2013年3月20日水曜日

一方通行「アクセラポッターとアズカバンの囚人……ふざけてンのか」 1-2

471鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/02(日) 23:54:43.70 ID:TQ17IPTL0
一方通行「闇咲・逢魔・ブラック……名前からして、闇の魔法使い臭がプンプンしやがるな」

騎士団長「む……その名前、何か間違っていないか?」

一方通行「あァ?そうなのか?まァあからさますぎっから変だとは思ってたけどよォ……」

騎士団長「いや、そうではない……やはり。逢魔・闇咲・ブラックだな、正しくは」

一方通行「そこかよ、どンだけ初歩的ミスだよ編集者」

騎士団長「新聞業界最大手の『預言者新聞』らしからぬな」

病理「メディアの情報を頭から信じることを『諦め』ないと、ですねー」

一方通行「非常識最前線なお前の言葉よりは万倍信じられっけどな」

病理「そのツッコミっていうの、なんとかなりません?ぶっちゃけさむーいでーす」

一方通行「はっ倒すぞ」

騎士団長「病理、客に向かってそのような口をきくんじゃない」

一方通行「客から金ぼろうとした奴もいたけどな……」

一方通行「……ったく、変な連中に拾われたもンだ、俺も」

騎士団長「こちらこそだ」

病理「病理さん、真っ白けな君にだけは言われたくないでーす」

一方通行「だから向いてねェよお前ら接客業」
473 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 00:02:28.02 ID:wKpFU/GT0
騎士団長「おっと、忘れるところだった。ほら、ココアだ」

一方通行「どォも……追加料金とるにしちゃえらく安っぽいココアだこって」

病理「ちなみにー、病理さんのここらへんがココアのサーバーになってまーす」バキバキッガコッ、プシューッ

一方通行「一気に飲む気失せたわ」

騎士団長「いや、これを飲みたいがためにわざわざ予定もないのに長距離を移動する客もいるのだぞ」

一方通行「バカばっかか……一日に、どのくらいの客を乗せる?」

騎士団長「そうだな。多い時期は200、もっとか。今のところ、煙突飛行と姿くらまし以外の手段でこのバスよりも早い乗り物は魔法界にないのだからな」

病理「病理さんは前人未到の『木原』ですからね☆」

一方通行「……気になってたンだが、よォ。お前、ホグワーツの教員に親戚いねェ?」

病理「? さぁ……最先端の魔術あるところ『木原』ありなのでー、もしかしたらーですねー」

一方通行「……アレが変態な理由がよくわかった」

病理「病理さん変態じゃないでーす!ぶっ飛んでるって言ってください」

一方通行「あァ、明々後日の方向にぶっ飛ンでンよあンたは色々と」 
 
480 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 00:14:46.13 ID:wKpFU/GT0
一方通行「日に200……そンだけ相手すりゃ、客の顔なンざ一々覚えてらンねェか?」

騎士団長「そうだな。常連ならともかく、病理の荒い運転に酔ってしまって一度しか乗らない者もいる」

病理「みんな三半規管がねんねちゃんなんでーす。病理さんにちょびーっと改造させてくれれば……」

一方通行「客を実験台にすンなやめろ。そうか……」

一方通行「(おそらく俺は、明日から追われる身になるだろうな……)」

一方通行「(こいつらが、俺のことを忘れててくれれば、面倒も減るンだが……)」

騎士団長「あぁ、だが君はその限りではないだろうな。今日最後の客だし、これだけ喋ったのだから」

一方通行「……ですよねェ」

病理「病理さんも、形状変化のサンプルにしたいくらいでーす」

一方通行「俺はただの人だやめろ、俺を猫バスやらなンやらと同列にすンなやめろ!」

騎士団長「まぁ猫バスといいつつ、病理が変形したのは 三 階 建 て バスなのだがな」

病理「一応は生物をモデルにするってことになってるんでーす。 三 階 建 て はー、それぐらいのインパクトがあれば常識も『諦め』てもらえるかなーと」

一方通行「変なとこでサービス行き届いてンなちくしょう」

病理「サービス、あぁ!ココアは飲み放題ですよ?」

一方通行「全力で遠慮するっての」
484 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 00:31:02.67 ID:wKpFU/GT0
病理「ふんふっふふ~ん♪あ、まぁたあのマグルのお家のポストを跳ねのけちゃいました。今週で五度目でーす」

騎士団長「それどころか、ここらの街路樹の成長が遅いのは度々病理がバスで突っ込んでのけさせるからではないか?」

一方通行「魔法使いの社会のことはマグル社会から 慎 重 に 隠されてンじゃねェのかよ、派手まくりだろおい」

病理「何度も言いますが、どーせマグルの人たちには見えてない聞こえてないのでどうだっていいんでーす」

一方通行「そうだな、この深夜にでも走ってる車の上を乗り越えていったのに、乗車してるマグルはご機嫌に鼻歌歌うのを止めなかったしなどうなってンだ」

騎士団長「病理のとんでも魔術の賜物だ」

病理「病理さんに流れる『木原』の結晶ですね☆」

一方通行「もうそれはいい、考えるだけで疲れる……『漏れなべ』まで、どれくらいだ?」

騎士団長「すぐだろうな。今日は病理の機嫌も良い」

病理「『諦め』のとってもお手本のような姿を見せてもらえて、病理さんはご機嫌なんでーす」

一方通行「うるせェ。慣れてきたと思ったのに三年目でお前みたいなトンデモに会うとは思わなかったンだっての」

騎士団長「三年……?」

一方通行「こっちの話だ」

一方通行「(三年、か。あっという間だったな……短ェもンだ)」

一方通行「(グリンゴッツが開いてから。どこに行くか……俺ももう、れっきとした犯罪者だからな)」

一方通行「(掴まれば、下手をしたらこの脱獄囚がいた場所……アズカバンに入れられるのかもしれねェ)」

一方通行「(はっ、アクセラポッターはアズカバンの囚人?ふざけてンな……そンなことになってたまるか)」

一方通行「(……空が白ンできた。もう、すぐ……)」

キキィーーーーッ!!!

病理「はーい、到着でーす。お荷物と『諦め』はお忘れなく~♪」

一方通行「後のは置いてくからもってけ非常識が」
488 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 00:45:40.01 ID:wKpFU/GT0
騎士団長「荷物を持とう。最後くらいは車掌としての仕事をせねば」

一方通行「そういやお前そンな役職だったのな」

病理「病理さんは最初からバスでしたけどね」

一方通行「いやあンたも最初は無害そうなただの女だったよ、車椅子乗ったおとなしそうな変な女だったよよくも」

病理「あらあら、『諦め』きった顔もとーっても可愛いんでーす」

一方通行「ほざけ……よ、っと」トトンッ

騎士団長「荷物はこのトランクと、鳥かごだけだったな?」

一方通行「おォ……百合子は、当麻ンとこにでも厄介になるよう飛ばした、からな……」

病理「落ち込むことはありませんよぉ、『諦め』きった世界ではそんなことさえ不必要なんでーす」ガコガコッボコガシャッガキンッ カラカラカラ

一方通行「おォ、俺らが降りたと同時に車椅子形態になりやがってとンでもねェななンなンだお前ほンっと……まァ、その。助かった」

騎士団長「礼には及ばん。我々は仕事をこなした……までで……っ!?」

病理「そうなんでーす。病理さんは一人でも多く『諦め』る顔を見られれば、それで……?」

一方通行「? なンだ、どうしたンだよ、俺の後ろに何か……っ!まさか、さっきいたあのでけェいn」



ビアージオ「すわぁあああがしたぞぉおおおお!!!!ぷぉぉおおおおったぁくぅぅぅううううううううん!!!!!!」クワッ!!

一方通行「!?!?近ェy」ブッハー!!!

騎士団長「び、ビアージオ魔法省大z」ブッハーー!!!

ビアージオ「いくぁにもぉおおお!!!ビアージオ=ブソォオーニ・ファッジ魔法省大ずぃーーーんであぁるぅー!!!!」

病理「……病理さん、病理さんよりもとんでもな人きらいでーす!」ムスーッ

489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 00:48:09.51 ID:yKFIq18xo
キタ━━━( ´∀`)・ω・)-_-) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
490VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 00:48:36.94 ID:bP6UdJBIO
ブッハー
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage]:2012/09/03(月) 00:51:23.04 ID:mzgmhUpp0
やwwめwwろww
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 00:54:09.49 ID:mMX2JbCjo
いや、胸の大きさを考えるにお姉さんのほうだろう
496 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 00:58:34.78 ID:wKpFU/GT0
騎士団長「な、何故このようなところに大臣が……いや、それよりも!」

病理「大臣さぁん?この子をなんと呼びましたかぁ?この子は確か、ネビルと言うはずでーす」

一方通行「あァー、その……」

ビアージオ「ぬぇぇびるぅー!?この子は、アクすぇラレぇタ・ポッターだぐわぁ?」

騎士団長「っぷ、っく……ぽ、ポッター!?というと、あの!?」

病理「!!!やっと分かりました!あの、十数年前に英国魔法界全土を虜にしかけたというあの子の子共なんでーす!」

一方通行「おォ、よっしゃお母さンの名前知れ渡ってt知れ渡りすぎだろ!?例のあいつレベルの伝説かよ!?」

ビアージオ「いくわにもぉー!きみの母うぇぁわぁ、私の股間の紳士が撃沈するほどぬぉ」

一方通行「おいやめろ潰すぞ魔法界トップ」

ビアージオ「『ナイト・ぶるぅああス』に拾われていたとうわぁー、ぬわぁーんと幸運!是非もなし蘭丸火を放てぇい!」

一方通行「なンかテンション上がったのは分かったから落ち着け誰だそれ」

騎士団長「君も、人が悪い。どうして嘘の名前など言ったのかね?」

一方通行「それは……あァー……まァ、色々と。もうこれに見つかったってことは、なァンの意味もなかったけどよォ」

病理「……病理さんから一本とるなんて、アクセラちゃんは親子揃って病理さんのお気に入りになりたいみたいですね☆」

一方通行「いや別にそンなつもりj揃ってってなンだ!?」

病理「今、病理さんのバックアップしてた記憶から信号受信して思い出したんでーす。ほら、あなたのお母さん死んじゃった時に手に入らないサンプルのことは忘れておこうttなんでもないでーすふふふっ」

一方通行「おいなンかやべェぞこの女」

騎士団長「今更か」
499 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 01:10:50.25 ID:wKpFU/GT0
ビアージオ「ぶるぅぅあぁああ!ぶるぁああああ!『ナイトぶるぅああス』の二人、礼を言おう!おかげで彼を確保するぅことができた!」

騎士団長「いや、大臣。我々はただ仕事を……確保?」

一方通行「……」

ビアージオ「だぐわぁ、ここではなんだ。『漏れなべ』に部屋を確保してあるぅぅあぁあ。そこで話そうではないくわぁ、ぷぉおったぁくぅうううん?」

一方通行「おォ。もう、逃げも隠れもしねェよ……トップのあンたがいンだ、もう抵抗も無駄なンだろ」

ビアージオ「? ともかくぅ、着いてくるぅああ」クルッ スタスタスタ

一方通行「……お前ら、ほンとありがとな。ここまで来れたンだ、『諦め』もつく」

騎士団長「……君は、一体何を……?」

病理「『諦め』!ついに君の口からきけたんでーす! 逃亡につぐ逃亡生活で人生を『諦め』るなら、病理さんお手伝いしますよー?」

一方通行「ンな気力ねェよ、気持ちだけもらっときますゥ。じゃァな」

騎士団長「うむ。あまり踏み入るのも失礼か。今度は君の本当の名前で予約をもらいたいものだな、アクセラレータよ」

病理「アクセラちゃんなら、病理さん特別仕様でお迎えしちゃうんでーす。そうだ、あとは帰るだけですしぃ、ついでにそれをみせちゃいますかぁ」

一方通行「……は?特別、仕様?……ンだよ、どうせ、また非常識でくだらねェの……」



病理「形状変化、白熊黒熊参照」

ガキガキボコッバキガシャッメキメキメキッ

一方通行「」

騎士団長「これぞ、病理の凝り性と日本の島国由来と趣味が生んだ、乗り物形態の髄とも言える形態……白と黒のツートンカラーの、時代錯誤なディーゼル列車。その名も」

病理「じゃーん!病理さん、指宿のたまて箱、略していぶたま形態でーす!!」

一方通行「……」

一方通行「かっけェーーーーーー!!!!!」

病理「ふっふふー、素直な子も大好きでーす♪」
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:12:54.71 ID:GgUS7VhDO
いぶたまキターーーーー!!!!!!
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:12:57.83 ID:RzK4v1CSO
あのレスのネタか
いぶたまどんなか知らんがどんなでもびょーりんはマジ天使。特別とか一方さん爆発しろ
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/09/03(月) 01:15:26.15 ID:bMfj+Fg70
うおおおおいぶたまキターーーーーー!!!
まさか自分のネタ拾ってくれるなんて嬉しすぎるぜ

ちなみにいぶたまは外見だけでなく内装もサービスも最高だったので、鹿児島にお越しの方は乗って損なし
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/03(月) 01:22:30.33 ID:VDGdxc09o
いぶたまかっけぇぇぇぇぇ!!!ってか懐かしいわ!ゆうゆうとかいろいろ思い出したわwww
507 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 01:24:59.93 ID:wKpFU/GT0
ゴウンゴウンゴウンゴウンドドドドドドドドドドドドド

一方通行「う、うるせェ!電車のはずなのに超うるせェなンだこれでもそれが無骨なフォルムにあっててまたかっけェ!」

騎士団長「ディーゼルだからな」

病理「これならどこでも文字通り一直線に行けちゃうんですよぉ」

騎士団長「予約は病理宛に手紙を出せばそれでできる。今後とも贔屓に頼むぞ。病理、出発だ」

病理「もうですかぁ。アクセラちゃん、是非ともまた、よろしくお願いしますね?」

一方通行「お、おォ。二度と関わるか、と言いたかったンだけどよォ、それは反則だわお前……」

病理「アクセラちゃんのその服を見た時からなんとなく分かってくれる気がしてたんでーす。常識『諦め』させ、成功ですね☆それじゃ、また。病理さん、どこかで出没するかもしれませんが」

一方通行「運送屋だけやってろ勘弁してくれ……じゃァな」

病理「白線と『諦め』の外までお下がりくださーい♪発車でーす」

ゴウンゴウンゴウンゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴガァアアアアアアアアアアア

一方通行「絶対乗りてェ……俺が牢屋にぶち込まれなければ」

一方通行「……マジで、家やらなンやらをつっきって走っていきやがった……最後の最後までとンでもでぶっ飛ンでたな、かっこよかったけど」

一方通行「……さて。悪かった、待たせて」

ビアージオ「いや、かむわぁあん。わたぁあすぃも、あれはよく利用するぅぁあぁ。ココアつきで」

一方通行「……魔法界がおかしいのはトップからだったか」

ビアージオ「笑えよ」

一方通行「笑えねェよ」
513 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 01:41:48.15 ID:wKpFU/GT0
『漏れなべ』の一室

ビアージオ「さて、ポッターくん」

一方通行「……真面目モードだと、逆に笑っちまいそうなンだが」プルプル

ビアージオ「仕事モードというやつだ。完全体に、完全体になりさえすれば……!などという切り替えのできない男ではないのだよ私は」

一方通行「黙れ」

ビアージオ「……コホン、真面目にいくとしよう。繰り返しになるが、私はビアージオ=ブソーニ・ファッジ。魔法省大臣だ」

一方通行「……知ってる、有名だからな」

ビアージオ「それは光栄だ。直接会うのは初めてだろう?」

一方通行「……おォ(去年、透明マント越しに会ってる、とは言えねェわな)」

ビアージオ「遠慮なしに、言わせてもらおう。君のおかげで大変な騒ぎになった。あんな風におじ、おばの家からいなくなってしまうとは……我々としては、君はあすこにからは離れんと確信していたせいで、尚更な」

一方通行「……?あー、話は……俺が、マーツコババァを膨らませた方に、問題があンじゃ?」

ビアージオ「うん?あぁ、そのことか。安心したまえ、不幸な風船体事件は我々の手で解決済みだ。もっとも、基から風船と大差ない体だったようだがなぁ」

一方通行「違いねェ……ン?えっと……?」

ビアージオ「『魔法事故巻戻し局』が事にあたった。ミス・マーツコ・ダースリーはパンクして元通り。記憶は修正されて何一つ覚えていない。一件落着、実害無しの楽な事件だ」

一方通行「……は?」

ビアージオ「あぁ、君のおじおばはとても怒っていた、もちろんだがな。もしかすれば、残りの夏休みはあすこに戻れんかもしれん。だが、安心してほしい。魔 法省はそういった未成年魔法使いのために補助をできる。君はここの一室で新学期が始まるまでの期間を過ごせばいいだろう。それで……」

一方通行「ちょ、ちょっと待て!待った!!……いや、おかしいだろ?」

ビアージオ「? ここでは不満か。ならば、マグルの方の宿泊施設……とはいっても、それだと警備の方法gゲフンゲフン」

一方通行「そ、そうじゃねェよ!俺の、俺の処罰は!?規則破り……『未成年魔法使いの制限事項令』をぶち破ったことへの、処罰をまだ聞いて……」

ビアージオ「……処罰?もなにも……君はまったくもって無罪放免だが?」

一方通行「…………はァ?????」
517 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 01:58:59.07 ID:wKpFU/GT0
ビアージオ「ポッター、ポッター君。アクセラレータ君。魔法省はだな、あんなちっぽけなことで君を罰したりはせん、当たり前だろう」

一方通行「ン、な!?」

ビアージオ「あれは事故だった、そうだろう。おばを膨らませた、たったそれだけで君を、よりによってアズカbゲフン!とにかく罰したりはせん!」

一方通行「いや……辻褄が合わねェ!俺の親友、あンたも知ってるだろ!当麻・上条・ポッターは去年!あいつの家であいつとは関係ねェ屋敷しもべ妖精が浮遊呪文を使った、たったそれだけであンたのとこから公式警告を受けてたはずだぞ!?!?」

ビアージオ「……あぁー」

一方通行「俺の場合は、それどころじゃねェ!実害ありまくりだろ!杖まで向けて故意だったンだぞ!?」

ビアージオ「状況は変わるものだ……あぁ、ぶるぁ、あぁーー……我々ぐわぁ、考慮すぶぇきなのは現状において……ぶるぁぁぁ、なにより彼奴の行方と、君のほぐをぉ……」

一方通行「うろたえまくってンじゃねェか!!」

ビアージオ「ぶるぉおおっほん!!君は、アズカバン行きに進んでなりたいわけではなかろう?うん?」

一方通行「そりゃ……そりゃそうだけど、よォ」

ビアージオ「それなら、何をつべこべ言う必要がある?」

一方通行「……ねェ、です」

ビアージオ「それでよい。さぁ、店の者に部屋の空きがあるか聞いてくるから少し待っているといい……待っているんだぞ!?いいな!?」クワッ!

一方通行「うォ!?わ、分かったっての……」

バタンッ

一方通行「……」

一方通行「……おかしい。何かが、決定的におかしい」

一方通行「あいつが俺を罰するために待ち構えてたンじゃなければ、どうしてここで俺のことを待ってたンだ?」

一方通行「……っつゥか、よく考えりゃたかが未成年の魔法使用事件に魔法省のトップじきじきのお出ましなンざ、普通じゃありえねェ。どンだけ人手不足だ」

一方通行「……何か、もっと理由が。何、か……」

一方通行「……」





一方通行「いや、ブラックの件以外ねェだろ分かり安すぎだろ魔法界」





ビアージオ「すぉぉうだ、階段を上がって一番手前の部屋にしてあげるぉお。万一ブラックが裏手の窓から侵入しても、二部屋目に控えた『魔法法執行部』の特 殊部隊gぶるぅあああああああ!?!?!?何かとてつもない先読みをされている気がするぅ嗚呼あああああああああ!?!?!!?!?!?」
521 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 02:19:47.19 ID:wKpFU/GT0
ビアージオ「十一号室が空いているそうだ。快適に過ごせるだろう」

一方通行「そりゃどうも」

ビアージオ「何せここの主人は、熱烈な百合子くぅううううううん!!!の信者だった」

トム「恐れおおい!!恐れおおいことですこのような老いぼれがあの百合子さんのお世話をさせていただけるなんてなんと!!なんと恐れおおいあぁ無駄に歳を重ねていた甲斐がありもうした生きててよかった老いぼれ万歳!!万歳!!!!百合子さん万歳!!!!!!!」

一方通行「逆に面倒そうなンですけどォ」

ビアージオ「そのうちに、君自身に馴れれば落ち着こうさ」

一方通行「……うっせェぞ!普通にしてろ!」

トム「ひぃいいい!!???ま、ままままままさか通行……あぁ、そうでしたな……ポッターさん、百合子さんの息子……そうでした。真に申し訳ない、アクセラレータさん。老いぼれると少し楽しいことがあると舞い上がってしまいましてな……」ハァァァァァ

一方通行「……なンかすまン」

ビアージオ「結構、結構。そうだ、一つだけ約束してもらおう。マグルのロンドンの町には出ないでいることだ。いいな?出歩くのはダイアゴン横丁だけにしてもらいたい。暗くなる前にはここに戻ること。私の代わりにトムが見張っているから、破ろうなどとは思わんことだ」

一方通行「そや、処罰に比べりゃマシだが……なンでだ?」

ビアージオ「ぶ、ぶるぁあ……あー、み、みすぇいねんぬぉ魔法使いぐわぁ、また行方不明になるとぅぉおお」オロオロ

一方通行「打たれ弱すぎだろ」

ビアージオ「と、ともかく君がどこにいるかは把握しておかんといかんのだ。おっと、そろそろ行かねば……よい夏をな」

一方通行「どォも、世話に……あァ、大臣。そういや……ブラックのことは、まだいい報せはねェのか?」

ビアージオ「ぶ、ぶるぅうああああ!!??ぶぶぶぶぶるぁああっくぅあああ!?な、なんの、あぁそうだなマグるぁあのニュースでもそうか耳に入っていたの くわぁあクソッヤッチマッタじ、時間の問題だろう何せアズカぶぁぁンの看守が総出でそりゃぁもうぶるぁあああっとなぁ!ぶるぁあああああっと!!!」

一方通行「……わかりやっすゥ」

ビアージオ「ぬ、ぬわぁんのことかぁ。それでは……」

一方通行「あ、あと一つ……この、ホグズミート行きの許可証のこと、なンだけどよォ」

ビアージオ「……あー」

一方通行「現時点を持って、俺はあンたの庇護にあるってことだろう?それなら、ここにサインをくれるのは、あンたで十分だと……」

ビアージオ「あー、気の毒だが、あー、ぶるぁあー、私はぁ、君の保護すぁでもなくぅー……」

一方通行「でもよォ、大臣のあンたなら……」

ビアージオ「規則は規則、そうだろうぅうう!?来年には、なんだ、許可をできるくゎぁもしれぇぇぇん……だが、実際君は行かぬわぁい方が私としてはぁあああ……ごほん。では、今度こそ」

一方通行「あ、おい。ちょっと待……」

パタンッ

一方通行「……行っちまった」ハァァァ

トム「あれで忙しい方ですからな。どうぞこちらへ、ポッターさん。荷物は既に部屋へ上げてございます……」

一方通行「……どォも」
522 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 02:31:03.84 ID:wKpFU/GT0
十一号室

百合子「キュイーッ、キュッキュー」シューーーッハタハタ

一方通行「おォ、結構いい部屋……百合子!?お前、なンでここに!?当麻ンとこ行けって送り出したろ!?」

トム「いやはや、やはり百合子さんの名前を冠しているだけありますな。大変賢いふくろうのようで……貴方様がこちらに着いてから五分ほどで到着しましたよ?」

一方通行「マジか……百合子お前さすがだなほンっと、さすが俺の愛ふくろう」モフモフ

百合子「キュイキューッ」///

トム「何かご用がありましたら、どうぞいつでもご遠慮なく。では」ペコッ

バタンッ

一方通行「……ベッド、か。うン、寝心地も良さそうだな」ギシッ

一方通行「……」

百合子「キュキュー?」

一方通行「いや、な。色々覚悟してあそこを飛び出して、なンかとンでもねェ奴らと会って」

一方通行「かと思えばお咎め無しで肩透かしで、あの家に帰らずにここでゆっくり過ごせる、なンてよォ」

一方通行「全部が全部、信じられねェなァ、ってな」

百合子「キューッ」パタパタ

一方通行「あァ、そうだな。少し寝る……今日は変な、夜だった」コテンッ

一方通行「もう、やだ……魔法界……」

一方通行「……」スーッ、スーッ

百合子「……キューイッキュ」パタパタ






窓の外


???「…………」

???「…………グルルルル」




百合子「キュイッ!?!?」キッ!





???「!!」サッ!!!




百合子「……キュー?」
523 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 02:33:27.32 ID:wKpFU/GT0
そんなこんなで今回はここまでです

世の夏休みは終わりましたがアクポタの夏休みはこれからが本番です

早くいつものメンバーを出したいですが次回はアクポタのダイアゴン横丁滞在記になるかと思います

レスの数々ありがとうございました。楽しかったです

次回はおそらく火曜の夜に出来れば

それではまた

次回もどうぞよしなに
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 02:36:59.29 ID:RzK4v1CSO
乙。次回も楽しみにしてるんでーす
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/03(月) 02:37:05.60 ID:RAuWOSkAO

ビアージオのセリフ読みずれぇwwwwwwwww
526 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/03(月) 02:37:46.38 ID:wKpFU/GT0
あっ!>>491素敵な絵をまたまたありがとうございますほんとありがとうございます!
ビアージオ血管切れそう!みこっちゃんこれ絶対パットや!ぱttあbbb
タイミングばっちりでした。ありがとさげもした
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/09/04(火) 23:58:01.20 ID:eDXU0dEW0
皆がびょーりんの事忘れない内に言っておく
びょーりんは俺の嫁 異論は認めない
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 00:10:40.85 ID:zy9jjPCSO
>>568ぶちころしますよ?誰が渡すかコノヤロー
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/05(水) 00:14:31.22 ID:kThcLj2AO
じゃあ通行ちゃンと百合子くンは持って行きますね
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage saga]:2012/09/05(水) 00:36:38.94 ID:F0Ktd9Pz0
>>571 デキルモノナラナ
573 :名無しNIPPER [sage]:2012/09/05(水) 02:22:40.75 ID:hMIF4vcAO
>>571
ヤンギレな通行ちゃん♀だと……?
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/05(水) 04:08:14.05 ID:y4bRibnJ0
もうどこの世界線の話なのかさっぱりだよ
585 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/06(木) 22:14:03.10 ID:SXXHDLBt0
みなさまどうもです

レスありがとうございます励みになります

>>525
常に完全体でいてもわらねbゲフンゲフン

>>527
そんなバカな……

>>530
ぶっ飛んでるんでーす

>>533
むしろアクポタの存在にここから始まる気もします

>>534
モヒカンエースは本名なのかなんなのか……

>>535
お呼びじゃねェンで

>>536
みこっちゃんに見習うべきところが……あるのでせうk

>>538
ブラックどころか真っ白な未来が待ってます

>>539
楽しいそうです

>>540
おうふ、すみませんでした……原作片手にやってるのにこれはいけません

>>545
本家は鹿児島は天文館通りに店を構える『天文館 むじゃき』というお料理やさんですね
山盛りのカキ氷に練乳をやまほどかけて、フルーツをもりにもるというあれです。中サイズで腹いっぱいです
詳しくは鹿児島旅行編で……せ、宣伝じゃありませんたぶん

>>549>>555
ゴジダさんとケアレ・スミスさんは生涯の敵です

>>553
じょ、冗談ですよね……ビクトリー○ネタが通じない……もはやこれも古いのか……

>>559
数字に関して非常識な世界を構築……その手があったか!

>>565
色々あったけど、>>1は元気です

>>568
通行さんがみんなもっていきそうです色んな意味で

>>578
>>1も早く三人を出したいところですありがとうございます

>>581
インペディメンタ!!

>>582
もうやだこいつら

>>583
お待たせしました

ではでは、今日は短いでしょうが少しだけでも

途中レスはどうぞお好きに

それでは本日もどうぞよしなに 
 
589 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/06(木) 22:29:50.07 ID:SXXHDLBt0
一方通行「インデックスへ、そっちはどうしてる……っと」カキカキカキ

一方通行「大方、旅掛さン経由で事情は伝わってるかもしれねェが、俺からも知らせておく」カキカキ

一方通行「変態を縦にも横にもでかくしたようなババアにぶち切れて、どう考えても犯罪行為をしちまったンだが」

一方通行「どうやらまたご都合主義なもンで、難を逃れられたらしい。こっちは魔法界追われる覚悟を決めたってのにな」

一方通行「ともあれ俺の方は、あれからはとくに何事も……ねェわけではねェが、静か……でもねェ、まァ……無事に夏休みを送ってる」

一方通行「こっちに来るのはあいつらと合わせるンだろ?俺は多分、文字通り『漏れなべ』の主になってるだろうからな」

一方通行「なるべく早く頼む。じゃァな……っと」カキカキ

百合子「キュキュ?」トントン

一方通行「いや、百合子。お前に頼むと俺の喋る相手が減るだろ、この店のふくろうを借りることにする……当麻宛、美琴宛、ンでインデックスあて、全部持ったな。よし……」

ガチャッ キィィィッ バタンッ

トム「おはよう、おはようございますお客様。本日は……ハッ!!」

一方通行「あァー、よォトm」

トム「ゆ、百合子さんじゃ!!!!百合子さんがついに冥府の扉をぶっ壊してワシらのもとに還ってk」

一方通行「よく見ろジジイ!!」

トム「ハッ!?!?……申し訳ありませんポッターさん。いや、年寄りは朝はどうも苦手で」

一方通行「嘘こけ明け方前からしっかりおきてやがるくせに。もう一週間以上も毎朝させやがって」ハァァァ

客「やぁトム、今夜泊まりたいんだgゆ、百合子さん!?!?!?」

一方通行「違ェしうるせェ黙ってろ朝っぱらから冥府に叩き込まれてェか!!」

客「ひぃいい!!悪魔だああああああ!!!」

590 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/06(木) 22:39:07.95 ID:SXXHDLBt0
一方通行「どいつもこいつも好きなのかこの流れが」ハァァァァ

トム「みながみな、あなたのお母様を慕っていたという証拠にございますよ」

一方通行「そりゃ光栄だけどよォ」

トム「ついでに通行も」

一方通行「ついでって言ってンじゃねェか。しかもそれ恐れ半分憎み四割親しみ一割ってとこだろが」

トム「ご明察で。さっ、朝食にございます」コトッ

一方通行「おォ……なンか、悪いな。急に泊まるって話になったのに、朝晩食事つきなンてよ。一週間経った今言う俺もあれだが」

トム「いえいえ、料金は魔法省から十分過ぎるほどいただいております。なにより私の生業ですからな。何も気にすることは……」

一方通行「ンじゃ俺殆どタダメシじゃねェか……あのふざけテンションの魔法省大臣に借り作るのも癪だな。おい、なンか俺、この店で手伝えることとか……」

トム「!!!で、でしたらこr」スッ

一方通行「ゴスロリメイド服をサラッと出すな老いて尚血気盛ンかジジイ!!」ビリビリビリッ!!!

トム「あぁあああ!百合子さんがハロウィーンパーティーで袖を通した確かな逸品としてこの店の修繕費用の金貨全額を払ったメイド服があああああああああ!!!!」

一方通行「アホなことに金使ってンじゃねェンなことだからボロっちィ店構えなンだよそしてどこのどいつだ出品者ァァァ!!!」
591 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/06(木) 22:55:38.53 ID:SXXHDLBt0
一方通行「まァなンだ、ボロっちィとは言ったけどよ」

トム「いえいえ、こんな店など百合子さんの前にかかればボロどころかもうクズ、みそっかすのあばら家でございますあぁそんなボロ家にこともあろうに百合子さんの息子たるあなたを泊めようとは私は何を……」

一方通行「そこまで謙られると申し訳なくなっからやめろ。なンだ、その。結構流行ってンのな、このパブ」

トム「ぼちぼち、でございます。マグルの街とダイアゴンの玄関口もかねておりますから」

一方通行「駅前一等地、ってか」

トム「えぇ。おかげさまで特に何も工夫せずともこれが入るというわけでして」スッ

一方通行「お前は礼儀正しいのか下衆なのかなンなンだ。玄関口、なァ。確かに、昨日の客とも顔ぶれが全然違いやがる」

トム「泊りがけで学用品などをそろえる方々もいらっしゃいますな。例えば、あすこの大家族の方々は田舎からこちらまで出てきたそうで」

客「ねぇさぁーん!新しい箒買ってよぉー!」

客「なに言ってんの学名 Katsuwonus pelamis!あんた、こないだのテスト落第スレスレだったじゃない!」

客「なにっ、今言ったことはほんとか学名:Turbo cornutus!? こら学名 Katsuwonus pelamis!このばっかもぉーーーん!」

一方通行「……おい、あの中に魔法省大臣がシレッと加わったりしねェだろうな」

トム「?さぁ……あちらは、どうやら……鬼婆か何かですかな?」

一方通行「そンなのも来ンのかよ……厚いフード被ってやがるな。注文したあの肉は、なンだ?」

トム「生の肝臓でしょうな」

鬼婆「……おい貴様ッッ!!私は生を注文したはずだ!!!」

店員「えっ、あ、はぁ。ですがそれですとお体に触りますし、軽く炙っておきましたが……」

鬼婆「……上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき思想……イヤミか貴様ッッッ!!!」ガンッ!!!

店員「ひぃいいいいい!!!」

トム「あーぁ、新人はあれだからいけない」

一方通行「いけねェのはここの客層だろ」

杖「」カタカタ

一方通行「ワクワクしなくていいンでお母さン」

トム「百合子さん!?」

一方通行「こっちの話だ、いいからあンたは史上最強のクレーマー処理してこいさっさと。あの店員自分殴り始めたぞ」
595 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/06(木) 23:15:20.28 ID:SXXHDLBt0
一方通行「魔法界でおかしいのは、ホグワーツだけかと思ってたけどよォ……」

百合子「キュイ?」

ワイワイガヤガヤ、ガヤガヤギャーギャー!!!

一方通行「あァ、百合子。ここ見りゃ、やっぱ魔法界全体、どこもかしこも騒がしいって分かるわなァ」

「ブラックはあの場で殺しておくべきだったのだ!!」

「いいや!生かしてでも名前を呼んではいけない例のアレイスターをおびき寄せるべきだ、当時の判断に誤りはないっ!」

一方通行「あの、どまン中でご大層な議論おっぱじめてる魔法戦士どもとかよォ。この騒ぎの中でも声が響きまくってンな」

魔法戦士1「その結果が今回の脱獄だろう!」

魔法戦士2「しかるに、当時の担当には責任はない!引いては昨今のアズカバン監獄の看守どもが……」

魔法戦士1「吸魂鬼をあの職につかせておらねば彼奴らが何をするかわからんのか!この脳みそチャドリーキャノンズが!!」

魔法戦士2「言ったな貴様ぁあああ!!ステューピファィぐわあああああああ!!」バタンッ

魔法戦士1「何度でも言ってやるこのウスノロめステューピファィのわああああああああ!!」バタンッ

小人「バカが共倒れ、バカが共倒れ!議論の掛け金は俺のものぉーっ!」サッ タタタタタッ

一方通行「ディベートでもしてたのか……呪ったらダメだろどっちも脳筋か。ンで小人ずっちィ……ったく、ほンと」

ワイワイガヤガヤ ガヤガヤザワザワ

一方通行「騒がしくてうるさくて、変な奴ばっかりで……なンとなく城思い出して懐かしいのがむつくな、ここは」クカカ

百合子「キュキューッ」パタパタ

一方通行「うっせ、別に喜ンでねェっての」



「学名:Undaria pinnatifidaおねぇちゃーん。あの白い人、ふくろうとお話してるデース」

「しっ、学名:Gadidaeちゃん。見ちゃだめよ、ああいう変な人は」ヒソヒソ
599 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/06(木) 23:31:13.06 ID:SXXHDLBt0
ダイアゴン横丁

ガヤガヤガヤ

一方通行「こっちの通りも、先週より人が増えてきたな……」

一方通行「まァ、去年あの騒動だらけだった買出しの時よりはマシか」

一方通行「こう何日も滞在してみると、去年一昨年とろくに見れてなかったこの横丁のことが大分分かってきたな」

一方通行「買い物客ばっかじゃねェ、以外に暇人もプラプラしてるって分かったしよォ」

一方通行「……いや俺はプラプラしてるわけじゃねェよ。休暇中だっての悪ィかよ」

一方通行「わざわざマグルの街に出ようなンざ、夢にも思わねェよな。あの大臣も何を警戒してたンだか」

一方通行「……何を、って。まァブラックだろうけどな」

   魔法省役人1in物陰「!?」ビクッ

   魔法省役人2in物陰「!?」ビクッ

一方通行「……どっかで誰かがうろたえた気がするが、まァいい。俺には関係ねェしな……お母さンとの因縁ってのが気になるっちゃァなるけどよォ」

一方通行「それより、俺は……っと」

フローリアン・フォーテスキュー・アイスクリーム・パーラー

一方通行「この、『魔法薬』のアホほど出た宿題を、なンとしてでも終わらせねェといけねェンだからよォォォォ」ガリガリガリガリガリガリ

一方通行「くっそあの木原変態変態真正ケモナー挙動不審暴力理不尽どマゾ怪談蒐集ご臨終ララバイジンゴーベルマフラー誤審連発厳重指導ストーカー容疑出題 遅れビックリ箱収集癖シレッと参加宿題超過教師め!『学年末試験が無かったからテメェには去年の十倍だこの頭でっかちがぁあああ!!』だと糞が!!余計頭 使ってわせてンだろがこのくれェ楽勝だけどよォ学年首席にかかりゃァよォォォォォォ!!!」ガリガリガリガリガリ

フォーテスキュー「精が出ますな、ポッターさん。はいどうぞ、お母様もお好きだったサンデーですよ」コトッ

一方通行「ご親切にどォォォも。最初のコーヒーとアイス以外頼ンでねェのに悪ィな」ガリガリガリガリガリ

フォーテスキュー「いえいえ。その代わり、このウェイトレスの服……」

一方通行「サンデーまみれになっとけこのクズがァァァァァ!!!」バシャァァァアアア!
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 23:32:41.71 ID:VzhXK47SO
一方さんがバッシャアアだと…?
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 23:33:09.51 ID:M08jd/ci0
追加頂きましたーーwww
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage saga]:2012/09/06(木) 23:34:46.52 ID:T+0WwHHl0
一方が・・かけただとっ!
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/06(木) 23:36:55.36 ID:TzLJmGHAO
さっすが学年首席。やる量が違う
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/06(木) 23:37:56.75 ID:TzLJmGHAO
一方通行が白いものをかけた?(ガタッ
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 23:38:43.75 ID:D0PPGp5IO
>>604
みこと
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 23:38:58.16 ID:VzhXK47SO
>>604みこと
607 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/06(木) 23:43:00.05 ID:SXXHDLBt0
一方通行「勢いにまかせてやっちまったが……まァコーヒーじゃねェからノーカンだろ。なンのことか知らねェけどよ」

一方通行「妙に親切だと思ったらあれだ。しまいにゃ人間不信になンぞ俺。いや魔法使い不信か」

一方通行「……魔法界不信か」

一方通行「頭おかしいからな、魔法界……俺だけでもしっかりやンねェと」

一方通行「とにかく、目下を持ってしっかりやンのはこの宿題どもだな……くっそあの変態教師め、去年と同じく夏休み半ばにこの追加課題出してきやがって……どうなンだ教育者的に」

一方通行「おまけに『返事はテメェのあの白ふくろうでよこしやがれ! 平気だ、俺ぁ事情を知ってる!!転生した百合kゲフンを無碍にしたりしねぇよだから俺の家にそのふくろうで返事を俺の家に百合kッフゥーーーーッ!!!!』だのとあの変態め……」

一方通行「老師派遣したからただで済むと思うなよあいつ……」



その頃、木原くんち

パリーーンケェーーッ!!
ケケケケーェケェーーッ!!!ギューイピピーーーーーィテレッテッテッテーーー!
バサバサバサバサバサ

木原「な、なんだこのふくろうの大編隊はよぉおおおおお!!百合子、百合子はどこだぁあああああああああ!!!!あのクズから、俺が、俺がぁああああ百合子ぉおおおおおお!!!」ッフーーーー!!
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 23:45:11.10 ID:j+UY85Bf0
老師マジお疲れっス
マジリスペクトっス
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 23:45:55.44 ID:VzhXK47SO
老師いつの間に大部隊を…流石ッス
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/06(木) 23:46:40.46 ID:TzLJmGHAO
老師さんマジっべーっす。
そこに痺れる憧れの的っす。
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage saga]:2012/09/06(木) 23:48:04.47 ID:T+0WwHHl0
老師ぱねぇっす。
612 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/06(木) 23:51:26.61 ID:SXXHDLBt0
一方通行「……これでやっと、目処がついたな」カタッ フー

フォーテスキュー「お疲れ様でしたな、ポッターさん。さぁ、今度こそサンデーを」コトッ

一方通行「おォ、さンkなンでさっきの服着てンだテメェェェェェェェェェェ!?!?!?!?」

フォーテスキュー「紳士のたしなみですな」キリッ

一方通行「変態と言うなそのご大層な肩書きの前には確実に下衆の極みな変態っつゥ文字が君臨してっけどなキモイわボケがァァァァァああああ!!」

フォーテスキュー「チッチッチ、ポッターさん。百合子さんいえ百合子様いえ百合子フォーエバー信者のみなは、月に一度は己が持つ百合子さん由来のものを身につけていますから。これは極めて自然で、いやむしろ超越的な超自然で……ふぅ」

一方通行「そうな悟り的な意味でなよォし決めた今の今まではまァお母さンを褒められて悪い気はしなかったがその集まりは解散させる物理的にも社会的にも解散させてやンぞこらァァァァ!!!お母さンはなァ、お父さンのもンなンだよォォォォおおおお!!」

杖「」ガタガタガタガタガタガタ

フォーテスキュー「ひぃい!悪魔!!!」

一方通行「聞き飽きたわ!!!!」
621 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/07(金) 00:05:52.92 ID:kCPmW6G80
一方通行「マジでここにいると喉つぶれる気がする……あの変態教師が店ごとにいるようなもンだぞこれ」

一方通行「学校にいたときのがまだマシか……まァ基本同世代だからなあそこじゃ」

一方通行「ここじゃお母さン世代のが多すぎる……女装してねェのにあの反応って」

一方通行「いや別に女装したいわけじゃねェよ断じて違うぞアホか」

一方通行「だけど、一番落ち着いて勉強できンのがあそこだけなンだよな……」

一方通行「あれでって……あァ、もうやだ……いや、早い。早ェぞ俺」

一方通行「ともかく、今日分は終わったンだ。銀行で金貨を引き出してきて、学用品でも……」

一方通行「……」


『大人気!ゴブストーンゲームに新機種登場!!』

『黒サンゴの石にエルンペントの牙で作られたこの白黒豪華版セットを買い逃すな!ですの!』


一方通行「……」

一方通行「……足りる」ゴクリ

一方通行「いや、ダメだ。あンなもンやンねェだろうが俺。チェスのセットはクリスマスになンか色々あって手にはいっただろ、あれなンてもとから白黒だろうがクーッカックイー」

一方通行「……」チラッ

ゴブストーン『』デスノ!

一方通行「……菓子以外で、生まれて初めて自由に金を使う機会に巡ってこられて、俺は今、今までで一番の自制心を働かせている……」

一方通行「耐えろ、耐えろ俺ェ……成人するまでに金がなくなって、あいつらに借りないといけなくなったらどうすンだ俺ェェェェェ」ガタガタガアガタ
628 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/07(金) 00:27:53.87 ID:kCPmW6G80
一方通行「……なンとか、スルーできた」

一方通行「あァ、そもそもよくルールもしらねェゴブストーンなンざどうでもいい、そうだろ、おォ」

一方通行「よし、今度からはあの店の前を通るときは早足、決まりだな」

一方通行「……揺らいでンじゃねェか……」ハァ

一方通行「とにかく、無駄な金は使っちゃいけねェ。それならまだ、インデックス用にチョコの買い溜めでもして……」

ザワザワ……ガヤガヤ

一方通行「お?なンだ、この人ごみ……一一の奴が記憶取り戻して、サイン会でもまたやってンのか?ぶっ潰してやるけどなそンなもン」

ワイワイワイワイ 
 ワァー!スゲー!
ガヤガヤガヤ

一方通行「いや、これは……『高級クィディッチ用具店』にの前か?」

カッコイィーーー!
 ネェサーンコレェー!
バカイウンジャアリマセン!!!

一方通行「ンだァ?プロクィディッチ選手(キャノンズを除く)でも来てンのか?っと……さっきの変な髪型の女の家族がどいて、前に進めるな……」

一方通行「……な」

店員「さぁさぁみなさん!まだでたばかりの試作品!ですが、世界一早い超・競技用箒!」

一方通行「なンだ、ありゃ」

店員「当店独占先行展示!炎の雷、ファイア……」



病理「うーん、病理さんそりゃぶっ飛んでますけど、まだ世界一速いってほどじゃないんでーす。箒形態してますけどね☆」

一方通行「……」

店員「……間違えました」

一方通行「何してンだ」

病理「通りすがりでーす」

一方通行「嘘こけ確信犯が」ハァァァl
633 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/07(金) 00:30:39.01 ID:kCPmW6G80
そんなこんなで今回はここまでで

短くってすみません

次回くらいで人が増えるはずです。アクポタ一人は色んな意味できついです。モブのくせに周りがどんどん濃く酷なりますたすけて闇咲ゲフン

次回は、おそらく日曜のお昼頃から夕方にかけて

お付き合いいただければ幸いです

レスの数々ありがとうございました。楽しかったです

それではまた

次回もどうぞよしなに
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/07(金) 00:32:15.78 ID:M61ic+/SO
びょーりんサプライズ登場ォォオオオオ!!!!!!ヒャッハアアウア!!!!びょーりんさいっこォォオオオオ!!!


鹿児島くン有難う
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/07(金) 00:35:26.52 ID:itIkgeuA0
>>1乙 早速びょーりんが出てきやがった。このままサブレギュラーになりそうな予感だ。
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/07(金) 00:37:38.92 ID:miPSYBTfo
>>1乙ー
そしてバッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアア
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/07(金) 00:38:55.42 ID:dczOWkkgo
はいニンバス粉々フラグいただきましたー
722 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/13(木) 22:41:06.97 ID:T7IVogBa0
みなさまどうもです

レスありがとうございます大変励みになります。多いのでおおざっぱに返していきますですすみません

>>634
あすこでオチを入れねばと思って悩んだ結果びょーりん登場でしたマジ便利

>>635
その可能性もなきにしもあらずというかオチ要いnゲフンゲフン

>>639
円周ちゃんは、びょーりんが元々配役予定だった人にしようかと

>>640
常識大事なー

>>641
あれをパラリンピック扱いしていいのかは存分に審議すべきです

>>643
以前は>>1が投下後半日で投下再開とかしてたので……ほんとこの体たらくですみません

>>646
あとむぎのん×浜面くんとkもげづら!!!

>>650
あれって結局どんなゲームなのかは最後まで明かされませんでしたね。ビー玉っぽいものとか

>>654
そうですね、杖が親代わりなのは自然ですもんね

>>657
オスは遺伝子的に本来は二色しか毛色の受け皿がないとかなんとか、だからオス三毛は繁殖能力部分が遺伝子的に欠落しているとかなんとか……スフィンクスェ……

>>659
読んでいただきありがとうございます

>>675
毎度素敵な絵をありがとうございます。なんという躍動感

>>680
納得しました

>>687>>697
えーっと、自然科学の中の一分野です。理系と文系どっちだったかは微妙です。というか大学入ったらそんなもん関係ないです

>>703
書店への訴訟も辞さない!!!!!

>>711
誘導ありがとうございます。次回の新スレからはテンプレに貼りますので

長らくおまたせしました。>>628からの続きです

途中レスはどうぞお好きに

それでは本日もどうぞよしなに
726 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/13(木) 22:57:18.71 ID:T7IVogBa0
高級クィディッチ用具店

『炎の雷・ファイアボルト』

一方通行「……」ジーーーッ

『この最先端技術で作られたレース用箒は、ダイヤモンド級硬度の研磨仕上げによるすっきりと流れるような形状の最高級トネリコ材の柄に――』

一方通行「……」ジーーーッ

『――固有の登録番号が職人の手で刻印されています。尾の部分はシラカンバの小枝を一本一本厳選し、研ぎ上げて空気力学的に完璧な形状に仕上げています――』

一方通行「こンな薀蓄、一々見なくっても、よォ……」

『――このため本製品は他の追随を許さぬバランスと、針の先ほども狂わぬ精密さを備えており――』

一方通行「一目見りゃ分からァな……こいつが、最高の箒だ、ってことくれェは……」

『――わずか10秒で時速240kmまで加速可能で、停止の際はブレーキ力が大ブレークします――』

一方通行「いや、その表現はいまいちよくわからンが……」

『※お値段は、売り場係員にお問い合わせください』

一方通行「……」

百合子「キューゥ?」

一方通行「……いや、百合子。いいンだ、決めてンだ、うン……俺には、ニンバス2000っていう愛機もある……それで一度も、負けてねェじゃねェか」

ファイヤボルト「」アイアム、ナンバーワーン

一方通行「十分にいい箒を持ってンのに、こいつのためにお父さンお母さンが残した金庫の中身をすっからかンにしちまて、なンの意味があンだ?」

ファイヤボルト「」サッカーモヤッテミタイネーッ

一方通行「……うォォ、欲しすぎてなンか訴えかけてるように聞こえやがるくそォォォォ……でも、でも俺は決めてンだよォォォ!これは買わねェ!ただ、ただ一目、一目見れれば、それでってよォォォ」ジーーーーッ

百合子「キュキューィ」ポンポン

一方通行「ありがとな百合子、お前がいなきゃ俺は意志折れてたかもしれねェ……」ハァァァァァ




店員「……一目とか言いつつ、あのお客さん毎日見に来てますよね」

店長「な。それも小一時間はな」

店員「……」

店長「……」

店員「かわいいからいいっすよね」

店長「何も問題ないな、あぁ。ぶっちゃけファイアボルトとあの客のおかげで、キャノンズチーム呼んだ時の500倍は客きてるしな、うん」
729 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/13(木) 23:10:13.62 ID:T7IVogBa0
一方通行「いかン。いけねェ。ここンとこ俺、あの箒ばっか見てンじゃねェか。あれからもう数日経ってるってのによォ」

一方通行「……あの非常識街道まっしぐら女があの後、路上でココア販売初めて横丁がバカな男どもで埋め尽くされてから、数日な」

一方通行「あの女はなンになりたいンだ一体、非常識の女王か、もうチェックかかってるだろ十分だろそのへンにしとけっての……」

一方通行「……いねェ奴へのツッコミはいい。もういい。もうやだあいつもう関わりたくねェわ本気で」

一方通行「ここ来てから何人目か分からねェ『絶対にこれ以上関わりたくない奴』リストの一番上から二番目決定だわあンなもン」

一方通行「一番上は糞☆だけどな」

一方通行「木原変態変態真正ケモナー挙動不審暴力理不尽どマゾ怪談蒐集ご臨終ララバイジンゴーベルマフラー誤審連発厳重指導ストーカー容疑出題遅れビックリ箱収集癖シレッと参加宿題超過ふくろうつぶて教師は殿堂入りだけどな」

一方通行「老師ぱねェ、派遣した内容以上のことをサラッとこなしちまう老師ぱねェマジやべェ」

一方通行「っと、こンなことしてる場合じゃねェ。このままだと俺の夏休みの思い出作文は『ファイヤボルトの形状について』で書き綴っちまう」

一方通行「他にもやることはあンだ、学用品買い足したりな……」

一方通行「えェっと、リストはリストでも三学年用の教科書リストは、っと……」ガサガサッ

一方通行「……あァ?」

一方通行「……黄泉川がよこした、あのとンでも本が……教科書に指定されてやがる……??」

『―――――   ――――――――
 
 魔法生物飼育学 『怪物的な怪物の本」

 ―――――   ――――――――   』
732 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/13(木) 23:31:51.55 ID:T7IVogBa0
一方通行「ローブの袖丈が合わなくなっちまったのは、マダム・マルキンのとこで新しいのを買った、っと」

一方通行「あのババアめシレッと女子制服紛れ込ませようとしやがって次やったら店ごとぶっ潰す跡形も無くぶっ潰す」

一方通行「そンで、癪だがあの変態教師の授業で使う『魔法薬』の材料も買い足したな」

一方通行「俺だけやけに余分に作らせやがるからなあいつ……課題も授業でも倍ってなンだよあいつ俺になンの恨みがあンだよ、恨みもってンのはどっちかってとこっちだよ糞が」

一方通行「今度、廊下の端からお父さンボイスで『おい泣きみそ!!!』って言ってやるとして……」

一方通行「ンで、最後に問題の……教科書だな」

フローリアン・アンド・ブリッツ書店

一方通行「……去年までは、ここのショーウィンドウには、巨人が読む用なンじゃねェかってくらいでけェ金の箔押しの呪文集が置いてあった、ンだが……」

ギャーーーギャーーーーワギャァアアモエルーワ!!!
 キシャァアアアアアア!!!シャアアアアボックバリバリッシュ!!!
ドタバタドタドタバタバタバタ!!!!!

一方通行「……鉄の檻の中で、例の本どもが……暴れまわってやがる」

怪物的な『キシャァアアアアアアアアアアアアア!!!』ガジガジガジガジビリビリッ!!
怪物の本『ヤンノカオドリャァクソモリィイイイ!!!』ガリガリガリガリビリビリッ、バラバラッ

一方通行「おいおい、いいのかよあれ商品だろ……本同士がかみ付き合って、ページがそこらじゅうに飛び散ってンじゃねェか……」

店員「……よくありませんよ」ヌッ

一方通行「いきなりくンなびびる」

店員「失礼……もう、入荷した当初の奴なんて1ページも残らなくって全部おじゃんに……今檻の中にいるのも何度目の入荷分やら……その度にうちの損害ですよまったく!どこの!!どいつがこんな本を教科書なんかに!!!」

一方通行「……あァー、すまン」

店員「どうしてあなたが謝るんです?とにかく、とんでもない損失ですよもう。『透明本の透明な本』を仕入れた時が一番最悪だと思っていたのに!あれも、高い金を出したのに結局どこにあるのかわからずじまいだった……」

一方通行「知ってるか、それ詐欺ってンだよ」

店員「それで、あなたは学生さんですよね?こ、この本を……?」

一方通行「いや、いい。もう持ってるからな」

店員「本当ですか!?いやぁ、助かった!今朝から五回もかまれるわひっかかれるわそのうちなんか変な扉が開きかけるわで……」

一方通行「適応してンじゃねェかさすが書店店員だな」
734 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/13(木) 23:46:59.18 ID:T7IVogBa0
怪物的な『オラァアアアアアアア!!』ガシッビリビリビリビリッ!
怪物の本『ヌワァアアアアアアア!!』ドサッ!バラバラッ、バラッ

店員「うわぁああ!?ま、また一冊売り物にならなく……もういやだ!!もうやだこの本やめろ!やめてくれぇえええ!」ウワァアアアン!バッ!

一方通行「……俺の予想が正しければ、ってことはまァほぼ間違いなく正しいわけだが……この本の、様子から言って」

一方通行「……あいつだろうなァ、教科書にしたのは」ハァァァァ

店員「いったぁあああああありがとうございまあああああああっす!!……ふぅ。それで、他にご用のある本は?」キリッ

一方通行「清清しい対応をやめろこっちは気分最悪だわボケ」

店員「こちらなんていかがでしょう、すぐ効果のでる美白呪文百選……おぉっと、お客様には無用でしたねHAHAHA!!」

一方通行「軽快なセールストークが冴え渡ってンなそのまま黄泉の川渡っとくかあの本が原因なだけに黄泉川ってなァ……『未来の霧をはらす』って本が入り用なンだが」

店員「あぁ、『占い学』をおとりになるんですね?」

一方通行「おォ、当麻のきまぐれと鉛筆の倒れた方向でな」

店員「どうぞ、こちらにご用意しております。占いのコーナーといいますのはいつになっても廃れないものでして」

一方通行「マグルだろうが魔法使いだろうが、その辺は一緒なのな」

店員「えぇ、えぇ。むしろ魔法使いの方が吉凶を探る方法には敏感なのではないですか?何しろ、やればなんとか当てられることが確証されているのですから」

一方通行「言われてみりゃそうだが、授業でやるだけでそンなことが出来るようになンのかねェ……色々あンな、占い本も……『予知不能を予知する――ショッ クから身を守る』『球が割れる――ツキが落ち始めた時』『才能無き者の為の才能無きものでも分かる占い本』……喧嘩売ってンのか、最後こら」イラッ
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/13(木) 23:49:18.97 ID:x5fycedH0
言い値で買おう。原本なら10倍払おう
738 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/14(金) 00:04:25.17 ID:v1qM9mJr0
店員「『未来の霧をはらす』……『未来の霧をはらす』……カッサンドラ・バブラツキーの、『未来の霧をはらす』っと……」トン、トン、トン

一方通行「……俺以外にもこの本毎年買われるはずなのに、ンなはしご登って取らないといけねェような場所に置いとくなよ」

店員「いえいえそれがですね、こう毎年担当の教授が変わらない教科の本は、割と古本屋などで済まされてしまうことが多く……我々としても困ったことなのですが」ハァァ

一方通行「ほォ……そういや、みことの妹達も一一以外のはお古が何冊かあったっけな。旅掛さンの脅sゲフン交渉で新品もあったけどよォ」

店員「……そうです、あれは、私がおゆずりしたんです、はい。決して、旅掛さんはナニモシテナイヨーホントダヨー」

一方通行「……事情は分かるから涙ふけよ」

店員「どうも。あぁ、これですね。『未来の霧をはらす』ここ十数年はずっとこの本が『占い学』の教科書として指定されていますよ」スッ トン、トン、トン スタッ

一方通行「そうなのか。もうちょい分厚いもンなのかと思ったがな、あっちの方n……っ!?」ビクッ

店員「こ、この本を分厚いに分類しないあたりあなたは相当の読書家のようですね。これはですね、基本的な占い術のガイドブックとして優秀な本でして。著者はカッサンドラ・バブラツキーという偉大な魔女でありまして、19世紀後半に占い術に革新的で多大な影響を――」

一方通行「……」

店員「――――」ペチャクチャペチャクチャ

一方通行「(あの、本は……)」

『死の前兆――最悪の事態が来ると知ったとき、あなたはどうするか』

店員「――というわけで今のかみさんと出会うわけですがなんとまぁお恥ずかしい私はそのとき長靴一丁で……あぁ、その本はお勧めしませんよ……?」

一方通行「そうなのか、いや、ちょっと気になっただkお前の話なンでそンな方向に行ってンだ気になるな長靴!?!?!?!?」
741 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/14(金) 00:18:51.08 ID:v1qM9mJr0
店員「読み出すと、そこかしこで死の前兆が見え始めて眠れません。それだけで死ぬほど怖いですよ、ははは」

一方通行「いや俺は目下を持ってお前の頭おかしい嫁との初対面の方が怖ェが……死の前兆、なァ?」

店員「いやいや、あなたはまだお若い。あの本とは縁はないでしょう」

一方通行「……まァな」

一方通行「……(内容には、確かに毛ほども興味はねェ、が)」

一方通行「……(あの、表紙の絵……熊みてェにでけェ……目をぎらつかせた……犬、の絵)」

死の前兆『』グルルルル

一方通行「……(気味悪ィほど、見覚えありやがる……俺があの家飛び出した時、あのガレージとガレージの間にいた、何か……あいつに)」

一方通行「……」

店員「ほかには何か?かみさんのお話と一緒にお探ししますよ?」

一方通行「……おォ、頼む。できればそっちの話は頭から……『中級変身術』の本と、『三年生用基本呪文集』、あと『マグル社会を学ぼう――それはルーモスですか?いいえ、エジソンさんの発明です』を……なンだこのタイトル」






742 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/14(金) 00:42:49.94 ID:v1qM9mJr0
大通り

ガヤガヤ、ガヤガヤ

一方通行「……」ツカッツカッツカッ

一方通行「……」ツカッツカッ、ツカッ

百合子「キュー、ッキュッキュ」スィーッ、ストッ

一方通行「おォ、百合子。戻ったかよ……手紙か?当麻からか……あいつらの来る日取りが決まったか」

百合子「キュキュー!」

一方通行「そうだろうな、って思ってたところだ。最近、この横丁にもちらほら見知った顔があるからな……新学期が、近くなってるってこった」

百合子「……キュイ?キュッキュ?」クイックイッ

一方通行「あァ?嬉しそうじゃねェ、って?……もちろン、嬉しがりてェところ、なンだけどよォ……気にかかることがな」

百合子「キュー?」

一方通行「いやいや、あいつらが夏休みデビューしてたらどうしよう、とかじゃねェよ想像力豊かだなお前」

百合子「キュッキュ、キュイッキュ」

一方通行「インデックスがガングロで『チョコよこせよ的な~、んだよ!』って言ってきたらどうするかって?ひっぱたいて脱色してやンよ俺はそンな風に育つように餌付けした覚えはねェ、ってだからそうじゃねェよ」

一方通行「あの犬……死の予兆なァ。でも、ま」ナデナデ

百合子「キュキューッ」///

一方通行「美琴の絵のが、億倍怖ェし……俺が死ぬかっての、あれくらいでよォ。悩ンでも仕方ねェな。とにかく、今はあいつらを…………」





浜面「あ、あっはははー!ま、まさかお前らえーっと、二人でいるなんてなー。し、仕上くんはびっくりだぜ、うん」

真・組み分け「すまんね天才たるわ・た・し・の!仕上?この女がどうしても天才たる私と君の逢瀬についてくるといって聞かないまったくこれだから人外はっ!!」ギューーッ

麦野「はぁああ!?私は新学期から本格的に生徒になっからその準備、ついでにはぁぁまづらの面拝んでるだけだにゃーん。あんたこそ、あんま粗末なもん押し付けてるとぶ・ち・こ・ろ・し・か・く・て・い すんぞコラ!!!」ムギュー!

浜面「あ、っはは、なにこれ、幸せだけど冷や汗止まらない」ダラダラダラダラ

一方通行「」

黄泉川「まったく、まーた私はこれの付き添いじゃーん。何が悲しくて毎年こんなもん見せつけられねーといけないんだ」

神裂「仕方ありませんよ、黄泉川。与えられた職務は全うしましょう……ところで、こ、ここに彼が滞在しているという噂を芳川さんかrあぁああーーっ!!!!」

ななちゃん「あっくん、ひさしぶり」ガシャガシャ


「な、なんだあの四人+小僧もげろ!!!!!!」
「なんというわがままボディだ小僧爆発しろ!!!!」
「あんな四重奏いや、四重双を従えるなんてあいつ何者だ世紀のジゴロか死ね!氏ねじゃなくて死ねぇええええ!!」

一方通行「双球だけに、ってか上手くねェよ……前言撤回だ、俺、ツッコミで過労死すンわこれ」ハァァァァ



黄泉川「おぉーアクセラレータ、合いたかったじゃーん……あれ?なんだこの張り紙、えーっと……『御坂一族が一挙に集まる<ミサカデイ>制定のお知らせ』あー、あいつら多いから横丁へ数日に分けて買い物してたけど、ついに丸一日使うのかー」

一方通行「……死ぬな、俺」ハァァアアアアアアアア
743 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/14(金) 00:47:15.20 ID:v1qM9mJr0
そんなこんなで今回はこれだけです

レギュラー入り乱れてようやく大勢でボケてつっこんでが出来ます……長かった

次回は日曜日に。大雨で予定がふいになりましたら夕方頃から、そうでなくとも夜には必ず

お付き合いいただければ幸いです

レスの数々ありがとうございました。楽しかったです

それではまた

次回もどうぞよしなに
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 00:49:50.23 ID:PQyPUw/IO

一方さん次回は労災保険もらえそうな勢いでツッコミ続けそうだな
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 00:52:18.35 ID:x6B+sbSMo


怪物本はゼクロムとレシラムだったのか
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 00:52:56.32 ID:P8fuTJuSO
乙もげ
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/14(金) 01:01:08.39 ID:dXo7v6DWo
もげ乙
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/14(金) 01:18:49.80 ID:s34JhIB60
乙 俺が合図したらもげ面を怪物の本の檻に入れようぜ。神裂とななちゃんはもらっておくけどな
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 01:25:09.88 ID:y4A7vTeo0
百合子(ふくろう)がかわいいと思った俺はケモナーなのか…?
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県) [sage]:2012/09/14(金) 08:32:08.27 ID:0zgvYeTso
>>748
浜面=人外ハーレム
怪物の本=人外

怪物の本ハーレム入りですね
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/14(金) 11:01:50.11 ID:YB1QSloo0
もげオチもげ乙でした
ねーちんとななちゃんはかわいいなぁ!
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/14(金) 12:31:27.42 ID:7mycWmOAO
>>750
怪物の本が薄くなるな。
       なんでおれ?┌→怪物の本(new!)
 むぎのん←───┐┌──┘      
 ↑  未来の夫!││ 助けて英雄┌→上条
 │しね     ││      │  ↑尊敬
 ↓  私の浜面!↓↓  羨ましね │  │
組み分け←───→浜面←─────┴→グリフィン男衆
     感謝  ↑ 心折れそうやめて ↑
        ?│          │バリバリダー!
     カエル←┘       御琴─┘

        チョコ
   一方通行←─→禁書目録
       モキュモキュ
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 13:18:51.40 ID:QnXI9rPso
見にくすぎワロタ
  
778 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 00:25:22.96 ID:SvAg0Nnt0
みなさまどうもです

レスありがとうございます励みになります

>>744
お仕事ですからね

>>745
キュレっさんの鳴き方忘れました

>>746‐748
もげ面くんが大人気でなによりでもげ

>>749
木原くん曰く自然の摂理です

>>750
しかし学校にいくとあれは……

>>751
もげオチが多い気がします

>>752
トレバーはオスなのかメスなのか……

>>755
影でもててまsもげじょう

>>756
まったくです

>>758
趣味ですごめんなさい

>>759
全開だね み こ と

>>761
どちらもという可能性

>>763
発禁じゃないっすか

>>766
夢ニドクインが知れ渡ってない時期は痛快でした。一致等倍・不一致抜群くらいならほとど耐えちゃうんだぜオノノのじしん耐えて冷Bだぜニドクイン可愛いよニドクイン
レートは以前は1500~1600程度を彷徨ってるくらいでした。微妙です。BW2になってからほとんどしてないので……育成環境が快適になったと聞いてくやしいです

>>769
極振りはマニューラちゃんくらいですかね……他に振ってもあまり意味ないので

>>770
ところが現実は切断という魔の手が……

>>771
せかいの ほうそくが みだれる

>>775
いやいやそちらのが……

>>776
ありがたいことに愛されてます

はてさて、こんな時間になってしまいましたが続きをやっていこうかと

途中レスはどうぞお好きに

それでは本日もどうぞよしなに
780 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 00:43:10.64 ID:SvAg0Nnt0
パブ『漏れなべ』

一方通行「……っはァ、ふァー」

百合子「キュイッ」ピョンピョン

一方通行「おォ、百合子。今日も変わらずモフモフしてンなお前は……夏休み最終日になっても変わらずよォ」

一方通行「結局、美琴の家の奴らとの兼ね合いやらなンやらで、あいつらが来ンのは今日になっちまったンだよな」

一方通行「ったく……あの大臣からの足止めがなきゃ、俺は当麻ン家にでも転がりこンでたのn……」

一方通行「……」

百合子「キュー?」

一方通行「……大丈夫だな?老師の声も羽ペン走らす不協和音も聞こえねェな?どっかの誰かに聞かれて糞めンどくせェ琴になってねェよな?……なンでこンな怯えないといけねェンだよ」ハァァァ

一方通行「……朝飯、食いに行くか。ここで食うのも最後だな」

ガチャッ


「全員、せいれーーーーーつっ!!!!」

一方通行「おォ?なンだありゃ……いかつい魔法戦士が、同じようなの何人か集めて食堂のまン中に陣取ってやがる。朝からなンだ常識がねェな……おいトム、何の騒ぎだこりゃ」

トム「これはこれは、ポッターさんおはようございます。いえ、なんといいますか……」

魔法戦士「番号ぉーーー!」

「いち!」「にー!」「さん!」……

魔法戦士「よぉーし!揃っているな!いいか、諸君!我々は、ここ『漏れなべ』にて、本日ダイアゴン横丁に訪れる御坂一族の検閲を任された!そうだな!!」

「「「「「サー、イエス、サー!!!」」」」

トム「……と、いうわけでして」

一方通行「そういえばミサカデイとか言うのは今日だったな……検閲だァ?なンのためn」

魔法戦士「我々ダイアゴン横丁商人はこれまでぇ!ミサカ一族の一部に多大なる被害をこうむってきたぁ!!」

「そうだそうだぁー!」「あの嫌なやつめぇーーー!」「変態め、変態めぇえええええええ!!!」

一方通行「……あァ」

魔法戦士「しっかぁーし!今年はミサカ一族に対して多分に制限を設けることが実現できたのであぁーる!先ずは今日のみに限ったミサカデイの制定!そしてぇ、悪質な番号個体に関しての横丁への立入禁止の実現だぁー!!」

「「「「「わぁあああああああああ!!!」」」」

一方通行「どンだけ嫌われてンだあいつら……いや、まァうン、当然っちゃ当然か。氷山の一角だろうしな、変態ツインズも」
781 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 00:56:48.02 ID:SvAg0Nnt0
魔法戦士「これはミサカ一族の総まとめ役の旅掛氏とも話しを通しているので、我々は臆することなく問題ある連中をここで足止めし、追い返すことができるのであーーる!」

「旅掛さんあざぁああああっす!!」「見返り怖ぇけどあざぁああああっす!!!」

一方通行「あァ、タダじゃねェだろうよ……あの人だしな」

魔法戦士「ひいては、諸君にはここ、漏れなべの入り口!そして『煙突飛行』の出入り口であるこちらの暖炉にて待機してもらい!ミサカ一族全員に配布した名札をチェックしてもらいたく思う!」

一方通行「名札……っつゥか、ドッグタグって感じか。片割れが泣いて喜びそうだなしくじったな」

魔法戦士「諸君が杖をかざせば!問題のある個体の名札は赤く光り警告音を鳴らす!!簡単なお仕事だアンケートよりも簡単だ!!」

一方通行「いやその比較はわからン」

魔法戦士「しかーし!問題のある連中は頭も切れる!!一族の者と名札を交換している可能性も否定できーん!諸君、しかと身を引き締めて相手が本当に本人かしっかり確認するように!!」

「「「「サー、イエス、サー!!!」」」」

一方通行「……勇ましいけどよォ、連中全員、日頃は問題個体連中にいいように扱われてる腰抜けってこったろ?」

トム「そうですな……ですが、今回は旅掛さんの後ろだてもありますので……」

一方通行「そンなもンで怯ンでたら苦労しねェだろ」

トム「ごもっともかと」

魔法戦士「よぉーし、よぉーーーし!この意気、素晴らしいぞ!我らならば、ミサカ一族など恐れるにたらず!!よぉーし、もう一度、確認のために点呼をとるぞぉー」


魔法戦士「番号ぉーーーー!!!!」

「いち!」

「にぃー!」




10033号「10033!!!」

20000号「20000!!!」

魔法戦士「ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?!?!?!?!?」

「「「「うわぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」」」

一方通行「……うわァ」
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 00:58:23.06 ID:5d/5SqgSO
もうおるんかいwwwwww
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 00:58:31.51 ID:lOhHrRuIO
変態共しれっと混ざっていやがってwwwwwwwww
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/17(月) 00:59:20.07 ID:cUZ29kZr0
早ぇよwwww
785 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 01:12:32.83 ID:SvAg0Nnt0
20000号「ぐっふぃふぃぐふぃふぃ!皆さんの期待と不安と興奮と、お約束と天の導きとおばあちゃんが言っていたからもう来ちゃった☆と、ミサカはテへペロしつつ『漏れなべ』にて漏れを迎えたおまいらに悩殺ポーズをくりだします」テヘグフィッ

一方通行「流行に乗ってるようで古い上にペロじゃねェそれそンな卑下たもンじゃねェだろあれは」

10033号「あぁそちらの御仁素晴らしいいえすばらすぃ肉体美ですねその身体でミサカにこんな首輪をつけたあげくに踏んでしまおうというのですかなんとなんと素晴らしきかな『漏れなべ』と、ミサカは早くも興奮クロックアップです」ハァハァ

一方通行「ほらな、やっぱりなそンなこったろうと思ったよ誰だ名札の設計者」

魔法戦士「あ、あぁあああ」ガタガタガタガタ

「う、うわぁ、うわぁああああ」ガタガタガタガタガタ
「よ、よよよよよりによってへへへへ変態つつつつうttttttt」ガタガタガタガタ

20000号「そしてあちらに見えるのはいいえお目見えなのは意図せぬ形でのご対面!我らが愛しのセロリたんいいえセロリたんフォーリン変態ワールドウィズミサカじゃねぇっすかなんとこれは偶然シラナカッター」

一方通行「一人で落ちてろ奈落の底へそンで嘘つけボケが」

10033号「あぁ夏の盛りにおかけになった電話で盛った時分をミサカは忘れません自分で慰めるのはもうお終いですさぁアクセラレータさんことミサカのご主人様ミサカにおかけになってくださいさぁ!!!!!!」

一方通行「アウトだバカヤロウ」
787 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 01:37:13.43 ID:SvAg0Nnt0
20000号「ぐっふぃふぃぐふぃふぃ!おっと相棒我が双子の妹マゾ犬個体の10033号よ、と、ミサカはセロリたんペロペロナメナメヌメヌネしっぽりいきたいところをグッとニュッっとガッときてグフィッと堪えつつ言葉をかけます」

一方通行「一つたりとも実現させンな一回で耐えろやなンだニュって」

10033号「そうですね変態、と、ミサカも双子の姉の言葉が意味せんところを汲み取って、アクセラレータさんに投げつけかけてたオーガこと史上最強の生物さえも捕獲可能な見た目は普通な捕獲網を寸でのところで投擲中止します」

一方通行「ちげェよあれは話の流れっつゥか空気よンだンだよちげェようるせェ」

20000号「あぁ、セロリたんに生でツッコミされるこの快感、あわよくばそのまま違うものも生でつkk」

一方通行「黙れ」

10033号「おぉ、このミサカの中に響く熱い言の葉の応酬、よろしければ子共の種も熱く中で響かせてm」

一方通行「黙れってンだろアウトだやめろ黙れ」

20000号「これは手厳しいそんなセロリたんもたまりませんけどねぐふぃふぃ!さぁて、諸君」

10033号「たまりませんね踏んで蹴って罵ってもらいたいですねふぅ……さぁさぁ、みなさん」

魔法戦士「ひぃっ!い、いや、今回は貴様らに臆すことなどないんだ!みな、つ、杖を!」サッ

「そ、そうだ、あれを!」「みんな、杖だ!杖をツインズに向けるんだ!」サッササッ ビシッ

カァアアア! ビーーー!ビーーー!ビーーー!!

20000号「おぉう」 タグ「ビーー!ビーーーー!! アナタガタノ タチイリハ キョカサレテ イマセン!」

10033号「これは」 タグ「ビーー!ビーーーー!! サッサト オウチニ カエリナサイ!!!」

一方通行「ツインズのタグが、赤くなったな」

魔法戦士「ほ、ほらみろ!君たちのお父様も公認のそのタグが、君たちをだな……」

20000号「漏れのセロリたんを思うハートの如く真っ赤に燃えてるってわけですねとどろき叫ぶんですのことねぐっふぃふぃ!……おいこらタグこらぁあああ!」

タグ「ビーーー!ビーーーー!ケイコク!ケイコク!!」

10033号「それはそれは真っ赤でホワイトホールな白い明日のことでせう……ミサカたちの身に着けられているもののくせになんですかその体たらくはぁああ!」

タグ「ビーーー!ビーーー!ケイコク!ケイコ……」

一方通行「……」
793 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 02:00:48.56 ID:SvAg0Nnt0
20000号「そのとーり!ミサカに身につけられたその瞬間!テメェはミサカの身体の一部だろうがこのタグ野郎!」

タグ「ビー!ビーーー!!ケイコク……ケイコ、ク……」

10033号「ミサカたちに触れて!ミサカ達のソウルを感じて!!あなたは分からないのですか、このタグ公!!!」

タグ「ビーー、ビーーー……ケイコ、ク……」

一方通行「……もうちょい頑張れよ、タグ、おい」

20000号「いいや、お前は分かってるはずだぁなぁ!?このミサカの!絶対無敵放送禁止慇懃無礼!開始0分スニッチ捕食レベルの変態の名をその身に冠している、テメェならよぉ!!」

10033号「我らの魂を!!熱い想いを!!!変態ツインズの名を刻印された、あなた方なら!!きっと理解しているはずにちがいありませんことがないでしょうかいや、ない反語!!!」

タグ「ビーー……ビー……!」

20000号「ダメだダメだはオールおk!!!」

10033号「イヤよイヤよも好きのうち!!!」

20000号「遠き者は叫びを聞け!!」

10033号「近き者は唾液を被れ!!」

20000号「真人間なんてくだらないものに!」

10033号「真っ向勝負な我らのソウルは!!」

20000号「セロリが好きだと轟き叫ぶ!」

10033号「だって変態だもの。へんたい」

タグ「……」

20000号「さぁ、タグ公!漏れらのセロリたんの前で漏れらに恥をかかせたもうな!」

10033号「あなたの答えを聞かせてくださいタグ野郎!ミサカたちの、魂の答えを!」

タグ「……」

ビカァアアァアアアアアアアアアアア!!

「っ!よ、よかった、やはり警告をつづkなっ!?!?」
「あ、あの色、あの色は警告じゃない!ま、まさか……!」

魔法戦士「金色、だと……!?!?!?!?」

タグ20000「グッフィフィフィフィフィフィーーーー!!!!!」

タグ10033「イッチャイマショウヨコチョウナグリコミダァア!」

20000号「それでこそ漏れらのタグですよ!さて、みなさん?『お父様公認のタグ』たるこれらがこう言っていますが?と、ミサカは変態微笑の下にゆっくりと話しかけます」テヘグフィッ

10033号「みなさんは何の権限をもって、ミサカたちがこの横丁に立ち入るのを拒むおつもりですか?と、ミサカはこれはきっついお仕置きが必要のようにひしひしと感じます」ウヘヘヘッ

魔法戦士「うわ、わ、わああああああああああああああ!!!!」
「やめ、やめてぇええええええええええええええええええええええええ!!!」
「俺には妻と子共がそんなあああああ戻れなくなrあぁああああああああ!!!」




一方通行「……」

一方通行「なンだこれ」
799 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 02:13:56.48 ID:SvAg0Nnt0
ヤメテェエエエエエエエ!!!
 タスケテェエエエエエエエアアアアアアアアア!!
ギャーーー!ギャーーー!!ギャーーーー!!

バタンッ

一方通行「……トムの勧めで、変態どもの粛清が行われている食堂から早々に退散した俺なのでした、と」

一方通行「……まァあいつらが来たってことは、じきに美琴やらも来ンだろ。横丁に出て、待っておくとすっか」

一方通行「漏れなべの裏口のレンガの壁を……杖で、ここを突くンだよな」サッ

壁「こいっ、魔法使い!ところでお前は俺を開くのに杖が必要だと思っているだろうが、別に無くても開ける」

一方通行「そうかようぜェなしゃべンななンでもありかコラ!」ゲシッ

壁「そしてお前の両親は最寄りnあがががが」ゴゴゴゴガコンッ、ガコンガコンゴトッ

一方通行「両親ならもっぱら俺の杖の中にいるわお前なンざにもとから掴まってねェよさっさとレンガ組みなおされて横丁へのトンネルに変われ糞壁が。魔法絡むとなンでもかンでもどいつここいつも喋りやがって」

杖「」カタカタ

一方通行「なァ、お母さン。ほンと、困ったもンdお母さンが言うなよ最たるもンだろ……」

壁「」ガコンッ、ガコンガコン、ガシーン

トンネル「」ウェルカーム

一方通行「微妙にうるせェ」
802 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 02:37:00.29 ID:SvAg0Nnt0
ガヤガヤ ガヤガヤ

一方通行「おォ、美琴の親戚どもが大量に来る日、って事前に告知されててもやっぱりそこそこ他にも人が来てンのな」

一方通行「まァそりゃそうか……最終日に駆け込みで色々買いに来る奴も大勢いるだろうしな」

一方通行「ンで、当然その中に美琴顔が何人かいるわけだが……どれがどれだか」

ガヤガヤ ミサカは~~ ミサカが~~
 と、ミサカは ミサカミサカミサカ

一方通行「……とりあえず、一番近いのに声かけとくか。よォ、去年ぶりd」

14429号「……気安く声をかけぬことね」ツーーーン

一方通行「……テメェかよクソッ、勘違いお嬢様の秘書つき個体が」イラッ

1033号「これはこれは、アクセラレータさんお久しぶりで、と、ミサカは秘書としてお嬢様をどうかお咎めなきようあなたに懇願すると同時に挨拶を交わします」

一方通行「おォいわくあって秘書個体。ちゃンと管理しとけやそいつ」

1033号「仰せの通りに。では、と、ミサカは急ぎますのであなたに別れを告げます」

14429号「ごきげんよう」

一方通行「よくねェよお前のせいでな……ったく、改めて変なのが多すぎンだよ美琴の家は……」

11081号「ひ、ひら乳?ミサカとしてもあなたと腕を組むのはやぶさかではありませんが、しかしですねなんだかそのあなた偶然とはいえ幾分手の位置が少しその、と、み、ミサカはその」
10081号「うん?ふふっ、いい乳ちゃん……触ってるんだよ?と、ミサカは某打ち切り漫画のあれをアグレッシブに改変します」フニフニ

一方通行「まっぴるまから何してンだあのピンク空間……当麻の予想大当たりかよってあれは立入り規制されなかったのかよ……いや、セットの時だけなンだろうな。ったく、バカが食いついたらどうs」

白井「ジャーナリズムですのっ!!ですのっ!!ですのぉおおおおおお!!」パシャパシャッパシャッ!! ボタボタボボタ

一方通行「……」

11081号「あ、あなたはなんですか……!?と、ミサカは突然沸いて出たカメラを構える女性に警戒します!」

10081号「ふわぁっ!?いい乳ちゃんのいい臭いで変なことをしてしましたしまったごめんなさい……えっと、あなたはたしか……と、ミサカはおねぇさまのお話とホグワーツ一年組からのメールにあった写真と合致する女性に関心を移します」

白井「わ、わたくしおねぇさまの露払い並びに独占取材新聞ホグワーツ版『ミコミコ毎日』編集長を務めております黒子・白井・クリービーですのぉおお!! あぁ、あぁあああ!ダイアゴンがこんな夢のような空間に変わるなんて素敵ですの夢のようですのいいえこれは夢ですのあっちにおねぇさまこっちにおねぇさま そしてあぁ!おねぇさま同士の和気藹々キャッキャウフフでピンクな光景も見られるなんて正に夢最高の夢淫夢の極みですのさぁさきほどの絡みを是非この黒子 の前でさぁ!!カメラは準備万端ですのぉおおおおおお!」

一方通行「……バカがいた」
804 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 02:54:42.75 ID:SvAg0Nnt0
白井「バカとは失礼な!……と、あぁ。どうもごきげんよう、アクセラポッターさま?」ニコッ

一方通行「切り替え早ェなァ尊敬するわそこだけは」

白井「プロとして当然ですの。記事になるネタはとことん真剣に。公私混同はいけません、何せわたくし……報道機関<ジャーナリズム>ですの!」ビシッ

一方通行「見上げた精神と決めポーズだこって……美琴のことは?」

白井「公も私も墨から墨まで下着の端まで堪能したく存じますの」

一方通行「やっぱ見習うべき箇所ゼロだわお前。名前くれェだわ」

白井「アクセラポッターさまがいらっしゃるということは、もしやおねぇさまも!?ついでにおねぇさまをたぶらかす類人猿こと英雄猿もご一緒ですか腹ただしいことに」

一方通行「そこは英雄こと類人猿って言ってやれよ結局英雄の猿なのかよなンだそれ。まだだ、そのうちあいつらも来るンじゃねェか?」

白井「そうですか。あぁ、黒子が石化から解けたときは、目一杯力の限り愛の限り黒子を抱きしめてくださったおねぇさま……」ウットリ

一方通行「そうなのか、ほォ、俺はその場にいなかったから知らねェけどな」

白井「その時、わたくしとおねぇさまの間には芽生えたのです。黒子の一途な想いが芽吹いた、愛が。二人の熱い抱擁と、そしてベーゼの下n」

一方通行「捏造すンなその場にいなくともそれはねェことくれェ分かるわ」

白井「ちっ、さすがですのね、ホグワーツ第一位さま?」

一方通行「学年首席的な意味でな、関係ねェよそれは」
806 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 03:11:48.16 ID:SvAg0Nnt0
白井「ところで、おねぇさまもあの類人猿も、そして白白セットなシスター様もご一緒でない、ということは……」

一方通行「セット言うな」

白井「ではコンビで?」

一方通行「その呼び名も不服なンだが……どォでもいい、進めろよ話」ハァァ

白井「ですの。第一位さま、お一人ですの?なんとなく、珍しいことではありませんこと?」

一方通行「あァー、まァな……事情があンだ、事情が」

白井「……事情?」ピクッ

一方通行「……」

白井「それは、ひょっとして!ブラックのこととなにかお関わりがっ!?」クワッ

一方通行「……(無駄に鋭いなこいつ)」



白井「そして!今月某日魔法省大臣が突然魔法省から、しかも魔法警察部隊や魔法事故惨事部の職員を大勢引き連れて突然いなくなったことと!!なにかっ!?!?」クワクワッ

一方通行「」

白井「そういえばわたくしの掴んだ情報によりますと、大臣達は一度プリペッド通りとかいうマグルの住宅街に向かったとか!!そうですの!!第一位さま、確かあなたさまのお住まいh」

一方通行「あっ!おいそこの!すぐ服脱いじまう問題個体!!こンなとこで服脱いでンじゃねェこっからだと物凄い遠目にしか見えねェけどそれはまずいだろうがヤメロー」

白井「ですのぉおおおおおおおおおお!?!?通して!通してくださいましあぁ第一位さまごきげんあそばせ通して!!通してくださいましえぇいこうなったら黒子の十八番人々の肩を飛び乗って移動ですのぉおおおお!」シュバシュバッ!シュバッ!

一方通行「……あっぶねェ。なンだよあの白黒バカかと思ったらどンだけ知ってンだよ色々。でもまァ、やっぱりバカだったな。いくらなンでも、そンな固体が……」


デスノォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!ブシャァアアアアアアアアアア!!
ウワァアアアアアアアア!?ハンラノジョセイト ハナヂヲフキダシテタオレタオンナコノガァアアアアアアアア!!!!

一方通行「……いンのかよ」
809 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 03:33:37.72 ID:SvAg0Nnt0
一方通行「当麻じゃねェけど……なンつーか、不幸だ今日は」ハァァァ

一方通行「変態のオンパレードだしよォ……いやいつものことなのか?」

一方通行「こうなると、益々……あいつら、どこほっつき歩いてンだよ、くそっ」

一方通行「……別に寂しいわけじゃねェようるせェな!」



「おーーい!アクセラレータ!!」

一方通行「……あァ?」

「あ、いたいたー!もー、あんたなーんで『漏れなべ』で待っててくんないのよー!」

「おかげで探し回ってモキュモキュ疲れちゃったからモキュモキュアイスパーラーで休憩ンキュッ。してたんだよ!こっちこっち!」

一方通行「……おォ」

上条「よっ!親友!」

一方通行「はっ、相変わらず呆けた顔してンな、当麻。宿題は終わってねェと見えるなァ?」

御坂「っはは、その通りらしいから今から泣きつくでしょうよ。それにしても、今のいいわね。久しぶりに会ったわりに自然な掛け合い……ハッ」

一方通行「やめろ黙れこれ以上この夏老師を酷使させたくねェ黙れや 美 琴……そンで」



一方通行「よォ、インデkk」ピタッ

///禁書目録///「むーっ、私の『み こ と ツッコミ』を取らないでほしいんだよ。っふふ、ひさしぶり、アクセラレータ!」

一方通行「」

御坂「おっどろきよねー、インデックス、フランス行ってる間にすっかり日焼けしちゃったんですって」

上条「お前ほどじゃないけど、日頃白いからなーインデックスは。ポッターさん、最初は誰かと思ったっていやマジで」

///禁書目録///「失礼かもとうま!……あれ?アクセラレータ?フルフル肩を震わせてどうしたの?私に、挨拶並びに挨拶代わりのチョコh」

一方通行「このバカ!!!」グイーーーッ!!!

///禁書目録///「いひゃいっ!?!?!?」グイーーーッ

上条「っちょ、ちょっちょっちょえぇ!?どうしたんだよおいアクセラレータさん!?」

御坂「な、なんでインデックスの頬つまみあげんのよちょっといたそうでしょやめなさいよ!?」

一方通行「うるせェ!おいこらインデックス!俺はそンな風になるようにお前を餌付けした覚えはねェぞこら!」

///禁書目録///「にゃ、にゃんのことなのかわからにぃんだよぉおおお!???いひゃいいひゃいいひゃい!!」

一方通行「いっちょ前にグレやがったのかこらふざけンな百合子の予感的中かこらあいつすげェなさすが俺のふくろう!ほら!チョコやっから考えなおせ! なっ!すぐ白くなるようにホワイトチョコやるから!どうせ次からは面倒だから元に戻るかもしれねェkうるせェチョコでも食ってろォォォォォ!!!」ガ ポッ

上条「……っはは。何かよくわかんねーけど」

御坂「うん、っふふ。相変わらずってことね、こいつも」

///禁書目録///「モキュモキュいったいモキュモキュ何がモキュモキュなんなのkわーい!」モキュモキュ!
810 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/17(月) 03:38:35.60 ID:SvAg0Nnt0
そんなこんなで今回はここまでです

ようやっと合流です。インちゃんの日焼け姿はいまいち想像できません

次回火曜の夕方から。四人で賑やかにダイアゴン横丁を

レスの数々ありがとうございました。楽しかったです

それではまた

次回もどうぞよしなに
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/17(月) 03:45:03.12 ID:QdEMYi4h0
乙 インちゃんの日焼け姿>>>変態の脅威
よ…よしダイアゴン横町に行くぞ。誰か俺が変態にやられたらHDDの中身を頼む…
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/17(月) 04:04:06.39 ID:sqwRNNLY0
おい常識どこいった>白黒フェチの変態白もやし
というか、日焼けインさんに【興味があります】
813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/17(月) 04:08:09.77 ID:cUZ29kZr0
遅くまで乙
アクセラポッターがパパセラポッターに……
しかし変態節は半端ねぇなw真似できんわwww
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 04:47:34.11 ID:1qyZ8bYko
いや実は服だけ日焼けしているのかもしれない
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/17(月) 07:06:42.20 ID:pFMWrHmAO
おつおつ!コーヒー色のインちゃんトゥンク

大丈夫ですよセロリたん、日焼なんてすぐに脱皮して元通りさ。セロリたんも脱皮するなら手伝いますよとミサカは何かを剥き下ろす動作を繰り返しますグフィフィ
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/09/17(月) 09:05:14.25 ID:K4nJUr4p0
乙乙
健康的日焼け美少女インちゃんもまたオツなもんですな
それにしても魔法界には変態しかいないのか!いないんだろうなぁ…
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/09/17(月) 09:11:32.68 ID:gupOXAimo
おい妹達の中に1人固まってんのが居るぞ 
 
848 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 20:04:40.24 ID:Jg5uahjN0
みなさまどうもです

遅くなりました

レスありがとうございます励みになります

>>811
20000号「全世界に公開しておきますねぐふぃふぃ!」

>>812
原作ハー子が日焼けしていた描写があったので使いましたが、白人種が日焼けするとどんなんなるんでしょう

>>813
変態ですので

>>814
黄ばんでるってことじゃないですかーやだーー

>>815
アウトだバカヤロウ

>>816
まったくもってまったくです

>>818
インデックスなんだよみたいなんだよ!!

>>820
魔法使いでないと入れませんが……もしy

>>823
節操がありません

>>825
そうなのですか……BW2はシナリオとPWTしかやってないので全然です

>>828
夏休みデビューかと焦ったようです

>>829
戻ります、ご都合主義ってすごい

>>831
そんな気がします

>>833>>834
観たかったです。まぁ割と生で見てますが

>>840
一個百円からお求めできます是非

>>841
泣けてきました

>>843
……泣けてきましたちげぇよポカリだよ

はてさて、続きと参ります

途中レスはどうぞお好きに

それでは本日もどうぞよしなに
851 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 20:16:37.79 ID:Jg5uahjN0
御坂「ほんと、探したのよ。今日の事は伝えてあったから、てっきり『漏れなべ』で待ってると思ってたのに」

上条「まぁその『漏れなべ』にも、なんか阿鼻叫喚だったからほとんどいれなかったけどな」

一方通行「まだ続いてたのかよあいつらの粛清……」

御坂「あいつら?」

一方通行「変態ツインズだ見たンじゃねェのか?」

御坂「? 私達が来た時は嫌な奴(18782号)とがやさぐれ(8390号)がいびってたけど」

一方通行「……問題個体どもめ、便乗して入りこンでやがる。魔法戦士どもめあいつらほンと威勢だけだったなしかも最初だけな」

禁書目録「モキュモキュあの騒動でもモキュモキュその様子だとンキュッ。ツッコミっぱなしだったんだね、アクセラレータ」モキュモキュモキュ

一方通行「腹立つことにな……おォ、よし。戻ったなそれでいい」

禁書目録「アクセラレータ印のチョコを食べたら日焼けが治ったんだよ軽く怖いんだよ」

御坂「あんた何入れたのよ」

一方通行「常識と気合」

上条「効果が非常識極まりねぇけど」

一方通行「じゃァ漂白剤」

禁書目録「殺す気なの!?!?」

一方通行「いやたとえだ例え。人間、死ぬ気になればなンでも出来るってこった、うン」

御坂「っはは、そうよね。例えば……っぷ……おばさんを膨らませてしまったり?」プルプル

上条「っ、美琴さんやそんな単刀直入nっく」プルプルプル

一方通行「笑ってンな」

禁書目録「笑い事じゃないんだよ、二人とも!」
853 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 20:31:49.83 ID:Jg5uahjN0
御坂「いや、だってね?パpゲフンお父さんから見せてもらった事故現場写真、ほんっと、もう、傑作d」ブッハー

上条「風船のみてぇに膨らんじまったんだなぁと思ったらBeforeの姿もほとんど風船みたいだったっていうオチg」ブッハープルプル

一方通行「そこか。とンだ豚だからなあのオカマめ。あとインデックス、今年はチョコ控えるぞ」

禁書目録「笑い事じゃないんだよ、ってば!下手したらアクセラレータは退がkなんなのその笑えない提案!?」

一方通行「いや、あのデブ見てたらほンと大食いのお前の末路が不安になってな」

禁書目録「とんだとばっちりかも!そうじゃなくて……もう、とうまにみこと、笑いすぎ!アクセラレータは退学じゃなかったのが驚きなくらいのことをしちゃったんだよ!?」

一方通行「俺もそう思う、っつゥかその覚悟があったンだけどな。退学どころか逮捕とかまで」

上条「人に完全に故意で魔法使っちゃったんだもんなぁ。偶然ひょんなことからおにゃのこのおっぱい触っちまうのとはわけが違いますのことy」

御坂「それも存分に罰せられるべきことでしょうが触るって言ってる時点で故意でしょうがおらあああああ!!」バチバチバチバチッ

一方通行「ほンと相変わらずだな……美琴、旅掛さンから何か聞いてねェか?どうして俺は見逃されたのか、とか」

御坂「さぁ……あー、でも大体予想はつくわよ」

一方通行「なンだ?……おォ、ひょっとしてお前も何かブラックのことって気づいt」

御坂「あんたが百合子さん似だからでしょ?」

上条「魔法省大臣もゲホッ百合子さんコンプレックス略してユリコンだったってことか」

一方通行「……そこまで魔法界もダメだとは思えねェ、思いたくねェ」

禁書目録「……これまでの経験でも?」

一方通行「『諦め』ねェよまだ」

キィーッ

一方通行「呼ンでねェから車椅子止まれ」
856 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 20:46:49.27 ID:Jg5uahjN0
禁書目録「車椅子?」

一方通行「こっちの話だ。バスかマジかっけェ電車か箒かもしれねェけどな」

上条「なんのことだか。とにかく、お前が百合子さん似で良かったよな」

一方通行「魔法省お母さンコンプレックス論で話進むのかよやめろ、影響力高ェのは嬉しいがそれはやめろ」

御坂「だってそれしか考えらんないわよ。こいつが去年は警告だけで済んだのも、きっと英雄だからだろうし。私があんたたちと同じことしでかしたらどうなるか、考えたくもないわ」

一方通行「どうなンだ?」

御坂「親戚中にMNWフォンで拡散されて、やさぐれあたりからボーバトンへお誘いの手紙が来るわね……」フッ

禁書目録「懐が広いんだよ、みこと一族」

一方通行「二万いてキャラ被ってねェらしいからな、自称だが」

上条「ポッターさんのは誤解だったわけだけども。アクセラレータがしたことを俺がやったら、酷いことになってただろうな……」

一方通行「いや、魔法省はそれこそお前には警告以上はしねェンじゃねェのか?」

上条「いや、多分ポッターさんは鬼を越えて修羅と化した母上様に地に返されていることかと思う」ガタガタガタ

一方通行「怖ェ詩菜さン」

禁書目録「ポッター家はどっちも母が強いんだね」

御坂「というか基本魔女が強いわよね、うん」

上条「世の常とも言えますのことよ」
857 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 21:02:16.51 ID:Jg5uahjN0
御坂「とにかく、ほんとのところは今夜にでもうちのパpゲフン父親に聞きなさいよ」

上条「パパ(はーと)って呼んであげてもいいんだぞ」

一方通行「泣いて喜ぶぞ旅掛さン」

禁書目録「みこと、娘から父へのツンデレはよくわからんなんだよ」

御坂「唐突に何の話ようっさいわね!!」

一方通行「お前が二度もゲフンすっからだよ面倒くせェな……今夜だァ?」

御坂「そ。あれ、言ってなかった?今日私とかホグワーツ組は『漏れなべ』に泊まるのよ。キングスクロス駅近いし」

一方通行「そうなのか。まァ去年は大変だったからな、誰かさンのせいで」

上条「面目ありませんほんと。って、ポッターさんも今日こっちなわけだけどな」

一方通行「……今年は駅にさえ着けねェンじゃねェか?」

上条「やめて泣ける」

禁書目録「私も一緒なんだよ。今年はお泊りできなかったけど、最終日は四人一緒、ね!アクセラレータ」ニッ

一方通行「……そりゃもう騒がしいでしょうこって」

上条「っはは、照れるなよ寂しかったくせに」

一方通行「なァンのことですかァ。騒がしくなンのは当たってるだろあいつらも一緒ってこったろうがホグワーツ組ってことはあの双子もよォ……」ハァァァ

御坂「……『寂しかったか?キリッ』……滾るj」ガタッ

禁書目録「 み こ と 」

御坂「ハッ。あ、大丈夫、平気平気。周りに親戚連中多くておねぇさま度高いからいつもより平気、全然大丈夫」フリフリ

一方通行「その言動がすでに大丈夫じゃねェ……」

エロール「ケーッ」シューッ、シューッ

上条「いつの間にかエロール先輩が俺らの席の上巡回してるしな」

一方通行「アタックかけねェあたりほンとに今日は少しはマシ、ってことか老師ぱねェ腐具合尺度ぱねェ」
859 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 21:17:43.07 ID:Jg5uahjN0
禁書目録「あ。エロールと言えば」

一方通行「どうした、俺がいない間に美琴が腐りきってエロール先輩が突き刺さりでもしたか」

御坂「何それ失礼な上に物騒ね!?」

一方通行「お前はいつも俺と当麻に対して失礼な上に打ち殺したくなること言ってるけどな」

上条「女の子にぶち殺すとか言うもんじゃねぇぞアクセラレータ」

禁書目録「とうまが言うなかも。そうじゃなくて。私、ふくろうを飼おうと思うんだよ。おうちに一頭いるけど、私専用の自分のふくろうを」

一方通行「そういえばお前の家のふくろう、百合子の一か月分の餌食いつくしやがったンですけど。誕生日なのに。俺誕生日だったのに」

禁書目録「去年まで自分の誕生日忘れてたアクセラレータとは思えないねごめんなさい」

上条「そっかー、インデックスもふくろう持つのかぁ。便利だもんな、うん。俺もふくろう百合子さんとかエロール先輩みたいな、自分のふくろう欲しいな」

御坂「エロールは私のじゃないわよ、家族みんなのよ」

一方通行「ほとンどお前につきっきりだろうが」

御坂「何の話よ。とにかく、私のペットと言えば……この惨めなネズミ一匹っきりってこと。ほら、でておいでスキャバーズ」スッ

スキャバーズ「……チチッ」ダラーン

一方通行「……しばらく見ねェうちに、なンつーか、随分痩せたな?」

上条「お前が言うなと言いたいが……ほんとだな。あんなに丸々してたのに、今じゃ普通のネズミに少し肉がついたくらいだ」

禁書目録「ひげも垂れて、元気が無さそうかも」

御坂「なーんか、エジプト旅行の途中あたりで元気がなくなっちゃってね……水が合わなかったのかしら」ウーン

一方通行「……いや、日頃日の光浴びてなかったのに急にあンな日差しの強いとこでお前肩に乗せてたらお前そうもなるだろうよなンでお前あそこで急にピカ様扱いしたンだそいつを」

スキャバーズ「チッチチチュゥ……」

一方通行「うるせェぞネズミ」
860 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 21:29:31.31 ID:Jg5uahjN0
禁書目録「そういうことなら、みこと。私がふくろうを選んでる間に『魔法動物ペットショップ』で診てもらえばいいかも」

御坂「そうね、そうする……寿命じゃないといいけど」ハラハラ

上条「惨めとディスりつつ心配そうな美琴さんなのでした」

一方通行「ネズミにもツンデレ、っつゥか身内にツンデレなのなお前よく分からン」

御坂「うっさい!えっと、それじゃ行きましょうか。インデックス、ふくろうは最後でいい?色々買うものあるし」

禁書目録「うん、そうだね。何より教科書が大量かも」

上条「そうか?新しいのは数冊しか……あぁー、そっか」

御坂「三年次からの追加選択科目、『魔法生物飼育学』『数占い』『占い学』『古代ルーン文字学』『マグル学』を、インデックスは全部選んだから」

一方通行「お前今年寝る暇あンのか」

禁書目録「こもえと相談して決めたことだから問題ないかも!きつい時は、アクセラレータにチョコをもらって頑張ろうかな」

一方通行「はいはい、控えるとかいうのはどうなったンだか、ほらよ」ガポッ

禁書目録「!モキュモキュわーいモキュモキュ」

一方通行「そンじゃ、行くか……まずは盛大に泣きを見れるだろう、フローリアン・アンド・ブリッツ書店によォ」

上条「泣き?」

一方通行「……一気に三冊だからな。あの店員、変な扉開いてねェといいが」ハァァァ
863 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 21:46:21.10 ID:Jg5uahjN0
フローリアン・アンド・ブリッツ書店

店員「……『怪物的な怪物の本』、を、三冊……?」

一方通行「……頼む」

上条「……おいなんだあれ」

ヒュラララ!バリィバキュロム!バァーニキュラム!
 モエルーワ!!!バリバリダー!!!ンバーニンガガ!!!ババリバリッシュ

御坂「ほ、本が……なんか変な叫びあげてお互いに噛み付き合ったり引き裂きあったりしてる、わ」

禁書目録「痛そうなんだよ……うぅー、本好きとしてみてられないかも」

店員「……本好き、そうだよな、俺……本が好きで、この仕事を始めた、のに!!」

一方通行「……もういい、やめろ」

店員「あいつら、観てられねぇ!俺が、俺が止めなくて誰が止めるんだよ!もう本が本を傷つけるのを見るのはたくさんだ!俺が、俺が終わらせてやるっ!!」

一方通行「やめろ、何のテンションかよくわからンからやめろ」

上条「覚悟を決めた男の、いや、漢の目ですのことよ」

一方通行「いやそれは尚更わからン」

店員「カミさんに伝えてくれ……あの時の長靴、実は俺の……」ダッ!!!

一方通行「せめて伝え切れ!!!!」

上条「カミさんには伝えられないかもしんねぇけど上やんならここにいるからせめていい終わりませう!?」

一方通行「上手くねェよ!」

店員「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

御坂「あの本って……性別とかあるのかs」

禁書目録「み こ と」

一方通行「蚊帳の外かお前ら……あァ、店員があっと言う間に本たちに隠れて見えなく……あいつきっとあれからまた発注したなこれ」

本の塊<あぁあああああっっあああありがとうございまぁああああああああす!!!!!!

一方通行「……色ンな意味で帰ってこれなくなってンじゃねェか」ハァァァァ
868 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 22:03:23.28 ID:Jg5uahjN0
一方通行「……」

ガジガジガジガジ!!!

上条「……店員さんいないと、どうしようもねぇよな」

御坂「他の店員に頼む?」

禁書目録「うーん、『怪物的な怪物の本』担当はあの人だけだったのかも。奥からこっちを怯えた目で見てるんだよ」

一方通行「ダメな奴ばっかかよ……俺が行ってもいいが、動く本の扱いってのはなァ……下手すれば破っちまいそうだ」

禁書目録「うん、こういうのは、専門知識のある人が扱うのが一番なんだよ……でも、うーん」

上条「これ買わないと、授業受けれないしなぁ。そういえばアクセラレータはなんで買わないんだ?『魔法生物飼育学』、とってただろ?」

一方通行「俺ンとこには、黄泉川から誕生日に送られてきた」

御坂「あぁ、黄泉川さんっぽいは、実に。あれ?って、ことは……」

一方通行「おォ、どういうことかは知らねェけどな……そのことは今、どうでもいい。仕方ねェ、(本が)無事で済むか分からねェが、ここは俺が……」

上条「いやいや、お前ばっかりいいかっこさせるかよ。ここはポッターさんがたまには英雄らしく」

一方通行「そういう流れいらねェよ、どうせ最後に俺に返ってきてどうぞどうぞだろうがやめろ」

御坂「いいえ、ここは私に任せてよ。あの本どもふんじばって詳しい話しを色々とそれこそ詳しく色々t」

禁書目録「み こ と。ここは、本の扱いなら私にお任せなんだよ。何せ読んだ冊数ならアクセラレータにも負けないかも」

一方通行「それを活かせるかどうかが首席と次席の座を分けてンですけどね、ってだからそういうのいいから、俺に……」




金剛「否。此処は某が預かり申す」ヌッ

一方通行「だかrどっから沸いた金剛さァァァァン!?」
872 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 22:23:15.83 ID:Jg5uahjN0
上条「あっ!金剛さん!」

禁書目録「ホグワーツの筋骨隆々司書、美津子・金剛・ピンスさんなんだよ!」

御坂「金剛さん!どうしてここに!?」

金剛「此処の裏棚にて某の愛好せしめん男色の書物を堪能していた由に、御坂嬢、貴殿の放つ某と同じ波長を感じ取り候。而して、此処に馳せ参じたり」

一方通行「やっぱりか、美琴お前やっぱり見えないところで引き起こしやがって色々と」

御坂「こ、今回は力になることだからいいじゃないのってなんのことよ色々って」

金剛「見れば、本共がおのこに齧り、嬲り、襲っている模様。真に滾る模様では有れども、おのこが減るのは某の理想とるす世とは違いに候故……退治てくれよう」キィイイイッ

上条「あぁ!おもむろに怪物本の檻を!」

ガジガジガジ……!!

御坂「あ!店員を齧り続けてた本たちが、一斉に金剛さんの方を見たわ!!」

キシャアアアアアアア!!シャァアアアアボック!!!!

禁書目録「威嚇してるんだよ!それに、金剛さんがどけばそこが出口だって気づいてるかも!!」

キシャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!

金剛「……速き哉。然し……百合子嬢の、足元にも及ばんっ!!!!!破ぁッッッッ!!!!!!」ヒュバッ、ズガァアアアアアアアアアアアアアン!!!

上条「!!高速で飛び込んできた本の、あの紐、なんてんだっけ!?あれを指先で掴んで地面に叩きつけたぁあああ!?!?」

御坂「栞紐とか出版用語じゃスピンとか言うらしいわ!す、すごい!しかも表紙の部分を真っ直ぐたたきつけたから、本自体はどこも曲がらずにすんでる!!!」

禁書目録「プロなんだよ!正にプロの、魔法図書を扱う者かも!!!!」

一方通行「……やな職業だな」

876 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 22:41:25.89 ID:Jg5uahjN0
金剛「是を。安心し給へ、暴れぬ用に某の髪にて封印を施し申した」

怪物の本「」シーーーン

一方通行「……何者だお前」

上条「どうもです、あー、一応その縛られてる髪に右手では触らなないでおこう」

一方通行「そうな、そもそもお前が本を触ったらどうなンだってツッコミがなくて良かったな察せ」

御坂「ありがとう金剛さん、流石は真の愛の伝道師だわ」

一方通行「お前とか金剛さンのそれが真実であってたまるかよくわかンねェけどよ黙れ」

禁書目録「私も金剛さんみたく本を扱えるようになりたいんだy」

一方通行「やめろやめてくれチョコをやるから」ガポッ

禁書目録「わーい!」モキュモキュ

金剛「仲良き事は良き事哉。其れでは、某は是にて。貴殿らを今年も学園の図書の園にて待つッ!」ザザッ

一方通行「ひっかきまわすだけ引っ掻き回して行っちまいやがった……いや居座られてもこまるがな」

上条「助かった助かった。それで、えっと……」

店員「」シーン

上条「あの、長靴一丁になっちまってる店員は、どうするよ?」

一方通行「……他の店員に行って、カミさンでも呼ンでもらうぞ」ハァァァ

御坂「見ちゃダメよインデックス」サッ

禁書目録「みことも一緒だと思うんだよ」

御坂「私はいいのよ、あんなんどうでもいいし」

一方通行「女を捨てるな乙女はどうした」
877 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 22:53:19.82 ID:Jg5uahjN0
アリアッシター

一方通行「教科書買うだけでこの騒ぎだよ」

上条「正確には一冊だけであの騒ぎだったな。他のはすぐだったし」

御坂「インデックスの、紙袋三つ分の大量だったわねほんとに……『数占い』も『ルーン文字学』も教科書複数だし」

禁書目録「ま、学びがいが、ある、かも……」ヨロッ

一方通行「よこせ、こンな人ごみでフラフラしてたら迷惑だろうが。当麻も持っとけよ一つ」ガサッ

上条「はいはい了解了解、ってな」ガサッ

禁書目録「……ありがとっ!」

一方通行「周りの迷惑考えただけですゥ空気読めるンで。ンで、次はなンだ?」

御坂「あんたにツンデレとか言われてた私なんだったのかしら。あ、オリバンダー、寄っていい?」

一方通行「あァ?……そうか、お前の杖な」

御坂「うん。お金は前もってもらってるし……あぁーでも時間かかるかもしれないから、私だけ行ってあんたたちは……」

一方通行「いや待て、是非行こうそうしよう。全員で行くぞ、『オリバンダーの店』に」

上条「急にどうした?」

一方通行「今度こそ証明すンだよ……ホグワーツの校医は??」

禁書目録「?カエル顔が特徴的かも」

一方通行「よし、いいな。よォく覚えとけよなその無駄に良い記憶力で。そンで、今度こそ……」


『オリバンダーの店』


カエル医者「やぁ、よくきたね?」

一方通行「こいつは!?!?」

御坂「?ゲコ太っぽくカエル顔で有名よね、それがどうしたのよワクワクするけど」

上条「なぁアクセラレータ、毎度毎度何が言いたいんだ?」

禁書目録「疲れてるなら言ってほしいんだよ?ね?」

一方通行「あァァァもォなァァンでそうなンだこればっかりよォもォォォォおおお!!」

カエル医者「『諦め』たほうがいいと思うけどね?」  カタカタッ

一方通行「表記『医者』だしよォォォォおお!そして店の奥のほうで不穏な音立てたの止まれ!!!杖形態とかとンでもねェもン収拾つかなくなるからとまれェェェェェえええええええ!!!」
879 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 23:01:51.31 ID:Jg5uahjN0
一方通行「これだな、美琴の杖」ヒョイッ

御坂「あっ、ほんとだなんかしっくりくる。電撃も安定したような……今なら砂鉄でゲコ太作れる気がする」ハッ

上条「決戦兵器やめときませう」

カエル医者「……またかい?君はどこまでも僕の出番を減らしたいらしいね?」ハァァァ

一方通行「減らしても減らしても学校行くとまた出てくンだろうが」

禁書目録「どうしてみことの杖がこれだって分かったの?アクセラレータ」

一方通行「当麻ほどじゃねェが何度か受けた美琴の電撃から観測した魔力がなンかこう、あれだ。流れがこう……なンとなくだな、大雑把に言うと」

禁書目録「ふぅん?それと、あっちの棚の影から悲しそうな笑みでこっちを見てる車椅子の女のひt」

一方通行「知らン。おい美琴、はしゃいでねェで金払えよ。いくら試したくても魔法使うとお前やさぐれに勧誘されンだろうがさっき言ってたろ」

御坂「そうだった……うー、早く学校行きたい」




カエル医者「医務室で待ってるよ」

一方通行「ぶっ飛ばすぞしまいには」
883 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 23:13:00.24 ID:Jg5uahjN0
カエル医者「一応解説をさせてもらうよ、去年の君のように『この杖の詳細教えろ!!』って泣きついてこないようにね?」

一方通行「それを俺が言ったのはホグワーツの校医だったはずなンだけどなクソが。続けろよ」

カエル医者「三十三センチ、柳の木。ユニコーンの尻尾が芯に使われているよ」

御坂「ユニコーン!あの、すっごい綺麗な生き物だっていう、あの!?」

禁書目録「よかったね、美琴!」

一方通行「……」

上条「……」

御坂「ありがとう!あー、なんか嬉しい!私にもこれで、ほらみなさい!乙女っぽいところが、ほら!」

禁書目録「うんうん、ユニコーンは心が綺麗な女の子にしか懐かないっていうもんね……例外もあるんだね」ホロリ

御坂「っちょ、どういう意味!?!?!?」

一方通行「……ただの女好きって事実は黙っておいてやるか」ヒソヒソ

上条「あぁ、あと言葉通りの意味でクソネタが好きってこともな」ヒソヒソ

御坂「不穏なヒソヒソ話やめなさいよ!もう……はい、お金。ありがとう」ジャラッ

カエル医者「どうも。大事に使ってほしいね、以前の杖のようにスペロテープまみれはあまりに不憫だ」

御坂「うっ、ごめんなさい……」

一方通行「……あの杖は爆散しちまってここにはねェはずなのになンでお前が知ってンだ、とは言わないでやるよ」ハァァ

禁書目録「『諦め』なの?アクセラレータ」   キィーッ……?

一方通行「違ェ。あと棚の影からこっそり見てくンなしつけェな」
887 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 23:24:28.00 ID:Jg5uahjN0







一方通行「これで、大体の学用品は揃ったか?」

禁書目録「うん。ばっちりかも」

御坂「こいつが洋裁店で着替え中の更衣室に突入してくるっていうお約束も済ませたものね、ばっちりよ」バチバチッ

上条「ケホッ、違うんですよ何かが、何かがポッターさんの背中を推したんだ」

一方通行「好奇心とかそういうのだろどうせ。ンで、あとは……」

禁書目録「うん、私のふくろうと、みことの用事を済ませに『魔法動物ペットショップ』、なんだよ!」

御坂「私、そういう店に入るの久しぶりかも」

上条「そうなのか?スキャバーズさんを買う時とかは?」

御坂「言ったじゃない、こいつじいさんで上姉からのお下がりだ、って。そもそも普通に家に住み着いたのをペットにしただけだから、ペットショップなんて大それたとこの生まれじゃないわよこの子」

スキャバーズ「チチッ……」

一方通行「家に、なァ?なンでまたそいつだけを?」

御坂「なんて言ったっけ?上姉とか、人妻個体とかが子供の時、妙に人懐っこくて、それに私らに懐く動物ってそうそういなかったから、ほら、電撃のせいで。それで、ペットにするに至った、とか」

禁書目録「取り入るのが上手かったんだね、スキャバーズ」

スキャバーズ「チチィッ」

一方通行「なンとなくドヤ顔してる気がする」

上条「人妻さんたちに可愛がってもらったわけかもげズミ!!!」

一方通行「何に嫉妬してンだお前は」
890 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 23:37:16.12 ID:Jg5uahjN0
『魔法生物ペットショップ』

キィーーー!キィーーーー!
 ッギャッギャッギャッギャッギャピーーーヒョロロロロロロロロロ
シューシューーーシューーッ

一方通行「うっるせェ……が、さっきの喧騒よりまともな気がするのはなンでだろうな」

上条「まぁ普通の動物の鳴き声だからじゃないでせうか……『よっ、調子はどうよ?』」シューシュー

蛇『おぉ、冷凍ネズミは微妙やわやっぱ生でないとかなわんわぁ』シューシュー

御坂「おもむろに蛇と蛇語やめなさいよビビる」

禁書目録「あんまり人目のあるところでやらないほうがいいと思うんだよ、とうま」

上条「あぁ、ごめんごめん。蛇を見るとついやってしまうんだポッターさんは」

一方通行「分かるわ」

御坂「全く分からないわその感覚……あんたたちだけが共有できr」

禁書目録「み こ と 、そ の ネ タ 既 出 」

御坂「あ、ごめん……ほんとごめん」

一方通行「どいうツッコミだよ、大事だけどよ……ネズミの相談は、カウンター行けばいいのか?」

上条「だな、従業員さんに……ありゃ、先客がいるみたいだな」


客「二またイモリについて、アドバイスを……」


一方通行「二又、か……そりゃまた魔法生物っぽいn」


店員「あぁ、そうですね。二股イモリのオスはメスを二頭一緒に飼わないと元気がなくなりますよ?それで、二頭目は半額サービスなのですがいかがいたしますか?」


一方通行「そっちかよ、どンなだよその生態」

上条「くっ、イモリでさえ二股してるってのに、ポッターさんときたら!」

御坂「ねぇ、こいつそこの凶暴そうな動物の檻に入れておかない?」

禁書目録「どうどうなんだよ」
892 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/18(火) 23:47:57.66 ID:Jg5uahjN0
一方通行「カウンターが空くまで、他の動物見ておくか」

上条「だな、まだ見たことねぇのばっかりだし」

禁書目録「『魔法生物飼育学』の予習にもなるかも!」

御坂「そっちに行っちゃうのねまじめねあんたは……あっ!みて!ナメクジ!ナメクジよ!!」

一方通行「そこで目を輝かせちまうお前は乙女としてどうなンだ……ほンとだな、しかしオレンジ色で見るからに毒もってそうだ」

御坂「……ふふん、うちの妹達の方が断然可愛いわ」

一方通行「それはお前が去年口から生み出しちまったナメサカシスターズのことなンだってことを訂正しとけ、店の中で居合わせたお前の親戚連中が意味の分からなさに困惑して固まってる」

上条「ナメクジと比べられるって嬉しくねぇもんな……うぉぉ、この亀すげぇ。甲羅に宝石がちりばめられてる」

禁書目録「美味しくなさそうかも」

一方通行「お前の判断基準それだけかよ」

御坂「亀から外すと即座にただの石に変わっちゃうってやつだから無意味よね……あっ!カエル……やっぱりリアルカエルはきもいわね」

一方通行「ゲコ太ゲコ太言っておいてお前……紫色か、毒々しいなこりゃまた」

上条「カエルといえば、ヒキガエルのトレバーくんの所持者こと浜面・もげろ・ロングボトムくんは元気にやってるだろうか」

一方通行「色々違う。この間、沈利と組み分けはべらせてここを練り歩いてたぞ」

上条「よしっ、このカエル食わそう」

禁書目録「カエルはソテーがお勧めなんだよとうま」

一方通行「あいつもある意味被害者だ許してやれンでインデックスやめろよせ食い物絡むとお前常識消えうせるな食い物じゃねェはずなンだけどな普通はな」
894 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/19(水) 00:08:32.96 ID:PMC48XR50
御坂「あっ、見なさいよあんたがいるわよ」

一方通行「はァ?なンのこと……おい」

禁書目録「……か、可愛い、っふ、ウサちゃんなんだよ」プルプル

上条「真っ白だし目ぇ赤いしな、違いねぇ。ら、ラビッt」ブッハー プルプル

一方通行「ぶっ飛ばすぞあと俺をラビットとかやめろ怒られる」

ポヒュン!

御坂「あっ!アクセラビットがシルクハットnっく」プルプル

一方通行「言ってて笑ってンな!はァ、無生物に変身しちまうのな」

上条「マグルに手品見せてる奴の一部って、こういう生き物使う魔法使いなんじゃなかろうか」

御坂「ありえるわ、うん。お父さんがやり過ぎたそういう奴を取り締まってるし」

禁書目録「変わった生き物がたくさんだね。本でしか知らないのも多いから面白いんだよ!あっちのヘンテコな毛玉は歌を歌ってるし」

オマエノココロニラブハァ~~~~~♪

一方通行「なァ、やっぱ蛇が喋るくれェなンともねェンじゃねェの?」

禁書目録「いやいや」

御坂「ありえないから」

上条「線引きがわからん……あれ、あそこのケージって、中にいるのは普通に……猫か?」

一方通行「おォ?そうっぽいな、見た目は。いや、色的にどう見ても普通じゃねェのもいるけどよ」

御坂「燃えるような赤毛のもいるわね。ロナルドって名付けましょうか」

禁書目録「大きさ的に、猫というよりニーズルとの交配種も多いのかも?」

一方通行「あァ?そうか、あれがニーズル……猫に似てて、知能も高ェってやつな」

上条「あっはっは、こんな猫が?知能って言ってもほら、猫は猫だろ?せいぜい芸をするくらいだr……あ」シャーーーッ

御坂「……お小水、ひっかけられたわね。器用にケージの外にかけるなんて、ある意味すごいわ」

一方通行「怪しい奴とかイヤなのを見分けられる能力があンだったな、ニーズルは」

禁書目録「聞いてた通りかも」

上条「不幸だ……靴ビショビショだこれ」
895 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/19(水) 00:31:09.34 ID:PMC48XR50
上条「表で洗ってきた」

一方通行「臭いはとれてねェけどな」

上条「猫のってしつこいからな、なんだよちくしょう日焼けはすぐ治るのに臭いはとれねぇってなんなの不幸なの?」シクシク

一方通行「黙れ。お前が油売ってる間に、先客がいなくなって美琴の番になってンだ」

禁書目録「スキャバーズ、カウンターに置かれたケージの中のネズミと並ぶと一層貧相になって見えるんだよ」


御坂「えーっと、エジプト旅行に行ってから元気がないんですけど」

店員「ふむ……随分と歳に見えますね。何歳です?」

御坂「あぁー……知らないわ。前は姉のだったから……十年ちょっと?」

店員「どういう力を持ってるんです?」

御坂「……はぁ。力?え???」

店員「そうです、力。魔法生物ならなんらかの魔力があって、出来ることがあるでしょう。例えばこのケージのネズミは、尻尾を使って縄跳びなんかを……」

御坂「そ、そうなの??この子、そんな風なのかけらも見せたことないから……」

店員「ふむ……耳も欠けて、おまけに前足の指が一本ありませんね?随分と痛い目にあっていたようで」

御坂「な、なによ!上姉からもらったときからこうだったわ!きっと変態ツインズあたりがなにか……わ、私は大事にしてたんだからね!!」


一方通行「万年ポケットの中だったような気がするけどな」


御坂「うっさい!」

店員「あなたが大事にしていたにしろなんにしろ、こういう普通の家ネズミの寿命は大体三年くらいなんですよ。お嬢さん、もっと長生きするのがお望みなら、先程紹介したこのネズミなんか……」

御坂「いらないわよ新しいのなんて。あんたも縄跳び始めんな目立ちたがり屋!」

店員「ちっ……では、この『ネズミ栄養ドリンク』を飲ませてください」コトッ

御坂「なんかあんた電器屋みたいねやり口が。いいわ、いくらで……あいたっ!?!?!?!?」


一方通行「電器言うな……うわっ!?」

上条「ほら、旅掛さんについてきっとマグルのお店とかnうぉ!!??」

禁書目録「手を引かれていくみことが目に浮かぶかmきゃぁ!?」

御坂「いった、なっ!?!?なにこ、えぇええ!?あっちのケージにいた、でかい猫が私の頭の上に!?!?っちょ、降りなさい!!!」ジタバタ

猫「フーーーーーーーッ!!!」バッ!!!

店員「あっ、またこの三毛は抜け出して!!!!だ、だめ!!!!」

スキャバーズ「チチッ!?!?!?ッチョオマヤmチィイイイイイイ!!!」スルッ ベタッ ダダダダダッ!!

御坂「あっ、す、スキャバーズ待って!こんの猫覚えてなさい待ってスキャバーズーーー!!」

一方通行「よっ、っと。おいインデックス、猫つながりでお前扱い上手いだろ、こいつ持っとけ。当麻、美琴追いかけるぞ」

上条「だな、スキャバーズくらいすばしっこいのは人数多いほうがいいし……頼むなインデックス」


禁書目録「う、うん!二人も気をつけて!おとなしくしててね、えぇっと……」

三毛猫「フーッ!フーッ!!!!…………ナァーン」

禁書目録「……」

店員「……少し荒いですが、賢い子ですよ?」

禁書目録「……」ウーーーーーン 
 
899 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/19(水) 00:53:51.17 ID:PMC48XR50
一方通行「美琴どこ行ったあいつ……」

上条「この場合、スキャバーズはどこへ消えた、って言った方が」

一方通行「その通りかもだがネタが古い。えェっと……おい、そこの」

14429号「……」ツーン

1033号「……申し訳ありません、お嬢様は今おしゃべりになる気がないようで、と、ミサカは二度目ってあんたどんだけだと思いながら頭を下げます」

一方通行「こちらこそお前らどンだけ現れンだひっこめちくしょう」

上条「いやいや秘書個体の方でもいいから話聞きませうよ。なぁ、美琴さんはどっちに行ったか知らないか?」

1033号「おねぇさまですか?それならば妹達の何人かを即座に引き連れて、なにやら裏路地に走っていかれましたが、と、ミサカは件の路地を指差します」

一方通行「そういやあいつは全個体見分けがつくンだったな……ありがとよ!」

上条「助かった!……誰を連れて行ったんだろうな?捕獲に役立つ個体……?」

一方通行「さァな、脱ぎ女個体もいるくれェだからなンでもありなンじゃねェのか」

上条「ちょっと待てそれ詳しくなんだそれはお前はどうしてそんなん知ってるんだ2974か服無しさんなのかっ!」クワッ

一方通行「お前そこで必死になるって親友のそういう姿を必死で見てェって言ってるに等しいンですけど」

上条「……追おうか」

一方通行「そこだけは健全でよかったわ。まァ、とンでも個体が多い群雄割拠なあいつン家だ、もうきっと……」


8091号「獲ったどぉーーーーー!と、ミサカはおねぇさまのネズミを高々と右手で宙にかざします!!」

スキャバーズ「チィイイイ!チチィイイ!」ジタバタジタバタ

御坂「さすがね狩猟が得意なはまぐちぇ個体!海以外は専門外なのにありがとう!藤岡弘、個体こと764号もありがとう!的確な指示とまるで脚本があるかのような鋭い発見の数々助かったわ!!」

764号「ワンパクでもいい、大切なのは慌てないことだ、と、ミサカは悟った顔で答えます」フッ

上条「……便利だなぁ」

一方通行「……まったくだ」
903 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/19(水) 01:09:32.35 ID:PMC48XR50
御坂「あぁ、あんたたちおっかけてきてくれたのね……スキャバーズは無事よ」

一方通行「良かったな、俺らは出る幕も無かったみたいだが」

上条「探せば呪い打ち消せそうな人くらいいそうだよな、それか蛇語喋れたり」

御坂「そんなチートはあんただけで十分よ。あの猫なんだったのかしらほんっともう!」

上条「腹でも空かせてたんじゃないか?」

一方通行「ペットショップの動物がそれはねェと思うが……美琴のネズミは食い甲斐もなさそうだしな」

御坂「余計なお世話よ。インデックスは?」

一方通行「あの化け猫抑えてる。戻るか」

上条「確かにケージから抜け出すなんて普通じゃねぇよな。おう」

御坂「とんだお騒がせよねあの猫?小さい虎?まったく……変な色だったし」

一方通行「三毛猫ってンだよ、日本とかそのへンに多い。久しぶりに英国人っぽいこと言ったななンのことか知らねェが」

上条「ほんとなんのことでせう……あ、インデックス、店の前で待ってるぞ?」

御坂「ほんとね。おぉーい、ごめんねー…………って……は、はぁぁ!?!?!?」

禁書目録「あ、おかえり!スキャバーズは見つかった?……あ、あはは。あのね、みこと。みことはそういう反応するかと思ったんだよ。でもね、この子その、とっても可愛いんだよ……?」

三毛猫「ナァー」ゴロゴロ

上条「い、インデックスさんの頭の上でものすごくくつろいでらっしゃる……」

一方通行「さっきの殺気立ってた様子と全然ちげェな」

御坂「そ、そんな、ふざけないでよちょっと!?そいつ、私の頭の皮を剥いじゃうところだったのよ!?それに、そんなんがいたら安静にしなきゃいけないスキャバーズが!!」

禁書目録「だ、大丈夫!大丈夫なんだよ!しっかりスキャバーズを襲っちゃダメ!って教えるから!この子、とっても賢いんだよ!もう名前も覚えたみたいかもねっ!クルックスフィンクス!」

クルックスフィンクス「ナァーゴ」ゴロゴロ

御坂「長いわ語呂はいいけど!狂ったスフィンクスの間違いじゃない!?」キーッ!

禁書目録「ひ、ひどいんだよ!」ムーッ!

上条「あらら……ここが揉めるのは久々だし珍しいよな」アー

一方通行「……面倒にならなきゃいいが」ハァァァ
905 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/19(水) 01:17:08.53 ID:PMC48XR50
そんなこんなで今回はここまでです

クルックスフィンクスはいつの間にか表記がスフィンクスになっていること請け合いです

レスの数々ありがとうございました。楽しかったです

次回は木曜の夜頃に。このスレでの最後となります

このスレではきっと『漏れなべ』での一夜までとなりますね

お付き合いいただければ幸いです

それではまた

次回もどうぞよしなに
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 01:18:32.12 ID:3IwfeEDSO
乙!
ビールバッシャァァァァァァァ
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 01:22:34.13 ID:/7EdkwwSO
乙なんでーす
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 01:35:31.13 ID:j8jgOMhDO
乙です
909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/19(水) 01:50:14.54 ID:ESqPtc+AO
乙乙
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 02:22:09.99 ID:f80SY4f40
乙マイオニー
いつもの四人だと喋ってるだけでも面白いなやっぱりww
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/19(水) 02:33:16.56 ID:tqf1EGXz0
otu しかし埋まりそうだね。それはそうと鹿児島くン、ネタ詰め込み過ぎて完全に俺得
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 09:27:36.60 ID:mHSco5PIO
乙~
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/19(水) 13:02:30.80 ID:U7UaBXrg0
決戦兵器ゲコ太とはまた懐かしい
914 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/19(水) 20:24:11.71 ID:1gBCnobg0
乙です 
 
929 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/20(木) 21:26:47.22 ID:L01pe5n00
みなさまどうもです

レスありがとうございます励みになります

>>910
4~5人くらいがやりやすいです

>>911
趣味に走りすぎた気もします

>>913
砂鉄が多いかは微妙です

>>915
なぜばれるし。いや1時間ほど余裕がありまして

>>923
すみませぬ……

>>924
あ、安価くらい大丈夫なのだよ、多分、きっと、おそらく

>>925
どうなることやらです

>>926
気づけばいつも後ろにびょーりんの影が……なんだそのご褒美

はてさて、このスレでの最後となります

途中レスはどうぞお好きに

それでは本日もどうぞよしなに 
 
932 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/20(木) 21:39:48.95 ID:L01pe5n00
パブ『漏れなべ』

御坂「大体ね!あんたに猫の世話なんてできるのインデックス!?餌まで食べちゃいそうじゃないの!」

上条「ど、どうどう美琴、おさえておさえて」

禁書目録「失礼かも!いくら私が少しだけ人より食いしん坊でも、猫の餌を横取りして食べるほどじゃないんだよ!つまみ食いはやぶさかではない雰囲気がやんごとなきかもだけど!!」

一方通行「否定できてねェ、全くもって否定できてねェじゃねェかなンだその猫の餌まで俺が用意しなくちゃいけねェのか」

御坂「もーっ!」

禁書目録「むーっ!」

上条「あれから皆で『漏れなべ』に帰ってきても、言い合いを続ける美琴とインデックスなのでした」

一方通行「解説しなくても見りゃ分かる」

旅掛「あっはっは、お友達と喧嘩する美琴ちゃんかわいーなーーーー」パシャッパシャパシャッ

上条「そしてそれを楽しそうに見守る美琴のお父さんの旅掛さんなのでした」

美鈴「義父さんでもいいのよぉ~ん!とうまくぅ~ん♪」

一方通行「あンたはもう酔ってンのかどうなってンだ」

旅掛「……」

上条「旅掛さん美鈴さんのほんの冗談ですんでやめてください視線でポッターさんを殺さないでくださいごめんなさい」

旅掛「美琴ちゃんに魅力がないっていうのか!!」ダンッ!!

上条「あれこれどっちに答えても詰んでんじゃん不幸だ……」

一方通行「おい美琴、お前の親父が飲ンでもねェのに絡ンでる。そして母親の方は飲みまくって絡ンできてるこれ剥げおい」

美鈴「ゆぅりこぉ~♪」ナデコナデコナデコ

御坂「っちょ、何してんのよマmゲフンお母さんパpゲフンお父さん!」

禁書目録「かえって言いづらいと思うんだよみこと」
934 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/20(木) 21:56:22.24 ID:L01pe5n00
旅掛「冗談にならない冗談はさておき」コホン

上条「おいていただき助かります本当に」

旅掛「美琴、いいじゃないか。パパが買ってきた高級ネズミケージに入れておけば、寝室でもスキャバーズは平気だろう?」

美琴「うっ、そ、そうだけど……」

旅掛「普段は美琴ちゃんのポケットの中、寝るときはケージ。これで何も心配いらないじゃないか。せっかくインデックスちゃんが気に入った子なんだ、受け入れてあげなさい」

美琴「……」

禁書目録「ありがとうなんだよ、たびかけ!」

美琴「……パパはインデックスの味方なのね」ウルッ

旅掛「事情が変わった。おいこら猫公どの髭ぶら下げてみこっちゃんの前n」

美鈴「あ な た」

旅掛「……そういうことじゃなくてね、美琴ちゃん聞いてくれパパとしてはどこまでも果てまでも地平線と水平線の彼方の向こうまで美琴ちゃんの味方略してみ こたちゃんなんだけどもほらパパとしても娘への教育とかそういうのがさ!分かって!分かってくれよぉおおおおおおおお!」

一方通行「娘に弱ェなァ」

上条「いやこれもある意味女に弱いということになるんじゃないだろうか」

禁書目録「クルックスフィンクス、なんとかなりそうかも。良かったね」

スフィンクス「ナァー」

一方通行「……なンかその猫に今ツッコミどころがある気がするが、いいか、どうでも……いや、猫バスは呼ンでねェ」 
 
938 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/20(木) 22:14:53.50 ID:L01pe5n00
旅掛「と、美琴ちゃんのそのお友達の喧嘩という素晴らしい絵に集中してしまってちゃんと挨拶していなかったな。やぁ、アクセラレータくん。この夏は大変だったようだね?」

一方通行「そこそこ今更だがどォも。どうやらばっちり把握されてるようで」

旅掛「あっはっはっは!そりゃそうさ、俺は色んなところに脅sゲフンコネがあるからなハハハ」

一方通行「一瞬走った影は見送ることにする」

美鈴「しんぱいしたのよーん?美鈴ちゃん、しんぱいのあまり年代もの三本も空けちゃった~♪」プハーッ

一方通行「今現在になンら心配する事柄はゼロだろうが何考えてンだあンた、あァ、何も考えてねェのか」

旅掛「いやぁ、旅行疲れと時差酔いで気分が悪そうだったものだから」

一方通行「酒で酔って気分を平常にってか、異常になってンじゃねェですか」

禁書目録「酔ってもないのにおばさんを膨らませたとんでもなアクセラレータが言うななんだよ」

上条「あ、そうだ旅掛さん。こいつ、なんで自分が無罪だったのか気にしてるみたいなんですが」

旅掛「あぁー……あー」

御坂「こいつが百合子さん似だからでしょ?」

一方通行「おい」

旅掛「それだ!さすが美琴ちゃん天才!」

一方通行「おい」

旅掛「いやぁ、大臣は君のお母さんが大好きでね。俺以外のほとんど魔法界中がそうだったけど」ハハハ

一方通行「その案はあンたの娘から今さっき出たもンだって目の前で聞いてたし大臣の口からはお母さンの話はほとンどでてねェよ!!なンだそれじゃァお母さン当時どンな犯罪でもやり放題の無罪放免だったンですかァ!?!?!?」

旅掛「……」フイッ

美鈴「……」フイッ

一方通行「……なンか言えよっ!?!?!?!?えっ、は、えっ!?!?!?」

旅掛「ああー……器物破損とかは割りと日常茶飯事で。百合子さんに請求とか誰もしようともしなかったけど。むしろありがたがってたけどな」

美鈴「お仕置きくらってた男の子も、ありがたがってたけどあれ普通に傷害……下手したら殺じゲフン未遂、とかだったようn」

一方通行「すいませン言わなくていいです」 
 
940 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/20(木) 22:27:16.36 ID:L01pe5n00
旅掛「ともあれ、そんな百合子さんの息子な君さ、うん。ある程度何しても、うん」

一方通行「……否定してェけどしきれねェからもういいです」ハァァァ

禁書目録「一番の非常識は……」

一方通行「黙れ。俺はこの夏こンなもンじゃねェの目撃してるから大丈夫だ一番じゃねェそンで呼ンでねェ」

上条「さっきからお前語尾に『呼んでねぇ』を付けてるけどどういう意味だ?流行ってるのか?」

一方通行「局所的に一部のニーズでな、なンのことかは答えたくもねェが」

御坂「なんのことやら。あ、お父さんそれ新聞?」

旅掛「うん?……あー、そうだ、うん。さっきまで読んでいたんだ」ガサッ

禁書目録「また一面はあのブラックの顔かも」

上条「父さん母さんが言ってたなー、絶対関わるなって」

一方通行「それじゃ、まだ掴まってねェのか」

旅掛「あぁ、魔法省職員全員が通常任務を返上してブラック探しに尽力を上げているのだが……まだ吉報がない」

一方通行「はァ、魔法省全員……ン?」

上条「そりゃ大変で……あれ?」

禁書目録「そうでもしないと見つからないのかも……うん?たびかけって……?」

旅掛「……この、俺が!旅掛・御坂・ウィーズリーが!!家族旅行と家族とのこの夏最後のお別れを!!!!こんなむさい男追いかけるために!!!!潰すとおもうかっ!!」ドーン!

一方通行「それがあンたの仕事だろ仕事しろ魔法省職員」
942 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/20(木) 22:42:53.78 ID:L01pe5n00
美鈴「ほんともぉ~パパったら娘バカなんだから~♪」

一方通行「そこは全力で『あ な た』してやれよ」

御坂「ちょっと、今のこいつの方向いてもう一回言いなさいy」

禁書目録「み こ と」

上条「一体何人の職員さんを脅s説得したんでせうか」

旅掛「なぁに、ほんのちょこっとしたツケとコネと人望さ。この夏分の休暇を泣いて喜んで俺に譲ってくれたよ」

一方通行「知りたくもねェ大人の世界の一部が垣間見えた気がする」

御坂「やめなさいよそういうのはこいつみたいなのが行くとこでしょ。この、極悪人のブラックみたいな、ね」

旅掛「……そうだな」

御坂「こいつって、懸賞金出てるんでしょ?私達が捕まえても、もらえるのかしr」

美鈴「美琴。バカなことは言わないの」

御坂「な、なによさっきまで酔っ払ってたくせに。それに割と真面目よ。ねぇ?」

上条「チートばっかりだしなぁ、余裕でせうよ」

一方通行「お前が言うか」

禁書目録「アクセラレータだけは言えないんだよ」

旅掛「よしなさい。たかだか13歳の未熟な魔法使いに、奴は捕まえられないよ」

一方通行「……なンなら試してみてm」




20000号「なんですってセロリたん!?漏れたちの滾らんばかりの愛を試しに受け入れるですって!?」ヒョコッ

10033号「なんと立派なご決断!!ミサカたちのはち切れんばかりの激情を受け止めてくださると!!」ヒョコッ

一方通行「言ってねェしうるせェしいつの間にいてどっから顔出してンだ変態共がァァァァああああ!?!?!?」

上条「あー、ひっさしぶりだなー変態ツインズのテーブル下からひょっこり」

禁書目録「若干懐かしがってしまうのが悲しいんだよ」

御坂「私なんて割りともうなんとも思わなくなってるわ……」


打ち止め「あーっ!あなたひっさしぶりー!ってミサカはミサカはおもーい荷物をワーストに放りなげてツインズを掴んでは投げしているあの人のもとに駆け寄ってみたりー!!」

番外個体「っちょ、おちび投げないの大事なもん入ってんだからね!?あっは、元気そうじゃん白もやし」
943 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 22:52:20.89 ID:gbxI9BFSO
ワーストさん、根性さんとはどこまでヤったんですか
944 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/20(木) 23:09:12.16 ID:L01pe5n00
一方通行「っと、飛びついてンじゃねェクソガキ。ンで白モヤシ言うな」

20000号「ずっちぃ!ずっちぃぜセロリたん幼女は抱きとめられてそっと横に置かれるのに何故漏れらは魔法戦士どもの亡骸の上に放り投げられるのですか!と、ミサカは扱いの差に不満を漏らします漏れだけに!」

10033号「そうですアクセラレータさん!これは差別ですミサカ差別略してみさべつです訴訟だ裁判だ傍聴席はミサカでいっぱいだ!と、ミサカは腹いせに戦死したもの共の頬を全力でつねりながら抗議します!!」

一方通行「うるせェ差別じゃねェ区別だバカども。あとそいつら死ンでねェよそこで休まされてるだけだよトムの好意で」

番外個体「相変わらずツッコミとおしだねー」

一方通行「主にあンたの妹とかのせいでな」

打ち止め「あなたの変わらぬ姿にミサカドギマギしちゃう!ってミサカはミサカは週刊魔女の男を堕とす魔法の角度で見上げてみる!」キュルルン

一方通行「はいはい反射反射、しなくても自動で反射だそンなもン」

旅掛「……アクセラレータくん?」

一方通行「子共の戯言なンで旅掛さンやめてくださいその刺すような視線は反射できねェンでマジで」

打ち止め「ミサカ本気だもーん!ってミサカはミサカh」

20000号「おら幼女ごらぁあああ!若さにものいわせて迫ってんじゃねぇぞ撫で繰り回すぞおらぁああああ!!」

10033号「そうですこの幼女がぁああああ!撫でくり回されてほにゃほにゃのくしゃくしゃにされてぇのかぁ!」

禁書目録「ラストオーダーには若干甘めな変態ツインズなんだよ」

10032号「幼女は言葉通りミサカたちの中で一番幼いですからね、と、ミサカはひょこっとしかし自然に会話へ入ります」

一方通行「そうでもねェよ。よォ、人呼ンでクールビューティー」

14510号「こ、こんにちはございますアクセラレータさん!と、ミサカは今年こそ上姉とあの根性さんのごとくあなたに近づく抱負を胸に抱きつつ挨拶を……」

番外個体「抱けてないから丸聞こえだからぁああああああ!!っちょ、ちがっ、英雄くん白もやしいまこの頭の中春色女が言ったのはちがっ!!!」

一方通行「大丈夫だぞ、俺ら知ってるから」

番外個体「!?!?!?!?」

上条「キャプもほんとすみにおけませんのことよ……あれ、御坂家の方々はもう知ってるってことか?」

19090号「夏の初めにキャプこと軍覇・削板・ウッドさんが御坂家に挨拶にきましたので、と、ミサカは当時のお母様のお料理の気合の入れ方を思い出してじゃっかんお吐き気が」

禁書目録「ダイエットしすぎて食べ物のこと考えるだけってそれって考えものなんだよダイエット個体」

番外個体「何言ってんのあんた何いってんの!?!?ち、ちがうから!!あいつはほら、ただ、ほら!!ミサカ首席だからそのあのお祝いしにきてくれただけで別に挨拶とかそういうのじゃやめろやめてよぉおおおおおお!!」ブンブンブン!!

美鈴「ワーストちゃんかーわぃっ♪」
945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/20(木) 23:15:59.75 ID:5fbeqhR20
もげ板!もげ板ぁあ!!!
946 :名無しNIPPER [sage]:2012/09/20(木) 23:18:34.81 ID:FMS/mPvAO
過去漁って最初から読んでいる途中だけど木原くんを応援したくなるのは変だろうか
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 23:19:24.32 ID:gbxI9BFSO
まぁ『ぴー』ちゃうから…
948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 23:19:46.33 ID:4tCg5xjw0
ミサカの個体で10456(年頃)の乙女個体とかどうだろう
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/20(木) 23:22:16.55 ID:pok5VvdAO
>>946
愛すべき馬鹿だからな
まあぶっちゃけ全キャラそんな感じだがww
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 23:28:56.44 ID:ZgxY4npuo
>>946
木原君は4スレ目で死ぬよ
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 23:30:17.96 ID:5fbeqhR20
>>946
ギャグはギャグ、敵キャラは敵キャラの扱いで受け入れられなかったそういう意見のやつがうるさかったせいで、当時テコ入れ大変だったけみたいだどな>>1
952 :名無しNIPPER [sage]:2012/09/20(木) 23:37:54.23 ID:FMS/mPvAO
>>951
となると、こういった感想も>>1にとってはストレスの原因になったりするのか

そこまで考えてなかったな、>>1には申し訳ない
953 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/20(木) 23:38:16.08 ID:L01pe5n00
一方通行「ほォ、あンた首席になったンだなおめでとう、ついでにキャプともおめでとう」

番外個体「さらっと言ってんな白もやしやめろ!ミサカをそういう扱いするのやめてぇえええ!」

上条「ははは、照れなさるなワーストさんや。お似合いですよほんと、キャプにはもげて欲しいですけども」

番外個体「そ、そっかnいやいやいや!だ、誰があんな根性バカと!いや、いやそのいやいやいや!!」

禁書目録「おめでとうワースト!首席もキャプとも!」

番外個体「う、うぅっ、あり、ありがとっ!首席の方ね!み、ミサカの頭をもってすれば、余裕余裕……」

御坂「ついでにその発育のよさでキャプもゲットってわけね、分けなさいよ少しはちくしょう」

番外個体「そんなんじゃないんだったらもぉぉおおおおおおお!!!!」

美鈴「ママはオールオーケーよーん?」

旅掛「…………」

一方通行「……おい、こンな時は旅掛さン、烈火のごとく怒りそうなもンだが」ヒソヒソ

御坂「『娘が欲しければ父である俺を倒してみろ!!』って啖呵きって、腕相撲負けたのよ」ヒソヒソ

上条「キャプぱねぇ」

禁書目録「根性パワーかも」

旅掛「トム!聞いたろう!!今夜は飲み会だ祝いだこんちくしょう!俺の娘たちの門出と!長女の首席と!そんで、そんで恋人が出来てしまったことへのよぉおおおおおおおおうわぁあああああああああん!」

番外個体「お父様何言ってんのォおおおおおもぉおおおおおお!!!!」

トム「それはおめでたい、是非にいたしましょう」

一方通行「おいインデックス、トムの料理は美味ェがほどほどにしとけよ」

禁書目録「そうしたいけど、クルックスフィンクスの一件でおなかすいたんだよ」グーッ

一方通行「燃費わるすぎだろお前。ほらよ」ガポッ

禁書目録「わーい!」モキュモキュ

打ち止め「!ミサカも!ミサカもあなた印チョコほしぃーーー!ってミサカはミサカはツインズのわしゃわしゃする手からのがれてあなたの方にとびついてみたりぃいいい!!」

20000号「漏れも!漏れもセロリたんのセロリたんから白いそれほしぃですぐっふぃふぃぃい!」

10033号「直にミサカたちのお口にぶっこんじゃってくださいアクセラレータさぁああああん!」

14510号「ミサカにも、いっぱいください……と、ミサカはこの夏ちょっと学んでみたことを即座に実践してみます」

旅掛「アクセラレータくん」ポンッ

上条「ちょっとあっちでもがれようか」ポンッ

一方通行「俺のせいじゃねェよやめろ諦めr呼ンでねェ!!!!!」

ワイワイガヤガヤ 
 ガヤガヤグフィフィフィフィフィイィイイイイ!!





・ 
 
957 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/20(木) 23:55:06.55 ID:L01pe5n00
深夜

美鈴「あぁ~、いい夜だったわ。御坂家が誇るモノマネ個体たちの余興も面白かったし」

一方通行「めんどくせェから割愛したけどな」

上条「まさかあの人とあの人の競演が見られるなんてな」

禁書目録「豪華すぎて現実には絶対に不可能かも」

御坂「往年のあの人のあんな姿まで再現するなんてね」

一方通行「割愛するっつってンだろやめろ」

旅掛「ワーストぉ、パパは寂しいよぉ、あんなにパパ!パパ!って呼んでくれたワーストちゃんが」シクシク

番外個体「いやそりゃお父様はミサカのお父様だからあたりまえじゃない!?もー飲んだくれるのはお母様だけで十分だからしっかりしてよお父様ぁー」

19090号「宴もそろそろ終いでしょうか、時間も時間ですし、おなかもはち切れんばかりです、と、ミサカは膨れ上がった下腹部をさすります」

禁書目録「サラダとパン一枚とデザート一口しか食べてない子が言う台詞じゃないんだよ。もっと食べないと」

一方通行「トムの顔が最初は笑顔で『よくお食べになりますね』から青ざめて『そ、それ以上お食べになると大変では?』から泣いて『勘弁してください!!』 から死ンだ目で『もうどうにでもして……』に変化させた奴の言っていい台詞でもねェよ、絶望あたえてンじゃねェよ大食いで」

打ち止め「もっとみんなでお喋りしてたい!って、みさ、みしゃ、みさk」ネムネム

10032号「幼女もおねむのようですし、お開きですね、と、ミサカは幼女の肩を支えます」

14510号「お父様、明日は何で駅まで向かうのですか?と、ミサカは手段によっては早起きして最高の姿であの方に挨拶できるよう朝の準備をしなければならないことを危惧します」

旅掛「あぁ……明日は、魔法省が車を二台、用意してくれる」

一方通行「……魔法省が?」

御坂「?? なんで???」

旅掛「……あー」

20000号「お父様、悪も極まりな計らいですぜ!」

10033号「そこにしびれるあこがれるぅぅぅ!!」

上条「あぁ」

禁書目録「なるほどなんだよ」

旅掛「あ……はっはっは!そ、そういうことさ!何せパパは色んなところにお友達がなー!」

美鈴「……」

一方通行「……?」
959 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/21(金) 00:05:51.73 ID:ftx1bCGf0
一方通行「俺と当麻は同室か」

上条「今晩だけだけどなー。まぁ、学校行けば又一緒か」

禁書目録「み こ と」

御坂「まだ何も言ってないわよ!! あ、明日は早いんだからね!ほどほどにしなさいよね隣には私達もいr」

エロール「ケーッ」シューッドカッ!!

御坂「あいたっ!っもーあんた老いぼれて夜飛んだら危ないじゃないの」

一方通行「むしろ飛ばなかったら色ンな意味で状況で危ねェよありがとうございます老師」

上条「エジプトでも数々のご活躍だったそうでぱねぇっすエロール先輩」

禁書目録「私がいない間とっても大変だったそうかもお疲れさまなんだよエロール先輩」

御坂「何を言ってるのよほんと……あっ、スキャバーズをケージに入れなきゃ……インデックス!その猫押さえてなさいよっ!」

禁書目録「もー、だからもうスキャバーズを襲っちゃダメって教えたから大丈夫!ね、クルックスフィンクス?」

スフィンクス「ナーァン」

御坂「どうだか。あ、寝る前にあの薬……あれ?」ゴソゴソ

上条「? どうした?」

御坂「『ネズミ栄養ドリンク』が……食堂で落としたのかしら」

一方通行「当麻みてェなことしてンじゃねェよ……お前はネズミ入れねェとだし、インデックスは猫押さえて手一杯だろうから、俺が行ってきてやるよ」

上条「あ、じゃぁポッターさんm」

一方通行「お前は滞在期間数分もなかったはずなのになぜかぶちまけられているトランクの中身と今日買ってきたもンを荷造りする作業に全力でいそしめバカヤロウ。食堂だな?」

御坂「うん、ありがと。お礼にあんたの似顔絵描いてあげるわ」

一方通行「なンだその悪意ありまくりな不幸の押し売り」
961 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/21(金) 00:20:34.20 ID:ftx1bCGf0
一方通行「廊下は暗ェな……寝静まってるから灯りが消されてンのか」

一方通行「変態ツインズは美琴の母親が扉に封印かけて俺達の部屋に特攻できねェようにしてくれたしな。安心だたまにはやるなあの酔っ払い」


  美鈴「~~~っ!!~~っ!!」


一方通行「……あァ?なンだよ、見直してやったってのに……まァた飲ンだくれてンのか?ったく……」


  旅掛「っ!!~~~~っ!~~~!!」


一方通行「……ちげェな、これは……美琴の両親が、食堂で言い争いになってる……?」

一方通行「……しまったな。夫婦喧嘩なンてもンを聞いちまってンのを知られンのはきまずい……ここは、出直して……」


  旅掛「――彼に!アクセラレータくんに教えてやらないなんて、そんなバカな話があるか!」


一方通行「!?……俺の、話……?」

一方通行「……」

一方通行「……」ソローッソローッ


 旅掛「彼には知る権利がある!ビアージオにももう何度も言ったんがだ、奴はゆずらない。彼を子共扱いしているんだ、もう13歳なのn」

 美鈴「まだ13歳、よ!あなた、あの子はま だ13歳なの!通行じゃあるまいし!あんなことを知ったまま学校に行っても、怖がるだけよ!」

 旅掛「ならば知らない方が幸せだとでも!?違う!俺は彼を惨めにさせたいわけじゃない!自分自身で警戒させてやりたいだけだ!!」


一方通行「……」


 旅掛「彼や当麻くん、それに美琴やインデックスちゃんがどういう子たちか知っているだろう!?夜中にフラフラ出歩いて……もう二度も『禁じられた森』に入っている!」

 旅掛「今学期、アクセラレータはそんなことをしちゃいけないんだ!!いいか、美鈴!彼があの家から飛び出してすぐにあの非常識女王に拾われなかったら!!賭けてもいい、彼は死んでいた!奴とは天敵だからな非常識は!」


一方通行「……やっぱりそう呼ばれてたかあいつ。……奴?」
965 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/21(金) 00:41:56.62 ID:ftx1bCGf0
 美鈴「でも、現にあの子は無事だったじゃない!やっぱり、全部あなたたちの取り越し苦労で……」

 旅掛「いいや、今回は運が良かっただけだ。いいか、美鈴。幸運は何度も続かない」

 旅掛「奴はとんでもない魔法使いだ。不可能とされていたアズカバンからの脱獄……あの看守どもを杖無しでだしぬける者がいるなんて、考えてもみなかった」


一方通行「……」


 旅掛「おまけに、もう何週間も捜索が続けられているのに、誰一人足跡一つ見つかっていない……この俺が、エジプトとの転移魔法制限を強引に許可させてまで加わっていたのに、だ」

 旅掛「今日俺がここにいるのも。明日、特急まで一緒についていくのも。彼がこの夏ここで、魔法警察部隊の精鋭に監視されていたのも。全て奴への対策だ。分かっているだろう……奴の、狙いが」

 美鈴「ブラックは、あの子も殺そうとしている、って!?」


一方通行「……そういうことかよ」


 美鈴「でも、あなた……ホグワーツに行けば、そんな心配いらないはずじゃない。あそこは、絶対安全で――」

 旅掛「美鈴。アズカバンだって、我々は絶対に間違いないと思っていたんだ。奴は、われわれの想像を容易く超える……何せ、あいつの……いや、いい。とにかく、奴ならホグワーツを破ることも……」

 美鈴「確証がないわ!なにも、ブラックがあの子を狙うという確証が……」

 旅掛「美鈴、何度言えばわかる!!奴は『名前を呼んではいけない例のアレイスター』の信望者だ!それに……奴ほど事情に詳しかった者はいない!……あいつが誰とどんな仲だったか!!君が知らないはずがないだろう!!!!」

 美鈴「っ」


一方通行「……?あー……お母さン信者……?」


 旅掛「魔法省はそこに重きをおいて、英雄である当麻くん以上にアクセラレータくんを保護しようとしているんだ。奴は、奴の全てだった『あ例スター』を滅ぼした原因を。そして奴の過去全てを壊して、『あ例スター』以上に本物の狂人になる気だ」


一方通行「言ったよな今、二度も」
966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 00:43:47.43 ID:H3c8/ZMSO
ああ、言ったな
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 00:45:55.12 ID:yzveFniIO
言ったね、遂に。
968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 00:45:56.22 ID:5DDvsH3DO
あ例スターってなんぞwwwwww
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/09/21(金) 00:52:51.64 ID:qykB27Xmo
略が略になってねえwwww
970 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/21(金) 01:04:35.84 ID:ftx1bCGf0
 旅掛「『あいつがホグワーツにいる……』芳川校長が視察に行ったあと、ブラックは毎晩、寝言でつぶやいているそうだ」

 美鈴「……」

 旅掛「奴は察しがいい、芳川が顔を見せたことで、彼がすでに魔法学校にいると感づいたんだろう。もはや年月は分からないはずだからな」

 旅掛「……いや、だがこの間ビアージオが視察に行って、恐ろしくしっかりしていた、と言ったかな?新聞を読みたいとのたまったらしい、一般常識を忘れないように、と……狂っている。予言者新聞を投げつけたそうだよ」

 美鈴「……芳川校長が、いるわ。学校に、あの人がいるかぎりは」

 旅掛「あぁ、だが学校付近にアズカバンの看守を配備させることに、しぶしぶながらも同意したところを見ると、芳川も焦っている部分があるのだろうさ」

 美鈴「そんな……あんな嫌な連中をどうして!?」

 旅掛「この13年、ブラックを一番よく見ていたのは奴らだからな……なに、俺もあれは嫌いだよ。でも彼や美琴ちゃんを連中が救ってくれたのなら、俺はキスしてやってもいいね」

 美鈴「……冗談じゃないわ」

 旅掛「あぁ、冗談ですまされない。さぁ、美鈴。もう遅いから休もう……最後に、君からのキs」


一方通行「おォっと別な意味で気まずい」サッ

一方通行「……」


ガチャッバタンッ
トンットンットンットン……


一方通行「……行ったか。えェっと、ネズミの薬……これか」サッ

一方通行「……殺人犯が、俺を狙ってる、なァ?」

一方通行「……いまいち理屈がわからねェこともある……だが、あそこまで真剣なら間違っちゃいねェンだろうな」

一方通行「……はっ、誰が怖がるかってンだ。俺を誰と誰の息子だと思ってンだよ。何度俺があの☆から逃れてきたと思ってンだ」

一方通行「だいたい、あの女が動いてンなら取り越し苦労もいいとこだろ……あのクソ☆が唯一恐れた女、なンだろうが?ぐーたらしてっけどよォ」

一方通行「おまけに、黄泉川とか他の連中が心の底から怯えてやがった『アズカバンの看守』もいるンだ。どンな奴なのかは知らねェけどよ……何も心配ねェじゃねェか」

一方通行「……ただ、一つ。俺が一番、悩ンでンのはよォ」

ゴソゴソ、カサッ

一方通行「……美琴の両親でいいから、サインくれねェかと思ったンだがなァ」

一方通行「……絶対、ホグズミート。行けないじゃねェか」ハァァァ

一方通行「……」


――『死の前兆 最悪の事態が来ると知ったとき、あなたはどうするか』――

――???「グルルルルルル」――


一方通行「……舐めンな、クソ犬。お前なンかに殺されてたまるかっての」

一方通行「それよりなにより、ツッコミどころ満載の奴らに囲まれてンだ。そっちの方がよっぽど、怖いっての」

一方通行「……あいつが新入生じゃありませンように呼ンでねェ。あァ、でも沈利はそうだっけな……」

一方通行「……もうやだ魔法界」

ギィィィッ

バタンッ


つづく
971 :鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn [saga]:2012/09/21(金) 01:09:46.45 ID:ftx1bCGf0
そんなこんなで今回はここまで、そしてこのスレはここまでとなります

本スレでもお付き合い、レスの数々、ツッコミ激励ご感想などなど

そして読んでいただき本当にありがとうございました

現在は丁度アズカバンの囚人90ページ目にあたります。まだまだ続く上に以前より遅くなってしまい申し訳ありませんが

今後ともお付き合いいただければ幸いです

新スレのスレタイは

一方通行「アクセラポッターとアズカバンの囚人……ふざけてンのか!!」

となります。『!!』です伝統にのっとり

日曜夜には立てられるかと。このスレはお梅いただくか>>998くらいで止めていただければ幸いです

それではまた

次回は新天地にて

どうぞよしなに
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 01:10:19.30 ID:vxUIsUuZo
乙! 
 

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