2013年2月1日金曜日

あまくさっ! 6

62010話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 香焼「……あはは」 [saga]:2011/05/01(日) 15:14:06.62 ID:/dMb/uJE0
   <前回のあらすじ!>


冷蔵庫『ステイルくん14さいが少しだけ優しくなったよ』






 ―――とある日、PM06:45、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・



アニェーゼ「良し! じゃあまず何をしましょうか……折角おもろそーなもん沢山ありますからねぇ」ニシシ!

ステイル「……頼むから、程々にしてくれよ」ハァ・・・

レッサー「はい! たいちょー!」ビシッ!

アニェーゼ「何ですか、レッサーくん」ドーゾ!

レッサー「お腹が空きました!!」グー・・・

アンジェレネ「あはは。そうだね……私もお腹空いちゃった」グー・・・

サーシャ「第1(※)の同意です。夕飯を忘れていました」グー・・・        ※リセットします!

アニェーゼ「そういえば忙しくて色々忘れてましたね……振り返って考えると帰ってからルチアの説教が怖ぇですよ」ハァ・・・

香焼「あはは……ステイル。冷蔵庫に食品入ってる?」チラッ

ステイル「必要最低限のものだけだ。後はパスタとパンと缶詰くらいだな」

香焼「それだけあれば十分かな……因みに、料理出来る人は?」チラッ

アニェーゼ「食べる専門です」キリッ!

レッサー「同じく!」キリッ!

サーシャ「第1の謝罪です。申し訳ありませんが、料理は苦手でして……」ペコッ・・・

アンジェレネ「ごめんなさい。私も、無理かな」ペコッ

香焼「ステイルは?」

ステイル「パスタ程度なら作れる。普段手の込んだ料理は作らないからな」

香焼「了解……じゃあステイル人数分パスタ茹でといて。自分は冷蔵庫のもので献立考えるから」テクテク・・・

アニェーゼ「え? コーヤギ、料理出来るんですか?」ポカーン・・・

香焼「あはは。一応一人暮らしだし、五和や女教皇様に教わってるからね」ガチャッ・・・

アンジェレネ「おー! 凄い!」キラキラ・・・

レッサー「コウヤギが専業主夫ですか……悪くないですねぇ」フフフ・・・

サーシャ「第1の感想ですが……男子が料理出来るというのに、私達は……」ウィウィ・・・

もあい「にゃー」ペシペシ!

ステイル「せめて食器出しと後片付けくらいは手伝えよ……香焼、猫(コイツ)の飯は?」

香焼「缶詰でなんとかするから、誰か遊んどいてー」ウーン・・・
621 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 香焼「……あはは」 [saga]:2011/05/01(日) 15:34:47.97 ID:/dMb/uJE0

 にゃーん・・・・・



香焼「パスタとパンは人数分ある……野菜はトマトジュースと適当に何種類か。缶詰は豆とミートソースとシーフード、クリーム……」

ステイル「普段は食堂や外で済ませてる。贅沢言わないでくれよ」グツグツ・・・

香焼「ううん、大丈夫っす。急だったから仕方ないよ」アハハ

ステイル「……食堂が開いてれば少々分けて貰えるんだが、もう片付け最中だろうしな。料理長の機嫌を損ねたくない」

香焼「そだね……あ、そうだ。皆、何か食べれないもの有るっけ?」チラッ


レッサー「無いですよー。雑食ですから何でも喰えます」ニコッ

アニェーゼ「肉が喰いてぇですね」フフフ

サーシャ「アニェーゼ。コーヤギーは食べられないものを聞いたんですよ」ハァ・・・

アンジェレネ「えっと……ピーマンと人参と……色々野菜が、無理です」ボソボソ・・・

レッサー「典型的な子供ですねぇ……」ジトー・・・

アニェーゼ「アンは甘いもの好き、辛・酸・苦嫌いなお子様舌ですからしゃーねぇですよ」アハハ

アンジェレネ「あ、アニェーゼちゃん! 余計な事言わないでよ!」アワワ・・・


ステイル「……だそうだ。十字教徒が大々的に肉が喰いたいと普通言うか?」ハァ

香焼「ま、まぁ良いんじゃない。とりあえずミートソースでもOKみたいだし……五和にメールして献立聞いてみるよ」カチカチ・・・

ステイル「珍しいな。彼女を頼るなんて」フム

香焼「料理の腕は確かだからね……それ以外は問題多いけど」アハハ・・・


もあい「なぅ」コクコク・・・

アンジェレネ「うーん……いいのかなぁ」チラッ

サーシャ「如何しました?」ン?

アンジェレネ「私達何もしないで、トランプしてるだけだよ」ムゥ・・・

レッサー「ま、適材適所って事ですよぅ。もあいも任されてますしね」ナデナデ

アニェーゼ「私達の菓子類少し提供してやればギブ&テイクになりますよ……はい、ページワン」ポイッ
622 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/01(日) 16:10:29.45 ID:/dMb/uJE0
 ―――とある日、PM07:15、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・




香焼「―――……はい。おまたせ」カチャッ・・・



パン。ミルク。クリームソースのパスタサラダ。シーフードと豆のトマトスープ。



一同『おぉ……』ビックリ・・・

アニェーゼ「よく、あれだけの材料で作れましたね」ジー・・・

香焼「元々加工済みのミートソースとクリーム缶が有ったからね」アハハ

レッサー「流石コウヤギっち。カンザキにお料理教わってるだけありますねぇ」キラキラ・・・

サーシャ「アンジェレネ。第1の質問ですが、野菜パスタですよ? 大丈夫ですか?」ジー・・・

アンジェレネ「た、多分……大丈夫だと思うよ」ウーン・・・

香焼「駄目そうなら普通のパスタも有るから、さ。その時は言ってね」ニコッ

アンジェレネ「ありがと……そうする」アハハ・・・

アニェーゼ「アンジェレネ。また御残しするつもりですか? ルチアに怒られちまいますよー」ニヤニヤ・・・

アンジェレネ「た、食べてみるもん!」ムゥ・・・

レッサー「あはは。ま、野菜臭い料理は無いですからダイジョブでしょ」ニシシ!

香焼「工夫はしたからね。それじゃ……」

もあい「にゃー」ヨジヨジ・・・

香焼「あ、そっか。オマエの飯だね……ステイル。適当なお皿借りるよ」スタッ

ステイル「ご自由に」フイッ

香焼「帰ったら猫缶やるから今はシーフード猫まんま食べてて頂戴なーっと」ナデナデ

もあい「みゃう」コクッ

アニェーゼ「コーヤギ。早くー」ハラヘッター!

香焼「はいはい。それじゃあ各々どうぞ。(って言わないと宗派違うから食前の祈、時間差出るからね)」ニコッ
623 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/01(日) 18:22:57.89 ID:/dMb/uJE0

 かちゃかちゃ・・・もぐもぐ・・・・・



アニェーゼ「んぐ……上手ぇ」モキュモキュ・・・

レッサー「十分イケますね。GJですよ、コウヤギ」ハムハム・・・

サーシャ「アンジェレネ、大丈夫ですか?」ゴックン・・・

アンジェレネ「うん。普通に美味しいよ」ニコッ

香焼「要は味を消してあげれば良いんだよ。だから塩分は多くなるけどクリームソースをドレッシング代わりにすれば良いんだ」ニコッ

アニェーゼ「へぇ。考えましたね」ゴクゴク・・・

ステイル「ふむ……ローラの創作料理よりは、全然……」モグモグ・・・

サーシャ「第1の疑問ですが、あの最大主教殿も料理を嗜むのですか?」エ?

ステイル「偶にな……ただ普通の料理は作らない。インスピレーションだけで料理する馬鹿者だ、アイツは」ハァ・・・

香焼「まぁ料理って最初は全部インスピだしね。成功すれば万々歳だよ」クスッ

アンジェレネ「レッサーちゃんとサーシャちゃんは普段ご飯如何してるの?」チラッ

サーシャ「第1の回答ですが、私はロシアでも大抵は食堂です。偶にワシリーサが夕飯を作りますが……食べようと思えません?」

アニェーゼ「何で?」

サーシャ「……雑、です」ハァ・・・

ステイル「何処も御偉いさんは同じ様なものだな」ハハハ・・・

レッサー「私はベイロープかフロリスが飯作れますから問題無しですよ。あとは外食ですかねぇ」フムフム・・・

香焼「ランシスはレッサーと同じ食う専なの?」

レッサー「手伝い程度はしますよ。ただ……あのドジっ娘は基本座らせとかないと、大失敗するので……」グヘェ・・・

アンジェレネ「あはは……」タラー・・・

香焼「人には得手不得手有るから仕方ないよ」クスッ

ステイル「そうだな……香焼。職に困ったら執事として雇ってやる。君なら給仕でも働けるだろう」サラッ・・・

カルテッ娘『なっ!?』ギョッ!!

香焼「ふふっ。そだね。もし困ったらお願いするよ」クスクス・・・

アニェーゼ「だ、駄目です! コイツの執事にするくらいなら私が雇ってやんよってんです!!」ガタッ!!

香焼「え」タラー・・・

アンジェレネ「駄目だよ、アニェーゼちゃん……折角だから部隊付けで雇っちゃおうよ」ニコッ

サーシャ「聞き捨てなりませんね。それなら倍払って私が雇いましょう」ジー・・・

レッサー「何だとー! コウヤギは嫁に出しません! パパ許しませんからね!」ガー!

香焼「」オマエラ・・・


もあい「なぅ!(香焼はモアイの嫁です!)」ペチペチ!
624 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/01(日) 18:41:55.88 ID:/dMb/uJE0
ステイル「やれやれ、人の言葉に便乗しようだなんて野蛮な連中だ」フンッ

アニェーゼ「けっ。ムサい野郎の付添給仕やらせるよかぁ華やかな淑女のお世話の方が良いに決まってますよ!」フンッ!

レッサー「淑女(笑)」フヒヒ!

サーシャ「第1の提案ですが、コーヤギー。本格的にシルビアの下で修行をしてみれば執事長くらいに成長するのでは?」ビシッ!

アンジェレネ「ふむふむ……でもそれだと宮仕えになっちゃうんじゃないかなぁ」ウーン・・・

香焼「え、えっと……自分は一応所属あるんすけどねぇ」アハハ・・・

ステイル「なら神裂に言って君をレンタルしよう」ニヤッ・・・

カルテッ娘『うんうん』コクコクッ

香焼「お前ら……とりあえず飯食え」ハァ・・・

もあい「にゃう」ヨジヨジ!



 一寸後・・・・・



一同『ごちそうさまでした』ペコッ

香焼「お粗末さまでした」ニコッ

ステイル「さて……君達。待ちに待った後片付けの出番だぞ」ホレ

アニェーゼ「言われなくても分かってますよ」ヘッ!

アンジェレネ「アニェーゼちゃん、好戦的にならないの」メッ!

サーシャ「では、二人とも。少し休んでいて下さい。洗ってしまいます」

レッサー「……って思ってましたけど、ステイル。食器洗い機使って良いんですよね?」チラッ

ステイル「使い方分かるならどうぞ。専用洗剤は流しの下だ」コクッ

アンジェレネ「食器洗い機も有るの!?」キラキラ・・・

サーシャ「ハイテク且つブルジョアですね、マグヌス」ジー・・・

ステイル「アレイスターが……都市側から賄賂のつもりか送って来るんだよ。必要無いと言うに……」フンッ

レッサー「まぁ清教の主教補佐殿ですからねぇ。媚売っといて損は無いでしょう」ニヤッ・・・

ステイル「アレイスター自身はそんなタマでは無いがな……さっさと終わらせろ。あとコーヒーくれ」スッ・・・カチッ

アニェーゼ「図々しいヤツですね。しかも私達いるのに煙草喫やがりますか」ジトー・・・

ステイル「僕の、部屋だからね」ククク・・・フゥ・・・

香焼「せめて換気扇回そうね」ハァ・・・ポチッ
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 18:46:12.15 ID:LMPvW2ODO
>>624
香焼くん、私の執事にならないかしら?
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 18:48:04.88 ID:GTAc5Jip0
>>625ショタコンは元の居場所へ引き返しやがれェ!!
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 18:57:20.56 ID:g8ZuFua00
もあいの言う「モアイ」はどっちの意味なんだろうか……

俺はむしろサーシャちゃんにメイドに来てほしい
628 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/01(日) 19:01:09.14 ID:/dMb/uJE0

 ジャー・・・カチャカチャ・・・



アンジェレネ「わぁあ……食器洗い楽ちんだね!」パアアァ!

レッサー「ワンクリックで乾燥まで出来るタイプですね。羨ましい」ジー・・・

アニェーゼ「これ寮に持って帰りましょう。皆大喜びですよ」ニシシ!

サーシャ「ふむ・・・・・またカタログで注文しましょう。幾らでしょうか?」マジマジ・・・

レッサー「出た。通販マニアなサーシャっち」アハハ

サーシャ「むむっ。レッサー、通販は馬鹿に出来ませんよ! 色々便利なのです!」ジー・・・

アニェーゼ「はいはい……あ、コーヒー淹ったみたいですね」チラッ

アンジェレネ「うん。持って行くよ」トコトコ・・・

レッサー「溢しちゃらめぇですよ! 色々ハップンですからね」クスッ

アンジェレネ「わ、分かってるよ!」モゥ・・・


 にゃーん・・・・・


香焼「―――……だから、もう少し携帯の機能覚えなってば。新しい機種なんだし」ホラ・・・カチカチ・・・

ステイル「―――……むぅ。ゴダゴダでどうも覚えきれん」ハァ・・・

アンジェレネ「お待たせ。コーヒー持ってきたよ」テクテク・・・

香焼「あ、うん。ありがと」ニコッ

アンジェレネ「お砂糖とミルク、何処にあるのか分からなかったんだけど。何処かな?」チラッ

ステイル「ブラックしか飲まないからね……スティックシュガーは無いけど普通の砂糖なら有るだろ? あとミルクも冷蔵庫に有る」チラッ

アンジェレネ「そっか。コォヤギくん、如何する?」

香焼「ミルクだけ貰うよ……冷蔵庫から持ってくるのもなんだし、自分で行くね」ニコッ

アンジェレネ「うん、分かった」コクッ

もあい「みゃー」フリフリ・・・
629 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/01(日) 19:16:30.29 ID:/dMb/uJE0
レッサー「あとは食器戻すだけですねー」ヨイショット・・・

香焼「おっと……誰か冷蔵庫から牛乳取ってもらえる?」テクテク・・・

アニェーゼ「あいよー……あれ?」チラッ

サーシャ「如何しました?」

アニェーゼ「……コーヤギ。あの不良神父とアン一緒にしやがりましたね」ジトー・・・

香焼「え?」キョトン・・・

アニェーゼ「駄目じゃねぇですか! アンジェレネが脅されてしまいますよ!」ワトト!

香焼「え、い、いや……そりゃないって」タラー・・・

サーシャ「第2の同意です。オーバーですよ、アニェーゼ」ジー・・・

アニェーゼ「む、むぅ……」タラー・・・

レッサー「まぁ正直ステイルと二人きりになりたくないのは分かりますが……アニェーゼは犬猿過ぎますね」アハハ

香焼「そうかな。普通にステイル優しいけど」ウーン・・・

アニェーゼ「コーヤギに嫌われる人間の方が珍しいんですよ」ジトー・・・



 にゃーん・・・・・



ステイル「ふぅ……ん?」ジジジ・・・チラッ

アンジェレネ「……」ジー・・・

ステイル「……」タラー・・・モクモク・・・

アンジェレネ「……」ジー・・・

ステイル「……な、何かな?」タラー・・・

アンジェレネ「……煙草」チラッ

ステイル「え」

アンジェレネ「……そんなに美味しいの?」ジトー・・・

ステイル「え、あ、ま、まぁ……うん」コクッ・・・

アンジェレネ「……そうですか」ジー・・・

ステイル「……(何、これ?)」ダラダラ・・・


サーシャ「第2の疑問ですが……なぁにあれ?」タラー・・・

香焼「さ、さぁ」タラー・・・
630 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/01(日) 19:31:18.78 ID:/dMb/uJE0
ステイル「……え、えっと」モクモク・・・

アンジェレネ「……」ジー・・・

ステイル「……」ジジジ・・・

アンジェレネ「……ステイルくん。煙草美味しい?」ジー・・・

ステイル「ッ!?」ゲホッゲホッ!!

一同(す、ステイル『くん』?!)ギョッ・・・

アンジェレネ「ねぇ……ステイルくん」ジトー・・・

ステイル「う……」タバコケシケシ・・・

アンジェレネ「……ふふっ」ニコッ!

ステイル「な……」ダラダラ・・・


レッサー「わぁ……無言のプレッシャーに負けて煙草消しましたね」ジー・・・

アニェーゼ「やりますねぇ、アンジェレネ」ビシッ!


ステイル「……あ、アンジェレネ」チラッ

アンジェレネ「なぁに?」ニコッ

ステイル「少し離れてて欲しいかなぁって……」タラー・・・

アンジェレネ「良いけど……私が離れたら煙草喫う気かな?」ニコッ

ステイル「……」ギクッ・・・

アンジェレネ「……別に、喫っちゃ駄目とは言ってないよ」ニコニコッ

ステイル「そ、そうかい……」スッ・・・カチッ・・・チラッ

アンジェレネ「ねぇ……ステイルくん……」ジー・・・

ステイル「……」ピタッ・・・タラー・・・


サーシャ「あれは喫えませんね」ジー・・・

香焼「あはははは……ドンマイ、ステイル……」タラー・・・

もあい「にゃーん」フリフリ・・・
631 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/01(日) 19:55:09.83 ID:/dMb/uJE0
ステイル「……あのー」タラー・・・

アンジェレネ「そういえば……冷蔵庫にワイン以外のお酒も有ったよね?」ジー・・・

ステイル「な」ビクッ・・・

アンジェレネ「十字教だからワインは目を瞑るけど……他は未成年なのに如何やって買ったのかな? ねぇ……ステイルくん」ジー・・・

ステイル「ぐっ……す、少し用事を思い出した。工房に行ってくる」スタッ・・・テクテク・・・

アンジェレネ「あ」


レッサー「逃げましたね」ジトー・・・

アニェーゼ「ふむふむ。なるほど、あの野郎無言で詰めよれば煙草止めるんですね」コクッ

サーシャ「第1の推測ですが、アニェーゼでは無理でしょう」サラッ

レッサー「我慢勝負とか一番苦手でしょう?」チラッ・・・

アニェーゼ「……別にそんなことねぇですよーだ」フンッ

香焼「まぁまぁ……って、アン?」チラッ


アンジェレネ「……」トコトコ・・・

もあい「にゃー」トコトコ・・・


アニェーゼ「あ! あの子は馬鹿ですか! 何で追いかけるの!」ゲッ!!

サーシャ「猫と同レベルですね」アハハ・・・

香焼「……てか、工房って……嫌な予感しかしないっす」タラー・・・

アニェーゼ「兎に角追いましょう。さっきの部屋です!」コソコソ・・・

サーシャ「了解です!」コソコソ・・・

レッサー「……あの部屋に、ですか……ちゃっかり魔道具盗んでもばれなさそうですよね」フヒヒ!

香焼「……不安だなぁ」ハァ・・・



 ガチャッ・・・・・
632 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/01(日) 20:21:09.44 ID:/dMb/uJE0
 ―――とある日、PM07:40、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、ステイル=マグヌスの工房・・・・・




ステイル「やれやれ……ん?」チラッ

アンジェレネ「……」ジー・・・

もあい「なーぅ」トコトコ・・・

ステイル「……あ、アンジェレネ。此処は工房なんだが」タラー・・・

アンジェレネ「知ってるよ」ジー・・・

ステイル「……無闇に魔術師の工房へ入るなと、教わらなかったかい?」ジー・・・

アンジェレネ「教わったけど何もしなければ危険じゃないですよね」ジー・・・

ステイル「そ、そうだが……僕が悪い魔術師かもしれないぞ?」スッ・・・カチッ・・・

アンジェレネ「ステイルくん……誤魔化して煙草喫おうとしてるね」ジー・・・

ステイル「ぐっ……」ピタッ・・・

アンジェレネ「それに……悪い魔術師じゃないんでしょ?」ジー・・・

ステイル「わ、分からないだろ? もしかして『第6魔法』の研究をしてるかも」

アンジェレネ「ステイルくんは天才かもしれないけど禁忌(魔法)に手を出す程、危険な人間じゃないよね」ジー・・・

ステイル「……疲れる」ハァ・・・


アニェーゼ「ステイルが『第6法』使えたらそれこそ世界の終わりですよ」ジトー・・・

香焼「う、うーん……ステイルなら良い事に使うと思うけどなぁ」

レッサー「何にしろ、そんな事考えた時点で封印指定です、処刑塔にブチ込まれますよ」ジトー・・・

サーシャ「ところで第3の疑問です。さっきから気になっていたのですが……」キョロキョロ・・・

香焼「ん?」

サーシャ「この部屋……本当にマグヌスの工房ですか?」ウーン・・・

アニェーゼ「へ?」ポカーン・・・

レッサー「如何いう事です?」キョトン・・・

サーシャ「第2の回答ですが、『色』が、マグヌスのモノだけでは無い」ジー・・・

香焼・アニー・レッサー「「「はぃ?」」」ポカーン・・・
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/01(日) 20:38:48.95 ID:g8ZuFua00
>禁忌に手を出す程、危険な人間じゃないよね

香焼の件は!?
634 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/01(日) 20:46:02.01 ID:/dMb/uJE0
ステイル「……ところで、そっちの連中はこそこそ何をしているんだ?」ジトー・・・

アニェーゼ「げっ!!?」ドキッ

レッサー「ばれてーら!?」ドキッ

香焼「え、えっと……あはは」ポリポリ・・・

サーシャ「すいません……ノリで、つい」タラー・・・

ステイル「まったく……君達は『工房』を何だと思ってるんだ」ハァ・・・

アニェーゼ「むぅ……神父のくせに魔術工房持ってる方が異端なんですよ」ジー・・・

ステイル「魔術師が神父をやるから『必要悪』なんだろ? 考えればすぐ分かる」ハァ・・・

レッサー「私は宗教人じゃないですけど、工房持ってませんよー」ジトー・・・

ステイル「君の勝手なんか知らない。だが『魔術師』である以上、工房もしくはその類があってもおかしくないんだ」カチッ・・・フゥ・・・

アニェーゼ「ふんっ! んなもん作れんのは金持ち連中だけですよ」ケッ・・・

アンジェレネ「……ステイルくん、ドサクサ紛れて煙草喫うんだ」ジー・・・

ステイル「ゲホッゲホッ!! ……あ、アンジェレネ。頼むから、見逃してくれ」タラー・・・

アンジェレネ「……」ジー・・・

香焼「あはは。ステイル、今は諦めなよ。9時半くらいまでの辛抱でしょ」クスッ

ステイル「むぅ……」ハァ・・・ケシケシ・・・

サーシャ「……それより、マグヌス。第1の質問です」チラッ

ステイル「何だい?」ハァ・・・

サーシャ「この工房……貴方だけのモノですか?」ジー・・・

ステイル「……そうだが」ピタッ

サーシャ「……」ムゥ・・・

レッサー「サーシャっち。さっきから如何したんですか?」

サーシャ「ふむ……ん?」キョロキョロ・・・ピタッ

ステイル「……お、おい」タラー・・・

サーシャ「失礼……アンジェレネ。足元に紐というか縄がありますね」ジー・・・

アンジェレネ「え、あ、うん」チラッ

ステイル「ちょっ!?」ドキッ!!

アニェーゼ「引っ張ってみましょうか」テクテク・・・グイッ!

ステイル「ばk―――」



 ゴゴゴゴ・・・・・



ステイル「―――」チーン・・・

香焼「ゆ、床が開いた」ビクッ・・・

カルテッ娘『おおぉ!!?』ギョッ!!

もあい「にゃーぅ」トコトコ・・・スタッ! 
 
640 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/02(月) 20:55:34.19 ID:LeGZe/DZ0

 ゴーン・・・・・


香焼「……床が、開いたっすよ」タラー・・・

アニェーゼ「……え、えっと」ジー・・・

ステイル「馬鹿者!! 覗くな!」ギロッ!!

アニェーゼ「うっ……」ダラダラ・・・

サーシャ「第2の質問ですが、マグヌス……この下には何が?」ジー・・・

ステイル「……君らが知る必要はない」フンッ・・・

レッサー「よっぽど重要なモノか見られちゃ拙いモノでもあるんですねっ!」キラキラ・・・

アンジェレネ「れ、レッサーちゃん……」タラー・・・

ステイル「ハァ……兎に角だ。これだけは本当に見せられない。そこの『魔剣(レーヴァテイン)』以上にヤバいモノがある」ギロッ・・・

アニェーゼ「え!? その剣、レヴァンテインだったんですか!? スィンモラの火炎棒!?」ギョッ!?

香焼「レプリカらしいけど……危険だってのは確からしいね」コクッ

サーシャ「ふむ……流石、清教屈指の魔術師の工房という訳ですか」キョロキョロ・・・

ステイル「だから工房なんてのは人に見せれたものではないと……ちょ、レッサー! それに触るな!」ギョッ!?

レッサー「へ? ただの宝石じゃないんですか?」ピタッ・・・

ステイル「ルーンが刻んであるだろう。君の様な霊装付きの人間が無闇に触ったら何が起こるか分からないぞ」ダラダラ・・・

アンジェレネ「YR……ユル、だっけ?」ジー・・・

香焼「エイワズ。『死』と『再生』のルーン……だった様な」チラッ

レッサー「げっ!?」ビクッ・・・

ステイル「……危険だと言ったろう。頼むから阿呆な真似は止めてくれよ」ハァ・・・

アニェーゼ「んー……じゃあこの下は、もっとガイキチなモンが納めてあるって事ですか?」ジー・・・

ステイル「そう言った。頼むから帰ってくれ……」ヤレヤレ・・・

香焼「皆、ステイルの言うとおりにしよ―――」



もあい「にゃー」トコトコ・・・ピョンピョンッ!



香焼「―――ぅ……って、もあいいいいぃっ!!?」ギョッ!?

ステイル「なっ!?」ダラダラ・・・

アンジェレネ「あー……降りてっちゃった」タラー・・・
641 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/02(月) 21:20:00.65 ID:LeGZe/DZ0
香焼「す、すすす、す、ステイル!! ど、どうしよう!?」アタフタ・・・

ステイル「ちょ、待、ぇ……えー……」タラー・・・

レッサー「まぁ畜生に忠告しても無駄って訳ですね」アハハ

香焼「レッサー! 笑い事じゃないよ!!」ワタワタ!

サーシャ「マグヌス……第4の疑問ですが、何故こんなにあっさり開く仕組みにしておいたのです? らしくない……」ジトー・・・

ステイル「今更それを言われても……というかこの工房、更に此処からは僕以外の人間が入り込む事など想定してないんだよ」ハァ・・・

香焼「何にしろもあいを追わないと……ステイル」チラッ

ステイル「くっ……僕一人で行ってくる。君達は大人しく部屋に戻って―――」


アニェーゼ「よしっ! モアイ救出作戦、開始します! 皆気を付けろー!」ビシッ!!

アン・サーシャ・レッサー「「「おー!!」」」ビシッ!!


ステイル「―――く、き、待、駄目駄目駄目っ!! 絶対入るな!」ギョッ!?

アニェーゼ「極力魔力は使っちゃ駄目らしいんで、オフって下さい! レッサーとサーシャで2先頭、私とアンでバックアップです!」テクテク!

アンジェレネ「隊長。下は真っ暗です。何か明かりが必要ですよ」ジー・・・

ステイル「だから、人の話を聞k」

サーシャ「ふふふ。問題ありません……私の武器(○ラズマカッター)にはライトが付いています!」ガチャンッ・・・ピカッ!

レッサー「おお! 明るい! これなら十分行けますね!」ジー・・・

ステイル「いい加減にs」

アニェーゼ「それじゃあ乗り込めー!」ダッ!

アン・サーシャ・レッサー「「「了解!」」」バッ!

ステイル「行くなっ! ぐっ……」バッ・・・スカッ・・・



 わんやわんや・・・・・



香焼「……行っちゃった」タラー・・・

ステイル「あんのチビガキ共ぉ……」プルプル・・・

香焼「……大丈夫かなぁ」ソー・・・

ステイル「糞(ファッキン)!! 心配なのは彼女らの身じゃない!!」タラー・・・

香焼「え」

ステイル「中に有る『モノ』を見られるのが拙いんだよボケナスがっ!!」スタスタ・・・スッ

香焼「それって……ステイルが恥ずかしいモノ、だったり?」アハハ・・・

ステイル「それで済むならまだマシだ……色々アウトなんだよ! この……行くぞ!」ギリリ・・・テクテク・・・

香焼「え、良いの?」タラー・・・

ステイル「アイツらは僕より君の言う事を聞く! さっさとしろ! 止めるぞ!」カツカツ・・・

香焼「……あはは」テクテク・・・
642 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/02(月) 21:58:40.34 ID:LeGZe/DZ0
 ―――とある日、PM07:50、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、ステイル=マグヌスの工房下、???・・・・・



 カツーン・・・カツーン・・・・・



サーシャ「……階段はまだ続く様ですね」ジー・・・

レッサー「てかアニェーゼ。ブーツの音超喧しいんですけど」チラッ

アニェーゼ「うっさい。さっさと進みやがれってんです……モアイを見つけてついでに、秘密の部屋の謎も解き明かしてyゲフンゲフンッ!!」コホンッ!

アンジェレネ「ステイルさん、本気で怒るよ? 程々に……ん?」ピタッ・・・

アニェーゼ「如何しました?」エ?

アンジェレネ「……静かに」シー・・・


 にゃー・・・・・


サーシャ「これは……モアイの声です。無事な様ですね」チラッ

アニェーゼ「ふむ、近い……目的地はもう直ぐの様です。気を抜かないで行きましょう」ビシッ

アン・サーシャ・レッサー「「「アイマム!」」」コクッ



 カツカツカツ・・・・・



ステイル「ったく……ふぅ」カチッ・・・ジジジ・・・

香焼「全然見えないね……」ジー・・・

ステイル「眼に強化魔術(スコープ)使っても問題無いぞ。発火で照らしても構わない」カツカツ・・・

香焼「え」

ステイル「階段事態にセキュリティや魔術的効果は施されていない。下に着いてからが厄介なんだ」ハァ・・・

香焼「そ、そうなんだ……一体何が有るの?」チラッ

ステイル「……先に言っておく……下で見た『モノ』は口外するな。良いな?」ギロッ・・・

香焼「う、うん……(そんなに拙いモノなのか? カーテナの量産型とか……まさかね)」ポリポリ・・・
643 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/02(月) 22:14:28.77 ID:LeGZe/DZ0
もあい「なーぅ」テクテク・・・


サーシャ「むっ! 目標補足です」ジー・・・

アニェーゼ「広間……という程広い場所ではないようですね」キョロキョロ・・・

レッサー「サーシャ。少し辺りを照らして下さい」チラッ

サーシャ「了解です……」スッ・・・


 からーん・・・・・


アンジェレネ「……特に、何もないような」ウーン・・・

レッサー「何か宝石とか黄金とか、金目のモノは無いですかねぇ」グヘヘ!

サーシャ「第1の茫然です……レッサー。禁慾に眩む人間は破滅するだけですよ」ハァ

アニェーゼ「むぅ……とりあえず第一目的はモアイの保護です。捕まえましょう」スタスタ・・・

もあい「みー」テクテク・・・チラッ

アンジェレネ「モアイちゃーん、こっちおいでー」チチチ

もあい「みゃー」ジー・・・



 カツカツ・・・・・



香焼「ん? 下が見えたよ」ジー・・・

ステイル「そろそろ魔術を抑えておけ……それからアイツらの事説得しろよ」ジトー・・・

香焼「素直に聞いてくれるっすかね」アハハ・・・

ステイル「元はと言えばオマエの監督不行だ。飼い主なら目を離さず管理しておけっての」ハァ・・・

香焼「もあいは自分のペットじゃないっすよ」

ステイル「まだそんな事を言う……如何見ても『君の猫』だよ」マッタク・・・

香焼「むぅ……」ポリポリ・・・

ステイル「兎に角、頼んだぞ」スタッ・・・テクテク・・・

香焼「はいはい、りょーかい」テクテク・・・
644 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/02(月) 22:45:40.26 ID:LeGZe/DZ0
アンジェレネ「おいでおいでー」イイコイイコ

もあい「にゃー」テクテク・・・


ステイル「……おい」ズンッ


アニェーゼ「あ、ステイル。結局来やがったんですか?」ジー・・・

ステイル「結局も何もあるか。本来なら君達4人は処刑塔送りでもおかしくない事をしてるんだぞ?」ハァ・・・

アニェーゼ「な、そ、そんなに拙いんですか? この殺風景の部屋が……」

ステイル「……そうか。殺風景」ボソッ・・・

サーシャ「え?」ピタッ・・・

アニェーゼ「ところで、この部屋電気通ってないんですか? サーシャのライトでしか辺り見えませんよ」キョロキョロ・・・

ステイル「暗くて結構だ……アンジェレネ。さっさと猫を抱えてくれ。戻るぞ」チラッ

アンジェレネ「え、あ、うん……モアイちゃん、行きましょ」スッ・・・

もあい「……みゃん」ピタッ・・・ヨジヨジ・・・

ステイル「よし……じゃあ大人しく帰るぞ」クルッ・・・

アニェーゼ「えー……」ジトー・・・

ステイル「えー、じゃない馬鹿者。此処ばっかりは引っ張ってでも上に」

香焼「……あれ?」キョトン・・・

サーシャ「何か?」チラッ・・・

香焼「……レッサー、何処?」キョロキョロ・・・

アンジェレネ「そういえば……あれ?」キョトン・・・

ステイル「ッ!!? あ、の……馬鹿女郎!!」ガアアァッ!!

アニェーゼ「あのお馬鹿……好奇心で先走りやがりましたね」ハァ・・・

香焼「レッサー! すぐにこっち戻ってきて! 危ないよー!」オーイ!

ステイル「何か仕出かしたら本気でタダじゃおかないからなっ!!」グヌヌ・・・


レッサー「おーヤバいヤバい……なーにかないっかなー」ジー・・・
645 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/02(月) 23:08:13.67 ID:LeGZe/DZ0
香焼「おーい、レッサー。戻ってこーい」オーイ

アンジェレネ「レッサーちゃーん。危ないよー」オーイ

もあい「なー」フリフリ・・・

ステイル「チッ……アイツまさか天井張り付いて移動してるんじゃなかろうな」ジー・・・

香焼「ま、まさか……」タラー・・・

アンジェレネ「でもレッサーちゃん、偶に壁とか天井這ってるの見た事あるかも」タラー・・・

サーシャ「第1の比喩ですが……宛ら〔G〕ですね……」ダラダラ・・・

アニェーゼ「んなモンより知恵ある分、性質悪ぃですけどね。アイツは」ハァ・・・


レッサー「えーっと……目ぼしいモノはーっと……てかやっぱり、暗いからはっきり見えないです」ウーン・・・カサカサ・・・


アニェーゼ「……サーシャ」ボソッ・・・

サーシャ「……」ピクッ・・・

アニェーゼ「光……もっと明るく出来ませんか? 部屋を照らすくらいに……」ボソボソ・・・

サーシャ「成程……暫し御待ちを……良し! フレーム交換OK」ガチャンッ・・・カチャカチャ・・・

アニェーゼ「GJです……では少々待ってて下さい。私が合図したら照らして」チラッ・・・

サーシャ「了解です」コクッ・・・


ステイル「ったく……喧しいのを勘付かれたら『ヤツ』が来てしまうぞ……」ハァ・・・

アニェーゼ「おい、ステイル」

ステイル「何だ、この面倒な時に……」イライラ・・・

アニェーゼ「レッサー見つけて引っ張りだせば良いんですよね」ジー・・・

ステイル「ああそうだ。逸早くな!」イライラ・・・

アニェーゼ「分かりました……任せて下さい」ニヤッ・・・

ステイル「は?」

アニェーゼ「サーシャ! GO!!」ニカッ!!

サーシャ「Всё ништяк!!(了解!!)」ガチャンッ!!

ステイル「な―――」



 ピカーッ!!



ステイル「―――げっ!!?」ギョッ!!

香焼・アン「「わっ!?」」ビクッ!?

もあい「にゃっ!!」バッ!!

アニー・サーシャ「「ふふふ……」」ニヤリ・・・
646 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/02(月) 23:56:50.29 ID:LeGZe/DZ0
レッサー「うっきゃああああぁっ!! 目がぁ!! 目があああぁっ!!」ジタバタ!


香焼「あ」

アンジェレネ「居た」

サーシャ「ふふふふ……見つけましたよ。マグヌス、任務完了です」ニコッ

アニェーゼ「あー、その代わり部屋の中全部照らされちゃいましたねー(棒)」ニコッ

ステイル「」


レッサー「うぐぐ……ひっでぇ事しますねぇ……」プルプル・・・

香焼「レッサー。いたずらも大概にしてこっちに……って、ん?」ジー・・・

アニェーゼ「ふむ……よく見ると随分近代的な部屋ですね。拷問部屋みたいなのを想像してましたが」キョロキョロ・・・

サーシャ「第3の同意で……おや?」ピクッ・・・

アンジェレネ「……あれ? 何か……変だよ」ジー・・・

もあい「なぅ」キョロキョロ・・・

香焼「……ねぇ。ステイル。自分達が立ってるのって……『どっち』?」タラー・・・

ステイル「ハァ……『床』と答えれば良いのか?」ポリポリ・・・

アニェーゼ「でも、これって……『天井』じゃねぇんですか?」ジー・・・

サーシャ「第1の解説ですが、私達が立っている軸上に照明の様なもの。頭上の方に……ドアが……ほぇ?」ポカーン・・・

ステイル「だから電気を点けるなと言ったんだ……あんまり考えると頭がおかしくなるぞ」チッ・・・

アンジェレネ「す、ステイルさん……何が如何なってるの? あとあの変な照明は何? 布被せてるのは何で?」アタフタ・・・

ステイル「知る必要は無い……これ以上、この部屋に居座るな。ホントに危険なんだよ、此処は」タラー・・・

レッサー「むきゅー……目がチカチカしますよぅ」クラクラ・・・

香焼「レッサー、下危ないよ! そのまま来たら照明踏んじゃうって」アー・・・

ステイル「っ!!? 止まれ!!」ギョッ!!

レッサー「ほぁい?」ムギュッ・・・バッ・・・

一同『あ』

ステイル「い”っ!!?」ダッ!!

香焼「す、ステイル!?」ビクッ・・・

レッサー「うわぁっと!!?」ズルッ・・・


 ふぁさぁ・・・・・


もあい「……にゃーん」ジー・・・
647 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/03(火) 00:19:51.02 ID:ZNpb8Jqx0
香焼「あ……布が……」ジー・・・

アニェーゼ「見るな変態!」ベシッ!!

香焼「痛っ! そ、そっちじゃなくて! ほらアレ!!」ビシッ・・・

サーシャ「アレは照明ではなく……台座と……」ジー・・・

アンジェレネ「……剣?」ポカーン・・・


レッサー「痛たたぁ……んもぅ! この部屋イヤです!!」ワーン!

ステイル「貴様というヤツは……」プルプル・・・ギロッ!!

レッサー「わ、ちょ、ぼ、暴力反対でーすっ!! 女性に手を上げる男は……って、ん?」チラッ・・・


 にゃーん・・・・・


レッサー「ぱ……ぱ、ぱぱぱ、ぱ、パンツ見ましたねぇっ!!?」カアアァ・・・///

ステイル「喧しいわボケぇ!! んな芋ガキの下着見たって如何って事ない!!」ガアアァ!!

レッサー「な、ひ、げ、外道!! 変態!! 最低!! 不能野郎!!」ガアアァ///

ステイル「ピーピーギャーギャーと……黙ってそっち行ってろ!!」ガシッ・・・ポイッ!!

レッサー「うひゃあああぁっ!!」ブンッ!!


 ドスンッ!!


アニェーゼ「ん。お帰り」チラッ・・・

レッサー「うぅ……穢されちゃいました……あんな不良神父に……」ウルウル・・・

サーシャ「あーうん。よしよし(棒)」ナデナデ

香焼「あはは……それより……」ジー・・・

レッサー「それよりって何ですか!! 私のおパンツが見られたんですよ!! セクハラです! セクシャルハラスメントです!!」ウワーン!!

アンジェレネ「レッサーちゃん、少し黙ってようねー」ポンポンッ

レッサー「ぐぅ……皆の馬鹿ぁ……」ペタン・・・

サーシャ「第2の推測ですが……あの台座と『剣』は、本で見た事がありますよ」ジー・・・

アニェーゼ「ええ……子供なら一度は絵本で読んだ事あるでしょうね……」フム・・・

アンジェレネ「でも『アレ』はカーテナとは違って『国剣(カーテナ)』と違って御伽噺(フィクション)のモノじゃ……」タラー・・・

香焼「いや、カーテナは円卓の騎士・トリスタンが持っていたという伝承も有るっす……それを考えれば『アレ』も……」ジー・・・

アニェーゼ「右席の後方(アックア)の野郎の剣(アスカロン)の件もありますし……もしかして……」ジー・・・

サーシャ「第3の推測です。その理屈でいくとアレは儀礼剣、もしくは霊装剣である可能性も……」ジー・・・


レッサー「遠回しに言わないでハッキリ『選王の剣(エクスカリバー)』って言っちゃえばいいじゃないですか」ブーブー・・・


一同『……』シーン・・・
648 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/03(火) 00:39:39.75 ID:ZNpb8Jqx0
香焼「い、いや……流石にねぇ……」タラー・・・

アンジェレネ「レッサーちゃん……アレは架空の剣で、実際は」ウーン・・・

レッサー「んなもん分かってますよ。でも上で見た破滅の杖(レーヴァテイン)やフルンティング、アスカロンの例もあるでしょう」サラッ・・・

アニェーゼ「……まぁ、バチカンの聖遺物も実在したりしなかったりするものありますからね」ジー・・・

サーシャ「マグヌス……第3の質問です。それは王の剣(エクスカリバー)なのですか?」ジー・・・

ステイル「……」シーン・・・

サーシャ「無論、口外はしません。すれば先の言葉通り処刑塔送りというのは待逃れないでしょうからね」コクンッ・・・

ステイル「……」チラッ・・・

アニェーゼ「い、言いませんよ。言って得する事なんてねぇじゃねぇですか。ね?」チラッ・・・

アンジェレネ「も、勿論です!」アタフタ・・・

レッサー「えー、どうしよっかなー」ニヤッ・・・

香焼「レッサー!」ジトー・・・

レッサー「散々私の事馬鹿にしましたしー。もし本物じゃなくても近いモノを主教補佐様が保管してるって情報をゴシップ誌に売ればー」ベー!

香焼「っ……レッサー……ちょっとふざけるの止めようね」ギュッ!

レッサー「いぃっ……ひぃやああああぁっ!! し、尻尾!! らめ、やめてええぇっ!! 尻尾はや、ら、め……てぇ……」フニャン・・・///

アニー・アン・サーシャ「「「っ!!?」」」ギョッ!?

香焼「……レッサー」ニコッ・・・ゴゴゴゴ・・・ギュッ!!

レッサー「ぃわ、ない……おねが……コウヤギひゃま……ひっ!! んんんっ!!」ビクッ・・・キュウゥ・・・///

香焼「うん、OK……ステイル。皆、黙ってるっすよ。安心して」ニコッ

レッサー「ん……ぁ、い……」ポー・・・コクンッ・・・///

ステイル「お、おぅ……(何か今香焼が怖かったぞ……)」タラー・・・

アニー・アン・サーシャ(((い、今の……誰?!)))タラー・・・

もあい「にゃぅ……」ガクブル・・・ 
 
651 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/03(火) 01:13:04.48 ID:ZNpb8Jqx0
 ―――とある日、PM08:15、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、ステイル=マグヌスの工房下、???・・・・・



 にゃーん・・・・・



ステイル「ハァ……まぁ、大体の予想であってるよ。だから詳細は言わない」ポリポリ・・・

アニェーゼ「へぇ……武器として使えるかどうかは分からねぇですが、礼装・概念武器ではあるって事ですね」ホー・・・

アンジェレネ「でも、何でステイルさんがそれ保管してるの? 借りに偽物(レプリカ)だとしても、変だよね」ジー・・・

ステイル「あくまで保管・管理を任されているだけだ。勿論、僕のじゃない」スッ・・・

サーシャ「第4の質問です。では、それはまさか……」フム・・・

ステイル「……ああ、そうだ」コクッ・・・

レッサー「……ほぇ? 女王(ババア)の?」ペタン・・・

ステイル「違う」ジー・・・

香焼「王配陛下のモノっすよ、多分」ポンッ

レッサー「ひゃんっ!! さ、触らないで……え、あ、こほんっ! あ、あのジジイ(公爵)の剣ですか」ヘェ・・・///

アニェーゼ「……でも王婿である公爵がそれを持つのは変ですよねっ。『王』じゃないのにっ」イライラ・・・グイッ!

香焼・レッサー「「うわっ」」ビクッ・・・

アンジェレネ「あはは……(アニェーゼちゃん、結構怒ってるねー)」タラー・・・

ステイル「だから此処で……人の目につかない所で保管しているんだ。もう良いだろ?」

サーシャ「では最後に……それの礼装概念というか、霊装効果に興味が有るのですが……」ジー・・・

ステイル「君が知って如何する。剣を引っ張って英国王と宣言してみるか? もっとも選定は効果の一つに過ぎないけどね」ハハッ

アニェーゼ「え!? それ抜ければ英国王なれるんですか!?」キラキラ・・・

ステイル「あはは! 無理だよ……まぁ壊さないと約束するなら試させてやってもいいぞ。壊したら全員で処刑塔行きだがな」クスクス・・・

香焼「す、ステイル!?」ギョッ・・・

ステイル「冗談だよ。さぁ上に行k」


アニェーゼ「王様ゲームだぁ!!」ワーイ!

アン・サーシャ・レッサー「「「いえーい!」」」ヤッホー!


ステイル「」チーン・・・

もあい「……にゃう」ペチペチ!

香焼「今のはカバー出来ないなぁ……馬鹿ステイル」ハァ・・・
652 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/03(火) 01:31:38.81 ID:ZNpb8Jqx0
>>649-650・・・冷蔵庫『紳士が居るのぅ! 因みに「ゲス条さん化」は、カミやん病の弊害です!』



*      *      *      *      *      *      *      *      *



①アニェーゼの場合。


アニェーゼ「いっちばーんっ!! ふんっ……ぐぬぬぬっ!!」クギュウウウゥッ!!

レッサー「おー。本当に簡単には抜けないみたいですね」ホェ・・・

アニェーゼ「このっ!! くのっ!! んぎぎぎ……糞(ダム)っ!!」ガンッ!!

ステイル「なっ!!?」ギョッ!!?

香焼「アニー!! 蹴っちゃ駄目だろ!! 壊れたら如何すんのさ!!」ガシッ!!

アニェーゼ「え、あ……あはは……」タラー・・・///

アンジェレネ「でも、ビクともしないね……(今わざと怒られたね、アニェーゼちゃん)」ハァ・・・

サーシャ「第5の質問です。抜く際に魔力を使うのは禁止で?」チラッ・・・

ステイル「使おうが使わまいが君達には抜けない筈だよ。早く諦めるんだな」ハァ・・・



②アンジェレネの場合。


アニェーゼ「いや、アンが抜けたら私面目立ちませんよ」タラー・・・

サーシャ「いや、分かりませんよ」フフフ・・・

アンジェレネ「行きますっ……えいっ!!」グッ!!

香焼「やっぱり云とも寸ともいわないね」アハハ

アンジェレネ「むうううぅにゃああぁっ!!」プクウゥ!

レッサー「もう無理でしょ。顔真っ赤ですよ、アンジェっち」アハハ

アンジェレネ「みゅう……無理だよぅ。これステイルくん、抜けるの?」ハゥ・・・

ステイル「くん付けしないでくれ……僕は抜けないかな」クスッ

アニェーゼ「ステイル『は』? 『抜けない』?」ジトー・・・

ステイル「持った事はある。だが抜けない。そういう事だ」フッ・・・
653 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/03(火) 01:48:45.04 ID:ZNpb8Jqx0
③サーシャの場合。


サーシャ「……」ジー・・・

香焼「どうしたの?」キョトン・・・

サーシャ「……武具(工具)を使うのも禁止でしょうか?」チラッ・・・

ステイル「止めてくれ。物理的な殴打で欠けたりしたらアウトだぞ?」タラー・・・

サーシャ「ふむ……では……っ」スッ!

レッサー「え?」ポカーン・・・

アンジェレネ「な、何してるの?」キョトン・・・

サーシャ「第、3の、回答です! 引いてダメなら……押したり捻ったり!!」グイッ! グイッ!!

ステイル「ちょっ!!?」ゲッ!?

香焼「さ、サーシャ! それ拙いっぽい! ストップ!!」アタフタ・・・

サーシャ「むっ……残念です」ハァ




④レッサーの場合。


レッサー「物理的にはアウト。となると……魔力でしょうね」ニヤッ・・・

香焼「レッサー。攻撃的な魔術は駄目っすよ」ジトー・・・

レッサー「わ、分かってますよ! だから尻尾は止めて下さいって!」アタフタ・・・

アニェーゼ「あ。尻尾太腿に巻き付けやがりました」ジー・・・

レッサー「それじゃあ魔力を流して……」パシッ

アンジェレネ「レッサーちゃん。実はさっき私試してたよ」アハハ・・・

サーシャ「右に同じく私もです」コクンッ・・・

レッサー「ありゃりゃ……それじゃあ如何すれば良いんですか! 私お手上げですよ!」アワワ・・・

アニェーゼ「引くだけ引いてみたら如何です?」ホレホレ

レッサー「うーん……そぉいっ!!」グッ!!

ステイル「無意味だな」アハハ・・・

レッサー「畜生ぉ……こうなりゃ『手袋』で攻撃をっ!!」ガアアァッ!!

アンジェレネ「……お馬鹿さん」ハァ・・・

香焼「……」スッ・・・



 ―――ひぃヤあああああああぁんっ!!
654 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/03(火) 02:37:10.68 ID:ZNpb8Jqx0
⑤香焼の場合。


レッサーっぽい危ない娘「」ビクンビクンッ・・・


香焼「え? 自分もやるの!?」エー・・・

アニェーゼ「モノは試しです。もしかして男しか抜けねぇとかいう仕組みかもしれませんしね」コクッ

香焼「いや、ほら、アーサー王は女性だったっていう説もあるし」

サーシャ「第2の意見ですが、そんなトンドモ仮説を信じるのは日本人くらいですよ」ハァ・・・

アンジェレネ「とりあえずチャレンジだけしてみましょう」ニコッ

香焼「うーん……」ジー・・・

ステイル「さっさとしろ。終わったら引き上げるぞ」スッ・・・パクッ・・・カチッ

アンジェレネ「……ステイルくん」チラッ・・・

ステイル「うっ……ひ、暇だと口が寂しくてな……」タラー・・・

香焼(陛下の指紋認証、鍵、暗証番号……その類だろうなぁ。という事は本人かステイルしか抜き方を知らない……)マジマジ・・・

もあい「なぅ」キョロキョロ・・・

香焼「(あと問題は台座の方か……ん?)……ステイル。この台座って、まさか」タラー・・・

ステイル「ん? ああ、気付いたか」ククク・・・

アニェーゼ「如何したんですか?」ポカーン・・・

香焼「……都市製の金庫に似てるよ」ジトー・・・

アンジェレネ「え!?」ギョッ・・・

サーシャ「成程……道理で……」ハァ・・・

香焼「という事はハナから抜けない仕組みなんすね」チラッ・・・

アニェーゼ「テメェ騙しやがりましたね!!」ギロッ・・・

ステイル「騙しては無いんだがな……そうだな、その台座は人の意志・覚悟を汲む」クスッ

一同『え?』ポカーン・・・

ステイル「『選定の剣』は伊達じゃないってこそさ」フフフ・・・

サーシャ「意味が分かりません……心を読むとでも言うのですか?」ポカーン・・・

アンジェレネ「台座に心があるの!? 機械っていうか、金庫なのに!?」ホェ!?

香焼「……読心能力(サイコメトリック)の実用化……ある一定の心にしか反応しない『AI(人工知能)鍵』か」ボソボソ・・・

カルテッ娘『はい?』キョトン・・・

ステイル「そうゆう事だ。まあその『鍵(心)』の内容を教える訳にはいかないけどね」フフフ

アニェーゼ「え、AI……す、ステイル。アンタ、んな訳分かんねぇモノ肯定した上取り入れやがったんですか!?」ギョッ・・・

ステイル「僕は別にアンチ科学じゃないからね。好きでも無いけど。便利なら利用する、それだけさ」ハハッ

香焼「……」ジー・・・
655 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/03(火) 03:24:49.81 ID:ZNpb8Jqx0
香焼(試しに……一回だけ……)スッ・・・

ステイル「お? やるか?」ククク・・・

香焼「因みにコレは原点レプリカ(カリバーン)? それとも派生レプリカ(エクスカリバー)?」チラッ・・・

ステイル「ほぅ……原点だ」ニヤッ・・・

香焼(じゃあ……純粋に、この国の恒久平和を……――)スッ・・・


 にゃーん・・・・・


香焼「――……アレ?」ポカーン・・・

サーシャ「まるで変わりませんけど」ジー・・・

ステイル「一体何を考えたんだい?」ジトー・・・

香焼「え、えっと……国の平和とか、皆の安全とか……そんな感じかなぁって」アハハ・・・

アニェーゼ「筋金入りの阿呆人好しですね」ハァ・・・

ステイル「……まったく……多少の野心がなければ抜けないよ」ジトー・・・

香焼「や、野心?」エ・・・



⑥解答。


ステイル「まぁタネ明かしをすれば方法は二つ。一つは物理的な鍵。もう一つは精神的な鍵」サラッ

アンジェレネ「物理的なっていうのは、言葉通り鍵錠とかカードキー、暗証番号とかって事?」チラッ・・・

ステイル「ああ。これは指紋認証だ。開けられるのは二人。一人は陛下で……もう一人は知らなくいい」ハァ・・・

香焼「ステイルじゃないんすか?」

ステイル「こんな厄介なもの、持ち歩きたいとは思えないからね……それに正直荷が重いさ」アハハ・・・

サーシャ「第6の質問です。それでは『精神的』というのは如何いったもので?」ジー・・・

ステイル「さっき言った通りさ。意志・覚悟……内容は教えられないさ。まぁ香焼はチラッと勘付いた様だけど」クスッ

アニェーゼ「そうなんですか?」エ・・・

香焼「え、えっと……アーサー王、アルトリウスが剣を抜いた時の心持っていうのかな」

アンジェレネ「王様に……だから平和とかって事なんだ」アー・・・

ステイル「ただしそれだけでは駄目だ。野心も必要、具体略案も考慮済み、方針・過程・結果・事後の目入れ……全て有り気だ」フフフ

アニェーゼ「うわぁ……到底無理ですね。頭痛くなります」ウヘェ・・・

ステイル「それだけの気持ちがなければ『王』になどなれないんだよ……謂わば集団のトップに立つ者の理想者が抜く剣さ」ニヤッ・・・

サーシャ「武器というよりは、それこそ『選定』なのですね。ふむふむ、面白いです」ヘェ・・・

アンジェレネ「でも凄いのはAI(人工知能)さんだよねー。人の心を見抜くなんて考えられないよ」ホエェ・・・

香焼「都市の能力具現実用は、外の人間からしてみれば魔法もいいところだからね」アハハ
656 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/03(火) 03:56:21.13 ID:ZNpb8Jqx0
ステイル「ほら。兎に角これで終わりだ。さっさと戻るぞ」ファサッ・・・

アニェーゼ「うーん……まぁそれなりに楽しめたから良いでしょう」ムンッ

香焼「だからって外でベラベラ話しちゃ駄目だよ」メッ!

アニェーゼ「わ、分かってますよ……」ブー・・・

サーシャ「ほら、レッサー。帰りますよ。いつまで寝てるつもりですか」ツンツン・・・

レッサー「……抱っこして」グデェ・・・

アンジェレネ「ありゃりゃ、腑抜けてる……もう一度コォヤギくんに喝入れて貰おうか」ニヤッ・・・

レッサー「あ、歩けますから! し、尻尾はもう駄目!!」アタフタ!!

香焼「もう弄らないから、ほら帰るよ」ニコッ

アニェーゼ「……」イライラ・・・

サーシャ「あはは……それにしても、マグヌス。第5の疑問ですが、元帥(王配)殿は何故あの『剣』を?」ジー・・・

ステイル「……色々あるんだよ。あのお方はこの国で一番重荷を背負っておられる」ジー・・・

レッサー「珍しいですね、ステイルが真面目にそういう事言うのは」ヘェ・・・

ステイル「我が国の陸海空軍元帥なんだ。アメリカやロシアとの軍事関係に頭を悩ませながら日々過ごされている……僕には出来ないね」

香焼「あ、そっか。軍部の面で一番偉い人だもんね。現場は別だけど最高責任者として色々しなきゃいけないんだ」コクッ・・・

アニェーゼ「加えてあの嫁(エリザード)にあの娘達(王女3人)。頭痛薬と胃薬必須でしょうね」ニシシ!

ステイル「かもね。今は米露の大統領相手より内部……議員・政治家共の方が面倒の様だからヴィリアン姫がよく手伝いをしていると聞くよ」

アンジェレネ「ヴィリアン様なら安心ですねー」ニコッ

レッサー「純粋な国民からすると不安で仕方ないんですけどね。あの日和姫」ハァ・・・

ステイル「……兎角、終わりだ。戻るぞ」テクテク・・・

もあい「なぅ!」ヨジヨジ・・・

アニェーゼ「しゃーねぇですね。大人しく従いますか」テクテク・・・

アン・サーシャ・レッサー「「「はーい」」」テクテク・・・


香焼「……そういえば」ピタッ・・・

ステイル「何だ。まだ何か有るのか?」ジトー・・・

香焼「あの扉……何だったの?」ボソッ・・・

ステイル「……あそこだけは駄目だ。絶対見せられん」ボソッ・・・

アニェーゼ「野郎共ー。置いてきますよー」テクテク・・・

香焼「あ、うん。急ぐからー……まぁいいっか」テクテク・・・

ステイル「……やれやれ」ハァ・・・





 ――ギイイィ・・・・・
657 :>>1 [saga]:2011/05/03(火) 04:01:50.02 ID:ZNpb8Jqx0
はい。すいません。今日は此処で終わり。

※注意! 
あくまでSSです。エクスカリバー&カリバーン並び元帥陛下(女王エリザードの旦那)については真に受けないで下さい!


次回こそギャグを書こう。ツイスター書きたい! 安価したい! 少しくらいならエッチィのを入れてもいいさ!(オイw

んじゃまた次回! ノシ”
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/03(火) 13:28:08.45 ID:v1HovYaeo
乙!

型月過ぎて、型月厨の俺大歓喜
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/03(火) 15:47:43.57 ID:tAq83Vet0
乙!

レッサー株が上がりすぎてアフターが超読みたい
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/05/05(木) 22:25:49.74 ID:+92Ll73k0
キタ!!
664 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/05(木) 22:56:40.70 ID:AW5FUobv0
 ―――とある日、PM08:35、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・


 
 てんやわんや・・・・・



アニェーゼ「―――いやぁ、流石主教補佐の部屋。秘密がいっぱいですねぇ」ニヤリ・・・

レッサー「探せばもっと色々出てくるんじゃないですか?」ニシシ!

ステイル「頼むから、外でベラベラ喋るんじゃないぞ。首が飛ぶ程度じゃ済まないからな」ハァ・・・

サーシャ「勿論です。第1の危惧ですが、我々の身にも危険が及びますからね。自分の首は絞めませんよ」コクンッ

アニェーゼ「とりあえず一息つこうよ。ステイルさん、冷蔵庫開けて良い?」チラッ

ステイル「好きにしてくれ。ホットだろうがコールドだろうが、御勝手に」フゥ・・・

アニェーゼ「んじゃ好きなモン飲ませて貰いますよー! アンジェレネ! ワインカモーン!」ニカッ!

ステイル「ばっ!?」ギョッ!?

レッサー「小さい事言わないで下さいよー、主教補佐殿ぉ。金持ちっしょ?」ニヤリ・・・

サーシャ「第1の示唆ですが、美味しいモノは皆で共有すべきかと……ねぇ?」フフフ・・・

ステイル「ぐっ……この、小悪魔共め……」ハァ・・・

カルテッ娘『わーい!』ヤンヤ!ヤンヤ!

もあい「にゃーん」フルフル・・・

香焼「良いの?」チラッ・・・

ステイル「……貰い物なら呑まれても仕方ないさ。君も呑むか?」ッタク・・・

香焼「え、えっと……赤ワインだよね」チラッ・・・

ステイル「未成年の僕らは、それ以外基本御法度だろう。基督教的に」ジトー・・・

香焼「う、うーん……一杯だけね。(五和と浦上の所為で焼酎・日本酒・チューハイばっかだからなぁ)」タラー・・・

ステイル「ところで、彼女らは酒強いのか?」

香焼「え? ……知らないよ」タラー・・・

ステイル「おいおい。酔い潰れてお泊まりとか無しだぞ……ルチアに殺されかねない」ダラダラ・・・

香焼「その場合、イの一番に自分がターゲットっすね」ダラダラ・・・


アニェーゼ「ステイルー。このバーバリー開けて良ーい?」オーイ!

アンジェレネ「アニェーゼちゃん、それジンだから強いよー。こっちのレッドエールにしよ!」スッ

レッサー「だったらペールエールの方が……あ! スコッチウィスキーの新物あるじゃないですか!」キラキラ・・・

サーシャ「おぉ! 奥のラムも捨て難いですが、それにします! 早く開けましょう!」ワクワク・・・


ステイル「誰一人としてワイン選ばない……勘弁してくれ」タラー・・・

ステイル「流石、未成年の飲酒大国イギリスだね」アハハ・・・
665 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/05(木) 23:26:26.00 ID:AW5FUobv0
 一寸後・・・・・



ステイル「―――はい、これ」ドンッ・・・

レッサー「……ふつーの赤ワインですね」ジー・・・

サーシャ「ええ……極普通。値段は高くもないし低くもない普通。造年日も古くもなく新しくもない普通の赤ワインです」ジー・・・

アニェーゼ「なぁにこれぇ?」ポカーン・・・

ステイル「嫌なら呑むな」ジトー・・・

レッサー「ちょ、だって、さっきまでブランド物の酒でお祭り騒ぎ展開だってだしょう!?」

ステイル「あれは僕の酒じゃない。勝手に手を付けて貰っては困る」ハァ・・・

サーシャ「むぅ……第7の質問ですが、誰の酒ですか?」ジー・・・

ステイル「それこそ教える必要は無い。ただそれに手を出すと厄介な事になるぞ」フンッ

アニェーゼ「んな曖昧な答えで納得出来る程私達は」

アンジェレネ「アニェーゼちゃん、贅沢言わないの……ワインを分けて貰えるだけでも有難いですよ」ニコッ

香焼「そうだよ。仮にも人の家(部屋)なんだから我儘言っちゃ駄目っす」メッ!

アニェーゼ「む、むぅ……仕方ねぇですね」ハァ・・・

レッサー「やれやれ。んじゃとりあえずこの一本で我慢してやりますか」

ステイル「まったく、何様だよ」ハァ・・・

もあい「にゃーん」トコトコ・・・


サーシャ「第1の報告です。全員分、グラスに注ぎました」チラッ

アニェーゼ「あいよっ。んじゃ乾杯の音頭は……ステイル! どーぞ!」ニヤリ・・・

ステイル「馬鹿言わないでくれ」ハァ・・・

アンジェレネ「ステイルさん、ホストなんだから一言だけ。ね?」ニコッ

レッサー「そーそー。女衒(ホスト)には向かないけど、家主(ホスト)ですから」ドヤッ!

アニェーゼ「そのギャグはドン引きですよ、レッサー」ジトー・・・

香焼「……ステイル案外ホスト向きだと思うけどなぁ」アハハ・・・

ステイル「よっぽど君の方が向いてるよ……」ジトー・・・

サーシャ「良いからさっさと乾杯と言いなさい。残り時間は一時間切ってるんです」モゥ・・・

ステイル「あー、はいはい……では杯を……」スッ・・・

一同『……』スッ・・・

ステイル「主に、母に、祖国に、隣人に―――」

アニェーゼ「うわぁ、何か神父みてぇです」クスッ

ステイル「悪かったな、神父なんだよ―――……そして、仲間に―――」



 かんぱーいっ!



もあい「みゃー」フシフシ!
666 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/05(木) 23:52:36.52 ID:AW5FUobv0

 にゃーん・・・・・


レッサー「……ん?」ゴクッ・・・

サーシャ「第1の感想ですが……珍しい味です。値段の割には意外と……」ムゥ・・・

ステイル「知り合いの商会で作っている庶民向けのワインだ。呑み易さを重視しているからな」フフッ

アンジェレネ「うん。赤ワインなのに独特の臭みが少ないよ。フルーティーかも」ニコッ

アニェーゼ「ステラ・バード・シスターズ……聞いた事無い酒造会社です」ヘェ・・・

香焼「あー……(ステイルと仲良いバードウェイさんとこの表名義会社かぁ)」アハハ・・・

レッサー「とりあえず時間いっぱいまで呑んでやりましょう! アンジェレネ、隠しお菓子出しちゃいなさい!」ニヤリ・・・

アンジェレネ「え、あ、う、うん……仕方ないね」クスッ・・・


 ガヤガヤ・・・


ステイル「やれやれ……ホント、疲れた」ハァ・・・

香焼「ステイル、良いの? これパトリシアが君にってくれたヤツじゃ」チラッ・・・

ステイル「ん? まぁ構わないよ。色んな人の感想を聞かせた方が彼女も嬉しいだろう」

香焼「なら良いけど……ねぇ」ボソッ・・・

ステイル「まだ何かあるのか? 詮索屋」

香焼「酷い言い様だなぁ……冷蔵庫の他のお酒って、ホントはステイルの?」クスッ

ステイル「……本当に僕のじゃないんだ」タラー・・・

香焼「え?」

ステイル「……知らなくて良いよ」ハァ・・・

香焼「……」ウーン・・・

もあい「なぅ」ペロペロ・・・

香焼「じゃあもう一個だけ、教えて」

ステイル「あーはいはい。言える範囲だぞ」ゴクッ・・・

香焼「さっきの……下の部屋での件なんだけどさ」ジー・・・

ステイル「……ん」ピタッ・・・
667 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 00:19:02.01 ID:LLMakiR90
香焼「ステイル、下の部屋に行く時、散々魔力の仕様は控える様にって言ってたでしょ」

ステイル「それが如何かしたか?」

香焼「それから暴れたりしない様にもって、注意してた」

ステイル「だから何だ?」

香焼「……あの部屋にトラップか何かあるモノだと思ってたんだ」

ステイル「ああ、そういう事か」フム

香焼「でも実際何も無かった。天井と床が……何ていうか平衡感覚が変になるだけで、他には何も無い」

ステイル「うん、まぁそう見えるだろうな」

香焼「じゃあ如何して危険な真似は控える様指示したの? あの部屋を隠す為のブラフ?」

ステイル「相変わらず君は変な所に頭が回るな。やはり探偵にでもなるべきではないか?」クスッ

香焼「誤魔化さないでよー」ハァ

ステイル「ふふっ……まぁブラフってのもあった。だが本来の理由は違う所にある」

香焼「違う? ……あ」ピタッ・・・

ステイル「気付いたか?」

香焼「……扉」ボソッ・・・

ステイル「ああ……まぁ君はベラベラ言い触らす人間じゃないから教えても大丈夫だろう」スッ・・・

香焼「え、いいの?」カチッ・・・

ステイル「ん、サンキュ……ふぅ」ジジジ・・・モクモク・・・

もあい「にゃう」ジー・・・

ステイル「……あの部屋は―――」


アンジェレネ「……」ジー・・・


ステイル「―――……ちょっと、待った」タラー・・・

香焼「え、あ、アン……」ヤベッ・・・

アンジェレネ「……ステイル『くん』。コォヤギくんも、如何して火を」ジトー・・・

香焼・ステイル「「……」」タラー・・・

アンジェレネ「……私がさっき言った事、忘れましたか?」ジトー・・・

ステイル「い、いや、その……癖でね」アハハ・・・

香焼「じ、自分も、癖で」アハハ・・・

アンジェレネ「ふーん……癖で煙草を咥えて、癖で煙草に火を点けるんだ……」ジトー・・・

香焼・ステイル「「……」」ダラダラ・・・

もあい「……なぅ」イソイソ・・・
668 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 00:51:02.54 ID:LLMakiR90
レッサー「あんれぇ? 何々ー? またアンジェっちプンスカモードですかぁ?」トコトコ・・・

アンジェレネ「……」ジー・・・

サーシャ「第4の推測ですが、またマグヌスの煙草の所為でアンジェレネがご機嫌斜めなのでしょう」ハァ・・・

ステイル「だーかーらー、僕の勝手だと言うに……」ッタク・・・

アニェーゼ「あーそうですね。主流煙はアンタの勝手でしょう。でも副流煙はそういう訳にもいきませんねぇ」フンッ

ステイル「ぐっ……それを気にするなら僕の近くに寄らなければ良かろう。キッチンに居れば煙は行かない」チラッ・・・

アンジェレネ「そういう問題じゃないの。身体に良い悪いじゃなくて、法があるでしょ!」メッ!

ステイル「……なぁ香焼。彼女は既に酔ってるのか?」ボソッ・・・

香焼「え? ど、如何だろう……もしかしたらそれもあるかもね」アハハ・・・

アンジェレネ「酔ってません! まだ一杯も呑み終えてないんだからねっ」ムゥッ!

香焼「あ、え、うん……」チラッ・・・

アニェーゼ「……まだそこまでじゃ無ぇですよ。アンはデロデロに酔うと抱き着いてきますから」ハハハ

サーシャ「第1の補足ですが、私達の中で一番弱いのはアンジェレネという事は確かですけどね」アハハ

アンジェレネ「もう! 私は真面目に言ってるんですよ! 聞いてるの? ステイルくん!」キッ!

ステイル「あー、うん。悪かった。これ喫い終わったら君達帰るまで暫く控えるから」ハァ・・・

アンジェレネ「分かってなーい!」ンモー!

ステイル「ハァ……」ヤレヤレ・・・

レッサー「あはは。しっかし、ステイルはアンジェレネに甘いですねぇ」ニヤニヤ・・・

ステイル「あん?」ジー・・・

サーシャ「確かに」コクッ

アンジェレネ「こんなに意地悪なのに?」ジトー・・・

香焼「ううん。丁寧に対応してくれるだけ優しいよ」クスッ

ステイル「ちょ、おま」タラー・・・

アニェーゼ「私やレッサーが注意した所で知らんぷり。最悪喧嘩ですもんねー」ジー・・・

香焼「自分が止めると逆に煙草喫わせようとしてくるしね」アハハ・・・

アンジェレネ「うーん……でも、ステイルさん。誰が何言っても煙草止めないんでしょ? だったら同じだよ」ジトー・・・

ステイル「だから・・・・・」ポリポリ・・・

レッサー「『僕が煙草を辞めるのは死ぬ間際だよ』でしょ?」ニヤリ・・・

ステイル「……そういう事だ」ジジジ・・・

アンジェレネ「むぐぐ……じゃあ代わりにコレ!」ハイッ!

香焼「ラムネ……チョコシガレットじゃん」ジー・・・

アンジェレネ「コレ咥えてて下さい!」フンッ!

ステイル「……ニコチンが無いと死んでしまうんだよ」ハァ・・・

サーシャ「典型的な中毒者ですね、私達とそう変わりない年齢だというに」ハァ・・・

もあい「なー」ジー・・・
669 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 01:29:10.17 ID:LLMakiR90
ステイル「とりあえず……我慢すれば良いんだろ。ほら、消した」ジュッ・・・

アンジェレネ「……OKですよー」ニコッ

香焼(多分、月詠さんとか禁書目録と同じタイプなんだろうなー)アハハ・・・

ステイル「まったく……香焼。適当に肴でも作ってくれないか。口が寂しくて仕方が無い」ハァ・・・

香焼「あ、うん……でもそんなに食材無かったと思うよ」タラー・・・

レッサー「だったらチョコラムネで良いじゃないですか。折角アンジェレネがくれたんですしねぇ」ニコッ

ステイル「間違えてラムネに火を点けかねんから、遠慮しとくよ」ゴクゴク・・・

アンジェレネ「……ステイルくん、また煙草?」ジトー・・・

ステイル「香焼の作る安いツマミで我慢すると言っているんだよ」コトッ

アニェーゼ「ところで……アンジェレネ」チラッ・・・

アンジェレネ「うん」コクッ

アニェーゼ「さっきから気になってたんですが……ステイル『くん』って、何?」チラッ・・・

香焼・ステイル・サーシャ・レッサー『ぶっ!』ギョッ・・・

アンジェレネ「え? 何って……ステイルさんの事だけど」コクッ

サーシャ「マグヌスの事って……いやいや、そういう問題じゃ無くて」フキフキ・・・

香焼「何故『くん』付けかって事でしょ」チラッ・・・

アンジェレネ「何故って言われても……特に考えは無かったかなぁ。そんなに変?」ウーン・・・

アニェーゼ「いや、変ではないんですが……コイツがガキ扱いされてんのは如何も違和感が」タラー・・・

レッサー「まぁ英語で言えば『Stiyl(ステイル)』一択なんですけどねー」アハハ

サーシャ「レッサー……メタい事を言わないで下さい」タラー・・・

ステイル「確かに僕も背中が痒かった……さん付けしろとは言わないが、だったら呼び捨てにしてくれないかな」チラッ・・・

アンジェレネ「……それは、申し訳無いですよ。実際ステイルさん、年上だし、お偉いさんだし」ムゥ・・・

アニェーゼ「アン。此処ではそんな立場関係無しですよ。不良神父に敬意表して神父(ファザー)付けるくらい意味不です」フンッ

ステイル「君の場合は少し失礼が過ぎるよ」ッタク・・・

香焼「とりあえず、統一したら? 別に何て呼んでもステイル怒らないし」ニコッ

アニェーゼ「不良ボンクラ危険神父」サラッ

サーシャ「狂才ニコチン中毒魔術師」サラッ

レッサー「メンヘラ孤独狼少年(笑)」サラッ

ステイル「よし。貴様らそこに直れ。修正してやる」ギロッ・・・

アニー・サーシャ・レッサー「「「きゃー! たーすーけーてー!」」」ニヤニヤ・・・

香焼「え、えっと、くん付けでもさん付けでも、呼び捨てでも良いって事だからね」アハハ・・・

アンジェレネ「う、うん。分かった……じゃあ『くん』にするね」ニコッ

アニー・サーシャ・レッサー「「「やめてー。ステイルくーん!」」」フフフ・・・

ステイル「全員アフロにしてやろう。ほら並べ!」ボッ!

もあい「んにゃっ!?」ギョッ!?
670 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 01:53:01.42 ID:LLMakiR90
 ―――とある日、PM09:00、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・



 ごちゃごちゃ・・・・・



香焼「……ツマミ出来たけど、何でもうボトル5本も開いてるの?」タラー・・・

ステイル「コイツら、一人一本開けたよ……誰の酒だと思ってるんだか……」ハァ・・・

香焼「いや、ステイルも一本開けたんでしょ? ペース早過ぎない?」ジトー・・・

ステイル「僕は慣れてるからな、とあるボケナスの所為で……」

香焼「……多分、4人ともかなり酔ってるんじゃ」チラッ・・・


アニェーゼ「ん……あれ? もう空だ……ステイルー。次のボトルー寄越せー」グデェ・・・

サーシャ「うふふふふ……くすくすくす……」グデェ・・・

アンジェレネ「うにゅ~」グデェ・・・ギュッ・・・

レッサー「ありゃりゃ……困りましたねぇ。アンジェレネのハグワイフになった覚えはないですよー」アハハ


香焼「一番変わってるのはサーシャだね……絡むのは危険だ」ダラダラ・・・

ステイル「ベットは貸すが介抱はしないよ。君が責任を持ってくれ」チラッ・・・

香焼「殺生な」エー・・・

ステイル「仕方ないだろう。君はそこのデカいソファで寝ろ……僕はこのソファか。明日は首が痛くなるな」チッ・・・

香焼「はぁ……ルチアさんとベイロープさんへの言い訳考えなきゃなぁ。素直に謝って許してくれるかな」ハァ・・・

もあい「みゃー」ネムネム・・・


アニェーゼ「おい、ステイル。酒だっつってんだろ?」ジトー・・・

ステイル「……え」タラー・・・

アニェーゼ「酒」サラッ

ステイル「……アニェーゼ、此処まで好戦的だったか?」チラッ・・・

香焼「えっと、酔って『素』が出てるんすよ。気にしないであげて……アニェーゼ、僕が持ってくから座っててね」ニコッ

アニェーゼ「おぅ。早くしろ」ニカッ

ステイル(路地裏育ち、か……ローマの連中は矯正しきれなかった訳だな)タラー・・・
671 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 02:28:08.96 ID:LLMakiR90
香焼「はい。あとおツマミ入れようね。それからペース落とさないと明日に残るよ」トクトクトクトク・・・

アニェーゼ「分かってるっつの……てかコーヤギぃ。呑んでっか?」ゴニョッ・・・

香焼「はいはい。頂いてるよー」コトッ

アニェーゼ「嘘つけ。全っ然呑んでねぇだろ? あ? 遠慮してんのか?」ジトー・・・

香焼「してないしてない。自分も楽しく呑ませて貰ってるよ……はい、ツマミも入れてねー」スッ・・・

アニェーゼ「ん……上手ぇな」モグモグ・・・

香焼「ありがと」ニコッ


ステイル(香焼、酔っ払いの扱い上手いな)ジー・・・


香焼「皆も呑んでばかりじゃなくて食べてねー」スッ・・・

サーシャ「むぅ……届かない……コーヤギー。そのトマトクラッカー取ってほしーです。あーん」アー・・・

香焼「はいはい。あーん」スッ・・・

サーシャ「ん……おいひぃ」モキュモキュ・・・ニコッ

アニェーゼ「……コーヤギ。私にも」ジトー・・・

香焼「アニー、目の前にあるでしょ」チラッ・・・

アニェーゼ「あーたーしーにーもー!」ウガー!

香焼「分かった分かった。はい、どーぞ」スッ・・・

アニェーゼ「あーん……んふっ」モキュモキュ・・・ニヘラァ

サーシャ「私ももー一枚しょもーしまーす」ニコニコッ

香焼「あー、うん。順番ねー」ポンポン・・・


ステイル(アレは潜入任務で女衒窟に行かせても通用するレベルだな)アハハ・・・


 ツンツン・・・・・


ステイル「ん? ……何だ?」チラッ・・・

レッサー「……呑んでます?」ニコッ・・・

ステイル「それなりにな……君はそんなに酔ってない様だが」ジー・・・

レッサー「酒は主にフロリスに付き合わされますからね。アイツはこっち潰れてても呑ませてきますし」ハハハ・・・

ステイル「犯罪だろ、それ」タラー・・・

レッサー「まぁ偶にですよ。それより……これ任せました」ニヤリ・・・

ステイル「え? なっ!?」ギョッ!?

アンジェレネ「えへへぇ……むぎゅぅ」ガシッ!

ステイル「な、にを……何だコレは?」チラッ!

レッサー「アンジェレネですよ」ニシッ!

ステイル「そういう答えではなく……いや、変だろ!?」ジトー・・・

レッサー「いやぁホントにねぇ。一回抱き着くと中々放してくんないんですよー。あはは」クスッ

ステイル「だからって僕に……この……」ハァ・・・
672 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 03:02:15.35 ID:LLMakiR90
アンジェレネ「えへへ。大きいねー、ステイルくん」ギュッ・・・

ステイル「君が小さいんだよ。とりあえずもう呑むのは止めるんだ」ハァ・・・

アンジェレネ「えーもっとイケるよー」ムゥ・・・

レッサー「うわぁ。会話だけ聞くとモロアウトですねぇ」ニヤニヤ・・・

ステイル「喧しい。とりあえずベットに運ぶから手伝え、レッサー」チラッ

レッサー「おぉ。ステイルっち、泥酔少女をベットに運んで如何す……ごめんごめん。冗談だからカードしまって」タラー・・・

ステイル「ったく……アンジェレネとサーシャは下のベットだな。君とアニェーゼはロフトの方に寝てくれ」スッ・・・

アンジェレネ「ほわっ!?」ビクッ・・・

レッサー「わぉ! 御姫様抱っことぁ大胆ですねぇ」ニヤニヤ・・・

ステイル「仕方なかろう。今アンジェレネは歩けない程酔ってる」テクテク・・・

レッサー「存外力有るんですねぇ。もやし魔術師だと思ってましたよ」ニシシ!

ステイル「勝手な想像どうも。とりあえず布団を掛けてやってくれ」テクテク・・・

レッサー「あいよっ」スッ・・・

アンジェレネ「うー……ごめんねー」ギュッ・・・

ステイル「気にしてないから腕を胴から放してくれないか?」タラー・・・

アンジェレネ「うーん……どうしよっかなぁ―――」ニコニコッ

レッサー「ヒューッ!」ニヤリ・・・


アニェーゼ「……コーヤギ。私も抱っこー」グデェ・・・

香焼「うーん、流石に無理かなー」アハハ・・・

サーシャ「無理じゃないです。だから私は負んぶでお願いします」グデェ・・・

香焼「無理言わないでよ」タラー・・・ハァ


アンジェレネ「―――えっとねぇ……じゃあ煙草、辞める?」ニコッ・・・

ステイル「辞めない。けど放すんだ」ハァ

アンジェレネ「全然話聞く耳無しなんですね……もぅ」プクー!

ステイル「聞いてる聞いてる。だから今日はもう寝ろ。明日に響くぞ」ハァ・・・

レッサー「そうですね。ベロベロのままルチアの前に出るのは流石に危険ですよ、アンジェレネ」コクッ

アンジェレネ「そっかぁ……じゃあ、ステイルくん。煙草、本数減らすとこから始める。約束して」スッ・・・ピタッ

ステイル「むっ……」ピタッ・・・

レッサー「わぁ……アンジェレネの人差し指がステイルの唇に! 何か幼いのに艶妖ですね、アンジェっち! そして私解説乙!」オー!

ステイル「五月蠅ぃ……ああ、考慮するさ」ナデ・・・

アンジェレネ「ホント?」ジー・・・

ステイル「ああ……だから今日は―――」



 ガチャッ・・・・・



ステイル「―――もうおやす、み……な……っ」チラッ・・・

一同『……え』キョトン・・・





ローラ「ステイルー。お酒を取りに参った、の……・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぉ、よ?」ピタッ・・・
673 :>>1 [saga]:2011/05/06(金) 03:02:56.36 ID:LLMakiR90
すんません。一度寝る寝る寝るよ。
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/05/06(金) 06:11:03.97 ID:9bpmoODSO
オツカレー
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/06(金) 07:21:51.50 ID:PVfqAZIDO
乙ですの 
 
681 :>>1 [saga]:2011/05/06(金) 21:50:00.67 ID:LLMakiR90
こんばんわ。続きを、の前に……少し近況報告。

親戚がね、とある短編小説に応募して……第一審査通ったんだ。官能小説なんだけど(苦笑)
間違って入賞したら如何すれば良いんだろう……


それじゃあ投下!
682 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 22:12:09.08 ID:LLMakiR90

冷蔵庫『前回のあらすじ……飲み会部屋と化したステイルの部屋に一番偉い人が来たよ』




 ―――とある日、PM09:10、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・




ローラ「……」ピタッ・・・

ステイル「……」ピタッ・・・

一同『……』ピタッ・・・


 にゃーん・・・・・


ローラ「す、ステイル……あ、貴方……」ワナワナ・・・

ステイル「あー……あのだな、ローラ……とりあえず、僕から説明を」ダラダラ・・・

ローラ「女子(おなご)をベットに押し倒して今まさに交わおうとしているその瞬間を私に見られて尚言い訳を続けぶべらぁっ!!」ゴンッ!!

ステイル「頼む、黙れ。そして早く出て行け」ハァ・・・

ローラ「痛だだぁ……恥ずべきとはいえ、何も目覚ましを投げつける事は無きことよ……」ハァ・・・


アニェーゼ「……何で主教が居やがんだ?」キョトン・・・

香焼「さ、さぁ……」タラー・・・


ステイル「ハァ……レッサー。アンジェレネを頼む」チラッ・・・

レッサー「う、うぃ」コクッ

アンジェレネ「ふぉわぁ~」パッ・・・

ローラ「む……およ?」キョロキョロ・・・

香焼「ぃ……こ、こんばんは」ペコッ

アニー・サーシャ「「……」」ジー・・・

ローラ「……ステイルちゃん」チラッ・・・

ステイル「何?」テクテク・・・

ローラ「今北産業」ンー・・・

ステイル「香焼……そこの少年の呪術検査。女子共押し掛け。飲み会。以上だ」サラッ

ローラ「おk。把握したり」コクッ

レッサー「一行で済んでますよ」アハハ・・・
683 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 22:30:20.83 ID:LLMakiR90
アニェーゼ「んぁ? もしかして冷蔵庫の酒類って主教のヤツだったのか?」ジー・・・

香焼「あ、アニェーゼ。口調を……」タラー・・・

ステイル「……そうだ。だから開けるなと言ったろ」ハァ・・・

アニェーゼ「ふーん……おい、主教。酒分けろ」ニコニコッ

ローラ「……この糞生意気なジャリん娘は誰にあられるか?」タラー・・・

ステイル「アニェーゼ・サンクティスだ。ローマのシスター・アニェーゼ中隊の隊長」ハァ・・・

ローラ「ああ、女子寮の……え? こんなF口調を宣ていたにけりか?」タラー・・・

香焼「す、すいません。少し酔ってて乱暴な口調になっちゃってるんすよ」ペコッ・・・

ローラ「へぇ……そっちのは殲滅白書のシスターにあられるわね」チラッ・・・

サーシャ「……お邪魔してます」フフフ・・・

ローラ「この子も何で常に笑いけるの?」タラー・・・

香焼「すいません。酔ってます」ペコッ

ローラ「そ、そう……」ウーン・・・

ステイル「さっさと欲しいモノ取って出て行け。苦情は明日聞く」ヤレヤレ・・・

ローラ「冷たいわ……お姉さん寂しい。いつもはあーんなに甘えん坊やなりけるのに……」モジモジ・・・ニヤリ・・・

一同『っ!!?』バッ!?

香焼「ステ、イル……」エ・・・

レッサー「ま、まさか……そういう危ない関係を……」タラー・・・

ステイル「てめぇマジ燃やすぞ!!!」ガアアァッ!!

ローラ「てへっ★」ペロッ♪



 にゃーん・・・・・



ローラ「―――成程成程。大体理解しにけりよ」ウンウン・・・

香焼「すいません。元はといえば自分の所為なんす」ペコッ

ローラ「ふふふっ。その程度で熱くなる程、私は器量の狭い女にあられないのよ」ニコッ

ステイル「ったく……分かったろ。じゃあ早く出てけ」ハァ・・・

ローラ「うーん、如何しよっかなぁ」ニコニコッ

ステイル「……」イライラ・・・

香焼・レッサー((ステイルが軽くキレてる))タラー・・・
684 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 22:49:38.21 ID:LLMakiR90
アニェーゼ「……主教」ボソッ・・・

ローラ「ん? 呼んだかしら?」チラッ・・・

アニェーゼ「うぃ……掛け付け三杯だ」トクトクトク・・・

ステイル「な、あ、アニェーゼ!?」ギョッ・・・

香焼「だ、駄目っすよ! 主教様は自分のお酒取りに来ただけなんだから」アタフタ・・・

アニェーゼ「うっせぇ。呑めねぇってぇのか? 郷に入りては郷に従うのが礼なんれすよぉ」ウィ・・・

レッサー「うわぁ。完璧酔ってますね、アニェーゼ」タラー・・・

ローラ「ふふっ。日本とローマの古語にありけりね。良いわよ、三杯くらいなら」ニコッ

香焼「え」ギョッ・・・

ステイル「ハァ……彼女は神裂より酒豪だぞ」タラー・・・

香焼「うわぁ……それはヤバい」ダラダラ・・・

アニェーゼ「あはは! やっぱオモロい主教れすね! ローマの堅物共とは大違いれす!」ニャハハ!

ローラ「んっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷはぁっ!! あら、呑み易い。ステイル、これ後で分けたもうて」ニコッ

ステイル「勝手にしろ……じゃなくて、ガキに流されんな! はよ帰れ!」ギロッ・・・

ローラ「むぅ……つまらぬ男」ジトー・・・

アニェーゼ「そーらそーら! 私達と同年代のくせに年寄りぶりやがってぇ!」ブーブー!

ステイル「頭痛がする……香焼。アニェーゼも寝かせてやれ。もうピークだ」ハァ・・・

アニェーゼ「私は酔ってねぇれす! ねぇ、主教!!」バンッ!

ローラ「うふふ。貴女の言うとおりね」クスッ

サーシャ「うふふ、うふふふふ……」ニコニコッ

レッサー「あー、サーシャももうアウトですね」アハハ・・・

香焼「えっと、如何しよう」タラー・・・

ステイル「ハァ……とりあえず僕がサーシャを運ぶ。君らはアニェーゼが暴走しない様見ていてくれ」テクテク・・・

もあい「みゃーぅ」トコトコ・・・ヨジヨジ・・・

ローラ「をぅ!? 猫が来たのよ!?」ビクッ!

香焼「あ、す、すいません! もあい! こっち来い!」アタフタ・・・

アニェーゼ「あはは! 主教のハーパンがずり落ちそうれす! がんばれー! もあーぃ!」ニャハハ!

香焼「あ、アニェーゼ?!」ギョッ・・・

ローラ「いやーん! 男子(おのこ)は見ないで~! 私はお色気キャラじゃなき……にしもあらずなのよんっ♪」キャー!(棒)

レッサー「……こんなんが主教って」タラー・・・

サーシャ「ふふふ……ウチの隊長(ワシリーサ)も、こんなものです……うふふふふ……」ニコニコッ

ステイル「喧しい! 黙ってろテメェら!!」ガアアァッ!!
685 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 23:35:44.62 ID:LLMakiR90
ローラ「まったく、人が折角盛り上げてるというに貴方という枯れ若人は……」ハァ・・・

ステイル「うっせぇ……サーシャ。掴まれ、ベットに行くぞ」スッ・・・

サーシャ「うふふ……ふふふふ……」ギュゥ・・・

ステイル「何故そんなにキツく掴まるんだ……歩き辛いっての」ハァ・・・

アニェーゼ「にゃにをっ!!? ステイル!! アンタ、サーシャに何する気れすかっ!!」ギャオー!

ローラ「キャー!! 枯れてる且つ青臭いと思っていたステイル坊やがいつの間にか一度に二人の女子と情交を行うまでに成長を!!」ワッフル!!

サーシャ「あーれー……ふふふ……」クスクス・・・

ステイル「香焼、そいつら黙らせとけ」ハァ・・・

香焼「……」アハハ・・・



 にゃーん・・・・・



ステイル「……如何して、こうなった」タラー・・・

アン・サーシャ「「みゅぅ……くぅ……」」ガシッ・・・スヤスヤ・・・

レッサー「わぁお。これからステイルっちを『2m級抱き枕』と呼んであげましょう」ニヤリ・・・

ステイル「勘弁してくれ」ハァ・・・


アニェーゼ「ステイルの野郎ぉ……二人に手ぇ出したらブッ殺してやっからなぁ……」ジトー・・・

香焼「ステイルは酔った勢いで失敗する様なヤツじゃないよ」アハハ・・・

ローラ「ところで、坊や……香焼といったかしら? 全然呑むに足りてなきように見えるのだけれども」ジー・・・

香焼「え、あ、いや、結構呑んでるっすよ。顔に出ないだけっす」アハハ・・・

レッサー「そういえば何だかんだ下働きばっかで全然呑んでないですね。流石、レベル5主夫です」ニシシ!

ローラ「ふふふ。中々気の利く子の様ね……ほら。お姉さんが注いであげるから」ニコッ

香焼「え、あ、その……何というか……」アタフタ・・・

ローラ「恐縮とか考えにけるタイプなのね? ふふふっ、ステイルと違うて年相応。可愛らしい坊や」フフッ

香焼「え、えっと……じゃあ一杯だけ」タラー・・・

アニェーゼ「……」イライラ・・・

レッサー(実は主教、ショタコン?! あとアニェーゼは誰相手でも嫉妬するんですね……)アハハ・・・


ステイル「……ローラ。ふざけて『魅了(チャーム)』の魔術掛けたら神裂に斬られるからな」ジトー・・・


香焼・アニー・レッサー「「「えっ!?」」」ピタッ・・・

ローラ「え”!? あ、い、いやぁ、そんな馬鹿な真似私がする訳無きことなりにけるよ!」アハハハ・・・

ステイル「動揺し過ぎて何語か分からん……する気だったか、アホンダラ」ハァ・・・

ローラ「そ、そんな、知り合いの騎士じゃあるまいに……」ダラダラ・・・

もあい「なー」ジトー・・・ 
 
687 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/06(金) 23:55:16.29 ID:LLMakiR90
 ―――とある日、PM09:30、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・




ステイル「ハァ……やっと寝たよ」ツカレター・・・

レッサー「いやぁステイルっちマジおとんですね」アハハ

アニー・ローラ「「マジおとんっ!!」」ケラケラ!!

ステイル「うっせぇ。んな事より……アニェーゼ、レッサー」チラッ・・・

アニェーゼ「あん?」ジトー・・・

ステイル「9時半だぞ」ジー・・・

アニェーゼ「あ……忘れった」ヤベェ・・・

レッサー「私は明日依頼無いですし、ベイロープに連絡入れれば問題無しですが……アニェーゼとアンジェレネは拙いですね」チラッ・・・

アニェーゼ「あー……コーヤギ。如何しよう」チラッ・・・

香焼「人任せな……」タラー・・・

アニェーゼ「助けてよぅ、ヤギえもーん」ウリウリ・・・

香焼「腹グリすんな……とりあえず、女教皇様に連絡してみるっす。悪いけど事情は話すよ」ジトー・・・

アニェーゼ「そこは上手に誤魔化しやがって……ね? お願い」ウルウル・・・

香焼「……ハァ。やるだけやるっす」テクテク・・・

アニェーゼ「やっほぅ! 流石わんコーヤギ! 後で褒美を上げます♪」ニコニコッ

ステイル(女に甘い……苦労するな)ハァ・・・

レッサー(流石、カミやん病亜種)フフフ・・・

ローラ「……ふふふ」ジー・・・



 Prrr・・・Prrr・・・・・



香焼「……あ、もしもし。女教皇様、何度もすいません」Pi!

神裂『いえ、大丈夫で―― 神裂ぃ、誰の電話れすかぁ? ――しました?』ガヤガヤ・・・

香焼「……え?」キョトン・・・

神裂『すいません、寮の方で少し―― 神裂ー、お酒が止まっているのでございますよ。ささ、どうぞ ――……あ、ちょ!』ガヤガヤ・・・

香焼「……掛け直した方が良いっすか?」タラー・・・

神裂『そ―― え? コウちゃん?! おーい、コウちゃーん! 五和だよー! ――喧しい!! あ、えっと、此方から掛け直します!』Pi!



 ツー・・・ツー・・・・・



香焼「……」タラー・・・

ステイル「如何した?」ン?

香焼「……あっちもドンチャン騒ぎみたいだ」アハハ・・・

もあい「にゃー」グデェ・・・
688 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 00:25:25.33 ID:jrYZrgPs0
アニェーゼ「そういえば、しゅきょー」ツンツン・・・

ローラ「何かしら? 赤毛のお嬢さん」ニコッ

アニェーゼ「何で私服っていうか、ハーパンにランニングの恰好なんですかー?」ジー・・・

ローラ「何でって、私が普通の衣服を纏いてはいけないのかしら?」

アニェーゼ「いんや、そういう訳じゃねぇですけど……随分スタイリッシュだなぁって」ジロジロ・・・

ローラ「そんなに視姦されても困りまくりけるのよん」イヤーン!

レッサー「視姦って……あとその髪の留め方凄いですね。如何なってるんですか、その構造」ジー・・・

ローラ「うふふ。内緒♪」クスッ

香焼「そういえば……主教様、ステイルの工房から出てきた様な……」ウーン・・・

アニェーゼ「……そいやぁ、そうですね」チラッ・・・

ステイル「……」タラー・・・

レッサー「ステイルっちー。何かあるんですかー?」ニヤニヤ・・・

ローラ「ふふふ。実は夜な夜なステイルが私の寝床へ夜伽を……あ、ごめんなさい。だからカードしまって」アワワワ・・・

ステイル「ったく……思い出せばすぐ分かるだろう」ハァ・・・

香焼・アニー・レッサー「「「え……」」」ポカーン・・・

もあい「にゃん」ジー・・・

ローラ「……そうね。国家機密の部屋にまで立ち入りける少年少女達にありけるものね」ジー・・・

香焼「え……あっ……」ピタッ・・・

ローラ「……」チラッ・・・

ステイル「……その件については全て僕の責任だ。彼らに罪はない」フンッ・・・

アニェーゼ「え……その、何が……」エット・・・

レッサー「す、ステイルさーん……何が如何……」タラー・・・

香焼「……あの部屋の……天井の扉」ボソッ・・・

ローラ「ふふふ。賢さは時に寿命を縮める事とならんのよ……坊や?」スッ・・・

香焼「ッ!!?」ゾッ・・・

レッサー「うわぉ、頬撫でるだけでエッチぃ……えくすたし~展開ですか!?」ドキドキ・・・

アニェーゼ「こ、こらっ!! 何しやがんですか!?」キッ・・・

ステイル「ローラっ!!」ギロッ・・・

ローラ「あらん? 私は貴方の尻拭いをしてあげようとしているだけなのだけど……」チラッ・・・

ステイル「よせ……やるなら僕がやる。特にそいつは『その手』の魔術を掛けるのは危険なんだ」

ローラ「……あっそ。まぁ口止めされているのであれば、問題あらぬるのだけれどね」ジー・・・

香焼・アニー・レッサー「「「……」」」タラー・・・
689 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 01:19:32.25 ID:jrYZrgPs0
アニェーゼ「す、ステイル……っ!?」チラッ・・・

ステイル「……」タラー・・・

香焼「……さっきの部屋の、天井に付いてたドア……アレが、主教様の知る『何処か』に繋がっていたって事っすね」チラッ・・・

ローラ「ええ。正解。アレは私の工房のドア」ニコッ・・・

レッサー「じゃあ、あの剣のもう一人の持ち主って、やっぱり……」タラー・・・

ローラ「ええ……私になりけるわよ」フフッ・・・

ステイル「君達……それ以上、ローラと話をするな。危険だぞ」テクテク・・・

香焼・アニー・レッサー「「「……」」」ピタッ・・・

ローラ「ふふふ……良いではないの。どうせ知りたもうてしまった事……ただし口外すれば……分かりたもうて?」ニヤリ・・・

香焼・アニー・レッサー「「「っ」」」コクコク・・・

ステイル「ハァ……ホント、魔女だね」カチッ・・・フゥ・・・

ローラ「ええ、褒め言葉にありけるのよ」クスクス・・・

香焼「え、えっと……す、ステイルがあの部屋で魔力を使わないよう忠告してきたのは……主教様にばれない様にする為なの」チラッ・・・

ステイル「まぁそれが殆どだ……あの部屋で魔術が使用されれば一発でローラに探知される」チッ・・・

ローラ「ええ。あとは……『剣』が術者を飲み込まない為にあられるのよ」フフッ

レッサー「な、何ですか、それ?」タラー・・・

ローラ「私が使えば『EX(エクスカリバー)』。元帥閣下が用いれば『無印(カリバーン)』……OK?」ボソッ・・・

香焼・アニー・レッサー「「「……へ?」」」ポカーン・・・

ステイル「マーリン気取りだよ。選択されし者以外が魔女の剣に触れるという事は……どんな禁忌に侵されてもおかしくないという事だ」フンッ

香焼「えっ!? そ、それじゃあ……」タラー・・・

ローラ「ふふっ……貴方達のうち、数名はあの剣に魔力を通した……」ニヤリ・・・

香焼・アニー・レッサー「「「っ」」」ゾォ・・・

ローラ「本来であれば私と『契約』させて酷使させても構わぬのだけれど……ねぇ? 主教補佐ぁ」チラッ・・・

ステイル「……だから全て僕の不備だと言っただろう。それにアレがあからさまになる様な真似は貴様も望まない筈だ」ジー・・・フゥ・・・

ローラ「ええ。そうね……『あからさま』には」ニヤリ・・・

アニェーゼ「しゅ、主教・・・・・」タラー・・・

ローラ「……こんなのは如何かしら? 今此処で私と魔術回路を無理矢理繋げ、秘密裏に操るなんてのは」ニタリ・・・

レッサー「ちょ、じょ、冗談、ですよね……あはは……」ダラダラ・・・

ローラ「若い肉体ってのは良いモノなりけるのよ……何なら科学側(アレイスター)に身柄を譲って……『狭間』にしてしまうとか」フフフ・・・

ステイル「……また異端審問に掛けられたいか?」ジトー・・・

ローラ「とある政治家が言っていたわ。偉人は捕まって何ぼのモノだと……ねぇ?」ニコニコ・・・

香焼「っ……しゅ、主教様。自分達の軽はずみな行動が愚かだったのは反省します。如何か、慈悲を」ペコッ・・・

レッサー「す、すいませんでした! あ、アニェーゼも!」ホラッ!

アニェーゼ「お、おう……すんません。ステイルに無理言って下降りたのは私の責任です……ごめん」ペコッ・・・

ローラ「……」チラッ・・・

ステイル「チッ……申し訳ございません。後ほど始末書と罰金を支払います。彼らは私の手違いで行動してしまっただけですので」ペコッ・・・

ローラ「……」フーン・・・
690 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 01:42:29.51 ID:jrYZrgPs0

 にゃーん・・・・・


ローラ「……ぷっ」クスッ

一同『……』チラッ・・・

ローラ「く、あははははははははっ!! ふふふふふふっ……大丈夫よ! 心配せぬように!」ケラケラケラ!

香焼・アニー・レッサー「「「……」」」ホッ・・・

ステイル「……ったく」タラー・・・

ローラ「あー、腹痛い……まったくぅ。私がそのような鬼畜に見えて?」ニコッ

香焼「え、えっと……いえ……」アハハ・・・

ステイル「鬼畜以外の何者でもないだろう」ハァ・・・

アニェーゼ「す、ステイル!?」ギョッ・・・

ステイル「ソイツの今までの行いを考えてみろ……まさに魔女の所業だろう」ッタク・・・

ローラ「んもぅ、一々小さい男にあられるのね」ブーブー!

ステイル「科学側に『魔術師の検体』譲る様な人間が真人間な訳なかろうに」ジトー・・・

レッサー「……じゃ、じゃあ……私達、もしかしてもしかしてたら……マジで」ダラダラ・・・

ローラ「うふふ。『もしかしてたら』ねぇ……」ニヤリ・・・

アニェーゼ「おっかねぇなぁ、オイ……」ダラダラ・・・

ローラ「まぁでもぉ、貴方達にそんな目をさせたまいければ神裂やステイル、『化け物(ワシリーサ)』を敵に回すかもしれぬのよね」ニコッ

ステイル「君があの剣を使えば三人纏めて軽々倒せるだろ」ハァ・・・

ローラ「私が『王の剣』を使う時は最後の最期。それにアレは『対人』武器では無きにて、そうそう使用はできないわ」クスッ

香焼「……自分らがいけない事をしたのは本当っす。ステイルだけに処罰というのはんぐっ!?」ピタッ・・・

ローラ「お黙る……ああ、そういえば……そう。貴方達がねぇ……」クスクス・・・

アニェーゼ「な、何ですか」タラー・・・

ローラ「いえいえ。ただね、もう一人敵に回しとうない人間を思い出したのよ」クスクス・・・

ステイル「ローラ……まさか『あの御方』から何か聞いていたのか?」

ローラ「『面白い子供達が居た』ってだけね……午前中私の部屋で書類仕事をこなして帰りたもうたけど」フフフ・・・

香焼・アニー・レッサー(((誰だ?)))ポカーン・・・

もあい「なーぅ」フシフシ・・・
691 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 02:07:19.64 ID:jrYZrgPs0
 ―――とある日、PM09:50、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・



 Prrr・・・Prrr・・・・・



香焼「あ、女教皇様……」ピタッ・・・

アニェーゼ「そういえば忘れてましたね」ヤベッ・・・

香焼「ちょっと出てくるっす」スタッ・・・

ローラ「……香焼少年」チラッ・・・

香焼「え、あ、はい」コクッ

ローラ「貴方の話が終わったら、私に替わって貰いたいのだけど」ニコッ

香焼「わ、分かりました」コクッ

ステイル「……何を考えてる?」ジトー・・・

ローラ「別にぃ。特には、ね」クスクス・・・


 にゃーん・・・・・


香焼「……もしもし」Pi!

神裂『香焼、先程はスイマセン。ルチアが暴れてて』ハァ・・・

香焼「え”っ……それって、アニーとアンが帰って来ない所為っすか」タラー・・・

神裂『いえ、ちょっとお酒の量がね……アホ身内(五和)が呑ませ過ぎました』ッタク・・・

香焼「あ、あはは……(今回は感謝してやろう)」ダラダラ・・・

神裂『それで、何用でしたか? アニェーゼ達の事で?』

香焼「はい……すいません。此方もワインを空けてしまって」ハァ・・・

神裂『……そうですか。分は守って下さいね。十字教徒とはいえ、未成年なのですから』

香焼「分かってます……が、それで……アンとサーシャが寝ちゃって」タラー・・・

神裂『ステイルの部屋で寝てしまったと……ステイルは?』

香焼「ベットを貸してくれました。自分とアイツはソファで寝ます」

神裂『そう……彼が良いと言ったのなら、私からは特に何も。貴方と彼なら間違いは無いでしょうしね』

香焼「そう言って貰えると助かるっす。明日、ルチアさんには謝るので」

神裂『ルチアに関しては心配しないでください。此方で説得しますから……』

香焼「ありがとうございます……女教皇様、これからまだ呑むんすか?」

神裂『これからオルソラとシェリー、アリアナ、ベイロープ相手に二次会ですよ……オリアナの相手したくねぇ』ハァ・・・

香焼「あはは……(上条さんの事、聞かれるんだろうなー)」タラー・・・
692 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 02:32:57.09 ID:jrYZrgPs0
神裂『とりあえず、そろそろお酒は止めなさい。明日に閊えては困りますよ』

香焼「了解っす。あ、えっと、それから……」

神裂『はい、何か?』

香焼「……主教様が、電話替わりたいって」タラー・・・

神裂『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は? ローラ?』ポカーン・・・

香焼「成り行きで、ステイルの部屋に一緒っす」ハァ・・・

神裂『よく分かりませんが……構いませんよ』

香焼「すいません。今替わります」テクテク・・・


ステイル「……ん? 戻ったか」チラッ・・・

香焼「主教様、どうぞ」スッ・・・

ローラ「はいはい……それじゃあちょっと……」テクテク・・・


アニェーゼ「……今日の事、神裂に話すんでしょうか」サー・・・

ステイル「いや、あの『剣』は神裂にも知られてないシークレットだ。ベラベラ話せる内容じゃ無い」チラッ・・・

レッサー「だと良いんですがねぇ」ハァ・・・

香焼「……とりあえず、そろそろ寝ろだってさ。酒気抜いてから普段通り寮入れって」コクッ

アニェーゼ「えー、もうちょっと呑めますよ? 主教の所為で酔醒めしちゃいましたし」チラッ・・・

香焼「これ以上はステイルにも失礼っす。二人ともロフトで寝るんだし、ベロベロにならないウチに上に上がった方が良いよ」

アニェーゼ「……うーん」ハァ・・・

レッサー「アニェーゼ。場所は覚えましたし、またいつでも来れるんですから今日は休みましょう」チラッ・・・

ステイル「今指示に従っておけば明日ルチアにドヤられる謂れは減るぞ」

アニェーゼ「ハァ……仕方ねぇですね」ガタッ・・・

香焼「ところでステイル……上に客人用の布団ってあるの?」チラッ・・・

ステイル「工房に予備の布団がしまってある。今運ぶよ」スタッ

香焼「自分も手伝うっすよ」

ステイル「君らは片付けをしておいてくれ。あとローラに寝巻き貸してくれるか如何か聞いてみる」テクテク・・・

香焼「へ?」ポカーン・・・

ステイル「君は男だから構わないが、彼女らは女性だろう。修道服のまま寝かせるのも何だ」チラッ

アニェーゼ「変な所で紳士ですね。何ならステイルのYシャツでも良いのに」クスッ

ステイル「ふざけろ。サイズが違い過ぎる」

レッサー「彼シャツみたいで素敵じゃないですか。ま、駄目って時は最悪下着で寝ますよ」ニヤニヤ・・・

香焼「レッサー……はしたないから止めなさい」ハァ・・・
693 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 03:17:27.24 ID:jrYZrgPs0

 にゃーん・・・・・


香焼「さて、と……あとは明日の朝片付けよう」

アニェーゼ「うぃ……ふぁああぁ……」ムニャムニャ・・・

レッサー「流石に眠くなってきましたね」ウツラウツラ・・・


 ガチャッ・・・・・


ステイル「待たせた。香焼、上に運ぶの手伝ってくれ」

香焼「了解。えっと……自分が上に登って鋼糸(ワイヤー)で引き上げれば早いかな」テクテク・・・

ステイル「間違って布団切り裂くなよ」

香焼「あはは。大丈夫だって」スッ・・・


アニェーゼ「ロフト、ですか……レッサー、ロフトで寝た事あります?」

レッサー「二段ベットの上か、キャンピングカーの上部で寝た事ならありますよ」

アニェーゼ「……落ちない?」タラー・・・

レッサー「……高所恐怖症?」ジトー・・・

アニェーゼ「い、いや、そういうんじゃなくて、何つーか……ねぇ」ハァ・・・

レッサー「よく分かんないですねぇ……あ、終わったみたい」チラッ・・・


香焼「OKっすよ」コクッ

ステイル「あとはローラが戻ってきたら着換えの件を聞いてやる。少し待ってろ」

レッサー「うぃうぃ……ん? ……ふふふ」ニヤリ・・・

アニェーゼ「レッサー?」キョトン・・・

レッサー「……コウヤギっち。そこ居て」ニコッ

香焼「え? 何で?」キョトン・・・

レッサー「足も手も使わずにロフトへ……そぉいっ!!」ピョンッ!!

アニェーゼ「うわっ!? 尻尾を取っ手に……って、オイ!?」ギョッ・・・

レッサー「そのままダーイブっ!!」ムギュゥッ!!

香焼「うわっ!!?」モフッ!!

アニェーゼ「こ、こらー!! レッサー! バカな真似すんじゃねぇですよー!!」キーッ!!

レッサー「えへへぇ……さっきはよくも尻尾ニギニギしてくれましたねぇ……お返ししてやりますよ、コウヤギ」ニヤリ・・・ガシッ!!

香焼「うぎゃああぁっ!! ステイルー!!」ジタバタ!!

ステイル「ったく……物だけ壊すなよー」ハァ

香焼「薄情者ー!!」ウワーンッ!!
694 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 03:46:45.88 ID:jrYZrgPs0
レッサー「うふふふふ……如何してやりましょうか」ウリウリ・・・

香焼「な、ま、また尻尾握るぞ!」ジロッ!

レッサー「おっと、じゃあ手を縛ってやりましょう」キュルルッ!

香焼「し、尻尾使うなよ!!」ジタバタ!!

レッサー「へっへーんだ! 元々霊装ですからねぇ。魔力さえ通せば私のモノですよーだ」ニシシ!

香焼「ぐっ……馬鹿な真似はやめろって!」アタフタ・・・

レッサー「えー、如何しよっかなぁ?」ニヤリ・・・

香焼「如何もこうも無いっす! ホンキで怒るよ!!」ギロッ・・・

レッサー「ふーん……じゃあ……」ピタッ・・・ツツツツツ・・・

香焼「ひぅっ!!?」ビクッ!!

レッサー「ふふふふ……お腹なぞっただけなのに、可愛い反応しますねぇ。じゃあ此処(※腋です)触ったら……」ニヤニヤ・・・チョンッ

香焼「ぃあっ! ぇ……ちょ、マジ、止めてよ……」ピクンッ!!

レッサー「ふふっ……ふふふふふ……」ゾクゾク・・・///

香焼「ちょ、何エキゾチックなってんのさっ!? す、ステイルー!! 助けてー!!」ギャー!


ステイル「少し静かにしろ。二人程寝てるんだ」ジジジ・・・フゥ・・・


香焼「呑気に煙草喫いやがってぇ……ひゃんっ!!」ビクッ!!

レッサー「ふふっ……ぐへへへへぇ。じゃあそろそろ下の方にもー」スッ・・・

香焼「っ!?」ギョッ・・・


アニェーゼ「コーヤギ! 尻尾に自分の魔力流しやがってください!!」ドタバタッ!!


香焼「え、あ、うんっ!」グッ・・・

レッサー「え、ちょ、待・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひぁあっ!!?」ビクビクッ!!

香焼「うをっ?!」ギョッ!?

レッサー「や、ら、らめええええぇっ!! こ、や、コヤギ、やめへぇええええええっ!!」ビクンッ!!


香焼「え、な、あ、アニェーゼさあああぁんっ!!? これ大丈夫なのぉ?!」ダラダラ・・・


アニェーゼ「うぃ、やっと上に登れました……レッサー! さっさと放しなさい!! じゃねぇと私の魔力もブチ込みますよ!!」ギロッ!!

レッサー「ひゃめ、わ、わらったから止めてええぇっ!!」クゥンンンンンンンンッ///

香焼「お、おぅふ……あ、解けた」ピタッ・・・

レッサー「ひ、ぁ……少しチビった……」ポー・・・///

アニェーゼ「ったく……目を離すとすぐ変態行動に走るんですから……コーヤギ。次からは今みてぇにしてやれば問題無しですよ」フンッ

香焼「りょ、了解」タラー・・・
695 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 04:04:30.25 ID:jrYZrgPs0
レッサー「ぐぬぬ……二人とも、覚えてなさい。いずれ私が凌辱してやりますからねっ!!」ギロッ・・・

アニェーゼ「はいはい。とりあえず、便所行ってきなさい。隣で寝てるヤツがお漏らししたとか笑えねぇですよ」ハァ・・・

レッサー「キーッ!! 畜生ぉ……待ってなさい!! 直ぐ戻ってきますからね!!」スタッ!!

ステイル「こらっ! 上から飛び降りるな!」ギロッ・・・

レッサー「おしっこ! 文句あっか!」ジロッ・・・パタパタ・・・

ステイル「ハァ……少しは女性らしくしてくれ」ヤレヤレ・・・


アニェーゼ「ったく……疲れますよ」ハァ・・・

香焼「あはは……助かったよ」ニコッ・・・

アニェーゼ「どういたしまして……ただ、チャック全開且つベルト外した状態で満面の笑み向けねぇで下さい。変態」///

香焼「あ、あはは……ごめん」イソイソ・・・///

アニェーゼ「ハァ……ねぇ」ボソッ・・・

香焼「ん?」チラッ・・・

アニェーゼ「ルチア……怒ってますかね」

香焼「多分、ね」

アニェーゼ「そっか……」

香焼「ただ、お酒抜いて普段通りに顔合わせれば幾分問題無いんじゃないかな。厳しいけど同じくらいアニー達に優しいでしょ?」ニコッ

アニェーゼ「……そうですね」クスッ

香焼「自分も一緒に怒られてやるからさ。自分が居れば矛先、変わるだろ?」フフッ・・・

アニェーゼ「……馬鹿」ハァ・・・

香焼「バカで結構だよ」ニコッ

アニェーゼ「……弱ぇくせに出娑婆っちゃって」ムギュッ・・・

香焼「あはは。抓んないでよ」クスクス・・・

アニェーゼ「一体何処から来てるんですかね、コーヤギの甘ちゃん成分は」ツンツン・・・

香焼「酷いなぁ……一応、自分だって魔術師なんだぞ」ムッ!

アニェーゼ「……そうですね。『仕事内容』は違えど、魔術師ですね」ジー・・・

香焼「アニー……そういう話、止めよう」シュン・・・

アニェーゼ「……すいません。酔ってておかしくなったみてぇです」コクッ・・・


ステイル「ふぅ……」ジジジ・・・モクモク・・・
696 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 04:30:01.79 ID:jrYZrgPs0
香焼「なるべく楽しい話しようよ。仕事じゃないんだしね」ニコッ・・・

アニェーゼ「はい」ニコッ・・・


レッサー「……」ピョコッ・・・ジー・・・


香焼「ん? おかえり」ニコッ

レッサー「……どーぞ、私にお構いなくわっふるわっふるっちゃって下さい」ニヤニヤ・・・

アニェーゼ「なっ!!? ば、馬鹿言うのも大概にしやがれってんですっ!!」カアアァ///

レッサー「あるぇ? 私はワッフルって言っただけですよぅ? アニェーゼたいちょー、何想像したんですかー」ニヤニヤ・・・

アニェーゼ「~~~~ッッ!! ね、寝る!!」ガバッ///

レッサー「ふひひ! ねぇねぇ、たいちょーさーん! うりうり!」モゾモゾ!

アニェーゼ「ちょ、布団入ってくんなっ!! や、な、ひゃんっ!! 何処触ってやがんだ痴女っ娘!!」キャー!!

レッサー「何処って……ホラホラ、自分の口で言ってごらーん。男の子の前で言ってごらーん☆」 ※脇腹です。

アニェーゼ「ちょ、こ、コーヤギ! 見てないで助けやがれ!!」カアアァ///

香焼「う、うん……レッサー。また尻尾握るよ」コホンッ・・・///

レッサー「コウヤギっち。一つ、教えてあげましょう」チラッ・・・

香焼「え」

レッサー「私の尻尾……実は性感帯です。つまり先程からコウヤギが私にしてきた事は……」ジトー・・・

香焼「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えええええぇっ!!?」カアアァ///

レッサー「……私、男の人からあんな風にメチャクチャにされたの……初めてでした」ポッ///

香焼「ご、ごごご、ごご、ご、ご、ごめんなさい!! え、えっと……ごめんなさいっ!!」アタフタ///

レッサー「責任……取って下さいね」フフッ・・・///

香焼「」チーン・・・

アニェーゼ「嘘付くなボケナス。擽ってぇだけだろ……コーヤギも真に受けねぇでください!」ギロッ・・・

香焼「え……嘘?」ポカーン・・・


ステイル「主武装の尻尾を性感帯とリンクさせる訳ないだろう。脊髄か尾骶骨辺りに決まってる」モクモク・・・フゥ・・・


レッサー「チッ……もう少しで私のペットに出来たのに、余計な事を」ハァ・・・

アニェーゼ「ふふーんだ。コーヤギは私のわんこなんです。くれてやりませんよーだ」ベー!

香焼「……オマエら」ハァ・・・

レッサー「こうなったら二人纏めて喰ってやんよー!! レッサー×香焼×アニェーゼ丼じゃああぁっ!!」ガオオオォッ!!

アニェーゼ「うわっ死ね!! 変態っ!! 寄るなっ!!」カアアァ///

香焼「布団被せんな!! うわ、ちょ……アーッ!!」ギャアアァッ!!


 にゃーん・・・・・


ステイル「まったく、埃立てるなっつの」ハァ・・・

アン・サーシャ「「むぅ……すやすや……」」zzz... 
 
705 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 23:05:31.48 ID:jrYZrgPs0
 ―――とある日、PM10:30、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・



 にゃーん・・・・・



香焼「……」トボトボ・・・

ステイル「御帰り……ぷっ……随分お楽しみだったようで」ククク・・・

香焼「笑ってんじゃねぇ。助けろっつの薄情者」ハァ・・・

ステイル「ははっ。君は女難の専門家じゃないか、これくらい頑張れよ」プフーッ!

香焼「ハァ……ったく、不幸だー」ドサッ・・・


アニー・レッサー「「すぅ……くぅ……」」zzz...

アン・サーシャ「「むぅ……きゅー……」」zzz...


ステイル「ところで……大丈夫なのか?」チラッ・・・

香焼「え? あ、頭痛? うん……今は特に問題無いよ」コクッ

ステイル「そうか。なら良いんだ」スッ・・・カチッ・・・

香焼「……ねぇ。迷惑だった?」ジー・・・

ステイル「何についてかは判断し兼ねるが……まぁ疲れたよ、全部ね」クスッ・・・フゥ・・・

もあい「……なぅ」ウツラウツラ・・・

ステイル「……僕はシャワーを浴びてくる。君は如何する?」スタッ・・・

香焼「自分は明日朝お借りするよ」コクッ

ステイル「了解だ……じゃあそこらのタオルケット、勝手に使って寝てくれ」テクテク・・・

香焼「あいよ」コクッ



 ガチャッ・・・・・
706 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/07(土) 23:29:39.52 ID:jrYZrgPs0
 ―――一寸前、PM10:00、ステイル宅、廊下・・・・・




ローラ「もしもし。神裂にあられるか?」

神裂『あ、マジでローラだ……』キョトン・・・

ローラ「嘘だと思いけりか? 失礼な女子(おなご)なのね」ハァ・・・

神裂『い、いえ、ちょっと、信じがたい話だったもので』タラー・・・

ローラ「まぁ傘下宗派一介教徒の携帯から主教、私が電話を掛けたる事に疑問を覚えぬ輩はいないものね」クスクス・・・

神裂『ええ。それで、何用ですか?』

ローラ「アレは……アレらは貴女の差し金?」ボソッ・・・

神裂『……話の意図が掴めませんね』

ローラ「誤魔化しけるの? ではあの坊やにステイルの前で直接聞きたもうて宜しいのかしら」

神裂『っ……貴女という人は、ホントに……意地が悪い』ハァ・・・

ローラ「唯、主教補佐という立場の男が下っ端組員やら嘱託、外部遣使魔術師と連んでいるのが不思議だった故に、気になりたもうてね」ニコッ・・・

神裂『皆、ステイル(あの子)と同年代の子供達です。そう考えれば不思議ではないのでは?』

ローラ「ふーん……」

神裂『別段、私の差し金という訳ではありませんよ。勿論、ステイル自身が彼らを進んで招いた訳でもありません』

ローラ「あの子供達、ねぇ」

神裂『ええ。特に香焼は……率先して彼を友人と称してますから』ニコッ

ローラ「……」ジー・・・

神裂『ローラ……いけない事ですか?』

ローラ「……主教としては、好ましからぬ事態よ」

神裂『では、あの子の「一、姉」としては如何です』

ローラ「一……姉?」

神裂『あの子に家族の様な者が居るとしたら、私か貴女だけでしょう』

ローラ「……」

神裂『私は、好ましい事だと思いますよ』

ローラ「ポジティブね」

神裂『いえ、普通です。貴女の様に数千先まで深読みしない凡人の考えですよ』クスッ

ローラ「……ふんっ。戯事を」クスッ・・・
707 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 01:00:58.66 ID:sRC5w9ls0
神裂『兎に角、あの子達の交友関係には我々は口出ししない方針で行きたいのですよ』

ローラ「……私は公私混同するようであれば、容赦無く介入させてもらいけるのよ」

神裂『その判断は慎重にお願いします。これ以上、ステイルを歪ませるのは善しと言えませんからね』

ローラ「歪み、ねぇ」フーン・・・

神裂『貴女は丸くなったと鼻で笑うかもしれませんが、それは良い事なのですよ。常識的にはね』クスッ

ローラ「……ステイルと神裂が丸くなりしは今に始まった事ではないわ。『あの男』が清教はたまた『魔術』に首を突っ込んでからそうなった」

神裂『……感謝してはいけませんか?』

ローラ「知らぬ。アレイスター、フィアンマ達がほくそ笑む結果にならぬのであれば如何でも良い事」

神裂『英国主義ですか……チェスプレイヤー思考では下が連いてこなくなりますよ』

ローラ「元より、覚悟の上ね。まぁ私自身、駒(アークビショップ)あれかしこ」フフッ

神裂『言葉遊びをしてるのでは無いですよ』ハァ・・・

ローラ「つれない女子……言わせて貰いたるけど、私は『禁書目録』のシステムについては反省しかねり事よ」フフ・・・

神裂『っ……ええ。貴女はそういう人です。分かっています』ボソッ・・・

ローラ「それに、聞けばローマの戦闘修道女部隊長は『刻限のロザリオ』を。殲滅白書のシスターは『神の力』の片鱗を……ね?」ニヤッ・・・

神裂『彼女ら手を出したら、謀反を起こす者らが出るでしょう』ギリッ・・・

ローラ「……冗談よ、今は」クスクス・・・

神裂『ハァ……勘弁して下さい』ッタク・・・

ローラ「しかし、ね……あの少年は……如何も神裂の『色』が濃過ぎると思いけるの」スッ・・・

神裂『は? えっと……一応、私の宗派の教徒ですからね』コクッ・・・

ローラ「それはそうありけるのだけど、そういう意味では無かれなの」

神裂『何が?』

ローラ「分からない。けど、危ない」

神裂『……ステイルと同じ様な事を言いますね。私は寧ろ善かれと思いますよ。彼の気質は』

ローラ「はっきり言わせてもらいたれば……此処(必要悪の教会)の人間にあるまじきタイプよ」

神裂『っ……それを言ったら、私もなのでは?』

ローラ「貴女は存在が『兵器』でしょ? 刃を抜かなくとも、居るだけで脅威となりけり者よ」

神裂『ズバッと言いますね、この女郎』ジトー・・・

ローラ「でも、少年は力無し。魔力も無し……変な言葉なるけど、『必要善』という感じなの」

神裂『だから、捨てろと? ……御断りです』キッパリ

ローラ「誰もそこまで言うておらぬのよ。頭でっかち。話は最後まで耳を傾けたもうてちょーだい」クスッ
708 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 01:24:29.25 ID:sRC5w9ls0
そもそも魔術は『穢れたモノ』と見なされている。
その渦中にいて魔術を習得しているこの部署―――必要悪の教会(ネセサリウス)は、異端中の異端たる『汚れを一手に引き受ける』機関だ。


ローラ「……故に『必要悪』と呼ばれたるの。お分かり?」

神裂『承知の上です。その上で、彼は魔術師であり、傘下宗派の天草式の一員です』

ローラ「そういう括りでは無き事なの。まぁ宜しかれ……また後ほど、お話しましょう」フフッ・・・

神裂『ローラ、彼に何か仕出かしたら承知しませんよ』グッ・・・

ローラ「安心するべきよ。悪い様にはせぬからね」フフフ・・・Pi!

神裂『待ちなさい。ローラ! 話はまd―――』


 ツー・・・ツー・・・・・


ローラ「……さて、戻りべし頃ね」テクテク・・・



    ガチャッ・・・・・



 ―――PM10:30、主教補佐執務室兼自室・・・・・



香焼「とりあえず、メールチェックしたら寝ようかな……って、あれ?」チラッ・・・

ローラ「……話は終わりたりよ」ニコッ

香焼「どうも……ステイルはシャワー浴びにいったっす」ペコッ

ローラ「そう……ねぇ」ジー・・・

香焼「はい、何か」コクッ・・・

ローラ「少しキツい質問をしても良きて?」ニコッ・・・

香焼「は、はぁ……」タラー・・・

ローラ「では……貴方にとっての『必要悪』とは、何と考えたる?」ジー・・・

香焼「え……」

ローラ「難しく考えたる事は無くてよ。主教としての興味だから」ニコッ・・・

香焼「ね、必要悪っすか……うーん……」

ローラ「なら、そのスタンスに対しての善し悪しの意見でも宜しべかれね」フフフ・・・

香焼「えっと……ネセサリウスって、ハンムラビの『タリオ法』理論っすよね」

ローラ「ええ。『目には目を、歯には歯を』……魔術師には魔術師を。犯罪者には犯罪者を、そうあれかしね」クスクス・・・

香焼「……」ジー・・・
709 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 02:01:33.14 ID:sRC5w9ls0
香焼「……善し悪しは付けれないけど、不毛だなって思います」コクッ・・・

ローラ「へぇ……何故?」

香焼「宗教戦争が終わらない理由と同じ、じゃ駄目っすか?」

ローラ「ほぉ。存外、賢しい少年であるのね。流石神裂の教えを後より受けし子供、というべきかしら」クスクス・・・

香焼「憎しみの連鎖ってよく言いますが、何処かで断ち切るには別の手段が必要なんじゃないかなぁって……理想論っすけどね」アハハ・・・

ローラ「ええ。幻想ね。絶対、その因果は切れぬモノよ」ニコッ

香焼「あはは、ハッキリ言われちゃった……そうなんすよね。だから皆、苦しむっす」ハァ・・・

ローラ「少年……何時の世も悪しき者は出ずるもの……確かにタリオ法でいけば、貴方の言うとおり不毛は続く」コクッ・・・

香焼「はい……」

ローラ「例えば……ある者(A)が人(B)を殺した。その身内(B')が犯人(A)を殺した……この流れだと、次は?」

香焼「犯人の仲間(A')が出てくるんすか? 不毛論だと、それからずっとイタチごっこ」

ローラ「正解。ただし、何処かで均衡が破れる……そのケースは如何ありけるかしら?」

香焼「AもしくはB、ドチラかのグループで圧倒的な力を持つ者が現れた場合。もしくは……第三者(C、D~)の介入」

ローラ「またまた正解。利口な子は好めるものよ? 詮索癖さえなければね」フフッ

香焼「ど、どうも……それで?」

ローラ「前者は物事の優劣を決定せしめる時ね。後者はそれを憚れる時よ」

香焼「はい」コクッ・・・

ローラ「歴史上で戦争・紛争が興こる。それは此の世の理……理解できて?」

香焼「……」ジー・・・

ローラ「認めたくないと。潔癖症たるのかしら? ま、続けるわね……そこに後者の第三者は入るは許されまじき事」

香焼「……」ジー・・・

ローラ「戦争や紛争は世を次の段階へシフトさせし必然事項。それに歯止めを掛けし輩は異端中の異端」

香焼「……」

ローラ「本来であれば喧嘩の後の仲直り、もしくは合併吸収と進化出来得る事柄を止める……それは禁忌」

香焼「・・・」

ローラ「言い換えれば、武器・金銭・話合の場に『魔術』や『超能力』は不要。第三者でしかない」

香焼「・・・」

ローラ「それに対するタリオ法……『目には目を』ごときが『必要悪』なるのよ」

香焼「・・・」

ローラ「……理解してない訳が無いわよね」ニコッ・・・

香焼「……でも……それじゃあ」

ローラ「神裂の教えは此の世の摂理に反してる? いいえ、そうでは無かれよ。魔術を使わねば問題無しに」フフッ

香焼「……魔術師である必要が無い、と?」

ローラ「あら? そこまで飛鑰しせめるの? 基盤が同じくあられるなら、魔術師だろうが能力者だろうがよかれし事ね」

香焼「自分は……貴女が意図する事を、掴めないっす」シュン・・・

ローラ「ふふふ……嘘吐き。分かり給うて」クスクス・・・
710 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 02:46:36.60 ID:sRC5w9ls0
香焼「……自分に、如何しろと?」

ローラ「今の話を聞きて『必要悪』に対する考えは?」

香焼「……」

ローラ「無回答は0点。良いのかしら?」

香焼「だって……」

ローラ「じゃあ、そうね……ステイルは『国と禁書目録の為』と言って喜んで『悪』に染まりし男よ」

香焼「……っ」グッ・・・

ローラ「殲滅白書のシスターも同じく『国(新政府)と成教の為』といって『悪』になれる」

香焼「や、め……」

ローラ「ローマの亡命修道女達も、元は『市国と正教の為』なら『悪』として。魔術結社の嘱託魔術師も『国と思想の為』ならと……ね?」ニヤッ

香焼「……」

ローラ「少年……では、貴方は?」グイッ・・・

香焼「っ」

ローラ「『正義』の反対はまた別の『正義』。『悪』の反対はまた別の『悪』……その他は『異端(幻想)』」

香焼「……あ、アックアさんやオッレルスさんみたいな人間だって……います」

ローラ「人間? ……アレらは最早概念たる存在よ。何故あの様な自分勝手な輩に賛同する者が居るのか不思議で仕方なき事よ」

香焼「人は……その信念に慕って、連いていきます……違いますか?」

ローラ「……やはり、子供か」ハァ・・・

香焼「ニ択論の世界なんて悲し過ぎるっすよ……この力(魔術)は、困ってる誰かを助ける力。それじゃ……駄目っすか」チラッ

ローラ「……いと、甘いわ」ジー・・・

香焼「よく言われます……それでも今は『正義の味方(ディック・グレイソン)』を諦めません。ハッピーエンド以外は、欲しくないっす」

ローラ「っ……正義の、味方……ふふっ……」ボー・・・

香焼「自分はただ、友達を大事にして、救いを求めている人に手を差し伸べられたら良いなって……そこに善悪は必要無いっすよ」ニコッ・・・

ローラ「……」スッ・・・

香焼「え……っ!? な、何を!?」ドキッ・・・

ローラ「……」ポワワァ・・・

香焼「ひ、光……」ギョッ・・・

ローラ「……貴方は……―――」スッ・・・

香焼「っ!?」ビクッ・・・




 ピタッ・・・・・




ステイル「そこまでだ。主教」ガシッ・・・


香焼「っ……す、ステイル……」ホッ・・・

ローラ「―――……」チッ・・・
711 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 03:15:12.35 ID:sRC5w9ls0
ローラ「いきなり上半身裸で淑女の背後に現れ給うのは、如何がなものかと思えし事よ?」チラッ・・・

ステイル「喧しい。何をしようとしていたかは聞かないでおいてやる……だが、馬鹿な真似をするつもりなら容赦しないぞ」ギロッ・・・

ローラ「……ふふっ。別に、唯の普遍たる問答なりてよ」クスッ

ステイル「……」チラッ・・・

香焼「え、あ、うん……自分は何もされてないっすよ」コクッ・・・

ステイル「君という人間は魔女まで庇うか。つくづく……ハァ」テクテク・・・

ローラ「あらら。嫌われたかしら」フフフ・・・

ステイル「貴女に好意を抱いた事は無いよ」フンッ・・・

ローラ「あら、残念ね」クスッ・・・

香焼「あ、あの……」タラー・・・

ローラ「少年。今のはお姉さんとの秘め事にしけるのよ」ニコッ♪

香焼「……あはは」ダラダラ・・・

ステイル「何がお姉さんだ、ババぶおっ……鳩尾……」グハッ・・・

香焼「す、ステイルっ!?」ギョッ・・・

ローラ「……ふふふ」ゴゴゴゴ・・・・

ステイル「てめ、マジ……覚えてろ……」ヨロヨロ・・・

ローラ「いやよ。忘れてあげる」ニコッ・・・

ステイル「腐れ魔女め……」ドサッ・・・ハァ・・・

ローラ「……時に、少年」チラッ・・・

香焼「は、はい」コクッ・・・

ローラ「確かに、先のは私の意地が悪過ぎたわね。何か願い事を申してみなさい。可能なのであれば叶え給うてあげる」ニコッ

香焼「え、い、いや、そんな……別に気にして無いっすよ。自分こそ、身の程を知らず申し訳ないっす」ペコッ

ローラ「ホント、謙虚たるのか若さなるのか……変な少年ね」クスッ

香焼「ど、どうも」アハハ・・・

ステイル「……そうだ、香焼。折角だから呪術について調べて貰え」ハァ・・・

香焼「え?」

ステイル「さっき言ったろ。『真面目』に魔術師としては超一流の魔女だ……僕の検査は砂程度に過ぎないが、彼女なら完璧に調べられる」

香焼「えっと……でも、主教様の手を煩わせる事じゃ」タラー・・・

ローラ「あら。呪術検査? その程度造作もなき事よ」フフッ

ステイル「な。とっととしてもらえ」コクッ

香焼「……じゃ、じゃあ……お願いします」コクッ・・・

ローラ「はいはい。じゃあ、ステイル。今から言う物を集め給うてちょーだいな」ニコニコッ

ステイル「アイマム」スタッ・・・
712 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 03:44:08.07 ID:sRC5w9ls0
 ―――とある日、PM10:55、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・




ローラ「―――一通り準備できたっと……それじゃさっきステイルが調べし結果のカルテを頂戴な」スッ・・・

香焼「あの……工房じゃなくてもいいんすか?」

ローラ「ステイルの工房は検査に不向きな場所。あそこは『攻勢』の探求が主たるものね」

ステイル「まぁ破滅の杖の影響が大きいからな……ただ僕はあそこが慣れてるんでね」

ローラ「私は場所を選ばずとも出来るから……ふむふむ……アトラスの書物を用いた、と……これ錬金術の応用なりしよ?」チラッ・・・

ステイル「仕方ないだろう、他の手を知らないんだ」

ローラ「壊す事メインの貴方の術式じゃそれが手一杯なるのね……ま、次第点かしら」クスッ

香焼「……自分は如何すれば良いんすか?」チラッ・・・

ローラ「とりあえず手っ取り早いのは私とパスを繋げる事になりけるけど……少年が良ければ構わなしよ」ニヤッ・・・

ステイル「止めろ……神裂に殺されるぞ」タラー・・・

香焼「……えっと、何を?」タラー・・・

ステイル「……」ハァ・・・

ローラ「お姉さんと……体液交換、ね♪」ニコッ

香焼「なっ!!?」カアアアァ///

ステイル「だから止めろっつってんだろ歳考えろ痴女魔女老女!!」ギロッ・・・

ローラ「まだ言いけるかED糞餓鬼……」ギロッ・・・

香焼「あ、あの! 別の方法でお願いします!!」アタフタ・・・///

ローラ「あら、貞操観念が確固としてるタイプでありけるのね。今時珍しい事」オホホ

ステイル「……貴女も仮に清教の主教でしょう。弁えろっつの」ハァ・・・

ローラ「私は主教であり、魔術師たるのよ。貞操如何こうで躊躇いし事はあらぬのよ」フフフ・・・

香焼「あはは……(本来魔術師って、こういうのが当たり前なんだろうなぁ)」タラー・・・///

ローラ「で、少年は折角の逆玉の輿&膨大な魔力量&童貞卒業のチャンスを逃した訳なるのだけど……他の手は魔術回路ダイブかしら」ウーン・・・

ステイル「存外、ソイツは童貞ではないかもしれないぞ。周りは女ばかりだからな」ジー・・・

ローラ「え”っ!? 最近の若い子って凄ぇ……まだ中学生くらいたるのよね?」ヘェ・・・ジロジロ・・・

香焼「ど、童貞っすよっ!! ステイルだって周り女性ばっかじゃないっすか!!」カアアァ///

ローラ「あー……ステイルは枯れてるから、まず無き事よ」ウンウン・・・

ステイル「枯れてないが反論しない」ウンウン・・・

香焼「……」ハァ・・・
713 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 04:12:56.53 ID:sRC5w9ls0
ローラ「とりあえず、私が少年の回路を覗いて良きて? それとも先の様に刻印を彫って陰性陽性検査を行う?」チラッ・・・

香焼「よく分からないっすから、お任せしたいんすけど……」

ステイル「ドチラも不安だが回路検査の方が良いだろう。今度の刻印は本当に刺青(タトゥ)を彫るぞ」

香焼「目立たないなら我慢しますよ」

ローラ「残念。全身に彫りし刻印なるのよ……口内から『至るとこ』まで、ね。まぁ一瞬で終わりけるけど」ニヤッ・・・

香焼「っ……回路を調べて貰って良いっすか」タラー・・・

ローラ「りょーかーい」ニコッ♪

ステイル「そうしておけ。そっちもそっちで『洗脳』があるから怖いんだがな」チラッ・・・

香焼「え……」タラー・・・

ローラ「しないしない。主教補佐と補佐次席を敵には回したくなきもの」フフッ

香焼「……信じますよ」ペコッ・・・

ローラ「はいはい。じゃあ上半身は脱ぎ給うてねー」ニコニコッ



もあい「すぅ……みゅぅ……」コクコクッ・・・



ローラ「―――……さて……それじゃあ失礼。全ての魔力はカットし給うて。逆にオンと言ったら流し給うて頂戴な」ペタッ・・・ツツツ・・・

香焼「はい……んっ……」グッ・・・

ステイル「麻酔は使わないのか?」

ローラ「他者の魔力を介入させると面倒なるのよ……私と、少年の『色』以外があれば陽性なるのよ」ジュッ・・・

ステイル「そうか……じゃあ外してるよ。終わったら呼んでくれ……くれぐれも変な真似はしない様に」テクテク・・・

ローラ「はいはい。りょーかいなりー」ポワワァ・・・

香焼「……っ……」グッ・・・

ローラ「へぇ。未開発の回路っぽいのね……貴方自身故なのか、天草式故なのか……」グジュッ・・・

香焼「自分達の術式は……ぁ……独特っすから、ね……っ」ギュッ・・・

ローラ「でも神裂の回路は……まぁアレは聖人なりけるから別ものたるのね……それより、如何?」チラッ・・・

香焼「よく、分かんないっす……っ……んっ……」グッ・・・

ローラ「お姉さんに未開発の隅々(※魔術回路です)を弄られて、緊張せしめり?」ニヤッ・・・

香焼「言い方っ……ぁぅ……自重して、欲しいっす……っ」ピクッ・・・///

ローラ「ふふふふ……あ、オンにし給うて」ピタッ・・・

香焼「はい……」スッ・・・

ローラ「……ん? 痛くなきて?」ススス・・・

香焼「……はい、さっきよりは」コクッ・・・

ローラ「じゃあ眠たくは?」チラッ・・・

香焼「別に……」ウーン・・・

ローラ「……」ジー・・・
714 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 04:50:52.59 ID:sRC5w9ls0
ローラ「うーん……もしかしたらやっぱり科学・医学側の問題かもしれないわ。魔術呪術っぽくはあらぬのよ」

香焼「そうなんすか……じゃあアッチで病院に行ってみるっす」コクッ・・・

ローラ「そうね。冥土帰しに話を通す旨伝えておいてあげるから」ニコッ

香焼「有難いっす」ペコッ・・・

ローラ「ふふっ。素直に御礼が言える子は好ける者よ……じゃあ……私が御呪を掛け給うわね」ピタッ・・・

香焼「……え」キョトン・・・

ローラ「心配せぬとも大丈夫。対魔……は少年自身が魔術使えなくなるから止めといて……」ツツツ・・・

香焼「しゅ、主教様?!」ドキッ・・・

ローラ「太陽の御子の加護は大き過ぎるし……湖の乙女の加護なら如何かしら」ニコッ・・・ピタッ・・・

香焼「ら、ランスロット卿の……そ、そんな大それたモノ恐れ多いっすよ!」ブンブンッ!!

ローラ「あらら、本当に謙虚なるのね……じゃあその謙虚さを称し……えいっ★」グッ!!

香焼「っ!!? ぁ……ッッッ……ぃ……」ハァハァ・・・

ローラ「矢避けの加護なるものよ。マーリン程ではないけれども、都市で流れ弾や逸れ魔術師の強襲には当たらずね」ニコッ・・・

香焼「ど、も……ぅ……」グデェ・・・

ローラ「あ、間違って幻想殺しに触れたらダメになりけるので、気を点ける様に」ビシッ

香焼「りょ、か……っ……」バタッ・・・

ローラ「……ん? あれ? 少年? おーい……へ?」ポカーン・・・

香焼「……」

ローラ「……え? ちょ、ステイルー!」バッ!

ステイル「ん? ……如何した」テクテク・・・

ローラ「少年が……」チラッ・・・

ステイル「……ローラ。何した」ジトー・・・

ローラ「べ、別に大した事はしてなしよ。一つ『加護』を組んだだけで……」アタフタ・・・

ステイル「……」ジー・・・

香焼「……」スゥ・・・スゥ・・・

ステイル「呪い……体質か? ローラ。今彼を調べられるか?」チラッ・・・

ローラ「え? 夜這って良いの? 童貞の『初精』喰って良いなら喜んでt」ドキドキ・・・

ステイル「神裂に殺されたいか? 魔術の為に無理矢理彼の貞操を奪ったとなれば、ヤツは抜刀するぞ?」ジトー・・・

ローラ「……じょ、冗談です」タラー・・・

ステイル「真面目に……今、呪いが発動していないかどうか検査してくれ。呆けた方法では無くだぞ」ギロッ・・・

ローラ「た、体液交換だって立派な魔術なりけるのに……あーはいはい。分かりましたよー」ブーブー・・・


香焼「すぅ……くぅ……―――」スヤスヤ・・・――
715 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 05:21:20.45 ID:sRC5w9ls0
 ―――とある次日、AM08:30、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・



 チュン・・・チュンチュン・・・・・



香焼「―――……んんっ……あれ? 寝ちゃってた」モソッ・・・キョロッ・・・

ステイル「……」スゥ・・・クゥ・・・

香焼「……何時だろう……もう8時過ぎてるのか……拙いなぁ」チラッ・・・ハァ・・・



 ガチャッ・・・・・



香焼「ん?」チラッ・・・

アンジェレネ「……あ。おはよう」テクテク・・・

香焼「うん、おはよ……他の皆は?」キョロ・・・

アンジェレネ「まだ寝てるけど……って、コォヤギくん」フイッ・・・

香焼「へ?」ポカーン・・・

アンジェレネ「……いつも上脱いで寝てるの?」ボソッ・・・

香焼「は? ……あれ?!」ギョッ・・・

アンジェレネ「ソファで隠れてるから見えないけど……まさか全裸じゃないよね」ジトー・・・

香焼「……」ダラダラ・・・

アンジェレネ「……せめてさ、女の子居る時くらい服着ておこうよ」ハァ・・・

香焼「ち、違……あ! き、昨日主教様が!!」アタフタ・・・

アンジェレネ「……最っ低です」ジトー・・・

香焼「ちょ、マジ違……呪術検査してもらったんすよ!!」アタフタ・・・

アンジェレネ「……ふーん。とりあえず、アニェーゼちゃん達には内緒にしといてあげるから……服着たら?」ジトー・・・

香焼「ぐっ……アンが冷たい……リアルに勘違いされてる……」ハァ・・・


もあい「……ふにゃぁ」シャアアァ・・・フシフシ・・・
716 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 05:46:34.53 ID:sRC5w9ls0
 ―――一寸後・・・・・



アニェーゼ「ふぁあぁ……うぃ。朝っぽ」ノソリ・・・

レッサー「んぁ……アニェーゼぇ……朝一で尻尾踏まないでぇ……」グデェ・・・

サーシャ「んっ……髪が……」ボサボサ・・・

アンジェレネ「おはよう、皆」ニコッ

アニェーゼ「ん、おはよ……何時ですか?」トローン・・・

アンジェレネ「朝の食堂閉まった時間帯だよ」アハハ・・・

レッサー「……まぁじで」ウヘェ・・・

サーシャ「第1の推測ですが……また有りモノで済ませるしかないようですね」ハァ・・・

レッサー「家主は……まだオネムですか」ジー・・・

ステイル「……」zzz...

アニェーゼ「あれ? ……わんこは?」キョロキョロ・・・

アンジェレネ「……シャワー浴びてるよ」チラッ・・・

サーシャ「第1の要望ですが、私も浴びたいです……シャキッとしたい……髪もカオスってるので……」モサモサ・・・

レッサー「今此処に居る全員髪のボリュームぱねぇですからね。ステイル含め」アハハ・・・

アニェーゼ「……とりあえずトイレ行く人行ってから、木偶の坊、起こしましょう」スタッ・・・トボトボ・・・

レッサー「あいよー」グデグデ・・・

サーシャ「コーヤギー……早くシャワー出て下さーい……」モゾモゾ・・・

アンジェレネ「私は朝食考えておくよ……ステイルくん、勝手に台所探すねー」テクテク・・・

ステイル「……」zzz...

もあい「なぅ」グー・・・
717 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 06:09:49.33 ID:sRC5w9ls0

 ガチャッ・・・・・


香焼「ん……おはよう、皆」テクテク・・・

アニェーゼ「おはよ。レディより先に朝シャンとは頂けねぇですね」ジー・・・

香焼「あはは。ごめんごめん……」テクテク・・・

アンジェレネ「皆行ってきなよ。私、コォヤギくんの前入ってきたから」チラッ・・・

レッサー「はい……あの風呂場、シャワー何口付いてますっけ?」

香焼「二つ付いてたよ」

アニェーゼ「じゃあジャンケンで―――」


 にゃーん・・・・・


アニェーゼ「―――……うぃ」ハァ・・・

サーシャ「第1の結果ですが、こういうのは大抵言いだしっぺが負けるものですよね」アハハ・・・

レッサー「んじゃお先にー」テクテク・・・

アニェーゼ「ぐぬぬ……私が一番髪セット掛るのにぃ」フンッ!

アンジェレネ「あはは。仕方ないですね……とりあえず先に朝食準備しよ。パンとシリアルあったからさ」テクテク・・・

香焼「あ、自分がやるよ。アンはs」

アンジェレネ「私がやるからコォヤギくん、ステイルくんの事起こして」サラッ・・・

香焼「……う、うん。(まだ疑ってるの?)」タラー・・・

アニェーゼ「起きろよデカブツ」ゴンッ!!

香焼「あ、アニェーゼ!!?」ギョッ・・・

ステイル「……」ノソ・・・

アニェーゼ「……もう一発」グググッ・・・

香焼「す、ストップ! 普通に起こしてあげて下さい!! 杖で殴るとか如何かしてるよ!?」アタフタ・・・

アニェーゼ「んもー、面倒ぃですねぇ……おーきーろー」ユサユサ・・・

ステイル「……あ?」ボー・・・

香焼「ステイル。朝っすよ。もう8時半」コクッ・・・

ステイル「……ん……夕方まで寝る」モゾモゾ・・・

香焼「こ、コイツ……五和みたいな事を……」タラー・・・

アニェーゼ「やっぱ杖で打っ叩いて起こしましょう、そうしましょう」グイッ・・・

香焼「駄目!! 普通に起こせば大丈夫だから!!」アワワワ・・・

もあい「みゃー」トコトコ・・・ペチペチ!
718 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 06:40:17.15 ID:sRC5w9ls0
ステイル「……ふぁあ……眠ぃ」ボサボサ・・・

アニェーゼ「アンタも大概髪ヤベェですよね」アハハ

ステイル「……シャワー行ってくる」ノソッ・・・

香焼「今、サーシャとレッサーが入ってるからちょっと待ってて」

アニェーゼ「因みに次私ですからね!」ムンッ!

ステイル「……じゃあ寝る」モゾモゾ・・・

香焼「うわぁ……典型的な朝駄目な人だ……」タラー・・・

アニェーゼ「水ブっ掛けてやりましょうよ」ニヤッ・・・

香焼「だから如何してそう物騒な考えを……今カフェオレ作るっすから、待ってて」テクテク・・・


アンジェレネ「……」フイッ・・・

香焼「……アンジェレネ。牛乳準備しておいて貰えるかな」チラッ・・・

アンジェレネ「……」ゴトッ・・・

香焼「……カップも出しておいて貰えると、嬉しいな。出来れば人数分」チラッ・・・

アンジェレネ「……」コトッ・・・コトッ・・・

香焼(……めっさ怒ってらっしゃる)ハァ・・・

もあい「にゃう」テクテク・・・

香焼「……アン。自分の言葉、信じてくれないの?」ジー・・・

アンジェレネ「……不潔」フンッ・・・

香焼「だから……如何すれば信じてくれるのさ」ハァ・・・

アンジェレネ「知らない!」プイッ!

香焼「……困ったな」ポリポリ・・・

アニェーゼ「ったく、ステイルの野郎また寝ちまったんですよ……って、如何しました?」キョトン・・・

アンジェレネ「……」ジトー・・・

香焼「え、えっと……勘違い、かな……」タラー・・・

アニェーゼ「ほぇ?」ポカーン・・・



 にゃーん・・・・・



アニェーゼ「……昨日最後に何してたか記憶無ぇって訳ですか? 全裸だったのに」ジー・・・

香焼「うーん、主教様に呪術検査して貰って御呪だか加護だか受けて……それっきりっす」コクッ・・・

アニェーゼ「ふーん……」チラッ・・・

アンジェレネ「……」ジトー・・・
719 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 06:59:23.15 ID:sRC5w9ls0
アニェーゼ「まぁステイルに聞けば分かる話じゃねぇんですか? 最後まで見てたんでしょ?」フム・・・

アンジェレネ「……」テクテク・・・

香焼「ちょ、アン?!」ギョッ・・・

アニェーゼ「思い立ったら即行動……偶にアグレッシブになりますね、あの子」ハハハ・・・

香焼「何でそんなに楽天的なんだよ……」ハァ・・・


アンジェレネ「……ステイルくん」トントン・・・

ステイル「……」zzz...

アンジェレネ「……えいっ」ポイッ

香焼・アニー「「た、煙草捨てた!?」」エ・・・

ステイル「君は何をしてるんだ……殺す気か?」バサッ・・・

香焼「起きたよ……睡眠慾より喫煙慾なのか……」タラー・・・

アニェーゼ「末期ですね。ガン超えて肺が突然変異してんじゃねぇですか?」タラー・・・

アンジェレネ「ステイルくん……昨夜、コォヤギくん。何してた?」ジー・・・

ステイル「……何って……ローラに絡まれて……うん、色々」ボー・・・

アンジェレネ「……」ギロッ・・・

香焼「まだ言葉途中っすよ!」アタフタ・・・

ステイル「……魔術回路調べて貰ってたり、加護かけらて眠ったり、貞操奪われそうになったら……色々」ボソボソ・・・

香焼「あ、の、低血圧野郎ぉ……アバウトにヤベェ事を」タラー・・・

アニェーゼ「……コーヤギ。詳しく話しなさい。場合によってはルチアじゃねぇですけど、去勢します」ギロッ・・・

香焼「……」タラー・・・



 にゃーん・・・・・



香焼「―――……以上。あとは信じて貰えなきゃ言い訳も何も無いっす」ハァ・・・

ステイル「概ね合ってる……まぁ呪術については、知らなくて良い。香焼本人にも教えないから」ボー・・・

アニェーゼ「あんの年増魔女めぇ……人のペットを誑かすような真似をしくさりたがってぇ……」グヌヌ・・・

アンジェレネ「……ごめん。疑っちゃった」シュン・・・

香焼「ま、まぁ酒の席だったし……裸で寝てたってのもあるからね。仕方ないよ」アハハ・・・

ステイル「まぁ君の貞操は守ってやった。感謝しろ……とりあえずコーヒーだ。カフェインとニコチンが無いと動けん」グデェ・・・

アニェーゼ「駄目子供め」ハァ・・・

もあい「なーう」ペチペチッ
720 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 07:30:21.97 ID:sRC5w9ls0
 ―――とある次日、AM09:00、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・



 ガチャッ・・・・・



アニェーゼ「ふぃ……お借りしました。ステイルどーぞ」テクテク・・・

ステイル「ん。先に朝食食べたぞ」スタッ・・・テクテク・・・

アニェーゼ「別に構いませんよ」コクッ・・・

アンジェレネ「はい、アニェーゼちゃんの分。シリアルでも良いよね」スッ・・・

レッサー「アニェーゼは喰えないモノ無いですよ」ハハハ

アニェーゼ「ええ。喰えってんなら虫やネズミだって喰ってやりますよ」アハハ

サーシャ「……そういうダーティーなジョークは、朝食時にするものではありませんよ」タラー・・・

アニェーゼ「あはは。ごめんごめん」ポリポリ・・・

アンジェレネ「飲み物はミルクで良い? 野菜ジュースもあるけど」

アニェーゼ「どっちでも……ところでアン」ジー・・・

アンジェレネ「何?」

アニェーゼ「髪、一人で編んだんですか?」

アンジェレネ「え、う、ううん」アハハ・・・

レッサー「そういえば私達が飯食う前にそうなってましたね」キョトン・・・

香焼「自分が編んだんだよ」クスッ

アニェーゼ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

香焼「偶に浦上の髪とか弄るから、直ぐ出来……あれ? 駄目だった?」タラー・・・

サーシャ「第1の意見です。良い悪いじゃなく美容師でもないのに平然と女性の髪を弄れる貴方はやはりコーヤギーなのだなぁ、ね」ハハハ・・・

レッサー「……香焼。後でアニェーゼの髪を編んで上げた方が良いですよ」ボソッ・・・

香焼「……はい? 何で?」ポカーン・・・

レッサー「良いから黙って編んだげなさい」ボソボソ・・・チラッ・・・


アニェーゼ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(^ω^ #)イライラ・・・


サーシャ「……同意です。梳かすだけでもしてあげるべきでしょう」タラー・・・

香焼「は、はぁ……」キョトン・・・

アンジェレネ「ふふふ。ラッキーっと」クスッ♪
721 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/08(日) 08:06:53.70 ID:sRC5w9ls0

 にゃーん・・・・・



レッサー「それで、今日は如何します?」チラッ・・・

アニェーゼ「うーん……ルチアんとこ行かねぇと拙いですよねぇ」ハァ・・・

アンジェレネ「う、うん……そう思います」コクッ・・・

サーシャ「第1の私事ですが、寮に寄った後一度ホテルへ戻ります。今週末、モスクワへ戻らねばならないので書類整備を」コクッ・・・

レッサー「じゃあ私はアジトに戻りますかねぇ。運良ければオリアナ姐御の車に隠れて帰れますし」フフッ

アニェーゼ「コーヤギは?」チラッ・・・

香焼「とりあえず自分も女子寮前まで行くっすよ。女教皇様に御礼言わないと」

アンジェレネ「でも……多分、シスター・ルチアに捕まりますよ?」タラー・・・

香焼「そん時はそん時っすよ……別に悪い事してないでしょ、自分達」クスッ

サーシャ「……ポジティブですね。あの堅物相手に」フフフ・・・

レッサー「ま、最悪ブスリと刺されますね。上手く誤魔化して下さいよ」アハハ・・・

香焼「そんな、人を鬼みたいに……」

アニェーゼ「キレたアイツは鬼なんてもんじゃねぇですよ……まぁとりあえず、今は飯食っちまいましょう」

アンジェレネ「そうだね。考えるのは後にしよ……あ、そうだ。ステイルくん客人用のハブラシ持ってるかな?」

レッサー「あー……確かに寮戻る前に歯磨きしたいですよね」アハハ・・・

サーシャ「ふふふ。私は常にシャンプー・リンス・ボディソープ・歯磨きセットは外套裏に備えてあります」ニヤッ・・・

アニェーゼ「サーシャ……前々から思ってたんですけど、そのマントの裏の質量保存おかしいですよね?」タラー・・・

アンジェレネ「武器とか日用品とか色々……その中如何なってるの?」ジー・・・

サーシャ「ははは。禁則事項です」クスクス・・・

レッサー「んじゃ私が探索を―――」ゴソゴソ・・・

サーシャ「ちょ、れ、レッサー!! そこマントじゃな――」キャー!!

アニー・アン「「あははは!」」ケラケラ

ステイル「ふぅ……何だ。朝食時からハイテンションなのか、君らは―――」ハァ・・・クスッ・・・


香焼「……ふふっ」クスッ

もあい「なぅ」ン?

香焼「多分……必要悪とか、魔術師とか、救いとか、正義の味方とか、関係無いっすよね」ニコッ・・・

もあい「にゃー」フシフシ

香焼「簡単な事だもん……唯、友達ってだけっすよ。主教様」フフフ








冷蔵庫『フィニッシュッ!!』オワレ! 
 
722 :>>1 [saga]:2011/05/08(日) 08:08:00.48 ID:sRC5w9ls0
すいません。おまけは夜やるので……一回寝ます。

おやすみー・・・
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/08(日) 10:03:33.79 ID:cv2MxZIDO
乙でした

楽しみに待ってます
727 :>>1 [saga]:2011/05/09(月) 01:36:53.72 ID:iWmHiCfR0
夜分遅くにこんばんわ。今日はおまけだけです。

728 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 02:12:03.54 ID:iWmHiCfR0
                 <おまけっ!>



 ―――とある日、時刻不明、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・



 にゃーん・・・・・



レッサー「―――しっかし、埃被った最新電化製品がいっぱいですね」ガチャガチャ・・・

アンジェレネ「これ、何だろう? ただの箱?」ポカーン・・・

サーシャ「第1の予想ですが、新世代型ゲーム機か何かではないでしょうか」ジー・・・

香焼「ステイルはゲーム、カードとかのアナログな物しか出来ないのにね」アハハ・・・

ステイル「……君達は何をしてるんだ」ジトー・・・

アニェーゼ「何って、掃除です」ゴチャゴチャ・・・キリッ!

ステイル「如何見ても荒してるだけだろ」ハァ・・・

アンジェレネ「……ん? このビニールマットみたいなのは何?」ポカーン・・・

レッサー「えっと……『3DTwister』……3D?」キョトン・・・

香焼「ああ、それちょっと前に都市で発売されたパーティーゲームっすよ」コクッ

サーシャ「ふむふむ。第1の質問ですが、もしかしてツイスターとはあのツイスターゲームの事ですか?」

香焼「うん。ただ3Dだから絶対何処がでツむんだけどね」アハハ・・・

ステイル「そんなモノを寄越すアレイスターの気がしれないんだ……僕を何だと思ってる。仮にもエージェントだぞ?」ハァ・・・

アニェーゼ「ただのガキとしか見られてねぇんじゃないんですか?」ニシシ!

アンジェレネ「あ、アニェーゼちゃん……えっと、ステイルくん。試しにこれ開いてみて良い?」チラッ

ステイル「キチンと片付けするなら構わないよ。というかそれ持ちかえっても結構だ」コクッ・・・

レッサー「よーしっ! んじゃやってみましょー! コウヤギ。使い方教えて下さいなー」ニコニコッ

香焼「あ、うん。確か―――」


①ルールは普通通り、ルーレットを回して指示が出た場所に四肢を置く。
②ただし面は6つあり、数の増減は可能。立方体2m×3(※1m50㎝まで縮小可能)の電光ポインタ。


香焼「―――だよ。前にトレーニングがてらに試したけどシンドイね」アハハ

サーシャ「第1の疑問です。これって……対面に左右の足を置く指示が出たら如何するのですか?」

香焼「開脚。偶に片手逆立ちもあった」アハハ・・・

アニェーゼ「んなモン出来んのはコーヤギと尻尾使ったレッサーくらいですよ」ジトー・・・

ステイル「香焼は何気に通常身体能力は高いからな」ジー・・・

香焼「まぁそれくらいしか取り柄無いんだけどね」ハァ・・・

アンジェレネ「と、とりあえず2面くらいで遊んでみませんか! 慣れてきたら増やせば良いんだし」パタパタ!

サーシャ「そうですね……ただ……第1の不安が」チラッ・・・

香焼・ステイル「「……ん?」」ハ?

アニェーゼ「察しやがれってんです、朴念仁共……良し! ズボンっぽいモノ持って集合です!」ズバッ!!

アン・サーシャ・レッサー「「「おー!」」」ビシッ!

もあい「にゃーん」フシフシ!
729 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 02:39:18.32 ID:iWmHiCfR0
  ―――一寸後・・・・・



アニェーゼ「準備できました!」バーン!

レッサー「負けた人はお菓子10€分賭けましょう!」フンヌッ!

香焼「えっと……サーシャ、外套羽織ってないだけでいつもと同じじゃん」チラッ・・・

サーシャ「……仕方ないでしょう。ショーパンとセットでこの霊装なんですから」ハァ・・・

ステイル「誰か貸してやれなかったのか?」

アニェーゼ「サーシャ、パンツ貸すだけでも全部脱がなきゃいけない服なんで面倒なんですよ」

サーシャ「……来世は上司に恵まれたい」グヌヌ・・・

香焼「あと、レッサー。君は何故スパッツ穿いただけ?」ジー・・・

レッサー「ホントはスカートのままでも良かったんですけどねぇ、誰かさんが怒るんで穿くだけ穿いてやりましたよ」チラッ

アニェーゼ「だから無闇にパンツ見せようとすんな! 仮にも女でしょう!」ギロッ・・・

レッサー「あー、はいはい。ドSのくせにエロ耐性低い女はこれだから」ハァ・・・

アンジェレネ「レッサーちゃんも実は豆腐メンタルだけどね」ニコッ・・・

レッサー「ぐっ……アンジェっち。ゲームで泣かせてやりますからね」タラー・・・

アニェーゼ「因みに暇人を審判として連れてきてやりましたよ」ホラッ!

香焼・ステイル「「……」」ハ?


キャーリサ「面白い事が始まると聞いてホイホイ来ちゃったし!」ニヤリ!


ステイル「……シルビアか騎士団長の電話番号は何処だっけかな」エット・・・

キャーリサ「ちょ、大丈夫だって! 本当に暇だったし!」アタフタ!

香焼「子供達の遊びに釣られる王女様って、一体……」タラー・・・

サーシャ「第1の提案ですが、兎に角始めましょう」チラッ

アニェーゼ「6人ですから3,3で分けますか」コクッ

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は? 6?」エ?

アンジェレネ「勿論ステイルくんもだよ」ニコッ

ステイル「いや……物理的にこんがらがるぞ。僕の身長じゃ。不可能だろう」タラー・・・

キャーリサ「じゃあ私がy」

香焼「ステイル。これの持ち主はオマエなんだし、混ざるだけ混ざれって」ニコッ

ステイル「い、いや、遠慮s――」

アニェーゼ「ふんっ。臆しましたか。まぁアンより身体堅そうですし、所詮木偶の坊には無理ですよね」ニヤッ・・・

ステイル「――……一戦だけ、相手してやる」フンッ・・・

一同(単純だなぁ)アハハ・・・

もあい「なぁ」ペチペチ!


キャーリサ「……私、審判だけ?」ショボーン・・・
730 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 02:44:41.30 ID:iWmHiCfR0
アニェーゼ「じゃあ最初の3人は……とりあえずコーヤギとレッサーは強いんで別個にしましょう」

サーシャ「第1の確認ですが、アニェーゼ。裸足ですからね? ヒール無しですよ」

レッサー「んじゃ、分かり易い様に野郎二人も別にしましょう。2班作り易いです」

アンジェレネ「じゃあステイルくんとレッサーちゃんは一緒で、私達の中からもう一人だね」


キャーリサ「じゃあ、安価」ドーン!


>>732・・・アニェーゼ・アンジェレネ・サーシャの中から一人!
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 02:46:40.60 ID:1q7M/GMDO
アンで!
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/05/09(月) 02:48:19.11 ID:l48L/u64o
サーシャで!
733 :10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 03:34:28.88 ID:iWmHiCfR0
キャーリサ「じゃあ拘束具っ娘ね」

サーシャ「その呼び方は止めてください」ジトー・・・

アニェーゼ「じゃあ最初は2面でやりますよ」

香焼「下の面は『床』。横は『壁』って呼ぶっす。スタート時点は四肢の位置はフリーでOKだよ。色の数は2~6色まで選べるからね」

レッサー「初めは3色にしましょう……んじゃ私達の班が先行で。順番は如何します?」

ステイル「随分余裕ぶってるが……尻尾は使うなよ。審判、これの仕様は反則にしてくれ」チラッ

レッサー「え”っ!?」ギョッ!

キャーリサ「りょーかい。んじゃスパッツ→拘束具→主教補佐の順で行こーか」ニコッ

アンジェレネ「ふふふ。頑張ってねー」ニコッ


 にゃーん・・・・・


キャーリサ「じゃあルーレットを回すわ……とぅ!」クルクルクル・・・・

ステイル・サーシャ・レッサー「「「……」」」ゴクッ・・・


 レ――床・右足・青――


レッサー「ほぃ」ピタッ

キャーリサ「ドンドン行こー。次!」クルクルクル・・・


 サ――壁・右手・黄――


サーシャ「はい」ポンッ

キャーリサ「んじゃ、次ね」クルクルクル・・・


 ス――壁・左足・赤――


ステイル「壁に足か……下からだな」ピタッ

アニェーゼ「まぁ最初は位置取りですよね」ジー・・・

香焼「……次で最悪ステイル落ちるっすね」ジー・・・

アンジェレネ「え?」キョトン・・・

キャーリサ「それじゃー2順目!」クルクルクル・・・


 レ――壁・右手・赤――


レッサー「まだ余裕ですね」ポンッ

キャーリサ「拘束具娘はまだ手が足が余ってるし大丈夫そうね」クルクルクル・・・


 サ――床・右手・青――


サーシャ「ツキがあるようです」フフフ

キャーリサ「まだまだ自由っと……えいっ」クルクルクル・・・


 ス――床・右手・黄――


ステイル「床に手? ……こうか?」ポンッ

アニェーゼ「うわ、いきなり無理な体勢になりましたよ」ギョッ・・・

香焼「これが怖いんだよね」アハハ・・・
734 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 03:54:54.49 ID:iWmHiCfR0
キャーリサ「つぎー」クルクルクル・・・


 レ――壁・左足・赤――


レッサー「え……こう、ですね」ペタッ・・・

ステイル「おい、押すな」ウオッ!?

レッサー「すいませんねー」ニシシ!

キャーリサ「……今のどーすんの?」チラッ

香焼「このゲーム、相手の身体を支えに使わないとすぐ転ぶっすよ」アハハ・・・

アンジェレネ「何か製作者の悪意が見え見えだね」タラー・・・

キャーリサ「とりあえず、続きー」クルクルクル・・・


 サ――壁・右足・青――


サーシャ「壁……え、遠い」タラー・・・

レッサー「ほれほれー。どうしたー」ニヤニヤ・・・

サーシャ「ぐっ……むっ!」ペタッ!

ステイル「っ!!?」ギョッ!?

キャーリサ「うほっ……今度これ騎士団長と神裂にやらせてみよー」ニシシ! クルクルクル・・・


 ス――床・左手・黄――


ステイル「なっ……支えが右足だけとは……」ポンッ

サーシャ「わっ!? ま、マグヌス! 気を点けて下さい!」ハラハラ・・・

ステイル「す、すまん」タラー・・・

アンジェレネ「……これ、物理的に4順目でアウトの人出るよね」ジトー・・・

香焼「あと壁に三肢以上いった時点で終わるよ」アハハ・・・

アニェーゼ「つーか、ステイルがデケぇから大分幅取ってますね」ジー・・・

キャーリサ「その分武器になるけどねー……んじゃほいっ」クルクルクル・・・


 レ――床・右手・青――


レッサー「あ、ラッキー……失礼失礼っと」ポンッ

ステイル「ちょ、ぼ、僕の上に乗るなっ!?」ギョッ!

レッサー「だって楽なんですもーん」ニシシ!

サーシャ「成程。胴体を他人の身体に預けるのはアリなんですね」ムゥ・・・


部外者(色々危ない……)タラー・・・
735 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 04:16:06.00 ID:iWmHiCfR0
キャーリサ「次!」クルクルクル・・・


 サ――床・左手・赤――


サーシャ「赤……えいっ」ポンッ

レッサー「ちょ、ケツが頭に当たりますって!」オワッ!?

ステイル「いっ!? 待……っ!!」ダアアァッ!!

キャーリサ「あー、ステイル坊や役得だねぇ」ニヤニヤ・・・

サーシャ「ま、マグヌス……で、出来れば顔を背けて下さい……」カアアァ///

ステイル「わ、悪い……」ダラダラ・・・

香焼「……男女間でやるようなゲームじゃなかったね」ダラダラ・・・

キャーリサ「しかーし! 私が審判である限り止めねーし!」クルクルクル・・・


 ス――壁・右手・黄――


ステイル「壁……っ!!? ぎ、ギブアップ!!」ヌヲッ!?

キャーリサ「認めませーん。崩れたら終わりでーす」ニヤニヤ・・・

レッサー「ちょ、これ、マジヤバいですって……ステイル! 真下のヤツにしてください!」グラグラ・・・

サーシャ「なっ!? う、上のヤツです! 下は……だ、だめ……」マッカッカァ///

ステイル「ぐっ……上のがまだセーフだっ」ポンッ

レッサー「んぎゃぁっ!? せ、背中が曲がる!!」イデデデッ!!

キャーリサ「KENZENコースを取ったか……しかし、そろそろだねぇ」クルクルクル・・・


 レ――壁・右足・赤――


香焼「……終わったね」アハハ・・・

レッサー「い、いえ……まだです! まだ終わりません! ステイル! 持ちこたえて下さいよ!」フンッ!!

ステイル「おっ!?」ガクッ!!

サーシャ「きゃっ!?」ドンッ!!

レッサー「此処だ!!」ペタッ!!

アンジェレネ「す、凄い……新体操見たい」オー・・・

香焼「ロンダートしたね……ステイルは持ちこたえたから逆に楽な体勢なったよ」コクッ

キャーリサ「ひひひっ!! んじゃ次ー」クルクルクル・・・


 サ――床・右足・青――


サーシャ「……ま、マグヌス。一瞬……目を瞑ってて下さい」ダラダラ・・・///

ステイル「言われなくても自分のターン以外は瞑ってるよ」ハァ・・・
736 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 04:31:21.44 ID:iWmHiCfR0

 にゃーん・・・・・



サーシャ「んっ!」ムニュッ・・・///

ステイル「変な声出すな!!」タラー・・・///

キャーリサ「あはは! 今の見た?」ギャハハハ!

アンジェレネ「……次、私達だよね」ダラダラ・・・

アニェーゼ「コーヤギ……変な事したらブっ殺しますからね」ギロッ・・・

香焼「……努力するよ」タラー・・・

キャーリサ「はい、んじゃ死ねっ!!」クルクルクル・・・


 ス――壁・左足・赤――


ステイル「お、同じ場所で良いか?!」チラッ

キャーリサ「審判的に駄目ー!」ニヤニヤ・・・

ステイル「ぐっ……レッサー、頭を下げろ」グイッ・・・

レッサー「え……ま、あ、足絡めないで下さいって!?」ギョッ!!

ステイル「そこにしなければ、サーシャが危ないっつの!」ガアァッ!!

アニェーゼ「ええ、色んな意味でね」アハハ・・・

キャーリサ「んじゃ……早送り!」ドーン!!



 にゃーん・・・・・



香焼「如何して……此処まで耐えてる……」タラー・・・


レッサー「ひゃっ!? ど、ドッチが尻尾触ってるんですか!! 止めて下さいっ!!」カアアァ///

サーシャ「あぅっ!! そ、それ私の胸です!! レッサー、尻尾退かしなさいっ!!」カアアァ///

ステイル「何も見てない何も触ってない何も聞こえない何も感じない……」ブツブツブツブツ・・・


キャーリサ「色々見せられない状況じゃねーの!? ふひひ!!」ケラケラケラ!

アンジェレネ「……アニェーゼちゃん。今の内に逃げませんか?」ダラダラ・・・

アニェーゼ「そ、そうですね……」ソォット・・・

キャーリサ「はい、ホールド!」ガシッ!!

アニー・アン「「いやああぁっ!!」」カアアァッ!!

香焼「……代わりに7順目、回します」クルクルクル・・・


 レ――床・左足・黄――


レッサー「マジでですか……勝ちを取るか……羞恥心を取るか……」ダラダラ・・・
737 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 04:49:06.28 ID:iWmHiCfR0
サーシャ「れ、レッサー……身体捻らないで下さいよ……」ダラダラ・・・

レッサー「……す、ステイルに尻触られるくらいなら……サーシャに胸押しつけますっ!!」トウッ!!

キャーリサ「お! 行った!!」キラキラ・・・


 バシッ!!


ステイル「な、にっ!?」ウワッ!?

レッサー「や、し、尻尾がステイルの首にぃ!?」ギョッ!?

ステイル「ひ、引っ張んな!!」グイッ!!


 もにゅんっ!!


サーシャ「はぅんっ!!」ビクッ///

ステイル「げっ!!?」ドキッ///

レッサー「……今のは自己でしょ? 意図して尻尾使ったんじゃないですからね」タラー・・・

キャーリサ「審判的にオモローなのでセーフ」フヒヒ!

アニー・アン「「……」」ドキドキ・・・///

サーシャ「も、もぅ……無理……」プルプル・・・///

ステイル「ま、そ、その体勢で崩れるなよっ!!?」ギョッ!?

レッサー「……にやり」トンッ・・・

ステイル「き、貴様ぁっ!!?」グラッ・・・

レッサー「あらら、失礼ー」ニシシ!


 ぷにゅんっ!!


サーシャ「い、ぁんっ!!」ドサッ!!

ステイル「ぎっ……さ、サーシャ……倒れたなら早く抜け出せ……」ダラダラ・・・

サーシャ「……ううぅ。マグヌス……いや、レッサー。後で責任取らせますからね」カアアァ///

レッサー「いやぁしかたないですよー(棒)」アハハ!

キャーリサ「やりおるのー、やりおるのー! んじゃステイルボーイの番!」クルクルクル・・・


 ス――壁・右足・黄――


ステイル「両足が壁……だと……」ギョッ!?

レッサー「ほれほれー。早くしろー」ニヤニヤ・・・

ステイル「チッ……ふんっ……あ、無理だこれ」グラッ・・・

レッサー「ちょ、ドサクサに紛れて尻尾巻き込むなぁっ!!」グラッ・・・


 ドサッ・・・・・


香焼「あ、相打ちだ」ポカーン・・・

キャーリサ「うーん……まぁ小悪魔ガールの尻がステイル坊やの顔に乗ってるから坊やの負けでいいや」ケラケラケラ!!

もあい「にゃーん」ペチペチ!


レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・御嫁にいけない」カアアァ///

ステイル「」チーン・・・
738 :>>1 [saga]:2011/05/09(月) 04:51:32.96 ID:iWmHiCfR0
短いですが、此処で終わりです。
続きの『香焼・アニー・アン』戦と『決勝』はまた今度!

これが終わったらねーちん話ね!

んじゃまたねー! 意見質問等々よろ! ノシ
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/05/09(月) 08:22:59.33 ID:c7pE81md0
乙!
サーシャ可愛い夜サーシャ いちいち反応がやばすぎる
そしてステイル、お前はもげろ
ついでにどこ触ったのかくわs(ry
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 09:05:31.45 ID:PhW7WM/DO
>>1
お客さまの中に同人作家の方はみえませんかー!
誰かこれを薄い本にして出して(イノケンティウス
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/05/09(月) 12:41:41.61 ID:1q7M/GMDO
よしよし、段々ステイルが馬鹿になってきたぞww
早く都市組とカルテッ娘、合流イベント来ないかなー!

次はメインヒロインの香焼くんかぁ‥‥胸熱っ! 
 
744 :>>1 :2011/05/09(月) 21:11:34.07 ID:iWmHiCfR0
こんぱんだ。おまけの続き。
745 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 21:44:25.59 ID:iWmHiCfR0
―――とある日、時刻不明、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・



 にゃーん・・・・・



キャーリサ「はい、じゃー次の組ー」ニヤニヤ・・・

アニェーゼ「いやー! 放せー!! 馬鹿姫女郎ー!!」ジタバタ!

アンジェレネ「……」チラッ


ステイル「」

レッサー「……もうヤダ。帰りたい」ブルブル・・・///

サーシャ「負けた事が、唯一の救いです……レッサー。次頑張れ」ハァ///


香焼「……う、うん。これは都市でももう個人で柔軟練習とかに使う以外用途無いっすからね」タラー・・・

レッサー「……三人とも。私達だけに恥掻かせて逃げるつまりですか?」ギロッ・・・///

アニェーゼ「アンタらの恥見たから逃げたくなってんですよ!」グワァッ!!

キャーリサ「ったく、仕方ねーなー……優勝者に新型携帯くれてやる!(※ヴィリアンの)」

アニー・アン・レッサー「「「マジで?!」」」ピタッ!

ステイル・サーシャ「「……もう如何でもいい」」ハァ・・・

香焼「自分持ってるっすよ」ハァ・・・

キャーリサ「じゃあ坊やにはそれ相応のモンあげる。だから続けろー」ニヤニヤ・・・

香焼「……不幸だ」ハァ・・・


 にゃーん・・・・・


キャーリサ「じゃ、二回戦始めるわよー!」ニヤニヤ・・・

アニェーゼ(出来るだけアンに接触して……)ブツブツ・・・

アンジェレネ(……アニェーゼちゃんをコォヤギくんに接触させれば勝てる!)グッ・・・

香焼(トレーニングだと思って避けながら頑張ろう)ハァ・・・


サーシャ「第1の憶測ですが、コーヤギーが有利過ぎるでしょう」ジー・・・

レッサー「てか野郎は羞恥心捨てれば勝ちでしょ」チラッ

ステイル「……こっち見んな。僕には無理だ」タラー・・・

もあい「にゃーう」ペチペチ!
746 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 22:13:35.48 ID:iWmHiCfR0
キャーリサ「じゃあ順番……生意気っ娘→良い子→坊やの順ね」チラッ

アニェーゼ「そのアンに対するえこ贔屓は何なんですか?」ジトー・・・

キャーリサ「うっせー。始めるぞー」クルクルクル・・・


 アニ――壁・左足・赤――


アニェーゼ「いきなり壁足……はぁ」ペタッ

キャーリサ「最初はどんどん行こー」クルクルクル・・・


 アン――床・左手・黄――


アンジェレネ「はい」ポンッ

キャーリサ「次ー」クルクルクル・・・


 香――床・左足・赤――


香焼「問題は次からかぁ」ペタッ

キャーリサ「あいよー」クルクルクル・・・


 アニ――壁・右足・青――


アニェーゼ「……はぁっ?!」ギョッ!?

サーシャ「第1の助言ですが、横になって両足を壁に付ければ良いのではないでしょうか」コクッ

アニェーゼ「ったく……よいしょ」ペタッ

キャーリサ「あはは、初っ端から凄ー恰好ね。んじゃ次ー」クルクルクル・・・


 アン――壁・左手・赤――


アンジェレネ「ラッキー♪」ポンッ

アニェーゼ「ぐぬぬ……」ジトー・・・

キャーリサ「ほいほいっ」クルクルクル・・・


 香――床・右手・黄――


香焼「まだまだ簡単かな」ニコッ


ステイル「さっきの例だと此処らからこんがらがるね」ジー・・・

レッサー「精々アニェーゼが足掻く様を見ましょうか」フヒヒ!

サーシャ「第1の予想ですが正直、あの二人は身体堅そうですからね」ジー・・・
747 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 22:42:21.41 ID:iWmHiCfR0
キャーリサ「んじゃ3順目ー」クルクルクル・・・


 アニ――床・左足・黄――


アニェーゼ「ちょ、この体勢から足移すんですか?!」ゲッ!?

香焼「右足軸にしながら身体捻って、近場の黄色に左置けば大丈夫だよ」

アニェーゼ「ぐぅ。敵に塩を送られてしまいました……よっと!」ペタッ

ステイル「手が疲れそうな格好だな。足も釣りそうだ……」ジー・・・

サーシャ「第1の補足ですが、短い足を精一杯伸ばしてますからねー」ププッ!

アニェーゼ「うっせぇ! アンタも私と大して変わんねぇタッパでしょう!」グヌヌ!

キャーリサ「はいはい、続けるぞー」クルクルクル・・・


 アン――壁・右手・青――


アンジェレネ「あはは。楽チンでごめんね」クスッ

キャーリサ「OKOK。運が向いてるのよん」ニコッ

アニェーゼ「おい、暴れん坊姫! アンの時だけ態と簡単なとこ止めてるんじゃねぇでしょうね!」ギロッ・・・

キャーリサ「んな訳ねーし。疑うなら別の人に回させるわよ」フフッ・・・クルクルクル・・・


 香――床・右足・青――


香焼「普通の一面ツイスターだね……じゃあ、こういう手を使うよ」グイッ・・・

アニー・アン「「えっ?!」」ギョッ!?

サーシャ「床の斜め端対角を開脚で奪った」オォ・・・

レッサー「こりゃ上手いですねぇ……二人は如何するんでしょうか?」ニヤニヤ・・・

キャーリサ「ふふふ……面白ー!」クルクルクル・・・


 アニ――壁・左手・黄――


アニェーゼ「むっ……ふんっ!」ポンッ

サーシャ「やっぱりキツそうですね。身体堅いようです」アハハ

キャーリサ「それは多分、アンちゃんもでしょーね。次ー」クルクルクル・・・


 アン――壁・右足・青――


アンジェレネ「……何か危ないなぁ」ドキッ・・・ペタッ

キャーリサ「そろそろだねぇ」クルクルクル・・・


 香――壁・左手・青――


香焼「ギリギリ……届いたっ」グッ!

レッサー「うわぁ……これコウヤギ詰みじゃないですか? 四肢伸びきってますよ」タラー・・・

ステイル「逆を言えば二人の邪魔をしてる事になる。が、次でドチラかが倒れるとは思えないけどね」ジー・・・

サーシャ「第1の同意です……しかし……」チラッ・・・


アニー・アン((ど、如何しよう……触っちゃう))ドキドキ・・・


サーシャ「……まだ、分かりませんね」ニヤニヤ・・・
748 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 23:01:55.29 ID:iWmHiCfR0
キャーリサ「ほれ、止めねーよ」クルクルクル・・・


 アニ――床・右手・赤――


アニェーゼ「……っ!!?」ドキッ!?

レッサー「ふひひ! コウヤギっちに急接近ですよ!」フフフ!

アンジェレネ(良し! 色んな意味でチャンス!)ニヤニヤ・・・

アニェーゼ「え、えっと……駄目だ。コーヤギの腋の下潜らないと」タラー・・・

サーシャ「アニェーゼー、早くー」ニヤニヤ・・・

アニェーゼ「う、五月蠅ぇですっ!! ……こ、コーヤギ。失礼しますよ」グイッ・・・

香焼「お、おわっ?!」グラッ・・・

キャーリサ「ヒヒヒ! 良いねー良いねー! んじゃアンちゃん!」クルクルクル・・・


 アン――床・左手・黄――


アンジェレネ「二人がくっ付いてて、置き場が……アニェーゼちゃんの顔下かコォヤギくんの股下……」ジー・・・

レッサー「まーたした。まーたした」ニヤニヤ・・・

アンジェレネ「む、無理だって……アニェーゼちゃん、ごめんね」ポンッ

アニェーゼ「まだ平気ですよ」コクッ

キャーリサ「ふふふふ。さーて、お次は絶体絶命の坊やだね!」クルクルクル・・・


 香――床・右足・赤――


香焼「……さて、如何しよう」チラッ・・・

サーシャ「第2の推測ですが、アニェーゼ落とせますね」ニヤリ・・・

レッサー「いや、無理をすれば同時に二人落とせますよ」クスクス・・・

香焼「じゃあ……此処だ」ペタッ

アニェーゼ「わぁあっ! こっち寄せるな!!」アタフタ///

香焼「ふふっ。勝負だからね」ニコッ

アニェーゼ「……む、胸に触ったらマジ殺しますからねっ」ボソッ・・・///

香焼「え?」ポカーン・・・

アンジェレネ(ふふふふ……朴念仁のコォヤギくんと近づくチャンスだよ! アニェーゼちゃん!)ワクワク!
749 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 23:24:09.60 ID:iWmHiCfR0
キャーリサ「じゃーそろそろ早送り!」キンクリッ!!


 にゃーん・・・・・


ステイル「……改めて思うが、香焼柔らかいな」タラー・・・

サーシャ「というか片手一本で床に立ってる彼は何者ですか?」タラー・・・


香焼「……あはは」タラー・・・

アンジェレネ「如何して私とアニェーゼちゃんが絡まっちゃってるのー!?」ウワァ!!

アニェーゼ「あ、アンジェレネ! 動かないで!!」グラグラ・・・


キャーリサ「なーんか、次で決まりそうだねぇ」クルクルクル・・・


 アニ――壁・左足・青――


アニェーゼ「う、動けない……」ウーン・・・

アンジェレネ「……香焼くんの顔の横に置けば、楽だよ。てか、他だと崩れますよね」ニヤッ・・・

アニェーゼ「顔の……ッ!!?」カアアァ///

香焼「はい?」キョトン・・・

アニェーゼ「ぐっそぅ……おらぁっ!!」ドンッ!!

香焼「うわっ!? あ、危ないよ!! って……アニェーゼさん……」ダラダラ・・・

アニェーゼ「目ぇ瞑ってろ変態!!」カアアァ///

サーシャ「……ふふふふ。美味しい展開ですねぇ」ニヤニヤ・・・

ステイル「香焼……頑張れ」タラー・・・

キャーリサ「んじゃ次ねー」クルクルクル・・・


 アン――壁・右手・黄――


アンジェレネ「ふふふ……えいっ」ポンッ

アニェーゼ「おわぁっ!!? あ、アン!! って、コーヤギ退けろぉっ!!」カアアァ///

香焼「顔背けてるから我慢してよぉ!!」カアアァ///

アンジェレネ「ふふふ……頑張れー」ニヤニヤ・・・

キャーリサ「やりおるのぅやりおるのぅ……じゃあほらっ」クルクルクル・・・


 香――右手・床・赤――


香焼「壁だったら終わりだったよ……えっと……っ!!」ドキッ!!

アニェーゼ「選ぶなっ!! 周り見んな!! 私が指示しますからそこに手ぇ置けっ!!」カアアァ///

香焼「は、はいいいぃっ!!」ドキドキドキドキッ///

レッサー「あー、もう少しアニェーゼの事視姦すれば良かったのにー」グヘヘ・・・

アニェーゼ「レッサー、後でマジ殺してやんよっ!! コーヤギ! アンの左膝下!」チラッ・・・

アンジェレネ「あ、アニェーゼちゃん!! そこは駄――」

香焼「此処かっ」スッ・・・フニッ

アンジェレネ「ひうっ!!」ムニュッ///

香焼「なっ!?」ドキッ!!

サーシャ「際どいっ!! コーヤギーの手がアンジェレネの臀部に触れてます!!」オオォ!!
750 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 23:38:53.72 ID:iWmHiCfR0
アニェーゼ「ふふふ。お返しですよ、アンジェレネぃ」ニヤニヤ・・・

キャーリサ「いっやっほぃ! 盛り上がってきたー!」クルクルクル・・・


 アニ――壁・左手・黄――


アニェーゼ「壁……ふふっ。とうっ!」エイッ!

香焼「ちょっ!?」ボンッ!

アンジェレネ「んんっ!!」ピクッ///

香焼「ご、ごめんっ!!」カアアァ///

アンジェレネ「こ、コォヤギくん……肘立てないでぇ……」カアアァ///

アニェーゼ「にしし!」ニコッ・・・

ステイル「最早あの二人、香焼を武器にしてるな」ダラダラ・・・

キャーリサ「チャンスだろー!」クルクルクル・・・


 アン――床・右足・黄――


アンジェレネ「むぅ……コォヤギくん、ごめんっ」スッ・・・トンッ!

香焼「うわっ!?」グラッ・・・

アニェーゼ「ひゃんっ!! あ、頭放しなさいよ!!」カアアァ///

香焼「だ、だってアンがっ!!」アタフタ///

キャーリサ「腹に頭突っ込んでるしっ!! 倍プッシュじゃー!」クルクルクル・・・


 香――床・左足・赤――


香焼「し、下見えないよっ!!」カアアァ///

アニェーゼ「目ぇ開けんなボケぇ!!」マッカッカァ///

香焼「じゃ、じゃあまた指示して!」プルプル///

アニェーゼ「え、えっと……足降ろして……右側に……んで、手前を――」ウーン///

アンジェレネ「そっから奥に! そこ降ろして!」バッ!

アニェーゼ「――ちょ、アン?!」ギョッ!?

香焼「え」ペタッ・・・グイッ・・・



 にゃーん・・・・・



レッサー「あれ入ってますよね」ニヤニヤ・・・

サーシャ「ええ、入ってますね」ニヤニヤ・・・

キャーリサ「ぎゃははははっ!!」ジタバタッ!!


アニェーゼ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プルプルプルプル・・・///
751 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/09(月) 23:55:34.32 ID:iWmHiCfR0
香焼「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、アニー」ダラダラ・・・///

アニェーゼ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・喋んな」ボソッ///

香焼「……」タラー・・・///

アンジェレネ(素直になりなよ、アニェーゼちゃーん)ニヤニヤ・・・

キャーリサ「ふふふ。さぁこれ以上『入る』のかなぁ?」クルクルクル・・・

香焼・アニー「「何も『入って』ないっ!!」」カアアァ///


 アニ――床・右手・青――


レッサー「ひゃっほぅ! 抱き付けアニェーゼ!!」ニカッ!!

アニェーゼ「…………………………………………………」スッ・・・

香焼「あ、アニェーゼっ!?」ドキッ!!

サーシャ「お、おおぉっ!!」ドキドキ・・・


 ぶんっ!!


アニェーゼ「こっちですよっ!!」ポンッ!

アンジェレネ「ええぇっ!? あ、わ、ちょ……ひゃんっ!!」グラッ・・・

ステイル「成程。アンジェレネを潰しに逃げたか」タラー・・・


 ドサッ!!


アンジェレネ「あわわわっ!?」ゴロンッ!!

香焼・アニー「「げっ!?」」ギョッ!?


 ドンッ!!


香焼・アニー・アン「「「うわぁっ!!」」」ドサリッ・・・


サーシャ「や、やったっ!!」ジー・・・

レッサー「こ、コウヤギっち……アニェーゼの事押し倒しましたよっ!!」ヒャッホーゥイッ!!


香焼「痛て……ご、ごめん、アニー―――」


 もにゅんっ・・・・・


香焼「―――もにゅん、て・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ダラダラ・・・

アニェーゼ「んっ~~~……ッッ!!?」ビクッ・・・ギロッ/////////////////

香焼「ご、め……―――」バッ・・・


 ぷにゅん・・・・・


香焼「―――……」チラッ・・・

アンジェレネ「あ、ぅうっ~~~っっ!!」ビクンッ///////////////////////

香焼「」///////////////////////////////////


アニェーゼ「し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・死ねええええええぇっ!!」カアアァ///////////////////////////////////

香焼「ふ・・・・・・・・・ふこおおおおおぉだあああああああああぁっ!!」ギャアアアァッ!!
752 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/10(火) 00:13:11.94 ID:pi4vW/3L0

 にゃーん・・・・・



香焼らしき何か「」チーン・・・


アニェーゼ「この万年発情駄犬っ!! 変態っ変態っ変態っ!! 大っへんったああああああああぁいぃっ!!」ゲシゲシッ///

サーシャ「あ、アニェーゼ。そのくらいで……」タラー・・・

アンジェレネ「む、胸……揉まれちゃったよぅ……」ウルウル・・・///

レッサー「ぎゃははははっははっはははっはっ!! さ、流石カミやん病患者!! 本人に近づいてますねっ!!」ケラケラケラッ!!

キャーリサ「ひ、ひぃ……は、腹痛い・・・・・」ピクピク・・・

ステイル「……ところで審判。今のジャッジは?」タラー・・・

キャーリサ「そんなの坊やの一人勝ちに決まってんじゃん!」フヒー・・・

ステイル「……ドンマイ。次も頑張れ」ハハハ・・・

もあい「みゃー」フシフシ・・・

サーシャ「……レッサー、余裕そうですが貴女も残ってるんですよ。第2の質問ですが、大丈夫ですか?」チラッ・・・

レッサー「」ア・・・

アニェーゼ「ふんっ!! 精々この発情犬に盛られると良いんですよっ!!」ギロッ・・・

アンジェレネ「ふふふ……レッサーちゃん。こっちおいでー」ナカーマ・・・

レッサー「あ、わわわわわわわわわ……」ガクブル・・・

サーシャ「私は助かりましたね」ホッ・・・

キャーリサ「ステイル坊やの股間に顔面ダイブしたけどねー」ニヤニヤ・・・

ステイル・サーシャ「「思い出させるなっ!!」」カアアァ///

キャーリサ「あはは! まぁとりあえず、坊やが復活したら決勝戦しよーか」コクンッ

レッサー「こ、コウヤギ再起不能でしょ! わ、私の優勝って事で!」アタフタ・・・

アンジェレネ「レッサーちゃん?」ニコッ・・・ガシッ!!

アニェーゼ「敵前逃亡は許しませんよ。絶対に許さねぇです……んで、如何すんですか。面増やします?」チラッ・・・

キャーリサ「んー……3面でやって、状況見て徐々に増やしてこーか」ニコッ

レッサー「……神様ぁ。助けて下さいよぅ」グデェ・・・


香焼っぽい何か「」ボーン・・・
753 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/10(火) 00:31:21.05 ID:pi4vW/3L0

 一寸後・・・・・



キャーリサ「んじゃ始めるぞー。ルール確認ね」チラッ・・・

サーシャ「第1の説明ですが、スタートの面はA(下)・B・C(※ABCは皆2辺で接している)。状況で徐々に増やすかもしれません」コクッ

レッサー「……極力逃げ切れば勝ちますね」フム・・・

サーシャ「第2の補足です。今回は魔術使用ありにするので、尻尾を使ったり壁に張り付いたりしても良いですよ」チラッ・・・

香焼「了解っす……レッサー、先攻後攻好きな方で良いよ」

レッサー「余裕ですね……じゃあ先攻で」ジー・・・

キャーリサ「じゃあ早速始めるぞー。最初はポンポン行くわ」クルクルクル・・・



①レ――A・右手・赤――

 香――C・左手・黄――


②レ――C・右足・黄――

 香――B・右手・黄――


③レ――A・左手・赤――

 香――C・左足・青――



レッサー「ほぃ」ポンッ

香焼「えぃ」ペタッ


アニェーゼ「二人とも軽々行きますね」タラー・・・

サーシャ「第1の解説ですが双方身体柔らかいですからね。ドチラかがしかけなければ終わらないでしょう」

アンジェレネ「……姫様」ボソッ

キャーリサ「ん?」チラッ・・・

アンジェレネ「提案なんですが……」ゴニョゴニョゴニョ・・・

キャーリサ「……成程。確かにそーね。もし均衡状態だったらそーしましょ」ニヤリ・・・

ステイル「アンジェレネ。どんな悪事を思いついたんだ?」タラー・・・

アンジェレネ「ふふふー。内緒ー♪」ニヤニヤ・・・

もあい「なー」ヨジヨジ・・・
754 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/10(火) 00:51:19.34 ID:pi4vW/3L0
キャーリサ「とりあえず続けるぞー」クルクルクル・・・


④レ――B・左足・青――

 香――C・右足・赤――


香焼「術式展開するよー」グッ・・・ペタッ

アンジェレネ「うわぁ……蜘蛛みたい」オォ・・・

キャーリサ「こりゃ暫く決着つかねーな……早送り!」バイツァダスト!



 にゃーん・・・・・



サーシャ「……むむっ!?」ジー・・・

アンジェレネ「これは……」オォ・・・


・レッサー・・・右手(C赤)、左手(A黄)、右足(A黄)、左足(A青)。

・香焼・・・右手(B青)、左手(C青)、右足(A赤)、左足(C赤)。


アニェーゼ「何かコーヤギがレッサーを壁際に押し付けてる恰好ですね……」ジトー・・・

ステイル「だがまぁ、余裕だな」フム・・・

アンジェレネ(でも……曇ガラスメンタルのレッサーちゃん。徐々に来てるよ)ニヤニヤ・・・

キャーリサ「ほれほれー」クルクルクル・・・


⑧レ――B・右手・青――


レッサー「……ん」ドキドキ・・・


 香――A・左手・黄――


香焼「じゃあ、さっきレッサーが離れた所に……はい」ポンッ

レッサー(ち、近い……)ドキドキ・・・///

香焼「……ん? 如何したの?」キョトン・・・

レッサー「な、何でもありませんよーっ!」アハハハ・・・///

香焼「へ?」ポカーン・・・


キャーリサ「くうううぅっ!! これはこれで良ーなぁっ!!」ビシッ!!

アニェーゼ「……」イラッ・・・

ステイル・アン・サーシャ(((結局、通常嫉妬営業だ)))チラッ・・・タラー・・・
755 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 [saga]:2011/05/10(火) 01:10:22.92 ID:pi4vW/3L0
キャーリサ「んじゃほら」クルクルクル・・・


⑨レ――A・左足・黄――


レッサー「股下すいません……ふっ」ペタッ・・・

キャーリサ「次!」クルクルクル・・・


 香――A・右手・青――


香焼「A多いなぁ……ん? ちょっと覆被さるけど、ごめんね」ポンッ

レッサー「っ」ドキッ!!

キャーリサ「……ふふふ」クルクルクル・・・


⑩レ――A・右手・赤――


レッサー「ま、またA?! ……ちょ、マジで」ドキドキ・・・ポンッ・・・

香焼「ひ、姫さま?!」チラッ・・・

キャーリサ「止めませーん!」クルクルクル・・・


 香――A・左足・黄――


香焼「ぜ、全部A(床)っすか!?」ギョッ!?

アンジェレネ「コォヤギくん。早く置きなよ」ニヤリ・・・

香焼「う、うん……ごめんねっ」ポンッ///

レッサー「ッッ!?」ドキドキ・・・///


サーシャ「レッサー仰向けのまま床着いたから、尻尾で立ってますよ……」オォ・・・

ステイル「……アンジェレネ。もしかして……さっき」チラッ・・・

アンジェレネ「ふふふ・・・」ニコッ・・・


キャーリサ「はーい。それじゃあBC面撤去ねー」ニヤリ・・・

香焼・レッサー「「えっ!!?」」ドキッ!!

アニェーゼ「ハァっ!!?」ギロッ!?

キャーリサ「だって二人ともスイスイで決着つかなそーだしー」サラッ・・・

レッサー「だ、だったら増やしてくれればいいじゃないですかっ!!」アタフタ・・・

キャーリサ「増やしても持久戦だろ? だったら手っ取り早くコッチ(1面)にするわよ」ニコッ・・・

香焼「でも、この恰好からスタートって……」タラー・・・

レッサー「そうですよっ!! 誰が如何見ても危ないでしょ!! このSSはエロいの無しですからっ!!」ダラダラ・・・

キャーリサ「……じゃあ、こーするだけだし」ニヤリ・・・



 **********************************************************
756 :>>1にかわりましてカキネがお送りします :2011/05/10(火) 01:27:32.94 ID:pi4vW/3L0
ステイル「……は?」ポカーン・・・

サーシャ「一体何が……」キョトン・・・

アニェーゼ「……あっ!?」ギョッ!?

レッサー「あ、アニェーゼ?」

アニェーゼ「……名前覧が……変わってる」ダラダラ・・・

一同『はあ……えっ?!』チラッ・・・ギョッ!?


キャーリサ「あははははははははっ!! これでKENZENはオサラバよっ!! 坊や! 押し倒せー!!」ニヤリ・・・

カキP・ハルD『『押し倒せー! ブッ倒せー! 揉み砕けー! [らめぇぇっ!]ー! [禁則事項です]ー!』』ニヤニヤ・・・


レッサー「い……いやあああぁっ!! コウヤギに犯されるぅっ!!」カアアアァ////////////////////////////////////

香焼「んな事するかっ!! アニェーゼ!! あの冷蔵庫と保温器壊してきて!!」ギロッ・・・

アニェーゼ「合点です!!」ダッ!

ステイル「ちょ、待、僕の家のだぞっ!!?」ギョッ!?

レッサー「この暴れん坊姫に弁償させますから!!」イヤアアァッ!!

キャーリサ「畜生っ!! 今のウチにルーレット回すっきゃないわね!」クルクルクル・・・


⑪レ――左手・青――


レッサー「い、いやですっ!! 動かしません!!」カアアァ///

アンジェレネ「……レッサーちゃん。少し下にズラすだけで済むよ」ボソッ

レッサー「え? あ、此処……って、何指示してんですか!?」ポンッ・・・ドキッ!!

キャーリサ「次!」クルクルクル・・・


 香――右足・黄――


香焼「さ、サーシャ! 姫さま止めてよ!!」チラッ!

サーシャ「えー。個人的に面白いので続行希望なんですが」ウーン・・・

香焼「もうカタログ持ってきてあげないよ!!」ギロッ・・・

キャーリサ「都市のカタログなら毎週私のところに送られてくるわね」ニヤリ・・・

サーシャ「……」ウーン・・・

香焼「サーシャさーん!!」ウワーンッ!!
757 :>>1にかわりましてカキネがお送りします :2011/05/10(火) 01:42:48.71 ID:pi4vW/3L0
アニェーゼ「このっ!! って、うわっ!? 何か冷蔵庫から此の世のモノとは思えない物質が出てきましたぁっ!!」ギャアアァッ!!

ステイル「ほ、保温器からも植物の蔦が伸びてきた、だと……」ギョッ!?


キャーリサ「ほらっ! 坊や、早くしなさいっ!!」オウオウ!

香焼「チッ……レッサー、次で倒れて」ボソッ

レッサー「え」ドキドキ・・・

香焼「自分の番で倒れちゃうとさっきのアニェーゼみたいになっちゃうよ……」チラッ・・・

レッサー「え、あ……(コウヤギに……押し倒される……)」ドキドキ・・・///

香焼「とりあえずゲームが終われば姫は納得する……とりあえず今は右足移動させるから、動かないで。背中か足の間、どっちに置く?」スッ・・・

レッサー「んっ……せ、背中の方に、お願いします……」ドキドキ・・・///

香焼「分かった……」ペタッ・・・

レッサー「ッッ!!」ビクッ///

香焼「ご、ごめんっ!! 何処か触っちゃった?!」ギョッ///

レッサー「い、いえ。尻尾にちょっとだけ……大丈夫……次で倒れますから」ニコッ・・・///


アンジェレネ「レッサーちゃん、可愛いよおぉっ!!」ハァハァ・・・

キャーリサ「ありゃぁ、優しい言葉だけで『達する』タイプの女だねぇ」フヒヒ!

サーシャ「第2の同意です……それにしても、しおらしいレッサーは貴重ですねぇ」ニヤニヤ・・・

ステイル「確かに珍しいな……香焼は相変わらずの様だが」ハハハ・・・


アニェーゼ「ちょ、こっち手伝ってくださああああああぁっ!? つ、蔦に絡まれたあああぁっ!!」ギャー!!

カキP『ディレクター。ポイズン・アイビー級でいく? それともビオランテ級?』ニヤニヤ・・・

ハワイD『プロデューサー。ゲッターガイア級で行きます!!』ニカッ!!

アニェーゼ「蔦触手で虚無るのは嫌あああああぁっ!! 誰か助けてえええぇっ!!」ウギャアアアァッ!!
758 :>>1にかわりましてカキネがお送りします :2011/05/10(火) 02:01:19.88 ID:pi4vW/3L0
キャーリサ「んじゃ押せ押せドンドン!」クルクルクル・・・


⑫レ――左足・赤――


香焼「よし……伸ばすフリして、尻尾から倒れるんだ」チラッ・・・

レッサー「……」ジー・・・///

香焼「・・・・・レッサー?」エ・・・


 スッ・・・ペタッ・・・・・


香焼「……はい?」タラー・・・

レッサー「……続けましょう」モジモジ・・・///

香焼「」チーン・・・


アンジェレネ「レッサーちゃんがその気になった!!」ヤッホーイ!!

サーシャ「これはR-18の予感!!」キラキラ・・・

キャーリサ「ニヒヒヒ! 良いぜぃ!」クルクルクル・・・


 香――左手・青――


香焼「……何処に手をやれば良いんだ」ダラダラ・・・

ステイル「詰んだな」タラー・・・

サーシャ「第2の助言ですが、レッサーの身体に強く接触すれば問題無く続行できますよ」ニヤニヤ・・・

香焼「……」ダラダラ・・・

アンジェレネ「如何頑張っても顔がレッサーちゃんの体幹(胴体)に触れるけどねー」ニヤニヤ・・・

香焼「……」スッ・・・

キャーリサ「サレンダー(※他の色を触り自爆)は無ーわよ。探り当ててでも青に置きなさい」フフフ・・・

香焼「お、鬼! 悪魔ぁ!!」ダアアアァッ!!

キャーリサ「何とでも言えー! 因みに跳ねて逃げたらおちんちん刎ねるぞー!」ニヤニヤ・・・

香焼「る、ルチアさんみたいな事言わないで下さいよっ!!」ダラダラ・・・

レッサー「……コウヤギ」ボソッ///

香焼「な……何すか?」チラッ・・・ギギギギ・・・

レッサー「……良いですよ。触れても良いですし……押し倒れても良いですから。好きにして下さい」ニコッ・・・///

香焼「れ、レッサー……」ゴクッ・・・


キャーリサ「くぅううううぅっ!! 何この初めてを受け入れる初々しいカップルの初夜的会話はぁっ!!」ワッフルワッフル!!

アン・サーシャ「「どきどき……」」ゴクリ・・・

ステイル「オマエら……」タラー・・・
759 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 :2011/05/10(火) 02:14:06.02 ID:pi4vW/3L0

 にゃーん・・・・・



香焼・レッサー「「……」」ドキドキ・・・///


サーシャ「見詰め合ったまま動きませんね」ドキドキ・・・

ステイル「いっそ横にぶっ飛んだ方が早くないか?」ジー・・・

アンジェレネ「もう! ステイルくんはロマンが無いです!」プンスカ!

キャーリサ「……ん?! 動くみたいよ!」チラッ・・・


香焼「……レッサー。これ以上は不毛だよ……ごめん。倒れるね」ペコッ・・・///

レッサー「はい……お任せします」コクッ・・・///

香焼「尻尾は如何する?」ボソッ

レッサー「倒れると同時に力を切ります……だから、その……ゆっくり、優しくお願いしますね」ドキドキ・・・///

香焼「うん……分かってる」コクッ///

レッサー「色んな人に見られてますから……派手にしないで……あと、出来れば顔も見て欲しくないです」///

香焼「だ、大丈夫だから……何か勘違いしてるけど、倒れるだけだからね」ダラダラ・・・


アン・サーシャ「「おぅふ……」」モジモジ・・・///

キャーリサ「変な妄想して興奮すんなよぅ。少女達ぃ」ニヤニヤ・・・

ステイル「アンタがさせたんでしょうが」ハァ・・・


香焼「じゃあ、倒れるよ……1,2の……」フッ・・・

レッサー「ッ」ギュッ・・・///





 ドゴオオオオオォンッ!!





一同『っ!!?』ギョッ!?




アニェーゼ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」メラメラメラメラ・・・

カキP・ハワイD『『』』チーン・・・
760 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 :2011/05/10(火) 02:30:05.62 ID:pi4vW/3L0
サーシャ「あ、アニェーゼ……」ギョッ!?

アニェーゼ「……」ユラッ・・・テクテク・・・

キャーリサ「ちょ、な……え? 名前覧元に戻ってるし!?」ギョッ!?

アニェーゼ「……私は、五大元素全部と元の第五使えるんだよ。今のはそれんちょっとした応用」テクテク・・・

アンジェレネ「ヤバい……マジギレしてる」ダラダラ・・・


香焼「……レッサー。大丈夫?」チラッ・・・

レッサー「……ん」コクン・・・ポー///

香焼「ごめん、直ぐ退けるから」バッ!

レッサー「……勃ってましたね」ボソッ///

香焼「ッ!!? ご、ごめん……内緒にして……」カアアァ///

レッサー「分かってますよ……ふふっ……二人だけの秘密です」ニコッ・・・///


アニェーゼ「……おい。コーヤギ、レッサー」ギロッ・・・

香焼「え……あ、アニェーゼ!?」ギョッ!?

アニェーゼ「……まぁアンタはしゃーねぇな。元凶は……姫さんよぉ」ギロッ・・・

キャーリサ「な、何よ! ひ、姫だぞ! エアラインだぞ!!」アタフタ・・・

ステイル「偉いんだぞ、な。動転し過ぎだ」ハァ・・・

アニェーゼ「……さっき、電話しといたから」サラッ・・・

キャーリサ「な、何を言ってん―――」



 ガチャッ・・・・・



一同『え』チラッ・・・


リメエア「……」┣¨┣¨┣¨┣¨ド・・・・・

キャーリサ「あ、姉上ぇっ!!?」ギョッ!?

リメエア「オシオキ確定……射撃場よ」ガシッ!!

キャーリサ「い、いやあああああぁっ!! 助けてえええええぇっ!! ワルサーの的はヤダあああああぁっ!!」ジタバタッ!! ズルズルズル・・・



 バタンッ・・・・・



もあい「なーぅ」フシフシ・・・

一同『……』ダラダラ・・・
761 :第10話――カルテッ娘『レッツパアァリイィッ!!』 ステイル「だから……僕の部屋だと……」 :2011/05/10(火) 02:54:30.04 ID:pi4vW/3L0
 一寸後・・・・・



レッサー「……ごめんなさい」ウウウゥ・・・

アニェーゼ「……」ジトー・・・

香焼「あ、アニー……許してよー……自分らやらされてただけじゃん」ハァ・・・

アニェーゼ「黙りなさい、駄犬。私の時に散々言ったのにまだ懲りてないとは……レッサー! 逃げようとすんなっ!!」ギロッ・・・

レッサー「わーんっ!!」ピギャー!


サーシャ「第3の解説ですが、コーヤギーが椅子に。レッサーが首輪付けられアニェーゼの給仕をさせられてます」タラー・・・

ステイル「言葉通り女の尻に敷かれるとは……つくづく残念な男だな、香焼」タラー・・・

アンジェレネ「暫く癇癪続くからあんまり関わらない方が良いよ……もう少ししたら、コォヤギくんにデレて収まる筈だから」アハハ・・・

もあい「にゃん」テクテク・・・


香焼「アニー……疲れたよぅ」ハァ・・・

アニェーゼ「ご主人様と言いなさいって言ったでしょ! それに私、軽いんですから疲れる訳無ぇですよ!」ガーガー!

レッサー「アニェーゼぇ……もう帰らせてってばぁ……今日は疲れたんだって、マジで」ウワーン!

アニェーゼ「五月蠅いウルサイうるさーいっ!! アンタね! 発情犬に押し倒されて満更でも無い顔してたでしょ!」ギロッ!

レッサー「そ、それは……」ダラダラ・・・

アニェーゼ「どうせそれオカズに早く部屋帰って独り[らめぇぇっ!]してぇんでしょっ!! この淫乱雌猫っ!!」キッ!!

レッサー「そ、そんな事しませんよっ!! 馬鹿じゃないですかっ!!」カアアァ///

アニェーゼ「嘘仰い!! こっちの万年発情犬も同じ事考えてるに決まってます!! 不潔! 変態! ド助平!」ベシベシッ!!

香焼「あ痛っ!! し、しないって! だからもう許してよ! ……皆も何か言ってよ!」ギロッ・・・


ステイル・アン・サーシャ「「「知らなーい」」」フイッ


香焼「薄情者ー!!」ギャー!

アニェーゼ「五月蠅い! ご主人様って言え駄犬! いい加減にしないと股間に第五元素練り込んでぶつけますよ!!」ベシッ!

香焼「ひんっ!!」イタッ!!

レッサー「……自分だって胸揉まれて気持ち良さそうな顔してた癖に!!」ギロッ!

アニェーゼ「なぁっ?! し、してねぇですってば!! 何いってるのでございますですか!?」カアアァ///


アンジェレネ「あ、仕返し始まった」ニヤニヤ・・・

サーシャ「そのままコーヤギー混ぜてキャットファイトでしょうね」ニヤリ・・・

ステイル「……一服してこよー」クルッ・・・テクテク・・・

アンジェレネ「あ、ステイルくん! 煙草喫わない約束でしょ!」メッ!!

ステイル「した覚えないんだけど」タラー・・・

サーシャ「でしょ!」メッ!

ステイル「君まで真似るなよ」ハァ・・・


アニー・レッサー「「ぎゃーぎゃーぎゃー!!」」ボコスカボコスカ!

香焼「うわああああぁんっ!! 助けて上条さああぁんっ!!」ビエエエェンッ!!

もあい「にゃーん」ノシノシ



冷蔵庫『終わ、れ……』ガクッ・・・
762>>1 :2011/05/10(火) 03:05:06.67 ID:pi4vW/3L0
はい、やっと10話終わりです。何か長引いたね。まぁ普段英国編少ないから仕方ないか。

余談ですがアニメの星橋観てたら、上条さんを兄と慕う香焼くんが書きたくなったww
まぁ次回はねーちん話なんですけどね。


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