- ※未完作品
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]:2012/02/29(水) 01:41:04.34 ID:p2aX95150
- 一方通行「なァ、木原くン」
木原「ん…どうした つーか俺の事は親父と呼べって言ってんだろ?」
一方通行「ンだよ、呼び方とかどうでもいいだろォが」
一方通行「それよりもよォ、俺は超能力者【レベル5】の第一位だろ?」
木原「今更何言ってんだ?」
一方通行「財政力とかも第一位だろ?」
木原「まあ、そりゃそうだな」
一方通行「能力とか万能でなンでもできンだろ?」
木原「大体のことはできるわな」
一方通行「できねェ事もねェし手に入らねェモンなンてねェだろ?」
木原「なんだ自慢かこの野郎」
一方通行「……なンで俺には妹がいねェの?」
木原「いや、ちょっと待て」 - 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]:2012/02/29(水) 01:43:02.13 ID:p2aX95150
- 木原「いきなり何言ってんだかこのバカ息子は」
一方通行「だってよォ…妹がいねェとか訳わかんねェし」
木原「妹が欲しいとか…大体よぉ、妹とかいても可愛げのない妹もいんだぞ?」
一方通行「……例え話だ……俺みてェな性格で俺みてェな顔の息子がもう一人居たらどうよ?」
木原「お前みたいな手のかかるガキがもう一人いたらか……駄目だわ、ストレス溜まって死ぬわ」
一方通行「じゃあ俺みてェな顔で可愛げのある娘がいたら?」
木原「………やっべー、叱る事ができねぇ」
一方通行「だろォ?」
木原「それどころか嫁にすら出せねぇ!ッベー!親馬鹿になっちまうじゃねぇか!」
一方通行「だろォ?」
木原「ちっ……息子にこんな重要なことを教えてもらうとはな……俺もまだまだだな」
一方通行「ンでよォ…話戻すけどなンで俺には妹いねェの?」
- 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]:2012/02/29(水) 01:44:37.63 ID:p2aX95150
木原「そりゃあ…なんでだろうな…俺も娘がいれば嬉しいんだが」
一方通行「木原くンにもわかンねェ事もあるンだな…」ピリリリリリ
木原「おい、ケータイなってんぞ」
一方通行「ン…天井の野郎からだ…今から実験だとよ」
木原「天井…ていうと確か『絶対能力進化』…だっけな?アレか?」
一方通行「うン、『最強』から『無敵』になれるンだとよ」
木原「………無理だと思うぞ」
一方通行「だよなァ」
木原「俺が言うのもなんだが俺以外にお前を成長させる事何ざ無理だろ」
一方通行「俺も木原くン以外できねェだろォと思ってる」
木原「じゃあ行かなくてもいいだろ」
一方通行「…聞くだけ聞いてくるわァ」
木原「そうか…んじゃ行って来い」
一方通行「いってきまァす」- 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]:2012/02/29(水) 01:46:16.96 ID:p2aX95150
一方通行「ンで…ここで一体何すンだァ………天井くンよォ」
天井「今からそれを始める…おい、準備はいいぞ」
「……こんにちは、とミサカ00001号は実験の対象者 一方通行に挨拶をします」
一方通行「……あァ?」
天井「一方通行、今から第三位のクローン…通称『妹達【シスターズ】』と戦闘を行なってもらう」
一方通行「妹達…だと?」
一方通行(オイオイオイオイオイオイ………妹だとォ!!?まさか天井の野郎……)
一方通行(俺が妹が欲しいって知ってこんなサプライズを用意してくれたのかァ!!?)
一方通行(妹と遊んで、なおかつ絶対能力者にするとかよォ!!!)
一方通行(カキコカケキカケカコキクカケカキクコ!!!!イイねェ!!最っ高じゃねェか!!!)
00001号「それでは戦闘を開始します、とミサカは開戦を宣言します」
一方通行「よっしゃァ!!思う存分遊ンでやンよォ!!!」
00001号「先手必勝、とミサカは引き金を引きます」ガガガガガガガガガガガガガガ
一方通行「クカカカカカカカカ!!そンなンじゃァ俺には効かねェよォ!!」乱反射ァ!
00001号「おおおお…弾が右へ左へと弾かれていきます…とミサカは驚嘆を口にします」ガガガガガガガ
一方通行「無駄無駄無駄ァッ!!」乱反射ァ!!- 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]:2012/02/29(水) 01:47:44.56 ID:p2aX95150
天井「…どうした、一方通行…遊んでないで早く実験を終了させろ」
一方通行「うっるっせェなァ!!!俺だって遊びたいんだよォ!!」
天井(…殺し合いの実験も遊びながらでもできるのか…さすがだな…)
天井(だが、このままでは実験が無駄に長引いてしまう)
天井「一方通行 次の実験もあるんだ…そろそろ終わらせろ」
一方通行「ッチ!…仕方ねェな…」ヒュンッ
00001号「なっ…速ッ」ガシッ
一方通行「はァーい、こンな物騒なもンは没収です」ヒョイ
00001号「あっ…と、ミサカは銃を取られ窮地に立たされます」
一方通行「クカカカカカカ…じゃあなァ…」
00001号「これで実験はお終いですね……と、ミサカは目を閉じて最期を待ちます…」
- 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]:2012/02/29(水) 01:49:48.61 ID:p2aX95150
- 一方通行「覚悟はできてるよなァ………」ポスンッ
00001号「へ?」
一方通行「よォしよォし」ワシャワシャ
00001号「ど、どういう事なんでしょう…と…ミサカは頭を撫でている一方通行に問いかけます」
一方通行「あァ?妹の頭を撫でるのに理由なんているのかァ?」ワシャワシャ
一方通行(やべェェェェェ!!ついに憧れてた『妹の頭撫で撫で』やっちまったぜェェェェ!!)
一方通行(癖になっちまいそうだぜェェェェ!!イイねェ!!最っっっっ高だねェェェェェ!!)
天井「……おい、一方通行…早く止めをささないか」
一方通行「待てよ、後1分ぐらいは堪能させて…………オイ、天井……今なンつった?」
天井「聞こえなかったのか?この実験はそこのクローンを殺す事によって終わるんだぞ」
天井「実験のパターンは2万通り……つまり2万人の妹達を殺す事によってお前は絶対能力者に進化するんだ」
- 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]:2012/02/29(水) 01:51:41.08 ID:p2aX95150
- 天井「こんな所で時間がかかってもしょうがない、とっとそいつを…」
ガシャァァァァァァァァァン!!!
一方通行「天ァァァァ井くンよォォォォォォォォ!!!!」
天井「なっ!防弾ガラスを突き破って……!!」 ガシッ
一方通行「ふざけた事抜かしてンじゃねェぞ、コラァ!!」
一方通行「妹を殺して絶対能力者になるだァ……?」
一方通行「そンなモンでなれる訳ねェだろォがァ!!」
天井「ひ…ひぃ!!しかし『樹形図の設計者【ツリーダイアグラム】』で出され…」
「オイオイどうした……暴れまくってんじゃねぇぞクソガキ」
一方通行「……なンでここにいるンだよ……木原くン」 パッ
木原「なぁに…どっかの悪ガキが実験中にキレて今にも科学者を殺っちまいそうだって通報があってよぉ…」
天井「ゴホッ... 木…木原さん!!助け…」
木原「オウ、待ってろ……なぁに、馬鹿息子に親父の鉄拳制裁を喰らわせてやるよ…」バキボキ
- 9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]:2012/02/29(水) 01:54:52.74 ID:p2aX95150
一方通行「木原くン……聞いてくれ……」
木原「なんだ?ビビって言い訳でも言うつもりか?そんな情けねー風には育てて…」
一方通行「天井の野郎がよォ…俺に妹を殺させようとしやがった」
木原「オラァ!!!」 バキッ
天井「ゴファッ!!?」ドガッ
木原「てめぇコラァ!!クソ天井!!俺の息子に何させる気だ!?」ゲシッ ゲシッ
天井「痛ッ……だから…絶対能力者化の実験を……痛い!やめてください!」
木原「妹を殺させるだぁ!?ふざけてんじゃねぇよ!!」
木原「こいつは確かに聞き分けのねぇクソガキだ……だがな……」
木原「どんな理由を並べようと……こいつが妹を殺していいことにはならねぇだろうが!!!」
- 30 :>>1[saga sage]:2012/02/29(水) 19:54:23.90 ID:p2aX95150
木原「それにこいつが妹を殺すって言うんなら俺の娘を殺させるようなモンじゃねぇか!!」ゲシッ ゲシッ
天井「妹じゃなくて…痛い!…妹達ですって………本当に痛いからやめてくださいって!」
木原「どっちにしたって同じじゃねぇかコラァ!!オラァッ!!」ゲシッ ゲシッ
芳川「……まさかこんな展開になるなんてね……」
芳川「そういえばあの子………」
- 31 :>>1[saga sage]:2012/02/29(水) 19:55:57.97 ID:p2aX95150
一方通行『あー………なンでなンだろォなァ………』
芳川『……どうしたのよ?何か悩んでるみたいだけど』
一方通行『あ?……あァ……芳川か……悩みって言うほどのモンじゃねェけどな……
イヤ、むしろ悩みで済む問題じゃねェわ』
芳川『あら、学園都市第一位様が悩みで済まない問題って何かしら?」
一方通行『いやな……なンで俺には妹がいねェンだろォなってな……考えても答えが出ねェンだわ』
芳川『………ごめん、私には貴方が言ってる事が理解できないわ』
一方通行『俺にすらわかンねェのにお前が知ってるわけねェだろ……ハァ………』
芳川『………妹の代わりと言っても何だけど私が代わりにお姉さんに……』
一方通行『断る』
- 32 :>>1[saga sage]:2012/02/29(水) 19:57:35.39 ID:p2aX95150
芳川「全く……あの子も甘くないのね……」
天井「よ、芳川!!助け……」
木原「あ?芳川てめーもこの実験に関係してたのか?あァ?」
芳川「実験に関係してるけど、私はあの子達を生み出しただけ……
『絶対能力進化』を始めようと言い出したのはその男よ」
木原「よっしゃ、無罪放免」
天井「芳川ァァ!!?う、裏切るつもりか!?」
芳川「残念ね、助ける事はできないわ……だって私は自分に甘いんですもの」
一方通行「天ァァァァァ井くゥゥゥゥゥゥン!!」
木原「女に責任負わせるとかお前最低だわ」
木原・一方通行「スクラップの時間だァ!!!」
天井「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
- 33 :>>1[saga sage]:2012/02/29(水) 19:59:46.33 ID:p2aX95150
ガチャ
一方通行「ただいまァ」
木原「はー……スッキリしたわ」
芳川「おかえりなさい、ずいぶん遅かったわね」
一方通行「あァ、他学区ン所の生ゴミ置き場に捨ててきたわ」
木原「関節外したまま生ゴミ置き場に頭から突っ込ませたからこれに懲りて反省するだろ」
芳川「………ほら、00001号出てきて良いわよ」
00001号「実験は凍結………ということはミサカはこの先どうなってしまうんでしょう…
とミサカは自分の存在理由について問いかけます」
木原「おぉ……コイツが俺の娘か……善い子そうじゃねぇか」ワシャワシャ
00001号「わっぷ……娘?どういうことなのでしょう?
とミサカは頭を撫でられつつも言葉の意味が理解できません」
一方通行「そのまンまの意味だよ」
木原「今日からお前もウチの家族だ」
00001号「家族……」
- 34 :>>1[saga sage]:2012/02/29(水) 20:01:50.16 ID:p2aX95150
- 一方通行「そンで俺がお前の兄貴だ」
木原「そして俺がお前の親父だ!!ってお前が兄貴とか似合わねぇわ!!」
一方通行「うるっせェ!!」
00001号「……分かりました、とミサカは返事をします」
木原「おう!よろし……」
00001号「そして……これからよろしくお願いします、お兄ちゃん、お父さん」
木原・一方通行「!!!!!」
00001号「とミサカはハニカミながら言って……って、あれ?」
一方通行「……木原くン……」
木原「何も言うな……分かってる……」
木原・一方通行(可愛過ぎて顔を直視できねェ………!!)
一方通行(なっンだよ!!俺が想像してたよりも最っっ高じゃねェか!!)
木原(やっべー…一瞬息が詰まって昇天しかけたわ……ッベー)
00001号「ど、どうしたのでしょうか……何かおかしかったでしょうか?
とミサカは自分の語彙能力を疑います」
芳川「大丈夫よ、ただの親馬鹿とシスコンだから」
布束(どうやら上手くいったようね……)
- 35 :>>1[saga sage]:2012/02/29(水) 20:04:06.15 ID:p2aX95150
一方通行『あー……妹が欲しィ……なンで俺にはいないンだろォな……』
布束『……何を言っているのかしら?』
一方通行『妹がいればいいよなァ……って思ってるだけだァ……あァー……』
布束『…… if...貴方に妹ができたとしたらどうするつもり?』
一方通行『可愛がるに決まってンだろォが!!』
布束『ほぉ……』
布束(あの会話から一方通行は妹を渇望していたと感じたわ……)
布束(妹達が一方通行や木原さんに懐いたのは偶然ではない……)
布束(Because
私が学習装置【テスタメント】で妹達に『妹属性』と『娘属性』をインプットさせたから!!)カッ!!
布束(……上手くいって本当に良かったわ)
- 36 :>>1[saga sage]:2012/02/29(水) 20:11:35.39 ID:p2aX95150
- 【次回予告】
容姿端麗、学業優秀、スポーツ万能、皆から憧れる存在
『御坂美琴』
しかし彼女には人には(あまり)言えない趣味(ひみつ)があった
一方通行「ここにある全部が美琴なンだよ!!
認めねェってほざくンなら俺がブッ飛ばす!!!
次回―俺の妹がこんなにも可愛かった
- 37 :>>1[saga ]:2012/02/29(水) 20:13:59.39 ID:p2aX95150
- 以上で今日の投下は終了です
皆さんのおかげで気力が元に戻りました
次回予告のネタは俺妹のCMのアレです - 48 :>>1[saga ]:2012/03/02(金) 00:03:12.50 ID:o2OXZxgg0
- 次回予告通りやると言ったな…あれはウソだ
投下します
今回の話は >>35 から一ヶ月経ったぐらいの設定です - 49 :>>1[saga sage]:2012/03/02(金) 00:05:53.57 ID:o2OXZxgg0
一方通行「っとォ……これで大体引越しは済んだかァ?」
00001号(ミサカ)「ありがとうございます、とミサカはお兄ちゃんに感謝の意を示します」
一方通行「いいンだよ、ンなこといわなくてもなァ……兄貴として当然のことをやっただけだよ」
ミサカ「それでもお兄ちゃんには感謝の言葉だけでは済みません、とミサカはもう一度深々と頭を下げます」
一方通行「はァ………ンで、さっきからずゥーっと泣いている木原くンはいつになったら泣き止むンですかァ?」
木原「ウグ …仕方……ねぇだろ…ヒグッ 娘が…2万人もできたのに…ヒック
どうして世界中に散らばらなきゃいけねぇんだよ!!」
一方通行「仕方ねェだろ……こいつら妹達2万人全員を学園都市に住まわせる訳にはいかねェだろォし……
それに全員って訳じゃねェだろ……ウチに住まわせる妹達は6人、ここ以外の各学区に1人住むから
28人が学園都市にいるだろォが」
木原「馬鹿野郎!!娘を心配しねぇ親がいるわけねぇだろうが!!」
一方通行「娘を信じるのも親の役割だと思うンだけどなァ」
木原「生まれてきたばっかりの娘もいるんだぞ!!………ああそう思うとまた悲しくなってきた」ウウゥ
- 50 :>>1[saga sage]:2012/03/02(金) 00:08:01.46 ID:o2OXZxgg0
一方通行「駄目だこりゃ……またしばらく泣きっぱなしだなァ……」
ミサカ「このまま放っておいてもいいのでしょうか?とミサカは……あ」
一方通行「あァ?どうしたァ?」
ミサカ「お兄ちゃんどうしましょう……ミサカは下着やら何やらが…ゴニョゴニョ ///」
一方通行「あー……そォいや衣類とか全然なかったな……よし、買いに行ってくるわ
しばらく木原くンをなだめておいてくれ、01030号」
01030号「ハイ、とミサカはお父様と一緒に留守番をします」
一方通行「他の妹達の日用品揃えるから遅くなるかもなァ」
ミサカ「では、ミサカも荷物持ち兼下着選びをする為に一緒に行ってもいいですか?
とミサカはお兄ちゃんに同意を求めます」
一方通行「おォ頼むわ…ンじゃ、いってきまァす」
- 51 :>>1[saga sage]:2012/03/02(金) 00:11:15.31 ID:o2OXZxgg0
ミサカ「……結局の所お兄ちゃんが全部荷物を持つんですね……とミサカはお兄ちゃんを見つめます」
一方通行「当たり前だろォが……兄妹云々の前に女に荷物持たせるわけにはねェだろ」
ミサカ「むぅ……でもこれでは私が来た意味が無いと思います、とミサカは不満を洩らします」
一方通行「俺だけじゃァ女モンの下着とかわかンねェし……それに男の俺が女モンの下着を買うとかもおかしいだろ」
ミサカ「……それもそうですね……むむ、あの人相の悪そうな人たちが女性を囲んでます
と、ミサカは今見ている事を実況します」
一方通行「あれはなァ『スキルアウト』って連中だ……関わるまでもねェ」
ミサカ「そうですか……でも囲まれている女性は私そっくりな人ですよ、とミサカは自分に瓜二つな女性を指します」
一方通行「あァン?」
スキルアウトA「君可愛いねぇー俺らと遊ばない?」アッハッハ
スキルアウトB「それ常盤台の制服じゃん」ヒュー
スキルアウトC「ちゃんと帰りは送ってってあげるからさー」マァイツカハシラナイケド
ミサカ「あそこにいるのは検体番号何番のミサカでしょう?とミサカはお兄ちゃんに……ってあれ?」
一方通行「てめェら何してンだゴルァァァ!!!」ベキバキドゴォ
スキルアウトA「ゴファ!!?」ドゴォッ
スキルアウトB「てめぇ!!いきなり何しやがる!?」
一方通行「あァ!!?人の妹をイジめておいて何言ってるンですかァ!?この三下どもはァ!?」
「ちょっ、アンタ!!いきなり何言って……」ポスンッ
一方通行「安心しろォ……兄ちゃンが守ってやるからよォ……」ワシャワシャ
「は、ハァ!?どういう意味なの?」
スキルアウトB「ハッ!不意打ち一発喰らわせただけでいい気になってんじゃねぇ!!」シュッ
一方通行「オラァ!!ベクトルカウンターパンチ!!」ドゴォッ
スキルアウトB「ゴブッ!!」ドサッ
一方通行「てめェら三下ごときに『反射』を使うまでもねェ……木原くン直伝の技見せてやンよォ!!」バキボキ
- 52 :>>1[saga sage]:2012/03/02(金) 00:12:40.80 ID:o2OXZxgg0
一方通行「二度と俺の妹に手ェ出すンじゃねェぞ、コラ」ゲシッ ゲシッ
スキルアウト達「へ………へい」ボロボロ
一方通行「ったくよォ……オイ、大丈夫か?」
「……あんた、誰?」
一方通行「あン?そりゃあお前らの兄ちゃ……あれ?」
一方通行「お前もしかして……」
ミサカ「お兄ちゃん少しやり過ぎではないでしょうか、とミサカは喧嘩が終わったお兄ちゃんに近寄ります」
「へ…え!?わ、私!!?」
ミサカ「おやおやミサカの顔に何かがついているのでしょうか?とミサカは……あれ?この人はもしかして……」
一方通行「あぁ……間違いねェ……ていうかやっちまったァ……」
一方通行「妹達のオリジナル……学園都市超能力者【レベル5】第三位 御坂美琴だ」
ミサカ「オオゥ……なんてこった……とミサカは天を仰ぎます」
御坂「ちょっと!!どういうことなのか説明して頂戴!!」
- 53 :>>1[saga sage]:2012/03/02(金) 00:14:14.94 ID:o2OXZxgg0
一方通行「……以上が事の真相だ」
御坂「クローン…?妹達…?絶対能力進化…?……2万…人の…殺害?」
ミサカ「お姉様に言っても良かったのでしょうか?とミサカはヒソヒソ声で問いかけます」ヒソヒソ
一方通行「遅かれ早かれこの事実は気づくだろォよ」ヒソヒソ
ミサカ「どうか落ち着いてくださいお姉様、とミサカは……」
御坂「落ち着いていられる訳ないでしょ!!そんな実験が今も行なわれてるなんて!!!」
一方通行「……あァ?…あァ、付け加えて言うとなァ……」
御坂「それに第一位の為の実験!!?そんな誰とも分からない奴のせいで妹達が……」
一方通行「俺が第一位の一方通行な」
御坂「」
一方通行「それと実験はとっくに凍結させたからなァ、落ち着けよ」
御坂「」
- 54 :>>1[saga sage]:2012/03/02(金) 00:17:57.97 ID:o2OXZxgg0
御坂「え?凍結したの……?」
一方通行「おォ、俺が実験を発案した奴を生ゴミン中に突っ込ンだからな」
御坂「………一つだけ聞いていい……?『絶対能力進化』を行なわなかった理由は何?」
一方通行「何いってンだ?」
一方通行「妹を犠牲にする兄貴がどこにいンだよ?」
御坂「……妹?」
一方通行「あァ……俺は妹が欲しかったンだよ……なンつーかな……
俺は木原くンっていう親代わりの科学者がいンだよ」
一方通行「木原くンにもさ、妹がいるらしいンだよ……いっつも小馬鹿にしてンだけど…
その時の表情…っていうのかァ……すっげェ嬉しそうなンだよなァ」
一方通行「だからよォ……俺も妹がいればなァってずっと考えてたンだよ」
一方通行「そんな時こいつが現れてくれたンだよ……
もゥなンていうか…最っ高に舞い上がっちまったンだよ」ポスンッ
一方通行「だからこいつらは絶対に守るし傷つけねェ……それだけだ」ワシャワシャ
ミサカ「改めて聞くとなんだか照れてしまいます…
とミサカはナチュラルに頭を撫でてくるお兄ちゃんに感想を言います」
御坂「………それを聞いて安心したわ」
御坂(それにしてもお兄ちゃんか……私も一人っ子だから羨ましかったりするのよね)ジー
一方通行「………」ポスンッ
御坂「うぇ!? ///」ワシャワシャ
一方通行「お前もよォ俺にしてみれば妹みたいな存在だからなァ……甘えてもいいンだぞ?」
御坂「ちょっ、何言ってんのよ……!! ///」カァァァ
一方通行「確か常盤台ではお姉様…って呼ばれてンだっけな?……年上に甘えた事ねェだろ?」
一方通行「なにかあったら俺に言え、それが兄貴の役目だからな」
- 55 :>>1[saga sage]:2012/03/02(金) 00:21:05.13 ID:o2OXZxgg0
御坂「あぁもぉ!!なんかやりづらい!! ///」
一方通行「クカカカカカ!!……そォいやァ連絡先わかンねェよな……ケータイ出せ」
御坂「………ハイ」ゲコッ
ミサカ「おぉ、お姉様のケータイはゲコ太ですね、とミサカはお姉様のケータイを指差します」
御坂「え!!まさかアンタもゲコ太好き……」
ミサカ「イヤイヤ私はそんな幼稚な趣味じゃないですよ、とミサカは鼻で笑います」フッ
一方通行「奇遇だなァ、俺もゲコ太は好きだぜェ?持ってンのはケロヨンのシールだけだけどな」スッ
御坂「!!?それはケロヨンのレアシール……どうして持ってんのよ!?」
ミサカ「それはですね、ミサカ01030号がその手のシリーズが大好きだからです、とミサカは呆れ気味にいいます」
一方通行「妹が好きなもンは一応全部知っておかねェとなァ、兄貴として」
御坂「うぅぅ……いいなぁ……」
一方通行「………今度一緒にゲコ太のグッズでも買いにいくかァ?」
御坂「!!うん!!ありがとう、お兄ちゃ……!!」
ミサカ「おやおや?とミサカはお姉様を見つめます」ニヤニヤ
御坂「ち、違うわよ…!!お兄ちゃんって呼びたいって言うわけじゃなくて……ちょっとした拍子で…… ///」
ミサカ「ふぅ…こんなツンデレなお姉様をどう思いますかお兄ちゃん?とミサカは……?」
一方通行(テレながら誤魔化す妹とか……やっっべェわ……なンか本っっっ当に抱きしめたくなっちまいそうだぜ……)
ミサカ「あれ?こんなシーン見たことあるぞ?とミサカはデジャヴュを感じます」
- 56 :>>1[saga sage]:2012/03/02(金) 00:26:02.88 ID:o2OXZxgg0
- 【次回予告】
「よぉ第一位」
一方通行「久しぶりだなァ……おい」
一方通行「妹には手を出すンじゃねェぞ!!クソ野郎!!」
「ハッ……説教か?俺のやり方に常識は通用しねぇよ」
「このシスコン野郎」
一方通行「安心しろォ、自覚はある」
- 57 :>>1[saga]:2012/03/02(金) 00:28:23.92 ID:o2OXZxgg0
- 本日の投下終了です
ゲコ太好きの一方通行なんて一方通行じゃない!!という人がいると思いますが
俺の一方通行SSに常識は通用しねぇ(ドヤァッ
すいません調子に乗りました - 60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/02(金) 00:55:28.06 ID:a8jDIVCpo
- 一気に製造してたのか…
- 62 :>>1[saga]:2012/03/02(金) 01:09:50.73 ID:o2OXZxgg0
- >>60
芳川「妹達はまだ50人程度しか生まれてないけど……製造をストップする?」
木原「あぁ!?何言ってんだ!!2万人全員生まれてきたほうが良いに決まってんだろうが!!」
一ヵ月後...
アレイスター「2万人も籍を作る訳にもいかないので世界中に散らばせる」
木原「アレイスタァァァァァァァァァァァ!!!!!」
こんな感じです
製造ペースが早いのは木原くンと一方通行が色々と手伝いました
(※体に負担をかけないように産んだので調整(治療)とかあんまりしなくていいです) - 73 :>>1[saga sage]:2012/03/04(日) 00:33:29.34 ID:wrgOHd1N0
「……おい、治療って言ってただろ?なんだよこの大掛かりな部屋は」
研究員「ああ、治療だ………おまえの体を改良するためのな」
「あァ?どういう事だ?」
研究員「キミの能力は連射が不可能な上に両掌から一本ずつしか出せない……
どう開発しようがそれは修正できないようだ」
「おい、それとこれとどう関係が………」
研究員「ならば逆転の発想だ、お前の体をサイボーグ化し、掌を増やせばいい」
「あァン!?ふざけてンのか!!ぶっ殺」 キィィィィィィン
「!!?ガ……ハッ………能力が……使えねェ……?」
研究員「AIMジャマーだ……これで能力は使えん」
研究員「なぁに、負担などは一切無い、むしろキミはいずれ私達に感謝するよ」
「ンな訳……ねェだろォが………」
(クソが……麻酔も投与しやがったな………意識が……)
- 74 :>>1[saga sage]:2012/03/04(日) 00:34:58.52 ID:wrgOHd1N0
研究員「さて、それでは始めよ……?なにやら外が騒が……」
ドゴォォォォォォォォン!!!
研究員「ヒィッ!!……な、なん」ガシッ
「テメェらかァ………愉快でクソったれな計画やってンのは……?」
研究員「だ、誰だ……お前は……」
「こンな実験やっておいて俺の事がわかンねェわけねェよなァ……?」
研究員「白い髪…白い肌…赤い瞳……まさか……!!」
「気づいたかァ?テメェはこの学園都市で一番喧嘩を売っちゃァいけねェ奴に喧嘩を売ってんだ」
研究員「一方……通行………!!だ、だが…お前には直接は関係ないはずだ!!どうして……」
一方通行「あァ……?何寝ぼけた事抜かしてやがる……テメェよォ……」
一方通行「妹に手を出すンじゃねェぞ!!クソ野郎!!」 バキッ
研究員「ゴファッ!!?」ドゴォッ
- 75 :>>1[saga sage]:2012/03/04(日) 00:37:11.21 ID:wrgOHd1N0
(………ん……あれ?体の自由がきく?)
一方通行「おォ……気がついたかァ」
(………誰だ?こいつ)
一方通行「休ンどけ……まだ全快じゃねェだろ?それと……」ギュッ
(な…!!抱きついてきた…!!? ///)
一方通行「………すまねェな……気づくのが遅れちまって…こんな兄貴で悪かった」
「………兄……貴……?」
- 76 :>>1[saga sage]:2012/03/04(日) 00:39:59.02 ID:wrgOHd1N0
【半日前………】
一方通行「…………アッチィな」
一方通行(今日は妹達の調整(治療)だから自由にしていいとか言われたンだがな……
……妹と一緒にいねェ日なんていつぶりだァ?)
一方通行「にしても……外に出てみたのはいいが暑ィな……風が吹いてくれりゃァいいンだが」
「よぉ第一位」
一方通行「あー……無理だなこりゃァ、全くの無風状態だ」ハァ
「おい、第一位の一方通行さんよぉ」
一方通行「風のベクトル操りゃァいいンだが……風が吹いてねェンなら」ウン
「…………」バサッ
轟ッ!!
一方通行「乱反射ァ」キィン
「おいおい、風が欲しいって言ったから起こしてやったのにそりゃあねぇんじゃねぇか?」
一方通行「あァン?盗み聞きしてンじゃねェよ」
「じゃあ無視すんな、ムカツク」
一方通行「久しぶりだなァ……オイ」
一方通行「親友で第二位の垣根帝督くンよォ」
垣根「この野郎!!ここ一ヶ月連絡いれずに何やってたんだよ!!」
- 77 :>>1[saga sage]:2012/03/04(日) 00:41:58.05 ID:wrgOHd1N0
一方通行「という事があって連絡できませンでしたァ、ごめンなさァい」
垣根「妹達を妹に……か……よかったじゃねぇか、念願の妹ができて」
一方通行「現在俺ァ最っ高の気分だぜ……そういえばお前の妹も元気か?」
垣根「まあな!!憎まれ口を叩きつつも照れる時は可愛いです、本当にありがとうございます」
一方通行「俗にいうツンデレ……ってやつかァ?心理定規も多感期って所か」
垣根「心理定規のそんな所が可愛いんだよ……この前暗部の仕事行く時も
『また危険な仕事?死んでも知らないわよ……でもまぁ……死なないでよ…馬鹿兄貴』ってね
もうあの時は仕事投げ出して一日中一緒にいてやりたかったわ」
一方通行「……やっぱり妹っていいよなァ…」フッ
垣根「当たり前だろ」ニヤリ
一方通行「……」握手
垣根「……」握手
- 78 :>>1[saga sage]:2012/03/04(日) 00:43:27.92 ID:wrgOHd1N0
垣根「それにしても……お前本当に実験を始める前に
『量産型能力者計画』や『絶対能力進化』とか聞いたこと無かったのかよ?」
一方通行「あァ……『量産型能力者計画』とかいう単語は今初めて聞いたンだが」
垣根「暗部では結構有名な計画だったんだぞ?……ていうことはあの計画すら知らねぇのかもな?」
一方通行「あン?」
垣根「『暗闇の五月計画』……って聞いたことあるか?」
一方通行「……詳しく聞かせろォ」
- 79 :>>1[saga sage]:2012/03/04(日) 00:45:43.49 ID:wrgOHd1N0
垣根「……みたいな計画だ」
一方通行「……俺の演算能力や人格を植え付けるだァ…?
ンな計画があったら木原くンが知らねェ訳ねェだろ」
垣根「お前に関する実験は大抵の場合は木原の親父さんか天井っていう研究員が携わってるはずだろ?」
一方通行「天井の野郎は俺を『絶対能力者』にする以外興味はねェはずだ」
垣根「……学園都市の闇っていうのは大抵自分の利益ばっかり考えるからな」
一方通行「独断で実行ってかァ…?ふざけンじゃねェよ」
垣根「この組織は今もなお存在しているそうだ」
垣根「……そして、俺はこの計画が行なわれている場所を知っている……さて、お前はどうする?」スッ
一方通行「……言うまでもねェ」パシッ
垣根「……そうか、行ってこい」
垣根「こうも簡単に俺が資料を渡しちまうとはな……俺も甘ぇな」
垣根「…………ハァ」ピッ
垣根「……もしもし、木原の親父さん?俺です……ちょっと伝えたい事が……」
- 80 :>>1[saga sage]:2012/03/04(日) 00:49:10.51 ID:wrgOHd1N0
垣根「………ハイ、じゃあその時間に行きます」ピッ
垣根「………ふぅ……これでなんとかなるかな……っと」
垣根「一番重要なこと忘れるとこだったぜ」ピッ
垣根「………ハーイ!お兄ちゃんですよー!!
…いやいや、怒んなって妹との会話でハイテンションになるだけだって」
垣根「今日はちょっと仕事だから……大丈夫大丈夫ただの護衛みたいなもんだからよ」
垣根「だから遅くなるから……女?イヤイヤイヤイヤ…何言ってんだよ、俺にはお前しかいないから」
垣根「本当だって………オイ、お前も遅くなるってどういうことだ?男か?」
垣根「仕事!?おまっ……またキャバ嬢みたいな事やるつもりか!?」
垣根「やめてやめてやめてやめてやめて俺の寿命が縮みまくるからやめてやめてやめて
マジやめて心臓に悪いやめてやめてやめて俺の心が冷蔵庫やめてやめてやめて俺死んじゃう」
垣根「欲しい物があったらあげるから!!俺学園都市第二位だし!!財政力も第二位だし!!」
垣根「……………うん、分かった、絶対約束する……じゃあな」ピッ
垣根「……………………」バタッ
垣根(…………『何もいらないから明日はずっと一緒にいてくれる?』……って…………
俺を悶え殺す気か………!!…………絶対約束守ろう)
- 81 :>>1[saga ]:2012/03/04(日) 00:52:30.12 ID:wrgOHd1N0
- 前半終了
うん、第一位も第二位もシスコンだけど学園都市は今日も平和です
>>74 誤字った、死にたい
×「気づいたかァ?テメェはこの学園都市で一番喧嘩を売っちゃァいけねェ奴に喧嘩を売ってんだ」
○「気づいたかァ?テメェはこの学園都市で一番喧嘩を売っちゃァいけねェ奴に喧嘩を売ってンだ」 - 92 :>>1[saga sage]:2012/03/06(火) 17:04:03.23 ID:w+QdRfTB0
【時間は戻り………】
「じゃあ、アンタが一方通行……なのか?」
一方通行「………すまねェな……こんな奴の人格を無理やり植え付けられちまって……」
「別に気にしちゃいねぇよ……そのおかげで『窒素爆槍』が使えるようになったんだし……」
「それよりも……兄貴……ってどういう意味だよ?」
一方通行「ン?……あァ、俺の人格を植えつけちまったって事は……実質お前は俺の妹みてェなもンだろ?」
「いや、その理屈はおかしい」
一方通行「第一位が言ってるからおかしくねェ」
「おかしくないのか?」
一方通行「うン」
「なら仕方ないか」
- 95 :>>1[saga sage]:2012/03/06(火) 17:07:34.33 ID:w+QdRfTB0
一方通行「さてとォ、ここから出るぞ」
「えっ……他の研究員とかは?」
一方通行「全員気絶させてやった」
「……流石、第一位は伊達じゃねぇな」
一方通行「研究員なンざ俺の敵じゃねェンだよ……そォいやァお前の名前聞いてなかったな」
「あ、言ってなかったっけ?黒夜、黒夜海鳥だ」
一方通行「そうか…ンじゃ行くかァ、黒夜」
黒夜「うん」
一方通行(……なンだァ?この違和感は……研究員が極端に少ねェし、警備も手薄すぎだ……
それに実験の被害者のガキがコイツしかいなかった……どォいうことだ……?)
【同時刻・別の研究所】
垣根「……一方通行は無事に保護したようです、木原の親父さん」
木原「そうか……じゃあ俺達ももうひと踏ん張りすっかな」
木原『オイ、テメェら聴こえてるな『猟犬部隊【ハウンドドッグ】』ども
引き続きこのクソみてぇな組織潰すぞ……オーソン、オラフ、ルル、テメーらはガキどもの保護に回れ』
オーソン・オラフ・ルル『了解』
木原『ナンシー、ロッド、ヴェーラ、ケインズ、テメーらは研究員どもを皆殺しにしろ、容赦すんな』
ナンシー・ロッド・ヴェーラ・ケインズ『分かりました』
木原『デニス、マイクは俺らと合流だ、嗅覚センサー使ってな』
デニス・マイク『サー、イエッサー』
- 96 :>>1[saga sage]:2012/03/06(火) 17:09:03.60 ID:w+QdRfTB0
木原「さて」
ダダダダダダダダダダダダダ!!!!
垣根「おおっと」バサッ キキキキキキキィン!!
木原「お、悪ィな、っとぉ」ダダダダダダダダダダ!!!
警備「ギャァ!!」
垣根「油断すると撃ち抜かれるっすよ」
木原「平気平気、こっちには垣根帝督っていう強力な護衛がいるからよぉ」
垣根「……ハッ、それもそうっすね」
- 97 :>>1[saga sage]:2012/03/06(火) 17:10:41.45 ID:w+QdRfTB0
木原「ここが中心部って所かねぇ」バタンッ
研究員「き、貴様ら!!どうして私達を潰しに……!?お前は垣根帝督……まさか貴様が……」
垣根「ああ、俺が情報を漏らした」
研究員「貴様!!暗部のくせにどうして裏切った!!?」
垣根「ハッ……闇の中じゃあ裏切りも策略も当たり前だろ?それにな」
垣根「俺に説教か?俺のやり方に常識は通用しねぇよ」
木原「垣根、テメェの任務は護衛だけだ、手ェ出すんじゃねぇぞ」
垣根「……別にいいじゃないっすか……こいつらにそこまで価値が……」
木原「……血に染まった手で心理定規ちゃんに触れるつもりか?」
垣根「……!!」
木原「テメェは兄貴だろ?……こういう汚ェ仕事は大人に任せとけ」
垣根「……チッ……やっぱり敵わねぇわ」
木原「さ、て、と…テメェら覚悟できてんだろうな……?俺に無許可でこんな計画をしてたんだからよ」
研究員「ヒィ!!…あ、あなたはあの『木原一族』の人でしょう……これぐらい……」
木原「ああ、確かに俺は幻生のジジイの血を受け継いでいる……だがな、俺は木原である前に」チャキッ
木原「ガキどもの親父なんだよ」パァン!
- 98 :>>1[saga sage]:2012/03/06(火) 17:12:44.91 ID:w+QdRfTB0
デニス・マイク「デニス、マイク、ただいま合流しました」
木原「おう、こっちもあらかた片付けた所だ」
デニス「……?隊長、護衛の第二位が見当たらないのですが」
木原「ああ…もう護衛の必要ねぇから帰したわ……
こんな胸糞悪い所にずっといさせるわけにはいけねぇだろ?今頃妹の心理定規ちゃんと仲良くやってるだろ」
木原「それとな、あいつは第二位じゃなくて『垣根帝督』っていうちゃんとした名前があんだよ」
マイク「……隊長は変わりましたね……昔は周りの人間なんて気にせずに任務を全うしていたのに……」
木原「…守るべき家族がいるから…ってか?……テメェらも部下だがな、俺にとっちゃ家族みてぇなモンだぜ?」
デニス「隊長……」
木原「……ま!その家族も今からこき使うけどな!!……ここにある資料全部回収するぞ」
デニス・マイク「サー、イエッサー!」
デニス「…あ、隊長、息子(一方通行)さんに電話しなくていいんですか?」
木原「あ……そういえばそうだったな……連絡入れとくか」ピッ
- 99 :>>1[saga sage]:2012/03/06(火) 17:15:25.30 ID:w+QdRfTB0
黒夜「うー……なんで私がおんぶされなきゃいけないんだ」
一方通行「お前まだ麻酔が抜けきってねェだろ?無茶すンな」
黒夜「……これからどこ行くつもりだよ?」
一方通行「とりあえず家に帰ってだな……木原くンも心配してるだろうし」ピリリリリリ
一方通行「ン……電話か……もしもしィ?」
木原『よう、一方通行!ちょっと今日は仕事で遅くなりそうだから外で飯食っといてくれや!!
娘達の方も調整(治療)先で飯食っとくらしいんだわ!じゃ!」ピッ
一方通行「おォーい、木原く……あの野郎ォ……言いたい事だけ言って切りやがった……」
黒夜「どうかしたのか?」
一方通行「あァ……まァ飯食いに行くか」
黒夜「?……うん……」ハッ
一方通行「あァ?どォした?」
黒夜「………」ジー
一方通行「おもちゃ屋なンて見てなンか欲しいモンでも……」
イルカの人形「」キュイ!
黒夜「……… ///」キュン
一方通行「……ちょっと目ェ瞑ってここで待ってろォ」
- 100 :>>1[saga sage]:2012/03/06(火) 17:21:08.70 ID:w+QdRfTB0
一方通行「……目ェ開けていいぞ」
黒夜「ん……どうかし……」
イルカの人形「」キュイ!
黒夜「!!!イルカちゃん!!」
一方通行「オラ、やるよ」
黒夜「え……いいのか?」
一方通行「別にいいンだよ……家族が遠慮することはねェンだからよ」
黒夜「……えへへへ、イルカちゃぁん ///」ギュッ
一方通行(……やっべェな……人形一つでこンなリアクションが出るたァ……)
黒夜「あ、ありがとう……ちゃん ///」ボソボソ
一方通行「あァ……?なンか言った……」
黒夜「ありがとう、あんちゃん ///」
一方通行「」
一方通行(お、お、おおおおちつけェェェェェェェ!!俺ェ!!!
今、今さっき、あ、あ、あんちゃんだってェ!!?)
一方通行(カキコカケキカケカコキクカケカキクコキクカケカキクコォァァァァ!!!!
イイイイイイイねェ!!最っっっ高っっっだねェ!!!!)
黒夜「……やっぱりあんちゃんって言うのはおかしかったか…?」
一方通行「いいや、全然おかしくねェ」キリッ
黒夜「そ、そうか……えへへへ」ニヘラ
一方通行(顔に出すンじゃねェぞ一方通行テメェは兄貴だ学園都市一位だ
妹の笑顔だけで発狂すンじゃねェぞ……よし)
黒夜「で、でさ…ちょっとお願いがあるんだけどさ……」
一方通行「なンだ?」キリッ
黒夜「手ェ……握って歩いていいか? ///」カァァァ
一方通行(あ、駄目だ勝てねェわ)
- 101 :>>1[saga sage]:2012/03/06(火) 17:26:17.47 ID:w+QdRfTB0
一方通行「で、なンだかンだで飯食い終わって家に到着しましたァ」
黒夜「あんちゃんがいきなり叫びだした時はびっくりしたぜ……」
一方通行「あァ……なンか…悪かったな」
黒夜「……私ここにいていいのかな」
一方通行「……何いってやがる……お前も俺の家族に決まってンだろォが」ガチャッ
一方通行「ただいまァ」
ミサカ「おかえりなさい、とミサカはお兄ちゃんに帰宅の挨拶をします」
01030号「お父様はまだ帰っていません、とミサカ01030号はお兄様に報告をします」
一方通行「他の妹達はどうしたァ?」
01030号「13577号と19090号は病院で占い雑誌を食い入るように見ていたので
まだしばらく帰ってこないでしょう、とミサカは推測します」
ミサカ「20000号はお兄ちゃんのベッドの中で
『ハァハァ おにいタンの汗が染み込んだベッド ハァハァ』と言っていたのでミサカ達で
袋にしました、とミサカはお兄ちゃんに奴の今後の対処法をどうすればいいか聞きます」
一方通行「……あァ、どォすっか…それ聞いて危機感覚えたわ」
10039号「後ろにいる方はもしかしてお友達ですか?とミサカ10039号は兄に質問します」
黒夜「え…?ええ?同じ顔…?どういうこと?」
一方通行「違ェよ…こいつも今日から家族だ……それとお前達の妹にもなるなァ」
10039号「ほう…妹達以外に妹ができるとは思いませんでした、とミサカは驚きを隠せません」
黒夜「いや、表情あんま変わってねぇじゃん」
ミサカ「とても可愛い子ですね、とミサカは新しくできた妹を見ます」
01030号「ワシャワシャ、とミサカはお兄様の真似をして妹の頭を撫でます」ワシャワシャ
ミサカハ...ミサカハ...ミサカハ...ウワ!ナニスンダ!
一方通行(……ハッ、家族っていうもンは……やっぱりなァ……)
一方通行「いいもンだよなァ」
ミサカ「何がですか?とミサカはお兄ちゃんに質問します」
一方通行「なンでもねェ……独り言だァ……」
一方通行「妹ォ」
- 102 :>>1[saga]:2012/03/06(火) 17:29:33.22 ID:w+QdRfTB0
- 投下終了です
黒夜が可愛い過ぎて一方通行がおかしくなりました、しょうがないよね
あと、スレタイ回収したけど続きますから
続きちゃんと書いてますから - 127 :>>1[saga sage]:2012/03/07(水) 22:30:44.33 ID:KjdkvXSq0
一方通行「……眠ィ……微妙に目が覚めちまった……もォ一回寝るかァ…」
「ニャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!???」
一方通行「……あン?」
「ミサカァ!!テメェ!絶対ェ許さねェ!!」
「よく似合ってますよー、とミサカは黒夜を見て薄ら笑いを浮かべます」ププー
「こっちみンなァァァァァァァ!!!つーか外せェェェェェェ!!」
一方通行「ンだよ……朝っぱらから騒がしくしてンじゃねェよ」
一方通行「妹ォ、黒夜になにやって……」ガラッ
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「にゃ!!?」
一方通行「」
- 128 :>>1[saga sage]:2012/03/07(水) 22:32:54.28 ID:KjdkvXSq0
ミサカ「おはようございます、とミサカはお兄ちゃんに朝の挨拶をします」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「あ、あ、あ、あ、あ、あんちゃん!!これはその、違ッ!! ///」
一方通行「」
ミサカ「おやおや、何が違うんですか?とミサカは黒夜の言い訳を聞きます」ニヤニヤ
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「お前がつけたンだろォが!!人が寝てる間に変なもンつけてンじゃねェ!!
それもこれ着けてる間能力使えねェし!!」
ミサカ「AIMジャマー付きの猫耳と尻尾です、ミサカ以外の人では取れませんよ、とミサカは黒夜に説明します」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「ンだよそれ!?何が楽しくて……」
一方通行「」チョイチョイ
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「……ん?どうしたあんちゃん」ヒョコヒョコ
一方通行「」ギュッ ナデナデ
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「にゃあん!!!? ///」
- 129 :>>1[saga sage]:2012/03/07(水) 22:35:22.98 ID:KjdkvXSq0
一方通行「」ナデナデナデナデナデナデ
ミサカ「ぬわ!!なんともうらやまけしからん!!とミサカは黒夜に嫉妬します!!」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「ああああああんちゃん!!くすぐった……ひゃん!! ///」
一方通行「」ナデナデナデナデナデ……
木原「くぉら!!何朝っぱらから妹に欲情してやがる!!」ゴンッ!
一方通行「ゴハッ!」ベシッ
木原「ったく……オイ大丈夫か黒よ……」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「う……うん」
木原「」
黒夜「お……親父?どうした?」
木原「………木原数多……我が人生に……一片の悔い……無し」バタッ
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「お…親父ぃ!?」
ミサカ「oh...黒夜……恐ろしい子……とミサカは黒夜の猫耳属性に脱帽します」
- 130 :>>1[saga sage]:2012/03/07(水) 22:40:28.42 ID:KjdkvXSq0
一方通行「ンで…なンでこォいう事になったか説明してくれねェか?」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「ていうかどうして妙な機能備え付けてる猫耳と尻尾持ってんだよ」
ミサカ「それは20000号が
『うへへへへ おにいたんに似合うモノを持ってきたぜ』
とか言っていたので危険を察し没収したものです、とミサカは決してミサカの所有物じゃないと主張します」
一方通行「またあいつかァ……やべェ、俺あいつの兄貴やっていけンのか心配になってきたわ」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「で!!なんで私に着けるんだよ!!」
ミサカ「没収したのはいいのですがこのまま使わないのもどうかと思ったので、とミサカは親指を立てます」ビシッ
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「意味わかンねェぞ、コラァ!!とっと外せ!!」
ミサカ「それはできません、とミサカは宣言します」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「なンでなンですかァ!!?」
ミサカ「それを外すには最低でも5人の妹達の電磁波が必要です、とミサカは黒夜に説明します」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「お前以外の妹達はァ!?」
ミサカ「01030号はまだ寝てます、朝は弱いらしいです
20000号は
『フヒヒヒ おにいたんに似合いそうな女物の服買ってくるぜ!』
と言って出かけていきました
他の妹達は他学区の妹と遊びに行ったそうです」
一方通行「……今後あいつ(20000号)にどォ接すりゃァいいのか分からなくなってきたわァ…」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「ンな事よりも!!遊びに行った奴らとお前を合わせれば5人だよなァ!?」
ミサカ「はい、その通りです、とミサカは憤っている黒夜に返事をします」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「よっしゃァ!!今から探しにいくぞォ!!」
ミサカ「その格好でですか?とミサカは黒夜が今の格好を指摘します」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「う……」
一方通行「……ちょっと待ってろォ……いってきまァす」ガチャッ
ミサカ「お兄ちゃん?どこに……っと行ってしまいました…とミサカはお兄ちゃんの去った玄関のドアを見ます」
- 131 :>>1[saga sage]:2012/03/07(水) 22:44:09.03 ID:KjdkvXSq0
一方通行「ただいまァっとォ…ほらよ、黒夜に似合いそうな服を適当に買ってきてやったぞ」カサッ
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「あんちゃん……」
ミサカ「……もしかしてこれ全部お兄ちゃんが選んだのですか?とミサカは持ってきた服を指します」
一方通行「あァ…そうだが…女モンなンかどう選ンでいいのか分かンなかったからなァ…」
ミサカ(……パンク的なファッションセンス……これがいわゆる厨ニ病という奴ですか…
とミサカはお兄ちゃんのセンスが理解できません)
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「おおおお!!あんちゃんいいセンスしてんなぁ!!」
ミサカ「よかったですね黒夜……とミサカは棒読みでいいます……ハァ」
一方通行「サイズが分かンねェからおおよそのサイズを10通りぐらい買ってきたから適当に合わせとけェ」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「うん!!分かった!着替えてくる」バタンッ
- 132 :>>1[saga sage]:2012/03/07(水) 22:46:11.51 ID:KjdkvXSq0
黒夜「着替えた!!」ガチャッ
一方通行「おォ……似合ってンじゃねェか……妹、どォした?」
ミサカ「いえ……もはや何も言いません…とミサカは……おや、黒夜、猫耳はコートのフード部分で隠しましたか」
黒夜「あぁ、これなら外に出ても変じゃねぇだろ!!さぁ、いくぞぉ!」
黒夜「イルカちゃんはお留守番な」
イルカの人形「」キュイ!
ミサカ「ではミサカが案内しましょう、とミサカは黒夜を誘導します」
一方通行「……木原くンが気絶したままだが……まァいいか、いってきまァす」バタンッ
- 133 :>>1[saga sage]:2012/03/07(水) 22:49:08.12 ID:KjdkvXSq0
黒夜「うー……見つからねぇな…」
一方通行「ほンとにここら辺であってンのかよ……」ヒソヒソ
ミサカ「口から出任せです……お兄ちゃんだって黒夜の猫耳をまだ見ていたいでしょう?
とミサカはお兄ちゃんの心中を察します」ヒソヒソ
一方通行「……あァ、よくわかってンじゃねェか」ヒソヒソ
黒夜「ミサカ!本当にここら辺にいるんだよな!」
ミサカ「はい、近くにいるとMNW【ミサカネットワーク】で受信しました、とミサカは正直に答えます」キリッ
一方通行「……嘘も普通に言えるようになったじゃねェか」ヒソヒソ
ミサカ「実際いるそうですよ……一人だけが、とミサカは報告します」ヒソヒソ
一方通行「……まァ気張っててもなンだ、少し休憩しとけ、黒夜」
黒夜「うー……」
ミサカ「ミサカも賛成です……おや、お兄ちゃん、あそこにクレープ屋がありますよ
とミサカは露骨にクレープ屋の存在をアピールします」
一方通行「……ハァ、妹ォ…黒夜と一緒にここにいてくれェ……」
- 134 :>>1[saga sage]:2012/03/07(水) 22:51:11.15 ID:KjdkvXSq0
店員「おまたせしました、ご注文をどうぞ」
一方通行「イチゴ味一つとォ……おっ、コーヒー味があンのか、それ二つでェ」
店員「かしこまりました」
ワイワイ キャハハハハ アハハハハ マッテヨー
一方通行(ガキどもが多いな……あァ…外からの見学かァ…)
店員「おまたせしました、それとゲコ太ストラップをどうぞ」
一方通行「あン?ゲコ太ストラップ?」
店員「はい、先着100名様にお配りしております」
一方通行(ゲコ太か……そォいやァ美琴が好きだったなァ……)
ワイワイ アチャーケッコウナランデルワネ ショウガナイデスノ モウチョットハヤククルベキデシタネ ワイワイ
一方通行「……あァ、後ろの方も並ンでるンだった……な……」
「って……あれ?」
「どうしたんですか、御坂さん?」
一方通行「おォ、久しぶり…奇遇だなァ美琴」
美琴「あ、兄貴!?」- 155 :>>1[saga sage]:2012/03/09(金) 00:07:22.41 ID:UoocJ2+a0
「お、お姉様のお兄様ですの!?……オホン、はじめましてお兄様、私、白井黒子と申します」
「あわわわわ……すごくカッコイイ人…あ!私の名前は初春飾利です!」
「御坂さんと全然似てないですね……どーも初春のクラスメイトの佐天涙子でーす!」
一方通行「おォ、よろしくなァ……美琴が世話になってンなァ」
初春「いえ!……って今日あったばかりなんですよ」
美琴「ちょ、ちょっとやめてってば!!……兄貴っていうのは兄貴分みたいなもんよ」
一方通行「それでもよォ、俺はお前の事を実の妹だと思ってンだけどな」ポスンッ
美琴「む、むぅ……」ワシャワシャ
白井「お、お姉様が殿方に触れられて……まぁお兄様なら大丈夫ですの」
美琴「で、なんでこんな所に……」
黒夜「いたーーーーーーーーー!!!!」
美琴・白井・初春・佐天「ん?」
- 156 :>>1[saga sage]:2012/03/09(金) 00:10:25.62 ID:UoocJ2+a0
黒夜「ようやくみつかった……ってあれ?一人だけじゃん」
ミサカ「チィ……見つかっちまったか…と、ミサカは……おや、お姉様の方ですか、とミサカは勘違いをしました」
白井「お、お、お、お姉様が、が、が、ふ、ふ、二人!!?」
初春「ええ!?御坂さんと瓜二つ!?」
佐天「御坂さん双子の妹とかいたんですか!?」
美琴「え、ええっと…」チラッ
一方通行「平気だ、戸籍上お前の従妹になってンだよ……6つ子のなァ」ヒソヒソ
美琴「それでも私と同じ顔っていうのは誤魔化しきれないわよ!!」ヒソヒソ
一方通行「憧れて髪型とか色々真似してるっていって誤魔化せ」ヒソヒソ
美琴「えっとね…従妹なのよ!6つ子の!…髪型とか似てるのは私に憧れてて……」
ミサカ「え?そうなん…」ガシッ
一方通行「少し静かにしとこォなァ、妹ォ」ヒソヒソ
ミサカ「そういうことですか……とミサカは状況を察します」ヒソヒソ
- 157 :>>1[saga sage]:2012/03/09(金) 00:12:07.16 ID:UoocJ2+a0
初春「へぇーそうなんですかー…ということは従妹さんももしかして高位能力者ですか?」
ミサカ「いえ、ミサカは異能力者【レベル2】程度です、とミサカは自己申告します」
白井「お姉様と瓜二つな妹様が6人……姉妹丼にしてもまだ……うひひひひ」
一方通行「美琴ォ……こいつなンか起こす前に潰しておいていいか?」
美琴「うん、私も前々から困ってるのよ……」
黒夜「へー……コイツが第三位か……はじめて見るな……」
美琴「そういえばこの子誰なのよ?」
一方通行「あァ…俺の妹だ」
美琴「また妹って……まぁいいわ、私は御坂美琴、よろしくね」
黒夜「私は黒夜海鳥……よろしくな、御坂さんよ」
美琴「……うん……フードがジャマでよく顔が見えないわね、ちょっと見せて…」バサッ
一方通行「あ」
ミサカ「あ」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「にゃ!?」
美琴「」
- 158 :>>1[saga sage]:2012/03/09(金) 00:13:38.19 ID:UoocJ2+a0
初春「うわー!!カワイイー!!」
佐天「うっは…猫耳コスプレって……」
白井「あらあら……随分と変わった趣味を……ってお姉様?」
美琴「………か………」
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「え?」
美琴「かわいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
- 159 :>>1[saga sage]:2012/03/09(金) 00:15:56.65 ID:UoocJ2+a0
白井「ぬわぁぁぁぁんですとぉぉぉぉぉ!!!うぉっ姉様の猛烈なハグゥゥゥゥゥ!!??
羨ましい!羨ましいですのぉぉぉぉぉ!!!」
美琴「この子お持ち帰りしていい!?兄貴、この子お持ち帰りしていい!?」
一方通行「大事なことなンだろうが2回言ってもだめだァ、黒夜は俺の家族だしな」
美琴「兄貴の家族って事は私の家族でもあるでしょ!!ならいいじゃない!!ケチ!
でも、本当にかわいいいいいいいいいい!!!」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ ビリビリ
黒夜(猫耳・尻尾装着中)「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ちょ、電撃!!漏れて……」ポロッ
黒夜「あ」
美琴「あ、あれ?猫耳が取れちゃった………」
黒夜「…………あ…………」
美琴「も、もしかして私のせい?……ご、ごめんね……?」
黒夜「ありがとううううううううううううう!!!!」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
美琴「ええええええええええ!?」
- 160 :>>1[saga sage]:2012/03/09(金) 00:19:10.00 ID:UoocJ2+a0
白井「ハグ返しですとぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!?この子は……
今摘み取っておかなければ…私の脅威になりそうですの……!」チャキッ
初春「白井さん、無闇に能力使うのはやめてください」
一方通行「つーかよォ…黒夜に手ェ出したらマジで捻り潰すぞ」
佐天「お兄さんも落ち着いてください、周りの子供達が泣き出しそうですよ」
美琴「ちょ……力強く抱きすぎ……」
黒夜「ありがとう!お姉ちゃん!!本当にありがとう!!」ギュゥゥゥゥゥゥ
美琴「」キュン
美琴(な、なに…?この感じ……私のことをお姉ちゃんって……?……やっぱり……)
美琴「やっぱりこの子お持ち帰りしたい!!」ギュゥゥゥゥゥゥゥ
白井「そうはさせませんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
一方通行「妹ォ、これもっとけ」クレープアゲル
ミサカ「わかりました、とミサカは渡されたクレープのひとつ(イチゴ味)を食べながら返事します」モグモグ
一方通行「ベクトル当て身」トスッ
白井「はふん」バタッ
初春「白井さん!?」
佐天「『安心しろォ、当て身だ』ですね」
一方通行「………テメェは読心能力者か」
佐天(いや、普通に分かりますって)
- 177 :>>1[saga sage]:2012/03/17(土) 23:53:31.05 ID:YBnjlztu0
美琴「じゃあ黒夜ちゃんの猫耳を外す為に妹達……他の妹を探していた訳ね?」ナデナデ
ミサカ「ハイ、その通りです、とミサカは何故か黒夜を抱えるようにしてベンチに座っているお姉様に返事をします」
美琴「えー?だって黒夜ちゃんかわいいじゃない、ねー」ナデナデ
黒夜「うん!!お姉ちゃん大好き!!」
美琴「はぅ」キュン
ミサカ「ぐぬぬ……私達にはそんな態度とらないくせに…とミサカは黒夜に毒づきます」
黒夜「うるせェミサカァ……テメェがやった事は絶対ェ許さねェからな」
ミサカ「くっ……でもお兄ちゃんは猫耳姿の黒夜をだいぶ気に入ってましたよ、ミサカは黒夜に教えます」
黒夜「え……!?…あんちゃん、本当?」
一方通行「………否定できねェ」
黒夜「!!………時々なら……」
一方通行「あァ?」
黒夜「時々なら……別に猫耳つけても……いいよ? ///」カァァァァ
美琴「」
一方通行「」
ミサカ「」
- 178 :>>1[saga sage]:2012/03/17(土) 23:58:30.13 ID:YBnjlztu0
黒夜「なんて……ね!やっぱり恥ずかしいから無し………って、お姉ちゃん?どうして鼻押さえてるの?」
美琴「気にしなくていいのよ黒夜ちゃん……やっば、鼻血止まんない」
ミサカ「この子は……本当に恐ろしい子!!……お兄ちゃん?」ハッ
一方通行「」
ミサカ「立ったまま……気絶している……だと……?」
一方通行「………ハッ!天使が見えたような気がしたンだが……」
美琴「大丈夫よ、兄貴……私にも天使が見えたから……」
一方通行「そォか……俺の勘違いじゃなかったンだな……ところでよォ…どうしてお前らはここにいンだよ?」
美琴「……あ!ゲコ太ストラップ……じゃなかったクレープ!!」
佐天「はい、御坂さん、黒夜ちゃんと離れたくないだろうと思って買ってきました」クレープアゲル
美琴「あ…ありがとう、佐天さん……ところで……ゲコ太ストラップ……とか…もらってない?」
佐天「あー……私達が並んだ時にはもう無かったらしいですよ?」
美琴「そ、そうなの……ハハハ」ズーン
一方通行「ゲコ太ストラップ……そォいやァ俺ももらったな……ン、じゃァやるよ」スッ
美琴「!!いいの!?」
一方通行「あァ、欲しかったンだろォ?」
美琴「う~……ありがとう!お兄ちゃん……」ハッ
佐天「御坂さんってお兄ちゃんッ子だったんですね」ニヤニヤ
美琴「やっ、いや、違ッ…これは ///」アタフタ
ミサカ「お姉様……もっと素直になりましょうよ…とミサカはお姉様の性格にダメ出しをします」モグモグ
美琴「べ、別に私は……ていうかそんなんじゃないから!!もう!」モグモグ
佐天「あはは…照れなくてもいいんですよ、ねぇお兄……さん……?」
一方通行(美琴カワイイ美琴カワイイ美琴カワイイ美琴カワイイ美琴カワイイ美琴カワイイ
美琴カワイイ美琴カワイイ美琴カワイイ美琴カワイイ美琴カワイイ美琴カワイイ
クカキケカキケカクカケコケカキクコカケカケコォォォォォーーーーー!!!)ガクガクガクガク
佐天「……うわぁ」
ミサカ「引かないで下さい、これがお兄ちゃんなんです、とミサカはお兄ちゃんのフォローに入ります」モグモグ
- 179 :>>1[saga sage]:2012/03/18(日) 00:00:06.06 ID:YQKDLEbz0
一方通行「……あ、そォいやァ妹ォ、お前に渡したクレープ……なンで一つになってンだ?」
ミサカ「はて?なんのことでしょう?とミサカは口に広がるコーヒー味を吟味しながら答えます」ゲフ
一方通行「……はァ、まァいいンだけどなァ……黒夜、お前の分だ」クレープアゲル
黒夜「ありがとう、あんちゃん!……あんちゃんはいいのか?」モグモグ
一方通行「あァ、遠慮せずに食えよ」
美琴「黒夜ちゃん、クレープおいしいね」モグモグ
黒夜「………」スッ
一方通行「ン?どォした?腹一杯になったのか?」
黒夜「あんちゃんにも半分あげる!ハイ、あーん」
一方通行「」
美琴「」
- 180 :>>1[saga sage]:2012/03/18(日) 00:03:55.16 ID:YQKDLEbz0
ミサカ(あーん……だと……あーんだと!?とミサカは素でこの行動を取れる黒夜の天然さに驚愕します…!)
美琴(黒夜ちゃん優しい黒夜ちゃんかわいい黒夜ちゃん無邪気黒夜ちゃん黒夜ちゃん……)ガクガクガクガク
一方通行(なンかやっっっべェわ……今なら絶対能力者【レベル6】になれる気がするぜェ……)ガクガクガクガク
佐天(なんか御坂さんもお兄さんと同じリアクションになってるし……うわぁ)
白井「………うーん……はて?私はどうしてこんな所で眠っていたんですの?」
初春「あ、白井さん、おはようございます」
白井「初春……私は………」
ドゴォォォォォォォォォォォォン!!!
白井・初春「!!!!」
佐天「え!?何…今の爆発!?」
一方通行「ンだァ?」
白井「初春!!警備員【アンチスキル】への連絡と怪我人の有無を……」フラッ ガクッ
初春「し、白井さん!?」
白井「は…はれ?体が上手く動きませんの……」
美琴(兄貴…当て身の時に何やったのよ?)ヒソヒソ
一方通行(ン?あァ……小一時間程度体がふらつくように……やっちまったなァ)ヒソヒソ
初春「あわわ……どうしましょう……白井さんが動けないとなると…私がやらないと……!!」
一方通行「……ハァ」スタスタ
初春「え…お、お兄さん!?そっちへ行ったら駄目ですよ!!」
一方通行「罪滅ぼし…みてェなもンだ」スタスタ
- 181 :>>1[saga sage]:2012/03/18(日) 00:06:24.27 ID:YQKDLEbz0
強盗犯A「オラ、とっととズラかるぞ!!」
一方通行「オイ、テメェら待て」
強盗犯B「あァン!?誰だよお前!?」
一方通行「あー…なンていえばいいンだっけな…風紀委員【ジャッジメント】代理だァ」
強盗犯C「ふざけてんじゃ…ねぇぞ!!」ブンッ
スカッ
一方通行「…トロすぎンぞ、お前」コツンッ
ガコッ ガコッ ガコッ ガコッ ガコッ
強盗犯C「…あ?アダダダダダダダダ!!!肩が足が手首が指がァァァァァ!!?」
一方通行「動かねェ方がいいぞ……テメェの体中の関節を外したからなァ」
- 182 :>>1[saga sage]:2012/03/18(日) 00:08:05.60 ID:YQKDLEbz0
美琴「へー…兄貴の能力ってあんな事もできるんだ」
白井(指先一つで体中の関節を外す事ができる……ってどんな能力なんですの!?)
佐天「すご……ってあれ、初春?どうしたの?」
初春「ハァ 子供が…一人避難していないようなんです!どこにいるのか… ハァ」
白井「なんですって!?」
佐天「それなら私も探すの手伝う!」
美琴「私も手伝うわ!」
ミサカ「ならミサカ達も手伝います、とミサカは協力を提示します」
黒夜「多い方が見つかりやすいよな?」
初春「佐天さん…御坂さん…黒夜ちゃん…妹さん……ありがとうございます!」
- 183 :>>1[saga sage]:2012/03/18(日) 00:15:24.64 ID:YQKDLEbz0
強盗犯A「どんな能力か知らないが……接近戦になったら消し炭にしてやるぜ」シュボッ ゴォォォォォォォォ
一方通行(発火能力者【パイロキネシスト】…強度【レベル】は強能力者【レベル3】ってところかァ…?)
強盗犯B「おい……なんか分からねぇがあいつに構ってたらやべぇ予感がするぞ」
強盗犯A「うるせぇ!!仲間が一人やられてんだぞ!!」ゴォォォォォォォ
一方通行「あーあーどォでもいいからよォ……やるンならさっさとやってくれ」
強盗犯A「こ…の…上等だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ヒュオン
ドゴォォォン!!
強盗犯A「へへへ…宣言どおり消し炭に……」
一方通行「消し炭って誰の事言ってンだよ?」
轟ッ!!
強盗犯A「んな!?俺の炎が消され…テメェ空力使い【エアロハンド】だったのか!?」
一方通行「ハァ?テメェ何言ってンだ?あァー…そォだなこの名前なら聞いた事あンだろ…」
一方通行「一方通行【アクセラレータ】」スタスタ
強盗犯A「…ま、まさか…第……一位……!?」ドサッ ガタガタガタガタ
一方通行「正解」スタスタ コツンッ
ガコッ ガコッ ガコッ ガコッ ガコッ
強盗犯A「ぐっ……あれ?痛くねぇ?」
一方通行「関節外す時は痛みが無ェよォにやってンだよ…動こォとしたら痛ェけどなァ」
強盗犯A「な、なんで第一位がこんな所に……」
一方通行「……なりゆきみてェなもンだ…さ、て、とォ…残りは……あン?どこ行きやがった」
強盗犯B(第一位だったのかよ……へへ、あいつらには悪いが俺一人だけでも…)
黒夜「あー、もうみつからねぇなー」
強盗犯B「!!ちょうどいい!お前こっちに来い」ガシッ
黒夜「あぁ?誰だよ、お前」
強盗犯B「いいから来い!!」グイッ
- 184 :>>1[saga sage]:2012/03/18(日) 00:19:25.40 ID:YQKDLEbz0
初春「……いました!!大丈夫ですか!?」
男の子「どうしたのお姉ちゃん?」
初春「…ハァー、良かったー」
佐天「初春!見つかったの!?」
初春「はい、この通り無事のようです」
美琴「…あれ?黒夜ちゃん?黒夜ちゃんどこ行ったの?」
黒夜「あーんちゃーん」
一方通行「黒夜ゥ!!!」
強盗犯B「う、動くんじゃねぇぞ!!こいつがどうなってもいいのか!?」
白井「人質を使ってきましたか…!」
強盗犯B(まともに逃げようとしても絶対に捕まる…だが人質がいるならどうする!?)
一方通行「黒夜…今助けに……」
黒夜「いや、大丈夫……ただねェ…ヤッちまっていいかなァ?」
一方通行「……ほどほどにしとけよ」ハァ
美琴「黒夜ちゃん!私がここから強盗犯に攻撃すれば…」
ミサカ「いえ、お姉様が手を出さなくても多分大丈夫ですよ、とミサカは確証も無く断言してみます」
美琴「でも…!」
ミサカ「それに言い忘れていましたが……」
ドゴォォォォォォォォォン!!!
強盗犯B「ギャァァァァァァァァァァァ!!なんだ…!?いきなり爆発して…」ガシッ
黒夜「オイ、テメェよォ…さっきからよくも汚ェ手で触ってくれたなァ……」
強盗犯B「ヒィ…!まさかこいつも能力者…」
黒夜「菌が移ったらどォしてくれるンですかァ!?あァ!?なァ!!答えろよ!!」バキ ドガ ベキ ドガ
強盗犯B「ゴフッ!!ゴボォッ!!ガフッ!!」バキ ドガ ベキ ドガ
黒夜「ひっはは!!テメェみたいなゴミクズ片付けるのに本来の能力なンて使うまでも無ェからよォ!!」
- 185 :>>1[saga sage]:2012/03/18(日) 00:26:35.57 ID:YQKDLEbz0
ミサカ「大能力者【レベル4】ですから、とミサカは姉より優れた妹を紹介します」
美琴「うわぁ…黒夜ちゃん、あれが素?」
ミサカ「いえ、感情が高ぶったらああなるそうです、とミサカは妹の厨二ぶりに呆れています」
黒夜「オラァ!どォした!?私を人質にしたンならそれぐらいの覚悟があってもいいよなァ!?」バキッ
強盗犯B「グボッ!!わ…悪がっだ…ゆるじで……」
黒夜「あァン?聞こえないねェ……なンて言った…」ガシッ
一方通行「もォ駄目だ、やりすぎ」
黒夜「あ、あんちゃん……そ、その…ごめんなさい……」ポスンッ
一方通行「ン」ワシャワシャ
- 186 :>>1[saga sage]:2012/03/18(日) 00:40:55.86 ID:YQKDLEbz0
警備員「警備員です、犯人の身柄をお渡しください」
強盗犯A「アダダダダダダ!!動かすな!!滅茶苦茶痛ぇ!!」
一方通行「ン?あ、悪ィハメ直すの忘れてたわ」 コツンッ
ガキョッ ガキョッ ガキョッ ガキョッ ガキョッ
強盗犯A「ッッ!!なんか変な音鳴ったが大丈夫なのかよ!?」
一方通行「大丈夫だァ、ちゃンと後遺症が無ェよォにハメたからよォ」コツンッ
ガキョッ ガキョッ ガキョッ ガキョッ ガキョッ
強盗犯C「アダァ!?」
一方通行「テメェは俺に殴りかかってきたから痛みのおまけだァ」
強盗犯A(……俺は能力使ったけどいいのか?)
- 187 :>>1[saga]:2012/03/18(日) 00:50:17.71 ID:YQKDLEbz0
- 投下終了ー
戦闘シーンとか微妙になってしまいました…
…うん、諦めが肝心ですよね!仕方がありませーん!!…すいませんでした…
この後の展開どうしよう…
幻想御手編に突入しましょうか……それともほのぼのにしましょうか……
幻想御手編になると今回の戦闘シーンみたいなのばっかりになるのであしからず…… - 189 :>>1[saga]:2012/03/18(日) 00:59:24.41 ID:YQKDLEbz0
- >>184
黒夜「ひっはは!!テメェみたいなゴミクズ片付けるのに本来の能力なンて使うまでも無ェからよォ!!」
【補足】黒夜の本来の能力を使わない宣言について【的な何か】
この時黒夜は窒素爆槍【ボンバーランス】の噴出を利用して裏拳を放ってます
短距離の飛行も可能なぐらいの噴出なので一発一発が骨にヒビが入るぐらいだと考えてください - 205 :>>1[saga ]:2012/04/01(日) 21:31:36.41 ID:9HfUEUNQ0
一方通行「……眠ィ……けど腹減ったなァ…昼飯でも食うか」
一方通行「…おはよォさン……あァ?」ガラッ
一方通行「なンだァ?誰もいねェのか?」
一方通行「チッ…適当に飯でも食っておくかァ」
一方通行「ごちそォさンでしたァ……って誰もいねェのに一人で挨拶すンのはなンか……」ピリリリリリ
一方通行「ン……メール…妹からか…」
一方通行「第七学区の西のはずれの操車場……この場所に来い…?」
一方通行「用があるンなら家でいいと思うンだけどなァ……」
- 206 :>>1[saga sage]:2012/04/01(日) 21:33:18.93 ID:9HfUEUNQ0
【第七学区・西はずれの操車場】
一方通行「確かココのはずだよなァ……一体何の用があるンだか」
ミサカ00001号「……こんにちは、とミサカ00001号は実験の対象者 一方通行に挨拶をします」
一方通行「どォしたンだよ妹ォ…こンな所に呼び出しやがって」
ミサカ00001号「今から1分28秒後に実験開始ですがよろしいでしょうか、とミサカは確認をします」
一方通行「……あァ?実験って……なンの実験だよ」
ミサカ00001号「どうやら対象者にきちんと実験の内容が伝わってなかったようですね、とミサカは分析します」
ミサカ00001号「『絶対能力進化【レベル6シフト】』の再開ですと、ミサカは大雑把に説明します」
一方通行「……ァ……ェ?どォいう事だ……俺は……」
ミサカ00001号「元々私達が生まれてきた理由はこの実験の為なんです、とミサカは……」
一方通行「やめろよ……なンの冗談かは知らねェが…俺はこンな実験参加するとは言ってねェぞ!」
ミサカ00001号「上の命令です、とミサカは実験を嫌がる一方通行に説明します」
ミサカ00001号「……実験を開始します、とミサカは宣言します」
ミサカ00001号「……いままでありがとうございました…お兄ちゃん」
一方通行「!!!うわァァァァァァァァァ!!!」ダッ
- 207 :>>1[saga sage]:2012/04/01(日) 21:35:46.75 ID:9HfUEUNQ0
一方通行(なンでだ!?どォしてだ!?ふざけンな!!妹と闘う訳ねェだろォが!!)ダダダダダダ
一方通行(とりあえず、どっか逃げちまえば……)ダダダダダダ
ミサカ01030号「ミサカ00001号との実験は失敗に終わりましたか……
とミサカ01030号は実験を投げ出した一方通行に対峙します」
ミサカ01030号「緊急のためミサカ01030号で実験を再開します、とミサカは実験再開を宣言します」
一方通行「!!!まさかお前も……やめてくれ……俺は……俺は……」
ミサカ01030号「これが私達の存在理由なんです…私達がいなくなっても…忘れないでください、お兄様」
一方通行「アアアァアァァァァァァァアアァアア!!!」ダッ
- 208 :>>1[saga sage]:2012/04/01(日) 21:37:55.97 ID:9HfUEUNQ0
一方通行(やめろ…やめろ…やめろ…どォしてこンな事になっちまったンだ!!?)ダダダダダダ
一方通行(どォして今日になって突然……今日…?)ダダダダダダ
一方通行「…ちょっと待て今日って確か…なるほどなァ……つゥことはアイツか…?」ダダ…
ミサカ20000号「どこヘ行くつもりですか一方通行、とミサカ20000号は……」
一方通行「お前かァァァァァァァァァ!!!」ズビシッ
ミサカ20000号「オウフ!!とミサカはおにいたんのチョップを喰らってフッフォー!!」
一方通行「やっぱりお前がこの茶番の原因かァ…」
ミサカ20000号「な、なんの事でしょうか…とミサカは目をそらします」
一方通行「全部分かってンだよ……今考えてみればなァ、おかしな点が多すぎンだよ……
実験が今日突然始まったりする訳がねェ俺の同意が無かったら後がどォなンのか上も分かってンだろ
それと実験といいつつ妹達は一切武器を持ってなかったりするところとかよォ……
それに今学園都市にいる妹達じゃ絶対的に数が足りねェだろ」
一方通行「そしてなによりそこの茂みに『ドッキリ成功!』の看板をもった木原くンがいンだろォが」
木原「ゲェ!!ばれてたのか!?」ガサッ
一方通行「あ、マジでいたンだ……ごめン、口から出任せの嘘だわ」
木原「アァァアァア!?カマかけやがったな!?」
一方通行「いいだろォが……だって今日は……」
一方通行「4月1日だし」
- 209 :>>1[saga sage]:2012/04/01(日) 21:40:14.50 ID:9HfUEUNQ0
ミサカ20000号「というかなんでミサカがこの企画の発案者だって分かったんですか!
とミサカはおにいたんに聞きます」
一方通行「あァ?やっぱりお前が原因だったのかよ……」
ミサカ20000号「ブッ!!まさか全部分かってるとかという事も……」
一方通行「全部分かってるって言ったなァ……あれは嘘だ」
ミサカ20000号「ウワァーー!!墓穴掘っちまったー!とミサカは自分の愚かさを嘆きます」
一方通行「………別に怒っちゃいねェよ……お前が俺に構って欲しくやったンだろォ?」
ミサカ20000号「おにいたん………」
ミサカ20000号「怒ってないっていうのも嘘ですよね?」
一方通行「うン」ガシッ
ミサカ20000号「ヘルプ!!ヘルプミー!!他の妹達は何やってんですか!?私を助けて……
チクショー!アイツらMNWと感覚共有を遮断してやがる!!
助ける気なんて最初からなかったなクソォォ!!とミサカはァァ……」ズルズルズルズル
- 210 :>>1[saga sage]:2012/04/01(日) 21:42:14.78 ID:9HfUEUNQ0
【おまけ・美琴ちゃンと黒夜ちゃン】
黒夜「お姉ちゃーん」
美琴「んー?どうしたの黒夜ちゃん?」
黒夜「大嫌ーい」ニカー
美琴「」
黒夜「……なーんて!今日は4月1日だから嘘だよー……お姉ちゃん……?」
美琴「」
黒夜「え……息をしていない……?」
- 211 :>>1[saga]:2012/04/01(日) 21:45:36.29 ID:9HfUEUNQ0
- 投下終了ー
本編を書くといったな……あれは嘘だ
とりあえず今日できるネタがやりたかったので即興で適当に書きました
明日本編投下しますよー………まぁ、それも嘘ですけど - 217 :>>1[saga]:2012/04/01(日) 23:57:55.99 ID:9HfUEUNQ0
【おまけ2・垣根くンと心理定規ちゃン】
心理定規「兄貴……」
垣根「ん?どうした?」
心理定規「………」ギュッ
垣根(!!?無言で抱きついてきた!?)
心理定規「兄貴なんて嫌い」ギュゥゥゥゥ
垣根「……ハァ?」
心理定規「兄貴とずっと暮らしたくない」ギュゥゥゥゥゥ
垣根(……そういえば今日は……ああ、そういうことか……)
心理定規「兄貴なんかどっか別の女と付き合っちゃえばいいんだ」ギュゥゥゥゥゥゥ
垣根(……ふーん……なら俺も………)
垣根「………」
心理定規「なんか言ったらどうなの馬鹿兄貴」ギュゥゥゥゥゥゥゥ
垣根「……やっぱり無理だな……」
心理定規「えっ?」
- 218 :>>1[saga sage]:2012/04/02(月) 00:00:31.46 ID:gzwuHtGB0
垣根「俺はお前に嘘をつけない」
垣根「お前の事を一番に思ってる、だから離れないでくれ」
- 219 :>>1[saga sage]:2012/04/02(月) 00:02:02.40 ID:gzwuHtGB0
心理定規「……それ、嘘でしょ……だって今日は……」
垣根「日付見ろ、バカ」
心理定規「………あ」
垣根「さっき言ったことは全部本当だよ」
心理定規「………///」ボンッ
垣根「照れるな照れるな」ナデナデ
心理定規「………馬鹿兄貴 ///」ボソッ
垣根(……ホント……ウチの妹はカワイイな!!)
- 220 :>>1[saga ]:2012/04/02(月) 00:05:27.78 ID:gzwuHtGB0
- 妹成分足りねェわ!と思って思いついたネタ投下
やったね!心理定規ちゃン!お兄ちゃン離れないよ! - 235 :>>1[saga sage]:2012/04/19(木) 23:53:43.00 ID:wBf8HxWZ0
一方通行「そォいやァ、黒夜…お前何歳だっけ?」
黒夜「ん?えっと…今年で12だけど…どうした、あんちゃん」
一方通行「いや…そォか12か…じゃァ来年から学校でも行くか?」
黒夜「学校…か……私能力開発しかやってなかったから行ったこと無いんだよね…」
一方通行「必要な知識だけ教えられたって事かァ?……悪ィ…嫌な思い出思いださせちまって…」
黒夜「別に気にしてないよ……で、私どんな学校行くの?」
一方通行「あー……どォっすかなァ……とりあえず今日色々と調べて明日資料とか渡すわ」
黒夜「うん、わかった」
- 236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/04/19(木) 23:53:56.61 ID:dLOWZhMdo
- そういうこと言うなよ・・
- 237 :>>1[saga sage]:2012/04/19(木) 23:55:25.86 ID:wBf8HxWZ0
【翌日】
一方通行「各学校の資料やらなンやらをまとめたから目ェ通しておけ」 ドサッ
黒夜「へぇ…色んな学校があるんだな…」パラッ パラッ
黒夜「霧ヶ丘女学院付属中…香椎坂中学…柵川中学…ニ之腕付属中…色々あるな……」
一方通行「お前が通う中学なンだからちゃンと考えろよォ」
黒夜「はーい……ところであんちゃんは学校行かないのか?」
一方通行「あァ?……そォか、知らねェのか……ちょっと待ってろ」
- 238 :>>1[saga sage]:2012/04/19(木) 23:57:12.90 ID:wBf8HxWZ0
一方通行「ほれ」ポイッ
黒夜「えーなになに…『大学卒業証明書』?…え?」
一方通行「俺は飛び級で大学行ってとっくに卒業してンだよ」
黒夜「……マジで?それもこれ卒業した大学って長点上機学園じゃん…」
一方通行「研究で『学園生活において脳がどう働くか』っていう奴があってなァ…
当時は小学生ぐらいの歳だったンだが学校が簡単すぎて研究成果もクソもなかったらしいンだわ」
一方通行「ンで、大学入れさせられて去年卒業した」
黒夜「……色々とぶっ飛んだ話に聞こえてきた……」
一方通行「そォでもねェぞ?垣根の奴だって俺と同じ飛び級で去年卒業したンだからよォ」
黒夜「垣根って……めーちゃんのお兄ちゃんだっけ?」
一方通行「うン……ちょっと待て、めーちゃンって心理定規の事か?」
黒夜「?そうだけど?」
一方通行(この前垣根ン家行った時にもォ仲良くなったのか…)
- 239 :>>1[saga sage]:2012/04/19(木) 23:59:24.08 ID:wBf8HxWZ0
黒夜「そっかー…長点上機かー…あんちゃんと同じっていうのも…」
一方通行「やめとけェ、行っても能力向上開発しかねェぞ」
黒夜「うっ……それはヤだな…うー…」
一方通行「…とりあえずだ、資料ばっかり見てもしょォがねェだろォと思ってなァ……
今週の日曜に学校見学のアポとっておいたから行くぞォ」
黒夜「えー……ってどこへ学校見学行くの?」
一方通行「どォせなら美琴と一緒がいいと思って常盤台中学にしといたぞ」
黒夜「!!お姉ちゃんがいる中学!?」ガタッ
一方通行「本来なら男子禁制で俺は入れねェはずだったンだが……」
一方通行『それじゃァ今週の日曜日に見学に行かせますンで……』
受付『はい、分かりました』
一方通行『ところで……パンフレットに載ってる能力開発においての時間割【カリキュラム】の内容なンだが…
無駄な部分も多いし効率が悪ィ部分があるよォな気がすンだが…
これじゃあ能力があがっても強度【レベル】があがった奴は少ねェだろ』
受付『…確かに我が校に入学して能力は向上したものが多いですが強度が上がるまでは……』
一方通行『例えば――――の時間割を――――に変えればよォ――――して強度が上がるンじゃねェか?』
受付『なるほど…確かにこうすれば……失礼ですがお名前をお聞きしてもいいですか?』
一方通行『あァ?一方通行だが?』
受付『いえ能力名ではなく……一方通行!?だ、第一位の!?」
一方通行『あー…宿敵の長点上機学園の卒業生だから嘘情報渡したと思ってンのか?』
受付『ち、違います!も、もしよければ貴方様もご見学を……』
- 240 :>>1[saga sage]:2012/04/20(金) 00:02:03.17 ID:OFrtMMy00
一方通行「と、なぜか分かンねェけど俺も見学可になったンだわ」
黒夜「お姉ちゃんと同じ学校、同じ学校かぁ…」ワクワク
一方通行「聞いてねェな……まァ別にいいンだけどなァ…」
一方通行「それよりもちゃンとした服装じゃねェと多分門限払いされっぞ」パサッ
黒夜「えー…この服気に入ってたのに」
一方通行「流石になァ……それとイルカのぬいぐるみ置いてけ」
黒夜「ええええええええええ!!?」
イルカのぬいぐるみ「」キュイ!
黒夜「ううう…イルカちゃぁん……」
一方通行「俺も着替えねェといけねェンだよな……長点上機の制服…いや、スーツの方が無難か?」
- 241 :>>1[saga sage]:2012/04/20(金) 00:04:26.14 ID:OFrtMMy00
黒夜(セーラー服)「……一応着替えてみたんだけど」ガラッ
一方通行「おォ、いいンじゃねェの?」
黒夜「うー…スカートとか慣れてねぇから変な感じがする……ていうか私のキャラじゃねぇし」
一方通行「そォか?似合ってるよォな気がすンぞ」
黒夜「そ、そう?……えへへ ///」テレテレ
黒夜「……聞きたいことがあるんだけど…何でこんなデザインの服持ってるの?」
一方通行「…あいつが俺に着させよォとした奴を渡しただけだ……」
黒夜「あいつって……ああ…あいつか…」
20000号「ブェックション!!オンドリャッシャァ!!とミサカはおっさんの様なくしゃみをします」
20000号「誰かが噂をしているのでしょうか…とミサカは非科学的な発言をしてみます」
20000号「…ふひひひ!おにいたんに着させる服(女物)また買っちまったぜ!とミサカはフッヒャー!」
一方通行「俺の教育法が悪かったのかなァ……」
20000号「ふひひひひひひひひ!!!!」
- 242 :>>1[saga sage]:2012/04/20(金) 00:08:41.13 ID:OFrtMMy00
「…という訳で女子寮の見学の可能性もあるので来ても追い払わないようにお願いします、寮監さま」
寮監「分かりました……あのう…来る男性は…一方通行だけなんでしょうか?」
「ん?…あー…多分そうだと思いますが…もしかしたら保護者の方が…」
寮監「!!木原さんとか木原さんとか木原さんとか来ませんかね!?」
「木原さん限定!?知りませんよ!」
寮監「木原さんがもし来た場合は……心の準備をしておかないと… ///」
「と…とりあえずよろしくお願いしますね……」
- 243 :>>1[saga sage]:2012/04/20(金) 00:11:02.61 ID:OFrtMMy00
【日曜日】
プシュー ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ
一方通行「結構遠いかと思ったンがバスだったら意外に早く着いたなァ」
黒夜「外壁から見ても結構でかいんだな、常盤台って」
一方通行「そォいえば常盤台も『五本指』に入る名校だったな」
黒夜「『五本指』?」
一方通行「学園都市内でも超エリート校に入る五校のことだァ……確か長点上機学園もそォよばれてた筈だ」
黒夜「へぇー」
一方通行「…ていうかまだ常盤台に着いてねェぞ」
黒夜「へ?」
- 244 :>>1[saga sage]:2012/04/20(金) 00:12:51.73 ID:OFrtMMy00
【学舎の園・入り口】
一方通行「すンませン、学校見学のアポ取ってたモンなンですが…」
受付「はい………『黒夜海鳥』様と……『一方通行』様ですね、失礼ですが身分を証明するものを…」
一方通行「あァ、これ(ID証)でいいか?」
受付「少々お待ちを………」
受付(……ほ、本物の第一位様だ…)ガタガタガタガタ
一方通行「……?オイ」
受付「!は、はい!!」
一方通行「入っていいのかァ?」
受付「あ…はい、どうぞお通り下さい」ガチャン
一方通行「ン、なら行くぞ黒夜」
黒夜「はーい」
- 246 :>>1[saga sage]:2012/04/20(金) 00:16:32.46 ID:OFrtMMy00
【学舎の園・園内】
ガヤガヤガヤガヤ ゴキゲンヨウ オハヨー ガヤガヤガヤガヤ
黒夜「すっ……げぇ……なにこれ、あんちゃん…街?」
一方通行「並みの学校の十五倍以上の敷地面積らしいからなァ…比較的小さいが一応街らしい」
黒夜「うっは、外とデザインが全然違うし、科学の町って言う事を忘れるぐらいのすごい徹底ぶりだな」
一方通行「必要なもンを必要なだけ詰め込ンだ街って奴らしいなァ…」
黒夜「……?あんちゃん、さっきからなんか注目されてるような気がするんだけど」
一方通行「そりゃあアレだ、ここでは他所の格好が目立つ…そしてなにより俺がいるからなァ…」
黒夜「?あんちゃんがいたら髪の色とかで目立つけど……」
一方通行「いや、基本男子禁制だからなァ…早く常盤台まで行くぞ」スタスタ
黒夜「あぁ、なるほどね」スタスタ
- 247 :>>1[saga sage]:2012/04/20(金) 00:20:26.05 ID:OFrtMMy00
【常盤台中学・入り口】
一方通行「着いた…とォ、確か案内人がいるとか言ってたンだが……」
「貴方達ですわね?常盤台中学の見学希望者者という方々は」バサッ
一方通行「あン?あァ、そォだけど…」
「申し遅れました私、常盤台中学二年大能力者【レベル4】『空力使い(エアロハンド)』の婚后光子と申します」
婚后「以後お見知りおきを」
一方通行「あァ、よろしくな」
一方通行(典型的なお嬢様ってところだなァ…)
婚后「空力使いは比較的珍しくない能力ですが、私、婚后光子は常盤台中学で四十七名しかいない
レベル4と数少ない人材ですからそれはもう…」ペラペラ
黒夜「あ、私の名前は黒夜海鳥、能力は『窒素爆槍(ボンバーランス)』…で大能力者【レベル4】」
婚后「必要な存在で…って、え?」
一方通行「…一方通行だ…能力名は名前と同じで…まァ、超能力者【レベル5】の第一位だな」
婚后「」
- 248 :>>1[saga sage]:2012/04/20(金) 00:23:30.77 ID:OFrtMMy00
黒夜「あんちゃん、私の能力って珍しいのかな?」
一方通行「当たり前だろォ?なンたって……悪ィ、思い出させちまったか?」
黒夜「なにを?」
一方通行「なンでもねェ……少なくとも『空力使い』よりか珍しいンじゃねェか?」ワシャワシャ
婚后「」
黒夜「えへへ ///」
一方通行「…あァ、悪かったなァ、ンじゃ案内を……」
婚后「私の能力って私の能力って私の能力って……」ブツブツブツブツ…
一方通行(あァ、やっちまったなァ…精神面(メンタル)は脆かったか)
- 249 :>>1[saga sage]:2012/04/20(金) 00:36:47.99 ID:OFrtMMy00
一方通行「でも、婚后さンは見た目からして気品が漂ってくるなァ」
婚后「…!」ピクッ
黒夜「どうしたの、あんちゃん?」ヒソヒソ
一方通行「とりあえず褒めとけェ、そォすりゃァいい」ヒソヒソ
黒夜「わかった」ヒソヒソ
黒夜「こ、婚后さんって常盤台中学に通う程の実力があるから並の『空力使い』よりかすごいって事だよね!」
婚后「……!」ピクッピクッ
一方通行(あと一声だなァ)
一方通行「いやァ、そンな婚后さンに案内してもらえるとは光栄だなァ!」
婚后「オーッホッホッホ!!それ程でもありませんわ!!」バサッ バサッ
一方通行(楽勝ってところだなァ、大能力者)
婚后「さぁさぁ!どこでも連れていって差し上げましょう!」
黒夜「お姉ちゃん何処にいるんだろうな、あんちゃん」ヒソヒソ
一方通行「そォだな、とりあえず顔でも見とくか」ヒソヒソ
一方通行「なァ、婚后さン、美琴…御坂美琴はどこにいるンだ?」
婚后「御坂さん?御坂さんなら……」
婚后「今プール掃除をしているところですわよ?」
- ) 11:55:41.12 ID:3G00LYd10
美琴「ハァ…朝からやってもう昼過ぎだってのにまだ三割も終わってないってどういうこと…」
白井(うふ…うひひひひ!!お姉さまとのプラァイベェトタァイムが過ごせるなんてラッキーですわ!)
白井(さらには炎天下でのプール掃除のせいでお姉さまは濡れ濡れスケスケ状態…!眼福ですわ!)
「こちらが常盤台中学の誇る巨大プールですわ」
白井「んんん?この声はもしや…」
婚后「御機嫌よう、白井さん」
白井「ゲゲッ!!婚后光子……!」
美琴「んー?あれ?婚后さんじゃない、何か用なの?」
婚后「いえいえ、私は特に用はありませんが…こちらの方が…」
一方通行「よォ、美琴ォ」
黒夜「あっ!お姉ちゃん!」
- 278 :>>1[sage saga]:2012/05/20(日) 11:57:30.90 ID:3G00LYd10
白井「お、お兄様と黒夜さん!何故ここに…ってお姉様?」
美琴「黒!」ドドドドドド
美琴「夜!!」ドドドドドドドド
美琴「ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」ガバッ
美琴「会いたかったぁぁぁぁぁぁ!!!」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
黒夜「お姉ちゃぁぁぁぁぁぁん!!!」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
婚后「えっ…えぇっ!?み、御坂さん今さっきまであそこにいましたわよね!?
あそこからここまで100m以上ありますわよ!?」
一方通行「筋肉組織に電流流して極限まで脚力を上げたンだろ」
白井「またしてもお姉様を…ぐぬぬ……」ギリリ- 279 :>>1[sage saga]:2012/05/20(日) 11:59:35.06 ID:3G00LYd10
美琴「なんで黒夜ちゃんがココ(常盤台中学)にいるの?」ナデナデ
黒夜「うん!お姉ちゃんに会いに来たの!」
美琴「はぅ」キュン
一方通行「色々と省略しすぎだ…黒夜が来年中学生になるらしいからよォ学校見学に来たって訳だァ」
美琴「えぇ!?黒夜ちゃんもしかしたら私の後輩になるかもしれないって事!?」
白井(なん…ですと…)
一方通行「まだ確定したわけじゃねェンだよ…ところでよォ、なんでプール掃除なンてしてンだ?」
美琴「うっ…それは…」
「あれ?白井さんと婚后さんじゃないですか?」
婚后「あら?湾内さんと泡浮さん、御機嫌よう」
白井「どうしたんですの?あなた達もこちらに御用でもあるんですの?」
湾内「いえ、私達は水泳部員ですので…」
美琴(黒子のクラスメート…ってことは…)
湾内 ボイーン
泡浮 バイーン
美琴(年下…か……フッ) ペタン
黒夜「お姉ちゃん…?どうしたの?」 ツルペターン
美琴「黒夜ちゃん…いつまでもその姿でいてね?」ギュゥゥゥゥ
黒夜「?」
- 280 :>>1[sage saga]:2012/05/20(日) 12:01:59.64 ID:3G00LYd10
白井「お姉さま、紹介いたしますわ こちら私のクラスメートの湾内絹保さんと泡浮万彬さんですの」
美琴「こんにちは、黒子がお世話になっているわね」
白井「で、こちらが常盤台のエース御坂美琴お姉さまですの」
泡浮「まぁ!御坂様ですか!お噂は常々聞いております」
美琴「いやいやーたいした事無いって」
マァソンナゴケンソンヲ… オネエサマハモットムネヲハッテイレバイインデスノヨ ソンナガラジャナイッテ…
一方通行(なンか俺達そっちのけに楽しンでンな美琴…元気な姿が見れたからそろそろ移動するかァ)
一方通行「おい、黒夜、そろそろ他の場所も…」
- 282 :>>1[sage saga]:2012/05/20(日) 12:06:41.71 ID:3G00LYd10
婚后「あら、もう少しゆっくりと御坂さんと話しませんの?」
一方通行「あァ、元気な姿が見れただけでも十分だァ」
婚后「そうですか、では次に案内する場所は……」
湾内「あ…貴方様は…先日はありがとうございました!」
一方通行「あン?」
湾内「覚えてませんでしょうか?先日粗暴な殿方に取り囲まれておりました所をお助け下さって頂いて…」
一方通行「……あァ、あン時に…」
スキルアウトA『ねぇねぇキミ、俺達と付き合ってくれねぇか?』
湾内『あ、あの…やめてください…』
スキルアウトB『やめとけってお前怖がってんじゃん』
スキルアウトA『なにいってんだよ、俺ほど紳士的な奴はいないって』
湾内『お、お願いですから…』
スキルアウトB『ほらほら、涙目になってるし…どうした?スキルアウトC、随分と離れてるけど?』
スキルアウトC『嫌な予感がするから俺は今回は絡まない、お前らだけでやっとけよ』
スキルアウトA『はぁ?何言ってんだよお前…まぁいいか、俺達はこれからお楽しみに…』ガシッ
一方通行『目障りなんでやめてくれませンかァ?テメェらよォ』ミシミシミシミシ
- 283 :>>1[sage saga]:2012/05/20(日) 12:09:45.70 ID:3G00LYd10
スキルアウトA『あだだだだだだだだだ!!!』
スキルアウトB『て、てめぇこの前の…!!』
一方通行『あン?…あァ…この前の奴らか…ったくよォ、くだらねェことまたやりやがってよォ』パッ
スキルアウトA『いっっってぇ……また邪魔しやがって…ハッ、だが周りを見ろよ!!』
ゾロゾロゾロゾロゾロ....
一方通行『……あのなァ…数揃えればいいっていうもンじゃねェぞ…』ハァー
スキルアウトA『今回は前みてぇにはいかねぇぞ!!これだけの人数がいればテメェなんか……』
―――――――1分後……
スキルアウトY『ゴフッ!』バキッ
一方通行『あー…演出ご苦労さン…30人揃えても掠りもしませンでしたァ』
スキルアウトA『嘘…だろ…』ガクッ
一方通行『『反射』するまでもねェし、ホントお疲れさン』
一方通行『オイ、そこの無傷なオマエ、コイツら連れて帰れ』
スキルアウトC『ウス』ズルズルズルズル...
湾内『あ、あの!ありがとうございました!!』
一方通行『あァ?別にいいンだよ、こっちの問題だからよォ』スタスタスタスタ
湾内『あっ……』
- 284 :>>1[sage saga]:2012/05/20(日) 12:13:06.65 ID:3G00LYd10
湾内「あの時はちゃんとしたお礼をいえなくて本当に申し訳ございませんでした」
美琴「へぇー兄貴カッコいいわね」
白井「ハァー…そういう事は私達『風紀委員』に任せてもらえばいいものの…
…とはいえ、湾内さんを助けてもらいありがとうございましたの」
一方通行「ン、別にたいした事じゃ…」
白井「で・す・が!暴力を振るって解決する事はやりすぎですの!全くお姉さまといいお兄様といい…」
美琴「く、黒子…私はそんな事は…」
白井「何を言ってるんですの!お姉さまだって能力を使って…!!」
ギャー ギャー シカタナイジャナイ! シカタナクアリマセンノ! シ、シライサン...オチツイテ... ギャー ギャー
一方通行(あン時の事か…まァ、止めねェといけなかったンだよなァ…)
ミサカ『あそこにいる女性が絡まれているようですね、とミサカは複数の男性に囲まれてる女性を見ます』
一方通行『あァ、でも俺達には関係ねェ事だ』
ミサカ『おや?御姉様の時は目にも止まらぬ速さで助けましたよね、とミサカはあの頃のことを思い出します』
一方通行『あン時は美琴だったからなァ…でもあそこにいるのは俺達には関係ねェただの赤の他人だ』
ミサカ『そうですか…ではこの後あの女性はあの男性達に●●●に○○○を◎◎◎されて×××される訳で…』
一方通行『ちょっと待てェ!!ンな言葉ドコで覚えやがった!?つーかやめろォ!!』
黒夜『あんちゃん、●●●とか○○○ってなんのこと?』
一方通行『おおォォいィ!!黒夜、やめろォ!!まだ覚える必要なンてねェ!!』
ミサカ『ですがこれから起こる事をただ述べただけで…』
一方通行『わかったァ!止めてくりゃァいいンだろォが!!』ダッ
一方通行(妹の教育上よくねェし…うン、止めざるを得なかったな)ウンウン
- 285 :>>1[saga]:2012/05/20(日) 12:17:26.41 ID:3G00LYd10
- 中編投下終了ー
前・後編でわけるつもりだったんですがまだ微妙に長くなりそうなので
今回も妹成分が足りなかった……すまない…
>>188 さん、湾内さん出しましたがこれでいいんですかね? - 286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2012/05/20(日) 13:10:30.40 ID:gaeBal++0
- >>188だったものである。
まさか聞き届けてくれるとは……一生ついて行くのである。 - 287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/05/20(日) 13:49:11.49 ID:sv11rDAmo
- おつ
続き舞ってる - 288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]:2012/05/20(日) 19:48:36.13 ID:ocp1uk60o
- 乙
- 300 :>>1[sage]:2012/06/14(木) 00:09:41.19 ID:8gCpWGCC0
- 生存報告
就活と資格試験が厳しい
1週間以内に投下予定…ですが厳しいです
ほんとすいません - 306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]:2012/07/16(月) 01:11:51.19 ID:ArmjrUjWo
- もう1か月
- 307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2012/07/26(木) 00:24:50.04 ID:4e8oQ2vfo
- まだなんですか
- 309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/08(水) 19:12:54.99 ID:Lqg2m85X0
- まだなのかな
2014年6月3日火曜日
一方通行「妹ォ」
ラベル:
とある魔術の禁書目録,
一方通行,
御坂妹,
未完結
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