2013年5月30日木曜日

とある親友の学校生活 1

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/17(日) 23:42:22.74 ID:+UpXB0AD0
一方通行と上条さん達の学校生活を妄想しながら描いてみるSSです。

・初SS。

・俺の妄想が留まる所を知らない。(キャラ崩壊)

・遅筆(書き溜めなし)

次回の作品が本来、自分が投稿しようと思った初SSですが。書き為溜め中なので、先に書き溜めなしでやります。
でも、こちらも完結まで頑張りますww

以上を寛容しておくれ。

では……
 
3VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/17(日) 23:50:42.12 ID:+UpXB0AD0

~とある学生寮~


上条「……ぐぅ」zzz

ピンポーン

上条「……んぁ? 誰だよこんな朝早くに……って、もうこんな時間かよ!?」バッ

ピンポーン ピンポーン

上条「やべぇやべぇやべぇ! 今日は遅刻したら……殺される!?」ガタガタ

ピピピンポーンピンポンピンポーン

上条「…………」イソイソ

ピンポンピンポンピンポンピピピピピピンポーン


上条「あーもーうっせぇ! 何処のどなた様ですかぁ!?」ガチャ

一方通行「あァ? 俺だよ」

上条「…………」バタン

一方通行「オイコラ、無言で閉めンなよ」ガチャガチャ

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/17(日) 23:59:44.63 ID:+UpXB0AD0

一方通行「あー……いいから開けろやァァァァァァアアアアアアアアアア!!」ゴガンッ

上条「きゃぁぁぁぁぁああああああああああ!!! 上条さん家の玄関がああああああ!!」


一方通行「ふゥ……初めから素直に入れてくれれば、こうならずに済ンだのによォ」ハァ

上条「いやいや、ああ、あああ一方通行さん? こ、こここ、こ、こんな朝早くから私めの自宅に何用でございますか?」ガクガク

一方通行「……昨日、朝迎えに行くって伝えたはずなンだがなァ?」

上条「……すみません。それ何時ですか?」


一方通行「深夜3時」シレッ

上条「寝てるわぁぁぁぁあああああああああああ!!!!」バンッ

一方通行「朝からうるせェな。隣から苦情来たりしないのかァ? まァ、その隣が俺ですけどォ」フフン

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/18(月) 00:16:28.49 ID:ZNTbYDLz0

上条「……もういいや。それよりも学校行く準備始めねーと!!」ダッ

一方通行「分かってンならさっさとしろよ。こっちもあのロリ教師にテメェを連れてかねェと出席点引かれるんですけどォ?」フゥ

上条「それでか……。あー朝はもう抜いて、昼飯は購買で済ますかな……うぅ、上条さんのお金が擦り減っていく……」シクシク


一方通行「……チッ、今回だけだかンなァ?」ヒョイ

上条「パシッ)んぁ? おおおおおっ! パンじゃねぇか!! ……って、いいのか? 貰っちまってよ」

一方通行「べっつにィ? オマエんとこのシスターの凶暴性と食い意地はよォく知ってるしな」ケケッ

上条「……悪いな。そんじゃ、ありがたく頂くぜ!」パクッ

一方通行「オイ。食うのもいいけど、そろそろ出ねェとホントに不味いし、それにシスターは起こさなくていのかァ?」

上条「書き置きと、とっておきのカレーを置いといたから大丈夫だろ」タブン

一方通行「ならいいんだけどなァ?」ニヤニヤ

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/18(月) 00:34:21.32 ID:ZNTbYDLz0


~とある高校~


ドドドドドドドドドッ

ダダッ ズサー……


一方通行「どォやら、間に合ったな」カチッ

上条「…………」チーン


一方通行「起きろ、着いたぞ」ゲシッ

上条「おぉう! ……はっ! ここは何処だ!?」バッ

一方通行「学校だ。まだ、寝ぼけてンのかクソヤロー」

上条「……俺、どうやってここまで来たんだっけ?」



一方通行「俺がオマエをここまで運んだ。オーケィ?」

上条「オーケー。一方通行の運び方に問題があった事がよーく分かりましたよ」グッ

一方通行「まァ、時間内に着いたンだからナシにしよォぜ? 本来なら遅刻確定だったンだからなァ?」スタスタ

上条「ぐっ……それを言われると上条さんは何も言い返せませんの事よ……」スタスタ


土御門「おー、朝っぱらから謎の飛行物体が飛んでると思ったらお前たちだったのかにゃー?」

一方通行「いや、コイツがどうしても空飛びてェって頼んでくるから……いってェ!」コンッ

上条「言ってないからなー」チョップ

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 00:51:59.72 ID:ZNTbYDLz0

土御門「相変わらず、仲が良いにゃー」

一方通行「腐れ縁みてェなもンだけどなァ」

土御門「最強の能力者と最弱の無能力者の縁ねぇ……そうそうある事じゃないぜい?」ニャハハ

上条「ま、いいんじゃねぇの? 一方通行だっていい奴何だしさ!」


一方通行「……」

上条「? おーい。一方通行?」

一方通行「ン……あァ、オマエも良い奴だよ。最っ高になァ」ケラケラ

上条「……」ボーゼン

土御門「oh……」

一方通行「? なに固まってんだよ」

上条「一方通行の口から……」

土御門「そんな言葉が出てくるなんて……明日は槍でも降って来そうだにゃー」


一方通行「……そォかそォか。そんなに血の雨を降らせてェのか……死ねェっ! 三下共がァァァァァァアアアアアアアア!!!!」ブォン

上条「ちょっ! あぶねっ!」ダッ

土御門「急いで校舎の中に入るにゃー!!」ダダッ

一方通行「待てェェェエエエエエエエエ!!!!」ドドドッ

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 01:13:12.47 ID:ZNTbYDLz0


ウォー アブネェッ! コッチキタァァァァ!? 

カミジョーマタオマエカァァァ! ギャーギャー


上条「ヤバいって! 一方通行マジ切れしてるって!」ダダダッ

土御門「とにかく、校舎付近に入れば『あの人』がいるから一方通行は手出しできなくなるにゃー!!」ダッ

一方通行「久しぶりに褒めてやったらバカにしやがってェェエエエエ!」ブンッ


上条「ヒュン!)ひぃっ!? 石が凄いスピードで飛んで来たぁぁぁあああああ!」

土御門「カミやん! 校舎はすぐそこだ!!」タッ

上条「あー! せめて右手が骨折してなけりゃこんなことには……」ダッ

土御門「そんなの、階段から落ちた生徒を庇うからだにゃー!」ギャーギャー

上条「仕方ねーだろ! 体が勝手に反応しちまうんだから!!」


一方通行「三下ァ! お喋りしながら逃げ切れると思うなァァァアアアアアア! ………あ、あァ?」ピタッ

上条「……って、一方通行の動きが止まったぞ」

土御門「……はぁー、間に合ったようだぜい」フゥ

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 01:24:32.59 ID:ZNTbYDLz0


「あーあ。こりゃ、大分暴れたじゃんよ」ハァ



黄泉川「一方通行!! ちょーっと、事情を聞かせて貰うじゃん?」ザッ

一方通行「よ、黄泉川ァ……」ジリッ


上条「おお! 流石、黄泉川先生だな。あの一方通行が我に返ってるぞ」

土御門「今のうちに俺らは教室に向かうにゃー」コソコソ

上条「おおー」コソコソ

黄泉川「そこのバカ二人もこっち来るじゃん!」プンスカ

上条「げっ……」

土御門「マジか……」


黄泉川「全員揃って説教じゃん!」

上条「ふ……ふ………」


「不幸だぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!」



14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 11:07:53.33 ID:ZNTbYDLz0


~一時限目・数学~


青ピ「何や、結局怒られたんか」

土御門「授業あるから説教はすぐ済んだんだが……」

上条「揃って放課後の補習ルートですよ……」


一方通行「……元はと言えばテメェらが」

上条「あーうん。分かってるって、その点についてもちゃんと謝ったじゃないか」ナ?

一方通行「……」ムゥ





教師「上条。この問題を答えてみろ」

上条「は、はいぃ! えーっと……(何コレ分かんねぇ!?)」アセアセ

一方通行「2ィ……」ボソッ

上条(……ここは信じて見るか)
上条「2……? です」ドキドキ

教師「……うん。正解だ」ヨシ


上条「サンキューな、一方通行。助かったぜ」

一方通行「あァ? 俺ァ単にニートの定義について考えてただけだしィ?」ニヤッ

上条「ったく……」フッ

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 11:09:37.65 ID:ZNTbYDLz0


~一時限目・数学~


青ピ「何や、結局怒られたんか」

土御門「授業あるから説教はすぐ済んだんだが……」

上条「揃って放課後の補習ルートですよ……」


一方通行「……元はと言えばテメェらが」

上条「あーうん。分かってるって、その点についてもちゃんと謝ったじゃないか」ナ?

一方通行「……」ムゥ





教師「上条。この問題を答えてみろ」

上条「は、はいぃ! えーっと……(何コレ分かんねぇ!?)」アセアセ

一方通行「2ィ……」ボソッ

上条(……ここは信じて見るか)
上条「2……? です」ドキドキ

教師「……うん。正解だ」ヨシ


上条「サンキューな、一方通行。助かったぜ」

一方通行「あァ? 俺ァ単にニートの定義について考えてただけだしィ?」フン

上条「ったく……」フッ

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 11:31:33.34 ID:ZNTbYDLz0
ミスった……。


キーンコーンカーンコーン


上条「終わった~!!」ノビー

青ピ「カミやん。あの問題が分かったん?」

上条「あ、それは一方通行の奴が後ろから……ん?」トントン

一方通行「オイ、上条。次なんだっけェ?」

上条「んーっと、次はー……」


~二次元目・体育~


一方通行「暑ィ……やる気出ねェ……」グデー

土御門「体力の無さは相変わらずだにゃー」

吹寄「コラっ! そこのバカ共はシャキッとしなさい!!」

一方通行「へーい……」ダラダラ

土御門「変わってないにゃー」


黄泉川「今日はクラス対抗で野球をするじゃんよ」

生徒1「せんせー。どこのクラスと試合ですか?」

黄泉川「ん、隣クラスの奴らじゃん?」


一方通行「……」ピクッ
一方通行「せんせェー。ちょっと体調悪いんで保健室行ってきまーす」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 12:48:22.85 ID:ZNTbYDLz0

上条「おーい、一方通行? ……ってボールがそっちに行ったぞ!」

ビュンッ

一方通行「……」カチッ

キィン!(反射音)


「うぉ!? あっぶねー……おいコラ第一位! 今の直撃してたら病院送りだろうが!!」


一方通行「じゃあコッチに投げンな。死にてェのかよ、垣根クゥン?」

垣根「うっせ、ちょっと手が滑っただけだっての。本当の狙いは胸じゃなくて頭部だったんだけどな」

一方通行「俺も手を滑らせてうっかりオマエを始末しても怒られないような気がするゥ」


麦野「男子共は相変わらずねー」ハァ

上条「そうだな……って、麦野さんはいつの間にっ!?」ビクッ

麦野「さっき。まぁ、女子は向こうでテニスだけどー」ニャハハ


一方通行「クソっ……本当になんでテメェはこの学校来たンだよ……」

垣根「オイオイ、以前も言ったろ? 黄泉川先生に拾って貰ったからだ」フンス

一方通行「威張れる事じゃねェよ」

麦野「私は小萌に拾って貰ったけどね」フフン

一方通行「あ、別に第四位さンには聞いてないンで」ハイ


ンダトコラァァァァァァァァァ チュドーン


上条「お前らー、そろそろ始まりますよー……?」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 20:07:59.22 ID:ZNTbYDLz0


一方通行「こうなりゃ野球で決着付けようじゃねェの!」

垣根「上等だ! コテンパンにして叩きのめしてやるよ!」


黄泉川「はぁ……顔合わせる度いつもこれじゃんよ……(prrrrrrrr)……ん、電話か」ピッ

一方通行「負けたらなんか罰ゲームでも受けて貰うからなァ!?」

垣根「えー……オマエの罰ゲームは容赦ねェんだもん」

一方通行「ンだァ? 逃げるのかァ? 第二位ともあろう奴が(一方通行!) ……?」クルリ


黄泉川「打ち止めが事故に遭ったらしいじゃんよ! すぐに病院に行くじゃん!!」

一方通行「あ゛ァ!? オイ、カエル医者ンとこかァ!!?」カチッ

黄泉川「そうじゃんよ、授業はいいからさっさと行くっ!!」

垣根「せんせー。一方通行もういません」

黄泉川「……ったく、足が早い奴じゃん」フゥ


垣根「先生は行かなくていいんですか?」

上条「そうですよ! 先生も行くべきじゃないですか」

黄泉川「私は先生じゃん。それに打ち止めも怪我はしてないじゃんよ」

垣根「は? じゃあ、病院って……」

黄泉川「打ち止めが道路に飛び出したのを引きとめた人が、代わりに車に轢かれたらしいじゃんよ」

垣根「へぇー、今時そんな人が……居るな、ここにも」チラリ

上条「何で俺を見たんでせうか!?」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 21:10:44.22 ID:ZNTbYDLz0


黄泉川「ま、打ち止めもアイツが行けばかなり反省すると思うじゃん」

上条「それでですか……」


黄泉川「よーしっ! それじゃ野球始めるじゃんよー!!」ピーッ


上条「って、ウチは一方通行いないからボロ負けしちゃいますって!!」

土御門「ここは素直に諦めるにゃー」フゥ



~病院~



一方通行「打ち止めはどこだァ!? ……あ、病院の受付で聞けば分かるか」ゼェハァ

ウィーン

打ち止め「えーと……ヤシの実サイダーってこれだよねってミサカはミサカは確認しながら飲み物を購入して見たり」チャリーン

一方通行「……って打ち止めァ!!?」

打ち止め「わっ! ど、どどどうしたのってミサカはミサカは慌てながら対応して見たりー!?」ワタワタ


一方通行「えっ? アレ……? オマエ入院してンじゃねェの?」

打ち止め「むっ、人を勝手に病人にして欲しくないかもってミサカはミサカは猛抗議!」プンスカ

一方通行「ンじゃ、何でオマエはここに居るンだよ。今日は調整の日じゃねェだろが」

打ち止め「そ、それは……ってミサカはミサカは口籠りながら後ずさってみたり」ザッ

一方通行「……ハァ?」

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 21:22:50.30 ID:ZNTbYDLz0


一方通行「つまり。黄泉川ン所に遊びに行こうとした道中で、車に轢かれそうになった所をその男に助けて貰った……って事か?」

打ち止め「うん……ってミサカはミサカは自分の失態を正直に認めて見たり」シュン

一方通行「……ったく、ソイツには感謝しねェとな」

打ち止め「ミサカを庇ったせいでその人、全治二週間だって……」

一方通行「確かに、オマエを庇ったせいでソイツは怪我をしたンだ。ちゃンと見舞いに行くぞ。俺も付き添ってやるからよ」ハァ

打ち止め「うんっ!」



一方通行「とりあえず、俺からもソイツに礼を言わねェとな。打ち止め、案内してくれ」

打ち止め「はーいってミサカはミサカはアナタの手を引っ張りながら走って見たりー!」グイグイ

一方通行「オイ! 病院内は走るなァ!!」グッ


──病室前──


一方通行「……海原ァ?」

打ち止め「どうしたの、ってミサカはミサカはアナタの顔を怪訝そうに見つめて見たり」キョトン

一方通行「いや……何でもねェ」


ガララ


海原「……あ、打ち止めさんですか。今日はもう大丈夫と申しましたのに……おや、そちらは?」

打ち止め「あのね、この人はミサカの保護者の人だよってミサカはミサカは簡易説明して見たり!」

一方通行「オイ……オマエ何やってンだァ?」

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/18(月) 21:36:12.08 ID:ZNTbYDLz0

海原「あ、あの……何処かでお会いしましたか?」

一方通行(……あァ。コイツは偽じゃなくて本物の方か)
一方通行「いや、すまねェ。人違いだったわ」


海原「そうでしたか」ニコッ

一方通行「それより、ウチのクソガキを助けてくれたそォで」

海原「いえ、飛びこんで自分の能力でどうにかしようと思ったのですが……未熟でした」アハハ

一方通行「だが、アンタが居なかったらクソガキはどォなってたか分かンねェしよ。本当にすまなかったな……」ペコリ


海原「あはは、自分でしたくてした事ですから。それより、彼女を大切にしてあげてくださいね」フフッ

一方通行「あァ、それじゃ俺は用があるンで」

打ち止め「また、明日も来るねってミサカはミサカは宣言して見たり!」

海原「ええ、楽しみにしていますね」ニコニコ


ガララッ


一方通行「……さーて、お待ちかねの説教タイムだなァ?」ニヤァ

打ち止め「うぅ……ってミサカはミサカはアナタの不気味な笑顔に恐怖して見たり」

一方通行「うっせェ! 人に散々心配掛けやがって!!」

打ち止め「ゴメンなさい……」

一方通行「……ハァ。まァ、俺はこの後学校に戻らなきゃいけねェし。オマエは黄泉川の家に用があンだろ? 仕方ねェから送ってやるよ」フン

打ち止め「あ、ありがとう! ってミサカはミサカは感謝の意を前面に押し出してみたり!」パァァ

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 16:53:58.22 ID:ImDbWuKY0

~黄泉川宅~


一方通行「芳川が寝てねェことを祈るしかねェな」

打ち止め「でもヨシカワは昼間だろうと惰眠を貪る人だからなぁ……ってミサカはミサカは心配になってきたり」


ピンポーン

……タッタッタ

一方通行(……起きてた見てェだな)


ガチャ


芳川「あら、一方通行じゃない。学校は……サボリかしら?」

一方通行「いや、違ェから。事故りかけたコイツを届けに来ただけだっての」

打ち止め「ヨシカワー! 言われた通り遊びに来たよーってミサカはミサカはヨシカワに飛びついてみたり!」モフッ

芳川「黄泉川から聞いているわ。打ち止め、いらっしゃい。良く来たわね……ふぁ……」


一方通行「……オマエさっきまで寝てたンだろ」

芳川「えぇ……黄泉川からの電話で叩き起されたばっかりよ」フゥ

一方通行(こンな人間にはなりたくねェな……)

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 17:37:52.72 ID:ImDbWuKY0

一方通行「……あ、俺学校に戻らねェいけねェからもう行くぞ」スクッ

芳川「あぁ、行ってらっしゃい」ニコッ

打ち止め「行ってらっしゃーいってミサカはミサカは笑顔でアナタを送りだしてみたり!」フリフリ

一方通行「ハイハイ……」フリフリ


──その頃上条達は……──


垣根「未元投球っ!!!」ブンッ

上条「ズバァァァァァンッ!!)ぎゃぁぁぁぁぁああああああああああ!!! 当たったら死ぬって!! ってかキャッチャーも防具おかしいだろっ!?」ギャーギャー

垣根「振らなきゃいいだろ。お前怪我してんだしよ……ってか何で打席にいんの?」

上条「……一方通行が代わりに出てくれたら昼飯奢ってくれるって………」シクシク

垣根「あぁ……そう。まぁ、俺には関係ねぇな!」ブンッ

上条「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!」


土御門「もう何でもアリだにゃー」

青ピ「お、あの娘かわええなぁ……あ、あっちもええなぁ……」





一方通行「……そォいや、上条はちゃンと出てンのかァ?」
一方通行(まァ、折角だから食いもン買ってってやるか)ヨット

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 18:30:18.47 ID:ImDbWuKY0

~コンビニ~


ウィーン

一方通行(……とりあえず、これとこれかァ?)ンー

ラッシャッセー

一方通行「えっとォ……すき焼き弁当一つと、卵サンドイッチ一つで」

オカイケイハ?

一方通行「あ、カードで」ブラック

アジャジャッシター


ウィーン

一方通行「ふゥ……今頃、体育は終わってンだろ。さっさと戻らねェとな」カチッ


──その頃……──


キーンコーンカーンコーン


黄泉川「129対0でゲーム終了じゃん! 負けたクラスは後片付けもしておくように!」ピーッ


上条「まぁ、こうなりますよねー……」ゴトゴト

土御門「カミやんはよくやったと思うぜよー?」ゴロゴロ

青ピ「それにしても一方通行は遅いなぁ? サボリやろか?」ガチャガチャ


一方通行「誰がサボりだってェ?」カチッ

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 18:49:32.94 ID:ImDbWuKY0

青ピ「……いや、別に僕はなんも言うてへんねん。カミやんが言ってた事なんよ」チラッ

上条「んなっ!? 何勝手に人のせいにしてんだ青ピ!」ゴトゴトッ

土御門「道具持ったまま暴れるにゃー」ゴンッ

上条「いでっ! ……うぅ、不幸だ……」グスン


一方通行「……ホラ、気ィ落としてンじゃねェよ」スッ

上条「? ……お、おおおおおおお!! これは弁当じゃないですか! ほ、本当にいいのか? その……試合は負けちまったけど」

一方通行「別にィ? 俺は『俺の代わりに出ろ』って言っただけだし、勝ち負けは別にどォだっていいしなァ。……いらねェンなら別にいいけどォ」ククッ

上条「い、頂きます!!」バッ

土御門(遊ばれてるにゃー)
土御門「……ま、さっきは悪かったぜい」

青ピ(遊ばれてんなぁ)
青ピ「流石にやりすぎたわー。スマンなぁカミやん」

上条「……ま、いつもの事だから上条さんは全然気にしてませんことよ」ニヘッ


一方通行「いや……そんな茶番はいいからさっさと片付けろよ」オイ



土御門「ふぃー。これで全部かにゃー」

青ピ「後は着替えだけやな」

一方通行「オイ。俺ァ先に弁当持って戻ってっからな」

上条「ああ。……ん、そういや次は………」

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 21:32:39.85 ID:ImDbWuKY0

~三時限目・自習~


小萌「はーい。今日は親船先生が出張でお休みしてますので、この時間は自習にしまーす」


イャッホォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオウ! ッシャアアアアアアアアア!

ワーワー ウォォオオウ!!


上条「おおー、自習かぁー。最高だな! 一方通行!」クルリ

一方通行「……すぴー」zzz

上条「」ハヤイ





一方通行「ンー……」スヤスヤ

上条「こうさー……一方通行って普段からは想像もできない様な寝顔してるよな」

土御門「……普段からこんな顔してたらにゃー」

青ピ「それはそれでええのかもなぁ」


上条「ついでにさ、ここで自分達が知ってる一方通行の可愛い所でも発表しちゃいますか?」ニヤニヤ


土御門&青ピ「「乗った!」」ハイッ

上条「それでこそお前たちだな!」ウンウン

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 21:50:02.89 ID:ImDbWuKY0

上条「んじゃ、まずは俺から……」

土御門「wktk」

青ピ「」バンバン


上条「お前ら落ち着け! ってかこれは土御門は知ってるかもな」

土御門「んー……? 何だにゃー?」


上条「実は、一方通行が白い猫拾ってきて、寮でこっそり飼ってるんだよ」


垣根「ほぉ……詳しく聞こうか」ゴフッ

青ピ「か、かきねぇぇぇぇええええええええええええええええ!!」ガタンッ


垣根「大丈夫だ。ちょっと想像したら可愛過ぎて興奮しただけだ」キリッ

上条「カッコ付けてるわりには鼻血が止まってないぞ。つーかお前、授業はどうした」

土御門「コイツの事だから一方通行の話を聞きつけて来たんだろ」

垣根「ふふん。俺の聴力に常識は通用しねぇ」ドヤ


上条「いや、授業には出ろよ!」

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 22:14:48.70 ID:ImDbWuKY0

垣根「そんな事より。その情報をもっと詳しく教えろ」ズイッ

上条(授業をそんな事って……)エエー
上条「仕方ない。ここまで来たら教えちまうか。その飼ってる猫の名前は『ユリコ』って言うんだが……」

土御門「ユリコ? それって黄泉川先生の所に居候してる一方通行のクローンと関係あるのか?」

垣根「多分そうだろうな。つーか俺も同じく先生の家に居候してる身だが、あの子はとんでもなく良い子だぞ。オリジナルのコイツとは大違いだ」ハハハ


青ピ「それにしても猫に自分のクローンと同じ名前つけるって……」

上条「まぁ、きっと寂しいんだろうな。黄泉川先生の所から百合子が遊びに来た時も嬉しそうにしてるし」

土御門「可愛い奴だにゃー」

上条「その時も、百合子には『ユリコ』の事は伏せてるんだよなぁ」



青ピ「そういや。垣根、もといカッキーは何人の女性の方と同棲しとるんや?」

垣根「えーっと……黄泉川先生に芳川さんに……あと、百合子で三人だな」ユビオリ

上条「あれ? 番外個体はどうしたんだ?」


垣根「え……知らねぇの? お前ん所の寮で管理人さんとして住み込みで働いてるぞ?」

上条「えぇっ!!?」

土御門「……(以前まで管理人はオッサンだったからにゃー。やっぱりカミやんは見てなかったのか。道理で騒がなかったはずだぜい)」プスス

上条「はっ……その反応! 土御門、お前知ってたな!?」

土御門「もっちろん。ってか普通は気付くにゃー」ニャハハ

上条「ちっくしょぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!」

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 22:36:44.75 ID:ImDbWuKY0

一方通行「すゥ……ンン………zzz」モゾモゾ


「「「「!!」」」」ハッ


一方通行「……zzz」スピー


「「「「……」」」」フゥ


垣根「おい。上条、声でかいぞ。一方通行が起きちまう所だったろ」ヒソヒソ

上条「わりぃ。ってか大分話が逸れたな」ヒソヒソ

土御門「でも、垣根が黄泉川先生達に手を出してないかどうかも確かめないとにゃー」

垣根「出してねぇよ! 一方通行からも『アイツらに手ェ出したらコロス』って言われてるし、居候の身でありながらそんなこと出来るか! そもそも俺には一目惚れした人が……あ」


上条&青ピ&土御門「「「一目惚れした人が……なんだって?」」」

垣根「……不幸だ」


……説明中……


垣根「……って訳だ」フゥ

上条「へぇー、道端ですれ違った時に一目惚れか……」

土御門「その人がこの学校の制服を着てたってのは有力な情報だにゃー」フムフム

青ピ「なんか他に特徴あらへんの? その人」

垣根「それがよぉ……はっきり覚えてねぇんだ。影が薄いって言うか……存在感がないって言うか……」ウーン


■■「っくしゅん!」クスン

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 23:24:04.71 ID:ImDbWuKY0

上条「とにかく。これじゃ、平行線を辿る一方だな……」

土御門「んじゃ、この件についてはまた今度話し合うとするか」

青ピ「って事はそろそろ……」

垣根「一方通行の可愛い話の続きと行こうじゃねぇか!」ドンッ


青ピ「よし、次は僕が行くで!」


上条「この中じゃ青ピが一番一方通行とは接点なさそうだけど……」

土御門「奴の自信……侮れないネタを仕入れた様だにゃー」


青ピ「この間の事なんやけど、急に僕の下宿してるパン屋に一方通行が来たんよ」

上条「ほうほう、それで」

青ピ「でな、普通パン買いに来たと思うやん。でも一方通行は予想の斜め上を行ったんや」

垣根「そこからそこから」バンバン


青ピ「『パン作り教えてくれェ』って上目づかいで来たんやで!」バンッ


垣根「パン……作りだとぉ!?」

上条「あ、それって……」

土御門「この間、一方通行が寮でパーティーした時に持ってきたパンじゃないのかにゃー?」

垣根「!? 待て! 俺はそんな話一言も聞いてないぞ?」

土御門「……一方通行が主催だからだと思うぜい」


垣根「……」

上条「泣くなよ」

垣根「泣いて……ねーし」グスン

青ピ「うん……なんかこんな話してゴメンなぁ」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 23:47:59.13 ID:ImDbWuKY0

土御門「気を取り直して最後に俺だにゃー」


垣根「……あれ? 俺は?」

青ピ「カッキーは残り時間的にもう無理や。また昼休みにでも話し合おうやないの」

垣根「そうだな……そん時は麦野も連れてくるわ」


土御門「さて、先に言っとくけど。垣根はこの話は知ってるはずだぜい」

垣根「あぁ。お前が何を話すのか分かったわ」ニヤニヤ

上条(超気になる……)

土御門「最初に、番外個体が寮の管理人さんになった時の話にゃー」

上条「!」バンッ

垣根「そこ、過剰反応すんな」


41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/19(火) 23:52:39.80 ID:ImDbWuKY0

土御門「まず、番外個体が寮の管理人になった理由は百合子の為と本人たっての希望でバイトって事だ。この話が丁度2週間前だにゃー」

上条「そんな前だったのか……って百合子の為ってどういう事だよ?」

土御門「まぁまぁ。それで、ちょっと話が変わるが。百合子が俺たちの寮で住めない理由はなんだにゃー?」

上条「男子寮だから?」

垣根「違う。一方通行と見た目が似ているからだ」

土御門「垣根の言うとおりだにゃー。一方通行を狙う輩が未だに居るのは、カミやんも知ってるだろ?」

上条「ああ。時折そう言う類の奴がウチの寮に来るな……確かにそう考えると、百合子が一方通行と間違われて襲われてもおかしくはないのか」

土御門「まぁ、そう言う訳で百合子は一方通行の所で暮らすよりも黄泉川先生の所で安全に暮らした方がいいって事だぜい」

垣根「百合子は一方通行の所で暮らしたがってるけどな」

上条「でも、一方通行は百合子の為を思って拒否してる……と」

土御門「本人だって、内心は一緒に暮らしたいはずなのににゃー」


青ピ「でも、それと番外個体さんとどう関係するんや?」

土御門「そこなんだにゃー。つまり、誰か強い人が常に寮にいれば、百合子が寮内で襲われてもすぐに対処できるって訳ぜよ」

上条「それで番外個体がウチの寮に来たのか……」





51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 17:19:48.89 ID:Jker6zk80

~オマケ・百合子編~


チュンチュン……


百合子「ん……ふぁ………わわっ! もうこんな時間ですか!? 皆さん起こさないと!」ワタワタ

バタンッ


垣根「んー……百合子ちゃんおはよー」ネム…

百合子「あ、垣根さん。おはようございます!」パタパタ

垣根「……俺が二人を起こしてくるから、百合子ちゃんはご飯お願いしてもいい?」グー

百合子「す、すいません」ペコッ



黄泉川「おー、美味そうなスクランブルエッグじゃんよ」

芳川「私もお腹が減って倒れそうよ」グゥー

垣根「それじゃ、頂きますか」ストン

百合子「はいっ!」ニコッ

「「「「いただきまーすっ!」」」」

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 17:37:20.13 ID:Jker6zk80

──その頃、小萌宅──


小萌「麦野ちゃんが作る鮭おにぎりは絶品ですねー」モグモグ

麦野「もうっ! 小萌ったら褒めるのが上手いんだからぁ!」ニヘッ

結標「……私も料理を勉強しようかしら」ムグムグ

小萌「結標ちゃんは、以前の失敗を取り返してくださいねー」ニヤニヤ

結標「あ、あれは……ちょっと間違えただけというか……」ウゥ


麦野「そーいえば結標ってば料理したところを見た事がないような……」

小萌「結構前の事なんですけどね。結標ちゃんが料理をふるまってくれた時に──ムグッ!」

結標「や、やめてよ小萌! 恥ずかしいじゃない!」アセアセ

麦野「えー? 気になるにゃーん」ニヤニヤ





垣根「それじゃ、行ってきまーす」ガチャッ

黄泉川「戸締りはしっかりとしておくじゃんよー?」フリフリ

芳川「分かってるわよ……」フリフリ

百合子「お気をつけてー!」ブンブン


百合子「では、私も調整に行ってきます!」

芳川「あぁ、それじゃ先に打ち止めを迎えておくわね」

百合子「はい、よろしくお願いします!」ニコッ

芳川「ええ。任せておいて」フフッ

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 20:28:33.74 ID:Jker6zk80

~道中~


百合子「おおー、アイスが安くなってます!」キラキラ

百合子「帰りに買って行きましょう」フンス


ワイワイ ガヤガヤ


百合子「あ、あの人たちは……」タタッ


佐天「初春ってばまだパフェ食べるのー……? 私疲れちゃったぁ……」グデー

初春「大丈夫です! 次で最後ですから!」グイグイ

佐天「ええー……? ……ん、誰かこっちに来るよ?」


百合子「こんにちは!」ニコッ

佐天「あぁ! 百合子さんだぁーっ!」ギュー

百合子「あわわっ、急に抱きつかないでくださいよ」アハハ

初春「お久しぶりですー」

百合子「どうも! そういえばお二人は学校はないのですか?」

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 20:34:49.75 ID:Jker6zk80

佐天「今日はウチの中学が創立記念日で休みなんですよ」エッヘン

初春「そのおかげで暇なんですけどね」

百合子「へぇ……そうだったんですか」ナルホド

佐天「良かったらこの後一緒に買い物にでも行かない?」

百合子「あ、すみません……私はこの後病院へ行かなければならないので。でも今度、御坂さんと白井さんも誘って買い物に行きましょうね!」

佐天「ううん。こっちこそ無理言ってゴメンっ! それじゃ、また今度ね!」バイバーイ

初春「楽しみにしてます!」ブンブン

百合子「こちらこそ、楽しみにしてますねー!」フリフリ


百合子「うぅーん……買い物かぁ……お兄様とも一緒に行きたいなぁ……」ハァ

百合子「って、いけない! モタモタしてると遅れちゃう!!」バタバタ


~病院~


冥土返し「うん……何の問題もなく調整は終わったよ。まっすぐ帰るといいね」

百合子「先生、ありがとうございました!」ペコ

冥土返し「ん、気を付けて帰るんだね?」

百合子「はい!」


──病院の外──


百合子「んー……終わったぁ~!」ノビー

55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/20(水) 22:04:04.65 ID:Jker6zk80

百合子「♪~……ん?」


ピーポーピーポー


百合子「急患の人かな……無事だといいけど」ジーッ
百合子「……って、私が心配しても変わんないかぁ……」アハハ

百合子「さて……もう行こうかな」ヨイショ


「おぉ、百合子じゃねぇか。こんな所でどうしたんだ?」


百合子「あ! こんにちは、木原さん」

木原「オイオイ。そこはお父さん、もしくは親父がいいな……なんてなぁ?」カカカッ

百合子「ふふっ、お兄様がいつもお世話になっております」ペコリ

木原「あ? ……まぁ、仮にもアイツの親だからな。でも、礼言われるような事はしてねぇよ」ヒラヒラ

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/22(金) 20:47:27.59 ID:LMEUTfQG0

百合子「いえ、お兄様が今の様な普通の生活を送れるのも、木原さんのおかげですから」ニコッ

木原「俺はアイツに普通の暮らしってもんを体験して欲しいだけだっての……もちろん、お前にもだけどな」

百合子「……でも、私はお兄様のクローンですから………わぷっ!?」ヨロッ

木原「クローンだって幸せ掴んでいいじゃねぇか。アイツもそれを望んでるだろうしよ」ワシワシ

百合子「は、はい!」

木原「そんだけだ。そんじゃ、引きとめて悪かったな」ヒラヒラ

百合子「……ありがとうございました!! では……」ペコッ


木原「ん、寮に向かうのか……気を付けてな」

百合子「気をつけます!」フフッ



オマケ1・百合子編終了


63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/22(金) 21:21:00.90 ID:LMEUTfQG0
次のオマケで美琴もエツァリも出します!
でも、その前に……

上条「……そういや、番外個体がウチの寮に来た理由は分かったけど。それが一方通行の可愛い所と繋がるんだ?」

土御門「それがにゃー。番外個体が寮に来た時、一方通行の奴その理由を聞いてちょっと泣いてたんだぜい」ニャハハ

垣根「どんだけ嬉しかったんだっつーの」ケラケラ

青ピ「あれ? でも話を聞く限りだとカッキーの所から百合子ちゃんが出て行っちゃうんやろ? 寂しくならへんの?」

垣根「そりゃ、寂しいけどよ。百合子の幸せを考えたら、コイツの近くにいた方がいいだろうよ」ポンポン

一方通行「ン……スゥ、ンー……zzz」ニヘ

上条「垣根……お前」

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/22(金) 21:48:08.36 ID:LMEUTfQG0


キーンコーンカーンコーン


垣根「……って俺もう戻んねぇと! んじゃ、また昼休みにな!」バッ

上条「あ、おい!」

土御門「……窓から飛んで帰ってったにゃー」

青ピ「流石、自由度もLEVEL5やね」


上条「ま、いいか。おーい、一方通行さーん。授業終わりましたよー」ユサユサ

一方通行「ン……ァ? もう終わったのか……ふァ……」ゴシゴシ

土御門「大分お疲れだったみたいだにゃー」ニヤニヤ

青ピ「全然起きる気配なかったしなぁ」ニヤニヤ


一方通行「……?」キョトン

65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/22(金) 22:31:57.16 ID:LMEUTfQG0

~四時限目・英語~

上条「さーって、これが終われば昼飯だー! 頑張るぞー!!」グッ

青ピ「やる気十分やねー」

土御門「どうせすぐに尽きるにゃー」

一方通行「同意見だァ」





上条「……うぅ…ん……zzz」スヤスヤ

一方通行「ホレ見ろ、言わンこっちゃねェな」フゥ

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/22(金) 23:02:03.19 ID:LMEUTfQG0

土御門「……一方通行」ヒソヒソ

一方通行「……土御門ォ、そいつァ良い考えだ」ニヤァ


上条「くぁ……すぅ……んー…zzz」スゥ

一方通行「上条ォー、起きろ!」ゴンッ

上条「ぐぉあ!?」ガタンッ!


「「「「「……」」」」」シーン……


上条「……スミマセン」ストン

一方通行「ちょっとやり過ぎたかァ?」クカカ

上条「当たり前だろっ! ベクトル付きの椅子蹴りとか洒落じゃ済まねぇほど痛かったぞ!」ヒソヒソ

一方通行「提案者はちなみにコイツゥ」ユビサシ

土御門「……にゃはー」

67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/22(金) 23:45:43.14 ID:LMEUTfQG0

上条「お前ら……いい加減俺を寝かせろ。いや、寝かせてください」

土御門「普段から夜更かししてるからだぜい」

上条「いつもは早めに寝てるっての……昨日は一方通行がパーティーしたいっつーから……」

土御門「ありゃ、そーいやカミやんにはパーティの理由を言ってなかったにゃー」ヒソヒソ

一方通行「あァ……すっかり忘れてたわ」

上条「主催者のお前がかよっ!? ……まぁ、楽しかったから良かったけど」ヒソヒッソォ


土御門「本当の理由は今日から百合子がウチの寮に来るからだぜい」ニヤニヤ

一方通行「……まァ、そういう事だ」

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/22(金) 23:54:14.26 ID:LMEUTfQG0

上条「遊びにって事か?」

土御門「いんや、住むって事でだぜい?」

上条「あー、そういう…………え?」

一方通行「だァから……百合子が今日から俺の部屋に泊まるンだよ!」ヒソヒソォ


上条「……手を出すのか?」

一方通行「出さねェよ!? 単にアイツを手の届く位置で守ってやりたいって意味でだなァ……」

上条「土御門、一方通行ってロリコンの上にシスコンだったのか?」ヒソヒソ

土御門「あぁ、もう手の施しようがないらしい……」ヒソヒソ


一方通行「テメェら揃って愉快なオブジェにされてェのか?」カチッ

69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 00:03:29.63 ID:YAOC/4ZB0

上条「とにかく、良かったな。……騒がしくなるだろうけど」ヒソヒソ

一方通行「オマエの所のシスターの相手も出来るぜェ?」

上条「確かに……そう考えると上条さんにも利点が!」

土御門「食費は減らないけどにゃー」クスクス

上条「ぐっ……」


一方通行「そォいや、番外個体が何時まで経ってもテメェが挨拶に来ねェって愚痴ってたぞ?」

上条「嘘っ!? ……そんな馬鹿な……」

土御門「カミやん、ここんとこ最近までインターホンが鳴らなかったり、特売が多かったりしたからじゃないのかにゃー?」

上条「すれ違いって奴か? ………不幸だ」ズーン

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 00:09:09.22 ID:YAOC/4ZB0

一方通行「そっちの方がオマエらしいな」ククッ

土御門「不幸過ぎだにゃー」ニャハハ

上条「テメーら……くそぅ! ならば今日は挨拶に行くぞ!」フンス


先生「上条、うるさいぞ」

上条「あ、すみません」


一方通行「締まらねェなァ……」ハァ

土御門「それもカミやんらしいぜい」フッ


青ピ「……zzz」グガー


キーンコーンカーンコーン


上条「おっし! 待ちに待った昼飯タイム!」バッ


74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 20:05:08.44 ID:YAOC/4ZB0

一方通行「弁当っと……ゲッ。打ち止めの奴、トマト入れてやがる……」

上条「作ってくれるだけいいじゃないか。こっちのシスターは何もしないんだぞ……」ハァ

土御門「俺は時折食べれる舞夏の弁当さえあれば幸せ指数がグーンと上がるってもんだぜい」

青ピ「かぁー! 羨ましいなぁ」


一方通行「あー、そういや上条。お前の弁当のおかずにコレやるよ」ポイッ

上条「サンキュー……ってトマトかよ!? 食えないからって人に押し付けんな!」ヒョイ パクッ

青ピ「でも食うんやね」


垣根「よぉー、上条。約束通り来たぜ」バッサバッサ

麦野「なーんか面白い話してたそうじゃない。上条ぉ、私も誘いなさいっての」グイッ

上条「ええっ!? なんと理不尽な……」ジタバタ

75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 20:24:13.86 ID:YAOC/4ZB0

垣根「コイツ誘われなかったのずっと根に持ってやがんな……4時限目の間もずっと言ってくるんだよ」ハァ

麦野「で、で! どんな話してたの? 垣根は何も教えてくれないのよね……」コソコソ

上条「あれ? そうなのか……まぁ、一方通行の可愛い所ってのを皆で暴露し合うものだったけど?」コソコソ

麦野「……それって本人に知れたら殺されそうじゃない?」

上条「……バレてないけど、バレたら怖い」ガクガク


一方通行「……なァ、垣根。その弁当ってもしかしてよォ……」

垣根「分かるか? そう。百合子ちゃんが作った特製のお弁当だ」ニヤニヤ

一方通行「寄こせ」グッ

垣根「やだ」バッ

一方通行「……あ! あそこにパンダがァ!」ババッ

垣根「マジで!?」バッ


一方通行「バーカっ」パシッ

垣根「あ、テメェ汚ぇぞ!」プンスカ

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 20:41:16.32 ID:YAOC/4ZB0

一方通行「勝負の世界なンてそういうもンだろがァ」モグモグ

垣根「……つーか、第一位様はこれから毎日百合子ちゃんの手作り弁当食えるだろうが! 俺はもう食べられねーんだぞ!?」ギャーギャー

一方通行「うるさいですゥ、ってかオマエみたいな三下如きが今まで百合子の弁当を食べてたなンざ贅沢だったンですゥ」ムグムグ


垣根「……」ウルッ

一方通行「……」モキュモキュ

垣根「まぁ……別にいいしぃ。俺なんて普通に生活できるだけで幸せだしぃ……」グスッ


一方通行「……あーあ、百合子の腕もちょっと落ちたかァ? 味付けが微妙なラインだなァ」モグモグ

垣根「……?」ボロボロ

一方通行「コレだったら俺が作った方が美味ェかもなァ……でも、作っても誰も食べてくれねーンだよなァー。百合子に料理教えたのは俺なのにねェ」ハァ

垣根「……」

一方通行「……垣根ェ、俺は百合子の弁当をシスコンと言われよォが渡す気はねェ。だが、テメェの為ってのは癪だが、俺が百合子の代わりに弁当を作って来てやるよ。テメェが食いたかったらの話だけどなァ」カカカッ


垣根「……不味かったら承知しねぇぞ」フンッ

一方通行「美味くしてやるよ。オマエの泣き顔なンざ気持ち悪くて見てられねェからな」

垣根「安心しろ、自覚してる」フッ

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 21:04:07.69 ID:YAOC/4ZB0

青ピ「……凄い飯が不味くなったんやけど」モグモグ

土御門「男同士だとにゃー……ってかシスコンはやっぱり自覚済みだったんだにゃー」モクモク


上条「でさ、今日番外個体に挨拶に行く事になったんだけど、麦野さんも来る?」

麦野「あー……お邪魔したいけど。先約入ってんのよねー」アハハ

上条「へぇー、誰からですか?」

麦野「ん、御坂妹ちゃん。美味しいもの食べたいんだって」フフッ

上条「……ほへー」
上条(……何とも意外な組み合わせ。そういや街中で二人が買い物してるのをよく見かけるけど……何処で会ったのか上条さん興味が出て来ましたよ!)ワクワク
上条「そういや、麦野さんは御坂妹と何処で初めて会ったんですか?」

麦野「えっとねぇ……路地裏、かな?」

上条「へ?」

麦野「いや、あの子が不良に絡まれてる所を見つけてね。助けてあげて、それからの付き合い。結構、良い子なのよー」ニャハハ

上条「なるほど……」

78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 21:28:45.93 ID:YAOC/4ZB0

麦野「でも、あの子も大変だったのね。以前、絶対能力進化計画があったでしょ?」

上条「あぁ、一方通行が実験を拒否して結果的に凍結したっていう……」

麦野「表向きはね。でも、裏じゃ一方通行が暗躍して妹たちの命を守ったって噂もあるのよ。あくまで噂だけど」

上条「……そうなのか」

麦野「ま、あの子たちも無事だし、一方通行も生きてるからいいんだけどね」フフッ

上条「あぁ、皆幸せそうだしな」


垣根「あ、唐揚げくれ」

一方通行「仕方ねェな」ヒョイ

垣根「くっ……俺の弁当だってのに……だったら、せめて打ち止めちゃんの弁当くれよ!」

一方通行「ヤダ」

垣根「ちくしょぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」バンバンッ

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/23(土) 21:55:27.41 ID:YAOC/4ZB0
妹たち → 妹達
でした……。


上条「……麦野さんも垣根も暗部っての辞めたんだろ?」

麦野「……ま、ね。色々あってさ」

上条「俺は暗部ってのが何となくとしか分からない。でも、普通の生活ができればいいだろ。学校で馬鹿やって、それだけで幸せだと俺は思うよ」

麦野「そりゃそうよ。表の世界で生きる事はとても楽しい事だしね」ニコッ

上条「うんうん。……じゃ、湿っぽい話は終了! 飯食おうぜ!」モグモグ

麦野「そうね」ニコッ



青ピ「何かカミやんがいちゃいちゃしてるんやけど」

土御門「いつもの事だにゃー」モグモグ


一方通行「あー食った食ったァ」フゥ

垣根「コイツどんだけ食うんだよ……全体の弁当の四分の三は食いやがったぞ……」ハァ

一方通行「細かい事は気にすンなよ。あァ、そうだ。今日ウチの寮に来るかァ?」

垣根「……ハァ。行くよ、チクショー。久しぶりに番外個体にも会っておきたいしな」



84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/24(日) 01:51:34.31 ID:g0POvm2r0


キーンコーンカーンコーン


垣根「麦野ー、そろそろ戻るぞー」

麦野「はいはい、今行くわよ」

一方通行「垣根ェ、忘れんじゃねェぞ。放課後に校門前で一時間ぐらい待ってろ」

垣根「あぁ? 何でそんなに待たなきゃいけないんだよ」

土御門「俺らが補習だからだにゃー」

垣根「……くっ……くく」プルプル

一方通行「……」カチッ


青ピ「あ、垣根が翼無しで空飛んどる」オー

土御門「そうだにゃー」プスス


上条「あー、美味かった! ありがとな、一方通行!!」

一方通行「コンビニ弁当でそんなに喜べる程になっちまったのかァ……」

上条「……昨日の朝食はもやし炒めでした」ズーン

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/24(日) 23:46:41.68 ID:g0POvm2r0

一方通行「うわァ……」

上条「もやし炒めでも贅沢な日もあるけどな……」

一方通行「……なンかゴメン」

上条「いや、いいんだ。これも俺が選んだ道だし……」


土御門「おやおや、何か暗い雰囲気だにゃー」

青ピ「もうそろそろ次の授業が始まるでぇ」

上条「あ、もうそんな時間か?」

一方通行「っても今日は五時限目で帰宅だろォ? 会議があるとかで」


土御門「そうだぜい。んで、五時限目はっと……」

青ピ「学年集会やな」

上条「うわ、集会とか楽そうに見えて結構しんどいんだよなぁ……」

一方通行「いいじゃねェか、寝られるンだしよォ」

上条「ええー……それもどうかと」

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/24(日) 23:53:04.65 ID:g0POvm2r0
寝落ちしてました……。
ライブとか見に行ってテンションをガンガンに引き上げてたのが不味かったかも。


土御門「とにかく、時間はもうないにゃー」

青ピ「遅れんうちにさっさと行くでぇ」スタスタ

一方通行「それもそォだな」

上条「……んじゃ、行きますか」ハァ


垣根「全身がいてぇ……」シクシク

麦野「自業自得じゃない」

垣根「ちくしょう、一方通行の野郎……あ、イテテ……」ヨロヨロ

麦野「……ったく、情けねぇなぁ」



一旦ここでオマケ編に入ります。 
 
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 00:25:03.39 ID:n+c5c5/E0

~オマケ・変態ストーカー(エツァリ)編~


エツァリ「ふふ……今日、常盤台中学は流行の病気で学級閉鎖とか……御坂さんもその影響を受けて暇も持て余しているらしいので、朝からじっっっくりと観察して見ましょうか」フフフ


美琴「……ふぁ……学校が休みになるのは良いけど、こうも暇だと考えものねぇ……」

エツァリ(何言ってるんですか御坂さん。今日がお休みのおかげで自分は朝から白昼堂々覗きが出来るんですよ!)ジーッ

美琴「外出禁止とは言われてないし、立ち読みにでも行こっと」

エツァリ(おや、どうやらコンビニへ向かうようですね。では、先回りを……)シュッ


美琴「……」ペラッ

エツァリ(あぁ! 真剣な表情の御坂さんがとても輝いて見えます……!)グッ

美琴「……? ……!?」カチャッ

エツァリ(? 電話でしょうか? ちょっと遠くて聞き取れませんが……緊急の内容のようですね……)

美琴「……」ダッ

エツァリ(コンビニを走って出て来ましたね。何処に向かうんでしょうか……?)

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 00:37:44.78 ID:n+c5c5/E0

美琴「……あ、あったあった!」タッタッタッ

エツァリ(は、速い……ってここは……)ゼェハァ







美琴「♪~」

エツァリ(ケーキ屋で何を買ったんでしょうか……くっ、もう少し近づけばよかった!)ガッ

美琴「さってと……」スタスタ

エツァリ(あ、また動き始めました! 追跡を再開します)


~病院~


美琴「すみませーん。ここに……」

エツァリ(病院……? しかし、一体何の用件で……上条当麻は現在入院していないはず……)

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 00:58:45.32 ID:n+c5c5/E0

エツァリ「しかし、上機嫌のまま病院へ……? 本当に一体何の用なのでしょうか……」

美琴「……」キョロキョロ

エツァリ(しかし、観察する限りでは何も分かりませんね……。あ、病室の前で止まりました)コソコソ

美琴「コンコン)……失礼しまーす」ガララ

エツァリ(……流石に病室内に侵入するのは難度が高過ぎるので、外から見て見ましょうか)バッ



美琴「やっほー、海原さん。怪我の具合はどう?」

海原「あぁ、美琴さん。大した怪我ではないですよ」ニコッ

打ち止め「あ、お姉様だってミサカはミサカは飛びついてみたり!」バフッ

美琴「こーらー、降りなさい。まったく、海原さんがいなかったらどうなっていたことか……」ハァ

海原「いえ、助けに入ったまでは良かったんですが……打ち止めさんを助けるだけで精一杯でして、自分はこの様ですよ」アハハ

打ち止め「うぅ……ってミサカはミサカは猛反省して見たり……」

美琴「海原さんもホントにゴメンね? はい、これお見舞いのケーキ。口に合えばいいけど……」

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 01:17:13.43 ID:n+c5c5/E0

海原「あ……わざわざ申し訳ありません」ニコッ

美琴「いいのよ、私の妹を助けてくれたお礼よ。後日、またしっかりと礼はさせて貰うからね!」フンス

海原「あ、あはは……」


エツァリ「……」プルプルプル

エツァリ(海原ァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!! てめッ、御坂さんといちゃいちゃとかマジぶっ殺すぞォオオオオオオ!!!!!)

美琴「でも、退屈でしょ? 今日は私暇だし、話し相手にはなれるわよ?」フフッ

エツァリ「金星……金星は何処ですか……」ギリギリ


海原「ですが……そこまでして貰う訳にも……。現に自分の力不足でこうなってしまいましたし」アハハ

美琴「ううん。でも私の妹を助けてくれたことには変わりないじゃない。海原さん、本当にありがとね!」ニコッ

海原「……どういたしまして」ニコッ

エツァリ(これって、原典使ってもいいんですかね? マジでストレスがマッハなんですけど?)

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 01:19:47.01 ID:n+c5c5/E0


ガララッ


ショチトル「………あ! すまない。部屋を間違えてしまったようだ……ん、待て。そこのお前」ジッ

エツァリ(おお! ショチトル、良い所へ来ました。さぁ、このままそこの男を潰してください!)ブンブンッ!


海原「あの……僕ですか?」

ショチトル「貴様……もしや、以前誰かに襲われなかったか!?」

エツァリ(えっ!?)

海原「え、ええ……前に貴方の様な褐色肌の怪しい男に後ろから攻撃された事がありますけど……?」

シヨチトル「……申し訳ない。それは私の兄なのだ……」シュン

海原「そうでしたか……」

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 01:23:54.69 ID:n+c5c5/E0

エツァリ「……」

エツァリ(そう言えば……襲ってからその後、一度も謝罪に行ってませんでしたね……)
エツァリ(だとしたら、あちらが恨む道理は十分にあります。ましてや、自分が恨むなど……)


海原「ですが、お気になさらないでください。きっと何か理由があったのでしょう?」ニコニコ

エツァリ(!)ドキッ

ショチトル「い、いいのか……? 命を狙われたんだぞ!?」

海原「それでも、こうして生きています。それに今度は不意打ちぐらいじゃやられませんよ」


美琴(でも、自動車には轢かれるのね……)

エツァリ(……)スッ

ショチトル「そうか……でも、それでは私の気が済まない。連絡先を教えろ」スッ

海原「え、あ、はぁ……?」スッ


ピッピッピッピッピッ


ショチトル「……うん、これで良し。では、今度連絡するからな」スクッ

海原「あ……はい」

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 01:36:02.03 ID:n+c5c5/E0

ショチトル「それじゃ、失礼する」


ガララッ


美琴「……ねぇ。本当に良かったの?」

海原「何がですか?」

美琴「だから以前襲ってきた奴の事よ。謝りにも来てないのに許しちゃっていいの?」

海原「……何か訳があるんだと自分は思います。それに、もうあの時以降は襲って来ませんでしたし」

美琴「そっか……ん? アレ? 打ち止めがいない……」キョロキョロ

海原「そういえばそうですね……何か買いに行ったのでは? 御坂さんが来る直前に飲み物を買いに行くと言ってましたから」

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 01:53:11.81 ID:n+c5c5/E0

美琴「私、ちょっと探してくるわ。色々とまだ聞いてない事もあるし」

海原「そうですか。お気を付けて」ニコッ

美琴「あはは、病院内だし大丈夫よ。それじゃ、すぐ戻ってくるから!」ガラッ


海原「……さて、少し一眠りしましょうか……」ファ…


コンコン


海原「? はい、どうぞ」


ガチャ…





美琴「居るとしたら入口かしら……自販機はそこにしかないしね」スタスタ

御坂妹「おや、お姉様じゃないですか、とミサカは手を振りながらお姉様に挨拶します」フリフリ

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 02:04:46.10 ID:n+c5c5/E0

美琴「あ、久しぶりー。ってか、丁度良かった。ねぇ、ちょっと打ち止め探してくれない?」

御坂妹「? 上位個体なら先程入り口付近で一方通行と会話していましたよ、とミサカは先程までの光景を説明します」

美琴「一方通行と? ……うーん、じゃあ邪魔しちゃ悪いわね」ウーン

御坂妹「でしたら、少々ミサカの相談に乗って頂けませんか、とミサカはお姉様に提案します」

美琴「相談? まぁ、別にいいけど……」

御坂妹「では、ミサカの部屋に行きましょう」グイグイ

美琴「わっ、ひ、引っ張らなくても大丈夫だってば!」ズリズリ


──病室・御坂妹──


美琴「……と、言うか。アンタは検体番号10032号でいいのよね?」

御坂妹「ええ、ミサカの検体番号は10032号ですが? それがどうかなさいましたか、とミサカはお姉様の急な質問に内心疑問に思います」

美琴「いや、単に二万人もいるからね……学園都市に居る妹達だけでもしっかりと見分けがつくようにしないと」アハハ

御坂妹「そうでしたか、とミサカはどうにか納得して見せます」

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 02:14:38.01 ID:n+c5c5/E0

美琴「んで? 相談って言うのは?」

御坂妹「ええ。実は先日、麦野さんにお食事のお願いをして見た所、あっさりとOKを貰えたのでお姉様も一緒にどうでしょう、とミサカはお茶菓子を出しながらお姉様に問います」

美琴「麦野……って事は第四位の?」

御坂妹「はい、不良に絡まれている所を助けていただきました」

美琴「へぇー、会った事無いけどいい人なのね」

御坂妹「それで、お姉様もご一緒に食事しませんか? と、ミサカは再度問います」

美琴「いいけど、それっていつ?」


御坂妹「今日ですが? とミサカはお姉様の問いに返答します」

美琴「あー……ゴメン、今日暇だったから午後から番外個体の所に行くって連絡しちゃった……」

御坂妹「そうですか……それは仕方ないですね」

美琴「まぁ、二人で思いっきり楽しめばいいじゃない!」

御坂妹「そうですね、とミサカは内心どう過ごそうかドキドキして落ち着きません」

美琴「ふふっ、気兼ねなくやって見たら?」ニコッ

御坂妹「が、頑張ります……」ニヘッ

104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 21:05:51.34 ID:n+c5c5/E0

美琴「あー、私もちょっと番外個体の所に行く前に行くとこあったわ……」

御坂妹「……また彼ですか」ジトーッ

美琴「いや、別にあのバカの所じゃない……っわよ!」アセアセ

御坂妹「相変わらずお姉様は分かりやすいですね、とミサカは笑いを堪えながら表情を取り繕います」

美琴「バカにしてんのかゴラァ!」バチバチ

御坂妹「病院内は電気を発しないでください、とミサカはお姉様に当たり前の注意をします」ピッ

美琴「ぐっ……」


美琴「あーあ……何か損した気分だわ」フゥ

御坂妹「……ま、ミサカの相談にも乗ってくれた事ですし、ここは素直に礼を述べましょう。ありがとうございます、お姉様」ニヘッ

美琴「その例が遅いのよー。ってい」チェリャー

御坂妹「ひゃっ、チョップはやめてくださいとミサカは懇願します」タジタジ

105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 21:53:41.55 ID:n+c5c5/E0

美琴「ふふん、もうちょっとだけチョップじゃー」ピシピシ

御坂妹「んっ……んぁ! お、お姉様、そこは……首筋は……と、ミサカは涙目で訴えます」ジッ

美琴「お、ここが弱いのか~……うりうりー」サワサワ

御坂妹「ぎ、逆効果でしたー! と、ミサカは己の愚行を反省しま、ひっ、きゃうん!」ビクン

美琴「……アンタがここやられてこうなるって事は、私もなのかしら……?」


御坂妹「お姉様ぁ~、では確かめますか? と、ミサカはここぞとばかりにジリジリとお姉様に近寄ります」ジリジリ

美琴「へ……?」

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 22:13:26.75 ID:n+c5c5/E0


ガララッ


ミサカ10039号「話は聞かせて貰いましたよ、とミサカは颯爽と登場します」バッ

ミサカ2222号「同じくお姉様の体を触り放題と聞いてミサカも登場します!」フンス

ミサカ19090号「お姉様のスリーサイズが判明すると言われて来ました、とミサカは……その……」モジモジ

ミサカ17600「REC、RECっと……」カチャカチャ

美琴「……え?」ボーゼン


御坂妹「さぁ、お姉様。ゆっくりと確かめましょうではないですか、とミサカは病室のドアを塞ぎます」ザッ


美琴「いやいや、嘘……でしょ……?」ア、アハハ

御坂妹「ところがどっこい、嘘じゃありません。本気です。これが本気……っ! と、ミサカは笑みを絶やさずに臨戦態勢に入ります」グッ

美琴「い、いやぁぁあああああああああああああああああああああああ!!!」ウワーン

107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 22:25:39.63 ID:n+c5c5/E0





美琴「グスッ……妹にぃ、貞操を奪われたぁ……うぇぇえええん!!」グスグス

御坂妹「そ、そこまでやってはいません、とミサカは必死に訂正します」アタフタ

ミサカ19090号「でも……このビデオを見るにちょっと激し過ぎだとミサカは思います///」

ミサカ2222号「ですが、単に首筋やら腰回りやらを撫でていただけで、危ない所は避けましたよ、とミサカは自身の行為の正当性を訴えます」

ミサカ10039号「ミサカ2222号の場合は手つきがそもそもいやらしかったです、とミサカは2222号の訴えを取り下げます」

ミサカ17600「ミサカは少々荒れたMNWの鎮火作業……と、ミサカは溜め息をつきながら黙々と作業をこなします」フゥ


美琴「ア・ン・タ・達・ねぇ~!!!」グググッ

御坂妹「あ、これやばいです。とミサカは急ぎ部屋からの脱出を試みます」ダダッ

108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 22:42:29.32 ID:n+c5c5/E0

ミサカ2222号「あ、ズルいですよ! と、ミサカは10032号の腰にタックルをかまします」ドゴッ

御坂妹「きゃっ! い、今は争ってる場合じゃないんですとミサカは事態の深刻さを死に物狂いで伝えます!!」ギャーギャー

ミサカ10039号「とにかく、今は逃げる事に……ってスネークは何処行った!?」キョロキョロ

ミサカ2222号「19090号もいません! とミサカは報告します」



美琴「あの子達なら逃げたわよ? まぁ、私はアナタ達にちょろーっとお話があるけどねぇ?」ニッ


妹達「「「oh……」」」ガタガタブルブル


美琴「さーて……お説教じゃぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!!」バンッ


──海原の病室──


コンコン


海原「? はい、どうぞ」


ガチャ…


エツァリ「失礼しますよ」ニコッ

海原「……!」

110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 22:55:53.49 ID:n+c5c5/E0

エツァリ「あはは、そう身構えないでくださいよ」

海原「……お聞きしますが、先程までこちらを覗き見していたんですか?」

エツァリ「ええ、少し私用で」ニコッ


海原「でしたら、その私用は終わったのですか? それとも……ここからがその私用とやらですか?」

エツァリ「……まぁ、私用は終わりました。ここからは、また違った私用が出来てしまいましてね」フフッ

海原「……私に何か用があると」

エツァリ「はい……以前の事に関して謝罪を言っておきます」


海原「謝罪ならいらないですよ」

エツァリ「ッ……」グッ

海原「もう……貰いましたからね」ニコッ

エツァリ「え……?」

海原「ショチトルさんと言いましたか、いい妹さんをお持ちですね。あぁそれで、私はショチトルさんから謝罪を承ってるので、もう気にしないでください」アハハ

111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 23:08:44.35 ID:n+c5c5/E0
海原は私じゃなくて自分とか僕とか言うんだった……確か。うぅ、間違えました、はい。



エツァリ「……納得できません。本当にいいんですか!? 僕は! アナタを殺そうとしたんですよ!?」

海原「ですが、こうして自分は生きています。それに、アナタを恨んで何が変わるんですか?」

エツァリ「っぐ……」

海原「何か理由があったのでしょう? もう、その事は忘れてください。その方がお互いの為ですよ」フフッ

エツァリ「………最後に……本当に申し訳ないです」ペコッ

海原「……」

エツァリ「では、失礼します。……ショチトルとも遊んでやってくださいね」スクッ


海原「? 何処へ行くんですか?」

エツァリ「……何処って?」ピタッ

海原「まだ、メアド交換してないじゃないですか! ホラ、早く座ってください」クイクイ

エツァリ「え、あ、はぁ?」

海原「友達とはメアド交換は必須でしょう? はい、携帯出してください」ホラホラ

112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 23:21:34.09 ID:n+c5c5/E0


ピッピッピッピッ


エツァリ「……いいんですか?」

海原「何がです?」

エツァリ「自分は……アナタを「ストップ!」……?」

海原「その話は忘れてくださいと先程言いましたのに……もういいんです、普通に仲良くしましょうよ?」フフッ

エツァリ「……そう、ですね」ニコッ


海原&エツァリ「ふふ……あはははははっ!」クスクス


イ、イヤァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!


エツァリ「……おや? 何事でしょうか?」

海原「さぁ……? 大方、注射を嫌がる子供の声ではないでしょうか?」タブン

エツァリ「まさか……いや、聞き違いでしょう」

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/25(月) 23:35:27.50 ID:n+c5c5/E0

海原「どうかなさいましたか?」

エツァリ「いえ、先程の声。どうも御坂さんに似ていたような……」ウーン

海原「確かに、言われてみれば似てた様な気も……でも、あの御坂さんが……」ンー


エツァリ「……あ、自分はそろそろ帰らないといけないので、失礼しますね」スッ

海原「いえいえ、道中お気をつけてくださいね」ニコッ

エツァリ「……はい!」



エツァリ「一応、御坂さんの姿を確認しておきましょうか……ん、あれは?」ジッ

ミサカ19090号「スネーク。本当にミサカ達だけ逃げて良かったんでしょうか……と、ミサカは不安になります」ウゥ

ミサカ17600号「19090号。この世は弱肉強食です。知恵を持った者のみが生き残れるのですよ? と、ミサカは諭します」

ミサカ19090号「しかし……」


エツァリ「おや、お久しぶりですね」ニコッ

ミサカ17600号「師匠っ!? 何時の間に……と、ミサカは驚愕します」

エツァリ「それより……なにか悩みごとですか?」

ミサカ19090号「はい……と、ミサカは正直に述べます」

ミサカ17600号「……仕方ないですね。ここは師匠に任せて見ましょうか」

117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 00:20:48.27 ID:9En5nS7A0





エツァリ「つまり、自分達だけ逃げて来たことに負い目を感じてる、と……」

ミサカ19090号「……」コクコク

エツァリ「でしたら、簡単な事です。……戻ればいいんですよ」

ミサカ17600号「でも、そんな事したらお仕置き確定ルートですよ? とミサカは状況を整理しながら報告します」

エツァリ「素直に謝れば御坂さんも許してくれますよ。ホラ、行って来た方がいいと自分は思いますよ?」ニコニコ


ミサカ19090号「……ミサカは行きます!」

エツァリ「そうですか。17600号はどうするんですか?」

ミサカ17600号「……19090号が行くと言うのに、ミサカも行かない訳にはいかないでしょう、とミサカは苦笑しながら言います」

エツァリ「うんうん。では、二人ともしっかりと謝ってくるんですよ?」

118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 00:35:52.55 ID:9En5nS7A0

ミサカ17600号「はい。では、失礼します」

ミサカ19090号「あ、ありがとうございました! と、ミサカは精いっぱいのお礼を述べます!」ペコッ

エツァリ「そんなに気にしないでください。自分が勝手に首を突っ込んだだけですから」ニコニコ


──病室・御坂妹──


ミサカ19090号「ご、ごめんなさいっ! と、ミサカは誠心誠意をこめてお姉様に謝罪します!」ペコペコ

ミサカ17600号「申し訳ありませんでした、とミサカも19090号と同じく心から謝罪します」


美琴「……」


美琴「……はぁ、ったく。やれば出来るんじゃない」ニコッ

ミサカ19090号「ふぇ……? と、ミサカは恐る恐る顔を上げます……」ビクビク

ミサカ17600号「怒ってないのですか? と、ミサカはお姉様の様子を窺いながら尋ねます」

美琴「何? 怒って欲しいの?」

ミサカ17600号「い、いえ、そういう意図があった訳じゃないです」

美琴「……謝って来た子を怒っても意味ないじゃない。だから、許してあげるわ」フフッ


ミサカ19090号「……お、お姉様ぁぁぁああああああああ!!」パァァ

美琴「まったく、アンタは感情が豊かねぇ……」アハハ

119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 00:51:25.28 ID:9En5nS7A0

ミサカ17600号「それで……アナタ達は説教を喰らったのですね、とミサカは同情の目を向けながらミサカ達に話しかけます」

御坂妹「えぇ、それはもうたっぷりと、とミサカはうんざりした表情で述べます」ハァ

ミサカ2222号「あー、しんどかったですね、とミサカは客観的に見た感想を述べます」フゥ

ミサカ10039号「2222号は特に強く説教されてましたね、とミサカはふと気付いた事実を述べます」


御坂妹「……あ、そろそろミサカは約束の場所に向かわねば……と、ミサカは痺れた足を引きづりながら手すりに手を伸ばします」ヨイショ

ミサカ2222号「確か、第四位とお食事でしたか? と、ミサカはMNWで自慢げに話していた10032号のログを見返します」

ミサカ10039号「畜生。羨ましいぜ、爆発しちまえとミサカは正直な自分の気持ちを暴露します」

御坂妹「物騒なこと言わないでください」フィー


美琴「あら、もう出かけるんだ?」

御坂妹「ええ。待ち合わせには早めに言って損はないですから、とミサカはいそいそと支度を終了させます」ゴソゴソ

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 01:02:36.09 ID:9En5nS7A0

美琴「しっかし……よく第四位とお食事なんて出来るわね。噂じゃ凶暴だとか聞いてたけど……」

御坂妹「そんな事はないですよ。人の内面は一目じゃ分からない物ですから、とミサカは自論を述べます」

美琴「まぁ、私としてはアンタが楽しければいいけどね」ニコッ

御坂妹「ありがとうございます、とミサカは素直に礼を告げます」ニヘッ


ミサカ2222号「いーなー、羨ましいなーとミサカはぶーたれて見ます」ブーブー

ミサカ10039号「スネーク、彼女の追跡をお願いします」

ミサカ17600号「分かった。直ちに追跡開始します、とミサカはミッションスタートの合図を行います」


ミサカ19090号「お姉様! この後何処へ行くんですか?」

美琴「えっとね……あ、いっけない! 海原さんの所に戻るの忘れてた……打ち止めはもどうしようかしら」ンー

ミサカ19090号「上位個体は一方通行に送られて黄泉川さんのお宅へ向かったそうですよ、とミサカは上位個体からのメッセージを伝えます」

美琴「そっか。じゃ、海原さんに最後挨拶だけして出ましょう」

ミサカ19090号「はい!」ニヘッ

123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 21:17:03.51 ID:fM6iRreIO
一方通行、土御門、結標、エツァリ・・・

暗部とは別の「仲良し」グループとして集結してるのが見たいな
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 22:30:13.48 ID:9En5nS7A0
>>123

了解です。懐かしくってウルトラマンティガ見まくってるんで遅くなるかも。
やっぱ、カッケーわ。うん、ティガw


~Joseph's~


ウィーン


ウェイトレス「いらっしゃいませー。一名様ですか?」


一方通行「……あァ、あそこの連中と待ち合わせしてるンで」

ウェイトレス「かしこまりました」


一方通行「ン、もう全員揃ってンじゃねェか」

土御門「にゃー。五分前行動は原則だぜ?」

海原「一方通行さんは十分の遅刻ですね」

結標「ったく、さっさと来なさいよね」


一方通行「そりゃスンマセンねェ。釈放されたばかりの結標淡希さン?」ニヤニヤ

結標「ぐぐぐっ……」プルプル

125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 22:47:00.91 ID:9En5nS7A0

一方通行「罪状はァ、なんでしたっけェ? えーと……確か、猥褻物陳列罪でしたかァ?」ケラケラ

結標「違うわよっ!」

土御門「じゃあ、何なのかにゃー?」ニヤニヤ

海原「気になりますねー」ニコニコ


結標「う、うぅ……」タジ

一方通行「ホラホラァ。自分が犯した罪ぐらい分かってンだろォ?」

結標「…………ゴメンなさい許してくださいぃ……」ゴニョゴニョ


海原「え? 良く聞こえませんよ?」

結標「ゴメンなさいっつってんでしょうが! いい加減にしないとフォークを頭にテレポートするわよ!?」

土御門「……はぁ……頼むから小萌先生を悲しませるような真似だけはしないで欲しいんだがにゃー」

一方通行「オマエが捕まった時泣きじゃくってたぞ、あの先公」

結標「分かってるわよ……だから、しっかり牢屋の中で頭を冷やして来たわ」

126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 23:12:25.01 ID:9En5nS7A0

一方通行「まァ、また手を出したら次はないンですけどねェ」

結標「もう黙って……このシスコンデルタフォースが」

一方通行「ハァ? 何言っちゃってくれてンですかァ!?」

土御門「なっ!? 俺たちも含まれてるのかにゃー!? 俺は否定しないけど!」

海原「そんな! 酷いです、自分は違いますからね!」


結標「何言ってんの。当たり前でしょ? 後、海原。いつもの顔はどうしたのかしら? 義妹には良く見せてるんでしょ?」ニヤニヤ

海原「あ、いや……それは……義妹ではなく弟子という関係でしてね……それとこの顔は色々とありまして」アセアセ

土御門「いいから剥がすにゃー」バリバリ

エツァリ「やめてー! 剥がさないでくださいぃ!!」

一方通行「つーか、オマエには暴行以外にもストーカーの容疑も掛かってるから。黄泉川が以前言ってたぞ」


エツァリ「そんな、酷いですよ!」

一方通行「知るか。テメェの普段の行いの結果だろォが」

127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 23:40:17.97 ID:9En5nS7A0


土御門「まー、そんな海原の苦労なんて別にどうでもいいにゃー」

結標「問題はこの後なにするかよねー」

海原「…ええー……」

一方通行「とりあえず飯だ飯ィ」フゥ





一方通行「あー、このグリルチキンのステーキとDXチョコパフェ一つで」

ウェイトレス「かしこまりましたー」


結標「あの一方通行がパフェねぇ……」

エツァリ「信じられませんよね」

土御門「……百合子が来てからホントに変わったよにゃー」

一方通行「……百合子の奴が作れって頼んでくるけどさァ、やっぱ作るには味をもっと知らねェとなァ……甘ったるくてブラックがねェと食えねェけど」

結標「じゃあ、やっぱシスコンじゃない」

一方通行「……何か否定すンのもメンドくせェわ」ハァ

128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/26(火) 23:59:44.04 ID:9En5nS7A0

一方通行「ンでェ? どーすンだよ、この後」モグモグ

エツァリ「カラオケにでも行きますか?」

結標「嫌よ。こないだも行ったけど、一方通行なんて途中で寝てたじゃない」

土御門「だったら、ボウリングなんてどうだにゃー?」

エツァリ「テレポーターと学園都市第一位にボウリングなんて負けに行ってる様なもんだと思うんですけど」

結標「うーん、じゃあ置き去りの施設にボランティア?」

一方通行「オマエの場合は下心が見え見えだからパスゥ。つーか、その性格直せ。いつか追い出されるぞ、マジで?」

エツァリ「結局、平行線じゃないですか……」ハァ


麦野「お、何か面白そうな集まりじゃない」

御坂妹「そうですね、とミサカは一方通行が食べているパフェに目を奪われつつも返答します」ジーッ

麦野「食べたいの?」

御坂妹「」コクコク

麦野「ふふっ、あーもー! 可愛いから奢っちゃう!」キャー


129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 00:05:54.34 ID:tABbzQHY0





一方通行「なァ、さっきからこっちを見てくるアイツらはなンなンだ?」

結標「あら、第四位と超電磁砲のクローンじゃない。面白そうな組み合わせね」

エツァリ「結構よく目にしますよ? 仲がいいとの噂ですし」

土御門「はぁー、あの二人がねぇ……」



麦野「あ、こっちに気がついたみたい」

御坂妹「声を掛けますか? と、ミサカはパフェを夢中になって食べながら質問します」パクパク

麦野「んー? ……まぁ、この後特にする事無いもんねぇ。暇だし行こっか」

御坂妹「分かりました。と、ミサカはパフェを持って席を立ちます」スクッ

132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 01:38:23.04 ID:tABbzQHY0

麦野「やっほー、随分と楽しそうなお集まりのようじゃない」

御坂妹「こんにちは、とミサカは頭を下げて挨拶します」ペコッ

一方通行「何だ、そっちはそっちで楽しんでたンじゃねェのかァ?」

麦野「いやー、それがこの後暇でねー」

土御門「それでかにゃー」


麦野「つーわけで、皆でどっか行かない?」

一方通行「今それ考えてるところォ」

エツァリ「一向に決まりませんけどねー」ハハハ

結標「だって、言っても拒否するじゃない」ハァ

133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 01:50:09.75 ID:tABbzQHY0

土御門「内容が内容だからだにゃー……」

御坂妹「でしたら、温泉に行きたいのですが、とミサカは急な提案をします」

麦野「あぁ、そういや行きたいって言ってたわね。でも、来週行く予定じゃない」

御坂妹「ですが、大勢で行った方が楽しいでしょう、とミサカは共有できる楽しみを語ります」

麦野「……まぁ、この後予定は空いてるけどさ」


土御門「温泉かー、最近まったく言ってなかったにゃー」

エツァリ「自分はこちらの温泉というものには入ったことがないですね……」

結標「私も小萌に一回連れて行った貰ったきりだわ。『何か危ないですから』とか言われて、それ以降は行ってないわね」

一方通行「……まァ、俺も空いてるし賛成だ」


御坂妹「では、決定でよろしいですか? と、ミサカは確認をとります」

エツァリ「あ、自分は連れて来たい人物がいるのですが、いいですか?」

麦野「あら、彼女でも連れてくる気?」

エツァリ「ち、違います。ショチトルも連れてこようと思いまして」

134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 01:57:04.60 ID:tABbzQHY0

土御門「ほほー、随分と妹思いな事で」ニヤニヤ

エツァリ「ですから、彼女とは弟子という関係だと何度言えば……」

御坂妹「ショチトルちゃんですか。ミサカは全然構いませんよ」

一方通行「……異議なしィ。ってか、俺もクソガキ連れて来ていいか?」

結標「ロリコン(笑)」

一方通行「潰すぞこの野郎」


御坂妹「では、誘える人は誘えるだけ誘ってください。と、ミサカは場所指定を行いながら説明します」

麦野「っても、そんな大所帯にになっても困るけどね」アハハ

土御門「んじゃ、俺は……かみゃんは危険だから駄目。青ピは論外、っと……舞夏でも連れてくるかにゃー」

135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 02:09:44.60 ID:tABbzQHY0
眠ぃ……でも、もうちょっとだけ頑張る。


ワイワイ ガヤガヤ


麦野「わー……人数多過ぎでしょ、どう見たって」

御坂妹「これは楽しくなりそうですね……と、ミサカは微笑みながら呟きます」ボソッ


一方通行「オイっ! あんま手ェ引っ張んじゃねェ!」グッ

打ち止め「だってアナタが遅いんだものって、ミサカはミサカは更に強く手を引っ張りながら答えて見たり」グイグイッ

百合子「番外個体さんも来れればよかったんですけど……」

一方通行「アイツは寮の管理で忙しいからな。その分まで俺らが楽しンでやろォぜ」

打ち止め「一応、感覚共有で味わえるけどね、ってミサカはミサカは補足して見たり」フフン

一方通行「このクソガキには風流ってもンがわからねェみたいだなァ……」ハァ

打ち止め「な、何でいきなり溜め息付くのかなってミサカはミサカはアナタに詰め寄って見たり」ズィッ

136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 02:16:47.04 ID:tABbzQHY0

一方通行「暑ィ、近ェ。もうちょっと離れろ」グィッ

打ち止め「ふにゃっ!」バッ

百合子「わわっ、お兄様。打ち止めさんは女性の体なんですからもう少し丁寧に扱ってあげてくださいね」ギュッ

一方通行「……悪かったな」ナデナデ

打ち止め「わっ……急に撫でないでってミサカはミサカは現在の状況に混乱して見たり!」ワタワタ


一方通行「オマエも、悪かったな」ナデナデ

百合子「えへへ……」ニコニコ

打ち止め「ユリコ、ありがとね!」ギューッ

137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 02:25:42.54 ID:tABbzQHY0
アレ? オマケばっかで本編が進んでなくね?

いいぜ……オマケばっかりで本編が進まねぇって言うなら……まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!


上条「はっくしゅん! うー……風邪か?」ズズーッ

青ピ「うわっ、カミやん。僕にうつさんといてよ?」


上条「ってか土御門何処行ったんだろうな?」

青ピ「携帯も繋がらへんで」


上条&青ピ「「うーん……?」」


以上。誘われなかった方々の代表でした。
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 02:39:05.85 ID:tABbzQHY0

一方通行「とりあえず中に入ンぞ」スタスタ

打ち止め「あー、待ってよー! ってミサカはミサカは必死に追いかけて見たり!」タタタッ

百合子「あ、そんなに走ったら転んじゃいますよ!」タッ





土御門「舞夏ー。温泉なんて久しぶりだにゃー」

舞夏「私もだぞー」

土御門「混浴じゃないのが実に残念だぜい……」

舞夏「まったく、このバカ兄貴はどうしようもないなー」ハァ

土御門「どうせ俺はバカだにゃー」ニャハハ

舞夏「まぁ、その方が兄貴らしいなー」クスクス


土御門「……んじゃ、さっさと受付を済ませるぜい」スタスタ

舞夏「りょーかいだー」トタトタ

139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 02:42:37.04 ID:tABbzQHY0





エツァリ「ショチトル。これが温泉施設ですよ」

ショチトル「おお……見た事もない様な機械が一杯あるな……」キョロキョロ

エツァリ「何でも、腰痛に肩凝り、それに美容効果もあるらしいですよ」

ショチトル「……美容効果か……」フムフム

エツァリ「? どうかしましたか?」


ショチトル「……何でもない」ムスッ

エツァリ「?」

140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 02:51:21.66 ID:tABbzQHY0

エツァリ「まぁ、自分としてはショチトルに喜んで貰えればいいのですが」ニコッ

ショチトル「! ……ふっ、それは期待してもいいって事か」フフッ

エツァリ「ええ。なんせ、学園都市の温泉施設ですからね」

ショチトル「ん、そうだな」


ショチトル「……本当は混浴が良かったなぁ……」ボソッ

エツァリ「何か言いましたかショチトル?」ズイッ

ショチトル「わにゃっ! ち、ちち、ち、近いから離れろ!」カァーッ


エツァリ「はぁ……?」ハテ?


ショチトル「と、とにかく! ここで受付か?」ビシッ

エツァリ「そうですよ。では、受付を済ませてしまいましょうか」

ショチトル「うむ」


146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 19:47:42.57 ID:tABbzQHY0



小萌「ふむふむ、この温泉施設も久しぶりなのですよー」

結標「え? 小萌は以前に来たことあるの?」

小萌「はい、設備も充実していてとても気持ちがいいのです」ホワーン

結標「ふーん……」キョロキョロ


小萌「結標ちゃん。何を探しているのですかー?」

結標「何って……受付だけど?」

小萌「そうですか、なら良かったのです」ホッ



結標「小萌……もしかしてまだ疑ってる?」ジーッ

小萌「何をですかー?」シレッ

147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 19:55:59.89 ID:tABbzQHY0

結標「あのね……私だって、ただ牢屋の中で反省してなかった訳じゃないのよ?」

小萌「先生は何も言ってないのですよー……」

結標「ともかく! 私はもう大丈夫よ! 例え目の前をショタが横切ろうとも……」


ショタ「あー、待ってよー!!」タタッ


結標「!!」バッ

小萌「……結標ちゃん………」

結標「……小萌。これは違うのよ。体が勝手に反応しちゃっただけなのよ……」シクシク

小萌「いえ、もういいんですよ……ほら、受付済ませましょう?」

結標「……うん」グスッ

148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 20:04:51.72 ID:tABbzQHY0





御坂妹「では、そろそろこちらも受付に参りましょうか、ミサカはエスコートする準備に入ります」スッ

麦野「自分で行けるってば」クスッ

美琴「麦野さん。妹がいつもお世話になっております!」ペコッ

麦野「ん、ああ美琴か。気にしないでいいって、私も楽しませて貰ってるし。あと、そのお堅い口調はどうにかして頂戴ね」フフッ

美琴「う~……私だって精いっぱい頑張ったのに……」

麦野「はいはい。その努力は認めてあげますよー」ニヤニヤ


美琴「……ま、人柄は相変わらずね」ボソッ

麦野「ん~? 何か言ったかにゃ~ん?」ズイッ

美琴「いえ、何も」キリッ

149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 20:21:42.89 ID:tABbzQHY0

御坂妹「麦野さん。他の方々皆行っちゃいましたよ、とミサカは悲しい報告をします」

麦野「おっと、そうなの? ……それじゃ、行くわよー!」オー


御坂妹「了解です、とミサカは(クイクイ)……おや、何ですかお姉様?」

美琴「そ、それでさ……あのバカは来ないの?」ヒソヒソ

御坂妹「あぁ、彼でしたらご友人がお誘いすると思ったのですが……呼んでいない様なので来ないかと、とミサカは冷静な分析を行います」

美琴「……そっか」シュン

御坂妹「そうガッカリしないでください、お姉様。代わりに違う人をミサカが呼んでますから」

美琴「? 誰を呼んだの?」

御坂妹「えーと、先に来ているはずなのですが……あ、いましたいました。とミサカは手を振りながら彼女を呼びます」フリフリ

美琴「彼女……って、ええ!?」


操折「いやっほー! ミコトちゃーん!!」ブンブン

御坂妹「こんばんは。操折さん、とミサカは夜のご挨拶を……おぉう!?」グィッ

美琴「何でアレを呼んだのよ!?」ズビシッ


御坂妹「い、いえ……暇そうに街中をブラブラしてたので、誘ってみたら大喜びされちゃったのです、とミサカは過去の出来事を振り返りながら答えます」ヒリヒリ

操折「ふっふーん。美琴ったら私を抜いて楽しもうなんて、面白いじゃないのぉ」フフン

美琴「……だって、操折ったら黒子みたいにベタベタくっついてくるんだもん」ハァ

操折「それが私の愛情表現だケドぉ?」キッパリ

150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 20:31:17.13 ID:tABbzQHY0

美琴「その表現が激し過ぎるわぁぁああああああ!!」バリバリ

操折「いやーん。美琴が怒ったぁー」ケラケラ


麦野「アンタ達いつまで待たせ……って第五位じゃん。珍しいね」

操折「およ? 麦野さんじゃんか、元気してたぁ?」フリフリ

麦野「元気よ。アンタも変わってないわねぇ……」フフッ

操折「まーね。んで、私もこの温泉に誘われたから、ヨロシクね!」ニコッ

麦野「はいよっと……ホラ、受付行くよー」

操折「はーい」トテテ


美琴「……うぅ、先が思いやられるわ」ゲンナリ

御坂妹「愛されてますね、お姉様、とミサカは頑張ってフォローをします」グッ

美琴「フォローになってないわよ……ま、仕方ない。ここは素直に温泉を楽しみますか……」

151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 20:53:06.27 ID:tABbzQHY0

~温泉施設・ロビー~


御坂妹「では、風呂上がりの集合場所はここでいいですか、とミサカは提案します」


「「「「「「「「了解ー(ってミサカはミサカは手を上げながら答えて見たり)!!!!」」」」」」」」


──男湯編──


ガヤガヤ ザワザワ


土御門「さーて、温泉を目一杯楽しむにゃー!」

エツァリ「ワクワクしますね」フンス

一方通行「そォーですねェ」グデー


土御門「ホラ、一方通行。こんな所でグダってないでさっさと来るにゃー」グイグイ

エツァリ「うわっ、軽いですね……普段何も食べてないんですか?」

一方通行「痛ェから引っ張ンな。あと、海原は後で沈めるから」ズリズリ

エツァリ「えー……」


ガラッ


エツァリ「更衣室の中も大分広いですね」オー

土御門「俺はここにしようかにゃー」コトッ

一方通行「あー、俺はこの辺でいいや……おっとォ」ドンッ


垣根「あ、すいません」ペコッ

一方通行「いえ、こちらこそォ……って垣根ェ!?」

垣根「……あぁ、良く見たら一方通行か。謝って損したわ」ハァー

153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 21:51:20.65 ID:tABbzQHY0
再開します。


一方通行「なンだァ? そりゃ喧嘩売ってンですかァ」カチッ

垣根「オイオイ、温泉に来てまで物騒なことしようとすんなっての」

エツァリ「垣根さんはお一人で来られたんですか?」

土御門「一人だったら大したもんだけどにゃー」ニャー


垣根「いや、一人じゃねぇけどよ。おーい、浜面ー」クイクイ

浜面「んー? どうした、垣根?」スタスタ

服部「こちとらマッサージ機の有能さに惚れ惚れしてた所なんだがなぁ」ノビー

駒場「……流石、学園都市製と行ったところか」ツヤツヤ


エツァリ「……これはまたムサ苦しい面子で」クスクス

一方通行「野郎しかいねェじゃねェかよ」ケラケラ

垣根「その言葉、そのままそっくりお返ししてやるよ。あとこっちにも女はいるからな?」フフン

154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 22:05:26.81 ID:tABbzQHY0

一方通行「あ? こっちにも居ますからァ」ククッ

垣根「ハッ、どうせお前が連れて来た子は百合子ちゃんと打ち止めちゃんだけだろ? あとは、オマエらの知り合いぐらいか?」


土御門(大当たりだにゃー)プスス

エツァリ(一方通行さんはグゥの音も出ませんね)プスス

一方通行「……そォいうオマエは誰を連れて来たんだ?」フン

垣根「俺か? ……ちょっと知り合いの女をだな……」アセアセ

一方通行「! ククっ。目ェ逸らすなよ……オマエの女ってアレだろ?ヤンデレ気質の入ったあの……」

垣根「あぁ、そうだよ! 悪いかこんチクショー! ここ入った時、気付いたら受付に居たんだよ!」ガタガタブルブル

土御門「……ご愁傷さまだぜい」ナムナム


エツァリ「アナタ達は誰か女性の方を?」

浜面「俺は滝壷と」

駒場「……俺は舶来とその姉と」

服部「俺は……黄泉川先生を誘ったけど先約があるって断られた」シクシク


エツァリ「……すみません」

服部「謝るなよ……虚しくなるだろ」グスン

155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 22:15:04.38 ID:tABbzQHY0

一方通行「……ン? マッサージ器を堪能してるって事ァ、もう風呂には入ったのかァ?」

浜面「いや? まだ入ってないぞ? マッサージ器があまりにも凄そうだったからちょっと……」

エツァリ「そうでしたか。でしたら自分達とご一緒しませんか?」ニコッ

土御門(この言葉が野郎に向けた言葉じゃなきゃ満点なんだがにゃー……)


垣根「お、いいな。折角だし、ここで第一位の座も頂いておくか……」フムフム

一方通行「それじゃ、俺は第二位の座を空ける作業でもすっかなァ」


エツァリ「まず、何処行きます?」ワクワク

服部「肩凝り改善の湯もあるらしいからな。そこ行かないか?」

土御門「あー、俺も肩凝りは酷かったんだぜい」グッグッ

駒場「では、まずはそこに行くとするか……」スクッ

浜面「垣根達はどうするんだ?」

土御門「放っといても大丈夫だろ」ニャー

156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 22:26:04.15 ID:tABbzQHY0


──温泉・打たせ湯──


浜面「おおー、すっげぇ気持ちいいな!」ダバダバ

土御門「に゛ゃ゛~~~~~」ポヘーッ

エツァリ「これは確かに……」ダバダバ

服部「あ゛ー、気持ちいい……」グルングルン

駒場「……次はアレに行くぞ」ユビサシ


浜面「え……?」

服部「あ、あれって……!」


──温泉・ピリ辛の湯──


エツァリ「……湯が真っ赤なんですけど」

土御門「鼻にツーンと来る香りだにゃー……」クラッ

157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 22:35:05.10 ID:tABbzQHY0

浜面「ま、マジで……?」

駒場「……」ワクワク

服部(あ、凄い乗り気だ……)ガクッ


土御門「う、おおおおぉぉぉぉ……」グッ

エツァリ「いっ……ああぁぁああああああああ……」プルプル

浜面「あ、足がガクガクしやがる……ッ!」ガクガク

服部「」ブクブク

浜面「は、半蔵ぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!」


駒場「……いい湯だな」ホクホク


浜面&土御門&エツァリ(((嘘だろ……ッ!!!??)))

服部「」ガクッ

158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 22:45:09.77 ID:tABbzQHY0


──温泉・冷泉の里──


服部「ふぅ……花畑が見えたぜ……」キラッ

浜面「ゼェ……ハァ……全身が痛ぇ……」ヒリヒリ

土御門「心なしか体が軽くなったような気もするけどにゃー」フゥ

エツァリ「きっとそういう効能があるんですよ……全身が痛む事になりますが」ザパッ

駒場「……温泉とは良い所だな」ザプン


浜面「あ、そうだ。折角、温泉に来たんだしアレやらないか?」

エツァリ「アレって何です?」

浜面「ふふふ……これだよ、これ!」バッ


~温泉・サウナルーム~


土御門「……」

エツァリ「……」

服部「……」

駒場「……」

浜面「……」
浜面(何でサウナルーム入ると皆無言になるんだろうな……)

159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 22:56:20.49 ID:tABbzQHY0

浜面(ここは一つ……)
浜面「土御門。ここってやっぱり暑いな」フゥ

土御門「……サウナだしにゃー」

浜面「……」

土御門「……」

浜面(はい。会話終了)シクシク


エツァリ(サウナとは初めて来ましたが……これは暑い。いや、熱いと言った方がいいのでしょうか……ショチトルもこれに入っているのでしょうか……)モクモク

駒場(……暑いな)フムフム

服部(あー……黄泉川先生……)ボーッ

浜面(ふむ、この面子なら……行けるか?)
浜面「……なぁ、皆。この中で最初にこの部屋から出た奴は罰ゲームでもしないか?」

エツァリ「……へぇ、面白そうですね」フラフラ

駒場「……いいだろう」

土御門「……乗ったにゃー」フゥ

服部「……負ける気はねぇぞ」フラッ


土御門(全員フラフラしてるにゃー。こりゃ誰が最初に出るか見ものだにゃー)

浜面(まぁ、俺は一番最初に出る気はないけどな!)フフン

エツァリ(……なるほど。これは耐久力がものをいいそうですね)

160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 23:04:27.75 ID:tABbzQHY0

服部(そういや……罰ゲームって何やるんだ? それ聞いてなかったな……まぁいいや)フラフラ

駒場(……これは面白くなりそうだ)


(((((誰が最初に出るか……っ!)))))





一方通行「あァ? アイツら何処行きやがった?」グッグッ

垣根「ってぇ! 足退けやがれ第一位!!」ジタバタ

一方通行「チッ……うるせェなァ……」ゲシッ

垣根「~~!!」ゴロゴロ


一方通行「まァいいや。自由に楽しむとすっかな」スタスタ

垣根「オイ! テメェのせいでアイツらとはぐれちまったじゃねぇか! どうしてくれんだよ!!」

一方通行(無視無視っと……)


垣根「この野郎……聞いてんのかよ!」スタスタ

一方通行「……」スタスタ

垣根「そもそもお前はだなぁ……」スタスタ

一方通行「……オイ」ピタッ

161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 23:25:55.43 ID:tABbzQHY0

垣根「あ? 何だよ」

一方通行「何でテメェが俺について来るンだよ」キッ

垣根「……一人で回ったらつまらないだろ?」キョトン

一方通行「……」ハァ

垣根「む、何だよ今の溜め息は!」ギャーギャー

一方通行「あーもー、好きにしろォ……ったく」フゥ


垣根「で、初めは何処に行くんだ?」ワクワク

一方通行「……アレとか面白そォだな」

垣根「アレ……?」クルッ


──温泉・激辛の湯──


垣根「……なぁ。せめてその横のピリ辛の湯にしないか?」

一方通行「あれェ? もしかして垣根クン、ビビっちゃってますゥ?」ニヤニヤ

垣根「」イラッ

一方通行「いいんですよォ? 無理しなくっても」ケラケラ

垣根「上等だ! 入ってやるよぉぉぉおおおおおおお!!」ガタンッ 

一方通行「……いや、マジで後悔してもしらねェぞ?」

垣根「フッ、お前みたいな貧弱な体はしてねぇよ!」フフン

一方通行「さいでっかァ」ハァ

162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 23:36:49.75 ID:tABbzQHY0

垣根「さーて! 愉快に素敵に楽しんでやるぜぇ!」ザパーン

一方通行「あ、いきなり入ると……」

垣根「がぁっ……熱っつってか痛い痛い!!!??」ザッパァ

一方通行「言わンこっちゃねェ……この湯はなァ、初めはゆっくりと爪先から入るンだよ」

垣根「ぐっ……何でそんな詳しいんだよ……」ハァハァ


一方通行「なンでって……? これには何回か入った事があるからだよ」フフン

垣根「な……んだと……」ザワッ

一方通行「まァ、精々頑張りなァ」ザパッ

垣根「コイツ……躊躇なく入りやがった!?」

一方通行「あー、いい湯だぜェ」~♪

垣根「ま、負けられるかぁぁぁぁああああ!!」ザッ





垣根「」ガクガク

一方通行「ったくよォ、無理し過ぎだっての……」

垣根「あがgggggggg」バタバタ

一方通行「ハイハイ、乗り気じゃねェけど冷泉まで運んでやるよ……」ハァ

163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 23:52:48.10 ID:tABbzQHY0


ザパーッ


垣根「……あぁ、あの世って結構身近にあるんだな」フゥ

一方通行「怖ェこと悟ってンじゃねェよ」

垣根「つーか、本当に何で平気なんだ? 能力使わずとかおかしいだろ!?」

一方通行「慣れです慣れェ」フフン
一方通行(本当は第七位と上条の根性試しに付き合わされただけですけどねェ)ハァ


垣根「くっそー、悔しいぜ。ったく」ブツブツ

一方通行「もう無理すンなよ? 次は運ばねェからな」

垣根「あー、はいはい気をつけますよっと」

一方通行「……」スクッ

垣根「あ、おい。何処行くんだよ?」

一方通行「ン、アレだよアレェ」ユビサシ

164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/27(水) 23:58:07.80 ID:tABbzQHY0


~温泉・学園都市製ジェットバス~


垣根「あああああああぁぁぁあっぁあああああ……こりゃいいな……」ポワーッ

一方通行「ふぁ……ちょっと眠くなってきやがった……」ウツラウツラ

垣根「寝たら俺が介抱してやるよ」フッ

一方通行「うわァ……あの、気持ち悪いンでもうちょっと距離取って貰えますゥ?」ササッ

垣根「……ちくしょう」グスッ


一方通行「さて……っと、そろそろアレ行くかァ」ザパーッ

垣根「……ん?」フラフラ

一方通行「サウナだよ、サウナ。っても、その様子じゃもう無理かァ?」ニヤニヤ

垣根「いや、まだまだ行けるし。あんま学園都市二位をなめんなよ」ガクガク


一方通行(そンな姿で言われてもなァ……)
一方通行「……入った後は自己責任でな」

垣根「おう!」フンス

165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/28(木) 00:04:40.84 ID:GJja922o0

垣根「おー、サウナも久しぶりだな」フンフン

一方通行「そォかい。さて、失礼しますよ……っとォ」


ガチャ


エツァリ「……」ダラダラ

浜面「……」ダクダク

服部「……」フラフラ

土御門「……」ガクガク

駒場「……」ヨロヨロ


一方通行「……失礼しましたァ」バタン

垣根「オイ、どうしたんだよ?」

一方通行「……自分の目で見てこい」

垣根「?」


ガチャ


垣根「」


バタン


垣根「……他の所行こうぜ」

一方通行「……あァ」


169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/28(木) 20:50:13.64 ID:GJja922o0

一方通行「……あ? 何か向こうが騒がしいな」

垣根「お、アレってさっきの激辛の湯じゃねーか?」ジーッ

一方通行「……行ってくるか」

垣根「えー……出来れば俺もうあの風呂見たくねぇんだけど……」

一方通行「いいから行くぞ」グイッ

垣根「うぉっ!? 分かったから首根っこ掴むな! 息が出来ねぇっての!!」ジタバタ



客A「何だあのオッサン……人間か?」ヒソヒソ

客B「あの激辛の湯に入って平然としてやがる……ッ!」ガクガク

客C「ああ……いい男だ」


アックア「うむ……結構いい湯であるな」ザパーッ


一方通行「……なンか見覚えあるオッサンが風呂入ってンだけど」

垣根「え? お前知り合いなの?」

170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/28(木) 21:06:04.20 ID:GJja922o0

一方通行「まァ、以前ロシアでチラッと見かけただけだァ。確か浜面と一緒に居たぞ」

垣根「へー……ってかアレって人間なのか?」

一方通行「さァ? ……詳しくは知らねェ」


アックア「……」ジーッ


垣根「……何かすげぇコッチ睨んでるんだけど」ヒソヒソ

一方通行「関わるな。無視しろ」ヒソヒソ


アックア「……」ザパーッ


垣根「うわっ! こっち来てる! ってかガタイ良過ぎだろこのオッサン」ヒソヒソ

一方通行「サウナルームに逃げ込めェ! あそこなら浜面も居るし、いざって時大丈夫だろォ!」ヒソヒソ

垣根「いざって時って何だよ!?」コソコソ

一方通行「分からねェ……けど、なンかあのオッサンに後ろ取られたら危ない様な気がするゥ!」コソコソ


172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/28(木) 21:13:12.79 ID:GJja922o0

~温泉・サウナルーム~


ガチャ!


一方通行「入るぞ!」タタッ

垣根「つーか、お前ら大丈夫か!?」タッ


バタン


エツァリ「……」チラッ

土御門「……」チラッ

駒場「……」チラッ

浜面「……」チラッ

服部「……」チラッ


一方通行「……無言がいてェンだけど」ヒソヒソ

垣根「どんだけ切羽詰まってるんだよ……」ヒソヒソ


ガチャ


一方通行&垣根「!」ビクッ

アックア「ふむ……サウナルームか……良い所であるな」スタスタ

浜面「」ピクッ

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/28(木) 21:22:07.01 ID:GJja922o0

アックア「……おお、浜面であるか。久しいな」ニコッ

浜面「」ガクガクガクガク


一方通行「浜面が下向いたまま痙攣してンだけど」ヒソォ

垣根「……あのオッサンとの間に何があったんだ……」ヒソヒッソォ



アックア「よ……っと」ストン


一方通行&垣根((……ドア前に座りやがったッ!))ガクガク

一方通行(つまり……この部屋から出る時は必然的に逃げられねェ……)

垣根(そもそも、あのオッサンの目が既にヤバイ。笑顔さえも恐怖するんだが)


一方通行「……こうなりゃ、誰か犠牲にするしかねェな」ヒソヒソ

垣根「幸い。あのオッサンは他の奴らも目踏みしてやがるぜ」ヒソヒソ


アックア「……貴様、中々良い体をしているであるな」ジーッ

エツァリ「(ビクッ!)……恐縮です」ガタガタ

174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/28(木) 21:33:48.18 ID:GJja922o0

一方通行「だとすれば、この部屋全員が襲われる可能性もあるって事だよなァ……」フムフム

垣根「……もしかしたら俺たちの気のせいってのもあるかも知れないしな!」コソコソ

一方通行「……じゃあ確かめて来いよ」クイッ


アックア「ニコッ」


垣根「いや、無理無理」ブンブン

一方通行「とにかく、誰かがこの部屋から出る時……結果は分かるンだよォ」ゼェハァ

垣根「……後から入った俺たちの方が絶対的に有利だ。あとはこっちの耐久力だな」ハァハァ


土御門「……」フラッ


一方通行「お! 土御門の野郎ォ……どうやら限界らしいな」フラフラ

垣根「汗がナイアガラの滝みてぇだ……」ウワァ


土御門「」ガチャ


一方通行(開けたァ!)

垣根「……あれ? 土御門の奴、意識失ってね?」


アックア「……」スッ

一方通行「オッサンも出るみてェだ。ついでに俺らも出ちまうぞ」ヒソヒソ

垣根「(ガシッ!)待て! もしかしたらトイレに行くだけかもしれないだろ!」ヒソヒソ

175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/28(木) 21:41:52.99 ID:GJja922o0

一方通行「だからこそチャンスじゃねェか!」ヒソヒソォッ

垣根「出た瞬間襲われるかも分からないんだぞ!?」ヒソヒソッ

一方通行「いいから行くぞォ!」グッ



ニャア゛ッーーーーーーーーーーーーーー!!!


一方通行「……」

垣根「……」

エツァリ「……」

服部「……」

浜面「……」ガタガタ

駒場「……」


((((((……今のうちに逃げよう))))))

176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/28(木) 21:53:51.21 ID:GJja922o0

ガチャッ!

バタバタバタバタ……


一方通行「クソっ! 何処か隠れる場所は……ッ!」キョロキョロ

服部「ゼェ……ゼェ……な、何者なんだよさっきの奴は!」

垣根「人間じゃねぇ事は確かだな!」キョロキョロ

浜面「とにかく逃げろっ! 見つかったら大変な目に遭うぞ!」ゼェハァ

エツァリ(大変な目って……)ガクガク


駒場(……露天風呂にでも行くか)ノソノソ


垣根「とにかくバラバラに逃げろ!」バッ

浜面「おう!」スクッ


エツァリ(……駒場さんの後について行けば安全な様な気がします……)スタスタ

服部「でも、やっぱり温泉に来たなら露天風呂は楽しんでおきてぇな!」スタスタ

エツァリ「えー……この状況でその発想ですか……」ハァ…

179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 00:02:29.57 ID:KaLAnJVT0





垣根「何処に逃げるか……おい、一方通行! この際、温泉から出るぞ!」

一方通行「ちょっと待てェ! あと少しこの美白の湯を堪能してからだァ!!」プカプカ

垣根「どうなっても知らねェぞ……っ! 俺は先に行くからな!」タッ


ドンッ


垣根「いてっ!」ドサッ


「おっと……大丈夫か?」


垣根「すみません……急いでたもの……で……?」ピタッ


フィアンマ「どうした? 何処か打ちどころが悪かったか?」


垣根「い、いえ! お気になさらず!」ササッ
垣根(アレ……? この感じ……)

フィアンマ「無理は良くないな。俺様に少し見せて見ろ」グイッ

垣根「ちょっ!」グッ

フィアンマ「ふむ、腰を痛めているようだな。どうだ? 俺と一緒にあの腰痛に効く風呂に入らないか?」ググッ

垣根「い、いえ……自分は友人を待たせてるんで!」

180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 00:14:29.51 ID:KaLAnJVT0
・訂正
俺と→俺様と


フィアンマ「では、その友人も一緒にどうだ?」

垣根「いや、彼は結構人見知りしがちなんで! いや、もうホント大丈夫ですから!」
垣根(や、やべぇよ……助けて一方通行!!)

フィアンマ「……ん、あれがその友人か?」ユビサシ

垣根「え?」クルッ


一方通行「かき……」クルッ

垣根(野郎ぉぉぉぉおおおおおっ! こっちの状況を判断して逃走を選んだか!! だが、この際道連れだコンチクショウ!)
垣根「あ、あぁ! そうですそうです! おーい、一方通行くーん!」アセアセ

一方通行「……」シカト


垣根「おーい、聞こえてんだろ!? ちょ、こっち来てって! マジで!!」ガクガク

一方通行「……」チラッ

垣根(おぉっ!?)

181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 00:25:38.06 ID:KaLAnJVT0

一方通行「……」スッ


垣根(ちょっとこっち見ただけかよっ!?)

フィアンマ「まぁ、本当に少しだけだからな。俺様と楽しもうじゃないか」グイッ

垣根「畜生……一方通行……覚えてろよぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ウワーン





オボエテロヨォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!


エツァリ「ふぅ……中々いい眺めですね」ザパーッ

服部「あぁ。最高だな」プカプカ

駒場「……」ホクホク


一方通行「よォ。どうだよ湯加減は?」

エツァリ「あ、一方通行さん。十分ですよ」ニコッ

駒場「……ここから見える夜空と言うのも絶景だな」

服部「あー、疲れも吹っ飛ぶ気がするよなぁ……」フィー

一方通行「ン、じゃあ俺も楽しませて貰おうかなァ、っと」ザプン


エツァリ「……平和ですね」ザパザパ

服部「だなー……」プカー

駒場「……あぁ」ザパーッ

一方通行「そォだな……」フゥー

182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 00:42:13.48 ID:KaLAnJVT0


「「「「本当、平和だな(ァ)……」」」」


垣根「って呑気にくつろいでんじゃねーぞ!! クソ共がぁ!!」バーン


一方通行「なンだ……生きてたのか」ハァ

垣根「あぁ、死に掛けたよこっちはなぁ! テメェのせいだぞ!!」ギャーギャー

一方通行「うるさいですぅ。周りの人の迷惑も考えてくださいィ。つーかアレはテメェの責任だろォが」シレッ


ギャーギャー


エツァリ「……はぁ、これは後が大変そうですね」

土御門「そうだにゃー」


服部「うぉっ!? 居たのかアンタ」ビクッ

エツァリ「もう大丈夫なんですか?」

183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 00:50:13.62 ID:KaLAnJVT0

土御門「何がだにゃー? 記憶がサウナの中で我慢比べしていた時の記憶までしかないんだがにゃー……気が付いたら露天風呂まで来ていたんだぜい」

エツァリ「その……体の一部に違和感などは?」

土御門「特には……あ、でも少し頭が痛いかにゃー……?」フラフラ


服部「これって……」

エツァリ「自分達の早とちりだったのかも知れませんね」クスッ

駒場「……その様だな」フッ


土御門「そう言えば浜面の奴はどうしたにゃー?」

エツァリ「え? 一方通行さん達と一緒に居たんじゃないんですか?」

一方通行「……途中で別れたから知らねェぞ?」

垣根「いてて……あぁ、確かに俺達と途中で別れたぞ?」



服部「え?」

駒場「……」

184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 01:03:41.86 ID:KaLAnJVT0

一方通行「……もう、露天風呂を楽しもうぜ」ハァ

垣根「あぁ、俺も何か疲れちまったよ……」フゥ

駒場「……そよ風邪が気持ちいいな」ソヨー

服部「あ、風呂上がりにコーヒー牛乳飲まねぇ?」クイッ

土御門「ナイスアイデアだにゃー」ニャハハ

エツァリ「楽しみですね」フフッ


ザパーン……


以上で男湯編は一旦終了。次から女湯編に移ります。 
 
 
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 18:52:22.14 ID:KaLAnJVT0

──女湯編──


御坂妹「おお……これがマッサージ器ですか……」ニヘラ

麦野「あら、始めて見るの?」

御坂妹「MNWの知識としてしかなかったので……」シュン

美琴「それじゃ、風呂上がりにやりましょ!」

操折「美琴には私と言う特性マッサージ器がいるじゃないのぉ!」スリスリ

美琴「えぇい、離れんか!」グィッ

打ち止め「百合子もやろうよ! ってミサカはミサカは約束を取り付けて見たり!」キュッ

百合子「はい!」ニコニコ

194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 18:56:35.58 ID:KaLAnJVT0

舞夏「まずは着替えないとなー」

ショチトル「早く入ろうではないか」ワクワク

結標「慌てないの」クスクス

小萌「お風呂は逃げないのですよー」フフッ





麦野「よっと……」

ショチトル「ふぅ……」

結標「ちょっときつくなったかしらね……?」

操折「私もかなぁ……?」


美琴「……」

御坂妹「……」

打ち止め「……」


百合子「……?」

舞夏「どうしたんだー?」

小萌「?」

御坂妹「いえ、少々御坂遺伝子と言うものが、いかに恐ろしいかを身をもって体験しておりました、とミサカはうつむきながら呟きます」ブツブツ

195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 19:22:07.83 ID:KaLAnJVT0

美琴「悪かったわね……胸がない遺伝子で」プルプル

打ち止め「ミサカはまだ期待できるよね? ってミサカはミサカは不安になりながらも聞いてみたり」オソルオソル

百合子「大丈夫ですよ!」ギュッ

打ち止め「わわっ……百合子は結構胸あるよね?」

百合子「……えっ……と」

結標「んー……? Cぐらいはあるんじゃないの?」グイッ

百合子「ひゃっ……いきなり胸を揉まないでくださいぃ……」グスッ

美琴「番外個体と張り合えるぐらいだったわね、確か……」ジーッ


麦野「ってか番外個体も胸あるんだから大丈夫なんじゃないの?」フゥ

操折「うーん……やっぱり自分の身で体感しないと分からないものだと思うわよぉ?」


舞夏「私は兄貴が喜んでくれればいいんだぞー」フンス

小萌「私もそんなに気にしませんねー」

196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 19:29:25.64 ID:KaLAnJVT0


「それもそれでどうかと思うじゃん?」


小萌「あ、黄泉川先生ー。来てくれたんですね」

黄泉川「まぁ他にも誘ってきた奴が居たんだけど、悪いことしちゃったじゃんよ」フゥ…



御坂妹「……」ジーッ

麦野「はいはい。凝視しないの」ポン

御坂妹「……はい」グスン

麦野「私はね、アンタのその無い胸も大好きよ?」クスッ

御坂妹「えっ……!」ドキッ


麦野「……なーんて、私らしくなかったかにゃ~ん?」ケラケラ

御坂妹「か、からかわないでください! とミサカは麦野さんの胸に飛び込みます!」バフッ

麦野「こらこら。でも、好きなのは本当よ? アンタの事はね」ヒラヒラ

197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 19:36:21.31 ID:KaLAnJVT0

御坂妹「麦野さん……」

美琴「コラァ! 人の目の前でなーにイチャついてんのよ!」ビリビリッ

麦野「うわっ! 危ないじゃないの! この子に当たったらどうすんのよ!!」プンスカ


ギャーギャー ワーワー


ショチトル「……」モミモミ

操折「あら? アナタは十分あるじゃないのぉ」

ショチトル「いや……少しだけ、胸が小さい方がいいのかなって思う時があるのだ」ウーン


操折「ふーん。それってエツァリって人の事を考えてなのかなぁ?」ニヤニヤ

ショチトル「まぁな……って何で分かるんだっ!? い、いや……これは違くてだな……」アセアセ

操折「否定しなくてもいいじゃない。私は相手の記憶とか見れちゃうから、それでちょっとね……」

ショチトル「むぅ……ずるい能力だな」

198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 21:55:13.79 ID:KaLAnJVT0
すみません。桃鉄やってました……。
しかも負けました。泣きてぇ……。

では、申し訳ないですが、今からまた更新再開です。
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 21:59:28.44 ID:KaLAnJVT0

「なーんか向こう側が超騒がしくないですか?」

「結局、ハタ迷惑な奴は何処にでも居る訳よ」ハァ

「お風呂、にゃあ♪」

「見て来た方がいいのかしらね?」

「……北北東から電波が来てる」ピピッ



絹旗「いっちょ、とっちめてやりましょうよ!」フンス

フレンダ「結局、温泉にはゆっくりと入りたいものね」クスクス

フレメア「大丈夫、うるさい人片付ける、にゃあ」

心理定規「はぁ……血の気が多いわね……」ヤレヤレ

滝壷「……zzz」スピー

絹旗「滝壷さん! こんなところで寝てないで、超行きますよ!」グッ

200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 22:07:17.29 ID:KaLAnJVT0

百合子「黄泉川さん! 一緒に温泉回りませんか?」クイクイ

黄泉川「お、いいじゃんよ! まずは何処行くじゃん?」

打ち止め「んー……ヨミカワが行きたい所ってある? ってミサカはミサカは他力本願!」

黄泉川「私? ……うーん、最近は胸焼けが酷いじゃん? ちょっとそれ直したいかな」

美琴「それってお酒の飲み過ぎじゃ……」

黄泉川「何言ってるじゃん! お酒は何にでも効く万病の薬じゃんよ。胸焼けはきっと何か違うことが原因だって!」フフン


御坂妹「ところで、お酒とはおいしいのでしょうか? と、ミサカは訪ねて見ます」

麦野「飲む人が飲めばおいしいけど……アンタは止しなさい。まだ早いわ」

小萌「大丈夫ですよー、少しぐらいなら行けます!」

麦野「……見た目が小学生の小萌に言われてもね……」


「あーっ!!! 麦野!?」


麦野「げっ……この聞き慣れた声は……」バッ

201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 22:19:39.06 ID:KaLAnJVT0


フレンダ「結局、私の愛の力が麦野を引き寄せたって訳ね!」

絹旗「麦野ー!! 超何処行ってたんですかぁ……っ!」グスグス

麦野「やっぱりアンタらか……もう会わないと思ってたんだけどなぁ……」フゥ


フレンダ「何言ってんの麦野! 暗部解散の時、全責任を自分で取って行方をくらませるなんて……」

絹旗「私達はずっと探してたんですよ!?」

麦野「……悪かったわね。その事に関しては謝るわ。でも、私はもう『アイテム』の麦野沈利じゃないの。アンタ達とはもう何の関係もないわ」

絹旗&フレンダ「っ!!」



滝壷「麦野……もしかして誰かに追われてるの?」

麦野「! ……滝壷。悪いけど、話す事は何もないわ」

フレンダ「……結局、物事を抱える麦野の癖も変わってない訳よ」ハァ

麦野「折角手に入れた表の世界での生活よ? それを崩すつもりなの?」

絹旗「でしたら……麦野。『アイテム』としてではなく、友達として、私達と付き合ってはくれないですか……?」

麦野「はぁ?」

フレンダ「お願い! 麦野!!」

滝壷「麦野……」ジッ



麦野「……ハァ。ったく、どいつもこいつも変わってないわねぇ。負けたわよ」クスッ

202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 22:30:24.40 ID:KaLAnJVT0

絹旗&フレンダ&滝壷「……!」パァッ

麦野「でも……もし、もう一度裏の世界に汚れる様な事があっても……それは自己責任よ。本当にいいの?」


絹旗「超構いません!」

フレンダ「結局、私たちの絆は切っても切れない訳よ!」フフン

滝壷「もちろんだよ、麦野」コクコク


麦野「そう……それじゃ、改めてよろしくね!」


御坂妹「お話は終わりましたか、とミサカは様子を見ながら話しかけます」スッ

絹旗「わっ! ……ち、超誰ですか、この子は!?」ワタワタ

フレンダ「も、もしかして……麦野ってば彼女を作っちゃった訳ぇ!?」ガタガタ

滝壷「……それはそれで面白いかも」ワクワク


麦野「……彼女、ね。当たらずとも遠からしって奴かな?」フフッ

御坂妹「……ミサカ的には彼女でも別に……///」ブツブツ

麦野「? どしたの?」キョトン

御坂妹「い、いえ! とミサカは手を振りながら何もないことをアピールします!」ブンブン

203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 22:40:00.01 ID:KaLAnJVT0

麦野「ところでさ、その後ろのお二人はどちら様なの?」

フレンダ「あ、紹介してなかったわね。この子は私の妹のフレメアって言うの」ギュッ

フレメア「よろしく、にゃあ」

麦野「よろしくね」ニコッ
麦野(大分可愛いわね……フレンダもこれぐらい純情だといいんだけど)

御坂妹「そちらの方は?」

心理定規「私? 私は垣根の知り合いよ。今日ここに垣根が来るって聞いて、来ちゃった」フフフッ



麦野「……もしかしてストーカー?」ヒソヒソ

絹旗「超大正解です」ヒソヒソ

滝壷「たまたま受付で見かけたから、その流れで一緒に来たの」ヒソヒソ

フレンダ「とにかく……ヤバいって事は確かね。第二位もご愁傷さまって訳よ」ヒソヒソ

麦野「なるほど……」ヒソォ


御坂妹「では、垣根さんとご一緒ではなかったのですか、とミサカは聞いてみます」

心理定規「まぁね。でも、後でたっぷりと話をするつもりよ。たっぷりと……ね」クスッ


御坂妹(……何やらとても恐ろしい人のようです、とミサカは内心恐怖します)ゾクッ

204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/29(金) 22:47:21.38 ID:KaLAnJVT0





ショチトル「……何やら向こうが揉めているようだが。私達が先に入ってしまっても構わないのだろう?」

舞夏「そうだぞー」

ガララッ

操折「それじゃ、お先に入っちゃいましょ」

結標「そうね」ヨッ


──温泉・入口──


ショチトル「おおっ! やはり中は広いな!」キョロキョロ

舞夏「あまりウロウロし過ぎると危ないぞー」クスクスッ

結標「彼女って面白いわね」クスッ

操折「うん。何か可愛いわよね」フフッ


210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 18:10:39.97 ID:kvT53tVL0


黄泉川「可愛さなら、あの子達も負けてないじゃん?」クイッ


御坂妹「ふぁ……と、ミサカは感激のあまりテンションが抑えきれません」ウズウズ

麦野「お、おーい……?」ヒラヒラ

御坂妹「さぁ! 早く、早く入りましょう、とミサカは麦野さんの手を引きます」グイッ

麦野「ち、ちょっと! 体洗ってからよ!?」ズルズル

百合子「お、落ち着いてください、御坂妹さん!」トテテッ


打ち止め「きゃっほー! ってミサカはミサカは駆けまわって見たりー!」タタッ

美琴「だぁー! 風呂場は走らないの!」ダッ

小萌「元気ですねー」ニコニコ



結標「……え、アレ注意しなくていいの?」

黄泉川「さー、私たちも行くじゃんよー」グイグイッ

結標「ちょっとぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!」ズリズリ


ショチトル「結標が連れて行かれてしまったぞ!?」ワシャワシャ

操折「後で追いかければ大丈夫よぉ。今はホラ、目ぇつぶってー」ゴシゴシ
操折(……ってか、隣じゃんか)クスッ

211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 18:20:19.83 ID:kvT53tVL0

ショチトル「う、うむ……」ギュッ

操折「お湯掛ける……と見せかけての抱きつき攻撃!!」ギューッ

ショチトル「や、やぁっ!? そんな事してないで、は、早く流してくれぇ……」ウルウル


操折「!?」ドキッ

ショチトル「……?」ウルウル

操折「あ、ゴ、ゴメン! 今掛けるわねっ!」シャーッ

ショチトル「す、すまない……」ワシャワシャ

操折(あ、危ない……この私がやられちゃう所だったわぁ……)ドキドキ

舞夏「おーい、顔が赤いぞー?」フリフリ

操折「え、ええっ!? これは、そう、のぼせたのよぉ!」カーッ

舞夏「……まだ風呂に入ってないのにかー?」ハテナ


フレンダ「あ、麦野ー! 背中流したげるよ!」ヒョイ

麦野「きゃっ! ……ってアンタ達は向こうの風呂入るって意気込んでなかった?」

絹旗「その前に体洗うの超忘れてて……滝壷さんが注意してくれるまで、そのまま飛びこむつもりでした」テヘッ

滝壷「……」エヘン


麦野「……子供ね」クスッ

絹旗「だ、誰が超発育不全ですか!」ムッキー

麦野「誰もそんな事は言ってないわよ……気にしてんのね。胸の事」クスクス

212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 18:27:57.85 ID:kvT53tVL0

絹旗「……う、うわぁぁああああああああああんっ! フレメアー!! 麦野が私を超イジメますぅぅぅうううううううううううう!!!」ビェェェ

フレメア「よしよし、いいこいいこ」ナデナデ

麦野「……本当に子供ね」ハァ

フレンダ「それで、まだ返事を聞いてないんだけどー?」フンス

麦野「ん? あぁ、背中ね……ゴメン。先約ありだわ」フフッ

フレンダ「な、何ですとっ!?」ガンッ


麦野「ホラ、あそこ」ユビサシ

御坂妹「……」ニヘッ

フレンダ「ぐぐぐっ……泥棒猫めぇ……っ!」グッ

麦野「ま、そういう訳でごめんねー。でも、温泉巡りなら付き合えるわよ?」ヒラヒラ

フレンダ(ここは、麦野と温泉に入ってその時を狙うしかないって訳よ!)ウーン
フレンダ「分かったわ。それじゃ、後でね!」タタッ

麦野「……随分とあっさり引き下がるわね……っと、あの子待たせたら怒られちゃうわ」タッ

213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 18:47:45.22 ID:kvT53tVL0

麦野「悪いわね。待たせちゃった?」フゥ

御坂妹「いえ、彼女が隣でミサカの話し相手になってくれてたので、とミサカは退屈でなかったことを説明します」

心理定規「どうもこの子が暇そうにしてたから、ちょっとね」フフッ


麦野「あら、ありがと」ニッ

心理定規「礼には及ばないわよ。にしても……大分仲が良さそうね」ジーッ

麦野「まぁね」ニコッ

御坂妹「もちろんです! と、ミサカは即答します」ニヘッ

心理定規「あーあ、羨ましいなぁ……私なんてあんなにも愛情を表現してるってのに、なーんか避けられちゃうのよねー」ウーン

麦野「そ、そうなの……」

御坂妹「た、大変ですね……と、ミサカは苦し紛れの相槌を打ちます」


滝壷「あれ? 麦野、ここ空いてる?」チョイチョイ

麦野(ナイスタイミングよ滝壷!)グッ
麦野「ええ、空いてるわよ。座る?」ヒョイ

滝壷「うん」ヨイショ

214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 19:05:02.57 ID:kvT53tVL0

心理定規「あ、絹旗さん達はどうしたの?」

滝壷「向こうで洗いっこしてるよ?」ホラ

麦野「……楽しそうね」

滝壷「? 楽しいよ?」ニコッ

麦野「そっか……それ聞いただけでも頑張ったかいがあった、ってものね」フフッ


滝壷「でも……麦野が居なかったから、皆悲しかったんだよ?」

麦野「……うん、ゴメン」

滝壷「……本当、に無事……で良かった……っ!」グスッ


麦野「ありがと……ありがとね、滝壷。これからも仲良くしていきましょう!」ギュッ

滝壷「……グスッ」コクコク



御坂妹「……ミサカには、過去に囚われる生き方と言うものは分かりません。しかし、人は皆過去を持って生きているのですね」

心理定規「人それぞれに色んな過去があるものよ。良い過去も……思い出したくない過去もね」

215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 19:26:03.95 ID:kvT53tVL0

御坂妹「ですが、重要なのは今ですよね? と、ミサカは問います」

心理定規「もちろんよ。過去は過去。現在は現在として生きるものよ」フフッ

御坂妹「……だ、そうですが? とミサカは麦野さんに話しかけます」

麦野「……うん。そうね、御坂妹! もう暗い話はやめましょ! そういうものは全部ここで流しちゃいなさい!」クスッ

滝壷&御坂妹&心理定規「おー!」オー





黄泉川「そういや、月詠センセは結標と第四位を養ってるって言うじゃん? 家事当番とか振り分けてるじゃんよ?」

小萌「うーん……振り分けてはいないですねー……気がついた人がやるみたいな感じですが、結標ちゃんも、麦野ちゃんもしっかり家事はやってくれてますよー?」

結標「居候の身だし……それぐらいはしないとね」

216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 20:01:56.78 ID:kvT53tVL0
ちょいと飯食ってました。


黄泉川「へぇ……いいなぁ。ウチの居候ときたら垣根も百合子も番外個体も真面目だけど、桔梗の奴は毎日寝てばっかじゃんよ! 少しは月詠センセの所の二人を見習って……」グチグチ


結標「……ねぇ、愚痴ってるわりには嬉しそうじゃない?」ヒソヒソ

小萌「黄泉川先生は手を焼く相手には、叱りながらもとても嬉しそうにするのですよー」ヒソヒソ

結標「熱血タイプ? ……には見えないけどなぁ」ヒソヒソ

小萌「人は見かけによらないのですよー」クスッ


黄泉川「それでまたアイツときたら……って、聞いてるじゃん!?」ズイッ

小萌「聞いてるのですよー」フフッ

結標「聞いてますってば……」ハァ

黄泉川「結標ぇ~? 随分とやる気のない返事じゃんよぉー?」ジーッ

結標「ええー……?」

小萌「まぁまぁ、黄泉川先生もあまり結標ちゃんを責めてあげないでくださいねー?」

217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 20:29:04.81 ID:kvT53tVL0

黄泉川「あっはっは! 冗談じゃんよ!」ケラケラ

結標「……先行くわよ?」スクッ

黄泉川「あ、待つじゃん。まだ私、髪洗い終わってないじゃんよ」ワシャワシャ

小萌「髪が長いと大変ですねー」

結標「……すぐそこの風呂に入るだけだから。それじゃ、失礼するわよ」スタスタ

黄泉川「むぅ……せっかちな奴じゃん」ワシャワシャ

小萌「私がいますから大丈夫ですよ-」ニコッ



結標「ったく……大分気疲れしちゃったわ……」ハァ

ショチトル「お、結標ではないか! そこに居たのか?」タタッ

結標「? ええ、そうだけど?」

ショチトル「そうか、隣だったのか……全く気付かなかったぞ」クスッ

結標「あら、そうね」フフッ

218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 21:04:58.25 ID:kvT53tVL0

操折「あー、私達を除け者にしないでよぉ!」プンスカ

舞夏「そうだぞー……およ? あれは麦野さんの知り合いじゃないのかー?」ピッ

ショチトル「その様だな。少し声を掛けて見るか?」

結標「面白そうだし、いいわよ」



フレンダ「どう、フレメア。気持ちいい?」ワシャワシャ

フレメア「うん、あとは大体、後ろの方かな? にゃあー」ギューッ

絹旗「いいなー……私も妹が超欲しいです」

フレンダ「んー? 絹旗にはあの爆撃っ子が居るじゃん」

絹旗「アレは違いますから。まぁ、最近会ってないですね。何でも入院したらしいんですけど」クスクスッ

219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 21:09:26.14 ID:kvT53tVL0





黒夜「くしゅんっ! ……あー頭重い、やる気出ない……」グデー

シルクロ「無茶のし過ぎだな。少しは大人しくして居てくれよ?」

黒夜「過労で倒れるとかなっさけないなー……はぁ」クスン

シルクロ「夏風邪も含まれてるかも知れないな。何にせよ、夜だと言うのにお前をここまで運んで来た人に感謝することだ」

黒夜「はいはい……っても気を失う直前にチラッと見ただけで、よく分かんねーけどな」

シルクロ「ん……一応、名前は分かっている。病院内でお前の症状の説明時、名乗ったらしいからな」ピラッ

黒夜「あぁ……? 『御坂美郷』……何て読むんだ、コレ?」

シルクロ「あぁ、それは……」





絹旗「これを機に大人しくなってくれれば超万々歳なんですけどねー」フゥ

フレンダ「結局、絹旗ちゃんはその子の事が心配な訳ね」クスクスッ

220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 21:32:15.47 ID:kvT53tVL0

絹旗「なっ!? だ……誰があんな奴の心配なんて……」

フレメア「これは大体、強がり、にゃあ」

絹旗「むっきぃぃぃぃいいいいいいいいいいっ! 皆して超何なんですかぁ!」ウガーッ



操折「あらあら、とても楽しそうねぇ」ヒョイ

フレンダ「あれ? あんた達って確か麦野と一緒に居た……」

結標「ま、友人って奴よ。結標淡希、以後よろしくね」

絹旗「そうですか……あ、私は絹旗最愛って言います。よろしくお願いします!」ペコッ

フレンダ「私はフレンダ=セイヴェルン。こっちは妹のフレメア=セイヴェルン。結局、よろしくって訳よ!」

フレメア「外人、にゃあ」ピョコピョコ


ショチトル「私の事か? ……まぁ、確かに珍しいのかもしれないな。私はショチトルだ」クスッ

舞夏「土御門舞夏。メイドだぞー。よろしくなー」

フレメア「メイドって大体どういうの、にゃあ?」

舞夏(にゃあ……にゃー? うーん、もしかしたら可能性もあるってことだぞー……?)

221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 21:52:23.07 ID:kvT53tVL0

舞夏「ふむ、メイドっていうのはだなー……」

結標「ストップ。何か話が長引きそうで怖いから、温泉に入ってからね」スッ

ショチトル「ホラ、危ないから走るんじゃないぞ?」

フレメア「大体分かってる、にゃあ」トテテッ


フレンダ「結局、最初はここって決めていた訳よ!」フフン

操折「……そうなの?」

絹旗「そうなんです!」フンス


──温泉・孤諸草都の湯──


ショチトル「ところで、この湯の効能はどういう物なんだ?」ザプン

フレンダ「そ、それは……その……」アセアセ

絹旗「け、血行測深に肩凝りに腰痛と……えと……」ウー


フレメア「発育促進、にゃあ♪」ザパザパ

操折「あぁ……」ナルホド

舞夏「……そんなに言い淀むものかー?」ンー

絹旗「うぅー……」

フレンダ「そりゃ、胸は願望ってもんなのよ」フゥ

結標「ふーん……?」ザパーッ

ショチトル「悩みは人それぞれと言うだろう? そういうものだ……って、あそこに居るのっは……」ジィーッ

222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 22:17:35.23 ID:kvT53tVL0

打ち止め「お姉様、まだここに入ってるのって、ミサカはミサカはクラクラしながらも聞いてみたり」フラフラ

美琴「もう少し、もう少しだけ入りましょ!」ザプッ


操折「あぁーん、美琴ー! 美琴はその無い胸が素敵だって以前も言ったじゃ……うわっ!」ヒュッ

美琴「う、うるさいっ! 操折は胸があるからこの悲しみが分かんないのよー!」ウワーン

ショチトル「し、しかし胸がすべてではないだろう?」

美琴「慰めなんていらないのよぉ!」エッグヒグ

結標(何も言えないわ……)ハァ

絹旗「とりあえず、一旦落ち着きましょう。ね?」ホラホラ

フレンダ「……あれ? よく見たら麦野の恋人の第三位じゃない」ムゥー

美琴「へ?」キョトン

フレンダ「え……違うの?」キョトン

美琴「それ、多分私の妹よ?」

フレンダ「へぇ……ねぇ、ちょっとその妹さんのお話聞いてもいいかなー?」スリスリ

美琴「(ち、近い……)あー、ゴメンなさい。流石にあの子の個人情報はね……」

223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 22:45:32.89 ID:kvT53tVL0

フレンダ「いやー、趣味とか……麦野との関係性とかを聞かせて貰えれば、なんてねー」

美琴「麦野さんとの関係性……ねぇ。それは本人に聞いた方が早いと思うわよ? そこに居るしね」クスッ

フレンダ「えっ!? ……って居ないじゃない!!」バッ

美琴「嘘よ」クスクス

フレンダ「くっ……してやられたって訳ね」クゥッ

美琴(本当は隣の温泉に居るんだけど……見えてない見たいね)フフッ


ザパーッ


ショチトル「……なぁ、フレメア。胸って言うのはそんなに大事なんだろうか?」チャポン

フレメア「私は、大体気持ち次第だと思う、にゃあ」ザッパー

ショチトル「うん……気持ちだよ、ね」フッ

結標「ショチトル……子供相手に難しい事聞かないの」

224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 23:14:26.51 ID:kvT53tVL0

舞夏「まったく、素直に温泉を楽しめればいいのだー」

ショチトル「ああ、そうだな。……ところでフレメア、次に行きたい場所とかあるか?」

フレメア「あそこ、にゃあ」ピッ


──温泉・ねばねばの湯──


結標&ショチトル&舞夏「……え?」



フレメア「♪~」プカプカ

ショチトル「……不思議な感触だな」ネバネバ

結標「うーん……入って見ると案外……」スィー

舞夏「香りもいいしなー」スゥー

225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 23:29:33.83 ID:kvT53tVL0

結標「暫くはここでゆっくりしてく?」

ショチトル「賛成だ」コクコク

フレメア「もちろん、にゃあ」ザパッ

舞夏「いいぞー」スー





麦野「いやー、それでね。その時の御坂妹ったら……」ワイワイ

御坂妹「わー、わぁー! やめてください、とミサカは麦野さんの口を封じにかかります!」ババッ

麦野「おっと……」ヒョイ

御坂妹「! よ、避けっ、ひゃぁぁっ!?」ザパーンッ

麦野「でね、この子ったらその猫追いかけて、今みたいに噴水にダイブしたのよ!」ケラケラ

黄泉川「あっはは! 面白い子じゃんよ」アハハ

226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 23:31:05.66 ID:kvT53tVL0

結標「暫くはここでゆっくりしてく?」

ショチトル「賛成だ」コクコク

フレメア「もちろん、にゃあ」ザパッ

舞夏「いいぞー」スー





麦野「いやー、それでね。その時の御坂妹ったら……」ワイワイ

御坂妹「わー、わぁーっ! やめてください!! とミサカは麦野さんの口を封じにかかります!」ババッ

麦野「おっと……」ヒョイ

御坂妹「! よ、避けっ、ひゃぁぁっ!?」ザパーンッ

麦野「でね、この子ったらその猫追いかけて、今みたいに噴水にダイブしたのよ!」ケラケラ

黄泉川「あっはは! 面白い子じゃんよ」アハハ

227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 23:46:02.78 ID:kvT53tVL0

御坂妹「あうぅ……と、ミサカは恥ずかしさのあまり顔半分のみ水面に出してブクブクします……///」ブクブク

滝壷「可愛い……」ギュッ

御坂妹「わぷっ……ブクブクブクブク」ジタバタ

小萌「た、滝壷ちゃん! それだと御坂妹ちゃんが息出来ないのですよー!」ワタワタ

心理定規「恐るべき胸の圧力ね……」ゴクリ


御坂妹「ふぇぇ……と、ミサカは涙ぐみながら……グスッ……」グスン

麦野「ほーら、泣かないの。悪ふざけが過ぎたのは謝るって」ギュッ

御坂妹「も、もうミサカは知りません、とミサカはそっぽを向きます」プイッ

麦野「仕方ないわねぇ……それなら、これはどうかしら?」クスッ

御坂妹「……?」

麦野「ちょっと耳貸して……」スッ

228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 23:48:08.77 ID:kvT53tVL0

御坂妹「あうぅ……と、ミサカは恥ずかしさのあまり顔半分のみ水面に出してブクブクします……///」ブクブク

滝壷「可愛い……」ギュッ

御坂妹「わぷっ……ブクブクブクブク」ジタバタ

小萌「た、滝壷ちゃん! それだと御坂妹ちゃんが息出来ないのですよー!」ワタワタ

心理定規「恐るべき胸の圧力ね……」ゴクリ


御坂妹「ふぇぇ……と、ミサカは涙ぐみながら……グスッ……」グスン

麦野「ほーら、泣かないの。悪ふざけが過ぎたのは謝るって」ギュッ

御坂妹「も、もうミサカは知りません、とミサカはそっぽを向きます」プイッ

麦野「仕方ないわねぇ……それなら、これはどうかしら?」クスッ

御坂妹「……?」

麦野「ちょっと耳貸して……」スッ

229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/30(土) 23:55:53.82 ID:kvT53tVL0
ミスった……。


御坂妹「……はい、とミサカは大人しく麦野さんに耳を傾けます」クイッ

麦野「…………」ゴニョゴニョ

御坂妹「……」フムフム

麦野「………………」ゴニョニョ

御坂妹「……!」パァッ

麦野「……これでどうかしら?」フゥッ

御坂妹「ぴっ……最後の息掛けはわざとですか、とミサカはジト目で麦野さんを見やります」ジトーッ

麦野「さぁー? どうかしらね。それで、どうかしら?」クスクスッ

御坂妹「……許します、とミサカは承諾します」ニヘッ

麦野「そう、良かったわ」ニコッ


心理定規「凄く会話の内容が気になるわ……」ソワソワ

黄泉川「喧嘩して仲直りも、青春じゃんよ!」ケラケラ

滝壷「麦野、楽しそう」ニヘラッ

小萌「そうですねー」ニコニコ

230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 00:11:26.40 ID:vsb9/J1V0

御坂妹「♪~♪~」ルンルン

麦野「……」クスッ

心理定規「ねぇねぇ、麦野さん」チョイチョイ

麦野「ん、どしたの?」スィー


心理定規「どうやって、御坂妹さんをあそこまで喜ばせたの?」ヒソヒソ

麦野「んーとね……企業秘密☆」ニコッ

心理定規「えー……」ガックリ


麦野「まぁ、何でもいいじゃない」

心理定規(ふーん……麦野さんと御坂妹さんの距離単位はかなり近いけど……これはどうかしらね?)
心理定規「じゃあさ。あの子の為なら命捨てられる?」

麦野「もちろんよ?」キョトン

心理定規「……即答、ね」ヘェ


麦野「あの子の為なら……ってか、あの子は私にとって特別な存在なのよね」フフッ

心理定規「どういう風に?」

麦野「良く言えば、命の恩人って奴? アンタも裏の世界の住人だったから分かるでしょ。表の世界に引っ張り上げてくれた存在は、とてつもなく大きいのよ?」

心理定規「暗部のリーダーを辞めたくなる程の存在……ね」

236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 19:15:31.12 ID:vsb9/J1V0

麦野「ま……昔の話よ。昔の、ね」

心理定規「……オバサン」ボソッ

麦野「なぁ~んですってぇ~?」グググッ

心理定規「わぷぷっ! し、沈めるのは勘弁してっ、き、きゃぁ! ……ブクブクブクブク」ジタバタ

麦野「そらそらぁ! 早く抜け出ねぇと溺れちまうぞぉ!」グイグイッ

心理定規「んんんーーーーーーーッ!!!!」バタバタ
心理定規(あー……意識が遠のいて……あ、お花畑の向こうに垣根が見えるわぁ……)

麦野「……あ」ヤベッ


ザパーン……


~温泉・入口付近~


百合子「あうぅ……色んな機材に見とれている間に置いて行かれてしまいました……」クスン
百合子「大丈夫。ひ、一人でも頑張れば入れます……っ!」グッ
百合子(まずは、体を洗う……と)トテテッ


237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 19:26:34.02 ID:vsb9/J1V0


「あっ!」ドンッ


百合子「きゃっ!」ヨロッ

「! 危ないっ!」


ギュッ


百合子「ふぇ……?」オソルオソル

神裂「大丈夫ですか? 百合子さん」ニコッ

百合子「あ……か、神裂さん! ありがとうございます!!」ペコッ


神裂「いえ、こちらの不注意でした。お怪我はされてませんか?」チラッ

百合子「いえ、大丈夫です! 神裂さんはどうして日本に? 何かまた事件でも……」

神裂「あぁ、今回は慰安旅行でして……その一環でここに来たんですよ」

238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 19:44:06.04 ID:vsb9/J1V0

百合子「慰安旅行……ですか?」

神裂「簡単に言えば……お休みを頂きました、って事です」クスッ

百合子「なるほどー……」


神裂「百合子さんは誰かご友人といらっしゃったのですか?」

百合子「はい。ですが……はぐれてしまいまして……」シュン

神裂「中は広いですからね、探せば見つかるでしょうが……そうだ。よろしければ、私達と一緒に回りませんか?」

百合子「え。い、いいんですか?」ワタワタ

神裂「ええ、もちろんですよ。さぁ、こちらです」ニコッ


シェリー「神裂ぃ、随分と遅かっ……誰だソイツ? 随分と可愛い子じゃない」ジッ

オルソラ「髪の毛まで真っ白なのでございますねー」ジーッ

百合子「は、初めまして……鈴科百合子、と申します!」ペコッ

239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 20:08:58.86 ID:vsb9/J1V0
あれ? シェリーって神裂の事どう呼ぶんだっけ……?


シェリー「百合子……ね。へぇ、それじゃ、温泉には一緒に入りましょう?」ジリジリ

百合子「え、は、はい……?」コクリ

オルソラ「あらあら、でしたら私もご一緒するのでございますよー」

神裂「皆でのんびり温泉と言うのも、良いものですからね」ノビーッ

シェリー「必要悪の教会も気の利くことするよな」ヨイショッ


~温泉・洗い場~


百合子「シェリーさんのお肌……大分荒れてないですか?」ンー

シェリー「そう? まぁ、全然気にしてなかったからなぁ」

オルソラ「でも、勿体ないのでございますよー」

シェリー「風呂には入ってるんだし、それ以外の事は必要ないんじゃない? 生活に支障もないしよ、それじゃ先に入ってるからな」ザパーッ

百合子「だ、駄目ですよ! 髪もしっかり洗わなくてはっ!」バッ

シェリー「お、おい……っ!」ガタンッ

240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 20:36:30.66 ID:vsb9/J1V0

百合子「ホラ……じっとしててくださいね」サワサワ

シェリー「離せっ……おい、オルソラァ!」ジタバタ

オルソラ「シェリーさんの髪の毛はとても綺麗なのでございますね」サワサワ

シェリー「……あーもー分かったから離しなさい。洗えばいいんでしょ、洗えば」ハァ

百合子「いえ! ここは洗いっこというのが重要なんです!」フンス

シェリー「洗いっこ? なんだそr(バシャーンッ!)……」ポタポタ


百合子「あ……」

オルソラ「まぁ、大分艶めかしくなったのでございますよー」

シェリー「…………ハァ、不幸だわ」ポタポタ

神裂「ふむ、このシャンプーはとてもいい香りがしますね……」クンクン



シェリー「で? 洗ってくれないの? さっき見たいのはもうゴメン何だけど」

百合子「も、申し訳ございません!」ペコペコ

241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 20:47:08.22 ID:vsb9/J1V0

シェリー「もういいわよ……埒明かないしな」ストンッ

百合子「で、では僭越ながらやらしていただきます……」ドキドキ

シェリー「……そんな緊張しなくてもいいんじゃないの? こっちまで緊張しちゃうんだけど……」ドキドキ


百合子「す、すみません。 では行きますね……よいしょっ、と」クシャッ

シェリー「ん……上手いじゃない」

百合子「えへへ……かゆい所はありませんかー?」ワシャワシャ

シェリー「あ、それ聞いたことあるな。確か日本の散髪屋で良く聞くって噂の?」

百合子「はい!」ニヘッ


オルソラ「あの二人を見てたら羨ましくなってしまったのでございますよ」ワシャワシャ

神裂「そうでしたか。でも、私の髪は長いから大変ですよ?」クスッ

オルソラ「お任せあれでございますよー」ニヘッ

242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 21:04:05.04 ID:vsb9/J1V0


ワシャワシャ クシャクシャ


シェリー「♪~」クスッ

百合子「では、お流ししますねー」

シェリー「あぁ、よろしく頼むわね」ギュッ

百合子「えいっ!」ザパーッ

シェリー「ん……」ワシャワシャ

百合子「どうですか? さっぱりしましたか?」ヒョコッ

シェリー「まぁ、ね。……その……ありがとよ」フキフキ

百合子「気にしないでください! ささ、今度は私もお願いしますね!」ストッ

シェリー「お、おぅ……」


オルソラ「あー、極楽でございますよー」ホクホク

神裂「そう言って頂けると嬉しいですね」ワシャワシャ

オルソラ「あ、私の髪はそんなに長くないのでございますよー」

神裂「はぁ……え?」ワシャワシャ

オルソラ「~♪」ニコニコ

243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 21:26:27.92 ID:vsb9/J1V0


ザパーッ


百合子「ふぅ……さっぱりしました!」フキフキ

シェリー「そう、なら良かったんだが……お、向こうも終わったみたいだな」


オルソラ「気持ち良かったのでございますよー」フキフキ

神裂「私もですよ。では、温泉に参りましょうか」クスッ


五和「あ、女教皇! こっちに居たんですか?」タタッ

神裂「おや、五和は先に入っていたのでは?」

五和「遅かったので、気になって来ました……それと、そちらは百合子さんじゃないですか! お久しぶりです」ニコッ

百合子「五和さん。お久しぶりです!」ニヘッ

244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 21:38:43.35 ID:vsb9/J1V0

五和「この間のお兄様のお料理はとてもおいしかったです!」

百合子「ありがとうございます! お兄様も喜ぶと思いますよ」


シェリー「何だ、五和も知り合いだったのか?」

五和「はい。何度か上条さんの寮へお邪魔してるので……その時に仲良くなりました」

神裂「気遣いも出来ますし、きっといいお嫁さんになりますよ」フフッ

百合子「あはは……まだ、私にはそういう話は早いですよ」

オルソラ「お兄様と言う方はどういった御方なのでございますか?」


神裂「百合子さんのお兄様はこの学園都市の一番の能力者なんですよ」

オルソラ「まぁ、それは凄いのでございますねー」オオー

245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 22:00:20.23 ID:vsb9/J1V0

百合子「はい! ですが……私は能力がそんなに強くないので、お兄様にいつも迷惑を……」

神裂「でも、兄妹なんですから一方通行さんを頼るのは何らおかしいことではありませんよ」

百合子「……はい」コクン

五和「ほら、温泉に入りましょう! 皆さん待っていますよ!」グイッ

シェリー「時間あるんだからそんなに急がなくてもいいじゃない」フゥ

オルソラ「そういえば、皆さんは何処に入っているのでございますか?」


五和「あそこの湯ですよ」ユビサシ


──温泉・天草の湯──


五和「連れて来ましたよー」オーイ

対馬「あら、大分時間かかったわね」

サーシャ「……第一の質問ですが、そちらの方は何方ですか?」


百合子「わ、私ですか? 鈴科、百合子と言います。よろしくお願いしますね!」ペコッ

サーシャ「第一の回答ですが、私はサーシャ=クロイツェフ。こちらこそよろしくお願いします」ペコッ

対馬「私は対馬って言うの。よろしくね」ニコッ

249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 23:08:16.89 ID:vsb9/J1V0

神裂「さて、紹介も終わったとところで、入りましょう!」ザパッ

シェリー「ほぉー、いい香りがするな。この温泉は」スンッ

オルソラ「森林の中に居る気分でございますよー……」ポワポワ

百合子「気持ちいいですねー……」フィー

サーシャ「第二の質問ですが、この湯の効能とは何でしょうか?」ザプッ

対馬「知らずに入ってたの? まぁ確かに、特にこれと言った効能はないけど……」

五和「この湯の売りは、『雑念を払う』効能があるんですよ!」フフッ


シェリー「それって思い込みでそう感じるだけじゃないのか?」ザパザパー

五和「いえ、何でもこの香りは精神を和らげる効果があって、それによるものだと書いてありましたよ?」

オルソラ「不思議なお湯でございますねー」スィー

神裂「あ、オルソラ! 湯船では泳がないでください!」

250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 23:34:29.87 ID:vsb9/J1V0


「あらやだ、この温泉って結構痺れるのね。お姉さん感じちゃうわ」ピリピリ

「クソっ……何で私がこんな科学だらけの街に来なきゃいけないんだっつの……」


オリアナ「そう言わないの。結局は命令なんでしょ? そっちは、ね」クスッ

ヴェント「命令じゃなきゃ、誰が好き好んでこんな所来るか」

オリアナ「こっちは旅行だけど、そっちは命令。置かれている立場ってのが分かりやすいわね……あ、あの白い子可愛いわぁ」ジーッ

ヴェント「あぁ? アレか? その周りに居んのは……ありゃいつぞやの魔術師じゃない……」ジトーッ

オリアナ「ちょっと行こうかしら」ザパーッ

ヴェント「オイ、置いてくなよっ!」ザパーンッ



シェリー「おい、オリアナの奴が誰か連れてこっちに来るぞ?」チラッ

神裂「ふむ、オリアナですか。どうしたのでしょうね?」

オリアナ「ハロー、可愛い子ちゃん達ー。お姉さんが遊びに来ちゃったわよー」ヒラヒラ

ヴェント「……」ムッスー

251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/07/31(日) 23:51:16.77 ID:vsb9/J1V0

サーシャ「第一の質問ですが、貴方はピアスをしていませんでしたか?」

ヴェント「ピアスは今日は舌だけよ……本当は入る予定なんてなかったんだけどね」ハッ

シェリー「……ピアスねぇ。エリスも私がこういうのしてたら嫌がるんだろうな……」シミジミ

ヴェント「エリスゥ? なんだソレ、アンタの知り合いか?」

シェリー「あぁ、エリスってのは……私の友達だった奴だよ……」

ヴェント「……ふーん」





オリアナ「ねー、そこの君。お姉さんに名前教えて貰ってもいい?」ズイッ

百合子「へ?」ビクッ

252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 00:04:56.32 ID:MFIAqHS50

オリアナ「あ、まずは私が名乗らないといけないわね。お姉さんの名前はオリアナ=トムソン。以後よろしくね、お嬢ちゃん?」クスッ

百合子「は、はい。鈴科百合子です……よろしくお願いします、オリアナさん!」ニコッ

オリアナ「あぁ……いいわね、その純情さ!」ビクンッ

神裂「……」チョイチョイ

オリアナ「あら、何かしら?」スゥー


神裂「オリアナ。ヴェントと言うと神の右席の一人でしょう? なぜ、此処に彼女が居るのです?」ヒソヒソ

オリアナ「んー? なんだか温泉施設の入り口付近で荒れてたから、何か救わなきゃいけない様な気がしてね。ここに連れ込んじゃった」クスッ

神裂「と、言う事は他のメンバーもここに居る可能性があるんですか……」

百合子「でも、もうその組織はすでに壊滅済みなのでは?」タシカ

神裂「ええ、ですから戦闘にはならないと思いますよ。……相手の目的次第ですけどね」


百合子「……そうですか」シュン

オルソラ「百合子さん。きっと大丈夫なのでございますよー」ニコニコ

百合子「オルソラさん……」

神裂「……ま、ここは暫く様子見ですね。ゆっくり温泉に浸かりながら考えましょう」フフッ



257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 19:06:49.15 ID:MFIAqHS50

~とある寮~


コツコツコツコツ……


ピンポーン


木原「よー、一方通行。愛する親父が遊びに来たぞー?」ピンポンピンポン


シーン……


木原「居留守かぁ? ……いや、でも誰か居るだろ。打ち止めとか百合子とか……おーい、出てこねぇと扉ぶち破っちゃうぞー」ピピンポピンポーン


ピンポンピンポンピンポンピピピピピピピピピ


上条「だぁー! うるさいっすよ木原さん!」バーンッ

木原「あ? あぁ、上条か。お前、一方通行が何処行ったか知らねぇ?」

258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 19:22:11.57 ID:MFIAqHS50

上条「一方通行ですか? それが遊びに誘おうと思っても、電話にも出ないし……何処かでブラブラしてるんじゃないでせうか?」ウーン

木原「……そうか。俺ちょっと心配だから、知り合いに聞いてみるわ。部屋の中にでも入ってな」ピッピッピッ

上条「はぁ……」ガチャ
上条(でも、一方通行の事は俺も気になるからなぁ……ドアの前で盗み聞きだな)コソコソ


木原「(prrrrrr… ガチャッ)……あぁ、俺だ。少し調べものだが……そうだな、『猟犬部隊』の奴に代われ」

上条「……」コソッ

木原「もしもし? ……そうそう。あぁ? 今日は仕事じゃねぇよ。ちょっとさー、一方通行探してくんない? もしかしたら厄介事かもしれないからよぉ……何?」

上条「……?」

木原「忙しいだぁッ!? テメェ、フザけた事抜かしてっと犬の餌にしちまうぞぉ!? あぁッ!?」ガンガン

上条「……っ!?」ゾクッ

木原「……5分だ。5分以内に見つけろ、これは命令だOK? ……じゃ、切るぞ」ピッ


ガチャ


木原「いやー、ゴメンゴメン。ちょっと時間かかっちゃったぜ。もう少しでアイツの場所分かる……って、どうした? 腹でも痛いのか?」キョトン

上条「い、いえ……ナンデモゴザイマセン」ガタガタ

木原「?」キョトン

259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 19:31:39.76 ID:MFIAqHS50

木原「まぁ、いいや。邪魔するぜー」ヨット

上条「狭い所ですが、どーぞごゆるりとお寛ぎくださいませー」ヨイショー

木原「狭いったって一方通行の部屋も変わんねぇし、慣れてるっての」クカカッ

上条「あ、確かにそうっすね」クスッ


青ピ「何やカミやん。誰か連れて来……木原さんじゃないですかー。お久しぶりですなぁ」ニコッ

木原「あー、青ピか。お前は分かり易いなぁー、見た目的に」

上条「それ、褒めてるんですか?」

木原「褒めてるぞ? ただ、それ抜いたら地味だけどな」ケラケラ


青ピ「んなっ! カミやーん! 木原さんが僕を苛めるんやー!!」ダッ

上条「えぇ!? そこで上条さんに来ますかぁ!? 反応に凄い困るんですけど!」エー

260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 20:01:01.84 ID:MFIAqHS50

青ピ「だってつっちーもいないんやもん!」

上条「まぁ、土御門とも連絡は付かないけどなー……ん? もしかして……」

木原「どうしたぁ? 上条」

上条「もしかして、俺らを抜いて遊びに行ってたり……とか?」

青ピ「……もしかしたら、やな」

木原「そうか……? って、連絡だ。えーと、何々……」ピッピッ


上条「どうでした?」

木原「……上条ぉ。お前が正解みたいだわ」

青ピ「な、何やてぇっ!? おのれ、つっちー!」グググッ

上条「何してるのか分かんねーけど、誘って欲しかったぜコンチクショー!」ガァッ


木原「場所は第六学区の温泉施設だ、行くぞテメェらァッ!」

上条&青ピ「おー!!」ダッ


以上、木原パパの登場でした。 
 
261 :pkrtusw-p [saga]:2011/08/01(月) 20:11:58.89 ID:EX3epaNh0
乙!!
わざわざ、リクエストに答えてくれてありがとうございます。
もしかして、上条と青ピと木原パパが登場するのか? 
 
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 20:22:53.94 ID:MFIAqHS50


──温泉・紫電の湯──


百合子「あー、これは中々……」ピリピリ

オリアナ「ね? 結構ここも気持ちいいでしょ?」ピリリー

神裂「……この微妙な電気が体に癒しを与えてくるとは……やはり学園都市は不思議ですね」スィー

対馬「えーと、効能は……肩凝りに水病……それと美肌効果ね」ピリピリリ

オルソラ「これまた不思議なお風呂でございますねー」ザーッ



麦野「お? 百合子、そちらさん達は知り合いなの?」ザパーッ

百合子「え? ……あ、麦野さんじゃないですか! 良かったーっ!!」ダキッ

御坂妹「むっ……」ピクッ

麦野「おいおい、そんなにくっ付かなくてもいいじゃないの」クスッ

263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 20:33:53.28 ID:MFIAqHS50
>>261
多分、出ます。ってか出します。


百合子「す、すみません……ちょっと心細かったもので……」キュッ

麦野「……あー、大丈夫?」ナデナデ


御坂妹「う、うぅー……」ジーッ

麦野「ん……アンタもして欲しいの?」ニッ

御坂妹「……はい」コクコク

麦野「はいはい。甘えんぼねー」ナデナデ

御坂妹「はうっ……ふにゃぁ……」ゴロゴロ

麦野(猫みたい……あー、やっぱ可愛いわー)ナデナデナデ

百合子(可愛い……)ポワーン


麦野「あ、それで百合子はこの後どうするの? そっちで回ってる?」

百合子「は、はい。もう暫くこっちで回ります!」

麦野「そっか、それじゃしっかり楽しみなさいよ」ヒラヒラ

264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 20:52:42.95 ID:MFIAqHS50

百合子「はい! 麦野さんも御坂妹さんも楽しんで帰りましょうね!」

麦野「もちろんよ」クスッ

御坂妹「はい。……それでは、とミサカは麦野さんの手を引きながら挨拶します」ペコッ



神崎「今のが一緒に来たと言うご友人ですか?」ザパーッ

百合子「そうですよー」フィー

オリアナ「あら、だったら戻れば良かったのに」

百合子「ですが、皆さんと居るのも楽しいんですから!」ニコッ

オリアナ「ん……あぁっ! いいわね、その笑顔は最高だわぁ……」ビクッ

オルソラ「オリアナさんの目の焦点が合っていないのでございますよー?」ヒラヒラ

対馬「……のぼせたんでしょう。あれ? 五和がいないわね……」ハァ





五和「さっき見たのは御坂さんのはず……あ!」キョロキョロ


御坂妹「麦野さん。次は何処行きましょうか? と、ミサカは辺りを見回しながら尋ねます」キョロキョロ

麦野「そうね、温泉は大分入ったし、そろそろサウナとかいいんじゃない?」

265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 21:05:32.44 ID:MFIAqHS50

御坂妹「では、サウナに行きましょう、とミサカは……おや、誰かがこちらに来ますね?」ンー

麦野「……何か『御坂さーん』って言ってない? 御坂妹の知り合い?」

御坂妹「いえ……違いますね、とミサカは否定します」


五和「御坂さん、久しぶりですね!」タタッ

御坂妹「……あの、お姉様でしたら向こうの温泉ですよ?」ユビサシ

五和「え?」クルッ



美琴「……でね、私はそのバカにアタックしてるんだけど、中々気持ちが通じなくてねー……」ハァ

操折「美琴は素直じゃないからなぁー」クスクスッ

絹旗「その男ってイケメンなんですかっ?」ズイッ

美琴「そうね……普段冴えないけど、いざって時はとってもカッコいいのよ!」ポワーン

操折「……相変わらず重症ねぇ」フゥ

フレンダ「何で私まで色恋沙汰の相談を聞かなくちゃ……って、麦野!? あそこに麦野が居るわっ! ちょっと私行ってくる訳よ!」ザパーッ!

266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 21:18:51.12 ID:MFIAqHS50

絹旗「フレンダ? まぁ、いいですっ! その話をもっと超聞かせてください!」ワクワク

操折(もっと超って……)クスッ

美琴「いいわよー。そうね、まずは何処から……ん、あれって五和さん?」ジーッ



五和「す、すいません! 姿が似ていたもので……」ペコペコ

御坂妹「いえ、気にしてませんよ、とミサカはフォローを入れます」

五和「あの……貴方は御坂さんとどのような関係で? 姿が瓜二つですが……」

麦野「この子はアイツの妹だよ。正真正銘の、ね」ヒョイ

御坂妹「きゃっ! と、ミサカは急に抱き寄せられた事によって混乱しちゃってあうぅ……」プシュー

五和「そうでしたか……あ、では私は行きますね。どうも、ありがとうございました!」ペコッ

麦野「気にしないでいいってー」ヒラヒラ

267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 21:27:57.39 ID:MFIAqHS50

麦野「ほらー、御坂妹も起きてー」ペチペチ

御坂妹「うぅ……ん……はっ! こ、これは申し訳ありません、とミサカは謝罪します!」ペコッ

麦野「気にしないの。さぁ、行くわよー!」オー


フレンダ「ちょーっと待ったぁ!」バンッ

麦野「……あぁ、フレンダ。どうしたの?」

フレンダ「なっ! 麦野ったらなんて冷たい反応な訳よ!?」ガーンッ

麦野「私たちこれからサウナに向かう所なんだけど……」アレ

フレンダ「結局、それには私もついて行くって訳よ? 麦野ある所にフレンダありってね!」フフン

麦野(ここまで来たら絶対引かねぇな、コイツ……)ハァ
麦野「はぁ……じゃ、御坂妹はそれでもいい?」

御坂妹(本当は嫌ですが、麦野さんの知り合いならば無碍に扱う事は出来ません……ここは)
御坂妹「……はい」

フレンダ「ふっふーん」ニヤッ
フレンダ(こちとら暗部生活でたっぷりと信頼を築いて来た自信があるのよ。そんじょそこらから湧き出た様な奴には負けないわ!)

268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 21:44:30.27 ID:MFIAqHS50


──温泉・サウナルーム──


麦野「ふぅ……人が誰も居ないけど、やっぱり熱いわねー」ストン

フレンダ「私の麦野への愛もこれぐらい熱いわよー!」バッ

麦野「はいはい、そうですねー、っと。御坂妹、大丈夫? 無理するんじゃないわよ? 危ないと思ったらすぐに出なさい。いいわね?」ピッ

御坂妹「はい、とミサカは金髪貧乳少女を横目に答えます」チラッ

フレンダ「むぅっ! 私にはフレンダって名前がある訳よ! それに、胸だってアナタに負けてないわよ?」プンスカ
フレンダ(くぅっ……コイツってば麦野に大分信頼されてるみたいね……)

御坂妹「おや、それはゴメンなさい、とミサカは平謝りを(バシッ)いたっ……」

麦野「喧嘩しないの……ったく、何でそんなにつんけんしてるのよ、二人とも」ハァ


御坂妹&フレンダ「「してないっ!!」」キッ


麦野「……あぁ、そう」ビクッ

269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 21:58:15.95 ID:MFIAqHS50

御坂妹(麦野さんを取られる訳には行きません……しかし、どうしましょうか)ストン

フレンダ(結局、これは強敵な訳ね……どうしようかしら)ストン


麦野「……あのさ……二人とも真横に座るのはやめてくれない? 流石にキツイわ」

御坂妹「あ、申し訳ありません! と、ミサカは謝りながらそのまた隣へ座ります」ストン

フレンダ「ち、ちょっと考え事してただけって訳よ! ゴメンね麦野っ!」ストン

麦野「そうなの……?」キョトン


御坂妹(いや、待ってください? このサウナは多分、麦野さんが最後まで残るでしょう。つまり、あのフレンダとか言う貧乳相手に勝てれば……個室に二人っきりと言うことでしょうか!?)ドキッ

フレンダ(……なるほど、向こうも気付いた見たいね。でも、体力では暗部生活バリバリだった私に勝てる訳ないっての!)クスッ


御坂妹(この人には……)

フレンダ(絶対に……)


((負けないッ!!))カッ



麦野(あ、ヤバっ……フラフラする……)フラフラ

270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 22:09:31.49 ID:MFIAqHS50


~数十分後~


御坂妹「はっ……はぁっ……」ポタポタ
御坂妹(くっ……しぶとい人ですね……と、ミサカは感想を……漏らします……)ヨロヨロ

フレンダ「ふぅ………はぁ……っ」ゼェハァ
フレンダ(ブランクあったからなぁ……それが響いちゃったかな……?)フラフラ


麦野「……ふぅ」ヨット
麦野(あー、最初に出る事になっちゃうかなぁ……御坂妹の前で情けない姿見せたくないけど……)クラクラ


ガチャ


ショチトル「お、先客がいたのか」クスッ

結標「だから言ったじゃないの。そうそう空いてる事は少ないわよ?」

舞夏「まぁ、それでも大分空いてるぞー?」

フレメア「あ、お姉ちゃん、にゃあー」タタッ

271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 22:17:53.95 ID:MFIAqHS50

御坂妹&フレンダ(なっ……!?)

麦野「おー……アンタ達か。これって結構きついわよー……?」アハハ


ショチトル「ほう、それは大分面白そうだな」ワクワク

フレメア「ショチトルお姉ちゃん、私と大体、対決する、にゃあ」ピッ

ショチトル「お、いいぞ? 負けないからな」ニコッ


舞夏「いやー、いい感じに汗が出て気持ちいいなー」ポタポタ

結標「そうね、ここから出た後のコーヒー牛乳が最高なのよ!」フフッ


ガチャッ


滝壺「あ、ふれんだとむぎのもここに居たの?」

黄泉川「おー、結構人が居るじゃんよ」キョロキョロ

心理定規「私が起きるまで看てて貰って、ゴメンなさいね。本当なら麦野さんが……って、いたっ!」


麦野「げげっ……いやー……先生達が看ててくれるって言うから……さ?」ネ?

心理定規「言い訳無用よ! 覚悟しなさいっ!!」ムゥッ

272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 22:41:39.21 ID:MFIAqHS50

小萌「こらーっ、サウナ内で暴れちゃダメなのですー!」メッ

麦野「じゃあ、コイツを止めてよ小萌ーッ!」フラフラ

心理定規「あははっ、そんな軽い逃げ腰じゃ簡単に捕まっちゃうわよー?」タタッ

麦野「だぁぁー! 畜生ぉぉぉおおおおおおおおっ!!」トタタッ


ショチトル「ホラ、汗が凄いぞ? 無理し過ぎないようにな」フキフキ

フレメア「う、うん……にゃあ」タラーッ

黄泉川「危なくなったら私が運んでやるじゃん。だから限界ギリギリまで頑張るじゃんよ!」クスッ

滝壺「おー」フンス


ガチャガチャッ


美琴「うわっ……何この大人数!?」

五和「す、凄いですね……」

絹旗「どうします? もう暫く待ってから入りますか?」

操折「これぐらい大丈夫よぉ」クスッ

273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 22:56:18.46 ID:MFIAqHS50

結標「あら、いらっしゃい」クスッ

舞夏「美琴ー。これは戦いなんだぞー。ささっ、座った座ったー」チョイチョイ

美琴「え? そうなの?」ストン

絹旗「はい、そこ超あっさり騙されないでくださいねー」フィー


操折「ねー、私たちもここ座っていいかなぁ?」ユビサシ

ショチトル「ん、あぁ。構わんぞ」

操折「そう? それじゃ……えへへー」ダキッ

ショチトル「なっ!? や、やめろっ……熱い……ってばぁ……」クラクラ

操折「だっていいって言うんだもん」クスッ

五和「操折さん。それは席であって決して抱きつくのがいいという意味では……」アハハ…

操折「……え?」フラフラ

五和(あれ? 頬が赤みを帯びて……息が荒くなってる? ……もしかして体力が全然ない方ですかぁ!?)
五和「あの……出た方がいいのでは?」

操折「やーねぇ、まだ入ったばかりじゃにのぉ……まだまひゃ……これから……よぉ?」ゼェハァ

フレメア「これは、にゃあ……」ポタポタ

274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/01(月) 23:08:27.98 ID:MFIAqHS50

ショチトル「……うぅ、まだ……まだ」キュ~

フレメア「流石、お姉ちゃん、にゃあ」フゥ

五和「素直にあがってください……」ハァ


美琴「そう言えば、皆さんは風呂上がりに何飲みます?」

小萌「お風呂上がりは牛乳が一番なのですよー」フゥー

麦野「いや、コーヒー牛乳でしょ」フラフラ

心理定規「いたた……私はフルーツ牛乳かしらね」ヨロヨロ

滝壺「イチゴ牛乳……かな?」


黄泉川「私は風呂上がりの一杯のお酒じゃん!」


「「「「「それはない」」」」」キッパリ


黄泉川「……」クスン

280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/02(火) 19:27:24.73 ID:tQxFU44f0

御坂妹(くっ……誰かが入ってくることは考えてなかった訳ではありませんが、こんな人数とは……)クラクラ

フレンダ(結局、これじゃ勝っても二人きりになれないって訳っ!?)ポタポター


御坂妹&フレンダ(……どうしよう)ヨロヨロ


ガチャッ


百合子「あーっ! 皆さんここに居たんですか!」タタッ

神裂「これは……凄いですね」キョロキョロ

オルソラ「人がいっぱいでございますねー」オー

対馬「あ、五和もここに来てたんだ」クスッ

オリアナ「ふぅん、ここはお姉さんを熱くさせてくれそうね……」ワクワク


麦野「人数が……いくら広いからってこれは……」ポタポターッ

結標「……厳しい戦いになりそうね」クッ

絹旗「って、まだそんな事を超考えてたんですか」ハァ

281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/02(火) 19:37:51.41 ID:tQxFU44f0

美琴「だったら、平和的な戦いでもする?」フゥ

絹旗「? どういうのです?」

舞夏「そりゃ、温泉と言ったら卓球だぞー」

結標「面白い。乗ったわ」フフッ


御坂妹&フレンダ(……!)ピクッ


麦野(卓球かー……懐かしいなぁ……昔の『アイテム』でよくやったっけ……)ウーン

黄泉川「およ? 何思い耽ってるじゃんよ?」ヒョイ

麦野「ん、いや……何でもないわよ」

黄泉川「……そうか?」

麦野「うん」クスッ


ショチトル「……なぁ、こっちも風呂上がりに卓球するか?」ヒョコ

フレメア「エアーホッケーの方が、大体したい、にゃあ」フラフラ

滝壺「エアーホッケー……懐かしいね」

282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/02(火) 19:55:59.29 ID:tQxFU44f0

小萌「本当ですねー。先生も昔よくやりましたよー」

操折「……私も、したいわぁ……」フラフラヨロヨロ

美琴「アンタはその前にここから出なさい……倒れるわよ?」

操折「倒れたら……美琴ちゃん、介抱してくれるぅ?」ウワメヅカイ

美琴「(ドキッ!)……し、仕方ないわね! 介抱してあげるから今すぐ出なさい!!」グイッ

操折「あうぅ~……」ヨロヨロ


五和「そういえば、エアーホッケーって何処に置いてありましたっけ?」

対馬「あら、エアーホッケーだったら地下にあったわよ?」ポタポタッ

オルソラ「私もやってみたいのでございますよー」フゥ

神裂「それは確か、相手のゴールに向けて円盤を力いっぱい叩きつければよいゲームでしたか?」

オリアナ「アナタが力一杯やると、そのゲームは絶対壊れると思うんだけど?」フィー

百合子「あ、あはは……」

284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/02(火) 20:21:29.34 ID:tQxFU44f0

神裂「そう……ですよね……」ズーン

オリアナ「あ、いやっ……その、悪気があった訳じゃないのよ……ゴメンなさいね?」

神裂「いいんです……馬鹿力なのは自分が良く分かってますから……」ズズーン

オリアナ「えっと……あぁもう! ……聖人の癖に心は打たれ弱いのね」ハァ

神裂「うぅ……」グサグサッ

オリアナ「……仕方ないわね。お姉さんが手取り足取り腰取り教えてあげるわよっ!」フンスッ

百合子「オリアナさんもそうおっしゃっていますし……機嫌直してください。神裂さんは笑っている顔が可愛いんですから!」ニコッ

オリアナ(あぁん! 私も百合子ちゃんにそういうこと言われたいわぁっ!)ドキドキ


神裂「わ、分かりました……頑張って見ます」ニヘッ


ガチャッ


ヴェント「あ? んだよ、人多いじゃないの」

サーシャ「第一の質問ですが、ここはいつもこんなに人数が多い場所なのですか?」

シェリー「……今日が特別ってだけだろ」ハァ

286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/02(火) 20:47:34.73 ID:tQxFU44f0

百合子「あ、シェリーさん達も来たんですか!」トテテッ

シェリー「まぁ、気晴らしにね」クスッ

ヴェント「熱っつ……ピアスが熱持って……」ウェ

サーシャ「第二の質問ですが、外せばいいんじゃないですか?」


キャーキャー ワー! アッツー……


麦野(……ちょっと外の空気でも吸いたいわね)スクッ


御坂妹(麦野さんが……)スクッ

フレンダ(動いたって訳よっ!)スクッ


御坂妹「……」ムッ

フレンダ「……」ジトーッ


御坂妹&フレンダ「「……決着は、卓球でつけましょう!」」ニッ



さて。一旦、男風呂の方もやって行こうと思います。浜面もほったらかしだったしね!
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/02(火) 21:03:35.94 ID:tQxFU44f0


「浜面……大分ここが固くなっているであるぞ?」


「やめろッ……これ以上は駄目だっ……体がぶっ壊れそうだ……!」


「大丈夫である、私の進化したテクニックでもっと喜ばせてやるのである」


「!? ……いや、本当、勘弁してください……」ガタガタ


アックア「なぜ、マッサージを拒否するのだ! 以前よりも進化したと言っているである!」プンスカ

浜面「その以前のマッサージで肩が外れたからだよ! もう、大丈夫だから! いや、マジで!!」ガクガク

アックア「それはちょっと手元が狂っただけである。今回こそは大丈夫であるよ」グイッ

浜面「や、やめ……あ、アッーーーーーーーーーー!!!」ボキッ

アックア「……おかしいのである? 騎士団長の時は上手くいったのであるのに……」ウーン

浜面「」ガクガクガクガク


以上。いなくなった浜面クンの真実でした。 
 
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/02(火) 21:20:59.97 ID:fn0SzEsIO
良かった・・・アックアさんはホモじゃなかったんだ 
 
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/02(火) 21:32:37.96 ID:tQxFU44f0


──温泉・露天風呂──


一方通行「あー……もうこのまま寝ちまうかなァ……」ネムネム

エツァリ「確かに、気持ち良すぎますね……」ソヨソヨ

土御門「にゃー……」ノビー


「おや? 土御門じゃないか。奇遇だね」

「おやおや、本当に奇遇ですねー」


土御門「ステイルかにゃー? ……それに左方のテッラ、か」

テッラ「『元』ですよー」

土御門「そんな事はどうでもいい。目的は何だ?」

ステイル「僕はちょっと慰安旅行でね。神裂達も来ているよ?」

テッラ「私は命令で、強引に旅行ですよー。まったくもってふざけんなですねー」

294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/02(火) 23:36:14.85 ID:tQxFU44f0

土御門「命令だと? お前らは解散して、ローマ正教からも離れたと聞いているが?」

テッラ「これに関しては、フィアンマの独断ですねー」

土御門「それじゃ一応、組織としては成り立っていた訳か」

テッラ「ですが、互いに干渉しない生活でしたけどねー。それが急に『温泉行きたい。俺様について来い。これ命令だから』とか言って来たんですねー、マジありえないですよねー」

土御門「……」エー

テッラ「ヴェントとか引きずられながら航空入ってましたねー。『科学の乗り物なんかに乗れるか!』とか何とか言ってましたけど」ハァ


ステイル「……って、訳で組織としての力は無いに等しいし、敵意はないらしい」

土御門「そんな理由で納得できるかにゃー!」

ステイル「まぁ、いがみ合ったって仕方無いだろう? 温泉を楽しもうじゃないか」ザプン

テッラ「夜空がキレイですねー」ノホホン

土御門「……もうどうでもいいにゃー」ヤレヤレ

295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/02(火) 23:49:05.81 ID:tQxFU44f0


「着いたか……よくここまでついて来れたな、テメェら。褒めてやるよ」


「へへ……伊達に鍛えちゃいないですよ?」ゼェハァ


「何や……案外なんとかなるもんやな」ハァハァ


木原「さぁ、一方通行に会いに行こうじゃねぇか!」

上条&青ピ「おおー!!」


ウィーン


受付嬢「いらっしゃいませー」ペコッ

木原「大人一人と、高校生二人で」チャリン

受付嬢「あ、はい………あの、刺青の方はちょっと……」

上条&青ピ(そういや、刺青してたな木原さん……)


木原「あぁ、これは違うんです。ちょっと怪我しちゃって。あの、決して刺青じゃないんで」

上条(強引にいったぞ!?)ヒソヒソ

青ピ(こりゃ厳しいやろ……)ヒソヒソ

296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/02(火) 23:53:54.73 ID:tQxFU44f0

受付嬢「ですが……」

木原「ホラ、刺青じゃないですから。ね?」クシャ

受付嬢「……」チラッ


受付嬢「そうですね。刺青ではないですね!」ニコッ

木原「ですよね?」ニコニコ


上条(……今、買収したのか?)タブン

青ピ(流石、権力の塊やでぇ……)ガタガタ

木原「おい、行くぞー?」クイクイ

上条&青ピ「あ、は、はーい……」タタッ


上条「気にしたら負け……だよな?」スタスタ

青ピ「そうやで、カミやん。もう楽しんでしまおうや……折角の温泉なんやで?」フッ

上条「……そうだな。楽しむか!」オーシッ

297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 00:13:36.99 ID:YMerAH4u0


一方通行「……」ザパーッ

駒場「……どうした?」

服部「のぼせちまったか?」スィー

一方通行「いや……何か嫌な予感がするからあがろォかなァ……って思ってよ」ザプザプ

垣根「気のせいじゃねーの?」

一方通行「……だと、いいンだけどなァ」ンー


エツァリ「あ、見てください! 流れ星ですよ!!」クイクイ

垣根「あー? 何だ、案外お前って乙女チックだったんだな」ケラケラ

一方通行(オマエが言うな)

エツァリ「い、いえ……ショチトルが以前、流れ星に三回願い事をすると叶う、と言われまして……」

一方通行「オマエ達の魔術って奴にも、似たようなもんはあるンじゃねェのか?」ヒソヒソ

エツァリ「ありませんよ。ですが、夢はいつだって忘れません。迷信だって、信じる気持ち次第ですから」クスッ

一方通行「……そォかい」


服部「あ、ちなみに何お願いしたんだ?」ヒョイ

駒場「確かに……気になるな」

垣根「ロマンチックな願い事なんだろうな?」ズイッ

一方通行「黙ってろメルヘン野郎」

298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 00:23:58.14 ID:YMerAH4u0

垣根「自覚はしてるっての。でも、やっぱ気になるんだよなぁ! 願い事とかさ!」キラキラ

一方通行「じゃあ、テメェも流れ星見つけてやってこいよ……」ハァ


エツァリ「まぁまぁ……自分は、『ショチトルが早く完全回復出来ますように』……と。このおまじないを教えてくれたのも、ショチトルですからね」ニコッ

一方通行(……シスコンか)

垣根(ショチトルって誰だ?)

服部(もしかして、彼女か?)

駒場(……また、流れ星か)


一方通行「ン? 待てよ。ショチトルって……この温泉に一緒に来てなかったかァ?」

エツァリ「ええ。来てましたよ?」ハイ

一方通行「……大丈夫なのか?」

エツァリ「過度な運動は駄目らしいですね。温泉は今回、療法として許可が出たので」ニコニコ

一方通行(ぜってェ裏で何かやったな、コイツ)

299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 00:34:12.95 ID:YMerAH4u0

垣根「よぉーっし! 俺も流れ星見つけて、願い事するぞー!」イェーイ

一方通行「ガキかテメェは」ヤレヤレ

駒場「……ふむ、俺ももう一度行ってみるか」ヨイショ


エツァリ「そういえば、土御門さんが向こうに行ったきりですが、大丈夫でしょうか?」

一方通行「さァな。アイツにも積もる話ってのがあるンだろ」

上条「俺たちにもあるけどな」ニコッ

一方通行「そォだな………って上条ォっ!?」ビクッ

青ピ「一方通行ってば、僕らに内緒で楽しそうな事しとるやん?」ニコニコ

一方通行「あ、いや……これはそのだなァ……」アセアセ

上条&青ピ「いい訳無用!」ガァーッ

一方通行「ふ、不幸だァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアっ!!!」ザパーンッ


木原「ったく、騒がしい奴らだぜ……」フゥ

服部「いや、誰っすか!?」

垣根「あ? あぁ、その人は一方通行の親父さんだぞ?」

305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 18:23:29.37 ID:YMerAH4u0

木原「おうよ。一方通行を育てたのはこの俺だぜ?」フフン


服部「……凄い人なのか?」ヒソヒソ

垣根「一方通行の反射を破って、そのまま殴ったりしてるぞ」ヒソヒソ

服部「それって人間なのかよ……」ヒソヒソ


一方通行「オマエらっ、助けガボbbbbbb」ブクブク

上条「オラオラオラァ! ハブられた辛さはこんなものじゃねぇぞ!」グイッ

青ピ「ただでさえ出番が少ないんやからこういう所で僕らは出たいんよ!」グイグイッ

一方通行「いや、俺は知らねェしっ! つーか土御門は!?」グググッ 

上条&青ピ「「 さ っ き 沈 め た っ ! 」」グググググッ


土御門「」プカー


一方通行「……oh」


ザパーン

306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 18:36:52.99 ID:YMerAH4u0





~温泉・ロビー~


ガヤガヤ ワイワイ


打ち止め「……zzz」スピー

「…………よく眠ってるわね」クスッ

打ち止め「ん……うぅ~ん………って、ミサカはミサカは周囲を見渡しながら起き上って見たり……?」キョトン

「……あ、気がついた?」


打ち止め「あれ? ミサカはお風呂入ってて……それで……えーと……」ウーン?

美琴「のぼせて倒れたのよ? 体調はどう?」

打ち止め「あ、お姉様……ミサカは大丈夫だよ! ってミサカはミサカは元気よく答えて見たり!」

美琴「そっか。一応、一人でも行けるって言ってたけど、やっぱ心配でね。操折連れて見に来てみたら倒れてたって訳なのよ」フゥ

打ち止め「うっ……ゴメンなさいってミサカはミサカは反省して見たり」シュン

美琴「いいって、原因は私にもあるしね……」アハハ…

307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 18:56:59.30 ID:YMerAH4u0

操折「うぅ~ん……うぅ……熱い……熱いのはいやぁ……」ウゥ…


打ち止め「操折お姉ちゃんは大丈夫なの? ってミサカはミサカは心配して見る」

美琴「うーん。ちょっと無理し過ぎちゃったかもね。ま、暫く安静にしてれば大丈夫でしょ」

打ち止め「じゃあ、ミサカが看てる!」

美琴「あー、じゃあ飲み物買ってくるわよ。何飲みたい?」

打ち止め「牛乳が飲みたいなー。でも、それは皆が来るまで我慢するってミサカはミサカは言ってみたり」

美琴「? 我慢しなくてもいいじゃない?」

打ち止め「えへへ……皆で一緒に牛乳飲みたいの、ってミサカはミサカは恥ずかしながらも告げて見たり……」テレテレ


美琴「なるほどね、分かったわ。それじゃ水だったらいいでしょ?」クスッ

打ち止め「うん! お姉様ゴメンね。ってミサカはミサカは謝って見たり」ペコッ

美琴「ううん。いいのよ、風流って奴よね」フフッ

308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 19:08:55.72 ID:YMerAH4u0

美琴「それじゃ、操折の事頼むわね!」タタッ

打ち止め「はーい! ってミサカはミサカは自信たっぷりに返事して見たりー!」


「おや、打ち止め氏ではないですか。お久しぶりですね」


打ち止め「わっ!? 郭お姉ちゃん!?」ビクッ

郭「ええ。打ち止め氏は風呂上がりですかー?」

打ち止め「う、うん。のぼせちゃって……郭お姉ちゃんもお風呂入りに来たの?」

郭「いえ、私はバイトなんですよ」クスッ

打ち止め「バ、バイトなのにその格好なの!? ってミサカはミサカは驚愕して見たり!」


郭「温泉施設のバイトって事で、この着物は通りました!」ニコッ

打ち止め「ま、まさかこの間見せてくれた忍術とかで強引に? ってミサカはミサカは以前見た色仕掛けの術を──むぐっ!?」モガモガ

郭「あ、あれは違うんですって! ちょっと鎖が引っかかってしまっただけでしてね!?」アセアセ

309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/03(水) 19:20:40.21 ID:MStWiiTIO
土御門・・・安らかに眠れ 
 
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 19:42:30.43 ID:YMerAH4u0

打ち止め「冗談だよっ! ってミサカはミサカは抵抗しながらも抗議して見たり」ジタバタ

郭「う、うぅ……からかわないでくださいよ」

打ち止め「でも、やっぱり派手だと思うなー、ってミサカはミサカは客観的に見た感想を述べて見たり!」ウーン

郭「派手ですかー? ……まぁ、確かにそうなのかも知れませんけど」ンー


打ち止め「あ、それよりもまた忍術が見たいなってミサカはミサカはお姉ちゃんの着物の裾を摘んで駄々っ子交渉術を行使して見たり!!」ブンブン

郭「きゃっ!? 捲れ上がっちゃうじゃないですか! や、やめてくださいよぉ!」ググッ

打ち止め「ねー、見せて見せて! ってミサカはミサカは攻撃の手を休めずに聞いてみたり!」ブンブンッ

郭「見せますっ! 忍術は見せますからやめてー! 見えちゃいますって!!」ググググッ

打ち止め「本当!? やったーってミサカはミサカは勝利の舞を踊って見たりー!」クルクル

郭「半蔵様ぁ……郭は年下の女の子に振り回されております……」シクシク

311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 19:57:25.60 ID:YMerAH4u0
>>309
土御門は犠牲になったのだ……そう。出番の犠牲にな……。


美琴「ただいまー……って、何やってんの? 郭さんも居るし」アレ?

郭「あ、御坂氏。実は打ち止め氏が忍術を見たいと言うので……」ピシッ

打ち止め「そうなんだよ、ってミサカはミサカは郭お姉ちゃんの真似しながら答えて見たり!」ピシッ


美琴「だからって風景に溶け込まなくても……」

郭「何を言うんですか! 風景に溶け込む事は忍者に置いて最も重要な忍術なんですよ!」フンス

打ち止め「そうなのだー! ってミサカはミサカはお姉ちゃんに同意して見たり」

美琴「あぁ……そうなの」


郭「いやー、今日は半蔵様を温泉に誘ってみた所、凄い好評が得られたんですよー!」キャー

美琴「へぇー。いいなぁ……私もあの馬鹿を誘われた時に誘えば良かった……」ハァ


操折「うぅーん………溶けるぅ……うぅ」ウナサレ

打ち止め「操折お姉ちゃんが本格的にやばいかも、ってミサカはミサカは不安になってきたり……」

312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 20:07:06.21 ID:YMerAH4u0

美琴「うん……確かにこれは心配ね。やっぱりサウナはやめといた方が良かったかな……?」

郭「従業員として私が看ていますから、お二人はご自由にしていて構いませんよ?」スッ

打ち止め「でも、ミサカ達も知り合いが出るまで待たなきゃいけないし。ここで待ってるよ、ってミサカはミサカは看病宣言をして見たり!」ビシッ

美琴「そうね、どうせ暇だし」クスッ

郭「んー、そうですか」ニコッ


美琴「……そういや、郭さんって何処に住んでるの?」

郭「今ですか? 今はここに泊まり込みのバイトですよー?」

美琴「大変じゃないの? お風呂の掃除とかもロボとかじゃなくて手作業なんでしょ?」

郭「流石に湿気の溜まった風呂内ではロボは耐えられませんからね。でも、楽しいですしー」フフッ

打ち止め「うーん、やっぱりお姉ちゃんは凄いかも、ってミサカはミサカは再確認っ!」

313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 20:45:55.08 ID:YMerAH4u0

郭「まぁ、学園都市には潜入してる立場なので、奨学金とか貰えないんで。自分で稼ぐしか方法はないんですよ」タハー

美琴「想像出来ない生活ね……」

郭「そのせいかスーパーの買い物にも詳しくなっちゃいまして……その時に買い物仲間として鈴科氏とも知り合ったんですよー」シミジミ

打ち止め「おおー、ユリコは確かに買い物上手だからね!」

郭「ええ、凄いですよあの人はー……っと、食蜂氏のタオル換えないと……」ゴソゴソ


打ち止め「操折お姉ちゃんも、そろそろ目が覚めるかなー?」

美琴「生体電流を読みとれば分かるわよ」ビビッ

郭「便利ですねー、その能力」

美琴「まぁね……ん、大分安定してるわ。この様子だったらそろそろ起きるわよ」

315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 20:57:39.61 ID:YMerAH4u0

操折「……美琴……美琴ぉ………」ウーン


美琴「!」ドキッ

郭「……寝言みたいですね」ヒョコ

打ち止め「お姉様、今ドキってしたでしょー? ってミサカはミサカはお姉様の心境を覚りながら聞いてみたり」ニヤニヤ

美琴「し、してないわよ!」


操折「ミコトぉ……」ブツブツ

美琴「……」ドキドキワクワク

打ち止め(お姉様……目が怖いよ……ってミサカはミサカは内心呟いてみたり)

郭(こっちまでドキドキしますね)ドキドキ


操折「……美琴……胸ちっちゃーい……」ウーン

美琴「……」ブチッ

打ち止め&郭((あー……これは))


ゴッ


操折「きゃうんっ!? な、何々何事なのぉ!? 敵襲!?」グラグラ

美琴「操折のバカァーっ!!」ウワーン


317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 21:15:20.19 ID:YMerAH4u0

『回想その1・神の右席の旅行』


ピピピピピピピピピッ


カチッ


フィアンマ「………もう朝か。飯を作らないといけないな……」ファ…





カチャカチャ


フィアンマ「……紅茶美味いけど、流石に飲み飽きたな……」ズズー

フィアンマ「最近は戦争も終わって平和だし……いくら俺様でも憂鬱だ」ハァ
フィアンマ(こうも退屈だとな……何か刺激がないものか……)ウーン


ピンポーン


フィアンマ「……誰だ?」

318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 21:22:41.31 ID:YMerAH4u0

フィアンマ(魔術師か? ……いやでも、襲撃は今まで無かったし、殺気も感じられないしな……そもそも俺様を狙う奴なんていないか)ンー


ピンポーンピピンポンピンポン


フィアンマ「あー、今出るから。待て待て」ヨイショ


ガチャ


ローラ「ハロー、右方のフィアンマ? 元気にして」ニコッ


バタンッ!


フィアンマ「何だ……宗教勧誘か。めんどくさい」ハァ


ドンドンドンッ


ローラ「ちょっと! 人の話を最後まで聞かないとは一体どういう了見でありけるの!?」ドンドン


ガチャッ


フィアンマ「あの……俺様が作ったドア壊さないでくれないか? 結構苦労したんだが……」

ローラ「だったら初めから話を聞けばよいでありけるのに」フッ

319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 21:37:51.62 ID:YMerAH4u0

~フィアンマ宅~


フィアンマ「で? 話とは何だ。俺様はもう隠居の見なんだが?」ズズーッ

ローラ「この紅茶は随分と美味しいわね」ズズズーッ

フィアンマ「……冷やかしなら帰ってくれないか?」ハァ

ローラ「まぁまぁ。冗談と言う物でありけるのよ。本当の話はこっち」ピラッ


フィアンマ「……学園都市行きチケット? しかも四枚だと?」

ローラ「後の詳細はメールで送るとして……まぁ、簡単な話。隠居生活で暇なんじゃないかと思いてね。これは餞別たるものよ」クスッ

フィアンマ「……考えておこう。目的は何かは知らないがな」フン

ローラ「そう。それじゃ、良く考えて決める事ね」


ガチャッ


フィアンマ「……そうだな」


バタンッ!

320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/03(水) 21:47:50.17 ID:YMerAH4u0

フィアンマ「ふん、学園都市か……ご丁寧にパンフレットまで置いていったのかあの女狐は。行く訳がないだろうに」ハッ


パンフレット「」


フィアンマ「……」チラッ
フィアンマ「まぁ、読むだけなら……罪にもならないだろう」ペラッ


──数十分後…~


フィアンマ「ほう……これは凄いな。面白そうなアトラクションばかりではないか」フムフム
フィアンマ(学園都市か……興味が出て来た。それに、外国に旅行なんて俺様は行ったことがないしな)ワクワク

フィアンマ「ハッ! いかん。あの女狐の術中に嵌る所だった……」ブンブン
フィアンマ(……いや、もう嵌ってもいいや。学園都市行きたい)ウン

フィアンマ「しかし……なぜチケットが四枚? 友達が居ない俺様への嫌がらせか」


フィアンマ「……余らすのは勿体ないな。ここはアイツらを呼ぶか……」ピッピッピッ


329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 19:20:38.29 ID:UZF+tsj80

フィアンマ「……」メルメル


ピッ!


フィアンマ「これでよし……と」パタン





フィアンマ「さて、お前たちに集まって貰ったのは他でもない。このメンバーでちょっと旅行に行くぞ」フンス


ヴェント&テッラ&アックア「……」


フィアンマ「? どうした。不服そうな顔をして。旅行だぞ? それも学園都市に」

ヴェント「あのさ……まずそこからだっつーの! 私が何で学園都市なんかに目的もなく行かなきゃなんないのよ!」ダンダンッ

フィアンマ「別にいいじゃないか。タダで旅行できるんだぞ?」

ヴェント「だからって……学園都市じゃなくても」

フィアンマ「チケットは学園都市行きのしかないから。ハイ、異論はないな?」

330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 19:29:48.06 ID:UZF+tsj80

ヴェント「大アリだっての! そもそも何このメール? 『緊急事態だ。急ぎ俺様の家に来い』じゃねーよ! 何処が緊急事態だよ!!」ギャーギャー

フィアンマ「うるさいな……もしかしてアレか? 飛行機が怖いのか? 安心しろ。俺様も初めてだから」

ヴェント「」イラッ


ヴェント「……とにかく、私は行かないからな」プイッ

フィアンマ「何でだ? この中で学園都市に行ったのはお前とアックアしか居ないから案内頼もうと思ったのにな」ウーン

ヴェント「……私が科学嫌いなのは知ってるだろうが。つーか案内とかメンドくさいし、アックアに頼めよ」フン



フィアンマ「よし、次はテッラだな。何か不都合はあるか?」

ヴェント「聞けよ!」オイッ

331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 19:38:59.18 ID:UZF+tsj80

テッラ「私はこの日に『幸せパン作り! 異教徒は全員皆殺しですねー☆』の収録があるんですけどねー」

フィアンマ「サボれ。以上」

テッラ「えー……そんなに学園都市とか面白いんですかねー?」

フィアンマ「そう思うならこれ読んでみろ」っパンフレット

テッラ「はぁ……」





テッラ「……ま、考えてもいいですかねー」フムフム

ヴェント「オイっ! ……クソが! アックアは行かないよな!?」バッ

332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 19:51:00.13 ID:UZF+tsj80

アックア「……その日はヴィリアン様とキャッキャッウフフの予定が入っているのである」

フィアンマ「そうか。では、そのヴィリアンとやらも一緒にどうだ? 一枚ぐらいならチケットも入手できるだろうしな」

ヴェント「お前はバカなの? イギリスの王女様が軽い気持ちで旅行なんて行ける訳ないでしょうが!」


フィアンマ「……じゃあ誘拐して連れ出「却下!」……」ショボーン

アックア「そういう訳で、気持ちは嬉しいのであるが。誰か違う人を(prrrrrr)……すまない。電話である」ピッ



フィアンマ「流石にデートの邪魔はなぁ……」ウーン

テッラ「私の仕事はデート以下なんですねー」

フィアンマ「だって、確かその番組さ。視聴率が……」

テッラ「……」シクシク

ヴェント(まずタイトル変えろよ……)

333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 19:59:38.99 ID:UZF+tsj80

アックア「……了解である。では」ピッ


フィアンマ「んじゃ、アックアはキャンセルでいいんだな?」

アックア「いや……気が変わったのである。何でも旅行の日にヴィリアン様が視察目的と言う事で学園都市に行く事になったらしいのだが……その護衛と案内を頼まれたのである」

ヴェント「……はぁ? 出来過ぎだろ……?」

フィアンマ(あの女狐め……はなから俺様がコイツら誘う事は分かってたな……悔しいがGJだ!)グッ
フィアンマ「じゃ、ついでにこのチケットを使うといい。それに案内も俺様達と一緒にすればいいんじゃないか?」フフンッ

アックア「……まぁ、ついでであるしな」


フィアンマ「で、後はヴェントだけか……」フム

ヴェント「絶対に行かないからなぁ!? ふざけんじゃないわよ!」

フィアンマ「……少しは協調性と言う物をだな」

ヴェント「協調性とかお前に言われたくない!」ウガーッ

334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 20:15:17.38 ID:UZF+tsj80

フィアンマ「なら多数決でどうだ?」

ヴェント「な、何言って……」


フィアンマ「このメンバーで学園都市行きたい人ー」ハイ

テッラ「まぁ、ここまで来たら……」スッ

アックア「全員で行きたいのである」スッ

ヴェント「ハァ!?」


フィアンマ「決まりだな」ウンウン

ヴェント「ふ、ふざけ(ガッ!)……」ガクッ

フィアンマ「……少しはコイツの科学嫌いを直さねばな」ハァ

テッラ「私も同意ですねー」

ヴェント「………」キュ~


フィアンマ「それで、明後日だけど大丈夫か?」

アックア「うむ、暫くはこっちでのんびりとさせて貰うのである」フゥ

テッラ「旅仕度もしたいですしねー」ヨイショッ

335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 20:26:55.50 ID:UZF+tsj80

フィアンマ「ふむ……では、明後日にまた会おう」

アックア「そうであるな」

テッラ「ヴェントは任せましたねー」


フィアンマ「……頑張るとするさ」フッ



~旅行の日・国際空港─学園都市行きの便─~


スタスタ


フィアンマ「お、皆揃ってるな」

アックア「うむ……ヴェントも来たようであるな」


ヴェント「離せぇっ! この私が科学の乗り物何かに乗れるか!」ジタバタ

テッラ「まぁ、予想どおりですねー」ハァ

336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 20:36:39.76 ID:UZF+tsj80

アックア「しかし、以前の時は学園都市に入ったのだから飛行機には乗ったはずなのであるが……」ウーン

フィアンマ「アックアは飛行機……それじゃヴェントはどうやって学園都市まで行ったんだ?」


ヴェント「………手漕ぎボートで行って……陸地はひたすら歩いて侵入した」ボソッ

フィアンマ「……はぁ?」

ヴェント「だからっ! 学園都市まで自力で行ったんだよ私は」フンッ

テッラ「ここまで来ると科学嫌いも恐ろしいものですねー」

アックア「なるほどな、それで前回は学園都市から帰る時に姿を消したのであるか」ポンッ

ヴェント「とにかく、私は行かないからね。行くぐらいなら死んだ方が(ゴッ!)……」ドサッ


フィアンマ「はい、一名様御案内ー」ズルズル

アックア「モタモタしてると搭乗時間に遅れてしまうのである」スタスタ

テッラ「時間には余裕をもって行動しないといけませんねー」スタスタ

ヴェント「」ズルズル

337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 20:47:03.80 ID:UZF+tsj80


──飛行機内──


ヴェント「……」ムッスー

フィアンマ「ホラ、機嫌直せ。機内食もあるぞ?」ホラホラ

ヴェント「向こう着いたら覚悟しときなさいよ……」キッ

フィアンマ「覚えてたらな……」モグモグ


テッラ「そういえば護衛はどうしたんですかねー?」

アックア「ヴィリアン様には騎士団長の奴もついて居るから大丈夫である。……それよりも、出来れば早く寝たいのである」ソワソワ

テッラ「……? 何故ですかねー?」

アックア「……ちょっと飛行機酔いが……な」ヨロヨロ

テッラ「」

342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 21:40:43.62 ID:UZF+tsj80

テッラ「……ここで吐かないでくださいねー」

アックア「き、気を付けるのである……」ソワソワソワソワ

テッラ「い、いたいっ、いたいですねー」ガッ!ゴッ!

アックア「……落ち着かないのである」フラフラ

テッラ(完璧に席を間違えましたねー……)ハァ


フィアンマ「あー、食った食った」フゥ

ヴェント「……」ソワソワ

フィアンマ「……どうした、そわそわして。トイレか?」

ヴェント「ち、違うわよ! ……ちょっと落ち着かないだけだっての」キョロキョロ

フィアンマ「あ、そう……(ガゴンッ)……お、ちょっと揺れたけど、これも中々楽し……」チラッ


ヴェント「」ガタガタガタガタ

フィアンマ「……本当に大丈夫か?」



345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 21:49:10.21 ID:UZF+tsj80

ヴェント「ね、ねぇフィアンマっ! これ、お、落ちないよね!?」ウルウル

フィアンマ「いや、そうそう落ちないだろ……え? ってか、お前ってそういうキャラだっけ?」

ヴェント「だから私はこういう乗り物が駄目なのよ! 言ったでしょ!?」グスッ

フィアンマ「……寝れば自然と着くだろ。おやすみー」ゴロン

ヴェント「ち、ちょっとー!!!」ユサユサ


グラッ


ヴェント「ぴっ!?」ビクッ

フィアンマ(……これじゃ寝れないんだが………)ウーン

347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 22:14:04.87 ID:UZF+tsj80

ヴェント「あ……ぅ……」ガクガク

フィアンマ「……まったく。仕方ないな、俺様が話し相手ぐらいにはなってやる」ヨッコイセ

ヴェント「……」コクコク


フィアンマ(……っても、話題って何があったっけ……あ、そういや今どこ住んでるのか聞くか)ピコーン!

フィアンマ「そういえば、お前は今何処に住んでいるんだ?」

ヴェント「……ロシアの片田舎で教会に住まわせて貰ってる」

フィアンマ「そうか。まぁ、楽しそうで何よりだな」

ヴェント「不味い食事ばっかだけど……暖かいね。子供たちも来るしさ」


フィアンマ(ピアス付けたままで子供達と会ってんの? とか聞いたら怒られそうだな……)
フィアンマ「……羨ましいな」フッ

348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 22:23:35.57 ID:UZF+tsj80

ヴェント「アンタは誰も寄り付かなそうな山奥暮らしだものね」クスッ

フィアンマ「……だって、偶々見つけた土地がそこだったからな。でも悪くはないぞ? 主に景色が」

ヴェント「人の温もりを忘れたら人間終わりよ」クスクス


フィアンマ「やっぱ俺様は寝るわ」ゴロン

ヴェント「じ、冗談よ! こうして、まだ付き合いはあるでしょ」アセアセ

フィアンマ「それもそうだが……はぁ。でも、退屈なんだよな。俺様もそろそろ何かでっかい事やるとするかなー……」ウーン

ヴェント「戦争起こしたじゃないの……十分でかいわよ」

フィアンマ「……あぁ、そういやそうだったな。暫くの間寝てたから、自分のしたこともあんまし覚えてないんでな」

ヴェント(ボケでも始まったのかしらね)
ヴェント「……でさ、これって何時頃着くの?」ドキドキ


フィアンマ「ん……後4時間ぐらいか?」タブンネ

ヴェント「何だ……それなら耐えれそうな気がするわ!」ヨシッ

349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/04(木) 22:31:12.47 ID:UZF+tsj80

フィアンマ「酔いもなさそうだしな。安心はしたぞ」

ヴェント「酔い……それはかなりきついでしょ」

フィアンマ「ああ。かなりキツイぞ」ウンウン



アックア「……お、落ち着くのである……素数を数えるのである……」ブツブツ

テッラ「……何かこっちまで気分が悪くなってきましたねー」ガクガク


グラグラッ


アックア「」フラッ





アックア「……zzz」スピー

テッラ「……やはり席を間違えましたねー……」グスッ

364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/07(日) 18:10:23.59 ID:VDcawKQR0


──数時間後──

ヴェント「ん~……zzz」スヤスヤ

フィアンマ「むにゃ……そこは俺様のぉ……zzz」モゾモゾ

アックア「……あぁ、肩もみである……」zzz


テッラ「……帰りたいですねー」ハァ


~学園都市付近の空港~


キィーン


フィアンマ「……んぉ? もう着いたのか……」ノビーッ

ヴェント「あー……? 随分と早いのね」ヨイショット

アックア「良く寝つけたのである」フンス

テッラ「……」ブツブツ


フィアンマ「……テッラの奴は何があったんだ?」ヒソヒソ

ヴェント「何かブツブツ言ってるけど……」ヒソヒソ

365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 18:30:04.53 ID:VDcawKQR0

アックア「さぁ……? よく分からないのである。と、言うか……ちょっと服が臭うのであるが……」ヒソヒソ

フィアンマ「……ちょっと服変えて来い。金なら出すから」チャリン

アックア「?? わ、分かったのである……」

テッラ(……この服も早く洗いたいですねー)ブツブツ


アックア「着替えたのである」ヨット

フィアンマ「よし、テッラも着替えたな。中々似合っているじゃないか」フッ

テッラ「ようやく、気分がすぐれて来ましたねー」フゥ

ヴェント「おーい……そんな事より、何か待ってる人が居るぞ?」



騎士団長「ウィリアム、久しぶりだな」ヨッ

ヴィリアン「元気にしてましたか? ウィリアム」ニコッ

アックア「おお、姫君に騎士団長。お久しぶりでございます」ペコッ


ヴィリアン「もうっ! 人目を気にして他人行儀な呼び方をしないでくださいっ!」プンスカ

アックア「おっと、イギリスでのいつもの癖で……済まなかったのである」フフッ

騎士団長(……私も居るのですが……まぁ、いいか)
騎士団長「ですが、あくまで視察ですからね? お忘れなき様に」ボソッ

ヴィリアン「わ、分かってますっ!」カァァ

366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 18:47:02.36 ID:VDcawKQR0

フィアンマ「アレが噂のヴィリアンとやらか?」ヒソヒソ

ヴェント「そうよ。ってか、どんだけアンタ時世に疎いのよ……」ヒソヒソ

フィアンマ「俺様の家を見れば分かるだろう。テレビも新聞もないぞ?」フフンッ

テッラ「威張れることじゃないですねー」ヒソヒソ


アックア「さて、最初は地下鉄に乗って学園都市に向かうとするのである」

騎士団長「そういえば……何故、学園都市の二十三学区とやらに初めから向かわなかったのだ? あそこは飛行場なのであろう?」

アックア「チケットには学園都市行きとは書いてあったが……実際に着いたのは学園都市からちょっと離れた所だったのである。詳しい事は知らないのである」ウム

ヴェント(お前らはIDカードがないからだろ……つーか、あそこは空港より戦闘機開発所って言った方がいいかしら?)ハァ


ヴィリアン「わー……」キョロキョロ

アックア「どうしたのであるか?」

ヴィリアン「ウィリアム! 見てください! ロボットが居ますよ!!」キラキラ

367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 19:05:44.92 ID:VDcawKQR0

アックア「ん、あぁ。あれは学園都市にもある、清掃ロボットである。自動でゴミを掃除してくれるのであるよ」

ヴィリアン「ほぇー……」オー


フィアンマ「あ、あー……ちょっといいか?」コホン

アックア「どうしたのであるか?」

フィアンマ「盛り上がってる所に悪いんだが……ホラ、陽も傾き始めてるだろ? 俺様としては、はやくホテルにチェックインをしておきたい所なんだが……」

騎士団長「そうですよ。今日は遅いですし、視察は明日からですからね。ウィリアム、案内は頼んだぞ」

アックア「うむ。分かっているのである」コクッ





~地下鉄~


ヴェント「……乗りたくない」

フィアンマ「我儘言うな。それに、そんなに人も居ないし、大丈夫だろ」

ヴェント「別に人は構わないけどさ。これには乗りたくないのよ、飛行機と同じだっての」プイッ

フィアンマ「じゃあ、飛行機も乗れたんだから大丈夫だな」

ヴェント「あれはアンタが私を気絶させたから」ガッ


フィアンマ「なぁ、切符売り場ってそっちかー?」ズルズル

ヴェント「」ズリズリ

368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 19:28:10.72 ID:VDcawKQR0

テッラ「ここにお金を入れてー……この画面を押すんですねー」ピッ

ヴィリアン「こ、こうですか……?(ピッ!ウィーン)わっ! き、切符が出て来ました! 私も出来ましたよウィリアムっ!!」ダキッ

アックア「よく出来たのである、ヴィリアン様」ナデナデ

ヴィリアン「ふふ、ここはイギリスじゃないんですから……様もいりません」ニコッ

アックア「……ヴィリアン」ニコッ


騎士団長「……急いでるんだが」ハァ





フィアンマ「ガラガラだな」

アックア「この日暮れに近い時間帯で学園都市に向かう人はそうそういないである」

テッラ「まぁ、満員電車なんて味わいたくもないですけどねー。それも異教徒の」

369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 19:47:38.93 ID:VDcawKQR0

ヴィリアン「ところで……視察では何処を見て回りましょうか……」

騎士団長「ここはやはり、マスコミを避けて行きたいですね。成り行きとはいえ、神の右席のメンバーと一緒の所を見られては……」

フィアンマ(……俺様が誰かなんて分かる奴は全然いないと思うけどな。精々、幻想殺し程度か?)ハァ


アックア「目立った行動さえ起こさなければ大丈夫である。それに、視察の件は内密にしてあると聞いているが?」

騎士団長「エリザード様の決断だしな。……だが、私にはどうも不可解なのだ」ウーン

アックア「何がであるか?」

騎士団長「……いや、元々視察なんて無かったはずなんだ。それが、何処かから電話がかかってきたかと思ったら、いきなり視察。それもウィリアム付きで、だ。話が良すぎるとは思わんか?」


フィアンマ(あの女狐は……やはりそっちにも手を回していたのか……)

アックア「……まぁ、そうであるな。しかし、偶にはいいのではないか? ヴィリアンも普段、王室で気疲れが溜まっているのである。
     エリザード様は、それを見越して視察目的の旅行をしたのだと思うのであるよ」

372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/07(日) 20:46:56.23 ID:VDcawKQR0

騎士団長「しかしだな……」

アックア「どうせお前の事だから、休暇も碌に取っていないのであろう? 今回の視察で、肩の力を抜いたらどうであるか?」

騎士団長「……ヴィリアン様はしっかりと守るんだぞ? 私も護衛だが、ウィリアムも護衛なんだからな」

アックア「勿論である」フッ


ヴェント「……おい。フィアンマ」

フィアンマ「我慢しろ。もう少しで着くから」

ヴェント「チッ……覚悟しとけよな」

テッラ「やれやれ……先が思いやられますねー」ハァ


──……次は、学園都市。学園都市です。


ヴィリアン「ついに、学園都市……」ワクワク

アックア「さて、その前にどうやって入るか考えるのである」


ヴィリアン&騎士団長「「え?」」

373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 21:04:47.13 ID:VDcawKQR0

ヴェント「正面から乗り込んだら面倒だしな……以前は上から入ったけど」

フィアンマ「なら、上から侵入じゃないのか?」

テッラ「いや、地下から入った方が確実ですねー」

アックア「ふむ……」


騎士団長「……IDカードは?」


「「「「ある訳ない(のである)」」」キッパリ


騎士団長(えー……)

ヴィリアン「あ……あの、このチケットはIDカードの代わりにもなるんではないでしょうか?」
ヴィリアン(多分ですけど……)

アックア「……一度試してみるのである」


~学園都市・ゲート前~


フィアンマ「よし、誰が行く?」

ヴェント「もし間違ってたら恥ずかしいわね」

テッラ「公平にジャンケンで決めましょうかねー」

アックア「上等である」グッグッ


騎士団長「……夕日が綺麗ですね」ボーッ

ヴィリアン「そうですね……ふぁ……んっ」ノビーッ

374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 21:23:19.91 ID:VDcawKQR0

騎士団長「大分お疲れなのでは? 学園都市に入りましたらすぐ、ホテルの手配をいたします」スッ

ヴィリアン「申し訳ないです……」ウツラウツラ





フィアンマ「……いよっしゃぁぁあああああああああああああああああああああっ!!!!」パー

アックア「む……負けたのである」グー

ヴェント「行ってらっしゃーい」

テッラ「頑張ってくださいねー」ヒラヒラ


アックア「……仕方ないである」トボトボ


ゲートの受付「はい、IDカードを提示ください」

アックア「あー……このチケットなのであるが……IDカードの代わりになるのか?」スッ

ゲートの受付「チケットですか? 少々お待ちを(カタカタカタッ)……あぁ、このチケットでしたらIDカードの代わりになりますね」ニコッ

アックア「ほ、本当であるか!?」

ゲートの受付「ええ。(ピッ)……はい。滞在期間は三日間ですので、お気を付けください! あ、あとそのチケットも紛失なさらないように!」スッ

アックア「分かったのである」スタスタ

375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 21:31:31.43 ID:VDcawKQR0


フィアンマ「……ほう、本当に大丈夫だったのか……」フムフム
フィアンマ(本当に抜かりがないな……)

ヴェント「へー、便利なのね。このチケット」マジマジ

テッラ「では、中に入りましょうかねー」スタスタ


騎士団長「なるほど、だからエリザード様はこのチケットを……確かに、IDカードじゃ身分もバレますし……」

ヴィリアン「やりましたね」フフッ


~学園都市~


アックア「おぉ……旅行として来てみると、中々良いものである」フンス

ヴェント「んじゃ、私はホテル取って寝るわね……ぐぇっ!?」スタスタ

フィアンマ「待て、俺たちはこの後行く場所がある」グイッ

ヴェント「は、はぁ……?」


騎士団長「あー、私達はホテルを取りたいのだが……ウィリアム。案内できるか?」

アックア「構わないのである」

フィアンマ「うむ。案内してやれ」

ヴェント「ちょっ! 何で私は駄目なのよ!?」

テッラ「ホテルで寝る気満々だからじゃないですかねー?」

376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 21:53:42.74 ID:VDcawKQR0

フィアンマ「その点、アックアは安心して任せられるからな」

ヴェント「クソッ……」


アックア「ところで、二人を送った後は何処に向かえばいいのであるか?」

フィアンマ「あ? あー……やっぱ、俺様達もついてく事にするか」

ヴェント「結局、ホテルに行くんじゃないの……」

テッラ「荷物置かないと自由に動けませんしねー」ヨイショ


ヴィリアン「ウィリアム、あれは何ですか?」ユビサシ

アックア「あれはセブンスミスト、と言う服屋である。お土産に何か買っていくであるか?」

ヴィリアン「……ウィリアムが選んでくれるのですか?」ワクワク

アックア「当然である!」フンス

ヴィリアン「もうっ、ウィリアム……嬉しいです///」テレッ


フィアンマ「おー……俺様達が入る余地もないな」

騎士団長「少しは人目を気にして欲しいものだ……」ハァ

377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 22:11:32.21 ID:VDcawKQR0

テッラ「……あれ? ホテルの道ってこっちなんですかねー?」

ヴェント「……一応。方角的には合ってるけど……」

騎士団長「時間がかかりそうだな……」

フィアンマ「仕方ない。ヴェント、代わりに案内してくれ」


ヴェント「はいはい……やっぱこうなるのね」ハァ


アックア&ヴィリアン「「キャッキャッウフフ」」


──学園都市・ホテル──


フィアンマ「あー、予約してた者なんだが……」

ホテルの受付「はい。少々お待ちくださいませ……」


ヴェント「なぁ、どうにか抜け出せないか?」

テッラ「私に言われましてもねー」

アックア「私は二人を無事送れたし、後はどうでもいいのである」

ヴェント「使えないわね……」ハァ


フィアンマ「部屋取れたぞー。あと、荷物も預けといたから」

378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 22:22:39.61 ID:VDcawKQR0

ヴェント「あーはいはい……もう、どうにでもなれ……」ブツブツ

フィアンマ「機嫌が悪いな……だが、そんな物は温泉で流せばいい」フフン

アックア「温泉であるか?」

フィアンマ「そうだ。あ、ちなみにこれは命令だから。拒否権はないからな?」

ヴェント「……分かったわよ」ハァ

テッラ(ついに折れましたねー)オー

アックア(これは大きな進歩なのである)オオー


──学園都市・温泉施設──


フィアンマ「では、入るぞー」ヨシ

アックア「ヴェントもしっかり入ってくるのである」

テッラ「では、風呂上がりにここに集合ですねー」


ヴェント「分かってるわよ……」


フィアンマ「それじゃあな」ヒラヒラ


ヴェント「……」

ヴェント「……って、誰が入るかこの野郎ぉぉっぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」グワッ


ヴェント「ハッ……ハッ……畜生が」ゼーハーゼーハー

379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/07(日) 22:35:46.03 ID:VDcawKQR0


「あら……アナタ大丈夫? 凄い注目されてるけど……」


ヴェント「あぁ?」ピタッ

オリアナ「あれ? アナタどっかで見たことある様な……」

ヴェント「……さぁな。私は知らないね」

オリアナ「あ、ちょっと待って。お姉さん知り合い探してるんだけど、探すの手伝ってくれない?」オネガイ


ヴェント「知らないわよ。勝手に探せば」スタスタ

オリアナ「まぁまぁ、そう言わないで……こっちとか探してみましょうよ? これも何かの縁でしょ?」グイッ

ヴェント「コラッ! 離せぇっ! そっちは風呂場じゃねーか!!」ジタバタ

オリアナ「そうかしらー? まぁ、もしかしたら風呂に居るかもしれないしー♪」ズルズル


ヴェント「ふざけっ……あぁもう、不幸だぁぁぁあああああああああああああああああッ!!!」ウガーッ


384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 18:36:23.68 ID:5G4QiH7H0

『回想その2・土御門が襲われた瞬間』


ステイル「ところで、土御門。ここにはサウナがあると聞いたんだが」

テッラ「一緒に来れますかねー?」

土御門「サウナかにゃー? 悪いけど。俺はもう入って、コリゴリな目にあったんだぜい」ニャハハ


ステイル「む、そうか……では、僕たちだけで行くとしよう」ヨイショ

テッラ「仕方がないですねー」ザパーッ



土御門「はにゃー……いい湯だぜい。っと、一方通行の所に戻るとするかにゃー……」ザパーッ


トントン


土御門「にゃー?」クルッ


上条「よぉ、土御門。偶然だな、入ってたのか?」ニコッ

土御門「」


トントン


土御門「!?」バッ


青ピ「本当、偶然やねー」ニコニコ

土御門「」


土御門「た、確かに……す、凄い偶然だにゃー……?」ガタガタブルブル

385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 18:46:29.56 ID:5G4QiH7H0

上条「HAHAHA。どうしたんだ? そんなに震えて……寒いのか?」ニコニコォッ

青ピ「そら大変や! しっかり浸からんとなぁー?」グッ


土御門「に、にゃー……」


上条「さぁ……浸かろうぜ?」ガシッ

青ピ「骨の髄まで……な?」ググッ


土御門「は、離せ、に、……ガボガボゴボッ!!」ジタバタッ


上条&青ピ「「さーて、地獄の底まで一方通行だァアアアアアアアアアアアアッ!!!」」グァーッ


ザパーン……

388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 18:49:05.93 ID:5G4QiH7H0
はい! 短いですが、以上が土御門が沈むまでの回想です。

次は温泉編に戻ります。
>>315の続きから…… 
 
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 19:04:59.51 ID:5G4QiH7H0





操折「ねぇー、機嫌直してよぉ、美琴~」スリスリ

美琴「知らない」プイッ

操折「うぅー……」

郭「まぁまぁ……暫くそっとしておきましょうって」

打ち止め「お姉様の触れちゃいけない所だったんだよ、多分。ってミサカはミサカは考察して見たり」ヒソヒソ

操折「……分かったわよぉ……」グスンッ


美琴(……もうっ! 私ってば何で怒ってるの!? た、確かにそりゃ……あんなこと言われたけど……あぁもう、何か気持ちが落ち着かないっ!!)ブンブンッ

操折「どうしよう……美琴が怒ってるぅ……」

392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 19:51:20.49 ID:5G4QiH7H0

打ち止め「それじゃ、お姉様が機嫌直るまでこの辺りを案内して欲しいな、ってミサカはミサカは郭お姉ちゃんにお願いして見たり!」

郭「そうですね……食蜂氏もいらっしゃいますか?」

操折「うん……その方がいいかなぁ……」ズーンッ

郭(暗いですって……)


打ち止め「ホラ、行こっ? ってミサカはミサカはお姉ちゃんの手を引っ張って走りだしてみたりー!」ダッ

操折「わわわっ! 危ないわよぉっ!?」タッ

郭「あ、待ってくださいってばー!」ダダッ



美琴「あ……皆、行っちゃった……」ポツーン

393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 20:03:50.25 ID:5G4QiH7H0

美琴「……ぁ、ぅ……どうすればいいのよ……」ウルッ


「あれ? みことってばここで何してるんだよ?」


美琴「……インデックス?」クルッ

イン「あー! やっぱりみことなんだよ! お風呂に入りに来たのかな?」

美琴「あ、うん……そうよ?」

イン「いいなーいいなー……私はひょうかに連れて来て貰ったんだよ! 入る予定はないんだけどね」フフン

風斬「こ、こんにちは」ペコッ

美琴「あ、どうも……」ペコッ


イン「ところで、とうまもここに来てるのかな?」

美琴「……ううん。来てないわよ?」フルフル

イン「むー、とうまってば家には居ないし、携帯も通じないし……何処行ったのか検討もつかないかも! せめてご飯は置いて行って欲しかったんだよ!」プンスカッ

りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 20:11:38.55 ID:5G4QiH7H0

風斬「きっと、何処かでインデックスさんの事を探してるのかもしれませんよ?」

イン「いや、とうまの事だから女の子を助けて回ってるに違いないんだよ! それにご飯も用意してないってのは酷いかも!」

美琴「あー、分かるわ! それで、新しいフラグとか建てちゃうのよ、アイツは!!」バチバチッ

イン「そうなんだよ! この間も……」グチグチ


風斬(……入る余地がないです)


上条「いっきし! ……夜風に当たり過ぎたかな……?」ブルルッ

青ピ「ちょっと中入らへん? 僕も寒く感じとった所なんよ」ザパーッ


一方通行&土御門「……不幸だ」プカー



美琴「……よね! やっぱり話が分かるわね!」クスッ

イン「ふふん、シスターだもん。話を聞く事は大得意なんだよ!」エッヘン

美琴「……ありがとね。何か気分が軽くなったわ」

396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 20:20:06.79 ID:5G4QiH7H0

イン「? そんな大したことはしてないよ?」

美琴「ううん。助かったわ……お礼にさ、ご飯をこの美琴様が奢っちゃうわよー!」フフッ

イン「ほ、本当っ!? みことが神様に見えるんだよ!!」オオー

美琴「風斬さんも、どう?」

風斬「わ、私ですか……? い、いいのかな?」

美琴「いいのよ、気にしないで!」ニコッ

風斬「それじゃ、少しだけ……」ニヘッ





打ち止め「ねー、次はあそこに行ってみようよー!」ブンブンッ

操折「……うん」

郭「大丈夫ですか? まだ気分が優れないのでしたらあちらで……」

397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 20:38:56.93 ID:5G4QiH7H0

操折「だ、大丈夫よぉ……」ニコッ

郭「……そう、ですか」

操折「……はぁ。大丈夫かな、美琴ぉ……」



美琴「さ、じゃんじゃん頼みなさい!」

イン「えーと、それじゃ、これとあれとそれを二人前ずつ頼むんだよ!」ユビサシ

風斬「私は……このパフェを一つ」オソルオソル

美琴「遠慮しないでいいのよ?」

風斬「い、いえ! これだけで十分ですから」

美琴「そう? んじゃ、頼んじゃうわね」スイマセーン

398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 20:46:44.90 ID:5G4QiH7H0





イン「ガツガツモグモグムシャムシャゴクゴク」バリバリッ

美琴「相変わらず、凄い食欲ね」モグモグ

風斬「あ、あはは……インデックスさんらしいですね」ムグムグ

イン「ムググッ……ゴクンッ。とってもおいしいんだよ! ありがとね、みことっ!」ニヘーッ


操折『ありがとね、ミコトっ!』


美琴「……っ! そ、良かったわ」ニッ

風斬「……?」パクパクッ

399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/08(月) 20:53:59.04 ID:5G4QiH7H0

イン「どうかしたのかな?」

美琴「いや、ちょっと気分がね……あ、お金置いとくから支払って貰ってもいいかな?」ピッ

イン「うん、任せるんだよ!」

美琴「それじゃ、悪いわね。……それと二人とも、まっすぐ家には帰るのよ?」

風斬「はい!」ニコッ

イン「みことも気を付けるんだよっ!」ブンブンッ


美琴「……うん。謝らないと!」ダッ



イン「……みことも大変なんだね」

風斬「そうですね……」

イン「でも、きっと大丈夫なんだよ! だって、みことは強いもんっ!」エヘヘッ

風斬「インデックスさんも、強いですよ?」ニコニコ

イン「……ひょうか、ありがとなんだよ」

風斬「いえ、こちらこそ」フフッ

405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/09(火) 19:53:00.24 ID:PL47DSwo0

打ち止め「ねぇねぇ、似合う似合うー? ってミサカはミサカは試着した浴衣をひらひらさせながら聞いてみたりー」ヒラヒラ

操折「あはは、すっごく似合ってるわよぉ?」クスッ

郭「よくお似合いですよ、打ち止め氏」パチパチ


打ち止め「えへへ、そう? って、ミサカはミサカは照れを隠しながら返してみたり」テレッ

郭(隠せてないですよ……)アハハ…


操折(やっぱり、似てるなぁ……美琴と打ち止めちゃんって……)
操折「……ゴメン。やっぱり向こうで休んでくるわぁ」フラフラ

打ち止め「……やっぱり、お姉様の事?」

操折「そ、そんなんじゃないわよぉ……気にしないで、ね?」ニコッ

打ち止め「で、でも……」

郭「行きましょう。打ち止め氏」グッ

打ち止め「……うん」


操折「……ありがとね」

郭「いえ、お気になさらず」ニッ

406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/09(火) 20:02:41.03 ID:PL47DSwo0





タタッ


操折「ハッ……ハッ……あはっ、居ない、かぁ……」ゼェゼェ


美琴「誰がいないってー?」ヒョコッ

操折「ひゃっ!? や、びっくりさせないでよ、もぉ……」ドキドキ

美琴「ゴメンゴメン……ほら、これあげるから息整えなさいって」スッ

操折「ん……ポカリね。ありがと」ゴクゴク


美琴「でさ……ゴメン、操折。私が馬鹿だった」

操折「いいって……私だってなんかしたんでしょ? 覚えてないケド、さ」ニシシッ

美琴「……ええ、そりゃもう。心を抉る様な事を、ねぇ?」ニヤニヤ

操折「くっー! 見たい、その現場を!!」アハハッ

美琴「やめぃっ!」ビシッ

407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/09(火) 20:16:31.50 ID:PL47DSwo0

操折「あー、やっぱり……美琴の傍が一番落ち着くわぁー……」スリスリ

美琴「昔の操折は何処行っちゃったんだろうなー」ハァ

操折「む、なぁ~にぃ~美琴? 美琴は昔の私が好きだって言うのぉ? あんな、いけ好かない性格の私がぁ?」

美琴「まさか。今の操折が一番可愛くて、素敵よ? そりゃもう、大好きな程にね(友達として)」ニコッ

操折「(恋人として)大、好き……っ!? いやっほぉーうっ! 我が世の春が来たぁ!!」ガッツポーズ


美琴「お、おーい? ……まぁ、何かよく分からないけど。元気になったし、いっか」アハハ


郭「良かったですね……」ニコニコ

打ち止め「ミサカはお姉様も操折お姉ちゃんも大好きだよ! って、ミサカはミサカは大胆告白っ!」フンスッ


美琴「あ、アンタ達も居たのっ!?」

郭「あれー? 気づきませんでした?」

408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/09(火) 20:31:23.42 ID:PL47DSwo0

打ち止め「周りの景色に溶け込むのは忍術の基本だよ、ってミサカはミサカはカッコ良く言ってみたり!」バッ

美琴「……将来、ストーカーとかに役立ちそうね」プッ

郭「なっ!? 忍術をそんな不埒な行為に使用しないでください!」プンスカッ


操折「ストーカー……だったらテレポーターが一番ストーカーになりやすいんじゃないのぉ?」

美琴「あぁ、実際にそうね。黒子とか」ソウイエバ





黒子「へくちっ! ズズッ……うぅ、お姉様は何処へ……黒子は一人、掃除をして待っていますと言うのに……」グスンッ

寮監「なんだ、聞いとらんのか? 御坂は今日、外泊届を持ってきたぞ。なんでも……妹の所へ泊まるとか言っていたが」

黒子「な、なん……ですと……? じ、じゃあお姉様を探して街中を彷徨った挙句、門限過ぎて寮監様に捕まった黒子の苦労は!?」

寮監「無駄、と言う事になるな。それより白井、口よりも手を動かせ」ピッ

黒子「畜生……畜生ですの……」エグエグ





美琴「あ、そういや黒子には今日帰らないこと伝え忘れちゃった……携帯も電源切ってたし」

409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/09(火) 20:40:17.50 ID:PL47DSwo0

操折「え? 美琴ってば外泊するの?」

美琴「まぁね……って、操折も外泊許可取ってたじゃない。何処か泊まるんじゃないの?」

操折「ちょっと野暮用で研究所に泊まる……って事にはなってるけど、私の改竄力を持ってどうにかすればいっかなぁー?」フムフム

美琴「……つまり、どういう事なのよ?」

操折「美琴と一緒がいーな☆」ニパッ

美琴「そんなくだらない事に能力使うのって……」


打ち止め「欲望に忠実だね、ってミサカはミサカは感心して見たり」ウンウン

郭「打ち止め氏はああいう能力者になっては駄目ですよ?」

打ち止め「これが所謂、反面教師って言うの? って、ミサカはミサカは思ってみたり」

美琴「やめてっ! 目の前で妹が汚れていくのは見たくないわ!」

410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/09(火) 22:06:51.20 ID:PL47DSwo0

操折「だったら、もっとイイコトをお姉さんが教えてあげようかぁ?」ニヤニヤ

美琴「アンタ言うと違う時に変換されるから駄目っ!」


打ち止め「それよりお姉様。何処にお泊まりするの? ってミサカはミサカは興味津々っ!」ワクワク

美琴「……今、MNWには繋がってる?」

打ち止め「? ううん。繋がってないよ?」

美琴「そう。ならいいのよ……実はね、何でも今日、麦野さんと親しくしてる妹達の子がいるじゃない?」

郭「あぁ、あの子ですか?」

美琴「うん……何かね、泊まるらしいのよ。打ち止めもそれらしい事をMNWで聞いてない?」

打ち止め「あー、10032号が『お前らお泊まり会の時何する?』とか聞いてたよ、ってミサカはミサカはログを読み返しながら言ってみたり」フムフム


操折「つまり……シスコンだから心配って事?」ジトーッ

美琴「ち、違うわよ! だって、もしも間違いがあったら大変じゃない!」ガーッ

411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/09(火) 22:14:38.67 ID:PL47DSwo0

打ち止め「間違いって何かな? ってミサカはミサカは聞いてみたり」

郭「打ち止め氏、間違いと言うのはですね(ビリビリッ!)……何でもないですって」エヘヘー


操折「平気なんじゃない? だって麦野さんの家に泊まるんでしょ? 女の子同士だし、間違いなんて……」

美琴「……いや、もしかしたら麦野さんが黒子みたいな狼に変貌するかも分からないし」ウゥ

打ち止め「だからって、ここまでするかなぁ……って、ミサカはミサカは疑いの眼差しを向けて見たり」ジーッ

美琴「うっ……」ズサッ

郭「……あのー……もしかして、寂しかったりするから……ですか?」


美琴「…………」


郭(えー……図星ですか?)

操折「なぁーんだ、だったら初めから私を頼ってくれれば……うひゃっ!!」ビリリッ

美琴「だ、だって! お泊まり会とか羨ましいんだもん! 私だってやってみたいのよっ!」

郭「ぎ、逆切れされても困りますって!」アワワ

412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/09(火) 22:26:35.19 ID:PL47DSwo0

美琴「そ、そんなこと言って……皆お泊まりとかしたことあるんでしょ!?」


操折「私だってやったことないわよぉ?」

打ち止め「ミサカもないよー」

郭「私だってないですよ」


美琴「……そうなの?」

操折「だって、美琴以外に寝る相手なんていないしぃ」

打ち止め「あの人の傍から離れたくないもんっ!」ニヘッ

郭「こちらで作って知り合いなど微々たるものですから。そもそもバイトで忙しいですし」


美琴「……ゴメン」

郭「まぁ、この際楽しんでくればいいと思いますよ? あーあ、私も駄目もとで半蔵様を誘ってみようかなぁ……」ウーン

打ち止め「お姉様! 泊まったら感想教えてね、ってミサカはミサカは強引に約束を取り付けて見たりー!」ブンブン

美琴「皆ぁ……」グスッ


操折「で、私は一緒に泊まってもいいのよね?」

美琴「……考えとくわ。そもそもあっちが私も泊めてくれるか分からないけど」

操折「……え?」

美琴「だって、まだ聞いてないもん。泊まっていいか」

417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/10(水) 20:22:56.55 ID:u+RNCNfp0

操折「……もしも拒否されたらどうするのぉ?」

美琴「…………操折」チラッ

操折「研究所に泊めろ……と」ハァ


美琴「いや、でも多分大丈夫でしょ」

操折「分からないわよぉー? もしかしたら今日、泊まった時にナニかする予定だったかもしれないじゃない?」

美琴「その変換はマジやめて。この子が居る前では特に」ハァ

打ち止め「?」





ショチトル「あー……いい湯だったな」ホカホカ

フレメア「大体、気持ち良かった、にゃあ」トテトテ

418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/10(水) 20:30:52.73 ID:u+RNCNfp0

百合子「さっぱりしましたねー」フキフキ

シェリ-「で、どうだったよ。感想は?」

ヴェント「ハッ、満足できるかよ……」フンッ


神裂「そう言っている割には色んなお風呂に進んで入っていましたよね」クスッ

オルソラ「あらあら、ツンデレと言う物でございますね」クスクス

オリアナ「素直に楽しめばいいのに」プススッ

ヴェント「ぐっ……」プルプル



サーシャ「第一の質問ですが、この機械は何ですか?」ユビサシ

麦野「ん? マッサージ器を見るの初めてなの?」

サーシャ「第一の回答ですが、その通りです」コクコク

419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/10(水) 21:06:53.01 ID:u+RNCNfp0

御坂妹「では、ミサカと一緒に初体験しましょう、とミサカはアナタの手を引っ張ります」グイッ

サーシャ「第二の解答ですが、私はこの機会に若干の恐怖心があるのですがぁっ──!?」グッ

フレンダ「結局、こういうのは体で体験した方が分かりやすいって訳よ」グイグイ

サーシャ「や、やめてください。押されると恐さが倍増するのですが」ズリズリッ

麦野「はい、一名様御案内~♪」ギュッ

サーシャ「第二の質問ですが、これは私を弄るためだけにやっているのですか?」グググッ

フレンダ「いや、でも気持ちいいのは確かよ?」
フレンダ(凝ってる人がやればだけどね)クスッ


麦野「それを体験して欲しいのよ」ニヤニヤ
麦野(あまり凝ってないとくすぐったいんだけどね)フフッ

御坂妹「どうですか? やりませんか、とミサカは期待の眼差しを向けて返答を待ちます」ワクワク

サーシャ「第三の回答ですが、そちらの二人からは楽しむかのような雰囲気が滲み出ているのですが」

420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/10(水) 21:28:30.14 ID:u+RNCNfp0

麦野「そんな事はないわ」キリッ

フレンダ「私たちは善意でやってるって訳よ」キリリッ


サーシャ「……第三の質問ですが、この機械はどう使うのですか?」

フレンダ「やる気になったのね?」ニィッ

サーシャ「第四の回答ですが、ほんの少し興味が出ただけです」プイッ

フレンダ「素直じゃないわね……まぁ、良いって訳よ」ニヘッ


御坂妹「ミサカも分からないので教えてください、とミサカは麦野さんの服の裾をつまみます」チョイチョイッ

麦野「勿論、いいわよ?」


フレンダ「んなっ……!」ガンッ
フレンダ(してやられた! 教えて貰うことで、体の触れ合いまでも考えていたとは……流石、麦野をあそこまで信用させる泥棒猫ってっ訳ね!)ウムム…

サーシャ「第四の質問ですが、教えてくれないのですか?」

フレンダ「えっ!? あ、ゴメンっ……今から教えるわよ!」フフンッ

421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/10(水) 21:37:02.01 ID:u+RNCNfp0





フレンダ「で、ここに座って……スイッチを押すだけって訳よ」

サーシャ「……案外、簡単なのですね」フムフム

麦野「細か過ぎても不便だしね」

御坂妹「は、早くやりたいです!」

麦野「はいはい。じゃ、座って。スイッチは私が押してあげるから」スッ


フレンダ「ほら、アナタも座った座った」グイッ

サーシャ「だ、第五の解答ですが……心の準備をさせてください」

フレンダ「そんなの、するまでもないわよ」ググッ


御坂妹「……」ワクワク

サーシャ「……」ドキドキ

426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/10(水) 22:15:54.98 ID:u+RNCNfp0

麦野「それじゃ、スイッチオン!」ピッ


ウィンウィンウィン


御坂妹「んっ!」ピクッ

サーシャ「っ!?」ビクッ


麦野(二人とも体とか鍛えてなさそうだからなー……どんな可愛い反応するのか楽しみね)ニヤニヤ

フレンダ(……やっぱ麦野にはSっ気がある訳よ)ジーッ


御坂妹「こ、これは……案外気持ちのいいものですね……ぁー……と、ミサカは……」ニヘラ

サーシャ「だ、第六の解答ですが……っぁ……私も同意見です……」ポーッ


麦野「……ほー」フムフム

フレンダ(あ、麦野がスイッチ凝視してる。なんかやる気って訳ね)ジトーッ

428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/10(水) 22:30:49.39 ID:u+RNCNfp0

麦野「……えいっ」ピッ


御坂妹「ひゃわぁっ!」ビクビクッ

サーシャ「ッ! ……第五の質問ですが、これは拷問器具とは違うのですか?」ピクッ

麦野(掛かったっ!)
麦野「あれぇ~? サーシャちゃんは足の裏とか駄目なタイプだった?」ニヤァ

サーシャ「……第七の解答ですが。も、問題ありません」フルフル

麦野「そう? じゃ、続けるわよー」ピッピッ


御坂妹「……っ! っ!!!」プルプル

サーシャ「………ぃっ!」プルプル


フレンダ(強さを『弱』から『強』に変えたっ!? ……やっぱり昔から麦野の性格は変わってないなぁ)

麦野(御坂妹の反応、可愛いわね……)ジー

429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/10(水) 22:51:44.58 ID:u+RNCNfp0

御坂妹「な、なるほどっ……箇所指定もできる訳ですねっ、とミサ……カはっ、冷静に分析をっ……行います」ヒクヒク

サーシャ「……第六の質問ですが、ふ、太ももをお願いできますか?」グッ


麦野「太もも? いいわよー」ピッ
麦野(ここで一旦、優しさを見せつけてから落とす。ってのもアリだけど、折角だから気持ち良く終わりにしたいわね……)


御坂妹「……おぉ、こんどは優しい感じで気持ちいいですね、とミサカは率直な感想を述べます」ウィンウィン

サーシャ「……なるほど」ホクホク

麦野「肩とかもいいと思うわよー?」



フレンダ「いいなー……私も麦野にリードして貰いたい訳よ」ウゥ

麦野「アンタは暴走しそうだから駄目」キッパリ

430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/10(水) 23:19:08.98 ID:u+RNCNfp0





──温泉・ロビー付近──


百合子「わー……品揃えが豊富ですね!」キラキラ

黄泉川「ここには外から来たお客用に、お土産を置いているらしいじゃんよ」

滝壺「……」ジーッ

小萌「どうしたんですか滝壷ちゃん?」

滝壺「これ、いい匂いするよ」


心理定規「あぁ、アロマね。美容にも効果があるのよ?」

五和「び、美容にも……」フムフム

対馬「……一つ試してみようかしら」

舞夏「お試し感覚でいいと思うぞー」スッ



結標「……うーん。それにしても、男性陣の方が遅いってのは不思議ね?」

絹旗「そう言えばそうですね。まったく、女性を待たせるとは……やはり浜面ですね」フゥ

結標「アイツらも何してるのかしら……ったく」ハァ




443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 20:43:45.56 ID:v7s8G6YQ0


~温泉旅行の数日前~


カツカツ


フレンダ「フレメアー? 何処に居るのよ~?」
フレンダ(急にどっか行っちゃうんだから……姉としては心配な訳よ)ハァ


ダダッ


フレメア「大体、後ろ、にゃあ!」バッ

フレンダ「わぷっ!? ちょ……痛いって訳よ!」バフンッ


フレメア「にゃはは~」タタタッ

フレンダ「ぐっ……結局、舐められてるって訳ね」プルプル


「……単に姉としての威厳がないだけだろう」


フレンダ「むっ! 利徳じゃん。ここに何の用って訳よ?」

駒場「ここはスキルアウトの集会所なんだがな……」ノソノソ

フレメア「駒場のお兄ちゃん、にゃあ!」トタター

フレンダ「えっ!? 何その私と利徳の反応の差はっ!?」

駒場「……だから威厳だろう」フフン

444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 20:57:15.05 ID:v7s8G6YQ0

フレンダ「……オーケイ。結局、この私に喧嘩売ってるって捉えてもいいって訳ね?」ジリッ

駒場「……まぁ、待て。別に喧嘩しに来た訳ではない。これを届けに来ただけだ」ピッ

フレンダ「? ……『温泉施設・無料サービス券』?」キョトン

駒場「半蔵が貰って来たんだ。分かりやすく言えば第六学区の温泉施設にタダで入れる、と言う訳だな……」


フレメア「温泉、にゃあ!」ピョンピョン

フレンダ「ふーん、悪いわね……って、ホントに貰っていいの?」

駒場「……別に構わん。俺が持ってても意味ないしな。それに、お前達にあげたのも単なる気まぐれだ」

フレンダ「……気まぐれ、ねぇ? とか言っちゃってる割には、しっかり私とフレメアの二人分まで貰って来てくれたみたいね」クスクスッ

駒場「……偶々二枚貰っただけだ」プイッ

445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 21:05:22.05 ID:v7s8G6YQ0

フレンダ「ま、これはありがたく貰っとくわ……で? 結局、利徳も来れるのよね?」ジーッ

フレメア「ジーッ」キラキラ


駒場「……その日は忙しいから無理だ」

フレンダ「忙しいってどんな用事?」ズイッ

駒場「……忙しいったら忙しいんだ」ジリッ


フレンダ「ふーん……いいの? 本当は何もないんでしょ?」ボソッ

駒場「!」ピクッ

フレンダ「……調べは付いてるんだからね?」ボソボソッ

駒場「……随分と恐ろしい姉だな」フゥ

フレンダ「妹思いのお姉ちゃん、って言って欲しいかな?」クスッ

駒場「……分かった、俺も行けばいいんだろう?」

フレメア「わーい、にゃあ!」


駒場「しかし、何故そこまで俺に拘る……?」ボソッ

フレンダ「んー? ……フレメアが信用してるからかな?」

446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 21:12:28.25 ID:v7s8G6YQ0

駒場「……それだけか?」

フレンダ「それだけよ」フンッ


フレンダ「………ま、後は……利徳には世話になってるしね」ボソボソッ


駒場「……何か言ったか?」

フレンダ「べっつにぃー?」スタスタ

駒場「……相変わらず、良く分からないな……」ノソノソ

フレメア「駒場のお兄ちゃん! アレ見て見て、にゃあ!」タターッ

駒場「走ると転ぶぞ……」ヨット

フレメア「にゃあー♪」ヒョイッ

フレンダ「あーっ! 利徳ってばズルイって訳よっ! 私もだっこしてよー!」ギャーギャーッ

駒場「分かったから耳元で騒ぐな……」

447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 21:18:41.23 ID:v7s8G6YQ0





フレンダ「……zzz」スヤスヤ

フレメア「にゃあ~……」zzz


駒場「……悪くないな」フッ


コソコソッ


服部「駒場のリーダーが……」ヒョコッ

浜面「フレンダとフレメアを抱っこしている……っ!?」ヒョコッ

服部「これは一早く皆に報告しなきゃいけないな!」キリッ

浜面「あぁ、これは一大事だな!」キリキリリッ


駒場「……ほう。盗み聞き、か」ヌゥッ


服部「……散ッ!」バッ

浜面「あっ、オイ! 汚ぇぞっ!」アタフタ

448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 21:24:59.32 ID:v7s8G6YQ0

駒場「……何か言う事はあるか?」

浜面「……すいませんでしたぁっ!」ドゲザ

駒場「そうか……」スッ


ゴッッッ!!


浜面「」ピクピクッ

駒場「……さて、後は半蔵か」ノソノソ





駒場「……何か言う事は?」

服部「黄泉川先生……愛しておりました……」ガクガクッ


駒場「……」ゴッ

服部「」ズシャァッ

449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 21:34:23.02 ID:v7s8G6YQ0

駒場「……まったく、結構な距離を走ったな」ハァ

フレンダ「まったくもってその通りな訳よ」ハァ

フレメア「疲れた、にゃあ」ハァ


駒場「……お前達は、『アイテム』の面々に預けて来たはず何だが?」

フレンダ「その呼び方はやめてよ。もう抜けたんだからさ」フゥ

駒場「……それもそうだな……で、何でここまで来た?」

フレンダ「うっ……結局、話題を逸らせなかったって訳ね」グググッ

駒場「とにかく、もう日は暮れるぞ。さっさと帰れ……」


フレメア「えー、大体もっと遊びたい、にゃあ」

駒場「……駄目だ。暗くなったら危ないからな」

フレンダ「……ねぇー、じゃあ泊めてくれない?」オネガイ

駒場「……何でそうなる?」

454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 22:32:23.65 ID:v7s8G6YQ0

フレンダ「だってぇー、今から帰ってももう真っ暗だしー。だったらここから近い利徳の家に泊まってった方がいいと思う訳よ」フフン

フレメア「泊まりたい、にゃあ」

駒場「……それぐらい俺が送ってってやる」

フレンダ「……ケチ」ボソッ

駒場「……何とでも言え」

フレンダ「ケチッ! 利徳の馬鹿っ、あほっ、朴念仁っ!!」ギャーギャーッ

フレメア「泊めてよ、泊ーめーてー! にゃあ!」ユサユサ

駒場「……五月蠅いな」ハァ


フレンダ「……ハァッ……ハァッ……だぁーもーっ! 固いわね!」ゼェハァ

フレメア「にゃあ……」シュン

駒場「……もう勝手にしろ」スクッ

455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 22:45:27.43 ID:v7s8G6YQ0

フレンダ「! それって、付いてってもいいって訳っ!?」パァァッ

駒場「……ベットなんて無いからソファーの上だぞ、それでもいいなら構わん」

フレメア「やったー、にゃあ!」ダキッ

駒場「……動き辛いのだが」


フレンダ「照れちゃってー! このこのーっ!」ツンツンッ

駒場「……やっぱりお前は駄目だ」

フレンダ「えぇっ!? この流れでそれは酷いと思う訳よっ!」プンスカッ

駒場「舶来を少しは見習って欲しいものだな……」フゥ

フレンダ「えー……それと、その舶来ってのはどうにかして欲しい訳よ。この子にはフレメア、私にはフレンダって名前があるんだからっ!」バッ

フレメア「にゃあー!」ババッ

駒場「……やっぱり舶来で十分だろう」ノソノソ


フレンダ「あ、ちょっと待ってよー!」ダッ

フレメア「大体、待って、にゃあー!」タタタッ

駒場「まったく……転ばないようにな」フッ



458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 23:02:31.59 ID:v7s8G6YQ0


~ファミレス・Joseph's~


垣根「えー……では、これより第七回、LEVEL5相談会を始めるぞー」パンパン

麦野「わー、これって七回も良く続くわねぇ」ヘー

削板「……zzz」スピー

操折「スイマセーン。美琴ちゃんは上条さんと買い物してるので来れないそうですよぉ?」

垣根「第三位の奴……ついにそこまで行ったのか」ウーン

一方「って、始まりからグダグダじゃねェか……」ハァ


垣根「まぁまぁ、まずは飯食おうぜ!」ヨイショット

一方通行「モチロン、会計はお前持ちだよなァ? 前回俺だったしィ?」

垣根「あぁ!? 割り勘に決まってんだろうがァ!」バンッ

一方通行「……」エー

麦野「でもぉー、奢れる男の人って素敵ぃ~」ヒュー

操折「カッコイィ~!」イェーイ

垣根「ま、奢りもたまには悪くねぇかもな」キリッ

一方通行(馬鹿だコイツ)

459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 23:08:53.07 ID:v7s8G6YQ0

垣根「そんな事よりっ! 見てくれ。今回もこんなに手紙が届いてるぞ!」バサバサッ

一方通行(全部俺らの知り合いからですけどねェ)

麦野(まだ気づいてないのかしら?)

操折(しかもほぼ全部、垣根さんの事について聞く手紙ですし)

削板(……こんじょぉー……zzz)スピー


垣根「ふふん。まぁ、これも俺の普段の行いの結果だな!」ドヤッ

一方通行「そォーですねェー」ハイハイ

麦野「つーか早く一枚目読みあげてよ」
麦野(こっちはもう録音機器入れてんだから……ねぇ)ククッ

操折(……麦野さんが怖い)ガクガクッ


垣根「まぁ待て、えーと……そうだな、これで行くか!」バッ

460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 23:19:28.57 ID:v7s8G6YQ0

『こんにちは、LEVEL5の垣根さんに聞きたい事があります。
 垣根さんは以前、暗部と言う組織に居たそうですが、その時に一番辛かった出来事は何ですか?
                       M.Hより』


垣根「……ん、M.Hさんか。この人毎回送って来てくれてるぜ」オオー

一方通行(心理定規(M メジャー H ハート)だよ……そろそろ気付かねェと後ろから刺されるな)

麦野(そもそも暗部って時点でいい加減気付けよ)

操折(そもそもこれってやる意味あるんですかぁ? 一応は相談事を請け負うはずなのに、いつの間にか暴露大会になってますし)

削板(……ん、目玉焼きハンバーグの匂い……)ジュルッ


垣根「ふむ、暗部時代か……あんまし、ってかいい思い出なんて無いけど、その中でも辛かった事ねぇ……」
垣根(……そういや、以前『アイテム』と殺り合いそうになった事があったっけ……その時……)

461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 23:20:18.47 ID:v7s8G6YQ0


──回想──


下っ端『これが今回の依頼のリストです』ピッ

垣根「へぇ……このピンセットとやらで交渉権の足掛かりを掴むとすっかな……」
垣根(えーと、ピンセットの奪取……と。敵の想定される護衛は『アイテム』……ん? 『アイテム』?)

垣根「……あのさぁ、これってアイテムが相手なの?」

下っ端『ええ、入ってる情報ではそれが一番濃い線です』

垣根(マジかよ……しかもこの日って……)
垣根「わりぃ、この日は駄目だ。大事な用事が入ってる」


下っ端『……お言葉ですけど、暗部の依頼ですよ?』

垣根「馬鹿野郎っ!! その用事も俺が暗部で生きていくために必要な事だ!!」グァッ

下っ端『(ビクッ!)わ、分かりました……それでは』ピッ



垣根「……ふぅ」カチャッ

心理定規「ふふ。デートの約束、覚えていてくれたのね?」スッ


垣根「あ、あぁ……勿論だ」ガクガクブルブル
垣根(コイツの機嫌損ねたら……殺されるからな……ッ!)ガタガタ

462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/14(日) 23:28:28.95 ID:v7s8G6YQ0





垣根「……そうだな。ちょっとヤバい女に引っかかっちまった事かなばぁっ!?」ガンッ

一方通行「……大丈夫か?」

垣根「ってー……だ、誰だ俺の頭にコップ投げてきた奴はっ!!」キョロキョロ

麦野「さぁー? それより、次のお手紙はー?」
麦野(話逸らさないと次はナイフが飛んでくるのかしらね……?)ブルッ

操折(これが……ヤンデレッ!)


削板「いっただっきまーすっ!」ガツガツ

垣根「あ、オイッ! 勝手に食うなよ!」

一方通行「もういいだろォ……今日は解散だ解散。どっか遊びに行こうぜェ……」ハァ
一方通行(そういや、暗部は一時期やりかけたなァ……)

垣根「えー……」ブツブツ

麦野「いいじゃんいいじゃんっ!」グイッ
麦野(暗部かぁ……)ウーン

操折「ご飯食べてから何処か行きましょうよ!」フフッ
操折(昔は……あんまし思い出したくないなぁ)ハァ



471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/15(月) 19:06:50.07 ID:GcyEPICa0
その前に……


>>100のちょっと補足。
美琴「へぇー、会った事無いけどいい人なのね」

のちょっと間の文章を……。



御坂妹「……って、お姉様。麦野さんでしたら温泉の時に会ってるじゃないですか。それと、知ってるんですからね? と、ミサカはお姉様を呆れ顔で見ます」ハッ

美琴「し、知ってるって何をよ……」

御坂妹「お姉さまはLEVEL5相談会、と言うのでしょっちゅう麦野さんと顔を合わせてますよね? と、ミサカはお姉様に詰め寄ります」ズイッ

美琴「ギクッ)……そ、そう言えばそんな物もあったわね」エヘヘー

御坂妹「……まぁ、いいです」


って会話もあったんですねー。
……いや、話が辻褄が合わなくなった訳じゃないデスヨー。

とにかく、ゴメンなさいっ!
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/15(月) 19:14:26.07 ID:GcyEPICa0


ウィーン


アリガトウゴザイマシター


垣根「ひぃふぅみぃ……っと、お前ら大分食ったな……」ハァ

一方通行「ゴチになりましたァ」ペコッ

麦野「ごちそーさま♪」フゥ

操折「御馳走になりました!」ニコッ

削板「美味かったけどまだ足りんな!」フンスッ

垣根「ねぇ、最後の奴だけぶん殴ってもいい? 感謝の言葉が聞こえなかったんだけど?」グッ


一方通行「後でやれ……それより、一旦寮に戻って寝てェな……」ファァ…

麦野「食べてすぐ寝ると牛になるわよ?」

一方通行「食べてすぐじゃないですゥ。ちょっと歩きますゥ」グデー

垣根「ここでダラけんなっての……」ハァ

473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/15(月) 19:24:29.42 ID:GcyEPICa0

操折「えー……何処か行きましょうよぉっ!」

麦野「まぁまぁ。もしかしたら寮に上条と御坂が戻ってるかもしれないわよ?」

操折「! やっぱり寮に行くぅ!」ピンッ

垣根(扱いうめぇ)オー


一方通行「……体重いィ……第七位ー、運んでェ」ダラダラ、

削板「まったく、根性がない奴だな」ヨイショッ

一方通行「あー、楽だわァー……」グデーン

麦野「ちょっとー、女の子が歩いてるんだからアンタも頑張んなさいよ」

一方通行「女の子(笑)」クスッ


ビシュンッ


麦野「……何か言ったかにゃーん?」バチバチッ

一方通行「とても麗しいですねェー」キリッ

麦野「分かればいいのよ!」フフン

操折(あ、今のでいいんだ)

削板(……あ、食べ放題のラーメン屋か。帰りに行くとしよう)グゥ~

474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/15(月) 19:35:55.60 ID:GcyEPICa0

一方通行「……あ、そこ右なァ」クイッ

削板「よし、任せろ!」ヨット

操折「やっぱり、一方通行さんの寮は近いですよねぇ……学校からもファミレスからも」


垣根「あーあ……俺もそっちの寮に移ろっかなー……いい加減黄泉川先生の世話になるのもアレだし」

麦野「……それだと私も何処かに移転しなきゃいけない雰囲気なんだけど?」オイ

一方通行「オマエラ揃って居候だもンな」ソウイヤ


垣根&麦野「「……やめて、再認識したら辛い」」ズーンッ


操折「で、でも黄泉川先生も小萌先生も好きでやってる事見たいですし……大丈夫じゃないんですかぁ?」

垣根「いや、結構辛いのよ。以前もあったんだけどな……」

475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/15(月) 19:43:50.78 ID:GcyEPICa0


──回想──


シャァァァァァァァァァッ


垣根「♪~……こんなもんかな?」キュッ
垣根(やっぱシャワーは気持ちいいなぁ……)ホワワー


垣根「さてと……(ゴソゴソ)アレ? バスタオルねぇじゃん……」
垣根(……黄泉川先生、居たよな?)タシカ

垣根「あー、すいませーん! バスタオルってそっちにありますかぁ!?」オーイッ


ガチャッ


黄泉川「んー? どうした垣根?」ヒョコッ

垣根「」

黄泉川「……あぁ、バスタオルか。ちょっと待ってるじゃんよー!」スタスタ

垣根「」シクシク

476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/15(月) 19:50:38.35 ID:GcyEPICa0





垣根「……って訳でさ。俺って男とすら見て貰えてない見たいなんだよな……」ハァ

一方通行「」

麦野「」

操折「」

削板「……あ、100円見っけ」チャリーン


一方通行「……え? 何? 何なのオマエ、ジャッジメントされたいの?」

麦野「ないわー……流石の私でもそれないわー」ウワァ

操折「ちょっと……ゴメンなさい」ペコッ

垣根「……罵られるより謝られた方がキツイんだけど。ってか俺は別に悪くなくね?」シクシクシク


一方通行「まァ……確かに黄泉川のヤローがやりそうな事だけどなァ……」

麦野「垣根の気持ちが分からない訳でもないわね」ウーン

垣根「……バスタオル忘れた俺の落ち度でもあるけど……まさかああ来るとは……」ウゥ

479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/15(月) 20:24:27.46 ID:GcyEPICa0

操折「……でも。ちょっと、かっこいいかな……」


垣根&麦野&一方「「「!?」」」


削板「かっこいいって……どういうベクトルでだ?」ハテ

操折「い、いや、何があっても動じないって意味でですよぉ!? 私には美琴ちゃんがいますし!」ブンブンッ

一方通行「……カッコイイってか、男勝りだよな」

垣根「スタイルもいいのに、何で結婚しねぇんだろうな……」





黄泉川「っくち! うぅー……埃でも溜まってるのか?」ズズッ

芳川「誰かが愛穂の噂でもしてるんじゃないの?」

黄泉川「そぉかぁ……? ……っと、警備員の見回りに行ってくるじゃん!」タタッ

芳川「はいはい。行ってらっしゃい」ヒラヒラ


バタンッ!


芳川「……噂、かぁ……あ、コーヒー美味い」ズズーッ





一方通行「……まァ、あの性格だしなァ」ウーン

麦野「?」

480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/15(月) 20:34:01.37 ID:GcyEPICa0

垣根「そういや、小萌先生も結婚してねぇよな……?」

一方通行「一部の生徒に人気だけどなァ?」

麦野「……まぁ、それはね」





──回想──


麦野「ただいまー」ヨッコイセ


結標「」

小萌「……おー、麦野ちゃん。帰ってきましたかぁ……ヒック……」ウィー

麦野「あー……またお酒飲んでるの?」ハァ

小萌「ちょっとだけですよぉ、ちょっとだけぇ……」ヒック

麦野「缶ビールが山になってるんだけど? あと、結標にも飲ませたでしょ」ガラガラ


小萌「ちょっとだけですよぉー」スパー

麦野「タバコまで……ハァ、片付けするのは私何だけどなぁ……」ヤレヤレ

481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/15(月) 20:38:49.10 ID:GcyEPICa0





麦野「……世の中、知らない方がいいって事もあるのよ」フッ

一方&垣根「「?」」

操折「あー、なるほど……」ポンッ

垣根「えー! 教えてくれよー」ズイッ

操折「いや、確かにこれは知らない方がいいですよぉ?」

一方通行「……そォか?」

麦野「そうよ」クスッ


削板「っと、寮が見えたぞー」

麦野「……結局、アンタは第七位に背負われたまんまね」

一方通行「いやー、楽だったぜェ」ヨット

削板「いい運動になったしな!」

482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/15(月) 20:54:19.65 ID:GcyEPICa0

垣根「あぁ、そういや番外個体は今居んのか?」

操折「あー、こっちで寮の管理人してるんでしたね」

一方通行「番外個体かァ……? 今日居たっけかなァ……」ンー

麦野「あら、そんなの行けば分かるわよ」

削板「それもそうだな!」フンスッ


~寮の管理人室~


操折「……で、居ない。と」

一方通行「あァ、今日は調整の日だったの忘れてたわ」

垣根「ま、居ないもんは仕方ねぇし、一方通行の部屋に上がってのんびり寛ごうぜ?」

一方通行「オイ、何でオマエがあたかも部屋の所有権持ってるみたいな口振りなンだよ」

麦野「細かい事は気にしないの」グイグイッ

一方通行「押すンじゃねェっての!」グッ

483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/15(月) 21:02:21.12 ID:GcyEPICa0


「ちょっとー、うるさいわよー?」

「お、おいっ、御坂! トラブルは勘弁してくれよっ!」


美琴「……あ」

操折「……あぁ!」

美琴「なーんだ、皆戻って来てたの? つーか麦野さん達まで居るし」


一方通行「そォいうオマエらも、買い物はどォした?」

上条「もう終わったぞ? そんなに見て回らなかったし……それで俺の部屋で休むって事になってな」


垣根「……お楽しみだったって所かがぁっ!?」ガゴンッ

美琴「そ、そんなんじゃないわよっ!」ハーハー

削板「おー、嬢ちゃんも強くなったなー」カンシンカンシン


垣根「」コヒューコヒュー

麦野「……垣根が虫の息何だけど?」



490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/16(火) 20:19:37.18 ID:6nsWHchK0

上条「まぁ、何だ。上条さんの狭い家で良かったら上がってくか?」

一方通行「俺の所もオマエの所も変わンないンですけどォ。つーか狭いとか言うな、使い方がなってねェだけだろ」

上条「ぐっ……こちとらインデックスに気を遣って風呂場で寝ていると言うのに……」

一方通行「知るか。俺は打ち止めがどォしてもって言うから寝てやってるだけだしィ?」ハッ


上条「でも満更じゃないんだろ?」

一方通行「……いや、まァそうだけど」ウン

麦野「ロリコン(笑)」ボソッ

一方通行「アレェー? こんな所に良質なサンドバックが落ちてるじゃねェか。一発殴ってもいいかなァ?」カチッ

麦野「冗談よ、冗談」プススッ

一方通行「……果てしなくウゼェ」ハァ

491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/16(火) 20:42:33.68 ID:6nsWHchK0

垣根「……グボッ!」カフッ

操折「あのー。垣根さんがヤバいんですケドぉ……主に出血が致死量に至ろうとしてます」

一方通行「大丈夫だ。ソイツはそれぐらいじゃ死なねェから」

上条「いやいや、上条さんの目の前で死亡事故とか困りますからねっ!?」


美琴「まぁ、妥当に病院かしらね?」

一方通行(やった本人なのに冷静だな、オイ)

麦野「んー……軍覇。垣根を病院まで運んで行ける?」

削板「朝飯前だな」フフン

垣根「……」ガクッ





上条「……で、一方通行達は結局、俺の部屋に来るのか?」

一方通行「あー、別にいい。どうせ寝るだけだし」

麦野「じゃ、私も一方通行の部屋でゆっくりしてるわ」

492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/16(火) 20:51:29.17 ID:6nsWHchK0

操折「私は美琴と一緒がいーなっ!」ピョンッ

美琴「くっつくなって言ってるでしょー」グイッ

上条「んじゃ、俺と食蜂と御坂が俺の部屋でいいか?」

操折「構いませぇーん。むしろ、お邪魔します!」

美琴「り、料理作ってる途中だったしね……」

操折「み、美琴の手作りっ!? 私も食べるぅ!」

美琴「あーはいはい。操折の分も作ってあげるってば」クスッ


一方通行「……上条ォ。手ェ出す時は互いに許可取ってからだぞ?」ボソッ

上条「なっ! か、上条さんは中学生に手は出しませんってば!」ブンブンッ

一方通行「あっそォ……」フーン

麦野(年上だったら出すのかにゃーん?)

493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/16(火) 21:04:40.60 ID:6nsWHchK0

上条「お前こそ、狼にならない様に気をつけろよな?」コソッ

一方通行「あァ、俺はあんな年増に口説かれても(チュインッ!!)……いや、気を付けるわ。うン」

麦野「ん?」ニコォォォォッッ

一方通行「さて。い、行くとするかァー」ガクガク

上条「……気を付けろよ。生命的な意味で」コワイ


~一方通行の部屋~


スタスタ


一方通行「なァー。なんか飲みたいもンとかあるか?」

麦野「あ、気にしないで。水でもいいわよ」

一方通行「ン」コポコポ

麦野「……ここで打ち止めちゃんと寝食を共にしてるのねー」キョロキョロ

一方通行「まァな。っても、今日は打ち止めは病院行ってるけど」

麦野「えーと……調整、だっけ?」

494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/16(火) 21:17:02.89 ID:6nsWHchK0

一方通行「そォだ。アイツらの延命治療って言った方がいいか?」

麦野「……やめてよ。そう言ういい方」

一方通行「……悪かったな」コトッ


麦野「冗談でも、言って欲しくなかったわね。特にアンタの口からは」ズズーッ

一方通行「……」ゴクゴクッ

麦野「ねぇ……何であの子達を助けたの? 義理もないのに、さ」

一方通行「知らねェよ。勝手に体が動いてただけだ……それとも、助けなかった方が良かったかァ?」

麦野「まさかっ……もしも私があの子と出会ってなきゃ今頃まだ暗部も続けてるわよ」ハッ

一方通行「……ま、俺も今が幸せなら。あの時の俺の行動も、間違ってなかったンだろォよ……」

麦野「幸せ?」

一方通行「幸せ、だ。こう言った日常が……な」ニッ

麦野「……私も幸せよ。あと、やっぱりアンタは笑顔が似合わないわね」クスッ

一方通行「安心しろ、自覚してる」フッ

495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/16(火) 21:19:18.04 ID:6nsWHchK0
一時休憩。

さて、この後から過去話の予定……でしたが。
ちょっとオマケ入れます。

一向に進まないケド、ゴメンね!

ではではー。
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/16(火) 21:26:49.64 ID:RrZDUmZDO
垣根はこれで冷蔵庫に……ならないかww
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage sage]:2011/08/16(火) 21:52:59.82 ID:6nsWHchK0
ただいま戻りました。

>>496
俺の帝蔵庫に常識は通用しねぇ(キリッ

さてさて……本編から更に遠ざかって、オマケ開始です。
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/16(火) 21:56:36.58 ID:6nsWHchK0


~土御門の隣部屋~


「……さて、準備は出来たのよな」


「私も手伝ったんだけど?」


「管理人のお姉さん怖かったっすよー……」


「これは目的がバレたら八つ裂きにされそうですねっ!」フンフンッ


「まぁ、それは差し引きって所かしら?」


建宮「我々は今回、下見と銘打ってわざわざ送られてきた。この意味が分かるな?」

レッサー「……つまり、皆が休暇取ってる中、私たちはお休み無しって事ですよね?」

香焼「タダ働きで、休暇も無し……しかも仕事は他の奴らの休暇の見張り。やってらんないっすよぉー!」

ベイロープ「私もそこの坊やと同じ意見だけど。ホント、どうにかならないのかしらね?」

香焼「ぼ、坊やぁ!?」ガンッ

ベイロープ「……違うの?」

香焼「いや……まぁ、確かにお姉さんから見たらそうかもしれないっすけどねぇ……」ウゥ

ベイロープ(お姉さん……悪くはないわ)ウン

499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/16(火) 21:58:54.55 ID:6nsWHchK0

レッサー「で、重要なのはこの仕事についてですよ!」バンッ

フロリス「まぁ、それはいいんだけどね、別に。サボりますしぃ」


香焼「公然と職務怠慢を言い放ったんですけど大丈夫なんすかっ!?」

建宮「まぁ、俺もその意見には賛同なのよな」ウンウン

香焼「……あれ? もしかして、この中でまともなメンバーって俺だけっすか?」

レッサー「そもそも、この今回の仕事に納得してしまったら負けですよ」


建宮「上司や同僚が休暇取ってるのを横目に見張りだぞ? やってられるわけないのよな!」バンッ

ベイロープ「あー……この寮そんなに防音性高くないみたいだけど、そんなに騒いで大丈夫なの?」

フロリス「いいですけどね。責任はそっちが取ってくれるなら、ですけど」

香焼「うわぁー。なんて纏まりがない面子なんすか……」

500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/16(火) 22:04:35.90 ID:6nsWHchK0

建宮「だって対馬も五和も、あまつさえ女教皇も休暇だぞ!? ……まぁ、中でも俺たちは運が良かったと言えるが」

香焼「?」

レッサー「知らないんですか? 今回、休暇取ってる人の代わりは、誰かがやらなきゃいけないんですよ?」

香焼「はぁ……つまり、どういうことっすか?」

ベイロープ「アナタのお仲間、今どうしてるのかしらね?」


香焼「……!」ハッ

建宮「……野母崎や牛深は、犠牲になったのよな……」

香焼「……」ガタガタガタガタ


フロリス「私たちも一人犠牲にして、ここまで来たのよね」フッ

レッサー「……ランシス。今頃、何食べてるんでしょうね……」キラッ

501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/16(火) 22:13:01.11 ID:6nsWHchK0


ベイロープ「ま、ここで同行したのも何かの縁って事で、よろしく頼むわね」ニッ

香焼「わ、分かったっす……」ペコッ

レッサー「それじゃ、早速ポーカーでもやりましょうかっ!」サッ


フロリス「えー、ポーカーよりブラックジャックの方がいいんだけどなぁ」

香焼「……目の前でいきなりトランプが始まったんすけど? え、これもう仕事はしない系っすか?」

ベイロープ「ホラ、仲を深めるって事でやればいいと思うのよね」

建宮「うむ。親睦を深める事はいいことなのよな!」


香焼「いやいや、最低限の仕事はしましょうよ」

建宮「ところで皆、ゲームには商品が付きものなのよな!」

香焼(聞いてないっすね、この人)

502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/16(火) 22:23:05.46 ID:6nsWHchK0

ベイロープ「……それを言うなら景品じゃなくて?」

レッサー「どっちでもワクワクしますけどね!」ワクワク

フロリス「それは同感ね」ウズウズ

香焼「……帰りたいっす」シクシク


建宮「ふふ……ここに三枚の『温泉施設・無料サービス券』があるのよな!」バッ

ベイロープ&フロリス&レッサー「「「おおー!!」」」

香焼「……この人は仕事の合間に何をしてたんすか……」ハァ

建宮「まぁ、そう言うなっての……んで、これを争ってトランプゲームしたいと思うのよな」


フロリス「内容は?」

建宮「さっきまでの流れも考慮して……ナポレオン、と行きたい所だがここはババ抜きを採用するのよな!」

レッサー「よぉーっし! 負けないですよー!」ブンブンッ

503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2011/08/16(火) 22:34:16.17 ID:6nsWHchK0

ベイロープ「学園都市まで来て、何もせずに帰りたくないわよね」

香焼(仕事してくださいっす)

フロリス「……よっしっ!」フンスッ

香焼「……はぁ、ここはやるしかないんすね」ヨイショ

建宮「これにはフェア感も出して、俺も参加するのよな。まぁ……勝って、自身の力で温泉チケットを再び手に入れて見せるけどな!」フフンッ


フロリス「ヒュー! おっとこまえだねー!」パチパチ

ベイロープ「イギリス紳士の鏡ね」クスッ

レッサー「いやー、盛り上がりますねぇ!」ヨイショー

建宮「香焼もやる気出すのよな。温泉で疲れも取れると思うし」ヒソッ


香焼「……あーもう、こうなったら俺もやるだけやるっすよぉ!」バンッ

レッサー「よし言ったぁ!」

ベイロープ「じゃ、全員参加で」

フロリス「ファイナルアンサー?」



「「「「「やってやるッ(のよな)(っす)!!」」」」」


504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/08/16(火) 22:38:28.55 ID:6nsWHchK0
はい、これで今日は終了です。

それで、この5人の中で誰と誰を残すか聞いてみたいです。
意見が一番多かった二人をちょいちょい書いてこうかな、とも思ってます!

勿論。勝った三人も書きますよー。

意見が無い場合は、自分が勝手に決めちゃいますw

①建宮

②香焼

③ベイロープ

④フロリス

⑤レッサー

の、中からお好きに二人お選びください。


それでは、おやすみなさい……。
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/16(火) 22:45:25.21 ID:dNWg32YDO
建宮とレッサーで
506VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/16(火) 22:51:25.66 ID:RrZDUmZDO

1と3で
 
 

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