2014年5月9日金曜日

黒子「私とお姉さまの愛のクッキングですの!」美琴「愛は余計よ!」

1トマト :2011/07/21(木) 01:05:10.52 ID:04kTPfwAO
前スレ

テッラ「たまには自分でパンを作ってみますかねー」


滝壺「お菓子を作ろう」絹旗「おー!」


ケータイのURLしか貼れないのでPC用のURLは誰か優しい人、お願いします。

今回はタイトルの通り美琴&黒子です。

それでは始まります。

2トマト [sage]:2011/07/21(木) 01:06:12.50 ID:04kTPfwAO
黒子「お姉さま~♪」ダキッ

美琴「登場早々いきなり抱きついてくんな!」ビリビリ

黒子「お姉さまの愛のムチぃぃぃ!!」ビリビリ バタッ

美琴「全く…」フゥッ

黒子「それはそうと、お姉さま」ムクッ

美琴「復活すんの早いわね!」
3トマト [sage]:2011/07/21(木) 01:07:25.45 ID:04kTPfwAO
黒子「今度の日曜に寮官が誕生日らしいんですの」

美琴「ふーん、それで?」

黒子「反応がいまいちですの」

美琴「だってどうでもいいじゃない。
だいたいあの独s…寮官の誕生日が私達と何の関係があんのよ?」

黒子「これを上手く利用しない手は無いですわ…」フフフッ

美琴「は?利用?」

黒子「考えて下さいまし、お姉さま。
独s…寮官殿に私達が何かプレゼントをすれば…」

美琴「……」

美琴「…私達のイメージが良くなる」ハッ

黒子「そうですの!
上手くいけば門限に遅刻しても多めに見てもらえるかもしれませんわ!」

美琴「でも、そんなに上手くいくかなぁ?」ウ-ン

黒子「きっと上手くいきますわ!
黒子の策を信じて下さいまし!」

美琴「んー分かった。
私も協力するわ」

黒子「やったですの!」
4 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 01:08:25.58 ID:04kTPfwAO
美琴「でもプレゼントっていっても何あげんのよ?」

黒子「それならばもう私が考えておりますわ」フフフッ

美琴「へぇ、何なに?」

黒子「それは…手作りケーキですわ!」

美琴「手作り…」

黒子「ケーキですの」

美琴「まぁ…うん、何というか…普通ね」

黒子「それは言わないで欲しいですの」
5 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 01:09:03.70 ID:04kTPfwAO
美琴「まぁ、それは良いとして、ケーキっていっても何のケーキ作るのよ?」イロイロシュルイアンノヨ?

黒子「それは今から決めますわ」

美琴「ふーん、でもどうやって決めんのよ?」

黒子「実際に作ってみるのが手っ取り早いんですが…」

美琴「あ、それで良いんじゃない?
練習も出来るし、出来上がったら食べれるし一石二鳥で」

黒子「では、それで行きましょう。
常磐台の調理室なら十分な設備も揃っているでしょう」

美琴「じゃあ材料買って早速行くわよ」

黒子「おー!」デスノ
6 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 01:09:42.83 ID:04kTPfwAO
――常磐台・調理室

美琴「たくさん買ったわね」

黒子「ほとんどの物を私のテレポートで移動させたから手間は掛かりませんでしたけどね」

美琴「最初だし、何作ってみよっか?」

黒子「定番のショートケーキなんていかがでしょうか?」

美琴「うん、それで行こう!
イチゴも買って来たしこれも使おう」
7 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 01:10:11.29 ID:04kTPfwAO
『苺のショートケーキ』の作り方

材料(18cm丸ケーキ型1個分)

ケーキ用スポンジ
1つ

生クリーム
300cc

砂糖
30g


1パック

シロップ
適量

グラニュー糖
25g


50cc

美琴「スポンジがあるとだいぶ楽ね」

黒子「一から作ると時間が掛かりますからね」
8 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 01:10:47.95 ID:04kTPfwAO
黒子「まずはスポンジを焼きますの」

黒子「焼き上がったら裏返した状態にしといて別の準備をしますわ」

美琴「苺は、洗っといて調度良い大きさに切っておいた方が良いわよ」
9 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 01:11:39.00 ID:04kTPfwAO
黒子「次にシロップ用の水を熱し、グラニュー糖を溶かしてから冷ましておきますわ」

美琴「そしたらスポンジを2枚にスライスして、切り口に刷毛でシロップを塗るのよ」ヌリヌリ

黒子「終わったら生クリームにグラニュー糖を加え、角が立つまで泡立てますわ」マゼマゼ

美琴「混ぜ終わったらスポンジの下段に生クリーム1/4程を塗って、飾り用の苺を残して、敷きつめて…」ヨイショ

黒子「上段を重ねて、2/3程の生クリームで上面と側面を塗ったら、残りの生クリームを星型等の口金のついた絞り袋に入れて絞り飾りますの。
そして最後に飾り用に取り分けておいた苺を乗せれば…」

美琴・黒子「「完成!!」」デスノ
10 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 01:13:08.39 ID:04kTPfwAO
美琴「美味しそうに出来たわね」

黒子「早速味見してみましょう」

美琴「ん、それじゃいただきま~す」パクッ

美琴「……」モグモグ

黒子「どうです…?お姉さま」

美琴「うん!調度良い甘さで美味しいわ////」

黒子「では、私も」
パクッ

黒子「…これはいけますの!!
甘味も全然しつこくなくって最高ですわ!」

美琴「いやー初めてでこんなに上手く作れるとは…」

黒子「私達の愛という調味料が入ってますからね」

美琴「えっ」

黒子「えっ」
11 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 01:14:01.17 ID:04kTPfwAO
美琴「もうプレゼントこれで良いんじゃない?」

黒子「…いや、まだまだですの。
あの寮官を攻略するにはこの程度では不可能ですわ」

美琴「攻略って…」

黒子「日曜までまだ日にちはあります!
それまで一緒に頑張りましょう!」

美琴「まぁ、それは良いんだけどさ」

黒子「何か問題が?」

美琴「あんまり食べると、体重がね…」

黒子「あー…」


20 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:26:34.28 ID:04kTPfwAO
――次の日

美琴「二人ではいろいろ(というか体重が)不安なため…」

黒子「今回は試食してくれるゲストを呼びましたの」

初春「ケーキと聞いて」ワクワク

美琴「甘い物好きっていったら初春さんだものね」

黒子「好きすぎるというのも問題ですが…」
21 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:27:13.04 ID:04kTPfwAO
美琴「それにしてもゴメンね。
いきなり呼んだりして」

初春「全っ然構いませんよ!
むしろ大歓迎です」

黒子「呼んだ理由がケーキの試食ですからね…。
初春なら喜んで協力してくれるでしょう」

初春「もう今から待ちきれませんよ!」ワクワク

美琴「今から作るからちょっと待っててね」

初春「はい!」
22 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:27:39.07 ID:04kTPfwAO
美琴「今日は何作ろっか?」

黒子「今日はミルフィーユを作ろうと思いますわ」

初春「良いですね!ミルフィーユ!!」

黒子「大人しく待ってなさい!」

初春「はい」

美琴「…もはや主従の関係ね」
23 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:28:06.96 ID:04kTPfwAO
『ミルフィーユ』の作り方

材料(長さ25×幅7cmのもの2本)

〈生地〉
薄力粉
100g

強力粉
100g

無塩バター(粉生地用)
30g

無塩バター(包み込み用)
150g


5g


100cc

〈カスタードクリーム〉
牛乳
500cc

バニラのさや
1本

卵黄
6個

砂糖
150g

薄力粉
50g

粉砂糖
仕上げ用に適量

黒子「今日はこの材料でミルフィーユを作っていきますわ」

美琴「結構用意するものが多いわね」
24 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:28:36.22 ID:04kTPfwAO
黒子「まずは折り込み用のパイ生地を作りますわ」

美琴「最初に薄力粉と強力粉をあわせてボウルに入れて、バター(30g)、塩、冷水を加えて混ぜるわよ」

美琴「混ぜたら台の上に取り出し、全体がまとまったら、丸くまとめて十文字に切り込みをいれてね。
そしたら乾燥しないようにして30分以上冷蔵庫でねかせとくわ」

25 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:29:35.26 ID:04kTPfwAO
黒子「次にもうひとつのバター(150g)を麺棒でたたいて固さを均一にしたら、10cmくらいの正方形に整えますの」

黒子「>>24の生地の十文字の切込みを利用して15cm司法の正方形に伸ばしますわ。
そして↑のバターを斜めに重ねて、空気が入らないように包み込みますの」

26 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:30:08.01 ID:04kTPfwAO
美琴「最後に幅の3倍の長さに伸ばして三つ折にし、方向を変えて、さらに同様にしてのばして三つ折にするわ」

黒子「そしたらラップなどでつつみ、冷蔵庫で60分以上休ませますの」

美琴「この二つを後2回繰り返して、合計6回折って生地の出来上がりよ。
面倒くさいと思うけど頑張ってね」

黒子「お次はカスタードクリームを作っていきますわ」
27 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:30:49.29 ID:04kTPfwAO
黒子「まずはバニラのさやを縦にさいて牛乳とともになべに入れ、火にかけて沸騰させますの」★

黒子「次はボウルに卵黄を入れて泡だて器でほぐします。
砂糖を一気に加えてしっかりすり混ぜ、小麦粉を加えて軽く混ぜ合わせますわ」☆

美琴「そしたら沸騰させた★を☆に加えながら、溶きのばして、裏ごししたらもう一度なべに戻し、焦がさないよう混ぜて煮詰めていくわ」
28 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:31:19.89 ID:04kTPfwAO
黒子「沸騰後2、3分しっかり火を通して、パットに広げたらラップし、氷に当ててすばやく冷ましますわ」

美琴「クリームが冷めたらボウルにうつして、木べらで滑らかなクリーム状に戻したら完成よ」

黒子「それでは仕上げに入っていきましょう」
29 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:32:36.38 ID:04kTPfwAO
黒子「先ほど作った折り込みパイ生地の1/2を25cm司法に薄くのばし、フォークなどで空気穴を作りますわ。
そしたら冷蔵庫でしばらくねかせましょう」

美琴「ある程度したら200度に予熱しておいたオーブンに入れて、焼き色がつき始めたら、裏返して表面に粉砂糖をふりかけ、もう一度焼き上げるわよ」

美琴「焼き上げたら生地が冷めるまでしばらく待ってね。
生地が冷めたら、7cm幅のものを3本にカットするわ」

黒子「そしたらやわらかく戻したカスタードクリームをカットした生地の間に挟んで重ねていきますわ」

美琴「最後にきれいな生地を一番上に重ねて粉砂糖を振ったら完成よ!」
30 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:34:00.59 ID:04kTPfwAO
美琴「出来たわよー、初春さん」

初春「待ってましたー!!」

黒子「それでは早速食べてもらって味の感想をお聞きしましょう」

初春「それでは、いただきまーす!」バクッ

初春「ww!wwww!!」ガツガツ

美琴「…めっちゃ、がっついてるわね」

黒子「今まで抑えつけていた飢餓感が一気に解放されましたのね…」

美琴「ま、まぁ反応を見るからにはすっごい美味しいって事よね」

黒子「…うーん、ですが、もっと他の方の意見などをお聞きしたいですの」

美琴「…そっか」

初春「wwww!!」バクバク

美琴「ところであれ、どうしよっか?」

黒子「あれは放置でいいですの」
31 :トマト [sage]:2011/07/21(木) 22:35:30.24 ID:04kTPfwAO
美琴「次はどんなケーキ作ろっか?」

黒子「今度はチョコレートを使ったものを考えてますの」

美琴「うん、それはいいわね」

初春「wwww!!」モグモグ

黒子「貴女はもう結構ですの!」

35 :トマト :2011/07/22(金) 23:23:08.94 ID:hDP7qoxAO
黒子「ご指摘がございましたので、ケーキスポンジの作り方も記載いたしますの」

黒子「ケーキスポンジは簡単そうで難しく、ちょっと値段は高いですが、新鮮な生き生きした卵を使うだけでも、味はずいぶんと変わってきます」

黒子「まずは材料ですの」

〈材料〉(直径18㎝丸型1台分)

3個

砂糖
80g

バニラオイル
少々

薄力粉
80g

サラダ油
20g

溶かしバター
20g
36 :トマト [sage]:2011/07/22(金) 23:23:41.16 ID:hDP7qoxAO
黒子「まずは下準備をしますの」

・卵は常温に戻しておく。

・粉類はふるっておく。

・サラダ油と溶かしバターは合わせて、湯煎にかけて人肌くらいにあたためておく。

・型にクッキングシートを敷いておく。

・オーブンを170℃にあたためておく。

・湯煎のお湯を準備しておく。

・オーブン時間は170℃で約25~30分。
37 :トマト [sage]:2011/07/22(金) 23:24:14.65 ID:hDP7qoxAO
黒子「最初に卵を割りほぐし砂糖を加えすり混ぜますの」マゼマゼ

黒子「混ぜたら湯せんにかけながら低速でハンドミキサーで泡立てますわ。
人肌くらいまで温まったら湯せんからはずし、バニラオイルを加え更に高速で混ぜます。(直火でもいいです)」

黒子「生地が白っぽくもったりとし、リボン状に落ち、跡が残るまで泡立てましょう。
最後は、低速で1~2分混ぜるとキメのそろった生地になりますわ」カチャカチャ
38 :トマト [sage]:2011/07/22(金) 23:24:56.47 ID:hDP7qoxAO
黒子「ふるった粉を、さらにふるいながら3回に分けて加えますの。
左手はボールを持ち手前に回しながら、ゴムベラを使って底からすくい上げ、粉をはじくような感じで丁寧に混ぜていきましょう」マゼマゼ

黒子「全体に混ざったら、生地をひとすくい別のボールに入れて、サラダ油・溶かしバターを加えよく混ぜますわ」
39 :トマト [sage]:2011/07/22(金) 23:26:33.56 ID:hDP7qoxAO
黒子「サラダ油・溶かしバターが入った生地を元の生地に戻し、全体にムラがなくつやが出るまで丁寧に混ぜ合わせますの」サラニマゼマゼ

黒子「そしたら生地を型に流しいれて、3cmぐらいの高さから落とし生地の中の余分な空気を抜きますわ」

40 :トマト [sage]:2011/07/22(金) 23:27:54.46 ID:hDP7qoxAO
黒子「次に170℃に温まったオーブンで約20~25分程焼きますの。
焼き上がりの目安は、膨らんだ生地が少し沈んだときが焼き上がりの目安ですわ」

黒子「焼きあがったらオーブンからだし、型ごと台に叩きつけて、生地の中の熱を飛ばし焼き縮みを防ぎますの」

黒子「そしたら型からはずしケーキクーラーの上で冷ましますわ。
あら熱がとれたらラップをして乾燥を防ぎましょう」

黒子「以上でスポンジの完成ですの!」

(型に流すとき最後の生地は、ゴムベラですくい型の端っこに入れてください。
真ん中に入れるとくぼんでしまうためです。)

46 :トマト :2011/07/24(日) 02:12:33.26 ID:NAuZXyWAO
――次の日

黒子「さぁ、寮監さまの誕生日は今日も含め3日にまで迫ってきましたわ!」

美琴「そろそろこれっていったケーキを決めないとね」

黒子「そうですわね。
というわけで今日も試食して頂く方をお呼びしましたの!」

佐天「どもー!
今日は呼んでくれてありがとうございます」

美琴「良いの良いの。
じゃあ佐天さん、今日はよろしくね」

佐天「はい、今からめっちゃ楽しみです!」
47 :トマト [sage]:2011/07/24(日) 02:13:12.56 ID:NAuZXyWAO
美琴「ところで、今日は何作るのよ?」

黒子「今日はホワイトチョコのレアチーズケーキを作りますの」

美琴「…は?
チョコ?チーズ?
どっち?」

黒子「まぁ、今から作っていきますし…とりあえず材料ですわ」

『ホワイトチョコのレアチーズケーキ』の作り方

材料 (18cmハートのセルクル又は18cm丸型 )

■ 土台
オレオ
100g

バター
40g

■ レア生地
クリームチーズ
150g

サワークリーム
100g

レモン汁
大さじ1

卵黄
2個

グラニュー糖
40~50g

牛乳
150g

ホワイトチョコ
3箱(135g)

生クリーム
150g

ゼラチン
8g


60g

黒子「作り初める前に型底は抜け落ちないようにアルミで包んでおきましょう」
48 :トマト [sage]:2011/07/24(日) 02:14:12.01 ID:NAuZXyWAO
黒子「最初にオレオはクリームを除いた100gを厚めの袋に入れて砕き、溶かしたバターを加えて馴染ませますの」パキパキ

黒子「そしたら↑を型底に敷き詰めますわ。(苦手な方はビスケットやスポンジ、ビスキュイ生地でもOK)」ギュッギュッ

黒子「ちなみにゼラチンは水で溶いて湯銭にかけてしっかり溶かしておきましょうね」

49 :トマト [sage]:2011/07/24(日) 02:15:44.94 ID:NAuZXyWAO
美琴「次にボウルにクリームチーズ、サワークリーム、レモン汁を入れて湯銭にかけながら滑らかになるまで混ぜるわ」マゼマゼ

美琴「別のボウルには卵黄、グラニュー糖を入れてもったりとするまで泡立てるの」★

美琴「そして鍋に牛乳を入れて火にかけ、周りが沸騰し始めたらゼラチンを入れて火を止め、余熱でチョコを溶かすのよ」☆

(☆を★に少しずつ加えながら混ぜます。)

美琴「今度は↑を>>のボウルに加えて混ぜて(出来ればこし器を通して加える方が良いです)」●

美琴「別のボウルに生クリームを入れて7分立てに泡立てるわよ(とろ~と流れ落ちてくる程度)」○

(●に○を加えて混ぜ合わせる。)
50 :トマト [sage]:2011/07/24(日) 02:17:05.49 ID:NAuZXyWAO
黒子「混ぜ合わせた
らボウルの底に冷水(氷水)を当ててとろみを付けますわ」

美琴「そしたら型に流し込んで半日冷やし固めたら出来上がり…って、そんな待ってらんないわよ!」

黒子「その点は大丈夫ですの。
先に作っといたのが用意してありますわ」ジャ-ン

美琴「それを先に言いなさい!
ってか今回作った意味ないじゃん!?」

※ポイント
(オレオは細かく砕かなくても良いです。
グラニュー糖はお好みで増減して下さい。
ビスキュイを飾ると可愛く?なります。)
51 :トマト [sage]:2011/07/24(日) 02:18:29.61 ID:NAuZXyWAO
美琴「出来たわよー、佐天さん」

佐天「あ、思ってたより結構早かったですね」

美琴「本当はもっと早く済んだんだろうけどね…」ジロッ

黒子「てへっ♪」

佐天「?」
52 :トマト [sage]:2011/07/24(日) 02:19:36.31 ID:NAuZXyWAO
美琴「じゃあ早速、食べてみてもらおっかな?」

佐天「はい、それではいただきまーす!」パクッ

佐天「んwwおいしいです!
中はふわとろで、周りのビスキュイもおしゃれで、女の子受けしますよ」

美琴「そっかー良かった」ホッ

佐天「それにしてもすごいなー。
常磐台ともなるとこんなのも作れちゃうんだ」

美琴「あ、じゃあ今度佐天さんも一緒に作ってみよっか?」

佐天「え?良いんですか!?」

美琴「もちろんよ!
ねぇ黒子?」

黒子「え?あ、はい。
そうですわね」

佐天「やったー!
楽しみですー!!」

黒子(チッ!私とお姉さまだけの愛のクッキングでしたのに!)ブツブツ

佐天(何か白井さんが私を睨んでるような…)

59 :トマト [sage]:2011/07/30(土) 02:58:29.40 ID:k6paPccAO
――次の日

黒子「寮監さまの誕生日がとうとう明日に迫って来ましたわ!」

美琴「というわけで今回は木山先生をお呼びしましたー!」

木山「やぁ、呼んでくれて嬉しいよ…それにしてもココ、暑くないか…?」ヌギッ

美琴「って、登場早々いきなり脱ぐな!」

黒子「木山先生はあちらの冷房の効いた部屋でお待ちになってて下さい」

木山「では…楽しみにしているよ」フラフラ

美琴「相変わらずね…あの先生も」

黒子「まぁ、あれでこそ木山先生ですの」

美琴「ところで今日はロールケーキを作るんだったっけ」

黒子「そうですの。
今日こそはあの独s…寮監さまを満足させられるようなケーキを作りましょう!」

美琴「おー!」
60 :トマト [sage]:2011/07/30(土) 02:59:21.24 ID:k6paPccAO
『ロールケーキ』の作り方

材料(天板27㎝×27㎝1枚分)

■シフォン生地


M4個(L3個)

薄力粉
70g(65g)

グラニュー糖
65g(60g)

サラダ油
30cc(25cc)


30cc(25cc)

■クリーム

生クリーム
150㏄

グラニュー糖
10g弱

練乳
15g

ブランデー
少量

フルーツ
お好みのもの

美琴「フルーツどうしよっかな…」ウ-ン

黒子「お姉さまのお好きな物で結構ですわ」

美琴「イチゴ…キュウイ、いやパイナップルとブルーベリーも捨てがたいし…あっ桃なんかも良いわね」

黒子「それは入れすぎですの」
61 :トマト [sage]:2011/07/30(土) 03:00:37.79 ID:k6paPccAO
[シフォン生地]の作り方

黒子「最初に薄力粉をふるっておきますわ。
そしたら天板にシートを敷き、卵は卵黄と卵白ずつのボウルに分けましょう」

黒子「卵白に半量のグラニュー糖を少しずつ加え、ミキサーで角が立つまで泡立て、冷蔵庫で冷やしておきますわ(オーブンは180℃に余熱)」

黒子「使ったミキサーは洗わずそのまま卵黄のボウルに残りのグラニュー糖を入れ白くもったりするまで泡立て、サラダ油、水を加えますの」
62 :トマト [sage]:2011/07/30(土) 03:01:36.46 ID:k6paPccAO
黒子「次に卵黄のボウルにふるった薄力粉をもう一度ふるい入れ、粉っぽさが無くなるまで良く混ぜ合わせますの」

黒子「混ざったら↑のボウルに卵白の1/3を入れて混ぜ合わせましょう。
混ぜ合わせたら、もう半分の卵白も入れて、さっくり混ぜ合わせますわ」

黒子「最後は卵白のボウルに生地を全部移して、ボールを回しながら底から持ち上げて切るのを数回繰り返しますの」
63 :トマト [sage]:2011/07/30(土) 03:03:58.11 ID:k6paPccAO
黒子「そしたら次に天板に流し込みますの。
一度空気を抜くため少し高い位置から落とし、表面の泡を消しましょう。
そして約180℃のオーブンで10分前後焼きますの」

黒子「焼き上がったらすぐに天板ごと少し高い位置から落とし、焼き縮みの防止をしましょう。
この時ラップをかけて冷ますと焼き色は綺麗にはがれますの(生地を裏返した方が綺麗な場合は裏返す)」

黒子「これで生地は完成ですわ。
お次はクリームを作りましょう」
64 :トマト [sage]:2011/07/30(土) 03:05:07.40 ID:k6paPccAO
[クリーム]の作り方

美琴「やっと私の出番ね。
まずボウルに生クリーム、グラニュー糖、練乳、ブランデーを入れ硬めに泡立てるわ」カチャカチャ

美「程良い感じに泡立てたら生地の全体にクリームを塗るわよ。
手前には多めのクリーム、フルーツはお好みでね。」ヌリヌリ

美琴「そしたら生地を巻いていくわよ。
この時、優しく巻きずしを巻くようにするのよ。
生地が手に付く場合はペーパーで押さえると良いわ。
巻き終わったらラップ(シート)で包み一旦冷蔵庫に入れるのよ」マキマキ

美琴「良い感じに冷えたら、完成よ!」

※ポイント
卵は冷やしたものでもペーパーで水滴を綺麗に拭いて、すぐに割れば失敗無く泡立ちます。

水は温めた牛乳に変えても綺麗にフワフワに仕上がります。
65 :トマト [sage]:2011/07/30(土) 03:06:39.18 ID:k6paPccAO
黒子「お待たせしましたわ、木山先生」

木山「今か今かと待っていたよ…それじゃあ早速…いただくよ」パクッ

木山「……」モグモグ

木山「…うん、中のフルーツが調度良いぐらいに入っていて…何よりも生地がしっとりしていて食感が最高だよ」

美琴「どれ、私も一口」パクッ

美琴「うん、美味しい!
これならいけるんじゃない!?」

黒子「いや、あともう一つですの!
何かが、何かが足りませんわ」

美琴「これでも駄目なの?
誕生日は明日なのよ!?」

黒子「う~ん、決めかねますわ」ウ-ン

木山「…お困りのようだね」

黒子「どのケーキが寮監さまにふさわしいのか決まりませんわ…」ウ-ン

木山「…それなら私のおすすめがあるんだがどうだい…?」

美琴「木山先生の…」

黒子「おすすめ?」デスノ?

75 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:39:00.74 ID:vJupRR0AO
――誕生日、当日

美琴「…いよいよこの日がやって来たわね」

黒子「えぇ…今日で全てが終わりますの」

美琴「どのケーキにするか散々迷ったけど、木山先生のおかげで何とか決まったわね」

黒子「はい、そのケーキこそあの独s…寮監さまにふさわしいですの」

美琴「そのケーキこそ…」



















黒子「『パウンドケーキ』ですわ!」
76 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:39:32.39 ID:vJupRR0AO
――前日

美琴「木山先生のおすすめケーキ?」

黒子「それはどんなケーキですの?」

木山「君たちも聞いたことはあると思うが…その名も『パウンドケーキ』さ」

美琴「パウンド」

黒子「ケーキ?」デスノ?

木山「あぁ…この前、子ども達からプレゼントされてね…。
それはもう美味しかったよ」

黒子「木山先生ほどのお方を唸らせるケーキ…ありですわね」

美琴「えっそうなの?」

黒子「決めましたわ…寮監さまへのプレゼントはパウンドケーキに決定しますの!!」

美琴「えっマジで!?」
77 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:39:58.83 ID:vJupRR0AO
美琴「…というわけでパウンドケーキに決まったのよね」

黒子「しかしただのパウンドケーキではいささか洒落っ気が足りない気がしますわ」

美琴「じゃあどうすんのよ?」

黒子「寮監さまの青春を願うように…春らしく仕上げましょう」

美琴「それってかなり出遅れた青春よね…」
78 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:40:34.61 ID:vJupRR0AO
『チェリーのクランブルパウンドケーキ』の作り方

■材料(18cmパウンド型)

無塩発酵バター(無塩バターでもOK)
100g

ローマジパン
40g

砂糖(上白糖)
70g

トレハトース
20g(なければ砂糖全量80gにして下さい)

卵(Mサイズ)
2個

桜フレーバー(あれば)
12滴

桜シロップorチェリーシロップ
大さじ2

薄力粉(ドルチェ)
100g

ベーキングパウダー
小さじ1/2(2g)

■ クランブル生地
無塩発酵バター(無塩バターでもOK)
15g

薄力粉(ドルチェ)
15g

アーモンドプードル
15g

砂糖(グラニュー糖)
15g

フィリング用さくらんぼorアメリカンチェリー
30粒程

仕上げ用キルシュ
適量

黒子「これが今回使う材料ですわ」

美琴「け、結構多いわね…」

黒子「これが最後ですからね。
頑張って作りましょう」

美琴「おー!」
79 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:41:14.21 ID:vJupRR0AO
黒子「最初にバター、ローマジパン、卵は室温に戻しておきましょう。
卵は使用前に人肌くらいの温度のお湯につけておくと分離しづらくて無難ですわ」

美琴「次にチェリーの種を取って、水気を拭いていくんだけど…なかなか上手く出来なくて面倒ね、これ」イライラ

黒子「ふふっ、そんなお姉さまに秘密兵器ですわ」フフンッ

美琴「何よ、秘密兵器って」

黒子「それは…これですの!」シャキ-ン!!

美琴「そ、それは!」
80 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:41:46.11 ID:vJupRR0AO
美琴「…ってそれ、カニを食べる時に使うフォーク?じゃない!!」

黒子「そうですの!
これこそが秘密兵器ですわ!」

美琴「そんなので上手く出来るわけ…」

黒子「ではこの黒子めがお姉さまに手取り足取り教えて…」

美琴「口で説明しなさい」

黒子「(´・ω・`)ショボーン」
81 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:42:13.73 ID:vJupRR0AO
黒子「…えーそれではまず、さくらんぼの枝を取り、その穴にカニフォークの細い方をぷすりと差し込んで下さいな」

美琴「えっと…こうね」プスッ

黒子「そしたら種と果肉を剥がすように種の周りを一周させたら、フオークの先に種をひっかけて引き抜きますの」

美琴「あっ綺麗に取れた!」スポッ

黒子「種取り器を買うと結構高いですが、これなら100均で買えるし皆さんのお家にもあるのではないでしょうか?」

美琴「誰に言ってんの…?」

黒子「気にしないで下さいまし」

※ポイント
種の周りを一周させる時は、あまりザクザクしてしまうと実が崩れてしまうので、優しくやりましょう。
82 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:43:08.38 ID:vJupRR0AO
黒子「それではそろそろ本格的に作っていきますの。
まずは型に分量外のバターを塗り冷蔵庫で冷やし、分量外の薄力粉を振り余分な粉を落としておきますわ。
オーブンは180℃に予熱しときましょう」ヌリヌリ

黒子「下準備が済んだらクランブル生地を作っていきましょう。
最初にボウルに合わせて振るった薄力粉とアーモンドプードル、砂糖、バターを入れ、指でポロポロにしますわ」ポロポロ

黒子「バターに粉をまぶしながらバターをちぎるように混ぜ、そぼろ状になればラップをし、使用するまで冷蔵庫で寝かせておきますの」

黒子「では次は生地の方を作っていきましょう」
83 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:43:37.06 ID:vJupRR0AO
美琴「私の出番ね。
まず生地を作るにはボウルにバターと小さくちぎったローマジパンを入れて、ゴムべらでよくすり合わせるの。
ダマはしっかり潰してね」

美琴「続いて砂糖、トレハを加えよくすり混ぜるのよ。
ここでもローマジパンのダマを探しながら潰してよく混ぜてね」マゼマゼ

美琴「なじんだら、泡立て器に持ち替え、白っぽくふわっとなるまでしっかり混ぜるわ」カチャカチャ

美琴「そしたらよく溶いた卵を大さじ1程ずつ加えその都度よく混ぜる。
一度にたくさん加えると分離の原因になるので少~しずつ加える方が良いわ」マゼマゼマゼ

美琴「混ざったらフレーバーを加えて、シロップも少しづつ加えその都度よく混ぜるわよ。
ここでも分離しやすいので少しずつ加え手早く混ぜて」マゼマゼマゼマゼ
84 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:44:04.59 ID:vJupRR0AO
美琴「次にゴムべらに持ち替え薄力粉をもう一度振るいながら加えて、さっくり切り混ぜるわ。
粉っぽさがなくなればOKよ。
こね過ぎに注意してね」マゼマゼ

美琴「出来た生地を型に1/3入れて、底を台に打ち付けたら、さくらんぼを中央一列に並べるわ」

美琴「その上に生地をまた1/3重ね入れ、今度は二列にさくらんぼを並べていくわ。(この時、淵には付かない様に並べて下さい)」

美琴「さらに上に残りの生地をすべて入れ、ゴムべらで中央を少し窪ませるように表面をならすのよ」

美琴「再び上にさくらんぼを二列に乗せて、底を台に2、3度打ち付け余分な空洞をなくしていくわ。
打ち過ぎるとさくらんぼが沈むから注意よ!」

美琴「最後に表面に、寝かせておいたさっきのクランブル生地をほぐしながらトッピングし、軽く生地に押さえ込めばOKよ」
85 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:44:38.91 ID:vJupRR0AO
黒子「それでは次に180℃に予熱しておいたオーブンで40分程焼きますの。
(ご使用のオーブンによって調節して下さい。
途中焦げそうならアルミをかぶせる)」

黒子「焼き上がったらすぐ型からそっと外し、ジュッという程熱い内に側面と底にハケでたっぷりキルシュを塗りますわ。(熱いので軍手をした方が良いです)」

黒子「塗ったらすぐに上部以外をラップで包み粗熱が取れるまで網皿で冷ましますわ。
上部まで包むとクランブルが水滴でふやけてしまいますの」
86 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:45:08.97 ID:vJupRR0AO
黒子「粗熱が取れたら、乾燥しないように全体をラップで包み、ジップロックに入れ一晩以上寝かせるのですが…」

美琴「今日あげるんだから無理よね」

黒子「まぁ当日でもクランブルのサクサク感が美味しいのですが、生地は一晩以上寝かせた方が断然美味しいですの。
出来れば寝かせて下さいな」

※ポイント
冷蔵庫に入れる場合は野菜室に保存して下さい。
その際バターが冷えて固くなるので1時間程室温に戻し柔らかくしてから食べて下さい。
シロップの甘さの分、砂糖の分量を少し減らしていますので甘いのが好きな方は分量を増して下さい。
チェリーは重くてどうしても少し沈んでしまいます。
その事を考慮して今回は少々沈んでもいいように1列→2列→2列の順番に乗せました。
乾燥に気を付ければ日に日に美味しくなります。
87 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:45:38.29 ID:vJupRR0AO
黒子「ついに…ついに完成しましたわ!」

美琴「でも本当に美味しく出来てるのかな?」ウ-ン

黒子「そう言うと思って味見用のを取り分けておきましたわ」

美琴「黒子ナイス!」

黒子「お、お姉さまに褒められましたわ////」ニヘラッ

美琴「顔、変になってるわよ」
88 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:46:26.27 ID:vJupRR0AO
美琴「それじゃ…いただきまーす」アーン

美琴「」パクッ

美琴「うん!
しっとりじゅんわりしてて美味しい。
サックサクのクランブルと甘酸っぱいさくらんぼが合わさって最っ高よ!!」

黒子「それは良かったですわ。
これで大丈夫ですの!」

美琴「あれ?黒子は味見しないの?」

黒子「私は結構ですわ」(お姉さまの笑顔でお腹いっぱいですの)

美琴「? そう」
89 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:47:18.17 ID:vJupRR0AO
美琴「じゃ、そろそろ渡しにいこっか」

黒子「まずは寮監さまを探しましょう」

美琴「…校内にはいないみたいね」テクテク

黒子「もう帰られてしまったのでしょうか?」スタスタ

湾内「おや?御坂さんに白井さん、こんな所でどうしたのですか?」

美琴「あっ湾内さん、ウチの寮監どこに行ったか知らない?」

湾内「寮監様なら先ほど御坂さん達の寮に戻られましたよ」

美琴「分かった、ありがとう湾内さん。
行くわよ、黒子!」バッ

黒子「はい、テレポートですの!」ヒュンッ

湾内「…一体何なんでしょう?」
90 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:47:46.99 ID:vJupRR0AO
――美琴たちの寮

黒子(いましたわ、あそこですの!)コソコソ

美琴(…あれ、本当に寮監だよね?)コソコソ

寮監「」ドヨ-ン

黒子(…実に寂しげな背中ですわ)ヒソヒソ

美琴(まぁ、あの年で彼氏も何もいないんだからね…。
そういえば今年でいくつだっけ?)ヒソヒソ

黒子(今年でちょうど〇0ですわね)ヒソヒソ

美琴(えっ)

黒子(えっ)
91 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:48:37.46 ID:vJupRR0AO
寮監「」ドヨヨ-ン

美琴(…あんな寂しげな背中見たら、渡すに渡せないわね)ヒソヒソ

黒子(ですが私達がやらなければ誰がやりますの)ヒソヒソ

美琴(じゃあ黒子、あんたから行きなさいよ)ヒソヒソ

黒子(いやいや、ここは先輩であるお姉さまが…)ヒソヒソ

美琴(何言ってんのよ!
風紀委員なら堂々と行ったらどうなの?)ヒソヒソ

黒子(お姉さまこそ、常磐台が誇るエースならばこの位造作もないことでしょう?)ヒソヒソ

美琴(それとこれとは話が違うわよ)ヒソヒソ

黒子(なら私のだってそれとこれとでは話が違いますわ)ヒソヒソ

美琴(じゃあ一体どうすりゃ良いのよ!?)ヒソヒソ

黒子(腹をくくるしかないのでは?)ヒソヒソ

美琴(腹をくくるって言ったって…)

寮監『 そ こ で 何 し て る ? 』ユラァ

美琴・黒子「」
92 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:49:18.07 ID:vJupRR0AO
美琴(い、いつの間にか後ろに周りこまれてたぁぁ!!)

寮監「もう一度聞こう
『 そ こ で 何 し て る ? 』」ユラァ

黒子(あれ?何か寮監さまゆらいで見えません?)ヒソヒソ

美琴(そ、それ夢想転生ぃぃ!)

美琴(寮監は一子相伝の暗殺者か何かだったんですかぁぁぁぁ!?)
93 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:50:42.93 ID:vJupRR0AO
寮監「どうした?さっさと答えないか?」

黒子「あ、あのですねー実h」

寮監「時間切れだ」ガシッ

黒子「あべしっ」グギリ

美琴「黒子ォォ!?」

黒子「」チ-ン

寮監「早く言え。
私はあまり気が長くないことは貴様も知っているだろう?」ゴゴゴ

美琴「ひっ!」

美琴(何よこの負のオーラは?
ていうか、これよくよく考えたらとばっちりじゃん!)

寮監「どうした?言えないのか?
なら…」

美琴「い、言います!
言いますから!!」

美琴(ここでちゃんと言わなければ私も殺られる…)

美琴(言うのよ…御坂美琴。
勇気を出して…!)ゴクッ

寮監「おい、まだか?」ゴゴゴゴ

美琴(第三位、超電磁砲…いくわ!)














美琴「誕生日おめでとうございます!
これ、受け取って下さい!!」バッ

寮監「…へ?」
94 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:51:45.60 ID:vJupRR0AO
寮監「え、ちょっ待っ、は?えぇぇ!?」

美琴「お、落ち着いて下さい!
キャラ壊れてますよ!?」

寮監「わ、私にプレゼント…だと?」

美琴「はい!私達で寮監さまのために作った手作りのケーキです!」

寮監「なん…だと?」ガクッ

美琴(嬉しさのあまりヒザから崩れ落ちた!?)
95 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:52:45.73 ID:vJupRR0AO
寮監「そ、そもそもなぜ私の誕生日を知って…?」

黒子「それは私が教えましたの…」ヨロッ

美琴「黒子!無事だったのね!?」

黒子「いつも喰らってる分、多少慣れましたわ」

寮監「…すまなかった白井、私の早とちりで酷い目にあわせてしまって…」

黒子「大丈夫、気にしてませんの。
それよりも…」












黒子「お誕生日おめでとうですの。
寮監さま」ニコッ
96 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:53:36.00 ID:vJupRR0AO
寮監「」ツ-

黒子「あ、あの寮監さまが」

美琴「泣いた!?」

寮監「…ありがとう。
本当に…ありがとう二人とも」グスッ

黒子「まぁ、寮監さま。
そんなに涙を流されてはせっかくのケーキがしょっぱくなってしまいますわよ」

寮監「すまない…」グスッ

美琴(鬼の目にも涙ね…)
97 :トマト [sage]:2011/08/03(水) 02:55:24.20 ID:vJupRR0AO
――翌日

美琴「すっごい喜んでたわね、寮監」

黒子「久々に風紀委員以外で良いことしましたわ」

美琴「たまには良いわね、ああいう事も。
さ、今日はそろそろ寮に戻ろっか」

黒子「ですわね」

ガシッ

美琴「へ?」

黒子「ほ?」

寮監「二人とも、遅刻だ」ゴゴゴ

美琴「い、いやまだ門限の20分前なんですが…」ガタガタ

寮監「いやー昨日のお前らの気持ちがとても嬉しくてな。
二人にはぜひとも将来立派な人間になってもらいたいと思ったんだ」

黒子「そ、それで?」

寮監「なのでこれからは今以上に厳しく見ていくつもりだからよろしくな」ニヤリ

美琴・黒子「」

寮監「それでは新規則『30分前行動が基本!』を破った二人には罰を与える」ユラァ

美琴・黒子「「ひぃぃぃぃぃ!!」」

二人の絶叫が寮中に響き渡るとき、物語は幕を閉じる。


終わり

98 :トマト :2011/08/03(水) 02:59:34.52 ID:vJupRR0AO
終わりましたぁぁぁ!!

そして次回の話なんですが考えてねぇ!

ねーちんとインさんで和菓子なんて良いかなーって思ったけどネタが膨らまず断念。

もし次回をやるなら 初心に帰ろうかなーと思います。

それではまた会う日まで。

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/03(水) 03:04:27.20 ID:HC8HYSxDO
乙!
こんな時間なのにお腹が…

次も期待
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/03(水) 03:07:02.12 ID:jlmKmCTho
>>1
腹減ってきたわ
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/03(水) 10:34:40.08 ID:LVT7VTeeo
乙!
パウンドケーキ久々に食べたくなってきたよ

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