2013年2月1日金曜日

あまくさっ! 5

502>>1 :2011/04/22(金) 22:38:26.09 ID:IkvrmbfU0
こんばんわ。まだまだ寒い日が続いてる気がします。 
 
本日は第9話、『英国編』のお話です。
なるべく地の文抜きで頑張ってみたいと思います。ではどうぞ! 
 
 
503第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/22(金) 23:41:13.97 ID:IkvrmbfU0
 ―――とある日、PM01:00、英国、ランベス宮、女子寮・・・・・




寮の女子が共同で使う応接間(サロン)。簡易キッチンや洗濯機、本棚、コンポ等様々なものが置いてある。
基本的に個室を割り当てられては居るものの、何故か此処へ集まってしまう傾向にある。

この日も、幾名かの女子が屯していた。


レッサー「ふむふむ・・・・・・A来い。A来い・・・・・・」ムムム・・・

アニェーゼ「馬鹿女郎。声に出ちまってますよ」フヒヒ!

サーシャ「お・・・・・・第二の提案ですが、今回の賭け(ベット)は倍にしませんか?」ニヤッ・・・

アンジェレネ「わわわ。だ、駄目ですよぅ・・・・・・さっきと同じで、ね!」タラー・・・

アニェーゼ「成る程。サーシャは強手札。アンジェレネは雑魚手札ですね」ククク・・・


メインテーブルに4人。必要悪の協会(ネセサリウス)名物『カルテッ娘』。
大音量で流行のCDを回し、お菓子を散らかし、修道服をだらしなく着崩しながら・・・・・・トランプ遊びの真っ最中だ。


レッサー「うわぁ・・・・・・ヤッバぃ・・・・・・降りるの無しですか?」ウゥ・・・

サーシャ「第三の回答ですが『No』です。さぁドンドン賭けなさい!」ニヤニヤ・・・

レッサー「ちぇっ・・・・・・2(ユーロ)按排で」ゴソゴソ・・・ポトッ

アニェーゼ「んじゃ始めましょうか・・・・・・ハートの3、誰です?」チラッ

アンジェレネ「私です。じゃあ・・・・・・革命は(Revolution)で」ポンッ

アニー・サーシャ・レッサー『なぁっ!!?』ギョッ!!?

サーシャ「な、え、あ、アンジェレネ・・・・・・そ、それは・・・・・・」ダラダラ・・・

アニェーゼ「アン! 雑魚手札じゃなかったんですか!?」ギャアアァッ!!

アンジェレネ「うん。雑魚だよー。この後も雑魚ばっかりだよ」ニコッ・・・

レッサー「わっほぅいっ!! アンジェっち! 愛してますよぅっ!!」パアアァッ!!

アニェーゼ・サーシャ「「」」チーン・・・


今彼女達は『President & Asshole』、所謂『革命』をやっている。ルールは日本人がよく知るとおり。
今回適用されているのはローカルルールは・・・・・・オーメン、宗教革命、階級革命、8切り、激縛り、完縛り、11バックだ。

因みに掛け金は上限5ユーロ。もしくは相応の菓子類でもOKである。
504 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 00:08:40.92 ID:LzOOXQUS0
 ―――数分後・・・・・・



アンジェレネ「えへへ。いっちばーん」ヤッター!

レッサー「ひゃっほー! ほら払いなさい、愚民共!」キヒヒ!

サーシャ「ぐぬぬ・・・・・・ガムがぁ・・・・・・」ズーン・・・

アニェーゼ「だあああぁっ!! 次は余裕勝ちしてやりますからねっ!! サーシャ早くカード配りやがれってんです」ムッキー!


 一方・・・


シェリー「・・・・・・うっせぇ」ハァ・・・カキカキ・・・

オルソラ「まぁまぁ。此処は皆の場でございますし。子供達の娯楽にも寛容になるべきでございましょう」フフフ

シェリー「まったく、書き物やってるこっちの身にもなれってんだ」ムスゥ・・・

オリアナ「貴女が此処で作業してる方がおかしいのよ。自室でやれば良いんじゃないかしらん?」クスッ

シェリー「コピー機とスキャナー、此処にしか無ぇの。実費で買えりゃあそうしてるわよ」ハァ・・・

オルソラ「講師している大学に必要経費で買わせれば解決でございましょう?」ニヤッ・・・

オリアナ「恐ろしい事言うわね・・・・・・まぁでも、そろそろやっかましいお姉さんが来ちゃうかなぁ」タラー・・・

シェリー「多分、ええ」フフフ


 ドタタタタ・・・・・


シェリー「お。噂をすれば何とやらってねぇ」フフッ


  バタンッ!!


カルテッ娘『・・・・・・ん』ピタッ

ルチア「五月蝿いっ!! 音楽や笑い声、ドタドタ音・・・・・・外まで響いてますよ!!」ドンッ!

アニェーゼ「ルチアの方がうっせぇです。もう少し静かに喋りやがれってんですよ」ジトー・・・

レッサー「そーだそーだ。小皺が増えますよー」ニシシ!

ルチア「・・・・・・黙れ。泣いたり笑ったり出来ない顔にするぞ?」バンッ・・・

レッサー「お、う、うぃ・・・・・・」タラー・・・

アンジェレネ「そ、そのシスター・ルチア・・・・・・今はフリーの時間ですし、私達が何をやっても問題無いんじゃないかなぁって・・・・・・」モジモジ

ルチア「マナーがあるでしょう? 此処は寮です。自分勝手に過ごされては困ります!」ギロッ・・・

アンジェレネ「うぅっ・・・・・・ご、ごめんなさい・・・・・・」タラー・・・


シェリー「おうおう、おっかねぇ」ヒュー!

オリアナ「ふふふ。良いお姉さんじゃない。躾役には適任よ」クスッ

オルソラ「やれやれ・・・・・・」ハァ
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/23(土) 00:24:12.19 ID:00ECsH3v0
あれ、サーシャはミーシャと違って、ガムあまり好きじゃなかったような……

まあそれはそれとしてカルテッ娘が相変わらず可愛いなあ
506 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 00:44:37.44 ID:LzOOXQUS0
サーシャ「失礼ながら第一の意見ですが、私とレッサーは部外者です」サラッ

レッサー「うぃうぃ」ブーブー

アニェーゼ「うわっ! 汚ぇです! 二人だけ逃げる気ですか!」ギャー!

ルチア「お黙る! 郷に入りては従え。それが出来ないなら追い出すまでです!」

サーシャ「むぅ・・・・・・」

ルチア「それに・・・・・・この菓子の山は何ですか! 先ほど昼食を取ったばかりでしょう! おかわり出来る分のパンはあった筈ですよ」ビシッ

アニェーゼ「甘いもんが喰いたかったんです。菓子の一つや二つでみみっちいんですよ、ルチア。私達の金で買ったもんですよ?」ハァ

ルチア「口答えしない! それから・・・・・・賭け事、していましたね?」ギロッ・・・

カルテッ娘『げっ』ドキッ・・・

ルチア「テーブルの上のユーロ札は一体何ですか?」

アンジェレネ「そ、それはアレです! お布施に使おうかと・・・・・・」ダラダラ・・・

ルチア「ほーぅ・・・・・・なら私が預かっても問題有りませんね?」スッ

レッサー「ちょ、待ってくださいよ! そりゃないですって!」アタフタ!

サーシャ「だ、第一の訂正です! 今のはアンジェレネが言葉を間違えただけですから!」アワワワ・・・

ルチア「・・・・・・では賭け事をしていたと認めるのですね?」ギロッ

カルテッ娘『は、はい・・・・・・』コクッ・・・

ルチア「ハァ・・・・・・あのですね。主に仕える身分の貴女達が我欲塗れの生活をして如何するのです?」ジトー・・・

サーシャ「第一の回答ですが、えっと、リフレッシュの様なもので」タラー・・・

ルチア「リフレッシュに金銭の行き渡しがあるものですか! 貴女達は如何してそう・・・・・・―――」アーダコーダ!

カルテッ娘『・・・・・・ハァ』グデェ・・・


オリアナ「関係無い説教コースが始まっちゃったわね」アララ・・・

シェリー「長くなるぞー・・・・・・今度はアイツの説教BGMで書き物やらにゃならんのかい」ハァ・・・

オルソラ「ああなると、シスター・ルチアは停まらないのでございますよ」アハハ・・・

オリアナ「誰か五和とフロリス呼んで来なさいよ。あの子達ならルチアちゃん止めれるでしょ?」チラッ

シェリー「めんどー。オルソラ、パス」フイッ・・・

オルソラ「彼女達も首を突っ込んでくれないのでは・・・・・・」タラー・・・


ルチア「―――・・・・・・それから、其方で座っている先輩方もです!」ギロッ・・・

シェリー「うわぁ。とばっちり来た・・・・・・」ヤベッ・・・

オリアナ「お姉さん用事を思い出したからこれでぅわっ!!」ガシッ!!

オルソラ「逃がさないのでございますよ」ニコッ・・・
507 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 01:14:23.56 ID:LzOOXQUS0
ルチア「あのですねぇ・・・・・・大人である貴女達が何故、彼女達を叱らないのです! 賭け事までしていたんですよ!」

シェリー「あーうん、そーだねー」ボケー・・・

オリアナ「私は永遠の15歳だしぃ。難しい事分かんなーい♪」ウフフ

シェリー「いや、流石にそれは痛ぇわよ。痴女(ストリッパー)魔術師」ジトー・・・

ルチア「話を聞きなさい! 大の大人が何事ですか!」

オルソラ「まぁまぁ、シスター。少し落ち着いて欲しいのでございますよ。ハーブティーでも如何でございますか?」ニコッ

ルチア「・・・・・・シスター・オルソラ。貴女は常識人だと思っていましたよ」ジトー・・・

シェリー「いや、コイツ結構常識無いわよ、ぅわぁ怖い笑顔・・・・・・」タラー・・・

オルソラ「・・・・・・子供達に寛容に。勿論、後片付けを怠ったり過度なギャンブルをするようであれば注意するつもりでございました」コクッ

ルチア「子供とはいえ修道女でしょう? 更にウチの隊長なんかは立場のある人です。規律ある生活をして頂かなければ下に示しが」

オルソラ「それは間違いでございましょう。隊長の前に、子供です。歪んだ大人にならぬよう伸び伸び育てなければ―――」

ルチア「それこそ間違いでしょう。彼女達は未来を担う修道女です。今の内から規則正しい行いを心がけて―――」

シェリー・オリアナ((お前らは何処の教育ママだっつの・・・・・・))タラー・・・


アニェーゼ「・・・・・・今のうちに面駆りましょう」チラッ

サーシャ「第一の疑問ですが、何処へ?」ボソッ

アンジェレネ「食道なんて如何ですか? 今の時間帯は騒いでも問題無いですし」コクッ

レッサー「了解っ! んじゃ・・・・・・ゆっくり・・・・・・」コソコソ・・・


ルチア「―――つまり、欲から離れた生活を心掛けねば真の教えをば」

シェリー「おーい。ルチア嬢」

ルチア「何ですか!?」ギロッ

シェリー「ん」クイッ

ルチア「はい? ・・・・・・あ」ピタッ・・・


ランシス「あ。テーブル空いてて良かった」ヨイショッ

浦上「丁度良いデスね。今日は麻雀セット持ってきたよーん!」ホラッ!

ランシス「んー、私ルール分かんないよ?」ジャラジャラ・・・

フロリス「私は齧る程度ね。ベイロープがPCでやってるの見たくらいかな」フムフム・・・

五和「点計算は難しいですから、今日はドンジャラ形式で役を教えますよ」ニコッ

浦上「まぁ刺激が無いとつまらないから・・・・・・慣れたら少し、これ(金)賭けましょ」ニヤリ・・・


ルチア「」チーン・・・

オリアナ「・・・・・・お姉さんも混ーぜーて♪」テクテク・・・

オルソラ「あらあら。では私もご一緒に」テクテク・・・

シェリー「なぁルチア嬢。賭けましょ。ああ見えてランシス辺りがビギナーズラックで勝つと思うわ」ニヤッ・・・

ルチア「・・・・・・」プルプルプル・・・



 お前ら一回寮から出て行けえええええええぇっ!!



アニェーゼ「あっちゃー。ルチアブチ切れ状態ですね。暫く放置しときましょ」テクテク・・・
508 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/23(土) 01:59:41.30 ID:LzOOXQUS0
 ―――とある日、PM02:10、英国、イギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』内、食堂・・・・・



 パタパタ・・・



香焼「うーん・・・・・・頭痛いっす・・・・・・」グデェ・・・

ステイル「何だ? 風邪でもひいたのか?」カチッ・・・カチッ・・・

香焼「分かんないっす・・・・・・何か最近記憶が曖昧で・・・・・・」ハァ・・・

ステイル「白昼夢か? もしかしてアルツハイマーかもしれないな」ハハハ!

香焼「分かんない。ホント、病院行ってみようかなぁ」スッ・・・ボッ!

ステイル「ん。サンキュ・・・・・・病院に行く前に呪術系の専門魔術師に診察してもらえよ。『黒』なら大事だ」ジジジ・・・フゥ・・・

香焼「え? 自分、何か魔術に罹ってるの?」ビクッ・・・

ステイル「可能性として有り得なくも無いだろう。こんな仕事をしてるんだ」プカプカ・・・

香焼「・・・・・・そっかぁ」クテェ・・・

ステイル「逆に科学側の能力による干渉の場合は何とも出来ないけどね・・・・・・そっちは冥土帰しにお願いすれば問題無いだろう」

香焼「あの先生に頼る事になるのかなぁ」

ステイル「彼は天才だからね。科学側の人間で最も頼れるんじゃないかな」フゥ・・・

香焼「上条さんは?」

ステイル「・・・・・・足手まといだよ。あんなヤツ」ケッ

香焼「つんで・・・・・・そーなのかー」ニヤニヤ・・・

ステイル「その顔を止めろ・・・・・・」タラー・・・



レッサー「やっぱりあんま人いませんでしたね。逃げてきて正解です」フフフ

サーシャ「第二の意見ですが、戦術的撤退ですよ。美学なんです。びーがーくー」ニヤッ

アニェーゼ「美学だろうが田楽だろうが何でも良いですよ・・・・・・って、あ」ジー・・・

アンジェレネ「コォヤギくんとステイルさんだ」ピタッ・・・


香焼「ん? アニー達」

ステイル「喧しいのが来たか・・・・・・」ハァ・・・

アニェーゼ「うぃっす。相変わらずだらしねぇデコボコ野郎共ですね」ニコッ

香焼「悪かったね。君も負けず劣らず自堕落みたいだ、アニェーゼ」ニコッ

アニェーゼ「そりゃそうです。ルールなんて糞喰らえですから」ハハハ

アンジェレネ「アニェーゼちゃん、また怒られるよ・・・・・・あとステイルさん、また食堂で煙草喫ってるんですね」ジトー・・・

ステイル「これから僕が居る半径3m以内は喫煙所という法が出来たんだよ。知らなかったかい?」ニヤッ

アンジェレネ「ほぇ?!」ビックリ!

サーシャ「第一の呆然ですが・・・・・・マグヌス。純粋なアンジェレネを騙さないで下さい」ジトー・・・

アンジェレネ「う、嘘?」キョトン・・・

ステイル「いやいや。そのうちローラに判子を押させるさ。今は仮執行中」プカプカ・・・

アニェーゼ「んな法は破棄ですよ。即効破棄。逆にステイルの煙草禁止法作って貰いましょうよ」ハハハ

ステイル「クソチビ。君は僕を殺す気か?」ギロッ

アニェーゼ「あら? 肺ガンで勝手に死ぬ所を救おうとしているその救世主に向かってその口ですか? デクの棒」ギロッ

香焼「二人とも・・・・・・」ハァ・・・
509 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 02:21:51.92 ID:LzOOXQUS0
レッサー「ま、いつもの事ですよー。しっかし野郎二人は今日もラブラブですねぇ」ポンポンッ!

香焼「ラブラブって・・・・・・」タラー・・・

ステイル「黙ってろ小熊猫。意味が分からない」ジトー・・・

レッサー「そんな事言ってぇ、実は[らめぇぇっ!]とかしちゃってるんでしょう? お・ふ・た・り・さん!」ニシシ!

香焼「馬鹿言うな!」カアアァ///

ステイル「阿呆らし」ハァ・・・

レッサー「こういう素っ気無いステイルっちなんかが実は本気なんですよねぇ」フヒヒ!

ステイル「・・・・・・焼くぞ?」


アニェーゼ「・・・・・・」イライラ・・・

アンジェレネ(アニーちゃん、イライラしてる)ウフフ・・・

サーシャ(第一の疑問ですが、ステイルに嫉妬するって如何なんでしょう?)タラー・・・


アニェーゼ「ふんっ!! レッサー! 野郎共は良いから続きしますよ!」ドカッ!

レッサー「へいへい。ボスがお冠みたいですねぇ」トコトコ・・・

香焼「何してたの?」

アンジェレネ「大富豪だよ。お菓子と上限5ユーロまで賭けられるの」ニコッ

ステイル「態々食堂に来なくても寮で出来るだろう」

サーシャ「第二の回答ですが『喧しい!』とルチアに追い払われました」

香焼「あはは・・・・・・仕方ないね」

ステイル「・・・・・・此処でだって『喧しい』と追い払う人が居るかもしれないだろう」フンッ

レッサー「何処に? 見渡す限りでは居ませんよー」

ステイル「此処(僕)」フゥ・・・

アニェーゼ「食堂はテメェのモンじゃねぇですよ。それにステイルが怒ったって怖くねぇですしー」ハッ!

ステイル「そうか・・・・・・ではまず始めに根性ヤキというモノを教えてやろう、チビ(ロリータ)」ギロッ

アニェーゼ「ほぉ・・・・・・上等です。最近覚えた厚底ローリングソバットを見せる時が来ましたね」ギロッ

アンジェレネ「二人とも、いい加減にしないとオルソラさん呼ぶよ!」メッ!

ステイル・アニェーゼ「「・・・・・・ぅ」」タラー・・・

アンジェレネ「まったく・・・・・・それより二人も一緒に如何かな?」ニコッ

香焼「え? うーん・・・・・・」チラッ

ステイル「掛け金(ベット)を40ユーロまで上げるなら混ざろう」ニヤニヤ・・・

レッサー「お? 珍しく乗り気ですねぇ! そういう思い切りは嫌いじゃないですよーん」フフフ・・・

アンジェレネ「そ、そんな大金駄目だよ!」アワワ・・・

サーシャ「第三の意見ですが、マグヌス。一応遊びの範疇です。賭けは多少の延長に過ぎませんので」

ステイル「それは残念だ」フフフ


香焼(ステイル、カード遊びのイカサマ天才だからなぁ)アハハ・・・
510 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 03:00:58.33 ID:LzOOXQUS0
 ―――とある日、PM02:30、英国、イギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』内、食堂・・・・・



 にゃーん・・・・・



ステイル「・・・・・・なんだかんだで五月蝿くなったな」ハァ・・・

香焼「んー・・・・・そうかなぁ」ナデナデ

もあい「なーぅ」スリスリ

ステイル「また連れて来たのか?」フゥ・・・

香焼「今回はもあいが勝手にバックの中に潜り込んでたんすよ。何処でそんな芸覚えたんだか」ハァ・・・

ステイル「どうせ五和か浦上あたりが仕込んだんだろ・・・・・・って、モアイ?」ハ?

香焼「名前っす」ナデナデ

ステイル「そのネーミングセンスは如何かと思うよ」タラー・・・

香焼「別に良いだろ。な」ポンッ

もあい「にゃあい」グシグシ・・・

ステイル「あっそ・・・・・・ハァ」チラッ



アニェーゼ「ほぃ、11バック激縛りっ!!」ポンッ!!

レッサー「ぎゃああぁっ!! く、くそぅ・・・・・・パスです」グヌヌ・・・

サーシャ「では・・・・・・10」ポンッ

アンジェレネ「ジョーカー切りますね」ニコッ!

アニー・サーシャ・レッサー「「「げっ!!?」」」ギョッ!!


キャーリサ「ちょ、私の前で切るとかありえねーし!」ウガアアァッ!!


アンジェレネ「ふふふ。ごめんなさい・・・・・・じゃあオーメン(6のトリプル)出しますね」ニコニコッ

キャーリサ「うわああああぁっ!! 革命封じられたあああぁっ!!」ガーン!!

アニェーゼ「ほぅほぅ・・・・・・姫は4カード持ってるみてぇですねぇ」ニヤッ・・・

サーシャ「第三の推測ですが、今まで出たカードから考えて中途半端な数のセットでしょう」ニヤニヤ・・・

キャーリサ「こ、こら! 口に出すんじゃねーし!」ニャー!



ステイル「ところでさっきから革命ばかり狙っている馬鹿王女は何故居るんだ?」ジトー・・・

香焼「さ、さぁ」アハハ・・・
511 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 03:43:14.79 ID:LzOOXQUS0
キャーリサ「ちぇっ。また大貧民だし・・・・・・ねぇ拘束っ娘。場所変わってよー。ほわほわ娘の後ろだと直ぐ切られるしー」ブーブー!

サーシャ「第三の回答ですが、丁重にお断りします」サラッ

キャーリサ「むぐぐ・・・・・・ポケットマネーが飛んでいく・・・・・・」ハァ・・・

アンジェレネ「え、えっと・・・・・・姫様。駄菓子一個あげますから元気出してください」ニコッ

キャーリサ「むきー! 大富豪に憐れまれたし! くっそー!」ウニャァ!

アニェーゼ「んじゃ私が貰いますね・・・・・・あ、ジャゴリコの新作キムチ味だ! ラッキー!」スッ

キャーリサ「やらねーし! 私が貰ったんだもん!」パシッ! モグモグ・・・「あ、意外と美味しーわ」ゴックン

レッサー「姫さん、アンタは子供っすか」ハハハ・・・

キャーリサ「うんうん。オマエみたいに良い娘が富豪なら世界は平和なのになぁ」ポンポンッ

アンジェレネ「そ、そんな事無いですよ」///

サーシャ「確かに・・・・・・第一の思案ですが、アンジェレネの様な人間が貴族院に居れば色々支持が集まりますよね」コクッ

アニェーゼ「まぁ叩かれますけどね。この子みたいな日和見主義者は」クスッ

キャーリサ「いーんだよ。理想論者はとことん象徴(アイドル)じゃなきゃなんねーんだしさ。周りが守りゃいいのよ」ウンウン

レッサー「おやおや。喧嘩っ早い第二王女さまからその様なお言葉が飛び出すとはねぇ」ヒッヒッヒッ

キャーリサ「ばーろー。仮にも国を纏める仕事に着いてるのよ? 帝王学・カリスマ如何こうは一通り知ってるってーの」ニヤッ

アンジェレネ「おお。姫様格好良いです!」キラキラ・・・

キャーリサ「んふふ。もっと言ってもっと言って」ニヤニヤ・・・


ステイル「・・・・・・馬鹿なんだか冴えてるんだか」ハァ

香焼「よく分かんないけど、あのお方は意外と子供好きなんすね」フフッ

ステイル「まぁ独り身で子がいないからな。あの歳で」ボソッ

香焼「聞かれたら殺されるっすよ」タラー・・・


キャーリサ「さぁさぁ! 次のゲームに移りましょ!」ヨシッ!

レッサー「うーん・・・・・・姫さん。戻らなくて大丈夫なんですか?」ジー・・・

キャーリサ「ん? いいのいいの」アハハ

サーシャ「第五の質問ですが、騎士団長殿やSt.シルビアに見つかると拙いのでは?」

アニェーゼ「私達まで巻き添え説教なんてゴメンですからね」ジトー・・・

キャーリサ「・・・・・・知らねーし。アイツらが出てけってーから出てきたんだし?」フンッ

アンジェレネ「何かあったんですか?」キョトン・・・

キャーリサ「・・・・・・ちょっとね」ハァ・・・
512 :>>1 :2011/04/23(土) 04:41:21.04 ID:LzOOXQUS0
すんません、一度寝ます。
あと9話終了後如何するか・・・・・・ねーちん、むぎのん、このりん話で良い?
リクエスト募集っす。

んじゃまた。ノシ
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/04/23(土) 11:43:24.72 ID:cbGhyABAO
リクエストー

・五和+美琴+インデックス で何かお話を一つ
・吹寄に上条さんベタ褒め話をしてドン引かれる香焼くん
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/23(土) 12:09:59.71 ID:vvmwt+0AO
乙です

コォヤギくんとアンジェレネメインの話をぜひ!
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/23(土) 17:19:51.39 ID:CbbfFxrDO
とりあえずレッサーとサーシャのデレが見てみたい。
アニェーゼは常にデレてくれww
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/04/23(土) 17:21:33.72 ID:66st+ygL0
絹旗とのいちゃらぶが超見たいです
517 :>>1 :2011/04/23(土) 18:01:59.59 ID:ta9I3new0
こんちゃ。グダグダ続き書くぜー。

レス返信。
>>513・・・ねーちんじゃなくて五和を選んだ辺りにセンスを感じる。あとウチの香焼くんは上条さんにお熱なので、立場あ焼くならありえるよww

>>514・・・アニェーゼ抜きの香焼アンジェレネってどんなんだろう?

>>515・・・サーシャはクーデレだけど、レッサーのデレは何デレって言うんでしょうね。因みにいつもデレてるアニェーゼはアニェーゼじゃねぇww

>>516・・・親戚の『If.絹旗アフター』みたいなの? それともただ只管イチャイチャしてるの? もしくは甘酸っぱーいヤツ?


うぃ。書き溜してないからいつものようにダラダラ投下ー。
518 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 18:35:54.95 ID:ta9I3new0
 ―――とある日、PM02:35、英国、イギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』内、食堂・・・・・



キャーリサ「何ていうかさぁ・・・・・・私が自分の部屋で何しよーが勝手だろ?」ハァ・・・

アニェーゼ「まぁそうですね。ましてや姫ですし」コクッ

キャーリサ「そうそう。んで部屋を如何使おうが私の自由だと思うのよ」グデェ・・・

レッサー「何か訳有りみたいですねぇ。何か有ったんですか?」

キャーリサ「ハァ・・・・・・さっきね―――」


  《回想》


 ムーブムーブッ!! ゴーゴーゴー! ダババババババッ・・・・・


キャーリサ「だあぁ・・・・・・NPC(ノンプレイヤーキャラ)の動きとれーし! ヴィリアンにでも手伝わせっかなぁ」カチャカチャ・・・


 コンコンッ・・・


キャーリサ「ん? うぇーい。勝手にどーぞー」モグモグ・・・

侍女「エマリナです、失礼します・・・・・・あの、キャーリサ様」ガチャッ・・・

キャーリサ「んー? 何?」チラッ

侍女「お楽しみの最中申し上げ難いのですが、外までゲームの音が漏れてますよ」タラー・・・

キャーリサ「まぁ都市のミニシアターセットでFPSやってるからね。凄ーでしょ! 超立体感!」ドヤッ!

侍女「は、はぁ・・・・・」コクッ・・・

キャーリサ「そうだ! エマリーとかいったな。お前ゲーム出来ねーか?」

侍女「え、ええっと・・・・・・申し訳ありません。子供の頃ゲームボーイくらいしかした事が無いので、その様なハイテクなモノはちょっと」ペコッ

キャーリサ「なーんだ。ツマンネ・・・・・・じゃあヴィリアン見っけて引っ張ってきてくんねーか?」ニコッ

侍女「ヴィリアン様は本日、トンディラン議員の立食会でして・・・・・・あ、珍しくリメエア姫なら宮殿内でお見かけしましたよ」

キャーリサ「あー・・・・・・姉上はダメだ。上手すぎてゲームにならねーよ」タラー・・・


  バンッ!!


キャーリサ・侍女「「え」」ビクッ

エリザード「話は聞かせてもらった! 此処は私が助っ人として参加をぉあ痛たたたたたっ!!?」グヘッ!

騎士団長「ややこしくなるからアンタは混ざるなっての!!」グイッ!!

エリザード「ぐっ・・・・・・きゃ、キャーリサちゃーん。偶にはお母様ともゲームしたいよねー」ニコニコ!

キャーリサ「丁重にお断りだ。母上ゲームなんかする歳じゃねーだろ?」ジトー・・・

エリザード「嘗めるな小娘! 私は『モンバス』プレイ時間、英国№1だぞ!」ハハハ!

キャーリサ「・・・・・・騎士団長。連れてけ」ハァ・・・
519 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 19:20:56.93 ID:ta9I3new0
エリザード「ギャーギャーギャー!」ジタバタ・・・



キャーリサ「さんきゅー」モグモグ・・・

騎士団長「ったく・・・・・・それより、エマリナ。仕事を忘れたか?」ジトー・・・

侍女「あ、いえ、その・・・・・・すいません」シュン・・・

騎士団長「まぁこの人相手だから仕方ないっちゃ仕方ないが・・・・・・やはり侍女長(シルビア)が休みだとストッパーに困るな」ハァ

キャーリサ「へ? シルビア今日休みなの!? やっほおおぅい!!」ガタッ!!

騎士団長「喧しいです。あのですねぇ・・・・・・まず最初に、周りの迷惑考えなさいお馬鹿姫」ジロッ・・・

キャーリサ「何だよ・・・・・・私が私の部屋で何やろーが勝手だろ?」ジトー・・・

騎士団長「お黙る。あのねぇはっきり言います。宮殿内に銃撃音と爆音が響き渡ってるんですよ? 気が気じゃねぇっつの」ハァ

キャーリサ「良いじゃん。軽いBGMだって。な!」アハハ

侍女「う、うーん・・・・・・」タラー・・・

騎士団長「冷戦下キューバのゲリラ戦BGMで平然としてられんのはアンタと女王くらいだよ!」ッタク・・・

キャーリサ「え? 姉上も普通にしてなかった?」

騎士団長「あの方は警戒心が一周して常にワルサー剥き出しに宮殿内闊歩してましたよ・・・・・・マジ怖いし、あのベ●ネッタ」ハァ

侍女「キャーリサ様。せめてイヤホンを着ける等、工夫を」

キャーリサ「それだと私の鼓膜がブチ破れるだろ?」

騎士団長「音量下げるって考えは浮かばないのですか? 馬鹿なの? ・・・・・・それから」ジー・・・

キャーリサ「まだ何かあんの?」ア?

騎士団長「侍女長からの伝言・・・・・・『女王陛下および姫様方の部屋の掃除を』との事です」

キャーリサ「いらね」サラッ

騎士団長「喧しい。黙って言う事聞け。この部屋の散状、自分の両目で見てみなさい」ホラ!



 ごだごだぁ・・・・・



キャーリサ「・・・・・・さ、さっき部屋でトルネードが起こってね! あ、でも自分で片付けするから大丈夫!」アハハハ・・・

騎士団長「信用なりません。アンタあの女王に次いでだらしないですし」ジトー・・・

キャーリサ「ぐぅ・・・・・・で、でもほら! プライベートのモノとか有るしさぁ。彼氏のモノが見つかっちゃったりするとヤベーしね」フフフ

騎士団長「プレミアリーグ懇親会で知り合った元彼(某選手)に『もう付いていけません』って振られて数年、男いないでしょ?」ジトー・・・

侍女「え」タラー・・・

キャーリサ「んでんな事オマエが知ってんのよ!! 言った覚えないわよ!!」

騎士団長「女王が飲みの席でベラベラ言ってました。『いやぁキャーリサに泣き付かれたのは十数年ぶりだったわ』とか」サラッ

キャーリサ「ババァ何処だ!! 舌引っこ抜いてやるぅ!!」ガアアァ///
520 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 21:29:13.60 ID:ta9I3new0
騎士団長「んな事ぁさておき・・・・・・部屋の片付け、させてもらいますよ」ジトー・・・

キャーリサ「・・・・・・ヤダもん。宝箱とか残ってるから見せたくないもん」

騎士団長「何急に乙女返りしてんですか? 気持ち悪い・・・・・・エマリナ。準備してた侍女全員連れてきなさい」チラッ

侍女「え、し、しかし・・・・・・」

騎士団長「この方は放っといて良いから。無理やり引き釣り出すから」サラッ

キャーリサ「この、鬼! 悪魔! 不良騎士!」ガー!

騎士団長「何とでも言ってください、[ピーーー]」ボソッ・・・

侍女「っ!!? ひ、姫さま○○の[ピーーー]選手とお付き合いされてたんですか!?」ギョッ!!

キャーリサ「何でテメェは言うんだよおおぉっ!! 無頓着! そんなんだから『一生良い友人で居ましょうね』って神裂に言われんだ!」ワーン!

騎士団長「ッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・侍女のみなさーん! 入ってきていいですよー!」オーイ!

キャーリサ「畜生(ダム)! 自棄になりたいのはこっちの方だし! こうなったら爆音でベトコン制圧ミッションやってやるからな!」ポチッ!



 ズバババババッ!! ダンッダンッダンッ!! Oh,shit!!!! ドガアアアァンッ!! バダダダダダダッ!! Nooooooooh!!!! Help!! Come'on!!!



侍女「きゃああぁっ!!」グッ・・・

騎士団長「五月蝿ええええええぇっ!! 宮殿内フォンニャット村にすんなっ!! 大馬鹿姫があああぁっ!!」ギャアアァ!!

キャーリサ「あはははははっ!! 逃げる奴はヘタレ給仕と金○無し騎士だ! 逃げない奴はイカレ給仕と戦闘狂騎士だっ!!」カチャカチャッ!!

騎士団長「ああああぁ、もう! 誰でもいいから止められる人連れてきてえええぇぃ!!」イヤアアアァッ!!

エリザード「お! 楽しそうだな! 次2コン貸せよ!」アハハ!

騎士団長「こっち来んな!」ワー!

キャーリサ「あはははははっ!! 次の任務はチェコで殲滅戦を―――」



 ダンッ!! ダンッ!! ダンッ!! ダンッ!!



一同『っ!!?』ギョッ!!?

キャーリサ「ぎゃああああぁっ!! PS5があああぁっ!!」ダラダラダラ・・・・


リメエア「・・・・・・喧しい」ギロッ・・・ガチャッ


キャーリサ「う・・・・・・お、おぅ・・・・・・」タラー・・・

騎士団長「り、リメエアさま・・・・・・」タラー・・・

リメエア「・・・・・・この子は連れ出すから、掃除よろしく」テクテク・・・ガシッ!

キャーリサ「ぐえっ」ズルズル・・・

侍女「は、はい」ペコッ・・・

エリザード「あはは。私に貸さないからこうなるぅううぇっ!?」ガクッ!

リメエア「お母様も行きますよ」ガシッ! グイグイ・・・

エリザード・キャーリサ「「つ、掴むどこ変えで」」ズルズル・・・


騎士団長「・・・・・・宜しくな」タラー・・・

侍女「か、畏まりました」タラー・・・
521 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 21:57:02.06 ID:ta9I3new0
  《回想終了》



キャーリサ「―――・・・・・・てな感じ」ハァ

カルテッ娘『』チーン・・・


ステイル「思いっきり自業自得だな」ハッ

もあい「なー」コクッ

香焼「あははは・・・・・・」タラー・・・


キャーリサ「片付けくらい自分で出来るってーのによぉ。明日やるつもりだったのよ?」ハァ・・・

レッサー「姫さん、そのセリフ毎日言う女でしょう?」ジトー・・・

キャーリサ「い、いや・・・・・・偶にしか言わない」タラー・・・

サーシャ「第一の推測ですが、偶にしか掃除しようという気にならないから偶にしか言わないのでしょう?」

アニェーゼ「そして毎回先延ばし・・・・・・片付けられない女ってヤツですね?」ジー・・・

キャーリサ「ぐ、軍事シュミレーションの掃討戦や残党狩り成績はピカ1だし!」

アニェーゼ「物騒ですね・・・・・・でも自分の部屋のネズミやGの掃討は出来ないんでしょ?」

キャーリサ「ふ、不可能ね」ウ・・・

アンジェレネ「ま、まぁまぁ。アメっこ上げるので落ち着いて下さい」ハイッ

キャーリサ「あんがと・・・・・・しゅわしゅわして美味いな」コロコロ・・・

レッサー「ま、これを機に要らない物とか捨てちゃえば良いんです。王家の物ならオークションに出せばかなり金入るんじゃないですか」ニヤッ

キャーリサ「そんなはした金要らねーし。それに必要無い物なんて無いもん」フンッ

サーシャ「第一の感想ですが、姫君。本当に片付けられない女なのですね」タラー・・・

キャーリサ「・・・・・・違うもん。全部思い出だもん」ムスー・・・

アンジェレネ「あー、それなら仕方ないですね」コクッ

レッサー「アンジェっちは将来片付けられない+メンヘラー決定ですねぇ」ヒヒヒ!

アンジェレネ「わ、私片付け出来るよ! あと、めんへらって何?」ポカーン・・・

キャーリサ「・・・・・・おい、動物マフラー娘。後で屋上」ギロッ

レッサー「い、いやぁ語弊でした! きゃ、キャーリサ姫さまは一つの恋愛を大事にされる方でございますのですのよ!」ダラダラ・・・

キャーリサ「・・・・・・まぁ許してやろう」フンッ///


ステイル「なぁ。メンヘラって何だ?」チラッ

香焼「精神カウンセラー(メンタルヘルス・マネジケア)を受けている人。あとは諸所の恋愛病の女性を蔑む俗称っす」アハハ・・・

ステイル「へぇ・・・・・・神裂とか五和もか」ハハッ

香焼「怒られるっすよ。(悪いけど、オマエもだからな?)」タラー・・・
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/23(土) 22:10:31.31 ID:00ECsH3v0
インデックスの事かwwww

あと、そのアメはグレープ?サイダー?それともピーチ?
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/04/23(土) 23:28:01.93 ID:2sin3alAO
ステイルwwwwあの娘の為に生きて死ぬww重いっすよwwwwいや好きだけどね、セリフも考え方も。

ステイルはアンジェにメンヘられるといい
524 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 23:33:24.53 ID:ta9I3new0
アニェーゼ「ところでぇ・・・・・・姫様、どの選手と付き合ってたんですか?」ニヤリ・・・

キャーリサ「え”っ」ギクッ・・・

レッサー「今でも現役の人ですか!? それとも辞めてモデルとかやってる人!!?」グイグイ!

キャーリサ「な、なんでガキんちょに教えなければいけねーのよ!」カアアァ・・・///

サーシャ「第一の持論ですが・・・・・・子供であると同時に女性です。興味アリアリですよ」ニコニコッ

アンジェレネ「凄いなぁ。スポーツ選手とお姫様のカップルなんて夢みたいです!」パアアァ!

アニェーゼ「それでぇ、どの人だったんですかぁ? プレミアリーグって事は・・・・・・うーん」アレコレ・・・

キャーリサ「お、教えねーよ! 絶対教えねーし!」ウガアアァッ///

サーシャ「では第二の提案ですが・・・・・・次の勝負で秘密の情報を賭けるというのは如何でしょう」ニヤッ

キャーリサ「私だけ不利じゃねーか! それにお前達の秘密なんか知っても面白くねーわ!」

アンジェレネ「そうだよ・・・・・・プライバシー云々で危ない事するなって、リメエアさまに怒られたでしょ」タラー・・・

レッサー「そりゃそうですけど・・・・・・アンジェっち。何か知られちゃ拙い事でも?」フフフ

アンジェレネ「な、無いよ!」モゥ・・・

アニェーゼ「まぁ言われてみればそうですね。あのワルサーの銃口は二度と見たくねぇですから、止めときましょう」ハハハ・・・

キャーリサ「あー・・・・・・姉上の自前カスタムワルサーかぁ。ありゃ『選定の剣』や『神雷の槌』より怖ーからなぁ」タラー・・・


香焼「そうなの?」エ・・・

ステイル「知るか・・・・・・あ、ただ噂で『MI:6(イギリス情報局秘密情報部)』の現『12番目(012)』ってのがあったな」アハハ

香焼「え? 『012(Sequence)』って『007』みたいな意味の?」タラー・・・

ステイル「あくまで噂だよ。ジェームズ・ボンドだってフィクションだろ? それと同じさ」ハハッ

香焼「・・・・・・おっかないね」クスッ

もあい「にゃぅ」グシグシ
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/23(土) 23:36:44.87 ID:CbbfFxrDO
カミやん病患者はメンヘラじゃないけど、その周りがメンヘるんだべ? (苦笑)

でもステイルとアウレオルスは別途でメンヘラーww
526 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/23(土) 23:58:06.40 ID:ta9I3new0
 ―――とある日、PM02:45、英国、イギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』内、食堂・・・・・



 にゃーん・・・・・



香焼「あぅ・・・・・・やっぱ頭痛いかも」グデェ・・・

ステイル「やれやれ。神裂か建宮に伝えて今日は寝たら如何だ?」フゥ・・・

香焼「うーん・・・・・・何か最近寝るのが怖いんすよ」ハァ

ステイル「何だ。ホームシックでしたというオチか?」フフッ

香焼「茶化さないでよ。記憶が途切れ途切れって言ったろ」ダラァ・・・

ステイル「・・・・・・やはり大事を取って呪術師に見てもらえ」チラッ

香焼「その人何処に居るんすか?」

ステイル「あー・・・・・・何処だったかな。確か最近引っ越したという葉書が届いたんだが」ポリポリ・・・

香焼「引越し? 必要悪の協会所属じゃないの?」

ステイル「いや、フリーだ。呪術だけならローラと同レベルだよ」サラッ

香焼「へぇ・・・・・・てか、最大主教様クラスって化けモンっすね」タラー・・・

ステイル「ただしあのレベルになると人格的に変人しかいないよ。とりあえず住所教えるから僕の部屋に来てくれ」スタッ・・・

香焼「え」

ステイル「如何した?」ン?

香焼「い、いや何でもない・・・・・・行こう。(ステイルの、部屋?)」ビクッ・・・



サーシャ「―――・・・・・・では、K(キング)を」ポンッ

キャーリサ「よっしゃ! 2! んで・・・・・・Q(クイーン)の革命! 上り!!」ヤッホー!

アニェーゼ「・・・・・・姫さま。ジョーカー入ってやがりますよ」プププ・・・

サーシャ「第4の判断ですが・・・・・・チョンボですね」ニヤッ

キャーリサ「あわわ! ま、待った! お願い! 一回戻して!!」ギャー!

レッサー「どうしましょうねぇ・・・・・・むふふ!」ニヤニヤ・・・

アンジェレネ「如何するにゃー」ナデナデ・・・

もあい「みゃー」フシフシ
527 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/24(日) 00:19:23.87 ID:AmW0Ua2X0
アニェーゼ「・・・・・・ん?」チラッ

アンジェレネ「アニェーゼちゃん、如何したの?」

アニェーゼ「香焼達は?」キョロキョロ・・・

レッサー「さぁ。煙草でも買いに行ったんじゃないですか?」

サーシャ「第2の疑問です。コーヤギーは買い物の際にも子猫を放置して出て行きませんよ?」

アンジェレネ「うーん・・・・・・如何かしたのかなぁ?」

キャーリサ「大小野郎共ならさっき食堂から出てったわ」シャッシャッ・・・

アニェーゼ「え」

キャーリサ「それより次の勝負は如何する? そろそろ別のゲームにしましょ!」フフフ・・・

アンジェレネ「ええっと・・・・・・」


神裂「姫。こんな所にいましたか・・・・・・トランプ遊びなどに興じてからに」テクテク・・・


キャーリサ「うげぇ。神裂」タラー・・・

神裂「騎士団長殿が探していましたよ。早くお戻りになってください」

キャーリサ「むぅ・・・・・・アイツが追い出したんだし」ムスー・・・

神裂「子供ですか・・・・・・とりあえず女王陛下と一緒に判子押し作業を手伝って貰います。主教室までご足労を」ハァ

キャーリサ「えー・・・・・・姉上にお願いしてよー」ブーブー!

神裂「リメエアさまはヴィリアンさまの分までこなして帰られました。あとはキャーリサさまだけです」ヤレヤレ・・・

キャーリサ「あのメガ姉ぇめ・・・・・・私の分もやれっちゅーに」グヌヌ・・・

アンジェレネ「あの、神裂」

神裂「ん? はい、何か」

キャーリサ「お! 私とまだまだ遊びたいと懇願してくれるのか!」

アンジェレネ「香焼くんとステイルさん、知りませんか?」

キャーリサ「違うんかい・・・・・・」ハァ

神裂「あの二人ならステイルの部屋に行くとか言ってましたよ・・・・・・こら、もあい。頭に乗っからないの」ワトト・・・メッ

もあい「なーぅ」ペシペシ!

カルテっ娘『ステイルの部屋?』キョトン・・・

529 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/24(日) 01:00:56.87 ID:AmW0Ua2X0
神裂「ええ。何かを教えてもらうとか何とか」コクッ

サーシャ「何かを・・・・・・」

アニェーゼ「教えてもらう、だと・・・・・・」

キャーリサ「ねぇねぇ。一体どーしたんだ? お姉ちゃんにも教えてみ」ネーネー

神裂「あとは香焼が休みを取りたいと言ってましたね。調子が悪いようで」ウン

レッサー「ステイルの個室・・・・・・教えてもらう・・・・・・調子が悪い・・・・・・医者・・・・・・はっ!! まさか!!?」ドキッ!!

アニェーゼ「な、何ですか!!?」

レッサー「アイツら、野郎同士で・・・・・・お医者さん[らめぇぇっ!]を!?」ワー!

サーシャ「レッサー・・・・・・阿呆ですね」ハァ

アンジェレネ「香焼くん、大丈夫かな?」ムゥ・・・

もあい「んなぅ」スタッ・・・

キャーリサ「アレじゃね。動物マフラー娘の言うとーりだったりして」ハハハ

神裂「貴女まで馬鹿な事言わないで下さい」ハァ・・・

キャーリサ「まぁ聞け・・・・・・双方にその気が無くても、状況等々によってそういう『一線』が消え去る時があるのよ」ウンウン

サーシャ「第3の質問ですが、それは姫君の持論で?」

キャーリサ「うっせーし! いいから聞け! 兎に角・・・・・・男同士だろーが女同士だろうが、吊橋効果ってのは有るんだよ」ビシッ!

アニェーゼ「つ、吊橋効果、ですか?」

神裂「人が生理的に興奮している時に、自分が恋愛していると勘違いするというモノですね。馬鹿馬鹿しい・・・・・・」

レッサー「ほら、言ったじゃないですか」フンッ

キャーリサ「だから今頃・・・・・・『何だか身体が熱いよ・・・・・・』『服を脱げ。診断だ』的な事を」ニヤッ

カルテッ娘『ッッ!!?』ドキッ///

キャーリサ「いつの間にか全てを脱ぎ捨て、二人は禁断の『アダムとアダム』[らめぇぇっ!]をぉうい痛ああぁっ!!」ゴチンッ!!

神裂「子供達の前で何言い出すんですか! 貴女は仮にも十字教徒でしょう!!」ガアアァッ!!

キャーリサ「ちょ、ちょっと冗談言っただけだし」イテテ・・・

神裂「まったく・・・・・・貴女達もルチアが血眼になって探していましたよ。早く戻った方が・・・・・・って、え?」


アニェーゼ「か、神裂!! ステイルの部屋は何処ですか!!? 教えてください!!」アワワワ・・・

サーシャ「第1の疑念です・・・・・・このままではコーヤギーの[ピーーー]がっ!!」アタフタ・・・

レッサー「ちょ、リアルゲイとか冗談キツいですよぉ・・・・・・薄い本の中だけにしてください」アバババ・・・

アンジェレネ「エッチぃのはまだ早いよ! ましてや同性愛なんて・・・・・・ステイルさん! 貴方も神父でしょう! 冒涜です!」アウアウ・・・


神裂「」チーン・・・

キャーリサ「・・・・・・あはは」タラー・・・

もあい「みー」トコットコッ
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/24(日) 01:10:34.72 ID:WQXjxds90
あーあやっぱり……というかサーシャが一番あせってるようなwwww
531 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/24(日) 01:27:35.86 ID:AmW0Ua2X0
神裂「あ、貴女達。今のは姫様の冗談ですから真に受けないでください」タラー・・・

アニェーゼ「神裂! 100%無いって言えますか?!」ギロッ!

神裂「・・・・・・はぁ?」ポカーン・・・

レッサー「よくよく考えてください・・・・・・あの二人はいつもベタベタ。加えてステイルっちの方は女っ気が無い」ビシッ!

サーシャ「第1の捕捉ですが、マグヌスはああ見えて持てます。しかし一向に女性の誘いを断り続けてる・・・・・・分かりますよね?」ジー・・・

神裂「ま、まぁ・・・・・・しかしそれは・・・・・・」

アンジェレネ「神裂・・・・・・此処は二人のお姉さん分である貴女が道を正さないと、取り返しのつかない事になっちゃいますよ!」

神裂「いやいや、大袈裟な」タラー・・・

アニェーゼ「あー、もう良いから! さっさとステイルの部屋の場所教えろってんです!」ダー!

神裂「ステイルの部屋・・・・・・私も知りませんよ」ハァ

カルテッ娘『は!?』

神裂「あの子、用事がある時はいつも自分から来ますし・・・・・・公に知ってるのはローラくらいでしょう」

アンジェレネ「そ、そんなぁ・・・・・・」

サーシャ「では第1の代案ですが、最大主教殿に面会を希望します!」

神裂「そんな簡単に応じれる訳ないでしょう。あの人は気分屋で自分勝手ですが暇人ではないのですよ?」ハァ

レッサー「あーもう! このままコウヤギとステイルが目覚めちゃうまで指を咥えて待ってろって言うんですか!!」イヤー!

神裂「だから・・・・・・いい加減にしないと怒りますよ?」ジトー・・・

アニェーゼ「・・・・・・あ」チラッ

キャーリサ「どったの?」ン?

アニェーゼ「・・・・・・猫!」ビシッ!

アン・サーシャ・レッサー「「「え・・・・・・あ!」」」コクッ


もあい「にゃーん」トコトコ・・・


アニェーゼ「追いますよ!」スタッ

サーシャ「成る程・・・・・・第5の推測ですが・・・・・・後をつければ自ずとコーヤギーの所に着く訳ですね」コクッ

アンジェレネ「そこがステイルさんの部屋! 間違いない!」コクッ

レッサー「やれやれ・・・・・・コウヤギちゃーん・・・・・・今度こそ本気で女の味を覚えてもらわねばいけにゃいみたいだねぇ」テクテクテク・・・

アンジェレネ「レッサーちゃん。処女のくせにそのキャラ・・・・・・いい加減止めよ?」ニコッ・・・ゴゴゴゴ・・・

レッサー「お、おぅふ・・・・・・」ペコッ・・・

アニェーゼ「無駄口叩かない。良いから急ぎますよ!」スタスタ・・・


神裂「・・・・・・」チラッ・・・ジトー・・・

キャーリサ「こ、こっち見んなし」タラー・・・

533 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/24(日) 01:56:49.14 ID:AmW0Ua2X0

  わーわーわー・・・・・


キャーリサ「えーと・・・・・・じゃあ私もチビッ娘達の保護者代表として一緒にいぐぅへっ!!」グイッ!!

神裂「貴女はローラのとこに行きますよ」ッタク・・・

キャーリサ「えー・・・・・・魔女のとことか怖ーし」ブーブー

神裂「怖いもの知らずの貴女が何を言いますか・・・・・・」ハァ・・・

キャーリサ「怖いモノならいっぱいある! キレた姉上、虫歯、小3,4の時の先公、それから笑顔の父上!!」ブルブル・・・

神裂「国王陛下を引き合いに出さないで下さい。リアクションに困ります」ハァ・・・

キャーリサ「いや、父上の笑顔マジ怖ーわよ!? あの母上が4時間黙りっ放しなんだから!」アワワワ・・・

神裂「そーですか・・・・・・それより、子供達に訳の分からない事教え込まないで下さい」ジトー・・・

キャーリサ「いや、訳は分かるだろ」ウン

神裂「屁理屈を。ステイルも香焼も敬虔な教徒です・・・・・・若年にして多少枯れているのは認めざるを得ないですが、馬鹿な事はしませんよ」

キャーリサ「むぅ・・・・・・でも杖ブーツっ子の言うとおり、100%無いは無いんじゃ・・・・・・」

神裂「120%、ありえません」キッパリ・・・

キャーリサ「・・・・・・」ピタッ・・・

神裂「香焼は、そろそろ恋愛というものを真面目に考え始めてきてますし・・・・・・ステイルは・・・・・・」

キャーリサ「何だ。主教補佐殿は『訳有り』か?」フム・・・

神裂「・・・・・・あの子の根本はいつも『一人の少女』の下に在ります。それは揺るぎません」

キャーリサ「あー・・・・・・そゆ事」フーン・・・

神裂「恋愛を捨て生甲斐に代えたモノの・・・・・・それが枷となってしまっていますが、兎角、彼女しか見ていない彼が同性愛など論外です」

キャーリサ「ふーん、男の子だねぇ。未練がましいってか」トンッ・・・トンッ・・・

神裂「究極の一途は病気。確かに香焼にはステイルのそれを治す術があるのではと期待していますが、その様な歪んだ方法ではありませんよ」

キャーリサ「へぇ・・・・・・友達(ダチ公)って事か」ニヤッ・・・

神裂「ええ。そして・・・・・・彼女達にも期待しています。其方はどの様な形であれ、ね」フフッ

キャーリサ「成る程ねぇ。臭いけど、嫌いじゃないわ。そういうの・・・・・・ただ後者は怪しいけどな」クスッ・・・

神裂「さぁ・・・・・・とりあえず、姫様は今すべき事をしてください。その後であればまたトランプに混ざらても宜しいですから」ニコッ

キャーリサ「あいあい。お勤めしろってねー」スタッ・・・テクテク・・・

神裂「騎士団長殿には聖堂で反省していたとでも伝えてあげますから」フフッ

キャーリサ「・・・・・・止めろ。柄じゃねーわ」タラー・・・

神裂「あらあら」フフフ・・・
534 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/24(日) 03:59:35.01 ID:AmW0Ua2X0
 ―――とある日、PM02:45、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼私室・・・・・


 ガチャッ・・・・・


ステイル「入っていいぞ」ン・・・

香焼「う、うん」テクテク・・・

ステイル「適当に座れ。今調べてやる」カツカツ・・・


正直、無機質で地下阿片窟の様な・・・・・・魔法使いの巣と間違えるくらい灰の暗い煙部屋を想像していた。


香焼「そ、ソファ、座って宜しいでございますか!?」カクカク・・・

ステイル「何処でも良いよ・・・・・・喋りがオルソラみたいになってるぞ?」ム?

香焼「い、いや、あはははは・・・・・・」ガチガチ・・・


やけに広い・・・・・・小さな体育館くらいある。あと確かに無機質ではあるが明るい。オフィス蛍光の様な照明類だ。
床はタダのコンクリではなくモノクロの・・・・・・多分、大理石。その上にキチンとカーペットが敷いてある。
壁は本棚と魔術的な道具が多いが、所々窓が顔を覗かせていて外が見えるようになっている。
高級ホテルにありそうなダブルサイズのベット。簡易キッチンと洗面台。几帳面な彼の性格を現す様に整頓されていた。

それから・・・・・・


香焼「・・・・・・この部屋では煙草喫わないの?」クンクンッ・・・

ステイル「は? 喫うに決まっているだろ。奥のガラスケースにプレミア物の葉巻煙草並べてるのが見えないか?」ホレ

香焼「わ。何かいっぱい有って凄い・・・・・・でもヤニ臭くないよ」

ステイル「換気してるし、香(ブース)も焚く。それから吸煙換気エアコンも取り付けたからな」ン・・・


天井を見遣る。ロフトの様な場所に大きな機械が置いてある。あれの事だろう。


香焼「ほぇ・・・・・・」ポカーン・・・

ステイル「何か飲んで待ってろ。コーヒーで良いか? それとも紅茶?」スタスタ

香焼「あ、うん。紅茶で・・・・・・ステイル」チラッ

ステイル「今度は何だ?」

香焼「あれ・・・・・・」ピッ・・・

ステイル「ん? ああ、アレな」ハハハ


埃を被った、都市製の家電。
103インチのテレビ。新作ゲーム機。テレビに接続できるPCハード。何故か銃・・・・・・そして電子煙草。


ステイル「最新型だからと渡されても、僕はテレビ見ないしPCもそんなに使わないよ」ハァ

香焼「勿体無ぇ」ジトー・・・

ステイル「使ってるのは吸煙機とコンポ、掃除機・・・・・・キッチンの冷蔵庫、風呂場と全自動洗濯機くらいだ」

香焼「ホントだ・・・・・・最近、都市のCMでやってるCDコンポ。でっけぇ」ジー・・・

ステイル「これは重宝してるよ。この部屋は防音完璧だから大音量でも音漏れしない」

香焼「・・・・・・あ、新型のミュージックプレイヤーに曲の取り入れ可能な機器なんだ」ヘー

ステイル「覚えるまでが数日も掛かったが、今では数分と経たず終わらせるよ」クスッ


そういえばステイル、意外と音楽聞くんだっけ。
535 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/24(日) 04:20:11.98 ID:AmW0Ua2X0
香焼「PCのダウンロード販売覚えると色々楽っすよ」

ステイル「それじゃあその内教えてくれ・・・・・・ほら、紅茶」カチャッ・・・

香焼「さんきゅ」


所々ガラス細工の様なモノが彫ってあるテーブルに紅茶とコーヒーが並ぶ。


ステイル「それじゃあ葉書、葉書っと・・・・・・」カチャッ・・・

香焼「・・・・・・」ソワソワ・・・


流石主教補佐の部屋。正直、気が気じゃない。
自分も都市では良い家に住ませて貰っているが、改めて格の差を思い知った。これが豪邸(部屋)なのだ、と。


香焼「・・・・・・と、トイレ借りて良い?」スタッ

ステイル「ああ、そこのドア・・・・・・そうだ。ユニットじゃないから間違えるなよ」サラッ

香焼「え?」テクテク・・・ピタッ

ステイル「入ってそのまま直進すればトイレだ。右はバスルームオンリーだから気をつけろよ」

香焼「うん、分かった」コクッ


扉を開く。すぐ手前に曇ガラスのスライドドアがある。コレが風呂場。


香焼「・・・・・・今はトイレだ」テクテク・・・


直進。扉・・・・・・中は、普通のトイレだ。安心した。


香焼「でも間取り広いね・・・・・・落ち着かない」ハハハ・・・


用を足し、部屋に戻る・・・・・・前に。


香焼「・・・・・・少しだけ」ソーット・・・


風呂場を見る。


香焼「・・・・・・広っ!!?」エッ!!?


公園の噴水程のバスタブに最新式オール電化システム。ジェットやバブル装置も付いてそうだがとりあえず・・・・・・羨ましい。
536 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/24(日) 04:44:49.13 ID:AmW0Ua2X0

 ガチャッ・・・・・


香焼「いや・・・・・・主教補佐は違うっすね」アハハ・・・ポリポリ

ステイル「風呂場を見たのか? まあ殆どシャワーで済ませてるさ。アレは掃除が面倒だろう」

香焼「そうだけど・・・・・・良いなぁ」ハァ

ステイル「香焼の部屋だって立派だろう・・・・・・そういえば、葉書。見つけたぞ」ホラ

香焼「あ、うん。ありがと。住所分かった?」

ステイル「あー・・・・・・エジプトだ」ハハハ・・・

香焼「・・・・・・はい?」ポカーン・・・

ステイル「忘れてたよ。学会の方で呼ばれてるそうだ・・・・・・ロンドンから出るなと言った筈なのに、馬鹿者め」ハァ・・・


エジプト・・・・・・多分、魔術院か錬金術院だ。あの国には古来からレベルの高い魔道学院が設置してある。
そこから呼ばれたとなると、相当な腕利きだったのだろう。


香焼「うーん、でも困ったっすね」ポリポリ・・・

ステイル「時間が付けばローラに頼んでやっても良いが・・・・・・アレも、何だかんだで忙しいからな」ムゥ・・・

香焼「他に呪術師は居ないんすか?」

ステイル「・・・・・・後は魔術結社に所属するゴロツキばかりだ。当てにならん」

香焼「そっか。まぁ仕方ないね。都市の病院行ってみて結果分かってからまたお願いするよ」コクッ

ステイル「申し訳ないな・・・・・・ん?」チラッ・・・


本棚を見るステイル。立ち上がってそこから一冊取り、パラパラと頁を捲る。


ステイル「簡易検査・・・・・・これか」フム・・・

香焼「何かあったんすか?」

ステイル「・・・・・・専門じゃないけど、陰性か陽性かくらいなら調べられるかもしれない」コクッ

香焼「え?」キョトン・・・

ステイル「件の呪術師の本があった・・・・・・試してみるか?」チラッ・・・

香焼「んー・・・・・・」


ステイル程の魔術師なら信頼に至るだろう。


香焼「じゃあお願いするよ」ニコッ

ステイル「任された。じゃあ工房に移るか」カチッ・・・フゥ・・・

香焼「工房? ・・・・・・ステイルの魔術工房。見せていいの?」キョトン・・・

ステイル「荒らすなら入れないよ。とりあえず付いて来い」ククク・・・カツカツ・・・フゥ・・・

香焼「そ、そんな事しないよ・・・・・・よろしく頼んだ」コクッ・・・テクテク・・・ 
 
542 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/24(日) 21:43:46.39 ID:c7amqqrK0
 ―――とある日、PM02:50、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、とある大廊下・・・・・



 にゃーん・・・・・



アンジェレネ「猫さん・・・・・・頑張って」テクテク・・・

レッサー「うーん、本当にコウヤギの場所目指しているんですかねぇ」ポリポリ・・・

サーシャ「第1の思案ですが、手掛かりが無い以上この子を頼る以外手はありませんよ」チラッ・・・

レッサー「・・・・・・しかし」ムゥ・・・

アニェーゼ「グダグダ五月蝿ぇですよ。信用出来ねぇってんならテメェ一人で探してみやがれってんです」フンッ・・・

サーシャ「第1に同意します」コクッ・・・

レッサー「わ、分かりましたよぅ・・・・・・」ハァ・・・

もあい「・・・・・・なぅ」ピタッ

アンジェレネ「猫さん?」ジー・・・

もあい「にゃー・・・・・・」トコトコ・・・

レッサー「階段見上げて鳴いてますよ?」ン?

アニェーゼ「こっちは・・・・・・鐘楼への狭道。成る程、盲点です」フム・・・

サーシャ「如何しますか?」チラッ

アニェーゼ「行くしかねぇでしょう。迷ってる間にも首吊り効果だかが早まってあの二人が・・・・・・」キャー!

サーシャ「第1の訂正ですが、吊橋効果です。自殺してはいけませんよ」ハァ

レッサー「わーい。お馬鹿丸出しですねー」フフフ

アニェーゼ「や、喧しいです! さっさと上行きますよ! アンジェレネ、一応『使徒』を起こして魔力反応調べてもらえますか」

アンジェレネ「分かった・・・・・・ブツブツブツ・・・・・・OKです」ポワワァ・・・

もあい「みゃー」スタスタッ・・・トコトコ・・・

サーシャ「む! 猫さんが進みました!」ビシッ

アニェーゼ「私達も急ぎましょう。色々時間がヤベェです」コクン・・・
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/24(日) 22:07:38.47 ID:WQXjxds90
あの硬貨袋にそんな使い方が……初めて知った
544 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/24(日) 22:31:23.68 ID:c7amqqrK0
 ―――とある日、PM02:55、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼私室・・・・・




ステイル「無暗に壁やモノに触ろうとするなよ? 危ないモノもある」カツカツ・・・

香焼「う、うん・・・・・・ルーン文字の魔術書やアクセサリー。それに『黄金』系旧派の魔道書や術式印・・・・・・これ本物?」ジー・・・

ステイル「さぁな。研究中のものだから此処で解析している。多分、偽モノだろう。バードウェ・・・・・・協力者に解読師事を仰いでいる」

香焼「へぇ・・・・・・じゃあこの『剣』は?」キョトン・・・

ステイル「それは間違っても触れるな・・・・・・燃えるよ?」ニコッ・・・

香焼「え”・・・・・・」ギョッ・・・

ステイル「レプリカのレプリカとはいえ『破滅の枝(レーヴァテイン)』だ。扱いも分からず使えば体内から発火だ」ククッ・・・

香焼「・・・・・・」タラー・・・

ステイル「まぁ今此処に在る物は『触れなければ』特に支障は無いモノだけだ。本当に危険なのは『床の下』にある・・・・・・そんなに怯えるなよ」

香焼「りょ、了解」コクン・・・

ステイル「あ、そうそう。間違って『床の取っ手』を見つけても触るな。僕まで危険だ」ジー・・・

香焼「大丈夫っすよ・・・・・・自分が闇雲に好奇心のまま動くタイプに見える?」

ステイル「・・・・・・まぁ君なら問題無いか。とりあえず、机の前の木の椅子に座っててくれ」チラッ・・・

香焼「はいはい」テクテク・・・


ステイル「さ、て・・・・・・必要なモノは・・・・・・アレコレソレドレ・・・・・・」ゴソゴソ・・・

香焼(何か御伽噺の魔法使いみたいだ・・・・・・いや、魔術師ならこれが普通なのか)キョロキョロ・・・

ステイル「ルーンは、危険・・・・・・サバト系も、防止・・・・・・ギリシア神術系、錬金術系、旧新約基調術系はOKっと・・・・・・」モクモク・・・

香焼(凄いなぁ・・・・・・自分の工房って言ったら・・・・・・『刃物部屋』くらいだからなぁ)ボー・・・

ステイル「魔方陣はいらないんだな? じゃあ・・・・・・面倒な。刺青(タトゥー)を書く? ああ、練炭墨で良いのか」ジー・・・

香焼(やっぱステイルは天才なんすよねぇ。自分の1つ年上なんて信じられないや)ハァ・・・

ステイル「・・・・・・よしっ! じゃあ、ローズマリーとコンフリの葉とヒソップの蜜で茶を・・・・・・ん? 香焼」ポンッ

香焼「ひあっ!? な、何!?」ドキッ

ステイル「顔が呆けていたぞ。また頭痛がしたか?」ジー・・・

香焼「う、ううん。違うよ・・・・・・ちょっと部屋のモノに見入っててさ」アハハ・・・

ステイル「そうか。まぁ見入るのは良いが『魅入る』なよ? 魔術関係の『モノ』に魅入る魔術師は大抵自滅する定めだ」フフッ

香焼「気をつけるっすよ」クスッ・・・

ステイル「それじゃあ、そこのカップの『茶』を飲んだら麻のシートの上にうつ伏せになれ。あ、上は脱げよ」カチッ・・・フゥ・・・

香焼「え?」

ステイル「聞いてなかったのか? 彫りモノ・・・・・・まぁ墨でなぞるだけだが、刺青を書く。検査キットが身体に浮かぶ様だ」ジジジ・・・

香焼「あ、うん。分かった」ヌギヌギ・・・

ステイル「じゃあ・・・・・・検査、始めるよ」スッ・・・―――
545 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/24(日) 22:59:05.45 ID:c7amqqrK0
 ―――とある日、PM03:00、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、鐘楼階段・・・・・



サーシャ「第6の質問です・・・・・・此処は普段、誰か出入りしている場所なのですか?」キョロキョロ・・・

アニェーゼ「分かりません。私達も元々は此処(英国)の人間ではありませんから・・・・・・特に第零聖堂の勝手なんてましてやです」コクン・・・

レッサー「魔術で定刻の鐘は鳴らすってのは聞いた事ありますけど・・・・・・人が出入りするか如何かは・・・・・・」ウーン・・・

もあい「・・・・・・にゃ」ピタッ

アニェーゼ「っ!! アンジェレネ!」チラッ・・・

アンジェレネ「魔力反応は、無い・・・・・・でもおかしいよ」ン?

サーシャ「何がです?」フム・・・

アンジェレネ「まったく無いの・・・・・・この聖堂自体、何処でも微量な魔力はあるんだけど・・・・・・数点、まるで0なの」コクッ・・・

レッサー「対策的術式ですか・・・・・・アダになっている様ですねぇ、主教代行殿ぉ」フフフ・・・

もあい「なぅ」トコトコ・・・

アンジェレネ「ね、猫さんが窓に!?」ジー・・・

もあい「みゃーん」カリカリ・・・

アニェーゼ「む・・・・・・私が窓を開けます。サーシャ、侵入者罠に備えてバックアップを」チラッ

サーシャ「・・・・・・了解」スチャッ・・・

アニェーゼ「アンジェレネは引き続きサーチを。レッサーは突入出来る準備をして下さい」チラッ

アンジェレネ「は、はい!」コクッ・・・

レッサー「にゃはは。流石一個中隊隊長殿。指示慣れしてますねぇ」ニヤリ・・・

アニェーゼ「減らず口は後で野郎共にでもぶつけやがって下さい・・・・・・カウント5で」スッ・・・


 4・・・・


レッサー「何が出ますかねぇ・・・・・・リアルゲイだけは勘弁ですよ」グッ・・・


 3・・・・


サーシャ「第2の疑念ですが、あのマグヌスが此処まで自室への接近を許すでしょうか?」フム・・・ガチャンッ!


 2・・・・


アンジェレネ「何かに必死になってて気付かないとか・・・・・・はっ!!」カアアアァ・・・///

サーシャ・レッサー「「ま、まさか!!?」」キャアアァ///

アニェーゼ「五月蝿ぇです!! カウント、1っ!! 行きますよ!!」グイッ・・・


 ―――0ッ!!


もあい「にゃー!」ダッ!!
546 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/24(日) 23:28:37.57 ID:c7amqqrK0
 ―――とある日、PM02:55、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼私室・・・・・


 メラメラ・・・・・


ステイル「・・・・・・肩甲骨に天使と悪魔。尾骶骨に獅子の尾。肘から肋に架けて簸れを」スッ・・・スッ・・・

香焼「っ・・・・・・す、ステイル。結構くすぐったいかも」モジモジ・・・

ステイル「黙ってろ・・・・・・む? 宝石が必要なのか・・・・・・大量に有るのは、オパールだが・・・・・・良し。使えるな」ポトッ・・・ポト・・・

香焼「ひっ!! 冷たい!!」ビクッ!!

ステイル「動くな・・・・・・あともう少しで終わる」

香焼「う、うん・・・・・・」モジモジ・・・

ステイル「後は対象者の『血』数滴と、黄金鷲の羽根ペン、浄化の魔術で・・・・・・浄化?」キョトン・・・

香焼「如何したんすか?」エ・・・

ステイル「・・・・・・浄化のルーンで代用しよう」フム

香焼「え!? ちょ、さっきルーン系統は危険って言ってなかったっすか?!」タラー・・・

ステイル「・・・・・・言ってない。大丈夫だよ、無問題」ニコニコッ

香焼「す、ステイルさん! 自分を実験台にしてないよねっ!!? これ検査だよね!!?」ギョッ!!

ステイル「もちろんだともー(棒)」フフフ・・・

香焼「・・・・・・」ダラダラ・・・

ステイル「こほんっ・・・・・・まぁ大丈夫だ。天使の想像の様な厄介なものではない。苦手だが『水』の魔術も心得はあるさ」コクッ

香焼「信じるっすよぅ・・・・・・」ハァ・・・

ステイル「心配なら舌を噛み切る準備でもしておけ。何なら介錯してやってもいい」ククク・・・

香焼「冗談キツいから」ヤレヤレ・・・

ステイル「まぁ無碍にはしないよ。兎に角、大人しく寝ててくれ・・・・・・続けるよ」スッ・・・カキカキ・・・

香焼「んっ!!? ちょッ・・・・・・ひっ!!? ま、れ、や・・・・・・ぎっ!!?」ビクッ!!

ステイル「筆奔終わるまで我慢しろ」カキカキ・・・

香焼「んんっ!! マジ・・・・・・ひ、やっ!!!」プルプル・・・

ステイル「後は白と、山吹色・・・・・・煉獄、大罪の文字りなのか・・・・・・アイツえぐい術式考え付くな」カキカキカキ・・・スッ・・・

香焼「ッゥッ・・・・・・~~~ッ!!」ムキュー・・・ビクンッ!!

ステイル「・・・・・・さて、後は血と『水』だけだな」サッ・・・シュッ・・・ピタッ

香焼「んっッ・・・・・・ふぅ・・・・・・」クタクタ・・・

ステイル「注射器・・・・・・じゃなくてナイフで良いか。香焼、少し指先切るぞ」チラッ

香焼「あ、ぅ・・・・・・任せる・・・・・・」グデェ・・・

ステイル「それじゃあ・・・・・・ん? ナイフは新品にしとくか。使い回しは危険だな。台所に行って来る。動くなよ」テクテク・・・

香焼「うぃ~・・・・・・」グダァ・・・
547 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/24(日) 23:49:29.77 ID:c7amqqrK0
 ガチャッ・・・・・


ステイル「ナイフ、ナイフっと・・・・・・ん?」ピタッ・・・「誰だ?」カツカツ・・・ポチッ・・・


 ウィン・・・・・


レッサー『いやぁ、存外呆気無いですねぇ。考え過ぎだったんじゃないですか?』アハハ

アニェーゼ『まだ分かんねぇです。この扉を開けたらイノケンさんが「うぼわぁっ!!」って感じで出てくるかもしれませんよ』ジー・・・

サーシャ『そうですね。相手はあの天才マグヌスです・・・・・・抜かってはいけませんよ』コクッ・・・

アンジェレネ『・・・・・・ねぇねぇ。これって、何かな?』ビシッ

アニー・サーシャ・レッサー『『『え?』』』チラッ・・・

もあい『にゃー』カリカリ・・・


 ブツッ・・・


ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何で、居る?」ダラダラ・・・



 *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  



サーシャ「・・・・・・第5の回答ですが、如何見てもカメラですね。というか、インターホン」タラー・・・

レッサー「魔術的っつーより科学ですよね。てか一般家庭かっての」タラー・・・

アニェーゼ「い、いや、まだ・・・・・・これ自体が罠である可能性も!」ダラダラ・・・


 ピンポーン・・・・・


アニー・サーシャ・レッサー「「「えっ!!?」」」ドキッ!!

アンジェレネ「ステイルさーん。居ますかー? コォヤギくんも一緒かなぁ?」ピンポンピンポン!

アニェーゼ「あ・・・・・・アン!! 何してやがりますかあああぁっ!!?」ギャァッ!!

アンジェレネ「いや、普通にお話を」キョトン・・・

サーシャ「第7の推測ですが、彼が素直に出る訳が・・・・・・」


ステイル『・・・・・・何だ』ガガガ・・・


レッサー「・・・・・・素直に出ましたね」アハハ・・・

サーシャ「」チーン・・・
548 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/25(月) 00:23:46.05 ID:r45AbikP0
アンジェレネ「香焼くん、居ますか?」ニコッ

ステイル『・・・・・・だったら何なんだ?』ガガガ・・・

アニェーゼ「用事有るんですよ。コーヤギ隠してんのは知れてんです! さっさと此処開けやがれ、この[ピーーー]野郎!」ギロッ・・・

ステイル『そうかい・・・・・・じゃあな』ガガガ・・・

レッサー「わああぁっ!! ま、待ってください。主教補佐さーんっ!! 今のはアニェーゼの言葉の綾ですよー!!」ワーワー!

アニェーゼ「別に間違っちゃいなむぐぅ!!?」フガフガ!!

サーシャ「アニェーゼ。今は黙って下さい」ガシッ!

ステイル『・・・・・・香焼はいないぞ。今日は早退して天草のアパートに戻ったみたいだ』ガガガ・・・

アンジェレネ「ねぇ・・・・・・本当?」ニコッ・・・

ステイル『ああ・・・・・・』ガガガ・・・

アンジェレネ「ステイルさん? 潔白なら部屋を見せてくださいよ」ニコニコ・・・

ステイル『し、しつこいよ、君・・・・・・人の部屋にズカズカ入り込むよう教育されてるのか?』ガガ、ガ・・・

アンジェレネ「場合によっては強行でも構わないと、刑法にありますから」ニコッ・・・


レッサー「うわぁ・・・・・・アンジェレネ怖ー」タラー・・・

サーシャ「第2の感想ですが、アクィナスに通じる笑顔ですね・・・・・・」ダラダラ・・・

アニェーゼ「アンを怒らせっとマジで怖ぇですからね・・・・・・今その一歩手前です」タラー・・・


アンジェレネ「ねぇ・・・・・・」ニコニコニコ・・・

ステイル『・・・・・・』ガガガガ・・・

もあい「なぅ」カリカリ・・・

一同『・・・・・・』シーン・・・


 カリカリ・・・


アンジェレネ「・・・・・・」スッ・・・ガシッ

アニェーゼ「あ、アンジェレネ?」キョトン・・・

アンジェレネ「ねぇ・・・・・・開けて?」ガチャガチャガチャ・・・

ステイル『そ、そんなにドアを押し引きしても開かな――』

アンジェレネ「開けてよ」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ・・・・・

一同『っ!!?』ギョッ!!?

アンジェレネ「コォヤギくん、居るよね? 猫さんが教えてくれてるもん・・・・・・ねぇ」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ・・・・・

ステイル『―――い、居ないよ。止めろ、アンジェレネ・・・・・・いい加減に』ガガガ・・・


アンジェレネ「嘘だッッッ!!!」ガンッ!!


アニー・サーシャ・レッサー「「「ひっ!!」」」ビクッ!!

ステイル『なっ!!?』ガガッ・・・

もあい「にゃっ!!?」
549 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/25(月) 00:43:44.66 ID:r45AbikP0
アンジェレネ「如何して嘘つくのかな? 何か疚しい事でもあるんですか?」ピンポーン・・・

ステイル『い、いや・・・・・本当に・・・・・・』ガッガガッ・・・

アンジェレネ「あのね、人間は嘘つくけど・・・・・・動物は嘘をつかないんだよ? ましてや忠賢い動物は尚更ね」ピンポーン・・・ピンポンピンポン・・・

もあい「・・・・・・にゃう」フシフシ・・・

ステイル『ぐっ・・・・・・じ、実は取り込み中で』ガ・・・ガガ・・・

アンジェレネ「それは、何?」ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン・・・・・

ステイル『時間が掛かる事だ・・・・・・それより、アンジェレネ。チャイムを鳴らすの止めてくれ!』ガガ・・・ガ・・・

アニェーゼ「けっ! だからそれは私達が居るとヤバい事なんですかって聞いてんですっ?!」ギロッ・・・

ステイル『だから、そういう問題じゃ・・・・・・』ガガガガー・・・

サーシャ「マグヌス。第1の警告です・・・・・・素直に白状しなさい。でなければ突破します」ガチャンッ・・・

ステイル『ま、待て!! それは困る!!』ガガッガガッ・・・

レッサー「ええぃ、はっきりしないヤツです! 踏み込みましょう!!」ガキッ・・・

アンジェレネ「ねぇ・・・・・・ステイルさん。皆、本気ですよ? 如何します? このまま玄関滅茶苦茶にされたいの?」ニコッ・・・

ステイル『わ、分かった・・・・・・開ける。ただし、大人しくしてくれよ』ガガガ・・・ピッ

アニェーゼ「ええ・・・・・・テメェが潔白なら、そうしましょう」ニヤッ・・・

ステイル『まったく新築部屋だってのに・・・・・・とんだ災難だ・・・・・・』ブツッ・・・


レッサー「良しっ!」ニシシ!

アンジェレネ「ふふっ。ちょろいですね」フッフッフッ・・・

サーシャ「・・・・・・アンジェレネが黒い」タラー・・・

アニェーゼ「それより、良いですか? アイツが何を言っても、入ったらまず大声で香焼の名を呼ぶんです」チラッ

アン・サーシャ・レッサー「「「了解」」」ビシッ

アニェーゼ「反応が無ければ、荒らしてでも探す。反応があれば一目散に其方へ・・・・・・OK?」チラッ

もあい「にゃー」カリカリ・・・

レッサー「ん・・・・・・私はコイツ追ってみますね」ニヤッ・・・

アニェーゼ「成る程・・・・・・任せましょう」コクッ・・・

アンジェレネ「あ。足音だ・・・・・・来るよ!」ゴクッ・・・



 ガチャッ・・・・・
550 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/25(月) 00:53:52.68 ID:r45AbikP0
 ―――とある日、PM03:15、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、ステイル=マグヌスの工房・・・・・




香焼「ステイル遅いっすね。何してんだろ・・・・・・もしかして一人で一服か?」ハァ・・・


 がやがや・・・・・


香焼「ん? 何か五月蝿くなったっすね?」キョトン・・・


 ・・・・・・ヤギー・・・・・・


香焼「・・・・・・ん」チラッ


 こーや・・・・・・コォヤギ・・・・・・ん・・・・・・


香焼「え? な、何?!」ドキッ・・・


 かりかりかり・・・・・


香焼「なっ!!?」ビクッ!


????『此処なんですね! 良し・・・・・・開きます!! みんなー!!』ガチャッ・・・ギギギ・・・

???『なーぅ』カリカリ・・・


香焼「ステイ・・・・・・も、もあい?」エ・・・


 スタッ・・・・・


香焼「・・・・・・は?」キョトン・・・

もあい「にゃんっ」トコトコ・・・

レッサー「見つけま、し・・・・・・た・・・・・・」ピタッ・・・

香焼「レッサー?」ポカーン・・・

レッサー「・・・・・・ぁ」ガクッ・・・

香焼「え?」ポカーン・・・・・・

レッサー「・・・・・・手遅れ、ですか」ペタン・・・

香焼「い、意味が分からないよ」タラー・・・

もあい「みゃー」ジー・・・
551 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/25(月) 01:24:21.55 ID:r45AbikP0
ステイル「お、お前ら! そっちに行くな!!」ガアアァッ!!

アニェーゼ「黙りやがれってんです! レッサー! 今そこに・・・・・・え・・・・・・」ピタッ・・・

サーシャ「ぐぬぬ・・・・・・マグヌス。第3の警告ですが、直ちにそこを退いて下さ、い・・・・・・な・・・・・・」ピタッ・・・

アンジェレネ「男なら腹を決めなきゃダメでしょ! 早く・・・・・・行く・・・・・・の・・・・・・」ピタッ・・・


 にゃーん・・・・・


香焼「皆? ・・・・・・え?」キョトン・・・

ステイル「ったく・・・・・・面倒な・・・・・・」ハァ・・・


アニェーゼ「そ、そんな・・・・・・」ダラダラ・・・

レッサー「・・・・・・手遅れみたいです。見て下さい、あの様を」アアァ・・・

サーシャ「アレは・・・・・・第8の推測ですが・・・・・・黒魔術の生け贄刻印でしょう・・・・・・もしくは旧支配者召喚の為の生け贄」フニャン・・・

アンジェレネ「す、ステイルさん・・・・・・いくら天才魔術師を称するからって・・・・・・友達を犠牲糧にしちゃ・・・・・・おかしいよ」ウウゥ・・・


香焼「・・・・・・ステイル。何コレ?」タラー・・・

ステイル「僕にも分からん。ただ・・・・・・厄介かもしれないね」ダラダラ・・・

香焼「・・・・・・」ポカーン・・・

ステイル「あー、えっと・・・・・・まず話を聞いてくれ。こうなったらキチンと話すから」ダラダラ・・・

アニェーゼ「黙れ外道!!」ギロッ!!

アンジェレネ「見損なったよ、ステイルさん・・・・・・私、貴方の事嫌いじゃなかったのに・・・・・・」ウルウル・・・

レッサー「そんな姿のコウヤギを見るくらいなら、まだリアルゲイの方がマシでした・・・・・・」ガッデム・・・

サーシャ「第7の、判断です・・・・・・マグヌス。貴方をスペインの十字教異端審問院に告訴します」ギロッ・・・

ステイル「・・・・・・ハァ」タラー・・・

もあい「みー」スタッ・・・

香焼「えっと・・・・・・如何してこうなった?」ポカーン・・・

アニェーゼ「コーヤギ・・・・・・無事なんですか? 苦しかったり痛かったりしませんか?」ジー・・・

香焼「は? え、えっと、最近頭痛ってか頭がハッキリしなかったけど・・・・・・何で?」

サーシャ「ま、マグヌス!? 長期間掛けてコーヤギーに刻印を!? 彼が無愛想な貴方でも仲良く接してくれるのを逆手に!?」ギョッ・・・

アニェーゼ「この・・・・・・下衆が」ギリリ・・・

ステイル「・・・・・・今、僕が何を言っても嘘だと言うだろ?」ハァ・・・

アンジェレネ「ど、どうしたら良いの? こ、コゥヤギくんはまだ無事みたいだけど・・・・・・下手に動かしたら、マズいんじゃ・・・・・・」アタフタ・・・

レッサー「か、カンザキか最大主教を呼ぶべきです! 私達じゃ対処出来ません!」グッ・・・

サーシャ「第1の観念です・・・・・・此処は、マグヌスに逆らわないでおきましょう。香焼の身が第一です」ムゥ・・・

香焼「・・・・・・ステイル、説明よろしく」ポカーン???

ステイル「ヤレヤレだ・・・・・・―――」ハァ・・・
552 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/25(月) 01:42:42.95 ID:r45AbikP0
 ―――数分後・・・・・



香焼「ぷっ・・・・・・あははははははっ!!」ケラケラケラ!

ステイル「阿呆らしいのは分かってるから笑うな・・・・・・術式が崩れる」ハァ・・・

香焼「ごめんごめん・・・・・・ふふっ」クスクス・・・

アニェーゼ「コーヤギが・・・・・・壊れた・・・・・・」ガーン・・・

香焼「壊れてないよ、アニー」フフッ・・・

カルテッ娘『え』キョトン・・・

香焼「あー、確かに怪しい術式だから疑っちゃうよね・・・・・・えっと自分が説明すれば良いのかな?」チラッ

ステイル「そうしてくれ。今彼女達の中で、僕は暗黒魔術の使い手らしいからな」クスッ・・・

レッサー「な、何なんですかぁ?」タラー・・・

香焼「あのね・・・・・・―――」アーダコーダ・・・



 にゃーん・・・・・



香焼「―――・・・・・・という訳っすよ」クスッ

カルテッ娘『』チーン・・・

ステイル「だから取り込み中だと言うに・・・・・・馬鹿者共め。人の工房までズカズカと」ジトー・・・

サーシャ「うっ・・・・・・し、しかし! 第3の疑念ですが、まだがマグヌスに洗脳されている可能性も!」アタフタ・・・

香焼「サーシャ」ジー・・・

サーシャ「な、何です」タラー・・・

香焼「自分は正気っすよ。ステイルを信頼してるからお願いしたんだ・・・・・・それ以上は怒るからね」ジトー・・・

サーシャ「うっ・・・・・・す、すいません」シュン・・・

アンジェレネ「・・・・・・でも、それならステイルさん。隠す必要無かったですよ?」ジー・・・

ステイル「まず他の魔術師を自分の工房に易々入れる訳が無かろう。それから・・・・・・」チラッ

香焼「ん?」

ステイル「・・・・・・今、邪魔されたら危険だった。只の検査が本当に黒魔術になってしまいかねない」ハァ

アニェーゼ「素直に話せば邪魔なんてしませんよ!」ニャガー!

レッサー「寧ろ手伝ってたくらいですからね!!」ウガー!

ステイル「貴様ら二人が特に心配だったんだ! ふざけて墨で落書きしたりオパールたらふくブっ掛けたりしそうだろ!」ギロッ・・・

アニー・レッサー「「なっ!!?」」ハ!?

香焼・アン・サーシャ「「「確かに」」」コクッ

アニー・レッサー「「・・・・・・おぅふ」」タラー・・・

もあい「にゃぅ」グシグシ

ステイル「日頃の態度だ」フンッ
553 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/25(月) 02:10:24.73 ID:r45AbikP0
ステイル「兎に角だ・・・・・・君達、皆リビングへ出てろ。紅茶やコーヒーはクッキーはセルフだ」ハァ・・・

カルテッ娘『え』キョトン・・・

香焼「珍しく太っ腹だね」アハハ

ステイル「この部屋を荒されるよりマシだ・・・・・・早く出ろ。アニェーゼ、猫も連れてけ」ギロッ・・・

もあい「なー」トコトコ・・・

アニェーゼ「わ、分かりましたよぅ」ムゥ・・・

ステイル「・・・・・・あ、そうだ。サーシャ。君だけ残れ」チラッ

香焼・カルテッ娘『は?』ポカーン・・・

サーシャ「だ、第7の質問ですが・・・・・・何故ですか?」ポカーン・・・

ステイル「術式の〆(ラスト)に『水』の魔翌力が欲しい。手伝ってくれ」カチッ・・・フゥ・・・

サーシャ「・・・・・・了承しました」コクッ

香焼「何か悪いね、サーシャ。宜しく」ニコッ

サーシャ「い、いえ・・・・・・言い訳がましいですが、先ほど失礼したお詫びですよ」クスッ///


アニェーゼ「・・・・・・私も、『水』、使えますよ?」ムスー・・・

ステイル「君は確かに五大元素全てを使えるが専門家(スペシャリスト)じゃない。サーシャの方が無難だ」ジー・・・フゥ

アニェーゼ「チッ・・・・・・分かりましたよ! 大人しくアッチで待ってます!」ケッ!

もあい「にゃっ!」ピョンッ!

アンジェレネ(わぁ・・・・・・機嫌悪そう)アハハ・・・

レッサー(分かりやすい嫉妬ですねぇ。まぁ本人にはばれてないみたいですから良いですが)クスクス・・・

ステイル「さぁ、君達も行け・・・・・・それからアンジェレネ」チラッ

アンジェレネ「何?」チラッ

ステイル「・・・・・・二人が暴走しない様、頼んだ」コクッ

アンジェレネ「え・・・・・・ふふっ。任されました」ニコッ

レッサー「ぐっ! ステイルちゃーん・・・・・・ホント、失礼なヤツですね!」プンスカッ!

アンジェレネ「ほらほら。紅茶淹れて上げるから、行こ」テクテク・・・

レッサー「・・・・・・サーシャァァー! ドサクサに紛れてコウヤギ愛撫しちゃダメですよぅ痛っ!!」ゴンッ!!

アンジェレネ「馬鹿な事言わないの」メッ!

サーシャ「し、しません!」カアアァ・・・///


ステイル「ハァ・・・・・・やっと続きが出来る」ッタク・・・フゥ・・・

香焼「ゴメンね、面倒かけちゃって」アハハ・・・

ステイル「そう思うなら今度第7学区の地下にある『はまきや』でレアものでも買って来い」ヤレヤレ・・・ジジジ・・・

サーシャ「第1の注意ですが、コーヤギーに煙草を買わせるのは犯罪です。貴方の不良行為に巻き込まないで下さい」ジトー・・・

ステイル「はいはい。それじゃあ・・・・・・〆の手順を説明する。それが終わったら、すぐ始めるぞ」ケシケシッ・・・コクッ

香焼・サーシャ「「うん(了解です)」」コクン・・・ 
 
 
568第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/27(水) 20:56:13.78 ID:c5rfxpWU0
 ―――とある日、PM04:00、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼私室・・・・・




アニェーゼ「……」イライラ・・・

もあい「なーぅ」プラプラ・・・

レッサー(アニェーゼ、まだ機嫌悪いですね……)チラッ・・・

アンジェレネ(除け者にされたと思ってるんだよ。コォヤギくんの事だから尚更、ねぇ)ポリポリ・・・


 ガチャッ・・・・・


アニー・アン・レッサー「「「っ」」」パッ!


サーシャ「……終わりました」テクテク・・・

ステイル「大人しくしてたかい? 何も壊してないだろうな」ジロッ

アンジェレネ「こっちは大丈夫。問題無いよ」コクッ

アニェーゼ「それより、コーヤギは?!」ガタッ

ステイル「今来る。待ってろ」チラッ


 カツカツ・・・ガチャリ・・・・・


レッサー「あ、来まし……た……うをっ?」ギョッ!

香焼「……ただいま」グデグデ・・・

アンジェレネ「こ、コォヤギ、くん……」ビクッ・・・

アニェーゼ「た、刺青(タトゥー)入ったままなんですか」タラー・・・

ステイル「洗えば落ちる。彫りモノでは無いからね」カチッ・・・フゥ・・・

香焼「でも、何だか身体痛いよ……」ハァ・・・

もあい「にゃー」トコトコ・・・ヨジヨジ・・・

香焼「もあい……上裸だから爪立てて登らないで」イテテ・・・

レッサー「んで、結果は如何だったんですか?」チロッ

ステイル「……呪いに掛った形跡は有ったが、今現在は陰性だ。頭がハッキリしないのはその副作用かもしれないな」ジジジ・・・フゥ・・・

サーシャ「第2の補足ですが、私達には関知できないレベルの『何か』が働いていると見た方がいいでしょう……とりあえず今は無事です」コクッ

アニェーゼ「……そうですか」フム・・・
569 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/27(水) 21:21:23.68 ID:c5rfxpWU0
レッサー「それにしても、コウヤギ。今の今まで術掛けられてるって気付かなかったんですかぃ?」ジー・・・

香焼「分からないよ。いつそんな事する魔術師に会ったかも気がつかなかったし」ハァ・・・

もあい「にゃん」コクコクッ

ステイル「気付かないだけで、都市の中にも魔術師は云十人は居る。まんまとしてやられた君がマヌケだったのさ」フンッ

香焼「……ごめん」シュン・・・

アニェーゼ「……ステイル。言葉選びやがれってんです。言い方ってもんが有んでしょう?」ギロッ・・・

ステイル「なら『仕方ないね』で済ませれば良いのか? 甘ったれるなよ? そんなんじゃ……死ぬさ」ジジジジ・・・

アニェーゼ「っ」ギリッ・・・

香焼「……うん。分かってる。自分の落ち度っすよ」コクッ

サーシャ「第1の解析ですが……今回の呪いは攻撃性ではありません。その点は不幸中の幸いでしょう」チラッ

レッサー「ま、間違って壊死魔術みたいなのを喰らってたら御釈迦でしたからねぇ……気を付けて下さいよ、ホント」ハァ

香焼「うん。心配掛けてごめん」ペコッ

もあい「んなー」ペチペチ

アニェーゼ「……」ジー・・・

アンジェレネ「あ、アニェーゼちゃん。兎に角無事だったんだから、喜ぼうよ。ね」ニコッ

アニェーゼ「えぇ……ハァ」ドサッ・・・

ステイル「ふんっ……ところで香焼」チラッ

香焼「ん?」

ステイル「いつまでその恰好でいるつもりだ?」ジトー・・・

香焼「は?」ポカーン・・・

サーシャ「第1の忠告ですが……先程マグヌスが洗い流せると言ったでしょう」ハァ

香焼「あ、そっか」コクンッ

ステイル「さっさと入って来い。タオル類は適当に使え。機器の使い方は基本都市製のモノだ」アーダコーダ・・・

香焼「うん、了解。じゃあお風呂借ります」クルッ

もあい「……にゃっ」ピョンッ!

レッサー「あ、にゃんこ逃げた……そうだ! コウヤギ!」バッ!

香焼「今度は何す―――」



  カシャッ・・・・・



香焼「―――か、ぇ?!」ビクッ!?

一同『っ!?』ビクッ!
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/27(水) 21:35:10.83 ID:dfTMYwtE0
レッサー、また余計な火種を…………面白くなりそうだwwww
571 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/27(水) 21:41:42.23 ID:c5rfxpWU0
レッサー「いやぁ、ステイルっち。デジカメを拝借しちゃいましたー」ニシシ!

ステイル「……阿呆」ハァ・・・

香焼「な、何撮ってるのさ!?」ジトー・・・

レッサー「折角コウヤギがオモロい恰好してますからねぇ……アンラ・マンユみたいな」アハハ

サーシャ「第9の質問ですが、何故拝火教の絶対悪なのですか? アレは爬虫類の恰好でしょう?」ハテ?

アンジェレネ「サーシャちゃん。ツッコむ所そこじゃないよ」アハハ・・・

レッサー「何となくですよ、何となく」ニャハハ

香焼「はぁ……とりあえず行ってくるっす」テクテク・・・


 ガチャッ・・・・・


レッサー「……さて一同。後でこの写真上げますね」ニヤッ・・・

アニー・アン・サーシャ「「「なっ!!?」」」ドキッ!

ステイル「……馬鹿だな」ハァ・・・

もあい「なぅ」ヨジヨジ・・・

アニェーゼ「い、要りませんよ! そんなもの!」フンッ!

レッサー「あっそ。じゃあアンジェっちとサーシャにゃんと主教補佐殿にだけ上げようか」ニヤニヤ・・・

ステイル「僕をカウントするな、阿呆」テクテク・・・ドサッ

サーシャ「……頂きましょう。ワシリーサへの土産になります」フフフ・・・

アンジェレネ「うーん……私はコォヤギくんが良いよって言ったら貰おうかな」ニコッ

アニェーゼ「ぐぬっ……」ウギギ・・・

レッサー「……あるぇ? アニー隊長、ホントに要らないんですかぁ?」グイグイ・・・

アニェーゼ「べ、別に……その……」ウッ・・・

レッサー「アンジェレネ、サーシャ! よく見て下さい。何かこう、恰好良いですよねぇ。下手なコスプレよりずっと良いです」ニヤニヤ・・・

アン・サーシャ「「そうですねー……チラリ」」チラッ

アニェーゼ「……ま、まぁ。如何してもって言うなら……貰ってやっても良いかなぁなんて」ゴニョゴニョ・・・

レッサー「ふひひ! 毎度ありー」ニコッ!

ステイル「おいレッサー。それ僕のカメラだぞ?」ジトー・・・

レッサー「分かってますよー。お借りしただけですって。あ、ノートPCも借りますよー」ルンルンル~♪

サーシャ「第1の実況ですが……既に器用に取り込みをしていますね。呆れるほど早く」ハハハ・・・

もあい「みー」フシフシ
572 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/27(水) 22:01:39.00 ID:c5rfxpWU0

 一寸後・・・・・


レッサー「はいプリントアウト完了でーす!」ドーンッ!!

アニー・アン・サーシャ「「「おおぉ」」」キラキラ・・・

ステイル「何故君はそんなに機械に精通してるんだい」ハァ

レッサー「今の時代小学生でもPC検定3級は持ってますよ。んじゃ配りますねー」ハイハイ・・・

サーシャ「……何だか、心成しか加工してある様に見えますが」ジー・・・

レッサー「フレーム付けたり光源補正程度なら誰でも出来ますよ」コクコクッ

アンジェレネ「へぇ……レッサーちゃん、デキる女だねっ!」キラキラ!

レッサー「いやだなぁ褒めても何も出ませんよぅ」ニヤニヤ・・・

アニェーゼ(……すかいぷ、ってのが有れば何処で誰とでもお話出来るんですよね。覚えましょうか)フムム・・・

レッサー「それにしても、ステイルっち」ジー・・・

ステイル「今度は何だ?」ハァ

レッサー「Dドラに何も入ってませんよ? ツマんないです」ヤレヤレ・・・

ステイル「ずっと埃被らせてたPCに馬鹿な期待するなよ」コッチガヤレヤレダ・・・

アニェーゼ「そういえば、立派な機械いっぱい持ってやがるのにどれも埃被ってますね」キョロキョロ・・・

ステイル「悪かったな。アナログ人間なんだよ。冷蔵庫、洗濯機、台所、掃除道具、風呂。便利であるべきなのはコレくらいだろ」

アンジェレネ「んー……ねぇ、ステイルさん。少し弄ってみても良い? 勿論、壊す様な事はしないから」チラッ

ステイル「勝手にしてくれ」ハァ・・・ゴロンッ

もあい「みゃー」トコトコ・・・モフンッ



 わいやわいや・・・・・



ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・…………………………いやいやいや。というか何故君達がまだ此処に残ってるんだ!?」バタッ!

カルテッ娘『へ?』ポカーン・・・

もあい「にゃん」ビクッ!
573 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/27(水) 22:26:42.64 ID:c5rfxpWU0
アニェーゼ「何故って……紅茶やクッキーは自由だって言ったじゃないですか」キョトン・・・

ステイル「それは待ってる間だろう? もう用事は済んだんだ。さっさと帰れ」ジトー・・・

サーシャ「むっ。第10の質問ですが、ではコーヤギーは特例なのですか?」ムゥ・・・

ステイル「アイツもシャワーを終えたら帰す。長いさせる必要はないからな」フンッ

レッサー「なーんか……ムカつきますねぇ」ジトー・・・

アンジェレネ「ま、まぁまぁ……とりあえずもう少ししたら帰るので、ちょっとだけ。ね」ニコッ

もあい「みゃーん」クルクル・・・

ステイル「ったく、如何して君達はこう珍しいものに惹かれるのか……―――」


 Prr! Prr!


カルテッ娘『え』キョトン・・・

ステイル「チッ……風呂のインターホンだ……如何使うんだったか」アタフタ・・・

レッサー「此処の赤いボタンで選択。下の大きいので決定ですよ……ほいっ」ポチッ!

ステイル「……何で知ってる?」タラー・・・


香焼『あー、ステイル? 間違ってバスタブにお湯出始めちゃったんだけど……これ止まらないの?』ガガガ・・・

ステイル「ハァ……仕方ない。そのままにしておけ。後で処理する」マッタク・・・

レッサー「あー、カメラもうちょい下映せます?」ニヤニヤ・・・

香焼『れ、レッサー!? 変な事言わないでよ!!』モゥ///

レッサー「えっと此処のレバーで調整をしでででででででででぇっ!!? た、叩かないで下さい!!」アダダ!

アニェーゼ「いい加減にしやがっれってんです! 変態女!!」カアアァ・・・///

香焼『あはは。アニェーゼ、さんきゅー』プツンッ・・・

レッサー「痛ー……はたきの柄で殴る事ぁ無いじゃないですか」ブーブー!

サーシャ「自業自得ですね」アハハ

アンジェレネ「それより……さっきのお風呂。かなり大きかったね」チラッ

ステイル「うっ……」マズイ・・・

レッサー「見た目噴水くらいありましたもんねぇ……ステイル殿ー」ニヤリ・・・

ステイル「さ、さぁな。滅多に入らないから覚えてないよ」タラー・・・

アニェーゼ「さーて、と。まだ煙草臭くないステイルの上着探しましょうか。私達にとってはワンピース代わりになりますからね」サクサク・・・

ステイル「ふざけるなっ」ハァ・・・

もあい「……なー」コロコロ・・・
574 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/27(水) 22:51:29.92 ID:c5rfxpWU0
 ―――とある日、PM04:20、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼私室、バスルーム・・・・・



 ジャアアアアアァ・・・・・


香焼「あー……臭いは消えたけど、まだ墨跡取れないや」ゴシゴシ・・・


 コンコンッ・・・・・


香焼「ん? はい」チラッ

レッサー「はぁわぃゆぅ?」ガチャッ・・・

香焼「」

レッサー「あ、気にしなくて良いですよ。お風呂見に来ただけなのでうをおおぅいっ!!?」グンッ!!

アニェーゼ「ああああ、ああ、ああ、あ、あ、アンタって人は!! だ、男性が風呂場入ってるでしょう!!」カアアァ///

レッサー「あぁ、首がオカシイ……もぅ御堅い人間ですねぇ。そのくらい分かってますよ」ハァ・・・

アニェーゼ「仮にもクリスチャンでしょう! 不貞の極みです! 少しは女性らしく恥じらいなさいよ!」マッカッカアアァ///

レッサー「イギリスの十字教は不倫から始まったっていう格言もありますしー……あ、うん。杖出さないで、ごめんごめん」アタフタ・・・

アンジェレネ「レッサーちゃん。危ないからそういう事言うの止めようねー」ジトー・・・

サーシャ「第3の提案ですが、中に居るコーヤギーに調べて貰えば良いでしょう。何故レッサーが態々入るのですか」ジー・・・///

レッサー「いやぁスンマセン。んじゃコウヤギっち」チラッ

香焼「」

レッサー「あれ? 固まってる」ホェ?

アニェーゼ「こ、香焼!? 大丈夫ですか?!」ドキッ・・・




 キャアアアアアアアアァッ!!




ステイル「ヤレヤレ、黄色い悲鳴だな。誰よりも甲高い……風呂場で裸を見られたか? まったく……男のくせに」ハァ・・・




 ステイルううううぅっ!! コイツら連れてってえええええぇっ!!




ステイル「っせぇ!!」アベヒロシ風ゥッ!!

もあい「んなー」ハァ・・・
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/27(水) 22:55:05.13 ID:uh5WYEODO
黄色い悲鳴だな。ソプラノの甲高い声だ。幼い肢体でも見られたのか?



だが、男だ。
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/04/27(水) 23:13:31.34 ID:zW639xV+o
こんな可愛い子が女の子のはずがない
577 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/27(水) 23:18:25.73 ID:c5rfxpWU0
 ―――とある日、PM04:30、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼私室、バスルーム・・・・・




香焼「……しくしく」ゴロンッ・・・

もあい「にゃー」ペチペチ・・・

ステイル「何してるんだ、君は……人のベッドの上で大の字うつ伏せなって啜り泣かないでくれ」ジトー・・・

香焼「女の子怖いよぅ……」ウウゥ・・・

ステイル「知るかアホ」カチッ・・・フゥ・・・



 Prr! Prr!



ステイル「……えー」タラー・・・

香焼「……如何したのさ」ウルウル・・・

ステイル「アイツら、マジで勝手に風呂入ってるのか?」ダラダラ・・・

香焼「だからさっき言ったじゃん……てか出ないの? 通話に」チラッ

ステイル「……カメラモード切って、通話に出てくれ」ホレ

香焼「えー……」タラー・・・

ステイル「言わせて貰うが、今日オパール何粒使ったと思う?」ニコッ

香焼「うん。僕出る!」ダラダラダラダラ・・・



 Pi!



香焼「はい。どうしたの?」


レッサー『アンジェレネ! 実は隠れ巨乳ですか!!?』ガガガガ!

アンジェレネ『ば、馬鹿な事言わないでよー!! 私達皆Aカップ以下でしょぅ!!』ガガガガッ!!


香焼・ステイル「「」」

もあい「……なぅ」ハァ・・・
578 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/27(水) 23:46:57.97 ID:c5rfxpWU0
アンジェレネ『そ、そんな事言ったらサーシャちゃんだって着痩せしてたじゃん!』ジロッ

サーシャ『だ、第1の言い分ですが、わ、私の場合は馬鹿上司の所為で窮屈な思いをしてるだけです!!』カアアァ///

レッサー『しっかし、それなりの膨らみかけがある分二人は良いでしょう。隊長さんなんて……ハァ』ガッカリ・・・

アニェーゼ『あ、ンタ……ねぇ……』プルプルプルプル・・・///

サーシャ『それから第2の解析ですが、レッサー! 私達の中では貴女が一番大きいでしょう!!』ギロリ・・・///

レッサー『比例で考えたらアンジェっちですよ! 私最近身長増えてるのに……胸に来ないんですってば!!』ウガアアァッ!!

アニェーゼ『るっせぇレッサー!! フォン入ってるだろぉがあああぁっ!!』ガアアアァ///

レッサー『へ? ……あ』キョトン・・・


香焼(相手したくねぇ……)ダラダラ・・・

ステイル(何でコイツら来たんだ……悪魔だ。きっと悪魔の仕業なんだ)ダラダラ・・・

レッサー『あはは、スイマセン。お恥ずかしい所をお聞かせしましたねぇ』ニャハハ!

香焼「……で? 何か御用で?」ハァ・・・

レッサー『あのですね、ヘアブラシ、出来るだけ大きいヤツ無いですか?』

香焼「ステイル、有る?」チラッ

ステイル「ヘアブラシねぇ……僕ので良いなら」スッ

レッサー『まぁ文句は言いませんよ。ちゃんと洗って返しますから。あ、勿論洗うと言ってもアs』

アニェーゼ『言わせるかボケええええぇっ!! 兎に角! 全員長髪なので厄介なんです! ブラシとドライヤー風呂前に置いといて!』Pi!


香焼「……だって」チラッ

ステイル「君が持って行け」ヤダ!

香焼「ステイルが行ってよ」ヤダ!

香焼・ステイル「「……」」ジー・・・


もあい「にゃん」スタッ!


香焼「……最初はグー!」バッ!!

ステイル「なっ!!?」ギョッ!!?

香焼「ジャンケン、ポンッ!!」バッ!!



冷蔵庫『安価――― >>580・・・負けたのどっち!』ドーン!
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/04/27(水) 23:50:11.15 ID:fwhD/TBS0
香焼くん以外に誰がいる
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/27(水) 23:51:05.67 ID:uXlFu0aAO
香焼に決まってる
581 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/28(木) 00:15:41.08 ID:+xLhQydT0
香焼「ほいっ!」  ※パー!

ステイル「ふんっ」 ※中指・人差し指・親指立て!


 にゃーん・・・・・


香焼「お、ま……それ反則だろ!!」ギョッ!!?

ステイル「米英ではこれチョキだから」サラッ・・・

香焼「嘘付け!! 絶対反則だろ!!」ガアアァッ!!

ステイル「CIA直属の特殊部隊員が使った伝説の手だ」ヘーン!

香焼「オマエそれ核ブチ込まれるぞ!!」キイイイィッ!!


 Prr! Prr!


ステイル「読んでるぞ。いいからさっさと行け! また騒がれる!」ハァ・・・

香焼「マジ……これでオパールの代金チャラにしろよ」タラー・・・

もあい「にゃー」テクテク・・・ヨジヨジ

ステイル「猫も一緒に行くってさ。ほら、ドライヤーとブラシだ」ククク・・・

香焼「こ、の……ハァ」トボトボ・・・
582 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/28(木) 00:25:16.83 ID:+xLhQydT0
香焼「……何かもう、嫌な予感しかしないもん。ドアから変なオーラ出てるし」ジー・・・


 ゴゴゴゴゴ・・・・・


香焼「……ハァ」スッ・・・


 ガチャッ・・・・・


香焼「そーっと……此処に置いておけば良いかな」スッ・・・

もあい「にゃっ」トンッ!

香焼「あ、こら! それで遊ぶな!」メッ!


 ガチャッ・・・・・


香焼「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え」ギギギギ・・・


アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え」バッタリ・・・



 にゃーん・・・・・



香焼「え、あ、の……アンジェレネ、さん……何故、其方(トイレ)から出てくるのでせうか……」ダラダラダラダラ・・・

アンジェレネ「あ、わわ……そ、の……おしっこに、行きたく、なって……ちょこっと……出て……」カアアアァ・・・///

香焼「……」ギギギギ・・・

アンジェレネ「ひゃ、ぁ……」////////////////////////////////

香焼「ま、待―――」



 キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアァッ!!



香焼「」ダラダラダラダラ・・・
583 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/28(木) 00:40:27.73 ID:+xLhQydT0
香焼「―――じ、事故! み、見てない!!」アタフタ///



ガチャッ!!



香焼「なっ!!?」ビクッ!!?


アニェーゼ「アンジェレネ!! 何かありまし、た……か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぇ」バッ!!

香焼「」チーン・・・

アンジェレネ「あ、アニェーゼ、ちゃん……」ペタン・・・///

アニェーゼ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」チラッ・・・

香焼「……アニェーゼさん……話、聞いてくれますか?」ダラダラダラダラ・・・

アニェーゼ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見ました?」ジー・・・

香焼「……ずっと目ぇ閉じてました」グッ

アニェーゼ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私とアンの生えてるのも、見てないんですね?」ジー・・・

香焼「え? どっちの生えてな―――」



アニェーゼ「見てんじゃねぇか!! 変態野郎おおおおおおおぉっ!!」////////////////////////////////////////////////////

アンジェレネ「いやああああああああああああああああぁっ!!」///////////////////////////////////////////////////////



香焼「―――ちょ!? アニー今の謀ったろ!!?」カアアアァ///

アニェーゼ「るっせぇ!!! テメェだって生えてなかったじゃねえかよおおおおおおぉっ!!!」ガアアアアァ///

香焼「オマ、自分だってさっきちゃっかり人の裸見てたんだな!!!」ギャアアアアァッ///

アンジェレネ「もぅ良いからコォヤギくん! 早くアッチ行ってよおぉ!!」////////

アニェーゼ「この発情駄犬っ!! 変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態、超へんたああああいっ!!」バンッ!!

香焼「だから、押すな馬鹿!!」アワワワ///

もあい「にゃっ!?」ビクッ!

香焼「も、もあい危ないって!!」グラッ!!

アニェーゼ「死ねえええええええええええええええぇっ!!」ドンッ!!

アンジェレネ「あ!!」ギョッ!!

香焼「そ、そっち押すとっ……あ……ッッ」ゴロンッ!!



 ドサッ・・・バシャッ・・・・・
584 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/28(木) 01:02:25.33 ID:+xLhQydT0
香焼「痛て……・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」チラッ・・・



レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ピタッ・・・

サーシャ「こ、コーヤギー!!?」ドキッ///

香焼「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ダラダラダラダラ・・・

レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジー・・・

香焼(れ、レッサー、無言……)ダラダラダラダラ・・・


アニェーゼ「こ、こらっ!! 何でお風呂入るんですかっ!!」///

香焼「あ、アニーが蹴ったんだろ!!」タラー・・・

アンジェレネ「あ……れ、レッサーちゃん?」タラー・・・


レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スッ・・・

香焼(無言で立ち上がったあああっ!!?)ダラダラダラダラ・・・

アニェーゼ(や、ヤバイ!! レッサーの性格からしてコーヤギが[らめぇぇっ!]されちまいますっ!!)バッ!!

サーシャ「あわわ! こ、コーヤギー! 猫さんが私の頭の上にぃ!!」アタフタ///

香焼「え、えっと……」タラー・・・



 にゃーん・・・・・



レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」イソイソ・・・チャポンッ・・・

一同『え?』キョトン・・・

レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」キュッ///

一同『……』ポカーン・・・

レッサー「こ、コウヤギ……み、見ないで、ください……」カアアアァ//////////////////////////////////////////////////////////////

香焼「」チーン・・・


アニェーゼ(同じ『S』だから分かる……レッサー普段私よりSぶってるから『いざっ!』って時に、きっとマジで打たれ弱ぇんです)タラー・・・
585 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/28(木) 01:23:09.47 ID:+xLhQydT0
アンジェレネ「と、兎に角! コォヤギくん早く出てって!!」///

香焼「わ、分かってる!!」タタタタ・・・

サーシャ「こ、コーヤギー! 猫さんを!!」///

香焼「う、うん!」アタフタ・・・

レッサー「こっち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・来ないで下さい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブクブクブクブク・・・///

香焼「さ、サーシャ! もあいをこっち投げて!!」アワワワ・・・

サーシャ「だ、第1の危惧ですが、そ、その……投げたら丸見えになってしまいますっ」カアアアァ///

香焼「じゃ、じゃあ洗ってあげて!」///

サーシャ「む、無理ですよぉ……」///

アニェーゼ「さっさと動け変態発情わんこーやぎ!!」ガンッ///

香焼「は、発情してない!! てかその恰好で押さないでよ!!」カアアアァ///

アニェーゼ「コッチ見んな!! ルチアに言いつけますよ!!」ギロッ///

香焼「ま、マジで去勢されるから許してよおおおぉっ!!」イヤアアアァ///

レッサー「こっち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見ないで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」キュッ・・・///

香焼「何処に目をやればいいのさっ!?」ワアアアァンッ!!

もあい「にゃっ!?」グラッ・・・ポチャンッ

サーシャ「あっ!? ね、猫さん!! 落ちた!!?」アタフタ・・・///

アンジェレネ「もういい! 私が猫さん出しておくからコォヤギくん早く行って!!」スタスタ///

香焼「そ、その方が良い! だからアニェーゼ離せ!!」アワワワ・・・

アニェーゼ「今離したら裸見られちゃうじゃねぇですかっ!! 絶対ぇ嫌です!!」カアアァ///

香焼「さっき自分の事ちょこっと見たんだろ! お相子だ!! 極力見ないから出させろ!!」ダアアアァッ!!

アンジェレネ「アニェーゼちゃんも少しガマンしなさい! コォヤギくん出てけば解決するから!」ンモー!!

もあい「にゃっ! みゃっ!」ガシッ!!

サーシャ「ひぃっ!!? 何処触って!!」ザバッ・・・・ア・・・



 にゃーん・・・・・にゃっ!



香焼「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アニェーゼ離せええええぇっ!! 眼前にモロアウトがあああぁっ!!」カアアァ///

サーシャ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第4の警告です。あと2秒以上私の全裸を見たら水槍術式で風穴開けます」プルプル///

香焼「ふ……不幸だあああああぁっ!!!」ギャアアアァッ!! 
 
587 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/28(木) 01:54:36.40 ID:+xLhQydT0
 ―――とある日、PM05:00、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・




ステイル「やっぱり行かなくて正解だったな」ハハハハ・・・ゴシゴシ

もあい「みゃんっ」ゴシゴシ・・・


アニェーゼ「マッッッジで、如何責任取らせてやりましょうか……」ギリリ・・・///

アンジェレネ「動かないで、髪編めないから……とりあえずルチアさんには黙っておこうよ、可哀想だから」ハァ・・・///

サーシャ「この恥辱……第4の提案です……もうコーヤギーをワシリーサに渡しましょう。如何料理されるか見物です」グヌヌ・・・///

レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボー・・・///

アンジェレネ「レッサーちゃん……大丈夫?」タラー・・・

レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぇ」ポー///

アニェーゼ「私もサーシャも大概Sですけど、此処まで極端な両刃メンタルは初めてですね」ジトー・・・

サーシャ「アニェーゼ。第10の意見ですが、人を勝手にサドマゾで判断しないでください」ハァ・・・

アンジェレネ「と、とりあえず、もう大丈夫だからね。冷たいもの飲んで落ち着こ」ポンッ・・・

レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぃ」コクッ///

サーシャ「ハァ……第11の質問ですが、当のコーヤギーは何処へ?」キョロッ・・・

アンジェレネ「そういえば居ないね。追い出してからどっか見てないけど」ウーン・・・

アニェーゼ「……まさか逃げやがったんじゃ!!?」ギロッ!!


ステイル「逃げてないから安心しろ」ボソッ


カルテッ娘『え』キョトン・・・

ステイル「玄関ら辺で『同士』に慰めてもらってるさ」ハハハ

アニェーゼ「同士……」ヘ?

サーシャ「何の、です?」ム?

ステイル「同じ境遇の阿呆にだよ」ククク・・・
588 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/28(木) 02:19:06.63 ID:+xLhQydT0

 にゃーん・・・・・



香焼「―――……だからね、言ったんす……不慮の事故だって。なのに……アイツら……」ウルウル・・・

上条『あー、うん。分かる……そうなっちまったもんは仕方無ぇもんな……俺もこの前さ―――』グチグチ・・・



 トウマー!! ナンジダトオモッテルノー! ウルサインダヨー!! ニャー! 



アンジェレネ「………………成程。納得しました」ジー・・・

アニェーゼ「あのアンラッキーマンの事慕ったりするから変なのが感染るんです!」ケッ!!

サーシャ「第5の推測ですが……もしや謎の呪術は『幻想殺し』と関わりがあるのでは!?」ジトー・・・

アンジェレネ「それでコォヤギくんが変な風に?」エッ!?

アニェーゼ「いや、だったら逆でしょう。あの男は呪いとか魔術とかとは真逆の人間です」ウーン・・・

レッサー「裸、見られました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パパにも、見られた事無いのに」ウルウル・・・///

サーシャ「れ、レッサー。第4の懇願ですが……そろそろ元に戻って」タラー・・・



 ソトデッテッテヨー! ヨナカダケドカミツクゾー! ミー!



香焼「―――……うん。ええ……如何したら良いか……やっぱり潔く切腹してケジメを……」ウウウゥ・・・

カルテッ娘『っ!!?』ギョッ!!


上条『い、いや、それは全然潔くねぇぞ……誰も納得しないさ、自刃なんてのは』ハァ・・・

香焼「じゃあ、如何すれば……」ハァ・・・

上条『素直に謝れって。許してくれなくても謝れ。そういう状況で男に出来るのはそれだけだ』デンワゴシニ・・・キリッ!

香焼「素直に……」

上条『確かに俺らのは事故かもしれない。だけどやっぱり……男が悪いんだよ。ただ責任取れる程、俺は立派じゃない』ハハハ・・・

香焼「そ、そんな事!」

上条『いいや、そうなんだ……だから謝る。金や物、自身の能力(チカラ)責任は取れない。そんな財産染みたモノ無いからな』

    『……だけど本気で悪いって思ってるなら、気持ちで示せる。熱意を持って謝るんだ……それが上条さんが出した悟りですよ』アハハ・・・

香焼「……分かりました」コクッ・・・

上条『まぁまた何かあったら連絡してくれ。ただし……時差考えてくれよ』フワアアァ・・・

香焼「はい。夜分遅くすいませんでした」ペコッ・・・Pi!


カルテッ娘『……』ジー・・・
589 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 :2011/04/28(木) 02:38:46.42 ID:+xLhQydT0

 にゃーん・・・ガチャッ・・・・・


香焼「……」テクテク・・・

ステイル「……プラス9時間の時差か。アチラは2時過ぎだぞ」ククク・・・

香焼「……うん」テクテク・・・

ステイル「……ヤレヤレ。工房へ行ってくるよ」クスッ・・・


カルテッ娘『……』ジー・・・

香焼「……皆」ボソッ・・・

アニェーゼ「何か?」チラッ・・・

香焼「態とでは無いんす。でも……見てしまったものは事実……」グッ・・・

サーシャ「……で?」ジー・・・


香焼「……」スッ・・・ペコッ・・・


カルテッ娘『ッッ!!?』ギョッ!!

アンジェレネ「こ、これは!!?」ドキッ!!

レッサー「じゃ、ジャパニーズ・DOGEZAスタイル!!!」ビクッ!!

香焼「ごめん……」フカブカー・・・

アニェーゼ(ど、如何しましょう……DOEGZAは日本人の自殺一歩手前の最終誠意と、浦上が言っていました)タラー・・・

サーシャ(こ、コーヤギー。私達の裸の為にそこまでの決意を……)ウッ・・・

香焼「ごめんなさい」ペコリー・・・

アンジェレネ「……コォヤギくん」ジー・・・

香焼「……」フカブカー・・・

アンジェレネ「顔見て、話そ。そんな死にそうな顔で謝られても嬉しくないよ」ニコッ

アニェーゼ「……そうですね。面戻してくださいよ」ハァ・・・クスッ

香焼「……」スッ・・・

サーシャ「まぁ……私達も見てしまったと言えば見てしまいました……手打ちで済ませましょう」コクッ・・・

レッサー「……」モジモジ・・・

香焼「レッサー……」シュン・・・

レッサー「……私も……控えます」ボソボソ・・・

一同『え』キョトン・・・

レッサー「旦那様以外には、全裸見せる気は無いんです……だから私もセクハラ減らしますから……もう見ちゃ駄目ですよ」///

香焼「う、うん……ごめんね」ニコッ・・・

レッサー「次見たら……せ、責任取らせますからね! 覚えておいて下さい!!」カアアァ///

アニェーゼ「……」イラッ・・・

サーシャ(レッサーが……デレた!?)ギョッ!!

アンジェレネ(あと、アニェーゼちゃんはいつも通り嫉妬してるね)アハハ・・・


もあい「にゃーん」クルクル・・・
590 :>>1 :2011/04/28(木) 02:41:43.61 ID:+xLhQydT0
すいません。今日は此処で終了! お風呂回で盛り上がり過ぎたww
そしてまさかの『レッサーやっちまったキャラ崩壊』だぜぃ!! わふー!!

……すいませんっした。

次回はリクエスト通りいたずらやらツイスターやらベット占領やりますね。
それでは例の如く色々コメよろしく! んじゃまたねー! ノシ☆
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/04/28(木) 02:46:51.09 ID:kmIm+zIAO
レッサー可愛い
アニェーゼ可愛い
アンジェレネ可愛い
サーシャ可愛い

何が言いたいかというと>>1乙!

しかし香焼のラッキースケベは本家を越えてるなwww
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/28(木) 03:06:05.64 ID:jkfsFxMDO
乙! まさかのレッサーにやられました。こりゃアフタールート入ったねww

>>591
総じて同意。本家よりハードなのは香焼自身もセクハラされてるからか?!
つまり香焼まで可愛いと来てるという事‥‥卑怯っ‥‥圧倒的卑怯っ!!
これで女装なんかされた日には、もう‥‥
ステイルも早く二週目の馬鹿ステイルなっちまえ!
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/04/28(木) 04:01:27.02 ID:X5B0kQTH0
もとはと言えばアンジェレネがトイレ行ってたのに持ってこいと言ったレッサー達や
一糸纏わずトイレに行ったアンジェレネにも非はあるはずなのに
言い訳せずに誠意を尽くして謝るとは上やん以上のお人好しっぷり。

いじらしいじゃないか可愛いじゃないか後ろから抱きしめてナデナデしたいぞ
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/28(木) 08:39:51.76 ID:cym4lSzDO
何このレッサー……可愛いじゃないか……///



いや、俺には佐天さんが俺には佐天さんが俺には佐天さんが俺には(ry 
 
597 :>>1 :2011/04/28(木) 21:42:07.46 ID:+xLhQydT0
こんばんわ! 続きだじぇ!
598 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/28(木) 22:10:04.61 ID:+xLhQydT0
 ―――とある日、PM05:30、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・



 にゃーん・・・・・てんやわんや!



ステイル「……で」ハァ・・・

一同『ん?』キョトン・・・

ステイル「何故君達はまだ此処に居るんだ?」ジトー・・・

レッサー「何故って……駄目ですか?」キョトン・・・

ステイル「駄目も何も、香焼が来たら帰ると言ったろう」

香焼「え、そうなの?」ポカーン・・・

アニェーゼ「いえ、ステイルの虚言です」サラッ

ステイル「表に出ろチビ。焼き尽くしてやる」ジー・・・

アニェーゼ「ハッ! 上等ッ!! 決着つけてやりますよ!」ジトー・・・

アンジェレネ「止めてくださいってば! 二人とも」ンモー・・・

ステイル「……アンジェレネ。君は真面目な人間だと思っていたのだが、僕の思い違いの様だな」ジトー・・・

アンジェレネ「え、えぇ!?」ドキッ

サーシャ「マグヌス。第2の注意ですが、アンジェレネは意外といたずら好きですよ。多少硬いかもしれませんが真面目ではn」

アンジェレネ「わーわー! そこじゃないでしょ! ステイルさんが言いたいのは!」アタフタ!

ステイル「ったく、調子が狂う……香焼。君が出てけば小娘共もついていくだろ」チラッ

レッサー「小娘とは失礼ですね。自分だってまだ13,4くらいのくせにー」ブーブー!

ステイル「喧しい。というかレッサー、アニェーゼ。ベットの上から降りろ!」ギロッ!

アニー・レッサー「「やだー」」ジタバタ!

ステイル「……」ピクピク・・・

サーシャ「やれやれ……第13の質問ですが、如何してそこまで私達を帰したがるのですか?」ジトー・・・

ステイル「如何もこうも有るか。暇じゃないんだぞ?」フンッ

アニェーゼ「暇じゃなかったら何でコーヤギの呪術検査なんてしやがったんですかー」ジー・・・

ステイル「ぐっ……それは……」グヌヌ・・・

レッサー「コウヤギがOKで私達が駄目だなんて……男尊女卑? それとも女性とまともにお話出来ない坊やって事ですかねぇ」フフフ

ステイル「き、さま……」ギリリ・・・

アンジェレネ「ふ、二人とも……ステイルさん。そんな事無いのは分かってますから、如何して駄目なのか教えて下さい」チラッ

ステイル「……」チッ・・・

サーシャ「第11の意見ですが、私達4人に斜に構えてるのでしたらその必要はありませんよ」コクッ

ステイル「……ふんっ」クルッ・・・

アニェーゼ「けっ……はっきりしねぇヤツですね」ヘーンダ・・・


香焼「……」ジー・・・
599 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/28(木) 22:56:20.15 ID:+xLhQydT0
ステイル「……じゃあ、逆に聞こうか」チラッ

一同『え』

ステイル「君達は何故此処に留まってる?」ジー・・・

アニェーゼ「それは……別に……」ウーン・・・

サーシャ「第14の質問ですが、その問いに何の意味が」

ステイル「質問に質問で返すな。答えろ」ジトー・・・

サーシャ「む……」タラー・・・

レッサー「……何でそんなに私達の事追い出したいんですか? 独り遊びでもおっ始めるおつもりで?」ジトー・・・

ステイル「君も大概馬鹿だな……なら答えてやろう。居心地が悪い。これが全てだ」ギロッ・・・

カルテッ娘『……』

もあい「……なぅ」トコトコ・・・

香焼「……ステイル。その言い方は無いでしょ」ジトー・・・

ステイル「君まで腑抜けるな……いや、君が腑抜けているのは元からだな」フンッ

アニェーゼ「おい、捻くれ者。ホントにいい加減にしやがれってんです」ギロッ・・・

レッサー「折角人が仲良く寛ごうとしてるっていうのに、それは」

ステイル「誰が、頼んだ? 誰が群れたいなんて言った?」チッ・・・

レッサー「……そーですか」フンッ・・・

アンジェレネ「ステイルさん……如何してそんな意地悪するの……私達の事、そんなに嫌いですか?」シュン・・・

ステイル「チッ……そういう問題ではないと言ってるだろ。ただ……」グッ・・・

アンジェレネ「ただ……何?」

ステイル「……っ」テクテク・・・

香焼「ステイル?」

ステイル「もういい。勝手にしろ」フンッ・・・バタンッ!

レッサー「……工房に引き籠りやがりました」ベー!

アンジェレネ「ステイルさん……」シュン・・・

サーシャ「第3の疑問ですが……彼は、何故あそこまで意固地に」ジー・・・

アニェーゼ「ただ恥ずかしいとか、気に喰わねぇってレベルじゃねぇですね」ジー・・・

香焼「……」ハァ

アニェーゼ「コーヤギは、如何思います?」チラッ

香焼「……考えれば、すぐ分かるっすよ」ポリポリ・・・

カルテッ娘『……え』キョトン・・・

もあい「にゃぅ」フシフシ・・・
600 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/28(木) 23:25:20.28 ID:+xLhQydT0
香焼「ホントは凄く優しいヤツだよ。ステイルは」チラッ・・・

レッサー「え"っ」タラー・・・

香焼「ステイルだって自分らと同じ年代……ホントなら、仲良くしてやっても良いとかくらいは考えてる筈」コクン・・・

サーシャ「では如何して」ジー・・・

香焼「二つ……一つは仕事とか立場、役職」ポリポリ・・・

アンジェレネ「でも……日常っていうか普段は、ボーっとしてるだけだよ。ステイルさん」

香焼「でも……アニェーゼなら立場。サーシャなら仕事ってとこで分かるんじゃない?」

アニェーゼ「……駒と仲良くしたくねぇって事ですか?」ギリッ・・・

香焼「そうじゃない。そうじゃないんだけど……近い」ハァ

レッサー「意味不ですよ?」ポカーン・・・

香焼「情を沸かせたくないんすよ……女教皇様が言っていた。いつか命令一つで殺さなきゃいけないかもしれないんだ。自分達の事」

カルテッ娘『っ!?』ギョッ・・・

香焼「勿論、そんな事は有り得ないとは思うけど……『最悪』は有り得る……」コクッ

サーシャ「第7の推測ですが……裏切り、最大主教からの命令、殿(しんがり)、敵として……様々なケースでという事ですね?」

アンジェレネ「そ、そんな!?」

アニェーゼ「……っ」ギリッ・・・

香焼「アニェーゼなら、分かるでしょ? 自身はそんな事しないって思っても、戦術戦略論を考えればね」

アニェーゼ「……えぇ」フンッ・・・

香焼「だからなるべく単独行動を好む。立場は主教補佐だけど自身の判断で自分達(部下)を死地に遣りたくないから」

アニェーゼ「……甘ったれた、事を」グッ・・・

サーシャ「そして、第1の憶測ですが仕事とは……独りで汚れを引き受ける身だからですか?」

香焼「そういう事……ホントそういう考え、馬鹿野郎だけどね」ハァ

レッサー「悪いですが、その理屈で言ったら……コウヤギを除き……『汚れ』仕事ですよ」フンッ・・・

香焼「……」

アンジェレネ「コォヤギくん……それとこれとは別だから。その事であんまり考え込まないでね」ムゥ・・・

香焼「……うん」

アニェーゼ「その事に関して色々言いたい事はありますが……先に二つ目ってのを聞かせて下さい」


香焼「そだね……二つ目は―――       ―――……」ボソッ・・・


カルテッ娘『……』ピタッ・・・

香焼「ステイルはもう、仲良くなった人間と、別れたくないんだって……女教皇様がそう教えてくれたっす」

カルテッ娘『……』シュン・・・
601 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/29(金) 00:17:22.27 ID:Xzf7MViX0
アンジェレネ「それは……でも、何処かで踏ん切り付けないと、一生そのままじゃ……」ムゥ・・・

アニェーゼ「……あんのボケナスカポンタン……んな弱ぇ野郎でしたか?」チラッ

香焼「事の真意は分かんないっすよ。本人の口から聞いた訳ではないからね」

レッサー「『独りの俺、カッケー&カワイソー』ですか……男のメンヘラとか、呆れますね」フンッ

サーシャ「レッサー……確かに、分かり易いですが……言葉を選んで上げましょう」タラー・・・

アンジェレネ「そんなに辛いなら……」ボソ・・・

香焼「それでも、アイツは今の『位置(ネセサリウス、主教補佐、魔術師エージェント)』に居るんだ……決意なんだろ」

レッサー「確かに……『彼女』の為に融通の利く『位置』に居ますからね。報われるか報われないかは別ですが」ハァ

アニェーゼ「……チッ」ドカッ!

アンジェレネ(やっぱり……アニェーゼちゃんとは対極だね。コォヤギくんとも対極だけど)

サーシャ(アニェーゼは仲間の為に独り善がりを辞めましたからね……コーヤギーは『位置』という枠を関係無く踏み込んできますから)

レッサー「……ハァ。んで? 如何すんですかー?」チラッ

香焼「如何って……」

レッサー「こういう時、ウチらの率先判断するのはコウヤギか隊長さんでしょ?」チラッ・・・

アニェーゼ「……」

サーシャ「人任せで申し訳ありませんが……第1の同意です。二人の判断にお任せしたいと思います」ペコッ

香焼「……全員、納得いってないんだよね」ジー・・・

レッサー「まぁこのまま帰ったら後味悪過ぎですからね」ハハハ・・・

サーシャ「帰るにしても、せめて一言二言話してからでないと……」コクンッ

アニェーゼ「アンは?」チラッ・・・

アンジェレネ「私は……もっと、仲良く出来たら良いなって……」モジモジ・・・

香焼「……そうだね」ニコッ・・・

アンジェレネ「あの子の事……ううん。『昔のあの子』の事が忘れられないのは仕方ないよ……」ジー・・・

レッサー「『昔の』ですか……確かに『今の彼女』は『昔の彼女』ではないですからね」

アンジェレネ「うん。でも……だからって、私達は代わりとか同情者とかじゃないって事を分かって貰いたい、かな」シュン・・・

サーシャ「……コーヤギーは?」チラッ・・・

香焼「自分は変わらないよ。ステイルは……友達っす。アイツが何者で、何を言おうがね」ニコッ

カルテッ娘『……ふふっ』クスッ

アニェーゼ「そんじゃ、決まりですね」ニカッ・・・スタッ

アンジェレネ「あれ? アニェーゼちゃんは?」キョトン・・・

アニェーゼ「そんなの決まってるでしょ……今からアイツと『お話』してやりますよ! 腹割れっつっても無駄なので、一方的に!」ニヤッ・・・

もあい「みー!」フシャー!
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/04/29(金) 00:22:14.57 ID:MSgjIPnP0
アンがいちいち可愛すぎる……
やっぱり見たいなあ、アンジェレネ×ステイル
603 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/29(金) 00:49:58.73 ID:Xzf7MViX0
 ―――とある日、PM06:00、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、ステイル=マグヌスの工房・・・・・



 もくもく・・・・・



ステイル「……」フゥ・・・


誰が悪い訳でも無い。彼女達でも、自分でも、ましてや今の境遇でも。


ステイル「……」チラッ・・・


一枚の写真―――そこには笑顔の少女と苦笑した自分、そして神裂が写っている。


ステイル「誰の為に、か」ジジジ・・・


彼女の為? 英国の為? 自分の為?


ステイル「最早……何もないのかもね」ハハハ・・・


彼女の隣には別の人物が居る。既に自分は不要な存在。だが、誓ったのだ。


ステイル「独りでも、構わないさ」クスッ・・・


もとより、元に戻っただけ。何の言葉か忘れたが彼女が……最後に残った道標、というヤツだろうか。


ステイル「それでも、いいよ」フゥ・・・


情など要らない。冷酷なまでに彼女の為だけに。


ステイル「だから……邪魔なんだよ、君達は……」


特に、彼だ……如何して……彼や神裂や『ヤツ』は、自分と『普通』の関係であろうとする。
いっそ思い切って、彼らを―――




 バアアアァンッ!!




ステイル「っ!!?」バッ!!
604 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/29(金) 01:06:23.62 ID:Xzf7MViX0
 ―――主教補佐執務室兼自室・・・・・



    ガチャッ!!



ステイル「貴様ら何をし、た……ん……」バッ・・・


レッサー「あ、やっと出てきました」チラッ

サーシャ「第5の予測ですが、外れましたね。私はもう少し後かと思いましたよ」フフッ・・・

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それは、何だ?」キョトン・・・

アニェーゼ「何だって、見て分かりませんか? もし分かんないなら煙草の喫い過ぎで脳に酸素行ってねぇんじゃねぇですか?」ハハハ

ステイル「そういう問題じゃない……僕の外套に何してるんだ!!」ギロッ!!

アンジェレネ「あ、アニェーゼちゃん。やっぱり別の布地にした方が良かったって」タラー・・・

香焼「アンジェレネ、そういう問題でもないから」アハハ・・・

ステイル「っ……何故、外套に絵を描いてる。何かの旗のつもりか?」ギリッ・・・

アニェーゼ「なーんだ。分かってるじゃねぇですか」ハハッ

サーシャ「第4の説明ですが、デザインは皆で考えましたよ。猫さん……もあいと十字架と各々の特徴です」ニコッ

レッサー「まぁ描いたのは私ですけどねー。ちょっとデフォルメチックにし過ぎたかな?」ヒヒヒ!

ステイル「そういう話をしてるんじゃない! 何故! 如何して! こんな馬鹿な真似をしたかと聞いているんだ!!」ダンッ!!

アニェーゼ「ああ……一度しか言いません。耳の穴かっぽじって、よーく聞きやがれってんです……香焼!」スウウゥ・・・

香焼「え、あ、うん……此処を……」アハハ



カルテッ娘『秘密基地にしますっ!!』イェエエエイッ!!



ステイル「なっ!? こ、の……」プルプル・・・

アニェーゼ「ふぃ……何か?」ニヤッ・・・

ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」ガアアアァッ!!

もあい「にゃんっ!?」ビクッ!
605 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/29(金) 01:27:53.53 ID:Xzf7MViX0
ステイル「もう良い……出て行け! これ以上の滞在は許さない! 部屋から出ろ!!」ギロッ!!

アニェーゼ「ヤーダ」ベー

ステイル「燃やすぞ糞ガキ!!」バンッ!!

アニェーゼ「……ええ。やれるもんならやってみてくださいよ、ステイル=マグヌスちゃん」ジロリ・・・

ステイル「っ」ギリリ・・・

サーシャ「第1の総意ですが、私達は退きませんよ」ジー・・・

レッサー「何言われたって、脅されたって出ていったりしませーんだ」フンッ

ステイル「……おい。香焼」ギロッ・・・

香焼「……まず、彼女達と向き合えよ」ギロッ・・・

ステイル「貴様……」テクテク・・・

アンジェレネ「す、ステイルさん!!」バッ!!

ステイル「チッ……」ギロッ・・・

アンジェレネ「うっ……っ! ひ、退きませんから!」グッ!

ステイル「……」グイッ・・・

アンジェレネ「ひ、ぅっ……」ビクビク・・・

香焼「ステイル! 止めろよ……」ジー・・・

アニェーゼ「ッ……なぁ。テメェいつまで腐ってやがる気だよ、オイ」グイッ・・・

ステイル「っ?!」ギョッ!?

香焼「アニェーゼ……(ヤバい。『素』のアニーだ)」タラー・・・

アニェーゼ「『名前』出したくねぇけどよぉ……あぁ? ざけんなって、マジで。テメェ視野狭過ぎんだボケが」テクテク・・・

ステイル「何だと?」ギリリ・・・

アニェーゼ「一緒の括りにすんなっつってんだよッ!! アイツはアイツ! アタシ達ぁアタシ達だろぉが!!」ガシッ!!

ステイル「ッ」グラッ・・・

香焼「アニェーゼ……ストップだ」ポンッ・・・

アニェーゼ「チッ……テメェで、判断しやがって下さい。私達は受け入れますよ」フンッ・・・パッ・・・

ステイル「……」トサッ・・・

サーシャ「ねぇ……マグヌス。私も、貴方も……コーヤギーには申し訳ないですが、彼以外は同じ様な境遇です」

レッサー「まぁ、不幸自慢する訳じゃないですが……確かにそーですね」アハハ・・・

ステイル「……」チラッ・・・

香焼「あはは……普通でごめん」ポリポリ・・・

もあい「にゃー」ペシペシ!
606 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/29(金) 01:53:34.47 ID:Xzf7MViX0
サーシャ「貴方の場合は『彼女』を失った……その気持ちを微塵まで理解するのは不可能ですが、似た様な辛さなら皆、覚えがあるのです」

ステイル「知らない。そんなもの……」スッ・・・

レッサー「自分の辛さとは比べ物にならねぇぜ、ですか? バッカじゃね?」ギロッ・・・

ステイル「貴、様……」ダンッ!!

アニェーゼ「……甘ったれんな。目の前で親殺されたのと、女に忘れられたの……ドッチがキツいと思います?」ジトー・・・

ステイル「っ……」ピタッ・・・

香焼「アニー……」

アニェーゼ「……知らない内に孤児院にブチ込まれ、戦闘用修道女として教育され、革命結社に為らざるを得なかった」ボソッ・・・

一同『……』

アニェーゼ「それでも……傷の嘗め合いじゃなく、普通のダチとして接しようって考えてくれる超甘ちゃんがいるんですよ」チラッ

ステイル「……」チラッ

香焼「えと……」ポリポリ・・・

アンジェレネ「あの、ね……多分、難しく考え過ぎだよ」モジモジ・・・

レッサー「そうですね、御堅いのは分かり切ってますけど」フンッ

サーシャ「レッサー。お黙る」ペシッ

アンジェレネ「……友達になりたい。ただそれだけなの……それが、怖い?」チラッ・・・

ステイル「……」ジー・・・

香焼「……ステイル。僕達は、消えないよ」ニコッ

ステイル「この……阿呆が」グッ・・・

カルテッ娘(今、香焼が僕って言った……)エ・・・

もあい「みゃーぅ」ヨジヨジ・・・

アニェーゼ「ん……まぁアンの言った通りです。仕方ねぇですから、私も折れてやりましょう」フンッ

サーシャ「……存外、此方も素直じゃないですね」ハァ

レッサー「アニェーゼからツン抜いたら別人ですよ」アハハ

アニェーゼ「喧しい! 兎に角、アンタも仲間になれっつってんですよ!」ガアアァ!

アンジェレネ「言い方がキツいってば、アニェーゼちゃん」アハハ・・・

もあい「なぅ」プラプラ・・・
607 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/29(金) 02:26:57.59 ID:Xzf7MViX0
ステイル「……僕は」グッ・・・

香焼「ステイル……姫さまから言われた事、忘れた?」

ステイル「……」ピタッ・・・


 ――マグヌス坊や――


ステイル「……だから、何だ」ジトー・・・

香焼「自分には未来が無いなんて思わないでよ。止まって、後ろばっか向いてたら……そこで終わりっすよ」コクッ・・・

ステイル「……別に、いいよ」ムスッ・・・

香焼「ッ……ステイル。僕はもう『二度と』喧嘩したくないんだよ?」ギロッ・・・

カルテッ娘『っ!!?』ギョッ・・・

ステイル「……」ジー・・・

レッサー(コウヤギ、ステイルと喧嘩した事あるんですか?)チラッ・・・

アンジェレネ(し、知らないよ……)タラー・・・

サーシャ(第4の疑問ですが……マグヌスと喧嘩して、コーヤギーが無事で済む訳ありませんって)ジー・・・

アニェーゼ(……さぁ、どうだか)ムゥ・・・

もあい「……にゃ」ジー・・・

香焼「別に宣言しろって言ってる訳じゃないんだ……分かるでしょ」ニコッ・・・

ステイル「……」ハァ・・・スタッ・・・

アニェーゼ「ん?」ジー・・・

ステイル「……好きにしろ」ボソッ・・・

サーシャ「え」キョトン・・・

ステイル「勝手にしろ……ただし、暴れ過ぎるな」ハァ・・・テクテク・・・

アンジェレネ「……ステイルさん」ニコッ・・・

レッサー「ふふふ、分かってますよー。片付けはしますし、何なら研究の手伝いだってしちゃいますからー」ニシシ!

ステイル「余計な御世話だ……とりあえず、保護者共に叱られる前には帰れよ。とばっちりは御免だ」ッタク・・・

カルテッ娘『はーい!』ヤッホーゥイ!!

香焼「……ふふっ」クスクスッ

もあい「んなーぅ」フシフシ!


ステイル(やれやれ……度し難いな、僕も。ガキになれ、か)クスッ・・・
608 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/29(金) 02:48:52.48 ID:Xzf7MViX0
 ―――とある日、PM06:20、英国、清教第零聖堂区『必要悪の教会』内、主教補佐執務室兼自室・・・・・




レッサー「じゃあ、秘密基地設立記念にパァーっと!」ワーイ!

ステイル「ハァ……まず君達、時間を考えろよ?」ジトー・・・

アニェーゼ「え? あ……」ヤベッ・・・

アンジェレネ「あぅ……ルチアさん、きっと鬼みたいな顔で怒ってるよぅ」ガタガタ・・・

香焼「あはは……如何する? 一旦帰る?」

サーシャ「第3の確認ですが私とレッサーとコーヤギーは大丈夫にしても、寮のアニェーゼ、アンジェレネは拙いですよね」ジー・・・

アンジェレネ「あーぁ。折角話が纏まったのになぁ……」ハァ・・・

アニェーゼ「仕方無ぇですよ……ま、これからいつでも来れますしね!」ヒヒヒ!

ステイル「一応、僕の部屋なんだぞ? それを忘れるな」ジトー・・・

レッサー「分かってますよー、オーナー殿」ウィウィ

もあい「にゃん」ニャーニャー

香焼「……ねぇ。ルチアさんが納得すればいいの?」チラッ

アニェーゼ「え?」キョトン・・・

アンジェレネ「ええっと、後は一応……シスター・オルソラかな。神裂もちょっと厳しいかも」コクッ

香焼「分かった」スッ・・・カチカチ・・・

サーシャ「コーヤギー? 何を……電話?」ジー・・・

香焼「ちょっと待ってて……―――」



 にゃーん・・・・・



香焼「―――……はい、ええ。すいません。お願いするっす」ペコッ・・・Pi!

レッサー「誰に掛けてたんですか?」キョトーン・・・

香焼「ふふふ。内緒だよ……とりあえず、9時半くらいまではOKだってさ」ニコッ

アニー・アン「「えっ!!?」」パアアァッ!!

ステイル「香焼……ホントに何したんだ?」タラー・・・

香焼「だから……なーいしょ♪」クスッ










冷蔵庫『ツヅク!!』イッタン9ワ、シュウリョー!!
609 :第9話――カルテッ娘『秘密基地っ!』 ステイル「僕の部屋だっつってんだろぉ馬鹿ガキ共!!」 [saga]:2011/04/29(金) 03:11:43.95 ID:Xzf7MViX0
  <おまけっ!>




神裂「―――……そうですか。では其方は任せました……お願いしますね」Pi!

オルソラ「あの子達、遅くなるのでございますね」フフッ

神裂「ええ。一応門限を伸ばしただけですが、大丈夫でしょう」フフッ


ルチア「……」ムスー・・・


神裂「ルチア……」チラッ・・・

ルチア「……知りません」フンッ・・・

オルソラ「あらあら……」ウーン・・・

神裂「あの子達の御蔭で、ステイルが揺れ始めてます……私の所為にしてくれて構いません」ペコッ

ルチア「……」ハァ・・・

神裂「むぅ……」チラッ・・・

オルソラ「ええ……」チラッ・・・


五和「(了解です!)……シスター・ルチア。こっちで少しコレ、付き合って下さい」ニコッ

浦上「(偶にはこういう役回りもOKでっさー!)ヴィンテージだヨー! 蔵出しだヨー!」ニコニコッ

フロリス「あ、良いですね。食後のフルーツワインも出しましょう!(貸し一だな、レッサー)」フフッ

ランシス「さんせー! グラス持ってくるね!(多分、神裂への貸しになるんじゃないかな?)」パタパタ・・・


ルチア「……もぅ」クスッ・・・

オルソラ「貴女も、少しは羽を休めるべきなのでございますよ」ポンッ・・・

ルチア「まったく……私一人悪者にされるのも、良い迷惑です……明日は二日酔い覚悟で呑ませて貰いますよ」ハァ・・・ニコッ・・・

神裂「ええ。どうぞ、楽しんで来て下さい」クスッ











女子寮冷蔵庫『おわるー!』ノシ 
 
 
610>>1 [saga]:2011/04/29(金) 03:17:08.85 ID:Xzf7MViX0
お疲れ様でした。すいません、まさかのシリアス回にしてしまうとは……不覚です。
次は続きでギャグ回にしたい!(願望)


因みに今更ですが注意事項。あくまで『キャラ崩壊』と『妄想設定』含む作品ですのであしからず。


では感想質問意見罵倒提案リクエスト等々、お願いします。それじゃまた次回! ノシ
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/04/29(金) 03:27:04.28 ID:6ZBnoJPvo
くそっ!くそっ!
まさかこのスレで目から汗が出てくることがあるなんてっ…
くそっ!くそっ!くそっ!

せっかく提案したツイスターゲームが採用されなくて号泣だぜ…
べ、べつにシリアス回にやられたわけじゃないだからねっ 
 
 

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