- ※未完作品
- 1 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 16:29:15.40 ID:DRAOsc9g0
- ※注意
とある魔術の禁書目録の二次製作。
原作から6年後、平和な日常のお話。
キャラ崩壊が所々にある。
美琴が壊れてる。 - 2 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 16:29:55.63 ID:DRAOsc9g0
- 美琴「久しぶり、一方通行」
御坂美琴(20)
母譲りの豊満なボディへと変化を遂げた美琴は、ふりふりと目の前の男に手を振る。
一通「え……オマエもう釈放されたのか?」
一方通行(22)はまるで恐ろしい物を目の前にしたかのような顔で、美琴を見る。
美琴「脱獄してきたのよ。あんなところに6年もいられないわよ」
一通「あー、もしもしィ?警察ですかァ?あのォー」
美琴「やらせねぇーよ?」
0.3秒。
その間に美琴は一方通行から携帯電話を奪い取り、自らの能力でそれを亡き者にした。 - 3 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 16:30:37.98 ID:DRAOsc9g0
- 一通「オマエ最低だな」
美琴「アンタに言われたくないわよ」
御坂美琴(20)
全てが終わって二年後、16歳の頃に上条当麻に告白。しかし失恋。
失恋のショック・上条さん以外ジャガイモにしか見えないので、行き遅れ・喪女などを集めた組織を結成。
主な活動はイチャつくカップルや、円満な夫婦の邪魔。
さらに二年後、上条さんとインデックスの結婚により理性のタガが完全に外れ、クリスマス中止計画を実行。
クリスマスに組織の女達全員で、手を繋ぐカップルなどの間をわざと割り込んで邪魔をした。
(ついでに自らの能力・財力を使い、
デートスポットを全て閉鎖、イルミネ-ションなどは全て停電、テレビ局・ラジオ局を乗っ取り、クリスマス関連の番組は全て相撲の中継、ラジオは『夏が来る』を延々と流し続けた。
そして全てのラブホテルを満室にし、クリスマスケーキを買占めたりなどもした)
後にこの事件は暗闇の12月計画と呼ばれた。もちろん美琴は警察に捕まった。 - 4 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 16:31:35.16 ID:DRAOsc9g0
- 美琴「で、私がいない二年間の間、何が起こってたの?」
一通「えェーと……まず去年、上条夫妻がイギリスへ行きました」
美琴「!?」
一通「あ、あと浜面と滝壺の子供が生まれたんだァ」
美琴「はぁぁあ!?」
美琴「あ、アンタは!アンタは何かあった!?」
一通「戸籍の無い妹達全員を娘にした」
美琴「!?」
一方通行(22)
夫婦ではないと養子縁組は取れないのを知り、
道を歩いていた結標淡希を捕まえ、適当に嫁にし、打ち止めや番外個体を含む無籍者の妹達全員を養子にした。絹旗最愛と黒夜海鳥は妹に収まっている。
現在はクローンに関してを専門的に研究する研究者をやっている。 - 5 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 16:32:04.63 ID:DRAOsc9g0
- 一通「もう全員分の結婚資金や、これから生まれるであろう子供の養育費とかまで稼いでまァす」
美琴「」
一通「最近じゃァ、一部の妹達はパパって呼んでくれるようにもなったんだァ」
美琴「一方通行……」
一通「?」
美琴「匿って」
一通「やだァ」
美琴「おーねーがーいーっ!」
一通「居候は芳川一人で十分でェーす」
美琴「いいわよそれなら、黄泉川さんを頼るから。多分まだ私の組織にいると思うし」
一通「黄泉川なら去年結婚したぞ」
美琴「ちっくしょおおおおおおおおおおおおお!!!」 - 7 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 16:36:44.80 ID:DRAOsc9g0
- 美琴「なんなのよ!?なんなのよチキショー!信じてたのに!信じてたのに!」
一通「(コイツとあンまり関わりたくねェ)」
美琴「[ピーーー]……」
一通「!?」
美琴「こうなった元凶を、[ピーーー]……!」
一通「な、何言ってるンですかァ?美琴さン?」
美琴「だって、アンタは匿ってくれないし、幹部であった黄泉川さんは結婚しちゃったから……
なら、元凶である当麻を殺して、私も死ぬしかないよねぇ……?」
一通「やめろォ!匿うから!匿うから!」
美琴「わかりゃいいのよ」
一通「(もうやだァ……)」 - 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2011/08/08(月) 16:41:30.24 ID:r3pM5Z3AO
- 御坂の力使えばゴミ条位軽く殺せるからな、普通は
前の見たときも思ったけどインデックスと結婚するのは馬鹿 - 12 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 16:42:07.03 ID:DRAOsc9g0
- なんかすごい高級マンション前
美琴「ここがアンタの住むマンションね」
一通「あァ……」
美琴「何号室がアンタの部屋?」
一通「いや、このマンション自体が俺の家」
美琴「はぁ?」
一通「学園都市にいる妹達は全員ここに住ませてンだよ。あ、リビング代わりの部屋は201号室だから、覚えておけよォ」 - 48 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 21:44:03.99 ID:uNgqiJGP0
- 一通「ただいまァ」
結標「おかえりなさい、あら、始めて見る顔?」
結標淡希(23)
道を歩いてたら一方通行に捕まって、いつの間にか一万人の娘を持つお母さんになってた。
別に構わなかったので普通に順応している。
一通さんのスパルタ教育により、娘を全員見分けられるようになった。
一通さんのスパルタ教育により、料理が上手になった。
美琴「??」
結標「どこから来たの?名前は?」
一通「コイツはオリジナルだぞ」
結標「ブフォッ!!も、もう出所してきたの!?」
美琴「ううん、脱獄してきたの」
結標「一方通行!どうして連れてきたのよ!」
一通「実はかくかくじかじかでェ……」
結標「まるまるうまうま……めちゃくちゃ危ないわねぇ……」 - 49 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 21:44:50.11 ID:uNgqiJGP0
- 美琴「わりと良い家ね、お、今日の夕ご飯は豚の角煮?」
結標「ごめんなさい、あなたの分は作ってないの」
美琴「味見味見」ヒョイッ、パク、ヒョイッ、パク、ヒョイッ、パク
結標「言ってる傍から食ってんじゃないわよ!しかも食べすぎよ!」
美琴「うるっさいわねぇ……ムショでろくな物食べてないのよ……」ヒョイッ、パク
結標「食・う・なーっ!!」
一通「(もォやだ……先が思いやられる)」
打ち止め「……」
打ち止め(16)
立場上は一方通行の娘。とある高校に通っている。
グレた。一方通行をあわきんを親と認めていない。
少し番外個体に近い性格と化している。
戸籍上は結標未来と言う名前らしい。 - 50 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 21:45:34.88 ID:uNgqiJGP0
- 美琴「あ、打ち止め。おかえりなさい」
二年ぶりに会った打ち止めは、髪を長く伸ばしてツインテールにし、僅かながら化粧をしていた。
ご自慢のアホ毛は無くなっていた。
打ち止め「もう出所したの?それとも、脱獄でもしてきた?
人格破綻者のお姉さまは、模範囚にすらなれるわけないもの」
美琴「……」
打ち止め「まじかよオイ」 - 51 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 21:46:17.30 ID:uNgqiJGP0
- 一通「こら未来!姉に向かってそんな口の利き方をしてはいけませン!あと、こんな時間までどこに行ってたンだ!」
打ち止め「うるせー、何も知らないくせに父親面すんな!」
一通「」
結標「未来、夕飯は?」
打ち止め「……話しかけんな」
そう吐き捨てて、打ち止めは再び出かけてしまった。
美琴「何があったの……」
結標「見ての通り、グレたのよ」
一通「昔はあんなに素直で……可愛かったのに……」グスッ
結標「泣かないであーくん……」ギュッ
一通「あわきン……」
結標が一方通行を抱き締め、小さい子をあやすように慰める。 - 52 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 21:46:45.80 ID:uNgqiJGP0
- 美琴「……チッ」
この空間が耐えられない。
幸せそうな人間達の、腑抜けた顔。
美琴は部屋を飛び出した。
マンションを出ると、打ち止めがとぼとぼと非常に遅い足取りで、前方を歩いているのを見つけた。
美琴「打ち止め!待って!」
打ち止め「……んだよ」
美琴「これからどこ行くの?」
打ち止め「どこでも」
美琴「なにそれ」
打ち止め「ついてくんなよ……」
美琴「別に良いでしょ、減るもんじゃないし」
打ち止め「はぁ……」 - 53 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 21:47:23.38 ID:uNgqiJGP0
- 美琴「家の中、居辛いわね」
打ち止め「関係ねぇよ……」
美琴「なら、なんであんな態度とってるのよ?」
打ち止め「……」
打ち止めは歩幅を広め、早歩きを始めた。
あっという間に美琴のずっと前方に行った。
美琴「打ち止め、好きだったんでしょ?家族として以外に」
打ち止め「……」
打ち止めは喋らない。
二人の距離は保たれたまま。
美琴「奪われたようで、辛いのよね」
美琴「あ、ごめん。私の実験談になっちゃった……」
美琴「でも打ち止め、恋愛だけが人間じゃないからね?」
打ち止め「……」
美琴「(決まった!)」 - 54 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 21:48:00.61 ID:uNgqiJGP0
- 打ち止め「その言葉、そっくりそのままお姉さまに返すよ」
美琴「」
フレメア「あ!未来ー!大体偶然だね!にゃあ」
打ち止め「フレメア!」
フレメア「これから未来をカラオケに大体誘おうとしてたんだ。にゃあ。メンバーは、大体いつもの皆と、あ、佐天君もいるよ!にゃあ」
打ち止め「本当!行く行く!」
美琴「」 - 55 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 21:50:23.18 ID:uNgqiJGP0
- 美琴「なんで世界は、ここまで幸せな人間で溢れてるの……?」
それとも、自分が不幸なだけか?
幸せが普通で、自分が普通以下?
何故、自分が普通以下。不幸?
昔沢山悪い事をしたから、罰が当たったのか?
反省?
どうやるの?
わがままな自分には、わからない。
美琴「チクショウめ……」
自棄酒をする、金も無い。 - 57 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 21:54:56.48 ID:uNgqiJGP0
- 渋々美琴は一方通行の家へ帰った。
一通「(帰ってきやがったコイツ)」
結標「……おかえりなさい。食事、いる?」
美琴「いらない。今日はもう寝る」
一通「オマエの分の部屋はねェぞ」
美琴「用意してよ、家賃は出すから」
一通「ハァ、ンなもンいらねェよ……ちょっと待ってろ」
一通「もしもしィ?絹旗かァ?」 - 58 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/08(月) 21:59:44.21 ID:uNgqiJGP0
- 絹旗『いきなりなんですか?今日は家に帰らないと超連絡したはずなんですが……』
一通「別件。今お前の部屋、黒夜と二人で使ってるだろォ?一人入れてやってくれねェかァ?」
絹旗『別に構いませんが……誰ですか』
一通「御坂美琴」
絹旗『ブゥゥゥゥゥゥゥッ!!』
一通「OKだってェー」ブツンッ
結標「大丈夫かしら……」 - 77 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 15:30:10.90 ID:u34xyTF10
- 絹旗・黒夜の部屋
一通「503号室だからなァ、忘れンなよ」
美琴「お邪魔しまーす」
一通「ここが絹旗の部屋で、こっちが黒夜の部屋だ。ここの空き部屋を使え」
美琴「中々の広さね」
一通「ハイ布団」
一方通行が渡してきたのは両手の平程度のサイズの球体だった。
美琴「何コレ」
一通「布団、持ち運びやすいように圧縮しといた。大丈夫、針かなんかで穴開ければ広がるから」
美琴「あ、そう?」 - 78 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 15:30:37.69 ID:u34xyTF10
- 美琴「ところでここの住人は?挨拶しなくちゃ」
一通「二人とも今出かけてンだよ」
一通「それじゃァ、大人しくしてンだぞ」
美琴「うーい」
美琴「ふー……さて、現状の確認でもするかぁ……」
美琴は与えられた部屋ではなくリビングに行き、テレビを点けた。
予想外にもテレビでは美琴の事は一切報道されておらず、代わりに今巷を騒がせているらしい別の事件についての報道がされていた。
美琴「顔写真も本名も公開されてなかったからなぁー」
クリスマス中止計画、別称は暗闇の12月計画。
親の力だとか、学園都市の広告塔とか、レベル5やら、財力だとか。
それらのお陰で、美琴は事件の主犯格だが、本名も顔写真も公開されていない。
多分一般公開はされていないだけで、美琴の捜索は水面下で行われているのだろう。
しかし今テレビで騒がれている、特番を組まれているような事件を見る限り、捜査はそちらに集中していて、美琴はそこまでカッカする状況ではなさそうだった。
美琴「よし、風呂入って寝るか」 - 79 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 15:31:18.74 ID:u34xyTF10
- 場所が変わって一方通行さんの部屋
一通「マジでどうすンだよあの女、でも野放しにしたら絶対にやばい事しでかすし……」
番外「きゃはっ☆何か分からないけど、悩むパパの姿見てるとミサワ、コーフンしちゃう☆」
番外個体(23)
ミサカネットワークから負の感情が減ったのだが、とくに性格は変わっていない。
最近はもっぱら打ち止めの感情ばかり拾っている。
あわきんと一通さんをママパパと呼び、普通に甘えてくる。
戸籍上は結標美佐和らしい。
番外「ところでママー、ミサワ新しいお洋服が欲しいなぁ?給料日がなかなか来ないんだよねー☆」
結標「私、あなたとほぼ同い年なんだけど?」
番外「何言ってるのママ☆どっちにしろもう枯れてるでしょ★」
結標「はぁ……」
ピンポーン
結標「あら?こんな時間に誰かしら?ミサワ、ちょっと出てくれない?」
番外「えー、めんどくさーい……」
ピンポーン
番外「しょうがないなぁー……」 - 80 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 15:31:46.85 ID:u34xyTF10
- ガチャッ
番外「どちら様ですかー?」
少年「あ……こ、こんばんは!」
番外「あらまー」
突然やってきた少年は、打ち止めを背負っていた。
言葉どおり、打ち止めをおんぶしていた。
当のおんぶをされている打ち止めは顔が真っ赤で、心なしか表情が歪んでいた。
呼吸も激しい……
番外「ちょっと、大丈夫なの!?」
少年「あの、急に体調が悪くなって、それで倒れて……本人は平気だって言ってたんですけど」
一通「打ち止めアアアアアアアアアァァァアッ!!!」
少年「ひぃっ!!」
一通「大丈夫かァッ!?今、医者に連れて行くからなァッ!!」
打ち止めを抱き締めると、一方通行は能力を使用モードにし、文字通り病院まで飛んで行った。 - 81 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 15:34:04.64 ID:u34xyTF10
- 番外「はやっ」
少年「あわわわわ……」
結標「わざわざありがとうね、そんな所に居ないで中に入って?今お茶を用意するから……」
少年「え、あ、どうも……お邪魔しまーす……」
番外「君、名前なんて言うの?」
佐天(弟)「え、あ、さ、佐天涙次です!」
番外「(るいじ……類似……ルイージ……ブフッ)」
番外「もしかして、あのガキの彼氏ィー?」
佐天(弟)「かっ彼氏っ!?ち、違います!違います!」
番外「えー?ホントにー?あやしーよ?ぎゃは☆」
佐天(弟)「本当です!」
結標「こらこら、そういじめないの」 - 102 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 23:13:43.17 ID:u34xyTF10
- 佐天(弟)「あ、僕もう帰りますね。あんまり遅いと姉が色々とうるさいので」
結標「あらそう?道中気をつけるのよ?」
佐天(弟)「それでは、おじゃましましたー」
バタン
結標「私も病院へ行こうかs」
一通「ただいまァ」
番外「はやっ」
結標「一体なにがあったの?」
一通「疲労のせいで発熱」
一通「延命処置のせいみたいだ。
他の娘達と違って、アイツはまだ肉体が子供だ。
どうやらそれでかなりの負荷がかかってたみたいでなァ……」
結標「そう落ち込まないで、熱だけなんでしょう?」
一通「たかが熱、されど熱だ。そもそも、何もかも打ち止めへの負荷を考えて無かった、俺の責任なンだよ……」
結標「あーくん……顔を上げて」
一通「あわきン……」
番外「おいやめろいちゃつくんじゃねえ」
番外「(一人暮らし始めようかな、私はもう調整いらないし……)」 - 103 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 23:14:13.20 ID:u34xyTF10
- 場所が元に戻って絹旗・黒夜の部屋
絹旗「(うっわ、本当に超いますよあの女……)」
絹旗最愛(18)
ある日突然お兄ちゃんと妹(黒夜海鳥)が出来た。
現在はお兄ちゃンの差し金によって、霧ヶ丘女学院に通わされている。
黒夜とは普通に仲の良い姉妹。
アイテムの皆とは今も普通に交流が続いている。
美琴「ぐーか、ぐーか……」
絹旗「黒夜には超なんて言いましょうか……」 - 104 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 23:15:59.86 ID:u34xyTF10
- 次の日の朝
黒夜「ただいまー……」
黒夜海鳥(18)
絹旗と同様、ある日突然お兄ちゃんとお姉ちゃんが出来た。
お兄ちゃンの差し金で霧ヶ丘女学院に通っている。
絹旗とは普通に仲の良い姉妹。
黒夜「あー疲れた……まったく、なんでコンサートってのは夜にやるんだが……」
黒夜「ねむっ……」
ピンポーン
黒夜「? 誰だよこんな朝っぱらに……」
黒夜「はぁーい、どちら様ですかー?」
黄泉川「おはようじゃん、朝早くに悪いじゃんよ。アンチスキルじゃん、捜査に協力して欲しいじゃん」 - 106 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 23:16:52.84 ID:u34xyTF10
- 黒夜「ごめんなさい……」
黄泉川「えっ」
黒夜「でもわざとじゃないんだ……」
黄泉川「じゃんじゃん……」
黒夜「ただほんと、清掃機に乗ってみたくなっただけなんだよ……」
黄泉川「違う違う、別件じゃん。聞きたい事があるじゃん」
黒夜「えっ、違うのか」
黄泉川「修理費は一方通行に請求しとくじゃん」
黄泉川「脱獄犯を探してるじゃん、ここに逃げ込んでないか調査させて欲しいじゃん」
黒夜「そういうのはこのマンションの持ち主に言って欲しいじゃん」
黄泉川「おい真似すんな」
黒夜「サーセンwwwwww」 - 107 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 23:17:31.06 ID:u34xyTF10
- 黄泉川「マンションの持ち主には言ってあるじゃん。規則として部屋全部を見て回ってるじゃんよ」
黒夜「ふーん」
黄泉川「さあ、頼んだじゃん」
読心能力者「あ、はい」
読心能力者「失礼します。あ、はい、私の目を見てください」
黒夜「ん、」
暫くお待ち下さい
読心能力者「この人の心の中を見る限り、ここにはいませんね」
黄泉川「そうか、迷惑かけたじゃん。それじゃあじゃん」
黒夜「がんばれよー」 - 108 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/09(火) 23:18:23.41 ID:u34xyTF10
- 絹旗「おはよーございます黒夜……超どうしたんですか……」
黒夜「おはよう絹旗ちゃん、なんか脱獄犯探してるんだって」
絹旗「!? そ、それで?」
黒夜「読心能力者もいてさぁ、心の中覗かれたんだよねー。まあ特に困ることもないから構わないんだけど……
それに、ウチに脱獄犯なんて居る訳ないよなー?」
絹旗「……」
黒夜「なんで目を逸らすんだよ絹旗ちゃん」
絹旗「……」
黒夜「おいまさか」
絹旗「私だって超嫌ですよ……文句なら一方通行に超言ってください」 - 117 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/11(木) 14:23:36.08 ID:v8R45uQZ0
- 結標「娘達は美琴がここに居るのを知らないし、この部屋の時はミサワにやらせた……事なきを得たわね」
一通「気休めにすぎねェがな……」
番外「つーかお姉様、脱獄してたんだ……」
一通「あ、もうこンな時間か。打ち止めを迎えに行ってくる」
番外「行ってらー」
結標「私も行くわ、丁度病院に用があるし」
番外「用って?」
結標「妊娠した」
番外「へぇー妊娠かー……」
一通「そりゃァおめでてェなァ……」
一通・番外「……え?」
一通・番外「「えええええぇふぶっァふうゥぅぅゥゥゥゥゥゥゥゥゥぅぅゥウぅゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウッ!!!!!」」 - 118 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/11(木) 14:24:37.47 ID:v8R45uQZ0
- 番外「に、にん、にんにんっ!?kァrjkぁwwhRIPdjkl;あsJRいh!それどこ情報?どこ情報よー?」カーッ
一通「かきくけここかきけくけけこかかきくけここここけけかきこ?かきくけこ!」
結標「冗談よ冗談、胃が痛いから胃薬貰いに行くの」
番外「あービックリしたぁー……確実にミサワの寿命減ったわ」
一通「胃が痛いだってェっ!?大丈夫なのかァっ!?ストレスかァっ!?俺があまりにも駄目な父親だからァ!?」
結標「違うわよ。ただの胃炎、多分コーヒー飲みすぎたせいね」
一通「あわきん!こォしちゃいれねェッ!!今すぐ病院に行くぞォ!」
結標「あーくん……」
番外「あのおチビの気持ちが分かってきた気がする」 - 119 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/11(木) 14:25:21.98 ID:v8R45uQZ0
- 場所が変わって絹旗・黒夜の部屋
美琴「おはよーございますー、始めまして?久しぶり?どっちでもいいや」
黒夜「お願いします、その格好でうろつかないで下さい」
美琴「えー?別にいいでしょ減るもんじゃないし。それよりお腹が減ったわね……」タンクトップ(ノーブラ)+パンツ一丁+すげーナイスボディ
黒夜「私の幸せ指数は減りまくりなんだよ……」
絹旗「超なんなんですかあのウエストは……」
美琴「冷蔵庫の中には卵と……あ、べーコン♪」
美琴「二年ぶりのべーコン♪」ガチャガチャ
絹旗「な、なにやってるんですかー!」
美琴「見ての通り、朝ごはん作ってるのよ。安心しなさい、すぐに出来るから」
絹旗「そういう問題じゃないです!」
黒夜「たった一晩で順応しすぎだろ……」 - 120 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/11(木) 14:26:01.59 ID:v8R45uQZ0
- 絹旗「まあでも、朝ごはんを作ってくれるのは超ありがたいですし、ここは素直に甘えておくのも超いいかもしれませんね……」
黒夜「絹旗ちゃァンっ!?犯罪の片棒を担がされてるンだぞォ!?」
絹旗「今更超何言ってるんですか、ほらほら、映画見ましょうよ映画。
この映画はとある大学の映画サークルで超作られた物で、とある一シーンのみが超とんでもないらしいんです」ペラペラ
黒夜「やだよ、私はこれから寝るんだよ」
絹旗「駄ー目ーでーすー!一緒に超観ましょう!ね?ね?」
黒夜「あーもー!しょーがねぇーなぁー!」
美琴「なになに映画?私にも観せなさいよ」
美琴「朝ごはんを食べながらのんびりと観るのも悪くないわね」
絹旗「(超外道が……)」 - 121 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/11(木) 14:26:33.45 ID:v8R45uQZ0
――――映画鑑賞中――――
絹旗「……(ふむふむ、この超ウケるだろうと思ってやった演出一つ一つが超滑っているのがミソですね……)」
美琴「(何この映画……)」
黒夜「(クッソつまんねぇ……)」
絹旗「あ、そろそろ例のシーンです」
『取引は順調か?』
『あぁ』
『ウォッカを頼む』
『……それで、今回のしごt』ドンッ
『きゃっ』ドンッ
『ちょっとアナタ、撮影現場に入ってこないでくださいよ!』
『どうしてくれるんですか!衣装がのご汚れてしまったじゃないですか!』
絹旗「あ……れ……」- 122 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/11(木) 14:27:07.22 ID:v8R45uQZ0
- 『本当に……どうしてくれるんですか、オバサンッ!』
『……あぁん?てめぇ今、なんつった』
絹旗「むぎ……の?」
画面の向こうの麦野『……ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね』
映画を撮ってた学生A『へ?』
画面の向こうの麦野『……関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!!』
学生達『ひいいいいいいいいっ!!』
画面の向こうの麦野『喫茶店で許可も取らずにナニってんじゃねぇぞっ!!テメェらの[田島「チ○コ破裂するっ!」]なんかどうなろうと関係ねェェんだよォォォ!!』
喫茶店の人間達『ひいぃっ!』
学生B『あ、あ……あの、この喫茶店は……僕の父が経営してて……』ガクガク
画面の向こうの麦野『……関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!!』
美琴「しずり……」ウルウル
黒夜「おいおい、客が皆、腰抜かしてんじゃん……」 - 123 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/11(木) 14:27:37.79 ID:v8R45uQZ0
- 画面の向こうの麦野『逃げろ!逃げろ!!獲物の豚野郎!!少しでも長くこの私を楽しませろ!!』
学生達『ひっ……ひぇっ、たたっ、た、タスケテー!!』
画面の向こうの麦野『おらおらおらおらおらぁっ!!さっきの威勢はどうしたぁっ!?』
学生達『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』ガクガクブルブル ジョー……
絹旗「っ!!こんな所に超いたんですね!!」 - 157 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/15(月) 13:04:11.70 ID:O4P/0rIJ0
- 浜面・滝壺の家
赤ん坊「おんぎゃー、おんぎゃー」
滝壺(旧姓)「よしよし、大丈夫だから泣かないで、ゆーらゆーら……」
浜面理后(旧姓・滝壺)(22)
籍を入れて苗字が変わった、待望の子供を出産(現在生後5ヶ月、滝壺によく似た可愛い男の子)
現在学園都市で能力開発を専門に教師をやっている。
浜面「子供の教育に悪すぎる……」
浜面仕上(23)
学園都市で運送業をしている、ていうか会社を立ち上げた。スキルアウトとかそんなのを雇ってる。
速い。安い。安全。確実。
現在は息子の為に会社を休んで専業主夫状態。
もげろ。
メカフレンダ「なんてこったい」
メカフレンダ
なんとかくっついた。
下半身がロボットだが、見た目は普通の人間。 - 158 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/15(月) 13:04:59.42 ID:O4P/0rIJ0
- 絹旗「皆さん、超分かっていただけましたか!?そっくりさんなんかじゃ超ありません、これはどこからどう見ても超正真正銘、麦野です!」
黒夜「なんで私まで……」ブツブツ
美琴「いないいない……ばぁー!」
赤ん坊「きゃっきゃっ」
黒夜「そしてなんでお前まで居るんだ……」
美琴「この子、名前はなんて言うの?」
滝壺「想」
美琴「おいこら」
滝壺「冗談だよ。二人の名前からとって、理上って言うんだ」
浜面「(それにしてもコイツ、もう釈放されたのか……?)」
美琴「(私とアイツから取ったら麻琴かしら……キャーッ!)」 - 159 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/15(月) 13:05:38.67 ID:O4P/0rIJ0
- 絹旗「皆さん!麦野ですよ麦野!超なんですかその反応は!」
浜面「だって今があまりにも幸せすぎるから、もう麦野はどうでもいいかなーって」
滝壺「大丈夫だよ、みんなの反応が薄くて怒ってるきぬはたを、私は応援してる」
絹旗「オイ浜面ァ、オマエ後で体育館裏に来い。そのふざけた面を矯正してやるよォ」
浜面「断る!り……り、りご……滝壺を未亡人には絶対にさせないし!この子を片親にするわけには!」キリッ
滝壺「はまづら……」
絹旗「かっこいい事を超言ってるつもりなんでしょうか、名前を呼ぼうとして結局苗字になってる時点で超駄目です」
美琴「(なにかしらこのデジャヴ的なのは……)」 - 160 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/15(月) 13:06:07.27 ID:O4P/0rIJ0
- 黒夜「あの、私帰っていい……?」
絹旗「超駄目です!この空間に私一人は超地獄なんです!」
浜面「つーか、一体お前は何しに来たわけ?」
絹旗「麦野を捕まえに行きましょう!」
浜面「やだよー、俺、息子の世話で忙しいんだもん」
絹旗「超黙れ小僧!」
滝壺「私は行くよ」
浜面「えぇっ!?」
滝壺「もちろん理上も連れて行くよ」
滝壺「どこに行くのもむぎのの自由。それをわざわざ連れ戻す権利はないけど、私は、」
滝壺「むぎのに会いたいから……」
浜面・絹旗「滝壺(さん)……」
メカフレンダ「私も行く。結局、麦野も寂しがってる訳よ」
浜面・絹旗「メカフレンダ……」
黒夜「(私関係なくね?すっげえこの空間居辛いんだけど……)」
美琴「私も行くわ!」
全員「!?」 - 161 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/15(月) 13:06:46.15 ID:O4P/0rIJ0
- 美琴「しずりは……私の大切な相棒……いや右腕といった方がいいのかな」
美琴「しずりと私は一心同体なの」
美琴「私も……しずりに会いたい……」
絹旗「いやいやいやいや」
絹旗「あなた自分の立場超分かってます?」
美琴「いいじゃん別にー」
黒夜「つーか、浜面以外は学園都市を出るの難しいと思うんだけど?」
絹旗「そこは超強行突破です!なんだか映画みたいですね!」
美琴「そうよね!」
黒夜「いやいやいやいや」
黒夜「君たち言ってる事、矛盾してるからね」
浜面「無謀だしね」
黒夜「ちょっとあんたは、黙ってて」
浜面「」 - 162 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/15(月) 13:09:06.95 ID:O4P/0rIJ0
- 滝壺「大丈夫だよ、私はそんなはまづらを応援してる……二回目」
浜面「うぅ、り……り、りりり……りこ……滝壺~」ムニュムニュ
滝壺「はまづらー」ワシャワシャ
美琴「チッ」
絹旗「と、言う訳で!麦野に超会いに行きましょう!超すぐに家に帰って準備です!」
美琴「おーっ!!」
絹旗「明日の朝7時に浜面の家に超集合です!」
浜面「俺の家!?」 - 185 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 15:09:22.14 ID:TfX//2MU0
- 次の日の朝7時
絹旗「皆さん!忘れ物は超ありませんよね?」
美琴「超ありません!」
絹旗「心残りは!」
滝壺「超無いよ」
絹旗「不安は!」
メカフレンダ「超無いって訳よ!」
絹旗「意気込みは?」
浜面「超無い!」
絹旗「おいてめェちょっと便所こいや」
浜面「すいません」 - 186 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 15:10:02.59 ID:TfX//2MU0
- 絹旗「では皆さん超行きましょう!強行突破ですから、たらたらしてたら超死にますよ!」
黒夜「なんで私まで……」
一通「話は聞かせてもらった、その計画は失敗すンぞ」ババーン!
絹旗・メカフレンダ・美琴「な、なんだってー!?」
浜面・黒夜「」
一通「何だ、何だよ、何ですかァ!その計画はァ!」
一通「無謀すぎンだよっ!」プンプン
絹旗「でも一方通行、これには超深いワケが……」
一通「皆まで言うな」
浜面・黒夜「(その調子でこの計画を無かった事にしてくれ頼むから)」
絹旗「……」ショボーン
美琴「つーか何なのよアンタッ!?イキナリ何しに来たのよ!」
一通「……忘れ物を届けに来ただけだ」 - 187 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 15:10:41.04 ID:TfX//2MU0
- 一通「絹旗、黒夜」
絹旗・黒夜「?」
一通「ほら」
絹旗「これは……」
黒夜「預金通帳……」
一通「今まで預かってたお年玉とかが振り込ンである。ずっと返し忘れてたからなァ……」
絹旗「こんなに……」
黒夜「(お年玉だけではここまでの額にはならねーよ!ゼロの数がおかしいよ!『とか』ってなンだよ『とか』って!おいおいおい!アクセラレエェェェタァ!?)」 - 188 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 15:11:18.98 ID:TfX//2MU0
- 一通「あと、メカフレンダ、油を忘れてンぞ。ほら、」
メカフレンダ「! なんてこったい。ありがとうございますハカセって訳よ。」
一通「こまめに注すンだぞ」
浜面「メカフレンダの設計者ってお前だったのかよ!つーか油って何だよ油って!おかしいだろ!そこだけ時代が違うだろ!」
一通「それと、レールガン。ちょっと耳かせ」
黒夜「(無視かよ!)」
美琴「なによ……」
一通「一部俺が手配をした。もしもの時に使え」ゴニョゴニョ
一通「今から言う場所を一字一句聞き漏らさずに覚えるンだぞ」ゴニョゴニョ - 189 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 15:13:25.44 ID:TfX//2MU0
- 美琴「一方通行……アンタ……」
一通「それじゃァ」
黒夜「(あ、計画が中止どころか成功しちゃいそうだわ)」
絹旗「……超ありがとうございます」
絹旗「……オニ-チャン」ボソッ
美琴「よし!行くわよ!」
絹旗「おーっ!」
それぞれの想いを胸に、彼等は動き出した……
ただ一人の、仲間のもとへ……
ただ、前を見て……
ガチャッ、テクテク。
浜面「(家から出て車に乗るまでが超地味ー!)」
ブォーンッ!
女性陣「キャッキャッ」
浜面「(車に乗ったら一気に旅行ムードッ!そしてこの疎外感!)」 - 194 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 20:07:29.47 ID:TfX//2MU0
- ちょっとした番外編を投下します!
- 195 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 20:08:23.10 ID:TfX//2MU0
- メカフレンダ誕生秘話
メカフレンダ「メカフレンダ 起動シマス」
麦野にフレ/ンダにされた私は、一度は死んだかと思った。
しかし私はわりとすごい学者・鈴科博士によって、メカフレンダとして蘇った。
ハカセ「自己紹介をしてみろ」
メカフレンダ「私ノ名前 ハ メカフレンダ デス。鈴科ハカセニヨッテ作ラレタ ロボットデス」
ハカセ「それだけか?」
メカフレンダ「ソレダケデス」
メカフレンダ「私ハ フレンダノ 残ッタ肉体 ヲ カキ集メ、足リナイ部分 ハ 機械デ補充シ、機械ニヨッテ 動イテイマス」
メカフレンダ「本来 ノ フレンダ ハ 既ニ 死ンデイマス」
ハカセ「やっぱりただの学習装置じゃ駄目みたいだな……」 - 196 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 20:09:03.42 ID:TfX//2MU0
- それから鈴科博士は新しい学習装置の設計を始めた。
どうやら私はなにか間違っているらしい。
メカフレンダ「ハカセ コーヒー デス」
ハカセ「ん、」
メカフレンダ「ハカセ」
ハカセ「なんだ?」
メカフレンダ「何故 ハカセ ハ 私 ヲ 作ッタ ノデスカ ?」
ハカセ「……頼まれたンだよ」
メカフレンダ「ソレハ 誰 デスカ ?」
ハカセ「それにしても、お前も疑問を持てる様になったンだなぁ……」
メカフレンダ「ハグラカサレタ ハグラカサレタ メカフレンダ ハ 戦闘モード ニ 移行シマス」
ハカセ「なンでっ!?」 - 197 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 20:09:34.74 ID:TfX//2MU0
- それから鈴科博士は新しい学習装置の設計を始めた。
どうやら私はなにか間違っているらしい。
メカフレンダ「ハカセ コーヒー デス」
ハカセ「ん、」
メカフレンダ「ハカセ」
ハカセ「なんだ?」
メカフレンダ「何故 ハカセ ハ 私 ヲ 作ッタ ノデスカ ?」
ハカセ「……頼まれたンだよ」
メカフレンダ「ソレハ 誰 デスカ ?」
ハカセ「それにしても、お前も疑問を持てる様になったンだなぁ……」
メカフレンダ「ハグラカサレタ ハグラカサレタ メカフレンダ ハ 戦闘モード ニ 移行シマス」
ハカセ「なンでっ!?」 - 198 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 20:10:04.27 ID:TfX//2MU0
- それから暫くして、新しい学習装置が出来上がった。
ハカセ「これをつければ、お前は元のフレンダに戻れンぞ」
メカフレンダ「本当デスカ ? メカフレンダ 嬉シイ」
ハカセ「そりゃァ良かった」
新しい学習装置によって私の間違いは正された。
そして新しく、フレンダとしての性格感情記憶趣向等の様々な物がインストールされた。
メカフレンダ「(一度は死んだ私は、機械によって蘇生をした訳よ)」
メカフレンダ「(私の体の60%は機械)」
メカフレンダ「(しかし、私である事は変わらないって訳よ)」
メカフレンダ「(一度死んだフレンダは機械によって蘇生。結局そこにメカフレンダたる別の者は存在しない訳よ)」
メカフレンダ「(なんて、結局認めてくれるはずないって訳よ)」 - 199 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 20:10:32.28 ID:TfX//2MU0
- 真・メカフレンダ「……ハカセ、色々とありがとうございました」
ハカセ「礼なら、オマエを生き返らすよう頼ンできた奴に言うンだな」
ハカセ「ソイツが、オマエの残った肉体を掻き集めてきてくれたンだ」
真・メカフレンダ「それは一体……」
「「「フレンダッ!!」」」
真・メカフレンダ「!?」
ハカセ「迎えが来たみたいだな」 - 200 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/16(火) 20:11:07.91 ID:TfX//2MU0
- 私は体の60%が機械になった、ロボットって訳よ。
それでも、フレンダはフレンダだろ?
大丈夫。フレンダである事には変わりないよ。
……メカフレンダ。それが新しい名前って訳よ。
なんで超わざわざ、そう名乗るんですか?
強いて言うなら、恩を忘れないため?
結局、私は幸せ者って訳よ。 - 201 : ◆wAMZMhl.uLOP2011/08/16(火) 20:11:47.32 ID:TfX//2MU0
- 投下終了って訳よ
- 209 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/17(水) 13:15:41.36 ID:I6KgrRNT0
- 麦野『ごめんなさい。私、この計画には参加できないわ』
美琴『それってどういう事!?あの忌々しいクリスマスを中止に出来るのよ!?』
麦野『……本当に、ごめんなさい』
麦野『私には、幸せを壊すなんて事できないわ』
美琴『しずり!どうして!どうして!』
麦野『幸せは……奪えないのよ』
美琴「しずりいいいいいいいいいいいいいいっ!!」
それっきり。
しずりは行方を眩ませた。
- 210 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/17(水) 13:16:14.93 ID:I6KgrRNT0
- 電車内で、美琴、絹旗、黒夜、浜面、滝壺、理上、メカフレンダの七名は脱力していた。
絹旗「色々と、超すごかったですね……」
ほんの数時間前の光景を思い出し、絹旗は遠い目をした。
黒夜「もうヤダ……」グッタリ
美琴「ハリウッド映画みたいな状況って、本当に起こるのね……」
メカフレンダ「もう駄目……」
滝壺「はまづら、ありがとう……」
浜面(気絶)「」
赤ん坊「すぅ……すぅ……」
なぜあの状況で学園都市から出れたのか、不思議でたまらなかった。 - 211 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/17(水) 13:16:44.53 ID:I6KgrRNT0
- 絹旗「あ、皆さん超見えてきました。あの町です」
美琴「あの町に……しずりが……」
滝壺「映画に使われてた喫茶店の住所、調べてきたよ」
絹旗「超流石です!超流石滝壺(旧姓)です!」
電車内アナウンス『次はー○○ー○○でございますー』
絹旗「超降りましょうか」 - 212 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/17(水) 13:17:30.05 ID:I6KgrRNT0
- *
店員「たく、あの女はもういねぇよ」
絹旗「えぇっ!?」
美琴「ちょっとそれ、どういう事よ!?」
店員「どうせお前らもあの映画見て来たんだろ?」
店員「あの女はあの騒動の後、この町を離れたよ」
美琴「どこに行ったのよ!」
店員「知らねーよ!離せよ!」
絹旗「他に何か知ってることは超無いんですか!?」
??「あの、すいません……」
絹旗「? あなたは超誰ですか?」
??「私は……」 - 213 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/17(水) 13:18:05.90 ID:I6KgrRNT0
- 美琴「かおり!どうしてこんな所に!?」
神裂「お久しぶりです会長……」
絹旗「あの、この人は……」
美琴「私が紹介するわ。この人は神裂火織で、私の組織で幹部をやっていた人なの」
神裂「よろしくお願いします」ペコリッ
絹旗「はぁ……超よろしくおねがいします。私は絹旗最愛です」ペコッ
滝壺「滝壺理后です。この子は理上。よろしく」ぺコー
メカフレンダ「メカフレンダよ。よろしくって訳よ」ガチャンッ
浜面「浜面仕上です、よろしくおねがいしまーす」ペコペコ
黒夜「黒夜海鳥でぇーす」ぺコンッ
神裂「御丁寧にどうも」
美琴「ところで、なんでかおりはこんな所に居るの?」
神裂「……私もしずりを探しにここへ来ました」
絹旗「麦野の事を超知ってるんですか!」
美琴「そういえば、二人は仲が良かったものね(年相応に見えないところが似てるし)」
神裂「……場所を移しましょう」 - 214 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/17(水) 13:19:09.58 ID:I6KgrRNT0
- *
とある喫茶店。
神裂「かつて私はしずりと共に旅をしていました」
神裂「しかし私には仕事があり、イギリスに帰らなければならなくなりました。彼女との旅はそこで終わりました」
神裂「彼女と別れたのは、台湾の台南市でした。それまでは南アジアやアフリカなどを中心に色々な場所を転々としていました」
美琴「(まさかそんな遠い所に……)」
浜面「(ヨーロッパとかを想像してた……)」
絹旗「(麦野ぉ……)」
滝壺「(暑い所ばっかりだ)」
メカフレンダ「(やべっ、そろそろ油注さなくちゃ)」
黒夜「(帰りたい)」 - 215 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/17(水) 13:19:40.24 ID:I6KgrRNT0
- 神裂「私の予想では、しずりは帰りたがってるんだと思います」
絹旗「本当ですかっ!?」
神裂「えぇ、最初の内はアフリカの国々を転々とし、そこからパキスタン。ロシアを横断し、アメリカ大陸へ……この様にまるで日本を避けるようなルートだったのですが、」
神裂「その後オーストラリアへ、そこからインドや東南アジアの国々を巡り、最後に行き着いたのが台湾でした」
神裂「そしてビデオには日本……」
全員「……」
美琴「つまりしずりは……」
神裂「考えられる行き先は三つです」
神裂「一つは、また遠いところへ行ってしまった。もう一つは学園都市に帰った。最後に……」
滝壺「……どうしたの?」
神裂「迷っているのです」
絹旗「超なんですか!教えてください!」
神裂「(……しかし、学園都市をわざわざ出てきてまでしずりを捜しに来てくれた方たち。よほどしずりの事を好いているのでしょうし、)」
神裂「(この方達はどうやらしずりと素晴らしい信頼関係を築いているのでしょう)」 - 216 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/17(水) 13:20:13.71 ID:I6KgrRNT0
- 神裂「話しましょう」
神裂火織は、一旦間を置いた後静かに言った。
神裂「しずりは置き去りでした」
浜面・絹旗・美琴・フレンダ「!?」
滝壺「……」
神裂「本人はその事を気にしている様子はありませんでしたが、時々、夜になるとボロボロのぬいぐるみを抱き締めて泣いていたり、実家に電話をかけようとしていたり……」
神裂「もしかしたら、しずりは実家に行っている可能性もあります……」
神裂「ここにそういった手掛かりはありませんでした」
全員「……」
神裂「私はこれで。また虱潰しにしずりを捜します」
神裂「それでは、さようなら」 - 217 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/17(水) 13:20:42.55 ID:I6KgrRNT0
神裂が去った後、六人の間で沈黙が流れた。
その場には場違いな、幸福そうな赤ん坊の寝息だけがあった。
黒夜「ねえ……」
黒夜が口を開いたと同時に、店に黒いスーツの男が入ってくる。
あまりにそれは場違いだった。
黒スーツ「全員、発見しました」
黒いスーツの男は、電話で誰かと会話をしながら、こちらへ近づいた。
電話の形状からして、学園都市の人間であることは間違いなかった。
美琴「帰ろうか、」- 218 : ◆wAMZMhl.uLOP[sage]:2011/08/17(水) 13:21:10.17 ID:I6KgrRNT0
- 投下終了です
- 219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/08/17(水) 18:09:12.71 ID:wOlewEoio
- おつかれ
- 220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/08/18(木) 10:36:43.29 ID:ZxlIuaGNo
- 乙
- 221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/08/20(土) 10:43:13.13 ID:Ah2xM0nKo
- ちょぷっちょといい、こういう方向の美琴のほうが好きだ
- 226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県)[sage]:2011/09/18(日) 15:15:25.21 ID:V3yJ+vzL0
- 一か月経ったお
はよ続きよろ - 227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/09/25(日) 08:31:06.11 ID:LwThWF0AO
- さすが糞スレ
- 228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県)[sage]:2011/10/27(木) 15:32:07.40 ID:aCn33Ezw0
- 待ってるから
2014年4月25日金曜日
美琴(20)「行き遅れる……」
ラベル:
アイテム,
とある魔術の禁書目録,
一方通行,
御坂,
未完結
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