- ※未完作品
- 1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/02(金) 23:12:02.83 ID:qI9IPoSO
- -風紀委員 第177支部-
初春「AM10時25分。上条さん、歩道を通行中…」カタカタ
初春「AM10時40分。上条さん、コンビニで本を立ち読み」カタカタ
初春「AM11時05分。上条さん……御坂美琴と遭遇。はぁ、またあの女ですか…」
黒子「初春~ 何をしてますの?」
初春「あっ、白井さん。不審者がいないか監視しているんです」
黒子「で、不審者はいましたの?」
初春「いえ、今の所は……」
黒子「そうですか。では、わたくしは外回りに行って来ますので」
初春「はい、分かりました……」
初春「白井さんの邪魔が入ったせいで上条さんを見失ったじゃないですか……」イライラ
初春「上条さんは?上条さんは?上条さんは…」カタカタカタカタカ
初春「いた!上条さん、自動販売機で飲み物を購入中。あのストーカー女から逃げれたんですね上条さん」
初春「PM11時26分。上条さん、公園のベンチで購入したジュースを飲み始める……はぁ、ジュースを飲んでる上条さんの顔…ハァハァ」
初春「ハァハァ、上条さん……あっ?さ、佐天さん!?」 - 2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/02(金) 23:18:49.39 ID:qI9IPoSO
初春「何を喋ってるんでしょうか?……集音性アップ」カタカタ
佐天『当麻さん♪』ダキッ
初春「当麻さんだとぉ!?てか、離れろ!!」
上条『お、おい!涙子』
初春「る、涙子ぉ!?」ギリギリッ
佐天『今日は気怠そうですねぇ』
上条『仕方ないだろ?今日は補習だったんだからさ』
佐天『ふんふん、成る程。だからお疲れモードなんですね』
上条『そーなんですよ。はぁ…』
佐天『じゃあ、あたしが元気にしてあげますね』スッ
上条『元気って、何を……ん?』チュ
初春「!!!!」
佐天『ん……』チュパュパ
初春「や、やめて!やめてーーー!!」
佐天『ぷはぁ…元気でました?』
上条『ん、ま、まぁな……てか、こんな人前で恥ずかしいだろ!』
佐天『あはは!元気になりましたね~』
上条『……涙子』
佐天『当麻さん……』チュ
初春「あの淫乱痴女がぁぁぁぁ!最近やたら意気がってると思ったらよりに寄って上条さんとデキてただとぉぉぉぉ!!このメス豚がぁぁぁぁあ!!」ガンガンガンガン!!
初春「[ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー]!!」
初春「SA・TU・GA・Iしてやるーーー!!」ガンガンガンガン!!
固法「……隣、うるさいわね。それにしてもやっぱりムサシノ牛乳は美味しいわ」ゴクゴク
- 6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/03(土) 01:12:56.77 ID:sIYzNMSO
- うぉ、 ピーピー地獄だ… まあ、いっか
-翌日 柵川中学校門-
初春「……昨日は一睡も出来なかった。これも全ては佐天のせいだ!!」
左天「うーいはー……」
初春「…ッ!!」ブンッ!! ドゴッ!!
左天「ガハッ……」ヨロヨロ
男生徒A「お、おい!見ろよ!」
男生徒B「スゲェ、ローリングソバット決まった!!」ヒヤッホイ!
男生徒C「バカ!そー言う問題じゃないだろ!」
佐天「……う、初春?」ヨロヨロ
初春「佐天さん?ごめんなさい。ちょっと、殺気があったので……」
佐天「うぅ……さ、殺気?」
初春「私の勘違いでした。ごめんなさい」スタスタ
佐天「うっ……初春……ッ、痛いよぉ」ポロポロ
女生徒A「佐天さん、大丈夫!?」
佐天「痛いよ…お腹が痛いよぉ……」ポロポロ
女生徒B「初春さん、あんな事する人じゃないのに…」
- 19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/03(土) 14:00:08.12 ID:sIYzNMSO
- 情報提供サンクス 何分、初めてだから分からなかった
-放課後-
佐天「結局、今日は初春と一言も話せなかった…あたし、初春に嫌われちゃったのかな?いっつもスカートめくってるから?それとも、女捨ててるなんか言ってるから?……うぅ…嫌だよそんなの……」ポロポロ
上条「ん、あれは……おーい、るい…!!る、涙子、どうしたんだ!?」ダッ
佐天「あっ…と、当麻さん…」グシグシ
上条「どうしたんだよ!?何があった?」
佐天「………」
上条「言えないのか?」
佐天「………」
上条「……何か理由があるんだな?分かった、涙子が話してくれるまで俺は何も聞かない。でも、せめて涙子を慰めてあげたい」ダキ
佐天「当麻さん…うぅ…」ポロポロ
上条「泣きたいだけ泣いていいんだ…」ギュ
-風紀委員 第177支部-
初春「…………」ギリギリギリ
初春「あの女狐め……ここぞとばかりに上条さんに慰めて貰うとは……」ギリギリ
初春「はやり、殺害するしか方法は無い見たいですね……佐天さん、覚悟しておいて下さい。ウフッ、ウフフフフフッ、アハハハハ~」
固法「……隣からキモイ声がするわ……それにしても、ムサシノ牛乳は1番ね!」ゴクゴク - 24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/03(土) 17:57:55.24 ID:sIYzNMSO
-1週間後 廃工場-
佐天「初春から会いたいって言われたけど…此処でいいんだよね?」シーーン
佐天「でも、なんでこんな廃工場なんだろ?」シーーン
佐天「ううん、そんな事はどうだっていいのよ!初春と仲直り出来るチャンスなんだから!頑張れ、あたし!」
初春「お待たせしました…」スッ
佐天「初春?」
初春「………」
佐天「う、初春?なんか怖いよ?」
初春「そうですか?」
佐天「……あっ、そ、そうだよね。あたし、初春の気持ちも考えずに嫌な思いさせてるから怒ってるんだもんね?もう、しないから…ゴメンね」
初春「………」
佐天「………ごめんなさい!!」
初春「…許して欲しいですか?」
佐天「……うん」
初春「だったら、上条さんと別れて下さい」
佐天「えっ……」- 27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/03(土) 18:39:44.03 ID:sIYzNMSO
初春「知ってるんですよ。佐天さんが上条さんとお付き合いしてるの…」
佐天「で、でも…それはまだ誰にも…」
初春「教えてないですよね?でも、私には眼がありますから」
佐天「眼?……まさかっ!!」
初春「そうですよ。ずっと観察してたんです。……上条さんを」
佐天「………」
初春「気付いたのはほんの一週間程前でした。その日も上条さんを観察してたら見てしまったんです。私の上条さんと汚らわしい佐天さんがイチャ付いてるのを……」
佐天「………」
初春「もう、それはショックでしたよ。体を引き裂かれた気分でした」
佐天「………」
初春「だから、許して欲しかったら上条さんを諦めて下さい。そして、私と上条さんが恋人になるお手伝いをお願いします」- 30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/03(土) 18:49:51.60 ID:sIYzNMSO
佐天「………」
初春「黙ってたら分かりませんよ?どうするんですか?」
佐天「……や」
初春「……よく聞こえませんよ?」
佐天「嫌!!何?それって単なる逆恨みじゃない!どうしたの初春?こんなの初春じゃないよ!」
初春「じゃあ、どんなのが初春なんですか?」
佐天「初春は、ちょっとドジでおっちょこちょいで…でも、誰にでも優しくて正義感が強い!それが初春だよ!今のは初春じゃないよ!」
初春「そうですか。では、自分の正義を貫きましょう……」
佐天「初春!!」
初春「最終勧告です。今、上条さんと別れると約束してくれるなら、明日からは普通通りの生活を。それでも拒否すると言うのなら…私が味わった絶望をその身で味わって貰います」
佐天「初春?ねぇ、止めてよ!ちょっと、冗談悪いよ?」
初春「いつも冗談悪い佐天さんに言われたくは無いです。……お花飾り、リフトアップ」
佐天「!?」- 35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/03(土) 20:50:13.50 ID:sIYzNMSO
初春「このお花飾り、ただの冠り見えますよね?でも、違うんです。実は、高周波カッターになっているんですよ?」
お花飾り「ギュィィィィン」
初春「これが私の真の能力」
ジェノサイドフラワー
殺 戮 お 花 畑
佐天「嘘…だって、初春の能力って、人間魔法瓶じゃ…」
初春「あんな適当な、片手間程度で考えた能力を私の能力と思わないで下さい。それに言いましたよ。“真の能力”だと」
佐天「そ、そんな!!」
初春「いいんですか?グダグダとそんな所で突っ立ってて。このお花飾りが佐天を引き裂いちゃいますよ?」
お花飾り「ギュィィィィン」
佐天「ヒッ!?」ダッ
初春「さぁ、行きなさい。お花飾り達」
お花飾り「ギュィィィィン」グーーン
初春「フフッ、誰の良心も痛めることがない、能力による佐天の粛清……直ぐに死んだら許しませんよ。苦しんで、あがいて、その果てに死んでくれないと私の憂さは晴れませんから……」- 39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/03(土) 21:42:19.40 ID:sIYzNMSO
佐天「な、なんなのよ!コイツ、しつこい!!」
お花飾り「ギュィィィィン」グワッ
佐天「ヒッ!?」スカッ
佐天「このままじゃ、殺されちゃう!!……あっ、あれは!」パシッ
佐天「この金属バットがあれば……」
お花飾り「ギュィィィィン」
佐天「ッ、ぶっ飛べぇぇぇ!!」カキーーン
お花飾り「!?!?」ドゴーン
佐天「やった!!」
初春『一つ倒しただけで喜んでは駄目ですよ』
佐天「えっ?」
お花飾り「ギュィィィィン」
初春『お花飾りは沢山あるんですからね』
佐天「嘘でしょ!?」
お花飾り「ギュィィィィン」
佐天「クッ、いい加減に!!」カキーーン
お花飾り「ギュィィィィン」
佐天「こいつら!!」カキーーン
お花飾り「ギュィィィィン」
佐天「全滅しなさいよぉぉぉ!!」カキーーン
お花飾り「!!!!」ドゴーン
佐天「はぁはぁ……」- 46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/04(日) 13:46:51.90 ID:O09ppgSO
- 再開します
-監視モニタールーム-
初春「意外としぶといですね。佐天さんのバッティングセンスを侮っていましたか…」カタカタ
初春「でも、長引けばそれだけ佐天さんのスタミナが無くなるんですから、焦る事もありませんね」
-廃工場 倉庫-
佐天「ッ、はぁはぁ……」キョロキョロ
佐天「来ない?……全滅したの?」
お花飾り「グワァァァァン」キョロキョロ
佐天「違う、あたしを探してるんだ…」
佐天「このままじゃ、持久切れして八つ裂きにされちゃう……」
佐天「誰か助けを……当麻さん……ダメ、あの人を巻き込むのは……」
-10分後-
佐天「……もう当麻さんと会えなくなっちゃうのかな?……嫌だよそんなの……」グスッ
-20分後-
佐天「……どうせ死ぬなら…最後に電話くらい…でも、電話したら……」ポロポロ
佐天「……ダメって分かってるのに…あたしって、弱いな……当麻さん、ごめんなさい」ピッ - 48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/04(日) 14:01:37.13 ID:O09ppgSO
- -監視モニタールーム-
初春「……こんな事ならもっと監視カメラを付ければ良かったですね。予算をケチッたのが仇になりましか。でも、私のお花飾りちゃん達はお利口さんですから」ピピピッ
初春「電話?……白井さんから……どうせ、風紀委員の仕事でしょう。今は、それ所では無いんですよ」プツッ
-廃工場 倉庫-
佐天「………」プルルル、ガチャ
上条『涙子、どうしたんだ?』
佐天「………」グスッ
上条『泣いてるのか?』
佐天「えっ?ううん、ちょっと目にゴミが入っただけです」
上条『で、どうしたんだよ?』
佐天「……当麻さんの、声が聞きたくなって」
上条『なんだよそれ?だったら今から会おうぜ』
佐天「……それは出来ません」
上条『なんで?』
佐天「今、忙しいからです」
上条『そうなのか?そいつは残念だな。でも、嬉しいぜ。忙しい合間を縫って電話してくれるなんてよ』
佐天「………」
上条『涙子?』
佐天「あたし、短い間だったけど当麻さんの彼女でいられて嬉しかったです」
上条『お、おい?何を…』
佐天「本当なら、このまま恋愛して…そして結婚して、可愛い赤ちゃん産んで…って、何言ってんでしょうね?」
上条『おい!今、何処にいるんだ!?何かあったんだろ!』
佐天「……さようなら当麻さん…大好きでした……」ピッ
佐天「……これで、これで思い残す事は無いわ」
お花飾り「ギュィィィィン」ピピピ
佐天「バレた!?どうせ逃げれないんだ。だったら!」ダッ - 49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/04(日) 14:14:09.64 ID:O09ppgSO
-上条当麻の寮-
上条「おい、涙子!涙子!!」ツーツー
上条「クソッ、涙子に何かが起きてるのは間違い無い!」
上条「とにかく行かないと…でも、何処へ?……って、んな事考えてる暇はねぇ!」ダッ
-とある歩道-
上条「涙子が行きそうな所…考えろ、考えるんだ!」
黒子「……ん、あれは上条当麻。何やら急いでおりますの。まあ、わたくしには関係ありませんが。それにしも初春がサボったせいで、とんだとばっちりを…」
上条「……ん、あれは白井?おい!」
黒子「はぁ、言った側から声を掛けられましたの…」
上条「白井、涙子が何処にいるか知らないか?」
黒子「涙子?……佐天さんの事ですか?」
上条「それ以外に誰がいるんだよ!!」
黒子「そ、そんなに怒らなくても良いではありませんの!」
上条「わ、悪い……」
黒子「佐天さんなら見てませんわ」
上条「そっか。じゃあ、もし涙子を見たら連絡頼む!」ダッ
黒子「……お待ちなさい!」
上条「こっちは急いでんだよ!」
黒子「初春を見ませんでしたか?」
上条「いや、見てないけど…」
黒子「ふーむ。佐天さんと初春は良く一緒に行動してますの。行方不明の初春と佐天さん……気になりませんか?」
上条「気になるって…まさか!?」
黒子「あくまでも可能性の問題ですわ。しかし、ここ数日の初春の不可解な行動を考慮に入れると………わたくしは初春の自宅を調べますので、貴方は2人が行きそうな所を調べて下さいな」
上条「分かった!」ダッ
黒子「……わたくしの杞憂ならいいんですけど」
- 55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/04(日) 18:51:00.85 ID:O09ppgSO
- 再開しまっす
-初春飾利の部屋-
黒子「お邪魔しますの」シュン
黒子「こうゆう時にテレポートは便利ですわね。さて、ガサ入れと行きますか……って、何なんです、この部屋は!?」モジャモジャーン
黒子「……ジャングルと表現するべきですか。こうも、植物が多いと探すのに時間が掛かりそうですわ」
黒子「それにしても不気味な植物ばかりですの…初春の趣味を疑いますわ」
黒子「…見つかりませんわね」ガサガサ
黒子「此処で手間取っている間にも佐天さんは危険にさらされているかも知れないと言うのに」
ピピピ
黒子「なんの音ですの?」
ブーン、ブーン!!
黒子「警報!?ッ、初春の事を考えれば予想出来た事ですの…」
ズゴーーン
黒子「何が来ましたの!?」
パックン「アグアグ」グニグニ
黒子「お、お花……にしてはグロテクス過ぎますわ…」
パックン「アグアグ」グニグニ
黒子「……まさかこれが侵入者避け?……バカにするなですの!」シュン
黒子「チェストォォォォですの!」ゲシィ
パックン「アグアグ」グニグニ
黒子「効いてませんの?」
- 57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/04(日) 18:56:41.42 ID:O09ppgSO
パックン「アグアグ」ビシュ
黒子「ッ、お花だけにツタ攻撃ですか?全く、こんなキモい植物に当たる訳にはいきませんの!」シュン
パックン「………」
黒子「止まった?…い、今なら!」
パックン「ガァァァァァァ!!」ブチブチ
黒子「いっ!?ま、まさか怒りましたの?こんな下等生物に知能があるとは……」
パックン「……オモッテイナカッタカ?デスノーー」グニグニ
黒子「喋ったですの!……って、ですのーー!?」
パックン「デスノー!」アグアグ
黒子「ムキィィィィ!!真似すんじゃねぇですのーーー!!」プンスカ
パックン「デスノー!!」アグアグ
黒子「ふざけんなですのーー!!」ダムダム
パックン「スキアリデスノー!!」シュ
黒子「しまっ!?」ギュ
パックン「トッダドー!デスノー!!」ジャーーン!!- 58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/04(日) 19:07:04.75 ID:O09ppgSO
黒子「クッ、離しなさい!」バタバタ
パックン「イヤデスノ!」
黒子「だから…真似るなですの!誰から教わりましたの!」
パックン「ウリハルデスノ!」
黒子「うりはる?……初春の事を言ってますのよね?」
パックン「ウリハルマモルンデスノー」アグアグ
黒子「………グロテクスさんは初春の事、好きですの?」
パックン「クロコデスノ!」
黒子「黒子?ま、まさか…アナタのお名前、とか言うんじゃ…」
パックン「ソウデスノー!ウリハルニツケテモラッタンデスノー!!」
黒子「………」
黒子(初春、後で覚えとけですわ!)
- 60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/04(日) 20:49:08.59 ID:O09ppgSO
黒子「……で、では…ク、クロコ?わたくしは、初春を助けたいんですの」
クロコ「タスケルンデスノ?」アグアグ
黒子「そうですの。初春を助けなければならないんですの。ですから、わたくしを降ろしてくれませんか?」
クロコ「………ワカリマシタノ」スッ
ドサッ
黒子「グエッ!……も、もう少し丁寧に降ろして欲しかったんですの…」
クロコ「デスノー!!」アグアグ
黒子「でも、これで捜査を再開する事が出来ますの」
クロコ「デキマスノ!」アグアグ
黒子「……見つかりませんの!!」ガサガサ
クロコ「マセンノー!!」アグアグ
黒子「うるさいですのーー!!」
クロコ「………」アグアグ
黒子「……そ、そうですわ。く、ク、クロコ。今日、初春が何処に行くか言ってませんでしたか?」
クロコ「イイマシタノ」
黒子「!!本当ですの!?」
クロコ「ホントーデスノー」アグアグ
黒子「で、では何処に!?」
クロコ「………ワスレマシタノ!!」
黒子「………植物に尋ねたわたくしがアホでしたわ」- 61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/04(日) 20:57:33.95 ID:O09ppgSO
クロコ「………」スッ
黒子「これは?」
クロコ「ウリハルノニッキ」
黒子「日記?」パラッ
~日記内容~
9月10日
今日は上条さんは学校のお友達と歩いていました。お友達は金髪サングラスのヤクザと青髪ピアスでエセ関西弁を話す、いかにもアホそうな人達でした。こんな人達と接する事が出来るなんて、やっぱり上条さんはステキです。
9月11日
今日は上条さんは白井さんに蹴られてました。あの人、風紀委員のクセによりによって上条さんに暴力を振るうなんて最低のクズ野郎です。それでも怒らない上条さんは紳士です
黒子「なんなんですの、これはぁぁぁぁぁ!!」ウガァァァァ- 63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/04(日) 23:38:16.87 ID:O09ppgSO
- 色々調整してたら時間掛かりすぎた…
黒子「って、キレてる場合ではありませんの。何か情報は………ん?9月20日。今日は、とてもショックな事がありました。私の大好きな上条さんに彼氏がいたんです。その人は私の親友の佐天さんでした。佐天さん、親友だと思ってたのに……思っていたのにぃぃぃぃぃ」
黒子「こ、これは!……次は…9月21日。今日は佐天涙子の腹にローリングソバットをかましてあげました。でも、そんなんじゃ私の怒りは収まりません。そう、もっと絶望を……私以上の絶望を味わって貰わないと」
黒子「初春……他に何かありませんの?」ペラペラ
黒子「ん?9月27日。明日は計画の実行日。これで上条さんは私のもの……」ピラッ
黒子「紙切れ?」
黒子「………こ、これは!!」
クロコ「………」アグアグ
黒子「殿方さんに連絡しないと……アナタのおかげですのよ?」
クロコ「………」アグアグ
黒子「………まあいいですわ。では、わたくしはこれで…」
クロコ「………マタデスノ、オネイサマ!」
黒子「ブッ!?お、お姉様!?」
クロコ「オネイサマ!オネイサマ!オネイサマデスノー!!」
黒子「だーーー!!うるさいんですのーーーー!!」ダムダム
-初春のマンション前-
固法「あのマンションうるさいわね…っと、ムサシノ牛乳を買いに行かなきゃ」
- 71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/05(月) 12:34:44.13 ID:zGIErwSO
-廃工場-
佐天「ハァハァ……」
初春『佐天さーん、止まったら挽き肉ですよ~』ニヤニヤ
佐天「うっさい!!はぁはぁ……」
初春『まだ怒る元気があるんですかぁ。流石に無能力者は体力だけは一人前ですねぇ』ニヤニヤ
佐天「初春、アンタこんなんで満足してんの?」
初春『何がですか?』
佐天「当麻さんの事が…好きだってなら、そう言えば良かったじゃない!」
初春『………』
お花飾り「グワァァァァン」ピタッ
佐天「こんな汚い手を使って、当麻さんを奪おうだなんて…そんなんで当麻さんは振り向くと思ってんの?好きになってくれると本当に思ってるの!?」
初春『説教ですか?……ああ、成る程。上条さんの物真似ですね?上条さんも説教するのが好きですから』
- 72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/05(月) 12:41:03.48 ID:zGIErwSO
佐天「こんなやり方じゃ、誰も幸せになれないよ?ならないよ!初春、本当は分かってるんでしょ?」
初春『うるさい…』
佐天「初春!」
初春『うるさいって言ってるんです!佐天さんはいいですよ!!明るくて、行動力があって…そりゃ、上条さんも好きになりますよね!それに比べて私なんか……』
佐天「違うよ、初春。あたしだって凄く緊張した、もし好きじゃないって言われたらどうしようって思った。でも、一歩踏み出さないと進めるものも進まないんだよ」
初春『………』
佐天「初春はそこで止めちゃったから……」
初春『勝ち組、リア充の戯れ事は聞きません……』
佐天「………もう、何を言ってもダメなの?」
初春『二度は言いません』
佐天「そう、でも…あたし信じてるよ。初春は今、ちょっと、魔が差してるだけだって…」
初春『おめでたい人ですね。今から私に殺されるのに信じてるだなんて…』
佐天「だって、あたしが信じてあげなきゃ…初春はあたしの親友だもん」
初春『………戯れ事は聞かないって言った筈です!!』
お花飾り「ギュィィィィン」ブ-ーン
佐天「……初春、分かったわ。初春がそこまで意固地になるんだったら、まずはその幻想を……」- 73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/05(月) 13:03:49.86 ID:zGIErwSO
???「ぶち壊すか?パクんなよ!」
佐天「当麻さん!?どうして!」
初春『な、何でここが……』
上条「白井が初春さんの自宅を調べたら分かったんだよ」
初春『なっ!?そんな筈はありません!私の家には完璧なセキュリティが!!』
上条「ああ、何でもそのセキュリティのおかげで分かったって変な事言ってたな」
初春『な、なにぃぃぃぃぃ!?あ、あの役立たずがぁぁぁぁぁぁ!!帰ったら焼却処分にしてやる!!』
上条「……初春さん、もう止めようぜ?」
初春『フ、フフッ……』
上条「?」
初春『上条さんにまで知られちゃいました……だったら!!』
お花飾り「グワァァァァン」ギュィィィン
佐天「当麻さん危ない!」
上条「………」バシュ
初春『えっ……』
上条「そのお花飾り、異能なんだろ?だったら、俺には効かねぇな」
初春『う、嘘…!?ハッ!……ま、まさか、学園都市七不思議の一つの……あれは単なる七不思議じゃ……』
初春『幻想殺しなんて、単なる迷信です!!』
お花飾り「ギュィィィィン」
上条「だから効かねぇって」バシュ
初春『……だ、だったら!!これだけの数でもそう言えますか!!』
お花飾り×100「ギュィィィィン!!」ワラワラ- 82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/05(月) 22:05:01.43 ID:zGIErwSO
- 今晩は。再開します
佐天「ちょ、多過ぎでしょ!?」
上条「さすがにちょいと数が多いな。……走るぞ!」バシュ
お花飾り「ギュィィィィン」
佐天「はい!あっ、当麻さん上!」
お花飾り「ギュィィィィン」
上条「おう!でも、これじゃキリがねぇな!」バシュ
お花飾り「ギュィィィィン」
佐天「どうするんですか?」タッタッタ
お花飾り「ギュィィィィン」
上条「そうだな。こう言う子機止めるには、本体潰せばいい筈だ」バシュ
お花飾り「ギュィィィィン」
佐天「じゃあ、初春を…でも、初春は何処に?」タッタッタ
お花飾り「ギュィィィィン」
上条「多分、ここから遠くない安全な所…そう言えば、途中に離れた倉庫見掛けたな。そこに行くぞ」バシュ
お花飾り「ギュィィィィン」
佐天「はい、おりゃぁぁぁぁ!!」カキーーン
お花飾り「ギュィィィィン」
上条「涙子スゲェ!」バシュ
佐天「当麻さん程じゃないですよ!」 - 83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/05(月) 22:10:35.52 ID:cAJ3LTY0
- 待ってた
- 84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/05(月) 22:12:51.55 ID:zGIErwSO
-監視モニタールーム-
上条「……入るぞ!」バタンッ
初春「………」
上条「やっぱり此処か…」
佐天「初春、もう終わりにしよう?」
初春「………」
上条「今、自首すればなら白井も恩情をかけてくれるって…」
初春「自首すると思ってますか?」
上条「なっ……」
初春「私の力が殺人お花飾りだけと思ったら大間違いです」グニグニ
佐天「う、初春!!」
上条「ゲッ……頭が触手まみれに……」
初春「私のコアお花飾りにはこんな力もあるんです。さしずめムチ見たいな」ビシュ
上条「……ッ」バシュ
初春「やっぱり正法政では上条さんには通用しませんか…でも」ブゥゥゥン
佐天「初春のつたの先端が発光してる?」
上条「な、なにをする……!ヤベェ!!」
初春「これだけのエネルギー波、避けられますか?」ドキュドキュドキューーン
佐天「よ、避けれない……」
上条「……涙子!!…ッ、大丈夫か?」シュゥゥゥ
佐天「は、はい…」
初春「隙ありです」シュ
佐天「きゃ!!」グルグル
上条「しまっ…涙子!」- 85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/05(月) 22:20:05.90 ID:zGIErwSO
初春「上条さん、動いたらダメですよ。少しでも動いたら佐天さんを絞め殺します」
上条「て、テメェ!!」
佐天「当麻さん、あたしの事はいいですから初春を止めて下さい…」
初春「佐天さんは黙って下さい」ギュ
佐天「うぁ……う、ういはる……」グググ
上条「止めろ!止めてくれ!」
初春「じゃあ、上条さん。佐天さんと別れて私と付き合って下さい」
上条「なっ……」
初春「もう一度言います。私の彼氏になって下さい」
上条「……出来る訳ねぇだろ」
初春「そうですか。では、佐天さんは絞め殺しです」ギュゥゥゥ
佐天「あぁぁぁぁぁ!!」ググググ
上条「涙子!!わ、分かったから!分かったから止めてくれ!」
初春「じゃあ、私と付き合ってくれるんですね?」
上条「……ああ」
佐天「……だ、駄目です」
初春「黙れと言ってるんです!」ギュ
佐天「あがっ……あたしの好きな当麻さんは…そんな卑怯な手に屈する様な人じゃありません!」
上条「涙子、でも……」
佐天「あ、あたしの事ならいいんです。初春に殺されるんなら…あたしのせいで初春がこうなっちゃったんだから…」
初春「………」
上条「ッ……」- 87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/05(月) 22:29:24.55 ID:zGIErwSO
佐天「う、初春…聞いて?」グググ
初春「……冥土の土産に聞いてあげます。何ですか?」
佐天「昔、初春が…あたしの為に頑張ってくれた事があったよね?」
初春「………」
佐天「あの時、本当に嬉しかったよ……あたしなんかの為にボロボロになって……」
初春「………」
佐天「だから、今度は…あたしの番。あたしが、初春を助けてあげたい。だから初春、あたしなんかで気が済むんら…いいよ」
上条「涙子!!」
佐天「当麻さん。初春があたしを殺しても、恨んだり復讐したらダメですよ?」
上条「……涙子」
初春「………」
上条「……いいのかよ?初春さんはこれでいいと思っているのかよ!?」
初春「………」
上条「涙子はこんなになっても初春さんの事を思ってんだぜ。親友なんだろ?」
初春「………」
上条「俺なんかの為に親友を殺すなんて悲しい過ぎる事はやめろよ…」
- 94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/06(火) 19:28:25.92 ID:j8lJ4sSO
- 今晩は。取り敢えず一つだけアップします
初春「…い、今更、今更そんな事、言われたって!!」ググググ
佐天「あがっ………」ミシミシ
上条「止めろ!もう、分かってんだろ?」
初春「もう取り返しは付かないんです!」
上条「……馬鹿野郎!まだだよ!勝手に諦めんな!まだだ!今ならまだ直せる!そうやって、悲観的になるな!!」
初春「、あ、貴方に何が分かるんですか!?こ、恋人でも無い貴方がっ!!」
上条「そうだな、確かに分からねぇよ。でも、本当の初春さんは……涙子の一番の親友の初春さんがそんな子じゃないって事だけは分かるんだよ!」
佐天「う、うい…はる………」ミシミシ
初春「佐天さん……私はは、私はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
- 100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/06(火) 22:10:55.67 ID:j8lJ4sSO
上条「ッ、間に合わねぇか!!」
ドサッ
上条「……えっ?」
佐天「ッ、はぁはぁ…う、初春?」
初春「わ、私は……」
佐天「はぁはぁ……ふ、踏み止まってくれたんだね。有り難う初春…」
初春「な、何を!?私は佐天さんを殺そうとしたんですよ!」
佐天「でも、生きてるよ?」
初春「そ、それは……」
佐天「あたしこそゴメンね。初春の気持ち、全然気付いてあげられなかった…」ナデナデ
初春「………」
佐天「当麻さん、こっちに来て下さい」
上条「ん?ああ」- 101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/06(火) 22:12:06.91 ID:j8lJ4sSO
佐天「初春。今日だけ当麻さんを貸してあげるね」
初春「えっ?」
上条「貸すって、俺は物かよ…」
佐天「細かい事は気にしない!ほら、初春」ポンッ
初春「……あっ」ヨロヨロ ポフ
上条「お、おい涙子?」
佐天「後は宜しく頼みましたよ!じゃ、初春また明日ね!」スタスタ
上条「はぁ、やれやれ…」
初春「あ、あの…嫌ならいいんですよ?」
上条「……涙子と約束した…って訳じゃねえけど。正直な話し、嫌じゃねえよ」
初春「はぅ//////」
初春「……佐天さん有り難う」
上条「んじゃ、せっかくだからどっか行くか?」
初春「は、はい!」- 102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/06(火) 22:23:46.38 ID:j8lJ4sSO
-後日談-
~白井黒子のレポート~
わたくし達が現場に到着した時には既に事件は解決しておりました。現場には上条当麻と初春飾利の2名のみ。佐天涙子はいませんでした。
後 日、佐天涙子から聴取した所、当日は一人でショッピングを楽しんでいたとの事。上条当麻も偶然会った初春と話していたと、どう考えても苦しい言い訳にしか 聞こえませんでしたが、当事者が被害を訴えなかった事と、謎の証拠資料消失と言う形でこの件は不問となり、事件は幕を降ろしましたの。
~報告者 風紀委員 第177支部所属 白井黒子~
黒子「……わたくしもお人よしですわね」
クロコ「デスノ!」パクパク
黒子「これが最後の資料ですの。ほら、お食べなさい」
クロコ「タベマスノー!!」パクパク
黒子「美味しかったですか?」
クロコ「オイシイデスノー!!オネイサマ!モットタベタインデスノー!!」
黒子「はいはい。じゃあ……」チラッ
固法「ん?この牛乳いる?」ゴクゴク
- 113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/07(水) 22:06:17.23 ID:7FzGB6SO
- 今晩は、再開します
クロコ「ノミマスノー!」
固法「はい、どうぞ」スッ
クロコ「イタダキマスノ」グビクビ
固法「美味しい?」
クロコ「……マジーデスノーーー!!」ブフゥーーーーー!!
固法「………」ベトベト
黒子「あら、クロコに牛乳は合いませんでしたのね」
固法「……ッ、こ、このお花無勢がぁぁぁぁぁ!!」
クロコ「ムサシノ牛乳マズインデスノー!」
固法「ムサシノ牛乳を馬鹿にするんじゃないわよーー!!」ボカボカ
クロコ「ウルサインデスノー!」ガブリッ
固法「ギャァァァァァァ!!」
黒子「クロコ、固法先輩は餌じゃないんですのよ。……それにしても、初春と佐天さん。仲が戻っていると良いんですが…」
クロコ「コノリタベマスノ~」アグアグ
固法「た、助けて~」ジタバタ - 114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/07(水) 22:11:20.11 ID:7FzGB6SO
-1ヶ月後-
佐天「うーいはるーん♪」バサッ
初春「キャアアアアア!!な、何してるんですか佐天さーーん!!」ポカポカ
佐天「今日はお花柄かぁ。もっと、色っぽい方が当麻さんは喜ぶぞ~」
初春「な、何で当麻さんの名前が出るんですかぁ~」
佐天「んふふ~、今日は初春の日じゃなかったっけ?」
初春「そ、そうですけど//////」カァァ
佐天「頑張れ初春!」
初春「は、はい!」
-とある歩道--
上条「ふぅ、やっと学校が終わった……ん?」
初春「あっ、当麻さーん」
佐天「当麻さん、こんにちは~」
上条「おっ、2人共学校帰りか?」- 115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/07(水) 22:20:56.95 ID:7FzGB6SO
佐天「はい」
初春「当麻さんもですか?」
上条「ああ、これから2人を迎えに行こうと思ってたんだけど、手間が省けた」
佐天「それは、あたし達が惹かれあってるからですよ~」
初春「ひ、惹かれるって……」
上条「ハハハッ、かもな~」
佐天「じゃあ、早速買い物に行きましょ~」グイグイ
上条「って、おい!引っ張んな~」
初春」ああ!佐天さんだけてズルイですよ~」ダキッ
上条「おい、飾利まで腕絡めて来たら歩き辛いだろ~」ヨロヨロ
佐天「気にしない、気にしない~」ニコッ
初春「そうですよ~」ニコニコ
上条「まあ、いいか。俺は2人を守るって改めて約束したしな……って、世間から見たら二股なんだけどなぁ」
佐天「大丈夫です!あたし達なら何とかなりますよ」
初春「そ、それに…いざとなったら……重婚出来る国に行けばいいですから!」
佐天「わぉ、初春ったら~」
初春「そ、そう言う佐天さんはどうなんです?」
佐天「あたし?あたしはもう、気分は上条涙子よ」
初春「あー!私だって上条飾利ですよ~」
上条「おいおい、2人共、気が早過ぎだっつーの!でも、悪かねーな。いいぜ、涙子と飾利が俺の嫁さんになるって言うなら、俺が2人を幸せにしてやるよ!!」
~END~
- 118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/07(水) 22:28:37.87 ID:7FzGB6SO
- 以上で終わりです。
初めてのSSだったのですが、無事に終わらせて良かったです。かなり短いSSでしたが、支援して下さった方有り難うございます。
また、SS作る時は宜しくです。ではノシ
- 129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/07(水) 23:43:41.40 ID:7FzGB6SO
- デレデレは一から作らないといけないのでかなり時間が掛かります
バッドですが、取り敢えず構想はあります。どうバッドエンドになるかは、此処では伏せさせて下さい
- 130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/07(水) 23:48:18.20 ID:4vuawGo0
- とりあえず期待しとくぞー
今日はゆっくり寝ろー - 131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/08(木) 00:54:44.07 ID:VNaTnAQo
- 乙面白かった
俺はガラスのハートでBAD苦手だから逃げるけど応援はしてる
頑張れ!
- 136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/08(木) 23:28:43.14 ID:KjfdtQSO
- 今晩は、ちょっとだけ作ったのでアップします。
ストーリーは>>100から派生させてます。
かなり強引な展開になっとりますが、そこら辺は温かい目で見て下さい。
では次からアップします
- 137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/08(木) 23:31:23.14 ID:KjfdtQSO
上条「ッ、間に合わねぇか!!」
ドサッ
上条「……えっ?」
佐天「ッ、はぁはぁ…う、初春?」
初春「わ、私は……」
佐天「はぁはぁ……ふ、踏み止まってくれたんだね。
初春「な、何を!?私は佐天さんを殺そうとしたんですよ!」
佐天「でも、生きてるよ?」
初春「そ、それは……」
佐天「あたしこそゴメンね。初春の気持ち、全然気付いてあげられなかった…だから!」プスッ
初春「ッ!?さ、佐天さん?」ズキッ
佐天「当麻さん、こっちに来て下さい」
上条「ん?」
佐天「……当麻さん。初春殺して下さい」ニヤッ
初春「…えっ?」
上条「……いいぜ。散々、涙子をいたぶってくれたからな。地獄以上の苦しみを味わせて殺してやるぜ」
初春「嘘…ですよね?だって佐天さん、私の事を信頼してるって…」
佐天「アハハ~!バッカじゃないの?そんなの演技に決まってるでしょ。初春ならこう言ったら踏み止まるって思ったから言ったのよ!」- 139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/08(木) 23:35:33.00 ID:KjfdtQSO
上条「最も、涙子を殺したら直ぐに初春さんミンチだったけどな。良かったな。ミンチにならずによ!」
初春「い、いや…あ、あれ?身体が動かない?」ガクガク
佐天「だって、さっき注射したでしょ?麻痺薬をね。また暴れられた面倒だからさ」
初春「そ、そんな……」
上条「なあ、涙子」
佐天「なんですか?」
上条「初春さんって結構可愛いよな」
佐天「……まあ、認めますけど。それ彼女の前で言いますか?」ムスッ
上条「そう硬い事言うなって。でな、俺が言いたいのは初春さん殺す前にレイプしたいなってさ」
初春「ヒィ!!」ガクガク
佐天「えぇー!!って、言ってもやるんですよね?もう、仕方無いですね。でも、後であたしもお願いしますよ♪」
上条「分かってるよ!さて、初春さん……楽しもうぜ!」
初春「い、いやぁぁぁぁぁぁ!!」
- 141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/08(木) 23:43:10.78 ID:KjfdtQSO
-2週間後-
~白井黒子の日誌~
わたくしが現場に着いた時には残念ながら最悪の展開が待っておりました。上条当麻と佐天涙子は現場におらず、初春飾利の変わり果てた姿が残っていただけでした。
検死の結果、相当の斬り傷からの失血死との事でした。
後日、初春の自宅を尋ねると初春の遺書らしきものが発見され、自殺と断定されました。ですが、犯人は間違いなくあの2人。
しかし事件はこれで幕を閉じ、これ以上の捜査は上から固く禁じられました。しかし、わたくしは諦めません。いつか必ず事件の真相を突き止めて見せます
~10月12日 白井黒子~
???「………」パタッ
- 142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/08(木) 23:44:56.02 ID:KjfdtQSO
-3日後 初春飾利の部屋-
黒子「これで初春の遺品は最後ですね……」ガタッ
クロコ「………」
黒子「クロコ、元気を出して下さいな」
クロコ「ウリハル、ドコニイッタンデスノ?」
黒子「初春は遠い所に行ってしまったんですのよ」
クロコ「ウリハルニアイタインデスノ」アグアグ
黒子「………クロコ」ナデナデ
クロコ「オネイサマ…」アグアグ
ピンポーン
黒子「固法先輩が来たのでしょうか?今開けますの」トタトタ
ガチャ
黒子「先輩、結構早かったんで…」
???「[ピーーー]」ドスッ
黒子「かはっ……あ、あなたは……」ドサッ
???「………」
クロコ「オネイサマ!オネイサマ!オネイサマ!」アグアグ
???「お前もうるさい」ザクッ
クロコ「オネイサ…マ…」シオシオ カレッ
???「………」バタンッ
- 147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/10(土) 14:35:32.46 ID:s3Qe.wSO
- 今日は、少し出来たのでアップします。
-2日後 上条当麻の部屋-
佐天「当麻さん、白井さんが死んだって……」
上条「らしいな」
佐天「まさか当麻さんが?」
上条「疑ってんのか?」
佐天「えっ?ううん、そんな事ないですけど…」
上条「心配すんな、俺じゃねぇから」
佐天「……でも、何時まで隠し通せるんでしょうね」
上条「どうしたんだよ?まさか、怖じけづいたんじゃないだろうな?」ギロッ
佐天「ち、違います!や、やだな~」
上条「だよな~!涙子が俺を裏切る訳無いよな~」
佐天「あ、当たり前じゃないですか~」
上条「……大丈夫だよ。バレやしないから。そう、絶対にな……」
佐天「……あの、あたし、今日はもう帰りますね」
上条「なんだよ?もう少し居てもいいんだぜ」
佐天「あんまり遅くて周りから怪しまれるのも何ですから」
上条「成る程な。じゃあ、また明日な」
佐天「はい、当麻さんもお休みなさい」バタン
上条「………」 - 148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/10(土) 14:38:35.01 ID:s3Qe.wSO
-翌日 柵川中学-
佐天「………」
アケミ「ルイコ」
佐天「………」
アケミ「ルイコ!」
佐天「えっ?ア、アケミどうしたの?」
アケミ「どうしたじゃないわよ!さっきからボーッとして」
佐天「そんな顔してた?」
アケミ「してたわよ。……でも、仕方無いわよ。あたしだって今だに信じられないもん」
佐天「………」
アケミ「ルイコ?」
佐天「ゴメン、今一人になりたいから…」スタスタ
アケミ「……ルイコ」
-放課後-
佐天「………今になって罪悪感が。なんであの時初春を殺したいなんて思ったんだろう。他に道は無かったのかな…」
佐天「ううん。今になってそんな事思っても初春はもう帰って来ないんだ……」
佐天「………」グスッ
???「………」
-3日後 佐天涙子の部屋-
佐天「………初春」ピピピ
佐天「メール?当麻さんからだ。えっと、明日会って話がしたい。でも、重要な話だから人目に付かない所で話をしたい。場所は……」
佐天「……やっぱり初春の事だよね。あたしも、覚悟を決めなきゃ…」- 149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/10(土) 14:44:06.29 ID:s3Qe.wSO
-翌日 とある廃ビル-
佐天「此処が当麻さんが指定した場所。……なんだが、初春に呼ばれた日の事思いだしちゃった。……もうすぐ、初春が死んでから1ヶ月なんだよね」グズッ
佐天「泣いてちゃ駄目。あたしは罪を償うんだから。だから当麻さんとちゃんと話して自首しよう」
佐天「それにしても当麻さん遅いな…」シーン
佐天「もしかして何かあったんじゃ……」
???「お待たせなんだよ!」スッ
佐天「当麻さ…違う!誰!?」
???「わたしだよ」
- 153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/10(土) 18:58:48.95 ID:s3Qe.wSO
- 今晩は、予定より少し遅れましたが再開します
佐天「…イ、イムホテップちゃん!?」
禁書「インデックスなんだよー!!」プンスカ
佐天「なんでイムホテップちゃんが!?」
禁書「だからインデックスって言ってるんだよーー!!」ダムダム
佐天「当麻さんは?当麻さんはどうしたの!?」
禁書「スルーなのがムカ付くけどまあいいよ。当麻なら来ないよ」
佐天「来ない?」
禁書「そうだよ」
佐天「ま、まさか当麻さんを!?」
禁書「とうまを殺す訳ないよ。…だって、とうまは私の彼氏さんになる人なんだから!」
佐天「……ははっ、イムホテップちゃんは冗談が下手だなぁ。当麻さんの彼女はあたしだよ?」
禁書「うるさいんだよ。確かにルイコのせいで一度は私は居場所を失ったんだよ。でも、とうまは約束したんだよ。ルイコを殺せば彼女にしてくれるって」
佐天「嘘…」
禁書「本当だよ」
佐天「嘘!!」
禁書「本当だって言ってるんだよ!!」ダムダム - 154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/10(土) 19:01:18.46 ID:s3Qe.wSO
佐天「そんな…当麻さんが、あたしを殺せって…嘘よ…そう、これは夢なんだ!だから本当は初春も生きてて!」
禁書「現実逃避は良くないんだよ」
佐天「………ッ、そうだったんだ。やっぱり…じゃあ、白井さんを口封じに殺させて次はあたしって訳か……」
禁書「何を言ってるか分からないけど、私はさっさとルイコを始末してご飯食べたいんだよ。……分かるかな?私は今お腹が減っててイライラしてるんだよ!!」
佐天「………ッ」
禁書「……ルイコって、美味しいのかな?」
佐天「えっ?」
禁書「だから、ルイコって食べたら美味しいかなって聞いてるんだよ!!」
佐天「あ、あたしを食べる気なの?」
禁書「最近お肉を食べてないから。確か、とうまはルイコの事を美味しいって言ってたから、美味しいんだよきっと」
佐天「ま、待って!当麻さんの美味しいとイムホテップちゃんの美味しいは意味合いが違うと思うの!」
禁書「だ・か・ら…私の名前はインデックスなんだよぉぉぉぉ!!もう、頭に来たんだよ!この場で八つ裂きにして食べるんだよ!!」ビシュィィン- 155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/10(土) 19:06:47.58 ID:s3Qe.wSO
佐天「な、何それ…」
禁書「ビームセイバー…ライトサーベルどっちだったっけ……この際どうでもいいんだよ!この武器、とても便利なんだよ。直ぐに斬ったお肉を焼いて食べられるんだよ!」
佐天「本当に食べる気なの!?」
禁書「当然なんだよーーー」ブァァァン
佐天「ヒッ!?」スカッ
禁書「避けられたんだよ…」
佐天「………」
禁書「なんで避けたんだよ!」
佐天「だって、当たったら死ぬじゃない!」
禁書「当たらないと殺せないんだよ!おかしいんだよ!」
佐天「おかしいのはアンタよ!」
禁書「私が小萌の家でネトゲでやった時は最強だったんだよ!」
佐天「……はっ?」
禁書「我に断てぬもの無しだったんだよ!」
佐天「……もしかして、現実とゲームの区別が着いてない?」
禁書「最強なんだよーーー!!」ブンブンッ
佐天「わわっ!?」スカッ
禁書「動くな!止まるんだよ!」
佐天「止まれって言って止まる人間なんていないわよ!!」ダッ
禁書「待つんだよ!」ダダダッ- 156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/10(土) 19:10:54.91 ID:s3Qe.wSO
-廃ビル3階-
佐天「はぁはぁ、此処まで逃げれば…」
禁書「何処に行ったんだよ、今日の晩御飯!」キョロキョロ
佐天「……こ、こうなったら食われる前に殺るしか……ダメダメ、それじゃ初春の時と同じになっちゃう。何とか…何とか説得しないと…」
禁書「出て来るんだよーー!!」
佐天「イムホテップちゃん!!」バッ
禁書「晩御飯!!そんな所に隠れてたとは卑怯なんだよ!!」
佐天「イムホテップちゃん聞いて!」
禁書「ご飯が人間様に意見するんじゃないよーー!!」ウガァァァァァ
佐天「お願い!話を聞いて!」
禁書「お腹空いた!お腹空いた!お腹空いたぁぁぁぁぁぁ!!」
佐天「駄目、空腹過ぎて思考がおかしくなってる。な、何か食べ物…」ゴソゴソ
禁書「ウガァァァァァァ!!」
- 159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/10(土) 23:25:53.74 ID:s3Qe.wSO
- 再開します
佐天「あっ、飴玉!イムホテップちゃん飴だよ!」サッ
禁書「飴!?」
佐天「そう、飴だよ。これあげるから話を聞いて、ね?」
禁書「……いいよ」
佐天「はい」サッ
禁書「あーん」ガブリ
佐天「痛い!!」
禁書「ふかまえふぁんたよ(捕まえたんだよ)」ガブガブ
佐天「痛い!は、離して!」
禁書「嫌なんだよ!」ガブガブ
佐天「嫌!離して!離してよーー!」バキィ
禁書「ぐはっ、なんだよ!!」ヨロヨロ ポト
佐天「い、痛かった……あっ、これは」ヒョイ
禁書「痛いんだよ~!!」フラフラ
佐天「こ、これがあれば状況を打開出来る……でも…あたしは、あたしは」
佐天「やっぱり出来な……えっ?」グッサリ - 160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/10(土) 23:28:14.52 ID:s3Qe.wSO
禁書「得物は一本とは限らないんだよ?」ニヤリ
佐天「そ、そんな…かはっ…」ドサッ
禁書「ボーッと突っ立てるのが悪いんだよ。でも、おかげで刺し易かったけどね」
佐天「…あたし、死ぬんだ……」
禁書「そうだよ」
佐天「……ハハッ、だよね?これは…初春を、裏切った罰……受けて当然…だよね」
禁書「まだ喋る元気があるんだ?好い加減死ぬんだよ!!」ドスッ!!
佐天「がはっ!!……う、うい…はる。ごめん……ね」ガクッ
禁書「やっと、くたばったんだよ。これで久しぶりのお肉に…」
???「無能力者一人、殺るのに随分と時間が掛かったじゃない?……まっ、手間が省けたけどね」カツカツ
禁書「だ、誰なんだよ!?」
御坂「私よ」
禁書「短髪!!な、何でここに…」
御坂「なに?私がいたら変かしら?」
禁書「だ、だって…此処にいるのを知ってるのは、とうまだけ……あっ…も、もしかして」
御坂「察しいいじゃない?私はね、ゴミ処理に来たの」- 161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/10(土) 23:29:58.60 ID:s3Qe.wSO
禁書「ゴミ処理?」
御坂「そ、頼まれたのよ。タダ飯喰らいの穀潰しを何とかして欲しいってね」
禁書「じょ、冗談キツイんだよ短髪」
御坂「……傑作ね。アンタ、自分がさっき殺した無能力者と同じ事言ってるわよ?」
禁書「聞いてたんだ…」
御坂「一部始終見させて貰ったわ。人間を食べようなんて本当に狂ってるわね。まあ、無能力者の佐天さんは人間にカテゴライズさせるのも嫌なんだけど…アンタはそれ以下の害虫ね」
禁書「ふ、ふざけるんじゃないよ!!短髪のクセに生意気なんだよ!」
御坂「何とで言ったらいいわ。アンタは選ばれなかったんだから」」
禁書「グググッ……」ギリギリ
御坂「フフッ、心配しなくても当麻の事なら私に任せてね。だから…アンタは安心して死んで頂戴!!」バリバリ
禁書「ッ……」バチィ
御坂「弾いた?へぇ、便利ねその武器」
禁書「私を甘く見ると死ぬんだよ」
- 165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/11(日) 12:02:10.54 ID:Dq.3UISO
- 今日は、再開します
御坂「あっそ、だったら!」バチバチバチ
禁書「ふふん、そんな電撃いくら来ても効かないんだよ」
御坂「なら、これを食らってもそんな事、言えるかしらねーーー!!」ズガーーンッ!!
禁書「ギャァァァァァァァァ!!」バリバリバリ
御坂「ほらね~」
禁書「………」プスプス
御坂「死んだ?」ドゴッ
禁書「ぐふっ……」
御坂「結構、全力だったをだけど、まだ生きてるんだ?アンタ、本当にゴキブリ並の生命力ね」
禁書「まだだよ、まだ…終わらないんだよ…」ガクガク
御坂「うるさい」バチッ
禁書「あががが!!」ビリビリ
御坂「さっさと死んでよね」バリバリ
禁書「し、死にたくないんだよ…」ガクガク
御坂「私は死んで欲しいのよ!」バリバリ
禁書「がはっ…と、とうま…」ピクピク
御坂「……クズで穀潰しで生きる価値も無いアンタが、その名前を呼ぶなぁぁぁぁぁ!!」ズガーーン!!
禁書「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」ガクッ - 166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/11(日) 12:07:50.35 ID:Dq.3UISO
御坂「……今度こそ死んだ?」ゲシッ
禁書「………」
御坂「あはっ、死んでる♪」ゲシッ、ゲシッ
禁書「………」
御坂「……ふぅ。ん、あれは佐天さん」
佐天「………」
御坂「……アンタなんかが!」ドゴッ
佐天「………」
御坂「無能力者のクセに!」ドゴッ
佐天「………」
御坂「当麻の彼女なんか気取って!」ドガッ
佐天「………」ゴロン
御坂「でも、今日から私が当麻の彼女…うふふふ。アーハッハッハッハッハ!!」
-翌日 上条当麻の家-
アナウンサー『本日未明廃ビルから2人の女性の遺体が発見されました……』
上条「………」
アナウンサー『なお、当局は風紀委員2名を殺害したのも、このニートシスターであるとして、被疑者死亡で書類送検を…』
上条「罪は全てインデックスが被ったか」
- 168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/04/11(日) 12:43:11.47 ID:Dq.3UISO
御坂「ねぇ、当麻~ 私、当麻の為に黒子とあの穀潰しを処分したんだよ。褒めてよ~」
上条「分かった、分かった」ナデナデ
御坂「ふにゃ~当麻大好き」
上条「ったく、美琴は甘えん坊だな」
美琴「えへへ~」
上条「っと、もう時間だろ?」
美琴「えぇ!もう?」
上条「寮、厳しいんだろ?」
美琴「……うん」
上条「明日も会えるんだからさ」
美琴「うん。じゃあ、お別れのキスして」
上条「分かったよ」チュ
美琴「ありがと♪じゃあ、また明日ね!」ガチャ
上条「帰ったか……」ピピピ
上条「……もしもし」
???「やあ、御坂君は帰ったかな?」
上条「ええ、さっき帰りました」
???「そうか」
上条「御坂の始末、お願い出来ますか?」
???「外ならぬ当麻君の頼みだ。責任を持って始末しよう」
上条「有り難うございます」
???「礼ならいいさ。……ああ、でもこれから恋仲になるんだ。名前で呼んでくれないかな?」
上条「………そうだな。じゃあ、頼むよ春生」
-END-
- 169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/11(日) 12:48:41.12 ID:Dq.3UISO
- これでバットルートは終わりです。
結構無理な展開でしたが、これが限界なんで勘弁して下さいまし。
また、なんかリクがあればお願いします。無ければそのまま終わらせます
- 176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/11(日) 17:53:51.94 ID:Dq.3UISO
- ご意見ありがとうございます。それではハーレムルートを製作しようと思います。
一応、一から作る予定ですが、面倒になったら前の佐天&初春エンドから派生させるバージョンにする可能性もあります。
では、製作作業に入りますので、気長にお待ち下さい。
- 179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/12(月) 23:03:53.39 ID:BFIHq2SO
- 今晩は、少し作ったのでアップします。期待通りか分かりませんが、そこら辺は広い心でお願いします。
一応ハーレムルート
-風紀委員 第177支部-
初春「今日の上条さんは……」カタカタ
初春「いた!えっと……」
佐天「初春何してんの?」ズイッ
初春「ヒッ!?さ、佐天さん!!」ビクッ
佐天「なに驚いてんの?」
初春「だ、だって、佐天さんが急に!!」
佐天「急にって、今日は初春に用があるって言ってたじゃん」
初春「そ、それはそうですけど…」アセアセ
佐天「……怪しい。何を見てたのか調べさせて貰うわよ!」ガタッ
初春「えっ!?あっ…ダメです!!」
佐天「ダメダメ!どれどれ。……って、初春が見てたの、もしかして上条さん?」
初春「は、はい…」
佐天「……上条さんの事、好きなんだ?」
初春「…はい」コクリ
佐天「……そっか。じゃあ、あたし初春を応援してあげるね」
初春「佐天さん?」
佐天「だって、親友に好きな人が出来たんだもんね。あっ、でもこう言うのは止めといた方がいいよ。だって、ストーカー見たいだし」
初春「そ、そうですよね…分かってはいたんですけど、どうしても気になって」 - 180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/04/12(月) 23:04:39.42 ID:b05/oW.0
- キターーー!
- 181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/12(月) 23:09:03.04 ID:BFIHq2SO
佐天「初春も一応女の子だもんね~」
初春「一応は余計です!!」
佐天「冗談だって!じゃあ、明日作戦会議しよっか。あっ、せっかくだから御坂さん達も呼んでさ」
初春「作戦会議ですか?わ、分かりました!私、頑張ります!」
黒子「何を頑張りますの?」シュー
初春「し、白井さん!!」
佐天「あっ、白井さんやっほ!」
黒子「佐天さん、こんにちは。で、初春は何を頑張るんですの?」
初春「そ、それは…」カァァァ
黒子「?」
佐天「初春はね、恋愛を頑張るんですよ!」
黒子「はぁっ!?」
初春「さ、佐天さん!!」アタフタ
黒子「初春……貴女って人は…はぁ、どうせ頑張るなら風紀委員の仕事を頑張って貰いたいんですの」
初春「………」シュン
佐天「し、白井さん!」
黒子「と、まあ言っても好きな方が気になる仕方ありませんからね。どんな方かだけ聞いてあげましょうか?」
初春「えっと、それは…」モジモジ
佐天「上条当麻さんだよね~」
初春「さ、佐天さーん!!」- 182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/12(月) 23:15:03.03 ID:BFIHq2SO
黒子「………上条当麻?初春が好きな人って、上条当麻…ですの?」
初春「は、はい//////」
黒子「……めですの」
佐天「ですの?」
黒子「ダ、ダメですのーーーー!!
初春「わわっ!?」
佐天「耳に来る…」キーン
黒子「初春が誰を好きになってもいいです!でも、その方だけはダメですのーーー!!」
佐天「……なんで?」
黒子「えっ!?か、上条当麻と言う男は、その…凄く野蛮人ですの…」モジモジ
初春「………」
黒子「…その、初春にはもっと良い人がいますの!だから、あの方はオススメできませんわ」モジモジ
佐天「…白井さん、言ってる事と態度が反対ですよ?」
初春「白井さん…まさか、貴女も上条さんの事が…」
黒子「ち、違いますの!わたくしはお姉様一筋で、以前に危ない所を助けて頂いてから気になって仕方無いなんて言ってませんの!!」
佐天「いや、おもいっきり言ってるし……」
黒子「ハッ!?し、白井黒子…一生の不覚」
初春「白井さん」ジィィ
黒子「う、初春?」ビクッ
初春「私には風紀委員を頑張れって言いながら…」ゴゴゴゴ
黒子「じ、冗談ですのよ!!」
佐天「まあまあ、初春。でも2人共、上条さんの事が好きなのかぁ。こりゃ、どっちを応援したら良いやら」
黒子「ゴホンッ、そう言う佐天さんは好きな方はいませんの?」
佐天「あたし?いや、あたしの事はいいでしょ?」- 183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/12(月) 23:26:30.03 ID:BFIHq2SO
初春「私達が好きな人の事を言ったんですよ。佐天さんだけ言わないなんてズルイです」
黒子「そうですわ!」
佐天「うっ、そう来たか…」
初春「さぁ、佐天さん!!」
佐天「わ、分かったわよ。えっとね、あたしが好きな人は……」
黒子「好きな人は?」
佐天「……上条当麻さん」
初春「はい?」
黒子「よく聞こえませんでしたの」
佐天「だから!あたしが好き人も上条当麻さんなの!!」
黒子「…やっぱり聞き間違いでは無かったっんですの」
初春「で、でも…さっき佐天さんは応援してくれるって」
佐天「言ったわよ」
初春「嘘だったんですか?」
佐天「嘘じゃないよ。あたしは上条さんが好き。でも、初春を応援したいて気持ちも本当だから」
黒子「自分の想いを押し殺してでもですの?」
佐天「うん。それで誰かが不幸になるんなら、あたしは身を引くよ。だって、みんなには幸せになって欲しいから」
黒子「佐天さん……」
- 190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/15(木) 18:27:36.59 ID:yyH7mESO
- 今晩は、何故か此処数日入れなかったのですが、入るようになったので再開します。
初春「………駄目です」
佐天「初春?」
初春「佐天さんの気持ちを知りながら…応援して貰おうなんて、私は出来ません!佐天さんも佐天さんです!そんな事言って、戦う前から身を引くなんて卑怯です!」
佐天「……初春」
黒子「そうですわね。わたくし達は同じ方を好きになった身。水臭いですわよ」
佐天「白井さん…でも、いいの?ライバルが増えるんだよ?」
黒子「わたくしは相手が多い方が燃えますのよ」
初春「私も大丈夫ですから、だからお互い頑張りましょう!」
佐天「……2人共、有り難う。あたし、負けないからね」
初春「はい!じゃあ、佐天さんも加わる事ですし、同盟を作りましょう!名付けて、上条さん大好き同盟です」
黒子「賛成ですわね。でも、そのネーミングはなんとかなりませんの?」
佐天「確かにちょっとね~」 - 191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/15(木) 18:30:13.76 ID:yyH7mESO
初春「だったら2人はどうなんですか!」
黒子「上条さんお慕い同盟とか?」
佐天「上条さんラブラブ同盟ってのは?」
初春「……よく、そのセンスでバカに出来ましたね」
佐天「………」
黒子「………」
佐天「ま、まあ名前なんてまた考えればいいじゃない!あたし達が考えないといけないのはこんな事じゃないでしょ」
初春「確かに」
黒子「取り敢えず、明日はお休みなので日を改めて相談しましょう。一応、まだ勤務中ですし」
初春「そ、そうでしたね」
佐天「あっ、あたしも用があるの忘れてた!」
黒子「用事?」
佐天「初春、宿題見せて」
初春「………」
黒子「やれやれですの…」- 192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/15(木) 18:32:52.70 ID:yyH7mESO
-風紀委員 第177支部 隣室
固法「若いって、いいわね」
クロコ「コノリ、オバンクサインデスノー」アグアグ
固法「うるさいわね!そんな事より牛乳飲めるようになったの?」
クロコ「ギュウニュウキライデスノ」アグアグ
固法「好き嫌いは克服しないとね」グイッ
クロコ「ヤメテホシインデスノー」ゴクゴク
固法「どう?慣れた?」
クロコ「ヤッパリマジィデスノーー」ブフゥーーー
固法「…………」ビチャビチャ
クロコ「マジィモンハ、マジィンデスノ!」ペッペッ
固法「こ、このお花がぁぁぁぁぁ!!」
クロコ「コノリデクチナオシデスノ」ガブリッ
固法「ぎゃぁぁぁあ!!」
- 197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/15(木) 18:58:53.28 ID:yyH7mESO
-翌日-
佐天「おっまたせ~」
初春「佐天さんおはよございます」
佐天「初春おはよ~っと、白井さんは?」
初春「まだ来てませんけど」
佐天「そうなんだ」
黒子「お待たせしましたの」
佐天「おっ、噂をすればってやつだね」
初春「白井さん、おはよございます」
黒子「初春に佐天さん、おはようございますの」
佐天「おっはよう~ じゃあ早速、第1回会議と行きますか!」
初春「じゃあ、何処に行きます?」
黒子「そうですわねぇ、取り敢えず近くの喫茶店にでも行きましょう」
-とある喫茶店-
佐天「では、改めて第1回、上条さん会議を初めまーす」
初春「おー!」
黒子「おー!」
佐天「じゃあ、早速だけど、お互いの上条さん好きを知る為に、どう言ういきさつで上条さんを好きになったかを話しましょう!では、先ずは初春!」
初春「わ、私からですか?」
黒子「初春、お願いしますのよ」
- 199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/15(木) 19:03:44.96 ID:yyH7mESO
初春「わ、わかりました。私の場合は…えっと…一目惚れです」
佐天「一目惚れ?」
初春「はい、以前みんなでファミレスに行った時、初めて上条さんに会った日があったじゃないですか」
黒子「ああ、あの日ですか。お姉様と上条さんがファミレスで騒いで追い出された日ですわね…」
初春「そんなんです。ちょっとカッコイイなって思ったんですよ。でも、それだけじゃないんですよ。私が風紀委員の仕事で探し物をしてた時なんかも手伝ってくれて。優しいなぁって」
黒子「確かに、あの人助け根性は素晴らしいものがありますわね」
佐天「そうだったんだ。初春もやっぱり女の子なんだね」
初春「2日続けて確認しなくていいです!じゃあ、次は佐天さんですね」
佐天「あたし?」
黒子「さあ、言って下さいまし」
佐天「あたしは、上条さんと初めて会った時から1週間後くらいかな?その日、変な奴に絡まれてさ」
黒子「なっ!?」
初春「だ、大丈夫だったんですか!」
佐天「話は最後まで聞く!それで、ちょっと口論になってたら上条さんが来てくれてね。助けて貰ったの」
初春「うわぁ、憧れます」
佐天「それからかな?たまに会う様になったのは。ほら、あたしって無能力者じゃん。その事で色々、話してくれて。同じ無能力者なのにこんなに前向きなんだなって思ってたら、いつの間にか上条さんの事ばっかり考えてて…そしたら、あたし上条さんの事が好きだって気付いたの」
- 201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/15(木) 20:31:18.88 ID:yyH7mESO
黒子「上条さんの事ばかりですか?分かりますのよ」コクコク
初春「私もボーッとしてたら上条さんが出て来ますよ」
佐天「初春、何時もボーッってしてるじゃん」
初春「し、してません!」
佐天「あはは、冗談だって!じゃあ、最後は白井さんですよ」
黒子「わたくしは、先日も少し口が滑って言ってしまいましたが、あれは一ヶ月程まえでしたか、その日も風紀委員の仕事で犯人を追跡していましたの」
佐天「ふんふん」
初春「一ヶ月前?……って、もしかしてまた白井さんが単独で突撃して怪我した事件ですか?」
黒子「……当たりですわ。あの程度の怪我で済んだのも上条さんが助けに来てくれたお陰でしたの。と、言いますのが敵陣に乗り込んだものの迂闊にも戦力差を見誤っていまして…」
初春「白井さんが戦力差を見誤るなんて今に始まった事じゃないですか」
黒子「…初春、後で覚えてなさい」- 202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/15(木) 20:34:46.89 ID:yyH7mESO
佐天「で、どうなったんですか?」
黒子「ゴホンッ、それででして、やはり戦力差から徐々に押されて来ましたの。正直、わたくしあの時は死すら覚悟しましたのですが…その時、偶然歩いてだ上条さんが助けて下さいましたの」
佐天「あたしと同じだね」
黒子「えぇ、まあこちらは命懸けでしたが。正直、この様な事は何回かありまして、初めは下心からの恩着せがましい行動かと思っていましたの」
初春「白井さんは百合百合ですもんね~」
黒 子「……グッ、で、ですが…それも単なるわたくしの思い違いでした。あの方は人を助ける為なら命も掛けれる方だと認識しました。それからでしょうか、上条 さんの事が頭から離れなくなったのは。勿論、お姉様の事は今でも好きですの。でも、以前とは好きの意味合いが違っているのは間違いありませんわ」
佐天「それって、前は愛から来る好きだけど、今は友から来る好きって事?」
黒子「そうですわね。わたくしの愛の気持ちは上条さんに移ってしまいましたから」- 203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/15(木) 20:36:24.14 ID:yyH7mESO
初春「でも、白井さんが異性の人に興味を持つくらいですからやっぱり上条さんって、魅力があるんですよね」
佐天「そりゃ、あたしら皆好きにさせちゃってんだから無い方がおかしいでしょ?」
黒子「そうですわね。ですが、そうなりますと既にお付き合いしている方がいてもおかしくないと言う判断も出来ますの」
初春「あっ……」
佐天「そ、そうだよね。彼女がいても、おかしくないよね…」
黒子「……自分で言っててなんですけど、悲しくなって来ましたわ」
初春「………」
黒子「………」
佐天「…じゃあさ、確かめて見ようよ」
初春「確かめる?」
佐天「うん、上条さんが今、付き合ってる人がいるかどうかって」
黒子「ですが、どうやって?本人目の前にして付き合っている人がいますか?なんて言うのは嫌ですの」
佐天「あたしだって嫌ですよ」
初春「じゃあ、どうするんですか?」
佐天「だからね、付き合ってる人じゃなくて好きな人がいるか?だったら聞き易いと思うんだ」
黒子「確かにそうですわね」
初春「でも、いざ聞くとなったら絶対緊張しますよ~」
- 212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/16(金) 19:13:02.80 ID:BGmFBASO
- 今晩は、再開します。
一つだけ言いますと一応、ハーレムルートなのでヤンデレキャラは出さない方向で進む予定です。
佐天「…うん、確かにそうよね」
黒子「これでは堂々巡りですわ!こうなったら上条さんを捜しますの」
初春「捜すって、白井さん電話番号知らないんですか?」
黒子「うっ、聞けませんでしたの…その、恥ずかしくて。そ、そう言う初春は知ってますの?」
初春「えっ、えと、私もです//////」
黒子「人の事を棚に上げておいて知らないとは何事ですか!」グニグニ
初春「い、いひゃいでふ~ひらいひゃーん!」
黒子「佐天さんはご存知ですか?」グニグニ
佐天「ゴメン、あたしも知らないんですよ」
初春「ひゃ、ひゃっひゃら、みひゃかひゃんはらひっへるはも…」グニグニ
佐天「初春、なに言ってるか分からないよ」
黒子「………」パッ
初春「白井さん、痛いです」ズキズキ
黒子「自業自得ですわ」
佐天「で、初春なに?」
初春「御坂さんなら知ってるかもって事です」 - 213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/16(金) 19:15:46.27 ID:BGmFBASO
黒子「お姉様ですか。可能性はありますわね」
佐天「じゃあ、早速電話を……」ピッピ
黒子「ちょっとお待ちを」
佐天「どうしたんですか?」
黒子「いえ、やっぱりお姉様がわたくし達の事を知ったらどう思うかと考えまして…」
佐天「………」
初春「……怒るでしょうか?」
黒子「多分ですが、わたくし達の様には行かない可能性があります」
初春「………」
佐天「でも、そんな事する方が後ろめたいと思うんだけど。あたし達の仲ってそんな事で壊れるものなのかな?」
黒子「……それは」
初春「白井さん、今隠したって何時か分かる時が来るんですよ。だったら、早い方が良いと思います」
黒子「……分かりましたわ。では、今からお姉様をお呼びしますの。」ピッピ
-御坂美琴サイド-
美琴「ん、電話?黒子からだ」ゲコゲコ
美琴「もしもし、黒子どうしたの?」
黒子『お姉様、今お時間宜しいですか?』
美琴「うん、いいけど。今、何処にいるの?」
黒子『何時もの喫茶店ですの』
美琴「分かったわ。じゃあ、すぐ行くわね」
黒子『お願いしますの』ピッ
美琴「……なんか、あんまり元気なかったけど、何かあったのかしら?まあ、聞けば分かる事よね」- 214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/16(金) 19:18:25.61 ID:BGmFBASO
-十数分後 とある喫茶店-
美琴「お待たせ」
佐天「………」
初春「………」
美琴「な、なに?どうしたの?」
黒子「まあ、お姉様。先ずはお座りになって」
美琴「う、うん」ガタ
黒子「お姉様、何かお飲みになりますか?」
美琴「いや、いいわ。単にお茶する為に呼んだんじゃないでしょ?」
黒子「そうですわね」
初春「………」
美琴「何かあったの?」
佐天「…御坂さん」
美琴「な、なに?」
佐天「御坂さんって、好きな人います?」
美琴「えっ?い、いきなり何!?」
黒子「ですから、お姉様には好きな方がいますか?と聞いていますの」- 215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/16(金) 19:23:41.09 ID:BGmFBASO
美琴「そ、そんな事聞いてどうすんのよ!わ、私が誰を好きになろうと、みんなには関係ないでしょ!」
初春「ありますよ」
美琴「初春さん?」
佐天「御坂さんの好きな人、上条さんですよね?」
美琴「ななななな、何で私がアイツの事が好きって、そんな…ち、違っ!私はアイツの事なんて!?」アタフタ
黒子「バレバレですのお姉様」
美琴「アウアウ……」プシュー
佐天「それで、此処からが本題なんですけど」
美琴「えっ?う、うん…」
黒子「実は…」
初春「私達も」
美琴「?」
佐天「上条さんの事が好きなんです」
美琴「えっ?」
黒子「だから、わたくし達は上条当麻さんの事が好きなんですの」
美琴「ウソ、だ、だってアンタは私の事が…」
黒子「お姉様の事は好きですの。でも、それ以上に上条さんの事が好きなんですの」
美琴「そんな、冗談でしょ?じゃあ、初春さんと佐天さんがアイツの事が好きってのも…」
佐天「はい」
初春「はい」
美琴「……嘘よ。こんなの嘘よ!」
黒子「本当ですの」
美琴「なんで?何でアイツなの?みんな、私の気持ち知ってたんでしょ?これ、嫌がらせなの!?」
佐天「御坂さん落ち着いて下さい!」
美琴「嫌よ!アイツは渡さない……アイツは、絶対当麻は渡さないから!」ガタッ ダダダッ
- 223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/17(土) 20:42:49.84 ID:I0JmAESO
初春「御坂さん!!」
黒子「……行ってしまいましたね」
佐天「…白井さん、ごめんなさい。あたしが余計な事を言わなかったら」
黒子「いえ、佐天さんのせいではございませんわ。遅かれ早かれこうなっていましたの」
初春「御坂さん、もう私達の事嫌いになっちゃったんでしょうか…」
佐天「あれだけ拒絶されちゃったもんね」
黒子「お姉様……」
-常盤台中学 学生寮 208号室-
黒子「……ただ今ですの」ガチャリ
シーン
黒子「いませんの?」
美琴「………」
黒子「あの、お姉様…」
美琴「………」
黒子「……先にお風呂に入っていますの」ガチャリ
美琴「………」
黒子「……お姉様、わたくしは……」- 224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/17(土) 20:48:06.52 ID:I0JmAESO
-1週間後 風紀委員 第177支部-
佐天「そうなんだ、あれから御坂さんと一言も喋ってないんだ」
黒子「えぇ…お姉様、完全にわたくしを拒絶していますの」
初春「白井さんだけじゃないと思いますよ。多分私と佐天さんも同じ態度をすると思います」
佐天「そうだね。でも、あたしらはまだいいよ。白井さんは毎日顔を合わせてるんだから」
黒子「………」
初春「白井さん…」
佐天「何とか関係を戻したいけど、御坂さんが今のままだったら無理だよね」
黒子「………」グスッ
-1週間後 とある公園-
美琴「……私、最低な事言っちゃった」
美琴「気が動転してたって…言い訳だよね」
美琴「……もう、皆と前見たいな関係に戻れないのかな…」グスッ
上条「はぁ、何となく外に出たけど…やる事が無い」トボトボ
上条「かと言って不幸なイベントは勘弁な……って、アイツは!…ヤバイッ、言った側から不幸の予感」
美琴「グスッ………あっ」
上条「よ、よぉ…って、泣いてるのか?」
美琴「………」
上条「何かあったのか?」
美琴「………」グスッ- 225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/17(土) 20:52:33.03 ID:I0JmAESO
上条「どうしたんだよ?黙ってたら分からないだろ?」
美琴「な、なんでもないから」
上条「何でも無い奴がそんな顔する訳ねぇだろ?」
美琴「本当に何でも無いから」
上条「いや、あるだろ?」
美琴「無いって言ってるでしょ!私に構わないでよ!」ダッ
上条「待てよ!」ガシッ
美琴「な、何よ!離してよ!」
上条「いや、離さねぇ…」
美琴「い、何時もはスルーするクセに何でこんな時は!」
上条「かもな。でもよ、知り合いがそんな顔しててスルー出来る程、冷たい人間じゃないからな。何かあったんだろ?俺なんかで良かったら相談にのるぜ?」
美琴「………」
上条「俺の事が嫌いのは知ってる。でもな…」
美琴「嫌いじゃない」
上条「えっ…」
美琴「嫌いじゃなから…」- 226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/17(土) 20:54:05.43 ID:I0JmAESO
上条「そ、そっか。俺はてっきり嫌われてるかと思ってた」
美琴「……ねぇ」
上条「ん?」
美琴「アンタって、私の事どう思ってる?」
上条「突然だなそれ」
美琴「いいから答えて」
上条「……分かった。そうだな。好きから嫌いかで言ったら好きかな?」
美琴「えっ…」
上条「まあ、なんだかんだ言ってそれなりの付き合いだしな。あぁ、でもいきなり電撃食らわされるのは勘弁して欲しいぜ」
美琴「じ、じゃあ…電撃を浴びせなかったらスルーしない?」
上条「いや、スルーって、俺はしてるつもりは無いんだけどな。でもまあ、見掛けたら出来るだけ声を掛けるようにするな」
美琴「本当?」
上条「本当の本当だ。…って、悩んでたのってまさかその事か?俺に嫌われてんじゃないかって」
美琴「えっ?ち、違…わない事もないんだけど、実はね…えっと…」
上条「どうしたんだ?やっぱり俺には言えない事か?」- 227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/17(土) 20:57:10.71 ID:I0JmAESO
美琴「言えない事も無いんだけど……そのね。私、黒子達とある事で喧嘩しちゃったんだ」
上条「成る程な。で、お前はどうしたいんだ?」
美琴「出来れば仲直りしたい」
上条「じゃあ、やろうぜ」
美琴「でも…」
上条「でももへったくれもねぇ!仲直りしたいんだろ!」
美琴「……うん」
上条「だったら早いとこやるか。時間が経ったら気持ちが鈍るかも知れないからな。御坂って、皆の番号知ってるんだよな?」
美琴「知ってるけど、何で?」
上条「お前今、電話し辛いだろ?変わりに俺が呼んでやるからさ」
美琴「いいの?」
上条「いいも何も仲直りしたいんだろ?まあ、任せとけ。んじゃ、番号教えてくれよ」
美琴「うん」
上条「……よし、じゃあ白井に掛けるぞ」
- 235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/18(日) 17:45:32.13 ID:Ub7mSgSO
- 今日は、再開します
-風紀委員 第177支部-
黒子「………」ピピピデスノー
初春「白井さん電話ですよ」
黒子「………」ピピピデスノー
佐天「出なくていいんですか?」
黒子「……いいんですの」ピピピデスノー
初春「白井さん、もし御坂さんだったらどうするんですか?」
黒子「………」ピピピデスノー
佐天「初春の言う通りだよ。一応、確認だけしよ?」
黒子「分かりましたの」スッ
黒子「……知らない番号ですの」プチッ
-とある公園-
上条「あれ、切られた…やっぱり知らない番号だからかな?」
美琴「………」シュン
上条「お、おい、そんな顔すんなよ。次は初春さんに電話するな」ピッピ
-第177支部-
初春「あっ、今度は私だ。あれ、知らない番号だ誰だろ?」ピピピ
黒子「……その番号、先程わたくしから掛かって来たのと同じですわ」
初春「本当ですか?な、何なんでしょう?」
佐天「まさかストーカー?」
初春「えっ?き、気持ち悪いです!」プチッ - 236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/18(日) 17:51:15.55 ID:Ub7mSgSO
-とある公園-
上条「また切れた…」
美琴「やっぱり、駄目なのかな…」グスッ
上条「ま、待て!まだ佐天さんが残ってるからさ!諦めんな!」ピッピ
-第177支部-
佐天「あっ、今度はあたしだ」ピピピ
初春「あっ…さっき、私と白井さんに掛かって来た番号と同じだ…」
黒子「……気味が悪いんですの。こんな日に限って…もう、嫌ですの!」ポロポロ
初春「白井さん!」
佐天「待って、あたしがガツンと言ってやるから」
初春「佐天さん、大丈夫ですか?」
佐天「あたしに任せなさいって!」ピッ
佐天「…もしもし、アンタ何者なのよ!?ちょっと、しつこいんじゃない!」
-三度 とある公園-
上条「……出ない」
美琴「…もう、いいよ。有り難う」
上条「待て!まだ諦め…っと、出た!」
佐天『もしもし、アンタ何者なのよ!?ちょっと、しつこいんじゃない!』
上条「どわっ!!ま、まさか出なかったのはこのせいか!?」- 237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/18(日) 17:53:26.00 ID:Ub7mSgSO
佐天『何をゴチャゴチャ言ってるのよ!』
上条「待て、佐天さん俺だ!俺!」
佐天『な、何よ!?アンタ、詐欺師な訳?そ、それに、何であたしの名前知ってんのよ!まさか本当にストーカー!?』
上条「ち、違う!俺だよ!上条当麻!」
佐天『上条当麻?何で上条さんが……って、へっ?か、上条さん?』
上条「ああ、俺だよ」
佐天『えっと…じゃ、じゃあ、さっき白井さんと初春に電話したのも…上条さん?』
上条「俺なんだよなぁ…」
佐天『ご、ごめんなさい!あたし、てっきりストーカーだと…』
上条「いや、気にしてないからさ。でも、何で出ないか納得したよ」
佐天『だ、だって上条さんから電話してくれるとは思ってませんでしたから』
上条「そっか、驚かせて悪いな」
佐天「いえいえ、上条さんならあたし全然OKですから。で、いきなりどうしたんですか?」- 238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/18(日) 18:10:55.25 ID:Ub7mSgSO
上条「ああ、それなんだけどな。…っと、その状況だと白井と初春さんもって事は2人共いるんだよな?」
佐天『はい、そうですよ』
上条「だったら都合が良いな。今から3人で何時もの公園に来てくれないか?ちょっと、話したい事があるんだ」
佐天『えっ?は、はい!分かりました!直ぐ行きますね』
上条「じゃあ、待ってるからな」ピッ
上条「今から来るから心の準備しとけよ」
美琴「う、うん」
-第177支部-
佐天「あの電話、上条さんだった見たい…」
初春「私、もう登録しちゃいました」
佐天「初春、早ッ!」
黒子「でも、上条さんは何処でわたくし達の番号を知ったのでしょうか?」
佐天「そう言えばそうだよね」
初春「もしかして、御坂さんとか?」
黒子「……有り得ますわ」
佐天「でも、何で上条さんに?」
初春「2人が付き合ってるってのを言う為にとか…」
黒子「まさか…」- 239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/18(日) 18:13:46.70 ID:Ub7mSgSO
佐天「でも、あの時に当麻は渡さないって言ってたし。あれから直ぐに告白して付き合うようになった可能性はあるよ」
黒子「…お姉様」
初春「白井さん」
佐天「…確かめよう」
黒子「えっ?」
佐天「まだ可能性なんだよね?だったら、こんな所でウジウジ悩んでるより行って確かめた方がいいよ」
初春「そうですね。約束を破ったら、それこそ上条さんに嫌われるかも知れません。それにこれはチャンスでもありますよ」
黒子「チャンス?」
初春「はい、上条さんが私達の番号を知ったと言う事は、まだ御坂さんも一緒にいる可能性があります。例え御坂さんと上条さんが付き合う事になってても、御坂さんとは仲直りするべきです」
黒子「……そう、ですわね。今を逃したらもうチャンスは無いかも知れませんわ。行きますの!」
初春「はい!」
佐天「おー!」
-第177支部 隣室-
固法「若い内は考えるより行動するものよね」
クロコ「コノリハホントウニ、カンガエガババクサイデスノ」アグアグ
固法「そんな事ばっかり言ってると枯れ葉剤刺すわよ」
クロコ「ヤメテホシインデスノー!!」
固法「冗談よ。フフッ、驚いた?」
クロコ「……ヒドイコトバカリイウコノリニハ、バツヲアタエマスノー!」グワッ
固法「いやぁぁぁぁあ!!」ガブリ
- 244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/19(月) 21:34:33.93 ID:BRNeZsSO
- 今晩は、再開します。
-数十分後 とある公園-
美琴「………」
上条「不安か?」
美琴「えっ?…うん」
上条「大丈夫だって。お前ら仲が良いのは知ってるから。だから、自信持てって」
美琴「優しいのね」
上条「そうか?」
美琴「うん。だから私…アンタの事が…」
上条「ん、俺の事がなんだ?」
美琴「な、何でもない!」
上条「な、なんだよ…変な奴だな」
美琴「い、良いでしょ別!!」
上条「はいはい。でも、何か調子戻って来た見たいで良かったぜ」
美琴「えっ…」
上条「これなら大丈夫そうだな」
美琴「大丈夫なんかじゃないよ…」
上条「何でだよ?」
美琴「だって、もし黒子達と仲直り出来なかったらと思ったら…」
上条「意外に心配性だな。じゃあどうしたら自信出るんだ?」
美琴「それは……あっ、だ、だったらさ。ア、アンタの事、名前で呼んでいい?」
上条「はっ?俺の名前呼ぶのと自信付くのにどうゆう関係があるんだよ?」
美琴「と、とにかく!それが自信になるから!だから…ダメ?」
上条「いや、駄目じゃねえけど。なんつーか、唐突だな。」
美琴「………」シュン
上条「お、おい……別に嫌がってる訳じゃないからさ。…んじゃあ呼んでくれよ」 - 245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/19(月) 21:36:13.75 ID:BRNeZsSO
美琴「じゃあ…と、とうま」ボソボソ
上条「聞こえないんだけど…」
美琴「と、当麻!」カァァ
上条「なんだ御坂?」
美琴「……美琴」
上条「ん?」
美琴「美琴って呼んで。だったら、勇気だせるから…」
上条「…分かった。美琴なら大丈夫だから。だから自信持てな」
美琴「うん、有り難う。当麻」
上条「っと、来た見たいだな」
黒子「お姉様…」
美琴「………」
佐天「あの、上条さんの用って…」
上条「それは本人から聞いてくれ。俺は単なる橋渡し役だからな」
初春「御坂さん」
美琴「………」
上条「ほら、約束したろ?」
美琴「う、うん…あ、あのね」- 246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/19(月) 21:37:36.61 ID:BRNeZsSO
初春「……」
美琴「あのね…私」
佐天「……」
美琴「皆に酷い事言って…ごめんなさい」
黒子「お姉様?」
美琴「あの時は頭が真っ白になって…もう自分でも気持ちを抑え切れなくなって…最低だよね。私、皆の先輩なのに…皆を気遣ってあげなきゃらならない立場なのに…ごめんなさい」グスッ
初春「み、御坂さん」
黒子「お姉様……わたくしは気にしていませんのよ」
美琴「黒子…」
初春「そうですよ。私達も御坂さんと仲直りしたかったんですから」
美琴「本当?」
佐天「本当ですよ。だってあたし達、友達じゃないですか」
美琴「……有り難う、有り難う…」ポロポロ
黒子「お姉様」ギュ
美琴「ヒック、エッグ…黒子…ゴメンね」
上条「良かったな」
黒子「お姉様…お姉様!!」ポロポロ- 247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/19(月) 21:39:31.02 ID:BRNeZsSO
美琴「グスッ…うん、当麻のおかげだよ」
上条「いや、俺はアシストしただけだ。美琴が頑張ったからだろ?」
黒子「うぅ、グスッ…そうでしたの…って、当麻!?」
初春「美琴ぉ!?」
美琴「?」
佐天「えーっと、もしかして2人は付き合ってたりしてます?」
美琴「へっ?つ、付き合ってる?」カァァァ
上条「おいおい、何でそうなるんだよ?」
初春「だ、だって…2人共、名前で呼んでるじゃないですか…」
上条「いや、名前で呼ぶだけで付き合うにはならないだろ?」
美琴「////////」
黒子「お姉様、顔が真っ赤ですのよ。でも、ついこの前まではそう言う呼び方ではありませんでしたの」
上条「ああ、それはお前らが来る前にちょっとな。だから、全然そんな関係じゃないから」
初春「そ、そうなんですか?」
佐天「御坂さん?」
美琴「付き合う…当麻と私が…付き合う」
黒子「聞いてませんの」
上条「大体さ、俺見たいな万年非モテ男が彼女なんて出来ると思う?思わないよな~ ……って、自分で言ってて悲しくなって来た…」
初春「………」
佐天「………」
黒子「………」
美琴「ぽへぇー」
- 249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/19(月) 22:00:14.36 ID:BRNeZsSO
上条「ど、どうしたんだよ?三人共、ボー然として?あっ、まさか哀れに思ったのか?クッ、チクショー!俺だって彼女の一人や二人欲しいよ……って、悪いな。何か愚痴っぽくなって」
黒子「い、いえ…」
初春「むしろ、哀れなのは私達ですから…」
佐天(ね、ねぇ…)ボソッ
黒子(なんですの?)ボソッ
佐天(もしかして、あたし達って、異性として認識されてないとか?)ボソボソ
初春(うぅ…否定したいですけど、あの態度から見るに否定出来ないです)ボソボソ
上条「ん?いきなりどうしたんだ?」
黒子「い、いえ!何でもありませんの!」
上条「そ、そうか…」
上 条(何か急に気まずい雰囲気になったな。3人は内緒話してるし、美琴はさっきから上の空。よっぽど、付き合ってるってのがショックだったんだろうな。…で も俺の事は嫌いじゃないって言ってたし…ああ、そうか。知り合いとしては良いけど、恋人としたら嫌なんだろうな。やっぱり向こうは常盤台のお嬢様。片や俺 は何の変哲も無い普通の高校生。体裁ってのを考えるよな普通…)
上条「………」- 250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/19(月) 22:01:43.73 ID:BRNeZsSO
黒子(やはり、上条さんはわたくし達の様な子供より、大人の雰囲気の女性の方が好みなのでしょうか?)ボソボソ
初春(だったら私なんかもうアウトじゃないですかぁ)ボソボソ
佐天(ちょっ、初春諦めたら終わりだって!)ボソボソ
初春(佐天さんはいいですよ。スタイルが良いんですから。私なんて…)シュン
黒子(それでしたら、わたくしも…)ボソボソ
佐天(た、確かにスタイルを気にする人は多いかも知れないけど、あたしらまだ中学生だよ?挽回の余地は十分あるって!それに、さっきの上条さんの発言からして彼女は居なさそうだからチャンスはあるよ!)ボソボソ
美琴「ぽへぇー」
上条(……まあ、俺の目的は美琴と白井達を仲直りさせる事だったし、いなくてもいいよな)
上条「…じゃあ、俺帰るわ」
- 263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/20(火) 20:31:01.21 ID:H4JfjISO
- 今晩は、再開します。因みにキャラは超電磁砲と禁書キャラ少ししか分からないので、そこら辺は後勘弁を。
後クロコに牛乳をかけたらキレます
黒子「えっ?」
初春「も、もう帰るんですか?」
上条「ああ、俺の用件はもう済んだからな」
佐天「ま、待って下さい!」
上条「ん、まだ何か用でもあるのか?」
佐天「えっと…そ、そうだ!あの、今週の日曜日って暇ですか?」
上条「まあ、暇だけど」
佐天「だったら、遊びに行きませんか?」
黒子(佐天さん、ナイスですの!)
初春(さあ、上条さん!)
上条「………」
黒子(あれ?)
初春(反応が無い?)
佐天「あ、あの…お礼がしたいんです。あたし達を仲直りするきっかけを作ってくれましたし」
上条「……いいのか?」
佐天「えっ?は、はい!勿論ですよ」
美琴「わ、私も行きたい!」バッ
黒子「お姉様、復活しましたのね」
美琴「私も行ってもいい?」
佐天「勿論いいですよ~」
美琴「やった!当麻、楽しみだね~」
上条「あ、ああ…」 - 264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/20(火) 20:37:28.58 ID:H4JfjISO
黒子(お姉様の中で何かあったのでしょうか?キャラが変わり過ぎてますの…)
佐天「じゃあ、詳しい時間はまた連絡しますんで楽しみにしてて下さいね」
上条「ああ、分かった。じゃあ、また日曜日にな」スタス
黒子「お、お待ち下さいませ!」
上条「まだ、何かあるのか…」
黒子「あの、宜しければわたくしの事も名前で呼んで頂けませんか?」
初春「ああ!白井さんズルイです!」
佐天「抜け駆けは無しですよ!」
初春「私も名前で呼んで下さい!」
佐天「私もお願いします」
美琴「ちょ、みんな!?」
上条「わ、分かったから落ち着け、な?」
黒子「ではお願いしますの」
上条「えっと、黒子」
黒子「はいですの!」- 265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/20(火) 20:40:04.93 ID:H4JfjISO
佐天「次はあたしですよ~」
上条「っと、涙子」
佐天「何ですか当麻さん♪」
黒子「ちょっ!?佐天さん!!抜け駆けですわよ!」
佐天「まあまあ」
美琴「うぅ、楽しそう…」
上条「おいおい、また喧嘩さないでくれよ」
初春「あの、私がまだなんですけど…」
上条「ああ、悪い。えっと…お花飾り?」
初春「ガーーン!!」
黒子「お花飾り…ププッ」
佐天「初春お花飾りだって…アハハ」
初春「笑わないで下さい!!」
上条「わ、悪い!!」アセアセ
初春「私の名前は初春飾利です!」
上条「分かった。ゴメンな飾利。こんな事しか出来ないけど」ナデナデ
初春「はわわわ~//////」
美琴「あー!初春さんズルイ!」
黒子「そうですわよ!」
佐天「あたしも撫でて下さい!」
上条「ちょっ、押すな!わ、分かったから!」
上条(うーん、イマイチ女の子の心理は分からんな…)- 267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/20(火) 21:23:36.27 ID:H4JfjISO
-日曜日 とある待ち合わせ場所 集合1時間前-
黒子「……やはり此処にいましたのねお姉様」
美琴「あっ、黒子」
黒子「朝起きた時にはもういなかったので、もしやと思ったのですが…何時からいましたの?」
美琴「今から1時間程前かな?」
黒子「9時からいましたの?…さすが、お姉様ですわね」
美琴「だって、当麻とデートだよ?黒子だって楽しみだからこんなに早く来たんじゃないの?」
黒子「うっ…わ、わたくしは万が一、遅刻でもしたらいけませんので、十分とゆとりを持って来ただけですの」
美琴「そんな事言ってるけど、顔がにやけてるわよ?」
黒子「うへっ?わ、わたくしとした事が!!」ペタペタ
美琴「フフッ」
黒子「フフフッ、楽しみですわね」
-待ち合わせ45分前--
初春「まだ時間にかなり余裕があるけど来ちゃった。もしかして私が1番だったりして…」- 268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/20(火) 21:24:31.41 ID:H4JfjISO
美琴「あっ、初春さんおはよう」
黒子「初春、おはようですの」
初春「えっ……ウソーーー!!」
美琴「?」
黒子「いきなりどうしましたの?」
初春「だ、だって!まだ45分も前ですよ!」
美琴「うん、知ってる」
黒子「初春、わたくし達を甘く見てはいけませんの」
初春「うぅ…服を選ぶのに時間が掛かり過ぎちゃったせいかな…」
黒子「また可愛いらしい服ですのね。初春にピッタリですわ」
初春「えへへ、この服、すごくお気に入りなんですよ。せっかくの上条さんとのデートですから、少しでも良く見て貰いたいです」
美琴「分かる、分かる。でも、私らはねぇ…」
黒子「えぇ、原則外出は制服ですからね…もし、私服姿が寮監にバレたものなら…」ガクガク
初春「あはは…」- 269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/20(火) 21:25:23.01 ID:H4JfjISO
-待ち合わせ15分前-
佐天「待ち合わせより早く来ちゃったけど、みんなは…」
初春「あっ、佐天さーん!」
美琴「佐天さん、おはよう~」
黒子「おはようございますの」
佐天「おはようございまーす。やっぱり、みんな早かったんですね~」
黒子「えぇ、それはもう、お姉様なんては2時間前からいましたのよ」
佐天「凄いですね!あたしも負けられないな~」
黒子「それはそうと、佐天さん…随分と大人っぽいですわね」
佐天「そうかな?」
初春「とても私達と同じ年とは思えませんよ」
佐天「お世辞でも嬉しいよ」
美琴「嘘なんかじゃないって、正直、羨ましい…」
佐天「あ、有り難うございます////」カァァァ
黒子「後は当麻さんが来るだけですわね」
美琴「早く来ないかな~」
-待ち合わせ時間-
美琴「………」ドキドキ
初春「………」ワクワク
- 281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/22(木) 21:46:36.71 ID:5JkfyASO
- 今晩は、一日振りにアップします。
-10分オーバー-
黒子「来ませんの…」
佐天「す、直ぐに来ますよ!」
-20分オーバー-
美琴「来ない…」
初春「どうしたんでしようか…」
-30分オーバー-
美琴「もしかして、忘れられてる?」
黒子「それか、わたくし達の約束なんてどうでもいいのでしょうか…」
初春「………」
佐天「そんな、当麻さんに限って……」
上条「おーい!」
佐天「あっ、当麻さん!」
黒子「もう!遅刻ですわよ!」
上条「悪い、ちょっと朝、バタついてな…」
美琴「な、何よ!てっきりまた何かあったかと心配したじゃない!」
上条「いや、本当に面目ない」
初春「でも、来てくれて良かったです。もしかしたら来てくれなかったらどうしようかって…」ウルウル
上条「本当にゴメンな」ナデナデ
初春「あっ…当麻さん、えへへ」ホワホワ
美琴「また初春さん撫でてるー!」
黒子「当麻さん、わたくしもお願いしますの!」
上条「ちょっ、またかよー!!」
- 283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/22(木) 21:49:57.50 ID:5JkfyASO
-数分後-
上条「……疲れた」
黒子「遅れたのですからこれ位はして頂かないとですわ」ニコニコ
佐天「だよね~」
美琴「ふにゃ~」
上条「そ、そうだな」
上条(しかし、撫でてやるだけでこんなに喜ぶなんて…俺って案外嫌われてない?)
黒子「お姉様、お顔がふにゃふにゃですわよ」
美琴「だって~」
上条(こう見てると、みんな結構可愛いよな。美琴は何時もとギャップがあって良いし、最近の黒子は俺を慕ってくれる。飾利はマスコット見たいで可愛いし、涙子は何か大人っぽいよな……って、何考えてんだ俺は!相手は中学生なんだぞ!?駄目だ駄目だ…)
上条「………」
初春「当麻さん?」
上条「………」
初春「当麻さん!」- 284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/22(木) 21:51:14.86 ID:5JkfyASO
上条「えっ?な、なんだ?」
初春「さっきからボーッとしてましたよ」
上条「そうか?」
佐天「してましたよ?どうしたんですか?」
上条「ん、ああ。ちょっとな…」
上条(言えねぇ。みんなが可愛くて興奮…いや、緊張してるなんて…)
佐天「当麻さん、また黙り込んじゃった」
美琴「嫌だったのかな…」
上条(駄目だ…こんな事を考えたら。彼女達はお礼に誘ってくれてるんだ。雑念は捨てろ)
上条「さ、さあ!みんな集まったんだし行こうぜ!」
黒子「えっ?は、はい。そうですわね」
上条「で、俺にお礼って言ってたけど、どこに行くんだ?」
佐天「それはですね。此処です!!」- 286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/22(木) 22:00:15.67 ID:5JkfyASO
-とあるショッピングセンター-
佐天「着きましたよ~!」
上条「此処って…」
佐天「はい、つい先日オープンしたばかりの超大型ショッピングセンターです」
美琴「確か、日用品から軍事兵器まで何でも揃うがキャッチコピーだっけ?」
上条「嫌なキャッチコピーだな…」
黒子「まあ、あくまでもキャッチコピーですの。品揃えの良さを強調してるだけですわ」
美琴「でも、お礼って…何でショッピングセンターなの?」
佐天「それは、ここが何でもあるからですよ!」
黒子「ふむ、当麻さんの欲しい物がありそうだと言う訳ですのね」
上条「欲しい物って…成る程、お礼ってそう言う事だったのか。まあ、此処で突っ立てるのも何だし、入るか?」
初春「そうですね」- 287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/22(木) 22:03:34.97 ID:5JkfyASO
-ショッピングセンター内-
上条「うげっ…凄い人の数だ…」
佐天「やっぱり日曜だから多いか~」
初春「うぅ、人込みに飲まれそうです…」
上条「大丈夫か?ほら、俺の手を貸してやるぞ」サッ
初春「えっ?」
上条「あっ…嫌ならいいんだ…」
初春「い、いえ!あ、有り難うございます」ギュ
上条(うおっ…飾利の手、小さくて柔らけぇ…って、ダメって言ってるだろうが!)
初春「////////」
黒子「何故か、この前から初春にフラグが多く立っている気がするのは気のせいでしょうか?」
佐天「き、気のせいですよ…きっと」
美琴「……当麻!」
上条「なんだ?」
美琴「私も、人込みで歩き難いよ…」
上条「美琴もか?仕方無いな。ほら」サッ
美琴「ありがと、当麻♪」ギュ
黒子「お姉様、姑息ですの…」
佐天「何か御坂さん、あれから積極的になってません?」
黒子「き、気のせいですわ…」- 289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/22(木) 22:10:16.87 ID:5JkfyASO
上条(なんつーか、女の子と手を繋いでるなんて…ま、まるでデート!いや、違う。彼女達はお礼をしたいだけなんだ!変な期待は駄目だ)
黒子「当麻さん」
彼女「な、なんだ?」
黒子「黒子も人込みにやられてしまいそうなんですの…」
佐天「じ、実はあたしも…」
上条「………」
上条(俺の手は二本しかないんだが…)
-数分後-
上条(やっぱりこうなったか…)
佐天「これで人込みも大丈夫ですね」
黒子「そうですわね」
美琴「もう、黒子ったら。しょうがないわね」
初春「佐天さんもですよ~」
上条(両手繋いだ状態で、両腕に腕組みされたら無茶苦茶歩き辛い。しかも、周りの視線が何故が痛い…)
男性A「チクショー、あんなハーレム野郎がいるから俺達はっ!!」
男性B「あの男、許すまじ!」
男性C「あんな奴がいるから、世界はぁぁぁぁぁぁ!!」パキィィィン
女性「ちょっと何キレてんのよ!アンタにはあたしがいるでしょ!」
上条(……不幸だ)
- 298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/23(金) 20:39:31.80 ID:LZzX9ASO
- 今晩は、再開します
通行人「………」ジロジロ
美琴「ねぇねぇ、当麻。あれ可愛いと思わない?」
上条「そ、そうだな」アセアセ
通行人「………」ジロジロ
佐天「当麻さん、この店のケーキ美味しそうですよ!」
上条「お、おう。美味そうだな」アセアセ
通行人「………」ジロジロ
黒子「当麻さん、この服わたくしに似合うと思いますか?」
上条「そ、そうだな。似合うと思うぞ」アセアセ
通行人「………」ジロジロ
初春「当麻さん。このお花、クロコのお友達にどうでしょうか?」
パックン「………」アグアグ
上条「…そうだな。クロコも友達が増えたら喜ぶだろうな」
黒子「では、そのお友達はミコトですわね」
美琴「な、なんで私なのよ!」
黒子「既にわたくしがいますので、次はお姉様が順当かと」
美琴「そうはならないでしょ!」
佐天「だっらルイコでもいいよ」
初春「そうですね。…あっ、でもこの子は男の子ですね」
黒子「では、トウマですわね」
上条「俺かよ…」 - 300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/23(金) 20:44:45.04 ID:LZzX9ASO
パックン「………」アグアグ
上条「………」ジィーー
パックン「イイゼ!テメェガナンデモオモイドオリニデキルッテナラ、マズハソノフザケタゲンソウヲブチコロス!!」アグアグ
上条「うおっ!コイツも喋るのか?てか、俺の台詞だと!?」
初春「結構有名ですよ。その台詞」
上条「マジ?」
黒子「最近、真似してる方が多いんですの」
初春「この前も、公園で小っちゃい子達がそげぶごっこしてましたよ」
上条「そ、そうなのか。いつの間に広まったんだ。……なんか、恥ずかしいな。てか、この状況も結構…」
通行人×100「………」ジロジロ
上条「うっ……あ、あのさ。話は変わるけど、人込みも少し減ったし、そろそろ離れてもいいんじゃないか?」
美琴「えっ?」
黒子「えっ?」
初春「えっ?」
佐天「えっ?」
上条「あのさ、言い辛いんだけど…その、歩き辛いんだ」
黒子「あ……ごめんなさいですの」パッ
佐天「当麻さんごめんなさい…」パッ
初春「ごめんなさい。私が人込みに酔ったばっかりに…」パッ
美琴「ううん、それだったら私も…ごめんね、当麻」パッ
上条「いや…みんな悪く無いから。俺が不甲斐無いせいだから…謝る必要なんて無いんだ…」- 301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/23(金) 20:49:33.44 ID:LZzX9ASO
上条(…あぁ!!俺の馬鹿野郎!こんな事なら我慢すれば良かったんだ。周りの視線が嫌だからって…テメェの都合でこの子達を謝らせちまって…俺にお礼をしてくれるってのに、その思いを踏みにじっちまった……)
美琴「私…ちょっと浮かれてた」
黒子「わたくしもですの…」
初春「当麻さんの気持ちも考えずに…」
佐天「あたし達の事、嫌な子って思われたかな…」
美琴「だ、大丈夫だよ!」
黒子「そ、そうですの!当麻さんはこれ位で機嫌を損ねる方ではありませんの!」
佐天「う、うん。当麻さんは優しいもん。分かってるけど…」
初春「でも…当麻さん、さっきから黙り込んだまま…」
上条「…………」
佐天「……当麻さん」
上条「……なあ?」
黒子「は、はいですの!」
上条「人込み、辛いんだろ?だったらまた手、貸してやるよ。ああ、でも4人はさすがにキツイから2人づつ交代ってのはダメか?」
初春「えっ……は、はい!皆さんもいいですよね?」
美琴「うん。じゃあ、さっきは私と初春さんだったから、黒子と佐天さんいいわよ」
黒子「いいんですの?」
美琴「私はさっき、十分繋いで貰ったから」
黒子「お、お姉様…」- 302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/23(金) 20:53:33.08 ID:LZzX9ASO
初春「だから遠慮したら駄目ですよ」
佐天「2人共…有り難う。じゃ、白井さん」
黒子「はいですの!」
上条「っと…良かったぜ。元気になってさ」ギュ
黒子「えっ?」
上条「いや、さっき…深刻そうな顔してただろ?」
初春「あっ……」
上条「俺が出来るの、これ位しか無いからな」
佐天「当麻さん…有り難うございます」
美琴「当麻、優しいね。だから私達…」
初春「わわわっ!!御坂さん!」
黒子「お、お姉様ーーー!!」
佐天「ちょ、御坂さんダメ!!」
美琴「へっ?あっ…ご、ごめん!!」
上条「?」
黒子「お姉様…」
佐天「ビックリした…」
初春「御坂さん、意外に口が軽いんですか?」
美琴「そ、そんな事ないわよ…」- 303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/23(金) 20:54:49.52 ID:LZzX9ASO
上条「どうしたんだ?」
美琴「何でもない!」
上条「そ、そうか」
美琴「それより、当麻は何か欲しい物は何か無いの?」
上条「えっ?何で?」
黒子「何でって、わたくし達を仲直りするきっかけを作ってくれましたのよ。それ位はさせて頂きますの」
上条「でも何か悪いな…」
初春「そんな事ありませんよ」
佐天「そうですよ。まあ、あたしらは御坂さんや白井さん見たいにお金持ちじゃないんであんまり高いのは無理ですけど…」
上条「いや、そんなのは値段じゃねえよ。要は気持ちだからさ。だから飾利も涙子も気負う必要はねえから」
初春「当麻さん…」
佐天「やっぱり当麻さんは優しいです」
上条「はは、サンキューな。……ん?此処は…」
- 305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/23(金) 21:33:48.82 ID:LZzX9ASO
-軍事産業コーナー-
上条「あのキャッチコピー、嘘じゃなかったんだ」
黒子「武器が沢山ありますの」
佐天「うわっ…これ本物の?」
初春「多分、レプリカだと思いますけど…」
美琴「物騒な物を売ってるわね…」
黒子「こんな物を平然と売っているとわたくし達の仕事が増えて困りますの」
初春「そうですね。犯罪が増えないといいんですけど…」
上条「……ん?あ、あれは!?」
黒子「なんですの?」
上条「ガ…」
初春「ガ?」
上条「ガンダム!!」
美琴「ガンダム?」
佐天「ガンダムって、あれですか?」
ギュポーン!
上条「スゲェ!」ダダダッ
黒子「ちょ、当麻さん!」
佐天「引っ張らないで~」
初春「まさか当麻さんがガノタだったとは…」- 306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/23(金) 21:36:27.16 ID:LZzX9ASO
美琴「がのた?」
初春「ガンダムオタクって意味です」
美琴「そうなんだ…」
-等身大ガンダムコーナー-
上条「スゲェ!コイツはな、RX-78-2 ガンダムって言うんだ!」
佐天「へ、へぇ~」
黒子「そ、そうなんですの…」
初春「始まりましたね。ガノタ特有の独りよがりの自慢トーク」
美琴「…自慢トーク?」
初春「当麻さんを見てたら分かります」
美琴「そうなんだ」
-30分後-
上条「これは、GN-0000 ダブオーガンダムと支援機のGNR-010 オーライザーがドッキングした形態で、ダブルオーライザーて言うんだぜ」
黒子「そ、そうなんですの?お詳しいんですのね…」
佐天「どれも同じに見える…」
上条「いいなぁ、欲しいな。あっ、値段が書いてる。何々……いちじゅうひゃくせん……じゅ、10億!?た、高い…でも、欲しい。凄く欲しい。…あっ、そうだ」- 307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/23(金) 21:40:11.82 ID:LZzX9ASO
美琴「確かに初春さんの意味は分かったわ……でも、当麻楽しそうね」
初春「それは好きな物が目の前にあるんですかね。最も、付き合わされてる佐天さんと白井さんはお疲れモード見たいですけど」
上条「なあ、美琴」
美琴「なに?」
上条「このダブルオーライザー欲しいんだけど、ちょっと高いんだ…」
美琴「値段は気にしないでいいわよ。当麻の為だもん」
上条「サンキュー。じゃあ、10億頼む」
美琴「分かった10億ね。………って、10おくぅぅぅぅぅう!?」
黒子「ちょ、当麻さん!」
初春「恐るべし、ガノタの暴走っぷり」
佐天「初春、冷静に分析しない!」
美琴「あ、あのね…さすがにちょっと10億は…」
上条「そ、そっか…やっぱり10億は無理だったか。そうだよな、高いもんな…」ショボーン
黒子「いくら何でも10億は無理ですのよ…」
佐天「当麻さん、最初に気付いて下さい」
上条「…済まん。気が舞ってた…」ショボーン- 310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/23(金) 21:47:47.83 ID:LZzX9ASO
初春「当麻さん、10億のダブルオーライザーは無理ですけど、これはどうですか?」
上条「これは…PGのダブルオーライザー!!飾利、いいのか?」
初春「はい、どうぞ」
上条「有り難う、飾利!」パァァァ
佐天「当麻さん良かったですね~」
黒子「……先を越されたましたわ」
美琴「あっ…」
佐天「ま、まあ別に勝負してる訳じゃないんですから」
黒子「それはそうなんですけど…」
美琴「でも、あの喜んでる当麻。可愛いな~」
黒子「それは同意しますの」
上条「みんな、悪かったな」
美琴「ううん。いいから」
上条「それと、黒子と涙子も俺の話に付き合ってくれて悪かったな」
黒子「い、いえ!当麻さんのお話はとても面白かったですの!」
佐天「ま、またあたし達で良ければ聞きますよ!」
上条「そっか有り難うな」ニコッ
黒子「当麻さんの笑顔…」
佐天「カッコイイ…」
上条「…んじゃあ、行くか」
美琴「そうね」
上条「ああ、でもこれ持ってたら荷物になるな。どうすっか…」- 311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/23(金) 21:50:08.01 ID:LZzX9ASO
初春「だったらこれ使いますか?」カラカラ
上条「カートか。そうだな」
上条「よっと」ドサッ
美琴「これで荷物は安心ね」
上条「でも、これ引いてると家族と来てる見たいだなぁ……っと、ありゃなんだ?」ガラガラ
美琴「家族?だったら…私が当麻のお嫁さんで~」
佐天「御坂さん、寝ぼけてますか?」
初春「朝、早かったですもんね」
黒子「お姉様…歩きながら寝言はいけませんのよ」
美琴「な、なによ!!良いじゃない!どうせアンタ達も同じ事を想像してたんでしょ!」
初春「うっ……」
佐天「否定出来ない」
黒子「違いますの!わたくしの場合は当麻さんとの子供もいる想像をしてましたのよ!」
美琴「余計質が悪いわっ!!」
黒子「なんでですのー!!」
初春「もう、喧嘩しないで下さいよ~」
佐天「あれ?当麻さんは?」
美琴「えっ?」
黒子「いなくなりましたの!!」
初春「えーー!!」
- 316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/24(土) 20:54:12.56 ID:CL0.LYSO
- 今晩は、再開します
-家電コーナー-
上条「……これいいなぁ」ジィ
上条「うちの家電製品、かなりボロいからなぁ…」
上条「この電子レンジいいな。これ一つで色々出来る見たいだ。おっ、このテレビは最新型か。俺ん家のとはえらい違いだ」
上条「欲しいな……いや、駄目だ。こんな高いのを買って貰うなんて。でも、いいな…」
-食品売り場-
黒子「いませんの…」
美琴「ま、まさか迷子!?」
佐天「いや、あの年で迷子は無いでしょ…」
初春「あの…」
黒子「で、でしたら…帰ってしまわれたとか…」
美琴「…あっ、きっと10億のガンダム買ってあげれなかったから怒っちゃったんだ。私のせいだ。どうしよう…」
佐天「でも、初春が別のを買ってあげてましたよね?」 - 317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/24(土) 20:55:25.79 ID:CL0.LYSO
美琴「でも、それじゃあ満足出来てなかったら?」
初春「あの~」
黒子「…でしたら、わたくしが借金をしてでも買いますわ!!」
美琴「待って、黒子一人に負担は掛けさせられないわ。半分つづにしましょう」
初春「あのー!」
黒子「お姉様、他の方が買う前に急ぎますの!」
美琴「ええ!」
初春「私の話を聞けぇぇぇぇ!!」
佐天「初春!?」
美琴「初春さん何!?私達は急いでるのよ!」
初春「当麻さんの携帯に電話しましたか?」
美琴「えっ?……黒子した?」
黒子「いいえ。佐天さんは?」
佐天「あたしもしてないですよ」
美琴「………」
佐天「………」
黒子「電話しますの」ピッピ- 318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/24(土) 21:00:24.91 ID:CL0.LYSO
-家電コーナー-
上条「これもいい……んっ、電話だ。…黒子?」ヒビキアウネガイガイマメザメテクー
上条「もしもし?」
黒子『今、何処にいますの!!』
上条「うおっ!?何処って、家電コーナーだけど…」
黒子『家電コーナー?』
上条「ああ、てかお前ら何処にいるんだよ?」
黒子『わたくし達は食品売り場にいますのよ』
上条「調度、反対側だな。いつの間にかはぐれてた見たいだ」
美琴『はぐれてたじゃないわよ!私達がとれだけ心配したと思ってんのよ!』
上条「み、美琴!?」
美琴『もし当麻が…怒って帰っちゃってたら…どうしようって…』グスッ
上条「怒って帰る?」
美琴『うん、私がガンダム買ってあげれなかったから…』グスッ
上条「あっ………成る程な。その事なら良いって言っただろ?あれは俺が浮かれてただけなんだからさ。あんまり真に受けんな」
美琴『うん』
上条「じゃあ、今からそっち行くからな」
美琴『うん。待ってるね』
上条「……美琴に悪い事させちまったな。さて、みんなの所に行くか」
-食品売り場-
黒子「当麻さんがこちらに来ますから、あそこの椅子に座って待っていましょう。お姉様、大丈夫ですか?」
美琴「うん、もう大丈夫」グシグシッ
初春「叫んだせいか、喉が少し渇きました」
佐天「そこに自販機があるよ」- 320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/24(土) 21:09:42.94 ID:CL0.LYSO
美琴「じゃあ、休憩も兼ねて飲み物を買いましょう」
黒子「お姉様、くれぐれも自販機に蹴りを入れないで下さいまし」
美琴「する訳無いでしょ!!」
-休息所付近-
固法「………」ジィー
???「ジャッジメントデスノ!!」ポンッ
固法「ヒッ!?風紀委員!?わ、私はただ…ってあ、貴女はっ!?」ビクッ
クロコ「ナニヲオドロイテマスノ?」アグアグ
固法「いきなり風紀委員なんて言うからでしょ!!
クロコ「ソレハ、ヤマシイコトガアルカラオドロクンデスノヨ!」
固法「う、うるさいわね!で、何で貴女が此処にいるの?」
クロコ「ワタクシハ、ヒリョウヲカイニキマシタノ」アグアグ
固法「肥料……そ、そんな事より街中勝手に歩いてていいの?」
クロコ「ナンデデスノ?」アグアグ
固法「だって、貴女お花…」
クロコ「コウミエテワタクシハニンキモノナンデスノヨ」アグアグ
固法「そうには見えないんだけど…」- 321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/24(土) 21:13:01.31 ID:CL0.LYSO
クロコ「コレダカラコノリハ…」ハァ
固法「お、お花にため息付かれた…」ピキピキ
クロコ「コノリノメガネハクモッテマスノ」アグアグ
固法「お花に言われたくないわよ!!」
クロコ「トコロデ、コノリハナニヲシテマスノ?」
固法「えっ?ほら、あそこ見て」ジィ
クロコ「ウリハルタチデスノ」
固法「何してるのかしら?」
クロコ「キノウ、ウリハルガデートッテイッテマシタノ」
固法「デ、デート!?初春さんが?」
クロコ「ウリハルト、オネエサマタチと、サテンサンガデスノ」
固法「4人が?みんな、私が知らない間に彼氏がいたんだ」ジィーー
クロコ「アマリ、ヌスミミハヨクアリマセンノ!」
固法「分かってるわよ!で、でももう少しだけ…あっ、来た!……えっ?」- 322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/24(土) 21:21:12.01 ID:CL0.LYSO
-休息所-
初春「当麻さんまだかな~」ゴクゴク
黒子「家電館はこの食品館から随分離れてますからね」パラッ
佐天「白井さん、パンフ取ってたんですね」
黒子「ええ、このショピングセンターは広いですからね」
佐天「でも、当麻さんって家電コーナーに行って何を見てたんですかね?」
美琴「そう言えば前に家の家電がどうのって言ってたような」
初春「欲しいのがあったんじゃないですか?」
黒子「こちらに来たら尋ねて見ましょう」
佐天「あっ、当麻さん来ましたよ。当麻さ~ん!」
上条「おっ、みんな此処にいたのか」ガラガラ
黒子「先程まで当麻さんの事を話していましたのよ?」
上条「俺の事?」
初春「はい、当麻さんは家電製品が欲しいのかなって」
上条「えっ?…そうだけど。何で分かったんだ?」
佐天「御坂さんが言ってましたよ」
上条「そうなのか?」- 323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/24(土) 21:28:41.72 ID:CL0.LYSO
美琴「う、うん」
上条「美琴って俺ん家来た事ないよな?」
美琴「うん。でも、前に言ってたから」
上条「そうだったけな…でも、よくそんな事覚えてなたな。美琴、凄いな」
美琴「わ、私は記憶力がいいからね!」テレテル
黒子「お姉様、顔に出てますのよ」
上条「成る程な。流石は常盤台のお嬢様は記憶力が違うな」
美琴「えへへ♪」
黒子「わたくしも常盤台ですのよ!」
上条「わ、分かってるって!」
初春「じゃあ、家電売り場に行きますか?」
上条「いや、もういいよ」
佐天「家電製品欲しいんじゃないんですか?」
上条「欲しく無いって言ったら嘘になる。でもさ、そんな高いの買って貰うのって悪いだろ?…まあ、10億のガンダム買わそうとした俺が言うのは説得力ねぇけどさ」
美琴「…私が買ってあげるのって嫌?」ショボン
上条「そんな顔すんな。そうじゃなくて、別に家電じゃなくてもいいだろ?」
美琴「う、うん」
上条「だからそんな顔すんなって」ポンッ
美琴「当麻…」
佐天「むむむっ…2人だけの世界になっていますね」
黒子「このままではお姉様ルートに突入ですの」
初春「フラグクラッシャーを使用しましょう」
佐天「う、初春ダメだよ!てか、フラグクラッシャーってなんなのよ!!」
初春「佐天さん、冗談ですよ。そんなのある訳ないじゃないですか~」
黒子「初春が将来、木山先生に見たいにならないか心配ですの…」- 324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/24(土) 21:34:54.09 ID:CL0.LYSO
-休憩所付近-
固法「まさか4人のデート相手って、上条君なの?」
クロコ「………」アグアグ
固法「4股なんて許される事じゃないわ!」
クロコ「………」アグアグ
固法「ちょっと、注意してくるわ!」
クロコ「マツンデスノ!」グイッ
固法「なによ!?このままじゃ彼女達は不幸になるわ!」
クロコ「ウリハルタチハ、カクゴガアリマスノ!」アグアグ
固法「覚悟?……で、でも!」
クロコ「ソレニ、トウマオニイサマナラシンパイイリマセンノ」アグアグ
固法「上条君を信頼してるのね」
クロコ「オニイサマハ、ウリハルガシンライシテルヒトデスノ。ソレニ、クロコニモヤサシインデスノヨ」アグアグ- 325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/24(土) 21:37:15.28 ID:CL0.LYSO
固法「上条君にまで懐いてたのね…」
クロコ「ドウシマシタノ?」アグアグ
固法「な、なんでもないわ…」
クロコ「コノリモキライジャナインデスノヨ」アグアグ
固法「クロコ?」
クロコ「モットモ、スキデモナインデスケド」アグアグ
固法「………」プルプル
クロコ「?」アグアグ
固法「す、少しでも良いお花だと思った私がバカだったわ!この、お花がぁぁぁぁぁぁあ!!」
クロコ「バカノヒトツオボエデスノ!」ガブリ
固法「きゃぁぁぁぁぁぁあ!!」ガジガシッ
おばちゃん「あら、クロコちゃん今日は」
クロコ「オバサマ、コンニチハデスノ」ガジガジ
おばちゃん「あらあら、人間食べたらお腹壊すわよ~」
クロコ「コレハ、スキンシップデスノー」ガジガジ
おばちゃん「そうなの?メガネのお姉さん、クロコちゃんと仲良くしてあげてね」
固法「………」グッタリ
- 337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/27(火) 21:23:50.06 ID:EqtMl6SO
- 今晩は。ちょいと体調不良でアップ出来ませんでした。では早速再開します。
休息所-
初春「今、固法先輩の声が聞こえませんでした?」
黒子「いえ、わたくしは…」
佐天「気のせいじゃないの?」
美琴「どうしたの?」
黒子「初春が固法先輩の声が聞こえたって言ってましたの」
上条「固法さんがいたのか?」
初春「いえ、そんな声が聞こえただけです」
黒子「それより、お話は終わりましたの?」
上条「ああ、取り敢えず先ずは飯にしようぜ。もう、1時過ぎになっちまってるしな。腹減っちまった」
黒子「では、何処で食事をしましょうか」パラッ
初春「レストラン街は此処ですね」
美琴「20店くらいあるわね。何処がいいかしら?」
上条「俺は食えれば何処でもいいぞ」
黒子「当麻さんは普段余り良い物を食べてませんの?」
上条「ああ、俺は貧乏だし、何よりイン……ゴホンッ!とにかく、食費には余り金を掛けれないんだよ」 - 338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/27(火) 21:29:14.25 ID:EqtMl6SO
黒子「そうですの…」
美琴「イン……」
初春「御坂さんどうしました?」
美琴「ううん、何でもない」
佐天「だったら、せっかくですからこのレストラン街の一番人気の店に行きましょう」
初春「どの店なんですか?」
佐天「えっと、この店だよ。凄い一流のシェフが出店してるんだって」
美琴「じゃあ、そこで決まりね」
上条「んじゃ、早速行くか!」
-レストラン前-
上条「うげっ…スゲェ列だ」
初春「今、一時間待ちだそうですよ」
美琴「どうする?」
佐天「でも、これだけ列ぶって事は絶対美味しい証拠です」
黒子「確かにそうですわね。でも…」チラッ
上条「腹減った…」
美琴「当麻、朝食べてないの?」- 339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/27(火) 21:29:57.73 ID:EqtMl6SO
上条「ああ、食べてない…」グゥ
初春「当麻さんが持ちそうにないですね」
佐天「どうしよう。あっ、そう言えばあたし飲み物持ってた」ゴソゴソ
上条「アイツじゃねぇけど、腹が減って仕方がねぇ…てか、こうなったのはアイツのせいなんだよな…」
佐天「当麻さん」
上条「ん?」
佐天「これ、飲みますか?」サッ
上条「ヤシの実サイダーか」
佐天「はい。飲み物ですけど、少しでもお腹の足しになればと思いまして」
上条「サンキュー…ん?これ、少し減ってないか?」
佐天「あたしも少し飲みましたから」
上条「そうなのか?でも、いいのか?」
佐天「はい、どうぞ」
上条「じゃあ、遠慮なく貰うぜ」グビグビ- 340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/27(火) 21:36:04.27 ID:EqtMl6SO
佐天「………」ドキドキ
上条「ふう、少しは生き返ったな。有難うな」サッ
佐天「は、はい。どういたしまして」
佐天「………」ドキドキ
佐天(と、当麻さんが飲んだジュース…これをあたしが飲んだら…か、間接キスになるんだよね…当麻さんはどんな気持ちで飲んだのかな?あたし見たいに緊張したのかな?)ドキドキ
上条「どうした?」
佐天「ひゃっ!?い、いえなんでもないです!」アセアセ
上条「そっか、ならいいけど」
佐天(ビッ、ビックリしたぁ…)ゴクッ
佐天(…あっ!?の、飲んじゃった!当麻さんとかかかか、間接キス…)カァァァァ
初春「佐天さん、顔が赤いですよ?」
佐天「えっ?な、なんでもないよ!」アセアセ
黒子「こ、今度は佐天さんにフラグが…」
美琴「うぅ…私も飲み物残してたらよかった」
黒子「お姉様…」ハァ
佐天「///////」
初春「佐天さん、まだ赤いですね」
佐天「だ、大丈夫がから」スーハー- 341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/27(火) 21:37:54.72 ID:EqtMl6SO
上条「てか、まだ順番来ないのかよ…」
初春「まだ30分はありますね」
上条「長いな……って、今思ったんだけど、このカートどうしようか」
美琴「確かにそれあったら入れないわね……本当に今更だけど」
佐天「白井さん、テレポートで当麻さんの家に送ってあげたらどうですか?」
黒子「残念ながら無理ですの。わたくしのテレポートの跳躍距離は最大で81.5mですの。しかも、わたくしは当麻さんの家が何処にあるか知りませんのよ」
佐天「そうなんですか。良い案だと思ったんですけど」
美琴「お預かりセンターに預かって貰えば?」
上条「そんなのあるのか?」
美琴「えっと、パンフに載ってたわよ」パラッ- 342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/27(火) 21:39:17.31 ID:EqtMl6SO
上条「どれどれ、本当だ。でも、此処から遠いな…って、文句垂れてる暇は無いか。んじゃあ、ちょっと行って来る!」ガラガラ
黒子「いってらっしゃいですの」
上条「おう、出来るだけ早く帰って来るからな」ガラガラ
黒子「うふふ~」ニヤニヤ
美琴「なに、ニヤケてんのよ」
黒子「いえ、なんでもございませんの」
美琴「ふーん、私は新婚夫婦の気分に浸ってる風に見えたんだけど」
黒子「うっ…」
佐天「あたしにもそう見えましたよ」
初春「白井さん、抜け駆けですか?」
黒子「ぬ、抜け駆けだなんて…わ、わたくしだって当麻さんと…その、ゴニョゴニョ…」
美琴「聞こえないわよ?」
黒子「わたくしだって当麻さんとの恋人気分を味わいたいんですの」
初春「それは皆同じですよ白井さん」
美琴「黒子が素直に言わないからよ」
黒子「うぅ、だって…皆、フラグ立ててますのにわたくしだけ…」
佐天「白井さん、あたし達はライバルであっても敵じゃないんですから。だから、焦る事は無いですよ。…だって、あたし達、当麻さん大好き同盟なんですから」- 343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/27(火) 21:44:44.19 ID:EqtMl6SO
黒子「佐天さん…」
美琴「佐天さんの言う通りよ」
黒子「そ、そうですわね!」
初春「じゃあ、改めて皆で頑張りましょう!」
一同「おー!!」
一般女性(隣、うるさい…
-上条サイド-
上条「急げ急げ~ガラガラ
上条「こう人が多かったら避わすのも一苦労だな」ガラガラ
上条「よし、こうなったら…トランザム!!当麻・F・セイエイ、人込みを突破する!」キュィィィィン
???「カミやんアホか?」
上条「だ、誰だ!?」
青髪「ボクやで~」
上条「あっ、青髪!!」
土御門「俺もいるぜぃ」
上条「つ、土御門!?」
青髪「よし、こうなったら…トランザム!!……って、ホンマ、カミやんはガンダム好きやな~」
上条「テメェに言われたくねぇよ!!」
青髪「どうせ見るんなら、けいおん!!かAngel Beats!がオススメやで!!」
上条「うるせー!この美少女マニアが!」
土御門「カミやんも似たようなもんだにゃ~」- 344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/27(火) 22:05:56.67 ID:EqtMl6SO
上条「お前もうるさい…」
土御門「てか、“トランザム”使ってまで何処に行こうとしてんだにゃ~?」
上条「トランザム誇張すんな。コイツをお預かりセンターに預かって貰おうかとな」ポンッ
青髪「ダブルオーライザー」
土御門「しかもPGだぜぃ」
青髪「よし、こうなったら…トランザム!!」バッ!!
上条「何度もしつけぇよ!!」ドゴッ
青髪「ガハッ!?」
上条「とにかく俺は急いでるんだよ!」
土御門「ん~?誰かと来てるのかにゃ~?」
上条「そうなんだよ。だから待たせたら悪いから急いでんじゃねえか!」
青髪「も、もしかして…お相手は女の子とか…」
上条「………」ドゴッ
青髪「グフッ」バタッ
土御門「カ、カミやん!何しとるんだー!!」
上条「さっきも言ったけど、俺は急いでるんだ。もし、コイツに買い物相手は女の子ですって言ったらどうなる?聞くまでもないよな?」
土御門「男って言う方法もあるぜよ?」
上条「いや、コイツなら追求するだろ…」
土御門「うーむ、否定は出来ないぜぃ」
上条「そう言う訳だから頼むな。お詫びに今度メシでも奢ってやるから」
土御門「分かったよ。カミやん頑張れだにゃ~」
上条「悪いな、じゃあソイツの後始末は頼んだ!」ガラガラ
- 348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/28(水) 21:43:58.41 ID:cnEbNoSO
- 今晩は、再開します
土御門「……カミやんには人並みに幸せになって欲しいもんだ。心の底から本当にそう思う。本当にな…」チャッ
土御門「さて、後はコイツの始末だぜぃ」
青髪「………」グテーン
-レストラン前-
黒子「当麻さん、帰って来ないですの…」
美琴「まさか、面倒事に巻き込まれたとか…」
初春「当麻さんならありえます!」
佐天「だ、だったら早く行かないと!」
美琴「こうしちゃいられないわ!!」
上条「何がこうしちゃいられないんだ?」
美琴「えっ?」
佐天「当麻さん!」
上条「どうしたんだ、皆して?」
黒子「当麻さんが中々帰って来ないのでまた何かあったのかと…」
上条「ああ…実は学校の知り合いに捕まってな。時間取られたんだよ」
初春「お友達ですか?」
上条「まあ、悪友って言うかなんつーか」
黒子「そうでしたの…」
上条「また心配かけさせちまった見たいだな…」 - 349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/28(水) 21:47:36.06 ID:cnEbNoSO
黒子「………」
上条「……黒子」ナデナデ
黒子「当麻さん…」
上条「メシ、食おうぜ。もう順番見たいだしな」
黒子「はい、ですの!」
美琴「黒子、元気になったわね」
初春「そうですね」
店員「5名でお待ちの上条様、大変お待たせしました。店内へどうぞ~」
佐天「あっ、はーい!ささ、行きましょう!」
-レストラン内-
店員「こちらになります」
初春「はい。じゃあ、何を食べます?」スッ
上条「そうだな…やっぱり肉か…」パラパラ
美琴「そんなに肉が食べたいのね」
上条「ああ、最近全然食ってねぇからな」
黒子「では、今日は沢山食べて下さいな」
上条「悪いな。本当はこうゆうのは男の俺が払うべきなんだけど……」
佐天「値段ですか?」
上条「うっ…、そ、そうです…」
初春「気にしないで下さい。これもお礼ですから」
上条「有難うな」
黒子「いいんですのよ。さあ、メニューを選びましょう」
上条「そうだなぁ…」- 350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/28(水) 21:55:23.33 ID:cnEbNoSO
???「ミサカはミサカはごちそうさまって、両手を合わせるの!」
???「オゥ、ここのメシはまあまあだったな!」
???「ミサカはミサカはとっても美味しかったよって、凄く満足なの」
上条「こ、この声は……」クルッ
上条「ああー!!やっぱりお前かぁぁぁぁ!!」
一方通行「ン?テ、テメェはぁぁぁぁぁ!!」
美琴「一方通行!!」
上条「何でお前がいるんだよ!!」
一方通行「それはこッちの台詞だッ!!」
打ち止め「ミサカもいるよってミサカはミサカはアピールしてみるの!」
初春「あっ、打ち止めちゃん今日は~」
佐天「………」
黒子「こんにちはですの」
一方通行「…さ、佐天さンもいるのか?」
初春「佐天さーん一方通行さんですよ~」
佐天「むぅ…」
一方通行「よ、よォ。佐天さン今日は…」
佐天「ふん」プイッ
上条「どうなってんだ?」- 351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/28(水) 22:02:47.83 ID:cnEbNoSO
黒子「実はですね…」
一方通行「バッ!?言うンじゃねェェェエ!!」
黒子「一方通行さんは佐天さんが好きでしてー」
上条「マジ!?」
美琴「嘘!?」
打ち止め「本当だよー!でも、涙子お姉ちゃんからはもの凄く嫌われてるって、ミサカはミサカはカミングアウトしてみるの~」
一方通行「こ、このガキ共がァァァァ!!」
佐天「ふーん。じゃあ、あたしもガキなんだ?」
一方通行「ま、待て!佐天さンは違うンだ!」
佐天「へぇ、差別するんだ。アンタって本当に最低ね。二回[ピーーー]!!」
一方通行「ま、待てよ!誤解だ…」
上条「何だこれ…何の繋がりだ?」
美琴「で、何で佐天さんはアイツの事嫌ってるの?」
黒子「それはですわね。話せば長くなる様な、ならないような」
初春「要するに、不幸な行き違いと言いますか」
上条「不幸な?俺じゃあるまいし……って、自分で言ってて悲しくなってきた…」
美琴「当麻、よしよし」ナデナデ
上条「美琴…有難うな」- 352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/28(水) 22:12:24.25 ID:cnEbNoSO
黒子「よろしいですか?」ジトー
上条「えっ?あ、ああ!言ってくれ」
一方通行「言うんじゃねェ!!」
黒子「あれは、半年程前だったでしょうか。その日、佐天さんは暴漢に絡まれてまして」
一方通行「俺の事はスルーですかァ?」
上条「涙子ってよく絡まれるのか?」
佐天「そう言う訳じゃないんですけど…」
打ち止め「でね、その日偶然通り掛かった一方通行が助けたんだよってミサカはミサカは説明してみる」
上条「成る程。でも、それだと普通は恩人だろ?」
黒子「話はここからですわ」
佐天「………」ムス
初春「まあまあ、佐天さん。当麻さんに聞かれたくないかも知れませんけど、これも佐天さんを知って貰う為ですから」
佐天「でも、知られたくない事だって…」
上条「大丈夫だって。それ聞いて涙子を軽蔑する事は無いから」- 353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/28(水) 22:26:42.40 ID:cnEbNoSO
佐天「本当ですか?」
上条「本当だ。約束する」
佐天「……だ、だったら話していいですよ」
一方通行「………」
一方通行(当麻さんに涙子かよ…チッ、羨ましい過ぎる)
美琴「アンタも相手が悪かったわね~」
一方通行「ウルセェ!!」
初春「それで後日、佐天さんがお礼をしたいって言ったんです」
上条「今日の俺みたいな状況だな」
打ち止め「そうなの?って、ミサカはミサカは聞いてみるの!」
上条「ああ、そうだよ」ナデナデ
打ち止め「わーいって、ミサカはミサカは喜ぶのー!」
美琴「ここに座る?」ポンポン
打ち止め「いいの?って、ミサカはミサカは尋ねの」- 354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/28(水) 22:27:28.28 ID:cnEbNoSO
美琴「勿論いいわよ」
打ち止め「ありがとうお姉ちゃんってミサカはミサカは喜びながらお姉ちゃんの膝の上に座るの!」
美琴(ウフフ…当麻がパパで打ち止めが娘。そして私がお母さん…)
初春「御坂さん、魂胆が見え見えですよ」
美琴「えっ…」アセアセ
黒子「お姉様、替わりばんこですわよ」
美琴「は、はい…」
上条「?」
打ち止め「?」
黒子「では、続きを言いますの」
一方通行「言うな!」
黒子「あなたには聞いてませんの。では、お話します」
一方通行「……ッ」
黒子「で、今日と同じ待ち合わせ場所で佐天さんと会いましたの」
初春「ですが……そこの白髪が…」
- 361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:04:52.58 ID:rk/v.ESO
- 今晩は、再開します
~回想シーン~
佐天「あの人遅いなぁ…」
一方通行「よ、よォ」
佐天「あっ、今日は。遅かったけど、何かあったんですか?」
一方通行「い、いや…単なる寝坊だ」
一方通行(つ、遂に佐天さンとデートか。これも毎日、佐天さンの行動を観察していた甲斐があッたもンだせ!)
一方通行(お陰で昨日は一睡も出来なかったが、んな事はどうだっていい!やるぜ!俺はこれを機に佐天さンと付き合うンだ!!)
佐天「じゃあ、何処に行きます?」
一方通行(にしても、何時も可愛い佐天さンだが、今日は100倍…いや一万倍増しで可愛いなァ。あァ、興奮するぜ!)
佐天「あの…」
一方通行「…ハァハァ」
佐天「一方通行さん?息が荒いですけど…」
一方通行「いっ!?ちょ、ちょっとな…」
一方通行(ヤベェ、興奮し過ぎてハァハァ言ッてたぜ!)
佐天「そうですか。じゃあ?何処に行きたいですか?」
一方通行「そ、そりゃ!ラ……待て待て」
佐天「ら?」
一方通行「いや、腹が減ったからラーメンが喰いたいなァってよ」
佐天「確かにもう直ぐお昼ですもんね。そうしましょう」
一方通行(ヤベェ、危うくラブホって言いかけたぜ!) - 362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:11:27.96 ID:rk/v.ESO
佐天「どうかしました?」
一方通行「…いや、何でもねぇ。じゃあ、行くか」
佐天「そうですね」
~回想一旦終了~
上条「なんだ、そこまでだったら普通じゃねぇか。」
美琴「面白くな~い」
一方通行「テメェらふざけンなよ!」
佐天「ふざけてるのはアンタよ!」ビシッ
一方通行「うぐっ…」
黒子「まあ、そうですわね。しかし問題はご飯を食べた後ですの」
美琴「ふむふむ」
~回想シーン再開~
佐天「ここのラーメン美味しかったですね」
一方通行「だろ?俺のオススメだぜ」
一方通行(……佐天さンがラーメン食ってるの可愛いかったなァ。チュルチュルッてな…俺も佐天さンの口でして貰いてェ…)
佐天「どうしました?」
一方通行「い、いや……あっ…そ、そうだ。なんか飲み物いるか?」- 363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:14:03.32 ID:rk/v.ESO
佐天「はい、頂きます」
一方通行「よ、よし…財布…っと、ヤベッ」ポトッ
佐天「財布落としましたよ。はい……って、これなに?」ピラッ
一方通行「あっ…」
佐天「これ…あたしの写真」
一方通行「…そ、それは……」アセアセ
佐天「しかも何枚も……」
一方通行「い、いや…あのな?」
佐天「ストーカーなんですか?」
一方通行「ち、違う!」
佐天「何が違うんですか?…も、もしかして…あの時あたしを助けたのもあたしに近付く為の口実?だったら、あの暴漢も貴方が雇った人達…」
一方通行「ちょ!!そいつは違う!あれは本当に偶然だ!」
佐天「あれはって、事はこの写真は事実なんですよね?」ピラ
一方通行「………」
佐天「信じられない…あたしに近付いて何をする気だったんですか?」
一方通行「……セックス…あっ!?いや、違う!!」
佐天「…最低!!」
一方通行「ち、違うんだ。本当に違う…」- 364 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:18:40.16 ID:rk/v.ESO
佐天「何が違うんですか!そんな言葉が出るなんて、あたしをそう言う風に見てる証拠じゃない!!」
一方通行(ヤベェ、ヤベェ、ヤベェ!!口が滑ったせいで最悪な展開に…いや、そもそも佐天さンの写真を大切に入れていた事が既にマズかッたのか!?)
一方通行「た、頼む!挽回のチャンスをくれ!……お願いします!!」ペコペコ
佐天「………」
一方通行「お願いします!!」
佐天「分かりました。じゃあ、どう弁解してくれるんですか?」
一方通行(考えろ、何時も佐天さンがやってる事を……楽しそうにしてる事は……アレか!?)
一方通行「佐天さン、これが俺の誠意だッ!!」バッ
佐天「えっ?」バサァァ
通行人「うひょー女の子のパンツ!」
通行人「今日は金を拾うは、女の子のパンツ見れるは…ラッキーデイだぜ!」
通行人「縞パン!!」
一方通行(決まッた!)
佐天「//////////」カァァァァァァ
一方通行「どうだ?俺の誠意?」
佐天「こ、この……」
一方通行「ん?」
佐天「バカァァァァァァァ!!」バチーーン!!
一方通行「グハァァァ!!」ズザザザザーーー
佐天「アンタ最低!二度とあたしの前に現れないで!!」ツカツカツカ
一方通行「ど、どうしてこうなッた…」ガクッ- 365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:26:22.05 ID:rk/v.ESO
~回想終了~
上条「そりゃねぇわ」
美琴「本当に最低…」
初春「女の子の敵です!」
黒子「クズの見本市ですわね」
佐天「思い出しただけでも腹立たしいわ」
打ち止め「ミサカはミサカは一方通行を軽蔑の眼差しで見つめるの」
一方通行「………」
上条「てか、お前反射しなかったんだな」
一方通行「気が動転してたからな…つーか。佐天さンに、ンな事出来る訳ねェだろ」
佐天「変態のクセに」
一方通行「うっ……」
上条「でも、涙子があの時、ストーカーに敏感に反応した意味をちょっと理解出来たかな」
佐天「あ、あの時は……」アセアセ
上条「ハハッ、冗談だって」
佐天「もう、当麻さん!」
一方通行(羨ましい…)
美琴「打ち止めもこんな変態ストーキング男と暮らしてたら何されるか分からないから私達と暮らさない?」
黒子「名案ですの」
佐天「こんな変態男の傍にいるよりよっぽど良いですしね」
初春「打ち止めちゃんどう?」
打ち止め「どうしようってミサカはミサカは真剣に悩むの」
上条「もう、お前の評価底辺突っ切ってマイナスだな」ヒソヒソ- 366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:29:30.17 ID:rk/v.ESO
一方通行「う、うるセェ…」ヒソヒソ
上条「でもいいのか?このままだと打ち止め、美琴ん所に行くぞ」ヒソヒソ
一方通行「………」
上条「嫌だろ?」ヒソヒソ
一方通行「ハッ、ガキの守りをしなくなッてせいせいするぜ!」ヒソヒソ
上条「本当にそう思ってんのか?」ヒソヒソ
一方通行「………」
上条「違うだろ?」ヒソヒソ
一方通行「それは…」ヒソヒソ
上条「それに、涙子との関係を良くしたいんだろ?」ヒソヒソ
一方通行「……!!」
初春「さっきから当麻さんと白髪は何を話してるんでしょうか…」
黒子「怪しいんですの…」
佐天「もし当麻さんに変な事したりしたら…」
美琴「絶対許さない…」
打ち止め「お姉ちゃん達の打ち止めに対する視線がちょっと怖いよ~って、ミサカはミサカは恐怖してみるの
一方通行「な、なンだか…視線が痛い」ヒソヒソ
上条「我慢しろ。俺も少し前に体感したからよ…」ヒソヒソ
一方通行「で、どうすンだ?」ヒソヒソ
上条「取り敢えず、俺が仲介約買って出るからさ」ヒソヒソ
一方通行「マジか?」ヒソヒソ
上条「ああ、任せとけ」ヒソヒソ
上条「なあ、みんな。ちょっと聞いてくれないか?」- 367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:33:45.42 ID:rk/v.ESO
美琴「なに?」
黒子「もしかしてそこの女性の敵を潰すお話ですの?」
上条「いや、違うから」
佐天「なんだ、残念…」
初春「佐天さん、黒いですよ」
打ち止め「なになに?ってミサカはミサカは聞いて見るの」
上条「あのな、みんな…ってか主に涙子とだけど、一方通行と和解する気はないか?」
佐天「ありえません!あんな変態、アイツが1万回死んでも許しません!」
一方通行「うぐッ……」グサッ
上条「そこを何とか頼む。別にコイツだって嫌われたくて嫌われたんじゃないんだ。ただ、気持ちが空回りしてただけだと思うんだ」
佐天「で、でも!」
美琴「そいつは佐天さんを辱めたのよ!」
初春「そうですね。2ちゃんに誹謗中傷を書きまくってやります」
上条「ちょっと待て!」
黒子「待てませんの!」
上条「本当に待ってくれ!確かに、コイツの見た目は犯罪者で思考も狂ってる」
一方通行「テメェは俺を擁護してンのか侮辱してンのかどッちなンだよ!!」
上条「擁護してるんだよ!」- 368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:40:21.98 ID:rk/v.ESO
佐天「何で当麻さんが擁護する必要があるんですか!」
上条「嫌なんだよ…」
美琴「嫌?」
上条「誰がそうやって一人を非難するのが…」
佐天「上条さん…」
上条「……俺は皆の事が好きだ」
佐天「えっ?」
美琴「本当!?」
上条「ああ、良い友人だと思ってる」
初春「そ、そっちの方ですか…」
美琴「うえっ?…そ、そうだよね」ハァ
黒子「ガックシですの」
打ち止め「ミサカはミサカは何で皆がガッカリしてるか分からないの」
上条「だからな、皆が…例えコイツに非があったとしても糾弾したり、侮蔑するのは辞めて欲しいんだ」
美琴「………」
初春「………」
佐天「…当麻さんの言いたい事は分かります。でも…あたしは!」
上条「分かってる、涙子がどんな気持ちだったかも。でも…俺はそんな冷たい涙子は見たく無い。涙子は何時も元気で、それでいて思いやりのある子だって俺は信じてる。だから…俺に免じて、アイツを許してやってくれないか?」- 369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:43:59.85 ID:rk/v.ESO
一方通行「………」アグアグ
佐天「………」
上条「…涙子」
佐天「分かりました。当麻さんにそこまで言って貰って拒否するなんて…あたしには出来ませんから」
美琴「………」
黒子「………」
佐天「…ア、一方通行さん…」
一方通行「…あァ」
佐天「あたしは、貴方が嫌い…」
上条「涙子!!」
佐天「……でも、当麻さんがそこまで気にかけてくれる人なら……あたしは、もう一度貴方を信じて見ようと思う」
一方通行「さ、佐天さン……じゃあ!!」
佐天「で、でも、勘違いしないでよね!あたしは、まだ全部許した訳じゃないんだから!」
一方通行「あァ…分かッてる。俺の方こそ、あの時は悪かッた……俺もどうかしてた見てェだ」
美琴「アンタのどうかしてるは年中でしょうが」
一方通行「こ、この野郎…」
上条「まあまあ」
一方通行「あ、あァ…じ、じゃ佐天さン。あ、改めてお友達からお願いします」
佐天「……いいわよ」- 370 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:48:23.61 ID:rk/v.ESO
上条「良かった良かった」
黒子「さすがは当麻さんですの」
初春「はい、また一段と好きになっちゃいましたよ~」
美琴「当麻って本当…優しいんだから~」ギュ
上条「こ、こら!いきなり腕絡めてくんな!」
美琴「打ち止めも、パパ優しかったよね~」
打ち止め「うん!ミサカはミサカはパパ、カッコ良かったよって褒めて見るの!」
上条「いや~、ハハハッ……って…」
一同(美琴、打ち止め以外)「パパーーー!?」
店員「お客様、店内ではお静かにお願いします」
上条「は、はい…済みません」
黒子「お姉様!冗談が過ぎますわよ!」
初春「そうですよ!」
佐天「御坂さん裏切り行為ですよ!」
美琴「い、いや~でも、なんか言いたくなって…」- 371 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/29(木) 20:49:27.73 ID:rk/v.ESO
一方通行「………」ジィー
上条「どうしたんだよ?」
一方通行「いや、何でもねェ…」
上条「ならいいけどな……」グゥ-
上条「…ふぅ、一段落したら腹減って来た」
美琴「そういや、メニューすら選んでなかったわね」
黒子「何になさいますか?」パラパラ
上条「で、お前らはどうすんだ?」
一方通行「そうだな…せっかくだから俺が奢ってやンよ」
上条「いいのか?」
一方通行「あァ、佐天さンと和解させてくれたしな」
上条「じゃあ、遠慮なく奢られようぜ!」
佐天「はーい」
美琴「じゃあ、私はね~」
初春「これもこれも食べたいなぁ」
黒子「ではわたくしは……」
打ち止め「ミサカはミサカもう一度食べるのってメニューを見るの!」
一方通行「嫌予感がする…」
- 381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/30(金) 20:35:57.18 ID:TTmaJUSO
- 今晩は、再開します。
一方さんのアグアグは遊びで書いたのを消し忘れただけです
-食後-
店員「有り難うございました~」
一方通行「………」
上条「ああ、何て言うか。ちょっと、食い過ぎたか?」
一方通行「……一度で50万食う奴がいるかよ!」
佐天「嫌だったんですか?」
一方通行「いッ!?ンな事はねェぜ!!」
佐天「なら、いいですけど。……でも、まあ奢って貰いましたし、有り難うございます」
一方通行「あ、あァ…」
一方通行(さ、佐天さンにお礼を言われた!それだけでも50万払ッた価値があるぜ!)
美琴「じゃあ、打ち止めまた今度ね」
初春「また会おうね」
打ち止め「うん、お姉ちゃん達もまたね!ってミサカはミサカは手を振るの!」
上条「一方通行もまたな」
一方通行「今日は世話になったな」
佐天「………」
一方通行「……佐天さン」
佐天「…また食事くらいならいいですよ」
一方通行「!!」
一方通行(俺は今、神様の存在を信じたぜ!)
上条「じゃあ、またな!」 - 382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/30(金) 20:38:33.52 ID:TTmaJUSO
-休憩所-
上条「これからどうする?」
美琴「当麻は見たい物とかは無いの?」
黒子「また家電でも見ますか?」
上条「いや、それはいい」
初春「だったら、またお花を見に行きたいんですけど…」
佐天「初春、やっぱりあのお花が気になるんだ?」
初春「はい」
上条「分かった。じゃあ行こうぜ」
-フラワーショップ-
初春「お花ちゃん、今日は」
パックン達「コンニチハー」アグアグ
美琴「へぇ、この子達ってみんな喋るのね」
黒子「わたくしも初めてて見た時は驚きましたわ」
佐天「こう見てると愛着が沸くね」
上条「………」
パックン「………」アグアグ
上条「………」
パックン「………」アグアグ
美琴「当麻?」
上条「いや、俺も一匹欲しくなったなって」
パックン「………」アグアグ
佐天「この子が気に入ったんですか?」
初春「この子は朝、当麻さんの物真似した子ですね」- 383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/30(金) 20:39:27.85 ID:TTmaJUSO
上条「分かるのか?」
初春「はい、分かりますよ」
上条「へぇ。なあ、他にも俺もマネ出来るか!」
パックン「………」アグアグ
上条「やっぱり無理か」
パックン「テメェラ、ズットマッテタンダロ?インデックスノキオクヲウバワナクテモスム、インデックスノテキニマワラナクテモスム、ソンナダレモガワラッテダレモガノゾムサイッコウニサイッコウナハッピーエンドッテヤツヲ!!」アグアグ
上条「えっ?」
パッ クン「ズットマチコガレテタンダロ、コンナテンカイヲ!エイユウガヤッテクルマデノバツナギジャネエ!シュジンコウガトウジョウスルマデノジカンカセキ ジャネエ!ホカノナニモノデモナクホカノナニモノデモナク!テメェノソノテデ、タッタヒトリノオンナノコヲタスケテミセルッテチカッタンジャネェノカ ヨ!?」アグアグ
上条「………」
パックン「ズットズットシュジンコウニナリタカッタンダロ!エホンミテエニエイガミ テイニ、イノチヲカケテタッタヒトリノオンナノコヲマモル、ソンナマジュツシニナリタカッタンダロ!ダッタラソレハゼンゼンオワッテネェ!!ハジマッテス ライネエ!!チョットクライナガイプロローグデゼツボウシテンジャネエヨ!!」アグアグ
上条「………」
パックン「テヲノバセバトドクンダ。イイカゲンニハジメヨウゼ、マジュツシ!」アグアグ- 384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/30(金) 20:42:06.81 ID:TTmaJUSO
黒子「やけに長々と喋っていましたのね」
上条「………」
上条(……あれは、記憶を失う前の俺の台詞なのか?だとしたら、何でコイツが…)
パックン「フコウダ…」アグアグ
美琴「やっぱり当麻に似てる」
佐天「本当だ」
上条「……俺、こいつ買うわ」
初春「えっと、この子は8900円ですね」
美琴「じゃあ、私がプレゼントしてもいい?」
上条「いいのか?」
美琴「遠慮はいらないって言ったでしょ。済みません、これ下さい」
テンイン「カシコマリマシタ」アグアグ
上条「つか、店員もお花なのか…」
-数分後-
テンイン「アリガトウゴザイマシター」アグアグ
美琴「はい、当麻」
上条「有り難うな」
パックン「………」アグアグ
上条「んじゃ、今日からお前は俺と同じトウマだ」
トウマ「イイゼ、ヨロシクナ!」アグアグ
上条「ハハッ、なんかいいな」- 385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/30(金) 20:45:43.05 ID:TTmaJUSO
美琴「私も欲しくなって来た…」
黒子「まあ、寮監が許可なさらないと思いますが…」
上条「お前もカートに乗せてやるな」ドサッ
トウマ「ワリィナ」アグアグ
黒子「初春は買いますの?」
初春「そうですね。今回はいいです。」
佐天「じゃあ、次に行きたい所はありますか?」
上条「そうだな。うーん」
黒子「でしたらわたくし、行きたい場所がありますの」
上条「よし、だったらそこに行こう」
-カジュアルショップ-
上条「ここが黒子の用のある所か?……でも、ここって男物ばっかりだぞ?」
黒子「ええ、この店に用がありますのよ。まあ、付いて来て下さいまし」
上条「ああ、分かった」
黒子「……ありましたの。この服、当麻さんにお似合いだと思うんですけど」
上条「ん?…これって、俺が欲しいなって思ってた奴だ」- 386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/30(金) 20:46:25.97 ID:TTmaJUSO
美琴「ちょ、黒子何で分かったの?」
黒子「わたくし、当麻さんの一瞬の目を見逃しませんでしたの」
初春「よく見てますね…」
佐天「あたしも結構見てたんだけどなぁ」
美琴「目ざといわね…」
上条「いや~、俺って最近、全然服買って無いから、気になっちまってさ」
黒子「わたくしが買ってあげますのよ」
上条「でも、これ…3万するぜ」
トウマ「タケェヨナァ…」アグアグ
黒子「構いませんわ。わたくしも当麻さんには良い服を着て貰いたいですから」
上条「…そこまで考えてくれてたのか。黒子、有り難うな」
トウマ「サンキュー、デスノ!」アグアグ
黒子「……感動が半減しましたわ」
美琴「デスノだって、アハハッ」
黒子「笑い事ではありませんのよ!」
佐天「でも、笑っちゃうよね~」
初春「まあまあ、落ち着いて下さい。デスノさん」
黒子「………」ピキピキ
上条「落ち着けって。みんなも煽るんじゃねぇよ。コイツも、悪気があって言った訳じゃないと思うからよ」
トウマ「………」アグアグ
黒子「そ、そうですわね。わたくしとした事が…」- 387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/04/30(金) 20:52:17.92 ID:TTmaJUSO
- 上条「やれやれ、また喧嘩事は勘弁だからな」
美琴「う、うん…ゴメン」
上条「まあ、元気なのは良い事だけどさ。で、黒子な。あれ、一回試着していいか?」
黒子「そうですわね。実際着て見ないと似合うか分かりませんから」
美琴「まあ、当麻なら何を着ても似合うと思うけどね」
上条「嬉しい事言ってくれるじゃねえか!んじゃ、着てくるわ」
-試着-
上条「どうだ?」
黒子「とてもお似合いですの」
美琴「うん、当麻に凄くあってるよ」
初春「はい、カッコイイですよ~」
佐天「やっぱり当麻さんは何を着ても似合いますね~」
上条「そんなに褒めんなよ。照れるだろ」テレテレ
美琴(照れる当麻…)
黒子(可愛いんですの~)
佐天(あたし、顔が緩んじゃう)
初春(携帯で保存しなきゃ)
上条「じゃあ、これ買って貰っていいんだな?」
黒子「はいですの」
-数分後-
店員「有り難うございました~」
黒子「はい、当麻さん」
上条「ああ、大事に着させて貰うな」
佐天「次は何処に行きますか?」
美琴「……あの、私も見たい所があるんだけど」
上条「ああ、いいぜ。そこ、行こう」
- 398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/01(土) 23:14:46.06 ID:SKs6rkSO
- 今晩は、再開します
-食器専門店-
黒子「お姉様…」
佐天「御坂さん、相変わらずですね…」
美琴「だ、だって、このカエルのマグカップが気になったんだから仕方無いでしょ」
初春「ゲコ太…」
上条「これ、欲しいのか?」
美琴「うん」
上条「分かった。買ってやるよ」
美琴「…でも」
上条「気にすんな」
美琴「…うん」
佐天「当麻さんは欲しい食器はありますか?」
上条「俺?そうだな…おっ、このコップなんかいいな。最近、コップ割っちまってな。買おうと思って結局先延ばししてたんだよな」
佐天「だったら、あたしがまだ当麻さんに買ってあげてないですからプレゼントしますよ」
上条「有り難うな。…でさ、折角だから俺も何か買わせてくれよ」
初春「え?」
上条「駄目か?」
黒子「い、いえ!そんな事はありませの!」
佐天「当麻さん…」 - 399 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/01(土) 23:15:36.26 ID:SKs6rkSO
上条「貧乏だからこんな小物しか買ってられないけどな」
美琴「ううん、当麻が買ってくれる物は何だっていいよ」
黒子「当麻さんは値段じゃないって言いましたの」
佐天「そうですよ。気持ちの問題なんですよね?」
初春「だから、当麻さんのその気持ちだけで私は嬉しいんです」
上条「みんな……」
美琴「じゃあ、私はこのゲコ太ね」
黒子「では、わたくしはこのグラスを選びますの」
初春「私はこのお花のがいいです。あっ、クロコちゃんの分もいいですか?」
上条「ああ、いいぜ」
佐天「初春、本当にそれが好きだね~」
初春「そう言う佐天さんは何にしたんですか?」
佐天「あたしは、この茶碗にしようかな」
上条「分かった。じゃあ買って来るからな」
佐天「あたしも一緒に行きますよ」
上条「分かった。んじゃ、ちょっと待っててくれな」
-数分後-
上条「待たせたな。はい、これみんなの分」
美琴「有り難う当麻!」
黒子「大切にしますわね」
佐天「これでご飯は3杯はいけますね~」
初春「もう、佐天さんったら。私は2人分も買って貰って有り難うございます。クロコちゃんも喜ぶと思います」
上条「喜んでくれて良かったらぜ。俺も涙子が買ってくれたコップ大切にするな」- 400 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/01(土) 23:18:12.91 ID:SKs6rkSO
佐天「あたしだと思って下さいね~」
美琴「佐天さん、調子に乗りすぎ!」
上条「もう5時過ぎてるな。そろそろ帰るか?」
美琴「もうこんな時間?」
黒子「名残惜しいですの…」
上条「まあそう言うなって。また機会があれば遊ぼうぜ」
初春「本当ですか?」
上条「ああ、皆さえ良ければな」
佐天「あたし達なら何時でも大歓迎ですよ!」
上条「そりゃ期待しとかねぇとな。じゃあ、店出るか」
-帰り道 とある公園-
上条「……今日はありがとな。スゲェ楽しかったぜ」
美琴「当麻が喜んでくれて私も嬉しいわ」
上条「それにさ、今日はなんつーか…えっとな」
黒子「どうしましたの?」
上条「気を悪くするなよ」
初春「?」
上条「あのな。今日は…何かな、デートした気分だったぜ」
黒子「………」
美琴「………」
初春「………」
佐天「………」
上条(ヤバッ…やっぱり気マズイ雰囲気になった…)
上条「あ、あのな…」- 401 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/01(土) 23:25:40.12 ID:SKs6rkSO
美琴「……私は」
上条「美琴?」
美琴「私は…今日、ずっとデートした“気分”じゃなくてデートだと思ってたの」
上条「えっ?」
黒子「お、お姉様!!」
上条「え、え?どう言う事なんだ?」
佐天「あたし達は、単にお礼したいってだけじゃなかったんです」
上条「そう、なのか?」
黒子「さ、佐天さんまで!」
初春「白井さん。もう隠すのは止めましょう」
黒子「初春…」
上条「な、何なんだよ?俺に隠してる事って…」
黒子「……分かりましたの。当麻さん、わたくしは…いえ、わたくし達は当麻さんの事が……」
上条「………」
黒子「……好きなんですの」
上条「好き?俺の事が?」
美琴「うん、当麻の事が好き。凄く好きなの」
上条「……ハ、ハハッ」
初春「当麻さん?」- 402 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/01(土) 23:26:20.33 ID:SKs6rkSO
上条「全く、冗談は止してくれよな~ そんな事言っても上条さんは騙されませんよ!」
初春「冗談なんかじゃありません!!」
上条「………」
佐天「あたし達は、本当に当麻さんの事が好きなんです!これは冗談でも、妄言でも…まして幻想なんかでも無いんです!だから…冗談なんて言わないで下さい…」ポロポロ
上条「……涙子。そっか、本当…なんだな」
佐天「………」
上条「………」
美琴「と、当麻は、当麻はどうなの?私達の事…」
上条「俺か。俺は、正直分からない。正直、驚いてるからさ。まさか俺の事が好きって思わなかったし」
黒子「……好きでは無いって事ですの?」
上条「そうじゃない。あの時も言ったけど、俺は皆の事が好きだ。でも、その好きは恋愛感情から来るものじゃなくて、友人としてのなんだ…」
佐天「………」
上条「だから、直ぐには答えは出せない。それでも…いいか?」
美琴「………うん、いいよ。みんなもいいよね?」
黒子「はい」
初春「私も待っていますから」
佐天「分かりました」
上条「ゴメンな。こんな俺なんか好きになってさ…」
黒子「いいんですの。それも覚悟で好きになったのですから」
- 409 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/02(日) 20:54:30.37 ID:BDlYbgSO
- 今晩は、昨日は用事があったのでそのままフェードアウトしてました。再開します
上条「分かった。俺も出来るだけ早く答えを出すから。だから、変にギスギスするのとかは勘弁な。何時も通りで頼むぜ」
美琴「うん。……あっ、もうこんな時間」
黒子「早く帰らないと寮監に絞られますの」
美琴「………」
上条「また明日でも明後日でも会えるだろ?」
美琴「そ、そうよね」
佐天「じゃあ、あたし達も帰ろうか初春。あんまり引っ張っても当麻さんに悪いし」
初春「そうですね。名残惜しいですけど、会いたい時に会えるんでし」
上条「悪りぃな。本当は皆を送りたい所なんだけど…」ドッサリ
トウマ「………」アグアグ
美琴「気にしないで。じゃあ、また明日ね!」タッタッタ
黒子「これからは支部にも気軽に寄って下さいね。では、またですの!」タッタッタ - 410 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/02(日) 20:56:57.34 ID:BDlYbgSO
上条「ああ、2人とも気をつけてな」
佐天「あたし達も行きますか」
初春「はい、当麻さんまたお出かけしましょうね」
上条「ああ!」
佐天「絶対ですよ!じゃあ、また!」タッタッタ
初春「当麻さん、さようなら~」タッタッタ
上条「………」
トウマ「………」アグアグ
上条「…これは半端な気持ちじゃ駄目だな。彼女達の為にもな…」
トウマ「………」アグアグ
上条「取り敢えず、こんな所で悩んでも仕方ねぇし、帰るか。お前もアイツらと顔合わせしなきゃならねえしな」
トウマ「…ニモツ、モッテヤルゼ」アグアグ
上条「ん、ああ、サンキューな」- 411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/02(日) 20:59:05.91 ID:Kj7ueSwo
- 来てたー支援
- 412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/02(日) 21:09:04.75 ID:BDlYbgSO
-上条当麻の寮-
上条「ただいま」
禁書「お帰りなんだよ。おっ、たくさん物を持ってるんたよ。私へのお土産は?」
上条「ほい」ドサッ
トウマ「………」アグアグ
禁書「何なんだよ。このグロテスクなお花は?食べ物じゃないんだよ!」
トウマ「………」アグアグ
禁書「食べ物がいいんだよ!こんな気持ち悪いお花なんていらないんだよ!!」
トウマ「ゴチャゴチャウルセェンダヨ!イイゼ、テメェガオレヲウケイレネェッテイウナラ、マズハソノフザケタゲンソウヲブチコロス!!」ガブリッ
禁書「ギャァァァァァァ!!」
上条「何時もと立場が逆だな」
禁書「ぐぇ!み、見て無いで助け…ぐぎゃぁぁぁぁ!!」ガジガジ
トウマ「オレヲウケイレルカ」ガジガジ
禁書「だ、誰がお花何かを受け入れるんだよ!お断りなんだよ!」- 413 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/02(日) 21:13:55.01 ID:BDlYbgSO
トウマ「ジャア、シカタネェナ…」ガブガブッ
禁書「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!痛いんだよ!痛いんだよ!痛いんだよーーー!!」ガジガジ
上条「………」
禁書「肉がちぎれるんだよーー!!」ガジガジ
上条「おい、その辺にしとけって。コイツには俺が言っとくからさ」
トウマ「………」ペッ
禁書「ぐえっ!」ドサッ
上条「大丈夫か?」
禁書「し、死ぬかと思ったんだよ…このインデックスが、死ぬかと思ったんだよぉぉぉぉぉ!!」ガブリッ
上条「ぎゃぁぁぁ!!や、止めろ!頭が割れる!」
トウマ「テメェ!トウマニナニシヤガル!」ガブリッ
禁書「ギィャァァァァァ!!頭が砕けるんだよーー!!」
トウマ「スグニトウマカラハナレネェトコノアタマヲカミクダク!!」
禁書「わ、分かったんだよー!!だ、だから離すんだよー!」ペッ- 414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/02(日) 21:18:44.54 ID:BDlYbgSO
上条「はぁはぁ…」ズキズキ
トウマ「………」ペッ
禁書「ぐぇっ!も、もっと優しく降ろすんだよ!」ドサッ
上条「なぁ、インデックス。コイツと今日から一緒に暮らすんだからそんなんじゃお前毎日噛まれるぞ」
禁書「……痛いのは嫌なんだよ」
上条「だったら仲直りしようぜ」
禁書「分かったんだよ。……そこのグロテスクフラワー」
トウマ「オレニハトウマッテリッパナ、ナマエガアルンダゼ」アグアグ
禁書「とうまー!?こんなのがとうまなの?」
上条「ああ、俺が付けた」
禁書「……分かったんだよ。ト、トウマ。宜しくなんだよ。私はインデックス。これから仲良くしてくれたら嬉しいかも」
トウマ「…ワカッタ。ヨロシクナ、インサイダー」アグアグ- 415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/02(日) 21:24:36.86 ID:BDlYbgSO
禁書「わ、私の名前はインデックスなんだよ!」
トウマ「ワカッテルヨ、インスピレーション」アグアグ
禁書「だから違うって言ってるんだよーー!!」ウガーッ
トウマ「………」アグアグ
上条「お花にキレるなよ」
禁書「だ、だってコイツが!」
上条「トウマはこん成りだが、まだ子供なんだから文句垂れても仕方ないだろ」
禁書「納得いかないんだよ…」
スフィンクス「にゃ~」トテトテ
上条「おっ、スフィンクス」
トウマ「………」ジィー
禁書「はっ!?スフィンクス、近付いたらダメなんだよ!そいつは食人植物なんだよ!食べられるんだよ!」
スフィンクス「にゃ~」スリスリ
禁書「喰われるんだよーー!!」
トウマ「………」ナデナデ
スフィンクス「にゃ~」スリスリ
上条「食う所か愛でてるじゃねえか」
禁書「………何でなんだよ」
上条「さあな。取り敢えず、俺は荷物片付けたらまた外に出るから仲良くしとけよ」
禁書「無責任なんだよー!!」
- 442 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 20:25:34.50 ID:zlCm9sSO
-二週間後 とある歩道-
上条「あれから二週間、悩みに悩んだけどやっぱり答えが出ない」テクテク
上条「美琴達は俺と会っても普通に接してくれる。誰から言う訳でも無く、蒸し返す訳でも無く。何時も通りに…」テクテク
上条「そんな彼女達の好意を、思いを無駄にする訳にはいかない」テクテク
上条「彼女達を不幸にしない方法…」テクテク
上条「ッ、駄目だ…誰一人悲しませずに一人を選ぶなんて俺には……」テクテク
???「お困りの様だな。上条君」
上条「えっ?あ、貴女は…木山さん」
木山「春生ちゃんだ」
上条「はっ?」
木山「あの子達は名前呼びで私にはさん付けとは、些か他人行儀ではないかな?」
上条「えっ?な、何で知ってるんですか?」
木山「私は何時も君を見ているからな」
上条「……サヨウナラ」ダッ
木山「待ちたまえ」ガシッ
上条「クッ、今なら涙子の気持ちが分かる!」- 443 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 20:26:48.91 ID:zlCm9sSO
木山「私を脱色アルビノガリガリストーカー男と一緒にして貰っては困る」
上条「木山さんも目つきがアイツ並にヤバイんですけど…」
木山「フフフッ…気のせいだ」
上条(か、上条さんピーンチ!!)ダラダラ
木山「フフッ、心配せずとも私は君の味方だ。そう、春生ちゃんと呼んでくれるだけで私は満足なのだから…」
上条「………」ダラダラ
木山「さぁ、早く」ウズウズ
上条「うっ……」
木山「…呼んでくれないなら此処で脱ぐとしようかな?」ヌギッ
上条「!!わ、分かった!分かりました!だから脱ぐのは止めて下さい!」
木山「では、呼んでくれないかな?」
上条「…は、」
木山「………」
上条「春生ちゃん」
木山「有り難う上条君。では、本題にはいろう。…っと、此処で立ち話も何だから、私の行きつけの喫茶店にでも行くとしようか」
上条「は、はい…」
上条(…俺、無事に帰れるよな?)- 444 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 20:29:08.42 ID:zlCm9sSO
-とある喫茶店-
木山「邪魔するよ。マスター」カランカラン
マスター「おぅ、木山か。ん、珍しいな。お前が誰かを連れて来るとは」
木山「フッ、ちょっとした知り合いだ」
上条「喫茶 東方不敗。変わった名前だ」
マスター「まあ、座れ。そこの坊主も遠慮するな」
上条「は、はい」ガタッ
上条(何だか貫禄がある人だな。見た目は初老っぽい感じがするけど…)
マスター「おい!」
店員「はい!」
マスター「この2人に水を出してやれ」
店員「はい!師匠!」
マスター「ワシの事はマスターと呼べと言っておろうが!この、馬鹿者がぁぁぁぁぁ!!」ドゴッ!!
店員「グハァァァ!!」
マスター「済まんな。コイツはまだ入ったばかりの新人でな、まるでなっちゃいない」
上条「き、厳しいっすね…」
マスター「最近の若い奴はなっちゃいないからな。まだコイツは骨がある。少し智恵が足りんだけだ」
上条「へ、へぇー…」
- 446 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 20:32:27.48 ID:zlCm9sSO
木山「マスターがあそこまで熱を入れてると言う事はそうゆう事だ」
上条「そうなんですか…」
マスター「フンッ…で、木山は何時ものか?」
木山「ああ、頼むよ」
マスター「坊主は初めてだな。土門!メニューを持ってこい!」
土門「はい!師匠!!…じゃなくてマスター!」
上条「土門さんって言うんですか」
土門「はい!俺、師匠…じゃなくてマスターの生様に憧れて弟子入りしたんです!あっ、これ、メニューです!」
上条「そうなんですか」
上条(熱い人だな)
上条「えっと、何がいいかな…爆熱ゴッドカレーライス?何か、どっかで見た事がある名前のカレーだな。飲み物は…何々、マスターオススメ、石破天驚ミルクティー…ネーミングが全然ミルクっぽく無いけど…そこが気になる」
マスター「決まったか?」
上条「じゃあ、超級覇王電影ホットドックと石破天驚ミルクティーをお願いします」- 447 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 20:35:45.47 ID:zlCm9sSO
マスター「おぅ!ドモーーン!!」
土門「はい!!」
マスター「流派!!」
土門「流派!!」
マスター「東方不敗は!」
土門「王者の風よ!」
マスター「全新!」
土門「系列!」
マスター「天破侠乱!」
土門「天破侠乱!」
マスター「見よ!東方は赤く燃えている!」
土門「見よ!東方は赤く燃えている!」
上条「………」
マスター「ドモーーン!ワシの教えのままにやってみせい!!」
土門「はい!師匠!!」
マスター「だからワシはマスターだと言っておろうが!!」ズビシッ
土門「ガフッ!!」
マスター「まあ、良い。貴様の成長具合、とくと見させて貰うぞ」
土門「はい!!」
木山「フフッ、やはりここは面白いな」
上条「まあ、色んな意味で。で、木山さんは…」
木山「………」ジィー
上条「は、春生ちゃんはどうして俺をここに連れて来たんですか?」- 448 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 20:39:55.83 ID:zlCm9sSO
木山「ゆっくり話す場所がいいだろ?」
上条「ゆっくりですか?」チラッ
土門「なんて手強いんだ!!うわっ熱ちっ!!」
マスター「何をやっとるか!!このたわけがぁぁぁぁ!!」
上条「これでゆっくり話せますか?」
木山「そこは御愛嬌だよ」
上条「そうですか…」
木山「では、本題に入ろうか」
上条「は、はい」
木山「上条君は誰も不幸にせずに誰か一人を選びたい。でも、そうすれば誰かが傷付く。それが嫌なんだね?」
上条「はい、彼女達は皆いい子ですから…」
木山「しかし、だからと言ってダラダラと先延ばしにするのはいかがな物かと思うな」
上条「………」- 449 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 20:43:24.45 ID:zlCm9sSO
木山「それに、その考えは君の放漫だ。本当は傷付く彼女達では無く、傷付ける自分に対して躊躇いを抱いている。違うかな?」
上条「………」
木山「これは君の問題だ。本来ならば私が干渉すべきではなく、自分で解決する事が望まれるが…生憎、私は上条君に対して非常になれないのでね。だから、君にささやかだが、助言しよう」
上条「助言?」
木山「君はハーレムを目指そうとは思った事は無いか?」
上条「ハーレム?いや、でも、そんな…4股なんて事は…」
木山「君が誰も不幸になる事無く、幸せになる方法はその道しか無いと思うが?」
上条「………」
木山「迷っていても先には進まんぞ」
上条「………」
木山「私は助言はした。後は君の考え次第だ」
上条「…考えて見ます」
土門「お待たせしました!超級覇王電影ホットドックと石破天驚ミルクティーです!」
上条「おっ、美味そう。頂きます」モグモグ
- 451 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 20:50:44.75 ID:zlCm9sSO
上条「………」
土門「どうですか?」
上条「…マズイ」 モグモグ
土門「そんなバカなっ!?ちょっと失礼!」モグモグ
上条「………」
土門「オエ、マズ……」
マスター「お客人にマズイ飯を出すとは何事かぁぁぁぁぁ!!もう一度ギアナ高地で修業して来い!!」
土門「す、済みません師匠!!」
上条(この人、本当に大丈夫なのか?)
マスター「全く。木山、何時ものコーヒーだ」
木山「ああ、済まないね。さて、上条君。後は君次第だ。若い内はせいぜい悩む事だ」
上条「………」
木山「ふむ、やはりマスターのいれる石破天驚ブラックコーヒーは美味いな」- 452 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 20:54:29.02 ID:zlCm9sSO
-翌日 上条当麻の寮-
上条(……昨日はずっと考えてて寝れなかった。)
上条「家にいても仕方無いな、外に出るか。インデックス、ちょっと外に出るからトウマと仲良くな」
禁書「分かったんだよ。いってらっしゃい」
禁書「……行ったんだよ」
トウマ「………」アグアグ
禁書「フフフッ、待ちに待った時が来たんだよ」
禁書「この二週間、お前のせいで私の立場が無いんだよ」
トウマ「………」アグアグ
禁書「…お前さえ、お前さえいなければ、私はまたこの家の頂点に返り咲く事が出来るんだよ」
トウマ「………」アグアグ
禁書「お前が憎い。憎い憎い!憎いんだよーーー!!」パキィィィン
トウマ「………」アグアグ
禁書「この日の為に当麻に内緒で強力な枯れ葉を買っておいたんだよ」
トウマ「………」アグアグ
禁書「そんなに呑気にしてられるのも今のうちだよ…」
トウマ「………」アグアグ
禁書「お前は私が枯らすんだよ!今日、ここでぇぇぇぇ!!」グワッ
- 473 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/11(火) 21:42:40.38 ID:omi5.USO
- 今晩は、数日振りにアップします
-とある歩道-
上条「………」テクテク
上条「……外に出れば少しは考えがまとまると思ったけど」テクテク
上条「そうでもないな…」テクテク
美琴「あっ、当麻」
上条「美琴…」
美琴「どうしたの?元気無いよ?」
上条「ん、あぁ…ちょっとな」
美琴「何かあったの?私で良ければ相談に乗るけど」
上条「………」
美琴「無理にとは言わないけど…」
上条「……いや、元気が無い訳じゃないんだ。ただな…」
美琴「ただ?」
上条「……悩んではいる」
美琴「悩んでる?それって…」
上条「ああ、美琴達の事だ」
美琴「………」
上条「出来るだけ早く答えを出すって言ったのに、ずるずると引き延ばしにしちまってる…」
美琴「だ、だけどまだ二週間だよ?」
上条「そう言う問題じゃねぇんだ」
美琴「……ゴメンね」
上条「えっ?」
美琴「あたし達が当麻を好きになっちゃったから…それが当麻を苦しめてる」 - 474 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/11(火) 21:46:00.99 ID:omi5.USO
上条「お前らは悪くねぇよ。悪いのは優柔不断な俺だ」
美琴「でも…」
上条「情けねえよな。誰かを選んだら、他の誰かが気付くのを見るのが怖くて選べねぇなんて…本当、情けねぇ…」
美琴「ううん、当麻らしくて優しいと思う。だから私達が好きになったんだと思う」
上条「…悪りぃな。こんな俺を好きになってくれて」
美琴「そんな事、言わないでよ。私、当麻の事は自信を持って好きな人って言えるんだから。それは黒子達も同じだと思う」
上条「有り難うな」
美琴「…ねぇ」
上条「ん?」
美琴「こんな時に、こんな事言うのもあれなんだけど…」
上条「なんだよ?」
美琴「当麻の寮に行ってもいい?」
上条「いきなりだな…」
美琴「うん、分かってる」
上条「………」
美琴「ダメ?」
上条「いや…ダメじゃねえけど…」
美琴「あの子がいるから入らせれない?」
上条「ど、どうしてそれを……」
美琴「勘なんだけどね。ほら、当麻ってあの子と一緒にいる事多いじゃない」
- 476 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/11(火) 21:52:33.90 ID:omi5.USO
上条「………」
美琴「だから、もしかして同居してるんじゃないかって…」
上条「……ああ。そうだ。でも、アイツは…インデックスとはただ一緒に住んでるだけだ。特別な感情は無い」
美琴「本当?」
上条「ああ、そう言う感情だったら美琴達の方があるかな…」
美琴「当麻…」
上条「まあ、知ってるんなら仕方無いな。アイツはお前を歓迎しないと思うけど、せっかくだからいいぜ」
美琴「有り難う、当麻」
上条「じゃあ、上条さんの家に案内するとしますか」
美琴「宜しくね、ガイドさん」
-上条当麻の寮-
上条「ただいま。インデックスちょっといいか?」ガチャリ
美琴「お、お邪魔します」- 477 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/11(火) 21:58:21.18 ID:omi5.USO
インデックス「ぐぎやぁぁぁぁぁ!!な、なんて火力とパワーなんだよ!!コイツはっ!?」ドンガラガッシャン
上条「な、何が起きてんだ!?」
トウマ「インスピレーションガオレニカテルとオモウナヨ」バキィ
禁書「ぐはぁ!!ま、まだなんだよ!お前を枯らすまではぁぁぁあ!」ダッ
トウマ「イイカゲンヤメヨウゼ!コレイジョウタタカッテモ、インスタントガキズツクダケダ!」バキィ
禁書「ぐふっ…だ、だから私の名前はインデックスなんだよ!いい加減、覚えるんだよ…このグロテスクなクリーチャー!」フラフラ
上条「お、おい!止めろ!お前ら何やってんだ!」
禁書「と、とうま!聞くんだよ!コイツがいきなり襲い掛かって来たんだよ!
上条「本当なのか?トウマ、どうなんだ?」
トウマ「インカムゲインガオレニカレハザイをサソウトシタンダ」アグアグ
上条「枯れ葉剤!?インデックス、本当なのか?」- 478 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/11(火) 22:00:44.43 ID:omi5.USO
禁書「な、何を言ってるんだよ!それはソイツの妄言なんだよ!」
美琴「じゃあ、その手に持ってるのは何?」
禁書「えっ?これは……って、何で私の家に短髪が許可無く無断で上がってるんだよ!」
美琴「当麻が入れてくれたのよ。てか、ここは当麻の家でしょ!アンタ居候のクセに随分と態度でかくない?」
禁書「部外者が私達の生活に口だしするんじゃないよ!」
上条「んな事は後だ!インデックス、お前の持ってるそれ、枯れ葉剤だろ」
禁書「………」
上条「何で、トウマを枯らそうとしたんだ?」
トウマ「………」アグアグ
禁書「だって、ソイツが来てから私の肩身が狭くなったんだよ!とうまはソイツの世話ばっかりだし、スフィンクスも懐いて!私がとうまに暴力を振るったら頭をかじられるんだよ!」
美琴「最後のはアンタが悪いと思うわ…」
上条「だからって枯らす理由にはならないだろ!」
禁書「あるんだよ!この家は私が頂点なんだよ!私がルールなんだよ!私が絶対なんだよ!」- 479 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/11(火) 22:02:12.06 ID:omi5.USO
美琴「…狂ってる」
禁書「だから、だから!コイツは私がぁぁぁぁぁぁぁあ!!」グワッ
上条「ッ、インデックス止めろ!!」ドスッ
禁書「えっ?」
上条「ぐっ…」ヨロヨロ
美琴「当麻!」
トウマ「………」アグアグ
禁書「な、なんで…庇ったんだよ。そんな、そんなお花なんかを!」
上条「コ、コイツはな…美琴が俺の為に買ってくれたんだ。大切にするって約束したんだ。だから、守らないとな…」グフッ
美琴「ちょっと当麻?……な、なにこれ…これ猛毒じゃない!」
禁書「あ、ああ…」
トウマ「………」アグアグ
美琴「このままじゃ当麻が死んじゃう!」
禁書「あわ、あわわわ…わ、私は…私はっ!!」ダッ
美琴「ア、アンタ!何処行くのよ!」
美琴「はっ…そ、そんな事よりえとえと、電話電話!救急車呼ばないと」アタフタ
トウマ「アセンナ、ビリビリ。キュウキュウシャナラモウヨンダゼ」アグアグ
美琴「い、いつの間に?てか、ビリビリ言うな!って、そんな事言ってる場合じゃないわね。当麻、死んだらやだよ…」
上条「………」グッタリ
- 510 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/05/15(土) 20:53:34.59 ID:fqBPKgSO
- 今晩は、お久しぶりです。インデックスの反響が凄いので少し驚いています。
それではお待たせしました。書き溜めを増やしたので再開します
-数時間後 とある病院-
美琴「当麻はどうなんですか?」
冥土返し「命に別状は無いから安心していいよ。ただ、一週間程は入院して貰う必要があるね」
黒子「一週間ですか…」
初春「でも、無事で良かったです」
佐天「最初聞いた時はあたし、もう気が動転しちゃって…」
黒子「わたくしもですわ。初春は失神しそうになってましたから」
初春「だ、だって…当麻さんが死んじゃうかもって聞いたら…」
美琴「うん、でもお花のトウマが冷静に対応してくれたから」
黒子「流石トウマですの」
初春「あの子達は凄く頭がいいんですよ」
佐天「そうなんだ。で、当麻さんを刺した子は何処に行ったんだろう?」
美琴「知らないわよ。でも…今度会ったらタダじゃ済まないから」
初春「まあまあ、御坂さん落ち着いて下さい」
- 512 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/15(土) 20:56:12.14 ID:fqBPKgSO
冥土返し「…ふむ、まあ彼を刺した子も悪気があった訳じゃない筈だから、余り責めるのは止めておくように」
美琴「で、でも!」
冥土返し「復讐は新たな火種を生む。一時の憎しみで軽はずみな行動はすべきでは無いと僕は思う。それに、彼もそんな事は望んでいないだろう」
黒子「お姉様、先生の言う通りですわ。例え、そのエセシスターを焼いた所で当麻さんは喜びませんの」
美琴「………」
黒子「そんな事より、わたくし達が成すべき事は他にありますのよ」
佐天「そうですよ。当麻さんを一日でも早く元気にしてあげないと」
初春「毎日美味しい物を持ってお見舞いしましょうね」
美琴「う、うん。分かったわ」
冥土返し「分かってくれればいいんだ。さて、僕はそろそろ戻らないとね。ああ、そうだ。今日は上条君とは面会出来ないから、面会したければまた明日尋ねる事。では」スタスタ
美琴「先生、有り難うございます」
黒子「では、わたくし達も今日は帰りましょうか」
美琴「うん。あっ、そう言えば皆に話しておかないといけない事があるんだけど、時間いい?」
佐天「あたしは大丈夫ですけど」
黒子「わたくし達も風紀委員の仕事は終わりましたので大丈夫ですわ」
初春「そうですね。後は固法先輩に任せればいいですから」
美琴「有り難う。じゃあ最近見付けた喫茶店があるからそこに行きましょう」- 513 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/15(土) 20:59:32.30 ID:fqBPKgSO
-とある喫茶店-
美琴「さてと、早速本題なんだけど。話したい事は他でも無い当麻の事なの」
佐天「まさか当麻さんと付き合う事にしました。ですか?」
美琴「ち、違うって!」
黒子「でしたら何ですの?」
美琴「当麻が私達の事で悩んでるの」
初春「私達の事……」
美琴「うん、当麻は私達の中で誰を選ぶか迷ってる。端から見たら単なる優柔不断かも知れないけど、私はそうは思わない。だって、当麻は優しい人だから」
黒子「……わたくし達の事で悩んでいるとは思いませんでした」
初春「はい、確かに誰かを選べば、残りの3人は辛い思いをします。でも、私達は約束しました。誰が当麻さんと付き合う事になっても、温かく祝福すると」
佐天「そうだね。でも当麻さんはそれは知らない」
美琴「だから、私に考えがあるの」
黒子「考え?」
美琴「うん。当麻が誰を選ぶかに迷っている。だったら、全員を選ばせればいいのよ!」
黒子「お姉様?」- 514 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/15(土) 21:00:22.13 ID:fqBPKgSO
初春「あの、それが良い考えなんですか?」
佐天「それって浮気ですよね」
美琴「な、何よ!じゃあ他に良い方法はあるの?」
黒子「……確かにありませんけど、また何故そんな考えに?」
美琴「え、えっと…実はこれ、木山先生からの助言なの…」
初春「いかにもあのマッドティーチャーが考えそうな事ですね」
佐天「御坂さんはそれで良いんですか?」
美琴「それは、でもこれしか方法は…」
黒子「お姉様。取り敢えずその件は保留に致しましょう」
初春「そうですね。確かにそれだと今は解決するかも知れません…でも、もし結婚する事を考えたら」
美琴「うっ……」
黒子「どん詰まりですわね。今はこれ以上の案が出たいと思いますので今日はこの辺りで解散としませんか?」
佐天「そうですね。あたしも考えときます」
美琴「う、うん」
初春「じゃあ、これからどうします?」
美琴「……あれは。あっ、私ちょっと用事があるから」ガタッ
黒子「お姉様?」
初春「御坂どうしたんでしょうか?」
佐天「やっぱりさっきのを拒否されたからですかね?」
黒子「かも知れませんわね……もう一度、検討だけして見ましょうか」- 515 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/05/15(土) 21:08:17.35 ID:fqBPKgSO
- -禁書サイド-
禁書「………」トボトボ
禁書「と、とうまを刺しちゃったんだよ」トボトボ
禁書「とうま…死んだんだよ」トボトボ
禁書「ご飯食べさせてくれる人がいなくなるんだよ」トボトボ
禁書「しかも、あの様子だといつの間にか短髪と仲良くなってるし…」トボトボ
禁書「見つかったら報復されるんだよ!私が焼き肉にされちゃうんだよ!」ブルブル
禁書「戻れないんだよ…」
禁書「どうすれば…」グゥー
禁書「こんな時にもお腹は減るんだよ」
禁書「……お金は…無い」
禁書「何処かで無銭飲食するしか無いかも」
禁書「どの店が食い逃げしやすいかな」キョロキョロ
美琴「何をキョロキョロしてるの?」
禁書「美味しそうな店を探してるん……えっ?た、短髪!!」ビクッ
美琴「見付けたわよ」パチパリ
禁書「ヒッ!?こ、殺されるんだよ!」
美琴「……殺して欲しい?」パチパチ - 516 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/05/15(土) 21:12:32.38 ID:fqBPKgSO
禁書「し、死にたくないんだよ!そ、それに私の死は世界的損失に繋がるんだよ!」
美琴「……随分な言いようね。当麻の事は何とも思ってない訳?」パチパチ
禁書「思ってるよ!当麻は私にとって大切な人なんだよ!当麻がいないと屋根付きの家にも住めないし、ご飯もタダで食べれないんだよ」
美琴「そうなんだ…当麻を単なる財布か何かとしか思ってないのね」バチバチ
禁書「ヒィ!?お、落ち着くんだよ!!」
美琴「私は冷静よ。だから…」バチンッ
禁書「ヒッ!?」スカッ
禁書「………あ、当たって無いんだよ…」
美琴「当てる気が無いから当たる訳ないでしょ」
禁書「えっ?」
美琴「アンタを焼いた所で当麻は喜ばない。それに、当麻は死んで無いか」
禁書「い、生きてる?本当?」
美琴「本当よ。生きてるからまだ冷静でいられると思うわ。でも…もし、死んでたら、私は絶対に許さなかったと思う。どんな罪を犯そうともアンタを焼き殺したかもね」
禁書「………」ガクガク
美琴「まあ、いいわ。あのね、アンタに話があるの」
禁書「話?」
美琴「そうよ。まあ、此処で立ち話も何だからそこら辺の店に入って話さない?」
禁書「わ、分かったんだよ。あ、あの店が良いんだよ!」
美琴「あの店?分かったわ。そこで話をしましょう」
- 519 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/15(土) 21:19:44.56 ID:fqBPKgSO
-とある食べ放題-
禁書「話って何?」
美琴「私達が話す事は一つしかないでしょ」
禁書「………」
美琴「単刀直入に言うわね。アンタ、当麻から距離を置きなさい」
禁書「な、なんでなんだよ!」
美琴「何でって…アンタ自分がやった事、本当に理解しんの?」
禁書「それは…」
美琴「当麻なら苦笑い位で許してくれるかも知れないけど、私…私達は当麻程甘くは無いわよ」
禁書「………」
美琴「アンタは一度、当麻から離れて当麻の大切さを実感した方がいいと思うわ」
禁書「…で、でもそれだとホームをレスしちゃうんだよ…」
美琴「私もそこまで鬼じゃないわ。生活に必要な場所と食糧は用意してあげる。それでいい?」
禁書「……分かったんだよ。でも、何で短髪はそこまでとうまにするんだよ?」
美琴「そ、それは…」
禁書「……もしかして、好きなの?」
美琴「………」ピクッ
禁書「図星なんだ」
美琴「ア、アンタはどうなのよ?一緒に住んでるアンタは?」- 520 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/15(土) 21:22:54.66 ID:fqBPKgSO
禁書「何とも思ってないよ」
美琴「え?」
禁書「だから、何とも思ってないって言ったんだけど」
美琴「そ、そうなんだ…」ホッ
禁書「でも、もし私がとうまの事が好きだったらどうしたの?」
美琴「何もしないわよ」
禁書「ふーん。それより、お腹が減ってるからご飯を食べたいんだよ」
美琴「じゃあ、好きなだけ食べて来なさい」
禁書「分かったんだよ!」ダッ
美琴「私も何だかんだで甘いわね…」
-食後-
禁書「お、追い出されたんだよ!」
美琴「いくら食べ放題でも店の食べ物壊滅させられたら、そりゃ追い出されるわよ」
禁書「情けない店なんだよ!」
美琴「アンタの胃袋がおかしいのよ!」
禁書「また出禁にされたんだよ!」
美琴「またって…何件やらかしたのよ」
禁書「これで7件目なんだよ!」
美琴「………」
禁書「うぅ……理不尽なんだよ」シクシク
美琴「ゴメン。同情出来ないわ」
禁書「短髪冷たいんだよ…」シクシク
美琴「はぁ…当麻の苦労が少し分かった気がするわね。今度から当麻にちゃんとご飯食べさせてあげないと……」- 521 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/15(土) 21:27:12.63 ID:fqBPKgSO
禁書「泣いたらまたお腹減ったんだよ…」シクシク
美琴「………本当、当麻には同情するわ…」
-3日後 とある病院 上条当麻の病室-
黒子「はい、今日のお土産はメロンですのよ」
上条「今日も悪いな。ああ、それと昨日も言ったけどたった一週間の入院だし、毎日来なくてもいいんだぞ?」
美琴「駄目よ。当麻にはしっかり栄養を取ってもらわないといけないから」
上条「いやいや、栄養だったら病院なんだからバランスのとれた飯を食ってるからさ」
美琴「ダメな物は駄目なの」
上条「へいへい。で、インデックスを暫く預かるって聞いたけど、お前らはいいのか?」
黒子「大丈夫ですの。最大の難点だった寮監もなんとか説得したので」
上条「そっか。俺としちゃあ、正直そんな事はしたく無いんだが、インデックスの場合またやる可能性があるからな。まあ、お前らなら安心して預けられるから大丈夫だな」
美琴「うん。で、でね。もし良かったらなんだけど…」モジモジ
上条「なんだ?」
美琴「当麻が退院したらご飯作りに行ってもいい?」
上条「ん?ああ、別に構わねぇけど」
美琴「本当?じゃあ、退院したその日に作りに行くからね」
- 524 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/15(土) 21:31:59.29 ID:fqBPKgSO
- 上条「気が早いな。まあ、こっちとしても美味い飯が食えれば…って、美琴って料理出来んのか?」
美琴「私だって料理位出来るわよ」
黒子「大丈夫ですのよ。お姉様の料理はわたくしが保証致しますから。ついでと言っては何ですが、わたくしも作りに行っても宜しいでしょうか?」
上条「いいよ。ああ、どうせ聞かれそうだから涙子と飾利にも言っといてくれよ」
黒子「分かりましたの。では、2人にはわたくしから言っておきますわ」
上条「ああ、頼んだ」
ナース「上条さーん、検診のお時間ですよ」
上条「あ、はーい。今から検査があるからまた明日な」
美琴「うん。じゃあ、また明日ね」
黒子「分かりましたの。では、また明日」
-退院前日-
佐天「はい、今日のお土産ですよ~」
上条「今日はケーキか」
佐天「はい、今から食べさせてあげますからね」
上条「えっ?」 - 525 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/15(土) 21:38:53.16 ID:fqBPKgSO
佐天「はい、あーんして下さい」
上条「なんか恥ずかしいな」
佐天「文句を言わない。はい」
上条「あーん」パク
佐天「美味しいですか?」
上条「ああ、美味いよ」
初春「次は私の番ですよ。はい、あーん」
上条「アーン」モグモグ
初春「美味しいですか~」
上条「美味しいよ」
佐天「はい、どうぞ」
初春「まだまだありますから沢山、食べて下さいね~」
上条「あーん」
ナース「上条さーん。検診の……えっ?」
佐天「あっ…」
初春「へっ?」
ナース「あ、あの…検診のお時間です」
上条「は、はい」
初春「はわわ///////」カァァァ
佐天「あ、あたし達、今日は帰りますね」
上条「あ、ああ。っと、明日は退院予定日だから、みんな来るんだろ?」
佐天「はい、行きますよ」
初春「時間は昨日、言った時間でいいんですよね?」
上条「ああ、昼の12時で大丈夫だ。でも、本当にいいのか?学校だろ?」
佐天「当麻さんの退院なんですから学校より優先です!」- 526 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/15(土) 21:42:57.80 ID:fqBPKgSO
初春「佐天さんの言う通りですよ」
上条「分かった。じゃあ、明日な」
初春「はい、また明日」
佐天「退院祝い、楽しみにしといて下さいね」
上条「ああ、分かった」
ナース「モテモテですね、上条さん」
上条「えっ?あ、ハハハッ…」
上条(恥ずかしい所を見られた…)
-退院の日-
上条「ふぅ、やっと退院か」
美琴「良かったね」
上条「まあな」
黒子「では、早速退院祝いをしましょう」
上条「別に無理してしなくてもいいぞ」
初春「駄目ですよ。当麻さんには沢山栄養取って貰わないと駄目ですから」
上条「いや、病院で結構食ったしな」
佐天「はいはい、いいから行きますよ」
上条「とと、押すなって…で、何処に行くんだ?」
美琴「それは、当麻の家よ!」
上条「俺の家?……マジか」
-上条当麻の寮-
上条「ただいま~って、たった一週間なのに懐かしく感じる……」
初春「お邪魔しまーす」
- 528 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/15(土) 21:47:01.49 ID:fqBPKgSO
佐天「へぇ、此処が当麻さんの寮ですか」
黒子「思ったよりさっぱりしてますの」
上条「あんまりジロジロ見るなよ。恥ずかしいから……あれ?トウマは?」
美琴「トウマなら初春さんが預かってるわよ。あの子を預かる時に一緒にね。だって、食べる物が無かったら枯れちゃうでしょ」
上条「そうだったのか。そう言や、インデックスもいないな。でも、悪いな飾利。トウマを預かって貰って」
初春「いいんですよ。家族が増えた見たい賑やかですから。それに、クロコちゃんと仲が良いんですよ」
上条「そうなのか。まあ、アイツら同じお花だしな」
黒子「では、当麻さんは暫く家にいて下さいまし」
上条「えっ?何故?」
佐天「今から食材を買いに行きますから」
上条「だったら俺も…」
初春「駄目ですよ。まだ病み上がりなんですから」
上条「いや、だからもう元気…」
美琴「ダメ!大人しく待ってるのよ!いい?」
上条「わ、分かった」
佐天「じゃあ、行って来ますね~」
黒子「大人しく待ってて下さいましね」バタン
上条「ああ、行ってらっしゃい」
上条「急に静かになったな」
上条「……待てって言われてもな。なんか暇だ」
上条「どうしよ…」ジャンジャンジャンジャージャジャンジャージャジャン(インペリアルマーチ)
上条「こ、この着信音は…木山さん!」
上条「…もしもし」ピッ
木山『やあ、上条君』
- 542 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/16(日) 20:47:24.30 ID:usvrQASO
- 今晩は、再開します
上条「ど、どうしたんですか?」
木山『君が退院したと聞いてね』
上条「そ、そうですか」
木山『そう言う訳で、今から会えないかな?』
上条「いや、でも今出たら…」
木山『なに、時間は取らせんよ』
上条「そうですか。今何処に…」
ピンポーン
上条「あ、はーい。きや…春生ちゃん、ちょっと待って下さいね」
木山『ああ、待ってるよ』
上条「はいはい、今開けますよー」ガチャリ
木山「やあ、早かったね」
上条「…………」
木山「どうしたんだい?」
上条「い、いえ…」
木山「フッ、今日は君に退院祝いを持って来た」スッ
上条「これは…」
木山「強力な媚薬だ。これを使えば彼女達を落とすのは他易いだろう」
上条「………」
木山「使うかどうかは、君の判断に委ねる。勿論、私に使ってくれても構わないぞ。最も、私にはそんな物は必要は無いがな」 - 543 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/16(日) 20:50:45.13 ID:usvrQASO
上条「は、はぁ…」
木山「人間、時には勢いに身を委ねた方が良い場合もある。それがきっかけになればと、私は願っているよ」
上条「……木山さ…ああ、いえ…春生ちゃんは何でそこまで俺に?」
木山「フッ……それは、私が君のファンの一人だからだよ」
上条「ファン、ですか…」
木山「そうだよ。だから、君には幸せになって欲しいんだ」
上条「………」
木山「さて、私の用件は済んだ。彼女達が戻って来る前に退散するとしよう。万が一鉢合わせになったら面倒だからな。では」
上条「あ、あの…」
木山「ん?」
上条「俺の事を気遣ってくれて有り難うございます。これ、使うか分かりませんけど…気持ちは受け取りました」
木山「フッ、その言葉が聞けただけでも、私は満足だよ。ではな」バタン
上条「………」- 544 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/16(日) 21:04:14.61 ID:usvrQASO
上条「これ、どうしよう」スッ
上条「勢いに任せろか…」
上条「……俺がハーレム大好きな男だったら迷わず使うんだろうけど」
上条「取り敢えず隠しておこう」
美琴「ただいま~」ガチャ
上条「お、おう!意外に早かったな」
黒子「ええ、近くのスーパーに行きましたので」
上条「そっか。にしても荷物、山盛りだな」
初春「沢山買いましたからね」
佐天「当麻さんにあたし達の手料理、たっぷりとご馳走しますよ」
上条「ハハッ、そいつは楽しみだな」
黒子「では、当麻さんは料理が出来るまで、暫くお待ち下さいませ」
上条「ああ、分かった」
上条「俺は、暇潰しにゲームでもやろうかな」
上条「コイツ対策に武器はこれと」
上条「うりゃうりゃ」バリバリ
-キッチン-
美琴「当麻、ゲームでもやってるのかしら?」
黒子「かも知れませんわね」- 545 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/16(日) 21:08:31.95 ID:usvrQASO
佐天「さすが、常盤台のお嬢様は手際が良いですね~」
美琴「そんな事無いわよ。佐天も結構上手じゃない」
佐天「いやいや、そんな事無いですよ~」
初春「うぅ……私は全然です」
佐天「初春もこれから料理すれば大丈夫だって」
初春「そうでしょうか?」
美琴「そうよ。じゃあ、これからこうしてたまに集まって料理しよっか?」
佐天「さんせー!」
黒子「そうですわね」
初春「うぅ、有り難うございます」
美琴「さて、そろそろ仕上げね」
-約1時間後-
上条「ぐはっ、やられたーー!!」
美琴「当麻出来たわよ~」
上条「おっ、了解。食器出すな」
-居間-
上条「うおっ、美味そう…」
美琴「私達が腕によりを掛けて作ったから味わって食べてね」
上条「ああ!」
佐天「さてさて、では皆さん食べましょうか」
初春「はい」
黒子「では、当麻さんどうぞ」
上条「分かった。じゃあ、いただきます!」
上条「モグモグ、ウメエ!」
黒子「そんなにがっつかなくても沢山ありますのよ」- 546 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/16(日) 21:19:16.39 ID:usvrQASO
初春「当麻さん、よっぽど良い物を食べて無かったんですね…」
上条「このハンバーグ美味いな」
佐天「ハンバーグ、あたしが作りましたー!」
上条「涙子、料理上手なんだな。良い嫁さんになるよ」
佐天「あ、有り難うございます」カァァ
黒子「わたくし達が作ったから揚げも食べて下さいますか?」
上条「ん、ああ。パク……ん、美味い!やっぱり常盤台は違うな」
美琴「当麻有り難う♪」
初春「………」
上条「ん、どうした飾利?」
初春「…私が作ったの、これです」
上条「飾利はスクランブルエッグを作ったのか!」
初春「一応、卵焼きなんですけど…」
上条「うっ……わ、悪い」
初春「いいんです。私…料理あんまり上手じゃないですし…」
上条「い、いや、要は味だからさ。いただきます!」パクッ
初春「………」
上条「………」モグモグ
初春「やっぱり、美味しく無いですよね」
- 548 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/16(日) 21:24:32.49 ID:usvrQASO
上条「そんな事無い。美味いよ」モグモグ
初春「無理しなくていいですよ」
上条「無理なんかしてねぇよ。飾利が俺の為に一生懸命作ってくれたんだ。それがマズイ訳ないだろ?」
初春「当麻さん…」
上条「だからそう気を落とすなよ」
初春「有り難う、当麻さん」
上条「気にすんなって。ささ、食おうぜ。おっ、これも美味いな!」
佐天「良かったね初春」
初春「はい♪」
黒子「良いですわね。こう言うの」
美琴「そうね。家族で食べてる見たいよね」
上条「そうだな。こう言う団欒なメシは久しぶりだな」
美琴「あの子じゃそうはならなかった訳?」
上条「まあな。正直、アイツにメシ食わすのが手一杯で俺は満足に食えなかったらさ」
美琴「当麻も苦労してるのね…」
黒子「確かにあの食欲は異常ですの」
佐天「そんなに食べるんですか?」
美琴「それはもう底無しにね。人間ブラックホールを連想するわ」
黒子「可愛くない星のカービィですのよ」- 549 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/16(日) 21:28:42.14 ID:usvrQASO
初春「…恐ろしいですね」
佐天「当麻さん、そんな子と住んでたんですね」
上条「ハ、ハハハ…」
美琴「…と、取り敢えず食べましょ」
上条「そうだな…」
-食後-
上条「ごちそーさま!」
美琴「はい、お粗末様でした」
上条「今日は有り難うな。本当に美味かったよ」
黒子「また宜しければお作りしますのよ」
佐天「あたしも何時でもOKですよ!さあ、早く片付けましょう」
初春「はーい」トテトテ
上条(やっぱりこのままじゃ、駄目だ。……よし)- 550 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/16(日) 21:29:21.22 ID:usvrQASO
上条「みんな!」
黒子「はい?」
美琴「どうしたの?」
上条「話があるんだ」
佐天「話ですか?」
初春「片付けは…」
上条「片付けは後でいいから。皆に言わないといけない事があるんだ」
美琴「…分かったわ」
黒子「………」
佐天「………」
初春「………」
上条「皆、いいか?」
美琴「うん」
黒子「はいですの」
佐天「あたし達、覚悟は出来てます」
初春「だから、当麻さん。遠慮無くどうぞ」
上条「分かった、実はだな…」
- 558 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/17(月) 22:28:52.78 ID:zaVGakSO
- 今晩は。再開します。因みに少し脱線します
-同時刻 禁書サイド-
禁書「お腹減ったんだよ…」トボトボ
禁書「短髪とDEATH NO…私に食事代を渡して無いんだよ」トボトボ
禁書「しかも寮の食堂で普通にご飯食べてたら寮監と言う戦闘マシーンに殺され掛けたんだよ」トボトボ
禁書「常盤台は悪魔の巣窟なんだよ!」
禁書「腹が立つんだよ…」
禁書「短髪に譲歩した私が甘かったんだよ!やっぱり、常盤台は滅ぼさなければいけないんだ!」
禁書「ムカつくんだよ…」ドン
???「っと…大丈夫か?」
禁書「痛いんだよ!肩が外れたんだよ!慰謝料を請求するんだよ!」
???「おい、いきなりそれは無いだろ?」
禁書「今、私は虫の居所が悪いんだよ!」
禁書「邪魔するなら倒すんだよ!」パキィィィン
???「だから落ち着け!」グッ
禁書「いだだだだた!!ま、参ったんだよ!」
???「はぁ…やけに好戦敵な子だな。なんつーか、昔の俺見たいだ」
禁書「昔の俺?」
???「ああ、何にでもすぐに突っ掛かってさ。今の君見たいな感じ」 - 559 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/17(月) 22:41:09.41 ID:zaVGakSO
禁書「……誰なんだよ?」
シン「俺?俺はシン・アスカ。君は?」
禁書「…インデックス」
シン「インデックス…変わった名前だな」
禁書「よく言われるんだよ」グゥー
シン「お腹減ってんのか?」
禁書「うん」
シン「だったら一緒にメシ食わないか?俺もどっかで食べようと思ってた所だからさ」
禁書「いいの!」
シン「ああ、いいよ」
禁書「だ、だったらあそこがいいんだよ!」
-とあるビュッフェ-
禁書「ここ、最近オープンしたばっかりのお店なんだよ!」
シン「食べ放題か…たまにはいいかな」
禁書「早速入るんだよ!」
シン「ああ…っと、待て。なんか注意書きがある。何々、当店は皆様により良い快適なお食事を楽しんで頂く為に誠に恐縮ですが、インデックスのご来店をお断りしております。何とぞご理解の方、宜しくお願いします。……インデックスって、君だよな?」
禁書「……何者かの陰謀なんだよーー!!」ジタバタ
シン「あ、暴れるなって!」ガシッ
禁書「いだいんだよーー」ズキズキ
シン「あ、悪い…と、取り敢えず。食べ放題以外な」
禁書「分かったんだよ…」
- 561 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/17(月) 22:47:00.92 ID:zaVGakSO
-喫茶店 Trombe!-
シン「この店、俺の行きつけなんだ」
禁書「センスのかけらも無いダサい名前なんだよ」
シン「そんな事言ったらここのマスターに駆け抜けられるぞ」
禁書「ふふん、私には関係ないんだよ」
シン「…まあ、先ずは会って見ろよ」
シン「こんにちは~」カランカラン
レーツェル「ん、シンか」フキフキ
シン「レーツェルさん、こんにちは。今日はゼンガーさんはいないんですか?」
レーツェル「ゼンガーは修業の旅に出てな。2週間は帰って来ないだろう」
シン「ゼンガーさんらしいな」
レーツェル「で、そこの少女は?」
シン「この子は今日知り合った子でインデックスって言うんです」
禁書「は、初めまして。インデックスなんだよ…」
レーツェル「私はこの店のマスターでレーツェル・ファインシュメッカートだ。宜しく頼むよ、可愛いお嬢さん」
禁書「可愛い?宜しくなんだよレーツェル!」
レーツェル「さて、立ち話も何だ。取り敢えず座たらどうだ?」
シン「そうですね。ほら」
禁書「うん」- 562 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/17(月) 22:51:44.62 ID:zaVGakSO
レーツェル「シンは何時ものでいいか?」
シン「はい。インデックスは何にする?」
禁書「えっと…」
レーツェル「メニューだ」スッ
禁書「有り難うなんだよ」
禁書「えっと…」パラ
禁書「…これにするんだよ。リボルビングステーキとトロンベカフェオレ」
レーツェル「フッ、承知した」スッ
シン「レーツェルさん、良い人だろ?」
禁書「うん。所で、何で初対面の私にご飯を食べさせてくれるの?…ま、まさか…私が可愛いからとか?ご飯は嬉しいけど、ナンパはお断りなんだよ」
シン「お前、自分を買い被り過ぎ。それに俺、彼女いるから」
禁書「うっ……」
シン「俺が何で気に止めたかってのはさっきも言ったけど、昔の俺に似てるんだよ。インデックスって、感情で動くタイプだろ?気にいらなかったらすぐに反抗したり」
禁書「そ、そんな事は…」
シン「あるよな?態度見れば分かるよ。図星だってな」
禁書「………」- 563 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/17(月) 22:56:43.63 ID:zaVGakSO
シン「だから気になってさ。今日も気に入らない事があったんじゃないのか?だからイライラしてた」
禁書「…うん。だって、私の分の食事代を忘れてんだよ!ふざけてるんだよ!良い度胸なんだよ!」
シン「…食事代って、インデックスは誰かと住んでるんだ?」
禁書「そうなんだよ。今は短髪とDEATH NOなんだよ」
シン「は?」
禁書「常盤台の役立たずなんだよ」
シン「常盤台って、あのお嬢様学校の?」
禁書「そうなんだよ」
シン「良い環境じゃないか」
禁書「ちっともよく無いんだよ!食事制限はされるは、規則正しい生活は強要されるは、あそこは監獄なんだよ!」
シン「無茶苦茶な言いようだな。でも、インデックスも文句言い過ぎだと思うぞ。インデックスって居候なんだろ?だったらあんまりワガママな事は言わない方がいいと思うな」
禁書「シンも短髪と同じ事を言うんだよ!!私がルールブックなんだよ!」
シン「そんなんだと、何時か取り返しの着かない事になるぞ…」- 564 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/17(月) 23:00:09.48 ID:zaVGakSO
禁書「…な、何を!?シンに私の何が分かるって言うんだよ!!」
シン「分かるよ。俺がそうだったから…」
禁書「えっ…」
シン「俺もさ、怒りに任せて戦って…そして、取り返しの付かない事になった…」
禁書「………」
シン「だから、君には俺と同じ様になって欲しく無いんだ。直感的だけど、君にはその危うさがある」
禁書「……で、でも、どうすれば?」
シン「話し合いだよ」
禁書「話し合い?」
シン「ああ、俺に足りなかったのは話し合いをする事だったんだと思う。相手を理解しようとせず、耳を貸さず、拒絶して。だから…もし、きちんと話し合いも出来たら、悲劇も回避出来たかもってさ…」
禁書「………」
シン「だからインデックスも相手を否定や拒絶ばかりせずに歩み寄る事をした方が良いと思うんだ」
禁書「………」
シン「初めは無理だと思う。でも、俺だって出来たんだ。インデックスにも出来る筈さ」
禁書「………」
- 566 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/17(月) 23:03:07.80 ID:zaVGakSO
レーツェル「フッ、シンも一人前に言うようになったな」
シン「レーツェルさん、聞いてたんですか?」
レーツェル「聞こえるも何も、そんな声で話していたら嫌でも聞こえるさ」
シン「……何か恥ずかしいです」
レーツェル「いや、そんな事は無いさ。シンはインデックスの為を思ったのだろう。だから胸を張っていいと思うぞ」
シン「有り難うございます」
レーツェル「インデックス。君ならやれると、私も信じている。だから自身を待ちたまえ」
禁書「レーツェル…」
レーツェル「さあ、お待ちかねのリボルビングステーキだとトロンベカフェオレだ」ガタッ
禁書「美味しそう」
シン「レーツェルさんの料理は美味いんだぞ」
禁書「本当?」
シン「ああ、もうそれは超一流のシェフ並なんだからさ」
レーツェル「買い被り過ぎさ。さて、シンの竜巻斬艦スパゲティーだ」
シン「来た来た!いっただきまーす」
禁書「頂きます!モグモク、お、美味しいんだよーーー!!」
シン「だろ?」
禁書「モグモグガツガツ!」
シン「もっと味わって食えよ」
禁書「お代わりなんだよ!」
シン「早ッ!」
レーツェル「フッ、了解した」- 567 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/17(月) 23:06:32.07 ID:zaVGakSO
- -1時間後-
禁書「お腹一杯なんだよ」グプッ
シン「インデックスの胃袋は、一体なんなんだよ…」
レーツェル「良く食べたな」
禁書「満足なんだよ」キシキシ
シン「お前、完全に女捨ててるな…」
シン「レーツェルさん済みません。こんなに食べるとは思っていなかったので」
レーツェル「気にするな。これだけよく食べてくれると、返って清々しい物がある」
シン「そ、そうですか…で、聞くの怖いんですけど…代金は?」
レーツェル「いや、今回はいい」
シン「えっ?でも…」
レーツェル「元々、この店は趣味でやっている様な物だ。儲けるのが目的では無いからな」
シン「そうですか」
禁書「また来るんだよ」ゲップ
シン「もう来るな!てかさっきの話、忘れてないだろうな?」
禁書「わ、忘れて無いんだよ」
シン「じゃあ、絶対話し合いしろよ」
禁書「わ、分かったんだよ…」
-とある公園-
シン「さてと、そろそろ俺は帰らないとな」
禁書「シン…私、やって見るんだよ」
シン「ああ、頑張れよ」
禁書「うん、吉報を期待してるんだよ!」
シン「分かった。じゃあ、またな」スタスタ
禁書「またなんだよ!」ブンブン
禁書「……やるんだよ」 - 568 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/17(月) 23:10:20.66 ID:zaVGakSO
-上条当麻の寮-
上条「実はだな……俺、木山さんからこんなのを貰った」スッ
初春「薬…ですか?」
佐天「なんなんですか、それ?」
上条「媚薬らしい
美琴「び、媚薬!?」
黒子「使うつもりでしたの?」
上条「いや、使うつもりは無い。こんな物に頼りたくはないからな」
美琴「わ、私は、そんなの使わなくても、その…当麻が良ければ…」
黒子「お姉様!」キッ
美琴「ゴ、ゴメン」
上条「それと、木山さんから言われたんだ。皆を幸せにする方法…」
初春「木山先生から?」
佐天「それってもしかして!」
黒子「ハーレム…」
上条「なっ、何で分かったんだ?」
美琴「だ、だって…私も同じ事言われたから…」- 569 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/17(月) 23:12:18.52 ID:zaVGakSO
黒子「あのマッドティーチャー…」
初春「これだから薬物常習は…」
佐天「2人共、黒いよ…」
上条「そうだったのか……それで、俺考えたんだ。何が最善かって」
佐天「それがハーレムなんですか?」
上条「はっきり言って煮え切らない答えだって事は分かってる。でも、今日はっきりと分かったんだ。こんなに俺の為にしてくれる子達を、誰か一人でも不幸に出来るかって…」
上条「そう考えたら…出来る訳ねぇって」
初春「………」
佐天「………」
美琴「………」
黒子「………」
上条「だから、こんな俺で良ければ…いや、俺が皆を絶対に幸せにする。これが俺の答えだ」
美琴「当麻…」
上条「みんなの答えを知りたい。こんな俺で良ければ、付いて来てくれ」
美琴「わ、私は……」
禁書「話があるんだよ!!」バタンッ!!
上条「!?」
- 601 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/23(日) 18:02:52.12 ID:M2XyScSO
- 今晩は。一週間振りに再開します。とは言っても現在ネタ詰まり中なんであんまり書き溜め出来てないんですが、幾らかアップします
佐天「えっ?」
初春「ひっ!?」ビクッ
黒子「なんなんですの?」
美琴「なっ!?ア、アンタ!」
上条「イ、インデックス!?」
禁書「和解しに来てあげたんだよ」
上条「あのー、インデックスさん?」
禁書「だから、短髪達と仲直りしてあげるんだよ!」エッヘン
初春「………」ポカーン
佐天「最悪…」
黒子「だ、台無しですの…」ピクピク
美琴「ア、アンタって子は…」バリバリ
禁書「な、何を怒ってるのかな?わ、私はただ和解をしに来ただけなんだよ?」
美琴「時と場合によるでしょうが!な、何でよりによってこんな時に!」
禁書「善は急げなんだよ。この、全知全能10万三千冊の知識を持つ私と和解出来るなんて、誉れ以外の何物でもないんだよ」
上条「………」 - 602 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/23(日) 18:05:49.15 ID:M2XyScSO
美琴「それが仲直りする態度な訳?せっかく、せっかく当麻が私達の為に勇気を出してくれたのにアンタはぁぁぁぁぁぁ!!」バチバチバチ
禁書「な、なんなんだよ!ふふん、私が和解するのが気にいらないんだ?やっぱり短髪は器が小さいんだよ」
美琴「みんな、今からこのバカをぶっ飛ばすけどいい?」
初春「いいですよ」
佐天「思いっきりやって下さい」
黒子「もう、フルパワーでお願いしますの」
禁書「な、何でなんだよ…話が違うんだよ!シンは嘘つきなんだよ!!」ガクガク
禁書「と、とうま!」
上条「悪い、今回ばかりは擁護出来ねぇ」
禁書「そ、そんな!?」
美琴「さあ、覚悟はいいかしら?」
禁書「ヒ、ヒィィィ!!」
美琴「暗黒の世界に…帰りなさーーーい!!」バゴーン!!
禁書「ぐきゃぁぁぁぁぁぁ!!」キーン キラン
佐天「大ホームラン」
初春「天罰が下りましたね」
黒子「何処まで飛んだのでしょうか?」
上条「さあな。イギリス辺りまで飛んで行ったんじゃないか?」
美琴「フン、自業自得よ」- 603 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/23(日) 18:15:33.95 ID:M2XyScSO
-ドーバー海峡 沿岸-
禁書「お、落ちるんだよーーーー!!」ズバシャーン
禁書「………」プカッ
禁書「………」シーン
???「カズ。いきなり人間が降って来たぞ」
カズ『はっ?何を言ってるんだスネーク』
スネーク「だから、人が降って来た」
カズ『……事故か?はたまた飛行生物…いや、そんな訳は…とにかく、どんな人間だ?』
スネーク「見た目は14、5歳と言った所か。女の子だ」
カズ『生きてるのか?』
スネーク「まさか。空から降って来たんだぞ?」
カズ『念の為、調べて見てくれ』
スネーク「可能性は低いと思うが、化け物もいる世の中だ。……おい、生きてるか?」バシバシ
禁書「う、うぅ…」ピク
スネーク「カズ!まだ息があるぞ!」- 604 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/23(日) 18:16:26.01 ID:M2XyScSO
カズ『本当か?』
スネーク「ああ」
カズ『因みに、可愛いか?』
スネーク「…俺の好みじゃない。だが、カズ好みの顔かも知れないな」
カズ『なに!?よし、すぐにヘリを出す。フルトン回収頼むぞ!』
スネーク「分かった、分かった」
-数時間後-
禁書「こ、ここは…」
カズ「目が覚めたか。ここは俺達の組織の海外派遣駐屯地だ。海で浮かんでた君を偶然、彼が助けたんだ」
禁書「彼?」
スネーク「俺だ。しかし、どんな身体をしてるんだ?殆ど無傷じゃないか」
禁書「いつの間にか頑丈になったんだよ。で、貴方達は誰なの?」
カズ「俺は和平ミラー。ここの副司令をやっている。で、彼は…」
スネーク「俺はBIG BOSSだ。そして俺達は、どの国家や政府にも属さない、国境なき軍隊。俺達はこう呼んでいる。天国の外側の組織…」
禁書「アウター・ヘブン…」- 605 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/23(日) 18:24:22.52 ID:M2XyScSO
- -上条サイド-
上条「はぁ…何か全部台無しだな…」
美琴「これもあの子のせいよ!」プンスカ
黒子「まあまあ、お姉様」
上条「不幸だ…」
初春「そんな事無いですよ」
上条「えっ?」
初春「だって、私の答えはもう決まってますから」
上条「えっ?じゃあ…」
初春「私を当麻さんの恋人にして下さい」
上条「飾利…いいのか?」
初春「はい♪」
上条「…有り難う」
黒子「う、初春!抜け駆けですよ!」
初春「抜け駆けも何もないですよ~」
黒子「むぅ…と、当麻さん!」
上条「黒子」
黒子「わ、わたくしも……当麻さんの…か、彼女にして下さいまし」
上条「ああ、勿論だ」
佐天「あたしは…ハーレムなんて、優柔不断な考えって思ってます」
初春「佐天さん…」
上条「………」
佐天「でも、当麻さんのあたし達の気持ちを知ったら…それもいいかなって」
上条「涙子?じゃあ…」
佐天「あたしも当麻さんの彼女にして貰いますよ」
上条「ああ、分かった」 - 607 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/23(日) 18:26:30.00 ID:M2XyScSO
佐天「最後は御坂さんですよ」
美琴「私は…そんなの考えるまでも無いじゃない。当麻の事、好きになったの、この中じゃ私が最初なんだからね!」
黒子「そうでしたわね」
美琴「当麻」
上条「ああ」
美琴「私、四人…負担になるかも知れない。これからも当麻の迷惑になるかも知れないな。でも、それでも良かったら…私を当麻の…その、お嫁さんにして!」
上条「ブフッ…」
初春「御坂さーん!抜け駆けですよー!」
佐天「初春がそれ、言う?でも、それはあたしも待ったを掛けたいですね」
黒子「お・ね・い・さまー!!」ウガー
美琴「ちょ、な、何よー!!」
上条「ハハッ、こりゃ、大変そうだな!でも、絶対に不幸になんかさせねえから。約束するよ」
初春「はい、期待してますからね!」
佐天「じゃあ、あたしも花嫁修業ってのやろうかな」
黒子「当麻さん、良くお願いしますの」
美琴「当麻、大好きだよ!」
上条「俺もみんな大好きだぜ!」
- 608 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/23(日) 18:33:42.24 ID:M2XyScSO
- 小出し感が否めませんが、本日は此処までです。
それと、大人気なインデックスさんの今後の処遇ですが、皆さんから意見を求めたいと思います。インデックスのこれからを次から選んで下さい。
1.インデックスはこのまま堕ちる所まで堕ちる。
2.インデックスを美琴達と仲直りさせる
3.もう出番は必要無し
以上、多かった番号を参考にインデックスの出番や行動を反映させようと思いますので宜しくお願いします
- 654 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/26(水) 22:21:07.03 ID:7u3SG.SO
- 今晩は。皆さん回答有り難うございます。正直、こんなに盛り上がるとは思っていませんでした。
では、大多数の意見が3でしたので、インデックスは本編には出さない方向で行きたいと思います。
ただ、ネタ的に面白そうなので、番外的にインデックス軍隊編を余裕があったら書いて行こうと思います。
では、次から再開します。
- 655 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/26(水) 22:23:38.36 ID:7u3SG.SO
-夕方 とある公園-
上条「ここでいいのか?」
美琴「うん。当麻の身体一つでしょ?」
佐天「一人じゃ、みんなを送る事出来ませんからね」
上条「そっか…でも、何か実感が湧かないな。俺が皆の彼氏になったのって」
初春「確かに、余り感じませんね」
黒子「それが自然だからでは無いでしょうか?」
上条「自然ねぇ…言われて見ればそうだな。ここ最近は宙ぶらりんの感じだったし…」
佐天「長年連れ添った夫婦とか?」
美琴「その表現、枯れすぎじゃないの?」
上条「ハハッ、かもな」
黒子「でも、これからわたくし達は恋人ですので…その、恋人同士でしかやらないことも…」モジモジ
上条「そ、そうだな…」
美琴「く、黒子…」
佐天「恋人だから、やっぱりキスとかだよね」
初春「さ、佐天さんストレート過ぎです!」
美琴「………」
黒子「………」
上条「なんか、急に…空気が変わったな…」
佐天「あ、あたしのせい?」
上条「いや…それ…」
美琴「と、当麻は、キスしたい?」
上条「えっ?」
美琴「どうなの?」
上条「そ、そりゃあ、したくないって言ったら嘘になるな」- 656 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/26(水) 22:26:58.66 ID:7u3SG.SO
- 美琴「だったら、する?」
上条「唐突だな…」
佐天「ちょっと、御坂さん達だけで話進めないで下さいよ」
初春「そうですよ」
美琴「うっ…」
上条「みんなはどうしたいんだ?」
黒子「それは…決まってますの」
上条「したいのか?」
黒子「はい…」
上条「涙子と飾利は?」
初春「わ、私も…したいです」
佐天「あたしもですよ」
上条「……分かった。でも、いきなり4人ってのは何か節操無いから、今日は一人な…って、4人付き合うってがもう節操無いんだけどな」
美琴「一人?だったら、公平にジャンケン…」
黒子「……でしたら、お姉様どうぞ」
美琴「黒子?」
初春「御坂さんは私達な中で最初に当麻さんが好きになったって言ってじゃないですか」
美琴「うん」
佐天「だったら、一番はやっぱり御坂さんですよ」
美琴「いいの?」
黒子「いいんですの」
佐天「さあさあ、御坂さん」トン
美琴「う、うん…」
上条「美琴でいいのか?」
初春「はい」
上条「分かった。美琴…」
- 658 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/26(水) 22:29:52.95 ID:7u3SG.SO
美琴「…当麻」
黒子「……」
佐天「……」
初春「……」
上条「……って、みんなマジマジと見てたらこっ恥ずかしいな…」
黒子「わたくし達はいない者思って下さいまし」
上条「いないって…」
佐天「さあさあ、御坂さんが待ってますよ」
美琴「………」カァァ
上条「…わ、分かった。じゃあ、改めて美琴…」
美琴「うん」
上条「…美琴、好きだ」チュ
美琴「あたしもだよ」チュ
初春「きゃーーキ、キスですよー!」
佐天「わお!」
黒子「2人共、茶化さない!」
上条「………」
美琴「と、当麻…有り難う」カァァ
上条「いや、俺こそ…」テレテレ
佐天「初々しいですね~」
黒子「他人事見たいに言いますけど、わたくし達もですのよ!」
初春「そ、そうですよね。緊張しますよ~」
上条「やれやれ…先が思いやられるな」
美琴「そ、そうね。さてと、みんな帰るわよ」- 659 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/26(水) 22:33:21.17 ID:7u3SG.SO
- 黒子「もう良いんですの?」
美琴「いない筈の人達がうるさいからいいわ」
佐天「まあまあ、そう言わずに」
上条「じゃあ、気を付けて帰れよ」
初春「はーい」
佐天「当麻さん、また明日!」
黒子「また暇な時には支部に顔を出して下さませ」
美琴「じゃあ当麻、また明日ね」
上条「おう!」
上条「………」シーン
上条「急に静かになって、少し淋しくなったな。」
上条「てか、何かこの状況、既視感が…」
上条「まあ、いいか。帰ろう」
-とある歩道-
黒子「で、当麻さんとの初キスはどうでした?」
美琴「どうでした?って、アンタ達のせいでムードも何も無いわよ」
美琴「で、でも…やっと恋人になれたって感じかな…」テレテレ
佐天「御坂さん、可愛いですね~」
黒子「佐天さんは調子に乗りすぎですの!」
初春「佐天さんらしいですけどね」
佐天「じゃあ、調子次いでに提案があります!」
美琴「なに?」 - 660 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/26(水) 22:36:00.87 ID:7u3SG.SO
佐天「あたし達、当麻さんの恋人になったんですから、名前で呼び合うようにしませんか?」
初春「名前ですか?」
佐天「うん。だって、何時までも名字じゃ、他人行儀っぽいじゃん」
黒子「確かにそうですわね」
美琴「じゃあ、そうしましょう。黒子はもう名前だから、涙子と飾利でいいかしら?」
佐天「いいですよ美琴さん」
初春「わ、私は…遠慮しときます」
佐天「ほら、ういは…じゃなくて、飾利。そんなんじゃ、駄目だよ。取り敢えず、あたしの名前から呼んで見てよ」
初春「は、はい。……えっと、る、涙子さん」
佐天「はい、じゃあ次は黒子の名前を呼んで見て」
黒子「さて……涙子はこうゆうのは適応力が高いんですのよね」
佐天「まあね。じゃあ、飾利」
初春「は、はい…えと、く…黒子さん」
黒子「飾利…で宜しいですわね」
初春「は、はい」
美琴「じゃあ、最後は私ね」
初春「………」
美琴「そう、緊張しなくていいわよ」
初春「は、はい……み、美琴さん」
美琴「はい、よく言えました」- 661 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/26(水) 22:38:56.44 ID:7u3SG.SO
黒子「お母さん見たいですの」
美琴「何処に一歳差の親子がいるのよ…」
佐天「アハハ」
美琴「笑い事じゃないわよ…」
黒子「まあまあ。でも、これでまた結束が固くなりましたの」
佐天「そうだね」
初春「じゃあ、これからパフェ食べませんか?最近、良い店見付けたんです」
美琴「そうね。じゃあ、行きましょうか」
-上条サイド-
上条「………」
上条「これから彼女達を幸せにしないとな」
木山「遂に…選んだようだね」スッ
上条「うわっ!?きや…は、春生ちゃん!」
木山「今晩は、上条君」
上条「どうして春生ちゃんが…ま、まさか監視してたとか?」
木山「フフッ…それはどうかな」
上条「………」
木山「それはそうと、今度、議院選があるのは知ってるかね?」
上条「いえ…」
木山「まあ、君達学生に政治は興味が無いか」
上条「それは…」
木山「別に追求している訳じゃないさ。で、実は私はその選挙に立候補していてね」
上条「春生ちゃんがですか?」- 662 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/26(水) 22:41:01.00 ID:7u3SG.SO
木山「ああ、当選すれば議員になる。まあ、上条君は未成年だから選挙権は無いが、応援はしてほしいな」
上条「分かりました。そう言う事でしたら応援しますよ。で、何処の政党で立候補したんですか?」
木山「みんなのハーレム党だ」
上条「………」
木山「用件はそれだけだ。では私は失礼するよ」
上条「…何かが起きる予感がする…」
- 689 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:11:22.14 ID:zIsOyESO
-2週間後 風紀委員 第177支部-
固法「……おはよう。って、まだ誰も来てないの?」ガチャリ
???「アンッ!アンッ!」
固法「声?隣ね…」
固法「誰かいるの?」ガチャリ
トウマ「モウ、ダメダ…クロコ、ジュフンスルゾ」ユサユサ
クロコ「ト、トウマ!ワタクシノメシベニ、トウマノヲジュフンシテクダサイマシ!」ユサユサ
トウマ「ウッ…デル…」パサパサ
クロコ「ワタクシノメシベガ、トウマノデイッパイデスノ…」アグアグ
固法「……キモい光景見ちゃった…」オエッ
固法「……じゃなくて、アンタ達!こんな所で何してるのよ!!」
トウマ「………」アグアグ
クロコ「………」アグアグ
固法「な、何よ?」
クロコ「ワタクシタチノ、アイノイトナミヲキモチワルイトハ、ドウユウコトデスノ?」アグアグ
トウマ「ドウヤラ、ソゲブサレテェミテェナダナ」アグアグ
固法「お花のクセに、人間の私に意見するつもりなの?」
クロコ「オハナノクセニトハ、シツレイデスノ!」
トウマ「ユルサネェ!ソゲブ!」ガブリ
- 691 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:14:44.07 ID:zIsOyESO
固法「ぎやぁぁぁぁぁ!!」
クロコ「トウマがアタマナラワタクシハ、アシヲカミマスノ」ガブリ
固法「ぎいぃやぁぁぁぁぁ!!」
黒子「な、何事です………はぁ、またですか」
固法「ち、ちぎれるーー!!」ギチギチ
クロコ「………」ガブガブ
トウマ「………」ガブガブ
初春「どうしたんですか黒子さん…って、あっ…」
固法「み、見でないでだずげでーー」ミシミシ
初春「あっ、は、はい。クロコもトウマも止めなさい!」
クロコ「………」ペッ
トウマ「………」ペッ
固法「ぐぇ!!」ドサッ
初春「2人共どうしたの?」
クロコ「コノリガ、ワタクシタチノアイノイトナミヲジャマスルンデスノ!」アグアグ
初春「あ、愛の営み!?は、はわわわわ//////」カァァァ
黒子「ほ、本当ですの!?」
トウマ「アア」アグアグ
黒子「………」カァァァ
初春「………」カァァァ
固法「ちょっと、二人して赤くなってるのよ!相手はお花よ、お花!」- 692 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:17:37.33 ID:zIsOyESO
- 初春「それは、そうですけど…」
黒子「ねぇ…」
固法「……はあ、もいいいわ。私は巡回してくるから後は宜しくね!」プンスカ
黒子「は、はい」
初春「………」
クロコ「ドウシマシタノ?」アグアグ
黒子「何でもありませんの…」
クロコ「ウリハルト、オネイサマモケイベツシマスノ?」
初春「そ、そんな事ないよ!で、でもね…」
トウマ「スキナンダカラコウナルノハトウゼンダロ?オマエラハチガウノカ?」アグアグ
黒子「それは…」
初春「黒子さん…」
クロコ「ファイトデスノ」アグアグ
初春「うん。有り難う」
-巡回中-
初春「………」
黒子「………」
佐天「あっ、飾利に黒子じゃん…って、どうしたの?元気無いけど…」
初春「あっ、涙子さん。えっと…」
佐天「?」
黒子「………」
佐天「あたしら、当麻さんの彼女でしょ?隠し事は無しだよ」
初春「そうですね。実は…」
-数十分後-
佐天「そ、そんな事があったんだ…」
初春「はい」 - 693 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:23:48.77 ID:zIsOyESO
黒子「涙子はどう思いますの」
佐天「…そうね。あたし達がこれから当麻さんと付き合っていれば、いずれそうなるのは必然だと思うの」
黒子「………」
佐天「だから、あんまり深く考え無い方が良いと思うよ。そりゃ、あたしだってそうゆう事を考えない事は無いけど…当麻さんだから」
初春「……当麻さんだから…ですか」
佐天「飾利はそんな曖昧な答えじゃ納得出来ない?」
初春「いえ、そんな事無いです」
黒子「…当麻さんになら、全てを委ねられる…ですか」
佐天「うん、だから心配いらない……って、さっきから、あたし何言ってるんだろうね」
初春「ううん、涙子さんのおかげで迷いが晴れました」
黒子「そうですわね。わたくし達は、何れ当麻さんの妻になる身。そんな事で悩んではいられませんわ」
初春「妻って、黒子さんも気が早過ぎですよ~」
佐天「まあまあ、そう言う飾利だってそう思ってるんでしょ?」
初春「そ、それは…その、そうですけど…」
佐天「ならいいじゃん。あたし達に躊躇いはいらないよ、飾利」
黒子「まあ、限度はありますけどね」- 694 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:31:10.87 ID:zIsOyESO
佐天「黒子は連れないな~」
初春「アハハ」
黒子「飾利に笑われましたのよ。でも、元気が出て良かったですの」
佐天「うんうん。っと、こんな時間か。あたし、美琴さんと会う時間だからまたね」
黒子「お姉様に宜しくですの」
初春「また明日学校で!」
黒子「さて、はりきって巡回しすのよ!」
初春「はい!」
-とある喫茶店-
美琴「今日は~」カランカラン
男性「いらっしゃい…っと、御坂か」
美琴「音無さん、こんにちは」
音無「最近来なかったけど、何かあったのか?」
美琴「まあ、色々ありまして」
音無「成る程な。で、そっちの子は知り合いか?」
佐天「はい。あたし、美琴さんの友人の佐天涙子って言います」
音無「俺は音無結弦だ。この店のマスター代理をやってるって所だな」
佐天「そうなんですか?本当のマスターさんは何処に行ったんですかね?」
音無「さあな。アイツ、またどっかで組織でも作ってんじゃねえの?」
佐天「?」
女性「あら、御坂さんいらっしゃい」スッ
美琴「あっ、奏さんこんにちはー」
佐天「うわ、凄い美人…」- 695 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:33:35.05 ID:zIsOyESO
奏「フフッ、お世辞でも嬉しいわ。有り難う」
佐天「いえいえ!お世辞なんかじゃないですよ!もう、凄く綺麗です」
音無「うんうん、俺もそう思う」
美琴「音無さん、また惚気ですか…」
佐天「惚気って、事は2人は付き合ってるんですか?」
音無「いや、付き合っては無い」
佐天「えっ?でも、惚気って…」
奏「私達、結婚してるの」
佐天「そ、そうなんですか!?あ、確かに左の薬指に指輪はめてる」
音無「ああ、俺の自慢の嫁だよ。可愛いし、料理美味いしさ」
奏「もう、あなたったら…」
佐天「じゃあ、この店の名前のAngelってのも奥さんのイメージで付けたとか?」
音無「そうそう天使ちゃんマジ天使!……って、違うわ!」
美琴「音無さん…」ハァ
音無「そこでため息付かないでくれるか?」
奏「あなた、あんまり大声出さないで」
音無「あっ、わ、悪い…」
美琴「奏さんどうしたんですか?よく見たら少し調子も悪そうですけど…」
奏「大丈夫よ。身体は健康そのものだから」
佐天「身体は健康?」- 696 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:38:28.59 ID:zIsOyESO
音無「ああ、実は一部の知り合いにしか言って無いんだが…」
奏「私、妊娠してるの」
佐天「え…」
美琴「えーーーー!!」
佐天「えーーーー!!」
音無「お前ら、リアクションデカ過ぎ!」
奏「………」サスサス
音無「奏、大丈夫か?」
奏「ええ、大丈夫よ」
美琴「奏さん、お腹の中に赤ちゃんいるんですか?」
奏「そうよ」
佐天「何ヶ月なんですか?」
奏「3ヶ月って、お医者様は言ってたわ」
音無「あれは一週間程前だったかな。急に奏の体調が悪くなってさ。それで病院に行ったら、なんとおめでただってさ!いや~、それ聞いた時はマジで嬉しかったよ」
奏「私も嬉しかったわ。だって、この世界で1番好きな人の赤ちゃんを妊娠したんですもの」
音無「奏…」ジィー
奏「あなた…」ジィー
佐天「あのー2人だけの世界にならないでくれませんか~」
音無「あ、ああ…悪い」テレテレ
奏「//////」
美琴「でも、羨ましいですよ。好きな人と結婚出来て家庭を持つのって」- 697 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:40:22.90 ID:zIsOyESO
佐天「あたしもそう思います」
音無「2人は好きな人はいないのか?」
美琴「えっ?えっと、一応…彼氏はいます」
佐天「あ、あたしもです」
音無「へぇ、確かに2人共可愛いもんな。まっ、奏ほどじゃないがな!ハッハッハ」
佐天「………」
美琴「………」
美琴(…でも、流石に同じ人と付き合ってますなんて言えないよね)ボソボソ
佐天(そりゃ、そうでしょ。当麻さんの株価を下げてしまいますし…)ボソボソ
音無「ん?急にどうした?」
佐天「い、いえ!なんでもないですよ~」
美琴「そ、そう!大した事じゃないですから!」
音無「そっか。んじゃ、せっかくだから今日は奢りにしていてやるよ」
美琴「いいんですか?」
音無「ああ、奏の妊娠祝いな。まあ、出産祝いの時は、なんかせびるかも知れないから宜しくな」
美琴「…呆れた」
音無「そう言うなって。何でもオーダー受けるぜ」
美琴「じゃあ、麻婆豆腐」- 698 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:43:06.50 ID:zIsOyESO
佐天「麻婆豆腐?喫茶店でですか?」パラパラ
奏「麻婆豆腐、美味しいわよ」
美琴「ここの麻婆豆腐絶品なのよ。食べて見れば分かるわ」
佐天「じゃあ!麻婆豆腐セットで」
奏「私も食べたい」
音無「ああ、でも奏は辛さ控えめな」
奏「うん」
-数十分後-
佐天「か、からいーーー!!」ボワー
美琴「はひはひ、だけど…この辛さの後から来る味わいが…はひはひ、いいでひょ?」
佐天「は、はひ…で、でも辛さ過ぎですよー」
音無「ハハッ、奏の好みに合わせたからな」
奏「美味しいわ」パクパク
音無「今日は会心の出来だからな。まあ、奏のには大分劣るけどさ」
奏「ううん、そんな事ないわ。とても美味しい」パクパク
音無「有り難うな、奏」サスサス
佐天「本当…バカップルですね」ヒリヒリ
美琴「…私らも人に言える立場じゃないと思うけど…」ヒリヒリ
-食後-
佐天「ごちそーさまでした!」- 699 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:51:38.95 ID:zIsOyESO
美琴「今日は一段と美味しかったですよ。辛さも増してましたけど」
音無「そりゃ、良かった。じゃあ、今度は彼氏でも連れて来てくれよ。歓迎するぜ」
奏「その時は家族が増えてるかも知れないから宜しくね」
美琴「はい!」
-帰り道-
佐天「美琴さん、今日は有り難うございました」
美琴「いいのよ」
佐天「それで…あの、少し話したい事があるんですけど、まだ時間いいですか?」
美琴「いいけど、なに?」
佐天「実は、お昼に前に飾利達とその、男女間の話題になって…」
美琴「えっ…そうなの?」
佐天「はい。それで、その時、あたしは当麻さんとだから何とかなるよって言ったんですけど…」
美琴「うん」
佐天「あたし達、あの音無さん夫婦見たいになれるでしょうか?」
美琴「………」
佐天「美琴さんは、当麻さんの赤ちゃん欲しいですか?」
美琴「それは…欲しく無いって言ったら嘘になるかな。でも、私ら…」- 700 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:53:46.60 ID:zIsOyESO
佐天「まだ中学生ですもんね。リスクの方が大きい。それに、そもそも当麻さんがあたし達の子供が欲しいかも分かりませんし…」
美琴「……うん」
佐天「正直、少し不安です。あんな幸せそうな光景を見たからこそ…もし、歓迎されなかったらって…」
美琴「でも、当麻に限ってそんな事は…」
佐天「そんな事は無い。確かに当麻さんなら喜んでくれるでしょう。でも、あたし達はそれに甘えていいんでしょうか?」
美琴「そ、それは…でも、それって仮定の話だよ?まだ私達、当麻とそう言う関係にもなっても無いのに早過ぎると思う…」
佐天「早過ぎる事は無いです。もし、仮定を組まずに自分達が望まない結果になったらどうします?」
美琴「………」
佐天「こう言う事は早くから考えるべきなんです。あたし達と当麻さんとの関係をより良く長くする為にも」
美琴「…そうね。当麻なら大丈夫、当麻なら幸せにしてくれるって言うんじゃなくて、私達も当麻を支えていかないとね」- 701 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/01(火) 20:55:06.40 ID:zIsOyESO
佐天「幸い、当麻さんを支える柱は4人います。確かに、理想と現実は違うと思いますし、ハーレムなんて世間からの風もキツイと思いますけど、あたし達が協力し合えば、きっと幸せになれるって…そう思ってます。」
美琴「涙子は凄いね」
佐天「えっ?」
美琴「だって、涙子って先の事まで考えてるじゃない。私なんて当麻と付き合ってるって事で浮かれて、そこまで考えて無かったから」
佐天「あたしだってそうですよ。ただ、今日の事で少し考えて見たんです。ほら、みんなとは訳が違いますし…」
美琴「うん。そうだよね。私もどうやったらこの状況を周りに話しても認めてくれるような環境にするか考えて見るわ」
佐天「はい、お願いしますね」
- 724 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/06(日) 16:33:46.70 ID:mExPWsSO
- こんにちは。本日はアップしに来た訳でありません。私、このSSは携帯から投稿しておりまして、数日前に携帯の調子が悪くなり修理に出した所、修理と引き換えにデータが全て初期化してしまいました。
残念ながら書き溜めのバックアップも無く、内容もどうやら不評な様なので続行する気力が減退しております。
本来なら例え、不評であれ最後までやり切る気持ちはあったのですが、初期化の件で限りなく0に近い状況です。
それでも、続行を望む方がいれば頑張って見ようと思います。
望まない方が多数いた場合は自分としても中途半端で不本意ではありますが、HTML依頼を出して終わらせたいと思います。
勝手ですが、皆さんのご意見をお待ちしています。
- 758 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/13(日) 21:57:55.97 ID:QCiPAoSO
- 今晩は。一週間振りです。続行するかかなり悩みましたが、応援して下さる方もいるので続行しようと思います。
ですが、気分が以前程では無いので、最悪執筆を断念する可能性もありますが、その点ご容赦頂けると幸いです。
では、執筆活動を再開しますので暫くお待ちくださいませ。
- 807 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 18:20:13.88 ID:uE79JQDO
- 2期も始まったというのに>>1はどうしたというのか
- 810 :以下、三日目金曜東RブロックAがお送りします[sage]:2010/12/18(土) 18:37:11.84 ID:uscwUA6o
- あれ、今追いついたんだけど終わりか?
そこそこ面白かったから残念だ
2014年11月14日金曜日
初春「今日の上条さんは……」
ラベル:
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白井黒子,
未完結
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