2013年8月6日火曜日

ウィリアム「子どもの夜遊びは危険である」小萌「先生は大人の女なのですよ!」


※未完作品

3VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/02(木) 22:02:09.18 ID:DelaNO/w0
では投下します。

ウィリアム「わざわざこんな時間にどこに行くのであるか」

小萌「ビールの買い置きが無くなったから近所のコンビニに行くだけなのです!」

ウィリアム「治安が悪いとは聞いていたが、まさか子どもに酒を売るとは…」カガクノマチコワイ

小萌「だーかーらー、先生は大人なのです!どうしても疑うというならこれを見て下さい!!」つ免許証

ウィリアム「どれ…。といっても私には見ても偽造であるかはわからないのであるのだが」

小萌「偽造ではありません!ウィリアムさんは失礼なのです!!」プンスカ

ウィリアム「すまない。どちらにしろ女性がこんな時間に出歩くのは危険である。私も着いていこう」

小萌「…もしかしてウィリアムさん、コンビニの場所が分からなかったんですか?」ニヤリ

ウィリアム「違うのである。この辺りの道を把握しておく必要があるだけなのである」

小萌「やれやれ、ウィリアムさんは見た目と違って案外お子様ですねー。コンビニの場所を知りたいのなら最初からそう言えばいいのですよ?」

ウィリアム「見た目が子どものあなたにお子様と言われるのは心外である。 行くぞ」スタスタ

小萌「そっちにはコンビニは無いのですよー」

ウィリアム「…」クルッ スタスタスタ

ウィリアム(まさかこんな事になるとは思ってもみなかったのである…)

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4VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/02(木) 22:03:28.33 ID:DelaNO/w0
その日の朝・上条の寮

上条「うぅ~ん、よく寝た」ノビーッ

上条「さて、朝飯の準備をはじm『ピンポーン』って誰だよ、こんな早くから」

上条「はい、どちら様?」ガチャ

??「お久しぶりです、上条当麻」ペコリ

上条「あれ、今日は七浜でコンサートじゃありませんでしたっけ?森羅さん」

森羅?「馴れ馴れしいな。森羅様と呼ぶg…って何を言わせるんですか」

上条「冗談だよ。で、何かあったのか神裂」

神裂「はい、今日は先日電話でお伝えしたようにインデックスに用事がありまして」

上条「先日?」

??「久しぶりだな、上条当麻」

上条「っ!!なんでお前がここにいるんだ、後方のアッークア!」

アッークア「今はもう神の右席ではない。ただの元傭兵、ウィリアム=オルウェルである」

上条「(スルーされた)…で、インデックスに用事ってどういう事なんだ」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/02(木) 22:04:45.37 ID:DelaNO/w0
神裂「あの子に聞いていないのですか?」

上条「ああ、何も言ってなかったぞ」

上条「とりあえずあがってくれ。立ち話もなんだから」

神裂「では失礼します」

ウィリアム「お邪魔するのである」

上条「おーいインデックス、起きてるかー」

インデックス「ん?もうご飯の時間なのかな?」ムクリ

上条「お前に客だよ。っていうか神裂から電話があった事をどうして言わなかったんだよ」

インデックス「そんなことよりおなか空いたんだよ」グーッ

上条「そんなことって…」

神裂「話を進めてもよろしいでしょうか?」

上条「おう、すまない。で、なんで神裂とアッk…ウィリアムさんが一緒にいるんだ?」

ウィリアム「ウィリアムで構わないのである。今日は禁書目録に依頼をしに来たのである」

上条「依頼?もしかしてまたイギリスで何か事件でもあったのか?」
6VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/02(木) 22:06:12.66 ID:DelaNO/w0
インデックス「確か“魔術師としての力を取り戻せるか”だったよね?」

神裂「ええ、その通りです」

上条「一体何があったんだ?」

ウィリアム「先の大戦でな…」

神裂「彼はついこの間までエリザリーナ独立国同盟にて治療を行っていたのですが、あまりにも傷が深く歩けるようになるのが精いっぱいだったようなんです」

上条「それで学園都市に?」

ウィリアム「土御門という男が来て『もしお前が以前のように傭兵としてイギリスのために動きたいと言うなら俺が口利きをしてやる』と言われてな」

神裂「どうやら上の方で話し合いがあったようなんです。もっとも、あの大戦で亡くなったものと思われていたそうですが…」チラッ

ウィリアム「一度は諦めた命である。気にするな」

ウィリアム「この街に来てカエルの様な顔をした医者に診てもらったのだが、流石に魔術の事までは知識が無くてな。ただの人として一生を終える分には回復を保証するとは言われたが」

インデックス「それってとうまがいつも入院してる病院にいるお医者さんだよね」

上条「好きで入院してる訳じゃないけどな」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/02(木) 22:07:42.46 ID:DelaNO/w0
ウィリアム「もし魔術師として生きたいのなら専門家の意見が欲しい、と言われたのである」

神裂「それで私が派遣されたのです。万が一にも魔道図書館を悪用されないように、と」

上条「そうだったのか。てことは当分入院しながらインデックスにも診てもらうのか?」

ウィリアム「一応借りの住まいは確保しているのである。○○荘の202号室だ」

上条(ん?○○荘?確かそれって…)

インデックス「とりあえず診てみるんだよ。言っておくけど必ず治るって保証はないんだよ?」

神裂「お願いします」ペコリ

インデックス「じゃあウィリアム、上着を脱いでもらえるかな?」

ウィリアム「了解した」ヌギッ

上条(こ、これは…)ゴクリ

インデックス「ふむ、ふむ…。後ろを向いて。…うーん」

神裂「…どうですか?」

インデックス「はっきり言って生きてるのが不思議なんだよ」

上条「治らないのか?」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/02(木) 22:09:21.83 ID:DelaNO/w0
インデックス「私をなめないで欲しいんだよ!…と言いたい所だけど、はっきり言って難しいかも。ウィリアムは『神の子』だけじゃなく『聖母』の身体的特徴を持っているからそれを元に戻すのはほぼ不可能なんだよ」

ウィリアム「不可能、であるか…」

インデックス「“ほぼ”不可能って言ったんだよ。あのカエルのお医者さんなら体そのものを元に戻せるかもしれないんだよ。それが出来るのなら回復魔術で力を取り戻せる可能性が少しだけどあるんだよ」

神裂「本当にその様な事が可能なのですか!?」

インデックス「あくまでも可能性の話なんだよ。蘇生とは違うし。とりあえずカエルのお医者さんと相談したいんだよ。あ、もう上着を着てもいいんだよ」

ウィリアム「了解した」キコミキコミ

上条「こればっかりは上条さんは口出しできる事は無いみたいだな」

インデックス「むしろとうまの右手が邪魔になるかも」

上条「はっきり言うなよ…」ガックシ

ウィリアム「あの医者、今日は用事があるらしく本格的な治療は明日からになるそうである」

神裂「なら先にあなたの荷物を部屋に置きに行きましょう。引っ越しそばも用意しなくてはいけませんし」

インデックス「そば!?私も食べたいんだよ!!」ジュルリ

上条「自分で食べる為じゃなくて配る為のものだよ。詳しくはググれ」

ウィリアム「では向かうのである」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/02(木) 22:13:28.33 ID:DelaNO/w0
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ウィリアム(あの後、隣に挨拶をしにいったらさらしを巻いた女と自称教師の子どもが出てくるとは…学園都市、奥が深いのである)ウンウン

小萌「どうしたのですかー?ぼーっとしてると置いて行っちゃいますよー」

ウィリアム「今行くのである」スタスタ

ウィリアム(人工物まみれなのは嫌だが…やるしかないのである)

ウィリアム(そしていずれは…)


17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/04(土) 22:02:19.03 ID:wF3dxJ3S0
ではまいります


ウィリアム=オルウェルの朝は早い。というより傭兵時代からの習慣で短時間睡眠が癖になっているのだ。

「む、まだ5時であるか」

(確か上条当麻の部屋に行くのは10時。少し体を動かしておくか)

体を起こし、洗顔を行い普段着に着替える。ちなみにこの男「雨風さえ凌げれば問題ない」などと言い布団を使わず畳の上に直接寝ていたりする。ワイルドなんだか面倒くさがりなんだか判断しづらいところだ。

ウィリアム「今日もいい天気であるな」

朝の陽光を浴びながら軽く伸びをする。するとガタガタッと隣の部屋の雨戸が開いた。

小萌「おはようございますー。随分と早起きですね」

顔を出したのは着ぐるみのようなパジャマを着た月詠小萌だ。

ウィリアム「それはそちらも同じ事であろう」

小萌「先生は新学期に向けて色々と準備をしなくてはいけませんので」

ウィリアム「そうであるか」

小萌「ではこれで。あ、朝ご飯はしっかり食べないといけないのですよ?」

ウィリアム「うむ」

ウィリアム「では朝食を摂るとするか」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/04(土) 22:03:55.26 ID:wF3dxJ3S0
30分後

ウィリアム「コーン○ロスティ、馬鹿にできないのである」ウンウン

ウィリアム「腹ごなしに散歩でも行くか」

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ウィリアム「…迷ったのである」ショボン

ウィリアム「ここは一体どこであるか…」キョロキョロ

??「もしもし、よろしいですか?」

ウィリアム「む、なんであるか」

??「風紀委員(ジャッジメント)ですの。失礼ですが何をなさっていたんですの?」

ウィリアム「ジャッジ…?審判が私に何の用であるか」

??「(風紀委員を知らない?)…IDを見せていただいてもよろしいですか?」

ウィリアム「身分証明証のことであるか?生憎今は持っていないのである」

??「では支部まで来て頂きますの。不審人物を放置する訳にはいきませんので」キリッ

ウィリアム「断る」キッパリ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/04(土) 22:06:06.55 ID:wF3dxJ3S0
??「怪しいですわね。ますます放っておく訳にはいきませんの」

ウィリアム「貴様は『知らない人に着いて行ってはいけない』と親に言われた事が無いのであるか?」

??「あんたは子どもか!!…っと、失礼。つい熱くなってしまいましたの」

??「私、常盤台中学1年・風紀委員の白井黒子と申します」ババーン

ウィリアム「そうか。では私はこれで失礼する」スタスタ

白井「お待ちなさい!せめて名を名乗りなさい!そして大人しく着いてきなさい!!」

ウィリアム「貴様に名乗る名は持ち合わせていない。白黒はっきりさせてから出直して来い」

白井「人が気にしている事を…。ただで済むと思うなー!!」ギャース

1時間後

固法「治療の為に、ですか」

ウィリアム「うむ」

固法「ここは外との技術差が数十年あると言われていますし、医療に関しても大分進歩していますから」

ウィリアム「確かに見た事のない機械が多いな」

白井「あのー、先輩?」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/04(土) 22:07:15.82 ID:wF3dxJ3S0
固法「何、白井さん」

白井「そろそろ正座を崩してもよろしいでしょうか?」

固法「だめよ」キッパリ

白井「私はただ、風紀委員としての責務を果たそうとしただけですのに…」

固法「困っている人にいきなりドロップキックをするのが?」

白井「うっ、そ、それはこの方が失礼な態度をとったのでつい…」

固法「それにしてもやり方というものがあるでしょう?」

ウィリアム「もういいのである。こちらに非があったのも事実であるしな」

固法「本当にすみません。もうすぐあなたの知り合いの方もここに着くはずですので。あ、もう正座はいいわよ白井さん」

白井「あ、足が痺れましたの」プルプル

ウィリアム「生まれたての馬みたいであるな」

白井「誰のせいだと思っていますの!?」

固法「自業自得よ」

ダダダダダダ ガチャ

上条「連れがご迷惑をかけたみたいで、どうもすみませんでしたぁ!!」ザザッ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/04(土) 22:08:35.58 ID:wF3dxJ3S0
白井「入ってきていきなり土下座ですって!?」

ウィリアム「騒がしい男であるな」

固法「と、とりあえず頭をあげて下さい」

上条「こいつ、昨日学園都市に来たからまだ右も左もわからないんです!ですから今回だけはどうか許してやって下さい!!」

固法「別に私達は彼を逮捕するつもりはありませんよ。警備員との連絡もつきましたし、もう帰っていただいて構いませんよ」

上条「あ、ありがとうございます!」

白井「というかいい加減土下座をおやめになったら?かえって見苦しいですの」

上条「ん?その声は白井か?」

白井「どうも」

上条「お前にも迷惑かけたな」

白井「まったくですの」

固法「では私達はこれから仕事がありますので。ウィリアムさん、困ったことがあったらいつでも来て下さいね?」

ウィリアム「うむ」

上条「本当にすみませんでした」ペコペコ
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/04(土) 22:09:57.68 ID:wF3dxJ3S0
白井「これからは口のきき方に注意するようにキツく言っておいて下さいな」

上条「はい、ご迷惑おかけしました。ほら、ウィリアムも謝れって」

ウィリアム「すまなかったのである」ペコリ

固法「いえいえ、こちらにも勘違いがあった訳ですし。ね、白井さん?」

白井「まぁ否定はしませんの」プイ

上条「では俺たちはこれで…」

ウィリアム「失礼するのである」

ガチャ

白井「まったく、まさかあの類人猿の知り合いだとは…類は友を呼ぶ、というやつでしょうか」

固法「でもかっこいい人だったわよね。少し変わってるけど」

白井「興味ありませんの。…それにしても何故先輩だけ最初から名前がでてますの」ブツブツ

固法「何の話?」

白井「いえ、別に」

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23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/04(土) 22:11:13.10 ID:wF3dxJ3S0
上条「それにしても風紀委員から連絡があった時はびっくりしたよ。『こちらで迷子になったウィリアムさんを預かっているので引き取りに来て下さい』ってさ」

ウィリアム「迷惑をかけたのである。…ところで何故お前は頬に手形などつけているのだ?」

上条「…ただの不幸だよ」ハァ

ウィリアム「苦労しているのであるな」

上条「これ位日常茶飯事だよ」

ウィリアム「…」スタスタ

上条「…」スタスタ

上条(どうしよう、会話が続かない…)

ウィリアム(やはり学生が多いな)

上条(こいつって何考えてるのかわかんないんだよな)

ウィリアム(日本の女学生はスカートが短いのである)

上条(こういう時は趣味とか聞くのが無難か?)

ウィリアム(私としてはもう少し長い方が良いのだがな)

上条(それとも定番の天気の話か?)
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/04(土) 22:12:14.85 ID:wF3dxJ3S0
ウィリアム(さらしを巻いた女学生はいないな…。あれは流行という訳ではなかったのか)

上条(よし、ここは思い切って好みのタイプを…)

上条「なぁ、ウィr「おーい、カーミやーん!」ん?どうしたんだよ土御門」

土御門「いやぁ、ただ帰る途中に知り合いを見かけたから声をかけただけぜよ」

ウィリアム「貴様、私と会った時とは随分と印象が違うな」

土御門「仕事とプライベートは別なんだにゃー」ニッ

上条「そういえばなんでこんな所にいるんだ?」

土御門「ちょっとした野暮用ってやつぜよ。そうそう、今日の検診には俺も着いて行くぜよ」

上条「なんでだよ」

土御門「一応アックアを連れてきた責任もあるしな」

ウィリアム「今はもう神の右席ではないのである」

土御門「おっと、そうだったぜよ。じゃあウィリアムで構わないかにゃー」

ウィリアム「うむ」

上条「土御門も大変みたいだな。 お、もう寮に着いたか」

土御門「話しながらだとあっという間だにゃー」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/04(土) 22:13:59.51 ID:wF3dxJ3S0
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上条の部屋

上条「ただいまー」ガチャ

インデックス「あ、覗き魔が帰って来たんだよ」

神裂「おかえりなさい、覗き魔さん」

上条「だからあれは不可抗力だって言っただろ!?なんだよ覗き魔って!」

ウィリアム「あの手形はそういう意味だったのであるか」

土御門「カミやんは相変わらずだにゃー」

神裂「おや、土御門もいたんですか」

土御門「いよぅ、ねーちん。早速カミやんといちゃいちゃしてるみたいだにゃー」ニヤニヤ

神裂「ちゃんとモノが見えていないならそのサングラスを叩き割ってさしあげましょうか?」ギロッ

土御門「おー怖い怖い。今日は俺も着いて行くから時間までここでのんびりさせてもらうぜよ」

上条「この部屋に5人は狭いからお前は戻れよ」

土御門「なぁに、いざとなれば七人暮らしは出来るしにゃー」

上条「何の話でせうか!?」

トウマ、マタナノカナ? インデックスサンソノキバヲシマttギャー!! シズカニシロコノドシロウトガ!!

ウィリアムか(騒がしいな…)
 
 
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:10:26.75 ID:PxFmecQp0
明日以降だと時間がとりずらくなりそうなので寝る前に投下します

第七学区・冥土帰しのいる病院

カエル「今日はウィリアム君の診察のはずだが…またなのかい?」

上条「…すみません」ボロッ

カエル「では君は別の診察室で処置をしてもらいなさい」

神裂「では私が付き添いましょう。土御門、後はお願いできますか?」

土御門「モチロンだにゃー」

上条「じゃあ俺はこれで」ガラガラ

神裂「失礼します」

カエル「さて、では本題に入ろうか。君が魔術の専門家だったとは驚きだね?」

インデックス「うん!改めまして、私の名前はインデックスって言うんだよ!」

カエル「僕には魔術という物の知識が乏しくてね?やはり体を元に戻すだけでは駄目なのかい?」

インデックス「その“元に戻す”っていうのがどれほどの物かによるけれど、ウィリアムの神経・血管・etc…が元々あった状態に戻せるなら回復魔術を使って力を取り戻すのは可能なんだよ!」

カエル「ふむ、では具体的な方針を決めて行くとするね?ウィリアム君、上着を脱いでそこのベッドに仰向けになってもらえるかな?」

ウィリアム「了解した」ヌギッ
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:12:16.95 ID:PxFmecQp0
土御門(それにしても…学園都市の冥土帰しとイギリス清教の禁書目録、とんでもないコンビが生まれたな)

アーデモナイコーデモナイ

土御門(もしかすると本当に治しちまうかもしれないな)

トコロデナースフクニキョウミハアルカネ? イッカイキテミタイカモ

土御門(しかし平和になったとは言えウィリアム=オルウェルが完全復活するとなると…ま、今の段階ではまだわからないから様子見ってところか)

一方その頃別の診察室では

ナース「まったく君は相変わらず無茶をしているみたいね」

上条「今回のはどちらかと言うと事故なんですけどね」アハハ

ナース「あんまり彼女に心配かけちゃ駄目よ?」

上条「彼女?」

ナース「そちらの美人さんのことよ」

神裂「わ、私と彼は別にそういう「あっはっは、看護師さんは冗談がお上手ですね」…え?」

上条「上条さんに彼女なんているわけないじゃないですか。こいつはただの付き添いですよ」

神裂「…」ビキビキ

ナース「君、その内後ろから刺されるわよ?まぁその時は先生が治してくれるでしょうけど」ハァ

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:13:32.46 ID:PxFmecQp0
上条「なんで私めはそんな不吉な事を言われているのでせうか?」

神裂「自業自得です」

ナース「そういう事。はい、これでおしまい。今度は院外で会いましょうね」ウフフ

上条「はぁ…。じゃあ失礼します」ガラガラ

神裂「ありがとうございました」

上条「とりあえずウィリアム達の所に戻るか」テクテク

神裂「そうですね」プイ

上条(なんで怒ってるんだ?もしかして更年期障害ってやつか?)テクテク

神裂「今ものすごく失礼な事を考えていませんでしたか?」

上条「いえ何も」キッパリ

上条「っと、ここだな」

上条「上条でーす。入っていいですかー?」コンコン

カエル『どうぞー』

上条「失礼しまーす」ガラガラ

神裂「で、結果は?」

土御門「そう急かすなってねーちん。ちょうどこれからの方針が決まった所ぜよ」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:16:13.12 ID:PxFmecQp0
カエル「まず僕が神経や血管を“医学的”に治して」

インデックス「そこに私が“魔術的に”調整するんだよ!」

カエル「それを何度か繰り返しながら行うのが今回の治療だね?」

上条「つまりどういうことでせうか?」

土御門「要するに、こいつの体を部分的にリフォームしていって最終的に全部を元の状態に戻すってことぜよ」

神裂「その方法で本当に元の状態に戻るのですか?」

インデックス「あくまで可能性が一番高い方法がこれってだけなんだよ」

カエル「では今日はここまででいいよ。僕にも色々と準備が必要なんだね?」

ウィリアム「次の通院はいつであるか?」

カエル「3日後に来てもらえるかな?」

ウィリアム「了解した」

神裂「ではこれからもよろしくお願いします」ペコ

インデックス「また来るね!」

土御門「失礼するぜよ」

上条「ありがとうございました」ペコリ

カエル「お大事に」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:19:30.61 ID:PxFmecQp0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

上条「良かったな、ウィリアム!なんとかなりそうじゃないか」

ウィリアム「うむ」

土御門「ところでインデックス、調整って具体的に何をするんだにゃー?」

インデックス「針だよ!」

神裂「針って、もしかして針治療のことですか?」

土御門「冥土帰しが治療した部分に針を通じて神経に魔翌力を注ぎ込む、ってとこかにゃー?」

インデックス「簡単に言うとそうなんだよ!」

上条「なんか意外と地味だな」

インデックス「地味でも効果は高いんだよ!」

神裂「では私は報告の為にイギリスに戻ります」

インデックス「もう帰っちゃうの?」

神裂「すみません、本当は長期滞在をしたい所なのですが…」

土御門「ねーちんには他にも任務がいっぱいあるからにゃー」

上条「そっか。ん?じゃあ誰が魔術を使って調整をするんだ?」

神裂「そのことも最大主教と相談して別の者を派遣させます」

インデックス「出来れば面識のある人がいいかも、お話的にも」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:26:35.69 ID:PxFmecQp0
上条「何の話!?」

土御門「細かいことは気にしたら負けぜよ」ケラケラ

神裂「では私はこれで。また近いうちに来ますので」シュタッ

インデックス「お土産よろしくね~」ノシ フリフリ

上条「で、これからどうする?」

インデックス「おなかが空いたんだよ!」

ウィリアム「うむ、もう昼であるしな」

土御門「なら近くにオープンしたばかりの食べ放題の店があるからそこに行くぜよ」

上条「上条さんとしては余り外食でお金を使うのは…」

土御門「安心しろカミやん、ここにねーちんが“インデックスの食費の足しにして下さい”といって置いて行った諭吉先生がいるんだにゃー」ヒラヒラ

上条「何故それをお前が持ってるんだよ!」

インデックス「細かい事はどうでもいいんだよ!それがあればご飯食べ放題なんだね、もとはる?」ジュルリ

土御門「時間制限はあるけどな。お前も来るだろ?ウィリアム」

ウィリアム「私も行っていいのであるか?」

土御門「まぁそれはカミやん次第だけどにゃー」チラッ
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:32:11.96 ID:PxFmecQp0
上条「構わないよ、元々その諭吉先生は無かったものなんだし」

インデックス「それじゃあ、行くんだよ!」ダダダダダ

土御門「にゃっ!?店はそっちじゃないぜよ!」

ウィリアム「禁書目録は“六つの大罪”を知らないのであるか…?」

上条「…お恥ずかしい限りです」ガックシ

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食べ放題の店『○びす』

ウェイトレス「何名様でございますか?」

土御門「4人だにゃー」

インデックス「一番いい席を頼むんだよ!」

ウェイトレス「ではご案内いたします」

上条「これ、怒られないかな…」アセタラー

ウィリアム「何の話であるか?」

上条「いや、ウィリアムが気にすることじゃないよ」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:36:01.39 ID:PxFmecQp0
トウマーハヤクー

ウィリアム「禁書目録が待ちわびているのである」

上条「今行くー!じゃあたまには楽しむとしますか」

ウィリアム「うむ、私も楽しみである」

90分後

土御門「まさか食べ過ぎで店を追い出されるとは思わなかったぜよ」アハハ

インデックス「看板に偽りありなんだよ!私はまだ食べられるんだよ!」プンスカ

上条「お黙り!お前には半泣きで『もう帰って下さい』って言った従業員さんの気持ちがわからないのか!?」

インデックス「でもでも、あそこは食べ放題なんだよ!」

ウィリアム「モノには限度があるのだよ」

上条「もうここらの食べ放題系の店には『白いシスターは入店拒否』って連絡が回ってるんだろうな…。はぁ、不幸だ」ガックシ

土御門「ドンマイだにゃー、カミやん」

ウィリアム「では私はそろそろ失礼するのである」

インデックス「うん、またねウィリアム」

土御門「またにゃー」

上条「またな。そうそう、何か困ったことがあったらいつでも言ってくれよな」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:39:00.21 ID:PxFmecQp0
ウィリアム「うむ、そうさせてもらう。ではな」スタスタスタ

1時間後

ウィリアム「…暇である」テクテク

ウィリアム「少し早いが夕食の買い物をしておくか」

ウィリアム「さて、近くにスーパーは」キョロキョロ

小萌「おや、そこにいるのはウィリアムさんじゃないですか」

ウィリアム「?」キョロキョロ

小萌「どこを見ているのですか?私はここですよー」フリフリ

ウィリアム「む、いつの間に。死角に入っていたので気付かなかったのである」

小萌「ウィリアムさんは背が高いですからねー。これから買い出しに行くのですが、もしよろしかったら一緒に行きませんか?」

ウィリアム(小さくて見えなかったと言わなくて正解だったな)

ウィリアム「うむ」

小萌「今、失礼なことを考えませんでしたか?」ジトー

ウィリアム「何も」シレッ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:40:50.05 ID:PxFmecQp0
小萌「ならいいのですー。ところでウィリアムさんは何を買うのですか?」

ウィリアム「とりあえず果物をいくつか買うつもりである」

小萌「デザートですか。先生も何か買いますかねー」

ウィリアム「デザート?何の話であるか?」

小萌「もしかして病院から食事制限を言われたのですか?」

ウィリアム「いや、特には」

小萌「…ウィリアムさん、お料理は?」

ウィリアム「今朝は○ーンフロスティを作ったのである」フフン

小萌「それは料理の内に入らないのです!もしかしてこれからずっとそんな食生活を続けるつもりなのですか!?」ガミガミ

ウィリアム「そのつもりであるが?」

小萌「そんなの体に悪いのです!ウィリアムさんは治療中なんですから栄養バランスを考えなければいけないのですよ!!」

ウィリアム「ならカ○リーメイt「こらーーーーー!!」っ!?」ビクッ

小萌「まさかウィリアムさんがここまでダメダメさんだとは思いませんでした…。こうなったら最後の手段です」

小萌「ウィリアムさん!今晩から朝と夜はうちで食事を摂るのです!!」ババーン


39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2011/06/06(月) 23:44:14.32 ID:JvBQmCsAO
>>1よ…
「七つの大罪」だっと思う訳よ 
 
 
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:45:30.52 ID:PxFmecQp0
ウィリアム「…は?」

小萌「あなたからは上条ちゃんと同じ匂いがするのです!教師として放っておく訳にはいきません!」

ウィリアム「いや、しかしであるな」アタフタ

小萌「食材費のことなら心配いらないのです。タバコとビールの量を少し減らせば1人分くらいは捻出できるのです! …あ、けどタバコは減らしたくはないですねー」

ウィリアム「タバ、コ?」oh…

小萌「では買い物に行きましょう。ウィリアムさんは好き嫌いはありますかー?」

ウィリアム「私に拒否権はないのであるな…。ならせめて自分の分の食材費くらいは出すのである」

小萌「そうですか?そう言ってもらえると助かるのですよー」

ウィリアム「そのくらいは当然である」

小萌「あ、結標ちゃんに部屋の片づけを頼んでおかなければなりませんねー」ピッピッピ

ウィリアム(まさかこの私がこんな子ども(の様な教師)の世話になるとはな。人生何があるのかわからないのである)

小萌「結標ちゃんですか?すみませんが部屋を片付けておいてもらえますか?理由は帰ってから話すのですよー」

ウィリアム(イギリスへの土産話が1つ増えたな)フッ

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/06(月) 23:54:39.18 ID:PxFmecQp0
という訳でウィリアムさんは小萌先生の手料理を毎日食べられることになりました。
青ピが聞いたらどうなることやら…
>>39
ですよね。書き直すの忘れてたorz

次回はイギリスからあの魔術師がやってきます。
どの魔術師かは来てからのお楽しみということで(まぁ変更はききますが)
ではまた数日中に
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2011/06/06(月) 23:59:37.71 ID:JvBQmCsAO
超乙なのである

小萌先生の手料理…ゴクリ 
 
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/09(木) 11:01:45.48 ID:unM9FZg20
いきなりですが夜は重いみたいなので昼休憩前に投下します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

○○荘・201号室(小萌の部屋)

ウィリアム「oh…」


それが月詠小萌の部屋を初めてみたウィリアム=オルウェルの感想であった。あちこちに散乱した空き缶、灰皿の上で山となっている吸殻、何故かブルーシート を張っている天井、etc…。先ほど電話で同居人に片づけを頼んではいたが、まさかここまでとは誰が予想出来たろうか。

小萌「ウィリアムさん、用意が出来たら呼びますので一先ず部屋に戻っておいて下さい!」

部屋の主である小萌が慌ててウィリアムを外へ促す。さすがに散らかった部屋を見られたくはないのだろう。

ウィリアム「では自室で待っているのである」

平静を装いつつ自室へと戻るウィリアム。その背中は心なしかいつもより小さく見えたとか見えなかったとか。現実とは非常である。

ウィリアム「見てはいけないものをみてしまったのである…」

ワー キャー

ウィリアム「む?隣が騒がしいのである」

小萌『結標ちゃん!さっき掃除を頼んでおいたじゃないですか!』

結標『これでも少しは片づけたのよ!』

小萌『全然片付いていません!』
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/09(木) 11:03:03.74 ID:unM9FZg20
結標『そもそも散らかしたのは小萌じゃない!なんだったらこの部屋にあるゴミ、全部座標移動で外に出したっていいのよ!?』

小萌『あぅ、それを言われると…って結標ちゃん!軍用ライトを構えないで下さい!』

ギャーギャー

ウィリアム「…これも試練であるか?」ズーン

1時間後

結標「ビリー、いる?」コンコン

ウィリアム「いるぞ」

結標「入るわよ」ガチャ

ウィリアム「掃除はもういいのであるか?」

結標「聞いてたの?」

ウィリアム「聞こえた、のだよ。というかなんであるかその呼び方は」

結標「間違っていたかしら?確かウィリアムの愛称ってビリーでしょ?」

ウィリアム「その通りであるが…今までそんな風に呼ばれたことはないのである」

結標「もしかして嫌だった?」

ウィリアム「構わないのである」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/09(木) 11:03:55.91 ID:unM9FZg20
結標「ならいいわね。掃除ならひと段落ついてもう小萌は料理に取り掛かってるわ。」

ウィリアム「手伝わないのであるか?」

結標「料理は苦手なのよ…」プイ

ウィリアム「そうか。ところでさっき言っていたムーブなんとかとはなんであるか?」

結標「座標移動(ムーブポイント)、私の能力よ。レベル4の空間移動」

ウィリアム「空間移動であるか。便利そうだな」ホホウ

結標「演算が面倒だけどね」

ウィリアム「やはり学園都市の生徒は皆なにかしらの超能力を使うのであるか?」

結標「能力開発は皆やってるけど、実際は無能力者が半分以上よ」

ウィリアム「ふむ。ところで結標よ」

結標「何?」

ウィリアム「その格好は流行りではないのであるか?他に似たような格好をした女学生を見ていないのだが」

結標「別にいいじゃない、私がどんな格好をしようとも」ムスッ

ウィリアム「個性というやつであるな」ウンウン

結標「そういうこと」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/09(木) 11:04:48.89 ID:unM9FZg20
ウィリアム「そういえば土御門も派手なシャツを着ていたな」

結標「…土御門?もしかしてあのにゃーにゃーうるさい金髪グラサン?」

ウィリアム「そうである。私がここに来たのも奴の紹介があってのことだ」

結標「もしかしてあいつの住処とか知ってる?」

ウィリアム「知人のお隣さんだ」

結標「へぇ…。じゃあ明日案内してくれない?」ニヤ

ウィリアム「(何か裏がありそうだな)構わないのである」

結標「ありがと。明日が楽しみだわ」

ウィリアム「(まぁ面白そうだから問題ないのである)…うむ」

コンコン

小萌「ウィリアムさーん、結標ちゃーん、ご飯の準備が出来ましたよー!」

結標「今行くー。じゃあ行きましょ、ビリー」

ウィリアム「うむ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/09(木) 11:06:03.41 ID:unM9FZg20
次の日

ウィリアム「時間が飛んだ、だと?」

結標「何の話?」

ウィリアム「いや、なんでもない。こっちである」スタスタ

結標「それにしてもまさかビリーと土御門が知り合いとはね」スタスタ

ウィリアム「私も直接会ったのはついこの間である」

結標「まぁ深くは詮索しないわ。こっちも色々あるし」

ウィリアム「そうしてもらえると有難い」

??「おや?結標さんじゃありませんか」

結標「どちら様?」

??「はは、冗談がキツイですね。どうも皆さんこんにちは、海原光貴(エツァリ)です」ニッコリ

ウィリアム「誰に向かって言っているのであるか」

結標「関わらない方が身のためよビリー。ストーカーが移るわよ」

海原「ストーカーではなく陰ながら見守っているだけです」キリッ

結標「それがストーカーだって言ってるのよ」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/09(木) 11:07:12.20 ID:unM9FZg20
ウィリアム(うわぁ)

海原「いやぁ、それにしてもあの結標さんがまさか成人男性とデートとは。ついにショタコンが治りましたか?」

結標「ショタコンじゃないわよ!それにビリーはただのお隣さんよ。今は土御門のところに案内してもらってるだけ」

ウィリアム(類は友を呼ぶ、というやつか)ウンウン

海原「ほう、土御門さんのところですか…。まぁ自分はもう知っているので特に興味はありませんが」

結標「あなた守備範囲が広いのね」ヒキッ

海原「勘違いしないで下さい。自分は御坂さん一筋です。たまたま知り合いの隣に彼が住んでいただけです」

ウィリアム(もしかして上条のことか?)

海原「では自分も用事があるのでこれで失礼します」ペコリ

結標「せいぜい警備員に捕まらないように気をつけることね」

海原「そんなへまはしませんよ。では結標さんに“アックア”さん、また会いましょう」スタスタ

ウィリアム(っ!!あの男…)

結標「やっぱりストーカーじゃないの。どうしたのビリー?怖い顔して」

ウィリアム「なんでもない(後で土御門を問いただすか)」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/09(木) 11:08:53.51 ID:unM9FZg20
結標「ならいいけど。次はどっちに行くの?」

ウィリアム「こっちである」スタスタ

風紀委員第一七七支部詰め所前

結標「なんでこんなところに来るの?もしかして迷った?」

ウィリアム「私の知っている道順はこうである」

白井「おやウィリアムさん、また迷子ですの?」

ウィリアム「む、白井か」

白井「隣の方h…っ!!結標淡希!?どうしてあなたがここに?」キッ

結標「誰かと思えば白井さんじゃないの」シレッ

ウィリアム「知り合いであるか?」

結標「前にちょっとね。今日は彼に道案内を頼んでいるだけだからあなたの相手をしている暇はないわ」

白井「…ウィリアムさん、この女とはどういったご関係ですの?」

ウィリアム「ただのお隣さんである。今日は上条が住んでいる寮まで案内をしているのである」

白井「上条、あぁあの殿方ですわね。なら何故わざわざここまで?」

ウィリアム「家を出てから寮に着くまでの道を辿っていたのである」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/06/09(木) 11:09:58.18 ID:unM9FZg20
結標「もしかして何か事件でも起こしたの?ビリー」

ウィリアム「散歩をしていたらとび蹴りを喰らったのである」アレハイタカッタ

白井「端折りすぎです!それではまるで私が通り魔ですの!!」ムキー

ウィリアム「言葉が足りなかったな、すまん」ペコリ

白井「わかればよろしいんですの。では私はこれで」

ウィリアム「うむ。固法さんにもよろしく言っておいてくれ」

結標「通り魔なんてもうやっちゃダメよ?」ニヤ

白井「通り魔ではありません、風紀m「次はこっちである」決め台詞の邪魔をするんじゃありませんのー!!」ムガー

上条の寮の前

ウィリアム「ここである」

結標「ふぅん、どうやら普通の寮みたいね」

ウィリアム「奴の部屋はこっちである」スタスタ

結標「私がいきなり来たらあのシスコンどんな顔するかしら」クックック

ウィリアム「む?どうした結標」

結標「なんでもないわ、行きましょう」
 
 
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/09(木) 23:08:21.71 ID:unM9FZg20
>>1です。続きを投下します。

ピンポーン

土御門『どちら様だにゃー?』

ウィリアム「私だ」

土御門『今開けるぜよー』ガチャ

結標「はぁい」ニコッ

土御門「な!?何故お前がここにいる!」

ウィリアム「私が案内したのである」

土御門「余計なことを…。とにかく今は帰れ!用があるなら後にしろ!」

結標「用なんかないわよ。強いて言うなら嫌がらせ?」

土御門「ふざけるな!」

??「土御門さん、どうしたんすか?」

土御門「く、来るな!いや、ベランダから逃げろ!」

ヒュンッ

結標「初めまして、土御門君の“友人”で結標と言いま、す…」ハッ

??「(いきなり目の前に!?)ど、どうも。香焼と申します」ペコリ
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/09(木) 23:09:54.41 ID:unM9FZg20
土御門「遅かったか…」アチャー

ウィリアム「あれは天草式の…」

結標「香焼君って言うんだー。私のことは気軽にお姉ちゃん、って呼んでね?」ハァハァ

香焼「は?」キョトン

土御門「とりあえず奥に行ってくれ。ちゃんと紹介してやるぜよ」ハァ

ウィリアム「お邪魔するのである」

結標「香焼君はどこの学校に通ってるのかな?寮はどこ?お姉ちゃん空間移動系の能力だから送り迎えとかしてあげようか?」ペラペラペラ

土御門「とっとと奥に行けこのショタコン」ゲシ

結標「イタっ!蹴ることないでしょこのシスコン!それに私はショタコンじゃないわよ!年下の子に親切にするのは当たり前のことでしょう!?」ギロッ

土御門「それを言うなら俺もお前より年下だ」

結標「嘘だっ!!」

ウィリ焼「「!?」」ビクッ

土御門「事実から目を背けるな。そこにいる香焼と建宮はウィリアムの治療の為に冥土帰しが外から招いた鍼師とその弟子だ」

建宮「どうも初めまして、建宮と言いますのよな」ペコリ

結標「あぁ、どうも」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/09(木) 23:11:15.56 ID:unM9FZg20
土御門「実はこっちからウィリアムを呼び出すつもりだったんだが、手間が省けたにゃー。香焼、すまないが結標と茶菓子を買ってきてもらえないかにゃー?」

香焼「…え?」

結標「最高の茶菓子を用意してみせるわ。さぁ香焼君、お姉ちゃんとお買い物に行きましょうねー♪」ヒュンッ

土御門「香焼、お前のことは忘れないぜよ」ホロリ

建宮(ひどい男なのよな)

ウィリアム「土御門、まさかこの男があの聖人の言っていた“別の者”であるか?」

土御門「正確には違うが、禁書目録に聞いたら魔術師なら問題ないみたいぜよ」

建宮「改めて自己紹介させてもらおう。天草式十字凄教の建宮だ」スッ

ウィリアム「…ウィリアム=オルウェルである」ガシッ

建宮「まさかこの様な形で再会するとは思ってもみなかったのよな」

ウィリアム「私もである」

土御門「建宮たちはねーちんのサポートの為に学園都市に来たらしいが、肝心のねーちんがさっさと帰っちまったんで入れ違いになったらしいぜよ」

建宮「事情は土御門から聞いた。こちらも出来うる限りのことはさせてもらうのよな」

ウィリアム「…私は過去に貴様らを殺そうとしたのだぞ?」

建宮「でも今は違うのよな?」ニッ
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/09(木) 23:12:54.65 ID:unM9FZg20
ウィリアム「建宮…」

土御門「おおっと、湿っぽいのはなしだぜぃ」

ウィリアム「長くなるかもしれんが、これからもよろしく頼む」

建宮「こちらこそよろしくなのよな」

こうしてこの日、学園都市に新たに男同士の友情が結ばれた。

一方その頃

結標「さぁ香焼君、次はこっちのタイ焼きよ!」

香焼「もうなんでもいいじゃないすか~」グッタリ

結標「何言ってるの、あなただってどうせなら最高の茶菓子を買っていってあげたいでしょう?なら先ずは自分の舌で味を確かめなきゃ!」

香焼「で、でも~」

結標「お姉ちゃんに任せなさい!土御門の依頼は何日かかっても絶対に達成してみせるわ!!」ハァハァ

香焼「な、何日!?そんなの嫌っすよ~!!」ダッ

結標「あら追いかけっこ?お姉ちゃん負けないわよー!!」ヒュンッ

香焼「不幸だーーーーーー!!!!」

その日、1人の少年の悲鳴が学園都市に響き渡った…。
 
 
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/10(金) 23:46:28.93 ID:8rvgNG3G0
ある日の月詠家の朝食風景

小萌「お2人に報告しなければならないことがあります」

ウィリアム「む?」モグモグ

結標「ついに初○でも来たの?」ムグムグ

小萌「先生は大人です!…コホン。明日から新学期が始まるので、帰りが遅くなることがあるのです。なので晩御飯が出来合いのおかずになったりすることが増えてしまうのです」

ウィリアム「うむ」ズズーッ

小萌「しかしそれでは栄養が偏ってしまうのです。よってこれからは2人にもちゃんと食事の用意を手伝ってもらうのです!」

結標「私とビリーは料理なんて出来ないわよ?というか手伝ったら未元物質が精製されるわよ?」

ウィリアム「私は飯炊きと味噌汁作り位なら出来るぞ?」

結標「…え?」

小萌「ウィリアムさんは結標ちゃんと違って積極的に家事を学ぼうとしてくれてますからね。教え甲斐があるのです!」

ウィリアム「世話になっている立場であるからな。それ位当然である」

結標「」

小萌「ではウィリアムさん、この後結標ちゃんに洗い物の仕方を教えてあげて下さいなのです。私はこれから出勤なので」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/10(金) 23:48:23.94 ID:8rvgNG3G0
ウィリアム「うむ。知らない人に声を掛けられても着いて行ってはいけないのであるよ」

小萌「先生は大人です!では準備をして行って来るのですー」パタパタ

ウィリアム「教師とはせわしないのであるな。 結標?どこか具合でも悪いのであるか?」

結標「モンダイナイワ」

ウィリアム「なら洗い物を手伝ってもらうぞ。…私は土御門の隣人にも家事を習ったのである」カチャカチャ

結標「ソウナノ」フキフキ

ウィリアム「その男はいつも金欠でな。勉強の為に食材を持っていくと泣いて喜ぶのである」カチャ×2

結標「オーバーネ」フキ×2

ウィリアム「私は料理を始めとした家事を学べる。奴は食材費が浮く。どちらにとってもプラスなのである」

結標「ソレハスバラシイワネ」

ウィリアム「お前も食材を買い込んで習いにいったら良いのである」

結標「…ほぇ?」ツルッ パリーン

ウィリアム「皿を落とすな。 私の知り合いだと言えば快く引き受けてくれるだろう」

結標「いいの?」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/10(金) 23:51:39.51 ID:8rvgNG3G0
ウィリアム「それを決めるのは私ではない。まぁ同居人にシスターがいるから嫉妬されるかもしれんが…菓子でも持っていけば問題ないだろう」

結標「学生の身分で同棲してるの?その子」アラマァ

ウィリアム「お前と月詠先生と同じような関係である」

結標「そうなの。…でも私自信がないわ。小萌に料理を習っても全然上達しないし」ショボン

ウィリアム「諦めたらそこで試合終了である」

結標「そもそもフィールドに上がれてすらいないわ…」

ウィリアム「うまい料理を作れるようになれば香焼少年も喜ぶと思うぞ?」

結標「っ!!そうよね!香焼君もお姉ちゃんの手料理が食べたいわよね!!」

ウィリアム「うむ」

結標「こうしちゃいられないわ!香焼君の為にも一刻も早く料理を覚えなきゃ!」ヒュンッ

ウィリアム「…すまん、上条と香焼よ。これも月詠家の為である」

ウィリアム「さて、日課の散歩に行くか」←すでに合鍵を渡されている

80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/11(土) 00:02:17.18 ID:4kn+FnyZ0
さて、ウィリアムの今日の散歩コースは?

1・「児童公園であるか。ここで日向ぼっこでもするか」
2・「…また迷ったのである」

1だと○サ○でゲシュタルト崩壊、2だと頭の上ががお花畑な人と知り合いになります。

ちなみに洗濯はまだしてません。

ではまた数日後に

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/06/11(土) 00:06:49.21 ID:rYZWXQdeo
乙乙

ごっつい外国人の日向ぼっこって
目立ちそうだから1がいいなって
82 :IPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/11(土) 00:07:22.71 ID:2nTe7cqqo
おおう乙。個人的には2が気になるぜ―
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/11(土) 00:08:44.44 ID:GtnQXFMd0
 
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/06/11(土) 21:33:11.29 ID:4kn+FnyZ0
>>1です。
ウィリアムの散歩コースは児童公園に決まりました。
明日には投下しに来ます。 
 
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:26:54.08 ID:DM45AR+p0
どうも、>>1です。
湿度が高くてへろへろですが体力の残っているうちに投下します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ウィリアム「今日も良い天気であるな」スタスタ

ウィリアム「どこかで日向ぼっこでもするのである」スタスタ

第七学区・児童公園

ウィリアム「児童公園であるか。ここに決めたのである」

ウィリアム「人口芝生というやつか…。まぁいいのである」ゴロン

ウィリアム「風が気持ちいいのである…」ウトウト

ウィリアム「zzz…」←大の字

子どもA「ねぇねぇ、なんか知らないおじさんが倒れてるよー」ユビサシ

子どもB「違うよ、寝てるだけだよ」

子どもC「大きいねー、このおじさん」マジマジ

子どもD「起こしてあげた方がいいのかな?」

子どもA「変な人とは関わっちゃダメって先生に言われてるだろー」

子どもC「でも寝てるだけだよ?」

子どもD「こんな時間に公園で寝てるなんておかしいだろ!」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:28:53.70 ID:DM45AR+p0
子どもB「じゃあ今日は別の所で遊ぼうぜー」

子ACD「「「うん!」」」タッタッタッタッタ

ウィリアム「zzz…」

??「フッフフーンフッフフーン、ってミサカはミサカは鼻歌で機嫌の良さを表してみたり!っておやおやぁ?なにやら怪しい物体を発見!ってミサカはミサカは近づいて確認してみる!」トテテテ

ウィリアム「zzz…」

??「すごく…大きいです…、ってミサカはミサカはヨシカワのパソコンの中にあった漫画の台詞を引用してみたり」ゴクリ

??「とりあえず起こしてみよう!ってミサカはミサカは大胆な行動に移ってみる!とうっ」ピョン

ウィリアム「zz…っ!?ぐぁっ!」

??「あなたはだあれ?ってミサカはミサカはこの間あの人と一緒にみたDVDに出てきた登場人物の真似をしてみる!」ニコォ

ウィリアム「…ウィリアム=オルウェルである」クルシイ

??「ミサカの名前は打ち止め(ラストオーダー)って言うんだよ、ってミサカはミサカは元気に自己紹介!」

ウィリアム「変わった名前であるな」

打ち止め「ミサカにも色々と事情があるんだぜ、ってミサカはミサカは謎多き女を演じてみたり」

ウィリアム「とりあえずどいてもらえないか?」

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:30:25.32 ID:DM45AR+p0
打ち止め「おっといけない、ってミサカはミサカは慌てておじさんの上から下りてみる」ヨイショ

ウィリアム「何か私に用であるか?」

打ち止め「ううん、ってミサカはミサカはきっぱりと否定してみる」

ウィリアム「君は今1人なのであるか?」キョロキョロ

打ち止め「うん、ヨミカワはお仕事、ヨシカワは二度寝、番外個体(ワースト)もどこかに出かけちゃったの、ってミサカはミサカは家庭事情を説明してみたり」

ウィリアム「(ワースト?)普通、君位の年齢なら友達と遊んだりするのではないか?」

打ち止め「ミサカには友達はいないよ、ってミサカはミサカは言葉にしてみて地味にショック…」ショボン

ウィリアム「すまない」

打ち止め「気にしないで、ってミサカはミサカはおじさんをフォローしつつサムズアップ!」グイ

打ち止め「ミサカにはちょっとばかり特殊な事情があるから安易に友達を作ったりはできないの、ってミサカはミサカは核心をぼかしつつ説明してみる」

ウィリアム「大変なのであるな」

打ち止め「むむむ?ふむ、ふむふむ。もしかしておじさんってヒーローさんとお友達なの?ってミサカはミサカはネットワークから得た情報を確認してみる」

ウィリアム「ヒーロー?」ハテ

打ち止め「カミジョウトウマさんのことだよ!ってミサカはミサカはあのウニみたいなツンツン頭を思い出してみたり」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:32:01.15 ID:DM45AR+p0
ウィリアム「ああ、上条のことであるか。確かに奴とは知り合いである」

打ち止め「いいこと思いついた!ってミサカはミサカは名案を思いついた!」

ウィリアム「なんであるか?」

打ち止め「おじさん、ミサカとお友達になって!ってミサカはミサカは握手を求めてみる!」スッ

ウィリアム「さきほど安易に友達を作れないと言ったではないか」

打ち止め「ヒーローさんのお友達なら大丈夫!ってミサカはミサカは根拠のない自信を持ってみる」フンス

ウィリアム「そういうものであるか?」

打ち止め「そういうものなのだ!ってミサカはミサカは改めて握手を求めてみる」

ウィリアム「ではよろしく頼むのである。あと私はおじさんではない」ガシッ

打ち止め「おおう、あの人にはない力強さだぜ、ってミサカはミサカは驚いてみたり」

ウィリアム「あの人?上条のことであるか?」

打ち止め「ううん、あの人はミサカにとって世界で一番大切な人だよ、ってミサカはミサカはのろけてみたり」テレテレ

ウィリアム「そうか。もし良かったら今度その大切な人を紹介してもらえるか?」

打ち止め「なんだったら今からうちに来て、ってミサカはミサカは初めて出来た友達を自宅へお招きしてみる!」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:33:39.67 ID:DM45AR+p0
ウィリアム「大丈夫であるか?」

打ち止め「むしろみんなに会わせて安心させた方がいいかも、ってミサカはミサカは心配性なあの人の顔を思い浮かべてみたり」

ウィリアム「では案内してもらえるか?」

打ち止め「うん、あとついでにお願いがあるんだけど、ってミサカはミサカはモジモジしてみる…」

ウィリアム「なんであるか?」

打ち止め「肩車して、ってミサカはミサカは正直に希望を述べてみる」

ウィリアム「それ位お安いご用である」フフッ

打ち止め「うわーい!ってミサカはミサカはいやっほーぅ!!」ピョンピョン

ウィリアム「さぁ、乗るのである」スッ

打ち止め「とうっ、ってミサカはミサカは飛び乗ってみる」シュタッ

ウィリアム「では行くのである」ノッシノッシ

打ち止め「うわー高―い!ってミサカはミサカは普段とは全然違う世界の見え方に感動してみる!!」キャッキャッ

ウィリアム「あまり暴れないでほしいのである」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:36:01.18 ID:DM45AR+p0
第七学区・ファミリーサイド

打ち止め「ここだよ、ってミサカはミサカは自分の住んでる場所を指さしてみる」

ウィリアム「ずいぶんと立派な場所に住んでいるのであるな」

打ち止め「家主はヨミカワだけどね、ってミサカはミサカはそれでも自分のことのように胸を張ってみる」エッヘン

ウィリアム「何階であるか?」

打ち止め「13階だよ、ってミサカはミサカは指示を出してみる」

ウィリアム「了解である」ノッシノッシ

ファミリーサイド・黄泉川の部屋の前

打ち止め「ここで待っててね、ってミサカはミサカは先に入って許可をとってくる」

ウィリアム「わかったのである」

打ち止め「ただいまー!ってミサカはミサカは元気にあいさつしてみたり!」

芳川「おかえりなさい、最終信号」

番外個体「やっと帰って来たかおチビ」

打ち止め「あの人は?ってミサカはミサカは失礼な番外個体を無視しつつあの人の姿を探してみる」キョロキョロ

芳川「一方通行ならあなたを探しについさっき出て行ったわよ」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:37:13.67 ID:DM45AR+p0
番外個体「けけけ、入れ違いとはあのモヤシもついてないね」

打ち止め「せっかくミサカの初めての友達を紹介しようと思ったのに、ってミサカはミサカはちょっとしょんぼり」シュン

芳川「あら、あなた友達が出来たの?」

打ち止め「うん、ってミサカはミサカはもうすでに玄関まで来てる彼を2人に紹介してみたいかも」

番外個体「彼?…ふぅん、どんなやつ?」ニタァ

打ち止め「今呼んでくるね、ってミサカはミサカは玄関に向かってダーッシュ!」

芳川「ボーイフレンドとは、あの子も隅におけないわね」

番外個体「もしかしたらショックであのモヤシ死んじゃうかもね」ニヒヒ

打ち止め「はい、これがミサカの友達だよ!ってミサカはミサカはウィリアムの手を引いてみる」

ウィリアム「ウィリアム=オルウェルである」ドンッ

芳川「」

番外個体「」

30分後

芳川「へぇ、治療の為にわざわざ学園都市まで?」

番外個体「」←笑いすぎて気を失った
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:38:48.18 ID:DM45AR+p0
ウィリアム「うむ」

打ち止め「どこか具合が悪いの?ってミサカはミサカは心配してみる」

ウィリアム「日常生活程度なら問題ないのである」

ガチャ

番外個体「!!」ガバァ

打ち止め「あの人だ!ってミサカはミサカはもう一回玄関にダーッシュ!」ダッ

オカエリナサーイ、ッテミ(ry ドコイッテタンダクソガキ!!

ウィリアム「打ち止めの言っていた世界で一番大切な人、であるか」

芳川「あの子そんな風に言ってたの?妬けるわね」ウフフ

番外個体「wktk」ニヤニヤ

打ち止め「あのね、ミサカ友達が出来たの!ってミサカはミサカはあなたをグイグイ引っ張ってみる!」

一方通行「友達だァ?」コツコツ

芳川「おかえりなさい、一方通行」

番外個体「おかえりなさーい♪」ニヤニヤ

ウィリアム「お邪魔しているのである」ペコリ

一方通行「…おいおい、芳川と番外個体しかいねェじゃねェか」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:40:19.70 ID:DM45AR+p0
芳川「現実を見なさい、一方通行」

番外個体「…っ!!」バタバタ←あまりにも面白いので声が出ない

打ち止め「ウィリアムはヒーローさんのお友達なんだよ、ってミサカはミサカは意外と狭い世間に1人納得してみる」ウンウン

芳川「しかも愛穂の同僚のお隣さんなんですって」

一方通行「…おいおっさん」ギロッ

ウィリアム「なんであるか」

一方通行「もしこのガキになんかしやがったら、塵も残さず処理してやるからそこンとこよォく覚えとけよ」

番外個体「パパセラレータwww」ゲラゲラ

一方通行「友達の件はヒーローと黄泉川に免じて目をつぶってやる」

ウィリアム「君は打ち止めを大事にしているのであるな」

一方通行「けっ。…ただし、打ち止めと2人っきりで会うのは許容出来ねェ」

打ち止め「えぇー、ってミサカはミサカは不満をぶつけてみたり」ブーブー

番外個体「娘の彼氏の登場に焦る父親かよ」ギャハハハ

一方通行「黙れポンコツ。このガキと会う時はここか、外に行くなら俺がいる時にしろ。いいな?」ギロッ

ウィリアム「了解した」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:42:03.02 ID:DM45AR+p0
芳川「過保護ねぇ。まぁある意味父親公認の仲になれたのかしら?」

一方通行「誰が父親だ黙れクソニート」

打ち止め「ねぇウィリアム、今度ヒーローさんに会わせて、ってミサカはミサカは可愛くおねだり」キャハ

ウィリアム「構わないのである」ウム

一方通行「おいおっさん、ちょっと面貸せ」コツコツ

ウィリアム「なんであるか」スタスタ

一方通行「あいつは見ての通りやかましいしうざってェクソガキだ」ヒソヒソ

一方通行「しかもこの俺がいるせいで周りのガキどもはビビってすぐ逃げちまう」ヒソヒソ

一方通行「だがてめェは俺を見ても平然としてやがる。それにあの三下のダチみてェだしよ…」ヒソヒソ

ウィリアム「何が言いたいのであるか?」ヒソヒソ

一方通行「あァ、つまり、なんだ。…これからも打ち止めと仲良くしてやってくれや」プイッ

ウィリアム「もちろんである」ニッ

打ち止め「ねぇねぇ、あの2人はなんでナイショ話をしてるの?ってミサカはミサカは空気を読んで割り込むのをガマンしてみる」

芳川「きっと男同士の話し合い、ってやつよ。男同士の、ね」ウフフ
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:44:45.24 ID:DM45AR+p0
番外個体「ギャハハ、あのモヤシついにロリコンだけでなくゲイにもなったってか?」

一方通行「ふざけたことぬかしてんじゃねェ。舌引っこ抜くぞ」

番外個体「一方通行、お尻は大丈夫?」ギャハハハ

芳川「私達はどんなあなたでも受け入れるわよ」

ウィリアム「彼女達は何を言っているのであるか?」

一方通行「気にするな。それよりお前この後どォすんだ」

芳川「お昼食べていく?」

ウィリアム「いや、結じm…知人が上条のところに行っているのでな。そっちに顔を出すのである」

一方通行「(結標だと?)そォか。ならとっとと行けや」

打ち止め「ミサカも行くー、ってミサカはミサカは行く気まんまん!!」

一方通行「だめだ。三下の迷惑になるだろォが」

ウィリアム「多分奴なら問題ないと思うが…」

一方通行「い い か ら 行 け よ !」

ウィリアム「では今日はこの辺で失礼するのである」ペコリ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/12(日) 11:47:37.48 ID:DM45AR+p0
ミサカモイキタカッターッテミ(ry
ダマレクソガキ
ギャハハハハハ

芳川「ねぇ」

ウィリアム「む?」

芳川「あの子も言ったと思うけれど、これからも最終信号と仲良くしてあげてちょうだいね?」

ウィリアム「うむ。ではまた」ガチャ

芳川「…最終信号も変わったボーイフレンドを連れてきたものね」

芳川「私や愛穂は行き遅れかけてるっていうのに…」ハァ

芳川「自分で言ってて悲しくなってきたわ。これは寝ないとマズイわね」

芳川「…寝よ」パタパタ

ウィリアム「さて、上条のところへ行くとするか」

ウィリアム「…どっちへ行けばいいのであるか?」ハテ 
 
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2011/06/12(日) 23:24:21.49 ID:vkJzri0Mo
駄目じゃない芳川は芳川と言えるのだろうか

いちおつです 
 
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 19:56:52.33 ID:CzqW16XF0
どうも、>>1です。
>>115
言えませんね。
では投下します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

インデックス「ねぇとうま、今日はウィリアム来るかな?」

上条「んー、どうだろうな。あいつ携帯持ってないから事前に連絡が来るわけじゃないし」

インデックス「ウィリアムが来るといつもよりたくさんごはんが食べられるから楽しみなんだよ!」

上条「結局はそこですか……。まぁ確かに助かってるけどな」

インデックス「いつもはとうまの入院費で火の車だもんね」

上条「どこでそんな言葉覚えてくるんだよ……ていうかお前の食費だってバカにできないんだぞ?」

インデックス「私は育ちざかりだもん!」

上条「……どこが育ってっるんだよ」ボソッ

インデックス「何か言ったかな、と・う・ま?」ギラリ

上条「い、いや、上条さんは何も言ってませんのことよ!?」アセアセ

インデックス「問答無用なんd『ピンポーン』ん?」

上条「誰か来たみたいだな、これは急いで対応せねば!」スタコラサッサ

上条「はいはい、今開けますよー」ガチャ

結標「こんにちは。あなたが上条君?」ニッコリ

上条「……どちら様でせうか?」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 19:58:00.25 ID:CzqW16XF0
結標「私は結標淡希。ビリーの友人よ」

上条「ビリー?」

結標「ウィリアムのことよ」

上条「ウィリアムの?とりあえずあがって下さい。玄関で立ち話もなんですし」

結標「お邪魔するわね」スタスタ

インデックス「……とうまがまた知らない女の人を連れて来たんだよ」ジトーッ

上条「インデックスさん?それじゃまるで上条さんが女たらしみたいじゃないですか」アセアセ

結標「あなたがビリーの言っていた同居人のシスターさん?私は結標淡希、よろしくね。はいこれ、お近づきのしるしに」スッ

インデックス「狭いところだけどゆっくりしていったらいいんだよ!とうま、早くあわきにお茶をお出しするんだよ!」コロッ

上条「変わり身早すぎだろ……。あ、どうぞ座って下さい今お茶入れますんで」

結標「お構いなく。実は今日はお願いがあってきたの」

インデックス「お願い?」モグモグ

結標「私に料理を教えてほしいの。ビリーもここで教わったって聞いたから」

インデックス「味見役は任せてほしいかも!」キリッ
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 19:58:58.52 ID:CzqW16XF0
上条「勝手に話を進めるなよ!あー結標さん、でしたっけ?」

結標「呼び捨てで構わないわ」

上条「じゃあお言葉に甘えて。結標はなんでわざわざ俺なんかに料理を教わりに?」

結標「実は小萌……同居人に料理を教わってはいるんだけど、全然上達しなくって」シュン

インデックス「こもえ?あわきはこもえと一緒に住んでるの?」

結標「あら、小萌の知り合い?」

上条「俺の担任です」

結標「へぇ、世間って狭いものね」

インデックス「とうま、いつもこもえに迷惑かけてばかりいるんだからあわきに料理を教えて少しでも恩返しをするんだよ!」

上条「それもそうだな。結標、微力ながら俺も手伝うぜ」キリッ

結標「ありがとう、感謝するわ」ニコッ

インデックス「じゃあ私は留守番してるんだよ」

上条「おう。じゃあ俺達は買い物に行くか」

結標「ええ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 19:59:51.26 ID:CzqW16XF0
上条「何か作ってみたい料理とかあるか?」

結標「野菜炒めね」キッパリ

上条「野菜炒め?」

結標「小萌から何度も教わったんだけどうまくいかなくて」

上条「(嫌な予感が……)じゃあ買うのはキャベツに人参、もやしと豚肉だな」

結標「え?レタスは入れないの?」

上条「(レタス?)お、おう。上条さんちでは入れないな」アセアセ

結標「ふぅん。材料に関してはお任せするわ、教わる身だし」

??「あら、奇遇じゃな……って結標!?」

上条「アレンジは基本を押さえてからな」

結標「やっぱり美味しい野菜の見分け方とかってあるの?」

??「なんであんたそいつと一緒にいるのよ!!」

上条「そりゃあな。それも少しずつ教えていくよ」

結標「助かるわ」

??「ちょっと、聞いてるの!?ねえったら!!」バチバチ
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 20:01:11.18 ID:CzqW16XF0
上条「他にも特売品ゲットのコツとか色々あるぞ。……もっとも上条さんはしょっちゅう卵を落としたりしているんでせうが」タハハ

??「毎度毎度無視すんなこらーーー!!!!」バリバリバリ

上条「ぅおわっ!!……ってビリビリか。なんだよいきなり」パキーーン

??「ビリビリって言うな!!私の名前は御坂美琴だって何回言えばわかるのよ!!」バチバチ

上条「いやぁ、だってお前いっつもビリビリしてるし。で?何か用か?」

御坂「なんでそいつと一緒にいるのよ!!」ビシッ

結標「こいつとは何よ、年上に向かって」

御坂「あんたは黙ってなさい!!さぁ、どういう訳かキッチリ説明してもらいましょうか?」

上条「説明も何も……。これから買い物に行くんだよ」

御坂「え……?」アゼン

上条「これから結標がうちで料理を作るんだよ」

結標(どうやら勘違いしてるみたいね。面白そうだから黙ってよ)ニヤリ

御坂「あ、あんた達ってそういう(恋人的な)関係だったの?」

上条「あぁ。そうだよ(お友達的な)」

御坂「そ、そんな……」ガックシ
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 20:02:08.46 ID:CzqW16XF0
上条「み、御坂さん?もしもし?もしもーし」

御坂「まさか、そんなことって……」ブツブツ

ヤダーシュラバ? ネェアノコトキワダイノセイフクキテルワヨ マサカチュウガクセイアイテニ…… ザワザワ

上条「いぃっ!?なぜにこんなにたくさんのギャラリーが?と、とりあえずここを離れるぞ2人とも!!」グイッ

結標「おっと」

御坂「きゃっ」

上条「ちくしょー、不幸だーーー!!!!」ダダダダダ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

上条「はぁ、はぁ……。とりあえずここまで来れば平気か」ゼェゼェ

結標「上条君、強く引っ張りすぎよ」ハァハァ

御坂「」←放心中

上条「御坂、平気か?おーい」

結標「魂が半分くらい抜け出てるわね。面倒だしほっとく?」

上条「そういう訳にもいかねぇよ。御坂―、しっかりしろー」ペシペシ

御坂「……はっ!!こ、ここは?」キョロキョロ
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 20:03:14.06 ID:CzqW16XF0
上条「やっと気付いたか。一体どうしたんだよ」

御坂「あ、あんたには関係ないでしょっ!?とっとと買い物でもなんでもして彼女の手料理でも食べてなさいよ!!」

結標(逆切れもいいところね)

上条「そりゃあ食べるけどさ。それよりも今はお前の方が大事だろ?」←彼女=she

御坂「はぁ!?あんた一体どんな神経してるのよ!!」←彼女=girlfriend

上条「どんなって……これくらい普通だろ?」

御坂「あんた彼女の前でそんな態度取るって言うの!?」

結標(アンジャッシュかよ)

上条「別に問題ないだろ?なぁ結標」

結標「ええ、特には(あなたにとっては、ね)」

御坂「え、もしかしてあたしがおかしいの?」オロオロ

上条「どうしたんだよ。もしかして具合でも悪いのか?」

御坂「そうかもしれない……」

上条「なんだったら送って行こうか?」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 20:04:13.45 ID:CzqW16XF0
御坂「ううん、平気。ていうかこれ以上優しくされたら勘違いしちゃう」シュン

上条「勘違い?」

御坂「もう帰るわ。お幸せにね……」トボトボ

結標「(これ以上はさすがに可哀想ね)ねぇ、御坂さん?」

御坂「何よ」

結標「言っておくけど私と上条君は共通の知人がいるだけであって彼氏彼女の関係じゃないわよ?」

御坂「……へ?」キョトン

上条「ん?彼氏彼女?もしかして俺と結標が付き合ってるように見えたのか、御坂」

御坂「ち、違うの?」

上条「はっはっは、この上条さんが結標みたいな美人さんと付き合えるわけがないじゃないですか」

御坂「だ、だって買い物に行くって、それに手料理を食べるって言ってたじゃない!」

結標「私の知り合いが彼に料理を教わったから、私も教わることにしたのよ」

上条「けど御坂も友達想いだな」ウンウン

御坂「へ?」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 20:05:39.08 ID:CzqW16XF0
上条「だって結標が俺に騙されてるんじゃないかと思って心配したんだろ?」

御坂「あ、あたしがこの女と友達ぃ?」

上条「違うのか?」

結標「上条君、実はね……」カクカクシカジカ

上条「え、じゃああの時倒れてた女の子って結標だったのか!?」コラァビックリ

結標「まさか助けてくれたのが上条君とはね」アラマァ

御坂「まさかまた何か企んでるんじゃないでしょうね……」バチバチ

結標「だとしたらどうする?」フフン

御坂「ここでブチのm「待て待て待て!」何よ!」

上条「落ち着けよ御坂。結標はもうあんなことはしねえよ」

御坂「なんでそんなことわかるのよ」キッ

上条「う~ん、勘、かな?」

御坂「勘って……」

上条「少なくとも俺に料理を教わりに来た時はもうあんなことをするとは思えなかった」

125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 20:07:05.88 ID:CzqW16XF0
結標(上条君……)

上条「でももし万が一結標がまた悪さをしようってんならその時は、」

上条「その時は、そのg「おや御坂さん、奇遇ですね」

御坂「げっ、海原光貴!」

結標「出たわねストーカー」

海原「ストーカーとは人聞きが悪い。たまたま通りがかっただけですよ」ニコニコ

御坂「何、あんた海原とも知り合いなの?」

結標「不本意ではあるけどね」

海原「今日はおでかけですか?」

御坂「そ、そうそう。この後用事があるんだったわ。それじゃああたしはここで」

御坂「結標淡希!」ビシッ

結標「何?」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/15(水) 20:07:57.73 ID:CzqW16XF0
御坂「今日のところはこいつ(上条)に免じて見逃してあげるわ。でもまた何かしたらただじゃあおかないからね!」

結標「肝に銘じておくわ」

御坂「それじゃ!」ダダダダダダ

海原「おやおや、行ってしまいましたか」

結標「あんた相当嫌われてるわね」

海原「御坂さんは照れ屋さんなんですよ」

結標「まぁどうでもいいけど。上条君、行きましょ。……上条君?」

上条「せっかくの決め台詞だったのに……」ガックシ

海原「では自分もこれで失礼します。この後知り合いの見舞いに行くので」スタスタ

結標「はいはい。ほら、いつまでも落ち込んでないで買い物行きましょう?」

上条「そうですね……」ハァ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/16(木) 18:10:28.72 ID:okmxy6xI0
結標編?後半投下しまーす。


上条「……どうしてこうなった」

結標「」

インデックス「」

野菜炒め?<この俺に常識は通用しねえ!!

上条「確かに色々とおかしいところはあった。料理のさしすせそを答えさせたら何故かあいうえお作文を作ろうとしたり、“包丁を使う時は猫の手”と言ったらスフィンクスの手を使おうとしたり……etc」

結標「ごめんなさい」シュン

インデックス「み、見た目はあまりよくないかもしれないけど味まではわからないんだよ?」

結標「食べるまでもないじゃない……」

上条「……食べればわかる」ゴクリ

結標「えっ」

上条「使っているものは普通なんだ。多少生焼けだったりしたとしても、食べられないなんてことはない!!」

インデックス「待つんだよとうま!」

上条「止めるなインデッk「味見は、味見は私の役目なんだよ!!」……え?」

インデックス「私に出来ることはこれくらいしかないから……」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/16(木) 18:11:19.10 ID:okmxy6xI0
上条「馬鹿な真似はよすんだ!」

結標(いっそゴミ箱に捨ててよ)グスン

インデックス「……いただきます!」バクッ

モグモグ モグモグ モグモグ

上条「ど、どうだ?」

インデックス「」ニッコリ

結標「お、おいしい?」

インデックス「とうま、覚えてない?」

上条「……?」

インデックス「インデックスは、とうまのことが、大好きだった、んだ……」バタッ

上条「インデックス?インデーーーーックス!!!!!!」

結標「もういやぁ」ウワーン
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/16(木) 18:12:11.77 ID:okmxy6xI0
1時間後

カエル「何をどうしたらこうなるんだい?」

結標「野菜炒めという名の未元物質を……」

上条「一時はどうなるかと思ったぜ」ホッ

カエル「とりあえず今日のところは大事をとって一日だけ入院だね?」

上条「よろしくお願いします」ペコリ

結標「ご迷惑をおかけしました」フカブカ

カエル「ぼくは医者だからね?当然のことをしたまでだよ」

上条「失礼します」ガラガラ

結標「本当にごめんなさい」ショボン

上条「まぁ無事だったんだし気にするなよ。で、次のことなんだけど……」

結標「ええ、もう迷惑はかけられないしお邪魔する事もないわ」

上条「何言ってるんだ?」

結標「え?」

132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/16(木) 18:13:10.62 ID:okmxy6xI0
上条「明日から新学期だろ?だから今日みたいに昼間来られても平日はいないから、来るなら放課後か休みの日にしてくれないか?」

結標「また、来てもいいの?」

上条「当たり前だろ?今日のはハッキリ言って大失敗だったけど、次からは教え方も工夫するしさ」

結標「か、上条君……」

上条「だからまた頑張ろうぜ、な?」ニコッ

結標「ありがとう、上条君。あなたがもう少し小柄で童顔だったら惚れてる所よ」ウフフ

上条「お、おう?」

結標「そう言えば携帯の番号を交換してなかったわね。教えてくれる?」スッ

上条「も、もちろん」スッ カチカチ

結標「それじゃ、あたしはこの辺で。次からはちゃんと事前に連絡するわね」

上条「ああ、またな」

結標「インデックスちゃんにもよろしくね」ヒュン

上条「もしかして結標ってとんでもない奴なのかも……」ブルッ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/16(木) 18:14:12.54 ID:okmxy6xI0
その頃、風紀委員第一七七支部では

ウィリアム「助かったのである」ペコリ

白井「まったく、これで何度目ですの?」ハァ

固法「仕方ないじゃない、まだこの辺りの地理に慣れていないんだから」

白井「先輩はウィリアムさんに甘すぎますの。まさか初春が連れてくるとは思いませんでしたの」

初春「いやぁ、ビックリしましたよ。ここに向かう途中、いきなり肩を掴まれて『君は白井を知っているか?』ですもん」

ウィリアム「白井と同じ腕章を付けていたのでな。他にも同じ制服を着た学生にも声をかけたのであるが、皆逃げてしまった」

白井「あなた、一体何をしているんですの!?」

ウィリアム「固法さんに『困ったことがあったらいつでも来て下さい』と言われたのでな」

初春「なるほど、道に迷って困っていたから白井さんを頼ろうとしたんですね?」

ウィリアム「うむ」

白井「だったら何故先輩の名前を出さないんですの?」

ウィリアム「……それもそうであるな」

固法「まぁ常盤台の制服は目立つし探しやすかったんじゃない?」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/16(木) 18:15:01.74 ID:okmxy6xI0
白井「だとしても、他にやり方があったでしょうに」

初春「はい、ウィリアムさん。これがウィリアムさんの住んでいるアパートから半径5キロの地図ですよ」スッ

ウィリアム「感謝するのである」

固法「これがあれば少なくともこの辺りで迷うことはありませんね」

ウィリアム「うむ」

ダダダダダダ ガチャッ

??「白井さん、いますか!?」

白井「どうしたんですの、佐天さん、そんなに慌てて」

佐天「事件ですよ、事件!」

固法「!!詳しく聞かせてもらえる?」

佐天「はい、といってもここに来る途中耳にした情報ですけど。なんか白井さんが狙われてるみたいなんです!」

白井「どういう事ですの?」

佐天「なんでも、大柄で茶髪の白人が常盤台の生徒や風紀委員に『白井はどこにいる、教えろ』とか言って脅して回ってるみたいなんです!」

白井「」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/16(木) 18:16:11.74 ID:okmxy6xI0
初春「くっ!!」プルプル

固法「それって……」チラッ

ウィリアム「?」

佐天「きっと、白井さんに恨みを持ったスキルアウトが復讐しようとしているんですよ!!」グッ

白井「orz」ガックシ

初春「さ、佐天しゃん、もしかしてしょの白人ってこんな人じゃありません?」プルプル

佐天「そうそう、聞いた限りまさにこんな感じ……ってうぉ!!出た!?」

ウィリアム「最初からいたのであるが……」

固法「佐天さん、きっとそれはウィリアムさんのことよ」

佐天「ウィリアムさん?この人のことですか?」

ウィリアム「ウィリアム=オルウェルである」スッ

佐天「あ、どうも。うわ、大きい手!」

初春「」プルプル←声も出ない

固法「佐天さん、その情報はデマよ。ウィリアムさんは白井さんを探してはいたけど、それは白井さんを頼っての事だもの」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/16(木) 18:17:09.24 ID:okmxy6xI0
佐天「なんだ、そういうことだったんですか」アハハ

白井「なんだじゃありませんの!一体どうしてくれるんですの!?」

初春「まぁまぁ落ち着いて下さいよ白井さん。誤解だったんだからいいじゃないですか」プークスクス

ウィリアム「白井よ」

白井「……なんですの?」ギロッ

ウィリアム「人の噂も七十五日である」キリッ

白井「あんたが原因でしょうがぁーー!!」ムガー

キエェェェェ!!!! ヤメナサイシライサン!! m9(^Д^)プギャー

佐天「今日も平和だなー」

30分後

初春「で、では今度ウィリアムさんの為に一緒に携帯電話を買いに行く、ということでいいですね?」ゼーゼー

白井「異論はありませんの」ハァハァ

ウィリアム「何から何まですまないのである」ケロッ

固法「き、気にしないで下さい」フーッフーッ
 
 
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/16(木) 18:18:00.72 ID:okmxy6xI0
佐天(みんなイキイキしてるなー)

ウィリアム「では今日のところはこれで失礼するのである」

初春「地図無くさないで下さいねー」

ウィリアム「うむ」

ガチャ バタン

佐天「ウィリアムさんって面白い人ですねー」

固法「ちょっと不器用だけどね。あ、白井さん、帰る前に始末書書いて行ってね」

白井「な、何故ですの!?」

固法「部屋中をめちゃくちゃにしたじゃない。安心して、片づけは手伝ってあげるから」

白井「そ、そんな……」

固法「初春さんもよろしくね?」

初春「はいはーい」

佐天「私も手伝いましょうか?」

固法「ありがとう。じゃあ初春さんのサポートをしてちょうだい」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/06/16(木) 18:18:57.27 ID:okmxy6xI0
佐天「がってんだ!……って白井さん?どうしました?」

白井「ふ……」

佐天「ふ?」

白井「不幸ですのぉぉぉぉぉ!!!!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その日の月詠家の夕食

小萌「まぁ、黄泉川先生が預かっている子と?」モムモム

ウィリアム「うむ。友人になったのである」ムグムグ

結標「私は小萌の生徒の上条君に料理を教えてもらうことになったわ」パクパク

小萌「まぁ上条ちゃんに?それは今度上条ちゃんにお礼を言わなければなりませんねー」

ウィリアム「良かったな、結標」

結標「まぁ今日はうっかり未元物質を精製しちゃったけど」テヘッ

小萌「」

ウィリアム「oh……」

結標「その内小萌たちにも美味しい料理を振る舞えるように頑張るわ!」グッ

小萌「き、期待して待っているのですよー」

ウィリアム「先は長そうであるな……」

結標「待っててね香焼君、お姉ちゃん頑張るわ!」

ウィリアム(香焼少年……すまないのである)
 
 
154 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/06/20(月) 12:16:15.97 ID:kVm80gLAO
こんにちは、>>1です。
短いですが投下しに来ました。

某日・某所

ウィリアム「ん……」

インデックス「そう、そこなんだよ……」

インデックス「もっと深く、うん、上手だね」ニコッ

ウィリアム「は、ぁっ……」

インデックス「ウィリアム、もっと力を抜いて……。それじゃあ苦しいんだよ……」

ウィリアム「こう、であるか?」フウッ

インデックス「そう、とってもいいんだよ……」

土御門「……お前ら、何をやっているんだ?」

インデックス「何って、見てわからない?」

土御門「インデックスが建宮に指示を出してウィリアムに針治療を施しているな」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/20(月) 12:18:41.60 ID:kVm80gLAO
ウィリアム「どこもおかしい所は無いはずであるが?」ハテ

土御門「いやいやいや、明らかにおかしかったぜよ!ていうか建宮も無言で施術するな!そもそもなんで俺の部屋でやってるんだにゃー!!」ムキー

建宮「いやぁ、その方が面白いと思ったからなのよな」ナハハ

香焼「ウィリアムさんの部屋だといつ結標さんが来るかわからないっすから」アハハ

インデックス「もとはるは細かいことを気にし過ぎかも!」

土御門「細かくねぇよ!人の部屋を使うならせめて許可を取るぜよ!」

ウィリアム「妹さんが『狭い部屋だが自由に使ってくれー』と言っていたのである」

土御門「貴様いつの間に舞夏と知り合いになった!」

インデックス「頼んだのは私だよ、もとはる」

建宮「まぁその時『こういう立派な体は嫌いじゃないぞー』とか言ってウィリアムの体をペタペタ触っていたのよな」

156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/20(月) 12:21:04.08 ID:kVm80gLAO
土御門「にゃあぁぁぁぁぁ!!!!」バタバタ

インデックス「うるさいんだよ、もとはる!」

30分後

建宮「落ち着いたのよな?」

土御門「あぁ、なんとかな」ハァハァ

ウィリアム「今日の治療はここまでであるか?」

インデックス「うん、また何日かたったらカエル先生のところに行くんだよ!」

香焼「じゃあ自分は道具を片付けておくっす」カチャカチャ

土御門「で、進行状況はどんな感じぜよ?」

インデックス「今のところは順調なんだよ。ただ……」

土御門「ただ?」

インデックス「今は腕や足の治療だから割と簡単に出来てるけど、これが体の内側になるとそううまくはいかないかも」

建宮「やっぱりまだ魔術を使うことは出来ないのか?」

インデックス「今まで使っていた大規模な術式はね。でも簡単な身体制御の術なら少しくらい使っても問題はないんだよ」

157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/20(月) 12:24:05.07 ID:kVm80gLAO
香焼「今なら自分でも対等に渡り合えるかもしれないっすね」

ウィリアム「む、」ムスッ

インデックス「今ウィリアムが魔術を使ってもせいぜい○伏5人分くらいの力しか出せないんだよ」

土御門「室○5人って……それでも充分驚異ぜよ」アセタラ

ウィリアム「……?よくわからんが、リハビリ代わりに組み手を頼めるか、香焼少年」

香焼「すみません調子乗ってました勘弁して下さいっす」ドゲザッ

建宮「果たして我らが戦ったときは○伏何人分だったんだろうか……」ゾクッ

インデックス「どちらにしろ今はヘタに魔術を使わない方がいいかも」

ウィリアム「了解した」ウム

土御門「片付けが終わったらさっさと出ていってくれ。これでも俺は忙しいんだにゃー」

建宮「じゃあ隣の上条のところで飯にするのよな。今日は天草式特製お好み焼きを披露しよう」ニッ
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/20(月) 12:26:04.47 ID:kVm80gLAO
インデックス「仕事終わりのご飯はたまらないんだよ!」ジュルリ

香焼「インデックスさんは指示を出してただけじゃないっすか」

インデックス「細かいことはいいんだよ!そうと決まれば食材を買いに行くんだよ!!」

ウィリアム「荷物持ちは任せるのである」フンス

建宮「邪魔したな、土御門。もしよかったら後で食べに来てくれ」

土御門「おう、わかったぜよ」

インデックス「お好み焼きが私を待っているんだよ!」ガチャ バタン ダダダダダ
香焼「ま、待つっす!」
ハシルトコロブノデアル コドモハゲンキガイチバンナノヨナ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

土御門「さて、イギリスに報告するとしますか」

土御門「室○5人分、か……。どう説明したもんか。どうせなら%で教えて貰いたかったにゃー」

171 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/06/23(木) 12:57:17.80 ID:M02779QAO
>>1です。
昼休憩ギリギリだけど投下します。

4月某日

打ち止め「行けーウィリアム号ー!ってミサカはミサカは元気良く指示を出してみるー!」キャッキャッ

ウィリアム「了解である」ノッシノッシ

打ち止め「絶景かな絶景かな、ってミサカはミサカはあちこちを見回してみる」

ウィリアム「余り頭の上で暴れないでほしいのである」

打ち止め「だって楽しいんだもん!ってミサカはミサカは全身を使って喜びを表してみる!」バタバタ

ウィリアム「だから暴れるなと……。一方通行にも言われたであろう?」

打ち止め「だってあの人結局一緒に遊んでくれないんだもん、ってミサカはミサカは不満を口にしてみる」ブーブー

ウィリアム「難しい年頃なのだよ」

初春「あれ?そこにいるのはウィリアムさんと、アホ毛ちゃん?」

ウィリアム「む、初春か」

打ち止め「あーっ、お花畑のお姉ちゃんだ!ってミサカはミサカは文字通り上から目線で言ってみる」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/23(木) 12:59:12.70 ID:M02779QAO
初春「お2人は知り合いだったんですか?」

打ち止め「ミサカとウィリアムは友達なんだよ、ってミサカはミサカは無い胸を張ってみる」エッヘン

ウィリアム「初春は風紀委員の活動中であるか?」

初春「えぇ、パトロール中なんです」

打ち止め「大変だねー、ってミサカはミサカは感心してみる」ウンウン

初春「そうなんですよー、白井さんがどっかにいっちゃったから1人でパトロールすることになっちゃいまして」プンスカ

ウィリアム「その割にはクレープを食べながらであるな」

初春「あ、いやぁこれは……」アハハ

打ち止め「美味しそー、ってミサカはミサカは思わずよだれがたれそうになったり」ジュルリ

ウィリアム「やめるのである」

初春「一口食べます?」

打ち止め「ありがとう!ってミサカはミサカはあ~ん」アングリ

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/23(木) 13:01:33.37 ID:M02779QAO
初春「と、届かない……」プルプル

ズルッ ベチャッ

初春「あ」

ウィリアム「む」

打ち止め「あちゃー、ってミサカはミサカは思わず目を覆ってみたり」

初春「すすす、すみません!!」アワワワ

ウィリアム「落ち着くのである。このくらいなら洗えば落ちるのである」

初春「あbbbbbbbbb」

打ち止め「お、お姉ちゃん落ち着いてー、ってミ、ミみミサカはミシャカは、はあbbbbbbbbb」

ウィリアム「打ち止めも落ち着くのである」フキフキ

10分後

初春「本当にすみませんでした」シュン


174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/23(木) 13:04:38.59 ID:M02779QAO
ウィリアム「屈まなかったこちらにも非はある。次からは気をつけるのであるよ」

打ち止め「汚れが目立たなくて良かったね、ってミサカはミサカは一安心」ホッ

初春「もう本当に私ってドジばかり……」ガックシ

ウィリアム「……初春よ」

初春「?」

ウィリアム「この間選んでくれた携帯であるが、中々扱いやすいのである」スッ

打ち止め「今時の携帯にしては大きいね、ってミサカはミサカは自分の携帯と並べて比較してみる」スッ

ウィリアム「白井はやれ機能だ、佐天はやれデザインだと言っていたが扱いやすいのが一番である」

初春「……」

ウィリアム「相手のことを考えて行動するのは簡単そうで中々出来ないものである」

175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/23(木) 13:07:39.71 ID:M02779QAO
ウィリアム「初春よ、お前は他の者には無い物を持っているのである。余り自分を貶めるな」

初春「……ありがとうございます」

打ち止め(ナイスフォロー!ってミサカはミサカは心の中でサムズアップ!!)ビシィ

ウィリアム「若い内は何度も失敗をするものだ。問題はその失敗を放置するか己の糧とするかである」

打ち止め「ウィリアム格好良いー、ってミサカはミサカは感心してみる」

ウィリアム「若者を導くのも年長者の務めなのだよ」フッ

初春(アホ毛ちゃんを肩車したままなのがちょっと間抜けだけど、ウィリアムさん優しいな……)ポーッ

ヤメテクダサイ ナンダヨイイジャンカ

ウィリアム「む?」

女生徒「私これから用事があるので……」

スキルアウトA「なら俺たちがエスコートしてやるよ」ニヤニヤ

スキルアウトB「遠慮するなって」ニヤニヤ

スキルアウトC「怖がってる姿も可愛いね~」ニヤニヤ

初春「い、行かなくちゃ!」ダッ

176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/23(木) 13:10:43.14 ID:M02779QAO
初春「ジ、風紀委員です!その人を離して下さい!」

スキルアウトA「あぁん?」ギロッ

スキルアウトB「なんだこのチビ?」

スキルアウトC「お嬢ちゃんも一緒に来るかい?」ウヒヒ

スキルアウトA「お前ロリコンかよwww」

スキルアウトC「守備範囲が広いだけだっつうの」

スキルアウトB「ガキは引っ込んでろ!」ギロッ

初春「ひっ!」ビクッ

 風紀委員として飛び出したのは良かったのだが、彼女の本来の役目はバックアップ。この様な荒事には向いていないのだ。

 だからと言って目の前の悪事を見逃すわけにはいかない。かと言って自分1人ではどうすることも出来ない。そのジレンマに襲われているその時だった

打ち止め「待てぇぇい!ってミサカはミサカは威勢良く叫んでみる!」ババーン

肩車をされたヒーロー?が現れた

177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/23(木) 13:12:46.88 ID:M02779QAO
スキルアウトA「今度はな……あぁ?」

スキルアウトB「なんだこのおっさん?」デケェ

スキルアウトC「おいおっさん、てめぇバカにしてんのか?」

ウィリアム「馬鹿は貴様らである。この街の男は女の口説き方も知らないのであるか?」チラッ

女生徒「!?」ビクッ

スキルアウトB「おいおいおっさん、ヒーロー気取りか?」アァン

スキルアウトA「大人しくガキの面倒でも見てろや!」

ウィリアム「これは躾が必要であるな」ヤレヤレ

打ち止め「お花畑のお姉ちゃん、そっちのお姉ちゃんと離れてて、ってミサカはミサカはウィリアムの上から指示を出してみたり」

初春「で、でも……」

スキルアウトA「調子に乗るなよこのクソガk……あびゃっ!?」ガクンッ

ウィリアム「打ち止めに危害を加えることは許さん(一方通行が怒るし)。で、次はどっちだ?」ジロッ

178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/23(木) 13:15:56.52 ID:M02779QAO
スキルアウトC「ね、念動力か!?」キッ

スキルアウトB「あ、相手はおっさんだぞ!?能力開発を受けてないだろ!!」ヒィィ

ウィリアム「答えはこれである」スッ

スキルアウトC「で、デコピn……んみゃあ!?」ベチンッ

スキルアウトB「な、何者だよおっさん!」ガクガク

ウィリアム「私は傭兵崩れのゴロツキである」ピッ

スキルアウトB「たわばっ!」バチコーン

初春「す、すごい……」

打ち止め「ウィリアムってこんなに強かったんだ、ってミサカはミサカは目が点……」ワァオ

ウィリアム「君、怪我はないか?」

女生徒「ひゃいっ!」ビクッ

ウィリアム「なら良いのである。初春、この場合私はどうすればよいのであるか?逃げるか?」

179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/23(木) 13:20:19.11 ID:M02779QAO
初春「へ?あ、今警備員を呼びます!」ピッピッピッ

10分後

黄泉川「警備員じゃん!犯人はどこにいる?……って、打ち止め?」

打ち止め「やっほーヨミカワ、ってミサカはミサカは元気に挨拶してみたり!」

初春「じ、実はですね……」カクカクシカジカ

黄泉川「なるほど……。とりあえず全員来てもらうじゃん」

ウィリアム「了解した」

打ち止め「ウィリアムは助けに入っただけだからね?ってミサカはミサカはヨミカワに念押ししてみたり」

黄泉川「わかってるじゃんよ。これも規則だからここで解散させる訳にはいかないだけじゃん?」

女生徒「あ、あの!」

ウィリアム「む?」

180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/23(木) 13:24:14.65 ID:M02779QAO
女生徒「助けていただいてありがとうございました!」ペコリ

ウィリアム「礼なら初春と打ち止めに言うのである。私は悪ガキに躾をしただけである」

初春「わ、私は何も出来ませんでしたし……」

ウィリアム「誰よりも早く助けに入ったのは他でもない初春である。見上げた勇気だ」ニッ

打ち止め「格好良かったよ、ってミサカはミサカはサムズアップ!」ビシィ

初春「い、いやぁ……」テレテレ

黄泉川「とりあえず車に乗ってもらえる?……ていうか打ち止めはいつまで肩車してもらったままのつもりじゃん?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

185 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/06/25(土) 23:39:08.75 ID:3ANlN/dAO
こんばんは、>>1です。

なんだかんだと間隔が短いですが投下します。


一時間後

黄泉川「調書も書いたし、もう帰っていいじゃんよ」

ウィリアム「うむ」

打ち止め「疲れたー、ってミサカはミサカはウィリアムに寄りかかってみる~」ヘニャ

初春「アホ毛ちゃんアチコチ走り回ってたから……」アハハ

女生徒「あ、あの~」オズオズ

ウィリアム「む?」

女生徒「皆さん、本当にありがとうございました」ペコリ

初春「いえいえ、当たり前のことをしままでですから」アワワ

黄泉川「その当たり前のことを出来る奴はそんなにいないじゃん?」ニッ

ウィリアム「その通りである」ウム

女生徒「で、では私はこれで失礼します」ペコリ タッタッタッ

ウィリアム「では私も「ちょっと待つじゃん」……む?」

186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/25(土) 23:42:51.18 ID:3ANlN/dAO
黄泉川「あんた、月詠先生のところで世話になってるんだろ?」

ウィリアム「住んでいるのは隣の部屋である。まぁ世話になっていること自体は否定しない」キッパリ

黄泉川「打ち止めのこともあるし、この後うちで夕食でもどうじゃん?」

打ち止め「ウィリアムが来るの?わーい!!ってミサカはミサカは喜びの舞~」クルクルクル

ウィリアム「……月詠先生が何と言うのかわからないのである」

黄泉川「それは私が連絡しとくじゃん。……実は外の知り合いから美味い酒を貰ったんじゃん」ニヤリ

ウィリアム「ほう……」

黄泉川「美味い酒があると聞いたら飛んで来るじゃん」

ウィリアム「確かによく部屋に発泡酒の空き缶が散乱していたりはするな……」

初春(月詠先生ってどんな人なんだろう……)

黄泉川「なんだったらお前も来るか?寮には私から連絡しとくじゃん?」

初春「うぇっ!!私ですか!?え、遠慮しておきます!!」ブンブンブン

黄泉川「そっか、じゃあ気をつけて帰りなよ?」

初春「は、はい!失礼します!!じゃあまたね、アホ毛ちゃん」トタタタタ
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/25(土) 23:45:46.23 ID:3ANlN/dAO
打ち止め「バイバ~イ、ってミサカはミサカは元気良く挨拶してみる」ブンブン

黄泉川「じゃあ私は買い物をしてから帰るから2人は先に戻ってるじゃん?」

ウィリアム「荷物持ちくらいなら出来るぞ?」

黄泉川「お客さんにそこまでさせられないじゃん。それよりうちで打ち止めと遊んでてやって欲しいじゃん」

ウィリアム「了解した。乗るか?打ち止め」スッ

打ち止め「乗る乗るー、ってミサカはミサカはレッツクライミング~!」ヒョイッ

ウィリアム「では我々は先に行っているのである」ノッシノッシ

黄泉川「気をつけるじゃ~ん。……端から見たら親子にしか見えないじゃん。さて、私も準備をしますか」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ファミリーサイド・黄泉川宅

ウィリアム「……という訳である」

一方通行「なンで俺に連絡を入れなかった?」ギロッ

芳川「まぁまぁ、無事だったんだからいいじゃない」

番外個体「けけけ、オチビのことになると過保護だねぇ」

一方通行「黙れポンコツ。……まァニートの言うとおり無事だったみてェだからこれ以上は何も言わねェ」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/25(土) 23:49:29.54 ID:3ANlN/dAO
打ち止め「心配かけてごめんなさい、ってミサカはミサカは女の武器を使ってみる」ウルッ

一方通行「よォは嘘泣きだろォが。で、黄泉川は今買い物してンのか?」

ウィリアム「そうである。直に月詠先生たちも来るであろう」

一方通行「そォかよ」カツカツ

芳川「あら、どこに行くの一方通行」

一方通行「コーヒー買いに行くンだよ」

番外個体「絶対黄泉川を手伝いに行くんだよ、あのモヤシ」ヒソヒソ

打ち止め「素直じゃないよね、ってミサカはミサカは実は優しいあの人に心の中で拍手をしてみたり」ヒソヒソ

一方通行「聞こえてンだよクソガキども」ギロッ

ウィリアム「コーヒーを買うならついでに私の分も頼む。銘柄は任せるのである」

打ち止め「ならミサカはプリンー!ってミサカはミサカはリクエストを出してみるー」ハーイ

一方通行「覚えてたらなァ」ガチャ バタン

芳川「あの子も優しいわね」フフッ

番外個体「あ~あ、ミサカもパシらせればよかった」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/25(土) 23:56:07.10 ID:3ANlN/dAO
打ち止め「きっとあの人なら番外個体やヨシカワの分も買ってくるよ、ってミサカはミサカは確信を持ってみる!」

ピンポーン

芳川「あら?誰かしら」

打ち止め「ミサカが出るー、ってミサカはミサカは玄関に向かってダーッシュ!」タタタタ

ウィリアム「転んでもしらんぞ」ヤレヤレ

番外個体「やっぱお子様だね」ケケケ

ガチャ

打ち止め「どちら様ー?ってミサカはミサカは確認をとってみる」

小萌「おや、あなたは……。こんにちは、黄泉川先生にお呼ばれした月詠小萌と申します」ペコリ

結標「結標よ、よろしくね(あれ?この子……)」ニコッ

打ち止め「あ、ウィリアムの奥さんと娘さんだね?ってミサカはミサカは冗談を言いつつお客さんにスリッパを出してみたり」

小萌「ち、違います!私と結標ちゃんはただのお隣さんですよー」アワアワ

結標「落ち着きなさいよ小萌。本人も冗談って言ってるじゃない」

結標(冗談とは言え、どっちが嫁でどっちが娘だと思ったのかしらね……)スタスタ

191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/25(土) 23:59:49.06 ID:3ANlN/dAO
ウィリアム「む、ずいぶん早かったな」

結標「たまたま2人とも家に居たのよ」

ウィリアム「そうであったか」

番外個体「え、何これ?もしかしてウィリアムの趣味か何か?」ウワァ

芳川「前衛的ね……」アラアラ

結標「この格好は自分で選んでるのよ。別におかしく無いでしょ?」

ウィリアム(十分おかしいのである)

小萌「結標ちゃん、先に行かないで下さいよ~」パタパタ

番外個体「」アゼン

芳川「」ナン…ダト……

結標(まぁそうなるわよね)

ウィリアム「……?とりあえず後は買い出し組を待つだけであるな」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
 
195 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/06/26(日) 22:54:00.60 ID:7c1aFkwAO
こんばんは、>>1です。
昨日の続きを投下しますよ。

数時間後

小萌「なるほどー、そんなことがあったのですかー」グビグビ

ウィリアム「うむ」ゴクゴク

黄泉川「いやぁ、良い飲みっぷりじゃん!改めまして、私は打ち止めと一方通行の保護者の黄泉川愛穂。よろしくじゃんよ」スッ

ウィリアム「ウィリアム=オルウェルである」ガシッ

打ち止め「それでね、ウィリアムがピシッてやったら不良がピューって飛んでいったの!ってミサカはミサカは興奮しながら説明してみる!」

一方通行「もォ何度も聞いたっつうの。……で、なンであのチビ教師だけじゃなくてめェまでいるんだよショタコン」ギロッ

結標「小萌に『今日は黄泉川先生のお宅にお呼ばれされたのですよー』とか言われてついて来ただけよ、ロリコン。……それにしてもこの料理を炊飯器で作るなんて、信じられないわ」

打ち止め「ヨミカワの炊飯器料理は世界一ぃ、ってミサカはミサカは某軍人みたく叫んでみる!」

番外個体「ギャハハハ、モヤシは友達も変態なんだね、類は友を呼ぶってやつ?」

結標「友達なんかじゃないわ」キッパリ

一方通行「こんな奴と一緒にするンじゃねェ」ケッ

黄泉川「それにしてもデコピン一発で気絶させるとは、あんた相当強いじゃん?」ゴクゴク

196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/26(日) 22:58:32.74 ID:7c1aFkwAO
ウィリアム「大したことはないのである」グイッ

芳川「直接見た訳じゃないけど、それは大したことじゃないでは済まないわよ」ナニシンケンヨ

小萌「細かいことはいいのです!さぁさぁ、じゃんじゃん飲むのですよ~」ウィック

黄泉川「じゃんじゃん飲むじゃ~ん」ケラケラ

打ち止め「大人はもう酔ってるみたいね、ってミサカはミサカはジュースを飲みながら危険地帯から距離をとってみたり」ススス

結標「嫌な予感がするわ……」ハァ

一方通行「同意見だァ」チッ

番外個体「けけけ、面白くなりそう。……!そうだ」ニヤリ

番外個体「ねぇ、ウィリアムぅ?ミサカ質問があるんだけどぉ」ニヤニヤ

ウィリアム「なんであるか?」

番外個体「ウィリアムはさぁ、ここにいる人で一番好みなのってだぁれ?」

小黄芳標「っ!!」

一方通行(何を考えてやがる?)

打ち止め(これは修羅場の予感!ってミサカはミサカはwktkが止まらない!)

200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/26(日) 23:04:00.28 ID:7c1aFkwAO
ウィリアム「好み、であるか……」チラッ

小萌「///」カァッ

結標「な、何よ……」モジモジ

ウィリアム「ふむ」チラッ

黄泉川「へ?」ドキッ

芳川「あら?」ピクッ

ウィリアム「むぅ……」チラッ

一方通行「いや、こっち見ンな」

ウィリアム「強いて挙げるならば……」

番外個体「ならば?」wktk

ウィリアム「打ち止めであるな」キッパリ

打ち止め「いやん、ってミサカはミサカは突然の告白に照れてみたり」モジモジ

小萌「」マッシロ

結標「」アゼン

201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/26(日) 23:07:32.20 ID:7c1aFkwAO
黄泉川「」ドユコト

芳川「あらまぁ……」

番外個体「予想の斜め上を行く回答だね」アヒャヒャ

一方通行「言い残すことはあるか?」ゴゴゴゴゴ

ウィリアム「打ち止めは天真爛漫そのものである。私が後20歳若かったら放ってはおくまいよ」ウンウン

一方通行「そォいう意味かよ……」ケッ

黄泉川「ま、まぁ打ち止めは良い子だから変な虫がつかないか心配ではあるじゃん!なぁ月詠先生?」アハハ

小萌「え、えぇそうですね。打ち止めちゃんは将来美人になりますよ~」デスデス

結標「自分が選ばれると思って期待したみたいね」

一方通行「人のことは言えないだろォが」

芳川「自分だって殺気立ったくせに」

一方通行「あァ?」ギロッ

黄泉川「まぁまぁ、ケンカはよすじゃん?せっかくの酒が不味くなるじゃんよ」

小萌「そうですよ!お酒は楽しく飲むのです!」

202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/26(日) 23:12:27.96 ID:7c1aFkwAO
ウィリアム(なんとかごまかせたのである)

ウィリアム(好みの女性、か……)グイッ

ウィリアム「宴はこれからである」キリッ

2時間後

黄泉川「こんにゃ楽しい酒はひしゃしぶりにゃ~ん」ゲラゲラ

小萌「まだ飲みたりにゃいのれしゅよ~」ヒック

ウィリアム「2人とも酔いすぎである」グビグビ

一方通行「お前は酔わなすぎだろォ」

番外個体「こうなった原因なのにね」キシシ

一方通行「原因はてめェだこのポンコツ」

芳川「」グッタリ

結標「こっちはこっちで潰れてるわね」

打ち止め「zzz……」スースー

番外個体「あひゃ、オチビももうおねむみたいだね」

203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/26(日) 23:17:10.52 ID:7c1aFkwAO
一方通行「ちっ。おィクソガキ、寝るならベッドで寝やがれ」カチッ ヒョイ

番外個体「能力を使わないと子ども1人抱えられないとか」プッ

結標「なっさけないわねぇ」ハァ

一方通行「……言ってろ」スタスタ

ウィリアム「こちらも運んだ方が良さそうであるな」チラッ

芳川「」チーン

黄泉川「ぅおい、ウィリアム!打ち止めはまだ子どもじゃん!嫁に出すには早しゅぎるじゃんよ!?」

小萌「ウィリアムしゃん、さしゅがに打ち止めちゃんに手を出すのははんじゃいでしゅよ!」

ウィリアム「うむ」グビグビ←無視してる

黄泉川「あれか?若しゃか!!やっぱり若しゃが必要じゃんか!?」アァン

小萌「黄泉川しぇんしぇいはみゃだ若いでしゅよ~」ムフフフ

ウィリアム「そうであるな」グビグビ

番外個体「うわぁ」ドンビキ

結標「あれはヒドいわね」ハァァ

204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/26(日) 23:23:16.68 ID:7c1aFkwAO
一方通行「チッ。……おィババァ共、お前らもとっとと寝ろォ」

黄泉川「おい、アクシェリャレータ!お前は父親としてどう思ってりゅにゃん!?」ダンッ

一方通行「誰が父親だァ」

小萌「お腹を痛めて産んだむしゅめしゃんがお嫁に行くんでしゅよ!そんにゃんではダメにゃのでしゅ!!」バンッ

一方通行「産むのは父親じゃなくて母親だろォ」

番外個体「パパセラレータwww」

結標「……なんかゴメンね、一方通行」

一方通行「今更どォにもなンねェだろ」ハァ

一方通行「今日はもォ帰れ。お開きだ。おら、行くぞニート」ズルズル

芳川「」ガンッガンッ

ウィリアム「では私は黄泉川さんを運ぼう。番外個体、案内を頼む」ヒョイ

黄泉川「ぅおっ!何をするじゃん!?」

番外個体「おぉ、お姫様抱っこ。やっぱりモヤシとは違うねぇ。黄泉川の部屋はこっちだよ」トテトテ

ウィリアム「うむ」ノッシノッシ

205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/26(日) 23:29:04.24 ID:7c1aFkwAO
黄泉川「は~な~す~じゃ~ん!」バタバタ

ウィリアム「すぐに着くのである」

結標「小萌、帰るわよ。起きなさいよ」ユサユサ

小萌「うぅ~、揺らしゃにゃいでくらしゃいよ~」ウェップ

一方通行「黄泉川はウィリアムが連れてったから良しとしてェ、片付けは……明日でいいかァ」ハァ

結標「少しだけでも手伝いましょうか?小萌が散らかした分もあるし……」

一方通行「ンなことしたら余計散らかるだろォが」

結標「それってd「結標よ、月詠先生の具合はどうであるか?」……見ての通りよ」

ウィリアム「ふむ。月詠先生、今日は帰るのである」ヒョイッ

小萌「しぇんしぇいは大人にょレディなのでしゅ!おんびゅはやめてくらしゃい!」バタバタ

結標「大人のレディって言葉がおかしく……あぁ酔ってるものね」

ウィリアム「一方通行、今日はこれで失礼するのである」ペコリ

一方通行「あァ。お前も苦労してンな」

206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/26(日) 23:34:57.57 ID:7c1aFkwAO
ウィリアム「お互い様である」

結標「それじゃ失礼するわね」ガチャ

一方通行「……寝るか」カツカツ

番外個体「ミサカも寝よーっと」テクテク

第7学区・○○荘への帰路

結標「ねぇビリー」スタスタ

ウィリアム「む?」ノッシノッシ

結標「さっき、ごまかしたでしょう?」

ウィリアム「……なんのことであるか?」

結標「故郷に恋人や家族がいるならハッキリ言っておいた方がいいわよ」

ウィリアム「むぅ……」

結標「もし小萌を泣かせるようなことをしたら、絶対に許さないわ」

ウィリアム「肝に銘じておくのである」

結標「貴方にも言えない事情があるんでしょうけど、ずっと今のままって訳にはいかないでしょう?」

ウィリアム「あぁ」

結標「とりあえず今日のところはここまでにしておくわ。家が見えてきたし」

結標「さ、小萌を渡して。後は私が運ぶわ」

ウィリアム「すまない……」スッ

結標「別に謝ることはないわよ。これと今の話は別。おやすみなさい、ビリー」ヨッコイショ

小萌「うぅ~ん」ムニャムニャ

ウィリアム「私は夜風を浴びてから戻るのである。ではな」スタスタ

ウィリアム(故郷、か……)フゥ

ウィリアム(私は、どうすればいいのであるか……)
 
 
214 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/06/28(火) 12:26:11.45 ID:pBPAuJiAO
では短いですが。

5月某日、それは周りからショタコンと呼ばれているお姉さん系巨乳女子高生の一言から始まった。

結標「ねぇビリー」モムモム

ウィリアム「む?」モグモグ

すっかり恒例となった月詠家の食卓風景。それを結標淡希の一言が破った。

結標「あなた……仕事はしないの?」

ピタリ、と月詠小萌の箸が止まる。

ウィリアム「仕事、であるか」フム

結標「昼間しょっちゅう暇そうにしてるじゃない」

この男治療中の身ではあるが、あくまでそれは魔術師としてであり他は健康そのものなのだ。
彼を知らない者にしてみれば『昼間うろついている怪しい外人』でしかないだろう。

小萌「む、結標ちゃん?それは今話さないといけないことですか?」

結標「らしく無いわね小萌。あなたならむしろ積極的にビリーの職探しを手伝いそうなものだけど?」

小萌「そ、それはですね……」

ウィリアム「職に関しては考えるのである。それよりも時間はいいのか?」チラッ

小萌「え、……あぁ!今日は会議があるから30分早く出なきゃいけないんでした!私はもう行きますので後片付けはお願いしますのです!」ガチャ パタパタパタ
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/28(火) 12:28:18.62 ID:pBPAuJiAO
結標「ビリーの職探し、か……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

面接官「特技は『傭兵の流儀(ハンドイズダーティ)』とありますが?」

ウィリアム「うむ、『傭兵の流儀』である」

面接官「『傭兵の流儀』とは何のことですか?」

ウィリアム「魔術を用いた戦闘技術である」キリッ

面接官「え、魔術?」

ウィリアム「うむ。異世界の法則をこの世に適用して超常現象を発生させる技術である」ドヤッ

面接官「……で、その魔術は当社において働く上で何のメリットがあるとお考えですか?」

ウィリアム「敵が襲って来ても守れるのである」

面接官「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね」

ウィリアム「でも、警備員にも勝てるのである」

面接官「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね……」

ウィリアム「○伏5人分である」ムフー

面接官「(えっ、マジで?)ふざけないで下さい。それに5人分って何ですか。大体……」

216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/28(火) 12:32:17.85 ID:pBPAuJiAO
ウィリアム「5人分の戦闘能力である。ケイ○20人分とも言えるのである。そもそも魔術というのは……」

面接官「(ケ、ケ○ン20人!?)聞いていません。帰って下さい」

ウィリアム「あれあれ?怒らせて良いのであるか?使いますよ、傭兵の流儀」

面接官「いいですよ。使って下さい。傭兵の流儀とやらを。それで満足したら帰って下さい(やべー、これ死んだわ)」

ウィリアム「運が良かったな。今は治療中の身である」フッ

面接官「帰れよ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

結標「小萌が帰ってきてから相談しましょうね!」ニコッ

ウィリアム「今ものすごく失礼なことを考えなかったか?」

結標「そんなことは無いわ。じゃあ私も用事があるから後はお願いね」

ウィリアム「また少年の観察であるか……」ハァ

結標「仕事よ仕事。それに私はショタコンじゃないわよ」

ウィリアム「わかったからさっさと行くのである」カチャカチャ

結標「……まぁいいわ。夕飯までには戻るわね」ヒュンッ

ウィリアム「気をつけるのである。……む?これは」

218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/28(火) 12:35:10.92 ID:pBPAuJiAO
ウィリアム「弁当、であるな。月詠先生忘れていったな」

ウィリアム「弁当、べんとう、ヴェントゥ……そう言えばバナナを切らしていたのである。後で買っておかねば」

ウィリアム「ついでにこれを届けるのである」ウム

ウィリアム「問題は月詠先生の職場を私が知らないことであるな」ムゥ

ウィリアム「……奴は確か月詠先生の職場を知っていたな。行ってみる価値はあるのである」

ウィリアム「だがまずは洗い物とゴミだしである。今日は確か資源ゴミの日であったな」キュッキュッ

ウィリアム「空き缶はちゃんと洗ってから乾かしてある、問題は無いのである」

ウィリアム「ゴミよし、弁当よし、私よし!」キリッ

ウィリアム「月詠先生、待っているのであるよ」ガチャ バタン

その頃、とある高校・職員室

小萌「あぁー!」

黄泉川「どうした月詠先生、タバコでも忘れたじゃん?」

小萌「いえ、そっちはちゃんと持ってきてますが……」

黄泉川「(ちゃんと持ってきてるんだ……)じゃあどうしたじゃん?○潮でも来たじゃん?」アハハ

小萌「もう、朝から何を言っているのですか!先生は大人の女なのですよ!!そうではなくお弁当を忘れてしまったのですー」シュン

220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/28(火) 12:40:29.28 ID:pBPAuJiAO
教師一同(初○来てたんだ……)

黄泉川「なら学食を……って月詠先生にあの戦場はキツいじゃんね」

小萌「飢えた生徒さんたちで溢れかえりますからね」ハァ

小萌「コッペパンなら残るでしょうからそれで我慢するのですよー」ガックシ

黄泉川「まぁたまにはそういう日もあるじゃん?」

小萌「結標ちゃんが持ってきてくれればいいんですけど、望み薄ですねー」ハァ

黄泉川「ウィリアムは、来れないじゃん?」

小萌「ウィリアムさんはここの場所を知りませんから、きっと来れないのです」

黄泉川「そっか、それは残念じゃん」

小萌「……黄泉川先生、残念とはどういう意味ですか?」ジトー

黄泉川「さて、授業の準備っと~」フンフフーン

小萌「むぅ……」プクー

小萌(黄泉川先生、最近ウィリアムさんのことをよく気にしていますねー)

小萌(……なんとなく嫌な気分なのですよ)
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/28(火) 12:42:49.84 ID:pBPAuJiAO
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ウィリアム「……という訳である。月詠先生の職場までの道案内を頼みたい」ペコリ

インデックス「やっと私の出番なんだよ!断る理由が無いかも!」

ウィリアム「頼んでおいてなんだが、部外者が勝手に入っても構わないものであるか?」

インデックス「大丈夫なんだよ!がっこーにはとうまやもとはる、あいさやこもえがいるんだよ?」

ウィリアム「……まぁよいのである。とりあえず向かうのである」

インデックス「しゅっぱーつ!」

20分後・とある高校

ウィリアム「ここであるか」フム

インデックス「とうまの教室はこっちだよ」スタスタスタ

ウィリアム「待て。普通は手続きをするものではないのか?」

インデックス「え?」キョトン

ウィリアム「む?」アレ?

インデックス「前に来たときは普通に教室に行ったよ?」※ちゃんと手続きをしなければなりません

ウィリアム「ふむ……。では行くのである」スタスタスタ


225 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/06/29(水) 17:06:28.81 ID:xgNl8/uAO
こんにちは、>>1です。
まさかの連日投下です。
では前回の続きから行きます。
とある高校・2年7組

青髪「さぁ、次はお待ちかねの小萌先生の授業や!」wktk

土御門「別に待ってはいないにゃ~」

上条「しかもわざと赤点を取って補習を受けるとか……上条さんには考えられませんのことよ」

吹寄「あんたたち、授業の準備もしないでくっちゃべってんじゃないわよ!」キッ

土御門「吹寄、少しくらいは多目に見て欲しいぜよ」

吹寄「学生の本分は勉強でしょうが! 上条当麻、あんた宿題はちゃんとやってきたでしょうね?」

上条「へ?宿題なんてあったか?」キョトン

青髪「あったで~。まぁボクは小萌先生に叱られたいからちゃんと忘れてきたけど」フフーン

土御門「俺は舞夏に手伝ってもらってなんとか終わらせてきたぜぃ」ニャー

上条「中学生に教わったのかよ……」

吹寄「忘れるよりはマシよ!」

上条「ですよねー。……不幸だ」グスン

姫神「上条君。良かったら見せt「はーい、皆さん席に着いて下さーい」……。」

青髪「せんせー、ボクとカミやんは宿題忘れましたー」

226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/29(水) 17:09:17.61 ID:xgNl8/uAO
小萌「笑顔で言わないで下さい!2人とも後で職員室まで来るように!」プンプン

青髪「ぃいよっし!」グッ

クラス一同(うわぁ……)

小萌「他に宿題を忘れたお馬鹿さんはいませんかー?」キョロキョロ

小萌「いないみたいですねー。では前回の続きから始めましょう」

ガラガラガラ

インデックス「ここがとうまの教室だよ、ウィリアム」

ウィリアム「授業中みたいであるが……」アチャー

小萌「」

上条「」

土御門「」

吹寄「……誰?」

アノコスキヤキノトキイタヨナ ウシロノガイジンダレ? コモエセンセイノシリアイカ?

インデックス「こもえ、ウィリアムがお弁当届けに来てくれたんだよ!」

ウィリアム「……すまん」スッ

上条「ふ、2人とも!なんでここにいるんだよ!!」ガタッ

インデックス「ウィリアムに道案内を頼まれたんだよ?」

227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/29(水) 17:11:06.97 ID:xgNl8/uAO
土御門(他人のふり他人のふり)

吹寄「上条当麻!またあんたのせいなの!?」ギロッ

上条「いぃっ!?た、確かにこの2人は上条さんの知り合いですけどこれは上条さんのせいではありませんのことよ!」

小萌「」

姫神「小萌。しっかりして。」ユサユサ

小萌「っ!!」ハッ

小萌「と、とりあえず2人とm「弁当を届けに来たってどういうことや」」

ウィリアム「む?」

青髪「なんであんたが小萌せんせーの弁当を持ってるのかって聞いたんや!!」

男子A「あ、青髪がキレてる……?」

女子A「た、確かにおかしいわよね」ムム

女子B「もしかしてあの2人って小萌先生の家族!?」

男子B「いや、小萌先生は独身のはずだぞ?」

ザワ…ザワ…

土御門(面白いことになってきたにゃー)ニヤニヤ

青髪「あんたら……小萌せんせーの何なんや!」ビシィ
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/29(水) 17:12:47.30 ID:xgNl8/uAO
インデックス「うーん、小萌は恩人なんだよ」

ウィリアム「お隣さんである」キリッ

上条「いや、真面目に答えるなよ!」

吹寄「ただのお隣さんが何故お弁当を忘れたことを知っているのよ?」

姫神「吹寄さん。それ。逆効果。」

ウィリアム「ちゃぶ台の上に置きっぱなしになっていたからな」キッパリ

女子A「つまりは同棲ね!」

女子B「てことはやっぱり小萌先生の恋人なのね!?」キャー

男子A「じゃああの修道服の子は子どもか?」

男子B「バツイチかよ!」ヒュー

ワイワイガヤガヤ

ウィリアム「何やらマズいことになったのである……」ムゥ

小萌「み、皆さーん!今は授業中ですよー」アワワワ

青髪「……て、…ろ」

上条「あ、青髪?」

青髪「表出ろやぁ!小萌せんせーをかけて決闘や!!」ビシィ

男子C「おぉ、やる気か青髪!」
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/29(水) 17:15:12.68 ID:xgNl8/uAO
女子C「小萌先生をめぐって2人の男が争うのね!」

吹寄「あんたたち火に油を注いでるんじゃないわよ!」

ウィリアム「決闘、であるか」ソワソワ

上条「なんでお前は嬉しそうなんだよ!」

男子A「謎の外人ウィリアムに500円!」ハイッ

男子B「なら俺もウィリアムに300円!」ノッタ

女子A「私もウィリアムさんに450円!」ヨシキタ

姫神「青髪君に。うまい棒2本。」

上条「賭けをするな!っつうかセコいぞ姫神!」

土御門「カミやん絶好調だにゃー」ケラケラ

ウィリアム「何故貴様はそこまで熱くなるのであるか?」

青髪「ロリのためや!」ドンッ!!

男子C「そこは『小萌先生のため』だろう……。あ、俺ウィリアムに400円ね」

女子B「まぁ青髪君だし。青髪君にガム1枚」

小萌「し、静かにして下さ~い」グスッ
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/29(水) 17:17:28.51 ID:xgNl8/uAO
インデックス「こもえ、大丈夫?」

上条「元はと言えばお前がウィリアムを勝手に連れてきたのが原因だろうが!」

インデックス「わ、私はウィリアムに頼まれただけなんだよ!」アセアセ

ワーワーギャーギャー

ウィリアム「静まるのであるっ!」カベドンッ

クラス一同「!!」ビクッ

ウィリアム「これ以上月詠先生を困らせるな」

ウィリアム「今回のことは私に原因がある。聞きたいことがあるなら後で私が話すのである」

ウィリアム「月詠先生、迷惑をかけてすまなかったのである。これ、確かに届けたぞ」ペコリ

小萌「あ、ありがとうございます……」

ウィリアム「そこの青い髪。まだ納得していないようであるな」チラッ

青髪「さっきはついカッとなっただけやけどね。当然納得なんてしてへんよ」

ウィリアム「月詠先生、少しこの男を借りるのである。来い、少年」ガラッ バッ

上条「と、飛んだ!?ここ3階だぞ!」

青髪「うおぉりゃあぁぁぁ!!」バッ

男子A「青髪も飛んだぁぁぁ!!」オオッ
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/29(水) 17:24:27.19 ID:xgNl8/uAO
女子B「愛の力ね!」

吹寄「というか何故こんなに騒いでいるのに誰も来ないの!?」

姫神「それは。ご都合主義。というやつ。」ウンウン

上条「お、追わなきゃ!」グッ

土御門「カミやんが同じことをやったら確実に骨折するぜよ」

男子C「あの2人、校庭でおっぱじめるみたいだぜ!」

女子A「青髪君に勝算はあるのかしら?」

姫神「実況は。わたs「実況は任せろー!」……」

女子B「ねぇ上条君、あなたあの外人の知り合いなんでしょ?彼どのくらい強いの?」

上条「今は室○5人分らしい……」

クラス一同「っ!!?」

男子A「○伏5人……だと?」

女子B「そ、それってヤバいの?」

男子C「少なくともフ○ーザ編の○飯よりは強い……と思う」

男子B「あのおっさん何者だよ」ゾクッ
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/06/29(水) 17:28:54.56 ID:xgNl8/uAO
インデックス「本人曰わく『傭兵崩れのゴロツキ』なんだよ」

女子A「今まで何と戦ってきたのよ……」

吹寄「よ、黄泉川先生を呼ぶわよ!警備員じゃないと止められないわ!」

土御門「待て吹寄」ガシッ

吹寄「何よ土御門」キッ

土御門「お前は青髪の覚悟を無駄にする気か?」

吹寄「そういう問題じゃないでしょ!?」

土御門「俺もウィリアムのことは知ってるが、力加減くらいは出来るぜよ。少なくとも青髪が死ぬようなことは無い」

インデックス「ねぇあいさ、今は授業中なんでしょ?」

姫神「あなたが。それを。言っちゃダメ。」

男子A「あ、青髪が!」

上条「っ!?」


245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/02(土) 11:56:55.80 ID:ynDcAlWAO
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

校庭に2人の男……否、漢が立っている。
それはまるで映画の世界……

ウィリアム「どうした少年、足が震えているぞ」

青髪「こ、これは武者震いや!」ガクガク

ウィリアム「3階から飛び降りて無事なわけ無いのである。無理はするな」

青髪「いやいや、あんたが先に飛んだんやないの!なんで涼しい顔してんの!やせ我慢!?」

ウィリアム「鍛え方が違うのである」フッ

では無かった。

ウィリアム「あそこから飛び降りてきただけでも十分貴様の覚悟は伝わってきたのである。ただの学生にしては中々であるな」ウム

青髪「ただの学生?何を言うとるんや」

青髪「ボクは女性のためなら、例え火の中水の中草の中森の中土の中雲の中あのコのスカートの中まで行く覚悟があるんや!3階から飛び降りるくらい屁でも無い!!」

ウィリアム「ほう……」ゴクリ

青髪「それにボクぁ落下系ヒロイン(ryまであらゆる女性を迎え入れる包容力を持ってるんよ?」

ウィリアム「それは関係なかろうよ」

青髪「これはボクのキメ台詞や! そろそろ行かせてもらうで!」ダッ

男子A「あ、青髪が!」
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/02(土) 11:59:03.11 ID:ynDcAlWAO
男子B「正面から突っ込んだぞ!」

青髪「ちぇりゃあ!」ブンッ

男子A「おぉっ、いきなり上段回し蹴り!」

男子B「しかもそこから突きのラッシュだ!」オォッ

女子B「けど全部受け止められてるわよ!?」

ウィリアム「こんなものか、少年」フッ

青髪「まだまだぁ!」バババババッ

女子A「さっきからウィリアムさん全然攻撃してないけど、なんで?」

姫神「きっと。青g 男子A「青髪の実力を見極めるためだろうな」……。」

土御門「……強いな」ホウ

上条「あぁ。けど青髪があんなにやるとは知らなかったぜ」

土御門「確かににゃー」

ウィリアム「そろそろこちらからも攻撃させてもらうのである」グッ

青髪「っ!?」ニクノカーテン!

ウィリアム「むんっ!」ブンッ
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/02(土) 12:02:30.18 ID:ynDcAlWAO
青髪「んぁあ!!」ザザザッ

男子A「張り手で青髪が吹っ飛んだぁぁ!」ウヒャア

男子B「室○5人分は伊達じゃないってことか!」

ウィリアム「少年、貴様に足りないもの、それは!情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!そして何よりもー!速さが足りないのである!!」ヒュバッ

青髪「ぐあぁぁっ!!」ドスッ バタッ

男子A「情熱だけはあるよな、無駄に」

女子A「本当に無駄だけどね」ハァ

女子B「ウィリアムさんあれが言いたかっただけじゃない?」

男子B「それはあるな」ウンウン

上条「お前らそこで冷静になるなよ!」オイッ

吹寄「青髪が立ち上がったわよ!」

青髪「い、今のは効いたで~」グググッ

ウィリアム「ほう、まだ立ち上がるか。見上げた根性である」ニィッ

青髪「小萌せんせーのためにも、ここで倒れるわけにはいかないんや!」ザッ

ウィリアム「何を勘違いしているかはわからんが、向かってくるなら応えるのである」ザザッ
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/02(土) 12:05:04.35 ID:ynDcAlWAO
青髪「これが、ボクの、小萌せんせーへの愛やぁぁぁ!!!!」ダダダッ バキィ

男子A「青髪の拳がウィリアムに届いた!!」オォッ

女子B「なんかわざと受けたように見えるけど……」

ウィリアム「いい拳であるな、少年」フッ

青髪「ボクは少年やない、青髪ピアス、や……」バタッ

ウィリアム「ピアス、後で一緒に月詠先生に謝りに行くのである。その時私の事情も話そう」

青髪(そっちで呼ぶんかい……)

男子B「フタを開ければウィリアムの勝ちだが……」

男子C「あぁ、青髪もすごかったな」ウンウン

女子C「青髪を抱えてるウィリアムさん……ありね!」ハァハァ

上条「ねぇよ」

吹寄「男の友情っていいじゃないの。あら?あれは……」

ウィリアム「さて、ピアスを保健室に運ぶのである」ウム


黄泉川「それはこっちでやるじゃん。あんたは職員室な」ポンッ

ウィリアム「よ、黄泉川先生。これはであるな……」ダラダラ
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/02(土) 12:07:16.65 ID:ynDcAlWAO
黄泉川「事情は大体わかってるじゃん?」ニッ

ウィリアム「(ほっ)ではピアスを頼むのである」スッ

黄泉川「ん。じゃあこっちに来るじゃんよ」グイ スタスタスタ

姫神「あっさり。ついて行った。」

吹寄「とりあえず後は黄泉川先生に任せれば大丈夫ね。月詠先生、授業を始めてもらえますか?」

男子A「えー、これから質問タイムだろ?」ブーブー

女子A「吹寄さんだって色々聞きたいでしょ?」ネーネー

男子B「頭固すぎだろー」

女子B「小萌先生だってどうせまともに授業なんか出来ないわよ」

吹寄「そんなの昼休みでもなんでもいいでしょうが!」ムガー

姫神「なら。私から。提案がある。」ニッ

インデックス「ねぇとうま、私はどうすればいいのかな?」

上条「寮に戻っててくれ」

土御門「なんなら青ピの席で授業受けるかにゃー?」ケラケラ

インデックス「いいの?」

上条「ダメだよ!」
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/02(土) 12:08:42.64 ID:ynDcAlWAO
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ウィリアム「……話が違うのである」←正座中

黄泉川「誰も許すとは言ってないじゃん?本来なら問答無用でムショ行きじゃんよ」

ウィリアム「しかしであるな……」プルプル

黄泉川「しかしもコケシも無いじゃん。まったく、用があるならまずは用務員室に行けばいいのに」ハァ

ウィリアム「禁書目録の言葉を信じた私が馬鹿だったのである」クッ

黄泉川「自業自得じゃん。それにしてもあんた本当に強いじゃん?何か格闘技でもやってるの?」

ウィリアム「あれは傭兵の流儀といって、……」カクカクシカジカ

黄泉川「なるほど、色々と為になるじゃんよ。……ん?これって」ムムム

ウィリアム「なんであるか?もう足を崩しても良いのであるか?」

黄泉川「ダメじゃん。ちょっと考え事をね」

ウィリアム「ちくしょう……」プルプル

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

放課後

上条「で、ウィリアムは青ピに肩を借りていると」アハハ

ウィリアム「笑い事では無いのである。あれは今まで受けたことのあるどの拷問よりも辛かったのである」グッタリ
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/02(土) 12:11:18.97 ID:ynDcAlWAO
青髪「まさか保健室で目が覚めたら隣にビリーがいるとは思わんかったよ」オモイ

土御門「今は日本人でも正座出来ない奴は多いからにゃー。イギリス人のウィリアムには余計に辛いはずぜよ。……ってビリー?」ニャ?

姫神「ウィリアムの。愛称。他にも。ウィルとか。」ドヤ

吹寄「だからビリーなのね。けどなんでその愛称を青髪が呼んでるのよ」

青髪「ボクとビリーは心の友や!同じロリを愛する同志なんよ!!」ババーン

ウィリアム「ピアス、貴様の性癖を私にまで押し付けるな。貴様とは良き友になれそうではあるが、そこを共有するつもりは全く無いのである」ギリギリギリ

青髪「痛い痛い!ヘッドロックはかんにんしてぇ~」メキメキメキ

上条「なぁ、ところで今どこに向かってるんだ?」

吹寄「上条、あんた何も聞いてないの!?」ギロッ

姫神「これから。みんなで。すき焼きパーティー。私が企画した。」フンス

土御門「ウィリアムと小萌先生への質問大会も兼ねてるんだにゃー」

上条「すき焼き、ってまたあの店か?」

青髪「他のみんなはもう行ってるん?」

吹寄「後は私たちがウィリアムさんを連れて行くだけよ」

土御門「ちなみにインデックスももう店に行ってるぜよ」ニャハーン
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/02(土) 12:14:19.77 ID:ynDcAlWAO
上条「いつの間に……」

ウィリアム「どんな食べ物か楽しみであるな」ソワソワ

吹寄「なら私がマナーを教えてあげるわ!」

姫神「吹寄さん。燃えている。」オォ

土御門「吹寄も小萌先生と同じで世話焼きだからにゃー」

上条「吹寄はすぐに手が出るけどな」アハハ

吹寄「なぁんですってぇ~?」ゴゴゴゴゴ

上条「あ、いや今のは」ダラダラ

吹寄「お望み通り手を出してあげましょうか?」ゴキッゴキッ

上条「ふ、不幸だぁぁぁ!!」ダダダダダ

吹寄「逃げるなー!」ダダダダダ

ウィリアム「まったく、騒がしいな」ヤレヤレ

青髪「ボクらには見慣れた光景やけどね」ナハハ

ウィリアム「すき焼き屋でもきっと騒がしいのであろうな」フッ

253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/02(土) 12:16:33.11 ID:ynDcAlWAO
土御門「だろうにゃー。お、見えてきたぜよ」

姫神「今日は。肉を。」グッ

土御門「とりあえず入るぜぃ」

ガラガラ

青髪「今日のもう1人の主役が来たでー」

ウィリアム「失礼するのである」ペコリ

男子A「おっ、来た来た」

男子B「待ちくたびれたぜ」ハラヘッタ

女子A「こっちこっち」チョイチョイ

ウィリアム「うむ」

女子B「今日は色々聞かせてもらいますからねー」wktk

小萌「み、皆さんあまり騒いではいけないのですよー!」

ワイワイガヤガヤ

その日、学園都市にある某すき焼き屋が1軒半壊したとかしなかったとか。それはまた別のお話。 
 
260 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/04(月) 12:39:25.73 ID:eZBb/l+AO
こんにちは、>>1です。

では投下しますね。


ウィリアムが青ピと決闘をしてから数日後

建宮「んじゃ、今日の治療はここまでなのよな」フゥ

ウィリアム「いつもすまないのである」コキコキ

建宮「いやいや、こちらも禁書目録から色々と学べるから有り難いのよな」ニッ

インデックス「あのくらい問題ないんだよ!私も美味しいものを食べられるし持ちつ持たれつってやつなんだよ!」

香焼「では片付けをしますね」カチャカチャ

ウィリアム「ところで建宮、一つ聞きたいのだが」

建宮「俺に答えられることならなんでもござれ」カマン

ウィリアム「お前と香焼少年は普段何をしているのであるか?」

香焼「自分らは第7学区で鍼灸院をやってるっすよ」

建宮「土御門に物件を紹介してもらってな。教師が主な客なのよな」

ウィリアム「……つまり仕事をしていると?」

建宮「当たり前のことよな?」エ?

ウィリアム「そう、であるな」ズーン

インデックス「ウィリアムは仕事を探してるの?」
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/04(月) 12:42:38.39 ID:eZBb/l+AO
ウィリアム「うむ。しかし中々見つからなくてな……」

香焼「まぁ大人は教師か研究者、もしくは自分の店を持ってるっすからね」

建宮「ウィリアム、“どうしても”仕事が見つからないならウチに来い。だがそれは最終手段だ。いいな?」キリッ

ウィリアム「すまないのである。まずは地道に仕事を探すのである。教師や研究者は無理であるが、力仕事なら自信があるのでな」ムンッ

香焼「ウィリアムさんなら軽く10人分は働けそうっすね」アハハ

インデックス「仕事探し頑張ってね、ウィリアム!」

ウィリアム「うむ。では今日はこれで失礼するのである。月詠先生から買い物も頼まれているしな」ヨイショ

香焼「それってこの近所のスーパーっすか?」

ウィリアム「そうであるが?」ム?

香焼「なら自分もお供するっすよ。建宮さん、今日の食事当番は自分でしたよね?」

建宮「そうなのよな。俺は先に帰って掃除と明日の準備をしておくのよな」

インデックス「それじゃまたねー」ノシ

ガチャ バタン

建宮「じゃあまた数日後に。あまり無茶はするなよ?」

ウィリアム「承知した。では行くぞ、香焼少年」スタスタスタ

香焼「あ、待って下さいっす!」タッタッタッ
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/04(月) 12:45:30.21 ID:eZBb/l+AO
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

30分後

香焼「特売品とかが手に入って良かったっすね」

ウィリアム「うむ。……ところで最近結標の奴はどうであるか?」チラッ

香焼「前よりは回数が減りましたけど、音もなく背後に立たれるのは馴れないっすね」ハァ

ウィリアム「最近は上条に料理を教わっているからな。それで回数が減ったのであろう」

香焼「へぇ、上条さんに。で、腕は上がったんすか?」

ウィリアム「……やっと“不味い”と言えるようになったのである」ムゥ

香焼「苦労してるんすね」アセタラ

ウィリアム「だか最近は包丁で手を切らなくなっt「あらウィリアムさん、お買い物ですの?」む、白井か」

白井「こんにちは、ウィリアムさん」ペコリ

初春「私もいますよ~」フリフリ

佐天「同じく~」ナハハ

香焼「」ポー

白井「ウィリアムさん、そちらの殿方はお知り合いですか?」

ウィリアム「彼は香y「自分は香焼と申しますっす!ウィリアムさんとは仲良くさせてもらってるっす!」ズズイ
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/04(月) 12:48:25.54 ID:eZBb/l+AO
初春(おや、これはこれは……)ニヤリ

佐天(まさかのぉ~)ニヤニヤ

白井「そうでしたの。私、白井黒子と申します。以後お見知り置きを」ニコッ

香焼「!!」ズキューン

ウィリアム「香焼少年?どうしたのであるか?」ムム?

佐天「ウィリアムさん、ちょっと」クイクイ

ウィリアム「む?」

初春「あの香焼って人、白井さんに一目惚れしたみたいですよ!」ヒソヒソ

ウィリアム「ほう。だから挙動がおかしかったのであるか」ヒソヒソ

佐天「これは知人として後押しするべきですよね?」ヒソヒソ

ウィリアム「香焼少年が頼んできたらな。あまり余計なことはすべきでないのである」ヒソヒソ

白井「そこの3人、何をヒソヒソと話しているんですの?」

ウィリアム「この2人が香焼少年のことを聞いてきたのでな」

初春「制服を着てないし、どこの誰なのかな~、と」

白井「言われて見ればそうですわねぇ」チラッ
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/04(月) 12:52:01.73 ID:eZBb/l+AO
香焼「(えーっと、確か……)自分はどうやら原石ってやつらしくて、普段は師匠がやってる鍼灸院の手伝い、それ以外はたまに研究所に行ってるんすよ」

佐天「原石!?じゃあ何か天然の能力を持ってるってこと?」ヘェ

初春「私、初めて見ました」ホエー

白井「では勉強もその研究所で?」

香焼「はい!そうっす!」

佐天「てことは普段は研究所とその鍼灸院を往復してるんだ?」

香焼「一応近所のスーパーとかは知ってるっすけど、まぁ大体は」

佐天「じゃあさ、今度の日曜日に私たちがこの辺りを案内してあげようか?」

初春「いいですね、それ(佐天さん、ナイス!)」

香焼「い、いやそこまでしてもらわなくても……」

ウィリアム「たまには同世代の子と遊ぶのも良いものであるぞ、香焼少年」

佐天「御坂さんも誘って4人で案内してあげましょうよ。ね、白井さん?」ニッ

白井「日曜は風紀委員の活動も休みですし、私は構いませんが香焼さんの意見も聞かないといけないでしょう?」

初春「香焼君、日曜h「ぜひ!お願いするっす!」

ウィリアム(態度が露骨であるな)
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/04(月) 12:54:46.97 ID:eZBb/l+AO
佐天「じゃあ決まり!香焼君、メアド交換しとこうか」スッ

初春「なら私たちも」スッ

白井「まぁついでですの」スッ

香焼「はいっす」スッ

セキガイセンツウシンチュウ

佐天「じゃあまた日曜日にねー」バイバーイ

初春「それじゃあ失礼します」ペコリ

白井「ごきげんよう」ペコリ

ウィリアム「気をつけて帰るのであるよ」

香焼「日曜日、期待してるっす!」

ウィリアム「香焼少年、我々も早く帰るのである」

香焼「白井さん……」ポワー

ウィリアム「重傷であるな。む?」ピピピ


From 佐天涙子
件名:日曜日の件
――――――――――――
日曜日は上手く香焼君と白
井さんを2人にするんで、
協力お願いしまーす♪
          涙子


ウィリアム「余計なことはするなと言ったのに」ハァ
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/04(月) 12:57:02.16 ID:eZBb/l+AO
香焼「余計なことってなんすか?」

ウィリアム「こっちの話である」

ウィリアム(これは結標に知られたらマズいのである……)ムゥ

ウィリアム(それとなく日曜の予定を聞いておくか)ウム

香焼「早く日曜日にならないっすかねぇ」ルンルン

ウィリアム「では私はこちらの道なのでな。気をつけて帰るのであるよ」スタスタスタ

香焼「ういっす。ではまた」ペコリ

香焼(日曜日に頑張って印象を良くして、そして今度は2人で……いやいや、それはまだ早いっすよぉ///)クネクネ

香焼「と、とにかく!先ずは日曜日っす。男香焼、勝負の時っす!!」グッ


274 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/06(水) 15:06:50.49 ID:TPbVJSuAO

今日は夜勤なので今のうちに投下します。

日曜日、第七学区にある某公園。そこで1人の少年がしきりに時計を気にしていた

香焼「へ、変じゃないっすよねこの格好」ソワソワ

香焼「それにしても女の子4人と出かけるなんて初めてっす」ドキドキ

少年が立っている場所から少し離れた茂みに、それを見ている少女が2人

佐天「ところが4人の内3人は来れないんだなぁ」ニシシ

初春「香焼君ソワソワしてますねぇ」ウフフ

佐天「しかも待ち合わせの1時間前に来てるなんて、よほど楽しみだったんだね」

初春「それより前に来てる私たちは女子としてどうなんでしょうね?」

佐天「まぁまぁ、そうボヤくなって初春ぅ」ウリウリ

初春「ほっぺたをグリグリしないで下さいよ~。あ、白井さんが来ましたよ」ササッ

佐天「おっと、隠れなきゃ」ササッ

白井「あら、もう来ていたんですの?お待たせしてすみません」ペコリ

香焼「いや、自分もついさっき来たとこっすから!」

佐天(ベタだねぇ)

初春(ある意味お約束ですから)
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/06(水) 15:08:24.44 ID:TPbVJSuAO
白井「実は香焼さんに謝らなくてはなりませんの」

香焼「な、何がっすか?」ドキッ

白井「私以外の3人が急に来れなくなってしまいましたの」ハァ

香焼「そ、そうなんすかー。それは残念っすね」ニヘー

佐天(顔は嬉しそうだけどね)

初春(心の中ではガッツポーズしてますね、あれは)

白井「ですので案内は私1人になりますが、それでも構いません?もしよろしければ日を改めて……」

香焼「全然問題ないっす!今日1日よろしくお願いしまっす!!」バッ

白井「そ、それでは案内させていただきますの」ビクッ

佐天(第一段階は成功だね!)ヨシヨシ

初春(白井さん軽く引いてますけどね)

香焼「そう言えば、他の3人はどうして来れなくなったんすか?」テクテク

白井「佐天さんは補習、初春は他の支部からの応援要請、お姉様は研究協力ですの」テクテク

佐天(私と初春はここにいるんだけどね)

初春(御坂さんが研究協力で来れないのは運が良かったですね)
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/06(水) 15:09:58.13 ID:TPbVJSuAO
香焼「お姉様?」

白井「常盤台のエース、御坂美琴お姉様ですの!!」

初春(あ、やばい)

香焼「エース?何か部活でもやってるんすか?」

白井「香焼さんは『身体検査』をお受けになったことはありませんの?」

香焼「あぁ、なんか受けたっすねぇ。確かレベル2とか言われたっす(嘘っすけど)」

白井「お姉様は学園都市中で7人しかいないレベル5の第三位、最強の電撃使い・通称『超電磁砲』なんですの!」ドヤッ

香焼「なるほど、だから常盤台のエースなんすね」ヘェ

白井「もちろんレベルだけではありませんの!その気品、美しさ、……」ペラペラ

佐天(あちゃー、始まっちゃった)

初春(ほぼ初対面の人にあそこまで喋りますかね?)

香焼「御坂さんってすごい人なんすねぇ。ところで白井さんはどんな能力が使えるんすか?」

白井「私はレベル4の空間移動ですの」

香焼「(どっかで聞いたような……)レベル4、すごいっすね!」ワァオ

白井「それほどでもありませんの」フッ
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/06(水) 15:11:19.14 ID:TPbVJSuAO
佐天(いい感じだねぇ)ウンウン

初春(恋は盲目、あばたもえくぼってやつですね)

??「あら、あれって……」

2時間後

2人は文具店、デパート、クレープ屋などを回りつつ第七学区を歩いていた。
それは端から見ればデートそのものであったが、大抵は白井がその施設に関しての“お姉様”との熱い思い出を語るので見た目ほど羨ましいものではなかった。

佐天(香焼君もよく耐えるねぇ)

初春(普通ならとっくに帰ってますよね)

白井「で、ここがこの学区の学生がよく通う図書館ですの。まぁ大抵は各学校内にあるものを使いますが」

香焼「やっぱり学区によって施設にも違いがあるんすか?」

白井「ええ。幼稚園や小学校が多い第十三学区、工芸や美術関連の学校が集まっている第九学区、スポーツ工学系の学校が集まっている第二○学区、他にも色々ありますの」

香焼「も、もし白井さんが嫌じゃなければ、今度別の学区も案内してもらえないっすか?」ドキドキ

佐天(香焼君が攻めた!)オォ

初春(意外と積極的ですね!)ムフー

白井「私に案内出来る場所は限られますが、それでもよろしくて?」

香焼「も、もちろんっす!」パァ
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/06(水) 15:14:06.61 ID:TPbVJSuAO
白井「ではその時に改めてお姉様を紹介して差し上げますの!あ、でも色目を使うことは許しませんの!」ビシィ

香焼「へ?あ、はいっす……」ショボン

佐天(結局はそこかー)アチャー

初春(露骨にがっかりしてますねー)アーア

白井「ではそろそろ昼食をとりまs「か、返してくれよー」っ!?」クルッ

不良A「だからこれは授業料だっつってんだろ?」アァン

不良B「わざわざ無能力者のために協力してやったんだ、これでも安いくらいだぜ?」ヒャハハ

鋼盾「授業って、能力を使って僕を追い回しただけじゃないか!」ボロッ

不良C「実戦の経験ってやつを積ませてやったんだよ」

不良D「い~い勉強になっただろ?」

佐天(あ、あれって……!)

初春(無能力者狩り、ってやつですね。今警備員に連絡します!)ピッピッピ

佐天(待って、白井さんが……)

白井「あなたたち、何をやっているんですの!」キッ

不良A「なんだこのガキ?」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/06(水) 15:16:46.49 ID:TPbVJSuAO
不良B「常盤台のお嬢様が何かご用ですか~?」ケラケラ

鋼盾「き、君はあの時の……!」

白井「まぁ、あなたでしたの。ご安心下さいな、すぐに片付けますので」

不良C「おいおい、俺たちは全員レベル3だぜ?4対1で勝てると思ってんのか?」

不良D「痛い目にあいたくなかったらとっとと消えな」シッシ

白井「どうやら話し合いは出来そうにありませんのね」ハァ

香焼「ちょっといいっすか~?」ニコニコ

不良B「あぁん?」

白井「ちょっ、香焼さん?」

香焼「お兄さんたち、そこのおかっぱさんに実戦経験を積ませてたんすよね?」

不良C「だったらなんだってんだよ」ギロッ

香焼「自分レベル2なんすけど、訓練に付き合ってもらえないっすか?」チラッ

白井「!!」ハッ

佐天(香焼君何やってんの!?)
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/06(水) 15:19:24.03 ID:TPbVJSuAO
不良A「レベル2が随分とデカい口たたくじゃねぇか」アッハッハッ

不良D「俺たちの授業は高いぜぇ?」

鋼盾「ひ、ひぃっ!」ブルブル

白井「落ち着いて下さいまし」ヒュッ

不良B「っ!?こいついつの間に?」

不良C「空間移動か!!」

白井「香焼さん、すみませんが時間稼ぎをお任せしますの。すぐに戻りますので」ヒュンッ

不良A「そういやぁ常盤台のガキは皆レベル3以上だったな」

不良D「てことはもしかしてこいつも……?」ゾクッ

香焼「さぁ、どうっすかね?」ニコニコ

不良B「こっちは4人いるんだ、ビビるこたぁねぇ!」

初春(や、やっぱり警備員を呼んだ方がいいですよ~)アワワ

佐天(みたいだね。ならこっちはこっちで助っ人を呼ぶよ)ピッピッ

初春(助っ人?もしかして御坂さんですか!)

佐天(“あの人”だよ)ニッ
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/06(水) 15:22:13.04 ID:TPbVJSuAO
不良A「おいガキ、謝るなら今の内だぜ?」ボッ

不良B「まぁ、謝っても許さないけどな」スッ ヒュゴッ

香焼「炎と……ペットボトル、ってことは水っすか?ならこちらも」スッ ペラッ

不良C「……紙?」

香焼「ただの紙じゃないっすよ。これは和紙っす」ニッ

不良B「なんにしたって相性最悪じゃねぇかバーカ!」ビュッ

香焼「おっと」パシャッ

不良D「Bの水を弾いただと!?」

不良A「ならこいつだ!」ボッ

香焼「火遊びは危険っすよ」バサッ

佐天(すごい!ただの紙で炎の塊を包んだ!)

初春(どんな能力を使ったらあんなことが?)

不良A「てめぇ……レベル2ってのはウソだな?」チッ

香焼「本当っすよ。ただ相性が良かっただけっすよ」ニコニコ

不良B「紙と水や炎のどこが相性良いっつうんだよ!」ギロッ
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/06(水) 15:25:01.54 ID:TPbVJSuAO
香焼「昔は紙で傘を作ったり提灯を作ってたんすよ?紙をバカにしたらいけないっす」ニッ

不良C「……」グググ

不良D(C、やる気か)

香焼「では次はこっちから行かせてもらうっすよ!」ダッ

不良A「ちぃっ!」ボッボッ

香焼「ノーコンっすね」ドスッ

不良A「うげぇっ!?」ドサッ

不良D「鳩尾に肘打ち!?あいつ体術も出来んのか!」

不良B「やろうっ!」ビュビュッ

香焼「効かないっすよ!」サッ バシャッ

佐天(香焼君強い!)

初春(能力と体術を上手く併用してますね)

香焼「せいやっ!」ゲシッ

不良B「ぐはっ!」ズズッ

香焼「さて、これで残るは2人っす……え?」キョトン
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/06(水) 15:27:33.77 ID:TPbVJSuAO
不良C「中々やるな、お前。だがこの俺はそこで伸びている2人の様にはいかないぜ?」ニヤリ

香焼「ど、どちら様っすか?」アセタラ

不良D「Cは肉体操作系の能力でな。発動に時間はかかるが全身の筋肉量を最大50%増やすことが出来るんだよ!」

佐天(いやいや、それにしたってまるで別人でしょ!)オイッ

初春(あの人は戸○呂弟か何かですか?)アワワ

不良C「さぁ、始めようか」ククク

??「香焼君……」

その頃白井と鋼盾は……

不良α「待てこらぁー!」ダダダ
不良β「この間はよくも仲間をしょっぴいてくれたなぁ!」ダダダ
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/06(水) 15:30:43.27 ID:TPbVJSuAO
鋼盾「ひぃぃぃぃ!」ゼェゼェ

白井「まさかまた別の集団に追われることになるとは思いませんでしたの」タッタッタッ

不良γ「ここで会ったが百年目ぇぇぇ!」

鋼盾「な、なんとかして下さいよぉ~」ゼェゼェ

白井「私も走りながらでは演算に集中出来ませんの!」ムキー

不良γ「逃げるなぁぁぁ!!」ダダダ

白井「早く香焼さんのところに戻らなければなりませんのに……!」タッタッタッ

鋼盾「うわぁぁぁん!」

運悪く香焼からどんどん離れていった……。
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/09(土) 19:39:36.69 ID:isVSv/VAO

こんばんは、>>1です。漠然とですがラストまでの道のりが見えてきましたよ。では今日も投下します。


香焼「いやぁ、学園都市って奥が深いっすねぇ」スッ

不良C「まぁ珍しい能力ではあると自負しているよ。もっとも、発動までに時間がかかるのと骨格そのものが頑丈になるわけでは無いからレベル3止まりだがな」フフッ

佐天(あの人、妙にダブついた服を着てると思ったらあんな意味があったんだ……)

初春(感心してる場合じゃないですよ!)

香焼「でりゃあ!」ブンッ ベキィッ

不良C「ただの紙切れでやられるかよぉ!」ニタァ

香焼(今のは角材並みの強度があったんすけどね……)

不良C「どうした、来ないのか!?」

香焼「言われなくたって!」ダダッ

ドシッ バキッ ゴスッ ガンッ

不良C「かゆいなぁ、全然効かないじゃないか」ヘッヘッヘッ

佐天(なんか刃○対勇○郎を生で見てるみたい)

初春(もしくは○ル対ミスターサタ○ですね)ゴクリ

不良D「あんま調子にのるなよ!」

不良C「わかってるって。……おらぁ!」ブォンッ

香焼「よっと」ヒョイ
293 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/09(土) 19:42:05.85 ID:isVSv/VAO
トリ忘れた

香焼(どうやらスピード自体は上がって無いみたいっすね。それに動きにも無駄が多い)

不良C「ハエみたいにうざってぇ!」ガバァ

香焼(けどこちらの攻撃は効かないし……このままじゃあジリ貧ってやつっす)サッ

香焼「……この手はあんまり使いたくは無いんすけどね」フゥ

不良C「おいおい、漫画じゃあるまいし奥義があるとか言わないよなぁ?」

不良D「んなもん使わせる前に潰せ!」

香焼「奥義なんて大層なもんじゃないっすよ」ニッ

不良C「ならやってみろぉ!」ウオォ

香焼「なら遠慮な……くっ!!」キィーン

不良C「っっっ!!!??」

佐天(股間を蹴ったぁぁぁぁ!!)

初春(確かにあれは禁じ手ですね)ウワァ

佐天(キンだけに?)

初春(全然上手くないですよ)

不良D「なっ、おまっ、それでも男か!?」ゾクゾクゾクッ
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/09(土) 19:45:50.77 ID:isVSv/VAO
不良C「」ヒクヒク

香焼「男だからこそ、っす。さぁ、残りはあんただけっすよ」キッ

不良D「ひ、ひぃっ」ビクッ

香焼「さっきのおかっぱさんから取ったお金を返すならこの場は見逃してもいいっすよ」

不良D「わ、わかった!金は返す!無能力者狩りもやめる!だから助けてくれぇ!!」アワワワワワ

佐天(仲間がやられたら急に弱腰になったね)アララ

初春(……でもあの人もレベル3なんですよね)ムゥ

香焼「じゃあこれは後でおかっぱさんに返しておくっす」

不良D「な、なぁ。悪いが手を貸してくれないか?腰が抜けちまったんだよ」スッ

香焼「やれやれ、仕方ないっs!!?」バチバチィ

不良D「……まんまと引っかかりやがったな、クソガキ」ニヤ

香焼「な、なに、が……?」ドサッ

不良D「俺は発電能力者なんだよ。そこらにあるスタンガンより“効く”だろ?」

佐天(ひ、卑怯者!!)

初春(一気に形成逆転されましたね……)
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/09(土) 19:47:51.54 ID:isVSv/VAO
不良D「さて、と。レベル2ごときがよくもやってくれたなぁ」ニタァ

不良D「仲間の分まできっちり返させてもらうぜ?」

ガスッ ドカッ ボコッ

初春(ひ、ひどい……)

佐天(初春、私行くよ!)グッ

初春(待って下さい佐天さん!)ガシッ

佐天(止めないで初春!)

初春(……私も行きます)キリッ

佐天(初春……)

ヒュカカカカカカカッ ナ、ナンダコリャ!?

??「本当は最後まで見守るつもりだったけど、お姉ちゃんもう我慢の限界だわ」ゴゴゴゴゴ

佐天(え?何がどうなってるの?)

初春(私たちが出て行こうとしたら、あの不良の周りに何本も鉄パイプが現れて……)

香焼「む、結標、さん……?」ゴフッ

結標「そうよ、あなたのお姉ちゃんの結標よ。私が来たからにはもう大丈夫」ニコッ

296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/09(土) 19:50:15.88 ID:isVSv/VAO
不良D「お前、さっきの空間移動の仲間か!?」

結標「うるさいわねぇ。あんなチャチな能力と一緒にしないでよ。白井さんと違って私は物体に触れずとも転移させることが出来るのよ、こんな風にね」スッ ズブッ

不良D「うぎゃあぁぁぁ!!」ボタボタボタ

佐天(え、手から木の枝が生えた!?)ヒィ

初春(……思い出しました!!あの女の人、以前白井さんが追っていた事件の犯人ですよ!)

佐天(な、なんでそんな人がこんなところにいるの?)

初春(私にも何がなんだか……)

結標「あなたには2つ選択肢があるわ。このパイプを全部身体の中に転移させられるか、この場から直ぐに消えるか、よ」ウフフ

不良D「し、死にたくない……」ブルブルブル

結標「そう。なら消えなさい」ヒュンッ

佐天(4人とも消えた!?)エッ

初春(あ、向こうの駐車場に倒れてる)

ヒュッ スタッ ヒュッ スタッ

白井「香焼さん無事ですの!?……む、結標!何故あなたがここに?」

香焼「あ、あうぅ……」
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/09(土) 19:52:03.36 ID:isVSv/VAO
結標「あなたが香焼君を置いて逃げ出したから私が助けたのよ」ギロッ

白井「は?私は逃げ出してなどいませんの!」

結標「私は全部見てたのよ!あなたが香焼君とデートしてたのも!余計なことに首を突っ込んだことも!なんか○村っぽいやつだけ連れて逃げ出したことも!」ベラベラベラー

佐天(覗き見なんて趣味が悪いなぁ)

初春(あなたがそれを言いますか)

白井「時間を稼いでもらったのは事実ですの。けれど逃げ出したりなどしませんの!ましてやデートなんてしてません!!」ビシィ

香焼「」グサッ

結標「はぁ!?待ち合わせなんかしてあちこち歩いてたじゃない!」ムキー

白井「あれは香焼さんがこの辺りを知らないので案内をしていただけですの!本来なら他に3人来るはずでしたの!」ムガー

結標「なら別の日にすれば良かったじゃない!」

白井「香焼さんがそれで良いとおっしゃったんですの!」

香焼「ふ、2人とも落ち着くっす……」フラフラ

佐天(これは修羅場、なの?)

初春(さぁ?)

結標「とにかく、今後その凹凸の無い身体で香焼君を誘惑するのは止めなさい!」ビシィ

298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/09(土) 19:54:37.10 ID:isVSv/VAO
白井「誘惑などしてませんし、私はまだこれから成長するんですのよ!この痴女!!」

結標「誰が痴女なのよ!」

佐天(あの格好は、ねぇ?)

初春(さらしにブレザーって、ねぇ?)

ワーワーギャーギャー

香焼「どうしてこんな話に……あ」

佐天(あ、来た)

初春(佐天さんが呼んだ助っ人って、あの人だったんですか!?)

ウィリアム「何を騒いでいるのであるか」ガシッ

結標「あ痛!!ってビリー!?なんでこんなところに?頭から手を離してよ!」ジタバタ

ウィリアム「病院の帰りに知り合いの怒鳴り声が聞こえたからである。で、何故騒いでいた?」ミシミシ

香焼「実は……」カクカクシカジカ

ウィリアム「なるほど。白井よ」ジロッ

白井「は、はいっ!」ビクッ

結標「演算が組めない……」ジタバタ

299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/09(土) 19:57:39.15 ID:isVSv/VAO
ウィリアム「香焼少年の言っていたおかっぱは無事であるか?」

白井「安全な場所まで送り届けましたの!」

ウィリアム「なら問題無いのである。私はこのまま結標を連れて帰る。香焼少年、ちゃんと白井を送るのであるぞ」ズルズル

香焼「了解っす!」キリッ

結標「ず、頭蓋骨砕けちゃうぅ」ジタバタ

ウィリアム「後そこの2人!」

佐春(っ!!)ギクッ

ウィリアム「お前たちも来るのである」

佐天「ば、バレてましたか」タハハ

初春「ていうか呼んだの佐天さんじゃないですか」ドモ

白井「佐天さんに初春!?どうしてここに?」ハァ?

ウィリアム「詳しい話は後である。行くぞ」ズルズル

結標「私は香焼君を助けたのにぃ」ジタバタ

佐天「ではお2人とも、また今度~」トコトコ

初春「失礼しました~」トコトコ

300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/09(土) 20:00:03.55 ID:isVSv/VAO
白井「な、何が何だか……」アゼン

香焼「とりあえず、送りがてら自分の知ってることを話すっすよ」

白井「すみません、最後までご迷惑をおかけして」ペコリ

香焼「いやいや、気にしないで下さいっす。白井さんの住んでるところはどっちっすか?」

白井「あ、こっちですの」テクテク

30分後

白井「ここですの。中は男子禁制ですのでここまでで構いません」

香焼「す、すごいっすね」ウヒャア

白井「では香焼さん、“また今度”」ペコリ ガチャ

香焼「また今度ってことは……まだ終わった訳じゃないっす!」ヨシ

香焼「いつか振り向かせてみせるっすよ、白井さん!」メラメラメラ

一方その頃

ウィリアム「私は余計なことはするなと言ったはずである。それが『香焼君がピンチだから助けて!』などというメールが来たときは焦ったのである」マッタク

佐天「すみませんでした……」ショボン

初春「佐天さんのおせっかいからまさかこんなことになるなんて……」
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]:2011/07/09(土) 20:01:26.89 ID:isVSv/VAO
ウィリアム「止めなかった時点で同罪である」ピシャッ

佐天「あの~」オズオズ

ウィリアム「なんであるか?」

佐天「その人、大丈夫ですか?」

結標「」チーン

ウィリアム「……この程度で死にはしないのである」ウム

初春(えぇ~)

ウィリアム「では私たちはこの辺りで失礼する。2人とも寮は近くであろう?」

佐天「そ、そうですね。それじゃあこれで」ペコリ

初春「本当に今日はすみませんでした」ペコリ

ウィリアム「あぁ、最後に1つだけ」

佐春「「っ!!」」ドキッ

ウィリアム「香焼少年とこれからも仲良くしてやって欲しいのである」ニッ

佐春「「はいっ!!」」ニコッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ウィリアム「香焼少年はうまくやったのであろうか……」スタスタズルズル

ウィリアム「結標よ、そろそろ起きるのである。アパートに着くぞ」ユサユサ

結標「」シーン

ウィリアム「頭を掴んだままだったのがマズかったか」ムゥ

ウィリアム「とりあえず月詠先生の部屋に運ぶのである」ズルズル

ウィリアム「夕焼けか、明日も晴れるのであろうな」ウンウン

結標(綺麗に締めようとしてんじゃないわよ)ヒクヒク


311 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/11(月) 22:30:32.04 ID:lvdSc6W40
こんばんは、>>1です。兄が新しいパソコンを買ったのでお古を譲ってもらいました。
エプロンとおっさん、そんな意外な組み合わせってわけでも無いみたいですね。
では投下します。


ウィリアム「どうしてこうなったのであるか……」カチャカチャ

一方通行「俺に聞くなァ」ハァ

番外個体「アヒャヒャヒャヒャヒャ」ゲラゲラ

土御門「わ、笑いすぎだぜぃワースト」プクク

上条「お前も半笑いじゃねぇかよ……」プルプル

青髪「口動かさんと手を動かしぃ」マッタク

姫神「青髪君の。言う通り。」

打ち止め「事の発端は数日前のこと、ってミサカはミサカは解説キャラになってみる」キリッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

夕方・月詠家の食卓

ウィリアム「またダメだったのである……」ガックシ

結標「諦めちゃダメよビリー!まだ求人はあるじゃない!」

小萌「そうです!諦めたらそこで試合終了なのです!!」グッ

ウィリアム「しかし残りは学生対象か何かしらの資格が必要なのである」シュン

結標「そ、それは……」ウッ
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/11(月) 22:32:07.32 ID:lvdSc6W40
ウィリアム「こうなったら建宮に頭を下げるしかないのである」

小萌「もうそれしかないのでしょうかー」ムゥ

ピンポーン

小萌「おや、こんな時間に誰でしょうか?」トテトテトテ ガチャ

小萌「はいはーい、どちら様ですかー」

黄泉川「こんばんは。ウィリアムいる?」ヨッ

ウィリアム「黄泉川であるか。私に何か用か?」

黄泉川「仕事はもう決まった?」

ウィリアム「うっ」グサッ

結標「なんなのよあんた!いきなり現れてケンカを売るとはいい度胸じゃないの!!」キッ

黄泉川「つまりまだ決まってないんじゃん?それは好都合」ニッ

小萌「ど、どういう意味ですかー?」アワアワ

黄泉川「なぁウィリアム、うちの一方通行と仕事をしないか?」

ウィリアム「っ!!仕事があるのであるか!?」ガタッ

黄泉川「あぁ。△△ベーカリーっていうパン屋で近々アルバイトの募集をかけるじゃん。そこに一方通行を行かせたら『もう1人くらい心当たりはないか?』って言われたんじゃんよ」
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/11(月) 22:33:49.95 ID:lvdSc6W40
結標「そこでビリーに白羽の矢がたった訳ね?」

小萌「あれ?△△ベーカリーって……」

黄泉川「月詠先生のとこの生徒が下宿しているパン屋じゃん。住所はここに書いてあるから、土曜の10時くらいに来て欲しいじゃん」スッ

ウィリアム「私で良いのか?」

黄泉川「それを決めるのは店長の仕事じゃん。んじゃ、私はこれで」ガチャ

小萌「良かったですね、ウィリアムさん!」

ウィリアム「うむ。掴んだチャンスはものにするのである」キリッ

結標(まさか一方通行も一緒とはね……。上条君に連絡して土御門を連れて冷やかしに行かせなきゃ)ニヤリ

小萌「では今日は前祝いなのです!じゃんじゃん飲みましょう!!」

ウィリアム「明日に響かない程度にするのであるよ。明日も学校である」

小萌「わかってますよ~」ムゥ

結標「だって小萌だし」

ワイワイガヤガヤ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/11(月) 22:35:20.43 ID:lvdSc6W40
土曜日・△△ベーカリー

上条「で、実際に来てみたらパン屋ではなく喫茶店だったと」プルプル

青髪「店の倉庫を改装して開くことになったんよ」

土御門「それにしても店のスタッフがウィリアム・一方通行・青髪の3人とは……」ククッ

姫神「私を。忘れないで。」ムスッ

一方通行「まァ黄泉川の顔を立てて働くっつうのはまだいい。だがよォ……」

一方通行「なァンでこンなフリルのついたエプロン着なくちゃいけないんですかァ!?」

打ち止め「それはそのエプロンがお店の制服だからだよ!ってミサカはミサカは笑いを必死でこらえながら説明してみる」ププッ

青髪「常備してるのがそれしかないんよ。後あるのは店長の着てるコックコートくらいかな?」

ウィリアム「私はサイズさえ合っていれば問題ない。このエプロンは私には小さすぎるのである」

番外個体「ピッチピチだもんね」ゲラゲラ

一方通行「別のがあンならそっちを渡せよ!!」

青髪「店長のはあっくんには大きすぎると思うで?それにそのエプロンも似合ってるし」

一方通行「誰があっくんだコラァ!!」

カランカラン
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/11(月) 22:36:32.43 ID:lvdSc6W40
黄泉川「よぅ、調子はどうじゃん?」

店長「青髪、新人はどうだ?」

青髪「エプロンが嫌やって」

店長「ふむ、それについては考えておくよ。ちゃんと採寸をしなくちゃならんしな」ウンウン

一方通行「問題はそこじゃねェよ!!」

店長「ああそうか、一方通行くんは杖をついていたんだな。ではレジ打ちを中心にやってもらおう」

ウィリアム「店長、このヒラヒラはどうにかならないのであるか?」

店長「ならんな。それより開店は1週間後だが作業は覚えたかい?」

ウィリアム「ピアスが丁寧に教えてくれるので問題ないのである」

姫神「意外と。頼りになる。」

青髪「意外は余計やでー」アハハ

一方通行「つゥかなンでこいつらがいるンだよ?」ギロッ

土御門「お前らの訓練に付き合ってやってるんだにゃー」ケラケラ

上条(結標から『冷やかしに行って来い』ってメールが来たからとは言えないな)

番外個体「ミサカは冷やかしに来たんだよ」ニヤニヤ
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/11(月) 22:37:38.03 ID:lvdSc6W40
一方通行「このポンコツが……」

姫神「一方通行。相手は一応お客様。」メッ

黄泉川「姫神の言うとおりじゃん。あんたはここで愛想ってもんを身につけな」

打ち止め「愛想のいいこの人って想像つかないかも、ってミサカはミサカは……ぷふっ」プルプル

上条「なぁ、さっきから気になってたんだけどさ」

ウィリアム「どうした?」

上条「なんで姫神もいるんだ?」ハテ

姫神「え。」

一方通行「そういやァこの女誰だ?」アァン

姫神「ちょっ。」

ウィリアム「言われてみればそうであるな」ウム

姫神「」チーン

土御門(これはひでぇぜよ)

青髪(悪意が無いのが余計ひどいね)

店長「姫神さんは元々パン屋の方のバイトを希望していたんだけどね。やっぱり看板娘が必要だろ?」

317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/11(月) 22:39:00.95 ID:lvdSc6W40
上条「なるほど、そういう訳か」

一方通行「楽が出来るンならどォでもいい」

ウィリアム「姫神よ、よろしく頼む」

姫神「理解が早くて。助かる。」

店長「青髪、俺は店に戻るから何かあったら呼べ」

カランコロン

青髪「わかったでー。んじゃ続きといこか」

ウィリアム「うむ」

姫神「私。頑張る。」ムフー

一方通行「お手柔らかにィ」

1時間後

青髪「今日はここまでにしとこか」

黄泉川「結構さまになってたじゃん」
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/11(月) 22:41:14.49 ID:lvdSc6W40
番外個体「格好以外はね」ケケケ

一方通行「黙れ」

土御門「開店が楽しみだにゃー」

上条「んじゃ俺たちそろそろ帰るよ」

姫神「また来てね。」

打ち止め「バイバーイ、ってミサカはミサカはウィリアムとひめがみお姉ちゃんに手を振ってみたり」ノシ

カランコロン

ウィリアム「では片づけは私がしておくのである。一方通行と姫神は先に着替えていてくれ」カチャカチャ

姫神「それじゃあ。お言葉に甘えて。」スタスタ

青髪「僕は店長に今日の報告をしてくるわ」

カランコロン

一方通行「ウィリアム、ずいぶん気合い入ってるじゃねェかよ」

ウィリアム「やっと見つけた仕事であるからな」

一方通行「その言葉、芳川に聞かせてやりてェぜ」ハッ

319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/11(月) 22:45:23.36 ID:lvdSc6W40
ウィリアム「そう言えば何故お前だったのだ?この仕事なら芳川やワーストにも出来るだろうに」

一方通行「番外個体は下手に表に出ると元暗部のクソ共がなにするかわかンねェからな。芳川は……芳川だからだ」

ウィリアム「なるほど」

一方通行「それで通じるのが悲しいぜェ」

ウィリアム「芳川であるからな」ニッ

一方通行「だな。ンじゃ俺も着替えてくるわ。とっととこンなもン脱ぎてェしよ」コツコツ

ウィリアム「うむ」

ウィリアム(本当に仕事が見つかって良かったのである。しかしこの姿を見たら騎士団長の奴、どんな顔をするか……)フッ

ウィリアム「これもまた人生であるな」カチャカチャ

328 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/14(木) 21:05:12.75 ID:uyPYC5980
こんばんは、一方さんには尾崎豊が似合うと思っている>>1です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

6月某日・とある喫茶店

一方通行「暇だァ」フワァ

ウィリアム「昼間は仕込みが中心であるからな」キュッキュッ

一方通行「なンで平日も昼間から店開いてンだよ。あの糸目の変態と根暗女が来てからでいいだろォよ」

ウィリアム「その2人がすぐ仕事に入れるようにしておく為である」カチャカチャ

カランコロン

一方通行「いらっしゃ……なンだ、ジジイか」

店長「ウィリアム、ちと買い物を頼みたいんだが」

ウィリアム「うむ。何を買ってくれば良いのであるか?」

店長「このメモに書いてある。アクセラ、ウィリアムが戻るまで店番頼んだぞ。後、ジジイじゃなくて店長と呼べと何度も言ってるだろ?」

一方通行「へいへい」

ウィリアム「すまないのである、店長」ペコリ
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/14(木) 21:06:32.86 ID:uyPYC5980
店長「ウィリアムが謝ることじゃないさ。それにアクセラもなんだかんだ言いながらキチンと仕事をするしな」ハッハッハ

ウィリアム「では行って来るのである」カランコロン スタスタスタ

店長「さて、俺も店に戻るか」カランコロン

一方通行「……コーヒーでも入れるかァ」コツコツ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第七学区・路上

ウィリアム「これで一通り買い物は終わったな」ウム

ネェネェキミドコノガッコウ? カワイイネェ チョウウザイデスハナシテクダサイ

ウィリアム「む?」

スキルアウトA「いいじゃん、どうせ学校なんて行ってないんだろ?」

スキルアウトB「俺たちと楽しもうよ~」ニヤニヤ

??「超痛い目を見たくなかったらとっとと離して下さい」キッ

スキルアウトA「おぉ、怖い怖い」ヘラヘラ

スキルアウトB「どんなことをしてくれるのかそこの路地で教えてくれるかな」ジュルリ

ウィリアム「おい」ヌッ
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/14(木) 21:07:39.43 ID:uyPYC5980
??「っ!?」ギョッ

スキルアウトA「なんd……なぁ!?」ブッ

スキルアウトB「え?」

ウィリアム「そこの娘が離せと言っているのがわからないのであるか?」

スキルアウトA「あひゃひゃひゃひゃ!なんだよその格好!!」ゲラゲラ

スキルアウトB「おっさん趣味悪すぎwww」ダハハハハ

??(ガタイのいいおっさん+エプロン……これはもしや)ゴクリ

ウィリアム「これは店の制服である」ベチッ

スキルアウトA「ぐはぁ!?」グキィ

ウィリアム「そしてこれは躾である」ベチッ

スキルアウトB「ぶへぁ!!」ズザァ

??「おぉ、超すごいです」ホワァ

ウィリアム「さて、早く帰らねば」スタスタスタ

??「ちょ、ちょっと待って下さい!」

ウィリアム「なんであるか?」ピタッ
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/14(木) 21:09:21.38 ID:uyPYC5980
??「あなた何者ですか!」ビシィ

ウィリアム「見ての通りである」キリッ

??「……超変人?」

ウィリアム「違う。喫茶店の店員である」ムッ

??「フリルは趣味ですか?」

ウィリアム「制服である」

??「そうですか。ではお礼にお店の売り上げに超貢献してあげましょう」フフン

ウィリアム「断っても勝手に着いてくる気であるな?」

??「超わかってるじゃないですか。さぁ、案内して下さい」

ウィリアム「好きにするのである」スタスタスタ

??「申し遅れました。私絹旗最愛と言います。モアイとか言ったら超ぶっ飛ばしますよ?」トコトコ

ウィリアム「どう聞き間違えたらモアイになるのであるか?」

絹旗「漢字で最も愛すると書くんですよ。だから字だけみるとモアイとも読めるんです」

ウィリアム「なるほど」

絹旗「そちらのお名前は?」
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/14(木) 21:10:12.00 ID:uyPYC5980
ウィリアム「ウィリアム=オルウェルである」

絹旗「ではウィリアム、そのフリフリエプロンは制服だとか言ってましたが正気ですか?」

ウィリアム「文句なら店長に言ってくれ。私は雇われの身である」

絹旗「それは失礼しました」

ウィリアム「ここである」

絹旗「おぉ、なかなかじゃないですか」

カランコロン

一方通行「いらっしゃ……おォ、帰ったか」

ウィリアム「うむ。客も連れて来たのである」

絹旗「どうも、おじゃm……っ!!?」ハッ

一方通行「あァ?」

絹旗「ど、どうしてあなたがここにいるんですか……」ワナワナ

ウィリアム「知り合いであるか?」

一方通行「ちょっとな」チッ

絹旗「ちょっと?あの計画のことをちょっとですって?」

333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/14(木) 21:11:16.79 ID:uyPYC5980
絹旗「ふざけるのも大概にして下さいよ!」ガンッ バキィ

ウィリアム「むぅ?」

絹旗「あンたのせいでどンだけの人間が犠牲になったと思ってるンですか!!」

一方通行「……」

絹旗「まァ第一位様にとってはちょっとのことn「おい」あァ!?」ギロッ

ウィリアム「何があったのかは知らぬが、テーブルを壊すな」ジロッ

絹旗「関係ない奴は引っ込ンでて下さいよ。それともこのテーブルみたいにバラバラにしてあげましょうか?」

ウィリアム「ここは私の職場である。関係はある」

絹旗「だったらなンだっていうンです?さっきのスキルアウトみたいに超デコピンでもしますか?」ハッ

一方通行「ウィリアム、待て」

ウィリアム「そうはいかん。この娘には少しキツ目の仕置きが必要である」グッ

絹旗「私も甘く見られましたね。ゲンコツ程度じゃあビクともしませンよ。私をどうにかしたいンなら磁力狙撃砲でも持ってくるンですね」

ウィリアム「そうか。では遠慮はしないのである」

ゴツンッ!!!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/14(木) 21:12:21.55 ID:uyPYC5980
絹旗「ん?こ、ここは……?」ウゥ

一方通行「気がついたか」

絹旗「あ、一方通行!!」ガバッ

一方通行「ここは店の休憩室だ。お前さっきまで気絶してたンだよ」ハァ

絹旗「気絶?まさか私の窒素装甲が効かなかったんですか?」

一方通行「お前の能力は衝撃は殺せないだろォが」

絹旗「だからって……あの男は何者なんですか?」

一方通行「ただの喫茶店のアルバイトだよ。……なァ」チラッ

絹旗「なんですか」キッ

一方通行「お前、うちに来るか?」

絹旗「は、はぁ!?何を言って……そうはいきません!!いくら私が超魅力的だからってそんなことは」ジリッ

一方通行「何言ってんだ?」ン?

ウィリアム「何を騒いでいるのであるか?」ヌッ

絹旗「ひぃっ!?」ビクッ

ウィリアム「気がついたか。何か温かいものでも飲むか?」
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/14(木) 21:13:42.63 ID:uyPYC5980
絹旗「へ?い、いや私は」ガクガク

一方通行(完璧にビビっていやがるな)

ウィリアム「とにかくこっちに来い。ピアスと姫神に紹介するのである」スタスタ

絹旗「は、はい!!」トテトテ

青髪「おぉ、気がついたんやね!」ニカッ

建宮「ウィリアムの拳を受けたと聞いたが、大丈夫なのよな?」

姫神「見た感じは。平気そう」

香焼「でも頭っすよね?後で病院行った方がいいっすよ」

ウィリアム「いっぺんに喋るな、混乱するであろう。こちら、絹旗アイアイである」

絹旗「誰がアイアイですか!私の名前はさ・い・あ・いです!!最も愛すると書いて最愛です!!」ムガー

ウィリアム「モアイと言ってはいけないのだったな」

絹旗「アイアイも駄目ですよ!あんなサルと一緒にしないで下さい!」

青髪「僕は青髪ピアスって呼ばれてるで~」

姫神「私は。姫神秋沙。よろしく」

絹旗「超無視ですか。もういいです。これで失礼します」スタスタ
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/14(木) 21:14:55.04 ID:uyPYC5980
ウィリアム「待て」ガシッ

絹旗「何をするんですか。離して下さいよ」キッ

青髪「着替えは向こうやでー」

絹旗「は?」

姫神「壊したテーブルの。弁償をするのにここで働くんでしょう」

絹旗「そ、それは……」ウググ

ウィリアム「本来なら警備員に突き出すとこであるが、一方通行が店長に頼んでそれで許してもらえたのである」

絹旗「一方通行が?」

姫神「『店長、これは俺のせいでもあるから勘弁してやってくれェ』って」

建宮「おぉ、似てる似てる」パチパチ

青髪「今日はエプロンだけでええけど、制服のサイズ教えてな」

ウィリアム「そういうことである。以前何があったかは聞かぬが、今回のことはちゃんと一方通行に礼を言うのであるよ」

絹旗「うぅ……」

香焼「けどウィリアムさん、いくらテーブルを壊したからってゲンコツはヒドくないっすか?」

ウィリアム「何を言っている。本当ならピアスに借りた漫画に載っていた打舞流叛魔(ダブルハンマー)をおみまいしていたのである」フフン
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/14(木) 21:16:08.75 ID:uyPYC5980
一方通行「殺す気かよ……」コツコツ

絹旗「っ!!」

一方通行「まァ仮に逃げたりしたらその時は、なァ?」ニタリ

ウィリアム「で、あるな」ニッ

絹旗「」

青髪「けど連絡先を知っとかないかんのとちゃう?」

一方通行「それなら大丈夫だ。こいつは黄泉川ンとこで預かる」

姫神「この子も。訳ありなの」

一方通行「あァ」

絹旗「さっきの『うちに来るか』ってそういう意味だったんですか!?」

ウィリアム「黄泉川なら安心であるな」ウム

絹旗「冗談じゃありません!そもそも私には超住むところがあります!!」

一方通行「なら仕方ねェか」ハァ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/14(木) 21:17:43.61 ID:uyPYC5980
数時間後・○○荘201号室

一方通行「……という訳だ。よろしく頼む」ペコリ

小萌「まぁまぁ、能力の暴走で学校に居づらくなったんですか。預かるのは構いませんが、せめて連絡の一本くらいは」

一方通行「その辺も黙っててくれねェか?色々と訳ありでよォ」

小萌「……わかりました。一方通行ちゃんが私を頼ってくれたんです。絹旗ちゃんは、今日からうちの子なのです!」ドンッ!!

絹旗「どうしてこうなったんですか」アゼン

ウィリアム「月詠先生は見た目はあれであるが、ピアスと姫神の担任である。信用に足る人物であるよ」

絹旗「いや、そういうことではなくてですね」

結標「諦めなさい、『アイテム』の絹旗最愛さん。私は結標淡希、私も小萌の世話になってる身よ。よろしくね」

絹旗「っ!!……まぁテーブルの弁償代を稼ぐ間の超がまんです」ムムム

小萌「絹旗ちゃん、困ったことがあったらいつでも先生に言って下さいね!」フンス

ウィリアム「では私はこれで失礼するのである」スクッ ガチャ

一方通行「じゃあ俺も帰るわァ」コツコツ

小萌「さて、夕飯の準備にとりかかりますか」ヨイショット

結標「なら私は絹旗さんの寝るスペースを確保するわね」

絹旗「このこと、麦野になんと言ったらいいんでしょうか」ハァ
352 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/15(金) 22:28:19.47 ID:QqFUHVX50
こんばんは、>>327でちょろっと思い浮かんだネタを投下しにきました。

それではまいります

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

頑張れ姫神さん

カランコロン

姫神「いらっしゃいませ」ニコッ

男性客「ウィリアムさん、調子はどうだい?あ、アイスコーヒー1つ」

ウィリアム「まぁまぁである」カチャカチャ

姫神「……お冷です」コトッ

別の日

姫神「空いてるお皿。お下げします」カチャカチャ

女性客1「一方通行さん、この後お暇ですか?」ニコッ

一方通行「ンな訳ねェだろ」ケッ

女性客2「可愛い~!」キャッ

一方通行「どこがだよ……。1200円でェす」チーン

女性客1「また来ますね!」

姫神「ありがとうございました」ペコリ
353 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/15(金) 22:29:47.89 ID:QqFUHVX50
また別の日

カランコロン

絹旗「超いらっしゃーい」

男子学生A「おっ、今日は絹旗ちゃんがいるじゃん!」ヨッシャー

男子学生B「いつもは男ばっかでムサいからなぁ」

姫神「えっ」←空いたテーブル片付け中

ウィリアム「」ピクッ

一方通行「ムサくて悪かったなァ?」ジロッ

男子学生A「あ、一方通行さんもそのエプロン似合ってますよ」アセアセ

男子学生B「そうそう、男にしとくのがもったいない!」

一方通行「フォローになってねェよ」ケッ

絹旗「お冷でーす。超ごゆっくりー」コトン

姫神「……」フキフキ

354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2011/07/15(金) 22:30:55.02 ID:Y3X+6bTAO
姫神・・・(´;ω;`)ブワッ 
 
355 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/15(金) 22:31:25.22 ID:QqFUHVX50
またまた別の日

青ピ「ホット2つ入りますー」

ウィリアム「うむ」カチャカチャ

男性客a「女はやっぱり胸だろ」

男性客b「いやいや、尻も捨てがたい」

姫神「」ピクッ

男性客a「昨日出てたアイドル、あんな子に挟まれたいわ~」

男性客b「俺はスレンダー派だからなぁ。いまいちわからんな」

男性客a「お前はそれでも男か。男なら乳を追い求めろよ!」

一方通行「おい」

男性客b「ん?一方通行君も議論するかい?」

一方通行「店ン中で下らねェ話してンじゃねェよ」ギロッ

男性客a「い、いいじゃないか。男なら誰だって興味あることだろ?」アセアセ
356 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/15(金) 22:33:06.33 ID:QqFUHVX50
一方通行「女がいることを忘れンな」

ウィリアム「一方通行の言うとおりであるな。楽しむのは構わんがうちの看板娘のことを忘れてもらっては困る」フキフキ

男性客b「あ、そっか。ゴメンね姫神ちゃん」

姫神「いえ。気にしてませんから」

青髪(教室で土御門君らとバニーについて討論してる僕らって一体……)

男性客a「ついつい忘れてたよ」アハハ

姫神「うっ」グサッ

一方通行「……」

数時間後

青髪「じゃあ閉めるでー」

一方通行「おい根k……姫神」

姫神「何」カチャカチャ

一方通行「あー、なンだ。さっきのことは気にすンな」

姫神「えっ」キョトン

一方通行「お前は俺やウィリアムの分まで動いてるンだ。それだけ客の話し相手なンざしてる暇はねェだろォが」
357 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/15(金) 22:34:17.73 ID:QqFUHVX50
姫神「?」

ウィリアム「一方通行はお前のことを心配しているのであるよ」

一方通行「心配してねェよ。こいつが来なくなったらその分俺が動かなきゃならねェだろ。それが面倒なだけだ」フンッ

青髪「姫やんはうちの看板娘兼エースやからね」

ウィリアム「縁の下の力持ち、であるな」

姫神「みんな。ありがとう」ニコッ

一方通行「さて、とっとと帰るかァ」コツコツ

青髪「実は姫やんがお客さんに相手にされてないのを一番気にしてたのはあっくんなんやで?」ヒソヒソ

ウィリアム「ツンデレ、というのであったな。ピアスよ」

<聞こえてンぞォ!

姫神「私。頑張る」

青髪「さて、僕も着替えてくるわ」スタスタ

ウィリアム「姫神、頼りにしているのである」

姫神「うんっ」
368 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/17(日) 13:01:23.81 ID:SMVS57kQ0
こんにちは、母に「パソコン使うならエアコンのコンセント抜いとけ」と言われた>>1です。

短いですが投下します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

6月某日・○○荘201号室

絹旗「今日は映画館を超ハシゴするので夕方まで帰りません」モキュモキュ

小萌「お店の方は大丈夫なのですかー?」モクモク

ウィリアム「今日は店長が用事で『外』に行くので臨時休業である」モグモグ

結標「じゃあビリーも休みなのね?」ムグムグ

ウィリアム「うむ」

小萌「ではお買い物に付き合ってもらえますか?そろそろお米が切れてしまうので」

絹旗「ウィリアムは荷物持ちとして超便利ですからね」

結標「あ、私も今日は用事があるから2人で行ってきてちょうだい」

絹旗(……2人きりにするための嘘ですか?)ヒソヒソ

結標(用事があるのは嘘じゃないわよ)ヒソヒソ

小萌「わかりましたのですよー。何か買っておくものはありますか?」

絹旗「特には」

結標「同じく」

小萌「では出かける時は鍵は持っていって下さいねー」

絹標「「はーい」」
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/17(日) 13:02:38.80 ID:SMVS57kQ0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第七学区・路上

小萌「たまには歩いてお買い物に行くのも悪くありませんねー」トコトコ

ウィリアム「うむ」ノッシノッシ

小萌「いつもは車を使うのですが、今日は天気もいいですしウィリアムさんもいますから」ニコニコ

ウィリアム「米の10キロや20キロなど容易いのである」フッ

小萌「さすがにそこまでは買いませんが、絹旗ちゃんが来てから冷蔵庫の中身の減りは早くなりましたねー」

ウィリアム「育ち盛りであるからな」

小萌「いっぱい運動してたくさん食べてよく寝る、成長にはかかせないのですよ!」

ウィリアム「月詠先生、母親のようであるな」

ウィリアム(まぁ見た目は姉妹であるが)

小萌「母!?ってことはウィリアムさんが父親でそれはつまり……///」ブツブツブツ

ウィリアム「む?すまん、よく聞き取れなかったのである」

小萌「い、いえいえ!なんでもありませんよ!!」アセアセ

ウィリアム「そうか」
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/17(日) 13:04:15.99 ID:SMVS57kQ0
小萌「そ、そう言えばウィリアムさん最近治療の方はどうですか?」

ウィリアム「うむ。カエルによるとそろそろ内臓などの調整に入る頃合いらしいのである」

小萌「では入院するのですか?」

ウィリアム「今までの治療も他の医療機関では入院が必要なものであったからな。もしかしたら日帰りで済むかもしれないのである」

小萌「……やっぱり完治したら故郷に帰られるんですか?」シュン

ウィリアム「元々そのつもりで学園都市に来たのである」

小萌「そう、ですよね」

ウィリアム「だが最近、思うのだよ」

小萌「え?」

ウィリアム「このままこの学園都市で生きていくのも良いのかもしれない、とな」

小萌「そ、それって」

ウィリアム「私は本来ロシアで死んでいたのである。それが今もこうして生きている。いわゆる第二の人生というやつであるな」

ウィリアム「もちろんここを紹介してくれた知人への義理もある。そう簡単な話ではないだろう。そもそも完治するという保証もないのである」

ウィリアム「この先どうなるかはわからん。だがあなたに黙って去るつもりは無いのである」

小萌「ウィリアムさん……」ジワッ
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/17(日) 13:05:56.56 ID:SMVS57kQ0
ウィリアム「この話はここまでである。月詠先生、今日はスーパーで肉類が安いと昨日上条が言っていたのである。夕食は豚の生姜焼きなどどうであるか?」

小萌「え?あ、いいですねー。では生姜焼きとサラダにしましょうか」ニコッ

ウィリアム「うむ」ニッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1時間後

小萌「いやー、本当にウィリアムさんがいて助かったのですよー。私1人ではとてもこの量の荷物は持てませんから」

ウィリアム「まさか日用雑貨までまとめ買いするとは思わなかったのである」ムゥ

小萌「やっぱり1つ袋を持ちましょうかー?」

ウィリアム「問題ない。それより他に買うものはあるのか?」

小萌「いえ、特には無いのです」

ウィリアム「では帰るのである」ノッシノッシ

小萌「そうしましょうー」トコトコ

<すごいパーーーンチ!!! バガァァァァン

ウィリアム「っ!!」クルッ

小萌「な、何が起こったのですかー?」アワワワ

ウィリアム「向こうの公園からであるな。どうする?」

小萌「い、行きましょう!場合によっては警備員にも連絡しなくてはいけませんし!!」

ウィリアム「うむ」スタタタタタ

小萌「ま、待って下さいなのですー!」タッタッタッタ

383 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/19(火) 22:04:30.32 ID:yiJEzZNs0
こんばんは、台風接近にビビってる>>1です。

ではまいります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

某公園

??「ぐ、はぁっ」ガクッ

??「どうしたモツ鍋!お前の根性はそんなもんじゃないだろ!!」

モツ鍋「俺は内臓潰しの横須賀だ……。もう100回は言っているぞ?」ググッ

??(もうモツ鍋でいいじゃん)ハァ

??「すまんなモツ鍋!さぁ来い!!」ニッ

モツ鍋「だぁかぁらぁぁぁぁ!!もう死ねや削板ぁぁぁ!!!」ダッ

削板「すごいパーンチ」

モツ鍋「べびゅるゥ!!?」ヒューン

??(今日もよく飛んでるなぁ)

ウィリアム「……なんであるか、これは?」ムム

小萌「ひ、人が、飛んで、イジメ、ですか?」ゼェゼェ

ウィリアム「そうは見えないのである」

モツ鍋「はぁ、はぁ。そう何度も同じ技でやられてたまるかよぉ」フラフラ

削板「それでこそモツ鍋だ!もっとお前の根性を俺に見せてくれ!」
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/19(火) 22:06:16.25 ID:yiJEzZNs0
小萌「ま、待って下さい!!」ザッ

ウィリアム「な!?」

削板「む?おい嬢ちゃん、すまんが邪魔をしないでくれないか?」

小萌「そういう訳にはいかないのです!あの人、もうボロボロじゃないですか!!」

削板「これは男と男の根性試しなんだ。わかってくれ」ナデナデ

小萌「頭を撫でないで下さい!教師として暴力を見過ごす訳にはいかないのですー!!」

モツ鍋「そこを、どけ、クソガキ」ドンッ

小萌「きゃっ」ドサッ

ウィリアム「っ!!」

モツ鍋「さぁ、続きといこうか……」グフッ

削板「……おい、モツ鍋」ゴゴゴゴゴ

??(これ、やばいんじゃ……)ヒイィ

モツ鍋「あん?」

削板「貴様!こんな小さい子に暴力を振るうとはどんだけ根j「歪劉怒斗零羅(ワイルドトレイラー)ぁぁぁぁぁ!!!!!!!」お?」

モツ鍋「ごっふぁぁぁぁ!!!!!!!!」ゴキャァ!!
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/19(火) 22:07:31.38 ID:yiJEzZNs0
??(モツ鍋さぁぁぁぁん!!)

小萌「う、ウィリアムさん!?」アワワワ

削板「うぅむ、根性の入ったラリアットだな。おい、おっさん!」

ウィリアム「なんであるか?」ギロッ

削板「あんた、この嬢ちゃんの保護者か?俺とモツ鍋のせいで怪我をさせてすまなかった!!」

ウィリアム「保護者ではない。貴様のせいでもない」ザッザッ

小萌「ど、どこへ行くんですか!?」

ウィリアム「躾である」ザッザッ

??(あ、警備員に連絡しなきゃ!)ピッピッピ

削板「おいおい、躾をするのは構わないが根性の入れ方が違うだろう」ガシッ

ウィリアム「離せ。貴様には関係ない」

削板「おっさん、娘が怪我をして頭にきているのはわかるがそれ以上は根性無しのすることだぞ?」

ウィリアム「娘では無い」グルルル

小萌「ウィリアムさん、私は平気ですから落ち着いて下さい!!」ギュッ

ウィリアム「むうぅ」ギリギリ
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/19(火) 22:08:49.56 ID:yiJEzZNs0
削板「そうか。よし、こうしよう。おっさん!俺を殴れ!!」ババーン

??(あんた何言ってんのー!?)ガビーン

ウィリアム「何故そうなる」ジロッ

削板「嬢ちゃんの怪我はこの俺にも原因がある!モツ鍋にだけ責任を押し付けるなど俺の根性が納得いかん!!」

ウィリアム「(ほぅ……)貴様は、変わった男であるな」

削板「それはこの俺の余りある根性のおかげだ!」ドドンッ

小萌「ちょ、ちょっと!勝手に話を進めないで下さい!」

ウィリアム「私は貴様を殴るつもりなど無いのである」

小萌「ほっ」

ウィリアム「が、責任をとりたいという貴様の想いを無駄にはしたくない」

削板「うむ!」ニカッ

ウィリアム「ここは間をとって手合わせにしようではないか」ニィ

小萌「何と何の間ですか!?」

削板「おっさん、中々いい根性じゃないか!気にいった!!おい原谷、嬢ちゃんを連れてここから離れてくれ!」

原谷「やっぱりバレてたんだ……。さぁ君、危ないから離れよう。怪我は大丈夫?」
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/19(火) 22:10:17.20 ID:yiJEzZNs0
小萌「は、離して下さい!先生は子どもじゃないのです!それに2人を止めないと」ジタバタ

ウィリアム「貴様の自慢の根性とやら、見せてもらうのである」スッ

削板「行くぞ!すごいパーンチ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

約1時間後

黄泉川「警備員じゃん!犯人はど、こ……うわぁ」

鉄装「公園がめちゃくちゃ……一体どんな能力者が?」ヒイィ

黄泉川「鉄装、あれ」クイッ

小萌「削板ちゃん!聞いているんですか!?」ガミガミ

削板「応!根性があれば1km先で針が落ちたって聞き取れるぞ!!」ムフー←正座中

ウィリアム「そういう意味では無かろうよ……」ボロッ←正座中

原谷「まさか削板さんと互角に渡り合うなんて……。というかなんで僕まで?」ガックシ←正座中

小萌「大体ウィリアムさんもウィリアムさんです!なんですか間をとって手合わせって!」ガミガミ

ウィリアム「む、むぅ」シュン

削板「いやぁ、いい勝負だった!またやろうな、おっさん!」ポンッ
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/19(火) 22:11:45.60 ID:yiJEzZNs0
原谷「少しは反省して下さいよ」マッタク

黄泉川「なぁ、帰ってもいいか?」ハァ

鉄装「駄目ですよ。ほら、あっちで人が倒れてますし」

モツ鍋「」チーン

その日から、学園都市に2つの噂が流れることとなる。

『第七位と正面から殴りあう謎の外人がいる』

『その外人と第七位を正座させて説教をする鬼の様な幼女がいる』と……。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数日後・とある喫茶店

削板「うむ、ここのコーヒーはうまいな!いい根性だ!!」ズズーッ

原谷「削板さん、少し静かにしましょうよ」

絹旗(あれって超第七位ですよね?どうしてここにいるんですか?)ヒソヒソ

一方通行(俺が知るかよ)ケッ

ウィリアム「根性は関係ないのである」

削板「いいや!何事も根性が肝心だ!!な?」

389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/19(火) 22:13:09.21 ID:yiJEzZNs0
原谷「僕に聞かれても……」

削板「よし、ならランニングを軽く100kmして根性を入れなおすぞ!兄ちゃん、勘定を頼む!」

一方通行「あいよォ。合わせて800円なァ」チーン

原谷「ちょ、100kmって!10kmの間違いじゃ!?」ズルズル

削板「間違いじゃないぞ!さぁ行くぞ!!」カランコロン ダダダダダ

原谷「いやあぁぁぁぁ!!!!」ズルズルズル

絹旗「ウィリアム、あの2人はなんだったんですか?」

ウィリアム「最近出来た友人である」カチャカチャ

絹旗「ふぅん。ウィリアムの周りには超変わった人が多いですね」

一方通行(お前が言うな)

ウィリアム「うむ。確かに変わり者であるな」フフッ

一方通行(変わり者筆頭はお前だよ)

ウィリアム「だが悪い人間ではないのである」ニッ

学園都市・某所

削板「うおぉぉぉぉぉ!!!根性ぅぅぅぅぅ!!!!!!」ダダダダダダダダ

原谷「誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!!」ウワーン


398 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/07/21(木) 22:32:33.57 ID:Fg/k+FLm0
こんばんは、最近「神の右席って色的に戦隊モノっぽくね?」と考えてる>>1です。
強さに関しては……状況とかによっても変わるでしょうしこのスレではあまり気にせずやっていきます。
ではまいります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

6月某日(月末)・とある喫茶店

姫神「ねぇ。重要な用事って。何」

ウィリアム「私に聞かれても困るのである」フキフキ

絹旗「休業日に呼び出すとか超迷惑なんですけど。今日は観たい映画があったのに」プンプン

青髪「呼び出したのは店長やから文句は店長に言ってやー。あー、ほっぺた膨らませて怒る絹旗ちゃん可愛いわ~」クネクネ

絹旗「うわっ、相変わらず青ピ超キモいです」ウエッ

姫神「青髪君は気持ち悪いけど。絹旗さんが可愛いってとこには。同意」ニコッ

絹旗「なんだか子供扱いされてるみたいで超納得いきませんね」ムー

一方通行「どォでもいいから早く帰りてェ」フワァ

カランコロン

店長「すまんすまん、待たせたね。皆集まってるかい?」ハッハッハ

ウィリアム「うむ。で、用事とはなんであるか?」カチャカチャ

店長「え?月末に用事って言ったら1つしかないだろう?」キョトン

姫神「も。もしかして……」ワクワク

店長「そう、給料日だ!」ドンッ
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/21(木) 22:34:06.73 ID:Fg/k+FLm0
絹髪「「キタ━(゚∀゚)━!!」」

一方通行「うるせェよ」チッ

ウィリアム「もうそんな時期であったか。1カ月の成果がここでわかるのであるな?」

店長「そういうことだ。じゃあこれ、それぞれの明細ね」つ明細

青髪「どれどれ……。まぁあの出勤日数ならこんなもんやね」ウンウン

姫神「今月は。あの洋服が買える」ムフー

絹旗「」アゼン

ウィリアム「私は帰ってから中を確認させてもらうのである」

一方通行「俺もだァ。……おい、どうしたチビ」チラッ

絹旗「え、いや、なんか目が超おかしくなったみたいで」ア、アハハ

店長「ん?額は間違っていないはずだよ?確認してから封をしたんだし」

絹旗「なら余計超おかしいじゃないですか!なんですか3000円って!」ムキー

青髪「少なっ」

姫神「絹旗さんは。途中から入ったから。かな」

絹旗「それにしたっておかしいでしょう!超子どもの小遣いじゃないですか!!」

400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/21(木) 22:35:29.11 ID:Fg/k+FLm0
ウィリアム「絹旗よ、テーブルの弁償代を忘れていないか?」

絹旗「あ」ウッカリ

店長「いっぺんには無理だからね。分割して天引きしていくから」ヨロシク

一方通行「学生のバイト代くれェでそう簡単に返せないだろォな」ヘッ

絹旗「ぶ、分割ならそんな超一気に取られないのでは!?」

青髪「絹旗ちゃん他にもお皿とか割ってるし」アハハ

絹旗「うっ」ギクッ

ウィリアム「こそこそつまみ食いとかもしているのである」

絹旗「あう」グサッ

姫神「それって。いわゆる。自業自得」

絹旗「」チーン

一方通行「あほォ」ハァ

店長「そういう訳だから今日はこれで帰っていいよ。明日からも頑張ってくれ」

カランコロン
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/21(木) 22:36:36.21 ID:Fg/k+FLm0
絹旗「ち、ちくしょう……」エグエグ

姫神「泣かないで」ヨシヨシ

青髪「泣いてる絹旗ちゃんも可愛いなぁ」ハァハァ

一方通行「うわァ」ドンビキ

ウィリアム「絹旗よ、泣くくらいならつまみ食いをやめるのである」

絹旗「うぅ……。もう今日は失礼します」カランコロン

姫神「なんだか。可哀想。自業自得だけど」

一方通行「普通ならクビになってるだろォ。むしろ感謝しないといけないだろォが」ケッ

青髪「あっくんの言うとおりやね」ウンウン

ウィリアム「むぅ。後で私からもう一度話しておくのである」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第七学区・路上

絹旗「うぅっ、超くやしいです……」ヒック エグッ

??「あれ?きぬはた?」

絹旗「そ、その声は!」ハッ

??「どうしたの?お腹痛いの?」トコトコ
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/21(木) 22:37:54.07 ID:Fg/k+FLm0
絹旗「だ、だぎどぅぼ(滝壺)ざぁぁぁぁん!!!!」ダキッ

滝壺「久しぶりだね、きぬはた」ナデナデ

絹旗「びえぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

滝壺「とりあえずいつものファミレスにいこうか」ネ?

とあるファミレス

絹旗「……というわけなんです」グスッ

滝壺「それはきぬはたが悪い」キッパリ

絹旗「なっ!?ま、まぁ事実は超認めますがそれでも納得いかないんですよ」ムゥ

滝壺「うーん……」

絹旗「ちょっとくらい見逃してくれたっていいじゃないですか。私は超成長期なんですし」ブツブツ

滝壺「ぐぅ」

絹旗「寝ないで下さいよ!」バンッ

滝壺「でもこれで最近絹旗が来ない理由がわかったね」ニコッ

絹旗「すみません、連絡の1つもいれないで」ペコリ

滝壺「はまづらもすごく心配してたよ?」
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/21(木) 22:39:22.12 ID:Fg/k+FLm0
絹旗「ま、まぁ超浜面ごときに心配されるほどのことはありませんでしたが」テレテレ

滝壺「代わりにむぎのがもの凄く怒ってたけど」

絹旗「」

滝壺「?どうしたの、きぬはた」キョトン

絹旗(ど、どどどどどどうしましょう!これはもしかして超ブ・チ・コ・ロ・シ・カ・ク・テ・イですか!?)アワワワワワ

絹旗「た、滝壺さん、麦野はどのくらい怒ってましたか?超具体的に教えてほしいんですが」ダラダラ

滝壺「うんとね、フリ○ザにク○リンを木っ端微塵にされた時の○悟空くらい?」

絹旗「お、終わった……」ガックシ

滝壺「でもちゃんと心配もしてたよ?」

絹旗「例えそうだとしても、絹/旗は超確定ですよ」シクシク

滝壺「そうかなぁ?」

絹旗「だってそうじゃないですか!学園都市で超最強が一方通行だとしたら最凶、もしくは最恐は麦野じゃないですか!!」バンッ
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/07/21(木) 22:42:27.64 ID:Fg/k+FLm0
滝壺「あ」

絹旗「この際ですから言いますけどね!麦野の足、どこの三流役者ですか!!」ハッ

??「その心は?」グワシ

絹旗「どちらも大根で、す……?」ドキッ

滝壺「やっほう、むぎの」

麦野「久しぶりだねぇ絹旗ちゃん。で?誰の足が大根なのかにゃーん?」ニコッ

絹旗「そ、そそそそそれはですね……」ダラダラダラ

麦野「他にも最恐だの年増だのオーガだのむぎのさんじゅうはっさいだの好き勝手言ってくれちゃってよぉこのくそガキィィィィ!!!!」メキメキメキィ

絹旗「ぎゃあああああ!!そんなこと言ってませんってばぁぁぁぁぁ!!!!!」イヤァァァァ

滝壺「ぐぅ」スピー

絹旗「寝てないで助けて下さいよぉぉぉぉ!!!!」

麦野「私はまだピッチピチなんだよぉぉぉぉ!!!!」

店員(どうしよう、怖くて注意出来ない)ガタガタガタ 
 
 
412 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/01(月) 00:47:07.08 ID:LzdaY8cg0
こんばんは、>>1です。
本編再開の前にほんの少しですが閑話的なものを投下しにきました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

イメージソング?

青髪「なぁなぁあっくん。この後カラオケでも行かへん?」

一方通行「あァ?なんだよいきなり」

青髪「いやぁ、あっくんがどんな曲を歌うのか気になったんよ」ニコニコ

絹旗「確かに超気になりますね」フム

一方通行「お前らには関係ねェだろ。そもそもカラオケなンざ行ったことねェよ」ケッ

姫神「そういう2人は。どんな曲を歌うの」

青髪「そやねぇ。青○イナズマ、青○珊瑚礁、青○メロディー、……」

一方通行「青けりゃなンでもいいのかよ。つか伏字の意味ねェだろ」

青髪「僕は青髪ピアスやからね」キリッ

絹旗「ドヤ顔超ウザいです」

姫神「でも。イメージ通りかも」

ウィリアム(話についていけないのである)ショボン

絹旗「姫神さんは中島み○きとか超似合いそうですよね」
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/01(月) 00:48:30.21 ID:LzdaY8cg0
姫神「それは。どういう意味」ジトー

青髪「まぁまぁ。ならどんな歌を歌うん?」

姫神「私も。あんまりカラオケとか行かないから。料理中とか口ずさむ程度」

絹旗「うらみ○ますとかですか?」

姫神「……主に童謡を」ムスッ

ウィリアム「ドウヨウ?」

一方通行「ガキ向けの歌のことだよ。イギリスにもあンだろ?」

ウィリアム「うむ。姫神よ、日本のドウヨウがどんなものか一曲歌ってもらえるか?」

姫神「え」

青髪「ビリー、ナイスや!」グッ

絹旗「さぁ姫神さん、ウィリアムの為に一曲!」サァ

姫神「じゃ、じゃあ『とおりゃんせ』を」テレテレ

一方通行「は?」

~~~~~しばらくお待ち下さい~~~~~
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/01(月) 00:50:20.72 ID:LzdaY8cg0
絹旗「」チーン

青髪「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」ガクガクブルブル

一方通行「この俺が、震えてるだと……!?」カタカタ

ウィリアム「……姫神、他の選択肢は無かったのであるか?」

姫神「これが。十八番なんだけど……」ショボン

30分後

絹旗「で、では気を取り直して一方通行に似合いそうな曲を選びましょう」ドキドキ

一方通行「趣旨変わってるぞおい」

青髪「バリバ○最強No.1なんてどや?あっくん第一位やし」

姫神「なんか。一方通行のイメージとは違う」ウーン

絹旗「白○恋人達とかはどうですか?」チラッ

一方通行「どこ見てンだよ」ギロッ

青髪「いくらあっくんが白いとは言えそれは違うんやない?」

ウィリアム(お前がそれを言うか)

415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/01(月) 00:51:26.45 ID:LzdaY8cg0
絹旗「姫神さんは何かありますか?」

姫神「曲では無いけど。尾○豊とか」

青髪「なるほど、ちと古いけどあっくんに似合いそうやね。僕が僕○あるためにとか」

絹旗「それって1○の夜とか歌ってた人ですよね?私はあんまり知りませんが」

姫神「他にも。群衆の中○猫とか。でももっと似合う曲がある」

一方通行(まさか○h My Little Girlとか言わねェだろうな)

青髪「うーん、なんやろ?」ハテ

姫神「○崎じゃないけど。某5人組のアイドルグループの曲」

絹旗「5人組ですか?他にヒントは?」

姫神「育ってきた環境が違うから。好き嫌いはイナメナイ」ニッ

青髪「っ!!あぁ、流行が好きだったりそのわり古風なとこがあったりするんやね?」ニヤリ

絹旗「超わかりましたよ!確かに一方通行にピッタリですね」ニヤニヤ

ウィリアム「何という曲であるか?」

姫旗ピ「「「セ○リ」」」

一方通行「お前ら殺すぞ」


416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/08/01(月) 00:56:06.66 ID:LzdaY8cg0
以上です。
友人の「一方通行っつったらセロ○だろ」の一言でふと思いついたので書いてみました。ただそれだけです。
本編の投下はまた数日中に。ではまた次回 
 
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽)[sage]:2011/08/01(月) 01:05:51.68 ID:MeifeGzAO
セwwwwwwロwwwwwwwwリwwwwwwwwwwww

ですよね~>>1乙 
 
421 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/05(金) 22:41:37.65 ID:uD2cUQIH0
こんばんわ、新約2巻が待ちきれない>>1です。

ではまいります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その日の夕方

ピリリリリリリリリ

小萌「はい、月詠です」ガチャ

絹旗『あ、こ、小萌ですか。絹旗でしゅ』

小萌「(でしゅ?)どうかしましたか、絹旗ちゃん?」ムム

絹旗『ななな、何もありませんよ!?ええ、超問題ありましぇん!』

小萌「それにしては声が上ずっていますが……」

絹旗『そ、それはさっき観たホラー映画の余韻が超残ってるんですよ、はい』

小萌「そう、なのですかー?」ウーン

絹旗『そうそう、今日は“友達”のところに泊るので晩御飯はいりません。それでは』ガチャッ ツーッツーッツーッ

小萌「あ!もしもし?絹旗ちゃん!?もしもし!?」

422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 22:43:03.37 ID:uD2cUQIH0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小萌「……ということがあったのですよー」ショボン

結標「ふぅん。別にほっといていいんじゃない?」

小萌「で、ですがもし絹旗ちゃんの身に何かあったら、私は……」ウルウル

結標「あの子の能力なら心配は無いわよ。本当に友達のところにいるんじゃない?」

小萌「でも、携帯にも繋がりませんし」ウゥ

結標「充電が切れたか友達との話に夢中になって気付いてないだけよ、きっと。ねぇビリー?」

ウィリアム「うむ。だが念のため一方通行には連絡をいれておくのである」スッ

小萌「一方通行ちゃんのところなら黄泉川先生もいますし、万が一の時にも…万が一!?」ガタッ

結標「落ち着きなさいよ小萌。どうしたの、ビリー。連絡いれないの?」

ウィリアム「今入れるのである」ピッピッピ

プルルルルルル ピッ

一方通行『なンだよ』

ウィリアム「実は……という訳である」

一方通行『で?俺にどうしろと?』

423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 22:44:15.08 ID:uD2cUQIH0
ウィリアム「今は特に無い。もし明日、仕事に来なかったらその時改めて対策を練るつもりである」

一方通行『わかった。チビ教師には心配すンなっつっとけ』

ウィリアム「うむ。ではな」ピッ

ウィリアム「ということである」

結標「まぁ無難ね」

小萌「ウィリアムさん、明日私も着いて行きます!」

ウィリアム「む?」

結標「心配性ねぇ」ハァ

小萌「保護者として当然なのです!」フンス

一方その頃

一方通行「……という訳だ」

土御門『要は絹旗最愛の居場所を調べればいいんだな?』

一方通行「あァ。と言っても本当にヤバい状況なら連絡なンざ入れる余裕は無いだろォけどよ」

土御門『確かにな。……それにしても友人の為に情報収集とはあっくんは優しいにゃー』ケラケラ

一方通行「てめェふざけてンのか?」

424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 22:46:05.19 ID:uD2cUQIH0
土御門『安心しろ、依頼はキチンとこなす』キリッ

一方通行「じゃあ何かわかったらすぐに連絡をいれろ」

土御門『あぁ、任せておけ。べ、別にこれはお前の為じゃないぜよ!小萌先生の為なんだからにゃー!』

一方通行「死ね」ピッ

打ち止め「お話はもう終わった?ってミサカはミサカは>>318以来の出番に喜びを隠しきれなかったり!」ソワソワ

一方通行「なンの話だよ。っつか勝手に入ってくるンじゃねえよ」ズビシ

打ち止め「あいた!ってミサカはミサカは頭をさすってみる」ウゥ

一方通行「ガキはさっさと寝ろ」フンッ

打ち止め「一緒に寝ちゃダメ?ってミサカはミサカは上目づかいで甘えてみたり」モジモジ

一方通行「黄泉川にでも頼め」ケッ

打ち止め「意気地なし、ってミサカはミサカは本音をもらしてみる」ボソッ

一方通行「聞こえてンだよ。誰が意気地なしだコラ」グリグリ

打ち止め「痛い痛い痛いー!ってミサカはミサカは必死に抵抗してみr痛―い!!」ウワーン

一方通行「これに懲りたらとっとと寝ろ」

打ち止め「おやすみなさーい、ってミサカはミサカはあなたの部屋をあとにする」ガチャ バタン

一方通行「ったく……。俺も寝るか」ゴロン
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 22:48:00.25 ID:uD2cUQIH0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌日・とある喫茶店

一方通行「で?なンでチビ教師がいるンだよ」

小萌「チビではありません!先生には月詠小萌という名前があるのです!」ムキー

ウィリアム「止めても無駄だから連れて来たのである」カチャカチャ

一方通行「まァ構わないけどよ。絹旗からは連絡はあったか?」

小萌「いえ、ありません。やはり何か事件に巻き込まれたのでしょうか……」

一方通行「(土御門からも連絡が来ねェし、こりゃもしかすると……)心配すンな。とりあえずコーヒーでも飲ンで落ち着け」

ウィリアム「入れるのは私だがな」コポコポ

カランコロン

一方通行「まだ開店準備中d……あァ?」

麦野「っ!!?」ハッ

絹旗「ど、どうも」ペコリ

小萌「絹旗ちゃん、無事だったんですね!心配したのですよー!!」

ウィリアム「そちらは誰であるか?」

426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 22:50:16.82 ID:uD2cUQIH0
絹旗「え、えぇっとですね」アセアセ

一方通行(第四位か。面倒なことになりそォだ)チッ

麦野「ひ、」

小萌「火?」キョトン

麦野「ひゃーっはっはっはっはっは!!おいおいそりゃあなんの冗談だよ第一位!フリフリエプロンって!!私を笑い殺すつもりか!?」ゲラゲラゲラ

一方通行「」アゼン

小萌「わひゃぁ!?」ビクッ

ウィリアム「いきなり失礼であるな」ムッ

絹旗「む、麦野!超笑ってる場合じゃないですよ!」ユサユサ

麦野「はーっはーっ。チクショウ、やってくれるじゃないの第一位」フーッ

一方通行「何もしてねェよ」

麦野「単刀直入に言わせてもらう。絹旗は返してもらうよ!」ビシィ

ウィリアム「む?」

麦野「あんたが因縁つけて絹旗を働かせてるのは聞いてるんだ!もし返さないてんならこっちも実力行使させてもらうよ!!」

一方通行「因縁だァ?」
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 22:51:45.23 ID:uD2cUQIH0
小萌「あ、あのう……」

麦野「あん?なんだよチビ。邪魔するなら容赦しないわよ」ギロッ

小萌「あなたは絹旗ちゃんとはどういったご関係ですか?見た所高校生くらいですし」

麦野「……『アイテム』の麦野沈利だ」

絹旗(麦野、なんだか嬉しそうですね)

小萌「アイ、テム?それより麦野って、レベル5の第四位のですか?」

麦野「えぇ、そうよ」ニコッ

ウィリアム「麦野とやら、因縁とはなんであるか?」

麦野「あぁ?しらばっくれんなよおっさん。てめえらが店のもん壊したとか言って薄給で働かせてるんだろぉが!!」アァ?

一方通行「絹旗が店のもン壊したのは事実だ。薄給にも理由はある」ズズ

麦野「なんだと?」ピクッ

絹旗「」ダラダラダラ

ウィリアム「絹旗からどう話を聞いたかは知らぬが、こちらの話も聞くのである。このコーヒーはサービスである」コトッ

麦野「ふんっ、ならその話ってのを聞かせてもらおうじゃないの」キッ

ウィリアム「うむ。実はな……という訳である」
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 22:53:18.55 ID:uD2cUQIH0
一方通行「テーブルを壊した原因は俺にもあるが、他は自業自得だな」ズズ

麦野「へぇ……」ビキビキ

絹旗「」gkbr

小萌「麦野ちゃん、あまり絹旗ちゃんを怒らないであげて下さいなのですよー」ネ?

麦野「ちゃんって……あんたバカにしてるの?」

ウィリアム「その人は高校の教師である。立派な成人女性だ」

麦野「なん…だと……!?」ガーン

一方通行「つか絹旗、お前こいつに連絡入れてなかったのかよ」

絹旗「え!?いや、そのですね……てへっ♪」テヘペロ(・ω<)

麦野「誤魔化してんじゃねえぞこらぁ!!」バンッ

絹旗「ひいぃ!?」ビクッ

ウィリアム「麦野よ、気持ちはわからんでもないが少し落ち着くのである。せっかくの綺麗な顔が台無しであるぞ」

小萌「そうですよ。麦野ちゃんは美人さんですから笑顔の方が似合うのですよー」ニパー

麦野「……今日はこの2人に免じてお仕置きは勘弁してやるよ、絹旗」
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 22:54:54.62 ID:uD2cUQIH0
絹旗(超ナイスです、2人とも!)

一方通行(何ニヤニヤしてンだこのババア)

一方通行「おい第よn……麦野、こっち来い。話がある」コツコツ

麦野「あぁ?」キッ

ウィリアム「ケンカはダメであるぞ」

一方通行「ただの話し合いだよ。それに俺とこいつが闘ったらここら一帯焦土と化すわ」ケケケ

絹旗「笑い事じゃありませんよ」ゾクッ

カランコロン

麦野「で、話ってなんだよ第一位」

一方通行「お前、表の世界に戻りたいと思ったことはあるか?」

麦野「っ!!」

一方通行「お前がどうしてアイテムっつう組織にいたのかは知らねェ。だが少なくとも絹旗が暗部に堕ちたのは俺のせいだ」

一方通行「罪滅ぼしって訳じゃねェがよ、あいつにも表の世界ってやつを味あわせてやりたかったんだよ」フッ

麦野「お前が何をしようと過去は変わらないわよ」

一方通行「ンなことはわかってンだよ。だが過去に裏の世界にいたからってこれからも居続けなきゃならない理由にはならねェだろォが」

430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 22:58:04.91 ID:uD2cUQIH0
麦野「……自己満足ね」フンッ

一方通行「百も承知だァ。それにここの奴らは過去なンざ気にしない様なのばかりだ。リハビリにはもってこいなンだよ」

麦野「……お前に悪意が無いっつうのはわかった。だがそれと絹旗をそっちに預けるのは話が別よ」

一方通行「それはあのチビ教師に言え」

麦野「そうさせてもらうわ」

カランコロン

ウィリアム「話はついたのか?」

一方通行「一応な」

麦野「あんた、名前は?」

小萌「私ですか?申し遅れました、月詠小萌と申します」ペコリ

麦野「月詠、ね。ねぇ月詠先生?どうして私が高校生だと思ったのかしら?」

一方通行(そこかよ)

小萌「え?そんなの見ればわかるじゃないですか。麦野ちゃんは服装や雰囲気が大人びてますが、先生に言わせればまだまだ大人の色気が足らないのですよー」

絹旗「お、大人の色気……?」

一方通行(説得力0だな)
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 23:02:22.39 ID:uD2cUQIH0
麦野「ふぅん。色気云々は置いといて、あなたが今絹旗を預かってるのよね?」ニマニマ

一方通行(喜びを隠しきれてねェな)

小萌「はい。昨日は絹旗ちゃんから連絡がなくて心配したのですよー」

ウィリアム「確かにひどい慌てようだったのである」ウンウン

麦野「あんた、この子の父親?」

ウィリアム「……お隣さんである」

麦野「あっそう。おい絹旗、あんたもうしばらく月詠先生のところで世話になっとけ」

絹旗「え?帰れるんじゃないんですか!?」

麦野「あぁ?文句あんのか?」ギロッ

絹旗「いえ、超全く何も問題ありません」キリッ

麦野「そういう訳ですから、よろしくお願いしますね?」ニコッ

小萌「はい、責任を持って絹旗ちゃんをお預かりするのですよー」ニコッ

一方通行(年相応に見られたのがそンなに嬉しかったのか)

麦野「それじゃ、今日は帰るから。何かあったら連絡入れるわね。しっかり働きなさいよ」

絹旗「はい……」ガックシ

カランコロン
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 23:06:57.88 ID:uD2cUQIH0
ウィリアム「一件落着、であるな」

一方通行「そうかァ?」

絹旗「また勤労の日々に逆戻りですか……」ハァ

ウィリアム「自業自得である」

一方通行「全くだ」

小萌「まぁまぁ2人とも。絹旗ちゃんが無事でよかったじゃないですか」

絹旗「ご心配おかけしてすみませんでした」ペコリ

小萌「気にしなくていいのですよー。今日の晩御飯は絹旗ちゃんのリクエストを聞いてあげるのですよー」ニコニコ

絹旗「あ、ありがとうございます!では着替えてきますね。あ、覗いたら超ブチコロシ確定ですから」

一方通行「誰が覗くか」ケッ

ウィリアム「私はロリコンではないのである」キッパリ

絹旗「誰がロリですか!」ムキー

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/08/05(金) 23:10:37.43 ID:uD2cUQIH0
とあるファミレス

フレメア「にゃー。麦野だ」

滝壺「あれ?きぬはたは一緒じゃないの?」

麦野「一応安全そうだから預けてきた。場所も確認したから今度冷やかしにでも行きましょ」

滝壺「そうだね」

麦野「ところで浜面は?」キョロキョロ

フレメア「ハンゾーとでかけた」

滝壺「なんかスキルアウトの一部が妙な動きをしてるんだって」

麦野「ふぅん。そんな時に滝壺とフレメアを置いて行くなんて、帰ってきたらオ・シ・オ・キ・カ・ク・テ・イね」ニタァ

滝壺「むぎの、顔も怖いよ」

フレメア「大体、ノロイみたい」プルプル

麦野「ごめんねフレメア。ていうか滝壺、顔“も”ってどういう意味だこら」

滝壺「ぐぅ」

麦野「寝てんじゃねぇぇぇぇ!!!!」

店員(もう嫌ぁぁぁぁ!!!!)ガタガタガタガタ


446 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/12(金) 09:16:04.72 ID:Ww+/St7V0
おはようございます、次回は1週間以内にとか書いたらいつの間にか1週間経ってて焦ってる>>1です。

447 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/12(金) 09:17:32.55 ID:Ww+/St7V0
7月某日・とある公園

ウィリアム「もう7月であるか、すっかり暑くなったな」フゥ

ウィリアム「最近はバイトで忙しかったからこうしてのんびりと過ごすのも久しぶりであるな」

ウィリアム「……平和であるな」ポケー

??「あれ、ウィリアムさんじゃないですか。こんなところで何をしてるんですか?」

ウィリアム「む?左天ではないか」

佐天「左天じゃなくて佐天ですよ!」モウ

ウィリアム「ん?まぁいいのである。そういう佐天こそどうしてここに?」

佐天「いやぁ、ちょっと遠出して買い物をしたんですよ。で、帰りにここの前を通ったらウィリアムさんがベンチに座ってたから声をかけたんですよ」

ウィリアム「そうか。私は久々の休日を満喫していたのである」フッ

佐天「……迷子になったんですね?」ニヒヒッ

ウィリアム「違う。遠出したのである」キッパリ

佐天「ちょっと気分を変えていつもと違う道を歩いてたら帰り方が分からなくなったんですね?」ニヤニヤ

ウィリアム「想像で物事を語るのはよくないのである」アセダラ

佐天「そうですか。この後初春たちのところに行くんですけど一緒に来ませんか?固法先輩もウィリアムさんに会いたがってたし」
448 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/12(金) 09:18:59.81 ID:Ww+/St7V0
ウィリアム「むぅ。そう言えばあそこにもここ最近行ってなかったのである。たまには顔を出すか」ウム

佐天「支部からなら帰り道もわかりますしね」アハハ

ウィリアム「ここからでも帰れるのである」ムッ

30分後・風紀委員177支部

佐天「どもー!遊びに来たよー!」ヤッフー

ウィリアム「お邪魔するのである」ペコリ

固法「あらウィリアムさん、お久しぶりです」ニコッ

白井「おやおや、誰かと思えばウィリアムさんですの。お元気ですか?」カタカタカタ

初春「すみません、これがひと段落ついたらお茶入れますから適当に座ってて下さい」カチャカチャカチャッターン

ウィリアム「うむ、皆久しいな。初春よ、気づかいは無用である」

佐天「あれ、私は無視?」

白井「佐天さんはしょっちゅう来ているではありませんか」カタカタカタ

初春「今さらですよね」ガタガタガタガタガタ

ウィリアム「何やら忙しそうであるが、事件でもあったのか?」

固法「あったと言えばあったんですけど、少し妙なんですよね」
449 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/12(金) 09:20:26.52 ID:Ww+/St7V0
ウィリアム「妙、であるか?」ムム

白井「個人に対しての暴行や恐喝は減っているのですが、ATM強盗や警備員の支部からの盗みが増えてますの」カタカタカタ、タン

初春「大きな事件を起こす前の下準備っていうのがもっぱらの噂なんですよ」ガダガダガダガダガダガダ、ダァーン

ウィリアム「下準備、であるか。で、初春たちはその事件に関する情報収集の真っ最中なのであるな?」

初春「ふぅ。そういうことです。あれ?佐天さんどうしたんですか?」

佐天「どうせ私なんて……」イジイジ

固法「あなたたちが冷たい態度をとるから佐天さんいじけちゃったじゃない」モウ

初春「大丈夫ですよ、どうせすぐに元通りになりますから」

白井「ですの」ウンウン

ウィリアム「であるな」ウム

佐天「ひどっ!?」ガビーン

初春「それにしてもウィリアムさんがここに来るのも久しぶりですよね」コポコポ

白井「もしかして治療の関係ですの?」

ウィリアム「いや、治療は順調である。最近バイトを始めたのでな。こちらも忙しかったのである」

固法「なんのバイトですか?」
450 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/12(金) 09:21:51.54 ID:Ww+/St7V0
ウィリアム「○○という喫茶店で働いているのである」

佐天「○○って、あの○○ですか!?」ガバッ

白井「佐天さん、ご存じですの?」

佐天「ご存じも何も有名ですよ!男性店員がフリフリエプロンで接客するっていうイロモノ喫茶!」

初春「私も聞いたことあります!女性店員はメイドっぽい格好だとか、実はレベル5が働いているとか!あ、お茶です」コトッ

白井「何というか、変わった店ですのね……」

固法「佐天さん、それって別の店と間違えてるんじゃない?ねぇ、ウィリアムさん?」

ウィリアム「まさかイロモノ喫茶と呼ばれているとは……一方通行が聞いたら店を辞めかねないのである」ムゥ

固法「」

佐天「一方通行!?もしかしてレベル5第一位の!?」エェッ

白井「そちらにも驚きですが、本当にフリフリエプロンで接客してますの?」

ウィリアム「制服であるからな」キリッ

初春「今度お店に行ってもいいですか?」

ウィリアム「もちろんである。もっとも、知り合いだという理由で割引はしないがな」ニッ

佐天「えぇ~、ちょっと位いいじゃないですか。……って固法さん?おーい」フリフリ
451 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/12(金) 09:22:56.54 ID:Ww+/St7V0
白井「固法先輩が固まってますの」アラマァ

初春「まぁウィリアムさんみたいなゴツいおじさんのフリフリエプロン姿を想像したらそうなっても仕方ないですよね」

ウィリアム「どういう意味であるか」ムッ

コンコン

白井「おや、誰か来たようですの」

初春「はいはーい今出まーす」トコトコ ガチャ

香焼「ど、どうもっす」ペコリ

佐天「おぉ、香焼君だ」ヤッホゥ

ウィリアム「意外なところで会ったな、香焼少年」

香焼「あれ、ウィリアムさんも来てたんすか」

白井「今日はどういった……もしかして昨日メールに書いてあったことですの?」

香焼「はい、そうっす」

佐天「ほほぅ。香焼君と白井さんはメールのやり取りをする仲になりましたか」ニヤニヤ

初春「順調ですねぇ」ムフフ

ウィリアム「からかうな。何かあったのであるか?」
452 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/12(金) 09:24:14.42 ID:Ww+/St7V0
香焼「ええ。ちょっと相談したいことがあるんすよ」

固法「相談?とりあえず話を聞かせてもらえるかしら?」キリッ

佐天「おぉ、復活した。ってあたしとウィリアムさんはいない方がいいのかな?」

香焼「いえ、構わないっす」

白井「昨日ははっきりと書いてはいませんでしたが、対人関係で悩んでいるとか……」

香焼「はい。実は最近ある人とよく会う、というか出くわすんすよ」

初春「それってもしかして、ストーカーってやつですか!?」

佐天「うわー、ヤバいじゃん!」ヒャー

ウィリアム「おのれ結標、最近あまり香焼少年のことを話さないと思ったら」ムムム

香焼「いやいや、結標さんじゃないっすよ!そりゃあ気付いたら結標さんの隣にいていつの間にか買い物に付き合わされたりするっすけど」

白井「充分犯罪ですの」ハァ

固法「それで、具体的にはどういう感じなの?」

香焼「買い物や散歩をしている時に会うんすよ。相手は偶然って言うんすけど、ほぼ毎日なんすよね」ハハ

佐天「うわぁ」ドンビキ

初春「それは……」ヒドイ

453 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/12(金) 09:25:57.07 ID:Ww+/St7V0
ウィリアム「犯人の特徴はどのようなものであるか?」

白井「性別、服装、見た目の年齢、なんでも構いませんの」

香焼「特徴と言いますか……」ウゥン

初春「どんな些細なことでも構いませんよ!書庫から調べますから!」フンス

香焼「その人、常盤台の制服を着てる人なんですよ。だからもしかしたら白井さんの知り合いだったりしないかと思ったんすよ」

佐天「常盤台の人がストーカーかぁ。ある意味羨ましい状況なのかな?」

固法「もしかしたら偽装の為に常盤台の制服を着ているだけかもしれないわよ。香焼君、他に特徴とかはある?」

初春「もし能力とかがわかれば大分犯人が絞られるんですけどねぇ」ウーン

香焼「いや、その人自分で名乗ってるんすよ」

白井「名乗り?もしや……」

ウィリアム「心当たりがあるのであるか?」

白井「えぇ。思い違いであって欲しいところですが……香焼さん、その犯人―――――と名乗っていませんでしたの?」

香焼「そうっす、その人っす!もしかして白井さんの知り合いっすか?」
454 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/12(金) 09:27:03.50 ID:Ww+/St7V0
白井「あぁ、まぁ、知り合いというか何というか」

固法「ならこの件は白井さんに一任するわね」シレッ

白井「えぇ!?それはあんまりですの!!」

固法「お 願 い ね ?」ニコッ

白井「仰せのままにですの」キリッ

佐天(これは面白くなってきたよ)ヒソヒソ

初春(まさかあの人がよりにも寄って香焼君のストーカーをするなんて)ヒソヒソ

ウィリアム(む?もしかして2人も犯人のことを知ってるのであるか?)ヒソヒソ

佐天(えぇ、少し)ヒソヒソ

白井「では早速参りましょう。直接本人にストーカーを止めるように説得しますの!」グッ

香焼「じ、自分も行くんすか?」

白井「もちろんですの。固法先輩、行ってきますの」ガチャ バタン スタスタスタ

固法「さぁ、あなた達も行ってきなさい。どうせ気になってしょうがないんでしょ?」

初春「いいんですか!」wktk
455 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/12(金) 09:28:52.33 ID:Ww+/St7V0
固法「あくまでも白井さんの後方支援よ。それに他の事件が起きたらすぐに戻ってきなさいよ?」

佐天「固法さんわかってるー!」イヨッシ

ウィリアム「お前は風紀委員ではなかろうよ」

初春「それでは、佐天さんと共に白井さんの後方支援に向かいます!行きましょう、佐天さん!」ガチャ タタタッ

佐天「がってんだ!」バタン タッタッタ

ウィリアム「まったく、騒がしいのである」ハァ

固法「ウィリアムさんは行かないんですか?」

ウィリアム「白井がいれば問題ないのである」

固法「けど佐天さんや初春さんが事態をややこしくするかもしれませんよ?」

ウィリアム「……後方支援の後方支援であるか」

固法「よろしくお願いしますね♪」ニコッ

ウィリアム「では行ってくるのである」

ガチャ バタン スタスタスタ

固法「さて、書類の整理でもしますか」


468 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:15:11.07 ID:3Wdl5P8C0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

街中

白井「まったくもう……」ブツブツ スタスタスタ

香焼「し、白井さん?一体どこに向かってるんすか?(手、手を繋いでる!!)」ドキドキ

白井「とりあえず適当に歩き回りながら人気の少ないところへ向かいますの」

香焼「ひ、人気の少ないところ!?」

白井「場合によっては戦闘になることもあり得ますので」シレッ

香焼「あ、そういう意味っすか」ガックシ

白井「?」

香焼「そう言えば白井さん――さんのことを知ってるみたいでしたけど、彼女有名なんすか?」

白井「……不本意ではありますが、友人と言って差し支えない関係ですの」ハァ

香焼「あぁ……」ナルホド

白井「なんで妙に納得してますの?」ムッ

香焼「いや、なんとなくっす」アハハ

??「あら香焼さん、偶然ですわね」オホホ
469 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:16:32.05 ID:3Wdl5P8C0
白井「噂をすればなんとやら、ですの。出ましたわね、カリーナ!」ビシィ

??「私の氷はちょっぴりコールド、あなたの悪事をがっちr……って何を言わせるんですか!私の能力はレベル4の空力使いですのよ!」

香焼(え?そこっすか?)

白井「では改めて、出ましたわね婚后光子!」ズビシィ

婚后「って白井さん!?どうして香焼さんとあなたが一緒にいますの!?」

香焼(遅っ!!)

白井「香焼さんから話は聞いてますの!大人しくお縄につきなさい!!」

婚后「?何のことだかさっぱりですわ」ハテ

香焼「白井さん、少し落ち着くっすよ」ドウドウ

佐天(さぁ盛り上がって参りました)ワクワク←物陰に隠れてる

初春(ぱっと見修羅場ですもんね!)ドキドキ←同上

白井「コホン。婚后さん、あなた最近よく街中で香焼さんと出くわしたりしません?」

婚后「ええ。それが何か?」

白井「それは偶然ですの?」

婚后「え、えぇそうですわよ」オホホ
470 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:17:38.35 ID:3Wdl5P8C0
白井「それにしては頻度が高いようですけれど?現に今も学び舎の園の外にいるではありませんの」

婚后「そ、それは……」アセタラ

佐天(婚后さんピーンチ!)

初春(これは詰みですかねぇ)

婚后「私、香焼さんにお礼がしたかったんですわ」カァッ

白井「……お礼?」

婚后「あれは数日前のことでしたわ……」

白井「香焼さん、心当たりはありますの?」

香焼「まぁ、一応それらしきものは」

佐天「そこのところ詳しく!」ズイ

初春「出来れば三行くらいで」ズズイ

白井「!?2人ともいつの間に?」ビクッ

香焼「えぇっとっすねぇ
   ・婚后さんが不良に絡まれてた
   ・結果的に自分がそれを助けた
   ・それ以来街中で出くわすようになった
   って感じっすかね」
471 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:19:07.19 ID:3Wdl5P8C0
佐天「なんかわかりやすいようなわかりにくいような」ウーン

初春「とりあえず戻りましょう、婚后さんの語りがそろそろ終わりますよ」コソコソ ササッ

白井「何なんですのあの2人は……」ハァ

婚后「……と言うことですわ!おわかりになって?」

香焼「婚后さん、自分は別にお礼が目的な訳じゃないっすから」

白井「そもそも話が長すぎますの」

婚后「まぁなんと謙虚な。というか白井さん、先ほどは聞きそびれましたがどうしてあなたと香焼さんが一緒にいるのかしら?」キッ

白井「あなたがストーカーまがいのことをするから困っていると香焼さんから相談を受けたんですの」キッ

婚后「す、ストーカー!?この私が?それは言いがかり……あぁ、そういうことですのね」フッ

白井「はい?」

婚后「あなたも香焼さんを慕っていますのね?だから私たちの仲を邪魔しようとして、そうは行きませんわよ!」ビシィッ

佐天(おおっと、これは意外な展開!)←物陰

初春(さぁどう出る白井さん)←物陰

香焼「え、えぇっ!?」ドキッ

白井「何を言い出すかと思えば……私はお姉様一筋ですの!」キリッ
472 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:20:12.61 ID:3Wdl5P8C0
婚后「では私と香焼さんがどこに行こうとあなたには関係ないですのよね?香焼さん、私紅茶の美味しいお店を知ってますの。一緒に参りましょう」グイッ ムニュッ

香焼「っ!!」ドキッ

佐天(強引に腕を組んだぁー!)オォ

初春(しかも胸が肘に当たってますよ!どこからともなく「香焼もげろ」とか聞こえてきそうですよ!)フゥーッ

白井「そうは問屋が卸しませんの。香焼さんには調書の作成に協力してもらいますので」グイッ

佐天(白井さんも手を掴んだぁー!!)

初春(調書なんて書きませんけどね。これはもしかすると……)ムフフ

婚后「離しなさいな」グイッ

白井「それはこちらのセリフですの」グイグイ

香焼「痛い痛い痛いいt」ヒュン

白后「「っ!?」」

結標「あなたたち、一体何をしているのかしら?」ゴゴゴゴゴ

佐天(いつかの痴女さんが来たー!!)オォ

初春(詳しくは>>295辺りですね)

婚后「誰ですかあなたは!」キッ
473 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:21:32.55 ID:3Wdl5P8C0
白井「む、結標淡希……」ゲゲッ

結標「よくも“私の”香焼君をいじめたわね!」ギロッ

香焼「自分は結標さんのモノじゃないっすよ」ハァ

婚后「いきなりしゃしゃり出てきて……私を常盤台の婚后光子としっての狼藉ですの!?」

結標「知ったことかぁー!!」ガァーッ

香焼「ひぃっ」ビクッ

白井「どうやら勘違いしているようですが、私は香焼さんをいじめているつもりなどありませんの」

結標「いじめっ子は大抵そういう風に言い訳するものよ」フンッ

婚后「というか、先ほどの能力は一体……?普通の空間移動とも違うようですが」

結標「教える訳無いでしょ。さぁ香焼君、お姉ちゃんがいじめっ子共をぱぱっと片づけるからここで待っててね?」

婚后「姉?……はっ、私ったら何てことを!義姉様、失礼致しました。私、弟さんと親しくさせていただいている婚后m「貴様に姉と言われる筋合いはなぁーいっ!!」

佐天(むむっ、これは……)

初春(どうしました、佐天さん)

佐天(あの3人の中だと白井さんスタイルでは不利だ!)カッ

初春(た、確かに)ゴクリ
474 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:22:45.87 ID:3Wdl5P8C0
白井「どうやら話し合いでは解決出来そうにありませんの。こうなったらこちらもやるしかありませんわね!」スッ

婚后「今日の私は最大風速・計測不能ですわ!」バッ

結標「弟を守る姉の強さを見せてあげるわ!」キリッ

香焼「ど、どうして3人とも戦う気満々なんすか!?」

佐天(こ、これってまずくない?)アセタラ

初春(レベル4同士の戦いですか。というかこの状況どっかでみたような……)ハテ

ウィリアム(お前たちの後方支援とは覗き見のことであるか?)ヌッ

佐天(うおっ!いつの間に!?)ビクッ

初春(び、びっくりしたぁ~)ドキドキ

ウィリアム(何故向こうでは戦闘が繰り広げられているのであるか?)

佐天(えぇ~っと、香焼君の取り合い?)

初春(そういう風に言うと香焼君プレイボーイですよね)

ウィリアム(香焼少年が被害者だというのはわかったのである)ハァ

白井「こんの露出狂がぁー!」ヒュンヒュンヒュン

婚后「あははははははは!!」バシュバシュン

475 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:24:16.68 ID:3Wdl5P8C0
結標「まだまだこんなんじゃ足りないわ!!」ズガガガガガ

香焼「い、いやぁぁぁぁぁ!!!」ウワーン

初春(もう少し離れたところで見物しましょうか)

佐天(いや、止めy……そうだね)ウン

ウィリアム(仕方ない、行くか)スッ

??「またスキルアウトが事件を起こしているのかと思えば……」ビキビキ

ウィリアム「む?おい、危険だから離れるのである」

??「心配は無用。おい白井」ポンポン

白井「ぬふふふふふ、っ!?」コキャ

ウィリアム「何?」

結標「だ、誰!?」

??「名乗るほどの者ではない」スタスタ

婚后「あ、あなたは……!!」ビクッ

??「貴様は寮生ではないが、覚悟は出来ているな?」ガシッ

婚后「や、やめ、てゅふっ」ゴキャ

ウィリアム「うぅむ、見事」
476 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:26:01.55 ID:3Wdl5P8C0
??「何があったかは知らんが、うちの生徒が暴れていたので大人しくさせてもらった。さて、最後はお前か」キラン

結標「ひ、ひぃっ」ビクッ

佐天「ち、ちょっと待った~!」

??「ん?君は確か……」

佐天「佐天です。お久しぶりです、寮監さん」アハハ

ウィリアム「知り合いなのであるか?」

佐天「えぇ。この人は白井さんが住んでる常盤台の寮の寮監さんです」

寮監「どうして君がここにいる?」

佐天「実は……」カクカクシカジカ

寮監「そういうことか。ではウィリアムさん、でしたか。あのさらしの子をよろしくお願いします。私はこのバカ2人を連れていきますので」ペコリ ズルズル

ウィリアム「うむ」

結標「あっ、そう言えば香焼君はどこ!?」キョロキョロ

初春「香焼君、大丈夫?」

香焼「こ、怖かったっす」ガタガタ

ウィリアム「重症であるな」

佐天「あちゃー」ペチ
477 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:27:37.41 ID:3Wdl5P8C0
結標「ちょっと、それは私の役目でしょ!!」ムキー

ウィリアム「貴様もああなった原因であろうが」ベシッ

結標「がふっ」ドサッ

ウィリアム「では私も帰るのである。香焼少年を頼んだ」ズルズル

佐天「わ、わかりました!」

翌日・とある喫茶店

ウィリアム「……ということがあったのである」キュッキュッ

建宮「なるほど、昨日香焼が妙に怯えながら帰って来たのはそんな理由があったからなのよな」アハハ

青髪「ええな~。僕も女の子に取り合いされたいわ~」クネクネ

一方通行「寝言は寝てから言えよ」ケッ

カランコロン

香焼「はぁっ、はぁっ」

ウィリアム「どうしたのであるか、息を切らして」

香焼「か、匿って欲しいっす」ゼーッゼーッ

一方通行「裏に行け」クイッ

478 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/16(火) 23:28:26.13 ID:3Wdl5P8C0
香焼「感謝するっす!」ダッ

カランコロン

結標「ビリー、ここに香焼君来なかった?」

ウィリアム「さぁ?知っているか建宮」

建宮「いや、香焼ならさっき使いに出したのよな」ハテ

青髪「香焼君がどうかしたん?」

結標「デコとツインテールから助けようと思ったら逃げられちゃって……」シュン

一方通行「で、その2人はどうしたンだよ?」

結標「多分別のところを探してるわ。邪魔したわね」カランコロン

建宮「モテるのも考えものなのよな」ハッハッハ

ウィリアム「笑い事ではなかろうよ」ハァ

一方通行「おいチビ、もう少しの間隠れとけ」

香焼「了解っす」コソコソ

その後、婚后・白井の2人に対しても同じような対応をしてやり過ごしたとかしなかったとか。なんだろう、香焼少年が全然羨ましくない……。
 

490 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/30(火) 22:05:20.98 ID:gAtQy1/T0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

次の日・月詠家

小萌「ふいぃー」コキコキ

結標「どうしたの小萌、お疲れじゃない」

小萌「もうすぐ夏休みですからねー、色々と準備があるのですよー」ノビー

結標「あんまり無理して体を壊したりしないでよ?」

小萌「その心遣いだけでも先生は頑張れるのですよー」フンス

コンコン ガチャ

ウィリアム「失礼するのである」バタン

結標「あらビリー、もう仕事終わったの?」オカエリー

ウィリアム「いや、検診があったので早あがりしたのである」

小萌「結果はどうでした?」

ウィリアム「うむ。明日、入院をすることになったのである」ヨイショット

結標「へえー……え?」キョトン

小萌「にゅ、入院、ですか?」パチクリ

ウィリアム「確か今日の献立は焼き魚といんげんのゴマ和え、あとは冷や奴であったな」ワクワク

491 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/30(火) 22:06:35.10 ID:gAtQy1/T0
小萌「そんなことはどうでもいいのです!入院って、どこか悪いところがあったんですかー!?」アワアワ

結標「おおお落ち着きなさい小萌!こういう時はラマーズ法よ!」

ウィリアム「……どうやら勘違いをしているようであるな」フム

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数時間前・カエル病院

カエル「うん、相変わらず調子はいいみたいだね?」

ウィリアム「うむ。先生と禁書目録には感謝しているのである」

インデックス「私は出番とご飯があればそれで充分なんだよ!」フフン

カエル「(出番……?)で、次の診察についてなんだけどね?」

ウィリアム「何か問題でもあるのであるか?」

カエル「インデックス君とも話したんだが、君には入院をしてもらう必要があるんだね?」

インデックス「今までは腕や足を少し切るだけだったけど、次は内臓の方にいくんだよ!」

ウィリアム「内臓、であるか……」ムゥ

カエル「入院と言っても一晩だけれどね?」

インデックス「たてみやとこうやぎにも協力してもらって体内の魔力の調整を行うんだよ」

492 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/30(火) 22:07:52.06 ID:gAtQy1/T0
ウィリアム「了解した。で、実行はいつであるか?」

カエル「明日手術をして明後日退院だね?」

ウィリアム「ずいぶん急であるな」

カエル「早いに越したことはないだろう?」

インデックス「ねぇ、ウィリアム」クイクイ

ウィリアム「む、どうした?」

インデックス「ウィリアムは聖人の力が元に戻ったらイギリスに戻るんだよね?」

ウィリアム「……そのつもりである」

インデックス「本当にそれでいいの?」ジィッ

ウィリアム「それは完治の見込みがある、という意味と捉えて良いのであるか?」

インデックス「私を誰だと思ってるのかな?」キリッ

カエル(それは僕のセリフなんだね?)

ウィリアム「その答えは手術が成功してから改めて答えさせてもらおう」

カエル「では今日の診察はこれで終わりなんだね?」

ウィリアム「うむ。では失礼する」ペコリ

493 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/30(火) 22:09:20.73 ID:gAtQy1/T0
インデックス「また明日なんだよ!」ガラッ

ウィリアム「禁書目録、上条のところまで送る必要はあるか?」スタスタ

インデックス「む!子ども扱いはやめてほしいんだよ!」グーキュルル

ウィリアム「……この後上条のところで料理の練習をしたいのであるが、味見役を頼めるか?」

インデックス「な、なら先にスーパーに行った方がいいんだよ!とうまん家の冷蔵庫はいっつも空っぽだから!さぁ、ついてくるんだよ!」タッタッタッタッタ

ウィリアム「ふっ、慌てなくともスーパーはにげないのであるよ」スタスタ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ウィリアム(まさかあの後10人分の食材を使い切るとは思わなかったのである)フッ

小萌「む、結標ちゃん!ブラック○ャックってどうやって呼ぶんでしたっけ?」アワワワ

結標「呼べたとしてもあんな闇医者に払う金なんか持ってないでしょうが!仮に助かったとしても3000万はとられるわよ!」キッ

小萌「さ、3000万!?」ギョッ

結標「あなたに払える?」

小萌「い、いいですとも!どんなことをしても払ってみせます!払ってみせますとも!」キリッ

結標「それを聞きたかった」ニコッ

494 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/08/30(火) 22:13:09.22 ID:gAtQy1/T0
ウィリアム「……明日の準備をするか」ハァ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

同時刻・某所

スキルアウトA「ボス、例のブツが手に入りました!」

??「そうか、よくやった」ニィ

スキルアウトB「で、決行はいつにしますか?」

??「時間を置くと対策を立てられる可能性があるからな……。明日、しかけるぞ。準備をしておけ」

スキルアウトC「うっす!いくぞお前ら!」

スキルアウト「「「「おう!!」」」」

??「待ってろよ、はーまづらぁ」クックック


500 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/09/04(日) 23:17:46.27 ID:j3mKphqE0
翌日9時・○○荘202号室(ウィリアムの部屋)

ウィリアム「さて、行くか」ガチャ

ウィリアム「む、どうしたのであるか?」

小萌「見送りなのです!」

結標「小萌がどうしてもって言うから……」フワァ

ウィリアム「わざわざすまないのである」

小萌「本当に、大丈夫なんですよね?」

ウィリアム「うむ。入院と言っても明日には戻るしな」

結標「むしろ病院までの道のりで迷わないか心配だわ」ニヤッ

小萌「こら結標ちゃん!ウィリアムさんに失礼ですよ!」プンプン

ウィリアム「まったくである。……ところで絹旗はまだ寝ているのであるか?」キョロキョロ

小萌「いえ、麦野ちゃんのところに泊まると昨日連絡がありましたので」

結標「……」ピク

ウィリアム「であるか。では行って来るのである」スタスタスタ

小萌「お気をつけてー」
501 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/09/04(日) 23:19:02.37 ID:j3mKphqE0
結標「んじゃ、二度寝しますか」ガチャ

小萌「んもう、不健康ですよ結標ちゃん!」バタン

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

30分後・カエル病院某個室(上条さん御用達のあの部屋)

ウィリアム「……随分と立派なところであるな」ホゥ

カエル「手術は昼からだからそれまでは院内を自由に散策しても構わないんだね?」

ウィリアム「了解した」コクリ

コンコン

カエル「どうぞ」

??「失礼します、とミサカは深く礼をしながら入室します」ペコリ

ウィリアム「お前は……10032号であるな?」

御坂妹「よくわかりましたね、とミサカはナース服に身を包んでいるにも関わらずミサカの区別がつくウィリアム氏に驚きが隠せません」オォ

ウィリアム「相変わらずの無表情であるな。そのネックレスをしているのはお前だけなのである」

カエル「入院中の身の周りの世話に関しては彼女に頼んであるんだね?」

御坂妹「わざわざナース服に着替える必要はありませんでしたがね、とミサカは暗にこの格好がゲコ太の趣味であることをもらします」ヤレヤレ

502 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/09/04(日) 23:20:07.00 ID:j3mKphqE0
カエル「ナース服は至高なんだね?」

ウィリアム「私に同意を求められても困るのである」

その時、某所では

土御門「至高はメイド服だにゃー!!」ガタッ

舞夏「朝からうるさいぞバカ兄貴ー」

場所は戻り

カエル「僕はこれで失礼するね?」スタスタ

御坂妹「……これで、2人きりですね、とミサカは艶っぽい声を出してみます」ウフフ

ウィリアム「とりあえず中庭にでも行くか」スタスタスタ

御坂妹「おい待て無視するなよ、とミサカはウィリアム氏の腕を掴み引き留めます」グイッ

ウィリアム「なんであるか?」

御坂妹「こんな美少女が思わせぶりな態度をとってるのに無視するってどんな神経だよ、とミサカはウィリアム氏の天然っぷりに呆れかえります。と言うか初登場なのにどうしてこんなに親しげなのか疑問を持ちましょうよ」

ウィリアム「初?なんのことであるか?」ハテ

御坂妹「おっとこれは失礼、とミサカはついついメタな発言をしてしまった自分に反省します」イッケネ

ウィリアム「お前が何を言っているのかわからないのである……」ムゥ
503 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/09/04(日) 23:21:11.16 ID:j3mKphqE0
御坂妹「本来ならここで某海賊漫画のように過去の回想シーンに入るところですが、それはまた別の機会にとっておきましょう、とミサカは皆さんを焦らしてみます」ニヤリ

ウィリアム「とりあえず私は時間まで中庭で雲を眺めて過ごすつもりであるが、お前も来るか?」

御坂妹「お供しましょう、とミサカはちょっと不思議ちゃんなウィリアム氏の後について行きます」トコトコ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とある学生寮・上条の部屋 9:30

ピンポーン

上条「はーい、今出まーす」トタトタ ガチャ

建宮「よう」

香焼「おはようっす」ペコリ

上条「あれ?どうして2人ともこっちに来てるんだ?待ち合わせは病院のはずだろ?」

建宮「そのつもりだったんだが、ちと妙な噂を小耳に挟んだのよな」

上条「妙な噂?あ、とりあえず入れよ。玄関で立ち話もあれだから」

建宮「んじゃお邪魔するのよな」スタスタ

インデックス「あれ?たてみやとこうやぎ、どうしてここにいるのかな?」

香焼「今説明するところっすよ」
504 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/09/04(日) 23:22:34.75 ID:j3mKphqE0
建宮「どうやらここら一帯のスキルアウトが近々大規模な抗争を行うらしいのよな」

上条「それと俺たちに何の関係が?」

香焼「いや、上条さんのことだからインデックスさんを連れて病院に向かう途中で偶然抗争に巻き込まれたりするんじゃないかと心配したんすよ」

インデックス「とうまなら十分あり得るんだよ……」ハァ

建宮「そういう訳だから、我らは護衛も兼ねて先にこっちに来たのよな」ニッ

上条「わざわざすまないな」

香焼「いえ、インデックスさんや上条さんに万が一のことがあったら自分たちの命も危ないので」キリッ

上条「あっはっは、大げさだなぁ」

建宮(大げさじゃないのよな)ハァ

インデックス「じゃあお言葉に甘えるんだよ!よろしくね、たてみや」ニコッ

建宮「おう、任せるのよな」

香焼「頑張るっす!」

上条「それじゃあそろそろ出かけますか」ヨイショット

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
505 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/09/04(日) 23:23:13.31 ID:j3mKphqE0
某廃ビル 10:00

??「ここに来るのも久しぶりだな……」シミジミ

??「待たせたな、浜面」

浜面「いや、俺も今来たところだ。用事ってのはなんなんだ、半蔵?」

半蔵「最近ここらのスキルアウトの一部の活動が活発になってるのは知ってるか?」

浜面「あぁ。噂じゃ近々デカイ抗争があるとかないとか……まさかお前らっ!?」

半蔵「いや、俺たちはその件に関してはノータッチだ。奴らの狙いはどうやら浜面、お前らしい」

浜面「はぁ!?なんで今さら俺が?そりゃあ何回か麦野たちといる時に絡まれたりはしたが、まさかそれだけで?……っ!まさか暗部の生き残りに依頼でもされたか?」

半蔵「それなら最初からある程度物資が与えられてるだろ。俺も全てを調べた訳じゃないからはっきりとは言えないが、お前を狙うのにお前だけを襲うのはまずあり得ないだろうな」

浜面「フレメアや滝壺に危険が及ぶかもしれないってことか……」ギリッ

半蔵「俺が首謀者なら間違いなく狙うな。もっとも、それをするにはあの第四位も相手にすることになるが」

浜面「今あいつらは元アジトにいるはずだ。一応連絡はいれておく。わざわざ教えてくれてありがとうな」

半蔵「なぁに、これくらいお安い御用だ。今も郭が情報収集をしてくれている。また何かわかったら連絡する」

浜面「すまないな。んじゃ俺は戻るわ」

半蔵「おう、それじゃあな」

スタスタスタ

半蔵「さて、と……。俺も動くとするか」スッ


522 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/10/18(火) 18:02:23.48 ID:t1xaOpjL0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

カエル病院前 10:30

上条「や、やっと着いた……」ゲッソリ

建宮「まるで一カ月以上旅を続けていたみたいなのよな」フウ

インデックス「ステイルの犠牲は、無駄じゃなかったんだよ……っ」グスッ

香焼「もう、ゴールしてもいいっすよね?」フラッ

上条「何言ってんのお前ら!?そりゃあ10分で着くところを上条さんの不幸で1時間かかっちゃったけど!と言うか勝手にステイルを故人にするな!」

建宮「冗談に決まってるのよな」アッハッハ

香焼「それにあの程度は想定の範囲内っすよ」ニコッ

インデックス「むしろとうまがいてこの時間に来れたのなら上出来かも!」

上条「そ、そうでせうか……」ガックシ

インデックス「それじゃあカエル先生のところに行くんだよ!」タタタッ

香焼「急いだらあぶないっすよ!」タッタッタ

建宮「若者は元気よな~」
523 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/10/18(火) 18:03:44.48 ID:t1xaOpjL0
上条「建宮だって十分若いだろ?」スタスタ

建宮「いやいや、そうでもないのよな、これが」ハハッ

カエル病院・廊下

ナース「あら、シスターちゃんじゃない」

インデックス「あ、いつもの看護師さん!」

ナース「上条君今度はどうしたの?」アラアラ

香焼「いや、今日はウィリアムさんのお見舞いっす」ドモ

ナース「あらそうだったの。彼なら今、妹達と一緒にいるわよ」

インデックス「クールビューティーと?」

香焼「教えてくれるのはありがたいすけど……自分たちに喋っても平気なんすか?」チラッ

ナース「先生が『彼らは“関係者”なんだね?』って言っていたもの」ニコッ

香焼「……そうっすか」

上条「勝手に行くなよインデックス。あ、どうも」ペコリ

ナース「こんにちは。今から彼のところに案内するわ」

上条「病室じゃないんですか?」
524 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/10/18(火) 18:04:49.04 ID:t1xaOpjL0
ナース「ええ。関係者以外立ち入り禁止の区域にいるわ」

建宮「それはちょいと穏やかじゃないのよな」ヌッ

インデックス「カエル先生のことだから心配はないんだよ!それより早くクールビューティーたちに会いたいかも!」

ナース「ではご案内しますね」ニコニコ

香焼(警戒しておいた方がいいっすか?)ヒソヒソ

建宮(一応、な)ヒソヒソ

カエル病院・某所

ナース「この先の部屋にいるはずよ」

上条「わざわざありがとうございます」ペコリ

ナース「いえいえ。それじゃあ私はこれで」スタスタ

建宮「なかなかに喰えん人よなぁ」ニィ

<ぬぅおおおぉぉぉぉ

一同「!!?」

インデックス「い、今のって!!」
525 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/10/18(火) 18:06:47.98 ID:t1xaOpjL0
上条「っ!!」ダッ

建宮「待つのよな!香焼、禁書目録の護衛は任せたぞ!」ダッ

香焼「りょ、了解っす!」キリッ

上条「ウィリアム、何があ、った……?」

建宮「こ、これは一体どういうことなのよな?」

御坂妹「おや、珍しいお客さんですね、とミサカは必殺技を中断します」ピタッ

ウィリアム「む、上条に建宮か。どうしてここに?」フラフラ

建宮「看護師に案内されたのよな。改めて聞かせてもらうぞ、どういうことだ?」

13577号「それはこのミサカがご説明いたしましょう、とミサカ13577号はことの経緯を説明します」ズイッ

ウィリアム「最初は中庭で雲を眺めていたのであるが、暇だから遊んでくれとせがまれたのである」

御坂妹「せがんだつもりはありませんが、とミサカは訂正を求めます」ジロッ

上条「で、御坂妹と他の妹達とこ遊んでたのか。で、御坂妹たちがやってた某音楽グループっぽい動きはなんだったんだ?」
526 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/10/18(火) 18:09:48.93 ID:t1xaOpjL0
御坂妹「あれは妹達の必殺技の1つ、その名も『ミサカイリュージョン』です、とミサカは無い胸を張って誇らしげに答えてみます」フフン

建宮「……香焼たちを呼んでくるのよな」ハァ

ウィリアム「まるで残像のようだったのである」ムゥ

御坂妹「他にも『ミサカウェーブ』等の技がありますが、ご覧にいれましょうか?とミサカは自慢したいという本音を隠しつつおすすめをしてみます」wktk

上条「いや、遠慮しておくよ」アハハ

インデックス「うわ!クールビューティーが4人もいるんだよ!?」ギョッ

香焼「す、すごいっすね……」

建宮「何故か1人ナース服だがな」

ワイワイガヤガヤ

13577号「無視、だと……!?とミサカは驚きが隠せません」ガックシ

19090号「あ、あんまり落ち込まないで下さい、とミサカは13577号を慰めます」オロオロ

 
535 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/11/10(木) 10:09:15.26 ID:JKqwlQCO0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

“元”アイテムのアジト 11:00

麦野「浜面ぁ、コーヒー」フワァア

滝壺「おはようむぎの。はまづらははんぞうの所に行ってるよ」

フレメア「にゃあ。麦野、大体お寝坊さん」

麦野「あ?例のクズ共(スキルアウト)のことか。ってもう11時じゃない」チッ

滝壺「ご飯どうする?」

麦野「んー、今から作るの面倒だから絹旗の所で適当に。着替えてくるね」ペタペタ

フレメア「ねぇねぇ、麦野って料理したことないよね?」ダイタイ

滝壺「それは本人の前で言っちゃダメだよ、フレメア」シーッ

フレメア「大体、了解」オクチチャック

30分後

麦野「さて、2人とも準備は出来た?」キリッ

滝壺「うん」←いつものジャージ姿

フレメア「にゃおーん」←新約1巻参照
536 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/11/10(木) 10:10:41.72 ID:JKqwlQCO0
麦野「浜面ぁ、車!」

滝壺「はまづらはいないよ」

麦野「あぁ?まだ帰ってきてないのかよ」ギロッ

フレメア「携帯電話がつながらないの」シュン

麦野「ったく、後でオシオキ確定ねこれは」チッ

滝壺「どうする、むぎの?」

麦野「仕方ないから歩いて行くわよ。浜面は殺したって死なない様な奴だし問題無いわ」

フレメア「にゃあ。でも……」

麦野「安心しなさい、フレメア。あんたと滝壺は私が守るから、ね?」ニコッ

滝壺「はまづらはフレメアを1人になんかしないよ」ナデナデ

フレメア「……うんっ」

麦野(とは言ったものの、なーんか嫌な予感がするのよねぇ)ハァ

滝壺「むぎの?」

麦野「なんでもないわ。行くわよ」スタスタスタ
537 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/11/10(木) 10:12:33.13 ID:JKqwlQCO0
その頃浜面は……

スキルアウトA「いたか!?」

スキルアウトB「いや、こっちにはいなかったぞ!」

浜面(まさか帰る途中で出くわすとはな……携帯も落として壊しちまったし)ハァ

スキルアウトC「あの馬面、絶対に見つけ出してやる!」チィッ

スキルアウトD「馬面のくせして何人も女をはべらせやがって!!」チクショー

浜面(実際は下っ端ですけどね!)

スキルアウトE「しかも最近、金髪の幼女まで加えたらしいぞ!馬面の奴」

スキルアウトF「なんだそれ羨ましすぎるだろ、馬面なのに!」オイオイ

ウマヅラコロス ウマヅラユルスマジ ウマヅラマジウマヅラ

浜面「馬面じゃねえよ、浜面だよ!」ムガー!!

スキルアウト「「「「「あ、」」」」」

浜面「」ヤベ

スキルアウトA「いたぞー!!」

スキルアウトB「追えーっ!!」

スキルアウトC「俺にも女を分けろー!!」

浜面「ぎゃああああああ!!!!!」ダダダダダッ
538 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/11/10(木) 10:14:15.43 ID:JKqwlQCO0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

カエル病院・ミサカ部屋 11:30

ゲコゲコゲコ ゲコゲコゲコ

ウィリアム「何の音であるか?……7である」スッ

御坂妹「ミサカの院内用PHSの着信音ですね、とミサカは8を出しつつゲコ太仕様のPHSを懐から取り出します。はい、こちらミサカ10032号です。とミサカは応答します」ピッ

カエル『ウィリアム君はそこにいるかい?』

上条「それって御坂と同じ機種だよな。9ですよっと」スッ

インデックス「ダウトなんだよ!」

上条「ぎゃー!」フコウダー

御坂妹「はい。大食いシスターもここに、とミサカは先生の質問に答えます」

カエル『そろそろ手術の準備をしたいから2人を診察室に連れてきて欲しいんだけどね?』

御坂妹「了解しました、とミサカは通話を終了します」ピッ

ウィリアム「どうしたのであるか?」

御坂妹「先生が診察室に来るように、とのことです。とミサカはウィリアム氏の質問に答えます」

上条「じゃあ上条さんはトランプを片付けますのことよ」ササッ

インデックス「じゃあ私はたてみやを呼んでくるんだよ!」トテテテ
539 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/11/10(木) 10:15:59.34 ID:JKqwlQCO0
香焼「これであがりっすね」スッ

13577号「ま、また負けた、とミサカは項垂れます」orz

10039号「5回連続大貧民……やれやれですね、とミサカは不甲斐ない13577号を冷めた目で見ます」ハァ

建宮「まぁまぁ、その位にしておくのよな」

19090号「建宮さん、インデックスが呼んでいますよ、とミサカは建宮さんの袖を軽く引っ張ります」クイクイ

建宮「ん?どうしたのよな?」

インデックス「カエル先生が手術の準備をしたいから来てくれって言ってるんだよ!」

建宮「おぉ、もうそんな時間か。んじゃ俺はここで抜けさせてもらうのよな」

13577号「なっ!?勝ち逃げですか?とミサカは建宮氏を引きとめます」ガシッ

インデックス「たてみやには魔術師として治療に立ち会ってもらわなくちゃいけないんだよ!」ムーッ

建宮「そういうことなのよな。香焼はここに置いて行くからそれで勘弁してほしいのよな」

香焼「じ、自分は生け贄かなにかっすか!?」エエッ!?

10039号「よろしい、それで手を打ちましょう。とミサカは建宮氏を送り出します」ノシ

13577号「さぁ、次は七並べをしましょう。とミサカは香焼少年の襟をつかみながら奥へと向かいます」ズルズル

香焼「わ、わかったっすから引っ張らないで下さいっす~!!」ジタバタ
540 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/11/10(木) 10:17:28.11 ID:JKqwlQCO0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

カエル病院・廊下

ウィリアム「……」スタスタスタ

インデックス「ウィリアム、緊張してるの?」

ウィリアム「そんなことは無いのである」ムゥ

建宮「ならどうして右手と右足が同時に前に出るような歩き方をしているのよな?」

ウィリアム「む、むうぅ……」ギギギ

御坂妹「ところで、彼はミサカ部屋に置いてきても良かったのですか?とミサカは13577号に引きずられ『不幸だー!!』と叫んでいた彼を思い出しながら質問してみます」

インデックス「問題無いんだよ!」

建宮「むしろ魔術を使うならあの右手が邪魔になるのよな」ウンウン

ウィリアム(もっともではあるが、ひどい言われ様であるな)

御坂妹「それもそうですね、とミサカは納得します。……診察室は向こうですよ?」

インデックス「え?ご飯が先じゃないのかな?」キョトン

建宮「それは先生が決めることなのよな」

インデックス「腹が減っては戦は出来ないんだよ!」キリッ

ウィリアム「その主張は診察室で聞かせてもらうもである」ムンズ

インデックス「うわっ!ウィリアム!レディーをわきに抱えるなんてひどいんだよ!英国紳士失格なんだよ!!」ジタバタ

ウィリアム「私は傭兵崩れのゴロツキで、今は喫茶店のアルバイトである」スタスタスタ

御坂妹「……彼は普段苦労しているのでしょうね、とミサカはため息をつきます」ハッ

建宮「上条少年の場合はあれに噛みつきも加わるのよな」ハァ

インデックス「ごーはーんーー!!」ジタバタ


541 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2011/11/10(木) 10:22:45.19 ID:JKqwlQCO0
浜面もげろ。
妹達って、MNWを使えば大抵のトランプゲームでは負けそうにないですよね。
次回の投下は前回より期間が開かないように、とだけ。
それではまた次回。
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(関東・甲信越)[sage]:2011/11/10(木) 14:30:53.19 ID:8UDGmGaAO
乙~。
浜面爆発しろ
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)[sage]:2011/11/10(木) 15:02:58.80 ID:Bh7zrUMko
乙ー
浜面もげろ。フレメアはオレが預かっとく
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)[sage]:2011/11/10(木) 20:36:48.31 ID:bM+Q7BYSO


浜面霧散しろ。とりあえずむぎのんはもらっていきますね 
 
 
556 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/01(日) 10:00:38.87 ID:U1YWQ5JX0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とある喫茶店 11:30

カランコロン

絹旗「超いらっしゃいま、って麦野じゃないですか」

麦野「何よ、私が来ちゃ悪いの?」アァン?

絹旗「い、いやいやそういう訳では!」アセアセ

滝壺「3人だけど、席空いてる?」

一方通行「……見ての通りだ。適当に座っとけ」

フレメア「」ジーッ

一方通行「ンだよ」

フレメア「……ウサギさん?」

一方通行「……とっとと注文しやがれ」ビキビキッ

麦野「んじゃコーヒー1つ」

滝壺「ホットサンドとアイスティー。フレメア、どれにする?」

フレメア「オムライスが食べたい、大体」

557 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/01(日) 10:02:20.58 ID:U1YWQ5JX0
絹旗「フレメア、うちはオムライスは超置いてないんですよ」

フレメア「にゃー、残念」ショボン

一方通行「それよりもよォ……おい第四位、なンなンだそりゃあ?」ジロッ

麦野「何って鮭弁だけど?」キョトン

一方通行「当たり前のように持ち込ンでンじゃねェよ!」ダンッ

絹旗「すいません一方通行、麦野はこれが普通なので」ペコペコ

滝壺「ごめんね、あくせられーた」

一方通行「ちっ。おいガキ、お前好き嫌いはあるか?」

フレメア「にゃー、グリンピースきらーい」

一方通行「ンじゃ適当に作るからな。絹旗、ドリンクはお前がやれ」コツコツ

絹旗「超任せて下さい!」

麦野「へぇ、あいつ料理出来るんだ」ムグムグ

絹旗「まぁここで作るのはサンドイッチとかが中心ですけどね」カチャカチャ

滝壺「きぬはたも作るの?」

絹旗「わ、私は超笑顔を振りまきながら注文を聞くのが主な仕事なので」アセアセ

558 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/01(日) 10:04:35.15 ID:U1YWQ5JX0
麦野「つまみ食いするから厨房に近づけさせてもらえないんでしょ?」

絹旗「うっ」ギクッ

フレメア「絹旗、大体かっこ悪い……」

絹旗「あ、あはは……。はい、コーヒーとアイスティーです。フレメアにはこれを」スッ

フレメア「オレンジジュース!」ニパァ

麦野「あれ?注文したっけ?」

絹旗「ジュースは私からのサービスです」フフン

滝壺「ありがとね、きぬはた」

一方通行「おい絹旗、出来たからとっとと運べ」コツコツ

絹旗「超了解です」パタパタ

フレメア「フレンチトースト!!」オォッ

麦野「へぇ、中々美味しそうじゃない」

滝壺「これってメニューに載ってないよね?」

一方通行「ただの賄い飯だ。金もいらねェ」

絹旗「超太っ腹じゃないですか」オォ
559 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/01(日) 10:06:31.09 ID:U1YWQ5JX0
麦野「言っておくけど、こんなもので気を引いたってこの子はあげないわよ?」

一方通行「てめェは黙って鮭弁喰ってろ、年増」フン

麦野「……今なんて言ったのかにゃーん?このロリコンモヤシがよぉ」ビキビキビキッ

一方通行「何がにゃーんだ、歳考えろよ年増女」カチッ

バチバチバチバチ

絹旗「あわわわわわ、どうしましょう滝壺さん。このままじゃ私たち肉片も残りませんよ!?」

滝壺「……ぐぅ」スピー

絹旗「寝てる!?あぁ、こんな事なら『太陽の八人』を観ておけばよかったです……」グスン

麦野「花の十代を年増呼ばわりしたこと、あの世で後悔させてやんよ虚弱野郎」

一方通行「どうやら序列の差ってのをわかってねェようだな。てめェなンざクリスマスケーキに例えたらとっくに廃棄処分だろォが」

麦野「あぁ!?」

フレメア「ケンカしちゃだめーっ!!」バンッ

絹旗「っ!!?」

一方通行「……ちっ。今日のところはそこのガキに免じて勘弁してやるよ、第四位」カチッ

麦野「それはこっちのセリフよ、第一位」ドスッ
560 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/01(日) 10:08:16.10 ID:U1YWQ5JX0
絹旗(た、助かった~)ヘナヘナ

20分後

滝壺「ごちそうさま。きぬはた、お会計お願い」

絹旗「超了解です!」トテトテ

麦野「あ、そう言えば聞きたいことがあったんだけど」

一方通行「あァ?」

麦野「私たちがここに来る前に浜面が来なかった?」

一方通行「来てたら絹旗が伝えてるだろォよ」

麦野「それもそうか……」ムゥ

一方通行「この後来たら連絡入れるように言っといてやる」

麦野「よろしく」

滝壺「終わったよ、むぎの」

麦野「ん。じゃあ絹旗、しっかり働きなさいよ」

フレメア「またね、ウサギさん」フリフリ ノシ

絹旗「超ありがとうございましたー」ペコリ
561 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/01(日) 10:09:46.65 ID:U1YWQ5JX0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第七学区の路上 12:20

滝壺「むぎの、アジトはそっちじゃないよ?」

麦野「んー、どうせだからショッピングでもしない?」

フレメア「浜面は?」

麦野「心配いらないわよ。意外と1人の状態を満喫してるんじゃない?……って、あら?」

滝壺「どうしたの?」

麦野「絹旗の所に携帯忘れたみたい。ちょっと取りにいってくるわね」

滝壺「一緒に戻る?」

麦野「あー、先に行ってて。○○デパートで待ち合わせってことで。あそこまでなら人気の無いところを通ることもないし」

滝壺「わかった。行こ、フレメア」

フレメア「にゃー」トコトコ

麦野「すぐに戻るからー」タッタッタッ

フレメア「それにしても浜面、どうしたんだろ……」

滝壺「うーん、案外携帯の電池が切れてるのに気付いてないだけかも」
562 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/01(日) 10:11:19.55 ID:U1YWQ5JX0
フレメア「浜面おマヌケさん?」

滝壺「否定は出来ないかな」

○○「そんなに浜面に会いたいか?」

滝壺「!?」クルッ

スキルアウトB「良かったら案内しようか?」ニタニタ

スキルアウトC「そこにクルマも用意してあるからさぁ」ドゥフフフ

フレメア「お兄さんたち、浜面のお友達?」ジーッ

スキルアウトD「あぁそうだよお嬢ちゃん。そろそろ浜面も捕まってる頃だから一緒に行こうか?」ハァハァ

滝壺「っ!!」ダッ

フレメア「ふにゃっ!?」グイッ

スキルアウトA「あっ!逃がすな!!」

スキルアウトB「てめえが捕まってるとか言うからバレたじゃねえか!!」バシッ

スキルアウトD「お前の凶悪面にビビったんだろうがよ!!」ドンッ

スキルアウトC「いいから追うぞ!あいつら人質にすりゃあ奴も捕まえられる!!」ダダッ

マテコラー!! ニゲンジャネー!! ヨウジョペロペロー
563 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/01(日) 10:13:47.79 ID:U1YWQ5JX0
滝壺「はぁっはぁっ」ダダダッ

フレメア「あの人たち、浜面を、捕まえた、って」ハァッハァッ

滝壺「今は、安全なところで、むぎのに連絡しないと……」ゼェッゼェッ

フレメア「○○デパートから離れちゃってるよ?」

滝壺「あそこに、見える病院の、方が」ハァッハァッ

スキルアウトB「追いついたぞこのクソアマぁ」ニタァ

スキルアウトA「大人しくしてりゃあそれなりのもてなしをしてやったのによぉ」ギロッ

フレメア「滝壺、大体怖い……」ブルブル

滝壺「行って、フレメア!」ドンッ

フレメア「で、でも……」ヨロッ

滝壺「早く!!」

フレメア「っ!!」タタタッ

スキルアウトB「あ、待てコラ!」

スキルアウトA「ほっとけ。それよりお前はどうするんだ?」

滝壺「あなた達について行って、はまづらが助けに来てくれるのを待つ」キッ
564 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/01(日) 10:15:40.28 ID:U1YWQ5JX0
スキルアウトA「なんであの浜面が……!!まぁいい。ついて来い」ガシッ

スキルアウトB「どうせあのチビも他の奴が追ってるしな」ヘラヘラ

滝壺「そんな……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

スキルアウトC「ほ~ら、もっと早く走らないと捕まっちゃうよ~?」

フレメア「~~っ!!」グスッ

スキルアウトD「どうせ追いつかれるのに必死に走っちゃって……ぐふっ」

フレメア「病院まで、だいたい後すこsh……にゃっ!?」ドシン

ウィリアム「む?」

スキルアウトC「おいおっさん、そのガキをこっちに渡してもらおうか」

フレメア「た、助けてっ!!」ガシッ

ウィリアム「……Flere210」ボソッ

スキルアウトD「あぁ?何ボソボソ言ってんdぶふぅっ!?」ドシャァ

スキルアウトC「んなっ!!なんなんだてめえごらぁ!!」ギロッ

ウィリアム「私は『その涙の理由を変える者』である」キリッ

フレメア「んにゃ?」キョトン


571 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/24(火) 23:31:55.08 ID:ZNZo1K4G0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

時は少し戻り
カエル病院・診察室 11:40

カエル「さて、この後の手術についての最終確認なんだけどね?」

ウィリアム「覚悟は出来ているのである」ゴクリ

カエル「そんなに固くならなくてもいいんだよ?僕は君の指示通りに治療をすればいいんだね?」

インデックス「んと、術式の関係でウィリアムの血が必要なんだよ。あとはそのしゅじゅつーをする場所の広さと方角を調べておきたいかも」

建宮「成程、手術室を1つの儀式場として置きかえるのよな」フムフム

カエル「どういうことなのかな?」

インデックス「先生にもわかりやすく説明すると、しゅじゅつしつーを疑似胎内に変換するんだよ!」

カエル「ペンキとかじゃダメなのかい?」

インデックス「代用出来なくは無いけど、その分効果は半減されちゃうかも」ムムゥ

ウィリアム「何リットルでも使うといいのである」グイッ

カエル「血液っていうのはおよそ体重の1/13、その内1/3を失うと死の危険があるんだね? ウィリアム君の場合なら、2リットルまでならその術式の為に渡せるけど、それ以上はむりなんだね?」

インデックス「じゃあそれだけお願いするんだよ!足りない所はペンキで補うかも」

カエル「じゃあ早速採血をするんだね?10032号君、先に彼らを手術室に案内してもらえるかい?」

10032号「了解しました、とミサカは今まで空気だったことに不満を感じつつ先生の指示に従います。ではこちらです」スタスタ
572 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/24(火) 23:33:16.37 ID:ZNZo1K4G0
インデックス「あ、先生!ウィリアムにゆけつーはしないんでほしいんだよ!」

カエル「どうしてかな?」

インデックス「あれって他人の血を体に入れるんだよね?前例は無いけど、不純物として失敗のリスクを上げる原因になりかねないんだよ!」

10032号「しかしそれでは開腹手術など出来ないのでは?とミサカは冷静に分析してみます」

建宮「確かに……」ムゥ

冥土帰し「―――僕を誰だと思っている?」キリッ

10032号「どうやら要らぬ心配だったようですね、とミサカは改めて2人を手術室に案内します」スタスタスタ

インデックス「ねぇ、ごはんは?」グゥゥゥ

建宮「準備が終わってからにして欲しいのよな」スタスタ

バタン

カエル「じゃあ早速血を抜くんだね?そこの診察台に横になってくれるかな?」

ウィリアム「うむ」ノシッ

20分後

カエル「これで良し、と。ゆっくり体を起してくれるかい?」

ウィリアム「うむ。……むぅ!?」クラッ

カエル「やはり貧血になっているんだね?さぁ、これを食べるといいよ?」スッ
573 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/24(火) 23:34:30.20 ID:ZNZo1K4G0
ウィリアム「これはなんであるか?」

カエル「僕特製の造血作用のある栄養剤だね?」

ウィリアム「頂くのである」ボリボリボリ

冥土帰し「僕は必ず手術を成功させる。それは約束するよ?」

ウィリアム「……」ボリボリ

冥土帰し「君は、力が元に戻ったら何をしたいかな?」

ウィリアム「聖人の力を取り戻したら、イギリスの為に働く。その条件でここを紹介してもらったのである」

冥土帰し「“君”はそれでいいのかい?」

ウィリアム「むぅ……」

冥土帰し「手術後も数日は検査入院の予定だからよく考えてみるといいね?」

ウィリアム「時間まで1人でいたいのであるが、構わないか?」

冥土帰し「激しい運動は禁物だよ?造血剤を摂取したとはいえ、血が足りていないのには変わらないからね?」

ウィリアム「了解した」ウム

ガチャ バタン

カエル「やれやれ、真面目に話をするのは疲れるね?とりあえずこの『世界のナース服大百科』でも見ながら心を落ち着けるとしようかな?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
574 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/24(火) 23:35:54.44 ID:ZNZo1K4G0
カエル病院入り口近くの花壇

ウィリアム「イギリスに戻る、か……」ムゥ

ウィリアム「その時私は『傭兵』として過ごすのか、『騎士』としてか、それとも……」トコトコトコ

ウィリアム「ここでの生活も、短かったが色々あったのである」トコトコトコ

ウィリアム「『ニート』であったり、『喫茶店のアルバイト』であったり……」

ウィリアム「もし選ぶことが出来るならば、私はどちらを選ぶのが正しいのであろうか」ハァ

ウィリアム「私は何者でありたいのか。……む?少し病院から離れてしまったのである」

ドシンッ

??「にゃっ!?」

ウィリアム「む?」

不良「おいおっさん、そのガキをこっちに渡してもらおうか」

??「た、助けてっ!!」ガシッ

ウィリアム(そうであった、例えどこで何をしようとも私は変わらないのである)

ウィリアム「……Flere210」ボソッ

不良「あぁ?何ボソボソ言ってんdぶふぅっ!?」ドシャァ
575 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/24(火) 23:37:25.52 ID:ZNZo1K4G0
不良B「んなっ!!なんなんだてめえごらぁ!!」ギロッ

ウィリアム「私は『その涙の理由を変える者』である」キリッ

??「んにゃ?」キョトン

ウィリアム「例えどんな理由があろうとも、子どもを襲う暴漢を見過ごすわけにはいかないのである!!」

不良B「てめぇ、スキルアウトなめてんじゃねぇzごへぁ!?」ベキィ

ウィリアム「口ほどにも無いのである。君、怪我は無いか?」ニコッ

??「にゃあ。大体なんとも無い。っ!!それよりも滝壺が!!」

ウィリアム「連れがいたのであるか!?」

??「滝壺が、私を逃がす為に、悪い人たちに!!」

ウィリアム「わかった、すぐに行くのである。場所はわかるか?」

??「あっち!!」

ウィリアム「了解した。さぁ、私に掴まるのである」グイッ

“冥土帰し「激しい運動は禁物だよ?造血剤を摂取したとはいえ、血が足りていないのには変わらないからね?」”

ウィリアム(そんなこと、関係無いのである!!)キッ

ウィリアム「むぅんっ」ダダダッ

??「うにゃあ!?」
576 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/24(火) 23:38:19.71 ID:ZNZo1K4G0
第七学区・路上

スキルアウトA「あいつらおっせぇな~」チッ

スキルアウトB「“味見”でもしてるんじゃね?Dってロリコンだしよ」ケケケッ

滝壺「なっ!!」

スキルアウトA「おっと、逃げようなんて思うなよ。お前は大事な人質なんだからよぉ」グイッ

スキルアウトB「お、あんな所に放置自動車が。これは俺たちが片づけてやらないとな」ヒヒヒ

スキルアウトA「早くしろよ」

<ぁきつぼー

スキルアウトA「んあ?」

<滝壺―!

滝壺「フレメア!?」クルッ

ウィリアム「ふんっ!」ブンッ

スキルアウトA「がはぁっ!?」ボキィ

フレメア「大丈夫、滝壺!」ンニャア

滝壺「え?なんで?」キョトン

ウィリアム「む?お前は確かロシアで……」
577 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/24(火) 23:39:47.79 ID:ZNZo1K4G0
フレメア「知り合いなの?」

ウィリアム「うむ、以前に少しな。とりあえずここをはなr「おいコラぁ!!」

スキルアウトB「てめぇ何してんだ!!」チャキッ

ウィリアム「見ての通りである。貴様も怪我をしたくなければそのナイフを仕舞って消えるがよ……っ!?(め、目まいが!)」クラッ

スキルアウトB「なめんなこら!!」ブンッ ザクッ

ウィリアム「むぅ……」グラッ

フレメア「きゃあぁぁぁ!!」

滝壺「おじさん!!」

スキルアウトB「怪我をしたくなきゃあ、なんだって?」アァ?

ウィリアム「消えろと言ったのである!!」ドスッ

スキルアウトB「ぐえぇ」ドサッ

フレメア「おじさん、お腹から血が……!!」

ウィリアム「問題無いのである」グフッ

滝壺「とにかく病院に連絡しないと」スッ

オイドッチダ タシカアノコウエンニ イタゾ!!

ウィリアム「どうやら仲間がいたようであるな(病院への方角とは、運が無いのである)」チッ
578 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/24(火) 23:41:08.17 ID:ZNZo1K4G0
フレメア「ど、どうしよう」ガタガタ

ウィリアム「掴まれ、こっちである!!」グイッ

滝壺「きゃっ」

フレメア「んにゃ!」

スキルアウトE「逃げんなこらぁ!!」ダダッ

ウィリアム(この2人はあの男の知人、見捨てるわけにはいかないのである。例えこの身がどうなろうとも!)ダダッ

スキルアウトF「早っ!とりあえずボスに連絡だ、絶対に逃がすなよ」スッ

スキルアウトE「おらあぁぁ!!」ダダダッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
579 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/24(火) 23:42:28.66 ID:ZNZo1K4G0
その頃、カエル病院では

インデックス「I am the bone of my stomach.(体は胃袋で出来ている……)」

インデックス「An appetite is my body, and gastric juice is my blood.(血潮は胃液で、心は食欲)」

上条「い、インデックスって魔術は使えないはずじゃ!?」

建宮「空腹でリミッターが外れたのか?」ゴクリ

インデックス「I have created over a thousand dining tables.(幾たびもの食卓を越えて不敗)」

インデックス「Unknown to a stomachache.(ただの一度も腹痛は無く)」

香焼「と言うか、この料理の数は物理的に入らないんじゃ?」ブルルッ

10032号「“普通”ならそうですね、とミサカは冷静に分析をします」

インデックス「Nor known to Vomiting.( ただの一度の嘔吐も無し)」

インデックス「Have withstood pain to eat many foods. (食す者はここに一人、食の丘にて飯を食う)」

インデックス「Yet, those hands will never hold anything.(故に、我が生涯に意味は要らず)」

インデックス「So as I pray---(この体は---)」

インデックス「Unlimited stomach works.(---無限の胃袋で出来ていた)」

インデックス「別に……全部食べても構わないんだよね?」ユラッ

上条「いや、上条さん達の分も含まれていますのことよ!?」

インデックス「病院内食堂……食料の貯蔵は十分かな!!」カッ!!

ガツガツムシャムシャバクバクモグモグズルズルズルーッ!!!!

建宮「これが、イギリス清教の禁書目録か……」

香焼「圧巻っすね」オォ

10032号「感心している場合じゃないでしょう、とミサカはツッコミをいれます。あ、食事代は後ほど請求しますのであしからず」

上条「不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ギャアアアア

580 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/01/24(火) 23:47:54.79 ID:ZNZo1K4G0
正直、今回はインデックスの詠唱部分を書きたかっただけです。後悔も反省もしません。
呪文?は某ノベマスから引用させていただきました。
次回は菓子業界の陰謀に合わせて特別編的な物を書いてみるつもりです。
それではまた次回の更新の時に。
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/01/25(水) 03:23:36.71 ID:bzVaMcRVo
おつう
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2012/01/27(金) 14:43:42.86 ID:ZF+WPCqQ0
乙!!

591 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:29:09.23 ID:PZxmRcRk0
番外編・チ○コ騒動

2月某日・とある喫茶店

青髪「やぁみんな、おはようさん」キリッ

ウィリアム「うむ、何やら気合いが入っているなピアス」カチャカチャ

青髪「そらぁもうすぐバレンタインやからね!戦いはもうすでに始まっとるんやで!!」グッ

一方通行「はァ?もォ3月も半ばを過ぎてるだろォが?」ズズッ

青髪「何を言うとんのあっくん、つい昨日まで店で節分フェアやっとったやないの」アッハッハ

ウィリアム「体調が良くないなら奥で休むといいのである」

一方通行「……俺が間違ってンのか?」

カランコロン

姫神「おはよう。」

青髪「姫やんおはよう、今日も綺麗な御髪やねぇ」クネクネ

姫神「お世辞を言っても。チョコはあげない。」スタスタ

青髪「そんなぁ~」ガックシ

ウィリアム「何故ピアスはあそこまで必死なのであるか?」

一方通行「知るか。あんな甘ったるいもンのどこがいいンだか……」ズズッ
592 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:30:21.26 ID:PZxmRcRk0
青髪「君らはなんもわかっとらん!今からボクがバレンタインのなんたるかを教えたる!!」

一方通行「興味ねェ」キッパリ

青髪「ええか?そもそもバレンタインっちゅうのはな……」ペラペラ

一方通行「人の話を聞けよ」ハァ

30分後

青髪「……と言う訳や、必死になる理由もわかるやろ?」

ウィリアム「私の知っている習慣とは大分違うのである」フム

姫神「向こうでは。どんな感じ。」

ウィリアム「贈り物は何もチョコに限ったものではない。花やカード、ケーキなど色々である。後、ホワイトデーというのも無いのである」

一方通行「要は菓子業界の陰謀だろ?くだらねェ」ハッ

青髪「あっくんは一体何を聞いてたん!?これはもう一度1から説明する必要が……」

ウィリアム「開店準備が先である。お前は今日パン屋の方であろうが」ジロッ

青髪「それもそやね。んじゃあっくん、また後で~」

一方通行「もう来ンな。今日チビはいねェのかよ?」

ウィリアム「絹旗は午後からである」カチャカチャ

姫神「ホールは。任せて。」フンス

一方通行「おう、わかった」コツコツ
593 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:31:40.80 ID:PZxmRcRk0
閉店後

絹旗「あ、そうだウィリアム。結標さんから超伝言なんですが」パタパタ

ウィリアム「なんであるか?」カチャカチャ

絹旗「チョコ作りの手伝いと味見をして欲しいそうですよ」フキフキ

ウィリアム「味見は禁書目録に任せるのである。……香焼少年宛てであるか?」

絹旗「でしょうね。私には超無縁なイベントなので興味ありませんが」

青髪「それならボクがいるやないの~」クネクネ

絹旗「超窒素パーンチ!!」ドゴッ

青髪「ありがとうございますっ!!」ベシャッ

一方通行「ゴミを増やしてンじゃねェよ」ズズッ

絹旗「超キモかったのでつい。って何掃除サボって缶コーヒー飲んでるんですか!!」ムキーッ

一方通行「俺の分は終わってるンだよ」ハッ

姫神「なら。こっちを手伝って。」

一方通行「……ちっ、しょうがねェな」コツコツ

絹旗「一方通行って、姫神さんには超優しいですよね」ムムム

ウィリアム「そうであるか?」
594 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:33:10.15 ID:PZxmRcRk0
青髪「ふ、フラグの匂いがプンプンするでぇ~」ピクピク

ウィリアム「どんな匂いかは知らぬが、そこにいると邪魔である。着替えて来い」ポイッ

青髪「あふん」ドサッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌日・○○荘202号室

結標「……」

ウィリアム「……」

インデックス「……」

チョコ?「ジョウシキハツウヨウシネェ!!」キリッ

インデックス「よ、用事を思い出したんだよ!!」クルッ

結標「ま、待って!!とりあえず味見をしてみて!!」ガシッ

インデックス「嫌なんだよ!!まだ死にたくないんだよ!!」ジタバタ

ウィリアム「市販の板チョコを湯煎で溶かしていたはずであるが、どうしてこうなったのであるか」ムゥ

インデックス「これは禁術の類に違いないんだよ!絶対に食べたく無いかも!!」ジタバタ

結標「ただのチョコレートよ!?香焼くんには手作りのチョコをあげたいのよ!あなたも女の子ならわかるでしょ!?」

インデックス「わかりたくもないかも!!」ムギャーッ

595 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:34:26.46 ID:PZxmRcRk0
ウィリアム「禁書目録を離してやれ、結標。とりあえずこれはピアスに渡しておくのである。香焼少年には市販の物を渡せばようのである」

結標「それじゃああの変態パンダには勝てないじゃない!!」キッ

ウィリアム「白井のことか。なら手書きのメッセージカードでも添えればよかろう」

結標「で、でも……」

インデックス「大丈夫だよあわき、手紙でも想いは十分伝わるんだよ」ニコッ

結標「わかったわ、そうしてみる。じゃあ残った板チョコはあなたにあげるわね?」

インデックス「わーい!!」ピョンピョン

ウィリアム「段ボール3箱分は多すぎであろうよ……」

インデックス「問題無いんだよ」キリッ

ウィリアム「では上条の部屋まで運ぼう」

インデックス「ありがとうなんだよ、ウィリアム!」

その日ウィリアムが運んだチョコは次の日には無くなっていたとかいなかったとか……

2月・ユノの祝日 放課後のとある喫茶店

カランコロン

姫神「おはよう。」

ウィリアム「む?今日は非番であるぞ?」
596 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:35:33.18 ID:PZxmRcRk0
姫神「これを。渡しに来た。」スッ

ウィリアム「チョコチップクッキーであるか。有難くいただくのである」ニッ

姫神「はい。絹旗さんにも。」

絹旗「へ?私もですか?」

姫神「迷惑だった?」

絹旗「いえいえ、超嬉しいですよ!ありがとうございます!!」ウキャー

一方通行「一応客がいるンだ、暴れるンじゃねェよ」ケッ

姫神「少し厨房を借りてもいい?」

ウィリアム「構わないのである」

5分後

姫神「はい。どうぞ」コトッ

一方通行「あァ?」

姫神「ビターチョコ入りのコーヒー。甘いの苦手って言っていたから。」

一方通行「ふン。……悪くねェな」ズズッ

姫神「良かった。」ニコッ

客A「あれれ?ブラックコーヒーを頼んだはずがいつの間にかココアになってるよ~?」ニヤニヤ
597 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:37:01.88 ID:PZxmRcRk0
客B「若いっていいねぇ~」ニヤニヤ

一方通行「何か言ったか?」ギロッ

ウィリアム「客を睨むな、一方通行」

姫神「そう言えば。学校に青髪くんが来てなかったけど。何か知ってる?」

絹旗「あぁ~、まだ治ってませんでしたか」アチャー

ウィリアム「結標が作ったチョコ?の試作品を先日贈ったのである」

一方通行「うわァ」

姫神「じゃあ。これはお見舞いに持っていく。」

ウィリアム「うむ」

姫神「それじゃあ。」スタスタ

カランコロン

絹旗「ところで、それ何個目ですか?」

ウィリアム「10から先は数えていないのである」

客A「モテモテだねぇ、旦那」

客B「さっきも頭が花畑な子と長髪の子が来てたしね」

ウィリアム「いわゆる義理というやつであろうよ」

絹旗(それにしたって数が超多いですよ)

598 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:38:26.11 ID:PZxmRcRk0
一方通行「全く、こンなにあっても食いきれねェよ」フン

客A「そのセリフ、全国の非モテ全員を敵に回してるよ」

客B「一カ月後に3倍返しで苦しむがいいさ」アハハ

一方その頃

香焼「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」ダダダダダダ

結標「あんた達が追いかけるから香焼君怖がってるじゃない、の!!」ヒュンッ ガガッ

白井「それはこちらのセリフですの、この痴女!!」ギロッ

婚后「お二人ともそこをどきなさい!!」ヒュバッ

香焼「誰か助けてぇぇぇぇ!!!」ワァァァン

モゲロ バクハツシロ ハゼロ ザマァwww

さらに別の場所では

上条「ふ、不幸だ……」ボロッ

インデックス「おかえりなんだよ、とうま」ニコニコ

上条「インデックスさん今日は随分とご機嫌じゃないですか」

インデックス「チョコは?」

上条「あぁ、そっちでせうか。それが通りすがりの白井にぶちまけられて1つも残ってないんだよ」アハハ

599 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:39:50.36 ID:PZxmRcRk0
インデックス「なん、だと……?」

上条「せっかく当分は糖分に困らないと思ってたんだけどな、な~んちゃって」ハッハッハ

インデックス「」ギラリ

ガブッ!!

上条「ぎゃああああ!!!!!」イテェェェ

数時間後・第七学区路上

絹旗「いやぁ、それにしても超すごい量のチョコじゃないですか」

ウィリアム「う、うむ」

絹旗「私が知ってるだけでも私、姫神さん、結標、ラストオーダー、一方通行の保護者(黄泉川)、フレメア、麦野、滝壺さん、花畑の子(初春)、メガネさん(固法)、妹達に……これはお返しが超大変なことになりますね」ニシシ

ウィリアム「中には知らない顔もいたのである」フゥ

絹旗「なんだかんだとしょっちゅう人助けとかしてますしね」

ウィリアム「当分は糖分に困らないのである」キリッ

絹旗「……今のは聞かなかったことにしてあげます」

ウィリアム「我ながらうまいと思ったのであるが」フム

絹旗「私が○田くんならドロップキックで座布団没収してますよ」

ウィリアム「む、むぅ」
600 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:41:22.25 ID:PZxmRcRk0
小萌「おや、ウィリアムさんに絹旗ちゃんじゃないですか」トテトテ

絹旗「小萌、今帰りだったんですか?」

小萌「はい~、そうなんですよ。ところでウィリアムさん、その段ボールは?」

絹旗(あ、これは超マズイかも)

ウィリアム「チョコである。さすがにこの量では持ち帰るのにも一苦労だった」

小萌「……へぇ、そうですか。ウィリアムさんはモテモテですね~」ニコニコ

ウィリアム「義理チョコ、というやつであろう。私に本命というのを渡すはずがないからな」フッ

小萌「それもそうですね。絹旗ちゃん、今日は女だけで焼き肉パーティーですよ」

絹旗「え、いや、あー」アタフタ

小萌「ではウィリアムさん、せいぜい虫歯に気をつけやがれです」プンプン

ウィリアム「??うむ」

2時間後・○○荘201号室

小萌「まったくもう!!」グビグビ バクバク

結標(荒れてるわね、小萌)ヒソヒソ

絹旗(ある意味「お前なんか眼中にない」って言われたようなもんですからね)ヒソヒソ

小萌「何か言いましたか!?」ジロッ

絹旗「い、いえね、結標が妙にボロボロになって帰って来たんでどうしたのかと思いまして」
601 : ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:43:00.32 ID:PZxmRcRk0
結標「女の戦いがあったのよ」フフン

小萌「若いっていいですね~」グビグビ

絹旗「小萌だって十分若いじゃないですか(外見は)」

結標「そうそう(むしろ幼いっていうか)」

ピンポーン

絹旗「はーい、今出ますよー」ガチャ

ウィリアム「夜分にすまないのである」

結標「ビリーじゃない、どうしたの改まって」

小萌「お隣でチョコを食べてたんじゃないんですか~」ジトー

ウィリアム「うむ、これを取りに行っていたのである」スッ

絹旗「酒、ですか?」

ウィリアム「ウィスキーボンボンに合う酒を外から取り寄せた。小萌先生と一緒に飲もうと思ってな」

小萌「へ?」

ウィリアム「日頃の感謝の気持ちである。ボンボンは私の手作りだが味は保証する。絹旗と結標にはこれだ」スッ

絹旗「これって、ブラウニーってやつですよね?」

ウィリアム「知り合いに習ったのである」

小萌「……結標ちゃん、大至急これで追加の肉を買ってくるのです!!」つ諭吉

結標「はいはい(やるじゃない、ビリー)」ヒュンッ

小萌「ささ、狭いところですがどうぞどうぞ」ニコニコ

ウィリアム「お邪魔するのである」ニッ

一カ月後、彼は日本特有の文化、“ホワイトデー”に苦労するのだが、それはまた別のお話


602 ◆oCJZGVXoGI[saga]:2012/03/18(日) 22:46:22.16 ID:PZxmRcRk0
という感じで、2月仕様の特別編でした。
次回からは本編を再開します。こちらとは違いそこそこシリアス(にしたい)なのでそちらもよろしくお願いします。
それではまた次回、失礼します。
603VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/18(日) 22:48:02.61 ID:CaZMK39/o
バレンタイン編来てたッ!
604VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/03/19(月) 09:01:49.72 ID:Fy0uSJuK0
>>1
当分は糖分に困らない‥‥ドンマイ!
605VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2012/05/04(金) 14:57:21.08 ID:O4h2cf0u0
そろそろ2ヶ月経っちまうな…
生存報告だけでもいいから来てほしい 
 

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