- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/05(木) 02:59:00.49 ID:Y6gm4eDa0
- 禁書「……」
上条「……」
禁書「……いったかな?」
上条「……いった、な」
禁書「はー、最近多いね。新聞の勧誘」
上条「本当になぁ」
禁書「というか、この国の新聞勧誘はみんなあれくらいアグレッシヴなの?」
上条「いや、んなことは無い。多分小萌先生のとこ回ってた人が流れてきたんだな」
禁書「ふーん、まあいいや。とうま、お腹減った」
上条「切り替え早いなオイ。ってか、さっきポテチ食ったばっかだろうが!」
禁書「あんなものでお腹は膨れないんだよ!」
上条「いや一袋食ったんだからそこそこ膨れるだろ! 大体お前は」
ドンドンドンドン カミジョウサーン
上条「」ビクッ
禁書「」ビクッ
上条「……折り返してきやがった」
禁書「ど、どうしようとうま!? もう居留守は通用しないかも!」 - 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/05/05(木) 02:59:55.08 ID:Y6gm4eDa0
上条「出るしかないか……チェーン掛けっぱなしで」
禁書「気をつけてね、とうま」
上条「まずはチェーンを……」ベキッ
禁書「」
上条「……インデックス、一緒にドア押さえてくれ」
禁書「りょ、了解したんだよ」
上条「はい、どのような御用でございましょうか? 新聞は必要ないのでございますよ」
禁書「とうま、オルソラみたいな口調になってるんだよ」
上条「いや、本当にいいんで……いや! もうお帰りくださいマジで!!」グイグイ
禁書「ふんむむむむ!」
上条「(踏ん張れインデックス、玄関への進入を許したらお茶とお茶菓子を請求してきた挙句一時間は居座られるぞ!)」
禁書「(分かってるんだよ!)」
上条「いや本当新聞もう他のとこから……いや落ち着いて話とか必要ねえってばっ!!」グイグイグイ
禁書「むむむむうううう!!」ギリギリ
上条「マジで! 帰れ! ぐおおおおお入れてなるものかあああああああ!!」ミシミシ
禁書「んぐぐぐががががううう!!」グギリ- 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/05/05(木) 03:01:20.08 ID:Y6gm4eDa0
上条「やっと帰った……」ゼーハーゼーハー
禁書「空前絶後の激闘だったかも……」ゼーハーゼーハー
上条「あーくそ、さっさとチェーン直さないとな」
ピンポーン
上条「」ビクッ
禁書「」ビクッ
土御門『大変だったにゃー、カミやーん』
上条「なんだ土御門か……」
禁書「焦ったんだよ……」
土御門『それよりカミやん、ちょっと相談があるんだぜい。いやメイドとかロリとか本当全然関係なく』
禁書「……あ、カナミンが始まる時間だ」ポチッ
上条「もうそんな時間か……そろそろ晩飯作るか」
土御門『いるんだろーカミやん? おーい』
上条「おーいインデックス、ハサミ取ってくれ」
禁書「もうすぐOPが終わるからちょっとまって欲しいかも」
土御門『カミやーん?』
禁書「はいとうま、ハサミ」
上条「おう、サンキュ」
土御門『カミやーん!』- 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/05/05(木) 03:07:56.36 ID:Y6gm4eDa0
最初だからちと多めにいこうかと思ったけど書き溜め少ないから止めた!
まあこんな感じの山も落ちもないような話をちょびちょびダラダラ投下していく予定です
テーマは生活感とかなんとか
んで、本当はもっと書き溜めしてから立てようと思ってたんだけど、ぶっちゃけネタがあんま無いわけで
だからリクエストとか書き込んでもらえるとそれ拾って書くかもしれない
満足してもらえるかは分からないけど、まあとにかくネタ下さいってことで
とりあえず明日も投下しますゆえ
書き溜めあと10レス分くらいで尽きるけど
では- 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/05(木) 03:26:21.66 ID:ZZFK3bw7o
- 乙
>>1はあの幻想目録スレの人? - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/05/05(木) 03:42:50.39 ID:6snPF5AJ0
- 乙
- 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/05/05(木) 22:07:05.03 ID:Y6gm4eDa0
上条「ん、何作ってるんだ? インデックス」
禁書「……出来た。とうま、何番か選んで?」
上条「ああ、なんかあったなそんなの」
禁書「パクパクとかパックンチョとかって呼ばれてるみたいだね。『いんたーねっと』で調べれば出てくるかも」
上条「ググれってか。んでなんだ、占いか? んじゃ4番で」
禁書「日本では『死』だから不吉とされる4を迷いなく選ぶなんて、流石とうまだね」
上条「うっせ!」
禁書「1,2,3,4……。とうま、2か3か6か7」
上条「それならラッキーセブンの7だ!」
禁書「ええと……今日の晩御飯は焼肉!」
上条「そういう遊びだっけ!?」- 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/05/05(木) 22:07:59.51 ID:Y6gm4eDa0
禁書「とうまー、今日のご飯なに?」
上条「もやしともやし、付け合せにもやしでデザートはなんともやしだ!」
禁書「……とうまはもやしと添い遂げるつもりなの?」
上条「いいじゃないかもやし、栄養あるし! 俺は好きだぞ見ろよこの純白のボディ!!」
禁書「私も別に嫌いじゃないけど……。でも、この白いのの中に栄養があるとは思えないかも」
上条「んなこと言ったらお前だって頭の中に十万三千冊記憶してるとは思えねえよ」
禁書「む、とうま。それはどういう意味かな?」
上条「ぶっちゃけ馬鹿に見え……じゃなくて! 人や物は見かけによらないってこと!!」
禁書「……とうま、覚悟はいい?」
上条「いやーインデックスさんは肌も白いし頭の中身もぎっしり、まさにもやしのようだ! 大好き! 愛してる!」
禁書「そんな微妙なお世辞で私の怒りが収まると思ったら大間違いなんだよ!」ガブッ
上条「はんぎゃー! いや本当もやしも貴方様も上条さんは大好きですのことよ!」
禁書「もやしと同列に語られても嬉しくないんだよ!!」ガブガブ
上条「あだだだだだギブギブ!」ダンダン- 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/05(木) 22:12:27.86 ID:Y6gm4eDa0
- おかしい……最初だし3レス分くらいは、と思って書き溜めから選ぼうとしてたけど、半分以上が食べ物ネタ……
しかも上二個も食べ物ネタ……
ま、まあ?生活感がテーマだから狙いどおりっていうか?
明日も食べ物ネタです - 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/05(木) 22:14:08.91 ID:XKJ6RjKto
- 一方通行「…………」
- 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/05(木) 22:16:43.23 ID:XKJ6RjKto
- って>>19だけ送るとなんか荒らしっぽいな、スマン
このまま幻想目録の平和な生活を眺めていたい乙 - 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/05(木) 22:45:01.41 ID:Y6gm4eDa0
- >>19
一方「つーかさァ、納得いかねェンだが」
禁書「何が? ねえそれよりこれ何でも選んでいいのかな?」
一方「人のこともやしだセロリだって、好き放題言いやがってよォ」
禁書「そんなことどうでもいいかも。ねえそれより、この一番高いのでもいいの?」
一方「腐っても学園都市第一位だぞ? 大体俺のどこがモヤシだっつゥンだよ」
禁書「髪も肌も服も白くて筋肉が微塵も付いてないところじゃないかな?」
一方「……」
禁書「ねえねえ、この縦だか横だか分からないステーキ頼んでもいいのかな!?」
一方「すいませェン、ライス二つ。はい、そンだけで」
禁書「!? ちが、私はこの縦だか横だか」
一方「俺もやしなンでそンな財力ねェンだわ」
禁書「もやしはお手頃価格で栄養もたっぷりで素敵だってとうまも言ってたんだよ! まるであなたみたいだね!」
一方「結局もやしなンじゃねェか。馬鹿にしてンのか」
禁書「もやしを馬鹿にしたらもやしに泣くんだよ、今の私みたいに!」
一方「やっぱ馬鹿にしてンだろオイ」
禁書「そんなこと無いんだよ! もやし最高かも!!」
一方「……くっだらね。オラ、さっさと好きなの頼め」 - 23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/06(金) 01:25:36.27 ID:qSejZjqjo
- >>15
流石にあの人ではなかったかwwww
でも期待 - 25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/06(金) 22:51:16.66 ID:Btf5zdxc0
禁書「あ、私これ食べたい! 『鶏肉の豆腐タルタルソース』!」
上条「鶏肉かぁ。肉食いたいけど……お、これなんかどうだ、『キムチ厚揚げ丼』」
禁書「とうま、私お肉たべたい」
上条「いやいやインデックスさん、厚揚げのボリュームは肉に匹敵するともっぱらの噂ですよ?」
禁書「んー……厚揚げは好きだけど……」
上条「お、それなら『梅肉ソースの大根ステーキ』とかどうだ? ステーキだぞステーキ」
禁書「でもそれって結局お肉じゃないよね」
上条「いやでもステーキであることには変わりないじゃん。これまたボリューム満点でカロリー控えめ」
禁書「それならこの『セロリとちりめんのふりかけ』も欲しいかも」
上条「キムチ厚揚げ丼の上からかけるのか?」
禁書「……くっ、ぬかったんだよ!」
上条「それじゃあ夕飯けってーい。さあインデックス、足りない食材買いに行くぞ」
禁書「とうま、とうま。ついでにお肉も少し欲しいかも」
上条「我が家の家計にそんな余裕はありません」
禁書「うぅーっ」- 26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/06(金) 22:53:04.06 ID:Btf5zdxc0
焼き鳥屋「」ジュー
禁書「……ねえとうま」
上条「……いや、駄目だ。良い匂いだけとそんな余裕は無い」
禁書「うううう……ひもじいんだよ」グーキュルルルル
上条「ってかこの尋常じゃないほど空腹感を煽る匂い……どっかの大学の嗅覚絡みの研究と見た」グググー
禁書「ねーねーとうまー、一本でいいから」
上条「駄目です!」
禁書「むううう! いいじゃん一本四十円だよ?」
上条「駄目ったら……って、アレ? 安くね?」
禁書「なんだかじっけんひんだから安いんだって」
上条「……一本くらいならいいか。そこそこボリュームあるし、二本で百円未満だし……」
禁書「ほんと!?」パァァァァ
上条「一本だけ、な」
―――
禁書「……」モグモグ
上条「……」モグモグ
禁書「……ねえ、とうま?」
上条「……もう一本くらいいいよな。安いし」- 27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/06(金) 22:53:42.98 ID:Btf5zdxc0
―――
禁書「ねえとうま」
上条「……これ嗅覚じゃないな、比較的無害な依存性物質かなんかの実地テストだ」
禁書「? でも無害ならいいんじゃない? それよりとうまー」
上条「依存症になる時点で有害に決まってんだろ! ああ学園都市恐い! インデックス、帰るぞ!」
禁書「えー! 焼き鳥ー!!」
上条「いいかインデックス、依存症ってのは細胞分裂が相対性理論でモノポールだから寿命がマッハだ」
禁書「!?」
上条「さらには中性子物質が暗黒物質を生成して未元物質に常識が通用しないから死に至る」
禁書「」ガタガタ
上条「恐ろしいだろ? 分かったらもう帰るぞ、焼き鳥はまた今度買ってやるから」
禁書「わわわわわわかったんだよ。まだ死にたくないかも」ガクガクブルブル
上条(扱いやすいわー……)- 30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]:2011/05/07(土) 23:57:49.68 ID:pgwxV4cK0
- シヌマデナンテウソミタイナコトヲ ホンキデオモウノハ-♪
上条「……」ボケー
禁書「……ねえ、とうま」
上条「んー?」
禁書「とうまは、死ぬまで私とずっと一緒にいてくれる?」
上条「ぶっ!!」
禁書「ひゃ! と、とうま! 汚いんだよ!! どうしたのかないきなり」
上条「ッ、だってお前、それもう殆ど……」
禁書「へ?」
上条「いやだから、プ、プロポーズじみてるなぁって……」
禁書「な、ななっ! ちちちち違うんだよ別に私はそんな深い意味があって言ったんじゃなくてその」
上条「いや別に上条さんだってそれくらい分かってますけどそれはそれとして言動には気をつけて欲しいなって」
禁書「……ただ」
上条「た、ただ?」
禁書「私は、とうまと出来るだけ長く一緒にいたいだけだもん」 - 31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/07(土) 23:58:25.23 ID:pgwxV4cK0
上条「……」
禁書「……」
上条「……まあ、それは上条さんだって同意見ですけどね」
禁書「ほんと?」
上条「嘘だったらとっくに追い出してるっつの、お前みたいな多飯食らい」
禁書「……そっか」
上条「っつか、んなこと改まって聞くなよ恥ずかしいヤツだな」
禁書「ちょっとセンチメンタルな気分になっただけかも」
上条「ぷっ。似合わねー」
禁書「むっ!」
上条「って違! そうじゃなくて、いつも笑顔で元気一杯なインデックスさんが素敵だなぁって思うわけでして!」
禁書「むー。まあ今日は勘弁してあげるんだよ」
上条「ほっ」
禁書「……その代わりに、ね?」
上条「ん?」
禁書「出来るだけ離れないでいてね、とうま」
上条「……おう」- 32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/08(日) 00:00:52.24 ID:FSrpqFdu0
- 最初の歌詞はBUMP OF CHICKEの『宇宙飛行士への手紙』
中学生の頃からBUMP好きなんです
歳バレそうですけど - 33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2011/05/08(日) 00:01:51.17 ID:uGL4zUiO0
- 2828
- 34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage ]:2011/05/08(日) 00:14:42.22 ID:jDEATFea0
- 2828が止まらない。
今の大学生もBUMP好きなやつ多いから大丈夫b - 39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/09(月) 02:54:04.98 ID:KgHd4KEk0
prrrrrrr......
禁書「」ビクッ
prrrrrrr......
禁書「……」ゴクッ
禁書「ひゃいっ! カカカミジョーでごじゃいましゅ!」
姫神『姫神だけど。もしかして電話苦手?』
禁書「って、あいさ? どうしたの電話なんておぞましくていかがわしいもの使って」
姫神「少なくとも。いかがわしくはないと思う。まあそれはそれとして」
禁書「それとして?」
姫神「上条君が。倒れた」
禁書「なっ、あいさ、倒れたってどういうこと!?」
姫神「どういうことも何も。そのままの意味」
禁書「倒れたって、何か病気とか!? 今どこなのかな、いつもの病院!?」
姫神「落ち着いて。今学校の保健室で寝てる。打たれ――もとい。打ち所が悪くて。ちょっと脳震盪起こしてるだけ。すぐに起きるそう」
禁書「……はーぁぁぁ、びっくりしたんだよ。心臓に悪いかも」
姫神「それで。帰りが遅くなるから。一応連絡した」
禁書「うん、ありがとうあいさ。了解したんだよ」- 40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/09(月) 02:55:10.31 ID:KgHd4KEk0
姫神「それで」
禁書「へ? まだ何かあるのかな?」
姫神「上条君が起きて。帰って。そこから夕飯の準備をするとなると。結構遅くなると思うんだけど」
禁書「うん、そうかも。でも私は大人だから我慢出来るんだよ!」
姫神「そこは。女子的には。夕飯くらい作れると言うところ」
禁書「う、私は料理はあんまり……。とうまにもガス周り触るなって言われてるし」
姫神「……女子力って。知ってる?」
禁書「うぐ」
姫神「まあ。いい。それなら私が」
禁書「ふえ? あいさが作ってくれるの?」
姫神「看病は。吹寄さん――他のクラスメイトに任せて。姑息にポイント稼ぎ。ふふ」
禁書「むっ。あいさ、何をたくらんでるのかな?」
姫神「肉じゃがでいい?」
禁書「うんっ! 和食大好きなんだよ!」
姫神「ふっ。ちょろい」
禁書「何か言った?」
姫神「何も」- 41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/09(月) 02:56:32.98 ID:KgHd4KEk0
上条「はぁ……酷い目にあった」
禁書「おかえりなさい、とうま」
上条「ああ。ただいま、インデックス」
姫神「上条君。おかえり」
上条「ああ、ただいま……って姫神!?」
姫神「おじゃま。してる」
禁書「あいさはね、肉じゃがを作ってくれたんだよ!」
上条「夕飯作ってくれたのか……サンキューな、姫神」
姫神「別に。どうせ私も夕飯食べるし。一人分も三人分も同じ」
上条「……インデックス、神々しいだろ? これが女子力ってヤツだ」
禁書「あいさと同じこと言ってるかも」
上条「いや本当になインデックス、お前そんなんで嫁に行くときどうすんだ?」
禁書「ふ、ふんだ。私は料理が出来る旦那さんを貰うから問題ないんだよ!」
姫神「それ以前に。シスターって結婚していいの?」
上条「んな優良物件そうそう見つかりませんことよ! 現実を見なさい現実を!」
禁書「良いもん大丈夫だもん! それよりとうま、早く食べたいからさっさと手洗ってくるんだよ!」
上条「油断してたらあっという間に行き遅れるんだぜ? まあいいや、すぐ済ませるから」
姫神「……。というか。ノロケ?」
禁書「へ? 何が?」- 42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/09(月) 02:58:35.00 ID:KgHd4KEk0
- 早速ストックが切れてきたから次は明後日か明々後日な予定です
たぶん - 43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/09(月) 03:00:14.67 ID:Eu/QNsaCo
- ほのかな甘さが心地いいんだよ
乙なんだよ - 47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/05/12(木) 03:35:58.97 ID:egffmQ5Z0
禁書「あ、とうま。『にゅうよくざい』欲しいな」
上条「ん? ああ、そういや切らしてたか」
禁書「『ばぶ』は面白いけどもう飽きたかも」
上条「入浴剤に飽きるも何もないだろ」
禁書「えー。私のお肌は新たな刺激を求めているんだよ」
上条「……」
上条(肌に、新たな刺激……?)
禁書「とうま?」
上条「はっ!! ええと、ニューヨーク在住のボブがどうしたんだっけ!?」
禁書「とうま、面白くない」
上条「いや……、まあ、うん。で、どれがいいんだ?」
禁書「んー、こまーしゃるでよく見るのは『バスロマン』かな」
上条「ああ、あのお姉さんが風呂入ってるやつか」
禁書「……」ムッ
上条「? どうした、インデックス?」
禁書「……なんでもない。あとはこの『日本の名湯シリーズ』が気になるけど、ちょっとだけお高いかも」- 48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/05/12(木) 03:36:58.22 ID:egffmQ5Z0
上条「値段なんて気にしないでいいって、どうせ入浴剤なんてそんなに高くないだろうし」
禁書「ほんと? ならとうま、私はこれがいいんだよ!」
上条「んーどれどれ……『常盤台御用達入浴剤セット』、値段は――」ピシッ
禁書「とうま?」
上条「おのれ、常盤台……ッ!!」ギリッ
禁書「とうま、顔が恐いかも」
上条「てか却下だ却下! 馬鹿高いのは禁止!」
禁書「えーとうまー、さっきと言ってることが違うよ?」
上条「憎むべくは常盤台だッ! いつぞやの学食といい桁がおかしいんだよ!!」
禁書「じゃあ『日本の名湯シリーズ』にする」
上条「……しかし何か敗北感がある。何故だ」
禁書「庶民だから仕方ないんだよ」
上条「ぐぬぬ」- 49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/05/12(木) 03:38:19.06 ID:egffmQ5Z0
上条「あ、歯ブラシも買っとくか」
禁書「そういえば大分けばけばしてきたもんね」
上条「……こう、なんか高い歯ブラシって童心的なものをくすぐられないか」
禁書「よく分かんないかも」
上条「なんだろうなー、フォルム? 俺もよく分からないんだけどさ」
禁書「でも、学園都市には変な歯ブラシがいっぱいあるね」
上条「だなぁ。こっちの『0.001ミリの超マイクロファイバー歯ブラシ』とか、もうそこまでする意味あんのかって」
禁書「……それって、ちゃんと磨けるの?」
上条「なんかもさってしてそうだ」
禁書「こっちには『十六段変形歯ブラシ』なんていうのがあるよ」
上条「『歯の各部位を磨くのに最適な変形をする歯ブラシ』……馬鹿だ。だが嫌いじゃない」
禁書「いちいち変形させるのが面倒くさいかも」
上条「……『マジカルパワードカナミンの変身ステッキ型歯ブラシ』……えぇ」
禁書「……」キラキラ
上条「インデックスさん、何目を輝かせているんですか」
禁書「……ねえ、とうま」
上条「買わねーぞ。あんなガチャガチャしたフォルムの歯ブラシなんて上条さんは許しません!!」
禁書「えー」- 50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/05/12(木) 03:39:59.42 ID:egffmQ5Z0
上条「ほら、変なのは置いといて普通のやつ買うぞ」
禁書「そういえば、今私が使ってるのととうまが使ってるのって違う歯ブラシだよね」
上条「そりゃあ、お前のは後から買ったヤツだからな」
禁書「……それじゃあ、私はとうまのと色違いの歯ブラシがいいな」
上条「ん? いいのか?」
禁書「うん、特に歯ブラシにこだわりはないしね」
上条「色はー?」
禁書「可愛いのがいいかも」
上条「んじゃピンクで。俺は青な」
禁書「……」
上条「んじゃさっさと買って帰るぞ、って何笑ってんの?」
禁書「おそろいだね、とうま」
上条「……? ああ」
禁書「なんだか――」
上条「なんだか?」
禁書「……えへへ。なんでもないかも!」
上条「……なにが?」- 51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/12(木) 03:42:55.09 ID:egffmQ5Z0
- でも基本的にはやっぱり上条さんの方が鈍感なんだと思います
だからこそのこう、淡い感じがいいなって
次も明日か明後日くらいです - 52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/12(木) 05:55:26.98 ID:d1i4Tv17o
- 乙
何この新婚バカップル - 53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/12(木) 06:16:56.67 ID:AcHsgb2po
- 乙
何このバカップル可愛い - 60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga sage]:2011/05/14(土) 03:29:17.60 ID:2guvxZU7o
「あ。とうま、花が咲いてるよ」
俺の背中に揺られる少女が、俺の顎の下でそれを指差した。
一瞬だけそれに従って、すぐに前を向きなおす。
「この街にも、けっこう自然って、のこってるんだね」
むしろ逆だ。極端に機械が発達したこの街では、かえってある程度の自然が必要になる。
機械だらけではストレスが溜まるのだ。色々と本末転倒な話だが。
「ねえ、とうま。あの花の名前、知ってる?」
「……知らねえよ。てかあんま喋んな」
不快なわけじゃない。
ただ、彼女は大怪我をしている。しかもロクに処置も出来ていない。
今無意味に喋っても無駄に体力を消耗するだけだ。
話したいことがあるなら、小萌先生のところで怪我をどうにかしてから思う存分話せばいい。
時間はたっぷりあるのだから。
ある、はずだ。
「じゃあ、教えてあげる、ね? あのはな、の、なまえ、は――」
トッ、と。少しだけ、腕と背中に掛かる重さが増した。
言葉が途切れる。いや、途切れたのは、言葉だけではなくて。
「――インデックス、」
「――」
「おい、インデックス? インデックス!!」
声が、音が消えた。
静かになった。
とてもとても、静かになった。
ただ微かに、道端で白い花が揺れていて。
それ以外は、本当に静かになった。
- 61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/14(土) 03:31:06.81 ID:2guvxZU7o
「……暑い」
九月だというのに、容赦無く残暑だ。
樹形図の設計者は正確無比な天気予報が売りだが、こうも暑いとそれすら憎らしい。
たまには外せよ、と呟いたところで、帰りのHRが終わった。
クラスメイト達が家路につくのを、ボケっと眺めてまた机に突っ伏す。
「じゃあね。上条君」
今日から同じクラスの、姫神秋沙の挨拶に手だけで応える。
因みに知り合ったのは夏休み中。とある一人の錬金術師と戦ったとき。
生きる目的を失っていたことすら知らなかった錬金術師の顔が、一瞬脳裏に浮かんで消えた。
さっさと帰ろう。
「アンタ、またここにいるのね」
結局帰らずにボケーっと風力発電のプロペラを眺めていたら、後ろから声を掛けられた。
半分くらい振り返って、視界の端でその姿を捉える。
「……御坂か」
呆れたような顔の御坂美琴は、そのまま歩いてきて俺の隣に陣取った。
学園都市第三位の超能力者、通称『超電磁砲』
知り合ったのは夏休みの前だったか、まあこうして普通に話すようになったのはつい最近だ。
まあ、樹形図の設計者とかクローンとか第一位とかが絡んだ、ちょっとした厄介事があったのだ。
「アンタさ、いっつもここらで馬鹿みたいにボケーっとしてるわよね。そんなにあのプロペラが好き?」
「……別に。むしろ嫌いだよ、機械だし、」
だし、何よ? との問いかけに黙る。
自分の感傷を人に語るのは、なんだかあまり気が進まない。
「……花みたいだろ。白い、花」
怪訝な顔をされた。
確かにあれを見て、花を連想するのは俺くらいだろう。
単純に、トラウマなんだと思う。
常に瞼の裏には白が踊っているくらいなのだから。- 62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/05/14(土) 03:32:37.93 ID:2guvxZU7o
「そんじゃ、この普通の花はどうなのよ?」
言って、眼下を指差す。
手すりに乗せた肘を動かして、すぐ下の花を見る。
ここにそれが咲いていることは、よく知っていた。
「……」
黙る。
答えたくなかったんじゃなくて、答えられなかった。
俺はこの花が嫌いなのか、それとも好きなのか。
それくらいのことも、俺には分からなかったから。
「てかこの花良く見かけるけど、なんて名前なのかしらね」
「ハルジオン」
即答した。
ちょっとびっくりしたような顔をする御坂をチラリと見て、またプロペラを目で追う。
「……雑草だよ。どこにでも生えてる、つまんねえ雑草」
本当に、ありふれた雑草だ。
名前を知ってる人の方が珍しいかもしれないし、良く似た別の花と見分けられる人はもっと少ないと思う。
どこにでも咲いているからこそ、そんな花の名前や見分け方なんて覚えておくことは無いのだから。
御坂だって、今知ったところですぐに忘れてしまうだろう。
忘れてしまっても何の問題も無い。だから、忘れてしまえばいい。
それなのになんで、俺は忘れられないのだろう。
忘れなかったところで誰が救えるわけでもないのに。
覚えていたところで苦しいだけなのに。
それくらいいつも知っているし、そもそも一日分にも満たない記憶なのに。
それなのに、瞼の裏ではいつも銀色が踊っていて。
知っていた。答えなかったけど、俺は確かにあの花の名前を知っていた。
もしも。
あのとき、花の名前を答えていたのなら。
何かが、少しくらいは変わったのだろうか。
そんなわけが無いと、俺はその考えを否定する。
そんなわけが無いのだけれど、今でも俺は悔いている。
多分、これからもずっと。
- 63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/14(土) 03:35:03.94 ID:2guvxZU7o
- あの日見たうんたらをやっとこさ見た記念、みたいな
まあ割と関係ないですけど
こんだけだとアレなんで、次のときにほのぼのVer.とか投げるやもしれません
だが投げないかもしれない、全ては明後日くらい - 64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]:2011/05/14(土) 04:43:29.47 ID:wYEi19vAO
- やらかした
何故インデックスさんは上条さんの名前を知っとるんや
まあifだから最初に自己紹介したってことで……
でもどうせならそこも盛り込めば良かったなぁ……
ケータイから失礼 - 65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(-長野)[sage]:2011/05/15(日) 08:32:07.42 ID:mS/KVO2AO
- こんな事にならなくて本当に良かったよ…
死にIFネタは本ルートがほのぼのすればするほど輝く。乙。 - 68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/16(月) 03:11:09.23 ID:pbD8d1bCo
「……暑い」
九月だというのに、そんなこと知るかと言わんばかりの残暑だ。
先週くらいの天気予報では涼しくなるとか言っていた気がするのだが。
アテにならねー、と呻いたところで、帰りのHRが終わった。
一斉にクラスメイトが帰り出した。俺もぐったりしながらも立ち上がる。
「シャキッとしなさい上条当麻!」
クラスメイトの吹寄制理に後頭部をはたかれる。
憮然としながら、同じくクラスメイトの姫神秋沙と連れ立って帰る彼女を見送った。
さて、帰るか。
「あ、とうまー」
暑さでフラフラしながら帰っていたら、前から声を掛けられた。
俯きがちだった顔を上げて、その元を辿る。
「なにやってんだインデックス」
なにやらニコニコ顔のインデックスは、そのまま駆け寄ってきて俺の隣に並んだ。
彼女の名前はインデックス。偽名臭いが一応本名らしい。正式には長ったらしいので略。
とある勢力における重大な位置を占める、我が家の厄介な居候だ。
彼女絡みのトラブルは数えるのも面倒なくらいで、俺の不幸との相乗効果で我らの日常は素晴らしいことになっている。
「とうまが遅いからお迎えにきてあげたんだよ」
「……別に頼んでねえし」
むー、とむくれる彼女を適当にいなす。
自分の感情をありのままに語れるほど、俺は素直でもない。
そのまま適当に雑談しながら歩くと、不意にインデックスが風力発電のプロペラを指して口を開いた。
- 69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/16(月) 03:12:52.80 ID:pbD8d1bCo
「ねえ、とうま。あのぷろぺらーって、なんだかお花みたいだね」
怪訝な顔で返す。
「あれを見て花みたいだとかほざくのはお前くらいだと思う」
あの無骨な機械の三枚羽を見て花のようだなどと言う人間の頭の中は、さぞ幸せなことになっているのだろう。
まあ隣の少女の頭の中には物騒なものも沢山記憶されているわけだが。
「むう。とうま、あれ」
むくれて、道端の植え込みを指し示す。
俺がそれを視線で追うと、小さな白い花が咲いていた。
そんなの咲いてたんだなと、初めて気付く。
「ほら。そっくりかも」
「……」
いやだから似てないって。
改めて否定しようと思って口を開いて、やっぱり閉じる。
別に何が何に似てると思うかなんてどうでもいいし。
インデックスは妙に頑固なところがあるから、さっさと折れた方が早い。
「とうな、このお花の名前知ってる?」
「なんだ、お前知らないの?」
「魔術に関係ない草花に関しては疎いかも」
「そんなもんなのか。これは多分ヒメジョオン……じゃなくて、ハルジオンかな」
ちょっと迷ってから答える。
へー、と言いながら更なる解説を求めるそぶりを見せるインデックスに少し笑って、しゃがんでハルジオンに触れる。
「まあ、雑草なんだけどな。どこにでも生えてるし、似たような花も結構ある」- 70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/16(月) 03:15:12.75 ID:pbD8d1bCo
本当にありふれた雑草だ。
名前を知ってる人はそういないだろうし、正確に他の花と見分けられる人は更に少ないだろう。
どこにでも咲いているけれど、そんな花はいくらでもあるのだから。
それでも、インデックスはもう忘れないだろう。そういう性質だし、そういう性格だ。
忘れてしまっても何の問題も無いし、それならば忘れてしまえばいいのだろうけど。
「ところで、なんでとうまはそんな雑草の名前を知ってるの? もしかしてこれ食べられる?」
「まあその気になれば食えないこともないかもしれないけど。なんでって言われても、まあ偶然だな」
偶然だ。何かきっかけがあったとかじゃあない。ただいつかどこかで偶々知った。
大仰に言ってしまえば運命か。まあそんな大したものな気はしないが。
別にそれでどうなるというわけでもない。知らなければ知らないで別に何も変わらなかっただろう。
けれど、それでも。
「……むう、醤油? マヨネーズ?」
「いや食わなくていいから。美味しいもんじゃないぞ確実に」
首を傾げた拍子に、銀髪が踊る。
ただそれだけで、知っていて良かったな、と思う。
もし、俺がこの花の名前を知らなくたって、別に何がどう変わるとも思えない。
知らなかったなら知らなかったで会話は進んでいただろうし、それも特別悪いものでもなかっただろうとは思う。
それでも、それが今この会話を作っているのなら、知って良かった。
「どうせなら山菜とか食べたいな。天ぷらにして」
「えっ、今日の晩御飯は天ぷらなの!? 私天ぷら大好きなんだよ!」
「願望だ願望。今日はお手軽にチャーハンかなんかです」
「えー、とうまのチャーハン美味しいけどちょっともっさりしてるんだよ」
「もっさりチャーハンが日本の食卓の味なんです! 伝統と誇りのもっさり!!」
「えー」
くだらない会話は続く。
一年前、出会わなくても続いたであろう日々は、けれど出会ってしまっても飄々と続いていく。
願わくば、これからもずっと。
- 71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/16(月) 03:18:58.19 ID:pbD8d1bCo
- 途中で気付きましたが開き直ってますが、ハルジオンの花の時期は4月-5月頃だそうです
いやそりゃあ普通に春ですよねー春紫苑だもんねー
学園都市には不思議がいっぱい!
なんつーか一人称は書いてて楽しいんですがいつもあんまウケ良くないんですが
まあたまにはいいべって書いたんですがミス多すぎですわなー駄目だこりゃ
明日は平常運転です - 72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/05/16(月) 19:59:42.25 ID:pbD8d1bCo
- そんじゃいくよー
- 73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/16(月) 20:00:55.68 ID:pbD8d1bCo
- >>24
上条「さて、ここに黒蜜堂の馬鹿高いショートケーキとレアチーズケーキがある」
禁書「ケーキ、ケーキ!」
上条「スフィンクスはどこだ?」
禁書「膝の上にいるんだよ」
スフィンクス「にゃー」
上条「戸締りはちゃんとしたな?」
禁書「うん、窓も玄関も鍵まで閉めたよ」
上条「電話線も抜いたな?」
禁書「ねえ、とうま」
上条「なんだ」
禁書「警戒しすぎじゃない?」
上条「いいんだよ……油断して食えなくなるよりは」
禁書「それよりとうま、もう食べていい?」
上条「大丈夫なはずだ……不確定要素は全て排除した……不幸なんてあやふやなものに俺は負けない」
禁書「それじゃあいっただきまーす!」
上条「ほらインデックス、んな慌てて食ったらこぼすぞ」
禁書「もぐもぐもぐおいひいんだふぉふぉーま!!」
上条「聞いてねえし」
禁書「んー! わふぁひひあわふぇなんふぁふぉ!」
上条「口に物入れて喋るの止めなさいって」
上条「……さて、それじゃあ俺もレアチーズケーキを頂くか」
上条「念の為右手はフリーにしておこう。超電磁砲とかが飛んでくる可能性があるからな」
上条「くっ、食べづら、い、ってあだだだだ! つった! 左手つった!!」 - 74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/16(月) 20:02:18.24 ID:pbD8d1bCo
禁書「もぐもぐもぐ。とうま、なにやってるの?」
上条「いだだだだだ、あぐっ! 連鎖して左足もつったぁ!!」
禁書「とうま、落ち着いたほうがいいかも」
上条「うごご、ケーキは、ケーキは無事か」
禁書「無事だけど、早く食べた方がいいんだよ」
上条「う、そうだな。このままじゃあ策士策に溺れかねん」ヒュルルルルル
禁書「ん?」ガシャーン
上条「は?」ベチャ
禁書「あ」
上条「………………レアチィィィィィィィィィィズ!!!! ベチャって!! ボールで!! 窓から!!」
禁書「というか、これどこから飛んできたんだろ? お向かいさんの部屋?」(※上条さん等の寮と向かいの寮の間隔は2mほどです)
上条「おのれぇ。許さん、許さんぞォォォォォォォォォ!!」轟!
禁書「とうま、ちょっと怖いんだよ」
上条「うう……黒蜜堂のケーキィ……」イジイジ
禁書「……はいとうま、半分こ」スッ
上条「……へ」ポカーン
禁書「なにかな、その顔は?」
上条「あのインデックスが、人にケーキを分け与えただと……?」
禁書「それじゃあ私が食欲の徒みたいに聞こえるんだよ」
上条「いや実際そうじゃん! 今までの自分を振り返ってみろよ! そういや前に俺の黒蜜堂のプリン食ったのもお前だし!」
禁書「とうま、あまり過去を振り返るのはよくないかも」- 75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/16(月) 20:03:26.15 ID:pbD8d1bCo
上条「他にも朝飯食べられたりとか被害多数! 結論として食欲魔人インデックスが俺にケーキを分けてくれるはずが無いっ!!」
禁書「とうま。つまり、食べないんだね?」
上条「すみません食べますいただきます」
禁書「全く。いくら私でも哀れな子羊の前でケーキを独占したりはしないんだよ」
上条「なんでだろう、そこはかとなく悲しい。でもいいや美味しいから」モグモグ
禁書「……美味しい?」
上条「まじうめえ」モグモグ
禁書「……」ゴクッ
上条「……ほら、一口」
禁書「へっ?」
上条「別に、半分全部貰おうと思ってねえよ」
禁書「べ、別に私は半分で十分に堪能したかも!」
上条「いいって、俺甘過ぎるのそんなに得意じゃねえし。だいだい元々はお前のだろ? ほら」
禁書「……そ、それじゃあ頂くんだよ」パクッ
上条「……」
禁書「……」ホワァァ
上条「いや、幸せそうなのはいいけどさ、フォーク離してくれないと食べられないんだけど」
禁書「ん、ごめん」
上条「……綺麗に舐め取ったな」
禁書「だって美味しいんだもん」
上条(なんかここまでやられると若干間接キスとか意識してしまう純情な俺)- 76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/16(月) 20:04:34.74 ID:pbD8d1bCo
禁書「とうま、とうま!」ワクワク
上条「いや、なんでもう一口みたいなノリになってんの!? くれたんじゃなかったの!?」
禁書「とうま、哀れな子羊の前でケーキを独占するのは良くないんだよ!」
上条「お前……。あーはいはい、ほらあーん」
禁書「あー」
上条「と見せかけてパクッ」
禁書「!?」
上条「うむ。やっぱ美味いな、さすがは黒蜜堂」
禁書「」ワナワナ
上条「ジョークだジョーク。ほら、一口あげるから」
禁書「」パァァ
上条「はい上げたー」ヒョイ
禁書「」ブルブル
上条「……やべ、やりすぎた」
禁書「んがぁっ!!」ガブリ
上条「おぎゃー! 上条さんはケーキじゃな、はぎゃー!!」
禁書「がるるるるるるるるる!!」
上条「いやですね、上条さんは純情なんで心の平静を保つためには仕方ないことでしてー!!」
禁書「わけが分からないんだよ!!」フシャー
上条「分からないのに噛むなぁぁぁぁぁ!!」
- 77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/16(月) 20:08:05.05 ID:pbD8d1bCo
- 二人で仲良く?おやつ食わせてみたんですがまあ噛み付きオチですよね
まあそれも一つの愛の形だと思います。多分愛 - 78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage ]:2011/05/16(月) 21:02:13.04 ID:uiRNyATM0
- 二人らしい日常のひとコマ乙!!
インデックスの噛みつきが甘噛みになる日は来るのか - 79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/16(月) 22:46:39.14 ID:gO/qPkm2o
- くそぅ…いちゃつきやがってくそぅ……
可愛いんだよこんちくしょう!
もっといちゃつきやがれ乙!! - 84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/19(木) 23:58:37.95 ID:8rgLzSsEo
「む、いい匂いかも」
そう言ってインデックスが台所に入ってきたのを、上条は振り返らずに足音で把握した。
「なんだね、手伝いは要りませんよ」
「ねえ、とうま?」
「味見も結構です」
「むー」
上条が先手をうつと、インデックスは背後でむくれる。
そんな仕草だけで(まあ見てはいないのだが)、やや彼女に甘い上条は「まあ一口くらい……」などと一瞬考えてしまう。
だが空腹な彼女が一口で満足するはずもなく即ち味見程度で済むはずも無く、惨事を回避したいのならそこは譲れない一線なのだった。
「ほら、向こうで食器でも準備して待ってなさい」
「もうやったもん」
「そっか。ならテレビでも見て待ってなさい」
彼女に料理を手伝わされるつもりはない。
それは自分がやりたいからというよりは、彼女にやらせるわけにはいかないからという意味合いが大きい。
色々な意味で彼女は料理に向いていないと思う。完全記憶能力はレシピを覚えるのに便利そうだが、それ以外の部分が。
かといって仮に彼女が何の問題も無く一から十まで料理が出来たとして、それで一から十までやって貰うかと聞かれれば恐らくNOだ。
結局は、やりたいわけではないがやらないのもなんだかむずむずするという厄介な性分なのだった。
「ねー、とうまー」
「大丈夫だって」
そんな上条の周りをウロウロしている食欲少女インデックス。
どうやら手元の料理を狙っているらしい。
しかし上条はこれまでの経験から織り成される完全なガードを披露し、彼女の魔手から料理を守り抜く。
- 85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/20(金) 00:02:31.16 ID:O0NWk5eao
「むー!」
そこでしびれを切らした純白シスターは、何を思ったのか上条の背中に飛びついてきた。
腕は首の前に回され、後ろからぶらさがる形になる。
「うおっ!?」
「ねーえー、とうまーぁ」
そのままで浮いた足をばたばたと動かすインデックス。
そんな彼女の無邪気な甘えっぷりに対して上条はしかし、
(つかんなぶら下がったら密着しすぎで! 色々と! やばいってば!!)
脳内邪気まみれだった。
まあ思春期な少年の反応としては正しい反応ではあるが。
いくら彼女が幼児体型だとは言っても、ここまで密着されると普段意識しないようにしている体の凹凸なんかが嫌でも分かってしまう。
ちょうど彼女の口は彼の首辺りにあるので、彼女が言葉を発する度に息が首筋にかかるのがまた妙な感じだ。
「ねえーとうまー!」
「ええい、離れなさい! 料理中にそんなことしたら危ないでしょうが!」
だが上条はなんとか理性を保って彼女を振り払おうとする。
彼女との付き合いは昨日今日に始まったものでは無いし、笑えないことにこういう類のイベントは少なくない。
有り体に言えばいくらか耐性が出来ているのだ。果たしてそれがどこまで通用するのかは分からないが。
「むー、はむっ!」
と、ここで思わぬ追い打ちが来た。甘噛みである。
とはいっても、それ自体はさして珍しいことではない。噛み癖は彼女の悪癖の一つで、甘噛みからマジ噛みまで頻繁に上条は味合わされている。
問題は、今回甘噛みされているのが耳だということである。
「あむあむ」
「ひいっ!?」
もぐもぐと咀嚼される。もちろん軽くで痛みは皆無なのだが、生温かい体温とか舌の感触とか色々とヤバイ。
何がヤバイって、まあ色々だけれど主に彼の理性とかが。
- 86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/20(金) 00:03:59.57 ID:O0NWk5eao
「なななななっ、おおおまえ何やってんだよ!」
「んう?」
「舌動かすなあああああ! てかやめろ、耳はやめろ! なんかぞくぞくするから!!」
上条の必死な願いを聞き入れて、インデックスは不服そうに口を離す。
なんか口を離す瞬間まで扇情的な感じだった。
というか、いくら彼女が上条に心を許しているとはいってもいささか限度を超えている。
「んー、とうまは耳とか舐められるのが好きな人なの?」
「別にそういうフェチとかじゃなくても耳なんか噛まれたら変な感じになるでしょうがぁ!」
「えー? 私はそんなこと無いかも」
そう言いながら、自分の耳たぶをぷにぷにとするインデックス。
何か勝手に変態の烙印を押されそうになってる。勝手に噛んできたのは向こうなのに、だ。
当然釈然としない上条は売り言葉に買い言葉で、
「ふん、どうだか。どうせお前は噛むばっかりで噛まれたことなんて無いんだろうし」
上条は言ってから気付く。
あれ? この会話の着地点ってどこだ?
てかなんか軽くデジャヴじゃね? と。
まあ、言ってから気付いたのでは時既に遅しなのだが。
- 87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/20(金) 00:05:35.88 ID:O0NWk5eao
「それならとうまが私の耳を噛んでみればいいかも!」
だ、そうだ。
途中から会話の方向性を修正しようと試みた上条だったが、無情にも既にラインは確定していたのだった。
「……なあ、ほんとにやんの?」
「なんで噛む方のとうまが嫌がるの?」
「いやぁ……」
そりゃ別に噛むこと自体が嫌なのでは無い。
嫌ではないが、なんか倒錯的というかなんというか。
そんな風に考えてしまうのは彼が汚れている証拠なのか、それとも純粋であるが故なのか。
とりあえず絵的にはかなり変態チックである。ステイル=マグヌス辺りに見られたら一発でイノケンティウスが襲い掛かってくるだろう。
「さあ、遠慮せずガブッてやっちゃうんだよ」
「ガブッだと大分趣旨が変わるだろ。まあ俺個人としてはこれまでの復讐の意味も込めてガブッてしてもいいけど」
そんな軽口を叩きながら、上条は心を落ち着かせる。
そうだ、別にそんな深い意味がある行動では無いし。じゃれあいの延長の実験のようなものだ。
あんまり難しく考えずカプッとやってしまえばいい。それで問題は一切合切ナッシングなはずだ。
「……そんじゃいくぞー、あむっ」
「ひゃっ!?」
耳たぶをちょこっと甘噛みすると、短く悲鳴が上がった。
それみたことか、と上条が思うと同時に彼女の顔が真っ赤に染まり出す。
なんとなく勝者の優越を感じる上条だったが、しかしここからどうするべきかいまいち分からない。
というか小刻みに震えているインデックスといい気まずいことこの上ない。
とりあえず何か言おうと、うっかりそのままで喋ろうとしてしまい、
「いんd」
「ひゃううううううううう!!」
「ん」で舌が耳に当たったのか、インデックスが悲鳴と共に一目散に逃走した。
口ほどにもないとはこのことだが、正直気まずい。なにか変態度が倍ドンになった気がする。
「……メシ作るか」
とりあえず現実逃避である。
- 88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/20(金) 00:07:56.38 ID:O0NWk5eao
「おーい、インデックス。メシ出来たぞー……って」
ベッドの上にはインデックスが簀巻きになって転がっていた。
頭から足先まですっぽりと包まったその姿を見て、上条は春巻きを連想する。
「おーい、いらないのか?」
「……」
「お前の分まで食っちまうぞ? いいのか?」
春巻きから頭がニュッと生えた。
そして彼女は布団に包まったそのままで食卓に着いた。無論上条とは視線を合わせない
その顔は未だに耳まで真っ赤である。
(……やりづらい)
そう思う上条も若干顔が熱いのだが、意識したら負けだと思う。
そして無言のままに食事が開始される。
いつもより明らかに箸の進みが遅いインデックスは、時々チラリと上条の顔を見ては真っ赤になって視線を逸らすことを繰り返している。
(……どうすんのこの空気。誰が責任取ってくれるの)
大体この少女、無邪気さ故にか無防備過ぎるのだ。
無論本人にその気は無いのだろうが、割と日常的にともすれば一線を越えかねないことをしてくる。
その度に上条から一歩引くことでことなきを得てきたが、何かの拍子にその一線に踏んでしまおうものならいつもこんな感じだ。
なんとも勝手な話ではあるが、それもまた無防備な信頼から来ているものなので上条としても強くは言えない。
まあとりあえず今はそんな長期的な話より、この現状をどうするかが問題なのだが。
「あー、とりあえずインデックス。食事中は……」
「あ」で既にインデックスはビクッと反応し、春巻きに頭が引っ込んだ。
ああ、この布団は彼女の心の壁を視覚化したものなんだなぁ、となんとなく理解する。
主の加護を視覚化した歩く教会に身を包み、その上から心の壁を視覚化した布団に包まれるインデックス。
ううむ、シュールだ。- 89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/20(金) 00:10:09.66 ID:O0NWk5eao
(……いやもう現実逃避はいいから。とりあえず引き続き説得してみよう)
「そもそもさ、お前がやれっていったわけじゃん?」
「……」
「てか別にもう何もしないですし」
「……」
「……だらっしゃああああい! 面倒くせえまず布団から出て俺の目を見なさい目を!」
最近の若者らしく割と短気な上条は、しゃらくせえと言わんばかりに布団の端を掴んで引っ張る。
よいではないかの要領でポロッと放り出されたインデックスを上条は見下ろし、やっぱ照れくさいので視線を逃がしつつ、
「だ、大体甘噛み程度で照れてんなよ。こちとら間接キスやら事故ほっぺチューはおろか、着替え中や裸だって何度も目撃しちゃってるわけだし」
「……、」
「てか闇咲んときなんか胸まで揉ん……アレ俺何言ってんの? これ死んだんじゃね?」
自爆した。
「…」
「いやマジでその他意があるわけじゃないっていうかぶっちゃけ全部事故ですし過ぎたことだし!」
必死に弁解を重ねるも、これまでの経験上そんなことは無駄な足掻きである。
しかし以外にも噛み付きは来ない。
そこにはただ死ぬほど顔を赤く染めたインデックスが座り込んで俯いているだけである。
(……死ぬほど気まずい)
因みに今の言葉攻めによって変態指数はうなぎ登りだ。
いっそ噛み付いてもらった方が百倍マシだ。これでは上条が一方的にいじめているようではないか。
俯く彼女は今になってこれまでのあれやこれを思い出しては、その意味を考え直しているようだった。
更に顔の赤みが増していき、またしてもプルプルと震えだす。- 90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/20(金) 00:12:09.28 ID:O0NWk5eao
(……しかし、なんだ? ちょっーと楽しくなってきたよう、な……)
基本的に紳士で健全な男子高校生上条当麻だが、紳士で健全であるが故に人並みに嗜虐心とかもあるわけで。
つまる話、顔を真っ赤にしてプルプル震えているこの少女をもう少しいじめてみようかなーと魔が差したわけで。
とりあえず、しゃがんで視線を合わせてみる。
「……」
「……」
視線を逸らされたが、顔を動かして無理矢理に後を追う。
「……」
「……」
「……」
「……」
上条が執拗に目線を合わせ続けると、彼女はより一層顔を赤くして(多分最高潮)、ぎゅっと目を瞑ってしまった。
そこで上条は今度は彼女の頬へ手を伸ばし、ちょん、とつっついてみる。
「……っ!!」
ビクッと体を震わせるインデックスの頬を、上条は撫でたり軽くつまんだりまたつっついたりと存分に堪能する。
体の震えも最高点に達してきたところで、おもむろに顔を首筋に近づけて息を吹きかけてみたり。
「ひゃ……ぅぅ」
そこで、インデックスは上条の様子を伺うように目を開いた。
首筋に顔を近づけていた上条は、それに気付いて視線を上げる。
その瞳は潤んでおり、顔はこれ以上ないくらいに紅潮していて。
ハの字になっている眉といい、やや上ずったような呼吸といい。
そして何より、顔と顔との距離は十センチも無いわけで。- 91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/20(金) 00:13:59.14 ID:O0NWk5eao
「とう、ま……?」
「……」
搾り出すようなその声で、何かのタガが外れた。
先ほどと同じように――けれど異なる目的を持って、上条はインデックスの頬へ手を伸ばす。
当然つついたりもつまんだりもしない。
「……インデックス」
「ぁ、……ぅ」
顔を同じ高さまで持ってきて、そこからゆっくりと近づけてゆく。
半ば覆いかぶさるようになっている上条に対して、インデックスは目を閉じて少し後ろに仰け反った。
けれど明確に逃げ出すことも出来ないまま、意味なく口を開いたり閉じたりして、
やがて観念したかのようにきゅっ、と結ばれる。
かと思いきや、ぐわっと開いた。
「……あれ?」
正気に戻った上条は理解する。
俺、またやりすぎたのね。と。
それから上条は、照れも羞恥もまとめて力に変えたインデックスの全力の咀嚼を味わうことになった。
しかもそれでハイ元通りとなるわけでもなく。
例えば微妙に信頼を失った上条に代わってインデックスが風呂場に引きこもったり。
例えばベッドで寝ることになった上条がインデックスの残り香に包まれて妙な気持ちになったり。
結局寝ぼけて特攻してきたインデックスと同じ布団の中でまた色々あったりと、まあもう収拾がつかない事態に陥っていくのであった。
- 92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/20(金) 00:17:00.33 ID:O0NWk5eao
- まあ、なんですか
噛み付きオチ以外無理ですよねこんなん
因みにオチにしたって内容にしたってあくまで悪いのは途中で暴走し始めた上条さんであって
決して俺に責任ははないのでそこんとこご了承下さい - 93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/20(金) 00:30:13.44 ID:BRMSKvXI0
- 乙!
甘いな…
可愛いな… - 103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/05/23(月) 21:03:21.35 ID:Z1V/RbVho
上条「あー、雨か」
青ピ「何、カミやんもしかして傘忘れたん?」
上条「当然のように持ってきてないな。小降りになるまで待つかー」
土御門「それじゃあお先に失礼するぜい。舞夏が待ってるからにゃー」
青ピ「ボクも同じく。ああー、雨の日は濡れ透けに期待やなー」
上条「……少しくらい時間つぶしに付き合うつもりは無いのか、アイツらは」
姫神「上条君」
上条「うわっ! ひ、姫神か、いつからそこにいたんだ?」
姫神「たった今からだけど。そんなに驚かれると複雑」
上条「……なんかごめん。それで何? てかさっき吹寄と帰ってなかったか?」
姫神「あのシスターが。下で待ってる」
上条「……インデックスが? 何で来てるんだ、傘でも持ってきてくれたのかな」
姫神「聞いてないから。分からないけど。さっさと回収したほうが無難」
上条「そうだな、サンキュー姫神。そんじゃ行こうか」
- 104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/23(月) 21:07:42.92 ID:Z1V/RbVho
禁書「あ、遅いんだよとうま」
上条「ってかお前なんでまた学校の中入ってきてんだよ」
禁書「だって雨が降り出しちゃったんだもん」
上条「なんで雨宿りに学校に入ってきちゃうようなとこにいたんだよ」
禁書「とうまを迎えに来たんだよ。暇だったから」
上条「……なんだろう、最後の一言が無ければそこそこ可愛いヤツだなって感じなのに」
禁書「なにかなその素直じゃない感想は」
上条「まあいいや、とっとと帰るか――ってお前も傘無いのか」
禁書「傘があったら雨宿りなんてしないかも」
上条「んー、止むまで待つか?」
姫神「傘。無いの?」
禁書「あ、あいさ」
上条「ん、ああ。まあ別に小降りになってから帰るけど」
姫神「……。これ。使って」
禁書「え? あいさはどうするの?」
姫神「私は寮だから。同じ寮の子の傘に入れて貰う」
上条「そっか、吹寄とかと同じ寮だったな」- 105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/23(月) 21:08:44.22 ID:Z1V/RbVho
姫神「そう。だから。貸してあげる」
禁書「あいさ、ありがとう」
上条「なんか悪いな、でも助かる」
姫神「……敵に塩を送ったみたいで。ちょっと癪だけど。まあ仕方ない」
禁書「敵?」
姫神「なんでもない。傘返すのは急がなくていいから。それじゃあ」
上条「ああ。じゃあな、姫神」
禁書「バイバイ、あいさ」
上条「さて、そんじゃ俺らも帰るか」
禁書「うん、そうだね」
上条「つかなんだ、結局お前は何しに来たんだ」
禁書「だから、暇つぶしにお迎え」
上条「なんなら傘持ってきてくれればいいのに」
禁書「私もお散歩の帰りだったから仕方ないんだよ」
上条「なんじゃそりゃ。てかお前、もっとこっち寄れよ」
禁書「ふぇっ?」
上条「ふぇっ? じゃなくて。この傘そんなに大きくないんだから、上条さんが濡れちゃうでしょうが」
禁書「う、うん」スッ- 106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/23(月) 21:09:15.54 ID:Z1V/RbVho
上条「……」
禁書「……」
上条「……なんで黙るんだよ」
禁書「……とうまこそ」
上条「……そういや、今日洗濯物外に干してなかったっけ?」
禁書「干してなかったよ」
上条「そっか」
禁書「うん」
上条「……」
禁書「……とうまはさ、」
上条「ん?」
禁書「やっぱり晴れの日の方が好き?」
上条「んー、まあ別にどっちでも」
禁書「そっか」
上条「……」
禁書「……」- 107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/23(月) 21:10:00.38 ID:Z1V/RbVho
上条「雨止まないなー」
禁書「ねえ、とうま」
上条「ん?」
禁書「肩、濡れてるよ?」
上条「ああ、まーこれくらいは仕方ないだろ」
禁書「もっとそっちに傾けていいんだよ?」
上条「そしたらお前が濡れるだろ」
禁書「……。えいっ」トンッ
上条「うおっ」
禁書「これだけ近寄ればちゃんと入るかな?」
上条「お、おう」
禁書「……」
上条「……」
禁書「ねえ、とうま」
上条「ん?」
禁書「私はね、雨って嫌いじゃないかも」
上条「……まあ、悪くないな」- 108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/23(月) 21:11:41.14 ID:Z1V/RbVho
禁書「……エレベーター、動かないね」
上条「……いつか壊れると思ってたんだ。むしろ今までよくちゃんと動いてたな」
禁書「階段上るの面倒くさいんだよ」
上条「まあ仕方ない、行くぞ」
禁書「むー、いっかーい」
上条「いっかーい」
禁書「……にかーい」
上条「にかーい」
禁書「とっ、さんかーい」
上条「さんかーい」
禁書「はー、よんかーい」
上条「よんかーい」
禁書「ふー、ねえとうま」
上条「ごかー、じゃなくて、何?」- 109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/23(月) 21:12:20.61 ID:Z1V/RbVho
禁書「今日学校で何か面白いことあった?」
上条「いや、別に?」
禁書「なら、嬉しいことは?」
上条「別にー」
禁書「そっか。でもね、私はあったよ、嬉しいこと」
上条「へえ、何?」
禁書「とうまと一緒に帰れた」
上条「……んあ?」
禁書「ななかいっ!」パタパタ
上条「……いや、俺だってそりゃそれなりにだな」
禁書「♪~」ガチャ
上条「でも家には先に入っちゃうのね」ガチャ
禁書「とうまっ!」
上条「ん?」
禁書「おかえりなさい!」
上条「……ああ、ただいま」- 110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/23(月) 21:14:01.15 ID:Z1V/RbVho
- しかしまだ少し糖分が残っているような
まあこれくらいならまあ
そろそろ風斬かネセサリウス組を出したいです - 111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/23(月) 22:03:38.38 ID:b888AvXDO
- 先生、ニヤニヤがおさまりませんのですがどうしたら良いですか
- 112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage ]:2011/05/23(月) 22:27:26.56 ID:NG81BC7y0
- 何を仰ってるんですか>>1殿
甘すぎやしませんか。こういうの最高ですよ - 120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/05/26(木) 22:55:11.21 ID:ImVyxPGSo
上条「インデックス、髪乾かした方がいいんじゃないか?」
禁書「んー、そんなこと言ってもなかなか乾かないんだよ」
上条「そういやお前、まだドライヤー使えないのか」
禁書「だってあれぶおーって熱い風が出てくるんだよ?」
上条「いやそういうものだし」
禁書「えー、怖いからやだ」
上条「でも髪濡れたまま寝たら傷むらしいぞ」
禁書「別にいいもーん」
上条「せっかく綺麗な髪なんだし、ちゃんと手入れしろって」
禁書「……。ねえ、とうま」
上条「何?」
禁書「無意識なんだろうけど、そういうことを誰にでも言うのは止めた方がいいかも」
上条「そういうことって?」
禁書「……綺麗とか」
上条「実際に綺麗なんだしいいじゃん。言っとくがお世辞じゃないぞ」
禁書「……」ガブリ
上条「なんで噛むんですか」
禁書「ううううー」ガブガブ- 121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/26(木) 22:55:48.47 ID:ImVyxPGSo
上条「てかほら、やっぱ乾かさないと冷てえじゃねえか」
禁書「うう?」
上条「会話中は噛むの止めなさいって」
禁書「むぐっ、でもどらいやー怖いんだよ」
上条「仕方ないな、取ってくるからちょっと待ってなさい」
禁書「と、とうま。それは何のつもりかな!」
上条「だからドライヤーで髪乾かすんだってば」
禁書「自然に乾くから大丈夫なんだよ!」
上条「だから傷むんだって。ほら3、2、1ぶおー」ブオー
禁書「あわわわわわわ!」
上条「……暴れたら頭が焦げるぞ」
禁書「」カチコチ
上条(あー、大人しくなったけどこりゃ鎖国に突入したな)
上条「……しかし、本当に綺麗な髪してんな」
禁書「べ、べつに髪なんてそこまで褒めるものでもないかも」- 122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/26(木) 22:56:24.54 ID:ImVyxPGSo
上条「いやでもほら、さらっさらだしさ。なんか特別な手入れしてるわけじゃないんだろ?」
禁書「特に何もしてないよ。シャンプーとリンスもとうまと適当に買ったのだし」
上条(しかもなんか良い匂いするしさ……シャンプーとリンスだけじゃないよな、これ)
禁書「と、とうま! なんで黙るのかな、まさか焦げたの!?」
上条「……あー、どうだろうなぁ。ちょっと確認」スッ
禁書「どうだろうってどういうこと!?」
上条「……」クンクン
禁書「とうま?」
上条(む、これはクセになりそうな)
上条「……んー、まあ大丈夫だろ。上条さんに任せなさい」
禁書「ううう……別にちょっとくらい傷んでも、焦げるよりはマシなんだよ」
上条「別に普通に使ってれば焦げないんだがな。まあ何ならドライヤーは上条さんに任せてくれれば安心ですよ、姫?」
禁書「……面倒じゃなければ、明日からもお願いしたいかも」
上条「お安い御用ですよー」
禁書「というかもういっそ髪切っちゃおうかな」
上条「駄目」
禁書「なんでとうまが決めるのかな!」
上条「まだ駄目。いずれはそれもアリかもしれないけど、今は駄目」
禁書「なんで!」- 123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/05/26(木) 22:56:53.33 ID:ImVyxPGSo
- しまい
昔はねーちんが乾かしてやってたりしたんだろうか - 124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/26(木) 23:15:15.88 ID:86uA9RCDO
- 二人ともかわいいよにやにや
- 125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/26(木) 23:23:51.26 ID:TacpKsgZo
- 乙
なにこいつら可愛い
インデックスの髪乾かしたいよおおおおお - 135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/01(水) 01:24:59.62 ID:0QpLj/xao
??「おにーちゃーん」
上条「ん……んあー?」
??「起きてよーおにーちゃーん」
上条(おにーちゃんって……妹なんていねえよ)
??「ねーえ、おにーちゃーん!」
上条「……ってかこの声普通にインデックスだろ! 誰から教えられたんだ妹キャラ土御門か!!」
禁書「あだっ! 痛いよー、おにーちゃん」
上条「……いや、だからインデックスさん? なんで妹キャラなの?」
禁書「なによー、私が妹じゃあ不服だって言うの?」
上条「いや別にそういうことじゃありませんけど」
禁書「むう、ならいいけど。ほら、さっさと一階に下りて来て朝ごはん食べよー」
上条「……え? なんなの?」
上条(……、……。――、いやー、インデックスが妹キャラになる理由なんて微塵も思いつかねえ。魔術?)- 136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/01(水) 01:25:50.34 ID:0QpLj/xao
??「……とーうま」
上条(そもそもあんな服インデックスは持ってないはずだし……? 一体どうなって)
??「とうま、おっはよー!」ピョーン
上条「うわっ!」ガシィ
??「とうまとうま、いよいよ海だね? 私今日は全力で遊んじゃうかも!」
上条(インデックスっぽいテンションだけどなんか声が違うし何よりなんか二つのなにかが背中に当たってるってなんかー!)
??「とうま?」
上条「とうま? じゃねえよ今度はなんだおんどりゃあ! インデックスの物真似か!」
??「ものまね? 私はインデックスだよ?」
上条「いや明らかに声も違うし背中の感触的に容姿だ、って……」
ローラ「むー、とうま。なんで私は朝から存在全否定されてるのかな」
上条(いやいや誰だよこの金髪のねーちゃん! 歩く教会着てるけど明らかにインデックスじゃないだろ! スタイル良いし!)
ローラ「とうま!」
上条「だからなんだよ!」
ローラ「……もう、変なとうま。先に一階に行ってるね」スタスタ
上条「…………インデックスが分裂して妹キャラになったのと体が急成長したのに分かれたとか? いや意味が分からん」
- 137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/01(水) 01:26:48.81 ID:0QpLj/xao
刀夜「おおとうま、おはよう。なかなか起きてこないから、先に朝食頂いてるぞ」
上条「ああうん、おはよう」
??「あらあらとうまさん、寝癖がまだ直っていませんよ?」
上条(……誰だよこの巨乳シスター。もうわけが分からんぞ)
神裂「おはようございます、上条当麻。あ、そこの漬物取ってもらえますか?」
上条「……、はい」
神裂「ありがとうございます」
土御門「にゃー。ねーちんは若いのに年寄り臭いものばっかり食べてるにゃー」
神裂「年寄り臭いとはなんですか土御門。そもそも修道女たるもの、節制を心がけるのは当然です」
ローラ「……うっ」
ステイル「インデックス、君は修行中の身だろう? そもそもまだ君は成長期だ、沢山食べるのは悪いことじゃないさ」
ローラ「そ、そうだよね! おかわり!」
禁書「あ、おにーちゃんはこっちねー」
ステイル「おにーちゃん、ねえ……」ピクッ
神裂「おにーちゃん、ですか……」ピクッ
土御門「にゃははー、カミやんもやっと妹の魅力に気付いたのかにゃー?」- 138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/01(水) 01:27:31.08 ID:0QpLj/xao
上条「父さん、熱いお茶ない?」
??「はいとうまさん、火傷しないよう気を付けてね」
上条「ああ、……どうも」
刀夜「ん? なんだとうま、母さんに対して随分と他人行儀じゃないか」
神裂「はいどうぞ、インデックス」
ローラ「ありがとふむしゃむしゃ」
ステイル「ほら、そんなに身を乗り出すものではないよ。僕がとってあげよう」
禁書「あ、ありがとう」
土御門「カミやん、そんなとこでお茶持って突っ立ってないで、座って食べたらどうかにゃー」
上条「そぉい!」ビシャア
土御門「にゃー!!」
刀夜「当麻! お友達になにをやっているんだ!」
??「あらあら」
上条「ステイル神裂土御門、ちょっとこっちこいオラ」
ステイル「まったく、君は大人しく食事も出来ないのかい?」
神裂「そうですよ上条当麻。まずは落ち着いて朝食を」
上条「いいから来いっつってんだろうがああああああああああああ!!」- 139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/01(水) 01:28:55.39 ID:0QpLj/xao
- 4巻再構成と言ったな、アレは嘘だ
ただ妹キャラインデックスとローラインデックスによる上条さん包囲網を作りたかっただけだ!
さて次からどうしてくれようか - 140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/01(水) 01:32:17.71 ID:h6YmZqsv0
- リアルタイムキター
続きを待っているのでたのむ混乱する上条さんを楽しみにしている
ナチュラルにまざってる魔術側三人組吹いた - 141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/02(木) 23:31:01.28 ID:U0GTiGr00
- 中身がインデックスのローラとか......お前天才か!?
想像するだけで股間がやばい - 142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage ]:2011/06/03(金) 04:25:21.40 ID:gy5DbCo20
- これは素晴らしすぎるwww
- 145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/06/08(水) 03:02:22.86 ID:mbNQAev5o
上条「で、どういうことだよ!」
神裂「現在、便宜的に『御使い堕し』と名づけられた正体不明の大魔術が世界規模で展開されています」
ステイル「それにより、セフィロトの樹に置ける上位セフィラから下位セフィラへ天使が強制的に移動させられた」
土御門「それによって原形創造形成物質の四つの世界に影響が出て、外見と中身が入れかわるっていう事態に陥ったんだにゃー」
上条「なるほど。天使と人間の椅子取り合戦ってか」
神裂「理解が早くて助かります」
上条「あと俺実は記憶喪失だからお前のこと覚えてなかったわ」
神裂「実は気付いてました」
土御門「そういえば実は俺は必要悪の教会のスパイなんだぜい」
上条「実は知ってた」
ステイル「実は多角スパイってことも知っているよ」
上条「それで、どうすんの? 術者とか分かってるのか? てかお前らは大丈夫なん?」
神裂「貴方だと疑われていたんですが、まあ色々とないだろうと結論が出まして」
上条「なんで。こんなに知識があるのに」
土御門「因みにウチらはウィンザー城の最深部にいたから比較的無事だぜい」
ステイル「まあ術の影響下にある人々にはやはり外見が入れ替わっているように見えるみたいだけれどね」
上条「ふーん、何か大変なんだな」
神裂「そんなわけで、私達の任務はいかにも犯人っぽい貴方の護衛です」
ステイル「術自体は別働隊が動いているからね。まあ心配いらないだろう」
上条「大丈夫なのか? 天使が堕ちてきてるだなんて、世界滅ぶんじゃないか」
土御門「まあ大丈夫じゃないかにゃー。てかぶっちゃけ担当じゃないから知らね」
上条「まあいいかーはははっ」- 146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/08(水) 03:04:19.79 ID:mbNQAev5o
上条「ってことで質問なんだが、誰がどうなってるんだ。あのインデックスの外見の妹キャラは?」
土御門「にゃー、んなこと知るかボケ」
ステイル「妹じゃあないのかい?」
上条「妹なんていねえよ……。記憶喪失でもそれくらいは把握してるって」
神裂「妹のような従妹とか」
上条「いとこか……。まあ後でさり気なく父さんにでも聞いてみるか。んで、あの金髪はインデックスだよな?」
ステイル「そうだね。歩く教会を着ているし、間違いなくあの子だろう」
神裂「因みに外見はイギリス清教の最大主教、ローラ=スチュアートですね」
上条「……それってもしかして偉い人?」
土御門「まあ一番偉い人ですたい」
上条「マジかよ……。最後に母さんらしき人は?」
神裂「なんとなくローマ正教徒のような気がしますね」
ステイル「なんとなくこれから縁がありそうな気がするね」
土御門「まあでもなんとなく今回はあんま関係無い気がするにゃー」
上条「じゃあいいや。んで父さんは……アレ? 変わってない?」
土御門「それも事件解決には重要ポイントっぽいが、まあ俺らには関係無いからスルーですたい」
上条「じゃあいいかー。んで、結局俺は何をすればいいわけ?」
ステイル「まあ、のんびりしていればいいんじゃないかな」
神裂「ぶっちゃけ特にやることはありませんね」
上条「あ、そうなの?」
土御門「そうなんだにゃー」- 147 :おにーちゃんじゃなくておにいちゃんになってるのは嗜好です[sage]:2011/06/08(水) 03:07:40.52 ID:mbNQAev5o
上条(……そんなわけで戻って参りましたが)
禁書「おにいちゃん!」
上条(俺は今スク水装備の妹キャラインデックス――母さんに確認してみたところやっぱり従妹だった――と海にいるわけで)
禁書「おにいちゃん!」
上条「ってうわっ!」
禁書「むー。せっかくの海なんだから、おにいちゃんも一緒に遊ぼうよー」
上条「あ、ああ。ちょっと俺ホラ、アレだからさ、ソレがコレでドレなんだよ」
禁書「おにいちゃん、何言ってるの?」
上条(ってかスク水とかマニアックすぎるだろぉぉぉぉぉぉ!? いやまあ歳相応な格好ではあるがしかし!)
禁書「ねえ、おにいちゃーん」ノシッ
上条「俺に触るなぁぁぁぁぁぁぁ!!」ブンッ
禁書「ひゃっ! もー、どうしちゃったのおにいちゃん、頭改造されておかしくなっちゃったの?」
上条「おかしいのはお前だろうが! そんな格好でくっつくなよアホか!!」
禁書「むぅー」
上条(落ち着けーこれはインデックスではない従妹の竜神乙姫であって決してインデックスでは)
禁書「おにいちゃん?」
上条「下から覗き込むなああああ! 頼むから俺に近寄るなああああああ!!」
上条(上条当麻ぁ! お前従妹と仲良すぎるだろ無防備すぎるだろいつも寝てるときとかも思ってたけどって違う!! これはインデックスじゃな……)- 148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/08(水) 03:08:30.44 ID:mbNQAev5o
禁書「……おにいちゃん、ひょっとして私のこと嫌いになっちゃった?」グスッ
上条「は!? な、何を泣いてらっしゃるんですか?」
禁書「だって、さっきから私が近寄るの嫌がるし……」グスグス
上条「いやそのちがっ、なんというかそのそんな格好で近寄られると流石の上条さんでもドギマギしてしまうというかですね!?」
禁書「……おにいちゃん、いとこの私をそういう目で見ちゃうんだ?」
上条(お前今俺の従妹じゃねーんだよ! いや普段インデックスをそういう目で見てるわけじゃないけどね!!)
??「とーまー」
上条「!!」
??「とーうーまー!!」
上条「……お、おお、なん」
ローラ「海だよとうま! 日本の海ってけっこう綺麗なんだね!」ユッサユッサ
上条「……あ、」
ローラ「? どうしたのとうま、固まっちゃって」ノゾキコミ
上条「ごっ、があああああああああああああああああああ!?」
ローラ「とうまー!?」
禁書「おにいちゃーん!?」- 149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/08(水) 03:09:51.23 ID:mbNQAev5o
上条(ふざけやがって、このスタイルであの水着だと!? これがギャップとアンバランスの世界……ッ!!)
ローラ「どうしたのかなとうま。はっ、もしかして私の水着が刺激的だった!?」
上条「いやお前じゃないけどお前がお前だからお前のお前がお前マジ……」
禁書「おにいちゃんさっきからバグってない?」
ローラ「とうま、いっしょに海で遊ぼうよー」
上条「い、いや俺はいいよお前らだけで遊んでこいよ、ははは」
ローラ「むっ、とうま!」
上条さん「のわっ! ちょ、近っ!!」
ローラ「とうま、私は海水浴は始めてなんだよ!」
上条「知ってる! 聞いた! だから何!!」
ローラ「だから、その……」
上条「……」
ローラ「……とうまの、ばか」
上条「……はい?」
ローラ「ふんだ! いいもん、私一人でも楽しく遊ぶもん!」
上条「な、なに怒ってるんだ?」- 150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/08(水) 03:10:57.10 ID:mbNQAev5o
禁書「全く。とうまおにいちゃんは相変わらず乙女心ってものを分かってないねぇ」
上条「な、何がだよ」
禁書「……っていうか、あの子誰なの? おにいちゃんの彼女?」
上条「は? ……ばっ、んんんなわけねえだろ! かかかかかかのじょとかそんなんじゃねえよ!!」
禁書「むー、怪しい」
上条「ナニガ? カミジョーサンニワアヤシイトコロナンテヒトツモナイヨー?」
禁書「えいっ」ガバッ
上条「どわっ! ってなななにやってんだインデックスぅぅぅぅぅぅ!!」
禁書「この場面でとっさにあの子の名前呼んじゃう辺りマジで彼女!?」
上条「ばっ、ちがっ、てか離れろマジで恥じらいってものを持てよなんか当たってるし!」
ローラ「……とうま」
上条「……あー、えーと、いんでっくす、さん?」
ローラ「私をほったらかしにして、その子といちゃいちゃして……」
上条「いや待て落ち着け、目に見えるものだけが全てではないんだ、ちょっと見方を変えるともうそれはそれは」
ローラ「言い訳なんて聞きたくないんだよ!」ガブッ
上条「んぎゃー! 噛み力はあんま変わってないー!!」
禁書「こ、これはまさかDV……!? そこまで進んじゃってるの、おにいちゃん……」
- 151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/08(水) 03:14:39.32 ID:mbNQAev5o
- 百発百中でエラーが出たよ、だが華麗にスルーだ
とまあ上条さんの理性大丈夫か戦線を繰り広げてみたわけですが
……ぶっちゃけこれ活字でやって楽しいのか!? どうせならアニメで見たくね!?
っていうもっともな疑問が浮かんだので予定より早めに切り上げるかもしれない
まあ優れた妄想力を発揮出来ればなんとかなるかもね! - 152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/08(水) 08:03:13.00 ID:Sjj+exHq0
- 妄想力を発揮したので問題ないが上条さんはいつまでもつんだこのWインデックス攻撃ww
説明のとこのやりとり吹いた - 162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/10(金) 23:35:59.85 ID:QyfcKviPo
ステイル「ぶっ殺したいね」
神裂「ええ」
土御門「おいおい止めとけよ二人とも、せっかくの海水浴でカミやんが怪我でもしたら、悲しむのは禁書だぜい?」
ステイル「チッ……」
神裂「ド素人が……」
土御門「てか、カミやんがうらやましいなら一緒に遊んでくればいいぜよ」
ステイル「中身があの子でもあの女の顔をみているとたまにイラッとするんだよね」
神裂「同感ですね。うっかり唯閃しそうで」
土御門「お前らの方がよっぽど危険だにゃー」
ステイル「……しかし、お兄ちゃんと来たか」
神裂「……姉はいないのですか」
ステイル「……一応念の為録音しておこうか」
神裂「私が入れ替わっているのは男……そういえばステイル、確かあなたは外見が女性になっているのでは」
ステイル「お断りだね」
神裂「くっ……私の外見の男性は女装が似合うのでしょうか」
土御門「……流石にちょっとキモいぜよ」
神裂「あなただけには言われたくありませんね」
ステイル「同感だね」
土御門「あーはいはい。それじゃあ俺はちょっとひやかして来るかにゃー、暇だし」- 163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/10(金) 23:37:44.86 ID:QyfcKviPo
土御門「おーう、カミやーん」
上条「ん、つちみ……ってあれ」
土御門「ん? どうしたんだ、かみやん」
上条「(そういやお前、今外見変わってるんじゃねえのか?)」
土御門「(あっ)」
禁書「……あ! 今朝からなんだか見覚えがあると思ってたら、一一一だー!」
ローラ「ん?」
土御門「え、あー、ははは」
禁書「私ファンなんです! その、握手とかいいですか?」
土御門「あ、ははははは。大歓迎だにゃ……じゃない、大歓迎です、よ?」スッ
禁書「きゃー! こんなところで有名人と会うなんてー!」ガシッ
土御門「(マズイにゃーカミやん、やっぱ俺逃げるからちょっとこの子引き離すの手伝ってくれるかにゃー?)」
上条「……チッ」
土御門「……カミやん?」
ステイル「野郎……」ギリッ
神裂「土御門……」ミシッ
土御門(なんかあっちこっちから怨念を感じるにゃー)- 164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/10(金) 23:39:17.18 ID:QyfcKviPo
禁書「あ、あの!」
土御門「ああうん、何かに、何かな?」
禁書「腹筋触ってもいいですか!?」
土御門「え……な、なんで腹筋?」
禁書「だっていつもヘソ出しの衣装着てるじゃないですか! 今も雰囲気違うけどそうだし!」
土御門「あ、ああ、うん。というかそろそろ俺行かないと……」
禁書「最後に触らせてくれませんか!?」
土御門「……じゃあ、触ったら帰るぜよ」
禁書「わあ、ありがとうございます!」ペタペタ
土御門「……」チラッ
上条「あーなんかそげぶしてー」ブンッブンッ
ローラ「とうま?」
土御門「……」チラッチラッ
ステイル「少々海水浴には涼しすぎやしないかい? 魔女狩りの王でも出そうか」
神裂「七天七刀の切れ味が鈍らないよう、何かで試し切りがしたいところですね」
土御門「あ、もう触ったな? それじゃあ俺行くから! それじゃー!!」ダダダダッ
禁書「あー、サインとかもお願いしたかったのにー」- 165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/10(金) 23:40:13.89 ID:QyfcKviPo
上条「……」ムカムカ
ローラ「どうしたの、とうま?」
上条「べっつにー。ってかお前は知ってるの、一一一」
ローラ「うん。よくてれびに出てくるよ」
上条「お前は、さ。ああいうヤツ好きじゃないの?」
ローラ「別にー。というか、なんであの人いつもお腹出してるの?」
上条「え? いや、さあ」
ローラ「お腹冷えないのかなぁ。とうまみたいにちゃんと服着ればいいのに」
上条「あ、ああ、そうだよなー」
ローラ「私はちゃんととうまみたいにお腹隠してる人の方が好きかも」
上条「……俺みたいに、ねえ」フイッ
ローラ「ん? さっきからどうしたの、とうま」
上条「なんでもないですよー」
神裂「……」ゴソゴソ
ステイル「……神裂」
神裂「……別に必須なわけではありませんし。必要ならばその場でまた縛ればいいでしょう」
ステイル「……」
神裂「……というか、今の外見的にこの服装はどうなのでしょうか」
ステイル「知らないよ……」- 166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/10(金) 23:42:43.91 ID:QyfcKviPo
- ねーちん弄りがメインです。本当にありがとうございました
外見の方に嫉妬して内面の方に照れるってなんか我ながらよく分かりませんな - 167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/11(土) 00:26:30.45 ID:KPCslKYt0
- 前回六回書き込んですんませんでした土下座エラーェ・・・
ねーちんステイルのインデックスばかっぷりがかわいい
つっちーに容赦ない上条さん大人げない
だがそれがいいので結論としてもっとやれ - 168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage ]:2011/06/11(土) 00:57:27.94 ID:uIA3YlB90
- ねーちんとステイル可愛いなあ。保護者バカって二人みたいな人のことか
上条さんの心が複雑な軌道を通っているがインデックスのことが好きなんだからしょうがないさ - 176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/19(日) 02:23:46.25 ID:+mjv/bn4o
上条「……ってアレ、風呂場は男女共用なのか」
ローラ「あ、本当だ」
禁書「ありゃりゃ。どうするお兄ちゃん、一緒に入っちゃう?」
上条「なっ、ば、馬鹿言ってんじゃねえよ! ほら、俺ここで待ってるから」
禁書「はいはーいっと」ガラガラ
ローラ「……」
上条「どうしたんだインデックス?」
ローラ「……とうまが従妹相手にデレデレしてるんだよ」
上条「は、はぁ? 違くて、そういうんじゃなくて、アレはそのほら単純にソレ的な」
ローラ「……とうまのばか」ガラガラ
上条「……見た目はお前なんだっつの、ばっか」
土御門「もーう、カミやんったらデレデレしちゃってぇー」
上条「おんどりゃあ!」ブンッ
土御門「おっとっと」ヒョイ
上条「チッ。なんだよ土御門、からかいにきたのか?」
土御門「右腕フルスイングに舌打ちとは随分な歓迎っぷりだにゃーカミやん?」
上条「うるせえ年甲斐も無くヘソなんか出しやがって。んで何? 御使い堕しの件がなんか進展したのか?」
神裂「……」
ステイル「神裂……」
土御門「うんにゃ。今回はお仕事とは別件だにゃー。ま、無関係でもないんだが」
上条「?」- 177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/19(日) 02:26:13.29 ID:+mjv/bn4o
土御門「……ごめんな、カミやん」
上条「何が?」
土御門「実は俺、全部知ってるんだぜい。禁書の件も三沢塾の件も、レベル6シフトの件も」
上条「土御門……」
神裂(……立場上手出しが出来なかったとはいえ、土御門と彼は友人ですからね)
ステイル「……」
土御門「他にも初対面で禁書を全裸にしたことや、寝てる禁書の太もも見て鼻血垂らしたこととか、ファミレスで禁書の乳を揉んだこととか」
上条「……ん?」
神裂「ん?」
ステイル「ん?」
土御門「あとは学校で体操服に着替えてるとこを見たり、ゲーセンであられもない姿をフルオープンさせたり
オルソラの時はシャワーに突撃して泣かせてたし、大覇星祭のときも着替え中にばっちり出くわしてたな
その後事故とはいえ頬にキスされて、それからずっとなんか初々しい感じに気まずくなってたこともあった」
上条「おい待てその知識はおかしい」
土御門「あとはケーキ食べるときに間接キスしたり、耳たぶ甘噛まれて真っ赤になったり
お返しと言わんばかりに耳たぶ甘噛みし返して禁書を赤面させたり
んでそこから視線攻めに頬をつっついたりつまんだり首筋に息吹きかけたり
最終的に辛抱堪らなくなって半ばガチで唇奪おうとしたことも、全部知ってるんだぜい
因みに裸になったり着替え目撃したりしたときは照れつつもちゃっかりしっかり観察してることもにゃー」
上条「知りすぎだろうが! おかしいだろ後半全部時系列合わねえぞ!!」
神裂「Salvare000!!」
ステイル「Fortis931!!」
上条「神裂にステイル!? おいアイツ等目がマジだぞどうすんだよ殺される!!」
土御門「はっはっは、だから先に謝っといたぜよ」
上条「ふざけやがって……いいぜ、もうこうなったらお前ら全員の幻想を今ここで跡形もなく殺し尽くしてやるわ!!」- 178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/19(日) 02:27:44.95 ID:+mjv/bn4o
ステイル「」
神裂「」
上条「なんか意外と勝てた……」ゼエハア
土御門「ぐはっ……や、やるにゃー、カミやん」
上条「これがギャグ補正の力……ッ!!」
土御門「……で、だ。カミやん、本題だ」
上条「本題って?」
土御門「ごめんな、カミやん」
上条「……」
土御門「俺風呂覗くわ」
上条「ごめんで済んだらアンチスキルはいらねえ」
土御門「いや前に言ったろ? 今の禁書はイギリス清教の最大主教なんだにゃー」
上条「だからどうしたんだよ!」
土御門「ヌード写真とか持ってたら今後の切り札として使えそうじゃね?」
上条「お前最低だな! 駄目だ駄目だ!!」
土御門「ってかアイツ弄ったら面白いしー。ネタが多いに越したことは無いですたい」
上条「おーけーおーけーもう一回歯ぁ食いしばれ」- 179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/19(日) 02:29:57.13 ID:+mjv/bn4o
土御門「ところでカミやん」
上条「ああ? なんだよ」
土御門「禁書が成長したら――そう、大学生くらいの歳になったら、あんな感じじゃないかにゃー?」
上条「は、はあ? あのインデックスがどう成長したらあんなスタイルになるんだよ」
土御門「いやー分からないぜい? 外国人だし、何より良く食えば良く成長するのは道理だしにゃー」
上条「…………、……、って、違うから! そんなことは関係ねえ!」
土御門「しかも今なら妹キャラと化した禁書もセットで付いてくるときたんもんだ、これはカミやん的には覗かないなんて選択肢は無いですたい」
上条「……アリだな。じゃない、くそ。ふざけんなよ、なめやがって。そんな目的の為になんか覗かせねえ。覗かせてたまるか!」
土御門「ふうん。別にカミやんが気にするほどのことでもないんだけどな。他人の事なんざどうだっていいだろうに、なあ?」
上条「くそったれが……どけよ土御門! そんなネタなんて必要ないだろ!!」
土御門「分かってないな、それでは駄目なんだよ。今は口調で弄っているけど、正直もう飽きてきたんだ。マンネリになってからじゃ遅いだろう?」
上条「そんなもん、弄ってみなきゃ分からねえだろ!」
土御門「そんな不確かなものを信用しろと? この裏切り者に?」
上条「……っ」ザッ
土御門「止めとけよカミやん。怪我するだけだぞ」
上条「お前今さっき負けただろ」
土御門「そ、そんなものがプロと素人の差を埋められる理由になるとでも?」
上条「いや埋まったもの」- 180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/19(日) 02:32:06.23 ID:+mjv/bn4o
土御門「それじゃあこうしようカミやん。十秒耐えられたら褒めそげぶっ!?」
上条「オラァ!!」ガン!
土御門「ちょ、カミやん待っ」
上条「うっせえ! 上土SSじゃねえんだよクソが!!」ゴン!
土御門「止めろカミや」
上条「ふざ、けんじゃねえよ」バギン!!
土御門「」
上条「お前なんかに覗かせるくらいなら、俺が覗く! その方が俺は嬉しいんだ!!」
土御門「……ッ、ようやく良い目になったな、カミやん」ボロボロ
上条「うるせえ! やらしい目でインデックスを見ようとしてんじゃねえよ! 目ぇ潰されてえのかテメエは!!」
土御門「――それではみなさん タネもシカケもあるマジックをごたんのうあれ」
上条「!? 魔術!!」
土御門「――中略――トリガーにはテメエのてを」
上条「略せるの!? っくそ、間に合――」
土御門「遅い」
神裂「覗きなど!」
ステイル「やらせはしない――って、え?」チュドーン
上条「……、ん?」
土御門「言ったろ、カミやん。良い目になったなって」ボタボタ
上条「何、を……?」
土御門「あの二人は、禁書狂いだから。覗きをするなんて言い出せば、きっと止めに入る。あれは、そういう馬鹿だから」- 181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/19(日) 02:34:05.85 ID:+mjv/bn4o
上条「……」
土御門「なあカミやん。覗きなんてのは簡単に失敗する。俺はそれを知ってるんだよ。だからこそ、失敗の可能性は絶対に潰すべきなんだ」
上条「つちみ、かど」
土御門「男のロマンってのは、そういうものだろう? ――行け、カミやん」
上条「……っ、うおおおおおおおおおお!!」ガバッ
ミーシャ「解答一、自己解答。儀式場を発見、残るは儀式上の完全な破壊のみ」
ミーシャ「――sytgkj範udfr設定……下awq備zlpn完了」
ミーシャ「命令名『一掃』――投下」ゴッ
上条「……って、あれ? 普通にインデックスだ。あとそっちは普通の従妹?」
乙姫「おにー、ちゃん?」
禁書「……とうま?」
上条「てかアレ!? なんで俺覗きなんてやっちゃってるの!? くっそしまった土御門に乗せられた!!」
禁書「とうま、言い訳なんてするつもりは無いよね?」ニコッ
上条「いや待て! これは血塗れになってまで俺を乗せやがった土御門の謀略だ!!」
禁書「よく分からないんだけど、だからとうまは私達の裸をバッチリ見ても無罪だって言いたいのかな?」
上条「……いや、その、悪いとは思ってますので土下座とかで許していただけると幸いなのですが」
禁書「とうま、とうま。ごめんで済んだら?」
上条「警察はいらない、だけど学園都市内ではアンチスキルはいらないっていだだだだだだだだだだだ!!」- 182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/19(日) 02:38:31.60 ID:+mjv/bn4o
- ミーシャマジ出来る天使
……でも俺誤字ってた。『儀式上の完全な破壊のみ』じゃなくて『儀式場の完全な破壊のみ』です
マジですんません
そして俺気付いてた。これ上インSSじゃねえなって
とりあえず活字じゃイマイチ盛り上げれないインデックス包囲網はこんな感じに終わらせて、明日の昼間にでも普通のを投下します - 183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/19(日) 07:53:01.72 ID:H/cNzBZY0
- 上条さんがインデックス絡みで暴走してて面白かったので十分上インだと思う
次の投下も待ってるGJ!! - 184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/19(日) 09:26:39.38 ID:ekm9ROT6o
- イチャコラするだけが正義じゃないんだぜ!
次も待ってますー - 191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/20(月) 02:24:39.90 ID:pwRrkqAIo
上条「ぎゃー!」ドタドタ
禁書「全くとうまはいつもいつもー!」ガブガブ
上条「なんで噛むの! ってかあんま噛まれるとハゲそうなんですけど!!」バタバタ
禁書「一番危ない生え際は狙っていないから安心するんだよ!」ガブガブ
上条「後ろからだから噛み付き難いだけだろ、ってか頭頂部も結構怖いんですけど!」
禁書「むー」ガブガブ
上条「……ってかインデックスさん。頭噛み付くのはもうなんか慣れたしいいんですがね」
禁書「ん?」プラーン
上条「そうやってあんま迂闊にくっつき過ぎるのはいかがなものかと思うわけですよ。女の子なんだし」
禁書「? なんで?」
上条「いやなんでっていうかだな……」
禁書「それよりとうま、そろそろ時間だと思うんだよ」
上条「……ってあー!! いつの間にか遅刻ギリギリじゃねーか!!」
禁書「遅刻三回で欠席一、あと二日分の欠席で留年確定だね」
上条「やっべえええええええええ!!」
禁書「というか、とうまはトラブルに巻き込まれすぎかも」
上条「分かってるなら少しは労わって下さい! 昼飯はレンジの中にあるから、それじゃ行ってくる!」
禁書「いってらっしゃい、とうま」- 192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/20(月) 02:26:09.21 ID:pwRrkqAIo
上条「あー遅刻だ遅刻だやべー」
禁書「とうま、がっこーはこっちじゃないよ?」ブラーン
上条「いや電車に乗るんだよ。止まってたら走るけど」
禁書「でも朝のでんしゃーは人が一杯だって聞いたよ?」
上条「それでも我慢して乗らないといけないんです。男はつらいぜ」
禁書「私は男じゃないんだよ」
上条「……、あーやめとくか」クルッ
禁書「あれ? どうしたの、とうま」
上条「いや人多いしさ、走った方が早い気がするし」
禁書「ふーん?」
上条「それに満員電車はなー……野郎共がみっちりでだな」
禁書「へ?」
上条「ほら、ちゃんと掴まってろよ」
- 193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/20(月) 02:27:17.15 ID:pwRrkqAIo
キーンコーンカーンコー......
上条「っ間に合った!!」ガラッ
禁書「こもえー、おはよー」ブラーン
小萌「……か、上条ちゃん?」
上条「な、なんですか小萌先生! まさかギリアウト!? でもそこをなんとかッ!!」
小萌「い、いえ、そうではなくてですね……」
姫神「上条君。後ろ」
上条「後ろ? 誰もいないぞ?」
禁書「あ、あいさー。おはよー」
姫神「……。おはよう。じゃなくて。背中」
上条「背中? ああ、インデックスが……」
禁書「?」
上条「ってインデックス!? しまった慣れ過ぎてうっかりそのままくっつけて来ちまった!!」
小萌「上条ちゃん……あなたは本当に……」
上条「いや違! これはその事故っていうかインデックスが勝手に……」
禁書「むー。なにかなとうま、私は普通におうちからずっとここにいただけなんだよ」
上条「なんで定位置みたいになってんの!? ってかいってらっしゃいって言ったくせに平然と付いて来んなよ!!」
ヒソヒソ......ドウセイ...オサナヅマ......?
上条「(しまったーうっかり色々と口走ってしまったー!!)」- 194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/20(月) 02:29:01.42 ID:pwRrkqAIo
青ピ「ふむ。それで、カミやん?」
上条「あ、ああ?」
青ピ「覚悟は、ええな?」ゴッ!
上条「なんでキレてんの!?」
小萌「青髪ちゃんは黙ってて下さい!」
青髪「止めんといてや、小萌センセー……男にはやらんといかんときがあんねん……」
小萌「いいから席に戻るのですよー! そしてシスターちゃんもお家に帰るのです!」
禁書「えー」
小萌「とりあえず廊下に出るのですよ、ほら!」グイグイ
上条「ってかいい加減降りろ。肩凝ってきたぞ」
禁書「むー」ペタッ
上条「……裸足じゃねえか」
禁書「ずっとぶら下がってたから当然なんだよ」ペタペタ
上条「はぁ……ほら、とりあえず俺の上履き履いとけ」ヌギッ
禁書「別に大丈夫かも」
上条「いいから履いとけって。学校ってのは画鋲とか落ちてて非常にデンジャラスなところなんだから」ザクッ
小萌「……上条ちゃん?」
禁書「……とうま?」
上条「……小萌先生。保健室、行ってきますね」- 195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/20(月) 02:31:07.03 ID:pwRrkqAIo
上条「保健医いねえし。いいですよ、自分でやりますよチクショウ」
禁書「とうま、大丈夫?」
上条「これくらい日常茶飯事だよ。自分で言ってて悲しくなるけど」
禁書「……ごめんね、とうま」
上条「なにシュンとしてんだよ。これは上条さんの不幸が招いたことなんだから、お前が気にすることじゃねえだろ」
禁書「うん……そうだ、上履き返すね」
上条「いいって、危ないから履いとけ」
禁書「でも……」
上条「……ほら、オキシドール」
禁書「へっ?」
上条「そんなに気にしてるなら消毒やってくれよ。ほらピンセット」
禁書「う、うん。分かったんだよ」
上条「やり方分かるか? この綿みたいなのに付けて……」
禁書「だいたい分かってるんだよ」
上条「情報源は?」
禁書「てれびー」
上条(……不安だ)
禁書「とうま。今なんか失礼なこと考えなかった?」
上条「ははっ、まさか」
禁書「もう。……そ、それじゃあいくんだよ」プルプル
上条「……何この緊張感。ぱねえ」
禁書「くちゅん」ガスッ
上条「ぎゃー!」- 196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/20(月) 02:36:28.58 ID:pwRrkqAIo
- なんとなく保健室に連れ込んでみた、でも多分続かない。多分
こう、インデックスが後ろからぶら下がってる感じがなんか好きなんです。八巻の挿絵みたいな
すごいどうでもいいけど小学生の頃保健委員やってた気がします
オキシドールはあんま使いませんでした - 197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/20(月) 07:48:24.06 ID:Q6X/MszSO
- >>1モツ
非常にいい塩梅でござる - 198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage ]:2011/06/20(月) 08:49:10.17 ID:AmvavYpx0
- ああもう最高だよこれ。これ読んですっきりした
上条さんのデレって弱いクーデレの部類に入るから
ちょっと鈍感なインデックスは分かんないのかな - 199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/20(月) 13:29:36.65 ID:dGGlNRADO
- どんだけ可愛いんだよこの2人はにやにや
いつの間にか上履きの裏に画ビョウが刺さっているのは誰もが経験してるはず - 204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/06/26(日) 18:43:02.23 ID:lAsp9T/xo
禁書「本当にごめんね、とうま」
上条「いいけどさ、いいけどもうなんか何しても裏目になる気がするから不貞寝しちゃうもんね……」ノソノソ
禁書「……とうま、授業受けなくていいの?」
上条「いいの。出席は付いただろうし」
禁書「とうま、サボりは駄目なんだよ」
上条「ちょっと休んだら行くからもーまんたーい」
禁書「とうま! 小萌も待ってるかも!」
上条「いやだ」
禁書「とーうーまー!」グイグイ
上条「布団引っ張るな! こんな日は寝るに限るんだよ! どうせ下手に動いたら足に画鋲じゃ済まない事態になるんだから!」
禁書「怪我させちゃったのは悪いと思ってるけど! それとこれとは話が別なんだよ!」グイグイ
上条「はーなーせー!」グイグイ
禁書「いーやー!」グイグイ
上条「……だらっしゃぁぁぁぁぁい!!」ガバッ
禁書「ぎゃあ! 何をするのかなとうま!」ボスッ
上条「お前は俺の母さんか! ええい布団で簀巻きにしてくれる!」グルグル
禁書「むぐっ、とふまぁー!!」- 205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/06/26(日) 18:44:15.03 ID:lAsp9T/xo
上条「ふっ、ふはははー! 文字通り手も足も出まい!!」
禁書「……それで、これからどうするつもりなのかな? ずっと押さえとくの?」
上条「そこまで考えてなかったー! ……ロープとかで縛って転がしとくか?」
禁書「とうま。本気で怒るんだよ」
上条「ジョークだっての。……んー、こんな感じに寝れば押さえつけつつ寝られるような」
禁書「……」
上条(って近っ! これ普通に添い寝じゃねーか何やってんの俺!? てか布団で簀巻きにしてる分なんか犯罪チック!!)
禁書「……とうま。いますぐ解放しないと後で地獄を見ることになるかも」ニコッ
上条「必殺! よいではないかよいではないかリリースッ!!」グイッ
禁書「わわ、わあー」ベシャッ
上条「……ああ、そりゃまあ落ちるわなー」
禁書「とーうーまぁー!!」
上条「待て! 上条さんは要求をのんで早急に解放しただけですのことよ!!」
禁書「扱いが雑なんだよ! 女の子なんだからもっと丁寧に扱って欲しいかも!!」
上条「それなら噛み付くのをやめろ! ええいもう一回簀巻きにしてくれる!!」
禁書「同じ手は二度食わないんだよ!」
上条「ええい布団ガード!」
禁書「そんな薄い壁で防御できると思ったら大間違いかも!」ガー!- 206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/06/26(日) 18:45:12.59 ID:lAsp9T/xo
小萌「……」
トウマードッタンギャーバッタン
小萌「……心配して様子を見に来てみれば」プルプル
小萌「あなた達は何をしているんですかー!」ガラッ
上条「あばっ! やべっ、小萌先生!?」
小萌「上条ちゃんは留年ギリギリなのに授業さぼって! しかも保健室でふっ、不純異性交遊だなんてー!」
上条「はぁ!? なな何言ってるんですか別にそんな変なことしてませんから!!」
小萌「うるさいのです! 授業中に保健室のベッドの上で女の子と戯れてる時点でどう考えても不純な異性交遊なのですよ!!」
上条「うぐっ」
禁書「べつに私がとうまと一緒にいるのは当たり前かも」
小萌「仲が良いのは結構ですけど、学校にまでついてきちゃ駄目なのです!!」
禁書「むー」
小萌「ほら! 次は黄泉川先生の体育だから早く着替えるのです!」
上条「先生、体育は足が痛いから無理です」
小萌「あれだけドタバタ出来るのなら問題ないのです!」
禁書「こもえ、体育なら私見学したいかも!」
小萌「駄目なのです! シスターちゃんは早く帰るのですよ!」- 207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/26(日) 18:46:15.70 ID:lAsp9T/xo
禁書「とうまー」
上条「いるし」
小萌「まったくもう。本当にこれが終わったら帰るんですよ」
禁書「頑張ってねーとうまー!」
上条「へーへー、っておうあああああああ!?」
青ピ「[ピーーー]えええええええカミやーんッ!!」
上条「青ピテメエ、どんなキラーパスだよ!!」
禁書「とうまーファイトー!」
青ピ「うおおおおおおおおああああああああ!!」
上条「なんでお前がヒートアップしてんだよ!?」
禁書「ところでこもえ、これ何やってるの?」
小萌「バスケットボール、の筈なんですけど……」
青ピ「くらええええカミやあああああああああん!!」
上条「ってかお前敵チームだろうが!!」
小萌「はっ! シスターちゃん、今こそ大覇星祭のときに教えた応援を披露するのです!」
禁書「ええと、フレーフレーとうま! がんばれがんばれとうまー!」
青ピ「いねえええええええええええええええええェ!!!」
上条「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!」
黄泉川「いいなあ、馬鹿ばっかりで」- 208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/26(日) 18:50:18.62 ID:lAsp9T/xo
- 上条「こんなもん舐めてれば治るって。舐めないけど」
禁書「じゃあ舐めるね」
上条「!?」
とか
禁書「本当にごめんね」
上条「いいけど不貞寝します」ノソノソ
禁書「……」ノソノソ
上条(なんで布団に入ってきてるの!?)
とか
いっそインデックスを怪我させてーとか色々考えたけどやめました
次は魔術師が攻めて来てシリアスな話になります。それはもうとてもとてもシリアスな話になります
多分 - 209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県)[sage]:2011/06/26(日) 18:58:20.75 ID:DAbPgfDuo
- 仲いいなぁ
- 216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 21:38:35.36 ID:JnHMQKsAo
禁書「あっついんだよ……」
上条「ああ……」
禁書「アイス食べたいかも……」
上条「さっき食っただろ……」
禁書「むー」
上条「あーしっかし、日本の夏はなぜ暑いんだろうか……」
スフィンクス「……」ベチャー
禁書「あ、スフィンクスが溶けてる」
上条「……猫って熱中症とかになるのか」
禁書「多分なるんじゃないかな」
上条「念の為水ぶっかけとくか?」
スフィンクス「にゃー!」ピュー
禁書「あ、逃げた」
上条「大丈夫そうだな」- 217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 21:39:11.25 ID:JnHMQKsAo
禁書「ねえ、とうま。私海に行きたいかも」
上条「去年行ったでしょー」
禁書「そういえば去年は酷い目にあったんだよ……」
上条「だって青ピだぞ……そりゃあんな扱いにもなるわ」
禁書「釈然としないんだよ……私海に行くのは初めてだったのに」
上条「……。それにほら、アドリア海も堪能したし」
禁書「……とうまはあれで満足したの?」
上条「……」
禁書「そういえばとうま」
上条「何?」
禁書「結局御使い堕しの時、しいなは誰になってたの?」
上条「……教えない」
禁書「なんでー。とうまってばずっと見てたよね」
上条「……んなこたぁ無い。全然無い。一切無い」
禁書「むー。もしかしてオルソラみたいなスタイルのいい人だったのかな」
上条「ハッ」
禁書「なんだか馬鹿にされた気がするんだよ」
上条「気のせいだろ」- 218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 21:39:41.85 ID:JnHMQKsAo
禁書「それじゃあとうま、プール行こうよ」
上条「この時期はものすごく人多いぞ」
禁書「暑くないなら問題ないんだよ」
上条「……水着姿を沢山の人に見られるんだぞ」
禁書「私は別に気にしないかも」
上条「シスターさんとしてどうなんだそれは」
禁書「不快指数が下がるなら信仰なんてクソ食らえなんだよ」
上条「オイ」
禁書「冗談なんだよ」
上条「まあとにかく人が多いから止めとこう」
禁書「えー。とうまってば恥ずかしがり屋さんなの?」
上条「俺は別に気にしないけど俺が気にするんだよ」
禁書「なんだかよく分からないかも」
上条「ってか馬鹿みたいに混んでるからどっちにしろ不快指数はうなぎ上りだっつの」
禁書「そんなものなのかな?」
上条「そんなものです。学生の街は伊達じゃない」- 219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 21:40:21.58 ID:JnHMQKsAo
禁書「それじゃあとうま、私スイカ食べたい」
上条「スイカかー。そういや食ってねえや」
禁書「私も食べたことないんだよ」
上条「いやしかしこの寮でスイカってのもなー」
禁書「場所は関係無いと思うんだけど」
上条「いやいや、縁側で食うスイカはまた格別なんだって」
禁書「そんなの覚えてるの?」
上条「日本人の魂がそうだと訴えかけてくる」
禁書「そんなものなのかな」
上条「素晴らしきかな日本情緒」
禁書「和食?」
上条「お前そればっかだなこの野郎」- 220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 21:41:05.97 ID:JnHMQKsAo
禁書「そんなこと言われても、日本らしいものってそれくらいしか知らないんだよ」
上条「それもそう、か? そういや祭りとか行ったことねえな……」
禁書「去年の夏は色々あったからね」
上条「入院ばっかしてた気がするな」
禁書「そう思うなら、いつも無茶するのを止めればいいかも」
上条「多分もう直らないよねー」
禁書「分かってて言ったんだよ」
上条「なんか敗北感がある。だが事実だ」
禁書「まあいいんだけどね」
上条「いつも心配掛けてすみません姫」
禁書「反省してるのなら、もう少し怪我をしないように頑張るんだよ」
上条「精進しますはい」
禁書「む。よろしい」- 221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 21:41:47.16 ID:JnHMQKsAo
上条「……まあ、そうだな。今年も外行くか」
禁書「お買い物?」
上条「この街の外。確か父さんの実家が海に近い山の中だったような」
禁書「おお、夏独り占めかも」
上条「独り占めじゃないだろうけど、まあある程度満喫出来るんじゃないか。渓流とかもあったような」
禁書「とうま。私山に行くのは初めてかも」
上条「そしてなにより、祭りがある」
禁書「お祭り?」
上条「普通の夏祭りだけど、花火も上がるしけっこう本格的な感じだそうだ」
禁書「おおー!」
上条「まあそんなわけだから、そこに遊びに行こう。外出る許可下りたらだけど」
禁書「とうま、とうま! 私すっごく楽しみなんだよ!」
上条「それは幸いです」
禁書「ねえ、とうま?」
上条「んー?」
禁書「いっぱい、数え切れないくらいたくさん思い出作ろうね」
上条「ああ。そうだな」- 222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/06/30(木) 21:43:22.57 ID:JnHMQKsAo
- 要約すると、暑い。超暑い
インデックスは白ワンピとか浴衣とか絶対似合いますよね可愛い - 223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/06/30(木) 22:47:00.70 ID:MSRpqj7yo
- 山、別荘、白ワンピの単語だけで萌えれる
- 224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/30(木) 23:45:26.61 ID:Xj8yyYOSO
- 乙!
会話のテンポ良すぎてすげえほのぼのにやにやできる - 225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/07/01(金) 00:36:57.68 ID:OCt5xM/L0
- くそうほのぼのいちゃいちゃしやがってでももっと幸せになっていいぞマジで
乙です! - 233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/04(月) 18:41:01.88 ID:Lo402bI7o
上条「そんなわけでインデックス、料理手伝え」
禁書「急に言われてもどんなわけだか全く分からないんだよとうま」
上条「いやな、お前って一応うちの居候なわけじゃん?」
禁書「うん」
上条「それなのに殆ど家事しないってのはどうなのかと思ったわけですよ」
禁書「む。ちゃんと簡単なお手伝いはしてるんだよ」
上条「まあそうだけど。正直俺もそこまで色々やれとは思わないさ、まだお前全然子供だし」
禁書「む! とうま! 私はとうまに子ども扱いされるほど子供じゃないかも!!」
上条「そうなんだよ」
禁書「へっ?」
上条「前にも言ったけど、お前家事とか全然出来ないじゃん? そんなんじゃ大人になってから苦労すること山の如しだ!」
禁書「べっ、別に大丈夫だもん!」
上条「それに、お前学校も行ってないしさ、魔術絡みとテレビから得た知識だけってのも、なんかなあ?」
禁書「なんだか馬鹿にされてる気がするんだよ」
上条「いや、まだ若いんだしさあ、色々知っとくのは悪いことじゃないだろ」
禁書「それはまあ……そうだけど」
上条「そんなわけで、まずは料理だ!」
禁書「なんで料理一択なのかな!」
上条「どうせなら実益も兼ねた方がいいだろうが! さあやるぞインデックス!!」
禁書「……なんだか上手く丸め込まれた気がするんだよ」
上条「気のせいだ」
- 234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/04(月) 18:41:42.56 ID:Lo402bI7o
上条「さて、分かりやすくカレーだ」
禁書「定番だね」
上条「定番の方が色々と良いだろ。簡単すぎることも無いけど失敗もし辛いし」
禁書「うん、そうかも」
上条「まずは野菜を切るぞ」
禁書「にんじん、じゃがいも、たまねぎ。普通のシンプルなカレーだね」
上条「他にもいろいろ入れるのも好きだが、まあ最初はこんなもんだろ」
禁書「これを切るんだね」
上条「俺は玉ねぎ切るから、まずお前は人参の皮を向いてから切ってくれ。ほいピーラー」
禁書「了解したんだよ……むむむ」
上条「あんま力みすぎて指の皮剥くなよ……マジで」
禁書「私だって皮むきくらい余裕なんだよ」シャーシャー
上条「どうだか……それじゃあ上条さんはとっとと玉ねぎ切りますよっと」ザクザク
禁書「うっ……もう玉ねぎのアリルプロピオンが来たんだよ」グスグス
上条「アリル……何?」ザクザク
禁書「アリルプロピオン、玉ねぎ切ったら目が痛くなるのの原因なんだよ。てれびーで言ってた」グスグス
上条「へー……」ザクグス
禁書「……」スン- 235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/04(月) 18:42:17.94 ID:Lo402bI7o
上条「……、インデックス、俺が玉ねぎ切り終わるまで向こうでテレビでも見てていいぞ」グスグス
禁書「へ? 何で?」スンスン
上条「いいから、ほら」
禁書「……? うん、分かったんだよ」
上条(……俺よえー。 泣き落としとかされたら一発だなこりゃ……)ザザザク
禁書「ほら、スフィンクス。お手!」
スフィ「にゃー!」ベシッ
上条(まあ気付かれないようにしよう……。嘘泣きとか覚えられた日にゃ手に負えなくなるし)ゾゾザザザザ
禁書「むー! スフィンクス! 猫ぱんちじゃなくてお手なんだよ!」
スフィ「にゃあ!」ゲシッ
禁書「むううううう!」
上条「その馬鹿猫に芸を仕込もうってのが無謀なんだって。ほら、玉ねぎ終わったぞ」
禁書「ううう、分かったんだよ」
上条「スフィンクス触ったならちゃんと手洗えよ」
禁書「それくらい分かってるかも」ジャー
上条「良し。それじゃあ気を取り直して人参切るか」
禁書「むん! とうま、どんな風に切ればいいのかな!」
上条「適当に」- 236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/04(月) 18:42:43.21 ID:Lo402bI7o
禁書「……とうま、初心者にてきとうは難易度が高いんだよ」
上条「なんかそれっぽい感じに」
禁書「……じゃあ二等分でいいね」
上条「んなわけあるかい! まあじゃあ適当に輪切りとかでいいんじゃね」
禁書「輪切りだね、分かったんだよ」プルプル
上条「ストーップ!!」
禁書「わっ、なにかなとうま」
上条「押さえる方の手は猫の手! 指切るぞ!」
禁書「えー、なんだかやりにくいんだよ」
上条「駄目です危ないからちゃんとしなさい!」
禁書「うー」
上条「……」
禁書「……」トントン
上条(恐いわー……怖ろしいわー……)
禁書「……むむ、慣れてきたんだよ」トントントン
上条「おいおいテンポ上げ過ぎじゃ」
禁書「……いたっ」
上条「どわぁ!」バシッ
禁書「ひゃっ」
上条「あああもうだから言ったろ本当に、ちょっと切ってるじゃねえか消毒消毒!」- 237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/04(月) 18:43:10.14 ID:Lo402bI7o
禁書「とうま、ちょっと切っただけで大げさかも」
上条「お前なぁ、へたすりゃ指切ってたんだぞ!」
禁書「そもそも一息に指切断出来るような力は無いんだよ」
上条「それでも危ないだろうが……ったく、やっぱ包丁は無し! 危ない!!」
禁書「えー、それじゃあもうやること無いんだよ」
上条「煮る! ってかまず見学!」トタタタタタタタ
禁書「はやっ! すごいねとうま! 良いお嫁さんになれるかも!」
上条「うおおおおおおおおいってぇぇぇぇぇぇ!」トタタタタタタタザックー!
禁書「とうまぁぁぁぁぁぁぁ!?」
上条「……。ふっ、今日のカレーは鉄分多めだぜインデックス」
禁書「そんなこと言ってる場合じゃないんだよ! 消毒――じゃない、止血!?」
上条「これくらいなんでもないって、舐めときゃ治る」
禁書「分かったんだよ! はむっ!」
上条「ってなんでお前が舐めるんだよ! おかしいだろ!」
禁書「ひーほまっは?」
上条「……血ぃ止まった? って分かるか! ってか出せ! お前は吸血鬼か!」
禁書「うー。人が本気で心配してるのに」
上条「それでも普通人の指舐めないだろ……。普通は普通にこう自分でくわえて……」パクッ
禁書「あっ」
上条「……」バッ
禁書「……」
上条「そ、それじゃあ野菜もあらかた切り終わったしさっさと続きを作るかー」
禁書「う、うん! そうだねとうま!」- 238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/04(月) 18:44:28.55 ID:Lo402bI7o
上条「んじゃ鍋に水入れて」
禁書「切った野菜も入れたんだよ」
上条「っで、煮る」
禁書「とうま、そういえば野菜とかって先に炒めたりするんじゃないのかな?」
上条「めんどい」
禁書「……それくらいだったら私にも出来るのに」
上条「まあそれは今度ということで」
禁書「あとね、とうま」
上条「なんだね」
禁書「お肉は?」
上条「ない」
禁書「……ひもじいんだよ」
上条「……インデックス。俺達は肉なんて無くても、愛があれば生きていけるんだよ!!」
禁書「ふえっ!?」
上条「え? ――いやっ、違っ! だからそんな深い意味じゃなくて!!」
禁書「……むう」
上条「ほ、ほら! そんなことよりもインデックス、煮えてきたから市販のカレールーを投下だ中辛だ」
禁書「……えいっ!!」ボチャボチャ
上条「ってどわぁっ!!」ガシッ
禁書「へ、わあああ」グイッ
上条「お前、んな勢い良く入れたら危ないだろ! はねて火傷でもしたらどうすんだよ!!」
禁書「だっ、だからちょっとくらい火傷しても平気かも!」
上条「ちょっとくらいで済むとは限らないだろうが! ったく……」- 239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/04(月) 18:45:12.71 ID:Lo402bI7o
禁書「と、とうま? ……そろそろ離して欲しい、かも」
上条「へ? ああ、ごめん」パッ
禁書「……もう、とうまのばか」
上条「いや本当料理中に大怪我とかしたら洒落じゃ済まないんだからな」
禁書「ふんだ。私だって料理くらい一人で出来るんだよ」
上条「いやー危なっかしくてとても一人じゃやらせられなかったですはい」
禁書「むうう!」
上条「ま、あとは時々混ぜたりしつつ煮込むだけで完成だ」
禁書「……ねえ、とうま」
上条「はい?」
禁書「私はそんなに過保護にしなくても大丈夫かも」
上条「かっほーご? 誰が?」
禁書「とうまが」
上条「……自意識過剰じゃね?」
禁書「そんなことないんだよ! とうまってばちょっとの怪我で大げさかも!」
上条「だからちょっとの怪我で済む保証なんてねえんだよ!」
禁書「そもそも実際に怪我してるのはとうまなのに!」
上条「俺は慣れてるから良いんだよ!」- 240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/04(月) 18:46:25.31 ID:Lo402bI7o
禁書「慣れたら怪我しても大丈夫なんて屁理屈なんだよ! そもそも私だってかすり傷くらい余裕かも!」
上条「嘘付け! この間転んで膝擦りむいたとき涙目になってたくせに!」
禁書「ぐっ……あ、あれは油断してたから仕方無いかも!」
上条「あれれー? その後消毒してやったときも風呂上りも涙目だった気がするんですけどー?」
禁書「ぐむうううう……。と、とうまだって! 三日前に暴れチワワに追いかけられてぎゃーぎゃー言いながら逃げてたんだよ!」
上条「いやあれは仕方無いだろ! めちゃ牙むき出しだったぞあのチワワ!」
禁書「小型犬に本気で怯える姿はとってもかっこ悪かったかも!」
上条「ぐはっ……。っこの泣き虫暴食ものぐさお子様シスター!!」
禁書「ふんだ! とうまってばいっつも陰険で意地悪で鈍感で空気読めないくせに!!」
上条「ぐぬぬぬ……」
禁書「ぐむむむ……」
なべ「」ガタガタ
上条「…………なあ、インデックス。ルー入れてから、一回でも混ぜたっけ?」
禁書「…………ねえとうま。ルー入れてから、随分時間経ってるよね?」
上条「やっべえええええええ! 絶対焦げついてる!!」
禁書「焦げ焦げ肉抜きカレーなんて嫌なんだよー!!」
スフィ(やれやれだぜ)ニャー- 241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/04(月) 18:49:21.70 ID:Lo402bI7o
- 原作より多分三割り増しくらい過保護条さん
因みに火傷のとことかのガシッは上条さんがインデックスの手首掴んで引き寄せてます
擬音だけじゃ分かりにくいことこの上ないね - 242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/07/04(月) 19:24:21.09 ID:V2pIYrI+0
- 乙
くっ、中辛カレーの癖に甘過ぎるぜ - 243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/07/04(月) 19:28:46.01 ID:dj6Jr2Guo
- >>242
うまいこと言いやがって
乙 - 250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/07(木) 20:01:08.45 ID:/+5O5soLo
上条「そういや、今日七夕だったな」
禁書「とうま、七夕ってのはそもそも」
上条「ストップ。織姫と彦星の年一度のラブロマンスに野暮なことを言ってやるな」
禁書「別に由来くらい知ってても損は無いかも」
上条「得も無さそうだから遠慮する。んでインデックス、なんか短冊とか書くか?」
禁書「竹買ってくるの?」
上条「いんや、どうせ街とかにあるだろうから。学生の街だし」
禁書「ふーん。でも折り紙なんてウチには無いんだよ」
上条「そうだな、ちょっと待ってろ」スタスタ ガチャ
禁書「?」
上条「土御門から貰ってきた」ガチャ
禁書「……それって陰陽術に使うやつじゃないのかな。まあ七夕はそっちの方にも関係あるけど」
上条「折り紙ならなんでもいいだろ」チョキチョキ
禁書「とういうか、私はやるなんて一言も言ってないんだよ」
上条「まーまー。日本ではこういう縁起物にはとりあえず乗っかるものなんだよ。ほら一枚」
禁書「ここが変だよ日本人」
上条「気にすんな。えーと、『幸せになれますように』っと」サラサラ
禁書「漠然としてるんだよ」
上条「とりあえず少しでも幸せになれれば御の字ですハイ」- 251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/07(木) 20:01:42.53 ID:/+5O5soLo
禁書「もっとその『幸せ』っていうのを具体的に書いたほうがいいかも」サラサラ
上条「具体的にって言われてもなー。で、お前はなんて書いたの?」
禁書「ひみつ」サッ
上条「『美味しいものが沢山食べられますように』?」
禁書「……とうまは私をなんだと思ってるのかな」
上条「違うの?」
禁書「違うんだよ。本当はそれも書きたいけど」
上条「もう一枚あるぞ」
禁書「……でも似たようなお願いになっちゃうからやっぱりいいかも」
上条「やっぱ食欲一番なんじゃねえか」
禁書「似たようなお願いだけど全然違うかも! 私は別に食に執着してるわけじゃないんだよ!!」
上条「なんだそれ。よく分からんがとりあえずお前は人一倍食に執着してるとあだだだだだ」
禁書「ふんだ。とうまのばか」
上条「噛むの止めろっての……まあいいや、短冊寄越せ」
禁書「とうま。絶っ対見ないでね」
上条「なんで」
禁書「なんででも! お願いなんて人に見せびらかすものじゃないんだよ!!」
上条「そうでもないと思うけど……まあ分かった」
禁書「む。それじゃあとうま、いってらっしゃい」
上条「ああ、行って来る」
- 252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/07(木) 20:03:23.33 ID:/+5O5soLo
上条「外では見かけなかったけど、学校の中にあるかねぇ。一々探すの面倒だしあるといいなぁ」
青ピ「おー、カミやんおはよー」
上条「あ、あった」
土御門「うおっ!? てめ青ピ! あんま好き勝手動いたら危ないぜよ!!」
青ピ「ああ、ごめんごめん」
上条「あったけど……何やってんだお前」
青ピ「いや、どうせなら短冊を一番高いところに吊るしたいっていうから肩車してんねんけど」
土御門「え? なんて書いたかって? そりゃ勿論『舞夏と』」
上条「いや聞いてねえから。そんじゃ土御門、ついでにこれも吊るしといてくれ」
土御門「一人で二枚とは欲張りだにゃー」
上条「違うけどまあいいからほら」
土御門「んー何々? ……」
上条「人の願いをんなマジマジと読むなよ……」
土御門「んーカミやん、こっちはいらないぜよ」ポイッ
上条「おまっ、人の願いをポイッって! 俺の方だし!」
土御門「どっちも似たような願いだにゃー。だからそっちはいらね」
上条「なんだそれ! てかんなことお前が決めんな!」
土御門「『とうまとずっと一緒にいられますように』だそうだぜい?」
上条「は?」
土御門「で、カミやん。それも吊るしとくかにゃー?」
上条「……じゃあそっちだけでいいから、一番上に吊るしといてくれ」
土御門「了解、土御門さんのとこの隣に吊るしとくぜよ」
青ピ「ちっ、リア充爆発しろ」- 254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/07(木) 20:06:13.13 ID:/+5O5soLo
- つっちー弄り損ねたので不完全燃焼です
なんとなく流れでこのスレでは土御門の待遇を微妙に悪くするつもりだったのに
- 255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/07/07(木) 23:23:57.87 ID:fc1/NLyRo
- 乙です
上条さんなんか人生の墓場に行ってしまえばいい - 256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/07/08(金) 00:24:55.16 ID:n4KhudP+0
- もうなんなの。
可愛すぎてなんなの。 - 260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/07/11(月) 21:48:03.16 ID:r+elgkAoo
上条「ただいまーっと」
禁書「とうまぁー♪」ガシッ
上条「どわあ! 何いきなり抱きついて来てんだよインデックス!」
禁書「おかえりなさーいとうまぁー♪ もー、遅いから心配したんだよー?」グリグリ
上条「ど、どうしたんだ!? おかしいぞインデックス、熱でもあるのか!?」
禁書「むーおかしくないもん。とうまはいつも私を邪険に扱ってー。でも、そんなとこも大好きだよ、と・う・ま」
上条「だっ、大好きって……いや本当どうしたんだお前!?」
禁書「はっ! そうだね、私がおかしかったんだよ。ごめんねとうま」
上条「なんだそれ……勘弁してくれよ本当」
禁書「はい、ちゅー」
上条「……はい? 何?」
禁書「だから、おかえりのキス」
上条「…………は、はああああああ!? マジでどうしたのお前!?」
禁書「んもう、ちょっとキスが遅くなったくらいでいじけちゃって。かわいいんだから、とうまは」
上条「いや何言ってらっしゃるの!?」
禁書「なに、今日は私から? しかたないなぁ、んー」
上条「ちょっ、待て落ち着け冷静になれストップストップぅぅぅぅぅぅぅ!」ガシッ
バギン- 261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/07/11(月) 21:48:32.28 ID:r+elgkAoo
上条「……ん?」
禁書「……あ、あわわわわわわ」バタバタバタ
上条「頭に触れたら右手が反応したと同時にインデックスが赤面して猛烈に後ずさった……? これって」
禁書「とうまーぁ♪」ピョーン
上条「ってまさかのリプレイ!?」
禁書「もう、焦らすなんてとうまのい・け・ず。はいちゅー」
上条「言葉選びのセンスが古いわ! ってか正気に戻れ!」ガシッ バキン
禁書「……とととととと」
上条「落ち着け。離れたらエンドレスだ」ガッシリ
禁書「ちちちちちっ、違うんだよとうま! これはその別に私の本心とかじゃなくてその」
上条「わーってるって。右手が反応したってことはなんかまた魔術絡みだろ? もしくは超能力か?」
禁書「う、うん。そういう魔術なんだよ」
上条「どういう?」
禁書「対象の特定の感情を……、じゃなくて!」
上条「うん?」
禁書「ええと、その……そう! その術式にかかってから一番最初に会った人が大好きになっちゃう術式!」
上条「なんじゃそりゃあ。鳥の雛かよ」
禁書「とっ、とにかく! そういう術式のせいなんだよ!」
上条「しかもこれ核は他所にあるってパターンだろ?」
禁書「うん、そうだね。この場合は術者かな?」
上条「術者か、逃げに徹されたら面倒だな」- 262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/07/11(月) 21:49:01.77 ID:r+elgkAoo
禁書「うん。けど効果範囲はそんなに広くないから、この街の外に出ることは無いかも」
上条「それならまだ勝算はある……か? ところでその術式、なんの意味があるんだ? 段階的に進行するとか?」
禁書「え、進行するってことは無いけど……。とうまの右手を封じたかったとか?」
上条「うーん、なら向こうから攻めてくるんじゃないか? 謎だ」
禁書「と、とにかく! 早く術式を解除にいくんだよとうま!」
上条「いまから? いやー……」
禁書「なんでそんなに消極的なのかな! ことは一刻を争うんだよ!」
上条「街の外には行けないし、別に進行するわけでもないのに?」
禁書「……で、でもっ、右手が使えないと色々不便かも!」
上条「ってかだな、こんな遅くに二人でウロウロしてたら警備員にお世話になる確率100%」
禁書「うっ」
上条「お前一応ゲストIDはあるけど密入国状態だし、正直ヤバイだろ?」
禁書「まあ……それはそうだけど」
上条「そんなに害も無いみたいだし、術者を探すのは明日の昼間にしよう。休日だし」
禁書「……うう、分かったんだよ」
上条「そんじゃ俺着替えてくるから、インデックスは」パッ
禁書「私が着替えさせてあげるかもっ!」ガバッ
上条「どわぁっ!」
禁書「さーとうま、お洋服を脱ぎ脱ぎしましょうねー」
上条「とうっ!」バギン
禁書「……うかつに手を離すのは止めて欲しいかも」
上条「すまん。でも着替えどうしよう」
禁書「それは……やっぱり私の頭を触りながらするしかないんじゃないかな」
上条「……不幸だ。いや不便だ。先が思いやられる」
禁書「仕方がないんだよ……」- 263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/07/11(月) 21:49:51.28 ID:r+elgkAoo
上条「そんなわけで着替えを準備したので脱ぎます。覚悟はいいですか?」
禁書「大丈夫なんだよ」
上条「……正直俺はちょっと気恥ずかしいんだが」
禁書「わ、私だって……でもそっち見ないから大丈夫なんだよ」
上条「まあ、うだうだ言ってても仕方無いか……む」
禁書「どうしたの?」
上条「片手だとワイシャツのボタンが……くっ、いだだだだつった!」
禁書「とうまは不器用だね」
上条「これ新しいヤツだから固いんだよ……ああまたつりそう」
禁書「……仕方無いから私がやってあげるんだよ」
上条「あ、ああ、さんきゅー」
禁書「まったく……」プチプチ
上条「……」
上条(なんか……こう、なんかアレが……あのほら……新妻的な)
禁書「終わったよ」
上条「あ、ああ! さんきゅーさんきゅー」
禁書「とういうか、今日のとうまはワイシャツの下に何も着てないんだね」
上条「……きゃーえっちー。見ないって言ったのにぃー」
禁書「なっ、不可抗力かも!」
上条「はいはーいそれじゃあ袖抜くからちょっと手離しますよー」パッ
禁書「とうまの胸板に」
上条「せいっ」バギン
禁書「……」
上条「……胸板がどうした?」
禁書「……うるさいんだよ」- 264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/07/11(月) 21:50:50.01 ID:r+elgkAoo
上条「……んで、上条さんはトイレに行きたいわけですが」
禁書「とっとと行ってくればいいかも」
上条「……手を離したらトイレに特攻してきそうなんだよなぁ」
禁書「流石にそこまでは……しなかったらいいなあって思うんだよ」
上条「まあ鍵すりゃいんだけど、でも外で騒がれると落ち着かない気がする。けどま、いいか」パッ
禁書「ね、とうま? 私もおトイレに行きたいから」
上条「うおおおおおおおおおお!!」ダッ
禁書「もぉ、とうまぁー。最後まで話を聞くんだよー」
上条「おおおおおおあああああああ!!」バタン! ジョボボー
禁書「とうまー、一人で大丈夫ー?」
上条「ああああああだっしゃあああああい!!」ジャー ジャババ バタン!
禁書「もう、とうまったら。そんなに急がなくたって」
上条「はっ!」バギン
禁書「……手が濡れてるんだよ」
上条「洗っただけマシだと思って下さい。何言い出すかわかんねーんだもんお前」
禁書「ところでとうま、私も……」モジモジ
上条「手を離すのはすごくリスキーな気がするんだ。でも頭触ったままはいくらなんでもないよな」
禁書「ギリギリで離して即ドアを閉めれば大丈夫なんじゃないかな、多分」
上条「……じゃあそれ採用、ほれ行け」グイッ
禁書「なんだか扱いが雑なんだよ」ガチャ
上条「離すぞー」パッ- 265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/07/11(月) 21:51:27.27 ID:r+elgkAoo
禁書「……ねえ、とうま?」
上条「あーあー聞こえないからさっさと済ませろー」
禁書「私、もうぱんつ脱いじゃったんだよ」
上条「あーあーあーあーあー」
禁書「ねえ、とうまぁ? ここ開けてくれたら、ぱんつ見せてあげてもいいかも」
上条「ああああああああああ!!」
禁書「……まあ開けてくれなくても、声と音だけでも十分」
上条「ぐあああああああああああ!!」ダッ
禁書「ああんとうまぁ、逃げても無駄なんだよ」パタパタ
上条「なんでパンツ片手に平然と出てきてんだよ大丈夫か!? いや大丈夫じゃないんだった!!」
禁書「ほらとうま、これが私のぱんつ」
上条「みみ見せなくてもいいから! くっそ、これじゃあ外に逃げるわけにもいかねえじゃねえか!!」
禁書「もう、そっけない反応だねとうま。あ、もしかしてぱんつよりこっちに興味が」ススス......
上条「たくし上げストーップぅぅぅぅぅ!!」バギン
禁書「……、……とうま。私もう駄目かもしれなんだよ……」
上条「……強く生きろインデックス。とりあえず見てないからパンツを履け。んで目隠しになるもん探せ」
禁書「……結局それしかないんだね」- 266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]:2011/07/11(月) 21:52:18.08 ID:r+elgkAoo
上条「ってかアレだよお前アレなんでそんなエロい感じなアレになるんだよ。アレか、むっつりすけべ的なアレかよアレは」
禁書「ななっ、違うんだよ! そういう術式っていうか多分とうまがいっつも女の子とふらふらしてるから!!」
上条「なんだお前その感じマジでなんだそれマジではぁ? 上条さんが悪いアレ? そんな感じのアレ?」
禁書「とうま、さっきからなんか口調が変なんだよ」
上条「いや変なのはお前だから。上条さんはとても平静な超冷静で全然変じゃない感じのアレですから。で、どういうことよ?」
禁書「だから、たぶんなんだけど……。とうまはいつも他の女の子とふらふらしてるから……その」
上条「だからなんだよ」
禁書「……きっと、術式の影響下の私は、その、とうまと、恋人みたいな感じになりたいのかも。だからあの手この手で誘惑してるのかも」
上条「は、はああああ!?」
禁書「その、あくまで術式の影響下の私がであって! 別に私自身がそんな感じになりたいアレとかじゃない感じのアレなんだよアレは!!」
上条「あ、ああ分かってる全然分かってるけどお前口調変だぞ」
禁書「私は術式が無効化されているときは変の反対の極地の果てで泰然自若と佇んでいる感じなんだよ」
上条「……まあ、目隠しはタオル巻いとけばいいか」
禁書「……ほんとにそれしかないのかな」
上条「諦めろ。ほら、右手使えないから巻いてくれ」
禁書「ううう……なんの罰ゲームなのかな」
上条「俺だって何が嬉しくて目隠して居候のトイレに付き添わなくちゃならないのか」
禁書「……出来たんだよ」
上条「……いくか」
禁書「……ほんとになんなのかな、この状態」
上条「……さー」
禁書「…………、とうまのばか」
上条「わーなんか理不尽に罵られたー」- 267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/11(月) 21:54:13.10 ID:r+elgkAoo
- インデックスのトイレの描写はもれなくカットです
エロいからね
あと今日はインデックスの中の人の誕生日だそうです
おめでとうございますいません - 268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/07/11(月) 22:00:40.28 ID:hj9CPx7po
- >>267
さあ書くんだ
さあ!
乙 - 269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/07/11(月) 22:15:12.83 ID:84QK0MsX0
- よしトイレはカットでもいい百歩譲ろう
だがしかし夕食であーんとかお風呂に突撃とか一緒におねむとかをすぐに書いてくれください
乙!! - 275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/17(日) 22:37:09.09 ID:Ix7sZhMFo
上条「…………」
禁書「…………」
上条(気まずいこと山の如し。てか耳栓くらいすれば良かったなんか音が生々しかった)
禁書「……、」
上条「よ、よーし。それじゃー夕飯でも作るーかー?」
禁書「そういえば、右手が使えないけどどうするの?」
上条「そりゃお前、左手である程度は頑張るけれど」
禁書「頑張るけれど?」
上条「まあインデックスさんにも頑張って貰うしかないんじゃないですかね」
禁書「えー」
上条「文句はノー! そもそも特別な事情なんて無くとも作ってくれたってバチは当たりませんのことよ!」
禁書「……まあ、仕方無いんだよ」
上条「まあこの間のカレーで経験は積んだから、多分出来るだろ」
禁書「でもあれほとんどとうまがやっちゃったかも」
上条「……大丈夫だって、多分。そうだ難しいものを作らなければいいんだ」
禁書「因みに今日のメニューは?」
上条「とりあえず魚焼く。あとはー、まあ野菜炒めとかそんな感じでいいか」
禁書「それなら流石に大丈夫じゃないかな」
上条「だろ?」
- 276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/17(日) 22:38:05.85 ID:Ix7sZhMFo
上条「魚は片手でなんとかなった。焼くだけでいいよ的な奴だったから」
禁書「それじゃあ野菜炒めだね」
上条「片手で包丁は……無理だわな。よっし頼んだインデックス!」
禁書「なんだか楽しそうだねとうま」
上条「いや別に料理をさせる丁度良い口実になったとか全然思ってないっすよ」
禁書「むぅー」
上条「ほらまずはキャベツを切るんだインデックス! もう野菜炒めだから適当にザク切りだ!」
禁書「……む」トントンザクザク
上条「まあ流石にこれくらいは大丈夫そうだな、それじゃあ上条さんはにんじんの皮でも剥こうか」
禁書「片手で出来るの?」
上条「余所見しない。大丈夫、ピーラーを口に咥えれヴぁ」ハムッ
禁書「……無理矢理だね。平気?」
上条「ふぁいふぉーふ、んげー」ジャー
禁書「……」
上条「ぐまままま、ふぁんふぁふぃふぁふぁふぁふぁ!!」
禁書「とうま、そんなに無茶してやることでも無いんだよ!」パッ
上条「ぐべっ、あだだだ、でもなんかお前だけに働かせてると落ち着かないんだが」
禁書「べつに、今日くらいは私に全部任せてもバチは当たらないかも」
上条「いやそりゃそうだけどさ」
禁書「というか炒めるのとかやればいいんじゃないかな。とにかく皮むきとか切ったりとかは任せるんだよ!」
上条「まあ、いいけど」
- 277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/17(日) 22:39:03.16 ID:Ix7sZhMFo
上条「んでにんじんを切ってるわけですが」
禁書「……むぅ」トン
上条「わあ! 危ないからもっとゆっくり!」
禁書「とうま、だからよっぽどのことがないと指切り落としたりはしないから大丈夫なんだよ」
上条「でも怖い! くっそ包丁新しいの買っとくべきだった! 下手糞が切れ味悪い包丁使うこの恐怖!!」
禁書「とうま、だからいい加減に……わっ」ダン
上条「こっえええええええ!! 集中せんかい集中!」
禁書「とうまが話しかけるから気が散るんだよ!」
上条「じゃあ黙る」
禁書「むむ……」
上条「……」
禁書「ひゃっ」ダンッ
上条「……ッ!!」
禁書「……」トントン
上条「……」フー
禁書「……なんか黙ってたら黙ってたでプレッシャーを感じるかも」
上条「ってかお前押さえ方が怖い! 包丁持つ方ばっかに意識行き過ぎだ!」
禁書「むう、初心者にそんな高度なこと要求されても困るんだよ」
上条「じゃあ俺が左手で押さえる! もう見てるだけなんて嫌!!」
禁書「……なんか釈然としないんだよ。まあいいけど」- 278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/17(日) 22:40:11.87 ID:Ix7sZhMFo
上条「よーしバッチこーい」
禁書「……というかこれ逆にやり辛くて危ない気がするかも」
上条「……というかこれ右手で頭を押さえて左手で野菜を押さえるとこう」
禁書「うん?」
上条(後ろから抱きしめるみたいになってなんかアレです、はい)
禁書「どうしたの、とうま」クルッ
上条「――この至近距離でそんな迂闊に振り向いたらキスされても知らねえぞ」
禁書「!!??」
上条「いや待て語弊が、あのデコとかに当たっても責任は取れませんよ的なアレだから顔真っ赤にしないで下さいゴメンなさい!!」
禁書「……もう、とうまのばか。それよりも、これかえってやり辛いんだよ!」
上条「……え? キスが?」
禁書「……とうま」
上条「え、あ、ああ! 野菜の切断ですね! そうですよね! あっはっは!」
禁書「からかうのもいい加減にして欲しいんだよ」
上条(一瞬完全にそっち方向に思考が飛んでたなんて言えない)
禁書「だからとうま、やっぱり私が一人でやるから左手は離していいかも」
上条「不安しかない」- 279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/17(日) 22:40:49.86 ID:Ix7sZhMFo
禁書「……とうまはそんなに私が信用できない?」
上条「いやだからそういうわけじゃねえけどさ」
禁書「私だってそんなに過保護にされるとちょっぴり自信無くすんだよ」
上条「……信頼するのと心配するのはまた別なんだよ。ってかお前もよく解ってるだろそこんとこ」
禁書「まあ、それはちょっと分かるけど」
上条「そうだよ、建宮と戦ったときだって大丈夫だって言ってるのにしつこく怪我は無いのかって言ってきたし」
禁書「それはとうまが無茶し過ぎるのが悪いのかも」
上条「お前が包丁持ってる姿は、それに匹敵する危なっかしさだと思う」
禁書「そんなに!?」
上条「俺VS建宮≒インデックスwith包丁、そんな等式が成り立つレベル」
禁書「でもとうま一人じゃ瞬殺だったよね」
上条「お前も一人じゃ瞬殺されそうだ」
禁書「いくらなんでもそこまで危なっかしくはないんだよ!」
上条「いやーマジで恐い」
禁書「やっぱり過保護かも!!」
上条「あーハイハイ過保護カホゴ。いいからとっととやっちまおうぜ野菜炒めなんか」
禁書「むーっ」トントントンダンッ
上条「やっぱりゆっくりでお願いしまっす!!」- 280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/17(日) 22:41:42.49 ID:Ix7sZhMFo
禁書「スフィンクスーおいでー」
スフィ「にゃー」
上条「なんとか出来たけどなんかいつもの倍疲れた」
禁書「私はけっこう楽しかったんだよ」
上条「それは良かったけども。まあ食うか」
禁書「うん、いただきます!」
上条「いただきます」
禁書「むぐむぐ。むん、やふぁいいふぁふぇふぉいふぃーんふぁふぉ」モグモグ
上条「……くっ」プルプル
禁書「あ、ふぉーいふぇふぁ。んぐ、とうまは右手が使えないんだったね」
上条「お前の頭上が定位置ですはい」
禁書「じゃあとうま、はい、あーん」
上条「……あん?」
禁書「あんじゃなくて、あーん」
上条「いやあーんってお前」
禁書「だって右手使えないし」
上条「左手でも食える。フォークとか使えばいいし」
禁書「お魚も?」
上条「……根性でなんとか」
禁書「こぼしてスフィンクスに食べられるのが関の山なんだよ」
スフィ「にゃー」- 281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/17(日) 22:42:37.17 ID:Ix7sZhMFo
上条「なんで俺は今日魚を焼いてしまったんだ……」
禁書「もう手遅れなんだよとうま、あーん」
上条「いや、待った」
禁書「……そんなに私に食べさせてもらいたくないの?」
上条「いやそうじゃねえけどあーんってのはなんかアレじゃん? アレじゃん?」
禁書「というかつべこべ言ってないでさっさと食べないと全部食べちゃうかも」
上条「なんじゃそりゃあ! 選択権ねえじゃねえか!」
禁書「別に跪いて足を舐めろって言ってるわけでもないのに大げさなんだよとうま」
上条「昼ドラか!? 昼ドラからの知識なのか!?」
禁書「もう、いいから! はいあーん!!」
上条「むぐっ!」
禁書「まったく。とうまが照れ屋さんなのは知ってるけど一々それに付き合わされるこっちの身にもなって欲しいかも」モグモグ
上条「……もぐもぐ」
禁書「はいとうま、あーん」
上条「むぐっ」
禁書「小萌にお箸の持ち方を教わった成果が出たね」モグモグ
上条(一緒に飯作ってあーんとかなんか新婚っぽいなーとか思うのは俺の思考回路が乙女チックなのか……)モグモグ
禁書「はい、あーん」
上条(……ん? …………そういえば風呂どうしよう。え、一緒に入るの?)ブ-
禁書「汚いんだよとうま」- 282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/17(日) 22:43:45.26 ID:Ix7sZhMFo
- >>269
>だがしかし夕食であーんとかお風呂に突撃とか一緒におねむとかをすぐに書いてくれください
だと?
なめやがって、書くに決まってんだろうが!!
続く。 - 283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/07/17(日) 22:52:25.93 ID:bjdPW4vN0
- 乙乙
なんだよこの過保護&美琴チックな上条さんは!!
可愛すぎるだろwww
二人の愛情が、お風呂と寝床でどう現実世界に溢れてくるのか楽しみ - 284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/07/17(日) 22:53:52.40 ID:G0Y+SrHv0
- >>282
決まってんのかwww
これは次まで熱中症で倒れられない…!!
乙なのですよー! - 291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/20(水) 23:58:05.24 ID:VfCtiWR1o
上条「ごちそうさま」パンッ
禁書「ごちそうさまっ。それじゃあとうま、一緒にお風呂で」
上条「律儀に手を合わせてしまった」バギン
禁書「……、それでとうま。お風呂どうする?」
上条「……冬だし汗かいてないし、今日くらいは入らなくてもいいかなって思うんだけど」
禁書「私もそう思うんだよ」
上条「よーし決定。それじゃあ……あれ、寝るのもどうしよう」
禁書「ほーらスフィンクス、牛乳だよ」
スフィンクスさん「ふぎゃー!」バシッ
上条「どわっ!!」ビシャッ
禁書「きゃっ!!」バシャッ
スフィ「にゃー」ペロペロ
上条「……この馬鹿猫は本当にもう本当にテメエ」
禁書「スフィンクスー!!」
スフィ「にゃふ」
上条「うわーもうこれ服全部駄目だなちくしょう。……ってか片付けはいいとして、」
禁書「これはもう、一緒にお風呂に入るしかないね、と・う・ま?」
上条「……」バギン
禁書「……とりあえずお片付けなんだよ」
上条「……風呂、タオル巻いてれば、なんとかなる、か?」
禁書「……結局そうなるんだね」
上条「どうせもうどうやってもそうなるんだよ絶対。俺の不幸を舐めるなよ?」
- 292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/20(水) 23:59:14.85 ID:VfCtiWR1o
禁書「と、とうま、もう目を開けてもいいんだよ」
上条「……、……。……!! よーしそれじゃあ風呂やで風呂ー」
禁書「お風呂が結構広くて良かったね」
上条「不幸中の幸いっていうかー? あー不幸だー」
禁書「……、ところでとうま。左腕とか背中とかどうやって洗うつもりかな?」
上条「一瞬なら手を離せばいけるんじゃないですかね」
禁書「正直こんな所で手を離したら何するか分かったものじゃないんだよ。自分で言ってて悲しくなるけど」
上条「お願いしますインデックスさん」
禁書「む」
上条「ああ……マジで不幸だ。本当なんだよこの状況! 俺にどうしろって言うんだ!!」
禁書「……、とうまは」
上条「ん?」
禁書「とうまは、そんなに私と一緒にお風呂に入るのが嫌?」
上条「……いや、そういう意味じゃなくてだな」
禁書「だってさっきから不幸不幸って」
上条「だからそうじゃなく! ってかなんだ、お前は嬉しいのかよ!?」
禁書「……別に嫌じゃあ無い、かも。恥ずかしいけど」
上条「………………………勘弁してくださいっ! もう俺をいじめないで!!」
禁書「……やっぱり嫌なんだね」
上条「嫌じゃない! 嫌じゃないけどなんか色々限界なのよ! よして! あくまで義務的に入浴しましょう!?」
禁書「なんでおかま口調なの?」
上条「防衛本能!!」
- 293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/21(木) 00:00:44.13 ID:9RQgzh8po
禁書「とうま、右手が邪魔で頭が洗えないかも」
上条「仕方ねーだろ」
禁書「じゃあとうまが洗ってー」
上条「……まあ頭くらいならいいけど」シャカシャカ
禁書「おお……誰かに頭を洗ってもらうってなんだか変な感じなんだよ」
上条「美容院とか行ったら洗ってもらえるぞ」
禁書「とうまは洗ってもらったことある?」
上条「美容院に行く金が無い。あとはまあ――子供の頃に、親とかに洗ってもらうもんらしいけど」
禁書「私達は覚えてないね」
上条「だなぁ」
禁書「……。あ、とうま。ついでに背中も洗って欲しいんだよ」スルッ
上条「ッ!? あ、あああ、タオルタオルっとー」
禁書「タオルでこすったらヒリヒリするから嫌かも、素手でいいんだよ」
上条「!?!?」
禁書「? どうしたの、とうま」
上条「お、おおおお、お背中流しますよーってなあ、ははははは」
禁書「ジャパニーズスタイル? まあとにかく早くやって欲しいかも」
上条「おおおおうよ。やってやろうじゃねえか!」ペタッ
禁書「ん……」
上条「ごっ、がああああああああああああああ!?」
禁書「へっ? とうまどうしたの!?」
上条「ぐっ、なんでも、ねえよ。なんでもねえけど上条さんのライフはもうゼロに近い」ペタペタ
禁書「そんなに私の背中に触りたくなかったの?」
上条「うるせえ……んなことはもうどうだっていいんだよ」
禁書「なんでそんなに険しい顔してるのかな」- 294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/21(木) 00:01:23.60 ID:9RQgzh8po
上条(俺の理性すげー、でも限界も近い気がするー)
禁書「とうま、もういいんだよ」
上条「ん、ああ、そう」
禁書「じゃあとうま、後ろ向いて」
上条「……ハイ?」
禁書「私もとうまの頭と背中洗ってあげるんだよ!」
上条「……マジで?」
禁書「むう、だからなんでさっきからとうまは嫌そうなの? 潔癖症?」
上条「いや、そんなんことはないけれど」
禁書「ほらとうま、はやく!」
上条「お、おう」クルッ
禁書「それじゃあ洗うんだよ」シャカシャカ
上条「肩が痛い」
禁書「仕方無いんだよ」
上条「うお、確かになんかぞわってするな」
禁書「でも悪くはないでしょ?」
上条「ん……、まあそれなりに」
禁書「んしょ、それじゃあ次は背中だね」ペタッ
上条「ひゃふん!」
禁書「何変な声出してるのかな」
上条「俺はタオルで擦ってもヒリヒリしたりしないから素手じゃなくていいって!」
禁書「面倒だからこのままやっちゃうんだよ」ペタペタ
上条「ぎゃーいやーやめてぇー」- 295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/21(木) 00:03:20.61 ID:9RQgzh8po
- あうふ、ギリアウト。まあいいや
上条さんのテンションと口調が色々とアレなのは思春期ちゃんだからなので気にしないで下さい
あとスフィンクスさんお勤めご苦労様です - 296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/07/21(木) 00:06:22.92 ID:NEXWL7Tw0
- スフィンクスグッジョブ
そして1もグッジョブ
記念日更新おつかれさまでした
上条さんの鉄の理性マジパネェ でもそろそろ決壊してもいいのよ? - 297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/07/21(木) 01:00:58.35 ID:MxATQwTto
- 記念日乙です
流石ですスフィンクスさん
ありがとうございますスフィンクスさん
インちゃんマジ魔性の女 - 302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/28(木) 00:14:17.88 ID:5xaTc6h3o
上条「……」
禁書「……」
上条「……俺はシャワーでいいや。お前浸かってろ」
禁書「交代で入ればいいんじゃないかな」
上条「風呂浸かった後にひたすらシャワー浴びるってのもなぁ。それなら最初からシャワーでいいわ」
禁書「というか、交代じゃあゆっくり入ってられないかも」
上条「仕方無いだろ」
禁書「だから、一緒に入ればいいんじゃないかな」
上条「無い。別にお前と一緒に入るのが嫌とかじゃないけど無理」
禁書「なんで」
上条「そりゃギリギリ二人入ってもまあなんとか程度の広さはあるけどさ」
禁書「うん」
上条「……逆に言うとその程度の広さだぞ?」
禁書「うん」
上条「……タオル一枚でそんな密着するとか」
禁書「私はそんなに気にしないんだよ」
上条「いや俺は気にするし」
禁書「背中合わせならいいんじゃないかな」
上条「背中当たるじゃん」
禁書「仕方無いんだよ。入ろ、とうま」
上条「え、マジかよ。え? マジかよ? え?」- 303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/28(木) 00:14:50.12 ID:5xaTc6h3o
禁書「んしょ、流石にちょっと窮屈かも」
上条「あああああああ、本当に風呂場広めで良かったなああああああああ」
禁書「……どうしたのとうま。なんだかおかしいんだよ」
上条(たーいおーん! やべえよモロだよ熱い暑い厚いいや薄いから熱い! 素数素数素数)
禁書「とうま?」
上条「3.141592653589793238462643383279502884197169399375105820……ってこれ円周率じゃん!」
禁書「なんでそんなの暗記してるのかな」
上条「あははははーうっふっふー」
禁書「とうまが本格的におかしいんだよ」
上条(おかしいのはお前だってなんとも思わないのそんなもんなのー!?)
禁書(……とうまの体温を直に感じるから、なんだかちょっと落ち着くかも)
上条(っは! 普通に背中離せばいいんじゃん! 狭いけど!)ススッ
禁書「……」ピタッ
上条「…………」ススッ
禁書「…………」ピタッ
上条(……コイツ)
禁書(……露骨にくっついたら変な風に思われちゃうかな)
上条「……お前」
禁書「な、なに?」- 304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/28(木) 00:15:38.91 ID:5xaTc6h3o
上条「なに隙(間)あらば詰めて来てんだよ! 一緒に入ろうって言ったのお前だろうが狭いのは我慢しろ!」
禁書「ち、違うもん! 別に狭かったから詰めてたわけじゃないもん!!」
上条「じゃあ俺のスペースを返せ!」グイグイ
禁書「……とうまのばか!」グイグイ
上条「ほらやっぱり押してんじゃねーか!!」
禁書「もうとうまなんてぺっちゃんこにしてやるんだよ!!」
上条「はっ、力勝負で上条さんに勝てるとでも……ッ!?」
禁書「ふんぬぬぬぬぬぬぬぬ」
上条「ぐっ、最初からかなりのアドバンテージを許してたから踏ん張りづらい……!?」
禁書「この勝負、私の勝ちだね」
上条「――いいぜ、お前がまだ俺に勝てると思っているのなら」ガッ
禁書「!」
上条「まずは、その幻想をぶちエスケープ!」ザバァ
禁書「ひゃっ!」バシャン
上条「ふははははは、勢い余って突っ込んだところで入りなおして陣地を確保するという上条さんの高度な……」バシャ
禁書「むー、とうまったらひどいんだから! 罰としてハグしてちゅーしちゃうんだよ!」
上条「手ー離しちゃったー! ストーップ!!」バギン- 305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/28(木) 00:16:06.24 ID:5xaTc6h3o
禁書「……ちょいちょい手を離すのやめて欲しいかも」
上条「いやうっかり」
禁書「もー」
上条「……あれ」
禁書「?」
上条(背中合わせで押し合ってたのを勢い余らせて突っ込ませてスペース確保した訳だから必然的に……)
禁書「どうしたのとうま?」ヒョイ
上条(向かい合っちゃってるー! ささやかな谷間ー!!)
禁書「顔真っ赤だよ、のぼせちゃったの?」
上条「あ、ああ? ああ、ああ」
禁書「あだけじゃ良く分からないんだよ」
上条「お、おお、おお」
禁書「おだけでも良く分からないかも。本当にどうしたのとうま、湯冷めして風邪でもひいた?」コツン
上条「いよっし上がるぞこらぁー!!」ザバァ
禁書「ひゃっ! だからさっきからどうしたのかな!」
上条「うるせー! 上がるぞ! のぼせても知らねえぞ!!」
禁書「今入ったばっかりかも!?」
- 306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/28(木) 00:16:52.46 ID:5xaTc6h3o
上条「……タオル越しって大丈夫なのかね」
禁書「さっきからフードとか髪の上からとかだし、大丈夫なんじゃないかな」
上条「それもそうか。んじゃ拭くぞー」ワッシワッシ
禁書「……ねえ、とうま」
上条「んー?」ワッシワッシ
禁書「やっぱり、子供の頃はお父さんやお母さんに頭拭いてもらったりするのかな?」
上条「……まあ、そうなんじゃないか。俺らは記憶に無いけどさ」ワッシワッシ
禁書「……」
上条「しかし、髪長いと大変だな。やっぱドライヤー必須だわこれ」ワシワシ
禁書「とうま、もういいんだよ」
上条「ん、でもまだ結構濡れてるけど」
禁書「だから、後でいつもみたいにどらいやーやってくれると嬉しいな」
上条「まあそりゃあいいけど」
禁書「じゃあとうま、しゃがんで」
上条「なんで」
禁書「頭拭くから」
上条「……さっきからなんでそんなにやる気満々なんですか、姫」
禁書「いいからとっとと屈むんだよ」
上条「いいけどさー」- 307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/28(木) 00:17:23.18 ID:5xaTc6h3o
禁書「それじゃあとうま、」
上条「――インデックスさん、後ろに回ってやってもらえませんかね?」
禁書「なんで?」
上条「それかパジャマに着替えてから」
禁書「?」
上条(タオル一枚なのに、慣れてきたのか羞恥心が希薄になってやがる……んな至近距離で胸元見せられたらもうなんだ、アレだろうが)
禁書「なんだか分からないけど後ろに回ればいいんだね、これでいいの?」スタスタ
上条「ああ」
禁書「それじゃとうま、拭くよ」ワッシワッシ
上条「……、」
禁書「なんだか、とうまの頭がツンツンしてないと変な感じだね」ワッシワッシ
上条「……こう、頭洗ってもらった時も言ったけどさ」
禁書「ん?」
上条「なんかむず痒いような、照れくさいような、……懐かしいような、変な感じだ」
禁書「ふふっ、ちょっと分かるかも」ワシワシ
上条「なんでだろうな、子供の頃のことなんか覚えてないのに」
禁書「なんでだろうね、子供みたいだからじゃないかな」ワシワシ
上条「子供みたい、ねえ」
禁書「まあ、そもそもとうまはまだまだお子様だけどね」ワッシワシ
上条「お前には言われたくねーよ」
禁書「む、失礼しちゃうかも」ワシ- 308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/07/28(木) 00:18:20.91 ID:5xaTc6h3o
- 風呂おしまい。あとは寝るだけですね
まあそれが一番問題な気もしますけど - 309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/07/28(木) 00:23:03.49 ID:GsqY29dz0
- だああああああああああああああああああああああああああああああああああああもどかしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!
いっその事右手を離さなきゃいけない状況作ればいいんじゃないかな?ないかな!? - 310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/07/28(木) 00:39:55.10 ID:BlcT4zd7o
- 乙!
- 322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/08/04(木) 23:18:10.58 ID:U3ciTnYLo
上条「……さて。さて。消灯時間ですが」
禁書「どうする? とうま」
上条「手を離して風呂場に篭城してもいいんだが……ちょっとそれは不安だなぁ」
禁書「……嫌な予感しかしないから、それは極力止めて欲しいんだよ」
上条「でも風呂場出たらお前俺の布団に特攻してくるし」
禁書「ね、寝ぼけてるんだから仕方無いんだよ!」
上条「まあ今その癖の是非を問おうとは思わないけどさ。どうするよ?」
禁書「普通に布団敷いて寝ればいいんじゃないかな。テーブル動かして」
上条「それしか……ないよなぁ。マジかぁ」
禁書「だからさっきから」
上条「嫌じゃないけどそういうのは不健全だと上条さんは思うのですよ!」
禁書「男らしく腹を括るんだよとうま」
上条「……それは何? GOサインなの? 据え膳的なアレなの?」
禁書「据え膳? ……ごめんねとうま、スラングとかことわざはあんまり詳しくないかも」
上条「腹を括るは分かるくせに! ってかそうですよね違うよね! いや別に許可の有無の問題じゃないんですけど!!」
禁書「よく分からないけど、ペラペラ喋ってないで手を動かすんだよ!」
上条「ああちくしょう、はいはい! やるよやればいいんだろヤらないけどな!!」ガタガタ
禁書「……さっきから何を言ってるのかよく分からないかも」
上条「分かられたら分かられたでちょっと困るわ!」
禁書「というかなんでハイなの?」
上条「うるへー!」- 323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/04(木) 23:18:57.11 ID:U3ciTnYLo
禁書「……とうま、なんでそんなに布団を離すのかな」
上条「……そんなに近づける必要ないだろ。右手が頭に触れてりゃいいんだし」
禁書「そんなに腕突っ張って寝たら疲れない?」
上条「しょうがないだろ。ほら寝るぞー」
禁書「……おやすみ、とうま」
上条「……おやすみ」
禁書「……」
上条「……」
禁書「……」ウトウト
上条「……」
禁書「……ん」ゴロン
上条「わっ。……よっ」トン
禁書「んん……」ゴロン
上条「……」
禁書「……ん」ゴロン
上条「あっ。……でももう寝てるっぽいし」
禁書「……」パチ
上条「あっ」
禁書「……とうま、寒くない? なんなら私とうまの為に」
上条「大丈夫ですっ」バギン- 324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/04(木) 23:20:33.78 ID:U3ciTnYLo
禁書「……おはようとうま」
上条「インデックス、寝返り禁止な」
禁書「無茶言わないで欲しいんだよ」
上条「じゃあなんかで固定するか」
禁書「なんで私がそんなに窮屈な寝方しないといけないのかな!?」
上条「仕方ねえだろ寝返りうったら右手離れるんだから! なんか起きるし!」
禁書「そもそも術式の解除を明日にしようって言ったのはとうまなんだよ!」
上条「それも仕方無いだろうが警備員に捕まりたいのかお前は!」
禁書「捕まらないようにパッと済ませれば良かったんだよ!」
上条「出来たら苦労しねえよ! てか今更言っても仕方無いだろうが!!」
禁書「だいたい何で私がこんなに恥ずかしい思いをしなくちゃいけないのかな!? 私これじゃあ変態さんみたいなんだよ!!」
上条「ああもう別に俺はそんなこと思ったりしないから! お前がどんなヤツかくらい良く知ってるから落ち着け!!」
禁書「だいたいとうまはいっつもいっつも!」
上条「もう関係無いところでキレようとしてません!? ああクソしゃらくせえ!!」ガシッ
禁書「ひゃっ」
上条「それじゃあこれでいいや! 俺はお前とベッドで挟まれてるし、お前は俺の腕で動けないし!!」
※上条さんはインデックスさんを抱き寄せて右手で頭を抱きしめるようにしています
禁書「とととと、とうま? これはちょっと近すぎない、かな……?」
上条「……あー、えっと、折衷案はこんな感じになるかなーって」
禁書「というか、これだけ密着するならベッドでいいよ、ね?」ムクッ
上条「あ、まあ……そうだな」ムクッ- 325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/04(木) 23:21:11.84 ID:U3ciTnYLo
禁書「そっ それじゃあ改めておやすみ、とうま」
上条「お、おお。おやすみインデックス」
禁書「……、」
上条「……、」
禁書(やっぱり、これちょっと近すぎるんだよ……。とうまの心臓の音が聞こえるかも)
上条(勢いでやらかしたあああああ! なにこの状況アウトアウトォ! 無理だろなにこれ!! 俺の馬鹿!!)
禁書(でも、とうまの……、匂いとか、体温とか……)グイ
上条(うおおお無邪気な接近きたああああ! 一方俺の脳内はヨコシマ! おばばばばべべぶぶぶ)
禁書(……ちょっと、落ち着くかも)
上条(どうすんだ心拍数がマッハなの聞かれてますよねこれ!? 落ち着け俺! 諸行無常のいい匂い! ああ駄目だこれ!)
禁書(……とうま、心臓の音が早いんだよ。……私もだけど)
上条(ってか今日一日耐え続けて上条さんのライフはもう0よ!)
禁書(とうまも……ドキドキしてるんだよね?)チラリ
上条(ぐああああ控えめな上目遣いとかそんなのらめえええええええ)
禁書(……あ)
上条(ああ駄目だ、なんかもう駄目かもしれない。限界を感じるかもしれない)
禁書「……」
上条(いや駄目だ上条当麻! 本能に負けて襲っちまうとかそんなのクズだ! そういうことには順序ってものが!)
禁書「……とうま」
上条(そもそもコイツはただの居候であって恋人とかじゃないわけで可愛いけど大切だけどそうじゃなくてあああああ)
禁書「ねえ、とうま」
上条「ハイッ!?」ビクゥ
禁書「……といれ」
上条「……あ、はい」
- 326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/04(木) 23:22:33.80 ID:U3ciTnYLo
禁書「……それじゃあ改めて改めておやすみ、とうま」
上条「お、おう」
禁書「……」キュッ
上条「……!!」ビクッ
禁書「……」
上条(なんかナチュラルにさっきより近いような……ってかパジャマ握られてるし)
禁書「……」
上条(ってかまた耳栓してなかったから音がなんかこう生々しかったしそういう趣味に目覚めそうなわけじゃないけど)
禁書(……なんだか色々と恥ずかしかったけど)
上条(ああしかしもうなんか眠れるかって話だよ。こんな体温がすぐ近くにあって安眠快眠とかぜってー無理だろギンギンだよいや目がね)
禁書「……とうまと一緒に寝られるのなら、悪くないかも」
上条「えっ?」
禁書「へっ、……あ。あのっ、その、違っ!!」
上条「え、あ、あー、うん。違う。全然違う。そういうんじゃない。分かってる。おーけーおーけー」
禁書「え? え、うん……うん? うん」
上条(ってか急に何言ってんのこの子!)
禁書(今の、口に出てたよね?)カアッ- 327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/04(木) 23:23:46.30 ID:U3ciTnYLo
上条(……でも、そうだよな。俺もコイツも、親とかと一緒に寝た記憶無いし)
禁書(でもとうまだしよく聞いてなかったかもしれないしあんまり深く考えないほうがいいのかな)
上条(誰かのぬくもりを感じながら一緒に寝るって、やっぱ違うのかね。風呂ん時もちょろっと話題になったな)
禁書(とうまの鈍感さならそのまま別なことを考え出しててもおかしくはないし、でもさっき心臓の音早かったし)
上条(……家族、か。こいつの家族ってどうしてるんだろうな。少なくともこいつ自身は覚えてないみたいだけど)
禁書(あれは、私のことを意識してるってことでいいんだよ、ね?)チラッ
上条(少なくとも、今のインデックスが身内って呼べるのは俺くらいなんだよな……)
禁書「……。とうま?」
上条「ん、なんだ? どうかしたか?」
禁書「なんだか難しい顔してたかも」
上条「ん、ああ。ちょっと考え事してただけ」
禁書「考え事?」
上条「んーまあ、――なんか、家族のこととかさ。ガキの頃はどんな風に接してたのかなー、とか」
禁書「……とうまは、やっぱり寂しいの?」
上条「いや、別にそういうんじゃないけどさ。覚えてないから気になったってだけで」
禁書「……」
上条「一応言っとくが、お前を責めてるわけじゃないからな。大体お前の方が無いだろ、家族との記憶」
禁書「……うん、顔も名前も覚えてないんだよ」
上条「やっぱ、そうか。そうだよなぁ」- 328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/04(木) 23:25:15.23 ID:U3ciTnYLo
禁書「というか、私のことはどうでもいいかも」
上条「いや、どうでもよくは無いだろ」
禁書「いいの。今更家族に出てこられても困るだけだし、私は今の暮らしに満足してるんだよ」
上条「……そこまで言うなら、まあ。俺が首突っ込み過ぎるのもなんだし」
禁書「それよりも、私は」
上条「俺だって気にしてねえよ。そもそも俺は、もう両親との記憶だってそれなりにあるし」
禁書「それでも、とうまの昔の記憶が私のせいで欠けてるのは間違いないかも」
上条「そりゃあまあ、そうだけど」
禁書「――だから。私のせいだから、その隙間は、私が埋めるんだよ」
上条「……はい?」
禁書「しいな達の代わりにはなれないけど、それでも記憶が欠けたせいでとうまが寂しい思いをしないように。私頑張るかも」
上条「……具体的にはどうすんの?」
禁書「とりあえず、今日から毎日とうまの頭を洗うのと」
上条「却下」
禁書「あれ?」- 329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/04(木) 23:26:58.00 ID:U3ciTnYLo
上条「ってか、なんだ。別に俺はそんな、寂しいとか思ったことはねえよ」
禁書「とうまはいつも、一人で無理ばっかりするよね」
上条「無理してるわけじゃねえよ。そりゃ、何も思うところが無いってわけじゃねえけど」
禁書「それじゃあ、なんで?」
上条「お前が年中騒がしいからな。無くしちまったもんを寂しがってる暇なんてねえっつうの」
禁書「むう、なんだか褒められてるのか貶されてるのか分からないんだよ」
上条「どっちでもいいから、とにかく変に意識して妙なことしなくてもいいよ。そのままで十分だ」
禁書「……うん、分かった」
上条「んじゃ、明日も予定があるんだしとっとと寝るぞ」
禁書「そうだね。明日は術者を探さないといけないし。寝坊しちゃ駄目なんだよ?」
上条「おう。おやすみ、インデックス」
禁書「うん。おやすみ、とうま」
上条「……」
禁書「……」ウトウト
上条(……十五年分の記憶と引き換えに、今の生活ね)
禁書「……」スースー
上条(覚えてないから分からないけど。まあ、悪くない買い物だったんじゃないか。『上条当麻』)- 330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/04(木) 23:35:07.12 ID:U3ciTnYLo
- Q.で、結局上インの関係ってLike,Favorite,Loveのどれなんですか?
A.Lifeじゃ、ないですか?
……うん?自分で言っててよく意味が分からん - 331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/08/04(木) 23:47:53.91 ID:5PX3wgMoo
- 乙~
寝る前に2828させてもらいましたわーww
二人でキャッキャウフフしてくれればもうどんな関係でもかまわないわ - 332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/08/05(金) 07:49:27.11 ID:LVkICFAyo
- >>330
巧いこと言い過ぎなんだぜ乙! - 339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/13(土) 21:31:10.47 ID:1DI1By6jo
上条「……ん、ぁー……?」パチ
禁書「……」スースー
上条「」ビクッ
禁書「……むにゃ」
上条(え、ちょ、え!? ここベッド、ってことはついにやっちまっ……、ああそうか。アレで一緒に寝たんだったか)
禁書「んー……」
上条(……しかし、こんな至近距離で寝顔見たのは初めてかな。……別に可愛いとか思ってないけど)ジー
禁書「……んぁ、んんぅ」モゾ
上条(……いや、やっぱ可愛いですハイ。寝顔独占なのが申し訳ないくらい)
禁書「……んー、とぅぁ……ったらぁ」
上条(とぅぁって、とうまだよな? 俺、夢に出てんのか。……なんかちょっと嬉しいような)
禁書「ん……もぉ……」
上条(……いや本当に可愛いわ舐めてたわ破壊力半端じゃないわ。やべえなんか妙な気分に)
禁書「とうまのばか」
上条「……やけにはっきりした発音ですけど起きてませんよね?」
禁書「んー……ぁう」スピー
上条(……まあいいや。まだ早いし、このまま二度寝しよ)- 340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/13(土) 21:32:02.38 ID:1DI1By6jo
禁書「……ん、ぅ……う?」パチ
上条「……」スースー
禁書「」ビクッ
上条「うーん……」
禁書(あれ、またとうまのとこに寝ぼけて……、ああそっか、そういえば一緒に寝たんだった)
上条「……ぐぅ」
禁書(とうまの寝顔、見るのちょっと久しぶりなんだよ。良いことなんだけど、ちょっと寂しいかも)
上条「ぐごー……」
禁書(ふふっ。とうまってば、ちょっとデレデレしてるみたいな顔になってるんだよ)
上条「んん……」ギュッ
禁書「ひゃっ!」ビクッ
上条「うー……いんでっくすぅ……」スピー
禁書(だ、抱きしめられちゃった。というか夢に私出てるみたいだし、夢の中でも私を抱きしめてるのかな……?)ドキドキ
上条「うーん……」グー
禁書(……もうすぐ起きなきゃいけない時間だけど、もう少しだけこのままで良い、よね?)
上条「いんでっ、くす……」
禁書「……」ドキドキ
上条「おまえ……へんなものたべんなって……あれ、ほど」
禁書「……」ムカッ
上条「ひろいぐいとか……いぬかよ……」
禁書「……」ガブッ- 341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/13(土) 21:33:11.70 ID:1DI1By6jo
上条「……いたい」
禁書「おはよう、とうま」ニッコリ
上条「なんで俺噛まれたの……?」
禁書「ふんだ」
上条「わけわからん……」
禁書「それよりとうま、……、その、といれ」
上条「……、ああ、そういやそうか。頭触ってないと駄目なのか」
禁書「うん、だから早く。あと喉も渇いたし顔も洗いたいしおなか減ったし」
上条「へいへい……。あれ、俺は諸々をどうしよう。そういや昨日あれからトイレも行ってない」
禁書「? トイレはともかく、他は私が手伝ってあげるんだよ」
上条「……いやまあ片手でなんとかなるか。なるな。トイレも男はその気になれば高速で済ませることが出来るし」
禁書「とうま、私もう手を離して欲しく無いかも」
上条「あと一回だから耐えるんだ、さあ行くぞ!」パッ
禁書「へっ!? ……もう、とう」
上条「うおおおおおおおだらっしゃあああああああああい!!」ダッ ガチャ
禁書「とうまー待ってよー」タタッ
上条「はあああああああああああどりゃああああああああ!!」ジョボボボジャージャババ
禁書「もう、そんなに急がなくたって」
上条「ミッションコンプリート!」ガチャ バギン
禁書「……せめて事前に言って欲しいんだよ」
上条「勢いが大事だと思うんだ。さてそのままの勢いでお前のトイレも済ますか。目隠し! あと耳栓!」- 342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/13(土) 21:34:38.29 ID:1DI1By6jo
禁書「とうま、終わったんだよ」スポッ
上条「……これはこれで想像力を刺激されるな。もうなんか何しても駄目かもしれない」スルッ
禁書「とうま? なんだかよく分からないけど、早く顔洗ったりしたいかも」
上条「ああ、ああうん」スタスタ
禁書「よいしょ」キュッ ジャー
上条「……」
禁書「はぁ……、っ」バシャッ
上条「……」
禁書「っはぁ、冬は水が冷たいね。はい、とうまの番なんだよ」
上条「……っせい!」ピチャッ
禁書「……」
上条「……わびしい」ポタポタ
禁書「うーん、さすがに顔を洗うのは手伝い辛いかも。シャワーでも使う?」
上条「まあ別にいいよ……顔洗うのくらい」
禁書「あ、とうま。目やに残ってるんだよ」
上条「ん? どっち」
禁書「動かないでね」ゴシゴシ
上条「うわっ! それくらい片手でも出来るって!」
禁書「動いたら目に指が刺さっちゃうかも」
上条「……」
禁書「うん、とれた」ジャー
上条「……俺はお前のガキか。もしくは野良猫か」
スフィ「ニャー」- 343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/13(土) 21:35:53.25 ID:1DI1By6jo
禁書「ごちそうさまー」
上条「ごちそうさま。あー。食パンって色々と楽でいいな。主婦の味方だわ」
禁書「でも私は和食も好きかも」
上条「む、和の心が芽生え始めているのは素晴らしい。だがぶっちゃけ和食って面倒なのが多い。特に朝からになると」
禁書「そんなことより、とうま」
上条「ん、そうだな。それじゃあそろそろ魔術師を」
禁書「デザートは?」
上条「朝食からデザートが出てくるような財力はねえよ!」
禁書「ええー。フルーツとかあるべきだと思うんだよ」
上条「そんな優雅な食卓じゃねえから! 手ぇ離すぞちくしょう!!」
禁書「そっ、それはもしや、私をデザートとして食べちゃうっていうことなの……?」
上条「何その深読み!? ってかんな知識誰に教わった舞夏か!?」
禁書「食人の儀式は私の十万三千冊の中にも記されているけど、とうまは右手があるから無意味だと思うんだよ……?」
上条「(性的な意味で)じゃなかったの!? カニバリズムとかこっちから願い下げだよ!!」
禁書「性的な意味?」
上条「なんでもない! ってか右手を離したらカニバリズムに繋がる意味が分からないんだけど!!」
禁書「右手っていうのはあらゆる奇跡の象徴的なものだから多分なにかしらの関係あるんじゃないかな」
上条「いい加減かよ! それでいいのか禁書目録!!」
禁書「べつにお仕事じゃないからもーまんたいかも」
上条「お役所仕事かっ!! もういいからとっとと行くぞ!!」- 344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/13(土) 21:37:10.37 ID:1DI1By6jo
禁書「うーん、こっちかな?」スタスタ
上条「つか、人多いなー今日」テクテク
禁書「まあ、休日だし」
上条(なんか人混みでずっと頭に手を置いて歩くのが若干恥ずかしいんだけど。コイツ目立つから余計に)
禁書「こっち」
上条「これ、頭触ってないと駄目なんだよなぁ」
禁書「何を今更言ってるのかな?」
上条「いやー、なんかずっと頭触ってるのって変じゃないかなぁ、って。どんな関係だよって感じだしさ」
禁書「……そういわれてみればそうだけど」
上条「手を繋ぐとかでも良いんなら、恋人同士とかに見えるかもしれない……し仲良い兄弟とかにも見えるかも見えないかー」
禁書「こっ、こいびと!?」
上条「髪の色も目の色も違うから血が繋がってないことは明白だもんなー、消去法でそうなるだけだ深い意味は無い」
禁書「そそそうだね、消去法、消去法」スタスタ
上条「っておい、そっち車来てるって!」グイッ
禁書「わわっ!」
上条「ちゃんと周りよく見ろ馬鹿! ったく危なっかしい……」
禁書「い、今のはとうまが変なこと言うからだもん!」
上条「誰のせいでも、事故ったら下手すりゃ死ぬんだぞ!」
禁書「私は普段は何があってもそんなに注意散漫になったりしないんだよ!」
上条「説得力全然ねえよ。一人で出歩かせるのが不安になったわ本当」
禁書「ふんだ。そんなに言うならとうまが一緒にいてくれればいいんだよ」
上条「それが出来れば苦労しねえっつうんだよ……はぁ、なんか心労が増えた」- 345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/13(土) 21:37:59.08 ID:1DI1By6jo
禁書「む、ここの屋上かも」
上条「……闇咲んときのとこじゃね?」
禁書「そういえばそうだね」
上条「……馬鹿と煙は……、いやまさかな。闇咲みたいに何か意味があってのことだろう」
禁書「それじゃあとうま、準備はいいね?」
上条「ああ。もうこんな不便な生活はゴメンだ!」
禁書「うん、そうだね。行こう、とうま!」
上条「おう!」
***
禁書「いた!」
上条「見つけたぞ! お前が術者か!!」
??「来たか」
上条「てめえ、何が狙いだ! インデックスに変な術式かけやがって、お陰でこっちは色々大変で変態だったんだぞ!!」
禁書「私は変態じゃないんだよとうま!」
上条「別にそうは言ってない!」
??「……フ」
上条「何が可笑しい!!」
??「――私がハーレムものに絶望したのは、数年前の冬だった」
禁書「なんだか急に語りだしたんだよとうま」
上条「やべえこれもしかして煙じゃない方かも知れない内容的にも」- 346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/13(土) 21:41:03.07 ID:1DI1By6jo
- 仲良く喧嘩的な何か
次はこのスレ的にはかなりどうでもいい回なんでさっさと投下するつもりです - 347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/08/13(土) 22:13:18.96 ID:lquqflMe0
- 乙!
>上条(……いや本当に可愛いわ舐めてたわ
舐めたいに見えて一瞬ビビったze - 348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(-長野)[sage]:2011/08/13(土) 22:41:35.78 ID:0Eg7wXLAO
- 術者、やっぱりどうしようもねぇなww
でも朝のベッドの中で、相手の寝顔を見るなんて状況を作ってくれたのは評価されるべき!
乙でした!! - 349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/08/14(日) 16:37:30.83 ID:JDO2GcdSO
- 寝顔の独り占めか、いいなニヤニヤした
次回術者の語りが楽しみなんだぜww - 352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/18(木) 02:29:31.54 ID:AHNo3vtyo
??「To LOVEるに憧れた。たった一人の主人公の為に多彩なヒロイン達がハーレムを築く、その選択肢の豊富さに惚れたのだ」
禁書「とうま、とらぶるって何?」
上条「……ダークネス、かな」
??「だが、同時に応援するのは難しかった。ただキャラ個人を見て可愛いというのは簡単だ」
禁書「ダークネスって何」
上条「この世に暗闇があるとすれば、それは人の心の奥底だ」
禁書「意味が分からないんだよ」
??「だが、各個のカップリングまで丁寧に愛でようとすると、ハーレムものはそのヒロインの数ゆえに莫大な時間を必要とする」
禁書「とうま、かっぷりんぐって何?」
上条「……愛の形? まああの子とこの子がラン[ピザ]ーってことだ」
禁書「らんでぶー……」
??「有り体に言えば、カップリングが多すぎて疲れてしまうのだよ。――だから、私はボーイミーツガールに執着を抱いた」
禁書「さっきから専門用語が多くて何言ってるのか分からないんだよ! ちゃんと説明するつもりあるのかな!?」
??「ボーイミーツガールは良い。無駄が無く、最小限の人間関係に様々な形の絆が詰まっている」
上条(……お前が言うな、とは言わない方が良いんだろうな)
??「ボーイミーツガールはそれ自体が奇跡的な出会いによって成り立ち、同時に運命的な巡り会わせでもあるのだ」
禁書「まるでこっちの話聞いてないね」
上条「もうそげぶしていいのかねこれ」
??「その上、その様々な形の絆は、ただ一組の男女だけで余すことなく堪能出来るときた」
禁書「でもこの人、多分独身だよね」
上条「言ってやるな」
??「私は世界の隅に隠れた絆を見つけ、その素晴らしい出会いをそっと祝福したいのだよ!」
上条「そうですか。よかったね」- 353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/18(木) 02:30:25.68 ID:AHNo3vtyo
禁書「というか、それと私にこんな術式をかけたことに何の関係があるのかな?」
??「……自覚なしとはな。いや、案外渦中の人間から見ればそんなものなのか」
上条「お前話する気ないよな? もう殴って良い?」
??「理想的なのだよ。君達の関係がな」
上条「……は?」
禁書「……へ?」
??「違うか? 確かに表面的には君には多くの女性が好意を持ってはいるが、本質的にはハーレムものとは程遠いように感じたのだが」
上条「何言ってんのこの人。上条さんはそういうのとは無縁な生活を送っていますのことよ」
禁書「……はぁ」
上条「なんですかねインデックスさんその溜め息」
禁書「別になんでもないんだよ。どうせとうまには何言っても無駄だし」
上条「なんだか大人びた表情ですねインデックスさん」
禁書「悟りが開けそうなんだよ」
??「フ。そら、それが君の本質だろう?」
上条「だから何の話だかさっぱりパリパリ」
??「君の隣にはいつも彼女がいる。物理的な距離が離れることはあっても、精神的な距離が離れることは無い」
上条「……具体的にどういうことなのか良く分からないんですが、分かりますかねインデックスさん」
禁書「え、ここで私に振っちゃうの!?」
上条「え、おかしかった!?」
??「まあ、端的に言うならば君達はとても仲良しだということだな」
上条「最初からそう言えよ、ややこしいな」
禁書「とうまってあんまり頭良くないよね」- 354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/18(木) 02:31:24.24 ID:AHNo3vtyo
??「本来出会うはずの無かった二人が出会い、互いを深く想い合っている。これをボーイミーツガールと呼ばず何と呼ぶ!?」
上条「別に敢えて呼ばなくていいだろ」
禁書「うん」
??「温度差が酷いな」
上条「ってかアレか。つまりお前は俺達がお前好みの関係に見えたからちょっかいかけて来たってことなのか?」
??「ちょっかいかけたって言うか、手っ取り早く既成事実を作らせようと」
上条「ぶっ!!」
禁書「既成事実?」
??「だって君フラグ立てすぎだろう。まあ君そんなんだが割と一途だからそう心配はしていないのだが、ぶっちゃけもどかしいのだよ」
上条「だからどこにそんなフラグが立ってるんだよ! 仮に立ってたとしてもそれは全て何のイベントも発生しない駄フラグだッ!!」
禁書「……」ムカッ
??「そら、隣の彼女の機嫌がどんどん悪くなっていっているぞ」
上条「何故!? ひ、姫、なんでそんな今にも噛み付きそうな表情なんでしょうか!?」
禁書「……」イライラ
??「そら、噛み付かれたくなかったら手を離せ。そしてもうさっさとAなりBなりCなりやってしまうんだ」
上条「お前少し黙れよ! 最初っから言ってることおかしいぞ!!」
??「似非ハーレムものなんて見たくは無いんだ。とっととルート確定して私に何の憂いも無くボーイミーツガールを堪能させてくれ!」
上条「……くっだらねえ」
??「何?」- 355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/18(木) 02:32:34.37 ID:AHNo3vtyo
上条「好くのは良い、楽しむのだって止めはしない。ってかお前いつからどこまで見てたんだよなんてツッコミも面倒だからしない」
禁書「いや、そこ結構重要だと思うんだよとうま」
上条「けどな、なんでインデックスを巻き込む!? インデックスが、本人の意思とは無関係に動かされて当然なことをやったのか!?」
??「いや、あくまで増幅であって、本人の意思と全く無関係ってわけでは」
禁書「Y A K W T A M」
“それ以上喋ったら[ピーーー]”
??「」ビクッ
上条「お前はどうやってかは知らないけど、俺達のことをずっと見てたんだよな。お前の目にはそれがどう映った?」
??「一言で言うともどかしい」
上条「お前の目には俺が嫌々インデックスと同居しているように見えたのかよ。そんなはずねえだろうが!!」
禁書「とうま……」
上条「AとかBとかCとかやらなくたって、俺達はこれまでもこれからもずっと一緒に過ごしていけるんだ!」
??「……」
上条「いや確かにそろそろAくらい良いんじゃね? とかチラッとでも思ったこと無いかって言われたらあるけど!!」
??「……、」
上条「お前の助けなんて借りたくない! だから! もう本当勘弁してください理性の限界なんですッ!!」
??「……フッ、―― Faveo031!!」
禁書「魔法名!? とうま、危ない!!」
上条「伏せろ、インデックス!!」
??「遅いよ」
上条「がっ!?」
禁書「とうま!」- 356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/18(木) 02:33:39.25 ID:AHNo3vtyo
??「フ、心配するな。そもそも私に君達に危害を加える意思は無いのだから。ほら、君の術式も解けているだろう?」
禁書「とうまに何をしたの!?」
??「フフッ、あくまで彼の心配か。素晴らしいが、少し落ち着きたまえ。君と同じような術式をかけさせてもらっただけだ」
禁書「……え」
??「とは言っても、君のものとは微妙に違うものだがな」
禁書「ふ、ふん! とうまには右手があるから」
??「君のものと同質だから、無論頭に触っている間だけ解除になるな。まあどの道、二日もしないうちに効果が切れるだろうが」
禁書「……えーっと、因みにどんな感情が増幅されるのかな?」
??「それはお楽しみだ。それではな、もうこれを最後に君達にちょっかいを出すのはやめるよ」
禁書「それならこの術式を解除して……いない」
上条「う、うーん……」
禁書「とうま! 大丈夫?」
上条「……インデックス」
禁書「あ、その、えっと……大丈夫みたいだから、私先に」
上条「インデックス、待った」ガシッ
禁書「え、あ、ちょ、とうま!?」
上条「……」ギューッ
禁書「とととと、とうま! 駄目なんだよ、こんなところでそんな」
上条「かわいい」
禁書「……え?」
上条「インデックスかわいい」
禁書「と、とうま?」- 357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/18(木) 02:44:38.19 ID:AHNo3vtyo
- 途中のノタリコンはYou are killed when talking any moreだそうですエキサイト先生です
faveo ってのは好意を持つとかひいきにするとかって意味だそうです。まあそんな感じの魔法名なんでしょう
台詞は博士とシェリーへの説教を適当にいじったヤツ使ったりしてます
トラブルはぶっちゃけ読んでないのでリトも割と一途なんだよ!?とかまあ苦情は受け付けますが一例にあげただけです
あと??がメタ的に俺の化身とかそんなことも無いです。ただの舞台装置です
最後にデレ条さん書いたら通常運転に戻ります。なんでこんなに長くなったし - 358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/08/18(木) 03:24:58.24 ID:AyQ2xKyKo
- 乙
あれ?この術者ってもしかして俺なんじゃね? - 359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/08/18(木) 06:17:57.43 ID:67exgZcho
- 乙
いやいや、こいつ俺じゃね? - 360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/08/18(木) 09:22:18.02 ID:Spg7Ux9D0
- 乙。デレ条さん待ってます
まあまあそれたぶん俺だよ - 361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/08/18(木) 12:23:54.01 ID:T+4UrBHso
- 俺いつのまに学園都市に行ったんだろう?
- 375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/27(土) 22:07:21.85 ID:MsE/Dba+o
上条「インデックスかわいいよインデックス」
禁書「え、えっと、とうま?」
上条「ちょう可愛い。いい匂いするし」
禁書「あ、あの、そのっ、えっと!」
上条「? どうしたインデックス」
禁書「それはこっちの台詞なんだよ!」
上条「へ? 何が?」
禁書「何がって、その、だから……」
上条「ああ、さては腹が減ったんだな?」
禁書「……なんでもかんでもお腹減ったことが原因だと思ったら大間違いなんだよ」
上条「はは、ごめんごめん。まったく怒ったインデックスもかわいいなぁ」
禁書「……かわいいかわいいって、さっきから私を馬鹿にしてるのかな」
上条「疑心暗鬼になってるところもかわいい」
禁書「……」
上条「照れてるインデックスも」
禁書「と、とにかく! もう魔じゅちゅ師はいなくなっちゃったんだから帰るんだよ!」
上条「照れて噛んだインデッ」
禁書「さっきから褒めるふりして嫌がらせをしてないかな!?」
上条「なに言ってるんだ、かわいいからかわいいって言ってるだけじゃないか」
禁書「かっ、かわいいとかとうまに言われてもリアクションに困るんだよ!」
上条「……俺のこと、嫌い?」
禁書「えっ」- 376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/27(土) 22:07:55.58 ID:MsE/Dba+o
上条「……」シュン
禁書「……たっ、ただ単にそういう風に褒められるとくすぐったいだけかも」
上条「俺のこと嫌いじゃない?」
禁書「うん」
上条「好き?」
禁書「……う、うん」
上条「インデックスぅぅぅぅぅぅ!!」ガシッ
禁書(このとうま面倒くさいんだよ……)
上条「まあ、そうだな。もうやることも無いし帰るか」
禁書「うん、そうだね」
上条「帰りにスーパーでも寄ってなんか買っていくか。インデックス、晩飯は何が良い?」スタスタ
禁書「……えっと、とうま」
上条「うん?」
禁書「いつになったら離してくれるのかな? まさかこのまま帰るの?」ギュー
上条「ああ、そうだな。このままじゃ流石に俺も歩きづらいし……よっと」
禁書「と、とうま! だからなんで私抱っこされてるのかな!?」
上条「いやいや。ただの抱っこじゃなくお姫様抱っこですよ、姫」
禁書「そんなことはどうでもいいんだよ!」
上条「だって、危ないだろ。転んだらどうするんだ」
禁書「そんなこと言ってたらキリが無いんだよ!」- 377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/27(土) 22:08:50.40 ID:MsE/Dba+o
上条「仕方無いな。それじゃあ、はい」
禁書「……その手は何なのかな」
上条「手、繋ごう」
禁書「……」ニギニギ
上条「どうした? ……俺と手繋ぐの嫌か?」
禁書「嫌じゃない、けど」
上条「それじゃあ」パシッ
禁書「あっ」
上条「さ、帰るか」
禁書「う、うん」
上条「……」スタスタ
禁書(……そういえば、さっき)スタスタ
上条「それで、晩飯なにか希望あるか?」
禁書「えっ、あ、えっと、お肉!」
上条「アバウトな……ってかお金無いからメイン肉はちと厳しい」
禁書「えー」
上条「そりゃ、俺もインデックスさんにお腹いっぱい美味しいもの食べさせてあげたいですけどね。無いものは無い」
禁書「じゃあ、オムライス」
上条「オムライスか。そういや今日は卵安売りしてたな、それにするか」
禁書「やった!」- 379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/27(土) 22:09:43.36 ID:MsE/Dba+o
上条「上条さんオムライスは結構得意だからな、期待していいぞ」
禁書「うん! 私とうまのオムライス大好きなんだよ!」
上条「おう、俺もお前が大好きだよ」
禁書「うん、……えっ!?」
上条「やっぱり自分が作った飯を美味しそうに食べてくれる人がいるってのは幸せだなぁ」
禁書「あ、あれ? そういう意味?」
上条「ましてやそれが大好きな人なら、こっちもやる気百倍ですよ」
禁書「ふえっ!?」
上条「ん? どした?」
禁書「とっ、とうまはそういうところ直した方がいいかも!」
上条「どういうところ?」
禁書「だから……誰にでも、大好きとか、言うの」
上条「そりゃあまあ俺は皆好きだけど、大好きなのはお前だけだぞ?」
禁書「!?」
上条「当たり前だろ、お前は特別だよ」
禁書「なななななななななななな」
上条「おーいどうしたインデックス、バグってるぞ」
禁書「……でも、私なんて何も良いところ無いんだよ」
上条「はい?」
禁書「いつわやまいかやオルソラみたいに料理も上手くないし、ひょうかみたいに強くもないし」
上条「だから何?」- 380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/27(土) 22:10:10.92 ID:MsE/Dba+o
禁書「それに、私沢山食べるし、狙ってくる魔術師もいるし」
上条「そうだなぁ。で?」
禁書「で? じゃなくて、私なんか何の役にも立たないどころかとうまに迷惑かけてばかりかも」
上条「それでも、俺はお前が大好きだよ」
禁書「……っ」パクパク
上条「んな打算で人と付き合ったりしねえよ。それに、俺はお前の良いところたくさん知ってるし」
禁書「……例えば?」
上条「美味しそうに俺の作った飯を食べてくれるところとか、殆ど戦えないのに魔術師に襲われても立ち向かったり」
禁書「それは、あばたもえくぼっていうんじゃないかな」
上条「思いようによっちゃあ、えくぼもあばたになるんじゃねえの」
禁書「それは……」
上条「とにかく、俺はお前が大好きだってことだよ」
禁書「……」
上条「何なら、証明しようか?」
禁書「へっ」
上条「……」スッ
禁書「え、ちょ、とうまっ」
上条「インデックス……」
禁書「あ、えええっと、……ん」ギュッ
上条「……………………頭かゆっ」バギン
禁書「えっ」- 381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/27(土) 22:10:49.77 ID:MsE/Dba+o
上条「……って近ーッ!!」ガバッ
禁書「……えー」
上条「いや待て! 違うんだインデックスあの魔術師の術式のせいでなんか色々変なこと口走ったけど!! なんかキスしそうになったけど!!」
禁書「……」
上条「いやでも大丈夫だ、魔術のせいあのこっぱずかしい台詞も行動も全部おのれ魔術師!」
禁書「……それで、私はどうすればいいんだよ」
上条「え?」
禁書「とうまは術式のせいで済むけど、私は正気だったのになんか最後乗せられて目まで閉じちゃったのに!」
上条「え、えーと」
禁書「この行き場の無い感じとやりきれない感じと取り返しのつかない感じはどうすればいいの!?」
上条「大丈夫だ、噛み付きでなんか色々と有耶無耶にギャー待て違うまだオチがあるから早まるなー!!」
禁書「うるさいんだよ黙るんだよもうとうまの根性なしぃぃぃぃぃぃ!!」ガブッ
上条「うぎゃああああなんか今日はとっても積極的ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
禁書「ばかばかばかばかばかああああああああ!!」
上条「噛み砕かれるううううううううう!? ほんぎゃああああああああ!!」
??(……チッ、あと一歩だったのに。魂のヘタレか)- 382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/27(土) 22:11:34.25 ID:MsE/Dba+o
禁書「……」スタスタ
上条「インデックスさーん、歩くの速いっすよー」
禁書「ふん!」
上条「インデックスー、そんなロクに前も見ないで早歩きしたら転ぶぞー」
禁書「ふんだ!」
上条「はぁ」
禁書「わっ」
上条「っと! 言わんこっちゃない!!」ガシッ
禁書「……むぅ」
上条「……はー。ほら」
禁書「へ?」
上条「右手使えないから、左手出せ」
禁書「う、うん」
上条「ったく、危なっかしい」ギュッ
禁書「……」
上条「……」
禁書「ねえ、とうま」
上条「んー?」
禁書「……さっき、あの魔術師に会う前に話してたこと、覚えてる?」
上条「ああ、手を……、忘れた」
禁書「私も」- 383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/27(土) 22:12:07.09 ID:MsE/Dba+o
上条「さて、お一人様一パック限りはまだありますかねーっと」スルッ
禁書「……あ」
上条「……カゴ持たないといけないんだから仕方無いだろ。ってかスーパーの中で手繋ぐのは流石に恥ずかしいし」
禁書「……むぅ」ギュッ
上条「……いや、だからカゴを二人で持つとかも恥ずかしいっていうかだな」
禁書「……」ジー
上条「……つか、手くらい右手使えるときにいくらでも繋げばいいだろー」
禁書「! 言ったねとうま、私一回見聞きしたことは忘れないんだよ!」
上条「なんかさっき都合よく忘れてたような」
禁書「そんなことは決して無いかも」
上条「まあ、とりあえずそれ取ってインデックス。俺カゴで手が塞がってるから」
禁書「これ?」
上条「それそれ。あと……」
***
禁書「……とうま、買いすぎじゃない?」
上条「俺も今そう思ったところだ」
禁書「しかもなんで袋一つなの?」
上条「スーパーでレジ袋が無くなるというミラクルを上条さんが起こしたからだ」
禁書「おとなしく不幸だって認めるんだよ」
上条「ミラクル系男子」- 384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/27(土) 22:13:02.53 ID:MsE/Dba+o
禁書「これ、片手で持てるのかな?」
上条「上条さんの腕力を舐めてはいけな重っ! いや、だがギリいけるッ!!」プルプル
禁書「もう、手伝って欲しいならそう言えばいいかも」ニギッ
上条「……む」
禁書「これで少しは楽でしょ?」
上条「……まあ、そうだけど」
禁書「ふふっ」
上条(……慣れん。照れくさい)
禁書「ねえ、とうま」
上条「ん?」
禁書「私ね、テレビで見た、オムレツみたいなのが乗ってて切ったら」
上条「アレ卵むっちゃ使うから却下」
禁書「えーとろとろー」
上条「あんな風にしなくてもだな、ちゃんと焼き加減を調節すれば結構とろとろになるんだぞ」
禁書「でもとうまの作るオムライスの卵はいつもしっかり焼いてあるかも」
上条「アレは俺の好みだ」
禁書「そうなんだ。でも私もしっかり焼いてあるのも美味しいから好きなんだよ」
上条「まあ、なんなら今日は半熟っぽくしてもいいかなー」
禁書「ほんと?」
上条「俺もたまには食いたいし」
禁書「わーい!」
上条「しっかし、結局今日もまた片手生活なのか……」
禁書「ぜんぶ私がフォローしてあげるから問題ないんだよ!」
上条「……まあ、なんとかなるか」- 385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/08/27(土) 22:13:57.73 ID:MsE/Dba+o
- しまい
なんだかよく分からない感じになった、反省は微妙にしているようなしていないような - 386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/08/27(土) 22:14:57.04 ID:RRvJaaago
- 乙
- 387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/08/27(土) 22:35:05.02 ID:LaRIkSYa0
- 乙でした
このぎりぎりなじりじりした感じがにやにや!!
魂のヘタレわろたこのスレ民の総意だなwwwwww - 393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/05(月) 01:35:32.33 ID:NP81K3PJo
- ――ファミレス――
店員「いらっしゃいませー、何名様でしょうか?」
上条「ふたりで、禁煙席で」
店員「それではこちらに」
禁書「あ、迷子の人だ」
上条「ん?」
一方「げっ」
上条「あ、すみません。あそこでいいです」
店員「かしこまりましたー」
一方「……なに勝手に相席してンだよ」
上条「固いこと言うなって」
禁書「ごはんは大勢で食べた方が美味しいんだよ」
一方「俺コーヒー飲ンでるだけなンですけどォ」
上条「あれ、打ち止めはいないのか?」
一方「……別にオマエらじゃあるまいし、四六時中一緒にいるわけじゃねェよ」
禁書「別に私たちもいつも一緒にいるわけじゃないかも」
一方「嘘吐け」
上条「で、打ち止めはどうしたんだ?」
一方「……あの病院で検査受けてンだよ。もォすぐ終わるンじゃねェの」
禁書「それでここで待ってたんだね」
一方「まァ、そンなとこだ」 - 394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/05(月) 01:36:37.80 ID:NP81K3PJo
上条「はー、打ち止めどっか悪いのか?」
一方「検査だっつってンだろォが。生まれ方が生まれ方だから、定期的に検査してンだよ」
禁書「へーなんだか大変なんだね」
一方「オマエそもそもクローンとかよく分かってねェだろ」
禁書「うん」
上条「まあ、体調崩したとかじゃなくて良かった。そんじゃインデックス、さっさと注文しようぜ」
禁書「とうま、どれ注文してもいいの?」
上条「高いのは駄目」
禁書「むー」
一方「……」ズズー
上条「決まったな? すみませーん」
禁書「私はこの、さいころステーキ定食!」
上条「む、被ったな……じゃあ俺カルボナーラで」
一方「あとコーヒー」
店員「かしこまりましたー」
上条「ドリンクバーにコーヒー無いのか?」
一方「一々立つのが面倒だろォが」
上条「oh……」
禁書「お金持ちの発言なんだよ……私はそんなに贅沢言わないからドリンクバー頼んでもいいかな」
上条「だめ」- 395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/05(月) 01:38:23.67 ID:NP81K3PJo
店員「待たせたな」
禁書「わーい、いただきまーす!」
上条「いただきます」
一方「……」ズズー
禁書「もぐもぐ、あなたは何も食べないの? おなか減ってないのかな?」
一方「べっつに、コーヒー飲むだけのつもりだったから頼んでねェだけだ」
上条「ああ、もしかして打ち止めが来るの待ってるのか?」
一方「……世の中全ての人間が、オマエらみてェに仲良しこよしやってるとか思ってンじゃねェぞ」
禁書「やっぱりあなたはやさしいね」
一方「聞いてねェし」
上条「ん? インデックス、その端に寄せてる肉食わないならくれ」
禁書「これは最後の一口にとってるんだよ! これ食べたらとうまでも容赦しないんだよ!!」ギラッ
上条「……いつも容赦されてないような」
禁書「何か言ったかな?」
上条「何も」
一方(……コイツら本当仲良いのな。うぜェ)ズズー
禁書「でもとうま、交換なら考えないこともないんだよ」
上条「えー、お前と交換したら大体お前が明らかに等価じゃないくらい食うし……」
禁書「失礼な、私はシスターさんだからそんなに強欲じゃないかも」
上条「どの口が言うんだ、自ら進んで肉をむっしゃむっしゃ食べてる口か」
禁書「育ち盛りだから不可抗力なんだよ」- 396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/05(月) 01:40:06.18 ID:NP81K3PJo
一方(あー、コーヒー無くなったし)
上条「じゃあ一口とひとかけらな、はい」
禁書「はむっ」
上条「……直にいくか」
禁書「もぐもぎゅ。でもねとうま、カルボナーラ一口とお肉ひとかけらじゃあ割に合わないと思うんだよ」
上条「食ってから言うの!? 卑怯だろそんなの!!」
禁書「でもとってあるの除いたらこれが最後だし」
上条「とってあるからいいじゃん!」
禁書「もう一口プリーズ!」カンカン
一方(……つかやっぱ腹減ってきたな。あのガキまだかよ)
上条「フォークで食器を叩くのはやめなさい! ああもう、ほら!」
禁書「はむぐっ!!」
上条「がっつき過ぎじゃね!? お前は飢えた獣か!! ったく、んじゃこれ貰うぞ」
禁書「むぐ、ねえとうま、とうまはカルボナーラ作れないの?」
上条「んー? まあ多分作れるんじゃないか、そんなに難しくなかった気がするし」
一方(……なンか肉避けてあるな。これいらねェのか?)
禁書「それじゃあおうちでも」
一方「これ食わねェなら貰うぞ」ヒョイパク
禁書「えっ」
上条「あっ」
一方「ン?」モグモグ- 397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/05(月) 01:40:54.42 ID:NP81K3PJo
禁書「」プルプル
一方「……なンだァ? これ落としたヤツとかだったのか?」
上条「逃げろ、一方通行ァァァァァ!!」
一方「ハァ?」
禁書「んがああああああああああああああああああああああ!!」ガバッ
一方「!?」ガタッ
上条「おおお落ち着け、インデックス!!」ガシィ
禁書「私の最後の一口ぃぃぃぃぃぃぃ!!!」ガチガチ
一方「……オマエはワニかよ」
上条「いや見てないで!! 出来ればインデックスの怒りを静められるような食べ物か何か持ってきてくれると嬉しいな!!」
打ち止め「お待たせーってミサ……あれ? そっちのお二人さんはどうしたのかな? ってミサカはミサカは首を傾げてみる」
一方「あァ、なンつーか、まァ仲が良いこって」
打ち止め「ファミレスで後ろから抱きしめるなんて大胆だね、ってミサカはミサカは頬を赤らめてみたり」
上条「いやだからそんなほのぼのしたシーンじゃないから! 大ピンチだから!!」
禁書「お肉ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
打ち止め「もうお昼食べちゃったの? ってミサカはミサカはメニューを見ながら尋ねてみる」
一方「コーヒー飲ンでたらオマエがとっとと戻ってきやがったからまだ食ってねェよ」
打ち止め「それじゃあ一緒にいただきます出来るね! ってミサカはミサカは喜んでみる!」
一方「ケッ、くっだらねェ」
上条「仲が良いのはいいけれど! この危機的状況をスルーしないでもらえませんか!?」
禁書「最後の一口ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」- 398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/05(月) 01:42:55.54 ID:NP81K3PJo
禁書「まったく、人の話をちゃんと聞いてないからいけないんだよ!」プンプン
一方「これ文句言うならソレ食わせねェぞ」
禁書「いただきます!」モグモグ
打ち止め「いただきまーす、ってミサカはミサカは手を合わせてみる」
一方「……」ムシャムシャ
上条「水うめえ」
打ち止め「それで、お二人さんは最近どう? ってミサカはミサカはアバウトに話題を振ってみる」
上条「どうって言われても……」チラッ
禁書「むしゃむしゃ、ねえ、そのお肉も美味しそうだね!」
一方「自分の方に集中しやがれ」
上条「清々しいくらいにいつも通りです、はい」
打ち止め「むう、仲良きことは美しきかな! ってミサカはミサカは偉そうに言ってみたり」
一方「良いからオマエもとっとと食え」
上条「はは、お前らも相変わらず仲良いなぁ」
一方「……、ンな険悪な関係だったら一緒に暮らせねェだろォが」
上条「いやいや、もうまるで親子みたいじゃん」
打ち止め「むう、その評価は心外かも、ってミサカはミサカはフォークを振り上げて抗議してみる!」
一方「鬱陶しいから大人しく食えボケ。っつか誰が親だ誰が」
禁書「むぐ、それじゃあ恋人同士なのかな?」
一方「どこをどォ見たらそォなるンだよ。第一まだコイツはンな歳じゃねェだろォが」
禁書「それは逆に年齢さえ釣り合えば恋人でも良いってこと?」- 399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/05(月) 01:44:33.11 ID:NP81K3PJo
一方「だからなンでそォなるンだっつゥの。あり得ねェだろ」
禁書「血縁じゃない親しい男女二人が同じ屋根の下で暮らしててそんな言い訳は通用しないんだよ!」
打ち止め「……それはこっちの台詞かも、ってミサカはミサカは口を挟んでみたり」
一方「同意だわ」
上条(それは流石にブーメランだろうインデックスさーん)
禁書「なんで?」
一方「いや、なンでってオマエ」
打ち止め「自覚が無い輩が一番タチが悪いよね、ってミサカはミサカはやれやれと首を振ってみる」
一方「その理屈でいくと、オマエはそこのビクビクしながら水飲ンでる野郎の恋人ってことになるンだが」
禁書「ふえっ!?」
上条「……本当に気付いてなかったんですねインデックスさん」
禁書「べ、べつに私がとうまと一緒にいるのは当たり前のことで……」
一方「だから何でだよ。安い言い訳は通用しねェンだったよなァ?」
禁書「う、うぅ」
上条「インデックスのせいで上手いこと話を逸らされたな、打ち止め」
打ち止め「それで本当のところどうなの? ってミサカはミサカはもうこの二人の話に夢中だったり」
上条「……いや、本当そういうのじゃなくってですね。ただ居たから居るだけで」
禁書「……とうま、それはなんだか私が図々しく且つ無理矢理に居座ってるみたいに聞こえるんだよ」
上条「いやそういうつもりじゃないけど、別に理由とか無いじゃん」
一方「一緒にいたいからいるってか」
上条「まあ、そんな感じ」- 400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/05(月) 01:45:29.44 ID:NP81K3PJo
打ち止め「それを恋人って言うんじゃないのかな? ってミサカはミサカは断じてみる」
禁書「だっ、だからそれを言ったらあなた達もそうなんじゃないかな!!」
一方「なンでキレてるンだよ」
上条「……やっぱそこら辺ハッキリした方がいいのかな」
禁書「へっ? えええええ!?」
打ち止め「おお、これは急展開かも!? ってミサカはミサカは身を乗り出してみる!!」
一方「服にソース付くぞ」
浜面(リア充)「お? 大将、なにやってんのこんなところで。一方通行も」
滝壺(リア充)「皆と会うのはちょっと久しぶりだね」
上条「……」
禁書「……」
一方「……」
打ち止め「……」
上条「……なんかしらけたなー」
一方「そォだな」
禁書「お肉が冷めちゃうんだよ」モグモグ
打ち止め「ねえねえ、やっぱりドリンクバー頼んでも良い? ってミサカはミサカはおねだりしてみる」
浜面「は? どうしたん?」
滝壺「なんだか間が悪かったみたいだね、はまづら」- 401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/05(月) 01:48:35.36 ID:NP81K3PJo
- これ途中いくつかPixivに投稿されたSSとモロ被りしてる場面あるんですけど、誓ってパクリではありませんので
別に奇抜な発想では無いとはいえ、タイミングまでモロ被りってやっぱそういう電波的なものがあるんでしょうか
謎です - 403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/09/05(月) 14:42:25.16 ID:rXO7mAJXo
- 乙乙!!
- 404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2011/09/05(月) 21:08:09.12 ID:GT3NICtF0
- 浜面爆発しろ
- 411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/07(水) 23:42:07.04 ID:3UD+Q6vIo
小萌「はーい、それじゃーホームルームを始めるのですよー」
青ピ「きりーつ」
上条「……」ガタッ
禁書「……」モグモグ
青ピ「きをつけー」
禁書「……」バクバク
上条「……」
青ピ「れーい。ちゃくせきー」
禁書「……」ムシャムシャ
上条「……インデックスさん、朝っぱらから早弁とはいい度胸ですね」
禁書「ふっ、甘いんだよとうま。朝っぱらだからこそ意味があるのかも」
上条「はぁ?」
禁書「このご時勢、一体どれほどの学生が授業中お腹を空かせてると思う? そして彼らはいつお弁当を食べればいいの?」
上条「昼休みだろ」
禁書「そんな時間まで待ってたら死んじゃうんだよ! だから私が率先して早朝から早弁をすることで、皆が早弁してもいい感じの空気にする」
上条「授業中に食ったらアウトだから。バレたら怒られるから」
ネ セ サ リ ウ ス
禁書「そう、何故なら私は必要悪の教会の修道女だから!!」デデーン
上条「必要悪ってそういう意味だっけ?」- 412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/07(水) 23:43:11.35 ID:3UD+Q6vIo
神裂「上条当麻、次は移動教室ですよ」カチャカチャ
上条「……神裂さん、えらい堂々と物騒なものをぶら下げてますね」
神裂「ふっ、甘いですね上条当麻。堂々とぶら下げてるから意味があるんですよ」
上条「はぁ」
神裂「例えば剣道部の竹刀や、弓道部の弓、または足を骨折して杖が必要だったり、長物を学校に持ち込む機会は意外と多い」
上条「まあ、そうかもな」
神裂「しかし、それらは悪目立ちする故になんとなく持ち込みづらいのも現実です」
上条「お前を見てるとよく分かる」
神裂「だから私が率先して七天七刀を持ち込み、他の長物を持ち込みやすい空気を作る……」
上条「……あのさぁ」
ネ セ サ リ ウ ス
禁書「そう、何故なら私は必要悪の教会の修道女だから!!」ババーン
上条「杖とかは良いけど、刀は非合法だからな」
ステイル「……」スパー
上条「もうツッコしたくないんですけど」
ステイル「現代社会において、どれだけの若者がニコチンとタールに飢えているんだろうね……」
上条「知るか」
ステイル「だがそんな若者達は、コソコソとトイレなどで煙草を吸うことしかできない……」
上条「止めろよ」
ステイル「だから、僕が率先して煙草を吸うことで、煙草を吸い易い雰囲気を作る……」
上条「駄目だろ」
ネ セ サ リ ウ ス
ステイル「そう、何故なら僕は必要悪の教会の不良神父だから!!」ドカーン
上条「災誤先生呼んでくるわ」
ステイル「ごっ、があああああああああああああああ!?」- 413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/07(水) 23:44:39.93 ID:3UD+Q6vIo
キーンコンカーンコーン
禁書「むむっ、お昼休みかも! 購買に急ぐんだよ!」
上条「お前結局ずっと弁当食べてなかった?」
禁書「それとこれとは話が別なんだよ!!」ガラッ
上条「どれとどれだよ……ってかアイツ一人で大丈夫なんか」
ガヤガヤワーワーキャーグハァキュガッガヤガヤ
おばちゃん「はいはい押さない押さない」
禁書「むっ、すごい人混みかも。だけど私はチョコチップメロンパンを手にするまでは立ち止まれないんだよ!」ダッ
男子「おらー!!
野郎「どけー!!」
女子「しゃー!!」
禁書「」バイーン
おばちゃん「ほらほらたくさんあるから押さない」
禁書「うぅ……」
上条「案の定大丈夫じゃねえし」
禁書「とうま……べ、別に私が本気を出せばこの程度の人混み!!」ダッ
上条「……」
禁書「」バイーン
上条「……で? 何が買いたいんだ?」
禁書「……チョコチップメロンパン」
上条「はいよ。……って」- 414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/07(水) 23:46:35.92 ID:3UD+Q6vIo
ステイル「一体、どれだけの人間が人混みを鬱陶しく思っているんだろうね……」
神裂「休日の都心、花火大会の人混み……今この時に無双乱舞を発動できたら、そう思ったことは誰でもあるでしょう」
ステイル「だから僕達が決して私怨などは関係なく、自ら率先して人混みを蹴散らす……」
神裂「ついでに、あくまでついでにあの子を杜撰に扱ったことに対する憤りと共に……」
ステイル「そう」
神裂「何故なら私たちは」
I n d e x F a n c l u b
ステ神「「必要悪の教会の戦闘員だから!!」」
上条「ルビおかしいぞ、ルビ」
ステイル「さあ行こうか、神裂」
神裂「そうですね、ステイル……」
ステイル「Fortis931! 巨人に苦痛の贈り物ォォォォォォォォ!!」
神裂「Salvere000! 七閃ッッッッッッッッッ!!」
上条「ってか止めんかいこのインデックス馬鹿どもがァァァァァァァァァァァァ!!」
***
キーンコーンカーンコーンフィーンコームカームコーン
上条「ああーやっと一日が終わったーぁ」グッタリ
ネ セ サ リ ウ ス
禁書「ふふふふふ、甘いんだよとうま。放課後になっても私たち必要悪の教会の活動は」
上条「止めなさい」ガシッ
禁書「むううう、卑怯なんだよ!」ジタバタ
上条「ほら、見ろよ夕陽が綺麗だろ。こんな綺麗な夕焼けを見たらいたずらをしようなんて」
禁書「じゃああの夕陽を奪ってやるんだよ!」
上条「……おー、やれるもんならやってみろー」- 415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/07(水) 23:47:31.64 ID:3UD+Q6vIo
禁書「はっ、そういえば結局チョコチップメロンパン食べてないかも! とうま、パン屋さんに寄ろう!」
上条「えー、ここらにパン屋なんてあったかなぁ。また今度でいいじゃん」
禁書「買い食いはワルの基本だって聞いたんだよ!」
上条「ただのワルと必要悪は大分違うだろ。グレるおつもりですか」
禁書「むー。あ、とうま! コンビニがあるよ!」
上条「んー?」
ステイル「……」スパー
神裂「……」クッチャクッチャ
上条「……、インデックス、他所に行こう」
禁書「なんで?」
上条「なんかもうただのヤンキーと化した馬鹿がヤンキー座りしているからだ」
ステイル「ただのヤンキーとは心外だね上条当麻。これは必要悪の教会としての」
上条「うるせえそもそもお前学生服着たらどっからどう見てもヤンキーだろうが! 神裂も制服改造してるし!!」
神裂「ところでインデックス、コンビニに何か用事が?」ペッ
上条「ガム吐くなよオイ。それでいいのか女教皇様」
禁書「チョコチップメロンパンが食べたいんだよ」
神裂「なるほど。ではステイル、貴方は店員の視線をひき付ける係を」
上条「即万引きの相談かよ! 警察呼ぶぞゴルァ!!」
禁書「万引き? 福引きみたいなものかな?」
上条「知らなくて良い! 帰るぞインデックス!」- 416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/07(水) 23:52:13.64 ID:3UD+Q6vIo
- 違うんです
ただ俺は上インで普通に学パロ(まあ普通に上条さん学生だけど)をやりたいなぁと思っていまして
普通に同居してて普通に同じクラスで夫婦か貴様らってのもいいし敢えて別のクラスとか別の学校とかもアリだし
もしくはどのクラスか分からないけど図書室にいつもいるミステリアスな美女設定のインデックスさんを――
とか考えてただけなんです
でも過保護過ぎる必要悪の教会の二人は書いてて楽しいですな
なんだかすごい馬鹿になるけど - 417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/09/08(木) 01:12:16.11 ID:4ggYrsq70
- 必要悪の教会(インデックスファンクラブ)に入会したいんですけれど、どうすればいいですか
マジで吹いた。こういう学校生活の上インも可愛い。最高だな!!
今回も乙です。次回も楽しみにしています - 418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/09/08(木) 09:14:02.39 ID:+FYSGGv8o
- 乙です。なんかみんながバカ可愛くてすごくニヤニヤしたww
インデックスのためにはりきるねーちんとステイルのコンビネーションの面白さは異常 - 422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/11(日) 21:37:27.47 ID:P8wwcvqSo
上条「……」ボケー
禁書「……」ボケー
上条「……ん、もう六時か」
禁書「……む、そう言われてみればお腹へった」
上条「あー、今日の晩飯何にするか全然考えてなかった」
禁書「なんだか一日中ぼけーっとしてたね」
上条「だなぁ。なーんか今日は色々とやる気が出ない」
禁書「たまにはこんな一日もいいと思うんだよ」
上条「ま、平和だって証だな」
禁書「うん。何も無いのが一番かも」
上条「そんじゃ、もう暫くぼけーっとしとこう。んで晩飯はファミレス行こう」
禁書「分かったんだよ」
上条「あーだりー」グテー
禁書「……あ、とうま」
上条「んー?」
禁書「そういえば私、一回やってみたいことがあったの」
上条「やってみたいこと? なんだよ」
禁書「ひざまくら!」
上条「……はい?」
- 423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/11(日) 21:38:38.65 ID:P8wwcvqSo
禁書「んー、なんだか不思議な感じかも」
上条「……あれ、俺がする側なんだ」
禁書「ん?」
上条「いや、いいけどね。別にいいけど、いいけどなんか違くね?」
禁書「どうでもいいんだよ」
上条「いやいいんだけどさ。んで姫、具合はいかがなもんですかね」
禁書「上を見たらとうまと目が合うっていうのは面白いかも」
上条「そりゃ上条さんは天井に張り付いたりはしませんからね」
禁書「……んー、あとは、なんだか」クルリ
上条「うつ伏せ!? きゃ、きゃー! セクハラよー!」
禁書「何気持ち悪い声出してるんだよ」ムクリ
上条「いや、なんとなくノリで。ってか何やってるんですかインデックスさん」
禁書「足が臭い」
上条「オイ」
禁書「じゃなくて、とうまの匂いがする」
上条「べつに足以外からも体臭はするんじゃねえの」
禁書「うん、それはそうだけど」ズイッ
上条「どわっ」
禁書「うん、お腹からもする」スンスン
上条「いや本当なにやってんの」
禁書「首元からも」スンスン
上条「やっぱこれセクハラじゃね?」- 424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/11(日) 21:39:15.48 ID:P8wwcvqSo
禁書「むう、でも膝枕自体はけっこうゴツゴツしてるかも」ボスッ
上条「野郎の体にそんな心地よさを求めたのがまず間違いだ。まして上条さんは結構鍛えてますのことよ」
禁書「……でも、なんだかちょっと落ち着くんだよ」
上条「ん、そうか」
禁書「うん。なんだかあったかい気持ちになるかも」
上条「ふーん。そんなもん?」
禁書「とうまもひざまくらされたこと無いの?」
上条「無いんじゃね。少なくとも覚えてない」
禁書「ふーん……」
上条「……」
禁書「……」
上条「……インデックス、そろそろ足が痺れてきたんだけど」
禁書「ん、それじゃあ交代しよっか」
上条「へいへい……って、交代?」
禁書「はい、どうぞ」
上条「……何が?」
禁書「ひざまくら」
上条「えっ」
禁書「えっ?」- 425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/11(日) 21:40:02.81 ID:P8wwcvqSo
上条「……ッ」ポスッ
禁書「どうかな、とうま?」
上条「ど、どうって言われても……なぁ?」
禁書「なにかなその微妙な反応」
上条「……お前と目が合ってその向こうに天井、ってのは、病院を思い出すな」
禁書「……とうまも大概だね」
上条(……やっぱちょっとは胸あるな)ジー
禁書「とうま?」
上条「ッ、な、なんだインデックス?」ビクッ
禁書「? そんなに首反ってたら疲れない?」
上条「え? ああ、そうだな、そうだね」
禁書「変なの。もしかして、私のひざまくらあんまり気持ちよくない?」
上条「いや、別にそういうわけじゃあ……、ん? あ」
禁書「あ?」
上条「そういえば前に一回、膝枕されたことあったなぁ。御坂に」
禁書「……短髪に?」キッ
上条「なんでそこで怖い顔になるんですかインデックスさん!? いや忘れてたんだよそんなのん気な状況じゃなかったから!!」
禁書「……とうまは相変わらずデリカシーってものが無いよね」ハァ
上条「はぁ……? 言わない方が良かったの?」
禁書「……、それで、どっちが良い?」
上条「は?」
禁書「短髪と私、どっちの膝枕が良かった?」- 426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/11(日) 21:41:09.99 ID:P8wwcvqSo
上条「……なんで?」
禁書「なんででも!」
上条「――覚えてない」
禁書「その曖昧な解答はなんなのかな!!」
上条「仕方無いだろあの時は色々大変で膝枕がどうこうとか考えてる余裕無かったわ! ぼろっぼろだったからね!!」
禁書「また私に黙って一人で怪我して!」
上条「いやその件に関してはもう怒られたから! 去年の夏休みの話だぞ!?」
禁書「短髪に膝枕されてたなんて聞いてない!」
上条「どっち!?」
禁書「むうう、最近やってなかったから久しぶりにオシオキタイムかも」
上条「理不尽だ!」
禁書「問答無用なんだよ!!」ギラリ
上条「ぎゃー!!」
禁書「……むう、ひざまくらをしながら噛み付くのは難しいかも」
上条「いや近い近い近い近い」
禁書「ふんだ、とうまの馬鹿」グイッ
上条「あ、あれインデックスさん、もうひざまくら終わり?」
禁書「おしまい!」
上条「……」
禁書「……まだ、ひざまくらしてたいの?」
上条「へっ?」- 427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/11(日) 21:41:41.67 ID:P8wwcvqSo
禁書「どうなのかな」
上条「……もうちょっとだけー、とか」
禁書「……、はい」スッ
上条「……」ポスッ
禁書「……」
上条「……」
禁書「……なんで黙るんだよう」
上条「いや、別に」
禁書「……」
上条「……」ウトウト
禁書「……とうま、眠いの?」
上条「ん、いや、……なんか落ち着くから」
禁書「……そっか。別にこのまま寝ちゃってもいいんだよ。どうせお夕飯は食べに行くんだし」
上条「ん……」
禁書「……」
上条(……駄目だこれ。妙に心地良い)ウトウト
禁書「んぅ……」ウトウト
上条(まあ、なんつーか)
禁書「……」クー
上条(平和、だなぁ)- 428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/11(日) 21:42:50.40 ID:P8wwcvqSo
- しまい
でも膝枕って膝じゃないよね、ももだよね - 429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/09/11(日) 21:44:47.25 ID:Ypp0t2Kko
- 乙
ももまくらはおしりです - 430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/09/11(日) 21:51:29.25 ID:z7RAPvyko
- おつん
平和っていいよね・・・ - 437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/16(金) 23:32:28.58 ID:H76sODQ9o
上条「はい」
禁書「むー……、こっち!」ペシッ
上条「残念、こっちでした」パッ
禁書「ううううー……」
上条「お前、こういう勘とかはあんま無いのな」
禁書「とうまがインチキしてるんじゃないかな」
上条「してねえよ。んな飴玉一個で小細工しませんて」
禁書「じゃあ貸して、私がやるから」
上条「ん? ああ、いいけど……」
禁書「目瞑って」
上条「ああ」ギュッ
禁書「……はいとうま、どっち?」
上条「こっち」ポン
禁書「……」
上条「……」
禁書「も、もう一回! 今度は後ろ向いてて!!」
上条「ちゃんと目瞑ってたって」
禁書「いいから!」
上条「へいへいっと」
禁書「…………はい、どっち!!」- 438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/16(金) 23:33:23.96 ID:H76sODQ9o
上条「こっち」
禁書「なんでそんなにすぐ分かるの!? も、もう一回!」
上条「……」
禁書「…………、ひゃい、どっひ!?」
上条「こっち」プシッ
禁書「あうっ」
上条「ってか俺はまだそれあげてないんだが」
禁書「ふんだ。とうまがズルするからいけないんだよ」コロコロ
上条「だからしてねーよ。当てられなかったのはお前の勘が悪いだけだっつの」
禁書「じゃあ私のを当てられたのはなんで?」
上条「手ぇ出してみろ」
禁書「手?」
上条「ほれ、こんなに違う」ピタッ
禁書「……それがどうしたのかな?」
上条「だから、お前の手がちっさ過ぎてバレバレだっただけだよ」
禁書「むうううう」ニギニギ
上条「なにやってんすか」
禁書「とうま、指ずもうしよう」
上条「は? いいけど」
禁書「それじゃー、どんっ!」- 439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/16(金) 23:34:18.20 ID:H76sODQ9o
上条「のこった、とかじゃないのか。すもうなのに」
禁書「ふんぬぬぬぬぬぬぬぬ!!」グイグイ
上条「…………、せい」
禁書「あー!」
上条「いーちにーさーんしーごー」
禁書「ふんぬぬぬぬぬぬがー!」グググ
上条「ろーくしーちはーちきゅーじゅーじゅーいちじゅーに……ってか何秒で勝ち? とりあえず俺の勝ち」
禁書「ううううう……」
上条(……このお姫様はなにやら自分の手が俺より小さいのが気に食わないらしい)
禁書「じゃあとうま、次は腕ずもうなんだよ!」
上条(いやそういうわけでもないのか)
禁書「それじゃー、どんっ!」
上条「はいのこったのこったー」
禁書「ふんぬううううううう!!」グググ
上条「おーいいぞいいぞー押してるぞー」
禁書「ううううがあああああー!!」
上条「でも残念」グイー
禁書「ああああー」パタリ- 440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/16(金) 23:35:37.39 ID:H76sODQ9o
上条「ってか何がしたいんださっきから」
禁書「……別に、深い意味はないかも。なんだか屈辱的だったんだよ」
上条「なんじゃいそれ」
禁書「とうま、ちょっとまっすぐ立って」
上条「? はい」
禁書「……むう。とうまの身長、今何センチかな?」
上条「は? 確か170前後だったけど」
禁書「……目標、165センチくらい」
上条「なんだその数字」
禁書「てれびーで女の子はヒールで5センチくらいならどうにかなるって」
上条「お前ブーツじゃねえか」
禁書「あっ」
上条「ってかだからなんなんだよ」
禁書「別に深い意味はないかも!」
上条「意味が分からん」
禁書「……」
上条「……」
禁書「~~っ!」
上条「なに背伸びしてんの」
禁書「むうううー」ガシッ
上条「人の肩を勝手に使うなよ」- 441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/16(金) 23:36:29.58 ID:H76sODQ9o
禁書「うううー!」グニニニ
上条(……全力で背伸びしても目が鼻の高さくらいか。やっぱこいつちっさいな)
禁書「うー……はあー」
上条「……よっこいせっと」ヒョイ
禁書「わあっ!」
上条「これで大体同じくらいの目線だけど。何? もしかして見下したいの?」
禁書「べ、別にそういうわけじゃあないかも」
上条「じゃあこれで満足か」パッ
禁書「……とうまは」トスッ
上条「んー?」
禁書「とうまは、その、どのくらいの身長の女の子が、好き?」
上条「……、だから、なんだよさっきから」
禁書「いいから」
上条「べっつに、身長なんてどうでも」
禁書「そういう答えは卑怯じゃないかな」
上条「卑怯も何もないっつの。強いて言うなら好きになったヤツの身長くらいが好き」
禁書「……それじゃあ参考にならないかも」
上条「参考?」
禁書「なんでもないっ!」- 442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/16(金) 23:37:09.06 ID:H76sODQ9o
上条「……逆に、お前はどうなの」
禁書「へ?」
上条「だから、男の身長。どれくらいが良いんだ」
禁書「わ、わたしは別に……」
上条「そら見たことか」
禁書「……とうまくらい」
上条「はい?」
禁書「とうまくらいの“身長”が好きだって言ったの!」
上条「……」
禁書「あああくまで身長が、なんだよ」
上条「お、おう。身長な」
禁書「うん、身長が」
上条「それなら俺もアレだぞ、お前くらいの身長嫌いじゃないぞ」
禁書「ほんと!?」パァッ
上条「いやいやいや、身長が、な」
禁書「うん、とうまは私くらいの身長が好きなんだよね?」
上条「あ、うん。身長が」
禁書「♪」
上条(……くそう可愛いな)- 443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/16(金) 23:38:47.29 ID:H76sODQ9o
- 身長差とか萌えの話でした
IDがDQ9だなーとか思いつつ
次から上条さん、田舎に帰るの巻かもしれない - 444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/09/16(金) 23:40:34.45 ID:02b5UKJP0
- 悶絶した乙でした
俺・・可愛いのはインデックスさんだけじゃないと思うんだ・・・ - 445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/09/16(金) 23:50:04.38 ID:6xmSRzX20
- 上条さん168cm
インデックス148cm
だから20cm差があるんだよな - 446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/16(金) 23:54:53.47 ID:H76sODQ9o
- 因みにティッシュ箱がだいたい20cmちょっとですね
書くときにそれでどんなもんかとやってました - 447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/09/17(土) 00:12:34.27 ID:FK5IZ+lno
- 乙
- 452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/23(金) 21:58:42.01 ID:eYZ7Lj7+o
上条「うん……分かった。それじゃ、明日」ピッ
禁書「誰から?」
上条「父さん。仕事の都合がついたって」
禁書「都合?」
上条「そんなわけでインデックス、明日から山行くぞ、山」
禁書「それって、いつか言ってたとうまのお父さんの?」
上条「おう、じいちゃん家に泊まりだ」
禁書「おお、夏満喫ツアー開催かも!」
上条「適当に荷物準備しとけよ。一応母さんも色々持ってくるとか言ってたが」
禁書「色々?」
上条「色々。まあ最低限必要なものを持っていけばいいんじゃねえの」
禁書「というか、しいな達も来るんだね」
上条「まあ里帰りって体だし、家族揃って行くもんだろ」
禁書「……それだと、私は行かない方がいいんじゃないかな」
上条「ん? …………ああ、そういうことか。ま、気にすんな。ぶっちゃけ遊びに行くだけなんだし」
禁書「でも、家族水入らずを邪魔するのは悪いかも。ただでさえ私のせいで……」
上条「はあ、なら行くの止めるか? 別にお前が来ないなら俺も行かないけど」
禁書「え、何で?」
上条「いやだから、俺はお前が暇だろうと思って……」
禁書「私はずっとおうちでゴロゴロしててもいいんだよ」
上条「……ええーいまどろっこしい! いいから行くぞ!! さっさと準備して寝るぞ!!」
禁書「わあ! とうま、こんな時間に大きい声だしちゃ駄目なんだよ!!」- 453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/23(金) 22:00:03.30 ID:eYZ7Lj7+o
タクシーの運転手「まいどー」
上条「うあー、外に出るのはちょっとぶりだなぁ」
禁書「とうま、とうま。とうまのおじいさんのお家ってどれかな?」
上条「ちげーよ、この駅のまだまだ遠くだ。とりあえず電車乗るぞ、インデックス」
禁書「でんしゃ?」
上条「……電車知らないとか言い出さないよな?」
禁書「し、失礼な! いくら私でも公共交通機関くらい分かるんだよ!」
上条「……リニアモーターカーって分かるか?」
禁書「……あ、うう? りにあ?」
上条「……ほーら、いくぞインデックス。まず切符を買うから」
禁書「と、とうま! りにあって何なのかな!?」
上条「こんど御坂に会った時にでも聞いとけー」
禁書「なんで短髪!?」
上条「あいつそういうの詳しいだろ。その気になれば人間リニアとか出来そうだし……っと、これでいいのか」ピッ
禁書「に、にんげんりにあ……?」
上条「そっちはあんま気にしないで良い。ほら、切符。とっとと行くぞ」
禁書「……え」
上条「? どうした? 行くぞ」シュン カシャ
禁書「そ、それ通るの!?」
上条「……え、何、お前未だに自動改札未経験?」
禁書「……」コクリ- 454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/23(金) 22:00:47.31 ID:eYZ7Lj7+o
上条「マジかよ……まあ、ついでだからここで慣れとけ。別に難しいことは無いから」
禁書「わ、分かったんだよ……」ドキドキ
上条「その切符をそこの」
禁書「とうま、私の記憶力を侮っちゃいけないんだよ! このくらいの単純作業はお茶の子さいさいかも!」
上条「じゃあなんで今の今まで使ったこと無かったんだよ……」
禁書「ただ、ここに切符を入れて、通るだけ……」ドキドキ
上条「……」
禁書「切符を……裏表方向は一切関係なく、ここに普通に入れれば……」ドキドキ
上条「…………」
禁書「……」ス-ハースーハー
上条「まだか」
禁書「せ、せかさなくてもすぐ行くかも!」シュン
改札「」ピンポーン ガコッ
禁書「」ビクゥッ
上条「あー、切符握り締めすぎてたんじゃね? 汗か皺かなんかで認識されなかったんだろ」
禁書「」
上条「おーい、そんな驚かなくていいから」
禁書「」
上条「おーい、インデックスさーん。もしもーし」- 455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/23(金) 22:01:16.99 ID:eYZ7Lj7+o
禁書「もう二度と通りたくないかも……」
上条「まあ最低でも帰りにもう一回あるけどな」
禁書「うう……」
上条「えーと、俺たちが乗る電車は、っと……」キョロキョロ
禁書「あ! とうまとうま、あの伝説の“駅弁”があるんだよ!!」
上条「うん? まだ早いだろ、昼はどっかで食うけど」
禁書「ええー、私ずっとてれびーで駅弁見て食べて見たかったんだよ!」
上条「まあ後でなー、お、電車来てるじゃん。急ぐぞインデックス」
禁書「とうまー!」
***
上条「えーと、八番乗り場だから……これでいいんだよな。インデックス、足元気をつけ……」
禁書「わあ!」ズボッ
上条「どわああ!!」ガシッ
禁書「あ、とうま、とうま! 足がぁ!!」
上条「落ち着けまだ動かないからさっさと引っこ抜け! ほら!」グイー
禁書「むー!」スポッ
上条「あっ」
禁書「……とうま、ブーツ落ちちゃった……どどどどうしよう」アワアワ
上条「前途多難過ぎる……駅員さーん」- 456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/23(金) 22:03:26.44 ID:eYZ7Lj7+o
- 短いけどここまで。目的地に着く前から旅行は始まっているんだ的なアレでダラダラ進みます
しかし駅とかの効果音ってかそういうアレらは地域差とか有りそうな気がするけどまあ適当に - 457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/09/23(金) 22:06:31.66 ID:tJEFqLQqo
- 電車とホームの間。
絶対誰か足突っ込むだろうな……。
俺にもそう思っていた時期がありました。 - 458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県)[sage]:2011/09/24(土) 00:24:59.57 ID:xiaz75QF0
- 駅の「ピーン…ポーン」ってあの音が妙に印象に残る
足を突っ込むのは誰でも想像するんだなぁ
それにしてもおじいちゃんか・・・やっぱり上条属性なのか?ww - 459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/09/24(土) 12:32:51.35 ID:JgCcwY8Jo
- 老若問わずフラグを建てるご老体か…。
師匠って呼ぼう。 - 462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/28(水) 00:32:14.30 ID:Ro54av9Fo
禁書「びっくりしたんだよ……」
上条「こっちの台詞だっつの」
禁書「本当に死ぬかと思ったんだよ……」
上条「それは驚きすぎだろ」
禁書「びっくりしたらお腹が減ったかも……」
上条「お昼まで我慢しなさい」
禁書「むー!」
上条「間食ばっかするもんじゃないっての。ほら、動くからちゃんと座ってろ」
禁書「わっ」ガタン ガタン
上条「こういう電車に乗るのも久しぶりだなー。普段は地下鉄とかだし」
禁書「おおー、景色が流れていくんだよ」
上条「景色見るのはいいけど、座席にブーツ履いたまんま足上げるなよー」
禁書「あ、とうま! なんかでっかい建物があるんだよ!」
上条「あーはいはい、でっかいでっかい」
禁書「あ、とうま!! お城があるんだよ!!」
上条「はいはい、お城お城」
禁書「あー!! とうま、ゆーふぉーが飛んでるんだよ!!」
上条「へーへー、UFO、……ってええ!?」ガバッ
禁書「嘘かも」
上条「……」- 463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/28(水) 00:33:33.16 ID:Ro54av9Fo
禁書「ん……」
上条「眠いか?」
禁書「なんだか、一定のリズムでカタン、カタンってなるのが眠気を誘うんだよ」
上条「まあ、今日は夕方までずっと電車だしな。意外と疲れるから、ちょいちょい寝とくのもいいんじゃないか」
禁書「んぅ……でも景色見てたいかも」
上条「どうせ代わり映えしない景色だし、んな見るものねーよ」
禁書「でも……」
上条「それに、起きてたら腹減った腹減ったうるさいし」ボソッ
禁書「ん? んん?」
上条「乗り換えのときは起こしてやるから」
禁書「うー、分かった、おやすみー」コテン
上条「……、」
禁書「……」ウトウト
上条「……」
禁書「……」スースー
上条「……ナチュラルにこっちにもたれかかってきやがった」
禁書「んぇー、とうまぁ、おなかへったぁ……」ムニャムニャ
上条「……寝てても言うのかよ。はあ、なんか食い物買ってやるかな」- 464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/28(水) 00:34:21.42 ID:Ro54av9Fo
禁書「……」スースー
上条「……」グーグー
禁書「ん……ぁう」ポテン
上条「ん……お、ああ?」パチッ
禁書「ぅ……、ん……」スースー
上条「……、ん? ……あー」カタン カタン
禁書「……」スースー
上条「ってあああああああああああ!!」ガタッ
禁書「ひゃ! なに、とうま、へっ?」
上条「ちょっ、ここどこだ!? やっべー完璧寝てた!!」
禁書「んん……とうま、そんなに焦らなくても山は逃げないんだよ……」ゴシゴシ
上条「俺達が逃げて行ってるんだよ! えーと、今……あー! 六駅も過ぎてるし!!」
禁書「ろくえき……?」
ドアガシマリマース
上条「ってやべえ! 降りるぞインデックス!!」
禁書「上ってないから下りるのは無理なんだよ……」
上条「くそうこいつまだ寝てやがる! すみませーん降ります!!」ガシッ
禁書「ひゃー」
上条「いいぜ、俺達がまた無駄に一駅通過する羽目になるって言うのなら――って言ってる場合か!!」ダッ
禁書「うあーぁ」
上条「うおおおおおおおおおおおお!!」ダンッ
プシュー- 465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/09/28(水) 00:35:14.80 ID:Ro54av9Fo
上条「うげっ」ベチャッ
禁書「あふっ」ボスッ
上条「……うう、ギリギリセーフ。インデックス、無事かー? さっさと上からどいて貰えると嬉しいんだけど」
禁書「ん……」ギュッ
上条「いや、人を抱き枕にして寝ないで! ここウチじゃなくて駅のホームだから! 幸い人はいないけど!!」ジタバタ
禁書「……とうまー、さっきから人が寝てるのにうるさいんだよ!」プンスカ
上条「理不尽過ぎるだろうがぁぁぁぁぁ! 良いからさっさとどかんかい!!」ガバッ
禁書「うひゃあ」ボテッ
上条「えーと、戻るにはどの電車に乗れば……」
禁書「とうまぁ、ここどこ? 着いたの?」
上条「お前全然人の話聞いてねえのな……」
禁書「それじゃあ乗り換え?」
上条「ってか乗り過ぎ」
禁書「……? さっき乗り換えのとき起こしてくれるって言ってたかも」
上条「……俺も寝てました寝過ごしましたマジでごめんなさい」
禁書「とうまは結構うっかりさんだよね。それじゃあ、ここどこ?」
上条「ただの寂れた駅でござい」
禁書「とうま、お腹減った」グー
上条「滑らかに話題が逸れたな……売店とかは見当たらねえなぁ」
禁書「もうそろそろお昼時かも」
上条「分かった、さっさと引き返して乗り換えの駅で飯食おう。それまでは我慢してくれ」
禁書「むぅ、仕方無いから我慢するんだよ」- 466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/09/28(水) 00:35:50.69 ID:Ro54av9Fo
- 続く
まっすぐ着けると思ったら大間違いだ! - 467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽)[sage]:2011/09/28(水) 08:22:42.01 ID:BJk6tfGAO
- 乙。こりゃ着くまでけっこうかかりそうだな
- 468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/09/28(水) 11:54:51.59 ID:C55tCPZz0
- 駅のホームじゃなくてウチなら抱き枕にして寝られてもいいのか上条さんェ・・・
乙です!!! - 475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/02(日) 22:07:00.88 ID:SEAZHXyso
上条「……遅いなぁ」
禁書「なかなか電車来ないね」
上条「まあ、なんかあからさまにスルーされそうな駅だもんな」
禁書「というか、駅として機能してるのが奇跡だと思うんだよ」
上条「よりにもよってそんな駅に止まらなくてもいいのに……」
禁書「よりにもよってそんな駅に降りなくてもいいのに」
上条「……すんません、テンパってて」
禁書「別にいいけどね。旅にトラブルは付きものなんだよ」
上条「まあ、イレギュラーも楽しみの一つか」
禁書「そういうこと。あ、とうま、電車が来たんだよ!」
上条「あれ回送電車」
禁書「むう……あ!」
上条「あれ貨物列車」
禁書「……あ」
上条「あれは特急だから止まりません」
禁書「……まるでとうまみたいなスルースキルなんだよ」
上条「上条さんが何をスルーしたというんだ」
禁書「主に女の子からの好意」
上条「そんな勿体無いことはしないよ上条さん」
禁書「はぁ。というか、暇だね」
上条「だからなんだよその大人の対応っぽいのは。別にいいけど」- 476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/02(日) 22:07:48.19 ID:SEAZHXyso
禁書「あ、あれは?」
上条「お、きたきた」
禁書「やっとだね……」
ドアガヒラキマス
上条「さて、乗るぞインデックス」スタスタ
禁書「う、うん」ドキドキ
上条「ん? ……ああ。ほら、もうはまるなよ」スッ
禁書「お、同じ轍は踏まないかも」ニギッ
上条「ほいっと」グイッ
禁書「えいっ」ピョン
ドアガシマリマッス
上条「っと」
禁書「わぷっ」ボスッ
上条「……ってか、電車乗り降りするごとに毎回これやんのか」
禁書「い、今のはとうまが手を出したから釣られてやっただけなんだよ!」
上条「つってもさっきはまったし」
禁書「もう普通にやっても大丈夫かも!」
上条「じゃあこれ降りるときに期待しようか。ほら、とっとと座るぞ」
禁書「私また窓側が良いんだよ」
上条「へいへい」- 477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/02(日) 22:09:38.01 ID:SEAZHXyso
禁書「暇だね」
上条「もう眠くも無いしな」
禁書「外も山ばっかりかも」
上条「まああとちょっとで乗り換えの駅に着くから」
禁書「じゃあとうま、しりとりしよう」
上条「うーん、しりとり苦手なんだけど」
禁書「どういうことかな、しりとりが苦手って」
上条「徹底的に同じ字で終わられたりするのに弱い」
禁書「い……一生懸命やれば大丈夫なんだよ」
上条「よ……よーし、それじゃあやるかー。まずお前からでいいぞ」
禁書「ぞ……ぞ? ゾウの鼻みたいに長く続くといいね」
上条「ねーよ」
禁書「……、よくばるのは駄目ってことかな?」
上条「舐めるなよ、しりとりは奥が深い遊びなんだからな」
禁書「舐めて無いかも。そもそもとうまは知ってる? しりとりの由来」
上条「いいってそういう魔術トークは。今は遊びに来てるんだし」
禁書「知って損することは無いんだよ」
上条「よ……良く知ったところで良いことなんかねーだろ」
禁書「ろくに学ばないでそんなこと言ったら駄目なんだよ!」
上条「よ……ってかお前『よ』で終わりすぎだろうが! 俺一方的に不利じゃん!!」
禁書「口癖だから仕方無いんだよ」
上条「御坂妹とかとやったらひどいことになりそうだ……」
禁書「ぜんぶ『す』で終わるもんね」- 478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/02(日) 22:10:19.03 ID:SEAZHXyso
上条「おー、次の駅で乗り換えだぞインデックス」
禁書「やっとお昼ご飯なんだね……とうまを食べちゃおうかと思ったんだよ」
上条「あははー言う人によってドキドキの方向性が違う台詞だなー」
禁書「?」
上条「ほら、荷物纏めとけ。忘れ物するなよ」
禁書「あ」
上条「なに」
禁書「とうま、私の荷物が無いかも」
上条「はぁ!? い、いつから!?」
禁書「多分さっきの電車に置いて来たんじゃないかな」
上条「……テンパってたから十分ありうる。それで、中には何が」
禁書「別に大したものは入ってないんだよ。着替えくらいかも」
上条「着替えか……まあ服は母さんが持ってきて……」
禁書「?」
上条「……あのうインデックスさん。もしかして、替えの下着とかも入ってたり?」
禁書「他のどこにいれるのかな」
上条「……どうすんの」
禁書「どうしよう?」
上条「流石に母さんも持ってきてないよな……」
禁書「持ってきてたらちょっと複雑な気分かも」- 479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/02(日) 22:10:50.20 ID:SEAZHXyso
上条「……はい、はい。分かりました、すいません」ピッ
禁書「どうだった?」
上条「どうにかあったらしいけど、アレ途中から特急快速だったらしい。次止まるの兵庫だと」
禁書「……遠いね」
上条「それでもう、今日明日じゃ届かないらしいから学園都市に送ってもらった」
禁書「つまり?」
上条「最低限の下着なんかは今から買いに行きます」
禁書「……とうまと?」
上条「……一人で頑張ってくれ。頼むから」
禁書「え、ええと。とりあえず先にお昼ごはん食べたいかも!」
上条「そ、そうだな! とりあえずどっかのファミレスでも……お、立ち食いそばがある」
禁書「お蕎麦?」
上条「おう。まああんま時間もないし、あれで……」ピクッ
禁書「……? どうしたのとうま」
上条「……お前にはまだ、ハードルが高いか」
禁書「な、なんで!? 私お蕎麦大好きなんだよ!?」
上条「あと5cm伸びたらな」
禁書「あ。……首が痛くなりそうなんだよ」
上条「うむ。またの機会に、もっと敷居が低い店で」
禁書「敷居とかハードルとかじゃなくて……カウンター?」- 480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/02(日) 22:12:36.13 ID:SEAZHXyso
- 電車はやっ
山無しオチ無し意味無しが基本ですが、流石に起伏が無さ過ぎる気がします
でも勢いで書いてるからしゃーないのです。いやごめんなさいマジで - 482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県)[sage]:2011/10/02(日) 22:42:08.81 ID:pErnHbHP0
- 乙
まぁいいんじゃね。読んでてそんな気になるレベルでもないし
それにしてもこいつらは何しててもイチャイチャイチャイチャとwwww
- 483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/10/03(月) 09:21:14.55 ID:frymqXQH0
- うわーまたいちゃいちゃし始めやがったwwwwww
可愛いな
乙です - 486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/08(土) 00:38:58.54 ID:7BtZJze5o
上条「しかし、折角だし外にしかないようなもの食べたいな」
禁書「でも、だいたい学園都市の中でも見たことあるものばっかりなんだよ」
上条「まあ、そこまで閉鎖的じゃないし。ファミレスのメニューも大差ないだろうし……」
禁書「あ、とうま。あの今にも潰れそうな定食屋さんがいいかも」
上条「……あまりに雰囲気があって入りづらいわ」
禁書「それじゃあそのどこからどう見ても美味しく無さそうな」
上条「既に地雷だろうが。見えてる地雷を踏むんじゃねえ」
禁書「だってとうま、そういうのじゃないとだいたい学園都市の中のと一緒かも」
上条「……ファミレスでいいや。名物っぽいものも見当たらないし」
禁書「いいだしっぺなのに投げるのが早いんだよ!」
上条「だってねーじゃん、だいたい金も時間もねえしー」
禁書「とうま! 旅行は舌でも楽しむものだと思うんだよ!」
上条「なんか好きなサイドメニュー一つ頼んで良いから」
禁書「あとドリンクバーも欲しいかも」
上条「じゃあそれでいいや」
禁書「とうま! 決まったなら早く行くんだよお腹ぺこぺこかも!」
上条「へいへい。しかし相変わらずチョロいな」
禁書「何か言った?」
上条「なんにも」- 487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/08(土) 00:40:09.77 ID:7BtZJze5o
禁書「そういえばとうま、スフィンクスは元気にしてるかな?」
上条「大丈夫だろ、むしろ舞夏の方が世話とか上手いんじゃねえの」
禁書「やっぱりスフィンクスも連れて来たかったかも」
上条「仕方ねえだろ。荷物になるし移動時間長いし山奥だし、温室育ちのスフィンクスには厳しいって」
禁書「むう……」
上条「向こうは虫とかも色々出るしなー」
禁書「……むし?」
上条「むし。ゴキ蜘蛛ゲジ百足ヒル、あと虫じゃないけど蛇とか」
禁書「……とうま、私虫はあんまり得意じゃないかも」
上条「まあ、どんな虫でも恐れず叩き潰せます、ってのは女の子的アピールとしてはいかがなものかと思う」
禁書「性差別的なものを感じるけどその通りなんだよ。というかとうまも得意じゃないよね?」
上条「そりゃあ。学園都市はそういうの少ないし」
禁書「なんだか楽しい夏に若干暗雲が立ち込めてきたかも」
上条「考えすぎだろー。向こうに住み着くわけじゃないんだし、大丈夫だって」
禁書「ちょっと不安なんだよ」- 488 :ミスった[sage]:2011/10/08(土) 00:40:40.99 ID:7BtZJze5o
店員「待たせたな」
上条「お、きたきた」
禁書「……この横長いハンバーグ、なんだか大きなゴキ」
上条「やめろ。見えないけど」
禁書「……このポテト」
上条「何にも見えねえから。無理に関連付けなくていいから」- 489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/08(土) 00:43:33.19 ID:7BtZJze5o
禁書「むぐむぐもぐ」
上条(……ふと)
***
上条「……」ボケー
テレビ『デート時のテクニックその3! トイレに行く!』
上条「……といれ?」
テレビ『例えばレストランなんかで二人のときにトイレに行かれると、少しだけ寂しくなったり、不安になったりしませんか?』
上条「……」
テレビ『そして相手が戻ってくるとちょっと安心してしまう。そういった心理を使ったテクニックなんですねぇ』
上条「……」
***
上条「……ちょっとトイレ」ガタッ
禁書「んー」モグモグ
上条(いや別にデートじゃないけど。ただどんなリアクションするかなー的な好奇心がだな)コソッ
禁書「♪」ガツガツ
上条「……」ジー
禁書「♪♪♪」バクバク
上条「………………。ただいま」
禁書「おかえりー」
上条「でも後でもう一回行くけどな。食後とか」
禁書「? 別にいいけど」- 490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/08(土) 00:44:16.65 ID:7BtZJze5o
禁書「とうま、ドリンクバーおかわりしていい?」
上条「好きにしなさい。他の人に迷惑かけるなよ」
禁書「分かってるかも。インデックス特製スペシャルミックスジュースを作って来るんだよ!」スッ
上条「……他の人に迷惑かけるなよ?」
禁書「分かってるかも!」スタスタ
上条「……」モグモグ
禁書「――」ポチポチ
上条「……」チラ
禁書「――」
上条「…………」チラチラ
禁書「――ぉ、――」
上条「……」
禁書「ぁ――」
上条「……」ガタッ
禁書「あとはこれを……」
上条「……、長々と何をやってんだ」
禁書「? だからスペシャルミックスジュースを作ってるんだよ」
上条「なんかヤバイ色になってませんかインデックスさん」
禁書「とうま飲む?」
上条「全力で遠慮する」
禁書「美味しいのに……」- 491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/08(土) 00:46:30.73 ID:7BtZJze5o
- 可愛条さん
次はちょっと遅くなるかもしれないならないかもしれない
というか、ちょっとスパンは伸びるけどある程度量溜めてから投下するのと
量は少ないけどだいたい四、五日に一回くらいの今どっちがいいですか
どっちでもいいですか - 492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/10/08(土) 01:00:23.22 ID:vNksIUJwo
- 乙
上条さんの方が策に嵌ってしまっとる… - 493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/10/08(土) 01:03:14.98 ID:8/WKlAgP0
- ミイラ取りがミイラになっとる可愛いからOK乙です
そんなに簡単には落ちないとは思うけど念のため今くらいがいいかな
毎日楽しみにのぞきにきてるので頻繁にある方が嬉しい派 - 500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/14(金) 22:42:56.03 ID:wcqrqZ/uo
上条「さて。母さんにメールしたところやっぱりお前の下着なんて無かった」
禁書「当たり前かも」
上条「服は色々あるらしいから期待していいらしい」
禁書「それは楽しみだけど……」
上条「……買いにいくか」
禁書「……うん」
**デパート**
上条「いってらっしゃい」
禁書「……せめてお店の前までは着いてきて欲しいかも」
上条「上条さん思春期真っ只中だからなんかそういうの無理」
禁書「とうまのえっち」
上条「興奮するとかじゃなくてね! 気まずいんだよなんか!!」
禁書「……本当について来てくれないの?」
上条「いやどうせ俺がいてもそんなのよく分からないし、店員さんに聞きなさい」
禁書「……店員さんとは、なんだか話しづらいんだよ。とうまなら良いってわけでもないけど」
上条「いやお前買いもしないのに店員と談笑してたりするじゃん。余裕だろ」
禁書「それはそれでまた違うかも」
上条「何がだよ。一緒じゃねえか」
禁書「……もういい。とうまのばか」
上条「わけわからん」- 501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/14(金) 22:43:28.92 ID:wcqrqZ/uo
上条「……」ボケー
禁書「……」ムー
上条「……あっ、金渡してねえ」
禁書「……」ムー?
上条「……行くしかないのか。嫌だなぁなんか。前で待っとけばいいか?」
禁書「……」
店員「何をお探しですかー?」
禁書「ひゃい!?」ビクッ
上条「ここだよなー、って」
禁書「――ッ!」ダッ
上条「うわっ」ボスッ
禁書「ひゃ! ご、ごめんな……って、とうま?」
上条「どうしたんだお前」
禁書「べ、別になんでも……」
上条「……そのぱんつ、何」
禁書「ひゃえっ!?」
上条「……あー、それ買うの? ほら、金渡して無かったなーって」
禁書「え、あ……まだ選んでる途中かも」
上条「あ、そう」- 502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/14(金) 22:44:04.69 ID:wcqrqZ/uo
店員「あの、お客様?」
禁書「!」ビクッ
上条「あ、すいませんコイツ商品持ったまま外出ちゃって」
店員「いえ、大丈夫ですよ。こちらこそすみません、少し驚かせてしまいましたね」
禁書「あ、その、大丈夫かも」
上条「えーと、それじゃあ表で待ってるから」
店員「あ、彼氏さんも一緒に選びませんか?」
禁書「か、かれっ!?」ブッ
上条「なっ!? いいいいや、俺別に彼氏とかじゃないですマジで!!」
店員「あ、そうですかすみません。……ええと、ご家族の方……は無いか。ご友人ですか?」
禁書「ゆう……」
上条「……じん?」
禁書「……」チラッ
上条「……」チラッ
店員「あ、その、ええと……?」
上条「あ、すみません。えーまあ、友人ってことで」
禁書「友達って感じでも無いかも……」
上条「いいから。あの、ちょっと泊まりの旅行に行くんで替えの下着がいくらか入り用で……」
店員「……はあ。ええと……失礼ですが、お二人で?」
上条「え? いえ、僕の家族と」
店員「……ご友人と?」
禁書「だから友達じゃないんだよ」- 503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/14(金) 22:45:12.57 ID:wcqrqZ/uo
上条「ま、まあそれはともかく。適当にいくつか見繕ってくれませんか?」
店員「あ、はい。かしこまりました」
禁書「……」ホッ
上条「……なんでさっきからテンパってるんだよ」
禁書「べ、別になんでも無いかも」
上条「なんだ、あの人が苦手なのか?」
禁書「そういうわけでも無いかも」
上条「じゃあ何」
禁書「……」
上条「……もしかして照れてんの?」
禁書「……、駄目なのかな」
上条「はー、別に同性だし気にしなくてもいいと思うけどなぁ」
禁書「理屈じゃないんだよ」
上条「そんなもんかねえ」
店員「お待たせしましたー。こちらでよろしかったでしょうか」
上条「……、」フイッ
禁書「えと、うん。大丈夫かも」
店員「試着なさいます?」
上条「出来るの!?」
店員「はい、こちらで用意した……」
禁書「いらないかも!」
上条「だそうです」- 504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/14(金) 22:45:58.06 ID:wcqrqZ/uo
店員「えーと、それではこちらをお買い上げで」
上条「はい、じゃあほら、会計して……」
店員「それで、ブラジャーの方は」
禁書「!?」
上条「ぶっ!!」
店員「?」
上条「えええと、い、いるの?」
禁書「ええ!? べ、べつにいらないかも!!」
上条「だ、だよな! じゃあそれだけで!!」
店員「もうそのくらいのお歳ならあった方がいいと思いますけど。こちらでサイズも測れますよ?」
禁書「いらないんだよ!!」
店員「……胸は形がですね」
上条「それだけで!!」
店員「それでは、こちらの勝負下着なんかはどうですか?」ピラッ
禁書「!?!?!?」
上条「しょ、勝負するの!? 誰と!? 何で!?」
店員「そりゃあ彼氏さんと」
禁書「だだだだから彼氏じゃないかも!!」
上条「それだけでいいです!! ハイインデックスさん会計行ってらっしゃい待ってるよ!!」
店員「ありがとうございましたー」
店長「お前、客をからかうなよ」
店員「いやー、あまりにウブで可愛らしいカップルだったので、つい」- 505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/14(金) 22:46:52.00 ID:wcqrqZ/uo
- いやーつい
ってか俺も下着とかよく分かんないしインデックスがどういう認識なのかもよくわかんないし
勢いで展開決めるもんじゃないですな - 506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/10/14(金) 23:42:45.93 ID:FjWHAUx3o
- ハイインデックスって何かと思ったwwwwwwww
High index みたいな - 507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/10/15(土) 00:44:07.13 ID:mIlsttph0
- かわいすぎて床ころがった!
乙です - 512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/21(金) 22:56:14.36 ID:4KgpDuZ1o
上条「……、……」ソワソワ
禁書「……、……」ソワソワ
上条「あの、えーと……そうだアレだ腹減っただろ!?」
禁書「え、あ、うん! お腹空いたかも!!」
上条「コンビニでアイスでも買って食うか!」
禁書「うん、アイス食べたいかも!」
上条「雪見大福好きだろ!」
禁書「うん! 二個入りだから、二人で……」
上条(……二個入り?)
禁書(丸いのが、二つ……)
上条「や、やっぱ別のものにしないか!?」
禁書「それがいいんだよ! 私もそう思ってたところかも!!」
上条「はははは、えーとそれじゃあフランクフルト……却下!!」
禁書「やっぱりアイスがいいんだよ、このごく普通のミルクアイスとか」
上条「却下!!」
禁書「え!? ええとそれじゃあ……ハーゲンダッツ!!」
上条「……カップアイスなら……って、テメエ何さり気なく高級品を食そうとしてるんだよ!」
禁書「え、ええ!? 駄目なの!?」
上条「駄目に決まってるだろうが! ダッツは一クールに一個!!」
禁書「旅行のときくらいいいと思うんだよ!!」
上条「そんな予算は無い! やっぱ買い食い中止、さっさと行くぞ!」
禁書「とうまのけちんぼ!」- 513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/21(金) 22:58:25.29 ID:4KgpDuZ1o
上条「切符通してー」
禁書「う……えい!」シュコッ
上条「自分も通ってー」
禁書「ッ!」バタバタ
上条「はいよく出来ました。な、簡単だろ?」
禁書「べ、べつに最初からこれくらい何でも無いかも」
上条「はいはい。ほら、行くぞ」
禁書「とうま! 私はアンティークじゃないんだよ!」
上条「ほら、電車来たぞ。アンティークじゃないインデックスさん」
禁書「ぐ……」
上条「だからそんなに構えなくて大丈夫だって。乗ってみそ」
禁書「……ッ、えいっ!」ピョン
上条「……」
禁書「っと、ほ、ほら! これくらい簡単」
上条「飛ぶな」ペシッ
禁書「あうっ」
上条「まあ、電車くらい一人で乗れるようになろうな。切符の買い方も教えてやるから」
禁書「別に電車くらい乗れなくても問題ないかも」
上条「そうは言ってもだな、電車くらい一人で乗れたほうが良いだろ」
禁書「とうまがいつも一緒にいてくれればいいんだよ」
上条「いやまあそう出来りゃあいいけど」
禁書「そもそも、私一人で電車使って遠出することなんてあんまり無いかも」
上条「いやまあそれもそうだけど」- 514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/21(金) 22:58:47.63 ID:4KgpDuZ1o
禁書「ねえとうま、まだ着かないの?」
上条「んー、もうすぐ」
禁書「着くの?」
上条「父さん達と合流して、そっから車だな」
禁書「いつ着くの……?」
上条「夕方」
禁書「うあー! もう電車飽きたんだよ!」ジタバタ
上条「いや俺も飽きたけども。もうすぐ車になるから我慢せい」
禁書「車も一緒かも!」
上条「結構気分が違う。それにほら、父さん母さんと会うのも久しぶりだろ」
禁書「それはそうだけど」
上条「あと少しの辛抱だから」
禁書「うぅー」
上条「旅行ってのはこの気だるい移動時間まで含まれてるんだよ。だからしっかり堪能しとけ」
禁書「うだー」
上条「ぐだー」
禁書「べちゃー」
上条「ぐちゃー」
禁書「むちゃー」
上条「むちゃーってなんだよむちゃーって」
禁書「深い意味は無いかも」- 521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/26(水) 23:49:56.84 ID:Z6T5tCDoo
上条「えーっと……」キョロキョロ
禁書「ここで待ち合わせ?」
上条「のはずなんだけど……」キョロキョロ
刀夜「おーい、当麻ー!」
上条「お、いたいた。いくぞ、インデックス」
禁書「あ、うん」
刀夜「遅かったじゃないか、当麻」
上条「いやその、色々あって」
詩菜「あらあら、インデックスちゃんもお久しぶりね」
禁書「うん。久しぶりなんだよ、しいな」
刀夜「まあ、二人とも元気そうで何よりだ」
上条「父さん達も。それじゃ、さっさと行こうぜ」
詩菜「そうね、早くしないと着くのが夜になってしまいそうだもの」
上条「ほら、行くぞインデックス」
禁書「あ、うん」
詩菜「あら、インデックスちゃんはちょっとお疲れ気味かしら?」
禁書「あ、えと、大丈夫かも」
上条「移動時間長いしな、もうすぐだから我慢してくれ」
刀夜「疲れたら車の中で寝ても大丈夫だぞ。そこそこ大きい車だからね」
禁書「うん。平気なんだよ、ありがとう」
詩菜「それじゃあ、行きましょうか」- 522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/26(水) 23:50:52.92 ID:Z6T5tCDoo
刀夜「しかし、実家に帰るのも久しぶりだなぁ」
詩菜「当麻さんも学園都市に行ってしまったし、なかなか機会が作れなかったものね」
上条「んー、そうなのか。覚えてないんだけど、前行ったのっていつ?」
刀夜「……それこそ、当麻が小学生の頃とかじゃないか? 私も仕事が忙しかったし」
上条「うわ、そんなになのか。父さん親不孝だなぁ」
刀夜「それを言ったら当麻、お前だってしょっちゅう入院したりして私達に心配かけてるじゃないか」
詩菜「あらあら。刀夜さんも女性関係で私に無用な心労を募らせたりしてますよ?」
刀夜「い、嫌だなぁ母さん。それじゃあまるで私が浮気性みたいじゃないか」
禁書「…………」
上条「……どうしたんだよ、さっきから」コソッ
禁書「へっ? なっ、なんでもないかも。ちょっと疲れただけなんだよ」
上条「嘘吐け。お前疲れたら聞かなくても疲れたーって言うだろ」
禁書「別にいつもそうじゃないといけないなんてことは無いかも」
上条「そりゃ無いけどよ」
刀夜「ん、どうした? もしかして、車酔いとかするんだったかな?」
禁書「だ、大丈夫かも!」
詩菜「何かあったらすぐに言ってね」
禁書「うん、ありがとう」
上条「やっぱ変だなお前」
禁書「別に普通なんだよ」
上条「……ふーん」- 523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/26(水) 23:51:38.09 ID:Z6T5tCDoo
禁書「……」
上条「……」ボケー
刀夜「はは、二人ともお疲れのようだな」
禁書「え、あ……」
上条「んー? まーそんな感じー」
詩菜「あらあら。当麻さんは上の空みたいね。何か考え事かしら?」
上条「まーそんな感じー」
禁書「同じこと言ってるんだよとうま……」
上条「まーそんな」
禁書「はむっ」
上条「あだっ!」
禁書「なにボンヤリしてるのかな」
上条「……お前に言われたくないわ。せっかくの旅行だってのに」
禁書「……それは」
詩菜「あらあら。当麻さんにインデックスちゃん、喧嘩は良くないですよ」
刀夜「そうだぞ。疲れてイライラするのも分かるが、もう少しの辛抱だ」
上禁「「別に喧嘩してるわけじゃ」」
上条「……何故ハモる」
禁書「……それはこっちの台詞かも」
刀夜「はは、仲が良い証拠だな」
詩菜「あらあら」クスクス
上禁「「……」」ムゥ- 524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/26(水) 23:52:27.70 ID:Z6T5tCDoo
刀夜「よし、着いたぞ」
上条「あー、やっと着いたー」
禁書「長い道のりだったんだよ」
詩菜「二人ともお疲れ様。さ、早くご挨拶して中で休みましょう?」
上条「ん、そうだな。ほら、インデックスも」
禁書「あ、うん」
祖父「……おお、どちらさんかのう」
刀夜「あなたの孫だよ、父さん」
上条「久しぶり、じいちゃん」
祖父「おお、そうかそうか。大きくなったなぁ」ワシワシ
上条「はは、そりゃあ前に会ったのかなり前だし」
詩菜「お父様、お久しぶりです」
祖父「おお、大きくなったなぁ」ワシワシ
禁書「?」
上条「じいちゃん認知症なんだよ。早い話ボケてる」
禁書「そう、なんだ……」
刀夜「そんなに深刻にならなくてもいいぞ。まあ少々会話はかみ合わないかもしれないが」
祖父「そっちのも孫かね?」
刀夜「彼女は……当麻の友達、かな?」
祖父「そうかそうか、大きくなったのう」ワシワシ
禁書「ひゃ」- 525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/26(水) 23:53:03.60 ID:Z6T5tCDoo
祖母「おやおや、久しぶりだねぇ」ニコニコ
上条「ばあちゃん、久しぶり」
禁書「始めましてなんだよ」
祖母「そちらのお嬢ちゃんは?」
上条「インデックス。……えーと友達、じゃあないけど……」チラ
禁書「……」チラ
上条「……まあ、そんな感じ」
祖母「へえ、こんなお人形さんみたいな可愛い子が」
禁書「あ、えっと」
祖母「そんなに固くならなくてもいいよ。自分の実家だと思ってゆっくりしていきなさい」ニコニコ
禁書「……うん、分かった。ありがとう」
刀夜「久しぶり、母さん」
祖母「久しぶり、詩菜ちゃんも」
詩菜「お久しぶりです」
祖母「ほら、疲れたでしょう。そんなとこに突っ立ってないで入りなさいな」
上条「うん、そうする」
禁書「おじゃましまーす……」オソルオソル
刀夜「当麻、父さん達はじいちゃん達と話があるから、インデックスちゃんと奥でゆっくりしていなさい」
上条「わかった。インデックス、行くぞ」
禁書「わわ、待って」- 526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/10/26(水) 23:56:58.48 ID:Z6T5tCDoo
- じいちゃんばあちゃんは大体俺のじいちゃんばあちゃんです。じいちゃん死んでますが
これからのは大体俺の経験を元にして書いていく感じになると思われます - 527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県)[sage]:2011/10/27(木) 00:11:52.53 ID:oYo5H/zBo
- インデックスには自分の家族の記憶はないんだよな・・・
- 528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/10/27(木) 00:24:33.07 ID:Wz+BF4ud0
- 刀夜さん詩菜さんや乙姫ちゃんとか海の家で一緒に泊まって過ごしたりはしてるけど
三世代みたいな家族の中に入るのは初めてになるのかインデックス
思いっきりかわいがってもろたらええやんか・・・!
乙です
2013年11月30日土曜日
禁書「幻想」 上条「目録?」 1
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