2013年6月5日水曜日

上条「教育実習?」 1

9VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/22(火) 22:51:31.08 ID:1BsVYp5i0
青ピ「せや!小萌センセから聞いたんやけど、今日からウチのクラスであるらしいで~」

上条「え?こんな時期にか?」

夏休みまであと2週間。ただの高校生、上条当麻が朝から机でぐったりしていたところに、青髪ピアスが元から高いテンションをさらに上げながらやってきた。

青ピ「ってことは、教育実習生の美人さんがウチのクラスに来るっちゅうことや!」

上条「まだ女の人って決まったわけじゃなかろうに…」

上条(つか、小萌先生の隣りに普通の大学生って…)

小萌と教育実習生(推定約180cm)を想像……やっぱ無理というふうに上条が考えているうちに、金髪グラサンの高校生、土御門元春が隣りの椅子に座ってきた。

土御門「で、青ピ。実際はどんな感じなのかにゃ~?」

上条「結局男ってオチだろ?」

青ピ「それがな…『来てのお楽しみですぅ~』ってウィンクと一緒に流されてしまったんや~」 
10VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/22(火) 23:10:37.99 ID:1BsVYp5i0
青ピ「で、小萌センセがむっちゃ可愛かったからあとは聞いてへん」

上土「「おい」」

青ピ「それでや、お二人さん。どんな人が来ると思う?てかどんな人にきてほしい?」

上条「欲望だだ漏れだな」

土御門「青ピはどんな人だと思うかにゃ~?」

青ピ「そりゃもちろん、眼鏡で黒のスーツ、Yシャツの第三ボタンまで外れた巨乳さんや!」
 
上条「どんな大学生だよ!」
 
青ピ「授業中ふざけた回答ばっかりして罵ってもらえたら最高やー!」

上条「あっ、警備員さん?ちょっと近くに危ない人が……はい」

青ピ「ちょっ、上やん!冗談でもキツいで~」

上条「まぁ青ピはさておいて土御門、お前はどうなんだ?」

土御門「ロリに決まっているぜよ」(キリッ

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/22(火) 23:24:33.38 ID:1BsVYp5i0
上条「」

青ピ「なん……やと…」

土御門「ロリは正義だにゃ~」

青ピ「おい、ふざけんなや!そんな教育実習生がいてたまるかい!」

上条「そーだ!言ったれ青ピ!」

青ピ「ロリ×ロリなんちゅうダブルコンボにボクが耐えられると思っとんのか!」

上条「えっなにその見解」

土御門「ロリにも衣装っていうぜよ」

上条「いやそれ孫だろ」←馬子です上条さん

土御門「ロリにぶかぶかのレディーススーツ…そこには大学生にはないギャップがあるにゃ~!」

青ピ「ギャップ…正直たまらんわ!」

上条「なにこの会話
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/22(火) 23:36:32.46 ID:1BsVYp5i0
ごめん最後ズレた

青ピ「でもな…眼鏡っ娘の魅力っちゅうのわ…!」

土御門「だからロリは…!」

上条「おい!そこら辺にしとかないとアイツに見つか」

吹寄「か~みじょ~~~う」

上条「…てましたねもう」

吹寄「また貴様かぁーー!」

上条「今回はオレじゃねぇ~~!」

吹寄「待たんかぁ~~い!!」

上条「無理無理無理ぃ~~~!あぁもう、不幸d」

吹寄「うるさい!!」ガツン!

上条「つべし!」バタン!
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/22(火) 23:56:28.91 ID:1BsVYp5i0
教室を出て廊下を逃走していた上条は、後ろの出入り口から現れた吹寄の不意打ち頭突きでダウンした。

土御門「上やんも災難だにゃ~」

青ピ「まぁそのおかげでボクらは助かったわけやけど」

吹寄「誰が」

土青「「ん?」」

吹寄「助かったってぇ~~!」ダッダッダッダッ

土青「「ぎゃあああ!!!」」ヒューバッタン

今度は二人に吹寄の掌底打ちが決まった。二人はピクリとも動かない。

吹寄「最後に正義が勝つのよ!」

姫神「私。やっと出番。このスレでは。大活躍。ふふふ」

そんな姫神の独り言をかき消すかのように、教室に予鈴が鳴り響いた。



14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 00:13:10.81 ID:g+AeJOAP0
ーーー廊下ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小萌「さぁ、今日から実習スタートなのです!」

??「き、緊張しますね…」

小萌「大丈夫です!わからないことは全て、先生に聞けばオッケーなのですよー」

??(大丈夫かしら…こんなちっちゃな子で)

小萌「むぅ?今先生のこと疑いの目で見ましたね?」

??「(なっ!心が読まれた)いえいえ、そんなことは…」

小萌「まぁいいです。ここは大人な対応です!」

??(もう深く考えないようにしよ)

小萌「では行きますよ~」

??「えっ、ちょっとまだ心の準備が…」

小萌「では先生が呼ぶまで待っててくださいね~、??ちゃん。いえ、??先生」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 00:44:02.09 ID:g+AeJOAP0
ーーー教室ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小萌「ではでは、今日も楽しいホームルームの時間だぜ野郎共~」

青ピ「やっぱ小萌センセは最高やわー!」

上条「もう元気だぜアイツ」

土御門「ロリコンは学園都市最強だにゃ~」


ーーーどっかーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
??「へくしッ」

??「どうしたじゃん?風邪じゃん?」

??「じゃンじゃンうるせェよババア」

じゃん「いいからさっさと進めるじゃんよ」

??「チッ(何かバカにされたよゥな気が…)」

??「ンじゃ聞けよてめェら。一言でも聞き逃したら血流逆流な」

じゃん「何言ってるじゃん?!」



16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 00:59:10.28 ID:g+AeJOAP0
ーーー教室ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小萌「では今日の日程を話す前に…今日からみんなと一緒になる実習生さんを紹介するです!」

教室中「「「「な、なんだとーーー!!」」」」

青ピ「うひょーー!ついに来たでぇーーーー!」

姫神「またひとつ。私のアイデンティティーが」

小萌「今回の実習生さんはとっても頭がいいので、バカを移さないでくださいね~。上条ちゃん」

上条「不幸だ…」

小萌「そして今回もなんと~。おめでとう野郎共~。残念でした子猫ちゃんたち~」

野郎共「うおおおおおおおおおおおお!!」

小萌「それでは早速、入ってきちゃってください!実習生さ~ん」

??「はい!」ガラガラ、ピシャ

教室中「「「「へ?」」」」

上御門「」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 01:13:33.29 ID:g+AeJOAP0
教室に入ってきたのは、巨乳眼鏡っこでもなく、寮のお姉さんタイプ(上条案)でもなかった。どちらかといえば土御門の意見が近かった。

??「ど、どうも…」キンチョーチュー

小萌「さぁ、自己紹介です!」

??「み、御坂美琴です!これから短い間ですが、どうぞよろしくお願いします!」

教室中「「「「……」」」」

美琴(ヤバッ、どこかでしくじった?!)サラニキンチョー

小萌「教育実習生の御坂美琴ちゃんなのです!」

教室中「「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」」

青ピ「ロリはやっぱり最高や!!」

土御門「これからはロリの時代だにゃー!!」

ウオオオオオオーーーーーー!! チョットシズカニシナサイヨ! サヨナラ、アイデンティティー

美琴「良かった…受け入れてもらって」デモアノフタリハナニ?
18VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 01:33:10.28 ID:g+AeJOAP0
教室中が歓声に包まれるなか、一人だけ完全に置いてけぼりの者がいた。このクラス内で美琴と一番接点があろう上条当麻である。自他共に認めるおバカさんに彼は思考が追いつかないどころか、完全に頭の回転が止まってしまっている。口をあんぐり開けてまったく動かない。

小萌「じゃあまずホームルーム再開しますよー。うるさい野郎はすけすけ見る見るです☆」

途端に教室から音が消えた。上条でなくとも嫌なようだ。

小萌「では、あとはまかせるのです」

美琴「あっ、はい」

出席簿を手渡され、受け取る美琴。視線をファイルから生徒に移すと、見えた先には見慣れたツンツン頭。

美琴「…ぷいっ」ホホスコシアカ

ついいつものようにツンとしてしまう美琴。そして上条がようやく口を開く。



上条「……不幸だ」  
 
 
 
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 22:21:48.30 ID:g+AeJOAP0
上条「それで?一体何の真似なんだビリビリ」

美琴「ビリビリ言うな!…私だってよくわかんないわよ」

ホームルーム終了後、美琴は職員室に戻ろうとしていたところで上条に呼び止められた。いきなりの真剣な眼差しと周りの痛い視線に頬を紅潮させた美琴は、上条の手を引っ張って無人の教室へと移動した。

美琴(まったく…あの表情は反則よ)////

上条「じゃあ何でここにいるんだよお前」

美琴「実はね…」


~おとつい~

美琴「今日は黒子も風紀委員でいないし、暇だなぁ~」ネソベッテアシバタバタ

美琴「またアイツ探しに街に行こっかな…」

美琴「って、何またアイツのこと考えてるのよーー!」////カオブンブン

寮監「御坂!いるか!」

美琴「ふぁい!」//////
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 22:38:26.19 ID:g+AeJOAP0
寮監「入るぞ!…何をジタバタしている?」

美琴「いえ!なんでもないです!」//

寮監「ふん…まぁいい。貴様に荷物が届いている」

美琴「荷物…ですか?」

寮監「ああ。これが同封されていた手紙だ。」

美琴「はい、ありがとうございます」

美琴(母からかな…?)

寮監「その手紙の内容通りに行動すること。以上だ」スタスタバタン!

美琴「どれどれ…何か随分といい材質の紙ね」サワサワ

美琴「差出人は…学園都市統括理事長?!」ウラガエシ

美琴「そんな偉い人が何の用なのかしら…?」

美琴「どれ、内容はっと……」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 23:02:14.65 ID:g+AeJOAP0
「やあ、初めましてかな? 理事長のアレイスターだ。一応この街の全てを動かしている者だ。
突然だが、ここ最近暇すぎてつまらん。という訳で、君には教育実習生になってもらいたい。
何、安心したまえ。特に理由などない。だって何か面白そうじゃん(笑)………


美琴「うわ何か腹立つわ。もうやだこの理事長」


………動きたくないし働く意欲もない。こんな私にはもう教育実習しかないのだよミサカくん。
まぁどうしても嫌であれば無理強いはしない。その代わり上条当麻の家のブレーカーを2時間に一回ずつ落とす。
上条家の安全を守りたくば、教育じ(ry となるのだ☆
まwwwwこんな条件出せばwwwwwwwwww断らないっしょwwwwww

じゃ、あさってからとある高校で。必要道具一式はそこにあるから。あでぃおす!ノシ


学園都市統括理事長 あれいすたー。」


~今日~
美琴「…てことがあったのよ」

上条「一日12回ブレーカー落ちるってどんなホラーだよ」                                
35VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 23:11:11.56 ID:sOPjW1AIO
☆wwwwwwwwwwww
36VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 23:13:06.23 ID:mMup4KMho
☆さんパネっすwwwwwwww
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 23:21:00.07 ID:g+AeJOAP0

美琴「ってことで、ちゃんと私の授業も受けてもらうからね!」

上条「中学生に高校の授業教わるなんて…不幸だー」

美琴「何よ。このミコト様の授業を受けられるのよ?感謝してほしいくらいよ」スナオニナレナーイ

上条「へいへーい」

美琴「もう全く…3時間目はちゃんと起きて授業聞いてること!わかった?!」

上条「わかったよ。…授業がんばれよ、美琴」

美琴「ふぇ?いまなんて…」////

上条「じゃあそろそろ1時間目始まっちゃうから、お前も遅れんなよ~」タッタッタッタ

美琴「ってもういない?!…もう、バカ」

上条「1時間目は確か数学…朝から最悪だ……」

上条「てか御坂って何の教科だ?」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 23:59:27.40 ID:g+AeJOAP0
上条が走って教室に入ってきたのは、ちょうど予鈴が鳴り響いたころだった。授業5分前なので、本来はほとんどの生徒が授業の準備をしたり終わっていない課題を必死に写していたりするはずだが、今日は何やらおかしい。

上条「あの~。皆さん何故わたくしめの席に集まっているのでせうか?」

今まで散々数学教師の親船素甘の説教を受けてきた説教男は、もうこれ以上彼女の気に障るようなことはしたくないのだが、男たちは一歩たりとも動かない。一瞬の静寂の後、青髪ピアスがようやく均衡を破った。



青ピ「なんで上やんばっかり女の子とイチャつけるんや!!」

上条「……は?」

男ども「そうだ!」「なんで上条ばっかり!」「世の中間違ってる!」「そ、そうだ。僕は間違ってなんかいない。そんなはずはないんだ…」

上条「いや、そんな名指し指差しで言われても上条さん困るのですが…」

男全員「「「黙れ旗男!!」」」

上条「いやだから皆何言ってるか全く分からないというか妙に殺気だって怖いといいますかあと土御門に至っては完全に確信犯の顔というか!」

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/24(木) 00:15:54.65 ID:rqfbih2z0
土御門「ひどい言いようだぜ上やん。…俺たち友達だろ?」ニコッ

上条「そりゃコッチの台詞だ!助けろいや助けてマジで」ダンダンセマリクルオトコタチ

土御門「上やん!」

上条「土御門!」シンジテタゼ!

土御門「『天罰術式』って、知ってるか?」(キリッ

上条「」

青ピ「それ、やってまえーーー!!」

男たち「「「おらああああああーーー!!!」」」

上条「仕方ないな…。…いいぜ、それでもオレが女の子とイチャついているように見えるって言うなら………




ま ず は そ の 幻 想 を ぶ ち ころぶべしっ!」<クリーンヒット!

土御門「流石の上やんも、現実はぶち殺せないにゃー」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/24(木) 00:38:35.31 ID:rqfbih2z0
ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
エッチョ、モウヤメテ! マダマダヤカミヤーーン セキネンノウラミー フコウダー ウルサイバカドモ! ハイゴメンナサイ
??「たく…なンてうるせェクラスだ」

素甘「ごめんなさいね。このクラスにはね、この学校のなかでも飛び切り喧しい生徒が3人ほどいるわ」

??「チッ。朝から最悪の気分だなァ」

素甘「でもあなたほどの人ならこのクラスでも上手くやっていけるわ。頑張ってね!」

??「口閉じやがれ動く白骨死体」

素甘「はっ?! こっ?!」

??(たく…久しぶりに『仕事』が来たかと思えば、教育実習生だァ?アレイスターの野郎ふざけやがって!)

??(こゥいうときは普通幼稚園だろォがよォ…せめて小学校とかよォ)

??「…腐りかけのババアと一緒で何が楽しいンだよォ」

素甘「クサ?! カケ?!」

??「ごめン声でてたわ」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/24(木) 00:52:01.40 ID:rqfbih2z0
ーーー教室ーーーーーーーーーーーー
キーンコーンカーンコーンコーンコーンキーン
吹寄「さっ、授業始まるわよ!」

上条「その前にまず保健室に…」

土御門「自業自得だにゃー」

上条「オレが一体何をしたっていうんだ…」

土御門「鈍感は罪ですたい」

土御門(何したってか、何もしなくともああなるのが上やんの才能だにゃー)

ガラガラ、バターン
一方通行「おらァ、さっきからうっせェぞ三下どもがァ」

上条「」

土御門「」

一方「」


47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/24(木) 08:16:51.74 ID:rqfbih2z0
一方(何なンだどゥなってるンですかァ?!何で三下と土御門がここに?)

土御門(超電磁砲に続いてコイツまでだと?何を考えているアレイスター?!)

上条「」 
 
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/24(木) 08:33:15.82 ID:rqfbih2z0
一方「…アァ、何だ。今日からてめェらの数学を教える一方通行だ。よろしくゥ」

一方(とりあえず動揺を悟られねェよゥにしねェと…。三下はともかく、アイツにだけは弱み握られたくねェ)

土御門(でもこれはこれで面白いネタになりそうだぜぃ。感謝だぜアレイスター)ニタァ

一方(あれ、もゥ弱み握られてね?)

上条「」

一方「ンじゃ授業に入る前に…質問あるやつは今のうちしとけ。後でだと面倒だからなァ」

女子「はいっ!」

一方「ン。そこのババア」

女子「(バ?!)えっと、その美白の秘訣は何ですか?正直羨ましいです」

一方「これは何か必要最低限のモン以外は反射した結果だ。つまりてめェには無理だ」

吹寄「はいっ!」

一方「ン。そこの無駄な脂肪ぶら下げたやつ」

吹寄「(脂肪?)あの、親船先生は?」

一方「よく覚えとけ。死体は動かねェンだよ」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/24(木) 08:43:16.22 ID:rqfbih2z0
一方「他は?」

青ピ「センセーは男か女かどっちですかー?ボク的には女の子なら最高なんやけど」

一方「[ピーーー]。二度と帰ってくンな」

男子「その個性的な服装は何ですか?ウルトラマン?(笑)」

一方「てめェ後で屋上な」

土御門「はいはーい!質問だにゃー」

一方「(げっ)はィそこのシスコン」

土御門「学園都市最強の第1位、一方通行は同時に最強のロリコンって聞いたけどホントかにゃー?つーかwwww過保護乙wwwwwwww」

一方「てめェ後ど覚えとけ」

一方「他にはねェか?ふざけた質問したやつは今からは[ピーーー]」

全員「」


一方「ン。早速授業始めンぞ三下共」 
 
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/25(金) 02:27:15.82 ID:OIvCmo920

~1時間目 数Ⅱ~

一方(ンと、内容は…三角関数だとォ?なンで高2がこの分野をやるンだ?)

一方(つーか、ⅡよりB教えてェ何よりベクトル教えてェ…)ウズウズ

一方「ンじゃ、分かり易い解説に努めるからよォ…」カッカッカッカ

現代的なデザインの杖をついた学園都市最強は、まるで印刷したかのように正確な文字を黒板に刻んでいった。

全員(字めっちゃ綺麗……)

一方「今日は相互関係の話だァ。これはⅠ分野でもやったから解るはずだァ。一般角θにおける相互関係を一つ挙げてみろォ、上条ォ!」

上条「……えっと、セミがうるさくて聞こえませんでした」<ミーンミンミーン

一方「嘘つけェ!つか何1時間目から寝ちゃってるンですかァ?!」

上条「難解すぎて上条さんの頭の回転が追いつきませんことよ!」ギャース

一方「まだ導入部分なンですけどォ!」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/25(金) 02:48:51.77 ID:OIvCmo920
一方「とにかく質問に答えやがれ」

上条「えっと…-1≦sinθ≦1?」

一方「」

上条「…違う?」

一方「うン。でも大事なこと。範囲けっこう重要」

一方「正解はもちろんコレだァ!」カッカッカッカ

2 2 2 2
黒板「tanθ=sinθ/cosθ sin θ+cos θ=1 1+tan θ=1/cos θ」

一方「当然、上条以外は大丈夫だろォがなァ」

周り「ま、まぁ解って当たり前だし」「オレも最初からそう言おうとしてたし」「おいおまいら無理するな。私は違うけどね!」

一方「」

一方(オレ、ここでやっていけンのか?)


一方「……どォしてこォなった」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/25(金) 02:56:43.99 ID:OIvCmo920
ぎゃあああ!!ズレた! 2乗はθの前にスペースあるトコで補完お願いします。
今日はもの凄く短いですが一旦落ちます。
朝にまたくるかもです。
今はsage進行ですが、形式変えたほういいんですかね?そういうレスがもしあれば参考にしたいと思います。

ではまた。 
 
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]:2011/03/25(金) 22:55:41.28 ID:J5PMNOmto
もう、べき乗は ^ 使ったら?
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/25(金) 23:02:34.38 ID:OIvCmo920
>>62 失敗orz sin^2θ=サイン2乗で表記します。


一方通行はこれまでの抗争や策略によって多くの挫折を経験しているが、こんな躓き方は初めてだった。そう、目の前の彼らは自分とは住む世界の違う住民だったのだ。

一方(くッ。まさかここまでとはなァ…。高校生ってのは侮れねェなァ)

同年代の生徒たちをジェット機で見下すような感想を持つ一方通行。全国の高校生の敵である。

一方(だがこンなことでこの一方通行が負ける訳にはいかねェ。解り易さも第1位ってなァ!)

一方「ンじゃ例題だァ。簡単だからすぐ解きやがれェ!」カッカッカッカ

例題 θが第3象限の角で、sinθ=-2/3のとき、cosθ、tanθの値を求めよ。

全員(顔に似合わず字は綺麗…)

一方「今すぐノートに問題を写して解きやがれェ。終わったヤツは挙手でオレに知らせろ。前に来て板書しろォ」

一方「はィ、よォーい…どン」パチン

生徒たちが一斉にシャーペンを走らせた。

65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/25(金) 23:21:41.02 ID:OIvCmo920
上条(第3象限?なんだそらっ)

土御門(ちゃんとやっとかないと後が怖いにゃー)

青ピ(まぁ解けるねんけど…解かずに怒られるのも捨てがたいなぁ)

3人(うーん…)

三者三様に悩んでいるようである。

吹寄(ここはこうして…次に公式を…)

姫神(楽勝。これなら)

一方の一方通行は、教室を回って解答状況を確認していた。時折杖が机にぶつかるが、そんなことを気にする彼ではない。

一方(これくらいなら流石にスイスイ解けるかァ)

一方(土御門のヤツ、結構解いてやがんなァ。特訓の成果かァ?)

一方(三下のヤツは…解答欄が驚きの白さだァ)

一方(ン?今誰かチェックしなかった気が…気のせィかァ)

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/25(金) 23:37:46.29 ID:OIvCmo920
土御門(ここでまさか『基礎からの数学教室 in 一方通行』の成果がでるとは思わなんだにゃー)

土御門(最近は『グループ』の仕事もほとんどないし、ホント平和だぜぃ)

土御門(そうだ、後で『グループ』召集かけよ。面白そうだし)

一方「解き終わったヤツは手ェ挙げろよォ。ビシッとなァ」

姫神(よし。終わった)

一方「間違ってもいィから恥ずかしがらずに挙手なァ」

姫神「はい」ビシッ!

一方「おィ、まだですかァ?」

姫神「はい」ビシシッ!

一方「当たるより外すほォが勉強になるンだぜェ」

姫神「はい」ピーン!

一方「早くしてくださィ」

姫神「はい」バンザーイ

69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 00:00:08.47 ID:90UW9hqQ0
吹寄「はいっ!」ビシッ

一方「おォ、ようやくかァ。ンじゃ板書してくださィ」

吹寄「わかりました」カッカッカッカ

姫神「」

解答 cos^2θ=1-sin^2θ=1-(-2/3)^2=5/9
θは第3象限の角だから、 cosθ<0
よって、
    cosθ=-√5/3
tanθ=(-2/3)÷(-√5/3)=2/√5=2√5/5
従って
    cosθ=-√5/3
tanθ=2√5/5



一方「上出来だァ。正解ィ」

吹寄「やったっ」

一方「だがもっと計算を速くなァ。本番はスピード勝負だからよォ」



姫神「」

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 00:06:34.14 ID:90UW9hqQ0
計算あってるかな?

一方「他のヤツも大丈夫だなァ?…上条以外は」

上条「頭が真っ白です…」

一方「紙もだろ」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 00:26:07.53 ID:90UW9hqQ0
一方「ンじゃ次は計算を利用した証明を……」


キーンコーンカーンコーブツッ
一方「ン。今日はここまでだァ。板書した問題は次までの宿題だァ」

(1) sinθ-cosθ=1/3のとき、sinθcosθの値を求めよ。

(2) 0≦θ<2πのとき、2sin^2θ-9cosθ+3=0

一方「ちゃんと全員やってこィよォ。やってこないヤツ[ピーーー]から」

土御門(もはやほぼ八つ当たりだにゃー)

一方「じゃ終わりまァーす」

キリーツ キョウツケー アシター
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 00:39:02.90 ID:90UW9hqQ0
>>71 (2)~=0を解け。 でした。

~休憩時間~

ガヤガヤ ネェ、センセーカッコヨクナイ? エーソウ? ワタシカミジョウクンノホウガイイ! デモアッチハ、コウガクレキデイケメン・・・

土御門「口は悪いが授業は意外とまともだったぜぃ」

上条「上条さんは全く解らなかったのですが・・・」

土御門「それは上やんが悪いぜよ」

上条「ビリビリだけじゃなくて一方通行まで実習なんて・・・不幸だ」

土御門(他にもイヤな予感がしてならないにゃー)

 
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 00:54:36.05 ID:90UW9hqQ0
青ピ「それよりも重大ニュースがあるねんつっちー」

土御門「どうしたぜよ青ピ」

青ピ「今、クラスの女子が上やん派と一方派に真っ二つなんや!」

土御門「なんだってーー!!」

上条(ん?あれは……?)

土御門「ちょっ、kwsk!」

青ピ「周り見てみぃやつっちー。そこらかしこに女子が集まっておしゃべりしとるやろ?」<ナンカイツニモマシテシズカダナ

土御門「つまり、彼女らが上やんと一方通行のどっちがいいって話をしてる訳かにゃー?」<ダイジョウブカナ?

青ピ「そういうことや。だがいずれ一方通行は学校を去る。そのときが…」<トニカクイッテミヨ

土御門「・・・クラス全女子上やん病化ってことか」<スタスタスタ

青土「「おのれ上やん!・・・ってあれ?」」イナイ?
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 01:08:22.54 ID:90UW9hqQ0
姫神「はぁ…(所詮。私は。影の女)」

姫神(やっぱり。私なんかが。望んじゃだめだったのかな)ジワッ

上条「おーい、姫神ぃー!」スタスタ

姫神「(か、上条くん?!)どうしたの?私なんかに。声かけて」ゴシゴシ

上条「自分のことを『なんか』とか言うもんじゃないぞ。…何か元気なかったからさ。ちょっと気になっただけだよ」

姫神「ッ?!」

姫神(私が。落ち込んでいるのに。気づいてくれてた)

上条「もしつらいこととかあったらすぐ言ってくれよな!…姫神には、笑顔のほうが似合うしな」ニコッ

姫神(そうだ。この人はいつだってそうだ)



姫神(いつだって、本当の私を見てくれている)
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 01:15:00.88 ID:90UW9hqQ0
上条「…なぁ、ホントに大丈夫か?具合悪いなら保健室に……」

姫神「だいじょうぶ」

上条「え?」

姫神(そう。この人が。私を見ていてくれるから)

姫神「私は。だいj……」

キーンコーンカーンコーンキンコーーンカン

上条「おっ。次の授業始まっちまう。また後でな!」スタスタスタ

姫神「」



姫神「チャイムは。時に非情」クスン
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 01:35:27.33 ID:90UW9hqQ0
ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
??「クソ、アレイスターの野郎……」

??(なにが『君の脳は知り合いに頼んだら3つから1つになったぜおめでとう☆』だ……)

??(だいたい頑張ったのは冥土帰しだろうよ)

??(おまけに渋ったら逆ギレしてくる始末)

??「でも、『四肢五臓六腑すべてに冷蔵庫仕込むぞゴルァ!! 』はマジで怖かった」

教師「冷蔵庫?何のことかね?」

??「何でもねえ。忘れてくれ」

教師「それならいいのだが…」

??「それで?具体的にどう進行すればいいんだよ?」

教師「もちろん、君の好きなやり方で結構だよ」

??「アァ? …クククッ、それでいいのかよ?」

教師「? 何がかね?」





??「オレの授業に、常識は通用しないぜ?」 
 
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 18:24:37.81 ID:90UW9hqQ0
~2時間目~

上条「はぁ…。またしても苦手教科か…。何だかいつも以上に不幸だ……」

土御門「上やんに得意教科なんてあるのかにゃー?」

上条「……」

土御門「…せめて体育とでも答えてくれよ、上やん」

吹寄「ほら上条!もう授業始まる時間よ!静かに教科書読んで待ってなさい」

上条「上条さんはそんなキャラじゃありませんことよ…」

青ピ「今度は大人な女子大生が来るとええなぁ~」

上条「まぁ、流石にまた実習生なんてことは……」

??「おらぁ、さっさと授業するぞ」ガラガラ、ピシャッ

上条「」


土御門(完全にフラグだったにゃー)
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 18:36:52.31 ID:90UW9hqQ0
??(ふぅ、人前に出るなんてことないから緊張するぜ)

??(大事なのは最初だ……第一印象で人間関係は大きく左右される)

??(この掴みは…何物にも変えられねえ価値がある!)

生徒たち「どうしたんだあの人?」「実習生よね…」「教壇に立った途端に俯きながらブツブツ何か言ってるぞ」「大丈夫かしら?」ザワザワ

??「てめえらにまず言っておくことがある」

生徒たち「「「………?」」」<ゴクリ

??(さぁ言え、勇気を出すんだ、オレ!!)





垣根「オレの授業に、常識は通用しねぇ」キリッ
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 18:46:17.55 ID:90UW9hqQ0
垣根(決まった……最高に決まっちまったぜ……。これで女子はオレの虜だぜ!)

垣根「それじゃ自己紹k…皆どうしたんだ?」

女子「」

男子「」

土御門(あれが『スクール』のリーダー、垣根帝督か……。にしても何て痛いヤツだにゃー)

垣根(唖然としてやがる……。中には机に顔つけて震えているヤツもいる)

垣根(しまった……これはもしや…)




垣根(予想以上の大成功?!)
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2011/03/26(土) 18:55:59.26 ID:8vbl7B3AO
ていとくんが今日もげんきそうでなによりです
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 18:58:04.16 ID:90UW9hqQ0
垣根(参ったぜ…まさかオレの魅力がここまでのモノだとはな)

垣根(これは最高のリスタートじゃないか?)

垣根「じゃ、自己紹介といくか」カッカッカッカ

すると、ホスト風の少年はチョークを持って自分の名前を板書し始めた。

垣根「垣根帝督だ。皇帝の帝に、監督の督で帝督って書く」

垣根「能力は第2位の『未元物質』だ」

生徒たち「おい!第2位だってよ!」「うぉ、マジか!」「すごーい、先生!」

垣根「HAHAHA、あまり褒めるな。調子に乗っちまうからな」

男子「…ってことは、さっきの一方通行さんの下?」ボソッ

垣根「それ結構気にしてるから言わないで」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 19:10:55.46 ID:90UW9hqQ0
垣根「さて、まずは質問タイムといくか!言っとくがオレに常識は通用しないからな」

全員(しつけェ)

垣根「質問あるヤツ挙手しろ」

姫神「はい」ビッシーン

垣根「(ん?ありゃ確か…)じゃ、そこの空気」

姫神「(ひどい)どうすれば。そんなに。個性が出るの?」

垣根「う~ん、それはその…あれだ。自分を磨け。自己主張をしろ」

姫神「そうすれば。貴方のように。なれる?」

垣根「まぁオレはこのイケメンを磨いたからな。お前はその美人さに磨きをかければいいんじゃないか?」

全員(うぜェ。しかも何気に口説いてやがるし)

姫神「ありがとう。お世辞でも。うれしい」

垣根「違うっつうの。まいいや、他は?」 
 
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 23:12:57.23 ID:90UW9hqQ0
吹寄「はいっ!」

垣根「ん。デコ」ユビサシ

吹寄「(口悪っ)えっと、その髪なんですが……」

垣根「ん?コレがどうした?カッコいいだろ?」

吹寄「…教育者を目指す者がそんなにチャラいのはまずいのではないでしょうか?!」

垣根「…え?お前らに言われたくないんだが」

吹寄「はい?」

垣根「いやお前はともかくよ、このクラス染髪してるヤツ多いだろ」

垣根「特に金髪と青髪。ありゃホントに高校生か?」

土御門「そりゃどういうことだにゃー!」

青ピ「ボクのレゾンデートルを奪わんといてや~」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/26(土) 23:25:24.87 ID:90UW9hqQ0
垣根「大体、超電磁砲だって茶髪だし、一方通行に至っては真っ白じゃねえかよ」

吹寄「うぅ…。確かに」

垣根「だからオレは悪くねえ。この話は以上だ」

吹寄「…生徒の模範になるためにも、先生が見本になるべきだと思いますが」

垣根「つーかオレ先生じゃなくて実習生だっつーの」

垣根「先生ならほら、てめえらの後ろにいるだろ」

教師「やぁ皆。元気かな?」

上条「先生が何かこえぇ」

教師「さぁ皆、頑張ってくれたまえ。ふっふっふ」

土御門「大丈夫かにゃー?目が死んでいるぜよ…」

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/27(日) 22:47:33.78 ID:ABaWeGCO0

垣根「あぁ、ちょっとオレのお腰につけたきびだんごでな…。って何言わしとんじゃー!」

上条「おぉ、先生がなんか逆ギレしてる!」

土御門「現代のキレやすい若者だにゃー」

垣根「別に未元物質で団子つくってないよ?!あと卵焼きも!」

青ピ「そんなこと言うてしもうたら、美人さんに殺されてまうで~」

垣根「やめて!フラグ立てないで!」

垣根「つーかあれは未元物質じゃねえ!可哀想な卵だ!!」

土御門「今のがフラグだぜぃ」

姫神「大丈夫。このスレは。クロスオーバーじゃ。ないから」

土御門「>>1の実力じゃ無理だにゃー」

垣根「やめろ!これ以上世界が崩壊しそうな発言はよせ!」 
 
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/27(日) 23:06:49.56 ID:ABaWeGCO0
上条「あれ?何か今時間が飛ばなかったか?」

垣根「この世にはどう足掻いても逆らえないものがあるんだよ」

上条「?」

土御門「ま、流石にこれには常識が通用しないってことですたい」

垣根「」セリフトラレタ

土御門「」←ドヤ顔

垣根(はっ、よほど愉快な死体になりてえと見える)

垣根「んじゃ、他に質問ねえか?」

青ピ「はいはいセンセー、質問ですー」

垣根「ん。青いの」ユビサシ

青ピ「(まんまや?!)どうやったらセンセーみたいにモテますか?」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/27(日) 23:17:54.63 ID:ABaWeGCO0
垣根「おっ、てめえ分かってんじゃねえか」

青ピ「そうでしょ!せやから、何とぞモテるコツを」_or2ドゲザー

上条(必死だな)

土御門(必死ぜよ)

垣根「そうだな…。お前、いい男の条件って分かるか?」

青ピ「え?え?何なんですかー?!」

垣根「そうだな…。後でてめえだけ職員室来い。コツ教えてやるよ」

青ピ「うひょー!おおきにぃ!」

垣根「で?他は?つーか次最後な」ジュギョウハジマンネエシ

上条「あのぅ~」

垣根「ん。不幸」ユビサシ

上条「(不幸だ…)えっと、垣根さんが次の授業担当ってことだよな?」


111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/27(日) 23:28:36.45 ID:ABaWeGCO0
垣根「アァ?そんなの当たり前だろ?」

垣根「オレの目の前に着席している以上、きっちり勉強してもらうぜ」

上条「いや、何と言いますか……。能力が第2位の『未元物質』なんだろ?」

垣根「うん」

上条「この教科書は?」モチナガラ

垣根「漢文のだな」

上条「何か変じゃね?」

垣根「は?…あぁ、まだ大事なこと言ってなかったな」



垣根「これからてめらの『漢文』を担当する、垣根帝督だ。宜しくな」



上条「……じょっ…」


全員「常識が通用しねえええぇぇぇぇぇーーーー!!!」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 00:11:46.34 ID:ynwOtQKT0
上条「何でだ?!フツー『未元物質』なんて言ったら化学担当だろ?!」

垣根「いや、お前ら文系だろ?分かんねえだろ化学なんざ」

上条「上条さんは何だろうと分かりませんがね!」フンス

垣根「いや自慢にならねえよ」

土御門「まさかここまで非常識とはな…」

垣根「非常識って言うな。つか理系だと化学もってるぜ」

土御門「意外と常識的?!」

垣根「いや、オレも皆さんの前で化学教えたいのは山々なんだがな…上からの圧力がな」

上条「皆さんってどの皆さん?」

垣根「禁則事項」

上条「上って何が?」

垣根「うーん…次元が?」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 00:42:46.49 ID:ynwOtQKT0
垣根「まいいや。とにかく授業始める。教科書見る前に黒板見とけ」カッカッカッカ

垣根はチョークを取ると、黒板に大きく『漢文』と縦書きした。

垣根「そもそも漢文ってのは、中国の大昔の故事や詩、史伝などが主だ」

垣根「つまりは文章は元は中国語だ。言ってみればオレらは中国の古文をちょいと勉強している感じなんだな」

垣根「日本では奈良、平安時代の貴族の一般常識として漢文が勉強された。平安からは男が学ぶってイメージが強いが、中宮定子なんかは漢文の知識にも詳しかった。教養ある人物ってことが伺えるな」

垣根「当時は中国からの情報は最先端のものだったからな。中国語ができる留学僧なんかは鎌倉時代以降も重宝された訳だ」

垣根「だが漢文で勉強する題材は何も昔のことのみ言っている訳じゃねえ。故事は今の人間にも同じことが言えるし、諸子の考え方なんか礼儀や人の義についての勉強になる。温故知新。昔のことからも見つけられることがあるってことだ」

垣根「基本的な説明はこんなもんだ。じゃあ次は…どうしたんだてめえら?」


全員「」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 00:59:42.81 ID:ynwOtQKT0
上条(…何言ってるかサッパリだが、とにかく頭良いのは分かった)

土御門(ただのアレな人じゃなかったにゃー)

吹寄(これがレベル5ッ…)

垣根「…まあいいや。じゃ次。漢文で一番大事なことだ」カッカッカッカ

黒板「文法」

垣根「さっきも言った通り、日本語ならざるものを学ぶってことはコレが重要になる。」

垣根「文法分かんねえ奴は勘で解くしかねえ。だが文法さえ分かれば文章自体は古文なんかと比べれば数段簡単だ。あとは順調に解けていくはずだ」

垣根「今日からてめえらには、文法を徹底的に叩き込む。…いままでの教師の甘ったるい授業になれた奴。ここはてめぇの知る空間じゃねえんだよ。」

全員「」

垣根「まずは基本的なトコからだ。部分否定と全部否定の文の構成の違いについてだが…」カッカッカッカ

全員「…ふっ、不幸だあああぁぁぁぁぁーーー!!」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 01:14:18.86 ID:ynwOtQKT0
キーンコーンカー・・・イジョーデース
垣根「……つまり疑問と反語を見分けるには語尾を見ることが…っともう終わりか。じゃ今回はこんなもんだ。家で文法書しっかり見て来な」

…キリーツ …キョーツケ アシター バタッ

垣根「また来るぜ~」ウィンク☆

先生「おぉ、何とすばらしい…」スタスタスタ、バタンッ

上条「…授業のペースが異常に速かった」

青ピ「それであの分かり易さ」

吹寄「丁寧な教え方」

男子「深い漢文的知識…」

女子「…そしてあの生き生きとした表情」

姫神「結果として。私たちは」

全員「「「次の授業が楽しみだ!」」」


土御門(流石に第2位。カリスマ性があるな)
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 01:33:47.73 ID:ynwOtQKT0
~休憩時間~

女子「でも途中すごかったんねぇ~」

男子「なんかいきなり羽生えてきたからな」

吹寄「なんで羽だったのかしら?」

男子「にしても……」



男子「何アレwwwwメルヘン(笑)wwwwww」

女子「流石にアレは引くわwwwwwwww」

女子「メwwwwルwwwwヘwwwwンwwww」

男子「『心配するな、自覚はある』」キリッ

女子「自覚アリwwwwより性質悪いwwwwww」




土御門(やっぱただのアレな人か?)ヨクワカンネ
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 01:45:09.46 ID:ynwOtQKT0
上条「はぁ…。あと飯まで2回の授業…。今日は時間が過ぎるのが遅いな」

青ピ「まぁ、朝からインパクトある面子だったからなぁ」

土御門「上やん頑張るにゃー」

上条「全く…。一体次は誰なんだ?」

青ピ「次こそは美人の女子d(略」

上条「まぁ…どうだかなぁ」

土御門「おや?随分と曖昧なコメントだにゃー?」

上条「余計なフラグはごめんなんだよこっちは」

青土「「何か腹立つ」」

上条「?」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 01:51:43.87 ID:ynwOtQKT0
キーンコーンカーンコーチョー
土御門「おっ、次の授業が始まるにゃー」

青ピ「次は結構若めの先生…。今日こそ苛めてもらうでぇー!」

上条「さっきからチャイムおかしくね?」

姫神「チャイムは。人の幸せをも。奪う。とっても危険なもの」

上条「またまたどうしたんだ姫神は?」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 02:09:55.24 ID:ynwOtQKT0
ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
美琴「やっぱ緊張しますね…」

若め「大丈夫よっ!あなたは常盤台のエース、学園都市第3位の『超電磁砲』なのだから、自信を持って堂々と授業すればいいのよっ!」

美琴「はあ…」

美琴(一般的な認識はこんなもんか…)

美琴(まあ、仕方ないけどね…。向こうは褒めているつもりだしね)

美琴(『1生徒として見て!』って言っても伝わらないだろうな…相手には)

美琴(そんなふうに私を見ているのはアイツだけ…ってまたアイツのこと考えてる?!)カァ///

若め「御坂さーんっ?」

美琴(い、今からアイツにも授業するんだから…落ち着け私の心!静まれ私の心臓!)プシューー/////

若め「御坂さんっ!!」

美琴「え?ふぁい?!」/////

若め「うふふっ。御坂さんでも呆けることあるのねっ?」

美琴「そ、そんなことはにゃい!」///

若め「(何この子かわいいっ)チャイム鳴ったわよっ。教室入りましょっ」

美琴「えっ?ちょっと待ってくd……」

若め「ほら、行った行ったっ」グイグイ

美琴「あう、もぅ、うぅぅぅ……」///
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 18:31:21.88 ID:ynwOtQKT0
~3時間目~

若め「はいっ、じゃあ授業始めちゃうよっ!」

青ピ「おほー!若いセンセはええなぁ~」

若め「ありがと青髪くんっ!今日も先生がんばっちゃうぞっ…って言いたいトコだけどっ」

若め「皆も知っての通り、今日からは実習生の御坂美琴さんが授業してくれるのよっ!」

青ピ「おぉ、御坂センセーの授業かいな!」

土御門「先代2人と比べると癒されるにゃー!」

上条(あっ、そういや御坂3時間目って言ってたな…。一方通行出てきて完全に忘れてた)

若め「じゃあ改めて自己紹介を…ってまたフリーズ?」

美琴「…」ブツブツ

若め(そうよね…。いくら凄いって言っても、彼女はまだ中学生。高校生を前に緊張しないはずはないわっ)

美琴「…」ブツブツ←さっき言われたこと意識しすぎてテンパってるだけ。

若め(ここは私が落ち着かせなきゃっ!)グッ
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 18:45:30.29 ID:ynwOtQKT0
若い女教師は美琴の後ろに立つと両肩にそっと手を置き、ゆっくりと揉みだした。

若め「はいっ、御坂さんリラックスリラックスぅ~」モミモミ

美琴「…ふぇ?ちょっと先生?!くすぐったいですよ!」//

若め「よいではないか、よいではないか~」モミッモミッ

土御門「なんか百合百合した展開だにゃー」

上条「あっ、御坂の顔が真っ赤だ」

美琴「(こっち見んなぁ!)先生、もう大丈夫です!」///

若め「え、そうっ?かなり凝ってるよっ?」

若め「あっ、成長期だもんねっ?おっきくなれば肩が凝る……」

美琴「わあああぁぁぁーーーー!!」/////

上条「?」

土御門(女子のノリにはついていけないぜぃ)




青ピ「……ふう」 
 
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 22:46:50.79 ID:ynwOtQKT0
青ピ「…ボクはもう満足や……」

上条「何言ってんだお前?」

土御門「ホントなに言っているぜよ?」

若め「はいそこっ!さっきからナニナニうるさいよっ。自重しなさいっ!」

女子「先生が1番自重すべきでは…?」

若め「?」

若め「とにかく気を取り直して自己紹介ですっ、御坂さんっ」

美琴「あっ、はい。改めまして、皆のHRと英語の授業を担当する御坂美琴です。拙い進行になるかと思いますが、どうぞ宜しくお願いします」ペコッ

若め「はいっ。さすがですねっ。ご丁寧な挨拶でしたねっ」

土御門(どっちが年上だか分からないにゃー)

若め「では、授業に入る前に…御坂先生への質問ターイムっ!」

美琴「え」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 23:10:25.09 ID:ynwOtQKT0
若め「多分朝は忙しくてろくに御坂さんと交流できていないと思うんですよねっ、皆さんはっ」

若め「そこでっ!この時間を少し使って、質問および自己アピールをしてもらおうっていう感じですっ」

若め「御坂さんはそれでいいですか?」

美琴「えぇ、私は構いませんが…」

若め「じゃあみんなぁーっ!御坂さんのこともっと知りたいかっ?」

全員「おう!」

若め「御坂さんともっと仲良くなりたいかっ?」

全員「おう!」
 
美琴(なんかいいな…こういう雰囲気)

美琴(私も、もし先生になるんだったら、こんな人になりたいな)


若め「御坂さんのスリーサイズ知りたいかっ?」

男子たち「是非」キリッ

美琴「」 
 
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 00:21:04.47 ID:G52iDSjg0
若め「じゃあ始めるよっ!質問ある人っ?」

みんな「はい」「はいっ」「うぃっす」「にゃー」……

若め「ではまず、吹寄さんっ」

吹寄「はい!」ガタッ、プルンプルン

美琴(うわ胸でか)

吹寄「先生はレベル1からレベル5まで努力をしたと伺ってますが、レベル上げのとき1番気をつけたのは?」

バストならレベル5級の吹寄が、そっちはレベル1の美琴に質問をぶつけた。

美琴「うっとね…。1番は『できる自分』を想像すること」

吹寄「ふむふむ」

美琴「ただの妄想垂れ流しって訳でなく、これを強く乗り切ることで、『自分だけの現実』を強化することもできます」

吹寄「大事なのは意識の持ち様。…ってことなのですか?」

美琴「少なくとも、私はいままでそんな感じで強くなりました」

吹寄「ありがとうございます!」プルンプルン、ガタンッ

美琴(つかどんだけおっきいのよ?)


若め「では、次の人挙手っ!」ハイハイッウィッスニャー…
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 00:25:56.63 ID:Wj0GV3+Jo
お姉s・・・・・・御坂美琴さんは可愛い後輩のことをどう思っているんですの?
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]:2011/03/29(火) 00:32:12.85 ID:rjKmIZnPo
>>148
佐天さんと初春ですね、わかります。 
 
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/29(火) 21:49:27.89 ID:G52iDSjg0
>>1です。これから投下します。

>>153->>154 かなり詳しく教えていただきありがとうございます。理解が追いつきませんが…。

今回は投下前に少し小ネタです。
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 21:59:33.00 ID:G52iDSjg0
>>150さんのレスより小ネタ。

>>148 美琴「可愛い後輩…?あぁ、佐天さんと初春さんのこと?」

美琴「2人ともとってもいい子よ。佐天さんは1つ年下なのに私よりもしっかり者だし、初春さんは風紀委員でお仕事頑張っていて私よりもコンピュータ関係に詳しいし」

美琴「何より、2人と一緒に遊ぶとすごく楽しいし、心が安らぐのよ!」

美琴「えっ?黒子?…あぁ、あの子は違うわよ」








美琴「あの子は私が背中を預けられる、唯一無二のパートナーなんだから」

157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 22:07:58.00 ID:G52iDSjg0
小ネタ終了。投下します。

若め「はいっ。青髪くんっ」

青ピ「はいはーい。これは皆の思いでもあるんやけどな」

美琴「(皆?)えっと、何かな?」

青ピは一度呼吸を置き、自分を落ち着かせると、

青ピ「質問いくで……。先生のスリーサイzあbbbbbb」ビリビリッ!

次の瞬間には事切れていた。

美琴「あれ?よく聞こえなかったぞ☆」

青ピ「」


全員(怖えええぇぇぇぇぇ!)
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 22:43:08.45 ID:G52iDSjg0
若め「ふざけた青髪くんは無視してっ。では最後の質問ですっ」

土御門「にゃー」

若め「土御門くんだけですかっ?じゃあ質問どうぞっ?」

土御門「先生は今恋しているかにゃー?」

核心をついたかのような土御門の質問に、少女は激しく狼狽した。

美琴「ええええ?!そ、そんなことは…」チラッチラッ

土御門「さっきから視線が一点に集まっているぜぃ」

美琴「いやいやはや、全然、そんなことは…」チラチラッ

土御門「ふぅーん」ニヤニヤ

美琴「うぅぅ…」///

上条「?」

159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 23:02:59.10 ID:G52iDSjg0
若め「土御門くんっ。あまり年下の子をからかうものじゃないわよっ」

土御門「わかったにゃー」

美琴「ホッ」ドキドキ

若め「では授業に入りましょうっ。御坂さんっ、宜しくお願いしますっ」ペコリッ

美琴「はいっ!じゃあ皆さん授業を始めます」

美琴「まず皆さん、このグローバル化の世界を生き抜くには英語は必要不可欠です」

美琴「世界を目指して活躍したい人や、旅行して回りたい人は必ず身につけましょう」

美琴「またそうでない人も、日常会話で使えるレベルまで頑張りましょう」

全員「」


全員(改めまして、中学生に指導されているオレ(私))

全員(惨めだ…)

160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 23:16:03.55 ID:G52iDSjg0
美琴「では今日は関係代名詞についてです」カッカッカッカ

<私を手伝ってくれた>→女性

the woman←<who helped me>

美琴「まず、この2つの表現を比べてみてね」

美琴「日本語だと『女性』って名詞を説明したかったら、単純に名詞の前に『私を手伝ってくれた』を置くだけでOKよ」

美琴「でも英語で同じことをするには、2点気をつけなければいけないことがあるのよ。分かる?」

美琴「じゃ青髪くんと土御門くん、答えてね」

青ピ「えぇーーー?!」

土御門「なんとぉーーー?!」

美琴(さっきのお返しよっ!)

上条「2人とも災難だな。どうせわかんないだろうな」
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 23:30:34.01 ID:G52iDSjg0
青ピ「① 名詞、つまり<the woman>の後ろに節を置く」キリッ

土御門「② 説明に使う節には、whoを使う」キリリッ

上条「」

美琴「」

美琴(…意外と勉強できるのね、あの2人)

土御門「おっ、流石に青ピは頭いいにゃー」←帰国子女

青ピ「つっちーこそ、ええ回答やん」←実際頭よかったりする

美琴「はい2人とも正解」<ヨッシャ!

美琴「このように、『名詞を説明するのに使う節』と『説明される名詞』を結ぶために使われるのが、関係代名詞よ」

土御門「ちなみに主格、所有格、目的格とかで単語が変わるぜよ」

青ピ「先行詞が人かどうかでも決まるんやでぇ~」

上条「お前らなんでそんな分かる!」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 23:47:46.72 ID:G52iDSjg0
美琴「じゃあ練習よ。次の( )にwho,whom,whichのうち適当な語を入れてね」

1) I have a good friend ( ) always helps me.

2) This park has some trees ( ) bear a lot of red fruit.

3) This is a picture ( ) I painted last month.

4) Look at the man ( ) is cleaning the windows of that tall building.

5) The girl ( ) you met yesterday is Rod's sister.


上条(まず3つの単語の違いが分からねええぇぇぇ!!)
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 00:09:37.50 ID:kIAFpuzX0
美琴「じゃ順番にかけていくわよ。1番は吹寄さん」

吹寄「はいっ。whoです」

美琴「正解!主格の関係代名詞ね。次、姫神さん」

姫神「ありがとう」

美琴「えっ?」

姫神「なんでもない。答えは。which」

美琴「(?)正解よ。所有格の関係d(略 ね。3番は青髪くん」

青ピ「はーい!答えはwhichで目的格の関k(略 やでぇー!」

美琴「(先言われた…)正解ね。次は土御門くん」

土御門「にゃー。もちろんwhoで主格のk(略 ですたい」

美琴「(また…)正解!最後は上条くんっ!」

165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2011/03/30(水) 00:14:56.48 ID:pC0ju+cAO
やめたげてww
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)[sage]:2011/03/30(水) 00:16:23.75 ID:vUI9YyuKo
いじめか
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 00:17:07.21 ID:kIAFpuzX0
上条(…まずいっ。何とかごまかそうとしてたが失敗してしまった!おのれ魔術師!)

上条(……あっ、オレ右手があった)

上条(落ち着け上条当麻。さっきまでの授業の中にヒントがあるはずだ)

美琴「かみじょ~く~ん?」

上条(さっきまでの発言…。who,which,which,who…。そうかっ!)クワッ

上条「はい!whomです!」

美琴「根拠は?」

上条「えっ」

美琴「えっ」


上条(わっ分かるはずねええぇぇぇえぇぇぇぇ!!)
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 00:31:56.39 ID:kIAFpuzX0
上条(おおお落ち着けオレッ!さっきまでの青ピや土御門のやり取りを思い出せ!)

上条(『目的格の関係d…』『主格の関k…』…そうだ)クワッ!

上条「所 有 格 の 関 係 代 名 詞 だ !」

全員「」

美琴「…」





美琴「ばか」

上条「え?はずれ?!」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 00:46:04.77 ID:kIAFpuzX0
>>164 2)のwhichは主格でした。>>1も上条さんと一緒に補習が必要ですね。

美琴「……アンタ放課後補習ね」

上条「…よろしくお願いします」

美琴「では次に所有格の関係代名詞について……」



キーンコーンカーンコーン
美琴「じゃ、今日はここまで!皆お疲れさま!」

キリーツ キョーツケ アシター

青ピ「いやぁ~。やっぱ御坂先生だと癒されるなぁ」

土御門「学園都市清純女子ランキングなんてあったらトップになれるにゃー」

青ピ「おほっ!そのランキングあったらええなぁ!…どうした上やん?」

上条「また補習…不幸だ」

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 00:57:58.59 ID:kIAFpuzX0
~休憩時間~

青ピ「てめえは何を言うとんの?あんなカワイイ子と2人きりの補習ってのに、それを不幸と?」

上条「そもそも補習自体が不幸なの!分かる?」

青ピ「わからんわ。ただでさえ小萌センセの補習いっつも受けられているのに……さぁ野郎ども出番だ」

男子「「「…」」」←無言で近づいてくる屈強な男たち

上条「え?だからちょっと上条さんは悪いこと1つもやってないというかできれば代わってくれれば嬉しいなとか思ったり!」

青ピ「よし死刑決定や。あの世で補習の続きでもしなぁ!!」

ギャアアアーーーーー! マダマダヤカミヤンー フコーダー!!


吹寄「全く…。静かなときがないわね」

土御門「これが上やんクオリティーだにゃー」

姫神「上条君と。放課後2人きり。羨ましい」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 01:14:49.11 ID:kIAFpuzX0
ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
??「はぁ…。なんでこうなったのかしら…」

??(いくら新生アイテムだからって、これはないんじゃね?)

??「つーか教科が気にいらねぇ。なんで私が暗記モノ教えんだよ」

先生「そうおっしゃらずにどうか…。??様」

??「まぁいいんだけどさ…」

??(コイツはコイツでなぜかたった3時間で私に従順になりやがったし)

??「はぁ…。めんどいな」

先生「お気持ちは分かりますが。ですがどうか…」

??「あぁ分かったやるわよしつこいわね!」

??(もう後はなるようになれって感じかしらね)




??「さぁ、仕事を始めるわよ」

188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 22:59:09.51 ID:kIAFpuzX0
~4時間目~

上条「あとこの時間さえ終われば飯だー」

土御門「4時間目はもう空腹の限界だにゃー」

青ピ「あっ、ボク焼いてきたパン結構あんねんけど、2人とも食べる?」

上条「おっ、ありがてえな!」ムシャムシャ

土御門「頂くにゃー」ムシャムシャ

青ピ「味はどうや、お2人さん?」ムシャムシャ

上条「うんっ、美味いぜ!」

土御門「お店のパンは違うぜぃ!」

青ピ「せやろ!今朝の焼きたてやからな」

3人「「「AHAHAHAHA!!」」」

吹寄「あんたら…」

上条「ん?どうした?お前も食う?」

吹寄「もうチャイム鳴ったんだけど」

189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 23:14:18.69 ID:kIAFpuzX0
 
上条「いや、次の時間は大丈夫だって」

青ピ「先生が弱っちいからな~」

土御門「授業緩々だにゃー」

吹寄「あんたたちね…」

??「誰(の授業)が緩々だって?」

全員「?!」

??「舐めた口利くもんねぇ」ガラガラッ

??「この私にさぁ!」
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 23:26:02.61 ID:kIAFpuzX0
青ピ「…おぉ」

??「あ?」

男子「うおおおおおぉぉぉぉぉぉーーー!!」

??「な、何?高校生の男どもって皆こうなの?」

青ピ(どストライクやっ!)

上条(やべぇ、けっこうタイプだ)

男子「おらあああああぁぁぁぁぁぁ!!」

??「ちょっとうるせえ黙れ」



土御門(今度は『アイテム』のリーダーか…。豪華な面子だぜぃ)



192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 23:43:25.68 ID:kIAFpuzX0
先生「そこまでだ!静かにしたまえ諸君!」

全員「?!」

先生「この御方の前で醜態を晒すようなことは許さないぞ」キリッ

全員(誰あの立派なひと)

~かつて~

先生「…えぇと……次の用語をぉ…」


男A「なぁ今日授業終わったら遊びいかね?」

男B「おっ、いいね!久々にボーリングでも行くかぁ?」

男A「今度は負けねえぞ!」


先生「…誰か……答えてくれるとぉ…」


女A「ねぇねぇ、昨日のテレビ見た?」

女B「見た見たぁ!○○くんかっこよかったよねぇ~」

女C「学園都市にも来てくれないかな~?」


先生「……嬉しいんだけどな」


青ピ「上やんどないしたん?」

土御門「高校生活21回目の入院」


先生「…グスン」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 23:57:18.50 ID:kIAFpuzX0
~いま~

全員(…どうしてああなった)

先生「本当に申し訳ありません。このようなお見苦しいものをお見せしてしまい…」

??「ああ、もういいわよ。気にしてないし。それより自己紹介いいかしら?」

先生「はい、宜しくお願いします」_or2

全員(どんな調教されたんだ?!)

??「はいはい。私は麦野沈利。レベル5の第4位よ」

全員「へぇ、すげえなぁ~」

麦野「何かリアクション弱いな…。あぁ、さっきまで私より上の奴らの授業受けてたのね」ペラッペラッ

麦野「えっと…第1位のモヤシ、第2位のメルヘン、第3位のクソガキね」

全員(顔に似合わす口悪っ!!)

青ピ(そこもGoodや!)

上条「」ボーゼン
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 00:10:01.30 ID:iQOWc4Sz0
麦野「他の連中は授業入る前とかに『質問たいむ☆』とかやってたそうだけど、私はやらないわ」

全員「ええええぇぇぇえぇぇぇぇ?!」

麦野「うぜぇぞクソガキども。特に男子。何チンコおったてて興奮してんだコラ。殴るぞ」

先生「是非とも」キリッ

全員(先生ぃぃぃぃぃぃぃ!!?)

麦野「うわお前マジキメェ。近づくなハゲが」

先生「もっと!もっと言ってください!」

麦野「[ピーーー]コラッ!」ムギノンパンチ!

先生「至高ぅ!!」バッキィ!

全員「」


麦野「…さて、ようやくうるさいのが片付いたし、授業始めるか」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 00:49:55.09 ID:iQOWc4Sz0
麦野「今日は大化の改新のトコね」

言い忘れていたが、彼女の担当は日本史である。

麦野「舒明天皇・皇極天皇の時代になると、蘇我馬子の子孫の蝦夷・入鹿父子の権力が絶大になったわ」

麦野「643年には聖徳太子の子で皇位継承者候補の山背大兄王を自害に追い込んだりもしたわ。どうしようもない連中ね」

麦野「で、当時中国では隋が滅んで唐にかわったんだけど、その律令法に基づく強力な国家体制を日本に取り入れようと考えた奴もいた訳」

麦野「それが中大兄皇子と中臣鎌足。コイツらは有名ね」

麦野「当時の日本は蘇我氏による独裁政治。中中コンビとまったく違う考えね」

全員(中中コンビ…?)

麦野「そこで645年、両者は蘇我父子を滅ぼしましたとさ。めでたしめでたし」

麦野「さてここで問題です。この事件のことを何というのでしょう?」

麦野「答えはもちろん……。せーのっ」


全員「大化の改新っ!!」







麦野「てめェらアホかァぁぁぁぁぁぁあああぁぁ!!」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 01:00:57.07 ID:iQOWc4Sz0
麦野「なんでだ?なんでそうなんだァァァァァ!!」

青ピ「だって先生さんざん引っ張ってきましたやん」

土御門「これに間違えないぜよ!」

麦野「てめェらの頭はまだ中学生レベルかァァァァァ?!大体、事件名きいてんのに『改新』はねぇだろうがよォォォォォ!」

麦野「分かる奴いねえのかァ?あぁ?」

吹寄「はいっ!」

麦野「はいそこの大きな奴」

吹寄「(大きい?)乙巳の変です」

麦野「正解だ。さっきはどうしてた?」

吹寄「言ったけど声がかき消されていました」

麦野「」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 01:23:36.59 ID:iQOWc4Sz0
麦野「…まぁいい。その事件後に行った政治改革のことを『大化の改新』っていうのよ」

全員「へぇ~」

麦野「何か腹立つわ」

麦野「ところで、中大兄皇子は後に天智天皇になるんだけど、先代斉明天皇が崩御してからも彼は皇子として政治を行ったわ」

麦野「『称制』っていって日本じゃ珍しいシステムなんだけど」

麦野「すぐに即位しなかった原因は近親相姦っていう話もあるのよね」

全員「」

上条「…といいますと?」

麦野「だからぁ、同じトコから出てきた兄と妹がなぁ、性交して問題になったんだとよォ!!」

上条「女性がそんなはしたないこと言わないで!?」

麦野「関係ねえよ!!兄妹だってカァンケイねェェんだよォォォ!!」

上条「ちょっと落ち着いて!?」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 01:38:39.21 ID:iQOWc4Sz0
青ピ「いやぁ~、病んでる女子たまらんわ~」

上条「おい、あんまり大きな声だと……」

麦野「そこの青髪ぃ?」

上条「ヤバい、目ぇつけられたぜ!」

麦野「ちゃんと話きいてんのかぁ、あァ?!」

青ピ「ヤバい、ヤバいで上やん!」ヒソヒソ

上条「見りゃ分かるわ!今からでもしっかり謝れば…」ヒソヒソ

青ピ「めっちゃ興奮してきたで!」ヒソヒソ

上条「はぁ?!」ヒソヒソ

麦野「おい聞いてたかコラ」

ドスを効かせた声を出すむぎのん。だが、

青ピ「おっほぉ~~!こない綺麗な人に責められてボクは幸せやぁ~」

青ピには全く通用しなかった。結果、






麦野「ぶ・ち・こ・ろ・し・カ・ク・テ・イ・ね」

堪忍袋の緒が切れてしまった。

203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 01:53:36.24 ID:iQOWc4Sz0
麦野「死にさらせコラァァァァァ!!」

麦野はそう叫びながらビームを放った。学園都市第4位の『原子崩し』だ。…まあ流石に彼女も人の子である。狙いははじめから青ピの頬をかすめて壁に当たるようにしていた(壁は大変なことになるがそこまで考えが及んでいないらしい)。
しかし彼女は大事なことを忘れていた。この能力はあくまで攻撃専用であり、普段の日常生活から使っていい代物ではない。つまり、平時には能力使用は皆無と言っても過言ではない。となると、ブランクがあればあるほど、精度が落ちてしまうことになる。
そう、簡単に言ってしまえば今の『原子崩し』はコントロールが悪いのである。

麦野(あっ、ヤベ。最近撃ってなかったからだなこりゃ)

と彼女が思ったときにはもう遅かった。白いビームは青髪ピアスでも教室の後ろの壁でもなく、ただ一直線に、






上条「なんでだァァァァ!!」



上条当麻に向かっていた。


204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 02:05:24.03 ID:iQOWc4Sz0
上条「おおおおォォォォォ!!」キシャーン

もう駄目だと思った麦野だったが、なぜだか分からないが上条はピンピンしていた。

麦野(えっ、何?どういうこと?『原子崩し』が、消えた?!)

上条「はぁ、はぁ、はぁ…。マジで死ぬかと思った今のは」

上条「…おい先生。いい加減にs……」

麦野「試してみるか」

上条「は?」

麦野「上条ぉ?」

上条「ハッ、ハイ。いかがなさいましたか?」

麦野「今から私ビーム撃つから…全部消せ」

上条「えっちょ…」

麦野「…オラァ!」ヒューン

上条「くっ!」キシャーン



麦野(…成る程、『幻想殺し』か)
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 02:15:01.46 ID:iQOWc4Sz0
麦野(…噂じゃ聞いてたが、何てデタラメなのよコレ)ヒュンヒュンヒューン

上条「ちょっ、早っ」キシャンキシャンキシャーン

麦野(…にしてもこんな面白い生徒がいるところに実習とは、学園都市も味な真似をするわね)ドッカァーン!

上条「アタタタタァァァァァ」キッシャーン!

麦野「……よし決めた」

全員「?」

上条「何をですか?」

麦野「今後イラついたら上条にビーム1発ずつな」

上条「なんて理不尽!でも逆らえない!不幸だ…」

麦野「じゃこんな感じで、次は白村江の戦いの話を…」

上条「こんな感じはやめてっ!上条さんの身が持ちませんことよ!」 
 
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 22:23:09.52 ID:iQOWc4Sz0
キーンコーンカーンコーン
麦野「はい、今日の分はこれでおしまいよ。お疲れ様」

先生「では参りましょう。麦野様」

麦野「様付けは悪くねえけどちょっと黙ってくれない?」スタスタ

先生「おぅ、ありがたきお言葉…」スタスタ…バタンッ

麦野「ホントどうしようもねえなコイツ」



上条「ビームが計20発…。生きてるって素晴らしい」トオイメ

土御門「よくぞ無事だったにゃー」

青ピ「もう不幸どころじゃあらへんかったからなぁ~」

上条「何て危ない人なんだ…。あれじゃ御坂はかわいく見えるぜ」

土御門(超電磁砲がいたら大変なことになってるぜぃ…。その台詞は)

青ピ「ところでつっちー。なんで上やん生きてんの?」

土御門「上やんだからだにゃー」

青ピ「なるほどなぁ~」

上条(全然理由になってませんよ土御門くんッ!)


217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 22:33:30.04 ID:iQOWc4Sz0
~昼休み~

上条「やっと飯だぁー!」

青ピ「上やん、一緒に購買行かへんか?」

上条「あぁ悪い。今日は弁当なんだオレ」

土御門「朝から作ってくるなんてえらいにゃー」

上条「お前は舞華から作ってもらえばいいじゃんか」

土御門「その方が嬉しいんだが…さすがに朝は家にはいないからにゃー。仕方がないぜよ」

上条「え?別に大丈夫だろお前のトコは」

土御門「? 何が?」

上条「舞華が朝帰りすりゃ…」

土御門「ししし、シスコンちゃうわ!」

上条「そこまで言ったつもりはないんだが…。兄妹だったら普通じゃないのか?」
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 22:48:26.61 ID:iQOWc4Sz0
土御門「…」

上条「…」

青ピ「…」

上条「…お前まさか」

土御門「きょ、今日はやっぱり食堂いくぜよ!」ピューー

青ピ「あ、あの野郎…待てやコラァァァァァ!!」ピューー

ウオッ、アオピトソノナカマタチ?! マテヤリアジュウメ コロシタルデー フコウダニャー

上条「…深く考えないことにしよう、そうしよう」

大分静かになった教室でそう決意する上条。自分のバッグから弁当を取り出すと机の上に風呂敷を広げた。すると目の前には黒髪ストレートの巫女さん系女子が。

姫神「今日は。一緒に。食べよう」

上条「あぁ、別にいいぞ」

少し嬉しそうに上条の前に座る姫神。なんだか今日は不思議な日。でも上条くんとの思い出が増えた大事な日。今日はいつもより積極的にアピールしてみよう。なんて思っていた。

姫神「あの。上条くん。今日のおかずは…」

~以降特に面白くないため割愛~ 
 
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/01(金) 07:38:13.52 ID:Yhh87WqQ0
ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー

小萌「いや~、毎回実習生さんが来ると負担が減って助かるのです!」

黄泉川「ようやく手のかかる子が2人できたじゃん♪」

小萌「授業の方の子もですかー?」

黄泉川「あっちの方が問題児じゃん」

素甘「私の方も授業の子が…」ギロッ

黄泉川「こっち睨まれても困るじゃんよ…」

若め「まぁ、やっぱり若い子は元気があった方がいいですねっ」ツヤツヤ

小萌「そうなのです!」ツヤツヤ

素甘(貴女がたに言われたくはないんだけど…!)プルプル

黄泉川「?」

素甘「それにしてもあっちの方は…」



素甘「なんであんなに険悪な雰囲気なんでしょう?」

227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/01(金) 07:46:29.42 ID:Yhh87WqQ0
ーーー実習生用机ーーーーーーーーーーーー

一方「…」ゴゴゴゴゴ

垣根「…」ゴゴゴゴゴ

麦野「…」ゴゴゴゴゴ

美琴「なにこの雰囲気」

一方「…なんでてめェらまでいるンだァ?」

麦野「知るか。こっちは『仕事』で呼ばれただけよ」

一方「チッ、同じかァ」

??「しかしここまで揃ってしまうと妙な気分でございますわね」

垣根「まっ、オレたちが全員揃うこと自体ありえないからな」

美琴「…なにか作為的なものを感じるだけど」

一方「奇遇だなァ、オリジナル。オレもだァ」

??「うおおおお!!飯も根性だ!!」ガツガツ

??(私だけ仲間外れね)
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/01(金) 08:02:42.22 ID:Yhh87WqQ0
垣根「にしててめぇの弁当そりゃなんだ?値段も第1位かと思ったが、随分雑なんだな」ケラケラ

一方「ンだとゴルァァァァァ!!この弁当バカにする奴ァ誰だろォと許さねェぞ!」←打ち止め特製弁当

麦野「よっぽど思い入れあるのね。キメェ」

??「全く皆さん、弁当程度ではしたないですわよ」←高級幕の内弁当

美琴「アンタは普段からどんなモン食べているのよ…」←手作り弁当

??(格差社会…だと……)←コンビニ弁当

??「おらああああ!!」ガツガツ←カツ丼

??「あれ?御坂はなんで手作りなの?」

美琴「へ?いやあの、たまには料理でも作ってみよっかなぁ~っと」

??「それで愛しの彼にプレゼントするの?職権濫用ね」

美琴「ア、アンタまた読みやがったわね!てか愛しのじゃなぁーーい!!」////

??「ふふふっ♪貴女分かり易すぎよ」



麦野「なにあれ」

一方「青春してンだろォ。邪魔してやるなァ」

230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/01(金) 08:10:04.38 ID:Yhh87WqQ0
??「あの御坂が気になる相手ねぇ…。私も興味でてきたわ」

美琴「だから違う…ってえぇぇぇぇ!!」

??「次の授業彼のクラスでだったわね…。楽しみだわ」

美琴「ダメぇぇぇぇ!!アイツには手をださないでぇぇぇぇ!!」

??「あらあら?随分と必[ピーーー]」



??「ていうかなんでアンタまでここにいるのよ」

一方「知るか。多分てめェと一緒だ」

??「全く…。上は何考えているんだか……」

一方「全くだァ……」

2人「「普通幼稚園か小学校よね(だろォ)…」」


麦野「なによアイツら」

垣根「少なくとももう救いようはねえな」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/04/01(金) 08:17:17.01 ID:Yhh87WqQ0
>>230 ??「~?随分と必死ね」です。

??「ごちそうさんッ!!よし、食べたらすぐ運動だああああ!!」ダダダダ

垣根「いちいちうるせえ野郎だ」

麦野「まったく…。もっと普通の奴いないのかしら」

垣根「オレがいるだろ☆」

麦野「論外ね」

垣根「ヒドッ!?」

一方「確かになァ…」

美琴「そうよね…」

??「常識が通用しない(笑)」

??「…」←可哀想な人を見る目

垣根「てめえら喧嘩売ってんだろ」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/01(金) 08:28:35.54 ID:Yhh87WqQ0
垣根(…にしてもこの学校は……)チラッ

小萌「ようやくレポートが完成しましたよー」

垣根(見た目小学生の教師に…)

黄泉川「次は炊飯器で味噌汁に挑戦するじゃん♪」

垣根(爆乳ジャージ体育教師に…)

素甘「…それはもはや炊飯器ではないのでは?」

垣根(統括理事会の親船の娘…)

垣根(さらに『幻想殺し』上条当麻、最もアレイスターに近い男で『グループ』のリーダー土御門元春、『吸血殺し』姫神秋沙)

垣根(おまけに統括理事会の貝積のブレイン、雲川芹亜とくると…)

垣根(おいおい…この学校は…!)

垣根「……常識が通用しねえ」

他全員(なに言ってるのアイツキメェ) 
 
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/01(金) 23:21:15.99 ID:Yhh87WqQ0
そんなこんなで教育実習生が雑談に花を咲かせていると(1人は食後の運動に励んでいるが)、教師陣が教科書等の必要道具を持って迫ってきた。どうやらもう授業が始まるらしい。

小萌「では垣根ちゃん、化学の授業に向かいますよー?」

垣根「もう授業の時間か…。てかちゃん付けやめて恥ずかしいから」

一方「垣根ちゃン(笑)」

垣根「ホントいつか[ピーーー]」

小萌「ほらほら、さっさと行きますよー」

垣根「はいはい。ったく、頑張るっきゃねえか」ハァ

麦野「頑張りなさいよ、垣根ちゃん(笑)」

美琴「ファイト!垣根ちゃん(笑)」

??「頑張ってくださいまし。垣根ちゃん(笑)」

??「垣根ちゃん(笑)」

垣根「もう敵しかいねえよクソったれが」

248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/01(金) 23:36:41.20 ID:Yhh87WqQ0

小萌「そういえば垣根ちゃんの授業は人気みたいですねー?」スタスタ

垣根「当然だな。オレの授業に常識は通用しないからな」スタスタ

小萌「垣根ちゃんは気持ち悪いですねー」

垣根「何この扱い?!」



一方「はッ。第2位もあれじァ形無しだなァ。さてオレは食後のコーヒーでもと…」

麦野「アンタそれで昼3本目よ」

一方「コーヒーねェと死ぬのよオレはよォ」

素甘「貴方も授業よ。早く準備してね」

一方「あァ?いつ棺桶からでてきたンですかァ?」

素甘「は?」

一方「死ンでも動くたァ高性能なババアだぜェ」

素甘「」

250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/01(金) 23:49:45.99 ID:Yhh87WqQ0
一方「…オラ、さっさと立ちやがれェ」

素甘「…え?」

麦野(あら?ムチのあとはアメかしら?)ヒソヒソ

美琴(そういうのじゃないだろうけど…。ああ見えて結構優しい奴なのよ)ヒソヒソ

??(アイツが中学生以上とまともに接するなんて……!)ヒソヒソ

??(それはそれで変なことですがね…)ヒソヒソ

一方「死人が足引っ張ンじァねェぞコラ」

素甘「」


4人(うんっ。ありゃただの一方通行だわ)


一方「オラさっさと動きやがれェ」

素甘「……グスン」

4人(でも流石に可哀想ね)
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/02(土) 00:06:19.93 ID:tkpd0wKF0
先生「麦野様」

麦野「…てめえか。そういや午後も日本史あったか」

3人(麦野様?)

麦野「つかその表記やめろよ紛らわしい」

奴隷「そういうメタ発言は控えていただけると…。今後はコレ(←)で行きますよ」

麦野「やめろよそれ。私が変なことしたみたいじゃない」

下僕「畏まりました」

麦野「ホントてめェは人の話聞いてんのかァァァァァ!?」

従順「ではコレで」

麦野「…はい、これでいいわね。さっ、授業いきましょ」

従順「ははぁ!」


美琴「なんだったのあの先生」

??「私に聞かれましても…」

??「色々あるんでしょ、色々」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/02(土) 00:21:03.03 ID:tkpd0wKF0
若め「では行きますよっ。御坂さんっ?」

美琴「はいっ!」

若め「今日あともう少し、頑張ろうねっ」

美琴(あとで補習の問題も考えなきゃ…)



??「御坂の頭の中は補習のことで一杯でしたわ」

??「あんな青春していていいのかしら……」

先生「お前はここでボーっとしていていいのか?」

??「げっ先生…」

先生「はい早く準備する!オレを待たせるな、殺してしまうそ」

??(いいなりになって宜しいのでございますか?)ヒソヒソ

??(あの人私の攻撃一切通じないから)
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/02(土) 00:32:19.55 ID:tkpd0wKF0
先生「ほら行くぞ!」

??「はい…」ハァ

先生「ん?今のため息?」

??「なんでもないです!!」

先生「ならいけどね……」

ーーー外ーーーーーーーーーーーー

黄泉川「おいコラー!いつまで走ってるじゃん?」ダッダッダッダ

??「どうした!?問題発生か!?オレが根性で解決してやる!!」

黄泉川「問題はお前じゃんよ…。まぁその分楽しいけどな」

??「そうか?よく分からんぞ。オレは根性が足りないのか!?」

黄泉川「いやもう十分過ぎるじゃん」



??(皆さん行ってしまわれましたわね)
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/02(土) 00:53:28.46 ID:tkpd0wKF0
??(私は学園都市が誇る超能力者、いわゆるレベル5のうちの1人)

??(強大な力ゆえに、学校では多くの生徒を惹きつけてしまった)

??(結果、学校内に大きな派閥を作るにまで至った。それはそれで楽しかったけど)

??(そこでは『尊敬』の対象として自分が存在し、注目を浴び、君臨してきた)

??(ただ、私には信頼できる部下はいても、頼れる友達がいない)

??(……今は身分も立場も関係ない、友達が欲しい)

??(レベル5としてでなく、1人の中学生としての、ね)


先生「…では行きますよ。??さん」

??「――はい」


??(…そのためにはやはり、彼から始めたほうがいい)

??(上条当麻。『幻想殺し』を持つ高校生。第3次世界大戦の中心人物)

??(…でも、そんな些細なことはどうだっていい)

??(彼にはレベル5なんてちっぽけなものは関係ない。1人の人間として接してくれる)

??(だから私も彼と同じ行動をしてみたいと思う)


??「…1人の人間として、ね。ふふふっ♪」 
 
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/03(日) 22:00:32.07 ID:f912UalH0
~昼休み終了~

姫神「私の活躍が。全部ハショられた」

上条「どうした?お前の(弁当の)おかずは最高だったぞ」

姫神「上条くん。率直に言われると。照れる」///

上条「いやいや、姫神の(卵焼き)は絶品だったぜ!」

姫神「もう。みんなの前だと。困る」////

上条「?」

青ピ「カミやんがまたやってるで」

土御門「カミやんだからにゃー」

青ピ「キミも人のこと言える立場なんか?、あァ?[ピーーー]でマジでェ」

土御門(誰このひと)

上条「ていうか、次の授業ももしかして実習生なのか?」
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/03(日) 22:14:36.39 ID:f912UalH0
 
土御門「さあにゃー?でも可能性は大ぜよ」

青ピ「職員室行った人に聞いたんやけど、実習生用の机は7つあったらしいで」

上条「あと3人…。平和な人であってほしいな」トオイメ

土御門「4時間目がアレだったからにゃー」

青ピ「でもあの娘めっちゃタイプだったわ」

上条「まあ最初はオレもそうだったが…。一気に恐怖の対象へとシフトチェンジしましたよ」

土御門「オレもだにゃー(最初からそうだったけど)」

上条「やっぱ女の子は平和が1番だなぁ…」サラニトオイメ

土御門「おっ、そうするとやっぱり五和かにゃー?」

上条「五和か?…確かにオレの知り合いの中では1番いい子だったな」

土御門「ほほぉ…(あとで建宮に報告だにゃー)」

青ピ「何言うてんか全く分からへんけどカミやんがムカつくことだけは分かったわ」
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/03(日) 22:25:42.19 ID:f912UalH0
青ピ「まぁとにかく午後は2人とも女の子の実習生で決まりや!」

上条「お前が決めるもんじゃねえだろ!」

土御門「確かに望ましいことだぜぃ」

吹寄「ほら上条!貴様はまた授業前に騒ぎやがるの?!」

上条「別にオレだけじゃないんだけどな…」

吹寄「全くさっきから実習生実習生って…。上ばっかり見ないでちゃんと足元見なさいよ!」

上条「は?それどういう意味だ?」

吹寄「え?!そ、それは……」///

上条「?」

吹寄「あ、足元掬われないようにしなさいってことよ!」//

上条「上条さんには掬う足元なんてありませんが…」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/03(日) 22:38:12.25 ID:f912UalH0
ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
??「このコーナー必要なのかしら?」

先生「? どうしたんだい?」

??「いえ、特には」

先生「もう慣れているとは思うけど、頑張って授業してくれよ」

??「はい。『頑張り』ますわね」

??(ついにここまで来ましたわね…)

??(苦節半年、御坂から話を聞いてから随分たってしまいましたね…)

??(最初は部下に探させていましたが、それでは意味がないと踏みとどまったものです。あの頃はまだ私も青かったですね)

??(神様、いや統括理事長様が与えてくださったチャンス。必ずモノにしてみせますわ!)グッ

先生「おっと、時間だ。さぁ行こう」

??「…はい」


??(――行きますわよ、『心理掌握』)

275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/03(日) 22:58:38.32 ID:f912UalH0
~5時間目~

上条「さてさて、今日は上条さんの苦手教科のオンパレードですよー」

土御門「カミやん…。もう自分を責めるのはやめるぜよ」マジメツッチー

上条「やめて!そんな目でこっち見ないで!もう自分がどうしようもないお馬鹿さんだってことは分かってるから!」

心理「あら?そんなことはありませんわよ」ガララッ

上条「へ?」

心理「今はお馬鹿さんでも、繰り返し学ぶことでそれは解消できます。そしてそれをお手伝いするのが私のお仕事ですのよ」

心理「私が、あなたを勉強できる立派な生徒にして差し上げますわ」スッ

そう言ってお嬢様中学生は、上条に向かって右手を差し出した。

上条「…こんなこと言ってくれたのは貴方様だけですっ!!」ガシッ

その小さな手を、上条は両手で思いっきり捕まえに行った。

276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/03(日) 23:22:42.73 ID:f912UalH0
心理(ふっふっふ…。掴みは完璧。我ながらいいスタートだわ!)

心理(しかし殿方の手など初めて握りましたが…。け、結構ゴツゴツしているものですわね。)

心理(それにしても初めてのお相手(※他意はない)が上条さんというのは……。これは運命ですわっ!)カァ

上条「あ、あのぉ先生」

心理(いや先に手を出した(※他意はない)のは私の方ですが…。でも、運命とは自ら切り開くものとナ○トも言ってた気がします!)

上条「先生?」

心理「っ、はい?何でしょう?」ニコッ

心の内をまるで見せない少女。さすがレベル5である。が、

上条「そろそろ手を離していただけると…。上条さんもちょっと照れちゃうんですけど」

心理「!? しししし失礼しました!私ったら何て真似を…」///

彼には全く通用しなかった。恐るべし上条当麻。そして、

男子(あの野郎あんな可愛い子をまた……ッ!)

彼には敵が多かった。
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/03(日) 23:44:26.01 ID:f912UalH0
心理「ゴホンッ。…ではまず自己紹介から。私はレベル5の第5位『心理掌握』です」

全員「おおおおぉぉォォォォォォ!!」

心理「平たく言うと精神系能力なら全部使えるますわ」

全員「Oh…」

心理「これから皆さんの古文を担当するので、どうぞ宜しくお願いします!」ペコリ

全員「おっしゃああああぁぁぁァァァァァァァ!!!」

青ピ「うひょひょーー!今年の教育実習は大漁だああぁァァァァ!!」

土御門「つまらない先公の授業は来学期に持ち越しだにゃーー!!」

クラス中が歓声で覆われる中、心理掌握は1人の男をずっと見つめていた。

心理(…よろしくね、上条くん♪)

上条(どうしたのかな…。オレの顔に何かついてる?)





先生「僕空気だね。つーかつまらねえのかよ授業」チキショウ 
 
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2011/04/03(日) 23:56:12.81 ID:ePW1dxSAO
何で朝漢文やって午後古文なんだ
古典って今分かれてんの? 
 
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/04(月) 00:20:38.82 ID:Jkfiss690
>>278 >>1のところは文系は古文と漢文が別になっていて、理系は古典1つ、っというスタイルでした。1日にどっちもあるなんてことは無かったけど。

心理「はい、じゃあ早速授業をしましょうか」

心理「今日は敬語についてですね。敬語は古文、とくに平安文学では重要な文法です」

心理「まずは基礎から追っていきましょうね」

心理「まず、敬語には3つ種類がありましたね?挙げてみてください、上条くん?」

上条「えっとぉ……」

心理(頑張って!上条さんっ)

全員(何かすごく微笑ましいのはなぜ?)

上条「そ、尊敬語、謙譲語、丁寧語ですぅ!」←文法書に頭つっこみながら

心理「はい!よくできましたっ」

上条「よっしゃ!オレにもできたぜ!」

心理「フフフッ。その調子ですわ」

全員(小学生相手みたいになってるよ……)
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/04(月) 00:40:07.89 ID:Jkfiss690
心理「では尊敬表現と謙譲表現の違いから説明していきましょうか」

心理「言葉で説明しますと、尊敬とは『動作をする人』を敬う表現、謙譲とは『動作を受ける人』を敬う表現ですね」

全員「???」マルデワカラーン

心理「ピンときませんか…。では、私と上条くんが会話している状況としましょう」

上条「オレと先生?」

心理「そう。それで私が、『一方通行が御坂美琴のところへ行った』という話をしたことにしましょうか」

上条「何しに行ったんですか?」

心理「そういう問題じゃないのよ。お馬鹿さんね」

上条「」orz

心理「続けますわね。そのとき私が『誰に』敬意を表すかで尊敬、謙譲、丁寧に分かれますのよ」

全員「?」
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/04(月) 01:14:44.31 ID:Jkfiss690
>>277 ~全部使えるますわ→~全部使えますわ に訂正。

心理「分かりやすく現代語で表しますわね。まずは普通に言う場合。『一方通行が御坂美琴のところへ行った』」

上条「いつもの言い方と違う気がするんですが…?」

心理「この話し方はデフォなのでお気になさらず」

心理「次に一方通行に敬意を表すとき。何か嫌だけど。『一方通行が御坂美琴のところへおいでになる』」

心理「ちなみに古語ですと『おはす』がいいかしら?」←自信ない(>>1より)

全員「ふむふむ」

心理「そして御坂美琴に敬意を表すとき。ホント嫌だけど。『一方通行が御坂美琴のところへ参上する』」

心理「当然古語は『参る』ね」

全員「ほうほう」

心理「前者が尊敬表現、後者が謙譲表現。つまり、敬意の方向が違うってことなのですよ」

全員「なるほど!」


上条「わかったような、わかんないような」
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/04(月) 01:39:49.66 ID:Jkfiss690
心理「一応言っておくと、丁寧表現はさっきので言うと私が上条s…上条くんに敬意を表すときに使いますわ」

全員「へぇ」

心理「ま、そのときは現代語だとですます調にすればいい訳ですし、そもそも古語ですと『侍り』『候ふ』くらいなので、さっきの関係はあまり意識しすぎると逆に混乱してしまうかもしれませんね」

判別がないわけではないので、少し頭に浮かべていただけると解釈が楽ですけどね、と軽く受験テクを語る中学女子。

心理「そして大事なのが、会話文だけでなく地の文、つまり↑みたいな場合も敬語は普通にあることです。問題演習やればわかることですが」

吹寄「そのときはどう判別すればいいのですか?」

心理「文章の書き手から、登場人物への敬意と考えてくれればいいですわね」

上条「? 文章なんて書いている人がその世界を支配しているようなものでしょう?どうして敬語が必要なんですか?」

心理「逆に、その文章が帝や高貴な貴族たちに読まれる場合のことを考えてみて」

上条「あ…。それはマズいですね」

心理「当時は今と違っていて身分がありましたからね。そう文章で書くのが当然の風潮だったのでしょう」

上条「深いですね…」


青ピ(深すぎて)

土御門(オレらが発言できる機会がないにゃー)

先生(先生なのに混ざれない…。雰囲気的に)グスン
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/04(月) 01:53:36.25 ID:Jkfiss690
心理「多分地の文の方が考えやすいと思いますね。ときどき地の文と一緒に会話文の敬語の判別が出たら要注意です」

全員「なるほどな…」

心理「理解がいいですね。では具体例を紹介していきましょうか……」




キーンコーンカーンコーン
心理「…はい、今日はここまでですね。では御機嫌よう」

上条「何だろ…。オレ、今もの凄く勉強ができそうな気がするんだ…」

青ピ「カ、カミやんに変革が起こっている……やと…?」

土御門(心理掌握の能力か!?しかし、カミやんには右手がある……。どういうことだ?)ガチミカド

2人(勉強できそうなカミやん…なんて)

上条「AHAHAHA!古文って何て楽しいんでしょう!」ヒーハー!

全員(上条がヤバい……ッ!)ビクビク
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/04(月) 02:05:47.27 ID:Jkfiss690
>>284 過去形忘れorz ~った、~した でした。

ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
心理(ふふふ。中々の滑り出しでないかしら)

心理(これで鈍感で有名な彼にもしっかりと覚えられたことでしょう)

心理(嗚呼、今日はなんて幸せな日でしょう!ようやく憧れの人に巡り会えたのですから!)

心理(これからも彼にとって分かり易い授業を努めましょう。彼が古文を少しでも理解したっ、という顔が、私にエネルギーを与えてくださるわ!)

心理(――そう、私のこれからは、彼と共に)



心理「…負けませんわよ、御坂」

そう呟いた彼女の口調には、どこか楽しそうな音色が重なっていた。

300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/05(火) 23:47:49.20 ID:chxysrBAO
~休み時間~
青ピ「次でやっと今日の授業おしまいやわぁ~」

土御門「つーかどんだけダラダラ書いてんだよって話だにゃー」

青ピ「つっちー何言うとんの?」

土御門「何でもないにゃー」

上条「さぁーて、最後の授業も頑張るぞぉー!おー!」



青ピ「カミやんはもうダメかもしれんな」

土御門「すぐに元に戻るぜよ」
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/06(水) 00:07:10.00 ID:k6GjltrAO
ーー―廊下――――――――――――
??「ようやく私の授業ね」

??(まったく『仕事』と思って来てみれば何よこれ)

??(ホントに…どうして幼稚えn…)

先生「おい何ボーッとしてやがる!さっさと教室入れボケ」ゲシッ

??「……私には回想する権利さえないの?」

先生「もう皆お前の正体知ってるから!誰も期待してないから!」

??「そんなに言わなくてもいいじゃないっ!」ナミダメ
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/06(水) 00:33:13.51 ID:k6GjltrAO
~6時間目~

土御門「次は誰かにゃー?」

青ピ「次も女の子がええなぁ~」

吹寄「全く貴様らは…」

上条「HAHAHA!さあ勉学に励もうぞ!」

??「へぇ。ならその実力、見せてもらおうかしら?」

??「この私にね。ってあれ?」

土御門「おっと、結標先生じゃないかにゃー?」

結標「」

307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)2011/04/06(水) 07:18:23.54 ID:k6GjltrAO
すいません再開します。

結標(なななな何故土御門がここに…?)

土御門「先生どうしたにゃー?」

青ピ「つっちー知り合いなん?」

土御門「ま、ちょっとにゃー」ニヤニヤ

結標「…そ、そうね。お久しぶり、土御門くん?」

結標(まずいわね…。こいつにだけは弱点見せちゃホント駄目よ!)

結標「じゃあまずは自己紹介からね」
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/06(水) 07:28:53.29 ID:k6GjltrAO
結標「はじめまして皆さん。結標淡希よ」

結標「能力はレベル4の『座標移動』よ」

オースゲェェェェ! コンドハレベル4カ アレ?レベル5ジャナイノカ?

結標「うるさいわね!意外と気にしてるのよレベルは」

結標「つーか別にいいじゃない!空間移動系最強なんだし!」

全員「Oh…」

結標「まあいいわ。あとはね…私の趣味はね…」

土御門「ショタ狩りだにゃー」
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/06(水) 07:42:29.78 ID:k6GjltrAO
結標「」

全員「」

土御門「もう長い付き合いだからにゃー。間違いないぜぃ」キリッ

結標「ちょっ、ツチミカドクン!?何デタラメ言ってるの!?」

吹寄「先生、今の話は…」

結標「信じちゃ駄目!その嘘つき狩りの言うことなんか!」

姫神「先輩に。そんな趣味が。あったとは」

結標「だから違うわよ!あとお久しぶり姫神さん。今気づいたわ」

姫神「それだけでも。ありがたいこと」

先生「結標……」

結標「違うです先生!」

結標「私はただ、中学生以下のかわいい男の子が好きなだけです!」

先生「」






先生「そういうのをショタコンって言うのだぞ」

結標「え?そうなんですか?」
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/06(水) 07:51:23.86 ID:k6GjltrAO
先生「まあいい。お前の趣味など誰も興味がない」

結標「流してくれるのはありがたいのですが、もう少しいいフォr…」

先生「さっさと授業始めろ結標」

結標「」

結標(何この扱いの差。レベル違うからかしら)

結標(誰かもっといいフォローを……)

男ども「「「あわきん!あわきん!」」」

結標「それフォローなってないから!つか何であわきん!?」
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/06(水) 08:00:50.99 ID:k6GjltrAO
結標「じゃあ始めましょうか。今日は発生についてね」

上条「よし!6時間目の生物も頑張るぞ!」

土御門「カミやん説明口調だにゃー」

青ピ「だんだん授業が雑になってんなぁ~」

土御門「>>1は文系だにゃー」

青ピ「ああ成る程。どうりで5時間目と温度差が……」

結標(ひどすぎじゃない?)

結標「ではウニの発生についてだけど…」

上条「うおおォォォォ!学ぶぞォォォ!」

土御門「何か違う人なっているぜよ」
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/06(水) 08:10:14.97 ID:k6GjltrAO

キーンコーンカーンコーン
結標「はい今日はここまで…って全部ハショられた?!」

姫神(何となく。私と似た雰囲気が)

結標「まったくもう…。次頑張ろ。じゃあ号令してー」

キリーツ キョーツケ アシター

結標「気をつけて帰るのよー」スタスタ…バタン

青ピ「ようやく終わったでぇ」

土御門「今日も長かったにゃー」

吹寄「なかなか充実した1日だったわね」

土御門「まあ面白かったぜぃ」

吹寄「貴様は面白がってただろうが」

土御門「何の話かにゃー?」

青ピ「なぁつっちー、カミやん、このあとどっかに……ってカミやん?」

上条「」
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/06(水) 08:12:51.41 ID:k6GjltrAO
土御門「カミやんが燃え尽きてるにゃー」

吹寄「全くだらしないわね」

青ピ「まあともかく、帰る準備でも……」



??「ちょっと待ったァァァァ!!」

316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/06(水) 08:21:56.69 ID:k6GjltrAO
不意に外から叫び声が聞こえたかと思うと、突然教室の窓ガラスが全て砕け散った。どんな力が働いたのか、破片は生徒たちに掠りもせずに床に落ちていった。

上条「な、なんだ!?」

土御門(敵襲!?)



??「まだ今日の授業は終わってないぞ!!」

そして1人の漢が机の上に着地した。

??「さぁ、今から7時間目の体育だ!オレの根性を見せてやる!!」  
 
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 18:24:15.42 ID:GHVH2Qa70
窓ガラスを割って堂々と入ってきた男は、腕を組んだまま教室をぐるっと見渡した。

??「さあどうした!?早く体育の準備をしないのか!!」

土御門(こいつは確か……)

上条「テメェ、一体何者だ?」

??「オレか?オレはレベル5の第7位、ナンバーセブンの削板軍覇だ!!」

上条「じゃあテメェも実習生だってのか?」

削板「あぁ、よく分かったな!」

上条「まぁ、簡単な推理だからな」

他全員(簡単すぎるだろ)

吹寄「で、でももう今日の授業は全て終わっt」

削板「終わってなどいない!!」クワッ

全員「うおっ」ビクッ
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 18:34:58.34 ID:GHVH2Qa70
男子「ま、まだ授業をするんですか?」

削板「当然だ!」

青ピ「そんな殺生な」

女子「大体、今日は誰も体操着なんて持ってきていないですよ?」

削板「関係なぁーい!」

土御門「どういうことぜよ?」

削板「根性だ!」

全員「は?」

削板「根性さえあれば問題などない!根性で全てどうにかできる!さあ、体育をするぞ!オレは皆と早く運動がしたいんだ!!」






上条「……ふざけんなよ」
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 18:47:35.73 ID:GHVH2Qa70
ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
美琴(さてっ、アイツとのほっしゅう~♪)スキップスキップ

美琴(まったく、世話が焼ける生徒ねっ。困っちゃう、困っちゃう)

美琴(…てか、もしかしてアイツと放課後2人っきり!?)///

美琴(ややや、ヤバい!どうしよう?えーと、うーんと、うぅぅ……)プシュー

ガシャーン! ウギャーー ナンダー?

美琴「な、何!?」

美琴(あの方向…。まさか!?)ダッダッダッダ



美琴「やっぱり私のクラス!?」トウチャーク

美琴「もう何がどうなってんのよ。……ん?」アレハ?



上条「……ふざけんなよ」
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/04/08(金) 19:10:40.12 ID:GHVH2Qa70
上条「どう考えてもおかしいだろ!?皆がずっと待っていたんだぞ?1日の授業の終了を告げるこの時を。皆歯を食いしばって6時間の授業に耐えてきたんだ! てめぇが来る前からこっちは厨二病患者2人に暴力女2人の厳しい講義を受けてきてんだ!もう勘弁してくれよ!つーかオレまだ今から補習あって放課後すら無 いんだよ!これ以上余計な出来事に巻き込まれたくねぇんだよ!!……いいぜ、てめぇがそれでもまだ体育を強行しようって言うんなら……」

上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!」

削板「…いい根性だ。気にいったぜ、お前のこと」

2人の男が対峙する。足は、同時に動いた。

上条「うおおおおぉぉォォォォォォ!!」ダッダッダッダ

削板「おらあああぁぁァァァァァァ!!」ダッダッダッダ

しかしそんな男の戦いに、いきなり横槍が入った。

美琴「やめろやぁぁァァァァァァ!!」ビリビリッ

他全員「ぎゃあああぁぁァァァァァァ!!!
 
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/09(土) 23:38:47.10 ID:goZTLJHW0
学園都市第3位、御坂美琴の電撃は強い。それこそ、不意打ちをくらえば確実に意識がもってかれるレベルのものだ。実際クラスのほとんどの者が気絶している。だが、あくまで『ほとんどの者』である。そこには例外もある。たとえば、

上条「あっぶねぇ~。撃つ度に威力上がってないか?」

異能なら何でも消してしまうトンデモ右手を持った少年や、

削板「はっはっはっ!いい電撃だがオレの根性には敵わん!!」

異能だろうが何だろうが根性で乗り切ってしまう少年などが当て嵌まる。

美琴「アンタら何ピンピンしてんのよ…」

上条「おい、御坂!いきなり危ないぞ!」

美琴「教室で能力使って喧嘩していたヤツに言われたくはないわよ!」

上条「オレは能力なんて使ってないけど!?」

削板「オレも根性しか使った覚えはないぞ!」バーン

美琴「え?」

上条「へっ?」

削板「ん?」
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 00:08:22.13 ID:AnNp2MTs0
美琴「まったくもう…。削板さん、授業は明日あるので今日のところはお帰りください」

削板「そうか!いやすまんな!はやる気持ちが抑えきれなんだ!!」

美琴「ではまた明日から頑張りましょう」ノシ

削板「おう、邪魔したな!」ザッ、ヒューン スタッ

削板『よっしゃ、根性で学園都市5周だあああぁぁァァァァァ!!』ダダダダダダ

夕日に消えていく漢の背中を、美琴と上条は姿が見えなくなるまで眺め続けた。

美琴「…てか、何しにきたのよあの人」

上条「オレもわからん」

美琴「もう教室がひどい有り様ね…」

上条「さっきので窓全壊だし」

美琴「全開じゃないの?」

上条「笑えねぇぜ、それ」

美琴「ま、困ったモンよね。前回だけに」

上条「おいやめろ」
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 00:27:33.79 ID:AnNp2MTs0
上条「ともかく、これじゃ明日の授業どころじゃないぜ…」

美琴「そうよね…。補習もできないし」

上条「やっぱり覚えていたのかよ…」

土御門「そりゃ自分の言ったこと忘れる訳ないにゃー」

青ピ「大事な用事やもんな~。貴重なチャンスでもあるしなぁ」

美琴「ちゃ、チャンスってにゃによ!」///

上条「何顔を赤くしてんだ?」

吹寄「とにかく、教室が半損状態なので何とか修理しないといけないってことですね」

姫神「窓の被害が。甚大」

麦野「後ろの壁も少し穴が開いてないかにゃー?」

上条「それは貴女様が撃ったビームでできたものでは…?」

美琴「随分危ない授業なのね…」

全員「……つーか」






麦野「なんでてめぇら無事なんだよおおぉぉォォォォォォ!!」


他全員「アンタはどっから現れやがったんだああぁぁァァァァァ!!」
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 00:57:03.75 ID:AnNp2MTs0
上条「ま、まさかまだ撃ち足りないのでせうか?」

麦野「ちがうっつの。うるせぇから様子見にきただけよ」

美琴「皆大丈夫?さっき結構な威力で撃っちゃったんだけど…」

青ピ「ボクにとってはご褒美みたいなもんやぁ~」

土御門「全員ギャグ補正サービスに入会しているから大丈夫だにゃー」

美琴「??」

上条「それより、これをどう処理するか考えないと……」グッチャクチャ

麦野「あぁ、大丈夫よ。そういうの得意そうなヤツに後で連絡しとくから」

上条「凄いな。でもソイツ可哀想になりそう」
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 01:05:11.93 ID:AnNp2MTs0
麦野「まぁ、気に病むことはないわよ。大したことないヤツし」

上条「そんなものですかねぇ」

麦野「うんうん。じゃ、連絡するからねぇ」

上条「人間色々あるんだなぁ~。…ってことは今日補習なし!?」

美琴「いやいや」

上条「教室はこんなじゃ使い物にならないぜ?」

美琴「別にいいわよ。アンタちょろっと職員室の前で待ってなさい」

上条「? それはどういう…」

美琴「どこか喫茶店に行ってやりましょ☆」

上条「」




他全員(それただのデートじゃね?) 
 
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 22:23:50.13 ID:AnNp2MTs0
こうしてレベル5の実習生が6人集結するという、生徒たちにとっては激動の1日が終わった。そう、ただ1人を除いては…。

上条「…不幸だ」

どの口が言ってやがる、とどれほどの人が思ったことか。彼らからすれば常盤台中学のお嬢様と共に歩いているその姿は、ただただ嫉妬の対象でしかなかったのであろう。しかし、実際は彼の呟きは正しいものだったりした。

美琴「ほ、ほらっ、あそこで勉強しましょ!」

上条「へいへい……」

隣りの中学生は何故かやたらと機嫌がいい。そんなに補習が楽しみだったのか…?、と勝手に解釈してしまう辺りが彼らしい。

美琴「ほら、早く入るわよ!」カランカラン

上条「こんなオシャレな店で補習なんて……」シクシク

美琴「ここファミレスなんだけど」<イラッシャイマセー
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 22:51:22.92 ID:AnNp2MTs0
ーーー店内ーーーーーーーーーーーー
美琴「さっ、補習やるわよ!」

上条「去年もこんなことあったような…」

美琴「細かいことばっかり気にしている男はモテないわよー」

上条「…うるせぇー」シクシク

美琴(ヤダかわいいっ)

美琴「…しっかり勉強したら何か奢ってあげるから」

上条「よし、まずはどの問題からなんだ」キリッ

美琴「うお、分かり易いわね」

上条「さあ、疾く疾く!」

美琴「はいはい。まずは関係詞っていうものはね……」



ーーー周りーーーーーーーーーーーー
客たち「リア充[ピーーー]リア充[ピーーー]リア充[ピーーー]リア充[ピーーー]リア充[ピーーー]……」カタカタカタカタ…

店員「あぁ~あ。やってらんねぇー」

店長「春はリア充が多くて困るなぁ…」



352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 23:14:04.71 ID:AnNp2MTs0
美琴「……で、ここにwhoを当てはめるのよ。分かった?」

上条「おぉ、分かる気がしてきた」

美琴「じゃあ練習問題やってみてね」

上条「おう!」カリカリカリ・・・

上条が渡されたプリントを解いている間は、教えていた美琴は手持ちぶさになってしまった。ただ上条が問いに悩んでいる顔も見飽きたので(それでもかなり堪能した)、美琴はさきほどの7時間目事件で気になっていたことを尋ねてみることにした。

美琴「アンタ…ちょっと聞いてもいい?」

上条「ん?どうした?」カリカリカリ・・・

美琴「さっきアンタ第7位の削板さんに長々と説教していたじゃない?」

上条「あぁ、そういやそうだったな」カリカリカリ・・・

美琴「言ってたわね…。『暴力女2人の授業に耐えてきた』って」

上条「」カリッ…

美琴「あれって…。もしかして私のことも入ってる」ウルウル
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 23:14:52.78 ID:AnNp2MTs0
美琴「……で、ここにwhoを当てはめるのよ。分かった?」

上条「おぉ、分かる気がしてきた」

美琴「じゃあ練習問題やってみてね」

上条「おう!」カリカリカリ・・・

上条が渡されたプリントを解いている間は、教えていた美琴は手持ちぶさになってしまった。ただ上条が問いに悩んでいる顔も見飽きたので(それでもかなり堪能した)、美琴はさきほどの7時間目事件で気になっていたことを尋ねてみることにした。

美琴「アンタ…ちょっと聞いてもいい?」

上条「ん?どうした?」カリカリカリ・・・

美琴「さっきアンタ第7位の削板さんに長々と説教していたじゃない?」

上条「あぁ、そういやそうだったな」カリカリカリ・・・

美琴「言ってたわね…。『暴力女2人の授業に耐えてきた』って」

上条「」カリッ…

美琴「あれって…。もしかして私のことも入ってる」ウルウル

360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 23:54:32.73 ID:AnNp2MTs0
>>353 誤爆ですorz

上条「…確かにお前には少し暴力的なところはあると思う」

美琴「」ビクンッ

上条「正直出会い頭に電撃は勘弁してもらいたいモンだ」

美琴「じ、じゃあやっぱりそ」

上条「でもな…。お前にはそんなちっぽけな危なさよりも、もっとおっきな優しさがあるだろ?」

美琴「!」

上条「お前は皆に優しく接することができる。レベルなんていう小さな壁を越えてな。だから皆に慕われているんだな」

上条「でももしお前がその尊敬の眼差しにちょっと疲れてきたら、オレのところに来いよ」

上条「オレが、お前の疲労を全部まとめてぶち殺してやる!」

ま、電撃に加減は欲しいがなと笑う上条。そんな上条の言葉1つ1つが、美琴にとっては嬉しかった。

美琴(何よ、ズルいじゃない)




美琴(こんなにもカッコいいなんてさ) 
 
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/11(月) 00:21:56.09 ID:sX1HPTmF0
美琴「…じゃあ、ストレス溜まったら宜しくね。全力で超電磁砲撃つから」

上条「よし任せろ!…ってそれ無理!受け止める自信ないし何より怖すぎ!」

美琴「何よぉ!全部まとめぶち殺してやるんじゃないの?」

上条「いやいや、可能かは自己判断によります」キリッ

上琴「「……くすっ」」

美琴「あはははっ!頼りないヒーローさんね?」

上条「ぐぅ…。もはやぐぅの音も出ない…!」

美琴「さっき出てたじゃない?…ふふっ、さあ補習は終わりよ」

上条「おっ、そっか。送ってくか?」

美琴「別にいいわよ。てかアンタ私を誰だと思ってんのよ」

上条「まぁ、そうだろうけどな。じゃあ特売あるからそろそろ行こうぜ」 
 
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/11(月) 00:36:46.10 ID:sX1HPTmF0
美琴「…今回は補習で頑張った分、私が会計しといてあげるから早く行きなさい」

上条「えっ、でも中学生に奢ってもらったとあっては上条さんのなけなしのプライドが…」

美琴「別にいいでしょ。元々あってないようなモンじゃない」

上条「」orz

美琴「さっ、早く行った行った!」

上条「イエッサー!」ビシッ ピューーー

美琴「早っ。…私も帰りますか」

ーーーレジ近くのボックス席ーーーーーーーーーーーー
??「……やはりあの方は御坂様に間違いないようでございます」

??「もしや、あの殿方が例の方では……?」

??「このことは報告すべきですわね」

??「御坂様が店を出ていかれるまで待ちましょうか」

??「「「はい」」」 
 
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/11(月) 01:03:07.25 ID:sX1HPTmF0
ーーーキャンピングカー内ーーーーーーーーーーーー
一方「…」ソワソワ

結標「…」ソワソワ

海原「なにソワソワしてるんですか2人とも」

2人「何でもないですゥ(わよ)!」

海原「そ、そうですか…」

一方(何でこのタイミングで『召集』がかかンだよォ。最悪じゃねェかよ)

結標(『仕事』の掛け持ちなんて聞いたこともないわ。今やってる仕事の内容が海原にまで伝わったとしたら…)

2人(…さらに面倒な予感……ッ!)

海原(2人ともどうされたのでしょうか?)

海原「…にしても、こうして集まるのも随分久々な感じですね」

一方「…ン。確かになァ。最近は個人での仕事が主だしなァ」

結標「まあ、大きな仕事なんて無いほうがいいのでないかしら?どうせ碌でもない内容だろうし」

海原(…自分は潮岸の1件以来の『仕事』ですがね。お2人は何かと掛け持ちでもしているのでしょうか?)
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/11(月) 01:22:39.96 ID:sX1HPTmF0
一方「…にしても土御門の野郎遅いなァ。どこで道草食ってやがる」

海原「あっ、今日は土御門さんはおそらく来ません。大した内容でもないから、オレは必要ないかもな、っと言ってましたし」

2人「ピクッ」

海原「……ま、『仕事』の指示担当のようですし、遠方からの指示になるかと……ってお2人とも?」

結標「…へぇ。そ、そうなの?アイツも大変ねぇー」

一方「…ふゥーン。ざ、残念だなァ。久しぶりに4人揃って働けるかと思ったのになァ」

結標(キタ━(・∀・)━!!!! )

一方(ktkr)

一方「じゃァ、もォさっさと終わそォぜ。だりィし」

結標「そうよね。早くしましょう海原」

海原(なんだか妙に仲がいいですね)

海原「では始めましょうかね。…とその前にですね……」

2人「?」

海原「もう1人ゲストを呼びましょうか」

2人(…まさか)ダラダラ

海原「さぁ、お入りください。土御門さん」

土御門「おっひさしぶりだにゃー!!」

2人「」
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/11(月) 01:35:50.45 ID:sX1HPTmF0
海原「まったく貴方は…。てか今の何だったんですか?」

土御門「まぁ軽い実験みたいなモンですたい」

海原「…報酬の方は?」

土御門「……研究所から強奪した『御坂美琴せいちょうにっき vol.3』だ」

海原「…これでようやく伝説の3巻もコンプ。いやはや、自分も頑張ったものです」

土御門「キモいにゃー」

海原「人のこと言える立場ですか?てかやめてくませんその言い方。地味に傷つきます」

土御門「つーか、超電磁砲はもう諦めたんじゃなかったかにゃー?」

海原「自分は遠くから見つめているだけですよ。ほら例えば、後方からとか草むらの中とかほら今も次元の彼方から」アルバムナデナデ

土御門「気持ち悪いにゃー」

海原「やめてくれませんその言い方」

2人「」
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/11(月) 01:48:56.12 ID:sX1HPTmF0
一方「ンで、今日はどンなお仕事だァ?(おおおお落ち着けオレ)」

土御門「まあ急かさないでほしいぜぃ。…一方通行先生?」キリッ

一方(やっぱり餌食にィィィィィィ!)

結標(これは…迂闊に発言できないっ!…一方通行と同じ轍は踏まないわ!)

土御門「おや?どうしたにゃー?…結標先生?」キリリッ

結標(逆手に取られた!?)

落ち込む赤白を無視する形で海原が先を促した。

海原「で、今回の『仕事』は?」

土御門「オレとお喋りだにゃー」

一方「」

結標「」

海原「…これはまた」
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/11(月) 01:59:44.42 ID:sX1HPTmF0
一方「…くっだらねェ。帰る」

結標「…今回ばかりは一方通行が正しいわね。帰るわ」

土御門「おや、いいのかな?先 生 じゃ な い の ?」

2人「…」ダラダラ

土御門「先生に裏切られるなんてつっちー大ショック。もうこの情報面白半分に方々に流しまくるしかないにゃー」

一方「…チッ」

結標「…仕方が無いわね」

土御門「おぉ、残ってもらえてありがたいにゃー。じゃあ2人寄せの質問をたっくさん預かってきたからな…」ドスンッ

2人「」

海原「自分は何でもいいんですがね」
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/11(月) 02:18:45.71 ID:sX1HPTmF0
土御門「では1通目。一方通行さん、結標さんこんにちわ~。早速ですが……」

2人「ひ、ひぇ~~」

海原「これ何てラジオ?」


ーーー学舎の園ーーーーーーーーーーーー
心理「…そうですか。御坂と上条さんが……?」

部下「はい。わたくし含め4名で確認済みです」

心理(補習と見せかけたデート。かなり難易度の高い技をやってのけましたわね、御坂)

心理(それにしても、まがりなりとはいえ上条さんとデートなんて…。何て羨ましいことを!)

部下「いかがなさいますか?」

心理「そうですわね…。まずは現状維持で構いませんわ」

部下「よろしいのですか?」

心理「ええ。何かあれば変更の連絡をしますので。では下がってもよろしくてよ」

部下「では」スタスタ

心理「…ふぅ」

心理(初日から御坂も猛アピールしているわね)

心理(私と上条さんは今日出会ったばかり。まあ、私は何ヶ月も前から彼のことを思ってきましたが)テレテレ

心理(大事なのはどれくらい自分に素直になって思いを伝えることですね。ま、まだその段階まで達していませんが)アセアセ

心理「…頑張っていきましょう」グッ 
 
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/14(木) 20:44:37.05 ID:QiYrgIuW0
>>1です。いまから投下していきます。今日は1日目のオマケ編です。
あっ、そういや質問コーナー……もし集まったらやります。
じゃあしばらくしたら来ます。 
 
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/14(木) 21:24:06.62 ID:QiYrgIuW0
ケース1 一方通行の場合

~色々終わったあと~

一方「あ゛ァ、だりィわァ……」

もう空も鮮やかなオレンジに染まり学園都市もあと少しで眠りにつこうとする中で、少年が重い息を吐いた。慣れないことはするものではない、とつくづく思う1日だった。そう今日の自分を見つめ直す一方通行。だが1番疲れたのは、

一方「やっぱ土御門だよなァ…」

どう考えても今自分がこんな状態にあるのはあの男のせいだろう。ただでさえ杖をつきながら歩いているのにさらに1歩1歩が重く感じられた。今日はもううるさいヤツ、面倒くさいコトに関わるのはごめんだ。そう考えながら自宅のドアを開けた彼は、


打ち止め「おかえりーーー!!って、ミサカはミサカはアナタの胸に飛び込んでみたりっ!」ダキッ


すっかり忘れていた現実と向き合うこととなった。
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/14(木) 21:44:13.62 ID:QiYrgIuW0
一方「…何してやがる、クソガキ」

打ち止め「これはミサカなりのおかえりなさいなのっ!ってミサカはミサカは説明してみたりっ!」

一方「うぜェから離れやがれ」ゲシッ

打ち止め「痛いっ!ってミサカはミサカは蹴られた感想を述べてみたり。でも蹴られた割には案外痛くは無いかも、ってミサカはミサカは呟いてみる」

一方「怪我すると悪ィからなァ。加減はしてやってるぜェ」

打ち止め「アナタはやっぱり優しい!ってミサカはミサカは少し頬を赤くしてみたり」//

一方「あァ?何言ってンだてめェ?」

打ち止め「何でもないよ!ってミサカはミサカはアナタのツンデレっぷりに少し戸惑ってると心の中で呟いてみたり」

一方「いや聞こえてンだけど」

そう、学園都市第1位のこの男は、なんとツンデレだったのだ!

一方「おい聞こえてンぞコラ」

あっ、すいませン。
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/14(木) 22:03:38.00 ID:QiYrgIuW0
打ち止め「初出勤はどうだった?ってミサカはミサカの疑問をぶつけてみる」

一方「あァ?…まあまあ」

打ち止め「もう!相変わらず言葉が少ないよっ!ってミサカはミサカはアナタの将来が心配になってみたり」

一方「ガキに心配されるまでもねェよ」

打ち止め「だってアナタコミュ障でしょ?ってミサカはミサカは……」

一方「違いますゥ!知らない人とおしゃべりするの大好きですゥ!」

打ち止め「それもそれで不気味だけどね、ってミサカはミサカは指摘してみる。あっ、そういえばミサカの作ったお弁当はどうだった?ってミサカはミサカは期待半分不安半分で聞いてみたり」

一方「あァ、最高に美味しかったぜェ!やっぱおめェは料理の天才だなァ!(ガキは褒めて伸ばさねェとなァ)」

打ち止め「アナタに褒められたぜイェイ!ってミサカはミサカは喜びを全身で表現してみたり!」グルグルグルー

一方「おい落ち着け」ペシッ

打ち止め「いてっ」パチン



一方(ったくよォ…。イチイチ可愛すぎンだよ、クソがァ)ニコォ
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/14(木) 22:29:53.70 ID:QiYrgIuW0
ケース2 垣根帝督の場合

~放課後~

垣根「あぁ~あ。疲れちまったなー」

1日目の仕事を終えた垣根は、学校で特にすることもないので街をぶらつきながら帰路についていた。様々な制服を着た女子たちが楽しそうにおしゃべりしながら歩くのを彼はすれ違いざまに観察していた。

垣根(しっかし、どうもオレには合わねえな。どうしようもなく『闇』に染まっちまったからか?)

周りに聞かれたら即危ない人認定だが、言葉にしてないから大丈夫である。

垣根(まあ、たまにはこういうのも…)

垣根「……悪くねぇ、かな」

少年はかつての自分から『変化』をしていることを自覚していた。学園都市の汚れ仕事ばかりこなし、殺し、奪い、そして殺され、奪われてきた1年前。しかし、そんな過去から解放された彼を待っていたのは憎悪ではなく、希望だった。

垣根「さて、今日はさっさと風呂入って寝るか!」

そう宣言して、マンションの自室に入った彼を待っていたのは……。



垣根「――まだいたのか、てめえ」
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/14(木) 22:59:28.82 ID:QiYrgIuW0
??「あら?随分ひどい言い様ね、第2位様?」

垣根「相変わらず変わってるヤツだな。オレなんかのトコに来て楽しいか?心理定規さんよぉ?」

定規「結構そうよ。貴方、自分で思っているよりも愉快な人よ」

垣根「嬉しくねえな」

定規「そう?」

垣根「あぁ。…もう暗部は抜けたんだろうな?」

定規「当然よ」

垣根「そりゃ良かった」フゥー

心の底から安心した様子の垣根。昔と違った、自然な笑みを浮かべている。

定規「…」///

その表情を見て、心理定規は少し頬を染めた。

垣根「? どうしたんだ?」

定規「…なんでもない」//
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/14(木) 23:14:29.51 ID:QiYrgIuW0
垣根「つーかオレの質問に答えろよ。ココに何しに来たんだ?」

定規「…この間言った通りよ。今住むところがないから居候させてって」

垣根「いくら何でも年頃の女が男のトコ来るのはマズいだろ」

定規「いいじゃない。どうせ襲う度胸もない癖に」

垣根「その気がないだけだ。はぁ、今日もリビングに布団敷いて寝るかぁー」

定規「……別に一緒に寝てもいいのに」ボソッ

垣根「なんか言った?」

定規「なんでもないっ!」プイッ

垣根「?? はぁ?」

乙女の心情などまったく見当もつかない垣根。心理定規の心の内は決して穏やかではなかった。

定規(もう!帝督ったら!私が何のために毎日ここに泊まってると思ってるのよ!)

定規(……死んだって聞いていたから、久しぶりに会えて凄く嬉しかったのに)

定規(鈍感なのね、やっぱり)

定規「…おばかさんね」

垣根「あぁ?なんだそりゃ」

到底彼には理解できないものであった。 
 
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/15(金) 21:49:43.14 ID:n6VaQxvy0
ケース3 御坂美琴の場合

~補習終了後~

美琴「ふぅー。何だか今日は色々あって大変だったわね」ウーン

ファミレスから出た美琴はそう1人呟いた。時刻はすでに夕刻。いつもなら寮監の制裁を避けるために急いで帰路に着くところであるが、教育実習ということでアレイスターから特別許可が下りているので余裕を持って帰ることにした。伸ばした体に寄せるそよ風が心地よい。

美琴(にしても分からないモンねー。私が実習生なんてね。あと5年は先の話かと思ってたわ)

美琴(で、でもお陰で、アイツにも教えることができる訳だしぃ…)

美琴(上手くいけば今日みたく、ででで、デートみたいなことだって……)///

美琴(って、何動揺してんのよ私!こんなんじゃ明日アイツの顔見たら爆発しちゃうわよ)////

美琴「でも、うぅーんと、どうしよぉ……」ビリッ、ビリビリッ

周り「ザワザワ」

美琴「ん?」ビリリ?

なにやら皆さんこっちから離れてね?と思った少女は、改めて自分の状態を見つめ直してみた。すると……?
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/15(金) 22:23:29.15 ID:n6VaQxvy0
美琴「――――ッ!」ビリビリッ

自分が無意識のうちに放電してしまっていたことに気がつく美琴。彼女にしては珍しいミスだ。記憶にある限りでは、夜の街でボロボロの上条当麻に会った日以 来だっただろうか。彼女には知る由もないが、今回は魔術的干渉もないため自身の精神的動揺による軽度な暴走であり、純粋に彼女自身のミスだった。ともか く、これは能力者にとっては結構恥ずかしいことなのだ。

美琴(…とにかくここは……!)

やっぱりいつものように寮へ駆け足で帰宅することにした。

寮監「遅かったな御坂。仕事の影響か?」

美琴「はい…。補習もあったもので……」ハァハァ・・・

寮監「そうか。大変だろうが、寮の規則はできる限り守るように」

美琴「はい…」トボトボ

寮監(うむ…。大丈夫だろうか?やはり中学生には厳しいノルマでは…?)

美琴(走って疲れた……)トボトボ

もうさっさと寝たいなーっと思いつつドアノブに手をかけ、

美琴「ただいまー黒子ぉー」

開けた瞬間には視界が塞がっていた。
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/15(金) 22:44:25.46 ID:n6VaQxvy0
白井「お姉ぇさっまあああああぁぁぁぁぁああぁあぁぁぁぁぁ!!」ガバッ

なぜなら、ルームメイトの白井黒子が抱きt…もといのしかかってきたからである。

美琴「おぉ!な、何!?どうしたのよアンタ?」

白井「それはわたくしの台詞ですの!」

美琴「はぃ?」

白井「高校へ行かれたのでしょう!?しかも共 学 の !!」

美琴「なんでアンタがそれを…?てか別にいいじゃない?ウチの授業受けていれば普通の高校くらいなら教えられるし」

白井「そういう問題ではありませんの!嗚呼、お姉さまが野蛮な男子高校生に襲われでもしたら…」gkbr

美琴「いやそういうのじゃないわよ高校生って」

白井「しかも、赴任先があの類人猿の通うところですとは!」クワッ

美琴「あ、アイツは関係ないじゃない!?」///

白井「!? やはりあの殿方が…?おのれ類人猿め!こうなればわたくし白井黒子も実習生としてお姉さまの傍におらねば!!」

美琴「やめろオオぉぉォォォォォ!!」ビリビリッ

白井「あbbbbbbbbbbbbbbbbbbbb」バリバリッ
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/04/16(土) 05:43:16.29 ID:lcQ44n+f0
すいません再開します。
ケース4 麦野沈利の場合

~放課後~

麦野「うふっ、フフフッ……」

絹滝フレ「……」

『アイテム』の構成員はいつものように例のファミレスに集まっていた。彼女たちは普段どおりシャケ弁を食べ、鯖缶のフタを開け、映画のパンフを眺め、ボーっとしていた。ただ1つ、いつもと違うことといえば、

麦野「くくくっ、ふふっ、あはは」

時折麦野が外の風景を眺めながら笑い声を漏らしていることだった。これには流石の歴戦のメンバーも戸惑い、

フレンダ「結局、麦野はどうした訳よ?」ヒソヒソ

絹旗「私も超知りませんよ。今の麦野は超不気味ですけど」ヒソヒソ

滝壺「だいじょうぶかな、むぎの」ヒソヒソ

絹旗「ていうかフレンダはなんで超自然にここにいるんですか?超真っ二つだったのに」ヒソヒソ

フレンダ「真っ二つって言わないで。背筋がゾッとするから」ヒソヒソ

滝壺「だいじょうぶ、そんなまっぷたつのふれんだでも、私はおうえんしている」ヒソヒソ

絹旗「滝壺さん、それは超ひどいです」

滝壺「?」
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/16(土) 05:55:11.38 ID:lcQ44n+f0
フレンダ「結局、このSS成就の為、アイテムよ、私は帰ってきたああァァぁぁぁぁぁ!!って訳よ」

絹旗「フレンダ超うるさいです!」

麦野「アンタもよ絹旗」

絹旗「あっ、すいませン」

麦野「まったく……うふふっ」

絹滝フレ(やっぱり不気味)gkbr

麦野「? どうしたのよ?」

絹旗「いえ、超なんでもないです」

フレンダ「結局、そんなに気にすることじゃない訳よ」

滝壺「あのねむぎの」

絹フレ「!(ついに聞いちゃうのか!?)」

麦野「ん?」

滝壺「今日はまづらは?」

絹フレ(そっちかよ)

麦野「あ?アイツは今『仕事』の真っ最中よ」
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/16(土) 06:10:27.38 ID:lcQ44n+f0
ーーー学校ーーーーーーーーーーーー
浜面「へくしっ!」

噂の男、浜面仕上は教室でガラスの撤去作業の真っ最中だった。

浜面「なんか悪い噂されてた気が…。つーか何でオレ知らない学校の教室を修繕してんだ…?」

そこは上条たちの教室、つまり麦野沈利や削板軍覇が破壊した場所だった。

浜面「でもなんだかんだあったけど結局逆らえないしな」

浜面「よし、さっさと直しちまうか!」

浜面「…窓全壊で壁1つ取り替えなきゃならんのに、人員オレ1人ってどうよ?」


ーーーファミレスーーーーーーーーーーーー
絹旗「超珍しいですね。ただでさえ仕事がないのに、浜面にだけ仕事が超回ってくるとは」

フレンダ「まあ、仕事無い方がこっちは楽な訳よ」

滝壺「あとむぎの、どうしてずっとニコニコしているの?」

絹フレ(サラッと聞いた!?)

麦野「ん?あぁ、これね。実はね…」フフフッ

絹滝フレ「…ゴクリッ」




麦野「今日いい的見つけた」

絹滝フレ「?」
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/16(土) 06:22:40.91 ID:lcQ44n+f0
ケース5 心理掌握の場合

~就寝前~

心理「ふぅ。今日はいい1日でしたわね」

部下「そのようでしたわね。わたくしも心理掌握様のあそこまで嬉しそうなお顔は初めて見ましたわ」

心理「あら?そうかしら?」ウフフッ

ルームメイトと楽しそうに話す心理掌握。2人は上下関係はあるが互いに気兼ねなく話せる仲であった。

部下「ではそろそろ消灯いたしましょう。夜更かしは淑女の敵ですわ」

心理「あっ、ちょっと待ってちょうだい」

部下「…またですか。少しだけですよ?」

心理「感謝しますわ」

彼女はそう言うと素早く自分の机に向かい、椅子に腰掛けると引き出しを開けた。そこには1枚の写真があった。
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/16(土) 06:37:38.04 ID:lcQ44n+f0
そこにはツンツン頭の少年が写っていた。かつて部下に頼んで撮らせたものだ。その際に部下たちが集まって皆見惚れていたものだから、彼女が没収した、なんて経緯がある。

部下「念願叶ってお会いできたならば、もうよろしいのでは?その日課は」

心理「いえ、ただ夢の中で少しでも上条さんと巡り会えればと…」///

赤面した彼女の日課は、寝る前に上条の写真を眺めるというものだった。そこにはやましい感情など一切無く、乙女としての純情のみが存在するのである。しかし、

部下(…精神系能力者最強の心理掌握様が寝る前に写真を眺めて願掛けとは……。しかし、それが恋する乙女というものか)

心理「うふふふっ、上条さん…♪」

部下(だが、このような姿を派閥のみんなに見せる訳にもなぁ…)

部下(まぁ、第1の部下としては、心理掌握様の成長ぶりに喜びを隠せない訳だが)フフッ

部下「もういいでしょう。さぁ、早く寝ましょう」

心理「えぇ?あと5分だけ…」

部下「もう10分経過していますよ」
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/16(土) 06:46:54.34 ID:lcQ44n+f0
心理「…仕方ありませんわね。この続きは夢の中ですわね」

部下(心理掌握様マジ乙女)

部下「では電気を消しますわよ」

心理「ええ、おやすみなさい」

部下「おやすみなさいませ、心理掌握様」

そして2人は横になった。真っ暗な空間を見つめながら心理掌握は思った。

心理(明日も幸せな1日でありますように…)

心理「おやすみなさいませ、上条さん♪」

夢での再会を願い、瞼を閉じた。彼女の意識は徐々に遠のいた。




しばらくして、心理掌握の机のライトが点灯した。
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/16(土) 07:04:50.28 ID:lcQ44n+f0
といっても、明かりをつけたのは心理掌握ではない。

??「…今がチャンスですわ」

その人物は迷うことなく机の引き出しを開け、写真を取り出した。

??「嗚呼、今日もお待たせして申し訳ありません、上条様」

??「いつもこのような格好でしかお会いできません。本当はもっとちゃんとした服装で来たいのですが…」

心理掌握はまだぐっすり寝ている。寝言で「上条さん…」と言っているのは気のせいではないだろう。

??「…わたくしはいつでも心理掌握様を第一に考えてきました」

??「しかし、これだけは譲れないのです。貴方に対する想いだけは…」

??「……はい、正々堂々と戦うつもりです。心理掌握様とも御坂様とも」

??「ですから、もう少しお待ちになってくださいまし。上条様」

眠っている自らの主人を一度見て、もう一度写真と向き合う。

??「――わたくしが貴方を迎えに行きますわ。いつかきっと」

??「ですから、わたくしのことは…」



部下「貴方の前では、部下としてではなく、1人の女性としていさせてくださいませ」

写真を丁寧に元の位置に戻すと、電気を消し、何事も無かったかのようにベッドに戻る少女。――これが、朝には少し弱い、心理掌握第1の部下のお話。 
 
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/17(日) 06:28:17.21 ID:1+KHp0oE0
~2日目(火)~

ーーー通学路ーーーーーーーーーーーー
上条「さぁ、今日も頑張っていくか!…朝から体育だけど」

とある高校の2年生、上条当麻は鞄を片手にゆっくり登校していた。夏とはいえまだ太陽光が強い時間帯ではないので、体感的にはどことなく涼しいような気が する。そんな心まで爽やかになる朝だった。いつものように公園に差し掛かると、昨日までは見なかった人物が自販機に背中を預けていた。

上条「おう、御坂じゃん。おはよー」

御坂「…あっ、アンタ。お、おはよう。ぐぐぐ偶然ね?」

上条「ホント偶然だな」

御坂(…20分前からここで待ってたなんて言えないわね)

上条「今から登校だろ?一緒に行こうぜ!」

御坂「……私から言おうとしてたのに…」

上条「ん?どうかしたか?」

御坂「何でもないわ。さっ、行きましょう」スタスタ

上条「お、おい、待てよ」タッタッタッタ
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/17(日) 06:49:49.94 ID:1+KHp0oE0
御坂(で、でもコイツから誘ってきたってことは…?私と登校したかったのかも…!)キャーキャー

上条(御坂大丈夫なのか…?急に顔赤くしたり奇声あげたり)

御坂(そしたらもう……。でもコイツとんでもない鈍感だし…いやもしかしたら…!)//

上条(まさか…?でも御坂に限ってそんなことはなぁ…)

御坂「…」プシュー

上条(…これはマジだ。本当と書いてマジだ!…よし勇気を振り絞って聞いてみよう。御坂だって待っているはずだ!)

上条「…御坂っ!」ガシッ

御坂「はひっ!」ビクッ

突然肩を掴まれた御坂美琴。上条は自分の方を真剣な目で覗き込んでくる。もはや何も考えられなかった。頬どころか顔中が真っ赤になり、視線はどこに向かっているか把握できなくなっていた。

御坂(え?えっ?何コレ?まま、まさか、こんな朝から!?そんなダメよ!)///

御坂(で、でも、、、もう無理。何も考えられない。あぁ、とうまの表情かっこいい…)/////

上条「おまえ……」

御坂「…うん」///







上条「慣れない環境に出されて、まだ緊張してんだろ!?」
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/17(日) 07:04:28.57 ID:1+KHp0oE0
>>419-420 表記ミス。御坂→美琴

美琴「……Ha?」

上条「まあ、お前だってまだ中学生だしな。いきなり高校生の目の前にだされりゃ緊張もするよな」

美琴「…」

上条「でもそんなに気負うことねえよ。年だってたった2、3離れているだけだし」

美琴「…」

上条「お前はウチの高校生よりも頭は良いしな。言ってて悲しいけど」

美琴「…」グッ

上条「だから普段通り、リラックスして、いつもみたいに先輩後輩関係ない生意気な感じで……?ん、あれ御坂さん?何その拳?どこに向けるの誰に向かうの?」

美琴「ぱーんち」

上条「そげぶっ!」

パンチって結構簡単に出るモンね、とつくづく思った朝だった。
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/17(日) 07:34:20.28 ID:1+KHp0oE0
ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
心理「おはようございます皆さま」

素甘「あっ、おはよう心理掌握さん」

従順「おはようございます」

若め「おはよっ。今日も朝早いねっ」

心理「えぇ。こう見えても楽しみにしているものでして」

素甘「立派ね、まだ若いのに。こっちの担当は2人とも貴女よりも年上なのに…」シクシク

心理「能力が高い方は少し変なところがあるかもしれませんわね。私も含めて」

若め「またまたっ。謙遜しちゃってっ」

心理「いえいえ」ニコッ

心理(私は上条さんに会うのが楽しみなだけですので)

若め「おっ、アレは上条くんですね。今日は来るのが早いですねっ」

心理(キターーーーーーーー)

素甘「先生、どうも原因は隣りにあるようですよ」

若め「はいっ?…あぁ成る程っ。隅に置けないですねっ」

心理「??」ヒョイ

先生たちの発言に疑問を抱いた心理掌握は外に目をやった。すると…?
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/17(日) 07:51:54.07 ID:1+KHp0oE0
ーーー正面玄関付近ーーーーーーーーーーーー
上条「不幸だ…」

美琴「アンタが悪いんじゃない」

とある高校に1組の男女が来ていた。といってもカップルとかそんな甘い関係ではない。その証拠に、

上条「つーかお前のパンチ痛いんだけど。どう考えても女子中学生のものじゃなかったんだが」

少年の方の頬は真っ赤に腫れていた。まぁ、痴話ゲンカしたというなら話は別だが。実際、そのようなものでもあったようだが。

美琴「ふんっ。…あんだけ期待させといて……」ブツブツ

上条「はぁ?…ん?あれは……?」チラッ

美琴「? なに?」チラッ

上条、そして追って美琴の視線の先には職員室があった。いや、より厳密にいえば中の女子中学生を見ていた。なぜなら、

美琴「…アイツ、なんでハンカチ加えてんのよ」

上条「…お嬢様には色々あるんじゃないか?」

美琴「そこまで色々あって欲しくないわよ、私は」


ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
心理「くぅぅぅ……!(その手がありましたわ!おのれ御坂美琴!)」グヌヌヌ

若め「ちょ、ちょっと心理掌握ちゃんっ?落ち着いてっ!?」 
 
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/19(火) 22:45:25.30 ID:wOq2286m0
~ホームルーム~

小萌「はい、じゃあ出席確認しますよー。御坂先生、お願いしますねー」

美琴「はい。皆、いるわねー?」

青ピ「もちろんやー!」

土御門「そうだぜぃ!」

ウヒョーーー! カワイーー! サイコーニハイッテヤツダ!

美琴「うん、元気があってよろしい。今日も頑張っていきましょっ」ニコッ

男ども「しゃあ!」

美琴「ちゃんと授業は居眠りせずに聞くのよ?」

男ども「しゃあ!」

美琴「あっ、今日体育からね」

男ども「Oh…」

吹寄「まったく男ってやつは…」ハァ

姫神「所詮。こんなもの」

上条(ってことは、あの人の授業だよな…?)
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/19(火) 22:46:44.66 ID:wOq2286m0
美琴「じゃあホームルームは以上よ。私の英語は今日は無いけど、だからって気を抜くんじゃないわよ!」ビシッ

上条「なぜオレ限定!?つか、さっきまでの丁寧な口調はどちらへ!?」

美琴「では行きましょう、小萌先生」スタスタ

小萌「はいなのですよー」ヨチヨチ

上条「無視!?無視ですか!?上条さんの話を聞いて御坂さん?!」

青ピ「なあ、カミやん」

上条「ん?どうした?」

青ピ「ぶっ[ピーーー]」

上条「はい?!」

青ピ「さあ、やっちまうでぇー!」

男たち「おらああああぁぁァァァァァァ!!」

上条「ちょっ、理不尽だあああぁぁァァァァァァァ!」
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/19(火) 22:49:37.78 ID:wOq2286m0
土御門「またカミやんが殴る蹴るなどの暴行を加えられているにゃー」

吹寄「朝から騒がしいわね。本当にどうしようもヤツね」<ゲシッゲシッゲシッ

姫神「上条君なら。仕方が無い」<ボコッボコッボコッ

土御門「冷たい台詞だぜぃ。お2人はカミやんのことはいいのかにゃー?」<バキッバキッバキッ

吹寄「ふんっ。私がなぜ上条なんかを…」<ボキッボキッボキッ

姫神「今は。まだ様子見。それに。私なんかが」<グチャグチャグチャ

土御門(吹寄は素直じゃないにゃー。姫神はもっと積極的にいけばいいのになぁ)

土御門(そうすれば、今よりもっと面白そうなものが見れそうだぜよ)ニタァ

上条「」

青ピ「正義は勝つんや」ペッ

土御門(あれは正義ではないにゃー)

上条「」
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/19(火) 23:06:05.44 ID:wOq2286m0
吹寄「さてっ、1時間目から体育だしさっさと着替えちゃおう」

姫神「賛成。早めに。行った方がいい」

上条「おいおい、早くって、ここで着替えちまうのか?」

吹神「「更衣室でに決まってるだろ!」」シュッ

上条「うぎゃ!?」ガツーン

2人の手から筆箱が飛び出した。――上条当麻。彼にはデリカシーが足りなすぎた。


~1時間目~

ーーー外ーーーーーーーーーーーー
黄泉川「では授業を始めるじゃん。進行は削板に任せる。頼むじゃんよ」

削板「おう!分かったぜ!!」

生徒(やっぱこの人か)

黄泉川「…でもまずは、自己紹介ぐらいするじゃん」

削板「自己紹介だと!?それは昨日済ませてしまった!」

黄泉川「…お前、それだけの目的で教室1つ破壊したのか?」

削板「いや!昨日のうちに授業を行う予定だった!」

黄泉川「……それもどうかと思うじゃん」
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/19(火) 23:20:04.59 ID:wOq2286m0
削板「では改めて自己紹介といこうか!」

黄泉川「いや別にもういいj」

削板「オレはナンバーセブンの削板軍覇だ!」

黄泉川「聞けよ」

削板「能力はよく分からんが、多分根性さえあれば事足りているのだろう!」

他全員(なんだそらっ)

削板「というか、昨日はすまなかった!!オレの根性が空回りしてしまった結果だ!さあオレを殴れ皆!!」

他全員(この人熱すぎるわ)

削板「……許して、くれるのか?!こんなオレを!」グスッ

削板「お前ら、最高だぜ!!」

他全員(この人面倒臭っ!)
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/19(火) 23:46:08.50 ID:wOq2286m0
黄泉川「…もう十分じゃん。授業を始めようじゃんよ」

削板「おう!では早速グラウンド10sh…」

黄泉川「もうウォーミングアップは終わったじゃんよ」

削板「そうだったか!?しかし根性さえあれば…」

黄泉川「いい加減にするじゃん!」

生徒(大丈夫か?この実習生は)

削板「…では今日は、…先週から引き続きのようだな、サッカーを行う!」

男たち「しゃあ!」

女たち「はぁ~」

黄泉川(ようやく上手くいったじゃん)

削板「まずはオレからサッカーについて説明する!」

生徒(説明…?できるのか??)

削板「サッカー。……それはつまり…」






削板「根性だ!!」
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 00:00:24.60 ID:cZvVxmWt0
黄泉川「」

生徒「」

削板「サッカーとは根性だ!最後まで諦めなかったチームが勝ち、ラスト1秒まで根性を出し続けた人間が勝つものだ!」

生徒(はい、アウトおおおおぉぉォォォォォォォ!!)

黄泉川「…いや待つじゃん!確かにお前が言っていることも大事ではあるけど、もっと最初に教えるべきこともあるじゃんよ!」

削板「ん?あぁ、根性の出し方か!?それは実践して身につけなければならない!」

削板「という訳で、今から5分後に試合だ!!」

他全員「は!?」

削板「さぁ、準備だ!時間は待ってはくれないぞ!」

生徒「「「は、はい!」」」ダッダッダッダッ

削板「ふむ、いい根性だ!」


土御門「先生、アレでいいのかにゃー?」ヒソヒソ

黄泉川「まあ、ちょっと問題ある生徒の方が教え甲斐があるってモンじゃん?」アッハッハッハ

土御門「いや、あの人は先生だぜぃ」
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 00:13:54.56 ID:cZvVxmWt0
削板「さぁ、準備もできた試合開始…といきたいが、まずは各々準備体操を念入りに!怪我ばかりは根性で防ぎようがないのでな!!」

生徒(あれ?結構まともなこと言ってる?)

削板「怪我をすれば根性で治すだけだがな!」アッハッハッハ

生徒(ですよねー)

削板「では試合開始だ!オレは審判としてフィールド上を走り回るが、参考にするのはこの根性だけにしてくれ!」

削板「よし…!始め!!」ピー!

生徒「「「うおおおおおぉぉォォォォォォォ!!」」」←感化されてる


~10分経過~
男子「はぁ、はぁ…。ま、まだまだぁー!」ダッダッダッダッ

女子「も、もう無理…」

男子「はぁ…。フッ、どうやらオレはここまでらしい…」バタッ

吹寄「サッカーって結構キツいわね」ハァハァ

青ピ「派手に動くからなぁ~。一生懸命にやると、あっという間にスタミナ持ってかれるでぇ~」フゥー


姫神「」←倒れて動かない
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 00:22:43.69 ID:cZvVxmWt0
削板「ふむ!なかなか1級の根性を持ったヤツはいないな!本当にキツくて動けそうにない時は手を挙げろ!!オレが根性で保健室まで連れて行ってやる!!」

生徒「「「りょうか~い」」」ハァハァ

削板「大丈夫そうな者は根性で乗り切れ!!」

黄泉川「いやいや無理させんなじゃん」


~20分後~

男子「…」ハァハァハァ

女子「…」ハァハァハァ

吹寄「…ちょっと、、限界、近い、、かな?」ハァハァハァハァ

青ピ「こ、こっちもや…」ハァハァハァハァ

削板「よし!ここまで残った者は上出来だ!」

削板「……しかし、あの2人…」
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 00:30:49.22 ID:cZvVxmWt0
削板「…いい根性持ってるな!」

土御門「ほぉ~ら、行くぜカミやん!」ダッダッダッ

上条「おう!さぁ来い!!」ダッダッダッ

土御門「ぜったいに抜いてみせる!」

上条「ぜったいに止めてみせる!」

2人「うおおおおおぉぉォォォォォォォォォ!!」

削板「皆、あの2人の根性を目指せ!あれが理想的な『根性』のあり方だ!!」

削板「オレの実習が終わるまで、あの状態にまで根性をいれてくれ!」

生徒「「「はい!」」」

削板「よし!5分休憩を挟んで、もう20分試合だ!!」

生徒「「「」」」

そして、1番走り回った男、審判の削板が1番疲労が無かったという。 
 
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 22:39:55.68 ID:cZvVxmWt0
~休憩時間~

削板先生の体育改め根性の授業によって、クラスは(体力的に)壊滅状態だった。

青ピ「疲れたでぇ…。もう次の授業までもたないわぁ~」

男子「上に同じく」

女子「上ってどっちよ…?私もダメ……」

吹寄「ほらっ、皆しっかり…!」

青ピ「流石の吹寄さんも限界やな…」

姫神「」

吹寄「とにかく、まだ今日は始まったばかりなんだし、頑張りましょう」

皆さん「「「おぅ…」」」



上条「くそっ、また負けちまったぜ…」

土御門「カミやんは動きが単純すぎるぜよ」フフン

上条「よし、次は上条さんの超絶ドリブルスキルを見せてあげますよ!」

土御門「またオレが勝つから覚悟しておくにゃー!」

上条「その高く伸びきった鼻をへし折る!」

土御門「ははっ、上等だぜぃ。にしても…」

上御門「「やっぱり体育って最高だな!!」」AHAHAHAHAHA!



青ピ「なんでアイツら元気やの?」

吹寄「馬鹿だからでしょ。特にツンツン頭のほうは」

姫神「」
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 22:41:22.63 ID:cZvVxmWt0
~2時間目~

鉄装「はい、では授業を始めます」

全員「…」

鉄装「まずは前回の続きからです。皆、覚えているかな?」

全員「…」

鉄装「…前回はp.56の11行目まででしたね。ではこの場面の主人公の心情について、青髪ピアス君?」

青ピ「…zzzzz」

鉄装「あははは。1時間目体育だし、疲れちゃったのかな?じゃあ土御門君?」

土御門「…zzzzz」

鉄装「…上条君??」

上条「…zzzzzzz」

鉄装「まったく、質問した私がバカでした!しっかり答えてくれそうな人にかけましょうか。吹寄さん?」

吹寄「…」

鉄装「……姫神さん?」

姫神「」←気絶している

鉄装「…みなさぁ~ん?聞いてますかー?」

全員「…」

鉄装「…もうイヤ」グスッ

キーンコーンカーンコーーン
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県)[sage]:2011/04/20(水) 22:48:07.10 ID:S7pmasW/o
授業パート、休み時間パート、放課後パート、休日パートで分けたほうが良いかもしれぬ
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 23:07:42.10 ID:cZvVxmWt0
>>456 なんという読心能力者…!

~休憩時間~

上条「いやはや、いつの間にか現代文の授業が終わってたな!」

青ピ「ほんまやな!」

土御門「疲れがドバッとでてきたにゃー」

上条「まあ、アレじゃ仕方ないよな」

青ピ「せやな」ウンウン


吹寄「私としたことが!授業という大事な時間に居眠りしてしまうなんて…!」

姫神「あまり深く。考えすぎないほうが。いいと思う」

吹寄「でもでもぉ~!いけないことだもぉ~ん!」ジタバタ

姫神「貴女は。一体誰なの??」


上条「おい、ショックで吹寄がおかしくなったぞ」

土御門「ほっとけ」
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 23:33:17.17 ID:cZvVxmWt0
青ピ「にしてつっちー。遂にこの授業が来たで!」

土御門「ああ。ようやく来たな…」

上条「? どうしたんだ?」

彼らの期待しているかのような声色に、上条が疑問符をあげた。

青ピ「カミやん、次の時間は何の授業や?」

上条「えっ、保健だろ?でも、担当はあのゴリラ<災誤先生>だぜ?」

青ピ「甘い!甘いでカミやん!!」クワッ

土御門「ここでゴリラ1択はないぜよ!」

ここで上条の頭に、何か確信のようなものが横切った。

上条「……まさかお前ら…?」

青ピ「そのまさかや…」

土御門「ゴリラによる乾いた砂漠<授業>の真ん中に、静かに存在する…」

青土「「我らのオアシス<実習生♀>や(だぜぃ)!!」」
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 23:46:54.50 ID:cZvVxmWt0
上条「しかし…。本当にそんなことが…?」

土御門「カミやん、周りをよく見てみろ」

上条「…何だと?」クルッ

指摘されて改めて周りを見渡す上条。するとそこには…?


男子たち「「「むぎのん!むぎのん!むぎのん!」」」

砂漠の唯一の希望、オアシスを求めて、

男ども「「「あわきん!あわきん!あわきん!」」」

それぞれが、時に違う水場を探し、

男たち「「「こころん!こころん!こころん!」」」

また、互いに対立し合いながらも、

男子ら「「「御坂さぁぁぁぁァァァァァァっん!!」」」

皆が同じものを望み続けていた。
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 23:59:01.50 ID:cZvVxmWt0
上条「これは…?」

土御門「そうだ。これがオレたちの『願い』だ。どうだ?見ていて何か感じないか?」

上条「いや、普通にきめぇ」

土御門「まあ、そう言ってやるな…」

上条「じゃあお前は誰がいいんだ?青ピ??」

青ピ「ボク?ボクはなぁ、、、むぎのんとか、しずりんとか、めるたんとかや!」

上条「全部麦野さんだろ!…つーか、何でめるたん?」

青ピ「めるとんだと、何か響きがイヤやん?」

上条「確かにそうかもな。なんとなくだけど」

土御門「これで分かっただろ。オレたちがどれだけ水<実習生♀>を求めているかを」

上条「ついでに、いかにゴリラが嫌いかもな。てかただの祈り!?根拠とかねぇのかよ!」

土御門「…だが『祈り』は必ず届く。カミやんだって知ってるだろ?」

上条「ああ。オレも信じてみるよ。ゴリラの授業イヤだし」
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/21(木) 00:12:28.01 ID:j6EIVzX90
キーンコーンカーンコーン
土御門「…時間だな」

上条「そうだな。で、土御門は誰がいいんだ?」

土御門「女子なら誰でもいいにゃー」

上条「そんなもんだよな」オレモダシ


予鈴が授業開始を告げ、生徒が教科書を机の上に上げた。

青ピほか「「「むぎのん!むぎのん!」」」

男たちの魂の叫びは、乾いた大地<教室>に轟く。

男ども「「「あわきん!あわきん!」」」

音の振動で、机の上の消しゴムが1つ、床に落ちてきた。

男たち「「「こころん!こころん!」」」

それを合図に、扉がゆっくりと開いていった。

男子ら「「「みっさか!みっさか!」」」

開いた扉の向こうから声が聞こえる。

??「あらら?楽しみにしてたの??」

そして―――。







垣根「このオレの授業に、常識は通用しないぜ?」キリッ

全員「」





男子「「「はあああああぁぁぁァァァァァァァァ!!?」」」

大地は未だ乾いたままであった。 
 
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/25(月) 00:28:24.70 ID:mbh8lhJO0
彼が教室に入った途端、生徒たちの様子は一変した。一心不乱に机にヘッドバンギングをする者(当然痛い)、突然叫び声をあげる者(傍から見ると痛い)、泣き崩れる者と、様々な行動をとる者が現れた。

垣根「おいおい落ち着けや。そんな楽しみだったか?照れるなぁ」ハッハッハ

男子「「「うるせぇー!!」」」

青ピ「ボクらのむぎのんを返してくれやぁ!」

垣根「はぁ?…まあいいや。授業始めるぞー」

男子「「「ぐぬぬぬ…!」」」

ここでそれまで静観していた土御門が動いた。

土御門「垣根くんって、保健も教えられるのかにゃー?」

垣根「いや、オレは別に保健担当じゃねえが…。『教科書読むだけでいいからやってくれ』ってアレイスターが…」

土御門「なんてアバウトな」

垣根「だから保健は実習生のローテーションで回していくみたいだぜ。…あれ、どうしたお前ら?」

青ピ「…よ」

垣根「?」

男子「「「よっしゃああああぁぁァァァァァァ!!」」」

土御門「皆大喜びだぜぃ」

上条「単純だな」

土御門「カミやんが言っても説得力に欠けるにゃー」

吹寄「そうね」

姫神「否定することが。できない」

上条「」
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/25(月) 00:31:05.06 ID:mbh8lhJO0
垣根「ってな訳で、今日はオレが保健の担当だ。よろしくな」

垣根「じゃあ、今日の内容はっと…」

男子(頼む頼む頼む頼む……。どうか、あの部分だけは…!)

垣根「…交通事故についてだな。まずきょうk」

男子「「「セェーーーーーーフ!!」」」

垣根「? 何か皆様子が変だな。ま、いっか。どうでも」

土御門(さすが第2位。華麗なスルーっぷりだぜぃ)

垣根「じゃあ問題な。交通事故には3つの要因が深く関わってくるんだが、そいつを考えてくれ」カキカキ

黒板「1.(  )要因  2.車両的(  ) 3.環境的(  )」

垣根「さあ、埋めてみろ!」

全員(問題になってねぇぇぇぇ!?)

上条「…くそっ!全然分かんねぇ……!」

全員(なんだとぉ!!)

上条「2と3が難しいな…。どう答えが違ってくるかだな」

全員(おイイイイぃぃぃぃ!?設問よく聞けェェェェェ!)

垣根「よし上条ぉ!埋めてみろ」

上条「は、はいっ」カキカキ

黒板「1.(温暖化の)要因 2.車両的(な排気) 3.環境的(解決策)」

全員「Oh…」

垣根「何がどうなってるのやら。…ん?」ソトカラオトガ…?

<ヒャッヒャアアァァァァ!!オタノシミノベクトルノジカンダァ

<ヒ、ヒエー

垣根「…ご愁傷様だな」

全員(今日の6時間目…!)ガクブル

垣根「さて、こっちはこっちでやるか。それじゃ次の……」 
 
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/25(月) 00:31:37.92 ID:n28TMvrJo
むぎのん、あわきんあたりに保健やらしたら大変なことになるな
心理定規とこころんは淡々としそう
美琴は……そそられるな… 
 
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/25(月) 00:32:29.70 ID:mbh8lhJO0
キーンコーンカーンコーン
垣根「…と今日はここまで。次回は男子お楽しみのアレみたいだぜ。期待しとけよ」

男子「「「はいっ!」」」

垣根「オレの授業にな」キリッ

男子「「「いやないわ」」」

垣根「傷つくなぁ…」トボトボ

上条「はぁ。次から時間が1番鬱だ…」

土御門「カミやんは見込みないからにゃー」

姫神「大丈夫。私も。似たようなもの」

上条「フォローありがとな、姫神」

姫神「ううん。気にしないで」///

土御門(純粋だぜぃ)

吹寄「ほら上条っ!貴様がダラけると皆もダラけてしまうのよ!」

上条「上条さんに言われても困りますが…」シュン

吹寄「うっ…」

上条「…」シューン

吹寄「…言い過ぎたわよ。悪かったわねっ!」プイッ

土御門(ツンデレだぜぃ)

上条「…なんでまだ怒ってるんだ??」

吹寄「ッ!? このバカっ!」

上条「否定できません!」ドヤ

土御門(カミやんだにゃー) 
 
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 04:24:45.01 ID:JNgrRsrs0
キーンコーンカーンコーン
上条「はぁ…。地獄の始まりですよ…」

土御門「オレも同じようなモンぜよ」

青ピ「まぁお2人さん、この学校だと無能力者なんて珍しくないで?」

土御門「こればっかりはどうにもならないからにゃー」ニャー

上条「ですよねー」ネー

青ピ「どっちも能力なくたって十分強いやん。『幻想殺し』に『背中刺す刃』やし」

上条「なんで知ってんだお前?」

青ピ「世界は平和やなー」トオイメ

上条「全然答えになってない!」

土御門「謎が多い男だぜぃ」

青ピ「もてる男は決して自分の全ては見せないらしいでぇー!」

上条「何だそりゃ?」

青ピ「垣根センセの受け売りや」

上条「大丈夫なのかそれは」

土御門「問題ないにゃー」

上条「どうしてだ?」

土御門「だってイケメンだし」
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 04:26:36.69 ID:JNgrRsrs0
小萌「はいはーい。先生の能力開発の時間ですよー」ガラガラ

青ピ「おっほー!久しぶりに小萌センセの授業やぁ」wktk

小萌「今回は教育実習の一環として、高レベルの皆さんの体験も交えた形式にしますよー。今回の担当は、我らが御坂美琴ちゃんでーす!」ハイッ

美琴「はい。皆よろしくね」ニコッ

男たち(かっ、可愛い…)

土御門(さっきの反動か、男子が惚けてるぜぃ)

上条「御坂か……。アイツは頑張ってきてたからなぁ。すごい参考なるだろうな」ウンウン

土御門(カミやん、真面目か!)

上条「まっ、オレには関係ないけどなっ!」ハッハッハッハ…グスッ

土御門(オレも真剣に学ぶかな…。いい加減魔術の使いすぎで死にそうだし)アレ、イタインダヨナー

小萌「じゃあ始めますよー。御坂ちゃんには後で先生か生徒さんから質問がきますから、待っててくださいねー」

美琴「あっ、はい」

小萌「まずは能力者の分類についてですよー。教科書開いてくださいね、上条ちゃん?」ニコッ

上条「げっ、はっはい!」アセアセ

小萌「御坂ちゃん、次ボーっとしてたら即電撃かましてくださいねー?どうせ効かないので」

美琴「任せてください!」フンス

上条「あれ?いいのか!?こんなことが許されるのか!?」
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 04:29:38.04 ID:JNgrRsrs0
小萌「では気を取り直して始めますよー。学園都市の生徒さんには、大きく6つの分類がありますねー」

小萌「無能力者<レベル0>、低能力者<レベル1>、異能力者<レベル2>、強能力者<レベル3>、大能力者<レベル4>、そして超能力者<レベル5>ですね。これは皆さんも知ってますよねー?」

小萌「でもこれらの分類に関わらず、AIM拡散力場は発生してますから覚えてくださいねー。テスト出しますよ」

小萌「ここにいる皆さんも自然に発しているものなので、覚えてて損はないのですよー。…例外な生徒さんもいますけどねー」チラッ

生徒たち(誰だそれ?)

美琴(多分アイツね)チラッ

上条(仕方無いじゃないですか…)ズーン

小萌「ちなみに世の中にはAIM拡散力場によって発現する、不思議な生徒さんとかもいるのですよー」

上条(風斬か)

土御門(エイワスか。よくわからんけど)

小萌「もしもAIM拡散力場を感知できる能力者がいれば、その生徒さんは『むっ、この相手の戦闘力は7000で、特殊能力で背中に自爆スイッチがある ぞ!』…なんてことも分かるかもです。世の中にはこういうのに情熱を注ぐ変わり者さんたちもいるのです」ヤレヤレダゼ・・・

土御門(実際もういるけどな…)

小萌「さて、最初に挙げた6つのうちに無能力者<レベル0>なんてありますが、厳密には『目に見えないレベルで、何らかの能力は使える状態』のことを言うのです」

土御門(実質何もできないがな)

小萌「ですがこの無能力者こそが、学園都市が追い求めている『真実』に最も近い存在だと、先生は個人的に思うのです!」グッ

上条「? それどういう意味ですか?」

小萌「現在何も能力が発現していない生徒さんこそ、今の学園都市でも分からないような、不思議な能力を持っている可能性があるのです。それに……」



小萌「せっかく学園都市で開発をしているなら、皆に目標を達成してほしいじゃないですか?」
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 04:31:53.68 ID:JNgrRsrs0
上条「小萌先生…」

小萌「? どうしました?」

上条「かっけぇーーーーーー!!」

小萌「はい!?」

土御門「凄いぜよ…。小萌先生がそこまで考えてくれていたなんて…!」

男子「オレ、これからもっと頑張ります!」

女子「先生のおかげで勇気が湧いてきました!」

男子「おい、皆で小萌先生の願い、叶えてやろうぜ!」

全員「「「おう!」」」

小萌「み、皆さんっ…。このクラスを受け持てて、先生は、幸せなのですよ…」グスグス

美琴(本当に皆いい人たちね…!)グスッ

小萌「は、、はいっ、では次いきますよ。そして大能力者までいくと、軍隊において戦術的価値を得られる程の力にまで達しますね。
まあ学園都市は戦闘のために能力者を開発している訳ではありませんがねー」

土御門(色々事情はあるがな…)←能力者と共におもくそ戦ってた男

美琴(うっ、私は例外なのかも)←研究所とか破壊しまくっていた女

上条(…オレは違うよな。多分)←能力者を拳一つで叩きのめした男

小萌「そして、超能力者は学園都市でも7人だけ!そのうちの1人がこちらの御坂美琴ちゃんなのです!」ハイッ

全員「「「おおおおおおお!!」」」

美琴「な、何か改めて紹介されると照れるわね」テレテレ

上条「…よくよく考えたらアイツってスゲーな。オレじゃ足元にも及ばないぜ、まったく」ウンウン

土御門「片手1本でレールガン防げるヤツの言う台詞ではないぜよ」

上条「いやホント、超能力者ってのはいいものですね~」シミジミ

土御門「そのトップを片手でなぎ倒したヤツが何言ってやがる」
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 04:34:30.29 ID:JNgrRsrs0
小萌「超能力者ともなれば単独で軍隊と戦える程の力ですねー。実際に戦った例はないでしょうがねー。ねっ、御坂ちゃん?」

美琴「…」ダラダラ

小萌「…そこは返事ですよ」

美琴「…はい」

小萌「……まっ、色々ありますが超能力者マジパネェってことなのです!」

全員(無理矢理まとめた?!)

小萌「さて皆さん、今までの内容で質問はありませんかー?お答えしますよー?」

上条(…オレの右手の正体知りたいけど、何か皆知らないしどうも科学サイドっぽくないだろうしなぁ)

土御門(…魔術師<才能の無い者>には能力者<才能の有る者>になることができるのか聞きたいけど、魔術知らないだろうしなぁ)

青ピ(…ええ加減ボクの能力何か知りたいねんけど、どうせ教えてくれないし考えてもらってないだろうしなぁ)

小萌「ありませんねー?」

3人「(あるっちゃあるけど)ありませんっ!」

小萌「では進みますよー?」

美琴(私の出番いつなのかな?) 
 
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 23:12:44.57 ID:JNgrRsrs0
小萌「ではでは、次はさっきのよりも大きな括りについて紹介しますよー」

美琴(? レベル以外に能力者って何か分かれていたっけ?)

小萌「まぁ、これは別にテストには出しませんし、知ってる人の方が少ないので聞き流してくれても構いませんよー」

上条「じゃあ流そっと」グテー

土御門(…随分と堂々としたスルーだぜぃ)

小萌「皆さん、『原石』って言葉を知っていますかー?」

上条「ピクッ」

姫神「ピクッ」

生徒たち「え?何それ?」「知らないの?ほら、ルビーとかのアレよアレ」「能力開発で宝石って誰得だよ?」ザワザワ

美琴(あぁ、成る程ね)

小萌「やっぱりあまり知られてはいないようですねー?じゃあサクっといきますよー」

小萌「そもそも学園都市は皆さんに能力というものを身につけてもらうために様々な対策を講じている訳ですが」

小萌「それはあくまで『人工的な』ものですよねー?」

生徒「「「うんうん」」」

小萌「でも世の中には、数は少ないですが、生まれつき能力をもつ類まれな人もいるのです!」

生徒たち「マジでか!?」「凄すぎでしょ…」「『外』のテレビとかでやってるアレか」ガヤガヤ

上条(オレのこと、かな?記憶ないから曖昧だけど)

姫神(久しぶりに。メインの予感)
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 23:16:12.17 ID:JNgrRsrs0
小萌「その生まれつきの才能、つまり『天然の』能力者。開発を受けずにも才を放つ者。その人のことを『原石』といいますよー」

ヘー! ヤベェナ チョwwパネェwwww

吹寄「…すごいわね。未開発の能力者なんて……!」

青ピ「ある意味、どんな高能力者よりすごい存在やなぁ」ホー

上条(いかん!正体がばれてしまう!?まぁ別に構わないけれども!)ソワソワ

姫神(さぁ早く。私に。スポットライトを)ソワソワ

土御門「(姫神がそわそわしているから聞いてやるかにゃー?)あのー、先生ー?」

小萌「はい?どうかしましたか土御門ちゃん??」

土御門「その『原石』っていうのは一体何人いるんですかにゃー?」

小萌「確か今のところ世界で50人前後でしたかねー?去年辺りだったか、世界中から『原石』ちゃんたちを一斉に学園都市に集めて保護したのですが。その時の総数と学園都市にいた『原石』ちゃんの数を合わせるとこの人数だと思いましたがねー」

土御門(…何故こんなに詳しい?それは学園都市上層部や元暗部の面子くらいしか知らないはずだが…。まさか雲川の奴が?)

土御門(……まっ、いいか)

土御門「じゃあ先生ー。『原石』にはどんな能力者がいるのですたい?(ぶっちゃけ科学と魔術のグレーゾーンだがこまけぇことはry)」

姫神(土御門くん。GJ!)グッ!

土御門「…」シラー

姫神(…これは。仕方が無い。と思う)シューン
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 23:18:30.26 ID:JNgrRsrs0
小萌「えっとですねー。先生も詳しくは知らないのですが…。例えば体育の削板ちゃん。彼も『原石』ですよー」

生徒「「「え」」」

小萌「学園都市ナンバーセブンは、『よくわかんないけど能力がレベル5並みだし、でも他分野への応用とか不可能だからとりあえず7位にしましょう』的な感じの超能力者ですがねー」

小萌「彼の能力は念動力系の特徴はありますが原理はまるで分からず、研究者さんの悩みの種となっていて、理事会も躍起になって開発したがってますねー。なにせ彼は世界最大の『原石』と呼ばれてるくらいですからねー」

吹寄(あの人思った以上にすごいのね…)

青ピ(人は見た目によらんなぁー。いや、性格やのうて能力の話やで)

小萌「他にも、どんな能力でも打ち消す能力『幻想殺し』とか、」チラッ

美琴「…」チラッ

上条「…」プイッ

姫神「ktkrwktk」ワキワキ

小萌「あとは、、、えっとですね………                      
                                    

                                     





                                      




                                ………『吸血殺し』とか」



姫神「やっぱり。予想通りの扱い。でも。呼ばれただけ。マシ」
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 23:23:01.52 ID:JNgrRsrs0
小萌「まあ、『原石』の子たちというのは、とりわけ分類しにくいものなのですよー」

女子「どういうことですか?」

小萌「能力によってはレベル5や4の場合も、逆にレベル0で無能力者扱いされる場合もあるのです」

吹寄「なぜレベル0に??」

小萌「システムスキャンで反応が無ければ、全てレベル0に認定されてしまうからなのです」

吹寄「そんなこともあるのですね…」

上条(あるんですよー)

小萌「例えば、『幻想殺し』なんて能力があれば、上手くいけば第1位の『一方通行』に勝てるかもしれませんし、」ニコッ

上条(…あの時はホントにご迷惑をおかけしました)ペコリ

小萌「それに、削板ちゃんにも似たようなことが言えますね。力が同じ基準で測れないので、判定が大変だそうですよー」

美琴「…個人戦なら私は削板さんには勝てませんね。勝てる気がしません」

小萌「……という風に、レベル5同士でも序列が曖昧になっているそうなのです」

小萌「でもでも、順位は能力の強度や応用性とかで決め方も考慮に入れてます。だから御坂ちゃんは自信を持ってくださいねー?」

美琴「ありがとうございます、先生」ペコッ

上条(レベル5も大変なんだなぁ)
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 23:25:48.89 ID:JNgrRsrs0
小萌「はい皆さん、ではここで御坂ちゃんに質問しちゃってください!」

青ピ「はいセンセ!前に聞きそびれたスリーs」

小萌「ちなみに能力に関する質問のみなのです。変なこと言った生徒さんには御坂ちゃんのおしおきが待ってますよー」

青ピ「え」

美琴「……」ニコニコ

青ピ「……」ダラダラ


青ピ「…堪忍したってください」ドゲザ

美琴「…そうね」

青ピ(よっしゃ!まさかのセーフかいな!?)

美琴「初犯じゃないもんね。だから強くしたって文句無いもんね」ウフフフ

青ピ「あっダメだこりゃ」

美琴「はい、お・し・お・き☆」ビリビリビリー

青ピ「はい、アウトぉぉぉぉぉおおおおあbbbbb!」バリバリー

美琴「…はいっ、何か質問は無い?」

青ピ「」チーン


上条「真っ黒な灰になっちまった」
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 23:27:33.25 ID:JNgrRsrs0
美琴「あれ?誰もいないの??」

全員「「「…」」」gkbr

美琴(どっかで間違えたかな…?)ハテ?

美琴「うーんと、あのさ皆、c」

キーンコーンカーンコーン
小萌「ありゃ?どうも終わってしまったよですねー」

美琴「私、質問に1つも答えられなかった」ズーンorz

小萌「別に気にしなくても大丈夫ですよー。では終わりにしましょう。青髪ちゃーん?」

青ピ「」チーーーン

小萌「こっちはもう終わっていたようですねー(人生的な意味で)。では吹寄ちゃん、号令を頼むのです!」

吹寄「起立っ! 気をつけっ! 礼っ!」ビシッ

小萌「では行きましょうか、御坂ちゃん。…あれ?」

美琴「」orz


小萌「真っ白な灰になっちまった」 
 
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/28(木) 00:09:58.79 ID:6mZYLelM0
~昼休み~

ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
小萌「ふひ~。ようやくお昼休みですよー」

黄泉川「月詠先生、なんだかお疲れじゃんよ?」

小萌「生徒さんとお話するのはすごく楽しいのですが、ウチのおバカさんたちの相手は大変なのですー」

黄泉川「いいじゃんか。ウチのは皆真面目過ぎてつまんないしさー」

小萌「一方通行ちゃんが担任しても特に変わってないのですかー?」

黄泉川「アイツも手を焼いてるじゃん。ったく、まだ2年生なんだし、そこまで勉強勉強言わなくてもいいじゃんよー」

素甘「黄泉川先生のトコはまだいいじゃないですか。私のクラスは皆様子がおかしくて…」

小萌「どうしたのですかー?」

素甘「さぁ…。授業でかけても『オレに常識は通用しねえ(キリッ』とか反論しますし」

小萌「実習生の変なところが悪影響してますねー」

素甘「ええ。注意すると『心配するな、自覚はある(キリッ』とか言いますし」

黄泉川「ひどすぎじゃん。ウチはそういうのが無いのは安心じゃん。…おい鉄装、お前のトコはどうじゃん?」

鉄装「……実習生が強すぎて逆らえませぇ~ん」グスッ

素甘「…お気の毒ね」
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/28(木) 00:20:31.50 ID:6mZYLelM0
若め「皆さん大変なんですねっ。私のクラスは実習生さんも生徒さんもいい子ばかりなので、とっても助かってますっ」

鉄装「5組はいいですよねぇ。実習生が常盤台中学ですし」

小萌「こっちも常盤台中学なのです!」プンプン

鉄装「あっ、すいません月詠先生」

小萌「解ればいいのです。御坂ちゃんはとってもいい子ですからねー」

若め「心理掌握ちゃんもいい子ですっ」

鉄装「そうですよねぇー。いや、ウチも別に悪い子じゃないですけどね…」

黄泉川「問題児抱えてまーす」ノ

素甘「同じく」ノ

鉄装「や、やっぱり子どもは素直が一番ですよね!」

4人「同感(ですよー)」

若め「いやでもっ、問題が無い訳でもないというか…」

素甘「え? そんなものあるんですか?」

若め「たまにボーっとしちゃってっ。どうも多感なお年頃のようですっ」

小萌「青春ですねー。先生も昔はですねー…」シミジミ

黄泉川「月詠先生、嘘はいけないじゃん♪」

小萌「嘘じゃないですー!」ムキー




先生「オレたちの組の話題があがってこないな」

災誤「仕方ない。むさ苦しいし」
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/28(木) 00:27:06.13 ID:6mZYLelM0
ーーー実習生用机ーーーーーーーーーーーー
一方「…」

垣根「…」

麦野「…」

美琴「普通に聞こえてきたわね。私は褒められてたけど」テレテレ

心理「褒められると悪い気がしませんわね」テレテレ

麦野「…おい第2位。なに今の話」

垣根「あ?ただ単にオレがカッコいいから皆真似してるだけだぜ。全然問題ねぇよ」

一方「オマエの頭の中が問題だなァ」

垣根「テメェにだけは言われたくねぇんだよ万年厨二が」

一方「あ゛ァ?」ブチッ

麦野「ったくやめろよ。ガキじゃあるまいし」

心理「はしたないですわよ、お2人とも」

美琴「つーかどっちも似たようなモンだしね」

2人「…」

結標「ホント、なんでこんな2人が学園都市2強なのかしらね?」

2人「うっ」グサッ

削板「むっ、なんだ!?根性が足りないぞ2人とも!」

2人「」
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/28(木) 00:34:51.49 ID:6mZYLelM0
2人「……さい」

麦野「ん?何か言ったかにゃーん?」

一方「なンつゥかァ……ホントにィ…」

垣根「マジでぇ…ごめんなさい何か」

心理「喧嘩は宜しくありませんからね♪」

麦野「は?やっぱ随分と甘いなぁ。常盤台のお嬢様ってのはよぉ!」

心理「いえいえ。私にも戦うべき時はありますよ。ねっ、御坂?」

美琴「?」

麦野「は??」



~5時間目~

ーーーグラウンドーーーーーーーーーーーー
上条「…という訳で能力開発の授業ですが」

青ピ「あれ?昼休みに休んだ気がしないでぇ?」

土御門「まっ、生徒だけの絡みなんざ誰得だって話ぜよ」

青ピ「確かになぁ~」

上条「にしても能力実習のこの時間は……不幸だ」←見込みゼロ

土御門「同じく」←身体がボロッボロで死にそうなときに発動する能力

姫神「同じく」←レベル4だが危ないので封印中

吹寄「ほらっ、上条!しゃんとしなさいよ」

上条「んなこと言われてもなぁ…」

黄泉川「ほら、今から能力開発の時間じゃん!さっさと整列するじゃんよー」

麦野「早くしないと撃っちゃいそうだねぇ、かみじょおおおおぉぉぉォォォォォォォ!?」

上条「」
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/28(木) 00:50:18.71 ID:6mZYLelM0
麦野「あれぇ?何だかブルーじゃない、かみじょーくぅ~ん?」

上条「いえ、爽やかのブルーです」キリッ

麦野「そうか。じゃあ楽しい授業になりそうねぇ」ニタァ

上条(なななな何でだぁー!?よりにもよってこの人かああああぁぁぁァァァァ!?)

黄泉川「今日は能力実習ということで、特別ゲストにレベル5の第4位、麦野沈利さんを招待したじゃん!」

上条(いらん気を回すなああああああああ!)

青ピ「うひょおおおおおおお!!むぎのんやああああああああ!!」

土御門「むぎのぉーーーん!」←とにかく便乗

男子「「「むぎのん!むぎのん!」」」

麦野「ちょ、うるせぇ」

ワイワイ ガヤガヤ


上条「…悲劇だ」
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/28(木) 01:14:11.26 ID:6mZYLelM0
黄泉川「さて、これから皆には能力を使用してもらうじゃん。まずは麦野さんによるデモンストレーションじゃん!」ドウゾ

麦野「はーい!…じゃあ、えーっと」キョロキョロ

上条「神様神様神様……」ブツブツブツ

麦野「よし上条くん!ちょこぉぉぉっとだけ、前に来てもらえるかなぁ~?」

上条「(ですねー)はいっ」

麦野「じゃ、今からお手本をみせるわよ。…とその前に私の能力を解説するか」

麦野「私の能力は『原子崩し』。正式な分類だと粒機波形高速砲ね」

麦野「要するに本来『粒子』又は『波形』のどちらかの性質を状況に応じて示す電子を、その二つの中間である『曖昧なまま』の状態に固定し、強制的に操ることができるのよ」

上条「…?」チンプンカンプン

麦野「操った電子を白く輝く光線として放出して、絶大なる破壊を撒き散らすって感じだろうな」

上条「??」マルデワカラーン

麦野「『曖昧なまま固定された電子』は『粒子』にも『波形』にもなれないから、外部からの反応で動くことが無い「留まる」性質を持つようになるのよ。 この「留まる」性質で擬似的な「壁」となった『曖昧なまま固定された電子』を強制的に動かして、放たれた速度のまま対象を貫く特殊な電子線を高速で叩きつ けることで、絶大な破壊力を生み出すってこと」

上条「」プシュー

女子「あの、先生?」

麦野「んー?」

女子「上条くん、ショートしてますよ?」

麦野「え」

524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/28(木) 21:32:38.05 ID:6mZYLelM0
麦野「…はぁ、めんどくさ。もういいや。とにかく実践あるのみね」

上条「え、ちょっ」

麦野「要するにこういうのよ」ヒューン

上条「デジャヴ!?」パキーン

放たれた白い光線は当然のように右手にかき消された。相変わらずデタラメな能力だと麦野はひとりごちる。

上条「いきなり何するんだよ!いや、こうなるのは解ってはいたけれども!」

麦野「だったらいいじゃねぇかよ」

上条(てか、今ので普通に皆にバレたんじゃ…)チラッ

生徒たち「おお、やっぱレベル5は凄え!」「速すぎて目で追えなかったわ…」「どれほどの破壊力があるのかな、あの光線」ザワザワ

上条「ってガン無視かよ!?」

姫神「大丈夫。私だけは。ちゃんと見ていた」

上条「くそっ、どうしてウチのクラスはこうもバカばっかり…。人のこと言えないけど」

姫神「あの。上条くん。人の話を。聞いて」

土御門「まあ、フツーにバレて面倒なことになるよりは、こっちの方がいいんじゃないかにゃー?」

上条「それもそうだな」

姫神「」
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/28(木) 21:57:13.25 ID:6mZYLelM0
麦野「ん?威力がどれほどかって?ちょっと見てな」

全員「?」

麦野「おい黄泉川ぁ!準備はいいか!?」

黄泉川「呼び捨てはやめるじゃんよ!…ほら、セットは完了じゃん」

生徒たちが声の聞こえた方向へ振り返ってみると、グラウンドの真ん中付近にポツンとドラム缶が3つほど置いてあるのが見えた。一体何をするのかと生徒たちが思っていると、

ヒュン ガッ ジュー-

突然一番右のドラム缶の上半分が吹き飛んだ。

生徒「「「…え?」」」

麦野「軽く撃てば『この程度』。あんな缶1つ消し炭にもできやしねぇ」

彼女は行ったのは、ただ人差し指を弾いただけ。たったそれだけの動作で生み出された白い閃光は、絶対的な破壊力で缶の上半分をもっていった。断面がオレン ジに染まっているのを生徒が確認した直後、光線が2発ドラム缶を貫き、文字通り消滅した。麦野が続けて中指、薬指を弾いたのだ。

麦野「3発も使わねぇと消せないのよ」

軽い調子で、それが常識であるかのように言う麦野沈利。その様子を見た生徒は、誰もがこう思ったはずだ。

生徒たち(これが……『レベル5』)
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/28(木) 22:36:25.37 ID:6mZYLelM0
麦野「で、普通に撃てば」ヒュンヒューン

生徒たち「え」

ドーン チュドーン ジューーー

2つの円柱が同時に消えたように見えた。それほどまでにラグの無い、高速のレーザーだった。木っ端微塵に砕けたドラム缶は、破片となり地に散らばり、グラウンドに朱色の模様を描いた。

麦野「こんなモンね。私にかかればあの程度の物体は無いに等しいわ」

土が焼ける音を耳にしながら、生徒たちは格の違いに愕然としていた。同じ能力者とは思えなかった。その高すぎる頂を見上げた少年少女は、しばらく声が出せなかった。


上条「…ジューシーだな……」

1人、変な感想をもらす者もいたが。

麦野「まあ、ここまでやれとは言わないけどね、率直に言っちゃえばここまで出来るってことよ。さっ、能力使って練習しな。実践が一番効果的だからな」パンパン

彼女が手をたたくと、生徒はようやく覚醒したらしく、各々場所を移していくように行動を始めた。上条もその流れに加わろうとしたが、

麦野「あっ、ちょっと待ってて」

すぐに呼び止められてしまった。そして、

上条「ど、どうかなさいましたか?」ガクブル

麦野「後でこっち来いよ。お前はいい的なんだからさ」ニコォ

彼はやっぱり不幸だった。
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/28(木) 23:04:25.15 ID:6mZYLelM0
上条「…つっても、無能力者の上条さんはあまり関われないですがねー」

土御門「カミやん、本気で言ってるならまた入院をお勧めするぜぃ…」

上条「いや、そういう意味じゃなく、授業に参加できないっていう意味でだな!」

土御門「ま、解ってるから、そんな強く言わなくてもいいですたい…」

吹寄「ほらっ、上条!」

上条「ん?…おう吹寄か。どうかした?」

吹寄「いや、貴様はここで何をしてるの?」

土御門「おーい。ここにもう1人いるぜよー」

上条「上条さんとしては、すること無いし邪魔になりそうなので、見学に徹していたつもりでしたが…」

吹寄「見学ぅ!?貴様、毎日何をし学校通っているのよ?能力者になりたいんでしょ??」

土御門「ちょっと聞いてるー?つっちーグレちゃうぞー?」

吹寄「…どうせ貴様は言っても聞かないだろうし、まずはいいわ。それより私の相手になってよ」

上条「げっ!?吹寄の能力はオレと相性悪いんだよなぁ」

吹寄「いいから来るの!相性とかそんなの貴様には関係無い話でしょ?」ミミヒッパリズルズルー

上条「痛い痛い!?やめて吹寄さん暴力よくない!」ヒッパラレズルズルー

土御門「…グレそうだぜぃ」
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 00:18:44.31 ID:yUo8N6QX0
上条「…だから!アナタさまの能力では上条さんの身がもちませんことよ!?」

吹寄「大丈夫!どうせ私は殴るだけしかできないし」

上条(それが一番厄介なんだよなぁ)

そう上条が思案している最中に、

吹寄「では行くぞ!上条当麻!」ダッダッダ

上条「…ん?おわっ!?」ブンッ

吹寄が駆け出して接近し、第一撃を放った。いわゆるフックだが、上条はバックステップでこれをかわした。

吹寄「むっ、よけちゃダメじゃない?」

上条「普通に痛そうでしたがね!?…うおっ!」

ストレートを撃たれ回避し切れなかった上条は、放たれた拳を掴んでその動きを阻止した。右手を使って。

上条(…まずい!?)

何かが弾けたような、乾いた音が周りに鳴り響いたと思うと、上条の頭に衝撃が走った。

上条「ぬおっ!?」ゴチーン

脳みそまでシェイクしそうな揺れを感じたのは、吹寄の頭突きによるものだった。ただの頭突きより衝撃がある吹寄仕様の攻撃だ。

吹寄「どうだ?上条当麻!?」

上条「おいふざけんな!?お前はいいだろうが、上条さんは痛くて元々少ない知識がすべて大空へ駆けていきそうですよ!?」

吹寄「だから大丈夫!」

上条「一体何が!?」ウルウル

吹寄「私だって痛いし」ヒリヒリ

上条「なおさら手加減して!」ズキズキ
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 00:38:17.88 ID:yUo8N6QX0
吹寄「これは自分まで痛いのが弱点ではあるわね…。よし、もう一丁いくわよ、上条!」

上条「おかしい!文法が変!違和感仕事しすぎ!?」

吹寄「さぁ、文句言わずにちゃんとやりなさい!」シュ、シュ、ブン!

上条「んなこと言われても…」サッ、サッ、イテッ!

吹寄「はい、口答えしないっ!」ブンッ

上条「おっと。…って危ねぇ、避けろ吹寄っ!」ガッ

吹寄「きゃっ!」

吹寄を無理やりその場から離した上条は、そのまま向かってきた白い閃光を右手でたたき消した。

――そう、それは『原子崩し』。絶対の破壊力を誇るレベル5の能力だった。

上条「…何しやがる、麦野先生?」

麦野「あ゛?そりゃコッチの台詞だクソ野郎が。さっさと終わして私のトコに来るモンだろうがよぉ。チンタラ動きやがって」イライラ

上条「…随分な物言いだな、麦野沈利」

麦野「んー?何か今生意気な口きかなかったかにゃーん?」

他全員(麦野さん顔怖っ!)
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 00:50:12.33 ID:yUo8N6QX0
上条「…なんて理不尽なヤツだよ」

麦野「あ?」

上条「いくらレベル5でもやっていいことと悪いことがあるだろっつってんだよ!」

他全員(おい、やめろ上条。―――やめとけ)

上条「……いいぜ。てめぇがその傲慢な態度を変えないっていうなら…」

上条「まずはその幻想をぶちk『キーンコーンカーンコーン』…あれ?」

黄泉川「よーし今日のところはここまでじゃん。各自家でイメージトレーニングしておくように」

麦野「さっ、職員室戻りましょ♪」シラー

青ピ「いやぁー。能力を自由に使えるってのは嬉しいなぁ~」ガヤガヤ

吹寄「この時間になると『学園都市』って存在をより実感できるわね」ワイワイ

アーダ コーダ ナンヤカンヤ ガヤガヤガヤ・・・

上条「……」

上条「…恥ずかしいなぁ」 
 
541 :ズレたから図はやめよ[sage]:2011/04/29(金) 16:54:10.97 ID:yUo8N6QX0
~休憩時間~

上条「さて、先ほど赤っ恥をかいた上条さんでしたが」

青ピ「何言うとるんカミやん?」

上条「次の授業からイヤな匂いがプンプンしますよー!」

土御門「オレもだにゃー」

青ピ「いや、まだ数列やし、何とかなるんちゃうか?」

上条「そうだといいなー」

土御門「にゃー」

ガラガラ

一方「さァて、楽しィ楽しィ数学の時間だぜェェェェ――ッ!?」ウヒャヒャヒャ!!

上条「」

青ピ「」

土御門「nya……」
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 16:56:00.44 ID:yUo8N6QX0
上条(なんか開始早々イヤな予感しかしないっ!)

土御門(最初からクライマックスだぜぃ)

一方「なンだかまだ数列をやってるらしィがなァ…。うひゃァ!関係ねェなァ!今日から早速ベクトルのお勉強だぜェェェ!!あはぎゃはっ!」

上条「そ、そんな……。ようやく等差数列の公式覚えたのに…!」

青ピ「カミやん、それ4月の内容やでぇ…」

土御門「漸化式には通用しないぜぃ」

上条「ん?なにその暗号??」

土御門「前の授業の内容だぜぃ…」

一方(三下ェ…)

素甘「さっ、早く授業しましょう!」コソコソ

上条「あれ?先生どうしたんですか??」
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 16:57:31.11 ID:yUo8N6QX0
素甘「なな、何のことかしらぁ??」アセアセ

上条「いやだって、教室入ってきてないし…」ユビサシ

土御門「外から顔だけ出しているのはシュールだぜぃ…」

青ピ「美人やしええけどなぁ…」

吹寄「ちゃんと入ってきてください…」

素甘「うっ、だって、…怖いし」

全員「?」

一方「まァ、この白粉オババは無視して、オレの授業を聞きなァ!」アヒャアヒャ

素甘「……もうイヤ」orz

ほか(そういうことか。…可哀想に)

一方「ではではァ、てめェらにベクトルの基礎の基礎から教えてやるぜェ、三下共ォォォォォ!!」

全員「「「Oh…」」」
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 17:01:36.48 ID:yUo8N6QX0
~6時間目~

一方「まずは黒板を見やがれェ!」カリカリ

黒板「A――→B」

一方「この線分ABで、Aを始点、Bを終点とする有向線分というぜェ」

一方「一般になァ、向きと大きさをもった量はよォ、有向線分で表すことができるンだぜェ。どォだァ!最高ォに楽しィだろォ!!」

全員(何を言ってんだこのモヤシ)

一方「ンでよォ、量の向きをこの線分の向きで、量の大きさをこの線分の長さで表すンだぜェ。ははっ、便利なモンだよなァ!」アヒャウキャ

土御門(暴走してるにゃー)

一方「そしてェ、有向線分でその位置を問題にしねェで、向きと大きさだけを考えたとき、これを何て言うンだァ?上条くぅーン??」

上条「え?えっと、、、ベクトル?」ビクビク

一方「…うひゃ」

上条「あれ?」

一方「はィ、大正解だぜェ!さすがの三下も解ったかァ」ヒャハヒャハ

上条(なんか腹立つな)

一方「つまりなァ、位置が違っても向きと大きさが等しい有向線分どうしはベクトルとしても同じとみなすンだぜェ。あはぎゃは、おィおィ最高ォに面白ェよなァ!!」

全員(怖ェ…)
545 :ベクトル=[sage]:2011/04/29(金) 17:18:21.62 ID:yUo8N6QX0
一方「で、有向線分ABを表されるベクトルをなァ、ABの上に→を書いて表すンだ。
あと、ベクトルは、a のよォな記号で表すことも多いンだ」
                 
一方「それでよォ、2つのベクトルa 、b の向きが同じで、大きさが等しいときはよォ、こいつらは等しいっていってなァ、ベクトルa=ベクトルb で表すンだぜェ」

一方「そしてェ、ベクトルaの」
                   
一方「特に、大きさが1であるベクトルを『単位ベクトル』っていうンだぜェ」

青ピ「流石の一方さんやな」

土御門「予想に反して分かり易いのがポイントだぜぃ」

吹寄「いい教師になりそうよね」

姫神「あと必要なのは。生徒をスルーしない。思いやり」
546 :ベクトル=→で補完してください[sage]:2011/04/29(金) 17:28:55.65 ID:yUo8N6QX0
>>545 盛大に誤爆。
3つ目 一方「そしてェ、ベクトルaの大きさを|ベクトルa|で表すンだァ」です。

土御門「さて、カミやんはっと…」

上条「」プシューー

土御門「ショート済みぜよ」

一方「ンで、次はベクトルの和についてだがなァ……」



キーンコーンカーンコーン
一方「…チッ、楽しい時間は過ぎンのが速ェなァ。名残惜しいが今日はここまでだァ。…そォだ、宿題でも出すかァ?」

上条「もう勘弁してください…」ゲッソリ

一方「ンじゃ、気をつけて帰れよォ」ガラガラ

土御門「はいっ、アクセラ先生!また明日だぜぃ!」ニコニコ

一方「帰れェ!」バタンッ

土御門「おぉ、おっかないぜぃ」

青ピ「果敢な攻めやなぁ、つっちー」

土御門「まあにゃー」ニヤニヤ

青ピ「ちなみにボクは攻められる方が好みやでぇ~」クネクネ

土御門「誰得だにゃー?」
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 17:38:20.72 ID:yUo8N6QX0
~放課後~

ーーー昇降口前ーーーーーーーーーーーー
青ピ「なぁカミやん、この後どっか寄っていかへん?」

上条「ゲーセンか?オレ今金が無いんだが…」

土御門「カミやんはいつだって金無しだと思うがにゃー?」

上条「ぐっ、それはあくまで財布を落としてきたときであって…」

青ピ「まあ、ちょっとくらいならボクが出したってもええでぇ~」

上条「おっ、マジか?じゃあオレも行くか!」

土御門「決まりだにゃー!」

青ピ「よっしゃ、早速行くd……」チラッ

土御門「おう!楽しみd……」チラッ

上条「ん~?どうしたんだ2人とも。オレの顔に何かついてるのか?」オーイ

??「…」ゴゴゴゴゴゴ

青土「…」ダラダラ
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 17:50:02.19 ID:yUo8N6QX0
上条「…ホントにどうした?顔色が悪いぞ?」

土御門「い、いや」

青ピ「ななな、何でもないでぇ?」

上条「そっか、なら早く行こうぜ」

??「…」ゴゴゴゴゴゴ

青ピ「そ、そうや!今日はパン屋の仕事が入ってたんやった!」アセアセ

土御門「おっ、オレも舞夏の手伝いがあったにゃー!」アセアセ

上条「あっ、そうなのか。じゃあまた今度な」ノシ

青ピ「じゃ、じゃあなカミやーん!」ピュー

土御門「さよならだぜぃ!」ピュー

上条「2人とも忙しいんだな。では、暇な上条さんは早めに帰宅しますか!…ん?」ポン

??「ねぇ、ちょっと―――」 
 
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 23:29:52.13 ID:yUo8N6QX0
麦野「ちょっと待ってくんない?」ポン

上条「」

上条(……うん。不幸だなこりゃ)

振り向いた上条の目の前には、茶髪の美人なお姉さんが、なんかこう、笑顔の裏側に拒否しがたいものを携えて佇んでいた。

麦野「んー?どうしたのかにゃーん?」ニコニコ

上条「…」

ダッ ダダダダダダダ…

何がなんだかよく解らなかったが、身体が勝手に全力で帰宅するかのように動いた。有り体に言うと、上条当麻は逃げ出した。が、

麦野「ほい☆」ヒュン

上条「おわぁ!」パキーン

悪魔のような笑みを浮かべた麦野からは逃れられなかった。てか、背中に向かって原子崩しはヤバいが、上条にかかればお手のものだった。

上条「ああああ危なねぇ…。死ぬかと思ったぜ」ゼイゼイ

やっぱりそうでもなかった。
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 23:47:32.92 ID:yUo8N6QX0
麦野「そう逃げんなよ。別に的にしようだなんて思っちゃいないし。今のトコは」

上条「考え方が変じゃありませんかね!?今のトコって何!?」

麦野「うるせぇな。ったく、折角飯でも奢ってやろうかと思ったのによぉ」

上条「ピクッ」

麦野「無駄足みたいね。さっ、今日はもう帰るか。あーあ。勿体無いことしたんじゃ……って、え?」

上条「お願いします!」ドゲザ

麦野「…キレのある土下座ね。つーかアンタは男としてのプライドが無いの?」

上条「まあ、折角年上のおb…お姉さんに奢ってもらえるのなら、上条さんは大歓迎ですよー」

麦野「ふーん。まいいや。じゃあ行きましょ」スタスタ

上条「はい!先生!」スタスタ

麦野「先生って、校外で言われるのはキツいなぁ」ピポパピポ

上条「ん?誰にかけてるんだ?」

麦野「ああ、アンタが今から会う連中によ」 
 
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 08:42:37.34 ID:bhYer4HZ0
ーーーファミレスーーーーーーーーーーーー
絹旗「みみみ皆さん、超スクープですよ!」アタフタ

浜面「どうした?そんなに慌てふためいて」

フレンダ「結局、何がそんなにスクープな訳よ?」

滝壺「zzzzz……」

絹旗「なんと、あの麦野が男を連れて超やってくるみたいです!」バーン

浜フレ「「な、なんだってぇー!」」

滝壺「ピクッ」

絹旗「どどどどど、どうしましょう?超緊張します!」アセアセ

浜面「ままままあ落ち着け絹旗!」アセアセ

フレンダ「けけけ結局、浜面に一番落ち着け訳よ!」アセアセ

浜面「おいイイイイイ!お前が冷静になれ!日本語が変だぞ!?」

滝壺「大丈夫、そんな日本語がおかしいはまづらでも、私は応援してる」

浜面「オレじゃねえよ!しっかりしてくれよ滝壺、お客さんが来る訳だしさ」

浜面「オレの彼女として、きっちり頼む」キリッ

滝壺「はまづら…」///

浜面「滝壺…」

絹フレ「「…」」イライライラ

浜面「おっ、ようやく収まったか。大丈夫か2人t」

絹フレ「「キシャ――ッ!」」グワッ

浜面「なんで暴力ぅぅぅぅぅ!?」ギャー

シネ、シネ! チョウハマヅラ! サバ、サバ、サバァァァァァ! ナニソレ!?




??「…何だか騒がしいですわね」
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 08:53:06.28 ID:bhYer4HZ0
ーーー街中ーーーーーーーーーーーー
上条「…へぇ、仲間ねぇ」

麦野「まあそんなトコ?昨日お前のクラスを直したのもそのうちの1人よ」

上条「1人って、そいつ1人にやらせたのかよ?」

麦野「ん?別にいいのよ。だって浜面だし」

上条「はまづら…?(何かどっかで聞いたことあるような?)」

麦野「うん。ウチの下っ端。金髪頭の不良で元スキルアウト。変態」

上条「ひでぇ言い様だな」

麦野「だから浜面だから」

上条「何その合言葉!?」

麦野「会ってみれば分かるわ。下っ端臭半端じゃないから」

上条「でもそんな浜面くんでも、意外と優しいところもあって、たまにカッコいいときもあるからいいんだよな?」

麦野「そうなのよねー。浜面のくせにさ、生意気なんだよなー。…ってあれ?」

上条「え?」
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 09:01:31.76 ID:bhYer4HZ0
麦野「…」

上条(まっ、マズい!冗談のつもりだったのにガチなのか!?つか黙ってるの怖え!?)

上条「……あのぅ、麦野さん?」

麦野「…」

上条(ヤバいヤバいって!完全に地雷だよコレ!?)

麦野「…ふぇ///」ボンッ

上条「は?」

麦野「ななな何言ってるのよ!だ、誰が浜面なんかを…///」ブツブツ

上条「あれ?」

麦野「別に浜面のことなんか…////」

上条(むぎのんマジ乙女)

麦野「…さっ、着いたわよ!早く入りましょ!」カランカラーン

上条「あっ、ちょっと!?」カランカラーン
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 09:12:00.75 ID:bhYer4HZ0
店員「いらっしゃいませー。お2人さまですかー?」

麦野「いや、連れがいるので」アゴサシ

店員「タバコの方はお吸いになられますかー?喫煙席はこちらでーす」サッ

麦野「だから連れいるっつってんだろ!てか何で喫煙の方紹介!?そんなにタバコ吸うように見えんのか!?」

上条「ちょっ、落ち着いて!?」

麦野「うるせぇ!?」

店員「お前がな!」

麦野「あ゛!?」

店員「では2名様ご案内でーす」

麦野「おいさっきのどういうことだ!?しかも案内いらねぇし!」

ギャーギャー フコーダー



??「何やらまた騒がしいですわね」

??「あれはもしや…上条さん?」

??(えっ?…あっホントだ…!)
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 09:23:24.39 ID:bhYer4HZ0
麦野「まったく何なのよあの店員は…!」

上条「なんか度胸ある人だったなぁ」

麦野「毎回ああなのよ」

上条「パネェわ」

絹旗「あっ、麦野こっちです!」ブンブン

麦野「おっ、ちゃんと大人数分とってくれたか。ありがとね」

絹旗「この私にかかれば超楽勝でした!」エッヘン

浜面「店員さんに人数言うだけだしな」

絹旗「浜面超キモいです!」

浜面「何が!?」

上条(あれが浜面か…。ん?)

上条「あれ?」ユビサシ

浜面「え?」ユビサシ

アイテム「?」
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 09:32:50.39 ID:bhYer4HZ0
浜面「お前、あのときの男じゃねえか!?」

上条「お前こそ!」

麦野「ん?2人は知り合いだったのかしら?」

上条「知り合いも何も…」

浜面「かつて喧嘩した仲だし」

アイテム「ギロッ」

上条「え?なんで皆さんこっちを睨んでるのですか!?」

滝壺「…」ギラギラ

浜面「ちょっと皆落ち着け!あのときは全面的にオレが悪かったんだからな!?」

麦野「どういうことぉ?かみじょーくぅ~ん??」

上条「ひっ!」

浜面「今から説明すっから聞いてくれ」

カクカク シカジカ
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 09:44:49.37 ID:bhYer4HZ0
浜面「…という訳だ。解ったか?」

麦野「うん。アンタの無能っぷりがね」

絹旗「超自業自得ですね」

フレンダ「結局、浜面は浜面だった訳よ」

滝壺「大丈夫。そんな昔からダメだったはまづらでも、私は応援してる」

浜面「返す言葉もねえ…。あのときはすまなかったな…」ペコリ

上条「お、おう…」

上条(ツンが厳しいな、この人ら)

麦野「まっ、まずは座りましょ」ストン

上条「そうだな」ストン



??(…あれは麦野さん!?まさか…!)

??(嗚呼、生上条様ですわ!なんと凛々しいお姿…!)

??「お2人ともどうなさったのでしょう?」

??「さあ?」
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 09:59:07.40 ID:bhYer4HZ0
??「あの、心理掌握さま?」

心理「…ん?どうかなさいましたか?」

??「いえ、呆けていらしたようでしたので…。このお店の料理はお気に召しませんでしたか?」

心理「いいえ、そうではありませんわよ。それと、私のことは様を付けなくても結構ですわよ?湾内さん、泡浮さん?」

湾内「し、しかし…。そのような不躾な真似は…」

部下「大丈夫ですよ。心理掌握さまは派閥以外の方とは一生徒として接するようになさいますから」

泡浮「で、では…心理掌握さん、で宜しいでしょうか?」

心理「ええ。嬉しいですわ。これからも宜しくお願いしますね」

湾泡「「は、はい!」」

部下(ふむ…。心理掌握さまがこうして社交的な行動をなさるのは部下としても嬉しいな)

部下(これもあの方の影響なのか?)チラッ

心理(うぅぅ…。気になりますわ…)チラッ

湾泡「「?」」
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 10:19:21.40 ID:bhYer4HZ0

麦野「…じゃあ、まずは自己紹介からかしら?」

絹旗「超了解です。私は絹旗最愛です。超よろしく!」

滝壺「…滝壺理后。よろしくね」

フレンダ「フレンダ=セイヴェルンよ」

浜面「改めまして浜面仕上だ。よろしくな」

上条「上条当麻です。麦野さんにはお世話になっています」ペコリ

浜面「いやいや、こちらこそウチの麦野が…」ペコリ

麦野「なんでてめぇが言うんだよ」

フレンダ「まあ結局、これが『アイテム』の精鋭たちな訳よ!」

麦野「は?」

絹旗「フレンダは超違いますよ。あと浜面も」

フレンダ「え?そうなの?」

滝壺「そんなふれんだは応援できない」

フレンダ「」

上条(仲がいいんだか悪いんだか)
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 10:28:07.95 ID:bhYer4HZ0
上条「しかし、精鋭ともなれば凄い能力者集団なんだろうな。麦野さんレベル5だし」

麦野「そうね。私は第4位の『原子崩し』だしね」

絹旗「レベル4の『窒素装甲』です」ノ

滝壺「レベル4の『能力追跡』」ノ

フレンダ「結局、よく解らない訳よ!」フンス

浜面「威張るなよ。オレは知っての通りレベル0な」

絹旗「超見た目通りです!」

浜面「うるせぇやい…」

上条「まあそんな落ち込むなって。オレだってレベル0だしな」

絹旗「え?」

フレンダ「え?」

滝壺「?」

上条「ん?」
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 11:00:24.45 ID:bhYer4HZ0
絹旗「ええええええええ!?ちょっ、えええええええええ!?」

フレンダ「サバアアアアァァァァァァァ!?」

上条「? どうした?」

絹旗「だ、だって麦野の『原子崩し』を片手であしらったって!」

フレンダ「麦野専用の的だって聞いた訳よ!」

上条「(的?)いや、オレのこの右手には(ry」

絹旗「へぇー。超すごいですね!」

浜面「お前、やっぱすごいなぁ」

上条「いや、そうでもないって」

フレンダ「結局、麦野よりも強いって訳よ」

上条「いやいや無理ですよ…」

浜面「うーん、ヒーローは違うなぁ」

滝壺「大丈夫。私にとっては、はまづらがヒーローだから」

浜面「滝壺…//」ミツメアーウト

滝壺「はまづら…//」スナーオニ

麦絹フレ「「「…」」」イライラ

上条(浜面リア充かよ。つーか何だか修羅場なんですけど!?)


客たち(リア充爆ぜろ)
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 11:16:18.78 ID:bhYer4HZ0

心理(…うーん、やっぱり気になりますわ……)

部下(嗚呼、上条様…)///

湾内「このお店は御坂様に教えていただきまして…」

泡浮「ここのパフェは絶品のようで…」

心理(…やりますか)キュイーン



浜面「いやぁ、彼女にこう言われると照れるなぁ」//

心理(…まあ、この殿方はいいとして……)

滝壺「はまづら……」///

心理(一応読んでおきますか)キュイーン

滝壺(はまづらぁ…。うふふふ、大好きぃ…)


心理(…うぇ、砂糖食べているみたいにゲロ甘ですわ)
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 11:34:14.32 ID:bhYer4HZ0
フレンダ「結局、浜面はキモい訳よ」

心理(こちらの方は…?)キュイーン


フレンダ(浜面のくせに浜面のくせに浜面のくせに浜面のくせに……)


心理(大丈夫みたいですわね。しかし、恋する乙女とは怖いですね…)

絹旗「もう!滝壺さんもこんなケダモノに超ベタベタしないでくださいよ!」グイグイ

滝壺「きぬはた、放して」

心理(あの方は……?)キュイーン


絹旗(滝壺さん超ズルいです!私だって浜面とぉ、そのぉ……)


心理(おk。あれが御坂も得意な『ツンデレ』というものみたいですね?)

麦野「はーまづらぁ?い・つ・ま・でイチャついてんのかにゃーん?」

心理(…最後に要注意人物ですね。いきましょうか)キュイーン


心理(…こっ、これは!?)
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 11:41:40.26 ID:bhYer4HZ0

麦野「浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面
浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜
面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面
浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜
面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面……………




…はーまづらぁ♪」



心理(いやああああああああああ!?この人怖いいいいいい!?)ガクガクガク

部下「? 心理掌握さま?」

湾内「どうなさいました?」

泡浮「顔が真っ青ですわよ?」

心理(むぎのんマジ乙女…)
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 11:47:08.45 ID:bhYer4HZ0
今回は以上です。ヤンデレむぎのんがやってみたかった。でも露骨にはしないつもり。

>>564 ごめん、最初は上条無双にしようと思ったけど、やめたんだ…。何か書いてて腹立つし。

次回はちょっと未定。今日夜か明後日以降だと思います。
ではまたノシ
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[sage]:2011/04/30(土) 11:50:47.67 ID:rFy/6mwOo
おつ!
584VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[sage]:2011/04/30(土) 12:27:33.48 ID:Zq5LsIgAO
心理掌握それ乙女ちゃう。ヤンデレや
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/30(土) 15:45:24.20 ID:LovHxEwE0
乙だけど一つ言わせてもらう



浜面圧死しろ
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 17:01:23.96 ID:4k+dKGHC0
乙!

あと浜面窒息死しろ
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/04/30(土) 17:08:02.51 ID:mzZYBxoOo
乙!

浜面刺殺されろ
 
 

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