※未完結
- 10 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:42:33.99 ID:wARXhob20
-
~ 一時間後 ~
上条「しかし、魔術師来なかったな」テクテク
土御門「油断は禁物だぜい、カミやん」テクテク
フィアンマ「……」テクテク
上条「そうだな」
土御門「……ん?」
フィアンマ「お前も気づいたか?」
土御門「……ああ」 - 11 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:43:16.01 ID:wARXhob20
-
上条「ど、どうしたんだ?」
フィアンマ「なに、お前を狙う魔術師が近くにいるだけだ」
上条「なっ!?」
フィアンマ「いるんだろ? 出て来い」
フィアンマがそう言い終えると、電柱の影から一人の男が現れた。
髪はスキンヘッド、格好は見るからに魔術師という感じだ。
魔術師「ほほう。俺様の気配に気づくとは中々やるな」
上土(俺様?)
フィアンマ「ふん。お前がドイツ精教の魔術師か?」 - 12 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:44:02.77 ID:wARXhob20
-
魔術師「そうだ。私はドイツ精教のナンバー3、ミハエ――――――」
ドイツ精教の魔術師の言葉が途切れる。
何故か。理由はフィアンマの第三の右腕が、魔術師のわき腹に直撃したからだ。
魔術師「ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
フィアンマ「雑魚が……やはり、土御門だけで十分だったな」
魔術師の男は、そのまま意識を途絶えた。
彼が半年もかけて立てた計画は、元ローマ正教の魔術師により一瞬で砕け散った。
魔術師「……」
土御門「圧倒的すぎるぜい……」
上条「なんて理不尽な負け方だ……」 - 13 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:44:59.17 ID:wARXhob20
-
土御門「確かに。せめて自己紹介くらいはさせてやれにゃー……」
フィアンマ「ふん。俺様は、そんな男に興味がないのでな。それに……」
上土「それに?」
フィアンマ「一人称が俺様と被っていたからな」
上土「」
フィアンマ「……さて、アレイスターにメール送るか」
フィアンマは、そう言うとアレイスターからプレゼントされた最新式の携帯電話を取り出し、メールを打ち出した。
彼の足元には、上条当麻を狙った魔術師がうつ伏せで倒れているが、彼を注目している者など最早誰もいなかった。
フィアンマ「ターゲットの駆逐完了。さっさと回収しろ……と」 - 14 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:45:43.76 ID:wARXhob20
- 上条「……なぁ、土御門」
土御門「なんだ、カミやん」
上条「一応、ドイツ精教ナンバー3って言ってたからそれなりの魔術師なんだよな?」
土御門「……恐らく」
上条「あははは……」
土御門「よくあいつに勝てたな、カミやん」
上条「……そうだよな」
フィアンマ「さて、十分後に回収に来るそうだからそれまではここにいるぞ?」
- 15 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:46:24.45 ID:wARXhob20
-
上条「お、おう」
土御門「了解だぜい」
フィアンマ「……それと、そろそろ出てきたらどうだ? アステカの魔術師」
海原「……おやおや、ばれてましたか」
上条「海原!?」
土御門「お前?」
フィアンマ「まぁな。だがそこで倒れている男よりはマシだったがな」
海原「それはそれは……」
- 16 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:47:04.61 ID:wARXhob20
-
フィアンマ「貴様も俺様に何か用か?」
海原「……いえいえ。ただ、神の右席であろう方が本当に上条さんの護衛に来たか確認しに来たわけです」
フィアンマ「……なるほど。用心深いことはいいことだ。褒めてやるぞ?」
海原「ありがとうございます」
フィアンマ「……それで、俺様が言ってたことは信じてもらえたかな?」
海原「ええ。もちろん」
フィアンマ「ふっ。上条当麻、お前は仲間に恵まれているな」
上条「え? あ、ああ……海原もわざわざ悪かったな」 - 17 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:47:59.16 ID:wARXhob20
-
海原「いえいえ。貴方にもしものことがあれば、御坂さんが悲しみますので」
土御門「相変わらず『超電磁砲』LOVEだにゃー」
海原「……それでは、自分はこれで失礼します」
上条「おう、またな」
海原「はい」
フィアンマ「……おい、アステカの魔術師」
海原「はい?」
フィアンマ「……せいぜい、原典に食い殺されないように気をつけることだな」ヒソヒソ
- 18 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:48:51.60 ID:wARXhob20
-
海原「―――――――ッ!?」
上土「?」
海原「……なぜ、わかったんです?」ヒソヒソ
フィアンマ「それは俺様だからだ」
海原「答えになってませんね……」
フィアンマ「安心しろ。誰にも言わん」
海原「…………多少、不安ですが今はそのお言葉を信じましょう」
フィアンマ「ああ」
海原「それでは、自分はこれで」
フィアンマ「ああ」
十分後、アレイスターの部下達が現場に駆けつけ、ドイツ精教の魔術師は回収された。
上条達は、結局魔術師の名前がわからないままお別れすることになった。 - 19 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:50:19.23 ID:wARXhob20
-
~ 22時 上条宅 ~
上条「……しかし、圧倒的だったな」
フィアンマ「ふん、雑魚だったからな」
上条「でもドイツ精教のナンバー3なんだろ?」
フィアンマ「……あんなのがナンバー3だから、ドイツ精教は駄目なのだ」
上条「そ、そっか……」
フィアンマ「さて、俺様は明日、朝早いのでそろそろ寝るぞ」
上条「何時頃出るんだ?」
フィアンマ「……八時頃だな」
上条「結構早いのな。朝飯は食ってけよ?」
フィアンマ「……ああ。有難く頂こう」
上条「それじゃー、俺も寝るかな。おやすみ」
フィアンマ「……ああ」 - 20 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:51:05.04 ID:wARXhob20
-
~ 翌日 七時 ~
アサデスヨー
上条「……ん……」
上条(七時か……確かフィアンマ、八時に出るんだったな)
上条(そろそろ起きるか……)チラッ
上条「ん!?」
上条「あれ、フィアンマがいない!?」
上条「……」
上条「あいつ、黙って出ていきがって……」
上条「もう一回くらい感謝させろよな……」
- 21 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:51:48.10 ID:wARXhob20
-
~ 同時刻 窓もドアもないビル ~
アレイスター「『幻想殺し』の護衛、感謝する」
フィアンマ「ふん。あんな雑魚が相手だったら俺様の力なんか必要なかったな」
アレイスター「そう言うな。念には念をだからな」
フィアンマ「……あの男はどうするんだ?」
アレイスター「おや、自分が倒した相手を気遣うとはな」ニヤリ
フィアンマ「黙れ。さっさと質問に答えろ」
アレイスター「ふむ。暫くは拘束をして、その後はドイツ精教との交渉材料に使わせて貰おう」
- 22 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:52:15.01 ID:wARXhob20
-
フィアンマ「なんだ、殺さないのか?」
アレイスター「もう私は、無闇な殺生はせんよ」
フィアンマ「お前がジョークを言うとは面白いな」
アレイスター(ジョークじゃないんだけどな……)ションボリ
フィアンマ「それじゃー、俺様はまた旅に戻るとするぞ」
アレイスター「ああ。次は何処に行くんだ?」
フィアンマ「……イギリスだ」
アレイスター「ほう、イギリスか。何故だね?」
- 23 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:52:50.49 ID:wARXhob20
-
フィアンマ「……じゃじゃ馬娘を迎えに行ってくる」
アレイスター「相変わらず仲がいいな、君達は」
フィアンマ「冗談はよせ。それじゃー、失礼する」
アレイスター「ああ」
・
・
・
フィアンマ「……」
フィアンマ(ぬっ!? しまった、俺様としたことが忘れ物を!? それにあれもないではないか!?)
フィアンマ「……仕方ない、戻るとするか……面倒くさいが……」 - 24 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:53:28.66 ID:wARXhob20
-
~ 8時 上条宅 ~
ピンポーン
上条「はいはーい」ガチャン
フィアンマ「よう」
- 25 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:54:04.28 ID:wARXhob20
-
上条「」
上条「……あれ、もう帰ったんじゃ?」
フィアンマ「携帯電話を忘れてしまった。お邪魔するぞ、上条当麻」
上条「」
フィアンマ「ついでにチケットも失くしてしまった。もう空港まで行く元気もない。もう一泊させてもらうぞ」
上条「……」
フィアンマ「とりあえず、朝食だ。和食、洋食問わん」
上条「……」
フィアンマ「どうした? さっさと朝食の準備をしろ」
上条「……不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」
- 26 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:54:50.71 ID:wARXhob20
-
~ 二日後 イギリスとある女子寮 ~
レッサー「……暇です」ハァー
禁書「私達が暇ってことは、平和ってことなんだよ。いいことかも」
アンジェレネ「そうですねぇ。くつろげますし」
禁書「先週は、三つも魔術結社を壊滅させたから今週はゆっくりしていたいかも」
レッサー「一週間で三つも……相変わらず怪物ですね……」
禁書「ぬぬぬっ!? 私の何処が怪物なのかな!?」
アンジェレネ「食欲?」 - 27 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:55:32.17 ID:wARXhob20
-
レッサー「……ああ、それもですね」
禁書「二人とも、乙女の私に向かってちょっと失礼かも!!」
レッサー「乙女は、一週間で魔術結社を三つも壊滅させたりしません」
禁書「うぅぅぅ……だって、あの人達はとうまを狙ってたんだもん……」
レッサー「……それにしても、建物ごと破壊するとは……」
禁書「それは私じゃなくて、あっちに文句言って欲しいかも!!」
ギー
フィアンマ「邪魔するぞ」
アンジェレネ「あっ、フィアンマさん」 - 28 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:55:57.29 ID:wARXhob20
-
禁書「フィアンマだ。レッサーをお迎えに来たのかな?」
レッサー「フィアンマさん……」
フィアンマ「さぁな。おい、禁書目録、アンジェレネ、土産だ」
禁ア「」ニパァー
禁書「これは久しぶりに日本の食べ物が食べれるんだよ!! フィアンマ、ありがとなんだよ!!」
アンジェレネ「私、紅茶入れてきますね!!」ダダダッ
レッサー「」ムスッ
レッサー「……私には、お土産はないんですかぁ?」
- 29 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:56:29.42 ID:wARXhob20
-
フィアンマ「……お前には、必要ないだろうが」
レッサー「」シュン
フィアンマ「……どうせ、俺様と一緒に旅をするのだからな」
- 30 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:57:00.30 ID:wARXhob20
-
レッサー「!?」
フィアンマ「早く支度をしろ。置いてくぞ?」
レッサー「い、今、準備してくるので待ってて下さい!!」ダダダッ
フィアンマ「……」
禁書「ふふふ。レッサーは、フィアンマのことが大好きなんだね」
フィアンマ「……何を言ってるんだ、お前は」
禁書「レッサーの顔を見ればわかるんだよ」
フィアンマ「ちっ……」 - 31 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:58:08.92 ID:wARXhob20
-
レッサー「どうもお待たせしました!! さぁー、行きましょう!!」
フィアンマ「待ちくたびれたぞ」
レッサー「レディーは、準備するのに時間がかかるものなんです」
フィアンマ「ガキが何を言ってるんだか……」
レッサー「むむむっ。今夜こそは、私の勝負下着の虜にしてやりますよ?」
フィアンマ「ほざけ。それじゃー、邪魔したな」
禁書「うん、気をつけてね!!」フリフリ
アンジェレネ「お土産期待してまぁす!!」フリフリ - 32 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/01(金) 20:58:43.57 ID:wARXhob20
-
レッサー「それじゃー、お二人ともお元気で!!」
ギー バタン
禁書「……」
アンジェレネ「……」
禁書「やっぱりレッサーは、フィアンマの隣にいる時が一番楽しそうかも」ニコッ
アンジェレネ「そうですねぇ」ニッコリ
禁書「……さて、久しぶりの日本の食べ物を堪能するんだよ!!」
アンジェレネ「はい!!」 - 42 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:05:00.84 ID:IMwx0Csu0
-
~ 7月2日 セブンスミスト前 ~
原谷(いよいよ、初デートだ……)
原谷(うぅぅ……緊張するなぁ……)
原谷は、生まれて初めて異性と待ち合わせをしていた。
そんなガチガチに緊張している原谷を影から見守っている二人の少年がいる。
垣根「おいおい、あいつ緊張しまくりだろ」
上条「いやいや、初デートは緊張するもんだろ? ってか、やっぱ尾行とかやめねぇか?」
垣根「今更怖気づいたのかよ?」
上条「そんなんじゃねぇけどよ……」 - 43 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:06:16.85 ID:IMwx0Csu0
-
話は二日前に遡る。
原谷は、姫神との初デートを控え垣根に電話でアドバイスを求めていた。
垣根「そうか、姫神さんと初デートか」
原谷『はい。ていうか女子とデートとかしたことないもんで……』
垣根「なるほどな。それで可愛い彼女がいる俺にアドバイスを求めてきたわけだ」
原谷(この人、自分で自分の彼女可愛いって言っちゃってるよ……)
原谷『まぁ、そういうことです。垣根さんは経験豊富そうだし』
垣根「了解だ。俺に任せておけ(本当は、制理しか付き合った人いないけど……)」
垣根「とりあえず、褒めまくれ」 - 44 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:06:59.89 ID:IMwx0Csu0
-
原谷『褒めまくりですか?』
垣根「ああ。私服可愛いな、とかな」
原谷『なるほど』
垣根「褒められて嫌な気分になる女はいねーからな」
原谷『ふむふむ』メモメモ
垣根「ちなみにどこに行くんだ?」
原谷『セブンスミストですけど。後は第六学区辺りでも』
垣根「無難だな」 - 45 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:07:28.16 ID:IMwx0Csu0
-
・
・
・
垣根「それじゃー、デート頑張れよ」
原谷『はい、失礼します』
垣根「」プチッ ツーツー
垣根「……うし、上条にも電話するか」ニヤリ
そして、現在に至る。
垣根「大事な友人の晴れ舞台なんだぜ? 俺達が見守っててやんねーとな」
上条「なぜその結論に至るんだよ……」
- 46 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:08:08.33 ID:IMwx0Csu0
-
垣根「それは俺だからな」
上条「へいへい、さようですか……」
「あれー? 上条さんと垣根さんじゃないですか?」
上垣「!?」
佐天「どうも!!」 - 47 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:08:39.45 ID:IMwx0Csu0
-
垣根「佐天さんか。びっくりしたぜ」
上条「佐天さんは、買い物?」
佐天「はい! と言ってもあまりお金がないのでウィンドウショッピングがメインですけど……」タハハ
上条「そっか」
佐天「お二人は何してるんですかー?」
垣根「そういえば佐天さんも原谷と面識あったな。実はな―――――――」
佐天「―――――――え? 休日に二人でそんな……」
上条(やっぱり引かれるよな……) - 48 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:09:42.50 ID:IMwx0Csu0
-
佐天「……面白いことしてるんですか~!? 私も混ぜてくださいよ~!!」
上条「」
上条「…………え?」
垣根「おう、いいぜ」
佐天「やったー!! では佐天涙子、原谷さん見守り隊に加入させて頂きます!!」ビシッ
上条「勝手に変な名前をつけられているっ!?」
佐天「……それで、原谷さんのお相手というのは?」
垣根「おう、もうすぐ来るはずだぜ?」 - 49 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:10:14.78 ID:IMwx0Csu0
-
佐天「」ワクワク
上条「」ハァー
上条「……来た!!」
佐天「!?」
垣根「頑張れよ、原谷」
姫神「ごめん。お待たせ」
原谷「あっ、全然!!」
原谷(うぉぉぉぉ!! ミニスカの姫神さん半端ねぇぇぇぇぇ!!)
- 50 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:10:45.32 ID:IMwx0Csu0
-
姫神「……そ。その恥ずかしいから。あまりジロジロ見ないで欲しい///」
原谷「」ドキッ
原谷「す、すいません!! あまりに可愛かったもので!!」アセアセ
原谷「あっ……」
姫神「」
姫神「……え?」カァー
姫神「え。えっと……あ。ありがと///」
原谷「……いえいえ」 - 51 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:11:20.55 ID:IMwx0Csu0
-
上条「初々しい二人だな」
佐天「おぉぉぉ!! 美人さんじゃないですか!! 誰なんです?」
上条「姫神秋沙。俺の同級生だよ」
佐天「上条さんの? それじゃー、上条さんが紹介した口ですか?」
上条「……まぁ、そうなるのかな?」
垣根(俺の時よりテンパリ具合が酷いな……)
垣根(でも素直に褒めてたし、問題なさそうだな) - 52 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:12:53.55 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「そ、それじゃー、行きましょうか?」
姫神「」コクリ
佐天「あっ、セブンスミストの中に入っていきますよ?」
垣根「よし、俺達も行くぞ」
佐天「了解です!!」ビシッ
上条「あいよー」
佐天「」ワクワク
上条(佐天さん、凄い楽しそうだなー)
- 53 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:13:30.01 ID:IMwx0Csu0
-
~ セブンスミスト内 ~
原谷「今日は、夏服買うんでしたっけ?」
姫神「うん。原谷君も?」
原谷「はい。姫神さんは、結構服買う方ですか?」
姫神「適度に。原谷君は?」
原谷「僕は、春夏秋冬とシーズン前に買い揃える感じですかね」
姫神「つまり年に四回?」
原谷「そういうことになりますね。あまり服とか詳しくないんですよね」アハハ
- 54 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:14:34.00 ID:IMwx0Csu0
-
姫神「私も。あまりブランドとかわからない」
原谷「そうなんですか? 僕と同じですね」
姫神「」コクリ
佐天「結構、楽しそうにお喋りしてますね」
上条「ああ。姫神もなんだか楽しそうだ」
垣根(おし、いい感じだぜ)
佐天(私も服買いたくなってきちゃった……)
- 55 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:15:12.79 ID:IMwx0Csu0
-
~ ショップ内 ~
姫神「これ。どうだろう?」
原谷「似合うと思いますよ」
姫神「これは?」
原谷「いいと思います」
姫神「これ」
原谷「似合うんじゃないですかね?」
姫神「」ムスッ - 56 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:15:46.88 ID:IMwx0Csu0
-
姫神「……さっきから。適当に答えてるような気がする」ジー
原谷「うぐっ!?」
姫神「……やっぱり。男子は女子のお買い物に付き合うのは。嫌なのかな」シュン
原谷「ち、違いますよ!! 僕、ファッションセンスないんで!! それに姫神さんは可愛いから何でも似合うし!!」アセアセ
姫神「」ドキッ
姫神(この人も。あの人と同じで。無自覚に卑怯なことを言う……)
原谷「……もっと服に詳しければいいお答えできると思うんですけどね。すいません……」
姫神「……ううん。さっきの言葉で十分///」 - 57 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:16:12.79 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「そ、そうですか……」
姫神「///」コクリ
佐天「原谷さんもやりますねぇ……」
上条「あいつ、よくあんなこと言えるよな」
垣根「お前が言えた口かよ……」
上条「へ?」
佐天「あぁ……確かに……」 - 58 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:16:46.99 ID:IMwx0Csu0
-
~ 本屋 ~
姫神「原谷君は。読書好きなの?」
原谷「はい。と言っても漫画とライトノベルばっかりですけどね」
姫神「そうなんだ。今日は。買う本決まってるの?」
原谷「はい!! 『物語』シリーズと『デュラララ!!』9巻を」
姫神「わ。わからない……」
原谷「あはは。知らない人も多いですから」
姫神「面白いの?」 - 59 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:17:17.15 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「はい。凄い面白いですよ!!」
姫神「それじゃー。読み終わったら私にも貸して欲しい」
原谷「っ!?」
原谷「も、もちろん!!」
姫神「原谷君は。青髪君と。趣味が似てる?」
原谷「……あぁ、そうかもしれないですね」
佐天「なるほど。10巻は8月発売ですから、買い忘れてた9巻を購入するって感じですね?」
上条「え? なにが?」
- 60 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:18:40.94 ID:IMwx0Csu0
-
佐天「『デュラララ!!』ですよ」
垣根「あっ、青髪から借りてアニメ見たぜ?」
佐天「垣根さんが? 垣根さんがアニメとか意外ですね」
垣根「だろ? でも結構面白かったぜ」
佐天「……ですよね!! 私は、新羅が好きなんですよ!!」
垣根「俺は紀田だな」
上条(何を言ってるのか、わからねぇ……俺も青髪から借りてみるか……)
- 61 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:19:23.66 ID:IMwx0Csu0
-
~ 13時 ファミレス ~
原谷「買い物してたら、お昼遅くなっちゃいましたね」
姫神「うん。でも逆にお店が空いてたからよかったかも」
原谷「確かに。そういえば、姫神さんはまだバイトしてるんですか?」
姫神「うん。週に三回にだけど」
原谷「それじゃー、また上条さん達と食べに行きますね」
姫神「うん」
原谷(姫神さんの和服姿も見れるしね……)フフフ
姫神「?」 - 62 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:21:05.54 ID:IMwx0Csu0
-
佐天「……そういえば、原谷さんはもう告白してるんですか?」
垣根「いや、今日告白すると言ってたぜ?」
佐天「本当ですか!? 原谷さん、上手くいくといいな……」
上条「あんだけ仲良ければ、大丈夫じゃないのか?」
佐天「……そうですけどぉ、不安じゃないですか~」
上条「……まぁ、確かに」
垣根「人の心はわからねぇからな……」
佐天「……でも、原谷さんは『心理解析』の能力あるんですよね? 能力使えば姫神さんの気持ちわかるんじゃないですか?」
垣根「……いや、あいつはそんなことしないだろ」
上条「だな。原谷の性格からして異性の気持ちを知る為に、能力使うなんてありえないな」
佐天「……そうでしたね。原谷さんは、そんなことする人じゃないですもんね!!」 - 63 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:21:53.87 ID:IMwx0Csu0
-
~ 1時間後 第六学区 ~
佐天「第六学区とか来るの久しぶりですねー」
上条「金欠?」
佐天「正解です。えへへ」
垣根「また服の買いすぎか?」
佐天「うぐっ!? よくおわかりで……」
垣根「また初春さんに、なんか言われるんじゃねぇかぁ?」
佐天「もう言われてます……」 - 64 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:22:25.24 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「そういえば、この道でしたね。姫神さん連れて逃げたの……」
姫神「…………うん」
姫神(……あの時。誰も助けてくれないと思ってたら。この人が来てくれて……)
原谷「ついこないだなのに、なんだか懐かしい感じがしますねぇ……」
姫神(見た目は、全然強くなさそうなのに……)ジー
原谷「あの時は、死ぬほど走ったな……」
姫神(かっこよかったな……)ジー
原谷「……あの?」 - 65 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:22:53.17 ID:IMwx0Csu0
-
姫神「」ビクッ
原谷「僕の顔になんかついてます?」
姫神「……え?」
原谷「さっきからジーっと見てるので……」
姫神「え。えっと……なんでもない!!」アセアセ
原谷「そうですか……」
姫神「」ドキドキ - 66 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:23:23.07 ID:IMwx0Csu0
-
垣根「ああ、そういえばここか……」
上条「何が?」
垣根「実はだな―――――――――――」
佐天「―――――――――――おお!! 原谷さん、かっこいいじゃないですか!!」
上条「だな。あいつも勇気あんだな」
佐天「女の子の立場からしたら、それは惚れちゃいますよ!!」
垣根「そんなもんなのか?」
佐天「そんなものですよ!!」
- 67 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:24:00.58 ID:IMwx0Csu0
-
~ 18時半 第七学区 ~
佐天「あれ? ラーメン屋さんに入っていきましたよ?」
垣根「デートの最後にラーメンって……どんなセンスしてんだよ……」
上条(あれ? あの店の名前……)
店員「いらっしゃい。天井ラーメンへようこそ。何名様ですか?」
原谷「二人です」
店員「かしこまりました。テーブル席へどうぞ!!」
原谷「どうも」テクテク
姫神「」テクテク - 68 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:24:33.31 ID:IMwx0Csu0
-
上条「天井ラーメン……やっぱり」
佐天「やっぱり?」
上条「実はあの店、修学旅行で北海道に行った時に食べにいった店なんだ。学園都市にもチェーン店できたんだな」
垣根「……ってことは、誘ったのは姫神さんの方ってことか?」
上条「だろうな」
佐天「姫神さんも、独特な方なんですね」アハハ
上条「まぁな。しかし、どうする? さすがに店内入ったらばれんだろ?」
垣根「安心しろ。『未元物質』で変装グッズを作っておいた」 - 69 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:25:27.63 ID:IMwx0Csu0
-
佐天「おお!! 凄いじゃないですか!!」
垣根「まーな。上条は、右手で触るなよ? 消えちゃうから」
上条(『未元物質』の無駄使いだな……)
【変装中】
上条「そういえば、佐天さんは帰り大丈夫なのか?」
佐天「はい。門限厳しくないので」
上条「そっか。でも帰りは送ってくな? 何かあったら大変だし」
佐天「ありがとうございます」ペコリ - 70 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:26:00.88 ID:IMwx0Csu0
-
上条「いえいえ」
垣根(……こうやって次々にフラグ立ててるんだろうな)
垣根「うし、行くぞ」
佐天「はーい」
上条「あいよ」
原谷「へぇ、これが姫神さんが言ってた天井ラーメンですね」
姫神「うん。美味しかったら。原谷君にも食べてもらいたくて……」
原谷「ありがとうございます。それにしても僕も北海道行きたかったなぁ…… - 71 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:26:36.00 ID:IMwx0Csu0
-
姫神「北海道好きなの?」
原谷「いや、姫神さんと同じ学校なら修学旅行一緒に行けたのに、と思って」
姫神「」ドキッ
原谷「これは長点上機に入学したのは、失敗しましたかね?」アハハ
姫神(この人は本当に……)ドキドキ
姫神「だ。大学」ボソッ
原谷「……え?」
姫神「高校は。もう駄目だから。一緒の大学に行けたら……嬉しい///」ゴニョゴニョ
- 72 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:27:16.92 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「」ドキッ
原谷「……そ、そうですね。僕も姫神さんと同じ大学に行きたいです」
姫神「!?」
原谷「それじゃー、今度から一緒に受験勉強でもしますか?」
姫神「う。うん」コクリ
店員「はい、お待ちどうさまでした~!!」
原谷「あっ、どうも」
姫神「すみません」 - 73 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:27:48.71 ID:IMwx0Csu0
-
店員「では、ごゆっくりどうぞ~!!」
原谷「うわ、凄い美味しそうですね!」
姫神「うん」
原谷「それじゃー、頂きます!!」
姫神「頂きます」
垣根「くそっ、席が遠くて何を喋ってるのかわからねぇな……」
上条「まぁー、仕方ないだろ」
佐天「ですね。でも雰囲気見れば、なんとなくわかりますよ」
垣根「……だな。デートが上手くいって、兄さんは嬉しいぜ」
上条「誰が兄さんだ、誰が……」
佐天「あはははは」 - 74 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:28:24.96 ID:IMwx0Csu0
-
~ 30分後 ~
原谷「ふぅ、美味しかったです」
姫神「そう。よかった」ニコッ
原谷「」ドキッ
原谷「そ、それじゃー、会計してきますね」
姫神「あ。お金……」
原谷「いえ。ここは自分が奢りますよ」
姫神「でも。ファミレスでも私。出してない」 - 75 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:28:53.15 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「こういう時は、男にかっこつけさせてください」ニコッ
原谷(よし、今のは完全に決まった!!)
姫神「……それじゃー。お言葉に甘える」
原谷「はい。では行って来ますね」
原谷(今日は楽しかったな。またデートしたいなぁ……)
原谷(……ん? なんか大事なこと忘れてないか?)
原谷「……」
原谷(しまったぁぁぁぁぁ!! まだ告白してなかったぁぁぁぁぁぁ!!)
- 76 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:30:21.11 ID:IMwx0Csu0
-
原谷(くそっ!! 計画なら15時35分に公園のベンチで告白するつもりだったのに……)
原谷(クレープ食べたら、忘れてたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
原谷(くそ、クレープめ!!)
原谷(これは現実だ。ギャルゲと違って女子から告白なんて甘い幻想があるわけじゃない!!)
姫神「原谷君。立ち止まってどうしたの?」
原谷「……あの」
姫神「はい?」
原谷「僕と付き合って下さい?」 - 77 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:30:57.54 ID:IMwx0Csu0
-
姫神「」
店員「」
客「」
姫神「…………え?」
姫神(え? 私。告白されてる? ラーメン屋さんで?)
姫神「……あの。この場で言うこと?」
原谷「」
原谷(しまったぁぁぁぁぁぁ!! 何、ラーメン屋さんで告白してるんだぁぁぁぁぁ!!)
- 78 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:31:27.03 ID:IMwx0Csu0
-
原谷(ロマンのロの字もないじゃないかぁぁぁぁぁぁ!!)
ザワザワ
原谷(しかも、他のお客さんたちに聞かれてるし……)
原谷(最悪だ……)ガックシ
原谷「す、すみません……場所を考えてませんでした……」
垣根「なんだ? あっちざわざわしてんぞ?」
上条「原谷が突っ立ってるけど、なんかあったのか?」
佐天「なんですかね? まさかここで告白するわけないだろうし……」
- 79 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:32:21.20 ID:IMwx0Csu0
-
上条「だよな」
垣根「流石にラーメン屋はないよな」
一同「あははははっ!!」
姫神「え。えっと……」
原谷「……」
姫神「わ。私でよければ……」
原谷「」
原谷「…………へ?」
- 80 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:32:51.54 ID:IMwx0Csu0
-
姫神「よ。よろしくお願いします」ペコリ
原谷「」ポカーン
<おー!! 兄ちゃん、やったじゃねーか!!
<ヒューヒュー!! 若いっていいねぇ!!
店員「おめでとうございます!!」
原谷「あ、あひがとございます」ボー
姫神「///」カァー
原谷「……あ、お会計してきます」
- 81 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:33:18.92 ID:IMwx0Csu0
-
姫神「///」コクリ
天井「ちょっと待ちたまえ」
原谷「はい?」
店員「店長!!」
原谷「え? 店長さん?」
天井「お代は結構だ」
原谷「……え? でも……」
天井「いいものを見させてもらったからな」
- 82 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:34:10.58 ID:IMwx0Csu0
-
店員「流石、店長!!」
<おー!! 店長かっこいい!!
<俺も無料にしてくれ!!
<ところがぎっちょん!!
原谷「……いいんですか?」
天井「ああ。私は、経営者としては甘ちゃんだからね。名前が天井なだけに」
店員「」
客「」
姫神「」 - 83 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:34:52.93 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「(寒いギャグは置いといて)ありがとうございます」ペコリ
姫神「あ。ありがとうございます」ペコリ
天井「いやいや。そのかわり、また来てくれな?」
原谷「もちろんです!! 友達を連れてきて売上に貢献します!!」
天井「ふふふ。それは、楽しみにしておこう」
原谷「では、ご馳走様でした」
姫神「でした」
天井「あいよ。ありがとうございましたー!!」
店員「ありがとうございましたー!!」 - 84 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:35:35.21 ID:IMwx0Csu0
-
垣根「……え? 原谷、告白したのか?」
上条「……マジで?」
佐天「……嘘?」
その後、天井ラーメンは学園都市でも大繁盛した。
中には、月に20万も費やす白い学ランの少年がいたり、月に一回来店する銀髪のシスターが二十杯以上も食い上げたそうな。
- 85 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:36:17.67 ID:IMwx0Csu0
-
~ 5分後 ~
原谷「いい店長さんでしたね」
姫神「うん。でも。まさかラーメン屋さんで告白されるとは思わなかった」
原谷「うっ!?」
姫神「人生で初めて告白された場所が。ラーメン屋さん」
原谷「うぅぅぅぅぅ!?」
姫神「……でも嬉しかった」
原谷「……え?」
姫神「……人に。好きって言われるのがこんなにも嬉しいものだってなんて。知らなかったから……」
- 86 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:36:46.22 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「姫神さん……」
姫神「……原谷君」
原谷「は、はい!!」
姫神「私は。結構嫉妬深い」
原谷「……だ、大丈夫です!! なんせ、僕は全くもてないですから!!」
姫神「それに束縛もすると思う」
原谷「大歓迎です!!」
姫神「……そう。原谷君。少し目を瞑ってくれる?」
原谷「……へ? は、はい!!」 - 87 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:37:20.31 ID:IMwx0Csu0
-
姫神「」ドキドキ
原谷「……」
チュ
原谷「……へ?」
姫神「///」
原谷「……い、今のは?」
姫神「は。初めてだから頬っぺたで……///」
原谷「え、えっと///」
姫神「お。お口は。また今度///」 - 88 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:37:50.78 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「……は、はい///」
姫神「か。帰る?」
原谷「そ、そうですね。送っていきますよ」
姫神「ありがとう」
・
・
・
原谷「」テクテク
姫神「」テクテク
原谷「」チラッ
姫神「!?」
- 89 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:38:18.90 ID:IMwx0Csu0
-
姫神「///」
原谷(やばい……橘さん、貴方はいつもこんないい思いをしてたんですね……)
原谷(……姫神さんと、手繋ぎたいな……)ジー
姫神「……」
原谷「ひ、姫神さん!!」
姫神「は。はい!!」ビクッ
原谷「あ、あ、あの……」
姫神「……」
- 90 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:38:56.01 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「……お、おてて、繋いでいいかにゃ?」
姫神「…………え?」
原谷(しまったぁぁぁぁ!! 何がおててだよ!! 僕は幼稚園児かぁぁぁぁぁぁ!?)
原谷「あ、あうぅぅぅ……」
姫神(おてて……)クスッ
姫神「はい」スッ
原谷「……え?」
姫神「おてて。繋いであげる」 - 91 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/02(土) 20:39:46.99 ID:IMwx0Csu0
-
原谷「……あ」
姫神「……///」
原谷「じゃ、じゃー」ギュ
姫神「」ギュ
原谷「そ、それじゃー帰りましょうか?」
姫神「うん」コクリ
・
・
・
上条「へっ、中々御似合いじゃねーか」
佐天「いいなぁ。私も、恋愛したくなってきました~」
垣根「佐天さんは、可愛いからすぐ彼氏できんだろ?」
佐天「そんなことないですよ~」
上条(姫神、原谷……おめでとさん)ニッコリ
上条は、初々しくも手を繋いで歩く姫神と原谷をいつまでも見つめていた。
非常に幸せそうな笑顔で。 - 107 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:50:24.19 ID:h5WQlLVV0
-
~ 7月8日18時 フレンダ宅 ~
ピンポーン
ガチャ
フレンダ「いらっしゃーい!!」
滝壺「やっほ」
吹寄「お邪魔します」
姫神「お邪魔します」
フレンダ「さっ、狭いお家だけど上がって欲しいわけよ」
- 108 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:50:50.50 ID:h5WQlLVV0
-
吹寄「これで狭いって……」
姫神「1DKの。私の部屋は……」
滝壺「よいしょ」
姫神「フレンダさん。冷蔵庫は何処?」
吹寄「そうね。飲み物は早く冷蔵庫に入れないと」
フレンダ「あっ、ありがと。案内するね」
滝壺「材料も入れないと」
フレンダ「そうね。でも夏場にすき焼きなんてどうなの?」
- 109 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:51:20.31 ID:h5WQlLVV0
-
姫神「大丈夫。雑誌を見たら結構してる人いるみたい」
吹寄「これから暑くなるし、体力もつけておかないとね」
滝壺「暑いのは、苦手……そういえば、ふれめあはどうしたの?」
吹寄「あっ、そういえば」
フレンダ「フレメアなら一方通行の家にお泊まりってわけよ」
吹寄「一方通行ってあの第一位の?」
フレンダ「うん」
滝壺「それまたなんで?」 - 110 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:52:00.82 ID:h5WQlLVV0
-
姫神(誰だろう?)
フレンダ「えっと、一方通行は黄泉川先生のお家に居候していて、フレメアの同級生の子も一緒に住んでるわけよ」
フレンダ「……だから、黄泉川先生のお家にお泊まりって言った方が正しいのかな?」
滝壺「なるほど」
吹寄「へー、黄泉川先生が……」
姫神(それよりお腹。減っちゃった)
・
・
・
滝壺「それじゃー、私は材料を切るね」
姫神「私も手伝う」
- 111 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:54:01.05 ID:h5WQlLVV0
-
吹寄「それじゃー、私はお鍋や食器の準備するわ」
フレンダ「えっと、それじゃー私は、私は……」
滝壺「ふれんだは、野菜を切ってくれる?」
フレンダ「了解!!」
吹寄「フレンダさん、食器どれ使えばいい?」
フレンダ「えっと……」
滝壺「姫神さん、頑張ろうね」
姫神「うん」
- 112 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:54:33.72 ID:h5WQlLVV0
-
吹寄「それじゃー、私はお鍋や食器の準備するわ」
フレンダ「えっと、それじゃー私は、私は……」
滝壺「ふれんだは、野菜を切ってくれる?」
フレンダ「了解!!」
吹寄「フレンダさん、食器どれ使えばいい?」
フレンダ「えっと……」
滝壺「ひめがみさん、頑張ろうね」
姫神「うん」 - 113 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:55:09.87 ID:h5WQlLVV0
-
~ 1時間後 ~
フレンダ「それじゃー」
一同「頂きます!!」
一同「」モグモグ
吹寄「うん、美味しいわね!」
滝壺「完璧」
姫神「美味」
フレンダ「姫神さん、台詞が渋いわけよ……」 - 114 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:55:47.99 ID:h5WQlLVV0
-
吹寄「すき焼きなんて、久しぶりだから実は結構楽しみにしてたのよね」
姫神「私は。よく小萌先生のお家で食べてた」
フレンダ「小萌先生のお家で?」
姫神「うん。以前。居候してたから」
滝壺「それは初耳」
姫神「あの人は。迷える子羊を招き入れるのが好きだから」
フレンダ「へー。それじゃー、今も誰か居候してるのかな?」
姫神「……確か。結標って人が居候している」 - 115 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:56:40.37 ID:h5WQlLVV0
-
フレンダ「」ピクッ
滝壺「」ピクッ
フレンダ(結標? もしかして『グループ』の?)
滝壺(こもえ先生がむすじめあわきんと?)
吹寄「もしかして、赤い髪の人?」
姫神「うん。吹寄さん。知ってるの?」
吹寄「一度、お届け物を届けに行ったことがあってね。その時に会ったきりだけど」
姫神「特徴的な格好してた?」 - 116 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:57:14.37 ID:h5WQlLVV0
-
吹寄「そ、そうね……」
姫神「やっぱり」
吹寄「ま、まぁ、センスは人それぞれだしね……」
フレンダ(情報通り、サラシ巻きなんだ……)
滝壺(私もやってあげたら、はまづら喜ぶかな?)
姫神「あ。卵取ってもらっていい?」
滝壺「はい」スッ
姫神「ありがと」
吹寄「そういえば、卵が大量に冷蔵庫に入ってたんだけど?」 - 117 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:57:47.70 ID:h5WQlLVV0
-
フレンダ「あー、フレメアが卵料理好きなわけよ。それで特売があったら沢山買ったわけ」
吹寄「特売? もしかして『スーパー絶対等速』?」
フレンダ「うん。当麻とよく買い物しに行くんだけど……吹寄さんも知ってるの?」
吹寄「もちろん!! あそこは特売が多いからね」
姫神「私もよく行く」
滝壺「特売って?」
吹寄「滝壺さん、特売知らないの?」
滝壺「」コクリ
吹寄「それは女子として知っておかないと駄目よ。いい? 特売っていうのはね――――」
その後、吹寄の滝壺への特売への説明は十五分以上にも及んだ。
滝壺が途中から目を開けたまま寝ていたことには、触れないでおこう。 - 118 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:58:44.79 ID:h5WQlLVV0
-
~ 同時刻 黄泉川宅 ~
一方通行「そンじゃ」
一同「頂きます!!」
フレメア「」モグモグ
フレメア「美味しい。にゃあ」
打ち止め「ふふふ。この人は、顔に似合わずお料理がお上手なのって、ミサカはミサカは意外な事実を明かしてみたり」
番外個体「ひゃはっ。本当に顔に似合わずだね」
芳川「あら? お料理ができる男ってもてるのよ。いいことじゃない」 - 119 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 19:59:20.51 ID:h5WQlLVV0
-
黄泉川「これならいつでもお婿さんにいけるじゃんよ」
一方通行「うぜェ……」
フレメア「」モグモグ
一方通行「ン? おい」
フレメア「?」
一方通行「ちょっと箸の持ち方が違ェぞ? いいか? こうやってだなァ」スッ
フレメア「にゃあ」
一方通行「姉貴に教わらなかったのか?」
- 120 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:00:14.67 ID:h5WQlLVV0
-
フレメア「うん。あんまり言われなかった」
一方通行(チッ、あの金髪女、しっかりしやがれ。大人になったら恥かくだろうが……)
番外個体(一方通行が子供に箸の持ち方をレクチャーしてるよ……)プププ
打ち止め「……ミサカもよく箸の持ち方で怒られてたなぁって、懐かしい思い出に浸ってみたり」
打ち止め「そういえば、フレメアちゃん」
フレメア「なーに? ミサカちゃん」
打ち止め「フレメアちゃんのお姉ちゃんとヒーローさんはうまくいってるの? ってミサカはミサカは、二人の現状の確認をしてみたり」
フレメア「うん。大体、仲がいい」
一方通行(英雄、上手くやってンだなァ……)
- 121 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:01:17.76 ID:h5WQlLVV0
-
番外個体「ヒーローさんに彼女ができたおかげで妹達の負の感情が来て、ミサカは大変だったんだけどね……」
黄泉川「一方通行は、好きな子とかいないのか?」
一方通行「くだらねェ……」
番外個体「この人は、打ち止め一筋だからね。ひゃはっ☆」
打ち止め「番外個体の発言に、ミサカは、ミサカは頬を赤らめてみたり///」
芳川「相思相愛ね」クスッ
黄泉川「おっと、一方通行には打ち止めがいたか。忘れてたじゃんよ」
フレメア「ミサカちゃんと一方通行が恋人だったなんて……大体、びっくり」
一方通行「……誰か助けろ」 - 122 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:02:02.19 ID:h5WQlLVV0
-
吹寄「よし、洗い物も終わったことだしお風呂にしましょうか」
姫神「ここで。一つ提案」
滝壺「はい、ひめがみさんどうぞ」
姫神「四人で。銭湯なんてどう?」
フレンダ「銭湯? いいね!!」
吹寄「銭湯かぁ……うん、賛成」
滝壺「私も」
姫神「それじゃー。皆で行こうか」
一同「うん」 - 123 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:02:36.64 ID:h5WQlLVV0
-
~ 三十分後 銭湯 ~
滝壺「……これが銭湯」
姫神「滝壺さん。初めて?」
滝壺「」コクリ
フレンダ「私も初めてなわけよ」
吹寄「二人とも初めてなのね」
・
・
・
滝壺「結構広い」
フレンダ「本当だ。富士山の絵画はないわけね」
- 124 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:03:02.72 ID:h5WQlLVV0
-
姫神「銭湯全部にあるわけじゃないから」
吹寄「そうね。あっ、滝壺さん」
滝壺「ん?」
吹寄「き、今日は胸揉まないで頂戴ね……」
滝壺「……大丈夫。この前、揉ませてもらったから」b
フレンダ「一度揉めばOKなわけね。私は揉んでもらったことないけど……」
滝壺「ふれんだは、揉むほど胸ないから」
フレンダ「」グサッ
- 125 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:03:32.38 ID:h5WQlLVV0
-
吹寄(滝壺さん、たまに毒を吐くわね……)
姫神「ドンマイ」ナデナデ
フレンダ「」ショボーン
・
・
・
フレンダ「ふぅ、いいお湯ってわけよ」
滝壺「ちょっと熱い」
姫神「ちょっと熱いくらいがいい」
吹寄「そうね。熱いのを我慢するくらいがいいわね」
- 126 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:04:00.40 ID:h5WQlLVV0
-
滝壺「……二人とも、M?」
姫神「え?」
吹寄「なんでそうなるの?」
滝壺「なんとなく」
姫神「……確かに。否定はできないかも」
吹寄「わ、私は……」ゴニョゴニョ
滝壺「ふれんだはどっち?」
フレンダ「え? 私はどっちでもないかな……」 - 127 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:04:44.86 ID:h5WQlLVV0
-
滝壺「ふむふむ」
フレンダ「そういう滝壺は、見た目とは裏腹にSよね?」
滝壺「そうかな?」
一同「うん」
・
・
・
一同「」ゴクゴク
吹寄「うん! やっぱりお風呂上りは牛乳よね!!」
姫神「久しぶりに飲むけど。美味しい」 - 128 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:05:20.13 ID:h5WQlLVV0
-
滝壺「お風呂上りだと、特に美味しいかも」
フレンダ「これは、新たな発見ってわけよ!! 吹寄さんは、よく牛乳飲んでるわけ?」
吹寄「ええ。一日三杯は飲んでるわね」
フレンダ(よし、明日から牛乳を飲んで目指せBカップてわけよ!!)
姫神「そういえば。ここはマッサージ機もついてるんだった」
吹寄「そんなのもあるの? やってみていい?」
滝壺「うん」
フレンダ「私もやってみたいし、いいよ」 - 129 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:05:47.13 ID:h5WQlLVV0
-
吹寄「ありがと。最近、肩こりが激しくてね……」
滝壺「……そんなに胸大きいと、大変なんだね」
吹寄「そうなのよ。もっと小さくならないかしら。滝壺さんくらいが丁度いいわね」
滝壺「そう?」
吹寄「うん」
フレンダ「……」
姫神「……どんま」
フレンダ「大丈夫。微かな希望が出てきたわけよ」
姫神「?」 - 130 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:06:24.00 ID:h5WQlLVV0
-
~ 一時間後 帰り道 ~
フレンダ「そういえば、今日は珍しくジャージじゃないのね」
滝壺「流石に暑かったから」
姫神「そのTシャツ。カッコいい」
吹寄「本当」
滝壺「えへへ。FALL OUT BOYってバンドのTシャツ」
フレンダ「滝壺がFOB知ってることに、驚きを隠せないわけよ」
滝壺「うなばらがアルバム持ってて、借りて聞いたら好きになった」 - 131 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:07:22.21 ID:h5WQlLVV0
-
フレンダ「海原君から? どおりで。浜面って洋楽全然わからなさそうだから誰から教えてもらったのか気になったわけよ」
滝壺「正解」
吹寄「滝壺さん、海原君って?」
滝壺「親友」ニッコリ
フレンダ「滝壺、海原君と特に仲がいいもんね」
滝壺「うん。はまづらもだけど」
姫神「これが。噂にいう男女間を越えた友情……」
- 132 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:07:50.26 ID:h5WQlLVV0
-
ナンパA「ねぇ、彼女達。俺達と一緒に遊びに行かない?」
ナンパB「うん。奢るからどう?」
吹寄「……間に合ってるので、遠慮しておきます」
フレンダ「……ということで、バイバイ」
ナンパA「つれないなぁ……ちょっとくらいいいじゃん」グイッ
滝壺「っ!?(面倒くさい……)」
ナンパA「うおっ!? この子、すげータイプだわ!!」
吹寄「しつこいわね。放してあげてくれないかしら?」 - 133 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:08:20.22 ID:h5WQlLVV0
-
ナンパB「いやいや、君達可愛いからさー。諦め切れないんだよね」
姫神(仕方ない……)
フレンダ「しょうがない……」トントン
ナンパA「ん?」
フレンダ「その子より、私といいことしない?」ニコッ
ナンパA「……お、いいね~!! 何してくれるのかな?」
フレンダ「……そうね。これなんてどうかしらっ!!」ビュン
ナンパA「……は?」 - 134 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:09:54.11 ID:h5WQlLVV0
-
ナンパA「ぐがぁぁぁぁぁぁぁ!?」ドスッ
吹寄「と、巴投げ!?」
滝壺「お見事」パチパチ
フレンダ「ふぅ……しつこい男は嫌われるわけよ」
ナンパA「」チーン
ナンパB「お、おい!!」ユサユサ
ナンパA(あれ? おばあちゃんが川の向こうから呼んでる……)
ナンパB「て、てめぇら……」 - 135 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:11:07.57 ID:h5WQlLVV0
-
ナンパA(いや、違う。来るなと言ってるんだ……)
フレンダ「あら、逆切れ? 本当に小さい男達ってわけね」ニヤリ
ナンパB「あんだとぉぉぉぉぉぉ!?」
姫神「えい」バチバチバチ
ナンパB「あばばばばばばばばっ!?」
姫神「貴方の。ハートをビリビリしちゃうぞ?」
ナンパB「」チーン
吹寄「」ポカーン
フレンダ「ひ、姫神さん?」 - 136 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:11:35.39 ID:h5WQlLVV0
-
滝壺「今のは、魔法少女カナミンの台詞」
姫神「正解。滝壺さんも見てるの?」
滝壺「うん。それは魔法のステッキ?」
姫神「うん。私の必需品」
滝壺「私も今度、買ってみようかな……」
姫神「うん。お勧め」
滝壺「じゃあー、今度案内してね。そろそろ行こう?」
姫神「うん」
吹寄「えっと……」
フレンダ「……」 - 137 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:12:32.23 ID:h5WQlLVV0
- ~ 十五分後 フレンダ宅 ~
フレンダ「こうやってお布団敷いて、皆で寝るのも楽しいわけよ」
吹寄「そうね。修学旅行はベットだったしね」
滝壺「それじゃー、電気消すね?」
姫神「うん」
滝壺「」カチッ
フレンダ「……と言っても、まだ皆寝ないよね?」
吹寄「もちろん」 - 138 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:13:31.51 ID:h5WQlLVV0
-
滝壺「うん」
姫神「むしろ。ここからが本番」
フレンダ「だよね。そしたら……姫神さんからお話聞いちゃうわけよ」
姫神「……え?」
吹寄「そうね。原谷さんと上手くいったようだけどどっちから告白したの?」
滝壺「ふれんだ」チョンチョン
フレンダ「なに?」
滝壺「はらたにって誰?」 - 139 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:14:10.30 ID:h5WQlLVV0
-
フレンダ「そっか。滝壺は会ったことないわけね。第一八○支部所属の風紀委員よ。研修合宿で知り合ったの」
滝壺「……そうなんだ」
姫神「……えっと。告白はむこうから」
吹寄「場所は?」
フレンダ「ベタに遊園地とか?」
滝壺「もしくは、彼のお家」
フレンダ「きゃー!!」
姫神「……ラ。ラ……」 - 140 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:14:46.66 ID:h5WQlLVV0
-
姫神(どうしよう。流石にラーメン屋さんとは。言いたくない……)
一同「ラ?」
姫神「ラ。ラ。ラルクの曲を流しながら彼のお家で……」 - 141 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:15:16.66 ID:h5WQlLVV0
-
吹寄「あら、随分凝ったシチュエーションじゃない」
フレンダ「原谷君が? 意外すぎるわけよ……」
滝壺「なかなかやる」
姫神(な。なんとか誤魔化せた……)ホッ
フレンダ「……それで、どこまでいったの?」
姫神「」
姫神「…………え?」
フレンダ「A!? B!? それとも……」 - 142 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:15:49.40 ID:h5WQlLVV0
-
滝壺「ふれんだ、興奮しすぎ」
姫神「……えっと。ほっぺにキスしただけ///」
吹寄(ほっぺに? やはりいきなり口は早かったのかしら?)
滝壺(やだ、可愛い)ギュ
姫神「あぅぅ///」
フレンダ「滝壺、何で姫神さんを抱きしめてるわけよ?」
滝壺「可愛かったから」ギュ
姫神「」ボケー - 143 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:16:22.70 ID:h5WQlLVV0
-
フレンダ「まさか、滝壺はあっちの気が……」
滝壺「ううん。私ははまづら一筋。スキンシップみたいなもの」
吹寄「よ、よくわからないわね……」
姫神「と。とりあえず放してくれるとありがたいかも……」
滝壺「あっ、ごめん」
姫神「ううん。……そういえば。皆はどうだったの?」
一同「え?」
姫神「どっちから告白したの? 私だけ答えるのは卑怯」 - 144 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:17:49.38 ID:h5WQlLVV0
-
フレンダ「そ、そうよね……私は自分から」
吹寄「私も自分からね」
滝壺「……」
姫神「皆。積極的。滝壺さんは?」
滝壺「……まだお互いちゃんと告白してない」
一同「」
一同「…………え?」
滝壺「好きとか離れないでとは、言ったけど……付き合って下さいとは言ってないし、言われてない」
- 145 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:18:27.06 ID:h5WQlLVV0
-
吹寄「そうなの?」
フレンダ「浜面、しっかりしなさいよね……」
姫神「……じゃあー。これから告白しよ」
一同「え?」
姫神「こういうのは。ちゃんと言っておかないと駄目だと思う」
吹寄「それは同意見ね」
フレンダ「うんうん」
滝壺「……わかった。それじゃー、はまづらに電話するね」 - 146 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:18:53.10 ID:h5WQlLVV0
-
姫神「ファイト。滝壺さん」
滝壺「」コクリ
フレンダ「それじゃー、電気つけるね」カチッ
トゥルトゥルー
浜面『もしもし、どうした?』
滝壺「はまづら、今大丈夫?」
浜面『ああ。全然大丈夫だぞ』
滝壺「そっか。それじゃーね、はまづらに言いたいことがあるの」
浜面『なんだ?』
- 147 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:19:34.81 ID:h5WQlLVV0
-
滝壺「……私ははまづらが大好き。だから付き合って下さい」
浜面『』
浜面『…………え?』
滝壺「はまづらの答えを聞かせて」
浜面『……え、えっと……俺達もう付き合ってるんじゃー?』
滝壺「私もそう認識してたけど、こういうのはちゃんと言葉にしないと駄目なんだって」
浜面『そ、そうだったのか……(確かに面と向かって付き合って下さいとは言ってねーな……)』
浜面『……俺も大好きだ。付き合って下さい』 - 148 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:20:06.47 ID:h5WQlLVV0
-
滝壺「……うん///」
浜面『ずっと一緒にいような?』
滝壺「うん。はまづら、ありがとうね」
浜面『何、言ってんだよ』
滝壺「えへへ。それじゃー、おやすみ」
浜面『おう、おやすみ』プチッ ツーツー
滝壺「……」
- 149 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:20:45.43 ID:h5WQlLVV0
-
滝壺「告白したよ」
一同「おー!!」パチパチパチ
フレンダ「……やっぱり、滝壺は行動力は凄いわけよ」
姫神「うん。今のは。かっこよかった」
吹寄「ええ。聞いてるこっちが恥ずかしくなってくるほどに」
滝壺「えへへ」ニッコリ
その後、女子四人によるガールズトークは深夜三時まで及んだ。
この一夜を境に、彼女達の友情はより一層深まっていったのである。 - 150 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:21:33.54 ID:h5WQlLVV0
-
その頃、黄泉川宅はというと……
フレメア「」スースー
打ち止め「」スースー
一方通行「……気持ちよさそうに寝てやがンな」
黄泉川「」グガーグガー
芳川「」スピカー
一方通行「ったく、ビールくらい自分で片しやがれ」 - 151 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:22:55.79 ID:h5WQlLVV0
-
ため息をつきながら、黄泉川達が平らげたビールの空き瓶を片付けていく一方通行。
そんな一方通行を笑顔で見つめる同居人がいる。明るい笑顔とは程遠い笑顔であるが。
番外個体「相変わらず面倒見がいいことで」
一方通行「オマエも手伝え」
番外個体「ミサカ、今からお風呂だから無理だにゃーん♪」
一方通行「……だったら、早く入ってこい」
番外個体「言われなくても。なんなら一緒に入る? ミサカがご奉仕してあげるよ? きゃはっ☆」
一方通行「……わかった」 - 152 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:24:08.20 ID:h5WQlLVV0
-
番外個体「」
番外個体「…………え?」
番外個体「なっ、なっ、なっ、なっ!?///」
一方通行「……ククククク。ジョークだ。馬鹿が」ニヤリ
番外個体「っ!?」
一方通行「純情なくせに、無理してンじゃねェよ。番外個体ちゃン?」
番外個体「」イラッ
番外個体「……やられっ放しは気に入らないなぁ」 - 153 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/04(月) 20:25:06.99 ID:h5WQlLVV0
-
一方通行「はン。お子様は、風呂入ってさっさと寝やがれ」
番外個体(こうなったら……)グイッ
一方通行「あ?」
番外個体「そんじゃー、ミサカとお風呂行こうか」グイグイ
一方通行「っ!? おい、やめろ!! 引っ張ンなァァァァァァァァァ!!」アセアセ
番外個体「逃がさないよ。いひひひっ」
その後、何とか難を逃れた一方通行だったが、その日を境に迂闊に番外個体を挑発することが出来なくなった。
更にこの情報がMNWに流れたことにより、一方通行をからかおうとする妹達が黄泉川宅に遊びに来ることが多くなったことも付け加えておこう。
- 164 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:19:43.15 ID:9qZs8owa0
-
~ 7月13日 冥土帰しの病院 ~
海原「頼まれていた雑誌ですよ。ショチトル」
ショチトル「すまんな、エツァリ」
海原「いえいえ。自分にはこれくらいしかできませんから」
ショチトル「……何を言ってるんだ。私の命を救ってくれただろうが」
海原「ははは。あれは、自分が原典に気に入られただけですよ」
ショチトル「……ますます、魔術師としての差を感じるよ」
海原「……」 - 165 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:20:22.24 ID:9qZs8owa0
-
ショチトル「そういえば、風紀委員はどうだ?」
海原「ええ。順調ですよ。仲間にも恵まれていますしね」
ショチトル「……顔を見ればわかるよ。"あの時"より顔が生き生きしている」
海原「それはそれは」
ショチトル「……もう、暗部の仕事はしていないのか?」
海原「はい。暗部自体もうなくなってますから」
ショチトル「そうか……」
海原「今は、普通に風紀委員として活動しているだけですよ」
- 166 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:21:04.45 ID:9qZs8owa0
-
ショチトル「ならよかった」
海原「ご心配ありがとうございます」ニコッ
ショチトル「っ!? いや、私はただ……」
ショチトル(エツァリお兄ちゃんがいなくなったら……)ゴニョゴニョ
ショチトル(って言えるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
海原「?」
海原(顔が赤いですね。風邪でしょうか?) - 167 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:21:54.56 ID:9qZs8owa0
-
その頃、海原光貴(エツァリ)の想い人である御坂美琴も同じく病院を訪ねていた。
目的はもちろん、妹達に会うためである。
美琴「あっ、この前買ったペンダントつけてくれてるのね」
御坂妹「はい。もちろんです。お姉さまが私達にプレゼントしてくれた物ですから、とミサカはお姉さまに改めて感謝致します」
美琴「別にいいのよ、そのくらい」
19090号「お姉さま。ミサカはまたセブンスミストでお洋服を買いたいと、ミサカはお姉さまにおねだりします」
御坂妹「ぬ? それなら私も欲しいです、とミサカもおねだりします」
10039号「私もです」
13577号「私もです」 - 168 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:22:38.96 ID:9qZs8owa0
-
美琴「わ、わかったわよ!! だから四人で顔近づけてくんなぁぁぁぁぁぁ!!」アセアセ
19090号「かしこまりました、とミサカは自分の要求が通ったので素直に言うことを聞きます」
御坂妹「作戦成功ですね、とミサカは安堵します」
美琴「作戦だったんかい!!」
御坂妹「はい。そういえば、お姉さま」
美琴「なによ?」
御坂妹「ゲコ太のストラップが新しいのに変わってますね、とミサカは指摘します」
美琴「え? うん。前のも随分使ってたしね」 - 169 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:23:17.22 ID:9qZs8owa0
-
御坂妹(お姉さまもやっとあの人のこと吹っ切れたんですかね、とミサカは少し安心します)
美琴「それじゃー、私そろそろ帰るわね。またメールするから」
19090号「お気をつけてお帰り下さい、とミサカはお姉さまとの別れを惜しみます」
御坂妹「メール待ってます」
13577号「」フリフリ
10039号「グッドラック! とミサカは新しく覚えたお別れの挨拶を披露します」
美琴「うん、ばいばい」フリフリ - 170 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:23:55.60 ID:9qZs8owa0
-
・
・
・
美琴(あの子達も、随分個性が出てきたわね)
美琴(……ていうか、19090号なんて私よりスタイルいいじゃない!!)
美琴(ちょっと悔しいわね……)
<そういえば、『超電磁砲』とはどうなんだ?
<御坂さんのことですか?
美琴(私の話してる? 誰かしら?)
美琴(……あそこの病室からね)
- 171 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:24:35.92 ID:9qZs8owa0
-
美琴(ドアが少し空いてる……ちょっと覗いてみようかしら……)
美琴(ちょっとだけ……)ジー
ショチトル「そうだ」
海原「…………特に今までと変わりませんよ。自分は彼女が安心して暮らせるよう、火の粉を振り払ってるだけですから」
ショチトル「……そうか。相変わらずだな」
美琴(海原さんと誰かしら?)
美琴(外人の子よね? それに火の粉を振り払うって……)
美琴「……」 - 172 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:25:32.65 ID:9qZs8owa0
-
美琴(そういえば、昔と比べて名を轟かせようと私に挑戦してくる奴らが減ってきたわね……)
美琴(もしかして……)
ショチトル「……本当、お前は馬鹿だよ。他人の為に自分の組織を裏切ってまで暗部に堕ちるなんて」
海原「……自覚していますよ。大馬鹿者だってね」
ショチトル「本当だ。本人だけでなく好きな奴の母親まで守るなんてな……」
海原「彼とは、彼女と彼女の周囲の世界を守る約束をして貰いましたからね。自分も頑張らないといけないと思いまして」
ショチトル「……ふん」
美琴(……暗部? どういうことよ!?)
美琴(それにママを守ったなんて……)
美琴(それにあの"言葉"は……もしかしてあの人、海原さんじゃなくてっ!?) - 173 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:26:41.53 ID:9qZs8owa0
-
海原「それでは自分は、そろそろ失礼しますね」
ショチトル「ああ。またな、エツァリ」
海原「はい」
美琴(エツァリ……)
美琴「っ!?」
美琴(やばっ!! こっちに来る!!)
御坂は、海原がドアに向かって来てることを確認すると足早にその場を立ち去っていった。
五分後、病院を出た御坂は混乱をする頭の中を必死に整理しようと心を落ち着かせる。
美琴(……一体、どういうことなのよ) - 174 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:27:29.38 ID:9qZs8owa0
-
美琴「……」
美琴(まずいつも黒子達と一緒にいたのは、海原さん本人じゃない……)
美琴(まさか去年の夏休みの終わりの……)
美琴(それにママのことも……それに暗部って……)
美琴(……もしかして、学園都市には『絶対能力化計画』以上の深い闇があるっていうこと?)
美琴「……」
美琴(ええい、考えてもラチあかないわね!!)
美琴「とりあえず、情報召集するかな……」
美琴(もう私だけ、知らないなんて嫌なんだからっ!!)ギリッ - 175 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:28:08.90 ID:9qZs8owa0
-
~ 翌日 第一七七支部 ~
佐天「お願いします!! 海原さん!!」
海原「はぁ……」
ギー
黒子「お疲れ様ですの……って?」
黒子「海原さん、佐天さん、どうなさいましたの?」
海原「あっ、どうも」
佐天「あ、白井さん、いいところに!!」 - 176 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:28:35.63 ID:9qZs8owa0
-
黒子「へ?」
佐天「実はですね」ゴニョゴニョ
黒子「ふむふむ」
佐天「……というわけで、白井さんからもお願いして下さい!!」
黒子「……かしこまりましたの。彼女は、私のご友人でもありますし」
黒子「……というわけで、海原さん」
海原「は、はい……」
黒子「私からもお願いしますの!!」ペコリ
- 177 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:29:23.84 ID:9qZs8owa0
-
黒子「どうか、どうか……」
黒子「春上さんと一回デートして下さいまし!!」ペコリ
- 178 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:30:03.49 ID:9qZs8owa0
-
佐天「お願いします!!」ペコリ
海原「え、えっと……」
海原(ま、参りましたね……)
佐天「一回だけでいいんです!! よろしくお願いします」
黒子「海原さん……」
海原(ど、どうすればいいんでしょうか……)
ギー
固法「あら、二人とも早いわね。それに佐天さんも……って」 - 179 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:31:09.96 ID:9qZs8owa0
-
その時、固法の目に飛び込んできたのは女子中学生二人が海原に頭を深々と下げている光景だった。
彼女達が何をやらかしたのか、と真っ先に固法は推測する。
固法「……な、何をやってるのかしら?」
海原(もう仕方ない……)
海原「わかりました。一回だけでしたら」
佐天「」ニパァ
黒子「」ニパァ
佐天「あ、ありがとうございます!!」
黒子「感謝致しますわ。海原さん」 - 180 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:32:16.95 ID:9qZs8owa0
-
海原「いえいえ。でも、自分は彼女の気持ちに答えることはできないと思いますよ」
佐天「それでもいいんです!! 春上さんも重々承知の上ですから!!」
固法「誰か私に反応していくれないかしら……」
佐天「それじゃー、私はこれで!! 失礼します!!」ダダダッ
黒子「お気をつけて。佐天さん」
海原「」ハァー
固法「流石に泣くわよ、私でも……」
垣根「……おつかれーって、固法さんどうした?」 - 181 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:32:56.42 ID:9qZs8owa0
-
~ 二十分後 公園 ~
春上「」ドキドキ
枝先「上手くいくといいね」モグモグ
佐天「お待たせ!!」ハァハァ
春上「お、おかえりなさいなの」
枝先「お疲れ様。どうだったの?」
佐天「ふふふ……」
春枝「?」
- 182 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:33:36.98 ID:9qZs8owa0
-
佐天「無事、オーケーもらってきました!!」
枝先「おー!!」パチパチ
春上「あ、ありがとなの!!」
佐天「いえいえ。でもね春上さん……」
春上「は、はい!!」
佐天「私はあくまでデートの約束をしてもらっただけ。あとは、春上さんの頑張り次第だからね」
春上「……り、了解なの」
佐天「……うん!!」 - 183 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:34:04.97 ID:9qZs8owa0
-
枝先「佐天さん、はい、クレープ」スッ
佐天「ありがとう!! 枝先さん」
佐天「」モグモグ
佐天「うーん、運動後のクレープは格別ですな~」
枝先「やだ、おじさんっぽいよ」クスクス
春上「佐天さんが、おじさん化してるの」クスクス
佐天「ちょっとお二人さん、私はまだ中学二年の女子ですよ~?」
「「「あははははは」」」 - 184 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:35:03.00 ID:9qZs8owa0
-
~ 同日十七時 上条宅近く ~
上条「しかし、久しぶりにゲーセンいったけど結構機種変わってんのな」
土御門「だにゃー。ゲーセンも入れ替わりが激しいぜい」
上条「だな。って、あれは……」
「……あっ」
上条「よぉ、御坂じゃねーか」
美琴「ひ、久しぶり」
上条「おう」 - 185 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:35:35.35 ID:9qZs8owa0
-
土御門「カミやんに用かにゃー? そしたら俺は先に行くぜい」
美琴「ちょっと待って下さい!!」
土御門「ん?」
美琴「今回は、二人に聞きたいことがあるの」
上条「俺達に?」
土御門「俺も、とは珍しいぜい」
上条「なんだよ、言ってみろよ? それともここじゃなんだし、公園でも行くか?」
美琴「う、うん。土御門さんもいいですか?」
土御門「……別に俺は構わないぜい」
美琴「ありがとうございます」ペコリ - 186 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:36:21.05 ID:9qZs8owa0
-
~ 五分後 とある公園のベンチ ~
上条「……んで、話ってなんだ?」
美琴「えっとね……」
上条「……もしかして、妹達に何かあったのか!?」
美琴「ち、違うわよ!! あの子達は平和に暮らしてる……」
上条「……そっか」
土御門(……なーんか、嫌な予感がするぜい)
美琴「あんたさ……去年、私のママをスキルアウトから助けてくれたでしょ?」 - 187 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:36:57.77 ID:9qZs8owa0
-
上条「っ!?」
土御門「っ!?」
美琴「……その反応、本当だったのね」
上条「な、なんでお前がそのこと……」
美琴「ママから聞いたのよ。……と言っても知るきっかけは、病院でなんだけどね」
上条「病院?」
土御門(……海原の奴、聞かれやがったのか)
美琴「うん。後はハッキングして事件のデータを探ってみたのよ」 - 188 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:37:37.02 ID:9qZs8owa0
-
上条「ハッキングって、お前……」
美琴「……うん。いけないことだってわかってるわよ。でもママが危険な目に合ってたなんて知らなくて……」
上条「御坂……」
美琴「でも事件に関してはデータが一切残ってなかった……」
土御門(だろうな……)
美琴「……ねぇ、教えてよ!! なんでママが狙われたの!? それに……」
美琴「あの海原さんは本物じゃないんでしょ!?」
- 189 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:38:48.56 ID:9qZs8owa0
-
土御門(……そこまで知ってるのか)
上条(暗部? なんだそりゃ……)
上条(いや、そんなことより海原の正体を知ってるのか……)
上条(でもこいつには……)
土御門「……わかった、俺から説明するぜい」
美琴「……ほ、本当ですかっ!?」
上条「土御門!!」
土御門「……もうここまで知ってしまったんだ。もう隠すのは無理だにゃー」
- 190 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:39:44.35 ID:9qZs8owa0
-
上条「……」
土御門「『超電磁砲』には俺から説明しておく。カミやんは、先に帰ってくれないかにゃー?」
上条「っ!? で、でもよ……」
土御門「頼むから」
上条「…………わかったよ」
美琴「あっ……」
上条「お前のお母さんのこと隠してて悪かったな、御坂……」
美琴「ううん。ママから私には知らせないでって言われたんでしょう? 感謝こそはすれど、あんたが謝ることなんてないわよ」 - 191 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:40:25.37 ID:9qZs8owa0
-
上条「……」
美琴「まー、前の私なら感情的になって、食いかかってたんだろうけど……」
上条「……かもな」クスッ
上条「そんじゃー、またな」
美琴「うん、悪かったわね」
土御門「また明日だぜい」
上条「……」
・
・
・ - 192 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:41:10.95 ID:9qZs8owa0
-
土御門(これでいい。カミやんには余計な心配は掛けたくないし、暗部のことも知ってほしくないしな)
土御門「それじゃー、『超電磁砲』話すぞ?」
美琴「……はい。後、超電磁砲って呼ぶのやめてくれませんか?」
土御門「……了解した。では御坂、まず事件の経緯を説明するぞ」
美琴「」コクリ
そして、土御門は御坂美琴に告げた。
何故、彼女の母親が学園都市に狙われたのか。
どういった形で、事件は終焉を迎えたのか。
そして、海原光貴の正体と彼の真意を。
美琴「…………そんなことが」
- 193 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:42:08.45 ID:9qZs8owa0
-
土御門「信じれないか? でも全部本当のことだぜい」
美琴「……で、でも……それに魔術って」
土御門「……確かにすぐには信じられないだろう」
美琴「」コクリ
土御門「だがアレイスターから聞いた話だと、お前もロシアに行ったんだろう?」
美琴「はい」
土御門「その時に見たはずだ。大天使を……」
美琴「っ!?」 - 194 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:42:51.62 ID:9qZs8owa0
-
土御門「ちなみに俺も能力者でもあり、魔術師でもある」
美琴「え?」
土御門「まぁー、俺のことはどうでもいいか」
美琴「それじゃー、あいつも……」
土御門「いや、カミやんの『幻想殺し』は魔術じゃない。正直、正体不明としか言えん」
美琴「そ、そうですか……後、海原さんが私の為に……」
土御門「海原のことなら気にするな。あいつが勝手に暗部に堕ちてきただけだ」
美琴「そ、そんな言い方っ!!」
- 195 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/08(金) 20:44:29.14 ID:9qZs8owa0
-
土御門「……御坂は優しい人間だにゃー」
美琴「……え?」
土御門「どれ、今は頭の中が混乱してると思うから今日はここまでにしとくぜい」
美琴「あっ」
土御門「……また話が聞きたくなったら、俺のところに来るといいぜい」
美琴「……あ、ありがとうございました」ペコリ
土御門「んじゃー、俺は愛しの舞夏が待ってるから失礼するぜい」
美琴「……」
この日、御坂美琴は自分の知らなかった深い闇の世界を知ることとなった。
憤り、悲しみの感情が入り混じる中、不謹慎ながらも若干嬉しい気分でもあった。
自分が知らなかった世界を知れたことに。
そして、自分の為に懸命になってくれる者の存在を知れたことに。 - 211 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:22:26.38 ID:oLG87Af70
-
~ 7月16日 第七学区駅前 ~
海原(……今日は、一体何処に連れていかれるのでしょうか)
海原(……しかし、白井さんも佐天さんも友達思いなのですね)
海原(きっと春上さんはいい子なんでしょうね……)
春上「海原さん、お待たせしましたなの」
海原「いえいえ。自分が早く着きすぎただけですので」ニコッ
春上「あ、ありがとなの///」
春上「あ、あの」 - 212 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:23:20.29 ID:oLG87Af70
-
海原「はい?」
春上「私のこと覚えてくれてますか?」
海原「!? ええ、もちろん」
春上「」ニパァ
春上「よ、よかったの……」ホッ
海原「あの時は大変でしたね。それで、今日はどちらに?」
春上「え、えっと……第六学区の遊園地に……」
- 213 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:24:29.68 ID:oLG87Af70
-
海原「……遊園地ですか」
春上「……は、はいなの。嫌でした?」ジー
海原「いえいえ。自分は、遊園地に行ったことがないので楽しみです。ありがとうございます」
春上(よ、よかったの……)
海原「それでは、そろそろ行きましょうか?」
春上「は、はいなの!!」
春上(やっぱり海原さんは、素敵なの) - 214 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:25:12.74 ID:oLG87Af70
-
~ 三十分後 遊園地 ~
海原「春上さんは、よく来るのですか?」
春上「え、えっと……月に一回くらい」
海原「佐天さん達とですか?」
春上「」コクリ
海原「仲がよろしいんですね」
春上「佐天さん達とは親友なの」ニッコリ
海原「親友ですか。いいものですね」 - 215 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:25:44.82 ID:oLG87Af70
-
春上「はい。皆、大切な人達なの」
海原「そうですか。では、まず何から乗りましょうか?」
春上「あ、あれに乗りたいの」ビッ
海原「い、いきなりジェットコースターですか?」
春上「あの重力感が好きなの。海原さん、絶叫系は苦手ですか?」
海原「いえ。ただ驚いただけです。では行きましょう」
春上「はいなの」 - 216 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:26:17.16 ID:oLG87Af70
-
~ ジェットコースター ~
スタッフ「はい、きちんと安全バーしめてくださいね」
春上「」ドキドキ
海原(落ちたりしませんよね?)
スタッフ「では……」
ビューン
春上「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁなの!!」
海原(これは中々……) - 217 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:26:42.82 ID:oLG87Af70
-
海原(おお!? 逆さまになってますね!!)
春上「」チラッ
春上(……凄い冷静なの)
海原(なるほど。これは癖になりそうですね)
海原(このG。溜まりませんね)ニッコリ
春上(あっ、笑ったの)
ビューン
春上「スピードが上がったの!!」
海原「これはこれは……」 - 218 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:27:24.39 ID:oLG87Af70
-
垣根「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
吹寄「びびりすぎよ!!」
海原(ん? 聞き覚えがあるお声が……)
海原(まぁ、気のせいですね)
・
・
・
春上「ふぅ、満足なの」ニッコリ
海原「ジェットコースターは初めてでしたが、あれははまりますね」
春上「海原さんに気に入ってもらえてよかったの」
海原「ええ。また乗りたいですね」 - 219 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:27:58.90 ID:oLG87Af70
-
春上「」ピカーン
春上「……そしたら、絶叫系はまだまだ沢山あるから今日は完全制覇するの!!」
海原「他にもあるのですか!?」
春上「はいなの」
海原「それは楽しみですね」
垣根「はぁはぁ……」
吹寄「……相変わらず、情けないわね」
垣根「うるせぇぇぇぇぇぇ!! 苦手なもんは苦手なんだよぉぉぉぉ!!」
- 220 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:28:50.63 ID:oLG87Af70
-
吹寄「いつも自分の翼で飛んでるくせに」
垣根「それとこれは別!!」
吹寄「はいはい」
その後、海原と春上はお昼までずっと絶叫系のアトラクションを堪能した。
デートでこの内容はいかがなものかと思うが二人にはそんなことは関係なかった。
海原「……では、そろそろお昼にしますか」
春上「はいなの」
海原「春上さんは、行きたいお店などありますか?」
- 221 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:29:18.38 ID:oLG87Af70
-
春上「……えっと」
海原「?」
春上「……実は、お弁当を作ってきたの」モジモジ
海原「……お弁当ですか?」
春上「」コクリ
海原「それはありがとうございます。大変でしたでしょう?」
春上「普段から料理はするので、大丈夫なの」
海原「そうなんですか。では、適当に座る場所を確保しましょう」
- 222 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:29:59.74 ID:oLG87Af70
-
春上「はいなの」
・
・
・
春上「ど、どうぞお召し上がれなの」ドキドキ
海原「おー、これは随分美味しそうですね」
春上「お口に合えば嬉しいの」ドキドキ
海原「では、有難く頂きます」
海原(お弁当か……そういえば、去年動物園に行ったときに御坂さんのお弁当を頂きましたね)
海原(今となってはいい思いです……)
- 223 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:30:33.94 ID:oLG87Af70
-
海原(……おっと、いけない。こんなこと思っていては春上さんに失礼ですね)
海原「では」ヒョイ
海原「」モグモグ
春上「」ドキドキ
海原「うん、美味しいですね」ニコッ
春上「」ホッ
春上(よかったの)
海原「それに春上さんらしい、可愛らしいお弁当ですね」
- 224 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:31:16.28 ID:oLG87Af70
-
春上「……え?///」
春上「ど、どうもありがとなの……///」
海原「いえいえ。自分も自炊はするのですが、中々料理の腕が上がらず……羨ましいかぎりです」
春上「海原さんもお料理するんですか?」
海原「ええ。もちろん、春上さんに比べれば腕は数段落ちますけどね」
春上「そ、そんなことないの」アセアセ
海原「ふふふ。お気遣いありがとうございます」ヒョイ
海原「この星型ハンバーグも可愛らしいですね」 - 225 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:31:53.08 ID:oLG87Af70
-
春上「あ、ありがとなの///」
春上(海原さんが、美味しそうにお弁当食べてくれてるの……)
垣根「うん、うめぇな」モグモグ
吹寄「ふふふ、ありがと」
垣根「……制理」
吹寄「なに?」
垣根「……お願いがあるんだが」キリッ
吹寄「な、なによ?」
垣根「その卵をな……」
吹寄「た、たまご?」 - 226 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:32:22.13 ID:oLG87Af70
-
垣根「口移しで俺に食べさせてく――――――」
吹寄「ふん!!」ドガッ
垣根「がはぁぁぁぁぁ!!」バタン
垣根「いてててて……何も頭突きしなくてもいいじゃねぇか……」
吹寄「ひ、人前でそんなことできるわけないでしょ!!///」
垣根「」ピクッ
垣根「……ということは、人前じゃなければいいんだな?」
吹寄「……え? そ、それは///」ゴニョゴニョ
垣根「よし、今日の晩飯に実行するぞ」キリッ
吹寄「え、えっと……///」
垣根(今から晩飯が楽しみだぜ……)フフフ
吹寄(ど、どうしよう……///) - 227 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:32:54.41 ID:oLG87Af70
-
~ 二時間後 ~
海原「おー、いい眺めですね」
春上(海原さんと二人で観覧車乗れたの///)
海原(観覧車か……御坂さんと二人で……って、何を考えてるんですかね、自分は……)
海原(自分は、御坂さんとは違う世界の住人なんです。おごましい考えは捨てましょう……)
春上(海原さん、ずっと景色眺めてるの)
・
・
・
海原「今日はありがとうございました。とても楽しかったですよ」
春上「お、お礼を言うのはこっちなの!! ありがとうございましたなの!!」ペコリ - 228 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:33:25.30 ID:oLG87Af70
-
海原「いえいえ。有意義な休日を過ごせました」
春上「……」
海原「では、そろそろ帰りましょうか。送っていきます」
春上「……海原さん」
海原「はい」
春上「……その前に、海原さんに聞いて欲しいお話があるの」
海原「……なんでしょうか」
春上「……わ、わ、わ……」ドキドキ - 229 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:34:02.40 ID:oLG87Af70
-
海原「……」
春上「私は海原さんのことが好きなの!!」
海原「っ!?」
春上「……」
海原「……じ、自分は」
春上「言わなくていいの」
海原「……え?」
春上「海原さんに好きな人がいるのは知ってるの……」
- 230 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:34:40.92 ID:oLG87Af70
-
海原「……」
春上「初春さんから教えてもらったの……」
海原「初春さんからですか?」
春上「」コクリ
春上「初春さんは、私のルームメイトなの」
海原「そ、そうだったんですか……」
春上「だから初春さんからも止められたの。海原さんとデートすることを……」
海原「では何で……」
- 231 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:35:10.74 ID:oLG87Af70
-
春上「す、好きだったから……」
海原「……」
春上「例え相手が私のことを思ってなくても、自分の気持ちだけは伝えたかったの」グスッ
海原「」ズキッ
春上「だから……」
海原「……」
春上「今日はありがとうございましたなの。いい思い出になったの」ペコリ
春上「海原さんがその人と上手くいくことを願ってるの」 - 232 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:35:40.52 ID:oLG87Af70
-
海原「春上さん……」
春上「そ、それじゃー……失礼しますなの!!」ダダダッ
海原「あっ……」
海原「……」
海原(いや、自分に彼女を追いかける資格はありませんね……)
海原(自分は、彼女に気持ちに応えることは出来ないのだから……)
海原「……」
- 233 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:36:13.39 ID:oLG87Af70
-
『例え相手が私のことを思ってなくても、自分の気持ちだけは伝えたかったの』
『海原さんがその人と上手くいくことを願ってるの』
海原「」ズキッ
海原(じ、自分はどうすれば……) - 234 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:36:50.97 ID:oLG87Af70
-
~ 二時間後 上条宅 ~
ザー
上条「おいおい、凄い雨降ってきたな……」
上条「さっきまでの天気が嘘みてーだな」
ピンポーン
上条「ん?」
上条「はいはい、誰ですかー?」ギー
海原「……」
上条「う、海原?」
- 235 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:37:24.08 ID:oLG87Af70
-
海原「……すみません」
上条「どうしたんだよ? それにびしょ濡れじゃねーか!?」
海原「……どうすればいいのか……わからないんです……」
上条「……」
上条「と、とにかくさ!! 上がれよ!! なっ!?」
・
・
・
上条「服は乾燥機に掛けておくから」
海原「す、すみません……シャワーのみならず、服まで貸して頂いて……」 - 236 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:37:57.41 ID:oLG87Af70
-
上条「気にすんなって。あんままじゃ風邪ひいちまうしな」
海原「……」
海原(なんで、自分はこの人の家まで来たのだろうか……)
上条「ほい、上条さん特製コーヒー。これ飲んで暖まれ」スッ
海原「あ、ありがとうございます」
海原「」ズズー
海原「……温かい」
上条「……それで、どうしたんだよ? 俺でよかったら話聞くからさ」
海原「……実は―――――――――――――」 - 237 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:38:27.38 ID:oLG87Af70
-
上条「―――――――――――――なるほど。春上さんがね……」
海原「彼女は、とてもいい子です。自分には勿体無いくらいに……」
上条「……なら、何で断ったんだよ?」
海原「……聞かなくても、貴方ならわかるでしょう」
上条「……まぁな」
海原「……春上さんに言われたんですよ。自分の想い人と上手くいくように、って……」
上条「……」
海原「でも……」ギリッ - 238 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:39:13.88 ID:oLG87Af70
-
海原「自分は、御坂さんと違う世界の人間なんです。彼女にこれ以上近づくなんて……」
上条「……」
海原「だけど、このままでは春上さんに対して申し訳なく思うんです……」
海原「彼女は、自分に想い人がいるのを知った上で思いを告げてくれた。そして、自分の幸せも願ってくれました……」
海原「そこまでしてくれたのに自分は……何も出来ない!!」ギリッ
上条「海原……」
海原「自分は……僕は……俺は……」
海原「どうすればいいのかわからないんですよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
- 239 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:39:50.94 ID:oLG87Af70
-
海原「はぁはぁ……」
上条「……」
海原「……すみません。自分としたことが、取り乱してしまいました」
上条「いや、気にすんな。それと海原」
海原「はい?」
上条「ちょっと下向いてくれないか?」
海原「は、はぁ……」 - 240 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:40:32.23 ID:oLG87Af70
-
上条は、海原の顔が下を向いたことを確認すると彼の後頭部に右腕を振りかざした。
もちろん、殴りつけたわけではない。食らわせたのは軽い空手チョップだ。
海原「」キョトン
海原「あ、あの?」
上条「馬鹿野郎」
海原「は?」
上条「……もうわかってんだろ? 自分が何をしたいのか」
海原「っ!?」
上条「御坂のことが好きなんだろ!? 自分の組織を裏切ってまで守ってきたんだろう!?」
- 241 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:41:04.25 ID:oLG87Af70
-
海原「……」
上条「お前はすげぇよ。好きな女の為に、ここまで出来る奴なんて俺は知らない……」
海原「……」
上条「俺だって、ここまで出来るかわからねぇ……」
海原「……しかし、自分は学園都市の人間ではない。この顔も借り物ですよ」
上条「だったら、本当の自分をあいつの前に曝け出せばいいだろ」
海原「じ、自分は彼女を遠くから見守るだけで……」
上条「満足か? なら、なんで……」 - 242 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:41:47.78 ID:oLG87Af70
-
上条「そんな苦しい顔してんだよ?」
海原「――――――――――ッ!?」
上条「いいじゃねぇか。お前が学園都市の人間じゃなくたって、魔術師だっていいじゃねぇか……」
上条「思いを告げるのに、そんなの関係ねぇだろうが!!」
海原「……」
上条「本当は、あいつの近くで守ってやりたいんだろ?」
海原「……否定は出来ませんね」
上条「ならやることは一つだろ」
- 243 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:42:15.25 ID:oLG87Af70
-
海原「……でも、御坂さんが自分の想いに応えてくれるとは思えませんけどね」
上条「……そりゃーそうだ。でも、大事なのはそこじゃないだろ?」
海原「……」
上条「あいつに自分の思いを告げる。後は、御坂の気持ち次第だからな。上手くいくとは限らなねぇ……」
海原「……相変わらず最低な答えだ、貴方は」
上条「……悪いな」
海原「……でも、そうして初めて御坂さんにも、春上さんにもしっかりと顔向けすることが出来るんでしょうね」
上条「かもな」 - 244 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:42:45.18 ID:oLG87Af70
-
海原「……ふっ、自分としたことこんなことを貴方に相談するなんてね」
海原(彼には人を惹きつける力があるんでしょうね……)
海原「通りで、今日は大雨が降ってきたわけです」
上条「ちょっとその言い方は、上条さん少し傷つきますよ?」
海原「傷ついたのなら、フレンダさんに癒してもらえばいいでしょう?」
上条「言うな、こいつ……」
海原「」フッ
上条「」フッ - 245 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:43:57.61 ID:oLG87Af70
-
・
・
・
海原「それでは、失礼します。色々ありがとうございました」
上条「別に俺は、服乾かしたくらいだけどな」
海原「それでは……」
上条「頑張れよ……」
上条「エツァリ」 - 246 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 00:44:35.01 ID:oLG87Af70
-
海原「!?」
海原「どうしてその名を……」
上条「土御門に聞いたんだよ、お前の本当の名前をな」
海原「土御門さんですか……全く、余計なことをしてくれます」
上条「そう言うなって。あいつもあいつなりに、お前のことを考えてるんだろ」
海原「どうでしょうね。彼の頭の中は、義妹のことだけしか考えてなさそうですが」
上条「……それは、否定できないな」
海原「……では、失礼します」ペコリ
上条「ああ。またな」
バタン
上条「……上手くいくといいんだけどなぁ」 - 253 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:16:18.54 ID:oLG87Af70
-
~ 同時刻 常盤台女子寮 ~
美琴「……」
美琴(はぁ……色んなこと知りすぎて、中々整理できないわね……)
美琴(でも知れてよかった……)
美琴「海原さんかぁ……いや、本名は違うのよね……」
美琴(なんで私なんかの為に……)
美琴(私なんて、そこまでしてもらえる価値なんかないと思うんだけどなぁ……)
美琴「……」
- 254 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:17:08.69 ID:oLG87Af70
-
美琴「私なんかの、何処がいいんだろ」ボソッ
美琴(……とりあえず、お礼はしておかないとね)
美琴(黒子に呼び出してもらうかなぁ……)
黒子「ふぅ、いい湯でしたの」
美琴「あっ、おかえり」
黒子「ただいまですの」
美琴「ねぇ、黒子」
黒子「はい?」 - 255 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:17:54.01 ID:oLG87Af70
-
美琴「海原さんってどんな人?」
黒子「海原さんですか?」
美琴「うん」
黒子(意外ですの。上条さん以外の異性のことをお聞きになさるなんて……)
黒子「まさかお姉さま……」
美琴「ん?」
黒子「上条さんの次は、海原さんのことを……」
美琴「は? 違うわよ!! ただ、気になっただけだっつーの!!」 - 256 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:18:37.10 ID:oLG87Af70
-
黒子「はぁ……」
黒子(怪しいですの……)
黒子(ここは悪く言って置きたいですが、海原さんには小さいお姉さまの写真を貰った恩がありますの)
黒子「……海原さんは、とても紳士的でお優しい方ですの」
美琴「ふぅーん。黒子がそこまで褒めるなんて、珍しいわね」
黒子「そうですか? 後、入院している妹様がいるようでございますの」
美琴「妹さん? (もしかして、病室にいた……)」
黒子「ええ。よくお見舞いに行くようで、とても妹思いの方ですわ」
- 257 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:19:19.18 ID:oLG87Af70
-
美琴「そっか……ありがとね、黒子」
黒子「いえ」
美琴「そんじゃー、私寝るわね」
黒子「はい。おやすみなさいまし」
美琴「ん」
翌日、学校帰りの御坂美琴の前に一人の少年が現れた。
髪は黒髪でウェーブがかかっており、肌は小麦色で整った顔立ちをしている。
年齢は御坂と同じくらいだろう。少年は、流暢な日本語で御坂に話しかけてきた。
「どうも、御坂さん」
美琴「……誰?(誰? この外人さん)」 - 258 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:19:58.27 ID:oLG87Af70
-
「……おっと、この姿で会うのは初めてでしたか」
美琴(……この姿? もしかして……)
エツァリ「海原光貴です。こっちが本来の顔なんですが」
美琴「……にせ海原さん?」
エツァリ「はい」
美琴(まさか、あっちから来てくれるなんてね……)
エツァリ「実は、御坂さんに伝えたいことがありまして……」
美琴「……そう。それじゃー、立ち話もなんだし公園のベンチにでも座る?」
- 259 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:21:12.92 ID:oLG87Af70
-
エツァリ「いえ。すぐ終わりますので1分だけ時間くれませんか?」
美琴「いいけど……」
エツァリ「ありがとうございます」
エツァリ「自分は……御坂さんのことが好きです。大好きです」 - 260 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:22:00.31 ID:oLG87Af70
-
美琴「」
美琴「……え?」
美琴(ちょっと、私告白されてるぅぅぅぅぅぅ!?)
美琴(なんなのよ!! 唐突すぎるじゃない!?///)
エツァリ「返事はいりません。以上です。では失礼します」ペコリ
軽く会釈をし、エツァリはその場を立ち去ろうとする。
その顔には、若干満足感が漂っていた。
エツァリ(これでいい。自分の気持ちを直接伝えられただけで満足だ)
- 261 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:22:28.69 ID:oLG87Af70
-
だが、エツァリの足が止まる。
理由は簡単。御坂が肩を掴んでエツァリが立ち去るのを止めたからだ。
エツァリ「…………え?」
美琴「ちょっと待ちなさいよ、あんた!!」
エツァリ「はい?」
美琴「言いたいことだけ言って逃げるんじゃないわよ!!」
エツァリ「……」
美琴「こっちだって、あんたに言いたいことや聞きたいことが沢山あるのよ」
エツァリ「しかし……」 - 262 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:23:10.75 ID:oLG87Af70
-
美琴「公園のベンチに行くわよ?」
エツァリ「ですが……」
美琴「行くわよ!?」
鋭い眼光を放ち、若干漏電をしながらエツァリを睨みつける御坂。
エツァリは、戸惑いながらも渋々彼女の要望に従うことにした。
下校時間の公園には、学生がちらほら見受けられる。
美琴「……まず、あんたがいつも第一七七支部にいる海原さんってことでいいのね?」
エツァリ「ええ。そうです」
美琴「そう……」 - 263 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:23:54.73 ID:oLG87Af70
-
エツァリ「あまり驚かないんですね?」
美琴「土御門さんから、大体は聞いてるからね」
エツァリ「っ!?」
美琴「あっ、土御門さんを責めないでよ? そもそも気づいたのは、あんた達の病院での会話がきっかけだったんだから」
エツァリ(病院?)
エツァリ(まさか、ショチトルとの会話が!?)
美琴「まぁ、盗み聞きしたのは謝るけどさ……話の内容が内容だったからね……」
エツァリ「……ということは、自分のことも詳しく知ってるわけですね」 - 264 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:24:39.44 ID:oLG87Af70
-
美琴「まぁね。とりあえず……」
エツァリ「……」
美琴「ママを助けてくれてありがとう」
御坂は、深々と頭を下げ感謝の言葉を述べた。
エツァリは、まさかお礼を言われるとは思ってなかったのだろう。
きょとん、とした顔で御坂の後頭部を見つめたままだった。
エツァリ「……え?」
美琴「あんたが裏で色々してくれたんだってね。それも土御門さんから聞いた」
エツァリ「……暗部のことも知っているんですね」 - 265 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:25:32.22 ID:oLG87Af70
-
美琴「うん。でも、あんたが学園都市の人じゃないとか、暗部の人間とか関係ない」
エツァリ「……」
美琴「ママを助けてくれたのは事実だから。本当にありがとう」
エツァリ「いえ。自分が好きでしたことですから。顔を上げてください」
美琴「……そう」
エツァリ「まさか、御坂さんからお礼を言われるとは思いませんでしたよ」
美琴「なによ? 普通、家族の命の恩人ならお礼を言うもんでしょう」
エツァリ「……まぁ、そうですね」 - 266 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:26:08.21 ID:oLG87Af70
-
美琴「……あんた、私が礼儀知らずだと思ってるわけ?」
エツァリ「っ!? いえいえ、そんなことはないですよ!!」アセアセ
美琴「……そう、ならいいんだけど」
美琴「……それより、あんたに聞きたいことが山ほどあるんだけどいいかしら?」
エツァリ「……言いも何も、答えるまで帰してくれないのでしょう?」
美琴「まぁね」
そして、エツァリは御坂美琴に告げた。
何故、学園都市に来たのか。
何故、組織を裏切ってまで暗部に身を堕としたのか。
何故、今こうして本来の姿で御坂美琴の前に、現れたのかを。
エツァリ「――――――――――――以上で自分の話は終わりです」 - 267 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:26:46.74 ID:oLG87Af70
-
美琴「……」
エツァリ「本当なら、御坂さんには暗部のことなど知ってほしくなかったのですが……」
美琴「……そうね、知らない方が幸せだったのかもね」
美琴「……でもね、もう自分が知らないところで、自分の為に傷つく人がいるなんて嫌なのよ」
エツァリ「……」
美琴「だから話してくれてありがとう」
エツァリ「……いえ」
美琴「ていうかさ……」 - 268 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:27:22.41 ID:oLG87Af70
-
エツァリ「はい?」
美琴「私なんかのどこがいいのよ? 私よりもいい子なんて沢山いるでしょう?」
エツァリ「いえ。自分にとって御坂さんが一番の女性ですので」
美琴「っ!? ///」
美琴「あんた、よく真顔でそんなこと言えるわね……恥ずかしくないの?」
エツァリ「ええ。事実を言ってるまでですから」
美琴「そう……」
エツァリ「それでは、そろそろ自分はこれで」 - 269 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:27:49.63 ID:oLG87Af70
-
美琴「だから、ちょっと待ちなさいってぇぇぇぇぇぇの!!」
エツァリ「……え?」
美琴「ま、まだ……私が……その……」
エツァリ「御坂さん?」
美琴「返事してないでしょうが!!」
エツァリ「はい?」
美琴「はい? じゃないわよ!! それだけ言っておいて返事もさせないなんてあんた馬鹿!?」
エツァリ「うっ!?」
- 270 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:28:17.02 ID:oLG87Af70
-
美琴「まったく……」
エツァリ「しかし、自分は自分の気持ちを伝えることが出来ただけで満足なのですが……」
美琴「そんなの知らないわよ!! 私が返事するって言ってるんだから、返事させなさいよっ!!」
エツァリ「す、すみません!!」ビクッ
美琴「えっと……」
エツァリ「……」
美琴「まだ、あんたのことよく知らないし……名前自体知らないし……」
エツァリ「エツァリと言います」 - 271 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:28:49.69 ID:oLG87Af70
-
美琴「え?」
エツァリ「自分の本当の名前です」
美琴「エツァリ、ね……」
美琴「……だから」
エツァリ(そうだ、これでいい。自分は、御坂さんに気持ちを伝えられただけで満足なのだから)
美琴「お、お友達から……///」ゴニョゴニョ - 272 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:29:40.64 ID:oLG87Af70
-
エツァリ「」
エツァリ「…………え?」
美琴「」カァー
美琴「だから、お友達になろうって言ってんのよ!!」
エツァリ「……え? え?」
美琴「は、恥ずかしいんだから二回も言わせんじゃないわよっ!!」
エツァリ「……し、しかし、先ほども言ったように自分は魔術師ですよ? 本来ならここにいてはいけない……」
美琴「そんなの関係ないわよ。誰かを好きになったり、守るのに能力者、魔術師なんて関係ないでしょ」 - 273 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:30:54.05 ID:oLG87Af70
-
エツァリ「っ!?」
御坂の言葉が、彼女の真っ直ぐな眼差しと共にエツァリの胸に重く突き刺さる。
エツァリ「御坂さん……」
美琴「とりあえずさ……あんたの番号とメアド教えてよ」
エツァリ「は、はい」
美琴「ん」
連絡先の交換を終えた二人は、再度ベンチに腰掛けていた。
そして、エツァリはある決意をする。
エツァリ(どうやら、御坂さんは打ち止めさん、番外個体さんの存在を知らないようですね)
- 274 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:31:26.15 ID:oLG87Af70
-
エツァリ(流石に、土御門さんもそこまでは教えませんでしたか……)
エツァリ(だが、彼女には知る権利がある)
エツァリ「みさ―――――」
ふと、エツァリの言葉が途切れる。
視界の中に自分の知る顔が映りこんできたからだ。
美琴「ん? あれは佐天さん達じゃないかしら?」
エツァリ「え?」
美琴「あんた、その格好で大丈夫なの?」
エツァリ「だ、大丈夫じゃありません!!」 - 275 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:32:12.05 ID:oLG87Af70
-
美琴「だったら、早く変身しないと!!」
そんな戦隊ものの変身とは違うんですけどね、と軽く否定しエツァリは、海原への姿と変貌する。
御坂は、生まれて始めてみる光景に唖然としていた。
美琴「……そ、そういう風に変身出来るのね」
海原「え、ええ」
佐天「御坂さんに海原さんじゃないですかー!!」
御坂美琴の親友、佐天涙子が二人に話しかけてきた。
珍しい組み合わせだと思いつつ、佐天は二人に駆け寄った。
彼女の傍らには、枝先絆理、そして春上衿衣の姿が見える。
美琴「こ、こんちには」 - 276 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:33:30.45 ID:oLG87Af70
-
美琴「だったら、早く変身しないと!!」
そんな戦隊ものの変身とは違うんですけどね、と軽く否定しエツァリは、海原への姿と変貌する。
御坂は、生まれて始めてみる光景に唖然としていた。
美琴「……そ、そういう風に変身出来るのね」
海原「え、ええ」
佐天「御坂さんに海原さんじゃないですかー」
御坂美琴の親友、佐天涙子が二人に話しかけてきた。
珍しい組み合わせだと思いつつ、佐天は二人に駆け寄った。
彼女の傍らには、枝先絆理、そして春上衿衣の姿が見える。
美琴「こ、こんにちは」 - 277 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:34:05.64 ID:oLG87Af70
-
海原「ど、どうも……」
枝先「こんにちは」
佐天「どうも」
春上「こ、こんちにはなの……」
若干、重たい空気が流れる。
五人とも原因はわかっていたが敢えて口には出さなかった。
重たい空気が流れ続ける中、切り出したのは春上だった。
春上「海原さん」
海原「……はい」
- 278 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:34:55.90 ID:oLG87Af70
-
春上「この前は、どうもありがとうございましたなの」ペコリ
海原「いえ、こちらこそ」
美琴(この前?)
佐天(春上さん……)
枝先(衿衣ちゃん)
海原「春上さんのおかげで、自分は前に進めることが出来ました。本当に感謝しています」
春上「そ、そんなことないの!!///」
佐天(やっぱり海原さん、顔綺麗だなぁ……春上さんが惚れるのもわかるかも……) - 279 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:35:43.24 ID:oLG87Af70
-
美琴(なーんか、嫌な予感がするんだけど……)
春上「そ、それで海原さんにまたお願いがあるの……」
海原「なんでしょう? 自分に出来ることであればご協力しますよ」
春上「え、えっと……///」
春上「……私のお兄ちゃんになってほしいの///」 - 280 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:36:14.80 ID:oLG87Af70
-
一同「」
海原「…………え?」
佐天「春上さん?」
美琴「」ポカーン
枝先(本当に言っちゃったよ、この子……)
海原「お、お兄ちゃんですか?」
春上「」コクリ
海原「あ、あの……」 - 281 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:37:03.39 ID:oLG87Af70
-
春上「海原さんに好きな人がいるのは知ってるの」
美琴「」ドキッ
春上「だから彼女になるのは諦めてるの……」
海原「……」
春上「……でも、この前遊園地でデートしてる時に思ったの」
美琴「」ピクッ
美琴(デート?)
春上「なんか、面倒を見てくれるお兄ちゃんみたい、って思ったの」
- 282 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:37:57.32 ID:oLG87Af70
-
海原「は、はぁ……」
春上「……だから、これからもたまには私の面倒を見て欲しいの」
佐天(春上さんには、常識は通用しなかった……)
美琴(ど、どういうことよ……)
海原「あ、あの……(ちょっと頭が混乱してますね)」
枝先「あ、あの!!」
海原「はい」
枝先「私から説明させて頂きますとですね」 - 283 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:38:27.61 ID:oLG87Af70
-
海原「はい」
枝先「こ、この子はあまり恋愛とかわかってなくて……とにかく遊んでくれるお兄ちゃんのような人が欲しかったみたいなんです!!」
枝先「ね? 衿衣ちゃん?」
春上「?」キョトン
枝先(駄目だ、本人もわかってない……)
海原「……なるほど。そういうことですか」
枝先「!? そういうことなんです!!」
海原「……ふむ。それくらいでしたらいいですよ」ニコッ
- 284 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:39:09.34 ID:oLG87Af70
-
美琴「なっ!?」
佐天「いいんだ!?」
春上「あ、ありがとうなの!!」
枝先「あ、ありがとうございます!!」ペコリ
海原「いえいえ。一人、妹分がいますのでもう一人増えても構いませんよ」
春上「ありがとう、光貴お兄ちゃん」ニッコリ
海原「!?」
海原(光貴お兄ちゃん……なんだか新鮮ですね……)
- 285 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:40:06.93 ID:oLG87Af70
-
その時、海原光貴はある異変に気づいた。
自分の真後ろから、電気が帯びていることに。
恐る恐る振り返ってみると、そこには憤怒の表情をした最愛の女性の姿がそこにあった。
ていうか御坂美琴だった。
海原「み、御坂さん?」
美琴「あんたは……あんたってやつは……」ワナワナ
美琴「あのショチトルって子といい……今回の春上さんのことといい……」
海原「」ダラダラ
美琴「そんなに妹って言葉が好きかァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」バチバチ
海原「す、すみません。自分は用事があるのでこれで」
- 286 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:43:14.36 ID:oLG87Af70
-
美琴「逃がすかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
海原「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいい!! 自分は『幻想殺し』がないんですよぉぉぉぉぉぉぉ!?」
美琴「そんなの知るかぁぁぁぁぁぁぁ!! 告白しときながら友達を義妹にしてんじゃないわよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
この日、エツァリにとって特別な一日となった。
想い人に自分の想いが伝わったこと。
義妹が一人増えたこと。
また、この話を聞いた土御門が義妹の話題を頻繁に持ちかけてくるようになったそうな。
- 287 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:43:59.34 ID:oLG87Af70
-
三日後、御坂美琴と海原光貴は第三学区にある個室サロンに足を運んでいた。
目的は、未だ顔を見たことがない"妹達"に会うためだ。
美琴「……ていうかさ、わざわざこんな高いところセッティングしてくれなくても」
海原「いえいえ。誰にも邪魔されない所がいいと思いまして」
美琴「……そっか。ありがと」
感謝の言葉を述べた御坂だったが、彼女の声はわずかながら声が震えている。
もちろん、海原はそんな御坂のわずかな動揺を見逃さない。
美琴「……」
海原「会うのが怖いですか?」
- 288 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/11(月) 20:44:52.82 ID:oLG87Af70
-
美琴「少しね。知らなかったとはいえずっと放置してたんだから……」
海原「……大丈夫ですよ。二人共いい子です」
美琴「……そう」
海原「なんなら自分もお供しましょうか?」
美琴「……ううん。こればかりは、私が一人で行かないと駄目な気がするのよ」
海原「……かしこまりました。それでは、自分は向かいの喫茶店で待っていますので」
美琴「うん。ありがと」
海原「では、失礼します」
海原が立ち去った後、暫く立ち尽くしていた御坂だったが一呼吸を入れ店内へ一歩踏み出した。
歩幅は距離にしてほんの数十センチしか進んでいない。
しかし、御坂美琴にとっては大きく前進した一歩であった。
- 304 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:11:22.69 ID:2eqMJAFD0
-
~ 7月中旬 武里高校体育館 ~
教頭「これより第一学期終業式を始めます。まずは校長挨拶」
校長「えー、最近ゴルフのスコアも絶好調の校長です」
シーン
校長「……」
上条「うわぁ……」
フレンダ「気温が一気に5℃下がったわね……」
姫神「ギャグセンス0」
青ピ「彼にボクの才能の1割でもあれば……可哀相な人やで」 - 305 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:12:05.42 ID:2eqMJAFD0
-
土御門「何ほざいてるんだにゃー」
吹寄(この学校は、校長も問題児なのよね……)
校長(あれ? レベル高すぎてわからなかったかな?)
校長「……明日から夏休みになりますね。皆さん、羽目を外しすぎないよう思いっきり楽しんで下さい」
校長「実家に帰った時は、ご両親によろしくと言っといて下さい。以上」
教頭「続きまして、生徒宣誓。代表前へ」
青ピ「ほな、行って来るわ」
上条「頑張れよ、青髪」 - 306 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:12:39.63 ID:2eqMJAFD0
-
吹寄「しっかり宣誓してくるのよ」
土御門「早く宣誓して、俺達を帰らせてくれにゃー」
姫神「ふぁいと」
フレンダ「え? 何? 宣誓?」
上条「ん? 俺達の学校は長期休み前の終業式には生徒が長期休みに対しての決意表明みたいなのすんだよ」
フレンダ「え? そんなのあるわけ?」
上条「まーな」
吹寄「前の学校はなかったの?」 - 307 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:13:05.97 ID:2eqMJAFD0
-
フレンダ「……多分」
姫神「霧が丘女学院はあった」
土御門「ないなんて珍しい学校だにゃー」
フレンダ(え? 無い方が珍しいわけ? え? え?)
浜面(運動会でもないのになぜ宣誓が……)
滝壺「」スースー
青ピ「宣誓!! ボクは~」
上条「お前だけかよ!!」 - 308 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:13:35.36 ID:2eqMJAFD0
-
青ピ「華の高校二年生として~」
土御門「何処が華だぜい……」
青ピ「一生に一度しかない高二のサマーバケーションを~」
姫神「留年すれば二度あるかも」
青ピ「しっかり満喫し~」
吹寄「戻ってきたらお仕置き確定ね」イライラ
青ピ「今年こそ彼女を作りたいと思います!!」
フレンダ「……結局、それにいきつくわけね」
- 309 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:14:05.65 ID:2eqMJAFD0
-
青ピ「希望としては~」
浜面「まだ続くのかよ!!」
青ピ「漫画のような運命的な出逢いを期待しています~」
小萌先生「」ピクピク
黄泉川「……小萌先生が、泡吹いて気絶してるじゃん」
青ピ「女性のタイプは落下系ヒロインのみならず――――――――――」
~ 15分後 ~
青ピ「――――――――――以上、生徒代表、2年1組青髪ピアス!!」
- 310 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:14:36.75 ID:2eqMJAFD0
-
青ピ「」ペコリ
木原(へっ、全生徒の前で彼女欲しい宣言するなんてよ……やるじゃねーか!!)
アックア(……休み利用してイギリスに帰国するか)
生徒一同(なげーよ……)
~ 教室 ~
青ピ「」ボロボロ
吹寄「……全く」
上条「とんでもない宣誓だったな」
土御門「だにゃー。小萌先生が泡吹いて倒れてたぜい」
- 311 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:15:10.88 ID:2eqMJAFD0
-
青ピ「」ピクッ
青ピ「なんやと!? 小萌先生が!?」
青ピ「くそっ!! こんなことしてられへん!! 保健室に行ってくるでぇぇぇぇぇ!!」ダダダッ
一同「……」
フレンダ「青髪……」
姫神「相変わらず。ぶれない」
上条(あの回復力……俺以上だな)
- 312 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:15:44.28 ID:2eqMJAFD0
-
~ 放課後 ~
上条「ふぅ、これで一学期も終了か……」
上条「ふふふ……」
フレンダ「当麻、何笑ってるわけよ?」
姫神「上条君が。壊れた」
吹寄「大方、補習がないから喜んでるんじゃないの?」
上条「ふふふ。よくわかったな、吹寄!!」
吹寄「まぁね」
- 313 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:16:30.72 ID:2eqMJAFD0
-
上条「そう、今年は夏休みの補習なし!! テスト勉強頑張った甲斐があったぜ!!」
<何? 上条に補習なしだと!?
<ふざけてるわね
<明日は大雨だっぺ!!
<ぼっしゅーと!!
フレンダ「よかったね、当麻」ニッコリ
上条「おう。これもテスト勉強に付き合ってくれたフレンダのおかげだよ」ニコッ
フレンダ「そ、そうかな///」 - 314 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:17:14.59 ID:2eqMJAFD0
-
上条「おう」
青ピ「ボクは、補習出まくりやけどね」
土御門「風紀委員に支障でない程度に頼むぜい」
姫神「なんで。補習に出るの? 確か。学年で二位だったはず」
青ピ「そんなん決まってるやん……」
青ピ「小萌先生に会うためや!!」キリッ
吹寄「どうせそんなことだろうと思ったわよ」
姫神「そこまでして。会いたいんだ」
土御門「それでこそ青髪だぜい」
- 315 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:17:42.38 ID:2eqMJAFD0
-
上条「……さてと、上条さん達は用事があるのでお先に失礼しますよっと」
フレンダ「それじゃーね、みんな」フリフリ
姫神「ばいばい」
吹寄「またね」
土御門「ラブラブだにゃー」
青ピ「」フリフリ
・
・
・
吹寄「用事って何だったのかしらね」
姫神「妹さんと三人で。第六学区に遊びに行くと言ってた」
土御門(フレメアか……随分、人懐っこい子だったぜい)
青ピ「あの可愛い子やね!! カミやん、うらやま……」 - 316 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:18:21.57 ID:2eqMJAFD0
-
~ 同時刻 柵川中 ~
絹旗「やっと一学期も終わりですか」
佐天「明日から夏休みだー!!」
枝先「来週辺り、皆でプールでも行こうか?」
初春「いいですね!! あっ、新しい水着買わなくちゃ……」
春上「プール懐かしいの」
佐天「初春はスクール水着でいいんじゃないの?」
初春「佐天さん、酷いです!!」 - 317 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:18:52.45 ID:2eqMJAFD0
-
絹旗(水着ですか。一着も持ってないですね……)
絹旗「初春さん」
初春「はい?」
絹旗「私も水着を超買いたいので、一緒に行きませんか?」
初春「はい、もちろん!!」
佐天「それなら皆で行こっか?」
春上「ナイスアイディアなの」
枝先「そうだね。絹旗さんと初春さん、今日は風紀委員のお仕事あるの?」
- 318 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:19:34.95 ID:2eqMJAFD0
-
絹旗「いえ。私は超休みです」
初春「私もお休みです」
枝先「……なら今日このままセブンスミストにでも行ってみようか?」
絹旗「……いいですね。超賛成です!!」
佐天「……うん。私も」
春上「私もなの」
初春「それじゃー、早速行きましょうか!!」
一同「うん!!」 - 319 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:20:08.68 ID:2eqMJAFD0
-
~ 一時間後 セブンスミスト ~
佐天「うーん、どれにしようかな……」ジー
春上「佐天さんはスタイルがいいから、何でも似合うと思うの」
佐天「そ、そんなことないよー!!」
絹旗「」ジー
絹旗(……確かに佐天さんの胸は、私のよりはるかに大きい)
絹旗(私と佐天さん、何がどう違うんでしょうか?)
枝先「私はこれでいいかな」 - 320 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:20:35.27 ID:2eqMJAFD0
-
初春「あっ、シンプルなデザインですね」
枝先「うん」
春上「枝先ちゃんは、決断がいつも早いの」
絹旗「確かに。超ズバズバ決めますもんね」
枝先「そうかな?」
佐天「確かに。優柔不断な私とは大違い」アハハ
初春「そうですね」クスッ
佐天「ちょっとくらいフォローしてよ、初春」ギュ - 321 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:21:17.29 ID:2eqMJAFD0
-
初春「ちょっ!? 後ろから抱きつかないで下さい!!」アセアセ
佐天「いいではないか~、いいではないか~」イヒヒ
初春「もう!!」
「何やってんだ、お前ら……」
佐天「っ!?」
初春「っ!?」
絹旗「あっ、超垣根さんじゃないですか」
垣根「人の名前に超を付けるな」 - 322 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:21:51.52 ID:2eqMJAFD0
-
絹旗「失礼。超わざとです」
垣根「知ってるよ」
佐天「垣根さん、こんにちは!!」
垣根「おう。あまり初春さんをいじめないでやってくれよな」
初春「そうですよぉ!! 垣根さん、もっと言って下さいよ!!」
垣根「いじめるならその花飾りをいじめてやってくれ」
佐天「なるほど。了解しました!!」ビシッ
初春「花飾りもいじめないで下さい!!」 - 323 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:22:29.97 ID:2eqMJAFD0
-
春上「佐天さん、誰なの?」
枝先「お知り合い?」
佐天「あー、二人は初対面だっけ? 垣根さん。第一七七支部の風紀委員さんだよ」
垣根「垣根帝督だ。よろしくな」
枝先「枝先です。よろしくお願いします」ペコリ
春上「第一七七支部の? ということは光貴お兄ちゃんの同僚さんなの?」
垣根「光貴お兄ちゃん? そこのお嬢ちゃんは海原の妹なのか?」
春上「はい、そうなの!!」フンスッ - 324 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:22:55.97 ID:2eqMJAFD0
-
垣根「へぇ……もう病院は退院したのか?」
春上「え?」
佐天「あー、違いますよ。垣根さん」
垣根「あ?」
佐天「実はですね―――――――――――」
垣根「―――――――――――なるほどな。海原の野郎もやるじゃねーか」
絹旗「そういえば垣根さんは、何故ここにいるんですか?」
垣根「……へ?」 - 325 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:23:27.96 ID:2eqMJAFD0
-
絹旗「だってここ女性用の水着専門店ですよ?」
女子一同「あっ」
女子一同「」ジー
垣根「お、おい!! 変な目で俺を見るんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!」アセアセ
垣根「付き添いだよ、付き添い!!」
佐天「付き添い? 彼女さんのですか?」
垣根「ああ、そうだよ」
佐天「へぇ、一度見てみたいなぁ」 - 326 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:23:56.68 ID:2eqMJAFD0
-
垣根「別にいいけど?」
佐天「え? 本当ですか!?」
垣根「別に減るもんじゃねーしな」
絹旗「それなら私も、超見てみたいですね」
初春「私もです!!」
春上「私もなの」
枝先「そ、それじゃ、私も……」
垣根「……多分、もうすぐ試着室から出ると思うから待ってろ」
- 327 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:24:25.71 ID:2eqMJAFD0
-
女子一同「はーい」
・
・
・
垣根「連れてきたぞ」
吹寄「こんにちは。吹寄制理よ。よろしくね」
絹旗「き、絹旗最愛です。超よろしくお願いします(超美人さんですね……)」
佐天「佐天涙子です。よろしくお願いします!!(うわぁ……美人さんだ……)」
初春「初春飾利です。よろしくです」ペコリ
枝先「枝先絆理です。始めまして」ペコリ
- 328 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:25:07.03 ID:2eqMJAFD0
-
春上「春上衿衣なの。よろしくなの」ペコリ
吹寄「ふふふ、皆可愛いわね」
吹寄「いつも垣根がお世話になってるわね」
絹旗「はい。超お世話してあげてます」
垣根「おい、こら」
初春「吹寄さんは高校生ですか?」
吹寄「ええ。高校二年生よ」
垣根「上条やフレンダ達の同級生だ」
- 329 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:25:35.13 ID:2eqMJAFD0
-
佐天「そうなんですか? 世間って狭いもんですね~」
吹寄「あら、貴方達、上条達のこと知ってるの?」
佐天「はい!!」
吹寄「……あいつは、本当に女子の知り合いが多いわね」ハァー
垣根「……まぁ、そうだな」
佐天(そうなんだ……)
初春(へぇ……)
絹旗(流石、超フラグ建築士……)
- 330 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:26:17.12 ID:2eqMJAFD0
-
垣根「そんじゃー、俺達行くからまたな」
吹寄「失礼するわね」
佐天「はーい!!」
絹旗「また明日です」
初春「お疲れ様です」
春上「ばいばいなの」
枝先(絵になるカップルさんだったなぁ……)
一同(それになんといっても……)
一同(胸が大きい!!) - 331 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:27:18.87 ID:2eqMJAFD0
-
~ 同時刻 第六学区のゲーセン ~
フレメア「上条、これ!! これ取って!!」
上条「ザンパンマンのジャマおじさんだな? よし、上条さんに任せなさい!!」
フレンダ「当麻、がんば~」
・
・
・
上条「……って、俺が取れるわけねーよな」ガックシ
フレンダ「結局、5千円も使って取れないなんてびっくりなわけよ」
フレメア「」ショボーン
上条「ご、ごめんな……フレメア……」 - 332 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:27:49.77 ID:2eqMJAFD0
-
フレメア「だ、大丈夫」ニコッ
上条(格好つかねーな……)
原谷「あれ? 上条さんにフレンダさんじゃないですか」
上条「おっ、原谷」
原谷「こんにちは。フレンダさんもお久しぶりです」
フレンダ「おひさーってわけよ」
原谷「……それでその子は?」
フレメア「」ジー - 333 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:28:23.92 ID:2eqMJAFD0
-
フレンダ「この子は私の妹のフレメア。ほら、挨拶しなさい」
フレメア「フレメア、フレメア=セイヴェルン。大体、よろしく」ニコッ
原谷「原谷矢文です。よろしくね」ニコッ
上条「原谷は一人で買い物か?」
原谷「はい。今日は一人でぶらぶらしようかと思いまして……」
フレンダ「姫神さんはどうしたのかにゃーん?」
上条(なんで麦野の真似?)
原谷「うぐっ!? なんでそれを……」
- 334 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:29:01.85 ID:2eqMJAFD0
-
フレンダ「姫神さんは同級生なんだから知ってるに決まってるわけよ」
原谷「……ですよね。姫神さんはバイトです」
フレンダ「バイトか……残念だったね、原谷君」
原谷「そうですね……それより、UFOキャッチャーやってたんですか?」
上条「ん? おう。中々取れなくてよ……」
フレメア「ジャマおじさんのが欲しいの」
原谷「……それじゃー、僕がやってみますね。結構得意なんで」
上条「上条さんの不幸スキル無視にしても中々取れないぜ?」 - 335 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:29:45.12 ID:2eqMJAFD0
-
原谷「大丈夫。やってみます」
フレメア「」ワクワク
フレンダ「原谷君、がんば!!」
上条「お手並み拝見といこうか」
原谷「取れました!!」
上条「orz」 - 336 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:30:34.61 ID:2eqMJAFD0
- フレンダ「すごーい!! 一発でGETできたわけよ!!」
フレメア「にゃあ。原谷凄い!!」
原谷「あはは。ありがと。はい、ジャマおじさん」スッ
フレメア「ありがとう」ニッコリ
フレンダ「原谷君、ありがとね」
原谷「いえいえ。それじゃー、僕はこれで失礼しますね」
フレメア「原谷、ばいばい」フリフリ
原谷「ばいばい」ニッコリ
フレンダ「またねー」フリフリ
上条「5千円費やしたのに、原谷は300円で……」ブツブツ - 337 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:31:16.81 ID:2eqMJAFD0
-
~ 同日19時 マッ○ ~
海原「」ニコニコ
滝壺「」ジー
海原「な、なんですか?」
滝壺「うなばら、何かいいことあった?」
海原「え? 何故です?」
滝壺「……なんか、表情がいつもより明るくなってたから」
海原「……なるほど。鋭いですね、滝壺さんは」 - 338 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:31:47.89 ID:2eqMJAFD0
-
滝壺「いいことあったんだ」
海原「ええ。自分にとって人生で一番幸せなことかもしれません」
滝壺「そこまで?」
海原「はい」
滝壺「気になる……」ジロー
海原「滝壺さん、目が怖いです」
滝壺「言ってくれるまでずっとこうしてる」ジロー
海原「ははは……まぁ、隠すようなことではないので言いますよ」 - 339 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:32:27.29 ID:2eqMJAFD0
-
滝壺「」ワクワク
海原「簡単に言えば、想い人に自分の想いが伝わったっということです」
滝壺「……そうなんだ。よかったね、うなばら」ニコッ
海原「はい。ありがとうございます」
浜面「わりぃ!! 待たせたな!!」
海原「おや、浜面さん。お疲れ様です」
滝壺「はまづら、お先に頂いてるよ」
浜面「おう。ったく、麦野の奴……人に始末書押し付けやがって!!」 - 340 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:32:55.91 ID:2eqMJAFD0
-
海原「ははは。それは大変でしたね」
浜面「本当だぜ……」
滝壺「大丈夫。嫌な仕事を押し付けられても頑張る、そんなはまづらを私は応援する」
浜面「ありがとよ、滝壺」
海原「おやおや、見せ付けてくれますね」
滝壺「うなばらも人のこと言えないでしょ?」
海原「いえいえ。自分はそこまでの仲じゃないですよ」ニコッ
滝壺「そうなの?」 - 341 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:36:45.32 ID:2eqMJAFD0
-
海原「はい。まずはお友達からですから」
滝壺「……まずは、ということは?」
海原「ノーコメントです」
滝壺「」ムー
浜面「へ? 何の話?」
滝壺「……はまづらには、内緒」
海原「……ですね」
浜面「おい!! 仲間外れにしないでくれぇぇぇぇぇぇぇ!!」
- 342 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/15(金) 20:37:37.70 ID:2eqMJAFD0
-
一方通行「チッ、あっちの席うるせェな……」
打ち止め「まぁまぁ、そのくらいで怒らないのって、ミサカはミサカは貴方をなだめてみたり」
一方通行「……ン?」
打ち止め「?」
一方通行「おい、テーブルに肘つくんじゃねェ。行儀悪いだろうが」
打ち止め「あっ、ごめんなさい」
一方通行「おう」
番外個体(何処の親父だよ……) - 359 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:24:35.76 ID:Ywr2q2lV0
-
~ 7月23日18時 第一七七支部 ~
上条「ただいまー!! おっ、涼しい……」
絹旗「パトロールから超戻りました……」
青ピ「暑すぎやで……」
固法「あら、おかえりなさい」
滝壺「おかえり。こっちはエアコンで快適だったよ」
絹旗「超嫌味に聞こえます……」
上条「だな……」
- 360 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:25:14.72 ID:Ywr2q2lV0
-
青ピ「」グッタリ
ガチャ
垣根「あちゃぁぁぁぁぁぁ!!」
麦野「大声出すな!! 余計暑くなる!!」
黒子「ただいま戻りましたの」
固法「おつかれさま」
滝壺「おかえり」
垣根「うお!? 超涼しいですの!!」
黒子「いきなり私の真似をしないで欲しいですの!!」 - 361 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:25:49.32 ID:Ywr2q2lV0
-
垣根「ごめんなさいですの!!」
黒子「」ムキー
麦野「ったく、暑いのによくやるわね……あんたら」
黒子「私ではなく、垣根さんに言って下さいまし!!」
垣根「いや、たまには白井も弄ってやらないと思ってよ」
黒子「別に思わなくていいですの!!」
上条「滝壺、なんか飲み物あったっけ?」
滝壺「麦茶出そうか?」 - 362 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:26:16.39 ID:Ywr2q2lV0
-
上条「いや、自分で出すからいいや」
滝壺「わかった」
絹旗「上条さん、私のも超お願いします」
青ピ「ボクのも頼むで」
垣根「俺のも。氷入れてな」
麦野「よろしくにゃーん」
黒子「私の分もお願いしますの」
上条「お前ら……」 - 363 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:26:42.63 ID:Ywr2q2lV0
-
・
・
・
上条「あいよ」コトン
絹旗「どうも」ゴクゴク
青ピ「ありがと、カミやん」ゴクゴク
黒子「ありがとうございます」ゴクゴク
麦野「サンキュー」ゴクゴク
垣根「」グビグビ
垣根「ぷはぁー!! 生き返るぜ!!」
- 364 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:27:16.68 ID:Ywr2q2lV0
-
絹旗「いつもより麦茶が美味しく感じますね!!」
青ピ「せやね。運動後の飲み物みたいなもんやね」
麦野「麦茶がこんなに美味しかったなんて……」
黒子「もう一杯頂きますの」
黒子「」ゴクゴク
固法「勢いよく飲むわね」
麦野「今日は、露出狂追いかけるのにテレポートしまくったからね」
垣根「ほんと、ほんと。俺も空間移動してーな」
- 365 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:27:56.66 ID:Ywr2q2lV0
-
黒子「……全く、露出狂も空間移動者だったとは予想外でしたの」
滝壺「大変だったんだね。お疲れ様、しらい」
黒子「ありがとうございますわ。滝壺さん」
絹旗「こっちは、何もありませんでしたよ」
上条「平和な一日でしたな」
青ピ「せやね」
固法「いいことよね」ニッコリ
垣根「でもたまには強敵とか出てきてくんねーかね」 - 366 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:28:44.53 ID:Ywr2q2lV0
-
黒子「レベル5に対抗できるのは、レベル5くらいですの」
垣根「いや、わかんねーぜ?」
黒子「はい?」
垣根「どっかの第一位と第四位は無能力者に負けたからな」
上条「」ピクッ
麦野「」ピクッ
麦野「垣根……それは私のことかにゃーん?」
垣根「さぁ、どうでしょう?」
- 367 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:29:10.41 ID:Ywr2q2lV0
-
麦野「」ブチッ
麦野「ぶっ殺す!!」
垣根「いいぜ!! かかってきやがれ!!」
上条「またか……」
絹旗「超仲がいいことで……」
滝壺「相思相愛」
垣麦「どこがだっ!!」
固法「はいはい、二人ともいい加減にしなさい」パンパン
- 368 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:30:37.57 ID:Ywr2q2lV0
-
固法「……全く、大学生になっても成長しないんだから」ギロッ
垣根「うっ!?」
麦野「」ビクッ
固法「それより今日はやることもないし、解散しましょう。皆、お疲れ様」
一同「お疲れ様でーす」
垣根「……今日は飛んで帰るかな」ボソッ
固法「」ギロッ
垣根「すいません。冗談です」 - 369 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:31:09.76 ID:Ywr2q2lV0
-
~ 同日19時 上条宅 ~
上条「」チュルチュル
垣根「」チュルチュル チュルリン
垣根「うん、夏はやっぱ素麺だな!!」
上条「ったく、飯作るの面倒だからって俺ん家にいちいち来るなよな……」
垣根「まぁまぁ、いいじゃねーか」
上条「吹寄作ってくれねーのか?」
垣根「あいつなら、姫神さんと二人で旅行に行ってる」 - 370 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:31:38.90 ID:Ywr2q2lV0
-
上条「……本当、仲いいな」
垣根「おう。できてるんじゃねーか、って思うほどにな」
上条「いや、そこまでは思わねーよ……」
・
・
・
垣根「ふぅ、ごっそさん」
上条「あいよ。んじゃー、洗い物してくる」
垣根「おう。俺はごろごろしてる」
上条「少しは手伝おうとか言いやがれ」 - 371 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:32:42.01 ID:Ywr2q2lV0
-
垣根「パトロールで疲れてるから無理ですの!!」
上条「」イラッ
垣根「おっ、ラルクの新譜じゃん」
上条「ん? あー、昨日買ったんだよ」
垣根「これ借りていい?」
上条「いいぞ」ガチャガチャ
垣根「サンキュー」
・
・
・
<真っ直ぐに駆け出す 晴れ渡る青空が眩しい♪
垣根「」ゴロゴロ - 372 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:33:17.54 ID:Ywr2q2lV0
-
上条「ふぅ、洗い物終わりっと……」
垣根「なぁ、上条」
上条「ん?」
垣根「お前、明日休みだろ?」
上条「そうだけど?」
垣根「明日プール行かね?」 - 373 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:33:56.31 ID:Ywr2q2lV0
-
上条「プール?」
垣根「おう。暑いし今年まだ一回も行ってないからよ」
上条「いいけど混んでんじゃねーの?」
垣根「それなら大丈夫。第三学区のVIP施設の年間パスポート持ってるから。もう予約しといた」
上条「早いな!! そんじゃー行くか」
垣根「おう。他にも誘ってみようぜ」
上条「わかった。んじゃー、手分けして誘いますか」
垣根「おう」 - 374 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:34:30.64 ID:Ywr2q2lV0
-
垣根(へへ、俺の今の電話帳には20件も入ってるからな……)ニヤニヤ
垣根(グループも男、女、恋人と3つも作れたぜ)
垣根(今年中には25件はいきてーな……)
上条(何、こいつ携帯見てにやにやしてんだ?) - 375 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:35:13.80 ID:Ywr2q2lV0
-
~ 翌日 VIP施設前 ~
上条「今日も暑いな……」
フレンダ「本当ね……」
フレメア「早くプール入りたい」
垣根「もうちょっと待っててくれな」
フレメア「大体、わかった」
黒子「どうもお待たせ致しましたの」
固法「遅くなっちゃってごめんなさい」
佐天「おはようございます!!」 - 376 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:35:49.14 ID:Ywr2q2lV0
-
上条「三人とも、おはようさん」
フレンダ「白井さん、美琴は?」
黒子「お姉さまは、午後からご予定があるようで断られてしまいましたの」
フレンダ「そっか。残念」
固法「それにしても大きい施設ね……本当に無料なの?」
垣根「ああ。俺が年間パスポート持ってるからな」
フレンダ「流石、第二位ってわけよ」
佐天「いやぁ、楽しみだなー!!」
- 377 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:36:18.46 ID:Ywr2q2lV0
-
上条「なぁ、ちなみにそのパスポートどんくらいしたんだ?」
垣根「ん? 500万くらいだったか?」
一同「」
上条「はぁぁぁぁぁ!?」
固法「い、500万……」
黒子「半端ないですの……」
佐天「す、凄い……」
フレンダ(まぁ、スクールのリーダーだったらそんくらい買える報酬はあったわけよね)
- 378 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:37:02.42 ID:Ywr2q2lV0
-
フレメア「垣根は、大体お金持ちなの?」
垣根「さぁな」
固法(500万あったら……あのバックもお財布も余裕で買えるじゃない!!)
青ピ「おまた……」
絹旗「超お待たせしました!!」
上条「おっ、これで全員揃ったな」
フレンダ「絹旗が青髪と二人で来るなんて……家、近かったっけ?」
絹旗「いいえ。早朝の映画鑑賞に付き合ってもらってました」 - 379 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:37:31.97 ID:Ywr2q2lV0
-
フレンダ「へ、へぇ……何時から?」
絹旗「5時です!!」
フレンダ(5時!? 青髪、ドンマイ……)
佐天(映画、断っておいてよかった……)
青ピ「」ゲッソリ
垣根「んじゃー、そろそろ行くぞ?」
一同「おう(はい)」 - 380 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:38:11.22 ID:Ywr2q2lV0
-
~ ロビー ~
受付「はい。それではごゆっくりお楽しみ下さいませ」
垣根「あいよ」
上条「なんか人いなくね?」
黒子「ですわね」
佐天「私達だけしかいないですよね」
固法「セレブな人達は避暑地でも行ってるのかしら?」
絹旗「そうじゃないですか?」
- 381 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:39:15.47 ID:Ywr2q2lV0
-
垣根「いや、今日一日貸し切ったからだ」 - 382 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:39:58.16 ID:Ywr2q2lV0
-
上条「え? 貸切!?」
佐天「私達だけでですか!?」
垣根「俺達だけだから貸切なんだろうが……」
黒子「これは……」
固法「なんかね……」
フレンダ「……やっぱり」
フレメア「つまりプールは私達だけで使っていいの?」
フレンダ「そうよ」 - 383 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/17(日) 23:40:32.28 ID:Ywr2q2lV0
-
フレメア「にゃあ、凄い!!」
垣根「プールだけじゃないぞ? サウナ、エステサロンとか全部だ」
一同「」
佐天「垣根さん!! 一生ついていきます!!」
固法(エステか……一度行ってみたかったのよね)
垣根「それじゃー、更衣室で着替えてきてくれ」
一同「おう(はーい)」 - 392 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:28:35.75 ID:uIbZOitX0
-
~ 男子更衣室 ~
上条「……しかし、本当すげーよな」
垣根「そうか?」
上条「レベル5ってそんなにお金もらえるもんなのか?」
青ピ「うーん、ボクは500万の年間パスポートなんかぽんっと買えへんけどね……」
垣根「……まぁ、沢山研究に協力してたからな!!」アセアセ
上条「そうなんだ。垣根の能力も珍しいもんな」
垣根「ま、まぁな!!」
垣根(ふぅ……なんとかごまかせたか)
青ピ「それにしてもいよいよ固法さんの水着姿が見れるわけやね」
上条「いよいよって何だよ……」
青ピ「それは見てみればわかるで」 - 393 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:29:17.39 ID:uIbZOitX0
-
~ 女子更衣室 ~
固法「あっ、私お手洗い行ってくるから先に行ってていいわよ」
一同「はーい」
フレンダ「水着なんて超久しぶりなわけよ」
佐天「フレンダさん、凄い細いじゃないですか!! 羨ましい!!」
フレンダ「そ、そうかな!? って……」ジー
佐天「はい?」
フレンダ(私より胸がある……中二にも負けるなんて……)ズズーン
- 394 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:29:57.13 ID:uIbZOitX0
-
佐天「フ、フレンダさんっ!?」
絹旗(まさか初春さん達と行く前に着る機会が来るとは)
絹旗(まぁ、これで買った甲斐が超あったというものですね)
絹旗(そういえば、白井さんは着替え終わったんですかね……)
絹旗「白井さん?」
黒子「なんですの?」ヒョイ
絹旗「」
絹旗「……白井さん!!」
黒子「はい?」
- 395 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:30:31.24 ID:uIbZOitX0
-
絹旗「何ですか!? その水着は!?」
フレンダ「す、すご……」
黒子「え? 何処かおかしいところでも?」
絹旗「……」
佐天「あはは。白井さんは露出が多い水着が好きだから」
絹旗「露出多いどころじゃないですよ!!」
フレメア「白井の水着、大体、凄い」ジー
黒子「そんなに驚かなくても……」
フレンダ「いや、これは誰が見ても驚くってわけよ……」 - 396 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:31:11.61 ID:uIbZOitX0
-
~ プール ~
上条「おお!! すげぇ大きいじゃねーか!!」
青ピ「せやね。これが貸切なんて天国や!!」
垣根「大袈裟だな、お前ら」
上条「いやいや、上条さんはこんな大きなプールなんて生まれて初めてですよ?」
青ピ「ボクもやで」
上条「学校のプールなんて25メートルしかねーもんな」
青ピ「せやね」 - 397 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:31:49.58 ID:uIbZOitX0
-
垣根「小さいな!!」
「お待たせしました!!」
垣根「おっ、女共も来たか」
佐天「お待たせしました!!」
垣根「おう。可愛い水着じゃねーか」
青ピ「せやね。似合ってるで」
青ピ(佐天ちゃんは、発育がええな……)
佐天「えへへ。ありがとうございます」
- 398 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:32:16.60 ID:uIbZOitX0
-
フレメア「」ジー
上条「ん?」
上条「フレメアも可愛いぞ」ナデナデ
フレメア「」ニコッ
フレンダ「お待たせ」
上条「お、おう」
フレンダ「ど、どうかな?///」
上条「……あ、ああ。に、似合ってるぞ?」
- 399 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:32:47.63 ID:uIbZOitX0
-
フレンダ「あ、ありがとう///」
上条「お、おう///」
青ピ「ふむ。フレンダちゃんは胸は残念だがくびれと美脚がすばら――――――」
フレンダ「胸が残念で悪かったわね!!」ドガッ
青ピ「ぐぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
フレンダ「……まったく、人が一番気にしてることを!!」
青ピ「」ピクピク
上条「……なんだ、フレンダそんなこと気にしてたのか?」 - 400 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:34:09.40 ID:uIbZOitX0
-
フレンダ「そんなことって!!」
上条「俺は、胸なんか関係なく好きだぞ?」
フレンダ「っ///」
フレンダ「あ、ありがと///」
垣根「おうおう、熱い熱い」
フレメア「暑い暑い」
佐天「ラブラブですね~」
青ピ「全く羨ましいで!!」
- 401 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:34:39.75 ID:uIbZOitX0
-
佐天「あっ、もう復活してる」
黒子「お待たせ致しましたの」
絹旗「超お待たせしました」
上条「おっ、白井と絹旗も来―――――――――――」
垣根「」
青ピ「」
フレンダ「まぁ、普通はそんな反応するわよね」
佐天「で、ですよね……」
- 402 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:35:28.90 ID:uIbZOitX0
-
絹旗「さっきの私と同じ反応ですね」
垣根「白井、なんだその水着は……」
黒子「はい? 普通の水着ですが?」
垣根「いや、お前……乳首とあそこ位しか隠れてねーじゃねーか……」
上条(ちょっと上条さんには刺激が強すぎるのでございますよ……)
フレンダ(まぁ、当麻なら照れて顔逸らすだろうと思ったわけよ)
青ピ「アンビリーバボや……」 - 403 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:36:08.06 ID:uIbZOitX0
-
「お待たせ」
垣根「おっ、固法さんも来たか。これで全員そろ――――――――」
上条「」
青ピ「」
ドバァーーーーーーン!!
固法「ふぅ去年の水着だと少しきついわね……あれ? どうしたの?」
上条(け、けしからん……)
垣根(な、なんつぅ破壊力だ……) - 404 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:36:48.80 ID:uIbZOitX0
-
青ピ覚醒「脳内HDDに保存、脳内HDDに保存……)
青ピ覚醒(保存完了。バックアップも完了……)
フレンダ(やっぱり男子達は固法さんのダイナマイトバディに目が釘付けってわけね……)
フレンダ(私も慰安旅行で見た時は、愕然としてたしね……)
佐天(相変わらず凄いな……)
絹旗(いつか私も固法さんのようにっ!!)
フレンダ(私もやっぱりCカップ位は欲しいわけよ……ってそれより)ジー
上条(着痩せしてたからわからなかったけどあれは神裂レベルと見ていい……)ジー - 405 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:37:43.34 ID:uIbZOitX0
-
フレンダ(見すぎってわけよ!! えい!!)ズブシ
上条「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁ!! 目が!! 目がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
フレンダ「当麻は固法さんの胸、見すぎってわけよ!!」
垣根「うわ、目潰しひでぇな……」
フレンダ「ふん!! 垣根も吹寄さんに言いつけてやるってわけよ!!」
垣根「なっ!? おい、やめろ!!」
青ピ(神様、今日もいいものを見せてくれてほんま、感謝や……)
固法「上条君ったら、やーね」アハハ
- 406 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:38:29.43 ID:uIbZOitX0
-
フレメア「」ジー
固法「フレメアさん、どうしたの?」
フレメア「固法のおっぱい、ミルク出るの?」 - 407 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:39:17.49 ID:uIbZOitX0
-
一同「」
固法「…………え?」
青ピ「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ドバァー
絹旗「青髪さん!! 鼻血が!!」
青ピ「だ、大丈夫や……今のフレメアちゃんの質問、かなりきいたで……」ダラダラ
黒子「ただいま輸血パック用意しますの!!」ヒュン
佐天「す、凄い出てますよ!!」
青ピ「あ、安心しなはれ。ボクはこんくらいで死なへん」ダラダラ
- 408 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:39:47.64 ID:uIbZOitX0
-
垣根「おい、タイル汚すんじゃねーよ」
フレメア「出るの?」
固法「で、出ないわよ///」
フレメア「にゃあ。残念」
フレンダ「フレメア、変な質問するんじゃありません!! 固法さん、ごめんね」
固法「え? 気にしなくていいわ!!」
絹旗「それよりプールに超入りましょう!!」
上条「だな」 - 409 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:40:15.18 ID:uIbZOitX0
-
フレンダ「うん」
垣根「んじゃー、入るか」
一同「おう(はい)」
固法「ちょっと待って!!」
一同「?」
固法「準備体操がまだよ?」
一同「」
固法「さぁ、始めるわよ」
一同「……はーい」 - 410 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:40:53.60 ID:uIbZOitX0
-
垣根「うーし、入るか!!」
佐天「はーい!!」
上条「おっしゃー!!」
フレメア「」ツンツン
上条「ん?」
フレメア「上条、これ膨らませて」
上条「あー、浮き輪か。おし、待ってな?」
フレメア「うん!!」
- 411 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:41:21.17 ID:uIbZOitX0
-
絹旗「白井さん、行きましょう!!」
黒子「はい!!」
固法「みんな、元気ね」
フレンダ「固法さんは泳がないわけ?」
固法「そうね。最初は寛いでようかしら」
フレンダ「……それじゃー、私も」
青ピ(絶景や……)
上条「おし、出来たぞ」
フレメア「ありがとう!!」
- 412 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:41:51.79 ID:uIbZOitX0
-
佐天「しかし、こんな広いと逆に落ち着かないですよね」
垣根「そうか?」
佐天「そうですよ。私なんかいつもはこの1/10位のプールなんですから」
垣根「1/10? 小さすぎだろ!?」
佐天「いやいや、庶民にはそれが精一杯なんですって……」
垣根「ふーん」
佐天「そういえば、彼女さんは誘わなかったんですか?」
垣根「あいつなら友達と旅行中だ」
- 413 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:42:22.09 ID:uIbZOitX0
-
佐天「そうだったんですか……寂しいですか?」
垣根「……別に」
佐天「もう、素直じゃないんだから♪」
垣根「別に寂しくねーし!!」
絹旗「白井さん、行きますよー?」
黒子「了解ですの!!」
絹旗「はい!!」ポンッ
黒子「はっ!!」ポンッ - 414 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:43:00.98 ID:uIbZOitX0
-
フレンダ「ビーチバレーか。いや、ビーチじゃないからただのバレーってわけね」
固法「そうね」クスッ
青ピ「お二人はまだ入らんの?」
固法「最近、疲れが溜まっててね。どうせだからゆっくり寛ごうと思って」
フレンダ「私も」
青ピ「なるほど。そんじゃー、ボクも」
フレンダ「……青髪」
青ピ「なんや?」 - 415 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:43:29.68 ID:uIbZOitX0
-
フレンダ「私達が寝てる間に変なことしないでよね? 特に固法さんに」
青ピ「どんだけ信用されてへんねん!!」
固法「ふふふ。青髪君はそんなことしないわよね?」
青ピ「イエス・マイ・ロード!!」
固法「……それ、ほんと好きよね」ハァー
フレメア「上条、もっと押してー」バチャバチャ
上条「へいへい」
フレメア「うーん、大体気持ちいい」 - 416 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:43:56.68 ID:uIbZOitX0
-
上条「フレメアはプール久しぶりなのか?」
フレメア「学校のプール以外は、大体久しぶり」
上条「そっか。学校楽しいか?」
フレメア「うん。ミサカちゃんもいるし!!」
上条「そっか。お前ら仲良しだもんな」
フレメア「うん。大体親友だから」
上条「その言葉に大体つけるのやめような」
フレメア「ふにゃ?」 - 417 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:44:34.23 ID:uIbZOitX0
-
【垣根・佐天 VS 絹旗・黒子でバレー対決】
佐天「垣根さん、行きますよー?」バシュ
垣根「おう!!」ドンッ
絹旗「ちょっ!? 強すぎです!!」ポンッ
黒子「少しは手加減して下さいまし!!」ポシュ
垣根「手加減なんかしたらお前らに失礼だろうが」
黒子「別に失礼じゃありませんの!!」
佐天「垣根さんは負けず嫌いですからね」アハハ
- 418 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:45:04.18 ID:uIbZOitX0
-
垣根「男は、皆負けず嫌いなんだよ」トスッ
絹旗「私も超負けず嫌いですけどね!!」ポンッ
垣根(チャンス!!)キラッ
垣根「佐天さん、トスだ!!」
佐天「は、はい」トスッ
垣根「うりゃー!!」ズバーン
パーン!!
垣根「ありゃ、ビーチボールが破裂しちまった……」
絹旗「もう……だから手加減して下さいって言ったのに」 - 419 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:45:43.19 ID:uIbZOitX0
-
黒子「全く、大きなお子様ですの……」
垣根「あぁ!? 誰がお子様だ!?」
佐天「まぁまぁ」
固法「垣根君も元気一杯ね」
青ピ「せやね」
フレンダ「」スースー
固法「あら、フレンダさん寝ちゃってるわね」
青ピ「疲れてたんやろね」 - 420 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:46:28.51 ID:uIbZOitX0
-
固法「可愛い寝顔ね」
青ピ「はっ!?」
固法「なにかしら?」
青ピ「……まさか、固法さんはそっちの気が?」
固法「ないわよ!!」
青ピ「……ほんま?」
固法「本当よ!! 普通に男の子が好きなんだから」
青ピ「……彼氏は作らんの?」
固法「……そうね。いい人がいればいいけど」
- 421 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:47:00.85 ID:uIbZOitX0
-
青ピ「!?」
青ピ「……そんなら近くにおるやん」
固法「……え?」
青ピ「」ウインク
固法「うーん、上条君はフレンダさんがいるし、海原君は好きな人がいるし、土御門君は妹さん一筋だし……」
固法「垣根君と浜面君も彼女さんがいるしね……近くに誰かいたかしら?」
青ピ「」
固法「うーん……」
青ピ「」ズズーン - 422 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:47:42.63 ID:uIbZOitX0
-
~ 同時刻 第七学区の病院 ~
ショチトル「……それで、今日は一体なんの用なのだ?」
海原「はい。ショチトルに紹介したい人がいまして」
ショチトル「……それは、お前の隣にいる女か?」ジー
美琴「……」
海原「はい。御坂美琴さんです」
美琴「御坂美琴よ。よろしくね。妹達がお世話になってるみたいで……」
ショチトル(……こいつが、『超電磁砲』)
- 423 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:48:12.97 ID:uIbZOitX0
-
ショチトル(エツァリの想い人か……)
ショチトル「ショチトルだ」フンッ
美琴(あれ? 私嫌われてる?)
海原(うーん、上手くいきませんね……)
ガラガラ
御坂妹「失礼します」
ショチトル「ん? 100032号か?」
美琴「あ、久しぶりじゃない」 - 424 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:49:24.52 ID:uIbZOitX0
-
海原「どうも」
御坂妹「おや、本日は大賑わいのようですね、とミサカはショチトルを若干羨ましく思います」
ショチトル「どうかしたのか?」
御坂妹「どうもなにもショチトルに頼まれていた雑誌を届けにきたんですよ、とミサカは呆れながら回答します」
ショチトル「あー、そうだったな。すまない」
海原「いつもすみません」
御坂妹「いえいえ。あっ、お姉さまにも渡すものが」
美琴「え? 私?」
- 425 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:49:53.04 ID:uIbZOitX0
-
御坂妹「はい。これです、とミサカは怪しげな紙袋をお姉さまにお渡します」
美琴「なにかしら?」ガサガサ
美琴「……これは!?」
美琴「ゲコ太のTシャツじゃない!!」
- 426 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:50:32.72 ID:uIbZOitX0
-
ショチトル「」
海原「」
御坂妹「はい。いつもはお姉さまにプレゼントしてもらっているので、たまにはミサカもと思いまして……」
美琴「超可愛いじゃない!! ありがとう!!」
御坂妹「いいえ、どういたしまして、とミサカは興奮しまくりのお姉さまを少し敬遠します」
美琴「なんで私の妹なのにゲコ太のよさがわからないかなぁ……」
ショチトル「……ゲ、ゲコ太?」
美琴「なに? ゲコ太のこと知らないの?」 - 427 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:51:13.35 ID:uIbZOitX0
-
ショチトル「あ、ああ……」
美琴「あんた、人生半分損してるわよ?」
ショチトル「なんだとっ!?」
海原(相変わらずですね……)
御坂妹(うわ、正直うざいわ、ってミサカは心の中でツイートします)
美琴「いい? ゲコ太というのはね――――――――――――――」
~ 10分後 ~
美琴「――――――――――――――ってな感じね」
- 428 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:51:48.32 ID:uIbZOitX0
-
ショチトル「は、はぁ……」
ショチトル(まさか第三位がこんなお子様趣味だったとは……)
美琴「ね? よく見ると可愛いでしょ?」
ショチトル「うーん……」
ガラガラ
冥土帰り「おやおや、随分賑やかだね?」
ショチトル「あっ、先生」
海原「」ペコリ - 429 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:52:25.33 ID:uIbZOitX0
-
美琴「あっ、ゲコ太先生」
ショチトル「ぶっ!!」
海原「ぶはっ!!」
御坂妹「」プププ
冥土帰り「御坂君、僕のことをゲコ太先生と呼ぶのはいい加減勘弁して欲しいね?」
美琴「そうですか? 可愛いのになぁ……」
冥土帰り「……まぁ、女性から可愛いと言われるのは悪くないね?」
美琴「そ、そうですか!?」
- 430 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:53:37.27 ID:uIbZOitX0
-
ショチトル(ゲ、ゲコ太先生って……)
ショチトル「くくくくくく……」
海原「ショチトル?」
御坂妹「どうしました?」
美琴「ん?」
ショチトル「あはははははははははっ!!」
冥土帰り「おやおや、こんなに大笑いするショチトル君は初めてだね?」
美琴「あんたどうしたの?」 - 431 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:55:00.00 ID:uIbZOitX0
-
ショチトル「くくく……いや、お前が凄い面白いから」プププ
美琴「……はぁ? 私のどこが面白いのよ!?」
ショチトル「……全部?」
美琴「ちょっと馬鹿にしてんの!?」
ショチトル「そうかもな……くくく」
美琴「」ムキー
冥土帰し「どうやら、僕はお邪魔のようだから失礼するよ?」
- 432 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:55:29.49 ID:uIbZOitX0
-
御坂妹「ミサカもお邪魔します」
海原「はい。すみませんでした」
<まさか、第三位がお子様趣味だっとはな
<お子様で悪かったわね!!
海原「……」
海原(どうやら上手くいきそうですね)
海原(よかったよかった)ニッコリ
- 433 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:56:00.26 ID:uIbZOitX0
-
~ 16時 VIP施設 ~
垣根「ああ、今日は沢山遊んだぜ~」
上条「だな。垣根、ありがとな」
固法「ありがとうね、垣根君」
佐天「ありがとうございます!! 垣根さん!!」
絹旗「誘ってくれて超感謝です」
黒子「また誘って下さいな」
フレンダ「ありがとね、垣根」 - 434 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:56:31.48 ID:uIbZOitX0
-
フレメア「ありがと、垣根」
青ピ「感謝するで、垣根」
垣根「べ、別に///」
黒子「あら? 垣根さんが照れてますの」クスッ
垣根「照れてねーし!!」
黒子「その割りには顔が真っ赤ですわよ?」
垣根「んなっ!?」
一同「」クスクス - 435 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:57:24.26 ID:uIbZOitX0
-
垣根「うぐっ!?」
垣根「ちっ、さっさと帰んぞぉ!!」
上条「あいよ」
固法「可愛いところあるじゃない」
佐天「意外な一面でしたね」
垣根(ったく、未だに感謝されんのは慣れねぇな……)
垣根(でもまぁ……)チラッ
フレメア「上条、おんぶ」
上条「はいはい」 - 436 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:58:11.56 ID:uIbZOitX0
-
青ピ「カミやん、ボクが!! ぐぼぉぉぉぉぉぉぉ!?」
フレンダ「人の妹に手出してんじゃないわよぉぉぉぉ!!」
青ピ「フレンダちゃん、どうせ蹴るなら足じゃなくてお尻を……」
絹旗「この超変態!!」ドガッ
青ピ「まんまみぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁ!!」バタン
固法「まったく青髪君は……」
絹旗「佐天さん、来週もプール行くから超プール三昧ですね」
佐天「そうだね!!」 - 437 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/18(月) 20:58:52.85 ID:uIbZOitX0
-
垣根(……悪くねぇな)フッ
- 449 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:35:35.85 ID:+aQMA7U40
-
~ 8月2日20時 上条宅 ~
上条「ん、わかった。今度の連休に帰るよ」
上条「……あいよ」ブチッ
ツーツー
上条「久しぶりの実家か……」
上条(って記憶ねーから覚えてねーし……)
上条(しかも新しい家だもんな……)
上条「里帰りって感じ全然しねぇな……」
- 450 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:36:08.29 ID:+aQMA7U40
-
~ 翌日10時 第一七七支部 ~
固法「海原君、先月の報告書のまとめは?」
海原「はい、こちらのファイルに」スッ
固法「ありがとう」
海原「それでは、自分も今日はパトロールに行ってきます」
固法「うん、いってらっしゃい」
海原「お待たせしました」
上条「おう。じゃー行くか」 - 451 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:36:47.46 ID:+aQMA7U40
-
垣根「だな」
黒子「はい」
・
・
・
垣根「しかし、夏休みだけあって人多いな」
海原「そうですね」
上条「夏休みか……」
黒子「あら、どうなされましたの?」
上条「……いや、去年の夏休みは色々あったなぁ、って思ってよ」
黒子「色々ですの?」 - 452 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:37:15.20 ID:+aQMA7U40
-
海原「」ギクッ
上条(思えば去年の夏休みから俺の人生は、劇的に変化したんだよな……)
上条(あれからもう一年経つのか……)
上条「そういえば、白井は夏休みに実家帰ったりするのか?」
黒子「私は、春休みに一度帰りましたので今回は帰りませんわ」
垣根「……」
海原「……」
上条「そっか。でもお前まだ中2だし親御さん寂しがってるだろ?」 - 453 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:38:00.19 ID:+aQMA7U40
-
黒子「……どうでしょうね。お仕事でお忙しい両親なので」
上条「なるほどね」
黒子「殿方達は、里帰りされるので?」
垣根「いや、俺両親いないからな」
海原「自分は、予定があるので今回は帰りません(……というよりもう壊滅してますしね)」
黒子「そ、そうでしたの……申し訳ございませんの」
垣根「いや、気にすんな。俺みたいな奴は沢山いるしな」
黒子(垣根さん……)
- 454 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:43:39.17 ID:+aQMA7U40
-
黒子「はい。上条さんは?」
上条「ん? 俺は今度の連休に帰る予定だよ」
垣根「お前ん家って何処なんだ?」
上条「……えっと、確か神奈川だったかな?」
黒子「随分、自信がない回答ですの」
上条「いや、新築してから一回も帰ってないからさ」
海原(神奈川……行ったことありませんね)
垣根「神奈川ねぇ……海近いのか?」 - 455 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:44:06.55 ID:+aQMA7U40
-
上条「ん? ああ。結構近いみたいだぞ」
垣根「いいなぁ……」
上条「まぁ、流石に一人で海は行かないけどな」
垣根「……なぁ、俺も行っていいか?」
上条「……え?」
黒子「唐突すぎますの」
海原「ですね」
垣根「いや、実は海って入ったことなくてよ……前から一度行ってみたかったんだよ」
- 456 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:52:12.97 ID:+aQMA7U40
-
垣根「確か俺も連休で、上条と休み被ってはずなんだよな」
上条「んー、親に聞いてみないとわからないけど俺は別にいいぞ?」
垣根「マジで!?」
上条「ああ。っても一泊しかいねーぞ?」
垣根「ああ、気にするな。一泊ありゃ十分だ!!」
上条「んじゃー、後で親に聞いておくな」
垣根「おう!!」
上条「……だったら白井と海原も来るか?」 - 457 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:52:42.35 ID:+aQMA7U40
-
黒子「……え?」
海原「……はい?」
上条「いや、結構部屋あるみたいだから4人位までなら大丈夫そうだしよ」
黒子「……申し訳御座いませんが生憎、風紀委員のお仕事がありますの」
上条「そっか。悪かったな」
黒子「いいえ。また今度誘って下さいまし」
上条「海原はどうだ? なんなら御坂も誘ってもいいぞ?」
海原「御坂さんもですか?」
- 458 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:53:11.09 ID:+aQMA7U40
-
上条「ああ」
海原「そうですね。休みは被ってますので前向きに検討させて頂きます。御坂さんにも後ほど聞いてみます」
上条「おう」
黒子「……ちょっとお待ち下さいまし」
海原「……はい?」
上条「ん?」
黒子「何故そこでお姉さまのお名前が出てきますの?」
上条「なんだ、白井は知らなかったのか? 海原と御坂は―――――――――」 - 459 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:54:20.43 ID:+aQMA7U40
-
海原「わ、わ、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」クチフサグ
上条「ん、んー!!」
海原「白井さんには、御坂さんの指示でまだ言ってないんですよ」ボソボソ
上条「そ、そうだったのか? わ、わりぃ……」ボソボソ
黒子「海原さん、ちょっとお話が……」
海原「」ギクッ
海原「え、えっと……」
黒子「ダイジョウブデスワ。スグニスミマスノデ」 - 460 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:54:48.56 ID:+aQMA7U40
-
海原「」ダラダラ
上条「そ、それじゃー、俺は先いくな……」
垣根「俺も先に行ってるな。ゆっくりしといていいぞ……」
海原「あ、自分を置いてく気ですか!?」
上条「じゃーな、海原!!」ダダダッ
垣根「あっ、雀さんが俺を呼んでる!!」バサァー
海原「あっ……」
黒子「サテ、ウナバラサン……」 - 461 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:55:15.55 ID:+aQMA7U40
-
海原「」ブルブル
黒子「ワタクシトオハナシヲイタシマショウ……」
海原「あ、あははは……」
<うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!! - 462 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:55:51.49 ID:+aQMA7U40
-
~ 同日12時 第一七七支部 ~
ガチャ
上条「ただいまーっと」
垣根「滝壺、麦茶ー」
黒子「ただいま帰りました」
海原「ただいまです……」ボロボロ
固法「海原君!? どうしたの!?」
滝壺「うなばらがボロボロ」
初春「ど、どうしたんですか!? 救急箱持ってきます!!」ダダダッ - 463 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:56:23.70 ID:+aQMA7U40
-
海原「いえ、ちょっとそこで転んでしまって……」アハハ
固法「ず、随分派手に転んだのね……」
滝壺「うなばら、大丈夫?」
垣根「滝壺、麦茶……」
滝壺「自分で入れておいて」
垣根「」ショボン
海原「大丈夫ですよ」
黒子「……」
- 464 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:56:49.37 ID:+aQMA7U40
-
黒子(くっ!! まさかお姉さまが海原さんといい仲になってなんて予想外ですの……)
黒子(折角、上条さんがいなくなって私の独壇場かと思いましたのに……)
黒子(新たなる好敵手ですの!!)
海原「」チラッ
上条「ん?」
海原「……最近、貴方の気持ちがわかるような気がしてきましたよ」
上条「……ははは」
垣根「」ズズー
垣根「上手い。もう一杯……」
- 465 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:57:39.98 ID:+aQMA7U40
-
~ 同日18時 海原宅 ~
美琴『あいつん家に!?』
海原「はい。御坂さんもどうか、と誘われまして」
美琴『……それで他には誰がいるの?』
海原「今のところ垣根さんだけですね」
美琴『そっか。私、その人と面識ないのよね……』
海原「おや、レベル5同士なのに面識なかったのですか」
美琴『まぁね』
海原「それじゃー、今回は遠慮しておきますか?」 - 466 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:58:07.64 ID:+aQMA7U40
-
美琴『……ううん。行くわ』
海原「……え?」
美琴『折角、誘ってもらったんだしさ』
海原「……そうですね」
美琴『それにあんたと海ってのも……///』ゴニョゴニョ
海原「はい?」
美琴『な、なんでもないわよっ!!』
海原「は、はい……」 - 467 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:58:38.60 ID:+aQMA7U40
-
美琴『……そういえば、垣根さんと私って外に出れるのかしら?』
海原「……確かに。レベル5は簡単に学園都市の外に出れないはず……」
美琴『いくら平和になったからと言って、早々外に出れるとは思わないんだけどね……』
海原「そうですね。その点は、垣根さんに聞いておきます」
美琴『うん。それじゃーね』
海原「はい。ごゆっくりおやすみください」
美琴『まだ18時よ、馬鹿』ブチッ
ツーツー
海原「……」
海原「御坂さんと海ですか……」
海原「」ツネッ
海原「痛いですね……」
海原「どうやら夢じゃないみたいです」
- 468 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:59:13.36 ID:+aQMA7U40
-
~ 8月5日 早朝 ~
上条「何さっきからソワソワしてんの?」
垣根「ん? いや、人の実家行くのなんて初めてだからよ」
上条「別にそんな緊張しなくてもいいのに」
垣根「う、うるせぇ!!」
フレンダ「普通、立場的に私の方が緊張するのにね……」
垣根「なんでお前はそんなに落ち着いてられんだよ?」
フレンダ「んー、わかんないや」 - 469 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 18:59:42.68 ID:+aQMA7U40
-
上条「フレンダとは土御門の実家にも行ったからな。慣れたんじゃないの?」
フレンダ「そうかなぁ?」
垣根「そういえば妹はどうしたんだ?」
フレンダ「フレメアなら打ち止めちゃん家にお泊まりってわけよ」
垣根「ふーん」
海原「お待たせしました」
美琴「お、おはよう」
上条「お、来たか」
- 470 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:00:27.74 ID:+aQMA7U40
-
フレンダ「二人ともおはよう!!」
美琴「うん」
海原「おはようございます」
垣根「……第三位とは初めてだったな。垣根帝督だ、よろしくな」
美琴(こ、この人が第二位……)
美琴「御坂美琴です。よろしくお願いします」
垣根「おう」
美琴「それにしてもよく私達に許可が下りたわね」
上条「私達? ああ、垣根と御坂のことか」
- 471 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:02:15.48 ID:+aQMA7U40
-
美琴「うん」
上条「土御門がアレイスターって人に頼んでOK貰ったそうだ」
美琴「土御門さんが!? 統括理事長に!?」
上条「ああ。まぁ、あいつなら楽勝だろ」
垣根「だな」
フレンダ「だね」
海原「そうですね」
美琴「……土御門さんって、一体何者なのよ」
- 472 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:02:43.60 ID:+aQMA7U40
-
上条「俺の親友」
垣根「語尾が変」
海原「妹一筋」
フレンダ「頼りになる友達」
美琴「」ポカーン
上条「そんじゃー、行きますか」
「おう(はい)」
「うん」
- 473 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:03:11.47 ID:+aQMA7U40
-
~ 移動中 電車の中 ~
垣根「海早くはいりてーな」
フレンダ「この前、プール行ったばかりじゃん」
垣根「馬鹿、海とプールじゃ全然違うんだよ!!」
フレンダ「ふーん」
上条「御坂と海原は、海行ったことあんのか?」
美琴「まーね」
海原「はい。故郷のメキシコでは――――――」
美琴「ばっ!!」 - 474 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:03:40.65 ID:+aQMA7U40
-
上条(おいおい!!)
フレンダ「メキシコ?」
垣根「お前、メキシコ出身なのか?」
海原(しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
美琴(馬鹿!! 何やってんのよ!!)
海原「……え、ええ。第二の故郷といいますか」アセアセ
フレンダ「なるほどね。メキシコは行ったことないわけよ」
垣根「第二の故郷か……羨ましいな……」
- 475 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:04:10.39 ID:+aQMA7U40
-
海原「あ、あははは」
美琴「この馬鹿」ボソッ
海原「す、すみません……」
上条「」ジー
上条(なんだ、結構仲良くやってるじゃねーか)
美琴「ん? 何見てんのよ?」
上条「いや、別に。ただ仲がいいなぁ、って思ってよ」
美琴「んなっ///」 - 476 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:04:41.57 ID:+aQMA7U40
-
海原「それはどうもありがとうございます」ニッコリ
美琴「あんたも何お礼言ってんのよ!!」ゲシッ
海原「痛っ!?」
フレンダ「……しかし、美琴と海原君がね」
垣根「おう、意外な組み合わせだったな……」
海原「自分でもそう思ってますよ」
美琴「私もあんたと海一緒に行くとは思ってもみなかったわよ」
フレンダ「あんたと、って私達もいるの忘れないでほしいわけよ」ニヤニヤ - 477 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:05:13.72 ID:+aQMA7U40
-
垣根「いや、邪魔者は消えた方がいいのかもしんねーぞ?」ニヤニヤ
美琴「うぅぅぅ……」
海原「あまり苛めないで下さいよ、お二人とも」
上条「」フッ
上条(そういえば第一七七支部の皆は、今頃頑張って仕事してるんだろうなぁ……)
その頃、浜面仕上はATMの強盗犯達を追いかけていた。
もちろん、目的は犯人達の身柄確保であるが追走する浜面仕上の意図は少し違っている。
浜面「待ちやがれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
強盗犯A「誰が待つかよ!!」
- 478 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:05:43.71 ID:+aQMA7U40
-
強盗犯B「おい、こっちだ!!」
浜面(右に曲がりやがった!!)
浜面「……」
浜面「」ニヤリ
浜面「……後は任せたぜ。青髪」
強盗犯A「うし、ここまでくれば大丈夫だろ!?」ハァハァ
強盗犯B「ああ。後は車で逃げたあいつらと合流すれば……」ハァハァ
強盗犯達が、安堵した瞬間背後から甲高い男の声が聞こえてきた。
振り向くと青い髪をした奇抜な髪型の少年の姿が見受けられる。 - 479 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:06:18.01 ID:+aQMA7U40
-
青ピ「残念でしたぁ」
強盗犯A「……てめぇ、誰だ?」
青ピ「ボク?」
青ピ「ボクは風紀委員や」ニヤリ
強盗犯B「ちっ、まだいやがったのか……」
強盗犯A「しつけぇやつらだぜ……」
青ピ「大人しく降参しとき。車で逃げた仲間達はグロッキー状態やで?」
強盗犯A,B「っ!?」
- 480 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:06:48.02 ID:+aQMA7U40
-
強盗犯A「な、なんだと!?」
強盗犯B「嘘こけっ!!」
青ピ「嘘やないって」
同時刻、白井黒子、麦野沈利、絹旗最愛は第八学区のとある道路で佇んでいた。
ATM強盗犯達の身柄確保。それが彼女達の目的であるのだが……
強盗犯達「……」
麦野「ふぅ、一丁上がりね」
絹旗「麦野、超やりすぎです……」
黒子「ええ。車ごと爆破させるなんてびっくりしましたの……」 - 481 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:07:24.46 ID:+aQMA7U40
-
麦野「仕方ないじゃない。あっちが止まらないんだからさ」
黒子「はぁ……」
絹旗「後で固法さんの説教が待ってるでしょうね」
麦野「」ビクッ
麦野「……よし、わかった」
絹旗「何がですか?」
麦野「これは絹旗がやったことにするわ」 - 482 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:07:50.96 ID:+aQMA7U40
-
絹旗「」
黒子「」
絹旗「はぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
麦野「うん。絹旗が暴走しちゃったわけね……」
絹旗「麦野、何を言ってるんですか!? 超意味不明なんですけど!?」
麦野「絹旗、落ち着きなさい。あんたの気持ちもわかるわ」
絹旗「だから何を言ってるんですか!!」
麦野「……もう、落ち着かない子ね」 - 483 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:08:24.97 ID:+aQMA7U40
-
絹旗「」ムキー
黒子「やれやれですの……」
強盗犯達「あ、あの……病院に……」グッタリ
青ピ「まぁ、信じる信じないは君達の自由やしね」
強盗犯A「おい、どうする?」
強盗犯B「どうするたって……」
強盗犯達「やるしかねぇだろ!!」
青ピ「……」
- 484 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:09:04.93 ID:+aQMA7U40
-
青ピ「はぁ……面倒くさ……」
強盗犯A「覚悟しろやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
強盗犯達は、一斉に青髪ピアスに向かって銃を向ける。
銃を向けられている青髪ピアスは、悠然と立ち尽くしたままだ。
それもそうだろう。彼は学園都市第六位のウーマンオールラウンダーのだから。
強盗犯B「おらっ!!」
バンバン、と青髪ピアスに向けて銃が発射される。
だが、銃弾が青髪ピアスを貫くことはなかった。
青髪ピアスが、瞬間移動で回避したからだ。
強盗犯A「なっ!? テレポーターか!!」
強盗犯B「ちっ!! 本当に厄介だぜ、風紀委員はよ!!」 - 485 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:09:40.57 ID:+aQMA7U40
-
せやね、と言いながら青髪ピアスは、彼らの背後に姿を現した。
その手には、白井黒子が愛用している鉄矢が握られていた。
青ピ「……悪いけど、ちょっとばかし痛い目にあってもらうで?」
強盗犯A,B「っ!?」
直後、強盗犯達の体に激痛が走った。
激痛の原因は、彼らの体のある一部に鉄矢が座標移動されているからだろう。
強盗犯A「ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
強盗犯B「まんまみぃぃぃぃやぁぁぁぁぁ!!」
青ピ「秘技『肛門殺し』」
青ピ「……もう、この鉄矢は使えへんね」
その後、青髪ピアスのこの行為を知った固法美偉、白井黒子から説教を受けることとなる。
だが、青髪ピアスにとって女性の説教などは大好物以外の何物でもなかったのだ。 - 486 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:10:30.34 ID:+aQMA7U40
-
~ 同日 14時 ~
上条「ふぅ、やっと着いたか!!」
垣根「へぇ、ここが神奈川ね」
フレンダ「当麻の家はここから近いの?」
上条「ん? 結構あるみたいだから親父が迎えに来てくれることになってるんだ」
美琴「へぇ、あんたのお父さんがね」
海原「それはご足労をおかけしますね」
上条「気にすんな」
- 487 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:11:46.95 ID:+aQMA7U40
-
フレンダ「当麻のパパね……楽しみってわけよ」
美琴「……私、会ったことあるけどこいつそっくりよ」
フレンダ「そうなの?」
美琴「うん」
上条「俺と父さんがそっくり? そうかぁ!?」
美琴「少なくとも私はそう思ったけどね……」
フレンダ「……ちなみにどこら辺が?」
美琴「女性面」ボソッ
- 488 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:12:15.31 ID:+aQMA7U40
-
フレンダ「……なるほど」
上条「おい、何を納得してるんですか!?」
プップー
上条「ん?」
垣根「あれか?」
上条「そうみたいだな」
刀夜「当麻。よく来たな」
上条「ああ。あっ、俺の父さんね」
- 489 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:12:53.16 ID:+aQMA7U40
-
刀夜「上条刀夜です。よろしく」
フレンダ「(うわ、当麻のパパさん……)フレンダ=セイヴェルンです。よろしくお願いします!!」ペコリ
美琴「お、お久しぶりです」ペコリ
垣根「よ、よろしくっす」
海原「海原光貴と申します。二日間お世話になります」ペコリ
刀夜「ははは。大所帯だな。それじゃー、早速車に乗って」
「はーい」
上条(父さんって車乗れたんだ……) - 490 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:13:22.56 ID:+aQMA7U40
-
上条「なぁ、父さん」
刀夜「なんだ? 当麻」
上条「家までどんくらいかかるんだ?」
刀夜「そうだなぁ。20分くらいだな」
上条「結構あるんだな」
刀夜「……ああ。駅から近い土地は父さんの稼ぎじゃ無理だったよ……」ズズーン
上条「ちょっ!? 急に落ち込むなよ!!」
刀夜「……まぁ、母さんと二人で暮らせれば何処でもいいがな」キリッ - 491 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:13:50.00 ID:+aQMA7U40
-
上条「へいへい……」
美琴(相変わらずだな……)
フレンダ(面白いパパね……)
刀夜「……そういえば、フレンダちゃんだっけ?」
フレンダ「は、はい!!」ビクッ
刀夜「当麻がお世話になってるね」
フレンダ「い、いえ!!」
刀夜「これからも当麻をよろしく頼むよ」 - 492 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:14:17.34 ID:+aQMA7U40
-
フレンダ「は、ひゃい!!」
フレンダ(噛んじゃった……)
上条「お、おい……なんで親父が知ってるんだよ?」
刀夜「ん? インデックスちゃんから聞いてね」
上条「インデックスから?」
フレンダ(インデックス? 目次?)
垣根(目次?)
美琴(あの銀髪シスターか……) - 493 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:14:53.57 ID:+aQMA7U40
-
海原(禁書目録ですか……上条当麻の父は禁書目録とも交流があるのですね)
刀夜「ああ。先月久しぶりにインデックスちゃんから電話が来てね」
刀夜「『とうまにフィアンセができたんだよ!!』って」
- 494 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:15:21.30 ID:+aQMA7U40
-
上条「ぶはっ!?」
フレンダ「ぶぅっ!?」
刀夜「ははは。まさか高校二年で婚約者が出来るなんて父さん思ってなかったぞ? 早く報告してくれよな、当麻」
上条「ば、ばか!! フレンダは彼女であって婚約はしてねぇよ!!」
フレンダ「そ、そうです!!」
刀夜「なんだ、そうだったのか。孫の顔が見れると思ったに残念だ……」シュン
上条「おい、リアルに落ち込んでじゃねーよ!!」
刀夜「……だな。もしかしたら当麻がやらかして子供が出来るかもしれないしな!!」
- 495 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/22(金) 19:15:55.62 ID:+aQMA7U40
-
上条「おい!! あんたの息子侮辱してんのか!!」
フレンダ(あ、赤ちゃん……///)
美琴(子供が出来るって……///)
垣根(色々ぶっとんでんな……)
海原(物凄いキャラですね……)
刀夜「とりあえずなんかあったらちゃんと責任持てよ?」
上条「なんかってなんだよ!!」
刀夜「まぁ、孫のことは置いといて……」
上条「孫言うな!!」
刀夜「昼ごはんは食ってきたのか?」
上条「ん? ああ」
刀夜「そうか。とりあえず家に着いたら今日はゆっくりすればいい」
上条「あいよ」 - 509 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:34:25.22 ID:aC7LbjtB0
-
~ 15分後 ~
刀夜「着いたぞ」
上条「……へぇ、ここが俺の実家か」
刀夜「ああ。っと言っても当麻はここに来るの初めてだから実感ないだろ?」
上条「……まぁな」
フレンダ「え? そうなの?」
上条「ああ。ここ新築だからさ」
海原「どおりで随分綺麗なんですね」
- 510 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:34:57.14 ID:aC7LbjtB0
-
刀夜「あはは。ありがと」
海原「いえいえ」
上条(本当だったら去年に出来てたんだけどな……)
土御門「へっくし!!」
滝壺「」ビクッ
滝壺「びっくりした……」
土御門「驚かせてごめんだにゃー」
滝壺「大丈夫。夏風邪?」
土御門「いや……」
- 511 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:35:34.58 ID:aC7LbjtB0
-
刀夜「母さん、ただいまー!!」
ガチャン
詩菜「刀夜さん、おかえりなさい」
上条「母さん、ただいま」
詩菜「当麻さんも。皆さんもどうぞ上がってください」
美琴「お邪魔します(相変わらず綺麗な人ね……)」ジー
フレンダ「お、お邪魔します!!(うわ、綺麗……)」ジー
垣根「お邪魔します(綺麗な人だ……)」ジー - 512 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:36:03.33 ID:aC7LbjtB0
-
海原「これから二日間お世話になります(綺麗な方ですね)」ジー
上条「ん? みんなどうしたんだ?」
フレンダ「え? いや、綺麗な人だなって……あっ」
詩菜「あらあら。照れちゃうわね」
刀夜「ははは。母さんの美貌は若い子にも通用するってことだよ」
詩菜「もう、刀夜さんったら」
・
・
・
上条(へぇ、結構広いな……)
刀夜「荷物はとりあえずあそこの和室に置いといてくればいい」 - 513 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:36:31.53 ID:aC7LbjtB0
-
上条「あいよ」
詩菜「荷物置いてきましたら、お冷用意してるのでリビングにどうぞ」
「ありがとうございまーす」
詩菜「うふふ。賑やかね」
刀夜「どれ、女の子の荷物は父さんが持っていこう」ヒョイッ
フレンダ「あっ、すみません」
美琴「あ、ありがとうございます」
刀夜「いやいや。重たいものは男性に任せなさい」フンスッ
- 514 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:37:03.08 ID:aC7LbjtB0
-
詩菜「あらあら……」ゴゴゴゴー!!
刀夜「」ビクッ
詩菜「刀夜さんったら、若い子にアピールかしら?」ニッコリ
刀夜「な、何を言ってるんだい? 母さん? 僕はただ荷物を……」ビクビク
詩菜「……ならいいんですけどね」ニコッ
フレンダ(凄い威圧感……)
美琴(相変わらずね……)
垣根(くっ!? 一方通行以上の威圧感だぜ……)
- 515 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:37:31.98 ID:aC7LbjtB0
-
海原(邪悪な気が……)
上条「はぁ……」
・
・
・
上条「ぷはぁー。美味しい」
垣根「ああ。こんな美味い麦茶初めてだぜ」
海原「そうですね。第一七七支部のと比べても」
フレンダ「本当美味しいわけよ」
美琴「そうね」 - 516 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:38:00.63 ID:aC7LbjtB0
-
刀夜「ははは。これは母さん特製麦茶だからね」
詩菜「うふふ。お口にあってよかったわ」
~ 19時 ~
刀夜「頂きます」
「いただきます」
詩菜「どうぞ召し上がれ」
上条(凄い豪華だな……インデックスがいたら独り占めされそうだ)
垣根「」モグモグ
- 517 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:38:28.13 ID:aC7LbjtB0
-
垣根「うめぇぇぇぇぇぇ!!」
海原「美味ですね。特にこの竜田揚げは絶品ですね」
フレンダ(美味しい……料理教わろうかなぁ……)
美琴「うちのママのより美味しいです」
詩菜「あらあら、お世辞でも嬉しいわ」
海原「いえいえ。本心ですよ」
垣根「ああ。これが家庭の味ってやつだな!!」
刀夜「あはは。母さんの料理は世界一だからね」 - 518 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:39:02.24 ID:aC7LbjtB0
-
詩菜「もう、刀夜さんったら」
フレンダ(仲いいなぁ……)
美琴(私はいつになったらこんなに素直になれるのかしら……)
上条「そういえば俺達が寝る部屋とか大丈夫なの?」
詩菜「ええ。2階のお部屋は2つ空いてるから男女分けて頂いて」
上条「そっか。わかった」
刀夜「それとも当麻はフレンダちゃんと一緒がいいのかな?」
上条「んなっ!?」 - 519 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:39:30.63 ID:aC7LbjtB0
-
刀夜「それだったら1階の和室使っていいぞ」
フレンダ「い、一緒っ!? ///」
上条「だ、男女別でいいわっ///」
詩菜「あらあら。当麻さんったら照れちゃって」
上条「うぐぅ……」
上条(母さんにはやっぱり適わないな……)
刀夜「それとも去年みたいに親子三人で寝るか?」
上条「」ピクッ - 520 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:40:00.89 ID:aC7LbjtB0
-
垣根「親子三人?」
海原「去年みたいに?」
美琴「あんた、どういうこと?」
フレンダ「当麻?」
上条(しまった!! 去年のあれの時か……)
詩菜「あら懐かしいわね。旅館で私と刀夜さんの二人で寝てたら当麻さんが乱入して来て……」
刀夜「久しぶりに親子三人で寝たね、母さん」
詩菜「そうね。久しぶりに当麻さんの寝顔を間近で見れて嬉しかったわ」
- 521 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:40:47.39 ID:aC7LbjtB0
-
刀夜「当麻ったら母さんの近くに寄るもんだから」アハハ
上条(それを言わないでくれ……)
垣根「ほう」ニヤニヤ
海原「これはこれは」ニヤニヤ
美琴「ふぅーん」ニヤニヤ
フレンダ「当麻は意外に甘えん坊なんだね」ニコッ
上条「不幸だ……」
この日を境に、上条当麻=マザコンという噂が流れ始めることとなる。
その範囲は、御坂美琴を元に世界中の"妹達"にも流れていることを上条当麻は知る由もなかった。
- 522 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:41:20.74 ID:aC7LbjtB0
-
垣根「ふぅ、食った食った!!」
海原「ご馳走様でした」
フレンダ「ごちそうさまでした」
美琴「ごちそうさまです」
上条「ごちそうさま!!」
詩菜「全部平らげてくれて母さん、嬉しいわ」
刀夜「ははは。母さんの手料理を残す子がいたら父さんがお仕置きしていたところだよ」
垣根「上条、明日晩飯食ってから帰ろうぜ?」
- 523 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:41:51.29 ID:aC7LbjtB0
-
上条「あん? 帰りが遅くなっちゃうだろ?」
詩菜「あらあら、そんなに気に入って貰えて嬉しいわ」
垣根「はい、毎晩食いたいぐらいです」キリッ
詩菜「あら、こんな若いイケメンの子に言われるなんて母さん照れちゃうわね」
刀夜「垣根君、食べたくなったらいつでも来てくれていいからな。当麻抜きでも」
垣根「はい。毎晩飛んできます」
刀夜「あはは。面白い冗談を言う子だ」
上条(いや、冗談じゃなく本当に飛んで行きそうだ) - 524 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:42:19.00 ID:aC7LbjtB0
-
詩菜「それじゃー、私は洗い物をしてくるので皆さんはお風呂でも入ってください」
フレンダ「あっ、お手伝いします」
美琴「私も」
詩菜「あら、悪いわね」
フレンダ「いえ、それぐらい」
海原「それでは自分も」
美琴「あんたはいいわよ。男なんだからここで待ってなさい」
海原「か、かしこまりました」 - 525 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:42:58.06 ID:aC7LbjtB0
-
刀夜「お風呂どうする?」
上条「父さんから入ってきたら?」
垣根「だな」
海原「ええ。お風呂は一家の主が先に入るべきでしょう。自分達がお先とは愚考の極みです」
刀夜「難しいことを言う子だね……それじゃー、お先に頂いてくるよ」
上条「あいよー」
詩菜「うふふ。三人で洗い物すると楽だわ」
フレンダ「お世話になる身なのでこれくらいは……」
- 526 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:43:25.61 ID:aC7LbjtB0
-
美琴「そうよね」
詩菜「そういえば御坂さんは、海原君といい仲なのかしら?」
美琴「!? なんでわかったんですか?」
詩菜「なんとなく雰囲気かしら? とても整った顔の子ね」
美琴「は、はい(実際の顔は違うんだけどね……まぁ、実際の顔もいいけど……)」
美琴(ってあたしは何言ってんのよ!! 面食いみたいじゃない!! ///)
詩菜「当麻さんもフレンダさんみたいにいい子がお相手でよかったわ」
フレンダ「い、いえ///」 - 527 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:43:58.01 ID:aC7LbjtB0
-
詩菜「二人とも、これからも当麻さんのことよろしくね」
フレンダ「は、はい!!」
美琴「はい!!(まぁ、私が助けてもらってばかりだったんだけどね……)」
フレンダ「そ、そういえば当麻のママさん」
詩菜「あら、ママって新鮮でいいわね。なにかしら?」
フレンダ「あ、あの……」
フレンダ「明日、お料理教えてもらっていいですか?」
美琴「あっ、フレンダだけずるいじゃない。私もお願いしていいですか?」
- 528 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:44:26.38 ID:aC7LbjtB0
-
詩菜「ええ。もちろんよ」ニコッ
フレンダ「あ、ありがとうございます」
美琴「ありがとうございます」
詩菜「うふふ。二人とも尽くすタイプなのね」クスッ
フレンダ「え? そ、そういうわけじゃ///」
美琴「う、うん///」
刀夜「ふぅ、さっぱりしたな」
垣根「次は上条入れよ?」 - 529 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:45:01.97 ID:aC7LbjtB0
-
海原「そうですね。お先にどうぞ」
上条「おう、んじゃー行ってくるな」
刀夜「……さて、風呂上りにビール飲むかな。二人はいけるのかい?」
垣根「はい」キリッ
海原「じ、自分は未成年ですので……って垣根さんもですよね?」
垣根「こまけぇことは気にするな」
刀夜「そうそう。父さんも高校生の時から飲んでいたからね。ばれなければ大丈夫だよ」
海原「は、はぁ……ですが自分はご遠慮しておきます」 - 530 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:45:29.49 ID:aC7LbjtB0
-
刀夜「そうか。それじゃー用意してくるから待っててね」
垣根「うぃーす!!」
・
・
・
刀夜「」ゴクゴク
垣根「」ゴクゴク
「ぷはぁぁぁぁぁぁぁ!!」
垣根「くぅ、美味いぜ!!」
刀夜「垣根君も随分、ビール好きみたいだね」 - 531 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:46:00.45 ID:aC7LbjtB0
-
垣根「毎日は飲まないっすけどね」
刀夜「そうか。後、二人とも将棋は出来るかい?」
垣根「将棋? やったことないっすね」
海原「自分は人並み程度になら」
刀夜「!? そうかそうか、それじゃー、私の相手してくれるかな? 最近相手がいなくて寂しくてね」
海原「ええ。もちろん」
刀夜「それじゃー、用意してくるから待っててね」
海原「かしこまりました」 - 532 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:47:26.89 ID:aC7LbjtB0
-
垣根「毎日は飲まないっすけどね」
刀夜「そうか。後、二人とも将棋は出来るかい?」
垣根「将棋? やったことないっすね」
海原「自分は人並み程度になら」
刀夜「!? そうかそうか、それじゃー、私の相手してくれるかな? 最近相手がいなくて寂しくてね」
海原「ええ。もちろん」
刀夜「それじゃー、用意してくるから待っててね」
海原「かしこまりました」 - 533 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:47:58.24 ID:aC7LbjtB0
-
垣根「へぇ、お前将棋できんだ?」
海原「はい。囲碁も出来ますよ」
垣根「……意外だな」
海原「そうですか?」
垣根「御坂ともやったりしてるのか?」
海原「いえ。たまに病院で"妹達"の子やったりしますね」
垣根「まぁ、確かに御坂が囲碁とかイメージつかねぇもんな……」
海原「同感ですね」 - 534 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:48:26.43 ID:aC7LbjtB0
-
刀夜「よし、それじゃーお手柔らかに頼むよ」
海原「こちらこそ」
刀夜「垣根君、テーブルにあるつまみ適当に食べていいからね?」
垣根「うぃーす!!」
詩菜「あら、お手拭用タオル変えなきゃ」
フレンダ「あっ、私が持ってきます」
詩菜「ありがとう。お風呂場にあるからお願いね」
フレンダ「はい」 - 535 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:49:22.98 ID:aC7LbjtB0
-
~ 同時刻 お風呂場 ~
上条「んぅ、実家のお風呂か……」
上条「寮のより大きそうだな」ヌギヌギ
上条「よし、入るかな」スッポンポン
ギー
フレンダ「タオル、タオル♪」
上条「あっ……」
フレンダ「」
- 536 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:50:13.53 ID:aC7LbjtB0
-
上条「……ど、どうも」
上条Jr.「(・ω・)ノおっす」
フレンダ「い、い……」
フレンダ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
美琴「フレンダ!?」
詩菜「あらあら、泥棒かしら?」
垣根「な、なんだ!?」
海原「今のはフレンダさんの悲鳴ですね」 - 537 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:50:41.17 ID:aC7LbjtB0
-
刀夜「お風呂場からだ。行って見よう!!」
「はい!!」
フレンダ「当麻!! 隠してよぉぉぉぉぉぉ!! ///」
上条「お、おう///」アセアセ
上条(うげ、焦ってタオル落としちまった!!)バサッ
ギー
美琴「フレンダ!!」
垣根「大丈夫か!?」
- 538 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:51:19.98 ID:aC7LbjtB0
-
海原「フレンダさん!!」
刀夜「フレンダちゃん!!」
詩菜「あらあら」ニッコリ
上条「あっ……」
美琴「いっ!? あんた何て格好してんのよ///」
垣根(俺のより大きい……)
海原「心配して損しましたよ」
刀夜「当麻、立派に成長したな!!」 - 539 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:51:49.67 ID:aC7LbjtB0
-
詩菜「ほんと、昔はコークピッツ位でしたのに」ニッコリ
刀夜「フランクフルト位にはなったな」アハハ
フレンダ「///」
上条「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 - 540 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:52:24.85 ID:aC7LbjtB0
-
上条「不幸だ……」
垣根「まったく、汚物を見せやがって」
海原「本当ですね。御坂さんの視力が低下したらどうしてくれるんですか?」
上条「傷心モードの上条さんにこれ以上ダメージを与えないで下さい……」シクシク
刀夜「気にするな、当麻!! 見られても減るもんじゃないぞ!!」
上条「そういう問題じゃねーよ!!」
詩菜「うふふ。母さんは成長した当麻さんが見れて嬉しかったわ」
上条「か、母さん……」 - 541 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:52:53.24 ID:aC7LbjtB0
-
~ 同時刻 風呂場 ~
美琴「まったく、あいつは本当に……」ヌギヌギ
フレンダ(これで2回目……///)ヌギヌギ
美琴「フレンダも大変ね」
フレンダ「う、うん……」ジー
美琴「どうしたのよ?」
フレンダ「……いや、仲間がいたなぁって思って」
美琴「……へ?」
フレンダ「……胸、大きくなるといいね♪」
美琴「んなっ///」
フレンダ「目指せ、Cカップってわけよ!!」
美琴「人の胸見て、勝手に仲間意識持つなぁぁぁぁぁぁぁ!!」
- 542 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:53:32.80 ID:aC7LbjtB0
-
~ 三十分後 ~
美琴「ただいま上がりました」
フレンダ「ただいまです」
詩菜「あら、おかえりなさい」
上条「ん、おかえり」モグモグ
美琴「あら、スイカじゃない」
フレンダ「本当だ」
詩菜「はい、美琴さんとフレンダさんも」スッ
- 543 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:54:00.70 ID:aC7LbjtB0
-
美琴「ありがとうございます」
フレンダ「あ、すいません」
垣根「うめぇーな!!」
海原「月を眺めながらスイカを頂く……幸せですね」
刀夜「ははは、海原君は本当に渋い趣味をしてるね」
海原「そうですかね?」
垣根「ああ。おじさんみてーだな」
海原「失敬な……」 - 544 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:54:32.90 ID:aC7LbjtB0
-
美琴「まぁ、確かにあんた趣味が年不相応よね」
海原「うっ……」
上条「まぁ、個性があっていいんじゃねーか」
上条「この中には、電話帳の登録件数が増えるのに幸せ感じてる奴もいるみたいだし」
垣根「」ギクッ
フレンダ「誰よ、それ」アハハ
美琴「それじゃ友達少ない人みたいじゃないのよ」アハハ
垣根「」グサッ - 545 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:55:02.00 ID:aC7LbjtB0
-
垣根(な、なんでばれた……)
上条(あんなに顔にやにやしながら原谷達と番号交換してればわかるっつーの)
~ 1時間後 上条達の寝室 ~
上条「んじゃー、電気消すぞ」
海原「はい」
垣根「おう」
上条「ほい」カチッ
上条「んじゃー、おやすみ」
垣根「おう」 - 546 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:55:37.11 ID:aC7LbjtB0
-
海原「おやすみなさい」
・
・
・
垣根「」グーグー
上条(いびきうるせぇ……)
海原「……上条さん、起きてますか?」
上条「ん? ああ、起きてるぞ」
海原「……今日は自分と御坂さんを誘って頂きありがとうございました」
上条「そんなにかしこまって感謝しなくてもいいっつーの」
海原「いえいえ。感謝してますよ。こうして御坂さんといられるのも貴方のおかげですから」
上条「……それは違うだろ」
海原「え?」 - 547 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/25(月) 19:56:14.03 ID:aC7LbjtB0
-
上条「こうして御坂の近くにいられるようになったのもお前が頑張ったからだろ?」
海原「……」
上条「俺は何もしてねーよ」
海原「……そうですか」
上条「そうそう。上条さんは、他人にそんな感謝されるほどの人間じゃありませんのことよ」
海原(……彼の自分に対する自己評価の低さは相当ですね)
上条「海原」
海原「はい?」
上条「俺も手伝うけどさ、これからは……お前が御坂美琴と御坂の周囲の世界を守っていけよ?」
海原「……命に賭けても」
上条「……そんじゃー、おやすみ」
海原「おやすみなさい」 - 559 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:30:47.33 ID:ceRoVXo/0
-
~ 翌日 8時 ~
上条「それじゃーいってきます」
「いってきます」
詩菜「気をつけてね」
刀夜「いってらっしゃい。どれ、父さんも仕事に行くか」
~ 十五分後 海 ~
垣根「うぉ!! 海だ!!」
上条「はしゃぎすぎだろ。ってか8時って早すぎないか?」
- 560 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:31:23.18 ID:ceRoVXo/0
-
垣根「馬鹿野郎。朝早く海に行って、昼は詩菜さんの美味しいご飯を頂く。これ常識だろ?」
海原「初めて聞きましたけどね……」
上条「どんだけ母さんの料理気に入ってんだよ」
フレンダ「お待たせ!!」
美琴「」モジモジ
上条「おっ、着替え早かったな」
フレンダ「もう下に着てたからね」
美琴(うー……へ、変じゃないかな?)
- 561 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:31:55.63 ID:ceRoVXo/0
-
垣根「なんだ、御坂の水着子供っぽ――――――――――」
ゴゴォォォォォォォォォォ!!
垣根(な、なんだ!? 殺気が!?)ビクッ
海原「」ギロリ
垣根「…………よし、準備体操するかな!! うん!!」アセアセ
美琴「……ど、どうかしら?」モジモジ
海原「はい。とても御似合いですよ」ニッコリ
美琴「そ、そう!?」
海原「ええ」
- 562 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:32:44.58 ID:ceRoVXo/0
-
フレンダ「い、今海原君からとてつもない殺気が……」ヒソヒソ
上条「……いや、気のせいだろ」ヒソヒソ
・
・
・
美琴「えい!!」バシャッ
フレンダ「きゃ!! やったわね!?」バシャ
<キャキャッ♪
上条「随分、楽しそうだな」
垣根「まぁ、海にいれば嫌でも楽しくなるもんだからな」
海原「そうですね。気分が開放的になりますし」
- 563 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:33:18.33 ID:ceRoVXo/0
-
美琴「ねー、あんた達も来なさいよー!?」
フレンダ「そうそう!!」
上条「……んじゃ、いきますか?」
垣根「おう」
海原「ええ」
垣根「おらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バシャー
上条「ぐぼっ!?」
上条「」ゴホゴホ - 564 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:33:54.05 ID:ceRoVXo/0
-
上条「垣根、てめぇ、かけすぎだろ!?」
垣根「ははん!! 負け犬の遠吠えってやつだな」
上条「」ピクッ
上条「いいぜ、垣根。俺のことを負け犬と言うのなら……」
上条「まずはそのふざけた水掛け攻撃をぶっ殺す!!」
垣根「はん!! やってみやがれ!!」
<うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
<何!? 上条の右手から竜が!?
- 565 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:34:26.21 ID:ceRoVXo/0
-
<がはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
<gopjeojn水nbighro嫌uoqqprnwqqg
美琴「あいつら、子供ね」
フレンダ「本当ね」クスッ
海原(え? 竜の右手は無視ですか?)
美琴「……しかし、久しぶりの海だけどやっぱりいいわね」
フレンダ「海原君は、メキシコでも海よく行ってたの?」
海原「……え、ええ。とても綺麗ですよ」 - 566 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:35:03.52 ID:ceRoVXo/0
-
フレンダ「へぇ、行ってみたいなぁ」
美琴(ったく、こいつは気緩めすぎなのよ……)
美琴「それにしてもこんな時間でも人結構いるもんね」
フレンダ「ねっ」
海原「サーファーの人とかもいますしね」
美琴「そういえば、フレンダ」
フレンダ「なに?」
美琴「私達、11時位に帰らないと」 - 567 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:35:32.54 ID:ceRoVXo/0
-
フレンダ「あっ、そうだね」
海原「おや、随分早いですね。何か用事でも?」
美琴「内緒よ」
フレンダ「そうね」
海原「?」
垣根「はぁはぁ……」
垣根(くそ!! 形成は不利だ!!)
中条「qfewpfko弱hgoanooいouwojrn」
- 568 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:36:10.90 ID:ceRoVXo/0
-
垣根(海の中でなら『未元物質』出しても他のやつらにばれないよな?)
垣根(うし、行くぜ!!)
垣根「」キリッ
中条「……」
垣根「いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ドバァァァ!!
垣根(高さ3メートルの波だ!! しかも上条の立つ位置に集中的に向かわせる!!)
ドバァァァァァァ!!
中条「……」 - 569 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:36:53.94 ID:ceRoVXo/0
-
中条「」ニヤリ
中条「」ピカァァァァァ!!
垣根「くっ!!」
垣根(なんだ!? 光が!! 眩しくて見えねぇぇぇぇぇ!!)
バシャァァァァァァン!!
垣根「ん……」
垣根(なんだと!? 波が消えてる!!)
中条「」フッ - 570 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:37:31.04 ID:ceRoVXo/0
-
垣根「……」
垣根「俺の負けだ……」
中条「jokgbさgppnplqらafghtoばiuko」
中条「」スー
上条「……あれ? 俺どうしたんだ?」
垣根「ん?」
上条「……まぁ、どうせ不幸体質でサーフィンボードでも直撃して気絶してたんだろ」
垣根(なに言ってんだ? こいつ?) - 571 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:37:57.52 ID:ceRoVXo/0
-
上条「……そのわりには痛くもないけど、きっと頑丈になったんだな。俺の身体」
上条「垣根、一回浜に戻ろうぜ?」
垣根「あ、ああ……」
海原「」ポカーン
海原(自分は、まさかとんでもないものを見てしまったのでは?)
海原「……」
海原(まぁ、御坂さんと海を楽しむのが第一の目的なので別にいいでしょう)
・
・
・ - 572 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:38:29.65 ID:ceRoVXo/0
-
【ビーチフラッグ対決】
フレンダ「位置について……」
上条「負けないぜ!!」
海原「こちらこそ!!」
垣根「脇役達は黙って負けてな!!」
フレンダ「よーい……ドン!!」
上条「うぉぉぉぉぉぉ!!」ダダダッ
海原「」ダダダッ
垣根「」ダダダッ - 573 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:39:06.17 ID:ceRoVXo/0
-
上条「あんぎゃ!!」バタン
フレンダ(なんでなにもないところでこけるわけよ。当麻……)
海原「負けません!!」
垣根「へっ!! 俺には勝てねぇ!!」
美琴「がんばれー!!」
海原(御坂さんが応援してくれている!!)
海原(……負けられない。自分には絶対負けられない理由がある!!)
- 574 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:39:35.44 ID:ceRoVXo/0
-
垣根「うぉ!? ここでスピードが上がっただと!?」
海原「GETです!!」バシッ
垣根「くっ!?」
フレンダ「海原君が1位、垣根が2位!!」ピピー
海原「はぁはぁ……ふふふ、悪いですね」
垣根「ちっ……」
上条「残念だったな、垣根」
垣根「ドジっ娘は黙ってろ……」
上条「誰が娘じゃ!!」 - 575 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:40:06.45 ID:ceRoVXo/0
-
フレンダ「1位の海原君にプレゼントなわけよ!!」
海原「それはありがたいですね」
美琴「プレゼント?」
垣根「なんだなんだ?」
上条「特に見当たらないけどな」
フレンダ「1位の海原君には……」
フレンダ「美琴のキッスをプレゼントなわけよ!!」
- 576 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:40:38.45 ID:ceRoVXo/0
-
海原「」
美琴「」
垣根「なるほど」
上条「F1レーサーもよくキスされてるもんな」
海原「おやおや、それはそれは……」
美琴「なっ、なっ、なっ///」
美琴「ちょっと!! フレンダ!! 勝手なこと言ってんじゃないわよ!! ///」
フレンダ「え? 別にいいじゃん。恋人同士なんだから」
- 577 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:41:10.86 ID:ceRoVXo/0
-
美琴「っ///」
美琴「……だから、私とこいつはまだそこまでじゃないっつーの!!」
海原「……そ、そうですね!!」
フレンダ「……まだってことはそのうち恋人同士になるんだから大丈夫なわけよ♪」
美琴「んなっ!?」
フレンダ「大丈夫、美琴!! ほっぺでいいから」
美琴「ほ、ほっぺ!?」
海原「これはこれは急展開ですね」 - 578 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:41:44.43 ID:ceRoVXo/0
-
垣根「フレンダのやつ、完全に遊んでやがるな」
上条「ああ」
美琴(ほっぺ……こいつのほっぺに……)チラッ
海原「ん? 御坂さん、無理しなくていいですからね」ニコッ
美琴(キス……キス……)ドキドキ
海原「あれ? 聞こえてますか?」
美琴(こいつと私がキス……日本語で言うと接吻……)ドキドキ
美琴「……」 - 579 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:43:23.55 ID:ceRoVXo/0
-
美琴「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁ……」ヘナヘナ
海原「いっ!? 御坂さん!?」
フレンダ「あちゃ、ちょっとからかい過ぎたかな?」テヘッ
海原「……全く、純情な御坂さんをからかわないで下さいよ」
フレンダ「ごめんごめん!!」
海原「とりあえずタオル持ってきます」ダダダッ
フレンダ「……海原君、頼りになるなぁ」
美琴「」ピクピク - 580 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:43:54.96 ID:ceRoVXo/0
-
~ 11時 ~
美琴「それじゃー私達先に帰るから」
フレンダ「またお昼ね!!」
上条「おう」フリフリ
海原「お気をつけて」フリフリ
垣根「なんだ、あいつら。せっかくの海なのにもったいねーな……」
海原「まぁまぁ、女子には色々あるんですよ」
垣根「ふーん……」
上条「まぁ、俺達も12時前には帰るか」
垣根「ああ。詩菜さんの飯が待ってるからな!!」 - 581 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:44:22.41 ID:ceRoVXo/0
-
~ 30分後 上条宅 ~
美琴「こ、こうですか?」
詩菜「そうそう。美琴ちゃん、飲み込みが早いわね」
美琴「そ、そうですかね///」
詩菜「フレンダちゃん、そっちはどう?」
フレンダ「じ、順調です!!」
詩菜「そう。若い子達と一緒にお料理するのも楽しいわね」ニコッ
美琴「詩菜さんは、うちのママとはいつも何して遊んでるんですか?」 - 582 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:44:57.86 ID:ceRoVXo/0
-
詩菜「……そうねぇ。お茶したり、子供のお話したり、最近はカラオケも行ったかしら」
フレンダ(カラオケ? 演歌とか歌いそうな印象なわけよ)
美琴「……うちのママ、マイク中々離さなくないですか?」
詩菜「そうでもないわよ。一緒に椎名林檎も歌ったりするしねぇ」
フレンダ(椎名林檎!? 意外!!)
美琴「歌舞伎町の女王とかですか?」
詩菜「そっちは美鈴さんね。私は丸の内サディスティックが十八番なのよ」ニコッ
フレンダ(駄目だ、想像できないわけよ……)
- 583 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:46:04.78 ID:ceRoVXo/0
-
詩菜「……そうねぇ。お茶したり、子供のお話したり、最近はカラオケも行ったかしら」
フレンダ(カラオケ? 演歌とか歌いそうな印象なわけよ)
美琴「……うちのママ、マイク中々離さなくないですか?」
詩菜「そうでもないわよ。一緒に椎名林檎も歌ったりするしねぇ」
フレンダ(椎名林檎!? 意外!!)
美琴「歌舞伎町の女王とかですか?」
詩菜「そっちは美鈴さんね。私は丸の内サディスティックが十八番なのよ」ニコッ
フレンダ(駄目だ、想像できないわけよ……)
- 584 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:46:33.33 ID:ceRoVXo/0
-
美琴「へ、へぇ……」
詩菜「……それにしても最近の当麻さん、入院全くしなくて安心できわね」
美琴「そうですね。以前とは大違いですよね」
フレンダ「そんなに入院してたの?」
美琴「えっと……」
詩菜「病院が第二の家みたいのものね」
フレンダ「…………え?」
美琴「まぁ、あいつも色々厄介事が多かったから……」 - 585 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:47:08.01 ID:ceRoVXo/0
-
詩菜「そうねぇ。このまま平和に暮らしていてもらえれば母さん、嬉しいんだけどねぇ……」
美琴「大丈夫です!! 私達も協力するので!! ね? フレンダ」
フレンダ「う、うん!! ママさん、安心して下さい!!」
詩菜「あらあら、頼もしいわね」ニッコリ
ピンポーン
詩菜「あら、帰ってきたかしら?」
フレンダ「あっ、私が行きます」 - 586 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:47:39.22 ID:ceRoVXo/0
-
・
・
・
垣根「いやぁ、楽しかった!!」
海原「久しぶりの海水浴、最高でした」
上条「ははは。実家に呼んだ甲斐があったぜ」
詩菜「うふふ。いつでも来ていいからねぇ」コトン
垣根「うお!? これは!?」
海原「カレーですね」
詩菜「簡単なものでごめんなさいね」 - 587 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:48:05.60 ID:ceRoVXo/0
-
海原「いえいえ。そんなことありません。ありがとうございます」
垣根「俺は詩菜さんの料理なら、何でもいいぜ!!」
詩菜「あらあら、嬉しいこと言ってくれるわね」
上条(母さんのカレーか……きっと以前は食べたことあるだろうな……)
詩菜「美琴ちゃんとフレンダちゃんも手伝ってくれたのよ」
海原「へぇ」
上条「だから早めに帰ったのか」
美琴「まぁね」
- 588 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:48:35.88 ID:ceRoVXo/0
-
フレンダ「料理教わりたかったからね」
垣根「お前らもか……味が落ちてなければいいけどなぁ……」
美琴「ちょっと!! どういう意味よ!?」
フレンダ「垣根のだけ没収!!」スッ
垣根「あっ……おい、返せ!!」ウガー
フレンダ「垣根はこれだけ食べてればいいわけよ!!」ポンッ
垣根「福神漬けだけ食べてもしょうがねぇだろうがぁ!!」
- 589 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:49:40.51 ID:ceRoVXo/0
-
<返せ、この野郎!!
<やだよー!!
<このアマァ!!
<このホスト崩れ!!
上条「ったく……」
海原「やれやれですね」
美琴「ほんと……」
詩菜「うふふ」 - 590 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:50:16.45 ID:ceRoVXo/0
-
~ 14時 ~
上条「それじゃー、母さん、またね」
詩菜「ええ。気をつけてね」
垣根「お邪魔したました!!」
海原「二日間お世話になりました」ペコリ
美琴「お世話になりました」
フレンダ「ママさん、また来てもいいですか?」
詩菜「!? ええ、もちろん」ニッコリ
- 591 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:50:45.57 ID:ceRoVXo/0
-
垣根「んじゃー、俺は明日行くかな」
上条「おい」
詩菜「あらあら、母さんは大歓迎よ」
垣根「ほら、見ろ」
上条「うるせぇ!! タクシーも来てんだから帰るぞ」
垣根「へいへい……」
上条「それじゃーね、母さん」フリフリ
詩菜「」フリフリ - 592 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:52:28.99 ID:ceRoVXo/0
-
バタン
詩菜「……」
詩菜「……また静かになっちゃいましたね」
詩菜「……」
詩菜(……でも、あの子達がいれば当麻さんは大丈夫ね。ね、刀夜さん)
~ 帰りの電車の中 ~
垣根「」グーグー
フレンダ「」スースー
上条「」スースー - 593 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:52:57.11 ID:ceRoVXo/0
-
美琴「……三人ともすっかり熟睡してるわね」ウトウト
海原「ええ。海も行きましたし遊び疲れたのでしょう。御坂さんも眠たそうですが?」
美琴「ちょっとね……」
海原「駅に着きましたら自分が起こしますので、寝ていいですよ?」
美琴「そ、そう……それじゃー……」コトン
海原「」ビクッ
美琴「ちょっと肩借りるわね……」ウトウト
海原「……え?」 - 594 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:53:22.74 ID:ceRoVXo/0
-
美琴「」スースー
海原「……もう寝てる」
海原「」ドキドキ
海原「……なんだか緊張してしまいますね」ボソッ
美琴「」スースー
海原「」フッ
海原「ごゆっくりお休み下さい。御坂さん」
- 595 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:53:57.10 ID:ceRoVXo/0
-
~ 同日20時 上条実家 ~
刀夜「ただいま、母さん」
詩菜「おかえりなさい」
刀夜「当麻達は、無事帰れたかな?」
詩菜「はい。当麻さんから連絡来ましたよ」
刀夜「そっか。みんないい子達だったね」
詩菜「そうですね。あら? 刀夜さん、そのネクタイは?」
刀夜「え? これかい。これはね同僚の子が私のネクタイをお茶で汚してしまってね。お詫びに買ってもらったんだよ」
- 596 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/07/29(金) 18:54:24.16 ID:ceRoVXo/0
-
刀夜「僕は別に構わないって言ったんだけどね。部下にも恵まれて嬉しいよ」
詩菜「刀夜さん、その同僚の方は女性の方でしょうか?」
刀夜「そうだよ。それがどうしたんだい母さん?」
ゴゴォォォォォォォォォ!!
詩菜「……あらあら、刀夜さんったら相変わらずなんですから」ニッコリ
刀夜「か、母さん? 後ろの黒いオーラはなんだい?」ブルブル
詩菜「……さぁ、なんでしょう」
<あんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! - 610 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:23:30.48 ID:5ejWEOXB0
-
~ 8月18日11時 あすなろ園 ~
絹旗「こんにちはー」
園長「あら、絹旗さん」
絹旗「どうも!! 深愛を迎えに来ました!!」
園長「深愛ちゃんね。今呼んでくるからね」
絹旗「はい」
・
・
・
深愛「おねーちゃーん!!」ギュ
絹旗「おっと!」ギュ - 611 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:24:03.27 ID:5ejWEOXB0
-
園長「うふふ。深愛ちゃん、前から今日のお泊まり楽しみにしてたのよ」
絹旗「そうなんですか?」
園長「ええ。また二日間、深愛ちゃんをよろしくね」
深愛「よろしくぅ~」
絹旗「はい!! それじゃー、深愛行きましょうか?」
深愛「うん!!」
絹旗「それじゃー、園長先生。失礼します」ペコリ
深愛「園長先生、またね~」フリフリ
園長「はいはい、気をつけてね」フリフリ - 612 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:24:30.62 ID:5ejWEOXB0
-
~ 30分後 ~
深愛「最愛お姉ちゃん、お腹すいたぁ」
絹旗「もう11時半ですか。そうですね、超お昼にしましょう」
深愛「わぁい!! 私、ハンバーグが食べたい!!」
絹旗「わかりました。ファミレスでも行きますか」
深愛「うん!!」
~ ファミレス ~
深愛「」パクパク
深愛「美味しい!!」
絹旗「深愛は、本当にハンバーグが好きですねぇ」 - 613 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:25:13.26 ID:5ejWEOXB0
-
深愛「だって美味しいんだもぉん」
絹旗「ふふふ、そうですね」
深愛「今日は、どこかお出かけするのぉ?」
絹旗「……そうですね。二人で映画―――――――――」
深愛「映画は、いやっ!!」
絹旗「」ションボリ
絹旗「そ、それじゃー何処か行きたいところはありますか?」
深愛「うーんとねぇ……」
- 614 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:25:40.73 ID:5ejWEOXB0
-
深愛「お馬さんとかに乗りたい」
絹旗(乗り物系ですか)
絹旗「わかりました。それじゃー、第六学区のデパート屋上に行きましょう」
絹旗(第七学区だと知り合いに会いそうですからね……)
深愛「はぁーい!!」
~ 第六学区のデパート ~
深愛「わぁい!! 最愛お姉ちゃん!!」フリフリ
絹旗「」フリフリ
- 615 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:26:13.69 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗(子供は本当に乗り物が好きですね)ニコッ
絹旗(さて、帰りは晩御飯の材料を超買わなくてはですね)
「あれ? 絹旗?」
絹旗「え?」
フレンダ「やっぱり絹旗だ。絹旗がここにいるなんて珍しいわけよ」
絹旗「フレンダっ!?」
フレンダ「……ちょっと驚きすぎなわけよ」
絹旗「どうしてここにいるんですか!?」 - 616 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:26:43.88 ID:5ejWEOXB0
-
フレンダ「どうしてって言われても……フレメアと一緒に遊びにだけど」
絹旗(しまった!! まさかここで知り合いに会うとは……)
絹旗「フ、フレメアはどうしたんですか?」
フレンダ「フレメアなら、あそこの『魔性処女まどか☆マジか?』のショーを見てるわけよ」
絹旗「あー、今年一番のヒットアニメですか」
フレンダ「うん。流石にあそこに一緒に行くのはきついからここで待ってるわけ」
絹旗「なるほど」
フレンダ「絹旗は一人なの?」 - 617 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:27:21.83 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗「……え、えっと……」
絹旗(ど、どうしますかね)
深愛「最愛お姉ちゃん!!」ダダダッ
絹旗「深愛」ギュ
フレンダ「最愛お姉ちゃん?」
深愛「お馬さん動かなくなっちゃったぁ」
絹旗「そ、そうですか。きっとお馬さんも超疲れたんでしょうね」
深愛「……そっかぁ。お馬さん疲れちゃったのかぁ。それじゃー、休ませてあげないとね!!」 - 618 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:27:57.82 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗「そ、そうですね。深愛は優しいですね」ナデナデ
深愛「えへへ///」
フレンダ「絹旗、その子は誰なわけよ?」
絹旗「」ギクッ
深愛「わたし? 私は絹―――――――」
絹旗「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ムグッ
深愛「んぐっ!?」
絹旗「こ、この子は深愛といって、あすなろ園の超後輩です!!」アセアセ
深愛「うぅぅぅぅ!?」ジタバタ - 619 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:28:23.67 ID:5ejWEOXB0
-
フレンダ「へ、へぇ……それまたなんで一緒にいるわけ?」
絹旗「そ、それは……色々ありまして!! たまにこの子の面倒を超見てあげてるんです!!」
フレンダ「そうなんだ。偉いね、絹旗」
絹旗「あ、ありがとうございます!! それじゃー、私たちは用事あるので超お先に失礼しますね!!」ダダダッ
フレンダ「う、うん……」フリフリ
・
・
・
絹旗「はぁはぁ……」
深愛「お姉ちゃん、どうしたのぉ?」
- 620 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:29:10.86 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗「……いえ」
深愛「」ピカーン
深愛「あぁ、わかったぁ」
絹旗「え?」
深愛「あの金髪のお姉ちゃん、悪者なんでしょう?」
絹旗「!? そ、そうなんです!! あの外人は超悪者なんです!!」
深愛「そうなんだぁ……怖いねぇ……」
絹旗「そ、そうですよ!! あの外人は爆弾を使う悪者なんです!!」
- 621 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:29:58.12 ID:5ejWEOXB0
-
深愛「こわぁい……」
絹旗(フレンダ、超すいません……)
絹旗(でも、私が姉だと明かしていない以上は他の人にばれたくないんです……)
深愛「最愛お姉ちゃん、この後どこ行くのぉ?」
絹旗「そうですね。ちょっと時間早いですが晩御飯の為にスーパーに行きましょう」
深愛「今日の晩御飯はなぁにぃ?」
絹旗「ふふふ。深愛の好物の冷やし中華ですよ」
深愛「やったぁ!! 今日は食べれるといいね!!」
- 622 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:30:23.63 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗「うぐっ!?」グサッ
絹旗(あはは……確かにここ二回連続で失敗してコンビニ弁当になってますが……)
絹旗(今日こそは!!)キリッ
絹旗「それじゃー、スーパーに行きましょう」
深愛「はぁい!!」
~ 第七学区のスーパー ~
絹旗(このスーパーは、第一七七支部の中で上条さんくらい使用していないお店……)
絹旗(そしてその上条さんは、今日は出勤) - 623 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:30:53.55 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗(つまり知り合いに会う確率は低いということです!!)
深愛「最愛お姉ちゃん、これも食べたぁい」グイグイ
絹旗「スイカですか……そうですね、小さいサイズ買って夜にでも頂きましょう」
深愛「わぁい!!」ピョンピョン
絹旗「ふふふ」
絹旗「さて、次はと……」チラチラ
「あれ、きぬはた?」
絹旗「はい?」
- 624 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:31:26.97 ID:5ejWEOXB0
-
滝壺「やっぱりきぬはただ」
絹旗「」
絹旗「滝壺さん!? 何でここにいるんですか!?」
滝壺「何でってお買い物だよ」
絹旗「た、滝壺さんがスーパーだなんて珍しいですね」
滝壺「そう? かみじょうに教えてもらってからよく来るよ?」
絹旗「そ、そうなんですか……」
絹旗(ええい、上条さんめ!!) - 625 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:31:55.82 ID:5ejWEOXB0
-
深愛「最愛お姉ちゃん、だぁれぇ?」
絹旗「……えっと、この方は滝壺さんです。私の超仲間です」
滝壺(仲間……)ニヘラ
滝壺「よろしくね。あなたのお名前は?」
深愛「わた――――――――――――」
絹旗「この子のお名前は深愛です。あすなろ園の超後輩なんです!! 今日と明日二日間私が面倒を見ることになりまして!!」
滝壺「そ、そこまでは聞いてないんだけど……」
深愛「むぅ……私が喋れなぁい……」 - 626 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:32:25.06 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗「あははは……」
滝壺「それよりきぬはたとしんあいは似てるね」
絹旗「」ギクッ
深愛「私と最愛お姉ちゃんがぁ?」
滝壺「」コクリ
深愛「やったぁ!! 私と最愛お姉ちゃん、似てるんだって!!」
絹旗「……そ、それはよかったですね」アハハ
滝壺「……」
- 627 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:32:55.50 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗(なんでこうも知り合いに立て続けに会うんですかぁ……)ションボリ
滝壺「……それじゃー、私はそろそろ行くね」
絹旗「は、はい……」
滝壺「きぬはた」
絹旗「はい?」
滝壺「深いところまでは聞かないでおいてあげる。けど何かあったら相談してね」ボソッ
絹旗「っ!?」
滝壺「それじゃー、ばいばい」
深愛「ばいばい」フリフリ
絹旗(滝壺さん……)
絹旗(滝壺さんには、たまに超驚かせてもらいますね……) - 628 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:33:26.45 ID:5ejWEOXB0
-
~ 18時半 絹旗宅 ~
絹旗「それじゃー、超頂きます」
深愛「いただきまぁす!!」
深愛「」モグモグ
絹旗「」ドキドキ
絹旗「ど、どうですか?」
深愛「……うん、美味しい!!」
絹旗「」ホッ
- 629 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:33:58.27 ID:5ejWEOXB0
-
深愛「最愛お姉ちゃん、お料理マシになったんだね!!」ニッコリ
絹旗「」グサッ
絹旗(そ、そこはマシじゃなくて美味しくなった、って言って欲しかったです……)
深愛「あ、卵の黄身きらぁい……」ヒョイ
絹旗「あれ? 深愛は苦手なものあったんですか?」
深愛「うん。卵の黄身は苦手なのぉ……」
絹旗「そうだったんですか……」
絹旗(どうしますかね……やっぱり好き嫌いはなくさせたほうが? でも無理に食べさせるのも……)
- 630 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:34:52.16 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗(それにアレルギーがあるかもしれませんし……)
深愛「最愛お姉ちゃん?」
絹旗「」ウーン
絹旗(どうしましょう、どうしましょう……)
~ 1時間後 ~
深愛「ごしごし、ごしごし!!」フキフキ
絹旗「ふぅ、気持ちいいですよ、深愛」
深愛「ほんとぉ? それじゃー、こっちでもお背中擦ってみるねぇ!!」ヒョイッ
- 631 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:35:24.33 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗「え? こっち?」
ガリッ!!
絹旗「あんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
深愛「」ビクッ
絹旗「し、深愛……何で背中擦ったんですか?」ポタポタ
深愛「……えっとぉ、これ……」スッ
絹旗「……た、たわし?」
深愛「お姉ちゃん痛かったぁ? ごめんなさい」ヒュン
- 632 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:36:02.05 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗「!? だ、大丈夫ですよぉ。お姉ちゃんは超丈夫なので……」
深愛「ほんとぉ?」
絹旗「はい。でも次からは、たわしで擦っちゃ駄目ですからね?」
深愛「はぁい!!」
絹旗(私の背中、どうなってるんでしょう……)
深愛「」ジー
絹旗「ど、どうしたんですか?」
深愛「……ううん、私のお胸とどっちが大きいかなぁって」
- 633 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:36:37.09 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗「」
絹旗(こ、子供に胸の大きさを比べられるなんて……)ズズーン
絹旗(絹旗に傷心……Byチェッカーズ……)ションボリ
深愛「お、お姉ちゃん!?」アセアセ
~ 10分後 ~
絹旗「そういえば、深愛は少し髪の伸びましたね?」
深愛「うん!!」ブーン
絹旗「綺麗な髪ですね」 - 634 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:37:05.13 ID:5ejWEOXB0
-
深愛「さらさらするんなの♪」
絹旗「ふふふ、そうでしたね」
深愛「お姉ちゃんの髪も綺麗だよぉ」
絹旗「ありがとうございます」
深愛「黒子お姉ちゃんの髪も綺麗だよね」
絹旗「白井さんですか? そうですね」
深愛「浜面お兄ちゃんのは、ちょっと汚い」
絹旗「あ、あははは……」 - 635 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:37:40.67 ID:5ejWEOXB0
-
絹旗(金髪=汚いイメージなんですかね?)
絹旗「……よし、髪も超乾きましたね」
深愛「ありがとう」
絹旗「はい。それでは私は洗い物とかするので深愛は、リビングでくつろいでて下さい」
深愛「私も手伝う!!」
絹旗「大丈夫ですよ。今なら面白い番組もやってますよ」
深愛「私も手伝うの!!」
絹旗「……うーん、わかりました。それじゃー、深愛はお皿を綺麗に拭いて下さい」
深愛「はぁい!!」 - 636 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:38:11.74 ID:5ejWEOXB0
-
深愛「ふきふき、ふきふき」ゴシゴシ
絹旗「ふふふ、楽しいですか?」
深愛「うん!!」
絹旗「それならよかったです」クスッ
深愛「わたしねぇ、たまに園長先生のお手伝いするんだよぉ」
絹旗「そうなんですか?」
深愛「うん」
絹旗「それはいいことです。園長先生のこと助けてあげて下さいね」ナデナデ
深愛「はぁい!!」 - 637 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:38:40.78 ID:5ejWEOXB0
-
~ 1時間後 リビング ~
深愛「ねぇ、最愛お姉ちゃん」
絹旗「はい?」
深愛「明日はどこいくの?」
絹旗「……ふふふ、明日はですね」
深愛「うん」
絹旗「深愛のお洋服を超買いにいきます!!」
深愛「わぁぁぁぁい!!」
絹旗「それに白井さんとついでに浜面も来ますよ」 - 638 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:39:15.25 ID:5ejWEOXB0
-
深愛「黒子お姉ちゃんと浜面お兄ちゃんが? やったぁ!!」
絹旗「深愛に似合う可愛いお洋服を超買いましょう」
深愛「ありがとう、お姉ちゃん!!」
絹旗「いえいえ」
深愛「……なんだか眠たくなってきちゃったぁ」
絹旗「ではちょっと早いですがおねんねしますか?」
深愛「」コクリ
絹旗「それでは寝室に行きましょう」
- 639 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:39:57.60 ID:5ejWEOXB0
-
深愛「おんぶぅ……」
絹旗「はいはい、本当に深愛は甘えん坊さんです」クスッ ヨイショ
深愛「えへへ///」
絹旗(温かい……)
絹旗「はい、夏場ですけどタオルケットちゃんとかけましょうね」
深愛「はぁい」
絹旗「それじゃー、おやすみなさい」
深愛「おやすみぃ……」 - 640 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/01(月) 17:40:36.38 ID:5ejWEOXB0
-
深愛「」スースー
絹旗「ふふふ、超寝つきがいい子ですね」
深愛「」スースー
絹旗「」ナデナデ
絹旗(フレンダ、滝壺さん……今日はすいませんでした)
絹旗(でも必ず……私が深愛に……自分が姉だと名乗ったら……必ず言いますから)
絹旗(それまで待ってて下さい)
絹旗(……さて、私も寝ますか)
絹旗「……おやすみなさい、深愛」
深愛「」スースー - 647 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:28:50.99 ID:vRrvOTpT0
-
~ 翌日 とある服屋さん ~
黒子「お待たせ致しましたわ」
浜面「おっす」
絹旗「おはようございます」
深愛「黒子お姉ちゃん、おはよう!!」
黒子「深愛さんは、いつ見ても元気ですわね」クスッ
絹旗「それでは行きましょうか」
黒子「ええ」
深愛「うん!!」
浜面「あいよ」 - 648 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:29:21.03 ID:vRrvOTpT0
-
絹旗「うーん、どれがいいですかね」
黒子「そうですね……」
深愛「私、これがいい!!」
絹旗「それは深愛じゃサイズが超合いませんよ」
深愛「」ションボリ
黒子「これなんてどうでしょうか?」スッ
絹旗「ちょ、ちょっと露出多くないですか?」
黒子「そうでしょうか?」
- 649 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:29:47.93 ID:vRrvOTpT0
-
絹旗(しまった!! 白井さんはあれほどの水着を着てるってことは私服のセンスも!?)
絹旗(普段は制服しか見たことないから忘れてました!!)
<ワイワイ
<キャキャ
浜面「ふぅ……いづらいな……」
浜面(まぁ、絹旗妹のためだから仕方ないか)フッ
浜面(しかし……)チラッ
浜面(本当に女って洋服好きだよな……滝壺は別として) - 650 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:30:19.58 ID:vRrvOTpT0
-
~ 二時間後 ~
絹旗「超お待たせしました」
深愛「お待たせ~」
黒子「お待たせ致しましたわ」
浜面「」スースー
絹旗「って超熟睡してるじゃないですか!!」
黒子「まったくレディーを放っておいて居眠りなんて紳士失格ですの」
深愛「ですの!!」 - 651 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:30:52.31 ID:vRrvOTpT0
-
黒子「し、深愛さん、私の真似はご遠慮下さいまし……」
絹旗「……仕方ない。起こしますか」
浜面「」スースー
絹旗(ふふふ、どうせなら……)
絹旗「浜面、浜面……」トントン
浜面「ふぇ?」ウトウト
絹旗「滝壺さんが哀れも無い姿になってますよぉ」ボソッ
浜面「な、なんだとっ!?」ガバッ - 652 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:31:24.51 ID:vRrvOTpT0
-
浜面「た、滝壺は!?」チラチラ
絹旗「冗談に決まってるじゃないですか。流石浜面ですね。キモイです」ジロー
浜面「うっ!?」
絹旗「そんなことより超ご飯に行きましょう。お荷物お願いします」
浜面「へいへい……」ヤレヤレ
深愛「おはよう!!」
浜面「おはようさん」
黒子「浜面さん、涎が垂れてますわよ」
- 653 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:32:34.96 ID:vRrvOTpT0
-
浜面「おっと」フキフキ
黒子「……まったく、もっとしっかりしてくださいませ」
浜面「へいへい……」
深愛「もっとしっかりしてくださいですの!!」
黒子「深愛さん……」
絹旗「ですの!!」
黒子「絹旗さんまで真似しないで欲しいですの!!」ウガー - 654 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:33:04.61 ID:vRrvOTpT0
-
~ WA幸 ~
深愛「」モグモグ
深愛「美味しい!!」
浜面「おっ、深愛はとんかつ好きなんだな」
深愛「うん!!」
浜面「女の子にどうかと思ったけど口にあってよかったぜ」モグモグ
黒子「私もあまり口にしませんが、中々のお味で」パクパク
浜面「だろ? いつもファミレスばっかりだと深愛が飽きると思ったからよ」
- 655 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:33:34.44 ID:vRrvOTpT0
-
絹旗「浜面にしては、GJですね」
浜面「うるせぇ!!」
絹旗「それより午後はどうしますかね? 服買うことしか考えてませんでした」
黒子「そうですわね……」
浜面「第六学区の雑貨屋とかにでも行くか?」
絹旗「そうですね、そうしましょう」
深愛「雑貨屋?」
黒子「色々な物が置いてあるお店ですわよ」
深愛「色々な?」
黒子「ええ」
- 656 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:34:09.92 ID:vRrvOTpT0
-
~ 一時間後 雑貨屋 ~
浜面「お香、お香はと……」
絹旗「浜面がお香ですか? お線香で十分では?」
浜面「おい、うちに仏壇は置いてねーよ」
絹旗「いや、自分用に」
浜面「俺はまだ生きてる!!」
絹旗「超冗談ですよ。全く浜面はわかってませんね」
浜面「お前のことなんかこれぽっちもわかりたくないからな」
- 657 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:34:37.42 ID:vRrvOTpT0
-
絹旗「」ムー
浜面「へへん」
<浜面ぁぁぁぁぁぁ!!
<ばか!! みぞおちはやめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
黒子「やれやれですの……」
深愛「最愛お姉ちゃんと浜面お兄ちゃんはいつも仲良しだね!!」
黒子「そうですわね」クスッ
黒子「さて、うるさいお二人は放っておいて色々探してみますか」
深愛「あーい」
- 658 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:35:13.05 ID:vRrvOTpT0
-
深愛「黒子お姉ちゃん、これなに?」
黒子「これは……貯金箱ですわね」
深愛「貯金箱?」
黒子「はい。お金を入れる箱ですの」
深愛「へぇ……」ジー
黒子(……しかし、人の形で右手の掌からお金を入れる貯金箱とは変わったデザインですわね)
黒子(……それに、誰かに似てるような)
深愛「変なのぉ」
- 659 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:35:42.77 ID:vRrvOTpT0
-
深愛「こっちは?」
黒子「これは……ライターですわね」
深愛「ライターって火出るもののこと?」
黒子「そうですわ」
黒子(今度は赤いロン毛の方がデザインのライターですか……)
黒子(小さいバーコードが左頬にありますわね)
深愛「これはこれは?」
黒子「これは……人型のオルゴールですわね」 - 660 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:36:10.68 ID:vRrvOTpT0
-
深愛「なんか面白い格好してるねぇ」
黒子「これは修道服。つまりシスターさんですわね」
深愛「しすたーさん?」
黒子「ええ」
黒子(今度は銀髪の少女ですか……これも見覚えがあるような……)ハテ
絹旗「深愛、白井さん」
浜面「なんだ、先に行ってたのかよ」 - 661 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:36:38.88 ID:vRrvOTpT0
-
黒子「兄妹喧嘩は終わりましたの?」
絹旗「なっ!? 誰が超浜面なんかと!!」
浜面「俺もこんな生意気な妹持った覚えないぞ!!」
絹旗「私の何処が生意気なんですか!?」
浜面「全部だよ、全部!!」
黒子「やれやれ」
深愛「ですの!!」 - 662 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:37:22.70 ID:vRrvOTpT0
-
~ 16時 あすなろ園 ~
深愛「園長先生、ただいまぁ!!」ギュ
園長「おかえりなさい、深愛ちゃん」ギュ
絹旗「こんにちは」
黒子「お久しぶりですの」ペコリ
浜面「どうも」
園長「あらあら、今日は大所帯ね」ニコッ
園長「深愛ちゃん、沢山遊んでもらった?」 - 663 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:37:48.69 ID:vRrvOTpT0
-
深愛「うん!!」
園長「ならよかったわね」
絹旗「それじゃー、深愛のことよろしくお願いします」ペコリ
園長「はい。確かに」
深愛「最愛お姉ちゃん、またね!! 黒子お姉ちゃんと浜面お兄ちゃんも!!」
絹旗「はい、またですね」ナデナデ
黒子「ええ」
浜面「またな!!」フリフリ
- 664 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:38:25.27 ID:vRrvOTpT0
-
・
・
・
絹旗「……」
浜面「」チラッ
浜面(こいつ……さっきまでとテンション違いすぎだろ)
浜面(まぁ、寂しいんだろうな……実の妹だもんな)
黒子「絹旗さん、そろそろ帰りましょう」
絹旗「……はい」
浜面「おい、絹旗」 - 665 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:38:53.55 ID:vRrvOTpT0
-
絹旗「何ですか?」
浜面「スカート捲れてパンツ見えてるぞ?」
絹旗「」
絹旗「…………え!?」ガバッ
浜面「……なーんてな」ニヤリ
絹旗「んなっ!?」
浜面「ばーか!! 引っかかりやがった」ニヤニヤ
絹旗「こ、この……」 - 666 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:39:21.80 ID:vRrvOTpT0
-
絹旗「浜面ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ウガー
浜面「やべっ!? ここは逃げるが勝ちだな!!」ダダダッ
絹旗「超待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
<ひゃははは!! 負け犬上等!!
<超殺す!!
黒子「」フッ
黒子「やれやれですの」ニッコリ - 667 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:39:49.98 ID:vRrvOTpT0
-
※これは美琴が初めて番外個体に会った時のエピソードです。打ち止めとは実質二回目ですね。
美琴「」ジー
番外個体「お姉さま? 何ミサカのことジーっと見てるのかな? もしかしてお姉さまって同性愛者?」
打ち止め「なんと!? ミサカはミサカはお姉さまの趣味に驚愕してみたり!!」
美琴「ち、違うわよ!! ただ……」
番外個体「ただ?」
美琴「……む、む……」
番外個体「む? 海原さんの息子が欲しいとか? きゃは☆」
美琴「何言ってんのよ///」 - 668 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:40:28.43 ID:vRrvOTpT0
-
美琴「胸よ、胸!!」
番外個体「胸?」
美琴「そうよ。なんで妹なのに私のより大きいのよ!!」
番外個体「うーん、ミサカにそんなことも言われてもな……肉体年齢はお姉さまより上に作られたわけだから……」
打ち止め「お姉さま様もぺちゃぱいに悩んでたんだね、ってミサカはミサカは同志を見つけて若干微笑んでみる」
美琴「ぺ、ぺちゃぱい……」ズズーン
番外個体「まぁ、お姉さまはまだ中三だからこれからじゃないかな?」
美琴「そ、そうかしら……」 - 669 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:41:03.36 ID:vRrvOTpT0
-
番外個体「うん。それに胸を揉んでもらえば大きくなるって聞いたよ。海原さんに沢山揉んでもらえば? きゃはっ☆」
美琴「なっ///」
打ち止め「ということは黄泉川も沢山揉んでもらったのかな、ってミサカはミサカは軽い疑問を投げかけてみたり」
番外個体「いやぁ、あれは天然記念物じゃないの? あの性格で男はいないでしょ」
美琴(胸を……胸を……)
番外個体「そうだ、今夜あの人を誘惑してみようかな♪」
打ち止め「そんな計画は私がぶっ潰す!! ってミサカはミサカは高らかに宣言してみたり!!」
- 670 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:41:32.90 ID:vRrvOTpT0
-
番外個体「ふぅん、やってみな」ニヤリ
打ち止め「むむむ!!」
美琴「む、む、む……」ブツブツ
美琴「ふわぁ……」バタン
番外個体「……あれ? お姉さま?」
打ち止め「わぁ、お姉さまが赤面しながら倒れちゃったってミサカはミサカは駆け寄ってみたり」
番外個体「お姉さまはこういうお話は苦手なんだ……ふぅーん」ニヤリ - 671 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:42:10.69 ID:vRrvOTpT0
-
~ 同時刻 喫茶店 ~
海原「あっ、コーヒーおかわりお願いします」
店員「かしこまりました」
海原(さて、今頃三人で仲良く話してますかね……)
ガラガラ イラッシャイマセー
<何名様ですか?
<三人
<ではこちらの席へどうぞ
<あーい - 672 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:42:44.16 ID:vRrvOTpT0
-
海原(もう一杯飲んだら隣の本屋にでも行きますか)
麦野「あれ? 海原じゃない」
佐天「あっ、本当だ。こんにちは!!」
初春「どうも」
海原「おや、これは麦野さんに佐天さんに初春さんじゃないですか」
麦野「あんた、一人なの?」
海原「いえ。人を待っておりまして。麦野さん達は何か用事でも?」
佐天「えへぇ。実は目の前の個室サロンで三人でカラオケしてたりしたんです♪」 - 673 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:43:18.90 ID:vRrvOTpT0
-
海原「へぇ。それは楽しそうですね」
初春「あんなところでカラオケなんて新鮮でしたよ!!」
麦野「喜んでもらってよかったわ」
海原「ふふふ、こうしてみると三姉妹に見えますね」ニコッ
麦野「」ピクッ
麦野(三姉妹……)ニヘラ
佐天「そうですね。私が次女かなぁ」
初春「なんで私が三女になるんですかぁ!!」
- 674 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/08(月) 17:43:58.90 ID:vRrvOTpT0
-
佐天「見た目?」
初春「私が子供っぽいってことですか?」
佐天「少なくとも私よりは」
初春「むぅ……」
海原「あははは……」
麦野「海原、あんたお昼は?」
海原「いえ、まだですが」
麦野「好きなの注文しなさい。私が奢ってあげるわ」キリッ
海原「え? いいんですか?」
麦野「かまへん、かまへん!!」
佐天「何故、名倉師匠のネタが……」ヒソヒソ
初春「昨日見てたんじゃないんですかぁ?」ヒソヒソ
麦野(三姉妹かぁ……うふふふ……)ニヤニヤ - 688 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/15(月) 18:11:22.49 ID:RrvUYyep0
-
~ 9月1日 武里高校 ~
校長「――――――――であるからして」
上条「ふぅ、夏休みもあっという間だったな……」
土御門「そんなもんだぜい」
青ピ「せやな。結局今年の夏も彼女出来ずかいな……」
姫神「どんまい」
吹寄「ほんと、青髪はそればっかね」
上条「そういえば9月といえば大覇星祭があるんだよな」
土御門「俺たちは風紀委員だから参加できないけどにゃー」
上条「そっか。パトロールとかしないといけないんだよな」
青ピ「ということで頑張ってや」
吹寄「ふん、貴様達がいなくても好成績を収めてやるわよ」
姫神「でもこの三人がいないと厳しいと思う。体力だけは凄いから」
「「「おい!!」」」 - 689 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/15(月) 18:13:42.49 ID:RrvUYyepo
-
浜面「」ボー
滝壺「はまづら、眠たいの?」
浜面「ん? ああ。徹夜しててよ……」
滝壺「徹夜は体に悪いから、あまりしちゃ駄目だよ?」
浜面「ああ。気をつけるよ」
滝壺「はまづらが倒れたら、私悲しいから」
浜面「滝壺……」
男子B(浜面!! 引導を渡す!!)
男子A「落ち着けよ、お前」 - 690 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/15(月) 18:14:13.75 ID:RrvUYyepo
-
~ 柵川中 ~
絹旗「また今日から学校ですか……超だるいですね」
佐天「ねぇ。遊び足りなかったかも……」
初春「十分に遊んだじゃないですか、佐天さん」
枝先「うん。色んな場所にも行けたしね」
春上「プールは楽しかったの」
佐天「そうなんだけどさぁ。何か物足りないんだよね……」
絹旗「物足りないんですか?」 - 691 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/15(月) 18:15:01.44 ID:RrvUYyepo
-
佐天「うん。……彼氏かな?」
「え?」
佐天「うん、友達は皆がいて充実してるし私に足りないもの……彼氏だ!!」
初春「なんでそうなるんですか?」
佐天「だって皆、恋人がいるんだもーん……」
絹旗「みんなって?」
佐天「垣根さんとか上条さんとか……」
枝先「みなさん、高校生だからね」
佐天「でも中二でいてもいいと思わない?」
春上「私は光貴お兄ちゃんがいるから十分なの♪」 - 692 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/15(月) 18:15:52.19 ID:RrvUYyepo
-
絹旗「そ、そうですね……」
佐天「……よし、決めた!!」
春上「何をなの?」
佐天「二学期までに彼氏を作る!! うん、これが私の目標!!」
初春「そんな簡単に出来るものですかね?」
佐天「やってみないとわからないでしょ!!」
絹旗「おお、佐天さんがいつにもましてやる気ですね」
初春「勉強もそれくらいやる気出してくれれば……」
佐天「うぐっ!?」
枝先「これは一本取られたね」クスッ - 693 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/15(月) 18:16:30.24 ID:RrvUYyepo
-
~ 13時 第一七七支部 ~
海原「お疲れ様です」ガチャン
垣根「よ」
麦野「お疲れだにゃーん」
海原「おや、てっきり一番乗りかと思ったのですが……」
垣根「あー、家いてもやることないからきちまった」
麦野「私も」
海原「お二人とも、学校は?」 - 694 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/15(月) 18:17:00.28 ID:RrvUYyepo
-
垣根「俺の大学は十月からなんだよな」
麦野「そう。高校とは違うんだよね」
海原「なるほど。それじゃー、後一ヶ月夏休みが残ってるわけですね」
垣根「まぁな。お前は……学校行ってないんだったな」
海原「ええ、まぁ」
麦野「海原、あんた普段何してるの?」
海原「自分ですか? そうですね……」
海原(ショチトルのお見舞いと、御坂さんのSP) - 695 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/08/15(月) 18:17:36.56 ID:RrvUYyepo
-
海原「妹のお見舞いと、読書や音楽鑑賞とかですかね」
垣根「お前、よく本読んでるもんな」
海原「ええ。いい暇つぶしになりますよ」
ガチャン
固法「あら、珍しい組み合わせね」
「お疲れ様です」
固法「三人とも、早いわね」
海原「自分は三番目でしたけどね。固法さんは学校終わって真っ直ぐ来たんですか?」 - 696 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:18:07.10 ID:RrvUYyepo
-
固法「まぁね」
垣根「真面目だな。飯でも食ってくればいいのに」
固法「本当はそうしたかったんだけど、友達が彼氏とデートだったからね」
垣根「なるほどね。それは仕方ないな」
垣根「……ん? 今の状態」
固法「え?」
麦野「あん?」
垣根「残り物の二人が―――――――――――」 - 697 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:19:21.68 ID:RrvUYyepo
-
麦野「しゃー!!」エルボー
固法「」バーンナックル
垣根「へぶしっ!!」バタン
固法「……今、何か言ったかしら?」
麦野「誰が残り物だぁぁぁぁぁぁ!! あぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
垣根「す、すびばせんでした……」ドゲザ
海原(こ、怖い……)
固法「……そういえば、海原君は御坂さんと上手くいってるみたいね」 - 698 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:20:31.01 ID:RrvUYyepo
-
海原「ええ、まぁ」
垣根「あいつ、すごいウブだよな。からかうとすぐ赤面するし」ニヤニヤ
麦野「へぇ、今度からかってみるか……」ニヤリ
海原「やめてくださいよ」
固法「そうよ。あまり御坂さんを苛めちゃ駄目よ」
麦野「冗談だって」
海原(本当ですかね……) - 699 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:21:00.48 ID:RrvUYyepo
-
~ 同時刻 常盤台中学 ~
黒子「お姉さま、今日はこの後、お暇ですか?」
美琴「うん。黒子も風紀委員休みなの?」
黒子「ええ。ですので久しぶりに一緒にお食事でもいかがですの?」
美琴「うん、いいわよ。またお昼済ませてなかったし」
黒子「それではいつものファミレスでも行きましょうか」
美琴「そうね」
黒子「では」スッ - 700 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:21:26.97 ID:RrvUYyepo
-
ヒュン
黒子「ふぅ、着きましたの」
美琴「ありがとう。本当便利よね」
黒子「私の力では、青髪さんと違って距離に制限があるので何回かしないと遠い場所には行けませんけど……」
美琴「それでも十分凄いわよ。さっ、中入りましょう」
黒子「はい」
店員「いらっしゃいませー。二名様ですか?」
美琴「はい」 - 701 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:21:53.10 ID:RrvUYyepo
-
店員「それではお席、ご案内します」
美琴「」テクテク
黒子「」テクテク
佐天「あれ? 白井さんに御坂さんじゃないですか?」
美琴「佐天さん? それにみんなも」
黒子「これはこれは」
店員「お友達ですか?」
美琴「はい。この席でいいですか?」 - 702 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:22:24.46 ID:RrvUYyepo
-
店員「はい。ご注文来ましたらお呼び下さい」
美琴「ありがとうございます」
美琴「佐天さん達もここでお昼だったのね」
佐天「はい」
初春「まだ行くまで時間もありましたので」
黒子「絹旗さん、どうもですの」
絹旗「こんにちは、白井さん」
佐天「そういえば、聞いてくださいよ!!」 - 703 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:22:52.56 ID:RrvUYyepo
-
美琴「どうしたの?」
佐天「私、頑張って二学期中に彼氏を作ることにしました!!」
美琴「……そ、そうなんだ」
佐天「はい!!」
春上「さっきからずっとこの調子なの」
枝先「よっぽど彼氏が欲しいんだね」
佐天「まぁね!! 御坂さんもイケメンの彼氏がいて羨ましいですよ……」
美琴「え///」 - 704 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:23:22.71 ID:RrvUYyepo
-
春上「光貴お兄ちゃんは、かっこいいの」
美琴「え、えっと……あいつとはまだ……その……」ゴニョゴニョ
佐天「御坂さん、海原さんとはどこまでいったんですか?」
美琴「ふぇっ!?」
春上「私も気になるの」
黒子「それは私も気になりますわね」
「「「私も」」」
美琴「ちょっ!?」 - 705 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:23:58.82 ID:RrvUYyepo
-
佐天「キスはもうしましたか?」
美琴「し、してないわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ///」
黒子「まぁ、そうだったんですの。それじゃー黒子がお姉さまのファーストキスを」ンチュー
美琴「顔近づけんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ゲシッ
黒子「ぎゃん!?」バタン
美琴「まったく、黒子は……」ハァハァ
黒子「」ピクピク
絹旗「大丈夫ですかぁ? 白井さぁん?」ツンツン - 706 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:24:24.41 ID:RrvUYyepo
-
佐天「変態は放って置くとして、実際はどこまでいったんですか?」
美琴「……それは言わないと駄目なのかしら?」
「「「「「もちろん!!」」」」」
美琴「えぇ……」
美琴「わかった、わかった……言うわよ」
佐天「おぉ!!」
美琴「えっと、あいつとは……」
佐天「」ウンウン - 707 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:24:53.71 ID:RrvUYyepo
-
美琴「……手を繋がせてもらいました///」
- 708 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:25:36.94 ID:RrvUYyepo
-
一同「」
美琴「恥ずかしいこと言わせないでよね///」
佐天(どんだけ純情なんですか……)
春上(私もたまに繋ぐのは黙っていたほうがいいみたいなの……)
初春「そ、それはよかったですね……」
枝先「そ、そうだね……」
絹旗(超期待外れの答えでしたね)
黒子(私にもまだチャンスが……) - 709 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:26:08.25 ID:RrvUYyepo
-
海原「くしょん!!」
固法「あら? 大丈夫?」
海原「は、はい」
垣根「御坂の奴が、お前のこと噂してんじゃねーのか?」
海原「ははは、だといいんですどね」
麦野「けっ」 - 710 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:26:44.57 ID:RrvUYyepo
-
~ 9月3日 セブンスミスト ~
フレンダ「ふんふーん♪」
上条「ご機嫌だなぁ」
フレンダ「うん、欲しかった服が手に入ったからね」
上条「服って前雑誌に載ってたやつか?」
フレンダ「そうだよ。人気あって売り切れしてたから入荷待ちだったわけ」
上条「へぇ。おっと、もう十二時か……昼飯どうする?」
フレンダ「そうね……たまにはマッ○でも行こうか?」 - 711 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:27:12.58 ID:RrvUYyepo
-
上条「そうだな」
「ちょっとすいませーん!!」
上フ「はい?」
女「今、セブンスミスト内でカップルにインタビューをしておりましてお時間少々頂いてもよろしいですか?」
上条「…………へ?」
フレンダ「インタビュー?」
女「はい!! ちなみに生です☆」
上条「生っ!? ってことは今TVに……」 - 712 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:28:04.19 ID:RrvUYyepo
-
女「はい、映ってますよ♪」
上条「マジかよ!!」
フレンダ(か、髪型おかしくないかな!? ってベレー帽被ってるんだった!!)
女「珍しい国際カップルなので是非お願いしたいんですが……」
上条(うーん、面倒くさいなぁ……)
フレンダ「い、いいですよ!!」
上条「フレンダ?」
フレンダ(これも何かの縁ってわけよ!!)
女「ありがとうございます!!」 - 713 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:28:38.41 ID:RrvUYyepo
-
~ 同時刻 垣根宅 ~
<ありがとうございます!!
垣根「なぁ……」
吹寄「なぁに? 今麺茹でてるんだけど?」
垣根「上条とフレンダがTVに映ってる……」
吹寄「」
吹寄「……え!?」
<二人が知り合ったきっかけは?
吹寄「ほ、本当だ……」 - 714 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:29:16.80 ID:RrvUYyepo
-
垣根「ここセブンスミストだよな。インタビューされてるみたいだな」
吹寄「そうね……まぁ、フレンダさんは目立つからターゲットにされたんでしょうね」
垣根「いいなぁ。俺達も映りたいよなぁ……」
吹寄「わ、私は恥ずかしいから嫌よ!!」
垣根「そうか? 折角、俺の可愛い彼女を学園都市中に見せつけられると思うんだけどな」
吹寄「な、何を言ってるのよ///」
垣根「照れるな、照れるな」アハハ
吹寄「う、うるさい!!」 - 715 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:29:49.26 ID:RrvUYyepo
-
~ 場所戻りセブンスミスト ~
上条「知り合ったきっかけですか……(風紀委員のことを言っていいものか?)」
フレンダ「まぁ、バイトで知り合ったわけですかね」
上条(おお、フレンダナイス!!)
女「なるほど。同僚さんってわけですね」
フレンダ「はい。その後に私が彼の学校に転校してきたわけです」
女「彼を追いかけてですか?」
フレンダ「はい」 - 716 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:30:21.73 ID:RrvUYyepo
-
女「随分、積極的ですねぇ」
フレンダ「それだけが取り合えなので」
女「それですぐ付き合えたんですか?」
上条「」ギクッ
フレンダ「えっと……それが彼が物凄い鈍感で付き合うのに出会ってから半年かかりました」
女「半年も!? 彼氏さん、彼女の好意に全く気づかなかったんですか?」
上条「え、えっと……まぁ……」
垣根「くくく、上条の奴顔がこわばってやがる」
吹寄「自分でも鈍感さを自覚してるんでしょうね」
- 717 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:30:59.10 ID:RrvUYyepo
-
女「彼女もよく頑張りましたね」
フレンダ「え、ええ、まぁ」
女「ちなみに告白したのはどちらから?」
フレンダ「私です」
女「彼女さんからなんですか?」
フレンダ「はい。これは自分でいくしかないと思ってましたので……」
フレンダ(本当は後押しされたからなんだけどね……)
女「彼氏さんはすぐOKしたわけですか?」
- 718 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:31:37.25 ID:RrvUYyepo
-
上条「そ、そうだす(んげっ……)」
垣根「そ、そうだす……くくく……」
吹寄「ちょっと笑っちゃ駄目よ」プププ
上条(あぁ、早く終わらねーかなぁ。注目されるの苦手なんだよなぁ……)
女「彼女さんは自信ありましたか?」
フレンダ「いえ。ライバルが多かったので……」
女「ほほう。彼はもててたんですねぇ」
フレンダ「はい。相当」 - 719 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:32:17.77 ID:RrvUYyepo
-
上条「そうか? 俺のこと好きな奴なんてフレンダ意外いなかった気がするけどなぁ……」
美琴「」ピクッ
姫神「」イラッ
フレンダ「……このように、鈍感なんです」
女「なるほど。では最後に相手のいいところを一つ教えて下さい。彼女さんから」
フレンダ「……へ?」
上条「……な?」
上条(おいおい、なんでそこまで言わなきゃならないんだよ……) - 720 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:32:59.02 ID:RrvUYyepo
-
フレンダ「え、えっと……優しくて……困ってる時にはいつでも駆けつけてくれるところ///」
女「おお、べた褒めですね!! 彼氏さんは?」
上条「いっ!? えっと……えっと……」
上条「そ、その……なんだ……妹思いなところとか? ///」
女「なるほど。妹さんがいらっしゃるんですね。はい、ありがとうございました!!」
女「CMの後も引き続き、カップルインタビューお送りします♪」
垣根「ははは、上条もフレンダも顔真っ赤じゃねーか」
吹寄「ふふふ、月曜にでも学校でからかえるわね」 - 721 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:33:24.60 ID:RrvUYyepo
-
・
・
・
上条「ああ、すげー緊張した……」
フレンダ「私はそうでもなかったけどなぁ」
上条「俺はあんまり目立つの好きじゃないんだよ」
フレンダ「そうなんだ。いつも目立ってるから意外だなぁ」
上条「そうか?」
フレンダ「うん。でも私はTVに映れてよかったわけよ」
上条「なんで?」 - 722 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [sage]:2011/08/15(月) 18:34:20.78 ID:RrvUYyepo
-
フレンダ「それはね……」
フレンダ「……私の大好きな彼氏を皆に紹介できたから」ニコッ
- 770 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:46:04.71 ID:nN4AVrruo
- ~ 9月5日 上条宅 ~
上条「やべ、ワックス切れてる……」
上条「仕方ない。今日はセットしないで行くか」ポリポリ
上条「……帰りに買わないとな」
上条がワックスを切らしてることに気づいた頃、隣の部屋の住人も上条と同じく嘆いていた。
土御門元春。上条の親友である。
土御門「しまったぜい。俺としたことがワックスを切らしてるのを忘れてたとは……」
土御門「……まぁ、一日位我慢するぜよ」 - 771 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:46:38.80 ID:nN4AVrruo
- ~ 8時20分 武里高校 ~
上条「おはようさん」ガラガラ
姫神「あ。おはよ―――――」
上条「ん? どうした?」
姫神「上条君。その髪」
上条「ん? これか? 実はワックス切らしちゃってさ。今日は特になにもしてないんだ」
姫神「……そうなんだ。新鮮」
上条「そうか? まぁ、学校にノーセットで来るのは初めてかもな(記憶ないからわからんが)」
姫神「その髪型。いつもより若干優等生に見える」 - 772 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:47:06.46 ID:nN4AVrruo
- 上条「上条さんは普段から優等生でございますとのことよ!?」
姫神「それは……」
上条「おい、言葉を詰まらすな!!」
ガラガラ
土御門「おはようだぜい」
上条「おう、土御門。おは―――――」
姫神「あ。おはよ―――――――」
土御門「……」 - 773 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:47:32.51 ID:nN4AVrruo
- 土御門は即座に理解した。何故彼らの挨拶の言葉が途切れたのか。
そしてそれは自分の髪型が原因であることを。
土御門「あー、これはワックスを切らして……ってカミやんもセットしてないぜい?」
上条「俺もお前と同じだよ。ワックス切らしてた」
姫神「つまり二人は仲間ってことだね」
土御門「だにゃー」
上条「ははは、こういうこともあるもんだな」
姫神「男の子も以外に大変なんだね」
上条「そうでもないぜ」 - 774 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:48:01.15 ID:nN4AVrruo
- 土御門「だにゃー。姫神の綺麗な黒髪の方がお手入れ大変だろうぜい」
姫神「そ、そうでもない///」
吹寄「何、朝からクラスメイトを口説いてるのよ土御門」
土御門「別にくどいてないぜい?」
吹寄「そう? ならいいけど……」ジー
土御門「うっ? 嫌な視線だぜい……」
上条「まぁ、今のは変な気を持たせそうなことを言った土御門が悪いな」
「「「お前が言うな!!」」」
上条「」ショボーン - 775 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:48:51.74 ID:nN4AVrruo
- 吹寄「それよりそろそろ先生来るわよ。席に着きましょう」
上条「ああ」
姫神「はーい」
土御門「了解だぜい」
ガラガラ
青ピ「ギリギリセーフや!!」ハァハァ
上条「お、青髪、おはようさん」
青ピ「なんとか間に合ったで……」
土御門「後一分で遅刻だったぜい?」 - 776 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:49:20.93 ID:nN4AVrruo
- 姫神「そんな息切らして。寝坊?」
青ピ「せや。朝4時までアニメ見てたらつい寝てしまったで……」
吹寄「夜更かしし過ぎよ!!」
青ピ「……せ、せやな。それよりカミやんとつっちーの髪型」プププッ
吹寄「髪型? あっ」
上条「なんだよ、別におかしくないだろ?」
土御門「そうだぜい」
吹寄「なんだかぺったんこで気味が悪いわね、貴様ら」
上条「な、何故髪をセットしてないだけでそこまで言われるんでせう……」 - 777 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:49:49.18 ID:nN4AVrruo
- 土御門「言葉の暴力だぜい……」
小萌先生「はいはーい、皆さん席についてくださーい」ガラガラ
姫神「あ。先生が来た」
吹寄「ほら、早く席に座るわよ」
上条「へいへい」
青ピ「それより、カミやん」
上条「なんだ?」
青ピ「フレンダちゃんはどないしたん?」
上条「……ああ、フレンダならなんかあの日で遅刻してくるってメールが来たぞ?」
青ピ「そ、そうなんや」
上条「あの日って何なんだろうな? あの花なら知ってるんだが……」
土御門「それは突っ込むの待ってるのかにゃー?」
上条「え?」
小萌先生「は、早く席に着いて欲しいのですぅ……」 - 778 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:50:17.92 ID:nN4AVrruo
- ~ 16時 第一七七支部 ~
上条「お疲れ様」ガシャン
土御門「だにゃー」
青ピ「今日も一日頑張るでー!!」
固法「お疲れ様―――って上条君と土御門君、頭どうしたの?」
上条「実はワックス切らしまして」
土御門「右に同じくだぜい」
固法「……そうなの。なんか新鮮だわ」
上条「そうですかね?」
固法「ええ。でもそっちもいいんじゃない」クスッ
- 779 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:50:43.38 ID:nN4AVrruo
-
上条「はは、ありがとうございます」
青ピ「ええな、褒められて……」
垣根「お、ぺったんこ二人組みじゃねーか」
土御門「人見てあまりぺったんこって言わないで欲しいぜい」
浜面「そうそう、ぺったんこなのは絹旗のむ――――」
絹旗「せいっ!!」バキッ
浜面「がはぁぁぁぁぁ!!」バタン
絹旗「誰が超ぺったんこですか!!」
浜面「」ピクピク
- 780 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:51:17.21 ID:nN4AVrruo
- 上条「相変わらずいい突っ込みだな」
絹旗「超ありがとうございます」
浜面「つ、突っ込まれる側の身にもなりやがれ……」
青ピ「まぁ、今のは浜面が悪いから仕方ないやん」
絹旗「超その通りです!!」
青ピ「いくら絹旗ちゃんの胸がぺったんこでも本人の前で言っちゃ―――」
絹旗「せやっ!!」ゲシッ
青ピ「ごほぉぉぉぉ!!」バタン
絹旗「ぺったんこぺったんこって超季節外れの餅つきかつぅぅぅの!!」
- 781 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:51:50.19 ID:nN4AVrruo
- 滝壺「大丈夫。ぺったんこでも頑張って生きてる、そんなきぬはたを私は応援する」
絹旗「滝壺さんまで……」ガックシ
土御門「気にするな。絹旗。大事なのは大きさじゃない……」
絹旗「土御門さん」
土御門「大事なのは柔らかさ―――」
固法「中学生に何言ってるの///」ゲンコツ
土御門「っ痛!!」
固法「まったくもう……」
絹旗「ふむふむ、柔らかさが超大事と」メモメモ
固法「そんなのメモするんじゃありません!!」アセアセ - 782 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:52:20.73 ID:nN4AVrruo
- 初春「なんだか会話に入りづらいですね……」
白井「胸の大きさなど関係ありませんの。大事なのは体と体の相性ですの」
初春「そ、それもどうかと……」
麦野「あら、初春さん。体の相性も大事なのよ」
初春「そ、そうなんですか!?」
麦野「ええ(経験ないけど)」
固法「そういえばフレンダさんは?」
上条「えっと、あの日で体調悪いんで休みです!!」
固法「……そ、そう///」
土御門「そんな大声で言うことじゃないぜい……」 - 783 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:52:52.58 ID:nN4AVrruo
- 初春「///」
麦野「///」
青ピ「流石カミやんや。一瞬で第一七七支部の女子を赤面にさせたで」
白井「あの日だとさぞ大変でしょう。しっかり看病してあげて下さいまし、上条さん」
上条「ん? ああ」
滝壺「あの日って何?」
浜面「なんだろうなっ!?」アセアセ
青ピ「……」
垣根「全員じゃなくて二人を除いてだったな」 - 784 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:53:18.52 ID:nN4AVrruo
-
~ 同日19時 上条宅 ~
上条「」モグモグ
垣根「」モグモグ
上条「なぁ」
垣根「なんだ?」
上条「生理って大変なのかな?」
垣根「俺も男だからわからなねぇけど大変なんじゃねぇか?」
上条「結構具合悪そうだったもんな……」
垣根「吹寄の場合は、それになると機嫌が悪くなるな」
上条「人によって様々な効果をもたらすんだな」
垣根「効果って程じゃねぇけどな」
- 785 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:53:55.36 ID:nN4AVrruo
- 上条「……それより何当たり前のように俺とお前は一緒に飯を食ってるんだ?」
垣根「一人で食事するのが寂しいから」
上条「いや、そこは吹寄と食べれよ!!」
垣根「あいつは姫神さんと滝壺と外食中だ。女三人の中に俺が入っていけるわけねぇだろ?」
上条「……それもそうだな。お前、寂しがりやなんだな」
垣根「……ああ。そうなったのはお前達のせいだからな」ボソッ
上条「ん? 何か言ったか?」
垣根「別に……食べ終わったら土御門呼んで桃鉄でもしようぜ」
上条「ああ、いいけど風呂入ってからな?」
垣根「あいよ」 - 786 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:54:24.15 ID:nN4AVrruo
- ~ 同時刻 姫神宅 ~
姫神「」パクパク
吹寄「それにしてもフレンダさんは残念だったわね」パクパク
滝壺「生理だから仕方ないよ」パクパク
姫神「滝壺さん。生理のこと知ってたんだ?」
滝壺「今日、むぎのに教えてもらった。大変なんだね」
吹寄「滝壺さんはあまりならないの?」
滝壺「……うーん、よくわからない。一時期はずっと体調悪かったから」
吹寄「……そう。健康になってよかったわね」
滝壺「ありがとう」 - 787 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:54:53.42 ID:nN4AVrruo
- 姫神「健康といえば。相変わらず吹寄さんは。健康食品を?」ジー
吹寄「な、なによ? その目は!?」
姫神「……別に。ただ」
吹寄「ただ?」
姫神(お金がもったいない)
姫神「なんでもない」ニヤリ
吹寄「き、気になるじゃない!!」アセアセ
滝壺「相変わらず。健康食品とかに騙されてるふきよせを哀れんでるんだよ」
姫神(ストレートすぎる!?)
吹寄「」グサッ
吹寄「ち、違うわよ!! ちゃんと効果があるのよ!?」アセアセ
滝壺「……ほんとに?」ジー
吹寄「ほ、本当よ!!」 - 788 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:55:20.11 ID:nN4AVrruo
- 滝壺「それじゃ、よく食べているパーソナルリアリティを高めるパンの効果は? 今のレベルは?」
吹寄「……レ、レベル0です」シュン
滝壺「」ニヘッ
姫神「」ニヘッ
吹寄「もう!! あまり苛めないでよ!!」
滝壺「」ヒソヒソ
姫神「」ヒソヒソ
吹寄「ちょっと、最近私弄られすぎじゃない!?」
滝壺「大丈夫。委員長キャラ→ツンデレキャラ→弄られキャラとすてっぷあっぷしていくそんなふきよせを私は応援している」
姫神「ステップアップというより。ダウン」ププッ
吹寄「」ウガー
- 789 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:55:45.79 ID:nN4AVrruo
- ~ 同日25時 上条宅 ~
垣根「」スースー
上条「ったく、気持ちよさそうに寝ちゃってまぁ……」
上条「言いだしっぺが一番先に寝るなよな」
土御門「……そろそろ俺は自分の部屋に戻るぜい」スクッ
上条「ああ。またな」
土御門「」フリフリ ガシャン
上条「……さてと、俺もそろそろ寝るかな」
垣根「」グーグー
上条「……男二人でベッドは勘弁だな」ジー
上条「布団敷こうっと……」
- 790 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/23(金) 21:56:14.89 ID:nN4AVrruo
- 上条「電気を消してっと」ポチッ
上条「んじゃおやすみっと」
垣根「……違う!! 俺は胸なんかぁ!!」
上条「」ビクッ
垣根「」グーグー
上条「ね、寝言かよ……驚かせやがって」フゥ
上条「……寝よ、寝よ」
上条「……」
上条(今日も一日平和だったなぁ……)
上条(明日も続きますようにっと) - 802 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 17:59:16.78 ID:fn4iOZTlo
- ~ 9月19日 第一七七支部 ~
上条「おはようっす」ガチャ
固法「あら、上条君おはよう」
海原「おはようございます」
上条「二人とも早いな」
固法「ええ。だって今日は……『大覇星祭』の初日ですもの」ニコッ
そう、今日は学園都市の大型イベントの一つ、『大覇星祭』の初日である。
『大覇星祭』とは簡単に言えば学園都市の大運動会だ。
昨年は、『使徒十字』の事件でろくに競技に参加できなかった俺なんだが今年も競技に参加することは出来ない。
今年は、風紀委員として見回りをすることになっている。
海原「……はぁ」
上条「どうしたんだ? 海原」 - 803 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:00:20.00 ID:fn4iOZTlo
- 固法「さっきからため息ばかりね」
海原「いえ。風紀委員の見回りがなければ御坂さんの応援に行けたのにな、と思いまして……」
上条「はいはい、さてと着替えるかな」
固法「私、紅茶出すわね」
海原「え? そっちから聞いといて流さないで下さいよ!」
初春「おはようございます!!」
絹旗「超おはようです」
上条「お、どんどん来たな」
海原「え? 完全無視?」
大運動会といいつつ、学校部門では長点上機学園が毎年優勝しているそうだ。
ただ、去年の優勝者の立役者である"あいつ"がいないのが長点上機学園の不安要素の一つだろう。 - 804 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/09/30(金) 18:01:30.95 ID:fn4iOZTlo
- 場所代わり第一八○支部。去年の長点上機学園優勝の立役者である削板軍覇は、心の中で葛藤をしていた。
削板「うーん、心配だ心配だ……」
心理定規「朝から何なのよ、落ち着きなさいよ」
原谷「恐らく自分が競技に参加出来ないので、学校の勝敗心配してるんでしょうね」
心理定規「……なるほどね。別にいいじゃない、たかが競技位」
削板「馬鹿野郎!! やるからには自分の学校が一番になってもらいたいだろうが!!」
心理定規「はいはい、暑苦しいからあっちにいってちょうだい」
原谷「それじゃ、僕は姫神さんと会ってきますんで後は彼女の心理定規さん、よろしくです」
心理定規「は? 誰が彼女よ!!」
原谷「それじゃ」ギー ガシャン
心理定規「……まったく、最近調子に乗ってるわね」
- 805 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:04:14.86 ID:fn4iOZTlo
- 削板「心理定規がただなめられてるだけじゃないか?」
心理定規「誰のせいだと思ってるの?」
削板「それは……」
心理定規「……」
削板「お前のこん――――――――」
心理定規「」ビシッ
削板「ごほっ!?」
心理定規「……期待した私が馬鹿だったわ」
削板「ナイスチョップだ!!」
心理定規「はいはい……」 - 806 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:04:46.84 ID:fn4iOZTlo
- 原谷「」ジー
心理定規「……は!?」
原谷「」ニヤニヤ
心理定規「早く行きなさいよ!!」
原谷「……失礼しました」アセアセ ダダダッ
心理定規「……まったく、もう」
削板「そう、朝から怒るなって。綺麗な顔が台無しだぞ」ナデナデ
心理定規「なっ///」
削板「うむ、相変わらず根性がある綺麗な髪だな」
心理定規「……な、何してんのよ」パシッ
削板「ぬっ、すまん」
心理定規「……本当に全く」ブツブツ - 807 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:09:01.38 ID:fn4iOZTlo
- そして、そんなこんなで『大覇星祭』の開会式が始まった。
昨年は、学園都市第七位の削板軍覇と第五位の食蜂操祈がつとめた選手宣誓だが今年つとめるのは……
男子B「宣誓、我々選手一同はスポーツマンシップに乗っ取り」
吹寄「正々堂々と戦うことをここに誓います。学園都市生徒代表、吹寄制理」
男子B「同じく学園都市生徒代表兼彼女いない男子代表、男子B!!」
吹寄「……え?」
クスクス
カノジョイナインダ
吹寄「ちょっと」
男子B「付け加え……」
ナンダ?
コクハクカ?
男子B「『大覇星祭』でいいところを女子たちに見せ、この一週間で彼女をゲットしてみせます!!」 - 808 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:09:39.06 ID:fn4iOZTlo
-
オー!!
ソウダ、オンナダオンナ!!
吹寄「」ポカーン
男子B「リア充とどれほどの性能差であろうと!
今日の私は阿修羅すら凌駕する存在だ!!」
オー!!
グラハム!! グラハム!!
青ピ「へへ、やるやないか、彼」
原谷「ええ。彼の熱い魂……心に響きましたよ」グスッ
浜面「あいつ、何やってんだ……」
理事会「君、何をやってるんだ!! こんなこと許されんぞ!!」
男子B「そんな道理、私の無理でこじ開ける!!」
理事会「な、何なんだ君は……」
男子B「敢えて言わせてもらおう! 童貞であると!!」
- 809 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:10:39.85 ID:fn4iOZTlo
-
ウォォォォォォ!!
ドウテイバンザイ!!
理事会「が、学園都市の恥だ……」
佐天「あはは、あの人面白い!!」
枝先「ど、童貞って///」
御坂「///」
春上「童貞って何?」
佐天「童貞はね……」
御坂「佐天さん!!」
佐天「は、はい!! すみません!!」
吹寄「……もう、いや」スタスタ
男子B「惚れたかい?」キリッ
吹寄「死ね!!」
小萌「はわわわ、大変です……」
黄泉川「あははは、うちのクラスにも問題児がいたじゃんよ」
小萌「笑い事じゃないです、黄泉川先生!!」
その後、男子Bは『大覇星祭』後に二週間の停学処分となった。
しかし、彼はたった三分の出来事で学園都市の童貞達の英雄となった。
信者たちは、彼をこう呼んだ。『童帝』と。 - 810 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:11:09.44 ID:fn4iOZTlo
- 開会式後、『大覇星祭』の競技は順調に消化していった。
俺達も、特に問題が起きることなく『大覇星祭』の雰囲気を感じながら見回りに明け暮れていた。
上条「今年は何も問題なさそうだな」
土御門「だにゃー」
フレンダ「今年はって去年は何かあったの?」
上条「……まぁ、それなりに」
フレンダ「?」
ブルブル
土御門「お、垣根からだぜい」
土御門「もしもし?」
垣根『もしもし? そっちは特に問題ねぇか?』
土御門「ああ。垣根の方はどうなんだにゃー?」
垣根『まったく問題ねぇよ。だるいから早く終わって欲しいぜ』
土御門「それは同感だぜい」
垣根『んじゃ、またな』ブチッ - 811 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:11:35.54 ID:fn4iOZTlo
- 上条「垣根、なんだって?」
土御門「こっちは問題ないか、だって」
上条「垣根が真面目に仕事してるなんて!?」
フレンダ「明日は……大丈夫。晴れ」ピピッ
上条「ふぅ、よかった」
垣根「ん?」イラッ
初春「どうしたんですか?」
垣根「……いや、誰かに悪口言われてるような気がしてよ」
初春「え?」
絹旗「垣根さんなら、誰かに超恨まれててもおかしくないですね」
垣根「うるせー!!」 - 812 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:12:51.27 ID:fn4iOZTlo
- 場所代わり、第七学区の駅通り。
海原「」ジー
滝壺「うなばら? どうしたの?」
浜面「……恐らくあれじゃないか?」
滝壺「あれ?」
浜面は、そう言うとビルに設置されている大型モニターを指差した。
そししてそのモニターには、海原の最愛の人の姿が映し出されていた。
海原(よし、一位だ!!)
滝壺「そんなに心配なら応援にいけばいいのに」
浜面「行ったら固法さんのお仕置きが待ってるから仕方ないさ。ほら、海原行くぞ」トントン
海原「……え? あ、はい」 - 813 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:13:18.93 ID:fn4iOZTlo
- 原谷「……うーん、次のターゲットは幼馴染の親友か。よし、いくか」
第一八○支部所属の風紀委員、原谷矢文はギャルゲに集中していた。
風紀委員の腕章を堂々と身に着けながら。
心理定規「何処に行くの?」
原谷「」ギクッ
心理定規「この私が真面目に見回りしてるのにあなた、ギャルゲしてるの?」ピクピク
原谷「……えっと(くそ、まさか見つかるなんて……)」
原谷「ご、ごめんなさい」
心理定規「……まぁ、いいわ」
原谷「」ホッ
心理定規「でも彼、もう呼んじゃったから」
原谷「……え?」 - 814 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:13:53.13 ID:fn4iOZTlo
-
削板「原谷ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
原谷「うわっ!? 削板さん!?」
削板「貴様、彼女がいながら浮気をしているだと!?」
原谷「いや、ギャルゲですって!! ちょっと心理定規さん!?」
心理定規「私、知ーらないっと」スタスタ
原谷「ちょっ」
削板「がっかりだぜ。原谷……」
原谷「誤解ですってば、削板さん」アセアセ
PSP<ワタシ、アナタノコトキニナルノ
原谷「……はっ!?」
削板「馬鹿野郎!!」パシッ ブーン!!
原谷「あぁぁぁぁぁ!? 僕のPSPがぁぁぁぁぁ!!」
削板「根性を入れなおせ。ばか者」スタスタ - 815 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:14:31.53 ID:fn4iOZTlo
- 原谷「あぅぅぅ……不幸だ……」
原谷「……仕方ない。スペアのPSPで最初からやり直そう」ピピッ
ツンツン
原谷「……はい?」クルリ
姫神「こんにちは」
原谷「」
姫神「」ニコッ
原谷「姫神さん!?」
姫神「私が頑張って競技をしてる中。ギャルゲをしてるなんていい身分」
原谷「えっと、その……」ダラダラ
姫神「私とした約束覚えてる?」
原谷「ギャルゲは禁止」
姫神「うん。はい」
原谷「え?」
姫神「没収。中古屋に売る」
原谷「……はい」スッ
原谷(ばいばい、僕の青春……) - 817 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:15:45.24 ID:fn4iOZTlo
- ~ どっこの競技会場 ~
青ピ「……こうして競技を見てると去年のこと思い出すで」
固法「あら? 何か特別なことあったの?」
青ピ「いや、対戦相手の学校の教師と担任の先生がボク達が原因で口論になったんや。それで担任の先生は泣いちゃって」
固法「……あら?」
青ピ「その結果、クラスが一致団結して格上の学校相手に見事、底辺校が勝利したというわけや」
固法「青春ね」
青ピ「あれから一年も経つと思うとあっというまに感じるで」
固法「そうね。大人になったらもっと早く時間を感じるのかしら」
青ピ「どやろね」
- 818 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:16:27.14 ID:fn4iOZTlo
- 佐天「あ、青髪さんに固法さんじゃないですか」
春上「こんちにはなの」
枝先「どうも」ペコリ
固法「あら、競技見てたわよ。惜しかったわね」
佐天「いやぁ、あれが限界ですよ。頼りになるはずだった絹旗さんも不参加だし」
春上「風紀委員でも参加できたらいいと思うの」
固法「……そうね」
佐天「それじゃ、失礼しまーす」
枝先「失礼します」
春上「ばいばいなの」
固法「はい、またね」
青ピ「気をつけるんやで」フリフリ - 819 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:16:59.29 ID:fn4iOZTlo
- 固法「……」
青ピ「……」
固法「若いっていいわね」
青ピ「固法さんもまだ高三やん」
固法「そうね。私、何言ってるんだろ」
青ピ「そんなこと言ったらむぎのんなんか……いや、ここから先言葉にするのはやめとこ」
固法「正解ね」
青ピ「もしこの場にいたらと思うとゾっとするで……」
固法「くすっ。……時々ね、思うの」
青ピ「え?」 - 820 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:17:52.49 ID:fn4iOZTlo
- 固法「私もずっと風紀委員してたから禄にこういったイベントに参加したことがなくてね」
青ピ「……」
固法「ちょっとあの子達が羨ましいな、って思っちゃうのよ。もちろん風紀委員になったことを後悔してるわけじゃなくて。ただ……」
青ピ「……たまにはあっち側にも行ってみたいな、ってことやろか?」
固法「そうね。……ごめん、変なこと言っちゃって」
青ピ「ボクなら全然かまへんで。……固法さん、いい案思いついたんやけど?」
固法「何?」
青ピ「十一月の一端覧祭なんやけど」
固法「うん」
青ピ「一端覧祭は外部向けのイベントやないから今回より警備や見回りの人員減るやろうし、固法さんは風紀委員のこと忘れて楽しんだらどうや?」
- 821 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga sage]:2011/09/30(金) 18:18:31.50 ID:fn4iOZTlo
- 固法「そんなことできるわけないでしょ」
青ピ「……それなら風紀委員でも順番で自由時間を作るとかどやろか?」
固法「……そうね。検討してみるわ」
青ピ「よろしく頼むで!!」
固法「うふふ、青髪君にしてはいい案ね」
青ピ「ボクにしては、って何やねん!!」
固法「冗談よ。さ、次はあっちのスタンドの見回りに行くわよ」
青ピ「イエス、マイロード!!」
固法(ありがとね、青髪君)ニコッ - 831 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:40:38.05 ID:9QJFw842o
- ~ 大覇星祭二日目 第一七七支部 ~
上条「やっぱり長点上機と常盤台が圧倒的だな……」
フレンダ「そうだね。他の学校とは格が違うっていうか」
初春「霧が丘女学院はあまり成績よくないですね」
滝壺「あそこは希少価値な能力者を集う学校だからね。あまりイベント事にも力いれないし」
浜面「なるほどな」
海原「そんなことよりさすが御坂さんですね。個人部門で今のところ第一位です」
麦野「はいはい、お腹いっぱいだこと」
絹旗「超よかったですね」
垣根「よかったな、海原ちゃん」
海原「……なんて冷たいレスポンスですか」
滝壺「どんまい、うなばら」
固法「さ、今日もしっかり見回り頑張るわよ」
一同「おーう!!」 - 832 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:41:34.36 ID:9QJFw842o
- ~ 二時間後 とある競技会場 ~
美琴「さて次は……借り物競争ね」
佐天「あれ、御坂さんじゃないですか」
美琴「佐天さんじゃない。佐天さんもこれ出るの?」
佐天「はい。5順目です」
美琴「私と一緒じゃない!?」
佐天「うげっ!? そうなんですか!?」
美琴「よーし、負けないわよ!!」
佐天「もう手加減して下さいよ……」
美琴「嫌よ。私、負けず嫌いなんだもの。知ってるでしょ?」
佐天「まぁ……(あちゃー、これなら一位狙えるかと思ったけど無理かな)」
- 833 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:42:39.82 ID:9QJFw842o
- 審判「それでは位置についてよーい……」
美琴「……」
佐天(はは、他の人たちも御坂さんと一緒の組ということで戦士喪失してるな)
審判「どんっ!!」パァァァン!!
美琴「一気にいくわよ!!」ダダダッ
佐天「まっ、気軽に頑張りますか」ダダダッ
ワーワー
レールガン!!
海原「頑張れ!!」
白井「お姉さま!! 佐天さんも頑張って下さいまし!!」
固法「はいはい、モニターばっかり見てないで見回りよ、見回り」グイッ
海原「うぐっ、襟引っ張らないで下さい……」ズルズル
白井「おねぇさまぁぁぁぁぁぁ!!」ズルズル - 834 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:43:30.61 ID:9QJFw842o
- 美琴「」チラッ
美琴(佐天さんが二番手か……やるじゃない!!)
佐天(ふぅ、なんとか二位でフィニッシュを)
美琴(チェックポイントに着いたわ。えっと、私は……)スッ
美琴「若いわりに四十肩で残念な人!? ちょっとそんなのわからないわよ!!」
佐天「やっと着いたぁ……どれどれ」スッ
佐天(大学生の人か……ラッキー、簡単だ!!)
佐天(よし、垣根さんか麦野さんにメールだ!!)ピピッ
美琴「と、とりあえず大声で探すしかないわね……」ダダダッ - 835 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:44:00.61 ID:9QJFw842o
- ~ 会場付近の道 ~
美琴「若いのに四十肩の人いませんかー!?」スタスタ
シジュウカタ?
ナノリデルノハズカシイヨナ
美琴「……全然いないわね」
海原(四十肩の皮、四十肩の皮)アセアセ
海原「ない!!」
白井「わたくし、四十肩ですの!!」
固法「はいはい」グイッ
海原「ないです……」ズルズル
白井「四十肩ですのぉ……」ズルズル
美琴「……ん? 何か知り合いの声が? 気のせいかしら」 - 836 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:44:52.84 ID:9QJFw842o
- 麦野「」ワクワク
佐天「麦野さーん!!」タタタッ
麦野「佐天さん」
佐天「すいません、見回り中に呼び出しちゃって」
麦野「別にいいわよ。しかし大学生って私にぴったりね」
佐天「はい。簡単なやつでよかったです」
麦野「さ、行きましょ」ギュ
佐天「はい」ギュ
麦野(うっし、佐天さんを一位にしてやるぜぇぇぇぇ!!)メラッ ダダダッ
佐天「うわっ」ダダダッ
- 837 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:45:26.94 ID:9QJFw842o
- ~ 競技会場 ~
実況「おっ、一番早く戻ってきたのは……柵川中二年の佐天……なみだこ?」
佐天「るいこです!!」
麦野「てめぇ、ぶっ殺すぞ!!」ギロッ
実況「ひぃっ!?」
実況「つ、続いて常盤台中学の御坂美琴選手も戻ってきました!!」
美琴(佐天さんが先に!? よーし、追いつくわよ)ダダダッ
佐天「来た!?」
麦野「佐天さん、あともう少しよ」
佐天「はい」
美琴「くっ、ぎりぎりかしらね……」 - 838 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:46:05.16 ID:9QJFw842o
- 麦野「」チラッ
美琴(あれ、あの人……)
麦野「」ギロッ
美琴「」ビクッ
麦野「あらやだ、能力が暴走しちゃった……」ドォォォォン!!
御坂「うわっ!?」バタリ
実況「おっと、佐天さんの連れ人から謎の光線が出て御坂選手の前方の土がめり込んだ!!」
麦野「ごめんなさーい」クスッ
御坂「……やってやろうじゃない」
美琴「えぇぇぇい!!」バチバチ
麦野「うぉ!?」ドォォォン!!
佐天「え? なんですか!?」アセアセ - 839 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:46:36.38 ID:9QJFw842o
- 美琴(くっ、駄目だったか!?)
麦野「残念だったな、超電磁砲!!」
佐天「ご、ゴールです!!」
麦野「しゃぁぁぁぁぁ!!」
実況「ゴール!! 一着はなんと御坂美琴選手ではなく佐天涙子選手だぁぁぁぁぁ!!」
実況「御坂選手はまさかの二着……二日目にして波乱が起きました!!」
佐天「はぁはぁ……」
麦野「佐天さん、やったじゃない」ナデナデ
美琴「くっ(むかつくけど佐天の前であいつと喧嘩するわけには……)」
麦野「」フフンッ
美琴(ここは我慢よ、我慢……)ワナワナ
佐天「……御坂さん、勝っちゃいました」アハハ
美琴「おめでと、佐天さん。負けたわ」ギュ
佐天「いえいえ、運がよかっただけですよ」ギュ - 840 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:47:05.01 ID:9QJFw842o
- 美琴「それも実力のうちよ。次は負けないからね」
佐天「もう当たるのは簡便です」タハハ
麦野「残念だったわね、超電磁砲」
美琴「……ええ。それより佐天さん、借り物は『OL』とかだったのかしら?」
麦野「」ピクッ
佐天「えっと、大学生ですよ」アセアセ
美琴「あら、そうだったの。てっきり大人な女性だからOLか主婦でも……」
麦野「」イラッ
麦野「てめぇ、ぶっころ――――――」
佐天「は、はい!! ここまで!! もう、仲良くしましょうよ」アセアセ
麦野「……」
美琴「……」
麦野「ふん、佐天さんに免じて見逃してやるわ」スタスタ
美琴「先に仕掛けてきたのはそっちじゃない」スタスタ
佐天「……ふぅ、疲れた」 - 841 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:48:02.89 ID:9QJFw842o
- その後も大覇星祭は順調に進行し、閉会式を迎えた。
そして結果は……
司会「……第二位、長点上機高等学校!!」
司会「そして、第一位は常盤台中学校です!!」 - 842 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:48:44.11 ID:9QJFw842o
- 御坂「やったわね!!」
婚后「ええ。常盤台中学での最後の大覇星祭で優秀の美を飾れましたわ」
削板「くそ、あいつら中学生に負けやがって……」
原谷「まぁまぁ、あっちは第三位がいるから仕方ないですよ」
削板「いや、あいつらの根性が足りないせいだ!!」
心理定規「ほんと、あなたって成長しないわね」
白井「去年のリベンジ達成致しましたわ」
海原「流石、御坂さんです」
白井「ええ。流石わたしのお姉さまですわ」
海原「いえいえ、流石自分の最愛の人です」 - 843 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:49:14.74 ID:9QJFw842o
- 白井「」ピクッ
海原「」ニッコリ
バチバチ
上条「み、御坂のやつモテモテだな……」
フレンダ「でもあまり羨ましく感じないわけよ……」
垣根「はぁ、やっと終わったか……」
固法「一週間お疲れ様」
初春「次は一端覧祭ですね!!」
垣根「……それもあんのか。だるい」
初春「もうそんなこと言わないで下さいよ。楽しいじゃないですかぁ」
垣根「見回りとかなければな」
固法「まぁ、外部には公開しないから今回よりは楽になるわよ」
垣根「そうなるのを祈っておく」 - 844 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:49:59.66 ID:9QJFw842o
- 滝壺「」Zzz
浜面「おーい、立ったまま寝るなって」ポンポン
絹旗「超器用ですね」
麦野「器用って言うのかしらね?」
土御門「うちの学校は駄目だったにゃー」
青ピ「まぁ、頑張ったほうちゃう?」
土御門「そうだにゃー」
青ピ「……」
土御門「どうしたんだ? 青ピ?」
青ピ「……いや、ボクが風紀委員になったせいで小萌先生の力になれなかったことを悔やんでるんや」
土御門「……はいはい」スタスタ
青ピ「ちょっと最後まで話聞いてくれやぁ」 - 845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/10/07(金) 20:50:04.68 ID:mWV8K40R0
- >>1乙
佐天さんが勝ったwていうかむぎのんw - 846 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:50:19.39 ID:9QJFw842o
- 原谷「姫神さん、お疲れ様でした」
姫神「うん。ところで見回りはしなくていいの?」
原谷「今日は休憩時間多いんで大丈夫ですよ」
姫神「そう。原谷君の学校は残念だったね」
原谷「まぁ、削板さんがいないのでなんとなく予想は出来てましたけどね」
姫神「……そっか」
原谷「はい。それより今日は一緒にご飯でも食べに行きませんか?」
姫神「うん」
原谷「今日は僕が奢りますよ」
姫神「……ギャルゲを大量に売ったお金で?」
原谷「はい……」グスッ
原谷(……まさかあの日に家にあるギャルゲ二百本全部売られるなんて……)
原谷(PCに入ってた画像データだけ消されなかっただけよしとしよう) - 847 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:51:13.46 ID:9QJFw842o
- ~ 17時 とある競技場 ~
美琴「……」
美琴「優勝か……」
美琴(……うん、中学三年で初の優勝。いい思い出が出来たわね)
美琴「……さてとそろそろ―――」
御坂妹「お姉さま」
ショチトル「なんだ、感傷に浸ってるのか?」
美琴「あんた? ショチトルも?」
美琴「……応援しに来てくれてたんだ」
ショチトル「勘違いするな。私は外の空気を吸いたかっただけだ」
御坂妹「おいおい、ツンデレキャラの席は既に満席だぜ、とミサカは警告します」 - 848 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:51:54.56 ID:9QJFw842o
- ショチトル「誰がツンデレだ!!」
御坂妹「お前だよ、お・ま・え」
ショチトル「」ムー
美琴「こらこら、あんまりショチトルを苛めちゃ駄目よ」
御坂妹「はい」
ショチトル「……まぁ、いい。それと……なんだ……」
美琴「?」
ショチトル「そ、その……お、お……」
ショチトル「お、おめでとう……」ボソッ - 849 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:52:33.24 ID:9QJFw842o
- 美琴「っ!?」
ショチトル「か、帰るぞ///」
御坂妹「……」
ショチトル「な、なんだ?」
御坂妹「」ニヘラ
ショチトル「な、なんだその嫌な笑いは!?」アセアセ
御坂妹「別になんでもありませんよ、とミサカは目をそらしながら解答します」
ショチトル「目をそらすな!!」
美琴「……ショチトル」
ショチトル「な、なんだ?」
美琴「ありがとね」ニッコリ
ショチトル「……あ、ああ///」
美琴「……さてと、三人でご飯にでも行きましょうか?」 - 850 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:53:02.86 ID:9QJFw842o
- ショチトル「いいのか?」
美琴「当然。私が奢るわよ」
御坂妹「イエイ、やったぜ! とお姉さまに焼肉食い放題奢ってもらえることにミサカは喜びを隠し通せません」
美琴「誰も焼肉なんて言ってないけどね」
御坂妹「いいからさっさと肉食わせろよ、とミサカは妹のわがままを露にします」
美琴「それ、わがままじゃなくて命令形になってるわよね?」
ショチトル「……ふっ」
美琴「……それと、あいつも呼んでやるかな」
ショチトル「……エツァリか?」
美琴「ま、まぁあいつだけ仲間外れっていうのもね///」
御坂妹「けっ、お腹一杯だぜ、とミサカは呟きます」
美琴「あら、お腹一杯ならあんたはご飯抜きでも大丈夫ね」ニヤリ
御坂妹「そ、そんなぁ……」
美琴「冗談よ、ほらさっさと行きましょ!!」
御坂妹「はい」
ショチトル「ああ」 - 851 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:53:40.47 ID:9QJFw842o
- そんな微笑ましい光景を影から見ている少年と少女がいた。
削板軍覇と心理定規だ。
削板「ぐすっ、いつまでも残っている奴らがいるからって連絡あったから来てくれば……根性ある奴らじゃねーか……」
心理定規「今のに泣く要素なんてあった?」
削板「……いや、あの三人も学園都市の暗部に苦しんでいた奴らだったからな」
心理定規「……そうね」
削板「やっぱり女の子は、あういう陽のあたる場所が似合うよな」
心理定規「……人に寄るんじゃないかしら?」
削板「そうか?」
心理定規「ええ。私なんかにはあそこは眩しすぎるもの」
削板「そんなことねぇだろ?」
心理定規「……」
削板「お前も十分陽のあたる場所で輝ける奴だと思うぞ?」 - 852 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:54:19.61 ID:9QJFw842o
- 心理定規「……よく、そんな恥ずかしい台詞言えるわね」
削板「それは俺がこん―――――」
削板の言葉が途切れる。
原因は、心理定規が物理的に削板の口を自身の口で防いだからだ。
削板「……」
心理定規「そう、なら……私が再度暗闇に落ちないよう見守っててもらうわよ?」
削板「……ああ。当然じゃねーか」
心理定規「私のこと見捨てないでよね?」
削板「そんな根性がないこと俺がするわけないだろう!」
心理定規「……そうね」クスッ
削板「……ところで心理定規」
心理定規「なに?」
削板「なんで俺に接吻したんだ?」
心理定規「」 - 853 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/07(金) 20:54:58.98 ID:9QJFw842o
- 削板「なぁ?」
心理定規「……ほんと、呆れる根性馬鹿ね」
削板「す、すまん」
心理定規「そんなの……」
心理定規「根性でなんとか理解しなさい」 - 862 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:20:36.88 ID:IAx+vc+Io
- 時は遡り三月。学園都市第七位の超能力者、削板軍覇と相棒の原谷矢文は四月から風紀委員になることが決まり顔合わせの為、自身が所属する第一八○支部に出向いていた。
削板「四月から風紀委員になる削板軍覇だ!! よろしく頼むぜ!!」
先輩「削板君はなんと学園都市の第七位だ。きっと第一八○支部の大きな力になってくれると思う」
パチパチ
原谷「は、原谷矢文です! よろしくお願いします」
先輩「原谷君は削板君の相棒だ。彼も大いに貢献してくれるだろう」
ヨロシク
原谷(緊張した……)
削板「原谷、声が小さかったぞ」
原谷「緊張してたんですよ……」
削板「まったく根性が―――――」
原谷「あー、はいはい」 - 863 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:22:59.83 ID:IAx+vc+Io
- 先輩「それと後一人、えっと自己紹介を」
心理定規「心理定規よ。よろしく」カチカチ
先輩「えっと……」
原谷(うわ、あの人携帯弄りながら挨拶してるよ。やる気ないのMAXだな……)
削板「おい」
心理定規「」カチカチ
削板「」パシッ
心理定規「……ちょっと返してくれないかしら?」
削板「挨拶する時くらい、携帯を弄るのやめろ。根性がねぇぞ」
心理定規「……根性根性って、ほんと噂通り暑苦しい男なのね。ナンバーセブン」
削板「俺は暑苦しいんじゃない!! 俺の心は常に燃えてるんだ!!」
原谷(痛い……その台詞は痛すぎるよ、削板さん) - 864 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:26:05.75 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規「……ねぇ、挨拶済んだのだからもういいかしら?」
先輩「え? あ、ああ」
心理定規「そう。それじゃお先に失礼するわ」パシッ
削板「あっ」
心理定規「」スタスタ
削板「あいつ……」
原谷「す、凄い協調性ゼロの方ですね、あはは……先輩も頑張って下さい」
先輩「う、うん」シュン
削板「そうだ、先輩気にするな!!」パンパン
先輩「ごほっ、あ、ありがとう削板君。それより君達はどうする? もう少し見学していくかい?」
原谷「そうですね、どうします?」
削板「それじゃお言葉に甘えて見学させてもらうぜ!!」
先輩「うん」 - 865 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:26:32.26 ID:IAx+vc+Io
- 風紀委員の活動ぶりを見学した後、削板と原谷は帰宅の途についていた。
その道中、彼らの視界に心理定規の姿が映りこんだ。
心理定規の傍らには四十代であろう男性の姿が見受けられる。
削板「あいつ……」
原谷「心理定規さんですね。あれってもしかして……(援助交際ってやつですか?)」
原谷(これだからリアルの女は……やっぱり女性は二次元に限る)
削板「原谷、お前は先に帰れ」
原谷「え?」
削板「頼む」
原谷「……わかりました。それじゃまた明日」
削板「ああ。気をつけてな!!」
削板(……さてと) - 866 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:27:15.48 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規(一時間で十万か……まぁ、こんなもんかしらね)
心理定規(はぁ、暗部がなくなるのはいいけど大金が入る機会が少なくなるのは困ったものね)
削板「よぉ」
心理定規「……ナンバーセブン、私に何か用かしら?」
削板「いや、丁度お前と男の人の姿が目に入ったから声をかけてみたんだ!」
心理定規「そう……別に援助交際とかじゃないわよ?」
削板「……だろうな。元々暗部にいたお前がそんな根性がないことで金を稼ぐわけはないからな」
心理定規「っ!?」
削板「なんだ?」
心理定規(何故、私のことを知ってるのかしら? ナンバーセブンが暗部にかかわっていたという情報はなかったはず) - 867 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:27:57.29 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規「私のこと知ってるのね?」
削板「それなりにな。レベル5ともなると根性がない情報がそこら辺から入ってきてしまうからな!!」
心理定規「……そう。それで改めて聞くわ。私に何か用なの?」
削板「……ああ。お前と……」
心理定規「……」
削板「友達になろうと思ってな!!」
心理定規「」
心理定規「…………は?」
削板「いや、これから同じ風紀委員として活動していくんだ。仲良くしていかないとだろ!?」
心理定規「……言ってる意味が理解できないのだけれど」
削板「なんだ、そんな簡単なこともわからないのか? やっぱしませてても中学生だな」 - 868 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:28:26.49 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規「」カチン
心理定規「根性馬鹿には言われたくないわね。あなたの格好こそ何よ?」
削板「これか? かっこいいだろ!!」
心理定規「いえ、全く」
削板「何!? 学校の奴らは全員かっこいいって言ってくれたぞ!? 原谷以外は……」
心理定規「それは貴方に気を使ったんじゃないかしら?」クスッ
削板「そ、そんな……」
心理定規「それより私は貴方たちと馴れ合うつもりはないわ。風紀委員もお金が欲しいから参加しただけ」
削板「そんな寂しいこと言うなって」
心理定規「……それに風紀委員も飽きたらやめるつもりだし。それじゃ私失礼するわね」
削板「……頑固な奴だな」
心理定規「放っておいて頂戴」スタスタ
削板「……」 - 869 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:29:10.27 ID:IAx+vc+Io
- その頃、原谷はと言うと……
原谷「ええ? ここは教室を開けたら幼馴染の女の子が体操着に着替えてるのを見ちゃって殴れらるシーンでしょ?」カチカチ
原谷「まさかライフルで撃たれるなんて……このゲーム、ハードル高いよ……」
原谷「とある魔術の禁書○録の主人公だったら二度目の死どころじゃないぞ……」
原谷「……まぁいい。この僕に落とせない女の子なんていないんだからね」キリッ
原谷「ふふふ、はははは!!」
フレンダ「なに、あの人……」
上条「もしもし警備員ですか? 薬中と思われる人が一人」 - 870 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:29:55.50 ID:IAx+vc+Io
- ~ 翌日 窓のないビル ~
アレイスター「やぁ、久しぶりだね」
削板「ああ。それよりおっちゃん、元暗部の奴が風紀委員になるなんて聞いてないぞ?」
アレイスター「おや、親船から伝わってなかったかい?」
削板「全く。大丈夫なのか?」
アレイスター「……私に言われても困るな。これは親船が言い出したことなのだから」
削板「ったく、相変わらず根性あることやりやがるぜ。親船のばあちゃんはよ……」
アレイスター「ふ、それで心理定規とはどうだった?」
削板「どうもこうも無愛想過ぎるぞ! 俺の根性が足りないのがいけないのかもしれないが……」
削板(それとどことなく寂しい目をしてたな……) - 871 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:32:13.06 ID:IAx+vc+Io
- アレイスター「そうだな。お前の根性が足りないのが原因だ」
削板「……やっぱしか。もっと根性入れて今日からまた接するしかねーな!!」
アレイスター「その意気だ」
削板「それより頼んでいた人見つかったか?」
アレイスター「……いや、私も必死に探してるんだがね」
削板「……そうか。そりゃ俺の似顔絵だけじゃ探すのは偉い根性がいるよな」
アレイスター「ああ……(目と鼻が3つもある似顔絵じゃね……)」
削板「……そんじゃ、俺学校行って来るぜ!!」
アレイスター「ああ。しっかり勉強したまえ」
削板「おうよ!!」
案内人「では」
削板「おう」 - 872 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:32:43.52 ID:IAx+vc+Io
- アレイスター「……流石にこう何度もオッレルスと戦わせるのはな」
アレイスター「ナンバーセブンが勝てるわけがない」
アレイスター「……そもそも能力者で彼に勝てる者など」
アレイスター「……まぁ、いい。それより『Angel Beats!』のBDを用意しろ」
部下「はっ!!」
アレイスター「天使ちゃんマジ天使」
風斬「私よりですか?」ヒュン
アレイスター「うん」
風斬「」シュン
エイワス「私よりもかい?」
アレイスター「」ジー
エイワス「完全無視!?」 - 873 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:33:54.83 ID:IAx+vc+Io
- ~ 同日16時 ~
原谷「削板さん、今日ラーメン食べて行きません?」
削板「いや、今日はちょっと用事があってな。悪い、先に失礼するぜ!!」ブォォン!!
原谷「ごほっ、ごほっ」
原谷「……全く、走るだけで強風生み出すのやめてほしいな」
削板「うぉぉぉぉぉぉ!!」ダダダッ
横須賀「削板……ぶるへぇぇぇ!?」ピューン
削板「ん? なんかぶつかったか?」
削板「……まぁ、いいっか。電柱か看板とかだろ?」
削板(アレイスターの情報によると心理定規は、っと……いた!!) - 874 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:34:32.22 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規「それじゃ、また今度」
男「ああ」
心理定規「……ふぅ」
削板「心理定規!!」
心理定規「……また貴方なの?」ハァ
削板「おう! 今から暇か?」
心理定規「あいにく予定があるの」
削板「そうか! よし、ついて来い」グイッ
心理定規「え? ちょ―――――」
削板「いくぜぇぇぇぇぇぇ!!」ビューーーン!!
心理定規「きゃぁぁぁぁぁ!」 - 875 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:35:23.74 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規「はぁはぁ……もう何なのよ! セットが崩れたじゃない」
削板「いや、お前とここで遊びたくてな」
心理定規「ここって……ゲーセン?」
削板「おう! 原谷とちょくちょく来るんだがこれまた面白くてな!」
心理定規「……悪いけど興味が―――」
削板「俺も最初はそうだったけどやってみたら面白いんだって」グイッ
心理定規「ちょ、ちょっと離してよ!」
削板「駄目だ! 俺はお前と友達になるんだからな!」
心理定規「なんで私にそんなに拘るのよ」パシッ
削板「……お前の目がな」
- 876 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:36:03.10 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規「え?」
削板「寂しい目をしてたからな……」
心理定規「……何言ってるの、貴方?」
削板「……お前、寂しいんじゃないか?」
心理定規「……」
削板「仲間だった垣根帝督や同じ暗部だったアイテムの連中が風紀委員を通して表社会で堂々と生きていく姿を見て自分だけ取り残された気分になってるんじゃないのか?」
心理定規「……そんなわけ――」
削板「ないとは言わせないぜ。何故なら以前、お前は垣根帝督に接触してるはずだからな」
心理定規「っ!?」
削板「アレイスターのおっちゃんから聞いたのさ。垣根って奴の顔は知らないけどな!」 - 877 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:36:50.10 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規「……貴方、どんだけ顔広いのよ」
削板「それは∞だ!! 俺の根性があれば人と人との繋がりなど世界、いや宇宙まで広げていけるはずだぜ!!」
心理定規「……はぁ、馬鹿らし過ぎるわ」
削板「馬鹿馬鹿言うな! それより図星だろ!!」エッヘン
心理定規「……そのドヤ顔はむつかくけれど……そうね、貴方の言うとおりかもね」
削板「……」
心理定規「寂しい……とまでは言わないけれど垣根達に取り残されていたという思いは若干あったかもね」
心理定規「……でも私は、あいつみたいに楽しく人となんて接すること出来ないもの」
削板「能力のせいか?」
心理定規「……いえ。能力に頼ってばかりだった私のせいね」クスッ - 878 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:38:11.88 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規「もう人との付き合い方なんて忘れてしまったもの」
削板「まだ14だろ。そんな根性ないことを言うな」
心理定規「……普通、そこは『悲しいこと言うな』って台詞が妥当じゃないかしら?」
削板「そんなの俺には関係ない!!」
心理定規「……貴方、垣根と少しだけ似てるわ」
削板「なに? どこがだ!?」
心理定規「常識が通用しないところかしら?」
削板「……そ、そんな急に褒められても困るな」
心理定規「別に褒めてないわよ。まぁ、本題に戻りましょう。それで貴方は私のことが可哀想だからこうやって絡んでくるわけ?」
削板「別に可哀想だとは思ってないぞ?」 - 879 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:38:53.61 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規「え?」
削板「暗部に入ったのも、人を拒絶しているのも全部お前が選んできたことだ。俺は別に可哀想だとは思わない」
心理定規「……」
削板「……単純に、俺はお前と仲良くなりたいからこう接してるわけだ」
心理定規「……つまり自分がしたいようにしてるだけ、と?」
削板「ああ」
心理定規「……」
削板「?」
心理定規「……ふふ、あははは」
削板「な、なんだ!?」
心理定規「……貴方って本当面白い人ね」
削板「そこは『根性がある人ね』と訂正しろ!」
心理定規「嫌よ」 - 880 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:39:26.47 ID:IAx+vc+Io
- 削板「うぐぅ……」
心理定規(もう一回だけ……人と接してみるのもいいかもね……)
心理定規「それより私と遊んでくれるんでしょ?」
削板「ん? ああ!!」
心理定規「ちゃんと奢ってよね。レベル5さん?」
削板「ああ!! 俺の根性が入った財布には小銭が沢山入ってるからな!!」ジャジャーン
心理定規(ど、ど根性がえるのデザインの財布? ないわ……)
削板「ちなみに100円玉が100万円分入ってるから一日遊ぶには十分足りるぞ!!」ハハハッ
心理定規「……そんなに入るわけないでしょ!!」
削板「根性で何とか入れてるのだ!!」
心理定規「……もう、いいわよ」
削板「ほら、行くぞ」グイッ
心理定規「あっ」 - 881 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:40:28.86 ID:IAx+vc+Io
- そして、時に現在に戻る。
心理定規「どう、理解できたかしら?」
削板「……その、つまりなんだ……」
心理定規「何? はっきり言って頂戴。こういうときは男が言うのが義務なのだから」
削板「……つ、つまりお前は……お、俺のことを……」ブツブツ
心理定規「……」
削板「慕ってくれてるということか」カァー
心理定規「……その言葉は好きじゃないわね。別の言い方で言って」
削板「……あ、あ……俺のことを……す……す……」
削板「好きってことでいいのか?」 - 882 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:41:29.43 ID:IAx+vc+Io
- 心理定規「……そうよ。私は貴方のことが好きよ」
削板(こ、これが愛の告白ってやつか!?)ドキドキ
削板(くっ、なんだこの胸の鼓動は……)
心理定規「こんな私を見捨てないで接してくれた貴方のことが好き。大好きだわ」
削板「……」
心理定規「貴方の返事を聞かせてもらえると嬉しいのだけれど……」
削板「……そ、それは……」
削板(お、落ち着け! ここは根性で何とか踏ん張って……)
削板「……お、お、俺は……」
心理定規「」ドキドキ
- 883 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:42:27.56 ID:IAx+vc+Io
- 削板「お、お、お前のことが……」
削板「す、す、す……」
削板「好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――」プシュー
- 884 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/14(金) 18:46:57.25 ID:IAx+vc+Io
- 削板「はぅ……」ヨロヨロ
心理定規「え? ちょっと」ガシッ ギュ
削板「あひゃひゃ……」
心理定規「お、オーバーヒートしてるのかしら?」
削板「……」
心理定規「……全く、根性が足りない人ね」クスッ
削板「……」
心理定規「……これからも私のこと見ててくれないと……許さないのだからね」
オーバーヒートしてしまった削板を抱きかかえたまま心理定規はそう囁く。
削板軍覇は、今後も彼女に光を与える道標になっていくだろう。
後日談として、翌日から原谷からの冷やかしがパワーアップしたのは言うまでもない。
学園都市の第七位、"愛"と根性の男、削板軍覇。
彼の伝説は始まったばかり。 - 896 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:11:28.29 ID:JrCskb95o
- ~ 10月中旬 ~
チリチリーン
青ピ「ううう……」カシャン
青ピ「……8時かいな……そろそろ起きんと……」
青ピ「ふぁぁぁ。さて今日も一日頑張りますかい」
店長「青ピ、起きたかー?」
青ピ「はーい、今起きましたー!」
店長「なら早く手伝ってくれー」
青ピ「今いきまーす!」 - 897 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:12:16.44 ID:JrCskb95o
- 青ピ「」フキフキ
青ピ「うん、ばっちりやな!!」
店長「お前、相変わらずマメだよなー」
青ピ「ふふふ、女性のお客さんが多いからね。何故ならボク――」
店長「あー、それは何回も聞いたから言わなくていいぞ」
青ピ「そんな~」
店長「それより今日法事があるから14時で閉店するからな」
青ピ「そうなんですか……」
店長「おお。だから夜は適当に頼むわ」
青ピ「了解です~」
店長「……8時55分か。そろそろ開店するか!」
青ピ「はい!」 - 898 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:12:50.09 ID:JrCskb95o
- 半蔵「はよーっす。遅れましたー」ゼェゼェ
青ピ「……半蔵君、今日もぎりぎりやったね」
店長「ったく、時給下げんぞ」
半蔵「いや、ちょっと出産しそうな妊婦―――」
店長「うっせー。早く準備して来い」チョップ
半蔵「っ痛。うっす」タタタッ
彼の名前は半蔵君。ボクが下宿しているパン屋のバイトや。
まぁ、浜面からいいバイト先ないかを相談されたボクが店長にお願いしたんやけどね。
どうやら彼は高校には通ってないみたいや。まぁ、それ以上は詮索せえへんけど。
- 899 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:13:23.90 ID:JrCskb95o
- 青ピ「今日も寝坊かいな?」
半蔵「ああ。浜面と深夜まで飲んでたらついな……」
青ピ「浜面も酒飲んでたん?」
半蔵「ああ。そうだけど?」
青ピ(うふひ、これは固法さんに報告やな)ニヤリ
ウィーン
青ピ「いらっしゃいませー」
半蔵「いらっしゃいませー」
青ピ「そういえば今日は店長用事があるから店14時までやで?」
半蔵「マジか? 収入が減る……」 - 900 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:13:55.67 ID:JrCskb95o
- 青ピ「ドンマイやな」
半蔵「あー、俺も風紀委員してーな。浜面の報酬聞いたら羨ましくてしょうがねーよ」
青ピ「……まぁ、浜面は滝壺ちゃんが通帳握ってるから相変わらず質素な暮らししてるんやけどね」
半蔵「尻に敷かれてんなー、あいつ」
青ピ「そっちの方が上手くいくんちゃう?」
半蔵「まぁ、そうかもな」
「すいませーん、これお願いします」
青ピ「はーい、って原谷君に姫やんやん」
原谷「はは、どうも」
姫神「おはよう」 - 901 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:14:41.96 ID:JrCskb95o
- 青ピ「なんや、朝からデートかいな。見せ付けてくれるで」
原谷「いいでしょう?」
姫神「でも午後からは。私用事あるから別れるけどね」
青ピ「そうなんや……そうや、原谷君、午後ボクとアニメイトンいかへん?」
原谷「バイト、午後は休みなんですか?」
青ピ「せや。店が14時で閉まるからな」
原谷「へぇ、いいですよ。それじゃ適当に待ち合わせしましょう」
青ピ「了解や」
姫神「青髪君」 - 902 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:15:07.43 ID:JrCskb95o
- 青ピ「なんや?」
姫神「彼がギャルゲ買わないように見張っててね」ギロリ
原谷「」ビクッ
青ピ「り、了解やで……」
半蔵(目が怖ぇ……)
青ピ「ありがとうございましたー」
半蔵「あしたー」
半蔵「……青髪の友達か?」
青ピ「せや。女の子の方はクラスメイトで男の子の方は風紀委員やで」 - 903 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:15:39.61 ID:JrCskb95o
- 半蔵「あいつも風紀委員かよ!? そうは見えねぇな……」
青ピ「それならボクもやろ?」
半蔵「自覚はあったんだな」
青ピ「まぁ、それなりに……彼とはアニメとか趣味が合うんや」
半蔵「ふぅん。そんな面白いのか?」
青ピ「面白いてもんやないで。アニメはボクの生きがいやからな!!」キリッ
半蔵「へぇへぇ……」
青ピ「半蔵も暇やったら見たほうがいいで」
半蔵「そのうちな」 - 904 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:16:21.10 ID:JrCskb95o
- ~ 14時15分 ~
半蔵「そんじゃお疲れさんでしたー」
青ピ「ほな、ボクも出かけてきますわー」
店長「おお。鍵持ったかー?」
青ピ「持ってます~」
青ピ「それじゃボクはあっちやからまたね」
半蔵「おう。またな」
青ピ「さて」キョロキョロ
青ピ「時間もないことやし使っちゃいますか」ヒュン - 905 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:16:46.60 ID:JrCskb95o
- ~ 駅前 ~
青ピ「お待たー」
原谷「あ、どうもー」
青ピ「ごめんな、ちょっくら遅れたで」
原谷「全然大丈夫ですよ。それじゃ電車乗りましょうか」
青ピ「せやな」
「あ、原谷さんに青髪さんじゃないですか!!」
青ピ「ん?」
原谷「え? 佐天さん?」
佐天「どうもー」 - 906 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:17:12.23 ID:JrCskb95o
- 青ピ「佐天ちゃん奇遇やな。買い物かいな?」
佐天「はい。と言っても暇つぶしにウィンドウショッピングですけど……」
青ピ「そうなんや」
原谷「……そういえば僕達、これからアニメイトン行くんだけど一緒に行く?」
佐天「アニメイトンですか!?」
原谷「うん。まぁ、特に買うもの決めてないんだけどね」
佐天「いいんですか?」
原谷「うん」
青ピ「もちろんやで」
佐天「そ、それではお邪魔させて頂きます!!」 - 907 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:17:50.56 ID:JrCskb95o
- ~ 電車の中 ~
原谷「青髪さんは、買う物決まってるんですか?」
青ピ「せやね。あの花の五巻を」
佐天「あの花集めてるんですか? 今度貸して下さいよー」
青ピ「ええで。佐天ちゃんも好きなん?」
佐天「はい。でもBDとか揃えるとお金かかっちゃうんで……」
青ピ「せやね」
佐天「私も早くレベル上がりたいですよ。原谷さんコツ教えて下さいよ~」
原谷「あ、あははは(ギャルゲで『自分だけの現実』を高めたなんて言えるわけがない)
青ピ「ん?」
佐天「どうしたんですか?」 - 908 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:18:47.88 ID:JrCskb95o
- 青ピ「妊婦さんがおる。席譲ってあげな」スッ
佐天「おー、優しいですね」
女性「……」
青ピ「さぁ、マダム。立ってるのは辛いでしょう。お腹の赤ちゃんの為にどうぞ」キリッ
女性「失礼ね!! 元からこういう体型よ!!」バキャッ
青ピ「ぐへぇぇ!!(ベビィじゃなくてヘビィやと!?)」
女性「ふん!!」スタスタ
青ピ「」ピクピク
佐天「」クスクス
- 909 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:19:37.76 ID:JrCskb95o
- 原谷「ちょ……」プププッ
青ピ「」ピクピク
佐天「……もう笑わせないで下さいよ」
原谷「ほんと……」
青ピ「ぼ、ボクは真面目にやってるんやけどね……」ヨロヨロ
佐天「今度からは席譲るのも気をつけないと、ですね」
青ピ「き、肝に銘じておくで……」
青ピ(紳士になるには遠い道のりやで) - 910 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:20:05.59 ID:JrCskb95o
- 原谷「そういえば青髪さん、秋アニメ全部見てます?」
青ピ「流石に全部は無理やけど大体は見てるで」
佐天「ずばりお勧めは!?」
青ピ「ボクは未来日記、Fate/Zero、君と僕。やね」
佐天「へぇ、君と僕。は意外でしたね」
青ピ「あののほほんとした感じが見てて癒されるんや」
佐天「なんとなくわかります」
原谷「うんうん」
佐天「原谷さんは?」 - 911 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:20:49.65 ID:JrCskb95o
- 原谷「僕はそうだな……やっぱりガンダムAGEかな?」
佐天「男の子ですね」
原谷「まぁね。今回のシリーズはガンダムが一機しか出ないからね。ガンダムの希少価値が―――」
~ 15分後 ~
原谷「――――とまぁ、こんな感じかな」ドヤッ
佐天「」スースー
青ピ「」グーグー
原谷「って寝てるのかよ!!」ガーン - 912 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:21:23.08 ID:JrCskb95o
- ~ 30分後 アニメイトン ~
青ピ「久しぶりやで」
原谷「僕は先週、姫神さんと行ったばかりです」
佐天「彼女さんもアニメ好きで?」
原谷「ううん。ただ僕の我侭に付き合ってもらったんだよ」
佐天「……いい彼女さんですね」
原谷「うん。僕に勿体無いくらい」
佐天「うわ、惚気てますな~。ああ、私も彼氏欲しいです」
青ピ「せやな。ボクも可愛い彼女が欲しいで」
佐天「どっかにいい人いないですかねー?」
青ピ「せやなー?」
原谷「……ん?」
青ピ「さー、買うで買うで!!」
佐天「私はお金ないのでパッケージの裏を見まくります!!」
原谷「悲しいね……」 - 913 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:22:13.80 ID:JrCskb95o
- ~ 二時間後 ~
青ピ「ふぅ、随分長居しちゃったで」
佐天「ですね。もう夕方ですよ」
原谷「どうせならこのままご飯食べて行きません? 奢りますよ」
佐天「いいんですか?」
原谷「うん」
佐天「それじゃお言葉に甘えて焼肉を!!」
原谷「え? 手持ちがちょっと足りないかも……」
佐天「あはは、冗談ですよ」
原谷「なんだ、びっくりさせないでよ」
青ピ「原谷君」
原谷「なんです?」 - 914 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:22:42.16 ID:JrCskb95o
- 青ピ「ボクも奢ってもらってええの?」
原谷「はい。もちろん」
青ピ「……どうしたん? 余ったお金はギャルゲに捧げてきた原谷君が?」
原谷「ふふふ、それは聞かないでください……」アハハハ
青ピ「?」
佐天「それで何処に行きますか? 原谷さんが奢ってくれるんですし原谷さんが決めて下さいよ」
原谷「僕? そうだね……天井ラーメンは?」
青ピ「ボクはええで」
佐天「はい。私もラーメン好きなのでOKです!!
原谷「それじゃ行こうか」
青ピ「了解や」
佐天「はい!!」 - 915 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:23:21.18 ID:JrCskb95o
- ~ 天井ラーメン ~
店員「いらっしゃいませー」
青ピ「三人で~」
店員「あちらの席にどうぞ~」
青ピ「どもー」
原谷「さてさて今日は何食おうかなー」
原谷(この場所、つい姫神さんに告白した場所なんだよな……)
佐天「私は……シンプルに天井ラーメンで」
原谷「それじゃ僕は、チャーシュー麺」
青ピ「ほな、呼ぶで。店員さ~ん」フリフリ - 916 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:23:50.67 ID:JrCskb95o
- 店員「はーい、って君は?」
原谷「あはは、その節はどうも」
佐天(? そうか、あの告白した時の!!)
店員「彼女さんとは上手く?」
原谷「お、おかげさまで」
店員「それは何よりで。ご注文は?」
・
・
・
青ピ「なんや、知り合いなん?」
原谷「実はここでちょっと……」
佐天(尾行してたとは言えないなぁ……)
青ピ「そうなんや」 - 917 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:24:20.11 ID:JrCskb95o
- ~ 二時間後 ~
青ピ「ふぅ、なんやかんやでぶらついてしもうたね」
佐天「楽しかったら別にいいですよ」
原谷「そうそう」
青ピ「んじゃそろそろお開きにしよか」
佐天「そうですね」
原谷「はい」ppp
原谷「……ん? ちょっと失礼しますね」
- 918 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:25:20.76 ID:JrCskb95o
- 原谷「もしもし?」
姫神『私。今大丈夫?』
原谷「うん。大丈夫だけど何かあった?」
姫神『貴方に。ご飯を作ったのだけれど』
原谷「今すぐ行きます!」
原谷「……僕、用事が出来たので失礼します!! ドランザム!!」ダダダッ
青ピ「はやっ!?」
佐天「ははーん、さては彼女さんからの呼び出しですね」ニヤリ
青ピ「……ええな。佐天ちゃん、送るで?」
佐天「近いから大丈夫ですって」
青ピ「いやいや、ウーマンオールラウンダーとして女の子を一人で返すわけには」
佐天「……それじゃお願いします」 - 919 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:26:09.21 ID:JrCskb95o
- 佐天「―――――というわけなんですよ」テクテク
青ピ「あんまり初春ちゃんのスカート捲ったらあかんで。ボクの前でならOKやけど」
佐天「駄目です。初春のスカートの中身は私のものなので」
青ピ「……佐天ちゃんってあっち系?」
佐天「違いますよ!! ちゃんと男の子が好きです!!」
青ピ「少し安心したで」
佐天「それに初春とかに二学期中に彼氏を作るって宣言しちゃったんですから……」
青ピ「そうなんや。それまた何で?」
佐天「そりゃ……羨ましいからですよ」 - 920 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:26:45.22 ID:JrCskb95o
- 青ピ「羨ましい?」
佐天「はい。御坂さんや垣根さん……ていうか第一七七支部って彼氏彼女持ち多いじゃないですか」
青ピ「せやな(ボクいないけどね……)」
佐天「皆、幸せそうだなって……それで私も彼氏がいれば皆さんみたいにあんな顔出来るのかな、って思ったんですよ」
青ピ「なるほどね」
佐天「でも同じクラスの子とかはなんか子供っぽいっていうか……」
青ピ「まぁ、佐天ちゃんはよく年上とつるんでるからなぁ」
佐天「そうなんですよ。だから余計同学年が幼く見えるっていうか……」
青ピ「佐天ちゃんは大人っぽいしね」
佐天「褒めても何もでませんよー?」クスッ - 921 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:27:20.85 ID:JrCskb95o
- 青ピ「あら、残念やね」
佐天「なんだ、お世辞だったんですか?」
青ピ「いやいや、本心やって。中二にしては佐天ちゃんは大人っぽいと思うで?」
佐天「そ、そうですか(まじまじ褒められると……なんだが照れちゃうなぁ……)」
青ピ「まぁ、そんな焦るもんやないで」
佐天「そうですかね?」
青ピ「そうやで。恋っていうのはするもんやなくて堕ちるもんやで?」キリッ
佐天「……そんな台詞、なんかのアニメにありましたっけ?」
青ピ「いや、これはボクの名言や」
佐天「自分で名言って言っちゃってる!?」 - 922 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:27:47.47 ID:JrCskb95o
- 佐天「それじゃ今日はありがとうございました」ペコリ
青ピ「ほな、またね」
佐天「はい。……そうだ」
青ピ「なんや?」
佐天「今度、また青髪さんのところのパン屋さん行くのでサービスして下さいね?」
青ピ「了解やで」
佐天「ありがとうございます! それじゃ」ペコリ ガシャン
青ピ「……さて、帰りますかね」ポリポリ - 923 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2011/10/21(金) 18:31:50.43 ID:JrCskb95o
- ~ 佐天宅 ~
佐天「ふぅ、今日は楽しかったなぁ」ゴロゴロ
佐天「青髪さん、何回笑わせるんだろ?」プププッ
佐天「……」
佐天「……また遊びたいなぁ」
佐天「さてさてお風呂の用意しないと」スタッ
青ピ「」テクテク
青ピ「……ん?」
男「」グッタリ
青ピ「ど、どうしたんや!?」アセアセ
男「お腹が……お腹が……」
青ピ(盲腸とかやろか? こうなったら瞬間移動で病院に!!)
フィアンマ「減って力が出ない。ん? お前は上条当麻の友人だったな。おい、今から俺を外食に連れて行け」
青ピ「」
青ピ「不幸やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 - 940 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:47:19.22 ID:78LyFm9Eo
- ~ 上条のクラス ~
吹寄「……というわけで、『一端覧祭』の出し物を決めたいのだけれど誰か意見ないかしら?」
青ピ「」ピシッ
吹寄「嫌な予感しかないけど青髪」
青ピ「メイド喫茶で!!」
吹寄「却下!!」
青ピ「瞬殺!?」
吹寄「どうせ貴様は、女子のメイド服が見たいだけでしょ? 却下よ、却下」
青ピ「そんな殺生な……」
土御門「そうだにゃー! メイドこそ正義!! 俺もメイド喫茶に賛成だにゃー!!」 - 941 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:48:09.53 ID:78LyFm9Eo
- <そうだそうだ!!
<わいわいがやがや!!
上条「やれやれ、そんなにメイドがいいかねぇ、お前ら」
青ピ「」ピクッ
吹寄「あら、上条はメイド喫茶希望じゃないのね。何か意見あれば言ってごらんなさい」
上条「俺は……」
上条「管理人さん喫茶を押す!!」キリッ
吹寄「」ガクッ
フレンダ「か、管理人さん喫茶?」
上条「そうだ。内容は単純だ。女子が全員管理人さんの格好をするんだ」
吹寄「か、管理人さんというとマンションとかのよね? まぁ、メイドよりマシかもしれないけど……」 - 942 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:48:37.90 ID:78LyFm9Eo
- 上条「違う!! これだ!!」
土御門「それは!?」
姫神「めぞん一刻」
フレンダ「なにそれ?」
上条「なに? フレンダはめぞん一刻を知らないのか!?」
フレンダ「うん。結局、昔の漫画なんか知らないわけよ」
上条「く、嘆かわしい。この名作も遠くカナダには届いていなかったか……」
上条「いいか、これはだな……」
その後、上条当麻の熱き語りは、一つのホームルームを潰した。 - 943 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:49:07.42 ID:78LyFm9Eo
- 放課後、相も変わらず上条達はいつもどおり第一七七支部へ向かっていった。
上条「くそ、何で理解してくれないんだ」
青ピ「いや、ボクは結構いいと思うで」
土御門「メイドの次には、いいかもにゃー(ねーちん辺りが似合いそうだぜい)」
フレンダ「まさか当麻がここまで熱いこだわりを持ってるとは思わなかったわけよ……」
上条「あの母性、癒し、そして守ってあげたくなる感じ。たまねぇんだけどなぁ」
フレンダ「結局、当麻はマザコン気質があるってわけよ」
上条「なっ!? 言っただろ? あれは不可抗力で……」
土御門「いやー、16にもなって母親と一緒に寝るのに不可抗力もないと思うけどにゃー」
青ピ「流石カミやん。いつもボクの一歩先を進む存在や」
- 944 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:49:43.99 ID:78LyFm9Eo
- 上条「俺はお前の中でどんな位置づけなんだ……」
絹旗「ほほう、上条さんは、超マザコンだったんですか」
上条「なっ? 絹旗!?」
絹旗「どうも。何を話してるかと思ったら超お得情報が手に入りました」
上条「何もお得じゃないし、俺はマザコンじゃない」
絹旗「お得ですよ。これを餌に脅して青髪さんが死んだ時は、上条さんを映画に誘えることが出来ます」
青ピ「ボクまだ16や! 死にとうない!!」
絹旗「超甘いですね。人間いつ死ぬかわかりません。もしかして今日、青髪さんは幼女を襲って警備員に捕まり、自殺するかもしれません」
青ピ「そこまでボクのエピソードが出来上がってるんかい!?」 - 945 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:50:22.77 ID:78LyFm9Eo
- 絹旗「私の能力が、窒素装甲だけだとは思わないことです」
上条「まさか多重能力者だと!?」
青ピ「そんな!? いつのまに!?」
絹旗「いえ、窒素装甲だけなんですけどね」
「」ガクッ
上条「くそ、そこまで引きずっておいてそれかよ……」
絹旗「超中学生にそこまで期待しないで下さい」
上条「なんだかもう中学生みたいな発音に聞こえるぞ」
絹旗「失礼。私の肉体からしたらまだ中学生というニュアンスが正確でした」 - 946 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:50:54.26 ID:78LyFm9Eo
- フレンダ「へっ」
絹旗「」ピクッ
絹旗「高2のくせに、平地の人に笑われるとは超屈辱です」
フレンダ「誰が平地ってわけよ!! そろそろBにはいく感じがしてるんだから!!」
絹旗「おや、誰が胸のことを言いました?」ニヤリ
フレンダ「」ムキー
上条「よし、先に行こう」
土御門「だにゃー」
青ピ「貧乳だって需要あるで。貧乳にアホ毛が主人公のアニメだってあるんや」ボソッ
- 947 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:51:20.99 ID:78LyFm9Eo
- ~ 第一七七支部 ~
青ピ「さー、今日も一日頑張るでー」ギー
固法「あら、青髪君はいつも元気ね」ニコッ
青ピ「皆に、勇気と愛と元気を与える。それがボクの使命やからね」
上条「お前の愛なんていならないけどな」
土御門「勇気もいらないにゃー」
上条「元気……いや、自分の体力を他人に分け与えるだけで十分だよ」
青ピ「そんな都合がいいキャラになりとおない!!」
固法「そんなことよりフレンダさんは?」
上条「あー、絹旗と外で言い争ってるんでそろそろ来るかと」
固法「そう。それじゃ今日は人数が少ないけど頑張りましょう」
土御門「あれ? 今日は俺達だけかにゃー?」
固法「ええ。まぁ、大覇星祭も終わったし治安も問題ないしね」
土御門(学校行ってない海原は、何をしてるんだろうにゃー) - 948 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:51:47.60 ID:78LyFm9Eo
- ~ 常盤台中学 ~
海原「」ジー
海原(よし、御坂さんが無事校門から出てきました)
海原(後は寮に着くまでしっかり見守って今日の仕事は終了ですね!!)
美琴「今日は、風紀委員お休みなんだ、黒子」
黒子「ええ。ですから今日はお姉さまとゆっくり出来ますわ。うふふふ」ギュ
美琴「だから腕に絡みつくなっつーの!!」ゲシッ
黒子「あふんっ! もっとですの……」ウットリ
美琴「うぇ!?」 - 949 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:52:15.11 ID:78LyFm9Eo
- 海原(く、御坂さんがピンチだ! この空き缶を)ポンッ
黒子「あいたぁ……」
美琴(あれ? どこから?)
黒子「全く誰ですの……」ポリポリ
美琴(まぁ、いっか)
美琴「ほら、黒子。置いてくわよ」スタスタ
黒子「あー、お姉さま。待って下さいまし~!!」
海原(全く、白井さんは歩くセクハラですね。自分があの毒牙から守らなければ)ジー - 950 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:52:44.44 ID:78LyFm9Eo
- ~ コンビニ ~
美琴「♪」パラパラ
黒子「全く、また立ち読みですの?」
美琴「いいじゃない、学生の日常でしょ、立ち読みは」
黒子「いいですか、お姉さまは常盤台の模範生であり、学園都市第三位の―――――」
美琴(耳栓強めにしておこう)
海原(ふむ、いつも通りあと一時間は立ち読みですかね。さて、自分も向かいのスタ○で待機ですかね) - 951 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:53:11.67 ID:78LyFm9Eo
-
カランカラン
店員「いらっしゃいませー。あ、いつものでいいですか?」
海原「はい」
店員「ではお席に座ってお待ち下さいませ」
海原「はい」
海原(さて、コンビニが見えるここの席でいいですね)
海原(うんうん、立ち読みする御坂さんは物凄く幸せそうだ)
海原(そして店員が来るとさり気なく場所を移動する。気も使っていて完璧ですね)ニコッ - 952 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:53:43.60 ID:78LyFm9Eo
-
店員「お待たせしました」コトン
海原「ありがとうございます」
店員「ごゆっくり」
海原「これはこれは」
海原「」ズズー
海原(うん、立ち読みする御坂さんを眺めながらの一杯は格別ですね)
垣根「お、海原じゃねぇか?」
海原「げ」 - 953 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:54:09.87 ID:78LyFm9Eo
- 垣根「」
海原「おや、垣根さんじゃないですか。奇遇ですね」ニコッ
垣根「いや、今思いっきり『げ』って言ったよな?」
海原「なんのことでしょう?」
垣根「……まぁいいや。隣いいか?」
海原「(´・ω・`)」
垣根「……」
海原「どうぞ」
垣根「お、おう……(何だか今物凄く嫌そうな顔をされたような)」
- 954 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:54:37.35 ID:78LyFm9Eo
- 垣根「お前も今日休みなのか?」
海原「はい。垣根さんも?」
垣根「ああ。やることがなくてな。寒いしここに来ちまった」
海原「ははは、自分も同じですよ」
垣根「おいおい、遊ぶ友達とかいねぇのかよ? 寂しい奴だな」
海原「……そういう垣根さんこそ」
垣根「馬鹿野郎。遊び仲間が今日は全員出勤なんだよ」
海原(遊び仲間って上条さん達だけですか)
- 955 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:55:10.56 ID:78LyFm9Eo
- 垣根「一人カラオケもいいけど、昨日行ってきたからよ。今日はやめとこうと思ってな」
海原「一人カラオケ? 一人でカラオケ行くんですか?」
垣根「おう。あいつらと一緒に行ったときに下手な歌聴かせられないからよ。練習だよ、練習」
海原(どんだけ気を使ってるんですか……)
垣根「まぁ、慣れれば気持ちいいもんだぜ。一人で部屋を独占出来るんだからな」
海原(しかしその心は、虚無感に独占されている)
垣根「この前なんてよ、98点取ったんだぜ。もう少しで……惜しかったぜ」
海原「なるほど。それは高得点ですね」
垣根「お前は、御坂とカラオケとか行かないのか?」
海原「……そういえば行ったことがないですね」
垣根「なら誘ってやれよ。相手は女子中学生だろ? カラオケに誘われれば嬉しいはずだぜ?」
海原「なるほど。これはいい意見を頂きました。是非、誘ってみます」 - 956 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:55:38.96 ID:78LyFm9Eo
- 垣根「おう」
海原(御坂さんとカラオケか……)
海原「ふふふふふふふふふふ……」
垣根「おーい、帰ってこーい……」ユサユサ
海原「……はっ、しまった!!(コンビニから御坂さんがいなくなってる!?)」
海原「自分、急用が出来ましたのでこれで失礼します!!」ダダダッ
垣根「あ、ああ……」
垣根「……」
垣根「また一人になっちまった、てやんでい……」ズズー - 957 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:56:09.62 ID:78LyFm9Eo
- ~ とある病院 ~
浜面「」ドキドキ
滝壺「大丈夫、落ち着いてはまづら」
浜面「あ、ああ。けどよ……まさかあそこから出血するなんて俺病気なんじゃ……」
滝壺「大丈夫。ここのお医者さんは有終みたいだから」
浜面「字が違うぞ。それじゃ俺が人生の有終の美を飾っちまう」
<浜面さーん、浜面仕上さーん
浜面「……よし、行ってくる」
滝壺「うん」
- 958 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:56:42.37 ID:78LyFm9Eo
- 浜面「失礼しまーす」
冥土帰し「やぁ、お待たせしたね」
浜面「いえいえ、混んでるのはわかってたんで。それで先生、俺は……」
冥土帰し「うむ、非常に言い辛いなのだけれどね?」
浜面「」ゴクリ
冥土帰し「検査の結果なんだが……」
冥土帰し「切れ痔だね?」 - 959 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:57:14.55 ID:78LyFm9Eo
- 浜面「」
浜面「…………は?」
冥土帰し「流石にその若さで切れ痔になるのは辛いだろうけど、薬を塗れば直るからね?」
冥土帰し「酷い人なんて手術が必要な人もいるんだよ? それを考えればマシだよね?」
浜面(切れ痔……俺が……)
滝壺「はまづら、どうだった?」ドキドキ
浜面「滝壺、俺ぁ……」
滝壺「まさか……」
浜面「俺……俺……」
浜面「切れ痔になっちまった……」ガクッ - 960 :垣根ふもっふ ◆GYytgHdddo [saga]:2012/01/08(日) 18:59:04.94 ID:78LyFm9Eo
- はい、ここまでです。
長い間放置していてすいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ!!
仕事とリアル忙しくて書く時間がなく、いつ書けるかもわからない状態だったので放置してました。
一応、不定期……最低でも月に一回は投下していく予定です。
読んでくれてる人いるかわからないけどまた今度。- 961 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/08(日) 19:11:14.92 ID:KjeYBkjUo
- おかえり
俺は読んでるぜ!
これからも頑張ってくれ - 962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 19:27:43.18 ID:ZwQ4Biog0
- お帰り、無事で良かった
次も待ってる - 969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/21(土) 21:47:22.46 ID:SbJXTYNN0
- 次スレ立てたほうがいいんじゃないか?
- 970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/24(火) 23:37:02.94 ID:xkgPSW800
- エイワス「更新はまだかね?文字通り首を長くして舞っているのだが・・・」
- 971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 10:01:52.18 ID:o8mtmukC0
- まだー?
- 972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/07(火) 22:09:25.26 ID:vihsrbRf0
- まだー?
0 件のコメント:
コメントを投稿