- ※未完作品
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)2012/05/27(日) 18:41:13.84 ID:V7wCzTT20
- 冥土帰し「どうだね? 体の調子は」
木原「まずまずってところだな。前程の運動能力は戻ってねえけどよ」
冥土帰し「ならよかったよ。それで? 君はこれからどうするつもりだい?」
木原「俺が眠っちまってる間に研究所も壊滅してたしなぁ。今から立て直すのも不可能ってもんだろ」
冥土帰し「ふむ……となると?」
木原「まだ決めてねえよ。でもどうにしろ俺は学園都市以外の場所には出られねえ。個人的に研究でも進めるしかねえだろ」
冥土帰し「一度は終わった人生だ。これからは君の好きに生きるといい」
木原「……世話んなったな冥土帰し」
冥土帰し「僕は医者だから当然のことだ」
木原「クールだなおい。お互い気をつけようぜ……裏の連中にはよ」
冥土帰し「少なくとも、生きてる限りは助けるからね?」
木原「そうかよ。じゃあな」ガチャ
冥土帰し「……」
冥土帰し「木原数多……ずいぶんとトゲが取れたものだね」 - 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)2012/05/27(日) 18:42:31.54 ID:V7wCzTT20
- ?第7学区
木原「クソッ、街にはガキが多くて困るぜ」
木原「俺みてえのは昼間に歩かないのが正解だな」
木原「さてと、どうするか」
木原「とりあえず入院中に買っておいたマンションに行ってみるか」
木原「建築関係の試験施設……安かったからあまり期待はできねえな」
くさっさと金出しやがれ!
木原「ああ?」 - 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)2012/05/27(日) 18:47:09.59 ID:V7wCzTT20
- スキルアウト1「能力者だからって調子乗ってんじゃねえぞ!!」ドカッ
能力者「うう……」ドサッ
スキルアウト2「うひょ! 金大量に持ってやがるぜこいつ!!」
能力者「ああ!! 今日は妹の誕生日で……!」
スキルアウト3「ほざいてんじゃねえぞてめえ!!」ゲシッ
能力者「ぐあっ!!」
木原「おいおいおい何やってんだてめえら」 - 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)2012/05/27(日) 18:53:04.82 ID:V7wCzTT20
- スキルアウト1「ああ? 何だてめえ」
木原「あーあー。こんなにひどく暴れちまってよお……耳障りにも程があるぜ」
スキルアウト2「ちっ。やっちまおうぜ」
スキルアウト3「正義振りかざしてんじゃねえぞクソがッ!!」
木原「別にヒーロー気取ってるわけじゃねえんだけどよ。クソガキが調子乗ってんの見るとイライラすっからさあ……」
木原「……ちっと眠ってくんねえか」
ドカッ! バキッ! ドゴッ!
スキルアウト達「ぐあああああ!!」ドサッ
木原「喧嘩売る相手くらい見定めろよガキ共が」
木原「さてと、いいウォーミングアップにはなったな」
能力者「わわわわわ」ガクガク
スキルアウト達「」
木原「……ま、こいつらは警備員がなんとかするだろ。俺はさっさと退散……」
黄泉川「警備員じゃん! そこの男止まるじゃん!」
木原「……やっちまったな」 - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)2012/05/27(日) 18:58:41.33 ID:V7wCzTT20
- 黄泉川「アンチスキルが暴れていると通報があったじゃん! 拘束するじゃん!」
木原「ちげえよ俺じゃねえ。だいたい俺が学生に見えるのかあ? てめえ」
黄泉川「だったら……」
スキルアウト達「」チーン
黄泉川「……あの伸びてるやつじゃん」
木原「分かってくれたか? じゃあ俺は忙しいんで」
黄泉川「ちょ、ちょっと待つじゃん!」 - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)2012/05/27(日) 19:36:57.91 ID:V7wCzTT20
- 黄泉川「その時の状況が聞きたいじゃん」
木原「ああ?」
木原(面倒くせえなあ……)
黄泉川「それじゃあまず……」
木原「あ! そういやさっき金髪のアンチスキルが腹踊りしながら街を徘徊してたな!」
黄泉川「そ、それは本当じゃん?」
木原「ああ」
木原(嘘なんだけどな)
黄泉川「ちょ、ちょっと確認してくるからここを絶対に動くんじゃないじゃん?」ダッ
木原「りょーかい」
木原「帰ろ」スタスタ
能力者「」
イタジャン!
ウワナンダ!
ハマズラ…… - 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/05/28(月) 16:51:42.58 ID:X05dzWiIO
- 木原部屋
木原「どんな部屋かと思ってたが……悪くねえ部屋じゃねえか」
木原「13階ってのは少し不便だけどな……」
木原「少しひと休みっと」ボスッ
木原「……ったくよー職、見つけめえとマズいよなぁ……」
木原「貯金も無限にあるわけじゃねえしよ……」
木原「なにがいいのかねえ……」 - 23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/05/28(月) 17:20:39.73 ID:X05dzWiIO
- 木原「研究所を作る……は無理だな」
木原「もうあんなことに関わるのはこりごりだ」
木原「べ、別にビビってるわけじゃねえけどよ」
木原「一回死んでみねえと……分からねえこともあんだ」
木原「うっし、まずはこの大量の荷物を片付けっか」
木原「そういやさっきの警備員……俺探してたりしてねえだろうな」 - 24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/05/28(月) 17:27:46.32 ID:X05dzWiIO
- 黄泉川「あの刺青男逃げたじゃん!」
スキルアウト達「」
能力者(いつになったら帰れるんだろう)
黄泉川(それにしても三人のスキルアウトを無傷で……)
黄泉川(できることなら警備員に欲しい人材じゃん)
黄泉川(教師という面では無かったけど)
黄泉川(本当に何者じゃん……) - 25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/05/28(月) 17:41:17.50 ID:X05dzWiIO
- 木原「こっちはだいたい終了だな」
木原「あとはこの大量にあるダンボールか……」チラッ
木原「これは……服だな」ゴソゴソ
木原「おっ、俺の白衣か」
木原「やっぱこれじゃねえとな……」
木原「こうしてみると……化学の教師にも見えなくはねえな」
木原「教師……かよ。クソガキ共を徹底的に教育できると思えば悪くはねえな」
木原「あの女みたいに警備員もできるしな」
木原「……まじで悪くなくね?」
- 26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/05/28(月) 17:53:06.37 ID:X05dzWiIO
- 木原「……っち血迷ってんじゃねえわ俺」
木原「俺みてえなやつが誰かにものを教えられると思ってんのかよ。ああ?」
木原「そもそもどこも雇わねえっつーの」
木原「クソガキ共の教育以前に関わるのも嫌だしな」
木原「なんだったんだあ? さっきの気の迷いはあ」
木原「数秒前の俺を殺してやりたいわ本当によ……」
木原「教育……か」
木原(昔かじったことはあるけどな……クソガキの世話でよ) - 27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2012/05/28(月) 18:19:36.63 ID:QpO5nZwm0
- そのクソガキ
一方通行「ッチ。なンで俺が今更こンなことを……」ゴソゴソ
打ち止め「何やってるの? ってミサカはミサカは後ろから覗き込んでみたり!」
一方通行「教科書の準備してンだよ! 邪魔すンじゃねェ!」
打ち止め「そういえば新学期から学校に行くんだっけって、ミサカはミサカは思い出して再び驚いてみる!」
一方通行「意味わかんねェ理屈並べられて強制的にだァ。本当は行きたくなンてねェ」
打ち止め「でも今から教科書準備してるあたり本当はすっごく楽しみにして……うわああ! 連続チョップはやめてってミサ……」 - 28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2012/05/28(月) 18:24:33.13 ID:QpO5nZwm0
- あれ……?ID変わってる……? でも1です
少し用事を片付けてくるので一旦離れたいと思います
本当にスローペースですみませんorz
8時以降にまた来ようと思います
- 29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2012/05/28(月) 20:06:56.22 ID:QpO5nZwm0
- 木原「服もしまったし……もとよりほとんど荷物ねえから引っ越し終わったな」
木原「お隣さんに挨拶か……近所付き合いは大事だって入院中に本で読んだな」
木原「なんかお土産でも持ってあとで訪ねてみっか」ウン
木原「いや、怖がられるかもしんねえけどな……」
木原「んじゃあスーパーにでも行って……」
携帯<ハナテ!ココロニキザンダユメヲミライサエ…
木原「電話か」
木原「ああ? 俺誰かに番号教えたかあ?」ピッ
木原「……こちら木原」
上の人『木原数多だね?』
木原「誰だ……? てめえ」
上の人『怪しいものではない。一つ君に仕事を提案したいだけだ』
木原「そおかよ。じゃあてめえは暗部の者ってことでいいんだよな?」
上の人『直接的に関与はしていない。私はとある学校の関係者でね』
木原「……何の用だ?」 - 30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2012/05/28(月) 20:10:55.13 ID:QpO5nZwm0
- 木原「学校関係者だぁ? ふざけてんのか……?」
上の人『ふざけてなどいない』
木原「……さっさと要件を言いやがれ。くだらない用だったら切るからな」
上の人『では簡潔に言うぞ』
上の人『教師をやる気はないかね?』
木原「」 - 35 :1[saga]:2012/05/29(火) 18:48:09.73 ID:rxnKAoDs0
- 木原「教師……だと?」
木原(なんともホットな話題じゃねえか……)
木原「まさか本当にそんなバカがいたのかよ……」
上の人『なにか?』
木原「なんでもねえよ」
木原「俺に教育を頼むなんざ学園都市もずいぶんと人手不足なんだなあおい」
上の人『そうじゃない。君でなくてはできない仕事があるんだ』 - 36 :1[saga]:2012/05/29(火) 18:56:41.80 ID:rxnKAoDs0
- 木原「……続けろ」
上の人『ある問題児が新学期から入学してくるんだ』
上の人『君でなくては対応できないほどの生徒なんだよ』
木原「俺じゃなくちゃ対応できない……? おいおいちょっとそいつを買いかぶり過ぎじゃねえのか?」
上の人『詳しい内容は郵送するが、引き受けてくれるかね?』
木原「あーはいはい聞く耳持たないってかあ?」
木原「ふざけてんじゃねえぞ教師なんてお断りだ」ピッ - 37 :1[saga]:2012/05/29(火) 18:58:16.90 ID:rxnKAoDs0
- 木原「なんつうタイミングだよ……」
木原「……気を取り直して買い物に行くか」
木原「電話は無視で決定な」 - 38 :1[saga]:2012/05/29(火) 19:00:17.51 ID:rxnKAoDs0
- 木原「今晩はカップラーメンでいっかあ」
木原「俺料理できねえしよ……」
木原「おっそうだ缶コーヒーまとめ買いしとくか」ゴトゴト
木原「お隣さんに渡す手土産も必要だな」
木原「手土産は海苔詰め合わせにすっか」
木原「いつぶりだろうなあ。こうやって買い物すんのもよ」
放送<ピンホンパンポーン
木原「ああ?」
放送<只今より卵のタイムセールを行います
木原「卵か……卵かけご飯にできるな」ダッ - 39 :1[sage]:2012/05/29(火) 19:04:54.83 ID:rxnKAoDs0
- 卵売り場
店員「お一人様2パックまでとなっていまーす!」
木原「最後の2パックだな」ヒョイ
木原「運が良かったぜ」フウ
「ふ、不幸だ……」
木原「ん?」 - 40 :1[saga]:2012/05/29(火) 19:07:56.12 ID:rxnKAoDs0
- 上条「卵が……遅かったのか……」
イン「卵かけご飯が食べられないんだよ!」
上条「ごめんよインデックス……今日ももやしと米だけになりそうだ……」
イン「大丈夫だよとうま。とうまの作るもやし丼はとってもおいしいんだよ!」
上条「い、インデックス……おまえってやつは……」ジーン
イン「えへへ。帰ろうとうま」ニコニコ
木原「」 - 41 :1[saga]:2012/05/29(火) 19:11:20.71 ID:rxnKAoDs0
- 木原(不憫すぎんだろさすがによ……)
木原「あーおいおいてめえら」
上条「うう……ん? 俺?」
木原「ほら1パックやっから、そのガk……嬢ちゃんにおいしいもの食べさせてやんな」
上条「こ、これは卵!? いいんですか本当に!」
木原「いいっつってんだろ。ほら」
上条「あ、ありがとうございます! ほ、ほらインデックスもお礼!」
イン「ありがとうなんだよ!」
イン(あれ……? この人って……)
木原「ちっじゃあな」スタスタ
木原(あのシスター……あの時の……)
木原(忘れてくれてることを願うぜ……)スタスタ
- 42 :1[saga]:2012/05/29(火) 19:13:06.64 ID:rxnKAoDs0
- 帰り道
木原(ちっくしょう。あんなガキもいるってことかよ……)スタスタ
木原(つうかお礼言われんのもいつぶりだあ?)スタスタ
木原「……」スタスタ - 47 :1[saga]:2012/05/29(火) 21:20:51.32 ID:rxnKAoDs0
- 回想
一方通行(子供)『なあなあ木ィ原くン』
木原『なんだクソガキィ』
一方通行(子供)『自分だけの現実って結局なンなンだ?』
木原『ああん? んなもんてめえで……』
一方通行(子供)『なあなンなンだァ?』キラキラ
木原『…………っち』
木原『いいかあ? まず能力ってのはなあ……』
中略
木原『ってわけだ』
一方通行(子供)『ありがとう木ィ原くン!』
木原『っちほんとバカガキだぜ……』 - 48 :1[saga]:2012/05/29(火) 21:26:55.98 ID:rxnKAoDs0
- 木原部屋
木原「ああーくそっ!」ガシガシ
木原(なんだか教師も悪くねえって思っちまってるぞ俺! どうしたんだよ!)
木原「くっそ……コーヒーでも飲むか」
木原「そういやあのガキに缶コーヒー飲まれたこともあったな……」プシュ
木原「……うめえ」ゴクゴク
木原「……」
木原「……」
木原「……」
木原「……」サッ ピッピッピッ
木原「……」プルルルルル ガチャ
木原「俺だ。木原だ」 - 49 :1[saga]:2012/05/29(火) 21:27:45.77 ID:rxnKAoDs0
- 木原「話、詳しく聞かせてもらおうじゃねえかよ」
- 50 :1[saga]:2012/05/29(火) 21:29:56.96 ID:rxnKAoDs0
- 一方そのころ
打ち止め「うまうま」バリバリ
一方通行「ああ? 何食ってンだ? クソガキ」
打ち止め「さっき芳川がお隣さんからもらった海苔だよって、ミサカはミサカはあああああ! なんで没収するのって、ミサカはミサカは涙目であなたに訴えかけてみたり!」
一方通行「即刻消費すンじゃねえ!!」
芳川(お隣さん……いかつい人だったわね……) - 51 :1[saga]:2012/05/29(火) 21:43:39.26 ID:rxnKAoDs0
- それから二週間が経った木原部屋
木原「しっかしスーツってのは堅苦しいもんだな……」
木原「くはっ。似合わねーよおい!」
木原「やっぱこれ着とくか」バサッ
木原「スーツや白衣……かよ。始業式に着ていく格好じゃねえな」
木原「今んところ校長としか話してねえから他の教職員とも初対面だってのによ」
木原「まあ服装なんてどーでもいい」
木原「今日は木原数多再出発の日だ」フフン
木原「一応表舞台の仕事だからな」
木原(問題児の担任……ね。まだ詳細教えてもらってねえとかありえねえだろ……どんな奴なんだあ?)
木原「……まあ、行くしかねえだろ」ガチャ
このとき木原は知らなかった。
問題児が奴であることを。 - 60 :1[saga]:2012/05/30(水) 21:49:03.94 ID:AuCIX1fJ0
- 校門前
木原「ちっ、ガキがいっぱいいやがるな」
木原「……学校だから当然か」
木原「それにしてもこの高校……風紀は大丈夫じゃねえな」
木原「さっき青髪のやつとかアロハシャツ着たやつとか見たぞ」
木原「どっちにしろ俺は関わる気ねえけど」
黄泉川「この学校はあまり校則が厳しくないからじゃん」
木原「そうなのかよ……」
木原「ん?」
黄泉川「ん?」
木原「」
黄泉川「」 - 61 :1[saga]:2012/05/30(水) 22:02:04.78 ID:AuCIX1fJ0
- 黄泉川「こ、この間の刺青男じゃん!」
木原「あ、警備員の女!」
黄泉川「この間はよくも騙してくれたじゃん! そしてよくも逃げてくれたじゃん!」
黄泉川「いや、それよりも……」
黄泉川「なんでここにいるじゃん!」
木原「ここに新任で来たんだよ!」
黄泉川「し、新任?」
黄泉川「新しく来る新任の先生って……あんたなんじゃん?」
木原「ああ? そうだろうよ」
黄泉川(どう見ても教師じゃないじゃん。なんで白衣着てるじゃんよ……)
木原「っちめんどくせえなあ……」
黄泉川「……言いたいことは山ほどあるじゃんよ。でも今は職員室に来るじゃん」
木原「りょうかい、と」 - 62 :1[saga]:2012/05/30(水) 22:08:50.37 ID:AuCIX1fJ0
- 木原「このたび新任で来ました木原数多だ。よろしくお願いするぜ」
教師(怖!)
黄泉川(態度でかいじゃん!)
小萌(こ、こわい人です)
パチパチパチパチ
校長「と、いうわけで木原先生には月詠先生の担任していた3年B組を担任してもらう」
校長「高校での教務は始めてだが中学での経験が豊富な方だ」
木原「なるほど、そういう設定か」
校長「??」
木原「なんでもないです」
- 63 :1[saga]:2012/05/30(水) 22:15:17.50 ID:AuCIX1fJ0
- 会議後
小萌「木原先生! あのこ達のことはお願いするのです」
木原「は、はあ」
木原(な、なんだよこの人間!)
小萌「あの子達はとてもいい子なのですよ」
木原「ああ……なんか、悪いことしちまったな。ずっと担任でいたかったんだろ?」
小萌「いえ、先生はあの子たちの成功を祈っていられればいいのです」
木原「……」
小萌「それではよろしくなのです」
木原(これが教員魂……か?) - 64 :1[saga]:2012/05/30(水) 22:24:24.02 ID:AuCIX1fJ0
- 教室
青ピ「今日から小萌先生に会えないなんて僕死にそうやー!」
土御門「にゃー。新任の先生が来るからだそうだぜい」
上条「ほんと、突然な話だったよな」
青ピ「でも美人先生だったら僕は満足やでー」
土御門「結局誰でもいいんじゃねーかにゃー」
上条「お、誰か来るみたいだぞ!」
青ピ「美人かいな?」
木原「おう全員揃ってんな」
青ピ「」 - 65 :1[saga]:2012/05/30(水) 22:28:48.12 ID:AuCIX1fJ0
- 木原「騒いでんじゃねえぞ」
木原「このクラスの担任になった木原数多だ」
土御門(木原数多だと?)
木原「最初に言っておくが俺は甘くねえぞ」
青ピ「」
上条(こ、この人この間のスーパーで!)
木原「自己紹介か……めんどくせえ。以外略ってことにしろ」
木原「っつーわけでよろしく頼むわ」
生徒達(なんなのこの人!) - 66 :1[saga]:2012/05/30(水) 22:31:11.84 ID:AuCIX1fJ0
- 木原「それとこのクラスに転校生が来るらしい」
青ピッ 「転校生?」
土御門「生き返ったにゃー……」
木原「まだ来てねえみてえだが……そのうち来んだろ」
木原「いよし、じゃあてめえらに自己紹介でもしてもらうか」
上条() - 67 :ミスった…… 上の続き[saga]:2012/05/30(水) 22:33:01.71 ID:AuCIX1fJ0
- 上条(さっき自分はしなかったのに)
木原「んじゃあそっちから……」
ガラッ?
??「遅れましたァ」
木原「ああん?」
- 68 :1[saga]:2012/05/30(水) 22:35:23.00 ID:AuCIX1fJ0
- 一方通行「えっとォ……転校生の…………あ」
一方通行「」
木原「」
土御門「」
上条「」 - 69 :1[saga]:2012/05/30(水) 22:37:41.61 ID:AuCIX1fJ0
- 土御門(あ、一方通行?)
上条(なななななな)
木原「」
一方通行「」
木原「」
一方通行「」
木原「」
一方通行「……き」
青ピ「き?」
一方通行「木ィィィ原くゥゥゥゥゥン???」 - 80 :1[saga]:2012/05/31(木) 21:10:42.98 ID:3eh9jqKJ0
- 一方通行「なンで生きてンだ!! そしてなンでてめェがここにいやがるンだ木原ァァァァ!!」カチッ ウィ-ン
木原「それはこっちのセリフだぜ一方通行あああああ! この間のお礼はたっぷりとさせてもらうぜえええ!」
青ピ「え、な、なんやこれ! めっちゃ険悪やん!」
土御門「一方通行! やめろ!」
一方通行「うるせェェェ土御門ォォォォ!」ガシッ
青ピ「えっ、知り合いなん? そしてなんで白い人は僕の机を持ち上げてるんや!?」
一方通行「もう一度死ンできやがれェェェ!」
一方通行「うォォォォ!」
木原「……ッチ」
ギュワン! ガッシャアアアアアアン!!
上条「教室が……」
青ピ「机が……」
木原「おいおいてめえ……音速並みの速度で机投げんじゃねえよ」
一方通行「よけた!?」 - 81 :1[saga]:2012/05/31(木) 21:20:04.83 ID:3eh9jqKJ0
- 木原「このクソガキいいいいいい!!」ボカッ!!
一方通行「うごはああ!!」ヨロッ
一方通行「やっぱりてめえにゃ反射はきかねェか……」
木原「前は失敗したが……てめえはここで殺す」
木原「あ、俺教師だから殺すのはマズいか……」
木原「お前はここで教育する」キリッ
青ピ「生徒殴ってる時点でヤバいと思うんやけど!」
一方通行「教育してみろってんだよォ! 木ィ原くゥゥゥン!」ベクトルパンチ!
木原「おせえ。全然遅せえ!」パシッ
一方通行「受け止め……」ドカッ!
一方通行「うごはああ!」ドサッ
木原「いよし! 調子が出てきた! ……これ死亡フラグだからやめとくか……」
木原「てめえがなんでここにいんのかは知らねえ。でも俺は見過ごすわけにはいかねえんだよ一方通行ああああ!」
上条「待てよてめえら!!」 - 82 :1[saga]:2012/05/31(木) 21:25:44.14 ID:3eh9jqKJ0
- 木原「ああ?」
一方通行「チッ……三下もいんのかァ……」
一方通行「邪魔してンじゃねェぞ!! 邪魔するってンなら……!!」バッ!
一方通行「てめえもここでスクラップだクソ野郎ォォォ!」ギュイイイン! ゴオオオオオオオオ!!
土御門「かみやん! 風だ!」
上条「だから……」バッ!
キュイーン!(風を打ち消す音)
上条「違うんじゃないのかって言ってんだよ!」
- 84 :1[saga]:2012/05/31(木) 21:34:09.05 ID:3eh9jqKJ0
- 上条「一方通行! てめえがこうして表舞台に上がってきたのはこんなことをするためだったのか!」
一方通行「!!」
上条「違うだろ! ずっと戦って、戦って、俺の想像もつかないような場所で頑張って来たんだろ! それをここで全て無駄にしてしまうっていうのか! だっ たらそれは駄目だ! こんな学校で、自分の感情のせいで無駄にしてはいけないものなんだ! 俺はお前が何をしてきたのなんか詳しく知らねえ……でもこれだ けは分かる! お前は間違ってるんだよ! 木原先生にしてもそうだ! 前、俺にたまごを渡してくれたじゃねえか! その優しさは偽りだったっていうの か!? 俺はそうは思えない! 思えないんだよ! 一方通行とどんな事情があるのかは分からねえ。俺が口出ししても解決しないのかもしれねえ……でもやっ ていることは間違っているんだよ!!」
上条「いいぜ……てめえらがそれでも喧嘩を続けていいって考えてるってんなら……」
上条「ますはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」 - 86 :1[saga]:2012/05/31(木) 21:39:58.29 ID:3eh9jqKJ0
- 木原「!!」
一方通行「!!」
土御門「いいそげぶだったにゃー」ウン
青ピ「さすがかみやんや!」
木原「……ちっ、座れよ転校生」
一方通行「クソ……」
上条「一件落着ってところだな」
黄泉川「うまくまとまったところ悪いけど、見過ごせないじゃん」
木原「」
一方通行「」 - 87 :1[saga]:2012/05/31(木) 21:52:10.05 ID:3eh9jqKJ0
- 木原「……気を取り直すが、転校生のクソガキだ」タンコブ
一方通行「……一方通行だァ。本名は忘れた」タンコブ
生徒1「あ、一方通行?」ヒソヒソ
生徒2「ま、まさか……な」ヒソヒソ
木原「ついでに言うとこいつは学園都市最強のレベル5だ」
生徒1「」
生徒2「」
一方通行「よけェなこと言ってんじゃねェぞ木ィィィ原くゥゥン!?」
木原「ああ? おいおいまたやるってのかあ? 俺は構わねえけどよ」ポキポキ
黄泉川「またゲンコツ喰らいたいじゃん?」
一方通行「っち。面倒くせえ」
木原「こいつのことなんてどうでもいいわ」
上条(どんだけ痛かったんだろう) - 88 :1[saga]:2012/05/31(木) 21:56:14.06 ID:3eh9jqKJ0
- 木原「さて、こいつの席は……」
上条「ん? 上条さんの隣が開いてしまってるような気が……」
木原「じゃ、あそこな」
上条(不幸だ)
一方通行「三下の隣だあ!? ふざけンな!!」
木原「じゃああいつの隣だな」
土御門「にゃー」
一方通行「三下の隣でいい」 - 93 :1[saga]:2012/06/01(金) 18:51:04.22 ID:ttEN4geI0
- 一方通行着席
上条「……」
一方通行「……」
上条「よ、よろしくな!」
一方通行「話しかけンじゃねェ三下ァ」
上条「……」
木原(あのガキとも険悪なのかよ……一方通行の野郎……友達できんのか?)
木原「……さて、と。んじゃま騒いじまったが今年は以上のクラスでやっていく」
木原「よろしく頼むわ」
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン
木原「HR終了か……。そこのお前、今日は午前で授業終わりだったかあ?」
吹寄「そうです」
上条(吹寄いたんだ……) - 94 :1[saga]:2012/06/01(金) 18:57:08.26 ID:ttEN4geI0
- ガヤガヤガヤガヤ
木原「俺も帰っか」ボリボリ
黄泉川「そうはいかないじゃん」ガシッ!
木原「うおっ!?」
黄泉川「片付けていくじゃん」
(円形に壊れた窓 周囲には残骸)
木原「これは俺じゃねえだろ!」
黄泉川「一方通行もじゃん」ガシッ!
一方通行「何しやがンだ!」バタバタ
黄泉川「ほら! 箒とちりとり!」
黄泉川「それと一方通行には修理代を払ってもらうじゃん!」
一方通行「くっそォ……」シブシブ
木原「てめえのせいで……」シブシブ - 95 :1[saga]:2012/06/01(金) 19:04:53.27 ID:ttEN4geI0
- 放課後の教室
ザッザッザッ
木原「……」ザッザッ
一方通行「……」ザッザッ
木原「おいクソガキ」
一方通行「話しかけンじゃねェぞ木ィ原ァ」
木原「久しぶりだな」
一方通行「おいおいなンなンだァ? 感動の再開とか期待しちゃってンのかァ?」
木原「分かっているとは思うが、俺は今回てめェの教育をしに来た」
一方通行「くかきけけ! おいおいそりゃギャグかァ?」
一方通行「てめェはいつからそんなに優しい人になっちまったンだァ? いやァ感動で言葉もでねェよ」
木原「っち、本当にムカつくガキだよなあ」
木原「だが今の俺にてめえを殺す理由はねえ」 - 96 :1[saga]:2012/06/01(金) 19:35:36.77 ID:ttEN4geI0
- 一方通行「あ?」ピタッ
木原「俺がすることはただ一つ……てめえを教育することだけだ」
一方通行「……」ギリッ
一方通行「ふざっけンじゃねェぞ!! 木ィ原ァァァァ!」バキッ!
木原「おいおい箒を折るんじゃねえよ」
一方通行「てめェに教育されろ? 冗談じゃねェぞ!」
木原「てめえは俺が教育する」キリッ
一方通行「その決め台詞的な何かやめろ!!」 - 97 :1[saga]:2012/06/01(金) 20:15:11.22 ID:ttEN4geI0
- 木原「ずいぶんとキレやすい若者だなおい!」
一方通行「クソがッッ!! もういっぺン死ンでこいクソ野郎ォォォォ!」
木原「上等だぜ一方通行ああああ!」
一方通行「うォォォォォ!」
一方通行「……」
木原「……」
一方通行「なンかやる気起きねェから殺すのは今度にしてやる」
木原「ちっ、そうかよ。まずはこれを片づけなくちゃだな」 - 98 :1[saga]:2012/06/01(金) 20:22:24.93 ID:ttEN4geI0
- 30分後
一方通行「やっと終わったぜェ……」
木原「てめえが折った箒の処分もな」
一方通行「クソッたれが……俺は帰る」
木原「二度とその面見せんな!」
一方通行「てめェは担任だろうがッ!」
木原「お?」
一方通行「あ……!!」
木原「おいおい、てめえ……何だかんだ言って俺を担任だと……」
一方通行「クソがァァァァ!!」ダッ
ガラガラピシャン!!
木原「あいつのツンデレとか誰得だよ……」 - 99 :1[saga]:2012/06/01(金) 20:27:08.60 ID:ttEN4geI0
- マンション廊下
木原「まさか問題児がクソガキだったなんてな……」
木原「冷静に考えれば俺じゃなくちゃ対応できない生徒なんてあいつくらいしかいねえか……」
黄泉川「ん……? 木原先生じゃん?」
木原「」
- 100 :1[saga]:2012/06/01(金) 21:06:17.89 ID:ttEN4geI0
- 黄泉川「こんな所で何をやってるじゃんよ」
木原「てめえこそ何でここにいやがる!」
黄泉川「何でって……ここ私の家じゃんよ」トナリノドア
木原「」
木原「お隣さん……だと?」
黄泉川「木原先生はお隣じゃん!?」
木原「……ああ」
黄泉川「なんという偶然じゃん……」
木原(本当に偶然かよ……)
木原「あー……なんか大量に荷物持ってんな」
黄泉川「今日は鍋じゃんよ」
黄泉川「そうだ! 木原先生もうちで鍋食べるじゃん!」
木原「はあ? おいどうしてそうなる!」
黄泉川「いいからいいから入るじゃん」グイツ!
木原「おい!」 - 107 :1[saga]:2012/06/02(土) 21:52:13.86 ID:MSwD23Dz0
- 芳川「おかえり。あら? お隣さん?」
黄泉川「木原先生じゃんよ」
木原「……どうも」
芳川(……木原?!)
芳川「あなた……木原一族……なの?」
木原「んだあ……? まさかおめえ……こっちの方の研究者か……」
黄泉川「? とりあえず今日は鍋を食べに来てもらっただけじゃんよ」
芳川「……ま、詳しいことは訊かないわ。ゆっくりしていってね」
木原(ゆっくりしていかねえよ……)
木原「おい、俺は鍋なんて食わね……」
- 108 :1[saga]:2012/06/02(土) 21:57:56.62 ID:MSwD23Dz0
- タタタタタタ
打ち止め「お客さんっ? ってミサカはミサカは興味津々に駆けつけてみたり!」ガチャ
木原「」
打ち止め「」
木原(こ、このガキは……!! な、なんでここに!?)
打ち止め(こ、この人は……!)
一方通行「おいクソガキィ……勝手に騒ぐンじゃえェ……」ガチャ
木原「」
一方通行「ぞ……」 - 109 :1[saga]:2012/06/02(土) 22:06:29.67 ID:MSwD23Dz0
- 木原「な、なんだこの野郎!! なんでここに!」
一方通行「てめェこそなンでここにいやがるんですかァ!?」
黄泉川「言い忘れてたけどここには一方通行も住んでるじゃん」
木原「言うのが遅せえ!!」
木原「俺は帰るぜ!」
一方通行「今すぐ視界から消えやがれェ!!」
黄泉川「そうはいかないじゃん。買いすぎちゃって困ってるところじゃんよ」
黄泉川「だから木原先生がいたほうが人数的に……」
一方通行「ンなもんこいつがいなくても俺がッッ!」
黄泉川「一方通行全然食べないじゃんよ」 - 110 :1[saga]:2012/06/02(土) 22:12:31.94 ID:MSwD23Dz0
- 打ち止め「み、ミサカはミサカは……」ブルブル
一方通行「ッ!」
一方通行「てめェ……また打ち止めを危険にした時はなァ……」
木原「……殺すんだろ? 分かってるってセロリさん?」
一方通行「やっぱてめェはここで殺す!!」
木原「クハハハア! かかってこいよクソガキィ!!」
ワ-ギャ-ギヤ-!ワ-イミサカモマゼテ-
黄泉川「さて、鍋作るじゃん」
芳川「手伝うわ」 - 116 :1[saga]:2012/06/03(日) 21:42:06.51 ID:LB+4SYrP0
- 20分後
木原「うらああ!」
打ち止め「う、うわあ! や、やめてってミサカは……」
木原「やめると思ってんのか?」
木原「おらもう一発!」
打ち止め「いたい! いたいよってミサカはミサカはああ……」
Youwin!!
打ち止め「また負けちゃったって、ミサカはミサカはしょんぼりと肩を落としてみる」
木原「入院中に格ゲーをやり込んだ俺をなめんじゃねえぞ?」
一方通行(こいつゲームやるンか) - 117 :1[saga]:2012/06/03(日) 21:49:58.67 ID:LB+4SYrP0
- 打ち止め「もう一回! って、ミサカはミサカは再戦を申しこんでみる!」
木原「何度やっても同じだけどなあ?」
黄泉川「すっかり打ち解けてるじゃんよ」
一方通行「……ちっ。くだらねェ」
黄泉川「いい人そうでよかったじゃん」
一方通行「どこがいい人だァ……」
木原「おいおいどうしたクソガキィ? また俺が勝つ流れだぞ?」
打ち止め「むむっ、今度はまけないって……」ビリビリ
木原「な、なに!? 突然強く……威力異常だろこりゃあ!?」
打ち止め「ミサカはミサカはちょっと能力を使ってみたり!」
テメェ! ワ-ヤメテ-
一方通行「ちっ……」 - 118 :1[saga]:2012/06/03(日) 21:56:38.88 ID:LB+4SYrP0
- 鍋完成
木原「帰るタイミングを逃した……」
一方通行「帰りたきゃさっさと帰れェ」
打ち止め「だめだよって、ミサカはミサカはあなたに注意を促してみる」
芳川「大勢のほうが楽しいわよ」
黄泉川「さてと、そろそろ食べるじゃんよ」
木原(……食費が浮くと思えば悪くはねえな)
黄泉川「じゃ、いくじゃん」
全員「いただきます」
- 119 :1[saga]:2012/06/03(日) 22:06:58.43 ID:LB+4SYrP0
- 帰宅
木原「結局食ってきちまったなあ……」マンプク
木原「おいおい……隣にクソガキが住んでるなんてどんな拷問だよ……」
木原「まじふざけんじゃねえぞ……」
木原「まさか学園都市が仕組んで隣にさせたんじゃ……」
木原「まさか……な……ハハ」
木原「寝るか、明日も学校だしよ」
木原「明日は……授業があんのか」 - 120 :1[saga]:2012/06/03(日) 22:27:39.82 ID:LB+4SYrP0
- 翌朝 教室
青ピ「小萌先生に会いたいわー」ワ-ン
上条「いや、小萌先生の授業で会えるだろ」
土御門「本当に小萌先生好きなんだにゃー」
青ピ「でも木原先生怖すぎやん?」
青ピ「昨日もいきなり白い人と喧嘩始めおったし……」
青ピ「おかげで僕の机が無いんやー!」
上条「そういや飛んでったな」
土御門「本当にドンマイにゃー」
- 121 :1[saga]:2012/06/03(日) 22:35:26.85 ID:LB+4SYrP0
- 一方通行「……」ガラッ
シーン
一方通行「……」
ヒソヒソ ダイイチイダ……
コワイ……イチイノクセニ…ヒソヒソ
一方通行(ッチ、くだらねェ)
上条「よーう一方通行!」
一方通行「……あ?」
土御門「なんで入口に突っ立っているんだにゃー?」ケラケラ
青ピ「机返してもらうわあ!」
サンバカガ……ヒソヒソ
一方通行「くそが……」スタスタ - 122 :1[saga]:2012/06/03(日) 22:44:22.02 ID:LB+4SYrP0
- 木原「HRのお時間だ」ガラッスタスタ
青ピ「あ! 席につかんと!」
土御門「きりーつ気をつけれーい」
オハヨウゴザイマ-ス ガタガタ
木原「あーまずてめえら」
木原「今日から授業が始まるわけだが、勉強はしっかりしておけよ」
木原「じゃねえと猟犬みてえなクズになっちまう」
生徒達「?」
一方通行(それが元リーダーの台詞かよ……)
木原「話は以上。あとは適当に過ごしとけ」
キリ-ツキヲツケ-レイ アッシタ-
- 129 :1[saga]:2012/06/05(火) 21:50:19.59 ID:Ecf0A66y0
- 廊下
ガヤガヤ
木原「しょっぱなから授業かよ……」
木原「担当する教科は能力論に能力開発論、科学史……」
木原「おいおい……いくら俺が木原でも投げやりすぎるだろ……」
黄泉川「木原先生、初授業じゃん?」
木原「うお!? 黄泉川先生か……」
黄泉川「あのクラスは大変かとおもうけど頑張るじゃんよ」
木原「まったくだな……んじゃ行ってくる」 - 130 :1[saga]:2012/06/05(火) 21:59:58.73 ID:Ecf0A66y0
- ガラッ!
木原「俺の授業だ」スタスタ
青ピ「うわっ、木原先生や!」ヒ-
土御門「きりーつ気をつけれーい」
オネガイシマ-ス ガタガタ
木原「……おいクソガキ」
一方通行「ああ?」
木原「あいさつぐらいしろ。たのしい仲間が増えるぞ?」
一方通行「クソがッッ!」
青ピ(仲悪っ!)
木原「そんじゃまあ、授業を始めていくわけだが……」
木原「1つ自己紹介しておく」
木原「俺はガキが大嫌いだ」
- 131 :1[saga]:2012/06/05(火) 22:04:50.99 ID:Ecf0A66y0
- 吹寄「え?」
上条「え?」
一方通行(くだらねェ)
吹寄「せ、先生? それは教師として問題があるように聞こえるのですが?」
木原「ん? まあそうだろうな」
木原「だから俺は馴れ合うために来たんじゃねえ」
木原「教育しに来たんだ」キリッ
木原「分かってくれたか?」
生徒達(意味わかんねえ)
青ピ(やっぱり怖いー!) - 132 :1[saga]:2012/06/05(火) 22:11:09.85 ID:Ecf0A66y0
- 木原「じゃ、教科書開け。p3から始めんぞ」
木原「一方通行! 開きやがれ!」
一方通行「分かってるってンだろ……」シブシブ
一方通行(学園都市1頭のいい俺が今さら勉強かよ……)ペラペラ
木原「全員開いたな。いよっし、 てめえらは去年……」
そして授業は順調に進んだ - 133 :1[saga]:2012/06/05(火) 22:16:39.69 ID:Ecf0A66y0
- となるはずもなく
木原「一方通行! 起きやがれ!」
土御門「だめにゃー。音を反射してるぜよ」
土御門(安眠保護のために能力使用モードかよ!!)
木原「ああなっちゃ俺の出番だな」ポキポキ
上条「おいほら、起きろ」キュイ-ン
一方通行「んだぁ……?」
木原(いま……反射が壊れた) - 134 :1[saga]:2012/06/05(火) 22:25:04.75 ID:Ecf0A66y0
- 木原「寝ていた一方通行、ここ読め」
一方通行「……どこだァ?」ヒソ
木原「132pの10行目だ」
一方通行「年の差と恋愛方法……」
一方通行「世界にはロリータコンプレックスと呼ばれる……」
クスクスクスクス
土御門「……ぷっ」
一方通行「……ん?」
一方通行「……これ教科書じゃねェ! いつの間にすり替えやがった木ィ原あああ!」
木原「それで? ロリコンとは? 俺気になるぜー」
一方通行「殺す」
- 157 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:19:12.45 ID:Jxrr83Au0
- 木原「……んで、能力開発に使われる薬品の種類だが……」ペラペラ
一方通行(ちっ、まともに教師やってやがる……)
木原「おい上条だったか。こっから先読んでみろ」
上条「はい。えーっと……」
黄泉川(心配だったけどなんとか大丈夫そうじゃん)チラッ
青ピ(なんで黄泉川先生いるんやろう……) - 158 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:22:53.41 ID:Jxrr83Au0
- キーンコーンカーンコーン
木原「今日はここまでだな。復習はしておけ」
土御門「きりーつ気をつけれーい」
アッシター ?ガタガタ
木原「なんとか終わったな……」
木原(我ながらまともにやっちまったぜ……)
青ピ「かみやーん。机がないってとっても不便やー!」
上条「いいかげんどっかから持ってこい!」 - 159 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:23:44.02 ID:Jxrr83Au0
- キーンコーンカーンコーン
木原「今日はここまでだな。復習はしておけ」
土御門「きりーつ気をつけれーい」
アッシター ?ガタガタ
木原「なんとか終わったな……」
木原(我ながらまともにやっちまったぜ……)
青ピ「かみやーん。机がないってとっても不便やー!」
上条「いいかげんどっかから持ってこい!」 - 160 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:24:24.81 ID:Jxrr83Au0
- 昼休み
木原「なかなか体力使うもんだな……」
木原「弁当食うか。カップラーメンだけどな」ガサガサ
黄泉川「なんとか無事に終わってよかったじゃん?」
木原「黄泉川先生か。俺がやってんだから当たり前だろ」ガサガサ
黄泉川「さすがはベテランじゃん」
木原(それは嘘だけどな) - 161 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:25:08.03 ID:Jxrr83Au0
- 黄泉川「あ、それとこれ渡しておくじゃんよ」ペラッ
木原「ああ?」
木原「警備員希望書……だあ?」
黄泉川「木原先生にはぜひとも警備員もやってもらいたいじゃんよ」
木原「……考えとく」
黄泉川「これは教師として子供達を支えてあげる仕事じゃん」
木原「そうか、」
木原(合法的にガキ共を成敗できるってわけだな)ニヤリ
黄泉川(不気味な笑み浮かべてるじゃん……) - 162 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:27:16.30 ID:Jxrr83Au0
- 教室
?キーンコーンカーンコーン
生徒1「めしだめしだー!」
生徒2「購買へ急げー!」
土御門「机移動するかにゃー」ガタガタ - 163 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:30:04.05 ID:Jxrr83Au0
- 吹寄「私も参加させてもらうわ」
上条「おう、いいぞ」
姫神「上条くん、私も……」
上条「ほら、ここ使え」
青ピ「かみやんは相変わらずのリア充ライフやなー。僕もおこぼれに預かれるからいいんやけどー」
吹寄「それはどういう意味か詳しく訊かせてもらいたいところね」ゴゴゴ
青ピ「なんでもありません」
土御門「お、もう1人来たぜい来たぜい」 - 164 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:30:38.51 ID:Jxrr83Au0
- 美琴「し、失礼しまーす」スタスタ
- 165 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:31:09.59 ID:Jxrr83Au0
- 上条「おう、来たなビリビリ!」
美琴「あんた……わざと呼んでるわね」
青ピ「いやあ、賑やかでいいわー」
吹寄「ほら御坂さん。ここ空いてるわよ」
美琴「あ、吹寄先輩。ありがとうございます」 - 166 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:31:49.03 ID:Jxrr83Au0
- 職員室
木原「超電磁砲もここにいるだあ?」ズルズル
黄泉川「そうじゃん。入学するって聞いたときは耳を疑ったじゃん」モグモグ
木原「おいおい、あいつは常盤台中学だろ? 大学レベルの学習もしてる学校だぞ」
木原「今更こんな普通の高校に来たところで復習にもならないだろうがよ」
黄泉川「木原先生、子供達は大人にはわからないことを考えてるじゃんよ」
木原「ちっ、本当に分っかんねえよ」ズルズル
小萌「あ、黄泉川先生と木原先生」 - 167 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:33:48.43 ID:Jxrr83Au0
- 黄泉川「小萌先生」?
木原「あ」
木原(なんかこの先生には申し訳ない気持ちがあるな)
小萌「木原先生。クラスの雰囲気はどうですか?」
木原「当然だけどな、まだ一方通行に慣れてねえ」
小萌「やっぱり……先生はとっても心配なのですよ……」
木原(なんか、生徒に好かれそうな先生だ)
木原「ま、任しておけよ」 - 168 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:34:23.97 ID:Jxrr83Au0
- 教室
上条「そういや、そろそろ大覇星祭じゃねえか」モグモグ
吹寄「忘れていたの上条……」
美琴「この学校の生徒として初めての大覇星祭かあ……」
青ピ「美琴ちゃんがいれば勝てるに決まってるやん」
土御門「にゃー。それにもう1人頼りになるのがいるぜい」
美琴「え、それ誰?」
上条「そういやお前……まだ会ってないんだったな」
美琴「え、だ誰なのよ!」 - 169 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:35:20.77 ID:Jxrr83Au0
- 廊下
一方通行(焼きそばパン……コロッケパン……どっち先に食べるべきかァ)スタスタ
<オ、オシエテヨ! ?ソノウチクルニャー
一方通行(なンか教室がうるせェ)スタスタ
土御門「あ、来たにゃー」
美琴「ん?」
一方通行「あ?」
美琴「」
一方通行「」 - 170 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:36:15.88 ID:Jxrr83Au0
- 美琴「あ、あ、あ、一方通行!?」
一方通行「ちっ、超電磁砲までいやがンのかァ」
美琴「あんた、なんでここに」ビリビリ
上条「ビリビリすんな美琴! 新学期からここに来たんだ」
美琴「そ、そんなばかな……」
一方通行「分かったか三下ァ」
土御門「せっかくだから一方通行もここに来るにゃー」
一方通行「遠慮する」スタスタ - 171 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:36:53.32 ID:Jxrr83Au0
- 吹寄「行ったわね……どこに行くのかしら」
美琴「本当なにやってんのこの学校は!」
土御門「ま、Level5が二人もいれば大覇星祭には楽勝にゃー」
上条「確かに……頼りになるな!」
美琴「そ、そんな頼りになるだなんて/////」カァー
青ピ「リア充爆発しろ」 - 172 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:38:31.73 ID:Jxrr83Au0
- キーンコーンカーンコーン
木原「んじゃ、授業行くか」
黄泉川「私もグラウンドに行かないとじゃん」
小萌「次はあの子達のクラスなのです」
木原「一方通行を怒らせんなよ」
小萌「はいなのです!」 - 173 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:39:29.18 ID:Jxrr83Au0
- 青ピ「さてと席にもどろー」
美琴「あ、次新しく来た先生の授業だ……」
土御門「木原先生かにゃー。見た目はあれだけど授業はいいぜい」
美琴(見た目があれって……?)
上条「ま、一応みんなに騒がないようにって言っておいたほうがいいと思いますよ……」
美琴「???」 - 174 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:41:19.47 ID:Jxrr83Au0
- 1年教室
美琴(いったいどんな先生なの……?)
ガラッ!
木原「おう揃ってやがるな」
生徒達「!?」
美琴「刺青!? 金髪!? 白衣!?」
木原「俺が木原だ。ま、つべこべ言わずに授業はじめっからさ」
木原「……ん?」
美琴(?)
木原(噂の超電磁砲か……めんどくせ。どうでもいいや)
美琴(私の顔知ってるのね……) - 175 :1[saga]:2012/06/09(土) 16:43:09.95 ID:Jxrr83Au0
- キーンコーンカーンコーン
木原「いよし終わり」
美琴「きりーつ気をつけれーい」
アッシター ガタガタ
美琴(確かに授業はすごく分かりやすかったわね……)
木原(聞く価値ねえのに学校来てるとかなんか腹たつぜ)ムカムカ
木原(それとあの超電磁砲……休み時間になっても友達と話してねーな。どーでもいいけど)ガラッスタスタ - 186 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:22:51.31 ID:OxV/9WWo0
- 職員室
木原「あー終わった終わった」
黄泉川「お疲れじゃん」
木原「教師ってのは大変なんだなあおい」
黄泉川「やっぱり中学校とは違うじゃん?」
木原(やべっ設定忘れてた)
木原「だな、教える量もちげえしよ」
黄泉川「そういうものかじゃん」
木原「そんなもんだ」 - 187 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:23:30.86 ID:OxV/9WWo0
- 黄泉川「それと木原先生。今日は小萌先生と飲みに行く予定じゃんよ」
黄泉川「良かったら木原先生も来るじゃん?」
木原(そういや最近呑んでなかったな。……たまにはいいか)
木原「ご一緒するぜ」
黄泉川「よかったじゃん。いい店知ってるじゃんよ」
木原「おお」
小萌「お疲れ様です黄泉川先生、木原先生」
木原「お疲れさん」
黄泉川「お疲れ様じゃん」 - 188 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:24:09.79 ID:OxV/9WWo0
- 小萌「あ、木原先生も呑みに行くのですか?」
黄泉川「そうじゃん」
小萌「大歓迎なのですよ!」
木原「それはありがてえな」
黄泉川「本当は歓迎会でも開きたいところだけどあいにく全員予定が合わなかったじゃん……」
木原「あーいいよいいよそういうの悪ィから」
黄泉川(まさか全員怖がったなんて……)
小萌(言えないです……)
黄泉川「と、とにかく行くじゃん!」
小萌「そ、そうですよ木原先生! パーッと呑みましょう!」
木原「??」 - 189 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:24:42.88 ID:OxV/9WWo0
- 生徒「先生さよーならー」
黄泉川「さよならじゃん」
小萌「さよならです」
木原「さっさと失せろ」
生徒「!!」ビクゥ!
黄泉川「生徒を怖がらせないでほしいじゃんよ」
木原(楽しいねェおい)ニヤリ
小萌「もしかしてどSさんですか……?」 - 190 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:27:04.94 ID:OxV/9WWo0
- 上条「うっし帰るか」
土御門「かみやん。ゲーセン寄ってくかにゃー?」
上条「あーすまん。実は今日インデックスに服買う約束しててさ……」
青ピ「ほんまに爆発してしまえばいいんや!!」
上条「ええ!? 上条さん突然爆発しろとかショックですよ!?」
土御門「自覚無しなところが更にムカつくにゃー」
美琴「よ、よーっす」ヒョコ
上条「あ、ビリビリ! 助けてくれ!」
美琴「なんで殴られそうになってんのあんた……」
土御門「違うぜい美琴ちゃん。これは制裁にゃー!」
青ピ「更には美琴ちゃんにまで手を出す気かかみやん!」
上条「ひ、ひとぎきの悪いことを言うな!」
美琴「え? 手を出す?」
上条「と、とにかく俺は帰る! じゃあな!」ダッ
美琴「あ、待ちなさいよ!」ダッ
青ピ「まてやかみやーん!」ダッ
土御門「ま、俺には舞夏がいればいいんだけどにゃー」 - 191 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:27:56.66 ID:OxV/9WWo0
- ダダダダ
黄泉川「あ! 廊下を走るなじゃん!」
上条「すみませえええん!!」ダダダダ
美琴「ま、待ちなさいよ! い、一緒に帰ろうって……言ってるのにー!」ダダダダ
黄泉川「み、御坂! なんで御坂まで走ってるじゃん!?」
木原「止まれ」ガシッ
美琴「うっ!?」 - 192 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:28:49.57 ID:OxV/9WWo0
- 木原「廊下は走る場所じゃねえんだよ。少しは常識わきまえやがれ」
木原「私に常識は通用しねえなんて言わねえだろ? そこんとこ分かってんのか?」
美琴「は、はい……」
木原「分かったら行け」
美琴「は、はいい!」スタスタ
黄泉川「恐ろしい説教じゃん……」
木原「ちっ、どうして超能力者の連中はこうも……」
青ピ「まてかみやああん!」ダダダア
木原「」ブチッ
小萌「!!!!」 - 193 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:30:07.00 ID:OxV/9WWo0
小萌「見なかったことにしたのです!!」- 194 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:33:50.68 ID:OxV/9WWo0
- 居酒屋
木原「とりあえず生3つな」
バイト「へい生みっつー」
バイト「ごゆっくりどうぞー」
黄泉川「いやー今日も頑張ったじゃんよー」
小萌「いつも言ってますね黄泉川先生」
木原「あの長身茶髪のバイト……どこかで見たことあるような……」ウーン
黄泉川「知り合いじゃん?」
木原「いや、気のせいだな」
バイト「生3つおまちどうでーす」 - 195 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:34:36.28 ID:OxV/9WWo0
- 黄泉川「来たじゃん来たじゃん!」
バイト「えー、そちらは……」
小萌「先生はれっきとした大人なのですよ!」プンスカ
バイト「おっとそりゃ失礼」
木原(普通分からねえよな……)
黄泉川「よし、じゃあ」
小萌「乾杯です!」
木原「かんぱーい」
カーン - 196 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:35:16.86 ID:OxV/9WWo0
- 小萌「ごくごく……ぷはー! やっぱこでですねー」
木原(違和感がやべえ)
黄泉川「木原先生もいい飲みっぷりじゃん」
木原「ん? まあ酒には慣れてるからな」
黄泉川「おーおー。それはいいじゃんよ。もっと飲んで飲んで飲みまくるじゃん!」
木原「しょっぱなから飛ばしてどうすんだよ。ペース考えろペース」
小萌「すみませーん。ほっけお願いしまーす」
バイト「はーい」 - 197 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:36:01.51 ID:OxV/9WWo0
- 黄泉川「ところで木原先生。うちの一方通行と前から知り合いだったじゃん?」
木原「あ?」ゴキュゴキュ
黄泉川「あの反応は普通じゃなかったじゃんよ」
木原「……俺はあいつの育て親みてえなもんだな」
黄泉川「ほ、本当にじゃん!? これはこれは!」
木原「別にどうでもいいことだ」
黄泉川「全然どうでもいいことじゃないじゃんかよ! いやあ、本当にねえ……」
木原「今更名乗る気はねえ」
小萌「それにしても一方通行ちゃんはとてもいいこだったですよー?」
木原「あいつが? いい子?」 - 198 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:36:42.03 ID:OxV/9WWo0
- 小萌「はいなのです。だらけながらもしっかり授業は受けてくれてたのです」
黄泉川「ま、あいつは学校楽しみにしてたからじゃん」
木原「ちっ、超能力者なんて学校来る意味ねえだろうがよ……」ゴキュゴキュ
黄泉川「まあまあ、そう言うなじゃんよ。いくら超能力者でも青春したいだろうし」
木原「……超電磁砲は分かるが一方通行はねえわ」
小萌「むー。その超電磁砲って呼ぶの止めるのですよー」
木原「……御坂、ね。はいよと」
木原「一方通行に関しては本名知らねえし」 - 199 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:37:21.69 ID:OxV/9WWo0
- 黄泉川「いいねー青春。私もしたいじゃんよ」
小萌「この年になると出会いもないのですよ」
小萌「上条ちゃんの体質はどうなっているのですか……」
黄泉川「木原先生にはそういう相手いないじゃんかよー?」
木原「もう興味ねーな」ゴキュゴキュ
黄泉川「そんなこと言ってー」
木原「昔っから研究ばっかしてきたからなー。どうでもよかったんだよ」
小萌「あれ? 噂をすれば上条ちゃんが窓の外に……」
黄泉川「なんか女の子連れてるじゃんか。ついに彼女できたじゃん?」
小萌「うーん。暗くてよく分からないのですよ……女の子らしき人は帽子も被っていますねー」
木原「あのリア充野郎か……」 - 200 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:38:26.61 ID:OxV/9WWo0
- 窓の外、道
イン「とうまとうまー。これ絶対大事にするんだよ!」クルクル
上条「喜んでくれてなによりですよ。ウニクロは庶民の味方です……」
イン「あーごめんね? 私のために出費出させちゃって……」
上条「いいっていいって! 丁度お金入ったばかりだしさ。インデックスも修道服だけじゃさすがに洗濯中とか大変だもんな」
イン「ありがとうなんだよ!」ニコッ
上条「うおっ、ま、インデックスのためだからな」ドキドキ
上条「その……なんだ、似合ってるぞその服」ポリポリ
小萌「あれ? なんかいい雰囲気?」
黄泉川「御坂……かわいそうにじゃん」
木原(色々複雑なんだな) - 201 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:39:38.14 ID:OxV/9WWo0
- 小萌「……あれはおいときましょう。ところで木原先生。先生は今までどこの中学にいらっしゃったのですか?」
木原「うっ」
木原(電話の声……下手な設定作りやがって!!)
木原(ここで嘘をついたら確実にバレる。だが本当のことを言ってもマズい)
木原(万事休す、俺)
木原「ま、まあそれは極秘ってこったな」
黄泉川「???」
小萌「ご、極秘ですかぁ」
木原(怪しまれてんな……)
黄泉川「極秘なら仕方ないじゃん!」ゴクゴク
小萌「ほえー謎が多いのですよー」
木原(あれ? いいのかよ) - 202 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:41:31.49 ID:OxV/9WWo0
- 黄泉川「あ、話変わるけど」
黄泉川「木原先生、警備員をやる気はあるじゃん?」
木原「ん? ま、その気ではいる」
小萌「木原先生ってすっごく強そうですよ……」
黄泉川「あの一方通行と喧嘩をしても大丈夫な程じゃん!」
小萌「えええー!? 一方通行ちゃんと!? ほ、本当に人間ですか? まさか能力開発を……」
木原「そうじゃえーよ。それは生徒の仕事だろうがよ」
小萌「すごいのです……」
黄泉川「本当にいい人材じゃんよー」
バイト「ほっけおまちどう」 - 203 :1[saga]:2012/06/10(日) 20:42:09.60 ID:OxV/9WWo0
- 小萌「あ、レモンサワーもお願いするのです」
バイト「へいレモンサワー」
黄泉川「さすが大酒飲みじゃんよー」
木原(やっぱり違和感がやべえ)
小萌「あしたは休日なのでいくらでも飲むのですよ」
黄泉川「うーん。ほどほどにするじゃんよ」
ワイワイワイワイ - 214 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:15:50.78 ID:4ikW7zsp0
- 数時間後
小萌「あ、もうこんな時間ですかー」
黄泉川「そろそろお開きにするじゃん?」
木原「そだな。んじゃ帰るか」ヨイショ
小萌「まだまだ呑み足りませんがこの辺にしておきましょう」
黄泉川「家でも呑む気じゃん?」
小萌「バレましたかー。へへへー」
バイト「まいどー」
木原(やっぱりこのバイトどこかで……) - 215 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:16:35.81 ID:4ikW7zsp0
- 居酒屋前
小萌「それではさよならですー」ヨロヨロ
黄泉川「また来週じゃーん」
木原「またな」
黄泉川「今日はあんまり酔っ払ってなくてよかったじゃんよ」
木原「やっぱり違和感がやべえな。ありゃ人間なのか?」
黄泉川「誰もが持つ疑問じゃん。でも、気にしたら負けじゃん?」
木原「……そうかよ。んじゃ帰るか」
木原(考えるのはよそう、うん) - 216 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:17:26.99 ID:4ikW7zsp0
- 帰り道
黄泉川「うー!明日はやっとゆっくりできるじゃーん」
木原「警備員の仕事はねえのか」
黄泉川「四六時中あるわけじゃないじゃんよー。緊急時には対応するけど」
木原「そんなもんか」
黄泉川「そんなもんじゃん」
黄泉川「木原先生は中学校で警備員をやっていなかったじゃんよ」
黄泉川「だから最初は研修期間とかがあるけど頑張るじゃん!」
木原(今さら研修って言われてもなあ。猟犬部隊となんざ変わりねえだろ)ポリポリ
木原(いや大分違うか) - 217 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:18:04.57 ID:4ikW7zsp0
- 黄泉川「それよりも木原先生とか小萌先生が羨ましいじゃんよー」
木原「あ?」
黄泉川「問題児だらけじゃん?おまけに一方通行までいるときた」
木原「なら変わってもらうとすっかー」
黄泉川「でも木原先生が選ばれたのはそれなりの理由があると思うじゃん」
黄泉川「わざわざ夏休み明けで小萌先生と交代するくらいの、ね」
木原「さあな」
黄泉川「まー、今さら言っても仕方ことじゃん!私は私のクラスの子たちも大好きじゃんよー」
木原「そうかよ」
木原(おしゃべりだなこいつ) - 218 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:18:36.58 ID:4ikW7zsp0
- 黄泉川「お、マンションが見えたじゃん」
黄泉川「……芳川、ちゃんとご飯作ったかなじゃん……」
木原「最悪一方通行が作るんじゃねーか?」ケケケ
黄泉川「そりゃーあ。あの子が料理するところなんて想像つかないじゃん」 - 219 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:19:22.19 ID:4ikW7zsp0
- 一方そのころ
打ち止め「お腹減ったーって、ミサカはミサカは机をスプーンで叩きながら催促してみたり!」
一方通行「うるせェ。あと少しでできっからもう少し待ちやがれ」ジュー
一方通行「っち、芳川の野郎。急にパート入ったとか言って出ていきやがってェ……」ジュー
一方通行「よし、あとは卵を乗せて……と」
一方通行「できたぞクソガキィ」ドンッ
打ち止め「わーい!オムライスだ!って、ミサカはミサカは歓喜してみる!!」ワーイ
一方通行「もう遅えンだ。さっさと食いやがれ」
打ち止め「うん!いっただっきまーす!」
一方通行「……いただきます」
打ち止め「!!!とってもおいしいって、ミサカはミサカは驚きながらも評価してみたり!!」
一方通行「こんなもんレシピどうりに作りゃあ並にはできンだよ」
打ち止め「家庭的一方通行が見れてうれしいって、ミサカはミサカはあああ!だから無言チョップはやめて!」 - 220 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:21:54.42 ID:4ikW7zsp0
- 家の前
黄泉川「それじゃあまた今度じゃん」
木原「おうじゃあな」
黄泉川「あ、それと今度一方通行と親子水入らずで出かけてみたらどうじゃん?」
木原「断固拒否」
黄泉川「ははは、やっぱりじゃーん」
黄泉川「この間の鍋も終始無言だったしじゃん」
木原「たりめえだろ」
黄泉川「でももう少し仲良くしてもいいじゃん?」
木原「へいへいっと」ガチャ
- 221 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:22:45.76 ID:4ikW7zsp0
- 木原部屋
バタンッ
木原「疲れた疲れたあ」ボスッ
木原「さすがに授業つうもんは疲れるもんだな」
木原「無駄に体力使うしよ」グデーン
木原「さっさと風呂入って寝っか」ペラッ
木原「ちっ、書類が落ちやがった」
木原「んだこれはよ。『大覇星祭結果』だあ?去年のかよ」
木原「どれどれ?うちの学校は、と」
木原「……低っ!」
木原「うわめちゃくちゃつまんねえ」
木原「おいおいこれじゃ退屈じゃねえか」
木原「……」 - 222 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:24:15.56 ID:4ikW7zsp0
- 黄泉川「ただいまじゃーん」
打ち止め「おかえりーって、ミサカはミサカは帰宅した黄泉川の元に駆け寄ってみたり!」ステテテ
黄泉川「うおっ! あれ? 芳川はいないじゃん?」
打ち止め「芳川は突然パートが入ったからって出て行ったのってミサカはミサカは報告してみる」
黄泉川「あ、あれえ? でもキッチンから水の音が……」 - 223 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:25:44.64 ID:4ikW7zsp0
- 一方通行「っち、洗い物なンて面倒くせェ……」
黄泉川「あ、一方通行がエプロン装備で食事の後片づけをしていた……」
黄泉川「一応写真に収めておくじゃん」パシャ - 224 :大覇星祭編[saga]:2012/06/11(月) 22:27:06.96 ID:4ikW7zsp0
- 月曜日
土御門「おはようかみやーん」
上条「よう土御門ー!」
青ピ「ろうかをはしってはいけない」
土御門「あ、あれ……? かみやん。あれはどういうことにゃー?」
上条「なんか恐ろしい目に遭ったらしいんだ……」
土御門「廊下を走ってはいけない? 何のことにゃー……」
青ピ「ろうかをはしってはいけない」
吹寄「向こうに小萌先生がいるわよ」
青ピ「ほんまか!?」バッ
木原「ようてめえら」ガラッスタスタ
青ピ「」
青ピ「ろうかをはしってはいけない」
吹寄「ついに頭がおかしくなったのね」
- 225 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:27:37.20 ID:4ikW7zsp0
- 木原「休み明けだからって浮かれてんなよ。ほら席座りやがれ」
木原「いよし。号令」
上条「きりーつきをつえれーい」
オハヨウゴザイマースガタガタ
木原「よし、全員揃ってやがるな」
土御門「一方通行がまだ来てないですにゃー」
木原「なんだと?」 - 226 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:28:09.28 ID:4ikW7zsp0
- ガラッ
一方通行「……」スタスタ
マダクルンダ……
ソノウチヤメンダロ
木原「おい……」
木原「てめえ30秒遅刻な」
一方通行「は!?」
木原「問題無用で遅刻だ」
一方通行「ッチィ! くだらねェ」 - 227 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:28:48.85 ID:4ikW7zsp0
- 木原「さて、話すんぞ」
木原「てめえらも知ってるとは思うが今月の中旬に大覇星祭がある」
木原「てめえらも気合い入ってると思うが……」
木原「今年の目標言うぞー」
- 228 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:29:44.09 ID:4ikW7zsp0
- 木原「優勝する」
生徒達「」 - 229 :1[saga]:2012/06/11(月) 22:30:16.25 ID:4ikW7zsp0
- 木原「常盤台も長点上機も全部ぶっ倒してこの高校が優勝する」
木原「分かってくれたか?」
上条「分かるわけないでしょうが!!」
木原「だまれリア充野郎」
上条「」
木原「俺はこの学校の結果を見てうんざりしたんだよ」
木原「もう少し努力する気持ちはねえのか?ああ?」
一方通行(こいつ何言ってやがる)
一方通行(こんなに体育会系だったのかァ?)
木原「だから今日から練習はじめっからさ」
木原「以上」 - 242 :1[saga]:2012/06/13(水) 21:59:02.43 ID:ko1IY0QY0
- 三時限目 ? 体育 ? グラウンド
ワイワイワイワイ
黄泉川「全員揃ったかじゃん」
木原「揃ってるぜ」
黄泉川「」
黄泉川「き、木原先生……なんでいるじゃんよ」
木原「俺のクラスだ。いてもいいだろ」
黄泉川「そ、そういうわけではないと思うじゃん」
一方通行(さっさと帰れよ……) - 243 :1[saga]:2012/06/13(水) 21:59:55.94 ID:ko1IY0QY0
- 土御門(一方通行も体育に出るのかにゃー)ヒソヒソ
上条(なんだか心配だな)ヒソヒソ
黄泉川「ま、まあ今日は2チームに分かれて棒倒しをやってもらうじらん!」
黄泉川「ちなみに怪我をしない程度に能力の使用は許可するじゃんよ」
生徒1「といっても使う能力が無いしなー」
生徒2「まったくだぜ」
黄泉川「そこー。なら拳で頑張るまでじゃん」
木原「拳さえありゃ最強の奴だってぶっ倒せるんだぜ」
上条「な、なんか賛同できる」
一方通行(そういやこいつら2人共俺をぶん殴ったな)ムカムカ - 244 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:00:28.73 ID:ko1IY0QY0
- 木原「いいかてめえら。練習だからって気を抜くんじゃねえ。本気でやれよ」
木原「指示は俺が出す」
黄泉川「ちょ体育担当は私……」
木原「分かったか?」
生徒達「お、おおー」
黄泉川「なんでじゃん!?無視じゃん!?」 - 245 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:01:11.30 ID:ko1IY0QY0
- 一方通行「っちめんどくせェ」
木原「おいてめえ。なんで隅に寄ってやがんだ?」
一方通行「やってられっかよ」
木原「確かにもやしのてめえが棒倒しなんざやったらポキッといっちまうかもな」
木原「だがてめえにはこれがある」トントン
一方通行「チョーカー?木ィ原くゥん?まさかてめェ俺に能力を使えって言っちゃってるわけ?」
木原「大覇星祭は能力使用OKだ。使わなくてどうすんだよ」
一方通行「くかかか!この人殺しの能力を競技に使えってェ?」
木原「俺は勝ちてえんだよ!運動会とか昔から大好きだったからな」
一方通行「……そうだったのかてめェ」
一方通行(木原くンが楽しそうに運動会……シュールだ) - 246 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:03:23.04 ID:ko1IY0QY0
- 土御門「お、かみやんとは別チームかにゃー」
青ピ「いつもの恨みはらさせてもらうでー」
上条「俺なんか恨みかってましたか!?」
生徒「上条をつぶせ!」
生徒「上条を来させるな!」
上条「ふ、不幸だ……」 - 247 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:04:02.88 ID:ko1IY0QY0
- ピー!キョウギカイシジャン!
上条「うおおおおお!」ダッ
生徒「上条を止めろ!」
生徒「日頃の恨み!」
上条「ほっ!はっ!」ヒョイヒョイ
生徒「何!?」
上条「あれだけ場数踏んでれば嫌でも素早くなんだよ!」
木原「おいおいリア充野郎誰か止めろー!」 - 248 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:04:50.20 ID:ko1IY0QY0
- 土御門「覚悟だぜいかみやん」
上条「土御門!うおおおお!」
土御門「うらあ!」ガシッ
上条「くっ」
上条「ふん!」バッ
土御門「何!?」
土御門「俺の拘束を……!」
上条「うおおおお!!」ダッ
木原「おいなにしてる早く止めろ!」
青ピ「いつも女の子に囲まれやがって!」
青ピ「かみやん覚悟!」バッ
上条「ほっ」サッ
上条「あと少しだ!」ダッ
青ピ「……」
青ピ「抜けた!?」
土御門「遅いにゃー!」 - 249 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:05:23.56 ID:ko1IY0QY0
- 生徒「上条が来るぞ!防御組!絶対に棒を倒すなー!」
生徒「「「おー!!」」」
木原「……っち、いけクソガキィ!」
カチッウィーン - 250 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:06:13.48 ID:ko1IY0QY0
- ゴオッ!!
上条「風!?」バッ
キュイーン
上条「ま、まさか!!」バッ
一方通行「つゥかよー」
一方通行「三下のくせに独走してるとかよォ。まじ気分悪いンだわ」
上条「一方通行!」
一方通行「ぶっちゃけ棒倒しなんてどうでもいい。三下ァ。こうなったらここで決着つけようじゃねェかァ」
上条「ああ、いいぜ! ? 先に相手の棒を倒したほうが勝ちだ!」
一方通行「おォ」
木原「結局棒倒しじゃねえか」
生徒「え、俺達巻き込まれんじゃん」 - 251 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:06:47.80 ID:ko1IY0QY0
- 一方通行「いくぞ三下ァ!!」ドンッ
ズシャアアア!
青ピ「地面が!!」
上条「うら!」キュイーン
一方通行「これでどうだ?」ギュワン
土御門「加速させた石!あんなものを喰らったら……」
上条「はっ!」キュイーン
上条「いくぞ最強おおお!」ダッ
黄泉川「もう収集つかないじゃんよ!」 - 252 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:08:54.61 ID:ko1IY0QY0
- 一方通行「棒だけじゃなくてめェも倒してやるぜ三下ァ!」ギュゴオオオ
生徒「こ、校庭が大変だ」
生徒「あ、あんな勝負に入っていけない」
上条「のぞむところだ!」ダッ
ゴオッ!
上条「くっ!」キュイーン
一方通行「へははは!えははは!ッエーイ!おらあ!ほらあ!どうした三下ァ!ここまで来てみろっての!」
上条「ちくしょう!進めねえ!」キュイーンキュイーン
木原「一方通行楽しそうだな」 - 253 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:09:38.27 ID:ko1IY0QY0
- 上条「くそっ、このままじゃ……」
一方通行「以外にしぶてえなァ。仕方ねェ。先に棒を倒すとすっかァ」
黄泉川「先にというか倒したら勝ちじゃんよ」
上条「させるかよ……てめえに棒は倒させねえ」
上条「いいぜてめえが簡単に棒を倒せるってんなら……」
上条「まずはそのふざけた幻想をぶち殺すッッ!!」ダッ
土御門「そげぶの無駄遣いにゃー!」 - 254 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:10:08.48 ID:ko1IY0QY0
- 1年生教室
<ドゴオオオオオン!!!
生徒「な、なんだ!?」
小萌「ひ、ひい!校庭から尋常じゃない騒音が!?」
美琴「いったいなにが……!」ガラッ
<イクゾサイキョウ!!
<コイヨサンシタァ!
美琴「」
小萌「あわわ大変なのです!」
生徒「あれって噂の第1位?」
生徒「棒倒しやってる……」
美琴「あのバカッ……!」ダッ
小萌「どこいくのですか美琴ちゃーん!!」 - 255 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:10:44.64 ID:ko1IY0QY0
- 校庭
木原「おいてめえら。何ぼさっと見てんだよ。2人だけの競技じゃねえだろうがよ」
生徒「は、はい!あの2人だけに競技させるな!突撃ー!」
ウオオオオオ
木原「はははははは!面白くなってきやがった!」
木原「強いやつと共に戦うことで下っ端も強くなっていく」
木原「部隊作りの基本だな」
青ピ「うおおおおお!」
土御門「うにゃあああ!」
黄泉川「」 - 256 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:11:16.82 ID:ko1IY0QY0
- 美琴「はあ……はあ……」タッタッタ
美琴「ちょっとあんた達!何やってんの!」バッ
木原「見ての通りの棒倒しだろ」
美琴「ど、う、み、て、も!違うでしょうが!」
一方通行「邪魔すンじゃねェぞ格下ァ!」
美琴「あ、あんたねえ……」ビリビリ
上条「美琴!これは競技なんだ!」
美琴「いいかげんに……」ビリビリ
木原「おらおら倒せ倒せー」
美琴「しなさ……!」 - 257 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:12:32.11 ID:ko1IY0QY0
- ピー
一方通行「あ」 - 258 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:13:09.83 ID:ko1IY0QY0
- 美琴「い……?」
一方通行「」ドサッ
木原「あーあーあーあー」
上条「あ、一方通行?」
一方通行「おい棒倒しふざけんな木原学校鍋メルヘン結局訳よ」
上条「だめだ話が通じない」
土御門「充電切れかにゃー……」
ザワザワザワザワ
黄泉川「あー一方通行は私が連れていくじゃんよ。寄るな寄るなー」
木原「充電配分くらい考えろよ……」
一方通行「」
美琴「け、結局終わってよかったのよね……?」 - 259 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:14:03.13 ID:ko1IY0QY0
- 昼休み
上条「ってことがあったんだ」モグモグ
吹寄「グラウンドがうるさいと思ったら……貴様らはまた馬鹿なことをしてたのね」
姫神「とりあえず怪我がなくてよかった」
美琴「ったく、レベル5が授業で能力使うなんてどうにかしてるわよ」モグモグ
土御門「そういえば今日の放課後はリレー練習らしいぜい」
青ピ「ろうかをはしってはいけない」
吹寄「そうね。だからグラウンドで思いっきり走りなさい」 - 260 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:14:39.58 ID:ko1IY0QY0
- 上条「それにしても……こんなに行事に力を入れる先生だとは思わなかったな」
土御門「まったくだにゃー」
土御門(木原数多……本当に何を考えているんだ……)
職員室
木原(運動会ってのは楽しいなあおい!) - 261 :1[saga]:2012/06/13(水) 22:15:10.07 ID:ko1IY0QY0
- 一方通行「……ちっ」ガラッスタスタ
姫神「あ、一方通行君帰ってきた」
土御門「充電は終わったのかにゃー?一方通行」ニヤニヤ
一方通行「うるせェ」
一方通行(そういや今日学校に来る途中遅刻しそうになったから能力使ったンだよなァ……)
一方通行(時間配分間違えた……)
土御門「今日は一方通行もここで食べるにゃー」
一方通行「結構だァ!」スタスタガラッ
土御門「行ったにゃー」
上条「あいつももうちょっとクラスに馴染めばいいんだけどなー」
美琴「想像できない……」 - 271 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:01:03.70 ID:kaaEdLro0
- 木原「リレーか……」ペラペラ
木原「なになに……?能力使用は全面的に許可」
木原「ようするに妨害行為、走力強化なんでもありってことだな」
木原「うちのクラスには念動能力や発火能力が多いか……」
木原「ありきたりだが応用が効く。存分に利用させてもらおうじゃねえか」 - 272 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:01:43.02 ID:kaaEdLro0
- 放課後 校庭
ワイワイワイワイ
土御門「いったいどんな練習やるんだかにゃー」
上条「いくら木原先生でも普通に練習するんじゃないか?」
吹寄「棒倒しのように危険な行為をしなければいいのだけどね」
青ピ「思いっきり走ってやるんやー!」ウオー
上条「能力だらけのリレーなんて上条さんはごめんですよ……」
土御門「あ、木原先生が来たにゃー」 - 273 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:02:33.13 ID:kaaEdLro0
- 木原「おう、揃ってんな」スタスタ
上条「ジャージ着てる……けど」
土御門「ジャージに白衣!? どんだけ白衣好きなんだにゃー!!」
木原「これがねえと落ち着かねえんでな」
吹寄(センスの欠片もないわね)
木原「よしてめえら。これから2チームに分かれてリレー対決をしてもらう」
木原「ルールは普通だ。能力使用は俺が許可する」
上条(いいのかそれで)
木原「妨害行為はあり。だが走者本人への直接的な攻撃はNGだ」
木原「分かったか?」
青ピ「せんせーい。一方通行くんが来ていいませーん」
木原「なんだと?」
木原「あのクソガキッッ!!」 - 274 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:03:10.11 ID:kaaEdLro0
- 教室
ガラッ
美琴「し、失礼しまーす」
美琴「あ、あれ? 誰もいない……」
美琴(っちぇ今日もあいつと帰れない……)
美琴「どこ行ったってのよ……」
美琴「……ん?」
一方通行「」スピー
美琴「あ、一方通行……」
美琴「寝てる……わよね? ……なんで?」
一方通行「……ん……んん」
一方通行「……ああ?」ギロッ
美琴「な、なによ!」ビクゥ!
一方通行「うるせェな。起こすンじゃねェよ」
美琴「あんたこそなんで寝てんの! とっくに他の人はいないわよ!」
一方通行「ああン?」
一方通行「……」
一方通行「」ハッ
一方通行「……ッチィ……面倒くせェ」 - 275 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:03:36.63 ID:kaaEdLro0
- 美琴「ね、ねえ。結局他の人はどこへ行ったのよ」
一方通行「……木原のヤローがリレーの練習だかで連れていったンだよ」
美琴「ああ、校庭ね。ありがとそれじゃ」タッ
一方通行「……」
一方通行「帰るか……」 - 276 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:04:11.45 ID:kaaEdLro0
- 校庭
木原「おらもっと全力で走れー!」
上条「っていっても目を瞑って走るなんて……!」よろよろ
土御門「この辺で曲がるかにゃー」タッタッタ
青ピ「なんで普通に走れるんやー?」ヨロヨロ
木原「……おいおい全然違う場所行ってる奴らだらけじゃねーか」
木原(例外としてあの土御門って奴……動きといい……プロか)
木原「まあいい。視覚が駄目なら他の感覚もあるってこったな。聴覚、触覚、嗅覚とかだが」
木原「視覚だけに頼らなければ、状況を有利にさせていくこともできる」
木原「よし集合」ピー - 277 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:05:14.56 ID:kaaEdLro0
- 木原「事前練習は以上だ。次は実践練習になるんだが、ここで1つの作戦を発表する」
土御門「作戦、かにゃー」
木原「そうだ!俺は事前に作戦をたてておくタイプだからな」
木原「いよし、その作戦は」
木原「視界封じ作戦だ」ドーン
木原「念動能力、発火能力、発電能力。なんでもいいけど、それら全てを視界封じに利用する」
上条「でもそれじゃ俺達も走れないんじゃ……」
木原「お前らはさっき何をやってたんだ?」
青ピ「目を瞑って走る……」ハッ
木原「そうだ。視界が無い状態でも全力の力がふるえるようにすんだよ」
木原「能力の無い奴は普通に全力で走れ。他のやつは相手の足を遅らせることだけ考えろ」 - 278 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:06:10.16 ID:kaaEdLro0
- 木原「いいか? 大覇星祭のリレーは普通じゃねえ。常識は通用しねえんだ」
木原「相手がどんな能力を使うか分からない以上、考え無しに走るのは駄目だ。命落とすぞ」
木原「てめえらにできんのは能力を警戒しつつリレーをし、そして妨害すること。」
木原「そしてそれに自分が巻きこまれねえことだ」
青ピ「なんかおもろいことになってきたなーカミやん」
上条「嫌な予感しかしないのですが……」
土御門「視界が無い状態での訓練なんてどこの特殊部隊ぜよ……」
木原(猟犬部隊の訓練を引用してきたんだよ)
木原(ま、結局それも一方通行の恐怖操作には役立たなかったんだけどな)
木原「いよーし2チームに分かれて練習始めてろ! いいか? やべえくらいに視界を封じ続けろよ?」スタスタ
吹寄「先生はどこに行くのですか?」
木原「俺はあのクソガキを捕まえに行くんだよ」スタスタ
木原「練習から逃げるなんて馬鹿なこと考えるよなあ!」
上条(あの先生の言うことは聞いておくようにしよう) - 279 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:06:36.76 ID:kaaEdLro0
- 美琴「あいつ確か校庭にいるって言ってたけど……」キョロキョロ
美琴「げほっ、げほっ、何よこの砂煙。スプリンクラーちゃんとやっとけっての」
ゴオオオッドオオオオ
美琴「な、何の音!?」
美琴「何あれ……校庭のど真ん中が砂煙で何も見えなくなってる……」
美琴「ま、まさかあの中でリレーをやってるっていうの!?」 - 280 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:07:48.59 ID:kaaEdLro0
- 上条「うおおおおお!!!」
生徒「ぬおおおお!」
上条(ちくしょう何も見えねえ! 目を開けてられねえ!)
上条(だけど足だけは止めてたまるか!)ダッ
土御門「カミやん! そろそろバトンパスだ!」
上条「どこだ! 土御門!」
土御門「そのまま走れカミやん!」
上条「うおおお!!」
パシッ?
土御門「よくやったにゃー!! あとは任せろ!」ダッ
上条「はあ……はあ……」
上条「これ無理だろ……」
上条「俺と走ってたやつコースアウトしてるし……」
生徒「こ、ここどこだー?」オロオロ
青ピ「バトンが来ない!」 - 281 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:08:28.08 ID:kaaEdLro0
- 教室
木原「みーつけたぜー? 一方通行ァ!!」ガラッ
一方通行「」スピー
木原「練習サボって昼寝なんざいいご身分じゃねえかよオイ!」
木原「俺さー。そういうやる気ない奴大嫌いなんだわ」
木原「特に運動会サボる奴とかさー殺したくなるからさ、俺今キレてんのよ。分かるか?」
木原「杖ついてるからって練習免除とか考えてんなら残念でしたッ! ははっ! てめえになんざ誰にも優しくしねーぞお!」
一方通行「」スピー
木原「……おいおい、狸寝入りなんかしたらどうなるか分かっての行動かあ? それはよ」
木原「このクソガキィ!」
木原「……あ? こいつ耳に何か……」
一方通行「」スピー(学園都市製の耳栓装備)
木原「…………殺す!」 - 282 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:09:06.63 ID:kaaEdLro0
- 校庭
ワーワーワーワー
木原「おーおーやってんな」
一方通行「オイ、何てめェは杖をつかなくちゃ歩けない人間をリレーに参加させようとしてンですかァ?」ボロッ
一方通行「悪ィけど、チョーカーの充電は間に合わせる程度にしかしてねェンだよ」
木原「それでも全員参加してこその運動会なんだよ。そこに、どんな理由がかってもなあ」キリッ
一方通行「練習くらい免除してもいいだろうがよォ」
一方通行「それに何なンですかァ?この砂煙は」ゴホゴホ
木原「これが作戦だ」
木原「詳細は聞かなかったてめえが悪い。あとで誰かに聞いとけバーカ」
一方通行「……」イライラ - 283 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:09:38.54 ID:kaaEdLro0
- 木原「おい。一方通行はどっちチームだ?」
土御門「こっちチームだにゃー」
一方通行「土御門かァ……」
土御門「一方通行は最後に走ってもらうことにするにゃー」
一方通行「おいおいアンカーですかァ?」
土御門「相手チームのアンカーはクラス1足の早い生徒ぜよ」
土御門「今2回前の人が走ってるから早くするにゃー」
一方通行「ッチィ!めんどくせェ……」
一方通行「つーかよォ。この砂煙の中じゃ何も見えないってンだよ」
木原「つべこべ言わずにラインにつけガキ!」
一方通行「すみませン」 - 284 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:10:17.47 ID:kaaEdLro0
- アンカー「うわ!相手は一方通行かよ!」
一方通行「怖気ついたかァ」ケラケラ
アンカー「ひ、ひい!」
アンカー(いや、よく考えろ。一方通行は杖をついているんだぞ!)
アンカー(逆転勝利……できる!) - 285 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:10:54.09 ID:kaaEdLro0
- 生徒「うおおおおお!」
生徒「一方通行!パス!」
一方通行「お」パシッ
一方通行(これ持って走りゃいいのか)
一方通行「……」カツカツ
一方通行(何も見えねェ。いてっ、砂が目に……)
上条「遅っ!」
土御門「一方通行走るにゃー!」
一方通行(こっちは杖ついてンだぞォ)カツカツ
アンカー(楽勝だぜ)ダッ
上条「抜かれたッッ!」
一方通行(俺を出させた木原を恨みな)
土御門「ああ、駄目にゃー……」
一方通行(どうでもいいンだよ俺はよ)
アンカー「第1位といっても大したことねーな!!」ダダダダ
一方通行「……」
一方通行「あァ?」ブチッ - 286 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:11:23.80 ID:kaaEdLro0
- 一方通行「……おいおい、何ナメた口きいちゃってるわけェ?」
一方通行「ふざっけんじゃねェぞ!!なめやがってェえええええ!!」カチッウィーン
アンカー「」
土御門「」
上条「」
木原「キレたか」 - 287 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:12:37.30 ID:kaaEdLro0
- 一方通行(まずはこの邪魔な砂煙を……ッッ!!)ギュオオオ
ゴオオオオ!
上条「砂が晴れた!」
一方通行「クソ野郎がァァ!!」ドン!!
バキバキバキドン!!
アンカー「う、うわあー!地面が崩れる!!」
一方通行「誰敵に回したか理解しやがれェェ!」ギュイイインダッ!
上条「すごい速度だ!」
アンカー「」
ピッピー - 288 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:13:54.84 ID:kaaEdLro0
- 木原「あー、上条チームの勝ちー」
ワーワーワーワー
上条「やったな一方通行!」
姫神「一方通行くんすごい」
土御門「さすがだにゃー」
一方通行「ッチィ!」
青ピ「あんなのめちゃくちゃやー!」
吹寄「いったいどこまで校庭を破壊する気なのかしら?」ゴゴゴゴ
木原「よし、てめえら集まれー」ピッピー - 289 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:14:29.74 ID:kaaEdLro0
- 木原「今日の練習は以上だが、全員作戦忘れんじゃねーぞ?」
木原「つーかさー。砂の中がつらいってならサングラスでもかけてくればいいんじゃねーかなー? 対応ってのはそういうもんだ」
木原「もしかすっと本番も妨害行為を台無しにされるかもしんねーだろ? そういった場合、どう対応するかがてめえらの判断力に任されるってわけなんだわ」
木原「……それができなきゃ優勝なんてできねえぞ。やるからには優勝、あたりめえだよなあ?」
木原「いよし、解散」スタスタ - 290 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:14:59.94 ID:kaaEdLro0
- ワイワイワイワイ
上条「あー終わった終わったー」
青ピ「校庭がえらいことになってるんやけど、どうするんやろう……」
吹寄「学園都市の技術があれば明日には整備されてるでしょ」
土御門(木原数多……やはり何かを企んでいるとしか思えないが……)
木原(優勝できるといいけどな)スタスタ - 291 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:15:54.52 ID:kaaEdLro0
- 職員室
木原「っつかれー」ガラッ
黄泉川「おっ木原先生。リレーの練習はどうだったかじゃん」
木原「まずまずってところだな。今の雑な作戦じゃどこまで行けるかは分からねえ」ドサッ
黄泉川「でも結局、大覇星祭は学校単位で行われるものじゃんよ。1つのクラスだと大変なことも多くのクラスだと……」
木原「それが逆に大変だっての」
黄泉川「?」 - 292 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:17:07.27 ID:kaaEdLro0
- 木原「俺のクラスにはレベル5の一方通行がいる。あんなクソガキに頼るなんざまっぴらごめんだけどよ、それでもあいつは戦力としては充分すぎるくれえだ」
木原「あとは御坂美琴だな。あの身体能力と、超電磁砲があれば大抵は勝てんだろ」
木原「その2クラスだけで勝負が決まるってならいい。多分学園都市中でもかなり上位にいけるかもな」
木原「だが他のクラスは確実に点数を稼いでいけるか分からねえだろ?」
黄泉川「ちょ、それってレベル5の2人以外は役立たずって言ってるじゃん!?」
木原「おっとお。見くびんじゃねえぞ?」
木原「確かに努力や工夫で埋められる壁もある。まあ、ちょうど低レベルの高校の生徒が上位高校に勝ったって例がこれだな」
木原「だけどよぉ、それだけじゃ足りねえ壁もあるんだわ」 - 293 :1[saga]:2012/06/16(土) 22:18:02.27 ID:kaaEdLro0
- 木原「例えば常盤台中学。あそこはレベル3以上の奴らしかいねえ超エリート校だ。おまけに頭もキレるときた」
木原「希望や幻想を捨てて考えてみろよ? 勝てるか?」
黄泉川「……」
木原「まー、無理だわな。だからレベル5のの力も必要ってわけだ」
黄泉川「……確かにそうじゃんよ。でも子供達の力、今から見定めるのはまだ早いじゃん?」
木原「そうかよ。別に反対はしねーけどなあ?」
木原「ま、レベル5が2人いただけじゃどっちにしても優勝はできねえんだわ。仲間がいてこその強者だからな」
黄泉川「先生、本気で優勝するつもりじゃん?」
木原「うんするよー? むしろ優勝以外ねーって感じだし」
木原「んじゃ作戦立てるし帰るぜ」スタスタガラッ
黄泉川「お疲れ様じゃん」
黄泉川「……木原先生、生徒の力、見せてやるじゃん」グッ - 300 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:04:48.29 ID:vr6eDvmC0
- 居酒屋
木原「とりあえず生1つ」
バイト「へい生1つ」
木原(月曜日の夕方から居酒屋だけど別に問題ねぇだろ)ウン
木原(さて、と。作戦立てていくとすっか)ペラペラ
木原(いらねぇ資料まで持ってきちまったなぁ。つーかこれ猟犬部隊時代の資料まで混じってやがる)
木原(さてと。まぁ、まず常盤台とかと直接当たることはねぇわな。つまり最終得点で勝たなくちゃいけねえ)
木原(そのためには圧勝を重ねていかなくちゃならねえが……っち、あのガキどもがどこまでできるかだな) - 301 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:05:30.09 ID:vr6eDvmC0
- 木原(強者がいても下っ端の奴らが得点を稼げねぇようなら優勝なんてできねえ)
木原(個人競技もあるしな)
木原(そのためにはなんとかしてマシにはしとかねぇと……)
バイト「生1つお待ちどうでーす」ゴトッ
木原「おう」
木原(さてどうしていくかなー)ゴクゴク
木原(一般生徒の強化は必要不可欠だろぉ?更に勝率を上げるためにどうすっか……)ペラペラ
木原(レベル5についての報告書……こんなのいらねぇぞ)ペラペラ
木原(他校にいるレベル5なんてどうせ第7位の削板軍覇ぐれぇだろ)ペラペラ
木原(他の奴らなんてどうせ学校行ってねぇし)ゴクゴク - 302 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:05:57.08 ID:vr6eDvmC0
- 木原(特にこの第2位……顔写真からして学校行ってねぇクソガキだわ。ホストとかやってそうだな)
木原(ああん?そういやこいつ一方通行にボコられてひどい状況なんだっけか?)
木原(生きてんのかも怪しいな)ケラケラ
木原(……)ゴクゴク
木原(……?なんだかものすごい既視感があるんだが)
木原(……)チラッ
バイト「いらっしゃいませー」
木原「ブッ!!」 - 303 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:08:23.58 ID:vr6eDvmC0
- 木原(か、垣根帝督ぅぅ!?)
木原(全然気づかなかったぞおい!)
木原(……いや気のせいだ。第2位が和風の制服着て営業スマイル浮かべてるわけがねぇ)
木原(ほら見ろ。写真と全然ちげえ……)
木原(……)
木原(やっぱり本人かもなぁ) - 304 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:08:59.96 ID:vr6eDvmC0
- 木原「おいてめぇ!」
バイト「なんでしょうか」スタスタ
木原「第2位がここで何してやがんだ?あ?」ヒソッ
バイト「……」
バイト「なんで分かった?」
木原「ちっと顔知る機会があってな」
バイト「……確かに俺が垣根帝督だぜ」
垣根「てめぇは何者だ?」 - 305 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:09:27.46 ID:vr6eDvmC0
- 木原「木原数多だ」
垣根「木原数多……猟犬部隊だな」
木原「元、だけどな。今や部隊も壊滅。俺も長く入院してた」
垣根「そういや一方通行に潰されたんだっけか? いやあザマあねえな」
木原「てめぇこそ一方通行にミンチにされたって聞いたぞぉ?」
垣根「てめえ冷蔵庫言うな!」
木原「言ってねえよ」 - 306 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:10:10.11 ID:vr6eDvmC0
- 木原「あんまり調子乗るんじゃねえぞクソガキ。てめぇまで教育すんのなんかまっぴらだぞ」
垣根「その口ぶりだと俺を倒せるって言ってんだな。いやー余裕だね。その勇気は誉めてやる」
垣根「だけど俺は第2位だぜ。一度レベル5に負けたてめぇなら恐ろしさ、知ってるだろうよ」ピリピリ
木原「上等だクソガキィ」ガタッ
店員「こらバイト何してる! 仕事しろ!」
垣根「あ、すみません!」
木原「……は?おい」
垣根「今はここまでにしといてやる」スタスタ
垣根「いらっしゃいませー」ニコニコ
木原「」 - 307 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:10:48.20 ID:vr6eDvmC0
- 木原「おい、あいつ元暗部の奴前にしてバイト優先かよ……」
木原「何がどうなってあんなにトゲ取れてやがんだぁ?」
木原「……やっぱり1度殺されてみねぇと分かんねぇことがあんのかね」ボリボリ
木原「ま、死んでねえけど」
垣根「はいサバカレー缶」カキカキ - 308 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:11:36.09 ID:vr6eDvmC0
- 数十分後
木原(作戦なかなか考えつかねーな……)
木原(酒入れりゃなんか思いつくかとも思ったが……)ゴクゴク
木原(そもそも第2位がいるせいで落ち着かねぇ)
木原(なんかいい作戦は……)
木原(ちくしょう、あのガキどもじゃ常盤台のお嬢様共や長点上機、霧ヶ丘には勝てねぇってのかよ……)ゴクゴク
垣根「シメサバお待ちどー」ドンッ
木原「……出し方悪ぃなあ」
垣根「俺に文句出すなんて数百万年早えよ」
木原「マニュアル数百万回読みふけってこい。駄目バイトくん?」
垣根「俺にそのマニュアルは通用しねぇ」キリッ
木原「それだめだろ」 - 309 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:12:29.72 ID:vr6eDvmC0
- 垣根「で、テメェはさっきから何うんうん唸ってんだ?」
木原「作戦を考えてんだよ」
垣根「作戦? 何のだよ」
木原「……大覇星祭のだ」
垣根「大覇星祭……だと?」
垣根「おいテメェ、何を考えてる」
木原「は?何って……」
垣根「みんなが楽しむべき大覇星祭を壊そうってのか!」ドンッ
木原(みんなが楽しむべき?)
木原「はぁ? そうじゃねーよ。俺今教師やってっからさー。学校が勝つための作戦だ」
垣根「教師?」 - 310 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:14:17.79 ID:vr6eDvmC0
- 垣根「……おーそれはそれは。元暗部が教師なんだナメてやがるなコラ」
木原「奇遇だな、俺もそう思うわ」
木原「ま、クソ共を征伐するってのは暗部時代と変わらねぇけどな」ウン
木原「ちなみに警備員もやる気だぜ。てめぇみえてなクソガキは一発で教育しめやる」
垣根「は?」
垣根「……マジか? マジで教師やってんのか?」
木原「おいおい疑ってたのかよクソガキ」
垣根「暗部が……社会復帰かよおい」
木原「ああん? てめぇだってバイトしてんじゃねえかよ」
垣根「全然分かってねえなテメェ。全然分かってねえよ」 - 311 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:14:50.17 ID:vr6eDvmC0
- 垣根「もし、俺が普通に学校行ってたとする。だと俺は高校3年生だ」
木原「嘘言うなよ」
垣根「嘘じゃねえ! そういうことにしとけ!」
垣根「つまりだな。学校サボってバイトしてんじゃ社会復帰にはならねえだろってこと」
木原「いや、別に義務教育じゃねえんだから……」
木原「……」ハッ
木原「まさかてめえ……学校に行きてえn……」
垣根「は、はぁ? なんでそんな話になんだよ。が、学校行きてぇなんてこれっぽっちも思ってねえぜ」
木原(図星か) - 312 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:17:07.87 ID:vr6eDvmC0
- 垣根「だいたい俺はレベル5。学校に行くメリットも無え」
木原「でも超電磁砲は行ってんぞ」
木原(一方通行もだけどな。黙っとくか)
垣根「あ、あんなお子さまと俺は違ぇよ」
木原「一応あいつもう高校生だぞ」
垣根「それでもガキじゃねえか」
木原(それをロリコンの一方通行に聞かせてやりてえ)
店長「こらサボるなバイトー!」
垣根「うわ!すみません!」
垣根「お、俺はバイトに戻るぜ。でも用事があんなら他の店員呼べよ。木原数多」スタスタ
垣根「いらっしゃいませー」ニコニコ
木原「レベル5は学校ブームか何かなのか?」 - 313 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:17:41.98 ID:vr6eDvmC0
- 帰り道
木原(結局何も思い浮かばなかった)
木原(それにしても……まさか第2位のガキがあんな奴だったとはな……)
木原(……つーかあいつ絶対学校行きたがってるだろ)
木原(みんなが楽しむべき大覇星祭とか言ってたしよ)
木原(……)ハッ
木原(おいおい、愉快なこと思いついちまったぜ) - 314 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:18:16.73 ID:vr6eDvmC0
- 数時間後
垣根「お疲れっしたー」ペコリガラッ
垣根「……」スタスタ
垣根「あー終わった終わった。今日もいい仕事したなーっと」
垣根「夜にしかバイトが無いってのはいいな」
垣根「それ以外暇なんだけど」ズーン
垣根「帰ったら心理定規と人生ゲームでもすっか」スタスタ
木原「女と同棲とはいい身分じゃねえかクソガキィ!!」グワー
垣根「うお!?」ビクゥッ! - 315 :1[saga]:2012/06/19(火) 22:18:44.62 ID:vr6eDvmC0
- 垣根「て、テメェ。待ち伏せなんて卑怯だと思わねえのか」
木原「あー違う違う。そうじゃねえよ。別に殺りあう気で来たんじゃねえ」
木原「ちっとアドバイスもらおうと思ったんだよ」
垣根「アドバイス……だと?」 - 325 :1[saga]:2012/07/18(水) 13:40:56.97 ID:UvHr0RHp0
……………
公園
垣根「……そんでてめぇは大覇星祭で優勝してぇってわけで」
垣根「でもクラスはザコだらけ。とても優勝できそうにないってわけかよ」
木原「ま、そんなとこだな」
木原「んで、学園都市2番目の頭脳をもつめえにアドバイスもらいてえんだわ」
垣根「ったく面倒くせえ。そんなもん一人で考えやがれ」
木原「あそ。じゃあいいわ」
垣根「は?」
垣根「おいまだ考えねえとは言ってねえだろ」
垣根「まあいい。少しくらいは考えてやる」
木原「はん」ニヤリ- 326 :1[saga]:2012/07/18(水) 13:48:39.69 ID:UvHr0RHp0
- 垣根(にしてもこいつ、本気で優勝できると思ってんのかよ)
垣根(……ま、大覇星祭を成功させてぇって思ってのことだろ)
垣根「……まずはやっぱり強い奴を入れねえとな」
木原「強い奴」
垣根「ああ、俺みたいなレベル5、とかな」フフン
木原「あ、間に合ってるわ」
垣根「……は?」
木原「だってうちの高校、超電磁砲いるし」
木原(ついでに一方通行もな)
垣根「おいまて」
垣根「超電磁砲がいるだと?」
木原「あ? いるよ?」 - 327 :1[saga]:2012/07/18(水) 13:59:09.27 ID:UvHr0RHp0
- 垣根「いや……え?」
垣根「超電磁砲がいるなんて、てめぇいったいどんなエリート校に勤めてやがんだよ」
木原「ふっつー、の学校」
垣根「嘘つくな」
垣根「レベル5なんてそもそも学校行く意味ねぇだろ? 特にあいつは元々から常盤台に行ってただろ」
垣根「そんな奴を受け入れるほどのエリート校っていったら……」
木原「ごちゃごちゃうるせぇなあ」
木原「つーかてめぇさっきから学校行きたそうにしてるけどよ、行けばいいだろ」 - 328 :1[saga]:2012/07/18(水) 14:05:53.32 ID:UvHr0RHp0
- 垣根「は、はああああ? お、おれがいつ学校に行きたそうにし、してたんだあ? 言ってみろコラ!」
木原(慌てすぎだろ)
木原「いいだろ。レベル5ならどの学校だって喜んで受け入れると思うぜ?」
垣根「い、行きたくねえって言ってるだろ!」
木原「あ、そうだ。愉快なこと思いついちまったあ。てめぇがオレの学校に来れば万事解決じゃね?」ニヤ
垣根「は、はあ?」
木原「大覇星祭も少し勝率上がるわー。さっきてめえが言ったことだぞ?」
木原「ほれ連絡先」ヒョイ - 329 :1[saga]:2012/07/18(水) 14:10:38.77 ID:UvHr0RHp0
- 垣根「お、おい手早く話進めんな! ナメてんのか!?」
木原「んじゃ俺帰るから」
垣根「おいいいい!」 - 330 :1[saga]:2012/07/18(水) 14:15:37.32 ID:UvHr0RHp0
- 垣根「なんなんだよあいつは……」
垣根「はっ、今更学校行くわけねぇだろ」
垣根「んーまぁどれどれ? ……聞いたことねぇ学校名だな」
垣根「行くわけねえだろクソが」
垣根「…………」
垣根「……」サッピッピッピッ
垣根「……」プルルルル ガチャ
垣根「……俺だ。垣根だ」
垣根「少し頼みたいことがあるんだけどなー」
- 331 :1[saga]:2012/07/18(水) 14:19:14.10 ID:UvHr0RHp0
- 木原「作戦通り」
木原「学校に行きたがってた第2位を引き込み完了ってところだな」
木原「……単純すぎて物足りないくらいだが……」
木原「とりあえず戦力拡大はできた」
木原「次は他の生徒をどうするか……だな」
木原「さてと、早速次の手を打つか」 - 342 :1[saga]:2012/07/19(木) 20:47:01.66 ID:T3IeXf9W0
- 翌日
上条「よーっす」
青ピ「おはようカミやん」
土御門「今日も練習あるらしいぜい」
上条「うえー。最近運動してなかったからつらいんだよなー」
土御門「そうかにゃー? カミやんは女の子を連れていつも夜の街を走ってるイメージにゃー」
上条「……俺いったいどんなイメージもたれてるんだ?」
- 343 :1[saga]:2012/07/19(木) 20:52:16.85 ID:T3IeXf9W0
- 木原「ようてめえら」ガラッ
上条「お、先生来た」
木原「おらおら席つけー」
木原「……ちっ。まった一方通行は遅刻かよ」
木原「まぁいいや。よしテメエら。今日は玉入れの練習があるからな。負けんじゃねえぞ」
木原「他に連絡はねえ以上」
青ピ「きりーつきをつけれーい」
アッシタ-ガタガタ
ガラッ!!
木原「おいクソガキ。遅刻だ……」
木原「……あ?」 - 344 :1[saga]:2012/07/19(木) 20:53:43.34 ID:T3IeXf9W0
- 垣根「おはようございます!!」
木原「」
土御門「」
上条「な、なんだ?」 - 345 :1[saga]:2012/07/19(木) 20:59:39.99 ID:T3IeXf9W0
- ザワサワ ダレ? ホスト?
土御門(かきねていとくう!?)
垣根「って、てめぇは! 何でここにいやがる!!」
木原「そりゃあこっちの台詞だぜぇ。いくらなんでも昨日の今日だぞ?」
垣根「っち、よりによっておっさんのクラスかよ」
木原「おっさん言うなクソガキ」
木原「つーかやっぱり学校来たかったんじゃねえかよ」ニヤニヤ
垣根「っな! そんなわけねえだろ!」
垣根「勘違いするなよこれはな……」
上条「また不幸の予感が……」 - 346 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:03:38.79 ID:T3IeXf9W0
- 垣根「教科書も制服もねえけど来てやったんだよ」フフン
木原「本当は今日来る予定じゃねえんだろ? どんだけ楽しみにしてたんだよ」
垣根「だからしてねぇって!」
垣根「今日は下見だよ下見」
吹寄「先生……いったい……」
木原「あ? ああ、こいつは垣根帝督」
垣根「学園都市第2位のレベル5だ」フフン
クラス「」
- 347 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:08:49.82 ID:T3IeXf9W0
- 上条「え? ……え?」
青ピ「第2位って……あの未元物質のかいな!?」
垣根「正解だ」
垣根「未元物質(ダークマター)とは俺のことよ」キリッ
木原「ま、全員分かってるとは思うが転校生だ」
クラス「「「「えええええええええ!!」」」」
上条「不幸だー」 - 348 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:14:19.48 ID:T3IeXf9W0
- 吹寄「て、転校生って! だってこのクラスにはもう……」
垣根「あ? 誰かいんのか?」
木原「バリバリいんなー」
土御門(マズい! ここに一方通行が来たら!)ガタッ
上条「どうした? 土御門」
土御門(すぐに一方通行に連絡を入れて来させないように……!)
一方通行「……」ガラッ
土御門「終わった」
- 349 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:16:34.59 ID:T3IeXf9W0
- 垣根「……あ?」
一方通行「……は?」
木原「遅刻だぞクソガキ」
木原「ていとくんもお待ちかねだー」
一方通行「」
垣根「」 - 350 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:22:10.62 ID:T3IeXf9W0
- 一方通行「くぁwせdrftgyふじこlp」ギュオオオオオオオ
垣根「」
青ピ「うわ翼や! 黒い翼や!」
木原「うわまじっべー。あれトラウマなんだわ」
垣根「」
垣根「……ははっ、そういうことかよ」
垣根「久しぶりだな第1位」
一方通行「rghffg垣sdf」ギュオオオオオ
垣根「あの時の恨み、晴らさせてもらうからな」バサッ
青ピ「翼や! メルヘンな翼や!」 - 351 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:27:24.09 ID:T3IeXf9W0
- 吹寄「みんな! 逃げなさい!」
ワ-ニゲロ- ダダダダダダダ
青ピ「トップ2人の戦いなんて洒落にならんて!!」
土御門「マズい、手がつけられない!」
垣根「ここじゃちょいと狭い。校庭出ろ」ファッサ-
ガッチャーン!
一方通行「wygdhd殺rh」ダッ
木原「っち、ガラス割りやがって……」
青ピ「喧嘩の仲介はカミやんの仕事……やろ?」
上条「これ本当に収集つかねえよ!」 - 352 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:30:43.11 ID:T3IeXf9W0
- ナンダナンダ!? コウテイガッ!
1学年教室
生徒「うわ! すごいことになってる!」
生徒「学校が壊れる!」
美琴「な、なによあれ……」
美琴「まさかまた……一方通行!!」ダッ
- 353 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:34:58.42 ID:T3IeXf9W0
- 校庭
垣根「ちくしょうまたミンチは嫌だな……」ファッサ-
一方通行「rhfhd冷fg」
垣根「あ! てめぇ今冷蔵庫言っただろ!」
ドギャーンドガーン
垣根「くそっ、太陽光線で……」バサッ
一方通行「syd!!」ダッ
垣根「ちくしょう当たらねえな」
垣根(それにしても黒翼の一方通行相手にオレ結構戦えてね?)
垣根「くらいな」バサッ - 354 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:40:58.35 ID:T3IeXf9W0
- チィ-ン
垣根「……?」
一方通行「!」
バチバチッ ギュワン!!
垣根「!?」バサッ
パキィィィン
垣根「っく……」
垣根「今の光線は……!」バッ
美琴「……」ヒュオオオ
垣根「っち、超電磁砲か」
美琴(あの翼……何者?)
木原「トップが3人大乱闘! 面白くなってきやがった!」クカカカカ
木原「写メとっとくか」パシャ
上条「本当にどうすりゃいいんだよ!」 - 355 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:50:05.01 ID:T3IeXf9W0
- 上条「おい待てよ!!」
美琴「あんた、ここは危険よ」
上条「美琴、あれは第2位の垣根帝督って奴らしいんだ!」
美琴「……え?」
上条「いくらお前でも俺は任せられない! しかも一方通行は翼出してるし……。ここは俺が仲介に入る!」
美琴「え、ちょっと!」
上条「お前に怪我なんてしてほしくないんだよ!」
美琴「ちょ、ちょっと……」ポッ
土御門「ラブコメってる場合じゃないぞカミやん」
上条「よし行くぞ……」
上条「いいぜ……てめえらが好きに暴れてもいいって考えてんなら……」
上条「まずはそのふざけた幻想をぶちk」
木原「そこまでだクソガキ共!」 - 356 :1[saga]:2012/07/19(木) 21:53:50.19 ID:T3IeXf9W0
- 上条「ろす!! ってあれ?」
垣根「!!」
一方通行「!!」
木原「あーあーあー。好きに暴れてくれちゃってさー」
木原「悪いけどこれ以上は迷惑なんだよ」
上条「って……さっき先生も楽しんでたんじゃ……」
木原「残念だけどな、てめぇらはここで教育する」キリッ
- 357 :1[saga]:2012/07/19(木) 22:00:13.26 ID:T3IeXf9W0
- 垣根「邪魔すんなよおっさん」バサッ
美琴「翼が!」
木原「遅ぇよ」バッ
垣根「よけた!?」ガ-ン
一方通行「ihbf殺wq」ギュイイン
上条「先生!!」ダッ
上条「ふん!」キュイイイン
木原「おっ、少しは役に立つな」
上条「くっ、消しきれない! 先生! 今のうちに……」ガガガガガ
美琴「あれ? 私いる意味なくない?」
- 358 :1[saga]:2012/07/19(木) 22:02:32.42 ID:T3IeXf9W0
- 垣根「な、なんだあの男……右手で黒翼を……!」
木原「さて、といいのかてめぇら」
垣根「な、なんだよ」
木原「退学になんぞ」
垣根「!!」
一方通行「!!」 - 359 :1[saga]:2012/07/19(木) 22:07:19.94 ID:T3IeXf9W0
- ………………
生徒指導室
黄泉川「たっぷり説教するじゃん」
垣根「っちくしょう……」
一方通行「なンで俺が……」
黄泉川「退学よりはマシじゃん」
垣根「!! た、退学だけは」ガタッ
一方通行「……ちぃっ、少し説教受けてやるよォ」
木原「まさか本当に一言だけで暴走が止まるとはな」
上条「俺の立場は……」
木原「ま、てめぇがいなくちゃ成功してねえしな」
木原「そこんとこは評価してやってもいい」
上条「先生……」 - 360 :1[saga]:2012/07/19(木) 22:09:21.45 ID:T3IeXf9W0
- ……なんだ今回
キリがいいので今日はここまでです
- 361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/19(木) 22:35:29.55 ID:9gmXkMtDO
- 乙
木原先生が黒翼一方さんとていとくんを瞬[ピーーー]るのかと思ったら違った - 362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2012/07/20(金) 04:26:12.67 ID:psTOVzzgo
- 木原せんせいかっこいいっす
- 364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/21(土) 12:52:25.47 ID:D+cb7EXDO
- 意外に退学になりたがらない一方通行wwwwww
- 369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/08/28(火) 19:25:14.52 ID:3cEDqoE50
- もうこないな
- 373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん)2012/09/05(水) 23:52:41.25 ID:T2J1QI430
- 信じてるよ。
- 374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/09/28(金) 02:42:35.07 ID:gXTPL86O0
- おわた
- 375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2012/10/15(月) 12:07:41.96 ID:nr39hbOto
- (´・_・`)
2014年1月11日土曜日
一方通行「3年B組木ィ原先生」
ラベル:
とある魔術の禁書目録,
一方通行,
未完結,
木原
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