2013年6月4日火曜日

フレンダ「」

 
 ※未完決
 
11 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:09:00.04 ID:YKdcQZc0
こんにちは。はじめまして。
SS初心者による[田島「チ○コ破裂するっ!」]スレにようこそ。

フレンダ(嫁)と御坂さん(嫁)が仲良くなったりしないかな、みたいな
欲望と妄想のかぎりを詰め込んだほのぼのSSの予定です。
笑えはしませんがそんなにシリアスになることもありません(多分)
超台本形式。

・キャラ・設定崩壊注意
・百合(ほんのり)注意
・わりとパラレル。時系列は大戦後(多分)
21 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:10:02.89 ID:YKdcQZc0

フレンダ「暇だなー」トコトコ

フレンダ「絹旗と滝壺は映画見にいっちゃったし」トコトコ

フレンダ「結局C級映画はお金の無駄なわけよ」トコトコ

フレンダ「UFOキャッチャー十六回分」トコトコ

フレンダ「サバ缶だと……、まぁいいや」トコトコ

フレンダ「麦野も忙しいわけよ」トコトコ

フレンダ「浜面は知らない」トコトコ

フレンダ「あ、ゲーセン発見」
3 :1 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:11:01.02 ID:YKdcQZc0
ウィーン(自動ドア)

フレンダ「あたり一面クリスマスゲコ太」キョロキョロ

フレンダ「結局そろそろクリスマスってわけよ」

フレンダ「クリスマスはお仕事なんだろうけど」

フレンダ「どうせ一緒にすごす相手もいないわけよ」

フレンダ「リア充爆発!」

フレンダ「はぁ」トボトボ

フレンダ「麦野と熱い一夜を!」

フレンダ「はぁ」トボトボ


「あー!!もう!なんで落ちないのよこれ!!!」ビリビリ
「御坂さん落ち着いてっ」
「もう三千円も使っちゃってますよぉ」
「電撃はお止しになって!」
41 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:11:36.63 ID:YKdcQZc0
フレンダ「中坊が騒いでる」

フレンダ「三千円出したらもっといいもの変えるっつーの」

フレンダ「高級サバ缶が六個。普段のが三十個」

フレンダ「結局あの制服って常磐台かぁ。金持ってるわねー」

フレンダ「ていうかあれ落とせないって下手すぎるわけよ」

フレンダ「お、隣の台に同じのあんじゃん」

フレンダ「あの常盤台につき合ってる三人がかわいそうなわけよ」トコトコ


「もうやめましょうよー」
「ぬいぐるみもさっきから全く動いてませんの……」
「買った方が早いですって」
「トナカイ仕様のゲコ太はプライズ限定なのよ!!そして期間限定!
 これを逃したらもう手に入らないんだから!!……って」
51 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:12:02.86 ID:YKdcQZc0
フレンダ「……」ウィーンガシャンガシャン ガシッ

フレンダ「……」ウィーンウィーン ボト


「あ!すごいですよあの人!」


ピロリロリン! ヤッタネ!


「「おー」」パチパチパチ

フレンダ「よいしょ」ゴソゴソ
6 :1 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:12:30.07 ID:YKdcQZc0
フレンダ「はい、あげる」

「え?え?」
「あ、やったじゃないですか!」
「太っ腹ですの」

フレンダ「お金はいいわよ、取ってみたかっただけだから」

「え?ちょっと」
「よかったですね御坂さん!」
「やっと帰れますねー」ホッ


美琴「いや、あんた」

フレンダ「…………え?」

美琴「あの時の」ビリ

フレンダ「………………」


フレンダ「」
7 :1 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:12:56.02 ID:YKdcQZc0
黒子「ちょ!どうしたんですのお姉様!?」

美琴「離しなさい黒子!」ビリビリ

佐天「お知り合いなんですか!?」

初春「ここで喧嘩はまずいですって!!」

フレンダ「あわわわわ」

美琴「なんであんたがここに!!」ビリビリビリビリ

フレンダ「結局多分人違いってわけよ!」

美琴「んなわけあるか!!」ビリビリビリビリビリビリビリビリ

フレンダ「ワタシニホンゴワカリマセン!!」

美琴「っのお!!!」ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ


「何してるじゃんそこの学生!」


一同「!!!!!」
8 :1 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:13:58.30 ID:YKdcQZc0
~裏路地~

美琴「……はぁっはぁ」

佐天「あー……逃げ切れた……かな?」

初春「疲れましたー」グテー

黒子「初春は体力不足ですの」

初春「カバンにパソコン入ってるんですよぉ」グテー

フレンダ(どうしよう)

黒子「逃げたはいいけど学校バレてたらちょっとまずいですわね……」

美琴「……ごめん」

フレンダ(つい一緒に逃げちゃったわけよ)

佐天「大丈夫ですよ!このひとが煙幕はってくれましたし!」

フレンダ(うぅ、いつもの癖で……)


美琴「ねえ」
9 :1 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:14:33.23 ID:YKdcQZc0
黒子「なんですの?お姉様」

美琴「ごめん、この金髪残して先帰っててくれない?」

フレンダ「……」ビクッ

佐天「それはいいですけど……」

美琴「今日は散々つき合わせちゃってごめんね、今度埋め合わせするから」

黒子「門限までには帰ってきてくださいな。ほら帰りますわよ初春!」

初春「ふあぁい」グテー
10 :1 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:15:36.53 ID:YKdcQZc0
美琴「……で、」

フレンダ「……はい」

美琴「フレンダとか言ったっけ?」

フレンダ「……はい」

美琴「また私に用……ってわけじゃなさそうだけど」

フレンダ「……はい」

美琴「えっと……うーん……」

フレンダ「……はい?」

美琴「……あれ?」

フレンダ「……」

美琴「まぁ、別に」


美琴「今更あんたと戦う理由はない……わね」
11 :1 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:16:21.16 ID:YKdcQZc0

美琴「あの子たち(妹達)はみんな大丈夫だし」

美琴「一方通行のことも……打ち止めと番外個体は幸せそうだし」

美琴「うん、ごめん、引き止めて」

フレンダ(助かった)ホッ

美琴「あ」

フレンダ「え?」

美琴「もらっていいの? ゲコ太」

フレンダ「そのつもりで取ったんだし……」

美琴「ありがとう、えっと……」


美琴「ゲコ太好き……だったりする?」
12 :1 ◆DJHEJYXt82 [sage]:2010/12/23(木) 13:18:04.35 ID:YKdcQZc0
今日はここまでとさせて頂きます。

1回につき10スレ程度のペースで不定期だらだら投下していく予定です。
お見苦しい点も多々あると思いますが、
その際は指摘などを頂けたら幸いでございます。



それでは。
13 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/12/23(木) 13:20:04.23 ID:Oo7fj3ko
こりゃ期待せざるをえない
 
26 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 11:49:39.63 ID:NxNYvTY0
フレンダ「……ピョン子の方が好きかな」

美琴「え?」

フレンダ「うん、ゲコ太も好きだけどね、どっちかっていうとピョン子なわけよ」

美琴「!!! ピョン子っていったら、今向こうのクレープ屋の景品でっ」

フレンダ「うそ!もう出たのそれ!? 限定版のやつ!」

美琴「確か今日からだったかな、うん、多分そう!」

フレンダ「やっば早く行かなきゃ! 結局ハロウィンの時のケロヨンストラップ手に入らなかったし!」

美琴「それ2つ持ってるわよ?」

フレンダ「うそ!?」

美琴「あげるわよ、このゲコ太のお礼!」

フレンダ「ありがとー!」ダキッ

美琴「っ! ちょっとっ」


美琴・フレンダ「あははっ」
27 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 11:50:09.22 ID:NxNYvTY0
美琴「おっかしいわね、あんなに敵同士だったのに」

フレンダ「結局ゲコ太グッズ好きに悪い奴はいないかもしれないわけよ」

美琴「なにそれー はは。でも、このグッズ好きな人初めて見た」

フレンダ「え? そうなの?」

美琴「うん、友達にも子供っぽいっていわれる」

フレンダ「こっちはみんな割と好きだけどなぁ」

美琴「……みんなって、あの?」

フレンダ「えぇっと……、うん」

美琴「……そうだ、クレープ屋行かない?」

フレンダ「! 行く行く!」
28 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 11:51:11.79 ID:NxNYvTY0
~公園のベンチ~

フレンダ「……」パクパク

美琴「……」パクパク

フレンダ「何味だっけそれ」

美琴「イチゴ。そっちは?」

フレンダ「サバ」

美琴「……」

フレンダ「おいしいわよ」

美琴「……そういえば名前教えてなかったわね」

フレンダ「御坂美琴でしょ? 超電磁砲の」

美琴「知ってたの?」

フレンダ「麦野……えーっと、うちのリーダーが言ってたわけよ」
29 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 11:52:27.17 ID:NxNYvTY0
美琴「麦野……沈利、だっけ? 第四位よね。私と戦った」

フレンダ「うん」

美琴「強かったなぁ、あいつ」

フレンダ「当然! 実は能力無しでも超強いわけよ、麦野は」

美琴「わかるわかる、蹴りで吹っ飛ばされたわ」

フレンダ「その上超美人!」

美琴「確かにねー。キレた顔めっちゃ怖かったけど」

フレンダ「レベル5で強くて頭よくて美人でおっぱい大きくていい匂いがして」

美琴「え?うん」

フレンダ「だけどかわいいところもあるわけよ! 寝顔とかー、あ! 寝る時ね、麦野、」

美琴「えーっと」

フレンダ「……喋りすぎたわ」

美琴(黒子思い出した)
30 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 11:53:02.20 ID:NxNYvTY0
美琴「おいしかったぁ」

フレンダ「サバもなかなかいけたでしょ」

美琴「ノーコメント」

フレンダ「……限定サンタピョン子も手に入れたし、超満足ってわけよ」

美琴「クリスマス……かぁ」

フレンダ「予定とかあるわけ?」

美琴「友達とパーティしようかなーって」

フレンダ「さっきの子たち?」

美琴「そうそう。あんた……フレンダさんは?」

フレンダ「フレンダでいいわよ。私は多分仕事ー。その後疲れてなきゃみんなで宅飲みになるのかなぁ」

美琴「仕事……」

フレンダ「うん、仕事。……学校じゃなくてね」
31 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 11:53:37.67 ID:NxNYvTY0
美琴「彼氏とか、いたりしないの?」

フレンダ「いないいない。えーっと、御坂はー?」

美琴「……いないわよっそんなの」

フレンダ「好きな人はいるんだ?」

美琴「は!?えっと、何、何でっっ」

フレンダ「わかりやすーい」

美琴「別にっあいつは……そのっ」

フレンダ(なんだか麦野と反応似てるなぁ)

美琴「……っフレンダはどうなのよ」

フレンダ「麦野と私の間には色んな障害があるわけよ、残念なことに」

美琴「え? それ冗談?」

フレンダ「え?」

美琴「……何でもないわ」
32 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 11:54:27.40 ID:NxNYvTY0
~帰り道~

フレンダ「そうだ御坂、メアド教えてよ」

美琴「ん、いいわよ。あ、私の赤外線ここ」

ピロリロリン

フレンダ「おっけー」

美琴「今度ハロウィンケロヨン持ってくるから」

フレンダ「ありがと!」

美琴「じゃあまた今度、今度は私の友達も連れてきていい?」

フレンダ「うん、またねーっ」



フレンダ「……」

フレンダ「まさか超電磁砲と友達になるとは思いもよらなかったってわけよ」

フレンダ「久しぶりに一般人と話したなぁ」

フレンダ「たまにはこういうのも悪くないってわけよ」トコトコ
33 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 11:55:24.25 ID:NxNYvTY0
~常盤台女子寮~

美琴「~♪」

黒子「ご機嫌ですわね、お姉様」

美琴「ゲコ太仲間が出来たー♪ えへへー」

黒子「……、先ほどの?」

美琴「そう! あ、さっきはごめんね」

黒子「何も気にしてませんわ、ここの所非番も多いですし、また遊びに行きましょう?」

美琴「そうそう、ね、さっきの人フレンダって言うんだけど、次誘っていい?」

黒子「ええ、ですが先ほどまであんなに仲悪そうでしたのに(お姉様が一方的に)」

美琴「いや、うん、あれは私の誤解っていうかなんていうか、あはは……」
34 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 11:55:53.50 ID:NxNYvTY0
黒子「あらそうでしたの。あの方のお陰でアンチスキルから逃げ切れたことですし、感謝いたしませんとね」

美琴「……反省してるわ」

黒子「それにしても学園都市で外国の方は珍しいですわね、類人猿と一緒にいたシスターさんくらいしか記憶にありませんの」

美琴「そういえばそうね」

黒子「西洋人が煙幕……忍者に憧れているのでしょうか」

美琴「……どうかな。あ、シャワー先使うわね」

黒子「ぜひ黒子もご一緒にっっ あべしっ」ドコッ
35 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 11:56:34.14 ID:NxNYvTY0
ザアアァ(シャワー)


美琴「仕事……ねぇ」

美琴「悪いこと……してるのよね」

美琴「ああやって話してたら、そうは見えないんだけどなぁ」



「命を摘むまさにその瞬間、私は相手の運命を支配した気になれるの」
「結局、コイツは私に殺されるために生まれてきたんだってね」



美琴「……うぅん」

美琴「考えても、しょうがないか……な」
 
47 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/25(クリスマス) 11:26:46.62 ID:g1BvPPI0
~『アイテム』隠れ家の一つ~


フレンダ「ただいまー」

絹旗「おかえりなさい」

滝壺「おかえりフレンダ」

フレンダ「麦野は? ついでに浜面は?」

滝壺「むぎのはシャワー。はまづらはコンビニに夜ごはん調達」

フレンダ「結局あんまりお腹すいてないんだよなー」


麦野「あぁ、帰ってたんだフレンダ」ホカホカ

フレンダ「湯上がり麦野ー」ダキッ

麦野「ちょ!こらっ」

フレンダ「へへーあったかーい」ギュウギュウ

麦野 「……」イラッ

フレ ンダ「」
48 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/25(クリスマス) 11:27:29.38 ID:g1BvPPI0
~とある寝室~

絹旗「もう寝ましょうよ」

フレンダ「まだ!この面クリアしてから!」

絹旗「もう良い子の寝る時間超越しちゃってるじゃないですかぁ」

フレンダ「暗部じゃーんっ悪い子じゃーんっ」バタバタ

絹旗「まったく超しょうがないですねー……ふぁあ」

フレンダ「きのこ使っとく?たくさんあるし」

絹旗「プロペラ使った方が超楽じゃないですか」

フレンダ「えー。もったいない訳よ」

絹旗「早く終わらせて超寝たいんです」

フレンダ「だめー」
49 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/25(クリスマス) 11:28:02.28 ID:g1BvPPI0
ピコピコ ピコピコ

絹旗「今日は超機嫌よくないですか?フレンダ」

フレンダ「そう? あ、そこフラワーある」

絹旗「あ、その携帯につけてるやつ、ピョン子ですか」

フレンダ「そう。限定の。かわいいでしょ」

絹旗「どちらかと言うと超きぐるまー派なんです。この土管入れますね」

フレンダ「ねぇ絹旗」

絹旗「はい? 超コイン取りにくいですねここ」

フレンダ「暗部じゃなくてさぁ、一般人に友達とかいる?」

絹旗「超昔はいましたね」

フレンダ「結局今はいないってこと?」
50 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/25(クリスマス) 11:28:37.32 ID:g1BvPPI0
ピコピコ ピコピコ

絹旗「そうですね。学校の話とかされても、超わかりませんし」

フレンダ「そうだね」

絹旗「小学生は超モルモット育ててるんですって。学校で」

絹旗「モルモットは何の実験に使うんですか? って聞いたら超引かれました」

フレンダ「私も三食サバ缶って言ったら引かれたことある訳よ」

絹旗「それとこれとは超違います。ぶっとばしますよ」

フレンダ「ごめん。それで? うわ、ノコノコうぜー」

絹旗「住む世界が超違うんですよね。疎遠になりました。それパタパタじゃないですか?」

フレンダ「結局、そういうことになる訳ね」

絹旗「そうです。あ、超クリアしましたね」
51 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/25(クリスマス) 11:29:37.57 ID:g1BvPPI0
フレンダ「次いこ!次」

絹旗「浜面とやってくださいよ。リビングの方がテレビ大きいじゃないですか」

フレンダ「あいつ無駄に上手くてムカつくのよーっ。ねーあと一面!」

絹旗「もう寝ますよ! 超消灯しますよ! これ以上うるさいとwiiリモコン叩き割ますよ!」

フレンダ「まだ眠くない訳よ、リビング行くね。おやすみ」

絹旗「はい、超おやすみなさい」
52 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/25(クリスマス) 11:30:39.38 ID:g1BvPPI0
~リビング~

浜面「おう」

フレンダ「まだ起きてたんだ」

浜面「一面フローリングとか固くて眠れねぇよ。せめて座布団くれよ」

フレンダ「結局残念ながらそんなものはない訳よ」

浜面「これで腰痛めたら運転もできねぇぞ。事故る」

フレンダ「滝壺に怪我させる気?」

浜面「……つーかここ寒い。風邪引く」ブルッ

フレンダ「ロシアの方が寒かったんじゃないの?」

浜面「滝壺が暖かかったからなー」ホクホク

フレンダ「きもい」

浜面「……」
53 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/25(クリスマス) 11:31:14.12 ID:g1BvPPI0
フレンダ「……普通の学生にさ、今メール送ったら迷惑だよね」

浜面「夜中の2時はちょっとな」

フレンダ「そうだよね」

浜面「お前って交流広いんだな」

フレンダ「は?」

浜面「真面目に学校行ってるような奴と付き合いあるんだな。なんかすげぇ」

フレンダ「……まぁね。おやすみ」

浜面「おぅ、おやすみ」

ガチャン
54 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/25(クリスマス) 11:31:49.93 ID:g1BvPPI0
ガチャ

フレンダ「はい」ヒュッ

浜面「うおっ」ボスッ

浜面「……ぬいぐるみ?」

フレンダ「枕。貸してあげる。無いよりマシでしょ」

浜面「ありがとな、フレンダ」

フレンダ「ん」

ガチャン


フレンダ「最後に学校行ったのいつだったっけな」

フレンダ「……」

フレンダ「絹旗は寝顔が一番かわいい訳よ」

フレンダ「おやすみ絹旗ー」
 
 
61 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/26(日) 11:14:58.43 ID:Bj3TD7s0
ピーチュンチュン

フレンダ「ふあぁ。今何時ー?」

絹旗「すぅすぅ」

フレンダ「んー。十時かぁ。……あ、メールきてる」

************************
to : フレンダ
sub : おはよう

御坂でーす(^▽^)/
起きてる??

予定空いてる日教えてほしいなーと思って
メールしました

とりあえず今週の土日、私たちは空いてまーす(´ー`)

************************
62 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/26(日) 11:15:59.83 ID:Bj3TD7s0
~リビング~

フレンダ「麦野ー」

麦野「ん? やっと起きたんだ」

フレンダ「明後日仕事とかあったりする?」

麦野「今のところは予定ないわよ。なんかあるわけ?」

フレンダ「んー、まぁね。ありがと」メルメル

************************
to : 御坂美琴
sub : Re:おはよう

おはよー。寝てた笑

土曜日があいてるよーv
ケロヨン楽しみにしてる訳よ!

************************

フレンダ「送信っと」
63 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/26(日) 11:16:41.72 ID:Bj3TD7s0
フレンダ「朝ご飯と滝壺は? ついでに浜面は?」

麦野「朝食は食べに行ったわ。今帰ってきたのよ」

フレンダ「ひどい! 起こしてくれたっていいじゃん!」

麦野「起きなかったっつーの。絹旗もお前も。どうせ遅くまでゲームやってたんだろ」

フレンダ「……いつものサバ缶でいいや。あ、滝壺たちは? デート?」

麦野「お前の墓の撤去」

フレンダ「あー」
64 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/26(日) 11:19:08.42 ID:Bj3TD7s0
麦野「……墓参り中にあんたが後ろから抱きついてきてから1ヶ月以上経つのね」

フレンダ「涙目で半狂乱になってる麦野すごく可愛かった訳よ」

麦野「テメーなぁ」イラッ

フレンダ「ごめんなさい」

麦野「まぁいいわ。……謝らなきゃいけないのは、私だもの」

フレンダ「違うよ……っ、麦野。結局元は全部私が悪かったんだから」

麦野「……」

フレンダ「……」

麦野「……このやりとり、何回したのかしらね」

フレンダ「うん……ごめんね」

麦野「……今日暇?」

フレンダ「……え?うん」

麦野「たまには二人で出かけよっか」

フレンダ「やった! 麦野とデートっ」ギュー

麦野「抱きつくなっつの」
65 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/26(日) 11:19:48.45 ID:Bj3TD7s0
絹旗「超誰もいません」

絹旗「超ご飯がありません」

絹旗「超育ち盛りなのに」

絹旗「……超誰もいません」

絹旗「……」

絹旗「……」グスッ
66 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/26(日) 11:21:22.37 ID:Bj3TD7s0
~とある街中~

フレンダ「何買いに行く訳?」トコトコ

麦野「うーん、布団?」カツカツ

フレンダ「あー、浜面のね。麦野やっさしー」

麦野「そんなんじゃないわよ……っ。運転手に風邪引かれても困るし?」

フレンダ「照れなくてもいいのにー」

麦野「オシオキされたいのあんた?」

フレンダ「……でもさ、布団持って帰るのキツくない?」

麦野「そういえばそうね、浜面に自分で買いに行かせるか」メルメル

フレンダ「昨日浜面に枕貸してやった訳よ」

麦野「朝起きたらぬいぐるみに抱きついて眠ってる浜面がいたわね」

フレンダ「それはちょっとした地獄絵図だね。写メ取った?」

麦野「滝壺がね」

フレンダ「後で転送してもらおーっと」
67 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/26(日) 11:22:02.56 ID:Bj3TD7s0
フレンダ「結局なにげに運転なら私も出来る訳よ、浜面いない時結構そうしてたよね」

麦野「人轢きかけるわ道間違えて仕事に遅れるわアクセルとブレーキ踏み間違えて川に落ちるわ」

フレンダ「……デスヨネー」

麦野「来年はもう少しミスを減らしてくれると嬉しいんだけど」

フレンダ「善処する訳よ……」

麦野「この前も絹旗が爆弾に巻き込まれそうになったしねー」

フレンダ「……ごめんね、……役立たずで」

麦野「……」

麦野「……まぁ、頑張ってくれたらいいのよ、それで」ポン

フレンダ「……うん」ナデラレナデラレ
68 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/26(日) 11:25:30.87 ID:Bj3TD7s0
~お昼時~

絹旗「……」ムッスー

浜面「……どうしたんだよ絹旗?」

絹旗「……」ゲシゲシゲシ

浜面「痛ぇ!」ボコボコ

絹旗「……」チョームッスー

滝壺「はい、きぬはた」

ごはん「」ホカホカ

絹旗「……」マグマグ

絹旗「……」マグ


絹旗「……もう」
69 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/26(日) 11:26:09.41 ID:Bj3TD7s0
滝壺「なに?」

絹旗「もうバラバラになるのは超嫌ですから……」

滝壺「きぬはた……」

絹旗「皆さんがロシアに行ってた時も……超つまらなかったんですから」

絹旗「さっき起きたとき、そのときのこと超思い出しました。だから、っ」

浜面「……」キヌハタナデナデ

絹旗「……っ」ナデラレナデラレ

浜面「痛ぇ!!」ドスドス

滝壺「きぬはた」

絹旗「はい」ゲシゲシ

滝壺「ごめんね?」

絹旗「……今日も観たい映画があるんですけど」

滝壺「じゃあ、ごはん食べてから一緒にいこうか。きぬはた」

絹旗「はいっ」パァッ

浜面「」チーン
 
78 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/28(火) 22:29:18.54 ID:U02a7IA0
~土曜日~

フレンダ「結局集合場所はこのゲーセンでよかったんだっけ」

フレンダ「一昨日アンチスキルから逃げたばっかりなのに大丈夫なのかな」

フレンダ「メイクよし、学生証(偽造)よし、お財布よし」

フレンダ「……」


「あそこじゃない?初春」
「そうですねー」

「待って下さいましお姉様ーっ」
「遅いわよ黒子ー」


フレンダ「お、来た来た」
79 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/28(火) 22:30:19.94 ID:U02a7IA0
美琴「――左から、佐天さん、初春さん、そして黒子」

美琴「で、こっちが昨日話したフレンダね」

佐天「佐天涙子でーすっ。よろしくおねがいします!」

フレンダ「うん、よろしくねー佐天」

初春「初春飾利です。はぁあ、外人さんなんですねー。髪きれいですねー」

フレンダ「初春の花飾りも綺麗じゃない。ポインセチアなんてクリスマスっぽいわね」

初春「なんのことですか?」

フレンダ「え?」

初春「え?」

黒子「白井黒子と申しますの。先日はありがとうございました」

フレンダ「いえいえ。よろしくね」

黒子「あなたとは少し似たにおいを感じますの」

美琴「あー」

フレンダ「?」
80 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/28(火) 22:31:06.70 ID:U02a7IA0
~ゲーセン~

美琴「ゲコ太達が! 増えてる!!」

黒子「まぁたですのお姉様……」

初春「あ! でも今日は大丈夫じゃないですか!」

佐天「そうですよ! なんたって」

フレンダ「私がいるって訳よ!」

美琴「え!取ってくれるの!? これ全部!?」

フレンダ「全種コンプリートしてやるわよ!」



フレンダ「でも結局御坂もやる訳ね」ウィーン

美琴「やっぱり自分で取った方が嬉しいしね」ウィーン

初春「結構時間かかりそうですねー」

佐天「あっちのガンシューティングやってない?」

黒子「お姉様、フレンダさん、私たちはあちらの方に行ってますわねー」

美琴・フレンダ「はーい」
81 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/28(火) 22:31:46.70 ID:U02a7IA0
バキュンバキュン

黒子「初春! どこ狙ってますの!」バキュンバキュン

初春「ふぇえ。この銃思いですぅ。佐天さん代わって下さいよぉ」フラフラ

佐天「今代わったばっかじゃない! がんばれー」バッサー

初春「ひゃあああ!! 何スカートめくってるんですかああ!!」

黒子「うーいーはーる! ボス戦ですのよ!」バキュンバキュン


佐天「それにしても、フレンダさんと御坂さんってどういう関係なんですかねー」
82 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/28(火) 22:32:22.24 ID:U02a7IA0
初春「一昨日は殺さんばかりの勢いでしたね」バキュン フラフラ

佐天「うーん、レベル5ともなると色んな複雑な事情があるのかなぁ」

黒子「……ま、お姉様も楽しそうですし、趣味も合うみたいですし。気にしませんわ」バキュン

佐天「あ、そういえばうさぎのストラップつけてましたね」

初春「御坂さんもつけてましたね。あれ」ヨロヨロ

黒子「お姉様は慕われることは多くても対等の友人となるとあまりいらっしゃいませんし……年上のご友人が出来るのは、いい兆候ですわ」バキュンバキュン

佐天「いい人そうですもんねー」
83 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/28(火) 22:33:36.36 ID:U02a7IA0
ゲームクリア!

佐天「あ、クリア!」

初春「腕パンパンですぅ」サスサス

佐天「情けないよ初春ー。最後白井さん一人でやってたじゃん」

黒子「それでは大分時間も潰しましたし、お姉様たちと合流しましょうか」
84 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/28(火) 22:34:18.09 ID:U02a7IA0
黒子「……なんですのその大荷物」

美琴「見てわからないの?ゲコ太よ」ドッサリ

初春「圧巻ですねー」

フレンダ「久々に気合い入れた訳よ」

美琴「フレンダすごいのよーっ。全部一・二回で取っちゃうんだもん。でね、私もコツ教わって、こっちの袋のは私が取ったんだから!」

佐天「あそこの台、中身ガラガラじゃないですか。すごいですねー」

フレンダ「後半店員が白い目で見てたわね」

黒子「でも部屋のどこに置きますのそれっ」

美琴「うーん、黒子のベットにちょと置かせて?」

黒子「な……っ……」

黒子「!!」ピコーン!

黒子「では黒子のベットをぬいぐるみ置き場にして下さいまし!? そして私はお姉さまと一緒に! そうそれがいいですわ!!」ハァハァハァハァスリスリスリスリ

美琴「だぁああ離れろ変態!」ビリビリッ

黒子「はぁあんっっ」

初春「フレンダさん引いてますよー」

フレンダ「……あはは(自分を客観的に見てる気分……)」
85 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/28(火) 22:35:08.57 ID:U02a7IA0
バコン

佐天「65点かぁ。次初春!」


ヘロヘロパンチ

初春「34……」

黒子「はぁ、それでもジャッジメントですの?」

初春「さっきので腕痛いんですよぉ。次御坂さんですか?」


チェイサー!

美琴「92点、まずまずね」

佐天「すごーいっ」

黒子「さすがはお姉さま……と言いたいところですがっ」


ボコンッ

黒子「105点、まずまずですわね」

美琴「……やるじゃない」

黒子「伊達に鍛えておりませんのよ~」フフン


ドコオンッッ

美琴黒子佐天初春「」

フレンダ「148点、まずまずってわけよ」

黒子「……やりますわね」

フレンダ「伊達に鍛えてないって訳よ~」フフーン
86 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2010/12/28(火) 22:36:01.88 ID:U02a7IA0
~お外~

美琴「――じゃ、遅めの昼食にでもしよっか」

黒子「……私がこのぬいぐるみ袋の大半を抱えていることに理不尽を感じますの」

佐天「ここだとジョセフが近いですかねー」

フレンダ「ジョセフならドリンクバーのクーポン持ってる訳よ。ちょうど五人分。」

初春「よく行かれるんですか?」

フレンダ「まぁね」

美琴「それじゃ出発!」

95 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:27:01.16 ID:HvNf44k0
~ファミレス『ジョセフ』~

店員「ヒソヒソ ヌイグルミパネェ」
店員「ヒソヒソ アレッテサバカンノ」

美琴「なんか見られてない?」

黒子「こんなにぬいぐるみ抱えていてはしょうがありませんわ……」

佐天「フレンダさんのことも見られてません?」

初春「外人さんが珍しいんでしょうか」

フレンダ(普段は缶詰やら弁当持ち込んで騒いでるしね……)

美琴「何食べよっかなー」

黒子「お食事目的でここに来ることは珍しいですわよね」

初春「ここのパフェおいしいんですよねー」キラキラ

佐天「こら、ちゃんとご飯食べなきゃ駄目だぞ初春ー。あ、このピラフ美味しそう」

フレンダ「ここのピラフ美味しいらしいわよ」

佐天「じゃあこれにしようかなー♪」
96 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:27:47.25 ID:HvNf44k0
佐天「みなさんのドリンクバー汲んできますよー」

黒子「私もご一緒しますの。みなさん何にいたししますか?」

美琴「オレンジジュースお願ーい」

初春「いちごオレお願いします」

フレンダ「オレンジジュースとカルピスを7:3で!」

佐天「あ! その組み合わせ私もよくやりますっ。昔友達に教わって……」

フレンダ「ほんと? 私も友達に教わったのよねー」

佐天「へぇー。そのお友達と気合いそうっ」

フレンダ(絹旗はこの子と合うかなぁ)

フレンダ(でもこの子たちと同じ年頃だし、今度誘ってみようかな?)
97 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:29:20.80 ID:HvNf44k0
~ドリンクバー~

佐天「いちごオレにお茶ってどうですかねー」

黒子「色でバレてしまいますの」

佐天「牛乳に山ぶどうスカッシュでそれっぽくならないかなぁ」

黒子「それだと普通においしそうですの。牛乳の代わりにコーヒーミルクはどうでしょうか」

佐天「あ、唐辛子でピンクっぽくなりません?」

黒子「お手柄ですわ佐天さん!」
98 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:30:07.08 ID:HvNf44k0
初春「ブーーーーッッ」

黒子・佐天「どっきり成功!(ですの!)」ハイタッチ

初春「ななにゃにいれたんれすはあ!」ボタボタ

黒子「唐辛子とコーヒーミルクと……」

佐天「レモンスカッシュも入れませんでしたっけ。あとコンソメスープ」

初春「つひはおほえててくらはいね!」ヒリヒリ

美琴「あー、フレンダごめんねー。いつもこんな感じだから」

フレンダ(私たちも(主に浜面に)よくやる訳よ)
99 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:30:35.48 ID:HvNf44k0
ワイワイガヤガヤ

佐天「おなかもふくれたところで佐天さんの学園都市の七不思議教室ー!」パチパチー

黒子「えー。またですのー」チューチュー

初春「相変わらずですねー」

美琴「ははは……」

フレンダ(中坊ってこういう話好きよねー)ゴクゴク

佐天「研究施設連続爆破事件!」

美琴・フレンダ「」ドキッ

佐天「七不思議っていうか、八月頃にあった噂なんですけどね」

初春「それ、連日でいろんな研究施設で爆発が起こったってやつですか」

佐天「そうそう! 研究所から轟く謎の電流!……」

初春「……電流」チラ

黒子「……お姉様?」チラ

美琴「し、知らない知らない!!」

フレンダ「さすが超電磁砲! やることが違うって訳ね!」

美琴「あんたねぇ!」
100 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:31:38.84 ID:HvNf44k0
佐天「実験による事故って話なんですけどねー」

美琴「そりゃあねー……」ドキドキ
   
佐天「あ、でもでも! 最後にぶっ飛んだって施設がすごくって!」

佐天「なんていうのかなぁ、ビーム? 光線みたいのが天井突き破るのが目撃されたっぽくて!」

美琴・フレンダ「……」

佐天「あと、その後その施設のまわり、大量のぬいぐるみの残骸っていうのかなぁ、手とか首とか、そういうのが落ちてたみたいなんですよ!」

初春「はわわ……」

黒子「それはなかなか不気味ですわねぇ。……どうかしました? フレンダさん」

フレンダ「超なんでもないわ」
101 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:33:22.46 ID:HvNf44k0
ジャッジメントデスノー ジャッジメントデスノー

佐天「初春、携帯鳴ってるよ?」

黒子「なんですのその着信音」ピキピキ


クロコオオオオオォォォォォ!! オネエサマ!! クロコオオオオオォォォォォ!! オネエサ

初春「あっ白井さんも鳴ってますよ」

美琴「……」
102 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:34:12.98 ID:HvNf44k0
黒子「ジャッジメントの仕事が入ってしまいましたの……」

初春「いつものクレープ屋さんの側の公園で目つきの悪い男が小さい女の子を誘拐したみたいなんですよぉ」

佐天「うっわ怖っ。それロリコン?」

黒子「さぁ。でもそのさらわれた子のお姉さんが『人さらい!』と叫んだみたいですの」

フレンダ「物騒な世の中ねー」

美琴「(それってもしかして……)手伝おうか?」

黒子「もーっ駄目ですの! お姉さまは 一 般 人 なんですの!」

美琴「はいはい、じゃあがんばってね。黒子、初春さん」

黒子「では行ってまいりますの。お会計はこちらに置いておきますわ。さ、初春!」タタタタ

初春「はっはい! みなさんお元気でっ」タタタタドテッ

美琴(……まぁいっか)
103 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:35:48.99 ID:HvNf44k0
~お外~

美琴「……これからどうしよっか」

佐天「そろそろ夕方ですし、解散でいいんじゃありません?」

フレンダ「結局もうそんな時間かぁ」

美琴「そうね、そうしようか」

佐天「じゃ、私こっちなんで。……あ、ぬいぐるみ持って帰るの手伝いましょうか?」

フレンダ「私御坂と同じ方向だから、私が手伝う訳よ。気にしないで」

美琴「悪いわねー」

佐天「そうだ! フレンダさんっ」

フレンダ「ん? なになに?」

佐天「メアド交換しましょ!」


ピロリロリン

佐天さん「御坂さん、フレンダさん、また今度!」

美琴「うん、また今度ね」

フレンダ「またねー」
104 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:36:56.96 ID:HvNf44k0
~帰り道~

美琴「ごめん、ぬいぐるみ持って帰るの手伝ってもらっちゃって」

フレンダ「いいっていいって。一度常盤台の寮見てみたかったし」

美琴「それにしても、すごかったわねー。ゲーセンで」

フレンダ「なにが?」

美琴「クレーンゲーム超上手いし、パンチングマシーンも記録出してたじゃない」

フレンダ「そうかな。結局あのマシーンの記録トップ確か麦野だし。ずっと不動」

美琴「あはは……」

フレンダ「もう一人能力使ってやったんだけどね、結局マシーンが壊れて測定不能」

美琴「私もゲーム壊したことあるなー。超能力者歓迎って書いてあったんだけど」
105 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:38:18.25 ID:HvNf44k0
フレンダ「……うちは結局皆すごくてさぁ。私以外大能力者以上で」

美琴「ん?」

フレンダ「パッと見小学生みたいなちっこい中学生がさ、絹旗ってんだけど。なんか第一位?の演算参考にしてるみたいで、結局超強い訳」

美琴「一方通行の……」

フレンダ「あと滝壺って、あの時いた黒髪おかっぱの。あの子は学園個人とか言って……」

美琴「?」

フレンダ「あと浜面……下っ端。あいつは同じ無能力者だけど、麦野二回も倒してんの。それにピッキングとか運転とか、私より上手いんだよね。生意気なことに」

フレンダ「あいつさぁ、便利だし結構面白い奴なんだけど、私の仕事半分くらい取っちゃった気がするわけよ。麦野もずっと浜面のこと……」

美琴「……」
106 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:39:27.94 ID:HvNf44k0
フレンダ「えーっとまぁ、私結局あそこにいていいのかなー、みたいな?」

フレンダ「みんなのこと大好きだけどね」

フレンダ「……でも足引っ張ってる自覚あるし、ね」

美琴「……ねぇフレンダ」

フレンダ「ん? 何?」

美琴「私あんたにかなり苦戦したわよ。勝てるかも微妙だったわ」

美琴「それにあんたたちの事はよくわからないけど……」

美琴「あんたのこと邪魔とか、思ってないんじゃないかな。なんとなく」

フレンダ「……」
107 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/02(日) 03:40:32.21 ID:HvNf44k0
美琴「あー、もう。ごめんね、やっぱりこういうこと言うのすごく苦手」

美琴「前にも友達……佐天さんに言った言葉でかえって傷つけちゃったりして」

フレンダ「ううん。ありがと、御坂」

美琴「ま、この美琴様にあれだけ善戦したのよ。自信持ちなさいって!」


美琴「……レベルなんて関係ないなんて、嫌味に聞こえるのかもしれないけれど……」

美琴「少なくとも友達でいることにレベルなんて関係ない。そう思うの。私はね」

フレンダ「……ありがと」

117 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/05(水) 19:05:55.59 ID:fRehwdM0
~常盤台女子寮~

フレンダ「広っ!常盤台女子寮広っ!!」

美琴「ちょっと大げさじゃない?」

フレンダ「結局お嬢様学校ってわけねー。ベッドふかふかー」フカフカ

美琴「お茶持ってくるわねー」トコトコ

フレンダ(はーっこのベッドシーツってシルク?すげー)


ヴーッ ヴーッ ヴーッ

フレンダ「あ、メールだ」パカッ

************************
to : フレンダさん
sub : 佐天です☆彡 

早速メールしちゃいましたぁo(*^▽^*)o~♪
ちゃんと届いてるかな??
これからよろしくおねがいしますっ
o(^▽^*)人(*^▽^)o

************************

フレンダ「メールでも元気だなぁこの子」メルメルヘンシン



美琴「あれ、おかしいなー」
118 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/05(水) 19:06:49.18 ID:fRehwdM0
フレンダ「どうしたの?」トコトコ

美琴「お茶冷えてないのよ。というかこの冷蔵庫が冷えてなくって」

フレンダ「壊れたって訳?」

美琴「最近調子悪かったからなぁ」

フレンダ「わっ冷凍庫の方水漏れしてない?」

美琴「本当だー。氷……アイスも全部駄目ね」

フレンダ「ハーゲンダッツクリスピーサンドがべろべろ……もったいない」

美琴「とりあえず拭かなきゃ」

フレンダ「手伝うわよ」

美琴「ごめんねー、お客さんなのに」

フレンダ「気にしない気にしない」
119 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/05(水) 19:07:28.58 ID:fRehwdM0
フレンダ「――ふぃ~。片付いたー」

美琴「寮監に言って修理に出してもらわなきゃ」

フレンダ「あっ。これきるぐまーだ。大っきーい」

美琴「もうしばらく使ってるからボロボロなんだけどねー」
 
フレンダ「これ抱いて寝てんの?」

美琴「えっいやそのぉ……」

フレンダ「案外麦野と気合いそうだなぁ」

美琴「え?」

フレンダ「なんでもない訳よ。……この大きさだったらどれくらい爆薬入るかな」

美琴「やめてよー。いつもそんなこと考えてんのぉ?」

フレンダ「冗談だって。でも結局ちょっと職業病?」
120 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/05(水) 19:08:14.00 ID:fRehwdM0
美琴「――でさぁ、最近黒子が電撃のオシオキをむしろ快感だとか言いやがるのよ。
まったくどんな神経してんのかしら? あの変態」

フレンダ「いや結局白井の気持ちもわかる訳よ。愛しい相手から受けるオシオキ、
侮蔑の表情はご褒美ね」

美琴「……ほんと、黒子と気が合いそうね」

フレンダ「今度ぜひじっくり語り合いたいわね」

フレンダ「そういえばさっきのドリンクバー混ぜるやつ、私たちもよくやるよ」

美琴「ほんと? あれ大体ターゲットが黒子か初春さんなんだけど、
私にもフェイントで来るのよねー。面白い配合とかある?」

フレンダ「おすすめはコーヒーとコーラね。未元物質が出来上がるわ」

美琴「へぇ。確かにコーヒーってジュースと相性悪いかも」

フレンダ「うん。でも今日の唐辛子入れる発想はなかったなぁ。今度浜面に試してみよう」

美琴「あはは、かわいそー浜面さん」

フレンダ「結局浜面はそのくらいが丁度いいって訳なのよ」
121 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/05(水) 19:09:06.95 ID:fRehwdM0
ゴーン ゴーン


美琴「あ、門限のベル」

フレンダ「それじゃ、そろそろおいとましようかな」

美琴「うちの寮門限早くってさぁ」

フレンダ「お嬢様学校だもん、しょうがないでしょ」

美琴「あっそうだ! ハロウィンケロヨン!」

フレンダ「! そういえばすっかり忘れてた」

美琴「はい、これ」

フレンダ「ありがとー。これで今年のはコンプリート出来た訳よ」
122 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/05(水) 19:09:58.78 ID:fRehwdM0
~玄関~

美琴「途中まで送るわよ」

フレンダ「いいっていいって」

美琴「そう?」

フレンダ「……またね、御坂。今日は楽しかったよ」

美琴「うんまたね、フレンダ。またメール送るから」
123 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/05(水) 19:10:53.78 ID:fRehwdM0
美琴「やっぱり普通の人だよね……私たちと同じような」

美琴「話し聞いてると、あいつの仲間ってのもみんな普通の人みたい」

美琴「だけど裏では、人を殺してる? 仕事として」

美琴「一方通行ともまた違う……」


美琴「……ぬいぐるみ、片付けるか」
 
131 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 01:53:17.62 ID:4cCCHjE0
~とあるビルの上~

一方通行「誤解だっつてンだろ!!」ヒュンタン

黒子「ごかいもろっかいもありませんわ! その子をお離しなさい!」ヒュンヒュン

一方通行「だァーかァーらァ! こいつは妹みたいなもンで!」タンッタンッ

打ち止め「……」スヤスヤ

黒子「妹!? 監禁して調教するつもりですのね!? 首輪と猫耳つけて
『お兄ちゃんのミルクが欲しいにゃん』とか言わせるつもりですのこの変態!!」ヒュン

一方通行「考えたことすらねェよ!! 変態はオマエなンじゃねェの!?」ヒュンタン

黒子「ロリコンに変態呼ばわりされたくありませんの!!」ヒュン

一方通行「クッソウゼェなテレポーターはどいつもこいつも俺をロリコン呼ばわり
しやがってェ!」ヒュンヒュンタンタン
132 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 01:54:13.69 ID:4cCCHjE0
黒子「大人しくお縄について下さいまし! 今ならまだ罪は軽いですの!!」ヒュンヒュン

一方通行「罪も何も誤解っつってンだろォがよ! 番外個体……コイツの姉からちゃン
と話聴け!マジで誤解っつゥかアイツがふざけただけなンだっつの!」タン

黒子「泣きながら『妹を返して』とおっしゃってましたわ!なんてむごい!!」ヒュンヒュン

一方通行「あンのガキィ!!」ダンッ

黒子(そういえばあの方お姉様に似ていたような)
133 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 01:55:12.12 ID:4cCCHjE0
打ち止め「すぅすぅ」

一方通行「オマエもいつまでも寝てンじゃねェぞ打ち止めァ!」タンッ

打ち止め「むにゃむにゃ」

黒子「薬で眠らせましたの!? お菓子で釣る勇気もございませんの最近の
ロリコンは!この草食男子!!」ヒュンッヒュン

一方通行「もう何言ってるかわかンねェぞテメェ! 遊び疲れて眠ってる
だけですゥ!!!」タンヒュンッ

黒子「遊び!? 公園という往来でなんていかがわしいことを……!!」ダダダダ

一方通行「ウッゼェェエエエエエエエエ!!!!!!!」ダダダダダダダ

打ち止め「ふにゅふにゅ」

黒子(……あの子のお顔もお姉様に似ているような!?)
134 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 01:55:58.45 ID:4cCCHjE0
~公園~

初春「大丈夫ですからね! 白井さん強いですし」

番外個体「はぁ」

番外個体(つい一方通行にムカついて悪ふざけしちゃったけど)

初春「じきにアンチスキルも来ますから! ね!」

番外個体(これはちょっとまずいかなぁ)
135 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 01:56:49.49 ID:4cCCHjE0
~回想~

打ち止め「すぅすぅ」

一方通行「いつ起きるンですかねェ、このガキは」

番外個体「ねぇ、それって股間に顔押し付けてんの?」

一方通行「あァ!? どォ見たって膝枕だろォが!」

番外個体「けけっ」

一方通行「ったく……」

番外個体「一方通行、あれ何?」
136 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 01:57:30.19 ID:4cCCHjE0
一方通行「クレープ屋じゃねェの」

番外個体「違うよ、あのうさぎ」

一方通行「知るわけねェだろ。あァ、打ち止めがあンなぬいぐるみ持ってたなァ」

番外個体「……クレープ買ったらもらえるんだって」

一方通行「あンなのが欲しいのかァ? オマエ」

番外個体「かわいいじゃん?」

一方通行「あンなガキのおもちゃ欲しいとかいくつだよ? あァ、0歳か。カカッ」

番外個体「……」ムカッ
137 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 01:58:16.09 ID:4cCCHjE0
一方通行「大体オマエよォ、趣味がガキっぽすぎねェ? 部屋のぬいぐるみとか
よォ、このクソガキより多いじゃねェか。服だって……」

番外個体「……」トコトコ

一方通行「あン? 何後ずさって」

番外個体「……」トコトコ
番外個体「……」ピタ

一方通行「?」



番外個体「きゃああああああああ!! ロリコン!! 人さらいぃい!!!!!!!」
138 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 01:59:27.12 ID:4cCCHjE0
一方通行「あっあァ!? 何言って」

番外個体「このモヤシみたいな男が私の妹さらって股間に顔押し付けてるんですう!!!」

一方通行「いや何言ってンだよテメェ!? こいつはただn」

番外個体「いやぁあああ! 目怖いガラ悪い笑い方キモイ服の模様おかしいいい!!」

一方通行「なンなンですかァ!? 周りに迷惑だからいい加減やめ……」


ザワザワ
エーッ!コワーイ!
ナニナニ?ロリコン?
エ?アレオンナジャナイノ?
ザワザワ


一方通行「」
139 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 02:00:28.86 ID:4cCCHjE0
うわ何これ半角おかしい
140 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 02:03:07.76 ID:4cCCHjE0
番外個体「誰か助けてくださぁい! ジャッジメントとかアンチスキルお願いしますー!!」

ザワザワ
        ヤバクネアイツチョウメツキワルクネ!?
      ホッセェナアイツ
  チョットツウホウスルワ!!
          ザーワザワザワ


一方通行「……えェと……そのォ」


     ザワザーワ
   キモーイ        シローイ  
  ナニヤラオモシロイコトガオコッテイマスネ、トミサカハネットワークニコノヨウスヲナガシマス
     オナカスイタンダヨー     
          ザワザワ  
       ヨノナカニハヘンタイッテヤッパリイル。キノドクナヒトデ、ディーエヌエーガクルッテイテ
   ザーワザワザワ


一方通行「クソッタレがァァああああ!!!」トンズラー
141 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 02:04:01.21 ID:4cCCHjE0
番外個体「回想終わり」

初春「はい?」

番外個体「なんでもないよ(やっぱあいつが悪いよね。ていうか打ち止め
置いてけばよかったのに)」

初春「……ところで」

番外個体「何?」

初春「御坂美琴さんって知ってます? 私の友達なんですけど」

番外個体「!! えーっと(どうしよう!? この子お姉様の知り合い!?)」

初春「あなた、御坂さんそっくりなんです。大きい御坂さんってかんじで」

番外個体「えっと、いやっ、DNAがなんというか……、えぇっと」

初春「やっぱり親戚の方なんですか!? もしかしたらお姉さんだったり?」

番外個体「あー……、うん、まぁ……」
142 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 02:05:01.48 ID:4cCCHjE0
初春「はわあぁっ。御坂さんって三姉妹だったんですねーっ」

番外個体「そ、そうなるねー……あはは(やべー……)」

初春「御坂さんのお姉さんってことは、やっぱり高レベルの能力者
なんですかっ?」

番外個体「一応、大能力者……」

初春「ふあぁっ。すごいんですねぇ。 出身は常磐台ですか?」

番外個体「えぇっと。まぁ……えっと」

初春「さすがですーっ」

番外個体(どうしよう……)


ジャッゾメントデスノー ジャッジ

初春「白井さんだ」ピッ

黒子『犯人が自首しましたの、今k「自首じゃねーっつってンだr」うるさい
ですのこのロリコン!「だからロリk」今からそちらに向「番外個体ォお!」
あーもう!』ガチャ

初春「捕まったそうですよっ犯人!」
143 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 02:05:38.15 ID:4cCCHjE0
打ち止め「――で、何か言うことは? ってミサカはミサカは仁王立ちで
優しく確認をとってみる」

番外個体「馬鹿に手錠超似合ってt……ごめんなさい」

打ち止め「もうっ! 番外個体の所為でここいら一帯でこの人性犯罪者扱い
だよってミサカはミサカはもうあそこでクレープ買えないじゃない!」

一方通行「おィ、もォいいぞ。打ち止め」

打ち止め「でもでもあなたただでさえこんなに目立つ見た目なんだから今度から
ここ歩いたらPTAから石ぶつけられるよってミサカはミサカは超心配!!」

一方通行「全部反射してやンよ。オマエらには指一本h」

打ち止め「というかあなたにも非があるんだよってミサカはミサカは……」


初春「あのぉ……」

一方通行「あン?」
144 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/09(日) 02:06:15.03 ID:4cCCHjE0
初春「あの、あの時助けてくれた人……ですよね。十月頃に」

黒子「あら? 初春の知り合いだったんですの?」

初春「知り合いっていうか、私前に入院した時の。この人が助けてくれたんですよ」

打ち止め「あーっ! あの時のお姉ちゃんっ」

初春「お久しぶりですアホ毛ちゃんっ」

打ち止め「アホ毛ちゃんじゃないもんーってミサカはミサカは無駄だとわかっていても
訂正を入れてみたり!」

一方通行「あァ、あの時このガキ保護してくれてたンだってなァ」

初春「アホ毛ちゃん御坂さんの妹さんだったんですねぇ。だからあの時ミサカって……」

通行止め「」
145 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/09(日) 02:07:15.90 ID:4cCCHjE0
一方通行「……おィ」

番外個体「……」メヲソラス

初春「? どうしたんですか?」

黒子「……はぁああんっっ!!」

一同「!?」

黒子「どおりでお姉様にそっくりだと! お美しいですわぁ!
大きなお姉さまっ! お姉様には無いボディの起伏! 気怠そうな猫目!
たまりませんわぁ!」ハァハァハァハァ

番外個体「」

黒子「そちらは妹さんですのねぇ! お姉様の幼少の頃のお姿にそっくり
ですのぉ! 張りのあるお肌! お姉様より更に幼いその体躯! 
可愛らしいですわあ!!」ハァハァハァハァクンカクンカスーハースーハー

打ち止め「」

初春「白井さん、みなさん引いちゃってます。気持ち悪いです」
146 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/09(日) 02:07:52.57 ID:4cCCHjE0
一方通行「――それじゃァ、もォ行くわ」

打ち止め「ばいばーい! 初春のお姉ちゃん!」フリフリ

初春「はい、さよならー」フリフリ

黒子「大きいお姉様! 小さいお姉様! お元気でぇえ」ハァハァ

番外個体「お姉様も大変そうだなぁ」
147 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/01/09(日) 02:08:55.26 ID:4cCCHjE0
一方通行「……」カツンカツン

番外個体「あれ? こっちの道違くない?」トコトコ

一方通行「クレープ買うんだろォが。……ストラップの」

打ち止め「三人でお揃いで携帯につけようねーってミサカはミサカは二人の
手を握ってみる!」ギュッ

番外個体「……うん」ギュ

  キャアアアア!
        アレサッキノロリコンジャナイ!?
  イシナゲトケ!
       ママーッコワイヨー


番外通行止め「……」

159 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/15(土) 22:10:21.49 ID:W/basMDS0
~『アイテム』隠れ家~

フレンダ「たっだいまー」

滝壺「おかえりフレンダ」

絹旗「超おかえりなさい。お土産は?」

フレンダ「無いよー。あ、今日サバ缶以外のもの食べたよ。あのファミレスで」

麦野「誰かと遊んできたの?」

フレンダ「あー、友達と」

麦野「ふぅん、大丈夫なのそれ」

フレンダ「そんな、なんでもないよ。一般人だし」

麦野「ほどほどにしときなさいよ? あんただったらうっかり素性バラしそうだし」

フレンダ「あはは……気をつける(むしろ御坂のこと麦野にバレるのが
まずい訳よ……)」


浜面「夕飯出来たぞー」
160 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/15(土) 22:10:49.50 ID:W/basMDS0
~常盤台女子寮~

黒子「ただ今戻りましたわ、お姉様」

美琴「おかえりー。おつかれさま」

黒子「フレンダさんはもうお帰りになられたんですの?」

美琴「門限までしかいられないからねー。そうだ、今晩冷蔵庫無いから」

黒子「電化製品は電撃に弱いですからねぇ」

美琴「冷蔵庫にぶつけたことは無いわよ!?……多分」

美琴「……でね、明日の午前中には新しいのを入れてくれるって」

黒子「ずいぶん早いんですのね」

美琴「結構いい製品みたいよー。最新型でね、氷が一瞬で出来たりするんだって」

黒子「冬に氷はあまり使いませんけどねぇ」
161 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/15(土) 22:11:22.64 ID:W/basMDS0
フレンダ「――箱を回収?」

麦野「そ。それが明日からの依頼ね」

滝壺「これおいしいね、はまづら」パクパク

浜面「そうか、ありがとよ」ニヘラ

麦野「……。第五学区にある研究所ね。職員共をさくっと殺してそこにある
ボックスを回収。冷蔵庫みたいな形だって。飛んで逃げるかもしれないから注意」

フレンダ「冷蔵庫が飛ぶの?? なーんか最近意味わかんない依頼多くない?」モグモグ

麦野「仕事の依頼があるだけマシなのよー? 『グループ』なんて今小中学生向け
の塾やってんのよ」

絹旗「超暗部のかけらもありませんね。どうしてそんなことに」

フレンダ「『グループ』ってロリコンショタコンの集まりって聞くんだけど」

滝壺「子供たちは大丈夫なのかな」

浜面「確か『グループ』ったら一方通行がいるよなぁ。教育に悪そうだ」
162 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/15(土) 22:13:47.75 ID:W/basMDS0
~とある塾~

一方通行「っくしゅん」

結標「なにその可愛らしいくしゃみ。鳥肌立ったわ」

一方通行「うるせェよ。いいからさっさと採点終わらせろ。帰れねェだろ」カキカキ

結標「はいはい」サラサラ

一方通行「チッ」

結標「そういえば今日ね、塾の男の子に先生大好きって言われちゃった」ニヤニヤ

一方通行「……ジャッジメントに追いかけられるべきなのはテメェみたいな
奴だよなァ」

結標「は?」

一方通行「何でもねェ」
163 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/15(土) 22:14:43.34 ID:W/basMDS0
絹旗「ギャラも超そんなに良くないですしね、最近の依頼」

フレンダ「こっちは命かけてやってるってのにねー」

麦野「今回のギャラはそんな悪いもんじゃないわよ?よくわからない
のは確かだけどね」

絹旗「サンタさんにはまともな仕事をお願いしたいです」

浜面「え? サンタとか信じてんのお前?」

絹旗「ちっ超そんなわけないじゃないですか超冗談に決まってるじゃない
ですか超馬鹿面!!」ムキー

浜面「だよなぁ、って痛ぇ! 脇腹殴んなっ」ゴスゴス
164 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/15(土) 22:15:14.47 ID:W/basMDS0
絹旗「……大体、今まで超一度も来てくれないのに信じられるわけ、ないです……」

一同「……」

滝壺「今年はちゃんとサンタクロース来るよ、きぬはた」

絹旗「……え?」

フレンダ「そうそう、多分十二年分は来るんじゃないかな? ね、麦野」

麦野「そうね。欲しいものがあったら手紙に書いてタンスの上に置けば
いいらしいわよ?」

浜面「……やさしいな、お前ら」

絹旗「?」

滝壺「はまづら、空気読んで」

浜面「……」
165 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/15(土) 22:15:46.15 ID:W/basMDS0
~常盤台女子寮~

黒子「――そういえばお姉様、お姉様は他の超能力者の方と交流はおありですの?」

美琴「へ? どうして?」

黒子「先ほど初春と話していたんですの。お姉様はそれはそれは学園都市の有名人
ですが、他の方の噂はさっぱり聞きませんわね、と」

美琴「うーん、あー、第一位と第四位になら、会ったことあるかな」

黒子「どのようなお方ですの?」

美琴「……第四位はー、美人。一位は細くて、白い」

黒子「なんですのその抽象的な。……あ、細くて白いと言えば!」

美琴「ん?」

黒子「お姉様のご姉妹の方とお会いしましたの!!」

美琴「」
166 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/15(土) 22:16:13.74 ID:W/basMDS0
黒子「お姉様にご姉妹がいらっしゃったなんて初耳でしたの!!」コウフンコウフン

美琴(うわ、『目つきの悪い幼女誘拐犯』って一方通行だったんだ!)

美琴「えっとその……大きい方? 小さい方? それとも……」

黒子「大きいお姉様と妹様でしたわ! はぁああっ思い出すだけでもっ」ハァハァクネクネ

美琴「あー、姉と妹ね……言ってなかったっけ? あ……あはは」

黒子「お二方ともお姉様にそっくりでしたのぉっ」ハフンハフン

美琴「そうねっよく言われるわっ」ドキドキ

黒子「きっと以前噂された『クローン』もそのどちらかだったんですのねー」ハァアン

美琴「そっそうねーっ実は私もそう思ってたのよねーっっ」ドキドキドキドキ
167 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/15(土) 22:17:10.80 ID:W/basMDS0
子「白アスパラみたいな殿方ととても仲が良さそうでしたの」

美琴「……ちなみにそのアスパラが第一位よ?」

黒子「!? そうなんですの!?」

美琴「そ、第一位の『一方通行』。追っかけるの大変だったでしょ」

黒子「てっきりただのチンピラかと……。ご姉妹さんとはどういったご
関係ですの?」

美琴「わけあって一緒に暮らしてるの。二人のお兄さんって感じかな?
あいつ見た目はあんなんだけど、結構あの子達に良くしてくれてるのよ」

黒子「え、そうとは知らずとんだご無礼を……!」


美琴「あははっ。気にしなくていいって」

美琴「……そうだ、フレンダがあんたと話したがってたわよ」

黒子「私も是非もっとお話したいですの。アドレスを聞きそびれてしまいましたわ」

美琴「じゃ、一応私から直接回していいか聞いてみるわねー」
168 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [sage]:2011/01/15(土) 22:18:09.62 ID:W/basMDS0
~『アイテム』隠れ家~

麦野「明日は午前八時に出発よ。他の情報は明日伝えるけど、
何か質問はある?」

滝壷「これもおいしいね、浜面は料理も出来るんだね」モグモグ

浜面「いやぁ滝壺には敵わねぇよ」ニヘラニヘラ

麦野「……浜面は午前二時から四時の間に車の調達」

浜面「早くね!? つーか何その時間設定!? 車いねぇよ!?」

麦野「フレンダと絹旗も今日は早く寝るようにねー」

フレンダ・絹旗「はーい」


滝壺「大丈夫だよ、私はそんな明朝一向に車が見つからなくて途方に暮れるで
あろうかわいそうなはまづらを応援してる」パクパク

浜面「……」
 
186 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/01(火) 23:09:07.94 ID:rIUe7qO20
~とある寝室~

絹旗「うーん」カキカキ

フレンダ「おっ絹旗サンタクロースに手紙書いてんのー?」

絹旗「ぎゃーっ超見ないで下さいっ!」ガバッ

フレンダ「いいじゃん、ちょっと見せてよーっ。ついでにスマブラX
頼んどいてくれる?」

滝壺「ちなみに明日までにお手紙出さないと届かないよ?
サンタさんの都合的な意味で」

絹旗「滝壺さんも超いつの間に!」

絹旗「……っていうか別に超信じてるわけじゃないんですよ!?
でも、まぁ、せっかくだから……」

フレンダ「大丈夫だって、絶対来るよ。……あ、メール来てる」
187 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/01(火) 23:09:33.88 ID:rIUe7qO20
************************
to : フレンダ
sub : 今日はありがとう!

御坂でーす(^▽^)/

今日はゲコ太といい冷蔵庫の掃除といい、
色々ありがとうね(*>ω<)
今度何かお返しさせて!

あと黒子と初春さんにメアド教えてイイ?
************************


フレンダ「~♪」メルメル

************************
to : 御坂見琴
sub : Re:今日はありがとう!

こちらこそいろいろありがとう☆
楽しかった!
でもちょっとお返し期待してる。ww

アド教えていいよぉ♪
私もみんなの知りたいな
************************
188 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/01(火) 23:10:34.92 ID:rIUe7qO20
フレンダ「送信っ」ピッ

絹旗「御坂、美琴……」

滝壺「超電磁砲?」

フレンダ「うわぁっ! 何覗いてる訳!?」バッ

絹旗「いや、フレンダが超楽しそうでしたから……。というか」

滝壺「超電磁砲とお友達なの?」

フレンダ「えと……うん……、そう」

滝壺「そうなんだ、びっくり」

フレンダ「あ、麦野には言わないでほしいなぁ、なんて……あはは」

絹旗「……どうしてですか」

滝壺「きぬはた?」
189 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/01(火) 23:11:01.66 ID:rIUe7qO20
絹旗「超電磁砲って、あの超電磁砲ですよね。幻想御手事件とか、
ポルターガイストを超解決して、私たちとも戦った」

フレンダ「そうだけど……」

絹旗「なんでその超電磁砲と仲が良いんですか」

フレンダ「え? 偶然、」

絹旗「だって、おかしいですよ。超電磁砲は正義感が超強いことで有名で、
フレンダのことも超知ってるじゃないですか、それなのに」

フレンダ「……」

絹旗「超電磁砲から近づいてきたんですか? それともまさか」

滝壺「きぬはたっ」

絹旗「!! あっ、ごめんなさい!」

フレンダ「……」

絹旗「……うぅ、その、別にフレンダのこと超疑ってるわけ
ではなくて……あの、……」
190 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/01(火) 23:11:43.51 ID:rIUe7qO20
フレンダ「……偶然合って、意気投合しただけ。本当に……」

絹旗「そうですよね……超勘違いでした」

フレンダ「……」

絹旗「……」

滝壺「……明日早いし、もう寝よう?」

フレンダ「そうだね、電気消そうか」

絹旗「……おやすみなさい、滝壺さん」

滝壺「うん。おやすみ」ガチャン
191 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/01(火) 23:12:11.55 ID:rIUe7qO20
~消灯~

絹旗「――さっきはごめんなさい。フレンダ」

フレンダ「いいよ。結局疑われるようなことしたんだもん」

絹旗「……」

フレンダ「……」

絹旗「……こうやって、また『アイテム』のみんなと超一緒にいられる
なんて前まで思いもしなかったんです」

フレンダ「……そうだね」

絹旗「だから多分、ちょっと敏感になってるんです。許して下さいね」

フレンダ「許すも何も結局……全部私の所為な訳よ。私が、みんなを、」

絹旗「あぁ、やめましょう、こういう話。ね?」

フレンダ「……うん」

絹旗「本当に、超気にしないで下さいね。お詫びに手紙に
スマブラX書いておきますから」

フレンダ「ははっ……ありがと、絹旗」

絹旗「もう寝ましょう。寝坊したら超起こして下さいね」

フレンダ「……。私もそれお願いする訳よ。おやすみ」
192 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/01(火) 23:12:57.01 ID:rIUe7qO20
(……忘れそうになる。あの時のこと)

(結局、居心地良過ぎるのよ。ここ)

(そうよ、なんでみんなは私を受け入れてくれてる訳?
なんで何事も無かったように接してくれる訳……)

(何よさっきのあれ、あの空気。絹旗が悪いみたいじゃない)

(絹旗と滝壺なんて、完っっ全に被害者じゃん)

フレンダ「うー……」

(らしくないなぁ。このことでこんなに悩んだこと、今まであったっけ)

(そりゃ、罪悪感とかは、あったけど……でも、うぅん)

(……あぁ、なんだろう、なんだろうこの気持ち)

(私は、こんな私に優しくしてくれるみんなが大好きで)

(だから裏切るなんてこと、二度と……なのに)

(なのに?……)

フレンダ「ははっ」

(もしかして絹旗に苛立ってる訳? 滑稽っ)

(……結局、こんな人間なんだよなぁ、私って)

ヴーッ ヴーッ ヴーッ

フレンダ「……メール」パカッ

193 :12月18日(土) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/01(火) 23:13:46.83 ID:rIUe7qO20
フレンダ「わ、眩し」

************************
to : フレンダ
sub : Re:Re:今日はありがとう!

お返しどうしよう(>▽<;
今度学び舎の園で何か奢るってのはどう??

黒子と初春さんにメアド教えといたから(ゝω・)ノ
  
おやすみ!
************************


(結局御坂も私のこと、どう思ってる訳?)

(気の合う友達? 暗部の危険な奴?)

(みんな、そうみんな……、もっと、警戒するべきじゃない?)

フレンダ「……なーんて」

(こんなこと考えてても、しょうがないよね。……きっと)

フレンダ「……寝よ」

233 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:24:54.12 ID:XJoB11gM0
~とある研究所~

浜面「うへぁ、すっげぇな……」テクテク

フレンダ「そう?」

浜面「何したらこうなるんだよ。死んでんのかこいつら」

フレンダ「こいつ以外はね。で、今はこいつとお話中って訳」グイッ

男「アギっ」

浜面「今日は張り切ってんなぁ?」

フレンダ「まぁね」

浜面「?」

フレンダ「本当にどこ行ったか知らないわけ? 何か教えてくれたら
見逃してあげてもいいんだけどなぁ」

男「ッしっ知らないっ」

フレンダ「だっからさぁ、結局知らないとか、んなこと聞いてるんじゃ
ないっつーのー」ゲシッ

男「グァッ、ヒぃ、ひ、気が付いた、時には、も、」

フレンダ「それは聞き飽きた訳。あぁ、もう」

男「本当に何も俺達は、ただ監、ギっ監視をっ任されてい……」

浜面「ん? じゃあ、箱とやらはこいつらの物じゃないってことか?」
234 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:25:35.44 ID:XJoB11gM0
フレンダ「……。どうなの?」

男「そうだ、そう、あの箱と、設備の管理を依頼されて」

フレンダ「本当に? じゃあ、その会社の名前プリーズ」

男「××研究所……それしか、俺は」

フレンダ「場所は?」

男「し、」

フレンダ「『知らない』って?」グキィ

男「が、ギィイイヒイいいイィィ!」

浜面「うわぁ」


<みなさーん! 超集合でーす!


浜面「お、集合だってよ」ホッ

フレンダ「そ。浜面、銃貸して」

浜面「え? おう」スッ

ダァンッ

男「」

フレンダ「よーし、任務完了っ」
235 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:26:35.24 ID:XJoB11gM0
――――――――

電話の女『こいつときたらー! 回収出来なかったってどういうことよ!』

麦野「あーうっさいな。どこにも見当たらないのよ」

電話の女『逃げるかもしれないから注意って書いてあったでしょーがこいつとk』

麦野「だーかーら最初からどこ探してもいないんだっての! ここの
連中も何も知らないっつーみたいだし! そっちこそどういうことだよ!」

電話の女『――!』

麦野「――!」


絹旗「……超何もありませんよねぇ」

浜面「危険感じて逃げたんじゃねーの? 天井に穴空いてるしな」

滝壺「下のフロアにもそれっぽいものは無かったよ。関係する
データも全部消されてるみたい」

フレンダ「職員の話によると、今朝からだって。××研究所ってのも
結局検索に引っかからない訳よー」
236 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:27:03.83 ID:XJoB11gM0
電話の女『こいt』

麦野「あぁ疲れた」ピッ

滝壺「お疲れむぎの。無駄足?」

麦野「ギャラは前払いの分少しは貰えるけどねー。小遣い程度だけど」

絹旗「まだその辺にいませんかね。今なら超間に合うかも」

滝壺「その箱、GPSとかついてないのかな」

フレンダ「それも聞いたけどね、結局誰も知らないってさ」

絹旗「聞き出し方が超甘かったんじゃないですか」

フレンダ「本当に何聞いても知らないっていう訳よ、あいつら全員!
超痛めつけたんだよ? ×××にねー、針金を、こう……」

浜面「おいやめろ」ゾクッ

麦野「十人弱いて誰も何の情報も持ってないってのがなぁ。
依頼されたって機関がダミーってのも引っかかるし」

フレンダ「えー、でも」
237 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:27:40.00 ID:XJoB11gM0
浜面「……あの職員も知ってることはすらすら答えてたみたいだったぜ?
まぁ、本当に何も知らないんじゃねぇか」

滝壺「ここのトップって誰だったのかな。箱の情報は持っていなくても、
情報を持ってるであろう人は言えるよね。殺されないための方便だとしても」

フレンダ「んー、確かに……」

浜面「えっと、そのダミーの研究所から一方的に指示されてたんじゃね?
それで全員同じ役割与えられてた……とか」

絹旗「でも『こいつの方が詳しいです』って超責任転換はできそうなもの
じゃないですか。『知らない』の超一点張り?」

フレンダ「だからそうだって……」

浜面「もうバイトみたいな感じっつーか、ただ雇われてただけっつーか、
そんな感じなんじゃね? お互いの名前とか素性全然知らないとかよ」

フレンダ「……」

浜面「あー、すまん。俺もよくわかんねぇわ。はは……」
238 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:28:11.17 ID:XJoB11gM0
麦野「いや、浜面にしてはなかなか冴えてるじゃない? 上出来よ」

絹旗「そうですね、今日は超浜面といより微浜面っといった感じです」

滝壺「微はまづらは最近頑張ってるね」

浜面「好き勝手言いやがって……。ま、ありがとよ」

フレンダ(取り調べしたのは私なのに……)ムウ

フレンダ「……」ゲシッ

浜面「ってぇ! 何だよ!?」

フレンダ「にゃははっ、何その顔」ケタケタ

浜面「てめ……っ」

麦野「ほらほら、下らないことやってないで。帰るぞ。浜面、車持ってきて」

浜面「……へーい」トコトコ
239 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:28:55.74 ID:XJoB11gM0
~車内~

麦野「何むくれてんだよ、さっきから」

フレンダ「むくれてないもん」

麦野「浜面に手柄取られたとか思ってんの?」

フレンダ「……」プイ

滝壺「フレンダ、敵の撃墜数一番多かったよ」

絹旗「あ、そうですよ、超頑張ってるじゃないですか」

フレンダ(フォローなんて、惨めになるだけって訳よ)

フレンダ(絹旗は結局昨日のこと気にしてるんみたいだし、しくったなぁ)ハァ

キィィ

浜面「……えーっと、着いたぞ。あ、昼飯買ってくか?」

滝壺「冷蔵庫の中身、超整理したいな」

麦野「じゃ、そのまま超帰宅」ガチャ

絹旗「超台詞真似しないで下さいよ」

フレンダ「あっ」
240 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:29:26.79 ID:XJoB11gM0
一同「?」

フレンダ「鯖缶切らしてる!」

滝壺「あれ、四つくらい残ってなかった?」

フレンダ「昨日眠れなかったから夜食に食べてしまった訳……
あと朝ご飯」

麦野「聞くだけで胃もたれるわ」

滝壺「塩分の取りすぎで死んじゃうよ?」

フレンダ「はぁー、みんな知らない訳? 鯖にはDHなんちゃらっていう
なんとか脂肪酸だかが豊富に含まれて、健康的なのよ?」ヤレヤレ

絹旗「そんな超うろ覚えの知識をドヤ顔でひけらかされても」

浜面「確かDHAっつったっけ」

フレンダ「うっさい超馬鹿面! 私とあんたはスーパーに買物!
コンビニのは飽きたから駄目!」
241 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:30:12.16 ID:XJoB11gM0
~再び車内~

浜面「一食分くらい我慢出来ないのかよ……」

フレンダ「鯖缶無いとご飯食べられない訳よ」

浜面「普通逆じゃ、うん? 逆でもねーのか?」ブツブツ

フレンダ「ぶつぶつうるさい馬面」

浜面「悪口はもっとマイルドに頼む。大体食い過ぎなんだっつの。
寝れないのは毎晩ゲームやってるからだろー」

フレンダ「……んー」

浜面「?」

フレンダ「浜面って、爆弾とか作れる訳?」

浜面「……あん? まぁスキルアウト時代に少しかじった程度かな」

フレンダ「……ふぅん」

浜面「半蔵……昔の仲間とよ、どうしても空かない金庫あるからってすっげー威力
強ぇの作って爆破させたら、アジトごと吹っ飛んだっけな、はは」

フレンダ「はぁ」

浜面「しかも金庫は開かねぇわ、防犯装置作動してアンチスキルはくるわ」

フレンダ「へー」

浜面「……爆弾は、お前の十八番じゃねぇの」

フレンダ「ピッキングだって、昔は十八番だったけどね」

浜面「……」


フレンダ「今日は、頑張ろうと思ったんだけどな」
242 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:30:43.30 ID:XJoB11gM0
浜面「何かあったのか?」

フレンダ「面倒なら聞き流してて欲しいんだけど」

浜面「ん?」

フレンダ「暗部の裏切り物なんて、本来どこにも居場所なんて無い訳」

浜面「……」

フレンダ「気が付いたら墓とか立っちゃってるし。超お手製の」

浜面「すまん」

フレンダ「で、結局、死んだことになってる訳だしどっかに
逃げちゃおうかなぁって思ったの。お供え物の鯖缶食べながら」

浜面「お前あれ全部食いやがったろ」

フレンダ「私へのお供えじゃん。……で、そこに元お仲間のご登場って訳よ」

浜面「……」

フレンダ「やっばーっと思って、隠れたんだけど……だけど、みんなは
私のお墓参りをしてくれてる訳」

フレンダ「ていうかさ、麦野が、泣いてて……。そんな麦野見たことなかったし、
なんか、こっちも辛くなっちゃて」

フレンダ「結局飛びついちゃったって訳」
243 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:31:15.35 ID:XJoB11gM0

浜面「……人生で三番目くらいに心臓止まるかと思ったぞ、あれ」

フレンダ「驚いてぶっ倒れて墓石に頭ぶつけて気絶したよね」キャハハ

浜面「うっせー! 忘れろ!」

フレンダ「……で、結局私はみんなに感謝してる訳ね。ま、これは前も言ったかな」

浜面「そうだな」


フレンダ「……あのさぁ、浜面は私を、いや……、んと」

フレンダ「アイテムのこと、どう思ってる?」

浜面「は?」

フレンダ「あんな下っ端でこき使われて色んなことに巻き込まれて死にかけて、
でも、結局あんたじゃない、『アイテム』を復活させてくれたの」

浜面「色んなことに巻き込まれて……、そうだな、守りたいと思ったんだよ」

フレンダ「……あぁ、そうだったわね」
244 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:32:26.50 ID:XJoB11gM0
浜面「ま、暗部なんてろくなもんじゃねぇけど、どうせなら楽しくやりたいよな。
楽しくっつったらおかしいかもしれねぇけど。あ、スーパーもう着くな」

フレンダ「……」

浜面「俺らは色んな理由があってここにいる訳だけどよ、人に言えないこと
やってても、人と同じことやっちゃいけねぇって訳じゃないだろ」

フレンダ「理由……?」

浜面「お前らのことは知らないけど、俺の場合スキルアウトの壊滅だったりな。
で、暗部でも学生だぜ? なるべくいざこざからは離れて、学生らしくいたいっつーか」

浜面「なんつーか、そういうのを守りたいかな、今は」

フレンダ「……」

浜面「普通なら手に入れてるはずだったものっつーか……まぁ、そういうもの」

フレンダ「……」

浜面「自分で何言ってんだかわかんなくなってきたわ、はは。馬鹿が長く
喋るもんじゃねーな……、どうした?」

フレンダ「……いや」

浜面「着いたぞ、降りるか」ガチャ
245 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:33:03.90 ID:XJoB11gM0
~駐車場~

フレンダ「……」テクテク

浜面「えー、どうしたんだ? さっきから妙に静かだな?」テクテク

フレンダ「……あー」

浜面「?」

フレンダ「結局浜面は『アイテム』のバニーハーレム化が目標な訳でっ」

浜面「!?」

フレンダ「三人の貞操は私らないといけない訳ねーっ」

浜面「はぁ!? 違ぇよ何もしねーよ!」

フレンダ「本当にー? 滝壺にも?」

浜面「いやそれは……」

フレンダ「もし麦野とか絹旗に迫られたら、結局抵抗できる?」

浜面「あ、当たりめーだろっ。俺には愛しの滝壺が」

フレンダ「へぇえ」ニヤニヤ

浜面「つーかあいつらが俺にそんなことするわけ……って、何だよ」
246 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:33:34.13 ID:XJoB11gM0
フレンダ「はーまづらぁ」ダキッ

浜面 「うぉあ!?」ドキーン

フレンダ「三人の代わりに、私はどう?」ギュウー

浜面「ちょ、何ふざけてんだよこんなところで!」ドキドキ

フレンダ「かわいいじゃない、私も。ねぇ、浜面」

浜面「わ、お前このアングル胸見えっ」オロオロ

フレンダ「胸は物足りないかもしれないけど……ブロンド外人美少女も
なかなかオツなものじゃない? ね?」

浜面「おい、どういう……」

フレンダ「結局滝壺じゃなくて、私じゃ駄目かな」ウルウル

浜面「へ?」ビクッ

フレンダ「私ね、ずっと、浜面のこと……」

浜面「いや……困るって……」ドキドキ


フレンダ「……ぷっ」

247 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:34:12.47 ID:XJoB11gM0
フレンダ「あっははははは!」パッ

浜面「っと」ヨロッ

フレンダ「結局惑わされまくりって訳よ、バーカ。あはははっ」

浜面「なっ」 カァッ

フレンダ「浜面が私に欲情したって、後で滝壺に言ってやろっと」

浜面「してねぇし!? つーかやめて下さいお願いしますマジでマジで」

フレンダ「たまには高い鯖缶が食べたい気分」

浜面「へいへい……」テクテク

フレンダ「……」

浜面「おーい、何してんだー?」

フレンダ「あ、今行く」パタパタ


浜面「鯖は頭にいいけどよ、鮭ってな、バストアップにいいらしいぞ」

フレンダ「はぁー、麦野鮭好きだしね……って、何で胸の話題を私に
ふる訳ー?」ゲシッ

浜面「いやお前さっき自分で物足りないっててて痛ぇ! 蹴るな!」ボコボコ

フレンダ「きゃははっ(理由……ね)」


フレンダ(……理由が、必要なの?)
248 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/02/20(日) 23:34:45.95 ID:XJoB11gM0
~常盤台中女子寮~

美琴「……」

黒子「……」

?「……」

美琴「……それで」

黒子「……貴方は」







垣根「学園都市序列第二位、垣根帝督だ。よろしく」 
 
284 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/07(月) 20:12:46.17 ID:rqbdSkSs0
~とある朝~

冷蔵庫「」デーン

美琴「わあ、立派ね」

黒子「妙にデザインがメルヘンチックですわね……ピンクに羽根の模様って……」

美琴「かわいいじゃない」

黒子「えー……」

寮監「しかし聞いていたメーカーとは違うような……こんなに早く届くとも
聞いていなかったな」

黒子「使えるのなら何だって構いませんわ。寮監様、ありがとうございました」

寮監「そうか。では白井、テレポートで部屋に入れてくれ」

黒子「了解しました」ヒュン

寮監「それでは、朝食には遅れるなよ」カツカツ

美琴・黒子「はい(ですの)」
285 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/07(月) 20:13:17.70 ID:rqbdSkSs0
美琴「――よし、設置完了!」

黒子「前のものより使いやすそうですわね。大きさも申し分ありませんの」

美琴「そうねー。見た目もかわいいし」

黒子「そういえば、一瞬で氷が作れる装置というのは……」ガチャ



?「」プルンッ

黒子「」

美琴「どうかしたの?」

黒子「なんでもありませんの」バタンッ

黒子(何ですの今のは!? 頭につまってる『アレ』のような何かが!
いえいえそもそも新品の冷蔵庫に何かが入ってるわけがありませんの)


黒子「……」ガチャ

アレのような何か「」プルルンッ
286 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/07(月) 20:14:04.93 ID:rqbdSkSs0
黒子「gkあlhがおrhjgかlだl;あghjfklpぇ」

美琴「え!? どうしたの黒子!?」

黒子「おおお姉様! れれ冷凍室にのののの脳っっ」

美琴「あっ大変! もう朝食の時間よ! 行くわよ黒子!」ダッ

黒子「ちょ! お姉様!」

美琴「急がないとまた寮監に怒られるわよーっ」

黒子(後で寮監に知らせませんと……)タタタ



冷蔵庫「」ガタガタッ
287 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/07(月) 20:14:41.06 ID:rqbdSkSs0
美琴「――やっぱ日本食よねー。ロシア料理も美味しかったけど」トコトコ

黒子「帰ってきた時は生気がまるで感じられないほど落ち込んでいましたが、
楽しむことは楽しんできたんですのね」トコトコ

美琴「もーっ。その話ぶり返さないでよ。恥ずかしいんだから」トコトコ

黒子「ろくに外出もしない、学校にも行かない、一日中ゲコ太ストラップを
握りしめて部屋にこもりっきりで……」トコトコ

美琴「だからやめてってば」トコトコ

黒子「とても心配したんですの!」トコトコ

美琴「ごめん……でももう大丈夫だからっ」

黒子「知ってますの。あの殿方が帰国しましたものね?」

美琴「な! 黒子っ、それはっ」

黒子「もう、お姉様ったら……」ガチャ


黒子「あら?」
288 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/07(月) 20:15:39.07 ID:rqbdSkSs0
美琴「どうしたのー、部屋入らないの?」

黒子「……お姉様、人の気配がしません……? なんといいますか……」

美琴「え? なにそれ、『誰かが見てる』みたいな?」

黒子「いえ、そうではないのですが……」

美琴「黒子朝からちょっと変だよー? 昨日の仕事で疲れたんじゃないの?
一方通行追いかけてたって言うし」

黒子「そうでしょうか……(そういえばあの冷凍室)」


ガチャ

黒子「何も無……い? というか……」

美琴「あれ、この冷蔵庫ちょっと形変わってない?」

黒子「お姉様もそう思われます?」

美琴「うーん、でも気のせいかも」

黒子「そうですわよね……(でも先ほどは確かに)」バタン
289 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/07(月) 20:16:08.63 ID:rqbdSkSs0
ーーー―

美琴「はー。さっぱり」ホカホカトコトコ

黒子「お姉様……いくら日曜とはいえ朝からパジャマというのは……ふあぁ」

美琴「いいでしょ、出かけないし。眠そうね?」

黒子「えぇ、昨晩少しフレンダさんとメールを」

美琴「へー、何話してたの?」

黒子「互いがお慕い申しているお姉様について、ですの!」

美琴「うわ」

黒子「とても話が合いますわ。フレンダさんのお相手もどうやら高位の
能力者のようで」

美琴「……」

黒子「短気で攻撃的で後先考えないところや素直じゃないところ、
まるでお姉様のようですの」

美琴「はぁ!? 私はあんなんじゃ……」

黒子「あら、ご存知ですの?」

美琴「いや知らない知らない!」

黒子「スカートの中に短パンを履く残念なところもそっくりですの。
お互い苦労しますわー」

美琴(そういえばそうだっけ……。でもあの歳で短パンって私より
キツくない? 歳知らないけど)
290 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/07(月) 20:16:40.67 ID:rqbdSkSs0
~『アイテム』隠れ家~

麦野「くしゅんっ」

滝壺「大丈夫? むぎの、風邪?」

麦野「いや、違うと思うけど」

浜面「大丈夫か? 一応車の暖房上げとくけどよ、もし辛いなら無理……」

麦野「ち、違うっつってんだろうがっ」ゲシッ

滝壺「……」ゲシッ

浜面「何故!?」

絹旗「超素直じゃありませんねー」

麦野「何か言ったか?」

絹旗「べっつにぃ」

浜面「??」
291 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/07(月) 20:29:13.21 ID:rqbdSkSs0
フレンダ「寒いの!? 寒いの麦野!? 私が暖めて、」バッ

麦野「なっ」ガード

フレンダ「……はぁ」ストン

麦野「ん? どうしたのよ」

フレンダ「結局早起きしたから、眠くて……えへへ」

絹旗「……」チラチラ

フレンダ「……。よーし! 今日は頑張るぞーっ。浜面鯖缶追加! 大至急!」

浜面「はぁ、よく缶詰だけで飯になるよなー」テクテク

フレンダ「鯖缶アタック!」ガコン

浜面「ってぇ! おいこの缶まだ汁残ってんじゃねーかチクショーッ」ダラダラ

絹旗「じゃあ私も」ポイッ

浜面「! なんの食パンガード!」ベチャ

麦野「おーい何食べ物で遊んでるのかにゃーん?」ピクピク

滝壺「みんなオシオキかくていだね」ナムナム

ワーワーギャーギャー
292 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/07(月) 20:29:59.17 ID:rqbdSkSs0
~常盤台中女子寮~

美琴「――そうだ黒子、朝シャワー使ったんだ? あんた私より遅く
起きたと思ったんだけど」

黒子「いえ。浴びてませんの。どうしてですの?」

美琴「え!? だって水滴とか、使った後が」

黒子「昨日の水滴が残っていただけ……では?」

美琴「そんなんじゃないって! 湿気こもってたし……」

黒子「なんですのそれ……もしかしてさっきの気配……」

美琴「やっやめてよ気色悪い!」


ガタッ   ヤベッ



美琴「今……物音がしなかった……? 向こうから……」

黒子「というか声が……聞こえませんでした?」
293 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/07(月) 20:30:55.73 ID:rqbdSkSs0
~キッチン~

美琴「ここよね、声がしたの」

黒子「ええ……。この冷蔵庫、何でこんなに結露してますの……。
まるで汗のような」

冷蔵庫「」ダラダラ

美琴「……」

黒子「……お姉様」

美琴「……うん」

ビリビリッ

冷蔵庫?「痛って!」ボンッ

美琴・黒子「!!」

冷蔵庫?「うおっ変装解けた!? クソッ」ダッ


美琴「冷蔵庫が……」

黒子「殿……方、に?」 
 
326 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:44:09.77 ID:aZyvxcJr0
~廊下~

冷蔵庫?「まだ充電完了してねぇってのに!」ダダッ

冷蔵庫?「どこへ逃げる!? 今の充電量だと空飛べるのは五杪って
とこだ!」キョロキョロ

冷蔵庫?「……ッ。もう残量が……っ」ハァハァ

美琴「待ちなさいこの不審者!!」タタタッ

冷蔵庫?「第三位……っ。クソッ今の俺には……っ」ゼェッゼェ

美琴「あんた肉体変化系の能力者? その抱えてるミニ冷蔵庫が盗撮用の
ビデオカメラってわけ?」バチバチ

冷蔵庫?「は? 待て、誤解だ。俺はロリコンじゃねえ。何処の第一位と
勘違いしてやg」

黒子「ジャッジメントですの」ヒュンドコン

冷蔵庫?「」ズサーッ

美琴「ナイス黒子」ハイタッチ

冷蔵庫?「」チーン

黒子「さて、この変態を寮監に……」
327 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:44:53.43 ID:aZyvxcJr0
寮監「何をしている、御坂、白井!」

黒子「丁度いい所に」

寮監「騒がしいと思ったらやっぱり貴様らか……」ゴゴゴゴ

美琴「ちっ違うんです! この不審者がっ」

寮監「不審者……? 貴様らと冷蔵庫以外には何もいないようだが?」

冷蔵庫「」デーン

美琴・黒子「な!?」

寮監「どういうことだこれは? 何故今朝届いた冷蔵庫がこんな所で
横倒しになっている?」

美琴「いやっこの冷蔵庫が!」

黒子「そっそうですの! 何変形してますのこのっ」バシバシ

冷蔵庫「」シーン

寮監「こんなものまで持ち出して喧嘩とは随分元気だなぁ貴様ら?」ゴゴゴゴゴゴ

美琴「いえいえ誤解ですってば!」

黒子「っそうですのぉ寮監様っ! このr」

寮監「問答無用!」

美琴・黒子「ぎゃー」

328 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:46:08.01 ID:aZyvxcJr0
垣根「――回想終わり。>>248に戻る」

美琴・黒子「はぁ?」

垣根「こっちの話だ。で、何だっけ?」

美琴「何だっけじゃないわよあんた! ていうか第二位って……」

垣根「テメェは何でパジャマなの?」

美琴「あっ、ちょっと着替えて……、いやそうじゃなくて!」

垣根「! いけね、ちょっとコンセント借りるぞ」ブスッ

垣根「あぁ生き返る」

黒子「……」

垣根「これな、充電しねぇとダメなの俺のボディ。プラグ抜いたら節約モードにしても二十分だぜ?ふざけんなっての。あのクソペド野郎は四十八時間っつーじゃねぇか。大体能力使用したら三分ってウルトラマンはあいt」

美琴「そんなこと聞いてないっての!」ビリビリビリビリッ

垣根「うぉ! やめろよクソガキ! 電化製品はテメェに弱いんだよ!」

美琴「誰がガキだ!」バチバチッ

黒子「お姉様も話脱線しておりますの!」

黒子「……垣根さんとおっしゃいました?」

329 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:46:43.29 ID:aZyvxcJr0
垣根「お前はまともに話が出来そうだな、ツインテール」

黒子「白井黒子と申しますの」

垣根「黒子? 黒い子って書いて黒子か? お前ほくろとか言って虐められたこと
あるだろ。かわいそうに」

黒子「ありませんの! そんな奴らは片っ端から粛正しておりましたの!
……いえいえそうではなくて!」

美琴「そうなんだ黒子……かわいそうに」

黒子「お姉様まで何言ってますの! だからっ」

垣根「しばらく匿ってほしい」

美琴・黒子「……はぁ?」
330 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:48:48.85 ID:aZyvxcJr0
垣根「俺は今言ったようにこの冷蔵庫を充電しないと生きていけねぇ。
追われてる身でもある」

美琴「追われてるって、そんなのを匿うなんて……」

垣根「まぁ聞け。ヤバいんだ。マジでヤバい。出来れば何も聞かずに
匿ってくれるとありがたい」

黒子「これが現代の若者というやつですのね。ヤバイですの」

美琴「あんたを匿ったらこっちがヤバそうなんだけど」

垣根「……情けない話だが、俺は今こんな身体だし、他に行くあてもねぇ」

垣根「悪いようにはしない。危険を感じたらすぐここから出ていってやる。
だから、頼む」

美琴「……」

黒子「……事情はよく掴めませんが、貴方は命の危機に脅かされているという
ことですのね?」

垣根「ああ。アンチスキルに、なんて思わないでくれよ。学園都市に見つかる
のがヤバいんだ」

垣根(ま、あの野郎には何もかもお見通しなんだろうけどな)

黒子「では、仕方ありませんわね」
331 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:49:26.48 ID:aZyvxcJr0
美琴「ちょっと、黒子!?」

黒子「この方が怪しいことには変わりませんが……ジャッジメントとして、
困っている方を放ってはおけませんの」

美琴「でも今言ったことにだって確証はないのよ? 万が一、」

黒子「超能力者と言えど先ほどの騒動から察するに、能力には大幅な制限がかかって
いるようですの。私たちに危害が及ぶ可能性は少ないですわ」

美琴「でも……」

黒子「……あの、ところでお姉様、私少々化粧室に……」モジモジ

垣根「おう便所かほくろちゃん、行ってこいよ」

黒子「うるさいですのっ」タタタッ
332 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:50:10.68 ID:aZyvxcJr0
ガチャン

美琴「……で」

垣根「ここからが本番ってか?」

美琴「あんたが何を企んでいるのかは知らない。さっき言ったことが
本当かどうかもわからない」

美琴「……でも、あんたがどんな世界の人間かならわかる。私はともかく、
大切な後輩を危険に晒したくはないわ」

垣根「最大の弱点をバラしてやると、この冷蔵庫の中身がやられたら
オシマイだ。お前なら難なく止められるぜ? 第三位」

美琴「試したい所だけど、やめといてあげる」

美琴「……その代わりいくつか質問させて?」

垣根「答えられる範囲でならな」
333 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:50:36.67 ID:aZyvxcJr0
美琴「……追われていると言ってたけれど、誰に? どういった目的で?」

垣根「さぁな。でも俺はおそらく今日処分されるはずだった。
……いや違うな、作り替えて未元物質工場にでもするつもりだったんだろう。
このままだと役立たずもいいとこだからな」

美琴「作り替えるって何それ? 嫌な話ね」

垣根「そうだな。嫌な街だ、ここは」

美琴「……。この寮を選んだ理由は?」

垣根「逃げ出した先で冷蔵庫をが運ばれていた。俺はそれと入れ替わった」

美琴「偶然ってことね」

垣根「……表の世界のガキを巻き込むなんざ褒められたもんじゃねぇ
けどな。これしか無かった」


美琴「最後の質問。……あんたは何をして、そうなったの」

垣根「反逆したんだ。学園都市に」

美琴「! ……そう」
334 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:51:12.28 ID:aZyvxcJr0
美琴「――いいわ。しょうがないから泊めてあげる。ただし少しでも
怪しい動きをしたら容赦ないわよ」

垣根「助かる。必ず礼はする」

美琴(学園都市に反逆……。私も、こいつと同じような状況になってた
かもしれないんだ)

黒子「ところで第二位とおっしゃいました?」

美琴「確か、未元物質って能力よね」

垣根「ああ。便利だぜ? ちょっと応用すれば肉体変化のマネゴトも出来る。
さっきの冷蔵庫(大)状態がそうだな」

垣根「ちなみにこの服も未元物質」

美琴「随分便利ね……」

黒子「そのミニ冷蔵庫の意味は?」

垣根「俺の脳を補うもんだ。内蔵の方はなんとか元に戻ったみたいだがな、
これが無いと死ぬ」

黒子「やっぱりアレは脳みそでしたの……」ウプ

美琴「?」
335 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:52:09.45 ID:aZyvxcJr0
~お昼時~

美琴「日曜日は学食が無いのが辛いわよねー」オベントウモグモグ

黒子「明日から冬休みですし、当分お昼はコンビニか外食に
なりますわねー」パスタモグモグ

垣根「お前ら自炊しねぇの? 料理出来る女はポイント高いぞ」カシパンモグモグ

美琴「そっそうなのやっぱり? 別に私だって作れないってことは無いけどあの
馬鹿も……いやそういうんじゃなくてっっあ、でも」

黒子「何一人で暴走してますのお姉様。それに食材を買った所で今は冷蔵庫が
ありませんの」

垣根「無いと不便じゃね? パピコ半分取っときたい時困るんだけど」

美琴「……黒子、私たち何か大切なこと忘れてない?」

黒子「……そうですわね」

垣根「あ? 女子寮に男とか今更なこと言うんじゃねぇぞ?」

美琴「そういえばっ」

黒子「違いますの。先ほどからどうも垣根さんに流されている気がしますの」

垣根「何だよ。冷蔵庫が無いと不便だって話じゃねぇのかよ」
336 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:52:47.03 ID:aZyvxcJr0
美琴「そう! 冷蔵庫よ冷蔵庫! この部屋の冷蔵庫が壊れたから手配したのに」

黒子「結局来たのは冷蔵庫ではなく垣根さんですの」

垣根「そりゃ災難だったな。俺の冷蔵庫にも空きスペースはあるけどよ」

黒子「脳みそと一緒に冷蔵するなんてごめんですの。ばっちい」

垣根「んだとコラ」

美琴「あんた冷蔵庫になれるじゃない」

垣根「あのままでいろってか」

黒子「居候なのですからそのくらいして頂きたいものですけど」

美琴「それにしても、冷蔵庫に擬態して常盤台女子寮に忍びこむなんて
よく考えたわね。ここは警備だけなら万全だし」

垣根「いや、目が覚めたら冷蔵庫だった」

美琴・黒子「えっ」

垣根「ビビったぜ。名探偵コナンもこんな気持だったのかもしれねぇな」

黒子「垣根さんは人間ですの? それとも冷蔵庫なんですの?」

垣根「その問は俺のパーソナルリアリティが崩壊しそうだから
やめてくれないか」ゾクッ

美琴(クローンもいることだし、冷蔵庫が意思持ってもおかしくないわよねぇ)
337 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:53:19.78 ID:aZyvxcJr0
垣根「……っと、クラクラする」クラクラ

黒子「? 大丈夫ですの?」

垣根「心配してくれんのかほくろちゃん」

黒子「いい加減しつこいですの! それなら貴方なんて帝凍庫ですの!」

垣根「あ? ムカついた。 テメェなんてほくろでオセロでババァ声
じゃねぇかバーカ」

黒子「バっ! だっ大体さっきのメルヘンチックな模様の冷蔵庫は
何なんですの!?随分可愛らしい趣味をお持ちなんですのねぇー」

垣根「心配するな。自覚はある。ガキでババァのテメェよりちょっと可愛い
趣味があるイケメンの方が億倍価値あるっつーの」

黒子「なぁっ」ワナワナ

美琴「はいはい、子供っぽい喧嘩しないでよ。あんたも体調悪いなら寝てたら?」

垣根「そうする。なんせ目覚めたのがついさっきでな。体力が追いついてないんだ」

テクテク バフンッ
338 :12月19日(日) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/03/19(土) 02:53:46.06 ID:aZyvxcJr0
黒子「おぉお姉様のベッドお!! なにしてますのこの類人猿二号!!」

垣根「二号? んだようっせー。お、きるぐまーでけぇーかわいー」モフモフ

黒子「この黒子でさえそこに居ようものなら容赦なく電撃を浴びせられ
ますのにぃ!!」キーッ

垣根「お休み」

美琴「はぁ、もうなんだってかまわないわ……」

垣根「すやすや」

美琴「あとあんたをベットに近づけさせないのはあんたが変態だから」

黒子「でっですがどこぞの馬の骨ともわからない人間がお姉様の匂いの
しみ込んだシーツに顔を埋めるなんて……っ」

美琴「それが変態なんだっつーの!」

347 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:21:20.35 ID:Rh6IFMMz0
ピーチュンチュン

美琴「何よこれぇ!!!!!」

黒子「……ふあぁ。どうしましたのお姉様ぁ」ムニャ

美琴「私のきるぐまーが木彫りの熊になってる!!」

黒子「あら? お姉様の枕元に羽根がありません?」

美琴「あいつか!」

黒子「……ってお姉様その熊っ」

木彫りの熊「」ドロッ

美琴「溶けたー!  気持ち悪!」

黒子「……」

木彫りの熊「」ベロベロ
348 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:21:49.19 ID:Rh6IFMMz0
~バスルーム~

美琴「やっぱりこんなところにっ」

垣根「すやすや」

きるぐまー「」ギュー

黒子「バスタブの中でぬいぐるみを抱いた垣根さんが羽に包まれて
眠っていますの……」ウワァ

垣根「……っ。んあ?朝か」

美琴「ちょっと! 私のきるぐまー返しなさいよ!」

垣根「寒みぃんだよここ。風呂場で寝かせるとか虐待じゃねーか」ヨッコイショ

美琴「しょうがないじゃない寮監の見回りあるんだし……って
なんであんた裸なのよ!?」

垣根「うおっ……くそ、まだ調整が上手くいってねぇな。ところで飯は?」

黒子「プリッツでしたら」

垣根「朝から菓子ってお前なぁ。ここの寮のメシ美味いんだろーが。
持ってきてくれてもいいだろ、冷てぇなほくr」

黒子「くろこですの! 失礼な殿方に与えるエサなんてありませんのよ!!」ムキー

垣根「やべ、昨日それ考えながら寝たから素で間違えたわ。つーか今エサとか
言ったかテメー!!」ガバッ

美琴「前隠せぇ!」ビリビリッ

垣根「ぎゃあああ!」

黒子「……」
349 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:22:31.08 ID:Rh6IFMMz0
垣根「――育ち盛りの青少年にプリッツはねーわ」ポリポリサクサク

垣根「ジュースぬっる」ゴクゴク

黒子「貴方の冷蔵庫にペットボトルが入らない所為ですの」

垣根「氷作るスペースくらい開けてやるよ」パカ

黒子「!! その脳みそ見せないで下さいまし!」

垣根「んだよ、第二位の崇高な脳だぞ。見られるうちに見ておけよほれ」ズズイ

黒子「興味ありませんの!」

垣根「ところで超電磁砲は?」

黒子「あなたが裸で抱いてらっしゃったぬいぐるみを洗っていますの」

垣根「地味に傷つくわ」

黒子「私でしたら捨てますの」

垣根「俺嫌われてんの?」
350 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:23:05.24 ID:Rh6IFMMz0
垣根「腹減ったー」

黒子「この寮出てすぐにコンビニがありますわよ」

垣根「二十分しかもたねぇって言ったじゃねーか。俺はまだ
死ぬわけにはいかねんだ」

黒子「未元物質とやらでお食事は作れませんの?」

垣根「未元物質にだって通じる常識はあるんだよ。大体自分で生み出した
もの食うとか気持ち悪くね?」

黒子「仕方ありませんわねぇ……お弁当でも買ってきますわ」

垣根「そういえばパシティッチリア・マニカーニのケーキ食ってみたかった
んだよ。買ってきてくれ」

黒子「贅沢言わないで下さいまし。それにこの時間だとお店もまだ開いてませんの」

垣根「じゃあ後でいいわ。あと下着と服。これでバッテリー消費するのは
いまいち落ち着かない」

黒子「後でお代はきっちり請求させていただきますわよ?」

垣根「そうそう、俺は四桁未満の服は着ない主g」

黒子「メイド服でも買ってきてやりますの」
351 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:23:56.21 ID:Rh6IFMMz0
間違えた。

四桁未満→五桁未満
352 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:24:24.84 ID:Rh6IFMMz0
美琴「――で、私の私物には一切さわらないこと! 部屋の外に出ないこと!
窓の前に立たないこと! 音もなるべく出すんじゃないわよ!? わかった!?」

垣根「このシャケ弁うめぇな。でかした黒子」パクパク

美琴「聞いてんのあんた!? 寮監に見つかったらほんとヤバいんだから!」

垣根「あの寮監ただならぬ雰囲気があるよな。カタギじゃねぇよ、あれ」モグモグ

垣根「つーかよ、テメェがコンセント握っててくれたら俺も出られるんだけど。
……あ、それだと犬の散歩みたいじゃね? やっぱ却下」ムグムグ

美琴「……それじゃ出かけようか」

黒子「では行ってまいりますわ。もし寮監が来たらちゃんと冷蔵庫に
擬態してて下さいまし」

垣根「黒子、ケーキと服な。それと延長コード」

黒子「はぁ……」

バタン
353 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:24:51.66 ID:Rh6IFMMz0
~セブンスミスト~

美琴「あんたさぁ、あの冷蔵庫に優しすぎない?」

黒子「そうですの? 電気が無いと死んでしまうのは事実みたい
ですし、無下に扱うのも……」

美琴「もしかしてああいうのがタイプだったりして?」

黒子「何をおっしゃいますのお姉様!? 私はお姉様に身も心も捧げていますのに!」

美琴「あははっ冗談冗談。で、何買うんだっけ?」

黒子「垣根さんの服と延長コードですわね。ケーキは百円のでも買っていって
やりますわ」

美琴「私は雑貨屋と本屋に用事があるのよね。別行動にしようか。
一時間後にここに集合で」

黒子「せっかくのデートですのに……。黒子よりゲコ太と漫画が大切ですのね」

美琴「お昼は一緒に食べて帰ろうよ。じゃあね」ヒラヒラ
354 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:25:31.33 ID:Rh6IFMMz0
ーーーー

黒子「……殿方のファッションはよくわかりませんの」

黒子「スウェットでいいですわね。どうせ外に出ませんし」

黒子「メンズものにゲコ太のプリント柄なんてありますのね」

黒子「どうせなら思いっきりはずかしい服にしてやりたいですの」

黒子「というか私ここ場違いではありませんの?」キョロキョロ

黒子「そもそもレディに殿方の下着を買いに行かせるなんて……っ」


「うお!? 財布が無い!? さっきまであったのに!」
「つーかカバンに底が無い!? さっきまであったのに!」

黒子「あら? あれは」


上条「あの財布には上条家五日分の食費が入っているんですよ!? 不幸だー!!」
355 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:26:09.08 ID:Rh6IFMMz0
黒子「お困りのようですわね」トコトコ

上条「ん?……お、白井じゃねぇか。こんな所で会うなんて奇遇だな」

黒子「財布を無くしたと言っていたようですが」

上条「そうなんだよ……見てくれよこのカバン、まだ買って二日だぞ……」

黒子「相変わらずですのね……。お願いを聞いて頂けたらお金を
お貸ししますわよ?」

上条「お願い? いやそれはいいけどよ、中学生に金借りるっつーのも」

黒子「いつもお姉様がお世話になっていますし、かまいませんわ。
お願いというのも、これをレジに持って行って欲しいだけですの」

上条「下着ぃ? あぁ、彼氏へのクリスマスプレゼントってやつか」

黒子「馬鹿ですのこの類人猿一号! 知り合いに頼まれただけですの!」

上条「悪い悪い(一号?)」

黒子「まったく……。あと服も必要ですの。出来れば貴方の意見も参考にして
選びたいですわ」

上条「おう、いいぜ。どうせ暇だしな」
356 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:26:40.47 ID:Rh6IFMMz0
上条「――女子中学生に下着買いに行かせるってどうなんだよそいつは」

黒子「色々事情があるんですの……」

上条「服も必要って言ったな。背格好はどんな感じなんだよ」

黒子「身長は貴方よりは高いですわね、180センチほどでしょうか。
体格は貴方とそう変わりませんが顔は向こうの方が上ですの」

上条「最後の台詞は必要だったか?」

黒子「ついうっかり」

上条「白井は御坂と来てんのか?」

黒子「……気になりますの?」

上条「最近会ってないから元気にしてんのかなって思ってよ」

黒子「えっと、お姉様も来ていますのよ。……会って行かれます?」

上条「お、そうか。じゃあそうしようかな」

黒子(お姉様のためお姉様のため)
357 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:27:35.94 ID:Rh6IFMMz0
黒子「……」トコトコ

上条「……」トコトコ

黒子「……ところで貴方、お姉様のことどう思ってらっしゃいますの?」

上条「は? なんだよそれ」

黒子「はぁ。なんでもありませんの」

上条「どうっていうかなぁ。あいつロシアで俺のこと助けにきてくれたんだよな。
いい奴だよな」

黒子「『で』ではなく『に』、ですわね」

上条「……? 結局俺が帰ってきたのは最近で、まだお礼も言えてないんだよ」

黒子「……」



美琴「あーいたいた黒子!……ってあんたは!」
358 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/04/02(土) 22:28:37.94 ID:Rh6IFMMz0
上条「お、」

黒子「(手を出して下さいましっ)」ガシ

上条「……あ? って諭吉さん!? さっき食費分はちゃんと借りて……」

黒子「(静かに! いいですの? このお金はもともと貴方のもので、
私は今日貴方に一切金銭を恵んでも貸してもいませんの!)」

上条「(え? は?)」

美琴「? 何してんのよあんたら?」

黒子「お姉様ぁあん! 私これからジャッジメントのお仕事に行かなければ
いけなくなりましたのぉ!」

美琴「え? そうなの?」

黒子「そして! この類人猿がお姉様に何かごちそうしたいみたいですのぉ!
いつぞやのお礼ですって!!」ドンッ

美琴「え?」

上条「うぉっ白井!?」ヨタヨタ

黒子「(やることはお分かりですわね? ではっ)」

黒子「それではお姉様! ごきげんよう!」ヒュンッ

上条「……」

美琴「……」


上条「……えっと、じゃあ行く、か?」

美琴「う……うん」 
 
380 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:01:44.00 ID:BlwSzzH10
~常盤台中女子寮~

垣根「暇だ」ウロウロ

垣根「超電磁砲と黒子は買物にいっちまったし」ウロウロ

垣根「昼飯も食っちまったしよ」ウロウロ

垣根「この寮にテロリストが攻めて来たらどうなるか」ウロウロ

垣根「制限時間三分だと……、まぁいいや」ウロウロ

垣根「超電磁砲の私物にはさわるなと言われたが」ウロウロ

垣根「黒子のは知らない」ウロウロ

垣根「お、パソコン発見」
381 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:02:24.31 ID:BlwSzzH10
ウィーン(起動音)

垣根「壁紙一面超電磁砲の隠し撮り写真」キョロキョロ

垣根「どうやって撮ってんだこのアングル」

垣根「確か暗部にもいたなこんな変態。なんつったっけ、なんとかンダ?」

垣根「そういえばもうすぐクリスマスじゃね?」

垣根「女が欲しい!」

垣根「はぁ」

垣根「麦野と熱い一夜を!」

垣根「ねぇよwwww」ケタケタ
382 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:03:06.26 ID:BlwSzzH10
「お姉様のためお姉様のためお姉様のためお姉様のため」
「お姉様のためお姉様のためお姉様のためお姉様のためですのぉ!!」
「うるさい!」
「寮kぎゃー!」ゴキ


垣根「パソコン終了」パタン

黒子「ただいまですの」ボロボロ

垣根「おぅ、ケーキ買ってきたか」

黒子「延長コードと服ですの」ドサッ

垣根「服キャラものばっかかよ。パシティッチリア・マにゅ、噛んだ。
あそこのケーキはー? ねー、黒子ちゃーん」

黒子「ウザったいですの。居候なんだからもっと謙虚にして下さいまし」

垣根「盗撮画像を壁紙にしてる変態が」

黒子「なっ何で知ってますの!?」

垣根「やべ、口滑った」

黒子「あれは愛ゆえの行為ですの! デスクワークに疲れた時の栄養剤&目薬なんですの!
決して変態なんてそういうものでは無いんですの!」

垣根「超電磁砲に同情するわ」ウワ
383 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:03:57.86 ID:BlwSzzH10
~セブンスミストのレストラン~

上条「……」

美琴「……」

上条(まずはおさらいだ。白井は御坂にお礼をしたいけど金が無い哀れな俺のために
諭吉を授けて下さった……んだと思う。そして俺らは今このレストランにいる)

美琴(どどどうしようどうしよう何この状況! こここ心の準備が全然っ!!)

上条(いい奴だな白井は。だけど待って欲しい。御坂にも御坂の用事があるはずだ。
迷惑じゃないか。ずっと俯いてるし、薄々感じてたけどやっぱり嫌われてる?)

美琴(私こいつ帰ってきてから街で会っても逃げてばっかりで!
ずっとこいつのこと考えてたから逆に目も合わせられなくて……っ)

上条(でもロシアで助けにきてくれたし、嫌われてはいないよ……な?
うーん……わからん)

美琴(何か言わなきゃ……っどうせこいつのことだから御坂つまらなそう
だな誘って迷惑だったかなとか思ってるんだから……!)

上条(いやこれでは埒があかん。ちゃんと話をして……)チラッ

美琴(これじゃ埒があかないわ! ちゃんと話をして……)チラッ

上条「あのさ、御坂(お、目が合った)」

美琴「な、何よ?(目が合ったぁあああああああ)」バッ
384 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:04:29.67 ID:BlwSzzH10
上条(目を逸らされた……どうしよう……)

美琴(目逸らしちゃった……もうどうすれば……)

pipipipipipi

上条「ん? 携帯鳴ってないか?」

美琴「ふぇっ へ!?」

上条「俺のじゃないから、お前のじゃ……」

美琴「そうねっうん!」パカッ

************************
from : フレンダ
to : 御坂見琴
sub : 

今ひまー??
************************

美琴「!」
385 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:04:57.89 ID:BlwSzzH10
~とある街中~

フレンダ「送信っと」

フレンダ「なーんか隠れ家にいるのが気まずい訳よ」トコトコ

フレンダ「絹旗は妙に気使ってくる気がするし」トコトコ

フレンダ「……」

フレンダ「……理由……」

フレンダ「結局高位能力者にはいろいろある訳よね、浜面もか」

フレンダ「でも私は……」

フレンダ「……。はぁ」

フレンダ「メールまだかなー」チラ
386 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:05:40.94 ID:BlwSzzH10
フレンダ「結局こうやって御坂と仲良くしてることは、どうなんだろ」

フレンダ「敵だったのはあの時だけよね」

フレンダ「だから大丈夫な訳よ。……」

フレンダ「あー、もう」

フレンダ「考えすぎ、考えすぎ。あーあ」トコトコ

フレンダ「メール……」

フレンダ「って、確認したばっかじゃん。……」

フレンダ「ゲーセンで時間潰そうかな」

ピロリン

フレンダ「きたきた」パカッ

************************
from : 御坂美琴
to : フレンダ
sub : 

かいわなにかたのむ
************************

フレンダ「……んん?」
387 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:06:15.77 ID:BlwSzzH10
美琴(どうしよう反射的に送っちゃったけど)

上条(どうしよう御坂が携帯に夢中です)

美琴(ていうか今の内容だと意味がわからないじゃない!)メルメルメルメ

上条(上条さんと一緒にいるのは楽しくないですよね……そうですよねー)ショボン



フレンダ「一昔前に流行ったネット掲示板発祥のテレビドラマ
を思い出させる怪文章な訳だけど」

フレンダ「結局どうしよう」

ピロリン
388 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:07:56.65 ID:BlwSzzH10
************************
from : 御坂美琴
to  : フレンダ
sub  : 

変なメール送ってごめn!!(><)
ある奴と一s緒にいるんだクどかいわなくて小待って
るの!
************************

フレンダ「焦ってるなぁ。誤字だらけ」アハハ

フレンダ「結局ある奴ってのはー……」ポチポチ


************************
from : フレンダ
to  : 御坂見琴
sub  : 

それって例の男??(・∀・)ニヤニヤ
************************

フレンダ「結局『超電磁砲』と仲がいいっていったら」

フレンダ「『幻想殺し』よね、確か」ソウシン-



美琴「」メルメル

上条(そういやまだ食事何も頼んでねぇなー)ボー
389 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:08:35.93 ID:BlwSzzH10
ピロリン

フレンダ「早っ」

************************
from : 御坂美琴
to : フレンダ
sub : 

例ってなに!?男だけど!
とりあえずレストランにいるんnけど
気まずくて!どうしよう
************************

フレンダ「うーん」

フレンダ「とりあえず」
390 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:09:08.60 ID:BlwSzzH10
************************
from : フレンダ
to : 御坂美琴
sub : 

落ち着いて落ち着いて
今その男と一緒にいるんでしょ?
結局携帯いじりっぱなしはまずい訳よ
************************

美琴「はっ」ケイタイバタン

上条「!?」

美琴「」ピリピリピリピリ

上条(放電してる……?)ヤベェ
391 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:10:23.22 ID:BlwSzzH10
フレンダ「可愛いわね、中学生」

ピロリン

フレンダ「って早っ」

************************
from : 御坂美琴
to : フレンダ
sub : 

遠隔操作に切り替えた!


フレンダ「電撃使いって便利ねー……」


いきなり食事誘われたんだけど会話ないの
しばらくあってなかったんだけど
普段そんなにゆっくり話しする間柄でもないし
誰かに相談しようにも年下の友達ばかりだし
頼れるのあんたしかいなくて
************************

フレンダ「私だけって」

フレンダ「結局、年中麦野麦野言ってる痛い子しか
居ない訳? 友達いないなぁ、御坂」アハハ
392 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:10:58.94 ID:BlwSzzH10
************************
from : フレンダ
to : 御坂美琴
sub : 

向こうだって何していいか戸惑ってるんじゃない?
結局、いきなりってことは
何か言いたいことあるって事な訳よ多分。
久しぶりね、今日はどうしたの?とか
会話切りだしてみたら?
がんばれ!
************************

フレンダ「……こういう相談、人から受けるの初めてかも?」

フレンダ「悪くないわね、こういうの」

393 :12月20日(月) ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/03(火) 14:12:05.47 ID:BlwSzzH10
美琴(よーし……っ)バッ

上条(先ほどからずっと携帯を凄まじい眼力でガン見してた御坂
   さんが顔を上げました)ビクッ

美琴「ひ……、」

上条「ひ……?」

美琴「ひしゃシぶりネっ!」

上条「……」

美琴「……」

上条「……えっと」

美琴「……」

上条「ごめん、今なんて?」

美琴「……」

上条「……?」

美琴(噛んだぁああああああああああああああ!!!!!!!!!)

410 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:48:46.08 ID:/KMAsxeF0
フレンダ「結局また暇になっちゃった訳だけど」

フレンダ「御坂は大丈夫かな?」

フレンダ「後で結果聞かせてもらわなきゃ」ニシシ

フレンダ「さぁて、私はどうしようかな……」テクテク

フレンダ「うーん」テクテク

「あそこにいるの、フレンダさんじゃないですか?」
「ほんとだ、おーいっ」パタパタ

フレンダ「ん?」クル

佐天「どもーっ」

初春「こんにちはー」
411 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:49:31.26 ID:/KMAsxeF0
フレンダ「佐天に初春。奇遇ね」

佐天「フレンダさんも御坂さんのとこですか?」

フレンダ「え?」

佐天「常盤台女子寮に向かってるっぽかったから。違うんですか?」

フレンダ「あー、こっちがそうだっけ。……」

初春「? どうかしました?」

フレンダ「いや、なんでもないなんでもない(あれ、無意識に
向かってたって訳? まっさか)」アハハ

初春「あの、私たちはこれから御坂さんと白井さんのところに
遊びに行こうと思ってたんです」

佐天「補習終わっちゃって暇なんですよねー」

初春「補習あったのは佐天さんだけですけどね。遊びに行こうって
言うから待ってたのに、ノープランだったなんて」

佐天「年末でカラオケなんかも高くて高くて。それよりも手軽に
個室と美味しい紅茶にありつけそうな常盤台女子寮に……」

初春「図々しいですねー」

佐天「言い出したのは初春だけどねー」スカートバッサー
412 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:49:58.12 ID:/KMAsxeF0

初春「きゃああああ不意打ちすぎます! 卑怯です!」ムキー!

佐天「最近初春ガード固いんだもん」バサ

初春「そうはさせません!」ガード

フレンダ「いちゃついてるとこ悪いんだけど……」

佐天・初春「はい?」

フレンダ「御坂は今いないみたいよ」

佐天「あれー、そうなんですか」

初春「白井さんはどうでしょう」

フレンダ「一緒じゃないみたいだから、白井はいるかもね」

佐天「じゃあ、とりあえず行ってみよう。フレンダさんも行きません?」

フレンダ「行こうかな。暇だし」

ピロリン

フレンダ「メールだ。ちょっとごめん」パカ

************************
from : 御坂美琴
to : フレンダ
sub : 

失敗したああ><
************************
413 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:51:21.20 ID:/KMAsxeF0
************************
from : フレンダ
to : 御坂美琴
sub : 

とりあえず落ち着いて!
************************

美琴「!」

美琴「すー、はー、すー、はー」シンコキュー

美琴「はぁ」

上条「……?」

美琴「ひ、久しぶりね。今日はどうしたの?」ホッ

上条「えぇとだな……」
414 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:51:52.26 ID:/KMAsxeF0
************************
from : 御坂美琴
to : フレンダ
sub : 

ありがと!
************************

フレンダ(なんとかなったみたいね)パタン

フレンダ「さ、行こ」

初春「はーい」

佐天「白井さんに連絡取らなくていいかな?」

初春「いいですよいいですよ、サプライズです」

佐天「サプライズっても紅茶提供してもらって夕方まで
居座るだけじゃん、迷惑な話しだよねー」アハハ

フレンダ「ケーキでも買っていこうか?」

初春「おぉっ」パァ

佐天「でもお金ないよー、最近使い過ぎたからなぁ。初春もでしょ?」

初春「うぅ」

フレンダ「あはは。おごったげるわよ、気にしないで」

初春「ほんとですかぁっ」キラキラ

佐天「図々しいなぁこの子は」バサ

初春「しつこいです!」ガード
415 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:52:28.72 ID:/KMAsxeF0
フレンダ「初春はケーキ好きなの?」

初春「はいっ」

佐天「この子の本体……おっといけない。頭のお花の養分になるんですよ。
定期的に糖分を摂取しないと、宿主の体がしおれてっちゃうんです」

初春「えっ」

フレンダ「結局この初春は初春であって初春じゃないって訳ね。
いつごろから入れ替わっていたのかしら」

佐天「小学生の頃は花がほとんど無かったみたいですから、今年が
怪しいですね。でも去年の小さいのは、まだ幼生だったのかも」

初春「何勝手なこと言ってるんですか」

フレンダ「じゃあ結局佐天もヤバくない? ほら、ヘアピン」

佐天「なぬ! いつの間に増殖してるのよ初春星人っ」

初春「なんですかその名前! ていうかそのヘアピン佐天さんの
私物じゃないですかっ」

フレンダ「そういえば御坂のヘアピンも花ね。二つついてるから
佐天より進行してる訳よ」

初春「もぉっ、だから……」

ピロリン

佐天「あれ、メールじゃないですか?」

フレンダ「そうね」パカ

************************
from : 御坂美琴
to : フレンダ
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会話止まった
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フレンダ「あーあ」
416 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:53:03.08 ID:/KMAsxeF0
~少し遡ってレストラン~

上条「ロシアでさ、助けに来てくれただろ?」

美琴「へ? ああ、うん」

上条「えーと……。ありがとな」

美琴「ふにゃっ?」

上条「(ふにゃ?)それと、ごめんな。結局あの時……」

美琴「なっななな何謝ってんのよ!?」

上条「え、いや」

美琴「べべべべ別に(何してるの落ち着け私!)」

美琴「私は、その(でもあの時のこと改めて言われると死ぬほど恥ずかしい!)」

美琴「そのっ(何であそこにいたんだって聞かれたらどうしよう!?
偶然装うにしてはちょっと海渡りすぎたし!?)」

上条「……」
417 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:54:43.21 ID:/KMAsxeF0
美琴「あの(ていうか今私会話遮っちゃた!? なにやってんのよ!
こいつもなんか神妙な顔してるし、もぉ)」

上条「お、おい御坂」

美琴「ふぁ!?」

上条「滅茶苦茶顔赤いぞ、さっきから様子おかしかったけど
もしかして熱でもあるんじゃ……!」

美琴「んなわけないでしょ馬鹿! って、違う! えぇっと!!」カァア

上条「でもお前顔めっちゃ赤いって、鏡無いかな」キョロキョロ

美琴「いらないっつーの!! なんなのよあんたはぁ! 人の気も
知らないでぇっっ」

上条「え!? すみませんでした!?」

美琴(やっちゃったあああ私の馬鹿馬鹿ぁああうわああああん!!)
418 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:55:27.07 ID:/KMAsxeF0
上条「……」

美琴「……」

上条「……」

美琴「……」ピリピリピリピリ

上条「……」ビクッ

美琴「……」

上条「……」
419 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:56:06.70 ID:/KMAsxeF0
フレンダ「……(うーん)」ピロリンポチポチ

初春「なんだか熱心に打ってますねぇ」

佐天「そうだねぇ」

フレンダ(メールから察するに、結局御坂が勝手に慌てて勝手に
キレて勝手に会話止めたって訳ねー)ポチポチソウシン

初春「ケーキはいくつ買ってもらえちゃったりするんでしょうかねぇ
……って佐天さん?」

フレンダ(前途多難って訳よ。どうしたものか)ピロリンポチポチ

佐天「彼氏さんですか?」ヒョコ

フレンダ「にょわっ!?」ビクゥ

420 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:57:53.13 ID:/KMAsxeF0
初春「あわわ、なんて失礼な。さすが佐天さん」

佐天「いやぁ、なんだか真剣にメールしてるから気になっちゃ
って」ゴメンナサーイ

フレンダ「あ……あはは(結局いつも暗部関係のろくでもないメール
ばかりしてるから心臓止まるほど驚いた訳よ……)」ドキドキ

初春「メールっていうのはプライベートなものなんですから、
そうやってほいほい覗いたりしちゃ……」

佐天「初春だって学園都市のコンピューターハッキングしたり
するくせにー」

初春「はあい!? してませんよそんなこと!? 一体何をっ」

佐天「あれー、都市伝説に名高い『守護神』イコールまさかの
初春説は間違いだったかぁ。そりゃそうだよね」

初春「あああああたりまえじゃないですかいやだなぁ佐天さん!
そもそも『守護神』というのは守るg……」

フレンダ(佐天は興味本位で物ごとに足突っ込んでひどい目に合うタイプねー。
危険危険。……あ、メール来てるんだった)ピロリン
421 :1 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:58:26.77 ID:/KMAsxeF0
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気まずすぎて死にそう
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フレンダ「……」ウワー
4221 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/10(火) 23:59:58.38 ID:/KMAsxeF0
フレンダ「ねぇねぇ、お二人さん」

佐天・初春「はい?」

フレンダ「恋する電撃中学生、仮称M坂が今まさに気になる男子と
デート中な訳だけど早々にして会話がなくなっちゃったみたいで」

佐天「ほうほう、み……M坂さんって方がデートですか!」

初春「お相手は噂の類人猿さん(黒子談)ですね!」

フレンダ「結局お姉さん風吹かせて相談に乗ってた私な訳だけど
いい加減ちょっと面倒になっちゃったので」

佐天「結局三人でM坂さんの恋路を応援しようって訳ですね!」

フレンダ「そういうこと」
4231 ◆DJHEJYXt82 [saga]:2011/05/11(水) 00:02:50.28 ID:IExwLCLV0
今日はこれでおしまいです。
中途半端ですみませんがこれが限界!次回は来週中には。
424VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/05/11(水) 00:28:47.83 ID:L8knyUfEo
おつ


皆かわゆす
425VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/11(水) 01:19:27.64 ID:4RKgCKDIO
まさにキャッキャウフフ!!これぞ正義!! 
 

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