2014年5月17日土曜日

一方通行「よォ、久しぶりだなァ」

1VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/10/24(月) 22:52:23.74 ID:c1up7Bnpo

はじめに。

・ほのぼのギャグです。
・禁書原作から数年後設定です。
・『垣根「よう一方通行、奇遇だな」』というスレの続き的なものです。
・短編です。
・馬鹿どもが酒飲んで馬鹿な会話するだけのどうしようもないスレです。

全編に渡って>>1が酔っ払った時限定で書いたものですのでテンションが明後日の方向に吹っ飛んでます。

おかしいな、俺はシリアス物の構成を練ってたはずなんだが……
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:52:53.17 ID:c1up7Bnpo

―とある居酒屋


一方通行「っと、もォ全員揃ってンのか」

海原「はい、あなたが最後ですね」

結標「遅いわよ一方通行」

土御門「幹事が遅刻とは関心しないにゃー」

一方通行「遅刻はしてねェだろ、まだ集合時間の5分前じゃねェか」

結標「幹事なんだから真っ先に来て万事整えとくくらいの心構えを見せて欲しいものね」

土御門「にゃー、こりゃ今日は一方通行にうんとサービスしてもらわなきゃ割りに合わないぜい」

一方通行「半ば押し付けるように幹事やらせてる癖に何言ってンだオマエら」

海原「そうですよお二人とも、一方通行さんもお忙しい中で幹事をやってくださっているんですから」

結標「ふん、相変わらずのエセ紳士っぷりね全く」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:53:31.55 ID:c1up7Bnpo

土御門「んで、一方通行は何で遅くなったんだぜい?」

一方通行「だから別に遅刻はしてねェだろ……まァ俺も本当はもっと早く来たかったンだけどよォ、
      番外個体と打ち止めがなかなか離してくれなくてだな、」

海原「今日は一方通行さんの奢りで構いませんね?自分達をこんなに待たせたんですから」

一方通行「おい待てコラ、10秒で意見翻してンじゃねェよクソ野郎」

海原「番外個体さんとお付き合いしていながら打ち止めさんまでキープしている外道に
   クソ野郎呼ばわりされたくはありませんね!」

一方通行「いきなり人聞き悪ィ事言ってンじゃねェ!なンだキープって!?」

海原「一日でいいんでポジション代わってくださいよ!土下座でも何でもしますから!!
   それとどうすれば御坂さんのクローンさん方と仲良くなれるのかも教えてください!」ガバ

一方通行「……こいつ既に酔ってンのか?」

結標「ここに来てからはまだ一滴も飲んでないはずだけど?」

土御門「多分素面だにゃー」

一方通行「素面でこれかよ、引くわァ」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:54:07.35 ID:c1up7Bnpo


店員「失礼します、生ビール4つお持ちしました」ガラッ

海原「おっと、これはどうも」

一方通行「ンじゃァ乾杯といくかァ」

土御門「ちょぉっと待ったぁ!」

一方通行「あァン?」

土御門「一方通行、お前幹事なんだから挨拶くらいするべきだと思わないか?」

一方通行「はァ?なァンで俺がそンな事しなきゃならねェンだ?
      主役は結標なンだから結標にやらせとけよ、そンなモン」

結標「あら?主役である私を精一杯楽しませるのが幹事であるあなたの仕事だと思うのだけど?」

一方通行「うぜェ……クソ、やりゃいいンだろやりゃァ」ハァ

土御門「いよ!千両役者!」パチパチ

海原「期待してますよ」フフ
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:54:37.93 ID:c1up7Bnpo

一方通行「あー、えェーと、この度この四人で集まる事になったのはァ、
      他でもありませン、我々旧『グループ』の紅一点、結標さンの再就職祝いの為でェす」パチパチ

海原「おめでとうございます結標さん」パチパチ

土御門「めでたいにゃー」パチパチ

結標「ふふ、ありがとね皆」テレテレ

一方通行「去年、一九学区の研究所を自主退職した結標さンは今年になって無事教員免許を取得し、
      何とこの春から一三学区にある小学校で教鞭を振るうそォでェす」

海原「……事前に聞いてはいましたが、本当に小学校の教師になられたんですね」

一方通行「あァ、なっちまったンだよ……」

土御門「俺達は、止められなかった……」クッ

結標「な、何よ!何でそこで暗くなるのよ!?言いたい事があるならハッキリ言ったらどう!?」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:55:10.28 ID:c1up7Bnpo

一方通行「えェまァ、そンなわけで先行きにかなり不安はありますがァ、
      今日くらいはそンな事忘れて楽しく飲みましょう。
      勤務先が保育園じゃなかっただけまだマシですね。
      それではグラスを持ってくださァい」

結標「ちょ、何が不安なのよ!?保育園じゃなかっただけマシってどういう意味!?」

一方通行「それじゃ乾杯」ス

結標「無視しないでくれない!?」

土御門「かんぱーい!」カツン

海原「皆さんお疲れ様です」カツン

結標「くぅぅ、覚えてなさいよあなた達……後悔させてあげるんだから……」ヒュッ

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:55:38.30 ID:c1up7Bnpo

一方通行「しかし四人全員で集まンのも久々だなァ」グビグビ

土御門「俺と海原は普段外を飛び回ってるからにゃー」ゴクゴク

海原「中々思うように学園都市までは来れませんね」クピクピ

結標「今回は良く来れたわね二人とも」チビチビ

土御門「そりゃぁ他ならぬ結標の為だからな」キリッ

海原「結標さんに会う為ならいくらでも休みを作りますよ」キリッ

結標「な、何言ってるのよ二人して」カァ

土御門「……何せこれが娑婆で結標を見る最後の機会かも知れ無いからにゃー」

海原「えぇ、未成年淫行で捕まるのも時間の問題でしょうし……
   そうなると、こちらも立場というものがありますから面会には行き辛くて……」

結標「あなた達ナチュラルに私に喧嘩売ってるわよね?そんなに穴だらけになりたいの?」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:56:15.27 ID:c1up7Bnpo

一方通行「まァ落ち着けよ結標、オマエが何かやらかしたら引導は俺が渡してやっからよォ」

土御門「そういえば一方通行は警備員だったな、一三学区の警備しっかり頼むぜい?
    今年から小学生の行方不明事件が多発しそうだからにゃー」ククク

海原「特に男の子は危険ですね、今のうちに危険を呼びかけるビラでも配っていた方がよろしいかと」

結標「いい加減私をショタコン扱いするのやめてくれる?結構本気で傷ついてきたんだけど……」

一方通行「いや正直オマエのショタコンネタなンてここ数年忘れてたンだがなァ」

土御門「俺も昔はただの冗談で言ってただけだったんだけどにゃー」

海原「自分も結標さんが小学校の教師になると聞いた時は『あぁ本物だったんだ』と頭を抱えてしまいましたよ」

結標「そこがおかしいのよ!何で小学校教師=ショタコンになるわけ!?」

一方通行「世界の声だろ?」

結標「意味がわからないわよ!!ちょっと一方通行!私ちゃんと小学校教師を目指す動機は説明したわよね!?」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:56:43.06 ID:c1up7Bnpo

一方通行「えっとォ、小学生の困ってる姿が可愛かったから、でしたっけェ?」

土御門「うわぁ」

海原「これは酷い」

結標「ち、違うわよ!!絶対に違うから!!」

一方通行「なンだよ、確かそォ言ってたろォが」

結標「そりゃ小学生は可愛いと思うけど、そうじゃないのよ!」

土御門「うわ小学生は可愛いって言っちゃったよ」

海原「もう言い逃れ出来ませんね、確定です」

一方通行「認めちまえよ、楽になるぜェ?」

結標「な、何よ!小さい子を可愛いと思うのは本能でしょ!?性的な意味でじゃないわよ!!
   大体あなた達だって揃いも揃ってロリコンじゃないの!!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:57:13.43 ID:c1up7Bnpo

一方通行「え、いや違いますけどォ?見た目同年代の彼女いますしィ」

結標「見た目はそうでも実年齢は10歳にも満たないじゃない!立派なロリよロリ!!」

土御門「いやでも番外個体をロリ呼ばわりするのは流石に無理があると思うぜい?」

海原「見た目は御坂さんよりも上に見えますもんね」

結標「じゃあもう一方通行はいいわよ!あなた達二人はロリコンでしょ!?」

海原「はい?いえ自分は御坂さん一筋ですし。御坂さんはもうロリと呼べる年齢ではありませんよ?」

一方通行「何が一筋だよ、さっき妹達と仲良くなる方法教えろとか言ってたじゃねェか」

海原「……フフッ」

一方通行「笑って誤魔化そうとしてンじゃねェよアホ」

土御門「俺も舞夏一筋だしにゃー、アイツこの前成人したんだぜい?
    さて俺達のどこがロリコンなのか言ってもらおうか」ククク

結標「くっ……」ギリ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:57:39.59 ID:c1up7Bnpo

一方通行「まァ義理とは言え妹に手ェ出してンのはロリコンとかより酷ェ気がすっけどな」

土御門「シャラップ!愛があればいいんだぜい!!」

海原「とにかく、自分達は好きな相手が当時偶々ロリ属性を持っていただけで
   生粋のロリコンだというわけではありません。
   ロリだから好きになったわけではなく、好きになった相手が偶然ロリだったのです」

土御門「今でも当時の相手をそのまま愛してるのが何よりの証拠だにゃー。
    ショタなら誰でもいい、何て言ってるお前と一緒にしないでもらおうか!」

結標「言ってないわよ!!いい加減にしないと本当に怒るわよ!?」

一方通行「そォだぞオマエら、そンなモンにしとけ。性癖なンざ人それぞれだし
      そォ簡単に治るモンでもねェンだから、せめて犯罪起こすまでは暖かく接してやろォじゃねェか」

結標「お前が一番ムカつくわあああああああ!!!!」

一方通行「おォやべェキレてるキレてる。オラ、謝っとけオマエら」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:58:07.36 ID:c1up7Bnpo

土御門「悪かったにゃー」

海原「申し訳ありません、冗談が過ぎました」

一方通行「コイツらもこォ言ってるし許してやれよ」

結標「あなたも謝りなさいよ!?」

一方通行「あンま怒ってっと小皺が増えンぞ?第四位みたいに」




――別の居酒屋


麦野「んだゴラ白モヤシがぁ!!ぶっ殺されてぇのかぁ!!?」ガタン

御坂「と、突然どうしたの麦野さん!?」ビクッ

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:58:42.68 ID:c1up7Bnpo


一方通行「そろそろ次の酒頼むか、もォビールなくなンだろ?」

土御門「そうだにゃー、俺は日本酒か焼酎が飲みたいんだぜい」

海原「自分も日本酒にします、久しぶりの日本ですから」

一方通行「なら俺も日本酒にすっかなァ。寒ィから熱燗でいいよな?」

土御門「おう」

海原「はい」

一方通行「そンじゃ熱燗二合とお猪口貰うか。結標はどォする?」

結標「私まだビールあるからあなた達の分先に頼んじゃっていいわよ。
   お猪口だけ私の分も貰ってくれるかしら?」

一方通行「はいよ。すいませェン、熱燗二合とお猪口四つお願いしまァす!」

<ハーイ!


海原「一方通行さんが丁寧語で大声出しながらお酒の注文するって冷静に考えると凄くシュールな光景ですよね」

一方通行「うっせェボケ」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:59:16.57 ID:c1up7Bnpo

土御門「あんなに人当たりの悪かった一方通行が良くぞここまで成長したもんだ。お父さんは嬉しいぞ」

一方通行「何言っちゃってンのオマエ、気持ち悪すぎて危うくそのグラサン叩き割るところだったわ」

結標「今のは叩き割っても良かったんじゃない?本当にキモかったもの」

海原「やめてあげてください、この人グラサンが本体なんですから叩き割ったら死にますよ?」

土御門「死なねえよ!?」

一方通行「えェ、そこは死ンどけよ」

土御門「一方通行、さてはお前俺の事嫌いだな?」

一方通行「『さては』も何も、普通に嫌いですけどォ?」

土御門「え、ちょっとリアルに酷くね?」

結標「でも土御門がサングラス取ったところ見たことないわね、本当にそっちが本体なのかしら?」

土御門「んなわけねーだろ何言ってんだ」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 22:59:44.98 ID:c1up7Bnpo

海原「ではちょっと外してみましょうか」

土御門「外さねえよ!!」

一方通行「いいじゃねェか減るモンでもねェし」

土御門「俺の心が磨り減るからやめてくれ」

結標「どんだけサングラス好きなのよ……」

海原「ふむ、それでは実力行使といきましょう」ガシ

土御門「な、海原てめぇ!離しやがれ!!」ジタバタ

一方通行「ナイスだ海原、そのまま羽交い絞めにしとけ」ジリジリ

土御門「じ、ジリジリ寄ってくるな!サングサスに手を伸ばすな!やめろ!!」

一方通行「取ったぜェ!……あァ?ンだこりゃ」

結標「サングラスの下からまたサングラスが……」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:00:14.57 ID:c1up7Bnpo

海原「どういうことですかこれ……サングラスを二重にかけてらっしゃったんですか?」

土御門「どうでもいいだろ、いいから離せ」

一方通行「このサングラスも取ってみるか」ヒョイ

土御門「おいコラ」

一方通行「あっれェ、またサングラス出てきたぞ……どォなってンだ……」

結標「三重にかけてた……?いやでもそんな馬鹿な事……」

海原「あぁわかりました、きっとサングラスは身体の一部で、取った瞬間再生してるんですよ」

一方通行「あァ、そォいや土御門の能力は肉体再生だったなァ」

結標「なるほど、納得ね」

土御門「それで納得すんのかよ。いやもういいけど……」スチャ

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:00:47.18 ID:c1up7Bnpo


店員「失礼します、熱燗お持ちしました」ガラ

土御門「どうもにゃー。っておぉ!?」

海原「どうしたんです?突然大声出して」

土御門「熱燗が熱すぎない!丁度いい温度だにゃー!」

一方通行「あァ、この店ちゃンと湯煎で暖めてくれっからな」

結標「へぇ、レンジでチンで済ませちゃうお店が多いのに、ちゃんと湯煎してくれるなんて良心的ね」

海原「電子レンジで暖めると徳利が持てない程熱くなりますからね」

一方通行「オマケに温まり方にムラが出るしなァ」

土御門「いや感動したぜい、こんなベスト温度の熱燗が出てくるとは……」

一方通行「まァ俺が選ンだ店だからな。熱すぎるモンは俺が苦手だしよォ」

結標「あなた猫舌だったっけ?」

一方通行「猫舌っつーか、熱すぎたり冷たすぎたり、刺激の強ェモン全般が得意じゃねェンだよ」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:01:14.58 ID:c1up7Bnpo

土御門「十代半ばまで『反射』に頼り切った生活してたせいで外部からの刺激に弱いんだにゃー」

海原「フフフ、まるで引き篭もりのようですね」

一方通行「だァれが引き篭もりだ、この皮被りが」ケッ

海原「ちょっとおおお!!皮被りなんて言い方マジでやめてもらえませんかねぇ!?」

結標「へぇ、海原って皮被りなんだ?」クスクス

土御門「うわ、ショタコンセンサーが反応しやがった」

結標「ちょ!違うわ!!」

一方通行「ショタコン的にはやっぱり皮被ってた方がいいのか?そっちの方がかわいいとか?」

結標「知らないわよそんな事!!」

土御門「逃げろ皮被り、喰われるぞ!」

海原「だからその呼び方やめてください!下の方は皮被ってませんから!!」

結標「そんな情報いらないわよ!!あなた達もう黙りなさい!!」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:01:45.05 ID:c1up7Bnpo


海原「はぁ……しかしこうしてのんびり平和に過ごしていると
   暗部で血生臭い事やってた過去なんて忘れそうになってしまいますね」チビチビ

土御門「俺は今でも結構ゴニョゴニョしてっけどにゃー、てか海原も結構汚れ仕事やってんじゃねーの?」

海原「最近はそうでもないですね」

土御門「羨ましい話だにゃー」

結標「暗部時代かぁ、懐かしいわね」

一方通行「あンまり懐かしむような事でもねェけどな」

結標「一方通行、覚えてる?暗部に堕ちる前だけど、あなた初対面で私の顔面を思いっきりぶん殴ったのよ?」

一方通行「ありゃ残骸なンて下らねェモンに手ェ出したオマエが悪ィ」

結標「それでも嫁入り前の乙女の顔面を殴り飛ばすってのはどうなのよ!?」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:02:12.86 ID:c1up7Bnpo

土御門「あー、そこでちょっと疑問があるんだけどいいか?」

一方通行「ン、どォした?」

土御門「一方通行は何でそん時に結標を殺さなかったんだ?」

結標「ちょっと、私に死んでて欲しかったわけ?」

土御門「いやそうじゃなくて、一方通行にとってその時の結標は完全に敵だったわけだろ?
    なのに何でわざわざ生かしたんだぜい?後顧の憂いを断つ為にも殺すのが普通じゃねーか?」

海原「あー自分も気になりますね、一方通行さんが本気で顔面殴ったら死なないはずありませんし。
   どうして手加減したんです?結標さんが女性だったからですか?」

土御門「いや、当時のこいつは敵なら女子供でも容赦しない鬼畜だったからそれはないにゃー」

一方通行「酷ェ言い草だなオイ!?」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:02:50.46 ID:c1up7Bnpo

土御門「でも事実だろ?そんな中どうして結標は殺さなかったんだぜい?」

結標「そういう風に並べられるとちょっと気になるわね、私だけ特別扱い?」

海原「どうなんです?何か事情があって加減したんですか?それともただの気紛れで?」

一方通行「あァー……事情があったっつえばあったンだけどよォ……
      まァ昔の事だしそろそろ時効って事で話してもいいかァ」

土御門「うむ、酒の肴に聞かせてもらおうか」

一方通行「いくつか理由があンだが、まず一つ。あン時俺は絶不調だったンだよ」

結標「そういえば銃で頭ぶち抜かれて入院してたのに私を殴る為に病院から抜け出したのよね」

海原「あなたも大概不死身ですよね」

一方通行「次に、俺が出てきた時は既に結標ズタボロでよォ、ちょっと同情しちまったンだわ」

土御門「あーなるほど、結標があまりにも無様すぎて思わず手加減しちまった、と」

結標「何か凄いトゲのある言い方ね、張り倒すわよ?」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:03:15.06 ID:c1up7Bnpo

一方通行「ンで最後、今も言ったが結標がボロボロでよォ、服とかもビリビリのズタズタだったわけよ」

結標「……」

土御門「ふむ」

海原「ほう」

一方通行「正直あの、なァ?こっちも十代半ばの健全な男の子だったしィ?オマケに入院生活とかしてたしィ、
      ぶっちゃけるとこォ、ちょっと前屈みになっちまって、それが原因で演算に集中出来なくてだなァ」

結標「あ、あなたそれで殴りかかって来た時ちょっと前傾姿勢になってたわけ!?」

海原「流石の自分もこれは引きますね」

土御門「クール気取ってた癖にとんだむっつり野郎だったんだにゃー」

一方通行「うるせェ!あンな格好した女が目の前に現れてみろ!そりゃ反応もするわ!」

海原「ちなみにどんな格好をされてたんです?」

結標「な、ちょっと何聞いてるのよ!?」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:03:50.42 ID:c1up7Bnpo

一方通行「そりゃもォ凄かったぜ?サラシは肌蹴てるわ、スカートもほとんど布切れ化してるわ、その下も……」

結標「馬鹿正直に答えてんじゃないわよ!!!」

土御門「あー、そりゃ反応しても仕方ないにゃー、むっつりって言ったのは取り消すぜい」

海原「えぇ、むしろそんな姿の女性を見て反応しない方が非紳士的だと言えるでしょう」

一方通行「だろォ?ぶっちゃけ全裸よりもエロかったぜ?」

海原「ウッ……ふぅ……」

土御門「おいそれは待て」

海原「いえいえただの冗談ですよ?」

一方通行「笑えねェよその冗談は」

結標「一番笑えないのは私よ!あなた達みたいな獣とチーム組んでて我ながら良く襲われなかったものだわ……」

海原「心に決めた方がいましたから」フッ

土御門「結標じゃ舞夏の魅力には遠く及ばないぜよ」

一方通行「毎回露出狂みてェな格好されてっと流石に萎えるわ」

結標「……ねぇ、今日って私のお祝いのはずよね?何で全員から喧嘩売られてるのかしら?」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:04:21.30 ID:c1up7Bnpo

一方通行「なンか結標が哀れになって来たから話題変えっか」

結標「だ、誰が哀れですって!?」

一方通行「哀れだなァオマエ、本気で言ってンだとしたら抱きしめたくなっちまうくらい哀れだわ」

土御門「出た、名台詞の無駄遣い」

海原「そういう台詞、この歳になって言うのは恥ずかしくありませんか?」

一方通行「正直死ぬほど恥ずかしい。誰か10秒前の俺を殺してくれ」

結標「ならやめればいいのに、馬鹿ね……それで、私の何処が哀れだって言うの?ほら言ってみなさいよ」

一方通行「いい歳こいて恋人の一人もいねェところとか」

結標「ぐふぅ!!」ガクン

土御門「うわぁ容赦ねー……」

海原「しかし正論過ぎてグゥの音も出ませんね」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:04:48.19 ID:c1up7Bnpo

土御門「何か吐血してるけど大丈夫か結標?」

結標「うぅ……し、仕方ないじゃない!前の職場は色恋に興味なさそうな奴らばっかだったし、
   退職してからは教員免許取る為に勉強してたんだから!!」

一方通行「あァハイハイ出ましたよォ、恋人のいない奴の言い訳第一位『環境が悪かった』
      似たような環境で恋人作ってる奴くらいいくらでもいンだろォが。
      自分の怠慢や魅力の無さを環境のせいにしてちゃ成長出来ませンよォ?」

結標「ぐぬぬぬぬ……」

海原「一方通行さんここ数年で他人を挑発するの上手くなりましたよね」

土御門「かつての木原数多を見てるような気分だにゃー」

一方通行「木原くン知ってンのかよオマエ」

結標「く……み、見てなさいよ、
   新しい職場であなた達なんか及びもしないくらい素敵な彼氏をゲットしてやるんだから!」

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:05:18.05 ID:c1up7Bnpo

一方通行「……」

土御門「……」

海原「……」

結標「……?な、何よその目?」

一方通行「あの結標さン、新しい職場って小学校ですよね?そこで彼氏捕まえるンですか?」

結標「え?あっ」

海原「うわぁこれ本物ですよちょっと……」

土御門「怖いにゃー……」

結標「ち、違う!違うのよ!!小学生を捕まえるんじゃなくて、えっと、あの、ど、同僚の教師とかを……」

一方通行「あァはいそォですよね、同僚の教師の事ですよね」ヒキ

土御門「間違っても教え子の事じゃありませんよね、大丈夫、わかってますよ俺ら」アトズサリ

結標「何で敬語なのよ……てか微妙に私から離れて行くのやめてくれない!?」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:05:52.81 ID:c1up7Bnpo

一方通行「え、最初から敬語でしたし、この位距離開けて座ってましたけど?」

土御門「えぇ、別に『ガチのショタコンだと発覚した結標さんと距離を置きたくなった』
    とかそういうわけじゃないんで安心してください。俺ら結標さんの味方っすから。
    あ、でももう少し離れて座ってもらえません?」

結標「あぁもうショタコンじゃないって言ってるでしょ!!
   二人とも今すぐその海原みたいなキモい喋り方やめなさいよ!!」

海原「その言い方はちょっと酷くないですかね!!?」

一方通行「チッ、『海原みたい』とか言われたら止めざるを得ねェなァ、キメェし」

土御門「自分でも薄々キモいとは思ってたんだぜい、海原みたいで」

海原「キモいですか!?自分の喋り方そんなにキモいですか!?」

土御門「色恋と言えば、一方通行は番外個体と上手く行ってるのか?」

海原「ガン無視ですか!?」

一方通行「ン、まァそこそこな」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:06:30.82 ID:c1up7Bnpo

海原「チッ」

結標「ワカレロ」

一方通行「………けど最近ちょっとした不安要素があってよォ」

土御門「不安要素?」

海原「ハハッ」

結標「ザマァ」

一方通行「死なすぞオマエら」

土御門「ミサコンストーカーとショタコンの言うことはもう放っとけ」

海原「誰がストーカーですか!?」

結標「ショタコンじゃないって何度言わせるのよ!?」

一方通行「あァそォだ海原、オマエにちょっと頼みがあンだが」

海原「お断りします。どうせ今言った『不安要素』に関係する事なのでしょう?
   どうして自分があなたの恋の為に働かなければならないんですか!」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:07:13.91 ID:c1up7Bnpo

一方通行「そンなに俺と番外個体が付き合ってるのが不満なのかよ?心狭ェなァ……
      もォ海原じゃなくて川原に改名しろ、オマエごときに海原なンて名は勿体ねェ」

海原「誰が川原ですか!?自分の心の広さは海原どころか大海原を名乗れるレベルですよ!?」

結標「何を微妙に上手いこと言い合ってるのよ……」

土御門「てか海原も本名じゃねーだろ。
    そいで、不安要素ってのは結局何なんだぜい?」

一方通行「あァ、超電磁砲の事なンだけどよォ」

海原「詳しく聞かせて頂きましょうか」

一方通行「……この前二十歳になったらしいンだわアイツ」

土御門「舞夏と同年代だからにゃー」

海原「二十歳になった御坂さんは美しさと可愛らしさが絶妙なバランスで同居していてなんとも素晴らしいですよね」フフ

一方通行「気持ち悪ィなァオマエ」

結標「で、その二十歳になった御坂さんがどうかしたわけ?」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:07:56.28 ID:c1up7Bnpo

一方通行「アイツな、二十歳の大台に乗っても恋人が出来ない事についに焦りだしたらしくてよォ、
      最近会う度に俺と番外個体に嫌味ったらしい小言言って来るンだよ……
      『どの面下げて番外個体と~』とか『姉である私を差し置いて~』とか」ハァ

土御門「うわぁ……」

海原「ちょ、ちょっと待ってください、御坂さん程の女性なら作ろうと思えばいくらでも恋人を作れるのでは!?」

一方通行「最低でも上条クラスじゃねェと付き合う気になれねェとかなンとか」

土御門「あぁそりゃ厳しい、カミやんはあれでかなりいい男だからにゃー……」

結標「典型的な高望みしすぎて売れ残るタイプなわけね」

一方通行「そォそォ、その辺は第四位と同じだなァ」




――別の居酒屋


麦野「だぁれが売れ残りだコラァァァ!!!」ガターン!

御坂「私達は恋人を作れないんじゃなくて作らないのよ!!釣り合う男がいないの!!」ガタンガタン!

店員「お、お客様、どうかお気を静めてください!!!」ヒィィィ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:08:23.70 ID:c1up7Bnpo


海原「く、あのウニ頭め……御坂さんの事を絶対に傷つけないと約束したのに……」

土御門「まーでもそこは中々素直になれなかった超電磁砲が悪いんだぜい?カミやんの鈍さは筋金入りだからにゃー。
    まごついてる間にインデックスに持っていかれちまったのは仕方ないぜよ」

海原「ぐ……それは確かに、そうかも知れませんが……」

一方通行「まァ俺も番外個体も超電磁砲に何言われよォが
      『負け犬が何か言ってるぜ、ハハ』くらいにしか思ってねェンだが、いい加減ウザくてなァ」

結標「それ、焦ってるとか嫉妬してるとかじゃなくて単にあなた達の態度が問題なんじゃないかしら……」

土御門「ところで海原には何を頼もうとしてたんだ?」

一方通行「あァ、超電磁砲にアプローチでもかけて貰おうと思ったンだが……」

海原「何ですと?」ピク
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:08:59.21 ID:c1up7Bnpo

一方通行「男に言い寄られる事で超電磁砲の自尊心は満たされてハッピー、
      超電磁砲の自尊心が満たされれば俺らが小言言われる事もなくなってハッピー、
      ひょっとしたら、万に一つくらいは海原も超電磁砲と付き合えてハッピー。
      どォよ、誰も損しねェだろ?」

土御門「なーるほど、精神的に焦ってる今の超電磁砲が相手なら海原にも勝機はあるかもにゃー」

結標「いやでも厳しいんじゃない?海原だし」

土御門「海原だもんな……」

海原「どんだけ自分の評価低いんですか……」

一方通行「で、どォよ海原、超電磁砲にアプローチかけてみてくれねェか?
      ハッキリ言うが、これ以上の機会は二度と巡って来ねェぞ?」

海原「……自分に、弱っている御坂さんを誑かせというわけですか?弱みにつけこめと?」

一方通行「いやそォは言ってねェよ、ただ精神的に参ってる超電磁砲を支えてだなァ」

海原「取り繕った言い方をした所で、意味は同じでしょう?
   いいですか一方通行さん、自分は真剣に御坂さんの幸せを願っているんです。
   弱った彼女を騙すような真似は出来ません。これは自分の信念です」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:09:31.66 ID:c1up7Bnpo

一方通行「……そォか、そォだったな。妙な事頼ンで悪かった。
      仕方ねェ、超電磁砲の小言くらい甘ンじて受けてやるかァ」ハァ

海原「しかしですね、一方通行さんが自分の『親友』である事もまた事実」

一方通行「……はい?」

海原「親友のたっての願いを無下にするというのも人道に反しますよね、自分紳士ですし。
   故に、自分は泣く泣く己の信念を曲げて御坂さんへアプローチをかけましょう!」

土御門「薄っぺらいなーお前の信念……」

結標「ぐだぐだ言い訳して、男らしさの欠片もないわね……」

一方通行「つーか『親友』とかやめてもらえませン?ゲロ吐きそォなンですけどォ」

海原「フフフフフ、善は急げですね、早速明日にでも御坂さんをデートに誘ってみましょう」フフフフ

土御門「お前明日には仕事で学園都市出なきゃいけないんじゃなかったか?」

海原「御坂さんの為なら仕事の一つや二つ、喜んで投げ出しましょう。
   ショチトルにでも丸投げしときますよ」ニコッ

結標「うわぁ、すっごい良い笑顔してる……」

土御門「汚いなさすがアステカきたない」

一方通行「まァ精々超電磁砲のご機嫌取ってやってくれ、俺の為に」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:09:59.60 ID:c1up7Bnpo


結標「ねぇ、話題変えない?久しぶりに会ったのにこんなドロドロした会話はしたくないんだけど……」

土御門「そうだにゃー、何か明るい話題はないか?」

一方通行「明るい話題か……あァ、垣根に彼女が出来たらしい」

海原「それはまた、イチロー選手が実は次男だという豆知識と同じくらいどうでもいい情報ですね」

結標「えぇ、私達別に第二位とそんなに親しくないし心底でどうでもいいわ」

土御門「そもそも野郎に彼女が出来たって話なんか明るくもなんともねーだろ」

一方通行「ンだよ折角明るい話題探したのにいきなり全否定かよ」

結標「て言うかあなた達はもっと私の事を祝うべきなのよ、今日は私の就職祝いの為の飲み会だってわかってる?」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:10:34.91 ID:c1up7Bnpo

一方通行「おめでとうございます、ショタの多い職場に就職できてよかったですねェ」

土御門「いやぁめでたいにゃー、警備員に捕まるまでの短い間だけど存分に楽しむんだぜい?」

海原「逆ハーレムというやつですね、いや実に羨ましい話です」

結標「もういいわよショタコンネタは!!」

一方通行「そォだな、正直俺も食傷気味だ」フゥ

土御門「率先してやってた奴が……」

一方通行「そォ言や結標、オマエ料理は出来るようになったのかよ?」

結標「え、何よ突然?」

一方通行「ほら、小学校の教師って事は家庭科とかも教えンだろ?大丈夫なのか?」

海原「あぁ、確か壊滅的な腕前でしたよね結標さんは」

土御門「かなり昔だが、結標の料理をつまみ食いしたインデックスが自動書記発動させたとか聞いたぜよ」

海原「どんだけですかそれ……」

一方通行「あの暴食の化身ですら処理出来ねェのかよ……」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:10:57.42 ID:c1up7Bnpo

結標「ちょ、ちょっと待ちなさいよ、そんな昔の事持ち出さないでくれない?」

土御門「その言い振りだと今は料理出来るみたいに聞こえるにゃー」

結標「当たり前じゃない!あれから何年経ってると思ってるのよ!」

海原「ほう、それでは得意料理は?」

結標「……野菜炒めかな」

一方通行「しょべェ……オマエ、将来男が出来て料理振舞う時に野菜炒め出したら幻滅されンぞ?」

結標「そんな事ないわよ!私の野菜炒めはプロ級なのよ!?一口食べたら頬っぺた落ちるわよ!」

一方通行「腐れ落ちンのか……」

海原「爛れ落ちるんですね……」

土御門「弾け落ちるんだにゃー……」

結標「あなた達って本ッ当に失礼よね、私の野菜炒めは小萌だって絶賛してくれたのよ?」

土御門「ほう?」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:11:26.73 ID:c1up7Bnpo

『……もう結標ちゃんは自分の道を突き進んじゃってください。先生から教えることは何もないのです』


結標「みたいな感じで『教える事は何もない』って免許皆伝をもらったわ!」

一方通行「都合のいいとこだけ抜き出してンじゃねェ!それは見捨てられたってンだよ!!」

土御門「まさかあの小萌先生が匙を投げるとは……」

結標「話してたらなんだか料理したくなってきたわね、厨房借りて来ようかしら」

海原「やめてください、しんでしまいます」

結標「遠慮しなくてもいいのに」フフ

一方通行「結標、そォいうのは将来の恋人にやってやれ。
      オマエの手料理は俺らには勿体ねェよ」

結標「それもそうね。恋人が出来たら毎日でも手料理を作ってあげるわ」

海原「ハハハ……それはそれは、結標さんの旦那様になる方は天にも昇るような気分でしょうね」

土御門「……一方通行、ショタコン云々関係なく一三学区は注意しとけよ?」

一方通行「あァ、いつバイオハザードが起きてもおかしくねェな……」

海原「てかこの人に教員免許上げたの誰ですか……」

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:32:16.60 ID:c1up7Bnpo


一方通行「ン、ちょっとトイレに……おォ?」フラ

海原「大丈夫ですか?」

土御門「飲みすぎか?足に来てるぞ」

一方通行「いや、セーブして飲ンでたしそンなに酔ってるはずねェンだが」

結標「クスクス」

一方通行「あァ?何笑ってンだオマエ……ン?」

土御門「どうしたんだぜい?」

一方通行「……おいコラ結標、オマエの後ろに転がってる一升瓶はなンだ?頼ンだ覚えねェぞ、ンなモン」

海原「おや、いつの間に……」

土御門「しかも中身が八割方減ってるにゃー」

結標「フフ、鈍いわね。今頃気付いたのかしら?」ニヤニヤ
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:32:45.05 ID:c1up7Bnpo

一方通行「オマエ、まさかその中身……」

結標「そう、そのまさかよ!あなた達が私に向かって暴言を吐く度、
   私はこのお酒を座標移動でこっそりあなた達の体内に直接飛ばしていたのよ!」

一方通行「何してくれてンだオマエェェェ!!」

土御門「あー、道理で何か酔いが回るの早いと思ったら……」

海原「自分達のテンションが妙に高かったのは結標さんが原因でしたか……」

結標「手を触れずに物体を転移させる事が出来る私の座標移動は飲みの席では絶対無敵なのよ、覚えておきなさい!」

土御門「ところでその一升瓶はどこから持って来たんだぜい?」

結標「あ、飲み会が始まったのとほぼ同時に座標移動使ってこのお店の棚から失敬したわ」

一方通行「犯罪じゃねェかこのショタコン女がァァァ!!!
      テメェ警備員総力挙げてブタ箱にぶち込ンでやっから覚悟しとけよ!?」

結標「黙りなさい!!そもそも私に散々暴言吐いてきたあなた達がいけないのよ!!
   喰らえこの若白髪!!」ヒュン

一方通行「ぐふァッッ!!!」ゴポ
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:33:11.74 ID:c1up7Bnpo

海原「うわ、二割くらい残ってた一升瓶の中身が全部消えましたよ」

土御門「多分一方通行のお腹の中だにゃー……結標をこれ程恐ろしく感じたのは初めてだぜい……」

海原「二合ものお酒が一気に胃の中にですか……想像したくもありませんね……」

土御門「一気飲み強要されるよりも遥かにやばいぜよ……」

一方通行「結標、淡希ィィィ………」ビクンビクン

結標「ハッ、無様ね一方通行!哀れんであげるわ!」

土御門「つか結標、一方通行の奴はトイレに行こうとしてたとこだったんだが……」

海原「ぶっちゃけ今の状況かなりまずいんじゃないですか?」

結標「え?」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:33:49.14 ID:c1up7Bnpo

一方通行「……正直マジでやべェ、台風後のダムみてェになってる。動いたら決壊する」

結標「ちょ、ちょっと!!いい歳してこんな所で粗相なんてやめてよ!?我慢して我慢!!」

一方通行「誰のせいだアホ……それと大声出すのやめろ、響くから」プルプル

土御門「結標、一方通行が残念な事になる前にトイレまで座標移動させてやってくれ」

結標「え、で、でも私も酔ってるし、この状態で人間を長距離移動させるのには抵抗が……
   下手したら壁や床にめり込んで愉快なオブジェになっちゃうわよ?」

一方通行「構わねェからやれ、どの道このままじゃ社会的な意味で死ンじまう……」ピクピク

海原「やってあげてください、一方通行さんのそんな姿は自分も見たくありません」

結標「……わかったわ。じゃあいくわよ、一方通行」

一方通行「おォ……無事戻ったらオマエぶっ殺すから覚悟しとk」

結標「はいはい行ってらっしゃーい」ヒュン

49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:34:15.14 ID:c1up7Bnpo


<ギャァァァァァァ!!!



土御門「……」

海原「……」

結標「……やっちゃったかも?」テヘ

海原「テヘじゃありませんよ!どうするんですか!?」

結標「だ、だからミスするかもしれないって言ったじゃないの!!私のせいじゃないわ!!」

土御門「まずいな……これでもし一方通行がお亡くなりになってたら
    科学と魔術のパワーバランスが崩れてまた忙しくなっちまうぜい……」

50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:34:43.86 ID:c1up7Bnpo


一方通行「結標コラァァァァァ!!!!」ドドドドド


土御門「おぉ、生きてたか!!」

店員「お客様、店内を走り回らないでください」

一方通行「あ、はいスイマセン……」

結標「全くもう恥ずかしいからやめてよね」

一方通行「テメェコラァァァァァ!!!!」

店員「申し訳ありません、他のお客様のご迷惑になりますのであまり大声は……」

一方通行「……スイマセン」ギリギリ

結標「フ、哀れね一方通行……」ムフー

一方通行「……」ギョロリ

土御門「視線だけで人を殺せそうだにゃー」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:35:27.58 ID:c1up7Bnpo

海原「しかしご無事でなによりです。なにやら叫び声を上げていたようですが、何かあったんですか?」

一方通行「……便器の真横に顔面から落ちたンだよ」チッ

土御門「うわぁそりゃ酷えや」

結標「汚いわね、ちゃんと顔洗ってきた?」

一方通行「オマエマジで死ぬか?俺の精神テンション今ちょっと十代半ばの頃まで遡ってンぞ?」

海原「まぁまぁ抑えてください、ダム決壊しなかったんだからセーフにしときましょうよ」

土御門「そうそう、結標だって本当は反省してるはずだにゃー」

結標「ごめんねあっくん」てへぺろ☆(・ω<)

一方通行「てへぺろじゃねェ!!誰があっくんだブチ殺すぞクソアマがァ!!!」

土御門「リアルにてへぺろやる女なんて初めて見たぜい……」

海原「正直ちょっとキツかったですよね」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:35:57.22 ID:c1up7Bnpo

結標「キツいって何よどういう意味?言ってみなさいコラ」

一方通行「とっくに二十過ぎた女がンな風にぶりっ子しても気持ち悪ィだけだつってンだよ。
      いや、十代だったとしてもそれやって許されンのは番外個体と打ち止めくれェだボケ」

結標「なんですって!?」

海原「サラッと惚気やがりましたね、この白モヤシさんは……」

土御門「て言うか打ち止めと番外個体はオッケーなのにオリジナルの超電磁砲は許されないんだにゃー」

結標「撤回しなさい一方通行。そして『結標さんのてへぺろは世界一可愛いです』と宣言しなさい」

一方通行「誰がするか、調子乗ってっと寸刻みにして犬の餌にすンぞオラ」

結標「あ?全裸にひん剥かれた上に表にすっ飛ばされたいわけ?」

一方通行「面白ェ、全力で反射してやる。どォなるか見物だなァオイ」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:36:25.65 ID:c1up7Bnpo

土御門「ほらほら二人ともそんなもんにしとけ」

海原「そうですよ、お店の迷惑になりますから、ね?」

一方通行「オマエら二人何で冷静に制止する側に回ってンだ?」

結標「よく見たら顔色も変わってないわね、飲み方が足りてないんじゃないの?」

海原「ぐ、矛先がこちらに……どうします土御門さん?」

土御門「だよな、俺もさっきからずっと海原の飲み方が物足りないと思ってたんだぜい」

海原「土御門さああああん!!何いきなり裏切ってんですかああああ!!?」

土御門「『背中刺す刃』fallere825―――覚えておけ、それがオレの魔法名だ」キリッ

海原「いや何言ってんですかあなた!?」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:36:55.11 ID:c1up7Bnpo

一方通行「おい結標一升瓶だ、一升瓶入れろ」

結標「大丈夫、ここにあるわ」ヒュン

一方通行「また座標移動か?まァいい、よくやった」

海原「だからそれ犯罪ですよねぇ!?一方通行さん、あなた警備員としてそれでいいんですか!?」

一方通行「後でちゃンと金払うから大丈夫だろ、ちょっと店員の手間減らしてやっただけじゃねェか」

土御門「それじゃ一杯ぐいっと行ってみようか海原くん」トクトクトク

海原「どうしてあなたが率先して飲ませようとしてるんですか!!?」

土御門「陰陽の歴史は裏切りの歴史だ……許しは請わん、俺を憎め海原」ス

海原「意味わかりません!!本気で憎みますよ!!」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:37:25.05 ID:c1up7Bnpo

一方通行「なァ海原、超電磁砲は飲みっぷりのいい男が好きらしいぞ」

海原「ガンガンお酒ついでください、全部飲みつくしてやりますよ」ハハッ

土御門「こいつちょろいにゃー……」

結標「でもこの一途さはひょっとしたら見習うべきなんじゃないかしら」

一方通行「やめとけ、行き着くところはストーカーだ」


土御門「ところで一方通行、ちょいと聞きたいことがあるんだがいいかにゃー?」

一方通行「あン?なンだよ」


海原「ちょ、結標さん!無理です、もう無理ですって!!これ以上はアウトですって!!」

結標「口を塞いでも無駄よ無駄!!私の座標移動からは逃げられないわ!!」ヒュッ

海原「ウプッ……お、お酒飛ばすのやめてくださいよ!もうホントあきませんて!」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:37:52.08 ID:c1up7Bnpo

結標「安心しなさい海原、あなたの飲みっぷりはちゃんと御坂さんに伝えてあげるわ」フフ

海原「御坂さん補正入っても無理ですてこれ!ほんまに勘弁してくださいよ!」

結標「あんまり動くと変なところにお酒が飛んでえらいことになるからジッとしてた方がいいわよ?」ヒュッ

海原「グオファ……お、おのれテクパトル……」ゴフ


土御門「……なんか結標のテンションが変な方向にぶっ飛んでるにゃー」

一方通行「あれだろ、久々にオマエらに会えて嬉しいンだろ、多分」

土御門「あんな歓迎はごめんだぜい……」

一方通行「喜びを素直に態度に出せない奴なンだろ、多分」

土御門「でもにゃー……」チラッ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:38:19.78 ID:c1up7Bnpo

結標「どう海原、私が飲ませてあげるお酒は美味しいでしょ?」

海原「えぇ、えぇ、とっても美味しいです。ですからそろそろ勘弁しt」

結標「美味しいんならもう一杯行っときましょうか」フフフフ

海原「ちくしょう……」


土御門「うわぁ……」

一方通行「あンまり見ンなよ?目が合ったらやられっぞ」

土御門「海原は犠牲になったのだ……
    ってお前何か酔い醒めてきてないか?」

一方通行「さっきトイレに飛ばされた時にちょっと吐いて来たからなァ。
      元々醒めるの早ェ方だしよォ」

土御門「折角飲み食いしたのに吐くなんて勿体無いぜい?」

一方通行「飲ンだ覚えのねェ酒が腹を満たしてたら吐きたくもなるわ。
      ンで、聞きてェことってのはなンだ?」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:39:21.32 ID:c1up7Bnpo

土御門「あー大したことじゃないんだが、お前カミやんとは連絡取ってるかい?」

一方通行「ン?まァそこそこな。偶に飲みに行ったりすっけど」

土御門「そかそか、聞きたいことってのはカミやんに関する事なんだが……」

一方通行「なンだよ、勿体ぶってねェでさっさと言え」

土御門「ぶっちゃけ、アイツ浮気とかしてないよな?」

一方通行「……はァ?」

土御門「ほら、今インデックスはずっとイギリスにいるわけだし、カミやんも寂しいんじゃないかと思ってにゃー。
    それにカミやんがその気になればいくらでも女取っ替え引っ換え出来るだろ?」

一方通行「あー……大丈夫じゃねェか?アイツは相変わらず自分がモテてるって自覚ねェし」

土御門「ん、まぁ俺もカミやんに限って浮気なんてあり得ないとは思ってるんだが、インデックスが不安がっててにゃー」

一方通行「そりゃあンだけ色ンな女から言い寄られてンの見ると彼女としちゃ不安だろォなァ」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:40:02.87 ID:c1up7Bnpo

土御門「『学園都市に行くんならとうまの部屋に盗聴器を仕掛けて来てほしいんだよ!』
    とかマジな目して言われたぜい……」

一方通行「うおォ、ちょっとヤンデレ入ってンじゃねェか、おっかねェ……」

土御門「でまぁ今日の昼間に仕掛けて来たんだけどにゃー」

一方通行「仕掛けて来たのかよ」

土御門「そろそろカミやんも家に帰ってる頃だろうし、ちょっと聞いてみるか」ゴソゴソ

一方通行「今受信機持ってンのか?」

土御門「あぁ、ここにある」コト

一方通行「ダチの生活音を酒の肴にしようなンざ、オマエどンだけ外道だよ」

土御門「全てはインデックスとカミやんの為だぜい。汚れ役ならいくらでも買ってやるさ」フ

一方通行「あァはいそォですかァ」

土御門「ってわけでスイッチオンだにゃー」ポチ

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:40:28.87 ID:c1up7Bnpo

受信機<ウッ、ハァ、ハァ……インデックス、インデックス……ク、ハァハァ……


一方通行「」

土御門「」


受信機<アァインデックス……インデックス……インデックスインデックスインデックスゥゥゥゥゥ!!……ウッ……フゥ……―プツン―


一方通行「……」

土御門「……」

一方通行「……良かったじゃねェか、浮気の心配はなさそォだぜ?」

土御門「……だにゃー」

一方通行「……」

土御門「……」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:41:13.51 ID:c1up7Bnpo

一方通行「……今度、上条に謝っとくわ」

土御門「あぁ、俺の分も頼むぜい……」


一方通行「あーあーあー……そォいやアレだ、なンかの本に、
      『女が男の浮気を疑うのは自分に疚しい事がある時だ』って書いてあったぜ?
      逆にあっちが浮気してるって事はねェのか?」

土御門「インデックスが?それは盲点だったにゃー……
    そういえばカミやんがいないのを良い事に最近ステイルが不穏な動きをしてた気が……」

結標「ねぇ、あなた達さっきから何の話してるの?お酒も飲まずに」

一方通行「ちゃンと飲ンでンだろ、なンでもねェからオマエは海原の相手でもしとけ」

結標「その海原なんだけど、さっきからエア御坂さんと会話始めちゃって
   こっちから何やっても反応しなくなっちゃったのよ」ヤレヤレ

一方通行「意味がわからねェ」

土御門「エア御坂さんってなんぜよ……」

結標「あんな感じよ」ビシ
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:41:45.54 ID:c1up7Bnpo

海原「フフフ、月が綺麗ですね御坂さん……え、美琴と呼んで欲しい?それは……
   いえ、わかりました。月が綺麗ですね、美琴……」フフフフフフフ


一方通行「うわァ……」

土御門「うわぁ……」




――別の居酒屋


御坂「~~~!!!」ゾクゾクゾク

麦野「どうしたの美琴、大丈夫?飲みすぎた?」

御坂「い、いや、そうじゃなくて……何か突然すっごい寒気が……」

麦野「あら、風邪かしら?」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:42:11.84 ID:c1up7Bnpo

御坂「ううん、そういうのじゃない……例えるならこう、
   『ストーカー男の身勝手な妄想に使われてるような寒気』を感じるのよ……」

麦野「美琴は可愛いものね、仕方がないわ」

御坂「やだもう麦野さんったら」テレ

麦野「……ねぇ美琴、この世に汚らしい男共なんて必要ないと思わない?
   知ってるかしら?今の技術なら女同士でも子供が作れるのよ?」ソ

御坂「む、麦野さん……」

麦野「『お姉様』って呼んでもいいのよ?美琴……」

御坂「いやそれはないわ」

麦野「チッ、ノリが悪いわね」

店員(この人達そろそろ帰らないかな……)

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:42:41.52 ID:c1up7Bnpo


海原「生まれてくる子供は男の子でしょうか女の子でしょうか。
   どっちにしても美琴そっくりの可愛らしい子が生まれてくるんでしょうね、楽しみです。
   ……え、子供が生まれたら犬を飼いたい?
   そうですね、子供の情操教育に犬は欠かせませんからね。大きな白い犬を飼いましょう」ドゥフフフ


一方通行「おいどォすンだよコレ……」

土御門「キメェ……」

結標「一方通行、あなたの能力で酔いを醒ませないの?」

一方通行「俺が酔っ払ってっから無理だ、下手すると海原が爆散しちまう」

土御門「流石に飲みの席でスプラッタな光景見せられるのは勘弁して欲しいにゃー……」

一方通行「つーか海原がキモすぎて触りたくねェ」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:43:16.72 ID:c1up7Bnpo

結標「それじゃ仕方ないわね、バケツでも被せて隅っこの方に転がしときましょう」カポ

海原(バケツ)「フヒヒヒヒヒヒ」

土御門「これで一安心だにゃー」

結標「……」ジー

土御門「ん、何だ結標?こっちの方じっと見て、どうしたんだにゃー?」

結標「あのさ、前から思ってたんだけど」

土御門「ん?」

一方通行「どォかしたかァ?」

結標「冷静に考えると土御門の喋り方って滅茶苦茶キモいわよね」

土御門「んな!?」

一方通行「今更かよ。身長180オーバーの金髪グラサンがにゃーにゃー言ってンだぞ?
      キモくねェはずねェだろ」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:43:45.29 ID:c1up7Bnpo

結標「ほんと、出来損ないの萌えキャラみたいな喋り方よね」

土御門「お、お前らぁぁ……」

結標「せめて土御門の身長が160cm未満でもっと色白で華奢で
   女の子みたいに可愛らしい顔立ちをしてればにゃーにゃー言っててもいいんだけどね」

土御門「それはもはや俺である必要性が皆無じゃねーか……」

一方通行「つーかやっぱりショタコンだろオマエ」

結標「あれよ、中途半端に萌えキャラっぽい喋り方するから違和感があって気持ち悪いのよ。
   いっその事、もっと突き抜けた喋り方をしてみたらどうかしら?」

土御門「何言っちゃってんのお前」

一方通行「あァ、そりゃ面白そうだなァ。おい土御門、試しに一人称を『つっちー』にして
      語尾に『にゃ』ってつけて媚びた仕草しながら自己紹介してみろ」

土御門「アホかお前。いや、アホだお前」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:44:32.81 ID:c1up7Bnpo

結標「ねぇ土御門、一升瓶丸ごと胃の中にぶっ込まれるのと萌えキャラっぽく自己紹介するのどっちがいい?」ニコッ

土御門「悪魔かてめぇ……く、わ、わかった、やればいいんだろ、やれば……」ハァ

一方通行「おォ、一発頼むぜェ」ククク

土御門「……行くぞ」スーハー

結標「えぇ」ニヤニヤ


土御門「つ、つっちーの名前は土御門元春にゃ!よろしくにゃ☆」キャルン☆


一方通行「ぶっふォォォ!!」ブフゥ

結標「ごふぉぁ!!?」ゴポッ

土御門「うぉぁぁ!!こっち向いて酒吹き出すんじゃねー!!」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:45:05.68 ID:c1up7Bnpo

一方通行「わ、悪ィ……けど今のはねェわ、今のはねェわ土御門さン……」プクククク

結標「『よろしくにゃ☆』……ダメ、お腹痛いわ」クスクスクス

土御門「笑いすぎだろお前ら……」

一方通行「はァ……やべェやべェ、笑い死ぬかと思ったぜ……」

結標「意外と悪くなかったわよ?\今度からそのキャラで行ったらどう?」

土御門「誰が行くか!!つーかもう二度とそんな喋り方しねーよ!!」

一方通行「隙間猫みたいで良かったンだけどなァ……」チッ

土御門「お前後で全国のピンク好きに謝っとけよ」

結標「わかる人にしかわからないような会話はやめなさいって」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:45:42.09 ID:c1up7Bnpo


海原「う……ん……ハッ、ここは!?」ガバッ

土御門「ん、生き返ったか海原」

結標「案外早かったわね」

海原「あ、あれ、ここはどこです?自分の美琴はいずこへ……」

一方通行「オマエの超電磁砲なンてモンは最初からいねェよ、ンなモン幻想だ幻想」

海原「幻想……自分と美琴の間に子供が生まれたのも、子供の成長を楽しみに仕事に精を出したのも、
   子供達に見取られながら天寿を全うしたのも全て幻想だったというのですか!?」

一方通行「どンだけ長ェ夢見てたンだよ……」

結標「引くわー……」

土御門「時々海原の事が怖くなるぜい……」

海原「……ハッ、こうしてはいられません!幻想を現実のものとする為にすぐにでも御坂さんに会いに行かなければ!」ダッ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/10/24(月) 23:46:31.29 ID:c1up7Bnpo

一方通行「ちょ、待てオイ!せめて金置いてけ!!」

土御門「あぁー……海原行っちまったし、とりあえずお開きって感じかにゃー?」

一方通行「まァ……しゃァねェかァ……」ハァ

結標「ねぇちょっと、私全然祝われた気がしないんだけど……」

土御門「ぶっちゃけ途中から結標の就職祝いだって忘れてたしにゃー」

結標「ひど!?」

一方通行「一応オマエの分は奢ってやっからそれで我慢しろ。つーか散々はっちゃけただろォが」

結標「むー……今回はそれでいいけど、その内また埋め合わせはしてもらうわよ?」

土御門「はてさて次があるか怪しいもんだぜい?
    一ヶ月もしない内に結標が逮捕される方に一万円賭けとくにゃー」

一方通行「俺も逮捕される方に一万円なァ」

土御門「それじゃ賭けにならないぜよ」

結標「私が逮捕されない方に賭けとくわよ!!覚えときなさいあなた達!!」

土御門「はいはい覚えとくにゃー」

一方通行「ンじゃァ〆るかァ」スイマセーン!

<ハーイ!

結標「ふん、金八先生超えるくらい立派な教師になってやるから見てなさいよ」



―おわり―

71 :>>1[saga]:2011/10/24(月) 23:47:28.32 ID:c1up7Bnpo

短いけどこれで終わりやで!
またな! 
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]:2011/10/24(月) 23:51:51.75 ID:XxeKaI4AO
乙。
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/10/25(火) 00:26:49.12 ID:EF6tK9wDO
乙!また書いてね 

0 件のコメント:

コメントを投稿