2013年9月13日金曜日

番外個体「小さい一方通行?」 1

1VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/30(火) 22:32:03.51 ID:m6c8NoAO
MNWネタがやりたくなってノリで立てた、反省はしていない
番外個体を主役にしたのはそんな気分だったからとしか言いようがない、後悔はしていない
他作者のMNWネタも勝手に引き継いだ、各作者には済まないと思っている
 
 
3 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 22:41:57.95 ID:m6c8NoAO
 ある晴れた昼下がり、市場に続く道……ではなくとあるカフェに続く道を往く少女-番外個体(ミサカワースト)-。
 同じ道を行き来する人達を何気なく見ていたが、そのうちの1人を見て驚愕する。

番外個体(あれは……一方通行!? ……にしてはやけに小さい……まさか体細胞クローン? ……な訳ないか。造る意味が分からないし)

番外個体(いや、でも万が一って事もあるし……いやいや、弟か妹? いるって話は聞いた事ないけど……)

番外個体(考えてても仕方ないか。……あまり気が進まないけど、MNWを使って妹達に聞いてみるか)
4 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 22:43:24.88 ID:m6c8NoAO
 小さい一方通行っぽいのを見たんだが



1:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
教えて欲しいんだけど、一方通行って弟か妹いんの?
今視線の先にそれっぽいガキがいるんだ

2:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10093
なにそれkwsk

3:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka16582
直接聞けばいいだろ

4:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka11329
てか>>1お前何号?
ID見えないんだけど

5:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka15000
>>4
多分番外個体
5 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 22:45:55.63 ID:m6c8NoAO
6:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka11329
えっそんなのいるの?初めて知った
てか>>1さっさと感覚共有汁

7:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
了解
ただし後悔するなよ

??「なァにやってンですかァ?」

番外「今から感覚共有であの少女をミサカ達の目に焼き付けてやるところだけd」
8:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
うわあああああああああああああお兄様降臨したよおおおおお黒い翼こわいよおおおおお

9:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka16582
ちょwwwww>>1落ち着けwwwww

10:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka15000
どうしたんだよ突然wwwwwたかがセロリじゃねえかwwwww
6 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 22:47:48.41 ID:m6c8NoAO
11:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10093
ま、まさか……発狂堕天使モードか!?……なんだいつものセロリじゃねえか

12:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka14510
>>1今どこだ!?すぐ助けに行くぞ!

13:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
例のカフェの近くだよおおおお早く来てえええええ

14:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka18071
とにかく落ち着け
素数を数えるんだ

15:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka14510
分かった!すぐ行くから待ってろ!

16:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka16582
>>ID:misaka14510
お前セロリに会いたいだけだろwwwwwwww
 
10 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 22:51:10.54 ID:m6c8NoAO
一方通行「どうしたンですかァ? 汗かきすぎじゃねェか?」

番外個体「何でもないわよ。そういうあなたこそこんな所で何してるの?」

一方通行「クソガキを捜してンだよ。買い出しにくっついてきといて、勝手にアチコチ歩き回りやがって」

番外個体「へえ、ロリコンも大変ね」クスクス

一方通行「チッ……ンで? オマエは何してンだよ?」

番外個体「あれを見て」

一方通行「!? な、なンだありゃア!? ちっせェ俺がいやがる!」

14510号「ハア、ハア、ご無事ですか番外個体、とミサカが息を切らせつつ合流したら和気藹々と話してんじゃねえよこの牝犬が」イライラ

一方通行「あン? ……ああ。オマエ、いつかのミサカか。何しに来たンだよ?」
11 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 22:54:13.77 ID:m6c8NoAO
14510号「番外個体が突然現れたあなたに怯えている様子だったので助けに来ました、とミサカは包み隠さず答えます」ニヤリ

一方通行「……あア、さっきの汗はそういう事だったンかよ」ニヤニヤ

番外個体「くっ……余計な事を言わないでよ。というか牝犬ってどういう意味よ?」

14510号「そんな事より小さな一方通行さんとやらはどこですか、とミサカは牝犬に確認を取ってみます」

番外個体「(また言いやがった!)……あっちよ」ムスッ

一方通行(何なンですかァこの空気は……? 寒気がするンですけどォ)

17:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka16582
感覚共有ktkr
マジかコレ

18:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10032
今北産業

19:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka15000
番外個体が
チビセロリを
発見した
12 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 22:57:51.71 ID:m6c8NoAO
20:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10093
セロリも出現
14510号出動
何故か修羅場

21:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka14510
てか>>1ってロシアで一方通行さんの心を壊した奴だよな?
許さない、絶対にだ

22:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka11329
しかもその後上条さんが現れてセロリがそげぶされたらしいな

23:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka14510
なンで一方通行さんばっかりが傷つけられなきゃなンねェんだよォォォおおおおおッッッ!!!!!!

24:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka15000
いや、上条さんの件に関してはセロリが先に仕掛けたみたいだから自業自得だろ
てかレスがセロリ語になってるwwwwwwww
13 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 23:01:10.88 ID:m6c8NoAO
25:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
>>ID:misaka14510
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ

26:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka14889
>>ID:misaka14510
>>1を許してやれよ
黒い翼がトラウマになってるぐらい後悔してんだからよ
それにセロリはあの日の事を忘れようとしてるかも知れないだろ
お前は大好きなセロリの古傷ほじくり返す気か?
鬼畜かお前は?
冷静になれよ

27:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka15000
ミ・アミーゴ

28:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka11329
>>27
ちくしょうwwwwwwww

29:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka16582
>>27
馬鹿野郎wwwwwwww
ID:misaka14889さんの格好よさが台無しじゃねえかwwwwwwww
 
16 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 23:06:36.52 ID:m6c8NoAO
一方通行「そンじゃァ、俺はそろそろクソガキ捜しに戻るからよォ、後でどうなったか教えやがれよ、じゃァな」カツカツ

14510号「そろそろミサカも行きますので後はお1人で頑張って下さい、とミサカは番外個体にエールを送りつつ一方通行さんの後を追います」トコトコ

30:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
行ってしまわれた……14510号と仲直り出来なかったなあ……

31:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka11329
というかそろそろチビセロリに接触汁

32:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka20000
勿論性的な意味でなwwwwwwww
そして感覚共有で俺メシウマwwwwwwww

33:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka12384
>>32
反射されたらどうすんだ?ドMかよテメエは

34:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10093
>>32
寝言は寝てから言え
17 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 23:10:26.72 ID:m6c8NoAO
一方通行(小)「あのォ……なンか用ですかァ? ってユリコはユリコは尋ねてみるゥ」

番外個体(いつの間に後ろに!?)

35:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
おい、ユリコってどういう事だ?
一方通行って女だったのか?
とてもそうは見えなかったぞ?

36:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka12384
落ち着け、妹かも知れないだろ
てかセロリが女ってのはネタだよ

ユリコ「返事して欲しいンですけどォ、ってユリコはユリコはむくれてみたりィ」

番外個体「ああ、ごめん。あなたが余りにも知り合いにそっくりだったから、びっくりして見入っちゃってたのよ」

ユリコ「知り合い? ひょっとして一方通行お兄ちゃんの事? ってユリコはユリコは尋ねてみるゥ」

37:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
お兄ちゃん・・・だと・・・!
つまり・・・どういうことだってばよ?
18 :書きためはここまで ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/03/30(火) 23:14:18.30 ID:m6c8NoAO
38:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10093
生き別れの妹・・・とか?

39:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka16582
セロリ子の素性kwsk

40:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka11329
どういう事か説明してもらえよ

番外個体「ええと、あなた、あの人の妹さん?」

ユリコ「ううン、そうじゃなくてェ、ユリコはあの人の体細胞クローンですよォ、ってユリコはユリコはあっさり正体を明かしてみたりィ」

41:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
うわあ……予想通り体細胞クローンだよ……てか今更だけど運営みたいな喋り方だな……

42:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10093
まさかの同類ktkrwwwwwwww

43:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka16582
ええええええええええええええええええええ
 
 
37 :朝っぱらからひっそり投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/01(木) 05:28:11.76 ID:WG2bREAO
44:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka18071
あれ?喋りが運営みたいって事はセロリの弟達もいるって事か?

45:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
おいやめろ
ショタセロリがひしめく街なんて想像したくねえ

46:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka16582
えっ
なにそれ嬉しい///

47:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10032
お前ショタコンだったのかよwwwwwwww

48:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka20001
ちょり~っす、ってミサカはミサカはMNWに顔出ししてみる

49:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
運営様こんにちは
てか一方通行さんが捜してましたよ
38 :朝っぱらからひっそり投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/01(木) 05:29:56.17 ID:WG2bREAO
50:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
そういえば14510号が一緒にいるみたいだから、早く合流しないと一方通行さん奪われちゃいますよ?

51:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka20001
マジで!?ねえあの人が今ドコにいるか分かる人いる!?ってミサカはミサカは緊急事態への早急な対応を求めてみたり!

52:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misakaxxxxx
あっ、戻って北
こちら例のカフェ付近ですよ運営様

53:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka20001
おkすぐ行く何としてもそこから移動させるな、ってミサカはミサカは猛ダッシュ!

一方通行「ハァ……ったく、ドコにいやがンだあのクソガキ……」

番外個体「あらお帰りなさい。まだ見つからないの?」ニヤニヤ

14510号「ニヤついてんじゃねえよ牝犬、とミサカは番外個体を睨みつけます」ジロリ
39 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/01(木) 05:32:14.95 ID:WG2bREAO
一方通行「ソイツさっきのガキか?」

ユリコ「」ビクッ

番外個体「そうよ。ユリコって言うんだって」

14510号(普通の黒ワンピかと思ったらゴスロリだと・・・とミサカは一方通行兄妹のファッションセンスに脱帽します)

ユリコ「」ビクビク

番外個体「ちょっと、ユリコが怯えてるじゃない。そんな目で見るな」

一方通行「オイオイ、早くも保護者気取りですかァ?」

打ち止め「ごめーん、待ったー? ってミサカはミサカはお姉さまの真似をしつつ一方通行に駆け寄ってみたり」

一方通行「オイコラ打ち止め! 今までドコ行ってやがったンだ! 離れンなっつっただろォが!」

ミサカ「ごめーんって言ってんでしょうが無視すんなやこらーっ! ってミサカはミサカは一方通行にタックルあ~反射された~」ドテッ

一方通行「ったく……オラ、帰ンぞ打ち止め」
40 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/01(木) 05:35:27.88 ID:WG2bREAO
打ち止め「はーい……ってあれ? その一方通行みたいな子だあれ? ってミサカはミサカは聞いてみる」

番外個体「この子はユリコ、一方通行の体細胞クローンよ」

打ち止め「お~この子が噂の欠損個体(ロストナンバー)ちゃんか~、ってミサカはミサカはさりげなくたまたま得た知識を披露してみたり」

番外個体「えっ」

14510号「えっ」

一方通行「はっ?」

54:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misakaxxxxx
なん・・・だと・・・!
つまり・・・どういうことだってばよ?

55:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10032
つまり・・・あれだ・・・やっぱりいるんだよ・・・弟達が!

56:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka16582
マジでえええええイヤッホオオオオ

57:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
アクセラショータキターーー( °∀ °)ーーーハァハァ
 
42 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/01(木) 05:37:28.00 ID:WG2bREAO
58:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka13577
ちょっと待ってろ、今偶然にもお姉さまがそばにいるから情報集め手伝ってもらう

59:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka18071
早くしろ、ショタセロリの情報を早くよこせ

60:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
今日はなんかショタコンだらけだなwwwwwwww

61:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14510
いやいや待て待て、弟達は一方通行さんと同い年かも知れないぞ?

62:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
黙れクソが

63:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka16582
テメエは愉快にケツ振ってセロリでも誘ってろ

64:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka18071
てかいい加減>>1と仲直りしやがれクズが
43 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/01(木) 05:45:49.08 ID:WG2bREAO
65:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
こいつらwwwwwwww誰かこのシショターズを黙らせろwwwwwwww

66:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Huzekzkr104
えっと……これで、いいのかな……?皆さん、こんにちは……

67:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
おい、なんか変なIDの奴が来たぞ

68:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14889
お前ら、>>66のIDをよく見てみろ

69:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10032
!?

70:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
ヒューズ・・・カザキリ・・・だと・・・!

71:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka18071
天使様!天使様じゃないか!
 
 
59 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/02(金) 23:02:13.46 ID:c24KsMAO
72:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka13577
ちょっと離れてたらなんという急展開
それよりもシショターズにプレゼントだ
感覚共有するぞ

73:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
情報キターーー( °∀ °)ーーー!

74:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka16582
うわあああああああショタセロリかわえええええ///

75:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka18071
うはwwwwwwww鼻血吹いたwwwwwwwwかわいすぐるwwwwwwww

76:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Huzekzkr104
あの……みんな、何話してるの?

77:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10032
天使様、我々は一方通行という人の体細胞クローンについて語らいでいるのですよ
60 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/02(金) 23:04:08.06 ID:c24KsMAO
番外個体「どういう事か説明してくれる?」

ユリコ「うン……一方通行お兄ちゃンがやってた『絶対能力進化』の別プランでねェ」

ユリコ「同じ一方通行同士で戦った場合の演算結果も『樹形図の設計者』が叩き出してたのォ」

ユリコ「それによるとォ、お兄ちゃんは12人の自分を殺せば絶対能力(レベル6)になれるってェ、ってユリコはユリコは懇切丁寧に説明してみる」

14510号「なるほど、それで弟達が造られたんですね、とミサカは納得しつつも疑問が残ります」

一方通行「ンなプランもあったンかよ……でもよォ、だとすると何でオマエは女なンだ?」

ユリコ「製造過程で染色体に問題が出て、ユリコだけ女の子になっちゃったンだァ、ってユリコはユリコは補足してみるゥ」

番外個体「それで欠損個体、ってワケね。なるほどなるほど」

番外個体「というか、他の個体もそうなんだろうけど、何で子供なのよ? それも『樹形図の設計者』の演算結果だから?」

ユリコ「そンな感じだよォ、ってユリコはユリコは適当に答えてみる」
61 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/02(金) 23:05:51.77 ID:c24KsMAO
一方通行「つゥかよォ、いつの間に俺のDNAマップかっさらってたンだよ? 油断も隙もねェなァ」

79:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
何か衝撃の展開だな

80:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
12人の弟達はどこにいるの?今すぐ会いたい

81:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka18071
>>80
同意

82:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka16582
>>80
右に同じく

83:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14889
お前らwwwwwwww

一方通行「なンか、変な事になってたンだな……まァ、どうでもいいや。どの道あンな実験はもうウンザリだ」

番外個体「それに、自分を殺すってのも気分の良いものじゃないわよね」
62 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/02(金) 23:07:26.36 ID:c24KsMAO
一方通行「……帰るか。オイ行くぞ打ち止め」カツカツ

打ち止め「う~んう~ん、ってミサカはミサカは難しい話で頭がチンプンカンプン」テクテク

14510号「では、ミサカもこれで、とミサカは」

一方通行「何でついて来ンだよ」

14510号「た、たまたま病院に用事があるので、とミサ」

番外個体「病院は真反対の方向だけど?」

14510号「………………」ジロリ

番外個体「というか、あなたに話があるんだけど」

14510号「ミサカにはありません、とミサカは要求を突っぱねます」

番外個体「ミサカにはあるの。……勘違いしてるようだから言っとくけど、ミサカは一方通行の事は、何とも思ってないから」

14510号「黒い翼怖いとか怯えていたのに? とミサカはニヤつきながら尋ねます」ニヤニヤ

番外個体「う、うるさいわね! トラウマなんだから仕方ないでしょ? ってそうじゃなくて!」

14510号「……誤解して邪険に扱ってごめんなさい、とミサカは素直に謝ります」
63 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/02(金) 23:08:47.05 ID:c24KsMAO
番外個体「……! あ、えっと、その……こっちこそ、ごめん」

14510号「あなたには非がありませんので謝る必要はないですよ、とミサカはフォローします」

番外個体「一方通行に意地悪言ったから怒ったんでしょ? だから、ごめん」スッ

14510号「仲直りの握手ですね、とミサカは握手に応じます」

14510号「……では、ミサカはこれで、とミサカは今度こそ番外個体と別れます」スタスタ

84:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misakaxxxxx
良かった……ちゃんと仲直りできたよ……!

85:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14889
良かったな

86:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10032
イイハナシダナー

87:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Huzekzkr104
良かったね……これからも、仲良くね……
64 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/02(金) 23:11:40.73 ID:c24KsMAO
88:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
それよりユリコちゃんはどうなるの?
>>1に懐いたみたいだし、>>1が養うの?

89:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka13577
弟達がどこにいるのか気になる奴挙手

90:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329

えっ、居場所わかったの?

91:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka18071

てかどうやって情報とか調べたの?

92:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka16582

まさか噂のスーパーハッカー『お花畑(ウィハル・カズァーリ)』か?あいつがやってくれたのか?

93:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka13577
うん、なんかお姉様と『お花畑』は友達みたい
それで学園都市中の監視カメラの映像を『どーん』してくれた
65 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/02(金) 23:13:18.61 ID:c24KsMAO
94:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10032
さすがスーパーハッカーは格が違った

95:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Huzekzkr104
あ……私、この子見た事、あるかも……

96:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
あんなチンピラ顔が何でこんな純粋そうな顔になるの?

97:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka20001
普段はあんなだけど、あの人の笑った顔はすっごくカワイイんだよ!
ってミサカはミサカはあの人の意外な一面を発表してみる!

98:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14510
見た事あるんだ……いいなあ……

99:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misakaxxxxx
さて、ここからはうちのユリコの正常な個体について語らうスレにでもしてくれ、じゃあな
66 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/02(金) 23:15:42.34 ID:c24KsMAO
100:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
>うちのユリコ
>うちのユリコ
>うちのユリコ

101:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka18071
養う気満々じゃねえかwwwwwwww

102:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Huzekzkr104
その……頑張ってね!

103:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka16582
天使様からエールもらうなんて羨ましいやつめ
さて、そろそろアクセラショータたんを捜す旅に出ますか



このスレはdat落ちしまみた


67 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/02(金) 23:18:59.92 ID:c24KsMAO
番外個体「あの、さ」

ユリコ「なァに? お姉ちゃん? ってユリコはユリコは首を傾げてみるゥ」

番外個体(お、おおお姉ちゃん!?)///

番外個体「あ、あなたさえ良ければ、だけど……ミサカと、一緒に住まない?」

ユリコ「いいの? やったァ! ってユリコはユリコは飛び跳ねて喜びを表現してみるゥ!」

番外個体(か、か、可愛いよおおおおお……)///

番外個体「これからもよろしくね、ユリコ」

ユリコ「うン!」

2人の少女は、カフェに向かってゆっくり歩いていった。




第1話『欠損個体』
終了ですの
 
 
81 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:11:05.56 ID:fVgyPgAO
11329号「幼児型クローン一方通行を捜して旅に出たはいいのですが、とミサカ11329号は疲労感漂う顔をします」

18071号「学園都市中捜したのに全く見つかる気配がしません、とミサカ18071号は絶望感に苛まれます」

16582号「ハァ・・・アクセラショータたん・・・、とミサカ16582号は切ないため息をつきます」

13577号「どう見てもあなた達の捜索方法には問題があります、とミサカ13577号は断言します」

14510号「つゥか、なンでミサカまで手伝わされなきゃならねェンですかァ? とミサカ14510号はウンザリ顔をします」

19090号「何故か手伝わされている身としては非常に迷惑な捜索方法でした、とミサカ19090号は愚痴ります」ゴニョゴニョ

御坂妹「あんな血走った目をしながら自分を呼ばれていては、いかに一方通行のクローンと言えども」

御坂妹「色々な意味で恐怖を感じずにはいられないでしょう、とミサカ10032号は問題点を露わにしてみます」

10093号「まあ兎に角もっかい捜してみるにゃー、とミサカ10093号はショタコン二等兵達に捜索再開を促します」

10039号「そうしましょう、とミサカ10039号は10093号の意見に同意します」
82 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:12:49.89 ID:fVgyPgAO
シショターズ「「「では早速参ります、とミサカ(11329号・16582号・18071号)はショータたああああん!」」」ズダダダダ…

14889号「アイツらもう駄目かも知れない、とミサカ14889号は額に手を当て呆れます」

15000号「ミ・アミーゴとミサカ15000号は付け加えます」

10093号「15000号は本当に青春アミーゴが大好きですね、とミサカ10093号は笑いを堪えながらツッコミを入れます」

上条「ん? 御坂妹達じゃないか。そんなに集まって何してんだ?」

御坂妹「こんにちは上条さん、現在ミサカ達は一方通行のクローン体『弟達』の捜索活動を行っています、とミサカ10032号は報告します」

上条「一方通行のクローン? そんなのいるのか。……なあ、一応聞くけど、『弟達』ってお前らみたいにたくさんいるのか?」

10039号「欠損個体が言うには12体のクローン体が存在しているとの事です、とミサカ10039号は又聞きの情報を提供します」

13577号「しかもそれら全てが幼児であるので、一部の妹達が興奮しつつ捜索しています、とミサカ13577号は補足します」

上条「12体の子供の一方通行か……てか、欠損個体って?」
 
84 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:15:00.86 ID:fVgyPgAO
19090号「製造過程における染色体異常によって少女として生まれてきた個体だそうです、とミサカ19090号は説明します」ゴニョゴニョ

上条「……て事は、全部で13体いる訳だな……あんま想像したくねえな」

御坂妹「ところで、あなたにひとつお願いがあるのですが、とミサカ10032号こと固有名・御坂妹はここにいる妹達を代表して進言します」

上条「ひょっとして、そこの妹達の名前考えてくれ、とかか?」

19090号「お前……エスパーか、とミサカ19090号はボケてみます」ゴニョゴニョ

上条「レベル0だけどな。てか、上条さんは一気に6人も名付けられるほどのネーミングセンスは持ち合わせてませんの事よ?」

13577号「マジですか、使えませんねお姉様の彼氏の癖に、とミサカ13577号は勝手に既成事実を作ります」

上条「まだ付き合ってすらいないんでせうが!?」

10039号「個人的には御坂丸と呼んで頂けると幸いです、とミサカ10039号は自分に名前を付けてみます」

13577号「ではミサカは御坂.jpでお願いします、とミサカ13577号は自分に名前を付けてみます」

上条「結局自分で考えるんかい! てか.jpって!」
85 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:18:19.85 ID:fVgyPgAO
14889号「ではミサカは漢子(おとこ)で、とミサカ14889号はお願いします」

上条「何故におとこ!?」

15000号「ではミサカはアミーゴで、とミサカ15000号は頼みます」

上条「……確かにそれっぽい格好してるな」

19090号「ミサカは……上条さんに決めて貰いたいです、とミサカ19090号は赤面しながらお願いします///」ゴニョゴニョ

上条「うーん、それじゃあ……小声、でいいか?」

小声「は、はう……///」パタッ

上条「ちょっおーい! 大丈夫か小声!?」

御坂丸「会って早々に1人落とすとは恐るべしカミジョー属性、とミサカ10039号改め御坂丸は驚愕します」

御坂.jp「小声は犠牲になったのだ……とミサカ13577号改め御坂.jpは遠い目をします」

漢子「というか『御坂』を外して良かったのだろうか、とミサカ14889号改め漢子は今更ながら不安になります」

アミーゴ「一般的な『名前』であると考えればむしろ自然かと、とミサカ15000号改めアミーゴは判断します」

シショターズ「「「というかあなた達だけ固有名付きとかズルい、とミサカ11329号(16582号・18071号)は羨ましがってみます」」」
 
87 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:21:05.32 ID:fVgyPgAO
御坂丸・御坂.jp「……戻ったか」

漢子「戻ったか」

アミーゴ「戻ったかッ!」

「「「ショタコン妹達(シスターズ)!!」」」

???「進展はなかったみたいね。てか名シーンを台無しにすんな」

???「うわァ、ミサカお姉ちゃンがいっぱァい、ってユリコはユリコは驚いてみるゥ」

上条「ん? 御坂……にしては大人っぽいし……美鈴さん? と、そっちの子は……?」

番外個体「ミサカは番外個体(ミサカワースト)よ。よろしくね、上条さん……でいいのよね? この子はユリコ。ほら、挨拶しなさい」

ユリコ「ユリコはユリコって言うのォ、ヨロシクねェ上条お兄ちゃン! ってユリコはユリコは挨拶してみるゥ」

上条「……何故でせうか、上条さんにはユリコちゃんが一方通行っぽく見えるんですが」

番外個体「あら、よく分かったわね。ユリコはその一方通行のクローン『欠損個体』よ」

上条「へえ、この子が……(思ってたより可愛いな)」

番外個体「……言っとくけど、交際は認めないわよ」ギロリ

上条「言っときますが、上条さんにそんな趣味はありませんの事よ!?」
88 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:23:58.76 ID:fVgyPgAO
14510号・10093号「「まだミサカの名前が決まっていません、とミサカ14510号(10093号)は上条さんに催促します」」

番外個体「名前? そうね……14510号は一方恋心(アクセラレーコ)、10093号はオタ子でいいかしら?」

レーコ「お前が決めてんj……いえ素敵な名前をありがとうございます、とミサカ14510号改め一方恋心略してレーコは番外個体略してミサワさんに感謝を述べます」

ミサワ「ミサカまで略すな。まあ、別にいいけど」

オタ子「何故オタクとバレたし、とミサカ10093号改めオタ子はミサワさんの勘の鋭さに戦慄します」

ミサワ「その痛ゴーグルやら缶バッジやらを見れば誰でも分かるでしょ。てか気に入ったのかよその名前」

シショターズ「「「ミサカ達にも固有名を! とミサカ」」」

ミサワ「知らないわよ、自分で考えれば?」

シショターズ「「「ミサワさんが夜風より冷たいんでせうが!? とシショターズは上条さんの真似をしつつ膝を折ります」」」ガクッ

シショターズ「「「だがしかし再び立ち上がり捜索再開だ、とシショターズはショータたあああああん!」」」ズダダダダ…

上条「何なんだあいつらは……」
 
90 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:28:10.47 ID:fVgyPgAO
ショッピングモール

11329号「萌え上がるミサカパワー! ショタレッド!」

16582号「澄み渡るミサカパワー! ショタブルー!」

18071号「煌めくミサカパワー! ショタイエロー!」

レッド「少年を護るはショタコンの使命!」

ショタレンジャー「ミサカ戦隊! ショタレンジャー!」ビシッ(キメポーズ)

ズドーン!!(謎の爆発)

レッド「格好よく決まりましたね、とミサカ11329号改めショタレッドは得意満面になります」

ブルー「周囲の視線が痛いですが気にしません、とミサカ16582号改めショタブルーは平静を装います」

イエロー「と言うわけで、アクセラショータ捜索活動を再開しましょう、とミサカ18071号改めショタイエローは促します」

美琴「ちょっ、な、何やってんのよアンタらは!? ちょっとこっち来なさい!」

ショタレンジャー「「「いえお姉様、ミサカ達にはアクセラショータ捜索という重大任務がありまして、とショタレンジャーは」」」

美琴「い い か ら 来 い !」ビリビリ

ショタレンジャー「「「あばばばばば」」」
 
92 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:31:46.80 ID:fVgyPgAO
路地裏

美琴「全く……なんて事してんのよ! あんたら私に瓜二つなんだから少しは考えて行動しなさいよ!」

ショタレンジャー「「「面目有りません、とショタレンジャーは反省します」」」

美琴「そもそもショタレンジャーってのは何なのよ? 私がショタコンみたいだからやめなさいよ」

レッド「アクセラショータ捜索に協力してもらっている妹達には固有名が付いたのに」

ブルー「ミサカ達には付けて貰えなかったのが悔しくて……」

イエロー「かと言ってこれは派手にやり過ぎました、とミサカ達は反省します」

美琴「アクセラショータってのは何者よ? 名前からして一方通行と関係ありそうだけど」

レッド「やはりオリジナルは格が違った、とレッドはお姉様の直感を褒め称えます」

ブルー「アクセラショータ、それは一方通行の幼児型クローンなのです、とブルーは簡潔に説明します」

イエロー「全部で12体存在しています、とイエローは補足します」

美琴「もしかして、その子達も『絶対能力進化』に関係あったりするわけ?」

レッド「お姉様は読心能力(サイコメトリー)にも目覚めたのですか、とレッドはボケてみます」
 
95 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:35:01.74 ID:fVgyPgAO
美琴「話の流れでだいたい分かるっつーの」

ブルー「ちなみに、幼女型の一方通行のクローン体も存在しています、とブルーは更に補足します」

美琴(うわあ、想像したくね~……)

イエロー「意外と可愛いですよ、番外個体が連れているはずですから会ってみてはいかがですか、とイエローは」

美琴「番外個体って!? まさか、またあたしのクローンが造られてるの!?」

レッド「ご安心を、造られたのは彼女1体だけです、とレッドは彼方を指差します」スッ

ユリコ「あれェ? ゴーグル付けてないミサカお姉ちゃンがいるゥ、ってユリコはユリコは首を傾げてみるゥ」

ミサワ(あれがオリジナル……なんか子供っぽいわね……ああ、そういえばオリジナルは中学生なんだっけ)

美琴「へえ、あんたが番外個体か……(何で私より大人っぽいのよチクショウ悔しい!)」ダンッダンッ

美琴「……で、そっちが一方通行の少女型クローンね(確かに、オリジナルとは似ても似つかない可愛さね)」ホワーン

ユリコ「うわァ~楽しそ~ゥ! ってユリコはユリコは真似してみるゥ」ダンッダンッホワーン

ミサワ(面白い光景ね……)ニヤニヤ
96 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:37:03.37 ID:fVgyPgAO
美琴「はじめまして 、私があんたのオリジナル、御坂美琴よ。よろしく」スッ

ミサワ「ミサカは番外個体。妹達からは略してミサワって呼ばれてるわ」スッ

ユリコ「ユリコはユリコって言うのォ、よろしくねェ美琴お姉ちゃン、ってユリコはユリコは挨拶してみるゥ」

美琴(お姉ちゃん……)ホワーン

レッド「それではお三方、ミサカ達には任務がありますのでこれで、とレッドは我先にショータたあああああん!」ダッ

ブルー・イエロー「おのれレッド抜け駆けは許さん、とブルー(イエロー)はショータたあああああん!」ダダッ

美琴「」

ミサワ「アッハッハッ……」

ユリコ「頑張ってねェ~、ってユリコはユリコは応援してみるゥ」

別の路地裏

不良A「オイ小僧、てめえ有り金全部よこせや」

???「…………」

不良B「シカトしてんじゃねえぞコラア!」

???「…………」イラッ

不良C「何とか言いやがれ小僧!」
 
98 :書きためはここまで ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/04(日) 23:39:44.76 ID:fVgyPgAO
???「黙れカスが、うぜェンだよ」ドンッ

不良A「ぐえっ!」ドガッ

不良B「何しやがっ……ぶがっ!」ドゴーンッ

不良C「ひいっ! やめ……ぎゃあ!」ベキッ

???「チッ……弱ェクセに絡んで来やがって……ン?」

ブルー「ショータたあああああん!」だきっ

ショータ「うわっ! な、な、な……///」

レッド「ナイス確保! とレッドはブルーの功績を称えます」

イエロー「でも抱きつくなんてズルい、とイエローはヤキモチをやきます」

レッド「あなたは一方通行のクローン体で間違いありませんね、とレッドはわかりきった質問をします」

ショータ1「俺に質問をすンなァァあああ!!///」

ショータ2「オマエはイイよなァ……可愛い姉ちゃンに抱きつかれて……俺なんて……気付かれてすらいねェ……」ショボーン

レッド「大丈夫、ミサカがいますよ、とレッドは新たなショータたんの頭を撫でます」ナデナデ

ショータ2「……///」

イエロー「お前らばっかり羨ましいぞチクショウ、とイエローは激しい嫉妬を露わにします」
 
116 :1じゃないよ支援ついでだよ [sage]:2010/04/06(火) 11:54:47.58 ID:uZZS/Kw0
百合子「ねェーお姉ちゃァーン、何処まで行くのォー?ってユリコはユリコは繋いでる手を引っ張ってみたりィ」

番外個体「ん? あぁ、貴女服それだけでしょ? とりあえずはそれなりの活動資金も残ってるし、着替え買っとかないとね」

百合子「わァーいやったぁー! ってユリコはユリコははしゃいでみたりィ」ニコニコ

番外個体(ホゥッ///)

【欠損個体】百合子の笑顔でイロイロヤバイ【可愛過ぎるだろ】

1:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
ヤバイヤバイヤバイカワユスヤバイヤバイヤバイ

2:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka16930
とりあえず共有汁

3:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka19495
見ない事には何も言えんな

4:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka14321
共有マーダー?(AAry

5:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka18977
詳細kwsk

6:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10203
age

7:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
>>5
いや服が今のゴスロリしかないっぽいから買ってやろうかって言ったんだけど、めっちゃはしゃいでんの

共有してやるが……後悔するなよ?
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 11:55:25.31 ID:uZZS/Kw0

8:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10429
かわええええええええええ

9:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka13950
あぁ、天使様が迎えにk

10:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka14649
おいどうした、応答しろ>>9!!
>>9ーーーー!!

11:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka12346
ご冥福お祈りします

12:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka19380
可愛い一方通行と聞いて飛んできました

13:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka19731
カッコイイ一方通行と聞いて飛んできました

14:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka12859
カッコ可愛い一方通行と聞いて飛んできました

15:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka20000
エロ可愛い一方通行と聞いて飛んできました

16:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka14510
一方通行と聞いて飛んできました

>>15
後で屋上

17:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
いや、この欠損個体の服を選ぼうかなと
お前ら何がいいと思うよ
ただしmisaka20000、てめぇの意見は聞かねぇ
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 11:56:03.67 ID:uZZS/Kw0
25:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10333
やっぱゴスロリすんごい似合ってるから、同じ系統で攻めんの?

26:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka12972
まぁ、甘ロリとかも似合いそうだな

27:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10472
いやその系統から離れようぜwwww確かに似合いそうだけどwwwwww

28:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka13122
ショタセラレータに習って男の子っぽい服装は?

29:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka19430
ボクっ娘ですねわかります

30:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10481
お前ら落ち着けwww
本人の主張を尊重しようぜ

31:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka19482
うわぁ……

32:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka13949
うわぁ……

33:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka12045
うわぁ…
せめてそこは希望を尊重だろ……

34:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10481
うっせうっせばぁーか!

番外個体「(こいつら仲いいのか悪いのか……)ユリコはどんな服が欲しい?」

百合子「ユリコはねェ、うんとねェ、可愛い服ゥ! ってユリコはユリコは今から希代に胸を膨らませたり!」
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 11:57:22.28 ID:uZZS/Kw0
35:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
ちっちゃいおむねを精いっぱい膨らませてる百合子可愛いよ百合子

36:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka20000
……ふぅ、お前らちょっと最近俺の扱い酷くね?(´;ω;`)

37:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10055
おまwwwwwwいきなりどうしたwwwwww

38:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka17373
ずっと黙ってたと思ったら賢者タイムwwwwワロタwwwww

39:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10869
>>36
運営のお仕置でさえ快感にするmisaka20000が泣くだと!?

怖るべし賢者タイム……

40:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
このユリコ見てると何かに目覚めそう

41:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10493
えっ

42:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka15555
えっ

43:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka16666
えっ

44:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka17777
えっ

45:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka18889
えっ

46:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka18888
えってちくしょおおおおおおお
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 11:57:47.55 ID:uZZS/Kw0

47:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka17090
何を狙ったんだ、ってすげぇ>>42-44www

48:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10040
奇跡の一瞬を垣間見た

49:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka20000
えっ///

50:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka19472
>>49
そこでなぜ赤くなるwww賢者タイム終わるの早過ぎだろwwww



~~以下、百合子に似合う服議論が展開されていた~~

勿論、ユリコは着せ替え人形同然の扱いを受け赤面し、その顔でMNWも大打撃を受けた(主に気絶や大量出血による貧血などで)

同時に打ち止めとお風呂に入ってた一方通行も急に補助演算が切られた為、危うく窒息死する所だったのは別の話。
 
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 12:17:27.31 ID:uZZS/Kw0
>>117-118
の間抜けてる恥ずかしい市にそうでもかんじちゃう

18:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka20000
勿論裸エp……(´・ω・`)ショボーン

19:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka12394
カワイソスwwwwでもワロタwwwwwwww

20:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka14803
wwwwwwwwwwwwwww

21:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10382
とりあえず、子供服売り場に行ってから色々着せてみたら?
話はそれからだ

22:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10033
>>21禿同
なんだかんだで、俺ら大体常盤台制服ばっかなんだよな

23:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misaka10402
まぁな、普段着のセンスなんてたかが知れてる

24:以下名無しに代わりましてミサカがお送りします
ID:misakaxxxxx
>>21-23
おk把握

番外個体「じゃ、行こっか」ギュッ

百合子「うン!ってユリコはユリコは元気一杯頷いてみたりィ」ギュッ

128 :短めェ……投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/06(火) 22:04:03.06 ID:Xi0sNUAO
???「ちょっと、その子達から離れてくれない?」

ショタレンジャー「「「!!」」」ザザッ

ショータ1・2「「淡希姉ちゃン!」」タッタッタ

結標「大丈夫だった? 変な事されなかった? ……随分奇抜な格好ね……何者?

レッド「ミサカ達はショタ」

結標「答えは聞いてないのよ! 馴れ馴れしくこの子達に触れないで頂戴!」

ブルー「なにそれ理不尽」

結標「黙りなさい変態三つ子!」ヒュンヒュン

ブルー「ぐっ!」ドスドス

イエロー「ブルー! おのれピンクサラシめ!」ダッ

結標「ふっ、甘いわね」ヒュン

イエロー「ふべしっ!」ベターン

レッド「よくもブルーとイエローを……」

結標「それで? あなた達は一体何なの? 御坂美琴と瓜二つだから、何となく想像は付くけれど」

レッド「……お察しの通り、ミサカ達はその御坂美琴お姉様のクローン、通称『妹達』の一部です、とピンクサラシに説明します」

結標「その呼び方止めて貰えない? 私には結標淡希って名前があるの」

結標「それと、赤い服の子(ショータ1)がリュウで、緑の服の子(ショータ2)がソウだから。変な呼び方しないでくれる?」
 
130 :短めェ……投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/06(火) 22:06:58.66 ID:Xi0sNUAO
レッド(ブルーとイエローが倒されてミサカ1人……相手はレベル4……圧倒的不利っ!)

レッド(ここはMNWで対応策を募るべきっ、とレッドは早速MNWにアクセスします)



【結標】ピンクサラシにショータたん取られてた【淡希】

1:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
せっかく見つけたショータたんは、既に悪の女幹部ピンクサラシこと結標淡希の魔の手に堕ちていた!
ブルーとイエローを倒され、窮地に立たされるレッド!
そこで、諸君等にピンクサラシへの対応策をご教授願いたい。

2:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10032
おめでとう、君達の任務は終了だ。
速やかに帰還せよ。
相手の方が一枚上手だ。

3:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka13577
『相手の方が一枚薄着だ』に見えた

4:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10039
あながち間違ってないから困るwwwwww

5:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka19090
結標淡希?ああ、あの露出の多いバンカラツインテール女か
えっ、そいつがショタセロリの保護者?
131 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/06(火) 22:10:25.55 ID:Xi0sNUAO
6:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka20001
えっもしかして>>1ピンチなの?待ってて、今あの人に救援要請してみる、ってミサカはミサカはおーきーてー!

7:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14510
いや運営様、今から行かせてもさすがに間に合わないんじゃ・・・

8:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
一方通行さんはまだ寝てたんですねwwwwww
てか「起きなかったら補助演算切ってやる」って脅せば即行起きるんじゃね?

9:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka20001
その手があったか!よーし補助演算中止!

10:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14889
ちょwwwwwwいきなり切るとかパネェwwwwww

一方通行「グッ……ブガッ……ブハァ!! 舞台には打たれ強くなり、工作しますのですか!?(訳:テメェ打ち止め、殺す気か!?)」

打ち止め「さっさと起きないあなたが悪いの! ってミサカはミサカはそんな事よりも大変な事態をお知らせしてみる!」

一方通行「あァ?」
132 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/06(火) 22:12:12.68 ID:Xi0sNUAO
打ち止め「下位個体が2人ピンクサラシにやられちゃったの! あと1人近くにいるから、助けてあげて! ってミサカはミサカは潤んだ瞳で懇願してみる!」

一方通行「ピンクサラシだァ? 何者なンだよソイツは?」

打ち止め「ピンクサラシはムスジメアワキって名前だよ、ってミサカはミサカは教えてみたり!」

一方通行「結標だァ? ……クックックッ……ソイツなら一発で無力化出来る方法があるぜェ」ニヤリ

11:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
運営様まだか、早くしないと>>1やられちまうぞ

12:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
オイマジで早く、早くしてくれないとマジ死ぬ

13:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misakaxxxxx
結標って確か、一方通行に殺されかけたんだよな
決め台詞は「悪りィが、こっから先は一方通行だ。侵入は禁止ってなァ!」

14:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14510
なにそれカッコイイ///

15:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka20001
ごめーん、待ったー?ってミサカはミサカは対応策ゲーット!
133 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/06(火) 22:13:54.15 ID:Xi0sNUAO
結標「逃げるだけ無駄よ、大人しく殺されてしまいなさい?」ヒュン

レッド「っ……!」ドスッ

結標「さあ、トドメよ」スッ

レッド「くっ、このショタコンめ! とレッドは罵ってみます」

結標「ぶふっ!? ゲフゴホ!! なっ、なんななななななななん何をコンッ根拠にショタむぐショタコンって……ッ!!」アタフタ

レッド「その子達の保護者気取りなところを見れば一目瞭然です、とレッドは解説します」

結標「たたったった偶々ホグフ保護っしっただけよ! べべべべ別にふじえ不純な動機なんて……ッ!」アタフタ

16:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
ちょwwwwwwテンパり杉wwwwwwこうかはばづぐんだwwwwww

17:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
ふじえって誰wwwwww

18:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14889
噛みすぎワロタwwwwww

19:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14510
さすが一方通行さんは格が違ったwwwwww
134 :短けェ……ここまで ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/06(火) 22:16:50.93 ID:Xi0sNUAO
20:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka13577
てか殺そうとするとか同族嫌悪にも程があるだろピンクサラシwwwwww

21:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10032
ピンクサラシは頭の中もショタセロリの事でドピンクなんだろうなwwwwww

22:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka20000
この程度の責め句でここまで慌てるとは、ピンクサラシはドMの資質もあるかも知れないなwwwwww

23:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10039
今回ばかりはID:Misaka20000に同意するwwwwww

結標「ハア、ハア、ハア……くっ、人が言われたくない事を言ってくれちゃって……そんなに悲惨な最期がお望みかしら!?」

一方通行「見ィつけたァ」ニタァ

結標「一方通行!? ……そうか、貴方の入れ知恵ね!? クソッ、ロリコンの分際で!」

一方通行「だァから、ショタコンに言われても痛くも痒くもねェっつゥのォ」ニヤニヤ

結標「だからショタコン言うなああああ!!」
 
148 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:12:31.19 ID:2skRRcAO
リュウ「オ、オマエらァ! 淡希姉ちゃんをいじめるなァ!」

ソウ「俺もいじって貰おう……!」

一方通行「あァ?」ギロッ

リュウ・ソウ「」ビクッ

24:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
おい、今度は一方通行さんがショータたんをいじめそうなんだけど
あれだよ、一方通行さんが弱くなっても、こっちは強くなってないんだよ
戦うなんて無謀過ぎる、運営様何とかして

25:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14889
何言ってんだ
守りたいたいって思えるものがあるなら、それだけで胸張って戦えよ
相手の方が強いとか弱いとか、そんな小さい事は関係ないんだよ
諦めない事が肝心なんだろうが、とにかくやってみろ

26:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka13577
イケメンキターーー( °∀ °)ーーー!

27:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10039
相変わらずのMisaka14889クオリティッ!そこに痺れる憧れるゥ!

28:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10032
ていうか16582号と18071号は無事なのか?生きてるのか?
149 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:16:51.18 ID:2skRRcAO
29:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka16582
コルク抜き常備とか、お前の血液はワインかと
とりあえず生存報告

30:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka18071
いきなり目の前が鉄板でマジ痛かった
ほんの数秒前まで気絶してたのは内緒

31:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
……生きていたか

32:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14510
生きていたか

33:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka15000
生きていたかッ!

34:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14889
ショタレンジャー!!

35:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misakaxxxxx
お前らそれ好きだなwwwwww
150 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:20:15.70 ID:2skRRcAO
リュウ「うゥ……」ビクビク

ソウ「」ビクビク

結標「一方通行! お願いだからこの子達に乱暴はしないで!」バッ

一方通行「……別になンもしねェよ。ガキどもが勝手にビビってるだけじゃねェかよォ」

一方通行(コイツらが俺のクローンかよォ。ったく、わざわざガキにするなんざァ、随分いい趣味してやがるぜェ)

一方通行「さァてと。クソガキが腹ァ空かせてっと後がうっせェから、俺は帰るぜェ」カツカツ

結標(あいつ、一体何しに来たのよ……まあ、十中八九冷やかしでしょうけど)

結標「まあ、何にせよこの子達は私が養ってるから、貴女達は他を当たるのね。リュウ、ソウ、行くわよ」

リュウ・ソウ「バイバイ、カラフルなお姉ちゃン達」

11329号「……人生はそう甘くない、とレッド改めミサカ11329号は挫折を味わいます」

16582号「ショタレンジャーは……解散ですね……とブルー改めミサカ16582号はネガティブな決定を承認します」

18071号「ミサカ達……名無しのミサカに戻ります、とイエロー改めミサカ18071号も名前を捨てます」

こうして、ショタレンジャーの短い戦いは幕を閉じた。



第2話『捜索! 幼児の一方通行!』
終了するぜい
 
 
151 :間髪入れずに第3話だにゃー ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:26:53.25 ID:2skRRcAO
ショッピングモール

ユリコ「ねェねェお姉ちゃン、ってユリコはユリコはお姉ちゃんを見上げてみるゥ」

番外個体「(かっ可愛い!)どうかしたのユリコ?」

ユリコ「あのねェ、さっきから猫さンの鳴き声がするのォ、ってユリコはユリコは辺りを見回してみるゥ」

猫?「にゃー」

番外個体「……本当ね。どこにいるのかな?」

路地裏

番外個体「この辺りから聞こえて……って……」

ユリコ「?」ヒョコッ

番外個体(猫じゃない! 金髪とかアロハシャツとかの前にまずどう見ても猫じゃない人間!)

ユリコ「あなたなんてお名前ェ? ってユリコはユリコは素朴な疑問をぶつけてみるゥ」

猫?「つっちーに名前はまだないにゃー、ってつっちーは早速天邪鬼(うそつき)にゃー」

番外個体(名乗ってんじゃないの2度も! 何コイツ怪しすぎる!)

番外個体「あーはいはいつっちーねー了解よーしユリコ帰るわy」

ユリコ「わァ~猫さン喋ったァ~ってユリコはユリコはこの子飼いたい! ねェお姉ちゃんいいでしょォ?」
152 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:33:53.15 ID:2skRRcAO
番外個体(猫じゃない、猫じゃないのよユリコお! ああ、そんなキラキラした瞳で見つめないで上目遣いは反則だってばよ!)

ユリコ「ダメェ?」ウルウル

番外個体「うう……」タジタジ

???「何やってるんだ美琴ー? って美琴じゃなくてソックリさんの方かー。にしては何だかお姉さんオーラ出しまくりだけど」

番外個体「ええと……誰? (というかなんで掃除ロボに乗ってるのよ?)」

舞夏「通りすがりのメイド見習いだ、覚えておけ!」スッ

番外個体(め、名刺!? コイツ……できる!)

舞夏「……ってうおおお! なんかちっこい兄貴がいるぞー!?」

番外個体「これと知り合いなの?」

舞夏「仮にも兄貴のソックリさんを『これ』扱いして欲しくないんだぞー?」

つっちー「にゃー。つっちーは土御門元春のクローンなんだにゃー、ってつっちーは正体をバラしますにゃー」

舞夏「クローンだとー!? これは兄貴に事情を説明させなければ! という訳で私はこれでー」

イザユケオソウジロボー!ウインウイン

ユリコ「バイバァーイメイド見習いのお姉ちゃァン、ってユリコはユリコは手を振ってサヨナラしてみるゥ」
 
155 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:38:27.38 ID:2skRRcAO
つっちー「ちなみに、『グループ』の能力者はみんなクローンがいるにゃー、ってつっちーは蛇足情報をご提供だにゃー」

番外個体(『グループ』……確か一方通行が所属する組織だったわね)

番外個体(能力者って一方通行と土御門の他に誰がいるんだっけ? ……こないだMNWで騒いでた結標淡希ってのがそうか)

番外個体(他の面子は能力者じゃないのかな? 別にどうでもいいけど)

ユリコ「お姉ちゃァン……猫さン……」ウルウル

番外個体「うう……分かった。仲良くするのよ? あとコイツ猫じゃないから」

ユリコ「わァいやったァ! ってユリコはユリコは喜びを全身で表現してみるゥ!」ピョンピョン

番外個体(くはあ! 可愛過ぎるううううう!!)

とある寮・土御門の部屋の前

舞夏「おーい兄貴ー! いるのは分かってるんだぞー? さっさと扉を開けないとぶち破るけど構わんのかー?」ドンドンドン

土御門(うにゃー。何なんだにゃーこんな朝っぱらから……)ガチャ

土御門「どうしたんだぜい? 愛しの舞夏」キリッ

舞夏「兄貴ったら、公衆の面前で『愛しの舞夏』だなんて恥ずかしいぞー!/// ……そんな事より」
156 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:45:46.29 ID:2skRRcAO
舞夏「ついさっき兄貴のクローンを名乗るちびっ子に出くわしたんだがなー、あれは一体どこの誰との子供なんだー!?」

土御門「まっ、待った待つんだ待ちやがれい! 俺が舞夏以外の女を本気で愛せる訳がないぜい!」

舞夏「だったらあれがクローンだって証明出来るのかー!?」

土御門「実物を見てみない事にはなんも言えんにゃー! 見たって場所まで案内するにゃー!」

上条「土御門~……こんな朝っぱらから何騒いでんだよ?」

禁書「うるさくて目が覚めたよおなかがすいたんだよとうま~」

上条「……!(ニヤリ) 喜べインデックス! 今日の朝飯は土御門のおごりだそうだ!」

土御門「なんでそーなるにゃー!」

禁書「朝からお隣で騒いでた罰なんだよゴチになります!」

土御門「不幸だにゃー!」

数分後、土御門の部屋

上条「んで? 結局何騒いでた訳よ?」ムシャムシャ

禁書「わたしも超教えてほしいかも」モグモグ

舞夏「あにきに浮気疑惑が。でも、そんなあにきが、私は好きだよ」

土御門「お前らの口調が『アイテム』っぽいのはさておいて。……舞夏が言うには、俺のクローンらしきちびっ子がいるって事なんだぜい」
157 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:49:21.10 ID:2skRRcAO
上条「うげっ! マジかよ! 一方通行のクローンといい、一体どうなってやがんだ最近」

舞夏「こらーっ上条当麻! 仮にも兄貴の分身に対して『うげっ!』とか失礼な! 食事没収するぞ~!」

上条「申し訳御座いせん土御門様!」瞬間謝罪(リメン・ドゲザ)

禁書「とうま。とうま。『くろーん』ってなに?」

上条「あー、まあ簡単に言うと人工的な双子みたいなもんだ」

禁書「む。ホムンクルスみたいなものなのかな……。で、つちみかどの『くろーん』がいたんだよね?」

舞夏「そうかもだけど、もしかしたら隠し子の可能性もあるんだぞー?」

禁書「むー。妹に隠し事するのは兄としてよくないかも。包み隠さず話すべきだよ」

土御門「だから身に覚えがないって言ってるにゃー!」

土御門「そもそも、話せるくらい育ってんならクローンの可能性の方が高いぜい?」

舞夏「ふっ、そこまで言うんなら実物を見せてやるぞーついて来い!」

イザユケオソウジロボー!ウインウイン

上条「……本来の目的を微妙に達成出来ない掃除ロボが、上条さんは不憫でならないですよ……」

数分後・路地裏

舞夏「あれー? 確かにここにいた筈なんだぞー?」
158 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:51:30.13 ID:2skRRcAO
上条「……このダンボールに入ってたのでせうか? (捨て猫かよ……しかも何故『さがさないでください』?)」

禁書「むー、ちょっと残念かも」

土御門「どこ行っちまったんだぜい?」

舞夏「そういえば! 白い女の子連れた美琴のソックリさんが先にいたっけ。多分あの2人が連れてったんだろうなー」

上条(白い女の子連れた御坂のソックリさん? ……ああ、番外個体、だったっけか)

土御門「そいつがどこにいるか……は分かりっこないよにゃー。さて、どうするにゃー舞夏」

御坂妹「こんな所で何をしているのですか、とミサカは尋ねます」

禁書「あなたはいつかのクールビューティー!」

上条「おお、ちょうどよかった御坂妹。ちょっと頼みたい事があるんだ」

上条「番外個体がどこに住んでるかとか分からないか? MNWってので調べてほしいんだけど」

御坂妹「番外個体でしたら、現在MNWで『つっちー』の一挙手一投足を実況中継していますが、とミサカは報告します」

御坂妹「なんだったら呼び出しましょうか、とミサカは提案します」

上条「おう、助かる! ついでにその『つっちー』ってのも連れて来るよう言ってくれ」
159 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:53:51.16 ID:2skRRcAO
猫なで声のショタを拾ったんだが(196)



196:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misakaxxxxx
ユリコに転がされるつっちー可愛いよつっちー
転がしてるユリコの方が断然可愛いけど

197:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka11329
ミサワさんは最高です!つっちいいいいいい!

198:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka16582
もう一生付いてきます!つっちいいいいいい!

199:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka18071
・・・ふううわあああああかわええええ

200:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10093
賢者タイム無効wwwwww対ショタコンの破壊力パネェwwwwww

201:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka15000
>>197-199
お前らが元気になってホントよかったwwwwww
160 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:56:00.01 ID:2skRRcAO
202:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka14889
昨晩いちごおでん(ホット)をやけ食いしてた奴らとは思えん程に見事な復活を遂げたな、ショタコンとして

203:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka19090
いちごおでんやけ食いにまで付き合わされた鬱だ死にたい・・・

204:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10039
お前はホント断るの下手だよな、まあご愁傷様

205:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka10032
業務連絡ー業務連絡ー、ミサワさんミサワさん、つっちーを連れて拾った所までお越し下さい

206:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misaka13577
ん?何かあったの?

207:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします
ID:Misakaxxxxx
オリジナルがあそこに行ったのかな?メイド見習いが報告に行ったみたいだし
おk了解、5分で着くから待たせといて
161 :ここまでだぜい ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/10(土) 20:58:43.40 ID:2skRRcAO
5分後

番外個体「お待たせー……ってうわっ。何でこんなにいるのよ?」

御坂妹「さあ、とミサカは首を傾げます」

ユリコ(うわァ、怖そうな人がいるゥ、ってユリコはユリコはお姉ちゃンの陰に隠れてみるゥ……)ビクビク

つっちー「にゃー?」

土御門「うおっ、マジでいたにゃー」

上条「てか何でちびっ子なんでせうか?」

禁書「おお、意外とかわいいかも。というかそっちの白い子もかわいい!」

舞夏「婿にはやらんぞー?」

ユリコ「もゥ! つっちーはユリコの友達だもん! ってユリコはユリコは膨れてみるゥ!」プクー

番外個体(かっ可愛い……!)ホワーン

土御門「俺達もつっちーと友達になりたいんだぜい。駄目かにゃーユリコちゃん?」

ユリコ「ホントォ? じゃァユリコとも友達になってくれるゥ? ってユリコはユリコはお願いしてみるゥ」

禁書「もちろんなんだよ! よろしくねユリコ!」
 
 
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 21:34:21.22 ID:FXZLYXEo
かわいいんだぜぃ・・・
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 03:18:37.73 ID:IHdOAYDO
日記はここで終わっているようだ








って感じになったwwwwww
急に消えるなwwwwww
164 : ◆bmhfkfa102 [sage]:2010/04/11(日) 09:05:51.02 ID:brIZfIAO
>>163
一応名前のとこに消えるっぽい旨は書いてるけど、分かりづらいよねそうだよね

ちょっとここまでに出てきたオリキャラを軽く紹介しますね
あ、二次設定がある番外個体ももちろん紹介します

ちなみに分かるとは思いますが、このSSは20巻より後の設定です
165 : ◆bmhfkfa102 [sage]:2010/04/11(日) 09:11:41.89 ID:brIZfIAO
・番外個体
ミサカシリーズ最新作。
ロシアの一件以来、一方通行(特に黒翼一方通行(ダラクサレータ))に激しいトラウマを持っている。
ユリコに萌えすぎて死にそう。

・ユリコ
一方通行の幼体クローン『欠損個体(ロストナンバー)』。
製造過程の染色体異常により、幼女として生まれた。番外個体に懐いている。
口調は打ち止め+一方通行。

・ミサカ11329号、16582号、18071号
ショタレンジャー。
ショタの為なら傷つく事さえ恐れない。
11329号が赤、16582号が青、18071号が黄色にそれぞれ髪や服を染めている。

・ミサカ10093号
オタクな妹達の1人。
痛ゴーグルや缶バッジを着用している。
ちなみに痛ゴーグルに描かれているのは某ラノベの通称『お姫様』。

・ミサカ15000号
『青春アミーゴ』大好きな妹達の1人。
ポンチョを着用している。

・リュウ、ソウ
結標淡希に保護された一方通行の幼体クローン。
(リュウ)
質問されるのが大嫌い。赤レザー着用。
(ソウ)
何故かやさぐれている。濃い緑の革ジャケット(右腕部バッサリ)着用。
166 : ◆bmhfkfa102 [sage]:2010/04/11(日) 09:19:14.49 ID:brIZfIAO
・つっちー
番外個体とユリコに拾われた、土御門元春の幼体クローン。
言葉の端々に「にゃー」がつくため、ユリコに猫だと思われている。
サングラスをしていないところ以外はオリジナルと一緒。



ま、ざっとこんなもんじゃん?
 
176 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/11(日) 21:50:05.14 ID:brIZfIAO
夜・土御門の部屋

土御門(子供とはいえ、俺のクローンまで造られてたとはな……統括理事会の思惑が分からん……調べてみるか)

土御門(クローンが造られてるのは、俺1人じゃないかも知れんしな)

2時間後・『グループ』のアジト

海原「お久しぶりですね皆さん、ご無事で何よりです」

結標「ふん、余計なお世話よ……ところで、召集かけた張本人は何処なのかしら?」キョロキョロソワソワ

一方通行「ったく土御門のヤロォ、呼び出すンならテメェが真っ先に来てろっつうンだよ」

土御門「……待たせてすまないな。ちょっと調べものをしていた」

結標「全く、一体どんな仕事なのよ? こっちには一刻の猶予もないっていうのに!」イライラソワソワ

土御門「そんなにリュウとソウが気になるか?」

結標「当たり前でしょ! 早くしなさ……って、何で貴方があの子達の名前を知ってるのよ?」

一方通行「……もしかして、俺らに関係あるのかァ? ……例えば……クローン関係、とかなァ」

土御門「察しがいいな一方通行……その通り。どうやら俺達のクローンが造られてたらしい」

結標「……詳しく聞かせて貰えるかしら?」
177 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/11(日) 21:53:01.80 ID:brIZfIAO
土御門「ああ、それの説明もあってお前らを呼び出した。……統括理事会の一部が密かに『量産能力者実験』を続けてたらしい」

土御門「まあ、なんだかんだあって『欠陥電気』以外はご破算になった様だが」

土御門「そんな訳で、計画自体は今は完全に破棄されてるんだが、その名残がある」

土御門「量産されたクローンの一部が、未だ破棄されずに存在し続けてやがるんだ」

一方通行「俺のクローンは、前に俺がやってた『実験』の別プランが目的で造られた、とは聞いてるがなァ」

海原(ふむ……となると、能力者ではない僕(エツァリ)のクローンはいない、と断言出来ますね)

結標「……という事は、私達以外の能力者のクローンもいるという事? クローンなんかではまともに能力を使えると思えないのだけど」

土御門「今回の件をデータベースで調べてみたんだが、まともに能力が使えるクローンは、どうやらレベル5のクローンだけの様だ」

土御門「レベル4以下の能力者のクローンは、レベル0か1相当が殆どだったんで実験中に破棄された、と資料にはある……が、事実とは違っていた」
178 :目玉が爛々あわきんさん ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/11(日) 21:55:26.93 ID:brIZfIAO
海原「どういう事です? ……もしや、レベル4以下の方のクローンの生き残りがいるんですか?」

一方通行「まァ、そういうこったろォな。そうなンだろォ土御門?」

土御門「ああ。……何故かは分からんが、俺のクローンは生き延びていた。実際に会ったから間違いない」

結標(まさか……ショタかショタなのショタですね!?)ハアハアジュルリ

海原「む……結標さん?」

一方通行「……放っといてやれ」

土御門「で、だ。ここからが仕事の話になる訳だが……」

結標「捜すのね!? 生き残りのクローンを捜すんでしょ!? 私に任せなさい!!」ハアハアヒュン

土御門「その通り……って答える前に行っちまった……」

一方通行「アイツ……自分を座標移動させて平気なンかよォ……」

海原「あ、愛の力……って、やつでしょうか、ね? ハ、ハハハ……」

一方・海・土(ショタコン怖ェェ……)

翌日昼過ぎ・とあるカフェ

結標「勢いで飛び出して昼になるまで捜し回ってしまったけれど」

結標「よく考えたら、オリジナルと同い年の可能性の方が高いのよね……ハア、私ってここまで酷いショタコンだったのね……」ズーン
179 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/11(日) 21:58:14.68 ID:brIZfIAO
???「あら、結標淡希さんじゃございませんの。留学の方はどうでしたの?」

結標「白井黒子さん。お久しぶりね。……まあまあ満喫した、というところかしら」

黒子「ところで、御坂美琴お姉様を見かけませんでして? 今朝方どこかへ出かけて行ったきり、帰ってきませんのよ」

結標「さあ、見てないわね。何も言わずに出ていった訳ではないのでしょう?」

黒子「そう言えば……窓の外を見て『小さいアイツがいる!』とおっしゃってましたわね……」

結標(知り合いのクローンでも見たのかしら? ……小さい!?)ガタッ

黒子「ど、どうなさいましたの!?」

結標「い、いえ、何でもないわ(落ち着け落ち着いて落ち着きなさい私! 女の子かも知れないでしょう!?)」

黒子「とにかく、もしもどこかでお姉様を見かけましたら、わたくしまで連絡をくださいな」

結標「なら、携帯の番号を交換しましょうか」

黒子「そうですわね……これでよし、ですの。では、よろしくお願い致しますの。わたくしはこれで」ヒュン

結標(あれだけの事をされた相手によく平然と話しかけられるわね……まあ、私も人の事を言えないけれど)
180 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/11(日) 22:00:58.27 ID:brIZfIAO
同時刻・第六学区

美琴「さあ、次はどれに乗りたい? お姉さんがじゃんじゃん奢ったげるわよ♪」フンス

???「あんまり女の人に払わせるのは気が引けるのでせうが、とカミジョーさんは困惑顔でせう」

美琴「気にしなくていいのよ♪ よっし! 次はゴーカート行くわよ! れっつごー♪」ギュッ

カミジョー「うわわっ、手を握っ、ってカミジョーさんは慌てませう!」

美琴(うっふふ~♪ 普段はやられっぱなしでも、アイツのクローン、しかも子供なら主導権は私のものよ♪)ニコニコ

???「ねえ、あれって御坂さんじゃない?」

???「あ、ホントですね。男の子を連れてますけど、親戚の子とかでしょうか?」

???「ん~……あの子ソックリの人をどこかで見た気が……ん? 携帯鳴ってるよ」

???「ホントだ。はいはーい」

黒子『初春、今どちらにおいでですの?ひとつ頼まれて欲しい事がありますの』

初春「佐天さんと遊園地に来てますけど。頼みって何ですか~? あっ、ひょっとして御坂さんの事ですか?」

黒子『流石は初春、わたくしの事よく分かってますのね』
 
182 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/11(日) 22:03:15.00 ID:brIZfIAO
初春「御坂さんなら今同じ遊園地にいますよ。スカイ・ハイランドってところです」ピッ

佐天「あれ? 切っちゃっていいn」

黒子「ご協力感謝致しますの」ピッ

佐天「うわっビックリした! 毎度の事だけど、いきなり現れないでくださいよー」

黒子「それで、お姉様はどちらですの?」

初春「あそこですよ~。なんか男の子と一緒ですけど」

黒子「まあ! あのツンツン頭! まさか、まさか……おのれ類人猿めええええええ!!!!!!」ダダダダ…

佐天「なんか白井さん……すごく殺気立ってたけど、放っといて大丈夫かな?」

初春「大丈夫ですよ~御坂さんがいますし」

佐天「ま、そうだねー」

オネエサマァァァアアアァァァアアア!!

美琴「この声は……!」バキイッ

黒子「へぶうっ!」ドシャアッ

美琴「いきなり飛びついてくんな!」

黒子「流石はお姉様。一瞬たりともこちらを見ずに顔面にクリーンヒットとは、黒子は感激致しましたの」ヒリヒリ
183 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/11(日) 22:05:48.41 ID:brIZfIAO
美琴「何でアンタがここにいるのよ!」

黒子「お姉様あるところに黒子あり、ですの。そんな事よりそこの小さな上条さんは一体何なんですの!?」

カミジョー「カミジョーは上条当麻兄さんのクローン『弟分』だぜ、ってカミジョーさんは自己紹介しませう!」

黒子「クローン……ですの?」

美琴「そうよ。アイツ本人じゃないんだから、文句はないでしょ?」

黒子「うむむ……では、わたくしもお供致しますの」

美琴「はあ? 何でそうなるのよ?」

黒子「今日は2人で買い物に行く約束をしてたはずですけど、お忘れになりましたの? お姉様」

美琴「……そうだった。ゴメン、すっかり忘れてたわ」

カミジョー「ところで、あなたは誰ですか? ってカミジョーさんはツインテールの可愛いお姉さんに尋ねませう」ニコ

黒子「へっ!? わ、わたくしは白井黒子と申しますの。以後お見知り置きを(可愛らしい笑顔に不覚にも萌えましたの……)」

海原〈こちらミサコン、スカイ・ハイランドにて上条当麻のクローンを発見、どうぞ〉ガッ

土御門《シスコン了解、速やかに確保せよ、どうぞ》ガッ
184 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/11(日) 22:07:47.99 ID:brIZfIAO
海原〈当該クローンは現在御坂美琴と行動を共にしている模様。接触は難しいと思われる、どうぞ〉ガッ

土御門《了解、ではそれらを追跡し、機を見て上条クローンを確保せよ、どうぞ》ガッ

海原〈了解した、通信を終了する〉ガッ

同時刻・とあるカフェ

結標「さて、と。そろそろ動きましょうか。……と、その前に」prrr…ガチャ

リュウ『はィ、結標ですがァ』

結標「淡希よ。昨晩から留守にしてごめんなさい。何か困った事はなかった?」

リュウ『俺に質問をすンな。……別になンもなかったよ』

結標「……良かった。ソウと代わってくれる?」

リュウ『ソウなら淡希姉ちゃんが帰って来ねェから、拗ねて寝ちまってるぜェ』

結標「……ごめんなさい、夜までには必ず帰るから。じゃあ、また後でね」

リュウ『おゥ、仕事ガンバレよォ』ガチャ

結標(帰ったら2人をうんと可愛がってあげよう。その為にも、さっさとクローン捜しを終わらせないと!)

一方通行「よォ、ここにいやがったか」

結標「一方通行。そっちの方はどう? 1人ぐらい見つけたのかしら?」
185 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/11(日) 22:11:21.44 ID:brIZfIAO
一方通行「さっきクソ医者ンとこに1人預けて来た。『うちは託児所じゃないんだけどね?』とか言われちまったがなァ」

結標「ふうん、流石ね。(というか託児所って事は子供?)ちなみに誰のクローンなの?」

一方通行「『ウイハル』って奴だ。頭の上に花ァ咲かせてやがったぜェ」

結標「……何よそれ?」

一方通行「俺に聞くンじゃねェよ。それと……ホラよ」ポイ

結標「トランシーバー? こんな前時代的な物で連絡取り合ってるの?」

一方通行「土御門の趣味なンじゃねェの? まあ、性能は最先端らしいから、問題ねェだろ」

土御門《こちらシスコン、そっちの首尾はどうだロリコン、どうぞ》ガッ

一方通行〈こちらロリコン、頭に花生やした女を保護した。それと、ショタコンと合流した、どゥぞ〉ガッ

結標〈というか、私資料がないから送って頂戴シスコン、どうぞ〉ガッ

土御門《ショタコン、お前矢も盾もたまらず飛び出していったからな……了解、メールで送る》ガッ

結標〈だだだだからショタコンじゃないっての!〉ガッ

一方通行「……不本意だがコードネームだ。我慢しろよォ」

結標(くっ……土御門、首を洗って待っていなさい!)
 
 
198 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 01:43:58.58 ID:abIka6AO
同時刻、とあるファミレス

???(……ハッ! ここは……ファミレス? 私、確か……死んだはず、よね? だけど生きてる……どうなってるの?)

???(……とにかく、情報を、集めない、と……)クラッ

???「大丈夫か嬢ちゃん? ……顔色悪いな、病院まで連れて行ってやるよ」

???「……え? はあ……」

とある病院・病室

カエル医者「……うん、疲労が溜まっているだけみたいだね? とりあえず、今日は安静にしているんだよ?」

???「はい、ありがとうございます」

???「よう、単なる過労で良かったな」

???「過労でも死ぬかも知れないんだし、ここまで連れて来てくれたあなたには感謝してるわ。えっと……」

???「半蔵だ。服部半蔵」

半蔵「じゃ、俺はそろそろ帰るわ。今日はゆっくり休めよ」

???「うん、そうするわ」

半蔵「……おっと、そう言えば。まだ名前聞いてなかったな」

???「……私は、フレンダ」
199 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 01:46:22.97 ID:abIka6AO
同時刻、スカイ・ハイランド

美琴「オラオラ、またぶつかっちゃうわよー♪」ドカンッ

カミジョー「うわーやられたーってカミジョーさんはくるくる回りませう~」

黒子「うふふ、手加減なしですのねお姉様……あう!」ドカンッ

佐天「はっはっはー、よそ見はいけないなあ白井君」

黒子「くっ、やってくれましたわね佐天ぎゃん!」ドカンッ

初春「ふっふっふ、甘いですね白井さん。狙ってるのが1人とは限りませんよ!」

黒子「何故にわたくしばっかり! えーい、ならば2人まとめて返り討ちにしてくれますの!」ギュイイイン

海原〈こちらミサコン、向こうのメンバーが増えて益々クローン確保が厳しい状況となった、どうぞ〉ガッ

土御門《シスコン了解、直ちに応援に向かう》ガッ

海原(さて、土御門が来るまで、ただ黙って見ているのもつまらないですね……そうだ。あれをやってみましょう)

同時刻・第七学区

結標「さて、次はこの辺りを捜してみましょうか」

一方通行「なンだァ、クローンはガキって可能性は棄てたンですかァ?」ニヤニヤ

結標「べっ別に子供じゃなくても問題ないわよ!」
200 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 01:47:57.66 ID:abIka6AO
打ち止め「あー! あなたは! ってミサカはミサカはあの人に駆け寄ってみたり」トテトテ

一方通行「あン? こンなとこで何してやがンだ打ち止め」

打ち止め「ヨミカワとお散歩してたんだけど、途中でヨミカワが警備員のお仕事行っちゃったから」

打ち止め「1人寂しくお散歩続行中なの、ってミサカはミサカはうなだれてみる」ショボーン

結標「この子が貴方の『娘さん』な訳ね」クスクス

一方通行「どういう意味だァ?」

打ち止め「いやー娘だなんて照れちゃうなーってミサカはミサカはにやけながら頭をポリポリ掻いてみたり」

一方通行「いちいち照れンなクソガキ! ……そォだ。打ち止め、ひとつ頼まれてくれるかァ?」

打ち止め「いつものカフェのマフィン3つで手を打とう、ってミサカはミサカは交渉してみる」

一方通行「……わァったよ、しゃァねえなァ。ンじゃァMNW使ってコイツらのクローン捜し手伝って貰えるかァ?」スッ

打ち止め「ふむふむ、りょーかい! ってミサカはミサカは敬礼そして任務開始!」
201 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 01:49:51.00 ID:abIka6AO
学園都市内の全ミサカに緊急指令!



1:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
はい、お前たち注目!ってミサカはミサカは金○先生っぽく話し始めてみる!
今から感覚共有で送る画像の人々にはクローンが存在する!
そのクローンを捜し出し、速やかに保護するのだ!ってミサカはミサカは指令を出してみたり!

2:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
運営様からの指令キターーー( °∀ °)ーーー!

3:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
クローンって、ミサカシリーズと一方さんの以外にもいるんすか?初耳なんだけど

4:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
そういえば、お姉様が今朝小さな上条さんとどこかへ向かうの見たな

5:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
『保護』って名目で連れて行ってイロイロエロエロしちゃうんですねハアハア

6:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
>>5
お前は待機だ、指一本も動かすな
202 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 01:50:53.81 ID:abIka6AO
7:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
>>5
黙ってろ変態

8:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
これはショタレンジャーの出番ですね分かりますレッド参上!

9:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
呼ばれて飛び出てブルー参上!

10:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
どこからともなくイエロー参上!

11:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
新たな仲間グリーン参上!

12:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
ちょwwwwwwおまwwwwww

13:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
何で加入してんのwwwwww

14:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
つっちーでショタに目覚めたかwwwwww

15:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
クローン=ショタとは限らないってwwwwww
203 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 01:52:40.74 ID:abIka6AO
16:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
さあ諸君、早速捜索開始だ!ってミサカはミサカは行動を促してみたり!

打ち止め「下位個体のみんなも手伝ってくれるから、あと4人くらいすぐだよ! ってミサカはミサカは胸を張ってみる!」エッヘン

一方通行「おゥ、ンじゃァよろしく頼むわ」

17:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
運営様、この画像の赤い○がついたのは保護済みって事でいいのか?

18:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
そうみたいだよってミサカはミサカは補足説明!

19:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
運営様、早速見つけた訳ですが@第四学区

20:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
はええなおいwwwwww

21:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
ショタかショタだなショタですね!?

22:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
感覚共有北
ぅゎょぅι゛ょじゃないかガッカリだよ
204 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 01:54:22.08 ID:abIka6AO
23:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
今18071号と合流した
この幼女シャケ弁大好きみたい
夕食用にと思って買ってきたシャケ弁嗅ぎ付けて奪われたorz

24:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
ドンマイ
こちら第三学区、なんかメル変なショタがいるんですがwwwwwwくやしいでも感覚共有しちゃうwwwwww

25:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
メル変とか言うから羽でも生えてんのかと思ったらその通りだったwwwwww

26:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
コイツのオリジナルアレじゃね?冷蔵庫の親戚じゃね?wwwwww

27:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
いや冷蔵庫そのものだろwwwwww
てか続々と見つかってるな

打ち止め「早速2人発見ーってミサカはミサカは状況報告してみる!」

結標「ふうん。思っていたより優秀ね」
205 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 01:57:34.29 ID:abIka6AO
第三学区

19090号「あなたは垣根帝督のクローンですか、とミサカは羽付きに確認します」

カキネ「そうだよん、とカキネは軽く返すぜ」

19090号「……食べていいですか、とミサカはにじり寄ります」ジュルリ

カキネ「えっ何を? とカキネは」

ガシッドサッ

19090号「あ な た を、です」ギンギン

カキネ「」ガクガクブルブル

スパーン!!

15000号「冷静になれよ ミ・アミーゴ、とミサカ15000号はスリッパで19090号の暴挙を止めます」

19090号「ハッ! ミサカとした事が、もう少しでカキネにトラウマを与えるところでした、とミサカ19090号は15000号に感謝します」スタッ

カキネ「」ササッ

15000号「どうやら既に軽くトラウマのようですね、とミサカ15000号は自分にすがりつくカキネの頭を撫でて慰めます」

19090号「大変失礼致しました、とミサカ19090号はカキネに土下座で謝罪します」

15000号「さて、それではカキネをドクトル・フロッグに預かって貰いましょう、とミサカ15000号は提案します」
206 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 01:59:54.32 ID:abIka6AO
第四学区

10093号「ああ……ミサカのシャケ弁……とミサカ10093号は絶望に打ちひしがれます」ガクッ

18071号「後で買いに行きましょう、とミサカ18071号は10093号を慰めます」

18071号「さて、あなたは麦野沈利のクローンで合っていますか、とシャケ弁にがっつく幼女に確認を取ります」

むぎのん「あれー? このシャケ弁と今朝のシャケ弁はなんか違う気がするなー。 あれー? ってむぎのんは首をかしげてみる」

18071号「聞けやコラクソガキが、とミサカ18071号は怒りを露わにします」イライラ

むぎのん「ではでは、次なるシャケ弁を手に入れるにゃん☆ってむぎのんは」

18071号「聞けと言うのがわからんかー、とミサカ18071号の電気ショック!」ビリビリ

むぎのん「あばばばばばば」バタンキュー

18071号「ふっ……確保完了、とミサカ18071号は勝ち誇ります」

10093号「シャケ弁の敵を取ってくれてありがとう、とミサカ10093号は18071号に感謝しつつもやり過ぎ感が否めません」

18071号「さて、コレをカエル先生の病院の霊安室にでも放り込んだら、改めてシャケ弁を買いに行きますよ、とミサカ18071号は幼女を担ぎます」
207 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 02:02:18.26 ID:abIka6AO
第七学区

結標「ねえ、一方通行。さっきから誰かの視線を感じるんだけど、気のせいかしら?」

一方通行「……奇遇だなァ、俺もだ」

打ち止め「ミサカも見られてる気がする、ってミサカはミサカは2人に同調してみる」

結標「……で、誰なのかしら? 出てきなさい」

あわき「お・ね・え・さ・ま~! とあわきはお姉様に出会い頭に飛びつきます!」

結標「えっ!?」ドサッ

あわき「ああ、憧れのお姉様のスベスベの柔肌! そしてあわきの顔が埋まる程にふくよかなお乳!」サスサスハフハフ

あわき「あわきは今、幸せの絶頂ですうううううう、とあわきはお姉様ああああああ!」

結標「ちょっ、やっやめてっ離れてっ!/// 一方通行! 見てないで助けて!///」グググ

一方通行〈……あァー、こちらロリコン、ショタコンのクローンを確保したァ、どォぞォ〉ガッ

土御門《……どうした? 随分疲れた声だが……?》ガッ

一方通行〈……オマエぐらいのシスコンなら、まだマシかなァ、なァンてなァ……〉ガッ
 
 
215 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 23:15:22.81 ID:abIka6AO
スカイ・ハイランド

佐天「ふい~遊んだ遊んだあ~」ウダー

初春「久々に羽目を外しちゃいましたね~」ウダー

黒子「わたくしとした事が、熱くなりすぎましたの……」ウダー

カミジョー「うだー、ってカミジョーさんはうだー」ウダー

美琴「みんな~、なんか食べるもの買ってくるけど、何がいい? 奢ったげるわよ」

佐天「おお、さすが常盤台のエースは気前がいいなあ。じゃああたしクレープで」

初春「私もクレープでお願いします」

黒子「ではわたくしはお姉様の無償の愛を」

美琴「オッケー、黒子はいらない、と」

黒子「すみませんソフトクリームをお願い致しますの」

カミジョー「うだー、ってカミジョーさんはうだー」ウダー

園内軽食売店

美琴「すみませーん、クレープ2つとソフトクリーム3つ……あっ」

海原「おや、奇遇ですね御坂さん。いや、もしかしたら運命的なものなのかも知れませんね」ニコ
216 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 23:18:23.14 ID:abIka6AO
美琴「えーっと……」ポリポリ

海原「冗談ですよ。それで、クレープ2つにソフトクリーム3つでよろしいですね?」

美琴「は、はい」

海原「ところで、『彼』とは上手くいっていますか?」

美琴「へっ!?/// いいいいいってる、ような、いってない、ような……///」アタフタ

海原「ふふ……男というものは、家庭的な女性に弱いものです。いつか『彼』に、手料理を作ってあげたらいかがでしょう?」

美琴(そう言えばあいつ、前にお見舞い行った時に「クッキーは手作りがベスト」とか言ってたっけ……っていやいやいやいや!///)ブンブン

海原「お待たせしました」

美琴「ひゃい!? ああ、えーっと、おおお金!」サッ

海原「ありがとうございます」

美琴「そっそれじゃ!」タッタッタッ…

海原(ちょっとからかい過ぎましたかね?)

土御門《こちらシスコン、スカイ・ハイランドに到着した、どうぞ》ガッ

海原〈ミサコン了解、ターゲットは南スペースのベンチにいる模様、これより当方も確保に向かう〉ガッ
217 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 23:22:24.98 ID:abIka6AO
黒子「お帰りなさいませお姉様。ってどうなさいましたの? 顔が真っ赤ですの」

美琴「何でもない……///」ゴニョゴニョ

美琴「ってあれ? カミジョー君はどこ行ったの?」

初春「佐天さんがおトイレに連れて行きましたよ」

佐天「たっだいま~」

カミジョー「たっだいま~ってカミジョーさんはすっきり顔でせう!」

美琴「ちゃんと手は洗った? ほら、アンタの分のソフトクリームよ」

佐天「おやまあ御坂さんったら、カミジョー君にはヤケに優しいんですね~?」ニヤニヤ

美琴「へっ!? そ、そんな事……///」

黒子「カミジョー君は何も頼んでませんのに、ソフトクリームを買ってきたではありませんの」

黒子「いくらあの方と瓜二つとはいえ、贔屓ですのよ」

美琴「ふぇ!? べべべ別にアイツは関係ないしカミジョー君かわいいからってだけであってそんなアイツに特別な感情があるわけじゃなくてえええ……///」

美琴「ふにゃああああああああああ」バチバチバチバチ

黒子「お姉様漏電していらっしゃあばばばばばば」
218 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 23:25:22.74 ID:abIka6AO
土御門「よう海原……ありゃあ、今近づくのは確実にマズいぜよ」

海原「来ましたか土御門。確かに、巻き添えを喰らうのがオチでしょうね」

海原「……思ったのですが、素直に事情を話してカミジョーを連れて行く方が良いのでは?」

土御門「確かにそんな気がしtあばばばばばば」

海原「つ、つちみかdあばばばばばば」

初春「ああ、大変ですよ! あの人たちまで巻き込まれてます!」

佐天(あたしと初春とカミジョー君が無事なのが不思議なんだけど……いやいや突っ込まない突っ込まない)

数分後

黒子「落ぢづぎばじだの? おでえざば」ピリピリ

美琴「……ゴメンナサイ」

土御門「にゃ~、俺達は気にしてないぜい。コイツなんかはむしろちょっと嬉しそうだにゃー」

海原「あはははははは」

土御門(まだしばらくは壊れたままだろうにゃー……幸せそうだし放っとくかにゃー)

美琴「それで、どうして2人がカミジョー君の事知ってるんですか? ……聞いてる私も今日知り合ったばっかりだけど」
219 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 23:28:44.30 ID:abIka6AO
佐天「あっ! ひょっとして、最近ネットで噂になってる『チビクロ』を保護してるとかですか?」

土御門「おー、よくわかったにゃー。そうなんぜよ、とある企業が人捜しのバイト募集してたから、そこに応募したんだぜい」

土御門「そしたら捜してるのが『チビクロ』だったんだにゃー」

黒子「『チビクロ』と言うのはどういうものですの?」

初春「能力者の子供の頃の姿をしたクローンの事ですよ。ちょっと前まであちこちで出没してたみたいです」

土御門「まー、そんな訳なんで、カミジョー君は俺達が預かるんだぜい」

美琴「私もついてってもいいかしら? この子が無事に預けられるとこを確認したいし」

土御門「おう、構わんぜよ」

数分後、第七学区

美琴「……それで? そろそろ吐いてもらえない?」

土御門「何をだにゃー?」

美琴「とぼけないで。この子がアイツのクローンだとしたら、また私の時みたいな事になってるんじゃないの?」

海原「それについてはご安心を。『実験』は既に破棄されていますから。この子や他のクローン達は、その名残といった所です」
220 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 23:32:18.78 ID:abIka6AO
土御門「ちなみに、カミやんの能力は生まれつきのものらしいから、この子には『幻想殺し』はないはずにゃー」

土御門「さてと、目的地についたにゃー」

美琴「ここって……!」

とある病院

カエル医者「やあ、待っていたよ? 例のクローンはその子で最後だね?」

海原「はい、無理を言って申し訳ありません」

カエル医者「気にしなくていいよ? こう見えて、僕は結構子供好きだからね?」

とある病棟

土御門「ここに他のクローン達もいるぜい」ガラッ

美琴「……! アンタは……!」ザワッ

一方通行「あン? よォ、オリジナルじゃねェか」

結標「ちょっ、いい加減に離れなさい!///」グイグイ

あわき「ああんお姉様、そんな御無体な~、とあわきは必死に抵抗します~」グググ

美琴「」
221 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 23:35:49.63 ID:abIka6AO
結標「御坂美琴! お願いだからこの子を引き離すのを手伝って!」グイグイ

美琴「あ、ああ、はいはい」バチッ

あわき「きゃんっ」バタン

結標「……頼んでおいてなんだけど、もう少し穏便な方法は無かったのかしら?」

美琴「そういう奴にはこのくらいがちょうどいいのよ(黒子を彷彿とさせる子だし)」

つっちー「にゃー、元春兄やんこんばんはだにゃー、ってつっちーはアイサツするにゃー」

リュウ「淡希姉ちゃん、コイツらもクローンなのかァ?」

ソウ「どうせ俺は淡希姉ちゃんに忘れられてたンだ……」ショボーン

結標「ああんもう、忘れてなんかいるもんですか! 寂しい思いさせてごめんなさい!」ギュウウ

リュウ・ソウ「///」

美琴(これがいわゆるショタコンってやつなのね……)

あわき「お姉様から離れなさいこのチビスケ共、とあわきは白いガキ共をお姉様から引き剥がします」

結標「貴女も私のクローンなら、この子達と仲良くしなさい! でなければ私に指一本触れる事も許さないわよ!」

美琴(ショタコン怖えー……)
222 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 23:38:36.13 ID:abIka6AO
むぎのん「シャケ弁同盟だにゃん☆ってむぎのんはミサカ10093号と打ち解けてみる!」

10093号「共にシャケ弁について熱く語り合おうではありませんか、とミサカ10093号はむぎのんと固い握手を交わします」

カキネ「」ビクビク

19090号「」ショボーン

15000号「もうダメかも知れない ミ・アミーゴ、とミサカ15000号は19090号とカキネの関係修復を諦めます」

美琴(初春さんのクローンもいるんだ……)

ウイハル「やっと喋れた~ていうかウイハルだけ確保エピソードがないとか無能だな書き手、ってウイハルはメタ発言しますね」

美琴(誰に何言ってんのこの子……?)

土御門「そういえば、残りの1体はどこにいるんだ?」

一方通行「結局見つかンなかったンだよ。まァ、『実験』は破棄されてンだし、そう焦る必要もねェンじゃねェか?」

海原「まあ、確かに」

番外個体「やっほう。連れて来たわよ」

ユリコ「ユリコ、もゥ、おねむなのォ、って、ユリコは、ユリコは……」zzz…

番外個体「はいはい、オヤスミ」ナデナデ

美琴「立たせたたまま寝かしつけるのかよ」ビシッ
223 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 23:40:58.15 ID:abIka6AO
番外個体「オリジナルにツッコミ入れられたわー。で? わざわざ全部のクローンを集めた理由を聞かせて貰おうかな?」

一方通行「誰がどいつを預かるか、って話だろォ? 悪りィが俺は打ち止めで手一杯だからよォ、オマエらで何とかしろ」

結標「リュウとソウはこれまで通り私が預かるわ」

あわき「私もお姉様のもとに」

結標「却下」

番外個体「言っとくけど、ユリコは渡さないわよ。あと、つっちーがいないとユリコが悲しむから、つっちーも預かるわ」

カエル医者「別にうちで預かってもいいんだけどね?」

土御門「だったら、残りの4人をお願いしますにゃー」

あわき「お姉様に拒絶されたお姉様に拒絶されたお姉様に拒絶されたお姉様に拒絶されたお姉様に拒絶されたお姉様に拒絶された……」ブツブツ

結標「ああもう! 分かったわよ! ただし、過度なスキンシップは禁止だからね!」

あわき「はい、お姉様! 命に替えても! とあわきは肝に銘じます」
 
 
224 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/16(金) 23:49:54.89 ID:abIka6AO
ここまで
ついでにクローン達の簡単なプロヒール

・むぎのん
麦野沈利のクローン。
シャケ弁ハンター幼女。シャケ弁の事しか頭にない。
『原子崩し』は右手で触れたものにしか効果を発揮出来ない(ビームは出せない)

・カキネ
垣根帝督のクローン。
二枚の羽が生えたメル変ショタ。ちなみに羽は彼が自身の能力『複合物質(マルチメタル)』によって作ったもの。
彼を押し倒した19090号にトラウマを持っている。

・あわき
結標淡希のクローン。推定13歳程度。胸は小さいがピンクサラシは標準装備。
結標に対し凄まじく歪んだ敬意(重度のシスコン)を持っている。
『座標移動』は約80kgが限界。ただし自分にしか使わないので問題なし。

・ウイハル
初春飾利のクローン。頭に咲いた一輪の花(キュアウイッハル)が特徴。
メタ発言をよくするようだ。腹黒はオリジナル譲り。
能力は不明だが、傍にいるとほんのり暖かいらしい。

・カミジョー
上条当麻のクローン。ショタ条さん。
『幻想殺し』は持っていないが、美琴に対してのみカミジョー属性が働いているようだ。
今のところ能力は不明。
 
 
228 : ◆bmhfkfa102 [sage]:2010/04/17(土) 22:14:27.04 ID:JYlEloAO
さて、投下投下
とその前に……

※ご注意(ネタバレ的な意味で)※

アイテムの皆さんが全員集合なのでございます
麦野さんがデレ期のようで、キャラ崩壊してます
ヤンデレ麦野さんが好きな人は退避推奨かも
 
229 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/17(土) 22:19:52.39 ID:JYlEloAO
翌日、とある病院前

フレンダ「遅い! 結局、女の子を待たせるとか最低なんだけど。そこはどう埋め合わせしてくれる訳?」

半蔵『迎えに行くとは言ってねえだろ? まあいいや、もうすぐ着くから待ってろ』

半蔵『しっかし、元気になり過ぎじゃねえか? 昨日くらいの方がしおらしくて良かったんだが』

フレンダ「結局、女の子は元気いっぱいな方がイケてる訳よ。……あっ、おーい、半蔵ー!」ピッ

半蔵「よう、フレンダ。……前言撤回、お前は元気な方が似合ってるわ」ピッ

フレンダ「ようやく私の魅力に気づいた訳ね」

半蔵「ええ、結構な脚線美で」

フレンダ「……脚フェチ?」

半蔵「いや? 普通にそう思ったから言ったんだが」

フレンダ「ふ、ふん! 結局、誉めても何も出さないんだから!///」

とあるカフェ

フレンダ「ここのコーヒーってなかなかいいわね。私結構気に入ったわ」

半蔵「そうかい、そりゃ良かったな」

フレンダ「素っ気ないわね。結局、そんなんじゃモテないわよ?」
230 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/17(土) 22:26:42.60 ID:JYlEloAO
半蔵「余計なお世話だ……ん?」

???「お久しぶりです、半蔵様」

フレンダ「何この女。半蔵の知り合い?」

半蔵「まあな……今度は何の用だ、郭」

郭「は、半蔵様……! 私という者がありながら、他の女性に手を出すなんて! 郭は悲しゅうございます!」ヨヨヨ…

半蔵「嫁どころか彼女にしたつもりもないんだが? てか用件を言え」

郭「最近、あちこちでクローンの存在が確認されているのはご存知ですか?」

半蔵「ああ。つっても、3日前から目撃情報がぱったり止んだがな」

郭「実はそのクローン達が、とある病院に匿われているらしい、という噂を小耳に挟みまして」

郭「念の為に報告にあがった次第です」

半蔵「それも知ってるよ。この子を病院に連れて行った帰りに、それっぽいガキを病院で見かけたからな」

郭「流石は半蔵様! 私の未来の旦那様なだけの事はありますね!」

半蔵「用は済んだろ? さっさと散れ」

郭「では私はクローン達についてもう少し調べてみます。情報がまとまり次第、また報告にあがります。では!」シュバッ
231 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/17(土) 22:33:43.77 ID:JYlEloAO
半蔵「……んで? これからどうすんだ、フレンダ」

フレンダ「うーん……財布もなくしたみたいだし、身分証も持ってないし……浜面が見つかれば、万事解決なんだけど……」

半蔵「浜面と知り合いなのか? どういう関係なんだよ?」

フレンダ「ウチのチームの下っ端構成員やってるのよ。結局、色々器用で助かってる訳よ。キモいけど」

半蔵(チーム? コイツ、暗部の人間か? ……まあ、深入りは止しとくか)

フレンダ「浜面の事知ってるなら、今どこにいるか分からない? 携帯繋がんないのよ」

半蔵「気づいたらエリ何とかって国に行ってたって事ぐらいしか分からん。俺からも携帯つながんねえし」

半蔵「ただ、もう帰って来てるかも知れん。もし帰ってるなら、その内向こうから連絡が来るだろ」

フレンダ「……そっか。うん、ありがとう。結局、地道に捜すしかない訳ね」

半蔵「あんま力になれなくて済まんな」

フレンダ「いいわよ。じゃあ……またね」

半蔵「困ったら連絡しろよー! 手ぇ貸してやるから!」

半蔵(……さて、と。こっちもクローンの件の調べを進めるとするか)
232 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/17(土) 22:36:47.14 ID:JYlEloAO
フレンダ「結局手掛かりなしか。全く、浜面のくせに旅行とはいい身分ね。……あ。あれは絹旗! おーい、絹旗ー!」

絹旗(誰かに超呼ばれてる気が……あれは、フレンダ!? 超ありえないです! だって、フレンダは麦野に超殺されたって浜面が……)ブルブル

絹旗(……ま、まさか幽霊? この科学の頂点な街で? ありえない、超ありえないですって! とにかくここは超逃げないと!)ダッ

フレンダ「あっちょっと、なんで逃げる訳ー!?」ダッ

路地裏

絹旗「ハア、ハア……超上手い事まけましたかね?」

フレンダ「結局、なんで逃げた訳?」

絹旗「ひっ!」ビクッ

絹旗(何ですかこの超B級ホラー映画みたいな状況は!? 超ありえないですよ! 超危険です! 超死亡フラグ超立ちまくりじゃないですか!)ガタガタブルブル

フレンダ「結局何なのよその幽霊でも見るような目は? 私はちゃんと生きてるわよ」

絹旗「………………へっ? どういう、事ですか?」

フレンダ「結局、それは私が聞きたい訳よ。気づいたらいつものファミレスにいたんだけど」

フレンダ「なんでそこにいたのか、そもそもなんで生きてるのか……何も分からないの」
233 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/17(土) 22:40:45.98 ID:JYlEloAO
フレンダ「オマケにお金も身分証もないし誰とも連絡が付かないし。八方塞がりだった訳よ」

絹旗「……えーと、つまり……とりあえず、身分証が超必要なんですね、分かりました。超待って下さいね」ピピピ

絹旗「ああ、浜面ですか? 超急いでいつものファミレスに向かって下さい、私達も超すぐに向かいますので」

浜面『は? なんでだよ? てか私『達』って、他に誰かいるのか?』

絹旗「詳しい事情は会ってから超話しますので。では、また後で」ピッ

とある服飾店

浜面「ったく何なんだ絹旗のやつ?」

滝壺「はまづら、きぬはたがどうかしたの?」

浜面「いつものファミレスに集合だってさ。理由は会ってから話すって言ってたけど、何だろうな?」

滝壺「とりあえず行ってみよう、はまづら。それにむぎのも」

麦野「……嫌な予感しかしないんだけど。私行かない方がいいんじゃ……」

浜面「らしくねえな、何弱気になってんだよ?」

麦野「だってさあ……見た目こんなだし……」

滝壺「大丈夫。片腕が無くたって、片目が無くたって、むぎのはむぎのだよ」
234 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/17(土) 22:46:22.67 ID:JYlEloAO
浜面「それ言うなら、なんで俺といるのは気まずくねえんだよ? そんな風にした張本人だぞ?」

麦野「えっ!? それは……///」プイッ

浜面「えっ何故そこで頬を赤らめてそっぽ向くの!?」

滝壺(はまづらが天然たらしに進化した……嬉しい)ポッ

とあるファミレス前

麦野「それじゃあお2人さん行ってらっしゃーいやああ腕引っ張らないでええ///」ズルズル

浜面「ここまで来てんな事言ってんなっての!」

滝壺(むぎの、ちょっと嬉しそう)ニコニコ

絹旗「やっと来ましたかはまづ……げげっ、麦野!」ビクッ

麦野「ほらやっぱりーもう帰るー!」ジタバタ

浜面「だーもう子供かてめえは!? てか絹旗もビビりすぎ!」

絹旗「いやいや、片腕が超無いのに超ビビらずにはいられませんって普通」

浜面「明らかに『麦野だから』って理由が含まれてるだろお前の場合!」

滝壺「大丈夫。むぎのはもう、昔のむぎのじゃないから」

絹旗「まあ、確かに超ありえないくらい超弱気になってるっぽいですが」
235 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/17(土) 22:48:47.00 ID:JYlEloAO
浜面「そんじゃまあ、中に入りますか」

絹旗「入る前に1つだけ超約束して下さい。何を見ても決して後悔しないと」

浜面「はあ? なんだそりゃ?」

麦野「……嫌な予感しかしないんだけど……やっぱり、帰っていい?」

ファミレス内

麦野「てな訳で、さよーならー」

浜面「いやだから待てって!」ガシッ

麦野「いやあ離してえはーまづらぁー///」ジタバタ

フレンダ「あー、えっと、結局、あの事ならもう気にしてないから……(てかなんで浜面に止められて嬉しそうな訳?)」

絹旗(何ですかこの超甘々な麦野は!? いくら何でも超変わり過ぎなんですけど!?)

滝壺(ちょっと羨ましい……)ジー

数分後

浜面「……なるほどな。つまり、何故生き返ったのかを知りたいと」

フレンダ「そういう事。その為にも先立つ物が必要な訳よ」

絹旗「という訳なので浜面、早速フレンダの身分証を超作って下さい」
236 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/17(土) 22:51:33.32 ID:JYlEloAO
麦野「フレンダの身分証? えーと確かこの辺に……あったあった、財布もあるわよ」スッ

浜面「てか何でお前が持ってんの!?」

麦野「ヤった時に記念品として貰っといたのよ。まさか返す日が来るとは思ってなかったわ」

浜面「マジで要らんトコまで完璧主義だな。まあ、おかげで作る手間が省けたけど」

麦野「……///」ジー

浜面「……ハイハイ、よくできました」ナデナデ

麦野「えへへ///」

滝壺「はまづら、私も……///」ジー

浜面「お、おう……///」ナデナデ

滝壺「えへへ///」

絹旗「」

フレンダ「」

フレンダ「……まっ、まあとにかく、これでまともに動ける訳よ」

絹旗「で、これから超どうするんです?」
237 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/17(土) 22:53:02.74 ID:JYlEloAO
浜面「なあ、お前1人じゃ調べるのも大変だろ? 俺らも手伝うぜ?」

麦野「そうよ。殺したお詫びくらいさせなさい!」ビシッ

フレンダ「で、でも、コレは私個人の問題な訳で……」

絹旗「というか、超水臭いですよフレンダ。私達は『アイテム』として一緒に超頑張ってきた仲間じゃないですか」

滝壺「私も手伝うよ。だって、私はフレンダが大好きだから」

フレンダ「みんな……! そうよね、仲間だもんね! じゃあ、お願いするわ!」

麦野「それじゃあ、『アイテム』復活を祝して……かんぱーい!」

浜・滝・絹・フ「「「「かんぱーい!」」」」



第3話『クローン捜索』
超終了な訳よ
 
 
242 : ◆bmhfkfa102 :2010/04/18(日) 23:45:53.83 ID:yxRnpEAO
ふう、なんか書きためがいい感じなので投下しちゃう

ちなみに浜面達が帰って来てる理由は、
・麦のんが浜面勢力入りで学園都市裏切り
・まさかのカエル医者の親戚(やはりスーパードクター、こっちはトカゲ顔)がエリ(ryにいて滝壺治療→完治
・上条さん経由の魔術サイド情報で学園都市と取り引きして身の安全確保&晴れて帰還
という妄想によります
 
 
243 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/18(日) 23:48:08.78 ID:yxRnpEAO
番外個体「ユリコ、今日はどこに行きたい?」

ユリコ「……」

番外個体「たまには1日出かけてみるのもいいかもね。そうだ、旅行しようか!」

ユリコ「……」

番外個体「ユリコ? どうしたの? どこか具合でも」

ユリコ「うぜェ」

番外個体「……えっ?」

ユリコ「黙りやがれ、親バカ女」

番外個体「……! ユリ、コ?」ウルッ

ユリコ「話し掛けンじゃねェよクズが」

番外個体「ううっ……」ウルウル

つっちー「ワーストねーちん大丈夫かにゃー、ってつっちーは心配するにゃー」

番外個体「ちょっと、出るわね……」フラフラ

つっちー「つっちーも行くにゃー、ってつっちーはねーちんに付き添うにゃー」

ユリコ「ハッ、勝手にしやがれ」
244 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/18(日) 23:51:03.37 ID:yxRnpEAO
とあるカフェ

番外個体「ユリコお……グスン……一体どうしちゃったのお?」シクシク

つっちー「ねーちん……ってつっちーも落ち込むにゃー……」ショボーン

むぎのん「シャッケ弁♪シャッケ弁♪ど~こっかな~♪……おや? ってむぎのんは2人に気づいてみたり」

カキネ「何か落ち込んでやがるなあの2人、とカキネはちょっと気にしてしてみるぜ」

ウイハル「まあ親バカが娘の変化についてけないってところでしょうね~、ってウイハルは推理しますね」ニヤリ

カミジョー「とにかく事情を聞いてみませう、ってカミジョーさんは突撃取材でせう!」ダッ

ウイハル「……カミジョーさんはクローンまで『上条さん』かよ、ってウイハルは毒づきますね」チッ

つっちー「おお、いいところに来てくれたにゃー、ってつっちーは心の友よにゃー」

………………

カキネ「なるほどなあ、そりゃあ完全にグレたな、とカキネは断言するぜ」

番外個体「うわああああああんユリコおおおおおお!!」ビエエエ…

ウイハル「あーあーカキネさん、トドメ刺しちゃ駄目じゃないですかーってウイハルは薄笑いを浮かべますね」クスクス
245 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/18(日) 23:53:58.34 ID:yxRnpEAO
カキネ「あわわわわわわ」アタフタ

むぎのん「スイマセーン、このお店にシャケ弁はありますかーってむぎのんは店員さんを呼んでみる!」

ウイハル「空気読めやシャケ弁バカが、ってウイハルはむぎのんにツッコミ入れますね」

むぎのん「なんだとーシャケ弁を馬鹿にするなーひっさあああつ! シャー[すごいパーンチ]ガー! ってむぎのんは自主規制しつつウイハルに」ジジジ

御坂妹「やめなさい、馬鹿にされたのはシャケ弁ではなくあなたです、とミサカはむぎのんを止めつつ真実を伝えます」ガシッ

むぎのん「なーんだそっかーよかったーってむぎのんは右手を収めてみる!」

カミジョー「自分がバカにされるのはいいのかよ!? ってカミジョーさんはツッコミませう!」

番外個体「ふえええええええええええん!!!」ブワアア

御坂妹「こ、これは酷い、とミサカは番外個体の号泣ぶりに唖然とします」

御坂妹「しかしそれによりだいたいの状況を察しました、とミサカはMNWにアクセスします」
246 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/18(日) 23:55:55.81 ID:yxRnpEAO
【ミサワ】ユリコがグレたらしい【号泣】



1:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
たまたま例のカフェを通りかかったらミサワさんが泣きじゃくってた、理由は恐らくスレタイの通り
このまま放っておくのもアレなんで、ユリコと仲直りさせたい、手伝ってくれ

2:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
手伝うって具体的に何すんの?

3:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
泣いてるミサワたん萌え~

4:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
スネーーーク!

5:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
こちらスネーク、ミサワ宅付近に到着した、指示を頼む

6:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
はええええええ

7:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
いつの間に動いてたんだ!さすがだな

8:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
やはりプロスネークは格が違った
247 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/18(日) 23:58:20.12 ID:yxRnpEAO
9:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
ミサワさんが泣いてると聞いてすっ飛んできますたキャベツうめえ

10:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
今度はキャベツダイエットか、頑張れよ
それはそれとして、ユリコにグレた理由を直接聞けばいいんじゃないか?

11:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
無理だったから泣きじゃくってるんじゃないかと

12:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
まあ、かなりの親バカだからなあミサワさん
スネーク、ユリコに接触を試みてくれ、普段と何が違うのか見極めたい

13:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
了解

ピンポーン……ガチャ

ユリコ「何か用かよ」ギロリ

17600号「番外個体の様子が余りにも気の毒でいたたまれなかったので、あなたに何があったのか」

ユリコ「下らねェ、あの親バカが勝手にテンパって出てっただけだろォが」チッ

ユリコ「用はそンだけだろ? じゃアな」バタン

……大変だ、口調が完全にセロリになってる
248 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:00:57.53 ID:uuZhSoAO
14:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
うわあ・・・

15:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
こ れ は ひ ど い

16:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
ミサワさんの新たなトラウマにならなきゃいいけどな・・・

17:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
スネーク、引き続き潜入捜査だ、何が何でも原因を探り当てろ
でなきゃミサワさんが可哀想だ

18:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
増援が必要なら漏れが手を貸そう

19:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
漏れも行くぜ、ミ・アミーゴ

20:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
済まない、恩に着る

数分後

14889号・15000号「「という訳で到着しました、とミサカ14889号(15000号)は17600号に声をかけます」」

17600号「ここからはコードネームで呼び合いましょう、ミサカはスネークでお願いします、とミサカ15000号は提案しつつ名乗ります」
249 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:03:10.49 ID:uuZhSoAO
14889号「そうしましょう、ではミサカは姉御で、とミサカ14889号は同意しつつ名乗ります」

15000号「では、ミサカはアミーゴで、とミサカ15000号は名乗ります」

スネーク「ところでアミーゴ……そのポンチョは派手過ぎませんか? とスネークは発見される事を危惧します」

アミーゴ「問題有りません、とアミーゴはポンチョの『機能』を作動させます」ヒュイイ

姉御「消えた!? と姉御は驚愕します」

スネーク「光学迷彩か、とスネークは感心します」

アミーゴ「このまま宅内潜入を試みます、とアミーゴは作戦を開始します」

姉御「補助します、と姉御は玄関に向かいます」

ピンポーン……ガチャ

ユリコ「またオマエかよ……今度は何の用だァ?」

姉御「ユリコ、もう少し番外個体の気持ちを考えてあげて下さい、とミサカは要求します」

ユリコ「今度は説教ですかァ? 聞く耳持てねェな」キイ

姉御「まだ話は終わっていません、とミサカは扉を掴みます」ガシッ

姉御(さあ、今の内です、と姉御はアミーゴを促します)
250 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:05:14.00 ID:uuZhSoAO
アミーゴ(ありがとうございます姉御、とアミーゴは感謝の言葉と共に潜入します)

21:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
ミサワ宅内に潜入成功、これよりMNWにて報告をする、姉御は玄関から離脱してくれ

22:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
了解、漏れ達も機を見て潜入する

23:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
やべえ、何このB級スパイ映画みたいな展開

24:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
盛 り 上 が っ て 参 り ま し た

25:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
姉御、裏に人が通れそうな窓がある、ここから潜入するぞ

26:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
了解、すぐに向かう

27:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
ミサワさんやっと泣き止んだ、そして寝た

28:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
ゆっくり寝ていってね……
251 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:07:08.26 ID:uuZhSoAO
29:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
ユリコの部屋と思しい場所に到着、ここに潜伏して様子を見る

30:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
潜入成功、我々は番外個体方面から探ってみる

31:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
いわゆるガサ入れですね分かります

32:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
ってミサワさんへのガサ入れとかユリコ関係なくね?

33:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
ミサワさんがどのくらい親バカなのか興味がないか?

34:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
・・・無くはないなwwwwww

35:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
ゾクゾクするねえwwwwww

36:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
むしろムラムラするねえwwwwww

37:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
くやしいでも同意しちゃうwwwwww
252 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:09:06.02 ID:uuZhSoAO
38:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
ミサワさんちにガサ入れと聞いてすっ飛んできますたwwwwww

39:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
wktkが止まらないwwwwww

40:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
ユリコが部屋に戻って来た……ん?誰かと話してる?

41:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
おっアミーゴの方に動きがあったか

42:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
kwsk、てか感覚共有よろ

43:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
了解

ユリコ「チッ、何なンださっきから、ってスズシナは苛立つぜェ」イライラ

ユリコ「……あァ? うっせェな。説教なンざいちいち聞いてられっかよォ、ってスズシナは面倒くせェ事はパスだパス」

ユリコ「……本当の事じゃねェかよ。いちいち甘やかしてくれんじゃねェっつうの、ってスズシナは……」グチグチ

……さっきからスズシナって言ってるが……どういう事だ?
253 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:10:56.31 ID:uuZhSoAO
44:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
こちらスネーク、ミサワさんの日記を見つけた

45:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
ktkrwwwwww

46:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
早く感覚共有をwwwwww

47:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
了解

○月×日
今日はユリコと水族館に行った!
ユリコったら、イルカが跳ねる度に一緒になって飛び跳ねちゃって・・・可愛い///
思わずミサカまで飛び跳ねちゃった///
周りの視線が痛かったけど、気にしたら負けよね!

○月△日
ユリコが一緒にお風呂入るの嫌がった・・・(´;ω;`)
反抗期かなあ?(´;ω;`)妹達に相談してみようかなあ?

○月□日
今日はユリコに新しい服を買ってあげた!ユリコサイズの常盤台の制服!
もうホンットスッゴくよく似合う!やっぱりユリコは何着ても似合うなあ///

○月◇日
………………
254 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:12:33.48 ID:uuZhSoAO
48:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
ぐわああああああ!

49:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
かっ痒い!背中が!背中があ!

50:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
親バカにも程がある痒い痒い痒い!

51:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
じじじ蕁麻疹があああああああ!

52:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
うわああああああかゆいいいいいい!

53:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
衛生兵!衛生兵ー!痒いよおおおおおお!

54:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
か  う  か
 ゆ  ま  ゆ
  い  い  い
か  う  か
 ゆ  ま  ゆ
  い  い  い

55:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
くっいかん!余りの痒みに姉御が失神した!
255 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:16:10.86 ID:uuZhSoAO
56:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
くっ、ハア、ハア、なんとか耐えきったぜ・・・
しかし、姉御は失神するわ変態は壊れるわ、なんて破壊力だミサワ日記・・・

57:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
こんな所に原典を置くとは・・・
お の れ 魔 術 師 !!

58:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
なにそれこわい、感覚共有切っといて正解だったぜ
そんな事よりユリコがグレた理由が分かった、てかこれはグレたんじゃなくてだな


二 重 人 格 だ



59:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
なん・・・だと・・・!?
つまり・・・どういうことだってばよ?
てか何勝手にミサカの日記見てるのよ!!///

60:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
おっ、ミサワさんも来たか
スイマセン、見ちゃいましたwwwwww

61:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
やっと痒みが引いたぜ・・・ってミサワさんちーすwwwwww
256 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:18:42.32 ID:uuZhSoAO
62:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
養子溺愛(オヤバカワースト)さんキターーー( °∀ °)ーーー!wwwwww

63:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
ぶっちゃけあれはウザいwwwwwwてか痒いwwwwww

64:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
見てて痒くなる、もはや痛いポエムの域に到達してる日記でしたwwwwww

65:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
あれ見ちゃったなら確実にグレたくなるなwwwwwwウザくてwwwwww

66:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
うわああああああん!!
うるさいうるさいうるさーい!!
いいじゃんユリコ大好きなんだもん!!

67:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
おい、あんまりミサワさんをいじってやるな
そんな事よりアミーゴの情報の詳細を聞かないか?

68:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
おお復活したか姉御、じゃあユリコの会話?ログをあげるぞ
257 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:20:37.67 ID:uuZhSoAO
ユリコ「ンだよ! オマエが好きだからってなァ、スズシナまで好きになるとは限らねェだろォが!」

ユリコ「……ハァ!? 何言ってやがる!? 今日いっぱいはOKつったのはオマエ」

ユリコ「もゥ我慢出来ない! やっぱり貸さないもン! ってユリコはユリコは怒り心頭!」

ユリコ「おイ、ちょっと待て、まだ」

ユリコ「……ふン! もう二度と貸してあげないもン! ってユリコはユリコはスズシナを無理やり引っ込める!」プンプン

ユリコ「……じゃアちゃんとお姉ちゃンに謝る!? 謝るンならまた貸してあげるけど!! ってユリコはユリコは取り引きを持ちかけてみる!」プンプン

ユリコ「……ならもう貸さない!! ってユリコはユリコはスズシナを一生無視する!!」プンプン

……とまあ、ここまでがお前らが痒がってる間の出来事だ
今は騒ぎ疲れて寝てる

69:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
なるほど、別人格との対話も出来るのか

70:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
どこの王様と相棒かと
258 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:23:18.38 ID:uuZhSoAO
71:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
良かった・・・反抗期じゃなくて良かった・・・グスン

72:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
いや、安心は出来ないだろ

73:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
えっどういう事?

74:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
なにそれこわい

75:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
人格交代の主導権はユリコが持ってるっぽいし、問題無くないか?

76:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
いや、ユリコの意識が落ちれば乗っ取り可能とkqgmtjdj

77:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
どうしたアミーゴ!

78:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
厄介な事になった!
どうやら姉御とアミーゴが危惧していた事態になったようだ!

79:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
なんだ、何が起きたんだスネーク!
259 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:24:56.18 ID:uuZhSoAO
80:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
たった今ユリコが家から飛び出していった!……恐らく、ユリコが眠った隙にスズシナが体を乗っ取ったんだろう!

81:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
漏れはアミーゴを介抱する、スネークはスズシナを追ってくれ!

スズシナ「ハッ、チョロイもンだぜェ。ワザと怒らせて疲れさせればぜってェ寝ると思ったンだ、案の定だったなァ」

スズシナ「この体はもう、今日いっぱいどころか一生スズシナのもンだァ! ギャハハハハハハ!」

第七学区

スズシナ「あの親バカ、どこにいやがる。一辺ブチのめしてやりゃアさすがに親バカも治るだろ」

不良A「おい嬢ちゃん、こっから先は通行禁止だぜ?」

不良B「どうしても通りてえんなら通行料払えや」

スズシナ「なっさけねェ連中だなァオイ。こンなガキに金たかンなきゃなンねェ程貧乏ですってかァ?」ケラケラ

不良C「このガキ!」ブンッベキッ

不良C「ギャアアア! 手が、手がああ!」

不良B「な、何しやがった!?」
260 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 00:26:40.89 ID:uuZhSoAO
スズシナ「ハァ? 見てなかったンかよォ? ソイツが不用意に殴りかかって来て自爆しただけだろォが」

不良A「まさか……お前……第一位のクローン……!」

スズシナ「なンで見た目で気づかねェンですかァ? よっぽどの馬鹿だなァオイ!」ガアン

不良A「マンホールの蓋ガフ!」ドガッ

不良B「ひっ……く、来るな……ぐわあ!」ベキッ

スズシナ「ケッ、怪我したくねェンだったら、大人しく通しやがれっつうの」

とあるカフェ

番外個体「ユリコ……!」ガタッ

つっちー「つっちーも行くにゃー!」

番外個体「ダメ! つっちーはここで待ってて! ミサカ1人で大丈夫……ううん、ミサカ1人でなきゃダメなの!」

つっちー「……分かったにゃー! 頑張ってにゃー! ってつっちーはねーちんを応援するにゃー!」

ウイハル「……何という急展開、ってウイハルは息を呑みますね」ゴクッ

カキネ「どうなるんだよ、これ……とカキネは不安になるぜ……」

カミジョー「ワーストさんを信じようぜ、ってカミジョーさんは拳を握りませう」

むぎのん「シャケ弁どころの騒ぎじゃねえ、ってむぎのんはハラハラドキドキしてみる」
 
 
269 :謎の妄想投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/19(月) 21:59:28.64 ID:uuZhSoAO
「お前ら根性が足らん! この俺、削板軍覇が直々に根性を注入してやる! 必殺! すごいパーンチ」

「うわ名前ださブルュイワ!」

 削板軍覇。説明不能の能力を持つ男は、いたいけな女子に絡む悪漢共を蹴散らした。

「怪我はないか、女子中学生?」

「どうもありがとうございますてか何で助けやがった畜生なんとお礼を申し上げたらよいかいや死んでも言わねえけど」

 彼に助けられた少女は、感謝と非難が交差する奇妙な言葉を彼に返す。
 その返事の全てを聞く前に、彼は風の様に颯爽と去っていく。

「……やっと消えたか、ああ暑苦しかった」

 少女は呟き、路地裏を出る。彼女にとって、ああして不良に絡まれるのは最早日常茶飯事ではあるが、大した問題はない。何故なら、

「やあ、第六位。要件はお分かりですね。今度こそいい返事を貰いたいんですがね」

「暑苦しい奴の次はしつこい勧誘野郎か……だから、最初から『NO』って返してるよね?」

「困りましたね。今度断られたら無理矢理連れて来いと博士に言われているんですがね」

「なら、そうすれば? ハア……あんまり使いたくないんだけどなあ……仕方ないか」

 憂鬱な表情を浮かべ、演算を開始する少女。
 ……学園都市に七人、その序列は第六位。そう、彼女は超能力者(レベル5)。力の名は、『影界法規(シャドウマイスター)』。
奇しくも、ナンバーセブンと同じく、説明不能の力である。
 
 
272 :謎の妄想投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/20(火) 03:09:34.70 ID:AhJ8HsAO
 唐突に、視界から勧誘野郎の姿が失せる。が、彼女には分かっていた。奴は未だ傍にいる、と。
 『死角移動(キルポイント)』。それが勧誘野郎の能力。人間を起点とし、その死角に移動するという他人任せの情けない空間移動系能力者。
 彼女は、自分の死角に『影』を巡らせる。そして、其処に存在する者を捉えて捕らえ、締め上げる。

「ぐあっ!」

「……バレバレ過ぎてつまらない。でも安心して、今は殺さないから。これであなた達が諦めれば、だけど」

「もう一度だけ言う。私は『そっち』には行かない。これ以降も勧誘に来るつもりなら、その時からは気をつけてね。自分の『影』に」

 其処まで云うと少女は、『影』の縛りを緩めて勧誘野郎を解放する。警告を無視すれば、何時でも何処にいてもあなたを殺す、暗にそう告げて。
 勧誘野郎が去るのを確認すると、少女は腕を空高く伸ばして欠伸をする。

「さて、と。転校関連の残りの作業しないと。……はあ、忙しい日に限って余分な事が起こるのよね……面倒くさい」

 数日後。2学期が始まり、学生達が慌ただしく行き交う街を、第六位の少女は学校へと急ぐ。
 何しろ転校生だ、初日から遅刻などという恥ずかしい失敗は避けたい。駆け足で校門を通過し、職員室へと向かう。
 職員室にたどり着き、扉を開こうと手を伸ばしたその時、偶然出て来た生徒の体を掴んだ。偶然にも、その胸を。

「きゃあっ!」

「あっ、ごめんなさい!」

 慌てて手を引っ込める少女。胸を掴まれた少女は、顔を真っ赤にして頭を下げ、猛ダッシュでその場を離れる。
 柔らかい感触に心の中で舌打ちしつつ、職員室へと入る。彼女の担任となる教師が立ち上がり、手を差し伸べる。
 
274 :謎の妄想投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/20(火) 20:44:21.36 ID:AhJ8HsAO
 第六位が転校してきたのは、常盤台中学。第七学区『学舎の園』にある、学園都市屈指の名門にして世界有数のお嬢様学校である。
 入学条件が極めて厳しいこの学校に彼女が転校出来た事は、彼女にとっては奇跡も奇跡。未だに理由が定かではない。

「暗戸泊流(くらいど とまる)です。至らない点が多々あるかと思いますが、宜しくお願いします」

 普段使わない堅苦しい言葉で挨拶をする泊流。ホームルームが終わり、退屈な授業が始まる。
 昼休みを迎え、生徒達で賑わう学食。泊流は購入したサンドイッチの入ったバスケットを手に、学食の一番隅の席につく。
 人間観察が趣味の彼女にとって、生徒達が一望出来るベストポジションである、と本人は思っている。
 わざわざバスケットに入れられたサンドイッチの中から、玉子サンドを取り出してかぶりつくと、

「ねえ、一緒に食べない?」

 いつの間にか目の前の席に座った茶色で短髪の生徒が話しかけてくる。泊流は玉子サンドを咀嚼しながら、その言葉に頷く。

「えっと、転校生の暗戸さん、でいいのよね? 私は同じクラスの御坂美琴」

 よろしくね、と言い握手を求める美琴。泊流は快く応じると、この学校について早速美琴に愚痴る。

「全く、ものの見事にお嬢様だらけでやりづらい学校だわ」

「だったら何でここに転校してきたのよ?」

「いや、お嬢様学校ってのは聞いてたけど、まさかここまでお嬢様然としてるとは思わなくて」

 正直疲れた、と言いながらハムサンドを取り出して口にくわえ、ぐだーっとテーブルに突っ伏す泊流。
275 :謎の妄想投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/20(火) 22:04:11.70 ID:AhJ8HsAO
「たった半日で音を上げるなんて、先が思いやられるわ……」

「ふぉもっふぉもれふ」

 食べるか喋るかどっちかにしろ、と美琴に突っ込まれ、口先だけで器用にハムサンドを呑み込む泊流。

「しっかしあれだね、寮でも制服着用義務とかさ、どんだけ『私、常盤台の生徒ですわよ』アピールさせたいんだろうね?」

「別にそんな理由じゃないでしょ。着替えが面倒だからちょうどいいルールって考え方もあるわよ?」

「なるほど、そういう考え方もありだね」

 雑談をしながら食を進めている泊流の視界に、ツインテールの少女がこちらに近づいて来るのが見える。

「あら、貴女は……昨日はお世話になりましたの。お陰様で、引ったくりを検挙する手間が省けましたの」

「うわ出た変態風紀委員の白井ちゃん」

「変態は余計ですのよ!」

 テーブルを叩きながら怒り叫ぶ黒子。対して変態扱いした泊流はその様を見てケラケラと笑う。

「お姉様、この様な輩と話などしては馬鹿が移りますの。ささ、あちらで黒子と食事の続きを」

「ごちそうさまー」

 美琴は黒子の誘いを華麗にスルーし、また放課後にねー、と言いながら教室に戻っていく。
 それを見て一層楽しそうににやついた顔を黒子に向ける泊流。そんな泊流を、黒子は恨めしそうに睨め付けるのだった。
 
 
278 :謎の(ry ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/21(水) 04:49:47.31 ID:YdvvvcAO
 白井黒子。レベル4の『空間移動(テレポート)』能力を持つ風紀委員(ジャッジメント)である彼女と泊流が出会ったのは、昨日の事である。
 ようやく常盤台の学生寮に引っ越しを終え、荷物を解いて一息ついた頃、妙に室外が騒がしい事に気づいた泊流。
 何があったのかと聞き耳を立てれば、「御坂美琴という生徒が逢い引きした」という話題で沸騰中である事が分かった。
 特に興味もない泊流は、部屋に到着したのが8時過ぎだった為に取りそびれた朝食を取りに部屋を出る。
 いや、時間は既に昼前だし、どちらかと言えば昼食か、などと思いながら寮の出入り口まで来ると、

「そこの貴女。ちょっと宜しくて?」

 突然呼び止められて頭に「?」を浮かべながら、泊流は声のする方を向く。そこには、ツインテールの小柄な少女が立っていた。

「見ない顔ですわね。ひょっとして転校生さんですの?」

「そうだよ。名前は暗戸泊流。よろしくね、えっと」

「白井黒子ですの。よろしくお願い致しますの」

 握手を交わし、それじゃ、と言って寮を

「用件はまだ申しておりませんのよ?」

 出る前に、彼女の『用件』だけでも聞いてやるか、と思い振り返る泊流。

「どうせ『御坂様を捜すのを手伝ってくださいまし』的な要求だろうけどね」

「貴女、読心能力者(サイコメトラー)ですの? まあ、どちらでもいいのですけど。概ねその通りですのよ。で、お受け下さいますの?」

「飯奢れ。そしたら手伝う」

 腹が減って仕方ない泊流は、報酬を黒子に求める。突然の不躾な要求を、動じる事もなく許諾する黒子。
 
280 :謎の(ry ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/22(木) 02:38:06.12 ID:eKxrD2AO
「思い出しましたの。貴女の家系、ひょっとしてイギリスの出ではございませんの?」

 近場のファミレスに入り、昼食にありつく泊流と黒子。その最中、黒子は彼女について気づいた事を質問としてぶつける。

「そうだよ。父はイギリスでは爵位持ちだったんだけど、日本贔屓が高じて、今では普通の日本人よ」

 クライド男爵。そこそこ権力のある家柄だったが、それを捨ててまで日本に永住する事を望んだ変わり者。泊流は、そんな彼の娘である。

「やはりそうでしたの。『クライド』という名に聞き覚えがあったので、まさかとは思いましたけど、その通りとは」

「その割には、貴女には貴族の娘らしさが微塵も感じられませんの。どんな教育を受けてきましたの?」

「至って普通の。今はもう、貴族じゃなくて一般人だからね。強いて言うなら『普通の女の子』としての教育かな」

「要するに、やれお稽古だやれ社交会だっていうあからさまなお嬢様スタイルは一切なしって事」

「それでもお金だけは有り余るほどあるから、家の中は豪華な食器やら最新家電やらが一通り揃ってるわけ」

 結局一般人離れしてるよね、と言ってカラカラと笑う泊流。確かに、と応じて黒子も笑う。

「そんで、話を戻すけど。御坂って、今朝の逢い引きしたって子だよね? 相手はどんな人?」

 沈黙。このテーブル周辺だけ時間が止まった様に凍りつく。あれ、地雷踏んだ?と泊流が思った瞬間。

「あんの類人猿めええええええ! 見つけたらタダじゃおきませんの! さあ、暗戸さん。さっさと食べて捜索を開始しますのよ!」
281 :謎の(ry ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/22(木) 05:21:42.40 ID:eKxrD2AO
 黒子に急かされ食事を終えて、美琴を捜して街を巡る2人。

「……どうやら御坂ちゃんの逢い引き相手は、相当白井ちゃんに嫌われている様ですな」

「お姉様はその男に随分とご執心の様ですの。なにせ、寮に帰ってくればやれ『あいつ』がどうしたこうしたと……」

 ぐちぐちと嫉妬の炎を燃やしながら話す黒子。その光景に苦笑いをしながら、泊流は言う。

「白井ちゃんは御坂ちゃんが好きなわけだ。いろんな意味で」

「当然。わたくしはお姉様という存在そのものに、海よりも広く深い愛を持っておりますの」

「わたくしの愛の前では、性別など何の隔たりにもなりませんの」

 えっへんと胸を張る黒子に対し、泊流は決定打的な一言を言い放つ。

「要するに、白井ちゃんはあれだね、変態なんだね」

 自販機で買ったジュースで喉を潤していた黒子は、その言葉を聞いて盛大に噴き出す。

「だだだ誰が変態ですのよ!? わたくしは至って」

「ああ、確かに。同性愛者のが正確かな?」

「何が何でも変態扱いですのね……」
 
284 :な、なんだこれは・・・ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 18:55:24.58 ID:bXud6wAO
『隊長と?』

『アン☆ルチの!』

『学園都市探訪~!』イエードンドンパフパフ

アニェーゼ「ってちょっと待ちやがって下さい! いきなり何なんですかこれは!?」

アンジェレネ「何ってそりゃあ」

ルチア「旅番組ですよ」

アニェーゼ「な~んだそっかあって全く理解も納得もできねーですよ!」

まあまあ隊長さん、ここは彼女達に合わせてやって下さい。

アニェーゼ「誰ですか!? 今喋りやがった奴は!?」

アンジェレネ「た~い~ちょ~は~やく始めましょうよ~お腹空きましたよ~」

ルチア「そうですよ、このままではシスター・アンジェレネに噛みつかれてしまいますよ?」

アンジェレネ「ってシスター・ルチア! わたしをインデックスみたいに言わないでよ~!」

アニェーゼ「っつーか! 私達は普通に旅行に来ただけでしょーが!」

アンジェレネ「……チッ」

ルチア「つまらないですね……」ボソッ
 
286 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 21:13:48.05 ID:bXud6wAO
82:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
俺、復活
てか何がどうなったの?

83:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
あれ?何かすごい物を見た気がするんだけど、その辺りの記憶がブッツリ途切れてる

84:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
そのまま思い出さない方が身の為だぜ

85:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
ユリコがスズシナに体乗っ取られた
   ↓
アミーゴ、スズシナの攻撃で気絶
   ↓
スズシナ家を飛び出す
   ↓
スネークとミサワさん、スズシナ捜索開始←今ここ

86:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
しかし光学迷彩見破るとかスズシナパネェな

87:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
いや、よーく見るとぼんやり輪郭が見えるんだよ実は

88:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
手が空いてる奴は捜索に協力してくれ、スズシナはまだ第七学区内を出てはいないはずだ
287 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 21:16:42.92 ID:bXud6wAO
89:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
おk了解、漏れは南側から攻める

90:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
じゃあ漏れは北からだ

91:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
西からは漏れが捜すぜ

92:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
漏れ東から捜すわ

93:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
漏れとりあえずミサワさんと合流するわ

番外個体「ユリコー! どこにいるのー!」

美琴「あれ? 番外個体じゃない。ユリコは一緒じゃないの?」

番外個体「……捜してるの」

美琴「まさか、家出でもしたの?」

番外個体「……そう。でも、私のせい。だから、ちゃんとけじめ付けないと。見つけたら妹達に教えてね」タッタッタッ

美琴(ああやって抱え込んじゃうとこ、私そっくりだわ。無茶しなきゃいいけど……)
288 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 21:19:48.16 ID:bXud6wAO
14510号「ここにいましたか番外個体、お手伝いしますよ、とミサカは話しかけます」

番外個体「久しぶり14510号。一方通行とは仲良くやってる?」

14510号「ふえっ!? いやそのあのその///、とミサカはゴーグルを引っ張ったり戻したり引っ張ったりあ痛っ!」

番外個体「ふふ。まあ、頑張りなさいよ。応援はしてあげないけど」

14510号「それは宣戦布告と捉ええてよろしいですか、とミサカは臨戦態勢に入ります」プイッ

番外個体「……うん。確かにミサカは、アイツの事好きよ、実はね」

番外個体「だけど、あなたほど真っ直ぐでも強くもない。どこか歪んでるのよ、ミサカの『好き』は。それじゃあなたには気持ちで勝てない」

番外個体「だから、気持ちで勝てないあなたへの、せめてもの対抗心。応援しない訳は、そんなとこ」

14510号「……人を好きになる気持ちに、勝ち負けなんてありませんよ、とミサカはそっぽを向きながら語りかけます」

14510号「ほんの小さな『好き』でいいじゃないですか、『好き』になれたという事が何より大切なんです、とミサカは微笑みかけます」ニコッ

番外個体「アンタ……ふふ。そうよね……ありがとう、優しいのね」
289 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 21:22:15.36 ID:bXud6wAO
スズシナ「こンなトコにいやがったか。捜したぜェ、クソッタレの親バカが」

番外個体「ユリコ……いえ、今はスズシナだっけ? ミサカもあなたを捜してた」

番外個体「……最近『生まれた』あなたは知らないかな? ミサカ達は、ここで出会ったの」

スズシナ「知らねェな、興味もねェ」

番外個体「ミサカはね……あなたに、ユリコに出会って、一緒に過ごす様になって、初めて思ったの……『守りたい』って」

番外個体「それまでのミサカは、どうやって一方通行を殺すか、それしか頭になかった」

番外個体「そんなミサカが、誰かを守るなんて事が出来るか、凄く不安だった。それに……」

番外個体「あなたにどう接していいのか、全然分からなかった。それで、いつの間にか過保護になっちゃった」

番外個体「ユリコはきっと、そんなミサカが疎ましいと思ったのよね。でも、ユリコは優しい子だから、言い出せなかった」

番外個体「その言い出せないストレスから解放されたくて、ユリコはあなたを……スズシナを生み出した」

スズシナ「まァ、そンなとこだろうなってスズシナは軽く頷くぜェ」
290 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 21:24:49.43 ID:bXud6wAO
94:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
幼女 スズシナ が1体出た!
てかミサワさんの様子が変なんだ
いきなりわたしに一方通行さんが好きって告白してきたり、今はスズシナに懺悔みたいな事言ってるし・・・
なんか言いようのない不安感が・・・

95:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
……確かに、嫌な予感がするな……場所は例のカフェ近くだな?すぐに向かう!

96:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
漏れ達も今行く!くそっ・・・間に合ってくれよ!

97:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
早まった真似はするなよ、ミサワさん・・・!

98:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
えっなになにどうしたの?ってミサカはミサカは聞いてみる

99:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
ミサワさんが大変なんだ!万が一って事もあるかも知れない!

100:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
ええっ!?大変大変、ってミサカはミサカはあの人に・・・ってあれー!?
291 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 21:27:50.52 ID:bXud6wAO
番外個体「ごめんなさい、ユリコ。こんなんじゃ、保護者失格だよね?」

スズシナ「あァ、そうだなァ。最低の保護者だぜェ」

14510号「ま、まさか……ダメです! とミサカは番外個体を」

番外個体「さあスズシナ! あなたの気が済むまで、ミサカを痛めつけるといいわ!」

スズシナ「言われなくてもそのつもりだァ!」ゴオッ!

14510号「番外個体ー!」

ガシッ!

番外個体「……! 一方、通行……!」

一方通行「甘ったれてンじゃねェぞ、欠損個体。確かに番外個体は甘ったるいぜェ。俺がオマエの立場でも、甘ったるくて耐えらンねェ」

一方通行「だがよォ……オマエはその甘さが気に入ってンだろォ? でなきゃ普通、とっくに離れてンよなあァ」

一方通行「なンだかンだ言って、まだ離れたかねェんだろ? ……だったら、番外個体の馬鹿げた甘ったるさに浸りきってやれ!」

一方通行「嫌がるフリして突っぱねるなンざ、タダのワガママなンだよ!」

一方通行「いい加減ワガママはオシマイにしやがれ! オマエの行く先を自分で『一方通行』にしてンじゃねェ!」
 
293 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 21:32:21.31 ID:bXud6wAO
スズシナ「……スズシナ、は……お姉ちゃンが、甘やかしてきて……それが、嬉しくて……」

スズシナ「でも……甘えっぱなしでいいンかって……どう応えたらいいンかって……」

スズシナ「分かンなくって、でも、そのままじゃダメって、怖くなって……」

スズシナ「だからユリコは、スズシナを生んだンだ……応えらンない怖さから、逃げる為に……」

番外個体「そうだったの……馬鹿ね」ギュッ

スズシナ「!!」

番外個体「何もしなくていいのよ。あなたがただそばにいてくれる事が、ミサカは何より嬉しいんだから」

スズシナ「お姉、ちゃ、ヒック、ごめ、なさ、……」

番外個体「ミサカこそごめんなさい。あなたの気持ちに気づいてあげられなくて。……こんなミサカだけど……ずっと、そばにいてくれる?」

スズシナ「うン、お姉ちゃン、大好きィ、って、ユリコは、ユリコは……うわああああああん!」

101:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
一方通行さん・・・さすがです!惚れ直しちゃいました!

102:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
不覚にもキュンってなった
294 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 21:35:12.04 ID:bXud6wAO
103:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
もう、あの人ったら、相変わらずおいしいトコ持ってくんだから!
ってミサカはミサカはあの人のカッコよさを再確認したり!

104:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
イイハナシダナー

105:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
ふう、一件落着、だな

106:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
結局、セロリもとい一方通行さんに乾杯って訳よ

107:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
100/
  /93

108:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
止めろよ縁起でもねえwwwwww

109:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
なんか心配させちゃったみたいね、ごめんなさい
でも、もう大丈夫だから
ユリコも、ミサカも

110:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
これからも仲良くやってくれよ、お2人さん
295 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 21:38:26.59 ID:bXud6wAO
翌日

ユリコ「お姉ちゃァン、おォ~きィ~てェ~ってユリコはユリコはベクトル操作でベッドを揺らしてみるゥ」グワングワン

番外個体「うええ!? じじじ地震!? ってコラ、ユリコお!」バッ

ユリコ「」ビクッウルウル

番外個体「……もう、ほっぺにチューしてくれればバッチリ目覚めるのに///」ポリポリ

ユリコ「おはよォ、お姉ちゃン」チュッ

298:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
ぎゃああああああかゆいいいいいい!

299:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
せっ背中!背中が!背中があ!

300:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
たたたたっくん!じじじ蕁麻疹がああああああ!

301:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
たっくんって誰だよ痒いいいいいい!

302:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
あれーノロケがパワーアップしてるぞぞぞぞぞぞ



第4話『ユリコ、グレる?』終了だぜェ
 
 
298 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/23(金) 23:49:35.36 ID:bXud6wAO
>>284続き?

君達は、
空気が読めない脱がされた女の言い分通り普通の旅行を始めてもいいし、
空気が読めない脱がされた女を無視して旅番組のノリを続けるのもいいだろう。

旅番組のノリを続けますか?

[(YES)] (NO)

アニェーゼ「私が空気読めねーってどこがですか!? てか人のトラウマ蒸し返しやがらないで下さい! しかも2度も言いやがって!」

アンジェレネ「お~な~か~す~い~た~!」ガブッ

アニェーゼ「い゛に゛ゃああああああ!!!!!!」

ルチア「隊長は犠牲になったのだ・・・」オイノリー

アニェーゼ(もうやだ帰りたいよパパぁ……)シクシク

上条「えーと……お前ら、こんなとこで何してんの?」

アニ・アン・ルチ「「「!!!」」」

アニェーゼ「ふえええパパ~!」ダキッ

上条「あああアニェーゼさん!? 上条さんはあなたのパパ君じゃありませんの事よ!?」アタフタ
 
300 :281続き ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/24(土) 22:26:09.35 ID:c3UNOYAO
 夕方になるまで捜し回ったものの、2人は結局美琴を見つけられなかった。

「うぐぐ……口惜しいですが、このままでは門限が……」

「案外もう戻ってたりして。まあ、戻ってなくても寮監の目を欺くのがルームメイトの宿命って奴だからね」

 そう言うと泊流は寮とは逆方向に走っていく。

「って暗戸さん!? そっちではありませんのよ!?」

「もうちょい捜してみる~」

 振り返りもせず、ヒラヒラ手を振りながら走り去る泊流。
 追おうか追うまいか思案するも、以前やむなく規則破りをしてしまった時の事を思い出してしまい、黒子は渋々寮に帰る事にした。

「さて、あの子が能力探知系だとしても、ここならバレないでしょ」

 人通りの少ない路地にやって来た泊流は、そこで演算を開始する。彼女の能力が操るのは『影』。
 そこに『影』がある限り、『攻撃』でも『探知』でも何でもござれ。

「いたいた……あの子が言ってた、短パン履いてる常盤台の子。これが御坂ちゃんで間違いないね……ん?」

「近くにツンツン頭と、なんか顔の皮膚が裂けた人。何か話してる?」

 泊流は2人の少年の話を聞いてみようとは思ったが、あまり『影』を近づければ気づかれるので、とりあえず見るだけにする。
 このどちらかが美琴の逢い引き相手で、もう片方が美琴を横取りしようとしてケンカにでもなったのだろう。
 そう勝手に納得し、門限の迫る寮へと猛ダッシュで帰っていく。
 
 
303 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/25(日) 20:20:52.78 ID:zpQTJcAO
海原「奇遇ですね欠陥電気。これからどちらへ行かれるのですか?」

16264号(うわあ……また待ち伏せてやがったよコイツ、とミサカは早速追い払うべく発言します)

16264号「ミサカは学園都市外部の研究機関で調整を受けています」

16264号「明日がその調整の日なので、時間的余裕を取ってこれから向かう所です、とミサカは懇切丁寧に説明します」

海原「ご一緒しますよ」ニコッ

16264号(うわあうぜえ……とミサカはコイツの食い下がりぶりに苛立ちを覚えます)

16264号「しかし、あなたが学園都市から出るのは極めて困難なはずですが、とミサカは確定的事実を伝えます」

海原「『つて』があるので、問題ありませんよ」

16264号(コイツそう言えば暗部組織の人間だった……! とミサカは重大な事実を思い出し青ざめます)

海原「どうされました? 顔色が優れませんが」

16264号(おめえのせいだよ畜生、とミサカは焦りの色を隠せません)

16264号「正直、付いて来られても迷惑なのですが、とミサカは率直な気持ちを吐露します」

海原「では、せめて出入り口まで見送りましょう」

16264号(駄目だコイツ、早く何とかしなと、とミサカはMNWにアクセスします)
304 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/25(日) 20:23:12.43 ID:zpQTJcAO
【海原】爽やかストーカーがしつこいんだが【エツァリ】



1:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
オイ、誰か早くコイツを追い払ってくれ、このままじゃマジで外まで付いて来そうで怖いんだが

2:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
師匠がうざいとな?ビキビキ

3:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
>>2
お前まさか・・・

4:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
>>2
おい



おい

5:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
どうしたんだスネーク

6:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
えっ
適当に理由付けて突っぱねればいいじゃん
305 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/25(日) 20:27:14.29 ID:zpQTJcAO
7:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
いや、素直に明日の調整の話したんだけど、
「ご一緒しますよ」ニコッ
だとさ
暗部だから外に出るのは造作もない的な事言われた、もうやだこの人

8:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
てかいつからつきまとわれてんだよ
お姉様に相談したらいいじゃん

9:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
お前、奴の前科忘れたのか?
お姉様を巻き込む訳にいかんだろ

10:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
さすがの俺でもエツァリは引くわ・・・

11:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
20000が珍しくまともだと・・・!
まあ当たり前か

12:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
そんな事より聞いてくれ、一方通行さんがピンクサラシと一緒にいるの見たんだ・・・
おのれピンクサラシめええええええ!!

13:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
知らねえよよそでやれ
306 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/25(日) 20:29:48.79 ID:zpQTJcAO
14:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
ならピンクサラシ二号と協力して何とかしろ、あとスレチだから

15:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
Si
俺達はいつでも約10000人でひとつみたいなもんだろ
みんなで>>1を助けてやろうぜ

16:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
お前Siって言いたかっただけだろwwwwww

17:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
俺は知らん、勝手にしろ

18:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
スネーク・・・エツァリはやめとけよ・・・マジで

19:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
いや、師匠の悪口言われてムカついたってのは分かるんだけどさ
さすがにそれは大人気ないと思うんだ

20:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
スネーク、お前なんだかんだ言って尊敬はしてるんだな、エツァリの事

21:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
もういいや、1人で何とかする
307 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/25(日) 20:32:54.64 ID:zpQTJcAO
22:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
スネーク、お前今すぐ>>1と仲直りしろ、怒って突っぱねるとかガキみたいな真似するな
そりゃエツァリをうざがった>>1にも非はあるがな、それを華麗にスルーするのが弟子の努めだろ
エツァリがそんな事気にする質か?
冷静になれよ

23:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
言わせねえよ!?

24:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
ミ・アm・・・orz

25:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
ナイスブロックwwwwww

26:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
15000涙目wwwwww

27:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
良かった、いつものかっこいい14889が見られた

28:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
チャンチャカチャンチャンチャチャンチャチャンチャン
チャンチャカチャンチャンチャチャンチャチャンチャン
ミ・アミーゴって言おうとしたら~
19090に阻止された~
チックショオオオオオオ!!
 
309 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/25(日) 20:37:30.97 ID:zpQTJcAO
29:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
小梅太夫wwwwwwナツカシスwwwwww

30:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
まさかの新ネタwwwwww

31:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
ちょっとかわいそうだと思ったけどそんな事はなかったwwwwww

32:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
そんな事より早く何とか・・・ん?

海原「そろそろお昼ですし、どうです? この近くに、美味しい魚料理の店があるのですが」

15000号「かーわいったあー かぜをーかーらーまっせえー あーなたーをー つーれーてーくーのっさあー♪」ガシッ

海原「えっちょっちょっと待っ……」ズズズズズズ…

トミサカーハー ウナバラーサーンーヲー カナタヘートー レーンコーウシマース♪

ハナシテクダサイボクハアチラノレディオノイズト…

33:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
15000・・・ありがとう、GJ!てかまた新ネタwwwwww

34:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
なにこの新ネタラッシュwwwwww
310 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/25(日) 20:40:29.68 ID:zpQTJcAO
35:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
なんかもう解決みたいだし、解散するか

36:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
いや待つんだ、15000がなんでエツァリを連れ去ったのか気になる



HONEY歌いながらwwwwww

37:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
それは俺も気になったwwwwww

38:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
右に同じくwwwwww

39:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
以下、15000の動向を探るスレになりますwwwwww

40:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
言われたらちょっと気になってきたじゃねえかwwwwww
スネーーーク!

41:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
呼んだか?16264の手伝いなら・・・

42:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
それはもういいから今すぐ15000を追ってくれwwwwww
311 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/25(日) 20:45:00.86 ID:zpQTJcAO
15000号「……ここまで来れば良いですかね、とミサカは一息つきます」

海原「あ、あの、えーと……」

43:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
なんとか追いついた
何か話しはじめたな

44:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
感覚共有マダー?

45:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
まあそう急かすな、今する

15000号「あなたはお姉様に想いを寄せているのではないのですか、とミサカは確認します」

海原「そうですが、彼女は最近『彼』への想いに気づき始めた様ですからね。いい加減に諦めた方がいいかと思いまして」

15000号「そんなに簡単に諦めて良いのですか、とミサカは諭します」

海原「いえいえ、正直割り切れてはいませんよ。ですから、あなた達欠陥電気のうちの1人で妥協しようとしているのです」

15000号「でしたら……その……」モジモジ

海原「?」

15000号「ミサカを、あなたの恋人にして下さい、とミサカは本気でお願いします!///」

海原「」
312 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 20:46:29.51 ID:15zskjY0
何…だと…
313 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/25(日) 20:47:52.16 ID:zpQTJcAO
46:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
なん・・・だと・・・!

47:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
ええええええええええええ

48:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
なにいいいいいいいいいいいい

49:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
おまwwwwwwwwwwww

50:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
クソフイタwwwwwwwwwwww

51:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
あばばばbbbbbbbbbbbb

52:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
もう何が何だかwwwwwwwwwwww

53:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
ちくしょうwwwwwwwwwwwwちくしょうwwwwwwwwww

54:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
私のハニーになってってやかましいわwwwwwwwwwwww
 
319 :300続き ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/26(月) 21:11:06.34 ID:eBETJcAO
「とまあそんな訳で、夜には帰るってさ」

 美琴に会って話したと言う事にして、適当に繕った『美琴がまだ寮に戻れない』理由を黒子に伝える泊流。

「全く、世話の焼ける事ですの。まあ、寮監は上手くごまかせたからよいのですけど」

 溜め息を吐きつつ、まあ何時もの事だとでも言いたげな苦笑いを浮かべ、黒子はベッド(美琴の)に大の字で寝転がる。

「ところで、そろそろ部屋に戻られては? もう用件はお済みでしょう?」

「えー? もうちょい白井ちゃんと一緒にいたいんだけどな……まいっか」

 渋々ベッドから降り、自室に戻っていく泊流。部屋を出る直前、振り返って問う。

「ねえ白井ちゃん、私が一緒に御坂ちゃんを捜してた事は話さない方がいいかね?」

「そうですわね……貴女を巻き込んだと知られればお姉様に何をされるか……」

「そうなると、学校で私が御坂ちゃんと一緒の時に白井ちゃんと会った時、知り合いなのをどう言い訳する?」

「こちらで適当な理由を考えておきますの。貴女は適当に応じて下さいまし」

「オッケー。そんじゃねー」

 昨日そんな事があった為か、旧知の仲であるように軽口を叩き合う2人。

「にしても、お姉様にまで即座にタメ口など、随分と人懐っこいんですのね」

「んー? そうかな?」
 
321 :319続き ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/27(火) 03:39:05.18 ID:pSmvH.AO
 2人はその後、午後の始業ベルが鳴るまで駄弁を展開した。
 放課後、『学舎の園』の外に出た泊流は、見知らぬ2人の女生徒を見つける。
見ていたのに気付いたのか、2人は泊流の方に駆け寄ってくる。

「あの~、ひょっとして、噂の転校生さんですか~?」

 飴玉を転がすような甘ったるい声で、花飾りの少女が話しかけてくる。
噂なんかされてたのか、と泊流が思っていると、

「いや実はね、この子が所属してる風紀委員の支部に常盤台の子がいて、その子から聞いたんですよ」

 黒髪ロングの快活な女生徒が補足説明をする。

「ああ、白井ちゃんの知り合いか。私は暗戸泊流っていうの。よろしく」

「私は初春飾利です」

「あたしは佐天涙子」

 それぞれに握手をかわしていると、後ろから美琴と白井が何やら騒ぎながら出てくる。

「ったく、また性懲りもなく突撃してきて! いい加減にしろっつーの」

「ああ、お姉様の事となると自重出来ない黒子をお許し下さいまし」

「いや私ならあんな事されたら蹴飛ばすどころか最悪その場で両肩脱臼させるかも」

「サラッととんでもない事をおっしゃいますのね暗戸さん。あら初春に佐天さん。どうなさったたんですの?」
 
323 :313続き ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/29(木) 22:31:15.48 ID:St3AsoAO
15000号「駄目……ですか? とミサカは潤んだ瞳で見つめます」ウルウル

海原「ええと……少しだけ、時間を下さい。その……気持ちの整理を、させて下さい」ドキドキ

海原(まさか、向こうから告白してくるとは思いも寄りませんでしたよ……想い人と同じ顔、と言うのもあるせいか、余計に緊張しますね……)ドキドキ

15000号(ああ、ミサカのバカ! いきなり告白なんかしたら誰だって驚きます! とミサカは勢いだけで動いた自分を責めます!)ポカポカ

海原「! 欠陥電気!」ガシッ

15000号「ひゃっ!」ドキッ

海原「自分を責めてはいけませんよ。あなたは臆する事なく告白した事を誇るべきです」

海原「僕は、臆病であったばかりに御坂さんにきちんと想いを伝えられなかった……そんな僕に比べたら、あなたはとても立派です」

15000号「海原……さん……///」

海原「僕からも言わせて下さい。あなたを僕の、僕だけのものにしても、いいですか?」

15000号「……はい! とミサカは……喜んで、返事を……あれ? 嬉しい、のに、なみ、だ、が……」
324 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/29(木) 22:33:14.84 ID:St3AsoAO
海原「泣いてもいいですよ。あなたの涙は、僕が全て受け止めますから」ダキッナデナデ

15000号「うう……ふえええん」

55:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
あれ・・・なんだろう、目から水が・・・

56:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
エツァリイケメン杉だろjk

57:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
師匠・・・お幸せに!

58:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
何キレイに終わらせようとしてんだスネークwwwwww

59:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
スネークの16264との仲直りマダー?

60:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
お前らが仲直りしてこそ真のハッピーエンドだろ

61:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
ミサカと14510も出会った当初はいがみ合ってたけど、今ではいいライバルになれたんだから、アンタ達も大丈夫よ
ちゃっちゃと仲直りしちゃいなさい
325 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/29(木) 22:37:15.20 ID:St3AsoAO
62:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
あんまりしつこくつきまとわれてたから精神的に不安定だったんだ
別にエツァリはそこまでうざいとは思わないよ、むしろちょっと気を使いすぎかなって思う程度なんだ
変に気を使われても対応に困ってうざいって思っちゃう俺が悪いんだ、心が狭い自分が嫌になる、ホントゴメン

63:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
俺の方こそ悪かった
師匠がうざいって自分では思ってる癖に、他人に言われたら怒るとか最低だな俺

64:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
よしよし、ちゃんと仲直り出来たじゃないか

65:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
でもまさか親バカ様に諭されるとは思わなかっただろうなwwwwww

66:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:yuriko
お姉ちゃンは親バカじゃないもン!ってユリコはユリコは怒り心頭ゥ!

67:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
いいのいいの、気にしない気にしない
326 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/29(木) 22:39:53.50 ID:St3AsoAO
68:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
なんという大人の余裕・・・!てか何故ユリコが!?

69:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
ユリコとここでお喋り出来れば嬉しいなって思って、リアルゲコ太に電極チョーカー造ってもらったの
ってミサカはミサカは説明しつつちょりーっす
ところで今何がどうなってるのってミサカはミサカは三行で説明を求めてみたり

70:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
その節はホントありがとうございます運営様

71:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
16264、エツァリにつきまとわれる
エツァリ、15000に連行される
15000、エツァリにまさかの愛の告白



の三本でお送りしますた

72:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
じゃーんけ……ってあぶねえ!

73:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
14510の恋はどうでもいいと思ったのに、15000の恋は応援したいと思えた、不思議!
327 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/29(木) 22:44:38.55 ID:St3AsoAO
74:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
まあ、15000の想い人がセロリじゃないしな

75:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
どこでエツァリの存在を知ったのかが気になるとこだな

76:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
何にしてもこれからイチャイチャエロエロするんだろ?羨ましい限りだぜハアハア

77:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:yuriko
えろえろってなァにィ?ってユリコはユリコは聞いてみるゥ

78:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
ユリコ、20000の言ってる事は気にしちゃ駄目だよ、駄目な大人になっちゃうから

79:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:yuriko
うン、わかったァってユリコはユリコは素直にお姉ちゃンに従ってみるゥ

80:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
20000ちゃーん、後でビリビリアバアバなのですよーってミサカはミサカは処刑を宣告してみる

81:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
むしろ喜ぶ気ガス
328 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/29(木) 22:50:25.50 ID:St3AsoAO
15000号「あの……いっぱい泣いたら、今度はお腹が鳴き出しました、とミサカは空腹を訴えます///」クキュゥー…

海原「ふふっ、あなたという人は……魚料理が美味しいお店を知っているのですが、ご一緒にどうです?」

15000号「はい、喜んで! とミサカは二つ返事で魚料理好きをアピールします!」

82:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
きゃっほーう!いきなり食事にさそわれちゃったよう!きゃっほーう!
行ってもいいよね?きゃっほーう!答えは聞いてない!きゃっほーう!

83:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
テンションたけえwwwwww

84:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
きゃっほーう!って言い過ぎwwwwww

85:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
てか魚料理好きだったのかwwwwww

86:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
きゃっほーう!ってミサカはミサカは真似してみる!

87:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:yuriko
きゃっほーゥ!ってユリコもユリコも真似してみるゥ!
329 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/29(木) 22:54:04.09 ID:St3AsoAO
88:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
尾行するのは野暮だから、後は本人に実況してもらうとしよう

89:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
エツァリ「魚料理を食べた後は、マグロになったあなたに、僕のてっぽ

90:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
言わせねえよ!?

91:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
お前は我が家の杉山かwwwwwwなんにせよナイスブロックwwwwww

92:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
最近のリアルゲコ太病院チームのブームは我が家だからな

93:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
誰を下ネタ担当にするかでいつも揉めるよな

94:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
下ネタと言えば20000だからな、ツッコミやすくてかなわんだろ

95:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
きょ~ミ~サカははじ~めて~魚料理店にきたよ~♪着いたー!
330 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/29(木) 22:58:09.14 ID:St3AsoAO
96:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
また新ネタwwwwww

97:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
てか新ネタなのに元ネタが古いとはこれいかにwwwwww

98:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
しかもゴロが悪いwwwwww

15000号「わくわく、わくわく、とミサカはわくわく、わくわく」ワクワク

海原「ふふっ、そうして料理を待っている姿も愛らしいですね」ニコッ

15000号「はう~///」バチバチ

海原「ろ、漏電してますよ?」アセアセ

15000号「ハッ! すいません、興奮し過ぎました、てへっ、とミサカは頭を小突きます」コツン

海原「全く、ハラハラさせてくれますね」ニコッ

99:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
畜生甘々じゃねえか……ってあれ?なんで見えるんだ?

100:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
ハッ、しまった!感覚共有切り忘れてた!

101:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
ちょwwwwwwスネークwwwwww尾行しないんじゃなかったのかwwwwww
331 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/04/29(木) 23:00:28.82 ID:St3AsoAO
102:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
いやだって気になるんだもん!2人の恋を陰ながら応援したいんだもん!

103:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
なんかスネークが乙女すぐるwwwwwwキメエwwwwww

104:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
うきゃー料理キターーー( °∀ °)ーーー!!おっさかな♪おっさかな♪きゃっほっほう♪

105:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
さっきからテンション高いなマジでwwwwww

15000号「ふあ……ひあわへ……ほみははは」

海原「こらこら、はしたないですよ?」ツンッ

15000号「むぐ……むぐ……ごきゅ……えへへ///怒られちゃいました、とミサカは舌を出してみます」ペロッ

海原「全く、あなたという人は」ニコッ

106:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
うわああああああかゆいいいいいい

107:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
なにこのバカップルかゆいいいいいい
 
336 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/01(土) 21:57:22.94 ID:dxBYqYAO
海原「さて。食事も済みましたし、次は遊園地に行きましょうか」

15000号「は、はい、行きましょう、とミサカは緊張しつつ答えます」

第六学区

海原「さて、何に乗りましょうか? とりあえずジェットコースター、ですかね?」

15000号「うっ……」

海原「あっ……無理に、とは言いませんよ? 何か別の」

15000号「いっいえ! 乗りましょう、ジェットコースター! とミサカは挑戦してみます!」

海原「本当に、良いのですか?」

ミサカ「大丈夫です!」

ジェットコースター終了後

15000号「うーん、うーん、とミサカは頭がぐるぐるぐるぐるぐるぐる……」

海原「全く……無茶はいけませんよ?」ナデナデ

15000号「ふぁい、すいません、とミサカは頭がぐるぐるぐるぐるぐるぐる……」
337 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/01(土) 22:00:21.77 ID:dxBYqYAO
108:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
膝に回るジェットまくら~頭がコ~スタ~~

109:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
物故割れとるwwwwww

110:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
エツァリの意見を尊重する為とはいえ無理すんなよwwwwww

111:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
うみゃああああああ膝枕してくれてるよおおおおおお嬉しいけど恥ずかしいよおおおおおお///

112:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
ちょっ落ち着け漏電しtあばbbbbbb

113:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
何で俺らが被害うkあばbbbbbb

114:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
何でこうなrあばbbbbbb

115:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
大変!ユリコ早く接続きttあばbbbbbb

116:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
ギリギリせーfあばbbbbbb
338 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/01(土) 22:04:06.27 ID:dxBYqYAO
117:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
運営様にまで被害あばbbbbbb

118:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
あれ?俺被害受けないんだけど?寂しいんだけど?寂しすぎて濡れ

119:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
いわsnあばbbbbbb

120:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
漏電耐性【大】の俺に隙はなかった

121:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
漏電対策もしてないようじゃまだまだだな
あ、復活した

15000号「あの、えと、もう大丈夫です、色々とすいません///、とミサカは赤面しつつ謝罪します」

海原「いえいえ、構いませんよ。元気になった様で何よりです」ニコッ

15000号「///」

海原「次はコーヒーカップに乗りましょうか」

コーヒーカップ

15000号「どんどん回しますよ、とミサカは更にテーブルを回転させます」グルングルン

海原「ふふっ、まだまだですよ、それっ!」グルングルン
339 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/01(土) 22:07:25.31 ID:dxBYqYAO
122:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
く~るっくるまわ~る~く~るっくるまわ~る~
く~るっくるまわ~る~く~るっくるまわ~る~
ふらふらなっふ~りしてあなたのむっねにっ
とびこ~み~た~い~♪

123:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
また新ネタかwwwwww

124:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
さっきのよりは新しくなったwwwwww

125:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
スクランナツカシスwwwwww

126:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
ナツカシスってお前いつ造られたんだよwwwwww

15000号「調子に乗って回し過ぎました、とミサカは千鳥足になります」フラフラ

海原「僕もちょっと、目が回ってます……」フラフラ

ドンッバタッ!

15000号「あう、ごめんなさ……い!?」

海原「あっ……いや……その……」
340 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/01(土) 22:10:18.65 ID:dxBYqYAO
127:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
ママウマウウマウマウント馬乗りふにゃああああああ///

128:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093
だからおちつあばbbbbbb
[ログアウトしました]

129:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
またろうであばbbbbbb
[ログアウトしました]

130:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
エロ展開あばbbbbbb
[ログアウトしました]

131:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
あばbbbbbb
[ログアウトしました]

132:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
あばbbbbbb
[ログアウトしました]

133:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
あばbbbbbb
[ログアウトしました]
341 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/01(土) 22:13:24.27 ID:dxBYqYAO
134:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
病院組全員落としやがあばbbbbbb
[ログアウトしました]

135:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
ショタレンジャーもイエロー以外あばbbbbbb
[ログアウトしました]

136:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
さすがの俺も限界あばbbbbbb
[ログアウトしました]

137:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
あばbbbbbb
[ログアウトしました]

138:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
やばbbbbbb
ってミサカはミサカばbbbbbb
一旦閉鎖ばbbbbbb
[ログアウトしました]

システム保護の為、ミサカネットワークを一時閉鎖しまみた

18071号「ハア、ハア、耐性があるのにかなりきつかったです、とミサカ18071号は15000号の漏電パワーに驚愕します」ピリピリ

17600号「漏電防護装置が壊れてしまうとは、とミサカ17600号は15000号の恋の漏電パワーの恐ろしさを目の当たりにします」
342 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/01(土) 22:16:31.78 ID:dxBYqYAO
17600号「というかいつの間に合流したのですか18071号、とミサカ17600号は素朴な疑問をぶつけます」

18071号「15000号から例のポンチョのスペアを借りて、ステルス機能を使用してあなたに近づいたのです、とミサカ18071号は見て見てーうふふー」クルクル

17600号「うわあキメエ、とミサカ17600号はバッサリと斬り捨てます」

18071号「うわあひでえ、とミサカ18071号は涙を流します」グスン



海原「すっすすすすいません!///」バッ

15000号「いっいいいいえいえミサカこそ///、とミサカは慌てて焦って気が動転して……///」アタフタ

海原「…………///」

15000号「…………///」

海原「……え、ええと、その……///」

15000号「……あの、その、と……ミサカ、は……///」

海・15「「観覧車!!」」

海原「……に、乗り、ましょう、か……///」

15000号「……は、はい……///」
343 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/01(土) 22:20:18.55 ID:dxBYqYAO
観覧車

15000号「景色……綺麗ですね、とミサカは外を眺めてウットリします」ポー

海原「あなたの美しさの前では、どんな綺麗な景色も霞んでしまいますよ」ニコッ

15000号「もう、海原さんたら///、とミサカは照れちゃいますよう///」



17600号「なにそのクサいセリフ、とミサカ17600号はかゆいいいいいい!」ボリボリボリボリ

18071号「さすがにかゆさ耐性は持ち合わせていません、とミサカ18071号はかゆいいいいいい!」ボリボリボリボリ



とある病院前

海原「それでは、僕はこれで。今日はとても楽しかったですよ。またご一緒しましょう」ニコッ

15000号「はい……///」



pipipi…ピッ

海原「……はい……はい、分かりました。では、『グループ』を召集し、指令を伝えます」
 
345 :ちょっとした行間さ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 15:52:01.10 ID:dy/tXUAO
ある朝、とある病院

カエル医者「おや? 君、ここにいたツンツン頭の子を知らないかね?」

看護士「わたしは見てませんよ、とカミジョーさんはお医者さんを騙してみますよ」

カエル医者「おや? ……ふむ、なるほど。君はオリジナルとは別の能力が覚醒したんだね?」

カミ嬢「まさか見ただけでカミジョーだと見抜くとはさすがお医者様、とカミジョーさんは感心しますよ」

カエル医者「今のは君が自分で名乗ったはずだね?」

カキネ「こんなとこにいやがったかカミジョー姐さん、とカキネは捜してたフリをするぜ」

むぎのん「カミジョー姐さんシャケ弁買いに行こー! ってむぎのんは姐さんの腕を引っ張るにゃん☆」

御坂妹「おはようございます、朝から随分と元気ですね、とミサカはクローン達に挨拶します」

ウイハル「ちなみにカミジョーの能力は『変身能力(メタモルフォーゼ)』みたいですよ、ってウイハルは説明しますね」

御坂妹「ウイハル、あなたは誰に何を言っているのですか、とミサカは首を傾げます」
346 :ちょっとした行間さ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 15:54:02.03 ID:dy/tXUAO
むぎのん「シャケ弁探索にれっつごー! ってむぎのんは腕をぶんぶん振り回してみたり!」

御坂妹「ではお医者様、行ってきます、とミサカはクローン達とお出かけします」

カエル医者「気をつけて行ってくるんだよ?」

ショッピングモール

カキネ「おお! この冷蔵庫どっちからでも開くぜ、とカキネは開けたり閉めたり開けたりいてっ!」バシッ

カミ嬢「こら、展示品で遊んじゃ駄目ですよ、ってカミジョーさんは注意しますよ」

御坂妹(ああ、姐さん格好かわいい///……ハッ! とミサカはいけない感情が芽生えるのを必死に抑えます)ブンブン

カミ嬢「どうかした? 御坂妹さん、ってカミジョーさんは心配しますよ」

御坂妹「いえ何でもありません、とミサカは平静を装います」

御坂妹(しかし、あの上条さんのクローンなだけあってやはりお美しい///……っていやいやいやいや! とミサカは芽生えた感情を否定します!)ブンブンブンブン

むぎのん「シャケ弁はどこだーってむぎのんは食品店を探して三千里ー!」

御坂妹(しかし、何故女性に変身するのでしょうか、とミサカは考え込みます)
347 :ちょっとした行間さ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 15:55:31.20 ID:dy/tXUAO
ウイハル「あれですよ、『兄さん』って言われるならやっぱり女の子がいいっていう男の願望の表れですよ、ってウイハルは予想しますね」

ウイハル「全く、男って奴はどいつもこいつも現金ですよね~、ってウイハルはイヤらしい笑みを浮かべますね」ニヤニヤ

御坂妹「人の心を読まないで下さい、とミサカはウイハルのメタ発言ぶりに驚愕しつつ突っ込みます」

つっちー「ところで、むぎのんはどこだにゃー? ってつっちーは辺りを見回すにゃー」キョロキョロ

ユリコ「カキネくンもいないよォ。どこ行ったンだろォ、ってユリコはユリコは心配してみるゥ」

カミ嬢「あっれー? 全く、あちこち動き回るなって言ったのに、ってカミジョーさんは呆れちゃいますよ」ハアー

pipipi…ピッ

御坂妹「もしもし、とミサカは電話に出ます」

男『お前らが連れてたガキは預かった。返して欲しければ……』

御坂妹「……分かりました、では2時間後に、とミサカは約束します」

御坂妹「それと、あと10分以内に女の子の方にシャケ弁を与えて下さい、でなければどうなっても知りませんよ、とミサカは忠告します」ピッ
348 :ちょっとした行間さ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 15:57:20.13 ID:dy/tXUAO
ユリコ「どうしたのォ、ミサカお姉ちゃン? ってユリコはユリコは聞いてみるゥ」

御坂妹「少し厄介な事になりました、とミサカは移動しながら事情を説明します」

ウイハル(そうそう、ユリコとつっちーがいるのは、番外個体が調整の日だからついでに預かったんですよってウイハルは説明しますね)

とある廃屋

むぎのん「シャケ弁よこせー! ってむぎのんはシャーイ[魔女狩りの王]ンガー!」ボシュウッ!!

誘拐犯A「ヒイ!」

誘拐犯B「オ、オイ! 誰か早くシャケ弁買ってこい! このままじゃミイラ取りがミイラだぞ!?」

誘拐犯C「ク、クソ……何でこんなの誘拐しちまったんだ俺達は……!」

カキネ「おーい、ここにあったぜえ、とカキネはシャケ弁発見伝!」

むぎのん「でかしたカキネ、ってむぎのんはシャケ弁に飛びついたり!」シュバッ

誘拐犯D「ああ! それは俺の」

誘拐犯A「一食抜く方が死ぬよりマシだろ!」

誘拐犯D「くう……」

むぎのん「はぐ、むぐ、まぐ、もぐ……」

誘拐犯B「ハア……助かった……」
349 :ちょっとした行間さ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 15:58:54.44 ID:dy/tXUAO
誘拐犯C「なあ、一応キャパシティダウン使っといた方がよくねえか?」

誘拐犯A「……だな。でなきゃ命が幾つあっても足りなそうだ」

御坂妹「約束通り、お金を用意してやって来ました、とミサカは報告します」

誘拐犯C「うおっはええ!」

誘拐犯A「妙な真似しやがったらこのガキの頭吹っ飛ばすぞ」

御坂妹「……では、ここに置きます、とミサカは後退り……むぐ!」

誘拐犯D「へへへ、ガキと金には用はねえんだよ。俺らはお前みてえな女が欲しくてなあ」

ユリコ「あっ、ミサカお姉ちゃン!」

誘拐犯B「おおっと。動けばどうなるか……」

つっちー「分からんにゃーってつっちーは既に動いてるにゃー」

誘拐犯B「っ! テメエ!」ダンッ!

ユリコ「つっちー! ……オマエ、よくもつっちーをォ!」ゴウッ!!

誘拐犯B「なっ早……ぎゃあ!」バキイッ!!

つっちー「ふいー、びっくりしたにゃー、ってつっちーは無事をアピールにゃー」
350 :ちょっとした行間さ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 16:00:08.12 ID:dy/tXUAO
誘拐犯C「このガキ共が! ……なんだ、あっつ……あぢいいい!!」ガクッ

ウイハル「ウイハルの友達に手をだすなんて、イケナイオトナにはお仕置きですよ、ってウイハルは能力を使いますね」

カキネ「テメエら、大したムカつきぶりだ、とカキネは怒り心頭だぜえ!」バサアッ!!

誘拐犯D「ぐあっ!」ドスドス!!

誘拐犯A「くっ……テメエら、この女がどうなってもいいのか!?」ボッ

カミ嬢「いいわよ、アンタがその人をつまんない理由で傷つけようって言うなら……」ツカツカ

誘拐犯A「ひっ、くっ来るなあ!」ゴオッ

パキイイイン!

誘拐犯A「炎が、消され……!」

カミ嬢「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺すわ!」

バキイッ!!

誘拐犯A「ぶがあ!!」ズシャアーッ

カミ嬢「さあみんな、病院に帰りましょ、ってカミジョーさんは爽やか笑顔で呼びかけますよ」ニコッ

ユリコ「うン、帰ろゥ! ってユリコはユリコはつっちーが無事でひと安心!」
351 :ちょっとした行間さ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 16:01:35.94 ID:dy/tXUAO
むぎのん「帰ってシャケ弁タイムだー! ってむぎのんは腹減ったー!」

カキネ「さっき食ったばっかじゃねえか、とカキネは呆れてみるぜ」

ウイハル「あなたは本当にシャケ弁バカですね~、ってウイハルは笑っちゃいますね」

つっちー「つっちーも腹ペコにゃーってつっちーはぐーきゅるるーにゃー」

とある病院

御坂妹「う~ん……ハッ! ここは……病院? とミサカは現状確認をします」

カミジョー「おっ! ミサカお姉ちゃんが目を覚ましたぞーってカミジョーさんはみんなを呼びませう!」

むぎのん「よかったー心配でシャケ弁食べれなかったよー! ってむぎのんは実は心配性な事をアピールしてみる!」

カキネ「カキネ達のせいでひでえ目に合わせてゴメンナサイ、とカキネは素直に謝るぜ」

ウイハル「ミサカお姉ちゃんが何ともなくて本当によかったです~、ってウイハルはふええええん!」
352 :ちょっとした行間さ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 16:03:28.06 ID:dy/tXUAO
御坂妹「そういえば、ユリコとつっちーはどこですか、とミサカは質問します」

カキネ「あの2人ならさっきミサワさんが迎えに来て連れてったぜえ、ってカキネは報告するぜ」

御坂妹「そうですか……助けに行ったつもりが逆に助けられるとは、情けない限りです、とミサカは歯噛みします」

カミジョー「みんな無事だったんだし、そんなの気にしなくていいぜ! ってカミジョーさんはミサカお姉ちゃんを励ましませう!」

むぎのん「そーだよ元気出して! ほら、シャケ弁あげる! ってむぎのんは自分のシャケ弁を惜しげもなく譲ってみたり!」

御坂妹(……上条さんはクローンでも『上条さん』なんですね、とミサカは微笑みます)ニコッ



行間は終わりだぜい
 
 
354 :総合に投下したやつをコピペ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 20:34:34.76 ID:dy/tXUAO
 廃工場の前に、一台のステーションワゴンが停まっている。運転席の男が、焦れったそうにハンドルを指でトントン叩いている。

「あいつらにしちゃ、珍しく手間かかってるな……様子見に……いや、止めとこう、俺じゃ巻き添え食って死ぬのがオチだ」

 浜面仕上は忌々しそうに舌打ちすると、『アイテム』のメンバーが廃工場から出てくるのを待つ。
 その時、助手席側のウィンドウを叩く音がする。
 浜面が怪訝な表情でそちらを見ると、頭に軍用ゴーグルを付けた少女が車の中を覗き込んでいた。

「……なんか用か?」

 ウィンドウを開けて少女に要件を尋ねる浜面。少女は無表情なまま答える。

「そちらこそこんな所で何をしているのですか、とミサカは質問を返します」

 ミサカと名乗る少女の質問に、ただの待ち合わせだと答える浜面。

「こんな所にいたら危ねえぞ? 怪我する前に帰れよ」

「危ない所で待ち合わせとは、随分危ない方と待ち合わせているのですね、とミサカはあなたの危険意識の薄さに唖然とします」
355 :総合に投下したやつをコピペ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 20:35:35.65 ID:dy/tXUAO
 そもそも危険な仕事ばかりをやってきた浜面としては危険など慣れっこであり、むしろ目の前の少女の方が危険意識が薄いのではないかと思った。

「あー、とにかくだ。用が済んだならさっさと……」

ズドオオオン!!

 凄まじい轟音が廃工場から響く。
 何事かとそちらを見ると、廃工場が鉄の軋む音を立てながら倒壊を始めていた。

「うげ! あいつら何しやがった!?」

 思わず車から飛び出す浜面。
 そこに4人の少女が慌てて駆けてくる。

「ったくバカフレンダ! 火薬の量間違うとか私達まで殺す気か!?」

「ゴメン麦野~!!」

「ちょっ、こっちに超倒れて来ますよ! さっさと出して下さい浜面!」

 少女達--『アイテム』のメンバーは、そそくさと車に乗り込むと、浜面に出発を急かす。

「分かってる! ……おい、早く乗れ!」

 浜面は車の横で呆然と倒壊する廃工場を眺める少女に促す。

「えっ? ミサカもですか? とミサカは」

「だあもう!」
356 :総合に投下したやつをコピペ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 20:37:12.10 ID:dy/tXUAO
 浜面は強引に少女の腕を掴み、車の中に詰め込む。

「ちょっ、浜面! 誰よコイツ……って『超電磁砲』!?」

「むぎの、この子は多分クローンの方だよ」

「確かに、『超電磁砲』は軍用ゴーグルなんか付けてなかった訳だしね」

「騒ぐのは後だ! 出すぞ!」

 六人を乗せたステーションワゴンは、猛スピードで倒壊する廃工場から遠ざかっていく。

「んで? 私達がいない間にナンパなんてしてたの? 大したご身分ねえはーまづらあ?」

 人気のない裏通りにステーションワゴンを停め、一息ついた頃。
 『アイテム』のメンバーに、連れて来た少女について尋問される浜面。

「た、たまたまあそこに居合わせたから助けたってだけだ! だいたい、一般人をあの倒壊に巻き込んだら後味悪いだろ!」

「確かに、その言い分は超正論ですね。フレンダさんが火薬の量を間違うなんて超凡ミスをしなければ、連れて来る必要は超なかったんですから」

「うええ!? 私のせいな訳!?」

 突然矛先を向けられたフレンダは慌てて反論しようとするも、「当たり前だバカ」と麦野に突っ込まれてしょんぼりとしてしまう。

「でもはまづら。この子どうするの? このまま帰すのはまずいよ」

 滝壺の問いに、黙り込んで考える浜面。

「……だからって、どうするんだよ?」
357 :総合に投下したやつをコピペ ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/02(日) 20:39:43.03 ID:dy/tXUAO
 全員揃って首を捻り唸る。
 そんな中、少女自身が挙手をして発言する。

「では、ミサカをしばらくあなた方の仲間として連れ歩くのはいかがでしょう、とミサカは提案します」

「それ、名案かも。ねえむぎの、ミサカの言う通りにしよう?」

「フレンダさんみたいに超土壇場でドジ踏まなければ問題ないですけど、それは使ってみないと超分かりませんよ?」

「ん~……まあ、うちらの事色々言いふらされるよりはマシか……仕方ない」

 溜め息をつくと、麦野は少女の前に立つ。そして、

「せいぜい、足手まといになるんじゃないわよ?」

 少女の肩に手を置き、彼女の提案を渋々といった表情で受け入れる。

「ありがとうございます、足を引っ張らない様頑張ります、とミサカは一瞥をくれつつ頷きます」

 そう言ってフレンダの方をちらりと見ながら頭を下げるミサカ。
 それに気付いたフレンダは面白くなさそうにそっぽを向く。

「んで、誰んちで預かるのこの子?」

 麦野は至極当然の質問をぶつける。
 が、その質問を聞き終わると同時に、女性陣全員の目が浜面に集中する。

「あ? ……えっ!? オッ、オレ!?」
 
359 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/03(月) 19:25:47.12 ID:8qTuasAO
「いや待ていくらクローンだからって年頃の女の子と野郎がひとつ屋根の下とか色々やべえって!」

 浜面は慌てて無言の要求を拒否しようとしたが、

「でも連れて来たのあんたでしょ? 責任取れよバカ面」

「結局、私の部屋狭いし散らかりまくってるし人預かるなんて無理無理」

「女の子1人養えないとか、そんなだから浜面はいつまでたっても超浜面なんですよ」

「大丈夫。女の子との共同生活に四苦八苦するはまづらを、私は応援してる」

「不束者ですが宜しくお願いします、とミサカは三つ指を立てます」

 女性陣の言い分は、預かられる本人すら満場一致してその世話を浜面に押し付けるもので、彼の拒否など最初から意味を成さないのだった。
360 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/03(月) 19:28:37.00 ID:8qTuasAO
「はあ……畜生……何でこんな事に……」

 浜面は少女を助けた事を後悔していた。
 その少女はというと、何が珍しいのか浜面の部屋の中をくまなく調べている。

「おや、こんな所に雑誌が、とミサカはベッドの下に隠された浜面さんの秘密を暴きます」

「ちょおおおい! 見るな見ちゃ駄目見るんじゃねえ!!」

 浜面は慌てて少女から雑誌を取り上げると、再びベッドの下に押し込む。

「……そういや、まだちゃんとした名前聞いてなかったな。ミサカってのは分かるけど、それは名字だよな?」

「はい、正確には検体番号(シリアルナンバー)12907号です、とミサカは回答します」

 検体番号、と言われて唖然として黙り込む浜面。

「ミサカは何かおかしな事を言いましたか、とミサカは頭に疑問符を浮かべます」

「いや、その……それだとなんか呼びづれえな、と思ってさ」

 なるほど、と呟くと、顎に指を添えてなにやら思案する12907号。
 しばらくすると、12907号は顔を上げ、

「では、あなたが呼びやすい名を付けて下さい、とミサカは提案します」

「えっ? 俺が名づけていいのか? ん-……そうだなあ……マユ、でいいか?」
361 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/03(月) 19:34:01.62 ID:8qTuasAO
 浜面の部屋に沈黙が流れる。

「あれ? 気に入らなかった?」

「……浜面さんが超浜面さんだと言われていた意味がよく分かりました、とミサカはあなたのひねりのなさに唖然とします」

「しかしその名前はとても気に入りましたので、これからはマユと名乗ります、とミサ……マユは名づけてくれた事を感謝します」

 最初にけなされたので膝を折りそうになったが、名前は気に入ったと言われて思わずにやける浜面。
 その日は夜も遅かった為、ベッドをマユに使わせて自分は床に寝転ぶ浜面。

 翌日。
 誰かに名前を呼ばれている様な気がして、浜面は目を覚ます。

「おはようございます浜面さん、とミサ……マユは挨拶します」

 そういうマユの顔が何故目の前にあるのか、と思いながら浜面は視線を自分の足の方に向ける。
 そして気付く、マユが自分に馬乗りしている事に。

「のわあ! んな、何してんだマユ!」

 慌ててマユを跳ねのける浜面に、不思議そうな顔でマユは言う。

「浜面さんが起きるのを、マウントポジションにて今や遅しと待っていたのですが、とミサ……マユは説明します」
362 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/03(月) 19:39:22.53 ID:8qTuasAO
「いやいや、何でわざわざマウントポジション!? 普通に揺すって起こそうとか思わなかったのか!?」

「結局浜面さんはやはり超浜面さんな訳ですね、とミサ……マユは落胆します。ですがそんな浜面さんをミサ……マユは応援します」

 額に手を当て首を横に振った後、浜面の肩を掴んで親指を立てるマユ。

「なんか色々混じってるぞ!? てか言いづらそうだし後半のミサカは~のとこ言うの止めたら?」

 浜面のその提案を「これはミサ……マユの特徴の一部なので」と丁重に断る。
 が、「だったら無理にマユに言い換えようとしなくていいんじゃねえか?」という提案はあっさり呑むマユなのだった。

 昼過ぎに何時ものファミレスに集う『アイテム』の面々。
 何時も通りにシャケ弁をつつきながら「昨日のと何か違う」と麦野が呟き、「今日はゴマだれ味に挑戦する訳よ」とサバ缶を並べるフレンダ。
 絹旗はC級映画のパンフレットを眺めて唸っているし、滝壺は何処からか飛んで来る電波をキャッチしている。
 何時もと違うのは、浜面の横にいる文字通り『拾ってきた』検体番号12907号のミサカ、浜面命名マユがいるという事だ。
363 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/03(月) 19:41:32.12 ID:8qTuasAO
 店に入るなりドリンクバーで人数分の飲み物を適当に見繕って持って来たマユに、「さすが新入りは気が利く」と快く受け取る面々。
 「ちなみにこれは浜面さんの入れ知恵です」と浜面へのフォローも忘れないマユを見て、嬉しいやら恥ずかしいやらでにやける浜面。
 が、速攻で「キモイ」の集中放火を浴びて軽く凹む。

「さて、今日の『仕事』についてだけど。『科学結社』とやらがこの学園都市内の施設を堂々とアジトに改造してくれたらしいのよ」

 麦野が真剣な表情を浮かべると同時に、メンバー達の空気が張り詰める。

「そいつを潰せばいいって訳ね」

 そう言って爆弾を用意しようとするフレンダに対し、

「また爆破ですか? 昨日ので超懲りたかと思ったんですけど、超思い過ごしでしたね」

 と、呆れたように首を横に振る絹旗。
 今度は失敗しないと言い張るフレンダに、麦野が待ったをかける。

「今回ばかりは、連中のアジトを吹っ飛ばす訳にいかないのよ。どうやら、学園都市にとっても利用価値のある設備が詰まってるらしくてね」

「利用価値があるって、どんなものがあるの?」

 滝壺の問いに対し、推測ですが、と前置きをしてマユが言う。
364 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/03(月) 19:45:16.83 ID:8qTuasAO
「恐らくは、人型アンドロイドの製造ラインが存在しているのではないでしょうか、とミサカは予想します」

「鋭いわね新入り、その通りよ。アンドロイドはハナから兵器として使えるから、製造ラインは意地でも無傷で残せって命令なのよ」

「『上』も超面倒な仕事を押し付けてきますね。まあ、超いつもの事ですけど」

 そして6人は下部組織が手配した車に乗り、『科学結社』のアジトに向かう。

「そういえば、はまづら。この子はなんて名前なの?」

 アジトへ向かう道中、滝壺がマユの頭を撫でながら尋ねる。
 浜面がマユと名づけた事を告げると、女性陣は予想通りの反応を--

「へえ、浜面にしてはイカした名前つけるじゃない。ちょっと見直したわ」

「結局、変なトコでセンスあるから侮れないのよね、浜面って」

「悔しいですが、この件に関してはあなたの才能を超認めざるを得ませんね」

「よかったね、はまづら。はまづらがみんなに誉められて、私も嬉しいよ」

「……何だよ、誉めてもなんも出ねえぞ?」

 --しなかったので、思わぬ肩透かしを食らう浜面だった。
365 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/03(月) 19:46:56.28 ID:8qTuasAO
 『科学結社』のアジトに到着した一同。
 電子ロックの扉を開けようと小型の爆弾を取り出したフレンダだったが、

「電子ロックならミサカにお任せ下さい、とミサカは自身の能力を披露します」

 そう言ってマユが扉のパネルに手を当てると、バチッと音がして電子ロックが外れる。

「超やりますねマユ!」

「『欠陥電気(レディオノイズ)』の面目躍如ってとこね」

 私がやろうと思ったのに……と呟きながら車の陰でいじけるフレンダをひっ掴んで、麦野達は意気揚々とアジトに乗り込む。

「随分静かね」

 製造ラインが止まっているのか、アジト内部は静まり返っていた。
 言い知れぬ不安を覚えた麦野は、外で待機する浜面を呼び出す。

「なんだよ、俺にメインの『仕事』手伝わすなんて珍しいな」

「私らは迂闊に能力使えないからね。万が一を考えて3人2チームに別れて行動しようと思ったのよ」

 なるほど、と手を打つ浜面を見て、マユも同じ動作をする。

「で、チーム分けどうするの麦野? 私は麦野と一緒がいいなー」

「では私はフレンダが超やらかさない様に見張る役と言う事で」
366 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/03(月) 19:48:57.17 ID:8qTuasAO
 絹旗の言葉に抗議しようと思ったフレンダだったが、麦野が引きつった笑顔で見ていた為、その思いをそっと胸にしまった。

「んじゃあ、俺と滝壺とマユのチームか。頼りねえかもしんねえけど、よろしくな」

「こっちこそよろしくね、はまづら」

「足手まといにならないよう頑張ります、とミサカは気合いを入れます」

 チーム分けも済み、それぞれ東西に広いアジトの西側と東側に別れて、アンドロイドの製造ラインを探し始める。

-麦野サイド-

「敵らしき人物は超見かけませんね」

「油断は禁物よ」

 麦野達は、研究施設らしき場所に到達する。
 だが、その途中でも『科学結社』の構成員が現れない事を訝しんでいた。

「結局、どこか一カ所に固まってたりするかもね」

「そう考えるのが超妥当ですね」
367 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/03(月) 19:51:43.82 ID:8qTuasAO
 一歩ずつ、慎重に先に進む麦野達。
 広間にさしかかったその時、どこかから声が響く。

「侵入者諸君、ようやくお出ましか。待ちくたびれたよ」

 麦野達が声のする方を見ると、赤く染めた髪に緑のメッシュを入れた、白衣の男が立っていた。
 白衣の奥にチラリと見えた胸元に、とある校章があった。

「へえ、長点上機の生徒が構成員とはね。能力者であろうがなかろうが、かなり厄介ね」

 そう言いながらも、麦野は余裕の表情を崩さない。

「お誉めに与り光栄だよ、麗しの君。しかし残念だ。僕は君達を、鮮血の赤に染めなくてはならない」

「……ふん、出来ると思ってんのキザ野郎? この『原子崩し(メルトダウナー)』を、私達『アイテム』を倒すなんて真似が」

 男もまた、麦野の挑発に対し余裕の表情を見せる。
 あたかも麦野達が「能力を迂闊に使えない」事を知っているかの様に。

「麗しの君。貴女が能力を明かしたというのに、僕が能力を明かさないのは不公平と言うものだ。お教えしよう、僕の能力を」

 男はそう言って、自らの体を傷つけ、血を垂らす。
 その血は、まるで無重力空間にあるかの様に、球状の塊となって宙に浮く。
368 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/03(月) 19:55:28.35 ID:8qTuasAO
 次の瞬間、血の塊が弾丸の如き速度で麦野達に襲いかかる。
 その事を察知していた麦野達は、血の弾丸が届くより早く回避行動を取った為、誰一人攻撃を受ける事はなかった。

「ふむ、僕の『鮮血弾頭(クリムゾンバレット)』を避けるとは、さすがは美しき『アイテム』の構成員だ」

「キザ男に誉められても嬉しくない訳よ!」

 相変わらず余裕の表情で、男は更に血の弾丸を撃ち放つ。

「そんなに撃ちまくっていたら、あなたの血が超スッカラカンになりますよ?」

「ご心配なく、可愛らしい君」

 男が手を返すと、壁に付いた血が弾丸となり、絹旗の肩を掠める。

「ぐうっ!」

「絹旗っ!」

「このぐらい、超大した事ないです」

 フレンダは心配する様に呼びかけるが、絹旗が軽傷である事を告げると安堵の息を吐く。

「ところで、良い事をお教えしよう。『こちら側』には貴女達が目的とするものはないよ」

「ハッ、それが事実だって証拠はないじゃない? それに、敵の言葉なんかいちいち全部を信用するかよ」

「……残念。事実なのだが、ね!」

 男が両手を麦野に向けると、辺りに飛び散っていた血が一斉に麦野に襲いかかる--!
 
 
376 :続き投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:02:04.50 ID:p3am7MAO
 ズバア!!

 麦野を中心に、真っ白で不健康的な光の筋が、四方八方へ襲いかかる。
 『原子崩し』の真骨頂、粒機波形高速砲。
 麦野はそれによって、男の血液を部屋もろとも一瞬でバラバラに吹き飛ばした。

「超危ねえ! 先に出口に来といて超正解でしたね!」

「もー麦野ったら! 私達がいる事忘れてる訳ー!?」

 命からがら部屋から脱出した絹旗とフレンダは麦野に抗議の声を上げるも、既に怒り状態の麦野にその声は届かないようだ。

「ハッ、ちょっと手加減してやりゃあ調子に乗りやがってキザ野郎が! くたばりやがれ!」

「ふっ、そうでなくては困るよ、麗しの君。さあ--」

 男は光の壁に言葉を遮られ、その中へと呑まれていく。

「ちっ、ハナからこうしてりゃ良かったわ。やっぱり回りくどいのは苦手だわ」

 事が済んだと見て、最早部屋ですらない場所に戻ってくるフレンダ達。

「全く、使うなら使うって言って下さいよ! 逃げるの超大変だったんですから!」

「私が麦野の変化に気づかなかったら、私達も塵になってた訳よ!」

「あはは、ゴメンゴメン」

 他愛ないやり取りをしつつ、浜面達の所へと向かう麦野達。
377 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:05:07.83 ID:p3am7MAO
-浜面サイド-

 だだっ広いうえに扉も曲がり角もない通路が延々続き、いよいよ歩くのが億劫になってきた浜面達。

「はまづら、少し休もう? もう疲れた」

「もう少ししたら部屋のひとつもあるかもだし、もうちょっと頑張ろうぜ、滝壺」

 浜面に励まされて少し元気が出たのか、滝壺は壁にもたれ掛かるのを止めて再び歩き出す。
 そんな2人を見て、マユは何かに気づいた様に手を打つ。

「なるほど、お2人は恋人同士なんですね、とミサカは勝手に納得します」

 それを聞いた2人は思わず顔を真っ赤にして目を合わすまいとそっぽを向く。

「どうしたのですか、とミサカは……あ、扉を発見しました」

 言われて見てみれば、そこには確かに扉があった。
 ご丁寧に複数の電子ロックが付けられ、いかにも「重要な場所ですよ」と言わんばかりの扉だ。

「では…………はい、電子ロックを解除しました、とミサカは報告します」

 扉を開くと、中には幾つかのベルトコンベアがあり、その上に何かのパーツが並べられていた。

「お、どうやら俺達が当たりみたいだな……ってコラコラ滝壺!」

 後ろを見ると、滝壺は壁に寄りかかって寝息を立てていた。
378 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:07:41.50 ID:p3am7MAO
「はあ、ったくしょうがねえなあ」

 浜面が滝壺を抱え上げようとした時、コツ、コツ、と規則的な音が響いてくる。
 滝壺を抱え、部屋の奥に身を隠す浜面達の元に、その音の主が近づいてくる。

「構成員か……?」

『……3つの生体反応を感知。『イルベリア』の同志であるか、確認行動に移る』

 『イルベリア』という耳慣れない単語を聞き、『科学結社』の名前だろうと当たりを付ける浜面。

「ん~……どうしたの? はまづら」

「わっ馬鹿、声でかい!」

 目を覚まして浜面に話しかける滝壺の口を慌てて塞ぐも、時既に遅し。
 その声を聞きつけ、機械的な話し方の存在が確実にこちらに近づいてくる。

『浜面……データベースに該当者なし。侵入者と判断し、排除行動を開始する』

「クソッ! 滝壺、マユ、敵だ!」

 拳銃を構えて立ち上がる浜面を見て、2人も拳銃を取り出す。
 浜面は相手に続けざまに発砲するも、傷ひとつ付く様子はない。
 それどころか、撃たれながら近づいてくる。
 浜面は直感した--コイツはアンドロイドだと。
379 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:09:39.43 ID:p3am7MAO
『侵入者は能力者ではない模様。兵器の使用を控え、設備の保護を優先する』

 そう言うと、浜面達に走り迫るアンドロイド。

「来やがった! 2人は先に部屋出とけ!」

 浜面は滝壺達を逃がす為に、アンドロイドに突進する。
 アンドロイドは浜面の突然の行動に対応出来なかったのか、なす術なく倒れ込む。
 が、すぐに浜面を払いのけると、先に部屋を出た2人を追う。

「行かせるかよ!」

 浜面はアンドロイドを羽交い締めにして踏ん張るが、力の差は歴然であり、引き摺られながら部屋を出る。

「はまづら!」

「俺は大丈夫だ! それよか、もうちょっとマシな武器探してきてくれ! コイツには拳銃じゃダメージを与えられねえ!」

「分かった! 無理しないでね!」

「おう!」

 威勢よく返事をして滝壺達と別れ、アンドロイドの目の前に立ち塞がる浜面。

「行かせねえっつってんだろ!」

 浜面はアンドロイドに殴りかかるが、やはり手応えはなく、自分の手を痛めるだけだった。
380 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:12:28.21 ID:p3am7MAO
「ってて……やっぱり素手じゃ駄目か……でも、滝壺達が戻るまでは拳ひとつで切り抜けるしかねえ!」

 浜面は気合いと共にアンドロイドにタックルをして、そのまま壁に激突させる。

 その頃、滝壺とマユは武器庫らしい場所にたどり着いていた。

「やはり、暴走時対策として武器を用意していましたか、とミサカは敵を褒めます」

「うん、早くはまづらに渡しに行こう」

 手近な武器を幾つか抱え、2人は浜面のもとへと急ぐ。

『侵入者を発見。排除行動に移る』

 武器庫を出て数メートル移動したところで、2体目のアンドロイドに見つかってしまう滝壺達。

「滝壺さんは早く浜面さんに武器を届けて下さい、とミサカはアンドロイドを食い止める事を暗に宣言します」

「でも……」

「大丈夫です。ミサカを信じて下さい、とミサカは親指を立てます」

「……分かった、無茶しないでね!」

 滝壺はマユの決意を無駄にするまいと走り出す。
 追おうとするアンドロイドの脚を狙い、武器庫にあった対戦車ライフルを構え、その引き金を引くマユ。
 派手な銃声が響き、アンドロイドの脚が吹っ飛ぶ。
 マユは反動で後方に吹っ飛ぶも、倒れる事なく踏みとどまる。
381 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:14:11.20 ID:p3am7MAO
「はまづら! 武器持ってきたよ!」

 滝壺の声のする方に手を伸ばす浜面。
 滝壺はライフルに弾を込めて投げ渡す。

「サンキュー! うっし、これでも食らえアンドロイド!」

 浜面はゼロ射程でアンドロイドの頭を狙い撃つ。
 さすがに頭が吹っ飛ぶ事はなかったが、それでもその4分の1ほどを破壊する事に成功する。

『侵入者……ガガ……武装……ガガ……兵器を……使用……』

 そう言うとアンドロイドは浜面を指差す。
 浜面はとっさに体を伏せ、滝壺もそれにならって伏せる。
 直後、アンドロイドの指先からレーザーが放たれ、滝壺の少し先の地面を貫く。

「あっぶねえ! 大丈夫か滝壺!?」

「うん! なんともない!」

 その時、滝壺の後方から数発の銃声が響く。
 そして、その方向から武器を持ったマユが駆け寄ってくる。

「アンドロイドが更に数体現れました、このままでは形勢不利です、とミサカは撤退を進言します」

「マジかよ! クソッ、目的地は目の前だってのに!」
382 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:16:45.08 ID:p3am7MAO
 マユの来た方向から、更に数体のアンドロイドがやって来た為、撤退を余儀なくされる浜面達。
 入口に向かって猛ダッシュするが、やはり体力に限界のない相手からは逃げ切れず、滝壺が肩を掴まれる。

「きゃっ!」

「滝壺! このやろ、離しやがれ!」

 浜面が滝壺からアンドロイドを引き剥がそうとした、まさにその時。
 麦野達が向かった方から、強烈な光の帯が迸る。

『謎の光線を感知。敵性と判断し、排除--』

「伏せろ!」

 言葉と共に伏せる浜面に従って滝壺達も身を伏せる。
 その直後、光線が浜面達の頭上を通り過ぎ、アンドロイド達を直撃、破壊する。

「あんたら厄介なのに追っかけられてたわね? で、製造ラインは見つけたの?」

 浜面は顔を上げ、ばつが悪そうな表情で自分達が来た方向--つまりは、『原子崩し』の光が向かった先を指差す。

「えっ? ……ま、まさか……まっすぐ行った先に……あったの?」

 珍しく真っ青になって質問する麦野に、黙って頷く浜面達。

「ええええええ!! 嘘でしょー!?」

 大慌てで通路を駆けていく麦野の後を、合流したフレンダ達と共に追いかける浜面達。
383 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:19:15.36 ID:p3am7MAO
 麦野に追いつくと、そこには先ほど見た電子ロック付きの扉。
 どうやら、運良く光がここまで届かなかったらしい。

「よかったあ~」

 へなへなと膝を降り、力なくぺたんと座り込む麦野。

「超ラッキーでしたね」

「結局、今回は麦野がやらかすとこだった訳ねー」

 ニヤニヤしながら皮肉るフレンダだが、安心しきって力が抜けた麦野にその言葉は届いていないようだ。

「こんな所で何をしているのですか12907号、とミサカ10039号は問い掛けます」

 突然声をかけられて驚いた様に声のした方を見ると、マユと同じ顔の、武装した少女が立っていた。

「そちらこそここで何をしているのですか10039号、とミサカ12907号は質問を返します」

「相変わらず質問返しが得意ですね12907号、とミサカ13577号は呆れた様に突っ込みます」

「こちらの目的はコレです、とミサカ19090号は戦利品を見せびらかします」

「また19090号に出し抜かれてしまいました、とミサカ10032号は遺憾の意を表明します」

 続々と現れる同じ顔の少女達を、ただ呆然と眺める『アイテム』の面々。
384 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:21:30.54 ID:p3am7MAO
 19090号が差し出したものを見て、麦野が我に帰る。

「それって、残骸(レムナント)……! なるほど、それにあんたらにとって不利益な情報も入ってるから、奪いに来たのね」

「そういう事です、とミサカ10032号は頷きます」

「へ? じゃあ、『科学結社』の構成員がいなかったのって……」

 フレンダが我に帰り、気になっていた事を確認する。

「はい、ミサカ達が始末しました、とミサカ13577号は事実を端的に説明します」

「始末って、殺したの?」

「いえ、正確には一カ所に集めて催眠煙幕にて眠らせてあります、とミサカ19090号は補足説明します」

 妹達に案内され、『科学結社』の構成員が集められた部屋に来た『アイテム』の面々。
 そこには十数名の構成員が眠りこけていた。

「あの超キザ男以外は無能力者みたいですね。でなければ銃火器程度で超大人しく言いなりにはならないでしょうし」

「じゃあ、コイツらの処理は下部組織に任せて、私らは帰るとしますか」

 麦野のその言葉に頷く『アイテム』の面々。
 アジトを出てすぐに下部組織に連絡し、車に乗り込む。
385 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:23:38.53 ID:p3am7MAO
 一緒に車に乗り込もうとするマユを、浜面が制止する。

「ストップ! マユはそいつらと帰れ」

「ですが、ミサカは『アイテム』の……」

「あー、仮メンバーってやつだった訳よ」

「その仮メンバー期間がたった今超終わったんですよ」

「それに、元々あんたを連れ回す理由なんか、私達にはなかったし」

「大丈夫。私達は、マユは私達の事話さないって信じてる。だから、マユはいつもの日常に戻っていいよ」

 浜面の考えを察したのか、『アイテム』の面々もマユが乗るべきでないそれなりの理由を並べる。

「ミサカは……足手まとい、ですか?」

 がっくりと肩を落とし、消え入りそうな声で呟くマユ。
 浜面は車から降り、そうじゃなくてな、と前置きして、まっすぐマユを見て話し始める。

「俺はさ……お前には、これ以上暗部(こっち)に来て欲しくねえんだ。足手まといとかじゃなくて、単にお前を巻き込みたくねえ。傷ついて欲しくねえんだ」

「ここまで巻き込んどいて何を今更、って思うだろうけどさ。やっぱお前には、明るい道を歩いてて欲しいんだ。だから……ここでお別れだ」

 浜面の言葉を最後まで黙って聞き、静かに頷くマユ。
386 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:25:35.80 ID:p3am7MAO
 『アイテム』の面々を乗せた車が『科学結社』のアジトから離れていく。
 それを見届けた後、妹達も足早にその場を去る。

 既に日も変わって久しく、朝食を取るためにいつものファミレスにやって来る『アイテム』の面々。

『こいつときたら! 危うく能力で製造ライン吹っ飛ばしかけるとかどういう神経してんのよー!』

『ホント怒られんのこっちなんだからしっかりしてよねーっ!!』

「モウシワケゴザイマセーン」

『本気で謝る気あんのかなこいつときたらーっ! まあいいや、ちゃんと無傷だったんだからこれで許したげる』

「そりゃどうも。で、電話掛けてきたって事は、また追加の仕事?」

『いや単に文句言いたかっただけ。じゃあねー』

 溜め息をしつつ携帯をしまう麦野を見て、ああ、また愚痴られたか、と思う他のメンバー達。
 珍しく全員がちゃんと注文をした事に店員達が驚愕していたが、そんな事は意に介さずに話し始める。

「さて、まあ今回は思わぬ助力のおかげでスムーズに仕事が出来たわね。……やらかしかけたのは本当に反省してる」

「いやいや、全然気にしてない訳よ! 結局、私みたいに実際に壊してないんだし……」
387 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:27:47.23 ID:p3am7MAO
 自虐してしょんぼりするフレンダの頭を撫でる滝壺を見つつ、絹旗はマユについて言及する。

「マユを連れて来なくて本当によかったんですかね? 超ちょっとの間ですけど、私達の仕事に関わってたわけですし」

「でも、はまづらが決めた事だから」

「そうそう。たまには浜面の意見を尊重しないと。それに、偶然とはいえマユの仲間と合流したし、ちょうどいい機会だったんじゃない?」

 そんなもんですかね、と言って納得した表情を浮かべる絹旗。
 朝食を済ませて、浜面が運転する車でそれぞれの寮に送り届けられる面々。
 全員を送り届けてようやく自分の部屋に戻ってくる浜面。

(ん? あれ、鍵開いてる……?)

 鍵がかかっていない事を疑問に思ったが、多分閉め忘れたんだろうと思い、そのまま部屋に入る浜面。
 ふと足下を見ると、一足の靴が丁寧に隅に置かれている。
 まさかと思い、急いでリビングに向かうと、

「お帰りなさい浜面さん、とミサ……マユは主人の帰還を正座からのお辞儀で迎えます」

 マユが部屋の中で待ち構えていた。

「マユ! お前、何でまたここに……!」

 質問の意図が分からない、といった風に首を傾げるマユ。
388 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:30:05.90 ID:p3am7MAO
「ミサカの日常はこの部屋にあります。ここを追い出されたらミサカには行くあてがありません、とミサカは懇切丁寧に説明します」

「いや、あのなあ。他のミサカ達と一緒にいればいいじゃねえか。何でここじゃなきゃ駄目なんだよ?」

「ミサカがいたら……迷惑ですか? とミサカは俯きつつ質問を返します」

「ああもうそうじゃなくて!」

 どうしていいか分からなくなり、頭を抱える浜面。
 そんな浜面を見ながら、マユは話を続ける。

「ミサカはどうしてもあなたの傍にいたいのです。他の居場所など考えられません、とミサカは正直な気持ちを吐露します」

「何でそこまで俺にこだわるんだよ?」

 浜面の疑問に、顔を紅潮させて俯くマユ。

「そ、それは……とミサカは……い、いいい言えません! あなたに一目惚れしたからだなんて!」

「いやいや言ってんじゃ……ってええええええ!?」

「キャッ、言っちゃった☆ とミサカは可愛い子ぶりつつ真っ赤になった顔を隠します!」

「えっいやっちょっ待っ……ええええええ!?」

 突然の告白を受けた浜面も顔を真っ赤にしてうろたえまくる。
389 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/05(水) 21:32:31.01 ID:p3am7MAO
「あなた達の『仕事』にさえ関わらなければ問題ありませんよね? とミサカは確認します」

「いやまあそうだけどだからって年頃の女の子と野郎がひとつ屋根の下は色々やべえって!」

「以前にも同じ事を言っていましたね、とミサカは振り返ってみます」

「しかしミサカは本気です、なんならペットだと思って頂いても構いません、とミサカはぶっちゃけ傍にいられれば扱いはどうでもいい事をアピールします!」

 何が何でも居座る気満々で食い下がるマユに、浜面はとうとう折れる。

「はあ……分かったよ、しょうがねえなあ」

「ありがとうございます浜面さん、あなたに相応しい女性となれるよう精一杯頑張ります、とミサカは宣言します!」

 そう言って屈託のない笑顔を見せたマユに、浜面の胸が高鳴る。

(いやいや待て待て早まるな心臓これは恋じゃねえただちょっと可愛いと思っただけで断じて惚れた訳じゃねえ!)

 こうして、下っ端雑用係とそれに惚れたクローン少女の、奇妙な共同生活が始まるのだった。



おしまいです、とミサカは(ry
 
 
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 21:38:47.28 ID:UR2B/.AO
乙!マジ楽しかった訳よ!!
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 21:44:01.34 ID:rbW3EUk0

面白かった!
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 23:04:41.51 ID:0AioAaQo
え、これ後日談とか見たい
393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 19:32:52.06 ID:pGp1ptU0
まだか…
 
 
394 :後日談?1/3 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/08(土) 22:40:36.02 ID:bVElLEAO
「どういう事か説明して」

 浜面はマユが帰ってきたその日--
 つまり今日が、毎週恒例の通い妻滝壺による手作り料理をご馳走になる日だという事を、すっかり忘れていた。
 マユとの押し問答に夢中だった為に、気づいたら部屋の入口に買い物袋を提げた滝壺がいるという状況だった。

「えーと、そのー……」

「はまづらは黙ってて」

「はいスイマセン」

 普段通りの寝ぼけ眼ではあるが、その双眸には怒りを湛えていた。

「マユ、どうしてここにいるの?」

「ミサカがいたら迷惑ですか、とミサカは」

「どうして、ここにいるの?」

 質問に答えろ。
 質問を返すな。
 目でそう訴えつつ、滝壺は再び同じ質問をする。

「ミサカは……ミサカの帰る場所は、ここにしました、とミサカは事後報告します」

「どうして」

 間髪入れずに追及する滝壺。

「ミサカは、浜面さんが好きです。だから、少しでも傍にいたいのです、とミサカは胸中を告白します」

「駄目だと言われても、他に行くところがありませんし、行きたくありません、とミサカは意地でも居座る事を宣言します」
395 :後日談?2/3 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/08(土) 22:44:21.93 ID:bVElLEAO
 黙ってマユの言い分を聞き、何も言わずにただマユを凝視する滝壺。
 しばしの沈黙の後、浜面の方を見て質問する滝壺。

「はまづらはどう思うの? マユが一緒に住む事」

「まあ、マユがどうしてもっつってるし」

「はまづらの気持ちを聞きたいの! マユがどうとかじゃなくて!」

 珍しく語気を荒げる滝壺に驚き、偽りない気持ちを答える事にする浜面。

「ま、まあ、正直言えば……嬉しくないって言ったら嘘になる……てか、素直に嬉しいよ」

 再び沈黙。
 嫌な汗がダラダラ噴き出してくる浜面と、その浜面を怒りを湛えた寝ぼけ眼のまま睨みつける滝壺。
 そんな2人を交互に見やり、キョトンとするマユ。
 しばらくすると、滝壺が静かに口を開く。

「……ふう。分かった。そもそも、私達が最初にマユのお世話を押しつけたくせに、文句言える立場じゃないよね」

 滝壺の目から怒りの色が消えて、いつもどおりの滝壺に戻る。
 安堵の息を吐く浜面に、滝壺がひとつ提案する。

「でも、はまづらが言った通り、女の子と2人きりだと色々危ないよね。だから」

「だから?」

「私も、一緒に住むから。よろしくね、はまづら」
396 :後日談?3/3 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/08(土) 22:48:45.23 ID:bVElLEAO
「おう、よろしくなたきつ………………はい?」

 今、なんて言った?
 浜面がそれを声に出すより早く、

「だから、私も一緒に住むから。よろしくね、はまづら」

「ええと、滝壺、さん?」

 何度も言わせないで、と言って頬を赤らめて俯く滝壺を、唖然とした表情で見つめる浜面。

「いや、だからさ、女の子と野郎がひとつ屋根の下は色々ヤバいって、俺言ったよな?」

「女の子が2人になれば大丈夫だよ、はまづらは両方に手を出す様な浮気者じゃないから」

 何故か勝手に浜面にキャラ付けして1人で納得する滝壺。

「いやいや人数の問題じゃなくて! 根本的なとこが解決出来てないから!」

「浜面さんは、滝壺さんとミサカの2人と暮らすのが嫌なのですか? とミサカは哀しげな目をして質問します」

「いやっもうっあのね!? 聞いて!?」

「大丈夫。そんな女の子の一大決心を無碍にするはまづらを、私は嫌々応援してる」

「分かった! 分かったから! 一緒に住もう! だから嫌々とか言わないで!」

 もう訳が分からなくなった浜面は、なし崩し的に滝壺の同居も認めるのだった。
 
 
397 : ◆bmhfkfa102 :2010/05/08(土) 22:51:11.98 ID:bVElLEAO
終了
さて、打ち止メルモの書きためでもはじめようかね
398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 22:51:42.36 ID:enAnLkAO
後日談乙

この後は正式にアイテム入りとかむぎのんが浜面家に押しかけたりとか妄想が広がっていいなぁ
 
 
401 :343続き ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:23:37.01 ID:o10RE2AO
夜、『グループ』のアジト

一方通行「……フゥン、ンで? その『マジュツシ』とやらはどこにいやがンだ?」

結標「それをこれから捜すんでしょう? 全く、潜伏場所ぐらい調べておいて欲しかったわよね?」

土御門「仕方ねえさ。魔術師の中でも、隠れるのが得意分野な奴なんだろ。俺の知り合いにもそういう連中がいるしな」

海原「ともかく、手分けして捜すとしましょう。僕はBブロックを回ります」

一方通行「なら俺はAブロックに行かせてもらうぜェ」

土御門「じゃあ俺はD、結標はCだな」

結標「分かったわ。……で? 私や一方通行は魔術師を見つけたらどうするの?」

一方通行「別にヤっちまえばいいンじゃねェの? 何か問題あンのか?」

海原「能力者と魔術師では勝手が違いますからね。魔術師である僕か土御門が対応した方がいいでしょう」

一方通行「まァ、一理あるな。ンじゃァ行くとするかァ」

?ブロック

魔術師「あの程度の警備でわたしの侵入を止められると思っているのだったら、舐められたものだ」

魔術師「しかし、既にここの上層部は手を打っているだろうな。それすらしない程間抜けな連中でもあるまい」
402 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:25:47.13 ID:o10RE2AO
打ち止め「ふい~、ようやく完全復帰~、ってミサカはミサカは一息ついてみる」

打ち止め「コレであの人の能力使用モードも大丈夫! ってミサカはミサカはMNWのあのスレにアクセス!」

190:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
ふう、昼間はひどい目に遭ったぜ

191:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
いやいやホントにスミマセン

192:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
デート楽しかったか?

193:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
あの後感覚共有するの怖かったから結果が気になる

194:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
・・・ふう、酷い目に遭ったぜ(キリッ

195:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
ちょりーっすってミサカはミサカは挨拶してみたり
>>194変態は黙ってろ

196:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
これは運営様、今回はとんだご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ございません
403 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:27:31.96 ID:o10RE2AO
197:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
いーのいーの気にしないでってミサカはミサカは懐の深さをアピールしてみる
そんな事よりデート楽しかった?ってミサカはミサカは興味津々だったり

198:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
あの後の顛末は俺の記憶を共有するといいぜ

199:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
楽しかった!嬉しすぎてテンパりまくってたけど、彼ったら全部笑って許してくれるの///

200:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
うわああああああかゆいいいいいい

201:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
なにこのクサいセリフかゆいいいいいい

202:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
記憶共有するんじゃなかったかゆいいいいいい

203:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
ていうか今のノロケ聞いてかゆいいいいいい

204:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
ん?あれは師匠?何してんだこんな夜中に
404 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:30:16.85 ID:o10RE2AO
205:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
えっ!どこどこどこにいるのってミサカは聞いてみる!

206:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
真似すんなってミサカはミサカはイライラしたり!

207:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
さっきまでの懐の深さはどこにwwwwww

208:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
仕事じゃね?暗部の

209:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
確か一方通行さんと同じ組織だよ
・・・腹立たしい事にピンクサラシも同じ組織なのよムカムカ

210:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
ショタレンジャー調べではあの2人が恋人になる可能性は皆無だから安心しやがれレーコたん

211:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
レーコ言うな!その名前で呼んでいいのは一方通行さんとミサワさんだけなんだから!ムキー!

212:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
まさかのミサワ×レーコと聞いて飛んできますたハアハア
405 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:31:56.01 ID:o10RE2AO
213:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
だーかーらー!

214:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
毎日面白いっイエイ♪
毎日面白いっイエイっイエイ♪

海原さんってなんか危ない仕事してるの?そんな風に見えなかったんだけど

215:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
ちょwwwwww

216:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
不覚にもwwwwww

217:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
もはや条件反射wwwwww

218:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
怒りが萎えちゃったよ畜生wwwwww

219:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
しかもその直後に何事も無かったかの様に本題に戻るとかパネエwwwwww

220:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
また魔術師が学園都市に侵入したらしい
師匠の今回の仕事はそいつの排除だろうな
406 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:33:30.31 ID:o10RE2AO
221:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15000
・・・そうか、分かった
・・・捜してみる
[ログアウトしました]

222:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
えっおい捜すってどういう・・・おい!

223:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
クソッ!15000のやつ脳波リンク切りやがった!

224:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
嫌な予感がする・・・!今から全力で15000の行方を追う!手が空いてる奴は協力してくれ!

225:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
よし!ショタレンジャー出動!

226:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
ラジャー!

227:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
了解!

228:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
イエスマム!

229:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
俺も出るぞ!
407 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:35:37.18 ID:o10RE2AO
230:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
ん?なんだどうした?

231:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
なになに何が起きたのってミサカはミサカは聞いてみる!

232:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
15000がエツァリの仕事内容知った途端に脳波リンク切りやがったんですよ!

233:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
運営様、15000の脳波リンクが途絶えた場所とか分かりますか!?

234:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
あいつエツァリの為に魔術師倒そうとしてるかも知れないんですよ!

235:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16264
どうやらマジみたいだな・・・つっても俺もう外に来ちゃったから何も出来ない・・・

236:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
うん、やってみるってミサカはミサカは逆探知開始!

15000号(海原さん……ミサカが行くまでどうか無事でいて下さい、とミサカは……!)
408 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:36:49.33 ID:o10RE2AO
Bブロック

海原「……ふむ、どうやらこのブロックにはいないようですね」pipipi…ピッ

海原「結標さんですか。魔術師は見つけましたか?」

結標『いいえ、Cブロックを一通り見て回ったけれど、怪しい場所は無いわ。人通りも少なくないし、例の『人払い』っていうのは使って無さそうね』

海原「そうですか。僕の方もだいたい同じです。偽装魔術の痕跡もありませんし、外れのようですね」

結標『私は一旦アジトに戻って連絡を待つわ。貴方はどうするの?』

海原「そうですね。とりあえず、一方通行と合流する事にします」

結標『そう。道中襲われない様に注意しなさいよ』

海原「ええ、肝に銘じます。では」ピッ

Dブロック

土御門「どうやらこっちは外れだな……となると、一方通行が行ったAブロックにいるのか……ん?」

一方通行「よォ土御門、魔術師の隠れ家を見つけたぜェ」

土御門「おいおい、だったらそこに張り込んで……」

一方通行「必要ねェよ、すぐそこだからな」
409 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:38:28.35 ID:o10RE2AO
土御門「……なるほど、確かに目の前だな」

一方通行「あンないかにもな隠れ方しやがるとか、どンだけ舐めてンだっつゥの」

土御門「それだけ自分の実力に自信があるんだろうな。念の為に、海原も呼んどくか」

数分後

海原「ここにいましたか、土御門。……全く、過信は命取りになるというのに随分と余裕ですね、今回の侵入者は」

一方通行「ふン、じゃあ後は任せたぜェ、魔術師(おふたり)さんよォ」カツカツ

土御門「……さて。そろそろ出てきても良いんじゃないか?」

魔術師「そうだな。もっとも、見つけて貰わなくては困るからこそ、分かりやすい偽装魔術を使ったのだがな」

魔術師「先に言っておこう。そこの金髪、お前に用は無い。わたしの目標は……お前だよ」

海原「……! なるほど、アステカの『組織』に雇われましたか」

海原「テクトパル亡き今、誰が『組織』を動かしているか知りませんが……何れにせよ、倒させて貰いますよ」

土御門「どうやら俺はお呼びじゃないようだな。残念だが、ここは退いとくぜ。死ぬんじゃねえぞ」

海原「ええ」
410 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:39:43.25 ID:o10RE2AO
15000号(……よし、完成しました、とミサカは銃を構えます)ガチャッ

15000号(わざわざパーツから自作しておいた甲斐がありました、とミサカは自画自賛します……海原さん、今行きます!)ダッ



海原「クッ……!」

魔術師「他愛ないな。まあ、『武器』を奪われたのでは仕方がないかな? さて、そろそろ止めといくか」

海原(トラウィスカルパンテクウトリの槍を奪われたうえに、『原典』の自殺術式も通用しないとは……ここまでなのか……!)

魔術師「さらばだ、アステカの魔術師!」

バリバリバリバリ!

魔術師「何! 増援だと!?」バッ

海原「あなたは……欠陥電気! 何故ここに!?」

15000号「あなたを助けに来ました、とミサカは端的に説明します」

魔術師「能力者か……まあ、どうでもいい。邪魔立てするなら消すまでよ!」ジャキン

海原「止めなさい欠陥電気! あなたにかなう相手ではありません!」

15000号「嫌です! あなたを失うぐらいなら、ミサカは……!」ガチャッ

魔術師「そんな『武器』ではわたしは倒せんよ!」ヒュンッ
411 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:41:57.45 ID:o10RE2AO
 ドスッドスッ!

15000号(ぐう……! まだ、出力が足りません……でも! ミサカは、やらなければならない! この程度で、根をあげる訳には……!)バチバチバチ

海原「欠陥電気! 何をする気ですか!?」

海原「止めて下さい、何故そこまでして僕を……!」

15000号「……大切な、人を守る、のに……理由、なんて、要りますか……?」バチバチバチ

海原「……! しかし! それ以上無理をすれば、あなたが!」

15000号「……ミサカ、が、海原、さん、を……守り、ま、す……! 守って、みせます!」バチバチバチ

魔術師「ふむ、美しい友情というやつか? 安心しろ、共に葬ってやる!」ゴウン

15000号「うあああああああああ!!!!!!」キイイイイ…

ズバアアア!!

魔術師「何!? ぐお--」ズバアアア!!

海原「欠陥電気! しっかりしてください!」

15000号「まじゅ、つ、し、は……?」

海原「倒しましたよ。あなたが、あなたの力が」

15000号「そ……です、か……よ、か……」ガクッ
412 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:43:52.29 ID:o10RE2AO
287:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001
見つけた!脳波リンク再開した!前にお姉様と上条さんが喧嘩した鉄橋にいるよ!ってミサカはミサカは報告してみる!

288:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
こちらも確認した!・・・おい、待てよ、まさか・・・そういう事か!
15000が脳波リンクを切った訳が分かった・・・クソッ!あのバカ!

289:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
まさか・・・なんか無茶したのか?

290:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
ああ・・・どうやら無理やり限界を超える電気を発生させたらしい

291:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11329
つまり・・・どう言う事?

292:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
俺達に漏電被害を与えたくなかったのか・・・だからって、こんな・・・!

293:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
えっ
15000どうなったの?
死んじゃったの?
413 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:46:01.92 ID:o10RE2AO
294:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
安心しろ、多分まだ何とかなる・・・ん?師匠、何をする気なんだ?

295:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16582
なんだどうした

296:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
電話で土御門を呼んだみたいだ
もしかしたら回復魔術でもやるのか?

297:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18071
つまり、エツァリが何とかしようとしてるんだよな?15000助かるんだよな?

298:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
信じようぜ、エツァリを
今の俺達に出来るのは、15000の生還を祈る事ぐらいだし

海原「まだ近くにいてくれて助かりましたよ、土御門。では、よろしく頼みます」

土御門「ああ。しかし、この子も無茶したもんだ」

海原「それだけ、僕を思ってくれているのでしょう。嬉しい限りですよ」

土御門「じゃあ、そろそろ始めるぞ」

海原(欠陥電気……あなたを、決して死なせはしない!)

--------
414 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:48:42.92 ID:o10RE2AO
翌日、とある病院

15000号(……ここ、は……ドクトル・フロッグの病院? ミサカは、生きているのですか?)

冥土帰し「全く、無茶な事をしてくれたね? 脳神経が焼き切れていなかったのが奇跡というやつだよ?」

冥土帰し「もっとも、それは『彼』のおかげの様だけどね。目を覚ましたらきちんとお礼を言うんだよ? じゃあ、僕はこれで失礼するよ」

15000号(海原さん……!)

海原「ん……、おはようございます、欠陥電気」ニコッ

15000号「あ、あの、その……」

海原「無茶をし過ぎですよ、欠陥電気。このまま目覚めないのではないかとヒヤヒヤしましたよ」

海原「あまり、心配させないで下さい……ミサキ」

15000号「はい、すいま……え? ミサ、キ?」

海原「ああ、ええと、その///……あなたをどう呼ぼうか、ずっと考えていまして」

海原「ミサカでは、オリジナルも他の個体も『ミサカ』なので、紛らわしいですからね」

海原「ですが……結局、なんのひねりもない名前にしてしまいました」

15000号「そんな事……嬉しいです、とミサカは感謝を述べます///」

海原「良かった……気に入って頂けたなら光栄です」ニコッ
415 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:51:21.63 ID:o10RE2AO
翌日、とあるカフェ

海原「お待たせしてすみません、ミサキ!」

15000号「いっいえ、その! ミサカも今来た所です、とミサカは嬉しすぎてむしろ来るのが早過ぎた事を慌てて隠します///」

海原「隠せていませんよ、全くあなたという人は」ニコッ

15000号「えへへ……///」

17600号(くっ……痒い、ですが、ミサカはぐっと我慢の子なのです、とミサカは静かに耐えます)

11329号(というかまだ尾行しているのですか17600号、とミサカは17600号がそろそろ本気でストーカーになるのではと心配します)

16582号(かく言うショタレンジャーも17600号の事は言えませんが、とミサカは別角度からエツァリ達を観察します)

18071号(しかしあのバカップルぶりが逆に微笑ましいですね、とミサカはニヤニヤが止まりません)ニヤニヤ

10093号(……ミサカも上条さんや一方通行以外の人を好きになってみましょうか、とミサカは『目指せ! 恋する乙女』宣言をします)

15000号(頑張って下さい応援していますよ10093号、ところで尾行中の皆さんに重要なお知らせがあります、とミサカは告知します)

17600号(このミサカの尾行がバレていただと……とミサカは愕然とします)
 
417 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/09(日) 23:53:37.01 ID:o10RE2AO
15000号(実はこの度、ミサカ15000号は上位個体よりMNWの副管理人に任命されました、とミサカは報告します)

11329号(なん……だと……! とミサカは驚愕します)

16582号(つまり……どういうことだってばよ? とミサカは確認します)

15000号(つまり……ミサカの恋路を覗き見るあなた達は、オ・シ・オ・キ・か・く・て・い・で・す、とミサカは必殺! 強制漏電地獄!)

17600号(漏電防護装置さあばbbbbbb)ビリビリ

11329号(15000号はもしかして電子線とかあばbbbbbb)ビリビリ

16582号(感覚で認知してあばbbbbbb)ビリビリ

18071号(まさか大能力者に進化したのですか、とミサカは驚きつつ確認します)ビリビリ

10093号(そういえば18071号は漏電耐性があるのでしたね、とミサカは感心します)

15000号(尾行にしても近づき過ぎですよ、とミサカは反射波感知を認めつつ突っ込みます)

海原「どうしたのですか、ミサキ?」

15000号「……いいえ、それよりも今日はどこに行きましょうか、とミサカはワクワクが止まりません///」

海原「そうですね、映画などいかがですか? 素敵な恋愛映画が放映中でしてね」

15000号「はい! とミサカは--」



おしまい
 
 
421 :新作?プレビュー ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/14(金) 20:26:31.96 ID:vltfcMAO
「嘘でしょう? 他のは低くても中能力者(レベル2)だってのに。低能力者(レベル1)……か」

 試験室に落胆した様な声が響く。
 『絶対能力進化』の要である『御坂美琴』のクローン体の少女『ミサカ』は、自身が低能力者--つまりは失敗作だという事実を受け入れた。

「はあ……ダメね、『実験』には使えないわ。あなたは廃棄処分よ、ついてきなさい」

「分かりました、とミサカは頷きます」

 試験室から出て、研究者に連れられて廃棄場に向かうミサカ。
 彼女は特に恐怖を感じる事はなかった。
 彼女が『学習装置』で学んだのは、言葉や行動といった自らの意思表示に必要な最低限の知識のみで、感情など入力されなかった。
 --そのはずだった。

「ほら、キビキビ歩きな……うっ」

 ミサカは自分の方を見ずに先を歩いていた研究者の首筋を強打して昏倒させる。
 研究者が動かないのを確認すると、研究所の出口を目指して走り出す。
422 :新作?プレビュー ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/14(金) 20:27:36.65 ID:vltfcMAO
 ミサカは走る。
 ただ只管に。
 出口を探して。

 追ってきた研究者達を振り切り、何とか街へと出てきたミサカ。
 が、研究所が寄越したのであろう武装した男達に再び追い立てられ、路地裏の袋小路に追い詰められる。

「ふん、手こずらせやがって。大人しく廃棄処分されてりゃ痛い目見ずに済んだのにな」

 男達は銃を構える。
 ミサカはここまでか、と死を覚悟する。
 --その時。

「おい、そこのお前ら。幼気な女子を寄って集って追い立てるとは、根性ってもんが足りてねえな」

 声のした方に男達が振り返ると、学ランをバンカラスタイルで羽織り、朱く輝く旭を抱くシャツを着た、見るからに暑苦しい少年が立っていた。

「何者か知らんが、俺達の邪魔を」

「すごいパーンチ」

「しようってんならブギュルワ!?」

 少年の、問答無用の正義もとい根性の剛拳が振るわれ、男の一人が錐揉み回転をしながらミサカの後ろまで吹っ飛ばされる。
423 :新作?プレビュー ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/14(金) 20:29:11.08 ID:vltfcMAO
「くそ、貴様何をビリュワ!?」

「おい、ちょ、待てデュリウエ!?」

 少年が拳を振るう度、ミサカを追ってきた男達が奇声をあげながら吹っ飛ばされていく。
 男達をミサカの後ろで山積みにした所で、暑苦しい少年はミサカに声をかける。

「怪我はないか、お嬢ちゃん」

「はい……助けて頂いてありがとうございます、とミサカは感謝を述べます」

「なに、当然の事をしたまでだ。さあ、いつまでもここにいたら危ない、家まで送ってやろう」

 少年のその言葉に、ミサカは暗い表情で答える。

「ミサカには……帰るべき家がありません、とミサカは自身の現状を報告します」

「そうか! ならばオレの家に来るといい! 一人で使うには広くてな、ちょうどルームメイトが欲しいと思っていた所だ!」

 あっさりそう言い放つ少年に度肝を抜かれるミサカ。
 かくしてクローン少女と昭和系ヒーローの、ハチャメチャにして暑苦しい日々が始まった。



431 :423続き ◆bmhfkfa102 [sage]:2010/05/18(火) 00:57:11.99 ID:nrzceQAO
「なるほど。つまりその絶賛何とかの過程で造られたトランジスタラジオがお前って事か」

「『欠陥電気(レディオノイズ)』です、とミサカは訂正を求めます」

 暑苦しい少年--削板軍覇の住む部屋で、ミサカは彼に自身について説明する。
 トレーニングをしながら聞いていた削板は、理解した所までを簡単にまとめて確認を取った。
 重要な所を間違っているが。

「ミサカは本来ならば達しているはずの条件を満たしていなかった為、廃棄処分が決定されました。
しかし、その事実を受け入れたはずのミサカは、気づいたらそれを拒む行動に出ていたのです、
とミサカは逃走に至るまでの経緯を懇切丁寧に説明します」

「廃棄処分……つまりは死を恐れる事を根性無しとは言わん。誰だって死ぬのは恐いからな。
……だが、逃げる他に出来る事があったはずだ! 能力が低かったなら上げればいい! そうだろう?」

「確かにその通りだと思います、しかしミサカにはその機会すら与えられなかったのです、とミサカは報告します」
432 : ◆bmhfkfa102 [sage]:2010/05/18(火) 00:58:55.42 ID:nrzceQAO
 それを聞いた削板は腕を組んで唸りながら何かを考え始める。
 しばらくして何かを思いついたのか大きく頷いて、

「よし! ならばオレと修行をするぞ! スローガンは『根性に不可能は無い!』だ!」

「修行……ですか? とミサカは頭に疑問符を浮かべます」

「その通り! お前を廃棄処分なんぞにしようとした連中を見返してやりたくはないか!? いや見返してやるんだ!!
根性さえあれば何でも出来る! お前の根性を見せてみろ!!」

 --『根性』。
 ミサカは削板が語るその言葉に、何故かとても神秘的かつ超常的な力を感じた。

「はい! お願いします、師匠! とミサカは気合いの入った返事をします!」

「いい返事だ! 根性を養う前にまずはその説明口調を直すぞ!」

「しかしこの口調はミサカの個性へぶう!?」

 反論しようとしたミサカは、削板が放った謎の衝撃波に吹っ飛ばされる。

「馬鹿者! 個性とは最初からあるものではない! 日々のたゆまぬ努力と根性で作り上げるものなのだああああああ!!」
433 : ◆bmhfkfa102 [sage]:2010/05/18(火) 01:00:15.95 ID:nrzceQAO
 ズハーンとぶち上げられた驚愕の新事実に、ミサカは開いた口が塞がらなかった。

「確かに……! 師匠! ミサカが間違っていました! ミサカの説明口調! 根性で直してみせます! と、ミ……!」

 謎の感動を覚えたミサカは、早速後半の言葉を封印し始める。

「ようし! その意気だ! 根性だあああ!」

「根性おおおおおお!!」

「そして! 根性は健全なる肉体にこそ宿る! 今日からこのメニューをこなすのだ!」

 そう言ってミサカに一枚のメモを渡す削板。
 そこに書かれたメニューとは、腹筋・背筋・スクワット・腕立て各300回二セット、バリーザブートキャンプ基本~最終を一セットというハードスケジュールだった。

(な、なんという過酷さ……! しかし! こんな事で根をあげては! 師匠に合わせる顔がない! 根性、根性、ド根性おおおおおお!!)

 ミサカは早速そのスパルタメニューをこなし始める。

「ふにゃああああああ!! ふしゃああああああ!! だらっしゃああああああ!!」
434 :しまったsageてた ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/18(火) 01:01:09.16 ID:nrzceQAO
 ズハーンとぶち上げられた驚愕の新事実に、ミサカは開いた口が塞がらなかった。

「確かに……! 師匠! ミサカが間違っていました! ミサカの説明口調! 根性で直してみせます! と、ミ……!」

 謎の感動を覚えたミサカは、早速後半の言葉を封印し始める。

「ようし! その意気だ! 根性だあああ!」

「根性おおおおおお!!」

「そして! 根性は健全なる肉体にこそ宿る! 今日からこのメニューをこなすのだ!」

 そう言ってミサカに一枚のメモを渡す削板。
 そこに書かれたメニューとは、腹筋・背筋・スクワット・腕立て各300回二セット、バリーザブートキャンプ基本~最終を一セットというハードスケジュールだった。

(な、なんという過酷さ……! しかし! こんな事で根をあげては! 師匠に合わせる顔がない! 根性、根性、ド根性おおおおおお!!)

 ミサカは早速そのスパルタメニューをこなし始める。

「ふにゃああああああ!! ふしゃああああああ!! だらっしゃああああああ!!」
435 :二重投稿しちまうとは根性が足らん ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/18(火) 01:02:34.19 ID:nrzceQAO
 一週間後。
 筋骨隆々、とまでは行かなくとも、引き締まった肉体を手に入れたミサカ。

「よし! これまでの修行で体力はかなり向上したはずだ! 次は精神力向上の為の修行だ! 行くぞ!」

「ハイ師匠! ……えーと、どこへ、ですか?」

「オレの実家だ!」

 学園都市から離れる事数十km、人里離れた山に建つ坤浄寺にやって来た削板とミサカ。

「ここが……師匠の実家……! なんとも荘厳な空気に満ち溢れています……! ミサカは早くも心が押し潰されてしまいそうです……!」

「無理もないな。根性の伝道師であるオレでさえ、未だにこの空気には畏怖さえ感じる。まだまだ根性が足りんな」

 境内へ向かうと、堂内から一人の男が出てくる。

「久しいな軍覇よ。少しは根性を鍛えて来た様だな。まあ、儂に較べたら未だ未だ、と云った処だが」

 一声発するだけで、辺りに強烈な『氣』を同時に発する削板の父の姿に、思わず膝をつき深々と頭を下げるミサカ。

「軍覇よ。この娘がお主の言っていた根性の灯火を持つ少女か」
436 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/18(火) 01:05:21.53 ID:nrzceQAO
 削板が静かに頷き、その男--削板の父である住職がミサカを見やる。

「娘、面を上げよ」

 ミサカは彼の言葉に気圧され、言われるままに顔を上げる。

「良いか、根性を鍛えると云う事は生半可な気概では成し得ぬ行だ。お主の覚悟の程を見せて貰うぞ」

「は、はい! お願いします!」

 それからというもの、削板と共に仏門の修行に明け暮れるミサカ。
 様々な修行を繰り返すうちに、ミサカは心に灯る根性の火が次第に大きくなるのを感じた。

 二週間後。
 再び学園都市に戻って来た削板とミサカ。
 夕飯の買い出しの為に第七学区を往くミサカは、ゴツい軍用ゴーグルを着けたミサカを見かける。
 そのミサカも彼女に気付いたのか、彼女に近付いてくる。

「あなたはミサカと同じミサカのようですが、何番目のミサカですか、とミサカは検体番号の確認を取ります」

「そもそも廃棄処分されるはずだったこのミサカに、検体番号なんてものがあると思うの?」

「口調がミサカ達と違いますね、とミサカは違和感を覚えます」
437 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/18(火) 01:07:32.61 ID:nrzceQAO
 そのミサカはしばらく思案すると、彼女に再び質問を投げかける。

「では、固有名詞はありますか? とミサカは質問します。ちなみにミサカの固有名詞はマユです、とミサカは名乗ります」

「名前があるか……って事? うーん……」

 ミサカは考える。
 無論削板には付けて貰ってはいない。
 削板に付けてくれ、などと言えば「根性が足らん!」と叱られる事は明白である。
それだけは意地でも避けたいミサカは、しばらく悩んだ挙げ句、

「……サヤ。今考えた名前だけど、他人任せにするよりは根性があるわよね?」

「根性があるかどうかは分かりませんが、素敵な名前だと思います、とミサカは感心します」

 そんな事よりも、とマユは前置きして、

「一つ重要なお知らせがあります、とミサカは何故か脳波リンクがされていないサヤに口頭で伝えます。
『絶対能力進化計画』は第一位『一方通行』が実験に介入した無能力者に敗北した為に、その中止が決定されました、
とミサカは事実を報告します」
438 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/18(火) 01:09:40.91 ID:nrzceQAO
 そんな事、と言われてムッとしたサヤだったが、実験が中止になったと聞かされて内心ホッとした。
 コレで他のミサカ達も死なずに済んだのか、と。

「そう。今のミサカには関係ない事だけど、一応お礼は言っとくわ。さーて早く行かないとタイムセールがおわっちゃうー」

 あくまで興味がない様に装って、かなりの速度でその場を後にするサヤ。
 あれは生体電流でも操って身体能力を向上させているのだろうか、とマユはぼんやり考えていたが、

「……はっ! ミサカも早く行かなくては、浜面さんと滝壺さんが待っています、とミサカはスーパーへダッシュで向かいます」

 そう言ってサヤの向かったスーパーへとマユも向かう。

「今日はすき焼きか! 根性の入った料理だな!」

「ミサカは初めてお肉を食べます! それでは……」

「「いただきます!!」」

 土鍋にグツグツと煮え立ったすき焼きを、二人の根性ある猛者が壮絶な肉の奪い合いを繰り広げながら食べ尽くしていった。
 根性の夜更けは、まだまだ訪れない。
 
 
439 : ◆bmhfkfa102 [sage]:2010/05/18(火) 01:11:45.83 ID:nrzceQAO
駆け足で修行編前半終了
後半は週末か来週頭かなって
440 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/18(火) 01:19:19.15 ID:X7uv83Ao
 
 
444 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:24:07.87 ID:SfuZEoAO
(『ただの機械』にでもされるかと思ってたんだがな……普通に五体満足で生かされてやがる。何企んでやがんだ、アレイスター)

 垣根帝督は、気がつくと『冥土帰し』の病院にいた。
 一方通行に生きたまま粉々にされた気がしたのだが、事実体はある。
 不思議に思い、病室の窓ガラスを見た垣根は驚嘆する。

(……誰だコイツは!? コレが、俺なのかよ!?)

 彼の姿は、元の『垣根帝督』のそれではなく、全くの別人へと変貌していた。
 唖然とする垣根の元に、カエル顔の医者がやって来る。

「やあ、新しい体の調子はどうだい?」

「あ? あんたが俺をこの体にしやがったのか。大した驚きぶりだぜ」

「君の体はバラバラにされてしまったから体は新しく作ったけど、君の脳を回収して移植するのに苦労したよ。まあ、実際に回収してきたのは彼女なんだけどね?」

 そう言って後ろを振り返る医者につられて、垣根も病室の入口を見る。
 そこには、野球帽を被った『欠陥電気』が立っていた。

「お前……あの時の『欠陥電気』じゃねえか。なんで……」

「言ったじゃないですか。ミサカはあなたの味方ですから、とミサカはあの日に想いを馳せます」
445 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:26:07.22 ID:SfuZEoAO
 数ヶ月前のその日、垣根はあてもなく街をぶらついていた。
 裏の『仕事』もないらしく、『心理定規』が一切連絡を取って来ない。
 暇を持て余していたが特にしたい事も見つからない為、散歩ついでに趣味探しでもしてみよう、と思い立って街に出た。
 ふと人通りの少ない路地を見ると、野球帽を被った一人の少女が大勢の男達に囲まれているのが見えた。

(はん、情けねえヤロウ共だ。あんな人数で一人をナンパとはな)

 垣根はその光景を無視して散歩を続ける事にした--つもりだった。

「つまんねえ連中だなあオイ。女一人に何人がかりなんだよ?」

 自分で気付いた時には、垣根は既に男達を挑発していた。

「ああ? なんだてめえは? 失せやがれ」

 自分の行為に驚いた垣根だったが、後に退く気になれず、更に男達を挑発する。

「何でもいいだろ、クズ共が。目障りだから消えてくれねえか?」

「この女のツレか? だったら目の前で拉致られんのを」

「消えろっつったんだよ、聞こえなかったか? それとも……『未元物質』の餌食になりてえのか?」

 そう言う垣根の背中に、『未元物質』による三対の白い翼が現れる。
446 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:29:00.10 ID:SfuZEoAO
 それを見た男達は彼が何者かに気づき、蜘蛛の子を散らす様に逃げていった。

(ちっ、下らねえ事しちまったな)

 心の中で自分の行為に毒づく垣根。

「ありがとうございます天使様、とミサカは膝をつき祈る様に感謝をします」

「天使様はよしてくれ。実は結構気にしてるんだ」

 ばつが悪そうに少女から目を逸らす垣根。
 だが、この端正な顔立ちの少女にならそう呼ばれるのも意外と悪くないと思い、垣根は微かに笑った。

「それで、天使様は何というお名前なのですか、とミサカはメルヘン野郎に質問します」

「おい、誉めんのか貶すのかどっちかにしろ! ……垣根だ、垣根帝督」

 せっかくのいい気分を即座にぶち壊されて、半ばふてくされ気味に名乗る垣根。

「帝督……まさかの司令官! とミサカは意味の分からない驚き方をします」

「『ていとく』違いだ。俺は帝王の帝に監督の督だ」

 いちいち説明させんな、と言いつつ律儀に説明する垣根。

「なるほど、とても素敵な名前ですね天使様、とミサカはメルヘン野郎の名前の格好良さに惚れ惚れしますぷふっ」

「いい加減にしねえとぶっ飛ばすぞ!?」
447 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:31:53.74 ID:SfuZEoAO
 馬鹿馬鹿しくなった垣根は、少女を置いてその場を立ち去る。
 少女が後ろを付いてきている気もしたが、気にせずに散歩を続行。
 散歩を続行。
 散歩を

「はっはっはっ、どこへ行こうというのかね? とミサカはメルヘン☆ていとくんの三歩後ろを追従しながら問います」

 続ける垣根を追いながら少女は垣根に問いかける。

「大声で変な名前で呼ぶな! ただの散歩だ、あてなんかねえよ」

 垣根の後を追いながら少し思案し、何かを思い付いた少女は再び口を開く。

「なるほど、『お前は俺の背中だけを見て、黙って遅れずに付いて来い』ですか。何というていと関白、とミサカはあなたの名前でダジャレを作ってみます」

 何故かどや顔で垣根を見つめる少女に、垣根は呆れて応える。

「はっ、上手くもなんともねえな。十点」

「十点満点を頂けるとは光栄です、とミサカは自分に何らかの才能がある事を自覚します」

「誰が十点満点中だと言った? 百点満点中に決まってんだろ」

「おやおやこれは手厳しい、とミサカは額を叩きます」

 あちゃー、と言いたげに額を叩く少女に、呆れて声も出ない垣根。
448 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:34:41.01 ID:SfuZEoAO
 その時、垣根の携帯が鳴り出す。
 ディスプレイに表示された名前は--『心理定規』。

「ようやく『仕事』が入ったのか。ったく、待たせやがって……んで? 今度は俺らに何させてえって?」

『まあ、簡単なものよ。内容は、学園都市に来訪中の『原石』の保護。どうやら『科学結社』とやらが捕まえようとしているらしいわ』

「先回りしてその『原石』を確保するか、『科学結社』をぶっ潰す。そのどっちかでいいんだろ?
だったら俺は後者を選ぶね。守りながら戦うのは柄じゃねえからな」

『そう。なら私と残りの面子で『原石』を保護しておくわね。じゃあ』

 一通り話し終えると携帯をしまう垣根。
 少女はその様子を黙って見ていたが、電話を終えたと見るや何故か垣根を問い詰める。

「今の女は誰ですか、あなたの信者ですかそれとも恋人ですか、とミサカは詰問します」

「ああ? 単なる仕事仲間だよ。つうか何でそんな事聞いてきやがるんだ?」

 少女は何処か苛立っているような表情で、垣根の質問に答えようともせずにそっぽを向く。

(ったく、何なんだコイツは……訳分かんねえ奴だな……ん? 待てよ、まさか……)
449 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:36:40.96 ID:SfuZEoAO
「さてはお前、妬いてんのか?」

 垣根にそう指摘されて慌てふためく少女。

「べっ別にミサカはメルヘン使様の事なんか、これっぽっちも、すすす好きなんかじゃないんですから!
とミサカはあなたの的を射た発言にツンデレ反応をしてみます!」

「……何だそりゃ。てかメルヘンと天使様混ざってるぞ」

 何故か少しだけこの少女に興味が湧いてきた垣根は、アジトの住所が書かれたメモを少女に手渡す。
 少女は不思議そうな顔をしながらメモを受け取り、

「これはつまり『帰って来るのを料理でも作って待ってろ』と言うツンデレ的メッセージですね、
とミサカは自分に都合のいい解釈をしてみます」

 と言って表情を綻ばせる。
 その笑顔を見た垣根の胸は高鳴り、顔は火照る。

「は、はん、そんなんじゃねえよ! ちいっとてめえに興味が湧いただけだ! 変な解釈してんじゃねえ!」

 慌てて顔を逸らしたものの、彼のその様子を見た少女はいやらしい笑みを浮かべる。

「嬉しさを隠す為の苦し紛れの言い訳にしか聞こえませんよぷふっ、とミサカは垣根さんを嘲笑しますぷふっ」

「うっうるせえっ!」
450 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:41:11.11 ID:SfuZEoAO
 夜も更けてしばらくした頃。
 『原石』保護並びに『科学結社』討伐という仕事を終えてアジトに帰還する垣根達。
 アジトから何やら芳しい蒸気が漏れている事を訝しんだ心理定規が、急ぎアジトに向かう。
 アジトの扉を開き、蒸気の発生源へと向かうと、そこでは割烹着に身を包んだ少女が幾つかの料理を作っていた。

「あら、貴女は誰かしら? 見たところ、下部組織の人間では無いようだけれど」

 突然声をかけられても一切動じる事なく振り返り、心理定規の問いに答える少女。

「ミサカはミサカといいます、正確には検体番号14001号のミサカです、とミサカは自己紹介をします」

「ふうん、そうなの。それで、『欠陥電気』が何故ここにいるのかしら? うちの男の中の誰かに連れ込まれたといった感じ?」

 そんな事をしそうな男はいないはずなのだけど、と呟き、後からやって来た『スクール』の男性陣に一瞥をくれる心理定規。

「オイオイ……本当に料理を作って待ってるとは思わなかったぜ」

 早くも嫁気取りかよ、と呆れ気味の反応をする垣根。
 そんな垣根を見つけた少女は、薄く笑みを浮かべ、割烹着を脱ぎ捨てて彼に飛びつく。
451 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:45:14.67 ID:SfuZEoAO
「お帰りなさい垣根さん、とミサカはあたかも新妻の如き愛慕の情を披露します」

 そう言って胸に顔を埋められ、複雑な表情で立ち尽くす垣根。

「あら、さすがはリーダー。もう嫁候補がいるだなんて、隅に置けないわね」

 いやらしい笑みを浮かべて心理定規が言う。

「少し羨ましいかな。僕にも誰か紹介して欲しいな」

 異様な出で立ちの少年は皮肉を言って微笑む。

「他人の色恋沙汰に口を挟む気は無い……まあ、幸せにな」

 肩に銃を提げた男は、既に結婚秒読みであると勘違いしているかの様な言葉を垣根に投げかける。

 彼等『スクール』の上の人間は変なところが律儀で、報酬は必ず下部組織の人間経由での現金直払いとなっている。
 こういう事をするなら本人が直接来いと言いたいが、本人の多忙さは重々承知している為、敢えて気にしない事にしている『スクール』の構成員達。
 やって来た下部組織から渡された報酬を受け取り、それぞれ帰路につく。
 垣根も出ようかと思ったが、「一口も食べずに行こうだなんて、女心が分かってないのね」と心理定規に煽られ、仕方なく少女作の手料理で遅めの夕食を取る。
452 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:46:51.80 ID:SfuZEoAO
「……へえ。学習装置で覚えた知識だけでもやれば出来るもんだな」

 少女の料理に舌鼓を打つ垣根。

「料理が出来る女はポイント高いわよ。男は女の手料理に弱いから」

 と心理定規。

「って、お前は何でまだいるんだよ?」

「あら、女一人で夜道を帰れって言うの? 相変わらずの甲斐性なしね」

「女性をエスコートするのは男性の務めだと学習したのですが、とミサカは心理定規さんに同意します」

 ほら見なさい、と勝ち誇った顔で垣根を見下す心理定規。

「はん、お前の能力ならチンピラだろうがスキルアウトだろうが問題ないだろ」

 食事を終え、心理定規を送り届けた垣根は、少女と共に家路を行く。
 少女と共に。

「って何で付いてくるんだ? 帰る家がねえ訳じゃねえだろ?」

「偶然同じ方向にミサカが泊まり込みで働かせて貰っている病院があるのです、とミサカは説明します」

「そうか、そんじゃそこまで送ってやるよ」

 病院に辿り着き、少女と別れて自分の居場所に戻る垣根に、少女は声をかける。

「何かあったらいつでもこの病院にご連絡下さい、必ずあなたの助けとなります! ミサカはいつでも、ずっとあなたの味方ですから!」
453 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:48:48.82 ID:SfuZEoAO
 そして現在。
 垣根の病室を見舞った少女は、あの時の約束を守り、垣根の人生を守ったのだ。

「有言実行ってやつか。俺は命まで救った覚えはねえんだがな。って事は、借りが出来ちまったか」

「気にしないで下さい、ミサカが勝手に助けただけですから、とミサカは垣根さんが生きている事を素直に喜びます」

 そう言って微笑む少女を見て、垣根の表情も自然と綻ぶ。

「そうそう垣根君、気付いているとは思うけどね? 今の君は『女の子』だから、その辺りは自覚して生活してくれるかね?」

(………………はっ? この医者、今何つった?)

 嫌な予感がして自身の体を弄る垣根。

(ない!? アレがねえ!? そしてこの胸の膨らみは……!!)

 そう、窓に映った自分を見た時点では童顔の少年だと思った、女性だとは思えなかったし思いたくなかった。
 その時に体も調べるべきだった、と言うか声出した時点で気付けよ自分、と垣根は激しい自己嫌悪に陥りつつ、

「お、おい! 何で『女』なんだよ!? 『男』じゃ駄目な理由でもあるのかよ!? っていねえ!」

 いつの間にか病室から姿を消していたカエル顔の医者の代わりに、少女がその理由を語り始める。
454 :未元電気投下 ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/23(日) 20:52:46.92 ID:SfuZEoAO
「垣根さんは表では死亡した事になっていますので、元通りにする事は避けようと言う事になりました。
そこで新たに肉体を製造する事になったのですが、その過程でY染色体に異常が発生した為に非常に中性的な肉体になっていまして、
ならばいっそ女性にしてしまおうという事になって現在に至るという感じです、とミサカは懇切丁寧に説明します」

「なんかその場のノリで決めたみたいな言い方だなオイ」

「さすがは垣根さんその通りです、とミサカは垣根さんの勘の鋭さを褒め称えます」

「んな事褒められても嬉しくねえよ! 不幸だああああああ!!」

 垣根は頭を抱えて断末魔の如き叫び声をあげる。



「何か叫び声が聞こえましたが、とミサカは首を傾げます」

「俺にも聞こえた。誰の声だろうな?」

「私にも聞こえた。北北東から電波も届いた」

 道行くとある男女三人組は、その叫び声を聞いて首を傾げる。



「……なンか寒気が……」

「えーっ大丈夫!? ってミサカはミサカはあなたを心配してみる!」

 幼女を連れた杖突く少年は、その叫び声に何故か危機感を覚えた。



 新たに得た体で、図らずも「『未元物質』に常識は通用しない」を身をもって示した垣根なのだった。
 
455 : ◆bmhfkfa102 :2010/05/23(日) 21:01:05.45 ID:SfuZEoAO
終わり
垣根♀ことミカちゃんネタは他スレでやってる様なのでここでは今後浜壺妹の続きに絡めるかも知れない
浜壺妹のネタはまだ考え中だけど
456 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 21:06:47.77 ID:3z8q0z20
乙なんだよ!
 
 
462 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/30(日) 10:17:07.55 ID:if7hNkAO
美琴(外しちゃった……あんなに頑張ってポイント貯めたのに……はあ、欲しかったのになあ……勇者ゲコ太缶バッジ)ハア…

美琴(ネットオークションでも出てないし……まあ、まともなゲコ太マニアならそう簡単に手放したりする訳ないか……)ハア…

美琴「ああああああ不幸だああああああ!!」シクシク

黒子「どうなさったんですのお姉様!? ……何となく察しはつきますけど」

美琴「チョットデルワネー」カタカタ

黒子「ああ、お姉様がロボットの様に……」シクシク

とある病院、臨床研究エリア

10093号「うふふ……素敵な勇者様……とミサカ10093号は勇者ゲコ太缶バッジを恍惚の表情で見つめます」ウットリ

御坂妹「あなたは本当に『際物少女(オタクガール)』なのですね、とミサカ10032号は10093号の様子にドン引きします」

10039号「うわあキメエマジキメエ引くわあ、とミサカ10039号は10032号に追従してドン引きします」

13577号「そんな二足歩行の両生類よりこのヒヨコさんのぬいぐるみの方が断然可愛いのですが、とミサカ13577号は10093号の趣味が理解出来ません」ツンツン

19090号「お姉様もゲコ太マニアですけどね、とミサカ19090号は知っていると知りつつ一応報告しておきます」
463 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/30(日) 10:19:58.09 ID:if7hNkAO
10093号「ではミサカは調整も終わったので限定グッズを買いに行くとします、とミサカは脅威の速度で街に向かいます」トタトタトタトタ

他妹達「「「「って競歩かよ、とミサカは突っ込みます」」」」

第七学区、とらのうろ

10093号「甲冑殿、例のブツは入荷しましたか、とミサカは確認します」

甲冑「うむ、此方に。毎度我がとらのうろをご贔屓頂き感謝至極にて候。……あー、重っ」ガシャッ

10093号「くふふふ……ネコミミヘッドホンゲット! ああ、素晴らしいネコミミフレームです、とミサカは早速装着します」

その頃、とあるカフェ

美琴「うう……ゲコ太あ……グスン」zzz…

佐天「ねえ聞いて下さる奥様?
御坂さんったら勇者ゲコ太缶バッジを手に入れられなかった悔しさを、
偶然通りかかったあたし達を捕まえてついさっきまで泣きながら語りまくっておりましたのよ」

初春「佐天さん、誰に何言ってるんですか? それより御坂さん寝ちゃいましたよ、どうしましょう?」

佐天「きっと泣き疲れたんだよ、起きるまでそっとしとこうよ」

初春「子供か!」ビシッ

美琴「ふにゃ?」ムクッ

佐天「って言ってるそばから!(初春ったら、たまに御坂さんにも容赦ないなあ)」
464 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/30(日) 10:20:55.54 ID:if7hNkAO
10093号「心の~闇の~中~♪」

美琴「ごめん、寝ちゃってた」グス

初春「いえ、お構いなく。おかげでいい寝顔が撮れましたから」

佐天「おお! でかした初春! 見せて見せてー!」

10093号「映した様な街で~♪」

美琴「ちょっ、なっ、何てものを撮ってるのよ!/// 黒子にだけは絶対見せるんじゃないわよ!///」

初春「分かってますって~」ニヤニヤ

佐天「『ああ、勇者ゲコ太様、早く私を助けに来て~』……ぷふっ」

美琴「人の見た夢を勝手に再現……はっ!」ピキーン!

佐天「どうしたんですか御坂さん!? なんか髪立ってますよ!?」

初春「鬼太郎か!」ビシッ

10093号「偽り~と~解ってるのに~♪」

初春「あれ? あっちから御坂さんソックリな子が……」

美琴「きしゃああああああ!」ダダダダダダ

佐天「おわっ! だ、だからどうしたんですか御坂さん!?」

初春「行ってしまわれた……」

美琴「ちぇいさー!」ズガッ

10093号「縋りつ~く~優しいがふっ!」ズルズル

路地裏

美琴「ふう、ふう、ふう!」バチバチ

10093号「お、お姉様、落ち着いて下さい、とミサカは突然ラリアット状態で引きずられた首をさすりながら宥めます」スリスリ
465 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/30(日) 10:21:52.16 ID:if7hNkAO
美琴「その勇者ゲコ太缶バッジ、私に寄越しなさい!」バチバチ

10093号「こ、これはミサカが苦労して集めたポイントでゲットした物なので」

美琴「あなたより私の方が大事に扱える! 服に着けておくなんて邪道よ! 傷がつく前に寄越しなさい!」バチバチバチ

10093号「ですから落ち着いて」

美琴「私は常に正しい! 私が間違う事はない! いいから早く寄越しなさい!」バチバチバチバチ

10093号「あなたはどこのボタン狂ですか、とミサカは恐れおののきます。
本来ならば、例え誰よりもゲコ太を愛するお姉様の頼みであっても差し上げるのは非常に惜しまれる物なのですが、
どうしてもと仰るのでしたら一つだけ条件があります、とミサカは提案します」

美琴「おーし分かった聞いてやろうじゃないの! その代わり、条件クリアしたらすぐに寄越しなさいよ! で、どんな条件?」

10093号「では……その……て……さい」ゴニョゴニョ

美琴「よく聞こえないわよ? もう一回言いなさい」

10093号「ですから……デ……して……さい」ゴニョゴニョ

美琴「もっと大きな声で!」

10093号「ミサカと、デートして下さい! とミサカは声高らかに条件を提示します!///」

美琴「」
466 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/30(日) 10:22:51.57 ID:if7hNkAO
美琴「いや、あの、うん、えっ? デートって、あのデート?」

10093号「この状況で他にどのデートが存在するのですか、とミサカは思いの外鈍感なお姉様に落胆します」

美琴「いや、だってさ、デートって普通は男と女でするものでしょ? 女同士だとデートとは違うような……」

10093号「ミサカとでは、嫌ですか? とミサカは涙目の上目遣いで訴えます」ウルウル

美琴「いや自分と同じ顔の子にそんな事されてもちっともグッと来ないから。ってかアンタ女の子が好きなのね」

10093号「女の子が好きなのではありません、お姉様が好きなのです、いいえ愛しているのです!/// とミサカは素直な気持ちを吐露します!///」

美琴(うわあ……どうしよう。まさか妹達の中に黒子二号がいたとは……しかもあからさまなオタクルックだし……。
なんか、勢いで条件呑むって言っちゃった事を後悔してるんですけど)

10093号「駄目……ですか?」ウルウル

美琴(……かと言って、今断れば勇者ゲコ太缶バッジは永遠に手に入れられない……! 仕方ない、ここは缶バッジをゲットする為にも一肌脱ぐか)

美琴「分かった分かった。条件呑むって言っちゃった訳だし、付き合ってあげるわよ」
467 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/30(日) 10:24:09.84 ID:if7hNkAO
10093号「ホワアアアア!」ハナヂブー

美琴「ちょっ、大丈夫!? いきなりどうしたのよ!?」

10093号「いや、あの、その、いや、えー、だっ、ばっ、ちょっ」ダラダラ

美琴「いやいや、とにかく落ち着きなさいよ」

10093号「え~……嘘だあ……とミサカは嬉しい筈なのに現実を受け入れられません」ダラダラ

10093号「しかしゲコ太絡みだからとはいえ、あそこまで興奮したお姉様を見るのは初めてです、とミサカはお姉様の豹変ぶりに恐れを抱きます」ダラダラ

美琴「な、しょっしょうがないでしょ!? ……だって、どうしてもその缶バッジ欲しいんだもん///」イジイジ

10093号「ほふぁっ」ブバッ

美琴「まずはアンタのそのふざけた鼻血(げんそう)をぶち止める!」

数分後

10093号「気を遣わせてしまって申し訳ありませんお姉様、とミサカはお姉様の膝枕ハアハア」モフモフ

美琴「ってやめなさい膝に顔を埋めるな!///」

10093号「お姉様 嗚呼お姉様 お姉様、とミサカは一句詠みますが座布団は要りません膝枕のままで結構ですと伝達します」モフモフ

美琴(ああ、どこまで黒子二号なのよこの子は……でも、我慢よ美琴。これも全て勇者ゲコ太缶バッジを手に入れる為!)
468 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/30(日) 10:25:42.92 ID:if7hNkAO
第六学区

ゴオオオオ!

10093号「いいいやあっほおおおおおおううう!! 登る! 降りる! 回る! 突っ走る! ジェッコースター最高おおおおおお!!」

美琴「」パクパク

ジェットコースター制覇後

10093号「ふう、楽しかったですねお姉様、とミサカはグロッキーなお姉様を介抱します」サスリサスリ

美琴「もう……ジェットコースターは……勘弁して下さい」ウダー

10093号「そんな事を言われましてもここはコースターパークですので、とミサカは事後報告します」

美琴「ねえ、別のとこに行かない? さすがにこれ以上乗ったらトラウマになりそうだわ」

10093号「では、次は映画を見に行きましょう、とミサカは目的地を提示します」

映画館

10093号(ドキドキ、ドキドキ)

美琴(うわあ……なんというB級映画……しかもどう見ても駄作……)



絹旗「……うわあ超つまんねえー」

滝壺「……」キラキラ

浜面(……こ、今回は完璧ハズレだな……俺が言うんだから間違いねえ……)

マユ(ワクワク、ワクワク)



美琴「語るべき内容も掴めない作品だったわ……」

10093号「因みにこのロドリークエストはまだ第1章ですよ、とミサカは解説を始めます」
469 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/30(日) 10:27:11.20 ID:if7hNkAO
絹旗「再来週からは第2章、更に2週間後には第3章と続くようですね。まあ私は超観ませんけど」

滝壺「面白いのに……」ショボーン

マユ「ですが、あそこまで駄作だとかえって続編に興味を惹かれます、とミサカは期待を隠し切れません」

浜面「言われてみりゃそんな気もしてきたな……おっし、今度は3人で来ようぜ」

滝壺「はまづら……」ポッ

マユ「さすがイケメンは言う事が違います、とミサカは浜面さんをべた褒めします」

絹旗「ま、まあ、超気にならないと言ったら超嘘になりますので、私も一緒に行きますよ」

浜・滝・マ「……」ニヤニヤ

絹旗「くっ……///」プイッ



美琴「へえ、私達以外にも観てた人いたんだ」

10093号「おお、あれに見えるは絹旗師匠! とミサカはおーい絹旗師匠ー」ブンブン

滝壺「呼ばれてるよ、きぬはた」

絹旗「はい? あれは……オタ子、オタ子じゃないですか!」

マユ「おお、一瞬たりともミサカと見間違えないとは流石師匠と呼ばれるだけの事はありますね、とミサカは絹旗さんを賞賛します。
そしてよくよく見たら痛ゴーグルのミサカ10093号ではないですか、とミサカ12907号は結局超久しぶりに会ったあなたに挨拶する訳です」
470 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/30(日) 10:28:44.33 ID:if7hNkAO
10093号「話し方がちょろっとおかしい気がしますがお久しぶりです12907号、とミサカ10093号は挨拶を返します」

美琴「あなた達もこの映画観に来たの?」

絹旗「ええ。パンフレットを見た限りでは隠れた名作の予感がしてたんですけどね。今は超ハズレ感が否めません。
ただし続編があるようなのでまあ観てやろうかって感じです」

10093号「確かに駄作ですが、次作への繋げ方はハリウッド級の映画を彷彿とさせるものがありました、とミサカ10093号は感想を述べます」

マユ「ミサカもそう思いました、とミサカ12907号は10093号に同意します」

浜面「さーて、そろそろ飯食いに行こうぜ。俺もう腹ぺこだよ」

滝壺「じゃあ、家に帰って鍋パーティーしようよ、はまづら」

浜面「おっそれいいな! じゃあ麦野達も誘っとくか」

絹旗「鍋……いいですね、鍋の超美味い季節ですもんね! そうとなれば善は超急げですよ! みんなで材料買いに超レッツゴー!」



美琴「行っちゃった……随分慌ただしい人達だったわね」

10093号「そういえばそろそろ夕食時ですね、ミサカ達も帰るとしましょうか、
とミサカはお姉様に今日のお礼の品である勇者ゲコ太缶バッジを進呈します」
471 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/05/30(日) 10:29:47.22 ID:if7hNkAO
美琴「えっ! 本当にくれるの?」キラキラ

10093号「そういう約束ですから、とミサカは律儀な女である事をアピールします」

美琴「ありがとう! ああ、ゲコ太……」スリスリ

10093号「ではお姉様、本日はお付き合い頂き誠にありがとうございました、とミサカはお姉様の頬にキスをします」チュッ

美琴「なっ……! 何してんのよ!///」バチバチ

10093号「ふに゛ゃん、やはり、お姉様は、攻めに弱い、タイプですね、とミサカはあばばばばばば」ビリビリ

美琴「ったく……じゃあね~♪」ルンルン♪



10093号「ふっふっふ、喜んで貰えて光栄です、とミサカはおもむろに2つ目を取り出します」

19090号「上手くいったようですね、とミサカ19090号はポイント集めに付き合わされた甲斐があった事にホッと胸を撫で下ろします」

13577号「しかしあなたは意外に強かですね、とミサカ13577号は10093号の打算的な行動に末恐ろしいものを感じます」

10093号「んふふ~ゲコ太~♪」スリスリ

10039号「うわあやっぱキメエマジキメエ引くわあ、とミサカ10039号はドン引きします」

御坂妹「めでたしめでたし、とミサカは締めてみますが締まっているのか不安です」

10093号「えっ」


終わり
 
498 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 04:59:49.35 ID:AwBakgAO
※投下前諸注意
メンバーが色々物故割れています、そういうのが苦手な方はスルーしてね
 
499 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:02:58.17 ID:AwBakgAO
絹旗「最近滝壺さんがなんだか超ソワソワしてるんですが、浜面何か知りませんか?」

浜面「そうか? 普段通りだろ」

絹旗「正妻の様子がおかしいのも分からないなんて、やはり浜面は超浜面ですね」

浜面「いやっちょっ正妻って!/// ままままだ結婚どころかキスもしてねえっつの!///」

フレンダ「えーっ! まだしてなかったの!? どんだけ古くさい男な訳よ!? てか相変わらずうろたえっぷりがキモイんだけど」

浜面「うっせえな! ほっとけ!」

麦野「話が逸れてるわよ。で、滝壺がソワソワしてる理由が知りたいんだけど」

浜面「って言われてもなあ。本人に聞いたのかよ?」

麦野「……だって、愛人の分際でそんな事聞くのはおこがましいかなって……」ボソボソ

浜面「麦野、その言い方は是が非でも止めてくれ、フレンダに殺される!」

フレンダ「はーまづらあ? テメエ私の麦野を困らせるとか何様な訳?」ビキビキ

麦野「いや私はあんたのものじゃないし。あんたが私のものだし」ガシッ

フレンダ「麦野……!(おっぱい柔らけえハアハア)」ハフハフ

麦野「って胸に顔埋めるな馬鹿離れろ!///」グググ

絹旗「てか超起きませんね滝壺さん……」

滝壺「むゅう……」ZZZ…
500 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:05:37.48 ID:AwBakgAO
滝壺「……はっ! 南南西200m地点から救難信号が!」ガバッ

絹旗「うわっ! 超いきなり起きないで下さい!」ビクッ

フレンダ(な、なんだか数字が妙にリアルな訳よ)ドキドキ

麦野「ん? あれは……まさか、マユ!?」



マユ「離して下さい、とミサカは拒絶します」

不良1「いいじゃんか遊ぼうぜ~?」

不良2「別に変な事はしねえって~がっ!」バタッ

不良1「なっなんぐへっ!?」ドサッ

???『ご無事ですか、とミサカは姿を隠したまま話しかけます』

マユ「あなたは誰もとい何号ですか、そしてどこにいるのですか、とミサカは確認します」

???『ミサカは忍者ごっこの真っ最中につき姿を衆目に曝す訳にはいかんでござる、とミサカは忍者っぽく喋ってみます』

マユ「まあどんな姿かは想像に難くないのですがね15000号、とミサカはあなたの検体番号を言い当てます」

15000『何故バレたし、とミサカ15000号は解せません』

マユ「15000号は特殊装備を所持しているという情報をMNWで得ていたので恐らくあなたがそうだろう、とミサカ12907号は予想しました」

15000『しまったそうだった、とミサカ15000号はポンチョの機能をMNWで公開した事を後悔します』YO!
501 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:08:22.38 ID:AwBakgAO
麦野「マユうううううう!」ギュッ

マユ「むぷっ!」ムギュッ

麦野「久しぶりー! 大丈夫? このクズ共に変な事されなかった?」ギュウウ

フレンダ「む、麦野! そんなにキツく抱き締めたら喋れない訳よ!(私も抱き締めて欲しい訳よむぎのんの柔らかおっぱいハアハア)」

マユ「むー! むー!(乳圧が! 乳圧があ! 柔らか苦しい幸せ地獄ううう!)」ジタバタ

絹旗「」

浜面「」

滝壺「」

浜面「って麦野! そろそろ離してやれって極まってる極まってる!」

麦野「えっ?」

マユ「」チーン

数分後

麦野「ごめんごめん、テンション上げすぎたにゃん☆」テヘッ

滝壺「可愛い子ぶっても駄目!」プンプン

絹旗「全く、麦野は力が超ある方なんですから超加減してあげて下さいよ」

浜面「はあ……ったく麦野の奴……大丈夫かマユ?」

マユ「問題ありませんおっぱい、とミサカは未だ混乱気味である事を隠し通そうとしますおっぱい」

フレンダ「いやいや全然大丈夫じゃない訳よ! 結局語尾におっぱいついてるし無茶苦茶羨ましいし!」ムキー!

浜面「嫉妬と欲望剥き出しですよフレンダさん!?」

絹旗「というか私も超抱き締めて下さい麦野!」

浜面「お前もか!?」
502 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:10:20.03 ID:AwBakgAO
フレンダ「そう言えば、結局麦野は何で一目でマユって分かった訳?」

麦野「だって、こないだ滝壺が買ってたウィッグ着けてるから」

滝壺「むぎの、どうして私がウィッグ買ったの知ってるの?」

麦野「えっ」

滝壺「えっ」

絹旗「滝壺さん、超気付かなかったんですか? あの日私達が同じ店に超いた事に」

麦野「確か映画見に行った帰りに寄った店で見つけたのよね」

フレンダ「んー、そういえばあの日もソワソワしてた訳よ」

滝壺「見られてたんだ……」シュン

絹旗「うわわ、そんな超落ち込まないで下さいよ!」アタフタ

麦野「べべべ別に気にする程の事じゃないでしょ!?」アタフタ

フレンダ「結局余計な事言ってごめんなさいって訳よ!」アタフタ

浜面「おいお前らちょっと落ち着け」

マユ「どうせミサカなんて……とミサカはやさぐれます……」イジイジ

滝壺「大丈夫。みんなに無視されるマユを、私が慰めてあげる」ナデナデ

マユ「……」ホワーン

不良1「う~ん……どお! なんか人が増えてヒイッ!」

麦野「おいテメエ等、私の妹分に汚ねえ手で触ってんじゃねえよ豚野郎共が!」ジジジジジジ

不良2「ヒイッ! すんませんっしたあ!」ニゲレー!

マユ「」
503 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:13:17.53 ID:AwBakgAO
絹旗「で、滝壺さん。いつからマユと会ってるんですか?」

滝壺「えっと、『科学結社』の施設押さえた次の日からかな」

フレンダ「もしかして、一緒に住んでたりする訳?」

滝壺「うん」

麦野「なーんでそんな重要な事を私に隠してるかなあ?」

マユ「滝壺さんは悪くありません、ミサカ達が勝手に居座っているのです、とミサカは滝壺さんを弁護します!」

滝壺「そっそうだよむぎの! 勝手に居座ってるのは私達の方なの! だからマユを怒らないで!」

絹旗「私……『達』?」

マユ「あっ」

フレンダ「居座ってる?」

滝壺「あっ」

麦野「誰の家に? ……まさか、浜面の家に住んでるって事かしら……そうなのかなあ!? はーまづらあ!?」ジジジジジジ

浜面「ちょっ待てよ待つんだ待って下さい麦野さん俺の話を落ち着いてよく聞いて!」

フレンダ「そうだよ麦野、辞世の句ぐらいは詠ませてあげようよ」ピッピッピッ

浜面「辞世の句!? てか何だよその怪しい電子音を放つ物体は!?」

絹旗「いたいけな女子を2人も超侍らせるとは超浜面の癖に超生意気です超赦せません超殺す」ベコッ

浜面「窒素パンチは勘弁してくれ! ってかお前ら話聞いて!?」
504 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:16:27.61 ID:AwBakgAO
麦野「ずっ……ずっ……ずっ……」ジジ…ジジ…ヒュン

フレンダ「麦野?」

絹旗「あれ? 粛清は超止めにするんですか?」

麦野「ズルいー! 私も浜面と一緒に住むー!」

フレンダ「」

絹旗「」

浜面「」

滝壺(乙女モードのむぎの可愛い)ニヤニヤ

マユ(あれ? 何この麦野さん可愛い)ニヤニヤ

フレンダ「だっ駄目だよ麦野! 浜面に何されるか分かったもんじゃない訳よ!」

絹旗「そっそうですよ! 超年頃の男女が1つ屋根の下なんて超色々と超ヤバいですって浜面も超言ってましたよね!?」

浜面「おっおう、そうだぞ麦野! 冷静になれよ!」

15000『ミ・アミーゴ、とミサカは付け足します』

絹旗「ぶふっ」

フレンダ「くふっ」

滝壺「……w」プルプル

浜面「?」キョロキョロ

マユ「まだいたのですか15000号、とミサカは最早あなたの条件反射には慣れっこです」

15000『あっ! 海原さあああん!/// とミサカは大声で呼びかけ、って光学迷彩切らないと!』ヒュウン

浜面「うおっ! いきなり人が!」

フレンダ「現れて走り去った訳よ!」

絹旗「そんな事より今は麦野ですよ!」

滝壺「むぎの、さすがにあの部屋に4人はちょっと窮屈だよ……」
505 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:18:20.73 ID:AwBakgAO
麦野「だったら私が家を買うからそこでみんなで住みましょうハイ決定!」イエスッ!
フレンダ「賛成、賛成! 私もみんなと(特に麦野と)1つ屋根の下がいい訳よ!」

絹旗「いわゆる超ホームシェアってやつですね」

マユ「なんて素敵な提案なのでしょう、とミサカは結局むぎの姐さんのそういう所に超痺れる超憧れる訳です!」

滝壺「それ、凄くいいよむぎの! ねえ、はまづらもそう思うよね?」キラキラ

浜面「ま、まあな(『赤信号 みんなで渡れば 怖くない』的な発想のようにも思うけど、まあいいか)」

一週間後、第三学区

麦野「じゃーん! ここが今日から我々が過ごす新居になります!」バーン!

浜面「うおお、すげえ……!」アングリ

絹旗「超……大きいです……!」キラキラ

滝壺「素敵な家!」キラキラ

フレンダ「確実に億は堅い訳よ!」キラキラ

マユ「皆さん現金ですね、とミサカは皆さんに追従しつつ軽口を叩いてみますが素敵な家である事は確定的に明らかです」キラキラ

麦野「6億キャッシュで余裕でした」フンス

絹旗「たっかっ! 超高っ!」

フレンダ「何というブルジョワ! そこに痺れる憧れるゥッ!」

滝壺「さすがむぎの!」

浜面「格好よすぎる……!」
506 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:20:44.61 ID:AwBakgAO
麦野「まずは部屋割り決めましょ? まあ私が二階の二部屋使うのは当然として」

フレンダ「じゃあ私も二階の部屋がいい訳よ!(麦野の部屋に突撃しやすいし!)」

滝壺「私はキッチンに近い部屋にするね」

絹旗「なら私は超端っこの部屋にしましょうかね」

浜面「ん? 麦野はなんで二部屋? いや、別にいいんだけどさ」

フレンダ「結局浜面は麦野の事全然分かってないなあ? 麦野はスッゴいオシャレな訳よ」フフン!

絹旗「別にフレンダが超自慢する事じゃないですけどね」

麦野「ウチに結構服とかアクセとかあるのよね……それこそ一部屋分くらい」

浜面「多いな!」

マユ「麦野さん、何か服を譲って下さい! とミサカはオシャレがしたいです!」

麦野「いいわよ! てかあんたらにも何着ずつかあげるわ」

絹旗「マジですか!? 私は超際どいのでお願いします!(ふっふっふ、超ギリギリな服で超誘惑してやりますよ、首を超洗って待ってて下さい浜面!)」

フレンダ「麦野のお古キタ---( °∀ °)---!!」ムギノノオフル(;´Д`)ハアハア

滝壺「フレンダが壊れてる! でも面白い!」

マユ「」

浜面「」

麦野「とりあえずご飯にしましょう!」
507 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:23:55.32 ID:AwBakgAO
とあるファミレス

絹旗「知ってましたか? この店って実は料理が超冷凍食品じゃないらしいですよ」

滝壺「そうみたいだね。一から作ってるのにあの早さは尊敬するなあ」

フレンダ「こないだまで注文なんかしなかったから知らなかったけど、不覚にもここのサバ味噌激ウマな訳よ! 結局もうサバ缶じゃ満足出来ない訳!」

麦野「はーやく来ないっかにゃーん♪」パタパタ

フレンダ(麦野が子供みたいで可愛い訳よ(;´Д`)ハアハア)

滝壺(脚パタパタしてるむぎの可愛いよむぎの)ニヤニヤ

絹旗(何ですかこの超子供っぽい麦野は! 超可愛い……!)ニヤニヤ

浜面「飲み物注いで来たぞー」コトン

マユ「お好きな物をどうぞ、とミサカはドリンクバーのジュースをランダムミックスしたジュースを皆さんに差し出します」

フレンダ「ランダム……だと……!」

絹旗「超ヤバい雰囲気が……」

麦野「……ふっ、やってくれるじゃないマユ。いいわよ、やってやるわよ!」ガシッ

滝壺「が、頑張って飲むよ!」ガシッ

浜面「お前らも早く取れよ!」ガシッ

フレンダ「言われなくても!」ガシッ

絹旗「超覚悟決めましたよ!」ガシッ

マユ「では……」ガシッ

全員「せーの!」
508 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:27:34.70 ID:AwBakgAO
ゴクゴクゴクゴク………………プハーッ

浜面「………………」

滝壺「………………」

マユ「………………」

麦野「………………」

フレンダ「………………」

絹旗「………………」

麦野「……さて。大人しく料理が来ンのを待ちますかにゃァン」マッシロー

フレンダ「だね。何故だか。そうしたい気分な訳よ」マッシロー

絹旗「愕然。言葉で超表現出来ない味でした」マッシロー

滝壺「第一の質問だけど、一体何と何を混ぜたのでございますか?」マッシロー

マユ「企業秘密だぞー、とミサカは何を混ぜたか覚えてない事を隠すぜい」マッシロー

浜面「なんやどないしたんやあ、みんな口調おかしいでんせうが?」マッシロー

???「……何よこの状況? 何があったって言うの?」

麦野「あン? どこの牝犬よあんたはァ?」

滝壺「第一の解答をするけど、元『スクール』の『心理定規』なのでございますよ」

浜面「俺らに何の用があるんや!? 浜面さんにはさっぱり分かりませんの事よ!?」

絹旗「必然。超早く用件を話して下さい」

フレンダ「結局。絹旗達の言う通り。さっさと用件を言うべきな訳よ」

心理定規「……まずその口調を何とかしてくれないかしら? あ、私はスープスパで」
509 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:30:48.15 ID:AwBakgAO
数分後

フレンダ「サバ味噌定食キタ---( °∀ °)---!」

滝壺「フレンダは本当にサバが好きなんだね」リゾットー

マユ「フレンダさんの血液中にはサバでも泳いでいるのでは、とミサカは有り得ない事を冗談で言ってみます」カレーライスー

絹旗「うわー何ですかそのC級サイエンスホラーみたいな超キモい絵は! 超ありそうで超怖いですよ!」オムライスー

浜面「いやサイエンスホラーってよりギャグだろ完全に」ピラフー

麦野「まあまあとにかく! 早く食べようよ!」シャケ━Σ゜lllllE━!!

全員「いただきまーす!」

心理定規「ってちょっと私の話は!? うっかり一緒に『いただきます』って言っちゃったじゃない!」

麦野「あら、あんたまだいたの?」モグモグ

フレンダ「完全に忘れてた訳よ」モグモグ

心理定規「酷くない!?」

滝壺「というか誰だっけ?」モグモグ

マユ「さあ? ミサカの記憶にもありません、とミサカは白を切ります」モグモグ

心理定規「滝壺さん!? さっき貴女私の名前言ってたわよね能力名だけど! てかそこのゴーグル女白を切るな!」

絹旗「超うるさいですよ超黙って食べて下さい」モグモグ

浜面「全くだ、行儀悪いぞ心理定規?」モグモグ

心理定規(もうやだこの人達)シクシク
510 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:35:31.79 ID:AwBakgAO
食事後

麦野「で、何の用? 新チームに入れって話ならお断りよ」

フレンダ「そうそう。私達は今でも『アイテム』を名乗ってるけど、結局自警団みたいなものな訳よ」

絹旗「『電話の女』もそのスタンスで超構わないって言ってますし」

滝壺「そもそも、私やはまづらは理事会から見たら元裏切り者だし、また暗部に引き込む事はしないと思う」

浜面「まあ、魔術サイドの情報を提供した事で何とか首の皮一枚で繋がってるって状態だけどな」

マユ「浜面さん達も大変だったみたいですからね、とミサカはMNWから事の顛末の情報を知って驚きます」

心理定規「新チーム? いいえ、むしろ逆よ。私を貴女達のチームに、『アイテム』に加えてほしいの」

浜面「はっ?」

絹旗「えっ?」

フレンダ「えー?」

滝壺「なんで?」

麦野「いいわよ」

絹フレ「え゛っ!?」

心理定規「あら、不満かしら?」

麦野「あんた達、私の決定に文句あんの?」

絹旗「それは超ありませんけど……」

フレンダ「なんか、ねえ……」

滝壺「昔の敵は今日の友だよ、2人とも」

麦野「それに、男だらけの暑苦しい職場ってどう思う?」

絹フレ「超絶対お断りな訳です」
511 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:38:31.06 ID:AwBakgAO
麦野「まあそんな訳で、これからよろしくね、心理定規」

心理定規「ええ。足を引っ張らない様に頑張るわ」

滝壺「言っておくけど、はまづらは私のだから。手を出したら怒るよ」

心理定規「え? ああ、貴女が正妻という訳ね、滝壺さん。……浜面君も大変ねえ。愛人がまた1人増えてしまって」

絹旗「いや、私は超違いますからね!?///(超狙ってるの超バレてる!?)」ブンブン

フレンダ「わ、私は麦野の妻な訳よ!?///(いや実は浜面『も』好きだけど!)」ブンブン

マユ「ミミミミサカはただのペットというか愛玩ミサカというか!///」アタフタ

麦野「てかいきなり浜面の愛人名乗るとか喧嘩売ってんのかこの牝犬が!」ムキー!

心理定規「あはは、からかい甲斐あるわ貴女達」クスクス

アイテム's「変な冗談言うな!!」

pipipi…

浜面「ん? 携帯鳴ってるぞ麦野」

麦野「えっ? あっ本当だ」pi!

電話の女『こいつときたらー! ツーコールで出ろって毎回言ってるよねー!?』

麦野「あーはいはいすいませんそんな事よりご用件は!?」

フレンダ「麦野……不憫な娘……」ヨヨヨ…

滝壺「大丈夫。女運がとことん悪いむぎのを、私は応援してる」ヨヨヨ…
512 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:40:41.81 ID:AwBakgAO
麦野「……さて。分かってると思うけど、仕事よ」パタン

滝壺「内容は?」

絹旗「まあ、どうせまた不穏分子を超消せってとこでしょうね」

フレンダ「新体制の『アイテム』の初仕事って訳ね」

心理定規「ふふっ、腕が鳴るわね」

浜面「うっし、行くとするか」

アリガトウゴザイマシター

マユ「ではミサカは家で待機」ガシッ

麦野「何言ってんの? あんたも来るの」グイッ

マユ「えっあのっミサカは」

フレンダ「結局新体制の『アイテム』にはマユも含まれてる訳よ」

絹旗「そうですよ。マユがいなくなってから麦野が超元気なかったんですから」

浜面「あのなあ、お前ら……」

滝壺「マユ1人を家に置いてくなんてかわいそうだよ……麦野が寂しがるし」

浜面「んー……分かったよ。ったくしょうがねえ奴らだな」

マユ「よろしいのですか、とミサカは嬉しさを抑えて確認します」

心理定規「『アイテム』はもう暗部という訳じゃないのだから、マユちゃんがいてもいいと思うわ」

麦野「そういう事。ほら、行くわよ!」

マユ「……はい!」



終わり
 
513 : ◆bmhfkfa102 [saga]:2010/06/15(火) 05:47:55.92 ID:AwBakgAO
念の為補足
・麦のんはリアルゲコ太に腕と目を直して貰いました
・フレンダは本人の記憶を移植したクローン
では
514 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 05:51:58.14 ID:TA6g2Us0
超乙乙
何この理想のアイテム…
ちょっと俺も浜面の愛人になってくる!
515 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 07:17:05.43 ID:O1DWwyso
はまづらが羨ましさ通り越して憎い
血涙出るわ
516VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 14:49:48.72 ID:KZvhvaco
浜面爆発しなくてもいいから俺も嫁にしろ
517VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 02:53:03.57 ID:dzQ0WPIo
おつおつ
 
 

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