- 1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:39:35.95 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場利得と三人のヒーロー
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:40:40.49 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場(俺達の勝ちだ……)
俺みたいなクズにも、どうやら神様と言うのはいるらしい……
ついてない人生……だったが、最後の最後で救われた。
…一方通行。
お前のような人間に会えて良かった…
俺は持っていた拳銃を白髪の男に向ける - 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:41:28.17 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場「手土産だ…無様な光景を刻んでおけ」
パンッ
俺は反射を操る学園都市最強の男に弾を撃ち込んだ。
それは人がトランポリンに跳ねるように、
弾丸が奴の手前で跳ね返り俺の元に帰って来るのだった。 - 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:42:41.81 ID:V9Ba1r0E0
- この腐った街に来たのは小学生の時だった。
学園都市は一般社会とは違い、その科学力が20~30年進んでいる。
生活用品から最新施設何もかもが新鮮で未来の街のようにできている
しかしそれはおまけのようなもの
中でも最大の魅力は超能力だ…。 - 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:43:14.64 ID:V9Ba1r0E0
- この街では映画やコミックでしかみれないような
超能力が使えるようになるのだ。
街の子供はみんな超能力を夢見てこの街に来る。
俺もその一人だった……。 - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:44:27.95 ID:V9Ba1r0E0
- 小学校の入学式の日に学園都市に向かった。
どこにでもあるような入学式が終わると、会場に研究所の職員がやってきた。
俺はクラスメイトと共に順番に職員達に催眠術をかけられた後、日焼けサロンのようなものに入らされた。
その後に注射を打たれ、頭がくらくらして来た事を覚えてる。
まるで健康診断のようにクラスメイト達をたらい回しにされた。 - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:45:48.26 ID:V9Ba1r0E0
- 後で聞かされた事だがあの行為は能力開発で俺の頭を開発されたらしい。
しばらくしてまた研究所の職員が来て
今度は一人一人にサイコキネスやテレパシーの試験である身体検査(システムスキャン)をやらされた。
俺のレベルは0と診断された。
レベル0と言っても実体化できない能力は使えるとの事だ。
クラスメイト体外は皆0だったがちらほらレベル1がいた。 - 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:46:41.72 ID:V9Ba1r0E0
- 担任「最初のうちはみんな0が多いです。」
担任「現在の確認されているレベル5も小学校一年生の時はまだ0でした」
担任「ですから後々成長するから焦らないで下さい」
担任の若い女教師は言った。
俺はその言葉をぼんやりと聞いていた。 - 9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:47:26.01 ID:V9Ba1r0E0
- それから一年間楽しくこの街に過ごした
この時は超能力が見れたり、最新鋭の機械のあるこの街の良い所だけ見れていた。
そのため俺の親から連絡来ない事など忘れていた。
さながらこの街はピノキオのキツネと猫の遊園地だった。
- 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:48:07.50 ID:V9Ba1r0E0
-
子供はみんなロバになる。
- 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:50:05.45 ID:V9Ba1r0E0
- 身体検査は一年事にやるが
2年生、3年生と学年が上がるうちに能力者と無能力者の割合が多くなっていった。
そういう風になると教師の態度も変化していくようになった
無能力者は意識的に冷たくされた感じがした。
教師は能力者には気にかけて、無能力者はそれなりに気にかけなかった
そんな無能力者の中で俺は特に目立った。 - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:52:21.76 ID:V9Ba1r0E0
- 成績が悪く、レベル0なのに体がどんどんでかくなった。
そのため学校の目つきの悪い奴に絡まれるようになってしまった。
考えてみれば子供は大人の事を真似する生き物。
大人が無能力者に冷たい態度を取るのに
場を敏感に感じる子供が分からないはずがなかった - 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 13:53:19.99 ID:V9Ba1r0E0
- また子供をモルモットとしか見れない大人の近くにいれば人格は一層悪くなるのだった。
それに能力者は能力者で苦労しているようだった。
隣のクラスの能力の高い……名前は…ムギノとか言う子は身体検査で高レベルだと判定されたら
せっかく仲良い友達がいたのにすぐに転校した。
それに能力者は無能力者より断然カリュキラムが違い、全然遊べなかった - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:08:42.50 ID:V9Ba1r0E0
- 不満やストレスが溜まる。
そのため能力者は無能力者をいじめたり、馬鹿にしたりした。
俺はでかかったから余計からかわれた
そこで俺はそいつらに反抗する
しかし怒られるのはいつも無能力者の俺だった。 - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:09:28.04 ID:V9Ba1r0E0
- 俺は寮暮らしだった。
親からは何も連絡が来なくなり俺はいわいる「置き去り」の子供と呼ばれていた。
そのため、俺はどうみてもタコ部屋としか
言えないような所で暮らさならないのだ。 - 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:10:10.42 ID:V9Ba1r0E0
- まあ小学校低学年は12人部屋だったが高学年になったら6人部屋と変わる。
しかもテレビと机が二つもつく。俺がこの街でもっとも楽しい時だった。
あいつらは今何をやっているのだろう…? - 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:11:26.97 ID:V9Ba1r0E0
- ある日そこの管理人がきつく言われた。
「この街の夜を出歩いてはならない」と
俺はこの言葉の意味が分かった - 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:11:55.19 ID:V9Ba1r0E0
- たまたま夜中目が覚めて寮の窓を除いた。
そしたら何人かの学生がスキルアウトと呼ばれてる奴らに襲われてた。
周りは何も誰も止めない。
そのスキルアウトのツレと思われる女もそこにいた
むしろその暴行してる様子を見て喜んでるようだった。
- 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:12:24.47 ID:V9Ba1r0E0
- 学園都市の夜の街
それは単純な野生のルールが敷かれた街だったからだ。 - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:14:38.64 ID:V9Ba1r0E0
- 中学生になるが、学校はやはり無能力者の多いところ、
しかも俺は頭も悪い、だから自然と素行の悪くなる学校に通うことになる。
だが個室の寮がある
学園都市は中高の設備は充実しているのだ
- 21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:15:43.19 ID:V9Ba1r0E0
- 俺は13歳ですでに170cmあった身長のせいか顔つきの悪い奴に絡まれるてしまう
そのため今までもあったが中学校に上がって倍近く喧嘩をするようになった。
その成果か、俺は強く蹴るコツと拳に体重を乗せることを覚えた。
そういう事もあってしばらくして校内で俺に喧嘩を売る物は居なくなっていった… - 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:16:27.01 ID:V9Ba1r0E0
- 逆に俺に従う奴や頼み事をする奴も増えた。
「駒場さん、あいつ金持ってるから脅してくださいよ」
駒場「何で俺が……?」
「だって金が無いと困るでしょう?」
駒場「俺は別に食うだけで困らないし、奨学金でやっていける」
「俺はやってけないんですよ、お願います!手伝ってください」 - 23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:19:18.63 ID:V9Ba1r0E0
- 頼み事する奴は基本的に金が欲しかった
何故かって?
基本的に遊ぶだけ。
タバコを吸い、酒を飲み、ギャンブルやゲームして遊ぶ
そういう事は金を使うためだ - 24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:19:54.64 ID:V9Ba1r0E0
- それだけならまだいいが研究所の科学者に借りると
後が大変
噂なら実験の被検体やらされるらしい。
スキルアウト達は満足な仕送りなんてしてくれないし、まったく無い奴もいる。
そういう奴はどうするかって?
昔からある手法・・・カツアゲや強盗して金を取る。 - 25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:20:25.81 ID:V9Ba1r0E0
- そんな事だから警備員や風紀委員のブラックリストに載ってマークされちまい奨学金も打ち切られちまう
残ったのは借金だけ
中には恋人を売春させてで借金を返そうとする奴までいた。
ここの治安の悪さを前にも触れたけど。 - 26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:21:23.47 ID:V9Ba1r0E0
- この街の警備は風紀委員と警備委員の二枚看板で守られているが
風紀委員は学生がほとんど
風紀委員やるようないい子ちゃんは夜はみんな寝てしまう
また警備員も教師が傍らでやるもの
ほとんどは正業のテスト作りや校則を守らせようと必死だ
昼なら能力者達が警備してるので普通に捕まるが、夜の警備などザルとしか言えない
そんな街・・・暴れたい盛りに子供が悪くならないわけが無かった。 - 27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:21:58.93 ID:V9Ba1r0E0
- 俺は仲間内で何故犯罪・・・主に金銭面で犯罪に走るか聞いてみた
「そんなの金がないからですよ、金があったらしませんよ」
そんな風に仲間は言う。
そりゃそうだ、だが障害、強盗を繰り返すためほとんど仲間が前科があり
おまけにギャンブルで借金まみれだ
借金→遊ぶ→無くなる→カツアゲ→捕まる→奨学金無くなる→借金
・・・・・・酷いスパイヤルだ - 28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:28:15.42 ID:V9Ba1r0E0
- 俺はそう言う奴らを止めるためにもっと安全な金稼ぎを提案した。
普通にアルバイトでは雇ってくれない。前科持ちだし
鉄パイプやら高価な備品を盗みそれを外に売ろう
そうしたら警備員は他の強盗達を追っているから安易にも捕まることもないし、
それに研究所やら開発してる所なんか山程備品なんかある - 29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:28:52.05 ID:V9Ba1r0E0
- まして能力者にバカほど金をやるんだ。少しはこいつらにあげてくれ
俺は提案した。
みんな渋々だったがもう一つのグループのリーダーは賛成してくれた
半蔵
時代劇に見たような名前だがストリートファイトは強かった - 30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:32:41.79 ID:V9Ba1r0E0
- 半蔵「あんたがリーダーになってくれれば協力するぜ」
半蔵もまた仲間を食い物にしてる奴が嫌いだった。
そんな風に器物やら何かを盗んでみんなで金を返してるて生活した。
時には失敗して俺と半蔵が代表して捕まった。 - 31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:33:08.53 ID:V9Ba1r0E0
- まあここの刑務所なんぞすぐ出てこれるから意味はないが・・・
そういう風に少年院と中学校を出たり入ったりしてると中三になっていた。
そんな春だった。
あのツンツン頭と出会ったのは - 32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:34:41.51 ID:V9Ba1r0E0
- ある日だった。
俺がそこらへんを歩いているとツンツン頭の男が歩いてきた。
そして俺に対してこう言ってきた。
「てめーか!吹寄を襲った奴は!」
そう言い殴りかかって来た。 - 33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:35:08.12 ID:V9Ba1r0E0
- 噂になっていた最近スキルアウトに喧嘩をふっかける奴がいると…
このガキか・・・?
だがお世辞にも喧嘩慣れしてないパンチなどすぐ避けられた。
それにその男は俺よりも60cmは低かった。体重も軽そうだ。
俺はお返しとその男の腹に拳を送った。
?「ぐほっ」 - 34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:35:39.44 ID:V9Ba1r0E0
- 男は勢いよく飛ぶ…アスファルトに叩きつけられた。
俺はそのまま立ち去ろうとしたが・・・声が聞こえた
?「まだだ…まだ終わってない…」
駒場「……!」
びっくりした俺の拳をモロに食らって動いてる奴なんて見た事ない
何かの能力者か?
- 35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:36:13.46 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場「お前…何かの能力者か?前に襲った能力者の仇討ちか何かか?」
?「あっ…!?俺の同級生のっ…無能力者…吹寄って女襲っただろ!」
駒場「知らんが…」
?「嘘つけ!吹寄は…ここらへんのスキルアウトに襲われそうだったって…言ってたぞ!」
駒場「ん…?それは…あのデコが印象的な気の強い女か?」
?「そうだよ!そのデコだよ!」
駒場「あれは…学生が留守中に窃盗する質の悪い不良共だ」 - 36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:36:47.71 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場「俺らが追い払った奴だ…俺らじゃない」
?「へ?」
駒場「あいつらは学園都市中に悪事に染めてる奴ら…俺らも似たような事するが…性犯罪はしてない…」
?「じゃあ…吹寄を襲ってないのか…」
駒場「ああ…」
?「そ、そっか…」
バタッ
駒場「お、おい」
参ったな…。 - 37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:37:13.32 ID:V9Ba1r0E0
- 仕方ないから俺の寮に運んでやった
風呂に入って夕食のカップラーメンを作っていたら…ツンツン頭が起きだした
?「あ、あんた…」
駒場「ん、起きたか」
そいつの名前は上条当麻。
中学生一年生。
俺に喧嘩売ってきたのは吹寄という女子が同級生だからだそうだ。
上条「何でそいつらをボコボコにしたんだよ」
- 38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:37:54.15 ID:V9Ba1r0E0
- 上条「何でそいつらをボコボコにしたんだよ」
駒場「気に食わないだけさ…この地区の夜のルールは俺が決めてる」
駒場「あいつらはそれを守らなかった、それだけだ……」
上条「…」
駒場「その襲われた女はお前の女か?」
上条「はあ?ちげーよ!…吹寄は委員長で宿題とか勉強とか見てもらってるから…」
駒場「そんな…理由でか…」 - 39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:39:24.06 ID:V9Ba1r0E0
- 上条「お、おかしーかよ!目の前でそんな事起きたら行動しちまうんだよ!」
駒場「…」
上条「なんだよ…」
駒場「ヒーローっていうのはお前みたいな奴を言うんだな」 - 40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:41:53.73 ID:V9Ba1r0E0
-
駒場「送ってやろうか?」
俺は不良仲間からバイクは譲ってもらった
上条「いいよ、家近くだし…俺はあんた達のやり方には賛成できないし、犯罪はいけないと思う」
駒場「そうか…でも俺は人を助けてる……」
上条「ああ…でもお前のやり方は人傷つけてる」
駒場「…」
上条「俺はみんなが幸せになる方法があると思う」
駒場「俺にはその方法は分からないが…お前にはわかるかもな…」 - 41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:42:52.54 ID:V9Ba1r0E0
- ヒーロー。
あいつは俺らの事を好きでないだろう。
しかし俺らの事を少しは考え直してくれたと思う。
もし俺らの仲間が襲われていたらきっと助けてくれて、仲良くなってくれるだろう
心の奥でつぶやいた。 - 42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2012/09/04(火) 14:43:20.97 ID:V9Ba1r0E0
- 俺は裏の道を行くだろう
でも外道の道は行かないと心に決めた。 - 52 :12012/09/04(火) 21:56:32.83 ID:V9Ba1r0E0
- 半蔵と仕事をしてる時、浜面を紹介された……。
半蔵と浜面との関係は小学校の同級生と言われた。
駒場「俺達と働きたい……?」
浜面「ああ…金が無いんだ手伝わせてくれ」
半蔵「浜面は使えるぜ!車の運転もできるし!」
この街の生徒は学園都市に入るだけで奨学金と生活費が渡される
スキルアウトもそうだ。 - 53 :12012/09/04(火) 21:59:30.34 ID:V9Ba1r0E0
- 当然中学校や高校に通ってる者は生活費程度の金額をくれる。
しかし学校から出席が無いやら犯罪行為に走ってるなどの連絡があったら止められてしまう。
俺や半蔵は中学校は通っていたから、それなりにもらえるから良かったが浜面は行くのを止めていた。
だから金に困っていた。
駒場「そうか…なら手伝ってくれ」
浜面「ああ…任せろ」
半蔵「よかったな!浜面」
- 55 :12012/09/04(火) 22:01:42.36 ID:V9Ba1r0E0
- 浜面は様々な技術を持っていた。
車、バイクの運転や重機の操作。おまけにピッキングもできた。
駒場「何でそんな事できるんだ……?」
浜面「主にバイト…これ出来なきゃ首になるし……」
浜面「後ピッキングは寮の鍵を壊すためにな……」
駒場「……」
浜面が入ってしばらくして同級生が高校一年と呼ばれる年齢になった。
- 56 :12012/09/04(火) 22:02:33.64 ID:V9Ba1r0E0
- 夏の日。
俺は半蔵から噂を聞いた。
半蔵「最近,ビックスパイダーってチームが第七学区に来てるぞ」
駒場「ビックスパイダー?」
俺が中学生の時に聞いた事があるチームの名前だ。
第十学区で活躍していたスキルアウトの事だ。
駒場「あれはリーダーが死んだって聞いたが…」
- 57 :12012/09/04(火) 22:03:29.71 ID:V9Ba1r0E0
- 黒妻。
数年前のスキルアウトの内で有名な名前だった。
半蔵「いや…それがまた復活してるってよ」
駒場「それで…何しに来てるんだ……?」
半蔵「……よく分からねえ…まあ喧嘩しにきた事は確か…武器を持っていたから」
駒場「そうか…そいつらに襲われないように警戒を怠るなよ……」
半蔵「ああ」 - 58 :12012/09/04(火) 22:04:24.46 ID:V9Ba1r0E0
- 後日
一ヶ月もしない内にビックスパイダーは風紀委員に捕まった。
あいつらのやっていた事。
それは能力者狩りだった。
普通に考えて「能力者」と言っても山程いる。
戦闘向きの奴もいれば、そうじゃないやつもいる。
大体レベル2ぐらいの奴なら俺でも素手で倒せると思う。
しかし奴らは常盤台…あのレベル3以上は入学できないとされる超名門校の生徒も襲っていたのだ。
- 59 :12012/09/04(火) 22:05:33.63 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場「なんで…そんな事ができる?」
半蔵「なんでも能力が抑えれる機械あるそうだ」
駒場「……!その機械は……?」
浜面「風紀委員に没収されちまった」
駒場「……そうか…」
駒場(道具か……)
俺は道具を使えば能力者と渡り合えると言う可能性に気づいた……。
- 60 :12012/09/04(火) 22:06:47.47 ID:V9Ba1r0E0
- 浜面「なんで奴らはそんな事したんだ…?」
駒場「…金さ…」
浜面「…?」
半蔵「あいつらも金に困ってんだろ、ここじゃまともに働ける場所なんかねーし」
駒場「とある科学者に雇われて能力者を襲っていてデータを取ってたそうだ…」
半蔵「……ふーんゲスなやり方だな…」
浜面「…科学者ってのは本当…学生をモルモットとしか見てねーんだな」
浜面もレベル0を見る科学者の顔が嫌いだった。 - 61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/09/04(火) 22:07:47.15 ID:ddaJQwkIO
- 三点リーダとは
「…」のこと。小説では通常「……」と二つ重ねて使用する。
良くある誤記
「・」(中黒)を三つ重ねて「・・・」とするのは私的に使うのはいいがあまりほめられたことではない。「。。。」も同様。
文章中に使いすぎないこと
多用は意味をぼやけさせるので注意が必要。 - 62 :12012/09/04(火) 22:09:44.55 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場「…ああ……しかしあいつらは襲ってた奴の金品を奪ってたり、性犯罪してたから同情はできないけどな……」
浜面「……」
浜面「なぁ…俺らもそういう事やらされないよな…」
駒場「下手に金を借りてなきゃ…平気だ……」
浜面「そうか…」
後に浜面はとある闇グループからの依頼を受ける。
多くの仲間が捕まり、計画のために借りた資金のため組織の運営が危うい状況だったからだ。
しかもその仕事に失敗してその莫大なキャンセル料を一人背負った。
そしてそれを担保に『アイテム』に拾われる事になる。 - 63 :12012/09/04(火) 22:12:01.34 ID:V9Ba1r0E0
- 浜面がチームに入ってその後俺らは地道に活動していた。
他のチームからは腰抜け野郎どもと馬鹿にされつつも俺らは働いた。
一月の中頃だった。
俺はちょっとナワバリの件で他所のチームに呼ばれた。
俺のチームの奴が他所のチームに揉めたそうだ。
俺は喧嘩した奴に話を聞いたらいきなり殴って来て喧嘩になったと言った。
スキルアウトは金が無い
だから少しでも金策のつく場所が欲しいのだろう。
指定された場所に行ったら驚くことに女のリーダーだった。
しかも数人ぐらいしかその場にいなかった - 64 :12012/09/04(火) 22:13:19.48 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場(リンチ……じゃなさそうだな……)
「姉御来ました」
「駒場です」
姉御「ん」
姉御と呼ばれるその女は言葉を発した。
姉御「お前が駒場かい?あたいらの方もでも状況は聞いたからちょっと教えて欲しいだけど」
俺は仲間の言葉を伝えた。
姉御「…そうかやっぱウチに非がありそうだね」
姉御「済まなかった、そいつはシメとくよ、謝る」 - 65 :12012/09/04(火) 22:14:16.24 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場「そうか……ならいい……」
駒場「失礼する……」クルッ
俺は後ろを振り返ると
姉御「駒場……これは借りだよ」
その後俺は歩いて帰ってた。
あいにくバイクがレッカー移動されていたものでな。 - 66 :12012/09/04(火) 22:15:22.96 ID:V9Ba1r0E0
- 歩いてる内に小学校が見えた。
なんて事ない、普通の学校だ。
どこぞの超能力学校でもなければ格式が高そうでもない。
しかしその小学校から聞こえる声はとても、そんな平凡な要素などどこにでも無かった。
「誰か…助けて!」
「きゃああああああああ」
「えええっん…えええっん…」
俺は身長2m20cmある…だから校舎の壁など関係なく見えた。
- 67 :12012/09/04(火) 22:15:50.71 ID:V9Ba1r0E0
-
その虐殺の模様を
- 68 :12012/09/04(火) 22:17:07.41 ID:V9Ba1r0E0
- 校舎内に児童のたまり場としてまったくそぐわない男がそこにいた。
教師にも見えないし。用務員にも見えない。
黒い服を着ていて手には狩猟用に開発されたと言われているボウガンも持っていた。
しかし狩るのは獣で無く…そこにいた子供だった。
男はまるでシューティングゲームをやるかの如し笑を浮かべボウガンを子供に向けていた。
下にうずくまって寝ている少年は膝にボウガンの矢が刺さっていた。
近くで泣いている少女は肩を赤く染め大声を上げていた。
「アハハ」
ボウガン男は金髪の少女を追いかけ始めた。 - 69 :12012/09/04(火) 22:19:26.23 ID:V9Ba1r0E0
- 「やっああああ……あっ」
カツン
「エヘヘ……」
少女はつまづき、男は少女の足を掴んだ。
少女「は、放して……!!」
カチャ……
奴が三本目の矢をセットした時に俺は校舎の壁を越えて急いで走った!
「!!」
ボウガンは急いでくる大男の俺に向けて矢を発射したが……熟練度が足りえない様で俺には当たらなかった。
俺はそいつの顔面に体重をめいっぱい乗せた拳を食らわせた。
男は3mぐらい飛んで動かなくなった。 - 70 :12012/09/04(火) 22:21:22.17 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場「だ、大丈夫か」
近くの少女に聞いた。
少女「う…うぇええええん」ガシッ
少女は俺に抱きついてきた。無理も無い
命の危険にされされたのだ。泣きたくもなる……。
駒場「とりあえず警備員と救急車を呼ぶか……」
ピッ
いつもは敵対している警備委員だがこんな時なら助けを求めてもいいだろう
俺は電話で助けを求めた。 - 71 :12012/09/04(火) 22:24:23.77 ID:V9Ba1r0E0
- 少女「うっぇ!えっ」
少女が再び泣き始めてしまった。
俺は肩を抱き、ハンカチで顔を拭いた。
駒場「大丈夫か……?」
俺は再び声をかけた。
少女「うぅ…うん」
駒場「俺は駒場利得…今警備員を呼んだ……安心しろ……」
少女「駒場……おじちゃん?」
駒場「俺は16歳だぞ……」
- 72 :12012/09/04(火) 22:29:30.92 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場「教師はいるか……?」
少女「ううん…大体今は放課後だからいないと思う…」
だからそこで寝ているボーガン野郎はこの時間を狙ったんだろう……計画的犯行としか思えなかった。
そのうち待っていたら警備員達と救急車が来てボウガン男とけが人を連れってた。
救急隊員「最近多いんですよね…こういう無差別な事件」
駒場「……他にもあったのか……?」
救急隊員「ええ……僕から言ったと言われるとちょっと困っちゃうんですけど」
救急隊員「統括理事会はこういう猟奇的なニュースを止めているみたいですから……」
駒場「…………」
- 73 :12012/09/04(火) 22:31:09.10 ID:V9Ba1r0E0
- そういえばそうだった。
俺達の仲間で殺人で捕まった奴がいたがそのことはニュースにも新聞にも載らなかった。
大きすぎる事件は報道しないようだ。
この学園都市がどうなっているのか外の連中、そして無抵抗な中の連中は誰も知らないのだ。
何故かと言えば上の連中は親が生徒を連れて帰るの拒む。
上の連中が何を企んで奨学金まで払って生徒をここに滞在させたいか不明だが……どうしても奴らはここに人がいて欲しいから危ない情報は制御される。
- 74 :12012/09/04(火) 22:32:49.88 ID:V9Ba1r0E0
- 俺は少女の印象から金髪で青い眼の風貌から舶来とあなだをつけた。
駒場「お前は舶来だな……」
少女「にゃ?私はフレメアだよ?」
駒場「舶来……怪我してるなら……救急車乗っておくか?」
少女「にゃ」ブンブン
少女は首を振り
フレメア「駒場のお兄ちゃんと一緒にいる」
俺は仕方ないので近くにいた半蔵と浜面に車を用意してもらった。
- 75 :12012/09/04(火) 22:33:41.73 ID:V9Ba1r0E0
- 半蔵「げっ…どうしたのこの子駒場のリーダー?誘拐したの?」
浜面「可哀想だから帰してやろうぜ……」
フレメア「にゃあ……」
駒場「いいから……送っていくぞ」
舶来を近くの小学校に送った後事の顛末を半蔵に話した。
浜面「ふーん、そりゃあ嫌な事件だな」
駒場「幸い命別状はないようだ……」
半蔵「しかし……最近無能力者がやられるような事件が増えたな……」
- 76 :12012/09/04(火) 22:35:52.50 ID:V9Ba1r0E0
- 駒場「ん?」
半蔵「いや……噂でさ、能力者が無差別にスキルアウトを襲ってるって仲間のスキルアウトが言ってきてな……」
半蔵に言ってる事件。
元々ビックスパイダーと能力者が起こした軽い口論のようなものでたまたまスキルアウト側が複数人いたため、珍しく不良少年側の方が強く出たのだ。
その報復にとスキルアウトが襲撃されるといった事件。
半蔵「まあさすがにこれとは関係無いとは思うけどな……小学生が能力者に何かしようってわけでもないし」
駒場「……」
駒場「半蔵……少しその事について調べてくれないか?」
半蔵「え?」
駒場「仲間が襲われるかもしれないからな……」
半蔵「あ…ああ」
俺は嫌な予感がした。 - 79 :12012/09/05(水) 11:50:16.57 ID:yScRQm+a0
- 半蔵「なあ……ちょっと来てくれ……」
駒場「?ああ……」
アジトにいる時、半蔵に呼ばれた。
半蔵「これ……」
半蔵はパソコンの画面を指差した。
いつも陽気な半蔵が珍しく言葉に詰まっていた。
俺はそのパソコンの画面を見た。
とある学園都市内のインターネット掲示板、このスレッドはどうやら能力者専用らしい。
- 80 :12012/09/05(水) 11:52:41.19 ID:yScRQm+a0
- そこには……「悪」そのものが映っていた。
- 81 :12012/09/05(水) 11:53:23.60 ID:yScRQm+a0
- 22 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします:ID:???
スキルアウト(笑)とかマジいる価値無いよな 百害あって一利無し
さっきもビックスパイダーって基地外チーム捕まったらしいぜ
25 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします:ID:???
>>22
ビックスパイダーって能力者狩りやってたやつら?
33 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします: ID:???
>>25
スキルアウトなめんなよwwww俺女襲おうとしたけど大柄のコピー用紙吐き出したような口調の男にぼこされたぞwwww
54 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします:ID:???
>>33
てめーが弱いだけだろwwww低能力者乙wwww
106 :以上、名無しにかわりまして能力者がお送りしました:ID:???
でもさースキルアウトっていうより無能力者も要らないんじゃねーの?
無能共を絶てよ - 82 :12012/09/05(水) 11:54:04.55 ID:yScRQm+a0
- 177 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りしますID:???
学園都市は超能力者の物
なぜ無能力者がいるの?
198 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りしますID:???
無能力者のせいで俺ら安心に生活できね
303 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします: ID:???
狩りしようぜ!俺ら能力者は学園都市の重要な財産だからそんな重い罪にならないぞ
315 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします:2009/11/25(水) 02:02:27.81 ID:???
>>303
ソース
328 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします: ID:???
>>315
常盤台の第三位って知ってる?あいつ無能力者に電撃翌翌翌浴びせまくってるけど
一回も補導された事無いぜwwww - 83 :12012/09/05(水) 11:55:08.65 ID:yScRQm+a0
- 338 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします:ID:???
レベル5様がやってなら俺らもごみ掃除しようぜ
444:以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします:ID:???
第七学区でやるなら12時頃が一番に警備員少なくていいぜ
前に補導された奴から聞いたけどその時間帯に支部に運ばれたら二人しか勤務してなかって
しかも面倒だからってすぐ帰されたw
529:以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします:ID:???
成功したwww
まじちょろいわwwwちょっと能力使ったらすぐ手が取れたwww
577:以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします:ID:???
俺も成功したわ
女襲って[ピーーー]の可哀想だから足攻撃して動けなくして犯したわ - 84 :12012/09/05(水) 11:55:45.69 ID:yScRQm+a0
- 634:以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします:ID:???
無能の血がついたわー馬鹿が伝染るー
でも面白いからまたやろ。
738 :以下、名無しにかわりまして能力者がお送りします:ID:???
バカ校発見。生徒はみんな無能力者揃い。
こういう学校があるから治安が悪くなる。
悪の権化に鉄槌を。
ゴミ掃除の参加者求む - 85 :12012/09/05(水) 11:57:24.59 ID:yScRQm+a0
- 駒場「この学校……」
俺はその学校の住所を知っている。
あの少女……フレメアだ……。
フレメアの学校だ……。
半蔵「知り合いがこの掲示板教えてくれたんだけど……」
半蔵「会員限定で能力者しか教えられない掲示板だそうだ」
駒場「こんな……事……」
半蔵「最初は普通の掲示板だったらしい……」
半蔵「けどビックスパイダーが能力者を襲うようになってその報復にと……」
半蔵「強力な能力者の手によって、無能力者が次々と襲撃されるようになったんだ……」
駒場「………」 - 86 :12012/09/05(水) 11:58:25.32 ID:yScRQm+a0
- 俺は目の前が真っ暗になった。
奴らのプライドの高さや凶暴性は理解していたがここまでとは思わなかった。
まさか何も罪も益も無い小学生を襲うなんて……。
駒場「これは本当か……」
半蔵「ああ……このサイトの通り被害者やら現場を調べたら……この通りだったよ」
半蔵「ニュースにも取り上げられてないけど確実にこの街の無能力者を蝕んでる」
半蔵「無能力者なんかこの街で歩けないほどに……」
駒場「……」 - 87 :1[saga]:2012/09/05(水) 11:59:21.22 ID:yScRQm+a0
- 俺は泣きたくなった。
強大な能力者の手によって、無能力者が次々と襲撃されている。
ビックスパイダーの事件の報復はスキルアウトだけに留まらなかった。
とりあえず無能力者であれば、街を歩いていて気に食わないのであれば、その矛先を確実に向けられた。
実際、被害に遭っていたのは武装されたスキルアウト達ではなかった。
それこそ本当の意味で何の罪もない、無能力者だった。
下は小学生から大学生まで。
標的の種類に区別等なかった。
- 88 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:00:46.12 ID:yScRQm+a0
- その内容も凄惨だった。そして暴力の幅は、あっという間に広まっていった
リスクの無い暴力ほど楽しい事はない
上記のようなネット上で呼び掛けられた「正当な報復」と「治安向上」の名のもと面白半分のレスポンスが集中した。
そのエスカレートの中で、多くの強大な能力者が実際に参加を表明した。
もう当事者など関係無い。ただ暴れたい、殴りたい、何のリスクも罪悪感もなくストレス発散したい。
それだけのために、大勢の人間が闇討ちを始めた。 - 89 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:01:29.03 ID:yScRQm+a0
-
「単に能力が無い」
それだけでなんであの子が何であんな目に合わせられるんだ?
何であの子がなく羽目になるんだ?
何で俺らここまで味方がいないんだ?
俺は何もかも嫌になった。
警備員や風紀委員が何もしないこの街。
本当に凶悪犯罪が野放しにされているこの状態。
すべてを打破しなくてはならない!
俺にはその責任がある。 - 90 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:02:21.24 ID:yScRQm+a0
- スキルアウトの暴力を肯定した罪がある。
あのビックスパイダーを止めていたらあの子は普通の学園生活を送れたんじゃないのか?
あの少女が怯える必要など無かったのでは?
単なる無能力者が普通に生活できたのでは?
プライドも高く、凶悪で人格の悪い能力者を始末しようと俺は決めた。
これ以上の責任は自分たちの手で取る。 - 91 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:04:54.79 ID:yScRQm+a0
- 俺はそのことを仲間に話した
大方合意してくれた。
あいつらも仲間や友達や兄弟を危害が及ぶことが理解できないのだ。
俺らは危険な能力者に対抗するためにまず資金の確保を始めた。
最初は工業やらの産物を盗んでいたがわり合わず浜面がATMから調達しようと言い出したので許可した。
所詮ATMなんぞ利用してるのは大概は貯金の多くある能力者だから少しもらっても屁でもないだろう。
何回かやって資金にめどがつき始めたところ黄泉川という女警備委員に捕まったが事情を話したら割と早く出してくれた。
- 92 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:06:16.04 ID:yScRQm+a0
- 俺はそのことを仲間に話した
大方合意してくれた。
彼らも仲間や友達や兄弟を危害が及ぶことが理解できないのだ。
俺らは危険な能力者に対抗するためにまず資金の確保を始めた。
最初は工業やらの産物を盗んでいたがわり合わず浜面がATMから調達しようと言い出したので許可した。
所詮ATMなんぞ利用してるのは大概は貯金の多くある能力者だから少しもらっても屁でもないだろう。
何回かやって資金にめどが追記始めたところ黄泉川という女警備委員に捕まったが、事情を話したら割と早く出してくれた。
- 93 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:11:15.23 ID:yScRQm+a0
- しかし上層部から能力者関係に手を出せないことは重々承知のようだ
彼女なりの抵抗なんだろう。
本格的に動き出したのは出所して7月頃だ。
俺達は資金を使い能力者五人にまず仕事をした。
しかしその内二人は警備員を呼ばれて一人は強すぎて危うくこっちがやられるハメになった。
俺たちはその度に警備委員やら風紀委員に資金や機材を没収されて一からやり直すのは骨がくたびれると思った。
だからたくさんの人材と資金で準備してから攻撃しようとした。
まず通信機能を壊して警備員・風貴委員へ通報できない状況を作って襲撃する作戦に変更した。
方法は電波攪乱兵器の一種である攪乱の羽を使い、薄い金属膜を辺り一帯に無数散布し、電波を撹乱しようとした。 - 94 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:15:53.78 ID:yScRQm+a0
- これは前に借りがあったら女スキルアウトのリーダーから提供があった。
姉御「駒場……困ってるようだね……使えるものがあるなら調達するよ」
彼女のグループを総動員して能力者に対抗できる武器を手に入れた。
襲撃する方法は他のスキルアウトの人海作戦で情報を集めてなんとか解決した。
能力者に勝つ方法は簡単に言えば能力者より速く動けばいい
俺と浜面達スキルアウトは普段から能力者対立関係に陥る可能性があるため、オリンピックのアスリート並みに体を鍛えている。
尚且つ俺は発条包帯という出来損ないを裏ルートから手に入れた。
- 95 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:16:42.46 ID:yScRQm+a0
- これは超音波伸縮性の軍用特殊テーピングで 駆動鎧の身体強化を行う部分のみを取り出したようなものであり、
身体の各所に貼り付けることで、運動機能を飛躍的に増強することが出来る。
駆動鎧と比較して分厚い装甲や巨体が無い分、小回りが利いてより機動力が増した事が利点だが、
使用者を保護する身体的プロテクトが一切存在しないため、身体に対して甚大なる負担をもたらす。
その欠点故に、警備員の試験運用からも落ちた欠陥品だ。
だが俺は能力者と戦うための代償と割り切った。
死ぬ覚悟ができてなぜ痛みに耐えられない? - 96 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:17:31.50 ID:yScRQm+a0
- 俺達が反撃ののろしを上げ始めると奴らも流石に大ぴっらに襲撃するような事はなくなった。
しかし夜や人気の無い路地では狂気がまだあった。
緊急を要する場合は俺達はそいつらを一人、一人つぶした。
発条包帯はその中でも酷い威力を発揮した、俺は力いっぱい蹴ったらその体無残にも壊れた。
単なる肉片に……。牛丼屋の残りカスのように……。 - 97 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:20:32.48 ID:yScRQm+a0
- しばらく経つとフレメアに会った。
フレメア「駒場のお兄ちゃん……にぁあ」
駒場「ん……舶来……どうした?」
フレメア「ちょっとね……」
駒場「学校は…?」
フレメア「………」
駒場「………」
無理もない。
10歳の少女が自分が殺されそうになった場所に行ける訳なんか無かった。
実際フレメアは不登校になりがちだったと半蔵に聞かされた。
駒場「……怖いのか?」
フレメア「うん……先生が一緒に登校してくれるんだけど……」
フレメア「やっぱり…あの変な人のこと思い出して…」 - 98 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:22:50.10 ID:yScRQm+a0
- 駒場「……」
駒場「忘れられないのか?」
フレメア「うん……」
駒場「そうだな……俺が嫌な事を忘れる時は何か……楽しい事を思い出すんだが……」
駒場「趣味とかあるか?」
フレメア「にぁあ?……何それ?」
駒場「寮でいつもやる物の事だ……」
フレメア「別に……友達とおしゃべるするだけだよ」
駒場「そうか……なら俺達の遊び場に来るか?」
フレメア「にゃぁ?どこ?」 - 99 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:34:55.44 ID:yScRQm+a0
- 駒場「ゲーセン」
俺は半蔵がよく行くゲーセンに連れて行った。
フレメアはゲーム好きになったのはこれが原因らしい。 - 100 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:36:57.58 ID:yScRQm+a0
- パン、パン、パン
「ぎぁあああああ」」
フレメア「んっ……!あっ……」
「ああああ」
フレメア「えいっ!」
パンっ
駒場「……」
半蔵「……」
フレメア「やった!大体ボス倒したぁ!」
駒場「……」
半蔵「……」 - 101 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:38:36.73 ID:yScRQm+a0
- 半蔵「駒場のリーダーに言われてゲーセンに連れてったら……」
駒場「女向けの音ゲーやらプリクラではなく真っ先にゾンビゲーに行くとはな……」
フレメア「にゃあ!お兄ちゃん!見てた!」
駒場「ああ……すごいな……」
半蔵「リーダー……そろそろ帰らないと……彼女補導されちゃうぜ」
駒場「ああ……分かったよ」
駒場「舶来……そろそろ帰ろう」
フレメア「えー面白いのにー」
駒場「また今度な……」
この約束は果たされる事はなかった。 - 102 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:43:33.30 ID:yScRQm+a0
- その後俺はフレメアを寮まで送り、アパートに着くと半蔵からメールがあった。
________________________________
半蔵
件名:Re
本文:
子煩悩なお父さん((笑))
________________________________ - 103 :1[saga]:2012/09/05(水) 12:44:59.68 ID:yScRQm+a0
- 駒場「あいつ……」
俺はまだ十代だぞ。
半蔵はメールに俺とフレメアが二人で写ってる写真を送って来た。
フレメアは俺の腕に抱きつき、俺はいつも怖い顔を若干和らいでいた。
駒場「……」
俺はふと不思議に思えた。
俺は既にこの手で何人か能力者を葬っている。犯罪行為も繰り返す、前科何犯か覚えていない。
そんな俺がまるで関係ない少女と触れ合っている。
こんな写真が出来上がるなんておとぎ話より滑稽だ。
俺はこの写真を待受にした。
俺が守るものを間違えないように……。 - 112 :1[saga]:2012/09/06(木) 16:50:41.81 ID:5/MusTUB0
- 9月
凶悪な能力者を全滅させようと人員・資金・資材を
本部と言われている俺の使っていたアジトに運んでいた。
浜面「いよいよだな」
駒場「ああ……特に危険と言われる24人は殺害するにはこれぐらいの人手がいるからな……」
浜面「大規模に反撃できるって……なんかおもしれーな」
駒場「……」
そう甘くはないだろう
- 113 :1[saga]:2012/09/06(木) 16:52:51.06 ID:5/MusTUB0
- いくら大勢で囲んだところで、強大な能力者を確実に排除できるとは限らない。
俺が要求した人数はあくまでも目安
最近警備委員や風紀委員に目をつけられていて何人か捕まったし、俺なんて指名手配されている。
それに例え実行できてもたった一回の排除ですべての標的を無力化できるとも限らない。
杜撰な作戦だ。
しかしもうこれしかない。
金も力も無い俺達は小さな反抗をするしかない。
何よりこれは能力者と無能力者の争いを超えている。
もっと学園都市の上が、この街の仕組みを維持する強大な力が、俺達の計画を妨害するだろう・・・・・・。
- 114 :1[saga]:2012/09/06(木) 16:54:50.96 ID:5/MusTUB0
- この計画、成就しても失敗しても、どんな結末が訪れても、確実に無能力者が襲撃される事件を食い止められる……
という結果を導き出せる状況を整えなくてはならない。
それには俺たち以外のさらなる一手が必要だ。
しかし俺にはその一手に心当たりがなかった、そうこうしているうちに、動くしかない状況になった。
俺達の計画は最早バレかけている。
学園都市が刺客を送ってくる前に…作戦を実行しなくてはならない。
駒場「……浜面」
浜面「ん……?」
駒場「俺に何かあったらお前がリーダーだ……」
浜面「はあ!?」
- 115 :1[saga]:2012/09/06(木) 16:57:10.45 ID:5/MusTUB0
- 浜面なら俺と同じようにもしくはそれ以上に仲間を大切にできる。
なら……リーダーもできる。単なるチンピラから一人前に男になれる……。
最初出会った時は自己中で人に頼る事しかできない馬鹿な男だったが一人前になった。
人を助けようという気持ちが芽生えて来た。
そう育った浜面ならリーダーにふさわしい。
と俺だけの意見じゃないと思う。
- 116 :1[saga]:2012/09/06(木) 16:58:10.28 ID:5/MusTUB0
- 俺の命日の日。
それは支部の資金を本部に移す作業をしていた所だった。
もちろん闇の金を銀行なんか預けられないからだ。
「リーダー!変な女が来た」
駒場「?」
「風紀委員じゃねーけど、テレポート使いだ」
俺は急いでその現場に駆けつけた
すると既に仲間が多数やられていた。
- 117 :1[saga]:2012/09/06(木) 16:59:25.90 ID:5/MusTUB0
- 駒場「少しは加減して欲しい物だな……能力者……」
そこには赤毛の女で胸をサラシでまいているハレンチな奴がいた……。
赤毛女「……駒場利徳」
俺の名前をつぶやいた
俺は直感的に思った。
こいつは風紀委員でも俺達にやられた能力者でも無いと……
風紀委員ならあの立派な腕章をしているはずだし、復讐にきた能力者なら俺らに怒りか侮蔑の目を向けているはずだ。
しかしこの女にはそれが無い
淡々としている目。まるで木を切る植木職人のような目をしていた。
仕事をする目だ。
つまり俺らを排除しようとする目。
- 118 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:01:30.79 ID:5/MusTUB0
- 学園都市には表に出せないような事がたくさんある。
それを内密に処理する組織がいてもおかしくない。しかもおもいっきりの武闘派が……。
駒場(そういう奴が来るなんてな……)
赤毛女「こちらが先にターゲットとぶつかってしまったわ」
駒場「各地に分散させておいた資金を、一度に全部はぎ取ろうとはいささか大人気ないと思うが……?」
赤毛女「こちらは破壊目標を確実に叩くだけ!活動資金の事なんてしった事ではないわ」
駒場「座標移動か……厄介な能力だ……」
赤毛女「厄介程度でおさまると思うの?」
駒場「ああ……まあそうだな……厄介以上に憎らしい……」
赤毛「眉間にぶち込んで終わらせてあげるわ」
女は俺の顔に金属をぶち込んできた。
俺はもちろん発条包帯を巻いているのでかなり速く動けた。 - 119 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:03:19.58 ID:5/MusTUB0
- 駒場「遅いぞ」
俺は女の後ろに周り拳を顔に食らわせた。
バキッン
女は苦痛に顔を歪ませた時に俺はジャンプした。
駒場「こちらだって真面目にやる」
そして壁についていた錆び付いたパイプを女に向けて蹴った。パイプは欠けた破片となり女に襲いかかった。
先に到着した破片が女の足に当たったがほかの破片は赤毛女のテレポートで車を俺の目の前によこし、破片がガードした。
破片は車にあたり、車は爆発した。
ドドン!!!
駒場「貴様のような化物と闘うにはこれぐらいのハンデがあってもいいだろ」
赤毛女「くっ」
女はまた俺に何かをテレポートしてきたが俺は蛇行に避けた。
- 120 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:04:07.52 ID:5/MusTUB0
- 駒場「当たらんよ」
女の持っていた杖を弾いた。
ピーピー
女の首から機械音が鳴った、。
女「この運動性能……服の内側に発条包帯仕込んでいるのね」
駒場「音波伸縮性の軍用特殊テーピング……手に入れるのに苦労した……」
女「そんな欠陥品生身の体につけてただで済むと思うの?」
駒場「その程度の覚悟は決まっている」
駒場「早急に決着をつけよう」
駒場「俺の前にはやるべきことが山積しているのでな……」
俺は大きくジャンプして、その女を殴ろうとした。
- 121 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:04:54.47 ID:5/MusTUB0
- 女はまたテレポートで今度は看板をガードに使った。
俺は看板を飛び越えると、そこにも物体をテレポートしてきた。
駒場「薄いな……」
駒場「その程度の膜では俺を止めることはできない!」
俺はその物体を蹴り、サッカーボールのようにその女にぶつけた。
強化された俺の脚で蹴られた黒い物体は女に命中し、いつぞやの能力者のようにあとかとも無くなった。
俺の蹴りはトラック事故を起こしたような惨状を生み出すのだ。
- 122 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:05:43.52 ID:5/MusTUB0
- ピピピ
駒場「ん?どうした?」
「兄貴……こっちにも……」
「能力者ああああああああああああああああ」
駒場「…………北側の方にも来たか……」
俺が行くと北側を警備していたスキルアウトは全滅していた。
そこには白髪の男がいた。
聞いたことがある……白髪の色白の細身の男。
学園都市最強の一方通行。反射を操る男と……。
一方「やだねェ……一人で残業っていうのは……」
駒場「それなら休ませてやろうか……?一方通行……」
- 123 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:07:26.68 ID:5/MusTUB0
- 一方「駒場利得だなァ……一応理由を訪ねてみてやろうか?」
駒場「スキルアウトが能力者を叩く理由なんて聞いても面白いものではない……」
一方「はっ……街を混乱した上で無差別攻撃ってとこか」
駒場「無差別ではない標的ぐらいはこちらで選ぶ……」
一方「なかなか余裕があるみてェだな……今の状況つかめてンのかァ?」
俺はあの女の持っていた杖を投げつける。
駒場「俺が殺した」
一方通行の顔が歪む……。
駒場「話に聞いていた事とは違う……日陰者達は普通ならここでは躊躇らわない」
一方「知っているかァ」?俺の前に立ったクソ野郎は普通ならミンチになるンだぜェ」
- 124 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:08:52.09 ID:5/MusTUB0
- 俺は自分の首に指を刺した。
駒場「その電極……なんらかの電子情報を送受信している……」
能力者は例え巨大な能力でも一人でできない事もあると俺は知っていた。
一方通行も多分その能力者なのだろう……。
何にせよそれは欠点だ。
一方「チッ」
ギィンン
一方通行は飛び上がり3階の俺の足場まで飛んできた。
一方「アハハハハ」
俺は「攪乱の羽」を蹴り、やつの電波を封じた。
パァアアアアアアアア
一方「何だ……これはァ?」
駒場「「攪乱の羽……電波攪乱装置の一種だ……」
一方通行は反射が使えなくなったのか、そのまま下の階の足場へと落下した。
- 125 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:10:14.67 ID:5/MusTUB0
- 俺は一方通行を押しつぶそうとその上に飛び降りた
一方通行は避けて、拳銃を二発発射したが……俺には遅すぎた。
俺は蹴りで一方通行の持っていた拳銃を弾いた。
駒場「真っ赤に弾けろ!」
俺は懐に入れていた演算銃器で弾いた。
一方通行は避けた、以外に反射神経はいいようだ。
しかしそのまま下に落ちて背中を強打し悶えた。
「あああああああああああああああああ」
俺はもう一度白髪頭に標準を合わせた。
バァン
また一方通行は避けた。少し余裕を持ちすぎたか?
一方通行は自分の拳銃を拾うと俺にでは無く天井に撃った。
苦し紛れで混乱でも引き犯したのか?
駒場「チェックメイトだ……最後を選べ・・・・・・どこを打ち抜いて殺して欲しい?」
- 126 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:10:58.39 ID:5/MusTUB0
- 一方「ふざけンじゃねェぞォ」!このクソ野郎!」
パァン
・
・・
・・・・・腹部に痛みがある…俺が撃たれた?
駒場「なぜだ……お前の反射が生き返っている……?」
一方「バッカじゃねーの、攪乱の羽ってのは空気中に金属膜をバラまくことで、電波障害起こすンだよ」
一方「なら簡単だァ……漂っている空気膜を例えば換気するとかなァ」
- 127 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:12:35.09 ID:5/MusTUB0
- 俺は上を見た。
すると俺たちが学園都市の衛星から逃れるために布のカーテンを屋上に取り付けていたのだが
それが取られてあった。
一方「さァ……てってと……レベル0の分際でレベル5に喧嘩売るその根性もう一度見せてもらおうかァ」
俺はもう一度攪乱の羽を取り出そうとした。
一方「遅ェンだよォ」
俺持っていた攪乱の羽を弾くと、そのまま小柄な体で体重100キロ以上ある俺の巨体を持ち上げて左側の壁に投げつけた!
- 128 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:13:40.83 ID:5/MusTUB0
- 一方「チェックメイト……だよなァ」
一方「レベル0ってだけで悪にはならねぇェ……ああいう連中が邪魔者扱いされているのは一重にお前らみたいなスキルアウトがはしゃいでいるせいだ!」
一方「権利の獲得?安全の保証?そういう行動がお前ら自身の首をしめているって気がつかなったのか!!」
それは何か……一方通行自身の個人的な感情のように思えた。
俺ら自身嫌っているが……
俺らと同じような立場は嫌ってない。
何かそういう守る立場にいる……それが一方通行にみえた。
駒場「もしもの話をしよう……能力者は人格的な問題は考慮されない」
駒場「中には強大な力を振りかざすだけの醜い人間もいる」
駒場「そう言う奴が組織されたスキルアウト以外のレベル0だけを競って襲うゲームが流行っているとしたらお前はどうする?」
- 129 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:14:55.39 ID:5/MusTUB0
- 俺はさっき一方通行に投げられて懐から外れた携帯を見た。
そこにはフレメアと俺が写っていた。
こういう不幸から守ろうとしたあの写真を……。
一方「この野郎……」
一方通行はひどく顔を歪めた。
まるで俺を見ているようだ……
駒場「今の……お前は俺と似たような状況にいるらしいな」
駒場(俺達の勝ちだ……)
- 130 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:16:13.98 ID:5/MusTUB0
- 俺みたいなクズにもどうやら神様というのはいるらしい
ついてない人生……だったが、最後の最後で救われた。
……一方通行。
お前のような人間に会えて良かった。
持っていた拳銃を白髪の男に向ける。
駒場「手土産だ……無様な光景を刻んでおけ」
パンッ
俺は反射を操る学園都市最強の男に弾を撃ち込んだ。
それは人がトランポリンに跳ねるように、
弾丸が奴の手前で跳ね返り俺の元に帰って来るのだった。 。
- 131 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:17:14.56 ID:5/MusTUB0
- ここで俺の人生は終わった。
でも三人の男と会えて良かったそれだけでもいい……。
俺は三人を導けたのだから・・・・・・。 - 132 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:18:08.15 ID:5/MusTUB0
-
某年某日
浜面「駒場……フレメアは中学生になったよ」
浜面「写真置いて置くから見てくれ、入学式の時のだから……」
浜面「………」
浜面「俺さ……色々あったけど……やっぱりあの時リーダー任せられて良かったよ」
浜面「あの時の経験が……役にたったと思う、ありがとう」
ザッ
浜面「ん……?」
一方「チッ……」
- 133 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:20:22.23 ID:5/MusTUB0
- 浜面「一方通行……お前も来たのか……」
一方「……当事者みてェなもンだからなァ……」
ガサッ
浜面「……花?似合わねぇな?」
一方「墓参りなんてした事ねェから、家の女に聞いて来た」
浜面「ふーん、まあ俺も一時は恨んだけど……お前を恨むのは筋違いだったな悪い・・・・・・」
一方「・・・・・・・・・」
- 134 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:26:14.72 ID:5/MusTUB0
- 浜面「お前はあの後、無能力者刈りやってた奴全部殺してくれたんだろう?」
一方「ケッ、俺もこいつには借りがあるだけだァ」
一方「あいつの持ってたデータを活用してアホな奴潰しただけだ」
浜面「それで無能力者狩りがぴたっと止まって、おかしいと思ったんだよ」
浜面「それなのに俺は打ち止めを人質に取ろうとして悪かったな」
一方「恨まれるのは慣れているンだけどなァ・・・・・・」
- 135 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:26:54.70 ID:5/MusTUB0
- 浜面「家まで送るぞ……」
一方「好きにしろよォ……」
ザッ
上条「どうしたの?お前達」
浜面「ん?上条……」
一方「なンのようだ、墓地なンかに?」
上条「昔の友達にな……」
浜面「そーかい」
一方「あんまり帰りが遅くなってシスターに怒られンなよォ」
上条「ああ……」
上条「……」
- 136 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:27:50.47 ID:5/MusTUB0
- ザッ
上条「ここが……駒場の……」
上条「ん……?」
上条「誰だ……?先に花が置いてある……」
上条「誰が置いたんだろう……?」
- 137 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:29:27.61 ID:5/MusTUB0
- 上条当麻を初めてヒーローと呼び
浜面仕上を一人前にし
一方通行を正しい道に導いた男の話
完 - 138 :1[saga]:2012/09/06(木) 17:32:02.09 ID:5/MusTUB0
- ここまで見てくれてありがとうございます
拙い文章でしたがありがとうござます - 139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/09/06(木) 17:43:07.58 ID:32QMAtVIP
- 乙
なかなかの佳作
でも駒場に焦点あてるならもうちょいオリジナルっぽい解釈というかエピソードを追加しても良かったかもな - 141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage]:2012/09/06(木) 18:13:40.21 ID:deQaiRN90
- 乙
- 142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]:2012/09/06(木) 19:19:22.13 ID:BJt4AIwMo
- 乙
すごいよかった
2013年7月26日金曜日
駒場「最後の一手……」
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