- 1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:02:34.32 ID:LNDirnz+o
- 番外個体に歳相応の生活が送れたら・・・と思ったので書いてみた
初SSなのでまずは高校に絞って進んでいく方向で
特に本編とは繋げてません。主に科学サイド中心
極稀に地の分が入ってシリアスっぽくなりますが、ギャグです。ほのぼのです
一部MNWネタ有り
※カップリングについては特にありません。番外通行よりでも大丈夫な人はどうぞ
少なくともふたりの間に子供できちゃったりはしません - 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:06:44.23 ID:LNDirnz+o
- ごくフツーなとある休日
番外「漫画も粗方読み終わったしなー……何か面白そうなことはないかねぇ」
番外「……ミサカもこの漫画みたいにいかにも青春ー!みたいな生活してみたいな」
番外「ふわぁ~ぁ……ミサカも学校行ってみたいよ」
黄泉川「お昼ごはんできたじゃんよー!」
番外「もうそんな時間?はーい、今行くよ」
番外(そうだ、今度あの人に聞いてみようっと)
一方「……で、何でお前が俺の横で寝てるわけ?」 - 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:09:56.43 ID:LNDirnz+o
- 冥土「これで今日はおわりだね?」
番外「ん、ありがとね」
一方「終わったンなら俺は帰る」
冥土「君を今日呼んだのはこれから話す事があるからだよ?」
一方「あァ?」
冥土「突然ですまないとは僕も思ってるんだが……」
冥土「単刀直入に言おう、番外個体の調整具合に不安がね」
一方「なっ……!?」
番外「……」 - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:12:27.70 ID:LNDirnz+o
- 冥土「元々、他の妹達とは負荷のレベルが違うんだ。まぁ、薬剤によって起こされた急激な成長からなる負荷は何ら問題はないんだが」
一方「ってことは精神からきてるとか言うンじゃねェよな?」
冥土「そうだ。君にはMNWから負の感情を拾い上げやすいように調整された、というのは知っているね?その負の感情が肉体を圧迫してると表現したらいいか」
番外「何となく分かる気がする……んにゃ分からないけど」
冥土「まだ推測の域なんだけどね?このままだと調整に問題が出そうなんだ」
一方「重度のストレスみたいなもンか?」
冥土「そうだねぇ。ミサカネットワークから切り離すことができれば何とかなるね?」
番外「えーやだやだぁー!ミサカあれないと退屈過ぎて死ぬって!マジで!」
一方「オマエなァ……中毒かよ」 - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:14:51.08 ID:LNDirnz+o
- 番外「じゃあさ!その負の感情がパンクする前に発散すればよくね!?あひゃひゃミサカ天才じゃん!」
冥土「まぁ、ストレスを発散させることは大切なことだけどね?」
一方「でェ?何をしたいンですかァ?」
番外「決まってんじゃん。あなたを虐めるの。1日3回みたいな?あ、それでも足りなさそう☆」
一方「はあ゙あァ!?何1日3食みたいな言い方してンですかテメェ!」
番外「きっと今まではもっと足りなかったんだね。うんきっとそう」
冥土「まぁ彼もそう言ってるみたいだし、僕からひとつ聞いてもいいかな?」
番外「何?」 - 9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:18:28.68 ID:LNDirnz+o
- 冥土「君、学校には興味ないかな?」
番外「学校?そりゃ行ったことないし、行ってみたいな~。なんて思ったこともあるけど」
冥土「君たち妹達はあまり他人とは付き合えない環境にあるからね?それに色んな経験もできるよ?そこでだ、手配はしておくから行ってみてはどうかな」
番外「ミサカが?でもそんなことできるの?見つかったらやばいじゃん」
冥土「もちろん、クローンのことは伏せておく。君が心配することはないね?」
番外「んー」
一方「行きたかったンだろ?なら行けばいいじゃねェか。そのストレス発散……か?それくらいの効果はあるンだろ?」
番外「ならさ、あなたも一緒に行こうよ」 - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:23:00.97 ID:LNDirnz+o
- 一方「はァ?ふざけンな」
番外「あなた不登校だし。ミサカもあなたの制服姿見てみたいな~ってさ」
一方「……知るか。ひとりで行け」
番外「どうしても……ダメ、かな……?」
一方「あァ分かった分かったァ!で、いつからいつまでなんだお医者さンよぉ!!」
冥土「とりあえず来週からかな。それからは様子見で決めるね?」
冥土(まぁ、君を呼んだ時点で君も一緒に行く事は決定事項なんだが)チラッ
番外(あひゃひゃ、学校にも行けてあなたを弄べるなんて楽しみだよ。一方通行☆)
番外(計 画 通 り !)
冥土(患者の希望に答えるのも僕の仕事なんだけどね……。悪い、一方通行。とっくに長点上機学園からの転校手続きは取ってある。僕は任せられたんだからね?)
???「これは大変なことになりました、とミサカは一時撤退します」 - 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:28:12.97 ID:LNDirnz+o
- その夜
一方通行と番外個体が高校に通うらしい
1以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
リアルゲコ太と3人で話してた
2以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka16374
なんだって!?それは本当かい!?
3以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19656
スネーク!詳細kwsk
4以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
俺らMNWの負の感情で番外個体に予想外の負荷がかかってるらしい
それでストレス発散の場とかで番外個体とセロリが高校に通うそうだ
5以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
おい待て意味が分からんwwwwwwwwww
それで学校に行くってなんかおかしくね?ってかセロリも行くとかwwwwww - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:30:01.16 ID:LNDirnz+o
- 6以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14823
こまけぇとこは(ry
ストレスはやりたいことやるのが思いっきりやるのが良いらしいが
それで番外個体のやりたいことが学校に行くこと……と
負の感情とストレスがどうとかと言われると漏れには分からんが
7以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
おk、そんなところだ
俺が気になったのが、どうやらゲコ太と番外で予め決まってたらしい
負の感情やら諸々はおそらく茶番だ。俺の経験が告げている
8以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka18548
つまり……どういうことだってばよ?
9以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka16436
ミサワさんはセロリと高校に行きたかった……? - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:31:41.61 ID:LNDirnz+o
- 10以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13079
マジカ
ふたりで高校に通うのか
11以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
セロリたんとイケない高校生活ですねわかります
放課後プレイハァハァ
12以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13858
>>11
[ピーーー]、氏ねじゃなくて[ピーーー]
13以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10040
>>11
お帰りください
14以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19003
>>11
相変わらずブレないなwwwwww - 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:36:19.64 ID:LNDirnz+o
- 15以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
嘘だ!
16以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10829
ていうかミサワさんって一方派だっけ?
17以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka18436
よくわからん
元がお姉様だし…その気はあるのかもしれんが判断するのはまだ早い
18以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
役に立つか分からないが、いつものところにその時の動画をうpしとく
パスは基本な
19以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19678
目ぇやべぇwwwwwwwwwwww
20以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13747
ギラギラしてるな - 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:38:46.60 ID:LNDirnz+o
- 21以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka18468
これが狩人の目……!
セロリは狙われてたってことか……どっちの意味か、それが問題だ
22以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17586
あぁ、確かにゲコ太と何か裏がありそうなふいんき(←なぜか変換できない)ではある
セロリ終了のお知らせ
23以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
上目遣いされて照れてる一方さんかあいいよおおおおお//////
24以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
ふぅ…
25以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka15287
>>23-24
これが一線の壁か - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:41:52.06 ID:LNDirnz+o
- 26以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10059
おい
こんなとこ見られたら俺たちヤバくね?
27以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
大丈夫だ、問題ない
今は寝てる。上位個体も大丈夫だ
28以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510
よし、じゃあ本題だ
俺は一方さんを護りたいがどうする?
29以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka10033
動けるぜ
30以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14440
少々ズレてるが問題ない - 21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:44:29.78 ID:LNDirnz+o
- 31以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
力が必要なら手を貸そう
32以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka11464
やだこの人かっこいい…って行きたいなら素直に言えwwww
33以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
漏れも貸そう
34以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14674
>>31
もう黙れ
34以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka15796
>>31
もうやだこの人
35以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19653
>>33
ナニを貸すんだよ
36以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13869
ナニを…上手い事言ったつもりかwwwwww - 22 :レス番ミス。すンませン [sage]:2011/02/14(月) 00:46:49.66 ID:LNDirnz+o
- 31以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889
力が必要なら手を貸そう
32以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka11464
やだこの人かっこいい…って行きたいなら素直に言えwwww
33以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
漏れも貸そう
34以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka14674
>>33
もう黙れ
35以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka15796
>>33
もうやだこの人
36以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka19653
>>33
ナニを貸すんだよ
37以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka13869
ナニを…上手い事言ったつもりかwwwwww - 23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:49:02.78 ID:LNDirnz+o
- 38以下、名無しに変わりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
乗りかかった舟だ。力になるぜ
ふたりが登校するのは一週間後だ
それでだな…
・
・
・
このスレッドは自主的に落とされました。。。またのご利用をお待ちしております。ビリビリ! - 24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:53:30.63 ID:LNDirnz+o
- というワケでプロローグは終了です
ノリでMNWネタ組み込んでみたけど大丈夫でしたか?
因みに時間軸はプロットを始めた1月末となっています。散々出てるけどバレンタインネタしてもいいよね
ではまた明日か明後日に - 25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 00:58:38.00 ID:gR2yYGxeo
- 乙
期待している - 32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 17:52:39.51 ID:/5IQrC+F0
- 10032「あーあお姉さままた赤面しながらあの人に電撃出してる、見ててイラっと来ますねとミサカはもうこの姉に呆れますヤレヤレ」
10033「はぁ…上位個体がまたわがまま言ってご主人様を困らせたなとミサカはあの幼女のせいでご主人様とあんなことやこんなことが出来なくて不満です」
14510「グスン…せっかく勇気出して一方通行さんに抱き着こうとしたのに上位個体がすっごく睨んでるよとミサカは横暴な上位個体に腹が立ちますふええん」
14889「あっちょっ買ったばかりの桃屋のラー油が落ちてあたり一面が大惨事だぁとミサカは自分の凡ミスが許さないあぁぁ」
17600「お姉さまと例のアイツをスネークしたらお姉さまが漏電してて新しく買った携帯が早くも壊れた、幻想殺し(笑)仕事しろよとミサカは役に立たないツンツン頭を罵倒します」
20000「なんでよおおあの程度でお仕置きとかマジ無いわこれだからあの幼jyあばばばばばば」
番外「うぅ…今日も負の感情が…頭が痛いよぉ…」
一方「おい大丈夫か?」
こうですか分かりません - 33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 17:57:04.16 ID:Y83fEHGAO
- 乙期待
- 34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 17:58:12.85 ID:67NMN6nVo
- 妹達の負の感情でワースト弱体→いっつーさんが心配して妙な雰囲気完成→それを見て一部の妹達がry
- 35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/14(月) 19:18:57.02 ID:/5IQrC+F0
- >>34
番外「あぅ……頭が……うう」ボロボロ
一方「……おい」ギュ
一方「……」ナデナデ
番外「……あくせら……れーた?」
一方「脳の血流と電気信号を操作してストレスを軽減させてやる、しばらく大人しくしてろ」ナデナデ
番外「……うん」ギュ
一方「あァ?……仕方ねェ奴だな」ナデナデ
17600「ほほうこれはもうMNWにうpするしかないなとミサカは使命感に燃えます」
10033「あの女……よくもミサカのご主人様に……ギギギ」
14510「何よ……妹のくせに妹のくせに……ギギギ」
14889「……ふん」プイ
18264「はん、童貞モヤシと嬉しそうに抱きついて何が楽しいのかよとミサカは全 然 羨ましくないからね!」…グスン
20000「うわああああもれのセロリから離れろおおおこの目の下くま女あああうわああ感覚共有しろしてくださいうわああああ」
打止「あーなでなではミサカの特権なのに!ってミサカはミサカはギギギ」
番外「あれ……何か急に目眩が……」
一方「ン?え?おいどうした?」 - 36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 22:13:25.29 ID:LNDirnz+o
- 何この読心能力者……///
話の為に高校の頃の参考書を読んでみたら頭痛くなってきた
1時間後くらいから始めます - 41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 23:18:20.81 ID:LNDirnz+o
- 数日後
冥土「こんな感じだね?」
番外「ふ~ん、ここにミサカたちが行くんだね」
一方「なンってェか、普通だな」
冥土「君たちの素性を考えると、名のある学校はそれだけリスクがあるからね?そこなら安心だ」
番外「ミサカの名前もそれっぽく……ん?」
一方「」
冥土「それのことかい?君のことだから名前くらいじゃ誤魔化せないと思ってね?」
冥土(僕としてもそっちのほうが好みなんだよ?) - 42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 23:20:03.10 ID:LNDirnz+o
- 番外「ん~?……あれ?」
一方「おィ……おいィ……」
番外「ぶっひゃひゃひゃひゃ!!何これ最高!ぶひぃー!!」バンバン
一方「お、おおおおおおォォ……!?」
冥土「良い名前だろう?一晩徹夜して考えた」キリッ
冥土(ふむ、そのうちナース姿も見てみたいものだ)
一方「てンめェェェェ!!!!」
番外「どーどーどーどー、落ち着けもやし」 - 44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 23:23:54.05 ID:LNDirnz+o
- その夜、黄泉川宅
黄泉川「そういうことがあったじゃんか……」
打ち止め「いいなーいいなー。ねぇヨミカワ、ミサカも行きたい~、ってミサカはミサカは歳相応に愚図ってみたり」
一方「オマエは0歳だろォが」
打ち止め「それを言うなら番外個体も0歳だよ!ってミサカはミサカは食い下がってみる」
番外「ミサカはミサカだからいいんだもーん。あのミサカはあのミサカ。このミサカはこのミサカでしょ、ってミサカはミサカは真似してみるぅ~」
一方「ミサカミサカうっせェ……」
芳川「それにしても……ふふっ、あなたが女装して行くなんて」
一方「男のままだとバレるかもしンねェから仕方ねェンだとよォ!クソッタレェ!!」 - 46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 23:26:57.43 ID:LNDirnz+o
- 黄泉川「それもそうだけど、見た目の問題なら髪染めるとか他にも方法があるじゃん。目だってカラコンで……」
打ち止め(なんか上手いこと嵌められてる気がするんだけど)
黄泉川「でも安心するじゃんよ!そこは私の勤める高校じゃん!」
一方「お、おゥ……」
番外「元気ないね?さーて、明後日が楽しみだにゃーん!」
打ち止め「ヨシカワはさっきから何してるの?それ新しいパソコンだね」
芳川「何でもないわ」カタカタカタ
黄泉川「この間出たばっかのノートパソコンじゃん?確か核爆弾にも耐えられるとかじゃんよ」
一方(窓のないビルの技術を一部応用ってたか?何考えてンだ、あの総括理事長様はよォ)
一方「……はァ」 - 47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 23:32:00.51 ID:LNDirnz+o
- 転校当日、朝
一方「……」
番外「ほら、早く出てきなよ」
一方「なンかスースーするンだが」
番外「そりゃあ、それが制服なんだがら仕方ないじゃん。それとも恥ずかしいとか?第1位がまっさかねー」
一方「オマエなんかそんなに短くていいのかよ。膝上何cmだよ……」
番外「たったの20cmで何言ってんのさ」ピラッ
一方「捲ンなァ!」
番外「ほぉ~?ミサカに欲情しちゃったのかな?ほれほれ」クルクル
一方「誰が欲情するか!……下になンか穿いてくらァ。超電磁砲の気持ちが分かる気もするぜ」 - 48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 23:34:56.87 ID:LNDirnz+o
- ガチャ
打ち止め「もう行くの?ってミサカはミサカは寂しい気持ちを隠せないでいたり」
一方「寂しいなら芳川に相手して貰え。夕方には戻る」
番外「何かあったら信号飛ばしなよ。近くのミサカが来てくれるよ、多分」
打ち止め「分かった……。いってらっしゃい、ってミサカはミサカは送り出してみる」
一方「おォ、行ってくる」
番外「行ってきまーす」
バタン - 49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 23:39:48.39 ID:LNDirnz+o
- とある高校
小萌「えー、突然ですが今日から転校生が来まーす。それもなんとなんと!ふたりも来ることになったのです!おめでとう野郎ども!そして残念でした子猫ちゃんたち!」
ガラガラ
上条「」
番外「すすす鈴科ミサカです!よろしくお願いします!」カチコチキンチョー
一方「鈴科、百合子だァ……(俺はどこで間違えたンだァ……)」
青ピ「うおおおおおおお!カッコイイお姉さんにアルビノ少女やああああ!!」
オワオオオオオォォォーーーー! ラクエンハココニアッタカ! スカートミジケェ! ダンシッテサイッテー デモヴィジュアルケイッポクテカッコイイカモ……
上条(おい
おい) - 52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 23:46:49.79 ID:LNDirnz+o
- 上条(オーケーオーケー、まず落ち着こうな俺。茶髪のほうは美鈴さん……いや御坂か?いや違うな。似ているとはいえ高校生っぽいし、だとしたらこれはきっと親戚だな。よし問題ないクリアだ。この際名前には気にしないことにするぜ!おのれ魔術師!!)
上条(――さて残った問題はこの白いほうだ。思い当たるのはひとりしかいない……。一瞬まさかとは思ったが制服からして女だ。何も問題はない杞憂だな。い やしかしこの声はまんまあいつのだなんて酷い幻聴だなおい。ハハッ無意識のうちにそこまで思いつめられてたのかよ……ってあれ?あの杖何?あのチョーカー 何?ほんとにあいつなのーーー!?)
土御門「」
土御門(これは一体どうなってる?こんな情報俺たちには知らないぞ。何を考えてやがるアレイスター!!)
窓のないビル
アレイスター「くしゅん!ごぼぼぼ、維持装置の中でくしゃみとはやはり慣れないな。誰か私の噂でもしているのか?」 - 53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 23:52:33.71 ID:LNDirnz+o
- 小萌「それではふたりは後ろの空いてる席に着いてくださーい」
一方「ッ!?(アイツは……!?)」
番外「ほら行かないの?早く行ってくれないとミサカ進めないんだけど」
上条「ん?もしかして、前にどっかで会いましたか?」ダラダラ
一方「あ……いや……(どォしてアイツらがここに!?)」
番外(あーなるほどねー。この人がかぁ)
青ピ「カミや~ん?久しぶりに付き合って貰おうやないかぁ?」
土御門「にゃー。これはちょっとばかしお仕置きが必要だぜい?(ま、細かいことは後々……な)」
上条「おいちょっと待てふたりともワタクシ上条さんはまだ何もしてませんのことよー!?」 - 54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/14(月) 23:57:38.31 ID:LNDirnz+o
- 土御門「まだだと?それは聞き捨てならんな?」
青ピ「……いいぜ。カミやんが姉妹丼に手ぇ出すん言うなら!」
上条「し、姉妹丼……?何のことでせうか?」
青ピ・土御門「「その幻想をぶち殺す!!!」」
オラァ!ヌゥン!!フコウダー!!グシャアァァ!!!
一方(俺ァこンな奴に負けたのか)ハァ
番外(ふふ、退屈しないで済みそうだにゃん)
小萌「はいはい静かにしないといつまでも終わらないd」キーンコーンカーン......
キリーツキヲツケレイ! アアッマダハナシハオワッテナイデスー!! アジャッシター!! - 55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 00:12:37.44 ID:MfRSWC9Bo
- ???
14510号「こちら、問題はありません、とミサカ14510号は双眼鏡を覗きながら報告します。オーバー」
14440号「了解しました、とミサカ14440号は20000号を縛りながらそのまま続行せよ。と支持を出します。しかし本当に女装しているとは。あと、10033号は合流に遅れるようです。オーバー」
20000号「ムグー!ンヌヌヌヌ!!(セロリたぁぁぁん!今すぐナメナメしてあげるひょおおおお!!)」ジタバタ
14889号「18264号はあのようなことを言ってましたがどうせ来るでしょう、とミサカ14889号は推測します」
14510号「ところで、そこのそれを除いて皆真面目過ぎませんか、とミサカ14510号はこのノリに馴染めません。オーバー」
17600号「こちらスネーク、校舎侵入なう。オーバー」
20000号「ムゴッゴゴゴオオオオーー!(待っててねセロリたああああああん!!)」ゴゴゴゴゴ...... - 56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 00:19:15.98 ID:MfRSWC9Bo
- いよいよ授業のほうに入りますが、キリのいいところで終了します
一方さんは予想通り百合子ちゃんですね
番外個体については一方さんの親戚な感じで手続きしてます
明日は1日目終了まで出したいと思います。ではでは - 57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 00:19:56.93 ID:rCpM0BUo0
- 乙
- 58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 00:27:33.91 ID:u/3MUfgU0
- 乙!期待してるぜ
- 68 :先生サイドが少なすぎてキャラが分からない [sage]:2011/02/15(火) 23:45:32.91 ID:MfRSWC9Bo
- 1時間目~国語~
教師「お前たちもあと3ヶ月で2年生となるわけだが、受験戦争において多くの奴が苦手なまま取り残されるのはこれだ!」カキカキ
教師「そう、古文だ!」
教師「それで今日から皆が憂いなく受験に臨めるよう、古文の基本中の基本を叩き込んでやる!」
番外「ねぇ、古文って何?」
一方「原始人が使った言葉だ」
一方(古文って何だ……?木原くンはそんなこと教えてくンなかったが) - 69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 23:49:26.37 ID:MfRSWC9Bo
- 教師「古文は活用形が理解できてない奴が多い!1学期のテストを思い出してみろ、あんなサービス問題が分からないようじゃ話にもならないぞ!」
教師「何も活用形だけできれば理解できるなんぞ甘いものじゃないがな。まぁ、改めて活用形について進めよう」
番外「何この表……目が痛いよぉ……」
一方「やべェ分かンね」
教師「活用形といっても、動詞や形容詞などで種類がたくさんある。その中でまずは動詞について教えるとするか」
番外(動詞に形容詞……?それなら学習装置に入ってたなぁ)
一方(やべェ……いきなり何のことか分かンねェぞ)
上条「」ショートなう - 70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 23:52:16.49 ID:MfRSWC9Bo
- 教師「さらに動詞活用にはいくつかのグループがあり、四段活用、上一段活用、(中略)がある。四段活用は動詞の語尾がア、イ、ウ、エの4つの段に渡って変化するわけだ。そうだな……『見る』とかな」
番外(あー、何となくだけど表を見たら分かる)
一方(……打ち止めちゃンとしてっかなァ)
教師「というわけだ。少し飛ばし過ぎたがついて来てるか?」
番外(何だ、ミサカでも分かるじゃん!)
一方「」ポケー
ハーイダイジョブデース
上条「」ポケー - 71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 23:54:12.49 ID:MfRSWC9Bo
- 教師「じゃあ先生に続けてみろ!リピートゥアフタァミー、あーいーうーうーえーえー!」
番外「あーいーうーうーえーえー!」
一方「ァーィーゥーゥーエーエー……」 アーイーイーウーウーエーエー!
上条「あーいーうーうーえーえー」
教師「言うの活用は!はいっ!」
番外「えぇっと……いあいいいういういえいえ!」
一方「いあ……いィ、……」
上条「」プスプス イアイイイウイウイエイエ! - 72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/15(火) 23:59:09.31 ID:MfRSWC9Bo
- 2時間目~数学~
番外(いーいーいるいるいれいよ、いーいーうーうるうれいよ……)
素甘「はいこの問題、誰か解いてくれる人は……と、上条くん」
上条「あ、えと…分かりません」
素甘「この問題はテストに出るんだから覚えておくこと、いいわね?」
番外(えーえーうーうるうれえよ、えーえーえるえるええろえよ)
一方(あン……なンだァ?さっきからモゴモゴして)
上条「すいません……」
一方(こっちはこっちでこンな問題も解けないンかよ、ヒーロー……) - 73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:01:51.42 ID:o/q2bOIoo
- 素甘「じゃあ、土御門くん」
土御門「……はい?」
素甘「このページの問い2、解いてみなさい」
土御門(えーっとどのページだったかにゃー!)
土御門「あ」バサッ
素甘「……あら?教科書が落ちt……」
素甘「『激突!改造メイド最終決戦 ~堕天使VS大聖霊~』……?」
土御門「にゃー……」 - 74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:03:49.34 ID:o/q2bOIoo
- 素甘「土御門くん、減点1……と。あと廊下に立ってなさい。じゃあ代わりにそうね、ミサカさん解いてみて」
番外「こーきーくるくるくれこい、しーしーするするすれせよしろ……」ブツブツ
素甘「ミサカさん?」
番外「ひゃ、ひゃいっ!」
素甘「問い2の問題の答えは?」
番外(やっべえぇぇぇ!全然聞いてなかったよ!!どのページだっけ!?)
一方「……」ニヤニヤ - 75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:05:14.57 ID:o/q2bOIoo
- 番外(こうなりゃヤケだ!)
番外「えぇっと……4?」
素甘「……」
番外「……」ダラダラ
素甘「……ファイナルアンサー?」
番外「ファ、ファイナルアンサー……」
デデデーン
素甘「……ふぅ」
番外「……ッ!」ビクッ
素甘「正解。解説すると、3つの接点、座標a,b,cから円の半径を求めるには......」
番外(ああぁぁぁあっぶねえええぇぇ!!奇跡!これ奇跡じゃね!?)
一方「チッ」 - 76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/16(水) 00:09:38.72 ID:o/q2bOIoo
- 休憩時間
一方「次は何だったかァ?」
番外「次?次は体育だよ?」
一方「そうだったなァ、なら俺は見学だ」
番外「杖ないと歩けないもんね」
番外「そのことで上位個体からの伝言でーす。『演算補助のレベルを下げたから倍の1時間くらいは普通に動けるようになるよ、ってミサカはミサカは伝えてみたり。でも能力は使えないから気をつけてね』だってさ」
一方「」
番外「女の子に負けないように頑張ってね」
土御門(リア充死ね) - 77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:12:46.88 ID:o/q2bOIoo
- 上条「土御門ー、何してんだ?」
青ピ「女子更衣室は入ろうたって永遠の聖域やでぇ?こっから先は進入禁止やぁ!やってなぁ」
土御門「何でもないにゃー」
一方「……マジで?」
番外「堂々と更衣室に入れるよやったねアーくん」
一方「ちょっと泣いていいですかァ、俺もそこまでなりきれねェよ」
番外「さぁて、お待ちかねお着替えタイムかっこポロリもあるよ!の時間だけど」
一方「トイレで着替えてくるわァ」
番外「女子トイレで着替えるなんてそれはそれでレベル高くねっ!?ミサカどん引き」 - 78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:13:23.84 ID:o/q2bOIoo
- 一方「違ェよ。大体、公共施設ってのは高翌齢者や障害者向けの多目的トイレがあるもンだろォが」
例外「あぁ、考えてみればあなたも障害者になるのかな」
一方「そういうこった」スタスタスタ
番外「ぶー、つまんなーい」 - 79 :>>78 このワードにも反応するんですね。訂正します [sage][saga]:2011/02/16(水) 00:15:46.51 ID:o/q2bOIoo
- 一方「違ェよ。大体、公共施設ってのは高齢者や障害者向けの多目的トイレがあるもンだろォが」
例外「あぁ、考えてみればあなたも障害者になるのかな」
一方「そういうこった」スタスタスタ
番外「ぶー、つまんなーい」 - 80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:18:46.26 ID:o/q2bOIoo
- 更衣室
番外「ここ?」ガチャ
番外「わお、ないすばでー」
吹寄「ミサカさん?」
番外「教えてくれたのにごめんね。ちょっと迷っちゃた」
番外(どうやったらあんなに育つんだろ。本当に高校生?)ジー
姫神「高校生。それに。あなたのも形は良い」
番外「うわぁ!なんでミサカの考えてることが分かったの!?読心系能力者?」
姫神「私も。初めて見たときは。同じこと思ったから」 - 81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:30:29.42 ID:o/q2bOIoo
- 番外「ふぅん……。乙女の悩みは全国共通なんですかねっと」
吹寄「胸なんかあっても肩が凝るばっかよ?あとはチンピラに絡まれたりとか」
姫神「ある人は。みんなそう言う。でもやっぱり羨ましい」
番外「だよね。ミサカも大きくなったらなー」
吹寄「大きくなったら彼も振り向いてくれるかなーって?」
番外「……んん!?んにゃ?何でもないよ」
吹寄「なーんだ。好きな人いるのかと思った」
番外「好きな人?」
番外(あいつはミサカのオモチャだし、確かに虐める時はドキドキして楽しいって思うよ。楽しいってことは好きってことだよね?)
番外(……でも、吹寄さんが言う『好き』ってそんな好きじゃない気が……。じゃあ何の好きなんだろう?) - 82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:32:35.39 ID:o/q2bOIoo
- 姫神「この反応。いる」
吹寄「まぁ、ミサカさんは今のままで丁度いいと思うけどなー」フニフニ
番外「ぁひゃん!」
キーンコーンカーン......
吹寄「あ、始まっちゃう!そのことは後々聞き出すとして……行くわよ!」
番外「あ、待って!」
姫神「私は。……周りの人があるだけ」
姫神「でも。それよりも。出番が欲しい」
ガチャ
一方「セーラー服よりかいくらかマシだな」
一方「……なンて様だァ」 - 83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:34:56.26 ID:o/q2bOIoo
- 3時間目~体育~
黄泉川「今日は全員着てるじゃん。結構結構」
黄泉川「さてと、出欠を取ったところでお知らせがあるじゃんよ」
吹寄「お知らせ、ですか?」
黄泉川「そうじゃん。もうすぐ2月になるが何かあるか分かるか?」
ハーイ、バレンタインデーデース
黄泉川「それはそうだけど、それとは違うじゃん……」
番外「じゃあ何、黄泉川。せ、先生」
黄泉川「マラソン大会じゃん!1年生は知らなかったかな」
一方「なン……だと……」 - 84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:38:35.26 ID:o/q2bOIoo
- 黄泉川「ということだから、今日からマラソン大会に向けて体力作りに入るじゃんよ」
エェー! バドミントンガイイデース!! バレーバレー!! バスケナンダヨ! ケンガクキボォデース
黄泉川「それ全部屋内じゃんよ……」
黄泉川「それにお前たち、ランニングはシェイプアップにも良いじゃんよ。バレンタインで少しでも成功したいなら腰の括れくらい作るじゃん!分かったか?」
ハーイ! コトシコソフリムカセテミセルワ!! ダリィ......
黄泉川「それじゃ広がって、準備体操から始めるじゃんよ」
イチニーサンシーゴーロクシチハチ ニーニーサンシー......
黄泉川「おし、次はふたり組み組むじゃん」
番外「ねぇあなた、顔色悪いけどどうしたの?」
一方「……いや、なンでもねェ」 - 85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:46:14.81 ID:o/q2bOIoo
- 黄泉川「組み終わったら、最初は腹筋するじゃんよ。片方は補佐頼むじゃん」
番外「じゃあミサカが先にするよ。ちゃんと押さえててよね」
一方「任せろォ」
イーチ! ニーイ! サーン! シーイ! ゴーオ!
番外「……っ!」
一方「……」プルプル
番外「ふ……っ!」
一方「……ゥ」プルプル
番外「……ぷっ、あはははははh痛ったぁ!!」ゴン
一方「おィ何オマエ頭打ってンだ」 - 86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:48:15.28 ID:o/q2bOIoo
- 番外「あなたがプルプル震えるからあはははは!気が抜けちゃったじゃん、責任取ってよね。痛っぁ……」
一方「押さえるほうも意外と力使うンだな……それより大丈夫か、頭」
番外「痛い……ちょっとコブできたかも」
一方「ちょっと頭向けろォ、それくらいならベクトル操作で……あァ?できねェ」カチカチ
番外「あ、この時間は演算補助下がってるからじゃない?」
一方「そうだったなァ……すまねェ」
番外「別にいいよ。ミサカ寛大だから許してあげる。じゃあ……」
一方「ンだ?」
番外「頭。撫でてくれたら治るかも」
一方「はァ?」 - 87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:53:46.80 ID:o/q2bOIoo
- 番外「ほら早くしないと手遅れになるよ?あなたのせいでミサカ一生引き篭もりじゃん」
一方「……分ァったよォ」ナデナデ
番外(ふにゅ……じゃねぇよ!ミサカ、困らせるために言ったんだから)
一方「もォいいな……なンか視線を感じるンだが?」カァー
番外「照れてるのかにゃーん?あなた白いからすぐバレるよ」
一方「照れてねェよ!!ほら、次は俺だ」
番外(あれ?ミサカ何でこんなにドキドキしてんの?ワケ分かんない。まさか実はベクトル操作できましたってオチじゃないよね。全身性感帯とか笑えねー……)
一方派妹達「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ」グググググ......
ハンカチだったもの『』
20000号(ふっ、ミサカが縄抜けできないと誰が決め付けたか!てか硬すぎだろコレ)グググググ - 88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:55:38.83 ID:o/q2bOIoo
- 番外「はい、押さえたよ」
イーチ! ニーイ! サーン! シーイ! ゴーオ!
一方「ふッ……ふゥ!」プルプル
番外「いーち」
一方「…………つっ!」プルプル
番外「にーい」
一方「………………ぐおォォォ!!」プルプル
番外「さーん」
ジューイチ ジューニ ジューサン ジュージ
一方「グググググ……はァ」バタッ
番外「えっ……」 - 89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:58:54.88 ID:o/q2bOIoo
- 番外「…………」
番外「3回……?」
一方「もォ無理……死ぬゥ……」ゼ-ゼ-
番外「……」プルプル
一方「笑ってくれェ……。これじゃもやしって言われるのも仕方ねェわ……」
番外「ぷっ、ぎゃはははは!3回!3回って今時の子供でもできるっつーの!」ゲラゲラ
――――次の腕立て伏せに続いて背筋。一方通行が散々な結果に終わったのは言うまでも無い。
番外「これはひどい」 - 90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 00:59:55.36 ID:o/q2bOIoo
- 黄泉川「次は手押し車じゃん」
番外「ておしぐるま?何それ」
一方「いや知らねェ。他の奴のを見ればいいンじゃねェの?」
番外「なるほど、あれね」
一方「オマエが先にやれェ」
番外「はいはい。次はちゃんとやってよね」
一方「よし任せろォ」 - 91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:01:36.36 ID:o/q2bOIoo
- 番外「おっ、結構、楽な、もん、だねっ!」ホッホッホッ
一方「ついて行くだけだから楽だァ」
黄泉川「次、交代じゃん」
一方「これならいけるぜェ!」
番外「さてどうだか」
一方「オラオラオラオラァ!」オオォォォォ!!
番外「お、結構やるじゃん。速い速い」
一方「オ……ラ……ォラ」
番外「あ、抜かれたよ?」
一方「……ァ……ふァ……」
番外「まだ半分残ってるよ?……あ、また抜かれた」
一方「ぐふゥ」ズデーン
番外「……」
一方「何も言うなァ……」エグエグ - 92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:04:28.34 ID:o/q2bOIoo
- 黄泉川「こんなもんだな。今日は最初だから皆の持久力を調べるじゃんよ」
黄泉川「このトラックで3キロのタイムを計るじゃん。自分のペースで走るじゃんよ」
一方「」
番外「一方通行ざまぁ☆」
番外「あっれー、まだこんなところにいるの?1周抜かしちゃったよ?」
一方「オマエが速ェんだよ……ハァ」
番外「あれ?これで5週、だっけ?6週だったかにゃ?」
一方「ハァ……ゼェ……ウォエ」
一方「」バターン - 94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:07:27.68 ID:o/q2bOIoo
- 黄泉川「やばいじゃん!コイツ貧血起こしてる!早く保健室に連れて行くじゃんか」
番外「ミ、ミサカが連れていくよ!」
一方「」
昼休み
番外「本当、あなたって体力無さ過ぎじゃない?」
一方「……それは言うなァ」
番外「上位個体が知ったらどうなるのかなぁ?いひひひひ」
一方「……うっせェ」
番外「あなたを保健室まで運んだのはミサカなんだよ?服従するくらい感謝してほしいね」
一方「はいはいアリガトーゴザイマシタァ。それでも4時間目休ンでまで看なくていいだろォが」
番外「あなたが勝手に早退しないように見張ったんですぅ」 - 95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:10:29.88 ID:o/q2bOIoo
- 青ピ「なぁおふたりさん?よかったらお昼一緒にせぇへん?まだ来たばっかやし学校の案内くらいしてやるさかい」
土御門「にゃー」
上条「あ、あぁ!そそそうだな」
吹寄「ちょっと貴様ら!ここぞとばかりにか弱い女の子に手を出すとは見過ごすわけにはいかないわね」
上条「ふ、吹寄!?」
青ピ「何言ーてまんの。ボクたちは親切っちゅーものをやな」
姫神「吹寄さん。大丈夫。そんな度胸はないわ」
土御門「そうだにゃー。オレは義妹一s 上条「そうだよ俺たちは親切でだな」 ゃー」
吹寄「分かったわ……。ふたりとも、何か困ったらすぐ私に言って頂戴ね。じゃあ行こうか姫神さん」スタスタ
姫神「それじゃ。ばいばい」 - 96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:13:04.70 ID:o/q2bOIoo
- 青ピ「それでどうするん?」
番外「いいよ。ミサカも周りのことまだよく分からないし。ね?」
一方「……」ガタッ
番外「どーしたの?」
一方「……コーヒー」
番外「だーめーでーすぅー。お弁当持って来たし外で食べようよ外で。ミサカ屋上がいい!て屋上ってどこ?」ズルズルズル
ハナセェ! アヒャヒャヒャ!! ズルズルズル......
上条「……行くか」
青ピ「仲良いんやなー。めっちゃ羨ましいわー」
土御門「全くもってですたい」ニヤニヤ - 97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:15:58.74 ID:o/q2bOIoo
- 屋上
番外「お昼はサンドイッチだよ。ミサカ、あなたに食べさせてあげたくて作ってきちゃった。因みにうちいくつかはハバネロ入りだったりするよ☆」
一方「……はィ?ちょっと聞こえなかったンだが」
番外「――でさ、急に当てられたからどうなるかと思ったよ。あれは流石にミサカも駄目かと思ったね」
一方「トリップしてるからだ。ってかあんな問題ぱっと見で分かンだろ」
番外「トリップなんかしてないし!!あなたなんか腹筋3回じゃん!!しかも貧血まで起こしてさ!」
青ピ「あんな問題て……君どんな学校にいたんや?」
土御門「きっとすごい名門校に違いないぜい。長点上機学園……だったりにゃー?」
一方「……」ピクッ
番外「えぇと、上条さんに土御門さん、青髪さん、だっけ?」
青ピ「呼び捨てでかまわへんで。青ピでええよ」
土御門「にゃー」
上条「あぁ」
番外「うん。それでね――」 - 98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:19:30.97 ID:o/q2bOIoo
- 一方「……ケッ」
上条(な、何か俺も会話に混ざらないとっ!)
上条「そういえばさ、あんたたちは姉妹や親戚か何かか?苗字が同じで気になったもんだからさ」アセアセ
番外「まぁそんなとこ?」
青ピ「それにしては似てへんなー。似てることはふたりとも別嬪さんっちゅーところやな」
番外「そんなこと言っても何も出ないにゃーん」
土御門「メイド服に興味はないか?」キリッ
一方「……」ゴクゴク
上条(さっきからコーヒーばかり飲んでるし、やっぱあいつなのか?いやでも下手に聞いたら冗談抜きで死にかねないぞ……不幸だ)ハァ
上条「な、なぁ」
一方「あァ?」
上条「いやなんでもないです……」コエェ
土御門「……」ニヨニヨ - 99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:25:16.40 ID:o/q2bOIoo
- 一方(まったくなーンなンですかァ!?!!?こンなところでアイツらがいるなンてよぉ!!しかもご一緒にランチと洒落込んでやがる……。あン医者、まさか狙ったンじゃねェよなァ?)
一方(しかも土御門に限っては知ってたンじゃねェのかよ!ンだよあン顔はよォ!!羞恥プレイとかクソったれェェェ!!!)
一方(……いや考えろ一方通行。このまま醜態を晒し続けるなんてごめンだ。何でもいい、今できることを考れるンだ)カチッ
一方(演算開始――最適な方法を考えろっ!唸れMNWゥゥゥ!!)ギュギュイーン!!
一方(───────────これだ。まずひとり、確実に味方に付けるンだ。正体を晒してもいいような奴を)
一方「か、上条ォくゥン?ちょっとふたりっきりで話しませェン?」
上条「へ!?」
番外「どったの?」
土御門「さっそくカミやん病が出たにゃー」
青ピ「おいカミやん屋上出ろ」
番外「いやここ屋上だし」
キーーーーーーーーン!! イヤアアアアアフコウダアアアアア!!! バタン!! - 100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:27:53.25 ID:o/q2bOIoo
- 上条「」ガクガクガクガク
一方「ここなら大丈夫かァ?」
上条「あああのこれはいったいなんなんでせうか?」ナニアノハヤサ
一方「おい、落ち着いて聞け」
上条「命だけはお助けくだせえええええ!!」ドゲザー
一方「おィ?」
上条「恐れ多くもお聞きしますが、一方通行だよ……な?」
一方「」
上条「はい?」
一方「分かってた……のか?」
上条「いやまぁ、最初はまさかとは思ったけどさ。よく見たらその杖とかチョーカーとか本人しか身に付けなさそうだし、やっぱ一方通行なのかなー。って何故に女装?」 - 101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:32:38.29 ID:o/q2bOIoo
- 一方「それは言うなァ……。俺も納得できねェんだけどよォ、立場上名前だけ変えても俺は見た目がコレだから危ないンじゃねェかっていうお考えのようでなァ……まぁ俺は付き添いみてェなもンだ」
上条「付き添い?」
一方「あァ。色々あってアイツが高校に通うようになったンだわ。ンで、アイツが俺と一緒じゃないと嫌だなンてぬかしやがるからこうなった」
一方(断ったらどうせ演算装置オフとかしやがるンだろォな、クソガキが……)
上条「あの子は親戚じゃねーのか。俺だってそのことは気になったけどさ」
一方「まァな。アイツは番外個体、ミサカワースト……俺を[ピーーー]為に第三次製造計画によって生み出された妹達のひとりだ」
上条「……ッ!?」 - 102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:36:01.79 ID:o/q2bOIoo
- 一方「だが安心しろ。生み出されたのは番外個体ひとりだけだ。事実、俺は殺されなかったしアイツもあの通りだ。第三次製造計画自体がどォなったか知らないが、今は大丈夫だろうよ」
一方「それによォ、DNAマップがある限り、今の俺にできることなンざたかが知れてる」
上条「……俺に何かできることはないのか?」イケメンAA
一方「これは俺のケジメだ。三下がすることはねェよ……。あ──」
上条「何だ?」
一方「まァ、アイツと仲良くしてやってくれ。ガッコーってのにずっとアイツは楽しみにしてたンだ。」
上条「……決まってんだろ、そんなこと」
一方「クソったれ……ンじゃ戻んぞ」 - 105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:38:43.48 ID:o/q2bOIoo
- 屋上
番外「おかえりー。ふたりしてナニしてたのかにゃーん?」
一方「なンでもねェよ。それに俺は男だ」
土御門「えっ」ニヨニ…ヨ?
上条「えっ」バラシテイイノ?
一方「あっ」ヤベ
青ピ「やっぱしなー」
番外「えっ」
土御門「えっ」
上条「えっ」
土御門「えっ」
青ピ「なにそれ怖い」 - 106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:40:19.28 ID:o/q2bOIoo
- 上条「なんで分かったんだ?」
青ピ「そりゃ見たら分かるっちゅーもんやろ?ボクが女装くらい見破れないなんて思わんといてやー。ボクぁ落下型ヒロインのみならず、義姉義妹義母義娘双子 未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテールお下げ三つ 編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さんメイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんロリ ショタツンデレチアガールスチュワーデスウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックスガーターベル ト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まであらゆる女性を迎え入れる包容力 を持ってるんやで?見分けぐらいつくわー」
一方・番外「……」ドンビキー
上条「ま、こんなやつだよ」
青ピ「何か事情があるんやろ?そこのミサカちゃんも深い訳があるのも分かる。きっとボクにはどうしようもないくらいのことやろ?だからボクは何も聞かん。でも覚えといてな。何か困ったことがあったら何でも言い?それが友達ってもんや」
土御門「青ピ……良いダチを持って嬉しいにゃー。変態だけど」
番外「まぁ悪い人じゃなさそうだからよかったよ」
一方「悪ィな……」
上条「さーて。このことはひとまず終わりにして、とりあえず飯食わね?休み時間が終わっちまうぞ」 - 107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:43:27.75 ID:o/q2bOIoo
- 17600号「途中でゴリラに襲われましたがなんだったのでしょう、あの怪物は。とミサカ17600号は驚きを隠せません。オーバー」
14510号「所謂、学校の七不思議とされるものでは? とミサカ14510号は双眼鏡を覗きながら一方通行たちの監視を続けます。畜生、番外個体が一方通行にアーンしてます羨ましい。オーバー」
アーン ムグムグヤメロォ!! アガッモガモガモグモグアンギャアァァァァァァァァ!!! ウッヒャッヒャッヒャ!!!
14440号「本来ならそこはミサカのポジションだったはずです、とミサカ14440号は2枚目のハンカチを噛み締めます。オーバー」グググ
20000号「」イナイ
18264号「おや?20000号がいません。アイツ抜け出しやがったな!? とミサカ18264号はエマージェンシーを宣言します。別にセロリがどうなろうとぶっちゃけどうでもいいけど!オーバー」 - 108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 01:50:30.79 ID:o/q2bOIoo
- 18264号「おや?20000号がいません。アイツ抜け出しやがったな!? とミサカ18264号は緊急事態を宣言します。別にセロリがどうなろうとぶっちゃけどうでもいいけど!オーバー」
17600号「なんだと、とミサカ17600号は驚愕を露にします!14510号は監視を続行。14440号は直ちに校内に潜入し最優先で20000号を確保してください。オーバー」
10033号「言われたものを持ってきました、とミサカは準備に少々かかったもののどうやら間に合ったようで安堵します。ってかこんなものどうすんだよ」
14440号「やっと来ましたか、とミサカ14440号は100033号に賞賛を送りますGJ」
14510号「先ほどから14889号の応答がありませんがどうしますか?と14510号は確認を取ります。オーバー」
14440号「ミサカたちは一時的にMNWの接続を切っているので通信手段が無線機だけですからね。面倒ですが、14889号はミサカと17600号に任せてください、と14440号は校門を突破します。オーバー」
14510号「上位個体らに見つかったらおじゃんですからね。あのクソガキめ。オーバー」 - 109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/16(水) 02:06:31.11 ID:o/q2bOIoo
ここはとある高校。今は授業中だろうか、静寂な廊下に見えるのは一人の少女。場違いな制服が印象的だ。
亜麻色の髪をしたその少女は目一杯に涙を溜めて、何度もこう呟いていた。
少女「セロリたんどこぉ……ううぅ……」トボトボ
その影にひとりの少年がいた。彼女とは違い、高校指定の制服を着ており、何ら不自然な点は見当たらない。
――隠れている、という点を除いて。
男子生徒(御坂さんがいっぱいいると聞いて!!おのれ魔術師っ!!!)
男子生徒(……あ。自分、魔術師です)
そして、少女の様子を見ていた少年はひとつの行動に出る。
男子生徒「誰かお探しですか?」
少女「実は――――――」
その瞬間、少女の表情はどうなったのか。知る者はひとりだけ。
科学と魔術が交差する時、物語は始まる――- 118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:08:05.93 ID:5OADJIlHo
- 俺は昼食を番外個体と三下、糞サングラス、青髪たちと屋上で済ませた後、軽く校内巡りをしたりして残り少ない時間を浪費したわけだが……。
土御門『だからロリが一番なんだにゃー』
青ピ『ロリなら何でもいいんやろうが!』
上条『いやいや、俺は管理人のお姉さんタイプのほうが……』
……コイツら、案内する気あンのか? おい番外個体、こっち見て笑ってンじゃねェ。
番外『話に混ざりたいんでしょ?このロリコンもやし』
はァ? 俺はロリコンじゃねェっつーの。護る者が偶然ロリだっただけだろうが。
土御門『百合子ちゃんも話が分かるクチかにゃー?』
オマエ、あとで覚えてろよ。愉快なオブジェにしてやるからよォ。
上条『ククッ……お前がそんな趣味だったとはな。てっきりぴっちりスーツな美人秘書だとかその辺だと思ってたんだけど』
一方『……くっだらねェ』
青ピ『もちろん眼鏡やろ?』
そういえば、コイツらは三馬鹿デルタフォースと呼ばれてたンだったな。……俺の周りには碌な奴がいねェ。 - 119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:11:58.99 ID:5OADJIlHo
- 今は昼休み明けの午後授業。俺は適当にダラダラしたかったが、散々連れ回られたせいでとてつもなく眠ィ。
ふと廊下の外を眺めると雪が降っていた。
一方「傘持ってきてなかったな。帰るまでに止んでくれるといいンだが」
教壇には背の小さな、とても教師とは見えない担任が何か叫んでいる。ヒステリックかァ?
あンな見た目でも更年期障害ってあるンだな。何を叫んでいるのか、眠気のせいでよく頭が回らねェ。
小萌「なんでみんな寝ちゃってるんですかー!?今は大切な能力開発の時間なのですよー!?」
あァ、なら俺には関係ないな。だってレベル5だし。学園都市第1位だぜ?
周りを見渡すと、どいつもこいつもグロッキーだ。そういや、男子の体育は地獄だったと三下たちが言ってたなァ。俺にとっても地獄だったわけだが。
まぁ、それに加えて昼飯食い終えて眠ィンだろうな。死んだ魚のような目を開けて寝てやがる。カカッ、滑稽だ。
……オマエも寝てンのかよ。 - 120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:17:34.42 ID:5OADJIlHo
- 初日から張り切り過ぎるからだよ。ほら、そンなに口を緩ませてンじゃねぇ、涎垂れてんぞ。
一方「……教科書に染みできンだろォが」
俺はハンカチでそっと口元を拭いてやる。
一方「ァ……」
後から気付く。ついクソガキのときみてェにいつもの癖が出てしまっていた。ちィっと恥ずかしい。誰も見てねェよな……?
番外「んぅ……」
その寝顔は普段自分に向けてくる、いかにも何か企んでますよ、と言わんばかりの顔からは想像ができない程純真無垢。
思わず覗き込んでしまった。コイツもこンな顔するんだな。
俺の頭にふと、とある10歳前後の少女の笑顔が浮かぶ。憎ったらしいクソガキ。その笑顔もまた同じもンだ。
一方「そンな顔できるンなら普段からそうしやがれってンだ……」
そンなこンなで思い耽っては一蹴し、そうして俺も眠ろォとしたその時―― - 121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:20:08.00 ID:5OADJIlHo
- ???「見つけたよセロリたああああああああぁぁぁぁん!!!!!!」
一方「っ!?」
何が起こった?分からない。理解しようとしても頭が覚醒しない。目が涙で霞ンでやがる。
視界を確保したその時、俺の目には今にも飛び掛って来る、いや飛び掛っている何が目に映り込ンだ。
一方「――――」
無意識にチョーカーに手が伸びる。が、どう見ても間に合わねェ。
殺られる!?
一方「――――!」 - 122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:23:56.77 ID:5OADJIlHo
- 既に乱入者は目の前に迫っている。目と鼻の先ったァこのことか。相手は両手両足をカエルのように大きく広げて覆い被さらンとしている。
俺はそのままの勢いで押し倒された。
一方「――っ!?」
痛てェ。すンごく痛てェ。後頭部に激しい衝撃が襲い掛かる。椅子から落ちた? 一瞬意識が飛びそォになるが、必死に保とうとする。
俺はまだ生きている。それなら易々とやられるわけにはいかねェ!
そして相手の顔をはっきりと確認した。
――――――――――あァ?
一方「オ、オマエ……どォしてここに……!?」 - 123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:24:28.52 ID:5OADJIlHo
- 既に乱入者は目の前に迫っている。目と鼻の先ったァこのことか。相手は両手両足をカエルのように大きく広げて覆い被さらンとしている。
俺はそのままの勢いで押し倒された。
一方「――っ!?」
痛てェ。すンごく痛てェ。後頭部に激しい衝撃が襲い掛かる。椅子から落ちた? 一瞬意識が飛びそォになるが、必死に保とうとする。
俺はまだ生きている。それなら易々とやられるわけにはいかねェ!
そして相手の顔をはっきりと確認した。
――――――――――あァ?
一方「オ、オマエ……どォしてここに……!?」 - 124 :重複書き込みorz [sage]:2011/02/17(木) 23:28:20.80 ID:5OADJIlHo
- その顔はよく知るものだった。茶髪で中学生半ばくらいの少女だった。かつて、絶対能力進化《レベル6シフト》計画で殺害した学園都市第3位のクローン、妹達《シスターズ》。忘れるはずなンてねェ。
いくら懺悔しようが、いくら闇に静み光を護ろうが還って来ない確かに存在した10031人の命。
俺は残された9969人のうちのひとり、目の前の少女に単純に問いかけた。何でここにいるのか、と。
「そんなこと決まっています、とミサカはセロリの首に腕を回しつつ答えます。ハァハァ」
――そうだよな。いくら俺が悔やもうが何をしようが許して貰おうなンざそンな甘いことあるはずがねェ。
今コイツが俺を殺そうが俺は何も文句は言えないのだからなァ……。
そしてコイツは続けてこう言い放った。
「据え膳食わねば何とやら。抵抗しないということは受け入れたようですね。ではもうミサカを止めるものは何もありません、とミサカはもう我慢できません!!いただきますセロリたぁん!」
……………………………あ? - 125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:31:02.13 ID:5OADJIlHo
- 俺は悟った。目の前の少女の瞳に光るものがなンであるかを。
例えるならそうだなァ、大好物のおやつを前にしてお預けを喰らった犬っころかァ?
キラキラしたその目玉。そしてこの時首に回された腕の意味を知った。チョーカーに手が届かねェ!? コイツ、始めからそのつもりでしやがったのか!?
能力OFFの自分がいかに無力なのか、コイツはよく知っている。知っているはずだ。MNWにより情報を共有しているはずなのだから。
ある意味、これから起こるだろうことは、死ぬより酷いことなのかもしれねェ……。 - 126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/17(木) 23:32:56.29 ID:5OADJIlHo
- ???「そンな格好で誘ってるンですかァ?とミサカはセロリの真似をしながら首筋を一舐めします。ぺろぺろ」
一方「……ひゥ!?一舐めじゃねェだろそr……ッ!」
身体が無意識に反応し、ビクリと震えた。確か神経が集まってるところは刺激に過剰反応するンだよな、と考えていると
???「ミサカにされて感じちゃってるンですかァ?とミサカは続けて制服の中へと手を伸ばします」
???「因みに、今ミサカは一時的にMNWから切断していますので上位個体に発見されることはありませんのでご安心を、とミサカはさわさわ」
一方「……ひィ!?……ぶ、ぶっ殺す!!」 - 127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/17(木) 23:37:03.99 ID:5OADJIlHo
- ???「ふひひひひ、あなたにそれができますか?できませんよね?とミサカは即座に否定してみせます」
???「おや?スカートの中はハーフパンツですか。チッ、直パンじゃないのかよ、とミサカは中を見せろと言わんばかりに下ろしにかかります」
一方「誰かたっ助け……!」
首を横に向けるが、動く奴は誰もいない。どいつもこいつも石像みてェだ。
一方「チキショォ……!」
俺は脱がしにかかっているアイツから逃れようと必死に脚をばたつかせる。
非力なのは午前中のとある授業で分かりきってはいるが、相手は女のガキだ。上手く下ろしにかかれていないようだが、本気になれば容赦なく電撃を放ってくるはず。
これはやべェ、冗談じゃねェぞ……。俺はどォしたらいい!? - 128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/17(木) 23:38:23.29 ID:5OADJIlHo
- 一方「オマエ……どこのどいつだ!」
???「どこのどいつとは心外ですね。ミサカの顔をお忘れですか?とミサカは同じ顔をしたミサカたちを思い浮かべながらジョークを吐きます」
20000号「一応答えますが、ミサカの検体番号は20000号です、とミサカは隙を見て一気に下ろします。おりゃ」
一方「やっぱオマエかあああァァァ!!って返しやがれええェェェェェ!!!」
20000号「そうだよセロリたああん会いたかったよおおお!!セロリたんのハーパンくんかくんか」
…………どォしてこうなったァ。俺なンか悪いことしたっけ? 実験以外で。 - 129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/17(木) 23:40:58.85 ID:5OADJIlHo
- 20000号「今日のおぱんつは黒ですか、とミサカはスカートの中に潜り込み露となった太ももを嘗め回します。ペロペロペロペロ」
一方「ひィィィィ!!?」
20000号「ミサカはセロリたんに会う為だけに抜け出してきたんだよ?ハァハァハァハァ」
一方「」
俺は絶句した。何度も思うが、たった半年で個性ってのはこンなに生まれるもンなのか? コイツがいるトコの研究者の顔が見てみてェ。
20000号「今こそセロリたんにミサカの想いを伝えるべき!!ハァハァどうなのセロリたん?」
一方「」
20000号「無言は承諾と取ります、とミサカはセロリたんのおぱんつに手を突っ込m」
一方「やめろおォォォ!!マジでやめろやめてくださいィィィィ!!」
俺……やられるのか……?嫌だ、いやだいやだイヤだイヤダイヤダイヤダこわいコワイコワイコワイコワイコワイコワイ(ry - 130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/17(木) 23:43:06.79 ID:5OADJIlHo
- 20000号「仕方ありませんね。では代わりに濃厚な誓いのベーゼを、とミサカはセロリたんの顔をホールドします。ハァハァハァハァハァ」
一方「グググググ……ッ!」
20000号「んんー」
くそがあァァァァ!! こンなとこでやられてたまるかァァァァ!!!
番外「んにゅ……ミサカの一方通行に何してるのー……?」
キター! 助けが来やがった!!! 早くコイツを何とかしやがれええええェェェェェッ!!
番外「あひゃひゃ……浮気者のオモチャにはあとでお仕置き確定だにゃーん……ぐぅ」
おいいいィィ! 寝惚けてンじゃねェェェ!! つーか夢の中の俺はなーンなンですかァ!? - 131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/17(木) 23:45:34.93 ID:5OADJIlHo
- 20000号「ふー危なかった。流石にもう駄目かと思ったぜ、とミサカはホッと息を吐きます。というわけでいくよセロリたん☆」
一方「ググググググッ!!」
あァ……火事場の馬鹿力って本当にあるもンだな。非力な俺でも、徐々にコイツの顔を遠ざけていく。
が、突如、20000号は動きを止めた。なンだァ? やっと諦めやがったか。
20000号「セロリたんも強情ですね。そんなセロリたんも好きだけど奥の手を使うひょおおおお!!」パリパリリリ
一方「あbbbbbbbbbb」ビビビビビ
電……撃……? 身体が動かな……ねェ。 - 132 :地の文ここまで。 [sage][saga]:2011/02/17(木) 23:47:49.10 ID:5OADJIlHo
- 一方「ひェン……めェ……。なにひひゃが……る……」ビビビビビ
20000号「そんなに強くないから大丈夫だよセロリたああん!それに呂律が回ってないセロリたんも可愛いよおお!!!……ふぅ」
もう……何も考えられねェ……。ヒーロー…………。
一方「うゥゥ……」ジウッ
20000号「さて……今!我が願望叶えたり!いっくよおおセロリたああああああああん!!!!」
???「待てよ……」 - 133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/17(木) 23:50:08.66 ID:5OADJIlHo
- 一方・20000号「!?」
一方(さ…下……三下ァ!)
上条「何でオマエが……何でここに居るんだよビリビリ!?」
20000号「ミサカはお姉様ではありません。因みにミサカの検体番号は20000号です、とミサカは思わぬ邪魔に舌を打ちながら説明します。チッ」
上条「あ、そうなんだ」
一方「ひょうなんだ、ひゃねェよ!助けろよ三下ァ!!」
上条「あぁ、任せろ一方通行」 - 134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/17(木) 23:52:08.43 ID:5OADJIlHo
- 上条「なぁ、20000号。お前たちが一方通行にされたことは知ってる。どんな酷いことをされたか知ってる。俺に想像できない程の苦しみを受けたことも
知ってる!だけどよ、だからってお前がやり返していいってことにはならないじゃねえかよ!そんなこと続けて何になる!?復讐したところで何の意味がある!
苦しみの連鎖生み出すだけじゃねえかよ!そんなことくらいお前たちは分かるんじゃないのか!?いつか一方通行と分かり合って仲良くなって!そんなハッピー
エンドを待っているんじゃないのか!?それでも続けるつもりなのかお前は!?」
上条「……いいぜ」
上条「テメエが一方通行の傷付けようってんなら……」
上条「まずはその幻想を――」
20000号「違います!とミサカは即否定します」
20000号「ミサカを動かしているこの気持ちは幻想ではありません、とミサカはミサカの貧相な胸に手を当てて言います」
20000号「ミサカは……ミサカはセロr……一方通行が好きです、とミサカは告白します」
上条「……えっ?」 - 135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/17(木) 23:55:03.72 ID:5OADJIlHo
- 20000号「どうかしましたか?とミサカは目の前の鈍感ウニ頭に問いかけますが」
上条「あー……そ、そういうことだっかのか!なぁ、一方通行」
一方「あァ?ひゃからさっさと助けひゃれがェ……」
上条「……いいぜ」
一方「!?」
上条「テメエが女の子の想いを無視しようってーのなら……」
上条「テメエが女の子の心を砕こうっていうのなら……」
上条「まずはその幻想をぶっ殺す!」ソゲブドーン!
一方「いっ……!おォォォォい!?(オマエにだけはそんな台詞言えねェだろうがよぉぉぉ!!)」
20000号「さて、では気を取り直して続きと行きましょうか、とミサカはセロリに向き直して行くよーセロリたああああああああああん!!!」
???「待てえぇぇぇーーい!とミサカは声高々に颯爽と現れます」
一方・上条・20000号「!?」 - 136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/17(木) 23:57:20.44 ID:5OADJIlHo
- 14889号「おい20000号。こんなところに何でいる?抜け出したと思えば何してんの?」
20000号「も……漏まえら……!」
17600号「まさか師匠が一枚噛んでいたとは。肝心な所で逃げられたが今となっては問題ないか」
20000号「うっせえ!漏れはセロリたんと愛の契りをするんだい!ばーかばーか!」
18264号「はぁ?オマエが何をしたのか分かって言ってんの?」
20000号「モチのロンだし、とミサカは愛に障害は付き物だという言葉を思い出し決意を新たにします。セロリたんの耳はみはみ」
一方「あふぅ……」 - 137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/02/17(木) 23:57:46.02 ID:p+s32NaDO
- 20000来てから色々ヤバイな
- 138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:00:16.09 ID:l3/VcQQio
- 14889号「よし分かった。総員に告ぐ、20000号を確保しろ」
14510「にィィィィまァァァァァンごォォォォちゃァァァァァン?」
20000号「!?」
14510号「うふふうふうふうふふふふふふふふ」
14440号「うわぁ……14510号が鬼のようです、とミサカ14440号は震えが止まりません」
10033号「恋する乙女とは怖いものですね、とミサカ10033号は20000号に同情しま……せん」
17600号「バカな!?14510号の戦闘力が上がっていく……1020……30!信じられん、まだ上がっている!!とミサカ17600号はスカウターの数値に驚愕します」
イマシネ!スグシネ!ホネマデクダケロォ! ネェ……レールガンッテシッテル? ァbbbbbbbbbb!!! - 139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:03:02.60 ID:l3/VcQQio
- 20000号「」プスプス
14510号「あ、え……騒いでしまい申し訳ございませんでした……とミサカは謝罪します……」
一方「お、おォ……」
上条「こいつはひでぇや」
18264号「14889号は脚の方を持ってください、とミサカ18264号は協力を要請します」
14889号「では持ち上げますよ。よいっしょ」
17600号「荒れた箇所は修復しておきました、とミサカ17600号は報告します」
10033号「あとで20000号はMNW中継の元で三角木馬の刑な。他にもまだあるからそのつもりで」
14440号「お前そんなもん持ってきたのかよ」
14889号「お前も何さっきから頭に乗せてんの?流石にもうスルーしきれんわ」 - 140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:05:20.64 ID:l3/VcQQio
- 14510号「あー、えーっと……ア、一方通行?今日のことはその、ミサカは改めて謝罪したいというか……後日また改めて会えないでしょう……か、とミサ……」
一方通行「……?……あァ、問題ねェ。打ち止めも喜ぶしなァ」
14510(や、やった!この機に乗じてデ、デデデデートの約束を取り付けました、とミサカはゴーグルを伸ばしたり引っ張ったり痛っ!)
一方「相変わらずだなァ……その癖治せよ。あァ、赤くなっちまってるな。ちょっと大人しくしてろ」カチッ
14510「うぅ……すみません……」
一方(これくらいなら何とかなンだろ……ベクトル操作ベクトル操作っと)
一方「ン。ほらさっさと行け」
14510号「おお、全然痛くありません、とミサカはベクトル操作の便利さを実感してみます」 - 141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:08:13.85 ID:l3/VcQQio
- 17600号「14510号?何をしているんですか?とミサカ17600号は問いかけます」
14510号「今行きます、とミサカ14510号は返答します」
14440号(今日のところは見逃してあげましょう、とミサカ14440号はミサカの器の広さをひっそりと誇示します)
14889号(ですが14510号。ミサカは諦めたわけではありませんからね、とミサカ14889号はいつか出し抜いてみせると誓います)
10033号(これでミサカを虐めて貰えないのでしょうか……校内プレイ)ゾクゾク
18264号(ググググ……素直になれない自分が恨めしい) - 142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:11:20.20 ID:l3/VcQQio
- キーンコーンカーンコーン
番外「んーっ!よく寝た。あれ?あなたどうしたの、そんなついさっきまでバトってましたみたいな格好してさ。あひゃひゃひゃ、第一位は授業姿勢もアクロバッティングなのかなぁ?」
一方「もういやこのがっこう……」
小萌「……はっ!百合子ちゃんその格好……一体何があったんですかー!?ってもうこの時間!」
土御門(面白そうだったからみんなの意識奪っておいたにゃー。魔術マジ便利)
土御門「…………ぐふっ」
海原(……)●REC
海原「土御門さんの言ってた通りですね、中々面白いものが見れましたよ。今度結標さんも交えて鑑賞会でもしましょうか」
キリーツキヲツケレイッ!アジャジャッシター! - 144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/18(金) 00:17:28.40 ID:l3/VcQQio
- ホームルーム
上条「何というか、災難だったな」
一方「オマエなァ……」
番外「ねえねえだから何があったのって聞いてるじゃんこのモヤシ!聞けバーカ!」
一方「オマエまでこれ以上抉らないでくれェ……」
番外(なんかMNWが騒がしいな?……どうやら20000号が何かしたんだろうし、一方通行の[ピーーー]くらいで釣れるよね。ギャハ☆)
番外「まぁいいや、どうせあとでダウンロードするから」
一方「ちょ、おま」 - 145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:19:01.97 ID:l3/VcQQio
- 一方「っていうかよォ、あンな騒ぎ起こして大丈夫なのかよ。クローン見られちまったぞ?」ヒソヒソ
上条「大丈夫だろ。分身とかそんな感じの能力者だと思ってるだろうさ(みんな何もなかったかのようだったしな……)」ヒソヒソ
番外「分身って質量あったっけ……?学園都市だから何でもありそうだけど」
上条「いや、胸張って言えることじゃないけど、俺たちのクラスは馬鹿だからな」
一方・番外「……」
小萌「そこの3人、静かにしてくださーい」
一方「あ、すンませン」
小萌「では今日のホームルームはここまでですー。ばいちゃー」 - 146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:21:34.77 ID:l3/VcQQio
- 一方「ふゥ、終わったか」
番外「あっという間だったね。ミサカの思ってたのとちょっと違ったけど」
一方「どンなのを思ってたンだよ……帰るか」
上条「おーい、アクs」
小萌「上条ちゃーん!」
上条「ひぃ!小萌先生!?」
小萌「そんな反応をされると先生とっても悲しいのです……。ところで、今日の補習覚えてますか?」
上条「あっ、えぇーっと、それはですね……」
小萌「そんなことだろうと思いました……忘れないでくださいねー」 - 147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:23:26.23 ID:l3/VcQQio
- 上条「はぁ……不幸だ」
一方「クカカッ、あばよ三下ァ」
番外「じゃあねー」
一方「……雪、まだ降ってンな」
番外「傘持ってきてなかったよ?」
一方「仕方ねェ、芳川呼b」
番外「別にこれくいらいいいじゃん。ほら帰るよ、どっちが先に着くか競争ね!」
一方「おい待……チッ、風邪引くだろォが……」 - 148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:24:30.75 ID:l3/VcQQio
- 黄泉川宅
番外「ただいまー」
打ち止め「おかえりー、ってミサカはミサカは飛び込んでみたりー!」
一方「おィ放せクソガキィ!」
芳川「おかえりふたりとも。……ぷっ」
一方「いい加減笑うなァ……」
打ち止め「でも似合ってるよ、ってミサカはミサカは……痛い痛いだからチョップはやめてー」
一方「はァ……」 - 149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:25:58.57 ID:l3/VcQQio
- 黄泉川「で、初めての学校はどうだったじゃんよ?」
番外「まぁまぁだったよ」
黄泉川「小萌先生のクラスは教え甲斐のある子ばっかで羨ましいじゃん」
番外「そうそう、一方通行が授業中にボロボロになってたよ」
芳川「あら、体育かしら」
一方「……体育なら俺は見学だろ。もォ思い出したくもねェ」
番外「そこは倒れましたって素直に言いなよ。黄泉川の前じゃん」
打ち止め「じゃあ何があったの?ってミサカはミサカは聞いてみたり」
番外「それが何も教えてくれないんだよね」 - 150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:27:34.46 ID:l3/VcQQio
- 黄泉川「分からないじゃん?」
番外「だって寝てたし」
黄泉川「学生の本業は勉強じゃんよ。しゃきっとするじゃん」
番外「だって、お昼過ぎは眠たくなるんだもん。仕方ないよ」
一方「オマエはお利巧さンして勉強してればいいンだよ」
番外「じゃああなたもしなよ、能力開発ばかりで教養0なんでしょ?」
一方「第1位の頭脳舐めンなよ。大体俺は付き合わされてる身だっつーの」
打ち止め「ミサカも行きたいなー……」
芳川「そのうち何とかなるわよ、打ち止め」
打ち止め「ヨシカワぁ……」 - 151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:31:34.80 ID:l3/VcQQio
- 夕食後
番外(あーあー、こちら番外個体。聞こえてる20000号?)
20000号(はい聞こえてますよ。今日は酷い目に遭いました。同じ顔に見られながら責められるって拷問すぐる)
番外(ミサカ見てなかったから分からないんだけどさ、あなたがしたんだよね?)
20000号(だとしたらどうしますか?)
番外(録画データ頂戴☆)
20000号(……条件は?)
番外(うーん、寝顔とかだと普通だよね。お風呂シーンならあるけど。あっ、この前うどん食べたんだけどさ、一方通行ったら食べてる最中にくしゃみしちゃって鼻からその、め麺が……ひゃひゃひゃひゃ)
20000号(な、な……!セロリたんのおちゃめ動画だとぅ!?……いいでしょう、ですがそれだけではこの宝物は共有できません。隠しファイルにしてパスワードまでかけて上位権限から守ったものですからふひひひ)
番外(仕方ねぇ!今なら一方通行の湯気なしサービスカットも付けちゃうよ!持ってけ泥棒!!)
20000号(うっひょおおおおおお!!仕事しない湯気だとおおおぅぅぅ!!?……ふぅ、おっと失礼しました。では交換成立ですね)
番外(じゃあねばいばーい。ふふふふ、これで見れるぞ……」
一方「何が見れるンだ?」 - 152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/18(金) 00:35:43.45 ID:l3/VcQQio
- 番外「ひゃ!?何でもないよ、20000号に昼の濡れ場を共有して貰ってなんか全然ないよ!」
一方「な、何やってンだァァァ!!!」
番外「やっべ……逃げるが勝ち」ピュー
一方「鬼ごっこかァ。いいねェいいねェ最っ高だねェ!!狩人を楽しませるならキツネになれよ、食われるための豚になってンじゃねェぞクソアマァァ!!」ダダダダ
キャーキャーオソワレルゥー マチヤガレゴルァァァァァ!!!
黄泉川「打ち止め、何やってるじゃん」
打ち止め「勉強だよ、ってミサカはミサカは漢字ドリルから手を付けてみたり」
黄泉川「……打ち止めに何教えたじゃん?」ヒソヒソ
芳川「飛び級よ?」ヒソヒソ
黄泉川「飛び級?そんなの滅多に聞かないじゃんよ」ヒソヒソ
芳川「それでもあの子ができないなんて保障はないけど?」ヒソヒソ
芳川「それに、いくら情報はMNWで共有できるといってもそんなに甘いものじゃないわ。彼女らは特にね」ヒソヒソ
黄泉川「……はぁ。まぁ本人にやる気があるのならいいじゃんよ」ヒソヒソ - 164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:42:33.63 ID:3k24ODHUo
- 番外「おはよー!」
黄泉川「おはようじゃん。どうしたじゃん?良い夢でも見れたじゃんか?」
打ち止め「おはよう、ってミサカはミサカは元気に挨拶してみたり」
芳川「そうね、良い顔だわ」
番外「まぁね♪」
一方「あァ眠ィ……」
番外「おはよう一方通行。昨日はお楽しみだったね!」
一方「……はァ……」 - 165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:43:48.34 ID:3k24ODHUo
- 黄泉川「今日は朝から雪が降ってるじゃん。特に会議もないから一緒に送っていこうか?」
一方「あァ、頼むわ」
番外「昨日は行きも帰りもジロジロ見られてたもんね。今日はナンパされるかも?うひゃひゃ」
一方「……芳川、明日から送れ。いや、今日の帰りからだ」
芳川「嫌よ」
一方「チッ、即答かよ」
打ち止め「ごちそうさまー、ってミサカはミサカは食器を自分で運んでみたり!」
黄泉川「良い子じゃん。一方通行も早く食べるじゃん。また倒れるじゃんよ?」
一方「……食べりゃァいいンだろ。食べりゃァ」 - 166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:46:57.36 ID:3k24ODHUo
- 番外「あ、ケチャップ取ってよ、一方通行」
一方「あァ?オマエ、目玉焼きにケチャップかァ?目玉焼きは醤油に決まってンだろ」
番外「はぁ~……分かってないねぇ。どう考えたら醤油になるんだか。第1位の頭脳が泣くよ」
一方「はァ!?キッコーマン舐めンじゃねェぞこら!醤油戦士に不可能はねェ!」
番外「は!?アナタこそ何言っちゃってんの!?醤油なんてしょっぱくて食えるわけねーだろ馬鹿!」
一方「オマエこそケチャップたァなンだ?そンなにケチャップをかけたいならオムレツでも食いやがれ!」
番外「目玉焼きに生クリームでも使えって?バッカじゃねーの!?バッカじゃねえのおおおお!!?目玉焼きは半熟コショウ少々だろ!」
一方「あァ、確かにコショウのねェ目玉焼きはありえねェし、生クリームなンざ言語道断だァ……」
一方「……だがなァ、目玉焼きは八割熱だろォが!!MNWは飾りですかァァァ!!?」 - 167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:48:42.99 ID:3k24ODHUo
- 番外「なっ……!?半熟馬鹿にするとか超ありえねぇし!しかも八割熱なんて玄人ぶってんじゃねーよもやし!!」
打ち止め「あ……ねぇねぇ、そろそろ行かないと遅れちゃうよ、ってミサ……」
番外「ねぇ最終信号!あなたはどう思ってるワケ?」
一方「おいクソガキ!どォ考えても八割熱だよなァ!?」
打ち止め「えぇっと……ミサカはちゃんと中まで火が通った方が……」
芳川「あなたたち、ケチャップか醤油かで争ってたんじゃなくて?」
一方「そ、そうだったなァ……」
番外「ミサカとしたことが忘れてたよ……」
打ち止め「じゃあ早く……」
一方・番外「打ち止めァ!「最終信号!」」
一方・番外「醤油かケチャップ!どっちだと思う!?」
打ち止め「」 - 168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:49:42.10 ID:3k24ODHUo
- 黄泉川「早く来るじゃんよー」
芳川「じゃあ、残りの目玉焼きは私が食べてあげるわ」
芳川(目玉焼きはソースに決まってるでしょうに)
窓のないビル
土御門「こんな時間に呼び出しとはどういうことだ、アレイスター」
アレイスター「何のことかな、言わなくても分かっているのだろう?」
土御門「理事会から第1位の監視、と言われれば誰の画策か答えはすぐに出る」
土御門「滞空回線がありながら何故それを使わない?」
アレイスター「……何。ただの暇つぶしだ」 - 169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:50:50.87 ID:3k24ODHUo
- 土御門「……暇つぶしだと?何がそんなに面白いのか」
アレイスター「興味深いとは思わないか?」
アレイスター「それにだ、久しぶりの指令が人殺しではなく安心しただろう?」
土御門「俺には分からんな。女装男は趣味じゃない」
アレイスター「そうか」
土御門「“コレ”はどうする?」
アレイスター「その辺に置いててくれたまえ」
土御門「全く、理解できんな」
アレイスター「そうだな……例えるなら、現物として存在するDVDとただのデータ。中身は同じでも実感は違うだろう?」
土御門「……それだけか?なら俺はもう戻るぞ」 - 170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:52:23.14 ID:3k24ODHUo
- あわきん「用は済んだのかしら?」
土御門「早く帰るか。これでも学生業だからな、遅刻なんてごめんだにゃー」
あわきん「はいはい」
あわきん「……あわきんって何よこの扱い」
土御門「はい?」
あわきん「何でもないわ、ほら行くわよ」
シュン
アレイスター「一見、知らない側からすれば非生産的だが。真は理に適っている」
アレイスター「……それでも興味深いとは思わないのかね?」
アレイスター「さて、鑑賞会と洒落込もうか」 - 171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:53:24.29 ID:3k24ODHUo
- 車の中
一方「ったく……オマエのせいで食いそびれたじゃねェか」
番外「……あなたのせいだ」
黄泉川「まぁまぁ、その辺にするじゃんよ」
一方「チッ」
番外「……ふん」
黄泉川「目玉焼きに何かけるかで喧嘩したらしいじゃんか?」
番外「やっぱりケチャップだよね?黄泉川」
一方「醤油しかありえェだろ……」 - 173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:54:38.23 ID:3k24ODHUo
- 黄泉川「そんなことじゃんか……。いい?人ってみんな違うじゃんよ。それこそ、顔も違えば性格も違えば夢も違う」
黄泉川「目玉焼きに何をかけるかの違いなんて些細なものじゃん」
黄泉川「私も昔は同じようなことで喧嘩したこともある」
番外「黄泉川も?」
黄泉川「そう。芳川が目玉焼きに何をかけるか知ってるじゃん?」
一方「いや、そォいえば見たことねェな」
黄泉川「遅くまで寝てるからじゃんよ……」
番外「で、何かけるの?ケチャップ?」
黄泉川「……ソースじゃんよ」
一方・番外「ソース!?」
黄泉川「そうじゃん。私はそのまんまが一番っていつも言ってるのに……」
一方「……はァ?」
番外「……へ?」 - 174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:55:45.47 ID:3k24ODHUo
- 黄泉川「因みに、打ち止めはケチャップとソースを混ぜてるよ。知らなかったじゃんか?」
一方「知らなかったぜェ……。あのクソガキがそンな技を……」
番外「ミックスだなんてミサカ思い浮かばなかったよ……」
黄泉川「そういうことじゃん。好みの味付けで人間は量れないじゃん」
一方「あァ……。俺が間違ってたよォだ。すまねェ、番外個体」
番外個体「ううん。ミサカも悪かったよ……。1%くらい」
一方「……そォかよ。だがまァ、その……なンだ、今度ケチャップをかけてみるわァ」
番外個体「……うん!ミサカも仕方ないけど醤油使ってみてもいいよ」
黄泉川「……ふふっ、そろそろ着くじゃんよ」 - 175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:56:42.62 ID:3k24ODHUo
- 学校
番外「……ってことがあったんだけどね」
上条「へぇ~、オマエもそんな拘りがあったんだな」
青ピ「目玉焼きで喧嘩かぁー。なんか眩しいやないか」
一方「オマエはどォなンだよ、三下ァ」
上条「俺か?俺はなぁ……特に拘りはないな」
番外「何もかけないの?」
上条「ソースがあればソースをかけるし、醤油があれば醤油。ケチャップが残ってればケチャップ……って感じだな」
上条「ま、ウチの冷蔵庫なんか調味料さえ空っぽなんかザラなんですけどね……」
一方「オールマイティか……。三下も中々やるじゃねェか」
番外「なるほど……。そんな手もあったとはね……ミサカもまだまだだよ」 - 176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:57:34.40 ID:3k24ODHUo
- 土御門「おはようだぜい。間に合ったかにゃー?」
上条「おお、土御門か。まだ小萌先生は来てないからセーフセーフ」
土御門「コンビニで新刊巡りしてたら遅れたぜよ」
青ピ「……ほぅ、それでどうやった?」
土御門「それはそれはやばかったにゃー!」
番外「何がやばかったって?」
一方「……オマエ、ここでも同じことしてンのか」
土御門「今週はなんとロリ 上条「な、なんでもない!ただの漫画だ!気にするな、俺たちは健全な少年だ!」にゃー」
一方(あれェ?こんなの昨日もあったよォな) - 177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 00:59:07.69 ID:3k24ODHUo
- 番外「ふーん、ミサカも漫画ならよく読むよ」
青ピ「ミサカちゃんはどんなの読むん?」
番外「えぇっとね、スラ○ダンクとか幽○白書とか?」
土御門「それはまた懐かしくもあって尚且つ名作だにゃー」
上条「それ、懐かしいのか?」
上条(あっ、記憶がないの忘れてた。名作ってくらいだから、知ってないとやばいことだったりするか……?)
一方「オマエ、部屋に篭って何読ンでンのかと思ったらそンなもン読ンでたのか」
番外「蔵馬マジやっべえよ!あ、でもミサカは鴉が一番好き。あなたも読んでみたら?あなたのことだから飛影とか愚呂兄弟とか好きそう(笑)」
土御門「桑原も男気があって良いにゃー。幽助も忘れちゃ困るぜよ」
青ピ「ボクぁー雪菜さんが一番や!あぁ、でも螢子さんも静流さんも良いわぁ。選びきれへんでー」
上条「は、はは。そうなのか」
一方(話について行けねェ)
ローズウィーーップ! ジャオーエンサツコクリュウハァァ! ユゥゥキナサァァァァァン!! - 178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:00:52.99 ID:3k24ODHUo
- 小萌「こらー!ホームルームはもう始まってるんですよー!?」
一方「あ、すいませェン」
一方(なンでまた俺が謝らないといけねェンだァ?)
番外「ろーずうぃーっぷ」ビシッ
一方「いってェ!!」
小萌「こら、百合子ちゃん。何してるんですかー?」
一方「すンませン……(チックショォォォォ!!)」
姫神「蔵馬。かける。飛影」
吹寄「何言ってるの?姫神さん」 - 179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:02:57.70 ID:3k24ODHUo
- 1,2時間目~美術~
教師「ムッシューマドモワゼール。今日は水彩画を書いてもらいます」
上条「水彩画?」
教師「前回まで、水彩画の描き方を教えてましたね。この作品が期末試験の点に入るので張り切ってください」
教師「あ、言い忘れましたが、お題は自由ですから」
番外「自由ねぇ……。!あひゃ」
一方「絵、ねェ……。(絵の具の乗りはベクトル操作でどォにでもなるが、俺に絵心なンかあるのかァ?)」 - 180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:04:53.84 ID:3k24ODHUo
- 上条「何描いてんだ?」
番外「ん……これ?もやし」
一方「……」
一方「……あ゙ァ!?」
土御門「いやいや、これは立派なもやしだにゃー」
画用紙には見事に腹筋が割れたもやしが描かれていた。
一方「これは俺への当て付けかァ!?」
番外「凄いでしょ。ミサカ会心の一作だよ」
教師「おう……。なんと前衛的な絵なのでしょう」
一方「前衛的過ぎンだろォが……」 - 181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:07:43.13 ID:3k24ODHUo
- 番外「じゃああなたは何描いてるのかなーん?」
一方「おィ!それは見せもンじゃ――」
それは一見、白と黒で塗られていた絵だった。
普段、黒という絵の具は使われることはほとんどない。絵を齧ったとこがある者ならば知っていて当然のことだろう。
この絵も同じく、何色かの色を混ぜて作っているのであろうか、よく見ると青っぽくもあり、茶色っぽくもある。
薄暗い闇のように見えるそれの中にひとりの少年が佇んでいる。
その右手にはひとまわりもふたまわりも小さな少女の手が。その手は少年から握り締められているようにも、少年を引っ張ってているようにも見えた。
少女の周りに闇はなく、真っ白でいて、かといって何も塗られていないわけではない。
教室の照明に反射するように、薄く水色や黄色、ピンク色に光って見えるそれは、まるで幻想のような光景であった。
彼らふたりの視線の先には一体何があるというのだろうか――
一方「……」プルプル
上条「これは……」
番外「ぁ……」
土御門・青ピ「……」 - 182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:08:37.77 ID:3k24ODHUo
- 一方「……な、なンだよ」
番外「き、綺麗……」
上条「あぁ、こんな幻想は俺の右手でも壊せねぇな……」
土御門(一方通行、オマエは……)
青ピ「なんか、ボクの絵ぇが恥ずかしくなってくるぐらいやわぁ」
一方「……ふン」
土御門「にゃー?ところで、カミやんは何描いてるんだにゃー?」
上条「い、いや俺は別に!?」
番外「何これ?白い服の女の子に、あ……ミサカこの制服見覚えあるよ」
上条「こ、これはだな、大切な人というか守るべきものというかその……」
土御門「よーくその絵見せてみるにゃー!!」ダッ
上条「ぎゃああぁぁー!!お前らにだけは見せるわけにはいかねー!!」ダダダダダ
番外「ほらほら、逃げられちゃうよ!!」ガタッ - 183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:11:05.51 ID:3k24ODHUo
- 一方「……」
青ピ「なぁ、知っとるか?絵には描き手はんの心が表れるんや。自覚するしないに関わらず、な」
一方「……心、ねェ」
青ピ「そうやで。絵は言葉よりものを言う、ってな」
青ピ(きっとその絵の女の子はキミにとって大事な子なんやろうな。絵は言葉よりものを言う、か……。我ながらよく言うわ)
青ピ(……その子も、絶対に手放すんやないで)
青ピ「はぁ、ボクも手放さなんように気を付けんとな」
彼の絵にはツンツン頭や金髪サングラス、低身長な担任といった……たくさんの笑顔が。その中には白髪の少女、いや少年と寄り添う茶髪の少女もいる。
そしてたった今。会ったことのないであろう、顔も知らない少女が茶髪の少女の反対側に――白髪の少年の右手に描き加えられた。
青ピ「それにしても、腹筋の割れたもやしなぁ……。そうゆうことなんやろね」 - 184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:11:48.82 ID:3k24ODHUo
- 上条「じゃあ、お前は何描いたんだよおおお!!」ダダダダダ
土御門「言うまでもなく、舞夏に決まってるにゃー」ダダダダダ
番外「余所見してると捕まっちゃうよー!!」ガシッ
上条「あっ、しまった……!!」
土御門「……カミやーん?この子は誰なのかにゃー?」
番外個体「どれどれぇー?」
青ピ「カミやん、何描いたんやー?」ヒョコッ - 185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:12:43.63 ID:3k24ODHUo
- 番外・土御門・青ピ「これは……両手に花……なのか!?」
番外(こっちの人……それにこの制服はやっぱり……)
吹寄「……これは頂けないわね。放課後、クラス会議を行います!」
姫神「こっちの子。知ってる。そっちの子は確か……」
上条「ええっ!?俺絵を描いただけなのに!?」
オオー! カミジョーヌッコロス! コレモサンジゲンノコナンダロ? フコウダー
一方「……あ、絵の具が袖に着いちまったァ」
一方(絵は言葉よりものを言う、ねェ……) - 186 :化学って、小萌先生の担当でしたよね? [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:14:20.01 ID:3k24ODHUo
- 3時間目~化学~
小萌「はーい!3時間目は先生のバケガクなのですー」
小萌「それで吹寄ちゃん。準備はできてますかー?」
吹寄「はい、小萌先生」
小萌「はーい、今日は炎色反応についていっちゃいましょうー」
小萌「あとで皆さんにも実験してもらいますからねー、先生がまずお手本を見せるので見ててくださーい」
小萌「これは大切なことですが、実験する時は危ないので保護眼鏡でちゃんと目を保護してくださいですー」
小萌先生がガスバーナーに何かの欠片を近づける。そして、欠片が蒼い炎に包まれた瞬間、エメラルド色の炎が現れた。
番外「ひゃあ!見て見て、色が変わったよ!?」
スッゲェェェ!! キレー!!
小萌「これが炎色反応ですー。それじゃ、皆さんも手元のガスバーナーで試してみてくださーい」 - 187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:15:29.97 ID:3k24ODHUo
- 番外「早くやろう!ミサカ興奮していろんな所が勃っt」
一方「分ァったらちったァ静かにしやがれ!人様の前でンなこと言うンじゃねェよ!」
一方(コイツらは肝心なところで羞恥心ってもンが欠けてやがンのかァ?)
番外「……」
一方「どォした、点けないのか」
番外「……あなたが点けてよ」
一方「あァ?火の点け方くれェ入力されてンだろ」
番外「それはそうなんだけどさ、いくら知識や技術が入力されてるといっても、やっぱりミサカは初めてなんだよね」
一方「知識や技術はあるのに初めて、だァ?なンだその矛盾は……甘えてンじゃねェぞ」
番外「いいじゃんいいじゃん。早く点けてよ」
一方「仕方ねェな……。ほらよ」
ボッ
番外「ッ!?」ビクッ - 188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:16:42.53 ID:3k24ODHUo
- 一方「…………ァ?」
番外「え、な、何見てんの!?ヤラしい目で見んな!」
一方「ふーん……」ニヤニヤ
一方「オマエ、火ィ怖いンだろ」
番外「!?」
一方「図星ってかァ?いいねェいいねェ、そンならお望み通り出力上げてみっかァ!!」
ボボボボッ!
金属の筒から出る蒼い炎が、あっという間に彼の頭より高くへと昇っていく。
番外「」ガタガタガタガタ
一方「あンときは散々俺をドンパチやってくれてたのによォ……なンだその様ァ!ギイヒャハハ!!」 - 189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:18:50.05 ID:3k24ODHUo
- その時、金属の筒の上半分がポロッと外れた。調節螺子を緩め過ぎたのだろう。
知っていると思うが、掃除がし易いように、ガスバーナーは上半分と下半分が外れるようになっているのだ。
ボボボボボボボボボボボボッ!!!
――――天井が焦げた。真っ白な髪も、焦げた。焦げたというより、一瞬で炭化した。
そして火は消えた。安全面からか、自動で締めるようになっているのか。元栓が締められたようだ。
一方「」プスプス
番外「……」
番外「あ……あっひゃひゃひゃひゃ!ぶひゃはひゃひゃはは!!!だっせー!!!だっせええええぇぇ!!!」ゲラゲラ
小萌「だっ、大丈夫ですかー!?」
当然。その後、一方通行は怒られた。目を保護していただけマシだったのだが、その間も放心状態だったという。 - 190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:20:44.29 ID:3k24ODHUo
- 一方「」ズーン
番外「ぷぷっ、調子に乗るからじゃん。良かったね、髪だけで済んで」
一方「うっせェよ……。話しかけンな……」
番外「でも、アフロのあなたもカッコイイよ。あひゃひゃひゃ」
一方(俺のサラサラヘアーが……ベクトル操作ベクトル操作)カチッ
番外「あぁー……なんだ勿体無い。そのほうが似合ってたのにさぁ」
一方「……おィ、実験とやらはしねェのか?」
番外「あ、そうだった。ほら、点けてよ」
一方「あァ!?やってられっか!オマエが点けやがれ!」
番外「だから付けられないって言ってんじゃん。聞こえなかった?」
一方「付けれンのに付けれないってどォいうことだよ……」
そして、番外個体が恐る恐る、炎にさじでいろいろな欠片や粉を近づけていくと、それらは赤や橙、紫や緑に輝いた。 - 191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:21:28.51 ID:3k24ODHUo
- 番外「ほぇー……なんか凄く綺麗だね」
一方「そォかよ、それは良かったな」
番外「でもこれ、どっかで見たことあるような……何だっけ」
一方「花火かァ?」
番外「それそれ!ミサカ、生で見たことないけどさ、こんな風にいろんな色だよね」
一方「まァ、これと同じ原理だからなァ」
番外「なんでこんな風になるのかな?」ウーン
一方「あァ、それはだな。炎色反応ってーのは、熱によって原子の電子が励起して(中略)でスペクトルが出るわけだァ」
番外「いやよく分かんない」 - 192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:22:20.40 ID:3k24ODHUo
- 一方「おい。俺がひとりで喋ってるよォで恥ずかしいだろォが」
番外「とりあえず、金属を燃やせば綺麗になるってことは分かったよ」
一方「正しくは、金属元素だがなァ」
番外「じゃあ、花火もこれが入ってるの?」
一方「そォいうことになる」
番外「へぇー……ミサカも花火見てみたいなぁ」
一方「今は冬だから難しいだろォなァ」 - 193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:22:47.44 ID:3k24ODHUo
- 番外「うぅ……いつになったら見れるのさ?」
一方「花火ってのは夏に見るもンらしいからなァ」
番外「あと半年も先!?これは酷くね!?」
一方「仕方ねェだろォがよ」
一方「だがまァ、オマエが見てェのなら、そのうちクソガキも見てェ見てェ言い出すンだろォよ」
一方「……そン時にでも見せてやる。だから大人しくしてろ」
番外「ギャハ☆じゃあ帰ったら教えてあげよーっと」
一方「いや今は無理だから。いくらクソッタレの学園都市でも冬にはねェよ」
一方(学習装置で何を学ンでンだァ……?いや、気にしたら負けだな)
小萌「うう……先生が言うこと全部言われちゃったです……」 - 194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:24:12.86 ID:3k24ODHUo
- 4時間目~国語~
番外「くーくーしーきーけれかれ!からかりかりかるかれかれ!」
一方「」
番外「しくしくししーしきしけれしかれ!しからしかりしかりしかるしかれしかれ!」
一方「」
土御門(ぷぷ、いい様だにゃー)
上条「」
土御門(こっちもいつも通りぜよ)
青ピ(男のセンセはつまんないわぁ。保健室で寝てたいわ)
養護教諭『あら、ズル休み?いけないコね』
青ピ『ぼ、ボクは……あっ』
青ピ「…………ふぅ」 - 195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:26:02.08 ID:3k24ODHUo
- どっかの物陰
海原「やばい可愛い。着信音にしてもいいですよね」
あわきん「……面白そうだから私も来てみたけど、昨日みたいなことは起きないかしら?」ワクワク
海原「結標さん!?あなたは外にいたはずじゃ……?」
あわきん「何よ、面白いことは自分たちだけで、ってわけ?私も混ぜなさい」
海原「でも作戦じゃあなたは……」
あわきん「どうやら下部組織もやる気満々のようよ?あれだけ面白いものを見せられたんだもの」
海原「でも、彼に知られたら大変ですよ?彼が暗部の人間を見逃すと思いますか?」
あわきん「その時はその時よ。……ほら見て?アイツ、目が点になってるわ」プププ - 196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:27:20.87 ID:3k24ODHUo
- 昼休み
一方(なンだァ……?気のせいか、チリチリと変な感じがやがる)
一方(海原の奴と同じだ……。まァ気のせいか。あンふたりは仕事中らしいからな)
番外「ほら何ぼーっとしてんの?行くよ!」
一方「また屋上かァ?」
番外「ミサカ、あそこ落ち着くんだもん。こんな狭い教室じゃなくてさ」
一方「だから引っ張ンな。テメェの身体くれェテメェで動かせる」
そして屋上
一方「コーヒー美味ェ……。生き返るぜ」
番外「苦いだけのどこが美味しいんやら。ミサカ理解できないよ」
一方「お子ちゃまはカフェオレでもごっくンしてればいいンだよ」
番外「いや、ミサカ、ココアのほうが好きだし」
一方「はァ?カフェオレ舐めてンじゃねェぞ!!」
番外「ブラックしか飲まないあなたが言うな!」
上条「……はぁ」 - 197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:28:23.16 ID:3k24ODHUo
- 窓のないビル
ステイル「」
ステイル「……で、何を飲んでいるんだ?」
アレイスター「カフェオレだ」
ステイル「……で、その哺乳瓶みたいなのは何だ?」
アレイスター「考えてみろ。この状態でティーカップから飲んでみたまえ。どうなるか分かるだろう?」
ステイル「……」
アレイスター「君も一杯如何かね」
ステイル「いらねぇよ馬鹿」 - 198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:29:22.30 ID:3k24ODHUo
- 再び屋上
一方「今日は肉が多いじゃねェか。よく分かってンな」
番外「これは黄泉川が作ったんだよ。ミサカ寝坊して作れなかったし」
一方「そォいや、起きたのも俺と同じくれェだったな」
番外「せっかく、ミサカが野菜たっぷりヘルシーお弁当でも作ってあげようと思ったのにさ。残念☆」
一方「野菜しか入れない気だろォが。……これを全部炊飯器で作ったと思うと凄げェな」
番外「学園都市製の炊飯器はこんな機能もあるのかねぇ」
一方「いや、そンな機能あって堪るk……ンだ?」
番外「ほら、あーん」
一方「……うぜェ」
番外「あーん」
番外「あーん……?」
一方「……チッ」 - 199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:30:06.95 ID:3k24ODHUo
- 一方「………………ァ?」
上条・土御門・青ピ「……」
一方「…………だあああァァ!!テメェの手で食えるわァァ!!」ガツガツ
番外「ぶー」
上条・土御門・青ピ「……」ニヨニヨ
上条「でさ、次のホームルームなんだけどさ」
番外「午後は2時間ともそれだったね。何があるんだろ」
青ピ「多分、修学旅行のことやろな」
土御門「にゃー。差し詰め、班分けでもするんじゃないのかにゃー」 - 200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:31:12.50 ID:3k24ODHUo
- 番外「しゅーがくりょこー?」
一方「俺が聞いてた話だと、2月末にはマラソン大会があるンだろ?」
上条「1年間の計画表だと、修学旅行は2月半ばに予定されてるみたいだぜ」
一方「おィおィ、どンだけイベント満載なんだよこの学校はよォ……」
番外「ねぇねぇ、しゅーがくりょこーって何?」
青ピ「修学旅行ってのはなぁ、学年のみんなで色んなトコに泊まりで旅行するもんや」
一方「そのまンまじゃねェか」
上条「お前も初めてなのか?」
一方「俺がそんなことすると思うか?」
上条「だな。……すまん」
一方「ったく、気にすンじゃねェよ」 - 201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 01:32:15.24 ID:3k24ODHUo
- 番外「ふーん、じゃあミサカと同じだね」
土御門「で、そこでだ。どうせなら同じ班にならないかにゃー?」
青ピ「そうや。どうやろか?」
番外「ミサカはあなたと一緒だったらどこでもいいよ」
一方「あァ……?勝手にしやがれ」
上条「じゃあ決まりだな!でも、ミサカが女の子ひとりだと可哀想だから、誰か入れないか?」
土御門「にゃー。ならアイツ辺りでどうかにゃー?」
青ピ「よっしゃ!なら取られる前に先に誘うで!」
姫神「……!出番が。来た予感」
吹寄「姫神さん?あなた朝からちょっと変じゃない?」 - 209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 23:39:21.43 ID:3k24ODHUo
- 5,6時間目~ホームルーム~
小萌「この時間ですが、今日はみなさんに修学旅行について話たいと思いますー」
吹寄「修学旅行?……あぁ、2月中旬でしたっけ」
小萌「その通りなのです!それで今日はみなさんに自由行動の班と、自由行動の予定を決めて貰うのです!」
土御門(予想通り……だな)
小萌「それではいきなりですが15分あげます。班をちゃちゃっと決めちゃってくださーい」
上条「小萌先生ー。班は何人ですか?」
小萌「あまり多すぎると大変なので、5人か6人くらいでお願いしますー」
小萌「はいスタート!」 - 210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 23:40:28.69 ID:3k24ODHUo
- 青ピ「よし行けカミやん!」
上条「おう」
上条「な、なぁ」
姫神(……来た!)
\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
>.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
,...:´::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::/ |::::: ハ::::::::::::::::::::::::::/ !::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>
 ̄ ̄/.::::::::::::::::::::::::::::/l/ >|:/ |:iハ:::::i:::::::::/ j/ハ::::/!::::::::::::::::::::::::<
/.:::::::::::::.イ:::::::::::::/<でうラ'ヘ`}:ト::∧:l::::/厶イ´.::::∨::|:::::::::::::\ー―一
ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/ `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\
/___::∧ (|/ 〈::::::::::::::::::::::://.:::::::::::::ー一'.:::::::j/!::::::::::\ ̄
/.:::::ハ ∧ \::::::::::::::/ {::::/ ̄ ̄\::::::::::/ }:::::::「 ̄
∠::::::::::::八 :. \:::::/ }::j\ /.::::::/ ∧ハ|
厶イ:::::::::ーヘ ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ } 「一緒に行かないか――吹寄」
ノイ::/i:::ハ {:::::::::::::::::::::::::::∧丿
|/ |::::::|\ , -‐='::、::::::::::::::::::::/
x≦ハ| ::\ ー‐.:::::::::::::::::::/
/ ∨//| ::::\ `7.::::::::::::.イ\
/ ∨/j \:::\ ;::::. .<:::::'///\
/ ∨′ \:::::: ̄::::::::::::::::'/////⌒ヽ、
/ >x:::.、 \::::::::::::::::::::{'/////////\ - 211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 23:41:59.24 ID:3k24ODHUo
- 姫■「」
吹寄「……えっ?」
土御門「えっ?」
青ピ「えっ?」
■■「これは。想定の。範囲外」
青ピ「な、なぁ姫神ちゃん!ボクらと一緒に行かへんか!?カミやんもいるで!!!」
土御門(青ピGJ!)ビシッ
吹寄「誰が貴様などと一緒に行くかあああああああああああ!!!」
上条「ぶべら!」バキィ! - 212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 23:45:33.39 ID:3k24ODHUo
- 上条「」チーン
一方「何やってンだァ?」
土御門「何、いつものことだにゃー」
番外「1ラウンド1発KO。8秒でしたぁ」
上条「おぉ、姫神。よろしくな!」
一方「復活早ェ……」
姫神「うん。よろしく。上条くん(これで一気に。差を縮めれば。もしかすると)」
番外「よろしくね、姫神さん」
一方「……よゥ」
姫神「……うん。よろしく」ジー
姫神(現実は。そんなに。甘くはなかった)
土御門(……ま、そのふたりはにゃー) - 213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 23:47:24.39 ID:3k24ODHUo
- 小萌「班決めは終わりましたかー?」
ハーイ
小萌「1年生の修学旅行先は関西だとは知ってますよね?京都・奈良・大阪の3泊4日ですよー」
小萌「それではあとは、このしおりに載ってる通り、自由行動の計画を立ててくださいですー」
一方「いきなり計画かよ、早ェ……。それに行き先くらい先に言えよ」
小萌「ガイドブックなんかはここにあるのでじゃんじゃん使って結構なのです。それじゃとっとと立てやがれー」
ワーワー ドコイクー? - 214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 23:48:24.93 ID:3k24ODHUo
- 上条「えぇっと……自由行動は2日目の京都巡りか?」
土御門「それと3日目の大阪もだにゃー」
番外「きょーとって何?」
一方「京都かァ?俺は行ったことねェから知らねェぞ」
上条「えーっと、京都といえば……何だ?歴史が深い、とか」
青ピ「金閣寺、やな。あと生八橋や。そして……」
番外「そして?」
青ピ「舞妓はんやあああああああああぁぁぁぁ!!!!!」
一方・番外・上条「」ビクッ - 215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 23:49:58.35 ID:3k24ODHUo
- 土御門「舞妓さんはロリじゃないにゃー……」
青ピ「知っとるか?舞妓はんは大体は高校生くらいから修行するやろ?」
土御門「にゃー……」
青ピ「せやけどな、中には中学生の頃から修行してはる子もいるんやで?」
青ピ「もしかしたら、小学生の頃からしてる子も……」
土御門「!?……行くぞ、青ピ」
一方「……!?」ピクッ
番外「どうしたの?」
一方「ンや、なンでもねェ」 - 216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 23:50:48.95 ID:3k24ODHUo
- 上条「姫神は京都出身なんだよな。どうなんだ?」
姫神「確かに。小さい頃から。修行する人はいる」
青ピ・土御門・一方「」ガタッ
上条「何やってんだ?」
番外「あなたまで何してんのさ」
一方「あ……あァ?」
一方(何故だ、勝手に身体が動いた……?)
一方「座りっ放しでケツが痛くなっただけだァ」 - 217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 23:53:21.70 ID:3k24ODHUo
- 上条「で、どこ回るんだ?」
土御門「金閣寺はまず決定だぜよ」
番外「きんかくじ?」
青ピ「金閣寺ってのはやな、金色のお寺や」
番外「芳川が食べてたお菓子の箱にそんなお寺が描いてあったような……」
土御門「きっとそれだにゃー」
一方「黄金の寺かァ……。(面白そうじゃねェか……)」ニヤニヤ
番外「何ニヤついてるの?キモいんですけど」
姫神「きっと。見てみたいのかも」
上条「俺も見てみてーな」
番外「ミサカも見てみたいし、金閣寺は決定だね」 - 220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/20(日) 23:58:29.14 ID:3k24ODHUo
- 一方「他はどォする。この銀閣寺ってのは、銀でできてンのか?」
土御門「あー、銀閣寺は別に銀色なわけじゃないにゃー」
姫神「銀閣寺は。正しくは東山慈照寺。足利義政が建てた」
上条「本当の名前じゃないのか?」
姫神「うん。金閣寺も。本当は北山鹿苑寺」
土御門「で、その中心になる建物を金閣、銀閣って呼ぶんだにゃー。銀閣は金閣から名前を取ってるんだぜい」
番外「それでその辺全部をまとめて金閣寺、銀閣寺って呼んでるの?」
土御門「そういうことだぜい。ミサカちゃんは物分りが早くて助かるにゃー」
上条「じゃあ銀閣寺には行かないのか?」
一方「金閣には行って銀閣には行かないってか。行くに決まってンだろォが!!!!!」 - 221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 00:00:11.51 ID:I5cXIFnio
- 青ピ「ほな銀閣寺にも行こか」
土御門「今の時期だとそうだにゃー。いいものが見れるかも知れないぜよ」
番外「この、きよみずでら、ってのは?」
土御門「それはだにゃー......」
2日目の計画終了
上条「このまま3日目の計画も立てようぜ」
一方「3日目は大阪だな」
土御門「ここになると、行く場所は絞らないといけないぜよ」
番外「青ピはオススメとかないの?その話し方ってカンサイベンでしょ?」
上条「あぁ、青ピは似非関西弁だから無理だな」
青ピ「……」 - 222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 00:01:50.23 ID:I5cXIFnio
- 一方「じゃあ何処に行くんだ?」
姫神「パンフレット。これは。遊園地?」
上条「遊園地?……何々、ユニb」
番外「おぉっ!?」
土御門「どうしたんだにゃー?」
一方「あー……やべェ」
パンフ『期間限定!ラヴリーミトンがやってくる!』
上条「どっかで聞いたような……」 - 223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 00:02:50.98 ID:I5cXIFnio
- 上条「あぁ、このことじゃねぇか?ほら、次のページに載ってるな」
番外「おおゲコ太!そうそうこれこれ!!」
上条「アイツもお熱みたいだしな。あ、もしかして……?」
番外「……よし、決めた。ココに行こう」
一方「はァ゙!?何がよくて遊園地なンざ行かなきゃなンねーンだよ!!」
青ピ「いや……アリや」
土御門「自由行動だから遊園地に行こうがアリだと思うぜよ?」
上条「俺はどっちでもいいけどな」
姫神「私は。楽しければ。いいと思う」
番外「よし!じゃあ決定!!」
一方「こンなンありかよ……」 - 225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 00:07:23.61 ID:I5cXIFnio
- 上条「……それで、遊園地に行こうと思うんですがどうでせうか……」
小萌「いいですよー」
上条「へっ?いいんですか?」
小萌「その日は平日なのでそんなに混んでないでしょうし、上条ちゃんたちなら大丈夫だと先生信じてるのですー」
上条「小萌先生……ありがとうございます!」
小萌「でも、あまり羽目を外さないそうにするのですよー?」
上条「は、はい。分かってます」
土御門(まぁ、無理なことだにゃー)
青ピ(またカミやんは何かしでかすやろなー)
一方「……ま、良かったンじゃねェか?」
番外「うん!」 - 227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 00:09:42.85 ID:I5cXIFnio
- 放課後
一方「ンじゃ、帰るか」
上条「よォちょっといいか?」
一方「ン……三下か。何の用だ」
上条「いや、途中まで一緒に帰ろうかと思ってな」
一方「……俺が?三下と?」
番外「ミサカはいいよ?」
上条「はは、悪ぃな」
一方「……チッ」 - 228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 00:11:31.14 ID:I5cXIFnio
- テクテクカツカツ......
上条「お前、修学旅行の準備とかどーすんだ?」
一方「……そォいや考えてなかったな」
上条「俺もなんだけどさ、よかったら今から日用品くらいは寄って行かねーか?」
一方「まだ時間はあるンだ。急ぐ必要もねェだろうよ」
番外「じゃあさ、ミサカ寄りたいトコがあるんだけど」
上条「何かあるのか?」
番外「セブンスミストっていうんだけどね。NMW内で今すっごく熱いモールだよ」
一方「相変わらず、くっだンねェことに使ってンなァ」
番外「くだらなくなんかないし!あなたは乙女心を学ぶ必要あるね。そんな格好のクセに」 - 229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 00:13:25.86 ID:I5cXIFnio
- 一方「それによォ……。オマエ、この前芳川とクソガキとで行かなかったかァ?」
番外「あのときは芳川がへばって回りきれなかったんだもん。最終信号は途中で飽きたとか言うし」
一方「あンクソニート……篭ってばっかだからだ……。場所は分かンのか?」
番外「ここからどう行くんだろ?あのときは車だったし」
上条「なら俺が案内するよ」
番外「じゃあお願いね、ヒーローさん♪」
一方「……」
上条「何してるんだ?」 - 230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 00:14:32.98 ID:I5cXIFnio
- 一方「あァ、ちょっと電話してた。今日は遅れる、ってなァ」
番外「あ、ごめんね。気を使わせちゃったかな?」
一方「……気にすンな。」
番外「んにゃ。最終信号に伝えちゃった。帰りに寄ります、って。ぎゃは☆」
ヴー、ヴー ピッ
打ち止め『ずっるーい!ってミサカはミサ』
ピッ
一方「……」
一方「……何か買って帰ればいいンだろ」
番外「ですよねー」
上条「それじゃ行きますか」 - 231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 00:16:43.64 ID:I5cXIFnio
- ザワ......ザワ......
上条「んー、そろそろだな。しっかし、今日は混んでるな……」
番外「人が多いね。学校帰りだからかな?」
一方「歩き辛ェ……」
ドン
少女「あっ、すみません!」
一方「あァ?」
少女「ごめんなさい。ちょっと話してて……」
一方「……おォ、気ィ付けろよ」
少女「あ、はい……」 - 232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 00:19:01.62 ID:I5cXIFnio
- サテンサーン? ナニシテルンデスカー?
少女「あ、待って初春ぅー!」
ソレデデスネー、コノサキニオイシイパフェガ…… ……フトルヨ?
番外「杖なんかついてるからでしょ。リハビリしたらいいのに。あ、ミサカが両手持ってあげようか?いちに、いちに」
上条「ぷっ、何だかお爺ちゃんみたいだな」
一方「勝手に想像すんンなァ!!」
???「ちょっとアンタ!」
上条「へっ?」 - 241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:39:17.93 ID:I5cXIFnio
- ???「さっきから呼んでんのに何無視しちゃって!あームカつく!」
上条「Oh......ビリビリか。こんなところで何してるんだ?」
御坂妹「いいから勝負よ!勝負、とミサカは憤怒の形相をしたお姉様の真似をしてみます」
上条「お前、御坂妹か。無表情でそんなこと言われてもな……勢いはそっくりだったけど」
御坂妹「はい、ミサカの検体番号は10032号です、とミサカは以前、あなたにプレゼントして頂いたネックレスを見せつけてみます」
一方「オマエ……妹達か。ンなとこで何してやがる」
御坂妹「ミサカは散歩していたのです、とミサカはネットワークにヘブンスミストなう。と流した某個体を羨ましく思って来た訳ではありませんと説明してみます。女装セロリぶふぃー」
番外「あぁ……だからごめんごめん」
御坂妹「上位個体をなだめるのに一苦労しましたよ、とミサカはアルバイト代を保護者に請求する算段をしてみます」 - 242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:40:10.77 ID:I5cXIFnio
- 一方「俺は保護者じゃねェ」
御坂妹「まぁいいでしょう。ちょうど会ったのも何かの縁。ミサカも同行してもよろしいでしょうか、とミサカは了解を求めます」
一方「元々そのつもりで来たンだろォが……」
上条「別にいいぜ。ちょっとくらい遅くなってもスーパーのタイムセールには間に合うし」
御坂妹「では行きましょう、とミサカは浮き足を隠さず進軍しm」
???「ちょちょちょっとアンタ!」
上条「また妹達か?」
???「アンタが何でこんなトコにいるのよ!!」
上条「あー、悪いな。お前はどのミサカだ?」 - 243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:41:43.07 ID:I5cXIFnio
- 美琴「はぁ?だから何度言えば分かんのよ!私には御坂美琴っていう名前があるのよ!!」
上条「なんだ。ビリビリのほうか」
番外「へー……これがお姉様かぁ」
美琴「なんだって……って母!?何でいんのよ?ってかあれ、何か違うような……。若い?」
番外「ミサカは番外個体《ミサカワースト》。妹達の期待の新人でーす☆はじめまして、よろしくねお姉さま♪」
美琴「……え?」
一方「超電磁砲か……」
美琴「……誰?」
美琴「……」
美琴「アンタ……一方通行!?ってぷっ、何その格好!!」
一方「あァそうですよォ、学園都市第1位の俺が女装して悪いかゴルァ!!」 - 244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:42:51.60 ID:I5cXIFnio
- 美琴「何のつもりかは置いといて、また何か計画が……」
上条「いや、その計画は一方通行が潰した。安心しろとは言えないけど、大丈夫だ、御坂」
番外「そゆことだからさ、お姉様。この女装野郎はミサカに任せてよ」
美琴「……そう。まぁ、こんな格好でいるくらいだし、大したことじゃなさそうね」
上条「で、御坂さん?もう行ってもよろしいでせうか?」
美琴「あ、そうそう。アンタもここに用があったの?し、しし仕方ないから、私も付き合ってあげるわ!!」
美琴(実は跡をつけてましたー、なんて言えるわけないでしょ!)
番外(うわー、これはひどいね)
番外「ミサカもそのほうが心強いよ。このふたりは使えそうにないし、お姉様のセンスには疑問があるけど仕方ないね」
美琴「何をぅ!?いいわ、この美琴様のセンスに脱帽するがいい!」
上条「いや、ビリビリの趣味だと無理があるだろ。俺らのほうがまだマシじゃね?」
一方「超電磁砲のセンスがどンなンかは知ンねェが……俺にも女もンのブランドの知識くれェはある」 - 245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:44:17.43 ID:I5cXIFnio
- 美琴「好き勝手言ってくれるじゃないの……いいわ、どっちが似合うか勝負よ勝負!」
番外「どうでもいいけどさ、ミサカは早く行きたいんだけど?」
シュン
黒子「お姉様!初春を見ませんでしたか!?」
美琴「く、黒子!?アンタ、今日はジャッジメントの集まりって……!?」
黒子「初春の奴、忘れてどっか行きやがったんですの!!……って、あら?」
一方・番外・上条・御坂妹「今のうちに……」コソコソ
美琴「あ、ちょ……逃げ……」
黒子「こんの類人猿がああああああああ!!!お姉様をたぶらかすとは許しませんのおおおおおぉぉっ!!!」
上条「ひいぃぃ!!」 - 246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:46:10.02 ID:I5cXIFnio
- 一方「何があったかはどォでもいい、ヒーローの犠牲は無駄にはしねェぜ……」コソコソ
番外「ばいばーい」コソコソ
御坂妹「ミサカの初体験のためです。あなたのことは忘れません、とミサカは……」コソコソ
黒子「…………あら?あらららら?」
一方・番外・御坂妹「……あ」
黒子「お姉……様……?」
番外「……えっ」
御坂妹「あ、やべ」
黒子「ここにもお姉様?」
美琴「ん?」
黒子「お姉様に大きい、お姉様?お姉様のお姉様とお姉様とお姉様……?」
番外「……ひぅ!」ガシッ
御坂妹「ミサカは自己の危機管理能力に則り一方通行の背に隠れます」サッ
一方「おィ、何掴ンで……」 - 247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:48:41.59 ID:I5cXIFnio
- 黒子「おねえさむわあああああああああぁぁぁ!!!!!」
番外「う、うあああああぁぁ!!」ギュウ
一方「な、ななな……?」カチッピ
黒子「いただきますのおおおおおおおおおおぷぎゅる!」ドテチーン
一方「いきなり飛び掛ってきやがった……ンだコイツァ?」カチッ
黒子「」ピクピク
番外「ぁ……ぅ……」ペタン
一方「おィ、大丈夫かァ?」
御坂妹「ふぅー、危ねぇ危ねぇ……。まじコイツだけはどうしようもねぇわ、とミサカは冷や汗を拭います」
番外「……」プルプル
美琴「ご、ごめん!」
一方「……なンなンだ?アイツは?ジャッジメントってのは風紀を守る仕事じゃねェのかよォ」
美琴「なんというか、その、あの子はちょっと変というか何というか」
一方「世も末だぜェ、護ってくれる奴に襲われるたァな」
御坂妹「イカれた時代ですね」 - 248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:50:04.12 ID:I5cXIFnio
- 一方「チッ、で、三下の奴はどこ行ったンだァ?」
美琴「そういえばいないわね。逃げ出したか、その辺で気絶してるか……」
御坂妹「あの人は変態ツインテールの初撃でふっとんでいきました、とミサカは懇切丁寧に説明します」
一方「まァいい。オマエはこれを回収してさっさと失せろ」
美琴「その子はどうするのよ」
一方「適当に中で休ませるわ。俺としちゃァ、そっちの奴を野放しにするほうが怖ェ」
御坂妹「トドメ、刺しますか?とミサカはお姉様に同意を求めますが」
美琴「……そうね。引っ叩いてでも帰らせるわよ」
一方「帰らせる?オマエはどォすンだ」
美琴「もちろん、アンタたちについていくわよ」 - 249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:51:03.33 ID:I5cXIFnio
- 一方「あァ?」
美琴「勝負。忘れてないわよね?」
一方「三下もいねェのにかァ?」
美琴「ちょっと待ってて。…………出ない」
一方「携帯か。三下にか?」
美琴「そ。出ないわね、あの馬鹿……。メール送っとくから先に行っちゃいましょ」
一方「コイツ、どォすっかな……。動けるか?」
番外「ぅ……腰が抜けちゃった……」
美琴「まぁ、仕方ないわよね。分かるわ、その気持ち」
一方「……はァ」カチッピ
番外「ん?」
一方「暴れンなよ」
美琴「……お、おおおお姫様抱っこここここ!!!!???」
番外「」 - 250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:52:05.54 ID:I5cXIFnio
- 一方「あァ?なンだこの面ァ?」
一方(無意識にこんな抱き方したが、問題ねェよなァ?クソガキだと喜んだり恥じいたりすンだろォが……)
一方(やべェ、こンなンだと逆に俺が恥ずかしい)
番外「あ、あ……」パクパク
御坂妹「番外個体が鯉みたいです、とミサカは思ったことを素直に口に出します」
一方「どォした。俺がお姫さまを助けに来た白馬の王子様にでも見えたンですかァ?」
番外「ば、ばっかじゃねえの!?早く降ろせよ!!」バタバタ
美琴(いいなー……)
一方「クキカカカ!!そンなに暴れられるとうっかり落としちまいそォだァ」
上条「ハァ、ハァ……悪い、絡まれてた」 - 251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:53:05.82 ID:I5cXIFnio
- 美琴「おっそい!全く、どう考えたらそんなことになるのよ!!」
上条「それは上条さんだからであって……お?」
一方「ン?」
上条「お前たち、そんな関係だったのか?いや、恋愛は自由だけどさ。周りを見て欲しいというか」
ガヤガヤ...... オンナノコドウシ? ピロリーン♪ ソウイウカンケイナノカシラ? ......フタゴ?
一方・番外「……へ?」
一方「……降りろ」
番外「……なら早く降ろしてよ」
美琴(私なんか手を繋いだくらいしかないのに)
御坂妹(ミサカはプレゼントを頂きました。どうやらミサカのほうが1歩リードのようです)
一方「早く着替えてェ……」 - 252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:54:15.28 ID:I5cXIFnio
- 美琴「ほら、この柄なんていいんじゃない?」
番外「えー……それって子供が着るようなやつじゃん。これなんか格好良くない?」
美琴「それは大人っぽ過ぎるわよ。あーこれ、雑誌で見たやつじゃない!もう出てたんだー」
御坂妹「ふたりともまだまだですね、とミサカはこのコーディネートをあてがってみます」
ワーワーキャイキャイノ
上条「暇だな」
一方「あァ」
上条「……いつもあんな感じなのか?」
一方「……あァ。女の買い物に振り回されンのは、男にとって一度は経験するもンだ」
上条「……だな」
一方「……」 - 253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:56:14.28 ID:I5cXIFnio
- 上条「腹、減ったな」
一方「あァ」
上条「勝負って何のことだったんだろうな」
一方「さァな」
美琴「んー、やっぱり大人っぽいというか背伸びし過ぎでしょう」
番外「これでも抑えたほうだよ。お姉様が子供っぽいだけじゃないのかにゃーん」
御坂妹「そのファンシーパジャマで言われても説得力がありません、とミサカは事実を宣告します」
美琴「はぁ!?アンタらまでそう言うワケ?同じ私なら分かってくれると思ったのに!思ったのに!」ダンダン
番外「でもミサカはこれがいいなぁ」
御坂妹「ミサカはこれが……。外出は制服姿が基本ですが、院内なら着れそうですね、とミサカはあの医者にねだってみることを決意します」 - 254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:57:05.19 ID:I5cXIFnio
- 美琴「まぁいいわ。会計しましょう」
番外「でもミサカお金ないよ」
御坂妹「ミサカも軽食程度の持ち合わせしかありません」
美琴「私が払ってあげるから心配しなさんな。お姉様からのプレゼントよ」
番外「ありがと。でもまぁ、あそこのもやしに払わせるつもりだったんだけどね☆」
御坂妹「始めからそのつもりです、とミサカは心中を吐露します」
美琴「アンタねェ……。それにしてもアイツが人に物を買うなんて。それにしても」ジー
番外「どうしたの?」
美琴「思うんだけど、アンタは私の数年後の姿になる訳よね?」 - 255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:57:35.80 ID:I5cXIFnio
- 番外「うん、そうだけど」
美琴「……胸。私もそうなるのかしら」
御坂妹「羨ましいのですか?とミサカはお姉様の貧相な部位に視線を向けながら察します」
番外「ひゃひゃ。ミサカわっかんなーい」
美琴「でもDNAが同じならそうなるわよね……」
御坂妹「遺伝情報からみるとそうですが。環境も加味しなければいけませんよ、とミサカは補足しますが」
御坂妹「……正直、ミサカも同様の期待を抱きかねません」
番外「ミサカはお薬で成長させた訳だからさ。調整されたのかも知れないし」
美琴「ずるいわ……」 - 256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 22:58:16.43 ID:I5cXIFnio
- アヒャヒャヒャ! ヒンニューハステータスダニャーン! スコシハアルワバカーッ! ダイズデスカ?トミサカハ......
上条「……何飲んでんだ?」
一方「……コーヒー」
上条「空きっ腹にはキツくないか?」
一方「慣れだよ、慣れ」
上条「俺も何か飲むかな」
上条・一方「……」ゴクゴク
上条「……まだ来ないな」
一方「……あァ」
......サカハミサカハカケダシテミタリ!
一方「……あァ?」 - 257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:00:51.59 ID:I5cXIFnio
- 打ち止め「見つけたー!ってミサカはミサカはあなたにタックルしてみたり!!
一方「ぐふゥ!」ブシュー
上条「うわぁ……コーヒーで虹ができてやがる」
一方「ゴフッ、ゲホ……こンのゲホッ!クソガ、ゲホッ!キィィ!!!」
打ち止め「あなたが悪いんだよ!なんでこんな楽しいことを秘密にするの?ってミサカはミサカは訪ねてみたり」
一方「……俺のどこが楽しそうに見えンだ?ゲホ」
打ち止め「でも番外個体は楽しそうだったよ?ってミサカはミサカは番外個体のつぶやきを反復してみたり」
上条「おお、打ち止め。久しぶりだな、元気にしてたか?」
打ち止め「あ、ヒーローさんだ!ミサカは元気だよ、ってミサカはミサカは元気に返事してみたり!」
一方「……で、オマエは何しに来たわけ?」 - 258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:01:59.46 ID:I5cXIFnio
- 打ち止め「ミサカもショッピングしてみたい、ってミサカはミサカは駄々をこねてみたり!」
一方「ひとりで来たわけじゃねーだろ。芳川辺りか?どこにいやがる」
打ち止め「……あれ?ヨシカワはどこ?ってミサカはミサカは辺りを見回してみる」
ハァ......ハァ....
打ち止め「あー!ヨシカワー!こっちだよー、ってミサカはミサカは手を振ってみる!」
芳川「もう駄目だわ……私、ここで死ぬのね……」
一方「オマエ……そうだな、いっぺン死ンでみたほうがいいかもなァ」
上条「えぇーっと、この方は誰なんでせうか?」
一方「ウチに居候してるクソニートだ」
芳川「失礼ね、元は立派な研究者よ」 - 259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:03:10.48 ID:I5cXIFnio
- 打ち止め「ヨシカワはね、ミサカを世話してくれた人なんだよ、ってミサカはミサカは説明してみたり」
芳川「今は私にしかできない、私にしか掴めない光を求めて旅をしてる最中よ」
一方「何言ってンだオマエは」
上条「世話してって……まさか、あの実験の……?」
芳川「そうなるわね」
一方「三下ァ。コイツはムカつく奴だが、それなりの恩はある」
打ち止め「ヨシカワは悪い人じゃないよ、ってミサカはミサカは右手を握っているヒーローさんに説明してみるんだけど……」
芳川「いいえ、この子が思ってる通りよ。私もあの実験には関わっていた」
芳川「……私も同罪だわ。許されることじゃない」
芳川「いえ、私は科学者として、あの計画に携わっていた。ある意味、この子より罪は重いかもしれないわ」
打ち止め「ヨシカワ。そんな風に自分を言わなくてもいいんだよ?ってミサカはミサカはなだめてみたり」
一方「……まァ、口だけは達者な奴だ」 - 260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:04:10.72 ID:I5cXIFnio
- 上条「……いや、すまん。俺が悪かった」
打ち止め「そういえば、番外個体はどこ?ってミサカはミサカはここにはいない番外個体について聞いてみる」
上条「そういえばまだ戻ってこないな」
一方「……遅ェな」
芳川「あら、女の買い物は長いものよ?」
一方「待ってる人間のことも考えやがれってンだ、クソが」
美琴「待ったー?」
上条「どこまで行ってたんだ?」
美琴「すぐそこ」
上条「……近っ!」
御坂妹「ふふふ……今夜はミサカのミサカの為だけのファッションショーです、とミサカは……」
番外個体「ふぃー……重い重い」 - 261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:05:10.01 ID:I5cXIFnio
- 一方「……普通、準備くれェでそンなに買うかァ?」
番外「いやぁ、気が付いたらこんなになっちゃってさ」
一方「ン、ひとつ寄越せ」
番外「いや、あげないよ?」
一方「持ってやるって言ってンだ」
番外「なぁんだ。ミサカ、てっきり目覚めたのかと思ったよ」
一方「目覚めねェよ!!ンなことあってたまるかァ!!!」
打ち止め「いいなー、ってミサカはミサカは指を咥えて紙袋を見つめてみたり」
御坂妹「上位個体……」
美琴「アンタはあのときのちっこいの!?(ってなにこれ可愛いー!!)」キュン - 262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:06:12.77 ID:I5cXIFnio
- 打ち止め「あ、お姉様だ!ミサカは検体番号20001号、打ち止め《ラストオーダー》だよ!ってミサカはミサカははじめまして!」
美琴「あ、よろしくね。打ち止め」
美琴「……で。この子といい、あの子といい……アンタは何がしたいわけ?」パキポキ
芳川「ハーレムよ」
一方「……はァ?」
芳川「一方通行が9971人の妹達とハーレムを迎えることで、レベル6へ……昇華する」
番外「うっわ。そんな目でミサカたちを見てたの?最低だわこのもやし」
御坂妹「ミサカの心と身体はあのひとだけの物です、とミサカは断固拒否します」 - 263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:07:37.63 ID:I5cXIFnio
- 一方「いやいや、おかしいだろそれェ……。殺す数の半分でなれるとかなンなンだよォ」
芳川「今いる妹達で、殺さず、傷つけず、誰もが幸せになれる。を条件に演算させてみたわ」
芳川「知ってるでしょう?あのパソコン、結構売れてるみたいよ。何やら各々を同期させて演算効率を高めるとか。試験的に並列演算効果を調べてるんでしょうけどね」
芳川「……個人レベルだと高を括っていたんだけど、予想以上の効果だったわ」
一方「オマエそンなことしてやがったのかよォ!……誰もが幸せになれるだァ?」
芳川「その過程には、9971通りの嫌がらせ、かっこ性的なものを含む。も含まれているわ。他にも色々」
番外「おっ?」
一方「おっ?じゃねェよ!肝心の俺が幸せになれねェじゃねェかァァァーッ!!」 - 264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:08:26.36 ID:I5cXIFnio
- 美琴「それくらいされても文句は言えないんじゃないかしら」
御坂妹「10031人分の嫌がらせ、ですか」
芳川「私は甘いから。優しいんじゃなくて甘いの。働かなくても悠々自適になるのなら何だってするわ」
一方「うわァ……」
芳川「ま、無理なんだけど。レベル6の演算にMNWがついていけるか、それが問題よ」
芳川「レベル6は未知の領域だし、演算なんてレベルじゃないかもしれない。妹達を仮に新造するにしても、あと何人必要なのやら」
御坂妹「今のミサカたちではできないでしょう、とミサカはシミュレートしてみます」
芳川「仮に、その事実を上層部に知られても何もできないでしょうね。スーパーコンピュータでも足りないかもしれないし」
一方「オマエ怖ェよ……」
芳川「……全部嘘よ」
一方「嘘なのかよ!」 - 265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:09:24.99 ID:I5cXIFnio
- 美琴「ですよねー」
御坂妹「並列演算といっても、個人用モデルの集まりですからね」
番外「なぁんだ、つまんねーの」
上条(言ってることがよく分からん。でも、一方通行がハーレムを築こうとしてることは分かった)
上条「……いいぜ」
上条「テメェがハーレムエンドを迎えr」
一方「ハーレムじゃねェっつってンだろォがああァァ!!」カチッピ
上条「あばりゃああああ!!!」ドーン - 266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:10:35.89 ID:I5cXIFnio
- ファミレス
一方「……でェ、なンでオマエらまでいるンですかねェ?(確か、最初は修学旅行の準備のはずだったよなァ)」
打ち止め「どうしたの?」
芳川「細かいことをいちいち気にする男はモテないわよ。あっ、私はこの海鮮パスタで。あとサラダひとつ」
ウェイター「では注文をご確認しますね。ハンバーグ&ステーキセットとエビドリア......」
上条「俺までよかったのか?(何か大切なことを忘れてる気がするけど)」
美琴「いいんじゃない?流れに任せちゃえばいいのよ(そ、そうよ美琴!身を流れに任せるのよ!!)」
一方(結局、コイツらの服買っただけじゃねェの?)
番外「これはなんだろね?」
御坂妹「ボタンのようですね、とミサカは押してみます」ピンポーン
一方「ちょ」
ウェイター「はい。何か御用ですか?」
一方「……あ、すいませェン。間違えましたァ」
番外・御坂妹「…………ごめんなさい」 - 267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:11:32.41 ID:I5cXIFnio
- 芳川「ほら、あなたたち。注文が来るまでにドリンクバーでも行ってきたら?」
上条「じゃあ俺が行ってくるよ。何がいいんだ?」
美琴「あ、じゃあ私も行ったげるわ!」
番外「ミサカは自分で行くよ。なんだか面白そう」
御坂妹「ミサカも好きな飲み物がどれでも飲み放題というものに興味があります、とミサカは席を立ちます」
打ち止め「ミサカも行くー、ってミサカはミサカは駆け出してみたり!」
芳川「私はエクスプレッソで」
一方「オマエ、ただ動きたくなかっただけだろ」
上条「お前は何にするんだ?」
一方「……コーヒー。ブラックで」
上条「おう」
芳川「仲、良いのね」
一方「……ンなことねェよ」 - 268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:12:19.53 ID:I5cXIFnio
- 黄泉川宅
一方「やべェ疲れた」
番外「玄関で倒れられても困るよ。ほら立て」
一方「先を行きたきゃ屍を乗り越えて行けェ」
番外「言ったね?」ムギュ
一方「いってェ!!何踏ンでンだよ!」
番外「乗り越えろって自分で言ったじゃん」
一方「避けて通るとかあンだろォが!!」
打ち止め「ただいまー!ってミサカはミサカはダッシュしてみる!!」ムギュ
一方「あだおおあああああああァァ!!」
芳川「こんなところで何伸びてるの?」
一方「」チーン - 269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:15:05.99 ID:I5cXIFnio
- 上条宅
上条「……忘れてた」
インデックス「で、とうまは何してたのかな?」
上条「買い物をしてきました」
インデックス「で、とうまは何してきたのかな?」
上条「晩ご飯を忘れて買い物をしてきました」
インデックス「で、とうまは何を持ってるのかな?」
上条「お試し用歯ブラシセットと......」
インデックス「で、ご飯はまだなのかな?それ、ただで貰えるやつだよね?その口元のソースは何なのかな?」
上条「…………」
インd「とおおおおおおおおおまあああああああああ!!!」
ウガアアアアアアアアアアアアアアァァァァ!!! フコウダー
スフィンクス『俺の晩飯。喰われた』グゥー - 270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:16:09.33 ID:I5cXIFnio
- 常盤台中学女子寮
美琴「……不思議ね。アイツらは何であんな格好でセブンスミストにいたのかしら……」
黒子「どうしかしましたか、お姉様?」
美琴「ううん、何でもないわ」
黒子「まさかとは思いますが、あの男のことですの?」
美琴「それもあるけど、それとはまた別件よ」
黒子「それもある……?やっぱり考えていらしたの!!」
美琴「ちょ、あ、えええっ!?」
黒子「この黒子……。いい加減、お姉様を目覚めさせてみせますわ!!」
チョヤメナサイクロコー! デスノオオオ!!! ビリリリリ!!! アフン
寮監「何をしとるんだあいつらは……罰を下さんとな」パキポキ - 271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/21(月) 23:18:20.00 ID:I5cXIFnio
- 再び黄泉川宅
打ち止め「そういえば、何の準備だったんだろう、ってミサカはミサカは思い出してみたり」
打ち止め「……またどっか遠くに行っちゃうのかな」
打ち止め「…………嫌だよ」
打ち止め(あの人なら何か知ってるかもしれない、ってミサカはミサカは…………ぐぅ)zzz
一方「修学旅行のこと、クソガキに言ってなかったな」
番外「言ったほうがいいんじゃね?」
一方「ンや、言ったらどォせ、ミサカも行きたいー!なンて吼えるだろォよ」
一方「アイツはあン医者のとこに預ければ問題はねェ。……いざとなったら」
番外「いざとなったら文字通り飛んで戻ればいいし、ね。仕方ないなぁ、ミサカも秘密にしといてあげるよ」
一方「……ン」 - 275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:17:17.82 ID:l8/fBqm2o
- 朝
打ち止め「もしもし?ってミサカはミサカは受話器の向こうに話しかけてみたり」
冥土帰し『その声は打ち止めだね?こんな時間にどうかしたのかな?』
打ち止め「あの人と番外個体が何か準備してるみたいなの、ってミサカはミサカは報告してみる」
打ち止め「またあの人はどこか行っちゃうみたいなんだけど……学校ってどこかに行くものなのかな……」
冥土帰し『修学旅行のこと、話して貰っないんだね?』
打ち止め「しゅーがくりょこう?」
冥土帰し『その様子だと、まだのようだね?』
打ち止め「ミサカはまた置いてけぼりにされちゃうの?ってミサカはミサカは」
冥土帰し『これから回診の時間だから、長話はできないんだ。こっちに来れるかい?』
打ち止め「……うん」
冥土帰し『それじゃ、また後でね?』
ガチャ ツー、ツー
打ち止め「……行かなきゃ」 - 276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:18:38.94 ID:l8/fBqm2o
- 一方「……眠ィ」
番外「遅い!遅刻しちゃうよ?」
一方「だから起きてンだろォ……ふァ……」
芳川「あら、今日は休みよ」
番外「えっ、休み?」
芳川「知らなかった?学校は土日は休みなの」
一方「そォなのか」
番外「……ミサカ、知らなかった」
芳川「番外個体は仕方ないとしても、あなたが知らなかったとはね」
一方「小せェ頃から研究所ばっかだったンだ。……俺ァ寝る」 - 277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:19:29.03 ID:l8/fBqm2o
- 番外「休みならさ、どっか買い物に行こうよ。修学旅行の準備」
一方「……誰かさンのおかげで昨日はろくな買い物できなかったもンなァ」
番外「あれは不可抗力だよ、うん」
一方「はァ……。クソガキはどこだ?」
芳川「さっき黄泉川と病院に出かけたわ」
一方「調整はまだ先だったはずだが」
芳川「さぁ?変わった様子はなかったと思うけど」
番外「MNWにも特に変わったことないよ」
一方「まァいい。俺は寝る」
番外「だから買い物はどうすんの?」
一方「昼からだ。それに今行っても閉まってンだろ」
番外「りょーかい」 - 278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:21:25.25 ID:l8/fBqm2o
- 病院
冥土帰し「それで、修学旅行までは話したかな?」
打ち止め「……うん。どこか行っちゃうんだよね?ってミサカはミサカは確認を取ってみたり」
冥土帰し「そうだねぇ、遠くはないけど、遠いところだね?」
打ち止め「?」
冥土帰し「修学旅行とはね、学校の生徒がみんなで旅行に行くことなんだよ?」
冥土帰し「どうやら彼らは学園都市の外に行くらしいが」
打ち止め「……ちょっと待って?あの人はレベル5なんだよ?普通に出られるのかな?ってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」
冥土帰し「番外個体と一方通行が学校に行けるように手配したのはこの僕なんだね?それは彼らから聞いてないかな?」
打ち止め「あ……そういえば……」
冥土帰し「彼の、いや、鈴科百合子の能力はレベル5の一方通行ではない。レベル4のベクトル操作系として記載しておいた」
冥土帰し「彼女のほうもレベル4の電撃使いだからね?そう難しいわけでもないよ?」 - 279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:23:04.43 ID:l8/fBqm2o
- 冥土帰し「……それにだ。僕は任されたんだ。患者に。もし無理だとしてもやるべきことはやるよ?」
打ち止め「そうだったんだ……ってミサカはミサカは納得してみる」
冥土帰し「それに、ついさっきのことなんだが。彼から連絡が来てね?」
冥土帰し「君をこの病院で帰るまで面倒を見て欲しい。妹達と一緒にいられるのなら寂しくはないだろう。ってね?」
冥土帰し「彼も僕の患者だからね。力は惜しまないつもりだ。君はどうする?」
打ち止め「あくせられーた……」
冥土帰し「…………」
打ち止め「……でも…………嫌だよ」
冥土帰し「…………」
打ち止め「だって言ったもん。あのとき、ずっと一緒にいたかった……って。ミサカも一緒にいたい!もう離れ離れになるのは嫌……っ!ってミサカはミサ……カはううぅぅぅぅ……うわぁぁぁぁん!!!」 - 280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:27:03.61 ID:l8/fBqm2o
- 冥土帰し「彼らと一緒に行きたい……かい?」
打ち止め「…………うん。うん……」
冥土帰し「でも、君は学校には行けない。それでも行きたいのかね?」
打ち止め「行きたいよ……ミ、サカも行きたい」
打ち止め「もう学校に行きたいなんて我侭は言わないから……せめてミサカも同じ……」
冥土帰し「…………ふぅ」
冥土帰し「よし任せろ」
ミサカ13577号「どうかしましたか?とミサカは問いかけます」
冥土帰し「少し君達に頼みたいことがあるんだが――」 - 281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:29:10.85 ID:l8/fBqm2o
- 昼~街中~
一方「この格好で外に出るなンざいつ振りだァ?」
番外「たったの2日じゃん。そンなに嫌だったわけ?」
一方「当たり前だろ。男が女の格好して嬉しいわけがねェ」
番外「ミサカとしてはそんな第1位も無様で滑稽でいいと思うけどなぁ」
一方「勝手に言ってろ……。で、まずはどこに行くンだ?」
番外「旅行鞄とかもいるからなぁ……。生活用品から攻める?」
一方「最悪、大物は宅配させれば問題はねェか。行くぞ」
番外「歩いて?バス停ならココにあるよ」
一方「バスだと時間が勿体ねェ。タクシーで行く」
番外「お金持ちだなぁ。流石は第1位様だ」
一方「口叩いてる暇あンなら付いて来い」
番外「はいはい行きますよっと」 - 282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:32:38.70 ID:l8/fBqm2o
- ア、タクシーキタヨ ドチラマデ?
14889号「これはいったい……」
14510号「この前約束したのにこの前約束したのに……、とミサカは裏切られたのですか?」
14440号「それは勝手な解釈では?本人は上位個体の相手くらいにしか思ってないはず、とミサカ14440号は確信します」
10033号「20000号は捕縛しておきました、とミサカ10033号は報告します」
14889号「毎度ながら10033号GJです、とミサカ14889号は賞賛を送ります。これ以上アイツを野放しにしたらミサカたちもタダじゃすまねぇ」
14510号「今度はどんな方法を使ったのですか?とミサカ14510号は問います」
10033号「聞きますか?とミサカ10033号は念のため確認を取りますが」
14440号「……やっぱやめておきましょう、とミサカ14440号は深くは詮索しないことを心に決めます」
18264号「でも何でまたミサカがこんなことしなければいけないのですか?とミサカ18264号は挙手の上、質問します」
14510号「じゃあ帰ってもかまいませんよ?とミs」
18264「そうとは言ってねーし」
14440「あ、タクシーに乗りましたよ、とミサカ14440号は下らないこと言い合ってないで見るもの見やがれと言います」
御坂妹「……何をしているのですか、とミサカ10032号はいかにも怪しげな同じ顔たちを不審がらずにはいられません」 - 283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:33:48.28 ID:l8/fBqm2o
- 番外「ただいまー」
一方「帰ったら手洗いうがいくれェ言われる前にしやがれと何度も言ってるだろォが」
芳川「あら、遅かったわね」
番外「買う物が多くてさー。思えば、ミサカはここにある分しか持ってなかったじゃん?」
一方「昨日買っとけばこンな量にはならなかっただろォが」
芳川「旅行鞄は?手ぶらでは行けないでしょう」
一方「ン。それは宅配に任せてきた」
番外「今日の晩には届くってさ。あれだけ払えばそれくらいするよね」
芳川「何をしたのかしら。予想通りじゃなきゃいいけど」
番外「ほらよ、こンだけ払えば速達くれェできンだろ。だってさ、凄いよね、第1位の財力って。一文無しのミサカは泣きそう」
一方「その財力で無駄なもンまで買った奴だ誰だか」 - 284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:34:43.67 ID:l8/fBqm2o
- 番外「最終信号は?まだ出かけたまま?」
芳川「黄泉川と一緒に夕食を済ませてくるんですって」
番外「ミサカたちは晩ご飯は食べてきてないよ?」
一方「適当に出前でも取るか」
番外「ミサカはピザがいい!」
芳川「蕎麦がいいわ」
一方「……統一性を付けやがれ」
そして休みが明け―― - 285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:36:03.84 ID:l8/fBqm2o
- 一方通行「眠ィ……」
黄泉川「お、珍しいな。今日は早いじゃん」
一方「……今何時だ?」
黄泉川「7時ちょっと前じゃん」
一方「クソガキと芳川は……まだ寝てるな」
一方「……番外個体は?」
黄泉川「そういえばまだじゃん。最初の日は張り切って早起きしてたのに」
一方「三日坊主ってとこかァ」
30分後
一方「……遅ェ」
芳川「おかしいわね、金曜日もこんなに遅くはなかったけど」
打ち止め「どうしたのかな?ってミサカはミサカは心配してみたり」
黄泉川「私はもう行くじゃん。一方通行、ちょっと起こしてくるじゃんよ」
一方「チッ」 - 286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:37:26.12 ID:l8/fBqm2o
- ドンドン
一方「番外個体、いい加減起きろ」
シーン......
一方「あァ?」
一方「…………入るンぞ」
ガチャ
番外個体「……」
一方「番外個体、起きろ。遅刻すンぞ」
番外個体「ぁ……ん……」
一方「お寝坊さンの上に、3日目で飽きました、ってかァ?」
番外「ぅ……」
一方「……おィ、聞いてンのか?」
番外「……」
一方「頭から布団被ってンじゃねェよ、ほら」 - 287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:39:01.81 ID:l8/fBqm2o
- バサッ
一方「…………ァ?」
番外「はぁ……はぁ……」
一方「どォした……?」
番外「はぁ……はぁ、あくせ、ーた……?」
一方「ちょっと布団被ってろ」
一方「芳川ァ!ちょっと来てくれ!クソガキは入って来ンなよ!」
芳川「どうしたの、一方通行――」
一方通行「コイツの調子が何かおかしい」
打ち止め「どうしたの?ってミサk」
一方通行「オマエはちょっと待ってろ」
芳川「酷い汗ね、あと意識もはっきりしてないみたい」 - 288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:40:22.47 ID:l8/fBqm2o
- 一方(寝冷えか?いや、そンなことはねェ。打ち止めと一緒に俺が乾かした)
一方「なぁ、芳川。コイツの調整日は近かったか?」
芳川「それはまだ先よ。それだけはありえない」
一方(負の感情?負荷?だとしてもこンな急に――)
一方「とりあえず病院に運ぶぞ。あン医者に見せれば何か分かるはずだ」
芳川「車出すわ」
一方「ンや、その必要はねェ」カチッ
番外「はぁ……あく……ら……た……?」
一方「ちっと風が沁みるかもしンねェが俺に任せろ」
一方「打ち止め、窓開けてくれ」
打ち止め「う、うん!帰って……くるよね?」
一方「あァ、必ずだ」 - 289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:42:19.02 ID:l8/fBqm2o
- 芳川「ねぇ、打ち止め」
打ち止め「何?ヨシカワ」
芳川「番外個体が学校に行くようになって何日くらいかしら?」
打ち止め「学校に通うようになってから、4日かな?」
芳川「……そう」
芳川「学校に連絡入れとかないとね」
病院
冥土帰し「ふむ、なるほどね」
一方通行「……どォなンだ」
冥土帰し「彼女の身体が崩壊してるわけじゃないね?」
一方「じゃあ何なンだよ。あンな症状、あン時の打ち止めと同じじゃねェか!」
冥土帰し「あの時?それは別として、彼女の症状の原因は分かったよ?」 - 290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:43:59.72 ID:l8/fBqm2o
- 一方「何だ?」
冥土帰し「丁度流行しててね?」
一方「流行?」
冥土帰し「インフルエンザだ」
一方「……はァ?」
冥土帰し「学校から帰って、ちゃんと予防はしたかな?」
一方「……ァ」
『帰ったら手洗いうがいくれェ言われる前にしやがれ』
冥土帰し「心当たりがあるんだね?」
一方「確かに言われないとしない奴だったが……」
冥土帰し「あと、人の多いところに行ったりはどうかな?」
一方「学校……。いや、もっと多いところにも行った」 - 291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:45:23.45 ID:l8/fBqm2o
- 冥土帰し「血液検査したらね?新型にかかってたみたいだ」
一方「治るにはどれくらいかかる?」
冥土帰し「いくら医療化学が発達しても、病原菌もそれだけ抗体が強くなる」
冥土帰し「こじらせなければ1週間、といったところかな?」
一方「修学旅行には間に合うんだな?」
冥土帰し「こじらせなければ、ね?薬は処方する。でも、学園都市に流行するほどのウィルスだ」
冥土帰し「インフルエンザは致死性こそ落ちてきてはいるが、まだまだ危険だからね?」
一方「そォか。それならいいんだ」
冥土帰し「君も念のため調べていくかい?一番近くにいたんだ、感染しておかしくはないけどね?」
一方「俺は大丈夫だ。何も心配は……ォ?」フラッ
冥土帰し「おっと」
一方「な……ンだ?頭が重てェ……」
冥土帰し「調べるまでもなかったか。ちょっと横になっててくれ」
冥土帰し「おいそこの君!彼、インフルエンザかも知れん。ベッドをひとつ用意できんか。あと、血液検査を!」
一方「ォ……ァ……」
冥土帰し「全く……無茶をするね?」 - 292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:46:34.54 ID:l8/fBqm2o
- プルルル......
芳川「電話ね」
打ち止め「ミサカが取るよ、ってミサカはミサカは受話器を取ってみたり」
打ち止め「はいヨミカワです、ってミサカはミサカは応答してみる」
冥土帰し『打ち止めかな?芳川さんか黄泉川先生はいるかな?』
打ち止め「代わるね、ってミサカはミサカはヨシカワー?」
芳川「代わりました、芳川です」
冥土帰し『芳川さんかな?実は――』
打ち止め「何だったの?ってミサカはミサカは電話の内容を聞いてみたり」
芳川「今から病院に行くわよ」 - 293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:47:01.03 ID:l8/fBqm2o
- 打ち止め「え、ちょっと!まさか番外個体に何かあったの!?ってミサカはミサカは現状理解ができなかったり」
芳川「ふたりがインフルエンザを発症したみたいだわ。私たちも感染しているかもしれない」
打ち止め「え、あの人も!?ってミサカはミサカは」
芳川「早く着替えて行くわよ。こうしてるうちに体調を崩すかもしれないし」
打ち止め「わ、わかった!ってミサカはミサカは急いでパジャマを脱いでみる!!!」 - 294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:48:37.87 ID:l8/fBqm2o
- 一方通行「番外個体ォ……生き……っかァ……?」
番外個体「ぅぁ……死に、そう……ゴホッゴホッ!」
一方「オ、マエが……ちゃ……と手ェ洗っ、がいしてれ、ばゴホッ!」
番外個体「ね……知って、る?インフル、ザってゴホッ!……ね。手……いうが……いじゃどうしよ、うもない……だよゴホッ!」
一方「……ンな、へり、く……つ言ってン、ねェよ……。ゴホッ!」
番外個体「ぁ……頭痛ぇ……」
一方「うァァ……演算どこ、ろじゃ……ねェぞ……ゴホッ!うェ……」
御坂妹「入りますよー、とミサカは楽しいところお邪魔します」
御坂妹「あ、お熱を測りに来ただけですから無理に声を出す必要はありませんよ、とミサカは患者に優しく説明します。因みに、このナース服どうですか?」
一方「オマ……ゴホ!何しに……ォ……」
御坂妹「この辺りは関係者以外立ち入り禁止というか、妹達が使ってる病棟みたいなところですからね、とミサカは今や最強の最弱に説明します」
御坂妹「いちおう言っておきますが、インフルエンザはベクトル操作などでは治せません、とミサカは能力頼りの患者の耳に囁きます。未知のウィルスをどうやって認識して操作するのでしょうね」
一方「咳くれェ……止まる、だろォよ……ゴッホッ!」 - 295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:49:57.26 ID:l8/fBqm2o
- 御坂妹「咳を止める、熱を止める。その意味が分かっていますか?とミサカは悟らせてみます」
御坂妹「それに、今のあなたは何の抗体もない、菌にとって格好の餌食です、とミサカは追い討ちをかけます」
番外個体「ちょ……と、あまり声出さないでゴホッ!くれる……?響い……て痛いん、だけどゲホ!」
御坂妹「そうですね、とミサカは体温計を取り出します。耳と口、どっちがいっかなー」
御坂妹「測ってる途中に咳をされても困るので耳ですね、とミサカはふたりの耳に体温計を突っ込みます」
一方・番外「ッ!」ビクッ
御坂妹「ふたりとも耳が弱いんですか、とミサカは貴重な情報をゲットしました」
御坂妹「あ、一方通行のほうは39.6度、と。番外個体は39.3度……と。おふたりとも熱いですね」
一方「冗談言って……ねェ、でゴホッ!早く出て、行きや、がれゴッホ!」
御坂妹「ではまた後で来ます。何かあったら枕元の呼び出しボタンをポチッとしてください、とミサカはそそくさと退室します」
番外個体「ぅぁ……てんじょーのもよーがぐるぐるまわってるよ……」
一方「あァ……てンがあつまったりィ……はなれたりしてンなァ……」 - 296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:51:00.47 ID:l8/fBqm2o
- 学校
上条「ふたりが休み?」
土御門「なんだか急に連絡が来たみたいだぜよ」
青ピ「どうしたんやろな」
上条「見舞いって柄じゃなさそうだし……。その前にどこに住んでるんだろうな」
黄泉川「あいつらがインフルじゃんか!?」
芳川『そうみたいよ。私と打ち止めも病院に向かってるところ』
黄泉川「そうじゃんか。お前たちは大丈夫か?」
芳川『えぇ、まだ何とも。そういうことだから小萌先生にも伝えておいてくれないかしら』
黄泉川「……分かったじゃん」
芳川『また何かあったら電話するわ、それじゃ』 - 297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:51:44.65 ID:l8/fBqm2o
- ツー、ツー
小萌「どうかしたんですか?」
黄泉川「あのふたり、インフルだったじゃん」
小萌「えぇー!?体調が悪いのはミサカちゃんじゃなかったのですかー!?」
黄泉川「もう片方も病院で発症したみたいじゃんよ」
小萌「百合子ちゃんもですか?」
黄泉川「あの子はちょっと特殊でね。兎にも角にも、よろしく頼むじゃんよ」 - 298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:52:26.83 ID:l8/fBqm2o
- 上条「ふたりが……インフルエンザ?」
小萌「そう連絡が来たのですよ……」
土御門「大丈夫なのかにゃー……。今流行ってるっていうぜよ」
青ピ「それに、修学旅行があるんやで?間に合うといいんやけど……」
吹寄「誰かお見舞いにいくのはどうで……彼女らも辛いでしょうし、無理はよくないわね」
上条「それに、どこに住んでるのなんて俺は知らないぜ?」
小萌「あの子が住んでる場所は分かりますけど……今は病院にいるらしいのですよ」
上条「……」
土御門「……行くのか、カミやん?」
青ピ「行かんわけないやろ、友達やで?」
上条「会えなくても、俺たちが心配してるくらい伝えておかないとな」 - 299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:54:25.21 ID:l8/fBqm2o
- その頃、病院では
冥土帰し「ふむ、君たちは感染してなかったようだね?」
芳川「研究者の名残で混合ワクチンを接種してたのがよかったのかしら」
冥土帰し「新型には効き目は薄いと思うけどね?今までの型ならそれで大丈夫だったのだろう」
冥土帰し「何にせよ、この子まで感染してなくてよかったね?」
打ち止め「あの人たちは大丈夫?ってミサカはミサカは聞いてみたり」
冥土帰し「丁度薬が効いてきたのかな?今はぐっすり寝てるところだよ」
冥土帰し「発熱が強かったけどね?この分なら3日もすれば熱自体は下がるだろう」
芳川「併発の様子は?」
冥土帰し「今のところは、発熱と咳、めまい……くらいだね?あとは筋肉痛かな。併発は見られないね」
芳川「見事なまでのインフルね」 - 300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:55:20.40 ID:l8/fBqm2o
- 冥土帰し「自分で食事を取れるまで時間はかかるかな?」
冥土帰し「君たちはどうする?家に帰ってもいいが、今日はここに残るかい?」
芳川「そうね、打ち止めはどうしたい?」
打ち止め「お見舞いしたいなぁ、ってミサカはミサカは呟いてみたり」
冥土帰し「ふたりが起きてから少し様子を見に行ってみるかな?」
冥土帰し「当然だけど、会った後は消毒するようにね?」
芳川「はい、マスク。ちゃんと着けなさいよ」
打ち止め「分かったよ、ヨシカワ、ってミサカはミサカはマスクを着けてみる」 - 301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:56:39.04 ID:l8/fBqm2o
- ガララッ
打ち止め「一方通行……番外個体……?」
一方「……クソガキか。何しに来やがった……」
番外「こんな時まで……虚勢張る必要は……ないんじゃ、ないかな……」
冥土帰し「咳は収まったようだね?」
番外「咳は、ね……。それ以外は全、然……くらくらするよ」
冥土帰し「それじゃ、僕は診察に戻るね?あまり長居して彼らに無理はさせないように」
芳川「えぇ」 - 302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/22(火) 23:57:38.67 ID:l8/fBqm2o
- 3日後
御坂妹「お熱測りに来ましたよー、とミサカは静かにドアを開きます」
一方「おォ、オマエか……」
番外個体「すぅー……すぅー……」
御坂妹「そちらは眠ってるようですね」
一方「そっちは大分マシになったみてェだな……」
御坂妹「お熱測りますよ、とミサカは体温計を取り出します」
御坂妹「……38.4度に37.5度、ですか。一方通行はまだ熱が残ってますね、とミサカは記録します」
御坂妹「番外個体はまだ油断はできませんが、熱は引き始めていますね、とミサカは若干安堵します」
一方「この分なら修学旅行に間に合いそうだなァ……」 - 303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:00:47.90 ID:YnBNeGv5o
- 御坂妹「ですから油断はいけません、とミサカは忠告します。一方通行はその修学旅行とやらが楽しみなのですか?」
一方「ンなわけあるか、ってところだが……。楽しみにしてないわけでもねェな……」
御坂妹「素直じゃありませんね、今の台詞をあのミサカに聞かれたら大変ですよ?とミサカは忠告します」
一方「あのミサカ……たァ?」
御坂妹「ミサカ20000号です、とミサカは断言します」
一方「あ、あァ……。なるほどな」
御坂妹「MNW内で昨日何があったか教えましょうか?どうやらこの病室に夜這いするとの示唆がありました、とミサカは報告します」
一方「え……?」
御坂妹「その時は偶然、上位個体に発見され処罰の対象にされましたが、とミサカは真顔なあなたに一応教えておきますが」
御坂妹「念のため、ミサカ14510号、ミサカ14889号を始めとするミサカが護衛に付いているとのことなのでご安心を」
一方「大丈夫、なのかァ……?」
番外「すぅ、すぅ……」 - 304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:02:09.35 ID:YnBNeGv5o
- その2日後
冥土帰し「起きたかな?」
番外「あ、おはよう」
冥土帰し「顔色もよくなったね?これなら充分修学旅行には間に合いそうだ」
番外「退屈でしょうがないのに我慢してじっとしてたんだよ、間に合わなきゃ救われないっての」
冥土帰し「だからといって治ったわけじゃないからね?ぶり返さない保障はないよ?」
番外「何度も言わなくたって分かってるよ」
冥土帰し「分かってるならいいんだけどね。彼はまだ寝てるのかな?」
番外「そうみたいだけど。どうかした?」
冥土帰し「彼は君ほど身体は丈夫じゃないからね?ちょっと気になっただけさ」
番外「コイツも間に合うと思う?ミサカは別に気にしてないけど」 - 305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:02:47.40 ID:YnBNeGv5o
- 冥土帰し「問題ないだろう。彼は君と違って大人しくしてるみたいだしね?」
番外「何それ。まるでミサカが大人しくしてないみたいじゃん」
冥土帰し「元気そうで安心した、ってだけさ」
御坂妹「そろそろ回診の時間ですが、とミサカは報告します」
冥土帰し「おお、もうそんな時間だったか。それじゃあ、朝ご飯はしっかり取るんだよ?いつまでも点滴だけじゃいけないからね?」
番外「ミサカ、もう少し塩気のあるやつが食べたいな。あれ、味しないよ」
冥土帰し「ははっ、食欲があるならもう大丈夫だろうね?」 - 306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:03:28.96 ID:YnBNeGv5o
- その夜
一方「ン……」
一方「今何時だ……?」
一方「……2時か」
一方「点滴のせいか、小便が早くて困ンな……」
一方「トイレ行くか……だりィ……」
一方「……ふゥ」
一方「力が入らないせいか、上手く杖がつけねェ」
ミサカ?「力が入らないのですか?とミサカは問いかけます」 - 307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:05:21.92 ID:YnBNeGv5o
- 一方「ン?……妹達か、こんな時間まで見回りたァご苦労様なこって」
ミサカ?「ミサカは見回りをしているわけではございません、とミサカは説明します」
ミサカ?「ミサカはあなたに会いに来たのですよ、セロリたん、とミサカは告げます」
一方「ま、まさかァ……」
20000号「はい、ミサカの検体番号は20000号です、とミサカはセロリたんに会うため地獄から這い上がってきたのですと説明します」
一方「お……おィ、病院で暴れるなって言われたことねェか……?」
20000号「ですから、静かにセロリたんを愛でることにします、とミサカはセロリたんににじり寄ります」
一方「う、うわァァァァ!」
カッシャカッシャカッシャ......
20000号「逃げても無駄だよセロリたあああああん、とミサカは競歩の如く追いかけます」
一方「うわァこっち来ンなァァァ!」
20000号「待ってぇセロリたあああん、病み上がりのセロリたんもくぁいいよぉぉぉ」
カッシャカッシャカッシャ シャカシャカシャカ...... - 308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:06:15.18 ID:YnBNeGv5o
- 朝
一方「ゴホゴホ!」
冥土帰し「ぶり返しだね、何があったのかな?」
御坂妹「昨夜、ミサカ20000号が夜這いしたようです、とミサカは報告します」
御坂妹「すぐさま護衛に付いていたミサカが取り押さえたようですが、その時の無理が集ったようですね、とミサカは一方通行に同情します」
番外「あなた、大丈夫?」
一方「ゴホゴホ!」
冥土帰し「肺炎にかかってるかもしれないね?」
一方「ンだと?ゴホゴホ!!」 - 309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:06:42.11 ID:YnBNeGv5o
- 番外「ちょ、咳飛ばさないでよ!」
冥土帰し「困ったね、ウィルス性か2次性かでも変わるからねぇ?」
御坂妹「どうしましょうか」
冥土帰し「肺炎は早めに処置するに限るからね?とりあえず、彼は別室に移そう」
番外「ミサカはどうなるの?」
冥土帰し「君はその調子なら明後日には退院して学校に行けるね?」
番外「ふぅん、あの人はどうなるんかねぇ」
冥土帰し「全力は注ぐよ?僕の仕事だからね?だから君は復帰することに専念するんだ」
番外「はぁーい」 - 310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:07:34.18 ID:YnBNeGv5o
- 2日後
冥土帰し「これならもう大丈夫だろう。治療証明書を出しておくね?」
芳川「ありがとう。世話になったわ」
打ち止め「あの人は?」
冥土帰し「もうちょっとかかるね?間に合わないことはないとは思うけどね?」
番外「あの人も不運だねぇ。ミサカより大人しくしてたのに酷くなるなんてさ」
冥土帰し「……あれは個性の範疇に入るのかな?」
番外「さぁ?ミサカにはよく分かんないや。あのミサカはこのミサカじゃないもん」
冥土帰し「ま、君は明日から学校に行けるよ?」
番外「ひとりで学校かぁ……」 - 311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:07:59.68 ID:YnBNeGv5o
- 芳川「あら、寂しい?」
番外「そんなことはないけどさ、何だか物足りない感じ、かな?」
冥土帰し「彼のことは僕に任せていいんだからね?」
打ち止め「あの人のこと、よろしくお願いします、ってミサカはミサカはお辞儀してみたり」
番外「うん、じゃあ任せるよ。じゃあミサカは行くね」
冥土帰し「お大事にね?」
一方「ゴホゴホ!」
一方(やべェ……今度こそ死ンだ) - 312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:09:16.84 ID:YnBNeGv5o
- その夜、黄泉川宅
黄泉川「一方通行が肺炎じゃんか……大丈夫じゃんか?」
芳川「そんなに酷くはないみたいだから任せておけば大丈夫よ」
打ち止め「はいえん、って大変なんじゃないの、ってミサカはミサカは聞いてみたり」
芳川「インフルエンザで大変なのは肺炎を併発することなのよ。子供だったり高齢者だと死亡率も高いし」
番外「でもあのお医者さんなら何とかしてくれるよ。ミサカと約束したからね」
黄泉川「まぁ、一方通行のことだから心配するようなことにはならないじゃんよ」
芳川「ほら、だからあなたは早く寝なさい」
番外「えー、まだ9時だよ。見たい番組もあるし」
黄泉川「録画しておくから今日は早く寝るじゃん。体力は戻ってないんだから、またぶり返すじゃんよ」
番外「黄泉川も同じこというんだね。分かったよ、寝たらいいんでしょ」 - 313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:10:16.79 ID:YnBNeGv5o
- 学校
番外「あ、おはよう」
上条「おお、おはよう。もう大丈夫なのか?病院でも面会利かなかったしさ」
番外「まぁね、あの人がちょっとこじらせちゃって」
土御門「アイツのことだからきっとすぐ元気になるぜよ」
青ピ「修学旅行、みんなで行けるとええなぁ」
上条「きっと行けるさ!」
土御門「そうだにゃー」
青ピ「この前は無理やったけど、もう一度病院行ってみーへんか?」
番外「ミサカは難しいと思うよ?」
上条「なに、ミサカがいればあの医者も許してくれるさ」 - 314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:11:20.88 ID:YnBNeGv5o
- 教師「......つまり、固有振動数が同じであれば......」
番外「……」ポケー
上条「なんだか上の空、って感じだな?」
青ピ「1時間目からあんな感じやで?」
上条「修学旅行が近いからってワクワクしてる様には見えないよな」
青ピ「ボクらができることはないかもしれへんけど、何か手伝えることはないんやろか」
土御門「しばらくそっとしてあげるのもいいかもしれないにゃー」 - 315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:11:59.68 ID:YnBNeGv5o
- 黄泉川「じゃあ、走ってくるじゃんよ!」
ハーイ
番外「……」ポケー
タッタッタッタ......
黄泉川(なんか様子が変じゃんよ……。朝はいつも通りだったけど)
キーンコーン......
黄泉川「はい、今日はここまでじゃんよ。ちゃんと汗は拭いておくこと!」
黄泉川「じゃあ解散!」 - 316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:12:49.26 ID:YnBNeGv5o
- 黄泉川「ちょっと番外個体、今いいか?」
番外個体「……黄泉川、どうかした?」
黄泉川「なんかボーっとしてるように見えたじゃん」
番外「何でもないよ?ミサカはいつも通りだし」
黄泉川「一方通行が気になるじゃん?」
番外「別にそんなことないけど」
黄泉川「何か物足りない気がする……そうでしょ?」
番外「……うん」
黄泉川「自分にとって大切な人が消えてなくなったような?」
番外「ミサカ、そんな感情は分かんない」
黄泉川「ちょっと変えよう、いつも遊んでた玩具がなくなったような感じ?」
番外「……多分、そんなんだと思う」 - 317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:14:46.64 ID:YnBNeGv5o
- 黄泉川「一方通行から聞いてるじゃん。お前はロシアで一方通行に助けられたんだってな」
番外「そう。ミサカはあの人を殺すために生まれて、あの人を殺そうとしたのに助けられて」
黄泉川「お前はあの子が許せない悪に見えていた」
番外「最初はミサカが倒さなきゃいけない、仇を取らなきゃいけない。そう思ってた。だからあの時もミサカが自分であの人の前で死のうとしたよ」
番外「でも、あの人はミサカを助けた。ミサカはあの人を殺そうとしたのに」
番外「確かにミサカはあの人が憎かった。それでも、あの時、死ぬんだって思ってたのに生きてた時、あの人がミサカの思ってた悪には見えなかった。」
黄泉川「今はどうじゃん?アイツはどう見える?」
番外「ミサカは今でも憎いよ。殺しはしなくても、あの人が困った顔とか、驚いた顔とか、怒ってる顔とか見るのがミサカは好き」
番外「でもね、今のミサカはきっとあの人を悪だとかそんな風に思ってないと思う」 - 318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/23(水) 00:15:31.55 ID:YnBNeGv5o
- 黄泉川「そうか……そうか」
番外「あとね、これは誰にも言ってないことなんだけど知りたい?」
黄泉川「聞かせてくれるじゃんか?」
番外「お礼だよ。お礼。ミサカを吹っ切れさせてくれたお礼」
黄泉川「なんじゃん?」
番外「みんなは負の感情ってまとめて言うけどね、これはミサカたちの殺意とか憎悪だけじゃないんだよね」
黄泉川「どういうことじゃんか?」
番外「……う~ん、嫉妬?」
黄泉川「嫉妬?」
番外「そう、嫉妬。ミサカはそんなのよく分かんないけどね。ぎゃは☆」 - 326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 20:48:24.41 ID:3LkBfngho
- そして......
ジリリリリリリ!
番外「……ん、ん~」
ジリリリ!カシャ
番外「6時……」
番外「そっか、今日なんだ……」
番外「おはよー、って誰もいない?」
番外「ん?置手紙?」
番外「『先に行ってます。朝ご飯はテーブルの上にあるのでちゃんと食べること。あと、遅れないように来るじゃんよ!黄泉川』」
一方「やっべェ、最高に眠ィ……」
番外「あ、起きたんだね。ってかいつも同じこと言ってるし。早く食べて行くよ」
一方「まだ時間あンだろ……」 - 327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 20:50:13.43 ID:3LkBfngho
- 番外「出かける前にもう1回荷物の確認しなきゃ」
一方「そンなことする必要なンざねェっての……ふァ~」
番外「治った途端それかよ」
一方「分ァった分ァった」
番外「絶対分かってない」
芳川「おはよう、もう行くの?」
番外「うん。集合時間よりちょっと早めに行こうとね」
一方「ちっとぐれェいいじゃねェか。食後くれェゆっくりしてェ」
番外「あなたはいっつもゆっくりしてるし。今日くらいちゃんとしろよ」
芳川「打ち止めも起こそうかしら。見送りくらいしたいでしょうし」
一方「寝させておけ。別に大したことじゃねェよ」 - 328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 20:51:41.50 ID:3LkBfngho
- 番外「そゆことだからよろしくね」
芳川「お土産、期待してるわよ。食べ物がいいわね、生八橋がいいわ」
一方「期待どころか一丁前に注文までしてやがる」
番外「それじゃ、行ってきます!」
打ち止め「もう行ったの?」
芳川「ついさっきね。起きてたんでしょう?見送らなくていいの?」
打ち止め「ううん。大丈夫、ってミサカはミサカは目を擦りながら答えてみたり」
芳川「そう……。もうちょっとしたらあの人が迎えに来るから着替えておきなさい」 - 329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 20:53:18.92 ID:3LkBfngho
- 上条「お、来たか。ふたりとも、もう大丈夫なのか?」
番外「ん。おかげ様で完全復活したよ。ミサカ、この日を楽しみにしてたんだからね」
土御門「これで欠席者はなし。万全の体制で望めるにゃー」
青ピ「インフルエンザと聞いたときは心配したんやでー。しかも百合子ちゃんは肺炎まで起こしたっていうしなー」
一方「うっせェよ。こォして完治したンだ、これ以上悪ィことは起きねェよ」
一方「だがまァ、見舞いに来てくれたことには感謝しとくかァ。病室に来る奴はみンな同じ顔だったからよォ」
番外「ミサカとしては、もっと苦しむ顔を見たかったけどね。あひゃひゃひゃ」
小萌先生「みなさん来ましたかー?これから出発の会があるから集まってくださいですー」
ハーイ - 330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 20:54:28.38 ID:3LkBfngho
- 校長「......であるから、君たちはこれからの4日間、勉強は忘れて精一杯楽しんで来ること」
校長「これが、私から君たちへの宿題です。ではいってらっしゃい!」
素甘「校長先生、ありがとうございました。それでは、これで出発の会を終わります。各クラスは担任の元、バスへ移動してください」
上条「ふぅ~、いよいよだな。修学旅行かぁ……今までは旅行というと散々な目にあったけど、今回ばかりは良いことがありそうだ」
土御門「何勝手にフラグ建ててるんだにゃー」
番外「ほら行こうよ!」
一方「おィ引っ張ンな!こっちは杖ついて荷物まで持ってンだぞ……」 - 331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 20:55:42.13 ID:3LkBfngho
- 番外「ミサカ窓側がいいな」
一方「好きなほう選べ」
番外「でも通路側のほうが動きやすいしなぁ」
一方「とっとと座れ。先に座ンぞ」
番外「じゃあミサカ窓側!」
一方「はァ……。空港まで行くだけだろ?迷うことねェよ」
番外「いやまぁ、気分?」
上条「なぁ、土御門」
土御門「何だ、カミやん?」
上条「俺たちの学校ってさ、修学旅行とかでいちいち23学区を使うなんてことあるのか?」
青ピ「そういや、そんな大層な学校ちゃうよな?」
土御門「きっとお偉いさんがサービスしてくれたんだにゃー」
土御門(仮にもレベル5とレベル4がいるんだにゃー。そりゃ当たり前ぜよ) - 332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 20:58:55.65 ID:3LkBfngho
- 23学区 空港ロビー
上条「……ここにはいい思い出がないな」
一方「何だ?三下もか」
上条「あんな思いはしたくねぇな」
一方「……同感だ」
番外「おおすっげー!なんか変な戦闘機がいっぱいあるよ」
上条「あれは超音速旅客機……まさかアレに乗るんじゃないよな……?」ガクガク
土御門「まさか。普通のジャンボ機のはずだにゃー。見た目はな」
青ピ「アテンダントさんはどんな人なんやろなー」
小萌「荷物は預けてくださいねー」
一方「……混む前に行くか」
番外「ミサカのも預けてきてよ」
一方「自分で行きやがれ」 - 333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:00:51.03 ID:3LkBfngho
- 小萌「それじゃ7組のみなさーん!チケットは行き渡りましたかー?」
ハーイ
小萌「それじゃ行きますよー!」
ゲート
一方「……嫌な予感しかしねェ」
番外「……何でだろ、ミサカも同じ」
一方「金属チェックか、チョーカーとか杖とかどォ見てもヤバいだろ」
番外「ミサカも色々あるよ」
一方「……ま、何とかなンだろ」
一方「すンませェん、杖がないと歩けないンですけどォ。代わりのものはありませンかァ?」
警備員「うーん……困ったね。おじさんが手を貸してあげようか?」
一方「お願いしまァす」 - 334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:01:46.80 ID:3LkBfngho
- ピンポーン
一方「……だよなァ」
警備員「ちょっといいかな?」
一方「あ、はい」
警備員「あー、この首の飾りだね。外して貰ってもいいかな?」
一方「あァ……。これがないと身体が動けないンでェ……」
黄泉川「あー悪い悪い、コイツのソレは医療機器じゃんよ」
警備員「黄泉川さん?それはどういう……」
黄泉川「その機器で脳波を補助してる、っていうのかな。危ないもんじゃないじゃんよ」
警備員「はぁ……分かりました。ごめんね、お嬢ちゃん。行っていいよ」
一方「お、おォ……」 - 335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:03:09.10 ID:3LkBfngho
- 番外「じゃあ次はミサカだね」
番外「……」ドキドキ
ピンポーン
番外「……はぁ」
警備員「お嬢ちゃんもかい?ちょっと立っててくれないかな」
警備員「んー、君も首の辺りから反応があるなぁ。これも何かの医療機器かな?」
番外「えぇーっと……これは何というか」
番外(やべぇ!自爆装置でした、って言えないよね!?)
番外「それはあのぉ……」
黄泉川「あー言い忘れてた、その子もあの子と同じじゃんよ。生まれつき弱かったから中に埋め込んでるじゃん」
警備員「そうなんですか。ごめんね、お嬢ちゃんも気を悪くさせちゃって」
番外「んにゃ」 - 336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:04:22.13 ID:3LkBfngho
- 一方「危なかったな」
番外「身体検査までされちゃ不味かったかもしれないね」
番外「黄泉川にあとでお礼言わなきゃ」
一方「そォだな」
ピンポーン
上条「え?俺何もないっすよ?」 - 337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:06:13.44 ID:3LkBfngho
- アナウンス「みなさまにご案内いたします。まもなく当機は離陸いたします。シートベルトをもう一度ご確認......」
ゴゴゴゴゴゴ......
番外「おぉ!動き出したよ!」
一方「飛行機くれェではしゃいでンじゃねェよ。前に一度乗ったことあンだろ?」
番外「あの時はそんなこと考える余裕なかったもん。あなたのことで頭が一杯でね♪」
青ピ「へぇー、百合子ちゃんはモテるんやなぁー」
一方「違ェ!コイツァ俺を殺そうと……!」
土御門「殺したいほど大好きってことかにゃー?」ニヤニヤ
上条「これが噂のヤンデレってやつでせうか?」ニヨニヨ
一方「だから違ェ!!!」 - 338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:07:43.88 ID:3LkBfngho
- 番外「ねぇ浮いた!?今浮いたよ!ミサカたち飛んでるよ!!」
一方「そォだなァ。だから落ち着け」
上条「ううっ……普通に飛べることがなんて幸せなことなんだ……」
土御門「カミやん……」
ピンポーン
一方「もォシートベルト外していいンだよな」
番外「ミサカもう外してたよ、あひゃ」
一方「あぶねェな……」
番外「いざとなれば助けてくれるんでしょ?」
一方「……チッ、ンなわけねェだろ」 - 339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:09:25.88 ID:3LkBfngho
- 青ピ「アテンダントさん美人やなー。あ、ボクにオレンジジュースくれまへんか」
一方「あ、俺はコーヒーで」
番外「ミサカはウーロン茶がいいな?ある?」
アテンダント「はい、どうぞ。揺れますからお気をつけくださいませ」
上条「……」
土御門「あ、コイツ感極まって意識飛んでやがる」 - 340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:10:26.82 ID:3LkBfngho
- パイロット『......は伊丹行き、ご利用くださいましてありがとうございます。現在、当機は静岡上空を高度......』
上条「なぁ、あれって富士山じゃねーか?」
番外「フジサン!?どこどこ?」
一方「あァ、あれじゃねェか?雲の上に頂上が見えてンだろ」
番外「おぉ……すげぇ……」
一方「今日はよく晴れてるからなァ。見れてよかったンじゃねェか?日本で一番高ェ山だぞ?」
土御門「空が青いにゃー」
青ピ「ほんまええ天気やなぁ」 - 341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:12:10.74 ID:3LkBfngho
- その頃
Wellcome to the Shinkansen. This is the Nozomi......
打ち止め「ミサカ、しんかんせん初めてー!ってミサカはミサカははしゃいでみたり!」
冥土帰し「そういえば君はあの時以外はこっち側には来てなかったね?」
打ち止め「ゲコ太先生も外には行ったことがないの?ってミサカはミサカは聞いてみる」
冥土帰し「そうだねぇ……。学園都市ができてから、こっちに来ることはほとんどないね?」
打ち止め「こっちの街は楽しいのかなぁ、ってミサカはミサカは期待に胸を躍らせてみる」
冥土帰し「そうだねぇ。僕は学園都市よりもこっちのほうが好きかな?」
打ち止め「あの人とは会えないかもしれないけど、同じ場所にいられるならミサカは大満足!ってミサカはミサカは両手を挙げて喜びを身体で表現してみたり!」
冥土帰し「そうかそうか。駅弁、食べるかい?」
打ち止め「うん!」 - 342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:14:18.70 ID:3LkBfngho
- アナウンス『まもなく、当機は伊丹空港へ着陸します。安全のため、シートベルトを......』
一方「お、もォ着くのか」
土御門「見た目は普通でも、学園都市製だからにゃー」
一方「ほら、シートベルト締めやがれ」
番外「ちぇ、めんどいなぁ」
一方「おィ、コップの飲みもンは全部飲ンどけよ。こっちまで零されたら困っからよォ」
ドドドドドドド......
アテンダント「ご搭乗ありがとうございました。乗務員一同、みなさまのこれからの......」
番外「じゃあ降りよっかね」
一方「もォちっと待て。前の奴らが立つまでじっとしてろ」 - 343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:15:10.17 ID:3LkBfngho
- ガヤガヤ......
番外「ここが学園都市の外かぁ、なんだか広いね。色んな人がいるよ」
一方「あそこは学生ばっかだからなァ。俺もちったァ驚いてるとこだァ」
小萌「はーい!みなさん荷物は受け取りましたかー?」
ハーイ
上条「俺の荷物がねぇ……」 - 344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:16:53.01 ID:3LkBfngho
- ガイド「今日は学園都市観光バスをご利用くださいましてありがとうございまぁす。この4日間、1年7組のみなさんのお世話をさせて頂くのは、運転手......」
運転手「俺の運転に常識は通用しねぇ」
一方「……ァ?」
番外個体「どうしたのさ」
ガイト「えー、私たちはこれからここ、大阪から奈良へ移動するわけですが。みなさんの中で大阪に住んでいた、という方はいらっしゃいますか?」
上条「似非関西弁を喋る奴ならいるな」
青ピ「なんやカミやん、ボクを虐めて楽しいか?」
ガイド「大阪といえば、たくさんの物が集まり消費される場所ですね。“天下の台所”と呼ばれていた由縁は、江戸時代......」 - 345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:18:49.55 ID:3LkBfngho
- 番外個体「ミサカ、ガイドブックで見たよ。大きな人の看板とか蟹の動く模型とか!」
青ピ「蟹の模型はかに道楽やね」
上条「看板?」
番外「ちょっと待ってね、んー……これこれ、グリコ?」
一方「グリコォ?クソガキがよく食ってた菓子じゃ……あァ?」
calbee
ヘ(^o^)ヘ
|∧
/
一方「…………」
上条「なんだろ、親近感を感じるんだが」
一方「……言っとくが。俺たちゃァ、その日は遊園地に行くンだろォが。ンな看板を見に行く暇はねェぞ」
番外「知ってるよ。あれに比べたらこんなのにミサカは興味ないもん」 - 346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:19:50.75 ID:3LkBfngho
- 土御門「おい!6組の奴らに抜かれたぜよ!!」
番外「にゃ!?アイツらの顔超ムカつくんですけど!!」
青ピ「抜かすで運転手はん!6組なんかに負けてられへんで!!」
運転手「……ナメてやがるな。よほど愉快な死体になりてえと見える」
ギュギュギュギュ!!.....
一方「どっかで見覚えのあン面なンだが……誰だァ?こっからじゃよく見えねェな」 - 348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:25:52.33 ID:3LkBfngho
- 奈良公園
一方「あァ……ケツ痛ェ……」
番外「肉付けてないからだよ、肉ばっか食べて肉付かないって寧ろミサカは羨ましいな」
一方「オマエは平気なのかよ。あァ、無駄な――」
番外「言ったら殺す。っつかこの前量った時は別に太ってなかったし」
一方「そンなン気にする年頃なンすかねェ……。俺は分かンねェ」
番外「19090号は他のミサカたちよりスリムだし、痩せてるほうがいいって聴くよ?」
一方「バランスだ、バランス。雑誌のモデルみてェなのは気味悪ィわ」
番外「あなたがそんなこと言っても説得力の欠片もないけどね」 - 349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:29:08.14 ID:3LkBfngho
一方「なンだこの鹿の数は……」
番外「人の数より多くない……?そうでもないかな」
ガイド「大体1100頭くらいですね。昔はもっといたそうですが、今は近隣への被害も多くて……」
上条「アイツがいたら美味しそうとか言い出すんだろうな……」
土御門「カミやん……」
番外「鹿せんべい?何それ」
一方「なンだ?」
番外「ほら、あそこ」
一方「あれか……?鹿の餌みてェだな」
番外「ミサカやってみたいな。でも電磁波あるから……」
一方「昼飯の時に試してみたらどォだ?やってみねェと分かンねェよ」- 350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:29:55.48 ID:3LkBfngho
- 南大門
番外「うお!?何これ怖ぇ!!!」
一方「あァ……うォォ!?」
阿形像『……』ゴゴゴゴ......
吽形像『……』ゴゴゴゴ......
一方「……かっけェ」
番外「早く先行こうよ……ミサカ怖いかも……」
ガイド「これが南大門の仁王象、日本最大の木彫象ですね。この仁王像、高さはなんと8.4m......」
一方「護るためにずっと立ち続けていやがるのか……逞しいぜェ……」 - 351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:30:44.28 ID:3LkBfngho
- 番外「ねぇ、見惚れてないで早く行こうよ。みんな行っちゃったじゃん……」
一方「なンだオマエ。コイツらが怖ェのか?」
番外「そ、そんなことないし!ミサカがこんな木の像に恐怖するとかありえねーし。ほら行く!」
一方「でもさっき言っ、おィ引っ張ンな!」
一方「……俺もこんな男になりてェな」
テクテクカツカツ......
番外「さっきの門はいかにも古そうだったけど、これはちょっと違うね」
一方「これも古そォだが、何か違ェな」
番外・一方「……ん~?」 - 352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:31:46.38 ID:3LkBfngho
- 小萌「色、ですか?」
一方「多分それだ」
番外「さっきのは木の色そのままだけど、この門は赤いし、壁も白いね」
子萌「この中門は江戸時代に建てられたものですからね。鎌倉時代に建てられた南大門とは様式が違うんですよー?」
番外「へぇ~。なんだかお洒落だね。ミサカ、もっと地味だと思ってたよ」
一方「時代によって変わるもンなンだな」
番外「学園都市だと、どれも同じようなのばっかだもんね」
一方「ずっとあンな街にいるから、そこんンとこ鈍っちまうンだなァ……」 - 353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:33:42.20 ID:3LkBfngho
- 番外「ミサカ、そういうのはよく分からないけど、何というか……」
一方「何だ?」
番外「感慨深い、っていうのかな?ロシアのエリザリーナ独立国同盟、だっけ。あの時の建物も古かったけど、こんな気持ちにはならなかった」
一方「そォだなァ……。俺もそォいうのはよくわっかンねェが、そンな感じだ」
小萌「そう感じるのはまだ早いんですよー。これからあなたたちは、もっとたくさんのものを見るのでしょー?」
番外「……そうだね。ミサカ、この分じゃ明日まで心がもたないよ」
テクテクカツカツ...... - 354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:34:45.75 ID:3LkBfngho
- 一方「広ェな……」
小萌「もうちょっと行けば大仏殿ですよー?」
番外「他の修学旅行生も多いね」
一方「修学旅行の名スポットらしいからなァ。あれは遠足かァ?小せェガキもいるしよ」
番外「最終信号には悪いことしちゃったかな」
一方「土産をどっさり抱えて帰れば文句はねェだろ。土産話はオマエがしやがれ」
番外「あなたがすればいいのに。そっちのほうがお土産より喜びそうだにゃーん?」
一方「俺に土産話なンざ似合わねェよ。……チッ」
小萌(みんなとかなり離れちゃいましたね……。でも、これだけ楽しそうにしてるからサービスしてあげるのです) - 355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:35:29.64 ID:3LkBfngho
- 青ピ「これが大仏殿やな。めっちゃ広いでぇ……」
上条「この中に大仏がいるのか……」
土御門「ふたりはどこぜよ?」
上条「そういえばいねぇな」
青ピ「抜け出してこっそりふたりで……!」
上条「それはねーよ」
土御門「小萌先生もいないし、きっと後ろのほうだにゃー」 - 356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:36:40.61 ID:3LkBfngho
- 小萌「これが大仏殿なのですー!どうですか、ふたりとも?」
番外「前のふたつのより大きいね、この中にダイブツがあるの?」
小萌「そうなのですよー」
一方「この、色の違う石畳かァ?これは何だ」
番外「あ、ホントだ」
小萌「これはですねー、仏教の伝来を表しているものなんですよー。真ん中の黒い石がインド、その横が中国、その隣は韓国朝鮮、そしてその周りが日本なのです!」
一方「インド、中国、朝鮮、日本、かァ。なるほどな、伝わってきた順ってことか」
番外「ミサカ、宗教は分からないけど、とりあえず凄いことは分かった」
一方「カカッ、科学の俺らにとっちゃ宗教は金儲けくらいだからなァ」
番外「あひゃひゃ!そんなこと言ったらさっきの像に怒られるよ。祟られちゃうかも?」
一方「……すまン」
テクテクカツカツ...... - 357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:37:51.53 ID:3LkBfngho
- 番外・一方「」パクパク
小萌「奈良の大仏は何度見ても圧倒されるのですー」
番外「でけぇ……」
一方「すげェ……」
番外「何これ……ボタン1個で空飛んだりするの……?」
一方「馬鹿かァ……空なンざ飛びやしねェよ。コイツァ全てを踏み潰すだけだァ……」
小萌(どんな想像をしてるんですか……。子供っぽ過ぎますー)
一方「こンなンをどォやって中に入れたンだァ?」
番外「この頃は超能力もなかったはずだよね」
小萌「大仏を先に作って、あとから大仏殿を建てたのですよー」
一方「大した根性だぜェ……」 - 358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:38:58.09 ID:3LkBfngho
- 番外「ミサカ、あの上に乗ってみたいなぁ」
一方「オマエなら空気爆発で上まで飛べるンじゃね?ってか俺も乗りてェ」カチッ
小萌「ああ駄目ですよー!周りの人の迷惑ですぅ!」
小萌「ほら、そろそろみんなが待ってますよ?先生は先に言ってみんなに伝えますからふたりも早く来るんですよー」
番外「はーい」
一方「……どォした」
番外「……この柱、穴が開いてるよ」
一方「ンだァこれ?……マップに書いてンな。この穴を通ると願い事が叶うンだと」
番外「ミサカ、入ってみたい」
一方「無理だろォ。細ェ女なら通れるかもしンねェけどよ」 - 359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:40:04.01 ID:3LkBfngho
- 番外「ミサカ、スタイル良いから平気だもん。あなただって通れるんじゃないかにゃ?」
一方「じゃあ通ってみろよ」
番外「願いが叶う、ね……ひゃひゃひゃ……そりゃ!」
番外「…………」
一方「……何してンだ?進まないのか」
番外「……入り方間違えたかも。身体動かない」
一方「馬鹿かオマエは。身体捻ってみろ」
番外「だから腕が……」
一方「……アヒャ」
番外「……?」 - 360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:42:27.86 ID:3LkBfngho
- 一方「スカートの中、見えてんぞ」
番外「ッ!?ちょ、見んな!!」
一方「無様なハイアングルからのサービスをさらしてくれてアリガトウ!ってか、こりゃ傑作だぜェ!!」
一方「アハギャハ!!だからスカートが短けェって言ってたのによォ」
番外「いいからもう引っこ抜け!動けねーんだよ!!」
一方「そンなにジタバタ暴れやがってよォ……。愉快にケツまで振って誘ってンのかァ?」
番外「どこを見たらそう見えるんだよ!目ぇ腐ってんの!?」
一方「あァ、だからそォ騒ぐな。人目に付ィちまっていーいのかなァ?」
番外「うぅ……分かったよ」
一方「はァ……すぐ引っこ抜いてやる」カチッ - 361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:44:19.80 ID:3LkBfngho
- 番外「はぁ、助かったよ。癪だけど感謝してあげるね」
一方「諦めたンなら早く行くぞ」
番外「もう1回挑戦してみる。やり方は大体分かったから今度は失敗しないよ」
一方「…………チッ、早くしろよ」
その頃
冥土帰し「もうそろそろ奈良に着くね?あとで今日泊まる研究所に挨拶もしないと」
打ち止め「あの人たちは今頃楽しんでるのかな、ってミサカはミサカは外を眺めてみたり」 - 362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:46:52.35 ID:3LkBfngho
- 上条「おお、遅かったじゃないか。どこ行ってたんだ?」
一方「別にどこにも行ってねェよ」
番外「柱の穴を潜ってたんだよ」
土御門「通れたんだにゃー?」
番外「そりゃもちろん。ミサカ、スリムだからね」
一方「……最後は俺が引っ張ってやったンだがな」
番外「でも一応、願い事は叶うんだよね?」
一方「自力でできなかった癖に叶わせる気なのかよ……」 - 363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:47:59.05 ID:3LkBfngho
- 青ピ「みんな待ってたんやでー?はよぅ集合写真撮らな」
吹寄「みんな集まったわね?」
上条「ほら、小萌先生が真ん中じゃないと!」
小萌「ふえぇ!?」
青ピ「ほら、ミサカちゃんらも真ん中行きや」
番外「えっ、ミサカが?」
土御門「そうだにゃー」
上条「ほら、お前も行けよ」
一方「写真なンざやってらンねェよ」
上条「ミサカもそのほうがいいだろ?」
番外「そだね。ほら、早くしないとみんなに迷惑かかるじゃん」
一方「……俺は後ろでいい」 - 364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:49:05.90 ID:3LkBfngho
- 小萌「百合子ちゃん!早く来るですよ!」
一方「チッ……仕方ねェか」
カメラマン「もうちょっと寄ってくださーい。はい、いいですよー」
番外「どっち向いてんの?カメラあっちだよ」
一方「うっせェよ」
番外「いいから前向く!」
一方「クソったれ……」
カメラマン「はい撮りまーす!」
パシャ
カメラマン「もう一枚いきまーす。いちたすいちはー?」
ニー パシャ - 365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:50:34.68 ID:3LkBfngho
- 番外「思えば、あなたと写真撮るの初めてだね。初体験ってやつ?」
一方「俺だってクソガキに勝手に撮られるくらいしかねェよ」
番外「写真くらい減るもんじゃないじゃん。やっぱ恥ずかしいのかね」
一方「そンなンじゃねェって」
番外「ミサカは……恥ずかしかったかな」
一方「そォかよ」
番外「だって初めてだよ?集合写真なんて。変な風に写らなかったか不安だしさ」
一方「……そンなことねェよ」
番外「もしかして励ましてるつもり?あなたらしくもないね」
一方「さァな……」 - 366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:52:05.96 ID:3LkBfngho
- 小萌「写真を撮り終えたのでお昼にしますよー?お弁当取りに来てくださーい」
番外「お昼ご飯だってさ」
一方「こンな鹿どもの中でか?襲われンぞ」
小萌「鹿に取られないように気をつけてくださいねー」
青ピ「小萌センセー。バスって開いてますやろか?」
小萌「開いてると思いますよー。中で食べてもいいですけど、零さないでくださいねー?」
土御門「よかったな、カミやん。鹿に取られなくて済んだにゃー」
上条「これで上条さんの弁当は上条さんのものだ!」
一方「俺らもバスの中で食うか?」
番外「うーん……せっかくだし、外で食べようかな」
一方「そォか、なら行くか。鹿のいねェところねェ……そンな場所あンのかァ?」 - 367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:53:13.87 ID:3LkBfngho
- 番外「そういえばさ?ミサカ、鹿に餌あげたかったんだよね」モグモグ
一方「そンなこと言ってたな」モグモグ
番外「お弁当食べたらやってみろうかな」モグモグ
一方「勝手にやっとけ。あと食べながら喋ンな」モグモグ
番外「あなたも喋りながら食べてるじゃん。でもさ、鹿って凶暴なんじゃないの?」
一方「こンなところの鹿だ。ンなわけねェよ」
番外「あなたも来てよ」
一方「断る。めんどくせェ」
番外「ミサカが夢中で鹿と遊んでてもいいのかなぁ?あなたのせいで、ミサカ迷子になっちゃうね」
一方「だから俺がついてくのか?なお更だりィな」 - 368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:54:06.67 ID:3LkBfngho
- 一方「……」
番外「どこ行くの?」
一方「弁当食ったからコーヒー買いに行くだけだ」
番外「ふぅん。女の子のミサカをほったらかしでね」
一方「そのついでだ、鹿に餌やってくるか?」
番外「え?」
一方「やンのか、やンねェのか、どっちなンだ」
番外「ちょっと待ってよ!ミサカも行くって!」 - 369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:55:02.63 ID:3LkBfngho
- 番外「鹿せんべいくださーい」
おばさん「はい、10枚で150円ね」
番外「あ、ミサカお金持ってなかった」
一方「行く前にやらなかったかァ?」
番外「多分、荷物の中だと思う」
一方「おィおィ……それじゃ意味ねェだろォが」
番外「だから代わりに払って、一方通行♪」
一方「……チッ。ほらよ」 - 370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:55:35.81 ID:3LkBfngho
- おばさん「毎度あり。あんたたちも修学旅行かい?」
番外「そうだよ」
おばさん「そうかい、そうかい。ここの鹿たちは大人しいからね、撫でてあげると喜ぶよ」
番外「ミサカにもできるかな」
おばさん「そりゃできるさ」
番外「分かった。じゃああげてくるね!」ピュー
一方「……おィ!」
おばさん「元気な子だね、お友達?」
一方「まぁ、そンなところだ」
おばさん「あんたもどうかい?やってみたいんだろ?」
一方「……じゃあ俺にも頼む」
おばさん「100円にまけるよ。はい」
一方「お、おォ」 - 371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:56:48.68 ID:3LkBfngho
- 番外「待てー!」タタタタ
鹿『……』トトトト
番外「待て待てー!」タタタタ
鹿『……』トトトト
一方「……やっぱ無理かァ」
鹿『……』バリバリ
一方「うめェか?」
鹿『……』バリバリ
一方「仕方ねェな。……俺、最近仕方ねェばかり言ってンじゃねェのか?」
一方「俺も甘くなったもンだ……悪かねェが」 - 372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:58:17.47 ID:3LkBfngho
- 一方「はァ……おィ、番外個体ォォ!!!」
番外「何?ミサカ今忙しいんだけど?」
一方「オマエらって、無意識に電磁波を発してるンだったな」
番外「妹達というか発電系能力者はみんなね。だからミサカも今こうして延々と鬼ごっこしてるワケ。分かる?」
一方「三下なら触れるだけで無効化できンだけどな。アイツは見当たらねェし……」
番外「それで終わり?ミサカ、早くしないと餌あげれないまま終わっちゃいそうなんだけど」
一方「電磁波のベクトルを操作したら何とかなるかもしれねェ」
番外「それを早く言ってよ!ミサカ、無駄な体力使っちゃったじゃん。もしかして、ミサカが疲れてヘトヘトになるのをずっと見てたわけ?うっわ~、コイツ最低だわ」
一方「だからよォ、して欲しいかって聞いてンだろ。もしかしたら、って思ってたンだ」
番外「じゃあお願いするね」 - 373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:59:14.46 ID:3LkBfngho
- 一方「ン……ちっと手ェ握っぞ」カチッ
鹿『……』ピクッ
番外「あ、逃げてた鹿がこっち来たよ」
一方「上手くいったみてェだな。ほら、欲しがってンぞ」
番外「ほ、ほぉーら、鹿せんべいだぞー……」
鹿『……』バリバリ
番外「た、食べた!見て一方通行!ミサカの鹿せんべい食べてるよ!?」
一方「見てりゃァ分かる。お?またやって来たな」
鹿『……』トトトト
小鹿『……』トトトト - 374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 21:59:52.99 ID:3LkBfngho
- 番外「この子、小さいよ」
一方「あァ、ソイツは子供の鹿か?」
番外「……食べたいの?」
小鹿『……』コクコク
番外「ほーら……」
小鹿『……』バリバリ
一方「オマエもやるじゃねェか」
番外「えへへへ……」
鹿『……』フンフン
番外「あっ……ミサカもう持ってないの。ごめんね」 - 375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:01:01.06 ID:3LkBfngho
- 一方「俺ンのもやるからそっちの親鹿にもやってやれ」
番外「いいの?」
一方「やりてェんだろ、ならやれ」
番外「あ、ありがと……」
一方「そうやって素直に受け取ればいいンだよ」
番外「ミサカの為じゃないし、この鹿の為なんだからさ。そこんとこ自惚れんなよ」
一方「ほら、早くやンねェと時間に遅れっぞ」
番外「はーい。ほらせんべいだぞー」
上条「」
一方「三下が満身創痍なンだが。あと獣臭ェ」 - 376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:02:25.47 ID:3LkBfngho
- 姫神「鹿が。バスの中に。入ってきた」
土御門「あとは見たまんまぜよ」
青ピ「カミやんはカミやんやった。それだけのこっちゃな」
上条「俺の弁当が……不幸だ」
番外「あひゃひゃひゃ!動物に好かれるなんてミサカ羨ましいな」
一方「あンな目に遭いてェのか?」
番外「んにゃ、そんなワケないじゃん」
・
・
・
ガイド「それでは、みなさんが泊まる旅館にこれから向かいますが。忘れ物や落し物はありませんか?」
ハーイ - 377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:04:02.98 ID:3LkBfngho
- 一方「何さっきから見てンだ?カメラか?」
番外「さっき撮った写真を見てたの」
一方「妹達は見たもンや学ンだもンを共有できンだろ?意味ねェだろォが」
番外「ミサカたちだけならね。芳川はできないでしょ?黄泉川は一緒に来てるからいいけど」
番外「っていうか、最初からミサカは共有するつもりなんかねーっての。妹達には見せないもんね」
一方「クカカッ、独り占めってか。オマエもいい趣味してンじゃねーか」
番外「当然じゃん。ミサカが聖人君子に見える?」
一方「見えねェな」
アヒャヒャヒャ クカキカクカケケ - 378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:05:02.88 ID:3LkBfngho
- 土御門「アイツら、ずっと楽しそうだにゃー」
青ピ「ふたりだけの世界ってか。ボクにも欲しいわー」
上条「なぁ、ガイドさん。このバスには何かあるんですか?」
ガイド「そうですねぇ。映画とかカラオケくらいはありますよ」
青ピ「なら歌うで!世界の中心で愛でも何でも叫んでやるで!!」
土御門「にゃー!!早くマイク渡すにゃー!!」
上条「……俺も歌うか」
・
・
・ - 379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:06:38.72 ID:3LkBfngho
- 一方「街中からかなり離れたとこだなァ?」 ※丹波辺りをご想像ください。京都の西のほう
番外「途中、バスが浮いた気がするんだけど……」
土御門・青ピ・上条「……」グデー
一方「はしゃぎ過ぎだろ……」
番外「あれからずっと歌ってたもんね」
一方「あンな鬼気迫るはじめてのチュウは初めて聴いたぜ……もっと淡いもンじゃなかったかァ?」
青ピ「キミには分からんよ……うげぇ」
一方「分かりたくもねェわ」 - 380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:07:24.75 ID:3LkBfngho
- 小萌「はーい、荷物は手元にありますねー?これから旅館の人に挨拶をしますからさっさと生き返ってくださいですー」
青ピ「美人の女将はんの御前や、しゃきっとするで」キリッ
上条「……」キリッ
土御門「若々女将はきっとロリだぜい」キリッ
吹寄「貴様ら……」
一方「しっかし、立派なとこだな」
小萌「今年は凄いですねー。いつもはこんなのじゃなかったはずですぅ」
番外「ま、泊まれるんならミサカは気にしないや」 - 381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:08:59.11 ID:3LkBfngho
- 吹寄「はい。これが百合子さんとミサカさんの部屋の鍵ね」
一方「あァ?ふたり部屋……だァ?」
吹寄「ん、何かおかしいかしら?」
小萌「これだけの大人数なので、空いてる部屋を取っていったらそういうことになったのです」
上条「俺らは3人部屋だな」
番外「別にいいんじゃない?」
一方「いや、何か怖ェ」
番外「ミサカが寝首を掻くとでも思ってんの?あなたが?」
一方「うン」 - 382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:10:07.63 ID:3LkBfngho
- 番外「はぁ、ミサカも信頼されてないのね。こんなにも優しくて心配りもできるのにさ」
一方「どの口が言ってんだ、あァ?」
番外「いひゃい、いひゃい!ふぅ、顔が変形すると思ったよ」
一方「すみませェン、チェンジできますかァ?」
小萌「無理ですぅ」
番外「そういうことだから覚悟してね☆」
一方「三下、あとでそっち行くわァ」
土御門「残念ながら女人禁制だにゃー」 - 383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:10:48.99 ID:3LkBfngho
- 小萌「変な番組見てたら問答無用で停学ですからねー。覚悟してくださいですぅ」
青ピ「えっ」
上条「えっ」
土御門「なん……だと……」
女将「ここにはそんなモンはございまへん。先生方も安心してくださいまし」
一方「カカカ、残念だったな三下共がァ」
女将「お風呂のほうは、1階のロビー横の通路から行けます。男湯と女湯。その先は混浴となっておりますので」
一方「風呂はいい。先に部屋行くか。荷物置かねェとな」
番外「どこの部屋?ミサカが先行って開けてくるよ」
一方「2階の牡丹の間だな。分かっか?」
番外「多分分かるよ」トトト - 384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:12:14.11 ID:3LkBfngho
- 一方「……何突っ立てやがる」
番外「ぼたんのま、ってどれ?」
一方「漢字が分かンねェのか。だと思ったがよォ」
一方「……ここだ」
番外「鍵穴がないよ?」
一方「襖の奥にもういっこ引き戸があってなァ。そこに鍵が付いてンだろォな」
番外「あ、ホントだ。よく分かったね」
一方「考えたら分かる。しっかし、このご時世でこンな鍵とはなァ……」
番外「そんなこといちいち気にしてないでさ、早く開けろよ」 - 385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:13:40.38 ID:3LkBfngho
- 一方「お、中々良い部屋じゃねェか」
番外「景色もいいね。きっとお高いんだろうなぁ」
一方「あァ疲れたァ~……」ゴローン
番外「晩ご飯は大広間だってさ。あと1時間くらいあるかな」
一方「中途半端だなァ……。なンか飲みもン買ってくる。何かいっか?」
番外「ミサカ、午後の紅茶がいい。ミルクティーのね」
一方「分ァった、コーヒーな」
番外「違ぇよ、ミルクティーだって言ってんだろ」
一方「分ァってるよ。……行ってくる。鍵閉めンなよ」
番外「道草食ってないで戻って来いよ~」ヒラヒラ
一方(三下ンとこ見てくっかなァ) - 386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:14:34.63 ID:3LkBfngho
- 一方「……あァ?無糖がねェ……午後ティーもねェぞ」
一方「……こっちもだ。全部売り切れってェどォいうことだァ?」
一方「紅茶花伝ならあンな。アイツのはこれでいいが……」
一方「ブラックがねェとは解せン」
運転手「よォ、コレが欲しいのか?」
一方「あァ?運転手さンがこンなとこで何してンだ?それにそのコーヒーは……」
運転手「コーヒーを買い占めた。それだけのことだ」
一方「俺ァコーヒーが飲みたいンですけどねェ。1本譲ってくれませンかァ?」
運転手「だが断る」
一方「今すンげェ喉乾いてンですよォ」
運転手「俺が何でこんなことをしたと思う?第1位よぉ!?」バサッ - 387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:16:10.34 ID:3LkBfngho
- 一方「……」
垣根「まさか今の今まで知らなかったとはなぁ!一方通行ァァ!!」
一方「いや知ってたし。だから早くコーヒー寄越せ、ていとくん」
垣根「分かってんなら言えよおおおお!!!滑った感ばりばりじゃねえかああああ!!」
一方「あれっきり見てなかったからよォ、転職したンかなァって。やっぱオマエだったか」
垣根「何かな、気付いたら変な道具作らされてたじゃん?脳みそ勝手に3分割されてたしな。しかも冷蔵庫だぜ?」
一方「それは知らねェな。愉快で素敵なオブジェになれてよかったじゃねェか」
垣根「それで色々あって学園都市の奴ら相手に観光バスやってんだ」
一方「いやそこが意味分かんねェ」
垣根「因みに6組は削板がやってた。あいつのバスは何なんだ?俺のバスより加速あんぞ」 - 388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:17:57.51 ID:3LkBfngho
- 一方「何やってんだ……。じゃあアレか?アイツが言ってた空飛んだってのは……」
垣根「あれか?バスの外面を未元物質でコーティングしててよ。まぁ、中身も手ぇ付けてるが」
一方「魔改造してンじゃねェよ!?」
垣根「おかげで京都の街中の旅館に泊まらなくてもよかったんだぜ?街中は景色悪いしよ、侘び寂びがねぇ」
一方「……まァ、景色はよかったな」
垣根「……だろ?」
一方「だな。じゃあ帰れ」
垣根「おいおい、冗談にしちゃ酷いな。命を賭け合った仲だろ?」
一方「俺が一方的だったがなァ……じゃあコーヒー寄越せ。そして帰れ」
番外「ちょっと、遅いよもやし。ミサカ待ちくたびれたじゃん……って何コイツ?冷蔵庫?」 - 389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:19:02.38 ID:3LkBfngho
- 一方「悪ィ、午後ティーなかったからよォ、紅茶花伝でいいか?」
番外「ミサカはそれでいいけどさ。そっちのほうが美味しいし」
垣根「おい俺を無視してんじゃねえよ」
番外「で、何この冷蔵庫」
一方「バスの運転手さンだァ。今から帰るとこらしいぜェ?」
垣根「いや帰らないよ?俺もみんなの旅のお供するよ?」
番外「あぁ~、どっかで見たら運転手さんか」
垣根「……第3位か?いや、軍用クローンってところか」
番外「ミサカを知ってるの?」
一方「コイツはなァ、第2位のメルヘン野郎だ」
番外「へぇ~、弱そう」 - 390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:20:42.37 ID:3LkBfngho
- 垣根「弱ッ!?お嬢さん、言ってくれるじゃねェか……少しお仕置あbbbbbbb」
ガイド「何してるのかしら?こんなところで油売ってないで戻ってきなさい」
番外・一方「……」
垣根「心理定規!?俺は別にサボってなんかねぇ!あと勝手に生命維持装置の電源落とすな!多臓器不全起こすだろうが!!」
心理「冷蔵庫って素直に言いなさいよ。上から勝手な行動は慎むよう言われてるんだから」
一方「上から……暗部か」
垣根「いや、観光バスのお偉いさん。一応、理事会の傘下?」
心理「グレーゾーンってところかしら。暗部の仕事っていえばそうだけど」
一方「俺が抜けた後に何があったンだァ……。たまにアイツらからも連絡あっがよォ」
垣根「多角経営ってやつだ、うん」
番外「……こんな奴らに追われてたの?」
一方「……はァ」 - 391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/25(金) 22:22:38.38 ID:3LkBfngho
- 垣根「というわけだ、いつかお前とは決着を付けたいと思ってたところなんだが……今時間あるか?」
一方「いいぜェ、俺もそろそろ溜まりに溜まってたンだ。全身冷蔵庫にしてやんよォ……」
垣根「……一方通行ァァァァ!!!!」ブワッサ
一方「……垣根くゥゥゥゥゥン!!!」カチッ
番外・心理「はいはい」デンキョクオフ
垣根「ぐふぅ」ドシャ
一方「fruygcsvgyugi」ドシャ
番外「最終信号がいないからって調子乗らないでよね。権限くらい借りてるっての」
心理「悪いわね、デートの邪魔しちゃって」
番外「そんなんじゃないけどさ。あ、コーヒー貰ってっていいかな?」
心理「えぇ、好きなだけどうぞ」
心理「お互いに大変ね……」ズルズル....
番外「ねー」ズルズル....
一方・垣根「」ヒキズラレル.... - 408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 22:43:07.66 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「……ハッ、ここはどこだ?」
番外「ミサカたちの部屋だけど?」
一方「確か垣根の野郎と会ってそれから……」
番外「ミサカが演算切ったんだよ。こんな所で暴れられたらミサカの修学旅行が潰れんじゃん。分かってんの?ミサカが切らなかったらどうなってたんだろうね」
一方「そォか……悪ィな」
番外「で、そろそろ晩ご飯の時間なんだけど」
一方「じゃあ行くか。鍵閉めンの忘れンなよ」
番外「だからあなたが起きるまで待ってたんだよ。鍵閉められないしさ、あなただけ残したらミサカの荷物勝手に開けるかもしれないし」
一方「開けねェよ……。ほら行くぞ」
番外「晩ご飯何かな?京料理ってミサカ初めてなんだよね」
一方「俺は肉があればそれで構わねェ」 - 409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 22:45:25.82 ID:FBTlX5Bqo
- 大広間
一方「肉がねェ……」
上条「お、来たか」
一方「肉がねェじゃねェか!これは何ですかァ!?」
土御門「これが京料理だぜよ?」
番外「へぇ、綺麗なもんだね」
青ピ「見た目もええなぁ、こんな贅沢は中々できへんよ」
小萌「全員揃いましたねー?それでは手を合わせてー」
イタダキマース!
一方「肉……肉ゥ……」
番外「食べる前に写真撮らなきゃ」 - 410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 22:47:33.50 ID:FBTlX5Bqo
- 番外「ふぅ、お腹いっぱい。見た目もよし、味もよしってね」
一方「肉……」
番外「まだ言ってんの?完食した癖にさぁ」
一方「不味くはなかったけどよォ、やっぱ肉がねェと駄目だァ……」
番外「男が何ウジウジしてんのさ、明日に期待しなよ。って百合子ちゃんには無理かぁ」
一方「明日の昼飯は肉にすンぞ」
番外「まぁ、どこで食べるなんて決めてないけね。都合よく見つかるかねぇ」
一方「見つかる見つからないンじゃねェ、見つけるンだ」
番外「はぁ、何か面白い番組はないかなっと。こっちの番組はどんなのかな」
番外「んー、ニュースばっかだ。そうだ、一方通行。お風呂に行かない?露天風呂みたいだよ」
一方「……ァ」
番外「あ?」
一方「俺、どっちに入ればいいンだァ?」 - 411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 22:50:50.28 ID:FBTlX5Bqo
- 番外「……」
一方「……」
一方「……男湯は顔を見られたらアウトだ。じゃあ女湯だな。こン身体でもバスタオル巻けば大丈夫だろ」
番外「堂々と覗き宣言かよ。正面突撃とかありえねえわ」
一方「何とでも言え。第1位足る者、女湯如きに怯む器じゃねェンだよ」
番外「少しは怯めよ。ま、どうでもいいけどさぁ。どうでもよくはないけど」
一方「なら行くか。ちンたらしてる暇ねェからな」
番外「ちょっと待って、着替えの準備しなきゃ。浴衣とかしてみる?ミサカはしたいな」
一方「勝手にしろ」 - 412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 22:53:16.46 ID:FBTlX5Bqo
- テクテクカツカツ......ピタッ
一方「……」ゴクリ
番外「何脱衣所の前で突っ立てるの?早く入ればいいじゃん」
一方「……誰かいるかもしれねェ。ちょっと見てきてくれねェか?」
番外「ばっかじゃねぇの?普通、そこから考えるんじゃないのかにゃーん?」
一方「オマエが脱衣所で誰もいねェのを確認して、それから俺がダッシュで脱いで入る。これで大丈夫だァ」
番外「なんでそこまでミサカが必死にならなきゃいけないのさ。お得意のベクトル操作でできないの?」
一方「オマエ、さっき上位権限を借りてるって言ったよなァ?肝心なところで弄るつもりだろォが。そしたらどォなる?俺が社会的に死ぬのは間違いねェぞ、クソったれ」
番外「あ、その手があったか」
一方「あ、その手があったか。じゃねェよおォォォ!!じゃねェェンだよおォォォォ!!そンなことしたらぶっ殺すからな。覚えてやがれェ!」
番外「ちぇっ、冗談に決まってるじゃん。マジに怒るなって☆」 - 413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 22:54:27.27 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「……中に誰かいるか?」
番外「いんや、誰もいない。籠の中がいくつか埋まってるから、何人かは入ってると思うけど」
一方「よし入っ……ッ!?」サッ
「それじゃ入るぜよ」
「景色が綺麗やって女将はんが言ってたわー」
「上条さんは男湯と女湯を間違えたりはしませんのことよ」
一方「男湯のほうか……危ねェ……」
番外「早くしないとこっちにも誰か来るかもね」
一方「早く入った方がよさそォだな。最悪、湯に浸かっちまえば多分どォにかなる」
一方「……入ンぞ」スッ - 414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 22:56:47.61 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「ふゥ、これで難関はひとまず突破したな。脱ぐか……」スルスルスル......
番外「……」
一方「……ァ?何見てンだ?」
番外「肌、綺麗だなぁって。特に腰骨がエロいです」
一方「誰がエロいだァ?」
番外「ねぇねぇ、触っていいかな?」
一方「あァ?唐突に意味分かンねェこと言ってンじゃねェよ」
番外「最終信号はよく背中洗ってる時に抱きついたりしてるじゃん。ミサカだけ除け者ってズルくね?」
一方「クソガキと一緒にすンじゃねェ。それにアイツが勝手に背中を洗いやがるだけだ」
番外「いいなぁ、ミサカもスベスベの白肌に触りたいなぁ~。女より肌がいいって何さ。しかもケアもしてないんでしょ」
一方「紫外線とか太陽線はチョーカー切ってても反射してるからなァ。逆に言うと、それだけ防げばこンな風になンのか」
番外「紫外線完全カットとか学園都市ならできそうだけどなぁ」
一方「だが紫外線がねぇとビタミン不足になるンだぜ。想像してみろ、オマエが真っ白になったらどォなる」
番外「うげ……気持ち悪っ」
一方「だからバランスなンだよ。黄色人種が白人の真似しても気味が悪いだけだ、ってなァ」 - 415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 22:59:53.51 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「ってことで俺ァ早いこと浸かりたいンだが……」
番外「浸かればいいじゃん」
一方「こっち見ンな。これ以上脱ぐとオマエにモロ見られちまうだろォが」
番外「あぁ、今まで何も言わず脱いでたのはミサカを誘ってたわけじゃないのね」
一方「誰がオマエにケツ振って誘うかっての。ほら、後ろ向け。それか出て行け」
番外「言われなくても向くしぃ」
番外「……なーんてね☆」バッ
番外「あれ?」
一方「」イナイ
番外「速ぇ……そこまで恥ずかしいのかよ」 - 416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:01:24.30 ID:FBTlX5Bqo
- カコーン
一方「ほォ、中々広ェじゃねェか」
番外「まだそんなに人は多くないね」
一方「まずは身体洗うかァ……」
番外「ねえ、黄泉川たちが入ってきたらどうするの?」
一方「あー、他の奴らに紛れば何とかなるンじゃねェ?」
番外「そうだ。ミサカ、シャンプーとか持ってきてないから貸してよ」
一方「ン、ほらよ」
番外「TSUBAKI……これってあなたが使ってたの?芳川や黄泉川が使ってたんだと思ってたけど。最終信号はキャラ物だしさぁ」
一方「元は俺が使うために置いてたンだがよォ、気付いたら使われてた。ンで、こっちがコンディショナーだァ」
番外「いや、ドヤ顔で渡すなよ。あなたが好き好んでこんなのをねェ……」
一方「胸の真ン中でェ思いィながら守るよォってなァ」ワシャワシャ
番外「きめえ」ワシャワシャ - 417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:03:01.97 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「ンじゃ浸かっか」
吹寄「……百合子さんにミサカさん?」
番外「あ、吹寄さんだ。先に入ってたんだね。ミサカたちも一緒していい?」
吹寄「ええ、もちろんだけど……。ココ、バスタオルのまま入ったら駄目なのよ」
一方「……へ?」
一方「いや……木原くンが前に言ってたな。風呂の中にはタオルを入れちゃ駄目なとこもあるって。……ってことァ風呂入れねェじゃねェか」
番外「混浴しかないね。あっひゃひゃひゃひゃひゃ!!第1位が混浴だってさ!訳分かんねえええ!!それともミサカたちの前でその殻を全部脱ぎ捨ててみる?」
吹寄「1位?」
一方「……何でもねェよ。あ、俺らはちょっと話があるんでェ」コソコソ - 418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:05:12.35 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「さてどォする……朝一番に入り直してすぐ上がるかァ?それは無理だ。この旅館に泊まってるのは数クラスとはいえ、人間が多すぎる」
番外「昼に鹿触ったんだから、このまま戻るのも気が引くけどなぁ。ミサカは浸かってから寝るけど」
一方「どォすりゃいいンだ……混浴風呂しかねェってのかァ?」
番外「それしかないよ。まぁ、初日から混浴に入ろうとする奴なんていないと思うし」
一方「いるとしたらアイツらくれェか。ならさっさと入ってさっさと上がるしかねェな」
番外「……入る気になったの?」
一方「それしか方法がねェのならな。だがオマエはついて来るな、これは俺の……ッ!?」
一方「……ちょっと待て、混浴に俺ひとりで入ったら変じゃねェか?三下でも誘えってか?」
番外「まぁおかしいよね。男湯でも女湯でも夜景は見れるらしいし。……ミサカも一緒に来いなんて言わないよね」
一方「よしじゃあ来い」
番外「即決かよ!ちょっとは悩んだりしないわけ!?」 - 419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:07:14.82 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「クラスの奴にバレたら不味いだろォ……。噂って怖いンだよ。オマエなら普段から勝手に風呂ン中入ってくンだろォが。なら大して問題じゃねェ」
「露天じゃーん!」
「黄泉川先生、待ってくださいですぅ」
一方「……ッ!?」サッ
番外「ちょ、何してんの!?」
小萌「吹寄ちゃんにミサカちゃん?」
黄泉川「誰か後ろにいるじゃんか?ん、別に恥ずかしがることないじゃんよ!」
一方「……」ガタガタ
一方(初日早々おわた) - 420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:08:13.34 ID:FBTlX5Bqo
- 吹寄「百合子さん……?」
小萌「なーんだ、百合子ちゃんだったんですかぁ」
黄泉川「えっ、おま――」
一方「」ピュー
番外「あっ!どこ行くのさ!」
黄泉川「」
吹寄「どうしたのかしら?」
小萌「さぁ?」
黄泉川「アイツ……あとでお仕置きするじゃんよ……ジャッジメントじゃん!」
番外(いやいや、これは仕方ないんじゃないか……な?)
姫神「私も。いたのに」 - 421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:11:21.17 ID:FBTlX5Bqo
- カコーン
一方「危なかったぜェ。黄泉川にはバレちまったがそンなことは後だァ……。俺も湯に浸かりてェもンな」
一方「ほォ、濁り湯ってか。こりゃ丁度いいぜ。身体を見られなくて済む。それに檜がいい味出してやがる。しかも屋根付きだァ、文句ねェ」
一方「……おっと、まずはタオルを取ってかけ湯だァ」バシャー
一方「そしてタオルを縁に掛けて、と……一方通行、行くぜ……」チャプ
一方「うォォ……っかァァァ~、いいねェ最っ高だねェ!」ウェーイ
一方「あァ……幸せだなァ……。手拭いを頭に乗せれば100点満点だったかなァ」
一方「…………明日は手拭いも用意すっかァ」
番外「おい、もう浸かってんのかよ!ちょっとは待つって気がないの?ってか寒いわ馬鹿!」ブルブル
一方「あァ、すっかり忘れてたわァ。オマエも来たのかよ」 - 422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:14:39.40 ID:FBTlX5Bqo
- 番外「女湯のほうは人多くなってきたからね。人が多いの苦手だし、あなたがいないとつまんないし。じゃあミサカも入っていい入るね入りますよの三段活用!番外個体ぉ、行っきまーす!」
一方「おィ!湯に浸かる前はかけ湯!そしてタオルを巻いたまま浸かろうとするンじゃねェ!!」
番外「……かけゆ?」
一方「オマエは家の風呂しか入ったことねェから知らねェのか。なら教えてやる」
一方「かけ湯ってのはなァ、お湯に浸かる前に身体に湯をどばっとかけて身を清めるンだ。露天風呂みてェな神聖なトコでいきなり湯に浸かれってかァ?駄目 だァ、全然なっちゃいねェ、そンなの誰だって知ってンぞ?学習装置で習わなかったかァ?科学者の奴らも駄目駄目だァ……」
番外「ミサカ、そんなこと教えて貰ってないよ……?」
一方「ならよかったじゃねェかァ。俺に教わンなかったら、いつか大恥をかくとこだったぞォ?分かったらかけ湯しろ。かけ湯」
番外「こ、こう?」バシャー
一方「バスタオルの上からかけても意味ねェよ。別に見ねェから取って湯をかけやがれ」
番外「……」バシャー
一方「ちゃンとかけたか?」
番外「か、かけたよ」 - 423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:16:40.42 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「なら浸かっていい。タオルは頭に乗せるのがセオリーだが、バスタオルは重ェな……。湯船に入らないくれェでそこの縁に掛けとけ。濡らさねェよォに気をつけろよ。いや、さっきので濡れたか」
番外「……ふぃぃ~」チャプン
一方「……浸かったか?肩まで浸かったか?」
番外「うん、浸かった。身体中にエネルギーが沁みこんでくる感じ」
一方「オマエもやりゃァできンじゃねェか。クソガキならこンな簡単に言うこと聞かねェからよ。……オマエは風呂で泳がねェよな?」
番外「それってそこはかとなくミサカを馬鹿にしてない?ミサカが上位個体より劣ってるのは権限だけだっての」
一方「どっちもどっちじゃねェか?」
一方「そォいや、何でクソガキはあンな風になったンだろォな。管理がし易いようにつっても、体系は重要じゃねェ気がする。大人びたほォがよかったンじゃねェの?超電磁砲の母親みてェになっても困るが」
番外「子供っぽいと逆に扱いづらいよね。感情表現豊かにする必要が分かんないよ」
一方「オマエも大概だけどなァ。天井くンはロリコンだったのかァ……うっわ、キメェわアイツ。ムッツリかよ」 - 424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:18:15.16 ID:FBTlX5Bqo
- 番外「はぁ~……世の中意味分かんないことばっかだね」
一方「世の中にはまだ知らないベクトルがたくさンあンだろォなァ……。運命のベクトルとか奇跡のベクトルとかァ」
番外「まずあなたは感情のベクトルを操作しないとね。あなたこそ感情表現豊かにしないと。あ、でもあんな笑い方はごめんだけど。クカカ☆」
一方「そォだな……感情くれェなら脳内物質を操作すりゃいけるだろうなァ」
番外「冗談で言ったつもりなのにできんのかよ」
一方「感情は沸くが表し方が制御できねェ」
番外「都合よくいかないモンだねぇ」
一方「経験がねェからなァ……。対等な人間が……対等に扱ってくれる奴が、ひとりでもいたら違ったかもしれねェな」
番外「学習装置に頭突っ込んでみる?」
一方「一方通行は一方通行は最高の笑顔でおはようの挨拶をしてみたりィ、ってかァ?それはねェよ」
垣根「お、一方通行じゃねーか。やっぱここにいたんだな。そりゃ無理もねぇか」 - 425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:23:09.48 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「何だァ?メルヘン野郎は女目当てに混浴しにきたのかよ」
垣根「お前にも同じこと言ってやるよ。第1位も堕ちたもんだな。カノジョと混浴か?一方通行は余程クローン好きと見える。ホルモンバランスが狂って欲求不満と聞いたが本当みてぇだ」
一方「……おい、コイツをクローン呼ばわりすンじゃねェ。ついでにその言葉は2度と使うな。檜の染みになりてェのかァ?なら今ここでしてやンよ」
番外「…………」
心理「ごめんなさいね。この人、あなたたちが羨ましいだけなのよ」
垣根「……ったく、コイツがいると調子崩すぜ。悪かったな、お嬢さん。さっきのことは撤回するわ」
一方「なら最初からそォしやがれってンだ、クソが」
番外「ていとくん、だっけ。そっちの人は誰なの?さっきも会ったけどバスガイドさんだよね」
垣根「初対面でいきなりていとくんかよ。こっちは心理定規。同僚だ」
番外「めじゃーはーと?」
一方「資料で見た顔だと思ったらスクールのやつか」 - 426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:26:33.92 ID:FBTlX5Bqo
- 心理「以後お見知りおきを」クスクス
番外「えっ……えっ?こんな人が暗部に?」
垣根「それより、早いこと湯に浸かりてーんだが、いいか?」
一方「勝手にしろ。かけ湯は知ってンだろォなァ」
垣根「は?KA・KE・YU?」
番外「掛け湯ってのはね......」
一方(何偉そうについさっきまで知らなかったことを教えてやがンだァ?俺からすればコイツも充分子供だぜ)
垣根「俺に常識が通用しただと……露天風呂は奥が深いな」
心理「これ、基本馬鹿だから」
番外「さっきので充分知ってるよ」
心理(ふぅん、このふたりの距離単位はっと……) - 427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:31:30.73 ID:FBTlX5Bqo
- 垣根「……っうぉあぁぁぁぁ」チャプン
心理「……いいお湯ね」チャプン
一方「だろ?それにこの眺めだ」
垣根「あぁ……俺が選んだからな」
一方「オマエかよ」
垣根「星が綺麗なんだぜ?知る人ぞ知る隠れ処、ってやつだ」
番外「でも本当にいい眺めだよね。あれってオリオン座でしょ?」
心理「そうよ、そのオリオンのベテルギウスの左下にある大きな光がおおいぬ座のシリウスで、あそこに見えるこいぬ座のプロキオンと合わせて冬の大三角ね」
垣根「詳しいのな」 - 428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:32:42.61 ID:FBTlX5Bqo
- 心理「あら、こういうのは女の子より男の子が詳しいのではなくて?」
垣根「いや、咄嗟にお前の口から出たのが珍しかっただけだ」
一方「メルヘンらしくねェな」
垣根「心配するな。自覚はある」
番外「じゃああれは――」
心理「それはね――」
一方「……ン、流れ星か」
番外「ホントだ……」 - 429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/02/27(日) 23:35:15.96 ID:cg6ILSW30
- 一方さんイケメン過ぎる
- 430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:35:37.08 ID:FBTlX5Bqo
- その夜、幾千もの星屑のシャワーがとある空に降り注いだ。流星群とは比べられない程の星屑が。
星空の下、そこには己の欲望を願う者がいた。
メイドの国に行って軍師になりたい――。とにかくモテたい――。幸せになれたら何でもいい――。成績を上げたい――。出番が欲しい――。
そこには他人の幸せを祈る者がいた。
あの子たちが立派に育って――。この人が馬鹿がまともに――。患者が――。あの人が――。アイツらが――。
そして……ひとりの少女は想う。
(ミサカは――今のままでいいや)
降り注ぐ星屑。無機なそれは雪よりも淡く、どんな光よりも優しかった。それは希望。それは夢。それは。 - 431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:37:28.75 ID:FBTlX5Bqo
-
ふわり。
星屑が消えることはない。それぞれの祈り、願い、想いを受諾するかのように、ひらひらと掌へと舞い落ちる。
それは――――――。
垣根「悪い。それ、未元物質だわ」
一方「おい」
垣根「雰囲気は出たろ?」
一方「このメルヘン野郎が……」
垣根「自覚がねぇとこんなのできねーよ」 - 432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:39:09.70 ID:FBTlX5Bqo
- この時、当の本人である少年も番外個体らも気付いていなかった。あの瞬間、彼はLEVEL5の範疇には納まっていなかったことを。空を無数の光で埋め尽くしたその能力を。
――――神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの。超能力の先にあるものを正しく認識している者からすれば、その言葉を浮かべたかもしれない。
神にも等しい力の片鱗を振るう者と神が住む天界の片鱗を振るう者。自分とは似て非なる力に、かつて垣根帝督は己の能力を理解し、更なる進化を遂げた。しかし、それでもLEVEL6にはなれなかった。
では、あれはLEVEL6だったのだろうか?LEVEL5を越えたあれは――――。
それは誰にも分からない。
垣根「んじゃ、そろそろ上がるわ。お前ら、のぼせんなよ」
心理「私も上がろうかしら」
番外「もう行っちゃうの?」
心理「それでは失礼しますわ」
一方「ならさっさと失せろ」
垣根「そうだ一方通行、あとで卓球しようぜ。ダブルスもいいな、その子と一緒に組めよ」
一方「しねェよ」 - 433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:40:08.72 ID:FBTlX5Bqo
- 番外「それじゃミサカも出るよ。のぼせそうだし」
一方「俺はもうちょっと浸かってるからよォ」
番外「あなたこそのぼせちゃうんじゃない?長風呂なんて滅多にしないじゃん」
一方「今上がったらオマエと一緒に脱衣所に行くことになるじゃねェか。俺に裸見せてェのかァ?俺は見せたくねェ」
番外「そーだったそーだった」
一方「俺ァ裸なンざより酷ェもンを見てきたからなァ。別にオマエの見ても何とも思わねェがよ」
番外「ミサカの身体をそんじょそこらの肉塊と一緒にするなっつーの」
一方「ンじゃ早く上がれェ。俺がのぼせちまうだろォが」
番外「着替えたらロビーで待ってるね」
一方「おォ」 - 434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:41:10.89 ID:FBTlX5Bqo
- 番外「いい湯だったぁ。何だかんだで第1位も楽しんでんじゃん」
番外「浴衣って着たことないけど、これでいいんだよね。一応、アイツの籠にも置いておいたけどさ」
番外「……ん?卓球やってるね。……ていとくん?」
垣根「メルヘンサァァァーーブ!!」ブワッサ
青ピ「まるでピンポン球に翼が生えたかの如く凄まじいスピードや!まさにキューピットの矢!」
土御門「にゃーはっはっは!ただ速いだけじゃ通用しないぜよ!!」バシッ
上条「何!?あの速度を的確に捉え、あまつさえネットインだと!?」
垣根「ぐおおおおおぉぉぉ!!」
姫神「11:9。土御門くんの勝ち」
垣根「畜生、リベンジだ!次はダブルスな。行くぞ心理定規!」
心理「はぁ?何で私が貴方と組まないといけないのよ。私はこの方と組むわ」
上条「へっ?俺と?」
垣根「……もう怒った。もう全員まとめてかかってこいやああああああ!!」ブワッサ
土御門「よし言ったな?流石はスクールだ」スッ
青ピ「男に二言はないで?」スッ
上条「その幻想をぶっ殺す」スッ
姫神「私の。出番ね」スッ
心理「ふふふ」スッ - 435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:43:08.74 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「マジで卓球してやがった……」
番外「あ、浴衣着てくれたんだね」
一方「……気分だァ」
番外「あなたも卓球しに?」
垣根「お、丁度いいところに来たな!ちょっと加勢してくんねぇか?流石に5対1は無理だ!!」
一方「……何だこの光景はァ」
番外「卓球みたいだけど」
一方「俺の知ってる卓球と違う」
一方「……ちっとのぼせちまったからなァ。今日は部屋に戻るわ」
番外「ん。じゃあミサカも戻る。明日はミサカとしようよ」
一方「覚えてたらなァ」カツカツ......
垣根「おい待てアクsあべし!」バシィ
土御門「にゃー!当たったぜよ。頬っぺたは20点だにゃー」
上条「なぁ……これって何のスポーツだ?」
青ピ「卓球や」
心理「ええ、卓球だわ」
姫神「そう。卓球」 - 436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:44:30.78 ID:FBTlX5Bqo
- 一方「おォ?」
番外「布団が敷いてあるね」
一方「旅館の女将さンがしてくれたンだな。こンな大人数なのに親切なこったァ」
番外「……テレビもニュースばっか。あ、映画やってるね」
一方「俺ァ寝るゥ……」
番外「よいしょっと……」
一方「……何やってンだ」
番外「見たまんまだよ。布団くっ付けてるだけ」
一方「だから何でンなことしてンだよ」
番外「別に……気分?」
一方「意味分かンねェ……いいから離せ」
番外「いいじゃんいいじゃん」
一方「離せ」 - 437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:46:00.35 ID:FBTlX5Bqo
- 番外「ミサカに欲情してないなら問題ないでしょ?それともあなたはやっぱりそういうのがあるんだ。ていとくんの言ってた通り、ホルモンバランスがってのは本当だったのかな?へぇ~」
一方「いや、ねェよ!オマエが寝相悪いからですゥ!だから離せェ!」
ギャーギャーヤイノヤイノ
お隣さン
吹寄「隣が騒がしいわね……」
姫神「修学旅行だから。仕方がない」
もう片方のお隣さン
黄泉川・小萌・素甘「かんぱーい!」
小萌「焼酎美味いですー」
黄泉川「いつのまにこんなの買ったじゃん?」
素甘「まぁいいわ。今日は気にしないで飲むわよ」
一方「寝れねェ……」
一方「重ェ……」
番外「すぅ……すぅ……」 - 438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:48:04.05 ID:FBTlX5Bqo
- その頃、学園都市外研究所・京都支部
打ち止め「流れ星綺麗だったね!触ったらすぐ消えちゃったけど、ってミサカはミサカはさっきの不思議現象をMNWにアップロードしてみたり」
冥土帰し「明日は京都でも観光するね?」
打ち止め「わーい!あの人に会えるかな?ってミサカはミサカは両手を広げて聞いてみたり!」
冥土帰し「うーん、運が良かったら、かな?」
第7学区の病院
14510号「ところで、なぜミサカは幽閉されているのですか?とミサカ14510号は10032号をジト目で睨み付けます」
14889号「正直言って、ミサカがこの扱いを受けているのに納得がいきません」
20000号「セロリたんの生肌ハァハァ」
14440号「お前、何言ってるのか分かってる?ねぇ、分かってる?」
18264号「ミサカは関係なくね?」
御坂妹「連帯責任です、とミサカ10032号はあの人について行けない憤りをぶつけます」
10033「八つ当たりかよ」 - 439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:49:50.01 ID:FBTlX5Bqo
- 御坂妹「スネークに中継して貰っているじゃありませんか。それでは不安なのですか?」
14510号「不安しかないないよ……」
14440号「混浴とか聞いてないし。背中くらい洗わせてもいいじゃん……」
10033「一緒に添い寝したいよ……」
20000号「ふざけんなお……」プルプル
18264号「……20000号?」
20000号「ずっと待ち焦がれてたんだろ、こんな展開を!英雄がやってくるまでの場つなぎじゃねえ!主人公が登場するまでの時間稼ぎじゃねえ!他の何者 でもなく!他の何物でもなく!テメエのその手で、たったひとりの男の子を助けてみせるって誓ったんじゃねえのかよ!」
20000号「ずっとずっとヒロインになりたかったんだろ!絵本みてえに映画みてえに、 命を賭けるたったひとりのヒーローに守られる、そんなヒロインになりたかったんだろ!だったらそれは全然終わってねえ!!始まってすらいねえ!!ちっとぐ らい長いプロローグで絶望してんじゃねえよ!!」
20000号「――手を伸ばせば届くんだ。いい加減に始めようぜ、妹達!」
妹達「ッ!?」
14889号「いや、元はといえば全部お前のせいだろ」 - 440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/02/27(日) 23:52:25.43 ID:FBTlX5Bqo
- 一方『重ェよ……寝れねェよ……』
番外『すぴー……』
一方『うゥ……』
番外『むにゅ……』ギュウ
14510号「……ミサカは行きます。どうしても止めたいのならミサカを倒してから行くことですね」
10033号「もちろん、ミサカもです」
18264号「ミサカは睡眠不足のモヤシを笑いに行くだけですからね」
14440号「上位個体だけはずるいです」
20000号「漏れも行くお。抜け駆けは許さねぇ。絶対にだ」
御坂妹「……」
14889号「という訳だ。10032号はどうする?見逃すか、それとも多勢に無勢か……」
御坂妹「……ではミサカも行きます。ミサカはただ、あのバスガイドが気に食わないだけですよ。何あいつ?ちょっと綺麗なだけのガキがあの人に近づくとは許し難い」
14889号「懸命な判断です、とミサカ14889号は10032号に手を差し出します。では行きましょう――いざ京都へ」 - 448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 22:52:12.50 ID:k70/jdCFo
- 朝
一方「」ゲッソリ
番外「おっはよう、第1位。ミサカが起こし……ってあれ?もう起きてるのか」
一方「お、おォ……」
番外「顔色悪いよ。あひゃひゃ!京都が楽しみで寝られなかったのかにゃーん?」
一方「もォいいわ……朝飯食いに行くぞ」
青ピ「おはよーさん。なんや、元気ないなー」
土御門「楽しみで寝られなかったって辺りだぜい?」ニヤニヤ
一方「ンなこたァねェよ」
番外「嘘付いても分かるよ?」
一方「オマエのせいだろォが……」 - 449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 22:54:41.73 ID:k70/jdCFo
- 食後、京都駅
上条「さっきまで山の中と思ったらもう街中だ」
垣根「俺の未元バスに常識は通用しねぇ」
番外「やっぱ飛んでたね。羽生えてたし」
一方「何でもありだなァ……他のバスは普通なンだろ?ソイツらはどォやって集まンだ?」
垣根「いや、他は量産型未元バスだ。昨日言ったろ?変な道具作り出されたりしたって。その応用があれだ」
番外・一方「」
垣根「とは言っても、俺の未元バスは一応ワンオフだからよ。性能は段違いだぜ?削板のはマジ分かんね」
削板「そんなもんは根性だろ?お前のバスもすげーよ、大した根性だ」 - 450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 22:55:35.29 ID:k70/jdCFo
- 垣根「レインボーに光るなんて設計は俺の未元バスにも量産型にもないはずだが……」
削板「根性だ」
番外・一方「……」
削板「……こんじょおおおおおおおおおお!!!」
垣根「うるせぇ」
小萌「では、時間が来たらここに戻ってくるのですよー?」
垣根「もし何かあったらすぐ連絡入れろよ。遅れそうな時とかな」 - 451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 22:57:20.07 ID:k70/jdCFo
- 土御門「それじゃ行くかにゃー」
青ピ「全員揃っとるかー?」
姫神「ここに。いる」
番外「ちゃんとここにいるよ」
一方「最初はどこに行くんだったかぁ?」
上条「えーと、伏見稲荷大社だな。ここから近いし。最初に安全祈願でもして行こうぜ」
JR京都駅→稲荷駅
番外「駅から近いんだね」
土御門「ここからちょっと歩けばすぐだにゃー」
一方「その伏見稲荷大社ってのは何があるんだァ?」
姫神「千本鳥居。稲荷山巡礼もあるけど。時間がかかる。」
番外「うへぇ、時間足りるかな」 - 452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 22:58:52.07 ID:k70/jdCFo
- 上条「時間はあるけどな。山巡りまではできないと思うけど、とりあえず行こうぜ」
青ピ「もうすぐ表参道が見えるで」
番外「でけぇ」
一方「でけェ」
番外「昨日もそうだけど、ミサカたちそれしか言えてなくね?でけぇとかすげぇとか」
一方「だってでけェし」
番外「それもそうだけどさ。あ、写真撮らなきゃ」
一方「写真に入りきるのか?」
番外「下がればなんとか……」
上条「お前らも入らなくていいのか?」
一方「あァ?」
上条「俺が撮ってやるからよ。一緒に写れよ」 - 453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:00:27.04 ID:k70/jdCFo
- 番外「いいの?じゃあお願いするよ。はい、カメラ」
一方「別に俺は――」
一方「……ああもォ、クソったれェ!分ァったよ」
上条「はいチーズ!……ん、よく撮れたじゃねーか」
番外「あひゃひゃ、何この顔!」
一方「だから撮られることに慣れてねェンだよ!どォいう顔すればいいんだよォ」
上条「ははっ、新鮮でいいじゃないか。ほら本堂に行くぞ。お参りしなきゃな」
土御門「で、今から上に登るするわけだが……」
一方「キツそォだな……」
姫神「右回りのほうが。楽だから。左回りは登りがきつい」
一方「じゃあ右回りだな。ってか本当に登るのかよ」
上条「全部回るのはちょっと難しいかもなー。さっき聞いたら、3,4時間はかかるらしいし。千本鳥居を通って、三ツ辻辺りでで降りるか」 - 454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:01:54.18 ID:k70/jdCFo
- 番外「ミサカも千本鳥居ってのだけでいいかな。朝から飛ばしすぎるとダルいし。この人が倒れても困るよ」
一方「倒れねェよ」
青ピ「ホンマに千本あるか数えてみよかな」
上条「やれるもんならな。俺もやってみるか」
番外「うっひゃぁ……トンネルみたいだね。トトロとか出そう」
一方「目の前が真っ赤だァ。コダマとか出ンじゃねェの?」
カタカタカタカタ......
一方「……?」
青ピ「夜に歩いたら怖いなあ。何か出そうやで」
上条「変なこと言うなよ」 - 455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:03:30.17 ID:k70/jdCFo
- 番外「昔の人は赤が好きなのかねぇ」
一方「……ふゥ」
土御門「もう疲れたのかにゃー?」
姫神「杖だと。このペースは辛いかも」
上条「ちょっとペース落とすか?」
一方「いンや、大丈夫だ」
番外「無理しなくていいのにさ。ヒィヒィ喘ぐあなたもいいけど」
一方「いざとなりゃあベクトル操作して駆け上ってやるぜェ」
番外「それ反則だから。能力使ったら演算切っちゃうね」
一方「……チッ、分ァったよ」 - 456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/01(火) 23:03:33.84 ID:VFlEfdOp0
- もちろん姫神は巫女さんの服ですよね?わかr(ry
- 457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:04:23.63 ID:k70/jdCFo
- 一方「ふゥ……ここがゴールかァ?」
上条「いや、ここは奥社だな。願掛けでもしていくか」
番外「がんかけ?」
姫神「願い事を。絵馬に。書いて掛ける」
青ピ「今の季節はどれも受験関係やなー」
番外「何でも願い事していいのかな」
土御門「いいんじゃないかにゃー」
一方「ふゥん……どンな願い事でもねェ……」
上条「じゃあみんなでやるか」 - 458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:06:38.30 ID:k70/jdCFo
- 青ピ「でけたよ」
土御門「じゃあ掛けるにゃー」
姫神「出番が。増えますように」
一方「何て書いたんだ?」
番外「……長生きしたい」ボソッ
一方「……何かすまねェな。悪ィこと聞いちまった」
番外「それと美味しいもの食べたい。食べても太らない体質になりますように釘をガトリングみたいに連射できるようになりますように今より痩せますように服買うお金が欲しい。あと、一方通行が素直に虐められてくれますように。でもMに目覚めませんように」
一方「一瞬でも後ろめたさを感じたのが間違いだったわァ……」
番外「あと裏にもまだあるよ?ほれ」
一方「Oh......びっしり過ぎて読めねェぜ……」 - 459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:07:12.76 ID:k70/jdCFo
- 上条「掛けたかー?」
番外「うん、掛けたよ」
上条「じゃあ行くか。お守りも買わないとな。あと、おもかる石ってのもやってみようぜ」
番外「あなたは何て書いたの?」
一方「大したことじゃねェよ」
番外「じゃあ見てこよーっと」
一方「おィやめろォ!三下たちが先行っちまうだろォがァ!!」 - 460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:08:48.01 ID:k70/jdCFo
- 番外「ちょっと階段がキツくなったね。というか、雰囲気が変わった気がするんだけど……」
土御門「この辺りからは激しいぜよ。大丈夫かにゃー」
一方「ふゥ……この上には何があンだ?」
姫神「熊鷹社と谺ヶ池。休憩する?」
上条「そうだな。何かいい場所ないか?」
土御門「にゃー!見ろ青ピ、わらび餅があるぜよ。甘酒もあるにゃー!」
青ピ「そりゃええなぁ。ちょっと休憩していかへんか?」
一方「すまねェな」
土御門「この先の池には、手を叩いてこだまが返ってきたほうに探し人がいるとか、幸運があるっていうにゃー」
青ピ「そっちのほうに可愛い子がおるってことやな!」
土御門「そういうことだぜい!」
上条「……幸運があればいいな」 - 461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:10:11.75 ID:k70/jdCFo
- 番外「あぁ~……これが甘酒かぁ~暖か暖か」
一方「このわらび餅もうめェな。甘さが控えめじゃねェか……最高だァ」
青ピ「どうしたんや、カミやん?」
土御門「口に合わなかったのかにゃー?」
上条「俺のだけ、きな粉がねぇ……」
・
・
・ - 462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:10:39.57 ID:k70/jdCFo
- 番外「ここで分かれてるね。ミサカたちはどっちに行くのかな?」
青ピ「ボクらはここで帰るさかい、コッチやな」
姫神「あっちに進むと。お山巡りコース」
一方「あっちは先が見えねェな……」
上条「じゃ、俺たちはここで終わりにしますか」
土御門「今度みんなで来る時は最後まで回ろうぜい」
上条「おう!」
番外「ミサカも行っていいの?」
青ピ「当たり前や。友達やからな!」 - 463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:12:06.46 ID:k70/jdCFo
- 番外個体たちがが降りてる最中......
冥土帰し「これは願掛け絵馬だね?」
打ち止め「ミサカもやってみたい、ってミサカはミサカはお願いしてみる」
冥土帰し「そうだね?せっかくだから掛けていこうか」
打ち止め「……ん~?この字はどこかで見たような気がする、ってミサカはミサカは首を傾げてみたり」
『クソガキどもが平和に笑顔で......』
冥土帰し「掛けたかい?」
打ち止め「うん。これでいいよね」
冥土帰し「それじゃ、行こうか」 - 464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:13:55.99 ID:k70/jdCFo
- その頃、京都某所
14440号「やっと着きました」
14510号「結局一晩寝てから出ましたね。これからどうしますか?」
14889号「これからのミサカたちの旅をより安全にするためにもまずは祈願しに行きましょう」
10033号「えぇっと、ここから近いのは……」
20000号「セロリたんレーダーがビンビンだお」
18264号「さっきからそれしか言ってねーじゃねーか。この変態」
御坂妹「はぁ……。いつになったら会えるのやら」
17600号『こちらスネーク。わらび餅マジうめぇ』
垣根「なぁ、あれは何だ?」
心理「どう見ても第3位の軍用クローンね。あの子より幼いから例の計画の子たちかしら」
垣根「こんなところで何してるんだろうな。俺的には右から2番目の子の仕草にグッっと来る」
心理「私に聞かないでよ。この馬鹿」 - 465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:15:43.15 ID:k70/jdCFo
- 上条「次は清水寺だったな。ここから電車でそこそこ先のほうだな」
番外「飛び降り自殺の名所って書いてあったっけ」
一方「いちいち言い方が酷ェな」
姫神「飛び降りて。助かれば。願いが叶う」
土御門「……飛ぶか、大空へ」
青ピ「……せやな」
上条「……俺はやめとくわ。多分死ぬ」
番外「うひゃひゃ、あなたも飛び降りてみたら?」
一方「Dead or aliveってかァ?大層なエクストリームスポーツだな」
姫神「言っておくけど。今は。禁止されてるから」
姫神「因みに。飛び降りたとしても。生存率90%以上」 - 466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:17:07.47 ID:k70/jdCFo
- 青ピ「おっ、電車来たで」
番外「丁度来たね。あれで合ってるの?」
一方「普通、か……あれで合ってるな」
上条「乗るか。各駅停車で合ってるんだよな?途中で特急になったりしないよな?」
一方「しねェよ」
上条「……そうだといいなぁ」 - 467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:18:19.08 ID:k70/jdCFo
- 10033号「着きましたね」
御坂妹「ではちゃっちゃとお参りしましょう」
14440号「行きましょうか。これは何とも大きな鳥居ですね」
打ち止め「でねー、あの人ったら......」
冥土帰し「あの一方通行がねぇ......」
14510号「……あ」
18264号「へっ?」
20000号「セロリたんの残り香がする……お?」
打ち止め「」
妹達「」
妹達「……う、運営様ちーっす!今日はいい天気ですね!!」
冥土帰し「」
ギャー バリバリ
冥土帰し「……まぁ、この子だけ良くて君たちは駄目なんて言えないけどね?」 - 468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:19:31.53 ID:k70/jdCFo
- 京阪伏見稲荷駅→七条駅
土御門「着いたぜよ」
番外「清水寺はどこ?」
上条「ここからちょっと遠回りになるけど、一年坂、二年坂、三年坂、本道と歩いて行きますよ。一年坂までタクシーって手もあるけど、上条さん的に余裕はないのです……」
一方「タクシーなンざ外道だっつーの。他の観光客に失礼だろォが」
番外「普段から思いっきり使ってるくせに」
一方「それとこれは別ですゥ」
上条「上条さんは悲しいです。これが財力の差か……」
青ピ「そろそろ舞妓はんに会えるとええなー」
姫神「巫女さんなら。ここにいるのに」 - 469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:20:15.85 ID:k70/jdCFo
- 土御門「割り勘したらいいんじゃないかにゃー?」
番外「6人も乗れないよ」
上条「2台に分かれて乗るという手もあるけど、運賃が2倍になるしなぁ……」
一方「……そンなに遠いのか?」
上条「意外と」
一方「仕方ねェ、俺が払ってやるからタクシー止めて来い」
番外「きゃーかっこいいー。さっきのことばがうそみたーい」
土御門「ひゅーひゅーおかねもちー」
一方「タクシーくれェでキャーキャー煽ンな」
青ピ「タクシー止めてきたで」 - 470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:21:00.17 ID:k70/jdCFo
- タクシーさん1「どちらまで?」
番外「一年坂までいいかな」
タクシーさん1「はいよ」
一方「入れるところまででいい」
上条「前のタクシーの後に続いてくれませんか?一年坂まで」
タクシーさん2「修学旅行生さんかな?」
青ピ「そうやで」
姫神「前のタクシーが。走り出した」 - 471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:22:19.50 ID:k70/jdCFo
- タクシー1「一年坂ということは、二年坂、三年坂を通って清水寺に行くのかな?」
番外「そうだよ」
タクシー1「地元ではね、二年坂で転ぶと2年で死ぬ。三年坂だと3年で死ぬって言われてるんだよ」
土御門「そんなこともあったにゃー。迷信だろうけど気をつけろよ、一方通行?」
一方「ンなヘマはすっかよ」
番外「あり?土御門さんはコイツのこと知ってたの?」
土御門「仕事仲間だぜい。今は元、だけどにゃー」
一方「そういうこった。なのに未だも何かある度に連絡よこしやがる」
番外「ふぅん」
一方「知ってて何も言わなかったということは、何か指示でもされたのかァ?」
土御門「そんな大した依頼じゃないから平気だぜい。物騒なもんじゃないにゃー」
番外「ま、ミサカはそんなことには興味はないけどね」
タクシーさん1「そろそろ着くよ」 - 472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:22:49.77 ID:k70/jdCFo
- キキー
一方「三下たちも着いたみてェだな」
土御門「何とか着いたみたいだにゃー」
番外「それくらい当たり前でしょ」
土御門「カミやんの不幸体質は半端ないからなぁ……」
青ピ「どうもおおきになー」
姫神「なんという。贅沢」
上条「ありがtグエッ!?」ガッ
番外「言った途端、ドアに挟まれてるし……うわぁ痛そ」
一方「……だっせェ」
土御門「うんうん、いつも通りだぜよ」 - 473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:24:12.71 ID:k70/jdCFo
- 一方「……でェ、どこが一年坂なんだ?」
上条「確かにココなんだが……」
番外「まさか道間違えた?迷子にはなりたくないよ」
姫神「一年坂は。特に坂でもない」
青ピ「そこを出ると二年坂みたいやで?」
土御門「これからだにゃー」
上条「そういえば、土御門もやっぱり京都に強いのか?」
土御門「まぁ、普通の人より知ってるつもりだぜよ?」
番外「あれが二年坂じゃない?ほら」
一方「みてェだなァ」 - 474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:25:35.56 ID:k70/jdCFo
- 青ピ「おおっ?舞妓はんやああああああ!!!って外国人やと!?」
姫神「あれは。多分。海外の観光客?」
上条「美しい……長身金髪美女の舞妓だと……?」ゴクリ
青ピ「これも中々ありやな……」ゴクリ
土御門「ありだぜい……」ゴクリ
番外「ミサカも着てみたいなぁ……」
一方「あンな風にするのに時間かかりそォだなァ」
姫神「舞妓だったら。私も。巫女より舞妓?」 - 475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:27:00.50 ID:k70/jdCFo
- 一方「……うォっと」ガッ
一方「危ねェ、杖が引っ掛かっちまった」
番外「転んだらよかったのに。ミサカ、3年で死ぬか確かめてみたかったなぁ」
一方「滅多なこと言うンじゃねェ!」
上条「まさか本気にしてんのか?」ニヤニヤ
土御門「迷信も時には力を持つぜよ。超能力と似たようなものだにゃー」
一方「だ、だだだだから信じてねェよ!」
青ピ「思いっきり動揺しとるがな」ニヤニヤ
番外「おりゃ!」ドン
一方「うォ!?だから押すなァァ!!!」
番外「ぎゃははは!焦ってやんnぶぎゃ」ドテッ
一方「……前見て歩かねェからだ。ほら立て」
番外「……うっ、うぅぅ」 - 476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:28:02.44 ID:k70/jdCFo
- 一方「どォした、怪我でもしたのか。……血は出てねェな。ストッキングも破れてねェし」
番外「……ミサカ、死んじゃうのかな」
一方「……はァ?何言ってンだ」
番外「ミサカ、3年で死んじゃうのかな」
一方「ハッ、情けねェこと言ってンじゃねェよ……」
上条「いいぜ、迷信なんて幻想はぶっk」
一方「迷信なンざ俺が全部反射してやる。そンなもンでオマエを死なせねェ。だからさっさと立て、番外個体」
番外「えっ……あ、うん」
上条「」イエナカッタ
土御門「こいつは臭いにゃー」
青ピ「なんやこれ、なんやこれ……」
姫神「もうすぐ。清水坂。本道よ」
上条「ま、科学で説明できないことはたくさんあるんだ。土産屋は帰りに見て回るか?」
番外「ミサカ、木刀買いたい。芳川が修学旅行の定番だって言ってたもん」
一方「…………は?」 - 477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:29:16.99 ID:k70/jdCFo
- 一方「疲れたァ……もォ歩けねェ」
上条「おぶってやろうか?」ニヤニヤ
一方「……」カチッ
上条「……冗談だ」
番外「してもらえば?ミサカを公衆の面前でやったこと覚えてるよね。あの時、すっごく恥ずかしかったんだから……」
一方「あン時は仕方が……」
番外「……上条当麻ぁ!今すぐコイツを抱っこしなさい!!お姫様抱っこよ!!!」ビリビリビリ
上条「ひっ!駄目だ、コイツは雷神美琴様のほうじゃないと分かってるのに……ゆ、許せ、一方通行!」
一方「ちょ」 - 478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:29:54.72 ID:k70/jdCFo
- スクッ
上条「……お?意外と軽い」
一方「」ダッコサレータ
番外「ぷっ、ぶっひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!これは最高だわ!!!!あ、写真撮っとこ」パシャパシャ
土御門「カミやん……ついに禁断の世界に……」
青ピ「なんということや……」
姫神「」ガタガタガタ
一方「は、離しやがれえええェェェ!!」ジタジタ
上条「あ、そうか。この右手で能力が使えないのか」
番外「もうそのままにしなよ。それなら疲れないだろうしさ。うけけけ」
一方「三下ァァァァ!!!!」 - 479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:31:05.90 ID:k70/jdCFo
- 一方「…………」
上条「その、すいませんしったあああああ!!!」ドゲザー&ボロボロ
番外「謝ってるんだから許してあげなよ。ミサカは写真撮れたから満足だしさ」
一方「……オマエのせいだろうがァ!」
番外「いや、あなたのせいじゃない?自業自得ってやつね」
青ピ「カミやんも親切のつもりでやったんやろうし、その辺にしたらどうやー?」
一方「親切じゃねェだろ」
土御門「写真を削除しない辺りどうかと思うぜよ……」
姫神「」ポー
番外「あ、姫神さん。還っておいでー」パタパタ - 480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:31:41.61 ID:k70/jdCFo
- 上条「綺麗なところだな。流石、観光客も多いぜ」
青ピ「雅な感じやなー。これが春だったらさぞかし綺麗なこっちゃろ」
一方「奈良が古き時代を伝えるとすると、これは何だろォな。一句詠みてェ」
番外「詠めるの?」
一方「ンや、無理」
番外「ミサカも詠めないけど何かわかるよ。侘び寂びみたいなもんでしょ?」
土御門「侘び寂びが分かるのかにゃー」
番外「何となくだけどね」
姫神「あれが。清水の舞台」
土御門「よし、飛ぶ準備するにゃー」
青ピ「張り切って飛ぼーや」
上条「おいやめろそげぶすんぞ」 - 481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:33:01.74 ID:k70/jdCFo
- 番外「……おぉ~」
一方「悪い眺めじゃねェな。だが手すりがちっとボロいな。スッカスカだァ」
上条「今日は空気が澄んでるな。遠くの街並みまで見えるぜ」
姫神「この景色を見て。飛び降りるのは。バチが当たる」
土御門「あれは京都タワーじゃないか?」
番外「どれ?」
青ピ「ちょっと見えにくいけど、白い塔みたいなのがあるやろ?」
番外「んー、どれだか分からないや……」
土御門「ここに双眼鏡があるぜよ」スッ - 482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:34:28.35 ID:k70/jdCFo
- 番外「あ、見つけた。アレが京都タワーねぇ」
一方「そンなもン持ってきたのかよ」
青ピ「男のロマンや」フヒヒ
上条「お前ら……羨まsけしからん」
土御門「そろそろ行くかにゃー?」
姫神「首振り地蔵。振っていかないと」
一方「チッ……」
一方(はァ……クソガキは元気にしてっかなァ……だりィ)モタレカケル
番外「そー…………わっ!」ドン!
一方「うおっ!?……ァ」ガタッ
ヒュー...... - 483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:36:07.96 ID:k70/jdCFo
- 番外「…………あれ?マジで?」
上条「アイツはどこ行った?トイレか?」
番外「ん、下」ユビサス
上条「下?」
一方「……番外個体ォォォァァ!!!!」キーン
上条「」
番外「ん?」
一方「悪ィが、こっから先は一方通行だァ!進入は禁止ってなァ!?」
上条「お前……何やってんだよ……」
一方「大人しく尻尾巻きつつ泣いて、無様に今すぐそこにデコ擦りつけて謝りやがれェ!!」クワッ
番外「早かったね。別に飛べるんだからいいじゃない」 - 484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:36:52.35 ID:k70/jdCFo
- 土御門「マジで飛び降りたんかにゃー」
一方「飛び降りたンじゃねェ!コイツに落とされたンだよ!」
青ピ「恥ずかしがることやないで?大人しそうな子が実は一番ノリノリなんはよくあることや」
番外「能力あるのにチキンだねー」
上条「ドリフ的な乗りか?分かる分かる」
姫神「押すなよ。絶対に。押すなよ」
一方「されンのは怖ェンだよォ……。オマエ、ギリギリまで補助切ってたろ」
番外「あ、泣いてる?かっわいー」 - 485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:38:09.38 ID:k70/jdCFo
- 番外「木刀木刀~っと。あったあった」
一方「マジで買うのか……」
番外「ミサカはどれにしようかね」
一方「俺の金でなンてモン買いやがるンだ……。安いやつにしやがれ」
番外「買うなって言わないところ優しいよね。おじさん、ミサカにこれちょうだい」
おじさん「これでええんかい?んー、1万円だよ」
一方「おィ、言っててそれかよ。こっちのにしろ」
番外「嫌だね。こっちのほうがカッコいいし、ミサカはこれにするよ」
一方「それ持ってこれから歩くってのかよォ……」
上条「お、終わったか?ってすげぇモン買ったな」
姫神「木刀って。禁止じゃなかった?」
青ピ「どうなんやろね。しおりには書いとらんよ」ペラペラ
番外「いひひひひ……」ニタァ
一方「……ッ!?」ビクッ
土御門「……ご愁傷様だにゃー」 - 486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:39:24.56 ID:k70/jdCFo
- 一方「腹減ったな」
上条「歩きっ放しだからな」
番外「お昼はどうする?」
一方「肉だ。肉!」
青ピ「京都まで来てファミレスっちゅーのはなぁ……」
番外「ココに行こうよ。京都の食材を使ってるんだって!お洒落なお店だよ」ガイドブックペラペラ
土御門「ここなら銀閣から歩いて2,30分ってところかにゃー?」
一方「そンなら次見に行った後に行くか?俺は今からでも構わねェぞ」
上条「休憩がてら軽いもん食ってるし、ちょっと遅めの昼飯になるけどいいよな」 - 487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:40:12.42 ID:k70/jdCFo
- 姫神「ここからは。バスね」
一方「土御門。銀閣は今の時期ならいいもンが見れるつったな。何だ?」
土御門「そうだにゃー。今日はちょっと難しいかもしれないけど、少しは残ってるかもしれないぜよ」
番外「残ってる?どゆこと?」
青ピ「ま、行ってみたらわかるやろなー」
一方「見れるンならいいがよォ」
上条「バス停はっと……」 - 488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:41:39.62 ID:k70/jdCFo
- 番外「なんというか……渋っ」
一方「銀色じゃ……ねェだと……」
姫神「銀閣は。意外と。修学旅行生に敬遠されがち」
青ピ「小学生や中学生には金閣寺のほうが受けは良さそうやからなー」
上条「俺は華やかなのよりも、こういう落ち着いた感じが好きだな」
番外「でも雪が乗ってて綺麗だね。ほら、太陽が反射して銀色みたい」
土御門「銀閣寺の雪景色は最高だからにゃー、金閣寺にも劣らないぜよ。今日は天気が良くてほとんど溶けてるのが残念だぜい」
番外「さっき言ってたことってこのこと?」
一方「まンま雪化粧ってことか」
青ピ「百合子ちゃんも美味いこと言うなぁ」
一方「そンなつもりはねェよ。俺は肉が早く食いてェ」
番外「ホント、肉しか頭にないんだね。ミサカもお腹空いたけどさぁ」 - 489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:42:57.22 ID:k70/jdCFo
- 上条「なぁ、金閣には金箔が貼られているんだろ?銀閣だって銀箔が貼られてたりしなかったのか?」
土御門「何年か前に調べたそうだが、銀箔を貼っていた痕跡は見つからなかったんだにゃー。銀閣寺、正式には慈照寺だが、そもそもそれは室町8代目将軍の足利義政が建てた別荘を死後に寺にしたものなんだぜい?始めからお寺じゃなかったんだにゃー」
土御門「当初は銀が不足しただとか、資金不足だとか言われていたが、始めからそのつもりはなかったみたいだにゃー」
番外「ちょっと待って。将軍様が建てた別荘をなのにお寺って名前が付くの?それっておかしくね?」
土御門「元々は東山山荘って名前だったんだ。そうして義政の死後、お寺として扱うようになったんだぜい。ま、今でも当時のまま残ってるのはこの銀閣とあの東求堂だけなんだが」
姫神「土御門くん。よく知ってるのね」
上条「上条さんにはチンプンカンプンですよ……」
番外「ほぇ~」
一方「おい、今ので分かったのか?」
番外「将軍様の別荘だったってことはね。シルバーハウスかぁ、介護施設みたいだ」
一方「」
一方「……今のMNWにでも保存して帰ったら復習しとけ」
番外「はーい」 - 490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:44:18.30 ID:k70/jdCFo
- テクテクカツカツ......
一方「それで、オマエの言ってた店はどこだ?」
番外「んん~?この辺だと思うんだけどな~」
番外「……あった、ココだよ」
上条「レストラン……?洋食か?」
土御門「最近は京野菜や地元の食材を使った洋食屋も多いんだぜい?」
番外「フレンチ?イタリアンかな?」
青ピ「そーなんや?昨日の晩ご飯みたいなんばっかやないんやな」
姫神「私も。こういうお店は。入ったことがない」
上条「高そうだな……。でも今日はアイツもいないし、上条さんは奮発しちゃいますよ!」
一方「ンじゃ入ンぞ」 - 491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:45:29.58 ID:k70/jdCFo
- 美鈴「京都だなんて何年振りかしら~」
旅掛「結婚する前だったから、10年以上前もだな」
美鈴「あれ、そんなに前だっけ?」
上条・一方「」
美鈴「あ、上条くんにあの時の白いの。こんなところでどうしたの?そっか、もしかして修学旅行ってやつよね!?」
番外「誰?」ヒソヒソ
一方「多分、超電磁砲の母親だァ……」ヒソヒソ
美鈴「やっぱりそうだったのねー」
上条「はは……まぁ。それでこっちの人は?」
美鈴「これ?私の旦那」
旅掛「こんばんは。君が上条くんか」
上条「ど、どうも……」 - 492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:46:33.77 ID:k70/jdCFo
- 旅掛「いつも娘が迷惑をかけてるようで申し訳ない。気の強い子というかなんというか……悪い子じゃないんだけどね」
美鈴「で、どうなの?美琴ちゃんとは何かあった?」
上条「いやそのまぁ……、相変わらず突然ビリビリしてくるかと思ったら急におかしくなるし……」
美鈴「美琴ちゃんも美琴ちゃんねー……。鈍感さんにはとことん攻めなさいって言ってるのに」
旅掛「母さん?それはいったい?」
上条「?」
美鈴「何でもないのよ、何でも」
一方「何のこと言ってンだ?」ヒソヒソ
番外「MNWによればお姉様があの人のこと好きなのを知ってるらしいからね」ヒソヒソ
一方「女って怖ェ……」ヒソヒソ
番外「母親公認ってやつ?」ヒソヒソ - 493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:47:38.03 ID:k70/jdCFo
- 美鈴「そっちの子たちは君の友達?」
土御門「そうだにゃー」
青ピ「よろしゅう頼んます」
姫神「……あ。はい」
美鈴「ふーん……」ジー
姫神「あの。何か」
美鈴「いんや、何でもー」
美鈴(キャー、美琴ちゃん!ライバルは思ってるより多いわよぉ!)
旅掛「それで、君は?私たちの娘とそっくりだ」
旅掛(まさかここで実物を目にするとは思わなかったが、まさかな……)
番外「え……?あの、その」
一方「コイツは俺の親戚だ」
美鈴「本当、美琴ちゃんにそっくりだわー!ね、ね?名前聞いちゃっていいかな?」 - 494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:48:40.81 ID:k70/jdCFo
- 番外「あ……す、鈴科、ミサカです」
美鈴「ミサカちゃんっていうのね!?私たちも御坂っていうのよ、偶然ねぇ」
旅掛「いやー、驚いたよ。世界には似た人間が3人いるというが、本当なんだなぁ」
旅掛(ここは様子見か……?それに、目撃情報と若干一致してないのも気になる)
一方(この男……何か気付いていやがる……?)
上条「美鈴さんたちはどうして京都に?」
美鈴「私たちも君たちと同じ。ちょっと観光に来ただけ」
旅掛「たまに日本に帰らないと色々と言われるんだな。これが」
美鈴「上条くんたちもお昼しに来たんでしょ。コッチのオーダーはまだ来てないし、ご一緒しましょうよ?」
上条「へっ?でもせっかくの夫婦水入らずの邪魔は……」
旅掛「いやいや、君たちからも娘のことを色々と聞きたいしね。どうかな?」 - 495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:49:18.30 ID:k70/jdCFo
- 青ピ「ボクはええでー。こんな美人の奥さんとご一緒できる機会なんか滅多にありまへんで」
美鈴「はっはっは。嬉しいこと言ってくれるじゃない青いの!」バシバシ
土御門「青ピ、旦那様の目の前で言えることじゃないにゃー」
旅掛「わはは!自分の妻がそう思われるのは嫌いじゃないが、生まれるのが20年遅かったな」
姫神「それじゃあ。お邪魔します」
一方「お、おォ……」
番外「あ、ミサカはあなたの横ね」 - 496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:50:25.43 ID:k70/jdCFo
- 番外「どれにしよっかなー。コース料理ってのも面白そうだし」
一方「食べ過ぎたら晩飯が入ンねェぞ。昼飯の時間は過ぎてンだからな」
番外「あ、そうだったね。じゃあミサカは――」
一方「とにかく肉だ。野菜はいらねェ」
番外「コレにしようっと。あなたはコッチのほうがいいんじゃない?」
一方「……はァ!?俺が茄子嫌いなの知ってンだろォが!!」
上条「お前、茄子嫌いだったのか?」
一方「感触が好かねェ。何だあのグジュグジュはよォ?」
土御門「コーヒーばかり飲むと思ったら意外と子供っぽいにゃー」 - 497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:51:08.70 ID:k70/jdCFo
- 番外「だからこの人は無駄に大人っぽいことするんだよ。実は子供なのを誤魔化してんの」
一方「誤魔化してなんかねェよ!コーヒーが好きでおかしいかこのヤロォ!」
美鈴「まーまー、女の子がそんな言葉遣いしちゃ駄目よ。美琴ちゃんにも言ってることだけど」
一方「だから俺は女じゃ――」
ウェイター「こちら、山菜のリゾットになります」
美鈴「あっ、それ私の」
一方「……はァ」
番外「ほらほら、早くミサカの分も注文しないと」
一方「おォ…………はァ」 - 498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:52:32.81 ID:k70/jdCFo
- 上条「――んなことがあったんですよ」
美鈴「へー、あの美琴ちゃんがねー」クスクス
番外「セブンスミストで会ったときもそんな感じだったね」
土御門「そういえば、だいぶ前に舞夏から携帯で送られたものがあるんだぜよ」
青ピ「妹はんから送ってきたやつがどうかしたんか?」
上条「ん、それは何だ?」
土御門「そうだぜい。見てもらったら分かるにゃー」
一方「……見せてみろ」
番外「ミサカも気になる」
旅掛「またあの子が何かしでかしたのか」
土御門「ほれ」っ携帯
番外「……ん、動画?」 - 499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:53:49.60 ID:k70/jdCFo
- 美琴『えぇっとぉ~……あ、コレじゃなくてコッチか』ピッ
「!?」
美琴『う~やっほー!』
番外・一方「」
美琴『らんらんららんらんらーんらんららーん』バシャバシャ
上条「Oh......」
美鈴「美……琴ちゃん?」
旅掛「」
美琴「あ~!やっぱコレ可愛いー!!うふふふあははは」バシャバシャ
土御門「……」ニヤニヤ
青ピ「なんっちゅーもんや」ゴクリ
姫神「」 - 500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:56:03.37 ID:k70/jdCFo
- 美琴『そーっれ!あははきゃはははは』バシャバシャ
「…………」
番外「ぶっっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃhげほげほごっほ!こ、これはひでえぇぇぇ!!!」
一方「ギィヒャハハハハハハ!!!!なンなンですかァ、これはァ!!最っ高にやべェもン見せてくれたじゃねェかよォ!!!」
上条「ちょビリビリ何やってんだよ腹筋殺しなんて卑怯ですのよあはははははは!!!」
土御門「な、凄いぜよ?」
青ピ「こんなもんをボクらに隠してたんかいな!?」
姫神「今のままじゃ。私は。勝てない」
美鈴「あはははは!美琴ちゃん、まだそんなの着てたのね。あははは!!」
旅掛「これが世界に足りないものだったのか、しばらくは酒のツテには困らんな!」
土御門(これを海原に見せたらどうなるのかにゃー……) - 501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:57:14.24 ID:k70/jdCFo
- 美鈴「……で、これは美琴ちゃんは知ってるの?」フフフ
土御門「見られてたことは知らないみたいだにゃー。あの時は人も少なかったみたいだぜい」
一方「ぷくくっ……」
番外「笑い過ぎだって……うひゃひゃひゃ」
青ピ「それでその手に持ってるのは何でっしゃろ?」
美鈴「ちょっと美琴ちゃんにお電話をねー♪」
姫神「これは。鬼畜」
旅掛「あんな美琴は久しぶりに見たなぁ。10年振りだ……」 - 502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/01(火) 23:59:31.31 ID:k70/jdCFo
- 美鈴「あーもしもーし、美琴ちゃん?今時間ある~?」
美琴『え?急に何よ。今は昼休みだし、忙しくはないけど』
美鈴「あの水着可愛いわね。ねぇねぇ?どこで買ったの?」
美琴『へっ?水着?いつのことよ。今何月だと思ってるの?』
美鈴「あ、ちょっと待ってね~」
美鈴「ねぇ、金髪の。これっていつの?」
土御門「ちょっと待ってくださいにゃー。……受信日は7月の2――」
美鈴「はいはーい、7月の終わりくらい。思い当たるでしょ?なんかスタジオみたいなトコだったけど」
美琴『はい?』 - 503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/02(水) 00:01:47.56 ID:gs4DIXnfo
- 美鈴「だからさ、ひとりで可愛い水着着て楽しそうにしてたじゃない」
美琴『……はい?』
美鈴「今ね、上条くんとお昼ご飯してるんだけど。その上条くんの友達の妹さんが、デパートのモニターに映った、楽しそうにしてる美琴ちゃんを見たそうよ」
美琴『モニターって……』
美鈴「んで、丁度それを見せてもらったとこ」
美琴『……』
美鈴「覚えてるわよね?美琴ちゃん、記憶力は凄いしそr」
美琴『ちょ、ちょっとあの馬鹿に代わりなさい!!!』
アッヒャヒャヒャヒャヒャー! クカキカクケキキカカカー! ムスメノフコウデサケガウマァーイ!!
美琴『ちょ、その声!?馬鹿父にアイツらまでいるんでしょ!!!』
美鈴「あちゃ~、バレちゃったか。んじゃバイバーイ♪」
美琴「ちょっと待t」 ピッ
上条「切っちゃっていいんすか……?」
美鈴「いいのいいの。多分、そっちにももうすぐ掛かってくると思うわよん♪あ、あとでその動画私にもくれない?」
一方「なんつー親だ……」
番外「お姉様……」 - 504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/02(水) 00:03:34.25 ID:gs4DIXnfo
- その頃
冥土帰し「それで、ついて来たというんだね?」
御坂妹「はい、その解釈で間違いありません、とミサカは正直に言います。ですが、病院は10039号、13577号、19090号がいるので問題はありません、とミサカは加えて他力本願してみました」
冥土帰し「まぁ、来てしまったのは仕方がないね?」
20000号「うっひょおお!これで堂々とセロリたんをなめなめできるお」
14440号「それは絶対にねーよ」
14510号「そ、それで、一方通行はどうなっているのですか……?」
14889号「スネークによると、どうやら先ほどの鳥居で行き違いにあったようだ」
10033号「会わなくてよかったのか会えなくて残念なのか」
18264号「あんな女装野郎、会えなくてよかったに決まってます。こっちが恥ずかしいし」 - 505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/02(水) 00:05:20.26 ID:gs4DIXnfo
- 打ち止め「って、なんでどーして自然な感じであなたたちがミサカと一緒に観光してるの!ってミサカはミサカは憤慨してみたり!」
14440号「カエル先生が許してくれたのでいいのです、とミサカはシラを切ります」
10033号「スネーク、一方通行の現在地はどこですか?」
17600号『銀閣寺近くのレストランだ。今共有する』
14510号「よかった……元気そうで何よりです」
18264号「食べているのは肉料理?洋食でしょうか?」
20000号「漏れも食べてもらいたいお」
14889号「黙れ変態。ところで、同席しているのはお姉様のお母様では?お姉様に関するバンクで見覚えがあります」
御坂妹「MNWに接続、検索。検索終了。あの女性はお姉様のお母様で一致しました。あの人もいますね」 - 506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/02(水) 00:06:28.68 ID:gs4DIXnfo
- 打ち止め「ミサカにも共有してー!ってミサカはミサカはあの人を見たい、って共有を要請してみたり!」
御坂妹「これはミサカたちがミサカたちの為にここまで来た最大目的なのでひとりだけ抜け駆けした上位個体には断固拒否します、とミサカは両腕をバッテンにクロスします」
打ち止め「うぅ~~!!」グゥ
打ち止め「…………」
14510号「これは空腹を示す生理現象ですね、とミサカ14510号は冷静に分析します」
打ち止め「お腹なんて減ってないもん!ってミサカはミ」グゥグゥ
10033号「今度は2回鳴りました、とミサカ10033号は回数を挙げてみます」
14440号「確か、お腹を鳴らす生理現象は一般に羞恥とされていたはずです、とミサカは14440号は雑誌の情報をここぞとばかりに引き出します」
18264号「ということは、今上位個体は恥ずかしいのですか?とミサカ18264号は問いかけます」
20000号「漏れも早くセロリたんを食べないと餓死するお」 - 507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/02(水) 00:07:58.08 ID:gs4DIXnfo
- 打ち止め「うぅ~~……」
冥土帰し「確かに、人前でお腹を鳴らすのは恥ずかしいことだね?」
冥土帰し「――ただ、好意を持つ異性の前で鳴ってしまったとき、それは意外と好印象だったりするよ?」
御坂妹「つまりそれは、ドジッ娘アピールというものでしょうか、とミサカは真剣に問いかけます」
14440号「ということは、女の子が一生懸命に作った手作りボロボロクッキーと通じる部分があります、とミサカ14440号は確認を取りますが」
冥土帰し「あ~……それはそうだが……そこまで我慢するほどのことなのかい?」
妹達「はい」キッパリ
打ち止め「ミサカはお腹が減って我慢できないかもって……」
冥土帰し「とりあえず、だ。僕らも昼食にしないとね?昼ご飯を食べて貰わないと学園都市に戻って貰うよ?」
冥土帰し(はぁ……手持ちで足りるのかな?)
冥土帰し(あの少年が言ってることが分かる気がするよ……不幸だ) - 508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/02(水) 00:10:22.66 ID:gs4DIXnfo
- 上条「思わず電源を切ってしまった。後悔はしていない。反省はしている」
土御門「すみませんにゃー。食事代まで払っていただいて」
旅掛「はは、いいんだ。面白いものを見せてもらった礼だよ」
一方「肉うめェ……生き返ったぜ」
番外「美味しかったね」
17600号「お腹が空きました。ミサカもあのお店に入ってみましょうか……」グゥ
17600号「……ミサカだってカロリーメイトばかりなのは嫌です。潜伏ばかりとはいえ、美味しいものが食べたいです、とミサカは意を決意します」 - 509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/02(水) 00:12:33.56 ID:gs4DIXnfo
- その頃、学園都市 某ファミレス
美琴「アイツ……全然出ない。まさか切りやがったわね」
佐天「どうしたんです、御坂さん?」
白井「またあの原始人ですの?お姉様、未だ何かとあの殿方に付き纏ってはいませんか?いえ、以前よりも増し増しですの」
美琴「付き纏ってなんかいないわよ!つーかアイツはどこで何してんのよ」
初春「そりゃあ、学園都市にいるんじゃないですか?」
美琴「……うちの母親と一緒にお昼ご飯食べてた」プルプル
白井「」ズーン
佐天「なん……だと……」 - 510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/02(水) 00:13:15.30 ID:gs4DIXnfo
- 初春「そ、それって……あんなことやこんなことががががが」
白井「も、ももももうそんなレベルまで進行していたんですのおおおおお!?」
美琴「どんなレベルよ!それに母が来てるなんて知らないし!!」
美琴(それよりアレを見られた!?なんで?どうして?)
ピロリン♪
佐天「御坂さん、着信入ってますよ?」
美琴「メール?母からだわ。……動画?」ピッ
美琴『う~やっほー!』
「!?」
美琴「…………」
美琴「……み、見られてたあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
美琴『そーれやっちゃうぞー♪』パシャパシャ - 511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage][saga]:2011/03/02(水) 00:18:53.44 ID:gs4DIXnfo
- 今日はこれにて終わりです。今日卒業を迎えた人はおめでとうございました
御坂夫妻を出そうとしたらこうなった。後悔はしていない。
次は金曜日くらいに投下します。お疲れ様でした。ではでは - 512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/03/02(水) 00:20:44.93 ID:cTYluEqv0
- 乙
御坂夫婦のところはよかったよ
2013年6月10日月曜日
番外個体「学校に行ってみたいなぁ……」 冥土帰し「よし任せろ」 1
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