ったんですがやっぱり人違いですね。助けてくれた人はもっとかっこよかったですし」

佐天「ありゃただの危険人物だわ」

一方通行「クッソがァ……」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:23:35.22 ID:N3tgVFHDO
番外個体「じゃ約束通りあなた達の奢りでご飯食べいこうか」

御坂「悪いわね、何もしてないのに」

番外個体「ま、勝ちは勝ちだしね」

佐天「ゴチになります!」

初春「なんだかすいません」

黒子「お邪魔しますの」

一方通行「なンでしれっとオマエら混ざろうとしてンだよ!?」

番外個体「別にいいじゃない。あんまだだこねるならさっきの情けない映像ネットワークに流すけど?」

浜面「なんか知らんが大変そうだな」

一方通行「あァ分かったよォ!」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/07/31(水) 20:25:12.90 ID:N3tgVFHDO
ゴチソウサマデシター

浜面「結局一方通行に全額出してもらっちまったな」

上条「サンキュー!助かったぜ」

一方通行「そのかわり今日のことは誰にも言うンじゃねェぞ?頼むから」

上条「分かった分かった」

浜面「必死だなぁ……」

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/07/31(水) 20:26:30.36 ID:N3tgVFHDO
打ち止め「まぁまぁ元気だして、ってミサカはミサカは落ち込むあなたを励ましてみたり」

番外個体「楽しかったのに何が不満なんだか」

一方通行「なンだか今日1日でいろいろ失った気がするぜェ……」

番外個体「いやぁ楽しかった。また来たいねぇ」

一方通行「この惨状を見てまた来ます、なンてとても言えねェよ……」

佐天「また奢ってくださいね!」

一方通行「なンでまた勝負すること前提なンだよ!?」

御坂「いいじゃない。結構面白かったわよ?」

一方通行「俺は全く面白くねェよ!好き勝手言いやがって」

打ち止め「また行こうよ、ってミサカはミサカはあなたを誘ってみたり」

一方通行「……考えとくわ」

浜面「(結局姉御と一方通行の関係深まってないし……)」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:19:26.42 ID:y6TQ7T8DO
~ファミレス~
一方通行「よォ」

上条「おっす一方通行」

浜面「お~す」

一方通行「とりあえずコーヒーでも頼むか」ピンポーン

浜面「相変わらずだな。たまには野菜ジュースとか飲んだら?」

一方通行「るせェな。野菜なンかなくても生きてけンだよ」

浜面「んな訳ねーよ。お前今にも死にそーじゃん」

一方通行「チッ。なンでもいいがここは浜面のおごりでいいよなァ?じゃいっぱい頼もっとォ」ピンポンピンポーン

浜面「ちょっと待て!」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:21:03.29 ID:y6TQ7T8DO
浜面「そういやプールのキズは癒えたか?」

一方通行「話題にすンな殺すぞ」

浜面「わ、悪い」

上条「(土御門が何故か知ってたけど黙っておこう)」モグモグ
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:21:43.83 ID:y6TQ7T8DO
浜面「しかし一方通行は肉ばっかり喰うな」

一方通行「文句あンのか?」

浜面「別にないけどさ。ただ偏った食事はよくないぞ?お前ただでさえ体弱そうだし」

一方通行「大きなお世話だボケが」

上条「まぁまぁ一方通行。偏食は良くないぞ?」

一方通行「おォ。気ィつけるわ」

浜面「なんだよこの差は!?」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:22:29.09 ID:y6TQ7T8DO
一方通行「で?いきなり呼び出したりしてなンの用だよ浜面くゥン?」

浜面「いや。お前らと無性に話したくてな」

一方通行「ハァ?そンな理由でわざわざ呼び出したンですかァ!?」

上条「乙女かおめーは」

浜面「たまにはいいじゃねぇか。だいたいお前だってやることなんかないだろ?」

一方通行「るせェ。昼寝で忙しいンだよ」

浜面「それを世間一般では暇と言うんだよ!」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:23:22.41 ID:y6TQ7T8DO
浜面「つーかお前頼みまくったくせに全然喰ってねぇじゃねぇか!」

一方通行「あァ?文句あンのか?」

浜面「あるから言ってんだろ!」

上条「それならインデックス連れてくれば良かったな」

浜面「インデックス?なにそれ?ペット?」

一方通行「三下が家で飼ってるフードファイターみてェな奴だ」

浜面「フードファイター?」

上条「ハハ。否定出来ないな」

浜面「いやマジでなに?ワニでも飼ってんの?」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:24:19.83 ID:y6TQ7T8DO
上条「そういや夏休みだしバイトしたいな。一方通行どうにかしてくれよ」

一方通行「バイト?」

上条「そうなんでせう。今まで奨学金やら仕送りやらでなんとかやって来たけど……もう限界が来てまして」

一方通行「まァ事情は分かった。だがなンで俺に話すンだよ?」

上条「バイトは探してるんですがいつもの不幸でなかなか採用にならなくて」

一方通行「それで?」

上条「第一位様のコネでどこかにねじ込んで貰えないかなと」

一方通行「うっわァ。完っ全に人頼みじゃねェか。引くわァ」

上条「そう言わず頼むよ一方通行。もう本当に限界なんだよ」ブンブンブンブン

一方通行「」ガクガク
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:25:10.56 ID:y6TQ7T8DO
一方通行「うっげェ……脳震盪起こすかと思ったぜェ……」

上条「はは。で、どうなんだ一方通行。どこかいいとこ知らないか?」

一方通行「ちょっと待って、今能力で体調整えてるから。……うっ、ふゥ。まァどォにかしてやりてェのは山々だが俺もバイトなンぞしたことねェからなァ」

上条「所詮はセロリか」

一方通行「今なンつった?しかし落ち着けェ。なら浜面が詳しいンじゃねェの」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:26:28.66 ID:y6TQ7T8DO
上条「マジか。浜面どこかこ紹介してくれよ」

浜面「え、俺?でもいきなり言われてもなぁ」

一方通行「使えンチンピラだな」

浜面「使えるチンピラの方が少ねぇよ!それに俺だってまだお前らとそんな変わらんのにコネなんかねぇよ」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:28:01.23 ID:y6TQ7T8DO
上条「困ったなぁ。このままじゃ一方通行の家に転がりこむことになっちまうよ」

一方通行「あン?」

浜面「あぁ。いいじゃねぇかそれ。一方通行なら余裕だろ?」

一方通行「あ、もしもし第四位様ですかァ?お宅の手下の浜面くンがあなたのことオバサンって言ってましたよォ」

浜面「お前何やってんだよ!?何で番号知ってんだよ!?俺死んじゃうよ!?」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:29:08.07 ID:y6TQ7T8DO
一方通行「いえいえどォもォ。ふゥ。第四位めちゃくちゃ喜ンでたぜ?」

浜面「ほんとにヤバいんだよ!アイツは俺を殺しにロシアにまで来たんだぞ!?」

一方通行「愛されてるじゃねェか」

上条「羨ましいぜ!」

浜面「バカなの!?んなことで死ぬのはごめんなんだよ!」

上条「あ、じゃあさ。その第四位とやらになんかバイト紹介してもらおうぜ?」

一方通行「名案じゃねェか……」

浜面「お前らほんといい加減にしろよ!」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:30:23.13 ID:y6TQ7T8DO
一方通行「ホラホラ。速く逃げねェと死ンじまうぜ?」

浜面「お前のせいなのになんで人事なんだよ!」

一方通行「オマエに会えるのもこれが最後になるな。三下も挨拶しとけェ」

上条「じゃあな、浜面。達者でな」

浜面「お前ら覚えとけよ!」ダッ

麦野「ここか浜面ァ!」バン

浜面「(うおっ!来るの速すぎんだろ!)」コソコソ

麦野「どこにいやがる!?」

上条「あそこに隠れてます!」ビシ

浜面「お前ほんとなに言ってくれてんだよ!?」

麦野「死ね!」バシュ

浜面「うわぁー!?」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:31:12.80 ID:y6TQ7T8DO
浜面「ひ、ひでぇ目にあった」ボロボロ

上条「よく生きてたな」

浜面「い、いつものことなんで」ヨロ

上条「丈夫な体だな」

一方通行「やるじゃねェか」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:33:04.15 ID:y6TQ7T8DO
浜面「冷静な分析いらねーよ!お前らのせいだろ!危うく浜/面になるとこだっただろうが!」

上条「まだいけるだろ」

浜面「え?」

一方通行「だな。せっかくだし、は/ま/づ/らくらいまで目指してみろよ」

浜面「なにがせっかくだよ!完璧に死んでんじゃねーか!」

上条「学園都市の技術ならいけるんじゃない?」

一方通行「分かった手配しとく。また段取りついたら連絡するわ」

浜面「しなくていいよ!」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:34:25.56 ID:y6TQ7T8DO
浜面「ったくこんな会話はどうでもいいんだ。たまにはそれらしい話しようぜ?」

上条「と言うと?」

浜面「男だけで話すといったらそりゃあれですよ。女の子の話ですよ。お前ら好きな人とか気になるやつとかいないの?」

上条「自分だけ彼女いるからって調子に乗ってるな」

一方通行「ブチ殺すぞ」

浜面「そんなんじゃねぇよ。でも大将はその気になりゃ簡単にできそうだけどな?」

上条「不幸な上条さんには出会いなんてありませんことよ」

浜面「誰か身近にいないのか?仲良そうにしてるやついたじゃん」

上条「誰のこと?」

浜面「御坂とか」

上条「アイツ俺の命狙ってるだけだろ」

浜面「(御坂のやつ普段何やらかしてんだよ)」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:35:44.64 ID:y6TQ7T8DO
浜面「ちなみに大将はどんな奴がタイプなの?」

上条「やっぱり年上かな。危ない事多いし癒やしてくれる人がいいな」

浜面「(御坂にゃ言えねぇなこれ……)」

111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:38:13.92 ID:y6TQ7T8DO
浜面「一方通行は気になる人いないのか?」

一方通行「いる訳ねェだろ」

浜面「そうか。好みのタイプとかないの?」

一方通行「中学生以下だな」

浜面「」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:39:21.79 ID:y6TQ7T8DO
浜面「ちょっと待て本気か!?」

一方通行「フン」

上条「本当のとこはどうなんだ?」

一方通行「まァこンな性格だしついて来てくれるタイプのがイイかもな。だから年下と言えば年下のが向いてンだろォがこだわりはねェな」

浜面「冗談かよ。お前が言うと冗談に聞こえねぇよ!」

一方通行「あァ?」

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:40:48.60 ID:y6TQ7T8DO
浜面「一方通行は身近にいい人いたりしねぇの?確か女性数人と同居してんだろ?」

一方通行「なンで知ってやがる?」

浜面「風の噂でな」

一方通行「どこで聞いたか知らねェがそれならオマエもハーレム作ってンだろ?」

浜面「俺は滝壺一筋だから。だいたい他の奴ら怖ーし」

一方通行「オマエなァ。その状況がどンだけ恵まれてるか分かってンのか?うまくやりゃハーレムエンドだぞ?」

浜面「うまくやれなきゃデッドエンドだぞ!?いやむしろそっちのが可能性高い!さっきの麦野見てたら分かるだろ!?」

一方通行「ったくヘタレが」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:41:52.79 ID:y6TQ7T8DO
浜面「うるさいな。俺は無理して危険な橋を渡りたくないんだよ。今は一方通行の話が聞きたいんだ」

一方通行「同居人はそンなンじゃねェよ」

浜面「そうか。全然好みでもないのか?」

一方通行「しつけェな。一体なンだよ?」

上条「まぁそう言わず答えてやれよ。俺も気になるし」

一方通行「俺なンかの気にしてどォすンだよ。まァアイツらとそォいう関係が全くねェかと言うとンな事ねェよ」

浜面「おぉホントか!」

一方通行「いちいちやかましいな。保護者気取り2人はまァ美人な方だと思うしイイ奴らだ」

浜面「へぇ(姉御もライバル多そうだな)」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:43:36.69 ID:y6TQ7T8DO
一方通行「まァでもこの2人と付き合ったりとかはねェだろな」

浜面「なんで?」

一方通行「年が離れてるしな。親代わりみてェなもンだ」

浜面「そっか。打ち止めちゃんと姉御は?」

一方通行「つまンねェしもォイイだろ」

浜面「(こっからが肝心なのに……)」

上条「……」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:44:36.51 ID:y6TQ7T8DO
上条「あの2人かわいいもんなぁ」

浜面「(おお!?)」

一方通行「……まァな」

浜面「お前もそういう事思うのか」

一方通行「こンなでも一応な」

浜面「でも意外だな。姉御にはちょっかいばかり出されてるから嫌ってるのかと思ってた」

一方通行「別にあの程度で嫌うかよ」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:45:35.35 ID:y6TQ7T8DO
浜面「恋愛対象としてはどうだ?」

一方通行「年も近ェし別に無しではねェよ。ちィとイラつく時もあるがそれ以外は特には」

浜面「いい感じじゃねぇか」

一方通行「ただ今のとこなンか特別な関係とかは考えてねェよ」

浜面「なんで?」

一方通行「俺なンかとくっつくよりもっと他の奴とくっついた方がアイツらも幸せだろ」

浜面「でもお前と一緒にいるのが幸せなのかもしれないぜ?」

一方通行「どォかねェ。ま、そン時はそン時だな」

浜面「そうか。参考になったぜ」

浜面「(まぁ全く無しではなさそうだな。しかし大将にいろいろ頼んどいて良かったぜ)」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:47:19.13 ID:y6TQ7T8DO
――――――――――
―――――――――
―――――――

浜面「大将。一方通行が来る前にちょっと頼みがある」

上条「うん?厄介事か?」

浜面「ある意味な」

上条「意味深な言い方だな。どうしたんだ?」

浜面「一方通行の本音を聞きたいんだ。恋愛関係の」

上条「いきなりだな。でもなんで?」

浜面「頼む!何も言わずに協力してくれ!アイツは俺には言ってくれなくても大将には心開いてるみたいだし」

上条「なんだよ。お前ホモかよ。一方通行狙ってんの?」

浜面「違うっての!」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:49:13.53 ID:y6TQ7T8DO
上条「うーん。でも難しいと思うぞ?」

浜面「今日いくら食っても奢ってやるから頼むよ」

上条「分かった分かった。ただあくまでアシストするだけだからな?あと一方通行には内緒にしといてくれよ?」

浜面「分かった。サンキュー!」

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:50:26.77 ID:y6TQ7T8DO
浜面「(とまぁ大将には助けられた)」

上条「……」モグモグ

浜面「(しかし……)」

上条「うん?」バクバク

浜面「食い過ぎだろ!」

上条「上条さんはこういう時でないと食べれないし。それに約束しただろ?」

浜面「うぐっ……」

一方通行「なンのことだ?」

上条「ちょっと浜面を助けてやったことがあってな」モグモグ

一方通行「さすがはヒーローだ」

上条「それで奢ってくれるらしい」

一方通行「ほォ。殊勝なこって」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:51:46.43 ID:y6TQ7T8DO
上条「浜面サンキュー!腹いっぱいだぜ」

一方通行「本気で奢るとはなァ」

浜面「約束は約束だからな……」

浜面「(約二万か……。三人でのファミレスの料金じゃねーな……)」

一方通行「そンなら今回は出さねェからな?」

浜面「あぁ。もちろんだ……」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/03(土) 19:52:48.80 ID:y6TQ7T8DO
浜面「はぁ。そろそろ御坂と姉御とまた作戦会議するか。そういや麦野も連れて行こうと思ってたんだったな」

浜面「なんか御坂と麦野は鉢合わせたらかなりマズい気がするけどきっと気のせいだな、うん!」




132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:12:28.67 ID:LQyTfjXDO
浜面「て訳で麦野さんを連れて来たが……」

麦野「……」イライラ

御坂「……」カリカリ

浜面「え~と……」

浜面「(な、なんだこの空気の悪さは……2人とも今にも殺し合いを始めそうじゃねぇか……)」ガタガタ

番外個体「ケーキうまっ」バクバク

浜面「(お前はもう少し空気読め!)」

133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:13:37.70 ID:LQyTfjXDO
浜面「と、とにかくだな。本日はお日柄も良く。皆さんもよくお集まり……」

麦野「なぁ浜面」

浜面「な、なんでしょう!?」ビク

麦野「なんだかんだお前はよくやってるしパシりとしては優秀だ」

浜面「はぁ。そりゃどうも……」

麦野「ただな。会わせたいヤツがいる、って言ってその相手がコイツてのはどういうことだぁ?」ギロ

浜面「ひ!」

御坂「こっちのセリフよ!」

浜面「まあまあお二方どうか落ち着いて……」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:14:28.15 ID:LQyTfjXDO
麦野「あぁなるほど。つまりあれか。浜面は第三位とのケリをつける場を用意してくれた訳か。それなら許す。それ以外なら殺すしかない」

浜面「う……」ダラダラ

御坂「ちょっと!浜面さん怯えてるじゃない」

麦野「すっこんでろガキが」

御坂「なんですってぇ!」

番外個体「負けるなおねーたまー」

浜面「ちょ、ややこしくなるから黙ってろ!」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:16:14.61 ID:LQyTfjXDO
浜面「ひとまず怒らないで聞いてくれ」

麦野「もうどうしようも無いくらいキレそうだがな」

御坂「相変わらずねぇ」

麦野「あんだと?」

御坂「なによ!」

浜面「話が進まない……誰か助けて……」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:17:34.65 ID:LQyTfjXDO
浜面「別にお前らが認識あるのを知っててわざと引き合わせたとかじゃないんだ」

麦野「じゃあどういう訳よ?」

番外個体「それはミサカの為だにゃー」

麦野「コイツ第三位のクローンか?」

番外個体「ありゃ?なんで知ってんのー?」

麦野「まぁいろいろとな。しかしクローンにいろいろ負けてるオリジナルてのはどうなのかしらねぇ」ニヤ

御坂「人が気にしてることを……」

137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:18:18.62 ID:LQyTfjXDO
麦野「悔しかったらバストアップ体操でもするんだな」

御坂「ちょっと表出なさいよ!」

麦野「望むところだ!」

番外個体「ちょっと。どうにかしてよ浜ちゃん」

浜面「え~。まぁ頑張ってみるけど」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:20:09.09 ID:LQyTfjXDO
浜面「あのさ麦野」

麦野「何よ?」

浜面「過去何かあったみたいだしマズい相手だったのは謝るからここは俺の顔に免じて話を聞いてやってくれないか?」

麦野「……仕方ねぇな。悪かったわね……」ショボ

御坂「(あの麦野が)」

番外個体「(浜面の言うこと大人しく聞いただと……?)」

浜面「御坂もさ。麦野は口はともかく根はそんなに悪いやつじゃないんだ。せっかく来てもらってるんだしお互い落ち着いてくれ」

御坂「分かった……」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:21:24.34 ID:LQyTfjXDO
麦野「それで?わざわざ私に何の用?てかなんであんた第三位と親しくなってんの?」

浜面「全部言っていいのか?」

番外個体「構わないよ~ん」

麦野「コイツ絡み?」

浜面「実はだな……」

――――――――――
――――――――
―――――


140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:22:22.67 ID:LQyTfjXDO
麦野「……」

浜面「て訳なのですが」

麦野「え、なにそれ。つまり私に恋愛アドバイスをしろと?」

浜面「まぁそういうことだな」

御坂「私はそういう方面からっきしだし。で私とこの子の共通の知り合いで彼女持ちの浜面さんに協力してもらってるの」

番外個体「よろしく頼むにゃ~」

麦野「あっそ……」

麦野「(いやいや……予想外過ぎんだろ……。なんで私なんだよ。なんで私が恋の夏期講習なんかしなきゃなんねぇんだ?そもそも私もそういう経験ねぇよ。恥ずかしくて言えないけど)」

浜面「お~い?どうかしたか麦野?」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:23:21.85 ID:LQyTfjXDO
麦野「あ、あぁ。何でもないけど。ひとつ聞きたいんだけどなんで私に話聞こうと思ったの?」

浜面「なんか経験豊富そうだし。下ネタも恥ずかしげもなく言ってるし慣れてんのかなと」

麦野「(え~あれだけで判断しちゃうのかよ……。今度から下ネタ控えよ……)」

シーン

浜面「(さっきから静かだがどうしたんだ?)」

麦野「……」ウーン

浜面「(なんか悩んでる?やっぱり怒ってんのかな?)」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:24:20.94 ID:LQyTfjXDO
浜面「で、どうだろ?」

麦野「え!?あぁそうね。ちなみに相手はどこの誰?」

番外個体「第一位の一方通行なんだけど知ってるかにゃ?」

麦野「あぁあの?そんな大物どこで知り合ったの?」

番外個体「まぁちょっとロシアでね」

麦野「あんたも行ってたのね。で今も関わりあるの?」

番外個体「今はいろいろあって同じ家に住んでるんだ」

麦野「すごいわね」

麦野「(それもうクライマックスじゃない)」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:25:26.35 ID:LQyTfjXDO
麦野「……」エート

浜面「(なんか今日の麦野おとなしいな)」

番外個体「ちょっといいかにゃ?」

浜面「どうした?」

番外個体「いやね。わざわざ麦野さんに来てもらったのはありがたいんだけどさ。この人おねーたまと同じ匂いがするんだよね」スンスン

麦野「え!?」ギク

浜面「なんだよそれ?」

御坂「どこの分隊長よ」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:26:30.65 ID:LQyTfjXDO
番外個体「好きな人の前だと素直になれない病気というか?麦野ぶっちゃけ処じ……」

麦野「ちょっと待ったぁ!」ガシ

番外個体「むぐっ!?」

浜面「どうしたんだよいきなり?よく聞き取れなかったぞ?」

麦野「おい浜面」

浜面「なんだ?」

麦野「しばらく席外せ」

浜面「は?なんでだよ?」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:27:50.44 ID:LQyTfjXDO
ジュン!

浜面「ひっ!?」

麦野「いいから外せ。私が優しく言ってる内にな」

浜面「わ、分かった……(優しさのかけらもねーよ!)」

御坂「なるほど。なんとなく察したわ」

番外個体「でしょ?」

146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:28:46.58 ID:LQyTfjXDO
麦野「……なんで分かったの?」

番外個体「似た者同士だからかにゃ?浜面に対してだけ態度違うし。あと最初あんだけ騒いでたのに恋愛の話は全然せずに静かになってるし。もしかして経験ないのかな~て」

麦野「うぅ……」

御坂「意外ねぇ」

番外個体「おねーたまだって同じじゃん」

麦野「そうなの?」

番外個体「上条ていうレベル0の想い人にベタ惚れだから」

麦野「ほう」

御坂「ちょっと。いちいちバラさないでよ!」
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:29:59.40 ID:LQyTfjXDO
番外個体「それでその上条さんの前ではもう見てらんなくてさ。電撃飛ばすわ武器振り回すわもう殺す気かっての」

御坂「だってぇ……」

麦野「はっ。ガキが」

御坂「アンタだって!その年で経験0じゃない」

麦野「なっ。仕方ねぇだろ!今まで暗部にいたり実験漬けだったんだから。レベル5てだけで違った目で見られるし……」

御坂「あ~でもなんか気持ち分かるかも」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:32:02.04 ID:LQyTfjXDO
麦野「だからまともな恋愛なんかしたことないし。そもそもそんな余裕なんて無かったしさぁ」

番外個体「大変だにゃ~」

麦野「だから仕方ないことなのよ。私が不器用なのも経験ないのも全て仕方ないの!」

御坂「そっか。そうよね!だから私のも仕方ないのね!」

番外個体「(清々しい程の傷の舐めあいだにゃ~)」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:32:52.71 ID:LQyTfjXDO
麦野「なんかこうすごくまっすぐなのよね。自分はレベル0なのに」

御坂「分かるわ分かるわ。その癖妙なとこで熱いし強いのよねぇ」

麦野「レベル5にもビビらないし恥ずかしいけど何回も負けた。でも普段は頼りないくせにやる時はやるし。んでもって優しいしさ」

御坂「私もだわ。だからつい大丈夫かなーて能力使っちゃうのよね。照れ隠しもあるけど。なんか甘えが出ちゃうのかな」

麦野「くっそ分かるわ」

番外個体「ミサカそっちのけで意気投合してるし」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:34:29.83 ID:LQyTfjXDO
麦野「……言わないでよね」

番外個体「浜面に?」

麦野「そうよ。だいたいあいつもう彼女いるし……」プルプル

番外個体「(西野カナばりに震えてる……)」

御坂「なんか……ごめんなさい」

麦野「いいんだ。仕方ねぇよ。私が良くなかったんだ。あんな態度なら当然だわ。だからあんた達はうまくやるのよ?後悔だけはしないでね?」ポロポロ

番外個体「(ちょっと重いかにゃー……)」

御坂「ありがとう、麦野さん……」ガシッ

番外個体「(こっちはこっちでなんか共鳴してるし)」
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:35:45.89 ID:LQyTfjXDO
番外個体「ま、浜面には内緒なのはいいけどさ。ならミサカになんかアドバイス頂戴よ~」

麦野「あん?さっき言ったけど私も自信ないわよ?」

番外個体「いーよ別に。一般論でもいいし」

御坂「それなら浜面さん呼び戻しましょう。おーい!」フリフリ

浜面「なんの話してたんだ?」

番外個体「ガールズトークだよ」

浜面「お前らがガールズトーク?」

麦野「悪いか?」

浜面「い、いや」
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:37:08.52 ID:LQyTfjXDO
御坂「とりあえず話を戻しましょう。今はこの子についてよ」

番外個体「そいや浜面はあれから第一位と話してないの?」

浜面「おう。話聞いてきてやったぜ」

番外個体「ミサカのことなんて言ってた!?」

浜面「お前のことは別に嫌いじゃないってよ。良かったな」

番外個体「ホント!?」パァ

浜面「あぁ。それに恋愛対象としても無しではないとさ。案外いけるかもな」

番外個体「やった!ミサカ幸せだよ……」

麦野「バカ、まだハヤいっての」

浜面「そうそう。これからだろ」

御坂「(意外と悪い人ではないのかな)」
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:38:27.88 ID:LQyTfjXDO
御坂「あ、ちなみにアイツはなんて?」

浜面「アイツって上条のことか?……特には何も言ってなかったかな……」

御坂「そっか……。何か言ってたら教えてね」

浜面「(言えねぇよ……)」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:44:53.36 ID:LQyTfjXDO
浜面「麦野はなんか意見ない?」

麦野「あん?何人かで一緒に住んでんのよね?」

番外個体「そだよ~」

麦野「なら夜這いでも仕掛けたら?」

御坂「ぶっ!?」

麦野「で中出しさせて責任取って~、とでも言えばイチコロよ」

浜面「あんなぁ……」

番外個体「ほえ~」

浜面「お前もそれでいっかみたいな顔すんな」

麦野「(私も何度やろうと思って踏みとどまったことか)」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:45:50.82 ID:LQyTfjXDO
番外個体「いやでもいい!すごくいい!そういうの求めてたんだよミサカは!」

御坂「いやいや」

浜面「一応言うが絶対やんなよ?まぁ最終手段としてなら有り……なのか?」

麦野「あと私にも言えることだけど。服とか買ってみたら?」

番外個体「そういやミサカアオザイしか持ってないや」

麦野「私も服装のせいでやれビームババアだの学生には見えないだの散々言われてるし」

浜面「(ビームは自分のせいだろ……。あと服装だけのせいか?)」

麦野「なんか言ったか?」

浜面「めっそうもない!」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:47:01.11 ID:LQyTfjXDO
番外個体「でもミサカお金ないし」

麦野「そこは第三位とかそれこそ第一位にでも頼めばいいでしょ」

御坂「それくらいなら全然協力するわよ」

麦野「デートがてら第一位と一緒に行くのもいいと思うし」

御坂「(この人中身は意外と女の子してるのね)」

番外個体「一緒にお出掛けかぁ。そういや浜面もそんなこと言ってたねぇ。どんな服がいいのかな?」

麦野「そこが分かんないから私も苦労してんだけどね」

御坂「あ!なら私が見てあげましょうか?」

番外個体「おねーたまのセンスかぁ」

御坂「……何よ?」

麦野「大丈夫かぁ?お子様チックな気がするにゃ~」

御坂「バカにしてぇ……」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:47:58.51 ID:LQyTfjXDO
番外個体「にゃはは。ウソウソ。今度みんなで行こうよ。ね、むぎのん?」

麦野「……別にいいわよ」

番外個体「楽しみだねぇおねーたま?」

御坂「ん。まぁね」

浜面「(俺は誘ってもらえるのかな)」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:49:09.35 ID:LQyTfjXDO
麦野「あとこれが一番大事だと思うけど素直にね?それで私は失敗したし」

浜面「そうなのか?」

麦野「……」

番外個体「うん。ありがとむぎのん、みんな。頑張ってみるよ」

御坂「アンタのこと勘違いしてたかも。根は悪い人じゃないのかもね。共感出来る部分も多いかもしれないし」

麦野「これからは尊敬しろよ?」

御坂「ふふ。考えとくわ」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:50:05.56 ID:LQyTfjXDO
番外個体「本当にありがとねむぎのん」

麦野「別にいいわよ」

浜面「2人も仲良く出来たようだし一安心だ。麦野も友達増えて良かったな!いや~心配してたんだ。お前友達少なそうだし」ハハハ

御坂「ちょ」

麦野「おいコラ」ガタ

浜面「あれ?」

番外個体「(さて)」

御坂「(避難避難と……)」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/05(月) 20:51:29.33 ID:LQyTfjXDO
麦野「だァれが友達少ないってェ?」ゴゴゴ

浜面「し、しまっ…」ダラダラ

麦野「大きなお世話だクソボケがァ!」バキ

浜面「ぐは!」

麦野「人が気にしてることをわざわざ言うとはいい度胸じゃねェか……!」

浜面「ちょ!タンマ!死ぬって!原子崩しは死ぬって!ぐわー!?」

御坂「今のは浜面さんも良くないわね……レベル5には禁句なのよそれ」

番外個体「詰めが甘いんだにゃ~」


169 : ◆ihl24r4bQg [sage]:2013/08/06(火) 19:51:06.79 ID:9QGT9BiDO
番外個体「ねぇ。ちょっと買い物付き合ってよ」ユサユサ

一方通行「あァ?1人で行けよ」

番外個体「ミサカお金無いの。ねぇねぇ」ユサユサ

一方通行「金やるから勝手に行けって」

番外個体「いいじゃん。一緒に行こうよ」

一方通行「チッ。分かったよ」

番外個体「やりぃ!すぐ準備するね~」トタトタ

一方通行「(なンだよテンション高ェな)」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 19:52:45.92 ID:9QGT9BiDO
一方通行「で、なに買うンだ?」

番外個体「ミサカ服欲しいんだ。かわいいミサカをもっとかわいくしようかなってね、きゃは☆」

一方通行「ハイハイ」

番外個体「ちょっと~聞いてるもやし?」

一方通行「聞いてる聞いてる」

番外個体「ふんだ!」ムスー

一方通行「(今度は不機嫌になりやがったし。一体なンだよ……)」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 19:53:46.65 ID:9QGT9BiDO
番外個体「あ、そういや知り合い呼んでるから」

一方通行「ハァ?そォいうことははやく言えよ。なら行かねェよ」

番外個体「いいじゃん。コミュ障のあなたは知り合い増やすいい機会じゃん」

一方通行「帰る」スタスタ

番外個体「あ、ちょっと待ってよ!すぐそこなのにぃ」ガシッ

一方通行「うォ!?急に掴むな!」グラ

御坂「アンタ達何やってんの?」

麦野「路上で痴話喧嘩はやめなさいよね」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 19:54:55.13 ID:9QGT9BiDO
番外個体「むぎのんにおねーたま。来てたの」

一方通行「オイ。知り合いってまさかコイツらか?」

番外個体「そうだよ。同じレベル5だし仲良くしようよ」

一方通行「ますます帰る」ダッ

麦野「おっと」ガシッ

御坂「そうはさせないわよ?」ズルズル

一方通行「ちょ、離せ!分かったから離せって!オマエら力強ェなァ!」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 19:56:12.71 ID:9QGT9BiDO
~店内~

一方通行「で、なンだよこのメンツは?どっかに戦争でも仕掛けるのかよ?」

麦野「そんなんじゃないっての」

番外個体「そうそう。ツンデレの会だよ」

一方通行「ンだそりゃ……」

麦野「私ヤンデレだし」

一方通行「(悪化してンじゃねェか……)」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 19:57:16.10 ID:9QGT9BiDO
番外個体「んじゃ早速買いに行こうよ」

一方通行「マジかよ……仕方ねェな」

麦野「なんだかんだついて行ってやるのね」ヒソヒソ

御坂「ちょっと意外ね。嫌なことは絶対やらない感じなのに」ヒソヒソ

一方通行「なンだオマエら?」

御坂麦野「べっつに~?」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 19:58:39.97 ID:9QGT9BiDO
――――――――――
――――――――
―――――

番外個体「どんなのがいいんだろ」

麦野「私も悩むわ。ババア呼ばわりから脱却したいし」

御坂「麦野さんこれとかどう!?」

番外個体「キャラ物……」

御坂「かわいいでしょ!?こういうので若さをアピールよ!」

麦野「いやいや幼稚さをアピールしてどうすんのよ。こんなのせいぜい小学生までだろ」

御坂「えぇ~?」

一方通行「(ガキにでも買ってやるかな)」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 19:59:55.83 ID:9QGT9BiDO
麦野「ほれ。こんなのどうよ」

番外個体「ホットパンツかぁ。似合うかなぁ」

麦野「いいから試着してみなさいよ」

番外個体「はいよ~」

ガラ

番外個体「うーん。どうかな?」モジモジ

麦野「似合ってるじゃない。ねぇ?」

一方通行「……」

御坂「なんか言いなさいよ」

一方通行「知らねェよ……」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/06(火) 20:02:07.50 ID:9QGT9BiDO
麦野「あんたは誰かさんと違ってスタイルいいんだしもっと露出しなさいよ。て訳でホレ」ポイ

御坂「むむ」

番外個体「ちょっと。これもうおっぱい半分くらい見えてんだけど」

麦野「ほれほれ。いいから試着室入れって」グイグイ

番外個体「お、押さないでよ」

番外個体「ど、どう?」

麦野「新鮮味があっていいんじゃない?」

御坂「アンタも感想くらい言いなさいよ」

一方通行「……さァな」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/06(火) 20:03:36.99 ID:9QGT9BiDO
麦野「ちょっとねぇ。女の子が試着してんのにいくらなんでもそれは無いわよ?」

御坂「そうそう。神経疑うわ」

一方通行「よく分かンねェけどまァ……悪くねェと思うぞ」プイ

番外個体「ホント!?」

麦野「なにそれ照れ隠し?」

御坂「分かり辛いわね」

麦野「情けないわね~。そんなんじゃ女の子傷つけちゃうわよ?」

御坂「そうよ。もっと素直にならなきゃ。ねぇ?」

番外個体「あ、うん」

一方通行「チッ。そりゃ悪かったなァ」

一方通行「(なンだよコイツら……)」

180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 20:05:10.86 ID:9QGT9BiDO
御坂「ねぇ。ちょっとアンタこれ着てよ」

番外個体「ほーい。どうかにゃ?」

御坂「うーん。どうしようかな……」

番外個体「なにが~?」

御坂「アンタに似合うとかじゃなくて私が着ようかなって。基本的にはパーツ同じなんだし参考にしようかなと」

麦野「基本的に……」

番外個体「同じ……?」

御坂「……何よ?」

麦野「いや別に?」

番外個体「なんならミサカの使ってた成長剤あげよっか?」

御坂「うるさい!今はこんなでも何年か後はこうなってる予定なの!」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 20:06:55.45 ID:9QGT9BiDO
麦野「うわ~虚しいなぁ」

御坂「なんなら賭けましょうか!?絶対将来成長してるから!」

麦野「だってよ。どっちに賭ける妹ちゃん?」

番外個体「ごめんよおねーたま……」

麦野「当然の選択だな」ニヤニヤ

御坂「覚えてなさいよ……!」ギリギリ

一方通行「(やかましいなァ。姦しいてやつか?)」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 20:07:49.63 ID:9QGT9BiDO
御坂「私もなんか買おうかな」

麦野「ならあっち行こうぜ」

御坂「そうしましょうか」

番外個体「あ、じゃあミサカも」

御坂「アンタはアイツと2人で廻りなさい」

麦野「頑張んな~」

番外個体「う、うん」

一方通行「どォしたンだアイツら?」

番外個体「2人は行きたいとこあるんだって。あなたはミサカと見てまわろうよ」

一方通行「まァいいけど」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 20:10:09.09 ID:9QGT9BiDO
番外個体「ねぇ。どっちがいいと思う?」

一方通行「どっちで……まァ俺なら右だな」

番外個体「じゃあ着てみるよ!」

一方通行「(俺の意見でいいのかよ)」

番外個体「ど、どうかにゃ~?」

一方通行「チッ」

番外個体「なに?」

一方通行「まさかオマエのことをかわいいと思うとはな」

番外個体「え!?///」

一方通行「あ~なンでもねェ忘れろ忘れろ」

番外個体「ねぇ?ミサカかわいいの?」クイクイ

一方通行「なンだよ、引っ張ンなよ」

番外個体「ねぇったらぁ」

一方通行「あァうるせェな。かわいいつってンだろ嘘じゃねェよ」

番外個体「ホント!?やったね~☆」

一方通行「(なンでこンな上機嫌なンだ?)」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 20:11:34.54 ID:9QGT9BiDO
一方通行「つーか俺の意見とか気にせず買えよ」

番外個体「ううん。せっかくあなたに褒められたんだしこれにするよ」

一方通行「そォかい」

一方通行「(意外とかわいいとこあンじゃねェか……)」

麦野「いい感じね」コソコソ

御坂「なんでこんなこと……」コソコソ

麦野「だって将来の参考にしたいし」

御坂「アンタって意外と中身はかなり乙女よね」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 20:13:19.59 ID:9QGT9BiDO
――――――――――
―――――――――
―――――――

御坂「結構買ったわね」

番外個体「これでアオザイばっか着なくてもすむよ」

麦野「なかなか収穫あったわね。ね、第一位様?」

一方通行「さァな」

麦野「あら、あの子のかわいらしいとこ見えたじゃない」

一方通行「……」

麦野「(否定はしないのねぇ)」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/06(火) 20:14:42.58 ID:9QGT9BiDO
御坂「私そろそろ門限だから帰るわね」

麦野「じゃ私も」

御坂「また誘ってね。じゃあね!」

麦野「まったね~」ヒラヒラ

番外個体「ミサカ達も帰ろっか」

一方通行「あァ」

番外個体「……迷惑だったかな?」

一方通行「何がだよ?」

番外個体「いや。突然連れ出して友達でもない人と買い物に付き合わせてさ」

一方通行「べっつにィ?たまには……イイかもな」

番外個体「ホントに?じゃあまた誘っていい?」

一方通行「……構わねェ」

番外個体「~♪」

一方通行「(コイツがかわいいとか。どォしちまったンですかね俺は)」



193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:23:48.72 ID:gFtesXGDO
番外個体「やっほ~」

浜面「おう」

麦野「来たわね」

御坂「今日はお客さんが来てるわよ」

打ち止め「番外個体含め皆さんこんにちは、ってミサカはミサカは挨拶してみる」

番外個体「おチビじゃん」

麦野「はいこんにちは」

御坂「久しぶりね」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:24:32.33 ID:gFtesXGDO
打ち止め「2人ともお久しぶり!ってミサカはミサカは元気にお返事!」

番外個体「こんなとこ来てどうしたの?」

打ち止め「うん。単刀直入に聞くけど……番外個体はあの人のことが好きだよね?ってミサカはミサカは直球で尋ねてみたり」

番外個体「あの人って第一位のこと!?そ、そそそそそんなワケないじゃん!」アセアセ

浜面「目が泳いでんじゃねーか」
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:26:00.88 ID:gFtesXGDO
番外個体「うぅ……」

打ち止め「……」

番外個体「まぁ最終信号にはウソついても無駄か。そうだよ。ミサカはあの人に惚れてる。なんか悪い?」

打ち止め「そんなことないよ。ただ……」

浜面「ただ?」

打ち止め「ミサカもあの人が好き。大好き。だから負ける気なんてないんだから!ってミサカはミサカは宣戦布告してみたり」

番外個体「そっか。でもミサカも負けないよ!」

打ち止め「今日来たのは番外個体の気持ちの確認とミサカの話もみんなに聞いてもらってアドバイスが欲しかったの、ってミサカはミサカはここに来た理由を説明してみたり」

浜面「なるほどな。俺らもいいアドバイス出来るか分かんないけど」

麦野「この男じゃうまくいくものもいかなくなるわ。ここは私に任せときな」

御坂「(その自信はどっから来るのよ)」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:26:56.98 ID:gFtesXGDO
御坂「しっかし私の妹が2人もアイツに惚れちゃうなんてねぇ」

浜面「まぁこういうのは巡り合わせもあるしな」

打ち止め「そうだよね、ってミサカはミサカはミサカがあの人と最初に巡り会った感動的な日を思い返してみたり」

御坂「どんな出会い方だったの?」

番外個体「スッポンポンにされたんだよね?」

御坂「どういうこと!?」

麦野「マジ?野獣じゃねーか」

浜面「感動的な要素がまるでないな」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:28:08.24 ID:gFtesXGDO
御坂「ねぇ打ち止め。今アイツと一緒に暮らしてるのよね?危険過ぎると思うんだけど大丈夫なの?」

打ち止め「ち、違うよ!みんなが思ってるようなことじゃないよ、ってミサカはミサカは慌ててあの人をフォローしてみたり」

浜面「と言うと?」

打ち止め「その時は訳あってミサカは毛布一枚しか着てなくて。そうとは知らずあの人が毛布を剥ぎ取っちゃったの、ってミサカはミサカは苦しい言い訳してみたり」

御坂「まぁ無事なら良いけど変な状況ね」
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:28:55.66 ID:gFtesXGDO
打ち止め「だいたいあの人はミサカの裸なんか興味を持ってないみたい、ってミサカはミサカは恥ずかしい思い出を思い出してみたり」

御坂「興味持たれても困るんだけど」

打ち止め「風呂場で丸裸見られた時も全く反応無かったし、ってミサカはミサカはあの人がEDの可能性も考慮しながら発言してみる」

浜面「んな言葉どこで覚えて来たんだよ!」

御坂「ねぇEDてなに?」

浜面「良い子は知らなくてもいい言葉だよ」

御坂「ちょっと!打ち止めが悪い子だって言うの!?」

浜面「違うよ!頼むから自分で調べて!」

御坂「まったく。何なのよ」カチカチ

御坂「……え?」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:29:35.86 ID:gFtesXGDO
番外個体「ミサカあの人はロリコンかと思ってたよ」

浜面「まぁそう思うのも無理ないわな」

打ち止め「ホンットに無反応だったんだから、ってミサカはミサカはその時のあの人の表情を思い浮かべてみたり」

麦野「全く?」

打ち止め「全く」

麦野「チンコも?」

打ち止め「多分……」

浜面「ちびっ子に何聞いてんだ!打ち止めも何答えてんだよ!」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:30:19.47 ID:gFtesXGDO
打ち止め「その時はミサカだけじゃなくても黄泉川と芳川もいたんだけど、ってミサカはミサカは更にさらけ出してみる」

番外個体「黄泉川見ても無反応とかヤバくない?」

浜面「黄泉川って俺の知ってる黄泉川?あの爆乳の?」

打ち止め「胸ばっかり見てるんだね、ってミサカはミサカは若干ヒきながら白い目で見てみたり」

麦野「ったく。滝壺にチクってやるからな」

浜面「やめろよ!とっさに出た特徴がそれだったんだよ!」

御坂「それもどうかと思うわよ」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:31:12.06 ID:gFtesXGDO
番外個体「てか最終信号はお風呂もあの人と一緒に入るじゃん」

御坂「マジで!?」

打ち止め「た、たまにだよ、ってミサカはミサカは勘違いされないように訂正してみる」

麦野「一緒にお風呂?」

打ち止め「うん」

麦野「その時もチンコは?」

打ち止め「うんともすんとも……」

麦野「ダメだこりゃ。完全にインポだわ」

浜面「おい!いい加減に黙れよ!」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:32:20.13 ID:gFtesXGDO
浜面「そもそも子供の裸なんか見たって反応しないだろ。黄泉川にしたって保護者代わりにしか考えてなくて興味ないなら反応無くてもおかしくないと思うぞ」

打ち止め「そんなもんかな?ってミサカはミサカは聞き返してみたり」

浜面「そんなもんだろ。そりゃ俺だってどうせ見るなら打ち止めみたいな子供の裸より姉御みたいな奴の裸を見てーよ」

番外個体「キモ」

麦野「おめーはなにエロ面っぷりアピールしてんだコラ」

番外個体「10メートルくらいでいいからさぁ。ちょっと離れて座ってくれない?」

浜面「ロクに会話が出来ねーよ!あくまで一般論の話だって!だから打ち止めもあんま気にすることないだろ」
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:33:21.12 ID:gFtesXGDO
打ち止め「う~ん。番外個体はいいなぁ、ってミサカはミサカは思わず胸を見ながらつぶやいてみたり」ジー

番外個体「まぁ自分で言うのもなんだけどミサカナイスバディだからにゃ~」

御坂「大丈夫よ打ち止め!きっと成長するわ!」

打ち止め「説得力ないよ……、ってミサカはミサカはお姉様と番外個体の胸を見比べながら判断してみたり」

御坂「うぅ……」

麦野「まぁ遺伝がかなり大事とは聞くけどね」

御坂「それならきっと大丈夫よね!?そうよね!?」

麦野「誰に向かって言ってんのよ」

浜面「それに世の中には小さい方が好きな奴もいるんだし気にする必要ないだろ。努力じゃどうにもなんねーし」

御坂「そっか。前向きになれそうだわ!ありがと浜面さん!」

浜面「(ま、上条の大将は大きい方が好きそうだがな)」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:34:14.23 ID:gFtesXGDO
打ち止め「浜面さんも大きい方が好きなの?ってミサカはミサカは唯一の男性浜面さんに話を向けてみたり」

浜面「俺か。まぁそりゃな。ただ大事なのは胸のデカさだけじゃあねぇ」

番外個体「ん?なんか語り出したよ」

浜面「俺の中でもっとも大事なのはバニーが似合うかどうかだ。これは外せない。どうしても外せない。ホントなら滝壺にも着せてみたいんだ。ただ滝壺にはバニーを一回否定されてるからなぁ。言い出し辛くてさ。なぁどうしたらいいと思う?」

御坂「……」

番外個体「……」

打ち止め「……」

麦野「いや知らねーよ」

浜面「し、しまっ……」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:35:02.80 ID:gFtesXGDO
麦野「ホントにテメェはよォ。長々としゃべったと思ったら何を言い出してんだ」

打ち止め「バ、バニーへの熱い思いは伝わってきたよ、ってミサカはミサカは精一杯のフォローをしてみたり……」

御坂「なんで自分で評価を上げて自分で下げるの?」

麦野「ったく。こりゃもう去勢するしかねーな」

番外個体「さんせ~い」

浜面「」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:36:23.29 ID:gFtesXGDO
麦野「ちなみにアンタはどんな出会い方だったの?」

番外個体「ミサカ?うーん……?腕を叩き折られたかな」

御坂「アイツ!なんてことを……」ギリギリ

番外個体「まぁあれはいろいろ仕方無かったからね。責めないであげて欲しいにゃ~」

御坂「そうなの?まぁ完全には納得出来ないけどアンタがそう言うなら」

麦野「しかしお互いロクな出会い方じゃないわね。ロマンチックさのかけらもねーわ」

御坂「じゃあお聞かせもらおうかしら?アンタの言うロマンチックな出会いとやらを」

麦野「そうねぇ」

御坂「ふんふん」

麦野「やっぱり角で偶然ぶつかったりだとか」

浜面「え……」

麦野「偶然同じ本をとろうとして偶然指が触れ合ったりとか」

番外個体「いやそれは……」

打ち止め「え、えらく偶然を強調するね、ってミサカはミサカはいくらなんでもそれは無いんじゃないかなぁって思いながら返事をしてみたり」

御坂「(何年前のゲームよ……!)」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:39:03.69 ID:gFtesXGDO
麦野「だいたい第一位様も女数人と同居してるのに手を出さないとは情けねーわ。精子枯れてんじゃねーの?浜面みたいに」

浜面「なんだと!俺をバカにすんな!そりゃもうギンギンだぞ!」

打ち止め「ギ、ギンギンって……」

御坂「ホントさっきから何のアピールなの?」

麦野「コラァ!小さい女の子の前で下ネタ言ってんじゃねェ!」

浜面「理不尽だ!お前がフって来たんだろ!つーかお前こそ下ネタ言いたい放題じゃねーか!」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:40:00.38 ID:gFtesXGDO
麦野「でもこういうのいいわね。姉妹で恋愛の話したりとか御坂が羨ましいな」

御坂「困ったこともあるけどかわいいものよ」

麦野「いいなぁ。私もクローン作ってもらおっかな」

浜面「げっ!?」

麦野「なんだよその叫びは?」

浜面「いや……え~っと。やっぱりオリジナルのお前が一番いいと思うぞ?クローンなんかやめとけよ。うん」

麦野「そ、そう?浜面もたまにはいいこと言うじゃない」テレテレ

浜面「(麦野のクローンなんか量産化された日にゃ俺の命がいくつあっても足んねーよ……)」ガタガタ

御坂「(多分あの2人かみ合ってないわね)」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:41:15.63 ID:gFtesXGDO
浜面「まぁ俺から言えることは姉御は素直にな?そうしてればうまくいくと思うよ」

番外個体「うん」

御坂「しかしアイツも何考えてんのかよく分かんないからねぇ」

打ち止め「最近ではミサカ達にも心を開いてくれるようにもなったよ、ってミサカはミサカは前進を強調してみたり」

番外個体「昔は二言目には殺すだの死ねだの言ってたからね」

浜面「麦野みたいな奴だな」

麦野「ブッ殺すぞコラ」ガス

浜面「いてぇ!(やっぱ合ってんじゃねーか!)」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:42:36.82 ID:gFtesXGDO
番外個体「よし。ミサカ素直に頑張ってみるよ!」

浜面「いい心がけだ。打ち止めは……」

打ち止め「うんうん、ってミサカはミサカはアドバイスを待ってみたり」

浜面「そうだな。……特に言うことはないかな」

打ち止め「え。そんなぁ、ってミサカはミサカは落胆してみたり」

浜面「いやだってな。お前の場合性格的に直す部分ないし。今相手されてないなら成長を待つしかないだろ」

打ち止め「うぅ。確かに今のところ妹か娘みたいな扱いしかされてないよ、ってミサカはミサカは現状を再認識してみたり」

麦野「まぁ五年もしたら出るとこ出てるだろ」

御坂「そうそう。五ヶ年計画よ!」

打ち止め「五年は長すぎるかも、ってミサカはミサカは自分の年齢を嘆いてみる」

打ち止め「(そもそも四年後の年齢ってお姉様なのに、ってミサカはミサカは更に不安になってみたり……)」
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:43:48.07 ID:gFtesXGDO
――――――――――
――――――――
――――――

打ち止め「みんないい人だったね、ってミサカはミサカは家路に着きながらみんなに感謝してみたり」

番外個体「でしょ?でも浜面以外は彼氏いなんだって」

打ち止め「浜面さんってモテるんだね、ってミサカはミサカは浜面さんの意外な一面を知ってみたり」

番外個体「あれでけっこう頼りになるんだよね~」

打ち止め「そうなんだ。そうこうしてる間に家に着いた!ってミサカはミサカは勢い良く玄関を開けてみたり!ただいまー!」

番外個体「ただいまー」

芳川「あらおかえり」

黄泉川「おかえりじゃん。外出てたなら手を洗うじゃん」

一方通行「遅かったな」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:45:00.08 ID:gFtesXGDO
打ち止め「あなたただいま!ってミサカはミサカはあなたに抱きついてみたり!」ダキ

一方通行「ぐっ……。おォ」ヨロ

番外個体「よ~し、ミサカも!あなた行っくよ~!」ダッ

一方通行「待て待てェ!オマエはちょっと待て!」

番外個体「むっ。なんでよ~?」ムス

一方通行「オマエがやったらただのボディプレスだろォが!俺の体じゃどっか折れるって!」

番外個体「むぅ。分かった。体力ついたらやらせてね?」ショボン

一方通行「なンか悪ィな……」
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:46:34.87 ID:gFtesXGDO
芳川「こういう時には頭を撫でてあげるといいのよ」ヒソヒソ

一方通行「そンなンでイイのか?」

芳川「バッチリよ」

一方通行「あっそォ」

一方通行「おい。撫でてやるからあまり落ち込むなよ」ナデナデ

番外個体「えへ。ありがとー///」

一方通行「なンだオマエ素直だな」

番外個体「へへ。これからは素直に行こうかなってね。時代はピュアワーストだよ」

一方通行「イイことじゃねェか」

番外個体「うん!じゃ後でね~」タタ

一方通行「おゥ」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/11(日) 20:47:29.81 ID:gFtesXGDO
打ち止め「え~っとミサカは……」

一方通行「どォした?」

打ち止め「ミサカはとにかくいっぱい牛乳飲むね!ってミサカはミサカは宣言してみる!」

一方通行「ア?なンだそりゃ?」

打ち止め「黄泉川!牛乳飲ませて!ミサカ成長したいの、ってミサカはミサカは冷蔵庫に突進してみたり!」

黄泉川「お、いいことじゃん」

芳川「でも牛乳飲むだけじゃダメだけどね」

打ち止め「ウソ……でもとにかくやれるだけやるの!ってミサカはミサカは早速ぐびー!」

一方通行「なに考えてンだかアイツら」





255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:24:52.80 ID:IUelpVYDO
土御門「グループ親睦会だにゃ~」

海原「えらく突然ですね」

土御門「ま、たまにはな。同じ死線をくぐり抜けて来た仲なんだし仲良くしようぜい」

一方通行「めンどくせェなァ」

土御門「まぁそう言うな。近況報告も兼ねてな。酒も用意したぜよ」

海原「お酒ですか」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:25:56.54 ID:IUelpVYDO
海原「お酒ですか」

結標「私は構わないわよ。同居人見てたらちょっとお酒飲んでみたかったし」

海原「自分も構いませんが」

一方通行「まァ俺も構わねェが酒なンか飲ンだことねェぞ」

土御門「なら初めて飲んでみるのもいいぜよ。なんにせよ乾杯だにゃ~」
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:28:35.65 ID:IUelpVYDO
~数分後~

一方通行「なンか頭痛ェ」

海原「大丈夫ですか?」

一方通行「大丈夫だ。ただ能力使用は難しそォだ」

結標「あらあら」ゴクゴク

土御門「結標はよく飲むにゃ~」

結標「いい感じだわ」ゴクゴク

海原「ちょっと飲みすぎでは?」

土御門「余計な事はするなよ?」

結標「うふふ」

海原「(不安だ……)」
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:29:35.96 ID:IUelpVYDO
結標「あ。そういえばね。私一方通行に会いたかったの」

土御門「おぉ?」

一方通行「あン?俺はオマエに用はねェよ」チビチビ

結標「連れないわねぇ。ちょっと待って。渡したい物があるのよ」ゴソゴソ

一方通行「渡したい物?」

結標「はい。これよ」

一方通行「なンだこのカプセル?薬か?」

結標「アポトキシン4869っていうの」

一方通行「ア?」

海原「どこの少年探偵ですか」

土御門「とうとうおかしくなったかにゃ~」
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:32:14.55 ID:IUelpVYDO
結標「外野は黙ってなさい。さぁ、はやく飲んで?」

一方通行「ンな得体の知れねェもン飲まねェよ。つーかなンだよこれ?」

土御門「うまくいけば幼児化できる薬だにゃー」

海原「高確率で死んでしまいますが」

結標「そういうことよ。さ、お飲みなさい」

一方通行「なァにがさ、お飲みなさいだ!ンなもン飲むわけねェだろォが!殺す気か!?」

結標「うまくいけば死なないから大丈夫よ。ささ、グイッと」

一方通行「うまくいかなかったらどォすンだ!?」

結標「その時はその時よ」

一方通行「なに言ってやがる!死ンじまうわボケ!」

結標「チッ。使えないわねぇ」

一方通行「ざけンな!」

海原「なにやら雲行きが怪しくなってきましたね」

土御門「困ったもんだにゃー」
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:33:54.23 ID:IUelpVYDO
土御門「だいたいそんな物どこで手に入れたんだ?」

結標「うふ。よくぞ聞いてくれたわ」

海原「わぁウザい」

一方通行「ハシャがなくてイイからはやく言え」

結標「冥土返しって、知ってる?」

一方通行「よォく知ってるわ!クソ!アイツが元凶かよ!」
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:38:17.96 ID:IUelpVYDO
結標「ちょっと!アイツなんて言わないで!あの方は私の夢を叶えてくれたのよ!」

一方通行「そのおかげでこっちはエラい迷惑を被ってンだよ!だいたいなンだよその夢!最低最悪だろォが!」

結標「何よ!?理解の無い男ねぇ」

一方通行「死ね!」

海原「たまに会えばこれですか」

土御門「酒飲ましたのは失敗だったかにゃー」
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:39:31.44 ID:IUelpVYDO
一方通行「そもそも俺じゃなくても海原やら土御門あたりに飲ませりゃイイだろ」

海原「ちょっと。こっちに話振るのは勘弁してもらえませんか?」

結標「いやよ。2人とも好みじゃないもん」

一方通行「もンじゃねェよ」

結標「皮被りと筋肉アロハはゴメンだわ!」

海原「その言い方はやめてもらえます?」

土御門「筋肉アロハ……」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:40:35.17 ID:IUelpVYDO
結標「あなた顔立ちだけは綺麗だから。幼児化しないのはもったいないわ。口が悪いのがまたいいのよね」

一方通行「なンっでショタが前提条件なンだよ。頭沸いてンじゃねェの!?」

結標「ホントお願い!一生のお願いだから飲んでくれない?」

一方通行「イヤに決まってンだろ!じゃァ一生のお願いだからその薬を捨ててくれ!」

結標「それはイヤ」

海原「可哀想に」

土御門「おいおい何だよこれは」

一方通行「ますます頭痛くなってきたぜ……」

海原「ホントに大丈夫ですか?」

一方通行「イヤ無理。これは無理」
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:41:45.60 ID:IUelpVYDO
結標「ヤレヤレ。そういうことなら仕方ないわね」

一方通行「よォやく諦めたか……」

結標「それなら速く子供を作ってよ。手当たり次第に孕ませなさい?」

一方通行「ンな予定ねェよ!つーか子供出来ても絶対オマエにゃ教えねェ!」

結標「あれもダメ、これもダメ。じゃあなんならいいのよ!?」

一方通行「なンでオマエがキレてんだ!?こっちがキレてェよ!」
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:42:50.08 ID:IUelpVYDO
結標「どうしても飲まないと言うのなら私にも考えがあるわ」

一方通行「ほォ。聞かせてもらおうじゃねェか」

結標「こういうことよ」ピッ

土御門「うにゃ?」

ヒュン
パサ

海原「おや。土御門さんが消えてしまいましたが?」

一方通行「服だけ落ちてやがる。まさか……」
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:44:13.12 ID:IUelpVYDO
結標「テレポートさせたわ。場所は銭湯の女風呂よ。ついでに衣服も剥ぎ取ってやったわ」

海原「な、なんてことを……」

一方通行「いや、なンのついでだよ。社会的に死ンじまうぞ……」

結標「さ、どうする?これを見てもまだ抵抗する?」

海原「自分ならあなたを殺してますよ」

結標「あなたも土御門の後を追うかしら?」

海原「申し訳ありませんでした。前言を撤回します」

一方通行「ひよってンじゃねェ!」
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:45:22.17 ID:IUelpVYDO
結標「海原きゅんは賢いわねぇ。さぁあなたは最後のチャンスよ。飲むかテレポートか選びなさい」

一方通行「誰が飲むかクソが!」

海原「男だ……」

結標「でもバカね」ピッ

一方通行「うォ!?」

ヒュン

海原「消えてしまった。彼も銭湯行きですか?」

結標「いえ。さすがに私もそこまで鬼じゃないわ」

海原「(充分でしょ)」
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:46:26.51 ID:IUelpVYDO
結標「何か言ったかしら?まぁいいわ。一方通行は普通に自宅にテレポートさせたわ」

海原「そうなんですか。ホッとしました。というかなぜ土御門さんをあんな目に……」

結標「ただし自宅のお風呂の中にね」

海原「え!?誰か入ってたらどうするんですか!?」

結標「知らないわよ。そんな都合良くいかないでしょ」
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:47:55.36 ID:IUelpVYDO
海原「なんて無責任な……ちなみにそのカプセルは本物ですか?」

結標「まさか」ヒュン

海原「うぐっ!?」ゴクン

結標「ただの風邪薬よ」

海原「(なんで自分に飲ませたんですか!?)」

結標「本物は今現在鋭意開発中よ」

海原「なんてことだ……」

結標「冗談よ」フフフ

海原「ならいいんですが……」

結標「お酒飲んだらちょっとハシャいじゃった」テヘ

海原「いやいや大惨事ですよこれ」

海原「(幸運を祈ってますよ一方通行……)」
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:49:41.43 ID:IUelpVYDO
パッ

一方通行「む?ここは……家の風呂か?あのクソ女いつか殺す……」

ガラッ

一方通行「あン?」フリムキ

















番外個体「えっ」ビク

一方通行「……」

番外個体「……」ゼンラ

一方通行「……よォ」

番外個体「あなた出掛けてたんじゃ……」

一方通行「オマエに会いたくてな。急いで帰ってきた」

番外個体「……」

一方通行「……」

271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:51:19.80 ID:IUelpVYDO
一方通行「……」

番外個体「……」

一方通行「オマエ……イイ身体してンぜ」

番外個体「……」

一方通行「……」

番外個体「……」フルフル

一方通行「……」

一方通行「(ヤバい)」

272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:52:37.55 ID:IUelpVYDO
番外個体「……」フルフル

一方通行「……」

一方通行「まァそのなンだ。話せば分か」

番外個体「死ねぇぇぇぇえぇえぇ!!!」ビリビリ

一方通行「ゴァァァァ!?」

ウエーン!ヨミカワー!ダイイチイニケガサレター!
ナニガアッタジャン!?
アナタドウイウコト?ッテミサカハミサカハ…

一方通行「不幸……だァ……」バタ
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:54:18.09 ID:IUelpVYDO
芳川「ただいま、ってあれ?なんであなたはそんな部屋の隅でうずくまってるの?」

一方通行「気にすンな……」

芳川「気になるわよ。じゃあこの1m四方の四角いエリアが作ってあるけどこれはなに?」

番外個体「それは第一位の今日からの生活エリアだよ」

芳川「狭っ」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:55:30.03 ID:IUelpVYDO
番外個体「家畜にはそれで充分だよ」

一方通行「今時犬だってもォ少しマトモな待遇だぞ!?」

番外個体「ハァ?あなたは犬以下じゃない。頼むからミサカの半径20m以内に入って来ないでよ?」

一方通行「家の面積的に無理だって!」

芳川「何があったの?」

番外個体「そこのクズがミサカの裸覗いたの」

芳川「あらあら」
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:57:39.31 ID:IUelpVYDO
番外個体「しかもわざわざ風呂場に忍びこんでね。怖かったんだから」

一方通行「だから事故だって言ってンじゃねェか!」

番外個体「それであろうことかイイ身体してンぜ、だって」

芳川「あなたもそういう年頃なのね」

一方通行「だから違うって!話聞けよ!」

番外個体「家畜の言語なんか分かんないにゃー」

一方通行「クソッタレェ……」
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:58:12.16 ID:IUelpVYDO
芳川「一体どういう訳なの?」

一方通行「つまりだ。テレポーターと喧嘩して風呂に飛ばされてそしたらコイツが入って来たンだよ」

芳川「……これはアウトね。釈明になってないじゃない」

番外個体「でしょ?」

一方通行「ホントだっつーの!」

打ち止め「さすがに今回は庇えないかも、ってミサカはミサカはフォローできない……」

一方通行「ちくしょォ……」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/13(火) 23:59:15.40 ID:IUelpVYDO
黄泉川「まぁまぁ。何にせよ裸を見ちゃったのは事実じゃん。番外個体の気が収まるまで言うこと聞いてやるじゃん?」

一方通行「分かったよォ」

番外個体「しばらくこき使ってやるから覚悟しとくんだね」

一方通行「オマエ素直になるンじゃなかったのかよ?」

番外個体「それとこれとは話が別だもん!」ベー

一方通行「チェッ」

黄泉川「まぁ元気出してご飯食べるじゃん!」
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 00:00:44.54 ID:LRMbDRJDO

>ニュースノジカンデス。ホンジツヘンシツシャガタイホサレマシタ…

芳川「あら。変質者が出たの」

黄泉川「怖いニュースじゃん」

番外個体「この家にもいるじゃない」チラ

一方通行「……」

打ち止め「そのニュースの人は何したの?ってミサカはミサカはとっさに話題転換を図ってみたり」

芳川「全裸で銭湯の女風呂に侵入したみたいね」

一方通行「土御門じゃねェか!」

芳川「知り合いなの?」

番外個体「うわ。やっぱり変態は変態を呼ぶんだね」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 00:02:08.73 ID:LRMbDRJDO
一方通行「違ェよ!ソイツも俺と同じ末路を辿ったンだ!」

芳川「まぁ変質者という意味では同じ末路ね」

番外個体「キモッ!」

一方通行「ソイツもテレポーターにやられたンだよォ!」

番外個体「また言い訳?どっちにしろミサカの裸を覗いた罪は消えないんだからね」

一方通行「それは悪かったって!だからここから出る自由だけでも要求する」

番外個体「謝り方に誠意が感じられないね」

一方通行「ハァ?土下座でもしろってか?」

番外個体「あなた知ってる?誠意は言葉では無く金額なんだよ?」

一方通行「誰なンだよオマエは!?」

黄泉川「土御門て聞いたことある名前じゃん」

一方通行「(そォいや黄泉川と同じ学校だったか?まァ頑張れ土御門……)」
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 00:03:15.84 ID:LRMbDRJDO
土御門「だから違うんだにゃー!さっきから言ってる通りテレポーターにやられたんだにゃー!」

黒子「はいはい。とりあえず住所、氏名をお聞かせしてくださいまし」

土御門「ほんとなんだにゃー!」

佐天「うっわー。見苦しいね」

初春「最近暑いですし。怖いですよね」

佐天「グラサンかけてるしにゃーにゃー言ってるし。変な人が増える時期なのかな?」

初春「そうかもしれませんね」

土御門「どうすりゃいいんだ……」
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/14(水) 00:04:39.78 ID:LRMbDRJDO
麦野「で、なんで風呂場で抱きつかなかったのよ!」

番外個体「そんなの無理だよぉ!もうお嫁に行けないよぅ///」

麦野「そこで責任取ってって迫るのよ!」

御坂「でもそんな状況でそこまで打算的に動けないでしょ」

麦野「まぁそうだけど。しかもその後が良くないわ」

番外個体「だってぇ……」

御坂「ま、気持ちは分からないでもないけどね」

浜面「しかしなにがなにやら」



314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:42:06.01 ID:jWHF2FHDO
上条「おーす」

一方通行「おォ。突然呼び出して悪ィな」

上条「気にすんなよ。で、どうかした?」

一方通行「ちょっと相談があってな」

上条「珍しいこともあるもんだ。一体どうした?」

一方通行「真剣な相談だぞ?」

上条「分かった。心して聞くよ」
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:43:19.20 ID:jWHF2FHDO
一方通行「最近な。アイツ見てるとなンかおかしな感じなンだ」

上条「アイツって?」

一方通行「番外個体」

上条「あ~デッカい御坂か。おかしな感じて具体的にどんな風に?」

一方通行「なンか動悸がするっつーか。胸がドキドキするし固まってうまいこと話せねェンだ」

上条「そうか……」

上条「お前それ病気じゃね?」

一方通行「やっぱそォか」
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:44:50.11 ID:jWHF2FHDO
上条「まぁ冗談は置いといてだ」

一方通行「おい。オマエ心して聞くとか言ってなかった?」

上条「悪い悪い。でも鋭い上条さんは気づきましたよ?」

一方通行「おォ。さすがだ」

上条「そりゃお前番外個体に惚れてんだよ」

一方通行「マジかよ……あり得ねェだろこの俺が」

上条「誰だって人を好きになったりはあるよ。別に不思議でもなんでもないことだ」

一方通行「アイツとは殺し合いすらしたのに……」

上条「それはそれ、これはこれだろ」
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:46:10.67 ID:jWHF2FHDO
一方通行「まァ……自分でも薄々分かってはいたンだ。ただ認めるのが怖かったンだ。すまねェなヒーロー」

上条「気にすんなって。しかしいきなりどういう風の吹き回しで?そんな気配なかったじゃん」

一方通行「あァ。前はンなことなかったンだけどよ。最近アイツやたらと素直になりやがってな」

上条「へぇ。意外だなぁ」

一方通行「だろ?でも素直なアイツってなかなかどうしてかわいいンだ」

上条「まぁ御坂にも言えることだけど大人しくしてればかわいいもんな。大人しくしてれば」

一方通行「そォなンだよ。顔立ちもスタイルもイイし」

上条「お前って案外面食いなのな」
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:47:59.43 ID:jWHF2FHDO
一方通行「決定的だったのがついこないだの出来事だ」

上条「何かあったのか」

一方通行「いろいろ、ホントにいろいろあってアイツの裸を見ちまったことがあってな」

上条「なに!?」

一方通行「いや事故だぜ?ただそれ以来えらく気になっちまってよォ」

上条「ま、まぁ理由はあれだがともかくそれで惚れちゃったわけだ」

一方通行「あァ。しかし困ったことに裸見たのがバレちまってな」

上条「まぁ……犯罪だし」
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:49:00.01 ID:jWHF2FHDO
一方通行「いや、誤解すンなよ?別に見たくて見た訳じゃねェンだ」

上条「どういう経緯でそんなことになったんだ?」

一方通行「ちょっとテレポーターを逆上させちまってな。で、風呂場に飛ばされたらアイツが入ってきた」

上条「分かるようでさっぱり分からん」

一方通行「しかしあンな目に毒なやつが同じ家にいてみろ。どォする?」

上条「いや別にどうも……」

一方通行「正直襲いそォになるぜ。どうしよォ?」

上条「いやいや、どうするもこうするもねーだろ。絶対に手を出すなよ?とんでもないことになるぞ?」
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:51:17.45 ID:jWHF2FHDO
一方通行「やっぱそォか。俺みたいな奴は相手にされねェか……分かっちゃいたンだが辛いな……」

上条「何自分で盛り上がって自分で盛り下がってんだよ。別に相手にされてるとかされてないとかじゃなくてさ。今のとこお前は彼氏とかではないんだろ?」

一方通行「あァ」

上条「ならそんなやつがいきなり襲いかかったって相手からしたら嫌なだけだろ。今どれほどの関係か分かんないけど一気に険悪になるぞ」

一方通行「まァそォだな」

上条「しかもそれでなくても裸見たのがバレてんだろ?はっきり言って今の好感度は低いだろ」

一方通行「返す言葉もねェ……しかもバレたせいで今や家畜同然の扱いだしな」ズーン

上条「(落ち込んでんな……)」

上条「まぁあれだ。その家畜同然てのもそういう趣味の奴にはいいのかもな」

一方通行「……」

上条「(ミスったかな……)」
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:52:23.20 ID:jWHF2FHDO
上条「まぁ話戻すか。ゆくゆくは告白なりするとしてさ。今は相手が一方通行のことどう思ってるかだな」

一方通行「どォだろォな。嫌われてはないと信じたいが……」

上条「なら今は様子見かなぁ。一緒の家に住んでるなら仲良くなるチャンスはいっぱいあると思うぜ」

一方通行「なるほど。ひとまずチャンスを窺うか」

上条「そだな。ただ一緒に住んでるからこそ気をつけないといけないこともあるぞ」

一方通行「下手な失敗はすンなってことか」

上条「そうそう。これ以上は下手なことすんなよ?事故には目一杯気をつけろ。上条さんも何度それで痛い目に合ってきたことか……」

一方通行「ンなこと何度もあるのがすげェよ」
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:53:35.96 ID:jWHF2FHDO
上条「そういや浜面にも話してみたら?確か彼女いるんだろ」

一方通行「アイツに相談すンのは辞めとけって直感が言ってンだよ。からかわれそォだし」

上条「その辺はいいけどさ。上条さんは全くモテないから頼られてもうまく応えれないかもしれませんよ?」

一方通行「いやいや三下はモテるだろ。なンか一級建築士の資格持ってるって聞いたことあるぜ?姉歯なンかとはワケが違うンだろ?」

上条「姉歯懐かしいよ。まぁどっから聞いたか知らないけど根も葉もない噂だって。そんなにモテるなら彼女出来てるよ」

一方通行「(フラグ建てすぎてもォ訳分かンなくなってンじゃねェの?)」
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:55:23.78 ID:jWHF2FHDO
上条「でもお前が番外個体とくっついたら御坂の弟になるのか」

一方通行「うわーマジか」

上条「大丈夫か?ちゃんと御坂のことお姉さんて呼べるか?」

一方通行「キッツいなァ。でもさすがにオリジナルとか言うのはNGか」

上条「そうだぞ。しかも俗に言う小姑てやつだ」

一方通行「いびられたらどォしよ……」

上条「まぁそういうことする奴ではないけど。いかんせん危ない事に首突っ込んだりするし」

一方通行「過激派だもンなァ」
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 16:59:15.87 ID:jWHF2FHDO
上条「御坂も悪い奴ではないんだけどな。でもお前とはいろいろあったし難しいな」

一方通行「うまくやれるかな……」

上条「お互いに言えることだけどさ。喧嘩腰はダメだぞ?」

一方通行「分かっちゃいるンだがついなァ」

上条「そこはアレだ。番外個体への愛で乗り越えようぜ」

一方通行「こっぱずかしいわ」
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 17:03:30.12 ID:jWHF2FHDO
上条「まぁそこら辺も今後考えようぜ」

一方通行「頼むぜ」

上条「様子見て自分でイケると思ったら告白しちゃえよ」

一方通行「あァ。さすがに今の今告白したってダメなことくらい俺にだって分かる」

上条「俺から言えることはこんくらいかな。誰か経験豊富な人がいればいいんだけど」

一方通行「う~ン……」

???「話は聞かせてもらったにゃ~」

上条「お前は」

一方通行「土御門!」
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 17:05:31.72 ID:jWHF2FHDO
土御門「上やん久しぶりだにゃ~」

上条「お前今までどこ行ってたんだ!?最近学校に来てなかったじゃないか」

一方通行「そォか。オマエパクられたンだったな……」

上条「なんだよそれ?何か知ってるのか?」

一方通行「いや。まァ……うン」

上条「しかし無事だったのか。今までどこ行ってたんだ?」

土御門「ちょっと臭い飯を食わされてたんだ」

上条「どういうことだよ?」

一方通行「……」

土御門「諸事情があって警備員のお世話になってたんですたい」

上条「はぁ?お前何やったんだよ?」
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 17:06:44.38 ID:jWHF2FHDO
土御門「ショタコン露出狂クソ女テレポーターに銭湯の女風呂に飛ばされちまってな」

上条「女風呂?」

土御門「あぁそうだ。しかも全裸でな。その後の事は察しがつくだろ?」

上条「なんか知らんが大変な事になってたんだな」

土御門「分かってくれるか」

上条「ただ考え方を変えれば美味しいよな。のぞき自体は成功したわけだし」

一方通行「考え方変えすぎだろ」

土御門「それで捕まってりゃ世話ねぇんだよ!こっちは入りたくて入ったわけじゃないんだぞ!?あとババアばっかで全然楽しめなかったわ!」

上条「わ、悪い……落ち着いてくれ」

土御門「誰のせいだと思ってるんだ!」
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 17:08:19.40 ID:jWHF2FHDO
上条「しかしよく出てこれたな」

土御門「暗部のコネ使いまくったわ!こんな情けない理由でいろんな奴に頭下げて笑われるしたまったもんじゃねぇよ!」

一方通行「まァご苦労さンだったな……」

土御門「おうともよ。とりあえずあの女は生かしちゃおけねぇが今は一方通行の恋バナだにゃ~」

一方通行「どォにか出来ンのか?」

土御門「ふっ。任せとけってな。オイラが万事上手くいくよう手配しとくにゃ~」

一方通行「マジか。やるじゃねェか」

土御門「とりあえずこの件は俺に預からせてもらっていいか?」

一方通行「あァ。頼むぜ」

土御門「任されたぜよ。大船に乗ったつもりでいるんだにゃ~」

土御門「(これは面白いことになったにゃ~)」ニヤニヤ

上条「(大丈夫かなぁ)」


335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:39:43.50 ID:jWHF2FHDO
御坂「突然呼び出して悪いわね」

番外個体「いいよ。でどうしたの?そちらは誰?」

御坂「私の知り合いのお兄さんよ。どうしても話に絡みたいらしくて」

番外個体「それ赤の他人じゃん。大丈夫なの?」

土御門「任せといて欲しいにゃ~。こう見えてもいろんな人に恋愛アドバイスをしてきたんだぜい?」

番外個体「ふ~ん」

御坂「名前は土御門さんよ」

番外個体「よろしく~」

土御門「よろしく頼むにゃ~」

土御門「(いろいろ調べてみたらこっちの姉さんも一方通行のこと気に入ってたとは。全くけしからんにゃ~)」

御坂「(舞夏には悪いけどなんか胡散臭いわね)」
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:41:35.71 ID:jWHF2FHDO
番外個体「でもミサカの相手は強敵だよ?」

土御門「ノープロブレム。奴のことならよく知ってるんだにゃ~」

番外個体「第一位のこと知ってんの?」

土御門「そりゃもう。マブダチだにゃ~」

番外個体「なんだか胡散臭いねおねーたま」ヒソヒソ

御坂「アンタもそう思う?どうするべきかしら」ヒソヒソ

土御門「ウソウソ、ちょっと調子に乗りすぎたかにゃ。ただ一方通行と知り合いなのはほんとだぜい?」
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:43:33.42 ID:jWHF2FHDO
番外個体「あの人の知り合いってのも珍しいね」

御坂「どんな関係なの?」

土御門「ちょっと前の仕事仲間と言ったとこかにゃ。今もたまに会うぜよ」

番外個体「仕事仲間?なんの仕事なの?」

土御門「……掃除屋?」

御坂「なにそれ?」

土御門「(そこまで細かい設定考えてなかったにゃ~)」
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/08/26(月) 22:45:04.11 ID:PScTRQhO0
おかしいな…漫画好きな美琴なら掃除屋と聞いて「ブラックキャット」を連想するはず……
はっ!まさか偽者!?
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:45:11.67 ID:jWHF2FHDO
土御門「まぁとにかくいろいろやってたんだにゃ~」

番外個体「ミサカ知らなかったなぁ」

土御門「無口な奴だから仕方ないぜい」

番外個体「で。その土御門くんはミサカにどんなアドバイスをしてくれるのかにゃ?」

土御門「よくぞ聞いてくれました!まぁいろいろあるんだが……まずはこれなんだにゃ~」ゴソゴソ

土御門「ほいっ!堕天使メイドセットだにゃ~!」
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:47:07.12 ID:jWHF2FHDO
バチバチィ!

番外個体「あんまふざけてると電気ショックいくよ?」

土御門「も、もう喰らってるんだにゃ……」プスプス

御坂「(連れてきたの失敗だったかな……)」

土御門「気にくわなかったかにゃ?それなら強化バージョンもあるぜい?」

御坂「なに?なんなのアナタ?なんでそこまでメイド服に執念燃やしてるの?もしかして舞夏に手を出したりしてないでしょうね!?」

土御門「ノーコメントなんだにゃ~」

御坂「(ダメだコイツ……)」
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:48:04.73 ID:jWHF2FHDO
番外個体「これ着れば第一位もミサカのこと好きになるの?」

土御門「それはもう!効果テキメン間違いなしだぜい!」

番外個体「え~。ホントに?でもミサカには似合わなさそうだけど」

土御門「まぁそう言わず!オイラも見てみたいし!」

御坂「ホントに大丈夫かな舞夏……」

番外個体「まぁそんなに言うなら着てみようかな。機会があればね」

土御門「その時はぜひ見せて欲しいんだにゃ~」

御坂「変態じゃないの」
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:49:41.34 ID:jWHF2FHDO
土御門「チッチッ。分かってないなぁ御坂ちゃんよ。男に生まれたら多かれ少なかれかわいい女の子のこういう姿には弱いもんだ。かわいさ倍になる」

番外個体「えー。あの人もそうなのかな」

土御門「(一方通行がどうなのかは知らんけどにゃ~)」

御坂「そ、そんなに効果あるの?」

土御門「おうともよ!」

御坂「(じゃあ私がこれ着ればアイツも……?)」

土御門「あ、ちなみに上やんには効果は薄いみたいだにゃ~」

御坂「くっ……」

343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:50:57.68 ID:jWHF2FHDO
番外個体「まぁこのコスプレセットは一旦置いといてさ。他になんかないの?これだけだったら正直ガッカリなんだけど?」

土御門「まさか。こっからが本番だぜい?」

番外個体「ほう」

御坂「ちゃんとした意見出すのよ?」

土御門「まぁ聞くんだ。アイツはあんな奴だが打ち止めだけにはやたらと優しい。そうだろ?」

番外個体「悔しいけどそうだね」

御坂「下手したら通報されてもおかしくないレベルね」
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:52:51.04 ID:jWHF2FHDO
土御門「そっから推測される結論だが。奴はロリコンかもしくはそこまでいかなくともある程度年下好きなのかもしれん」

番外個体「ふんふん」

御坂「確かにそうかも」

土御門「そこでだ。お前さんも妹チックに振る舞えばいいんだ」

番外個体「妹チック?」

御坂「何よそれ」

番外個体「ミサカいろいろ成長しきってるからなぁ。どうしようもなくない?」

土御門「あくまでも振る舞いだ。なにも身体的なことだけじゃないんだにゃ~」

番外個体「具体的にはどうすりゃいいの?」

土御門「それはだな……」




345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:54:28.91 ID:jWHF2FHDO
――――――――――
―――――――――
―――――――

番外個体「え~?そんなんで大丈夫なの?」

御坂「それただのアンタの趣味じゃないの?」

土御門「大丈夫だ。オイラを信じるんだ」

御坂「(胡散くさ~……)」

番外個体「……ミサカやってみるよ」

御坂「マジで言ってるの!?」

土御門「おぉ!それでこそだにゃ~」

番外個体「このままいっても埒があかないし。たまには変化球も投げてみるよ!」

御坂「ただの暴投なんじゃないかしら……」
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:56:53.27 ID:jWHF2FHDO
番外個体「よし!じゃあ早速帰って実践してみるよ!じゃね!」タタタ

土御門「エロメイド着たら教えてくれだにゃ~!」

御坂「何言ってんのよ!アンタ妹に手出したらただじゃおかないわよ?」

土御門「ふん。俺は舞夏一筋なんだにゃ~」

御坂「怖い怖い……」

土御門「(いや~しかし楽しかったにゃ~。どうなるか分からんのが残念だがこの状況だけでも笑えてくるな。一方通行も楽しんでくれい)」ニヤニヤ

御坂「……何にやついてんのよ」




347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:58:20.86 ID:jWHF2FHDO
――――――――――
―――――――――
―――――――

バタン

番外個体「たっだいま~」

打ち止め「おかえり、ってミサカはミサカは出迎えてみたり」

黄泉川「おかえりじゃん」

番外個体「第一位は?」

黄泉川「部屋にいるはずじゃん」
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 22:59:45.03 ID:jWHF2FHDO

ガチャ

一方通行「あン?お前帰って来たのか」

番外個体「うん、ただいま!お、おに……」

一方通行「なンだって?」

番外個体「ただいまお兄ちゃん」ニコ

打ち止め「!?」

一方通行「(ン?……聞き間違い?)」
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 23:01:45.82 ID:jWHF2FHDO
一方通行「オマエ最近どこ出歩いてンだ?あンま出歩き過ぎンなよ?」

番外個体「うん大丈夫。心配かけてゴメンねお兄ちゃん?」

一方通行「……オマエそのお兄ちゃんてのはなンだよ?俺はオマエの兄貴になった覚えはねェぞ?」

番外個体「そんなぁ。別に血の繋がりだけが全てじゃないらしいよ?」

一方通行「いやそれは知らねェ。気味悪いから辞めろそれ」ゾクゾク

番外個体「ヒドーい。お兄ちゃんミサカのこと嫌いになっちゃったの?」
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/08/26(月) 23:05:23.53 ID:jWHF2FHDO
一方通行「ぐあァ!辞めろっての!俺は寝る!じゃァな!俺が起きるまでに辞めとけよ!」ダッ

番外個体「あぁ。待ってよお兄ちゃん!」タタ

黄泉川「……一体何だったじゃん?」

打ち止め「ミサカのポジションが、ってミサカはミサカは危機感を感じてみたり……」

一方通行「一体なにがどォなってやがる……」

番外個体「お兄ちゃ~ん!開けてよ~。おっかしいなぁ。土御門はあなたの事お兄ちゃんと呼べばいいんって言ってたんだけどなぁ」ドンドン

一方通行「土御門ォ……」ギリギリ


357 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:23:41.64 ID:8ETFwifDO
御坂「ネタ切れよ」

番外個体「んなこと言われてましても」

御坂「でも事実なのよ」

番外個体「そっか……」グテー

御坂「……」

番外個体「あ~。第一位と結婚してぇ」

御坂「気がはやいわよ」

番外個体「んでもって小作りしてー」

御坂「ぶっ!?何言い出すのよ!?」

番外個体「一緒にする?」

御坂「嫌に決まってんでしょ!」
358 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:25:00.07 ID:8ETFwifDO
番外個体「ま、なんだかんだ前進してる気はするけどにゃー。そういや浜面とむぎのんは?」

御坂「子守で忙しいそうよ」

番外個体「子守?誰の子なの?」

御坂「さぁ?誰かしら」

番外個体「誰だろね。まさかむぎのん?」

御坂「どんなスーパーサプライズよ」

番外個体「そういやむぎのんて何歳なんだろうね」

御坂「聞くに聞けないわね……」
359 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:27:32.80 ID:8ETFwifDO
番外個体「……」ダラー

御坂「……仕方ないわね」

番外個体「どうすんのー?」

御坂「奴にはあんまり頼りたくなかったけど一人心当たりがあるわ」

番外個体「どんな人?」

御坂「特定の彼氏はいないけどセフレなら数人はいそうなヤツよ」

番外個体「(明らかな地雷じゃん……)」

御坂「協力してくれるかは分かんないけど。とりあえず明日また会いましょう」

番外個体「ほ~い」
360 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:29:48.28 ID:8ETFwifDO
~翌日~
御坂「……」

番外個体「……」

食蜂「なんだかよく分かんないんだけどぉ。御坂さんのお願いだから来ちゃったゾ☆」

番外個体「なにこの人?おねーたまと友達になるタイプには思えないけど?」

御坂「少なくとも友達じゃないから安心して。知人よ知人」

食蜂「ひっどぉい。いくら私でも傷ついちゃうんだゾ☆」

御坂「よく言うわ。ま、とりあえず紹介するわ。同じ中学校の食蜂操祈、さんよ」

食蜂「始めましてぇ。で御坂さんにそっくりな割におっぱい力が段違いなこの人は誰かしらぁ?」

御坂「一言多い!まぁなんとなく想像ついてるでしょうけど私の妹よ」

番外個体「くけけ、どっちが妹か分かんないけどね。よろしくにゃ~」
361 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:31:10.21 ID:8ETFwifDO
食蜂「ふぅん。まぁ深くは詮索しないわ。それで私に何の用かしらぁ?御坂さんがわざわざ呼び出すんだからよっぽどのことでしょうけどぉ」

御坂「実はね」

食蜂「ふんふん」

御坂「この子に好きな人が出来て」

食蜂「はぁ……そりゃおめでたいわねぇ」

番外個体「いや~」
362 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:33:07.71 ID:8ETFwifDO
食蜂「それでぇ?」

御坂「ただね。なかなかうまく実らないのよ」

食蜂「あららぁ。で?」

御坂「あらすじは以上よ」

食蜂「(全く意味不明なんですけどぉ……)」

食蜂「つまり私に何して欲しいのぉ?」

御坂「つまりはアドバイスして欲しいのよ」

食蜂「それだけぇ?」

御坂「ええそうよ」

食蜂「(思ったよりしょぼいわねぇ……)」
363 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:35:31.45 ID:8ETFwifDO
食蜂「つまりこの妹さんが御坂さんばりのツンデレを発揮してて恋愛がうまくいかないと」

御坂「だから一言多いっての!」

番外個体「ミサカもこの遺伝子にはほとほと困り果ててるよ」

御坂「アンタも黙る!でも私こういう方面は疎いからね。それで不本意ながらもアンタにアドバイス求めたってわけ」

食蜂「なんで私に頼んだのかしらぁ?」

御坂「だってアンタ見るからに遊んでそうじゃない」

食蜂「人は見かけによらないんだゾ……☆」
364 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:37:36.63 ID:8ETFwifDO
食蜂「でもぉ。私もそういう経験0よぉ」

御坂「ホントに?信じらんないわね」ジトー

食蜂「失礼ねぇ。私達まだ中学生よぉ?むしろそっちの方が健全じゃない?」

御坂「確かにそうかもね。アンタが健全かはともかく」

番外個体「とても同い年には見えないけどにゃー」

食蜂「なんなら私の改竄力でどうにかしてあげましょうかしらぁ?」

番外個体「改竄力って?」

御坂「心理掌握て言ってその名の通り相手の心理に干渉できる能力よ。しかもレベル5」

番外個体「すごいね~。それミサカ達大丈夫なの?」

御坂「大丈夫よ。電磁波で防げるから」

番外個体「そうなんだ。勉強になったよ」

食蜂「(弱点を簡単にバラさないで欲しいわぁ)」
365 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:39:37.90 ID:8ETFwifDO
食蜂「ちなみに相手はどんな人かしらぁ?」

番外個体「第一位の一方通行だよ」

食蜂「これまた大物ねぇ」

番外個体「でっしょー」

食蜂「ま、だいたい分かったわぁ。それなら私の能力で楽勝ね」

御坂「ちょっと待った!アンタ能力使う気?」

食蜂「だって面倒じゃない。人間の気持ちなんてコロコロ変わっちゃうしぃ。人の心の中なんて醜いわよ?そもそもその為に呼んだんじゃないのぉ?」

御坂「アンタと一緒にしないでよ。だからって洗脳して良いわけないじゃない」
366 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:41:10.51 ID:8ETFwifDO
食蜂「だって赤の他人よぉ?そんな相手を信頼なんて出来るわけないじゃない。なら最初から手っ取り早くしちゃった方が賢いわ。時間の無駄よぉ」

御坂「相変わらずひねくれてるわね」

食蜂「そりゃどうもぉ」

番外個体「……確かにさ。相手の考えてることなんて全部分かるなんて無理だよ。それに最初から信頼してくれる人なんか少ないよ」

食蜂「あらぁ。分かってるじゃない」

番外個体「でもさ。そんな人だけじゃないよ。それはあなたがまだ知らないだけだよ」

食蜂「ふーん?」
367 :以下、新鯖からお送りいたします [sage saga]:2013/09/08(日) 20:41:21.63 ID:naCgX/mQ0
番外に能力使って素直にしたらいいんじゃね?
368 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:44:47.74 ID:8ETFwifDO
番外個体「ミサカも見ず知らずの人の家に転がり込んで。最初は誰も信頼してなかったよ。なのにみんなとても優しくしてくれるんだ。素性も知らない相手なのにだよ?」

食蜂「……」

番外個体「口ウルサい時もあるけどそれはミサカの為を思ってのことなんだよね。気づいたらミサカも家の人をすごく信頼するようになってて。心配させることもあるけどあの家を大事にしたいとか思うようになって」

御坂「アンタ……」

番外個体「分かり合えないこともあるしあなたの言うことは確かに一理ある。でも分かり合える人もきっといる。優しくしてくれる人もたくさんいるし自分が信じれば相手も信じてくれるとミサカは思ってる」

食蜂「……」



















食蜂「で結局どうするのぉ?私の能力使うのぉ?使わないのぉ?」

番外個体「それじゃいっちょお願いするよ」

御坂「ちょっと待てそれはおかしい」ガシッ
370 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:46:14.38 ID:8ETFwifDO
番外個体「え、なに?」

御坂「なに?じゃねーだろ。お前さっきの力説なんだったんだよ。どうしちゃったんだよ?」

食蜂「御坂さん落ち着いてぇ。キャラ壊れちゃってるわよぉ」

番外個体「だってこのままじゃ埒あかないしさぁ」

御坂「とにかくダメ!能力で人の心を弄ぶのはダメよ!」

番外個体「まぁ確かにね」
371 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:48:03.52 ID:8ETFwifDO
食蜂「なら私ここに来た意味ないじゃない」

番外個体「じゃあせめてあの人がミサカのことどう思ってるかだけでも知りたいな。これならどうかな?」

御坂「うーん。まぁそれくらいならいいかな……」

番外個体「じゃ決っまり~。やったにゃ~」

食蜂「私の能力なのになんで御坂さんの許可制なのぉ?」

御坂「細かい事はいいのよ」

食蜂「絶対細かくないわぁ」

番外個体「じゃ行こっか」

食蜂「どこにいるか分かるのぉ?」

番外個体「ん~。こっちから電波を感じる」タタ

御坂「誰よアンタ」タタ

食蜂「あ!待ってよぉ。走るの禁止ぃ!」
372 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:50:14.44 ID:8ETFwifDO
――――――――――
――――――――
――――――
番外個体「いたいた」コソコソ

御坂「ホントにいるとはね」コソコソ

食蜂「あれが?なんだか不健全な人ねぇ」ゼェゼェ

御坂「しかしすっごいコーヒーの数。ガンにでもなりたいの?」

食蜂「あら、こっち来るわよぉ」

番外個体「あわわ」アタフタ

食蜂「いや逃げちゃダメでしょ」

御坂「アンタ動揺し過ぎよ」
373 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:52:20.76 ID:8ETFwifDO
食蜂「よ~し。それじゃあまずは意識失ってもらって私の支配下に置くわね。暴れられても困るしぃ」

御坂「余計なことしちゃダメよ?」

食蜂「分かってるわよぉ。ちゃぁんと後からこの事は記憶から消すわぁ」

番外個体「なんか怖くなってきた。嫌われてたらどうしよ……」ドキドキ

御坂「気持ちは分かるけど落ち着きなさい」

食蜂「第一位に能力仕掛けれるなんてなかなか無いんだしテンション上がっちゃうんだゾ☆」

番外個体「ねぇ。やっぱりやめようよ……」

食蜂「今更遅いわよぉ」
374 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:53:49.17 ID:8ETFwifDO
一方通行「オイ?オマエら何してンだ?」

番外個体「わわっ!」ビク

一方通行「オリジナルに……誰だオマエ?」

食蜂「あら。同じレベル5相手に失礼ねぇ?」

一方通行「はン。格下に興味ねェな」

食蜂「……ちょっとカチンと来ちゃったな☆これは調教のしがいがありそうだゾ」

一方通行「あァ?」

番外個体「うぅ怖い……」ソワソワ
375 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:56:25.36 ID:8ETFwifDO
食蜂「んじゃ皆さんいっくわよ~。えいっ☆」ピッ

番外個体「やっぱりダメ!」カチ

一方通行「あン?」カチ

一方通行「……」キーン

一方通行「え?」

食蜂「え?」

御坂「ちょっ」

食蜂「!」ビクッ

食蜂「」

一方通行「なンだ?いきなり不意打ちしたと思ったら今度は動かなくなったぞ?」

食蜂「」ボー
376 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 20:58:25.93 ID:8ETFwifDO
番外個体「ヤバ……」

御坂「お~い!……ダメね。うんともすんともだわ」ユサユサ

食蜂「」ガックンガックン

一方通行「何がしたかったンだ?つーか助かったぜ番外個体。……ありがとよ」

番外個体「(ん?結果オーライ?)」
377 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 21:00:26.32 ID:8ETFwifDO
御坂「マズいわね……どうしよう……」

食蜂「」

一方通行「オマエの連れか?こォいう言い方はなンだが人付き合いは考えた方がイインじゃねェの?」

御坂「別に友達て訳では……。まぁ知り合いが迷惑かけて悪かったわね」

一方通行「別に気にしねェが。こいつどォすンだ?」

食蜂「」シーン

御坂「仕方ないしとにかく寮に連れて帰るわ」

一方通行「そォか。でも連れていけるのか?」

番外個体「手伝おっか?」

御坂「気持ちはありがたいけど部外者が入るのはさすがにね。アンタ達はデートでもしてなさい」

番外個体「デ、デデデデート!?」

一方通行「……たまにはイイか」

番外個体「いいの!?」

一方通行「別にィ。どっかぶらぶらしよォぜ」

番外個体「う、うん……」
378 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 21:02:25.28 ID:8ETFwifDO
御坂「それじゃあね」

番外個体「バイバイ、食蜂。犠牲は無駄にはしないよ」

御坂「死んでないわよ?」

一方通行「はやく行こォぜ」

番外個体「は~い。おねーたま、またね~」

御坂「頑張んなさいよ~。よっこらしょ。重いわねこいつ……」

食蜂「」

御坂「胸でも削れば軽くなるのかしら」

食蜂「」

御坂「(というかこれどうやったら治るの……?)」
379 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 21:04:26.97 ID:8ETFwifDO
御坂「て訳でいろいろあってこうなっちゃった」

縦ロール「女王ーー!!?」

御坂「ゴメンなさい。でも解決策が浮かばなくて……」

縦ロール「女王の能力の解き方は私達にも分かりませんし。どうすればいいのやら……」

御坂「うーん……。あっ、リモコン壊してみよっか。えいっ!」バチ

縦ロール「ちょっと待……」

食蜂「」

御坂「あ~ダメかぁ。いけると思ったんだけどなぁ」タハハ

縦ロール「笑い事ではありませんの……」
380 :以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/08(日) 21:05:52.68 ID:8ETFwifDO
御坂「うぅ。ホントにゴメンなさい」

縦ロール「事情はよく分かりませんが御坂さんのせいでは御座いませんわ。私達でもなんとかしてみます」

御坂「お願い。明日になれば私にもアテがあるし……」

縦ロール「お願いしますわ」

御坂「うん。じゃあ今日のとこは頼むわね」

縦ロール「ごきげんよう」

御坂「(あいつに頼んでみよ……!)」ウキウキ

食蜂「」グッタリ



391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:17:36.50 ID:+f14VRhDO
番外個体「ようやく買い物終わったねぇ」

一方通行「黄泉川の野郎。障害者に無理させ過ぎだろ」

番外個体「かと言っておチビに持たす訳にはいかないし」

一方通行「そりゃそォだが」

番外個体「まぁいいじゃん。2人でお出かけ出来たんだし」ボソ

一方通行「なンか言ったか?」

番外個体「な~んで都合良く耳が遠くなるのかなって」

一方通行「なンのこっちゃ」
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:21:21.99 ID:+f14VRhDO
番外個体「あ~。なんか面白いことないかにゃ~」キョロキョロ

一方通行「外でキョロキョロすンな」

番外個体「いいじゃん。どっか行こうぜ」

一方通行「そォしてェのは山々だがはやく帰らねェと黄泉川にはっ倒されるぞ」

番外個体「せっかく2人きりなのに連れないな……」

一方通行「うン?」

番外個体「なんでもな~い」ケッ

一方通行「(ミスったのか……?)」

佐天「ん?あれは……」
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:25:29.27 ID:+f14VRhDO
佐天「どもー!こんちはー」

一方通行「あァ?誰だオマエ」

佐天「そんな!あたしのこと忘れちゃったんですか?」ヨヨ

一方通行「あン?」

番外個体「……ねぇ?あなたどういうこと?有り得ないとは思うけどまさか彼女とかじゃないよね?」バチバチ

一方通行「いてェ!落ち着け、電気当たってるって!」

佐天「あらら?」
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:31:50.69 ID:+f14VRhDO
番外個体「いいから答えなて。どういう関係?いつ会ったの?今現在はどうなってるの?返答次第によっちゃ釘打ち込むよ?」

佐天「ほう」キュピーン

一方通行「だから落ち着けって!こンな奴知らねェよ」

佐天「ヒドいわ!あたしの事捨てるの!?」

一方通行「イヤ捨てるも何も拾った覚えがねェンだが……」

番外個体「何それ。アンタもしかして第一位の……」

佐天「彼女でっす!いつもこの人がお世話になってます!」ダキ

番外個体「そ、そんな……」
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:34:48.32 ID:+f14VRhDO
一方通行「イヤ待て誰だよ。つーか抱きつくな。さっさと離れろ。オマエも信じるなよ?」

番外個体「うっ。ひっぐ……ぐす」ポロポロ

一方通行「お、おい何泣いて……」

番外個体「第一位の……ばかぁ……」ポロポロ

佐天「(ヤバ!やりすぎた!)」

佐天「あ~ごめんなさい!ウソですウソウソ!」

番外個体「ふぇ?」ポロポロ
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:37:05.64 ID:+f14VRhDO
佐天「え~と。あまりにお似合いのカップルがいたんでついちょっかい出しちゃっただけです。ホントごめんなさい!」

番外個体「なぁんだ。そうなんだ。まぁミサカなんでもいいけど」グシグシ

佐天「(これがツンデレってやつですか)」

一方通行「で。オマエ誰だよ?」

佐天「え。マジ忘れですか?ちょっとヒドくないですかね?」

番外個体「あ!おねーたまの友達でプールに行った時にいた子じゃん」

佐天「そうですそうです!佐天涙子といいます!いや~良かった。自分陰薄いのかと思いましたよ」
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:39:48.90 ID:+f14VRhDO
一方通行「あァ……。そォ言えばそンな事もあったな。悪ィな、苦い思い出だから封印してンだ」

番外個体「あなた醜態さらしてたからねぇ。けけ」

佐天「大丈夫ですって。人には向き不向きがあります。あなたは運動が超絶向いてないだけですよ」

一方通行「クソが。能力が便利過ぎるのがいけねェンだ」

番外個体「完全な自業自得じゃん」
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:46:52.79 ID:+f14VRhDO
佐天「ところで。そちらのお姉さんは御坂さんにそっくりですが姉妹ですか?」

番外個体「まぁそうなるかな」

佐天「へぇ。御坂さんと違ってその……ナイスバディと言うかセクシーと言うか」

番外個体「にゃはは。おねーたまには申し訳なく思ってるよ」

佐天「(妹には見えないけど妹なのかな?その前にこの2人面白そうかも!)」
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:49:33.19 ID:+f14VRhDO
佐天「妹さんですか。まぁ立ち話もなんですし、どっか行きませんか?あたし喉渇いてきちゃいましたし」

番外個体「そだね。あなたも行くよ」

一方通行「え、オマエだけ……」

番外個体「問答無用~」ズルズル

一方通行「分かったから引っ張っンな!荷物がバラバラになったら黄泉川に殺されンぞ!」
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:51:11.23 ID:+f14VRhDO
佐天「いや~しかしお二人はお似合いですね。夫婦みたいですよ」

番外個体「そ、そうかな!?」

佐天「実際どうなんです?付き合ったりしてるんですか?」

番外個体「そこはまぁその。まだと言うかもうちょっとと言うか……」ゴニョ

佐天「(ほうほう)」ニヤニヤ
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:54:35.81 ID:+f14VRhDO
一方通行「別に付き合ったりとかはしてねェよ」

佐天「えぇー!?勿体無い!この人すっごくかわいいしスタイルいいしこんないい人なかなかいませんよ?」

一方通行「それはまァ。そうかもしれねェが」

佐天「おや。認めるんですね。良かったですね妹さん。この男の人あなたのことかわいいしスタイルいいと思ってるみたいですよ?」

番外個体「えぇ!?そうなの!?///」

一方通行「いや……まァ」

番外個体「……///」

佐天「ヒューヒュー!」

一方通行「(このガキすげェな)」
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:55:31.73 ID:+f14VRhDO
佐天「しかしですね、お兄さん。妹さんは何度も言うようにかわいいです」

一方通行「それが?」

佐天「あんまりボケーッとしてるとぽっと出の男にかっさらわれちゃいますよ?」

一方通行「……あン?」

佐天「いいんですかそれで?後から後悔しても遅いんですよ?今はこうして近くにいてもだんだんと離れていって気づいたらもう男が出来てた、なんてこともあるかもしれませんよ?」

一方通行「……」

佐天「(おお。きいてる?)」
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 22:58:58.77 ID:+f14VRhDO
佐天「実際妹さんモテるでしょう?」

番外個体「え?そういやナンパとかちょくちょくされるかな」

佐天「ほら~」

一方通行「チッ。オマエほいほいついて行くンじゃねェぞ?」

番外個体「え、うん」

佐天「違いますよ妹さん。今のはつまりこういうことです。つまり俺以外の男を見てんじゃねぇぞ、ってことですよ」

番外個体「そ、そうなの!?」

佐天「間違いないです。これはもう俺の女宣言にも等しいですね!」

番外個体「……///」

一方通行「(スゴすぎンだろ)」
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 23:00:19.89 ID:+f14VRhDO
佐天「いや~話し込んじゃった上に奢ってもらってすいません」

番外個体「大丈夫大丈夫。この人お金持ちだし」

佐天「マジですか!?うわ、よければあたしと付き合いません?」

番外個体「……」ウルウル

佐天「じょ、冗談ですって!」

佐天「(もしかして御坂さんもこんな感じなのかな?てか第一位とか何回か言ってたけど。まさかねぇ)」
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 23:01:44.83 ID:+f14VRhDO
佐天「ではまた会いましょう!」

番外個体「また遊ぼうね~」

佐天「はい!それでは失礼します!」タタ

一方通行「騒がしいやつだ」

番外個体「いい子じゃん」

一方通行「あのガンガン来るのは能力かなにかかよ」
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 23:04:30.68 ID:+f14VRhDO
佐天「しまった!言い忘れてたことがありました!」タタ

番外個体「ありゃ?戻ってきた」

一方通行「まだなンかあンのか?」

佐天「お兄さ~ん!ちょっといいですか!?」フリフリ

一方通行「なンだよ?」スタスタ

佐天「えと。妹さんはあなたの事気に入ってると思いますよ?正直あなたも気に入ってますよね?」ヒソ

一方通行「……」

佐天「ふふ。無言は肯定と受け取りますよ?」

一方通行「どォだかな……」
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/11/02(土) 23:06:02.88 ID:+f14VRhDO
佐天「たださっきも言いましたが後悔しないようにしてくださいね?妹さんはなかなか素直になれないようなのであなたが素直に接してあげてください。そしたらきっとうまくいきます」ニコ

一方通行「……考えとくわ」

佐天「うまくいくよう祈っときますね!ではホントに失礼します!」タタ

一方通行「あァ」

番外個体「なんだったの?」

一方通行「別に大した話じゃなかった。ちょっとからかわれただけだ」

番外個体「ふ~ん?」

一方通行「(コイツが俺を……)」



417 : ◆ihl24r4bQg [saga]:2013/12/16(月) 22:16:02.60 ID:W2dq3vtDO
浜面「なぁ」

一方通行「あン?」

浜面「プレゼント何が欲しいと思う?」

一方通行「はァ?」

浜面「ほら。もうすぐクリスマスじゃん?」

上条「そういやもうそんな季節か」

浜面「そうなんですよ」

418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:17:23.53 ID:W2dq3vtDO
一方通行「それでェ?」

浜面「まぁ俺には滝壺ていうかわいい彼女がいるわけよ。で何かプレゼントしたいんだけど何あげたらいいと思う?」

一方通行「あァ~なンかイライラするなァ」

上条「なぁ浜面。ここはお前の奢りで良かったっけ?」

浜面「なに言ってやがる!?」

上条「たまにはいいじゃねーか!」ガツガツ

浜面「やだよ!つーかお前ら考える気ねーだろ!?」

一方通行「あるワケねェだろ」

上条「そーだそーだ!」

浜面「やかましいわ!」
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:19:06.56 ID:W2dq3vtDO
―――――――――
―――――――
―――――


浜面「てなワケでお前らに相談なんだ」

番外個体「へぇ。ところでそれ浜面からミサカにもなんかくれるの?」

浜面「なんでやらなきゃなんねぇんだ!?」

番外個体「ケチぃ。ミサカお金が欲しいな~」

浜面「えらいダイレクトな要求だなオイ!」

420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:20:38.06 ID:W2dq3vtDO
御坂「こういうのはカップルならではのものよ」

番外個体「そうなの?」

御坂「基本的にはね。カップルに限らず仲のいい人同士でもあるみたいだけど」

番外個体「ふ~ん。じゃあミサカ第一位から貰えるかな?」

御坂「どうかしらね…。でもなんだかんだ大事にされてるしきっと貰えると思うわよ!」

番外個体「ホント?じゃ期待して待っとこ!」

421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:21:49.99 ID:W2dq3vtDO
御坂「てワケで一方通行に働きかけるよう頼んだわよ浜面さん?」ヒソヒソ

浜面「いやそれは……」ヒソヒソ

御坂「でもあのはしゃぎようよ。万一貰えなかったりしたら再起不能になるわよ?ていうか私が浜面さんを再起不能にするわよ?」

浜面「怖いよ!」

番外個体「~♪」

浜面「マジか……」

422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:23:32.99 ID:W2dq3vtDO
番外個体「そういやおねーたまは上条に何かあげるの?」

御坂「私!?それは今考え中というかなんというか……まぁ前向きに検討はしてるけど」ゴニョゴニョ

番外個体「頑張るにゃ~」

御坂「でも何あげたらいいと思う?クッキーとか?単純だけどやっぱり手作り?」

番外個体「さぁ?浜面、案出してよ」

浜面「お前らめんどくさくなったら俺に振るのマジやめろよ!」

423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:25:52.44 ID:W2dq3vtDO
番外個体「いいからホラホラ」

御坂「何か知らないの?」

浜面「俺が聞きてぇよそれ。むしろ最初は俺が質問者だったろ。……でも確かなんか言ってたな」

御坂「なになに?」

浜面「あれだよ。…そう白米だ」

御坂「白……米?」

番外個体「お米ってこと?」

浜面「そう。割とマジで切羽詰まってるらしいぜ?プレゼントしたら喜ばれること間違いなしだな」

番外個体「ロマンチックさのかけらもないなぁ」

御坂「生活必需品をクリスマスに贈るのはさすがにおかしいでしょ……」

424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:28:41.11 ID:W2dq3vtDO
番外個体「そういや今日むぎのんは?」

浜面「なんかイライラするからパスだってよ」

番外個体「何しでかしたの」

浜面「何もしてねーよ。ちょっと話しただけだ」

番外個体「何の話したの?」

御坂「まさか……」

浜面「滝壺へのプレゼントの話をちょっとしてみたんだがな」

番外個体「(コイツ地雷踏んでることに気付いてねぇ……)」

御坂「(よく無事にここに来れたわね……)」

425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:29:49.42 ID:W2dq3vtDO
御坂「そ、それで麦野さんは何か言ってた?」

浜面「いや別に?ただちょっと元気無かったかな」

御坂「……悪い事言わないから麦野さんにも軽く何かあげた方がいいと思うわよ?」

浜面「仕事仲間だから?」

御坂「いいから。気付いてないかもしれないけどあなたは今スレスレの綱渡りをしてるの。地雷原をフラフラ歩いてるのよ?昔の麦野だったら下手すりゃ消されてたわよ?」

浜面「大げさだなぁ」ハハ

御坂「大丈夫かしらね……」

番外個体「むぎのん……」
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:33:35.43 ID:W2dq3vtDO
番外個体「じゃあ今日は解散ってことで」

御坂「そうね」ガタ

浜面「待てよ!お前ら自分の話したいことだけ話して人の話聞いてねーだろ!」

番外個体「へ?なんなの?」

浜面「俺も!彼女に!プレゼントをあげたいの!」

番外個体「好きにすればいーじゃん」

浜面「なんで全く興味無さそうなんだよ!最初に言ったろ?何あげたらいいか分からないからお前ら呼んだんだって」

番外個体「ぶっちゃけミサカ興味無いし」

浜面「お前ふざけんなよ!清々しいほどぶっちゃけ過ぎだろ!」

427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:35:00.20 ID:W2dq3vtDO
御坂「まぁまぁ。浜面さんにもお世話になってるし聞いてあげましょうよ」

番外個体「それもそっか」

浜面「全く血圧上がるぜ!で。女の子てのは何が欲しいもんなんだ?」

番外個体「言われてみると難しいにゃー」

御坂「高価な物を欲しがる人もいるけどその辺はどうなの?」

浜面「そういうタイプではない……と思う」
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:36:47.43 ID:W2dq3vtDO
番外個体「かと言って安すぎもダメなんだろうね」

浜面「分かってる。けど一塊のスキルアウトに高すぎるのはしんどいな」

番外個体「ここはパーッと奮発して臓器でも売って金作れば?」

浜面「頑張り過ぎだろ俺!なんでそんな破滅的な考えなんだよ!」

番外個体「にゃはは、冗談だにゃー☆」

御坂「もうちょっと真面目にね」

429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:38:08.58 ID:W2dq3vtDO
番外個体「ていうかミサカこういうの疎いし」

浜面「なら一方通行から何貰えたら嬉しい?」

番外個体「うん?婚姻届とかかにゃ?」

浜面「……少しいいアイディアだと思ってしまった自分が情けない。とりあえず今回は不採用にさせてもらうわ。いくらなんでも唐突すぎる」

御坂「ちゃんと付き合ってる訳だし2人ともそれなりに大人なんだし。身につけれるものがいいんじゃないかしら?」

浜面「身につけるもの……」

430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:39:46.01 ID:W2dq3vtDO
御坂「アクセサリーみたいなのとか。ちょっとありきたりだけどペアリングとかかな?値段はピンからキリまでだからそこまで負担にはならないと思うし。そんなに安っぽさも無いしね」

浜面「なるほど。いいかもな」

番外個体「値段にこだわるタイプじゃないなら心込めて渡せば喜んでくれると思うよ?」

浜面「お前今日ここにきてようやくマトモな事言ったな」

431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:40:38.30 ID:W2dq3vtDO
浜面「よしお前ら、つってもほぼ御坂オンリーだけど参考になったぜ!」

御坂「なら良かったわ」

浜面「そういうことなら善は急げだ。いろいろ準備するために帰るぜ」

番外個体「自分だって言いたいことだけ言って帰ろうとしてんじゃん」ブーブー

御坂「それはいいけど一方通行のこと頼んだわよ?」

浜面「あ。どうすっかな……」


432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/16(月) 22:42:08.09 ID:W2dq3vtDO
短いけどここで一旦終わり。続きが浮かばん

てかそうこうしてるうちに会社が潰れてもうたんですが…

433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/16(月) 22:47:50.09 ID:sGfjkp380
乙でした!

ってえぇぇ!!!
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/17(火) 01:27:00.66 ID:5zIZZzc4o
おう・・・
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2013/12/17(火) 12:50:30.54 ID:Ko6cHMy+0
芳川と同じニート同盟になればいいんじゃないかな
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage saga]:2013/12/18(水) 07:58:04.34 ID:Js8QnH9Y0
乙でした。
仕事が見つかるよう祈ってます・・・

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