- 468 :12010/06/02(水) 22:26:14.49 ID:wDZ0Lx20
- ―――アイテム
黒妻「トップ張れる女ってのは、格好いいよな。仕上もそう思うだろ?」
浜面「え!?」
麦野「そうなの……はぁまづーらにゃん♪」
浜面「あ、うぇ?!」
滝壺「……」ウルウル...
浜面「にゃ、な! おうぇ!! あ、兄貴ぃ!!」
黒妻「あはは……」
- 469 :12010/06/02(水) 22:34:55.61 ID:wDZ0Lx20
- フレンダ「でも……結局、男なんて『胸』なんですよね」ジー
絹旗「私だって! 私だって! 将来は超ボインボインの超ムッキュンムッキュンになる筈です!」
浜面「淡い期待だn、んぎゃあ!!」ゴスッ!!
滝壺「はまづら、最低だね」フゥ・・・
浜面「た、滝壺! ご、ごめ……て、オマエ何煙草吸ってんだよ!!?」
滝壺「……わいるどがーる、だよ」*アイドル滝壺は煙草なんて吸いませんし、おならもゲップもしません!
麦野「ふふふ♪」 - 470 :12010/06/02(水) 22:41:44.64 ID:wDZ0Lx20
- 麦野「ふふふ。やっぱり黒妻くん、面白いわね」クスリ
黒妻「な、なんすか」グイグィッ
浜面「出たよ。麦野の男弄り」
フレンダ「やっぱり結局、麦野はホステス上がりな訳なんですね」
絹旗「わ、私だって……」グスッ...
滝壺「きぬはたにお酒飲ませちゃった」テヘッ!
浜面「たーきーつーぼーぉぉ!!」バシッ!! - 472 :12010/06/02(水) 22:51:20.55 ID:wDZ0Lx20
- 麦野「ふふふ。お姉さんと『本気』で、遊んでみる?」ニヤリ!
浜面「な、ちょ、ちょっと! 麦野止めろ! (オマエ、固法さんの事知ってるだろ!)」
フレンダ「うわぁ、麦野性質悪ぅ」ボソッ
黒妻「……」ポリポリ
麦野「どうしたの? 緊張しちゃったかしら?」フフッ!
黒妻「んー……バクヤさん、あのさ……」
「アンタ、処女でしょ?」 - 476 :12010/06/02(水) 23:13:56.01 ID:wDZ0Lx20
- 浜面「」
フレンダ「」
絹旗「」
滝壺「」フゥ・・・
===============
海原「」
御坂蛇「オマエら、もちつけ!! なんでそんなフィーバーすんだよ!! とミサカはMNWの異様な盛り上がりにショート寸前!!」
===============
一方通行『』
結標『ふぅ……アンタら馬鹿じゃない? 純潔守ってちゃ何が悪いの?』キリッ!
一方通行『あ、スイマセン。近寄ンないで下さい。なンか……匂いする』ケンジャァノニオイ!!
===============
麦野「」
黒妻「……あれ?」 - 477 :12010/06/02(水) 23:20:46.76 ID:wDZ0Lx20
- 黒妻「えっと、違ってました?」
麦野「あ、の、え」パクパク・・・
フレンダ「違うとか、違わないとか……」
絹旗「そういう問題じゃ、超ないかと……」
浜面「あ、兄貴……その、どうして?」
黒妻「え? いや、てかみんな分からないの?」 - 478 :12010/06/02(水) 23:29:38.18 ID:wDZ0Lx20
- 絹旗「いや、超正直むg……バクヤの事だから、星の数ほどの男を泣かせてきたのかと思ってました」
浜面「全面的に同意」
フレンダ「え……え?! む、むぎ、ばく、のん!? ほ、ホント?!」
滝壺「大丈夫だよ、ばくやん。そんな見栄張り清純乙女なリーダーを私は応援する」プププー!!
麦野「あ、う! あうあうあうああっ!!」アタフタマッカッカァ!!
黒妻「い、痛っ! スイマセン! 叩かないで!!」ポカポカ! - 480 :12010/06/02(水) 23:45:41.96 ID:wDZ0Lx20
- 黒妻「だってさぁ……バクヤさん。触り方(タッチ)下手だし、なんか男性に触るの躊躇ってる感じがするんですよ」
浜面「へ、へぇ(流石兄貴!)」
麦野「だ、で、うぉ! しょ、処女ちゃうわ!」アタフタ!
フレンダ「……結局、そうなのね」
絹旗「急にリーダーが超可愛く見えてきました」
滝壺「処女ちゃうわって、中学生かーい」アハハ!
黒妻「あと、なんつーか遊んでる女の『独特な匂い』っていうのかな? それがしないっすね」
麦野「あ、にゃ、なんですとぉ!! で、でも!」
滝壺「みぐるしーよ」ボソリ・・・ - 483 :12010/06/02(水) 23:58:17.54 ID:wDZ0Lx20
- 絹旗「まあまあ、リーダーもいい加減素直になってしまいましょう」
フレンダ「そうよ! 今から清純派お姉さんに転向しても間に合うって!」wktk!
浜面「……あはは」
滝壺「大丈夫。私はリーダーの味方だよ」ウンウン
黒妻「別に恥ずかしがる事じゃ無いと思いますけどね」コクリ
麦野「……う」
一同『え?』
麦野「ふぇえええええぇぇん……」ウワァーン!
一同『ええっ?!』 - 484 :12010/06/03(木) 00:07:55.40 ID:buvhzKY0
- 浜面「ちょ、え?! 麦野さん?!」
絹旗「超号泣しだしたんですけど!?」
フレンダ「ちょっと男子! シズリちゃん泣かせたでしょ! 謝りなさい!」
黒妻「ええ!? オレ?! オレが悪いの?!」
滝壺「ポロポロ泣いてる……むぎの、可愛いよ」
===================
海原「面白くなってきましたね」ニヤニヤ
御坂蛇「本来の目的? なにそれ美味しいの? とミサカはカメラを回します」REC... - 485 :12010/06/03(木) 00:33:55.38 ID:buvhzKY0
- 麦野「えっく……うぅ……だって……だってさ……」
「周りのみんなして、私の事……『老けてる』とか、『軽そう』って言って……」
「私が、うぅ……何言っても、聞く耳持たずで……どれだけ言っても、だよ……」ポロポロ...
アイテム『……(さーせん)』
麦野「だから……ぅっく……背伸びして、大人びて見せても……『胡散臭い』って、『ホステス崩れ』って……」
「自分でも知らないうちに……周りの言うとおりになってって……ううぅ……」ポロポロ...
黒妻「……そうか」
麦野「私だって……女の子っぽくしたいもん! うぅ……でも……でも……ふぇええん……」ウワーン!
フレンダ「あっちゃー、ガチ泣きな訳か」
浜面「……なんか、悪い気がしてきた」
絹旗「超困りましたね。どうしましょう……」
滝壺「まあ、本人は明日の朝には二日酔いで何も覚えてないけどね」ニコッ! - 489 :12010/06/03(木) 00:53:36.73 ID:buvhzKY0
- ―――カウンター席にて
香焼「……さっきから、オゾマシイ視線を感じるすよ」ブルブル...
ステイル「は?」
香焼「いや、気のせいすね……ところで、ステイル」
ステイル「なんだい」
香焼「後ろの女性は誰すか?」
ステイル「ん? ああ、さっき煙草屋であった女性だよ。何故かエスコートする事になってね」
固法「こんばんは。えっと……」
香焼「香焼(こうやぎ)す! よろしくすよ!」ニコリ!
ステイル・固法「「ははは(可愛いなコイツ)」」
==================
結標『キャー! ちょっと、一歩通行! 私行って来るわ!』ガッ!
一方通行『待てィ! 万年発情期ショタコン!!』ガシッ!
海原「今、此方に来たら作戦が……」
結標『はーはーしーてぇー!!』ジタバタ!
海原・一方通行「「……ハァ」」 - 491 :香焼くん、五和の事なんて呼ぶっけ?2010/06/03(木) 01:11:24.74 ID:buvhzKY0
- 固法「なんだかごめんなさいね。折角、友達二人で飲みに来てたようなのに」
香焼「いえ、彼と二人きりとか息が詰まるすよ」ハハハ!
ステイル「減らず口が過ぎるよ、コーヤギ」ムッ!
香焼「ははは、ゴメンゴメン。で? お好みの葉っぱは買えたんすか?」
ステイル「ああ。中々上等な物が手に入りそうだよ。彼女のおかげかもね」
固法「いえいえ。大した事してませんよ」ニコッ
ステイル「ご謙遜を」フフッ
香焼「(五和さんに似てるかも)……まぁ何か頼むすね」 - 492 :12010/06/03(木) 01:37:42.96 ID:buvhzKY0
- カンパーイ!
固法「そういえば、二人は何でこんな所に? 観光かしら?」
香焼「え、ええ。まあそうすね……此処、グルメスポットすから」
ステイル「そういう貴女は?」
固法「え、えっと……ちょっぴり、不良になりたい気分だったから……かな」
香焼「不良、ですか? 固法さん、どっちかって言うと風紀委員とかに見えるすけどねぇ」
固法「えっ! あぅ、ごほごほっ!」
ステイル「大丈夫かい? ……ところで、コーヤギ」
香焼「はい」
ステイル「審判員(ジャッジメント)とは、どういうことだ?」
香焼「……(またこの人は本気か冗談か分かりづらい事を)」ハァ・・・ - 493 :12010/06/03(木) 01:47:38.43 ID:buvhzKY0
- 固法「……ほんとに観光みたいね。ステイルくんは風紀委員知らないみたいだし」
香焼「ははは、そうなんすよ(良かった。怪しまれなくて)」
固法「初めはスキルアウトかと思っちゃったけど、見た目そんなんでも無いわね……煙草を除いて」
ステイル「ふむ。まあ、貴女達にとったら僕らは異能者(スキルアウト)かもしれない」
固法「え?」
香焼「わーわー! なんでも無いす! 彼、イギリスから来たばっかで日本の事も学園都市の事情も疎いんすよ!」アタフタ!
ステイル「む。失礼な……」
香焼「ステイル! もう少し考えてモノを言うすよ!」プンプン!
固法「ははは(不思議な子達ね)」 - 494 :12010/06/03(木) 02:04:31.55 ID:buvhzKY0
- ―――アイテム(以下、黒妻サイド)
黒妻「……別にいいじゃないですか」
アイテム『……え』
黒妻「他人にどう思われようと、アンタはアンタだ。風評なんてどうでもいい」
「周りに流されて、歪なカリスマで自分を騙しても……結局、そんなの逃げです」
麦野「……」ヒック...
黒妻「いつも、そうしろとは言いません。ただ……時には自分に正直に」
「女の子らしくしたって、それは負けじゃないですよ」ニコッ!
浜面「兄貴……」
黒妻「……もし、それでも貴女の事を馬鹿にするヤツがいるって言うなら」
「ここにいる連中(アイテム)が、ソイツの事、ぶっ飛ばしてくれますよ。勿論、オレもね」
アイテム『……(兄貴!)』キラキラ! - 496 :12010/06/03(木) 02:10:05.50 ID:buvhzKY0
- 麦野「あ、う……」ポロポロ...
黒妻「あ、あれ? また泣いちゃった」
浜面「……天然ジゴロ」ボソリ
滝壺「むぎのが乙女だよぉ。可愛い!」
フレンダ「クロツマ……いやアニキぱねぇっす!」
絹旗「超兄貴! 超兄貴です!!」 - 500 :12010/06/03(木) 02:26:53.07 ID:buvhzKY0
- 麦野「……黒妻」ギュッ・・・
黒妻「んな?!」
浜面「なん……」
滝壺「だと……っ!!?」
フレンダ「あんたら、流石ナイスコンビネーションね」
絹旗「んな事言ってる場合じゃないです! 麦野がデレたぁ!!」ワクワク!
滝壺「酔ってるけどね」
浜面「いやいやいや! これ拙いだろ!!」アタフタ! - 501 :12010/06/03(木) 02:35:06.18 ID:buvhzKY0
- 黒妻「あ、あのバクヤさん?」
麦野「ごめんなさい……少しだけ」ギュッ
浜面「お、おい。むg、バクヤ。それは拙いって……」
滝壺「……はまづら」ギュッ
浜面「ほわぁっ?!」ドキッ!
滝壺「……邪魔しちゃ、ダメ」フルフル
フレンダ「リア充!」
絹旗「超! 爆発しやがれです!!」 - 502 :12010/06/03(木) 02:48:32.71 ID:buvhzKY0
- ―――カウンター(以下、固法サイド)
ガヤガヤ・・・
固法「―――あはは! そっかぁ。ステイル君、神父さんなんだ。どうりで変わってると思ったよ」
ステイル「変わってるとは、失敬ですね」
香焼「十分変わってるすよ。不良神父」ポカリ「また打ったぁ!!」ウルウル!
ステイル「すまないね。丁度叩きがいのある『高さ』の頭があったんだ」
香焼「な! ち、チビって言うなぁ!!」
固法「面白いね。二人は」アハハ! - 503 :12010/06/03(木) 02:56:54.89 ID:buvhzKY0
- ステイル「まったく……貴女は今までにあった事の無いタイプの女性ですね」
固法「あら、ナンパかしら」
香焼「すているー……」ジトー...
ステイル「失礼な。僕は紳士ですよ」ムスッ
香焼「あ、怒ったす」
固法「ゴメンゴメン。でも……二人とも、しっかりしてるわね」
香焼「え?」
固法「いや……私が君達くらいの時なんて、ただ『なんとなく』生きてるだけだったし」
ステイル「しかし、今の貴女は立派ですよ」
固法「ありがとう……ダメね。どうも年寄り臭くなっちゃうわ」
香焼「そんな! 固法さん、まだまだ若いすよ!」
固法「ふふっ。ありがとうね」ナデナデ
香焼「んな!? こ、子供扱いしないで下さい!!」バタバタ!
固法・ステイル(可愛いなぁ) - 504 :12010/06/03(木) 03:00:47.23 ID:buvhzKY0
- ―――???
香港A「くっ……意外と手回しが早いですね」タタタッ
香港B「大師! どうしましょう?!」
A「案の定、連中ら能力者を投入してきていますね……B。奪取した『C・D(キャパシティーダウン)』のデータは幾つですか?」
B「1,2……6つです!」
A「……宜しい。では、早速試運転させて見ましょうか。C、スピーカーの準備を!」ニヤリ…
C「……了」ガチャッ
=====================
土御門「見つけたぜ。奴らが今回の犯人……中国人か」
「どうやら、警備員にも手が回っているらしい。動きが早すぎる……やはり警備員内にブローカーがいたな」
「海原に連絡を……ん?」 - 505 :12010/06/03(木) 03:09:06.69 ID:buvhzKY0
- 警備員X「そこまでだ。手間取らせやがって!」
香港A「……正義の味方、登場ですか。援軍も呼んだみたいですね」
警備員Y「大人しくお縄に着いたらどうだ? 『真面目』な警備員さんが来る前に、事を終わらせちまいたいんだがな」
香港A「流石、汚職大国日本。反吐が出る……C、準備は?」
香港C「OKです。何時でも」
警備員X「残念だが、お前らの周りには既に能力者の協力者がいる……銃(チャカ)なんてオモチャだぜ?」
香港B「精々言ってろ……大師。β、γチームも準備できました」
香港A「いいでしょう……」ククク...
===========================
土御門「……あの中国人が持ってるトランクケース、まさか?!」 - 506 :12010/06/03(木) 03:16:30.63 ID:buvhzKY0
- 正規警備員s「Xさん。応援到着しました!」
X「おお、助かった……チェックメイトだぜ」ククク
香港A「……因みに、逃がす気はありませんか? 私が喚問で貴方達との密約を話せば」
Y「ばーか。『上』が処理してくれるっつーの!」
B「成る程。根っ子から腐ってたか……やりますか?」スチャッ・・・
A「あっちが動いてからです……面倒は減らしましょう」
===============================
土御門「海原! 何処にいた?!」
海原『え? さもん・きんぐというお店で……あ! 修羅場が始まりそう!!』
土御門「すぐそこか! 丁度いい、早く来い! 奴ら仕出かす気だ!」
海原『はい?』
土御門「キャパシティーダウンを使う気でいるって言ってんだよ!! 腑抜け!!」
海原『っ!!?』 - 507 :12010/06/03(木) 03:24:56.14 ID:buvhzKY0
- ―――黒妻サイド
黒妻「……困った」
ギャーギャー!!
黒妻「ん? なんかカウンター席が喧し・・・・・・・・・・・・・・・い」
==============================
―――固法サイド
固法「ふふふ」ナデナデ
ギャーギャー!!
固法「ん? 何だか団体席の方が騒がしいわ・・・・・・・・・・・・・・・・・ね」 - 508 :12010/06/03(木) 03:26:27.81 ID:buvhzKY0
- 黒妻「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ガタッ・・・
固法「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 - 514 :12010/06/05(土) 12:24:29.82 ID:WHPsI8c0
- あらすじ―――
固法、ステイルくん香焼くんとご飯。
黒妻、アイテム歓迎会で麦野にギュッとされる。
二人が鉢合わせ。
一方、グループ。キャパシティダウン(C・D)密輸犯発見。ところが…… - 516 :12010/06/05(土) 13:13:59.74 ID:WHPsI8c0
- ―――居酒屋『さもん・きんぐ』
ガヤガヤ・・・
黒妻「美、偉っ?! なん……ッ!!」
固法「先輩……その人」
黒妻「えッ!!?」ムギノガギュットォ!!「え、あ、いや」
固法「……ッ」ダッ!
店員「え、あ、ありがとうございました。またのお越しを」
ステイル「こ、固法さん?!」
香焼「うぇ!?」
浜面「」ウソダロ...
麦野「……え?」グスリ - 518 :12010/06/05(土) 13:20:39.36 ID:WHPsI8c0
- 海原「おおお! スネーク! しゅ、修羅場ですよ!」ワクワク!
御坂蛇「なんと……これが昼ドラ展開というヤツですね! とミサカもワクワクが止まりません!」
浜面「あ、兄貴!! なんで固法さんが!?」
黒妻「知るか! ちょ、皆さんスイマセン! 少し席外します!!」バッ!
麦野「え……あ、私、なんかやっちゃった?」アタフタ!
絹旗「おぅ……」
フレンダ「あぁは~ん……」
滝壺「まいがっ!!」 - 521 :12010/06/05(土) 13:31:32.60 ID:WHPsI8c0
- ―――???
警備員X「読心能力者、発電能力者。奴らを抑えろ」
香港A「因みに、彼らは『正規』の警察さんですか?」
警備員Y「ばーか。金で雇ってるに決まってんだろ」
警備員Z「金は『上』から出てる。援軍はみんな警備員という名の『雇われ』さ」
香港B「ふんっ。腐ってるな」
X「どうとでも言え。金さえ入ればどうでもいいんだよ」
A「数は……無能力者12。能力者5、ですか……OKですね」
Y「何ごちゃごちゃ言ってんだっつーの。ほら、能力者共! 早くとっ捕まえて金の在り処吐かせろ!」
香港C「……」カタカタカタ... - 522 :12010/06/05(土) 13:37:45.61 ID:WHPsI8c0
- ―――さもん・きんぐ玄関
黒妻「美偉!! 待て!!」
固法「……っ」ダッ!
黒妻「待てって言ってんだろ!」ガシッ!
固法「っ……離して下さい!」
黒妻「だから、話を聞いてくれ!」
固法「離してっ!!」キッ!
========物陰========
一同(出歯亀)『おー……』ドキドキ... - 523 :12010/06/05(土) 13:47:16.72 ID:WHPsI8c0
- 固法「やだ! 話なんて聞きたくない!!」
黒妻「だ、だから誤解だってーの! 落ち着け。な?」
固法「何が誤解なんですか!? 女の人に抱きつかれて! ニヤニヤして!!」
黒妻「ニヤニヤなんかしてねぇ! アレは酔って抱きついてきただけd」
固法「嘘! デレデレしてた!」
黒妻「してねぇっての! 一緒に仕上も居たろ! アイツに聞けって!」
固法「浜面くんも一緒になって遊んでたんでしょ!? 女の子に囲まれて……仕事ってのも嘘なんですね!!」
黒妻「だあぁぁ! なんで信じねぇんだ! んな事言ったら、お前だってなんでこんな場所居るんだよ!」
固法「そ、それは!」
黒妻「しかも知らない男二人も連れて!」
固法「っ……もう、いや……」ウウェエエェン・・・
黒妻「っ……くそっ!」 - 524 :12010/06/05(土) 13:55:06.62 ID:WHPsI8c0
- 麦野「あわわ……どうしよ。私の所為なの?」アタフタ・・・
浜面「……ちょっと黙ってろ。くそぉ、どうすっかなぁ……」
絹旗「ここで超展開。彼女さんが超兄貴さんに超ビンタを!」
フレンダ「なんで?! てかその『超兄貴』っての止めない?」
滝壺「……誰が悪いでもない。かみさまの悪戯ってやつだね」
ステイル「君は中々風情のあること言うね」
香焼「ちょ、ステイル! 自分ら仲裁入った方良いすよ! 固法さん悪く無いんすから!」
御坂蛇「じー……」REC...
海原「―――……え? さもん・きんぐというお店で、あ! 修羅場が始まりそう!!」 - 525 :12010/06/05(土) 14:03:19.68 ID:WHPsI8c0
- 黒妻「……なぁ。落ち着いたか?」
固法「……」プイッ!
黒妻「あのな、オレに抱きついていた人。あの人は社長さんだ」
固法「……だから?」
黒妻「く、いや、確かに言い訳にしか聞こえないかもしれないが、酔ってたのは確かだ」
固法「ホント、言い訳ですね」ソッポォ!
黒妻「だ、だから仕上に聞けっての……面倒臭ぇな」
固法「面倒な女なら、さっきの人の所戻れば良いじゃないですか!!」ウルウル・・・
黒妻「……くそっ」
====================
浜面「お、俺が止めに!」
滝壺「だめ。今は逆効果だよ」ギュッ
香焼「じ、自分が行くすね!」
ステイル「止めておけ。彼女が言うとおり逆効果でしかない……彼のお手並み拝見かな」ガシッ - 527 :12010/06/05(土) 14:35:54.49 ID:WHPsI8c0
- ―――???
警備員X「……タイムオーバーだ。やれ!」
発電「はい!」ビリビリ・・・
香港A「ククク……アヒャヒャヒャヒャっ!! レッツパリィイイイイィ!!」
香港C「……」ポチッ!
=======================
土御門「くそったれがぁ! 一方通行! 結標! お前らは絶対に動くな!!」
結標『はぁ?』
一方通行『オイオイ。オマエだけ良い格好し』
土御門「はっきり言う。お前ら今回お荷物だ! 海原! 急げ!」
海原『了解です。スネーク! 急いで第7位に交渉を! 同時に此処いらは戦場になります。誘導を!』
御坂蛇『了解! とミサカはMNWをフル活用!』キュイイイイィン・・・
一方座標『』ポツーン... - 531 :12010/06/05(土) 15:20:37.53 ID:WHPsI8c0
- ―――地下、犯華街、全域
スピーカー『キイーイイイイイイイイイイーイィンッ!!』
=======================
アイテム女衆『きゃあ!!』グラッ...
浜面「なっ?! 何だこの音!」
御坂蛇「くっ! MNWに、せつぞ、くで、な……」バタッ
海原「スネーク?! スネエエェク!!」
香焼「た、大変す! 沢山の人が頭を抱えて倒れだしたすよ?!」
ステイル「くっ! 敵さんの登場か……電波障害までだと!? 土御門に連絡は取れないか……」 - 533 :12010/06/05(土) 15:27:16.89 ID:WHPsI8c0
- 固法「う、くあぁあっ!!」グラッ
黒妻「な?! 美偉!!」
固法「先輩……」
黒妻「この音は、あん時(アニメ16話)のヤツ?!!」
固法「キャパシティダウン……て、テロ、かもしれません……喧嘩は後で……今は警備員に連絡を!」
黒妻「おい! 無理すんな!!」
固法「はぁはぁ……」
「私は、ジャッジメント、ですから」ニコッ! - 534 :12010/06/05(土) 15:34:47.00 ID:WHPsI8c0
- ―――???
バタリッ・・・
香港A「ふん、呆気無いですね。能力者なんぞ、能力が使えなくればゴミでしょう」
香港B「大師、コイツはすげぇですね。『C・D』! 学園都市を征服できるのでは?」
警備員X「あ、ありえん!? お前らに渡したのは偽者の筈だ!!」
A「なぁに。取引相手は貴方達だけじゃなかった……それだけのことですよ」ニコッ
警備員Y「調子乗りやがって! テメェら周り見えねぇのか! まだ10人以上の警備員がいんだろぉが!」
A「……C。やれ」
香港C「……了」シュンッ!
ドゴオォォォンッ…… - 535 :12010/06/05(土) 15:41:06.23 ID:WHPsI8c0
- 警備X「ぐはあッ!!」
香港A「ふん……科学に埋もれた狗共が」
香港B「大師、離脱準備できました」
A「いいでしょう。引きますよ……では再見」ニコッ
警備Y「銃が、利かねぇ……化けモンだ」ガクッ
=================
土御門「くっ! 唯のマフィアじゃないってか……道術、いや仙道の類……」
「かみやんは、呼びたくなかったが……ん?」
「な?! 電波障害だと!!?」 - 536 :12010/06/05(土) 15:53:07.44 ID:WHPsI8c0
- ―――さもん・きんぐ
固法「警備、員に連絡を……」
黒妻「お、おう!! ……ダメだ! アンテナが立たない!」
固法「ハァハァ……緊急の固定電話が、お店に付いてるはずです……それで……」
黒妻「わかった! 待ってろ!」
(暫時)
Prrrrrrr・・・ガチャッ
黒妻「……もしもし! 警備員か!」
鉄装『んあ、ふぁい!』ゴックン!『警備員です!』
黒妻「(何食ってやがんだ……)テロ騒ぎがおきてる! 場所は***の地下だ!」
鉄装『へ!? あ、はい……』センパーイ!! テロダソウデスゥ!!
黒妻「……おい!」
鉄装『え、あ、なんでも……もう警備員がそちらに【向かっていた】そうなので、安心してください!』
黒妻「(向かっていた?)……分かった。あと救急車も急いでくれ! C・Dとかいうのを使われた所為で大変な事になってる!」
鉄装『わ、分かりました!!』
黒妻「とりあえず、安心……なのか……そうだ! 仕上達は!?」ダッ! - 537 :12010/06/05(土) 16:15:24.50 ID:WHPsI8c0
- 浜面「お前ら! しっかりしろ!!」
滝壺「むきゅー・・・」
絹旗「ち、力がでません……」
麦野「くっ……私は、大丈夫。でも、能力は使えないわ」グッタリ...
浜面「くそっ……フレンダ! オマエは?!」
フレンダ「はぁはぁ……コレが、『C・D』の、力って訳ね」
浜面「キャパシティ・ダウン? なんだそりゃ?!」
フレンダ「対能力者兵器よ。AIMジャマーの亜種みたいな物……」グッタリ・・・
浜面「AIMジャマーって、能力者更正施設で使われてるヤツか」
麦野「そうよ……今、まともに戦えるのは、私とアンタだけって事ね」
絹旗「む、麦野……無理しないで、下さい」
麦野「嘗めんな……能力無しでも、私は、強いのよ」ニコッ!
浜面「オマエ……(空元気じゃねぇか)っ!!」 - 538 :12010/06/05(土) 16:23:39.78 ID:WHPsI8c0
- 海原「スネーク! 言語機能は正常ですか?」
御坂蛇「肯定、しかし……拙いです。この音にはウィルス性が、有るようです……とミサカはグッタリ」
海原「ウィルス?!」
御坂蛇「既に、MNW内にワームが……上位固体を守る為に、せろr、一方通行がブロックを……」
海原「彼が? では今、彼は動けない?!」
御坂蛇「わかりません……しかし、能力は使用不可でしょう、とミサカは……」グッタリ...
海原「くっ……土御門に連絡が取れない以上、僕が、ですか」
ステイル「……今、ツチミカドと言ったかい?」 - 539 :12010/06/05(土) 16:28:29.11 ID:WHPsI8c0
- 海原「……貴方は?」
ステイル「地下(此処ら)で彼と待ち合わせしていた者だよ」
海原「この音を聞いて平気なのですか?」
ステイル「生憎、能力者では無いのでね……そういう君も、だね?」
海原「同業者(魔術師)というわけですか……今は深く聞きません! 手伝ってください!」
ステイル「わかった……コーヤギ! 隠密作業だ! 土御門を探してくれ!」
香焼「了解すよ!」スゥッ... - 540 :12010/06/05(土) 16:34:52.59 ID:WHPsI8c0
- 黒妻「仕上ぇ!」
浜面「兄貴! や、ヤバイよ!!」
黒妻「ああ、知ってる。『C・D』ってヤツだろ」
フレンダ「知ってるの?!」ガッ!
黒妻「動かなくていい! ……ああ、因縁染みてるよ」
麦野「そう……黒妻くん。後できちんと彼女さんに謝らせてね。今は皆を守って頂戴」
黒妻「バクヤさん……ええ、分かりました。アナタも無理をしないで。能力者だろ?」
麦野「ふふっ、見縊らないで。能力者なんて関係ねぇから!」ニコッ!
黒妻「頼もしい女だねぇ……」 - 541 :12010/06/05(土) 16:47:58.44 ID:WHPsI8c0
- ―――???
タッタッタ・・・
香港A「む……増援ですか」
警備『動くなテロリスト共!!』スチャッ!
A「数は5、得物はショックスタンとサブマシンガン……B、やってください」
香港B「あいよ」
ザンッ!!×5
警備「ウガァッ! ね、熱線のブレード、だと……」
B「んなチャチなオモチャと、俺の『莫耶』を一緒にしてもらいたくないね」
A「先を急ぎましょう……コイツら、限がありません」タタタ!
====================
土御門「宝貝か……厄介だな。肉体再生が働かない今、術を使ったら……拙い」タラー...
「対抗できるのは、海原のトラ(ryだけときた……くそっ!」ガンッ! - 542 :12010/06/05(土) 17:09:34.87 ID:WHPsI8c0
- 黒妻「……しかし、これってテロなのか? 今一目的がわかんねぇ」
麦野「……さぁ(一般人であるアナタには話せないわ)」
黒妻「この地下は無能力者が多いのに『C・D』を使う理由がわかんねぇんだよ。テロなら上でやるだろ」
浜面「んー……誰か特定の人物にだけ、使いたかったとか?」
黒妻「まぁ、無きにしも非ずだな」
―――ダダダダダダダダダッ!!
麦野「銃声?! (拙い! 近くにブローカーがいるの?!)」
黒妻「っ!! 美偉!!」ダッ!
浜面「兄貴!!?」 - 543 :12010/06/05(土) 17:17:35.31 ID:WHPsI8c0
- 香港A「数だけは無駄に多いですね……」
B「どうします?」
A「此方も援軍が来るまで立て籠もりましょう。あのお店に」
『さもん・きんぐ』
B「了解。C! フラッシュを使え!」
C「……」コロンコロン・・・
―――ピカッ!
警備員『なんだ?! 目くらましっ!』メガァ、メガアアァ!! - 544 :12010/06/05(土) 17:39:23.77 ID:WHPsI8c0
- 土御門「拙い! 立て籠もりか!!」
香焼「……土御門」ボソリ
土御門「うをっ! こ、香焼?!」
香焼「さっぱり連絡が来ないので、迎えに来たすよ」
土御門「ああ、忘れてた……ステイルも一緒か? (良かった、人手が増えた)」
香焼「今、あのお店の中にいます」ビシッ!
『さもん・きんぐ』
土御門「」 - 545 :12010/06/05(土) 18:52:06.91 ID:WHPsI8c0
- A(以下、大師)「我が方援軍到着時間と数は?」
B(以下、莫耶)「あと1時間弱、数は50ですよ」ニヤリ!
大師「うむ。少し……(遅いかもしれません)」
莫耶「はい? また例の予見(アナタの能力)ですか?」
C「……女」
大師「ん? ……C。中へ運べ」
固法「はぁ……先輩、連絡取れたかな」グッタリ「え?」
キャアアアアァ!! - 548 :12010/06/05(土) 20:02:00.38 ID:WHPsI8c0
- 黒妻「美偉!!?」
ガシャアァーンっ!!
莫耶「テメェら動くなッ!! バカな気起こしたらハッ倒すぞ!!」
大師「莫耶、野蛮ですよ……皆さん。手荒な真似をしてスイマセン。小一時間だけ、ご協力下さい」ペコリ
C「……」スチャッ
ステイル「く……どうする? アステカの」
海原「何分、一般人が多い……それに奴ら、大陸系の魔具を持っているようです」
ステイル「機を、待つしかないか……」 - 549 :12010/06/05(土) 20:07:08.17 ID:WHPsI8c0
- 土御門「くっ……海原、上手くやってくれ」
香焼「ど、どうするすか?」
土御門「……奴ら、援軍が如何こう言ってたな」
香焼「はい」
土御門「(地下への入り口は一箇所だけ。となれば)……香焼、追加任務だ」
香焼「なんすか?」
土御門「地下への入り口付近にバンが止めてある。ナンバーは****だ」
香焼「そこに?」
土御門「ああ、行ってくれ」ゴソゴソ「この文を中の女に渡す。そしたら戻って来い」ギュ - 550 :12010/06/05(土) 20:13:57.08 ID:WHPsI8c0
- 香焼「了解す! ……あ」
土御門「ん? んな、なんだと!?」
ザザザザ・・・
警備員X「テロ犯人に告ぐ! 無駄な抵抗は止め、直ちに―――」
香焼「警備員?! おかしい、奴ら早すぎるす!」
土御門「くっ! あいつ等は、警備員の皮を被った学園都市側のブローカーだ……」
香焼「警備員が、犯罪を?!」
土御門「ああ、クソッタレだがな……仕方ない。コッチの文を、同じくバンに乗ってる白髪もやしに渡してくれ!」
香焼「……了解す」
土御門「気をつけろ。オマエに怪我させたら、神裂にバッサリやられるからな」
香焼「見物すね。では、後ほど!」シュン... - 557 :12010/06/05(土) 21:13:39.93 ID:WHPsI8c0
- ―――店内
C「……来た」
大師「またあの警備員さんですか。懲りませんね……」ハァ・・・
莫耶「おら! てめぇら詰めろっつってんだろ!」
テイコウヲヤメータダチニー・・・
莫耶「大師! どうします?」
大師「……まあ、すぐに突入してくる事は無いでしょう。C、この店の固定電話を使って連絡を」
C「……」コクリ
固法「あなた達、警備員が来ましたよ。もう逃げられません。大人しくお」
大師「風紀委員ですか……お嬢さん、五月蝿いですよ?」キッ!
固法「うっ……」
黒妻「くっっそぉ!!」ガッ!
浜面「兄貴! 今はダメだ!!」ガシッ! - 558 :12010/06/05(土) 21:27:53.44 ID:WHPsI8c0
- 大師「それに、お嬢さん。彼らが本当に警備員だとでも?」
固法「え?」
莫耶「はんっ、御目出度ぇやつだな」
黒妻「なんだと?! オレは確かに、警備員に連絡したぞ!!」
莫耶「だから、御目出度ぇって言ってんだよ! わかんねぇかなー」スチャッ・・・
大師「やめなさい……子供に血を見せるな」
莫耶「……御優しいこって」
黒妻「……けっ! どういうこった?」 - 559 :12010/06/05(土) 21:34:36.46 ID:WHPsI8c0
- 麦野「……奴らは、偽の警備員よ」
黒妻「はぁ?! で、でもよぉ姿格好、警備員の防護服じゃないですか」
フレンダ「……結局、警備員自体が『C・D』の密輸に手を貸してたって訳ね」ハァ・・・
絹旗「超下衆ですね。反吐が出ます」
黒妻「は、はぁ?! 訳わかんねぇ……じゃあ、オレが電話した時、既に向かってるって言われたのは?」
大師「こそこそ話でなくてもいいですよ。教えてあげましょう……とある理事さんが情報操作したんでしょうね」
一同『っ!!?』
海原「……やはり、敵は身内にも、でしたか」
ステイル「……(アレイスターめ。後でとことん追及させてもらうよ!)」 - 560 :12010/06/05(土) 21:50:26.48 ID:WHPsI8c0
- 警備員X「くっそぉ……このままでは、約束の金が入らない!」
Y「なぁ、突入しちまおうぜ!」
X「ソイツは最終手段だ。客の命なんざどうでもいいが、事後処理が面倒臭ぇからな」
Z「ふんっ……まぁ見てろ……脅しかけてやるぜぇ」ジャキッ・・・
Y「おい、間違って客に当てんなよ?」
=================
土御門「よし、準備はいいな……ん? ライフルだと!? あいつ等、何のつもりだ?!」 - 561 :12010/06/05(土) 22:11:31.25 ID:WHPsI8c0
- Z「あのフラッシュグレネードくれやがったヤツに……そりゃ!!」
―――ズドンッ!!
C「……っ」バズン!!
客『きゃあああああああ!!』
黒妻「人質がいるのに撃ってきやがっただと!!?」
莫耶「C!! 大丈夫か!?」
C「……平気だ」
大師「耳を持っていかれましたね……すいません。誰か、止血をしてくれませんか?」
フレンダ「普通人質に頼む?」
大師「私はアナタ方を人質だなんて思ってませんよ……御願いします」ペコリ
固法「……私がやります」
黒妻「み、美偉!」
固法「大丈夫。任せてください。 ね?」ニコッ! - 563 :12010/06/05(土) 22:33:44.00 ID:WHPsI8c0
- 莫耶「んの野郎! ふざけやがって!!」
大師「抑えなさい……仕方ない。皆さん、演技にご協力を」ステャッ・・・
浜面「な、何を?!」
大師「外の警備員に告ぐ! 発砲を止めろ! さもなくば人質の命は無いと思え!」
X「おやおや、流石テロリスト……でも、残念だなぁ」ニヤニヤ...
Y「我々学園都市の『警備員』はテロには屈しないぜ。それに、撃てるのかホントに?」ヘラヘラ・・・
莫耶「偽者が! よく言いやがるぜ!!」
大師「すいません……威嚇発砲をします。耳を塞いで下さい」
固法「……随分、紳士なテロリストさんですね」
大師「なぁに、テロリストじゃないですから……」
バンッバンッ…… - 568 :12010/06/06(日) 13:46:21.53 ID:Bs86N160
- ―――窓のないビル
アレイスター「今回の敵は、香港の魔術結社と『身内』だったか……」
「ふむ。『C・D』なんてものの所為で使える駒が少ない……せめて壊せれば」
「土御門やステイルに働いてもらえるといいんだが、人払いをしてない以上目立たせられない」
「浜面仕上に黒妻綿流……精々稼いでくれ」スゥ... - 569 :12010/06/06(日) 13:56:21.67 ID:Bs86N160
- ―――『さもん・きんぐ』前のシャッター裏
土御門「……現状確認だ。とりあえず、任務は継続中。あの中国人を捕まえて『C・D』を取り返す事」
「手段を選ばなきゃステイルの魔術ですぐ済むことだが……喧しくなったからなぁ」
「香焼が上手くやってくれるのを願うしかないようだぜぃ」
「店の中の味方(駒)は、アイテム、海原(+御坂妹)、ステイルといったところ」
「かみやん……には、頼れないな。敵は普通の銃器も使用する」ハァ・・・「最悪、俺の術で……か。死んじまうけどにゃ」 - 570 :12010/06/06(日) 14:46:29.62 ID:Bs86N160
- ―――地上、香焼サイド
香焼「ふぅ……なんとか気付かれずに上に出れたすね。えっと……あのバンか」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
香焼「……寒気が」ブルル... - 571 :12010/06/06(日) 14:52:27.16 ID:Bs86N160
- 香焼「……すいませーん」コンコンッ
一方通行「っ?! 誰だ……」
香焼「えっと……土御門の使いで来ました。この手紙を」
ガララ・・・
香焼「あ、どうも……(白髪もやし。この人すね)」
一方通行「……ガキかァ。あのシスコン野郎何考えて……オマエ、あの店にいた」ハッ!
香焼「へ?」
一方通行「に、逃げろ! ガキ!!」
香焼「ふぇ?」ガバァ!!「んにゃああ!!?」
結標「土御門……アナタ、初めていい仕事したわね……さあ、僕? バンに入って」ニコニコ!
一方通行「」アア・・・
香焼「な、なんなんすか?!」ガクブル... - 572 :12010/06/06(日) 14:59:53.87 ID:Bs86N160
- 結標「……それで?」ニコニコ!
一方通行「あ、オイ……おま」
結標「分かってるわよ……『今』は仕事でしょ。『今』は」
一方通行「……オウ」
結標「で? どうしたの?」
香焼「え、あ、はい。この手紙を」ブルブル・・・
結標「はい、どうも……後で『御褒美』あげるわね! そういえば名前は何ていうの? お姉さんに教えて?」ニコッ!
香焼「こ、香焼す……」
結標「はい。よく言えました。私の事は『あわきお姉さん』って呼んで、ね?」ニコッ!
香焼「え、あ、ははは……」ガタガタ・・・
一方通行「……ご愁傷様だぜェ」 - 574 :12010/06/06(日) 15:22:47.14 ID:Bs86N160
- ロリショタ手紙読解中...
一方通行「……こいつァ、マジで腐ってやがりますねェ!」
結標「つまり、私とアンタと香焼くんが鍵ってところかしら……土御門も無理させるわね」
香焼「え、なんて書いてあったんす?」
一方通行「オレは門番しろとよォ。あとは『善意』に任せただと……ザケやがって」
香焼「は?」
結標「私は№7を見つけろって……ふざけんじゃないわよ! 何処にいるかわかんないっての!」
香焼「え、あ……自分は?」
一方通行「(このアマに任せたら可哀相だな……)ガキ、もォ少し詳しく下の状況を教えろ」
香焼「は、はい」カクカクシカジカ・・・ - 575 :12010/06/06(日) 15:46:37.14 ID:Bs86N160
- シカクイムーブ・・・
一方通行「……ンだと?」
結標「つまり、ブローカーの中国人をしょっ引く前に、偽の警備員を何とかしなくちゃいけないわけね」
香焼「はい。あと、例の『C・D』という音波も未だに地下で流れています」
一方通行「未だ打ち止めへのウィルスブロック作業終わンねェのはそン為かよ……」
結標「多分、中国人の誰かがスイッチを持ってる。それを壊すか、管制室の音源装置を壊すしかないわね」
「できれば、『C・D』のプログラムは奪還したいけど……人質がいる以上甘い事言ってられないわ」
一方通行「ンな事分かってらァ。問題は誰がソイツをブッ壊すかって事だろ?」
結標「私達は今、下に行ったら三秒でミンチ……だから上の防衛を任された訳で……」
一方通行「成る程なァ。そこで№7の登場って訳か……クソっ!」ガンッ!
結標「あまりに希望的観測の多い作戦ね……今盤上に無い駒に期待するなんて」
香焼「あ、あの!」
一方標識「ン?」「ん?」
香焼「自分が、やるす!」 - 576 :12010/06/06(日) 15:53:43.62 ID:Bs86N160
- 一方通行「……ガキ。遊びじゃ」
香焼「遊びでやってるんじゃないす。アナタ方と同じく、任務で此処に来ました」
結標「……」
香焼「管制室の音源は自分が見つけ出します。お二人は此処の防衛と人探しに専念を!」キリッ!
一方通行「ケッ……ガキ、イイ目だ。三下に負けてねェぞ」ククク!
結標「……」ジュン...
香焼「ははは……では、行くすね」
一方通行「オイ!」ヒョイッ
香焼「はい……うわっ」パシッ「じゅ、銃すか?!」
一方通行「持ってけ。護身用だ」
香焼「……願わくば、使わん事を」シュンッ・・・ - 577 :12010/06/06(日) 16:01:16.72 ID:Bs86N160
- 結標「あの子……絶対、唾つけとこ」
一方通行「オメェ、気持ち悪ィぞ……さァて、仕事だな」
結標「残り三十分くらいってとこかしら? 随分ハードね」
一方通行「フンっ……早く帰りてェな。さっさと終わらせちまうぜ」
結標「はいはい。じゃあ、此処の防衛宜しくね」バッ!
一方通行「うっせェ、早く行け」シッシ・・・
「ハァ……あンのグラサン野郎。『善意』とァ、甘い事言いやがるぜ」Pi! - 579 :12010/06/06(日) 16:08:25.42 ID:Bs86N160
- Prrrrrrrrr・・・Pi!
一方通行「よォ」
黄泉川『な! 一方通行! 何処ほっつき歩いてるじゃん! 皆心配して』
一方通行「野暮用だ……オイ、芳川とかわれ」
黄泉川『ったく……帰ったら説教じゃん!』キキョォ! アクセラレーター!
芳川『まったく、忙しい時に……どうしたの?』
一方通行「オマエに忙しい時なンてあンのかよ?」
芳川『五月蝿い。で?』
一方通行「……ガキの様子、おかしくねェか?」
芳川『……ふーん。やっぱ関係してたの』
一方通行「っ?!」 - 580 :12010/06/06(日) 16:29:50.39 ID:Bs86N160
- 一方通行「オイ!!」
芳川『大丈夫、安心して。今し方、寝かせたところよ……アナタが頑張ってくれたようね』
一方通行「……ふン。無事ならそう言いやがれ」
芳川『追加ワクチンは私が作っておくわ。アナタは、野暮用とやらに専念して』
一方通行「……オウ。頼んだぞ」
芳川『ふふふ。ホント、丸くなったわね』
一方通行「うっせェ、ババア……黄泉川にかわれ」
芳川『口は変わんないか……あ、大事な事を忘れてたわ』
一方通行「ンだよ?」
芳川『アナタの能力だけど、今MNWが故障してる所為で10分がリミットってところね』
一方通行「……カカカ! 上等ォ!」
芳川『無理、しないのよ。打ち止め泣かせたら許さないからね』アイホー! チェンジー!
一方通行「けっ」 - 583 :12010/06/06(日) 16:50:49.68 ID:Bs86N160
- 黄泉川『はいはい』
一方通行「頼みがあンだが、よォ……」
黄泉川『畏まってどうしたじゃんよ? 気持ち悪い』
一方通行「うっせェ……オマエ、警備員だったよなァ」
黄泉川『愛の告白じゃないのかぁ……ま、冗談じゃんって。で?』
一方通行「……」
黄泉川『ん? 何? 馬鹿やらかしたの?』
一方通行「違ェよ……調べてもらいたい事があンだ」
黄泉川『(この子が頼み事を)……あいよ。言ってみな』
一方通行「悪ィな」 - 584 :12010/06/06(日) 17:16:52.61 ID:Bs86N160
- 一方通行「今、第七学区の地下で『テロ』まがいな事件起きてンのは、知ってっか?」
黄泉川『ああ、鉄装が言ってたじゃん』
一方通行「で、だ。既に警備員が出て対応してる。ホントかァ?」
黄泉川『……ええ。そう連絡が来てるじゃんよ』
一方通行「そいつァ本当に『警備員』なのかよ?」
黄泉川『どういうこ』
一方通行「今、オレは近くにいンだけどよォ……人質取られてンのに、銃撃戦やってンぞ?」
黄泉川『ハァ?! ほ、本当に??』
一方通行「ンな事で嘘ついてどうすンだよ。なァ、アイツらマジもンの警備員なのかァ?」
黄泉川『っ!? 一方通行! 詳しい場所GPSで送るじゃん! 今から向かう!!』
一方通行「あいよ。結構な数イっからな。そっちも数揃えて来いよ」
黄泉川『分かった。協力感謝じゃん!』 - 585 :12010/06/06(日) 17:24:38.38 ID:Bs86N160
- 黄泉川『……OKじゃん。場所特定! すぐ向かう!』
一方通行「……あーい(これで良いンだろ? 土御門さンよォ)」
黄泉川『部隊揃えるのに40分くらいか……一方通行、早くそこから逃げとくじゃん!』
一方通行「バーロー。オレを誰だと」
黄泉川『子供に戦争任せるのは、最低の事。わかったじゃん!?』
一方通行「……ふン(大人の鑑だねェ)急げババア」
黄泉川『……やっぱり帰ってきたら説教じゃん』Pi!
一方通行「……さて、準備はできたっと」カツカツカツ・・・
「頼もしいオナカマが来るまで、『門番』仕事、頑張りますかァ!!」 - 586 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/06(日) 17:36:08.18 ID:Bs86N160
- ―――さもん・きんぐ
警備員Y「奴ら! 撃ってきたぞ!!」
X「ふふふ……大義名分が出来た! お前ら! 撃ち込め! 多少の犠牲は仕方が無い!」
Y「ははっは!! 『テロに屈するな』ってなぁ!!」
ババッバババッバババッババ!!
客『きゃああああああああぁ!!』『うわあああああああぁ!!』『ぎゃあああああぁあ!!』
大師「くっ! コレが学園都市のやり方ですか!!」
麦野「……どっちが悪か分かんないわね」
ステイル「……どうするアステカの?!」
海原「くっ!! 中国人を捕まえようにも、警備員を先に黙らせなければ……此方も危ない!!」 - 587 :12010/06/06(日) 17:44:25.38 ID:Bs86N160
- 黒妻「……おい。オレは夢でも見てるってのかよ」
浜面「兄貴……コレが、学園都市の汚い部分だ。見飽きてるだろ」
黒妻「……ざけんなよ!」
固法「せ、先輩……落ち着いて。警備員にも考えがあって」
黒妻「考えだぁ?! 人質居るのに鉛玉ぶち込む連中が物事考えてるってーのかよ!!」
大師「……皆さん。申し訳ない。私達の責任だ」
黒妻「うるせぇ黙ってろ!! オレが今切れてんのはアイツらの所為だよ!!」
Z「さてと……今度は外さねぇぞ……」グイッ・・・
麦野「絹旗! 危ない!!」
絹旗「きゃっ!!」
バンッ・・・・・・ - 588 :12010/06/06(日) 17:50:36.12 ID:Bs86N160
- Z「ちっ。また外しちまったぜ」
X「おいおい。あまりむやみやたら撃つなよ。一般人に当たったじゃないか」
Z「ああ、悪い悪い。事後処理頼んだわ」ハハハ!
Y「面倒くさい事を」ヒャハハ!
絹旗「……麦野。むぎ、の?」
麦野「痛つ……撃たれちゃったわね……能力さえ使えれば、弾丸なんて、効かない、のに……」
絹旗「いや、いやああ! 麦野! 麦野!!」
フレンダ「絹旗! 揺らさないで! ……大丈夫、急所は外れてる」
浜面「っ!! 畜生ぉ!!」
滝壺「はまづら、おちついて!! 今は、何もできない!!」
固法「っ! 退いて、止血するわ!!」
麦野「アナタは……」 - 589 :12010/06/06(日) 17:56:25.98 ID:Bs86N160
- 固法「……痛むわよ」ダンガンヌイター!
麦野「あぅ! ……そ、の」
固法「今は馬鹿な事で争ってる場合じゃないでしょ」シケツー!
麦野「……ごめん、なさい」
固法「……いいから。でも……後で『お話』聞かせてね?」ニコッ!
麦野「ふふっ……アナタみたいな女、嫌いじゃないわ」グッタリ...
固法「私は苦手かも。浜面くん、彼女を御願い!」
浜面「は、はい!」
莫耶「……大師。すいません、我慢の限界でさぁ!!」バァア!!
大師「莫耶!! 止めなさい!!」
莫耶「うああああおおおおお!!」ガッ!!
X「的(敵)が出てきたぞ!! 撃てぇい!!」
警備員s『ひゃっはああああ!!』ダダダダダッダダダッダアダ!! - 590 :12010/06/06(日) 18:06:58.95 ID:Bs86N160
- 莫耶「嘗めんなあああぁ!!」
斬ッ×7!
X「くっ!! 怯むな! ヤツは刀だ。スタミナの限りがある!! 撃ち続けろ!!」
莫耶「撃つなってんだよぉ!! 人質に流れ弾当たったらどうすんだ!!」
Y「ククク! 尊い犠牲さ!」
Z「まぁ、お前らが『投降』してくれるなら、鉛玉の嵐は止むぜ!!」
莫耶「っ!! ざっけんなああああ!!」
大師「くっ……」
ステイル「土御門は何をしている!!?」
海原「こうなったらトラウィスカルパンテクウトリの槍で、Cのトランクにピンポイント……」スチャッ・・・
「……あれ?」 - 591 :12010/06/06(日) 18:15:56.91 ID:Bs86N160
- ????「簡単に説明するんだよ!」
「『トラウィスカルパンテクウトリの槍』は金星の光を反射させて攻撃する魔具!」
「黒曜石に星の光が当たる場所であれば軽く最強の武器なんだけど……」
??「オマエ、さっきから一人で何言ってんだ?」
????「出番が無いから自分で作ったんだよ!! ……で、続き!」
「地下みたいな星の光が入らない場所では殆ど無力! ただの磨製石器になっちゃうよ!」
「みんなも気をつけようね!!」
??「おーい。全部食っちまうぞー」
????「あー!! それ私が取っておいたお肉なんだよ!!」ガブッ!!
??「んぎゃあああ!! 口の中に物入れて頭噛むなああぁ!!」 - 593 :12010/06/06(日) 18:44:24.26 ID:Bs86N160
- 海原「やっちゃった……」テヘッ!
御坂蛇「バカ師匠……とミサカは空気になりつつも突っ込みます」グッタリ...
ステイル「何をやってるんだ君は……」
海原「すいません。完全に僕のミスです。銃を持ってくるべきだった……アナタの魔術でトランクを壊せませんか?」
ステイル「僕のルーンでは周りに被害が出るよ。直接刻むのも無理そうだし」
海原「煙草の火で精密遠隔魔術(ルーン)を刻めるロンドン出身の女性魔術師がいると聞いたことがありますが」
ステイル「そんな化け物、いてたまるか」 - 598 :12010/06/06(日) 20:39:46.73 ID:Bs86N160
- ―――地上、入り口付近
香港D「……時間だ。援護に向かう」
香港s『了!』
ザザザ・・・
香港D「ん……誰だ!?」
カツカツカツ・・・
一方通行「援軍の数が50? オイオイ、土御門くンよォ……ざっと100近くはいるじゃねェかァ」
D「……何だ、貴様は」
一方通行「なァに、ただの門番だ……」
香港E「邪魔だ」スチャッ・・・
バンッ・・・ - 599 :12010/06/06(日) 20:48:38.30 ID:Bs86N160
- キュイイイィン・・・・ヒュンッ!!
香港E「ぐあぁっ!!」バン!!
香港D「E! な、何が起こったんだ?!」
一方通行「オイオイ、出来るだけ纏めてかかってきてくれねェか……コッチとら節約してンでねェ」
香港D「くっ……囲め! 撃て!!」
香港s『散ッ!!』
一方通行「ふン……一応、素人じゃねェらしいなァ。だが、オレを簡単に倒せると思うなよォ?」
香港D「弾が、効かない?!」
一方通行「黙れよ三下共ォ……オレはどっかの英雄さン以外に負ける気はねェんでな!!」
香港E「誰でもいい! 先に行け!!」ダダダダダ!!
一方通行「ばァか……行かせるかってーの! 悪ィが―――
キキキキキイイイイイイィィンッ!!!
―――こっから先は『一方通行』だ!! ってねェ!!」ニンマリ!! - 601 :12010/06/06(日) 21:01:18.16 ID:Bs86N160
- ―――地下
莫耶「はぁはぁ……大分、削ったか……」
X「……派手に、やってくれたなぁ」
Y「けっ。でもよぉ、オマエぼろぼろだな!」
莫耶「うるせぇ……大人しく寝てろ!!」ガッ!!
Z「この距離ならはっずしっませーん! はいどーん!」バンッ!!
莫耶「ッ……足、が……」
X「手こずらせやがって……」バンッ!
莫耶「があああぁ!!」
Y「オイオイ、更に足撃つとかエゲツねぇなぁ……オレもするけど!」バンバン!
莫耶「ッッッ!!」
大師「ッ! ……馬鹿者」グッ・・・ - 602 :12010/06/06(日) 21:16:41.04 ID:Bs86N160
- 絹旗「くっ……もう、許せません!!」
フレンダ「止めなさい! 今、出て行っても窒素は操れないでしょ!!」
絹旗「じゃあ、指を咥えて見てろって言うんですか! どう考えても悪いのは警備員の方ですよ!!」
滝壺「……まふぃあさん。投降してくれませんか?」
大師「すまない……それは出来ない……」
固法「このままじゃ、あの人殺されてしまいますよ!」
C「……大義が、ある。我々が、死んでも……祖国の為ならば……」
大師「C、動かなくていい……我々にも、死して守るべきものがあるんですよ。分かってください」
浜面「ざけんな!!」ガッ!
大師「っ……殴りたくばどうぞ」
浜面「っ……くっそぉ!! 反抗しやがれ!! テロリストなんだろ!? じゃあ、そんなに優しくすんなよ!!」
大師「違います。我々にだって『誇り』が有るのです」
麦野「『C・D』が、そんなに大事?」
大師「ええ。これで、千を越える我々の仲間が救えますからね!」キッ! - 603 :12010/06/06(日) 21:25:01.77 ID:Bs86N160
- 麦野「……仲間?」
大師「ええ。もっとも同国民とも言えます……学園都市では『置き去り』と呼ばれる孤児がいるそうですね」
固法「……はい」
大師「なんでも、その子供達を使って実験をしてるとか」
絹旗「っ!!」ギュッ・・・
滝壺「きぬはた……」
大師「しかし、やはりというべきか……数には限りがあります。それに、非倫理的でも有る」
海原「……科学の発展には、犠牲が付き物。そういうフザケタ科学者も多いですからね」
大師「そう。それでそんな科学者達は……我が国の『浮浪児』に手を出した!」
一同『っ!?』 - 604 :12010/06/06(日) 21:34:25.69 ID:Bs86N160
- ステイル「ストリートチルドレンか」
大師「ええ。『闇っ子』と呼ばれる無戸籍の子供達。他国の、しかも浮浪児となれば実験に使いやすかったのでしょうね」
絹旗「また……大人の都合で……」ギッ!
大師「無論、此方(中国)にも人身売買を取り扱うブローカーがいました」
C「そっちは……対応済み、だ……」
麦野「あとは、こっち(学園都市)と言う訳ね……(絹旗の居る前で聞かせたく無かったわ)」
大師「そう。その為に……子供達を救えるなら! 我々が犠牲になっても構わないのですよ!」ガンッ・・・
一同『……』
固法「テレスティーナの時に、似てるのかな……」
絹旗「なんで、どうして……うぅ」ポロポロ...
滝壺「きぬはた、泣かないで」ギュッ・・・
黒妻「……」グッ! - 605 :12010/06/06(日) 21:36:50.61 ID:Bs86N160
- ―――地下、とある通路
香焼「何処に管制室があるんすかねぇ……急がないと!」コウヤギキュン! ガンバレー! - 606 :12010/06/06(日) 21:49:29.50 ID:Bs86N160
- ―――さもん・きんぐ
黒妻「……あーあ、白けたぜ」
大師「……なんですって」
固法「せ、先輩!?」
浜面「兄貴! い、いったい?!」
黒妻「何が置き去りだ。何が闇っ子だっつーの……アホ臭」
絹旗「黒妻さん! この人達を馬鹿にしないでください!!」
黒妻「……悪いな、ハタキヌちゃん。引けねぇな」
麦野「黒妻くん……」
黒妻「おい、チャイニーズ。大義だの犠牲だのほざいてるけどよぉ……」
「んな重いもん背負わされて助けられた連中の事考えろっ!! バカ野郎が!!」
大師「……子供に、何が分かるっ」 - 607 :12010/06/06(日) 21:57:03.29 ID:Bs86N160
- 黒妻「あぁ! わかんねぇ! オレにはさっぱりわかんねぇ!!」
大師「じゃあ、口出しを」
黒妻「目の前のツレを助けられねぇチキンが、千近くのガキ助けられるわけねぇだろ!!」
大師・C「「っ!!」」
黒妻「……てめぇら、指咥えて見てろ」テクテクテク...
浜面「あ、兄貴! 何を!?」
固法「先輩、止めて!! 仮にも彼らは警備員よ! 手を出しちゃ」
黒妻「悪いな……久々に切れちまったよ。仕上、此処任せた」
「ちょっくら、行ってくらぁ……」テクテク... - 610 :12010/06/06(日) 22:07:30.39 ID:Bs86N160
- 海原「……(此処で死んでしまうようなら、その程度。お手並み拝見しましょうか)」
麦野「……(彼の腕前は未知数。今は信じるしかないわね。今後の為にも)」
黒妻「武器が欲しいな……おい、店員!」
店員「は、はい!!」
黒妻「悪ぃが……消火器貸してくれ」
店員「は、はい。どうぞ……」
黒妻「どーも。あと、姉ちゃん」
御坂蛇「はい! とミサカはまさかの呼びかけにどっきり!」
黒妻「そのゴーグル、貸してくんないか? (美偉の後輩に似てるなぁ)」
御坂蛇「私からチャームポイントを奪う気ですか!! って痛たたた!」
海原「きょ・う・りょ・くなさい!」ギュウウゥ!
御坂蛇「わか、分かりました! 抓らないで! とミサカは涙目でゴーグルをパス!」ヒリヒリ!
黒妻「……あ、ありがとよ」
海原「いえいえ、お気になさらず。頑張ってくださいね」ニコッ!
黒妻「お、おう……(胡散臭い野郎がいる)」テクテク... - 613 :12010/06/06(日) 22:17:07.74 ID:Bs86N160
- 大師「彼は、何者ですか」
浜面「……さぁな。ただ、切れちまった兄貴を敵に回しちまったアイツらにゃあ、同情するぜ」
フレンダ「は?」
固法「殺しはしない筈だけど……心配ね」
絹旗「ちょ、黒妻さんの心配はしないんですか?!」
固法・浜面「「なんで?」」
一同『……』ポカーン...
麦野「で、でも消火器なんて何に使うの? 煙幕?」
浜面「まぁ普通はな……でも、よぉ……」
固法「先輩は『族』上りだから……喧嘩の方法が、エゲツナイのよ」
浜面「まぁ、見てれば分かるよ。最悪、俺も加勢に行く!」グッ! - 615 :12010/06/06(日) 22:29:52.87 ID:Bs86N160
- ―――地上
一方通行「残り三分ってところか……数は20くらいだな」
香港D「くそっ! 能力者め!!」
一方通行「手応えねェなァ……もう終わりかよ(黄泉川着く前に終われるな)」
香港E「D! バンの準備が出来た!」
D「……遅いっての。まぁ、コレまでだな」ニヤリッ!
一方通行「ハァ? 一体全体何余裕ぶっちゃってンです……ン?」
キイいいイイイイィィイイィインっ!!
一方通行「っ?!! がァっ(演算が、できな、い)」ガックリ...
D「ふぅ……手こずらせやがって……」
E「コイツ、どうする?」
D「捨て置け。まだ子供だろ。無駄に手を出したら大師に折檻される」
E「あいよ……ん?」 - 617 :12010/06/06(日) 22:38:16.79 ID:Bs86N160
- 一方通行「なンとか、音の反射できたが……他の反射ができねェな」
D「おいおい……化け物かよ」
E「ふんっ、フラフラだ。無視して進むぞ」
バンッ・・・
香港s『……』
一方通行「何言ってンのかわかンねェけどよォ……誰が通っていいつったァ?」スチャッ・・・
E「この国でも……ガキが銃を持つのか」
D「……銃を使うな。気絶させろ!」
E「あいよっ!」 - 618 :12010/06/06(日) 22:48:26.25 ID:Bs86N160
- 一方通行「くっ!」
E「悪いな。そいつ(銃)は没収だぞ」
一方通行「くそっ! この音の所為で反射演算が狂いやがる!」ガハァ!!
D「銃は奪ったか……寝かせとけ」
E「りょーかい……アンちゃん。珍しい武術で寝かせてやるよ」ニヤリッ!
一方通行「(掌底か?)……でも悪ィな。反射だぜェ!!」
ドゴオォッ……!!
E「ん? 変な感覚だ?」
一方通行「がァ……(『貫通』しただとォ?!)」 - 619 :12010/06/06(日) 22:58:09.33 ID:Bs86N160
- E「通背拳ってな? 聞いた事あるか?」
一方通行「ぐっ……(攻撃反射したら、音反射しなきゃなンねェ)……何言ってンのか、聞こえねェよ!」
E「……簡単に言えば、壁越しに打ち抜く拳だ。尤も、壁が無くとも『抜』けるがね」
一方通行「畜生……理論がわからねェ。木原ン野郎みたいなもンかァ?」ガクガクッ...
D「E、手加減するな。早めに済ませろ」
E「おう。ほら……よッ!」ゴンッ!
一方通行「がはァッ!!」ゴロンッ! - 620 :12010/06/06(日) 23:14:37.28 ID:Bs86N160
- ―――……・・・
E「やっと寝たか」ハアハア・・・
D「見上げたガキだぜ。きっと学園都市でも有数の実力者なんだろうな」
E「さっさと……は?」
一方通行「はぁはぁ……(音の所為で、『羽』は出ねェ)
(反射用のバッテリーは切れちまったァ……満身創痍だな……)」
E「まだ……立つのか」
一方通行「うっせェ……不思議パンチ野郎ォが」
E「ふんっ……」テクテク...
一方通行「無視、すンなよ! クソッタレがァ!!」ガブッ!
E「ッ!? コイツ!」
D「ははは! 文字通り、窮鼠に噛まれたな。E!」
一方通行「へっ……(三下なら、こンぐらい楽な顔して戦い続けるンだろォなァ)」
E「調子に乗るな!」ガンッ!
一方通行「っ……(やっぱ、オレには英雄役は向かねェぜ……)」グッタリ!
D「……おい。E! 止めろ! もう気絶してる!」
E「ふん! 足の一本でも貰うぜ!」ゴオオオオォ...
D「震脚はやり過ぎだ!」
E「オレに噛み付いたガキへのプレゼントだよ! 受け取れ!」ガガガガ!
一方通行「……(ああ、悪ィな。皆さンよォ……お先にリタイアだ)」グラリッ・・・ - 621 :12010/06/06(日) 23:22:07.68 ID:Bs86N160
- ―――ガンッ・・・・・・・・
E「……な?」
D「止められただと!?」
??「よくやった。良い根性だったぞ。白いの」ガシッ・・・
一方通行「あ、ン……誰、だ、つーの……(結標ェ。遅ェよォ……)」バタンッ...
結標「はぁはぁ……間に合った! あっぶねぇ……」セロリダッコォ!
D・E「「誰だオマエは!?」」
削板「貴様らに名乗る名前は無いッ!! この根性無し共が!!」ドーン!! - 624 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/06(日) 23:34:28.53 ID:Bs86N160
- 削板「女! 白いのを任せたぞ! あと、この音が聞こえている最中は弾丸を受けると拙いんだな?」
結標「え、ええ。てか、アンタだるく無いの? 私クラクラなんだけど」フラフラ...
削板「根性でカバーだ!」
D「何をゴチャゴチャと……構わん、撃て!」
ダダダダダダダダッ!!
削板「んなもん効かん!! ……と言いたい所だが、今は拙いな」スタタッ!
「しかし! とある偉い根性無しは言いました! 『当たらなければ、どうということは無い』と!」シュンッ!
E「は、早えぇ! 弾が当たんないぞ?!」
D「くっ……E! 接近戦で仕留めろ! 援護する!」スチャ!
E「ふんっ! 手加減はできんぞ!!」バッ! - 632 :12010/06/07(月) 00:05:06.94 ID:dJsVk3o0
- E「くっ……早ぇ!」
削板「遅い!」ゴンッ!
香港s「ごあっ!」バタッ!
D「チッ……宝貝を使う! 『鑽針釘』!!」カカカ!
削板「……むっ! 弾足が速い!?」グサリ!
E「止まった!」シュンッ!「貰ったぜ!」
ゴオンッ!!
削板「ぐっ!! ……中々、効いたぞ!」
E「くそっ……それだけかよ!」
結標「アイツ、凄いわね……能力無しでしょ? アンタとは大違い」
一方通行「ヒュー……ヒュー……うっせェ」グッタリ... - 633 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/07(月) 00:06:36.24 ID:EoQqnkDO
- >>629
ありがてー! てか、この漫画すげぇなw - 634 :12010/06/07(月) 00:16:25.30 ID:dJsVk3o0
- 削板「んでもって……オマエを捕まえた訳だ」ニヤリ!
E「な?!」
削板「食らえ! すごーいパンチ……」
E「ひぃ!!」
削板「零式いぃ!!」ドゴオオオォォンッ!!
E「あッ・・・・・・・・・・・・ッ!!」
結標「出た! 根性パンチ! しかも零距離からの身体の捻りだけ!!」
一方通行「……野郎、漫画の読みすぎで強くなったタイプかァ?」
香港s『なにそれこわい!』ガタブル・・・ - 635 :12010/06/07(月) 00:20:50.79 ID:dJsVk3o0
- バッタバッタノギッタンギッタン・・・……
削板「ふぅ、流石に疲れたな……さて、残るはオマエだけだ」ニヤリッ!
D「くっ……こうなったら!」ガバッ!
結標「あうっ!」ガシッ!
一方通行「結標!!」
D「大師には怒られちまうが、仕方ない……そこを退け! 日本男児!」
削板「……人質とは、とんだ根性無しだな」
D「なんとでも言え! 我らの大義の前に犠牲は付き物だ」
削板「……」ニギニギ... - 637 :12010/06/07(月) 00:26:09.95 ID:dJsVk3o0
- 削板「……女」
結標「な、何?」
削板「そこを……動くなよ?」グググ・・・
D「ば、馬鹿か!! コイツ(銃)が見えないのか?!」
削板「さっきの根性無し(E)、技だけは根性があった……」
一方通行「お、まえ……何を」
D「コイツ(人質)が! 見えんのか?!」スチャッ!
削板「すごーいパンチ……」グググググ・・・
D「ふ、ざけんなぁ!!」バンバンバン!!
結標「ちょ! 耳元で銃撃たないで! 私盾にしないで! アイツ普通に殴ってくるって!!」キャー! - 638 :12010/06/07(月) 00:30:45.28 ID:dJsVk3o0
- 削板「通背式いぃ!!!」スゴオオオオオオオイィッ!!
D「くっはぁ……なん、だと……」
結標「……あ、あれ? 何とも無い?」
削板「ふん、見よう見まねだったが、上手くいったかな」ニギニギ
一方通行「……化け物がァ」
削板「よしっ! 掃討完了! 悪は滅びる!」ハハハ!
結標「……ちびっちゃった」ナミダメェ・・・ - 640 :12010/06/07(月) 00:40:34.20 ID:dJsVk3o0
- 結標「……はぁ。アンタ、大概常識外れね」ハァ...
削板「なんとでも言……え、ありゃりゃ?」バッタリ
一方通行「オイ……コイツ被弾してンぞ」
結標「げっ!? 血ぃ出てるじゃない!!」
削板「最後の根性無しのが、当たったか……結構、痛いな」イタタ!
結標「結構って……脇腹と腕足かなり当たってるじゃないの!?」
削板「根性で痛くない……あ、嘘。そろそろ病院連れてって」グッタリ・・・
一方通行「やっぱ、やせ我慢。いや、空元気だったのか」ハハハ
結標「もう! んな事言ってる場合じゃないでしょ!!」
ウォオウウウウウゥン・・・
一方通行「やっと、黄泉川着やがったな……ったくよォ。オマエにしろアイツにしろ、遅ェんだ」グッタリ
結標「え、警備員?! ど、どうしよう!?」
削板「悪い。動けん」
一方通行「右に同じだ」
結標「はぁ……お世話になるしかないのね。小萌に怒られる……」ハァ・・・ - 641 :12010/06/07(月) 00:45:42.07 ID:dJsVk3o0
- 数分後……
黄泉川「こんの……バカもやし!!」
一方通行「うっせェ叫ぶな……頭痛ェ」ズキズキ!
黄泉川「あれ程無理はするなと……はぁ」
一方通行「だから、謝ってンだろ。さっきからよォ」グッタリ・・・
結標「わぁ、大人しい一方通行。レアね」カシャカシャ!
削板「ああ……病院の世話になるなんざ、0才の時ぶりだ……」
鉄装「ひゃあ! あ、暴れないで!」 - 642 :12010/06/07(月) 00:53:33.27 ID:dJsVk3o0
- 黄泉川「しかし、まぁ……(レベル5二人で、この有様か)」
一方通行「オイ。まだ終わってねェぞ」
黄泉川「え?」
一方通行「こっち(地上)はまだ序章だってンだ。地下ではまだドンパチやってンだろ」
黄泉川「わかってるじゃん……それにしても、珍しくこっ酷くやられたじゃんね」
一方通行「……『C・D』だ」ボソリ
黄泉川「え?」
一方通行「知ってンだろ? 対能力者兵器だ」
黄泉川「成る程……能力抜いたらただのもやしって訳か」ハハハ!
一方通行「うっせ」
削板「ああ、痛い。天敵の虫歯並みに痛い……」
鉄装「レベル5の天敵って……いったい」
結標「さぁ?」 - 643 :12010/06/07(月) 01:01:40.44 ID:dJsVk3o0
- 黄泉川「兎に角、後は任せろじゃん……ABC班は私に続くじゃん! D班は怪我人の保護! E班はテロリストを搬送!」
一方通行「……おい」
黄泉川「……何? 連れて行かないよ」
一方通行「黄泉川……後で、稽古付けやがれ」ボソリ
黄泉川「え」
一方通行「何でもねェよ!」バッタリッ!
黄泉川「……ふふっ!(素直じゃないねぇ。ガンバじゃん、男の子!)」
一方通行「あああ! 早く仕事しやがれ! 税金泥棒!!」
黄泉川「あいさ! 行くじゃん! 野郎共!!」ザッザッザ・・・
結標「あ! 香焼くん! ま、待って! 私も行く!!」
鉄装「はい。アナタも一応病院組ね」グイグイ
結標「こーやぎきゅーんっ!!」ジタバタ!! - 671 :12010/06/09(水) 20:04:12.95 ID:0wMs.NU0
- ―――地下
莫耶「はぁはぁ……」チガダラダラ・・・
警備員X「おい、いい加減飽きたな……早く金出せよ!」ガンッ!
警備員Y「そうそう。俺らにだって『慈悲』はあんのよ。穏便に済ませようぜ?」バンバン!
莫耶「ぐあああぁっ!! ……だ、れが、渡すかよ。下衆、どもが」グッタリ!
X「……あっそ」
警備員Z「なぁ、面倒くせぇ。テロリストって事で一人くらい殺したって構やしねぇよ」ガチャン...
Y「だな」ハハハ!
莫耶「くっ……(すいません、大師。『お先』します……)」グッ...
カツカツカツカツ・・・・・・
X「……ん? 一般人か?」 - 672 :12010/06/09(水) 20:12:55.50 ID:0wMs.NU0
- ―――さもん・きんぐ店内
浜面「……ふぅ」エッサホイサ!
フレンダ「浜面、こんな時に何してんの?」
浜面「ああ、兄貴の『武器』集めだよ」
滝壺「武器って……これ資源ゴミとかビンの山じゃない?」
固法「ええ。でもね、彼はなんだって『武器』にするの……刃物や銃なんて要らないわ」
ステイル「物質変化系の能力でも?」
浜面「『C・D』が流れてる今、能力は使えねぇだろ。それに兄貴は俺と同じで無能力者だ」
大師「無……能力」
固法「まぁ……最悪、私が止めに入るわ。死人は、出したくないから」
麦野「……(見せて頂戴黒妻。アナタの『実力』を)」
海原「……ふむ(今後の対『C・D』の秘密兵器となるに相応しいかお手並み拝見ですね)」 - 673 :12010/06/09(水) 20:34:37.58 ID:0wMs.NU0
- 黒妻「……」カツカツカツ...
Y「なんだ? 一般人、脱出できたのか?」
Z「なあ、どうすんだこういう場合? やっぱ保護?」
X「まぁ俺ら『警備員』だからなぁ……でもその前に『やらなきゃいけないこと』あるし」
Y「だな。おい、兄ちゃん。悪いが端っこで体育座りでもしててくれ」
X「俺らは『テロリスト』共を鎮圧しないといけないからな!」ハハハ!
黒妻「……」スゥ・・・
莫耶「お、おい……オマエ、早く……逃げ、ろ」
Z「うっせぇ! 黙って寝てろ!」ガンッ!
莫耶「ぐっ!!」
X「……ん? 消火器?」
黒妻「……おい」 - 674 :12010/06/09(水) 20:39:01.04 ID:0wMs.NU0
- Y「おいおい、何処も火事なんて起きちゃいねぇぞ?」
Z「大人しくどっか別のと―――」
黒妻「黙れ下衆が」ガッ!
Z「―――ングっ?!」パクッ!
X「はぁ!?」
莫耶「何、を……っ?!」
(ピンを抜く)
黒妻「喋んな!!」
プシュウウウウウウウウウウウゥッ!! - 678 :12010/06/09(水) 21:31:36.72 ID:0wMs.NU0
- 一同『ッ?!!』
固法「……ああ」
浜面「始まった……」
========
Z「あばババbsh323へ7bqwwsqwwッ……」バタリ・・・
X「お、あ、Z!! て、てめぇ!! 何やってんだぁよぉお!!?」
莫耶「な、何の、つもり、だ……っ?」
Y「お、オマエも『テロリスト』の一味だな!? ふざけやがって!!」
黒妻「ごちゃごちゃ喧しいわボケ。学園都市印の消火器だ人体には無害だっつの……」
「……もっとも、間違って『窒息死』なんて例はあるみたいだがな」ニヤリッ!
X「あ、警備員にたてつきやがってぇ!!」ガチャン!!
Y「や、やっちまえぇ!!」スチャッ!! - 681 :12010/06/09(水) 21:43:19.31 ID:0wMs.NU0
- 黒妻「おお、来た来た。おい、中国人」
莫耶「な、んだ?」
黒妻「自力で動けっか? 危ないから退いてろよ」
莫耶「ば、馬鹿か貴様は?! 相手は銃を、持って……る、ゲホゲホッ!!」
黒妻「あーあ、無理して喋んなって……仕上えぇ!!」
================
浜面「は、はひいぃ!?」
================
黒妻「隙見てコイツ連れてけ! あと、ついでに武器(ガラクタ)持ってきてくれ!」
莫耶「な!?」
===============
浜面「は、はい……(や、やるしかねぇ!!)」グィ...
滝壺「はまづら、ふぁいと!」
ステイル「……援護しよう」
海原「僕も、手伝います」 - 682 :12010/06/09(水) 21:54:42.39 ID:0wMs.NU0
- 黒妻「さて、ひぃふぅみぃ……15人くらいか。結構いんなぁ」
Y「ゴチャゴチャとうるせぇんだよ!!」ブンッ!
黒妻「うをっ! 落ち着け早漏。銃は振り回すもんじゃねぇぞ?」
X「こ、の、嘗めやがってぇ!!」
黒妻「おお怖い怖い」ヒョイヒョイ・・・
================
浜面「どのタイミングで行けと……」
固法「……浜面くん。私が合図出す」
絹旗「わ、分かるんですか」
固法「ん……なんとなく、ね」ニコッ
浜面「……流石、極道の女」ボソッ
固法「ハマヅラ、くん?」ニコッ!
浜面「ひぃ!!」アタフタ! - 684 :12010/06/09(水) 22:02:12.72 ID:0wMs.NU0
- 黒妻「……さて、オレも手ぇ出すか」
X「このっ!」
黒妻「問い一。消火器にノズルが付いてるのは何のためでしょうか?」
Y「ざけんな!!」
黒妻「はい、早漏くん。無回答で0点な。答えは……」
―――ブンッ!!
警備員D「ぶへらっ!!」ゴチンッ!!
黒妻「……ブン回す為! ハンマーとして使うからでした、っと!!」ブンブンブン!
莫耶「な?!」
================
一同『絶対違え!!』 - 685 :12010/06/09(水) 22:08:29.18 ID:0wMs.NU0
- X「くっ! 距離だ! 距離を取れ!」
Y「チッ……民間人に発砲は後々厄介だが、仕方ないな!」スチャッ!
黒妻「ふん……」チラッ
X「構わん! もはや公務執行妨害、いやコイツもテロリストだ! 撃てぇ!」
警備員E「は、はい!!」スチャ!
===============
固法「っ!! 浜面くん! 今よ!」
浜面「え、あ、はい!」ダッ!
ステイル「僕が倒れている彼を引っ張る」スクッ
海原「間で援護します。チンピラさん! 武器を渡して!」
浜面「おう!」 - 688 :12010/06/09(水) 22:15:33.23 ID:0wMs.NU0
- X「殺れぇ!!」バンバン!
黒妻「おお、野暮ったいねぇ……正確な狙いだ」
Y「くっ! 当たらない!?」
黒妻「故に、予測が付きやすい……オラよッ!!」ブンッ!
警備員F「ぴぎぃい!!」ボンッ!
X「なっ! 接近を許すな! 弾幕を張れ。マシンガン、前に!!」
==================
浜面「兄貴! 新しい武器だ!!」
海原「彼は、ジャパニーズポピュラーヒーローですか?」
浜面「うっせぇ! 援護しろ!」
ステイル「……動かなくていい。少し痛むぞ」(軽化のルーン!)
莫耶「ぐっ・・・・・・すまない……」 - 690 :12010/06/09(水) 22:20:54.41 ID:0wMs.NU0
- 黒妻「助かったぞ、仕上!」
浜面「いえ、兄貴! 無理しないでくれよ!」
黒妻「バカ野郎! オレを誰だと思ってやがる!」ニヤリッ
浜面「……やっぱ兄貴だね」フッ・・・
X「黙れぇ!! 構いやしねぇ! 皆殺しだぁ! テメェら全員、テロリストけってぇゐっ!!」
警備員G・H「「ヒャッハアァ!!」」ガチャン!
浜面「あ、兄貴! スコーピオンだ!!」
黒妻「……」テクテク・・・ - 691 :12010/06/09(水) 22:26:29.93 ID:0wMs.NU0
- 黒妻「……おい」
X「あん?」
黒妻「テメェ……皆殺しっつったか?」
X「だから? テロリスト匿ってる時点で犯罪者決定なんだよぉ!」バンバン!
黒妻「……そうか」ヒョイ
浜面「うわっ! 兄貴、弾! 弾来てる!」スイッ!
黒妻「……女子供ぉ! 目と耳塞いでろっ!!」
=================
固法「っ!!? 先輩ダメ!!」ガッ!
大師「危険だ! 出てはいけない!」
固法「離して! 止めなきゃ!! このままじゃ……ッ」アタフタ! - 694 :12010/06/09(水) 23:22:43.46 ID:0wMs.NU0
―――地下、とある通路
香焼「んー……管制室って、もしかして地下に無いすか?」ウロウロ・・・- 695 :12010/06/09(水) 23:32:59.33 ID:0wMs.NU0
- ―――さもん・きんぐ前
X「テメェら! 蜂の巣にしちまえ!!」
警備員s『おう!!』ガチャン!!
黒妻「……問い二だ。真面目な質問だぞ」
Y「何ぬかしてやがんだ!」バンバン!
黒妻「早漏。悪ぃがテメェの弾は良い子ちゃん過ぎんだよ……いいから聞け」ヒョイ
浜面「兄貴?!」
黒妻「戦国時代、無理やり集められた足軽ってのは矢から身を守る『盾』を持たせて貰えなかったんだ」
Y「うっるせぇえええぇっ!!」バンバン!!
黒妻「どうやって……身を守ったと思う?」ガシッ!
X「休むなっ! ブチ殺せぇ!!」ガガガッガガ!!
黒妻「……正解はなぁ!」ガシッ!
Z「 ッ!!?」ハチノスゥー!!
================
一同『ッ!!?』
固法「……あぁ……ダメ……先輩!」 - 696 :12010/06/09(水) 23:46:05.46 ID:0wMs.NU0
- 黒妻「死体や、動けなくなった人間を『盾(犠牲)』にしたんだよ!!」
Z「」
X「な?! う、撃ち方止め!!」
Y「て、テメェにゃ血も涙も無えのか!? 俺らよりやってる事グロえぞ!!」
黒妻「自覚はあったんだな……いいか? オマエらはオレの身内を『皆殺し』にすると言った」テクテク・・・
X「は?!」
黒妻「悪いがオレは善人でも聖人でもない。迷い無く物事を天秤に量れるぜ……」ダダダ!
Y「こいつ! Zを盾に突っ込んできやがった!?」
黒妻「いいか。そいつ(銃)を持った以上、死ぬ気でかかれよ。それが喧嘩(戦)だ!!」
警備員G「な! あ、ンガァ?!」ガブッ!
黒妻「安心しろ。殺しはしねぇ……(美偉が泣くからな)」グイ!
「……そして、一人一撃で眠らせてやんよぉっ!!」
―――バリンッ!!
G「ンげアバリ有為う398湯csdhcsンオッ!!」バッタリ・・・
==================
大師「電球を口の中に?!」
麦野「そのまま殴ったっていうの?!」
フレンダ「い、いったぁいぞぉ……」 - 698 :12010/06/10(木) 00:05:32.92 ID:167rVmY0
- 黒妻「さて……お次はどいつだ?」ギロッ!
Y「お、おい! まとまってかかれ! 人海ならいける!!」
警備員s『おう!!』×3
黒妻「……銃無しでオレに敵うとでも? 仕上ぇ!! 『ランチャー』準備しろ!!」
浜面「え、ら、『ランチャー』って何だっけ?」アタフタ!
黒妻「だあぁ! 数年会わねぇうちに忘れたか!? 美偉に聞いて準備して来い! 一分待つ!」
浜面「は、はい!!」バッ!
E「行かせるか!!」
浜面「くっ! オレだって、同じ無能力者一人位なら、伸せんだよっ!!」ガンッ!
E「ぐっ! 力はあるのか!?」
=================
ステイル「固法さん! 今のうちに『ランチャー』やらの準備を!」
固法「……仕方ないわね。スイマセン! ビール瓶とケース下さい!」バババ! - 699 :12010/06/10(木) 00:15:58.52 ID:167rVmY0
- 黒妻「……三人か。さて、何を使うかねぇ」
警備員s『……』スチャ・・・
黒妻「今度の得物はナイフか……素手でいいな」
X「はぁ?!」
Y「このガキぁ……遠慮すんなッ! 臓物抉ってやれぇ!!」
警備員s『はっ!!』バッ!
====================
浜面「くっ……オラァ!!」ボコォ!!
E「ぐわっ!」ドンッ!
固法「店員さん! 急いで!」テキパキ! - 700 :12010/06/10(木) 00:22:23.87 ID:167rVmY0
- X「イてまぇ!!」
黒妻「ヤクザか、てめぇら……」ポリポリ
警備員s『ふんっ!』
―――グサッ……
==================
絹旗「きゃあああ! あ、兄貴さん!!」
浜面「はぁはぁ……絹旗、心配すんな。平気だから」
絹旗「だ、だって! アーミーナイフで刺され」
浜面「良く見ろ」
絹旗「……え」 - 701 :12010/06/10(木) 00:29:40.84 ID:167rVmY0
- 警備員s『……え』
黒妻「……どうしたよ。それで終わりか?」ヘッチャラー!
X「ば、バカな!!?」
Y「不死身だってーのかよ?!」
黒妻「……ふんっ!」ローリングソバットオォッ!!
警備員s『アギラヒャァア!!』ブットビィー!
=====================
滝壺「きぬはたの『アーマー』みたいなのでも張ってるの?」
浜面「違うよ。あれは革ジャンが特注なんだ」
固法「浜面くん! お待たせ……防弾繊維(ケブラー)加工のジャンバーよ。それより、急いで!」
絹旗「ケブラーですか?! 超ジャンバーです!」
浜面「……え、あ、はい!」バッ! - 702 :12010/06/10(木) 00:40:30.04 ID:167rVmY0
- 浜面「兄貴ぃ!! 準備できたよ!」
黒妻「よし! 何『ケース』だ?」
浜面「3ケース! お、重たいから、キャスターで流すよ!!」シャアー!!
X「な、なんのつもりだ!?」
黒妻「なぁに……今からお見舞いしてやんよ。滅多クソにな!」ニヤリ・・・
==================
大師「今度は、何を?」
御坂蛇「まさか一本一本持って、殴りかかるのでは……とミサカは首を傾げます」
固法「違うわ……まぁ人を無力化する点では同じだけど。見てて……」 - 703 :12010/06/10(木) 00:47:39.66 ID:167rVmY0
- Y「けっ! そう何度も奇天烈な方法でやられるかよ!!」コロンコロン!
黒妻「な! 無差別にグレネードばら撒きやがっただと!?」
浜面「っ!!? そっち(店)にも行ったぞ!! 皆伏せろ!!」
======================
一同『きゃあああああぁ!!』
大師「慌てるな……こういうのは正気を失ったら負けなんだ」パシッ
―――キィックッ!!
麦野「手榴弾を蹴った?!」
===================
H「こっちき―――――ドオオーンッ!!
===================
大師「なに、昔の知り合いから聞いた方法だ……」ボオーンッ!!
ステイル「可笑しな知り合いですね……」 - 704 :12010/06/10(木) 00:52:33.95 ID:167rVmY0
- 黒妻「くっ……仕上! 無事か!?」
浜面「な、なんとか……」ビックリィ!
X「バカ野郎! 味方に当たってんじゃねぇか!」
Y「あ、ありえねぇだろ……今の」アタフタ!
黒妻「よし……んじゃ、『ランチャー』使いますかっと!」グイッ!
警備員s『はぁ?!』
=================
海原「ビールケースを?」
麦野「持ち上げたぁ?」 - 706 :12010/06/10(木) 01:00:47.67 ID:167rVmY0
- 黒妻「ピッチャーぁ、第一球……」フリカブッテェ・・・
X「訳分からん!! 撃てぇ!!」バンバン!
警備員s『うおおおおおぉ!!』ダダダダダ!!
浜面「くっ! 兄貴いぃ!」
黒妻「投げましたあぁっ!!!」ブオンッ!!
―――ビュンッ!!
警備員s『ポグニョアアァォッ!!』バリンバリイバリリンッ!
=============
絹旗「ケースを持ってビンを放ったんですか?!」
固法「そう……弾頭無しの『ミサイルランチャー』みたいでしょ。危険だから真似しちゃダメだからね!」
フレンダ「そんな戦法、思いつかないわよ……」 - 708 :12010/06/10(木) 01:17:11.51 ID:167rVmY0
- 黒妻「おりゃああ! 第二射だぁ!!」ガガガッガ!!
警備員s『ギャプリョーニェォオオ!!』
浜面「す、スゲェ……流石兄貴だ……」
X「あ、ありえねぇ……」
黒妻「さ、てと……大分片付いたな。残るは……」ギロリ!
X・Y「「ッ!!?」」
黒妻「お前らだけだぜ……」テクテク...
X「く、来んなぁ!!」バンバン!
黒妻「おいおい、ケブラー加工つっても殴られるくらいの反動あんだから、止めてくれよ……」
Y「喧しいわあぁ!! 頭を狙え!! 無防備だ!!」ダンダン!
黒妻「だーかーら、オメェの弾道見え見えだってーの……早く銃下ろせ」ヤレヤレ・・・ - 722 :12010/06/10(木) 22:18:36.60 ID:167rVmY0
- 黒妻「……歯ぁ、食い縛れ」ニギッ!
X「や、やめろぉ!!」
―――そこまで!!
黒妻「あん?」
X・Y「「え?!」」
=============
一同『なん、だと……』 - 724 :12010/06/10(木) 22:27:23.20 ID:167rVmY0
- 黄泉川「全員武器を下ろすじゃん! 警備員だ!」
真、警備員s(スチャッ!)
黒妻「……」
Y「た、助かったのか?」
X「ざ、ざまぁ見やがれ!! ああ、何処の部隊か知らんが助かったぞ!」ハハハ!
黄泉川「……ふっ」ニヤリ!
黒妻「アンタは『じゃんじゃん』警備員か……邪魔するなよ」
X「うっせぇ、黙れクソガキ!! 警備員に楯突くな!」
Y「おい! コイツもテロリストの一員だ! ブン絞まってくれ!!」
====================
浜面「やばっ!! なんで黄泉川が来たんだよ!?」
固法「よ、黄泉川先生?! と、止めなきゃ!」
海原「待ってください! ……少し様子を見ましょう(一方通行。ありがとうございます)」 - 725 :12010/06/10(木) 22:44:09.68 ID:167rVmY0
- 黄泉川「……あんたら、何処の部隊じゃん?」
X「え、あ、そんなのどうでもいいだろ。ほら、エンブレムだ!」
Y「今現在、あの店にテロリストが立て篭もっている。店の連中もグルだ! 庇ってやがるからな!」ニヘラ!
黄泉川「ふーん……ホント?」
黒妻「なわけねぇだろ。アンタの目は節穴か?」
黄泉川「言うじゃんよ、『大蜘蛛』。ウチの万年反抗期みたいじゃんね」
X「おい、御託はいいから早くとッ捕まえろ!」
黄泉川「……C小隊。此処を任せた。『誰一人』動かすなじゃん」
黒妻「……どういうつもりだ」
Y「そりゃ俺らのセリフだ! こちとら『警備員』だぞっ?!」
黄泉川「黙れ。私は店内を見てくる……あと、B隊。管制室に向かえ。いい加減この喧しい『音』、止めてくるじゃん」テクテク・・・ - 726 :12010/06/10(木) 23:02:33.20 ID:167rVmY0
- 黄泉川「店内のテロリストに告ぐ。今すぐ投降するじゃん!」
大師「……」
黄泉川「貴方達には弁護士を呼ぶ権利がある……無駄な抵抗はやめなさい」
C「……大師」
莫耶「手詰まりなのかよ……」
浜面「……固法さん」
固法「なに、かしら?」
浜面「ちょっと……行ってきます」
固法「私も行くわ。風紀委員がいた方がいいでしょう」テクテク
浜面「……すいません」
滝壺「はまづら……」
浜面「大丈夫だ、すぐ戻ってくるよ」ニコッ・・・テクテク - 727 :12010/06/10(木) 23:06:41.34 ID:167rVmY0
- 黄泉川「貴方達の仲間は、地上で拘束した。できるなら無血で済ませたいじゃん」
大師「ここまで、ですね……」
浜面「……黄泉川!」
黄泉川「は、浜面?!」
固法「先生、すいません。話を聞いてください」
黄泉川「固法まで?! 一体どういうことじゃん?」
浜面「えっとだな……」
青年説明中... - 731 :12010/06/11(金) 07:10:24.19 ID:M11uSEk0
- 固法「―――……というわけなんです」
黄泉川「ふむ……わかった」
浜面「はぁ、良かった……」
黄泉川「ま、浜面。オマエは後で個人面談じゃん」
浜面「な?!」
黄泉川「ただの独断じゃんよ。気にするな」ハハハ!
浜面「ふ、ざけんな! 暴力警備員!!」
黄泉川「ははは。さておき……テロリスト。いや、そこの中国人たち」
大師「……」
黄泉川「怪我人を渡せ。話はそれからじゃん」
C「信じるに当たる……根拠は……」
固法「大丈夫です。彼女は『ホンモノ』の警備員ですから」
莫耶「大師……」
大師「……同志達が捕まった以上、作戦は失敗です。大人しくしましょう」
黄泉川「賢明じゃん……安心しろ。あの『下衆』共は私に任せるじゃん……アンタらが探してる『子供達』もね」ニコッ
大師「良い大人も、いるのですね」
黄泉川「あったりまえじゃん! 私は子供が好きなんだよ……信じろ。助けてやるじゃん」グッ - 733 :12010/06/11(金) 07:24:06.81 ID:M11uSEk0
- 黒妻「……」
黄泉川「事情聴取は終わりじゃん……アンタら」
X「んだよ?」
黄泉川「パスを寄越せ」
Y「はぁ?」
黄泉川「今この場で警備員免許剥奪じゃん。大人しくするじゃん」
X「んな?! ふざけんな! オレらは理事直属だぞ!!」
黄泉川「じゃあ、その理事の名前も言うじゃん。直接、理事会に詰問してやる!!」
X・Y「「なにぃ!?」」
黄泉川「逮捕ぉ!!」
黒妻「……終わったか」フゥ
黄泉川「黒妻。オマエもじゃん。浜面と一緒に面談じゃんよ!」ガシッ!
黒妻「なぁ?! ざけんな!!」
黄泉川「ははは! 安心しろ、悪ガキ補導は私の趣味だから」ククク!
黒妻「……悪趣味だな」 - 734 :12010/06/11(金) 07:53:29.14 ID:M11uSEk0
- ―――数分後・・・
大師「迷惑をかけましたね」
黒妻「ああ、いや……オレもナマいって悪かった。やっぱガキだなぁ」アハハ!
莫耶「ふっ、面白えヤツだ……クロツマっつたな。覚えとく」
黒妻「ははは、お礼参りならいらないぜ」
大師「……あと」
黒妻「ん?」
大師「君は女難の相がありますね。頑張ってください」フフフ!
黒妻「……ばーろぉ。オレは『一筋』だっての! まあ、達者でな」
黄泉川「ふっ……A班、連れて行け。連行し次第、こっちの処理を行う」
固法「先生、ありがとう」
黄泉川「ははは、当たり前のことじゃんよ……さて」Pi!「管制室班。『C・D』は止まったか?」
探索『すいません。どうも管制室が地上のようでして』
黄泉川「ふむ……まぁいい。探して止めてくるじゃん」
探索『了解です』Pi!
黄泉川「……よし。さあ、じゃあオマエら……詳しく聞こうか」 - 743 :12010/06/11(金) 23:19:24.55 ID:M11uSEk0
- ―――地上、とある管制室
香焼「あうぅ……やっと見つけた。ここすね!」ガチャッ!
チョウカガクテキィー!!
香焼「……いったい、どれが音源装置なんすか?!」アタフタ!
「うーん……これかな?」ポチ!
キュイイイイイイィン・・・
香焼「ひゃあ! ど、どうなったんすか!?」 - 745 :12010/06/11(金) 23:26:57.29 ID:M11uSEk0
- 『外部ハードからの操作がありました。プロテクトを開始します』
香焼「な!? ど、どうすれば……ん? お、自動警備!?」
ハイジョシマス! ハイジョシマス!
香焼「うわっ! なんかゾロゾロ来たすよ! ……早くしなきゃ」ビックリ!
「ううぅん……もう、壊しちゃえ!」ガンッ!
カキーン!!
香焼「くっ……流石に短刀じゃどうしようも無いすね……あ」
スチャ・・・
香焼「あの白い人から貰ったこれ(銃)があったす! ……撃ったこと無いからなぁ」
「……こ、こうかな?」バンバン!!「うわぁ! い、意外と反動大きいすね……」
ジジジジジジッ・・・・・・ボンッ!!
香焼「や、やった! 止まった……のかな? 誰か教えてくれないすかね?」ウーン・・・ - 746 :12010/06/11(金) 23:35:09.79 ID:M11uSEk0
- ―――地上、警備員病院行き車両
結標「だーかーら! 私は男の子を助けなきゃいけないの!!」マサニアワキーン!!
鉄装「はいはい(頭の病院行った方がいいのかなぁ……)それで、保護者は?」
結標「うっ……それだけは……」アタフタ!
鉄装「なんで家出少女みたいなこと言うの……」
結標「な、なんでもするがら! なんでぼずるがら、ごもえにはいわなびでぇ!!」ガシッ!
鉄装「……(せんぱぁい!! 助けてぇ!)」ワッサワッサ!
キイイイイイィィン……
鉄装「ん? あれ? 音が、止まった……」
結標「……は! の、能力が使える!!」
鉄装「え、あ!」
結標「ま、待ってて! こうやぎくーん!! ○ソンジャーンプ!!」ヒュン・・・
鉄装「……逃がしちゃった」アチャー・・・ - 750 :12010/06/11(金) 23:48:23.18 ID:M11uSEk0
- ―――とある路地裏
Prrrrrrrr・・・・・・Pi!
土御門「……おい、アレイスター!」
アレイスター『なんだい?』
土御門「とぼけやがって……オマエ、今回敵が理事にいると知っていやがったな!!」
アレイスター『だから、なんだ? 今までだって、君達には身内の尻拭いを御願いしていただろう?』
土御門「それとこれとは話が違う! しかも、傭兵の様な連中を使ってからに」
アレイスター『それは私の知るところではないよ……第一、キャパシティダウンの流出ルートを掴んでいないんだ。万全だと思わんでくれ』
土御門「くっ……ああ、そうかい!」
アレイスター『無論、君らを信用している。だから『必要悪の教会』からの援助を許したし、情報だって知る限り流している』
土御門「……これからも、この不利な状況下で戦えというのか!?」
アレイスター『それをやるのが暗部だろう? それに、その為の対C・D無能力者リストだろう』
土御門「納得いくか!」
アレイスター『しかし、だ。今回は上手くいった様だけど?』フフフ・・・
土御門「っ!! くそったれ! もういい!!」Pi!
アレイスター『……やれやれ。彼もまだ歳相応というわけか。難しいね』フッ・・・ - 751 :12010/06/11(金) 23:57:05.69 ID:M11uSEk0
- ―――管制室前
香焼「はぁ……終わった。銃は怖いすね。赤ん坊でも人を殺せてしまいそうすよ……」
土御門「……」テクテク
香焼「あ、土御門! なんとか終わったすよ……下は?」
土御門「……ああ。鎮圧だ。あとはドサクサに紛れて警備員から『C・D』のデータをかっぱらっておく」
香焼「はあ、お互いお疲れ様すね」
土御門「まず、お疲れだ。後で何か奢ってやるぜぃ……なんでもいいぞ」
香焼「ははは、ありがとすよ。とりあえず、ステイルと合流を……ん?」
――……シュウーン!
結標「……み、つ……けた」
香焼「わっ!? 急に人が現れた……あれ? さっきのお姉さんじゃないすか。どうしたすか?」
土御門「」ポカーン・・・ - 752 :12010/06/12(土) 00:08:17.72 ID:L5B5Rl20
- 結標「こーやぎ、くん……うっぷっ!」
香焼「わっ! だ、大丈夫すか!?」
結標「大、丈夫よ……ちょっと、無理した、だけだから」ハキソウ・・・
土御門「……オマエ、何回『単体ジャンプ』した?」
結標「8、回くらい……やっばぃ……」クラッ...
香焼「あ! アワキさん!! しっかりしてく―――」
バシッ!!
土御門「待て香焼!! ソイツは罠だ!! 逃げろ!!」
香焼「へ?」イッタイゼンタイ?
結標「……」チッ - 754 :12010/06/12(土) 00:27:19.41 ID:L5B5Rl20
- 結標「……ゴメン。香焼くん、少し横になりたいの。アッチのベンチで膝貸してくれないかしら?」ギュウッ!
香焼「わ、ひゃぁ! あ、アワキさん?!」ドキッ!
土御門「離れろ! ド変態!! 香焼に触るな!」バッ!
結標「……酷い人。私はただ、苦しいから介抱して欲しいなぁ、って思ってるだけなのに」チラッ
香焼「え、まあそれくらいなら……どうして土御門、そんなに怒ってるんすか? ……は!! まさか!!」
土御門・結標「「無い無い」」
香焼「あ、え、まだ何も言ってないすけど……土御門、睨まないで!」ガタガタ・・・
土御門「……香焼、追加任務だ。ステイルを探して、アジト(俺の家)に行け」
結標「はぁ?!」
香焼「え、あ、はい……でも」チラッ
土御門「心配するな。コイツは仮病だ。仮にホントだとしても、オレが『保護者』に連絡するから」
結標「なぁ?! ざ、ざけんじゃないわよ! こ、小萌の説教なんか!」
土御門「さあ、行け」
香焼「は、はぁ……では、二人とも。また―――」シュン・・・
結標「あにゃああああぁっ!!? つちみかどおおぉ!!」ガバァ!!
土御門「……ああ、うぜぇ」 - 758 :12010/06/12(土) 01:05:33.18 ID:L5B5Rl20
- ―――さもん・きんぐ
黄泉川「……へぇ。黒妻が浜面の職場にねぇ」
黒妻「まあ、そういう流れで歓迎会に。その後、この様ですよ」
黄泉川「成る程。んで、成り行き上、中国人に加勢したと……」
絹旗「あ、兄貴さんは悪くないです! アイツらが一般人に向かって発砲を!」
黄泉川「ああ、大丈夫じゃん。コイツは道理が通ってるヤツじゃん。馬鹿な真似はしないと思う」
黒妻「随分、信用してくれるですね」
黄泉川「なぁに、『目』じゃん。ウチの反抗期少年も偶に、そういう『目』をするからね」
固法「目、ですか……」ジー・・・
黒妻「おいおい、あんま見つめるな。照れる、あ痛っ!」バシッ!
固法「調子に乗らない。まだ、許したわけじゃないんですからね!」プンプン! - 759 :12010/06/12(土) 01:28:12.10 ID:L5B5Rl20
- 黄泉川「しかし、浜面が真面目に働いているとは……感無量じゃん」ウンウン
浜面「うっせぇ(ホントの事は言えないけどな)」
黄泉川「まぁ駒場が……ん……」ジライ!
浜面「……いいよ」
黒妻「……」
固法「……」
黄泉川「ごめん。後で、『居場所(墓)』教えてくれじゃん。煙草(線香)くらいは挙げるじゃんよ」
固法「私も、行きます」
浜面「……ああ。そうしてやってくれ」
黒妻「……」スゥ・・・カチッ! フウゥ・・・
絹旗「なんか超堂々と煙草吸ってますね、兄貴さん」
滝壺「昔気質な人たちだね……」フゥ・・・
フレンダ「私は滝壺の口から出てる煙が気になる訳なの」ミエナイケドミエチャウ! - 762 :12010/06/12(土) 01:44:51.17 ID:L5B5Rl20
- 黄泉川「ところで、黒妻」
黒妻「なんです?」
黄泉川「オマエ、ウチの学校か警備員の事務したいって言ってたじゃん」
黒妻「ん、ああはい。仕上の紹介でしたね」
黄泉川「どうするじゃん? なんか仕事決まったみたいだけど」
黒妻「うーん、そうっすねぇ……」
麦野「別に、ウチの職場(道具屋)は兼業OKですよ。毎度毎度仕事あるわけじゃないですし」
黒妻「そうなんすか?」
浜面「多分、契約社員みたいな形になると思います。黄泉川の方が安定してるっちゃしてますね」
黒妻「そうか……うん。じゃあ、黄泉川さん。どんな仕事か見学させてもらえますか?」
黄泉川「黄泉川『さん』。なんかムズ痒いじゃん……いいよ。明後日から来てくれ。場所は明日にでも連絡するじゃんよ」
黒妻「助かります」 - 763 :12010/06/12(土) 01:53:16.16 ID:L5B5Rl20
- 黄泉川「うん。まあ、話はコレくらいに……あれ? そういえば上司さん」
麦野「え、あ、私か……はい。何か?」
黄泉川「アンタ、撃たれてなかった?」
麦野「え?! (やばっ! 『C・D』止まったから、止血しちゃったよ)」アタフタ!
黒妻「そういや、すげぇな。バクヤさんの能力か?」
麦野「えっとぉ……」
滝壺「私の能力です。治癒再生(ヒーリング)ですよ」
麦野「え、あ、はい! そう、この子が助けてくれました! (GJ!)」
黄泉川「へぇ、凄いじゃん」
浜面「滝壺が……できる女になっちまった」ボソリ... - 764 :12010/06/12(土) 01:57:32.87 ID:L5B5Rl20
- 黄泉川「じゃあ、私は行くじゃんよ。また連絡する」テクテク・・・
浜面「はぁ、終わった……」
黒妻「そうだな」フゥ・・・
固法「……先輩、終わってないですけど」ニコッ
黒妻「」ポロッ・・・
浜面「おう、しっと!」
麦野「あ、う……」オドオド
一同『修羅場‐Ⅱ、来たぁっ!!』 - 766 :12010/06/12(土) 02:03:21.44 ID:L5B5Rl20
- 黒妻「え、えっと……」
麦野「あ、あの、その……アナタ」
固法「固法です」
麦野「そう、固法さん。今回の件は全面的に私が悪いの! 酔った勢いもあって……」
固法「別に、いいです」
麦野「へ?」
固法「……先輩。女の子泣かせた回数、これで何回目ですか?」
黒妻「……忘れたよ」ムスゥ・・・
固法「28回目です」ハァ...
一同『っ?!』 - 767 :12010/06/12(土) 02:11:24.07 ID:L5B5Rl20
- 黒妻「……オマエだって、知らねぇ男といたろ!」
固法「だから、私の方は『はまきや』のお爺ちゃんに聞いてもらえれば分かります」
黒妻「じゃあ、オレも仕上に聞いてくれりゃ分かるってんだろ!」
固法「さあ、どうだか」プイッ!
黒妻「物分りの悪い女だなぁ……何がそんなに信じられねぇんだよ!」
固法「……」フンッ!
黒妻「……美偉。オマエやっぱり、飲み会出たこと怒ってんだろ?」
固法「怒ってない」
黒妻「拗ねてんだろ?」
固法「拗ねてない!」
一同『ごくり・・・』 - 779 :12010/06/12(土) 19:13:51.48 ID:L5B5Rl20
- 固法「……」プイッ!
黒妻「……どうすればいい」ハァ
固法「知らない!」
浜面「あ、あの固法さん! 兄貴はホントに悪くないんだ。酔った社長を止められなかった俺らも悪いし」
フレンダ「俺ら?」
絹旗「フレンダ、空気読んでください! え、えっと……ごめんなさい」
黒妻「……いや、オレが悪いんだ。この人たちは関係ない」
固法「……むぅ」
ステイル「……」
海原「アナタは、彼に謝らないのですか?」
御坂蛇「うわぁ、師匠キツ……とミサカは三度RECタイム」ジー・・・ - 783 :12010/06/12(土) 19:40:20.82 ID:L5B5Rl20
- 黒妻「オレがだらしないのが悪い。この人たちは何もしてないんだ」
固法「……」
麦野「……うぅ」アウアウ!
ステイル「……クロヅマさん、と言ったかな?」
黒妻「……なんだ?」
ステイル「僕も君に謝るよ。頼まれたとはいえ、お付き合いしている男性の有無も問わなかった」
固法「す、ステイルくん?!」
ステイル「いや、コノリさん。僕が悪いんだよ……こういう『ケース』は大体相場が決まって男が悪いんだ」
黒妻「……そうだな。分かった、オレはオマエを許すよ。勿論、美偉のことも」
固法「っ……勝手な人!」プイ! - 785 :12010/06/12(土) 19:47:06.07 ID:L5B5Rl20
- 滝壺「……」スタスタ
絹旗「滝壺さん?」
黒妻「まったく……ん?」
滝壺「……」ギュッ・・・
黒妻「は?!」
固法「え?!」
一同『わぁお!!』
浜面「」 - 786 :12010/06/12(土) 19:50:28.06 ID:L5B5Rl20
- 麦野「たき、つ……アンタ、何してんの?」ポカーン・・・
黒妻「つ、ツボタキさん?!」
固法「え、あ……」
滝壺「……どう?」チラッ
固法「……え」
滝壺「悔しい?」
固法「っ?!」
絹旗「た、滝壺さんは何を考えているんですか!?」
フレンダ「見物ね!!」ワクワク!
浜面「」 - 787 :12010/06/12(土) 19:59:21.60 ID:L5B5Rl20
- 固法「べ、別に! 勝手にすればいいでしょう!!」
黒妻「おい!」
滝壺「うそつき。素直になったら?」
固法「っ……もう、いや……」ポロポロ・・・
滝壺「ほら、行ってあげて」トン
黒妻「ツボタキさん?」
滝壺「みぃちゃんは、泣き虫だから。くろづまが慰めてあげなきゃ……ね?」ニコッ
黒妻「……はい」
絹旗「おお!」
フレンダ「滝壺……」
麦野「おそろしい娘っ!!」
浜面「」 - 790 :12010/06/12(土) 20:08:06.77 ID:L5B5Rl20
- 固法「ううぅ……」ポロポロ・・・
黒妻「美偉」
固法「来ない、で……下さい……」ウワーン!
黒妻「……」スウゥ・・・
ぎゅっ・・・・・・
一同『おぉう!』
香焼「ステイル。只今す……あれ? 何コレ?」アゼーン・・・ - 791 :12010/06/12(土) 20:20:40.70 ID:L5B5Rl20
- 固法「離して……下さい」シクシク
黒妻「いや、離さない」ギュゥ・・・
固法「傷つけるくせに」
黒妻「ああ。きっと、傷つけたくないけど……傷つけちまう」
固法「酷い人……嘘でもいいから、傷つけないって言って欲しいです……」
黒妻「オレは弱い人間だからな……簡単に流されちまう」
固法「……」
黒妻「でもな。どんな時だって、どんな事があったって……」ギュッ!
固法「せん、ぱい」ポロポロ・・・
黒妻「美偉が一番大好きなんだよ」ニカッ! - 794 :12010/06/12(土) 20:36:37.21 ID:L5B5Rl20
- 固法「ズルイ人……」ポロポロ
黒妻「うん。悪いな」
固法「……ううん。我侭言ってごめんなさい。私も悪いのよ」
黒妻「いいんだ。オレが悪い」
固法「……先輩」ギュッ!
黒妻「ん?」
固法「私も、大好きです」ニコッ! - 795 :12010/06/12(土) 20:42:20.99 ID:L5B5Rl20
- 麦野「……あーあ。本気で唾つけときゃ良かったなぁ」
絹旗「超純愛です!」
フレンダ「結局、一途な訳ねぇ」
滝壺「世話のかかる人たち」フッ・・・
浜面「」タキツボサーン・・・
ステイル「ふむ……行こうか。コウヤギ」スタスタ
香焼「え、あ、はい……あれ? そっちじゃないすよ」
ステイル「煙草を、取りに行くよ」ニコッ
香焼「はあ……土御門の家って、煙草OKなんすかねぇ」テクテク
海原「……ご馳走様ですね」
御坂蛇「MNW一同、ホイットニー・ヒューストンが! てミサカも……えんだあああああぁぁあああ!!」 - 796 :12010/06/12(土) 20:56:50.49 ID:L5B5Rl20
- 75 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14795
えんだあああああああああああああぁあああああぁあぁぁああああ!!
76 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17846
エンダアアアアあああああぁぁぁっぁぁああアアああーああ!!
77 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
イやアアああアアアアああぁああぁぁぁああ!!
78 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
こんやは おたのし みのよて いですね !!
79 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10732
ウィルのろうらいあうぅセイウィいいいいイイいぃイイああアアァーアぁ!
80 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13942
らぶううううううううううううううゆうううううううううううううぅう!!
81 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14831
ニマン、クうきヨメええええエエヒュウウウううううあああああああーぇあぁ!! - 797 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/12(土) 20:59:09.52 ID:Hyo/DEDO
- えんだああああああああァアアアぁイヤアァああああああぁ!!
- 798 :12010/06/12(土) 21:06:35.10 ID:L5B5Rl20
- ―――数分後
黒妻「それでは、すいません。お先します」
麦野「はい。なんか色々とごめんなさいね」
固法「いえ、もういいんです。誰も悪くないですから」
麦野「ホント、良い彼女さんね……仕事を頼みたい時は浜面くんを通して連絡するわ」
黒妻「はい、わかりました。仕上、頼んだぞ」
浜面「はい」
固法「彼をよろしく御願いします」ペコリッ
絹旗「超できた彼女さんですね。麦野じゃ敵うわけありません」
フレンダ「もともと敵じゃない訳だけどね」
滝壺「……一件落着」フゥ・・・ケホケホッ! - 799 :12010/06/12(土) 21:17:33.52 ID:L5B5Rl20
- 海原「……さて、我々も帰りましょう」
御坂蛇「はい……ってどちらに? とミサカは約束の品を貰ってないことを訴えます」ガシッ!
海原「……はいはい。携帯出してください。ICで送ります」
御坂蛇「ピピピっと……おぉ! ナイス画像!! とミサカは上条当麻のナイスアングルに少々興奮!!」ムッハァ!!
海原「まったく、帰りますよ」テクテク・・・ - 800 :12010/06/12(土) 21:31:54.70 ID:L5B5Rl20
- 浜面「……んじゃ、俺らも行こうか」
フレンダ「代行頼んであるんだっけ?」
浜面「ああ、呼べばすぐ来るらしい」
絹旗「はぁ、超疲れました。早くシャワー浴びたいです……浜面、おんぶー」
麦野「はいはい、最愛ちゃん。バカ言わないの」ナデナデ!
滝壺「……で? 会計は?」
浜面「あ」
フレンダ「い」
絹旗「す?」
麦野「あう……(今回って全部経費で落ちるのかしら?)」アタフタ! - 801 :12010/06/12(土) 21:50:05.13 ID:L5B5Rl20
- ―――地上
黒妻「さて、帰るか……バイクか?」
固法「はい。少し歩きます」
テクテクテク・・・
黒妻「暖かいな」
固法「そうですね。もう夏かなぁ」
黒妻「初夏の夜ってなんかいいな」アハハ!
固法「先輩、なんか全然風流似合わないです」フフッ
黒妻「うっせぇやい」スウゥ・・・
固法「もう、また煙草吸って……」スウゥ・・・
黒妻「あれ? オマエ……」
固法「ふんだ。今夜だけは不良ですよー!」カチッ! - 802 :12010/06/12(土) 21:55:30.14 ID:L5B5Rl20
- 固法「ふぅ……」
黒妻「……へっ。大人びやがって」ジジジ・・・
固法「へーんだ」フフフッ...
黒妻「さて、オレ運転していい?」
固法「ダメですよ。お酒飲んでるじゃないですか?」
黒妻「けっ……お堅いこって」
固法「風紀委員ですから」フゥ・・・
黒妻「不良風紀委員だなぁ」ククク! - 808 :12010/06/13(日) 00:35:05.37 ID:ShIJCCc0
- ―――アパート
黒妻・固法「「ただいまー」」ガチャッ
黒妻「はぁ……疲れたなぁ」
固法「もう十二時過ぎですね……お風呂、入れてきます」
黒妻「おう。さて、明日の天気でも調べるか……ん?」
リッパナリョウリイィ!!
黒妻「……そっか」 - 810 :12010/06/13(日) 00:38:06.35 ID:ShIJCCc0
- 固法「十分くらいで焚けますね。あれ? どうしました?」
黒妻「……これ」
固法「え?」
黒妻「食べていいか?」
固法「あ、いや別にいいんですよ? 食べてきたんでしょうに」
黒妻「いいから」
固法「まったく……待っててください。少し温めますから」フフッ
黒妻「ああ、頼む」ハハッ - 813 :12010/06/13(日) 00:45:04.13 ID:ShIJCCc0
- チンッ!
黒妻「いただきます」パクパク!
固法「もう、慌てて食べなくてもいいですよ」
黒妻「ん……美味いぞ」
固法「いえいえ。大してお金は掛かってませんが」
黒妻「いいんだよ。美味いもんは美味いんだからさ」モグモグ
固法「ふふふ。ありがと」
黒妻「あいよ」 - 814 :12010/06/13(日) 00:51:10.27 ID:ShIJCCc0
- 黒妻「そういえば、明日の予定は?」モグモグ
固法「一応、休みです。緊急召集かかんない限りは」
黒妻「そっか……じゃあ、どっか行くか?」
固法「個人的には、お散歩程度で……家でのんびりしたいです」ニコッ
黒妻「そっか。わかった」ゴックン「ごちそうさん」
固法「はい。お粗末様です」 - 818 :12010/06/13(日) 03:28:13.28 ID:ShIJCCc0
- 固法「……ふふふ」
黒妻「なんだよ? 急に」
固法「いえ。嬉しいなって」
黒妻「何がだ?」
固法「先輩といっしょ」
黒妻「……そうだな。オレも幸せだよ」
固法「幸せです……もう、何処にも行かないで下さいよ」
黒妻「ああ。消えたりしない」
固法「絶対?」
黒妻「絶対、だ。離してって言ったって、離してやらない」
固法「うん、ありがとう」ギュッ・・・
黒妻「あいよ、お姫様」ギュッ・・・
冷蔵庫「第一部、完ッ!!」 - 819 :12010/06/13(日) 03:29:59.20 ID:ShIJCCc0
- *以下、人によっては不快な表現を含みます。
性的描写及びベタ甘な展開が苦手な方はゴーホームして下さい!! - 820 :12010/06/13(日) 03:47:41.73 ID:ShIJCCc0
- オフロガワキマシター♪
固法「あ、沸いたみたいですね」
黒妻「ん、おう。先入れよ」
固法「……」
黒妻「どうしたよ?」
固法「……いっしょに、入ろ」
黒妻「……やれやれ。今夜のお姫様は、とんだ我侭だな」ククク!
固法「だめ?」
黒妻「いいよ。先入ってるぜ」テクテク・・・ - 834 :12010/06/14(月) 01:17:57.72 ID:hYq7BsDO
- ―――風呂場
ピチャン...
黒妻「ふぅ‥‥一日でかなり疲れた。流石、学園都市だぜ」
ガチャリ...
黒妻「おう。先入ってたぞ」
固法「はい‥‥あ、あまりジロジロ見ないで下さいっ」ハズカシー!
黒妻「ははっ! 何を今更」ウイヤツゼー... - 835 :12010/06/14(月) 02:22:25.92 ID:hYq7BsDO
- 湯舟につかる男の前に、豊満な体つきの、されど何処かあどけなさが見受けられる少女が歩み寄った。
知的で、先頭へ立ち指示を飛ばす普段の彼女とは異なり、今はただ一人の『女』として‥‥男の前に現れた。
最大の違いは、貌(かお)。
この男にしか見せることがない、眼鏡の奥の素顔。
大人びた身体に対し、年相応の童顔。
彼女の肌は、ほんのりと色艶(赤み)を帯びていた‥‥ - 836 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/14(月) 04:14:17.68 ID:wRQY2ADO
- 俺はいつまで全裸でいればいいんだ……
- 837 :12010/06/14(月) 16:37:57.78 ID:hYq7BsDO
- ホントに申し訳ない!
パソコンの方調べてみたんだけど、ハード自体が逝かれてた(泣)
携帯で書くけど‥‥見づらかったらゴメンねっ。 - 838 :12010/06/14(月) 17:29:03.84 ID:hYq7BsDO
- 固法「先に‥‥身体、洗っちゃっていいですか?」
黒妻「美偉の家だろ。一々聞くなよ」
固法「ははは、そうですね」ハズカシィ///
ジャー‥‥
黒妻「‥‥」ジー...
固法「‥‥なんですか」
黒妻「いや、なんでもねぇぞ‥‥(93、XX、91か。少し太ったか?)」ブクブクブク・・・ - 839 :12010/06/14(月) 17:39:06.92 ID:hYq7BsDO
- 固法「先輩」
黒妻「ん?」
固法「背中、流します」
黒妻「いいよ、別に」
固法「私が流したいんです」グイッ!
黒妻「‥‥分かったから、引っ張んな」ザバアァ!
固法「素直で宜しい」ニコッ
黒妻「やれやれだな‥‥」ヨッコイショット - 840 :12010/06/14(月) 17:57:19.37 ID:hYq7BsDO
- ―――少女が見る男の身体は、大きかった。
逞しい背筋。がっちりとした臀部。自分の首ほどはあると思われる双腕。
その何処かしこには、多くの傷痕。
切り傷、刺し傷、打撲傷、更には銃痕まで‥‥
少女は知っている。
それらは、むやみやたらに出来たモノではない。
『己』に従い、『筋』を通し、闘い、守り、結果掴んだ代物(勲章)なのだと。
そして‥‥男の身体には、『蜘蛛』が巣喰っていた‥‥ - 841 :12010/06/14(月) 18:15:40.33 ID:hYq7BsDO
- 固法「‥‥また」ゴシゴシ
黒妻「ん?」
固法「無理して。こんなに痣だらけ」
黒妻「防弾繊維つっても、衝撃は通すからなぁ。我慢してたぜ」ハハハ!
固法「違くて‥‥」
黒妻「‥‥なぁに、オマエらを守れた『勲章』だよ」
固法「‥‥ばか」
黒妻「ははっ、結構。男はバカな生き物だよ」
固法「そんな姿を見て、女が傷付かないとでも?」グッ...
黒妻「‥‥さあな」
固法「‥‥酷い人」ゴシゴシ・・・ - 842 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/14(月) 18:51:30.25 ID:Ro8.58Mo
- エロ展開かと思ったら普通にイイハナシダナー
- 843 :12010/06/14(月) 19:04:53.47 ID:hYq7BsDO
- ――ザバァーっ!!
黒妻「サンキューな。次、替わるか?」ニシシ!
固法「結構です!」バーカ///
黒妻「なんだよ、別に洗いっこくらい‥‥分かった。分かったから睨むな」
固法「変態っ!!」
黒妻「なんだよ、今更‥‥いーよーだ。髪洗うもん」
固法「何が『もん』ですか」ハア...
黒妻「いいから、風呂入ってろ」ジャー・・・「美偉。どのシャンプー使っていいんだ?」
固法「右二つは碧美ですから、それ以外で」
黒妻「あいよ‥‥『モズクシャンプー』にしてみるか」ワシャワシャッ - 844 :12010/06/14(月) 19:44:07.36 ID:hYq7BsDO
- ワシャワシャワシャワシャ‥‥
黒妻「んー‥‥美偉。桶取って」
固法「シャワー使っていいですよ。てか、目つぶって洗うのやめたらどうです?」
黒妻「‥‥いいだろ、別に」ブーブー!
固法「子供ですか‥‥いいです。私がかけてあげますよ」
黒妻「ちょ、ま、待て! 心の準備が!!」
固法「問答無用、えいっ!」ジャボンッ
ザバァー‥‥ - 847 :12010/06/14(月) 20:16:40.98 ID:hYq7BsDO
- ビシャビシャァ‥‥
黒妻「‥‥」
固法「はい、タオル」
黒妻「‥‥ハァ。やれやれだ」グワシッ!
固法「ごめんなさいねー」ボウヨミィッ!
黒妻「こんにゃろ」バシャッ!
固法「キャッ! もう‥‥」
黒妻「へーんだっ」カミアゲーノ!
固法「普段から髪上げた方がカッコイイのに」
黒妻「髪弄んの面倒臭ぇよ」オールバックアニキィ! - 848 :12010/06/14(月) 21:00:49.61 ID:hYq7BsDO
- 黒妻「さて、オレも入るか」
固法「キツイですけど‥‥」
黒妻「美偉、立って」
固法「え? はあ」パシャ‥
黒妻「よいしょ!」ザブンッ!
固法「‥‥」
黒妻「ふぅ。ギリギリ足伸ばせんのか‥‥ん? どうした、座れよ」
固法「‥‥///」チャプン... - 849 :12010/06/14(月) 21:41:50.79 ID:hYq7BsDO
- (黒妻の胸板に寄り掛かる固法)
固法「‥‥」
黒妻「‥‥」
固法「‥‥寝ちゃいそう」コロン...
黒妻「‥‥寝るなよ。喰っちまうぞ」オオカミィッ!
固法「上がったら‥‥食べるくせに」
黒妻「‥‥女の子がそういうこと言わない」
固法「食べないの?」
黒妻「‥‥」
固法「‥‥」
黒妻「‥‥」ムックリッ‥・
固法「‥‥えっち」
黒妻「うるせぇ。誘っといてからに」
固法「きゃー、お尻に当たってますけどー」ボウヨミィッ!
黒妻「‥‥上がる」ザバァッ!
固法「牛乳いれといて下さいねー」
黒妻「はいはい、わがままお姫様様」ヤレヤレ・・・ - 853 :12010/06/14(月) 22:34:39.43 ID:hYq7BsDO
- ―――キッチン
コポコポコポコポコポコポ‥‥
ゴクゴクゴク‥‥
黒妻・固法「「ぷはぁっ!」」カタテハコシニィ!
黒妻「やっぱ、牛乳は紙パックだよな」
固法「ビンもいいですよ」
黒妻「いや、違くて‥‥今日、缶の牛乳飲んだ」
固法「なんですかそれ!?」
黒妻「知らん。味は変わらなかったけど‥‥なんか、変だった」
固法「想像できませんね」
黒妻「ま、二度と飲まねぇけどな」カチカチッ‥‥
固法「‥‥はい」ボッ!
黒妻「‥‥なんで、ライター持ってんだ?」ジジジジ‥‥
固法「ふふっ、今夜だけは」ジジジジ「ふぅ‥‥悪い子です」
黒妻「ふぅ‥‥」ヒュゥー! - 859 :12010/06/14(月) 22:59:47.89 ID:hYq7BsDO
- ―――ベッド
甘い。
男は少女の口内を掻き乱し、舌先でそう感じた。
改めて、良い女なんだと認識。
他方、少女は今だけ己の立場を忘れ、特注のタバコに紫煙を点した。
ナッツ味のレディース煙草。
男がこの味が好きだと分かっていた。
二人は、まどろむ‥‥ - 860 :12010/06/14(月) 23:19:48.87 ID:hYq7BsDO
- 固法「ん‥‥あ‥‥はぅ‥‥」
黒妻「‥‥ん」
固法「はぁ、はぁ‥‥んっ‥‥」グィッ
黒妻「おいおい、焦んなよ‥‥んぐっ!?」
固法「ん‥‥黙って‥‥」ノゥコーナ‥‥
黒妻「な‥‥ん‥‥クッ」
固法「んんぅ‥‥はぁはぁ‥‥」ギュッ
黒妻「む‥‥ん、あ、昨日も‥‥あんだけ、シといて‥‥」
固法「あ、んっ‥‥うるさ、い‥‥」 - 861 :12010/06/14(月) 23:36:39.77 ID:hYq7BsDO
- 正直なところ、少女の内心は複雑だった。
彼と肌を合わせられる喜び。
一方先刻見た、別の女が彼に抱き着いているシーン。
嫉妬。
自分で分かっている。それが勘違いで、己の醜い感情であると。
しかし、許せなかった。
彼を、自分を。
そして、最たる不安があった‥‥ - 862 :12010/06/14(月) 23:50:39.56 ID:hYq7BsDO
- 固法「ん、あっ‥‥はぁはぁ‥‥」
黒妻「んっ‥‥何だ。やけに‥‥ん‥‥がっつく、なぁ」
固法「‥‥」
黒妻「‥‥どうした?」
固法「‥‥先、輩」オシタオシテウマノリィッ!
黒妻「うをっ‥‥ん!?」ギュッ
固法「もう‥‥あんな喧嘩、ん‥‥しないで、下さい‥‥」チュッ...
黒妻「‥‥ん」
固法「‥‥怖いの」ギュウッ
黒妻「美偉‥‥」
固法「あんな事してたら‥‥あっ‥‥いつか、死んじゃう」
黒妻「死なねぇさ‥‥絶対に」グッ‥‥
固法「ひぅっ‥‥約、束よ‥‥あ、ん‥‥居なくならないで」
黒妻「ああ‥‥そいつぁ、ん‥‥守るさ」ギュッ‥‥ - 864 :12010/06/15(火) 00:30:14.10 ID:4c2ducDO
- 固法「それに、しても‥‥ん」グイッ!
黒妻「くっ‥‥おいおい。今夜は‥‥っ‥‥やけにサービス、いいじゃねぇか」
固法「先輩、やっぱり‥‥」
―――はさみーの、くわえーの
固法「むふぇ、おおひいほうは‥‥んっ‥‥いぃんへふふぁ?」アムアムッ...
黒妻「つっ‥‥んなことねぇ、ふ‥‥つの」スリスリ
固法「ふふっ、ひゃあひゃめはふか?」ピタッ
黒妻「‥‥ホント、良い根性してんぜ」グイッ
固法「んぐぅっ!! もう‥‥ん」ペロペロリ...
黒妻「っ‥‥上手くなったもんだな」ハハハ!
固法「‥‥へんふぁい」ガジッ
黒妻「痛ぁっ!!」 - 866 :12010/06/15(火) 00:57:49.19 ID:4c2ducDO
- ――独占欲。
男女伴に持っていた。
少なからず、先件での『鉢合わせ』で一層掻き立てられたのだろう。
女はくわえた『男』を離そうとはせず、男も徐々に『女』へ手を伸ばしていく。
次第に、前戯のペースは上がっていった‥‥ - 868 :12010/06/15(火) 01:24:47.18 ID:4c2ducDO
- 固法「んっ、ふっ‥‥んぐ‥‥」アムアム
黒妻「っ‥‥おい。もう、いい‥‥やめ、とけ‥‥ん」
固法「いやへふ‥‥っ」
黒妻「ざ‥‥けんなよっ」ガバァッ!
固法「ひゃっ!」
黒妻「‥‥前戯で『出す』気はねぇ。交換だ、こーかん」グッ‥‥
固法「んっ‥‥や‥‥いら、ないよぉ‥‥」
黒妻「へーん‥‥お返し、だ!」ペロペロリ...
固法「ひゃあっ!」ビクンッ! - 869 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/15(火) 01:44:46.39 ID:GXmk2S6o
- ・・・ふぅ
- 870 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/15(火) 01:52:36.35 ID:KS0UIJ.0
- >869
ば・・・!
まだ本番前だぞ!おい! - 871 :12010/06/15(火) 02:01:24.80 ID:4c2ducDO
- 固法「い、あっ‥‥ん‥‥ふぁ‥‥」
黒妻「‥‥」ピチャピチャ...
固法「や、ん‥‥ひぅ‥‥はな、れ‥‥あぅ!」ピクンッ
黒妻「んっ‥‥頭掴むなよ」
固法「や、だ、て‥‥んんぁっ」グイッ‥‥
黒妻「離して欲しいのか‥‥『ねだって』んのか‥‥分かんねぇな」ニヤリッ
固法「っ!! ば、バカ! 変態っ!」マッカァ!
黒妻「いいもーん。変態だもーん‥‥おりゃっ」ペロリンガーッ
固法「っ‥‥ひうぅっ?!」ビクビクッ! - 883 :12010/06/15(火) 19:34:00.36 ID:0MLUT2U0
- 固法「んんっ!! ……はぁはぁ……ず、るい」ビクビクッ
黒妻「別に、ずるくはねぇ、だろ……んっ」グイッ!
固法「ん、あっ」
黒妻「……そろそろ、いいか」
固法「……うん」
黒妻「美偉……」グッ・・・
固法「先輩……んっ」ギュゥッ - 884 :12010/06/15(火) 19:48:14.44 ID:0MLUT2U0
- 融ける。交ざる。堕ちる……
求める二人には、目の前の愛おしい者しか見えなかった。
男にしか見せない少女の素顔。少女にしか見せない男の安堵。
響くのは二人の重さで揺れるベッドの軋みと、少女のあどけない嬌声だけ。
揺れるのは二人の影と、吸いかけの二つの紫煙。
少女は眼尻に涙をため、歯を食い縛る。痛さではない、喜び。
男は微笑み、優しく撫でる。慾ではない、愛おしさ。
今だけは、せめてもの…… - 886 :12010/06/15(火) 20:05:45.67 ID:0MLUT2U0
- (わっふる、わっふる中♪)
固法「ん、あっ! ひっ! にゃぅっ!」
黒妻「ん……っ」
固法「あ、う、せんぱ、いっ! んんっ! ひぅっ!」
黒妻「……随分……っ……元気、だ、なっ……んっ!」グイッ
固法「や、あ……んっ! も、と……んんっ!!」ビクンッ!
黒妻「み、ぃ……きちんと……っ……クスリ、飲んだんだ……ろうなっ……」
固法「あんぅ……う、ん……ひぁっ!!」
黒妻「ん……オマ、エ、前科……ふっ……あるから、なっ!」グイッ!!
固法「あああっ!!」ビクビクッ!!
黒妻「はぁはぁ……今回は、信じんぞっ!!」
固法「う、んっ……ひゅぃっ!!」 - 887 :12010/06/15(火) 20:29:24.24 ID:0MLUT2U0
- クスリ。
勿論、性行の感度上昇や媚薬の類では無い。避妊薬である。
形状は錠剤(ピル)。因みに、男も錠剤を服用(あくまで一時的な滅精効果)している。
学園都市は避妊具等の製作にも抜かりは無い。
理由は簡単。都市内で学生が『拵えました』なんて事にならないためだ。
あくまで、学生中心。
表向きには無論、不純異性交遊は禁止しているが・・・人間、どんなに止めたって、止めない。三大欲求の一つなら尚の事。
学生同士が子供を産み、育てられない故の『置き去り』発生なんていうのも、無い話ではない。
加え、理事的には子供達を預かっている立場だ。
「お宅のお子さんが懐妊なさいました。おめでとうございます」などと、保護者に伝えられるわけもないのである。
彼らも、また労働者ではない。故に例外にはあらず。
しかしながら、少女には『前科』があった…… - 888 :12010/06/15(火) 20:46:16.20 ID:0MLUT2U0
- 黒妻「確かに……っん、オレは美偉以外の女抱く気はっ……ねぇよ」ギュッ
固法「んっ……う、んっ……」
黒妻「でも、な……まだ、早い。本気で……っ、オマエとの、ガキは欲しいけ、どっ……」
固法「あ、ん……わかってる……ひぅっ!」
黒妻「オマエは学生っ……オレは、今『プー』だ……んっ」
固法「……っん」
黒妻「もうちょい……我慢、しろ……なっ!」ズイッ!
固法「は、ぅ……ああっ!!」ギュッ! - 889 :12010/06/15(火) 20:59:32.94 ID:0MLUT2U0
- ―――一寸
固法「はぁはぁ……」
黒妻「っ……飛ばしすぎじゃ……無理、してないか?」
固法「別、に……大丈夫」ニコッ!
黒妻「なら、いいが……明日休みとはいえ、緊急事態(エマージェンシー)かかる事あんだろ? いいのか?」
固法「……ん、いいから」ギュッ・・・
黒妻「んっ!」
固法「少し……ん、あ……黙って……」チュッ…
黒妻「ああ……っ」グッ
固法「……動かないで、ね……あ、んっ!」ズズズズ!
黒妻「……くっ」ホールドサレテマースッ! - 890 :12010/06/15(火) 21:18:08.73 ID:0MLUT2U0
- 固法「はっ、んっ……あっ」ギシギシニャンニャン!
黒妻「っ……」
固法「ひぅ……んあっ、んんっ……ひぅ!」
黒妻「んっ……少し、太った?」ビシッ・・・
固法「っ……どうして、そういうこと……言うかな?」ピタリッ
黒妻「あ、いえ……ははは」
固法「……お仕置き、です」ニヤリ…
黒妻「んなっ! おま、男の乳首なんざっ!!」ジタバタ!
固法「知ってます? 男性だって、女性に通ずる性感帯、あるんだって……」アマガミイィーッ!!
黒妻「なっ~~~~、ぐぅーーーっ!!」ビクッ!!
固法「へぇ……こっち(右)の方が『弱い』んだぁ……んっ」ペロリ!
黒妻「こ、のっ……さっき、から……っ」ガシッ!
固法「……え」グイッ
黒妻「調子、乗りやがって……おりゃあっ!」オシタオシィ!
固法「ひぅっ!! あんっ♪」 - 892 :12010/06/15(火) 21:51:50.33 ID:0MLUT2U0
- 黒妻「……くくくっ!」クロイエミィ・・・
固法「なっ! いやっ、そんなの……はずかっ、ひぅっ!!」
黒妻「だるまがえしー、ってねっ……ほいっ!」
固法「やっ、はんっ! っ……あ、あ、ひゅぃっ!」
黒妻「可愛い声でっ、鳴くもんだなっ!」
固法「う、るさ……ひぁっ! へん、たぁあっ!!」
黒妻「いいもーんっ……んっ!」
固法「ああぁっ!!」ビクビクッ - 893 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/15(火) 21:59:13.86 ID:deBkqAAO
- ふぅ…
- 894 :12010/06/15(火) 22:16:34.76 ID:0MLUT2U0
- 固法「ひゃっ! にゃっ、な……あ、んっ!」
黒妻「ふっ……」
固法「しょ、んあに……ふいっ! はげし、ひっ!!」ウニャアァッ
黒妻「っ……そんな、顔されるとっ……なぁ……」ゴクリッ…
固法「ひゅえっ?!」
黒妻「ペースっ、増しちまう……だろぉ!!」ガオオオオォ!!
固法「ひ、ああっ!! あ、ん、や、うぃっ……んぐっ!!」ナミダメェ!!
黒妻「っ……っらぁ! 後ろだっ!!」バックウゥッ!!
固法「んんんっ!! ひ、ぅっ!!」ビクビク!
黒妻「おっしゃあああああぁっ!!」(*金太郎風に)
固法「ああああっ! い、あっ……んああっ!! せ、んぱぁ……いぃっ!!」 - 895 :12010/06/15(火) 22:46:49.11 ID:0MLUT2U0
- 黒妻「はっ……んっ……」ワッフルワッフル!
固法「ひぅ、あっ! ん……んんくぅっ!」
黒妻「んっ……ど、した?」
固法「せ、んぱ……あ、のっ……んっ!」
黒妻「あ、んっ?」
固法「顔、見……いっ……んあぁっ!」
黒妻「……ん」ピタリッ・・・
固法「ん、あ……はぁ、はぁっ……先、輩……」ギュゥッ
黒妻「美偉……おいで」
固法「ん……あっ……」
黒妻「っ……これで、いいだろ? (駅弁……いや、抱き地蔵っつったか……)」ニコッ
固法「はい……あ、ひんっ!!」ズズズブッ・・・
黒妻「動くぞ……っ」ユッサユッサッ!
固法「にゃぁっ! あ、せん、ぱぁっ! いいっ……んんんっ!!」ギュウッ… - 896 :12010/06/15(火) 23:06:10.22 ID:0MLUT2U0
- 幸せ。叩けば壊れてしまいそうなくらい。
二人は繋がりながら口付けあい、微笑みあった。
互いに動き、互いに休み、互いに笑う。
周りから見れば幼い愛情。大人は『今のうち』と笑うかもしれない、児戯のような交配。
しかし、二人からすれば関係のない、どうでもいい声。
二人を夢見関係と笑う者あれど、彼彼女達の今幻想は、壊せない。
愛を囁いた数の多い方が勝ちだとか、自分の方が愛しているだとか……そんな幸せな一時。
既に少女は3度、男は1度『達し』……時間が過ぎるのを忘れ、愛を謳歌した…… - 897 :12010/06/16(水) 00:00:39.71 ID:sYMJ1KQ0
- ―――ゆさり、わふる、びくり……
固法「んっ! あ、い、あっ……せん、ぱぃ……ああっ」ユサユサ…
黒妻「っ……」ユサユサ・・
固法「も、あっ……ん、あっ……ひゅぁっ!」
黒妻「オレもっ……もう少し……っ……我慢、しろっ……」
固法「んっ……っ!」カプッ!
黒妻「っ!! ……強く、噛むなっ……よっ!」
固法「ああぅっ! ら、め、へっ……うぅっ!」ギュッ
黒妻「……っ……いい、か……んっ」
固法「な、かがっ……ぃんっ! らか、に、ほしっ……ん、あぁっ!!」グッ!
黒妻「……っ」
固法「おね、おねが……くぅっ! いいっ!!」
黒妻「……いく、ぞ……っっんっく!!」ドンッ!
固法「っ!! ……ひああぁあっ!!」ビクビクンッ!!
―――どくり、どろり、とろり…… - 898 :12010/06/16(水) 00:07:12.43 ID:sYMJ1KQ0
- ―――べとり、ぬるり、たらり……
黒妻「っ……はぁはぁ……ん」
固法「んんんっ……あっ……ら、んで……」
黒妻「ちょっと……黙ってろ、な……」ギュッ
固法「あ……んぅ……」ギュッ
黒妻「ふ……ん」チュッ…
固法「っ……」ネチョネチョ…
黒妻「みぃ……オマ、エ……」
固法「……ごめ、ん……っ、なさい……ん」バタッ…スウゥ…
黒妻「……ふぅ。疲れて、寝やがったか……バカ女……」ナデナデ
固法「ん……」スゥスゥ… - 899 :12010/06/16(水) 00:13:07.90 ID:sYMJ1KQ0
- ―――それから、一寸……
固法「……事後に、煙草吸うの格好いいと思ってる?」
黒妻「え? いや、なんでさ?」
固法「なんとなく。お決まりなのかなぁって?」
黒妻「別に、んな事無いだろ……美偉だって……」
固法「吸ってませんけど?」ニコッ
黒妻「……そ」ゴロンッ
固法「ふふっ……ねぇ」
黒妻「ん?」
固法「なんで、さ……『中』に、出してくれなかったの?」
黒妻「……」
固法「学園都市製のクスリなら、避妊率ほぼ100%でしょう」
黒妻「……はぁ」ポリポリ... - 901 :12010/06/16(水) 00:43:01.11 ID:sYMJ1KQ0
- 黒妻「オマエ……クスリ飲まなかったろ?」
固法「……」ピクリッ
黒妻「約束したろ。なんでだ?」
固法「……なんで?」
黒妻「見抜いたかって? 美偉の『目』だよ」
固法「……」
黒妻「別にオマエがオレの『初めて』の女じゃないから、教えるが……『雌』の目だった」
固法「め、す……って」
黒妻「そういう目をする女ってのは2つのタイプがいる」
「一つは嫉妬、独占欲……もう一つは動物的、種の保存的な考えからだ」
固法「……そっか。ばれてたんだ」ハハハ・・・
黒妻「どうして約束を守れない。だったら、オレにも考えはあるぞ?」キッ
固法「ご、ごめんなさい! ……ごめんなさいっ」シュン・・・
黒妻「はぁ……馬鹿」デコピンッ - 903 :12010/06/16(水) 01:07:32.73 ID:sYMJ1KQ0
- 固法「はぅ……」シュン・・・
黒妻「あのな……確かに今子供作って、美偉が退学して、結婚して……それで『オレ』が幸せになる自信はあるぞ」
固法「……」
黒妻「でもな……『美偉』と、その『ガキ』まで幸せにしてやる自信が、今のオレにはねぇんだ」
固法「そんな、こと……」
黒妻「だせぇと笑ってくれてもいいさ。でもな……悪いが、世の中そう甘くは無いんだよ。分かってくれ」
固法「ううん……我儘言って、ごめんなさい」ギュッ
黒妻「うれしいことだが、な……約束するさ。いつか、必ず……」チュッ…
固法「ん……」チュッ… - 906 :12010/06/16(水) 01:33:11.46 ID:sYMJ1KQ0
- ―――なんやかんだで、もう2セットありまして……
黒妻「ふぅ……流石に、疲れたな……」
固法「すぅ……すぅ……」zzz...
黒妻「……オレが、もう少しまともな人間で、真面目な人生歩んでたら……こんなに悩まなかったのかな」カチッ・・・
固法「む、にゃぁ……」
黒妻「……馬鹿馬鹿しい。考えるのはオレの性じゃねぇな」フゥ・・・
固法「……ん」
黒妻「ったく……やれやれ。はしたねぇぜ、お姫様」ナデナデ
固法「……う、ん」コロン
黒妻「……真面目に、仕事見っけよ」ファサァ・・・
固法「……あか……よ」
黒妻「ん? 寝言か? 可愛いもんだな」ハハハ!
固法「あか、ちゃん……ほしい、よ……」スゥスゥ・・・
黒妻「っ……」フゥ・・・「……すまねぇな」ジジジジッ
「牛乳でも飲むか……」スタッ、テクテク・・・ - 907 :12010/06/16(水) 01:36:05.66 ID:sYMJ1KQ0
- 黒妻「……あれ? 牛乳出てる。出しっぱにしたっけ?」
冷蔵庫「うん。出しといたぞ」
黒妻「ありが……ん?」
冷蔵庫「……」
黒妻「……」
冷蔵庫「……気にしたら、負けだぞ」
黒妻「……おう」バタンッ! - 908 :12010/06/16(水) 01:46:59.04 ID:sYMJ1KQ0
- 黒妻「……うん、疲れたから幻聴が聞こえたんだな。オレも寝よう」
固法「ん……」
黒妻「入るぞ」ソット・・・
固法「せん、ぱい」
黒妻「あ、悪いな。起こしたか?」
固法「んーん、いいの……寝るの?」
黒妻「ああ、オレも疲れたよ」
固法「そう……うん」ギュッ
黒妻「明日は、何する?」グイッ
固法「明日、考えよ」フフッ
黒妻「そうだな……ふぁあっ」ゴシゴシッ
固法「ふふふ。んんー」チュッ
黒妻「やれやれ……お休み。美偉」チュッ
固法「お休みなさい。先輩」ニコッ
冷蔵庫「第一部、裏。完ッ!!」 - 909 :12010/06/16(水) 01:59:43.95 ID:sYMJ1KQ0
- てな感じでお疲れ様でした。
もう『裏』は完璧、私の自慰行為に等しい駄文でしたが、うん……ごめんなさい。
一応、『香焼くんアフター』なんかも考えてたけど、次スレの頭に持ってきます。
因みに、今回は序章と『アイテム』編ということでした。
次は『グループ』になるかな? もしくは『上条さん』ルートで。
いずれにしろ、残り100近くあるからご意見ご感想ご罵倒等々……下さいな。 - 912 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/16(水) 08:11:51.25 ID:dx5DpsQ0
- 直前に飲むだけでOKな学園都市製の薬欲しいれす^q^
- 933 :12010/06/16(水) 23:28:38.30 ID:EEeBIrk0
- ―――病室
削板「……痛いよぅ」
一方通行「なンでテメェと同室なンだよ……あと、少し黙れ」
削板「だって、根性が出ないってーかなんてーか……」ションボリィ・・・
一方通行「……(キャパシティ・ダウンに、ンな効果はねェはずだがな)」
結標「てか、なんで私が保護者代わりなのよ。帰っていい?」
一方根性「「まだいたの?」」
結標「……」テクテク・・・ガラッ!
一方通行「帰りやがった」
削板「何しに来たんだ、あの女」 - 934 :12010/06/16(水) 23:32:43.37 ID:EEeBIrk0
- ―――帰り道
結標「はぁ……しかし、拙いわね」
海原「何がです?」ヒョッコリ!
結標「うにゃああっ!!? って……いきなり出てくんな! ストーカー野郎!!」バシッ!
海原「あ痛っ! ……酷いなぁ」
結標「まったく……神出鬼没たぁ、アンタの為にある言葉ね」
海原「買い被り過ぎですよ」フフフッ
結標「褒めてねぇから」キモチワルイッ! - 936 :12010/06/16(水) 23:40:18.46 ID:EEeBIrk0
- 海原「しかし……」
結標「……何よ」
海原「『拙い』ですか。いやはや、貴女の口からそんな弱音が出るとは」フフッ
結標「……地上100mの高さから、紐無しバンジーしたい?」
海原「結構。そんなエキサイティックテレポート、誰がしたがるんでしょうね」
結標「アンタが実験台一号よ」カチッ
海原「……まぁ、冗談はさておき」
結標「ふざけたこと言ったら、本当にするわね」
海原「肝に銘じましょう。で……今の貴女の悩みは『コミカル』な方? それとも『シリアス』な方で?」
結標「……前者(香焼くん)だったら、どんなに良かった事かしら」
海原「ふむ」ヤレヤレ・・・ - 937 :12010/06/16(水) 23:49:46.19 ID:EEeBIrk0
- 結標「今回の件……」
海原「『C・D』ですか。確かに、参りましたねぇ」フゥ
結標「冗談抜きよ。私……いや、一方通行もか……足手纏い」
海原「……(土御門。やはり、当人らには早々に気付かれてます)」
結標「私達(能力者)、頭弄られてる時点で『C・D』に対する耐性無いんでしょ?」
海原「いえ。無能力者や『基』から身体を鍛えている人間には、そういうわけでもないようです。№7なんかそうでしょう」
結標「……今更、筋トレでもしろって?」
海原「まさか。今まで通りでいいのでは?」
結標「……ま、仕事しないで済むならそれでいいけどね」
海原「給料は差っ引かれますが」クスリッ!
結標「……っ」カチリ・・・
海原「冗談……ではないので、難しいですね。いっそ耳栓でもして戦ってみます?」
結標「できっかっての……」ハァ・・・ - 938 :12010/06/16(水) 23:56:47.70 ID:EEeBIrk0
- 結標「ただ、さ……」
海原「はい?」
結標「私は今回……誰も、守れてない……」
海原「……病気(カミヤン病)が此処まで広がってるとは」ボソリ・・・
結標「なんか言った?」
海原「いえ、なんでも……しかし、一方通行や№7の役に立てたのではないですか」
結標「……多分、違う」
海原「は、はぁ(この人のメンタルの弱さは素でしょうか?)」ポリポリ・・・ - 939 :12010/06/17(木) 00:07:01.08 ID:FGP4FOk0
- 海原「仕方ない。何れ渡そうかと思ってましたが……」ゴソゴソ
結標「え?」
海原「これを」スゥッ
結標「……何、これ」
海原「元気の出る『クスリ』です」
結標「……アンタ、私を廃人にしたいの」
海原「そうなるのは『心』の弱い人だけです」
結標「な……っ」ピクッ
海原「貴女は元から精神安定剤を服用しているでしょう……アレの延長のようなモノですが」
結標「……これが今回の件に、どう役立つのよ」
海原「遠隔への座標移動。いや、遠隔『から』の、が正しいですね」
結標「ようは、『C・D』効果範囲外からの支援って事かしら」
海原「察しがいい」ニコリ・・・ - 940 :12010/06/17(木) 00:13:41.69 ID:FGP4FOk0
- 海原「能力は、以前より安定するでしょう」
結標「……」
海原「受け取りますか? 受け取りませんか?」
結標「わた、しは……」
海原「では、どうぞ」
結標「え!?」
海原「『使うか』、『使わないか』は任せます。なぁに、貴女はそれで壊れるような人じゃないと信じてますから」ニコッ
結標「で、でも」
海原「兎角、今日はこれで。僕も疲れました。『それ』のお代はいいですよ。経費で落ちますから」
結標「あ、え……そう」
海原「では、良い夜を」ニコッ
海原「え、うん。お休み……」テクテク・・・ - 941 :12010/06/17(木) 00:34:35.25 ID:FGP4FOk0
- ―――一寸……
海原「……行きましたか」
御坂蛇「師匠」ゴソリ
海原「スネーク……追跡者(僕)を尾行とは、面白いですね」
御坂蛇「追跡者(ストーカー)の自覚はあるのですね、とミサカは苦笑します」
海原「ははは……で、何用です?」
御坂蛇「物騒ですね。労いの一つも無いのですか、とミサカは回りくどく切り込みます」
海原「今日は御苦労。助かりましたよ(同じ御坂さんの姿なのに……この娘だけはなんか、いや『特に』か……違うよなぁ)」
御坂蛇「はい。お疲れ様でした、とミサカは缶コーヒーを渡しします」スゥ…
海原「ふむ、やけに気が利きますね……で?」
御坂蛇「……回りくどいのはやめましょう。ミサカが知りたいのは先の『クスリ』です」
海原「……」カポッ・・・ゴクリ
御坂蛇「なんのつもりですか? さっきのは完璧に『売人』の売り付けマニュアルそのものでしたよ、とミサカは少々軽蔑の眼を向けます」ジー・・・
海原「別に……あとは、彼女の勝手ですから」ニコリッ
御坂蛇「……」 - 944 :12010/06/17(木) 00:58:11.40 ID:FGP4FOk0
- 御坂蛇「本気で、それを」ピリッ
海原「因みに、」
御坂蛇「っ……」
海原「あれが、ホントに『危ない』モノ(クスリ)だとでも?」ニヤリ
御坂蛇「ミサカには、意図が掴めません」
海原「小麦粉」
御坂蛇「え?」
海原「旧世紀から、小麦粉を薬として誤魔化してきた例は幾らでもあるんですよ……表向きにも、裏向きにも」
御坂蛇「どう、いう」
海原「さぁ……ただアレが良い方向に働いてくれれば、良いのですがね。あくまで『伏線』です」フッ
御坂蛇「……師匠は、人が悪い、とミサカは心の底から溜息を吐きます」ハァ・・・
海原「どうぞ、ご自由に。まぁ軍師は僕の分野ではありませんので。後は、土御門にでもお任せしますよ」
御坂蛇「そうですか。とりあえず信じます……とミサカはお腹が空いたのを真面目なセリフでカバーしてみました」クウゥ・・・
海原「……ファミレスで、いいですね」ハァ・・・
御坂蛇「わぁい! とミサカは上位個体風に師匠におねだりしちゃいます!」ヤッタァ!!
海原「……やれやれだ」 - 945 :12010/06/17(木) 01:26:25.87 ID:FGP4FOk0
- ―――某おんぼろアパート
結標「……ただいまぁ」ガチャリッ
月詠「ああ!! 結標ちゃん!! またこんなに遅くなって!!」
結標「ごめんって……寝てても良かったのに」
月詠「黄泉川先生から! 連絡が! 来たのですよ!!」プンスカプンスカ!
結標「」サアァァ・・・
月詠「きっちりお話聞かせてもらいますからね!!」ガアアアアァ!! - 946 :12010/06/17(木) 01:51:07.34 ID:FGP4FOk0
- ―――いろいろ、誤魔化しまして……
月詠「もう……ヒック……せんせ、いがっ……どれだけ、心配したと」ウエエェェンッ!!
結標「ああ、ホントごめんなさいって! (面倒臭いわ……)」
月詠「もう、しない、ですかっ?!」キッ!!
結標「あーはいはい。しないしない」
月詠「真面目に言ってるんですよぉ!!」
結標「うん。わかったから! もう寝ます!!」ガバァ!!
月詠「っ……もう!」ゴロンッ! - 947 :12010/06/17(木) 02:08:55.80 ID:FGP4FOk0
- ―――しーん……
結標「……」
月詠「……」
結標「……(筋肉痛かな。寝れない)」ウーン・・・
月詠「……結標ちゃん」
結標「まだ起きてたの……何かしら。お説教はもう勘弁ね」
月詠「違います……なんだか、今日の結標ちゃん。いつもと……」
結標「……だから? ビギンズナイト(生理)とでも言やいいのかしら?」
月詠「だからっ! ……はぁ。なんだかね、いつも以上に『繊細』に見えるのですよ」
結標「……いつも以上?」
月詠「貴女が道を外れて歩いているのは、私にだってわかります。先生嘗めないでください」
結標「……へぇ。で?」
月詠「別に『人』の道を外してる、って言ってるわけでは無いのであしからず……ただ、ね」
結標「……」
月詠「もっと、頼ってくれていいんですよ?」ニコッ - 948 :12010/06/17(木) 02:28:50.26 ID:FGP4FOk0
- 結標「……小萌は、修道女にでも転職したの?」
月詠「いえ、教師です……教師だからです」
結標「……」
月詠「私はきっと、結標ちゃん。貴女のお友達にはなれないです。正直、なれる気がしない」
結標「ははは……とんだ聖職者もいたもんね」
月詠「ええ。私は酷い人間ですよ……だから教師になったんです」
結標「……どういう」
月詠「こんな『形(なり)』で、周りから頼られるのは、難しいものでしてね」ハハハ
結標「自覚あったの……言ってて悲しくならない?」
月詠「ええ……だから、教師になったんです。『友』ではなく……誰からでも『頼ってもらえる』に値するよう、努力もしました」
結標「ふーん」
月詠「今、結標ちゃんは見てて……悲しい」
結標「……っ」グッ・・・ - 949 :12010/06/17(木) 03:16:24.54 ID:FGP4FOk0
- 月詠「何が、悩みですか?」ニコッ
結標「っ……力が」ボソリッ・・・
月詠「はい」
結標「力が、欲しいな」
月詠「……大能力者じゃ、まだ足りないと?」
結標「ううん、違う……足手纏いにならなくて、誰かを守れて、悪者(クソッタレ)を倒せるような、そんな力を」
月詠「そんな人いたら絶対能力者ですけどね……うん。先生もその気持ちはわかります」
結標「ホント?」
月詠「はい。だって当り前ですよ。偶像と理想と現実……どんな世界であっても、人はその英雄(力)を求めます」
結標「なれるかなぁ……」
月詠「不可能です」
結標「……厳しいね。夢も希望も無い」ハハハ・・・
月詠「だって、そんなものあったら人は二人以上、必要無いって事になっちゃいますからね」
結標「……」
月詠「そんな幻想(せかい)、私の教え子の言葉を借りれば、粉々にぶち壊されちゃいます」 - 951 :12010/06/17(木) 03:57:05.15 ID:FGP4FOk0
- 月詠「結標ちゃん、確か精神安定剤を常用してましたね」
結標「……うん」
月詠「悪いのですが、勝手に色々調べちゃいました。恨んでくれて結構です」
結標「いいの。どうせ書庫のデータにあれば、何ればれちゃう事だし」
月詠「そうですか……私はね、結標ちゃんのこと一度も弱いだなんて、思った事無いですよ」
結標「ふふふ、ありがと」
月詠「でもね、それと『脆い』は別なんです」
結標「……うん」
月詠「きっと……きっと結標ちゃんも、本当の意味で強くなれます」
結標「……なんで」
月詠「かく願うからです。私は宗教家ではありませんが……信じたり、努力する人が救われない筈がありません」
結標「……」
月詠「結標ちゃんみたいに、格好良くて、美人さんで、強くて……優しい娘が報われないわけ、無いじゃないですか」ニコッ
結標「っ……こ、もえ」
月詠「お手伝いします。頼ってください……一緒に、頑張りましょう。ね?」ナデナデ
結標「っぅ……ぅん」ポロポロ - 952 :12010/06/17(木) 04:14:22.04 ID:FGP4FOk0
- 月詠「おやおや、泣き虫さんですね」ナデナデ
結標「うるさいっ……」
月詠「……結標ちゃん」ギュッ
結標「……な?!」
月詠「私は貴女の母親にはなれません。あくまで教師ですから、表面的な事しかできないのですよ」ナデナデ
結標「だ、だからって、別に一緒に寝る必要はっ!!?」
月詠「はいはい。じゃあ今夜は一人で寝るのが寂しいから、一緒に寝てくださいね、結標ちゃん……これでいいですね?」ニコッ
結標「っ~~~も、もう勝手にして! お休み!」
月詠「はいはい。お休みなさい(ふふふ、頑張りましょうね。弱虫ちゃん)」ギュッ!! - 953 :12010/06/17(木) 04:15:39.77 ID:FGP4FOk0
- てな感じで、今日は終わり!
残り少ないから、これからの意見感想その他諸々、書いてくれるとうれしいな!
んでわっ! ノシ
2013年5月9日木曜日
固法「先輩、おかえりなさい」 2
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